「べじべじなっぱの日常漫画」について知りたいことや今話題の「べじべじなっぱの日常漫画」についての記事をチェック! (1/2)
実家に帰省した時「これ使っていたな~」と思わず懐かしんでしまう、アイテムを見つけたことはありませんか。日常にあふれた『あるある』を漫画に描き、Xなどに投稿している、山田全自動(@y_haiku)さん。『実家にあるもの』をテーマにした漫画を公開したところ、多くの人から共感を得ました。読めばあなたも、実家の光景が浮かんでくるはず。早速、作品をご覧ください!やけに数が多いリモコンや、独特なデザインの玄関マットなどが見られた、山田全自動さんの自宅。ほかには、ひと昔前のスポーツグッズのように、今はもう販売されていないアイテムもありました。極めつけは、粗品でもらった企業の名前が入ったタオル。山田全自動さんによると、使い心地は案外いいらしく、ほどよく水を吸収してくれるのだとか。実家感が満載で「うちにもあったわ」といいたくなるアイテムばかりですね!【ネットの声】・時代を感じる。懐かしいな。・大きい洗剤!なぜかありますよね。・『昭和の一般家庭』のような光景。・枕はそば殻かな。祖父母の家みたい。実家にあるものを改めて見ていると、懐かしさを覚える人もいることでしょう。山田全自動さんの投稿に、多くの人がノスタルジックな気分に浸ったのでした。[文・構成/grape編集部]
2024年10月01日2018年生まれの女の子と2020年生まれの男の子を育てるべじべじなっぱさん。今回は「ベビーカー」をお届けします。 4歳の娘ちゃんと2歳の息子くんと公園へ行った帰り道。娘のべじ子ちゃんが「ベビーカーを押したい」と言ってきて……!? 縦列はしんどくない…? 「ベビーカーを押したい!」という娘べじ子ちゃんの期待に応えるため、安全かつスムーズなスタイルを探すべじべじなっぱさん。ようやくしっくりくるポジションを探し当てたところで、その姿がフォークダンスのスタイルに似ていることに気づきます。 かつて、「フォークダンス委員長」という名を欲しいままにしてきたべじべじなっぱさんは、プライドをかけて機動力を兼ね備えるフォークダンススタイルに挑みます。しかし、目の前に迫る道幅の狭い細道……。「お母さん、肩幅が物干し竿だから!」という訴えも虚しく、茨の道に突き進むべじべじなっぱさん親子でした。 育児シーンは、時に体力勝負。全力で体を張ったべじべじなっぱさんに労いの言葉をかけたくなりますね! 著者:マンガ家・イラストレーター べじべじなっぱ福岡県在住。2018年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。うさぎがモデルのつもり。Instagram、ライブドアブログを中心に投稿中。
2023年02月15日2018年生まれの女の子と2020年生まれの男の子を育てるべじべじなっぱさん。今回は「読み聞かせとは何ぞ」をお届けします。 2児のママであるべじべじなっぱさんは、娘のべじ子ちゃんから「本を読んで」とお願いされます。いざ、図鑑の読み聞かせスタート……!? 誤魔化しがきかない…! 娘のべじ子ちゃんから「読んで」と頼まれたのは、文字がぎっしりの図鑑。一瞬ひるむべじべじなっぱさん、気合を入れて読み始めますが……。 「違うよ、ここから読んで」と、べじ子ちゃんから指摘が入ります。べじ子ちゃんの要望どおり目次から読み始めるものの、遊び半分で聞いているべじ子ちゃんの様子を見て、大人の事情でショートカットを決行しますが……。 「ちゃんと読んでよ」とばかりに迫ってくるべじ子ちゃん。手厳しいべじ子ちゃんの前で再び目次からの読み聞かせが始まるのでした。 子どもとの大切なスキンシップタイムでも、図鑑の読み聞かせはハードかも!? 子どもの要望にしっかり応えるべじべじなっぱさんですが、ママの声をずっと聞いていたいという気持ちの表れなのかも?と思うと、ほっこり温かい気持ちになりますね。 著者:マンガ家・イラストレーター べじべじなっぱ福岡県在住。2018年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。うさぎがモデルのつもり。Instagram、ライブドアブログを中心に投稿中。
2023年02月14日2018年生まれの女の子と2020年生まれの男の子を育てるべじべじなっぱさん。今回は「べじ子の言いまつがい集」をお届けします。 2児のママであるべじべじなっぱさん。今回は、言葉がたくさん出始めた3歳になる長女べじ子ちゃんの言いまつがいにフォーカス! 鍛えられる解読スキル おしゃべりが大好きな3歳のべじ子ちゃん。いつもかわいらしい言いまつがいで周りを和ませます。 はたから見ると「何のこと……?」と思うことでも、ママなら解読可能。子どものおしゃべりに永遠に付き合います。みなさんの中にも、「よその子は何を言っているかわからないけど、わが子ならわかる!」というママも多いかもしれませんね! そんなかわいらしい言いまつがいも「今だけ」と思うと、ちょっぴりさびしくなってしまうかも!? 少しずつ成長するわが子の姿を「ずっと見ていたい」と思わせてくれますね。 著者:マンガ家・イラストレーター べじべじなっぱ福岡県在住。2018年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。うさぎがモデルのつもり。Instagram、ライブドアブログを中心に投稿中。
2023年02月13日2018年生まれの女の子と2020年生まれの男の子を育てるべじべじなっぱさん。今回は「地獄のシャンプー」をお届けします。 2児のママであるべじべじなっぱさんがランチに作ったのは、子どもたちが大好きなナポリタン。しかし、1歳のべじ丸くんがノールックのまま、ある作業が始まり……!? その手、やばいやつじゃない…? 2人の子どもたちにナポリタンを作ったべじべじなっぱさん。すると、1歳の息子くんが唐突に野菜だけを素早く除去し始めます。床に投げつけられた野菜を仕方なしに拾おうとするべじべじなっぱさんでしたが……。 床に這いつくばっているべじべじなっぱさんの頭上に、なんと息子くんの手が着地。「え、それナポリタンでべちゃべちゃの手じゃない……?」と思う間もなく、ガシガシと地獄のシャンプーが始まったのでした。 ママの事情なんぞ知ったこっちゃありません。自由すぎるべじ丸くんの姿に、わが子を重ねるママも多いのでは? 「ナポリタンのときに限って……!」という心の叫びが聞こえてきそうですね。 著者:マンガ家・イラストレーター べじべじなっぱ福岡県在住。2018年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。うさぎがモデルのつもり。Instagram、ライブドアブログを中心に投稿中。
2023年02月10日漫画家・あらゐけいいちの漫画作品『日常』をモチーフにしたコラボレーションカフェ「日常レストラン」が、2023年1月13日(金)から2月26日(日)までの期間、東京・渋谷パルコのトウキョウパレードにオープンする。あらゐけいいちの漫画『日常』のコラボカフェが渋谷パルコに描き下ろしイラストや漫画に登場したギャグを散りばめた店内では、『日常』のポップでキュートな世界観を表現したオリジナルメニューを提供。ギャグシーンをそのまま再現したメニューや、人気キャラクターをイメージしたメニュー、巡回ご当地メニューなど、その唯一無二の作品世界を楽しめる一品が揃っている。オリジナルグッズ販売、展覧会もまた、併設のグッズショップでは、レストラン限定のオリジナルグッズを販売。さらに、同日2023年1月13日(金)より、渋谷パルコB1Fのギャラリーエックスにて、展覧会「あらゐけいいちの空想と妄想と想像と創造展」も開催される。開催概要■「日常レストラン」会期:2023年1月13日(金)〜2月26日(日)会場:トウキョウパレード(渋谷パルコ 6F)営業時間:OPEN 11:00〜CLOSE 21:00(ラストオーダー FOOD 20:00 / DRINK 20:30)※土日祝日のみ10:00オープン。※館の営業時間に準ずる。※レストランの利用は「ノベルティ付予約整理券(電子チケット)」所持者優先で案内を行う。 事前に「ノベルティ付予約整理券」を購入してからの来場を推奨。■「あらゐけいいちの空想と妄想と想像と創造展」開催期間:2023年1月13日(金)〜会場:ギャラリーエックス(渋谷パルコ B1F)※2023年春には各地を巡回予定。
2022年12月15日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「おる」です。10年以上夫婦で一緒だった部屋を分けることにした、ごじごじさん夫婦。でも、夫が…!?ずっと夫と一緒だった部屋を…?出典:instagramおやつを自室に運ぶと…!?出典:instagram寝る前のひとときも…?出典:instagramやっぱり…!?出典:instagram部屋を分けても、妻の部屋に入り浸るとは…。10年以上一緒だった分、寂しいのかもしれませんね!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月06日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「上京」です。夫の仕事の都合で、上京したごじごじさん。でも、東京になかなか馴染めず…?夫についてきて、上京するも…出典:instagram忙しなさに慣れない…!出典:instagramすると、夫が…!?出典:instagramそんなこと言っちゃうの!?出典:instagram東京の忙しなさに、慣れないごじごじさん。優しいように見えて、辛辣な夫に笑いが止まりません!毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月05日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「近所の人たち」です。挨拶をする程度の、ご近所さん達。そんなご近所さん達との、ある共通点とは…?ご近所さんとは、挨拶程度で…?出典:instagram分かっていることとは?出典:instagram!?出典:instagram何の音!?出典:instagram外に出ると…?出典:instagram猫を見ようと、ぞろぞろ出てくるご近所さん達…。なんだか和みますね…!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月04日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「ハロウィン」です。ある日、妹からの電話が。妹は、最近ほっこりしたことを教えてくれて…?妹と電話中…出典:instagram職場のイベントで…?出典:instagramそんなイベント中でも…出典:instagram視線の先には…!?出典:instagramなんとかお客さんをさばき…出典:instagramあの子は…!?出典:instagramこれは、行くしかない!!出典:instagramお菓子をあげると…?出典:instagramそんな出来事に…出典:instagramお菓子をずっと待っていた子に、ほっこりです…!最後には、お菓子を渡せてよかったですね!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月04日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「USJに行った話」です。USJに来た、ごじごじさん夫婦。でも、夫の様子がおかしくて…?夫とUSJに行き…出典:instagram夫の様子が…?出典:instagramそれでも、ひとしきり楽しみ…出典:instagram後日…?出典:instagram衝撃の結果が出典:instagram歩き方がおかしいと思ったら、骨折しているなんて…!そんな状態で1日歩き回っていたなんて、驚きです!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月04日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「チョコ食べたい」です。突然チョコが食べたくなった、ごじごじさん。お目当てのチョコは…?突然の衝動出典:instagramスーパーに行くと…出典:instagramでも…!?出典:instagramいくら探しても…出典:instagramこうなったら…!!出典:instagram出掛け先でも…?出典:instagram探すのをやめられない!!!出典:instagramお目当てのチョコは…!?出典:instagram買ってから見つけてしまうとは…!ちょっと損した気がしますが、食べられるので結果オーライです!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月04日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「ポップコーン」です。家で映画を観ようとしている夫婦。でも、肝心のポップコーンが無くて…?映画を観ようとして…出典:instagramポップコーンゲット??出典:instagramでも…?出典:instagram肝心なポップコーンが…!!出典:instagram買うつもりだった、ポップコーンを忘れてしまうなんて…。他のお菓子に気をとられてしまったようですね!目的のものを買い忘れるのも、あるあるです。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月03日大人気マンガシリーズ、今回はペルナンド(@pel3nando)さんの投稿をご紹介! 「カメムシ」です。昆虫が苦手なペルナンドさん。でも、カメムシが網戸にくっついていて…?虫が苦手で…出典:instagramでも、カメムシが…!?出典:instagramカメムシの処理をしてくれるのは…?出典:instagramまたしても、カメムシが…?出典:instagram夕方、夫が気づいたこと出典:instagramこれには、虫が苦手だけど…出典:instagramそして感情移入!?出典:instagram翌朝…出典:instagramでも…!?出典:instagramやっぱ無理!!!!出典:instagram虫を克服できるかと思いきや、やっぱり苦手なまま…。触る勇気が出たのはすごいですね!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@pel3nando)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月03日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「ペーパードライバー」です。ペーパードライバー歴10年の、ごじごじさん。夫に運転の練習を付き合ってもらうようですが…?ペーパードライバー歴が長く…出典:instagram準備万端?出典:instagram出発しないの…?出典:instagram!?!!?出典:instagramアクセルとブレーキの位置すら忘れているとは…。10年のブランクは恐ろしいですね!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月03日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「身長差あるある」です。身長差のある、ごじごじさん夫婦。そんな夫婦のあるあるとは…?家事をしていて…?出典:instagram夫のお腹が…出典:instagram!?!!?!出典:instagramお腹を叩いたら…?出典:instagram目の前の大きなお腹を押したら、アクシデントが…!見上げなければ、相手の顔が見えないならではのあるあるですね。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月03日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「申告制」です。共同生活で何気に重要なトイレ事情。今回は、ごじごじさん夫婦にある変わったルールのお話です。夫婦のルール出典:instagram申告するのは…出典:instagramでも、夫が…?出典:instagramあれ??出典:instagramせっかく申告したのに、トイレを横取りするとは…。変わっているけど、大事なルールですね!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月03日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介! 「エスプレッソ」です。カフェに来ているごじごじさん夫婦。夫の注文が、少し変で…!?カフェへやってきた夫婦出典:instagram夫の注文は…出典:instagramエスプレッソのアイス…??出典:instagram出てきたのは…?出典:instagram飲みながら考えていると…出典:instagramエスプレッソにアイスはあるの!?出典:instagramコーヒーと言うと、夫は…?出典:instagramどんな反応!?出典:instagramエスプレッソをアイスにしたら、それはコーヒーになりますよね…。新発見をしたと喜ぶ夫に、ほっこりします。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月02日愛猫たちとの日常を漫画にし、ネット上で公開している、鴻池剛(@TsuyoshiWood)さん。鴻池さん宅の愛猫たちはアグレッシブで、漫画はどれも読者の笑いを誘うものばかりです。しかし、飼い主の鴻池さんは、もっとほのぼのとした内容に憧れているのだそう。『ほのぼの日記に憧れてる』ほのぼの日記に憧れてる pic.twitter.com/DUtQeeBlFR — 鴻池 剛 (@TsuyoshiWood) January 26, 2022 愛猫にご飯を与えるという、ごく普通のことですら、一筋縄ではいきません…!ほかの猫にご飯を与えようとしたところ、先ほどまで寝ていたはずの猫がすごい形相で向かってきたのです。あまりの剣幕に、心の中で「ほのぼの日記に憧れている」と本音をこぼす鴻池さんなのでした。【ネット上の声】・日常系の漫画かと思いきや、最後のオチ…!・ほのぼのと、ほほ笑ましく読んでいたのに、ラストの猫の表情で笑ってしまいました。・読んでいるこっちは、割とほのぼのしてます。当事者である鴻池さんにとっては、ほのぼのとはかけ離れた日常。しかし、愛猫たちとの笑いの絶えない日々は、とてもうらやましくも思えます![文・構成/grape編集部]
2022年02月01日文/mihokoSNSの累計フォロワー数が60万人を超える(2020年12月時点)ギャグ&コメディ漫画『耐え子の日常』と、花王の入浴剤『バブforSKIN』がコラボレーション。そのアニメと漫画が、2020年12月9日(水)に公開されました。『耐え子の日常』は、謙虚で内気な主人公・辛抱耐え子が、数々の不条理なシチュエーションをひたすら耐えぬく日常を描いた漫画です。2015年にTwitterで漫画の連載を開始するとたちまち話題になり、現在ではテレビアニメも放送されるなど、人気を集めています。今回のコラボアニメと漫画も、『耐え子の日常』らしいユーモアたっぷりな仕上がりになっています。ぜひ“あるある”と思い浮かべながら見てみてください。アニメでは友人の“独特なお風呂の入り方”に耐える!アニメのタイトルは『入り方が独特』です。耐え子と友人のさとみちゃんが一緒にお風呂に入る内容で、耐え子がいつも通り複数のネタを軽快なテンポで歌いあげていきます。さらに、『バブforSKIN』の特徴についても「とろみのある乳白のお湯に」「たっぷり溶け込む炭酸力」としっかり紹介!さとみちゃんの独特なお風呂の入り方とその言動に耐え続ける耐え子の姿に、くすっと笑えるアニメとなっています。漫画では思わぬ回答に耐える…?『バブ』の公式Twitterで公開されたコラボ漫画第一弾のタイトルは『疲れ』。『バブforSKIN』を入れたお風呂に浸かるさとみちゃんに、耐え子が「疲れは取れた?」と感想を聞くと思わぬ回答が……という意外な展開です。アニメと同じく、『耐え子の日常』らしいオチがつく面白い展開で、ギャク漫画としても楽しめます。第二弾以降も順次、『バブ』の公式Twitterで公開予定なのでぜひチェックしてみてください。疲労回復が期待できる『バブforSKIN』と、面白くも和むコラボアニメと漫画で、疲れた身体や心をリフレッシュしませんか?【参考】「耐え子の日常」が花王「バブforSKIN」とコラボ!コラボアニメ及び漫画が公開! - PR TIMES株式会社ディー・エル・イー
2020年12月17日今、インスタで話題の「社会人カップル恋愛漫画」を知っていますか?その中でもとくに注目を浴びている「なあさん&はるくんカップル」。明るい性格のなあさんと6歳年上のおだやかなはるくんの「ほのぼの社会人カップル恋愛漫画」です。2人の何気ない日常を可愛らしいタッチのイラストでなあさん(@na_san.03)がインスタグラムで公開しています。それでは、2人のほのぼのとした甘い日常を少し覗いてみましょう。冬、それはスーツを拝める季節……どうしてもネクタイを結んであげたい!彼氏のネクタイを結ぶ、それは女の憧れ……♡ この投稿をInstagramで見る なあ(@na_san.03)がシェアした投稿はるくんのネクタイを結ぶために必死に練習をするなあさん。彼氏のネクタイを結ぶのは全女子の憧れではないでしょうか?なあさんのことを褒めるはるくんの姿も微笑ましいですね。もっと2人の日常を覗きたい!今回は「社会人カップルの日常〜ネクタイの結び方編〜」をご紹介いたしました。2人の日常を見ていると何だか幸せな気分になりますね……!!もっとたくさん2人の日常を覗きたい!と言う方はぜひ、なあさんのアカウント(@na_san.03)を見てみてくださいね。今後も、なあさん&はるくんカップルのほのぼのとした日常恋愛漫画を紹介していきますので、どうぞお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/na_san.03)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2020年12月01日ミドラ(MIDDLA)の2019年春夏コレクションが、2018年10月17日(水)、東京・渋谷ヒカリエにて発表された。“忘れな草”がシンボル今シーズンのテーマは「STILL IN BLOOM」。小さく可憐な「忘れな草」の花をコレクションのシンボルとし、非日常的なドレススタイルと日常的なストリートスタイル、2部構成のショーを展開した。ピュアな非日常のドレスサックスソロ、そしてカルテットのクラシック演奏で幕を開けたショー。まず登場したのは、真っ白なドレスに身を包んだモデルたちだ。細やかな花々の装飾が身頃を埋め、ギャザーやフリル、プリーツを重ねたドレスは歩を進める度にゆるやかに揺れ動く。透明感のあるチュールや、光沢のあるサテン生地などが、ピュアで幻想的なムードを演出する。ドレスは白の他、シックなブラックやネイビー、ブルーも登場。いずれも上品さや純粋さを思わせる仕上がりとなっており、ほのかに“忘れな草”の香りも漂わせている。ギャザーを寄せ、幾重にも生地を重ねたマーメイドドレスは、ブルーのグラデーションを描き、清く華やかな存在感を見せる。デイリーウェアに潜むロックカルテットの演奏が終わると、暗転とともに始まったのはエッジの効いたロックの生演奏。非日常から切り替わり、日常的な世界観が繰り広げられた。デザイナー・安藤大春は、シーズンテーマを決める際に尾崎豊の楽曲「Forget-me-not」や、ニルヴァーナの「In Bloom」からインスパイアされたという。マニッシュ&アクティブなエッセンスロックが象徴するように、後半はナイトカモに小さな花をあしらったプリントテキスタイルや、マニッシュなセットアップなど、フェミニンな表現と、無骨な要素やアクティブさをミックスしたピースが散見された。例えば、エレガントなロングワンピースの足元にリーボック(Reebok)のスニーカーをセレクトしたり、トレンチコートドレスのベルトをリボンカットしたり。ワークジャケット風のカーキのショートジャケットには、ペプラムをあしらうことで柔らかさと活発な印象を両立させた。空気を含むようなゆったりとしたフォルム服の造形は、ギャザーやフリル、分量感のあるパターンメイキングによる、ゆったりとしたシルエットが目立った。斜めに大胆な切り替えを配したスカートや、透け感のある生地で仕立てたプリーツの巻きスカート、生地をたっぷりととったワイドパンツなど、空気を含むようなフォルムが、穏やかな空気感を放っていた。
2018年10月20日くるりんぱの進化系??ぎゃくりんぱシニヨン簡単に凝ったアレンジのように見せるくるりんぱ。ここ1年~2年大ブームのアレンジでしたが、そろそろ飽きてきていませんか?そんなあなたにオススメなのが、くるりんぱと逆に回転させる「ぎゃくりんぱ」。下から上へ毛束を通すぎゃくりんぱは毛束が上に持ちあがり、くるりんぱとはまた違ったニュアンスになりますので、新しいアレンジとして楽しめるカジュアルなスタイルです。ぎゃくりんぱをして、毛先を丸めれば完成のシンプルアレンジ① 髪全体の表面に波ウェーブを作り、まとめやすいようにクリームタイプのワックスを揉み込みます。(今回は「ミルボンのジェミールフラン クリーム+」を使いました)② 顔周りのおくれ毛を残してから、後ろに髪を集めポニーテールの要領でひとつにくくります。このとき、少しゆるめにくくってください。③ ひとつにくくった毛束のヘアゴムの上を裂いて穴を空けます。④ くくった毛先を穴の下から上へ入れていきます。これがぎゃくりんぱです。⑤ ルーズ感を出すために全体をほぐしていきます。このとき、ぎゃくりんぱした結び目もシッカリほぐしてください。(ほぐさないとダサく見えちゃいます!)今回は、結び目部分にリボンのアクセが付いたゴムを付けました。⑥ これだけでも大丈夫なのですが、毛先をまとめたいので毛先の部分をねじります。⑦ ねじった毛先をゴムにまとめて丸めます。最後にバランスを見て全体をほぐせば完成です。このアレンジは、応用でくるりんぱを使ってもGOOD!髪が短すぎると少しバランスが悪いので、長さによってはこのアレンジはオススメできません(肩付近のボブなど)。最低でも鎖骨以上の長さがあった方がオススメです。今回のアレンジは、手順もかなり簡単。今回はぎゃくりんぱをしましたが、もちろんくるりんぱを使った応用も利きます。ぎゃくりんぱに慣れておらず難しいという方は、くるりんぱバージョンでもトライしてみてください!!美容師/中村禎二(Hair Story Novia)
2018年03月02日くるりんぱの隙間からチラ見えする編み目がとってもカワイイ♪今回はくるりんぱと三つ編みを使ったダウンスタイルを紹介。くるりんぱの隙間から見える三つ編みが、とってもかわいい♪オリジナルのかわいさを引き出してくれます♪♪人とかぶりたくないときにおススメです♪難しいテクニックも必要ないので、とっても簡単ですよ♪トップから順々に編んでいくから、不器用さんでも簡単!!① 毛先をランダムに巻いてボリュームを出します。② トップの毛束を取り、ゆるーく編み込みにします。三つ編みにした後、毛束を少し引き出して、必ずほぐしてくださいね。③ 両サイドの髪の毛を後ろに持ってきて結びます。先ほど作った編み込みの上で、くるりんぱをします。④ 耳後ろの髪の毛を取り、先ほど作ったくるりんぱの毛先と一緒に表編み込みします。編み終わったら、毛先はヘアゴムで留めます。⑤ 最後に残っている襟足の髪を後ろでひとつに結びます。③と同様に、三つ編みの上でくるりんぱをします。⑥ 三つ編みの毛束とくるりんぱの毛束を、飾りゴムなどでひとつにして完成です。超簡単☆ コテもアイロンも使わないゆるふわ巻き髪の作り方☆毎朝アイロンを使って巻くのって煩わしくなってきますよね。ここで、そんなお悩みを解決しちゃいます。やり方は簡単。髪の毛を二つに分けて裏編み込みして寝ましょう!!!!そうすると、自然に髪の毛にウェーブが掛りますよー!!直毛さんは、きれいにウェーブがかかりにくいかもしれません。ごめんなさい。熱を使わずに巻けるので、髪も傷みにくいですよ。試してみてください。美容師/東 由美(Timney Cast)
2017年09月15日今回のテーマは、タイトルであるgegeの通り、故水木しげるさんへの追悼を込めたオマージュです。タイトルの「gege」は鳥取の方言でもある「下下」、そして水木しげるさんの幼少期のあだ名の「ゲゲ」でもあります。昨年の暮れ、水木しげるさんがお亡くなりになられました。言わずもがな、陰の存在だった妖怪たちを一躍日常のファンタジーに昇華させた方です。なぜ鳥取という環境からあのネガティブな世界を描く漫画家、水木しげるという作家が生まれたのか?その疑問に少しでも自分なりに答えを見つけれるようなリサーチをしよう。そういう思いでコレクション制作をスタートさせました。水木さんの故郷である弓ケ浜半島の先端、境港を調べて行くと、妖怪の空気感がありません。もともと中国山脈から流れる日野川から流れてくる砂が溜まって出来た砂州なので、妖怪の住み着きそうな森や山が無いのです。不思議に思っていると、水木さんの実家が日本海の海沿いにあり、いつも対岸沿いの島根半島をみて、妖怪が住む世界に心躍らせられていたとの事を伺い、納得しました。隣の県は神様がやってくる島根県、"神様の国"といわれる地域であり、出雲に神在月には全国の神様がやってくる場所です。神様がいそうな場所ですから、妖怪も沢山いたのでしょう。生前、水木さんはあるインタビューで、鳥取に妖怪の気配があったのではなく、隣の県、島根からいつも気配を感じていたとおっしゃっていました。それを伺い、鳥取じゃ無いんかいw!(しばしば妖怪の県といわれつつも)と突っ込みをいれたくなりました。しかしながら、大胆な仮説ですが、何も無いからこそ、イマジネーションが沸いたのでは?と。それは鳥取のもう一人の巨匠、写真家、植田正治にも通じる非日常的な世界観なのではと思いました。日常と非日常の様々な生き物が混ざり合った、自分のルーツでもある世界。まだまだ僕が描く世界は小さいですが、これからも様々な価値観が混ざり合ったより大きな世界を描けるようになりたいです。それでは、ほんとうの妖怪になられた水木しげるさん、この世界の多くの事を学ばさせて頂きました。本当にありがとうございました。
2016年04月14日今回のテーマは、「兼業漫画家からの、漫画家志望者へのアドバイス」である。前のコラムにも書いたが、私は同業者とあまり関わりたくないと思っている。現時点で売れている作家なら当然ねたむし、出会った時はそうでもなかった作家がその後売れたら、「あの時利き腕を折っておけばこんなことには」と一生後悔するからだ。まだ会ったこともない作家のサクセス情報なら一日下痢嘔吐に苦しむ程度で済むので、あえて面識を作る必要はないと考えるのは当然だろう。だが、それ以上に関わりたくないのは漫画家志望の人間(以下、漫画家志望者とする)だ。○カレー沢氏が漫画家志望と断固として交流しない理由漫画家志望者に会うと、おそらく私のアドバイスなど1ミリも欲しいと思っていないだろうに、「どうやったら漫画家になれますか」などと社交辞令的に聞いてくるのだ。こちらも、相手がまだ漫画家になっていないことに油断して、「漫画家になるのは大変だよー。まあなってからの方が大変なんだけどね(笑)」と、ついついアドバイス風の苦労自慢をしてしまったりする。しかし、そう答えた相手がその後漫画家になって、デビュー作から大ヒットを飛ばしでもしたら、「あの時、今すぐ投稿作を燃やして公務員を目指せとアドバイスしておけば…」などと、一生後悔するはめになるのだ。漫画の世界のみならず、先輩風を吹かした相手がやすやすと自分を越えるというのはきついことなのである。私がどれだけ忙しくてもアシスタントを雇わないのも、アシスタントというのは漫画家志望者が多いため、自分のところへ手伝いに来た人間が、その後成功したら嫌だからである。もしそうなったら、「あの時、私の部屋から一生出さなければ良かった」と後悔しなければならない。よって、どうしてもアシスタントを使わなければいけなくなった場合は、漁師とか、漫画とは全然関係ない分野の人間を連れてこようと思う。もちろん、作画能力などなくていい。背景に極太サインペンでサバの絵とかを好きに描いてくれれば、それで構わない。そのぐらい漫画家志望とは関わりたくない。砂漠で遭難している時、向かいから漫画家志望者と、エナメルのホットパンツにサスペンダーのオッサンがやってきたとしたら、迷わずオッサンに助けを求める。漫画家志望に関わると、その後「あの時砂漠で死んでいれば良かった」と思うような目に遭うからだ。○兼業漫画家が絞り出した志望者へのアドバイスしかし、今回は先月行ったお題募集キャンペーン経由で、「兼業漫画家から、漫画家志望へのアドバイス」というテーマが来てしまった。だが、どうせアドバイスを求めるなら、「兼業」漫画家より「専業」漫画家に聞いたほうが良くないだろうか。社会人としての心構えを聞きたいなら、バイトをふたつかけもちしているフリーターより正社員に聞いた方が良いのと同じだ。それに、アドバイスというのは基本的に成功者に聞くものではないだろうか。明らかに成功していない人間に「成功の秘訣は?」と聞いても、答えの代わりにパンチが返ってくるだけだろう。確かに、成功するために失敗談を聞くことも大切だ。しかし、それは「なんで失敗したかわかっている奴」に聞かなければ意味がない。私など、「失敗した」ことはわかっているが、「何で失敗したか」についてはいまだにわかっていないので、どうしたらいいかもわからないままなのである。仮に家が全焼してしまったとして、その原因は「自分が室内でたき火をしたこと」ではなく、「消防車が来るのが遅かったから」だと思っている奴は、また家を全焼させるに決まっているのである。もしかして、「自分も兼業漫画家になりたい」という人へのアドバイスが欲しいという話なのかもしれないが、だとしたら最初から志が低すぎやしないかと思う。もうその時点でサクセスの臭いがしない。とはいえ、漫画家として成功したいなら保険は捨てて漫画に専念しろと言うのも無責任である。「バンジージャンプをするのにヒモをつけるなんて、ただの甘え」と言っているようなものだ。それで激突死しても、飛んだ人間が自分の手でヒモを外したのなら、誰も責任をとりはしない。サクセスにはハングリー精神が必要とは言うが、電気、水を止められ、しょうゆをかけたティッシュを噛んでいる状態で人を楽しませる漫画が描けるかというと、おそらく描けないと思う。だから私は、漫画家を目指すなら、「漫画がダメでもなんとかなる保険を持つこと」、もしくは「石油王になってから漫画家を目指すこと」を推奨している。こうアドバイスした相手が本当に石油王になった上に漫画家になって成功したら、「いっそあの時息の根を止めておけば良かった」と思うだろう。だが、そういう人は私が何も言わなくても、石油王兼漫画家になるものである。ここまで色々と(主に漫画家志望者と関わり合いになりたくないという意志について)語ってきたが、実際に漫画家や仕事関係者が集う場にいくことはほぼない。というか、意図的に避けている。そのため、漫画家志望者に遭うことはほぼないのだが、もしどうしても漫画家志望者に何か言わなければいけなくなったら、「君は漫画家になれる、そして売れる」と言おうと思う。こう言っておけば、本当に売れたら「予想通り」と己を納得させることができるし、漫画家になることができなかったり、なったけど売れなかったりしたら、単純に「やったー!」と喜ぶことが可能となるからだ。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)、Web連載漫画「ヤリへん」(2015年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。連載作品「やわらかい。課長起田総司」単行本は1~2巻まで発売中。10月15日にエッセイ「負ける技術」文庫版を発売した。「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は11月3日(火)昼掲載予定です。
2015年10月27日今回のテーマは「親、兄弟、友人などが、兼業漫画家である自分をどう思っているか」についてだ。○漫画は妄想を加工した産物商業漫画と言うのは、「大勢の人に読まれてなんぼ」の世界だ。しかし商業作品と言えど漫画というのは元は個人の妄想であり、それを人様にも楽しんでもらえるように加工して、世に出しているにすぎない。そのため、人に見せる用だとしても、自分の妄想を近しい人に見せるというのは恥ずかしいもので、久しぶりに会った人などに「漫画いつも読んでるよ」などと言われたら、「今すぐやめろ」と言いたくなるのである。そもそも、私は自分から自分の漫画について話すことがほぼない。恥ずかしいから、というのもあるが、「明るい話題がゼロ」だからというのが最も大きい。私とて、漫画が上手くいっていれば、調子にのって今後の構想とかをベラベラ喋るだろうが、漫画家になってからこの方、調子に乗れる状況が一度もなかったし、年々それは悪化している。なので、周囲もそれを察して、私の漫画の話はしなくなった。すでに私が漫画家であることは話題ではなく地雷となっている。そうは言っても、友人知人ぐらいまでなら、私が漫画家をやっていることに関して、いい意味で面白がってくれていると思う。しかし、家族、特に自分の子どもが漫画家をやっている(もしくは漫画家を目指している)と言う状況は、親としては面白がってばかりはいられないと言うか、はっきり言って「笑えない」ものだったと思う。○カレー沢氏の進路選択6歳児が「将来は公務員になる」と言ったら、夢がないと親は心配するかもしれないが、実際は進路を決める段階になっても「漫画家になる」と言っているやつの方が、もっと悩みの種なのである。事実、95%が大学に行く高校に進学しておきながら、3者面談で「漫画家になるから、漫画専門学校に行く」と言い張る私は、親にとって相当の頭痛物件だったと思うし、私も当時のことを思いだすと、ロキソニンを箱食いしたくなる。その後も、若かりし頃の私は「漫画専門学校は諦めるが、大学進学はしたくない(受験勉強したくなかった)」とごね続けた上、「じゃあ、漫画家じゃなくてデザイナーになるわ」と親を煙に巻いて、グラフィックデザイン専門学校に進学することになった。このように、「漫画専門学校は反対されたので、とりあえずデザイン系学校に入った」という経歴を持つ人間は結構いるのだ。「漫画にくらべればデザイン業の方が安定している気がする」という錯覚を親に覚えさせ進学を許可させるという手管なので、親御さんは注意してほしい。そして、まんまと美術系の専門学校に行ったは良いが、初回コラムに描いた通り、在学中は1本も漫画を描かなかった。卒業後は印刷会社に就職するも、勉強したデザインを生かすどころか、総務課に8カ月在籍しただけで退職。その後5年、全くデザインにも漫画にも関係ない仕事に就いたり辞めたり、クビになったり、派遣切りに遭ったりしていた。その間、一度も「お前、グラフィックデザインはどうしたの?」と言わなかった親を、私はマジでリスペクトしている。○親から見た兼業漫画家・カレー沢薫の印象は?その後、間口ガバガバの漫画賞に応募したことを機に漫画家となった私だが、親は、娘が漫画を描いていることを応援してくれてはいる。だが、私のことは兼業漫画家というより、兼業会社員と思っている。もし私が「会社を辞めて、漫画1本にする」と言いだしたら、それは親にとってみれば「本業を辞めてアルバイトで食っていく」と言われたようなものであり、おそらく止められるであろう。漫画家などのいわゆる人気商売は、一見華やかそうに見える。私も、友人にそういう職業の人間がいるとしたら、面白がるし応援もするだろう。しかし、親にとってみれば子供がそういう職業を目指すのは止めたいし、なってからも心配の種と思われているケースが多いと思う。しかし、時勢の変化とともに「漫画家を目指す子供と親」情勢は変わってきているようで、今では漫画家を目指す子供を止めず、漫画学校へ通うことも許し、卒業後も就職を促すことなく、デビューまで面倒を見てくれる親が増えてきているという。あまりに世の中が不安定なので、「どうせ安定した職がないなら、夢を追った方がいい」と考えている親が増えてきているのかもしれない。反対されるよりはバックアップしてくれる方が良いには決まっているが、経験上、漫画というのは、いくら時間と描ける環境がそろっていても、描かない奴は描かない。そのため、気づけば子供が「自称漫画家志望」という、幾重にもわからない職業についている場合があるので注意が必要である。先ほど、親からは漫画について応援されていると書いたが、実をいうと、両親は私がもう漫画の仕事をしていないと思っている。現在、親が把握していた漫画の連載は全て終わっており、新しく始まったものに関しては一切言っていないので、親は私の連載はもう一本もないと思っているのだ。ある日、母に「もう漫画の仕事は全部ないの?」と聞かれたので、私はちょっと考えてから、元気に「うん」と言った。母はそれに対し「さみしいけど、まあ、よくもった方かもね」と言った。親の期待に応えるのも確かに親孝行だが、それが無理なら「早めに諦めさせる」というのも立派な親孝行だと私は思っている。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は7月21日(火)昼掲載予定です。
2015年07月14日今回のテーマは「漫画を描くために行った練習、勉強したこと」についてである。漫画家というのは絵が描けるのが大前提であるが、全員がすごくうまいというわけでもない。もちろんうまい人の方が多いと思うが、「ヘタウマ」という作風でヒットを出している作家も少なくはない。私の漫画を読んだことがある人ならご存じの通り、当方の作風は、ヘタウマからウマを引いたものである。しかし5年の作家生活を経て、私の絵も「常軌を逸したヘタ」から「普通のヘタ」へとランクアップし、余計に売れなくなった。デビューの際、私は最初の担当編集者から「絵はうまくならなくていい」と言われ、1~2年はそのアドバイスを忠実に守ってきたのだが、今思えばそのアドバイスを守り続けた方が良かったのかもしれない。しかし、個人的にはやはり漫画家たるもの、絵がうまいに越したことはない、と思う。○絵の練習にありがちな"オウンゴール"を避けるために絵をうまくするにはどうしたらいいか、と絵が描ける人に尋ねると、大抵の人が「とにかく描くこと」と答えるだろう。しかし、私も約5年間、ほぼ365日休まず絵を描いてきた。それにしては上達がなさすぎるが、ここでただ単に才能がない、と断じてはいけない(私の心が折れる)。肝心なのは「向上心を持って正しい絵をとにかく描くこと」であり、自分の描きたい絵だけを自分の手癖のままに描き続けても、サッカーのルールを一切覚えず必殺シュートの練習だけするようなもので、試合に出てもオウンゴールを連発するだけである。よって、まず正しい漫画の描き方の教本通りに描いてみる必要がある。そういった本を買うと「ダイエット本を買っただけで痩せた気になるデブ根性」が発動するという人は、ネットで絵の描き方を調べれば、そういったページがたくさん見つかるだろう。また、技術うんぬんはしゃらくさい、とにかく描きたいという人は、うまい人の絵を模写してもいいし、トレースするだけでもやり続ければ、おのずと手が覚えていく。私は以上のことを一切やらずに、今現在の「印象に残らないヘタ」という作風を完成させたので、そのポジションを目指す人は参考にしてほしい。特に、練習として模写やトレースをしたことはほぼないと言って良い。○絵を描くことの「喜び」は人それぞれ「絵や漫画を描くのが好き」と言っても、「絵を描く作業自体が好き」「満足する絵が描けたときの達成感が好き」など、どこに楽しみを見いだしているかは人それぞれだ、そして、その中には「絵を人に見せて褒められるのが好き」という人も含まれている。そこで「絵を褒めてもらいたい」→「上達するために努力する」という方向に行く人はうまくなる。しかしその過程をすっ飛ばして、「とにかく絵を褒められたい」という人はうまくならない。私は典型的な後者のタイプでああるそういうタイプの人間は、模写やトレースはしない。そうやってうまく描けても自分の絵として公開できず、人から褒めてもらえないからだ。時々、模写やトレースで描いた物を自分の絵として公開してしまう過激派もいるが、見つかれば叩かれるし、商業作家がやったら命取りになる。よって、自己流の絵で褒められようとするものの、練習をコツコツやらないから大して上達せず、当然ながら褒められることはないのである。「努力せずに結果だけ得ようとしてもダメ」という当たり前のことを、5年もかけて証明できたことだけが不幸中の幸いだ。他山の石としてほしい。○カレー沢作品に突如"美少女"が登場、読者の反応は?しかし、私にも全く向上心がないというわけではない、このままじゃダメだと思う時もある、もちろん自然にそう思うわけではなく、アンケートや単行本の売り上げが具体的にダメな時になって初めて考えるのだ。だが、「とにかく結果だけ得ようとする派」の私は、どれだけピンチに陥っても、今さらスケッチブックで絵の練習など始めない。ならばどうするかというと、原稿上で試行錯誤を始めてしまうのである。前話と明らかにキャラの造形が変わっていたり、ひどい時はコマ単位で顔が変わっていたりすると言う手探り状態を、そのまま雑誌に載せてしまうのである。数年前、連載作品の調子が芳しくなく、担当から「このままでは打ち切り」と言われたことがあった。それまで「うまくならなくていい」を実践していた自分も、やはり絵はうまいに越したことはないのではないかと思い直し、次の原稿では極力うまく描こうとした。まだそれだけなら良かったのかもしれないが、「カワイイ女の子が登場したら人気が出るのでは」という安易すぎる発想から、ヒロインの顔を別人のように変えて登場させたのである。その結果、評価は散々だった。平素、良くも悪くも話題にのぼらない自分の漫画が某大型掲示板でたたかれたほどである。そもそも、突然うまい絵やカワイイ女の子が描けるわけがなく、それまで応援してくれていた読者にまで「元に戻してくれ」と言われるありさまであった。私のみならず、突然作風が変わる漫画があったら、それは不人気によるテコ入れか、作家が突然このままじゃダメだと思い、見切り発車したかのどちらかである。既存ファンからしたら「余計なことを」と思うかもしれないが、こうした試行錯誤は作家が一応持っている向上心の表れであり、作品をよりよくしようという気持ちから生じているのである。ただ、焦って前に進もうとして、ギアがバックになっているのに気付かずアクセルを踏んでしまっただけなのだ。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。
2015年04月28日今回は漫画家と編集者の関係についてである。漫画家と編集者と言えば、喧々諤々の打ち合わせを経て共に作品を作り上げているというイメージもあるかもしれないが、私と編集者のやりとりはあっさりとしている場合が多い。ネーム(ネタ)を編集に見せる→OKが出る(修正が入る場合もある)→完成原稿をチェックしてもらう→OKが出る(修正が入る場合もある)→データを渡す、これで終了である。月刊連載の場合、月2、3回のメールのやり取りで終わってしまうことも珍しくない。連載当初は「ここはこうしたら良いのではないか」など修正を入れてきた編集も、3回目あたりになると「こいつは何言っても無駄だ」と思うのか、何も言わなくなる。私の担当は全員諦めが早いのか、私が諦めさせるのが早いのかわからないが、とにかくあまり修正が入らないのだ。描く側としては楽なのだが、あまりに何も言われないと本当にこれでいいのかと不安になるものである。○編集者から修正が来た場合のワークフローでは逆に修正が来た時はどうするかというと、まずひとりで怒る。尋常じゃなく怒る。この話の面白さがわからないコイツが悪いとマジ切れである。冷静に考えて、自分が描いた漫画を読むのは、全員が読者と言う他人である。ならば他人の意見は聞くべきなのであるが、修正が来た瞬間はそうは思えないものだ。そこで一旦、部屋の物を全部破壊するなどのクールダウンをしてから、再度修正案を読み、そう言われればそうだ、と思えば直すし、どうしてもそうは思えない場合は、編集を説得して初案を通す。それでも向こうが折れない場合は再度部屋の物を木っ端みじんにしてから修正をする。納得のいかない修正をする時がないとは言わないが、ネタがスベッた時に編集のせいにできるという利点もあるので、やはり編集の意見はある程度聞くべきなのである。○インターネット時代が可視化した"骨肉の争い"それにしても昔に比べ、漫画家、編集者という存在がずいぶん可視化されてきたと思う。今ではホームページ、ブログ、SNSなどを一切やっていない作家の方が珍しいと思うし、編集者がTwitterなどで作品の宣伝を行うことも少なくない。作家と編集は宣伝ができて、読者も作家と直接交流できたり、製作の裏側を知ることができたりと、おおむねWin-Winの関係であるが、何せ魑魅魍魎が跋扈するネット上のことなので、作家の不用意な発言が炎上したり、編集があまりにも前に出過ぎて叩かれるなどの弊害もなくはない。また、作家と編集のマジ喧嘩が始まり、それが読者に丸見えという事態も起こりうる。作品の美しさに魅かれて作家のTwitterアカウントをフォローしたのに、いきなり骨肉の争いを見せられるということもままあるのである。この場合、ケンカと言っても大体作家が一方的に編集への不満をぶちまけている場合がほとんどである。もちろん、編集が常に一方的に悪いというわけではない。編集をぶん殴りたいという作家の数だけ、あるいはそれ以上、漫画家を土に埋めたいと思っている編集がいるはずである。ただ、作家は個人であるが、編集は企業の一員なので、作家の言う事に編集が個人として反論することはできないのだろう。では編集は一方的に言われて不利だ、立場が弱いと思われるかもしれないが、ネットで内情を暴露してダメージを受けるのは作家の方である。暴露することでその出版社との仕事が切れる危険はもちろん、「何かあったらネットで言っちゃう作家」というイメージがつけば他の出版社からも敬遠されるであろう。それは暴露する作家も重々承知のはずだ。よほど後先考えない性格でない限り、いきなり不特定多数に向けて内情をぶちまけたりはしないはずである(漫画家になる時点で先を考えないタイプとも言えるが)。それでもなぜ言ってしまうかと言うと、もう「怒っているから」としか言いようがなく、ハナから得しようなどとは思っていない。むしろ、怒りと作家生命を天秤にかけて「終わっていい」と判断できるほどの、混じりっ気なし、100%純国産、「私が怒りました」と顔写真つきのシールを貼って良いほどの「怒り」がそこにあるのだろう。○作品の成否が関係を決める?こう書くと、漫画家は年中編集に対して怒り続けているように思えるかもしれないが、おそらく大半の作家と編集が良好、もしくは、仲良くもないがもめもしないというドライな関係だと思う。ちなみに個人的な意見だが、やはり作品自体が上手く行っていれば、作家と編集の関係はおおむね良好なのではないかと思う。作品の調子が悪ければ、編集は何とかしようとあれこれ助言をするだろうが、作家はそれに焦ったり反感を覚えたりするものだ。逆に作品が絶好調であれば、「先生、今週も最高です」と打ち合わせもそこそこに夜の街に繰り出し、ふたりで仲良く女体盛りをつついたりできるはずである。そんなことはない、売れたら売れたでもっともめる、と言われるかもしれないが、何せ売れたことがないのでわからない。どうせもめるなら売れてもめたいところである。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。
2015年04月07日はじめまして、漫画家のカレー沢薫と申す者です。と名乗った所で誰も知らないので、あらためて自己紹介させてもらう。漫画家兼会社員生活6年目、「売れたら会社を辞める」が目標だったが、最近では「会社を辞めなくて本当に良かった」が口癖の、まあ木っ端作家である。そんな華やかじゃない方の漫画家の生活を華のない文章でつづるのが当コラムだ。○漫画家をめざしたきっかけ絵を描くことは幼少のころから好きだったが、小学二年生の時に読んださくらももこ氏の代表作「ちびまるこちゃん」の単行本に収録された「作者が漫画家になるまでのエッセイ漫画」を読んで、初めて漫画家という職業を意識し、目指すようになったと思う。その後一貫して「漫画家になりたい」と言い続けてきたが、恐ろしいことにそれから約20年間、私は1回も漫画を最後まで書き上げたことがなかった。漫画家になりたい、と言いながら、キャラクターの設定だけ凝りに凝った漫画の冒頭2ページだけを描いたり、末期になると自分の作品は一切書かず、ひたすら既存のアニメやゲームのキャラクターのキメ顔ばかり書いていた、親に高い金を出させ、美術系専門学校に通わせてもらったにも関わらずである。ボンクラすぎる、と思われたかもしれないが、こういう「漫画を描かない漫画家志望」というふざけた奴らは結構多いのである。ただこういうボンクラどもを一概に責めてはいけない。何故なら漫画を描くと言うのは超面倒くさい行為なのだ。「描き上げる」というだけでも多大な才能がいる、ボンクラに出来るわけがない、むしろ出来る方がおかしいと言ってもいい。しかしこの超面倒くさかった「漫画を描く」という作業も、パソコンツールの発展によりだいぶ緩和されてきた。正直私はパソコン以外で漫画を描いたことがない。もしいまだに漫画がつけペンにインクでしか描けない代物だったら、私は100%漫画家になれていないし、なった所で、原稿は3歳児100人に囲まれて描いたのかと思われるほどさんさんたる物になっていたであろう。私が現在使っているマンガ製作ソフトは「ComicStudioEX 4.0」。ペンタブはワコムの「Cintiq 12WX」を使用している。パソコンは多くのクリエイターがMacを使う中不動のWindowsで、机が狭すぎるためノートパソコンである。こういったソフトのおかげで、黒く塗りつぶす「ベタ塗り」「トーン貼り」などがワンクリックで可能になった。今でこそ当たり前のことであるが、昔は手でイチイチ黒く塗っていたし、トーンはカッターで切ったり貼ったりしていたのだ。この時点でボンクラどもは原稿を投げ出して、アニメキャラクターの模写を始めるところである。○漫画家デビューは規格外の"フォトショ原稿"こうしたツールのおかげで、描かない漫画家志望だった私は初めて投稿作を描き上げることができた、と言いたい所だが、全くそんなことはなかった。応募した漫画賞が「なんでもあり」をうたっており、完成原稿でなくてもOK、漫画原作でも小説でもOK、もちろん何を使ってどんな規格で描いてあってもOKという、間口ガバガバだったのである。今までの漫画投稿と言えばB4サイズにA4の枠を取り、断ち切りサイズは云々、黒インク使用、ボールペン薄墨不可…等々、それだけでバカ野郎の頭を破裂させるに十分なものだったため、正直冒頭2ページどころか枠線さえ満足に描いたことがなかった。しかし、このなんでもありの漫画賞を見た私(当時26歳無職)は、本当に何でもいいんだろうと思い、ブログに載せていた未完の漫画(B4とか一切無視でPhotoshopを使って描かれたもの)をプリントアウトしそのまま投稿したのである。その4カ月後、その原稿がデビュー作として誌面に載り3年の連載となった。こう書くとサクセスストーリー自慢のようだが、その漫画自体は特にサクセスしてないので許してもらいたい。(今後もサクセスの予定はない)このように、漫画家になる術というのは昔より大幅に広がっているのだ、昔であれば限られた雑誌のページを奪いあう形であったが、今ではWebという無限の容量があるし、何で描かれていても問題なく、逆に趣味でWebに発表していたものが出版社の目に止まり書籍化というケースも珍しくない。さらに何が売れてもおかしくない時代なので、たまたまインフルエンザとノロウイルスに同時に罹っていた編集者が、私のような者を「ワンチャンあるかも」と勢いでデビューさせてしまうこともままあるのだ。また前述の通り、漫画を描くソフトの発展も目覚ましいため、近い将来全く絵の描けない人間でも、ツールを駆使すれば漫画家として活躍できる時代がくるかもしれない。と言いたいが、私の漫画を見てもらえればわかるように、最新のツールを使っても、いまだに使い手の技術によるところが大きいのである。漫画制作ツールの開発者の方はもっと頑張ってほしい、私は限界だ。カレー沢薫漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。
2015年03月03日