最近では育児に協力的なパパも増えてきました。核家族化、共働き世帯の増加もあってパパの育児参加も必須となってきています。産後に育休をとるパパや、ママと交代で育休をとるパパもいます。しかし、ママからみると、自分と同じようには育児をしてくれない、なかなかイクメンに育たないと思っているママも少なくないのではないでしょうか。 今日は、ママとパパの子育て脳の違いを知って、パパを子育て上手にするコツをお話しします。 パパの子育てにイラッとくる!?育児を積極的に一緒にしてくれるパパにもイライラするママたちは少なくないのではないでしょうか?たとえば、「赤ちゃんが泣いていてもほったらかしだった」、「子どもをみててねと頼んでおいたのに本当に見ているだけで何もしてくれていなかった」などというエピソードはよく聞きます。普段、おむつ替えや授乳など積極的に育児に関わっているパパでも、そんなことがあるのには理由があるのでしょうか。 どうしてできないの?!ママとパパの子育て脳の違いママたちがよく感じる、パパはわが子に対する反応が鈍い、というのは性格の問題でしょうか。そうとばかりは言えません。脳の反応実験で、男性の脳は女性の脳ほど子どもの泣き声に対する反応が強くないということがわかっています。つまり、子どもの泣き声にパパとママとの反応が違うというのは自然なことなのですね。赤ちゃんのお世話を中心的に行うのはママなので子どもの声に対する反応が速いのです。ママは自分と同じようにパパにもその反応の速さと対応を求めてしまう。しかし、パパにはそれができないのでママのイライラの原因になってしまうのですね。 女性はママになることで脳にも変化が起こる?!女性はママになるときに脳の30カ所以上もの場所が肥大し、子育ての能力が高まることがわかっています。わが子の泣き顔を見ただけで脳のいとおしさや不安を感じる部分が働き、その後なぜ泣くのかを分析する部分が働き、即座に体が反応するという仕組みができるそうです。ママだから持っている脳の機能があるんですね。そのため、ママは育児をしながら常に、次に何をしないといけないか考えていることが多いと思います。たとえば、赤ちゃんのことが気になって自分の食事もそこそこに切り上げてしまうママは多いと思います。そんなママをみて「キリキリしないでゆっくり食べたら?」などというパパも多く、そんなパパにイライラしてしまうママも少なくないかもしれませんね。ママはパパと違って子どものちょっとした変化に敏感に対応できるように脳の運動野といわれる部分が働いています。それは進化の過程で女性がつくりあげてきた脳の違いなのだということを理解しておきましょう。 じゃあ、パパをイクメンに育てるにはどうしたらいいの?!ではパパにはイクメンになってもらえないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。パパも育児に関わっていくことで子どもに対する反応が鋭くなったり、子育ての力が高まっていきます。ママは、ママとパパの子育て脳は違うということを理解して、具体的にパパにやって欲しいことを伝えたり、繰り返し伝えたりしていくことが大切です。赤ちゃんの頃よりもコミュニケーションがとれるようになってきた幼児になってくると、パパは子どもとの関わり方がわかってっきたり、育児の楽しさがわかってくる方も多いようです。 パパの反応が鈍いほうが良い場合もある逆にパパのように赤ちゃんへの反応が鈍い方がいい場合もあります。たとえば、赤ちゃんの緊急事態にはママは赤ちゃんに素早く反応してパニックになることもあります。そんなとき、パパが冷静にどっしりと構えている方がスムーズに対応できることもあります。男女の赤ちゃんへの反応の違いや感覚が子育ての中では必要になることもあるのです。 まとめ子育てを一緒に行うことだけがイクメンパパではありません。ママが育児に大変なときに家事を手伝ってもらったり、息抜きをさせてもらったり、ママの話を聞いてもらったりすることも大切なのではないでしょうか。子育てにフォーカスしすぎず、ママも、パパの脳の違いを理解しておおらかな気持ちで日々の生活を楽しめたらいいなと思います。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年07月26日夫は「赤ちゃんに触るのも怖い」と言って、今まで甥・姪や友人の子どもを一度も抱っこすることがありませんでした。そんな夫が自ら息子のお世話をするようになり、1歳になった今では「2人きりでのお留守番も任せて!」 と言うほどに! ここでは、夫がどのようにイクメンになったのかをお伝えしていきます。 赤ちゃんに触るのも怖がる夫の意識改革夫は今まで何度か甥や姪など新生児に触れる機会はあったのに、触るのを怖がって一度たりとも抱っこしたことがありませんでした。なので、息子が生まれる前から、夫に赤ちゃんについての情報をいろいろ伝えることから始めることに! 赤ちゃんの大きさや重さなどはもちろん、抱っこやおむつの替え方、げっぷや沐浴の仕方なども一緒に育児書を読みながら人形で練習しました。 また、夫に赤ちゃんに必要なものを率先して調べてもらい、ほとんど準備してもらいました。そうすることで夫は赤ちゃんについての知識が身につき、怖いという意識が減ったようです。おかげで息子の誕生後はかわいくて愛おしい存在となり、「早く会いたい、お世話もしたい」と言うまでになりました。 夫自ら積極的に育児をしてびっくり息子が生まれてから、夫は自らお世話をし始めました。私は、子どもを抱っこすらしない夫を見てきたのでびっくりしました。夫は「これ練習したやつだ。やってみたら案外じょうずにできたよ」と得意気に。 私も、手伝ってくれてとても助かっていることと、息子もすごくうれしそうだと何度も言葉にして夫に伝えました。そうすると夫はさらに育児に積極的になっていき、そのイクメンぶりには目を見張るものがありました。夫がいるときには「お父さんに任せるね」と私もほとんどお願いするようにしたので、夫と息子が接する時間が増えてよかったと感じています。 イクメンお父さんを息子も大好きになった夫が育児を積極的におこなうことによって、息子との関係がとても深いものになっていったと感じています。圧倒的に私の方が一緒にいる時間が多いにも関わらず、息子は私と同じくらいに夫のことが大好きです。 夫が育児を頑張ってくれたおかげなのか、息子は「ママじゃなきゃダメ」という風にならなかったので、後追いや私がいなくて泣いてしまうこともなく、子育てがラクに感じます。また、夫が育児を積極的におこなうことは、息子の心の安定にも繋がっているように思えます。 安心して育児ができるように事前に情報を伝え、夫の育児を認めて言葉で感謝を伝えること。そうすることで息子も夫のことが大好きになり、そしてますます夫は育児に積極的になってくれたのです。育児に必要なものの準備を夫に任せた、という点も知識を蓄えるうえでとても役立ったのかなと感じています。著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2019年07月10日【今週の悩めるマダム】“イクメン”という言葉が嫌いです。うちの夫も子どもが生まれた直後に「イクメンになる!」と言いだし、3カ月の有給休暇をとりました。しかし、料理をしても買い物や後片付けはしないなど、実際には役に立ちません。結局、周囲に“自称イクメン”を言いふらしたいだけだと思います。(神奈川県在住・40代主婦)“イクメン”という言葉が生み出した罪は、そこなんですよね。僕もこの言葉が大嫌い。何にもしない男たちをおだてて、少しでも主婦の大変さを理解させるために生まれた言葉だということは理解できます。でも、この言葉の出現を機に男たちは「今日はイクメンしちゃうかな?」と言いだし、“なんちゃって主夫”が増えました。料理はしても買い物は行かない、後片付けもしないで、うまいだろ~と得意顔になっているご主人には、腹が立って当然です。奥様の立場からすると“馬鹿にされている感じがする”という気持ちもあるのではないでしょうか。家事って、そんな楽なものじゃないですよね?たとえば料理というのは、家計を意識した買い物から面倒くさい後片付けまで、それを毎日繰り返してこその料理です。「おお、いいか、男料理作ってやるぞ!」と楽しそうにキッチンで暴れて、結局片付けるのはすべて奥様というのは本当に腹が立ちますよね。それで「俺もたまにはイクメンやるんだ」と自慢しているわけですから、たまったもんじゃありません。日本はずっと長きにわたり男性は家事をしないという風潮がありました。共働きが当たり前になったこのご時世でさえ、家事をしない夫もたくさんいます。なので、イクメンという言葉のおかげで、夫たちの意識の中に“これからの時代は男も家事をする必要性があるんだ”という気持ちを植え付けることには少しだけ成功したかもしれませんね。イクメンという言葉が定着した今こそ、この言葉の罪についてももっと議論をして、本当の意味で“夫婦平等生活”を送れるようにしていくべきなのです。イクメンで普通という風潮ができてきたので、啓蒙活動は次のステージへと舵を切りました。そろそろ、別の言葉を作ってもいいかもしれないですね。たとえば“トモカジ”とかどうでしょう。共に家事をやる夫婦のことをそう呼ぶのです。トモカジは家事育児の仕事をきちんと半分ずつに分けて、それぞれがやるべきことをやって夫婦の負担を減らす行動のことを指します。イクメンって、どこか“奥様のお手伝い的要素”が含まれていませんか?主婦にとっては、すごく不公平な状態だと思います。だからこそ、「これからはトモカジの時代なんだからね。みんながそうしているんだから、うちも同じように半分半分家事を分担しましょう」と胸を張って言える世の中にしていきたい。奥様、もっと楽になりましょう。女という理由だけで、家のことを何から何まで全部やらなきゃならない時代ではありません。それに、僕みたいな男にだってできたんですから、世の男性たちにだって、きっとできるはずなんです。家事はちょうど半分半分に。トモカジ時代の到来は意外と遠くないかもしれませんよ。【JINSEIの格言】僕も“イクメン”という言葉が大嫌い。そろそろ、別の言葉を作ってもいいかもしれないですね。たとえば“トモカジ”とかどうでしょう。共に家事をやる夫婦のことをそう呼ぶのです。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2019年07月02日イマドキのパパは、以前よりも育児への参加意欲が高いと聞きます。今回は、パパがアレコレ手伝ってくれるなかで、個人的に「ママが本当にやってほしいことはコレなの!」という、ママとしての本音をお伝えします。 【その1】子どもをお風呂に入れる休日や平日の帰宅が早い日には「子どもをお風呂に入れてほしい」と思っているママは本当に多いです。できれば「パパの仕事」としてデフォルト設定したいくらいです。 子どもとお風呂に入るのは楽しいですが、慌ただしく、ママもたまにはお風呂でゆっくり疲れを取ってリフレッシュしたり、丁寧にお肌のお手入れをしたいというのが本音です。夜、パパから子どもに「お風呂行くよー!」と声をかけるくらいになれば、きっとママに喜ばれますよ! 【その2】休日は子どもと外で遊ぶ多くのママは「ひとり時間」を切実に望んでいます。「ひとり時間」があれば、溜まった家事を一気に短時間で片付けられ、美容室にだって行くこともできます。そして、たまにはママひとりでホッとお茶を飲みたいんです! 子育て中はお茶一杯ゆっくり飲めない日もたくさんあります。休日、子どもを短時間でも外で遊ばせるだけで夫婦関係は良好になりますよ! また、子どもとパパが過ごす時間は限られているので休日にはたくさん触れ合って遊んでくださいね。 【その3】ママの愚痴や相談は真剣に聞くコレ、実はパパがやってくれる、どの育児よりも重要なことかも……と思います。働くママでも専業ママでも、育児の大半はママがやるというのが多くの家庭の実情ではないでしょうか。 パパだって頑張っているよ! と言うなら、おそらくママはその3倍頑張っているのではないかと感じてしまいます。そんなママの心のフォローをできるのはパパだけ! 夫婦関係が良好な家庭では、ママの育児ストレスは低いという統計結果も出ていると聞きます。ぜひママの話を真剣に聞いてあげてくださいね! 周囲のママの声と自分の意見を合わせ、独断で「ママが希望する育児3つ」を挙げてみました。ほかにもママが協力してほしいと思っていることはたくさんあります。夫婦でよく話し合って、楽しく仲良く子育てをできるといいですね。著者:伊川遥女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。
2019年05月11日本日、10月19日は2011年から「イクメンの日」と制定されていますが、まだまだ家事・育児に参加する男性が少ないと言われる日本。共働き世帯が増えている中、実際のところ男性の家事・育児への参加度はどのくらいなのでしょうか。■ 男性が毎日行う家事・育児の頻度は女性の半分以下出前・デリバリーに関する調査研究と情報発信を行う出前総研が行った調査では、家事・育児の頻度で「毎日」と回答した女性が93.3%だったのに対して男性は40.2%と半分にも満たないことがわかりました。さらに家事・育児に参加している時について問うと男性の25.4%が「休日のみ」、15.6%が「気が向いた時」と回答。改めて女性の家事・育児の負担が大きいことが浮き彫りになっています。2017年12月に出前総研が行った調査によると、子どものいる既婚女性が普段行っていて「負担に感じている家事」は、1位が「掃除(60.9%)」、2位が「料理(47.9%)」、3位が「食器洗い(46.0%)」でした。また「時短したい家事」は、1位が「料理(60.9%)」で、負担に感じている家事の回答率を大きく上回っており、食事関係の家事に関して負担を感じている人が多いようです。■ 手抜きしたいのにしていない食事関係の家事xiaosan / PIXTA(ピクスタ)しかし、料理の代行となる出前の利用頻度を調べると、出前を「月に1回以上」利用する割合は子どものいる既婚女性が独身女性や子どものいない既婚女性と比べて10ポイントも低い上に、「半年に1回程度」という回答が最も多いという結果に。食事回りの家事負担を減らしたいと考えてはいるものの、実際には出前の利用頻度が他の属性の女性と比べても少ない傾向があることがわかりました。こうした結果の要因にあるのは、子どものいる既婚女性は「料理は手作りしなくてはいけない」といった固定観念や手抜きをする後ろめたさを感じやすいことだと考えられます。west / PIXTA(ピクスタ)そしてそこには、「女性は料理ができて当たり前」「自分の母親のように毎食温かい食事を用意して欲しい」といった男性の価値観も内包されていると筆者は思います。共働きをしながら子どもを育てる家庭では、夫婦が協力して家事や育児をサポートすることは必要不可欠。特に育児と違って家事は、出前や家事代行などのサービスや便利な家電をうまく利用してやりくりすることで解決できることがたくさんあります。そして「女性が家事をすべき」「料理は必ず手作りを食べる」といった凝り固まった価値観も夫婦で早々になくしていくことも必要でしょう。プラナ / PIXTA(ピクスタ)夫婦で家事の負担を押し付け合ったり無理をしたりするのではなく、「たまには休んで」と労い合うことでお互いがストレスなく仕事も家庭もうまく回すことができるのではないでしょうか。【参考】※10月19日は「イクメン」の日!男性の家事・育児の参加は?男性の家事・育児参加時間は女性の6分の1
2018年10月19日育児にしっかり参加してくれる夫が増えていると言われる昨今ですが、はたして世の中のママたちは、夫の育児に満足しているのか? ママたちが採点した、我が家の夫のイクメン度は何点なのか、その結果をまとめます。ママテナが独自に行ったアンケート調査「なんちゃってイクメン」の結果によると、自分の夫がイクメンだと思うママは30.3%。ママからもイクメンと思われるほど育児に参加しているパパは3割程度いるようです。それでは、具体的に100点満点中何点の夫が多いのでしょうか?●80点以上が2割詳細を見ると、夫のイクメン度を100点満点中100点と評価した、文句なしのパパを持つママは3.1%。90点以上は5.7%、80点以上は14.2%と、合計で20%以上のパパが、80点以上の高得点とママから採点されています。一方で30点以下の「赤点パパ」は19.1%と、こちらも2割弱という数値に。0点という残念な結果も1.1%ほどありました。●平日も世話をすることが高ポイント!自分の夫をイクメンだと思う理由についても調査したところ、以下のような結果になりました。1位:休日だけでなく、平日も子どもの世話をしてくれる…87.3%2位:子どもの将来について積極的に話し合おうとする姿勢が見られる…49.4%3位:仕事の残業を減らし、育児を優先しようという姿勢が見られる…25.3%4位:「子育ての本」などを積極的に読み、育児について勉強している…7.6%5位:「育休」を取って育児を手伝ってくれる…6.3%圧倒的に支持を得ていたのが、87.3%の支持を得ていた「平日も子どもの世話をしてくれる」というもの。仕事から疲れて帰ってきた後にも、しっかり世話をしてくれる姿勢を多くのママたちは高く評価しているようです。2位は「子どもの将来について積極的に話し合おうとする姿勢が見られる」が49.4%でランクイン。進学や習い事、それにかかる費用などをママに任せっきりでなく、しっかり話し合ってくれることはママにとっても好印象ですね。3位は「残業を減らし、育児を優先しようという姿勢」で25.3%という結果に。残業を減らして早く帰ってきて、育児に参加してくれるというのは、ママにとっては心強いこと。子どもにとっても「休日しか家にいないパパ」と思われないことは重要ですね。世の中には、自分が楽しい育児だけ担当して、面倒なことは全部ママに任せっきりの自称「イクメン」なパパもいる中で、ママから見てもイクメンと評価されるパパも確実にいるようです。この先、もっとイクメンのパパが増えていって、半数を超える日も遠くはないかも?(文・姉崎マリオ)
2018年03月31日職場などで「自分はイクメンだ」とスマホに写る我が子の写真を自慢するパパ。でも実際にママ目線から見るとイクメンとは程遠かったり…。そんな自分の夫が、「なんちゃってイクメン」だと感じるのはどんなときなのか、ランキングで紹介します。●なんちゃってイクメンは50%を超える!?ママテナが独自に行ったアンケート「なんちゃってイクメン」の調査によると、「自分の夫は、育児をまったくやらないわけではないが、育児をする自分に酔っている”なんちゃってイクメン”だと思う」と回答した人は、なんと50.6%。イクメンブームの影で、実際に大きく増えているのは「なんちゃってイクメン」だったという実態がよくわかる結果となっています。では、どうして自分の夫が「なんちゃってイクメン」だと思うのか、その理由を回答の多かった順にランキングにすると以下の通り。1位:自分が忙しいときや余裕がないときは、まったく育児をしてくれない…75.8%2位:育児に関心があるような姿勢を見せるが、じつは自分がやりたいことしか手伝わない…67.4%3位:おむつ替えなどの面倒な子どもの世話は避けるのに、子どもと遊ぶときだけ楽しそう…36.4%4位:夫婦で協力しようという気がなく、自分勝手な子育てをしている…21.2%5位:自分の育児へのこだわりを押し付けてくる…12.9%1位は「自分が忙しいときや余裕がないときは、まったく育児をしてくれない」で75.8%と、かなりの数のママが回答。確かに出かける前だったり、深夜のトイレや発熱など、育児を手伝ってほしいときというのは夫婦共に忙しいケースが多い物。そんなときに手伝ってくれないで、余裕のあるときだけイクメン気取りをされるのは納得がいきませんね。2位には「育児に関心があるような姿勢を見せるが、じつは自分がやりたいことしか手伝わない」が67.4%の支持を集めてランクイン。一緒にお風呂に入ったり、遊んであげたりと自分も楽しめることだけは積極的に手伝うというのは、テレビなどに影響され、育児に積極的である自分をアピールしているだけなのがママからは見え見えですね。3位は「おむつ替えなどの面倒な子どもの世話は避けるのに、子どもと遊ぶときだけ楽しそう」で36.4%となっています。それまで一緒に遊んでいたのが、うんちやおしっこでおむつが汚れた瞬間に「ママにタッチ」というのは、育児していると言われたくはないですよね…。なんちゃってイクメンのパパに、ママが求めることは、「自分のことより子どものことを優先してほしい」、「子育てについて夫婦で話し合う姿勢をつねに持ってほしい」と、子どものことを中心とした生活になってほしいという意見が多いようです。出産を機に、いかにママが子ども中心の生活に変えざるを得なくなっているのか、パパにはもう少し理解をしてほしいですね。(文・姉崎マリオ)
2018年03月23日今や誰もが知っている「イクメン」という言葉。家事や育児を担う男性たちは、少しずつ増えているようです。そんなイクメンたちの中には、家庭と会社の板挟みになってしまい、どうにも苦しい状態に陥っている男性がいるんです。上司からは「もっと働け」と叱責され、妻からは「もっと育児しろ」と求められる……今回は、3人のイクメンたちから生活の現状とホンネを伺ってみました。●(1)これ以上早くは帰れない……Aさんの悩みIT業界で勤めている30代のAさん。5歳、2歳とふたりの男の子のパパですが、こんな話を聞かせてくれました。『まだ1人めの子が赤ちゃんのときのこと。ちょうど仕事が楽しくなってきていた僕は、毎日深夜まで働いていたんです。しかし、そんな僕に妻が激怒。ある日「沐浴くらいやってよ!」とキレられたんですね。それからは、ずっと僕が子どもを入浴させてます。でも、家に帰ってこられるのって21時半ごろなんです。それだって、何とか仕事を片付けて、翌日に回せるものはまわして、飲み会もつきあいも全部断って、やっと帰れてる。上司にも同僚にも煙たがられてるのがよく分かります。直接文句を言ってくる人もいますしね。妻からは、連日「遅い。もっと早く帰ってこられないわけ?」と責められます。そして「はぁー、男はいいよね〜。風呂に入れるだけでイクメン気取れて。こっちは24時間365日ずっと育児してるのに」とつぶやかれます……』(30代男性/会社員/男の子2人のパパ)Aさんのケースでは、お子さんが5歳と2歳。上の子はお昼過ぎに幼稚園から帰ってきてしまうし、下の子は未就園児なので一日中ママといっしょですね。奥さんの苦労、よく分かります。ほんの短いあいだだけでも、育児から離れて自分の時間がほしいんですよね。マジメなAさんは最大限の努力をして、仕事も育児もこなそうとしています。にもかかわらず、職場からも奥さんからも、非難されてしまうんですね。これでは心身ともに休まる暇もなく、疲れ切ってしまうのも無理はありません。●(2)子どもがなつかず、スマホ頼み……Bさんの悩みBさんは見るからに子煩悩そうなパパさん。奥さんが妊娠しているころから、育児には積極的に参加するつもりでいたそうですが……。『人手不足で、早朝出勤、深夜帰宅の毎日です。平日は子どもの寝顔しか見られません。妻も育児ストレスが溜まっているだろうから、土日くらいは子どもを見ていてあげたいんです。でも、子どもはすぐに「ママがいい!ママがいい!」と泣く。僕がなだめようと思ったら、スマホ動画を見せるか、お菓子をあげるしかないんですよ。そんな僕を見て「すぐスマホとお菓子で釣って楽してる。それは育児じゃないからね」「平日仕事ばっかりしてるから子どもがなつかないんだよ。自業自得だよね 」と言う妻。でも、平日の勤務を減らすことはできません。最近、どうしたらいいのか分からなくなってきました』(30代男性/会社員/女の子のパパ)妻も子どもも大切にしたいからこそ、土日の育児を買って出ているBさん。でも、思うようにいかずモチベーションは低下する一方なんだそうです。特に「スマホやお菓子をつかってラクをしている」と責められる点については納得いかないようでした。確かに、がっぷり四つで子どもと向き合い、ひたすら遊びにつきあい続けることだけが正しい育児なのであれば、Bさんのような男性たちはもっと関われなくなってきてしまいますね。●(3)同僚に遅れを取りそう……Cさんの悩み同僚と自分の違いを目の当たりにし、焦りを感じているCさん。育児だけでなく、家事もこなせるイクメンなのですが、胸の内は苦しいようです。『わが家は共働き。妻は不規則シフト・長時間拘束の仕事なので、保育園の送迎はもっぱら僕の役割です。お迎えの時間があるので、残業はできません。仕事の量もセーブしなくちゃいけない。熱が出たからすぐ迎えに来いって連絡も、僕が受けてます。そのたびに、周りに頭を下げて仕事を片付け、迎えに行きます。そんな僕の一方で、奥さんが専業主婦やってる同僚がいるわけですよ。家のことは奥さんに任せて、彼はバリバリ働ける。いくらでも残業できるし、接待だって行ける。そういうことができる奴らは、やっぱり上司に目をかけてもらえるし、大きな仕事も任せてもらえるんですよね。最近では、社内での扱いにどんどん差が出てきている 。正直とても焦ります。妻は「アンタの稼ぎが少なすぎるから、私が働きに出なきゃいけないの。文句があるならもっと稼いできてよ」って言います。僕だってもっと働いて稼ぎたいけど、この状況じゃ無理ですよ』(30代男性/会社員/女の子2人のパパ)育児に手間と時間を割くぶんだけ、仕事にあてる時間がなくなる。その結果キャリア路線から外されてしまえば、給料だってあがりません。イクメンといえば聞こえはいいけれど、現実はこんなに厳しい状況に置かれているんですね。----------いかがでしたか?今回お話を聞かせてくれたのは、育児にしっかり関わりたいと願う男性ばかり。しかし、会社と家庭のあいだで板挟みになり、仕事も育児もうまくいかないことに強いストレスを感じていました。男女どちらもが働きやすく、子育てしやすい社会を実現させるためには、彼らのようなイクメンたちが抱える苦悩にも耳を傾けなければならないようですね。●文/パピマミ編集部●モデル/藤沢リキヤ
2017年06月23日今、子どもを育てながら共働きをする世帯が増えています。働くママは「ワーママ」、子育てに積極的なパパは「イクメン」などと呼ばれています。 一方、本気で子育てに取り組みたいのだけれども、仕事のせいで、それもままならないという人も多いのです。それは、「ワーク」と「ファミリー」は両立が難しいという考えにあります。しかし、「ワーク」と「ファミリー」がポジティブなかたちで相乗効果をもたらす可能性はないのでしょうか? そこで、<育児経験は仕事の役に立つ>という考えで、男女2人の研究者が対談します。 ※ 中原淳男性が育児参加をしていくプロセスですが、いくつか障壁がありそうですね。まずは、「できるとは思えない」という「思い込み」を解除する部分です。性別役割イデオロギーとか時間がないとか、いろいろと思い込みがあるので、それを越えるのが第1の障壁。 第2の障壁は、「やり方」を学習していないので、それを学ぶ必要があるということですね。やっぱり最初は相当大変なんですよ。これをちょっと耐えて、1~2カ月やっていくと、手を抜く場所がわかってきたり、最適化できるようになります。 ただ、ここでつまずいて、自分のやり方が悪いからとか、自分にはできないからと意味づけしてしまうと、それで終わり、試合終了です。1~2カ月なんとかふんばってみることですね。 第3の障壁は、「働き方の見直し」です。育児に参加してみると、これを継続していくためには、自分の働き方を見直さざるをえないとわかる。ここに落としどころがつけば、男性は育児参加をしていくようになると思います。 浜屋祐子そうですね。たとえば仕事の場合、異動して1カ月経って軌道にのっていなくても、「俺には無理だ」と思って辞めてしまったりせず、あれこれ周りの助けを借りながらでも頑張るのって普通のことですよね。 育児の場合は、「やっぱり男には向いていない」とか「時間がなくて無理」という言い訳が社会に用意されているからか、なんとかして壁を乗り越えようとまでは思わないのかもしれないですね。でも、よく考えてみたらそれは女性も同じ。家事も料理も育児も最初から上手にできたわけじゃない。 中原まったくその通りです。人はみな、最初は「育児の初心者」なんです。女性だろうと男性だろうと、初めから育児ができるわけではありません。 浜屋一方で、育児スキルに関しては、女性のほうが妊娠・出産がある分、スタートが早い、という特徴がありますね。育児は待ったなしですから、女性は産前産後を通じてものすごい勢いで壁を乗り越え、学習していきます。そういうハードな経験をこなしてきた立場からすると、どうしても学習速度がのんびりした男性を見ると、ちょっとイライラしてしまう……。 中原そして数カ月の差なのに、ものすごく「先輩風」をビュービュー吹かしてきますよね。「おむつくらい、うまく替えなさいよ」と(笑)。 浜屋「今泣いてるのは、眠いからで、お腹空いてる時とは泣き方が違うでしょ!」とか(笑)。 中原いきなりそういう指導をされてもね、男性はわかんないですよ!そこも壁かもしれない。第4の壁は、「妻の先輩風に耐える」かな(笑)。 浜屋あと、ゴミ出しとか、食事の後片付けとか、妻がやっている家事のほんの一部をやっただけで、自分は家事に結構参加しているほうだとアピールしている男性も、まだまだいるようです。 中原そうですか……。昨今は、さすがに「ゴミ出しだけやっても家事参加になる」と思っている人は少なくなっているように感じていましたが、まだ現状は難しいのかもしれませんね。 しかし、一方でこうも言えるのかもね。男性が、そもそも家事の総量がどのくらいあるのかをわかっていないから、アピールしているのではないかと。実際、家事の総量が100で、そのうちゴミ出しはたった2%なのよ、と数字で示されれば、冷静に理解できるはずです。でも、家事の総量がわからないまま、「ゴミ捨てだけやって、家事やったと思わないで」と感情的に言われても、「他になにがあるんだ?」と理解できない。 浜屋家事の総量、ですか!たしかに妻が抱え込んでしまっている場合、まずは、どんな家事をどのくらいやっているのかを「書き出す」など見える形で伝える努力が必要なのかもしれないですね。 ※ 以上、浜屋祐子氏と中原淳氏の新刊『育児は仕事の役に立つ~「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ~』(光文社新書)から引用しました。
2017年03月28日こんにちは。こじらせ美容オタク家のともです。さて、「イクメン」という言葉は聞いたことがあると思いますが、「イケダン 」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?イケダンとは、文字通り“イケている旦那”のこと。イクメンの上をいくのがイケダンであり、ただ育児ができるだけではイケダンではないのです。イケダンになるには“育児ができるだけ”“イケているだけ”では第一関門を突破したにすぎず、それ以外にも数々のイケてるポイントを通過しないといけません。イケている外見はもちろんのこと、仕事ができる、その上家事も育児もおての物で愛妻家、という超ハードルの高いものを超えていかなければならず、並大抵の旦那ではイケダンとは呼べない ようです。だからこそ自分の旦那が本物のイケダンだと他のママ友にも鼻が高いのは間違いナシ。そこで自分の旦那にイケダンになってもらうべく、イケダンの育て方をリサーチしてみることにしました。●(1)感謝の気持ちは忘れずに『たまに旦那が掃除機をかけてくれることがあったが、慣れていないためツメが甘く、埃が残っていた……。でもやってくれたことに対してダメ出しは一切しない で、「ありがとう」と言っていたら、いつのまにか掃除が旦那担当になり、今は私より掃除上手』(30代女性/パート)ちょっとしたことをやってもらったとき(たとえば食器を洗ってくれたり、洗濯物をとりこんでくれたりなど)と、家事をしてくれたときは大袈裟なくらい褒めましょう。やはり男性は自尊心をくすぐられると弱いもの。せっかくやったのに、「食器、汚れが残ってる!」なんてダメ出しは論外。決して完璧じゃない家事に対しても、「すごい!助かる」と子どもを褒めるように褒めてあげることがポイント。厳しく育てたら伸びる、というのは仕事においてはあるかもしれませんが、基本男性は家事育児は女がするもの、と未だに思っている人も多いので、家事育児をしたら“認められる”というご褒美を与えるのは大切。男性が仕事にのめりこむのも認められたいからであり、家事育児に対しても認められる環境が用意されていれば、旦那もそれに対して面白さを感じ、自ら進んでやってくれるようになるというワケ。家事や育児は男性もやって当然、と言えばそれはそうなのですが、やはり承認欲求が女性よりも強い男性は、褒められることによってやる気が格段にアップします。お互いそうですが、「やってくれてありがとう」という気持ちはいつの日も忘れてはいけません。●(2)見た目も重要『ウチの旦那は仕事人間。むろんファッションになんて無関心。だから私が自分の服を買うときに旦那の服も買うようにしている。旦那を私好みにもできる ので意外に楽しい』(20代女性/事務職)イケダンは仕事もできて、ファッションセンスもよくなければいけないとか……。でも、実は“仕事ができる”と“ファッションセンスがいい”ってなかなかつながらなかったりもするのです。それは仕事が本当にできる人は服を選ぶ時間すら面倒くさい(そんな時間あるなら仕事がしたい)とさえ思ってしまうから。ファッション(つまり見た目)が仕事に直結する仕事であれば話も別ですが……。ファッションセンスに関してはやはり職種によるところも大きいです。仕事はできるが、どうもウチの旦那はファッションセンスがない……というママはママが毎日の服をチョイスするようにしましょう。旦那と一緒に買い物に行ってもいいし、ママの服を買うついでに旦那の服も吟味して買ってあげる、そしてそれを上から下まで朝そのまま着ればいいように用意しておいてあげればバッチリです。どんなにファッションに無頓着な男性でもそこまでしてあげれば、その服を拒む理由もないですよね。でも、大半の男性は日中動きにくいような服は好みませんので、スーツにしても見た目だけでなく機能性も重視して選んであげましょう。●(3)育児は些細なことを毎日頼む習慣づけが大切『今まで育児を頼んだことがなかった旦那に初めて半日1歳の娘をみてもらって外出したら、電話が鳴りっぱなし……。こんなにも何も知らなかったのか、と愕然とした』(20代女性/主婦)男性は子育てに非協力的だ、とは言いますが、そもそも“何をどうしていいかわからない”というケースも多々あります。ママがミルクをあげたりオムツ替えをしたりするのが習慣になってしまうと、いざ旦那にしてもらおうにも、「オムツってどうやって替えるの?」「ミルクって水?お湯?」なんて聞いてくる始末。そうなってくるとパパもママも面倒くさい、と感じることの方が多くなってきますので、普段からささいな育児をコツコツやらせておく ことは大事。ママがいたとしても、子育てをしてもらう時間を与える、ということですね。ママがやった方が早いことでも、いちいちパパに頼んでみる、って意識していないとできないこと。でもそうしないと、ママが病気になったとき、留守のときの旦那の頼りなさに幻滅、という事態に。やはりやったことがないことができないのは仕方ないのです。一日一善、といった感じに一日一育児、子どもの世話をさせるようにママから頼んで習慣化することもイケダンになるためには重要。また、子育てに参加すると旦那側にもパパとしての自信がつきますよ。----------イケダンは一日にして成らず!毎日のママの心がけがパパのイケダン度にも大きく影響してくるということですね。ちなみに著者の旦那はイケダンではないのですが、私がイケツマではないのでまずは自分がイケツマになることから始めようと思います……(汗)。●ライター/とも(こじらせ美容オタク家)●モデル/福永桃子、藤沢リキヤ
2016年12月13日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。育児を人任せにせず、ママ任せにさえせず、積極的に参加する男性を“イクメン”と呼びます。この、ママたちの憧れ“イクメン”は、いわゆる母性に対する父性によって自然に育つものではありません。 ママや環境が作りだしていくものです。最近、この“イクメン”欲しさに、アレコレと夫に指図をし、指導を試みようとするママがいます。でも、良いイクメンを育てあげるにはそれなりの工夫や努力が必要です。そこで、イクメン育ての経験者であり成功者である先人たちにその秘訣を教えてもらいました。目次イクメンは褒めて育てるイクメンは褒めすぎないイクメンには家族単位のご褒美をイクメンに対する家族の理解を得ることまとめとして●イクメンは褒めて育てる子どもをあやすのも、オムツを変えるのも、家事全般でも、たとえそれが下手でも「うまい!」 と一言。これが基本だと言うのは、共働きで夫婦が順番に1年ずつの産休を取ったAさん(40代)です。最初の子を産んだ後、「私が最初の1年を見るから、次の1年はよろしく」と宣言をし、「週末は一緒に子育てしましょう」と付け加えたそうです。こうして、最初の1年間の週末に“褒め”育イクメンに励み、翌年には職場復帰しました。その後も2年おきに出産し、3児を育てているという素晴らしい計画出産・育児を実現しています。そして、もちろん完璧なイクメンに育ったご主人は、そのたびに育児休暇を取得し、週末は必ず子どもたちの相手をしてくれる といいます。1年もの育児休暇を3回も取らせてくれる会社もスゴイけれど、それを取る夫の勇気こそが“褒め”ポイントです。●イクメンは褒めすぎない褒めて育てるイクメンにはひとつ注意点があるそうです。それは矛盾するようですが、褒めすぎないこと。前述のAさんは、最初は仕事で疲れて休みたいだろう夫に、週末を犠牲にして子育てを教えこむのが申し訳ない気持ちもあって、感謝の気持ちを込めて褒めすぎてしまったそうです。その結果、夫はまだイクメンとして育ちきっていないうちに自信満々になってしまい、妻のアドバイスに耳を貸さなくなってしまった のです。子どもが日々成長していく以上、育児も日々勉強が必要です。でも、夫が過度な自信や達成感を持ってしまうと、日々成長していく子どもについていけなくなってしまうといいます。育児よりイクメン育てのほうに苦労し、「少し遠回りをしてしまった」と笑うAさんは、「自信も大切だけど謙虚さもないと」と。確かに、育児に完成も終わりもありません。ハンパな自信は邪魔になるばかり なのかもしれません。●イクメンには家族単位のご褒美をGさん(50代)のご主人はイギリス人ですが、日系企業にお勤めで日本文化に馴染みが深く日本語も堪能です。夫婦仲は人も羨やむほどで、二人で世界中を旅行するのを趣味にしていました。第一子が生まれた後、Gさんの夫は子育てには最初から協力的だったものの、あくまで週末イクメンに過ぎなかったそうです。さらには、妻の時間のほとんどを子どもに取られてしまうこと、自分の週末を丸々育児にあてる見返りとして、お小遣いのアップや好きなお酒の購入などを“おねだり”してきたとか。そこでGさんは考えました。「一緒に育児をして、一緒に旅行に行きましょう。どれも一緒に楽しむの」。Gさんと夫は、実際に家族旅行の計画を立て、生後6か月未満の子連れで10日間のバカンスを楽しんだそうです。それもこれも、「一緒に」の言葉 につられた夫が頑張ってくれたおかげ。第二子のときには、夫自ら3か月の育児休暇を取得して子どもが新生児のときから育児に参加し、育児休暇が終わる前には家族4人でバカンスを楽しんだそうです。●イクメンに対する家族の理解を得ること「夫自身は育児休暇取得をOKしてくれたけど、夫の両親の反対にあった」というのは、Hさん(30代)。20歳になったばかりで第一子の出産を控えていたHさんは、不安から夫に産後しばらく一緒に育児をしてほしいと懇願しました。夫はそれを了解し、1か月程度の育児休暇を計画していました。ところが、それを聞いた夫の両親が猛反発した といいます。「まさかそんなに怒られるとは思わなかった」というHさんは、「かといって、どうしても夫にそばにいてほしかったから譲れなかった」ため、出産までの半年間、夫の両親を懸命に説得したそうです。「夫は気にするなと言ってくれたけど、反対する人が一人でもいれば、せっかくの夫の決断が彼の中でマイナスとして残ってしまうかも」という彼女の思惑は、夫を良きイクメンに育てる結果に結びつきました。渋々ながらも両親の了承を取りつけ、産後1か月のあいだ夫婦で子どもを大切に育てたHさん。子どものオムツを手早く替え、やすやすと寝かしつける夫に対して、最初は不満げだった両親も「良いパパですね~」と子どもに語りかけるようになったそうです。Gさんの夫は、第二子、第三子の出産でも数週間から1か月の育児休暇を取ってくれたほか、夫の両親も進んで手を貸してくれる という家族が出来上がりました。●まとめとしていかがでしょうか?夫がイクメンであれば、確かに育児を分担できて、ママ業で楽もできれば夫婦で育児の楽しみの共有もできます。ただ、イクメンが勝手に育ってくれるとは限らない以上、妻が子育てと同時進行でイクメンを育てる努力もする必要があります。子どもと違って夫は人格形成済みの大人。言葉でも行動でも、その扱い方には十分な愛情だけでなく、十分な配慮も必要とします 。ママとしては、育児と同時に“育イクメン”も負担するのは大変ですが、長い目で見れば、自分にとっても子どもにとっても、たぶん夫にとってもプラスになるはず。育児の協力を通して、夫婦と家族の絆は間違いなく強くなることでしょう。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年09月26日「うちの夫、イクメン気取りたいのは分かるんだけど、ちょっとズレてる」。そう思うことはありませんか?育児に積極的にかかわるパパたち、『イクメン』。つるの剛士さんや谷原章介さんなど、芸能界にも多く見られるようになってきていますね。理想の父親像のひとつと認識されるようになってから久しいですが、街のママたちから漏れ聞こえる評価はイマイチの様子……。今回は子育て世代のママたちに、「お宅の自称イクメン、実際どんな感じですか?」と突撃インタビューしてみました。●(1)いつもイイトコ取り! 汚いことや面倒なことは一切してくれない『ウンチのオムツは絶対に替えてくれません。私が料理していても、遠くから『なんか臭うよ!ウンチしてるみたいだよ〜』って叫んでくるだけ。いま手が離せないからやっておいてと答えると、「 いや、ウンチは無理だから」 の一言。無理って何?ムカッときます』(20代女性/主婦)『オレ、いつも子どもを風呂に入れてるんだ!なんて自慢してるけど、彼がやってるのはただ子どもを湯船に入れるだけ。入浴前の準備や、上がったあとのケアのほうがずっと大変なのにそれはやってくれない。よその家でもこの話はよく聞きますね』(30代女性/飲食店勤務)育児には汚いこと、面倒なことはつきもののはず。そういう面を完全にスルーして、いいところだけ取っていこうとするのは真のイクメンとはいえない ですね。●(2)まさにKYそのもの! はしゃぎすぎて逆に迷惑はりきりすぎ系のイクメンに迷惑しているという声もありました。『酔って深夜に帰ってきて、寝ている赤ちゃんをかまいたがる。やっと寝付いたところだし、生活リズムが崩れるからやめてって注意すると「オレは子どもと話もできないのか!」と逆ギレ。そうやって起こすくせに、自分のいいようにイジった後は寝かしつけもせず放置 。迷惑でしかない』(30代女性/主婦)『児童館や公園などでイクメンぶってるパパが苦手です。男らしくダイナミックに子どもと遊んでる自分に陶酔してるだけで、周りに迷惑をかけてることに全く気づいていない』(20代女性/保育士)空気を読みながら子どもの世話をする。そんな女性にとっては当たり前にできることも、男性には難しいのでしょうか。●(3)オレの姿を全世界に発信! SNSでのイクメンアピールが激しすぎほんの少し関わったくらいで、それを大ごとのように自慢するイクメンも多いようです。『外出のときにちょっと抱っこした程度で「今日は子どもとお出かけした〜!自分の子どもを抱っこするシアワセ」とかSNSに載せる。そして「イクメンパパ、ステキですね!ママも楽できてよかったね!」なんてコメントもらってニヤついてる。正直バカだと思ってます 』(30代女性/公務員)ちょっとかじった程度でドヤ顔自慢……毎日子どもの世話に奔走しているママたちから見たら、呆れてしまうのも仕方ないですね。●パパの育児平均時間はたった25分間! データで見る日本の父親像インタビューの結果、多くの“偽イクメン”の姿が街の声から浮き彫りになってきました。ここでひとつ興味深いデータを紹介しましょう。ベネッセ教育総合研究所では、男性の育児参加について継続的に調査をしています。調べによると「家事や育児に積極的に関わりたい」という父親は増加の一途を辿っており、2015年では全体の6割近くを占めています。その一方で具体的な関わりかたをたずねてみると、“ゴミを出す” “食事の後片付けをする”以外のことは大きく増加していません。また、実際に関わっている時間数をみると、父親の育児時間はなんと平均“25分間”しかない という実態が明らかになりました(平日平均、末子が6歳未満の場合)。こうしてみても、イクメンとはかけ離れた日本の父親像が浮かび上がってくるのではないでしょうか。----------いかがでしたか?今回は自称イクメンの実態に迫ってみました。察して動くことが苦手、誰かにほめてもらえないとできない、そんなパパたちをうまくコントロールするのもママの仕事のひとつ。“短時間でもすぐにできることを具体的に頼む”、“感謝の言葉を忘れない”といったことが、ママたちにできる自称イクメン対処法なのかもしれません。●文/パピマミ編集部
2016年07月25日「たまには遊んであげればいいのに…」子どもと遊ぶことなく、夕食後にスマホのゲーム画面を見続ける夫を見て、私はそう思いました。子どもにとって少しでも「良き父親」であってほしい。そのために私はどんなことをすればいいのか。そう考え、周囲のママたちに相談すると、イクメン育成に効果のある声がけがあることが判明! そこで、実際に言ってみて反応が良く、父親としての自意識が芽生え始めたかな? と感じた声がけをまとめてみましたので、ご紹介しましょう。■夫をイクメンにする魔法の言葉 その1「パパが帰ってくるときが、いちばんテンションあがってる」子どもが最も喜ぶ瞬間はずばり「パパが仕事から帰ってくるとき」。そうした意味の声がけをことあるごとにします。すると「おれって子どもに愛されてるな」「もしかするとママより好かれてるかもな…」と、とても気分が良くなるようです。好意を寄せられている相手には、誰でも優しくなりますよね。わが夫は、この言葉によって子どもに接する態度が優しくなり、子どもの相手をする時間が増えました。明らかに子どものテンションがあがっていない場合は使えませんが、そんなときは「パパは何時に帰ってくるの? ってさっきまでしつこくてさ…」など、見えないところで子どもがパパを慕っていることをこっそり耳打ちするのもいいかもしれません。 ■夫をイクメンにする魔法の言葉 その2「(子どもに向かって)今日もかっこいいね! パパそっくり!」子どもに言っているようで、実は夫をほめている言葉です。夫をほめるのは照れくさい、という人でもこの言い方ならアリではないでしょうか。朝、わが子が着替えをすませたときや、顔を洗ってすっきりしたタイミングで声をかけましょう。近くでこの言葉を聞いていた夫はまんざらでもない気分になり、子ども=自分と認識して子どもをよりかわいがってくれるようになりました。女の子の場合は「笑ったときの目元がパパそっくりでかわいいね~」など、表情や部分的なパーツをほめるといいですね。■夫をイクメンにする魔法の言葉 その3「疲れてても子育ての話とか聞いてくれて、この人で良かったなーって」夫を含め、第三者と話している最中に「夫と一緒になって良かった」という意味のことを口にします。これも夫本人に向けられた言葉ではありませんが、間接的にほめられて、うれしい気持ちになるようです。特に義両親宅での効果は絶大。「子どものオムツ替えやお風呂も〇〇さん(夫)が手伝ってくれるので、いつも助かってます」というだけで、自宅に帰ってきてから積極的に子育てに動いてくれるようになりました! 3つの中では最も効果を感じた言葉がけなので、義両親宅に招かれた際などは必ずこの言葉がけをするようにしています。「夫の気持ちを盛り立てる」ことは、イクメンへと近づけるだけでなく家庭の雰囲気をやわらかくする効果もあります。子育てに無頓着な夫も、こうした自然な言葉がけで「子どもともっと遊ぼうかな」「もっと協力しようかな」という気持ちが芽生えてくるかもしれません。夫が子育てに非協力的で困っている… とお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね!
2016年07月03日「男だって育児に参加するもの」と考える男性が多くなり、イクメン夫が増えたのは非常に喜ばしいこと。しかし同時に、それほど役に立っていないにも関わらず、「俺ってイクメンでしょ?」という顔をする、「自称イクメン夫」も増えているようです。自称イクメン夫の妻たちに、その実態を解説してもらいました。■外面だけイクメン!最初は、2歳と5歳のお子さんを持つSさんのエピソードです。「うちの夫は、休みのたびに子どもたちと家の外で遊んでいます。もちろん、休日に子どもと遊んでくれるのはありがたいのですが…」これだけを聞けば、まさに「イクメン」といった印象。しかし、実情は少し違うようです。「夫は、一歩家の中に入ると、育児も家事も、まったく手伝いません。それどころか、家の中ではスマホをいじったり、テレビをみたりしているだけで、子どもと遊ぶことはほとんどなし。結局、ご近所さんに『旦那さん、イクメンでいいわね~』と言われたいだけなんです」たしかにこれで「俺ってイクメン!」と胸を張られては、ちょっと違うんじゃない? と言いたくなりますね。見栄っ張りのようなので、「隣の奥さんが、『Sさんの旦那さんは、家事もいろいろやってくれるんでしょ? うらやましい!』って言ってたよ」と伝えてみたら、案外率先して手伝ってくれるようになるかも? ■育休を取ってくれたのはありがたいけど…続いては、0歳児の子育てに奮闘する新米ママ・Yさんのエピソード。「子どもが産まれて少したってから、夫が育休を取得してくれました。私もはじめての出産・育児で不安なことがたくさんありましたし、夫の育休取得はありがたかったのですが…」出産直後はYさんのお母さんが手伝いに来てくれていたとのこと。そして、お母さんが実家に戻ったあと、いよいよ赤ちゃん・Yさん・夫の3人の新生活がスタートしました。「もともと不器用な夫。しかも、子どもの扱いに慣れていませんから、育児に関しては完全に戦力外でした。それなら家事を…と思ったものの、夫はそれまで家事なんてまったくやってこなかったため、こちらも想像以上にダメ。結局、家事も育児も私一人でこなしている感じで、正直『こんなことなら、会社に行ってほしい…』と思ってしまいました」夫が育休を取ってくれたら心強いことはたしかですが、「手伝ってもらえる!」と喜ぶのは早計。まずは「夫に任せられること」を見極めて、育児や家事の分担を事前にしっかりと話し合っておくべきかもしれませんね。積極的に育児に関わろうとしてくれる夫がいるのは幸せなことだと思います。ただ、妊娠中に少しずつ親になっていくママと違い、パパの自覚はそう簡単に芽生えないとも言われています。ここで「アンタは全然イクメンじゃない!」と頭ごなしに否定しては、夫が育児から手を引いてしまう可能性も。たとえ今は「自称イクメン」でも、いつかは「真のイクメン夫」になってくれると信じて、「ありがとう、あなたみたいなイクメン夫がいてくれて、助かってるよ」と褒めて伸ばすのが得策かもしれません。
2016年05月18日最近増えている赤ちゃん連れの“おひとりさまパパ。”いわゆるイクメン。抱っこひもで赤ちゃんを抱っこし、スマートにお出かけしている姿に感心しつつも、驚きを隠せない私。そんなパパの生態を探るべく、思い切ってインタビューしてみました!訪ねたのは北区にあるの子どもの絵本屋さん「青猫書房」。9カ月のHちゃんとお出かけ中だった犬塚英貴さんに話を聞きました。定番の抱っこひもに背中には荷物の入ったリュック、なんとも慣れた雰囲気のおひとりさまパパ。育休中のママはその日は勉強会に参加ということで、一人で準備をして外出してきたのだとか。赤ちゃんはとても落ち着いているし、パパもあわてることなく時間をみてはミルクを作って飲ませ、おむつを替えている。その様子から日常的にお世話をしているのが感じられました。妊娠前から家事共有は当たり前共働きの犬塚さん夫婦は、妊娠前から家事を分担してきたそうです。パパの担当は掃除機かけ、洗濯干し、休日は食器洗い。最近はお風呂掃除と入浴後の赤ちゃんのお世話もしているそう。最初に一人で赤ちゃんを連れて出かけたのは、産後3カ月頃。ママに一人の時間をあげるために、近くのスーパーに買い物へ。たとえ30分でも、ママを一人にしてあげたいというパパの気持ちがうれしいですね。後日ママにもインタビューさせてもらうと、「休日はかなり面倒をみてくれています。二人で出かけてくれると家事に専念でき、とても助かります」とのコメントが。双方のお話から、やらせている感・やらされている感が全くなく、夫婦のコミュニケーションもよくとれているのが伝わってきます。大切なのは情報共有とコミュニケーション妊娠の健診も一緒に通った犬塚さん、出産はもちろん立ち会い出産でした。「里帰り出産ではなかったので、産後すぐに自宅で一緒に子育てをスタートできたのも良かったです」と振り返るママ。「夫に当事者意識が生まれたのも、妊娠中の私の変化や不安を共有できたからかもしれません」。産後9カ月になった今も、ワークライフバランスを考える講座やパパ向けのベビーマッサージ講座など、夫婦で積極的に参加しているそうです。それと産前に夫婦でしっかりと話し合い、産後のイメージを共有していたことも大きかったよう。奥さんが妊娠中に読んだ本の1冊に『産褥期』(KADOKAWA吉田紫磨子著)がありました。パパもその本を読み、奥さんが“産後うつ”になってしまわないかと、とても心配したそうです。出産はもちろんですが、産後の女性は肉体的にも精神的にも大変!産んだ直後から休む間もなく育児がスタートします。昼夜を問わない授乳とおむつ交換、そして夜泣き。睡眠も不規則なうえにホルモンバランスはガタガタ・・・このような変化にさらされるママの現実を知ることで、夫婦で同じ方向に向かい、産後の態勢を上手に整えられたのかもしれません。「パパに任せる?」それはちがう・・・かも。「お子さんをパパに任せるコツは?」の質問に、「パパに任せる、任せられるという感覚がちょっと違うかな~」とお二人。「そもそも“任せる”ということは育児が妻主導。二人で子育てしていくと思っているので、私たちにはその感覚はありません」ときっぱり。これには私も驚きました!夫婦関係にもよるのでしょうが、40代の我が家とひと世代違う犬塚夫妻とでは、こんなにも感覚が異なるものなのですね!ママ自身に”任せる感覚がない”のも新たな発見でした。実際、犬塚さんは主体的に子どもの世話や家事に関わっていて、任されている感覚は全くない様子。最近はHちゃんのベビースイミングも楽しんでいるのだとか!頼もしすぎます!!パパ特有のこだわりは妥協して、パパを味方に!育児グッズに関しては、やはりスペックを重視する男性。ベビーカーもパパの希望のものを購入、今はベビーチェアを検討中なのだとか。スペックに関してはそれほど気にしない女性も多いと思いますが、パパがハッピーな気持ちで育児に関わってくれるのならどんなチェアを選んでも許せる気がします。核家族が主流の現代、助け合える最強のパートナーは夫。そのことに改めて気づかされたインタビューとなりました。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2016年05月05日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。昨今、イクメンがもてはやされていますね。しかし、仕事が忙しくてなりたくてもなれないという男性が多いという話を、ちらほら耳にする機会があります。イクメンになるのは大変です。無理をすると、ママを怒らせてしまったり、ケンカになってしまったりとややこしいことがたくさん出てきます。乳幼児を抱えたママにとって、パパが手伝ってくれることがどんなに心強い か知っていますでしょうか。パパが知っていたら実践できることや、何をしたらママが喜んでくれるか、男女間の考え方の違いなどをまとめてみました。イクメンの第一歩が踏み出せる参考になればと思います。●ママが喜ぶねぎらいとお手伝い5選●(1)子どもと遊ぶパパが子どもと遊んでくれているあいだに、家事を終わらせたり自分の時間を持ったりすることができます。ママはかなりストレスを減らすことができます! それと同時に子どもに関わってくれることを喜ぶでしょう。●(2)子どもと入浴これも上記と同じ理由です。自分の身一つなら動きやすいので、さっと済ませることができます。パパが積極的に子どもと関わりを持ってくれることにうれしさを感じます。●(3)オムツ交換普段はママしかしないことをパパがやってくれたらうれしいものです。ただし、しっかりお尻をふくなどの大事なことをおろそかにしないようにしましょう 。●(4)話を聞く「こっちの話を聞いてほしいよ」と思われるかもしれませんが、ママは日中誰にも話せずにいることが多いです。それに、自分たちの子どものことなど夫婦でしか共有できない悩みもあるでしょう。否定せず、結論を急がず、相づちとねぎらいの言葉(ありがとう、お疲れ様など)をお願いします!●(5)片付け・皿洗いなどの家事地味ですけど、これが本当に助かるんです。子どもを寝かしつけてから、皿洗いがあったり部屋が散らかっているのを片付けたりするのは結構しんどい もの。それを代わりにやってくれたら感謝ですね。●パパが勘違いしてしまいがちな“ねぎらい”男女のあいだでは、ねぎらいの方法や「してほしい、やってあげたい」の思いがすれ違ってしまうことがあります。ママの場合、それがねぎらいと捉えることができず、イライラをぶつけてしまうこともあるのです。たとえば、映画や旅行などの外出に誘うこと。これは勘違いのねぎらい になります。気分転換になっていいと思われるでしょうが、ママの気持ちは気分転換にはなりません。“子どもを置いてきてしまった罪悪感”や“子どものことが心配になる不安感”を抱いてしまいます。だから、せっかく連れ出しても楽しむことができません。奥さんが楽しそうな顔をしていないと、「なんだよ!せっかく連れてきてやったのに!」という思いが湧いてきて、お互いがイライラしケンカになってしまうこともあるでしょう。ここが子を持った後の男女間の違いです。同じ外出でも、近くの公園などに子どもと一緒に散歩に出かける というのは大正解です!子どもが目の届くところにいていつでもお世話ができますし、パパが育児を手伝ってくれているという感じをママは感じることができます。そして何より、外の空気を吸うことでママの気分転換になります。勘違いのねぎらいをしてケンカにならないように、最初に「こんなのはどう?」と相談をしてみるといいですね。●何をすればいいかわからないときは……しっかり者のママの場合、自分のやり方とちょっとでも違うやり方をされるとイライラしてしまって、「もう何もしないで!」となってしまうことがあります。そう言われれば、せっかく手伝おうと思ってもやりたくなくなってしまいますよね。しかし、乳幼児がいる時期はママのストレスは相当なものです。精神的にまいってしまうママもいるくらいですから、配慮が必要だとあらかじめ思っておきましょう。何をすればいいかわからないときは、「何を手伝ったらいい?」「何か手伝わせて」と聞いてあげてください。これが一番です。そうすれば、本当にお願いしたいことを頼んできてくれる でしょう。もし、手伝いをしていたときに「やり方が違う!」と注意されることがありましたら、そのときは「ごめん、やり方を教えてくれる?」と素直に言うだけで丸く収まります。●おわりに出産を終えて、慣れない育児・泣きやまない赤ちゃん・自分の時間が取れないストレスなどが想像以上の早さでママを襲ってきます。しっかり者のママでさえ大変だと感じるのですから、パパの支えは必要不可欠です 。無理してイクメンになる必要はありませんが、子どもと関わりを持つことや、ママを助けることはできるはずです。子どもは二人で作って、二人で育てていくものですからね。少しずつでいいので、ママに寄り添って支えてあげましょう。そうすれば、心に大きな負担を抱えすぎてしまうことやうつの手前なんてことにならなくて済みます。全国の乳幼児がいるパパには、この時期にぜひママとお子さんにたくさん関わっていただきたいと思います。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス 妊娠・出産・赤ちゃんの巻』吉崎達郎/明橋大二・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年04月06日皆さんはアメリカのパパたちに対し、「育児参加が当たり前のイクメン」というイメージを持っていることが多いのではないでしょうか。実際にアメリカでは、パパだけで子どもを連れているのは日常的。仕事の時間も子どもに合わせて調整するのも珍しくありません。そんなイクメン大国・アメリカの様子を紹介します家族の時間が何よりも大事アメリカでは、パパが赤ちゃんを抱っこひもに入れて散歩したり、スーパーなどでパパと子どもたちだけで買い物したりする姿を日本よりも頻繁に見かけます。パパは仕事が早く終われば買い物や夕食作り、後片付けもママと協力して行うことがとても多いです。何よりも家族を大事にし、家族で過ごす時間を最優先するパパはアメリカではスタンダード。子どもは夫婦2人で育てていくもの、という意識が非常に高いのです。そのため、子どものことで仕事を休んだとしても職場から理解してもらいやすい、というのは素晴らしいことですよね。ワーキングタイムも子どもが中心安全上の問題から学校の送迎が当たり前となっているアメリカでは、学校でもパパが子どもたちを送迎する姿をよく見かけます。日本に比べ、比較的早く終わる学校のお迎えに来ているパパたちのワーキングスケジュールは、とてもフレキシブル。共働きの多いアメリカでは子どもの送迎に合わせてワークタイムを調整するのは当たり前。そのほかにも子どもの習いごとや病院の診察なども、パパは積極的にスケジュールを合わせてくれます。学校や習い事もパパが参加学校のイベントや保護者面談なども、夫婦で参加することが当たり前のアメリカ。子どもの学校生活を知ることも夫婦の大事な育児活動なのです。また、日本ではPTAの会合などは昼間で、ママが参加するのが基本ですが、アメリカでは夜に開催されることが多く、パパの参加率が非常に高いです。遠足や授業での学校ボランティアにもパパが参加する家庭も多く、日本とは随分違います。 最近は日本で女性だけでなく男性の育児休暇制度が見直されていますが、アメリカではすべての会社に育児休暇制度があるわけではありません。大体は有給をためておいて、妻の出産後に長期休暇を取る人が多いのです。アメリカでイクメンが多い理由としては、日本と違い、残業が少ない労働環境ということがとても大きいと思います。また、仕事よりも家族が最優先という風潮がスタンダードなので、職場でも子どものために有給を取ることなどに大きな理解があることが、イクメン社会をつくっているといえます。 (フレシュラスともみ<フォークラス>)
2016年03月06日10年前に「イクメン」という言葉を提唱し、国内外のワークライフバランス先進企業を研究してきたダイバーシティ・コンサルタントの渥美由喜さん。2015年11月に著書「長いものに巻かれるな! 苦労を楽しみに変える働き方」を出版した。プライベートでは2度の育休を取得し、また子どもの1人は難病のため看護を経験し、認知症と統合失調症を患う父親の介護も続けている。そんな渥美さんに、育児に向き合う夫婦のあり方についてお話を伺った。○”なんちゃってイクメン”は”真正イクメン”へのプロセス――「イクメン」という言葉を提唱された10年前に比べ、「イクメン」事情はどう変わりましたか?10年前と明らかに変わってきたなと思うのは、父親が休日に子どもたちを連れて外に出掛けるというのは普通になったなということです。また、地域によっては平日の夕方以降もそういう男性たちの姿を見るようになりました。明らかに、男性の家事・育児参加は進んでいると思います。ただ、6年前に厚生労働省が「イクメンプロジェクト」を立ち上げたとき、男性の育休取得率を13%に上げようという目標を国は立てていましたが、ここについては結果が出ていない。男性社員1人が1日休みを取りましたというだけで、「くるみんマーク」(厚生労働省による子育てサポート企業の認定制度)の認定を受けている企業もあるのが現状。家事・育児に関してはまだまだお手伝い程度の男性が多く、本格的に休みを取る人は少ないと思います。――親が育児をするのは当たり前なのに、少しお手伝いするだけで「イクメン」というのはどうかという批判もありますたしかに、渥美さんが変な言葉を作ったから、私の夫が「イクメン」ぶって困るって文句を言われることがあります。そういう「なんちゃってイクメン」は、かなり困ったなと思っています。ただ、「男子厨房に入らず」とか「子どもを抱っこしたことがない」と自慢する上の世代の男性たちに比べればかわいいほうだなと思いますし、それは真正イクメンに変わっていくプロセスになればいいと思います。家事や育児に携わっていくなかでいかに大変かとわかったり、「イクメン」と言えば言うほど妻からの風当たりが強くなったりすれば、そのうち自慢しなくなると思いますよ。プロセスとしてまだやりたてだししょうがないと、おう揚に構えてほしいです。○出産前に「1次反抗期」をつくる――それではどうしたら、夫が「真正イクメン」になってくれるのでしょうかまだ子どもがいない、ラブラブなときに「1次反抗期」をつくっておくべきかなと思っています。――「1次反抗期」とは?夫が家事をやらなくても「いいよいいよ」とやり過ごすのではなく、摩擦を作っておくんです。「私はあなたと人格が違うんだ」「私の時間はすべてがあなたの時間ではない。私の時間は私の時間」「あなたの時間は一部あなたの時間だけれど、共有する時間は役割をシェアしましょうね」という風にです。そしてそのことを「見える化」したほうがいい。例えば夫が家事をやらないと言うなら、その分家政婦さんを雇った場合にこれくらいお金がかかると提示する。それを夫の給与から天引きするとか。シェアしないと成り立たないという覚悟は示しておかないといけないです。子どもがうまれると夫は、「妻の愛情が子どもに移ってしまった」「子どもをうんで妻は変わった」とか言い始めるんですよ。一方で妻側からは「あの人は何で変われないの」と変わらない夫と変わった妻が相手を否定しあう。これを「2次反抗期」と私は呼んでいるのですが、「1次反抗期」がないと、「2次反抗期」がすごく深刻化します。子どもがうまれてからでは遅くて、うまれる前に夫を改造することも妻の甲斐性だと思いますね。○夫は愛されたくてすねている――子どもがうまれてからは、夫にどう協力を仰いだらいいでしょうか僕の周りでは、妻からネガティブなことしか言われていない男友達がすごく多いんですね。イクメンブームで、男も子育てをするものだという雰囲気で女性たちが結婚して、夫を見てがっくりくる。それで僕の名前を引き合いに出して「渥美さんを見習ってほしい」とか言われているわけです。僕には困ったところがたくさんあるのに、いいところだけ切り取ってね。まずは片目をつぶって、相手がやってくれたことをほめる。特に自分の子どもがお父さんを自慢することをぜひ実践してほしいと思います。特に、子どもにほめられると男性は変わると思います。妻と子どもの言葉ってすごく大きいんです。以前、家族とうまくいっていない男友達を誘って、一緒に父子旅行をしたときに、僕は友人の子どもたちに向かって友人がどんなにいいやつか、友達甲斐のあるやつか、学生時代のエピソードの数々を面白おかしく話しました。すると、子どもたちはお父さんにリスペクトの目を持つようになった。そしたら友人はすごく張り切っていましたよ。ここまでがんばるのか、というくらい、旅行中がんばっていました。夫は愛されたいんだもん。僕の周りの妻とうまくいってない夫って、みんな愛されたくてすねているだけですよ。――ここまで、育児に向き合う夫婦のあり方について語ってもらった。続く後編では、育児と介護の両立「ダブルケア」にどう取り組むべきか、引き続き渥美さんに聞く。
2016年01月23日東京急行電鉄はこのほど、厚生労働省が主催する「イクメン企業アワード2015」において特別奨励賞に選定されたことを発表。10月19日開催の「イクメン推進シンポジウム」にて表彰式が行われた。「イクメン企業アワード」は、厚生労働省が働きながら安心して子供を産み育てることができる労働環境の整備を推進するため、男性の育児と仕事の両立を積極的に促進し、業務改善を図る企業を表彰する制度。2013年度から始まり、2015年度で3年目を迎えた。同社は、運輸業界では初の受賞となった。受賞理由として、スライド勤務や時間休の導入などのフレキシブルな勤務体系に加え、マネジメント層の意識改革セミナー「イクボスセミナー」や、育児休業の有給化などの取り組みが評価されたという。同社における男性の育児休業取得者数は、2011年7月から2012年6月までの1年間で1名(平均取得日数9日)だったが、これらの取り組みにより、取得者数は2014年7月から2015年6月までの1年間で16名(平均取得日数73日)まで増加したとのこと。なお同社は、2015年度から開始した「中期3か年経営計画」の重点施策の一つとして、「ワークスタイル・イノベーション」を掲げている。「当社が持続的に発展するためには、多様性を生かす組織づくり、すなわちダイバーシティマネジメントの推進と、この基盤となるワークスタイル・イノベーションが必須であると考えます。年齢、性別、国籍、身体の状態など、背景の異なる社員一人ひとりの力を最大限に発揮し、組織として最大価値を創出することを目指します」とコメントを寄せた。
2015年10月20日今日、10月19日は「イクメンの日」です。10=「トウさん(父さん)」と19=「イクジ(育児)」の語呂合わせで2011年に制定されたとか。ちょっと無理矢理っぽい感じもしますが…男性の育児休暇取得の後押しを目的としているそうです。ちなみに、この日に先立って15日には「イクメン オブ ザ イヤー」の発表も。今年はフィギュアスケートの織田信成さんがスポーツ部門に選ばれたほか、「ウルトラの父」がキャラクター部門に選ばれました。ウルトラの父って…。確かにヒーローをたくさん育てた立派なお父さんですけど。◆イクメンってどんな人?ところで「イクメン」ってどんな人でしょうか。「イクメン オブ ザ イヤー」は、2011年にスタートしていますが、これまでに選ばれた著名人を見ると、中山秀征さん、つるの剛士さん、杉浦太陽さん、佐々木健介さん、藤本敏史さん(FUJIWARA)などの名前が並びます。少しイジワルな言い方をすれば「パパタレント」として活躍している…子育てキャラを売りにしている人たちと言えますね。でもみなさん、奥さんとの仲が良く子煩悩で、いかにも「良きパパ」ってイメージ。あなたの周りには、彼らに代表されるような「イクメン」はいますか?◆イクメンという言葉は不要?私自身を振り返ると、子どもが生まれた頃にはまだ「イクメン」という言葉はなく、「育児休暇を取る」という発想もありませんでした。ただ、できるだけ育児をしたいと思っていたので、仕事を早めに終えて子どもをお風呂に入れたり、ご飯を食べさせたり、寝かしつけたりしていました。振り返ってみると、我ながらなかなかの「イクメン」だったのではないかと思います。今ならSNSに子どもとの写真を投稿して、好感度アップを狙えそうです。でも、こういう男目線の、育児に「参加する」「手伝う」的な考え方や行動がそもそもダメ!という意見もあります。「参加する」「手伝う」って、第3者的なスタンスで主体的ではないからです。子育ては両親が2人で協力して「する」もの。決してどちらかが「手伝う」ものではありません。その意味では「イクメン」という言葉がもう注目されなくなって、男性も育児をするのが当たり前の世の中になることが大事。そうなれば、赤ちゃん連れで電車やバスに乗るお母さんが、車内で肩身の狭い思いをすることもなくなるでしょう。◆男はみんなイクメンになれる?さて、話がアチラコチラに飛んでしまいましたが、あなたの彼氏や、「いいな」と想いを寄せている男性は、子どもが生まれたら「イクメン」になるのでしょうか。知人に話を聞いたり、ネット上の声を拾ったりしたところ、・「付き合ってる頃は子どもが苦手と言ってたのに、自分の子が生まれたらデレデレで子育てをしっかりやってくれる」・「妊娠中はあまり関心がなさそうだったけど、生まれたらこっちが戸惑うくらい子煩悩になった」という「イクメンになった派」の意見がある一方、・「男は子どもが生まれても変わらない」・「子ども好きと言ってたのに、子育てにはノータッチ」などの意見もありました。◆男は誰でもイクメンになる!さて、「イクメン」は生まれつきの、持って生まれた資質・才能なのでしょうか。それとも、どんな男性でも「イクメン」になる可能性があるのでしょうか。私の身近に、オシャレで自分大好きな男がいました。モテるけれど女性と付き合うのも煩わしい、少しでも時間があったら好きなことに時間を費やしたい、というタイプでした。そんな彼が、あるとき突然結婚し、子どもができるとまさに「メロメロ」状態に。その様子はこちらがちょっと引いてしまうくらい。SNSにあまりにもたくさん子どもの写真をアップするので、「大丈夫なの?」と心配になることもあります。いったい何が彼を変えたのか。直接聞いても、本人から明確な答えは出てきませんでしたが、ひとつ言えるのは、彼が奥さん、そして子どもとの日々の生活を心から楽しんでいること。そのためには、まずベースに奥さんとの楽しくポジティブな生活があり、そこに子どもが加わって、さらに楽しさが増しているという事実があるようです。ちょっと強引かもしれませんが、彼や他の男友達の例を見ていて、私はこう確信しました。男は誰でも「イクメン」になれると。そしてその秘訣は「イクメン」になる前の、恋人ないし妻との2人の楽しい時間・楽しい毎日を作ることだと。それって実は意外と簡単なことですよね。2人の時間を愛おしみ、1日1日を「昨日は楽しかった。でも、今日はもっと楽しい。明日はもっともっと楽しい」と思いながら過ごしていればいいのですから。そのためにはあなたの魅力と、カレを喜ばせるちょっとした工夫があれば…。ぜひ子育ての前にカレをイクメン予備軍に育て上げちゃってください。自称・元イクメンの立場から応援しています!(文=マサル)あの人と結婚したら幸せになれますか?【無料占い】
2015年10月19日子育てをする男性(メンズ)=「イクメン」。すっかりおなじみとなったこの言葉だが、実際何をすれば「イクメン」として認められるのだろうか。今回はマイナビニュース会員のうち子育て中の男女100人に「イクメンの条件」について聞いてみた。Q.どんな人が「イクメン」だと思いますか? 何をしていれば「イクメン」といえますか? 「イクメン」の条件を教えてください。○●●できる・「子どものおむつを一人で替えられる」(33歳男性/東京都/電機/技術職)・「赤ちゃんのおしめ・ミルクまで手伝う」(50歳以上男性/山梨県/建設・土木/技術職)・「うんちをしたおむつを替える、食べ物を食べさせる」(45歳男性/埼玉県/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「家事や、子どもの遊び相手」(31歳男性/東京都/運輸・倉庫/技術職)・「お風呂、ご飯を作ってくれる」(28歳男性/千葉県/情報・IT/技術職)・「料理もできる」(29歳男性/東京都/建設・土木/営業職)・「子どもが困っていたら助けてあげて、送り迎え、食事などサポートしてくれる人」(39歳女性/愛知県/自動車関連/その他)・「家事全般をやってくれる」(27歳女性/広島県/情報・IT/事務系専門職)・「オムツ替えや離乳食作り、お風呂など、授乳以外の母親でなくてもできる事をやっていたらイクメン」(31歳女性/東京都/金融・証券/秘書・アシスタント職)・「嫁がお風呂にゆっくり一人で入って出てきたらこどもがすでに寝る体制に入っているところまでできる人」(31歳女性/香川県/機械・精密機器/事務系専門職)○ひとりで子どもの面倒を見られる・「子どもの世話をひとりでもできる」(29歳女性/京都府/自動車関連/技術職)・「ひとりで1日面倒を見られる」(30歳女性/群馬県/機械・精密機器/事務系専門職)・「お風呂に入れる、ご飯を食べさせる、など一通りこなしてくれる人」(32歳女性/東京都/食品・飲料/事務系専門職)・「子どもの面倒(準備から片付けまで)が一通り無理なくできて、それを親として当たり前だと思える人。母親から子どもを『預かってあげてる』意識の人は偽イクメン」(33歳女性/大阪府/小売店/販売職・サービス系)・「食事、入浴、おむつの世話など、基本的にひとりで赤ちゃんの面倒が見られる人」(30歳男性/山口県/学校・教育関連/専門職)・「オムツ替えや寝かしつけ、子どもと二人で半日~一日問題なく一緒に過ごせる人」(37歳男性/埼玉県/金属・鉄鋼・化学/技術職)○妻と同じくらい育児をする・「育児に関して夫婦が同等の立場で行っている」(48歳男性/兵庫県/情報・IT/技術職)・「家事育児を奥さんと同等以上にこなす。また、やっていることを奥さんに自慢しない」(50歳以上男性/神奈川県/電機/技術職)・「育児の半分程度をしていないとイクメンとはいえない」(50歳以上女性/群馬県/電力・ガス・石油/事務系専門職)・「家事を半分以上行えばイクメンだと感じる」(28歳男性/東京都/金融・証券/専門職)○積極的に育児に参加・「家事も子育ても自主的にやる」(32歳女性/静岡県/食品・飲料/販売職・サービス系)・「自主的に子育てに参加」(24歳女性/愛知県/その他/営業職)・「育児を積極的に手伝ってくれる」(31歳女性/神奈川県/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「子どもの面倒を進んでみる夫。何も言われなくても、自ら進んで育児をしてくれる」(28歳女性/大阪府/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)・「家事や育児をポジティブにとらえ、実践できる人」(46歳男性/東京都/その他/クリエイティブ職)・「笑顔で子育てする」(29歳女性/神奈川県/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「育児を手伝うのではなく、自分からする人」(32歳男性/静岡県/小売店/事務系専門職)○育児を優先する・「育児休暇を取り、家庭第一主義である」(31歳男性/神奈川県/その他/その他)・「仕事よりも家庭優先」(26歳男性/新潟県/農林・水産/技術職)・「自分の時間を犠牲にして子育てをすること」(32歳男性/埼玉県/商社・卸/事務系専門職)・「育児休暇を取る人」(33歳男性/兵庫県/小売店/販売職・サービス系)・「有休にためらいがない」(28歳男性/千葉県/医療・福祉/事務系専門職)○妻を立てる・「子育てに積極的なだけでなく、どんな面でも奥さんをサポートしている人」(26歳女性/神奈川県/食品・飲料/販売職・サービス系)・「週末に子どもと遊ぶ時間を作ってくれ、妻をねぎらうことができる人」(32歳女性/東京都/情報・IT/秘書・アシスタント職)・「妻の要望(物理的なものから精神的なものまで)に可能な限り応えられる」(35歳女性/埼玉県/ソフトウェア/技術職)・「子どもになつかれ、奥さんをいたわる人」(30歳女性/東京都/生保・損保/営業職)○その他・「育児と仕事を両立させる」(25歳男性/埼玉県/運輸・倉庫/事務系専門職)・「文字通りでそのまんま。育児にきっちりと取り組めていれば良いんじゃないか?」(45歳男性/兵庫県/商社・卸/販売職・サービス系)・「やさしい人」(50歳以上男性/京都府/その他/その他)・「子どもの面倒をしっかり見てくれる人。子ども好きな人」(24歳女性/山口県/食品・飲料/専門職)・「子育てに一生懸命な人」(47歳男性/宮城県/ソフトウェア/技術職)・「子育てしてるのがイクメンでは?」(33歳男性/東京都/情報・IT/技術職)・「二人目でも1人目並みに動いている人。二人目になると手伝わない人が多いから」(37歳女性/埼玉県/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「いつも妻と子どもの事を考えている人」(34歳女性/岡山県/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)・「ママの負担にならない」(35歳女性/東京都/その他/クリエイティブ職)・「育児に関する知恵を数多く持ち合わせ、かつ実践している人」(22歳男性/埼玉県/食品・飲料/技術職)・「子どもをあやすのがうまい」(30歳女性/埼玉県/印刷・紙パルプ/事務系専門職)子育て中の人は「イクメンの条件」をどうとらえているのだろうか。回答を見ていくと、「子育てに一生懸命」「いつも妻と子どものことを考えている」といった精神的なものから「おむつを替えられる」「ごはんをつくる」「子どもの遊び相手になる」など具体的な行動についてのものまで幅広い。人によってイクメンに求めるポイントや範囲は異なるようだ。具体的な行動の中で目立ったのは、「ひとりで子どもの面倒を見られる」というもの。そのほか、「積極的に育児に参加」「妻と同じくらい(それ以上)育児をする」「育児休暇をとるなど育児を優先する」「妻を立てる」といった回答があった。中には「ママの負担にならない」なんてものも。あなたが思う「イクメンの条件」はどんなものだろうか?調査時期: 2015年8月19日~20日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 子育て中の100人(男性45人、女性55人)調査方法: インターネットログイン式アンケート※写真と本文は関係ありません
2015年08月24日ワタベウェディングはこのほど、映画「夫婦フーフー日記」とのコラボ企画として実施した、「イクメン」に関するWebアンケート調査の結果を発表した。調査は5月1日~22日、全国の20~60代の女性204名(既婚114名、未婚90名)を対象に行われた。○イクメンの条件は「子どもの面倒を見る」こと調査ではまず、イクメンの条件について尋ねたところ、「子どもと一緒にお風呂に入る」「子どもと一緒に遊ぶ」「子どもの相手をして妻が一人の時間を作る」の3項目で、「既婚‐子ども有」「既婚‐子ども無」「未婚」の全てから半数以上の支持を受けた。「掃除をする」「洗濯をする」「食器洗いをする」「ゴミ出しをする」といった家事に関する項目では、「既婚‐子ども無」の票は少なかったが、「既婚‐子ども有」と「未婚」から半数以上の票を集めたことから、調査では「夫婦二人でバランスが取れている状態の時にはあまり感じませんが、実際に子育てをする場面では男性に家事を分担してもらう必要が出てくるのではないでしょうか」と分析している。○夫が「イクメン」だと思う人、35.3%続いて、実際にイクメンがどのくらいいるのか調べた結果、3割超が自分の夫のことを「イクメンだと思う」と回答した。主な理由としては、「子どもの世話を良くしている、楽しそうに遊んでいる」「家事を率先して手伝ってくれる」などが挙げられた。家事育児をしてくれることがイクメンと思われるポイントになるようだが、夫婦での家事育児の分担比率を探るため、「あなたの夫は、100%のうち何パーセント担当していると思いますか」と尋ねた結果、「夫はイクメンだ」と回答した人の夫の平均分担比率は43.3%。対して「夫はイクメンでない」と回答した人の平均分担比率はわずか5.0%という結果に。「イクメン」の人は、やはり家事育児を行っている結果となりましたちなみに、夫が担当している家事育児は「ゴミ出し」が最も多く、仕事で家を出たついでに行えることが大きな理由のよう。次いで「子どもとお風呂に入る」「子どもと遊ぶ」「食器洗いをする」が上位に並んだ。○イクメン夫のイクメンぶりは、81.6点!次に、夫のイクメン度に対して点数をつけてもらったところ、「夫はイクメンだ」と回答した人の平均点は81.6点、「どちらともいえない」と回答した人は50.0点、「夫はイクメンでない」と回答した人は10.0点となった。印象に残っているエピソードとして、「夜中に玄関先で泣き止まない赤ちゃんの息子をあやしていて、パトロール中の警察官に質問された」「子どもをお風呂に入れるのは自分の仕事と認識しているようで、毎日子どもと楽しそうに風呂に入っている」「体調が悪く入院しても食事を家族に作ってくれたこと」「子どもが生まれたこともきっかけとなり残業ありきが当たり前だった会社を退職し、極力早く帰ってこられる会社に転職したこと。そして、疲れているのに仕事から帰ってきたら毎日全力で子ども達と遊んでくれ、休日は私が掃除機をかけるときに必ず子ども達を連れて外に行ってくれて掃除しやすい環境を作ってくれる!」「私が出産後動けなかった時、仕事もあるのに育児、家事も全部両方やってくれた」といったイクメンぶりが報告された。○イクメン芸能人1位は「つるの剛士」「子どもがいる芸能人で、イクメンだと思うのは誰ですか?」と尋ねたところ、1位「つるの剛士」、2位「杉浦太陽」「土田晃之」、3位「FUJIWARA 藤本敏史」「谷原章介」という結果に。また、「将来イクメンになりそうな芸能人」についても尋ねたところ、「堺雅人」「向井理」「東出昌大」などの名前が挙がった。
2015年08月14日ヴォルテッジは、民間資格「イクメン士資格証」を取得できるイクメン大学プログラムを開催している。○料理・ファッション・育児など6項目のプログラム明治安田生命の調査によると、既婚女性が夫婦関係で不満に思うことで多いものは「子供と遊ぶ時間が少ない」「家事の協力をしない」「気がきかない」「整理整頓ができない」であるという。また、マッチアラームが行った調査では、独身男性の9割は「結婚したらイクメン希望」という結果が出ている。このような背景を受け、同社は出会いから結婚、子育てについて求められる必要な事や、結婚生活・仕事・私生活の中でのスキルアップ、思いやりについても学べる「イクメン大学」を開始する。受講期間は2カ月で、プログラムは「コミュニケーション・マネジメント・ボクシング・料理・育児・ファッション」の6項目となっている。「コミュニケーション」では、コミュニケーション心理学講師を招いて心理学やコミュニケーション術を学ぶ。「料理」は、女性が好む料理の作り方を、包丁の使い方からレクチャーする。「マネジメント」では家庭生活はもちろん、ビジネスでも使える整理・整頓術を指導。自信を付けるための「ボクシング」、妊婦体験も行う「育児」、外見の魅力を向上させるための「ファッション」といったプログラムを用意する。「イクメン大学プログラム」を修了すると、民間資格「イクメン士」を取得できる。プログラムは、1回2時間、全12回(1日2つの授業を開催)。会場は阪急オフィスタワー会議室、梅田センタービルなど。料金は10万円。体験講座(2,000円)や、興味のある講座を2つ選べる入門コース(1万9,800円)も利用できる。現在、2期生の募集を行っている。2期生の授業開始は7月5日。詳細は公式サイトまで。
2015年06月08日マッチアラームは4月23日、恋愛、婚活に関する調査結果「あなたはイクメン(積極的に子育てをする男性)になりたいですか?」を発表した。調査は4月7日~8日、Facebookを活用した婚活アプリ「マッチアラーム」会員で20代、30代の独身男性1,756名を対象に行われた。「あなたはイクメン(積極的に子育てをする男性)になりたいですか?」(単一回答)と聞いたところ、「はい」(87.4%)、「いいえ」(12.6%)という結果に。ほとんどの男性が将来の育児に関心を持っているということがわかった。「はい」と回答した男性からは、「奥さんの負担を少しでも減らしてあげたい」(男性/30代前半/大阪府)、「子育ての大変さを分かりあいたいから」(男性/20代後半/広島県)、「子どもがかわいいし、奥さんだけに負担を掛けるわけにはいかないから」(男性/30代半ば/高知県)など将来の妻を気遣う意見が寄せられた。また、「子供の成長の瞬間を見逃したくないから」(男性/20代後半/千葉県)、「学ぶことが多く自分が成長できるから」(男性/30代前半/新潟県)、「夫婦お互いに助け合って育児するのが当たり前だと思います」(男性/30代半ば/栃木県)、「育児はママだけじゃダメな気がします」(男性/30代後半/東京都)といった声も見られた。そのほか「いいえ」と回答した人からは、「仕事に集中したい」(男性/20代前半/長崎県)、「仕事を優先したいので家庭は女性に任せたい」(男性/20代半ば/埼玉県)、「子供が苦手だから」(男性/20代後半/東京都)、「役割分担があると思うので」(男性/20代半ば/岡山県)、「イクメンという言葉が嫌いだ」(男性/30代後半/愛知県)といった声が挙がった。
2015年04月23日サイボウズは4月1日、イクメン養成グループウェア「サイボウズ Office 192(育児)」を発表した。Office 192では、パパママ世代の働き方が多様化する中で、家族間の情報共有が難化している点に着目。グループウェアにパパ・ママ支援機能を搭載し、課題解決を図った。ログイン画面では、サイボウズが誇るビッグデータから、独自のアルゴリズムで子供や奥さんに関するクイズを出題。スケジュール画面では、奥さんが旦那のスケジュールを握る機能を採用し、承認が得られなければタスク登録できないように機能改善を図った。なお、飲み会にもかかわらず残業を設定した場合に嘘かどうか判別する「ダウト機能」を採用しているため、注意が必要だ。ほかにも、サイボウズが誇るビッグデータと分析アルゴリズムを活用した「帰宅アラート」や「イクメン診断」「パンデミックマップ」「ライブ動画配信」「記念日アラート」「プレゼント管理」「家事育児タスク管理アプリ」など、家族思いのイクメンに旦那を育て上げられる機能を多数搭載し、女性の旦那活用を支援する。Office 192の価格は1日あたり1億9200万円となっているが、ユーザーアカウントの利用制限はない。なお、高額な利用金額からわかるように、このニュースはエイプリルフール企画の紹介記事です。エイプリルフール関連記事今年もやります! エイプリルフール 2015まとめ - 続々更新!!手を使わずに文字入力可能な「Google 日本語入力ピロピロバージョン」登場Google、パンダアップデートを超えた「Google Panda」Google、パックマン機能を採用した「Googleパックマップ」NTTドコモ、国産羊毛を採用したリアルしつじくんを呼び出せる「d-Watch」KDDIが三太郎CMシリーズをハリウッド映画化、2041年に公開へ
2015年04月01日サイボウズは4月1日、職場でも子育てを頑張りたい父親を支援するイクメン養成グループウェア「サイボウズ Office 192(イクジ)」を発表した。同グループウェアは、同社の保有する豊富なビッグデータをもとに開発された独自のアルゴリズムと、職場にいても常に家庭のことを考え続けられるよう、主に奥様方の声を元に開発されたさまざまな機能を組み合わせたもの。同社では、「これからはお父さんも家事に育児に積極的に参加する時代。これさえあれば、あなたも明日からイクメンに!」とコメントしている。提供される機能としては主に9つ。1つ目は「ログイン画面」で、ビッグデータ処理から生み出された独自アルゴリズムによって抽出された子供や奥様に関するクイズが出題され、それに正解しないとログインできない仕組みとなっている。問題も、普段、コミュニケーションをとっていないと分からない質問ばかりのため、これにより家庭での会話の機会を増やすことができるようになるという。2つ目は「帰宅アラート」。18時以降の予定を登録していないのに会社に居残っていると、強制的に製品トップ画面に我が子の写真が表示。子供の声で「パパ、まだ帰らないの?」というアラートが帰宅しない限り、出続けるというもの。この帰宅アラートは、前もってスケジュールに予定を登録しておくことで回避することが可能だ。ただし、この3つ目の機能である「スケジュール」に18時以降のスケジュールを登録しようとする場合、奥様の承認が必要なほか、登録したデータが本当に残業なのか飲み会なのかを、同社のビッグデータ解析技術から生み出された独自アルゴリズムによって自動的に分析、真偽を判定する「ダウト機能」も搭載されているため、残業といって飲んで帰ってくるといった嘘を防ぐことも可能だ。また、このスケジュールには、子供の体調や食事などを細かく記録でき、1カ月ごとにCSVファイルで出力することができるため、成長記録などを残すことも可能となっている。4つ目は「イクメン診断」。世間一般のイクメンと比較して、ログインユーザーがどの程度のイクメンなのかをビッグデータ解析から生み出された独自のアルゴリズムを元に判断し、足りない面などを教えてくれるものとなっている。そして5つ目が「パンデミックマップ」。同社が誇るビッグデータ処理のノウハウから生み出された独自アルゴリズムを活用することで、インフルエンザなどの病気の流行地域をリアルタイムで表示。子供が通っている保育園や幼稚園などでの危険性を判断することが可能となっている。6つ目は日本で初めての試みとなる「ライブ動画配信」で、グループウェアを開いている間、父親の姿を奥様のスマートフォンや自宅のPCへライブ配信するというもの。ちなみに解除はできないという。また、7つ目の機能となる「記念日アラート」は、記念日設定した3カ月前、1カ月前、2週間前、1週間前、3日前、1日前にそれぞれアラートを出し、忘れるのを防いでくれるほか、記念日当日には3分おきにスマートフォンへアラートをプッシュ通知してくれるというもの。忘れることを防ぐため、解除はできない仕様となっているほか、記念日の18時以降に登録された予定は問答無用で自動的に削除する機能も搭載。スケジュールの登録者にはお断りのメールを自動送信してくれるため、ユーザーは何も意識することなく、大切な記念日のイベントを死守することができる。さらに、8つ目の機能である「プレゼント管理」は、「サイボウズOffice(Love)」で好評を博した機能を大幅に機能強化したもので、子供や奥様に送ったプレゼントの管理はもちろんのこと、同社のビッグデータ分析から生み出された独自アルゴリズムにより、子供や奥様の好みを分析、次に何を贈れば喜ばれるか、といったレコメンド機能も提供される。そして最後となる9つ目の機能は「育児家事タスク管理アプリ」であり、本当に夫婦が家事や育児のタスクを分担して行っているかを、実績を残して管理することが可能。1週間ごとのタスクを夫婦それぞれでグラフ化してビジュアル的に把握することが可能なほか、父親のタスクノルマの設定も可能(奥様のみ設定が可能)なため、実際にどの程度のイクメンであるかを可視化することができる。なお、同グループウェアの利用価格は1日あたり1億9200万円(税別)で、ユーザー数は無制限となっているが、2015年度の同社エイプリルフール企画製品のため、実際には販売されることはないという。
2015年04月01日ヴォルテッジは3月1日、大阪府大阪市に子育て・家事をこなす男性"イクメン士"を養成する「イクメン大学」を創設する。イクメン大学は、「人生を楽しみ、女性に求められる男子力を磨く場所」とのこと。「家事」「育児」「料理」「コミュニケーション」「ボクシング」「外見魅力」の6つの男子力を身に付ける「SIX UP! プログラム」を各専門講師による講義として提供。修了者には、「ブライダル豊中」が認定する民間資格「イクメン士」の認定証を発行する。30代~40代の独身男性やこれから育児をする男性らを対象に、結婚や育児に対して自信を付け前向きになり、幸せいっぱいの家族を支えてもらう事を目的としているという。プログラム期間は2カ月(隔週土曜・日曜日)。講義は1回2時間、全12回(1日2つの講義を開催)。料金は全12回で10万円(税込)。講義内容は、女心をつかむデートプランを作成する「コミュニケーションUP!『心理学』」、まずは包丁の使い方から学び、女性が好む料理を徹底リサーチする「おもてなし力UP! 『料理』」、家でもビジネスでも使える整理術を学ぶ「マネジメント力UP! 『ビジネス・整理整頓』」、自分と戦い自信をつける「内なる自信UP! 『ボクシング』」、沐浴や妊娠体験「経験値UP! 『育児』」、ファッションで選ばれる男を作る「外見魅力UP! 『ファッション』」。
2015年02月24日今の時代、「イクメン」という言葉を知らないという人はいたとしてもごく少数でしょう。イクメンという言葉の知名度がぐっと上がったのは、2010年6月、当時の長妻昭厚生労働大臣がスタートさせた「イクメンプロジェクト」といえるでしょう。同プロジェクトは、働く男性の育児参加、育児休業取得の促進を目的としたのもの。以降、イクメンという言葉は社会に定着していきますが、イクメンの妻、女性たちは「イクメン」をどう見ているのでしょうか。「うちの夫はイクメンで~」と嬉しそうに語る女性もいれば、「女性は育児を頑張ったところで"イクジョ"なんていわれない」とか、「イクメンといってもてはやされる段階で、男性を甘やかせている」なんて考えている人も実際はいます。「男性が育児に参加する・手伝う」ことでイクメンと称賛――。つまりこれは、「参加」「手伝う」ということは、男性自身が主体的にしているのではなく、手助けという感じがし、それだけで褒め称えられている点に女性は不満を感じるのでしょう。それは家事に関しても同様で、働く女性の場合は特にこの辺に敏感な気がします。この問題、非常に難しいです。良かれと思って男性が家事や育児を「手伝おう」といったことで新たな火種を呼んでしまう。今回は、この複雑な問題を考えていきたいと思います。○「イクメン」に対する女性の不満のもとは……伝統的に、女性には育児や家事を行うことが期待されてきました。その一方で、男性には、外に仕事へ行き、妻や家族を経済的に支えることが期待されてきました。いわゆる、性役割というものです。そして時代は進み、大正時代に女性が社会進出し、働く女性たちが登場してきます。しかしその時も、「夫となる男性の苦労を自身が知ってから結婚したほうがよい」という考えがあったので、男性と同じように活躍することは期待されていませんでした。しかし、今はどうでしょう。女性たちには、男性と互角の活躍が社会で期待されています。それだけではなく、これまで通りの育児や家事も女性には期待されているわけです。つまり、仕事も育児も家事もがんばっている。にも関わらず、女性にはそれらすべてをやりきって当たり前だという風潮が社会にはあるわけです。育児や家事はやって当然。その上で仕事を頑張ったとしても、別にそれは普通のことだと。結果、女性が仕事も育児も家事も頑張っていても、ほめられることはありません。今の社会では、女性が仕事をするからといって育児や家事から解放されることはほぼありません。育児や家事の主体は女性であり、男性には手伝い程度しか期待されていないのです。その結果、補助的な参加であっても、育児や家事に参加することで男性は「イクメン」として称賛されます。人間関係には、equality理論というものが存在します。自分が相手に対して行うことと、相手から自分にしてもらうことが釣り合わないと、不公平となり不満になるのです。女性と男性では、すでに育児と家事で不公平が生じています。そこに加えて、イクメンという言葉によって男性は評価され、女性は評価されないという不公平さをさらに生み出し、不満を増長させているのです。○著者プロフィール平松隆円化粧心理学者 / 大学教員1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。主著は「化粧にみる日本文化」「黒髪と美女の日本史」(共に水曜社)など。
2015年02月04日イクメン大学運営事務局は今春、大阪府大阪市で「イクメン大学」を開学する。またこれに先立ち、29日にプレオープン。0期生の入学式を行う。○女性がお相手に求める"男子力"を磨く同校は、男性が家事や育児などを体験して学び、"男子力"を身に付けようというもの。人生を楽しみ、女性がお相手の男性に求める男子力を磨く場所と位置付け、「コミュニケーション」「おもてなし力」「マネジメント力」「ボクシング」「育児」の5つの男子力を身に付けるプログラムを設定。各専門講師による講義として提供し、修了者にはイクメン大学が認定する民間資格「イクメン士」の認定証が発行される。授業は隔週日曜日に開催され、1回2時間、全10回のプログラム。会場は大阪府大阪市北区角田町8番1号梅田阪急ビルオフィスタワー会議室など複数。学費は10万円(税込)。ただし、プレオープン期間となる0期生(29日入学式~3月21日卒業式)は無料で受講可能。定員は8名。
2015年01月26日イクメンという言葉が世の中に定着して久しいが、”イクボス”という言葉をご存知だろうか?イクボスは育児に理解のある事業主や上司のこと。内閣府男女共同参画局のウェブページによれば、男性の育児参加・育休取得を支援する目的で開催された群馬県のセミナーで使われたことがきっかけで生まれた言葉だという。今回マイナビニュースでは、「うちにイクボスがいます」と手を上げてくれたフェイスを訪問。育児アプリ開発を行う”イクメン”の金光泰佑さんと、その上司である”イクボス”小澤真知子さんに、会社でのイクボス事情についてお話を伺うことができた。○「イクボス」と呼ばれて――最近は部下の育児参加に理解のある上司を「イクボス」と呼ぶそうです。金光さんにとって小澤さんはイクボスですか?金光さん「はい、『イクボス』と呼べると思いますね。もちろん仕事をきちんとしていることが前提ではありますが、保育園行事などへの参加にも理解があります。また、妻のことを気にかけてくれて、「たまには早く帰ったら」と声をかけてくれることもあります。育児の悩み事について相談することもありますし、会社の上司というだけでなく、育児経験の先輩という面があると思いますね」――世の中には「子供が熱を出したぐらいで帰るな」と育児に理解の無い上司もまだまだ多いと思います。金光さん「私の友人の男性で、奥さんがインフルエンザで倒れてしまい、自分がどうしても子供の面倒を見なければならずに有休を取得したら、上司から嫌味を言われた…という人がいます。世間でイクメンへの理解が広まっているとはいえ、まだまだそのような職場でつらい思いをしているパパママは多いと思いますね」――小澤さんは、ご自身が『イクボス』と呼ばれることについてどう思いますか?小澤さん「『イクボス』という響きにはなかなか慣れないんですが…(笑)。私が出産したのは12年前ですが、実は今の会社で、産休も育休も私が第一号だったんですよ。弊社の社長は理解のある人で、『いつ戻ってくるの?』ぐらいの感じだったので、働きながら育児をするということに迷いはありませんでした。職場に戻ってきてからも、色々な場面で職場のみなさんに助けてもらって、ここまで来られたと思います。今は上からしてもらったことを部下たちに返してあげたいなと思っています。その思いが、自分をイクボスと呼ばれるようにしてくれたと思いますね。ここ3、4年でパパママになる人が一気に増えました。社内で時短制度を使っている人もいますし、子育ての話をする機会も増えましたね」――世のパパママの中には、「周りに迷惑をかけてしまっている」と育児と仕事の両立に悩んでいる方も多いかもしれませんね。イクボスから何かアドバイスはありますか?小澤さん「今は大変かもしれないし、ペースダウンせざるを得ないときもあるかもしれません。でもそういう時期がずっと続くわけではない。仕事を長いスパンで考えてほしいと思います。ただし、仕事に対する責任感はしっかり持つべき。与えられた仕事はできるときに集中してきっちり仕上げるようにする。そうやってがんばっていればいざというときに周りも応援してくれるはずです」○イクメンとイクボスが作ったアプリ金光さんは育児経験を活かし、育児アプリの開発を担当されているそうだ。例えば育児に関するQ&Aや成長の管理手帳などいくつかの機能をまとめたスマホアプリ「Baby Smile」は、金光さん主導で開発されたという。金光さん「いまウチには6歳と3歳の息子がいるのですが、長男が生まれたばかりの頃、夜泣きが本当にひどくて、妻が憔悴しきった様子で育児手帳をつけていたんですよ。子供が起きないように暗闇で、寝不足の妻が書くものですから、読めないようなヨレヨレの字でした。そのとき『もっと簡単に育児記録を付けることはできないか』と思ったのですが、当時はスマホなどほとんど普及していない状況でしたからね。2年前に弊社サービスのユーザーから企画を集めるコンペがあり、前身となる育児アプリができました。それをバージョンアップする形で生まれたのが「Baby Smile」です。少しでもママの負担を軽くするにはどうしたらいいものかと。これはもう育児している人に聞くのがいいと、妻はもちろん、社内の子育て経験がある人間に聞いて回ったり、育休中の社員にメールを送ったりして、意見を集めて機能を考えました」――金光さん自身がこだわった点は?金光さん「子どもの健康に関する『Q&A』機能ですね。どんな症状のときにどうすべきかが、一覧してすぐにわかるようにデザインしました。初めてのお子さんだと、パパママもちょっとしたことに動揺しがちということは経験上わかっていましたから、なるべく細かい情報も入れるようにしました」――ビニールの音、麺をすする音、掃除機の音などが入った「泣き止み音」もおもしろいですね金光さん「どれも子宮の中で赤ちゃんが聞いている音に似ているんだそうです。「お腹の中の音」という泣き止み音は、実際に弊社社員の奥さんの子宮の音を録音したものなんですよ(笑)」――小澤さん、働くイクボスという視点から見ると、このアプリはどうでしょう?小澤さん「妊娠しながら働いていると、例えばお腹に張りがあったりしても、張りがどの程度のものか、どのくらいの期間続いているのか…細かいところまで覚えていられません。自分の体調を簡単にでも記録していくことができるので、赤ちゃんが生まれるまでママたちに安心して過ごしてもらえるアプリになったと思いますね」育児するパパママの痒いところは、育児するパパママが一番よく分かる。イクメンと、それを支えるイクボスがいたからこそ生まれたアプリと言えるかもしれない。インタビューを通じて、今後イクボスやイクメンは、社会を動かしていくアイデアを生み出す源になるだろうと感じた。あなたはどう思っただろうか?
2014年12月18日