例年、冬場になると猛威を振るう、インフルエンザウイルス(以下、インフルエンザ)。年末年始は帰省などで人出の多い場所に行くこともあるため、子供も大人も感染対策はしっかりしておきたいものですね。保育園や学校などに通う子供は、感染する可能性も高くなるので、発症を予防し、重症化を防ぐためにワクチンの接種をすることが大切でしょう。おのり(@peanuts0141ne)さんの2人の娘は、夫に連れられてインフルエンザの予防接種を受けたそうです。その時の様子を描いた漫画をX(Twitter)に投稿したところ、7万件もの『いいね』が寄せられました。「勇気が出るまで待って!」注射が苦手な娘さん。大人でも注射に恐怖心を抱く人はいるため、幼い子供が怖がるのは当然のことです。しかし、娘さんは予防接種をしなければいけないことを分かっている様子。どうにか勇気を振り絞ろうとしている姿が、なんともいじらしいですね!投稿には「かわいくて笑った!この時期によく見られる光景」「ずっと待ってあげたくなる。頑張れー!」「えらいな~!心が浄化されました」などの声が上がっていました。子供にとって、注射はバンジージャンプを飛び降りるくらい覚悟がいるものなのかもしれません…。診察室から、注射を頑張っている子供の声が聞こえたら、心の中でエールを送りたいですね![文・構成/grape編集部]
2023年11月29日今回は、実際に募集した「ママ友トラブルエピソード」を漫画にしてご紹介します!子どもの体調不良で園を休ませることって多いですよね。今回は、あるママ友の発言にドン引きしたエピソードです。支援センターで知り合ったママ友インフルエンザの流行具合を話していたらインフルエンザでも登園させると発言子どもの心配や周囲への迷惑は…?自分の事しか考えていない発言に言葉を失いますね。自分の子どもに何かあったら…とは考えないのでしょうか。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(Coordisnap編集部)(イラスト/@アカネ)
2023年11月27日舌ブラシのトップブランドであるSHIKIEN株式会社(本社:新潟県新潟市、代表取締役:田中 克弥)では、口臭予防のみならず、冬から早春に向けて感染が拡大する「風邪」や「インフルエンザ」、さらに「新型コロナウイルス」などの感染症予防のためにも、舌ブラシの活用オススメサイトをシリーズで提案していきます。お口のケア オススメサイトURL: 歯科検診の義務化が2025年に予定されるなど、口腔衛生への関心が一気に高まりを見せています。歯科医師や歯科衛生士など多くの歯科医療専門家が、通常の歯磨きだけでなく「舌ブラシ」の使用も1つの選択肢として推奨しており、口腔ケアとしての歯磨きだけでなく、口腔環境を清潔に保ちたいという大人には、口腔内の雑菌などを除去する「舌ブラシ」の使用習慣を持つ人が増えています。■口臭の約90%は「舌苔」に原因があることをご存じですか?口臭は、口の中の疾患の他、耳鼻科的疾患や、消化器官内科疾患などが原因となり発生しますが、その約90%は舌苔が元となっていると言われています。舌苔(ぜったい)とは、舌の表面に付着した古くなった粘膜や、食べ物のカス、細菌などから出来る白や黄色の苔状の“汚れ”のこと。口臭成分の多くが、舌に溜まった食べカスのタンパク質が口の中の細菌で分解されて発生する「揮発性硫化物」で、これこそが、いわゆる生ごみや卵の腐乱臭のような悪臭=口臭を引き起こしているのです。舌苔が増えると口臭の原因になることはもちろん、感染症のリスクが高まることも・・・。口内には細菌がいっぱい■様々な疾患や感染症予防のためにも、舌磨きをおすすめします。口腔内には、数百種類の細菌が生息し、5千億個以上の細菌が存在しています。舌に付着した食べカスをエサとする虫歯菌・歯槽膿漏菌・カンジタ菌・肺炎菌・緑膿菌などが生息しており、呼吸器疾患・心臓疾患・脳疾患・感染症・アレルギー疾患などのトラブルの原因になるといわれています。また、私たちの口の中には免疫機能が備わっており、侵入する細菌やウイルスなどから体を守ってくれていますが、口腔内の状態が悪くなり免疫機能が低下してしまうと、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症に罹患するリスクが高まってしまうのです。舌を適切にケアして舌苔を除去、舌表面を清潔に保つことで免疫力を維持して、様々な疾患や感染症から身を守りましょう。■舌のケアにおすすめなのが「舌ブラシ」による舌磨きです!日本では、まだ“舌のケア”というと歯磨きのついでに歯ブラシで舌を磨く方が多いのではないでしょうか?舌はとてもデリケートなので歯ブラシのような毛先の固いブラシでゴシゴシ磨くと舌を傷つけてしまいます。結果、口腔内の状態が悪化することで口臭がさらに強まり、健康にも影響をおよぼしかねません。そこで、舌苔を優しく効果的に除去することを可能にする「舌ブラシ」での舌ケアをおすすめいたします。舌のケアにおすすめなのが舌ブラシ口臭予防をはじめ、あなたの健康を守るためにも、ぜひ「舌ブラシ」をご活用ください。◎専門家コメント井上 誠氏(医学博士:新潟大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野)は、「全身の健康はお口から。将来の健康寿命延伸や健康管理の上で、むし歯や歯周病の予防に加えて、舌を清潔に保つことも大事です。」と語っています。また、SHIKIENの開発担当の宮永氏は、「この3年間の新型コロナが猛威を振るう中、口腔ケアが見直されてきており、歯ブラシ+舌ブラシで口腔ケアをされる方が急増しました。2019年のコロナ前から比べると、舌ブラシ市場が急拡大しており、コロナ前は「口臭予防」としての購買だったのが、コロナ禍という影響もあり、「健康管理」で舌ブラシを購入する、という方が増加しています。さらに、このような背景により個々への「口臭予防」としてのアプローチではなく、家族みんなで「健康管理」に舌ブラシを使用していこうという事を主眼に、2023年6月、子供用も開発いたしました。子供のころから、「舌みがき習慣」をつけてもらい、井上教授の「舌を清潔に保つことは、全身の健康につながる」という健康習慣を身に着けてもらいたいです」と語っています。■ソフトな素材にこだわり、実証実験に基づいて開発されたSHIKIENの舌ブラシSHIKIENは、新潟大学大学院医歯学総合研究科との共同研究により舌専用の舌磨きスムーザー「W-1」を開発。舌の微細構造に対して歯ブラシでは取り除きにくい食べカスや舌苔を効果的に除去するために設計されています。舌をなでる様にやさしく磨くだけで驚くほど汚れがよく落ち、お手入れも簡単です。断面 極細ナイロン繊維がより細かく、柔らかくなりました。【主な商品紹介】<舌みがきスムーザーW-1 PREMIUM>全4色 希望小売価格 各638円(税込)・大人用の舌ブラシです。・特殊加工された極細ナイロン繊維が片面に約8,000本!・フック形状の極細ナイロン繊維が舌乳頭の間にあらゆる角度で入り込み舌苔を絡め取ります。舌みがきスムーザーW-1 PREMIUM子ども用 (2023年6月新発売)<舌みがきスムーザーW-1 PREMIUM for Kids>全2色 希望小売価格 各638円(税込)・ハンドル部に柔らかな樹脂素材を使用しており、お子様でも安心安全に使用できます。・W-1シリーズ中でも舌に優しく舌触りが気持ち良い舌ブラシです。・フック形状の極細ナイロン繊維が舌乳頭の間にあらゆる角度で入り込み舌苔を絡め取ります。子ども用「舌みがきスムーザーW-1 PREMIUM for Kids」※SHIKIENの全商品に関しましては、以下「SHIKIENオンラインショップ」にてご確認ください。URL: ■会社概要会社名 : SHIKIEN株式会社所在地 : 〒956-0057 新潟県新潟市秋葉区新津四ツ興野1735TEL : 0250-23-0141代表者 : 代表取締役 田中 克弥業務内容: 舌ブラシの製造販売HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月24日例年よりも早くに流行し始めたインフルエンザ。厚生労働省の発表によれば、今シーズンはすでに感染者数が累計42万人を突破しており、昨年同時期の500倍以上だ。医療現場ではせき止め薬とたん切り薬が不足。7日には、武見敬三厚労相が先月に続き、製薬会社に増産を要請した。「今冬を乗り越えるため、感染予防に力を入れましょう。日本人の80%が口呼吸といわれていますが、簡単な体操で鼻呼吸に切り替えることができ、そうすることでインフルエンザの感染リスクを下げることが期待できるのです。実際、口呼吸に比べ鼻呼吸の子供は、抗生剤の使用量が2.5倍も少なく、副鼻腔炎や中耳炎にもなりにくいというデータがあります」こう語るのは、『免疫力を上げ自律神経を整える舌トレ』(かんき出版)などの著書がある、みらいクリニック院長の今井一彰医師だ。インフルエンザウイルスなどを含んだ冬の乾燥した空気は、風邪から体を守る最初の砦・鼻を通じて吸い込むことが大事だという。「鼻の中の鼻毛、繊毛、粘膜によって空気中のゴミを取り除き、ウイルスをブロックしてくれます。また、口呼吸の場合は冷たい空気をそのまま肺に送り込んでしまいますが、鼻呼吸では、肺へ送られる前に空気は加湿され、温められます。さらに鼻呼吸は口呼吸に比べて、気管支の入口の湿度を20%ほど高めます。ウイルスは湿度に弱く、鼻呼吸で感染リスクが下がります」つまり、鼻呼吸は空気清浄機のような役割をしてくれるのだ。ところが舌の筋力が落ちるなど、舌が正しい位置にないために、口呼吸の人が多いのが現状。「コロナ禍で拍車がかかりました。しゃべらなくなることで舌が衰え、マスクでは息苦しくなって口呼吸が習慣化してしまうのです」まず、舌が正しい位置にあるかチェックしてほしい。舌が上あごにべったりとくっついているのが正解だ。舌の場所が間違っていると、口呼吸になりやすいという。舌が下がっている“落ちベロ”によって、口唇が乾く、かむと疲れる、よくむせる、ほうれい線が深いなど、口呼吸のシグナルが現れるという。このような不調が現れたら、舌を正しい位置に戻し、鼻呼吸に切り替えること。基本中の基本にあるのが、今井さんが考案した“あいうべ”体操だ。「“あー”は口が丸くなるように開き、“いー”は口を真横に広げ、“うー”は唇をとがらせて、“べー”は舌を出して下方へ伸ばして発音します。朝・昼・晩と10回ずつ、計30回から始めてみましょう。舌の筋肉が鍛えられると、自然と口が閉じられ、鼻呼吸に」さらにマスク生活が続くなか、電車の移動中などでも可能な体操が歯茎をなぞるベロ回しとベロワイパーを組み合わせたエクササイズ“ベロブートキャンプ”だ。「ベロ回しは、口を閉じ、歯と唇の間に舌を入れて、ぐるぐると右に10回、左に10回歯ぐきをなぞります。ベロワイパーは口を閉じ、舌の先端を上あごに沿って、のどちんこのほう(軟口蓋といわれる柔らかい部分)まで反らし、ワイパーのように左右に振って10往復します。最初はきついですが、慣れたら回数を増やしてみましょう」早い人なら2週間ほどで、鼻づまりがひどい人でも2〜3カ月ほどで舌を正しい位置に戻し、鼻呼吸に切り替えられるという。「先日も『舌の体操を始めて10年以上風邪をひいていません』というお便りをいただいたところです」薬に頼らずにインフルエンザを予防するためには、免疫力を高めるビタミンCやタンパク質、粘膜を強化するビタミンA摂取が求められている。今井先生がおすすめするのはしょうが紅茶だ。紅茶に含まれたポリフェノールには15秒ほどでインフルエンザウイルスを無力化させる効果があるという研究結果もある。またしょうがは体を温め、ジンゲロールという成分には殺菌作用があるといわれる。「普通のティーバッグの紅茶に、チューブ入りのしょうがを1cmほど入れるだけです」ベロブートキャンプとしょうが紅茶で、インフルに打ち勝とう。
2023年11月21日落ち着いてきたと思っていたコロナウイルスですが、再び猛威を奮っている様子。さらにインフルエンザの流行もあり、感染症対策はこの冬の課題になってきそう。そこで、anan Beauty+ clubに所属する女性たちに「感染症にかからないためにしていること」について調査を実施。回答者の中で、今年インフルエンザにかかった人数はなんと…!?今年インフルエンザにかかった割合は?※anan Beauty+ club…美容・健康・エコ好きな女性たち約100名が集まるanan Beauty+の読者組織。ここ最近、インフルエンザなどの感染症が大流行中。そこでanan Beauty+ clubのメンバーに「今年インフルエンザにかかりましたか?」と聞いてみたところ、なんと回答者全員が「NO」と回答。これだけ流行っているにもかかわらず、とてもすばらしい結果となりました!感染症対策、何してる?そんな健康意識の高い女性たちに、普段している感染症対策について聞いてみたところ、グラフのような回答が得られました。最も多かったのは「手洗い」という回答。次いで多かったのが「換気」「密集回避」と、基本の対策をしっかりと押さえているようでした。コロナウイルスの流行により、感染症対策が生活に根付いているのかもしれませんね。上記に加え、「感染症にかからないコツ」として以下のようなコメントもいただきました。「ウイルスは咽頭で繁殖したりするので、こまめに水分補給をして菌を流してしまうようにしています!」(31歳・専門職)「体力をつけること。なるべくたくさん歩いて、家でも軽い運動をする」(31歳・会社員)「免疫力を上げるために温活や、食事、睡眠、運動に気をつけています」(47歳・自営業)「うがいで本当にかからなくなった。予防接種もしなくなった!」(40歳・専門職)「たくさん睡眠をとる」(34歳・主婦)みなさんさまざまな角度から感染症対策への意識を高めているよう。自分の中で「これをしておけばかからない!」と思える、鉄板の感染症対策があると気持ち的にも楽かもしれません。筆者は手洗いうがいがとても大切だと感じているので、どんなに短時間の外出でも帰ったらまずは手洗いうがいを徹底。香りのいいハンドソープやハンドクリームを常備しておいて、モチベーションをなんとか保っています。逆に、やらなくなってしまったことも…一方で、「コロナ禍の数年前はしていたのにやらなくなってしまった感染症対策」についても聞いてみました。最も回答数が多かったのは「マスク」。着用が個人の判断に委ねられるようになり、徐々にマスク人口が減ってきたような気がします。とはいえ夏の暑い時期が重なったので、寒くなるとまた少しマスク着用人数が増えるかもしれませんね。逆に「換気」は冬になると億劫になりそう。空気清浄機などを使って、なるべく空気の循環は意識したいところです。「その他」と回答してくれた方のコメントも見てみましょう。「アルコール消毒は、スーパーとかだとしない日もある」(40歳・専門職)「人との距離をあまり気にしなくなった」(47歳・自営業)アルコール消毒に関しては、お店などではまだほとんどのところが設置しているものの、使っている人が少なくなった印象。筆者は見かけたら使おうと思っているのですが、以前よりもひっそりと置かれていて気づかないことも多くなりました。また、以前は「密」という言葉がトレンドになるほどでしたが、最近はめっきり聞く機会が減りました。通勤や帰宅の電車もすっかり人が戻り、密にならざるを得ない状況も多いようです。対策しておいて損はなし!女性たちの感染症対策についてご紹介しました。今回のアンケートに回答してくれたメンバーは全員、今年はまだインフルエンザにかかっていないとのこと。そんな元気な女性たちが行っている感染症対策はとても説得力があるように感じました。筆者はうがい手洗いだけなんとか続いているものの、その他への意識が薄れ気味。これを機にしっかりと感染症対策をして、元気に冬を越したいと思います!筆者情報比嘉桃子1992年生まれのフリーライター。化粧品検定1級を保有しており、美容ジャンルを中心に執筆中。いち消費者としてもコスメやスキンケアを愛する美容オタク。(C)Jasmina/Adobe Stock文・比嘉桃子
2023年11月17日免疫対策のために日常的に摂っているものについてのアンケート気温が下がり、何かとせわしくなる年末。忙しさに宴会などのウイルス感染機会も増えてしまうため気を付けたいのが免疫対策。2023年11月に全国の20代~60代の男女1000人を対象に実施したインターネット調査によると、免疫対策のために日常的に摂っているものとして、「ヨーグルト・チーズ」という発酵乳製品が440人、納豆が413人と4割を超えていました。次いで卵(279人)、大豆製品(263人)、緑黄色野菜(243人)、きのこ類(237人)、味噌・漬け物などの発酵食品(230人)が2割を超えていました。肉類(198人)、魚介類(194人)といった動物性の食品も、2割に満たないながら摂取をこころがけている人がいるようです。全体としては、約7割弱の人が食生活において何らかの免疫対策を意識していることがうかがえます。【調査概要】調査名称:免疫対策のために日常的に摂っているものについてのアンケート調査機関:Freeasy調査対象:全国の20代~40代の男女1000人(年齢・性別均等割付)調査方法: Webアンケート調査日:2023年11月8日〜2023年11月9日常に風邪やインフルエンザのリスクと隣合わせの冬の食生活。東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 部長の管理栄養士である濱 裕宣先生によると、ちょっとした食品選びや調理法で、実はより効果的な免疫対策になるそう。冬の食事の免疫対策、“どっちが正解?”を濱先生に伺います。【監修】管理栄養士濱裕宣先生管理栄養士濱裕宣先生東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 部長『その調理、9割の栄養捨ててます!』や、レシピ本『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』など多数の栄養、健康レシピ本にかかわる。日常生活のなかで活かせる健康と栄養バランスを大事にし、日ごろから患者の立場に立った食生活の向上指導にあたっている。お鍋編冬の定番のお鍋。メインの具材はお肉?魚介類?どっちがよりベター?A:おすすめは・・・魚介類!野菜とメインの肉や魚がたっぷり摂れて、身体も温めてくれるお鍋は、栄養バランス満点の理想のメニューですが、免疫対策としておすすめのメインの食材は甲乙つけがたいながらも魚介類がよりおすすめ。免疫細胞も細胞のため、基本はたんぱく質でできているので、もちろんお肉も魚介類もたんぱく質源という観点ではおすすめですが、免疫対策を意識すると、免疫対策に有効なタウリンが豊富な牡蠣やビタミンDが豊富な鮭が免疫対策にはよりおすすめ。肉であれば、ビタミンB6が豊富な豚肉がおすすめです。魚介類イメージお鍋で注目!の栄養素●タウリン今が旬の牡蠣や、イカ・タコ・魚など魚介類に豊富なタウリンは、免疫アップのためにぜひ意識してほしい栄養素です。魚介類には亜鉛も豊富なので、粘膜を強くしてくれ、ウイルスの侵入予防にもつながります。野菜は抗酸化作用を発揮してくれるビタミンA・C・E(ビタミンエース)がとれるにんじん・ほうれん草・トマトをたっぷり摂るのが理想的。●ビタミンD鮭、いわし、しらす、ツナやしいたけ、きくらげに含まれる栄養素。免疫細胞は骨髄で作られますが、ビタミンDは、カルシウムが吸収をサポートし、骨を強くすることにも関与していますし、さまざまな調査で、免疫細胞を元気にしてくれることが裏付けられています。ウイルスや病原菌が来てしまった際の過剰な免疫反応も抑えることがわかっています。●サポニン免疫機能をつかさどるリンパ球の1種であるナチュラルキラー細胞を活性化してくれるといわれるサポニンが摂れるゴボウや豆腐(大豆食品)を加えるとより免疫対策に。●鉄赤血球の中にあるヘモグロビンに含まれ、全身に酸素を送り届けるためには不可欠な栄養素です。鉄分が不足すると貧血になってしまい、免疫細胞への酸素や栄養の運搬も手薄になってしまうため、免疫低下につながる恐れがあります。ほうれん草・小松菜などをたっぷりと摂るのがおすすめです。●水溶性食物繊維のβ-グルカンお鍋の締めのおすすめは、大麦ごはん。大麦は水溶性食物繊維のβ-グルカンをたっぷり含みますが、これが腸内環境を整えてくれます。腸内には免疫細胞が多数集まっているので、腸内環境の整備が免疫細胞の活性化につながります。大麦だけで食べにくいという人は、3:7で大麦:お米、というふうに混ぜてみては?同じくβ-グルカンの一種であるパラミロンという食物繊維を含むユーグレナパウダーを出汁に入れるのもおすすめ。サラダ編毎日のサラダのトマト、ミニトマトと大玉トマト、どっちが正解?A:正解は、ミニトマト!ミニトマトの栄養価は実は大玉トマトよりも優れています。ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、食物繊維は約1.5~2倍、リコピンは約3倍といわれます。そして免疫対策的にも注目したい、抗酸化作用をもつトマトサポニンも3~5倍多く含まれているのです。調理するときも、糖度が高いのでより濃いトマトソースになります。サラダイメージサラダで注目!の栄養素●スルフォラファン抗酸化作用や抗がん作用があるといわれる成分。植物の新芽(スプラウト)に多く含まれます。ブロッコリースプラウトを毎日のサラダに添えるのを習慣にしては?●ルテオリンセロリに含まれるポリフェノールのルテオリンには高い抗炎症作用があるといわれています。そのほか多くのポリフェノールが含まれるセロリ、実は、切ることでポリフェノール量が30%アップし、抗酸化作用も4倍以上になるといわれます。ただし、切って時間が経つとビタミンCなどが減ってしまうので、切ったらすぐにいただきましょう。炒め物編Q:魚介類の炒め物、カレー粉かバター、どちらで炒めるとより免疫対策になる?A:カレー粉イカ、エビ、牡蠣などの魚介類に含まれる免疫対策になる栄養素タウリンは肝機能も強化してくれますが、カレーの香辛料であるターメリックに含まれるポリフェノール「クルクミン」にも肝機能を強化するはたらきがあり、あわせるとより肝機能を活性化させ、肝臓の解毒作用を活発にしてくれる可能性があります。イカは薄皮をそのままにして炒めると、タウリンもコラーゲンも逃さず食べることができます。炒め物イメージ炒め物で注目!の栄養素●炒め物にもってこいのβ-カロテン、ビタミンD・E・Kβ-カロテンは粘膜強化に役立つ成分。β-カロテンは生で食べると吸収率8%程度ですが、加熱すると吸収率が2倍以上になります。油と相性がよく吸収率は70%までに上昇。β-カロテン豊富なにんじんはぜひ、油いためで食べましょう。免疫維持に役立つといわれるビタミンD(きくらげ、干し椎茸などに豊富)、血管の酸化などを防ぐことで血行維持をサポートしてくれるビタミンE(卵などに豊富)●放置すると増える!?ビタミンC風邪予防のための栄養の代表格であるビタミンC。野菜炒めでよく使われるにんじんにも豊富に含まれていますが、実はにんじんの食べ方にもコツがあります。にんじんは切ってから1~2日置いたほうが、ビタミンCが増加することがわかっているのです。また、上下の先端を切り落としてしまいがちですが、ビタミンC量の順番は、多い順に下の先端約3~4cm部分、上から約2cmの部分、下から約4~6.5cm部分の下部、中央部となっているので、端から端までいただくのがおすすめ。薬味編Q:薬味で添えるショウガは生のまま使う?加熱して使う?A:加熱して使う!ただし、100℃以下で。ショウガの栄養素「ジンゲロール」を加熱すると「ショウガオール」に。その威力は30倍にも!?生姜に含まれるジンゲロールは白血球の数を増やし、免疫機能を活性化します。気管支炎などを引き起こす細菌を攻撃してくれるとも言われます。ショウガオールはジンゲロールを加熱したり乾燥させたりするとできる成分で、そのパワーはジンゲロールの30倍ともいわれます。血行を促進し、免疫細胞も活発にしてくれます。ただし、100℃を超えてしまうと働きを失ってしまうので、90℃くらいのオーブンで1時間ほどローストしてカラカラになるまで乾燥させる、を数回繰り返したものをスープに切って使うのがおすすめ。ショウガイメージ薬味で注目!の栄養素●ネギオール・フルクタン薬味の代表選手、長ネギに含まれるネギオールという成分には、抗菌・抗ウイルス作用があります。また、同じくネギの緑の部分に含まれるフルクタンという糖がインフルエンザ予防に効果があると言われています。●アルファピネンミョウガに含まれるアルファピネンという精油成分には、消化促進、血流改善や免疫力向上の効果が期待できます。【大正製薬レター】濱先生監修_免疫にいい食生活.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月13日鏡で自分の顔やカラダを見て、老け込み具合にゾッとしたことはありませんか?エイジングは避けて通れないこととは言え、なるべく美しくありたいですよね。日中美容研究家として活動している濱田文恵さんと、美容に関心の高い女性たちが集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に聞いた、ほうれい線対策や体調管理法を紹介します。美容家激推しのほうれい線対策美容家の濱田文恵さんにほうれい線の対策を教えてもらいました。ほうれい線は呼吸の仕方とトレーニングで予防口元の年齢サインが目立ってくると、他人からの印象が一気に老けた印象になってしまう怖いパーツ。というのも、口元は顔の下側にあり、口元の皮フのハリや弾力が低下すれば、重力に勝てずに、どんどん下に、下に引っ張られていき、エイジングを早めてしまう可能性があるのです……。早めのファーストエイジングケアで予防していきましょう。まず、皆さまに質問です。皆さまは、気づかないうちに“口呼吸”になっていませんか?口呼吸は、口の周りを輪状に囲んでいる“口輪筋”を衰えさせてしまいます。口輪筋は、顔全体の筋肉と連動しているのですが、いつも口呼吸で口を開けていると、口輪筋が衰えてきます。口輪筋が衰えてしまうことで、口元のたるみに繋がります。反対に、鼻呼吸で口もとを・きゅっと締めていれば、口輪筋は衰えないので、呼吸の仕方ひとつでもエイジングケアができるんですよ。もし、「口呼吸していることが多いかも!」という方は、口輪筋を刺激するトレーニングがあるので、お伝えしますね。口輪筋を刺激するトレーニング上下の唇を全部歯に巻き込む1の状態で、できるだけ大きく口を開く2の状態で、左右の口角を上げ、すぐ緩め、また上げるというのを10~20回繰り返す。この時左右のほおが動いていることを確認する。いかがですか?人前ではやるのは少し恥ずかしいかもしれませんが、お家でテレビを見ながら、家事をしながらでもできるトレーニングなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。ほうれい線予防が期待できるツボ押しまた口周りには、ほうれい線の予防が期待できる「迎香」と「地倉」のツボがあります。セラムを塗る時などに、2つのツボに刺激するイメージでプッシュしてあげると、さらにエイジングケアができますよ。・迎香(げいこう):小鼻の両脇にあるツボ・地倉(ちそう):口角から0.5~1㎝ほどにあるツボ<筆者情報>濱田文恵美容家、日中美容研究家。一般社団法人日本セルフ美容協会を設立。二児の母として子育てに奮闘する傍ら、「延美長寿」を自身のテーマに、毎日のセルフ美容に西洋と東洋を組み合わせた独自の美養法を提唱。※ 文・濱田文恵※ 2023年10月28日配信女性約100人に聞いた体調管理法美容に関心の高い女性たちが集まるanan Beauty+ clubのメンバー約100人に体調管理について調査してみました。なんとYESと答えたのは82.4%!具体的にどのようなことを気にかけているのか詳しく紹介します。とにかく寝るが勝ち!「よく寝る」(32歳・会社員)「とにかく寝る!3食必ず食べる!疲れを溜めない」(25歳・会社員)「手洗い。早寝早起き。睡眠と適度な運動」(38歳・専門職)腸活してます「腸活してます。腸質改善アドバイザーの資格も取りました!」(39歳・自営業)「暑いからといって冷たいものばかり飲まない。体を冷やしすぎない。これらに気をつけたら風邪をひかなくなった気がする(体調が悪いことが少ない)」(34歳・自営業)定期的な運動で基礎体力を上げる「定期的にピラティスと筋トレをする。朝にチョコラBBを飲む!よく寝るようにして疲れを取る」(36歳・主婦)「週2回ジムで運動する。平日はできるだけ栄養バランスを調整した食事にする。睡眠時間をとる。その結果、感染症に罹ったり風邪をひいたりしていない」(34歳・会社員)「特に肩こりや腰の痛みが発生しやすいので毎日ストレッチしてから寝るようにしている。多分やらないよりはマシ」(29歳・主婦)「なるべく1日1万歩歩く。夏は暑すぎてなかなか実践できていませんが、ちゃんとやっていると基礎体力がつく気がします」(30歳・会社員)食事で体調管理「早寝早起きにシフト。昼食をメインにし、夜ご飯をサラダ系、時間が遅くなる時はヨーグルトだけにしたら、体調が良くなり自然とお腹周りが痩せた」(46歳・自営業)「うがい手洗い、バランスのよい食事」(34歳・会社員)「毎日湯船に浸かる。なるべく早寝早起きを心がける。食事に気をつける」(30歳・会社員)体調管理や風邪予防のためにしていたけど、今はやめたこと最後は、体調管理や風邪予防のために行っていたけれど、現在はやめたということを紹介します。「菜食生活をしていたことがありました。肉と魚をやめたのですが、肌がかさついたり、気分の浮き沈みがあったのでやめました」(46歳・自営業)「インフルエンザの予防接種。何年も罹患しておらず、接種している人の効果も不明確だと思ったから」(34歳・会社員)「なわとびをしていたこともありましたが、人に見られると恥ずかしいのでやめてしまいました」(30歳・会社員)「妊婦のため薬や飲み物に頼るということができなくなりました!まずはゆっくり休んでそれでも良くならない場合はきちんと医師の診察を受けるようにしています!」(30歳・会社員)「サプリを飲むこと。飲み合わせなど難しいし、効果もわからなかった」(32歳・主婦)「カラオケに行ったり、外に出ること。コロナ禍になってからはあまり出歩かなくなった」(38歳・専門業)すぐ結果が出ないと継続するモチベーションって無くなってしまうものですよね。特にサプリは、ジワジワと聞いてくるものが多いのでその代表格。一度やめても、体調不良を感じたらすぐに飲み始められるお手軽さなのも魅力です。また、インフルエンザの予防接種を受けるか受けないかは、個人の判断ですが、患ったときの症状の悪化を防いだり、患いにくくするものなので"インフルエンザ大流行"など報道がある年などは特に気をつけて慎重に判断してくださいね!以上がアンケート結果でした。日々、注意深く自分の状態を把握して、不調を感じたら早めに対策して充実した毎日を送りましょう!※ 文・玉絵ゆきの※ 2022年10月7日配信いつまでも美しく健康でいよう美容も健康も心掛け次第で5年後10年後の結果が大いに変わってきます。今できることを実行して、いつまでも若々しくいたいですね。まとめ構成・小田原みみ
2023年11月12日例年12月後半頃から流行するインフルエンザですが、今年はすでに流行が始まっています。毎年感染症にかかってしまう人や免疫機能の低下が気になる人は、今すぐ対策を始めることをおすすめします。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、インフルエンザに感染する原因となるNG習慣と、すぐにできる対策を教えてくれます!免疫機能の低下が気になっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 239コロナ渦の3年間は、インフルエンザに感染する人はかなり減っていましたが、今年は非常に増えてしまっていますよね。それに加え、また新型コロナウイルスに感染する人が増えてきてしまったら、免疫機能が低下している人は何度も様々な感染症にかかってしまうかもしれません。そうなれば、つらい日々を過ごすことになり、心も体も疲弊してしまうでしょう。そうならないようにするためには、体の基礎作りがとても重要です。もうインフルエンザにかかってしまった人も、毎年感染症にかかってしまう人も、食事・睡眠・運動のレベルをワンランクアップしていく必要があるのではないでしょうか。ということで今回は、インフルエンザにかかりやすいタイプ、そして、その対策について、食事の観点から解説し、効果的な食薬習慣を紹介していきます。今週は、インフルエンザ対策のための食薬習慣例年であれば、年明け頃からインフルエンザが流行するとされていますが、今年は一足早く流行が始まっています。また、インフルエンザは経験されているかたも多いと思いますが、ワンシーズンに何度もかかってしまうかたもいらっしゃいます。その一方で、一度もかかったことのないかたも一定数いますよね。あなたはどちらでしょうか。この違いは免疫機能の違いですが、漢方医学では『気虚』や『腎虚』の人が感染しやすいとされています。たとえば、朝、昼の食事を適当に済ませ、夜だけがっつり食べたり、ストレスが多く、日中クッキーやスナック菓子や菓子パンなどを食べたりしている人、また、毎日晩酌で気分転換したり、会社やスーパーの往復など最低限の運動量で毎日過ごしていたり、深夜までSNSや動画などを見ている人などがこれに当たります。自身の食事・運動・睡眠・ストレスなどの状態に配慮しておらず、自己管理ができていない人が『気虚』や『腎虚』になりやすく、インフルエンザにかかりやすいタイプと考えられます。ということで、今回は『補気』と『補腎』のために役立つ食薬をおすすめします。今週食べるとよい食薬は、【牡蠣と玉子のチゲスープ】です。逆にNGな習慣は、腸内環境を乱す【気分転換のクッキーやスナック菓子】です。食薬ごはん【牡蠣と玉子のチゲスープ】『腎』や『気』のサポートとなる亜鉛やマグネシウムなどミネラルを豊富に含む牡蠣の料理を取り入れましょう。そして、体を温めるカプサイシンを含み、免疫の要となる腸内環境を整える発酵食品であるキムチを合わせ、アミノ酸スコア100のフワフワ玉子を加えることで『補気』できるスープがおすすめです。<材料>トマト1個(さいの目)キムチ60g豆腐半丁(スプーンですくって一口大)水400ml牡蠣6個味噌大さじ1~2すりゴマ大さじ1溶き玉子2個<作り方>味噌と溶き玉子以外の材料をお鍋に入れ、ひと煮たちさせる。味噌をとき、溶き玉子を加え、玉子が固まったら完成。NG行動【気分転換のクッキーやスナック菓子】市販のクッキーやスナック菓子は、砂糖や異性化糖、人工甘味料×小麦粉×酸化した油などでできているものが多いです。習慣が体を作ることは、皆さんご存じだと思いますが、毎日の気分転換やストレス発散として、そういったものを食べる習慣を身に着けていたら、健康から遠ざかってしまうことはイメージしやすいのではないでしょうか。これらは、免疫機能を整える上で大切な腸へのダメージを与える食材です。そのため、口内炎やヘルペス、ものもらい、カンジダ膣炎などになりやすく、最近免疫が低下しているのではないか…と考える人は、控えることがベターです。人の往来が増え、忙しい年末年始へと向かっていきます。ウイルスと出くわす機会も多く、生活習慣が乱れる機会も多くなる時です。自分の体は自分で守ることができるように、家庭でのご飯は、体をいたわるご飯になるようにしたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©akaricream/Adobe Stock文・大久保愛
2023年11月10日「ある薬局から、医薬品の在庫に関するリストが当院に届いているのですが、せき止め薬はメジコン錠のみわずかな在庫があるものの、ほかのせき止め薬は顆粒、シロップ、錠剤のいずれも在庫切れの状況。せき止め薬と一緒に処方されることの多い痰を切る薬、抗生物質なども軒並み在庫不足です。これまでも短期的に薬が不足することはありましたが、今回のように長期的に在庫不足が続くのは、はじめてではないでしょうか……」こう語るのはナビタスクリニック立川の久住英二医師だ。季節性インフルエンザの感染拡大が続くなか、感染時のつらい症状を緩和するための薬が足りなくなっているのだという。「インフルはA香港型が流行しており、これで終わればいいのですが、Aソ連型やB型などが流行する可能性もあります。さらに、1月には新型コロナ患者が増加するでしょう。現状の在庫状況では不安が残ります」(久住さん)全国的な薬不足に関して、神奈川県立保健福祉大学教授(医薬品政策)の坂巻弘之さんが解説する。「現在、医薬品は約1万8千品目ありますが、通常どおり出荷できているのはそのうち1万3千600品目で、残りは出荷に支障が生じているという状態です。医療機関で処方される薬のうち在庫不足が顕著なのは、せき止め薬のメジコン、アストミン、痰を切る薬のムコダイン、感冒薬のPL配合顆粒、抗生物質などです」ここ数年の新型コロナの流行や、今シーズンのインフルエンザの流行が例年よりも早くに始まったことなどが供給不足の一因となっているのは明らかだ。さらに「日本の医薬品の製造体制に根本的な問題がある」と坂巻さんは言う。「相次いで発覚しているジェネリック医薬品メーカーの不祥事が挙げられます。’20年末に小林化工が製造した水虫の薬に睡眠薬の成分が混入し、服用した2人が亡くなる事故があり、ジェネリック事業から撤退しました。続いてジェネリック最大手の日医工が、出荷段階で不適合の製品を、本来の手順に従わずに再製造するなどして出荷していたことが発覚。最近では、今年10月に沢井製薬で胃薬の品質検査において不正が発覚しました。ジェネリックメーカー以外でも査察や内部告発が相次ぎ、15社に業務停止命令の行政処分が下っているのです。当然、問題のあった製品の出荷は停止されています」そのような状況だからといって、同じ成分の薬を製造しているメーカーに不足した薬の注文が殺到すれば、製造ラインがパンクしてしまう。また、製造ラインに余裕がなく、思うように増産することもできない。結果、現在のせき止め薬や痰切り薬の不足につながっているのだ。さらに、ジェネリック薬の製造量が急増していることも、問題の一因であるという。「一般的に、処方薬では3割を患者、7割を国・保険者が負担します。国としては、医療財政が逼迫しているため、薬を安価にして負担を軽減したい思惑があります」(坂巻さん)こうしたことから、安価なジェネリック薬のシェアが近年拡大してきた。「全医薬品のなかでジェネリック薬が占める割合は、’07年には約35%でしたが、’20年には約80%と急増しています。このように使用量が増えれば製造方法も変わってきます。年間の生産量が1千錠だったところを1億錠に増やすとなれば作り方が変わってくるもの。しかし、作り方を変えるには規制当局に申請する必要がある。承認を待つ間は本来は製造できないため、従来どおりの作り方を続けると、厳密には法令違反になります」(坂巻さん)さらに、国の対応が遅れていることも問題だという。「たとえばヨーロッパは、今冬に抗生物質が足りなくなるからと、7月には対策案を打ち出しています。ところが厚生労働省は『せき止め薬が足りない』といった現場の訴えが以前から出ていたのに、増産を要請したのは、10月に入ってからです」(坂巻さん)製造体制の見直しも、整うまでには当然時間を要する。「ジェネリック薬は安価なため『コストに見合わない』と増産を見送る企業もあると聞きます。増産態勢に入るのは早くても来年とみられます。そのため、在庫不足を解消できるのは来年春ごろになりそうです」(坂巻さん)今冬のインフル・コロナ流行シーズンは、せき止めや痰切り薬不足のまま過ごすことを余儀なくされそうなのだ。「かかりつけ薬局があれば、代替薬などを入手できるかもしれません。ただ、控えてほしいのは、薬が足りないからと、必要以上に処方してもらおうとすること。市販薬への影響も出てくるので、店頭での買い占めなども避けましょう。そして何より、引き続きの感染予防が求められます」(坂巻さん)一刻も早く、必要としている患者のもとに、適切に薬が届けられる状況が戻ることを願うばかりだ。
2023年11月10日より良い衛生をお届けする株式会社十光は、ウイルスや菌を除菌できる「キッズガードシリーズ」を、2023年11月15日(水)から発売します。グレープフルーツ種子抽出液(GSE)のキッズガード■商品の特徴*主成分は食品添加物指定のグレープフルーツ種子抽出液原液はディフェンドウォーター株式会社から「スーパーGSE」の提供を受け、原液にはアルコールや次亜塩素酸を一切含んでいません。濃縮タイプのため必要な時必要な量に水道水で希釈して使え、常にフレッシュで除菌成分の劣化を防ぐことができます。基本希釈は50倍(拭き掃除等)、ノロウイルスの後処理や菌を強力に除菌したい場合25倍希釈、加湿器等で使う場合は100倍希釈を推奨しています。*第三者機関からいろいろなウイルスや菌の不活化検査を受けています。インフルエンザウイルス、ノロウイルス、O157、新型コロナウイルスオミクロン株の不活化確認。直近ではMRSA黄色ブドウ球菌の抗菌試験で抗菌を確認しています。(全ての検査結果は当社HPで公開しています)それ以外に加湿器で使う前提でカビ菌の除菌、マウスによる急性吸入毒性試験、残留農薬試験などで安全性を確認しています。*加湿器も使えます。インフルエンザウイルスが流行る冬場、加湿器は生活の必需品です。しかし、使っていると水溜めの部分に赤カビが発生したり水がぬめったりしてきます。本剤を使うことで水質安定ができ水蒸気の中に含まれた成分で空間除菌も期待できます。また、いいにおいはそのまま菌由来のイヤなニオイは消臭できます。*使う場所を選びません。原液は弱酸性(微かなグレープフルーツのにおいがあります)。実際使う50倍希釈の場合は中性(無臭)になります。対物に対して変質や腐食の心配はありません。間違って口に入っても問題ありません。■商品概要商品名:キッズガード800ml希釈後量:40L(50倍希釈)価格:5,940円(税込)ケース:6入りサイズ:円筒幅100mm×高さ220mm重量0.9kg商品名: キッズガード4L希釈後量:200L(50倍希釈)価格:19,800円(税込)ケース:4入りサイズ:縦110mm×横185mm×高さ265mm重量4.2kg教育関係機関、ビルメンテナンス会社、ECサイトで販売します。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2023年11月08日より良い衛生をお届けする株式会社十光(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:十河 利光)は、ウイルスや菌を除菌できる「キッズガードシリーズ」を、2023年11月15日(水)から発売します。キッズガード800mlキッズガード4L■開発背景幼稚園、保育所、認定こども園は本当に安全?抵抗力の弱い幼児が集まる場所だからこそ、安全性が高い天然素材の除菌液を開発しました。キッズガードは食品添加物(天然素材)の除菌液です。インフルエンザウイルス、ノロウイルス、O157、新型コロナウイルスオミクロン株、MRSA黄色ブドウ球菌の不活化が第三者機関で証明されています。*保育士の声/幼い子供が使うおもちゃ、すぐに舐めたり口に入れる。でもアルコールや次亜塩素酸水は使いたくない。*保護者の声/できれば化学薬品不使用の安心・安全な除菌剤で身の回りの衛生管理を望みます。*施設管理者の声/大切なお子様を預かっている。できるかぎり施設を安全・衛生的に保ちたい。■商品の特徴*主成分は食品添加物指定のグレープフルーツ種子抽出液原液はディフェンドウォーター株式会社から「スーパーGSE」の提供を受け、原液にはアルコールや次亜塩素酸を一切含んでいません。濃縮タイプのため必要な時必要な量に水道水で希釈して使え、常にフレッシュで除菌成分の劣化を防ぐことができます。基本希釈は50倍(拭き掃除等)、ノロウイルスの後処理や菌を強力に除菌したい場合25倍希釈、加湿器等で使う場合は100倍希釈を推奨しています。*第三者機関からいろいろなウイルスや菌の不活化検査を受けています。インフルエンザウイルス、ノロウイルス、O157、新型コロナウイルスオミクロン株の不活化確認。直近ではMRSA黄色ブドウ球菌の抗菌試験で抗菌を確認しています。(全ての検査結果は当社HPで公開しています)それ以外に加湿器で使う前提でカビ菌の除菌、マウスによる急性吸入毒性試験、残留農薬試験などで安全性を確認しています。*加湿器も使えます。インフルエンザウイルスが流行る冬場、加湿器は生活の必需品です。しかし、使っていると水溜めの部分に赤カビが発生したり水がぬめったりしてきます。本剤を使うことで水質安定ができ水蒸気の中に含まれた成分で空間除菌も期待できます。また、いいにおいはそのまま菌由来のイヤなニオイは消臭できます。*使う場所を選びません。原液は弱酸性(微かなグレープフルーツのにおいがあります)。実際使う50倍希釈の場合は中性(無臭)になります。対物に対して変質や腐食の心配はありません。間違って口に入っても問題ありません。■商品概要商品名 :キッズガード800ml希釈後量:40L(50倍希釈)価格 :5,940円(税込)ケース :6入りサイズ :円筒幅100mm×高さ220mm 重量0.9kg商品名: キッズガード4L希釈後量:200L(50倍希釈)価格 :19,800円(税込)ケース :4入りサイズ :縦110mm×横185mm×高さ265mm 重量4.2kg教育関係機関、ビルメンテナンス会社、ECサイトで販売します。姉妹品として「十光ウイルス天然除菌剤」も好評発売中!十光ウイルス天然除菌剤4L■会社概要商号 : 株式会社十光代表者 : 代表取締役 十河 利光所在地 : 〒150-0047 東京都渋谷区神山町11-17-303設立 : 1985年9月事業内容: 衛生用品製造、販売、開発資本金 : 1,000万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社十光 お客様相談窓口TEL : 03-3485-7801MAIL: info@jyuko.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月06日熱はないものの、喉の痛みや鼻水、倦怠感が続いたときのこと。私はインフルエンザや新型コロナウイルスの感染を疑い、病院を受診しました。検査をしてわかったのは……。長引く体調不良熱はないものの、喉の痛みや鼻水、倦怠感が3日ほど続いたときのことです。以前は風邪をひいてもそんなに長引くことはなく、ひどくても市販の薬を飲んで1日寝ていればすぐに回復していました。だから、今回の長引く体調不良に不安を覚えたのです。私は1年前ぐらいにかかった新型コロナウイルスのことを思い出しました。あのときに比べたらしんどくないような気もするけれど、それは2回目だからかもしれない。今はインフルエンザも流行していると聞くし、この体調不良はただの風邪にしてはひどい気がする。もしそれらの感染症だった場合、家族や職場の人にうつしても申し訳ないと考え、かかりつけ医を受診することにしました。感染症の検査をするも陰性発熱はありませんでしたが、倦怠感や喉の痛み、鼻水などの症状を伝えるとすぐにインフルエンザと新型コロナウイルスの検査をしてくれました。結果は陰性。診察の結果もそのほかの病気が疑われるものではなく、風邪と診断されました。え? このしんどさで、ただの風邪?陰性だったことに安心したものの、自分の体の抵抗力・免疫力の弱さにショックを受けました。薬だけでは不安だったので、注射も打ってもらい、その日は家に帰って寝て過ごしました。結局、ただの風邪が回復するまでに1週間も要したのです。喉も弱くなったのか、風邪が治っても咳だけが残り、再度受診して咳喘息と診断されました。咳喘息が治るまでは、あと2週間ぐらいかかるだろうとのことです。咳喘息の治療用の吸入器まで加わり、ただの風邪を治すために使った薬の量にもため息が出ました。天気予報を確認し衣服選びにも注意自分の体力に自信がなくなった私は、毎日必ず天気予報を確認するようになりました。以前のように雨予報だけに注目するわけではありません。まずは気温の確認です。朝の気温、昼にどのくらい気温が上昇するか、夕方から冷えるのか、細かくチェックして衣服を選びます。それから予報を見て、雨具や日傘などを準備するようになりました。出かけるときには飲み物やタオルを携帯することにも気を配っています。まとめまさか40代でこのように免疫力が低下するとは考えていなかったので、自分の体の衰えにショックを受けています。歩くことを意識したり、食生活にも気を配ったりしながら、少しでも体の健康を維持できるようにしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/桃野ゆか(42歳)9歳、6歳、3歳の三姉妹の母。小学校教員として19年勤め、その間に育休や仕事復帰を経験。現在は子育てや仕事の経験を元に、執筆活動中。
2023年11月04日9月21日に、東京都が過去最速でインフルエンザの「流行注意報」を出した。小池都知事は、「4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高い」と発表。また、全国でインフルエンザでの学級閉鎖も相次いでいる状態だ。インフルエンザはこの数年間、激減していた。新型コロナウイルスの影響でマスクや消毒などの対策が行われ、’21~’22年シーズンには報告数0.3万人と低い水準を保っていたが、いったいなぜ、今年になって大流行の兆しを見せているのだろうか。この傾向について、内科医の久住英二先生(ナビタスクリニック立川)はこう話す。「今年は流行が例年よりも早く、実は初夏ごろから当クリニックでもぽつぽつインフルエンザの患者さんは出ていました。それが、9月に入ってから急激に増えたのです。特に、高校生以下にインフルエンザが急増。大学生以上はコロナウイルス罹患者が多くなっています。若者の間で流行し、中高年や、重症化リスクの高い高齢者に感染する危険もあるので、すべての世代で要注意です。昨年まで減っていたインフルエンザが急増した理由としては、インフルエンザワクチンを受ける人が減っていたことが影響しているでしょう。さらにコロナが5類移行したこともあり、この夏に今まで自粛傾向だった移動範囲が拡大したことなどが挙げられます」また、ここ数年で、私たちのインフルエンザへの免疫がかなり低下していた、と指摘する。「コロナの影響で、数年間インフルエンザが流行せず、ウイルスにさらされなかったことで、インフルエンザに対する免疫が低下しています。同様のことは、手足口病やプール熱など、さまざまな感染症で起きています。そして今や免疫の低下した人類を狙って、多くのウイルスが次々に襲いかかってくる、いわば感染症戦国時代です」(久住先生)従来は11月くらいから増加するインフルエンザが、すでに猛威を振るう今年。そんななか、予防として有効なのが「ビタミンD」だという。日本生活習慣病予防協会の発表によると、「ビタミンDが呼吸器感染症を予防する」そうだ。たとえば、東京慈恵会医科大学が行った臨床試験では学童を対象としたビタミンDのサプリメントの投与でインフルエンザA型の発症リスクが42%減少したという報告も。また、海外での試験では、ビタミンDの投与で、インフルエンザ症状の早期回復、ウイルス量減少などの働きが示された。このようにインフルエンザ対策として注目されているビタミンDだが、その不足が今、世界的な課題ともなっている。欧米では、食品への強制添加も行っているほどだ。「ビタミンDには免疫機能を調整する働きがあります。体内にウイルスが侵入したときに、不要な免疫反応に抵抗して必要な免疫機能を促す役割があり、インフルエンザはもちろん、ほかには風邪、コロナウイルスなど感染症への効果が期待されているのです。ビタミンDは太陽の光を浴びれば体内生成することができるという特徴があり、本来ならそれで足りるのですが、夏から晩夏には日焼け止めを塗ったり、日傘などで日光を遮ることが多く生成量が不足しがち。秋から冬にかけては日照時間も短くなります。ですから、ビタミンD欠乏が起こりうるのです」(久住先生)■マイタケには豊富なビタミンDがインフルエンザ対策のために、食事から積極的にビタミンDを補おう。食のアドバイザーで栄養士の成田和子さんはこう話した。「ビタミンDといえば、含有量が多いのが、きのこ類や魚類です。なかでもマイタケは、ダントツでビタミンDの含有量が多いのです。ぜひ積極的に食べてほしい食品です」(成田さん)マイタケを手軽においしく食べられるレシピを、今回3つご紹介。毎日、マイタケ料理を作るのも大変なので、作り置きできるおかずを成田さんに提案してもらった。いずれも5日~1週間は冷蔵庫で保存できる。アツアツご飯の上にかけて食べるもよし、電子レンジであたためたり、そのまま食べるのもよし、の3品だ。■「マイタケ漬け」【材料】マイタケ…200gしめじ…100gゆで汁+水…1/4カップA:酢…大さじ4、砂糖…大さじ1、塩…小さじ1/2、醤油…大さじ1赤とうがらし…1本【作り方】〈1〉マイタケを半分に切り、さらに8等分ぐらいに切る。しめじは石づきを切り、小房に分ける。〈2〉〈1〉をビニール袋に入れ600Wの電子レンジで3分30秒加熱する。〈3〉具材をざるにあげて汁には水を足す。〈4〉〈3〉の汁にAと半分に切った赤とうがらしを入れて煮立たせる。〈5〉〈3〉の具材に〈4〉をかけて冷ます。■「マイタケとえのきたけのしょうが煮」【材料】マイタケ…300gえのきたけ…100gしょうが…20g赤とうがらし…1本A:醤油…大さじ2、砂糖・酒…各大さじ1、塩…少々酢…大さじ1ごま油…適量【作り方】〈1〉マイタケは食べやすい大きさに切る。えのきたけは石づきを落とし、半分に切り、石づきに近いほうをほぐす。しょうがは千切りにする。〈2〉赤とうがらしは半分に切り、種を出す。〈3〉〈1〉〈2〉を鍋に入れ、Aを入れて混ぜ、中火で汁がなくなるまで10分ぐらい煮る。最後に酢とごま油を加えてひと混ぜする。■「マイタケとエリンギの焼きマリネ」【材料】マイタケ…300gエリンギ…100g玉ねぎ…(小)1個にんにく…2片オリーブ油…大さじ2~3A:酢…大さじ2、白ワイン…大さじ2、塩…小さじ2/3、こしょう…少々ようじ…3~4本【作り方】〈1〉マイタケは食べやすい大きさに切る。えりんぎは半分から四半分に切る。玉ねぎは輪切りにして中心部に向けてようじを刺す。にんにくは薄切りにする。〈2〉〈1〉をボウルに入れてオリーブ油をかけて軽く混ぜる。〈3〉フライパンに〈2〉を並べて火をかけ、焼き色がつくように両面を焼く。〈4〉焼き上がったら別のボウルに入れてAをかけて軽く混ぜる。「マイタケは秋になると最もうま味が増し、価格も安くなります。多めに買っておいて、冷凍して使うのもよいでしょう。そして、調理時には凍ったまま使うのがコツです。炒めても、スープにしても煮物にしてもおいしくいただけます。栄養素的には、1日に半パック(50~70g)くらいの量を食べるのがおすすめです。なお、サケなどもビタミンDが豊富なので、紹介したレシピ以外にこの季節はマイタケとサケのホイル焼きもおすすめですね」日々の食事で、大流行しそうなインフルエンザから身を守ろう。
2023年10月16日私はもともと片頭痛持ちで、疲れたときなどに症状が出ることがよくありました。4歳だった長男がインフルエンザに感染し、保育園をお休みして私と2人で過ごしていた日のことです。熱が下がった長男は元気だったものの、突然激しい頭痛に襲われた私。視界がチカチカしたあとに頭が割れるような頭痛と嘔吐を繰り返しました。迷いながらも子連れで救急車に乗ったときの体験をお話しします。 ※コロナ禍前の体験談です。 突然ママを襲った頭痛! 心配する長男…当時4歳だった長男がインフルエンザに感染し、私と2人で自宅にいたときのことでした。長男と一緒に遊んでいたら、突然私の視界にチカチカしたものが浮かび始めたのです。これは頭痛が来る!と思い横になったものの、時すでに遅し。 数分後には、頭が割れるような頭痛に襲われていました。のたうち回る私の横で、ひたすら私の心配をする長男……。「ママは頭が痛いんだ」と伝えると子どもなりにわかってくれたようで、時折「ママ大丈夫?」と話しかけてくれました。 嘔吐を繰り返し、119番!頭痛に襲われてすぐに、私は自宅にある常備薬を確認しました。授乳中だったころに病院でもらった痛み止めがありましたが、頭痛がひどすぎてお薬手帳を確認することもできません。何錠飲めばいいのかもわからないまま、とりあえず1錠だけ飲みました。しかし状況は変わらず、ついに嘔吐を繰り返し始めたのです。 タクシーを呼んだとしても自力で歩ける自信がなく、さらにインフルエンザの長男も一緒……。頭の血管が切れるのではと思うほどの頭痛に耐えかね、ついに119番へ電話をしました。 救急車に同乗した長男は病院で…救急要請して間もなく、自宅に救急車が到着しました。そのまま近くの大きな病院へ搬送され、強めの鎮痛剤と点滴で一気に回復! 閃輝暗点(せんきあんてん)という症状だったそうです。インフルエンザの長男は、看護師さんと一緒に感染症用の個室で夫が来るのを待ってくれていました。 長男は初めて乗る救急車に興奮していたようですが、私は長男のことが心配でたまりませんでした。間もなく仕事を早退した夫が保育園へ長女を迎えに行き、そのあと病院に迎えに来てくれて無事4人で家路につきました。 長男と2人きりのときに救急搬送されて思ったことは、持病があるなら常備薬を揃え、容量・用法を把握しておくべきだということ。今でも片頭痛に襲われることはありますが、早めに鎮痛剤を飲んで対処しています。また、子どもなりにママを心配してくれるやさしさを感じられ、長男の成長に触れられた出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/さくら監修/助産師 松田玲子著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2023年10月08日「病院=注射=痛い!」と思っているはずが……(※画像は川田裕美さんオフィシャルブログより)川田裕美さんは2020年に第一子となる男の子、2022年に第二子の女の子を出産。10月になり、かかりつけの病院でインフルエンザの予防接種を受けてきたそうです。日本全国で異例の流行を見せているインフルエンザ。しかし流行の本番は冬で、今のうちからワクチンを接種しておくことが勧められています。川田さんは3歳の長男を連れてインフルエンザの予防接種を受けに行ったそうですが、長男はおよそ1ヶ月前に日本脳炎のワクチン接種をしたため「病院=注射=痛い!」という印象がついている可能性があり、「すんなり行ってくれないだろうなぁ」と覚悟していたといいます。ところが、母の予想はいい意味で裏切られ、朝から「病院いく。注射こわ(く)ないよ!」と言われた川田さんはビックリ。とはいえまだ油断禁物、川田さんは「そうは言っても、着いて中に入ったら大泣きでジタバタするんだろうなぁもう大きくなってきてるから押さえつけるのとか嫌だなぁ」と思いながら病院に連れて行ったものの、長男はいざ先生の前でも「注射こわ(く)ないよ!!」と堂々としていたそう。「ただ、顔はめちゃくちゃこわばっていて今にも泣きそう強くならなきゃ!と子供なりに思っているんだなぁと感じて心がギュッとなりました。」(川田裕美さんオフィシャルブログより)注射を頑張ったご褒美として用意していた新しいおもちゃも必要なかったかと思うくらい、立派に予防接種を打ち終えた長男に、「お兄ちゃんになったなぁと感じた瞬間でした」と感慨を覚えたことを綴っていました。「今まであんまり進まなかったご飯もこんなに大きな口で食べるよ!」と、母である川田さんも成長をひしひしと感じているようです。(※画像は川田裕美さんオフィシャルブログより)子どもの注射、どんなふうに伝える?注射を怖がるお子さんは少なくありません。その恐怖心を少しでも軽減するため、どんなことができるでしょうか。メンタル面でのポイントをいくつかご紹介します。・注射の必要性をわかりやすく伝えるワクチン接種の場合は、病気を予防するためのものであるという説明をしっかりしてあげましょう。注射をテーマにした絵本を一緒に読むのもおすすめです。・痛む時間は限られていることを伝える注射の痛みはずっと続くわけではなく、「ちょっとチクッとするけど、3つ数える間に終わるよ」など、どのぐらい我慢したら終わるのかを伝えてあげると、不要な不安から解放されやすくなります。・安心できる「お守り」を持参する不安や緊張が強い子には、安心できるぬいぐるみやおもちゃがあれば、それを持っていってもいいでしょう。・ご褒美の約束をする苦手なことを乗り切るには、やはり「ご褒美」があるとがんばりやすくなります。ささやかでいいので、楽しみにできるものを予告してあげられるといいですね。・脅しや否定的な言葉は使わない注射への恐怖を取り除こうとするあまり、別の不安を煽るような声掛けになってしまうのは避けたいところです。「注射しないと、怖い病気になっちゃうよ」「これくらい、みんな我慢してるよ!」「もう〇歳でしょ!」これらの言葉は、子どもに素直な気持ちを言いづらくさせ、より不安を強めかねません。(マイナビ子育て編集部)参照:大人にも多い「注射が怖い」に効果ありの対処法!子供の予防接種はいつ・どう伝える?【心理カウンセラー解説】
2023年10月04日リアル修羅場トーク系人気YouTubeチャンネル『ぴっとく』から、「夫と妻の当たり前勝負」を紹介します。世里奈は介護の仕事をしながら、家事に育児に奮闘中。夫の隆行はまったく協力することはなく、ワンオペの毎日です。平日は帰りが遅く、休日も仕事だと言って遊び歩く隆行。小学1年生の息子・海人の運動会もすっぽかし、何かあれば二言目には「母親なんだから、やって当たり前だろ」とすべてを世理奈に押し付けます。そんなある日、世理奈がインフルエンザにかかってしまい……。 何があってもブレない、夫の当たり前インフルエンザにかかってしまった世理奈は、隆行に電話をし、海人の面倒を見てほしいと頼みます。こんなときだし……という淡い期待を抱いたものの、あっけなく裏切られてしまいました。隆行は子どもの面倒を見ないばかりか、うつるのが嫌だから家にはしばらく帰らないとまで言い出す始末。このとき世理奈は、申し訳ない気持ちを抑え、いつも協力してくれる義母を頼るしかありませんでした。 後日行われた海人の運動会も、隆行は接待ゴルフがあるからと欠席。同じ会社の小塚さんが娘の勇姿を見に来ていたことを話すと、あいつは出世に欲がないんだとチクリ。 上司にかわいがられようと積極的に関係を作ろうとしていることをアピールしてくる隆行に、世理奈は親子関係もしっかり作ってほしいと要望するのですが、まったく理解を示しません。運動会を見に行く約束を破った事を海人に謝ってほしいと伝えると、子どもの感情をコントロールするのも母親の役目だろ、返されてしまいました。 言い訳はするも反省はしない!?ある晩のこと。世理奈が寝ていると隆行から連絡が入り、深夜1時にたたき起こされることに。「なぁ、家の鍵が開かないんだけど」「家族じゃないんだから当たり前じゃん」「え……? 」 じつは運動会の日にゴルフ接待などなかったと、世理奈は小塚さんから聞いていたのです。不審に思った世理奈は、義母に相談。興信所を使って、事実を調べました。そこでわかったのは、隆行が取引先の女性とW不倫しているという事実。 「お金は満足に家に入れず、そのお金で遊び歩き、不貞を働き、家事育児はすべて妻に押し付ける。その上子どもとの約束まで破るような人を、夫、父親として認めることはできない」 そう世理奈は隆行に告げました。そして、離婚してほしいと言うことも……。 世理奈からの離婚宣言に隆行は面食らい、反省したそぶりを見せました。しかし、不倫は割り切った関係で長く続けるつもりはなかっただの、家族のために一生懸命働いていただの、言い訳ばかりで情けなく……。母子家庭になったら世理奈が苦労すると、自分が必要な人間であるとアピールしてきますが、今までも自分の給料だけで生活し、夫の助けを借りずに育児や家事をしてきた世理奈には、何の効果もありません。 そこで隆行はやっと謝罪と反省を示し、今度からは家事も手伝い、育児もすると言ってきたのです。その発言に、「家事育児をするのが母親として当たり前って言っていなかった?」と返す世理奈でした。 離婚したくない夫。その後…隆行が抵抗したので長い話し合いになりましたが、調停で離婚は成立。夫に明らかな非があったため、彼が離婚を拒否し続けることはできませんでした。 言わずもがなですが、海人の親権は世理奈が持つことに。今は、親子2人で小さなアパートに暮らしています。義母とは今でも良い関係を築いており、世理奈親子に助けが必要なときには、駆けつけてくれます。義母自身も、義父の生前はいろいろなことを押し付けられ、病気のときも助けてもらえなかったということで、世理奈の気持ちがよく分かるとのこと。 現在の隆行はというと、あっという間に不倫のうわさが社内に広まり、窓際族の仲間入りをしたようです。当たり前の結果ですが……。 「母親として当たり前」が口癖の夫は、「人として当たり前」に持っておきたい思いやり、やさしさに欠けていたようです。自分の意見を押し付けるのではなく、妻の話にも耳を傾けてほしかったですが……。自分勝手な夫と別れた世理奈、そして海人くんは、幸せに暮らしてほしいですね。 ぴっとく記事をまとめて読む▶著者:ライター ぴっとくリアル修羅場トーク系人気YouTubeチャンネル【ぴっとく】で投稿されたエピソードを紹介!YouTube:ぴっとく
2023年09月21日子どもから風邪をもらってしまった私。すぐ治るでしょうと放置していたら、喉や鼻の調子がどんどん悪化してしまいました。内科を受診して薬をもらっても、薬を飲み終わるころにまた風邪症状に悩まされ、どうにもよくならず困っていました。そんな私に看護師の友人が教えてくれたのは的確なアドバイスと、とても意外なものでした。久しぶりに風邪をひいた私私は3姉妹を育てる母親です。ある日、保育園に通う子が風邪をひいたため小児科を受診しました。感染症がいろいろ流行しているようで、小児科は人でいっぱいです。娘は発熱と鼻水、喉の痛みの症状があり、新型コロナウイルスやインフルエンザ、アデノウイルスなどの検査をしました。しかしどれも陰性で、「風邪の一種でしょう」との診断を受けました。娘の症状はなかなかよくならず、鼻詰まりで夜泣きしてとてもつらそうです。だんだんと介抱する私も寝不足気味になり、やがて自分自身にも娘の風邪がうつってしまいました。しかし、「風邪ならよくひいているし、そのうち治る」と思い込んでいた私は、忙しかったこともあり、病院を受診しませんでした。風邪の症状はひどくなる一方で娘は鼻水が続いていたものの、徐々に症状は軽快。ようやく熟睡できるようになった娘を見てほっとしましたが、一方で私は眠れないほどの鼻詰まりや喉の痛みに悩まされ始めます。「もしかしたら私はただの風邪じゃないのかもしれない」と思い、娘の受診から1週間ほどしてようやく、近所の内科へ行くことにしました。病院で医師からは「発熱がないため、新型コロナウイルスやインフルエンザではないでしょう」との診断を受け、鼻と喉を見てもらい風邪薬が出されました。処方された薬を飲むと、症状は少し軽快します。私は「これで治るだろう」と考え、普段通り過ごしていました。しかし、それから1カ月がたっても咳、喉の痛み、鼻詰まりなどの症状はなかなか良くなる気配はありません。弱い風邪症状がずっと続いているのです。そのころ、私は久しぶりに会う友人と以前から約束をしていました。ただ、なかなか風邪が治らず体調不良も続いていたため、私は友人へ断りの電話をいれることにしました。電話をかけると友人は看護師という職業柄か現在の私の状況を心配してくれ、生活や症状について相談に乗ってくれたのです。そして「検査は陰性なのに症状があまり変わらないんだね。だったら、もう一度受診するのもいいかもしれない。でも、風邪なら基本的な生活習慣の見直しが大切だよ」と教えてくれました。看護師の友人に勧められたのは「甘酒」友人は私に「子ども3人いるし、忙しくて知らないうちに体に負担をかけてたんじゃない?」と言ってくれました。思い起こせば、仕事に復帰し、第3子もまだ幼く、夜泣き対応などで十分に休めていない日もあります。上の子たちのお世話などで自分の時間が取れない日も多くありました。「もしかしてこういうのがストレスになって知らないうちに体に負担かけてる?」と言うと、友人は「そうだと思うよ。疲れてたり、ストレスたまってたりすると、やっぱり病気って治りにくいよ」と答えました。友人は、自分では元気なつもりでもストレスは知らないうちにたまっていくものだから、ストレスを感じてきちんと自分をいたわったほうが良いと教えてくれました。寝不足や休養不足の影響も相まって、風邪が治りにくくなっているのではないか、とも。言われてみれば私は風邪をひく前からなんとなく疲れやすく、寝つきも悪い気がしていました。とはいうものの、今の生活を変えるのも難しい話です。そんな私に友人は「生活環境をいきなり変えるのも難しいだろうから甘酒を飲んでみたら?」とアドバイスしてくれました。友人によれば甘酒にはビタミンB群や必須アミノ酸が含まれており、体に足りない栄養を補ってくれる、とのことでした。その後、友人のアドバイスを参考に、意識してよく休むようにしました。疲れたなと思ったら、早く寝ることも心がけました。そして、勧められた甘酒を飲み始めると、徐々に風邪の症状も落ち着き始め、体調も回復してきました。さらに、以前よりも寝つきが良くなったと実感できるようになったのです。まとめ実は友人に勧められたときには正直半信半疑でしたが、自分自身でその効果を実感することができたのでとても驚きました。その後風邪の症状が良くなった今でも、夜に少し時間を取り、コップ1杯の甘酒をゆっくり飲むことが習慣になっています。砂糖が入っていないのに甘くてやさしい味で、ホッとひと息つける時間です。今後もこの甘酒習慣を続けながら、少しずつ自分のペースで体質改善に努めていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/さくら著者/田川 ゆうこ(36歳)体形の悩みは出産がきっかけなのか自分がきっかけなのか……悩む三姉妹の母ライター。今年こそダイエットを卒業したいです。
2023年09月20日新型コロナウイルスに感染して療養生活を送るなかで、夫のヤマトさんの行動に怒りをためていったサラさん。再びヤマトさんが体調不良になりますが、サラさんは自分の気持ちを思い知らせようと、今までしていた看病を一切しなくなってしまい……? どうして妻は冷たいんだろう※こちらのマンガは、新型コロナウイルスが第五類へと移行する前(いわゆる「コロナ禍」期間中)のお話です。 病院で診てもらうと、ヤマトさんはインフルエンザであることがわかりました。しかし、サラさんは心配する素ぶりを見せません。そして、コロナで苦しんでいたサラさんと娘のセナちゃんの看病をせず、友だちと遊びにでかけたヤマトさんと同じように、サラさんは熱に苦しむヤマトさんを置いてセナちゃんと外出してしまいました。 サラさんの行動に呆然とするヤマトさん。薬を飲むためになにか食べようとしますが、体調不良時に食べられそうなものはありません。仕方なくミニカップラーメンを食べますが、胃がもたれてしまいます。そして、体調が悪いときはいつもサラさんが雑炊やおかゆなどを作ってくれたことを思い出すのでした。 ヤマトさんの体調が悪く、サラさんが元気な状況の今回。ヤマトさんはインフルエンザにかかり、とてもつらそうですね。きっとヤマトさんはいつも通り、サラさんがなんでもやってくれると思っていたのでしょう。 しかし、コロナ中にヤマトさんへの不満がつのった状態のまま今に至るサラさんは、そのときヤマトさんにされたことをそっくりそのまま返してしまうのでした。高熱で苦しむヤマトさんがちょっぴり不憫な気もしますが、体調が悪いときに助けてもらえないつらさを理解し、なにか感じてくれるといいですね。 にちゃんさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にちゃん
2023年09月14日AMR臨床リファレンスセンターでは、2023年6月に、全国の20歳-59歳の未就学児の親を対象とした「抗菌薬(抗生物質)に関する調査」を行いました。今回は、かぜ症状で医療機関を受診する場合の対処方法や処方された薬について、抗菌薬を中心に調査しました。小さい子どもはすぐに熱を出したり、保育園などの集団生活の中で、かぜなどの感染症をもらってきます。それだけに医療機関にかかる回数は多く、自ずと処方薬をもらう機会が大人に比べて多くなります。では、その親御さんたちはどれほど薬に対して関心を持っているのでしょうか。特にかぜをひいた子どもの具合が悪い時には、どのようにしたいと思っているのでしょうか。昨今、話題となっている抗菌薬が効かない「薬剤耐性(AMR)」が起こる要因の一つに、抗菌薬の不適切な使用があげられています。抗菌薬を正しく使用するための第一歩として、子どもにのませる薬を正しく理解することが重要です。▼調査概要1. 調査方法 :インターネット調査2. 調査機関 :国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター3. 調査対象者:全国の20歳-59歳の小学生未満(0歳-5歳)の子どもの親4. 有効回答数:500サンプル5. 調査実施日:2023年6月16日-6月19日*本調査では小数点第2位を四捨五入しています。そのため数字の合計が100%とならない場合があります。子どもが薬をのむイメージ図▼調査結果のポイント●夜間、子どものかぜ症状が悪化した場合、8割以上の人が様子を見た上で受診を検討また、受診した診療科は約7割の人が「小児科」であった●余った抗菌薬を取っておいたことがある人は半数近くいることが判明そのうち、6割以上が別の機会に子どもに服用させていた●7割近くの人が「抗菌薬はウイルスをやっつける」と誤った認識をしている■子どもがかぜをひいた時の対応方法についてQ 子どもに下記症状がある際に、病院に行くタイミングを教えてください。また、受診する診療科を教えてください。(それぞれ単数回答、n=500)日曜日の昼頃に初期症状として「鼻水のみ」があり、午後8時頃、「鼻水、咳、体温が38.0℃」と悪化していた。図1受診するタイミングは、翌朝の「一般外来」が42.8%、次いで、「様子を見て症状が長引いた・少し悪化した場合」30.2%と続く受診する診療科は「小児科」が最も多く、69.0%となっています子どもがかぜをひいた時の対応を聞いたところ、受診するタイミングは、「翌朝、一般外来が開いた時に」が最も多く、42.8%という結果に。また、「様子を見て、症状が長引いた・少し悪化した場合」30.2%、「様子を見て、症状がひどく悪化した場合」10.8%と続き、「様子を見た上で行動する人」が合計41.0%いることがわかりました。■受診するタイミング・診療科を決める理由(自由回答)受診するタイミングや診療科を決める際、どのような理由で決めているのかを具体的に聞きました。★深夜・休日外来を調べてすぐに・熱が高いので何かあったら心配だから診てくれるところがあればみてもらいたい。(女性/30代/北海道)★翌朝、一般外来が開いたタイミングですぐに・ぐったりして、飲み物すらも飲まないなら行くと思うが、意識がはっきりして元気なら行かない。(女性/30代/兵庫県)・急を要することではないため、明日小児科でいいと思えるから。(男性/30代/神奈川県)★様子を見て、症状が長引いた・少し悪化した場合・咳とか酷くなったら受診の目安にしているので。(女性/30代/兵庫県)●小児科・かかりつけ病院では小児科しか行った事がなく、小児科の専門医であれば流行っている感染症にも詳しそうだから。(女性/30代/長崎県)・小児科なら子どもの体調に合わせた診療をしてくれて、もし、別の科を受診した方がいいならアドバイスをくれるから。(女性/30代/岡山県)●内科・熱があるから、とりあえずかかりつけ医の内科。(男性/30代/山口県)●耳鼻咽喉科・鼻水があるときは耳鼻咽喉科に行きます。(女性/30代/埼玉県)Q 子どもがかぜをひいたら、抗菌薬をのませたいと思いますか(単数回答、n=500)子どもがかぜをひいた時、抗菌薬をのませたいかどうかを聞いたところ、44.4%の方がのませたいと思っていることが判明しました。子どもがかぜの時に抗菌薬をのませたい理由(自由回答、n=222)のませたいと答えた人に、その理由を聞いたところ、“早く治りそう”、“症状が治まる”や“治してあげたいから”といった回答が多く見られました。図2・早く治りそうだから。(女性/20代/茨城県)・症状が緩和されるから。(男性/30代/香川県)・短期的に飲む分には効果がありそうなため(男性/40代/埼玉県)・長引く辛い症状を早く治してあげたい(女性/40代/兵庫県)・悪化することを防ぐことができると思うから。これまで抗生物質を飲ませたら症状が改善されたことが多かったから。(女性/30代/東京都)・すぐに効果が出ると思うから。(男性/40代/三重県)・高熱がでているときなど効果が高いから。(女性/40代/東京都)■抗菌薬の効能についてQ あなたが抗菌薬ついて当てはまると思うことをお答えください(それぞれ単数回答、n=500)図3「抗菌薬はウイルスをやっつける」と誤った認識の人が7割近く上記の質問項目は、抗菌薬に対してすべてあてはまりません。抗菌薬の知識に関して、「抗菌薬・抗生物質はウイルスをやっつける」と間違えている人が最も多く66.8%、次いで、「抗菌薬・抗生物質はかぜに効く」55.8%、「抗菌薬・抗生物質は治ったら早くやめる方がよい」53.4%と続きます。すべての項目において、半数近くの人が誤って認識しており、誤った認識はかぜの時に抗菌薬を求めたり、服用することにつながる可能性があります。ウイルスが原因となるかぜには抗菌薬は効きません。それどころか、不必要な服用により副作用が出現したり、薬剤耐性菌が出現することがあります。■家庭での抗菌薬の管理についてQ 家に抗菌薬を取っておいたことがありますか(単数回答、n=500)図4Q 取っておいた抗菌薬を子どもに使ったことがありますか(単数回答、n=207)図541.4%の人が家に抗菌薬を取っておいたことがあるそのうち、6割以上が別の機会に使っていることが判明余った抗菌薬を取っておいたことがあるかどうかを聞いたところ、「子どもの抗菌薬を取っておいたことがある」25.8%、また、「子ども以外の抗菌薬を取っておいたことがある」10.6%、「子どものものおよび子ども以外の抗菌薬両方を取っておいたことがある」5.0%となっており、合計で41.4%が抗菌薬を取っている実態が判明しました。また、抗菌薬を取っておいたことがあると回答した人に、その抗菌薬を子どもに使用したことがあるかどうかを聞いたところ、64.3%の人が使用したことがあると回答しました。「本人が以前処方された抗菌薬」の使用は45.4%、「本人以外の家族に処方された抗菌薬」を使用した人は13.0%、「本人に処方された抗菌薬および本人以外の家族に処方された抗菌薬の両方」を使用した人は5.8%で、抗菌薬が不適切に使われていました。抗菌薬は自分に処方された分を指示通りに最後までのみきることで効果が発揮されます。勝手な判断で服用したり止めたりしてはいけません。<総括>国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター 情報・教育支援室長藤友 結実子藤友 結実子今回の調査では約6割の人が「抗菌薬・抗生物質はかぜに効く」と誤って考えていることがわかりました。抗菌薬に関する正しい知識はまだまだ普及していないといえます。小さい子どもはよく熱を出したりかぜをひいたりします。子どもの体調が悪いのを見ると、早く治してあげたい、なんとかしてあげたいという気持ちになります。また親御さん自身にも、仕事を休みにくかったり、子どもをみてくれる人がいない、といったさまざまな状況があると思います。しかし、よかれ、と思ってのませている抗菌薬が実はかぜには効果がなく、かえって下痢や発疹などの副作用の原因となること、不要な抗菌薬をのむことがひいては薬剤耐性菌の出現につながる可能性があり、本当に抗菌薬が必要な病気の時に、使える抗菌薬がないという事態が将来起こり得ることを、子どもを持つ親御さんにぜひ知っていただきたいです。かぜの原因はほとんどがウイルスです。普段健康で免疫に問題ない子どもであれば、かぜは自分の免疫力で自然に治っていきます。かぜをひいた時の対処方法はこちらに詳しくありますのでご覧ください。 「抗菌薬(抗生物質)はかぜを治す薬ではない」「かぜをひいた時に抗菌薬をのんでも早く治ることはないし、症状は緩和されない」という知識が当たり前の世の中になることを目指して、当センターでは今後も広報・教育活動を続けていきたいと思います。■「抗菌薬(抗生物質)」感染症を引き起こす原因は、細菌やウイルスなどの微生物です。「抗菌薬」は細菌が原因となる感染症の治療に用いられる薬です。ウイルスが原因となる感染症には効果がありません。細菌とウイルスは、目に見えないくらい小さいという点では同じですが、大きさや仕組みがまったく違う生き物です。一般的な「かぜ」や「インフルエンザ」などは、ウイルスが原因ですので、抗菌薬をのんでも効果はありません。・抗菌薬は細菌をやっつける薬で、ウイルスには効きません・抗菌薬は処方された日数、用量を守ってのみ切りましょう・抗菌薬をのんでもかぜは早く治りません・抗菌薬はかぜやインフルエンザの熱を下げる効果はありません・抗菌薬はのどの痛みに効果はありません・抗菌薬をのんでもかぜの鼻水は止まりません■「薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)」「薬剤耐性」とは、感染症の原因となる細菌に、抗菌薬が効かなくなることです。細菌が体に入り、病気を引き起こした時には、抗菌薬を使用して治療しますが、抗菌薬を使用しているうちに、「薬剤耐性菌」が出現することがあります。また、抗菌薬は病原菌だけでなく健康バランスを保っている細菌(常在菌)も排除して、ヒトの体の中にいる細菌同士のバランスを崩し、薬剤耐性菌が増えやすい環境を作ってしまうことがあります。自己判断で抗菌薬を服用したり、医師の処方指示を守らなかったり、といった不適切な使用は、病気が治らないばかりか、副作用や薬剤耐性菌の出現する機会を増やしてしまいます。「薬剤耐性」は感染症の治療ができなくなるだけでなく、ひいては手術や抗がん剤治療などさまざまな医療の妨げになる大きな問題です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月28日インフルエンザ脳症とは?原因も解説インフルエンザ脳症とは、インフルエンザウイルスに関することによって引き起こされる脳症で、「意識障害」「けいれん」「異常言動・行動」などの症状が表れる病気のことです。主に子どもが発症する場合が多いといわれています。そもそもインフルエンザとは、通常の風邪とは異なりインフルエンザウイルスに感染することで発症し、38℃以上の発熱や全身の倦怠感、頭痛、筋肉痛などの症状が見られる病気です。インフルエンザは1週間程度で症状が落ち着いてくるといわれていますが、子どもの中にはインフルエンザに伴った急性脳症を発症することがあり、これをインフルエンザ脳症と呼んでいます。インフルエンザ脳症がなぜ起こるのかは現在までのところはっきりと分かっていませんが、いずれにせよインフルエンザウィルスの感染がきっかけとなっているため、まずはインフルエンザウィルス感染を予防することが大事と考えられます。インフルエンザ脳症の割合ですが、2019年から2020年にかけてのインフルエンザの患者数は約729万人で、そのうちインフルエンザ脳症は254例報告されています。(2020年第 14 週までの暫定値)このデータをもとに計算すると、インフルエンザにかかった方のうち、約3万人に1人がインフルエンザ脳症も発症していることになります。ただ、こちらは全年齢の調査なので、子どもに限った場合はインフルエンザ脳症にかかる確率は先程挙げた割合より高くなると考えられます。インフルエンザ脳症にかかった場合は意識障害などの症状が表れ、治療後も後遺症が残る場合もあるため、早期に医療機関を受診することが大事です。インフルエンザ脳症の初期症状とは?後遺症の割合や症状も解説インフルエンザ脳症の初期症状として、「意識障害」「けいれん」「異常言動・行動」が挙げられます。その中でも意識障害はインフルエンザ脳症を判断する際に最も重要な症状といわれています。意識障害とは、刺激を与えたり呼びかけをしたりしても反応がない、または鈍い状態のことで、インフルエンザ発症時に意識障害が見られた場合はインフルエンザ脳症の可能性があり、救急にて受診する必要があります。意識障害以外のけいれんと異常言動・行動は通常のインフルエンザに伴って表れることもある症状のため、それだけではインフルエンザ脳症とは判断できません。異常言動・行動も短時間のものは経過観察となる場合があり、1時間以上を目安に長時間続く場合などはインフルエンザ脳症の可能性が高いと考えられています。異常言動・行動には、・保護者のことが分からなくなる・突然大きな声で歌いだす・幻覚が見えるようになる・意味不明なことを話すなどがあります。ただ、けいれんと異常言動・行動が両方表れている場合は、インフルエンザ脳症の可能性が高くなるため病院に受診することになります。インフルエンザ脳症を発症したあとは、無治療の場合は死亡率が約30%でしたが、その後の研究などにより、10%以下にまで下がってきます。ただ、治療後も後遺症が残る場合があり、その割合は25%程度ともいわれています。後遺症としては身体障害や精神障害が残る可能性があります。身体障害が残ることは少ないですが、四肢麻痺が残る場合もあるといわれており、精神障害が残る場合は知的障害、てんかん、高次脳機能障害が多いです。後遺症が残った際は、症状に合わせて運動機能やコミュニケーション訓練などのリハビリテーションが行われます。それとともに、突然障害が生じたことへの子ども、家族双方の精神的なケアも並行して行っていくことが多いです。また、インフルエンザ脳症の後遺症の影響により、学校生活や勉強で困ることも考えられるため、スクールカウンセラーや先生などと連携してフォローアップしていくことも大事とされています。子どもは高熱が出たときに、意味不明な発言をしたり、突然大声を出すといったことがあり、この状態は熱せん妄と呼ばれています。熱せん妄とインフルエンザ脳症の異常言動・行動は共通している部分も多く、正しく診断するためには鑑別が必要です。厚生労働省の発表しているインフルエンザ脳症のガイドラインによると、①おおむね1時間以上続く②明らかに意識状態が悪いという条件を満たす場合に、インフルエンザ脳症の可能性が高いとしています。ただし、1時間以上などの条件はあくまで目安のため、状況によっては専門的な医療機関で検査することが必要とも記載されています。また、同時にけいれんが見られる場合にもさらなる検査が必要とされています。後悔しないために。子どものインフルエンザ脳症の予防法、治療法インフルエンザ脳症を防ぐには、まずインフルエンザにかからないような対策が有効といえます。インフルエンザの予防法としては、・流行前のワクチン接種・外出後の手洗いやアルコール消毒・50~60%程度の湿度の維持・室内でのこまめな換気・バランスの取れた栄養摂取と休養・人混みなどへの外出の自粛などがあります。ただ、充分に予防していてもインフルエンザにかかることはあると思います。その際は、先ほど挙げた意識障害やけいれん、異常言動・行動が見られた場合はすぐに医療機関を受診するようにしましょう。インフルエンザ脳症は症状の進行が早い疾患です。そのため、早期に診断を受けて治療を開始することが重要といわれています。インフルエンザ脳症の治療法としては、主に対処療法や特異的療法があります。対処療法とは患者の状態をより良く保つことを目的とした治療法で、インフルエンザ脳症では心肺機能を安定させる措置や、けいれんに対しての投薬などがあります。特異的療法では、高サイトカイン状態と呼ばれる、炎症を引き起こす特定のたんぱく質が過剰に産生されている状態を鎮静化させることを目的に行われます。具体的には抗ウイルス剤を用いた薬物療法や、メチルプレドニンゾロンパルス療法、ガンマグロブリン大量療法と呼ばれる点滴治療などがあります。インフルエンザ脳症では高熱を伴うことが多く、体温が40℃を超える状態が続くことで治療やその後の状態への悪影響も考えられるため、解熱剤が用いられる場合があります。インフルエンザ脳症の解熱剤としては、アセトアミノフェン(総称名:カロナール)が推奨されており、体重1kgあたり10mgの割合で投与されます。通常は空腹時の服用を避けて4~6時間以上の間隔で経口摂取し、年齢などにもよりますが一日体重1kgにつき60mgまでを限度としています。アセトアミノフェンは副作用が少ない薬として知られていますが、服薬することで何か症状が表れた場合は医師に相談することが大事です。また、解熱剤の中でアスピリン、ジクロフェナク、メフェナム酸はインフルエンザ脳症では禁忌といわれており、基本的には用いられません。子どものインフルエンザ脳症を防ぐためにインフルエンザ脳症はインフルエンザを原因とする脳症のことで、「意識障害」「けいれん」「異常言動・行動」などの症状が見られる病気です。インフルエンザ脳症は主に子どもが発症することで知られており、治療後も約25%の方に何らかの後遺症が残るといわれています。インフルエンザ脳症を防ぐためには、まずは予防接種や手洗い、アルコール消毒、換気などインフルエンザ自体の予防法を徹底することが大事です。インフルエンザ脳症は早期の診断と治療が重要といわれており、もしインフルエンザにかかった場合に、意識障害などが見られたらすぐに医療機関を受診するようにしましょう。参考:インフルエンザ脳症ガイドライン|厚生労働省参考:令和4年度インフルエンザQ&A|厚生労働省参考:インフルエンザ2019/20シーズン|国立感染症研究所参考:インフルエンザ脳症の新しい治療法について|国立感染症研究所
2023年08月28日熱せん妄とは?原因や症状など子どもが高熱を出したときに、突然うわごとを言ったり、歌を歌い出す、笑いだす、泣き出す、部屋の中を歩き回るなどの行動を起こす「熱せん妄」。その原因や症状、子どもが熱せん妄を起こしたときに心配になる後遺症についても解説します。熱せん妄は、高熱が出ることにより、脳内のホルモンバランスが崩れることが原因だとされています。脳は睡眠中に夢を見ているような状態なのにも関わらず、筋肉の力は抜けずに身体は目覚めているような状態になり、そのため夢を見ていることを現実と勘違いしたり、またそれに伴い身体が動いてしまったりするのです。また、高熱により、もうろうとしているため夢と現実の区別がつかなくなり、パニック状態につながることもあると言われています。熱せん妄の代表的な症状は以下の通りです。・事故や他害に繋がる異常な行動・幻聴、幻視などが起き、感覚が混乱する・うわごとを言ったり、突然歌を歌い出したりする・支離滅裂な行動や無意味な動きをする・怯えたり、恐怖を感じている様子を見せたり、突然泣き出したりする・なんのきっかけもないのに突然笑い出す・呼びかけに対して無反応、無表情・部屋のなかを歩き回ったり、外を徘徊したりする・食べ物ではないものを含め、なんでも口に入れようとする子どもの熱せん妄のほとんどが一過性のもので、決して珍しい症状ではありません。その大半が良性の病態で、熱せん妄による後遺症や命の危険はほとんどないと言われています。ただし、ごく稀に脳症などの重症疾患の初期症状として、熱せん妄に似た状態になることがあるので、一定の注意は必要になります。もしかして熱せん妄?病院受診の目安、対応方法など一般的に熱せん妄は10分から15分という比較的短時間で改善することがほとんどです。長くても数時間で、後遺症が残ることはほとんどないと考えられています。もしも、数時間経っても意識障害や異常行動が治らない場合や、痙攣などを起こした場合にはかかりつけ医に相談しましょう。夜間に初めて熱せん妄が起きた場合、朝まで待つべきなのか迷うこともあるかもしれません。心配なときは、まずは救急外来に相談し、指示に従ってください。また、症状が治った場合でも、本当に熱せん妄だったのか心配な場合、また同じ症状を起こすのではないかと気になる場合はかかりつけ医に相談できれば安心です。熱せん妄による異常行動で転落などがあり外傷を負った場合には、早めに受診した方が良いでしょう。熱せん妄と混同されがちなものに脳症があります。脳症の中でも代表的なものは、インフルエンザ脳症でしょう。インフルエンザ脳症とは、1歳から5歳くらいまでのインフルエンザに罹患した幼児に、脳全体が腫れる「脳浮腫」、脳内の圧が上昇する「脳圧亢進」などが生じます。痙攣や意識障害、異常行動などの神経症状が見られ、血管が詰まったり、臓器が動かなくなったりすることもある命に関わる疾患です。この脳症の初期症状と熱せん妄の症状はとてもよく似ていて、専門家であっても見分けるのは難しいと言われています。そのなかでも、以下3点のどれか、あるいは複数が見られる場合は、脳症の初期症状の可能性が高くなります。・連続、または断続的に1時間以上症状が続く・声かけに反応が乏しいなど意識状態が明らかに悪い、または悪化していく・異常行動と痙攣が合併している上記の症状がある場合はただちに病院を受診しましょう。子どもが高熱を出し、さらに異常行動などがあれば看病している保護者側も慌ててしまうことがあるかもしれません。前章でお伝えした通り、熱せん妄と脳症の初期症状が似ているということもあるので、慎重に経過を見守ることが大切です。子どもに熱せん妄の症状が出たときに、どんな対応をすれば良いかをお伝えします。・高熱の子どもから目を離さない・飛び降りや徘徊を防止するため、ドアや窓の施錠はしっかりする・処方薬はちゃんと飲ませる・体を冷やす・手を握る、体をさするなど子どもを安心させる熱せん妄の場合は、ほとんどが短時間で快方に向かいます。それを念頭に置いて、看病する保護者がパニックにならないように注意しましょう。熱せん妄になりやすい子どものタイプや起こりやすいシーンなど事前に熱せん妄になりやすい年齢や体質を知っておけば心構えができる……と考える方もいるかもしれません。熱せん妄は、1歳から10歳くらいまでの年齢の子どもで幅広く見られる症状です。しかし、起きやすい体質などは現代の医学では解明されていません。1歳から10歳前後の子どもがいる保護者は、どんな子どもでも熱せん妄を起こす可能性があると考えておきましょう。一般的にコロナやインフルエンザに罹患した際、高熱が出るケースが多いので、それに伴って熱せん妄を起こしやすくなります。特にインフルエンザの場合は脳症を起こす可能性もあるので注意が必要です。子どもが発熱したときには、アセトアミノフェン系の解熱剤(カロナール)が処方されます。作用のおだやかな解熱鎮痛剤で、皮膚の血管を広げて熱を放散させたり、脳の痛みの感受性を低下させたりする効果があります。ただし、発熱の原因そのものを治すことはできません。アセトアミノフェン系以外の解熱剤は15歳以下の子どもには使用不可となっています。アセトアミノフェン系以外の解熱剤をインフルエンザの子どもに使用した場合、脳症を引き起こすリスクが指摘されているためです。アセトアミノフェン系の解熱剤には、こうしたリスクが低いとされており、子どもの発熱時において、最初に投与すべき「第一選択薬」となっているのです。まとめ今回は「熱せん妄」の原因や症状、対処法などをご紹介しました。いざというときに、こういった知識が役立つのではないでしょうか。繰り返しになりますが、インフルエンザ脳症の初期症状に似ているという注意点はありますが、熱せん妄で後遺症が残ることはほとんどありません。発熱後の子どもに朦朧とする様子や異常行動などが見られても落ち着いて対処することが大切です。
2023年08月26日給食の定番メニューの1つである、揚げパン。好きな給食の人気投票などでも必ずといっていいほど上位にランクインしますよね。では、学校給食の揚げパンは、いつどこで誕生したのかご存じでしょうか。給食の揚げパンの歴史を探りました。揚げパンの発祥地は東京都大田区実は、学校給食の揚げパン発祥の地とされているのが東京都大田区!というのも、初めて揚げパンを作ったのが、大田区にある小学校の調理師だというのです。※写真はイメージそこで大田区役所に聞いてみたところ、「大田区としても『揚げパン発祥の地』として認識している」とのこと。実際に大田区では、区の公式YouTubeチャンネルなどで『揚げパン発祥の歴史』などを紹介しています。動画の内容によると、給食のコッペパンを揚げるという発想が生まれたのは1952年頃。大田区立嶺町小学校の調理師だった篠原常吉さんによって考え出されました。当時、インフルエンザが流行し、多くの生徒が学校を欠席。給食のコッペパンがたくさん余ってしまいました。かつては休んだ人にパンを届けるという習慣がありましたが、コッペパンは時間が経つと硬くなってしまいます。※写真はイメージそこで、学校を休んだ生徒にもどうにかしておいしいパンを食べてもらいたいということで、「パンを揚げて砂糖をまぶしてみてはどうか」と考えたそうです。こうした経緯で揚げパンは誕生しました。給食に揚げパンが最初に出たのは?では、休んだ生徒に届けるのではなく、学校給食に揚げパンが登場したのはいつなのでしょうか。同じく大田区が公開している動画によると、1954年に作られた大田区立小学校の『学校給食日誌』に、同年6月18日に揚げパンを提供したという記録が残っています。これ以上前の献立表には揚げパンが登場したことがなく、また大田区の小学校の調理師が考案したこともあり、1954年6月18日が『学校給食に初めて揚げパンが登場した日』とされています。ちなみに、この日の献立は、揚げパンのほかに豆腐汁が一緒に出されていました。当時も人気メニューだったそうですが、それから70年近く経過した現在も変わらず高い人気を誇る揚げパン。給食界においてはまさに画期的な発明だったということですね![文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]
2023年07月27日2回目の予防接種、車の中で注射だと気づかれパニックになった障害のある息子3歳で軽度知的障害を伴う自閉スペクトラム症、ADHDの傾向ありと診断を受けた息子が、6歳になったころの出来事です。その日は一日保育のあと、2回目のインフルエンザの予防接種を受けに行く予定でした。ごきげんで保育園から戻った息子。ただ、私には心配なことがありました。息子は、昔あった嫌なことをなかなか忘れないタイプです。注射や鼻の粘膜の検査など痛い思いをした病院は「イヤだ!」と言って、行こうとすると癇癪を起こしてしまいます。ですので、行くことができる病院がどんどん減ってしまい、この年の1回目のインフルエンザの予防接種は、初めて行く病院で受けたくらいでした。そのときは、注射をすることを伏せたまま診察を終え(診察は痛くないので、問題なく受けてくれます)、いざ注射というときは私が息子をしっかり押さえたため無事に接種できました。本人は泣いていましたが…。この日は、やむを得ず1回目を受けた病院へ行くことになっていたので、もしかしたら感づかれるのではないか…、でも、1回しか行ったことがない病院だからさすがに覚えていないのでは…と不安だったのです。機嫌のいい息子を乗せて、行き先は告げずに車を走らせました。すると、心配していたことが現実になってしまいました。一度しか行ったことがない病院なのに、道や場所を覚えていた息子。走らせている方向であのときの病院に行くんだ!と気づいてしまったのです。その後は「注射ヤダ!」の一点張りでした。病院に近づくにつれ、だんだんと大きくなる声。「ヤダヤダヤダ‼」とパニック状態です。私は運転しながら「おりこうさんだよー。注射に行こうねー」となだめていましたが、効果はありませんでした。ようやく病院へ到着した私は、お菓子で切り替えてもらおうと息子を車から降ろしつつお菓子を持たせました。いつも好きなお菓子があれば癇癪状態からも切り替えができていたので、今回もそれでどうにかなるだろうと思ったのです。しかし、息子はお菓子を持たず、私の脇をすり抜け病院の目の前の車道へ向かって全速力で走り出しました。Upload By ユーザー体験談「あぶない‼」一気に血の気が引き、焦って追いかけた私。すると、そのまま勢いよく転んで強い衝撃を感じたかと思うと目の前は真っ暗。私は意識を失ってしまいました…。Upload By ユーザー体験談意識を失った私。目覚めたときは病院で…目を開けると、私は病院のベッドに横になっていました。なぜここにいるんだろう?と思っていると、横から泣き声が。息子がそばで号泣していたのです。意識は戻ったものの頭がぼーっとしてあまり考えられなかったのですが、ともかく息子がそばにいることに私はホッとしました。Upload By ユーザー体験談あとで教えてもらったのですが、病院の駐車場にいた方が、私が転倒したのを目撃し病院へ知らせてくれ、私は看護師さん達に車椅子に乗せられて病院内に運ばれたそうです。このとき息子がどうしていたのか誰も覚えていないようなのですが、気づいたら私のそばにいたのだとか。あまりにも泣いていたので、私が大変なことになってしまったと、とても心配していたんだと思います。私が目を覚ますと息子は安心したのか、徐々に落ち着きを取り戻し、やがていつものように病院内をウロウロしていました(多動性があるので)。そのとき私から連絡を受けた夫が駆けつけてくれました。私は顎を大きく切っていたため、縫合を終えたあと、念のため救急車に乗って大きい病院へ行き一晩過ごすことになりました。息子は夫の車で家に帰ってもらいました。夫から聞いたところによると、息子は帰りの車では落ち着いていたもの、夜ごはんはあまり食べなかったそうです。いつもはたくさん食べるのに…。でも、翌朝保育園へ行くときは、いつもと変わりない様子だったとか。いつも通りに過ごしていた息子が退院した私を見て「おかあさーん!良かった、良かったー!」と大泣き私は翌日午後には帰宅でき、痛みがひどかったためベッドで横になっていました。夕方、保育園から息子が帰ってきました。そして私の姿を見たとたん「おかあさーん!良かった、良かったー!」と大泣きし、そばに駆け寄ってきました。いつもと変わらないように見えてもたくさん不安だったんだな、我慢していたんだなと思い、私も泣きながら「ごめんね、心配したね。大丈夫だよ」と息子の頭をなでました。Upload By ユーザー体験談私はこの件でとても反省しました。場合によってはいつもできていた切り替えもできないこと、子どもの気持ちをもっと考えなければいけないこと…、大事にすべきことを見落としていたと思いました。それからは、お出かけ先で機嫌が悪くなったり癇癪起こしたときの対応策をたくさん準備するようにしました。おもちゃやお菓子もそうですが、6歳も後半となった最近では言葉でも伝わるようになってきたので、「これがいやなら、これはどう?」といった提案のレパートリーをたくさん用意しています。今では外で癇癪を起こしても、私が移動すると息子も泣きながらもついてきたり、癇癪中でも自分で気持ちを切り替えようとしている様子が見られるようになりました。成長したなあと感じています。ただ、定期接種はまだ終わっていません…。なるべく接種期限前に、接種期限が切れたとしても、小学校入学までには必ず受けに行かなければと思っています…。息子は誰かに恐竜や妖怪の名前を教えたり、 好きなおもちゃを見せるのが大好き!これからも、好きなことには猪突猛進し、友達との関わりを大事にする子に成長して欲しいと思っています。これからも大切な息子を見守っていきたいです。イラスト/taekoエピソード提供/さくら(監修:藤井先生より)予防接種や診察や診察に伴う検査を嫌がり、癇癪起こされると、対応をどうしたら困ることがあるかと思います。事前に見通しをもった声かけをすると、頑なに拒否されることもあり、見通しをもたせた声かけのタイミングもお子さんによってさまざまです。声かけしなくても、道順で覚えてパニックになるお子さんもいます。パニックなどが起こりうる可能性を想定し、少しでもそれが軽減できる対応策がないかと、探るのはとても良いですね。成長とともに、少しずつできた経験が積み重なると、パニックも軽減されてくるお子さんもいます。できる対応策がないか、療育の先生、園の先生、かかりつけの先生に相談するのも良いでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年07月20日2023年5月に新型コロナウイルスが5類に引き下げられ、感染症対策は個人に委ねられることになりました。それを踏まえて、サッカーの現場で具体的にどうしたらいいか、悩んでいる指導者や保護者、お子さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、JFA医学委員会スポーツ救命部会の部会員で、東京オリンピックサッカー男子日本代表チームドクター、いわきFCのチームドクターとしても活動する福島理文先生(順天堂大学 循環器内科准教授)に、「育成年代のサッカー現場におけるコロナ対策」について、話をうかがいました。どこまで対策すべきなのか? 疑問を抱えている保護者、指導者、選手のみなさんは、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文鈴木智之)<<関連記事:2021年配信新型コロナだけじゃない!風邪、インフルなどウィルスから子どもを守るための正しい感染症対策-日常生活編-サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■運動時のマスク着用は熱中症のリスクが高まり危険新型コロナウイルス対策として、真っ先に思い浮かぶのが「マスクの着用」です。2023年3月13日、厚生労働省はマスクの着用を「個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本となる」と発表しました。さらに、5月の新型コロナウイルス5類引き下げ以降、屋内でのマスク着用に関して「推奨」から「任意」に切り替える企業や団体が増加しています。上記の様なことから、暑さが本格化する7月以降、マスクをしない人がさらに増えることが予想されます。福島先生は「暑い時期にマスクをして運動すると、顔周辺に熱がこもり、かつ呼吸もしづらくなるため、熱中症のリスクが高まります」と見解を述べます。熱中症対策の観点からすると、サッカーのプレー中にマスクをする必要はないと考えられます。「ただし、スポーツ活動においては他者との距離が密接なことも多いので、一人が感染すると周囲に広がる可能性が高いです。そのため、熱がある、喉が痛い、咳が出るといった症状のある人は無理に参加せず、周囲への感染を防ぐためにスポーツ活動は控えましょう」さらに、こう続けます。「換気や手洗い、うがいなど、コロナ禍以前にもしていた感染症対策は継続すべきと思いますが、常時マスクの着用や黙食などは、そこまで神経質にならなくてもいいと思います。私自身、病院の中ではマスクをしますが、ドクターとしてベンチに入るときはマスクをません。もちろん飛沫から感染するリスクはありますが、日頃の体調管理をきちんとしていれば、感染リスクを減らすことが出来ると思います」サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは■飲み物の管理、ビブスの使いまわしはどうなる?これまでサッカーの現場では、飲み物の管理やビブスの着回しなど、意識的に対策を行ってきました。新型コロナウイルスの5類以降の取り組みついて、福島先生は「飲み物は直接口をつけるものなので、個人のものを用意したほうがいいですが、ビブスの着回しは神経質にならなくてもいいと思います」とアドバイスを送ります。サッカー活動中の食事に関しても「飛沫感染には注意が必要ですが、子どもたちにとって食事の場でのコミュニケーションも大切ですからね。ただし風邪気味の子などは、他の人に感染させるリスクがあるので、話をせずに食事をしたほうがいいケースもあります」と話します。子どもの場合、熱がある、具合が悪いといった症状に気づかないことがあるので、周りの大人が注意深く、観察してあげるといいでしょう。■新型コロナ対策関係なく、手洗いは継続その他の感染対策として、手洗いや手指消毒がありますが、「これに関しては続けたほうがいい」と述べます。「サッカーの活動中は手でボールを触ったり、地面に座って手をついたりと、汚れる場面がたくさんあります。とくに子どもは、汚れた手のまま食事をしたり、顔を触ったりといったことがあるので、コロナに関係なく手洗いをしっかり行いましょう」■過剰な対策にはデメリットも大切なのは、意味のある対策をすること。過剰な対策には、デメリットもあるようです。「子どもの場合は、免疫をつけることも大切です。我々が子どもの頃は、外遊びをする中で土や葉っぱなど自然に触れることで、免疫を獲得してきました。そのため、手洗いのしすぎや外出時は常にマスクをするといった行動は、子どもの成長や免疫の獲得、他者とのコミュニケーションを含めた心理的な面を考えると好ましくないかもしれません」また、福島先生は「子どもの場合、体の免疫に関わる病気を持っていなければ、コロナにかかっても高齢者のように重症化する確率は低く、マスクを始めとするコロナ対策を過剰にすることに対して、メリット・デメリットを考えながら判断していきたいですね」と話します。サッカーの現場では、チームや指導者の方針、保護者の意見など、様々な考えがありますが、過剰な対策をしないことも、子どもの心身の健康を考えると大切なことのようです。コロナに関する情報は、日々移り変わっています。積極的に情報を入手し、「いま必要な対策はなにか?」を考え、臨機応変に行動することが必要なのではないでしょうか。状況を把握し、適切に振る舞うのは、サッカーも感染対策も同じ。様々な情報を見たうえで大人たちがきちんと考えたうえで判断を行い、行動することを心がけましょう。サッカーする子どもを伸ばす親の心得「サカイク10か条」とは
2023年06月27日■今頃なぜ!?こんにちは、エェコです。今回はこの季節になぜ!? という事が中学校で起こっている話です。ビックリしました。冬ならわかりますが、この時期に学級閉鎖!?息子のクラスでも学級閉鎖とはいかないものの、何人か休んでいるとのこと。なぜ!? と考えていて気がついたことがありました。■コロナ感染対策に効果が…!そう、コロナが5類になっていろいろなことが緩和されました。外出先でのマスク着用、黙食終了やテーブルの上の仕切りの撤去。ソーシャルディスタンスという言葉も最近はあまり聞かなくなりました。私も気の緩みから最近は手洗いうがいの回数も減った気がします。今までコロナへの予防がインフルエンザの予防にもつながっていたんですね…! そして手洗いうがい、マスク着用などの対策は絶大だったんだなって再認識。コロナは5類になったけど、病気の危険が去ったわけではありません。これからも予防に力を入れていきたいと思います。
2023年06月18日3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「子どもの注射」についてお話をお聞きしました。こんにちは。小児科医の保田典子です。先日、「注射を脅しに使う」件で世間的に話題になりました。私のクリニックでも、「いい子にしてないと注射するよ!」と子どもに言う親御さんがたまにいらっしゃいます。 でも、お子さんには注射に恐怖心を持ってほしくありません。今回は、私が思うことをお伝えしたいと思います。 子どもの脅しに「注射」は使わないでください私は、「良い子にしていないと注射する」には2つの意味があると思います。① 良い子にしていないと「痛い注射」という罰則がある② 良い子にしていないと「いい子にしてもらう注射」で良くなってもらいたいという気持ちおそらく、親御さんとしては②の要素も強いのかもしれませんが、子どもは100%近く①の意味でその言葉を捉えるでしょう。そうすると、注射に恐怖心を感じやすくなったり、怖がるようになる可能性があります。 ワクチンの注射は病気を予防してくれて、点滴の注射は病気を治してくれる、いずれもお子さんにとって「良いもの」です。少し痛みはありますが、医師が考えてメリットがあるものを提供してくれているので、痛みよりも「良いこと」があると考えられるのです。 それを恐怖の対象にしてしまうのはもったいないですよね。なるべく多くのお子さんに「これをすると良いことがあるから頑張ろう」という気持ちになってもらいたいと思います。 注射の前には「プレパレーション」をしてみよう!プリパレーションは、準備、予習、心構えを意味する言葉です。小児医療のなかでは、「子どもの不安や恐怖を最小限にし、子どもの対処能力を引き出すために、その子どもに適した方法で心の準備やケアを行い、環境を整えること」と定義されます。 たとえば、これから入院するお子さんに対して、なぜ入院するのか、入院中にどんなことをするのか事前にしっかり伝えます。このプリパレーションを通して、子どもたちはこれから起こる出来事を正しく理解することで、不安や恐怖心を和らげることができるのです。具体的には、「病院に行くとこんな手続きをして(受付をして診察室に入る、診察をされる)、それから注射をこのあたり(場所をだいたい教える)にします。この注射には病気になりにくくするお薬が入っていて、あなたが病気にならなくなったり、病気がすごく軽くなったりします」と説明します。 保育園・幼稚園生より前のお子さんの場合は、病院ごっこの遊びを通して「注射したら元気になったねー」という遊びを取りいれるのも良いでしょう。 注射の前に心がけたいことお子さんの性格によるので一概には言えませんが、注射を打つ予定があることは一般的に、小学生では1週間前くらい、保育園・幼稚園生では2~3日前くらい、それ未満の子では当日の病院に行く前に予告をすると良いと言われています。 できれば、ワクチン接種の意義を説明してあげると良いでしょう。例えば、インフルエンザはワクチン接種しないで罹患すると本当につらい症状が出るうえ、子どもは重症化しやすいと言われています。重症化するとインフルエンザ脳症になったり、後遺症が残るおそれもある病気です。 予防接種は少し痛いですが、十分接種するメリットがあると考えられます。未就学児のお子さんでも理解できる子はいますので、お子さんの成長や理解度に合わせて、注射を打つ意味をやさしい言葉で伝えてあげてください。今は小児がんなどの重い病気であっても、お子さんにもしっかりする時代です。子ども自身にはつらいことも、なるべく本人にしっかり説明して、できる限り同意を得られるといいと思います。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年05月31日「はしかは感染力が非常に高く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症するといわれています」5月16日の会見で、このように警鐘を鳴らしたのは加藤勝信厚生労働大臣。4月下旬、日本国内で3年ぶりにはしかの感染が確認されたのだ。「4月27日、インドから帰国した男性が、発熱などの症状を訴え、はしかに感染していることがわかりました。その男性は4月23日に、新神戸から東京までの新幹線に乗車していたのですが、同じ新幹線に乗り合わせた30代女性、40代男性への感染も5月12日に相次いで判明したのです。新たに感染した40代の男性は症状が出た後の5月4日にも三島から新横浜までの新幹線に乗車していたため、そこからの感染拡大も懸念されています」(全国紙記者)さらに、5月15日、神戸市でもはしか患者が確認された。こうした報道にふれても、はしかは現在では“過去の病気”“子供がかかる病気”と捉えている人は多いのではないだろうか。だが、五良会竹内内科小児科医院の五藤良将先生はこのように受け止めている。「日本でも’16年に関西空港の空港職員を中心に流行。’18年には沖縄観光に来た台湾人から、沖縄県内での流行に発展しました。このときには、名古屋でも沖縄旅行をした男性から女性が感染するなど、愛知や東京などにも感染が広がっています。今回のケースも、新幹線内で感染が確認されたことが不安材料です。ゴールデンウイークで人の移動が多かったので、感染がこれ以上、広がらなければいいのですが」五藤先生がこうした懸念を抱くのは、はしかが非常に強い感染力を持つためだ。国立感染症研究所の資料によると、免疫のない集団に一人発症者がいた場合、二次感染するのはインフルエンザなら1〜2人だが、はしかの場合は12〜14人も感染するというのだ。「単純計算すると、インフルエンザの10倍ほどの感染力の強さといえます。実質、ワクチン接種や過去に自然感染して免疫を持っていなければ、ほぼ100%感染する病気です」(五藤先生、以下同)ひとたび感染すれば、無症状患者はほとんどおらず、90%以上が発症するという。「潜伏期間は10日から12日ほど。カタル期といわれる初期段階では、風邪症状が起き、2〜4日は38度前後の熱が出たり、せき、くしゃみ、鼻水、目やにや目の充血などの症状が出ます。このカタル期の感染力が強いのですが、風邪と同じ症状のため、はしかかどうか見分けがつきません」特徴的なのは、一度熱が下がった後、再び熱が上がり、発疹期に入ること。「コプリック斑という、頰粘膜にできる白いぶつぶつが出始めたり、体中に細かい赤い発疹がつながるように広がります。基本的に薬はないので、対症療法となります。一般的には、風邪薬にも利用される、カロナールといわれるアセトアミノフェンが処方されます」はしかで怖いのは、約30%の患者が合併症を発症することだ。とくに合併症の半数を占めるのが肺炎だ。「肺炎は高齢者の場合、死亡することもある病気です。また1千例に0.5人から1人と頻度は低いものの、脳炎の合併症も起こります。ウイルスが脳に入ることで意識障害が起きたり、最悪の場合は死に至ります」■マスクでは感染を防げないさらに国立感染症研究所の資料によると、患者10万人に1人に起こる合併症として、亜急性硬化性全脳炎が挙げられている。はしかに感染して2年から10年で発症する中枢神経疾患で、知能障害や運動障害が進行し、6カ月から9カ月で死亡するという。「また、要注意なのは妊婦。はしかに感染すると、重症化したり、30%から40%の確率で早産や流産を起こすといわれています」大人にとっても無関係ではないはしか。マスクでの予防はできないという。「通常の風邪のウイルスよりも小さいため、一般的なマスクでは透過してしまうのです。また、接触感染、飛沫感染ばかりでなく、空気感染もします。はしかの場合、感染者の周囲には長時間ウイルスが漂い、拡散されるので、感染者と離れていても、同じ部屋にいれば感染リスクがあるのです」唯一の予防手段はワクチン。現在では定期接種になっているため“打った”と思い込みがちだが、世代によっては接種していない場合もある(右下表参照)。たとえば’72年9月30日以前に生まれた人、つまり現在50歳以上の人は、1回もワクチン接種をしていない可能性が高い。ただし、はしかは一度感染すると終生免疫が続くといわれているため、はしかに感染したことがあるかをチェックしよう。感染歴のない人は要注意だ。また、’72年10月1日から’00年4月1日までに生まれた人は、1回はワクチンを接種している可能性が高い。ただし、国は感染の経験がなければ2回目の接種を推奨している。「過去の感染歴や接種記録がわからない場合は、3千円ほどの抗体検査で、どれだけ抗体を持っているのか調べる方法があります。ワクチン接種をしていない人、抗体が少ない人は、これを機にワクチン接種を。8千円から1万円ほどで受けられます」一人一人が免疫を持つことで集団免疫ができ、流行を防げるのだ。
2023年05月25日毎年冬になると、ぜんそくが復活したり、風邪だけでなくインフルエンザにまでかかったりと、いつも不調に悩まされていた私。そんな私がこの冬から始めた「あること」によって、一度も体調を崩さずに春を迎えられました。何をおこなったのか、その体験をお伝えします。★関連記事:重だるさがなくなり体重も気付かないうちに減少! 冷え性で巡りの悪い体が変わったのは…「冬は薄着が一番」と思っていた私は子どものころから風邪をひきやすく、両親からは薄着で育てられました。当時は、薄着で寒さに耐えることによって体が丈夫になると信じられていたので、冬も比較的周囲の友人より薄着でした。それが健康に良いのだと信じていたのです。そんな子ども時代を過ごしたので、大人になっても比較的薄着でも平気だった私。どちらかというと暑がりで、着込んだりするのも苦手でした。それがあるオンラインセミナーで、「温活」という言葉を知りました。体温を36.5度以上に保つことで、免疫力が上がったり、アンチエイジング効果が見込めたりするという話を半信半疑で聞きました。でも毎冬の不調から何とか脱出したいという思いから、だまされたと思って「温活」にトライしてみることにしました。私が試してみた「温活」4種類私が試した「温活」は4つです。1つ目は「下半身を温めること」。私はスカート派であまりパンツをはかないのですが、スカートの下に必ずレギンスをはくようにしました。分厚い靴下やタイツだと足先に熱がこもる感覚があまり好きではないのでレギンスをはくことにしたのですが、私にはレギンスが合っていたようで、下半身が常に温かいと快適に過ごせるものだなと実感しました。2つ目は「こまめに白湯を飲むこと」。これでいつも体の中から温まっている感覚をキープできました。その感覚がわかってくると、冷たい飲み物をとると体が冷えていると感じるようになり、冷たい飲み物は一切とらなくなりました。3つ目は「42度以上のお湯に10分浸かること」。入浴時に温度や時間を気にしたことがなかったのですが、セミナーで聞いた数字を守って入浴の温度や時間も気を付けるようにしました。4つ目は「軽い筋トレをすること」。特に下半身には大きな筋肉が集まっているため、スクワットをすると効果があるとのことでした。多いときは10回を3セット、少ないときでも1セットはできる限り毎日スクワットをおこなうよう心掛けました。早速実感した「温活」効果とはこれら4種類の「温活」を始めてみて最初に実感したのは、「体温を高く保つと快適に過ごせる」ということです。私には子どものころから「薄着が健康に良い」という親の教えが染みついていたので、いつも「少し寒いと感じるくらいがちょうど良い」と思い込んでいました。ですが、「体温を36.5度以上に保つ」という心掛けのもと、上記4種類の温活を実践したところ、体が常にポカポカと温かい状態の快適さを実感。これによって免疫力が上がったり、アンチエイジング効果が見込めたり……というメリットがあるというのも信じられるようになりました。そして冬も終わり、驚いたことに毎冬悩まされている風邪やぜんそく、インフルエンザに一度もかかっていないということに気が付きました! やはり免疫力が上がっているのかもしれません。「温活」の効果にうれしくなりました。まとめ長い間「健康には薄着が一番」と思い込んでいた私。ですが今思えば、それが体温を下げ、免疫力も下げていたのかもしれません。アラフィフになって初めてトライした「温活」ですが、私が取り入れたのはどれも簡単なことばかり。「温活」によって免疫力が上がることを実感したので、これを継続することで、アンチエイジング効果にもつながればと思います。「継続は力なり」、これからは毎冬続けていきます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/まっちゃ (45歳)40歳で再び独身に戻った、バツ2シングルマザー。30代まではボディラインにも肌にも自信あり。40代初期はプロポーションを褒められたり、そこそこモテたりでいい気になっていたが、40代半ばになり加齢の現実を徐々に目の当たりにしている最中。
2023年04月15日この冬は、家族みんなでインフルエンザの予防接種を打つことに。2歳になる娘は、1年以上注射を打っていません。今から注射をするため病院へ向かうと理解したうえでの予防接種は、今回が初めてでした。小児科に行く前日、娘に予防接種について説明したところ、驚きの変化があったのです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。注射のことわかってるの?あっさりとした娘の反応… 小児科に行く前日、娘に予防接種について説明しましたが「ふーん」とだけ言い、あまり真剣に聞いていない様子でした。そこで、当日の小児科に向かう車の中で「○○先生のところで注射をするんだよ」と念を押して伝えることに。 前日とは打って変わって、真剣に話を聞く娘に「ちょっと痛いけど、すぐに終わるよ」と言うと「注射しない!」と言い始めました。なんとか注射させようと「注射したら元気になるよ」と伝えますが、「打たなくても元気だよ」とひと言……。どうせ言ってもわからないと思って、ごまかそうとしていた自分に気づきました。 「そうだね。ママが間違えてたね」と謝り、小児科に着くまでの間、予防接種を受けることでインフルエンザという病気にかかりにくくなることを説明し直します。娘は不安そうでしたが、真剣に話を聞いてくれました。 病院に到着したあとは自分から歩いて診察室へ。先生の「注射するね」という言葉に黙って頷きました。注射針が刺さった瞬間は「うっ」という声を出しましたが、抵抗して泣くことなく、我慢する娘。 難しいことはわからない、どうせやりたがらないとどこか決めつけていた私ですが、2歳でも考える力や、苦手なものを乗り越える力があるのだとわかり、娘の成長に驚いた出来事でした。 作画/becomachi85著者:大石かえで口達者な2歳の娘と、ひと回り以上年上の夫と暮らす30代ママ。結婚・転居を機に看護師を退職し、今は子育てメインでWeb関連の仕事をしている。
2023年03月29日「政府のコロナ対策は、国民を守ろうとしているとは思えません。今後、いま以上に入院しづらい状況になる可能性があります」そう懸念を示すのは、コロナ病床を有する立川相互病院(東京都立川市)の副院長、山田秀樹さん。岸田文雄首相(65)は、5月8日から新型コロナ感染症の法的位置付けを、現在の2類相当から、季節性インフルエンザと同等の5類へ引き下げると決定。これに伴い、コロナ対策に充てられていた医療機関への補助金等は段階的に縮小され、公費で賄われていたコロナの検査や入院・治療費等は自己負担が求められるように(表参照)。5類になれば、「どこの病院でも診てもらえる」「入院がしやすくなる」などの報道もあるが、医療関係者の見方は、その逆だ。「厚労省は、5類移行後はインフルエンザと同じように、一般病棟の一部を区切り、コロナ患者を入院させてよいと見解を示しています。しかし、これは現実的ではない。というのも、第7波以降、コロナで入院するのは8割が高齢者。認知症や、コロナを機に寝たきりになった方も多く、介護に人手がかかるため、一般病棟の看護人員だけでは対応がむずかしい。また、病棟を区切っているだけでは認知症の方が徘徊し、たちまちクラスターが起きるでしょう」(山田さん)医療機関としては5類移行でコロナ対策費用が削られても、感染対策を緩めるわけにはいかない。手当が削られると負担だけ増える。「当院では、コロナ禍の品薄と物価高騰で、手袋代だけでコロナ前より約2000万円出費が増えています。当院はコロナ患者の受け入れを続けるつもりですが、経営的に厳しくなる病院はコロナ病床を縮小していくのではないでしょうか。また、高齢者は、肺炎になっていてもご自身で異変に気づきにくい。これまでのような保健所や医師による健康観察も終了することを考えると、急変して救急車で運ばれてくる方が増え、より医療ひっ迫しかねません」(山田さん)かりに、民間病院でのコロナ病床が減った場合、命の砦となるのは、公立・公的病院などだ。政府は昨年末に感染症法を改正。公立・公的病院のほか、地域医療支援病院などには罰則付きで感染症患者の受け入れを義務付けた。ところが、「この受け皿も少ない」と話すのは、医療制度研究会の副理事で医師の本田宏さん。「英・仏などは8割が公立病院ですが、日本は、公立・公的病院が非常に少なく全体の2割程度。とくに地方では、公立・公的病院の統廃合が進み、病床が減らされています。コロナのみならず、新たな感染症が流行した場合も、入院できない人が増えると懸念しています」病院に入院できないなら自宅療養しかないが、「患者は厳しい状況に置かれている」と危機感を示すのは、ひなた在宅クリニック山王の院長、田代和馬さん。「患者さんには困窮されている方も少なくありません。第8波で肺炎になった患者さんを往診した際、医療ひっ迫の最中で入院ができず、自宅に酸素呼吸器を設置して対応しようとしました。呼吸器は電気代が月約4000円。〈とても払えないから〉とお断りされたんです」病院で電気代を負担するから、と言っても頑なに断られ、なんとか呼吸器なしで乗り切ったという。「リスクの高い患者の場合、抗ウイルス薬を使用することも多いが、1割負担でも約1万円かかる見込みです。そのうえ往診料も必要になるので、がまんした結果、手遅れになる方が増えるかもしれません」(田代さん)患者の負担額が増えると診療控えによる症状悪化が懸念される。重症化や死亡リスクを下げるためには、今後も年に2回のワクチン接種が推奨される。しかし、表のように、今後はワクチン接種も9600円の実費が必要になる可能性が。PCR検査は2550円、抗原検査は1350円。外来診療を受けると最大4000円を超える可能性も。入院して呼吸器を付けた場合、一日あたり約3000円。ECMOを利用した場合は、処置料が一日あたり約9000円のほか初期管理費が約9万円かかるという(いずれも自己負担3割の場合)。高額療養費制度が適用されても、負担は大きいだろう。ケアプランセンターさくら(大阪市西成区)のケアマネジャー、竹内智子さんは、「とくに高齢者が置き去りにされている」と憤る。「週に数回の通所介護を利用して、なんとか一人暮らしされている高齢者も多くいます。5類に移行しても、コロナに罹患すれば通所サービスは利用できません。今までは、行政から医師や看護師の派遣もあったが、今後どうなるのか知らされてもいません。打ち切られた場合は、在宅死が増えるのではないか。マスクを付ける、外すの議論どころではないのです」警察庁の調べによると、医療機関外(自宅や施設等)で死亡した方のうち、死後にコロナ感染が判明したのは今年1月だけで過去最多の898人に。コロナ5類移行によって患者の負担額が増え、在宅死のさらなる増加が懸念されている。
2023年03月22日