財務省は25日、2012年上半期(1月~6月)の貿易統計速報(通関ベース)を発表した。それによると、上半期の貿易収支は2兆9,158億円の赤字となり、半期ベースで過去最大の赤字幅を記録した。火力発電燃料の液化天然ガスや原粗油の輸入が膨らんだことなどが、赤字の主な要因と見られる。上半期の輸出額は前年同期比1.5%増の32兆5,969億円で、3期ぶりの増加。一方、輸入額は同7.4%増の35兆5,113億円で、5期連続の増加となった。輸出品目については、自動車が前年同期比38.0%増、自動車の部分品が同16.3%増、金属加工機械が同17.2%の増加。一方、半導体等電子部品は同9.1%減、プラスチックは同10.7%減、鉄鋼は同6.0%減となっている。輸入品目を見ると、液化天然ガスが前年同期比49.2%増、原粗油が同15.7%増、通信機が同33.1%の増加。反対に非鉄金属は同28.1%減少した。地域別貿易動向を見た場合、米国への輸出額は前年同期比21.0%増の5兆5,755億円で、3期ぶりの増加。輸入額は同3.6%増の3兆926億円で、2期連続で増加し、これらを差し引くと2兆4,829億円(同52.9%増)の黒字となった。詳細は、輸出品目では自動車が前年同期比56.6%増、自動車の部分品が同28.2%増、原動機が同27.0%増、輸入品目では航空機が同164.2%増などとなっている。対EUは、輸出額が前年同期比9.0%減の3兆3,977億円で、2期連続の減少。輸入額は同3.2%増の3兆2,261億円で、5期連続の増加となった。黒字額は3期連続で減少し、1,716億円(同71.8%減)にとどまった。詳細を見ると、輸入品目では自動車が前年同期比13.9%減、半導体等電子部品が同38.0%減、輸入品目では自動車が同31.7%増などとなっている。対アジアは、輸出額が前年同期比3.6%減の17兆6,584億円で、3期連続の減少。輸入額は同5.2%増の15兆4,912億円で、5期連続の増加を記録した。黒字額は同39.7%減の2兆1,671億円で、3期連続で減っている。詳細は、輸出品目では鉄鋼が前年同期比11.6%減、プラスチックが同11.6%減、輸入品目では石油製品が同42.3%増、原粗油が同66.9%増などとなった。対中国は、輸出額は前年同期比8.6%減の5兆8,711億円で、2期連続の減少。輸入額は同4.2%増の7兆2,761億円で、5期連続で増加した。赤字額は同150.6%増の1兆4,050億円となり、3期連続で拡大している。詳細を見ると、輸出品目では鉄鋼が前年同期比17.4%減、原動機が同24.2%減、建設用・鉱山用機械が同49.7%減、輸出品目では通信機が同39.9%増、自動車の部分品が同40.3%増などとなっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月25日財務省は23日、4月分の貿易統計(速報)を発表した。それによると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5,203億円の赤字となった。貿易赤字は2カ月連続で、4月単月としては過去最大。輸出額は、前年同月比7.9%増の5兆5,665億円で2カ月連続の増加。輸入額は、同8.0%増の6兆868億円と28カ月連続で増え、差し引きした貿易収支は5,203億円の赤字となった。輸出品目を見ると、自動車が前年同月比219.7%増、映像機器が同72.7%増と大幅に増加したほか、自動車の部分品も同17.6%増となった。一方、鉄鋼は同12.7%減、プラスチックは同15.7%減だった。輸入品目では、原粗油が前年同月比27.1%増、火力発電の燃料となる液化天然ガスが同45.7%増、また通信機も同63.3%と大きく数字を増やしたのに対し、非鉄金属は同33.2%減と3割以上減少した。地域別に見た場合、米国は輸出額が前年同月比42.9%増の9,589億円で6カ月連続の増加。輸入額は同4.4%増の5,331億円と4カ月連続で増え、差し引きした貿易収支は4,258億円の黒字で、金額は3カ月連続の増加となった。輸出品目では、自動車が前年同月比317.1%増と大きく伸びたほか、原動機が同42.8%増、自動車の部分品が同25.1%増。輸入品目別では、航空機類が同161.7%増、石油製品が同143.7%増えた。EUは、輸出額が前年同月比1.9%減の5,831億円で7カ月連続の減少。輸入額は同4.2%減の5,217億円と13カ月ぶりにマイナスとなり、差し引きすると貿易収支は614億円の黒字、金額は10カ月ぶりの増加となった。輸出品目では、自動車が前年同月比104.6%増、建設用・鉱山用機械が同97.7%増となった一方、半導体等電子部品が同43.2%減、有機化合物が同29.0%減。輸入品目では、航空機類が同618.0%増と大幅に増えたのに対し、有機化合物が同23.4%減、肉類が同34.3%減となった。アジアは、輸出額が前年同月比2.6%減の3兆229億円で2カ月ぶりの減少。輸入額は同1.8%増の2兆5,512億円で28カ月連続の増加となり、貿易収支は4,717億円の赤字、金額は14カ月連続の減少となった。輸出品目は、自動車が前年同月比148.6%増と大きく伸びたのに対し、鉄鋼が同15.3%減、プラスチックが同16.7%減。輸入品目は、通信機が同71.1%増、原粗油が同35.9%増などとなっている。中国は、輸出額が前年同月比7.1%減の9,954億円で7カ月連続の減少。輸入額は同7.5%増の1兆2,696億円で2カ月連続で増え、貿易収支は2,742億円の赤字(2カ月連続)となった。輸出品目は、自動車が前年同月比254.0%増と大幅に増加した一方、荷役機械が同53.6%減と数字を減らした。輸入品目は、通信機が同94.9%増、自動車の部分品が同67.2%増となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月24日ゴールドウインが運営する「ヘリーハンセン原宿店」に10日、ノルウェー王国貿易産業大臣トロン・ギスケ氏が訪日にともない、視察のため来店した。トロン・ギスケ氏は今回、東日本大震災被災地訪問や政治会合などを目的に来日しており、その中でノルウェーゆかりのブランドや店舗視察を目的として同店舗に来店した。ブランドの旗艦店である原宿店では、ゴールドウイン代表取締役社長・西田明男氏から、店内案内および商品説明などを受けた。また、海洋冒険家の白石康次郎氏からは、2006年10月から2007年5月にかけて行われた、単独で世界を1周するヨットレース「5OCEANS(ファイブオーシャンズ)」で使用した、同ブランドのマリンウエアについて説明を聴いた。トロン・ギスケ氏は、独創的なデザインと高い技術力に関心を示し、「ヘリ―ハンセン旗艦店に来ることができて光栄です。海に行くとき、また、ヨットに乗るときは、パートナー、友人と出かけます。そういう意味では、ヘリ―ハンセンにとってのパートナーはゴールドウインです。このパートナーシップを通じて、長い歴史をもったこの独創的なブランドを日本の皆様に紹介し、日本とノルウェーの発展につながることを願います」とコメントした。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月14日日本貿易保険(NEXI)は、日本貿易振興機構(ジェトロ)や商工中金などと連携し、中小企業を対象に海外展開のリスクを補てんする貿易保険の周知活動を強化、活用促進を図る。これは、政府の中小企業に対する海外進出支援に合わせたもの。全国7都市で貿易保険セミナーを開催従来は、東京、名古屋、大阪の3都市で開催していた「貿易保険セミナー」だが、今年度内に、札幌、仙台、広島、福岡の4都市を追加した全国7箇所で開催するという。セミナーでは、貿易保険が海外バイヤーの信用リスクなどのヘッジに有効なツールであるといったNEXIからのガイダンスとともに、商工中金から貿易保険を活用した融資制度を紹介する内容で、セミナー後には個別相談にも応じるとのこと。10月28日の仙台を皮切りに、11月18日に札幌、来年2月か3月には広島と福岡でセミナーを開くとしているが、これへの参加には事前申込みが必要で、NEXIのホームページに個別の開催案内が掲載されている。
2010年10月24日貿易保険の再保険、協力を拡大政府はアジア各国・地域との間で、貿易保険の再保険での協力を拡大する。海外へ進出する日系企業の貿易について、現地の貿易保険機関が引き受けた保険に、日本の機関が再保険をかけることができるようにする。NEXIが台湾輸出入銀行と締結経済産業省所管の独立行政法人である日本貿易保険のNEXIが台湾輸出入銀行と再保険協定を締結。同協定を結ぶのはアジアで5番目となる。再保険での協力拡大は、日本企業の対アジア貿易を支援するほか、円高などによる貿易量の落ち込みを防ぐのが狙いだ。今後はインドや香港、韓国などとも交渉を進める予定だ。
2010年09月26日