最近のアンアン世代の女性たちが抱えている悩みとは?数々のクライアントをカウンセリングしてきた、占い師・しいたけ.さんと精神科医・名越康文さんがananカウンセリングルームを開設します。「SNS上でブランディングしたり、面白いことを言わなくてはいけないという思い込みや、常に自己表現を求められる圧迫感です。自分を表現できる場所があるからこそ、1対1でわかり合うよりも、数多くの人の反応を求めてしまう。だから、この人と結婚していいのかとか、自分が行う選択に確信が持てなくなっている人も増えている気がします」(しいたけ.さん)「気にしすぎて、自己表現の中に“自己”が込められなくなってしまっているわけですよね。昔は表現をする場所は限られていたので練り上げる時間があった。でも今は常に必要とされてしまっているから、次々に出さなくちゃならない。揚げ句、その場所を離れて実生活に戻ると自分が誰かわからなくなってしまうんでしょう」(精神科医・名越康文さん)「そんな中で溜まったストレスを吐き出すのに、悪口にのっかることを自己表現にしてしまっている人もいる気がして。そこに自虐を加えて笑いに変えられればいいんですけど」(しいたけ.さん)より具体的な悩みや、自分との向き合い方をおふたりがアドバイスします![お悩み]変われない!転職やイメージチェンジに興味はあるのですが、失敗が怖くて、行動できません。N(名越さん):まず転職するにしても、本当にそれがやりたいのか、ただその職に就いた自分がかっこいいからなのかっていう確認が必要だよね。S(しいたけ.さん):そうですね。あと、そもそも論なんですけど、「彼氏できた?」って周りから言われ始めたら、それはもう彼氏ができる前兆であるように、目の前にある職場が過去のものとして見えていたら、それはもう辞める時期なんですよね。100%でやってきて、これ以上実入りがないから次に行くっていう。「変わりたい」って言ってる人は、まだ思いが100%まで届いていない気がして。転職が逃げになっちゃうと、活路ってなかなか開かれないと思うんです。N:「私は今のままでいいの」と口では言いながら、心の中では、新しい自分になりたい、という思いでいっぱいで、フラストレーションが溜まっていたり。そういう分裂した状況にあるのかもしれないね。S:僕も昔、ずっとモテたいって叫んでた時があって、それでマネージャーに「じゃあ、デパートに行こう」って言われたんですよ。ジャージーの自分を愛してもらいたいと思っていた僕が、年相応の清潔感ある高級ブランドの服を汗だくで震えながら人に見てもらって買わされて(笑)。今まで一番着たくなかった服を着る“高級デパートチャレンジ”を越える覚悟はあるのかという試練を与えられたんですよ。そこで僕の本気度が試されたわけです。自分が変わりたいという気持ちが、それまでいかに自分本位だったかということを思い知らされました。僕はこのチャレンジを経て、変われたわけですが。N:だから、「沸点まで行け!」っていうことだよね。S:でも難しいですよね。はたして、変わることが幸せなのか。N:「勇気とは何か」という話になるんだけど、夢に向かって階段を駆け上がるぞっていう時は、ただの自己愛。でも上りきって、自分くらいのセンスのやつなんて吐いて捨てるほどいるってわかった時、それでもやりたいって言えるのが勇気なんですよ。その“踊り場”を越えられるか越えられないか。S:踊り場を越えると今度は攻撃されたりもしますから、踊り場にいることも大事ですよね。別に変わらずとも、同じ場所で手堅くやるってことも必要だと思います。[お悩み]厳しすぎ!完璧を目指しすぎて、自分に厳しく他人にも厳しい性格を変えたい。S:これは年代によって誰でも経験することだと思うんですよね。僕はお酒が飲めないので、若い頃は終電間際でフラフラになってる酔っ払いが許せなかったんですよ。N:間口が狭かったんだね(笑)。S:でもやっぱり、自分に厳しい時って他人にも厳しくなりますよね。とくに能力を伸ばしていく時期は、すごく排他的で人を許せなくなって、理想の自分と、少数ながら自分が認める人しか受け入れられなくなる気がするんです。でも、そういう時期も必要かな、と。N:本当にそうですよ。S:若い時は好きなお笑い芸人は誰かで揉めたりするじゃないですか。「あんなの笑いじゃねぇ」とか。でも、それぞれの味というか良さの棲み分けがわかる頃って、尖ってた時期を越えてからなんですよね。N:こういう方はもしかしたら上手く褒めてもらいたいのかもしれない。S:だから、どっかで“B級”を取り入れてほしいんですよ。原材料がすごく安いラーメンを食べるとか。N:そういうものをたまに食べると、なんか自分に戻れるんだよね。S:「なんでこんなの食べてるんだ」って途中で我に返るくらいなんの感動もない味を食べると、やっぱり自分のことを「頑張ってるな」って思えたりするので。N:あとこういう方って、大人ってすごいと思っているんですよ。たとえ30歳の女性でも。だから大人に近づこうと頑張りすぎて、完璧しか許せなくなってしまう。それで、大人になりきれないコンプレックスを他人に投影して「あなたはなんで子供のままなの!」って。でも、本当はこの人もまだ子供なんですよね。ただ、それを非難するつもりは全然なくて、僕は「大人って意外とたいしたことないよ」ってことを教えてあげたいんです。S:本当にそうですね。N:チームで仕事をしてる時とか、完璧主義の人から見たら75点のレベルのものしかつくれてないって思うかもしれないけど、成果として75点って結構すごいし、世間的には90点くらい行ってるんですよ。みんなでやってるんだから、不備があって当たり前。どんな名作映画だって、同じシーンなのに服が変わっていたりといった不備が必ずある。だから“完璧”なんてないし、名作になるのに、実は完璧なんて必要ないんですよね。なこし・やすふみ精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。NTV系『シューイチ』ほか、さまざまなメディアでコメンテーターとしても活躍。著書多数しいたけ.さん占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究するかたわら占いを学問として勉強。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)ほか。最新刊『しいたけ.の部屋ドアの外から幸せな予感を呼び込もう』(KADOKAWA)が12月15日に発売予定。名越先生から「体癖」について学ぶなど師弟関係にある。ツイッターでのふたりのやりとりに注目者多数※『anan』2018年11月28日号より。イラスト・100%ORANGE文・菅野綾子(by anan編集部)
2018年11月25日メガネブランド ゾフ(Zoff)が8月8日より21日まで、カウンセリング接客を行うポップアップショップを伊勢丹新宿店本館4階=イーストパークに期間限定で出店する。ゾフは2001年2月に東京・下北沢に初出店した当時、スリープライスを適正価格とし、即日渡しするビジネスモデルを業界で初めて築いた。その後、首都圏の駅ビルや郊外型ショッピングモールを中心に出店してきたが、今回、伊勢丹新宿店に初めて出店する。今回の店舗は、EYE-POPPING EYEWEAR!(アイポッピング アイウェア!=驚きのメガネ体験を!)をテーマに、この時期気になる紫外線を100%カットするレンズを始め、50種類を超えるカラーレンズなど豊富な商品のラインアップを用意。さらに、店内にはスタッフが来店した方の悩みをしっかりとヒアリングできる着席ブースも用意し、ライフスタイルやお好みのファッションに合わせた「メガネが主役」となる一本を提案する。【ポップアップ情報】Zoff POP-UP SHOP(ゾフ ポップアップショップ)会期:8月8日〜21日会場:伊勢丹新宿店本館4階=イーストパーク住所:東京都新宿区新宿3-14-1時間:10:30〜20:00
2018年07月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「家の中で怒ってばかり。子どもに大切に接したい」という、シピさん(41歳・パート)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■シピさんのお悩み家族にやたらとイライラして怒ったりどなったりしてしまう、イヤな自分が直せません。心理学の本を読んで「なぜ・どこからくるものなのか」もいろいろと考えました。症状が強く出始めたのは結婚して以来ですが、おそらく子どもの頃の悲しかった気持ちとつながっているのだと思います。主人とのやりとりの中での「私の話を聞いてよ」 「どうして伝わらないの!」 ということが、自分の母親に伝わらなかった時と一緒だと悲しくなりました。 子どもが自分の思いどおりにならないことにも非常にイライラします。以前より回数は減ったにせよ、いつまでもできない自分がどうしようもないと感じます。月経前症候群(PMS)の時もあると思いますが、心を落ち着かせようと口に出す前に6秒数えてもイライラが収まりません。外で攻撃的になることはないのですが…。大切な子どもだから、大切に接したいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりシピさん、はじめまして。ひらいなずです。お子さんに当たってしまうこと、とっても辛いですね。私も子どもに厳しく接してしまった経験があり、子育てを通してさまざまな感情を味わいました。だから、シピさんのお気持ちがよくわかります。シピさんがイライラしてしまう原因を一緒に考えていきましょう。シピさんのイライラの原因は、月経前症候群(PMS)などの体からの影響というより、「心のあり方」から生まれてくるものではないかと思いました。ご相談内容からだけでははっきりとはわかりませんが、外で攻撃的になることはないとのこと。一応、状況によって感情のコントロールはできるようですね。以前、専門家の方から「PMSの際は場所や相手を選ばず、感情のコントロールがうまくできなくなる」と聞いたこともありますし、今回は心の面に焦点を当ててお答えしますね。心理学の本を読まれたとのことなので、「心のしくみ」に関してはよくご存じかと思います。お母さんに対して「私の話を聞いてほしい」という欲求があるということ。感情的に「どうして伝わらないの」という悲しさが癒えていないこと。そんなお母さんに対する本音を旦那さんに投影していること…など、しっかり理解されているのですね。旦那さんやお子さんに対するイライラは、お母さんに対する本当の気持ちの“二次感情”としての怒りだと思います。人は「自分がしてもらえなかった」と思っていることを、人に与えることがなかなかできません。それをしようとすると、自分の心の傷がうずくからですね。お子さんに対するイライラは、「本当はお母さんにしてもらいたかったのに、してもらえなかったこと」をお子さんから求められたときに爆発してしまうのではないでしょうか? 例えば、忙しいのに「聞いて、聞いて」とまとわりつかれた時。あるいは、お子さんが何を言っているのか理解できなかった時。それは「私はしてもらえなかった」「私はそれを我慢した」という瞬間の悲しさを思い出しているからなのです。ご相談内容からは、シピさんが「旦那さんやお子さんの話をちゃんと聞いてあげたい」「気持ちをわかってあげたい」と思われていることが伝わってきます。でも、いざそういう場面になると、反射的にイライラして怒ったり、どなったりしてしまう。シピさんに愛情がないのではなく、心の古傷がそうさせてしまうのですね。今シピさんに必要なのは、まず「古傷を癒やすこと」です。そのためには「自分の気持ちをお母さんに伝えてみる」ということに、ぜひチャレンジしてもらいたいのです。小さい頃、お母さんにどんな話を聞いてほしかったのでしょうか? その具体的なエピソードをお母さんと話してみてほしいのです。「あの時、本当はもっと話を聞いてほしかった」「あの時、こうしてもらえなくて悲しかった」。そんな話をぜひしてみてください。お母さんがどのような反応を示されるのかはわかりませんが、どんな言葉が返ってきたとしても、シピさんが長年言えずに我慢してきたことを終わらせるために、ご自身のために話してほしいのです。もし、お母さんと直接話ができない、できる環境ではないということであれば、心の話が好きな仲間やママ友などに自分の気持ちを話してみてください。6秒数えてもイライラが収まらないのは、そうすることで自分の気持ちを収めよう、我慢しようとしているから。これまでと同じ「ため込んで収める」というアプローチを続けているだけなので、イライラが収まるはずがありません。今のシピさんに必要なのは、これまでとは真逆の方法です。「自分の気持ちをアウトプットする」というアプローチです。心理学を学び、自分の心の状態を理解する「インプット」の時期は卒業し、次は行動する「アウトプット」の時期にきたのです。行動がともなわない限り、現実は変わりません。自分を見つめるということは、自分を知り、変化を受け入れるために必要ですが、行動なしに変化することはないと私は思っています。大切なお子さんを大切にする。それには、まず「大切な自分を大切にする」ことが必要です。過去の悲しさがいやされた時、自然にお子さんのことも大切にできると思います。ご家族のためにも、ぜひ自分を大切に扱うことを始めてみてください。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年07月24日人間関係はいつも悩みの種。周囲に誤解されている、悪口を言われているのではないか……とお悩みの方はいませんか? 心屋認定講師の石川稀月さんが、「誤解されている」と感じるあなたへの処方箋を紹介します。 1.誤解されない人はいない 誤解されたり、悪口を言われたりすると「自分の何がいけなかったのか」を考えてしまいますよね。しかし、あなた本人は悪くない場合がほとんどです。他人に1ミリも誤解されていない人や、悪口を一切言われたことがない、という人はいません。どんな人でも、周りの人の価値観やものの見方次第で、いい人にも悪い人にもなってしまうからです。人は自分が見たいように見て、聞きたいように聞く。どんなに心を込めても、丁寧に説明しても、誤解してしまう人は誤解してしまうのです。2.関係をよくするために黙らない他人の反応を気にして、自分の本音を飲み込んでいませんか? 言いたいことを飲み込むのはストレスです。それで人にわかってもらえず、誤解されてしまえば、よけいに苦しいことでしょう。こちらは気を使ってるつもりでも、周りの人にとっては「本音がわからず、つかみどころのない、理解できない、付き合いにくい人」になっているかもしれません。周りの反応を気にして、いつも合わせているから、いつも感じがよくて優しいから、周りの人が調子に乗って、八つ当たりの対象にされてしまう…なんてこともあります。 3.あなたはわかってもらえる人です「わかってもらえない」という不安があると、本音をなかなか口に出せませんが、実はわかってもらえなかったのは過去のこと。わかってもらえなかった経験があるだけで、「いつもわかってもらえない」わけではありません。本音を言って叱られたこともあるかもしれませんが、それも昔のことで、今は違う環境になっています。自分のことを「周りにわかってもらえない人だ」と決めていることで、余計にわかってもらえない、誤解されるような行動をとってしまい、望まない結果を招いてしまうこともあります。「できません」「やめてください」「お断りします」「すてきですね」「一緒に出かけませんか?」などの言いにくい言葉も、本音もちゃんと周りに伝えていきましょう。伝え方のコツは、「私は」で始まる「I(アイ)メッセージ」にすること。「私は悪口を言われると、私なんていないほうがいいんだと感じてしまって悲しいです」「私がみんなのことを考えて行動したことが、わかってもらえなくてつらいです」…といったように、相手も自分も傷つけないで自分の気持ちをうまく伝えられる言い方を練習していきましょう。 4.相性のいい人とだけ付き合っていく覚悟をしましょう私たちは「波風をたててはいけない、人とは仲良くしないといけない」と教えられて育つので、みんなと平和に暮らしていこうと考えます。しかし実際のところ、「人と仲良く」と教えている人だって、他人といがみあうことがあります。そもそも「みんなと仲良くしよう」と思っていない人もたくさんいますし、「人をけなすことで安心する人」「人に八つ当たりして、ストレス解消をしている人」もいるのが実情です。悪口を言ってしまう人は、「悪口を言われないように頑張っている人」「○○をしてはいけない、というルールを持っている人」「気を抜くと、悪口を言われそうで不安な人」「実はうらやましいと感じている人」なのです。悪口は自己紹介だと思って受け流してしまいましょう。自分の中に同じ要素があるから、我慢しているから、つい注目して腹が立っただけ。あなた自身は悪くありません。そもそも、世界中の人と仲良くするのは無理なことです。「一緒にいて楽な人」や「あなたを大切にしてくれる人」とだけ付き合っていく覚悟をしましょう。いま同じ環境にいる人たちだって、学生時代の友人のように、環境が変わって毎日会わなくなれば、自然に疎遠になっていくかもしれません。他の誰よりも自分自身が、自分を大切にしてあげましょう。誰に何を言われても、自分の味方でいる覚悟もしましょう。たまには誰かの悪口を(独り言でもいいので)言ってスッキリしてみると、人の悪口も気にならなくなってきます。悪口は言ってもいい! 誤解されても大丈夫! わかってくれる人もちゃんといます。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人と目を合わせられない」という、かなさん(40歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■かなさんのお悩み他人と目を合わせるのが嫌で、目が合うとすぐそらしてしまいます。自分に自信がないし、周りからバカだと思われているのが悲しいです。周りがどう思おうと気にしないようにしていますが、転職先で同じように思われるのもつらいです。最近、自分でも「そうなのかも…」と考えるようになり、何をするにも怖くなりました。どうしたらこの状況から抜け出せるでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小野美世さんよりかなさん、初めまして。心屋塾認定講師の小野美世です。ご相談ありがとうございます。他人と目を合わせるのがいや、周りにどう思われているか気になってしまう、自分に自信がない…というお気持ちをお持ちなのですね。転職先とのことですが、お仕事や職場を変わられる最中なのでしょうか。周りの人とは、うまくやっていきたいですよね。「どうしたら今の状況から抜け出せるか」について、ヒントになりそうなことをいくつかお話できればと思います。まず、人と目を合わせるのがいやで、目が合うとすぐそらしてしまうとのこと。目は「感情の窓」と呼ばれています。目は自分の感情が全部出てしまう場所なのです。恥ずかしい、怖い、緊張している、もっと近づきたい…など、自分の心にあることが表れてしまい、隠せない。ですので、「人と目が合うのがいや」というのは、「自分の心にある感情を、他人に知られるのがいや」ということと同じです。自分が何を感じているのかを周りの人に知られるのが怖いので、それを避けるために「目をそらす」という行動が起こります。では、かなさんは、ご自身の中にあるどんな感情を知られたくないと思っているのでしょうか。それは、次に書いてくださっていますが、・自分に自信がないと思っていること・周りから自分はバカだと思われているのではないか、とビクビクしていること・自分でも自分のことをバカであるように感じて、何をするにも怖くなっていること・本当は、周りの人とうまくやっていきたいことといったことかなと思います。これらの感情を、自分の中のみにとどめて、他の人には言わないでいる、知られないようにしている。あるいは、なんと言っていいのかわからない。そんな気持ちをお持ちなのではないでしょうか。そして、かなさんの周りの方は、本当にかなさんのことをバカだと思っているのでしょうか?もしかしたら、周りの人が言った何かの言葉を、かなさんが「バカにされた」「きっとバカだと思われたに違いない」と受け取ってしまったのかもしれません。そして、それが本当にそうなのかどうかは、確かめられないでいるのかもしれません。相手がはっきりとした言葉では言っていないのに、「私は周りに○○と思われているに違いない」と思ってしまうとき。それは、かなさんご自身が自分のことを「私ってバカだなぁ」「私って、周りにバカにされて当然の人間なんだなぁ」「そんな自分はダメだなぁ」と思っているということです。周りの人が全員、同じように思っているとは限りません。かなさんが、今の状況を抜け出す鍵になるのは、「隠している」「言わないでいる」「知られないようにしている」ご自身の思い込みを、口に出してみることだと思うのです。一度練習がてら、次の言葉を言っていただけますか?「私、自分に自信がないんです」「私、周りにバカにされているって思っているんです」「私、周りにどう思われているか、ビクビクしちゃうんです」「私、本当は、周りの皆さんとうまくやりたいんです」「私、バカにされているかもと思って、何をするにも今怖いんです」言ってみて、どんな感じがするでしょうか。そして、次の言葉も言ってみてください。「私、思い込みが激しいんです」「私のこと、バカにしていますか?」「私、仲間に入りたいんです」「私って、なんでこんなにバカなんでしょう」おそらくこれらの言葉は、これまでかなさんが口にしてこなかった言葉かもしれません。書いてあるとおりに口に出すと、心がザワザワしてしまうかもしれません。周りの人に実際に言おうなんて、そんな気にはなれない言葉かもしれません。最後に、こちらの言葉をかなさんにプレゼントしますね。「私の感じていることを、周りに知られてもいい」「私の感じていることを、周りに知られても大丈夫だ」「バカな私が、周りに受け入れられてもいい」「私、バカって思われていないかもしれない」自分の感じていることを隠さなきゃ…と思うと、周りとのコミュニケーションはとりづらくなります。「自分の感じていることを知られてもいい」という許可を、ぜひご自分にあげて、自分の口を通して話せることを増やしていきましょう。応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「依存心の強い母が重荷です」という、カフェオーレさん(50歳以上・医療)に、心屋塾初級認定講師の心みねこさんからアドバイスをいただきました。■カフェオーレさんのお悩み15年程前から実母が私に依存し、執着するようになりました。私はシングルマザーですが、私にお付き合いする男性ができると実母はイライラし、近所にそれを言いふらし、結局1カ月で私と子どもを追い出しました。それから1年半、疎遠になりましたが、その間は浪費とギャンブルで迷惑ばかりかける妹と仲良くしていたようです。妹には何も求めずいい顔をし、少ない貯金も差し出して仲良くしていたようです。しかし、お金の無心ばかりの妹とは案の定うまくいかなくなり、私の耳に届くようにサインを送ってきました。母も苦労した生い立ちですし、「歳をとったのだから」と自分に言い聞かせ、また行き来するようになりましたが、幼い頃から我慢ばかりで、同じ娘なのになぜこんなに違うのか、やるせないです。それでも放っておけない気持ちのほうが勝ってしまい、また母の世話をし、わがままを聞いています。「後悔しないように」とだけ思いますが、こんなモヤモヤしたままでいいのかと悩んでいます。台所で、知らぬうちに涙が出てきます。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾初級認定講師の心みねこさんよりカフェオーレさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。心みねこです。ご相談を読んで最初に感じたのは、お母さんのために50年という長い間、よく我慢して尽くしてこられたのだな…という思いでした。人生の大半をお母さんや家族のために費やしてきたにも関わらず、報われなさ、やるせなさが積もり積もって、知らず知らずの涙となってあふれ出ているのでしょう。家族のために、誰よりもお母さんのために、ご自身が遊ぶ時間やお金も犠牲にしてこられたのだろうと思います。それなのに、解放されるどころか歳を重ねるごとにお母さんの依存度は増し、ようやくできた彼との間を嫉み、あなたと子どもを家から追い出す始末。11年間、女手ひとつで子どもを育ててきた娘が、ようやく心を許せる男性ができたのなら、お付き合いを応援してほしかったですよね。今まで尽くしてきてこの仕打ちかと思うと、さぞガッカリされ、情けないとも思ったでしょう。しかも、身内にさんざん迷惑をかけてきた妹にはいい顔をして、仲良くしていた。幼い頃からずっと、同じ娘でありながら妹よりもずっと尽くしてきたのに…。「妹には差し出す愛情も私にはかけてくれないの?」と、情けないやら悔しいやら、寂しい気持ちも湧いていたのではないでしょうか。 カフェオーレさんは、子どもの頃から、お母さんの親代わりになってきたようにお見受けしました。本来は「親が子を養う」ものですが、カフェオーレさんの家では「子が親を養う」という状態になっていて、親子関係が逆転していた。あなたは苦労したお母さんを助けたくて、早く大人になろうとしてきた。”しっかり者のお姉ちゃん”としてずっとがんばってきたのだと思います。しかし、早く大人になろうとしてきた分、「子どもの頃の気持ち」が追いつけないままになっているかもしれません。私たちの身体は放っておいても成長しますが、心は成長しないのです。カフェオーレさんの場合は、理性で抑えようとしてきた分、むしろ感情が増幅し、心の中で暴れているのかもしれません。お母さんを救うことより、あなたの心が「救ってほしい」と泣いているのではないでしょうか?「心を救う」ためには、まず自分の気持ちに気づいてあげることです。体の外に気持ちを出すことで、あの頃の本当の自分の気持ちに気づくと同時に、自分が救われていきます。言葉にしてみてくださいね。「なんで私ばっかり我慢しなきゃなんないの?」「〇〇(妹の名前)、ずるい!」「結局は私を頼ってくるくせに」「都合いいんだから、まったく」「もういいかげんにして!」「私、いつまで尽くさなきゃいけないの?」「もう我慢したくない」「私より妹が大事なの?」「お母さん、もっと感謝してよ」「お母さん、もっと褒めて」「ちゃんと認めて」「ねぇ、笑って」「優しい子だねって言ってほしかった」「いつもありがとうって言ってほしかった」「あなたが一番好きだよって言ってほしかった」「あなたのおかげだよって言ってほしかった」「私よく尽くしてきたなぁ」「よく我慢してきたね」「えらかったね」「がんばってきたの知ってるよ」「もう、自分を犠牲にしなくていいよ」「お母さんのために自分を我慢させる人生を卒業してもいい」「お母さんの面倒をみなくていい」「お母さんより先に幸せになってもいい」言いづらい言葉もあると思いますが、苦労したお母さんを助けたい一心で、自分のことよりお母さんを優先させてきた。それがカフェオーレさんの幸せを遠ざけているように感じます。「自分を我慢させてお母さんを幸せにする」のではなく、自分が先に幸せになれば、まわりまわってお母さんも幸せになるのです。世の中には、親に結婚を猛反対されて駆け落ちし、一時期は疎遠になってしまったけれど、孫が生まれたのを機に和解した…という親子もいますよね。これは「親不孝」と言い切れるでしょうか。「一時期の親不幸が、結果的に、一生の親孝行になる」ということはよくあるものです。そばに面倒を見てくれる人がいると、周りはその人をアテにします。誰かは面倒を見てくれているうちはそれが当たり前、失ってみて初めて気づくものです。今まで「お母さんを助けてあげる人」はいても、幼い頃のカフェオーレさんを助けてあげる人はいませんでした。「あの頃の自分」を救ってあげる時期に来ているのではないでしょうか。カフェオーレさんが、”お母さんのために自分を犠牲にする人生”を卒業する一歩を応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「優しい母親でいたいのに、家で怒ってばかりです」という、ニコリッちゃんさん(42歳・保育士)に、心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんからアドバイスをいただきました。■ニコリッちゃんさんのお悩み仕事に行けばずっと笑顔でいられるのに、家に帰ると子どもや夫にずっとイライラしてしまい、怒ってばかりの自分に嫌気がさします。本当は家でも楽しく過ごしていたいのに。毎日「今日は優しい母親でいよう」と思うのに、すぐにイライラしてきて、自分で気持ちをコントロールできなくなります。子どもも夫も、きっとこんな私はいないほうが楽しいだろうと思ってしまいます。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんよりニコリッちゃんさん、こんにちは。心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)です。ご相談ありがとうございます。ご相談を拝見して、まず3つのポイントをお伝えしたいと思いました。1.マイナスな感情をなくそうと思えば思うほど、たまってイライラする2.いい人、いい母の”フリ”はやめよう3.感情はコントロールするものではないニコリッちゃんさんは、家でも仕事先でも、24時間ずっとニコニコしている人になりたいと思っていませんか。そして、「怒る」ということを極端に「禁止」していませんか?「怒る人には価値がない」「怒っていると嫌われる」。そうした思い込みがあるのではないでしょうか。喜怒哀楽というように、人間にはさまざまな感情があります。できるならば、「悲しい」「さびしい」「怖い」などのマイナスの感情は感じたくないと思うかも知れませんが、その中のどれかひとつも、なくすことはできません。なぜならマイナスの感情は、私たちを守ってくれる大切なものだからです。ニコリッちゃんさんが気にしている「怒りの感情」は、特に自分の身を守るために大切なものです。たとえば、不意に自分を傷つけてくるものに対して、自分を守るためにも「怒りの感情」はあるのです。動物が威嚇行動を取るのは、無駄な争いでケガを負わないで済むためだとも言われています。そして、私たち人間がこれらのマイナスの感情を抑え込んでいると、出口をなくし、心の中に溜まっていくため、わけもなくイライラしたり、急に悲しくなってしまったりするのです。また、怒りは”第二感情”とも呼ばれており、本音(=一次感情)はその下にあると言われています。ニコリッちゃんさんの本音、本当の気持ちは何ですか? 「つい怒ってしまう自分」の内側にはどんな気持ちが隠れているのでしょう?「本当は悲しい」「本当はさびしい」「本当は怖い」そんな気持ちが隠れているかもしれません。本当の気持ちに気がつくために、「良い母」「良い妻」のフリをやめてみませんか? 「ダメでできない自分」でも愛されていることを、もっと信じてみませんか?怒りの感情を出せるというのは、一種の甘えでもあります。外で気を張っているニコリッちゃんさんが家で怒ってしまうのは、家族に「愛されている」「許してもらえる」ということを、本当は心の奥で知っているからなのでしょう。「もっともっと優しくしてほしい」と望んでいるのは、もしかしたらご家族より、ニコリッちゃんさんのほうなのかもしれませんね。感情はそもそもコントロールができないもの。「怒ってもいい」と自分に許可を出して、喜怒哀楽を十分に表現して、家族や皆に愛されることを体験してみてくださいね。そして最後にニコリッちゃんさんへ、魔法の言葉をプレゼントいたします。「どうせ、どんな私でも愛されてるし」ぜひ、この言葉を何度も言葉に出してみてください。ニコリッちゃんさんが感情を解放して、楽しく暮らせることを願っています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自立しない娘に悩んでいます」という、小雪さん(46歳・製造業)に、心屋塾上級認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■小雪さんのお悩み16歳になる娘がいます。幼稚園の頃から不登校が続き、通信制高校に入ったものの高1の12月に退学。今は毎日ゲーム三昧で、人と関わらず家にひきこもり、昼間は寝て夜遅くまで起きています。自分に自信もなく、何事にも無気力・無関心な日々を送っています。私が誉めると「そんなに誉めないで。自分はダメな人間だから」と言います。私は娘を自立させたい気持ちがあり、どのような声かけと接し方をすればいいのかわからず困っています。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のはしぐちのりこさんより小雪さん、ご相談ありがとうございます。はしぐちのりこと申します。娘さんが無気力・無関心で昼夜逆転気味の日々。幼稚園の頃から不登校ということで、小雪さんも長くその生活を見守ってこられたのですね。これからのことを考えると心配でしかない、親としての小雪さんのお気持ちは当然かと思います。ですが人間、やりたくないことはやりません。不登校も、ゲーム三昧も、他人とかかわらないことも、家にひきこもることも、昼に寝て夜遅くまで起きていることも、娘さん本人がやりたくてやっています。ならば飽きるまで、やらせてあげてみませんか?小雪さんは「自立させたい気持ちがあり」と書いていらっしゃいますが、それは「今の状況ではダメだ」と思っていらっしゃる…ということ。娘さんが今やっている「やりたいこと」をやめさせて、「やりたくないこと=自立」をさせようとしているわけです。つまり、いま目の前にいる娘さんを”肯定”しているのではなく、”否定”しているということになります。それに呼応するかのように、娘さんはこうおっしゃっていますね。「そんなに褒めないで。私はダメな人間だから」。自分はダメ人間だと否定しながら毎日を過ごしている娘さんは、おそらく、とてつもないしんどさの中にいらっしゃるのでしょう。それを見ている小雪さんも、お辛いと思います。でもね、小雪さん。気づいていただきたいことがあります。「否定する人間」と「否定される人間」はセットです。「否定する人間」がいなければ、「否定される人間」は生まれないのです。実は不登校やひきこもりの問題は、それをしている本人の問題ではありません。それを問題にしている側、今回の場合であれば、小雪さんにとっての問題なのです。「これはなんとかしなければ!」と問題視すればするほど、目の前の人物は、問題のある人物になっていきます。ですので、まずはこのことを”小雪さんご自身の問題”として捉え直してみてください。いつまでも自立せず、ひきこもっている娘さんを見て、小雪さんはどんな気持ちになっていますか? 自分を否定しながら生きている娘さんを見て、小雪さんはどんな気持ちがしますか? どうして、娘さんを自立させたいのでしょうか?もしかしたら、「子育てに失敗した母親」と思われたくないのかもしれません。自分を否定しながら生きている娘さんを目の前にして、「お母さんのせいだ」と言われている気がしているのかもしれません。娘を助けられない自分に、無力感を感じてしまっているのかもしれません。自分自身が何を恐れているのか、何を我慢しているのか――。それを見つけ、癒やしていくことが解決の鍵になります。「声かけ」はそれに合わせ、娘さんに向けてではなく、小雪さんご自身に向けて行っていく必要があります。「子育て失敗でもいい」「娘を助けられないダメ母でもいい」「私みたいに自分を否定しながら生きる子でもいい」そんな言葉かもしれませんし、もっと違う言葉かもしれません。本当の自分の気持ちを見つけて解放していった先に、目の前の問題が変化していきますよ。目の前の人物は、”自分自身”を見せてくれています。もし「自分はダメ人間だから」と娘さんが言ってきたら「そうなんだ、あなたはそう思っているんだね」と、今の娘さんとその状況を丸ごと認めてあげてください。その言葉は、小雪さんが小雪さん自身に向かって言っていると捉えてみてください。娘さんをなんとかしようとするのではなく、ご自身が何を思っているのか、何を禁止し、何を否定し、何を制限しているのか…に向き合うことに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。ありがとうございました。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「認められたくて頑張り過ぎてしまう」という、LUCYさん(33歳・会社員)に、心屋塾認定講師の平川裕勝 さんからアドバイスをいただきました。■LUCYさんのお悩み子どもの頃から、母に褒められたくて頑張ってきました。母子家庭でひとりっこだったため、母は「万が一、ひとりになっても生きていけるように」と思いながら私を育てたそうです。しかし私は、褒められないことや母から厳しくあたられること、母の言うとおりにしなければいつも不機嫌そうに責められることなどに耐えられず、実家を出ました。 そうして距離を取ったのと、今は母も歳をとったためか、仲良くしています。しかし今度は、仕事で悩むように。周りで起きていることに必要以上に気を遣ってしまったり、休日に何もしたくなくなるほど頑張りすぎてしまったり…。そんな自分が嫌になります。その根本には「認められたい」という気持ちと「使えない人だと思われたくない」という不安があります。もうそんな自分の気持ちに振り回されず、必死にならず、無理せずに生きたいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の平川裕勝さんよりこんにちは。心屋認定講師の平川 裕勝です。「認められない」「使えない」と思われる不安と、「無理せず生きていきたい」というご相談ですね。LUCYさんは今まで、一生懸命頑張ってこられたんだなと感じました。お母さんの期待に応えるように。お母さんを心配させないように…と。子どもは誰でも、親の笑顔を見たいものです。そして親から褒められたい、認められたいものです。LUCYさんも、お母さんの笑顔を見たくて頑張っていたのではないかなと思います。一方で、「本当はもっと自由にしたかったのに」「できない私でも認めてほしかったのに…」というお母さんへの気持ちもあるのではないでしょうか。子どもの頃からの寂しい、悲しい、つらい気持ちや怒りを、「お母さんも苦労していたんだから」と納得できそうな理由をつけて、自分の中に閉じ込めているのではないでしょうか。 子どもの頃から閉じ込めていた気持ちを、まずはお母さんに話してみましょう。直接伝えるのが難しいようであれば、ひとりの部屋で大声で叫んだり、紙に書き出すだけで構いません。心の奥にふたをしていた気持ちを外に出し、成仏させてあげてください。それに、お母さんが不機嫌そうにしているのは、たまたまだったのかもしれません。すべてがLUCYさんのせいではありませんよね?何かをしなければ褒められない、認められない、そうでなければ怒られる、責められる…という思考で生きていると、大人になっても、そのままの自分ではダメな気がして、一生懸命頑張ってしまう方が多いようです。そのルールから抜け出すためにはどうしたらいいか。「お母さんの期待に応えようとするのをやめる」ことです。具体的には「頑張ることをやめる」ということを、少し怖いとは思いますがぜひやってみましょう。LUCYさんへの魔法の言葉をお伝えしますね。「私は何をしなくても認められていい」「私はこのままで愛されていい」「私はいるだけで役に立てる人でいい」これをつぶやき続けてみてください。今のままの自分を認めてあげ、「愛されていいんだ」と自分に許可をしていくと、頑張らなくても認めてもらえている、役に立っている…という事実がやってきますよ。LUKYさんが無理せず、自分らしく楽に生きられるようになることを、心から応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の承認欲求の強さに悩んでいる」という、ころりんさん(34歳・主婦)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■ころりんさんのお悩み私の悩みは、「認められたい」「どうせ私は選ばれない」という気持ちが心の奥底にあることです。人から「ありがとう」「すごいね」「がんばったね」と褒めてほしい気持ちが、人よりも強い気がします。一時期は手料理の写真をSNSに上げていましたが、「イイね」の数が気になり、プレッシャーになったので辞めました。 「どうせ選ばれない」という気持ちもあります。不特定多数の応募があったり、試験で選抜されたりする場合、選ばれる人が少ないことが頭では分かっていても、「選ばれない自分はダメなんじゃないか」と悲しくなります。承認欲求の強さや、自分を卑下する気持ちをどう考えていくといいでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の野田和美さんよりころりんさん、こんにちは。心屋塾認定講師、野田和美です。ご相談ありがとうございます。ころりんさんは、ご自分の承認欲求が強いことをよくわかっていらっしゃるのですね。これはすごいことですよ。このことに気づかずに、人間関係がうまくいかないと苦しんでおられる方も多いのですから。ころりんさんが悲しいのは、「承認欲求が強いのに、選ばれない自分はダメな人間だと思ってしまうこと」ですね。実は、承認欲求が強いからこそ、認められないときのダメージが大きくなってしまうのです。「選ばれない=ダメな人、価値がない人」だと思い込んでしまうからですね。ころりんさんが気づいていらっしゃる、この「どうせ選ばれない人」という思い込みのことを”セルフイメージ”といいます。試しに、以下の言葉をつぶやいてみてください。「私、どうせ認められない人なんです」「私、どうせ選ばれない人なんです」「私、生きていてはいけない人なんです」「私、存在してはいけない人なんです」いかがですか? 口にするとつらいですよね…。でもおそらく、ころりんさんはこんなふうに無意識に、ご自分のセルフイメージを決めて生きてこられたのだろうと思うのです。だからこそ、わざわざ「承認されるか否か」という場に積極的に出向いてみたり、他人からジャッジされることに挑戦してみたりして、「どうせ選ばれない、ダメな自分、価値のない自分」を確認するような行為を繰り返してしまう。そうして”セルフイメージどおりの人生”を強化しながら、生きてこられたのではないでしょうか。現実を変えたいのならば、ころりんさんの「どうせ」というネガティブなセルフイメージを、真逆でポジティブなものに変えてしまえばよいのです。真逆に変えると「どうせ私は選ばれる人」になりますが、これでは「承認されるか否か」をずっと気にした人生となってしまいます。もしかしたらころりんさんは、幼少期にご両親に愛され、認められた経験があまりないのかもしれません。見捨てられ、拒絶されたつらい経験が、心の奥深いところにあるのかもしれません。傷ついた心があるならば、それもいやしながら、ころりんさん自身がころりんさんを認めていってほしいのです。あなたこそがあなたの一番の理解者であり、応援団長なのですから。「誰かに認められる人生」から「自分で自分を認める人生」にシフトしていきましょう。ダメなままでも、できないままでも、あなたはあなた。愛すべき唯一無二の存在なのです。「私、ここにいていいかな?」「私、ダメなままでいいかな?」「私、ダメなまま生きていいかな?」『いいよ〜!!』そんなふうに、自分の問いに全力で応えてくださいね。「こんな私でも、私なんだ」「こんな私だから、素晴らしいんだ」そう心から思えるようになったとき、他者からの承認はきっと必要なくなることでしょう。そして今よりもずっと力を抜いて、ラクに楽しく生きていくことができることでしょう。自分で自分をとことん受け入れ、肯定した先には、他者からの愛を素直に受け取ることのできる、さらにステキなころりんさんの人生が待っていますよ。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫の意見で買ったマンションが気に入らず、後悔している」という、ゆきぞうさん(47歳主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■ゆきぞうさんのお悩みマンションを買いましたが、違う部屋にすればよかったと後悔しています。窓の多い部屋が良かったのですが、価格との兼ね合いで、旦那から「こっちでいいよね?」と言われ、妥協してしまいました。私たちの間取りの部屋が一番売れ残っている状況を見るたびに、「やっぱり人気ないじゃん」と心の中で旦那に文句を言っています。「日中仕事に出ている人は気にならないだろうが、私は日当たりのいい部屋で過ごすのが好きなんじゃ。バーカ」と心の中で言っても、モヤモヤは消えません。マンションを買い直すこともできないのですが、この後悔の念を成仏させる方法はないでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりゆきぞうさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。毎日いる場所、そしてこれからもずっといる場所だからこそ、モヤモヤしたままでは、つらいですね。購入したマンションは、「窓が少ない」のが不満とのこと。そこから派生して、いろんな気持ちがでてきていることと思います。「ない」と思えば思うほど、欲しくなってしまうのが、人の常。売れ残っている=人が選ばないとなると、「やっぱりここはよくない」と自分の思いを強化する材料にしてしまいますよね。そして、いろんな気持ちの中で、最も大きなものが「旦那さんへの不満」でしょうか。旦那さんが自分のことを考えてくれていない、わかってくれない! と怒っているようですね。それも心の中だけで、口に出されてはいないようですが…。 ゆきぞうさんは、小さい頃から「どうせ私のことなんて考えてくれていない」「わかってくれない」と思う機会が多かったのではないでしょうか?もしそうであれば、「やっぱり、あなたもそうなんだ」と見る癖が付いていて、そうとしか見えなくなっているだけ。誤解なのです。誤解を解いていくには、「みんな私のこと考えてくれてる」「わかろうとしてくれてる」とたくさんつぶやいてみることです。そして、ゆきぞうさんの課題は「旦那さんに気持ちを伝えること」です。旦那さんは、マンションを買うときに「いいよね?」と聞いてくれていますよね。確認や配慮をしてくれているんです。(「じゃ、私が悪いっていうの!?」と思いましたか? そうではないのです。これについては後で説明しますね)ゆきぞうさんはおそらく、旦那さんに本当の気持ちが言えずにたびたび従ってきたことがあるのではないでしょうか。察して欲しいと願ってきたかもしれません。「そろそろ、言いましょうね」という時期に来ているのだと思います。これまで、言いたいことを邪魔していた気持ちはどんなものでしょう?1. 波風が立つのが怖い2. 困らせてはいけない3. 私の言うことを聞いてくれて、旦那さんが苦労することに罪悪感がある4. 私の言うことを聞いてくれて、あとで文句を言われるのが嫌だ…などなど。ゆきぞうさんに当てはまるものはありますか?1、2への対応については、これまでのご相談回答にも何度か出てきているので、こちらの記事( )なども参考にしてほしいのですが、ここでは「波風立ててもいい」「困らせてもいい」が魔法の言葉であることをお伝えしておきます。3、4は「強いる、強いられる」の関係からくるものです。自分が「強いられる側」を担当してきた人が抱きやすい感情です。自分が人の言うことを聞いてあげるとき、「強いられて嫌々させられてる感」があるからこそ、人も同じように感じるはずだと思ってしまうのです。4などは、まさに今のゆきぞうさんが感じているような不満を、自分に向けられたくない…というわけです。そして、3、4の感情に悩むくらいなら自分が我慢した方がマシ…という考えのもと、強いられる側を選んでいるのです。そもそもの「強いる、強いられる」の関係(考え方)から卒業しましょう。嫌々やらなくても、我慢しなくてもいいのです。しかも、相手は強いているつもりもないことがほとんどです。自分の意見を相手に伝えること。そして、お互いに納得いく着地点を探すことです。その上で、決まったことは決まったことして、受け取る。それが「自分の言動に責任を取る」ということなのです。これは決して、「旦那さんが悪い」「ゆきぞうさんが悪い」という話ではありません。「あなたのせいで/あなたがそうさせた」と人のせいにして被害者になることでもなければ、「なぜ言えなかったんだろう」と自分を責めることとも違います。ただ、すべてにおいて「私がそうしたんだ」と認めることです。「した後悔」より「しなかった後悔」のほうが大きいと言われるように、言わないで勝手に諦めるより、自分の意見をきちんと言えたほうが納得感はあるものです。たとえ、思いどおりにはならなかったとしてもです。言えなかったとしても、1〜4などの思いを優先させて言わなかった私、妥協した私ごと、「あのときの私にはそれが精一杯で、それを選んだんだ」と認めてあげること。すると、その瞬間から「強いられる」、つまり被害者意識から卒業できます。どんな状況であろうと、「決めたのは私、したのは私」「そのことによって起きたことを引き受けます」という考え方です。その上で、日中、日に当たる気持ちよさが欲しいなら、昼間すてきなカフェのテラス席でお茶をするのもいいでしょうし、他にもいろいろなアイディアがあるかもしれません。ぜひ考えてみましょう。また、この問題は自分の気分的なものなのか、実際に困っていることがあるのか、本当に欲しているものは何か、ないものねだりの心の癖はないか…など自分と対話してみることもオススメします。そして、旦那さんと会話不足であったと思われますので、この件に限らず今後の生活全般について、自分の思いを素直に打ち明け、互いにすりあわせる機会を持つのもいいでしょう。(旦那さんも、ローンの額が高くなると高いプレゼントを買ってあげられなくなると思ったかもしれませんし、 互いに何を重視して相手を思いやっているかは、話してみなければわからないものです)ゆきぞうさんがどこでも、誰との関係でも、気持ちよく過ごされることを祈っています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「イライラする生理時期、穏やかな気持ちで過ごすには?」という、わが子ラブさん(31歳・受付)に、心屋塾上級認定講師の松森沙織さんからアドバイスをいただきました。■わが子ラブさんのお悩み私は毎月、生理の時期になるとイライラしてしまいます。普段は旦那に家事などを頼んでもやってくれないときは「まぁ、いっか」と流せるのですが、その時期だけはどうしてもイライラしてカーっとなってしまい大喧嘩に。そのたびに別れ話まで出てしまいます。そういう時期にも、普段どおりイライラしないで生活していける方法があれば、教えてほしいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の松森沙織さんよりわが子ラブさんへ。女性特有の時期に、イライラしてしまうのですね。普段どおりにいかない自分に、嫌気がさすこともあるのではないでしょうか。自分でもコントロールできないくらい感情が乱れるのは、しんどいですよね。女性には体の周期がありますよね。基礎体温のグラフのように、感情も波があるのは当たり前です。生理の時期にイライラするのは、仕方のないこととも言えます。感情は本来、コントロールするものではなく、ただ出すものです。コントロール(制御)するということは、我慢するということ。我慢とは、自分の本心にうそをついている状態なので、ストレスともなりやすいです。毎月、感情を爆発させられているのは、とてもいいことなんですよ。ストレスのデトックスをさせてもらい、心のバランスを取っているのです。負の感情は居心地が悪いため、排除したくもなりますが、イライラするのは悪いことではありません。「私を大切にしてよ!!」「私を粗末に扱わないでよ!!」という心の叫びが、怒りとなって表れているのです。怒りは、あなたを守るために存在してくれています。イライラや怒りは、実は「あなたから旦那さんへ」ではなく、「あなたからあなたへ」のメッセージなのです。あなた自身が、あなたにとことん優しくしてあげてください。「自分を大切にする」とは、「どんな感情も愛すること」だと私は思っています。「この時期の自分は、いつも以上に気が短いんだ!」と諦めてみましょう。情けない自分に、あなた自身が寄り添ってあげてください。「まぁ、いっか」という言葉を、自分自身のために使ってあげてください。そして、ひとりで解決しようとするのではなく、旦那さんにも協力をお願いしちゃいましょう。たとえば、「私、この時期は、無理するといつもよりイライラしやすくなっちゃうから、家事を助けて〜」「本当はあなたと仲良く暮らしたいのに、ついカーっとなっちゃって凹んでるの」等々、そのままの気持ちを伝えてみちゃいましょう。弱い自分をさらけだすことが、生きやすくなるポイントです。「SOS!プンスカ期に突入しました!(笑)」など、遊んでしまうのも手です。そして、普段から疲れちゃったなと思う日は、「今日は洗濯をサボっちゃおう」「なんかやる気でないから、洗い物はやーめた!」とお手上げして、ゴロゴロしてみちゃいましょう。あなたの心の幸せや、心地よさを最優先事項にしてください。結果、それがあなたとあなたの大切な人を幸せにします。できることを、全部がんばらなくてもいいのです。できることでも、「やりたくない」と言っていいのですよ。できないことがある自分も、イライラしちゃう自分も「まぁ、いっか♪」で生きていってみてくださいね。応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもや家族を亡くすことが怖くてたまらない」という、コロコロさん(31歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の田中佐緒利さんからアドバイスをいただきました。■コロコロさんのお悩み二人の子どもが生まれてからというもの、病気や事故で自分や家族を失うのが怖くてたまりません。 ニュースや広告などで「ガン」という文字を見ると、ちょっとの不調でも「末期ガンではないか」と不安になり、毎日ネットで調べては落ち込んでしまいます。自分だけでなく、子どもが幼稚園に行くと「帰りにバス事故にあってしまうのではないか」と気が気でなりません。熱を上げただけでも「白血病で死んでしまうのではないか」と恐ろしくなります。「人はいずれ死ぬ」ということはよくわかっています。子どもが生まれる前はむしろ「自分はいつ死んでもいい」とも思って、そういう行動もしてしまっていました。しかし今は「子どもが小さいうちに、家族の誰かが死んでしまうのではないか」と怖いのです。毎日毎日、病気や事故、死の恐怖におびえて暮らすのに疲れてしまいました…。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の田中佐緒利さんよりコロコロさん、はじめまして。心屋塾認定講師・田中佐緒利(さをりん)です。ご相談、ありがとうございます。コロコロさんは、「大切な人が亡くなってしまうのではないか」と日々不安と心配をたくさん抱えられているんですね。愛するお子さんやご家族が亡くなるのは、とても怖いと感じますよね。ご相談を読ませていただいて、私が一番に感じたことは「コロコロさんはとても命を大切にされていて、思いきり生きたいんだな。ご家族を本当に愛していらっしゃるんだな」ということでした。おっしゃるように、人はいずれ死にます。生まれてからずっと「死」というゴールに向かって生きています。私たちは死ぬまで生きます。今、生きています。今、コロコロさんもお子さんもご家族も、生きている途中です。そして死はある日、天寿をまっとうしたときに訪れます。「いずれ死ぬとはわかっていても、今は死にたくないし、大切な人が亡くなるのは嫌だ」。これは、誰しもが感じることではないでしょうか?どうぞ、声に出して「死ぬのが怖いよー!」と言ってみてください。「怖い」という気持ちを外に出してあげてください。今、コロコロさんは「生きている」がゆえに、「死」というテーマを脳内検索されているように感じます。「死」を目前にすると、逆に「生きる」というテーマが見えてくるのが人間なのかもしれませんね。死んでもいい、死のうとしていた頃のコロコロさんの不安な気持ちが今、表面化されてきているように感じます。あの頃「死んでもいい」と思っていたコロコロさんは、本当は思いきり生きたかったのではないでしょうか?ぜひ、口に出して言ってみてほしい言葉があります。「私、本当は死にたくないよー! 死ぬのが怖いよー! 私、本当は生きたいよー! 私、本当は思いっきり私を生きたいんだよー! 私を殺さないでー! 私の命を守ってー!」声に出して言ってみてください。どうですか? 何か感じるものはありますか?人は自分らしさを封印したり、自分の気持ちにうそをついたりして生きていると、死にたいという気持ちになりやすい。「死にたい」という気持ちは、裏返せば「思いきり私らしく生きたい!」ということなのです。昔、死のうとしていたたコロコロさんは、実はとても怖かったのではないでしょうか。「本当は生きたいのに、自分自身に命を絶たれるかもしれない」という恐怖があったのではないでしょうか。あの頃のコロコロさんの気持ちが、「死にたくないよー!」という気持ちが、今コロコロさんを不安にさせているように感じます。あの頃のコロコロさんの気持ちを、まずは受けとめてあげましょう。「死にたくなかったんだ。本当は生きたかったんだ」という気持ちを声に出してあげましょう。そして、自分にこう言ってあげてください。「私は、生きていいんだよ。思いきり生きていいんだよ。私が生きたいように生きていいんだよ」と。何度も何度も言ってあげてください。そうすることで、あの頃のコロコロさんが安心していきます。思いきり生きるとは、何も大きな功績を残すとか、すごい人になるとか、そんなことだけではありません。毎日、起きたり寝たり、自然を感じたり、おいしいごはんを食べたり。愛するお子さんやご家族といろんな話をしたり、笑いあったり、時にはケンカしたりもしながら、いろんなことを経験して、いろんなことを感じ、いろんな気持ちを伝え合って生きる。笑うことも泣くことも、怒ることも落ち込むことも、すべてが「思いきり生きる」ということではないか…と私は思います。今、コロコロさんの目の前にいる2人のかわいいお子さんは、「思いきり生きる」を体現しているのではないでしょうか。死を恐れることはなく、ただ「今を生きること」に一生懸命だと思います。命を輝かせて生きているだろうと思います。そんなお子さんと一緒に、コロコロさんも子どものようになり、「今この一瞬」に目を向けて、思いきり生きてみませんか?笑って泣いて怒って落ち込んで、その繰り返しのなかで、豊かに幸せを感じられる心が育っていきます。命が輝いていきます。大丈夫。そんなに心配しなくても大丈夫です。今、コロコロさんも愛する人たちも生きています。不安の証拠集めをしている時間とエネルギーを、目の前の愛する人たちと生きる時間とエネルギーに使ってください。愛する人たちといろんなことをして、いろんなことを感じて、思いきりコロコロさんを生きていきましょう。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫が怒鳴ったり、物に当たったりすることに困っている」という、リリーさん(46歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■リリーさんのお悩み私の主人はとてもイライラしやすい性格です。気に入らないことがあると、怒鳴ったり、すぐ物に当たったりするので、子どもも私もおびえてしまいます。その上、子どもも怒ると物を投げるなど、マネをするようになってしまい、困っています。どうしたら夫は、物に当たらずに自分の意見を言ってくれるようになるのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんよりリリーさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。リリーさんのご主人は、イライラしやすい性格なのですね。くつろげるはずのご自宅で怖い思いをしたり、緊張状態になったりする瞬間があるのだろうと感じました。「子どもも私もおびえてしまいます」とのことですが、実際にご主人が物を投げるなどしたとき、「やめてほしい」というリリーさんの気持ちは伝えていますか?本気で伝えないと、意外と相手は分からないものです。たとえ、家族でも。ご主人は無意識にイライラを発散していて、リリーさんたちをおびえさせているとは思っていないかもしれません。嫌がっていることに気付いていないかもしれません。リリーさんは「物を壊したら、相手がおびえることくらい分かるだろう」と思っていらっしゃるかもしれませんが、世の中にはいろんな人がいます。そう思わない人も存在します。そして、伝え方も肝心です。冗談っぽく、あるいは遠慮がちにでは、伝わらないこともあります。責めるのではなく、ご自分の本当の気持ちを、ご主人に伝わるまでしっかり伝えるようにしてみてください。 そしてもし、リリーさんがご自分の気持ちをご主人に伝えていないのだとしたら。「なぜ伝えないのでしょう?」決してリリーさんを責めているのではありません。もし伝えていないのであれば、その理由に向き合うことで、解決に向かう可能性があるからです。本当の気持ちをご主人に伝えたら、なんと言われそうで、どうなりそうで、伝えられないのでしょうか…?ご主人がもっと暴れそうで怖いから? 「離婚だ!」と言われそうで怖いから? あるいは、気持ちを分かってもらえなそうで怖いからでしょうか。その怖さは、リリーさんだけの「妄想」である可能性も高いです。怖い気持ちを抱えたままで構いませんので、ぜひ本音を伝えることに挑戦してみてください。そして、もうひとつ。リリーさんは、普段からご自分の怒りをあまり出さないほうでしょうか。怒鳴ったり、物を壊したりすることを極端に「悪いこと」だと禁じてはいないでしょうか。「ご自身に強く禁じること、があると、その行為を周りにいる人が行う」という心の仕組みもあります。リリーさんも、時々はご主人のように怒鳴ったり、物を投げてみたりしてみると意外な効果があるかもしれません。相手と過去は変えられません。「自分とご主人のどちらが良い悪い、正しい間違っている」ではなく、ただそのような心の仕組みがあるだけ、と考えてみてくださいね。リリーさんを心から応援しています! ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「長女をかわいいと思えず、イライラしてしまいます」という、まゆさん(39歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■まゆさんのお悩み4児の母ですが、イライラして子どもに当たってしまいます。特に、11才の長女をかわいがれません。ある日帰宅すると、長女が自分の髪を男の子のように短く切ってしまっていたことがあり、その日から怒りを感じ、かわいいと思えなくなりました。宿題を教えても理解が遅くてイライラします。旦那も帰りが遅く、何もしてくれないのでイライラ。同居中の義母はテキパキしたタイプで、ダラダラな私に無言の圧をかけてくるのでイライラして、子どもに当たってしまうことも。子どもにやさしくしたいし、本当は長女に一番手をかけてあげなければいけないのに、いつも怒ってばかりです。子どもたちも私の顔色ばかりを見て、寄ってこなくなりました。子どものほうから話しかけてきても、素直に返事をしてあげられません。私は出産後、育児から逃げるかのように仕事を優先してきました。手をかけなければいけない時期に手をかけてあげられず、もう遅いですよね…。このままではよくないのはわかっているのですが、どうしたら良好な状態になれるでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の福田とも花さんより まゆさん、ご相談ありがとうございます。家族と関わるたびにイライラしたり、優しくしたい子どもに怒ってばかりで罪悪感を抱えていたりでは、さぞかしつらいだろうとお察しします。でも、手遅れということはないので大丈夫ですよ! 今からできることを、一緒に考えていきましょうね。まず、ご長女に対して怒りの感情が湧くとのこと。試しに、次の言葉を口に出して言ってみてください。「私はちゃんとできない人です」「私はだらしない人です」「私はできない人です」「怖いよー」「やめてよー」「私がちゃんと育てられていないのがバレるじゃない!」「ちゃんと勉強できる子にならないと、私ができない親だってバレるじゃない!」「私がだらしないのが、バレるじゃない!」「だから、もっとしっかりしてよ!」「私のためにも頑張ってよ!」「私に恥をかかせないでよ!」言ってみて、どんな感じがしますか?まゆさんは小さい頃からずっと、自分のことを「できない人」「だらしない人」と信じてきたのかもしれません。そしてそれは、まゆさんのお母さんが、今のまゆさんと同じように「何かができなかったり、だらしなかったりすると怒っていたから」ではないでしょうか。いつも「これ以上、お母さんに恥をかかせないように」「お母さんに怒られないように」と、できないことでも必死に頑張ってこられたのではないでしょうか。頑張らないと受け入れてもらえない怖さ、できない自分を認めてもらえない寂しさ、かわいがってもらえない悲しさ。そんな気持ちを知っているからこそ、ご長女の心の痛みを想像して、「なんとか優しくしてあげたい」「一番手をかけてあげたい」と苦しくなるのではないでしょうか。 でも本当は、まゆさん自身がずっと「そのままの自分」を認めて欲しかったんですよね。優しくしてもらいたかったのに、してもらえなかった。怖かったですよね。悲しかったし、寂しかったですよね…。そのような気持ちがあるからこそ、頭では「旦那さんに助けて欲しい」と思っていても、実際に助けてもらっては困るのです。誰かに助けてもらうと「できない自分」を感じて、また自分責めの材料にしてしまうから。自分から、助けを遠ざけてしまうのですね。では、どうしたらいいのか?小さい頃から信じてきた「できないと怒られる」「だらしないと嫌われる」という法則を、ぜひ今から疑ってみてください。そして、ごまかすのをやめて、できない自分、だらしない自分を、隠さずに堂々と出してみてください。それから、怒ってごまかすのではなく、怒りの底に隠された「怖い」「寂しい」「悲しい」「不安」などの感情も、隠さずに出してあげてください。隠したりごまかしたりすると、周りの人は何に困っているのか、どう大変なのかが、余計に分からなくなります。どんなに小さくても、自分の心に湧き出した「怖い」「悲しい」「寂しい」といった感情に丁寧に目を向け、立ち止まって一つひとつを感じてあげてください。そうやって今からでも、自分に自分で手をかけてあげること。すると、まゆさん自身が「手遅れなんてないんだな」「いつからだってやり直せるんだな」と実感できると思います。すると、子どもに対して手遅れだと焦ったり、心配しすぎたりすることに使っていたエネルギーを「自分に手をかける時間」へと変えていけます。まゆさん自身が安心できたら、お子さんに対しても「恐れや不安から」ではなく「大切にしたいから」という理由で、自然に手をかけてあげられるようになりますよ。人はいつからだって変われます。手遅れということはないので、大丈夫ですよ。まずはまゆさん自身にたくさん、手をかけてあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「パートナーにつらいことも聞いてほしい」という、はなさん(27歳・医療職)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■はなさんのお悩み今までの人生でつらいことが沢山あったせいか、好きな人に精神的な親の役割を求めてしまいます。結果的に要求が過剰になり、最初は男性側からアプローチをしてきてくれても、疎遠になってしまいます。そのため、好きになった人とも付き合えたことがありません。でも私はやっぱり、つらかったことを聞いてほしいのです。今までの人生のことだけでなく、日頃のささいなことや色々なことを共有したい。こんな気持ちになるのは間違っているのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりはなさん、はじめまして。ひらいなずです。ご相談ありがとうございます。パートナーに精神的な親の役割を求めてしまうのは、はなさんの心の中に、ご両親に対しての癒やされない思いがあるということだと思います。はなさんご自身、そのことをよくわかっていらっしゃるようですね。今のはなさんの心をひも解き、そこから抜け出すためにできることを一緒に考えていきましょう。はなさんは今、これまでの人生でつらかったこと、悲しかったこと、そのために頑張ってきたことなど、さまざまな思いがたくさん残っている状態です。「パートナーといろんなことを共有したい」気持ちの根本にあるのは、それらの強い思い。それが相手にとっては重く感じられてしまい、関係がうまくいかなくなるのだと思います。だからといって、はなさんが間違っているわけではありません。「こんな気持ちになるのは間違っているのでしょうか?」とも書かれていますが、そういう気持ちになるのは当たり前なのです。成仏できない思いがあるうちは、誰でもはなさんと同じような気持ちになるものです。そこから抜け出すには、まず自分の中に残っている気持ちを外に出すこと。出すというのは、「言ってみる」ということですが、その相手はパートナーではありません。はなさんがつらかったことを、本当に聞いてほしい相手に伝える必要があります。つまり、はなさんのご両親に対して、「あの頃、言えなかったつらい気持ちや悲しかったこと」「これまで言わずに我慢していた自分の気持ち」を話してみてほしいのです。その際の注意点がひとつ。ご両親に対して「謝ってほしい」「わかってほしい」といった気持ちを持たないことが重要です。それは、相手を変えようとすることにつながります。人を変えることはできません。できないことをしようとすれば、はなさんの中に新たな執着が生まれ、苦しむことになります。ただ「あの頃、私はこう思っていたんだ」「当時はつらかったんだ」「悲しかったんだ」といった気持ちを話してみましょう。言葉にして伝えるだけで癒やされる部分があるはずです。もし、ご両親が亡くなられている、疎遠になって会えないという場合は、自分の気持ちをノートに書き出してみてください。題して、”聞いて聞いてノート”です! ご両親やパートナーに聞いてほしいと思うことを、どんどんノートに書き出してみましょう。手紙のつもりで書いてもいいですし、自分の気持ちを思いっきり吐き出してみるのもいいと思います。「パートナーの方とは、日々の詳細なことも共有したい」という記述もありますが、もしかするとはなさんは、小さい頃つらい気持ちだけでなく、楽しかったこと、例えば「皆で一緒に食べたごはんがおいしかった」「公園で遊んだのが楽しかった」というような気持ちも話せなかったのかもしれません。ノートに書き出していくうち、「幼い頃に言えなかった楽しい気持ち」について思い出すことがあるかもしれません。それらもどんどん書きだしてみましょう。自分が自分の気持ちに気づいてあげると、自然に心は癒やされていきます。小さい頃から抱えてきた思いが解き放たれたとき、きっと次のステージの扉が開きます。「本当はどうしてほしかったか?」が分かることが、はなさんにとっての次のステージだと思います。嫌だという気持ちの裏には、必ず「こうしてほしかった」「こうしたかった」という思いがあります。そうした自分の気持ちを知り、認めて、受け入れてあげると、自分の世界ががらりと変わっていきます。きっとパートナーとの関係性や距離感も変化していくことでしょう。長い間ため込んでいた思いを「封じる」のではなく、ぜひ外に出して開放してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年06月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「実母の存在に苦しめられ続けている」という、ちゃたろうさん(36歳・自営手伝い)に、心屋塾初級認定講師の心みねこさんからアドバイスをいただきました。■ちゃたろうさんのお悩み母親の存在に苦しめられています。結婚後は離れて暮らしていますが、心のなかに常に母親がいて、認めてもらえていないことや否定されたことが暗い気持ちにさせます。母を思い浮かべると嫌な気分になります。年に数回帰省する程度で関わる機会は少ないのですが、なぜこんなに母の存在が大きく、苦しめられなければならないのか不思議です。幼い頃に叩かれるなどの虐待をされた記憶もありませんが、よく叱られ、真っ暗なお風呂場に閉じ込められていました。それなのに、私が子どもをきつく叱っていると「なんでそんなにイライラするのか」ととがめてきます。私は心のなかで「自分を棚にあげて」と思いますが、気持ちをぶつけたことはありません。私も母親になり、当時の母の苛立ちは理解できるのに、「なぜ私の気持ちを分かってくれないのだろう」と不満でいっぱいです。夢のなかにもしょっちゅう母が出てきて、私は泣きながら母を否定したり、怒りをぶつけたりしています。母をとことん傷つけてやりたいと思うこともありますが、私を一番心配しているのは母だと分かっているので、できずにいます。私はどうしたらいいのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾初級認定講師の心みねこさんよりちゃたろうさん、ご相談ありがとうございます。心みねこと申します。お母さんとは顔を合わす機会も減った。なのに、心のなかには常にお母さんがいて、お母さんのことを考えると感情の折り合いがつかず、暗くて嫌な気分になってしまう。なぜ、大人になった今もこんなに母親の存在に苦しめられなければならないのか? ちゃたろうさんは、随分と長い間「インナーマザー」の存在に苦しめられているのではないかと感じました。インナーマザーとは、生きている実在のお母さんではなく、常に心のなかにいる母親のことです。心のなかに住み続けているので、距離や会う回数は関係なく、どこまでも付きまとってきます。それはまるで、テレビ等で見かける「二人羽織」のようなもの。二人が前後に体をくっつけ、羽織に隠れた後ろの人が手を出して、前にいる人に不自由な食事などをさせて笑わせる、あの芸のような感じです。インナーマザーは常に支配し、コントロールしてくる存在なのです。子どものころに宿ったインナーマザーに対し、私たちはあの頃に感じていた気持ちを残したままです。山ほどある「わかってほしい気持ち」をぶつけることができないまま、現在に至っています。それらは消えることはなく、「未完了の思い」となって心のなかにどんどん蓄積されます。そうなると、良い感情も入ってこなくなってしまいます。ちゃたろうさんも「気持ちをぶつけたことがない」とのこと。未完了の思いがたまっていると考えられます。インナーマザーに話しかけてみましょう。インナーマザーにわかってほしい気持ちを伝えることでその思いは完了していき、苦しみからも解放されることが期待できます。実在のお母さんに正面を切って言えないことも、インナーマザーに対してであれば、少しは言いやすいはず。真っ暗なお風呂場に閉じ込められていた幼い自分は、どのような気持ちだったでしょうか。「暗いよー」「怖いよー」「早くここから出して!」「ひとりにしないで」そんな言葉が口をついて出てくるかもしれません。浮かんだ言葉をすべて出しきってみましょう。併せて、「○○ちゃん、怖かったね」「よくひとりで耐えたね」「えらかったね」「ずっと気づかないふりしてごめんね」「もう大丈夫だよ」「大人になった私が、いつでもそばにいるからね」等々、他にもかけてあげたい言葉が浮かんだら、どんどんかけてあげてください。叩かれるという虐待はなかったけれども、幼い頃のちゃたろうさんの心は、長らく傷ついたままだった。言葉を出しきった後は自分を抱きしめたり、なでてあげたりして癒やしてあげてくださいね。また、子どもをきつく叱っているとお母さんに自分がとがめられる…とのこと。本当はこんなふうに怒っていませんか?「私にはあんなに怒ったくせに、なによ!」「自分のことは棚にあげて何なのよ!」「ずるいよ!」「私にちゃんと謝って!」「私を否定するのはやめて!」「ちゃんと認めて!」「否定されるたびに悲しかった」「わかってもらえなくてずっと寂しかった」自分の気持ちに素直になってみると、ここでも「お母さんにわかってほしい気持ち」があったのではないでしょうか。自分のことを一番心配しているのはお母さんだと思うと、ネガティブな気持ちは打ち消してしまいたくなる。しかしそうした気持ちは、打ち消そうとすればするほど湧き出してしまうものです。傷つけたい、イライラする、不満でいっぱい。そんなネガティブな気持ちがあっていいのです。それらも、ちゃたろうさんにとっては「わかってほしい大切な気持ち」。口にしても構わないのです。最初のうちは抵抗を感じるかもしれません。実際には存在しないインナーマザーの困ったような顔、あるいは険しい顔が浮かんできて戸惑うかもしれません。そんなときは、「私は自分の気持ちに素直になってもいい」「素直な気持ちをお母さんに伝えてもいい」「私はお母さんに不満を言ってもいい」と自分に許しを与えながら取り組んでみてください。ちゃたろうさんが、明るくいい気分になれるように願っています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月29日毎日を真面目に、ちゃんと生きてるのに、報われない――。そんなふうにお悩みの方はいませんか? 心屋認定講師の石川稀月さんが「報われない」と感じてしまうあなたへの処方箋を紹介します。 1.報われないときは「やめどき」報われないと感じたときは、「自分が無理をしているサイン」です。やめてしまうか、手を抜くときが来ています。「本当は自分はどうしたい? どんなことが好きなの?」その声を無視して、やるべきこと、やらないといけないこと、人が喜びそうなことを続けているから苦しいのです。報われないことはさっさとやめてしまいましょう。2.優しいつもりで包んでいる、本当の自分自分の好きなこと、うれしいことだと思って続けていることでも、報われないと感じたときは、見直しのチャンスです。それらは喜ばれるため、愛されるためにしていることで、本当は自分にとっては負担になっている場合も少なくありません。誰かの役に立ったり、喜ばれたりする必要が出てくるのは、「ありのまま、自分優先で生きていたら、愛されない、うまくいかない」「ありのままの自分では足りない」という思い込みがあるから。自分の心の声を無視して、自分を粗末に扱って生きていると、あなたの声を無視して、粗末に扱う人が集まるようになってきます。優しいつもり、親切なつもりで、自分を後回しにして人に尽くし、粗末に扱われて疲れてしまう。「愛されない、うまくいかないセルフイメージ」に合った現実を作り出し、報われないと感じてしまいます。3.「ありのままでうまくいく、愛される人」として行動する「ありのままでいても、人に優しくしなくても、うまくいく、愛される」としたら、どんな行動をするでしょう? 嫌なことは断ったり、甘えたり、お願いごとをしたり。疲れているときは疲れた顔をして、気に入ってる人だけに優しくするかもしれません。「優しくて、ちゃんとしていること」はすてきなことですが、自分が自分をちゃんと評価して認めていたら、他人に報いてもらう必要も少なくなります。報われるためにしていることや、喜ばせるため、役に立つためにしていることはさっさとやめて、自分のしたいことをする、自分を優先する勇気を持ちましょう。その勇気を出した先に「自分が好きなことをしているだけで喜ばれる、愛される」。ラクで、幸せな毎日がやってきます。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「暇な時間が怖くて、予定を詰め込んでしまう」という、ニーナさん(19歳・学生)に、心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんからアドバイスをいただきました。■ニーナさんのお悩み私の悩みは暇という時間が怖いことです。中学、高校と毎日部活動や塾に励み、休みなく過ごしていました。大学生になった現在も部活を2つ、バイトを3つ掛け持っています。私がここまで休みなく過ごす理由は、授業料を自分で稼ぐためと、何もない日をどう過ごしていいのかわからず、暇という時間が怖く感じるからです。体や心のためにも休んだほうがいいのは知っています。でも、理由もなく暇が怖いのです。どうしたらいいでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんよりニーナさんこんにちは。心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)です。ご相談ありがとうございます。予定がないことが怖い。空いた時間が怖いと感じるのですね。まず、ニーナさんが「怖い」という感情をちゃんと感じられていることを、私はすごいなと思いました。なぜなら、焦っているだけの行動をやめることに対して「怖い」という感情を自覚できないまま、やみくもに頑張って走り続け、燃え尽きてしまう人も少なくないからです。「理由もなく怖い」とのことですが、もう少し、その気持ちを掘り下げていきましょう。例えば、ニーナさんは予定がなく休める時間ができたとき、どのようなことが「怖い」と思うのでしょう。どんなふうになりそうで「怖い」と思ってしまうのでしょう?暇な時間を過ごす。休みを取ってゆっくりする。そんなことをしたら「どんなことが起こりそうで」怖いと思っているのでしょうか。もしかしたら、小さい頃に誰から「早く早く」と急かされた経験があるのかもしれません。あるいは「休んだら損をするよ」と言われたことがある、どこかで「そんなことをしたら怖いことになるよ」と教えられたことがあるのか…。このように考えていき、なぜそう思うようになったのか、そのきっかけをぜひ思い出してほしいのです。スケジュールをいっぱいにすることが、イコール、人生を充実させることではありません。予定を詰め込んで思考を使わない時間を増やせば、確かに「不安」はあまり感じなくて済むのですが、実はその不安の中には「漠然とした実態のないもの」が多く含まれていることもあります。小さな頃、勝手に感じてしまった「休んではいけない」いう思い込みや、妄想かもしれない「焦燥感」が、今のニーナさんを苦しめているだけなのかもしれません。人生を謳歌している人たちは、余暇を楽しんでいる人がほとんどです。自分の好きなことをする。自分が楽しいことをする。まずは、空いた時間を「楽しむ」ということを考えてみてください。そして、自分の身体を休ませることも、自分を大切にすることだと考えてみてくださいね。最後にニーナさんへ魔法の言葉をプレゼントいたします。「私は、ゆっくり休んでも大丈夫」ぜひ、この言葉を何度も言葉に出してみてください。ニーナさんが今後の人生を楽しめることを願っています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月22日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもに苦労させてばかりで、母親失格です」という、かおぽんさん(43歳・派遣社員)に、心屋塾上級認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■かおぽんさんのお悩み10年前に離婚をし、二人の子どもを育ててきました。長女は温和で優しくてしっかり者です。高校卒業後、1年間働いたお金をためて現在は短大へ進学し、実習でも褒められているようです。 私は彼女に今まで何ひとつ「親らしいこと」をしてあげられませんでした。お金にも苦労し、かわいそうな思いばかりさせてきました。成人式も彼女が自分ですべて支度し、私を食事へ招きました。私は親として恥ずかしく、一緒に写真を撮ることも、食事も断ってしまいました。娘は「一生の思い出だから来て!」と泣いていました。 この先、車の免許も取らせてあげたいし、就職祝いもしてあげたいし、結婚祝いも……。苦労をさせた分、幸せになってもらいたい気持ちはあるのに、今も金銭的には自分と長男が生きていく分でやっとです。やがては長男にも同じ思いをさせてしまうであろう恐怖に、最近は「いなくなりたい」と思う日も。自分の価値をちっぽけに感じ、何をしても楽しくなくなりました。どのように気持ちを切り替えて頑張ればよいかがわかりません。子どもを愛しているのに。母親失格です。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小野美世さんよりかおぽんさん、初めまして。心屋塾認定講師の小野美世です。ご相談ありがとうございます。離婚されて10年、二人のお子様を育ててこられたのですね。読ませていただいて、娘さんは、かおぽんさんのことをとても好きなのだなと思いました。温和でやさしく、しっかり者に成長され、自分で希望して選んだ道を、自分にできる資金の計画をして楽しく進んでいる。そして、これまでずっとお世話になったお母さんへの感謝を伝える場を自分で計画され、かおぽんさんを招待された…。かおぽんさんが「お母さん」としてお子さんたちの心にいつもいたから、娘さんはこのようにすてきに成長されたんだなあと感じました。「今まで何ひとつ親らしいことをしてあげられなかった」と書いてくださっています。かおぽんさんが家計を担われていたとすれば、仕事でお子さんたちの側にいてあげられる時間は短かったのかもしれません。「普通の家庭なら、もっとこういうふうにしてあげられるはずなのに、私にはそれができない」というつらさも常に感じておられたのかもしれません。 「親らしいこと」って、なんでしょうか。広い家に住まわせることでしょうか。毎日立派な食事を作ることでしょうか。子どもが欲しがるものを、不自由なく買い与えることでしょうか。周りの子と同じような習い事をさせることでしょうか。確かにそういうことも必要なのかもしれません。かおぽんさんは「自分は、娘さんの愛情を受け取るに値しない」と思っておられるのかもしれません。でも、食事会への招待をお母さんに断られた娘さんは、「お母さんは、私のことが好きじゃないんだな」「お母さんは、私と一緒に楽しい時間を過ごしたくないんだな」と、思ってしまうかもしれませんね。私も母親にプレゼントを快く受け取ってもらえなかったときに、そう感じた経験があります。「何もできなかった」と思っている自分のまま、娘さんからの感謝を受け取ってみてはいかがでしょうか。「何もできなかった」と思っているのは、かおぽんさんだけ。子どもにとっては、親は「そこにいてくれるだけでいい」ものです。お母さんが家にいてくれるだけでいいのです。その存在だけでいいのです。「いいえ、私は仕事で子どもたちのそばにいられなかった」とおっしゃるかもしれません。でも、かおぽんさんが仕事で家にいない間も、子どもたちの心のなかにはいつもお母さんの存在があっただろうと思います。それで十分なのです。それが十分、親らしいことなのです。そして、「私はこんなにできなかった」とご自身を責めたり、愛してるのに素直にその気持ちを表せなかったり。そういったことも「親らしいこと」ですよね。かおぽんさんは、十分、母親らしい素敵なお母さんです。かおぽんさんにプレゼントしたい言葉は次の通りです。「私十分、いい母親だったらしい」「私がいるだけで、子どもたちは幸せ」「今度は自分が受け取ってもいい」「なーんにもしていないけど、受け取ってもいい」娘さんにとっては、車の免許や就職祝いなどの「この先の経済的な支援」よりも、「今ここにお母さんが自分と一緒にいてくれること」のほうがうれしいはず。ご自分を少し、許してみてください。そうすれば、息子さんのときにもまた同じようになるのではないか…という恐怖も和らぐはずです。これからは、お子さんたちに助けてもらってくださいね。応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「失敗すると自分を責め続けてしまう」という、柴犬ママさん(45歳・公務員/主婦)に、心屋塾認定講師の平川裕勝さんからアドバイスをいただきました。■柴犬ママさんのお悩み仕事や人間関係で失敗をすると、寝られなくなるほど、そのことで頭がいっぱいになります。「自分を責める」というスパイラルから抜けだせません。年をとるごとに自分の考えを話すこともできなくなりました。ちなみに仕事は辞めたくて限界で、夫とは口もきかないほど険悪です。もっと上手に切り替えて楽に生きられるとよいのですが、心のなかは常に焦りと憂うつ感でいっぱいです。穏やかなときがありません。どうしたら安定した気持ちで毎日過ごせますか? ※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の平川裕勝さんよりこんにちは。柴犬ママさん。失敗をすると自分を責め続け、後悔ばかりしてしまう。自分の考えも話せなくてつらい。そしてもっと安心して生活していきたい…というご相談ですね。柴犬ママさんは、今までずっと頑張ってこられたのだと思います。常に「失敗しないように」「自分が我慢すれば」と考えてきたのではないでしょうか。まずは、そうやって頑張ってきた自分を認めてあげてください。「私、十分頑張ってきたもん。えらい!」と。失敗って、誰でもがするもの。一日の中でも「失敗した」と思うことは何回もあるものです。ですが、そのたびに失敗を怖く感じたり、後悔をいつまでも引きずったりしているとつらいですよね。もしかすると、柴犬ママさんは子どもの頃、「失敗してはいけいない」「失敗するのはダメな人間」「失敗すると、とんでもないことになる」と言われたことがありませんか?子どもの頃に言われたことをあまりにも信じ込んでしまって、失敗をしてしまう自分が許せなくて、そんな自分を責めてしまったり、怖くなったりしているのではないかと思うのです。その上、失敗する自分が周りにどう見られるかが怖くて、常に自分の一挙一動を気にしてしまい、「失敗がバレないように」と周囲の人を監視してはいませんか? 誰かに失敗を指摘されないように、おかしく見られないように…と。そうやって、”間違いのない完璧な姿”を求めるほど、できていない部分が気になってしまい、焦りや憂うつな気持ちにつながります。常に周りを監視しているので、関係も悪くなってしまいますよね。では、失敗しても自分を責めないためには、どうすればいいのか。まずは、失敗する自分も「あるもの」として受け入れてみてください。失敗する部分も、私の一部。失敗=ダメな人ではないのです。ダメな人と思っているから、失敗を責めてしまうのですね。先にも書いた通り、人は誰でも失敗をします。でも皆、ダメではないですよね。失敗することがある自分を認めてあげてください。「あー失敗しちゃったけど、そんなところもあるのが私だよな〜」と。そしてこう呟いてみてください。「それでも、愛される」と。そうやって、失敗することもある自分にOKを出してあげていると、段々と「失敗しても自分の価値は変わらない」と気づけるようになります。その事実に気づけると”自分責め”が少なくなり、自分自身をさらけ出せて、焦りもなくなり、落ち着いて生活していけるようになりますよ。柴犬ママさんが、落ち着いた生活ができるようになることを応援しています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年05月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「買い物癖をやめられず苦しい」という、モコさん(50歳以上・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■モコさんのお悩みこんな歳になって恥ずかしいのですが、外出をすると、必ず何か買わなければ気が済みません。服や靴もそうですが、特にコスメは同じような色を持っているにも関わらず、「このくらいの値段なら」と買ってしまいます。これまであまり高価な物を買ったことがないからか、まるで腹いせのように買ってしまい、あとで「今さらこんなおばさんが、メイクやおしゃれにして何になるのか」と後悔します。ただの買い物依存なのか、寂しいのかわかりません。お金がなくなっていくのに、やめられません。苦しいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりモコさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。モコさんのご相談には年齢やお金のブロックなど、いろいろな理由が絡んでいるようです。ひも解いていきましょうね。まず初めに「歳は関係ない!」。これを受け入れましょう。年齢を理由に、したいことをやめなくていいのです。何歳になっても、おしゃれをしていいじゃないですか。女性としての意識があるって、とてもすてきなことだと思います。私も、いくつになってもおしゃれをしたいと思っていますよ。おしゃれって楽しいですよね。「おしゃれをして何になるのか」なんて考える必要ありません。「自分がウキウキした気分になれる」。これ以上に素晴らしい意味はないのです。モコさんは他にどんなことをやめてしまっていますか? 本当はしたいことがたくさんあるんではないでしょうか。歳のせいにせず、どんどんやっていきましょう!続いて、お金のブロックについてですが、お金は本当に好きな物に使いましょう。ほそぼそとどうでもいいような物を買うくらいなら、大きな買い物でも(値段に関係なく)、大好きな物を買いましょう。最初は見分けがつかないかもしれません。でも「それを手に入れた後」の自分を観察するとわかります。「買ったら興味がなくなる」か、逆に「それを目にする、ある、触るだけでワクワクする」か。後者のように感じる物で、身の回りをいっぱいにしてくださいね。次に買い物をしてしまう心理ですが、「寂しさ」と、自分の存在に対する「無意味感」「無価値感」があるのだろうと推測できます。そしてそれらは、「自分は愛されない存在だ」と信じていることから引き起こされています。もっと詳しく説明しますね。モコさんが「外出すると何かを買わずにはいられない」のは、何か意味を探しているのではないでしょうか。自分の言動や時間が無意味だったと思いたくない。何か残したい。それによって一瞬でも安心したい…等々。でも、本当に満たされているわけではないので、すぐにわれに返ってしまう。更にそんな自分を責める悪循環になっています。また、モコさんが感じるおしゃれの無意味感は、もしかして「誰も見てくれないし」「褒めてくれないし」ではありませんか? 歳についてもそうですが、「誰にどう見られるか」「認めてほしい」という思いから自分の言動を決めていると、苦しくなってしまいます。満たされない思いがあると、人は何かに依存的になりやすいものです。本当は「おしゃれした自分を見てほしい人」がいるのかもしれませんね。旦那さんでしょうか? 「旦那さんが◯◯してくれない」→「愛されていない」→「寂しい」となっていませんか? だとしたら、旦那さんに、あるいは誰かに、この寂しさを埋めてほしいと思っているかもしれませんが、その寂しさの根本は考え方のクセですから、実は自分でしか埋められないものです。では、どうすればいいのか。それは、まず「どうせ愛されてる」と何度でもつぶやくことです。自分は愛されない存在だという”勘違い”から目覚めるために。そして、旦那さんからもらう愛に執着せず、まず自分で自分を満たそうとしてみてください。自分が喜ぶことを、自分がしてあげるのです。したいことを、歳のせいにしてやめるのはもうナシです。「自分が喜ぶことが最大の意味」だと思ってくださいね。おしゃれして、本当にしたいことして、本当に欲しい物を買って…。自分に手間ひまとお金をかけてあげてください。小さい頃から、そうして欲しいと望んでいませんでしたか? 今はもう自分が自分に、そうしてあげていいのです。モコさんは、そうしてあげる価値のある人です。モコさんが大人の女性として輝き、生き生きと過ごされることを応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年05月08日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「コミュニケーション力の高い同僚に嫉妬してしまう」という、ROSEさん(47歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■ROSEさんのお悩みコミニケーション能力が高い同年代の同僚女性に嫉妬してしまい、苦しいです。彼女は人付き合いが上手で、老若男女を問わず誰とでも親しくなれ、付き合いやすい人柄です。コミュニケーション能力の高さに感心する反面、自分にはない長所を持っている彼女を見ると、自分が劣っているように感じてしまいます。周りの人も、自分と彼女を比べているのでは…などと余計な想像もしてしまいます。「自分が、彼女にはない仕事のスキルを持っていること」を上司に認めてほしくて必死になっていることに気づき、情けなくなることも。必死になればなるほど自然体でいる彼女が憎らしくなり、自分は頑張っても損をしているように感じます。どうしたら彼女を意識せず、「自分は自分」として自信を持てるようになるでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の野田和美さんよりROSEさんこんにちは。心屋塾認定講師の野田和美です。ご相談ありがとうございます。ROSEさんがつい比べてしまうという彼女は、コミュニケーション能力が高くて誰とでも親しくなれ、自分にはない長所がある…というふうにROSEさんには「見える」のですね。「見える」と書いたのは、それが彼女のすべてではない、ということです。コミュニケーション能力があるように見えても、家に帰れば誰にでもいい顔をすることに疲れているかもしれませんし、自分が本当はどんな人が好きなのかわからないからこそ、誰とでも親しくしているのかもしれません。そう、ROSEさんが見ている「他人」は、その人の一部でしかありません。他人のすべてを理解するのは不可能です。ですので、他人に意識を向けるよりもまず、ご自分に意識を向けることから始めてみませんか。他人を意識してしまうのは、ROSEさんが感じられているように「自分に自信がないから」。自分を丸ごと受け入れていないからです。ROSEさんはご自身のことをどのくらい知っているでしょうか。 ROSEさんが彼女にはない仕事のスキルを持っていらっしゃるように、ROSEさんにはROSEさんにしかない人間的な魅力やよさがあるのです。あなたという存在は、この宇宙にたった一人だけ、唯一無二の存在です。他人と比べることであなたの存在が生きてくるのではなく、まずあなた自身があなたの魅力やよさに気づいていくことが大切なのです。嫉妬が悪いわけではありません。負けたくないと必死になるその気持ちも行動も、ROSEさんの中にエネルギーがたくさんある証拠でもあります。だからこそ視点を換え、別のところでエネルギーを大いに生かしてほしいのです。あなたのよさはどんなところですか?あなたの魅力はどんなところですか?人によく褒められることは何ですか?息を吸うように楽にできることは何ですか?時間を忘れて夢中になれることは何ですか?あなたには、あなただけのよさがあります。人付き合いがよく、コミュニケーション能力が高い人がいる一方で、人の話を聴く能力が高い人もいれば、黙って人を観察する能力がある人もいます。ROSEさんの魅力は何でしょう? 「ない」ことばかりに目を向けていると、どんどんつらくなってしまいます。すでにあなたの中に「ある」ものを見つけて、「こういう自分は素晴らしいね」とひとつひとつ、自分のよさを受け入れていってください。それと同時に、自分のダメな点も「愛すべき自分」の一部であることを忘れないでくださいね。両方があって、ROSEさんという唯一無二の存在なのですから。彼女を憎らしく思ってもいい!彼女に嫉妬してもいい!ですが、あなたはあなた!ネガティブな思いに気づいたら、そのときこそ自分に意識を向けてくださいね。あなたの中には、まだまだ眠れる秘宝がたくさんあるのです。ぜひそれを見つけていってください。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年05月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「家族やパートナー以外の相手に自分を出せない」というさっちゃんさん(20歳・大学生)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■さっちゃんさんのお悩み私は家族と彼氏の前以外で、本当の自分を出せません。心を許した人の前ではよく話せるし、明るい部分や素の自分が出せます。ですが、それ以外の人、普段一緒にいる友達にさえも遠慮してしまい、素の自分が出せなくてしんどいです。急に恥ずかしくなって無表情になり、そっけない態度になってしまうので、友達もほとんどいません。私は本当はこんな人間じゃないのに。周りの人たちのように騒ぎたいのに、恥ずかしがり屋の”もうひとりの自分”が邪魔をします。これは直そうと思っても直らないのでしょうか。このまま年を重ねていくのは”人生損”な気がしてなりません。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんよりさっちゃんさん、こんにちは。心屋塾の認定講師、坂崎ひでこです。恥ずかしがり屋を直すことができたら、みんなとワイワイ騒いだりできて、とっても楽しく明るい未来が期待できるような気がする。けれど、これは直せないだろうなあ、だから自分には、周りのみんなのような楽しい世界はなさそうだなあ。そして遠慮なく話せる、明るい、素の自分を見せることができるのが、家族と彼氏の前だけという人生は、大損。…そんな気分なのですね。私は、さっちゃんさんと反対の経験をしてきました。本当の私は、もっと暗くて陰気でドロドロしている。そんな本当の自分がバレたら嫌われる、相手にされなくなる…と思ってきました。あいさつをする程度の、そこそこ仲が良い人はいましたが、友達はとても少なかったです。周りの人たちが、楽しそうに話したり、はしゃいだりしているのが不思議でした。みんなは豊かな人生、なのに私は……。私は今、58歳です。「私は自分が思っていたよりも周りにたくさん応援されていて、受け入れてもらっていたんだ」とうっすらと理解できてきたのは、つい最近のことです。長い間、情けないと思ってきた人生ですが、今振り返れば、けっこう楽しんできたなあと思います。うまくいかないときって、「うまくいってないこと」だけを拾って見ています。心屋仁之助師匠がよく言う言葉です。「自分は愛されている、かも」「自分は大丈夫、かも」そう思ってみる。思えなくても、思え。周りの人は、あなたが思っている以上に、あなたのことをわかってくれているし、応援してくれています。さっちゃんさんが気づいていない、さっちゃんさんのよさをたくさん知っています。20歳で彼氏がいて、しかも彼の前では素の自分でいられるって、人との関係がうまくできている証拠ですものね。「今のままの自分でいる」という人生の損をしてみると、恥ずかしがり屋の自分を直す必要がないことに気づくかもしれません。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年05月01日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「軽んじられてばかりの私。旦那を尊敬できません」という、シーちゃんさん(事務・ 32歳)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■シーちゃんさんのお悩み子どもの頃から駄目だしされたり、叱られたり、コミュニケーション下手で無視されたりしてばかりでした。「私がワガママで自己中でマイナス思考だから、考え方を変えたらいい」とわかっているのですが、大人になった今でも治りません。自分を好きになれず、それが原因だとアドバイスをもらっても人格を否定されているように感じ、人と接することが嫌です。こびているつもりはないのですが、軽く見られてストーカーに遭ったり、モラハラを受けたりしたこともあります。頭が悪く、精神的に弱いのは自分でも理解しており、賢く生きていきたいです。旦那に浮気をされ、流産したときも「おまえが悪いからだ」と言われ、義母からは「強くなりなさい」と言われるのですが、なぜ私が悪いのかわからないし、どうしていいのかもわかりません。何でも悪いことは私の責任になり、「お互いさま」がない。旦那と一緒にいても孤独を感じますし、尊敬できません。生きている意味がわからず、毎日死にたい気持ちで過ごしています。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の福田とも花さんよりシーちゃんさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。子どもの頃から今までの無視、駄目だし、モラハラ…。それは本当に、おつらかったですね。『考え方を変えたらいいのだとわかっているのですが、大人になった今でも治りません』頭では変えたいと願っているのに、治らない現実が続くのは、シーちゃんがダメなわけでも、変えることが無理なわけでもないのです。ちゃんと理由があるのですよ!では早速ですが、次の言葉を口に出して言ってみてくださいね。「私は軽く扱われるような、価値のない人間です」「考え方を変えられない私は、ダメなやつです」「いじめられるのは、強くなれない私が悪いのです」言ってみて、どんな感じがしましたか? 悲しいことに、しっくりと来てしまったのではないでしょうか?それが、今回のお悩みの原因です。あなた自身が、他の誰よりも自分のことを「こんなやつだ」と信じている。「その盛大なカンチガイに、いい加減気付いてー!!」と、本来の素晴らしい価値あるあなたが、心の中でずっと叫び続けているのです。目の前の人は、あなたの心の中を映し出す鏡です。「あなたが、あなたのことをこんなに馬鹿にしていますよ」「あなたが、あなたのことをこんなに軽く扱っていますよ」ということを、義母や旦那様が教えてくれているのです。 人と一緒にいても孤独を感じるのは、あなたでさえも、あなたを置いてけぼりにしているから。あなたでさえも、そのままのあなたを変えようと嫌って、否定しているから。けれど、こうしてご相談されたということは、もう既に「自分で自分の味方をして上げられる自分」になっていますよ。だからもう、大丈夫!そんなシーちゃんさんに、最後に魔法の言葉を贈ります。「毎日死にたいほどつらかったのに、今日まで生き延びた私って強い!」「相談できた私って、自分への愛にあふれている!」「私はいつでも、私の最高の味方と共にいる!」「私は私の一番の仲良し!」この言葉を、何度でもつぶやいていてください。素晴らしく価値のあるシーちゃんにふさわしい現実が、たくさん集まってきますからね! ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夢も目標もなく、無気力な日々が続いている」という、かめさん(20歳・大学生)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■かめさんのお悩み無気力や逃げ癖が治らず困っています。幼少期より普通の人とはズレた行動をとるようで、過去いじめられた経験から人と関わることに苦手意識を持つようになりました。人の目を気にしなくていいインターネットに依存傾向にあり、一番楽しいことがスマホゲームで、他のことがおろそかになっています。 部活や長期アルバイトもやってみましたが、ボーッとしているつもりはないのに次にやることを忘れてしまったり、飲み込みが悪かったり。自分よりはるかに有能な人たちを見て、すぐに辞めてしまいました。今は短期のアルバイトを繰り返しています。自分の中では唯一真面目にやってきた勉強でさえも、「なんで皆そんなに頑張るのだろう」と思うようになり、放棄するように。大学3年生になりますが、今の自分の生活を鑑みて、「どうせ就職なんかできないだろう」とまた逃げ道を作っている自分が嫌です。高い授業料を払ってもらっている親にも申し訳ないです。 夢も目標もなく、他の頑張っている人を見るたび罪悪感を感じます。最近は周囲やゼミの学生からの視線も冷たく、相手にされていないように感じます。どうしたら私は変わること、頑張ることができるのでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりかめさんこんにちは、心屋流カウンセラーの小林威之です。ご自身の無気力さや逃げ癖に嫌気がさしていて、かといって、どう対処したらいいのかわからず、悩んでいらっしゃるようですね。率直に申し上げますと、まったく問題ありません。大丈夫です。順調に人として成長しています。安心してください。かめさんは魅力や才能に溢れた人です。人はつい「結果」ばかりに目を向けがちです。会社員なら給料の額がいくらなのか。学生さんならテストの点数や友達の数、どこに旅行に行ったとか。年齢を重ねるなかでは結婚しているのか、子どもがいるのか、家をローンで買ったのか……等々。そんなことで人を評価しがちになります。でも、結果だけで「人としての価値」は計れないのです。結果だけの人生が、”中身空っぽ”の人生であることもあります。テストも同じ。点数を取るのが大切なのではなく、その点数を取るまでの「過程」が大切なのです。たとえばですが、英語のテストの点数が高い人が、必ずしも英語でコミュニケーションできるとは限らない。それよりも「どれだけ英語に興味を持ったのか、好きになったのか」のほうが大切になってくる。英語を使ってもっと会話してみたいと思ったり、英語を使ってやってみたい仕事や行ってみたい国を見つけたりして自分の人生を豊かにすることのほうが、テストの点数より100万倍大切なのです。大人になると、目に見える結果だけを大切にしてしまいがちです。ですが、人生の醍醐味は目に見えないものにあります。かめさんが「幸せだなぁ、生きててよかったな」と感じるのは、かめさんの心です。かめさんの「心」がどう響くかだけなのです。かめさんの心に響かせられるのは、かめさんの感情だけ。今かめさんがなんとなく「生きにくい」と感じるのは、自分の人生をもっと楽しむための準備です。自分の足りないところ、できないところ、ダメなところを、現実からまざまざと見せつけられている。そして、そのまざまざと見せつけられた現実から何を学ぶのか、かめさんは問われているのです。焦る必要はありません。今日明日で結果を出す必要もありません。もしかしたら10年、20年と長い単位で自分と向き合っていくことになるかもしれませんが、その間ずっと結果が出なくてもまったく問題はないのです。目に見える結果よりも、「その期間どう自分と向き合ってきたか」のほうが大事。あきらめずに自分の好きなこと、やってみたいことにチャレンジしてみたか? ということのほうが、ずっと重要になってきます。正しい選択より、楽しい選択をしよう。かめさんの人生は、かめさんのためにあるのですから。▼「自分の力を発揮する方法」を伝える:小林威之 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の人生に自信が持てない」という、はるさん(30歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■はるさんのお悩み自分を好きになれず、他人をうらやましがったり、人からの目を気にしたりしてばかりいます。「こんな自分だから異性とも付き合えないし、結婚ができないのでは」と心が痛くなります。周りは結婚して、子どももいて、マイホームもあって、専業主婦。一方の自分は結婚もせず、彼もいない、仕事も事務職で低所得。これからの将来が不安ですし、すべてがうまくいっていない気がして、「やはりそれは自分のせいなのではないか、自分がダメだから」と気持ちがグルグルしています。どうすれば自分を好きになり、自信を持って「他の人は他の人」と割り切り、自分の人生を好きになれるのでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんよりはるさん、ご相談ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。ちょうど周りが結婚や出産ラッシュで、ついつい比較してしまう時期なのかもしれませんね。はるさんは「それは自分のせいなのではないか、自分がダメだから」と書かれていますが、それは「どんな自分」だから、そう思うのでしょうか?例えば、女性としての魅力がない自分。特別な能力のない自分。ネガティブでつまらない自分。そんな〇〇な自分だから、〇〇な自分ではダメだから、自分のことを好きになれないし、結婚もできないし、すべてがうまくいかない…。そう思ってはいませんか?そういう状態のまま、たとえ結婚して、子どもができてマイホームを持ったとしても、何かしら『不足』の部分を探し出し、「やっぱりうまくいかない」「自分のことを好きになれない」と考えてしまうのです。結婚して、子どもがいて、マイホームをお持ちの専業主婦の方でも、ご自身のことを嫌いな方はいます。逆に、未婚で子どももいなくて賃貸に住んでいる方が、ご自身のことを大好きであることもあります。つまり「結婚しているかどうか」などは、自分のことを好きになるのに一切、関係がないということです。 はるさんは、どうして「〇〇な自分ではダメだ」と思うようになってしまったのでしょう?過去に誰かから、〇〇な自分を否定された。○○な自分を出したら怒られた。○○な自分でいたら、いじめられた。そのような経験があると、「〇〇な自分ではダメだ」と思うようになってしまいやすいですよね。けれど、それは「たまたま」起きた出来事。はるさんがダメだから、ではないのです。だから、「〇〇な自分でもいい」。そう何度もつぶやいてみてください。「どんな自分も許す」と決めてください。それから「結婚して子どもがいて、マイホームがあって専業主婦」な人のほうが素晴らしく、「未婚で彼氏がいなくて低所得」な人は不幸。そんな決めつけをしていませんか? 勝手に優劣をつけていませんか?どちらが上で、どちらが下。どちらが幸せで、どちらが不幸。そんなジャッジをしていると、「今」の自分を認められなくなってしまいます。そのジャッジは本当に正しいのか、一度じっくり考えてみるといいかもしれませんね。「どんな自分も許す」と決めることには、そうしたジャッジをやめることも含まれています。事実、許されてるのですから。はるさんが「すべてがうまくいっていない気がする」のは、決してはるさんがダメだからではありません。考え方が偏っていただけ。ありのままのはるさんを許し、認めればいいだけなのです。そして、ご自分のやりたいこと、好きなことに集中する。そうすると、他の人のことが気にならなくなりますよ。はるさんを心から応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月17日結婚したら、パートナーができたら、幸せになれる。そう信じて探しているのに「いいパートナーが見つからない」とお悩みの方はいませんか? 心屋認定講師の石川稀月さんが、パートナー探しに悩むあなたへの処方箋を紹介します。■パートナーが見つからないわけパートナーが欲しいと思っているけれど、本当はひとりが気楽だと感じてはいませんか? 親が望んでいるから、皆がそうしているから欲しい気がしているだけで、「自分自身、本当はパートナーを望んでいない」場合があります。あるいは、「本当の自分を知られたら去られてしまう」「最後は悲しい思いをすることになる」といった「自分でも気づかない恐怖」がある場合もあります。実は”幸せ”は小さな不幸や不安とセットになっているもので、リスクを負う覚悟が必要でもあります。「素晴らしいパートナーを見つけることで、自分の価値を上げたい」と高望みしすぎて、相手が見つからない場合もあります。この場合、本当に欲しいものはパートナーではなくて、人の承認や注目です。本当に望んでいれば、パートナーはすぐ見つかるもの。趣味やサークルなど自分が楽しめる異性のいる場所に行って、まずは友達として一緒に過ごしたり、話をしたりする時間を作ってみましょう。 ■欠点で愛される「欠点があったら愛されない」と思って、完璧な人を目指していませんか? 「俺がいなくてもおまえは大丈夫だろ?」などと言われたことがありませんか?「放っておけない」「ちゃんとできるか心配になる」など、欠点があることやリラックスできる雰囲気を持っていることも、実は魅力のひとつです。「ちゃんとしなさい、しっかりしなさい、人に迷惑をかけてはいけない」としつけられて育ってきた人は、完璧すぎて近づきにくかったり、相手を緊張させたりしてしまうことが、パートナーができない理由になることもあります。「俺がいないとダメなんだな」と思われたら、しめたものです。そのようなあなたが頑張るポイントは、「自分が素晴らしくなる」ことではなくて、「周りの人を活躍させる」「周りの人の素晴らしさを見つけてあげること」。自分が既に持っている素晴らしさもたくさん見つけること。そしてまた、どんなに素晴らしくても、あなたを大切にしない人とは関わらないことも大切です。■おとぎ話のその後パートナーができたら幸せになれると思いますか? 白雪姫やシンデレラは、その後はどうなったと思いますか? 実際には嫁姑問題、浮気問題、価値観の違い、時間の使い方、金銭感覚、興味趣向が違うなど、仲良くなってみたらみたで、悩みのネタはてんこ盛りです。違う人と人が関わっていくのだから、ケンカになったり、違和感を感じたりするのは普通のことです。「え! ありえない!!」と思った方はチャンスです。今までにない考え方や、やり方をインストールして、新しいステージを体験できるチャンスです。縁側で幸せそうにお茶を飲むおじいさんとおばあさんも、つかみ合ってケンカしたり、許せないことをあきらめたり、許したり、すり合わせたり、もしかしたら心の整理がつかないこともあるまま、一緒に過ごしているのだと思います。時には、お別れという経過もあるかもしれませんが、どんな道筋を歩いても、その先はちゃんと”幸せ”につながっています。時間がたてば「あんなこともあったけど、大丈夫だったな」「あのことがあって、かえって良かったな」などと思えるようになるので、驚いたり、怒ったり、もめたりしながらも、幸せな時間を楽しんでいきましょう。■本当に欲しいものは何だろう? パートナーを見つけられたら、手に入ると思っているものはなんですか? ワクワクでしょうか? 安心? 関心を持ってもらうこと? お金? 人からの称賛? あなたの本当に欲しいものは「それ」で、「パートナー」ではありません。「パートナーにしてもらえそうな、うれしいこと」を、まずは自分が自分に与えてみましょう。自分自身を喜ばせる、大切にする、「かわいいね」と声をかけてあげたり、「魅力的だな」と思ってあげたりする。そんなことがあなたの心を潤し、あなたの輝きをアップさせていきます。自分が自分を愛すること、大切にすることが愛されること幸せになることへの早道なのです。■パートナーをゲットする魔法の言葉をつぶやこう「私、もう幸せだった」「私は欠点で愛されてる人」「私は何をしてても、幸せになれる人」「合わないと感じるのは、仲良くなったから」「私はすてきで、魅力的な人」「私といる人は、必ず幸せ」「私にはいつも幸せが待っている」「パートナーができなくてもいい」「『あなたに会いたい、一緒に来て、手伝って』で喜ばれる」「自分をすてきにしてもいい」「幸せになってもいい」「失敗してもいい」「私が幸せなら、皆も幸せ」など。ピンとくる言葉を、何度もつぶやいてみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月12日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「定期的に落ち込んでしまう時期がある」という、ほうめぐさん(29歳・介護士)に、心屋塾上級認定講師のひらいなずさんからアドバイスをいただきました。■ほうめぐさんの悩み定期的に落ち込む時期(元気が出ないこと)があります。しかし落ち込む姿や元気のない姿は、人にはあまり見せたくありません。気を遣わせてしまったかなと後で落ち込みますし、「人には迷惑かけるな、努力しろ、素直が一番」という、亡くなった大好きな父に言われたことをずっと守っています。介護士になり、小規模施設のリーダーを任されてからは、「心ここにあらずだよ」と友人たちによく心配をされていました。大先輩ばかりの職場で、もっとうまく人に頼めないかと悩みましたが、任された仕事はきちんとこなし、周りの方もついてきてくれ、ありがたかったです。今はリーダーを辞めてスッキリしましたが、次は友人たちに子どもができて焦っています。妊活をして半年以上がたちますが、なかなか授からず、仕事も忙しいので「妊婦さんになって早く辞めたいな」と思ってしまいます。夫の「将来、必要だから」という意見により、今は妊活を中断して苦手な車の運転に取り組んでいます。上達するとは言ったものの、私の望みを後回しにされていることがとても悲しいです。今より気分が晴れやかになるには、どうしたら良いでしょうか。よろしくお願いします。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のひらいなずさんよりほうめぐさん。はじめまして。心屋マスター講師のひらいなずです。ずっと気分が晴れない状態が続くというのは、つらいですね。ご相談内容から、とても気になったことがあります。それは、ほうめぐさんが「常に問題を探している」という点です。小規模施設のリーダーになった際、いろいろと心配事もあったようですが、実際にはきちんと仕事をこなされて、周囲の人たちも、ほうめぐさんについてきてくれていた。にも関わらず、その自分を評価していないように感じられるのです。そして、次は妊娠の心配。「妊娠しない自分はダメだ」と責めていると、旦那さんにもなかなか自分の本音を言うことができなくなります。ほうめぐさんは、自分ができていないこと、人よりも劣っていること、人と違うことをずっと気にして、”できないところ”を見つけては、「まだまだ」「もっともっと」「ここが問題」と自分を見張るクセがあるのではないかと思います。実際は「できていない」「ダメだ」と思う裏側に、できているところもたくさんあるはずなのです。常に自分の”できないところ”にフォーカスするクセを、できているところを見る視点に変えてみてくださいね。そして、「自分の本音を言うこと」も、とても大切です。人に落ち込む姿や元気のない姿を見せたくないということは、本音を隠して元気なふり、落ち込んでいないふりをし続けているということ。ご相談内容だけではわかりませんが、ほうめぐさんは小さい頃から、自分が思ったこと、したいことや嫌なことが言えなかったり、泣いたり騒いだり、だだをこねたりすることが少なかったのではないでしょうか?自分の気持ちを言えずに遠慮してばかりいると、感情が自分の中にどんどんたまって重くなり、気分が塞ぎ込みやすいです。ほうめぐさんが気分が晴れないのは当たり前のことなのです。ところで、ほうめぐさんが「自分の気持ちを言わない」と決めたのはなぜなのでしょうか? 大好きなお父さんの言葉にその理由のヒントがあります。「迷惑かけるな。努力しろ。素直が一番」相手の気持ちを考えて行動すること。わがままを言わないこと。自分のことは自分でやれるようになること。そんなふうに生きることが正しいと思って、これまで生きてきたのではないでしょうか?特に「素直が一番」という言葉を、ほうめぐさんは「お父さんの言うことを受け入れ、守ること」=「素直」だと勘違いしてしまったのかな?と思います。大好きだからこそ、お父さんの言葉に従うことで素直な自分をわかってもらおうと思ったし、お父さんの理想の娘になりたかったのではないかと思います。でもお父さんが本当に望んだのは、自分の気持ちを隠し、自分自身を偽って生きるほうめぐさんでしょうか? 私にはそうは思えないのです。お父さんが望まれたのは、ほうめぐさんがほうめぐさんらしく生きることだと思います。素直とは、自分の気持ちに正直であること。自分の気持ちを隠さないことです。落ち込んだら、落ち込んでいていいのです。元気がでないときは「今日はちょっと元気ない」「しんどい」と言っていいのです。そうやって自分を表現していいのです。もちろん、自分の本音を出せば断られたり、受け入れてもらえなかったり…ということも起きてきます。気分が落ち込むこともあるでしょう。しかし一方で、これまで思ってもみなかったうれしいことや、愛されていると思うこと、楽しいことも増えていきます。そうした気持ちの上がり下がりの”揺れ”を体感することが、自分を生きるということです。これまで気分が晴れない毎日を送ってきた一方、人の意見や気持ちを優先することで、ひどく落ち込んだり悲しんだりするような事態を避けてきたのではないでしょうか。それをやめること。気持ちの上がり下がりを、そのままに受け入れ、出していくこと。それを続けていくことで、本来のほうめぐさんが現れてきます。お父さんの価値観から卒業して、「自分らしく生きていく」をぜひスタートさせてくださいね。旦那さんとの関係や妊活の状況も、その過程できっと変化していくと思います。ほうめぐさんの人生が豊かさにあふれることを祈っていますね。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「周囲にマイナスな感情をぶつけられやすく、疲弊している」というゆりさん(25歳・飲食)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。■ゆりさんのお悩み優柔不断で気弱な性格のせいか、家族や身の回りの人間から、機嫌が悪いときなどにマイナスな感情をぶつけられやすく、「ゴミ箱」のようにされることが多いです。そのたびに相手はスッキリしているように思えますが、私は惨めで悲しい気持ちになります。和を乱したり、揉め事になったりするのが昔から苦手な為、喧嘩はできず、相手の言うことをただ我慢して聞いているだけ。とても心が疲弊していますが、解決方法がわかりません。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんよりゆりさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。今、変わりどきですね! どうしていけば良いか、アドバイスさせていただきます。「ゴミ箱のように扱われる人」。残念ながら、これが今のゆりさんの自己イメージです。だから嫌だと思いながらも、どこかで、周囲からそう扱われることも仕方がない、と許している自分がいます。そしてともすると、それが自分にできること、誰かの役に立つ方法だとも思っている節があります。「私さえ我慢すれば、うまくいく」。そんなふうに思ってはいませんか? そこから卒業する時が来ているようですね。今までは、ずっと悲しみの中にいたことでしょう。それは先ほども触れたとおり、ゆりさん自身がそのポジションにいることに甘んじ、「どうにもできない」「そうでなくなるなんて思えない」と強い諦めを感じていたからです。しかしこうしてアドバイスを求めてこられたのは、ゆりさんの中で何かが変わってきた証拠。ゆりさんに芽生えてきたものがあるはずです。今、感じてほしいのは、怒りです。どんどん怒ってください! 「私はそんな扱いを受けるような人じゃない!」「大切な私に何してくれてんだよ!」「私は姫だよ!」と、ひとりで叫んでみてください。まずは、自分が自分を舐めないこと。失礼な扱いをする周囲の人たちと、それを許す自分自身に怒ってください。「こんなのもう、嫌だ!」と心底、怒ってください。それがエネルギーになります。それから、自分で自分は”姫”なのだと自覚して、姫として大切に扱ってみてください。そして次に、これまで避けてきたことを覚悟しましょう。つまりそれは、「和を乱してもいい」「揉めてもいい」「喧嘩になってもいい」「相手の言うことを聞かなくていい」「もう我慢しなくていい」ということです。その覚悟を持って、周囲の人たちに「私に当たらないで」「そうされると、ゴミ箱扱いされているようで嫌なんです。やめてください」と真剣に伝えてみてください。初めは、ただ喚くだけで精一杯かもしれません。うまく言葉にならなくても構いません。泣いてもいいです。感情的になる人は嫌いかもしれませんが、それでも「感情的になってもいい!」と思って、とにかく自分を表現してみてください。今までそれをしてこなかったから、周りは「そうしてもいいんだ」と勘違いして、ゆりさんを”許してくれる人認定”してきてしまったのです。だから皆、最初はびっくりするかもしれません。でも、それでいいのです。新たな関係性を築いていくために、一旦壊すくらいの覚悟でいきましょう。「今度そんなことがあったら言うぞ♪ カモン!」くらいの気概があれば、それだけで望まない扱いをされなくなることも十分期待できますよ。もしかすると、「ゴミ箱役」のゆりさんだけを欲していた人は離れていくかもしれません。でも、そんな人には離れていってもらっていいのです。そうじゃない人と繋がりたいですよね! 必ずいますから、大丈夫です。嫌なことは嫌、嬉しいことは嬉しい(プラスの方も)と喜怒哀楽を出して、意思表示をする練習をしていきましょう。新たな関係性の中で、凛々しく楽しく生活するゆりさんを応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月03日