舞台『パラサイト』の合同取材会が4日、都内で行われ、古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子、台本・演出の鄭義信氏が出席した。第72回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、第92回米アカデミー賞4部門受賞という快挙を成し遂げたソン・ガンホ主演の映画『パラサイト 半地下の家族』が日本で舞台化。6月5日~7月2日に東京・THEATER MILANO-Zaにて、7月7日~17日に大阪・新歌舞伎座にて上演される。日本版『パラサイト』の舞台となるのは90年代の関西。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家の主・金田文平を古田新太、文平の息子・純平を宮沢氷魚、純平の妹・美姫を伊藤沙莉、文平の妻・福子を江口のりこが演じる。舞台が関西ということで、千葉県出身の伊藤や東京都出身の宮沢らは、関西弁での演技に挑戦。伊藤は「マスターできているかわからないですけど、すぐに教えてくださる方々が近くにいたというのはすごく恵まれていたと思います」と述べ、関西弁での演技は楽しいか聞かれると「はい!」と笑顔で即答した。宮沢も「シーンが終わったあとに皆さん来てくれて、『ここはこう言ったほうがいいよ』とすぐアドバイスをいただけるのでありがたいですし、すごく皆さんに助けられました」と関西出身の共演者に感謝した。大阪府出身の山内は、伊藤や宮沢らの関西弁について「皆さんすごく上手ですよ。すごくクオリティが高いと思います」と太鼓判。兵庫県出身の古田も「(誰が関西出身じゃないか)ほぼバレないんじゃないかなと。みんなで見に来て『本物の関西人は誰だ』をやればいいと思う」と、関西出身とそうでない人と差がないくらいに仕上がっていると話していた。
2023年06月04日俳優の古田新太が4日、都内で行われた舞台『パラサイト』の合同取材会に、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子、台本・演出の鄭義信氏とともに出席した。第72回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、第92回米アカデミー賞4部門受賞という快挙を成し遂げたソン・ガンホ主演の映画『パラサイト 半地下の家族』が日本で舞台化。6月5日~7月2日に東京・THEATER MILANO-Zaにて、7月7日~17日に大阪・新歌舞伎座にて上演される。日本版『パラサイト』の舞台となるのは90年代の関西。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家の主・金田文平を古田新太、文平の息子・純平を宮沢氷魚、純平の妹・美姫を伊藤沙莉、文平の妻・福子を江口のりこが演じる。古田は「初日に向けてはセリフを間違えないようにしようと思います」と気を引き締め、「設定が日本になっていますので、韓国のような半地下の文化もないですし、そこらへんはさすが鄭さん、うまいです。非常にうまく置き換えて、貧富の差をきれいに出せているんじゃないかなと思います。映画とはちょっと結末も違いますし、でも映画をご覧になった人たちも『うまい!』ってなると思います」と手応えを口にした。“日本のソン・ガンホ”とも呼ばれている古田。4月に行われた「東急歌舞伎町タワー開業前日セレモニー」に出席した際、「あいつのほうが1個下だからね。あいつが“韓国の古田新太”だから」と言って笑いを誘っていたが、「この間うちの関係者が韓国に行ってソン・ガンホさんに会って、ソン・ガンホさんが『私が韓国の古田新太です』と言いました」とにんまり。「それでOKなんで」とご満悦の様子だった。宮沢は「僕は金田家のブレインというか、いろいろプランを立てて家族を巻き込んでいく役柄で、家族のかじを取る人物を演じています」と説明し、「とにかく楽しむところは楽しんで、気を引き締めるところは引き締めて挑んでいきたいと思います」と意気込み。伊藤は「お兄ちゃんの作戦に乗っかっていろんなことをするんですけど、末っ子感というか、わかりやすい甘えん坊なところもありますし、いろんな一面が見せられたらいいなと思っています。頑張ります!」と笑顔でコメント。江口は「古田さんの奥さん役で頑張ります」と挨拶し、共演者から笑いが起こっていた。
2023年06月04日荻上直子監督のもと、主演・筒井真理子ほか光石研、磯村勇斗、柄本明、キムラ緑子、木野花、安藤玉恵、江口のりこ、平岩紙ら錚々たる面々が顔を揃えた『波紋』。この度、筒井さん演じる須藤家の母・依子と、津田絵理奈が演じるひとり息子の彼女・珠美との一触即発な本編映像と場面写真が解禁された。この度解禁された場面写真は、息子の拓哉(磯村勇斗)が連れてきた彼女・珠美(津田絵理奈)と母・依子(筒井真理子)のもの。依子は、息子・拓哉の久しぶりの帰省を楽しみにしていたが、彼は耳の聞こえない彼女・珠美を連れて帰ってくる。聞くと息子よりも6歳も年上だという。普段、誰にでも優しくありたいと切磋琢磨している依子だが、拓哉に自分は仕事があるから珠美を東京案内に連れていってほしいと頼まれ、依子のイライラは募る…。解禁された本編映像では、依子が珠美に「拓哉と別れてくれる? お願いします」と伝える。しかし珠美はそんな依子を笑いながら「もしお母さんに別れろと言われたら必ず知らせてくれって。そんな母親とは縁を切って2度と実家には帰らないって。どうします? 今の話、たくちゃんに話しますか?」と反論する。珠美を演じた津田さんは、先天性の聴覚障がいを持つ女優で、2004年週刊朝日の表紙を飾りデビュー。NHK「みんなの手話」のレギュラーのほか、映画・ドラマ・舞台で活躍。2008年にはNHKで特集番組が組まれ、2016年には主演した短編映画『君のとなりで』で第18回長岡インディーズムービーコンペティション女優賞を受賞。本作の中でも観客に鮮烈な印象を残している。オーディションから津田さんを起用した荻上監督は、「津田さんの気の強い部分が、珠美の役に生きていると思います」とその魅力を語っている。『波紋』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:波紋 2023年5月26日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ
2023年05月30日荻上直子監督の最新作に、主演・筒井真理子、共演に光石研、磯村勇斗、柄本明、キムラ緑子、木野花ら日本を代表する実力派俳優らが集結した映画『波紋』。5月15日、本作のプレミア上映会舞台挨拶が都内で行われ、筒井さん、磯村さん、木野さん、キムラさん、そして荻上監督が登壇した。『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』『川っぺりムコリッタ』などで知られる荻上監督だが、「これまでの作った作品からいい人だと勘違いされているけれど、私は意地悪で本当に嫌な奴です。その邪悪な部分を今回の作品にすべて詰め込みました」と、自身も歴代最高の脚本と自負する本作での新境地を宣言。「台本も素晴らしく、共演者も名優揃い。皆さんにゆらゆらとゆすってもらってリアクションをして受けていました」と回想するのは、主人公の須藤依子を演じた筒井さん。一方、依子のひとり息子・拓哉役の磯村さんは、ベテラン俳優陣に挟まれての登壇に「ずっと今日までソワソワしていました。自分一人挟まれてどういう風にしたらいいのだろうかと…」と恐縮しながら「舞台袖で皆さんが盛り上がっていて、そのお話の中に入れなかった」と苦笑いすると、筒井さんからは「アウェーな感じでしたね」との言葉が。そんな磯村さんについて、依子がパートタイムで働くスーパーの清掃係・水木役の木野さんは「普通の役で何かをしているというわけではないのだけれど、素敵な方だと思った。佇まいが素敵。将来を期待しちゃいました」と絶賛、当の磯村さんは「背中に汗が…恥ずかしいです」と恐縮しきりだった。依子が拠り所にしている新興宗教・緑命会のリーダーを演じているのはキムラさん。「リーダー役は難しい。徳がないとやれない感じがして。私は徳もないし人にも慕われないから…」と難役だったと回想。すると木野さんは「そんなことありません。緑子さんはいい人だと思った。いい人が滲んで騙しきれないところや踊るところなんて最高でした」と讃えていた。主演の筒井さんと木野さんは、意外にも映像での共演は初めてというが、プライベートでは約30年の付き合いだそう。木野さんは筒井さんについて、「若い頃は天然真理子と言われていてどうなることかと思ったけれど、ちゃんと頑張っていると思った。大人になっていて時間の流れをしみじみと感じました」と感慨。そして筒井さんは、木野さんを「本当の恩人」と表し、「舞台の芝居で自信がなくなったときに、私が一番苦手とする怒る役をつけてくれた。本番中も稽古してくれて檄を飛ばしてくれて愛情を感じた。そして木野さんから『何か変わったね』と言われたときに、この仕事を続けてもいいんだと思った」と俳優人生の転機を与えてくれた人だと打ち明けていた。筒井真理子「ずっと我慢している方々」へ「一緒に絶望を笑って」また、作品の内容にちなみ、絶望の対処法を聞かれると、筒井さんは「嫌なことを朝まで引きずったら、布団の中で叫んで箱根に行って日帰り温泉」と回答し、木野さんは「ストレスを抱えたときに自分にかける呪文がある。それは“なるようにしかならない!”というもの。野望や野心を持ってしまうと、それが手に入らないときに絶望する。自分の思うようにならないから絶望する。なるようになると思えば絶望なんてない!」と達観のコメント。キムラさんは、「20年前くらいに絶望を味わい、己が悪いと自分を責め続け究極の孤独を味わった。9年くらいかけて徐々に忘れてやっと今の私になった」と回想。ベテラン勢の深い人生訓を前に磯村さんが「先輩方が凄すぎて、これ以上のエピソードはありません。自分の絶望はちっぽけ」とこぼすと、木野さんは「いい絶望を味わってください。一回か二回みんなきつい目に合うべき。だって若いって傲慢だから」とエールを送っていた。金言が満載となった舞台挨拶の最後には、主演の筒井さんは“絶望を笑え”というキャッチコピーに触れて「ずっと我慢している方々に観ていただき、一緒に絶望を笑っていただきたい」とアピール。荻上監督も「顔合わせの本読みの段階で、これは狂った女たちの物語だと確信した。私の脚本以上のことを皆さん演じてくださって、本当に面白い映画になりました。観て笑っていただけたら嬉しいです」と、観客の反応に期待をしていた。『波紋』は5月26日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:波紋 2023年5月26日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ
2023年05月16日『Dolly&Tanny Summer concert 2023』~ひさしぶりやんかいさ!いやほんまに~が名古屋・東京の二会場にて開催されます。【名古屋公演】2023年7月26日(水) / ダイアモンドホール(名古屋市中区新栄2-1-9雲竜フレックスビル西館)【東京公演】2023年7月27日(木)~7月30日(日) / 博品館劇場(東京都中央区銀座8丁目8-11)チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて、名古屋公演は4月24日(月)10:00より、東京公演は5月8日(月)10:00より先行発売開始です。カンフェティにてチケット先行発売開始【名古屋公演】4月24日(月)10:00より【東京公演】5月8日(月)10:00より Dolly&Tanny(ドリー&タニー)5年ぶりの東京公演が決定!ドリー&タニー(通称-ドリタニ)は、俳優の キムラ緑子と大谷亮介による スタンダード・ジャズ・ヴォーカルデュオです。「私、歌いたいのよ」「俺もライブやりたくてね」という二人の思いがひとつになったのが15年前。「互いに俳優なんだから、普通に歌ってもつまらない。 それぞれが役になって 思い切り遊んじゃおう」となり、ドリー・キムラ、タニー・オオタニというキャラが降臨。〝初来日〟と銘打って、赤坂の老舗のジャズハウスでデビュー!これが一部のマニアに評判となり、年に1〜2回、ジャズ専門のライブハウスでコンサートを重ねて来ました。 数年後には、日替わりゲストとして山寺宏一さんや松尾貴史さんをお迎えしたり、 (舞台の都合で タニーが出られない時は)あのギタリスト ローリーと組んで 〝Dolly & Rolly(ドリー&ローリー)〟としてライブしたり。実力派の俳優だけに、歌うだけではなく、随所に、コメディタッチの寸劇も盛り込んでのステージは、一度見たお客さんのハートをがっちりつかみ、結成から10年経った頃には、噂が噂を呼んでライブチケットはいつもSOLDOUT。(コロナ禍直前に開催した)2019年12月の『Dolly&Tanny Xmas Concert』at 大阪読売ホールは即完売のプラチナものになりました。ただ、残念なことに、コロナのおかげで、ライブ活動は一旦ストップ。2021年2月に予定していた、東京・大阪でのライブも延期、、、それでも、ドリー&タニーと彼らのバンドは、いつでも再開できるように、時々スタジオに集まって、スパーリングを重ねていたのでした。そして、この春!「7月末に、Dolly&Tannyサマー・コンサート決定!」 という大ニュースが発表されました。題して!Dolly&Tanny Summer Concert 2023 〜 ひさしぶりやんかいさ、いやほんまに 〜共に関西人DNAを持つ キムラ緑子と大谷亮介。 カッコえぇやん!渋いやん!は当然として、 上方夫婦漫才風味のトークがおもしろくってすんません。そんじょそこいらのコンサートではなくて、 おかしな二人が送る音楽仕立ての超小粋な時間。 何と言っても、演出はマキノノゾミ! これは事件です。初めての名古屋公演も決定!5年ぶりの東京公演の前に、初めてとなる名古屋に参上!あのキムラ緑子と大谷亮介による〝Dolly&Tanny〟という名の伝説のステージがついに行きます、名古屋でひと晩だけ。数あるレパートリーの中から厳選した15曲ほどに、可笑しさと哀愁といちびり精神を詰め込んで(大事!)お届けします、7月最後の1週間、Dolly&Tannyは、キムラ緑子と大谷亮介による、 15年間に渡る秘密兵器にして、〝今世界に届けたい平和と幸せメッセージ〟です!!!公演概要『Dolly&Tanny Summer concert 2023』~ひさしぶりやんかいさ!いやほんまに~【名古屋公演】会場:ダイアモンドホール(名古屋市中区新栄2-1-9雲竜フレックスビル西館)公演日時:2023年7月26日(水) 18:30開場/19:00開演【東京公演】会場:博品館劇場(東京都中央区銀座8丁目8-11)公演期間:2023年7月27日(木)~7月30日(日)7月27日(木)19:007月28日(金)19:007月29日(土)14:00/18:007月30日(日)13:00■出演者Dolly&Tanny(キムラ緑子・大谷亮介)演奏:赤石香喜(Pf)、東野ひろあき(AG)、進藤洋樹(EG)、藤崎卓也(Per)、 佐藤孝紀(B)、河野俊二(Dr)コーラス:ダイナマイトしゃかりきサ~カス ゆうき・KWAIN(カニ)・たろう■スタッフ構成:東野ひろあき演出:マキノノゾミ音楽監督:赤石香喜■チケット料金一般:7,500円特得チケット:11,800円のところ11,000円(プログラム・Tシャツフリーサイズ付)(全席指定・税込)※名古屋公演のみ要ドリンク代600円一般発売日:2023年5月27日(土)【名古屋公演】主催/サンデフォークプロモーション・team Geki共催/中日新聞社【東京公演】主催/WOWOWプラス・ハンプトンジャパン・team Geki 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月07日この夏、内館牧子原作の『終わった人』(講談社文庫)が中井貴一、キムラ緑子の朗読劇に生まれ変わることがわかった。『終わった人』は内館牧子原作の高齢者四部作の第一弾として2015年に刊行。その後『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』そして『老害の人』と続いた。作・演出は、笹部博司。「朗読」ではなく「リーディングドラマ」(読む行為で言葉を躍動させ、舞台に立体的なドラマを作り出す)と名付けた、これまでにない舞台に期待が寄せられている。先日都内で、出演の中井貴一、キムラ緑子、そして原作の内館牧子の3名による取材会が開かれた。左から)中井貴一、内館牧子、キムラ緑子 (C)山本倫子昭和40年代の結婚至上主義の時代に13年間過ごしたOL生活からヒントを得たという内館は「当時、定年退職者を何人も見送ったけれど、皆が『もう通勤ラッシュに乗らなくて済む』『これからはのんびり妻と温泉にでも』『孫と遊ぶ』などと発言していた。しかしみんな負け惜しみだったんだなあと……。今だからこそ、そういわざるを得なかったのだとわかる。まだまだ終わりたくないのに、終わらされていた。そんな人たちの恨みをはらすために書いた小説です」とタイトルを先に思いついたことを明かした。中井貴一が「僕と緑子さんは同級生。年齢は言いませんが(笑)、そろそろ『終わりを告げられた友人』から話を聞く年代。僕たち俳優の仕事は終わるかどうかは、自分で決めるしかありませんが」と言えば、キムラ緑子は「私は自分でも終わってるのか、始まってるのかまったくわからない。まだもがき苦しんでます。でもちょっとずつ終わってるかなあ。いろんなことが少しずつできなくなってるし……」と嘆く。そんな二人に内館は「60代は全然終わってないですよ。振り向けばまだ50代。なぐさめじゃなくて体力も気力もまだまだあります」と励ました。今回の舞台は朗読劇。中井とキムラ二人だけで、主人公の田代壮介と妻の千草をはじめ、すべての登場人物を演じ分ける。この日の二人の衣装は偶然モノトーンでコーディネイト。早くも息のあったところを見せていたが、実は中井からキムラへの熱烈なラブコールで今回のキャスティングが実現したという。「僕は、ドラマなどのお話をいただいたときに『妻役はどなたがいいですか?』と聞かれると必ず『キムラ緑子さん』と答えています。彼女はマインドを七変化できる人。違う人間を演じる時、衣装が変わったり見た目を変えたり声色を変えるのも役作りですが、一番大事なことはマインドを変えることなんです。彼女はそのマインドの変え方が絶妙!仕事をするたびに毎回別の人格が出てくるので、楽しくてしかたがないんです」と絶賛。「今回の朗読劇では、一人で数役をこなさないといけない。台本を読んで、これはもう緑子さんしかいないと思いましたね。声を変化させるのではなくて、気持ちを瞬時に変化させられるのは彼女しかいません。いつものオファーならスケジュールが合わないとか言われると、あ、ダメならいいです、と引くのですが、今回はもうかなり強めにお願いしました」と続けた中井が、「だからこの舞台の成功はひとえに緑子さんにかかっていると思ってください!」と断言して、「え~~、もうひど~い!」とキムラが叫ぶ一幕も。内館は「本当に中井さんとキムラさんが演じてくださるの?ってうれしかったですよ。結婚って男と女が長い間一緒にいて、慣れていく過程でふてぶてしくなったり、身勝手になったり、夫側にも妻側にもそれぞれ変化があって夫婦の形が変わっていく。この二人ならそのへんがいやになるほど伝わるでしょうね」と話した。「終わった人」のイメージを問われた中井は「人は2度死ぬっていいますよね、肉体がなくなる時と、みんなの記憶から消える時。それと同じように、人は2度終わる。会社を定年になるなど実務的に終わった時と、自分の夢やいろいろな欲がなくなって終わった時」と話し、「男性からの『終わった人』だけじゃなくて、女性からの『終わった人』も内館さんに書いていただきたい」とリクエストを送った。小説を書いている時は、映画になったり舞台になったりすることはまったく考えていなかったという内館は、「この舞台はぜひご夫婦で観にきてほしい」という。中井は「『終わった人』というタイトルを見て観に来た20代がいたら、僕は舞台の上から一言褒めたい」と話し、「昔は手で洗濯していたけれど今は全自動、昔はブラウン管の白黒テレビだったけれど今はハイビジョンカラー。このぐらいの文明の進化がちょうどいいです。この変化を共に経験してきた人にこの舞台をぜひ観てほしい」とした。多くの登場人物を演じ分けることになるキムラは、「いろいろな人が、どこかに焦点をあてて観ることができる舞台です。どこを拾って、どんな感想を持ったかを、みなさんに聞いてみたい。たくさんの方に観てほしい」と呼びかけた。(C)山本倫子取材・文:CAMEYO吉田明美<公演情報>リーディングドラマ『終わった人』リーディングドラマ『終わった人』ビジュアル原作:内館牧子『終わった人』(講談社文庫)出演:中井貴一 キムラ緑子台本・演出:笹部博司※全国8都市、全15ステージ上演予定【プレビュー公演】8月23日(水) 亀戸文化センター カメリアホールチケット料金:6,800円(全席指定/税込)【東京公演】8月31日(木) ~9月3日(日) 草月ホールチケット料金:7.500円(全席指定/税込)公演HP:
2023年04月06日6月から7月にかけて東京・大阪で上演されるCOCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』の第2弾キャストが発表され、併せてコメントが到着した。本作は、社会問題化している「格差社会」というテーマを描きながらも、所々に散りばめられた緻密な「伏線」や「テーマ性」が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディ、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界の映画賞を席巻した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台版。台本・演出は、舞台・映画と幅広く活躍する脚本・演出家の鄭義信が務め、物語の中心となる金田一家のキャストとして古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこの出演が決定している。発表されたのは、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家とは対照的に、高台の豪邸で暮らす永井一家。次第に金田家にパラサイトされていく永井家の主人・永井慎太郎には、舞台やドラマ、映画で独特の存在感を放つ山内圭哉。美しく品もあるが天然な側面も持ち合わせる永井家の“奥様”・千代子には、幅広い層からの支持を得る真木よう子。その娘・繭子を次々と話題作に出演する恒松祐里が演じる。また一家の家政婦を務め、物語のキーパーソンとなる安田玉子として“カメレオン俳優”・キムラ緑子が参加。さらに、舞台『パラサイト』オリジナルの登場人物として、ナイロン 100°Cの作品をはじめ、鄭の作品に多数出演するみのすけの出演も決定した。<キャスト コメント>■キムラ緑子「あの衝撃作を舞台化するなんて、ウソでしょう!?」という驚きと共に、「どう立ち上げていくのか知りたい」という好奇心がムクムクと込み上げ、私自身が心から「観たい!」と思う舞台に参加させていただきます。富める者と貧しい者が二極化し、お金があるところにさまざまな人間が呼び寄せられ、パラサイトしていく――今の日本にも響くテーマを内包した作品をライブ空間で見せるために、どうしたらいいか想像つきません。道のりの遠さを思うと「観る側に回ればよかったなあ」と弱気になります(笑)。やると決めたからには、思いきりぶつかっていこうと思っております!■みのすけ同世代である古田新太さんとの共演は、僕が所属する劇団「ナイロン 100°C」にゲスト出演してもらった『下北ビートニクス』(1996) 以来、なんと27年ぶり!そして映像で共演してきた方も多い座組みで、この豪華メンバーに加えていただき、まずは嬉しい気持ちでいっぱいです。そして初期作品から拝見し、これまで何作もご一緒している大好きな鄭さんの舞台に出られることにも、大きな喜びがあります。今回演じる役は、精神的にも体力的にもギリギリですが(笑)、鄭さんが「みのすけならできる」と思ってくださったからには、その期待に大いに応え、面白い作品になるよう頑張ります。どうぞご期待ください。■山内圭哉実は初めて『パラサイト』を観た時、「これを戯曲化したら面白いだろうな」と思いながら観たんです。でもまさか日本で上演するなんて、そして自分が参加できる日が来るなんて、想像だにしていませんでした。信頼する方ばかりが並ぶ座組みで、しかも、長年仲良くさせてもらっている古田さんとは、30年ぶりの共演。お互いなかなかに老いてから再びご一緒できることに、月日の流れを感じます(笑)。常に弱者からの視点を描いてきた鄭さんの手によって、必ずや、普遍的な物語であることを確認していただけるでしょう。「映画の方が絶対面白いちゃうん?」と思う方にこそ、観ていただければと思います。■恒松祐里すごい原作映画の舞台化、そして大先輩が並ぶビッグな作品で、嬉しくワクワクする気持ちと緊張する気持ち、両方がこみ上げています。人間の根っこにある感情を情熱的に描き、見るものの心を揺さぶり、燃え上がらせる、鄭義信さんの作品に初めて参加させていただくことにも、とにかくドキドキしています。私が演じる裕福な家庭の女の子は、物質的な豊かさはあっても、世間を知らない普通の女子高生。若さゆえに胸に秘めた「誰かに認めてほしい」と思う気持ち、彼女のピュアな部分を大切に、まずは戯曲として心新たに、真剣に向き合っていきたいと思っております。■真木よう子まずは映画『パラサイト』を日本で舞台化する企画自体にびっくりし、自分が参加させていただけることにダブルでびっくりしています。素晴らしい原作を前にプレッシャーはありますが、古田さんを筆頭に“愉快な仲間たち”が揃い、今から稽古場が楽しみで仕方ありません。鄭さんとは映画『焼肉ドラゴン』以来。撮影現場では優しい監督でしたが、風のウワサで聞くと舞台の稽古場では厳しく、 “鬼の演出家”だとか(笑)。こうして舞台でもご一緒できることに喜びを感じています。原作の良さを生かしながら“日本版”に置き換えられた、オリジナリティあふれる舞台。素晴らしい作品となるよう、私も尽力したいと思っております。<公演情報>COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』ロゴ原作:映画『パラサイト 半地下の家族』台本・演出:鄭義信出演:古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ / 山内圭哉、恒松祐里、真木よう子 ほか【東京公演】公演期間:6月5日(月)~7月2日(日)会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)【大阪公演】公演期間:7月7日(金)~17日(月・祝)会場:新歌舞伎座公式Twitter:
2023年02月11日女優の真木よう子、恒松祐里、キムラ緑子、俳優の山内圭哉、みのすけが、6月5日から東京・THEATER MILANO-Zaで上演される舞台 COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』に出演することが8日、わかった。脚本・演出家の鄭義信氏が台本と演出を担当し、映画を手掛けたポン・ジュノ監督、鄭氏の両名と親交が深い李鳳宇プロデューサーの企画のもと実現した同作。今回、古田新太らが演じる金田一家に次第に寄生されていく、高台の豪邸で暮らす永井一家のキャストが発表。一家の主で実業家として成功しつつも、中身はまるで土建屋の親父である永井慎太郎を山内、美しく品もあるが天然な側面も持ち合わせる永井家の“奥様”千代子を真木、そして、その娘・繭子を恒松が演じる。さらに、一家の家政婦で同作のキーパーソンとなる安田玉子役をキムラが務めるほか、舞台版オリジナルの登場人物としてみのすけが出演する。コメントは以下の通り。■キムラ緑子「あの衝撃作を舞台化するなんて、ウソでしょう!?」という驚きと共に、「どう立ち上げていくのか知りたい」という好奇心がムクムクと込み上げ、私自身が心から「観たい!」と思う舞台に参加させていただきます。富める者と貧しい者が二極化し、お金があるところにさまざまな人間が呼び寄せられ、パラサイトしていく……今の日本にも響くテーマを内包した作品をライブ空間で見せるために、どうしたらいいか想像つきません。道のりの遠さを思うと「観る側に回ればよかったなあ」と弱気になります(笑)。やると決めたからには、思いきりぶつかっていこうと思っております!■みのすけ同世代である古田新太さんとの共演は、僕が所属する劇団「ナイロン100℃」にゲスト出演してもらった『下北ビートニクス』(96)以来、なんと27年ぶり! そして映像で共演してきた方も多い座組みで、この豪華メンバーに加えていただき、まずは嬉しい気持ちでいっぱいです。そして初期作品から拝見し、これまで何作もご一緒している大好きな鄭さんの舞台に出られることにも、大きな喜びがあります。今回演じる役は、精神的にも体力的にもギリギリですが(笑)、鄭さんが「みのすけならできる」と思ってくださったからには、その期待に大いに応え、面白い作品になるよう頑張ります。どうぞご期待ください。■山内圭哉実は初めて『パラサイト』を観た時、「これを戯曲化したら面白いだろうな」と思いながら観たんです。でもまさか日本で上演するなんて、そして自分が参加できる日が来るなんて、想像だにしていませんでした。信頼する方ばかりが並ぶ座組みで、しかも、長年仲良くさせてもらっている古田さんとは、30年ぶりの共演。お互いなかなかに老いてから再びご一緒できることに、月日の流れを感じます(笑)。常に弱者からの視点を描いてきた鄭さんの手によって、必ずや、普遍的な物語であることを確認していただけるでしょう。「映画の方が絶対面白いちゃうん?」と思う方にこそ、観ていただければと思います。■恒松祐里すごい原作映画の舞台化、そして大先輩が並ぶビッグな作品で、嬉しくワクワクする気持ちと緊張する気持ち、両方がこみ上げています。人間の根っこにある感情を情熱的に描き、見るものの心を揺さぶり、燃え上がらせる、鄭義信さんの作品に初めて参加させていただくことにも、とにかくドキドキしています。私が演じる裕福な家庭の女の子は、物質的な豊かさはあっても、世間を知らない普通の女子高生。若さゆえに胸に秘めた「誰かに認めてほしい」と思う気持ち、彼女のピュアな部分を大切に、まずは戯曲として心新たに、真剣に向き合っていきたいと思っております。■真木よう子まずは映画『パラサイト』を日本で舞台化する企画自体にびっくりし、自分が参加させていただけることにダブルでびっくりしています。素晴らしい原作を前にプレッシャーはありますが、古田さんを筆頭に“愉快な仲間たち”が揃い、今から稽古場が楽しみで仕方ありません。鄭さんとは映画『焼肉ドラゴン』以来。撮影現場では優しい監督でしたが、風のウワサで聞くと舞台の稽古場では厳しく、“鬼の演出家”だとか(笑)。こうして舞台でもご一緒できることに喜びを感じています。原作の良さを生かしながら“日本版”に置き換えられた、オリジナリティあふれる舞台。素晴らしい作品となるよう、私も尽力したいと思っております。
2023年02月08日今夏、THEATER MILANO-Zaと新歌舞伎座にて上演予定の90年代の関西を舞台としたCOCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」に、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子の出演が決定した。堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平の家族は、家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。一方、対称的な高台にある豪邸では、永井慎太郎、妻の千代子、娘の繭子、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子と共に暮らしている。文平の息子の純平は妹の美姫が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に文平と妻の福子が、と一家は永井家に寄生していく…。本作は、格差社会を描き世界各国で称賛の嵐を巻き起こした映画『パラサイト 半地下の家族』の舞台化。台本・演出は、『愛を乞うひと』『焼肉ドラゴン』などを手掛けた鄭義信が担当する。物語の中心となる、裕福な家庭に次第に寄生していく金田一家として、古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこが決定。そして今回、金田一家とは対照的に、高台の豪邸で暮らす永井一家のキャストが発表。次第に金田家に寄生されていく永井家の主人で、実業家として成功しつつも中身はまるで土建屋の親父・慎太郎を山内さん、天然な側面も持ち合わせる奥様・千代子を真木さん、その娘・繭子を「リバーサルオーケストラ」に出演中の恒松さん。一家の家政婦で物語のキーパーソン・安田玉子をキムラさん。舞台オリジナル登場人物として、鄭作品に多数出演し信頼の厚いみのすけさんも出演する。<キャストコメント>・キムラ緑子「あの衝撃作を舞台化するなんて、ウソでしょう!?」という驚きと共に、「どう立ち上げていくのか知りたい」という好奇心がムクムクと込み上げ、私自身が心から「観たい!」と思う舞台に参加させていただきます。富める者と貧しい者が二極化し、お金があるところにさまざまな人間が呼び寄せられ、パラサイトしていく――今の日本にも響くテーマを内包した作品をライブ空間で見せるために、どうしたらいいか想像つきません。道のりの遠さを思うと「観る側に回ればよかったなあ」と弱気になります(笑)。やると決めたからには、思いきりぶつかっていこうと思っております!・みのすけ同世代である古田新太さんとの共演は、僕が所属する劇団「ナイロン100℃」にゲスト出演してもらった『下北ビートニクス』(1996)以来、なんと27年ぶり!そして映像で共演してきた方も多い座組みで、この豪華メンバーに加えていただき、まずは嬉しい気持ちでいっぱいです。そして初期作品から拝見し、これまで何作もご一緒している大好きな鄭さんの舞台に出られることにも、大きな喜びがあります。今回演じる役は、精神的にも体力的にもギリギリですが(笑)、鄭さんが「みのすけならできる」と思ってくださったからには、その期待に大いに応え、面白い作品になるよう頑張ります。どうぞご期待ください。・山内圭哉実は初めて『パラサイト』を観た時、「これを戯曲化したら面白いだろうな」と思いながら観たんです。でもまさか日本で上演するなんて、そして自分が参加できる日が来るなんて、想像だにしていませんでした。信頼する方ばかりが並ぶ座組みで、しかも、長年仲良くさせてもらっている古田さんとは、30年ぶりの共演。お互いなかなかに老いてから再びご一緒できることに、月日の流れを感じます(笑)。常に弱者からの視点を描いてきた鄭さんの手によって、必ずや、普遍的な物語であることを確認していただけるでしょう。「映画の方が絶対面白いちゃうん?」と思う方にこそ、観ていただければと思います。・恒松祐里すごい原作映画の舞台化、そして大先輩が並ぶビッグな作品で、嬉しくワクワクする気持ちと緊張する気持ち、両方がこみ上げています。人間の根っこにある感情を情熱的に描き、見るものの心を揺さぶり、燃え上がらせる、鄭 義信さんの作品に初めて参加させていただくことにも、とにかくドキドキしています。私が演じる裕福な家庭の女の子は、物質的な豊かさはあっても、世間を知らない普通の女子高生。若さゆえに胸に秘めた「誰かに認めてほしい」と思う気持ち、彼女のピュアな部分を大切に、まずは戯曲として心新たに、真剣に向き合っていきたいと思っております。・真木よう子まずは映画『パラサイト』を日本で舞台化する企画自体にびっくりし、自分が参加させていただけることにダブルでびっくりしています。素晴らしい原作を前にプレッシャーはありますが、古田さんを筆頭に“愉快な仲間たち”が揃い、今から稽古場が楽しみで仕方ありません。鄭さんとは映画『焼肉ドラゴン』以来。撮影現場では優しい監督でしたが、風のウワサで聞くと舞台の稽古場では厳しく、“鬼の演出家”だとか(笑)。こうして舞台でもご一緒できることに喜びを感じています。原作の良さを生かしながら“日本版”に置き換えられた、オリジナリティあふれる舞台。素晴らしい作品となるよう、私も尽力したいと思っております。COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」は6月5日(月)~7月2日(日)THEATER MILANO-Za、7月7日(金)~17日(月・祝)大阪・新歌舞伎座にて上演。(cinemacafe.net)
2023年02月08日リーディングドラマ『終わった人』が、2023年夏に上演されることが決定した。『終わった人』は、内館牧子による同名小説が原作で、2018年には映画化もされた。今回の舞台版では、50歳で窓際部署に飛ばされ、そのまま定年退職を迎えた主人公・田代壮介を中井貴一、そして愛人にしようとするがどこまでいっても“メシだけオヤジ”を卒業させてくれない久里、すべてを見通している娘・道子、カッコイイバーのマダム・美砂子、さらに妻の千草を全てキムラ緑子が演じる。台本・演出は笹部博司が手がける。本作は8月23日(水) に亀戸文化センター カメリアホールでプレビュー公演を上演。その後、8月31日(木) から9月3日(日) に草月ホールで上演されるほか、全国7カ所でツアー公演が予定されている。■中井貴一 コメント私の同級生たちも、年齢的に「終わった人」の門口にさしかかっています(笑)。それに反し、俳優という仕事は幸か不幸か「終わった人」になるかならないかは自己判断。故に、ここからが、大きな人生へのチャレンジになる様な気もしています。そのチャレンジの初めとして、リタイアというアメリカ的な発想が苦手な同胞たちに、共感と可笑しみを与えられる様、朗読させて頂きます。■キムラ緑子 コメント台本読んで、泣けてきました。どの人も正直で、本音と本音がぶつかってる。それが生で面白いんです。リーディングってあまり生っぽくならない方がいいのかな、と勝手に思っていましたけど、この台本はそうではない気もしています。愛情があるから、ぶつかりあい、なんとかしたいと思う。誰にでも何かしらを思い浮かべて共感できるのではないかしら。この面白い(切ない?)脚本をそのまま、お伝えするために後は稽古でジタバタするのみです(笑)。いろんなことを想像していただくために、届く言葉でしゃべりたいと思っています。■内館牧子 コメント小説『終わった人』を書いた時、どれほど多くの読者から言われたかわからない。「あの主人公は、自分がモデルだろう」友人知人はもとより、全国津々浦々の会ったこともない方々からも言われたのだから驚いた。モデルはまったくいない。私が創り上げた主人公である。ただ、これほど多くの方々が自分に重ねたということは、定年後の男たちの心理、情況がいかに現役時代と違うかを物語っている。どんな職種であれ、第一線で働いてきた男たちが、定年と同時に「終わった人」になる。すでに下の世代が会社を、組織を動かしている。まだまだ能力も技術もあるのに「お引き取り下さい」になるのだ。かけられる言葉も「お元気そう」とか「若々しい」とか「お変わりないなァ」とかジイサン仕様になる。こんな「終わった人」の悲哀とあがきを中井貴一さんが、そしてそんな夫と関係なく自分の人生を組み立てていく妻をキムラ緑子さんが演じる。原作者としてワクワクする。楽しみでたまらない。そして全国津々浦々の「終わった人」たちは観て、「やっぱりモデルは自分だ」と思うだろう。大成功というものである。<公演情報>リーディングドラマ『終わった人』原作:内館牧子『終わった人』(講談社文庫)出演:中井貴一 キムラ緑子台本・演出:笹部博司【プレビュー公演】8月23日(水) 亀戸文化センター カメリアホール【東京公演】8月31日(木) ~9月3日(日) 草月ホール※その他、全国7か所ツアー予定公演HP:
2023年02月01日窪田正孝が天才放射線技師を演じる『劇場版ラジエーションハウス』に、山崎育三郎、若月佑美、高橋克実、原日出子、キムラ緑子が出演することが分かった。窪田さんをはじめ、本田翼、広瀬アリス、山口紗弥加、遠藤憲一らTVドラマシリーズのお馴染みの面々が集結した本作。そんなラジハメンバーを取り巻く重要人物として、今回も個性豊かな新キャストが登場。お腹の子の健診で甘春総合病院へ向かう夫婦、高橋圭介と夏希を山崎さんと若月さん。放射線技術会会長で、遠藤さん演じる小野寺俊夫の同期・及川貴史を高橋さん。杏の母・弘美を原さん。杏が離島で出会う島民・野山房子をキムラさんが演じる。また、本作の主題歌を担当するのは、連続ドラマから引き続き「MAN WITH A MISSION」に決定。今作のために書き下ろされた疾走感溢れる楽曲「More Than Words」が、劇場版をさらに盛り上げる。Kamikaze Boyは「ドラマシリーズニ引キ続キ、『劇場版ラジエーションハウス』ノ主題歌ヲ作ラセテ頂キマシテ、本当ニ嬉シカッタデス!彼ラノ言葉ヲ交ワサナクトモ通ジ合エル、“想いと想い”トイウツナガリヲコノ「More Than Words」トイウ楽曲ニ込メマシタ。是非、映画ト一緒ニ楽シンデ頂ケタラ嬉シイデス!(「゜Д゜)「ガウガウ」とコメントを寄せている。新たに到着した予告編では、新キャストの姿や主題歌も挿入されている。感染症が蔓延する離島とその島で、孤軍奮闘する杏の姿、甘春病院では高橋夫婦がある決断を迫られ、緊迫感あふれつつも、涙腺を刺激する映像となっている。『劇場版ラジエーションハウス』予告映像さらに、朝焼け空が印象的な、ラジハメンバーが集結の最新ポスタービジュアルも到着した。『劇場版ラジエーションハウス』は4月29日(金・祝)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場版ラジエーションハウス 2022年4月29日より全国東宝系にて公開©2022 横幕智裕・モリタイシ/集英社・映画「ラジエーションハウス」製作委員会
2022年01月12日2022年1・2月に上演される「喜劇名作劇場 恋ぶみ屋一葉『有頂天作家』」の取材会が行われ、作・演出を手がける齋藤雅文(劇団新派)、キャストの渡辺えり、キムラ緑子が登壇した。1992年に名優・杉村春子へ書き下ろされ、1994年の再演で読売演劇大賞 最優秀作品賞を獲得した『恋ぶみ屋一葉』。今回はタイトルを『有頂天作家』と改め、渡辺とキムラが過去の優れた喜劇に挑戦する『有頂天』シリーズの第4弾として上演される。なお本作は2020年3・4月に上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になった経緯がある。公演中止を経てリベンジが果たせる想いを、渡辺は「本番に向け死ぬ気で稽古した作品。ようやくできるのが本当に嬉しい」と喜びを語る。取材会の前日に本読みをスタートさせ、2年ぶりに作品と向き合った感想を問われると「(明治時代の元芸者役にもかかわらず)羽織を脱いでキレイに畳むことができず、グシャグシャに置いたら、ゲネプロをご覧になった方に笑われてしまいました」「今回は着慣れている人になりたい」と報道陣の笑いを誘った。キムラも「2年近く芝居を“寝かせた”ことで脳や身体の深いところにセリフが落ち着いたのか、湧き上がってきた芝居が前とはまったく異なっていておもしろかった」と“熟成”をアピールする。また女性同士の友情を描いたストーリーに擬え、互いの存在をどのように感じているか尋ねられると、渡辺の「他の俳優さんと芝居している時も、緑子ちゃんを思い出していた」「役者として成長する姿を観客として観ている」という言葉に、キムラが「えりさんを目指していきたい」と涙ぐむひと幕も。そんな二人を見守る齋藤は「同じような演劇体験をしてきた世代で(本作を)リメイクしたいという思いがありました」と渡辺とキムラを頼もしそうに見つめる。加えて「僕のように大劇場で育った劇作家に与えられている使命は、舞台上でいかに役者を光り輝かせるか」と改めて意気込み、「えりさんと緑子さんが今までにない魅力を発揮して、そこに(渡辺)徹くんも絡む密度の濃い会話劇になる予感がしています」と走り出した稽古の手応えを語った。あらすじは以下の通り。花街で働く女性に向けた代筆業を営む前田奈津(キムラ)はその昔、加賀美涼月(渡辺徹)と小説家になる夢を追っていた。奈津は小説家の道を諦めるが、人気作家となった加賀美とはよき相談相手として交流が続く。ある日、奈津の親友・小菊(渡辺えり)が姿を現す。元芸者の小菊はかつて芸者として加賀美と相思相愛だったが他の男へ嫁ぎ、程なく亡くなったはずだった。小菊の登場に、奈津は封印していた気持ちを思い出して──。公演は2022年1月15日(土)~28日(日)に、京都・南座にて。その後、2月1日(火)~15日(火)に、東京・新橋演舞場と巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2021年12月24日女優の有村架純が、舞台『友達』で7年ぶり2度目の舞台に出演することが19日、明らかになった。同作は安部公房が自身の小説『闖入者』をベースにした戯曲。ある夜、ひとりの男(鈴木浩介)の日常に見知らぬ「9人家族」の足音が忍び寄る。祖父(浅野和之)、父母(山崎一・キムラ緑子)、3人兄弟(林遣都・岩男海史・大窪人衛)、3人姉妹(富山えり子・有村架純・伊原六花)から成る9人家族は、それぞれに親しげな笑みを浮かべ、口々に隣人愛を唱えながら、あっという間に男の部屋を占拠してしまう。男は何が何だかわからないまま、管理人(鷲尾真知子)、警官(長友郁真・手塚祐介)、婚約者(西尾まり)、弁護士(内藤裕志)と、次々に助けを求め、この不条理な状況説明を試みるが埒があかない。しかも、彼らは、どんどん「家族の論理」に加勢していく流れに…。シス・カンパニーと、NHK よるドラ『きれいのくに』脚本でも注目を集めている気鋭の劇作家・演出家 加藤拓也が、『たむらさん』(2020年10月上演)に続きタッグ。1967年(昭和42)に青年座で初演され、同年の「谷崎潤一郎賞」を受賞、三島由紀夫をして「安部公房氏の傑作」と言わしめた作品に挑む。不条理な状況に追い込まれていく「男」を演じる鈴木浩介に迫るのは、安部公房スタジオ出身の浅野和之、硬軟自在な演技で魅了するキムラ緑子、第28回 読売演劇大賞最優秀男優賞に輝く山崎一が率いる謎の3兄弟・3姉妹たち。中でも、ドラマ『姉ちゃんの恋人』での共演が人気を呼んだ有村架純と林遣都が、今度は小劇場空間で家族として登場する。有村は、2014年『ジャンヌ・ダルク』以来7年ぶり2度目の舞台出演となる。加えて、岩男海史、大窪人衛、富山えり子、伊原六花、内藤裕志、長友郁真、手塚祐介、西尾まり、鷲尾真知子と盤石な布陣が実現した。東京公演は9月、大阪公演は10月上旬を予定している。
2021年05月19日ミュージカル『ゴヤ -GOYA-』が8日に東京・日生劇場で初日を迎え、今井翼、小西遼生、清水くるみ、山路和弘、仙名彩世、塩田康平、天宮良、キムラ緑子が取材に応じた。同作は、スペイン最大の画家と謳われるフランシスコ・デ・ゴヤの波乱万丈な生き様や、混沌とした社会の中でいかにして芸術家となっていったのかを描くオリジナルミュージカル。聴力を失いながらも後世に残る絵を描き残したゴヤを今井が演じる。今井は「今コロナ禍で世界中が大変な状況を迎えていますが、僕らとしても舞台に立てるということが当たり前ではなく、改めてありがたみを感じています」と感謝。「僕にとってはここ日生劇場は本当に思い出深い、たくさんの思い出がつまった劇場ですので、帰って来れたな、ただいまという気持ちですね」と、これまでに何度も立った日生劇場に戻ってきたことを喜んでいた。親友役の小西について、今井は「僕はこういう声なので割とバリトンなんですけど、小西さんはすごくハイトーンで力強い歌を飛ばす方」と表し、小西は「何言ってんだよ」と照れてツッコミを入れる。逆に小西は今井について「ミュージカルで主演で、これほどバリトンの声の主人公というのは日本ではかなり珍しい。とても男らしくて野性的でゴヤという人物にマッチしてる」称賛した。稽古を通して仲を深めたという2人だが、今井は「今日(小西が)マッサージのものをプレゼントしてくださって」、小西は「歌うときに喉が固まってしまうと大変なので、ほぐすものを送ったら、どら焼きをお返しにもらいました」と明かす。すると、今井は「東山(紀之)先輩からのいただきものを……」と、意外にもジャニーズ時代の先輩である東山からの贈り物だったという。今井は「初日祝いに、お菓子をいただきまして。マッチさん(近藤真彦)からも、ものすごく豪華なバラの花束をいただいたんですけど、本当に、これまでお世話になってきた諸先輩方が僕に思いを届けてくださることにも引き締まる思いで、その思いはこれからもずっと大事にしていきたい」と語る。「時々連絡はさせていただいてます。とにかく、頑張れというエールをいただいています」とやりとりを明かした。さらに、タッキー&翼としてユニットを組んでいた滝沢秀明が演出をする『滝沢歌舞伎ZERO 2021』も同じ日に初日を迎えることを指摘されると、今井は「そうなんですよね。お互いに、それぞれ一生懸命、1番はお客さんのためにという思いでやっているので、僕は僕で一生懸命頑張っていきたい」と意気込んだ。公演は東京・日生劇場にて8日〜29日、愛知・御園座にて5月7日〜9日。
2021年04月09日スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤの激動の半生を描くオリジナルミュージカル『ゴヤーGOYAー』が2021年4月8日から日生劇場ほかで開幕する。本作が復帰後初主演となる今井翼が主人公のゴヤを演じ、小西遼生がゴヤの親友・サパテール、清水くるみがゴヤの妻・ホセーファをそれぞれ演じる。開幕まで1ヶ月を切った3月9日、東京都内で製作発表会見が行われた。この日は、出演する今井、小西、清水のほか、原案・脚本・作詞を担当するG2、演出の鈴木裕美、作曲・音楽監督の清塚信也が出席。本作の出演にあたって今井は「僕が日本の次に愛するスペインを舞台に、世界を代表するゴヤを演じられることを本当にありがたく思っています。僕自身、病を経験して、おかげさまで今を迎えられる喜びを感じておりますが、紆余曲折したゴヤの人生を丁寧かつ大胆に。また、熱く、エネルギッシュに演じていきたいと思っています」と意気込んだ。スペインの画家であるダリが好きで、「自宅のトイレがダリの作品だらけで、通称ダリ便と言われている」ことを会見で明かした今井だが、ゴヤという人物については「これまで造詣深かったわけではないんですけど、今回、自分なりにいろいろな資料を見て勉強していくなかで、ゴヤが持つ“我が道を行く熱き魂”に共感するところがあって。彼にしかない感性を大切にしていきたいと思った」とコメント。劇中では、フラメンコを披露するという今井。「フラメンコは怒り、喜び、悲しみ、そういったものが体の芯から湧き上がってくる舞踊なんです」と熱っぽく語る。本来ならば稽古前にスペインに渡航して、現地の空気感を感じようと考えていたようだが、それもコロナ禍で断念。「僕自身がスペインで経験したことを今一度振り返りながら、しっかりとその匂いや空気感をしっかりと表現していきたい」と話していた。そんな今井のゴヤを、演出の鈴木は「声がとても魅力的で、ゴヤとすごく合うなというのが第一印象。ゴヤはエネルギッシュで、社会への視線の中に“怒り”という感情を多く持つが、個人的には今井翼さんも相当“怒り”を持っていらっしゃる方なので、そこもとても合う」と評していた。また、出演が決まった時の心情を問われた際、サパテールを演じる小西が「ほぼ世代として、翼くんはずっと見ていたスター。今回は“コニツバ”と言われるように、頑張りたいと思います」と話し、会場を笑わせていた。そのほか仙名彩世、塩田康平、天宮良、キムラ緑子らが出演。東京公演は4月8日(木)から29日(木・祝)まで。名古屋公演は5月7日(金)から9日(日)まで、御園座。チケット発売中。取材・文・撮影:五月女菜穂
2021年03月12日『かもめ食堂』や『南極料理人』、『深夜食堂』、現在公開中の『おらおらでひとりいぐも』など、数多くの作品に登場する料理を担当したフードスタイリスト・飯島奈美が、西川美和監督の最新作『すばらしき世界』に初参加。役所広司演じる主人公・三上が刑期を終えて初めて食す、“出所メシ”を手がけている。出所メシといえば印象深いのが、『幸せの黄色いハンカチ』(77/山田洋次監督)。高倉健演じる島勇作が刑期を終え出所するや、食堂に立ち寄り「ビール、しょうゆラーメン、カツ丼」を注文する。高倉さんは2日間絶食をしてこの撮影に挑んだ、というエピソードが後々まで語り継がれているシーンだ。刑務所の食事は“冷や飯”とも呼ばれるが、シャバに出た人間が久方振りに手にした自由を噛みしめ、ついに出来たての食事にありつく姿には得も言われぬ思いが映し出されるのかもしれない。本作で役所さん演じる三上正夫は、13年振りに出所し、旭川刑務所から東京へ向かったその晩、身元引受人の庄司(橋爪功)の自宅に身を寄せる。そこで夕飯として出されるのが、すき焼き。食卓を見つめるばかりの三上の姿を見て、庄司は「あんまり急なんだよ。13年も冷えた飯しか口に入れてないんだから。いきなりこんなグラグラ煮立ってるもの、食えるわけないじゃないか、なあ」と妻・敦子(梶芽衣子)に声を掛け、三上を気遣う。このシーンを支えたのが、荻上直子監督『かもめ食堂』や沖田修一監督『南極料理人』をはじめ、石井裕也監督、是枝裕和監督らの現場に携わってきたフードスタイリストの飯島さん。「今回の撮影では、すき焼きがメインの食事でした。台本を読んでこの夫婦の生活を想像して、あまり豪勢すぎるのも違うと思ったので、脂が少なめの牛肉を準備しました。大切なシーンのひとつだと思ったので、とにかく監督の想いが伝わるように」と、本シーンで留意したことを語る。「仕事柄ですが、他の映画やドラマを見ていると、この人数でこの量だと品数が少ないなとか、湯気がもっと出ていたら美味しそうだな等、そういう所に気がいってしまいながら観ていることはありますね(笑)」と飯島さん。台本を読みイメージを膨らませ、撮影前に監督、美術と打ち合わせる。そのシーンで悪目立ちせずに馴染んでいるか、リアルであるかなど、その食事を囲む人物の生活レベルや背景を細かく落とし込んでいくという。フレームの外にある箸置きひとつをとっても、こだわりの品が置かれているという徹底ぶり。この細やかな事前の準備も相まって、観客の視線は三上の一喜一憂の表情に釘付けになるのだろう。「憧れの西川組に初参加でした。ずっと西川監督の作品が好きでしたし、別の現場でお会いした際に監督の撮影時には(現場に)ケータリングします!と言っていたほどなので、今回は念願が叶いうれしかったです。西川組は、とても穏やかですが緊張感があって、それぞれの仕事を全うして、皆で同じ方向をみているいい現場でした」と振り返る。また、三上という人物を追う上で、生活に欠かせない食事はそのほかのシーンでも度々登場するが、飯島さんの“さりげない”が存在感のある仕事ぶりがいかんなく発揮された三上の故郷、九州・福岡でのひと幕も特筆すべきシーン。昔の知り合いの暴力団の親分・下稲葉(白竜)とその妻・マス子(キムラ緑子)の元へ向かった三上を待っていたのは、温かな言葉と歓待だった。豪勢な刺身の船盛りや、徹底的にリサーチをしたという福岡の郷土料理、かしわ飯や筑前煮、鰯のぬか床炊きなどが並べられている。『すばらしき世界』は2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
2021年02月02日石原さとみ主演、「姉ちゃんの恋人」の岡田惠和オリジナル脚本で、余命宣告をうけた女性と彼女を取り巻く家族の絆を描いていく新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」が1月4日(月)オンエアされる。『北の零年』と『シン・ゴジラ』で日本アカデミー賞を受賞、「リッチマン、プアウーマン」「失恋ショコラティエ」「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」など数々のドラマが話題となり、2018年放送の「アンナチュラル」でも数々の賞に輝いた石原さん。そんな石原さんのテレビ東京ドラマ初主演作となる本作。脚本を手掛けるのは、連続テレビ小説「ひよっこ」や日曜劇場「この世界の片隅に」、先日まで放送された「姉ちゃんの恋人」も話題を呼んだ岡田さん。「姉ちゃんの恋人」放送後にはその“優しい世界”に魅了された視聴者からの声がSNSにあふれたのは記憶に新しい。元大学講師の翻訳家・笹井亮介は、妻に先立たれ一人暮らしとなったいまは、家事も料理も完璧にこなすが、仕事は自由奔放。〆切を守らない亮介に、担当編集者はいつも隣で頭を抱えていた。一方、亮介の一人娘・ゆり子は、長野ののどかな町で亮介の元教え子で教師の夫と暮らしていた。ところがある日、ゆり子が父のもとに帰ってくる。これまで父と娘の会話をろくにしてこなかったため、2人の間にはぎこちない雰囲気が漂う。こうして始まった父と娘の2人暮らし。緊張しつつも温かく穏やかに過ぎていくが、実は娘に残された時間はわずかだった――。自身の余命がわずかであることを知り、父のもとに帰省。父と最期の2人暮らしをすることとなるゆり子を石原さんが演じ、ゆり子の父親で元大学講師の翻訳家、久々に暮らすことになったゆり子に戸惑いながらも不器用な愛情を持って接していく笹井亮介には寺尾聰。亮介の元教え子で、今は英語教師をしているゆり子の夫・田渕繁行には向井理。締め切りを守らない亮介に頭を抱える亮介の担当編集者、野村には勝地涼。また笹井家のご近所さん、原口光代にはキムラ緑子。亮介の古くからの友人、田辺正一には角野卓造といったキャスト。新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」は2021年1月4日(月)20時~テレビ東京系にて放送。地上波放送終了後ひかりTVで配信。(笠緒)
2021年01月04日柄本佑主演で今年1月にNHKで放送されたドラマ「心の傷を癒すということ」が、視聴者からの反響を受け再編集されて映画化が緊急決定。この度、予告編映像とポスタービジュアルが完成した。本作は、阪神・淡路大震災時、被災者の“心のケア”のパイオニアとして奮闘しつづけた精神科医・安克昌氏の半生を描くヒューマンドラマの本編を再編集し、映画化。当時の記録を安氏が綴った著書「心の傷を癒すということ 神戸…365日」(第18回サントリー学芸賞受賞)が原案となっている。■“寄り添う”ということを広く伝えたい…医師の思いが映画に解禁された予告編は、精神科医の道に進みたい和隆と父・哲圭(石橋凌)との口論、最愛の人・終子(尾野真千子)との出会い、新しい家族の誕生、そして発生した阪神・淡路大震災。被災地で“心のケア”に奔走していくなかで“心のケア”とは何か彼なりに理解した和隆の柔らかな笑顔が印象的。そして主題歌は、自身が出演した映画に初めて書き下ろし曲を提供、和隆の兄役として出演もしている森山直太朗の「カク云ウボクモ」。一度聴いたら思わず口ずさんでしまうオノマトペのフレーズが印象的な楽曲となっている。ポスタービジュアルは、白衣に身を包んだ若き精神科医・安和隆(柄本佑)の姿が。阪神淡路大震災の際に自ら被災しながら、手探りながらも多くの被災者の声に耳を傾け、心の痛みを共に感じ、寄り添い続ける。そんな誰からも愛され、頼りにされた安先生に会いに行ったかのようなビジュアルとなった。実在の人物をモデルに描く安和隆に扮するのは、高い演技力に定評のある柄本佑。その彼を支え続ける妻・終子役には、海外での受賞歴もあり数々の映画・ドラマで活躍中の尾野真千子。また、和隆の父を石橋凌、母をキムラ緑子、兄を森山直太朗、弟を上川周作が好演。さらに濱田岳、浅香航大、清水くるみ、濱田マリ、近藤正臣と実力派俳優たちが集結した。柄本さんは「劇場版として生まれ変わることとなりました。二時間になった事でオリジナルとは違った新たな魅力を発見していただけると思います。しかもスクリーンでっ!! 逞しく、人間の底力と生きる力に溢れた今作をぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しいです」とコメントを寄せている。『心の傷を癒すということ≪劇場版≫』は2021年1月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年12月11日石原さとみ主演、岡田惠和脚本の父と娘の絆の物語を描く新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」。この度、寺尾聰、向井理、勝地涼、キムラ緑子、角野卓造の出演が明らかになった。物語は、自身の余命がわずかであることを知った石原さん演じる主人公・田渕ゆり子が、突然実家の父親のもとに帰省するところから始まる。これまで父と娘の会話をろくにしてこなかったゆり子と父の、ぎこちないながらも久しぶりの2人暮らし。温かく穏やかな生活を送る中で、娘の運命を知った父はその運命をどう受け入れ、どう向きあい、そしてどんな同じ時を過ごすのか――?ゆり子の父親で元大学講師の翻訳家・笹井亮介は、日本を代表する名俳優の寺尾聰が演じる。妻に先立たれ、小さな洋館に一人で暮らす亮介は、家事も料理も完璧にこなすが、仕事に対しては自由奔放。突如娘と久しぶりに暮らすことになり、戸惑いながらも不器用な愛情を持って接していく。「俳優という仕事をしていてもそうしょっちゅう出会えるわけじゃない、10年に一本出会えたらラッキーだというくらい良いシナリオで、久しぶりに鼻をすすったし、読みごたえを感じました」と台本を読んだ感想を明かした寺尾さんは、「石原さんは以前から、『どんな女優さんかな?』と注目していたので、今回初共演で親子役と聞いて、一緒に芝居をできることを楽しみにしていました。実際にやってみると、とてもよかった。表情も豊かで、演技も自然だった。やってるうちに『本当の父娘』のような気がしてくるほどでしたね」と石原さんについてコメントしている。亮介の元教え子で、英語教師のゆり子の夫・田渕繁行役は向井理。長野県安曇野ののどかな町で暮らす中、余命を知った妻のある思いを受け止め、優しく支えるという役どころ。「少しファンタジーのような印象で、現実的な話なのにどこかメルヘンチック」と物語の印象を明かした向井さん。「視聴者のみなさんに、お芝居を通して親子の関係や夫婦の関係、それぞれの関係を伝え、この作品の何か不思議なあたたかさを感じてもらえたらいいなと思います」と話した。また、亮介の担当編集者で締め切りを守らない亮介に頭を抱える野村役を勝地涼。亮介の亡き妻から「主人をよろしく」と頼まれたのを口実に、毎日のように勝手に笹井家に上がり込むご近所さん、原口光代役をキムラ緑子。亮介が本音を吐露できる古くからの友人・田辺正一役を角野卓造が演じる。勝地さんは「野村を演じるにあたっては、面白いセリフもいっぱいあるけれど笑わせるのではなくて、ほっこりするような、箸休め的な存在になれればと心がけたつもりです。笑いのバランスは難しかったですが、野村と緑子さん演じる光代さんとの掛け合いを楽しんでほしいです」と見どころをアピール。キムラさんは「はじめて台本を読んだとき、こんな優しさってあるのかなってくらいの『超がつく』優しさを感じて、本当にいいお話だなと思いました。ちょっと胸が痛いけどいい痛さというか、、、。ご覧くださる方が大切な誰かのことを考えたり思い出したりする時間になればいいなと思います」と物語について語り、角野さんは「出演者はそんなに多くないし、割と語らない、本音をすぐに言ってしまわないところにこのドラマの良さがあるなと思います。そこが大好きなので、そういったところを楽しんでいただければと思います」とコメントした。新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」は2021年1月4日(月)20時~テレビ東京系にて放送。地上波放送終了後ひかりTVで配信。(cinemacafe.net)
2020年12月08日マキノノゾミの作・演出で’97年に初演された『東京原子核クラブ』が2021年1月に上演される。本作の演出は22年ぶりとなるマキノ、主演の水田航生、霧矢大夢に話を聞いた。本作は、実在の人物もモデルにしながら、昭和初期という時代の中で闊達に生きる若者たちを描いた群像劇。初演時には読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞した作品でもあるがマキノは「初演の時は昔の話を書いたつもりだったのに、今読むとなんとなく近未来な感じがします。もしかしたら今はもう戦後ではなく戦前なのではないかとか、似たようなことが起こりつつあるなとか感じて。だからこの戯曲はむしろ今のほうが合っている。それはいいことか悪いことかで言えば、悪いことですけどね」と語る。描かれるのは、若き原子物理学者・友田晋一郎をはじめとする風変りな住人が集う下宿屋「平和館」での、昭和7~21年の出来事。水田が「昭和のお話ではありますが、誰もが、日常の何もない“あの時”“あの瞬間”が実は美しいものだったんだってことを思える作品だと感じました」と語る作品だ。しかし、水田演じる友田のモデルは物理学者・朝永振一郎博士。まさにその時代、昭和20年に日本に投下された原子爆弾は物理学によって生み出されたもの……という現実もしっかりとある。そこについてマキノは「でも、平和館に住んでいたのがたまたまそういう人だっただけで、そのことを描きたいわけじゃないんです。描くのは、ここで生きている人たちの暮らしです。それを奪ったなにか大きなもの、そして止められなかった大きな悲劇はあるけど、この人たちは日常を誠実に生きただけ。そういうものを描きたかった」と語る。一方、霧矢が演じる「平和館」の住人・富佐子は謎に満ちた女性。霧矢は「すごく個性的で独特。初演はキムラ緑子さんが演じられた役と伺い、台本を読みながら、きっと出てくる度に強い存在感を放たれていたんだろうなと想像しました。レビューガールということで、私も歴史あるレヴュー劇団出身ですから、自分の経験を活かせるかなと思いつつ、でももっと胡散臭い雰囲気を出していくような役だと思うので、マキノさんとも相談して富佐子像をつくっていきたいです」と意気込む。マキノは「僕も富佐子は何を考えているかわからない(笑)」と笑いつつ「でもこういう人に救われる。僕用語で言えばこの作品の“エンジェル”なんです」と霧矢に期待を寄せる。水田が「マキノさんの現場はずっとポジティブな気持ちでいられる」と稽古に入るのを楽しみにする本作は、2021年1月10日(日)から17日(日)まで東京・本多劇場にて上演。チケットぴあでは11月29日(日)まで抽選先行受付中。文:中川實穂
2020年11月26日大竹しのぶ主演、林遣都ら豪華共演で、2021年1月8日(金)よりBunkamuraシアターコクーンにて上演される舞台「フェードル」。そのビジュアルが解禁された。「フェードル」は、フランスの劇作家ジャン・ラシーヌがギリシャ悲劇「ヒッポリュトス」から題材を得て創りあげ、1677年1月1日、ブルゴーニュ座で初演された金字塔的な作品。悲劇へと向かう女性の姿を描く美しく輝く台詞、神話的世界をもとに表現した抵抗しがたい破滅的激情は、演劇の醍醐味を堪能できる要素が凝縮されている。フランスを代表する哲学者ヴォルテールをして「人間精神を扱った最高傑作」と言わしめた歴史的名作。これまでサラ・ベルナール、ヘレン・ミレンなど、時代を彩る名女優たちが演じてきた主人公を演じるのは、2017年の初演で圧巻の演技を魅せた大竹しのぶ。フェードルの義息子・イッポリット役には、高い演技力を発揮する林遣都。そのほか、瀬戸さおり、谷田歩、酒向芳、西岡未央、岡崎さつき、キムラ緑子と個性豊かなキャストが集結し、愛に翻弄され、感情と感情がぶつかり合う悲劇を熱演する。「フェードル」は2021年1月8日(金)~1月26日(火)Bunkamuraシアターコクーンにて公演。(text:cinemacafe.net)
2020年10月23日松岡茉優主演「おカネの切れ目が恋のはじまり」の最終回が10月6日オンエア。松岡さん演じる玲子のそばに寄り添ったロボット「猿彦」に三浦春馬演じる慶太を“感じた”視聴者からの感動の声が続出。キャストとスタッフにも感謝の言葉が送られ続けている。1円まで清く正しく美しく。モノや恋に一途で、すべて計算通りの清貧女”・九鬼玲子を松岡さんが演じ、そんな玲子がお金を使うことになんの迷いもなく、予定は未定な“浪費男”の猿渡慶太を出会うことから始まるひと夏の恋物語を描いた本作。慶太には三浦春馬、玲子の初恋相手・早乙女健に三浦翔平、慶太の同僚で“ドケチ節約男子”板垣純に北村匠海、慶太の父で2代目社長の富彦に草刈正雄、母の菜々子にキムラ緑子、玲子の母・サチに南果歩。星蘭ひとみ、大友花恋、ファーストサマーウイカらも共演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終回は慶太が民宿から姿を消し、慶太に突然キスされ動揺する玲子は家で、自分宛に送られ続けていた現金が入った封筒を発見。送り主が自分の父・父(石丸幹二)だと確信した玲子は、父に会いに伊豆へと向かう。実は玲子もかつては“浪費女”で、玲子のために父は会社の金を横領、逮捕されていた…という展開。父を探しに伊豆に向かう玲子に同行するのが、おもちゃのロボット「猿彦」。SNSには「猿彦さんがもう慶太くんそのもの」「自然と春馬の面影が見えてくる」「猿渡さん出てないのに、すごく猿渡さんを感じてしまう」と、猿彦に慶太=三浦さんを感じた視聴者からの投稿が続出。ラストで玲子が猿彦を見つめながら「会いたい…」とつぶやき、そっと抱きしめるシーンにも「みんなの気持ちをちゃんと伝えてくれてる」「松岡茉優さんが「会いたい」って言ったセリフは絶対みんなの気持ちを表している」という反応多数。主演の松岡さんにも「松岡茉優さんの芯の通った演技のおかげで、泣きながらでも最後まで笑って観られました。ありがとう」「最後まで演じ切ってくれたこと本当に感謝しています」「クライマックスの松岡茉優、ただただスゴ過ぎ」と絶賛の声が集まる。そして最後に「春馬くんずっと大好きだよキャストスタッフ一同」というテロップが映し出されると、「本当にありがとうございますスタッフ、キャストの皆さん」「全スタッフさん&キャストさん達の愛に泣けてくる」と、SNS上でもキャスト、スタッフに対する感謝の言葉が送られ続けている。(笠緒)
2020年10月07日松岡茉優主演、三浦春馬、三浦翔平、北村匠海らの出演による「おカネの切れ目が恋のはじまり」の3話が9月29日放送。玲子を元気づけようとする三浦さん演じる慶太の「痛いの痛いの飛んでけ」からの“キス”に視聴者が魅了されている。1円まで清く正しく美しく。モノや恋に一途で、すべて計算通りの“清貧女”と、予定は未定な“浪費男”…琴線感覚が両極端な2人がひょんなことから同居することになって始まる完全オリジナル“じれキュン”ラブコメディである本作。松岡さんが中堅おもちゃメーカー・モンキーパスの経理部で働く、モノにも恋にも一途な「清貧女子」。初恋相手の早乙女を15年間思い続け“投資”し続ける九鬼玲子に。三浦春馬さんがモンキーパスの御曹司で、幼い頃から欲しいものは何でも母親から買ってもらえる環境にあったため金銭感覚が崩壊した「浪費男子」の猿渡慶太に。三浦翔平さんがイケメンすぎる容姿を生かし「お金の専門家」としてセミナー主催やテレビのコメンテーターも務める早乙女健に。北村さんが慶太の同僚で“ドケチ節約男子”の板垣純に扮するほか、星蘭ひとみ、大友花恋、草刈正雄、キムラ緑子、南果歩、稲田直樹(アインシュタイン)、河井ゆずる(アインシュタイン)、中村里帆、ファーストサマーウイカ、池田成志、八木優希らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回の3話では、初恋相手・早乙女との15年越しのデートを控え浮かれる玲子だが、板垣が早乙女が子供を連れヒーローショーを観覧している姿を見かけたことで“妻子持ち”疑惑が沸き上がる。そして玲子は早乙女とのデートを楽しみ、人生一幸せな時間を迎えていたが、そこに早乙女の結婚疑惑を追及する記者が現れる…という展開に。既婚者だということが発覚し、妻から離婚を切り出されどん底の状態になる早乙女に、それでも好きだと想いを伝える玲子だが、結局フラれてしまう。帰宅後、自ら髪にハサミを入れるも気持ちは吹っ切れず苦しそうな玲子を励まそうと、慶太は玲子の頬に手を置き「痛いの痛いの、飛んでけ~」と繰り返す。そんな2人の頭上に鳴り響く雷鳴。思わず慶太は玲子を抱きしめ、キスしてしまう…。このラストに「キスした後の三浦春馬可愛すぎるしされた後の松岡茉優の反応可愛すぎ!今回は神回」「こんなにも可愛すぎるキスシーン2人のえ?え?って感じ好き」「三浦春馬さんのチュッが可愛いかった~」「三浦春馬くんのキス演技キュンすぎる」などの声が殺到。また「来週で最終回なのはとても残念ですが、どのような結末になるのか気になります」など次回で最終回を迎えることを残念がる視聴者からの想いも多数届けられている。(笠緒)
2020年09月30日松岡茉優主演、おカネ修行を通したひと夏の恋物語「おカネの切れ目が恋のはじまり」の2話が9月22日放送。三浦春馬と声優・梶裕貴の“エレン”共演に多くの視聴者が盛り上がるなか、三浦翔平演じる早乙女の“子持ち疑惑”にTLが驚きの声を上げている。松岡さん演じる清貧女子と三浦春馬さん演じる浪費男子。対照的な2人がひょんなことから同居することに…「凪のお暇」の大島里美完全オリジナル脚本による“じれキュン”ラブコメディとなる本作。中堅おもちゃメーカー・モンキーパスの経理部で働く、モノにも恋にも一途な「清貧女子」で初恋相手の早乙女を15年間思い続けている九鬼玲子に松岡茉優。モンキーパスの御曹司で、幼い頃から欲しいものは何でも母親から買ってもらえる環境にあったため金銭感覚が崩壊した「浪費男子」の猿渡慶太に三浦春馬。玲子の初恋の相手で、そのイケメンすぎる容姿を生かし「お金の専門家」としてテレビ番組でコメンテーターも務め人気を博す早乙女健に三浦翔平。モンキーパスの営業部に勤務する慶太の後輩で、25歳にして一家の大黒柱というプレッシャーを抱え、将来の貯蓄に大きな不安を抱いている「ドケチ節約男子」の板垣純に北村匠海。慶太の元カノ・聖徳まりあに星蘭ひとみ。「モンキーパス」に新企画を提案するベンチャー企業の社長・山鹿眞一郎に梶裕貴。また大友花恋、ファーストサマーウイカ、草刈正雄、キムラ緑子、南果歩らも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。慶太にお金の使い方を指導する玲子だが、2人の価値観はかみ合わない。そんな中、玲子はパン屋で純と偶然出会い、慶太の話で意気投合。純は玲子への好意を確信する。一方、慶太は元カノのまりあの婚約相手・山鹿が社長の富彦(草刈さん)にモンキーパスの赤字事業である「わくわくスポーツランド」のリニューアルを提案していることを知り対抗心が芽生える。そして玲子、純、早乙女も巻き込み6人でテニスコンペを開催する…というのが今回のおはなし。今回、視聴者が注目したのは春馬さんと梶さんとの共演。春馬さんは実写版『進撃の巨人』で、梶さんはアニメ版でそれぞれ同じエレン役を演じており、「考えたらアニメ版と実写版のエレンの共演なんだな」「実写版とアニメ版の エレンの夢の共演」「実写エレンとアニメエレンが共演とかなかなかのミラクル」「目頭が熱くなるな……」と、興奮と感動の声多数。慶太の金使いを浪費と言う玲子だが、そんな彼女も早乙女に貢ぐのをやめられないでいた。慶太が早乙女に玲子のことをどう思ってるのか聞いたことで、早乙女は玲子に対し「俺にとって特別な人だから」と告げ、食事に誘うという展開に。だが純は早乙女が“子連れ”でヒーローショーを楽しむ姿を見てしまう…。この“衝撃ラスト”に「どーゆーことよ!!」「え?え?パパ?!…衝撃やーん」「まさかの子持ちかいw」など、視聴者から驚きの声が上がっている。(笠緒)
2020年09月23日松岡茉優主演、三浦春馬、三浦翔平、北村匠海らが共演するTBS系新火曜ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」が9月15日からスタート。放送後のSNSには三浦春馬さんの“笑顔”に「感謝」「一生忘れられない」などの声が殺到している。本作は1円まで清く正しく美しく。モノや恋に一途で、すべて計算通りの“清貧女”・九鬼玲子を松岡さんが、欲しいものには一直線。お金を使うことになんの迷いもなく、予定は未定な“浪費男”・猿渡慶太を三浦さんが演じ、この琴線感覚が両極端な2人がひょんなことから同居することになる…という完全オリジナル“じれキュン”ラブコメディ。「凪のお暇」などの大島里美が脚本を手がけ、玲子の初恋の相手・早乙女健に三浦翔平。慶太の同僚で“ドケチ節約男子”の板垣純に北村匠海。慶太の元カノ・聖徳まりあには星蘭ひとみ。早乙女の秘書、牛島瑠璃に大友花恋。慶太の父で2代目社長の富彦に草刈正雄。母の菜々子にキムラ緑子。玲子の母・サチに南果歩。さらに稲田直樹(アインシュタイン)、河井ゆずる(アインシュタイン)、中村里帆、ファーストサマーウイカ、池田成志、八木優希らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話は玲子が1年越しの片思いの相手「1680円の豆皿」をようやく買おうとしたその時、慶太がその皿を購入してしまうところから始まり、そんな慶太の度を越した浪費ぶりに社長である父・富彦が激怒、慶太は経理部に異動させられたうえ、自宅マンションも売られ、玲子の民宿に転がり込んでくる。その頃、会社の非売品グッズなどがフリマサイトに出品されているのが見つかる。板垣に横領の疑いがかかるが…というストーリーが展開。1話終了後のSNSでは「放送してくれてありがとう」「世に出してくれて本当に感謝です」と、放送開始に感謝の声が上がるとともに、慶太役の三浦さんに「春馬くんずっと笑顔でいてくれて幸せな1時間でした」「三浦春馬がいつも通りかっこよくてただ笑ってるシーンでも泣きそうになった」「ガチで三浦春馬さんの笑顔って力になる!このドラマが一生忘れられない」など、三浦さんの“笑顔”に喜びのコメントが集まる。また「九鬼玲子を松岡茉優に抜擢した人大天才」「三浦春馬×松岡茉優のコンビは可愛い」「三浦春馬さんの表情豊かな演技、松岡さんの役柄もすごく好き」といった松岡さんと三浦さんの共演にも賞賛の声が寄せられている。(笠緒)
2020年09月16日現在、PARCO劇場にて上演中の上白石萌歌主演舞台「PARCO劇場オープニング・シリーズ ゲルニカ」が、“PARCO STAGE @ONLINE”の一環として9月24日(木)にライブ配信することが決定した。今作は、3月よりスタートしたPARCO劇場オープニング・シリーズ秋の陣の第1弾。国内外問わず幅広く活躍する演出家の栗山民也が、パブロ・ピカソの名画「ゲルニカ」と出会い、20年以上あたためてきた構想を、初タッグとなる劇作家の長田育恵が書き上げた、ゲルニカに生きる人々の人間ドラマにフォーカスした舞台。キャストには、上白石さんがヒロインの少女サラを、相手役を中山優馬が演じているほか、勝地涼、早霧せいな、玉置玲央、松島庄汰、林田一高、後藤剛範、谷川昭一朗、石村みか、谷田歩、キムラ緑子が出演している。PARCO劇場が、オンラインで演劇の魅力を伝えるプロジェクト“PARCO STAGE @ONLINE”。その一環として行われる今回のライブ配信は、「WOWOWオンデマンド」、「PIA LIVE STREAM(ぴあ)」、「ストリーミング+(イープラス)」にて楽しむことができる。視聴チケットの販売期間は、9月17日(木)12時~開演前まで。予定枚数に達し次第販売終了となる。「PARCO劇場オープニング・シリーズ ゲルニカ」ライブ配信は9月24日(木)18時30分開演。※途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信、巻き戻し不可「PARCO劇場オープニング・シリーズ ゲルニカ」はPARCO劇場にて9月27日(日)まで上演中(東京公演)。※ほか地方公演あり(cinemacafe.net)
2020年09月14日9月4日(金)よりPARCO劇場にて好評上演中の舞台『ゲルニカ』のライブ配信が決定した。本作は3月よりスタートしたPARCO劇場オープニング・シリーズ秋の陣の第1弾作品で、国内外で活躍する演出家の栗山民也がパブロ・ピカソの名画「ゲルニカ」と出会ってから20年以上あたためてきた構想を、劇作家の長田育恵が書き上げたもの。無差別爆撃を起きたスペイン・バスク地方のゲルニカを舞台に、貴族の家に生まれ育ち甘やかな世界を信じて生きていたサラと出会った人々の人間ドラマにフォーカスして物語をつむぐ。出演を務めるのは、近年目覚ましい活躍を見せる若手女優・上白石萌歌。上白石は本作のヒロインである少女サラを演じる。そして、ヒロインの相手である兵士役に中山優馬、ゲルニカで生きる人々を取材する海外特派員役に勝地涼、彼と同行する女性特派員記者役の早霧せいなに加え、玉置玲央、松島庄汰、林田一高、後藤剛範、谷川昭一朗、石村みか、谷田歩、さらに、ヒロインの母にはキムラ緑子、総勢12名の実力派俳優が集結した。開幕後、さらに注目を集める本作が「PARCO STAGE @ONLINE」の一環としてライブ配信が決定した。これまで舞台に触れる機会のなかった方もすでに観劇した方も、自宅から3つの配信メディアを通して、今の世の中だからこそ胸に響く『ゲルニカ』の世界観を堪能してほしい。◆PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』ライブ配信詳細日程:9月24日(木)開演18:30※予定枚数に達し次第販売終了※途中からの視聴した場合はその時点からのライブ配信となり、巻き戻しての再生はできません。【視聴方法】WOWOWオンデマンド/PIA LIVE STREAM(ぴあ)/ストリーミング+(イープラス)※WOWOWオンデマンドをご視聴いただくにはWOWOWへのご加入が必要となります。【視聴チケット料金】3000円(税込)【販売期間】9月17日(木)12:00~9月24日(木)18:30まで【視聴チケット取扱い】チケットぴあ(PIA LIVE STREAM) ()イープラス(イープラス「Streaming+」) 詳細はこちら ◆PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』公演情報【東京公演】 9月4日(金)~9月27日(日)PARCO劇場【京都公演】 10月9日(金)~10月11日(日)京都劇場【新潟公演】 10月17日(土)~10月18日(日)りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場【豊橋公演】 10月23日(金)~10月25日(日)穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール【北九州公演】 10月31日(土)~ 11月1日(日)北九州芸術劇場 大ホール☆公演関連動画配信中!「PARCO STAGE@ONLINE」YouTubeチャンネル公式: ・上白石萌歌がトルティーリャ作りに挑戦!出演者:上白石萌歌、玉置玲央、後藤剛範、谷川昭一朗・長田育恵×金子奈美 対談「バスクを語る」(全3回)※順次公開予定出演者:長田育恵、金子奈美
2020年09月14日「第45回トロント国際映画祭」に正式出品作品された、直木賞作家・佐木隆三の小説「身分帳」原案の役所広司主演映画『すばらしき世界』が、現地時間9月10日にワールドプレミア上映され、役所さんと監督の西川美和がリモート参加した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、トロント国際映画祭は例年の1/4程度に絞られる中での非常に狭き門を見事突破し、正式出品作品として選出された本作。上映作品は、コロナ禍の試みとしてソーシャルディスタンスを守った劇場、ドライブインシアター、野外やインターネット上で披露され、レッドカーペットや記者会見はバーチャルで行われている。原作のどんな部分に惹かれたのかという問いに、リモートで参加した西川監督は「前作『永い言い訳』の撮影中に佐木隆三さんが亡くなられたと新聞を見て知りました。その記事の中で、佐木さんをよく知る作家の方が、佐木さんの真骨頂は非常に有名な『復讐するは我にあり』よりも『身分帳』ではないか、と書かれていたんです。それがきっかけでこの原作を手に取りました」と明かし、そして実際に物語に触れ、「犯罪者が刑務所を出た後になんでもない日常を取り戻すために、こつこつと生きる地味な話だった(笑)。これは、自分で探しても見つけられるテーマではないと思い、映画化してみたいと強く思いました」と映画化に至った経緯をふり返った。かつて殺人を犯し、13年の刑期を終えて出所したばかりという、三上正夫役に役所さんをキャスティングした理由については「17歳の時に、役所さんが連続殺人鬼の役をやられたテレビドラマを観ていたくショックを受け、それがきっかけでものを書く仕事につきたいと思うようになりました。映画監督をやることになり、いつか役所さんを主役に映画を撮れないかと考えてきました。本作の三上という男は非常に面白い役なので、憧れの役所さんに一念発起してオファーをしたところ、『前向きに考えます』とお返事をいただき、それが自信となって脚本を書き進めることができました」とコメントした。一方、この三上役の役作りについて役所さんは「原案である小説『身分帳』と西川監督が書いた脚本を比べて読みながら、小説はもちろんト書きが多いのでその部分は脚本と照らし合わせて、三上という男を探し求めていました。しかしこの男がなかなか掴めなかった。撮影が始まってから、ワンシーン撮ったものがまた次のシーンのヒントになり、少しずつ三上という男に近づいていく感じがありました」と言い、「あとは、ミシンの練習を一生懸命やりました(笑)。また監督と一緒に旭川刑務所を見学できたことは非常によい経験になりました」と明かしていた。そして今回、特報映像が到着。社会のレールから外れた男・三上の様子と、それをネタに食い物にしようとするテレビマン津乃田(仲野太賀)とプロデューサー吉澤(長澤まさみ)の姿が映し出されている。また新たに白竜、キムラ緑子の出演が明らかに。白竜さんは、三上のかつての兄弟分である組長、キムラさんはその妻を演じている。『すばらしき世界』は2021年2月11日(木・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年09月14日PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』が9月4日(金)に開幕する。それに先がけ初日前会見が行われ、上白石萌歌、中山優馬、勝地涼、早霧せいな、キムラ緑子が出席した。本作は、演出家・栗山民也が、スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家パブロ・ピカソの絵画「ゲルニカ」と出合い、以来20年以上あたためてきた構想をもとにつくられたオリジナル作品。栗山とは初タッグとなる劇作家・長田育恵が脚本を手掛け、ゲルニカに生きる人々が、戦争の足音がせまる不穏な空気の中で懸命に力強く生きる姿が描かれる。ゲルニカの元領主の娘としてなに不自由なく生きていた少女サラを上白石が、兵士としてサラと恋に落ちるが実はドイツ軍のスパイである青年を中山が演じ、ゲルニカの状況を取材する海外特派員を勝地と早霧が、サラの母をキムラが演じる。会見では、「大学のレポートの題材に取り上げたくらい栗山さんに憧れがあった。ご一緒するのが長年の夢だった」という上白石が「栗山さんの言葉だけを信じて必死にしがみついていけば大丈夫だと思いながらやってきました。最後まで栗山さんの言葉だけを信じて、皆さんと駆け抜けていけたら」と本作への思いを語る。中山は役について「実はスパイという役ですが、すごく人間味の溢れる青年だと思います。稽古をしていく中で大事だと感じたのは“若さ”。若さにはすごいパワーが秘められている」と明かす。「ゲルニカについて、ピカソの絵くらいしか知識がなかった」と言う勝地は「だけどこの作品は、歴史的背景を知らなくても伝わるものがあります。描かれているのは“日常”で、それが突然パツッと切られてしまう物語です。最後に『沈黙は罪人だ。だって沈黙は同意と同じだから』という台詞がありますが、自分にも刺さる台詞でした。今、観てほしい作品です」と熱く語る。早霧は、共に海外特派員記者を演じる勝地とのコンビについて「記者だからこそ正直な言葉でぶつかり合う仲です。互いに尊敬や信頼があるからぶつかり合えるんだと思うので、稽古場から涼くんとは信頼を重ねてきました」と振り返った。キムラは「スペインの人だし、1930年代だし、戦争だし、カトリック教会だし……想像することが多すぎて、眩暈がしそうでした(笑)。でも、いけるところまでいって、あとはお客さんの想像力に委ねるしかない。スペインの話ですが、今の日本、世界の中の日本、今の自分を考えるきっかけになったらいいなと思います」と語った。重厚感のある芝居に加え、空爆の表現や映像の使い方など演出も印象的な本作は、9月4日(金)から27日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演後、京都、新潟、豊橋、北九州を巡演。取材・文:中川實穗
2020年09月04日女優の上白石萌歌と俳優の中山優馬が3日、東京・渋谷のPARCO劇場で行われた舞台『ゲルニカ』の初日前会見に、勝地涼、早霧せいな、キムラ緑子とともに参加した。PARCO劇場オープニング・シリーズとして上演される本作は、2018年読売演劇大賞および最優秀演出家賞に輝いた演出家・栗山民也氏が、スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家パブロ・ピカソの「ゲルニカ」と出会い、以来20年以上あたためてきた構想をもとにした作品。劇作家・長田育恵氏がゲルニカに生きる人々の人間ドラマにフォーカスして物語をつむぐ。ゲルニカの元領主の娘・少女サラを上白石、サラと恋に落ちるドイツ軍のスパイ・イグナシオを中山、ゲルニカで生きる人々を取材する海外特派員・クリフを勝地、彼と同行する女性特派員記者・レイチェルを早霧、サラの母・マリアをキムラが演じる。コロナ禍での舞台開幕に、上白石は「こんな状況のなか、無事明日、幕が上がるということで、いつも以上に特別な感情を抱いています」と心境を告白。「栗山さんはご一緒するのが長年の夢で、大学のレポートの題材を栗山さんにしたことがあるくらい、尊敬の念や憧れがあった方です。ご一緒するのはもう少し先だろうなと思っていたなか、こうしてお声がけいただいたことをとてもうれしく感じています」と語った。また、「80年前のゲルニカ爆撃…実際にあった出来事と、今のコロナ禍の状況は、目に見えない敵や不安と戦っていくという意味では、どこか通ずるものがあるなと感じました」と述べ、「ゲルニカという4文字がみなさんに抱かせるイメージは、悲痛さだったり、苦しいことだと思いますが、この作品は、苦しいことに抗っていこうという強い気持ちや、その中に希望を見出そうとしている人たちのまなざし、人の営みも丁寧に描かれているので、気難しいことは考えずに新しいPARCO劇場に足を運んでいただけるとうれしいです」と呼びかけた。中山は「本当に大変な世の中のなか稽古してきましたので、やる気に満ちております。明日の幕が開くまで、そして幕が下りるまで、まだまだ気は抜けませんけど、精一杯務めたいと思います」と意気込み。「実はスパイという役ですが、すごく人間性のあふれる青年の役。そして、若さというものにはすごいパワーが秘められているので、サラちゃんとの関係性だったり、恋愛というところの若さも意識しています」と述べ、「僕のシーンは1人のところが多く、一瞬の出来事が台本でいうと3ページくらいだったりもするので、自分の中での戦いはすごく意識しております」と明かした。そして、「本当に素晴らしい作品だと思っております。希望とか運命とか、そういう概念的なもの、科学的に証明できないものを目撃できる舞台だと思っていますし、その概念を爆撃という科学的な兵器で壊される、そこにどういう人たちが生きていたのかぜひ目撃していただきたいと思います」とメッセージを送った。PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』は、9月4日~27日に同劇場にて上演。さらに、10 月より京都、新潟、豊橋、北九州にて上演される。
2020年09月04日