旅するような展示構成 珠玉のコレクションを所蔵していることで知られているモスクワのプーシキン美術館。古代エジプトから近代までの絵画、版画、彫刻を収蔵し、印象派を中心とするフランス近代絵画コレクションは世界屈指と言われています。本展覧会は、プーシキン美術館より“風景画”をテーマにし、初来日となるモネの《草上の朝食》をはじめ、ルソーの《馬を襲うジャガー》のほか、ロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャンのフランス近代絵画65点が来日します。初夏の爽やかな風が吹き抜ける上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る、美しい風景を楽しめる「旅」をどうぞお楽しみください。 風景画の展開 風景画…現在では美術のジャンルとして確立しており、まるで絵画と同時期に誕生したかのように思えますが、クレタ島の宮殿壁画やポンペイの中のフレスコ画を除けば、17世紀まで確立していませんでした。本展覧会の第一部では、17世紀末の神話や聖書の物語を題材にした風景画にまでさかのぼり、19世紀からヨーロッパでは自然主義が主流となった、自然への賛美が感じられる情景を切り取った風景画に触れています。写真(右)のクロード・ロラン《エウロペの掠奪》は、フェニキアの王女エウロペに一目惚れしたゼウスが白い牡牛に姿を変身し、侍女たちと花を摘んでいたエウロペに近づいて、一瞬にして彼女を連れ去ってしまうシーンを描いた作品。暴力的な場面とは対照的に美しい自然が広がっている背景には、風が波を立てる様子や大きな木々、洋上の船などが丁寧に描かれ、理想的な風景が生み出されていますね。 印象派以降の風景画 クロード・モネ《草上の昼食》 1866年 130×181cm 油彩・カンヴァス本展覧会の第二部では、風景画に描かれている場所に着目した構成になっています。19世紀中頃から「パリ大改造」が行われた忙しない大都市パリの街並みや、鉄道網が発達したことからレジャーを楽しみ郊外に目を向けた作品。さらには南フランスや海辺、そして海を渡ってタヒチまで、果ては想像の世界へと、自然豊かな風景を表現しています。こちらはポスターにも使用されているモネの《草上の朝食》。本作品は、当時26歳のモネがみずみずしい感性で描いたもので、銀杏の木から溢れる木漏れ日の表現方、モネの才能溢れるタッチを感じ取れることでしょう。 風景画から読み解く 数々の風景画が教えてくれるのは、神話や聖書の物語をはじめとし、その時代を生きる人々の暮らしだけではなく、情景を切り取った筆跡から、画家自身の個性が読み取れます。また、それぞれの画家が捉えた世界の見方は、私たちに光と影が織りなす世界の美しさを教えてくれることでしょう。是非、多様なスタイルで表現した風景画の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。 【情報】 『プーシキン美術館展――旅するフランス風景画』 会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)会場:東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)時間:9:30~17:30※金曜は20:00まで ※入室は閉室の30分前まで休館:月曜日(ただし、4月30日は開室) 【プレゼント応募】本展覧会の無料鑑賞券をプレゼント致します。件名に【『プーシキン美術館展――旅するフランス風景画』『チケットプレゼント】に加え、下記の情報を記入の上、info@pelulu.jp宛にメールにてご応募下さいませ。名前(漢字/カナ)郵便番号住所電話番号Q1:pelulu.jp内で今までで面白かった記事3つをあげるとしたら?Q2:今後pelulu.jpで取り上げて欲しい記事を3つあげるとしたら?応募締切日:6月24日プレゼント当選者は発送をもって代えさせていただきます。
2018年04月28日『プーシキン美術館展―旅するフランス風景画』とは?【女子的アートナビ】vol. 108この展覧会では、ロシアを代表する美術館のひとつ、プーシキン美術館のコレクションから選び抜かれたフランスの風景画65点を紹介。モネやセザンヌ、ルソー、さらに美術史に名を遺すクロード・ロランなど17世紀から20世紀までの傑作が勢ぞろい。神話の物語や美しいパリの街並みなどの名画を見ながらフランスを旅するように楽しむことができます。スペシャルサポーターは水谷豊さん!同展のスペシャルサポーターは、俳優の水谷豊さん。音声ガイドのナビゲーターも担当された水谷さんがプレス内覧会に出席され、展覧会の見どころなどを語りました。まず、展覧会を見ての感想を問われると、「今回はテーマがフランス風景画ということで、どの絵も本当にすばらしく絵の中に引き込まれていくようで、旅しているような気分を味わえました」と回答。続いて、2つの作品についてコメントされました。クロード・モネの初来日作品《草上の昼食》、実物はいかがでしたか?水谷さん写真で見るのとは全然違いましたね。学芸員の方から知識を教えていただき絵の見方も変わったのですが、これがモネの青春時代の作品ということで、若い時から才能が花開いていたことがわかります。すばらしいです。《草上の昼食》は画家が26歳のときに描いた作品。学芸員の大橋さんのお話では、当時モネはまだたくさんのモデルを雇うことができなかったので、恋人のカミーユにいろいろな服を着せてポーズをとってもらい、いくつかスケッチを描いてから組み合わせて作品を制作したとのこと。この絵に登場する女性はすべてカミーユではないかと考えられているそうです。特にお気に入りの作品は?水谷さんいろいろありましたが、おもしろかったのはアンリ・ルソーの《馬を襲うジャガー》です。ルソーはパリにいて、植物園で熱帯植物を観察しながらジャングルに思いをはせてこの絵を描いたのですが、想像でここまで描けるのかというほどすばらしい作品です。われわれも(俳優というのは)妄想するのが仕事ですが(笑)、不思議なオーラがある作品です。ルソーは税関職員として働きながら絵を描いていた日曜画家。専門的な美術教育を受けていない彼の作品は批判されることもありましたが、ピカソやアポリネールなどからは高く評価されていました。特に南国のジャングルを描いた絵を多く残しています。最後に、水谷さんからメッセージ水谷さん名作と呼ぶのにふさわしい、たくさんの作品が東京都美術館にそろいました。訪れた人を世界の旅に連れて行ってくれる作品が集まっていると思います。僕は旅の案内人として関わらせていただき光栄です。たくさんの人にこの感動を味わっていただきたいです。ちなみに、水谷さんがナビゲーターとして出演されている音声ガイドも聞いてみたのですが、作品の背景や画家についての説明などもわかりやすく、展覧会の感動がより深くなる内容でした。そして、『相棒』ファンが喜ぶあの名セリフも入っています。ガイドは最後の最後までぜひ聞いてみてください。また、会場には作品と一緒にパリの地図なども掛けられ、どのあたりを描いた絵なのかがわかるようになっています。パリを訪れたことがある人はもちろん、行ったことがなくてもイメージすることができ、作品鑑賞がより楽しくなりますよ。フランスを旅する気分を味わえる展覧会は7月8日まで。Information会期:~7月8日(日)休室日:月曜日時間:9:30~17:30※金曜日は20時まで※入室は閉室の30分前まで会場:東京都美術館料金:一般 1600円/大学生・専門学校生1300円/高校生800円/中学生以下無料公式サイト:上野の東京都美術館で開催中の『プーシキン美術館展』に行ってきました。フランス風景画の名作が集まるこの展覧会では、俳優の水谷豊さんが音声ガイドを担当。プレス内覧会にも出席され、見どころを語ってくれました。
2018年04月28日芸術家の人生の物語を上映する「アート・オン・スクリーン」が日本に初上陸。2018年6月23日(土)を皮切りに、東劇をはじめとする全国の映画館にて上映される。「アート・オン・スクリーン」は、誰もが知る世界的な芸術家が、どのように傑作を生み出したのか、その人生に迫る物語を映画館で上映する企画。芸術の本場・ヨーロッパで好評を博し、美術館で働く学芸員が見ても初めて気づくことがあるという程、充実した上映内容となっている。2018年の上映ラインナップは、ミケランジェロ、モネ、ゴッホを題材にした作品。東京・上野の国立西洋美術館にて6月19日(火)から展覧会「ミケランジェロと理想の身体」が開催され、「モネ それからの100年」が7月14日(土)から横浜美術館にて開催されるなど、話題性・注目度の高い芸術家を特集する。ゴッホも、2017年開催の大規模な展覧会「ゴッホ展巡りゆく日本の夢」が記憶に新しい。第1弾となる『ミケランジェロ:愛と死』では、ヨーロッパ各地の製図室からバチカン、ローマ、フィレンツェの美しい教会、美術館を巡り、ミケランジェロの波乱の人生を追体験。ミケランジェロ本人の言葉や専門家の解説により、ミケランジェロが残した傑作を通じて彼の謎めいた人生に迫る。解禁された予告編からは、彼の創作人生にも迫ることができる内容が伝わって来る。『私は、クロード・モネ』は、彼が残した2500通を超える手紙や彼自身の言葉を通し、今まで知られていないかったモネの一面を紐解いていく。印象派を生み出すきっかけとなった傑作を描き、同時代の画家に最も影響を与えた1人であるモネ。彼が生きた時代を象徴的かつ美しく描いた作品だ。そして、『フィセント・ファン・ゴッホ:新たなる視点』では、ゴッホ美術館のキュレーターの独占インタビューなども盛り込み、今までにないゴッホの世界を紹介している。芸術家達の作品を楽しみながら、映画館では個々の心理や人間性、作品の誕生秘話について知ることができ、“ただ鑑賞する”だけではなく、より深みのある芸術体験をすることができる「アート・オン・スクリーン」、ぜひ劇場へ足を運んで楽しんでみて。【詳細】アート・オン・スクリーン料金:一般2,000円、学生1,500円(学生証の提示が必要)■東劇住所:東京都中央区築地4-1-1 東劇ビル3F・6月23日(土)~7月13日(金)『ミケランジェロ:愛と死』・7月14日(土)~8月3日(金)『私は、クロード・モネ』・10月6日(土)~10月26日(金)『フィセント・ファン・ゴッホ:新たなる視点』■ミッドランドスクエアシネマ/なんばパークスシネマ住所:愛知県名古屋市中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア5F/大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70 なんばパークス8F・6月23日(土)~7月6日(金)『ミケランジェロ:愛と死』・7月14日(土)~7月27日(金)『私は、クロード・モネ』・10月6日(土)~10月19日(金)『フィセント・ファン・ゴッホ:新たなる視点』■神戸国際松竹住所:兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館11F・6月30日(土)~7月13日(金)『ミケランジェロ:愛と死』・7月14日(土)~7月27日(金)『私は、クロード・モネ』・10月6日(土)~10月19日(金)『フィセント・ファン・ゴッホ:新たなる視点』■全国のユナイテッドシネマ/シネプレックス対象映画館:ユナイテッドシネマ 豊洲・浦和・豊橋18・新潟・金沢・橿原・キャナルシティ13・長崎・熊本・札幌、シネプレックス 幕張・平塚・つくば公開作品・公開日:・『ミケランジェロ:愛と死』11月17日(土)、20日(火)、26日(月)、29日(木)、12月2日(日)、5日(水)・『私は、クロード・モネ』11月18日、21日(水)、24日(土)、27日(火)、12月3日(月)、6日(木)・『フィセント・ファン・ゴッホ:新たなる視点』11月19日(月)、22日(木)、25日(日)、28日(水)、12月1日(土)、12月4日(火)
2018年04月27日漫画『ニセコイ』の実写映画が決定。主演に中島健人と中条あやみを迎え、2018年12月21日(金)に公開される。原作は、「週刊少年ジャンプ」で2011年から2016年まで連載され、コミックスのシリーズ累計発行部数が1,200万部を突破している同名の漫画作品。極道一家の一人息子である一条 楽と、ギャング組織の一人娘である桐崎千棘が、お互いの組織の抗争を鎮めるために“偽物の恋人=ニセコイ”を強制的に演じさせられることから始まる、王道ラブコメディ。中島健人と中条あやみW主演極道一家に生まれながら、勉強一筋で将来の夢は普通の公務員という冴えない“もやし男”・一条楽を演じるのは、Sexy Zoneの中島健人。そして、ギャング組織の一人娘で容姿端麗なハーフ女子、男勝りで運動神経抜群、さらに短気で口が悪く暴力的な“ゴリラ女”・桐崎千棘役に中条あやみ。千棘と同じくハーフ女子の中条は、トレードマークでもある黒髪を原作通りの金髪に染め上げ、身も心もゴリラ女・千棘を再現するDAIGO&キンプリ岸優太が出演ギャング組織ビーハイブの幹部で千棘のボディーガードであるクロード役を、ミュージシャンのDAIGOが担当。近年では『嘘を愛する女』にも出演し、俳優としても活躍を見せる。また、幼い頃から楽を一途に愛する警視総監の娘である橘万里花役を、AKB48卒業後、女優としてキャリアを積み重ねる島崎遥香が、楽の親友でお調子者の舞子集役を、5月23日(水)にCDデビューしたばかりのKing & Princeの岸優太が務める。その他、松本まりか、青野楓、河村花が出演し、物語を盛り上げる。監督に『俺物語!!』の河合勇人監督を務めるのは、河合勇人。『俺物語!!』(15)、『兄に愛されすぎて困ってます』(17)、中島健人主演ドラマ「黒崎くんの言いなりになんてならない」(15)など、数々の恋愛・青春映画を手がけてきた同監督が、少年漫画原作ならでの青春ラブコメディに挑戦する。主題歌はヤバイTシャツ屋さん「かわE」主題歌は、3ピースバンドのヤバイTシャツ屋さんが書き下ろした「かわE」。ヤバイTシャツ屋さんが映画の主題歌を手掛けるのは初となる。ヤバイTシャツ屋さんのギター&ボーカルのこやまたくやが、映画の撮影段階から現場に足を運び、完成した映画本編も見て制作した「かわE」は、ユニークな歌詞とキャッチーなメロディが魅力の爽快ポップチューンに仕上がっている。ストーリー勉強一筋&ケンカ嫌いの、ごくごく普通の男子高校生・一条楽は極道「集英組」組長の一人息子。平凡な幸せが欲しい楽には、忘れられない初恋があった。幼い頃に出会った女の子と「再会したら結婚する」と誓い合い、その子は“鍵”を、自分は“錠”のペンダントを肌身離さず持っていようと約束。その錠は、10年後の今もまだ開かないまま―。ある朝、登校中の楽は、門を飛び越えてきた転校生の女子から飛び蹴りを喰らう。彼女の名は桐崎千棘。アメリカのギャング組織の一人娘で、金髪&ハーフのケンカっ早いキョーレツ女子。性格真逆で相性最悪の2人は、なんと親の組織同士も抗争寸前!その抗争を止めるため2人は強制的に「恋人のフリをする」ことを約束させられてしまう。好きでもないヤツと恋人のフリなんて地獄!だけどバレても抗争勃発で即・地獄!!混ぜるなキケン!楽と千棘の、偽物の恋=“ニセコイ”が始まったッ!作品情報映画『ニセコイ』公開日:2018年12月21日(金)監督:河合勇人原作:古味直志『ニセコイ』(集英社「ジャンプコミックス」刊)出演:中島健人、中条あやみ、DAIGO、島崎遥香、岸優太、松本まりか、青野楓、河村花
2018年04月26日画家オディロン・ルドンの展覧会「ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ」が、2018年7月22日(日)から12月2日(日)まで、神奈川県・箱根町のポーラ美術館で開催される。ルドンは本当に“孤高の画家”だったのか?謎めいた幻想世界を解き明かす展覧会クロード・モネ(1840-1926)をはじめとする印象派の画家たちと同世代でありながら、彼らとは異なる内面世界に目を向けた特異な画業で人々を魅了する、画家オディロン・ルドン(1840-1916年)。それは、世紀転換期にかけて絵画に残した、不気味な怪物たちがうごめく光景や、神秘的なヴィジョンに満ちた幻想的な世界を描いた作品に代表される。本展覧会は、近年の研究をもとに、ルドンが持つ「夢の世界に生きた孤高の幻想画家」という芸術家神話を一度解体し、変容する時代の中で探求を続けたルドンの姿に改めて迫るものだ。大衆文化からの影響は?幅広い出展作品や制作プロセスの分析から創造の源泉を探るそのアプローチ方法は様々で、例えば、過去の美術史上の傑作や同時代の美術作、雑誌に掲載された自然科学の挿図や戯画など、彼を取り巻いた大衆文化からの影響を、幅広い分野の出展作品を通して明らかにする。あるいは、「水」「翼」「花」などの主題ごとに、その源泉や制作のプロセスを紐解くことで、ルドンの幻想的なイメージがどのように生成されたのかを検証する、などだ。初期から晩年まで国内の傑作101点が集結展示作品は、世界的なルドン・コレクションを誇る岐阜県美術館より借用した88点をはじめとする国内の傑作101点。初期から晩年までの作品を技法材料の視点から分析することで、ルドンが印象派と同様に科学的な色彩論を制作に取り入れていた、という可能性についての分析結果は、本展最大の見所の1つだろう。現代美術からマンガまで、ルドン的な幻想世界も紹介会場では、柄澤齊、イケムラレイコ、鴻池朋子という、ルドンと通じ合う幻想的なテーマを追い求める現代の作家も合わせて紹介。また、岩明均『寄生獣』や押見修造『悪の華』など、ルドンを思わせる「目玉」の表現を特徴とするマンガ作品とルドン作品を比較することで、ルドン芸術が現代に残した影響とその意義についても検証する。レストラン特別メニューやオリジナルグッズもまた、展覧会に合わせた特別メニューやオリジナルグッズを用意。幻想的な作品世界を表現した限定コースメニュー「ルドン ひらかれた夢」は、きのことベーコンをクリームで軽く煮込んだ、ルドン一つ目の巨人をモチーフのオードブルや、仔羊の背肉のポワレとモモ肉、鶏レバーを合わせたハンバーグのメインディッシュが揃う。さらに、作品をモチーフにした五彩織バスタオルや「日本風の花瓶」トートバッグ、リトグラフ作品をモチーフにしたTシャツなども発売される。開催概要「ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ」開催概要:2018年7月22日(日)〜12月2日(日)※会期中展示替えあり。※9月27日(木)は展示替のため休室。常設展示のみ観覧可能。前期展示期間:7月22日(日)〜9月26日(水)後期展示期間:9月28日(金)〜12月2日(日)開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)入館料:大人 1,800円(1,500円)、シニア割引(65歳以上) 1,600円(1,500円)、大学・高校生1,300円(1,100円)、中学・小学生 700円(500円)※( )内は15名以上の団体料金※中学・小学生の入館については、土曜日は無料。※料金はいずれも消費税込み。※中学・小学生が授業の一環として観覧する場合、中学・小学生および引率教員等の入館は無料。■特別メニュー、グッズ特別メニュー提供場所:レストラン「アレイ」(ポーラ美術館内)価格:「ルドン ひらかれた夢」展 限定コースメニュー 2,980円(税込)グッズ販売場所:ミュージアムショップ価格例:・五彩織バスタオル 6,480円~(税込)・ルドン オリジナルTシャツ 2,916円(税込)・ルドン《日本風の花瓶》のトートバッグ 3,996円(税込)・ルドン オリジナル刺繍トートバッグ&ブックカバー 3,564円~(税込)・ルドンのレモンケーキ 1,490円(税込)・ルドンの塩キャラメル 648円(税込)
2018年04月09日六本木の国立新美術館で開催中の『至上の印象派展ビュールレ・コレクション』に行ってきました。ルノワールやモネ、ファン・ゴッホなど誰もが知っている巨匠たちの名作をまとめて見られるゴージャス感たっぷりの展覧会、その見どころをレポートします!ハイレベルな印象派が勢ぞろい!【女子的アートナビ】vol. 104『至上の印象派展ビュールレ・コレクション』では、フランス印象派の画家たちが手がけた名作が勢ぞろい。ルノワールやセザンヌなど巨匠が描いたものでも、さまざまなタイプの作品がありますが、今回は折り紙付き。正真正銘の名画が集まる展覧会です。さらに同展では印象派に加えて、17世紀のオランダ絵画から20世紀のモダン・アートまでの作品64点を展示。その半数が日本初公開なので、見ておかないとたぶん後悔すると思われます。強奪された作品4点も来日!質の高い作品ばかりですが、これらのコレクションはすべてドイツ生まれの実業家、エミール・ゲオルク・ビュールレ(1890~1956)がひとりで集めたもの。大学で美術史などを学び芸術に造詣が深かった彼は、スイスに移住したあと絵画の収集を開始。特に第二次世界大戦後は毎年100点ほどの作品を購入した時期もあり、どんどんコレクションを増やしていったそうです。プレス内覧会では、ビュールレ氏の孫で、E.G.ビュールレ・コレクション財団理事長のクリスチャン・ビュールレさんが出席。そのスピーチで、約10年前に起きた絵画強奪事件について触れました。2008年、ビュールレ氏の個人美術館に武装した強盗が押し入り、セザンヌ、ドガ、ファン・ゴッホ、モネの名画4点を強奪。そのうち2点はすぐに発見されたものの、残りの2点は2012年になってからベオグラードで見つかりました。この事件により、警備上の理由から美術館を閉館することを余儀なくされ、作品は2020年に完成するチューリヒ美術館の新館に移管することに決定。それまでの間、世界各都市で展覧会を開催することになったそうです。日本の展覧会では事件で盗まれた4点の名画すべてが展示されるため、ビュールレさんは「孫である私にとっても忘れられない展示になる」と感慨深げに語っていました。“美しすぎる少女” は必見!それでは、見どころをご紹介していきます。まずは、展覧会のメインヴィジュアルにもなっている必見作品《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》。ピエール=オーギュスト・ルノワールが初期のころに描いた油彩画です。モデルは、裕福なユダヤ人銀行家、カーン・ダンヴェール伯爵の長女イレーヌちゃん。当時8歳だったそうです。E.G.ビュールレ財団館長のグルーアさんによると、ビュールレ氏は1949年にイレーヌさん本人からこの絵を購入したとのこと。すでに77歳になっていた彼女は、作品がビュールレ・コレクションに加わることを喜んでいたそうです。ここからは個人的な感想ですが、ビュールレ氏は工作機械、つまり武器製造で富を築き上げた人で、戦時中はナチス・ドイツも取引相手でした。大戦を生き抜いた絵のモデル、イレーヌさんはユダヤ人であったため、当時相当な苦労をしたことは想像に難くありません。実際、彼女の娘さんは強制収容所で亡くなっています。しかも、イレーヌさんの肖像画は当時その娘さんが所有していたため、ナチス・ドイツにより略奪されてしまいました。戦後はイレーヌさんの元に戻されましたが、そんな経緯を知ると、名画の持つ数奇な運命に複雑な思いを抱かずにはいられません。盗まれたセザンヌも展示!また、ポール・セザンヌの傑作《赤いチョッキの少年》も見逃せません。セザンヌが描いた肖像画のなかでも特に有名な作品です。この貴重な絵画も2008年の強盗事件で奪われた4作品に含まれていました。2012年に同作品がセルビアで発見されたとき、グルーア館長がベオグラードまで引き取りに行ったそうです。「現地の警察本部でこの絵に再会し、そしてほとんど無傷で戻ってきたのを見たとき、いかにホッとしたか、ご想像いただけると思います」と当時の心境を話してくれました。戦争中だけでなく平和な時代でも常に略奪される危険がある名画たち。今、日本でこれらの美しい絵を見られることは一期一会のチャンスなのかもしれません。最後は美しいモネを堪能そして最後の展示室では、クロード・モネの《睡蓮の池、緑の反映》が待っています。高さ2メートル、幅4メートルほどもある大作で、画家が晩年に描いた代表作のひとつです。本作は、門外不出といわれ、スイス以外で公開されるのははじめてとのこと。しかも、撮影もOK。ぜひ記念に撮ってから帰りたいですね。ビュールレ・コレクションとして日本でまとめて鑑賞できるのは、今回の展覧会が最後のチャンス。 東京のあとは、福岡と名古屋に巡回する予定ですので、お近くの会場に足を運んでみてくださいね。Information会期:~5月7日(月)休館日:火曜日(ただし5月1日(火)は除く)時間:10:00〜18:00 ※毎週金・土曜日、4月28日(土)~5月6日(日)は午後8時まで(入場は開館の30分前まで)会場:国立新美術館企画展示室1E料金:一般 1,600円/大学生 1,200円/高校生 800円/中学生以下無料公式サイト:
2018年03月27日ミニボブとは?ミニボブは襟足ギリギリの長さ、いわゆる【ショートボブ】の長さを言います。襟足にフィットする感じや、タイトに仕上げても可愛いそんな“ミニボブ”が春の時期にとてもお洒落だと思います! MINORI 【negishi minori】さん(@oxnegihair)がシェアした投稿 - 2月 27, 2018 at 5:36午前 PST 毎日のお手入れが簡単!短い分、シャンプーも乾かす時も楽&時短に♪乾かすだけで決まるスタイルは永遠の望みだと思います。ミニボブはしっかり根元を立ち上げながら乾かせば、しっかり内に入って落ち着きます。逆に根元を抑えながら乾かせば、外ハネのスタイルにもできます!乾かし方でスタイリングに変化をつけられるので、ミニボブはいろんな楽しみ方ができます♥ MINORI 【negishi minori】さん(@oxnegihair)がシェアした投稿 - 2月 24, 2018 at 5:47午前 PST スタイリング剤をつければ簡単お洒落に♪完全に乾かした状態で柔らかめのクリームワックスをつけてあげれば動きのあるスタイルに!ウェット系のワックスをつけてあげても、今っぽいタイトなミニボブになれます♪ウェット仕上げはミニボブととっても相性がいいのでおすすめです。特におすすめスタイリング材はnigelle(ニゼル)のクリームワックス(ピンク)とジェリーワックス(白)です!クリームタイプは程よいウェット感に程よいホールド力で空気感を。ジェリータイプはしっかりウェットヘアに仕上げてくれるアイテム!濡れ髪にするならこちらです。 MINORI 【negishi minori】さん(@oxnegihair)がシェアした投稿 - 12月 26, 2017 at 7:35午前 PST 結べるのでアレンジもOKハーフアップアレンジもできるので、アレンジでもかなり遊べます!ちょっとラフに結んで、お洒落度UP♪もみあげは残しておくと、抜け感が出てさらに可愛いですよ! MINORI 【negishi minori】さん(@oxnegihair)がシェアした投稿 - 10月 5, 2017 at 9:43午前 PDT ミニボブ+前髪前髪なしのミニボブはクールな印象に。可愛くなりすぎないのが好きな方はおすすめ★前髪ありのミニボブは韓国で流行っているチョッピーバングがおすすめ♥シースルーバングの進化系のチョッピーバングは少しカールがついていて、眉が見える長さが特徴です!おわりに春先取りするならぜひ“ミニボブ”にしてみませんか?何か変えたい、なんかスッキリしたい!そんな時は美容師さんにおすすめを聞いてみるのもいいかもしれませんね♪髪の毛から春を取り入れていきましょう♥最後までご覧頂きありがとうございました!≪writer≫根岸 みのり(ネギシ ミノリ)≪所属美容室≫Claude MONET 新宿店(クロード モネ シンジュクテン)住所:東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル4F
2018年03月26日ディオール(Dior) アート オブ カラー展」が日本へ。ディオール ビューティーのカラーへの情熱と歴史を紐解く展覧会が、2018年4月12日(木)から21日(土)まで東京・神宮前のSO-CAL LINK GALLERYで開催される。「アート オブ カラー」とは?ディオールの「アート オブ カラー」とは、12色のカラーをインスピレーションに作り出したアーティストやクリエイターたちの作品を収めたアートブック。書籍の中には、ディオール メイクアップ ディレクター ピーター・フィリップスの作品をはじめ、これまでディオール ビューティーの歴史を刻んできたアーティストの作品、クロード・モネやパブロ・ピカソといった有名芸術家の作品、さらには日本になじみ深い浮世絵までが一緒に収録されている。ディオールとアートの関係実は、ディオールとアートの関係性は古く、ムッシュー(クリスチャン・ディオール)の時代まで遡る。彼は「自身の作品の配色や色選びには、哲学的、科学的な理論の影響は受けていない」と話していたが、美術史への造詣が深く、特に19世紀後半から20世紀初期にかけての近代芸術運動を好んだ。中でも、彼の心を刺激したのは、キュビズムやドイツ表現主義の一派「ブラウエ ライター」。オートクチュール コレクションデビューのずっと前、1928年には芸術家の友人たちとともに、アートギャラリーをパリに構えたほど、アートに関心が高かった。ブランド設立以降、ファッションシーンで第一線を引っ張てきたディオールであるが、同時にアートとの関係性も育んできた。その中でも「アート オブ カラー」は、“アートの切り口からビューティーの歴史を紐解く”というメゾンにとっての新しい試み。2016年10月に刊行されて以降、ニューヨーク、アルル、ドバイ、ソウル、上海と世界中の都市で「アート オブ カラー」にまつわる展覧会が行われ、2018年4月ついにここ東京で最終章を迎える。ディオール ビューティーの歴史そもそもディオールが、ビューティー部門での活躍をスタートしたのは1949年。フランス・パリのアヴェニュー・モンテーニュ本店で口紅「ルージュ ディオール」<限定品>を発売したのが始まりだ。深い紅色で染め上げられたリップは、当時のディオール ニュールックと相性抜群。絶対的なフェミニニティを体現するものとして、一躍注目を浴びた。1967年にセルジュ・ルタンスがアーティスティック イメージディレクターに就任し、10年以上に渡ってディオール ビューティーを引っ張ってきた。その後、1980年にティエンが抜擢されアーティスティック イメージディレクターへ。そして今日、ディオール ビューティーの素晴らしさを表現するのはピーター・フィリップス。ディオール ビューティーの歴史は、3人の歴代アーティストによって築き上げられてきた。「アート オブ カラー」展のみどころ東京で行われる「アート オブ カラー」展では、3人の歴代アーティスティック ディレクターにフォーカス。写真、映像、音源と3つの視点から彼らの作品を紹介し、色の解釈について紐解いていく。会場は大きく3つのブースに分けられていて、入口を抜けるとまず出迎えてくれるのは、現在のディオールを引っ張るピーターの作品群。メゾンのアイコン「ルージュ ディオール 99」にオマージュを捧げた、新作チークからインスピレーションを得た「赤」の3部作が最初のもてなしだ。会場内へ歩みを進めると様々な色に出会うことが出来る。女性たちを輝かせたいと願う、ピーターの純粋な思いを捉えることが出来るだろう。続くのはティエン。パリ・オペラ座のフェイス デザイナーからキャリアをスタートさせ、バレエ作品を数多く手がけたティエンは、ピーターとはまた一味違った色の解釈と、メイクアップの遊び心に気づかせてくれる。ラストを飾るのは、初代セルジュ・ルタンス。驚くのは約50年以上前の作品であるはずのセルジュの作品がとてもモダンで、今日見ても新しいと感じさせるタイムレスな魅力を持っていることだ。中でも必見は、セルジュが就任1年目に手掛けた、イエローを基調として作品。大胆でクリエイティブ、そして自分を表現することを恐れない彼の精神が反映された作品は、まさにブランドのDNAが落とし込まれたものである。「ディオール アート オブ カラー展」で学ぶ過去といま「ディオール アート オブ カラー展」では、ディオール ビューティの歴史を振り返るとともに、現代まで引き継がれてきたDNAを紹介。12色のカラーに分類された作品群を通して、物の見方、捉え方をピーター・フィリップスは伝えたいと願う。同じものを見ても人それぞれ感じること、考えることは異なる。ディオール ビューティーに触れることで、どういった気持ちでこの作品は出来たんだろう…、どうしてこの色を選んだのだろう…。そういった想像力を働かせて、展覧会を楽しんで欲しいそうだ。限定アイシャドウ パレットも発売「ディオール アート オブ カラー」開催を記念して、アイシャドウ パレット「サンク クルール」の限定品を数量限定でディオール 表参道で発売。「アート オブ カラー」から着想を得たカラーリングは、赤や白、青など斬新なカラーばかり。パレットの中には「ART OF COLOR」のエンボスも刻まれ、コレクターズ必見の貴重なアイテムとなる。【イベント詳細】「ディオール アート オブ カラー展」期間:2018年4月12日(木)~21日(土)時間:11:00~19:00 ※最終入場:終了30分前、土曜のみ21:00まで※4月14日(土)先着でトートバッグをプレゼント(なくなり次第終了)会場: SO-CAL LINK GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前4-9-8入場料:無料・サンク クルール 〈アート オブ カラー〉7,700円+税※数量限定のためなくなり次第終了。【問い合わせ先】パルファン・クリスチャン・ディオールTEL:03-3239-0618
2018年03月25日ベースメイクどうしてますか?メイクで重要なベースメイク。「シミ、シワ、クマをカバーしたい」「くすみのない透明感のあるお肌にしたい」「厚塗りしてない素肌感にしたい」…などといった悩みはございませんか??人それぞれ悩みは尽きないと思いますが、今回ご紹介するのプチプラ優秀コスメは“くすみのない透明肌”になれちゃうアイテムです!MAGIC CUSHION MILKYMISSHA(ミシャ)から数量限定で発売されたM クッションベース(ミルキー)のミルキーホワイトです!MISSHA(ミシャ)は韓国コスメで有名なメーカーで、韓流ファンや、オルチャン(可愛い人の事)に憧れる女子は使ったことがあるはずです!付属品のパフの絵柄までペコちゃんのデザインで可愛い♪ワントーン明るい肌に♥・トーンアップ効果のある化粧下地!一度重ねるのと2度重ねるので、トーンアップ効果が変わります!よりお肌を明るく見せたい方は2回がおすすめ。・光の反射による360度ライティング効果も!!ハイライトとして使ってもgood♪ いろんな使い方ができちゃいます。上の画像:ビフォー下の画像:アフター米ぬか水でうるうる肌に!みずみずしいお肌になりたい方は必見!米ぬか水を37%含んでおりベースメイクでかなりの保湿力が期待できます。乾燥は化粧崩れの原因!!!それをしっかりカバーしてみずみずしいふっくらとしたツヤ肌にしてくれます。さらにキメが整って見えるのも魅力的〜♥日焼け止め効果も♪SPF50+・PA+++の紫外線対策もバッチリ!少し外に出るときなど簡単に保湿とUVケアできちゃう優れもの♪これからの季節紫外線が気になり始めますので簡単にケアできちゃうのは嬉しいですね!優秀過ぎるワンアイテム♥これ1つでかなり十分すぎる内容の上に、、価格はなんと1,200円(税抜)というプチプラコスメ。使う前に驚き、、使ってみて驚き、、是非皆さんに試して頂きたいです!!数量限定発売みたいなので、お早めにGETしてみてくださいね♥最後まで読んでいただき、ありがとうございました!メイクの記事もどんどん投稿しようと思います♥≪writer≫根岸 みのり(ネギシ ミノリ)≪所属美容室≫Claude MONET 新宿店(クロード モネ シンジュクテン)住所:東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル4FTEL:03-3354-0063
2018年03月20日今流行りの抜け感アレンジとは今まではビシッときっちり綺麗にまとめるのが一般的でしたが、それが今緩くふわふわなヘアアレンジへと変わって来ています。ハーフアップでも全てまとめるスタイルでも、ちょっとした緩さがあり気合いの入りすぎていない感じが今っぽいですよね。フィッシュボーンアレンジ MINORI 【negishi minori】さん(@oxnegihair)がシェアした投稿 - 11月 4, 2017 at 7:44午前 PDT こちらは、後ろでフィッシュボーンをして編み込んだスタイル。アレンジは自分でやると難しいですが、サロンへ来ていただければゴムさえあれば簡単に出来ます!ブライダルダウンスタイルブライダルヘアヘアでも少しゆったりしたデザインのヘアスタイルが人気になってきました。お花も一緒にヘアアレンジとしてつけると、より華やかさが出て可愛らしくなります♥髪の毛が短い方でもアレンジ肩につくかつかないかくらいの方でも抜け感のあるアレンジは出来ますよ!こちらがBEFORE。こちらがAFTER! MINORI 【negishi minori】さん(@oxnegihair)がシェアした投稿 - 1月 15, 2018 at 8:18午後 PST 上2つの写真は同じ方なのですが、アレンジ次第でこんなに変身できちゃいます♪アレンジのポイントまずアレンジをするにあたって、ベースを作るのが必要です。ベースで巻いてあるのとないのとでは緩さや抜け感の出方が違うので、“緩くアレンジしたい!” そんな方は必ず巻きましょう!とにかくほぐしが重要です!全体のベースが整ったらくるりんぱとねじりほぐしを駆使しながら、、上写真のように出来上がります!あとはもみあげや後れ毛をすこし出して巻いてあげると緩さがさらにアップしておしゃれに見えますよ!いかがでしたでしょうか?今度は自分で簡単に出来るアレンジ方をまとめたいと思います!今回もご観覧頂きありがとうございました。Instagramも是非チェックしてみて下さい♥≪writer≫根岸 みのり(ネギシ ミノリ)≪所属美容室≫Claude MONET 新宿店(クロード モネ シンジュクテン)住所:東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル4F
2018年03月15日印象派を代表する画家、クロード・モネの魅力に迫る絵画展「モネ それからの100年」を、横浜美術館で開催。クロード・モネ 「睡蓮」1906年吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)ひたすらに風景を見つめ、描き続けたモネの絵画は、今もなお人々を魅了する。モネが最晩年、集大成となる大作『睡蓮』に着手してから約100年、豊かな色彩のハーモニーが観るものを包み込むこの作品は、以降の美術史に与えた影響を顧みる際にしばしば引き合いに出される。しかし、モネの長いキャリアを改めて俯瞰すると、そのあらゆる時期の作品に画家の独自性、先駆性が刻印されていることに気がつく。本展では、モネの初期から晩年までの絵画25点と、後世代の26作家による65点とを一堂に展覧し、両者の時代を超えた結びつきを浮き彫りにする。「印象派の巨匠」という歴史化された肩書きを超え、いなもなお生き続けるモネの芸術の豊かさ、その普遍的な魅力に迫ることができる。本展を通して、それぞれのモネに対する「好き」の理由を見つけてみては?【展示会情報】モネ それからの100年会期:7月14日~9月24日会場:横浜美術館住所:横浜市西区みなとみらい3-4-1時間:10:00~18:00(9月14日~15日は20:30まで)※入館は閉館の30分前まで料金:一般 1,600円(1,400/1,500円)大学・高校生 1,200円(1,000/1,100円)中学生 600円(400/500円)※小学生以下無料※( )内は前売り/有料20名以上の団体料金(要事前予約、美術館券売所でのみ販売)休館日:木曜日(8月16日は開館)
2018年03月12日写真展「世界的アーティストたち、ダリ等」が東京・銀座のArt Gallery M84にて開催される。会期は2018年4月23日(月)から6月9日(土)まで。写真展「世界的アーティストたち、ダリ等」は、パブロ・ピカソやサルバドール・ダリといった芸術家を撮影した写真約30点を展示するもの。その他にも、20世紀を代表する画家マルク・シャガール、ハリウッドが誇る映画監督オーソン・ウェルズ、1940年代に『美女と野獣』を実写映画化したことで知られる映画監督ジャン・コクトー、ジャズトランペット奏者マイルス・デイヴィスなどを写したポートレイトが並べられる。これらのポートレイトが、依頼による撮影だけでなく、ジャンルー・シーフやルシアン・クレルグといった有名写真家との交友関係のもとで撮影されている点にも注目したい。信仰の深い写真家によって切り取られたアーティストたちの表情は、彼らの考え方や生き方までをも写し出しているかのようだ。なお貴重なビンテージを含む展示作品は、すべて購入することができる。【詳細】写真展「世界的アーティストたち、ダリ等」期間:2018年4月23日(月)~6月9日(土)※日曜休館開館時間:10:30~18:30(最終日17:00まで)場所:Art Gallery M84住所:東京都中央区銀座四丁目-11-3ウインド銀座ビル5階TEL:03-3248-8454入場料:1,000円■アーティストブラッサイ、セザール・バルダッチーニ、シャルル・アズナヴール、ダリダ、オーソン・ウェルズ、ジルベール・ベコー、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、イングマール・ベルイマン、ジャック・ブレル、ジャン・コクトー、フジタ・ツグハル、マルク・シャガール、マリー=クロード・ピエトラガラ、マイルス・デイヴィス、ナダール、パブロ・ピカソ、ピエール・スーラージュ、サラ・ベルナール、サルバドール・ダリ、セロニアス・モンク、ヴィクトル・ユーゴー■写真家ジャン・ディユザイド、ジャンルー・シーフ、ルシアン・クレルグ、ユーサフ・カーシュ、グザビエ・ランブール、ウィリアム・P・ゴットリーブなど
2018年03月10日自分の“なりたい”を伝えるためには?いつも美容室に行ってある程度の要望は言えるが細かいところまでなんて言って伝えたら良いのかわからない、、。そんな経験、一度はありませんか?わたしが美容師になる前は、自分の思い描く髪型にならない事が何度かあった気がします。そんな時どうしたら伝わるか?自分の“なりたい”を伝えていく、わかりやすいポイントをご紹介します!美容室でのカウンセリングイメージ写真まず自分のなりたい髪型の写真があるとわかりやすいですよね!一目で希望の髪型がどのような感じなのかがわかります。それが自分に似合うのかは美容師さんがお客様の骨格・髪質を判断して、さらに提案を加えてくれるはずです。自分の悩み右がいつもはねてしまう、襟足の生え癖や髪の毛のくせ、カラーの染まりが明るくなりやすいのかなりずらいのか、、そんな「自分が何回か経験した内のこと」も美容師さんに伝えてあげると、失敗もなくそこに対応してくれるので、安心してやってもらえると思います!カラーリングについて昔よりアッシュカラーにしたいお客様は増えて来ているなと思います。透明感のあるグレー系のカラーは、明るくしないと出来ないカラーもあるのでしっかりとカウンセリングをしていきます!また、最近は透明感のある外国人カラーが人気ですが、お客様からのオーダーで「グレージュ」「ブルージュ」など細かいカラー名を知っている方もいらっしゃいます。そんな中でも、どうしてもこの色にしたい、、でもブリーチは抵抗がある、、なんて方にはハイライトがおすすめです!部分的に明るいところをつくって最小限のダメージで透明感と立体感を出せるので良いと思います!ホームケアでの悩み私は、初めのカウンセリングの時に聞いた悩みに対して、お家に帰ってからもお客様がスタイリングしたときに再現が出来るように必ずホームケアのお話をします!何が原因でそうなってしまうのかをしっかりと説明した上で納得してもらい、明日から自分でもスタイリングをやってもらえるようにしたいからです。髪の毛のことは美容師になんでも聞くべし!!信頼出来る美容師さんに出会う事!何回か美容室に行って、フィーリングや話しやすさ、居心地の良さだったり、気に入ったスタイリストさんに出会えたらその方に髪の毛のことは任せましょう!自分に合う美容師さんに継続してお願いすることによって、自分の髪の毛のことをわかった上でカットやカラー、パーマをしてくれるので、さらにこうしたらもっと良いのでは?などの提案もしてくれるかもしれません!おわりに。どうでしたでしょうか。自分の“なりたい”をしっかり伝えられると思うとこれから美容室にいくのが楽しくなりませんか?そんな方が増えてくれるといいなと思います。最後までお読みいただきありがとうございました!≪writer≫根岸 みのり(ネギシ ミノリ)≪所属美容室≫Claude MONET 新宿店(クロード モネ シンジュクテン)住所:東京都新宿区新宿3-37-11 安与ビル4F
2018年03月05日「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」が、上野の東京都美術館で2018年4月14日(土)から7月8日(日)まで、大阪・国立国際美術館で2018年7月21日(土)から10月14日(日)まで開催される。ロシアのモスクワにあるプーシキン美術館は、珠玉のフランス絵画コレクションを誇る美術館。特に、19世紀後半から20世紀初頭にかけて収集された近代絵画は、世界的に見てもハイクオリティーな名作が揃う。今回開催される「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」では、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌ、ポール・ゴーガンといった画家達による、17世紀から20世紀の風景画65点が来日。神話の世界やパリ、想像上の風景に至るまで、様々な土地を舞台に描かれたフランス近代風景画を展示する。クロード・モネ《草上の昼食》初来日モネの《草上の昼食》が日本初公開。自然の中で人々が休憩し、食事を楽しむ風景を、柔らかな色彩と巧みな光の表現でみずみずしく描いた19世紀後半の作品だ。このような風景は18世紀のロココ美術においても好まれたテーマであり、当時の風景だけではなく、伝統的絵画も視野に入れながら制作されたことがうかがえる。その他、パリ近郊のジヴェルニーにモネがつくりあげた「水の庭」に浮かぶ睡蓮を描いた《白い睡蓮》も登場。清々しい自然を思わせる木々や水面の表現が印象的だ。ギリシア神話や古代の背景ギリシア神話の一場面の背景として描かれた、クロード・ロランの《エウロペの掠奪》。澄み渡る青空を背景に繰り広げられるのは、白い牡牛に姿を変えたゼウスによる王女エウロペの“連れ去り”。穏やかな風景と裏腹に、暴力的なシーンを切り取った作品だ。古代ギリシア・ローマ時代の遺跡に残る、ポセイドン神殿を描いたのはユベール・ロベール。《水に囲まれた神殿》では、躍動的に描かれた人々や、奥行きのある推移麺の表現が、神殿の存在感を際立たせている。パリの風景パリにあるサン=ミシェル橋を俯瞰したアルベール・マルケの《パリのサン=ミシェル橋》は、落ち着いたトーンの色調と、対象物をデフォルメすることによって生まれる味わい深さが感じられる作品。街の風景を詩情豊かに描いている。ルノワールの《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰》は楽しそうに語り合う男女を描いた穏やかな絵画。タイトルのムーラン・ド・ラ・ギャレットはパリの大衆的なダンスホールだが、描かれているのは喧騒から少し離れた木陰だ。人々も自然も優しいタッチで描かれており、幸せな時の流れを感じられる作品だ。異世界への旅ゴーガンが原始的な暮らしを求めてタヒチへ渡った際に描いた《マタモエ、孔雀のいる風景》。穏やかに暮らす孔雀や人の様子を、ビビッドな色使いによって暖かく表現。文明と離れた、プリミティブな暮らしが見て取れる。熱帯のジャングルを舞台にしたアンリ・ルソーの《馬を襲うジャガー》。野生動物の凄惨な場面であるにも関わらず、周りを取り囲む植物が青々と茂る様子や、澄んだ青空によって、まるで楽園のような幻想的な雰囲気が漂う作品となっている。開催概要プーシキン美術館展――旅するフランス風景画■東京会場会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)場所:東京都美術館 企画展示室住所:東京都台東区上野公園8-36休室日:月曜日(ただし、4月30日は開室)開室時間:9:30~17:30 ※金曜は20:00まで、入室は閉室の30分前まで料金:一般 1,600(1,400)円、大学生・専門学校生 1,300(1,100)円、高校生800(600)円、 65歳以上 1,000(800)円※()内は前売・20名以上の団体料金、中学生以下は無料※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳持参者とその付添いの1名までは無料。※4月18日(水)、 5月16日(水)、 6月20日(水)はシルバーデーにより、 65歳以上は無料。毎月第3土・翌日曜日は家族ふれあいの日により、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで) は一般当日料金の半額。(いずれも証明できるものの持参必須)※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)。問い合わせ先TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)■大阪会場会期:2018年7月21日(土)~10月14日(日)場所:国立国際美術館住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55開室時間:10:00~17:00 ※金曜・土曜は21:00まで、入室は閉室の30分前まで料金:一般 1,500(1,300)円、大学生 1,200(1,000)円、高校生600(500)円※()内は前売および20名以上の団体料金。※中学生以下無料(要証明)。※心身に障害がある者とその付添いの1名までは無料(要証明)。※前売販売期間は5月21日(月)~7月20日(金)。※チケット購入時に手数料がかかる場合あり。※国立国際美術館では前売券の取扱いなし。問い合わせ先TEL:国立国際美術館 06-6447-4680(代表)・期間限定 早割ペア券 2枚で2,000円販売期間:4月21日(土)~5月20日(日)販売場所:展覧会公式サイト、ローソンチケット、チケットぴあ、セブンチケット、イープラス、CNプレイガイド・500セット限定 モネ《草上の昼食》パスケースセット前売券 1,600円販売期間:5月21日(月)~7月20日(金) ※なくなり次第終了販売場所:ローソンチケット※パスケースは展覧会会期中、大阪会場特設ショップでの引き換え。会場内特設ショップでの販売はなし。・風景画の旅 特別セット前売券 3,800円販売期間:5月21日(月)~7月20日(金)販売場所:ローソンチケット
2018年02月04日東西文化の交差が導いた絵画史、今ここにエドガー・ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》1894 年 パステル、紙(ボード裏打))吉野石膏株式会社(山形美術 館寄託)19世紀後半に西洋美術界を席巻したジャポニスム。その立役者に浮世絵師・葛飾北斎の姿がありました。そんな葛飾北斎の描いた作品と、彼にインスパイアされた西洋美術の対比を愉しめる企画展「北斎とジャポニスム」が上野・国立西洋美術館で開催されています。会期は2017年10月21日(土)〜2018年1月28日(日)まで。貴重な北斎の錦絵を約40点と版本約70冊、合計おおよそ110点、さらには西洋芸術の名作約220点が一堂に会する“東西・夢の共演”の舞台を見逃すことなかれ。根底に流れる“北斎”をその目で確かめて(左)葛飾北斎《牡丹に蝶》1831-33(天保2-4)年頃ミネアポリス美術館(中央)クロード・モネ《黄色いアイリス》1914-17年頃国立西洋美術館(右)フィンセント・ファン・ゴッホ《ばら》1889年国立西洋美術館(松方コレクション)江戸時代後期を代表する浮世絵師・葛飾北斎。鋭い観察眼とユニークな発想で『北斎漫画』や「冨嶽三十六景」などの代表作を次々と残しました。そんな彼の作品は海を渡り、19世紀後半の西洋芸術に多大な影響を及ぼすこととなります。新しい視点として多くの美術家を熱狂の渦に巻き込んだジャポニスムは、印象派のモネやドガ、セザンヌやゴーガンといった有名な作家の作品にも色濃く姿を現しました。モネの《陽を浴びるポプラ並木》は、北斎の《冨嶽三十六景東海道程ヶ谷》に描かれた松の木の構図と呼応するように、絵の中でリズミカルに躍動します。さらに「踊り子の画家」として名高いドガの作品は、『北斎漫画』での人物の捉え方と類似しているようにさえ感じることでしょう。今までになかった“北斎とジャポニスム”という観点で、身近にあった近代西洋芸術を見つめてみれば、知られざる一面が見えてくるかもしれません。じっくり鑑賞して、比較して、自分だけの発見を愉しんで。文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:北斎とジャポニスムHOKUSAIが西洋に与えた衝撃催行期間:2017年10月21日 〜 2018年01月28日住所:東京都台東区上野公園7-7電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年12月26日画家オディロン・ルドンの展覧会「ルドン―秘密の花園」展が、2018年2月8日(木)から5月20日(日)まで、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される。花や植物を描いたルドン作品に焦点を当てた世界初の大規模展クロード・モネ(1840-1926)をはじめとする印象派の画家たちと同世代でありながら、彼らとは異なる幻想的な内面世界に目を向けた特異な画業で人々を魅了してきた、画家オディロン・ルドン(1840-1916年)。本展はルドンが描いた絵画の中でも花や植物に焦点を当てた、世界で初の展覧会となる。見どころは最大級のパステル画《グラン・ブーケ》を含む装飾画展覧会の最大の見どころのひとつは、フランス・ブルゴーニュ地方に居を構えた美術愛好家のドムシー男爵が、ルドンに注文した城館の食堂の装飾画だ。装飾画は完成後にドムシー城に秘蔵、三菱一号館美術館所蔵の最大級のパステル画《グラン・ブーケ (大きな花束)》を除く15点は食堂の壁から取り外され、1988年にはフランスの“相続税の美術品による物納”制度により国家所有に帰し、現在はオルセー美術館の所蔵となっている。ドムシー男爵の城を飾った装飾画シリーズが一堂に会するのは日本初残された《グラン・ブーケ》は制作後110年目にあたる2011年3月、パリで開催されたルドン展にて初公開されるなど、今日まで三菱一号館美術館の所蔵品として幾度か披露されてきたが、前述のオルセー美術館所蔵の15点と合わせて、ドムシー城の食堂を飾ったルドンの装飾画が一堂に会すのは日本初の機会となる。海外の主要美術館から作品が集結そのほか、世界有数のルドンコレクションとして名高い岐阜県美術館をはじめとする国内の美術館、またオルセー美術館、ボルドー美術館、プティ・パレ美術館(パリ)、ニューヨーク近代美術館[MoMA]などの海外の主要美術館から、植物をモチーフにした作品が集結。およそ90点にのぼる作品の数々が展示される。開催概要「ルドン―秘密の花園」展開催期間:2018年2月8日(木)〜5月20日(日)開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで(祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21:00まで)休館日:月曜日(但し、祝日の場合、5/14とトークフリーデーの2/26、3/26は開館)<チケット>■当日券価格:一般 1,700円/高校・大学生 1,000円/小・中学生 500円■前売券価格:一般 1,500円販売期間1:2017年11月1日(水)〜2018年2月7日(水)場所:ローソンチケット、チケットぴあ、セブンチケット<セブンコード:059-639>、イープラス、ちけっとぽーと関東各店、三菱一号館美術館チケット購入サイトWEBKET販売期間2:2017年11月1日(水)〜2018年1月8日(月・祝)場所:Store1894(三菱一号館美術館内・休業日は美術館に準ずる)※ちけっとぽーと、Store1894では絵柄入りのチケットを販売。■アフター5女子割価格:第2水曜17時以降/当日券・一般(女性のみ)1,000円【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年12月15日紅葉シーズン真っ只中の箱根で、秋のアートなお散歩はいかがですか?東京からアクセスがよく気軽にプチトリップできるエリアだから、週末のお出かけに最適。感性が磨かれる展覧会と、美術館に併設されるカフェレストランで、のんびり癒しのひとときを♪●世界の名だたる作家たちの作品に出会う「ポーラ美術館」森に囲まれガラスの建築が印象的な「ポーラ美術館」。2017年には開館15年を迎え、特別なコレクション展「100点の名画でめぐる100年の旅」を開催中。もともと同館のコレクションは、ポーラ創業家2代目・鈴木常司が40年以上をかけて収集してきたもの。西洋絵画、日本絵画だけにとどまらず、ガラス工芸や東洋陶磁、化粧道具など、多岐にわたりその数はなんと1万点を超えるのだとか…!なかでも、19世紀から20世紀にかけての絵画コレクションは、目を見張るものばかり。この展示では、それらの西洋絵画71点、日本の洋画29点を鑑賞することができる。エドゥアール・マネ、クロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、レオナール・フジタ、パブロ・ピカソ、黒田清輝、岸田劉生など、教科書に載っているような人物たちの作品を一度に観ることができるなんて贅沢。ちなみに、森の遊歩道「風の遊ぶ散歩道」もあるので、散策も楽しんでみてくださいね。一緒に訪れたい「レストラン アレイ」こちらのレストランでは、企画展にちなんだ限定メニュー(2980円)が楽しめる。「100点の名画でめぐる100年の旅」では、クロード・モネ《バラ色のボート》をイメージしたメインディッシュを含む3皿が登場。繊細で美しいフレンチを味わって。ホワイトで統一された清潔感ある空間も魅力的。ポーラ美術館■100点の名画でめぐる100年の旅開催期間/~2018年3月11日(日)まで●外にも中にも魅力的な作品がいっぱい「彫刻の森美術館」箱根の山々をバックに、近代から現代にいたる彫刻の数々を楽しめる「彫刻の森美術館」。お外でた~っぷり作品を鑑賞するのはもちろん、彫刻の森美術館 本館ギャラリーとマルチホールで、開催されている企画展「鈴木康広 始まりの庭」にも注目。鈴木康広氏は、“何気ない自然現象を見つめ直し、新たな感覚で翻訳した作品”を制作しているとか。彼の視点がプラスされると、当たり前に存在していたものに新たな発見が…!?《りんごが鏡の中に落ちない理由》(2013年)や、《器の人》(2014年)、《理想の色鉛筆》(2017年)など、新作11点を含む71点の作品に見入ってみて。また、第2会場では、代表作品《まばたきの葉》(2003年)など4点の展示される。一緒に訪れたい「The Hakone Open-Air Museum Café」心地のいいカフェタイムがかなう、美術館併設のカフェ。ガラス張りの開放的な空間からは、芝生の展示場、落葉樹など、緑豊かな光景を一望できる。天然玉露と新潟の老舗菓子店のお菓子付き「日本茶セット」(600円)や、足柄きんたろう牛乳味の「ソフトクリーム」(400円)などがラインナップ。彫刻の森美術館■鈴木康広 始まりの庭開催期間/~2018年2月25日(日)まで開催場所/本館ギャラリ※事前予約、定員はなし。詳細は公式サイトに●エレガントな気分に浸るなら「箱根ラリック美術館」アール・ヌーヴォー&アール・デコの優美な世界で、エレガントなひととき。「箱根ラリック美術館」は、宝飾・ガラス工芸作家であるルネ・ラリックの作品を展示する美術館。現在開催中の企画展「ラリックの夢をのせて 豪華列車が旅した南フランス」は、まるでフランスの高級リゾートに向かうよう…。 こちらでは、主要な停車駅の名産や風土にまつわるルネ・ラリックの作品、また、鉄道ポスターや特急列車の開通式を伝える映像といった、当時の様子がわかる展示も。美しいジュエリーセット《女の顔と鳥のパリュール》(1893~1897年頃)や、コート・ダジュール号の開通式で招待客に配られた記念の彫像《コート・ダジュール》(1929年)など、優雅な気持ちに浸れるものばかり。また、実際の豪華列車「コート・ダジュール号」(1929年製)に乗車することができるので、ラリックが手掛けた内装にうっとりときめきながら、旅気分を味わってみてくださいね。一緒に訪れたい「カフェ・レストランLYS」“フランス・パリ郊外の明るいレストラン”をイメージしたという、カフェ・レストランでのランチもおすすめ。自然の恵みをテーマにしたメニュー、スイーツ、ラリックの生まれたシャンパーニュ地方にちなんで上質なシャンパンが楽しめる。自然を感じられる空間で、のんびり食事タイムを。箱根ラリック美術館■ラリックの夢をのせて 豪華列車が旅した南フランス開催期間/~2017年11月26日(日)まで
2017年11月15日映画『ぼくの名前はズッキーニ』が、2018年2月10日(土)より恵比寿ガーデンシネマほか全国の劇場にて公開される。切なくも心温まる珠玉のストップモーションアニメーション監督・脚本を務めたクロード・バラスは、『ぼくの名前はズッキーニ』が長編デビューとなる注目のアニメーション作家。ジル・パリスによる原作に魅了された彼が、大人向けだった原作を、世界で虐待にさらされる子供たちへの応援歌として脚色。膨大な時間をかけて、一本のストップモーションアニメーション映画として完成させた。物語の主人公は、不慮の事故で母親を亡くし、ひとりぼっちとなってしまった9歳の少年・イカール。母親が付けてくれた“ズッキーニ”と言う愛称を大切にしている彼は、心優しい警察官の手助けもあり孤児院・フォンテーヌ園に入ることとなる。そこには、心に様々な傷を負った子どもたちが暮らしており、やがてズッキーニは仲間と居場所を見つけ出してゆく。小さな初恋、スリリングな救出作戦、男の子同士の友情…ユーモアにあふれ、切なくも心温まる珠玉の物語が心を揺さぶる。世界の映画祭を席巻『ぼくの名前はズッキーニ』は、2016年のアヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀作品賞と観客賞の2冠を獲得したほか、第89回アカデミー賞では長編アニメーション部門にノミネート、そしてフランスのアカデミー賞であるセザール賞では、最優秀長編アニメーション賞とともに、実写映画を押さえて、最優秀脚色賞を受賞。全米の映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では、フレッシュ=満足度100%という驚異の高評価を叩き出している。峯田和伸、麻生久美子、リリー・フランキーが日本語吹き替え版キャストにミュージシャンとしてはもちろん、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」など、役者としての活躍も目覚ましい峯田和伸が、主人公のズッキーニ役で声優初挑戦。そしてNHK-BSプレミアムドラマ「奇跡の人」で峯田と共演した麻生久美子が、ズッキーニの親友であるカミーユ役を演じる。また、ズッキーニをフォンテーヌ園へ導く警察官レイモン役には、イラストレーターで俳優のリリー・フランキーが決定している。作品情報映画『ぼくの名前はズッキーニ』公開日:2018年2月10日(土)監督:クロード・バラス脚本:セリーヌ・シアマ原作:ジル・パリス「ぼくの名前はズッキーニ」(DUBOOKS刊)原案:ジェルマーノ・ズッロ、クロード・バラス、モルガン・ナヴァロアニメーション監督:キム・ククレール人形制作:グレゴリー・ボサール音楽:ソフィー・ハンガー原題:Ma vie de courgette©RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016
2017年11月12日『レオン』『フィフス・エレメント』など、数々の名作を世に送り出してきた世界的巨匠リュック・ベッソン監督によるSF超大作『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』。この度、本邦初公開となる本作の特報映像が到着した。本作は、大人気作『スター・ウォーズ』にも多大な影響を与えたSFコミックの金字塔「ヴァレリアン」(作:ピエール・クリスタン/画:ジャン=クロード・メジエール)を原作に、ベッソン監督が脚本も兼任した最新作。到着した特報映像では、最新鋭のVFXにより、規格外の映像美が垣間見れる。また、映画の予告編では初使用となるビートルズの楽曲「Because」が流れている。さらに、広大な銀河を守る任務を帯びたエージェントのヴァレリアン役のデイン・デハーンや、頼れる相棒にしてクールビューティーのローレリーヌ役のカーラ・デルヴィーニュらの姿も。そして、ほんの数秒だけ世界の歌姫・リアーナも登場!果たして、彼女は敵か、味方か。人間か、化け物か…?『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』は2018年3月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年11月08日展覧会「モネ それからの100年」が横浜美術館で開催。会期は2018年7月14日(土)から9月24日(月・祝)まで。印象派を代表する画家、クロード・モネは、風景をひたすら見つめ繰り返し絵画を描き続けた。モネの芸術のもつ独創性、創作上の関心はまた、今日の作家たちにもさまざまな形で引き継がれている。本展では、モネの初期から晩年までの絵画、日本初公開含む約30点を公開。さらに、ロスコ、フランシス、リキテンスタインなど20世紀アートを率いてきた後世代の約30作家の作品だけでなく、版画・写真・映像など幅広い分野の現代アートも多数展示する。一堂に会するこれら作品を通して、両者の時代を超えた結びつきを紹介する。両者を引き合わせることで見えてくるのは、現代アートにも見える彼の作品とのつながり。色彩の鮮やかさ、描線、フレームを越えて拡張していくような画面、風景のなかに没入していく眼差しなど、モネの作品のうちにある特質が時代を越えて現代アートと接続される。そうすることで、「印象派の巨匠」「モダンアートの先駆者」といった従来の肩書を超える、モネの芸術の豊かさと奥深さ、その普遍的な魅力が見えてくるだろう。【詳細】モネ それからの100年会期:2018年7月14日(土)~9月24日(月・祝)休館日:木曜日(8月16日は開館)開館時間:10:00〜18:00※ただし9月14日(金)、15日(土)は20:30まで(入館は閉館の30分前まで)会場:横浜美術館住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1観覧料:一般1,600(1,400/1,500)円、大学・高校生1,200(1,000/1,100)円、中学生600(400/500)円※小学生以下無料。※65歳以上の当日料金は1,500円(要証明書、美術館券売所でのみ販売)※( )内は前売/有料20名以上の団体料金(美術館券売所でのみ販売。要事前予約)※毎週土曜日は高校生以下無料(要生徒手帳、学生証)※障がい者手帳持参者と介護者1名は無料※前売券の発売情報などは公式サイトにて随時発表※観覧当日に限り本展のチケットで「横浜美術館コレクション展」も観覧可【問い合わせ先】横浜美術館TEL:045-221-0300
2017年10月19日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)がニューヨークを拠点に活動する現代アーティスト、ジェフ・クーンズとのコラボレーション第2弾となる「MASTERS コレクション」の新作を10月27日に発売する。西洋絵画の巨匠たちの傑作をインスピレーションソースに手がけられる同コレクション。第1弾では、ダ・ヴィンチ(Da Vinci)、ティツィアーノ(Fragonnard)、ルーベンス(Rubens)、フラゴナール(Titian)、ヴァン・ゴッホ(Van Gogh)の油絵がモチーフとなった。今回発売される第2弾では、ジョゼフ・ウィリアム・ターナー(Joseph William Turner)の「古代ローマ:ゲルマニクスの遺灰を持って上陸するアグリッピナ」、ニコラ・プッサン(Nicolas Poussin)の「パンの勝利」、エドゥアール・マネ(Édouard Manet)の「草上の昼食」の他、国立西洋美術館の松方コレクションからクロード・モネ(Claude Monet)の「睡蓮」、フランソワ・ブーシェ(François Boucher)の「ソファーに横たわる裸婦」(※パリ・ヴァンドーム広場の「メゾン ルイ・ヴィトン ヴァンドーム」限定品)、ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)の「かぐわしき大地」など、日本と縁のある作品も選ばれている。第1弾に続く第2弾でも、ルイ・ヴィトンのモノグラフ・モチーフにクーンズのイニシャルを加えてアレンジ。それぞれのバッグにはクーンズ40余年に渡るキャリアを通じて使われ続けてきたバルーン・アートのラビットをかたどったタグが添えられており、内装には絵画オリジナル作品の作者のバイオグラフィーとポートレートが描かれている。なお、同コレクションの取り扱いは、丸井今井札幌店、仙台藤崎店、銀座並木通り店、松屋銀座店、表参道店、六本木ヒルズ店、DOVER STREET MARKET GINZA 店、新宿店、西武渋谷店、新宿髙島屋店、西武池袋店、横浜髙島屋店、三越日本橋店、そごう横浜店、名古屋栄店、ナゴヤ ミッドランド スクエア店、ジェイアール名古屋タカシマヤ店、松坂屋名古屋店、福屋八丁堀店、大阪ヒルトンプラザ店、大阪心斎橋店、阪急梅田店、神戸 メゾン、大阪髙島屋店、大丸京都店、福岡店、博多阪急店にて。
2017年10月17日©YUMIMOROTOこんにちは、諸戸佑美です。紅葉が少しづつ色づき始め、秋めいてまいりましたね。『DRESS』”シネマの時間”第15回は、「芸術の秋特集」第2弾!ロダン没後100年を記念し、パリ・ロダン美術館全面協力のもと『ポネット』(96)、『ラ・ピラート』(84)の名匠ジャック・ドワイヨンが、ロダンの愛と苦悩に満ちた半生を忠実に描いたフランス映画『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』をお送りします!日本各地の美術館にも多くの収蔵作品があり、鑑賞できる機会の多いロダンは、日本でも絶大なる人気を誇る彫刻家です。そのロダンには『ティエリー・トグルドーの憂鬱』(15) でカンヌ国際映画祭、セザール賞の主演男優賞をW受賞したフランスきっての演技派ヴァンサン・ランドンが抜擢!ロダンを演じるために8カ月間彫刻とデッサンに没頭しロダンの魂までも演じきり、「ロダンの送った生涯は、創作活動に打ち込んだ一日のようなものだ。彼として生きた時間は、僕の人生を美しく彩った」と語っています。また、ロダンの助手であり愛人のカミーユには、“ジャニス・ジョプリンの再来”と呼ばれる『サンバ』のイジア・イジュランが生き生きとした等身大の人物像を好演。本作は、2017年カンヌ国際映画祭のコンペティション作品部門にてお披露目され、話題となっています。私自身、ロダンってこんなに芸術家としてバイタリティー溢れ魅力的な人だったんだと作品を観る目が変わりました。ロダンは、長い下積み時代を経て30代後半にようやく名を成した後も、当時のサロンや批評家、世間の無理解の視線にさらされ、苦悩し続けた彫刻家でした。創作の姿勢には妥協がなく、習作の上に習作を重ね、数千点ともいわれる作品を創りました。世界中の美術館や屋外空間に所蔵・設置される作品からは、強い精神力とセンスに感服します。また、妻や愛人以外にも数多くの美しいモデルたちに大変モテた男性でもありました。「創った。愛した。それが人生だった」ぜひ、この機会にお楽しみいただければ幸いです!■映画『ロダンカミーユと永遠のアトリエ』あらすじ――本年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作!近代彫刻の巨匠、ロダンの愛と苦悩に満ちた半生を描く1880年パリ。彫刻家オーギュスト・ロダンは40歳にしてようやく国から注文を受けます。そのとき制作したのが、後に「接吻」や「考える人」と並び彼の代表作となる「地獄の門」でした。その頃、内妻ローズと暮らしていたオーギュストは、弟子入りを願う若いカミーユ・クローデルと出会います。才能溢れるカミーユに魅せられた彼は、すぐに彼女を自分の助手とし、そして愛人としました。その後10年に渡って、ふたりは情熱的に愛し合い、お互いを尊敬しつつも複雑な関係が続きます。ふたりの関係が破局を迎えると、ロダンは創作活動にのめり込んでいきます。感覚的欲望を呼び起こす彼の作品には賛否両論が巻き起こり、バルザック像はロダンの存命中には酷評を受けたものの、今日世界的に“近代彫刻の父”という確固たる評価を得るようになるのです。波乱に満ちたロダンの愛と苦悩の生涯とは――。■名匠ジャック・ドワイヨン監督マスコミ公開インタビューより監督・脚本:ジャック・ドワイヨンJacques Doillon1944年フランス、パリ生まれ。日本では『ポネット』(96)が大ヒットした名匠。初長編『頭の中に指』(74)でフランソワ・トリュフォーから賛辞を受け、『あばずれ女』(79)でカンヌ映画祭ヤング・シネマ賞を受賞。『放蕩娘』(81)で主演のJ・バーキンと結婚、ルー・ドワイヨンをもうけた。その他の代表作に『小さな赤いビー玉 』(75)、『ラ・ピラート』(84)、『ピストルと少年』(90)など。映画『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』マスコミ試写会では、ジャック・ドワイヨン監督のお話を伺う機会があり、そこで印象に残った言葉をご紹介します。ロダンの作品を創ろうと思った最初のきっかけは、もともとロダンの作品が好きで人物が好きだったからです。ロダンは、貧困の出身で、3回美術学校を受験するも落ちて、独学で偉大な彫刻家になっています。ドラマチックな生涯を映像にしたら面白いと思いました。今まであまり映画になっていないのが不思議なくらいです。最初は、ドキュメンタリー映画にしようと思っていましたが、史実に忠実ながらも自分の気に入ったものになるようフィクション映画にしました。ロダンの魂を取り出して蘇らせるようにしたかった。制作においては、主観でないものにしたかったので、先ずは6〜8カ月の間、ありとあらゆるロダンの文献調査をして、3〜4カ月で脚本を書きました。パリ、ロダン美術館の全面協力のもと映画を創り上げました。当時のアトリエの様子を臨場感をもって描き出し、ひとりの芸術家のドラマとして傑作がいかに創造されたか、ミルボーやセザンヌやモネ、ゾラなどの当時の芸術家達との交流も見どころです。ロダンは何度も習作を繰り返し時間をかけ、ひとつの作品を創作します。私自身も映画を撮る際にテイクを何十回も繰り返し、自分の納得するシーンを見つけていきます。俳優と一緒に最良なシーンを追求するのです。そういうところに大変共鳴します。■近代彫刻の父オーギュスト・ロダン(1840〜1917年)について1840年11月12日、パリ警視庁下級官吏の子として誕生。少年時代から絵画の才能を認められていましたが、エコール・デ・ボザールの試験に3回失敗し、以後、建築装飾の職人となり働きながら次の道を模索します。そしてロダンは、動物彫刻の大家であったカリエ=ベルーズのもとへ弟子入りします。24歳のときには生涯の妻となる裁縫職人のローズと出会い、長男オーギュスト・ブーレ・ロダンをもうけています。生活費を節約して貯蓄を続けていたロダンは、ローズを連れて念願のイタリアを旅行し、ドナテッロやミケランジェロの彫刻に影響を受け、自己の道を見出すようになるのです。帰国後まもなく、サロンに初入選した作品「青銅時代」を制作し、翌年ブリュッセル、パリで展示。その像は、人体から直接型取りしたと間違って告発されるほど、写実的でした。この写実性は「歩く人」「洗礼者ヨハネ」と続くのです。1880年、フランス政府から、パリ装飾美術館の表門の依頼をされ、「地獄の門」の制作にとりかかります。その頃、助手にカミーユを迎え、この「地獄の門」から、個々の像を再制作。「考える人」「接吻」のような強い情熱的な作品を、ブロンズや大理石や他の素材を使って、さまざまなサイズで生み出しています。1889年には「カレーの市民」、1898年「バルザック記念像」を制作。ロダンは、創作にあたり伝統を打ち破り、モデルの内面までも洞察した心の動きを表現しました。印象主義的、象徴主義的な時代精神を追求し、彫刻に新しい革命をもたらした”近代彫刻の父"と呼ばれるようになったのです。■日本でもロダンの彫刻を数多く目にすることができる「考える人」「地獄の門」、「アダム」と「エヴァ」「カレーの市民」世界的な彫刻家としてあまりに有名な、フランスの彫刻家、オーギュスト・ロダン。日本においても非常に人気があり、東京上野の国立西洋美術館をはじめとして、全国の美術館を中心に多数の作品が設置されています。国立西洋美術館の前庭にあるロダンの彫刻は、「考える人」「地獄の門」「カレーの市民」「アダム」「エヴァ」の代表作と言われる5作品。アントワーヌ・ブールデルの「弓をひくヘラクレス」もあります。前庭は観覧券がなくても無料で自由に入場できるので、気軽に素晴しい作品に会いに訪れたいものですね。ちなみにロダンの「考える人」は、もともとは「地獄の門」という作品の一部で、後で独立して制作された拡大作。「地獄の門」は、ダンテの「神曲」に登場する地獄の門をテーマに制作された作品です。その「地獄の門」の両脇にある「アダム」と「エヴァ」のふたつの像は、ロダンが地獄の門の構想過程で、人類の祖であり人間の業苦の根源である原罪を犯した、アダムとエヴァを門の両脇に立てる着想を得て創られました。また、「カレーの市民」は、百年戦争の最中、イングランド軍に包囲され餓死寸前になっていたフランスのカレー市民を救うために志願して適地に赴いた英雄ユスターシュ・ド・サン・ピエールがテーマとなっています。オーギュスト・ロダンの作品は、前庭の5点に加えて、館内の常設展ゾーンにも7点展示されていますが、同館の版画素描展示室にて2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)、地獄の門への道 ロダン素描集「アルバム・フナイユ」も開催予定です!▶合わせて芸術の秋をご堪能ください。■映画『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』作品紹介原題:Rodin監督:ジャック・ドワイヨン製作:クリスティーナ・ラーセン、チャールズ・コーエン、パトリック・キネ脚本:ジャック・ドワイヨン撮影:クリストフ・ボーカルヌ編集:フレデリック・フィシェ美術:カティア・ビシェコフ衣装:パスカリーヌ・シャパンヌ音楽:フィリップ・サルド製作国:フランス製作年:2017年映倫区分:PG12フランス語/カラー/シネスコ配給:松竹=コムストック・グループ上映時間:120分© Les Films du Lendemain / Shanna Besson■映画『ロダン カミーユと永遠のアトリエ』キャストヴァンサン・ランドン=オーギュスト・ロダンイジア・イジュラン=カミーユ・クローデルセヴリーヌ・カネル=ローズ・ブーレベルナール・ヴェルレー=ヴィクトル・ユゴーアンデルシェ・ダニエルセン・リー=ライナー・マリナ・リルケアルチュール・ノジシェル=ポール・セザンヌロラン・ポルトルノー=オクターヴ・ミルノーオリヴィエ・カディオ=クロード・モネ
2017年10月07日ジャポニズムを読み解く世界初の展覧会19世紀後半、西洋の人々を魅了した浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)。その出会いからジャポニスムを読み解く、世界初の展覧会です。モネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガンをはじめ、西洋美術の名作約200点と、北斎の錦絵約30点、版本約60冊の計90点が一堂に会する、"東西・夢の共演"。西洋の芸術家たちは北斎をどう受けとめ、新たな造形表現を生み出したのか―北斎が西洋に与えた衝撃を、あなたも実感してみませんか。ジャポニズムとは19世紀後半に、日本美術からヒントを得て、西洋の美術家や建築、音楽、文学、演劇など携わる人びとが作り上げた新しい創作活動を意味します。日本が17世紀初めから19世紀半ばまで鎖国体制を取っていたため、西洋世界と交流は限られており、西洋では日本についての情報知識が極めて少なかったため、開国とともにやってきた多くの西洋人が日本の品物を持ち帰ったり、その様子を紀行文に書いたりしました。そのことで、日本に対する関心が急速に高まったのです。同じころ、ロンドン、パリ、ウィーンなどで万国博覧会が開かれ、日本の展示が人気を博したのです。結果として、新しい表現技法を模索していた美術家たちが、日本の表現手法を取り入れ、自分たちの芸術に発展させたのだが、ジャポニズムです。葛飾北斎とは宝暦10年~嘉永2年(1760~1849)。江戸時代後期を代表する浮世絵師。『北斎漫画』に代表される絵手本などの版本、錦絵版画、肉筆画を手がける。『富嶽三十六景』は、代表作で、歌川広重と並び、江戸時代後期に、浮世絵における風景画のジャンルを確立させた。浮世絵師のなかでもとりわけ北斎が評価されたのか?西洋の人びとが見た北斎はどんな画家だったのか。彼から学んだ人びとはどんな点に注目し、どんな作品をのこしたのか。それによって西洋はどういう変化を遂げたのか。西洋の作品と北斎の作品を比べることにより、北斎の魅力を再発見し、西洋の作品のエネルギーを感じることにしましょう。共演する西洋の作家たちエドゥアール・マネ、アンリ・ランベール、クロード・モネ、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ、カミーユ・ピサロ、メアリー・カサット、ポール・ゴーガン、オディロン・ルドン、ギュスターヴ・モロー、パウル・クレー、ジョルジュ・スーラ、エミール・ガレ、ピエール・ボナール、カミーユ・クローデル、クリストファー・ドレッサー、ブロンシア・コラー=ピネル。「北斎とジャポニズム」展開催概要会期:2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)会場:国立西洋美術館 [東京・上野公園]〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7開館時間:午前9時30分~午後5時30分(金、土曜日は午後8時。ただし 11/18は午後5時30分まで)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日(ただし1/8は開館)、12/28~1/1、1/9主催:国立西洋美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網、BS日テレ特別協賛:キヤノン協賛:花王、損保ジャパン日本興亜、大日本印刷、トヨタ自動車、みずほ銀行、三菱商事お問合せ:TEL.03-5777-8600 (ハローダイヤル)ペアチケットを5組10名様にプレゼント!
2017年10月02日積んであるあの本が、私を待っている……。少し早く帰れそうな夜、DRESS世代に、じっくりと読み進めてほしい本をご紹介する連載【積読を崩す夜】。8回目は、『パリが教えてくれたボン・シックな毎日』(著:弓・シャロー)を取り上げます。著者の弓・シャローさんは日本の名家出身で、在仏51年の79歳。パリでデザイナーとして活躍してきました。のびのびと楽しい、本物のボン・シック(=趣味の良い)なおしゃれの仕方、暮らし方などを教えてくれます。■パリは住む人の美意識を育てる街そして、暮らし始めてすぐに気が付いたのが、パリの街の鏡の多さ。全身が映る鏡が至るところにあるのです。建物の入り口やエレベーターの中、レストランやカフェの店内……。人々は日に何度も自分の全身をチェックする(させられる?)ことになって、さすがにおしゃれな国は違うと思いました。「センスは1日では磨かれない」ことを感じます。(31ページより引用)著者は、日本の名家に生まれましたが、戦争を通じて生活が激変したといいます。しかし、モダンで先進的な考えを持った祖父母や父母のもとで、既成概念にとらわれない進路を選択していきます。絵が好きだったことから、女子美術大学、セツ・モードセミナーにと進み、やがてファッションへの道が開かれていきます。日本での仕事は順調そのもの。しかし、自分の力を試してみたいという希望を持って28歳のときに、単身パリへと向かいます。英語、フランス語の勉強をしながら、ファッションデザインの仕事につながり、そしてディオールのアシスタントデザイナーに。加えて日本の雑誌のスタイリングや、テレビ番組のルポなど、幅広く活躍するようになります。そんな著者は、世界中のいろいろな街を訪れた中で、美しい街といえば、やはりパリであるといいます。街の景観そのものもシックであると同時に、住む人の美意識を育てるような街のあり方にポイントがあるようです。日本の街中はパリほどには鏡がないのかもしれません。しかし、ショーウィンドウに映る自分の姿や、ちょっとした鏡を意識して探せば、パリジェンヌの美に対する意気込みを真似することができそうです。正面から見た自分の姿だけではなく、街中に映る自分の姿をこまめにチェックして、パリ的・美の感性を磨きたいものですね。■アクセサリーのつけ方で体型もイメージも変わって見えるまず、コサージュやブローチを着ける位置。鏡を見ながら「ここだ!」と思ったところから5センチほど上、鎖骨の上ぐらいでしょうか。そこがバランスのいい定位置。そこに留めましょう。たいていの方が下を見ながら着けているので、どうしても下のほうに着けてしまうみたいですね。なるべく上に留めたほうがシャープで洗練された印象を与えますよ。(55ページより引用)そもそも日本人には、若いうちから日常的にコサージュやブローチをつける習慣があまりないのかもしれません。つけ慣れていないからか、たまにつけると、とってつけた感がどうしても否めません。フランス映画を見ていると、カジュアルなジーンズにストール、そして大きなブローチなんていう粋なパリジェンヌのスタイリングを目にすることがあります。まずは、ジャケットの胸元に、巻き物のアクセントにと、コサージュやブローチに挑戦してみたくなります。つける位置も思い切って、「気持ち上目の位置」でチャレンジしたいものです。著者はさらに、ネックレスとブローチの合わせ技の提案をしてくれます。細めのロングネックレスやラリエットを首にぐるぐると巻いた後、最後にブローチを引っかけるだけで、一味違う目を引くアクセサリーを演出できるといいます。既成概念にとらわれないおしゃれの仕方、それがボン・シックのようです。■老いが出やすいパーツの手入れを怠らない手は年齢を如実に映し出す場所ですよね。私はまず日焼けをしないように気を付けています。それから、朝夕の顔につけるクリームを手にもお裾分け。顔にクリームをつけるとき、私は左手の甲に乗せてから顔に伸ばしますが、このとき残ったクリームを左手の甲と右手の甲をこすり合わせて、両手首まで伸ばすのです。たったこれだけのことですが、習慣化すればかなり差が出ますよ。(132ページより引用)著者は、姿勢、ヘアスタイル、爪などの手元に老いが出やすいといいます。毎朝、自己流のストレッチで体をほぐし、髪の毛のカラーリングとツヤのお手入れは欠かさないのだとか。爪については、お茶を出す、物を手渡す、口元に手を当てるなど、他人からよく見られやすいパーツです。著者は、短めに切った爪にピンクベージュのマニキュアをこまめに塗り替えているといいます。そして手。何かと酷使する手は、どのようにお手入れすることがベストなのか、本当に悩ましいところです。顔につけるクリームや化粧水を、ついでに手の甲につけるくらいなら、日常的に継続できそうな気がしますね。効果的にポイントの部分をしっかりケアすることで、パリのマダム流・美しさをキープできるのではないでしょうか。『パリが教えてくれたボン・シックな毎日』書籍情報出典:パリが教えてくれたボン・シックな毎日著者:弓・シャロー発行:扶桑社単行本 : 206ページ発売日:2017/4/27価格:1500円+税[公式サイト]著者 弓・シャローさんプロフィール1938年、東京麻布・鳥居坂に生まれる。1966年、渡仏。31歳でフランス人航空エンジニアのジャン・クロード・シャローと結婚し、ひとり息子をもうける。デザイナー、イラストレーター、スタイリスト、ジャーナリストとして活躍。
2017年09月07日ツタンカーメンから村上隆まで…ボストン美術館の至宝が登場(写真左)フィンセント・ファン・ゴッホ《郵便配達人ジョゼフ・ルーラン》1888年、(右)フィンセント・ファン・ゴッホ《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》1889年何世代もの偉大なコレクターたちに支えられ、卓越した美術作品を収蔵するボストン美術館。北米で一番歴史のある美術館から、古代エジプトや中国美術、日本美術、はたまたフランス絵画やアメリカ絵画、版画・写真、現代美術といった珠玉の美術作品80点が堂々来日しました。<ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション>は、上野の東京都美術館で開催中。東京会場での会期は2017年7月20日(木)〜10月9日(月・祝)となっています。巡回展となる本展は、東京会場の後、神戸、名古屋へと場所を移し開催予定です。まるで美術の百科事典、ボストン美術館のエッセンスをぎゅっと凝縮した貴重な機会を見逃すことなかれ。初里帰りの涅槃図やゴッホの傑作も大注目まず注目したいのが、本展で初めての里帰りを果たした、英一蝶(日本 1652-1724)の《涅槃図》(1713)です。横たわる釈迦の周りで生きとし生けるものすべてが感情豊かに嘆き悲しむ様子を描いた本作は、1911年にボストン美術館コレクションに収蔵されました。そして2016年8月から2017年5月まで大規模な修理が施され、その彩りを今に伝えます。古来の伝統を今の技術者が後世に残してゆく、大きな営みを細部までじっくりとご覧あれ。そしておなじみフィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ 1853-1890)の描いたルーラン夫妻の肖像もそろって来日。ゴッホの親しい友人であったジョゼフ・ルーランをはじめ、ゴッホはその家族をモデルに20点以上もの肖像を描いたといいます。その中から《郵便配達人ジョゼフ・ルーラン》(1888)と《子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人》(1889)の傑作2点が満を持してやってきました。(写真左)クロード・モネ《ルーアン大聖堂、正面》1894年、(右)クロード・モネ《アンティーブ、午後の効果》1888年他にもお馴染みのモネの睡蓮といった印象派の絵画や、近代的な手法を用いた写真コレクション、今日も根強い人気を誇るアンディ・ウォーホルなど、見どころを挙げれば尽きることはない本展。美術ファンは垂涎間違いなし!取材・文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション催行期間:2017年07月20日 〜 2017年10月09日住所:東京都台東区上野公園8−36東京都美術館企画展示室電話番号:03-5777-8600
2017年08月25日2017年9月3日(月)までの期間中、銀座のポーラ ミュージアム アネックスで「Sebastian Masuda Exhibition "Point-Rhythm World -モネの小宇宙-」が開催されます。世界的アーティストの増田セバスチャンによるインスタレーションを楽しみましょう。展示の概要をご紹介します!モネの『睡蓮の池』にインスパイアされた作品インスタレーション作品は、増田セバスチャンがクロード・モネの絵画『睡蓮の池』(1899年制作:ポーラ美術館所蔵)にインスパイアされて生まれました。増田セバスチャンといえば、演劇・現代美術で活躍するアーティスト。原宿のKawaii文化を世界に発信しています。本作品でも『睡蓮の池』を現代風に解釈し、世界中から集めたKawaii素材を点描のように配置して“モネの小宇宙”を表現。巨大インスタレーションの中を回遊すれば、モネの小宇宙へといざなわれます。作品から世界中へ広がるKawaiiを体感しましょう。音楽、VRアートも要注目●細海魚(ほそみさかな)によるサウンドインスタレーション音楽を担当するのは、エレクトロニカ・ミュージシャンの細海魚(ほそみさかな)。増田セバスチャンの作品内に8チャンネルの音源が設置され、それぞれ違うサウンドを楽しめます。観賞場所、時間で繊細に変化するサウンドインスタレーションは、まさに音の小宇宙です。音楽によって、より作品が印象深いものに仕上がっています。●吉田佳寿美が描く“ふしぎな蝶”インスタレーション作品中を浮遊する“ふしぎな蝶”を描くのは、VRアーティストの吉田佳寿美です。3D空間に描いたマテリアルの蝶を透明スクリーンにプロジェクションマッピングすることで、ふしぎな浮遊感を演出します。空間インターフェース技術を駆使し、蝶が人の動きを感知して羽ばたきます。本当に生きているかのような蝶に魅了されること間違いなしです。増田セバスチャンのインスタレーション展示は日本初。入場は無料、必見です!開催概要イベント名称:「Sebastian Masuda Exhibition "Point-Rhythm World -モネの小宇宙-」開催期間:2017年7月21日(金)~ 9月3日(日)※会期中無休開催時間:11:00~20:00(入場は19:30まで)会場:ポーラ ミュージアム アネックス(東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)料金:無料URL:
2017年08月03日1987年6月17日に帝国劇場で幕を開けたミュージカル『レ・ミゼラブル』日本公演が、6月17日に30周年記念日を迎えた。“日本初演30周年記念公演”と銘打つ今年の公演だが、6月11日からはスペシャルウィークとして、本編の上演後、歴代キャストが登壇するスペシャルカーテンコールを開催。中でもまさに30歳の誕生日となったこの日は、“超スペシャル版”だ。初演のジャン・バルジャン役の鹿賀丈史をはじめ、約150名の歴代・現役キャストが登壇、さらに本作の産みの親であるアラン・ブーブリル(オリジナルフランス版脚本)とクロード=ミッシェル・シェーンベルク(作曲)も駆けつけ、この記念日を祝った。チケット情報はこちらスペシャル・カーテンコールは、この日登壇した現役・歴代キャスト150名による、1幕ラストのビッグナンバー『ワン・デイ・モア』からスタート。オリジナルキャストである鹿賀が最初のワンコーラスを歌った時点で、客席からはため息と歓声の入り混じったような声が起きる。その後も、次々と新旧のキャストが歌い継ぐと同時に、大スクリーンにその顔が映し出されると、その都度大きな拍手が沸き起こった。『レ・ミゼラブル』は“スターを作るミュージカル”と称されているが、本作でデビューを飾り初演時にアンサンブルとして出演していた藤田朋子、2011年から子役として出演していた加藤清史郎らの姿も見える。初演の初日のステージにも立っていた鹿賀は「今日の舞台を拝見しましたが、初演時の勢いよりもっと元気のいい舞台でした。…が、これもすべて我々が始めたこと(笑)」と茶目っ気たっぷりに挨拶。同じく初演キャストである島田歌穂は「私にとって大きく人生を開いていただいた作品。生涯、感謝し続けます」と話す。2003年からバルジャンを演じていた別所哲也は「僕にとって俳優人生で大切な大切な役であり、作品」と言い、2007年からマリウス役を演じていた山崎育三郎は「僕は『レ・ミゼ』が大好きで、アタマから最後までひとりで歌えるくらい『レ・ミゼ』おたく」と作品愛を語った。さらに作曲家のシェーンベルク自らが弾くピアノにのせ、バルジャンのナンバー『彼を帰して』を新旧6名のバルジャン役者が歌うパフォーマンスに劇場は大きな感動で包まれ、ラストは誰もが知る名曲『民衆の歌』の大合唱へ。1時間超に及ぶスペシャルなカーテンコールは、熱い熱い拍手の中、幕を下ろした。終幕後に行われた囲み取材には、歴代バルジャン役の鹿賀、今井清隆、別所、初演キャストである島田、岩崎宏美、鳳蘭、現バルジャン役の福井晶一、ヤン・ジュンモ、吉原光夫が出席。鹿賀は「あっという間の30年。これだけ大掛かりなミュージカルを日本でやったのは、たぶん『レ・ミゼラブル』が初めてだった。その最初に作った時の気持ちを、初演の時には生まれていなかったような若い人たちが受け継いでくれている。今日は一緒に歌うことが出来て感動しました。非常にいい時間でした」と語っていた。公演は7月17日(月・祝)まで帝国劇場にて。福岡・大阪・愛知公演もあり。
2017年06月19日ミュージカル『レ・ミゼラブル』の日本初演30周年記念日 スペシャル・カーテンコールが17日、帝国劇場で行われ、鹿賀丈史、岩崎宏美、島田歌穂、鳳蘭、今井清隆、別所哲也、福井晶一、ヤン・ジュンモ、吉原光夫が取材に応じた。同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年6月17日に初演を迎えた。19世紀初頭のフランスを舞台に、社会情勢や民衆の生活を描いていく。30周年を記念し、1週間のスペシャル・カーテンコールを行っていた同作。30周年当日となる17日は、歴代キャストに加え、作・脚本のアラン・ブーブリル、作・音楽のクロード=ミッシェル・シェーンベルクらが登場し、祝福のメッセージを贈った。また、シェーンベルクが自らピアノを弾き、福井&ヤン&吉原の現役バルジャン、鹿賀&別所&今井のOBバルジャンが歌った「彼を帰して 30周年バージョン」には多くの観客が涙していた。鹿賀、島田、岩崎、鳳の4人は初演時にステージに立っていたメンバーだが、鹿賀は30年前の今日について「もちろん覚えています」と力強い一言。「一生懸命稽古したせいですが、そんな緊張することもなく、結構伸び伸びやった気がしますけど、今日の方が緊張しました」と笑顔を見せた。別所も久しぶりの『レミゼ』曲に「蘇るものがたくさんあった」としみじみ。「スペシャルな編曲で、このために作られたものだったのでとても僕にとって思い出に残りました」と語る。今井は「キーが転調して、いつもより高い声を出さなきゃいけなくて、慌てて練習して」と、現役後に起こっていた変化を明かし、周囲を笑わせた。また、初演時は宝塚歌劇団退団直後だったという鳳は、コゼットをいじめるマダム・テナルディエ役に「毎日ファンの人が減っていくので、子供をいじめる役はダメだなと思いました」と苦笑した。現役で『レ・ミゼラブル』のステージに立つ後輩たちの姿に、鹿賀は「アドバイスなんかとんでもないです。素晴らしいですよ。僕らも一生懸命やってましたけど、力強くて、あったかくて、熱がね、すごい熱いものがあるので」と絶賛。「楽屋にいたんですけど、一緒に歌わせてもらったんです」と裏側の様子を明かした。鹿賀は改めて「今日、若い連中の演技や歌っている姿を見て、逆に力をいただいた気がします」と語り、「非常に幸せな30周年です」と喜びを表した。
2017年06月17日化粧品会社ポーラ・オルビスグループが運営するアートギャラリー「ポーラ ミュージアム アネックス」で、KAWAII文化を中心に活躍する日本人アーティスト・増田セバスチャンによる日本初のインスタレーション展覧会「"ポイントリズム ワールド(Point-Rhythm World) -モネの小宇宙- "」が開催。期間は、2017年7月21日(金)から9月3日(日)まで。展覧会名の「ポイントリズム」とは、点描画法という意味のpointllismとリズム(rhythm)をかけた造語。本展では、点描画法で有名なクロード・モネ《睡蓮の池》(1899年制作:ポーラ美術館所蔵)をモチーフに、増田セバスチャン独自の観点で新しい世界を構築する。会場全体に広がるアートは、約2トンにも及ぶ色とりどりのマテリアルをリズミカルに配置し、増田が作り上げたもの。鮮やかなグリーンやイエローが、淡いピンクやホワイト交じり合い、優しくも儚げな表情を作り出している。また、VR ARTと透明液晶を組み合わせ、”増田セバスチャン×モネ”の世界観がさらに拡張される仕掛けも用意。リアルとアンリアル、その境界線が曖昧な中で、モネの世界に触れれば、新しい驚きと発見がきっとあるはずだ。「ポーラ ミュージアム アネックス」のあるポーラ銀座ビル1階では、「"ポイントリズム ワールド(Point-Rhythm World) -モネの小宇宙- "」にあわせて、増田セバスチャンのディスプレイも展開される。【イベント詳細】"Point-Rhythm World -モネの小宇宙-"開催期間:2017年7月21日(金)~9月3日(日)※会期中無休時間:11:00~20:00(入場は19:30まで)会場:ポーラ ミュージアム アネックス住所:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階入場料:無料【問い合わせ先】ポーラ ミュージアム アネックスTEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年06月15日企画展「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」が、21_21 DESIGN SIGHTにて2017年6月23日(金)から10月1日(日)まで開催される。クリエイターたちが、綿密な計画を練り、多くの人たちと賛同を得ながら「壮大なプロジェクト」を実現する様子は、その作品を見るものに「そこまでやるか」という驚きに似た感情を呼び起こす。本展は、既存の表現方法の垣根を超えた大胆な発想を実現するクリエイターによる、そうした「壮大なプロジェクト」との出会いの場だ。クリストとジャンヌ=クロードによる、3kmにわたって水面に浮かぶ布でできた桟橋「フローティング・ピアーズ」は注目作品のひとつ。2016年6月、イタリアのイセオ湖に出現したこの浮き橋は風景を一変させた。本展では、同作の製作現場に迫るドキュメント映像を世界初公開するほか、彼らの50年を超える創作活動をニューヨークのスタジオで撮り下ろしたインタビュー映像の上映を実施。写真・映像の3面をマルチプロジェクションで紹介する。「自分たちが見てみたいから」そんな単純な理由から完成したとは思えない、壮大なスケールを体感できる。また、会場には、日本作家たちの作品も多数出展されている。その一人である石上純也は、独自のアプローチでランドエスケープなどを手掛けてきた建築家。本展では、中国山東省の渓谷で現在進行中の幅1.35×高さ45mの教会のプロジェクト模型を通して彼の創作活動を追う。また、泥や絵具などを用いて絵画を制作する淺井裕介は、この土地ならではのクリエーションを試みる。本展にて出展される新作は、これまで各地で採取した土に加え、東京ミッドタウン内の土を利用した、過去に手掛けた泥絵の具による作品に新たな命を吹き込むようなダイナミックな作品だ。こうした型破りなプロジェクトは、時にはバカバカしいと思えるかもしれない。以上にあげた3名のクリエイター以外にも、ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァによる500人が入れる風船、長さ3,200メートルに及ぶダニ・カラヴァンの彫刻などを紹介するが、いずれも人知を超える発想と膨大な作業によって作品が形となっている。しかしあらゆる常識を逸脱したプロジェクトだからこそ、私たちに新たな体験を促し、これまで思いもつかなかった楽しさと価値観を気づかせてくれる。【詳細】企画展「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」会期:2017年6月23日(金)~10月1日(日)会場:場所:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン休館日:火曜日開館時間:10:00~19:00※六本木アートナイト特別開館時間(予定) 9月30日(土)10:00~24:00(入場は23:30まで)入場料:一般 1,100円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料TEL:03-3475-2121
2017年06月12日