MCTプラス・コンソーシアムは、2022年10月5日(水)に第4回メディアセミナーを開催し、太りやすい人・太りにくい人の体質の差が「ケトン体」にあるという最新検証結果を発表しました。そして、国内において拡大しつつあるMCTの市場動向や、美味しさも健康も叶える食事の考え方として「オンオイル習慣」の提案を行いました。MCTプラス・コンソーシアム第4回セミナー<セミナーのポイント>●海外の「トレンド」を紐解くと、「良い脂質」にこだわることが新市場となりはじめており、その実態としてケトブームがある●MCTはケトン体を効率的につくり出してくれる、「良い脂質」として注目されている●日本国内におけるMCTオイル市場が広がりを見せており、今後も機能性表示食品の増加や昨今の健康志向の高まりから、拡大が期待される●太りやすい人と太りにくい人の体質の違いは「ケトン体」にある●小さじ1杯の「MCTオイル」を2週間継続摂取することで、ケトン体量は約1.7倍に●食用油は、「美味しさ」と「健康」を叶える重要な栄養素。中でも、MCTオイルは脂肪燃焼作用が期待される●MCTオイルでオンオイルを習慣化することで、無理のない豊かな食生活を実現ゲスト講演(1):国内外で盛り上がるMCT市場武田 猛 氏(株式会社グローバルニュートリショングループ 代表取締役)■最新の海外トレンドとして注目される「良い脂質」過去、海外トレンドが日本市場に影響した事例として、高たんぱくなギリシャヨーグルトや低カロリーで栄養価の高いアーモンドミルクが挙げられます。このような海外トレンドが日本でも受け入れられたものの共通点は、「質を見直す」ことで無理なく健康になるという点。そんな中、英国発の業界誌・New Nutrition Business(NNB)が毎年発行している「10キートレンド」において今注目されているのが従来の脂質の質を見直した、「良い脂質」というキーワードです。海外トレンドが日本の市場に影響した事例■海外におけるケトブーム「ケト」とは糖質の摂取量を抑えることで、脂質をエネルギー源として使用し、体内にケトン体という物質を作り出すための食事療法のこと。ケトン体を摂り入れたダイエットは、根強い人気を集めており、海外では「ケトフレンドリー」や「KETO」と謳った商品が多数発売されていることからケトブームが起きていると言えるでしょう。実際に2018~2020年の「ケトフレンドリー」製品の成長率は579%と高い伸長率でした。これらのことから、脂質は「オフ」する考え方から、質を選んで「オン」する時代に変化していると言えるでしょう。海外におけるケトブーム■「ケトジェニック」を最も手軽に行えるのが「MCTオイル」ただし、普段糖質を中心に食べている日本人にとって「ケト」の食事法を続けるのは難しいという声も。そこで取り入れたいのが「MCTオイル」です。「MCTオイル」は一般的な油と比べて、消化吸収が速く、エネルギー源となるケトン体を効率良くつくり出します。「良い脂質」として、無理なくケトーシス(ケトン体が産生されている状態)を叶えてくれるのです。我々の食生活を大きく変えることなく、MCTオイルをプラスするだけなので日本人にとっても摂り入れやすい方法です。ケトン体をつくる良い脂質、MCTオイル■日本国内におけるMCTオイル市場の拡大そんなMCTオイルが日本市場においても広がりを見せはじめています。2017年に約1.5億円だった市場は5年で4.5倍拡大し、約6.7億円に。近年は油の健康性が注目を集め、「控えるもの」ではなく「健康のために積極的に摂るもの」という意識も高まってきています。サプリメントのように日々摂るものとして「サプリメント的オイル」と呼ばれることも、生活者の油のイメージがポジティブに転換されているからこそだと思われます。また、最近では食品に含まれている脂質をMCTオイルに置き換えたものも続々と発売されており、今後も機能性表示食品の増加や昨今の健康志向の高まりから、今以上の市場拡大が期待できるでしょう。日本国内におけるMCTオイル市場の拡大講演:最新検証結果発表 太りやすい人・太りにくい人、その差は「ケトン体」にある!?中村 康宏 先生(虎ノ門中村クリニック院長/内科医/日本抗加齢医学会専門医)■ケトン体は脂質からつくられるエネルギー源人間のエネルギーを作り出すメカニズムには大きく2つ、糖質をエネルギー源とする「糖燃焼回路」と、脂質をエネルギー源とする「脂肪燃焼回路」があります。糖質制限等をすることで、「脂肪燃焼回路」が使われ、脂質からケトン体が産生されやすいと言われています。ただし、この方法ではカラダへ負担をかけてしまうことも。そこで注目したいのが「MCTオイル」です。MCTオイルは継続して摂取することでケトン体が出るようになり、脂肪燃焼を促進する効果が期待されています。ケトン体とは■最新検証結果発表「MCTオイルを継続摂取でケトン体は1.7倍に」では実際どの程度摂り入れれば、効果があるのでしょうか。今回の検証試験では、30歳から49歳の女性12名*の健常者の方にMCTオイル小さじ1杯(4.6g)を他の油との置き換えで摂取してもらい、0週目と2週目を比較しました。その結果、MCTオイルを2週間小さじ1杯継続摂取することによって血中のケトン体濃度は1.7倍に増加。さらにウエストサイズも平均で1.8cm減少していることが確認できました。*新型コロナ罹患のため1名離脱/外れ値の方1名除外ケトン体に関する最新検証結果■太りやすい人・太りにくい人の差は「ケトン体」にある!?さらに、試験データの分析をしたところ、興味深い結果が。20歳のころと比べて体重増加が3kg未満の「太りにくい人」と、20歳のころと比べて体重増加が10kg以上の「太りやすい人」の血中のケトン体濃度の変化を比較したところ、「太りにくい人」は「太りやすい人」に比べて血中のケトン体濃度が多いことがわかりました。このことから、太りやすい人・太りにくい人の体質の差は「ケトン体」の関与があると言えそうです。体質の差はケトン体にある!?<試験概要>対象 :30歳から49歳の女性 12名(新型コロナ罹患のため1名離脱/外れ値の方1名除外)測定項目 :血中ケトン体濃度(umol/L)測定期間 :2週間(日常使用しているLCTオイル小さじ1杯(4.6g)をMCTオイルに置き換えて毎日摂取し続ける)測定タイミング:0週目・1週目・2週目 計3回測定会場 :都内会場(3回とも同一会場)■しかし、太りやすい人にも朗報!2ヶ月のMCTオイル継続摂食でケトン体の増加を確認別の試験結果では、健康な成人男女56名が、1日に10gのMCTあるいはLCT(調合サラダ油)を含んだ標準的にバランスのとれた食事を12週間毎日摂取した結果、MCT群ではLCT群と比較して、8週目以降の血中ケトン体濃度が有意に高いことがわかりました。これらのことから、脂質からつくられるエネルギー源であるケトン体は、MCTオイルを2週間小さじ1杯摂取することで増加することがわかりました。さらに、「太りにくい人」は「太りやすい人」に比べて血中のケトン体濃度が多いことが試験結果から明らかに。つまり、太りやすい人・太りにくい人の体質の差は「ケトン体」にあると言えそうです。ただ、太りやすい体質の人でも、MCTオイルを2か月間継続で摂取することで、ケトン体が増加することが分かりました。MCTオイルを2か月継続摂取でケトン体増加<試験概要>対象 :健康な成人男女56名(BMI23以上:MCT群26名・LCT群30名)試験食 :MCT群・・・MCT10g/日を含んだ標準的な食事LCT群・・・LCT10g/日を含んだ標準的な食事測定項目:血中のケトン体量、体重、体脂肪測定期間:12週間出典 :J Nutr 2001; 131: 2853-2859■MCTの継続摂取で、無理なく、脂肪燃焼体質になることで太りにくい体質へ以上の結果から、MCTを継続摂取することで、ケトン体が増加し脂肪燃焼回路にスイッチが入ることで、「脂肪燃焼回路」の稼働に貢献したと考えられます。本来ケトン体をつくり出すには糖質制限などの方法がありますが、MCTオイルを使うことで普段の食事を我慢することなく、ケトン体を産生し、無理なく脂肪燃焼体質に。太りやすい人も継続的に摂取することで、太りにくい体質を目指すことができるでしょう。MCTオイルで太りにくい体質へ■秋バテにも効く最強脂肪燃焼レシピMCTオイルを毎日継続できるレシピとして、おすすめしているのがみそ汁です。出来上がったみそ汁の仕上げにMCTオイルを小さじ1加えるだけなので簡単です。みそ汁の良いところは、具材をいろいろ選べる点にあります。その中でもケトン体の働きにプラスして代謝をアップさせたい場合は、豚肉や鶏のささみ肉、鮭や鯖、豆腐などたんぱく質やビタミンB群が豊富な具材を選びましょう。MCTオイル入り味噌汁のおすすめポイント●みそは発酵食品なので腸内環境を整えてくれる●みそに含まれる茶色い色素成分のメラノイジンは抗酸化作用があり、病気の予防にも繋がる●ビタミンやミネラル類が多くアミノ酸の形で入っているため、消化しやすく胃腸への負担が少ない秋バテにも!脂肪燃焼レシピゲスト講演(2):食生活が変わる新常識! 脂質の質にこだわる「オンオイル習慣」金丸 絵里加 先生(管理栄養士/料理研究家)■カラダがよろこぶ、美味しくて健康な食事とは健康的な食事の考え方としてPFCバランスがありますが、脂質は私たちの体にどのようなはたらきをもたらしてくれるのかをご存知でしょうか。脂質はたんぱく質や炭水化物と同様エネルギー源となるとともに、体温の保持やホルモンを産生するなど、私たちのカラダの健康を支える重要な栄養素です。さらに、食用油には美味しさを高める効果が。食材の味・風味を溶かし込み、味や口当たりを和らげるような役割があります。また、私たちが普段美味しさを感じるうえでセンサーの役割をしている「味蕾」には2つの種類があり、そのうちの1つが「脂溶性」です。つまり、食用油は健康面に加え、美味しさにおいても重要であると言えるでしょう。食用油による美味しさ■オイルは選べる時代に食用油の楽しみ方は時代とともに多様化してきました。炒め油として使用するサラダ油、キャノーラ油が中心の時代から、風味や味わいをプラスするオリーブオイルやごま油が各家庭でも使われるように。さらに、最近では健康志向の高まりから、「脂質の栄養成分が話題のオイル」もよく目にするようになってきました。今や種類も豊富となり、MCTオイルやアマニ油、えごま油などを代表に「かけるオイル」として注目されています。このように選択肢が豊富な時代、脂質の質にこだわらないなんてもったいない!そこで知っておきたいのは、脂質の質にこだわる食習慣です。オイルは選べる時代に■新提案!オンオイル習慣をはじめよう「オンオイル習慣」とは、脂質の質にこだわり、オイルを「オン」することで、「美味しさ」と「健康」も叶えられる食習慣です。つまり「美味しさ」も「健康」も「オイル」を「オン」することで実現できる、それがオンオイル習慣です。生活習慣病対策ならアマニ油やえごま油、脂肪燃焼を目指すならやはりMCTオイルがおすすめです。中でもMCTオイルは無味無臭なので、素材本来の風味を引き立てながら、しっかりコクをアップしてくれるため、罪悪感を軽減しながらも満足感のある料理に仕上がります。オンオイル習慣■実食!オンオイルレシピ今回は「オンオイル」の価値を実感してもらうため、和食の定番「みそ汁」とカラダづくりをしている人ならば必須食材と言える「ゆで鶏ときゅうりの梅和え」をそれぞれMCTオイルあり・なしでご用意しました。●みそ汁・・・MCTオイルを「オン」することでコクや旨味がアップ●ゆで鶏ときゅうりの梅和え・・・梅の酸味がマイルドになり、年代問わず食べやすい。さっぱりとした食材が多い中、オイルをオンすることでしっとりするだけでなく、1品でも満足感のある副菜に。このような普段なじみのある料理とも相性抜群なMCTオイルなら、「オンオイル習慣」を無理なく続けて、脂肪燃焼体質を目指せます。手軽なので、ぜひ試してみてください。オンオイル体験■MCTオイルとはMCTとは、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)のことで、ココナッツやパームなどヤシ科の種実に含まれており、母乳や牛乳にも含まれている成分です。一般的な油に比べて約4倍も速く分解され、短時間でエネルギーになることが特長です。また、ケトン体を効率的に生成することで脂肪燃焼を促し、無理なく脂肪燃焼体質に。MCTオイル自体無味無臭なので、いつもの食事や飲み物に小さじ1杯オンして、手軽に脂肪燃焼を目指せます。MCTオイル■登壇者 プロフィール武田 猛 氏株式会社グローバルニュートリショングループ 代表取締役18年間の実務経験と18年間のコンサルタント経験を積み、36年間一貫して健康食品業界でビジネスに携わり、国内外700以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」に基づき、先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評があり、数々のヒット商品の開発に関わる。武田 猛 氏中村 康宏 先生虎ノ門中村クリニック/内科医/日本抗加齢医学会専門医関西医科大学卒業。内科医・消化器内科医として勤務後、米国医師免許試験を突破し、最先端予防医学を学ぶため渡米。留学中には、パーソナルトレーナー、栄養士の資格を取得。帰国後、日本初の「アメリカ抗加齢医学会」認定施設「虎ノ門中村クリニック」を開業、院長を務める。中村 康宏 先生金丸 絵里加 先生管理栄養士/料理研究家「おいしい」と顔がほころぶような、毎日食べても飽きない「健康的なお家ごはん」を提案。健康的な食生活のために、栄養価も含めた料理レシピを、書籍、雑誌、テレビなどで精力的に活動中。著書に「365日のサラダ」(永岡書店)「手づくり健康酢バイブル」(主婦の友社)「女子のやせ定食」(光文社)など多数。MCTオイルをはじめとする健康オイルの愛用者でもある。金丸 絵里加 先生■「MCTプラス・コンソーシアム」とは「MCTプラス・コンソーシアム」は、近年市場拡大を続けているMCT(中鎖脂肪酸)の健康価値や日常生活での取り入れ方を、カラダづくりの専門家による最新研究・調査などを交えながら広く発信しています。MCTプラス・コンソーシアム ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月06日現代ではさまざまなダイエット方法がありますが、ケトン体ダイエットとはどんなものか、ご存知ですか?今回は食育指導士の内藤 絢先生に、ケトン体ダイエットの内容やメリットデメリットをはじめ、向いている人や向かない人、注意点などを詳しく教えていただきました。ケトン体ダイエットとはどんなもの?ケトン体ダイエットとは、しっかり食べながら痩せるダイエット法で、通称ケトジェニックダイエットとも呼ばれます。高タンパク食物を主に摂取するダイエット方法であり、通常のダイエットと違って脂質も摂取できるのが特徴です。カロリーのことは忘れ、お腹が満たされるダイエット法として海外セレブにも多く取り入れられています。炭水化物をはじめとした糖質類をカットしながら、タンパク質、脂質を多く摂ることで脂肪燃焼を促進させます。この食事法を行うと体のエネルギー供給源がブドウ糖から脂肪に変わるので、脂肪が分解されてエネルギーを作り出すようになります。糖質制限よりも更に糖をカットする分、減量も早く効果が表れるケースもある上に、食べる量を制限するのが苦手な方でもストレスがかかりにくいのが特徴です。ケトン体ダイエットのメリット・デメリットメリットケトン体ダイエットのメリットは、カロリー制限や脂質を気にしない食生活を送れることです。ダイエットというと、カロリー制限のイメージがある人は多いのでは?しかし、この方法にはカロリー制限は一切ありません。食べることが好きな人には大きなメリットといえます。デメリット一方でデメリットは、食べられるものに制限が多い点です。炭水化物、でんぷん、小麦類、果物といった糖質が多く含まれる食物は、原則的に摂取できません。特に外食先や外食時の食事では食べられるものが限られるため、苦労することも多くなるでしょう。無理なく健康的に行えるケトン体ダイエットの方法とポイント期間中、積極的に運動をするケトン体ダイエットは糖質類・炭水化物の摂取をやめる分、タンパク質の摂取量が多くなることで運動時の筋肉活動が向上します。その結果、脂肪燃焼効果が期待できるのです。1日あたり30分のウォーキングなど、軽めの運動を行いましょう。蒸す・茹でるがポイント!動物性タンパク質の食物を摂取する上で、揚げる、焼くの調理法より蒸す、茹でるを選ぶことがポイントです。ケトン体ダイエットは脂質も摂取できますが、油の使い方ひとつで体への負担が変わります。特に揚げ物は消化に負担が大きくかかる上、体内酸化の元に。そのため、蒸したり茹でたりした食物に亜麻仁油、えごま油などのオメガ3の油をかけて摂取する方法をおすすめします。ダイエットを行う場合どのくらいの期間でどのくらいの効果が?ケトン体の体質に変わるのは、早い人で2日、平均では1週間といわれます。最も早く効果を出すためには、空腹で30分程の軽い運動をした上で炭水化物の摂取量を1日あたり20g以下にすることです。しかし、20gとはつまり米・小麦製品を一切摂らない、芋類も禁止という厳しい食生活となります。開始時は40gの摂取を目安にし、1週間後からは20gに減らすことをおすすめします。これは体への負担が大き過ぎてかえって体調を崩す恐れがあるためであり、時間をかけながらケトン体の体質作りをしましょう。高い効果を得られた際には、2週間で3㎏前後の減量ができるといわれます。ケトン体ダイエットが向いている人・向かない人とはケトン体ダイエットに向いているのは、食事の量を減らすダイエットで失敗したことがある人です。ケトン体ダイエットなら、食べる量が減ることで空腹でイライラし、反動で食べてリバウンドというダイエット特有のストレスの元を取り除きながら実施できます。一方で向かない人は、胃腸が弱くて便秘や軟便気味の人です。ケトン体ダイエットは動物性タンパク質の摂取が多くなる分、消化に大量のエネルギーを使います。その上、小腸を疲れさせるためスムーズなお通じを阻害する恐れがあります。ケトン体ダイエットを行う際の注意点はじめから炭水化物を完全に抜かないように開始時から完全に炭水化物を抜かないようにしましょう。急に大幅な糖質制限をすることで、ケトン体が作られ過ぎて血液が酸性になる危険な状態を招いてしまいます。その結果、脱水症状や目眩、低血圧などにつながります。糖質の量は徐々に減らすようにする糖質の量は徐々に減らすようにしましょう。ケトン体が使われる時は、体内に糖が欠乏しているときです。一気に糖質の量を減らすと脂肪代謝に関わる肝臓へ大きな負担がかかり、解毒作用が低下するほか、体臭や口臭がきつくなる原因にもなります。ケトン体ダイエットの正しい方法を知って実践しようこれまで食べる量などでダイエットを行っていた人は、しっかり食べてもOKのケトン体ダイエットを試してみましょう。ただし、適切な方法を把握しておくことが大切。いきなり炭水化物を完全に抜いてしまったり、糖質を一気に減らしてしまうのは、体にも負担がかかるなど良い効果は期待できません。正しい方法でチャレンジし、健やかな体でダイエットできるよう心がけてみましょう。内藤 絢睡眠専門家、ヨガインストラクター
2019年10月27日例年より早い桜の季節も終わり、新緑が美しい季節になりました。気温も上昇してくると、薄着の季節の到来。これまで隠れていたカラダの部分が気になります。そんな人にオススメのアメリカで今人気のダイエットをご紹介! アメリカの大人気ドクターも推奨! ラズベリーから抽出されたエキスでダイエット! 日本ではなかなか生で食すことが難しいラズベリーですが、アメリカのスーパーにはブルーベリーやストロベリーと並んで簡単に手に入るスタンダードなフルーツです。このラズベリーの香り成分であるラズベリーケトンがダイエットに良いと言われています。アメリカではラズベリーのアロマ成分である「ケトン」がダイエットピルとして販売されており、ダイエッターの間では効果が高いと話題となっています。 ラズベリーケトンとは?ヨーロッパ原産のバラ科キイチゴ属 に属するキイチゴの一種です。日本で売られているのはほとんどのものがアメリカからの輸入物です。ケーキなどの洋菓子のトッピングやフレーバーによく使われている甘酸っぱい匂いが特徴的なラズベリーの香りですが、このラズベリーの香りに脂肪燃焼作用があると言われています。 ラズベリーケトンのダイエットパワーとは?~甘酸っぱいフルーツのラズベリーで痩せられる方法~脂肪燃焼を促進!若い頃と食べている量は同じなのに痩せられないという方にオススメ。年齢とともに低下してしまう基礎代謝が贅肉に変わってしまうのです。ラズベリーケトンは脂肪細胞の分解を促進して、エネルギーに変換して脂肪燃焼へと導いてくれます。脂肪吸収を阻害して痩せボディに食事から摂取された脂肪を分解してくれる膵臓から分泌される消化酵素であるリパーゼの働きをラズベリーケトンは阻害し、脂肪が体内へ吸収されるのを緩やかにすることで、体脂肪が蓄積されるのを防いでくれると言われています。カプサイシンの3倍のパワーで脂肪を分解!唐辛子の辛味成分であるカプサイシンと構造が似ているラズベリーケトンですが、脂肪を分解する速さがカプサイシンのなんと3倍!フルーツですので食べやすく、たっぷり食べられるのも嬉しいですね。ダイエットにオススメなラズベリーのアロマ成分「ケトン」。皆さんも是非試してみてはいかがでしょうか。 続いて、年齢を重ねてからダイエットをすると、シワやたるみも気になります。ぷるぷるお肌に効くといえば、コラーゲン。コラーゲンの主要成分で、お肌をぷるぷるにすると同時にダイエットにも!「プロリン」の魅力とは?タンパク質などを構成するアミノ酸の一種で、アミノ酸の中でも非必須アミノ酸で、コラーゲンを作る主要成分として有名です。「プロリン」はお肌をぷるぷるにしてくれる美容作用や、脂肪を燃焼させてくれる作用もあるため、ダイエットも期待できると注目されている成分です。 プロリンとは?非必須アミノ酸は体内で合成できるタイプで、グルタミン酸から作られます。特に豚肉や、小麦のタンパク(焼き麩)、大豆タンパク(湯葉、高野豆腐)などの食品に豊富に含まれています。また、「プロリン」はお肌の潤いやハリの元であるコラーゲンの主要成分です。 プロリンの効果は?お肌をぷるぷるにしてくれるコラーゲンは歳を重ねるごとに、体内から失われやすくなってしまいます。コラーゲンはお肌の角質層で、たっぷりの潤いを提供して、ハリやみずみずしさを与えてくれます。「プロリン」はコラーゲンの合成を促進させたり、ダメージを受けたコラーゲンを修復させる作用もあります。お肌に「プロリン」が多いほど、お肌の弾力やハリを保つことができると言われています。気になる下半身の贅肉に!「プロリン」にはダイエットの味方である脂肪分解酵素であるリパーゼを活性化させる働きがあります。それにより気になる下半身の皮下脂肪を分解して、燃焼させることが可能です。通常は20分以上運動しないと溜め込んだ脂肪は燃焼されないですが、「プロリン」を摂取することによって20分前から分解することが可能になるのです。 プロリンの摂取方法は?「プロリン」は食事やサプリメントから摂取可能です。豚肉や、動物性のゼラチン質、湯葉、高野豆腐などから摂取できます。「プロリン」のサプリメントやパウダーもありますので、スムージーやヨーグルトに混ぜて召し上がってください。「プロリン」を摂取して下半身痩せとぷるぷるお肌を同時にゲットしてみてはいかがでしょうか。 最後に、よく耳にする「プロテイン」がダイエットに向いているというお話です。 痩せボディになれるプロテイン!ウェイプロテインを投入して間食をカットみなさんはプロテインを摂取したことがありますか?プロテインイコール太りそうとか、筋肉をつけたい人が飲むものというイメージがあると思います。しかしプロテインを飲むと太るということはないのです。私たちの理想のボディを作るためにプロテインはとても役立つ優れた成分なのです。現在アメリカのセレブトレイナーたちの間ではウェイプロテインを飲むのが大流行しています。お尻や太ももなどの気になる部分を痩せるためにウェイプロテインを使用しているダイエッターも多いのです。 ウェイプロテインとは?日本語ではホエイや乳清と呼ばれているもので、乳から乳脂肪分やカゼインなどを除いた水溶液です。簡単にいうと、牛乳に含まれているタンパク質の一種で、ヨーグルトの上澄みにできる液体のことです。 なぜウェイプロテインがダイエットに向いているの?ウェイプロテインは体内に熱を発生させて基礎代謝を高めるサーモジェニック食品で、食べると脂肪を燃焼させてくれる働きがあると言われています。食べたものをカロリーとして消費してくれるため、脂肪が体に付きにくくなるのです。 筋肉量をキープして脂肪を燃焼また、ウェイプロテインは体への吸収力が非常に高く、タンパク質の合成を促すために、筋肉を作ったり、筋肉量をキープすることで、より脂肪を燃焼させやすい痩せボディを作ってくれるのです。 毎回の食事にウェイプロテインをプラスウェイプロテインは低カロリーで、栄養もギュッと凝縮されているので、毎回の食事にプラスするだけで、体のメタボリズムがずっと高まっている状態になります。これにより脂肪を燃焼し続けてくれます。ただし、熱に弱いので、70度以上で摂取しないようにしてください。 運動後の摂取も理想的!体への吸収が非常に早いので、運動後に摂取することで傷ついた筋肉細胞を修復してくれます。筋肉痛を緩和するためにもウェイプロテインは是非運動後30分以内に摂取して下さい。健康的な痩せボディを作るためにウェイプロテインを普段の食生活に是非取り入れて見てはいかがでしょうか。 健康的なダイエットで、余分なお肉とさよならしましょう! BETTER MARCHEより
2018年04月26日河出書房新社はこのほど、『MCTオイルをプラスでさらに効果的 ケトン体でやせる! バターコーヒーダイエット 』(920円・税別)を発売した。同書では、海外で人気のダイエット法「バターコーヒーダイエット」の実践方法を紹介している。バターコーヒーダイエットとは、バターから乳固形分と水分を分離し、純粋な乳脂肪にした「ギー」などのバターや、中鎖脂肪酸100%の油・MCTオイル入りのコーヒーを取り入れたダイエット方法のこと。方法は、前日の夕食に主食の糖質を抜き、朝に糖質オフのバターコーヒーを摂取するだけ。こうすることで、脂肪を燃焼して生きるエネルギーを作るケトン体質になれるとのこと。ケトン体質になると、エネルギー回路が切り替わり、体脂肪が燃えやすくなるという。同書では、バターコーヒーを使用したダイエットの理論や詳細なやり方を初級から上級まで3段階に分けて解説。そのほか、合わせて食べると最適な食材やレシピも多数紹介している。食材の糖質量一覧やダイエット記録表なども掲載した。
2018年01月10日ぴあはこのほど、ぴあMOOK『スーパードクターズ! いま、糖質制限がすごい! ケトン体生活のススメ』(880円・税別)を発売した。身体によい食習慣として「糖質制限」や「ケトン体」が話題となっているが、「ケトン体と糖質制限との関係性がわからない」「どういう効果があるのかわかりづらい」といった声もあるという。同書ではそのような声に応えるため、内科・外科・歯科・栄養療法など10分野のスーパードクターが「糖質制限」「ケトン体」について詳しく解説している。巻頭では、産科・婦人科の宗田哲男医師が「糖質制限の進化―糖質制限からケトン体へ―」を提言。小児科の新井圭輔医師によるインタビュー「糖質がなければがんは成長しません」も収録した。宗田医師と新井医師、外科の門脇晋医師による対談「糖質制限ができること」も掲載している。また、糖質制限実践者によるレシピも紹介。「糖質制限おやつ」では、ヨーグルトアイス、バター生姜チョコ、お揚げさんスナック、ノンエッグローカーボチアシードクッキーの作り方も収録している。子どもの教育と食育の専門家・三島学氏の「糖質制限で子どもの頭が良くなる! 」では、子ども向けの糖質制限弁当、10分でできる簡単夕食、保存もできる簡単ごちそう、おやつや夜食のレシピも紹介。そのほか、スーパードクターの毎日の食事日記も掲載した。
2017年04月10日この冬たっぷり溜まった脂肪を何とかしたい方にオススメなのが「ケトン体ダイエット」やり方はとっても簡単で、「ケトン体」という成分を生かして脂肪を燃やすというダイエット方法です。今回はケトン体ダイエットのやり方について詳しくご紹介します。「ケトン体ダイエット」とは?「ケトン体ダイエット」とは、別名「アトキンスダイエット」とも呼ばれています。体内で発生される”ケトン体”は、体が活動するためのエネルギーのことです。しかし、普段は糖質をエネルギーとして活動をしているので使われていません。そこで、ケトン体を発生させて、身体に溜まった脂肪をエネルギーに変えて消費することで痩せるという方法です。体脂肪が消費されやすい体質を作ることで、脂肪のみを効率良く燃やして体脂肪を安全に減らしていきます。「ケトン体ダイエット」のやり方ダイエット開始から2週間の間は、ご飯・パン・麺類・芋類などの炭水化物の摂取量を極端に減らします。そして開始から2週間後から、少しずつ炭水化物の摂取量を増やしていきます。極端な炭水化物制限を行うのは最初の2週間だけです。炭水化物(糖質)の摂取量を減らすことで、血中の糖が減ってエネルギーになるものがなくなってしまうので、ケトン体をエネルギーとして利用するようになります。たんぱく質や脂質には制限がないので、肉、魚、卵のように糖質がほとんど含まれていない食べ物はたくさん食べても大丈夫です。特にタンパク質は筋肉を作る為にも必要なので、積極的に摂りましょう。脂質は太るから・・・と思って、脂質まで制限してしまうと摂取カロリーが低くなり過ぎて身体は飢餓状態となり、逆に太りやすくなってしますので脂質もしっかりと摂取します。調理する時に、みりんや小麦粉などの糖質の入った調味料を使わないように気を付けます。ココナッツオイルでダイエット効果UP!ケトン体ダイエット中は、ココナッツオイルを使うのがオススメです。1日に100ccを目安に摂取しましょう。ココナッツオイルには、ケトン体をつくる働きを活性化させる中鎖脂肪酸が含まれています。中鎖脂肪酸は脂肪になりにくく、ケトン体が生成しやすくなるので、ダイエットの効果を高めてくれます。コーヒーや紅茶などの飲み物に入れて飲んだり、肉や魚などの調理の時に是非使ってみてください。宮尾マサヒコさん(@hiko_miyao)が投稿した写真 – 2017 1月 30 5:53午前 PST運動も取り入れましょうより痩せやすい体質を作るためには、運動を取り入れましょう。軽い運動でも大丈夫です。運動をすることで脂肪がさらに燃えやすくなり、リバウンド防止にも繋がります。ケトン体ダイエットを始めて炭水化物を抜くと、低炭水化物状態になり精神的にイライラする場合があります。適度な運動はストレスを解消する効果もあるので、1日に20~30分程度の軽めの運動を行うのがオススメです。ケトン体ダイエットは単なる低炭水化物ダイエットとは違い、とても効果的なダイエット方法です。また、一度ケトン体質になれば脂肪が燃焼されやすい体質になるので、自然に痩せやすくなります。やり方も簡単なので、是非一度試してみてはいかがですか?※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。
2017年02月02日岡山大学は、1920年代に開発され、未だに既存の治療薬が効かないてんかん患者に効果を発揮する難治性てんかん治療薬である「ケトン食療法」の仕組みを解明することに成功し、ケトン食療法に基づく新たなてんかん治療薬が開発可能であることを示すことに成功したと発表した。同成果は、同大大学院医歯薬学総合研究科(薬)の井上剛准教授、佐田渚大学院生らの研究グループによるもの。詳細は2015年3月20日付で米国科学振興協会(AAAS)発行の科学誌「Science」に掲載された。てんかんは、脳が発する電気活動の過剰興奮を特徴とし、全人口の約1%が罹患していると言われているが、そのうちの約3割の患者は、既存のてんかん治療薬でコントロールできない難治性てんかん患者で、そうした患者には1920年代に開発されたケトン食療法が効果的であることが知られていた。今回、研究グループはケトン食が引き起こす代謝変化が、どのように脳の電気活動を変化させるのか調査。その結果、脳内のグリア細胞から神経細胞へ乳酸を運ぶ代謝経路が、電気活動に重要であることを発見したほか、この乳酸経路上に位置する乳酸脱水素酵素を阻害することで、電気活動が抑制され、てんかんマウスの発作が抑えられることを確認したという。さらに研究グループは、乳酸脱水素酵素を阻害する化合物の探索も実施。その結果、小児の難治性てんかんの治療薬として近年承認されたスチリペントールが、乳酸脱水素酵素の阻害剤であることを見出したほか、スチリペントールの化学構造を変化させることで、より強力な抗てんかん作用を示す乳酸脱水素酵素阻害剤となることを見出したとする。今回の結果について研究グループでは、乳酸脱水素酵素とスチリペントール類似体を用いることで、新たなてんかん治療薬開発の具体的な道筋を示すことができたとしており、今後、今回の知見を生かし、代謝を制御する分子(代謝酵素)を標的とする新たなコンセプトのてんかん治療薬の開発が期待できるようになるとコメントしている。
2015年03月24日