ベビーカレンダーはこのほど、無痛分娩に関する調査結果を明らかにした。同調査は2月20日~23日、全国の産院・クリニックでの出産経験を持つ女性1,254名を対象にインターネットで実施したもの。無痛分娩を経験したことがあるか尋ねたところ、84%が「いいえ」と回答した。無痛分娩の経験者は16%で、およそ6人に1人が無痛分娩を経験したという結果になっている。日本産婦人科医会の調査では、2016年時点での実施率は6.1%だが、その数値を比較すると2年で無痛分娩を行った人は約10%増えている。無痛分娩についてどう思うか聞くと、肯定的な「いいと思う、素晴らしい、やってみたいと思う、等」は51%、中立的な「分からない、人それぞれ、興味がない、等」は26%、否定的な「怖い、リスクがある、やりたくない、等」は23%だった。肯定的な意見の理由は「欧米では無痛が一般的とも言われているので、今後日本でも広がっていけばいい」「自然分娩は体力的にも精神的にもつらい。それに耐えられない身体的な事情などあるため」などだった。中立的な意見の人からは「メリット、デメリットをきちんと分かって取り入れるなら、個人の自由」「持病などの理由で出産のストレスに耐えられない人には必要だが、自分には必要ない」という声が寄せられた。否定派の意見は、「医療事故のニュースなども聞き、リスクが怖い」「通常分娩で、痛みを伴う出産を経験することで赤ちゃんにさらに愛着が湧くと思うから」などだった。無痛分娩を実際に行ってみてどうか尋ねたところ、64%が「満足した」、7%が「満足しなかった」と回答した。満足しなかった理由としては、「費用の高さ」「お産の進行具合によって(急な破水など)無痛分娩の処置ができなくなること」「子宮口がある程度開くまで結局痛みに耐えなければならない」などだった。次に出産するなら自然分娩と無痛分娩のどちらを選ぶか聞くと、「自然分娩」(55%)が最も多く、「無痛分娩」は38%だった。
2018年03月26日只今、第二子を妊娠中!第二子の出産に向けて、第一子の出産を振り返る日々です。出産は、様々なことを選択できる時代になりました。どこで産む?無痛分娩?自然分娩?計画分娩?選択することのひとつに、出産に家族が立ち会うかどうかも悩むところだと思います。夫や、兄姉のいる立会い出産って、どうなの?今回はわたしが第一子出産時に、夫立ち会いにして良かったこと・良くなかったことをレポートします。4時間半の出産劇、出産当日の流れ出産予定より5日早い夜中の2時に破水。パッと目が覚めたと思ったら破水していたので、夫を起こし助産院に電話。準備をして車で20分の程の助産院へ移動しました。この助産院では医療行為ができないため、24時間以内に陣痛が来なければ、提携している病院で出産とのこと。とりあえず陣痛がくるまで、自宅で待機をすることになりました。自宅に着くと、すぐに陣痛開始。夫におにぎりを作ってもらい、再び助産院へ向かうことに。その時、陣痛は10分おき位。破水から2時間くらいが経っていました。まさかのアレがない! 感動の瞬間が、ぼんやり…助産院に到着後は、ゆっくりと準備がはじまり、私は唸ったり一息ついたり。陣痛が来るのは早かったものの、うまくいきむことが出来ず、出産は難航。上半身にばかり力が入ってしまい、中々下半身に力が入らない…。体勢を5.6回くらい変えて、何度も挫折しそうになりながら、いきむこと3時間。急にいきむという感覚がわかり、掛け声に合わせ、いきむこと数回。もういいよー力抜いてー!と言われたときに、「ほんぎゃ〜」と、小さな泣き声が聞こえました。しかし!コンタクトも眼鏡もしていなかったため、出てきてくれた瞬間の映像もぼんやり。急いでメガネを探すも、胸の上で控えめにむにょむにょ動く娘。涙はなく、「こんにちはー」と声をかけた気が。時間にして4時間半程の出産劇で、時間にしては短いけれど、内容はハードなものとなりました。立ち会い出産でよかったこと&立ち会った夫の反応この出産劇の間、夫はただ黙って言うことを聞いてそばにいてくれました。感動のご対面も涙はなく、ニヤニヤ。へその緒を切るときは、「左利きなのにハサミが右利き用だったから中々切れなくて焦ったよー!」と呑気に一言。黙っていたことについては、「がんばれとかいろいろ言われるの嫌なタイプでしょ! 黙っていた方がいいと思って」とのこと。それを聞いて、あーやはりこの人は私のことをよく分かってくれているんだなぁと再確認できました。2人のベテラン助産師のほかに、研修生が2人いたのですが、彼女たちが良かれと思ってずっとかけてくれていた励ましの言葉は、正直私には苦痛なものでした。立ち会い出産を経験したパパさんからは、「こんな妻の姿は初めて見た」とか「こんなに大声出せるんだ!」などの驚きの声を聞きますが、うちはというと、「普段から力強いし、いつも大声で怒るから、いつもとそんなに変わらなかったよ!」とのとこ。夫にとって私の姿は、出産も日常となんら変わらない姿に映ったようです…!途中におにぎりを食べたりゼリーを食べたり水を飲んだり、あれ取ってこれ取ってこうしてああして!の欲求を、主人には気兼ねなくできたので、やはりそばにいてもらって良かった。お互いに、より信頼・理解が深まったと感じています。これから立ち会い出産を計画している夫婦は、何を持ってきて…あれをしてほしい…、などの最低限の要望や伝達事項のほかに、どんな風に声をかけてほしいか、どんな風にそばに寄り添っていてほしいか、をあらかじめ話し合っておくことができればいいと思います。立ち会って良くなかったこと…ある?そんなこんなでデメリットはさほど感じることのなかった私ですが、夫婦の関係性によってはデメリットが大きくなることもあると聞きます。はじめから立ち会わないことを選択した友人もいますし、立ち会って後悔したとの声も…。ママ側の一番の理由は「母ではなく、女としてみてほしい」とのこと。他には「イライラした」「集中できなかった」「まったく頼りにならなかった」など、今後の夫婦関係夫婦生活に響いてしまうかもしれない思いをすることがあるかもしれません。また、パパ側の意見で多いのが、「セックスレスになってしまった」というもの。パパにとっては感動的であるのと同時に衝撃的でもあります。受け取り方は人それぞれなので、一概に立ち会いが良い悪いとは言えないのではないかと思います。上の子の立ち会いはどうする?わたしとしては、次の子の出産には長女にも参加してほしいと思っています。出産予定日、長女は2歳と9か月。きちんと理解するにはまだ幼いかもしれませんが、今もおなかの子によく話しかけてたくさん遊んでくれています。「もうすぐ出てくる?」なんて聞いてきたり、長女なりに感じているようです。内気で場所見知り人見知りなところもあるので、どうなるかわかりませんが、主人長女の3人で我が子を迎え入れることが出来るように、準備をすすめていきたいです。一生に何度とない貴重な体験ができる出産、夫婦、家族、おなかの子とで、しっかりと話し合って決められるといいですね。
2017年11月18日こんにちは、佐原チハルです。みなさま、出産方法ってどのように選択しましたか?私は無痛分娩だったのですが、「痛いのが嫌だなんて、そんなんでちゃんと母親になれるの?」とお節介な心配をされたことがありました。無痛分娩と並んでアレコレと言われやすいのが“帝王切開”。帝王切開を経験したママたちも、さまざまなことを言われてしまうようなのです。そこで今回は、帝王切開を経験したママたちが言われてきた言葉たちと、それについての声を聞いてみました。●(1)「自然分娩が一番だよね」『少し前に妊娠した友人と会ったときの話です。出産時の感想を聞かれ、突然の帝王切開で大変だった話をしたところ、「やっぱり私は自然なのがいいな。自然分娩が一番だよね」と言われ、モヤっとしてしまいました』(30代/3歳の子のママ)もちろんお友達には悪気はなく 、ママさんの「大変だった」という話に共感したからこそ出てきた言葉だ、ということもわかってはいたそう。『私だって好きで帝王切開にしたわけじゃないのに。それにあらためて「自然が一番」て言われちゃうと、うっ、てなります。“不自然”な出産で悪かったですねーって思っちゃうんです。自然じゃない扱いって、そういうことでしょう?人の出産を不自然扱いするってひどくないですか?』“自然分娩”というのは単なる呼び名ですが、この言葉を使ってしまうと、確かに「その他の方法は自然ではない」と言ってしまっていることになりますね。当たり前のように使っている呼び方についても、「この言い方、大丈夫かな?」と考えるようにしたいですね。●(2)「普通に産む痛みを味わっていないと、愛情も生まれないって言うから」『無痛分娩をする予定だった姉が、出産するタイミングの関係で、結局は“自然分娩”をしたんです。それを知った父が姉に言った言葉です』(30代/3歳と1歳の子のママ)父親が、単に姉を労っているのだということはわかっていたそうですが、その言葉を聞いてしまい、血の気の引くような思いをしたそうです。『なんかもう、すごくショックで。“産む痛み”を味わってない私のこと、そんなふうに思ってたの?って。そういう考え方があるんだっていうのは知っていたけど、父親が言っているのを聞いてしまうというのは、格別なショックでした』なお、お父さんのこの言葉を聞いた瞬間、労われた側のお姉さんは「産み方は関係ないでしょ!」と大層お怒りになったそうです。元は無痛分娩を希望されていた方なのですから、それも当然ですね。お父さんは、その場で謝られたそうです。産み方は、確かに関係ありませんよね。それに帝王切開ですと、経膣分娩の痛みを経験することはありませんが、お腹の傷の痛みや産後の回復には“自然分娩”以上に苦労することも多い と聞きます。「帝王切開は痛くない、楽なはずだ」という思い込みを持っている人がいたら、情報のアップデートを促してあげたいですね。●(3)「次は頑張って普通に産んであげてね」『2人目の妊娠がわかったとき、母に言われた言葉です。「次の子も帝王切開で産むつもり?次は自然分娩がいいでしょう?」って』(30代/4歳と0歳の子のママ)「怠けて帝王切開になったわけじゃないのに、何言ってるの?」と、聞いてすぐは本当に意味がわからず、言葉も出てこなかったそうです。『帝王切開の後すごく大変だったし、できるなら自然分娩の方がいいよなって私自身も確かに思ってましたけど、あまりに無神経な言い方で』1人目が帝王切開でも2人目は自然分娩で産めることがある、と芸能人の例を見て知っていたためか、「あんたもそうした方がいいわよ」と強くオススメされてしまったそうです。『でも私が通っていた病院では、1人目が帝王切開の場合は2人目も帝王切開にするってルールだったんです。母がなかなか納得してくれなかったので、一度一緒に検診に来てもらって、お医者さんから説明してもらっちゃいました。子宮破裂のリスクがあるってお医者さんから聞いて、やっと納得してくれました』「私も何度も説明したじゃん!」と思ったそうですが、お医者さんがお母さんへの説明を快く引き受けてくれて、とても助かったそうです。やはり医療のプロである医者からの言葉となると、説得力が増しますね。説得の必要な場面があったら、プロにお願いしてみる という作戦は、有効な場面も多そうです。----------以上、いかがでしたでしょうか。出産方法って、産まれてくるまではとても大きな話ですし、私自身も「もし次産むなら絶対に無痛がいい!」というこだわりはありますが、それは妊娠のゴールではないのですよね。産まれてくれることがまず一番で、その後で大事なのは育てることです。愛情も、自覚も、責任も、きっと育てていく中で、保護者の中に育ってくるものですしね。帝王切開への偏見がなくなり、帝王切開で出産するママたちへのストレス・負担が減らせるようにしていきたいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)●モデル/杉村智子(まさとくん)
2017年07月14日●メリットとデメリットを知ろう出産時の痛みを緩和できるという無痛分娩。選択肢の一つとして検討している女性は多いでしょう。しかし最近、無痛分娩で死亡事故が出ているという報道が相次ぎました。「無痛分娩は危険」という印象を受けた人もいるのではないでしょうか。この機会に、無痛分娩の基礎知識、メリットとデメリットを知っておきましょう。○そもそも無痛分娩とは?無痛分娩とは、麻酔薬を使って痛みを和らげながら出産する分娩方法のことで、麻酔医あるいは産科医が行います。痛みを和らげる方法にはいくつか種類がありますが、現在「硬膜外麻酔」が主流です。硬膜外麻酔による無痛分娩では、妊婦さんの背中から針を刺し、「硬膜外腔」という場所に柔らかい管を入れて、その管から麻酔薬を注入していきます。硬膜外腔の近くには、子宮や腟、会陰部などの痛みを脳に伝える神経が通っています。硬膜外麻酔をすると、注入された麻酔薬が神経を遮断するため、出産の痛みを抑えることができるのです。「無痛」といっても痛みがまったくないわけではなく、いきめる程度に痛みをコントロールしながら出産を進めていきます。○メリットは痛みが軽くなること、デメリットは?無痛分娩の最大のメリットは、出産時の痛みが軽くなることと言えるでしょう。そのためストレスや疲労が少なく、リラックスした状態で落ち着いて出産することができます。個人差もありますが、経験者から、出産後に体が早く回復したという声を聞くことも。高齢出産や心臓や肺に持病のある妊婦さんの場合、体への負担を軽減するため、医師から無痛分娩を勧められることもあります。ただし、無痛分娩を選んだからといって、必ず痛みが軽くなるわけではありません。体質によっては、麻酔がよくきかず、あまり痛みが抑えられないケースもあります。加えて、硬膜外麻酔による副作用やリスクについても、頭に入れておく必要があります。比較的起こりやすいのは、麻酔で運動神経がまひするために、分娩時間が長引き、医師が器具を使って赤ちゃんを引き出す鉗子分娩や吸引分娩が必要になるケースです。血圧低下や頭痛、かゆみ、下半身がしびれて足が動かしにくくなる、尿が出にくくなるなどの一時的な副作用が起こることもあります。また、まれに、注入する麻酔薬が多すぎた場合や硬膜外腔に入れるはずの麻酔薬が血管に入った場合などに、舌のしびれやけいれん、過呼吸や呼吸困難などの症状が出る局所麻酔中毒が起こることもあります。その他のまれなケースとして、硬膜外麻酔用の管を入れる際に硬膜を傷つけて頭痛を引き起こすことや、硬膜外腔や脊髄くも膜下腔に血の塊や膿がたまって神経を圧迫し、神経障害が残ることもあります。さらに、自然分娩に比べると費用が高いこともネックと言えます。金額は、施設や入院日数によって異なりますが、自然分娩での出産費より10~20万円くらい多めにかかると考えておきましょう。●死亡例のニュースをどう考えればいい?○厚生労働省が緊急提言2017年4月には、医療事故のニュースをはじめ、無痛分娩に関する報道が続きました。その一つが、厚生労働省の研究班が2016年4月までの7年間に報告された妊産婦の死亡例298人を分析したところ、うち13人は無痛分娩だったというものです。このデータに基づき、研究班は「緊急時に対応できるよう、十分な医療体制を整えるよう求める」と緊急提言を行っています。実際に死亡した人がいるというニュースを見聞きすると、「無痛分娩は危険だから出産するときは自然分娩にしよう」と思う女性も多いでしょう。しかし、上記のデータを細かく見てみると、13人の無痛分娩の死亡例は、死亡例全体の約4%。日本の無痛分娩の割合は、2008年の厚生労働省の調査では2.6%とされていますが、現在ではさらに増えていると言われています。これらの数字を見る限り、無痛分娩での死亡率が自然分娩に比べて明らかに高いとは言えません。それに、自然分娩であっても、出産中の事故やトラブルで死亡するリスクはあります。ただし、麻酔を使う以上、無痛分娩には自然分娩にはないリスクが伴うのも確かです。そのため無痛分娩には、高度な技術と専門知識が必要とされます。厚生労働省の研究班が提言している通り、トラブルがあったときに対応できるよう施設側が技術と体制を整えることは重要です。日本では無痛分娩がそれほど普及していないため、無痛分娩の経験が豊富な麻酔医や産科医は多くはありません。無痛分娩を考えている人は、そのメリットとデメリットをしっかり知った上で、無痛分娩に対する体制が十分に整った産科施設を選ぶようにしましょう。また、無痛分娩を行う場合には、担当の医師が妊婦さんの体の状態や既往歴を事前にしっかり把握し、安全に麻酔処置ができるよう準備する必要があります。できれば妊娠初期の検診の際など、早い段階で「無痛分娩を希望する」という意志を担当医師に伝えるようにしてください。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 鈴木俊治医師葛飾赤十字産院 副院長日本産婦人科医会 副幹事長1988年長崎大学医学部卒業、日本医科大学付属病院産科婦人科学教室入局、葛飾赤十字産院産婦人科派遣をへて米国ロマリンダ大学胎児生理学教室へ研究留学。帰国後、日本医科大学産科婦人科学講師、学助教授、東京臨海病院産婦人科部長を経て、現在は葛飾赤十字産院にて副院長を務める。
2017年06月09日妊娠すると、わりと早い段階で直面するのが「どこで産むのか問題」。病院によっては早めの分娩予約が必要なところもあり、そこで多くの人が迷うのが「里帰り出産」をするかどうかです。今の祖父母世代には「できるなら里帰りするのが普通」という考えもあるようですが、最近は里帰りしない「マイタウン出産」を選ぶ人も増えてきています。今回はそんな「里帰り出産」について、メリット・デメリットから気になる「お礼」の相場まで、詳しくご紹介します!里帰り出産って? 何のためにするの?里帰り出産のおもな目的は、産後のママがゆっくり休み、体を回復させることです。出産直後のママの体は、「満身創痍」といってもいいくらいダメージを受けた状態。「産褥期」と呼ばれる出産直後~2ヶ月くらいまでは、とくに休養が必要とされています。けれど、赤ちゃんは2時間おきにおっぱいを求めたり頻繁におむつ替えが必要だったり……昼夜の区別もありません。新生児のお世話をするだけでも大変です。さらに夫が不在がちで一人で家事もこなすとなると、ママにとってはかなりの負担。そのため、気兼ねなくゆっくり休み、赤ちゃんのお世話に専念できるようにと、里帰り出産を選ぶ人が少なくありません。ただし、里帰り出産がここまで一般的なのは、世界では珍しいようです。北欧のように男性の育休取得が一般的な国や、産後ケア施設が一般に広まっている国では、里帰り出産が少数派なことも。筆者もタイ人の友人に「お母さんや義理のお母さんが手伝いにくるのが普通じゃないの?」と驚かれたことがあります。里帰りの期間はいつからいつまで?里帰りの期間は、産前・産後合わせて2~3ヶ月が一般的です。出産前は、遅くとも妊娠34~35週までには実家に帰りましょう。双子などの多胎妊娠やハイリスク出産の場合は30週までがめやすとされています。分娩予約は赤ちゃんの心拍が確認できる妊娠5週くらいから受け付けている病院が多いですが、ほとんどの病院は事前に妊婦健診を受ける必要があるので注意してください(妊娠20週くらいまでが一般的)。転院時には紹介状も必要なので、里帰り前に通っている病院にも早めに伝えておいてくださいね。産後いつまで滞在するかのめやすは、赤ちゃんとママの「1ヶ月健診」です。生後1ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、感染の危険などがあるため基本的に外出は避けるべきとされています。1ヶ月健診でママも赤ちゃんも健康に問題がなければ、外出したり自宅へ戻ったりしてOKです。里帰り出産のメリットとは■ママがゆっくり休める特にママの実家の場合、慣れ親しんだ家族や環境に囲まれてリラックスできます。また、産後は寝不足でフラフラ、常に部屋着、寝たり起きたりの生活で頭はボサボサ……となりがちですが、実家なら外見など気にせず休むことに専念できるでしょう。■家事をしないですむ新生児のお世話に加えて家事もこなすのは大変です。産褥期はなるべく家事などをせず、休養することが何よりも大切。また、母乳で育てたいママは食事にも気をつかう必要があるので、実家で栄養バランスのいい食事を作ってもらえると心強いものです。■上の子のケアをしてもらえる臨月や産褥期に、上のお子さんのお世話をしたり遊んだりするのはかなりの重労働。また、特に出産直後は上のお子さん自身も「赤ちゃんにママをとられた」と感じたりして気持ちが不安定になりがち。この時期に祖父母に甘えられ、たくさん遊んでもらえることは、お子さんにとっても大きなメリットです。■出産・育児の先輩が身近にいる安心感特に初めての出産の場合、不安なことも多いでしょう。実母が健在なら、出産・育児の大先輩として頼りになるものです。いきなり陣痛が来ても、実母や実父が身近にいれば安心です。里帰り出産のデメリットとは■夫がパパになった実感を得にくいお腹の赤ちゃんと10ヶ月過ごし「ママ」の気持ちを育める女性とちがって、ただでさえ夫はパパになった実感を得にくいもの。実感がいまいちだと育児への当事者意識も薄くなってしまい、その後の夫婦間トラブルの元になりがち。里帰りから戻ったら、パパを育児の「主役」にするくらいの気持ちで積極的にかかわってもらうといいでしょう。■両親もしくは義理の両親との生活がストレス実の両親であっても、大人になってから長時間生活をともにするのは案外ストレスになるものです。特に産後1ヶ月はママがほとんど外出できないため、あまり外出しないタイプの両親だとずっと顔を突き合わせることになり、互いのストレスも溜まりがち。生活習慣や育児方針のちがいで衝突することも多いようです。■夫の生活や浮気の心配家事の苦手な夫だと、食生活が乱れてしまう、家の中が悲惨な状態になる、といった心配があります。筆者の知人は、里帰りから戻る前に自宅にハウスクリーニングの業者を手配していました。また、妻の妊娠中や里帰り出産中の夫の浮気も少なくないのが現状です。■病院や役所での手続きがめんどう里帰り出産は、転院前後の手続きが少しめんどうです。また、実家が別の市区町村だと妊婦健診の補助券が使えず、立て替えた金額をあとから自宅のある自治体に請求する必要もあります。■病院でママ友が作りにくい病院で同じ時期に入院していたママたちとは、住んでいる地域や赤ちゃんの月齢が同じ。さらに分娩台が並びだったり相部屋だったりすると、出産という大きなイベントを一緒に乗り越えた「連帯感」のようなものも芽生え、親しくなりやすいようです。里帰りの場合、親しくなってもその後はご近所でなくなってしまうため、ママ友にはなりにくい傾向があります。実家へのお礼、みんなどうしてるの?里帰り出産は、手間暇だけでなく生活費や光熱費など金銭面でも実家に負担をかけます。そのためお礼としてお金や品物を渡すのが一般的です。お金を渡す場合、生活費として「2万円×滞在する月数」が一般的な相場です。5千円など細かい金額だと義務的な感じがして失礼なので、たとえば「2ヶ月と少し滞在するなら5万円」など、きりのいい金額にしてください。里帰りをはじめるタイミングで「よろしくお願いします」という挨拶と一緒に渡すとスマートです。「お金なんていいよ、水臭いよ」と固辞されることもあるでしょう。地域や家によって風習もちがいます。ある程度粘っても受け取ってもらえなければ、むりやり渡す必要はありません。その場合は、自宅へ戻るタイミングなどでお礼の品を贈りましょう。赤ちゃんの成長を一緒に楽しめるデジタルフォトフレームや、温泉旅館の宿泊券などもおすすめです。ご両親の趣味やライフスタイルを考慮して選んでください。そして何よりも、「ありがとう」という感謝の言葉を伝えることが大切です。「里帰り出産しない」なら、こんなサービスも!ご紹介したようなデメリットを避けたい、実家と折り合いがよくない、ご両親が他界されているといった理由で「里帰り出産しない/できない」という方もいるでしょう。産前・産後のサポートは、実家以外にも頼めます。たとえば以下のようなサービスがあります。■産後ドゥーラドゥーラとは、産前・産後の女性によりそい、育児と家事をサポートする専門家です。臨月のときの買い物のつきそい、出産や育児の相談、産後の炊事・洗濯や上のお子さんの遊び相手まで、幅広くサポートしてくれます。料金は担当者によってちがいますが、1時間2,000~3,000円程度です。■地域のファミリーサポート、シルバー人材センターファミリーサポートは、事前に登録すると地域のサポート会員に託児をお願いできる仕組みです。シルバー人材では相手によって料理や掃除なども依頼でき、民間のサービスよりも料金が低め。地元の方なので、地域の情報も教えてもらえる、子どもが成長してからも「地域の目」になってくれるといったメリットも。■民間のベビーシッター、家事代行サービス民間のシッターや家事代行サービスは安くはありませんが、時間帯が幅広く、細かい希望にも柔軟に対応してくれるのが特徴です。まずは「どんな出産・育児をしたいか」よく考えて里帰り出産には、このようにメリットとデメリットがあります。まずはご自身がどんな出産をしたいのか、どんなふうに育児をしたいかよく考えましょう。そしてパートナーがいるなら相手ともよく話し合って、里帰り出産をするのか、しないならどんなサポートを利用して育児や生活の体制を整えるのか……今回ご紹介した内容を参考に、しっかり検討してくださいね!
2017年03月15日いつか子どもを産みたいけど、そのタイミングは今じゃない!でも年齢を重ねると卵子も老化してしまい、子どもが産めなくなるかも……。35歳くらいになると、将来子どもを産むかどうか考えることもありますよね。皆さんは、「卵子凍結保存」について考えたことはありますか?今回は、卵子凍結保存について「水天宮コパレディースクリニック」の小林裕介先生にお話を伺いました。卵子凍結保存って何?卵子凍結保存って言葉は聞いたことあるけど、実際どのようなものか分からないですよね。一体、卵子凍結保存とはどういうものなのでしょうか?「卵子凍結保存とは文字通り、卵子を取って凍結させることにより老化を防ぐことを意味します。卵子を一旦取り出し、子どもを産みたい時期に合わせて再度卵子を体内に入れるんです。元々は、癌の治療が必要な患者さんが利用していたんですよ。治療法によっては卵子の機能を低下させてしまう薬が必要だったりするので、そのような女性が治療の前に卵子を取り出し治療が終わったら体内に戻すことができます。病気になってしまって今すぐ子どもが産めない女性や、将来子どもを産みたいから、健康な卵子を持っているうちに保存しておきたいという女性には、よい治療法かもしれませんね」卵子を凍結しておけば、好きなタイミングで産むことができるということになります。今は産みたくないけど、将来子どもを産みたいという女性にとっては魅力的な話ですよね!卵子凍結保存のメリット・デメリット卵子が老化すると、染色体異常の可能性も高くなります。卵子凍結保存を利用し卵子の老化を防ぐことで、たとえ高齢出産でも健康な子どもを産む可能性が高くなると言われています。また、現在パートナーがいなくても卵子を保存できることが魅力です。このように将来の不安や結婚の焦りをなくすことができるというのがメリットなのですが、一方でデメリットも多いようです。保険が適用されないので、費用は大体70万〜100万かかります。病院にもよりますが、卵子1つにつき保存費用は1万円。解凍して体外受精するときにも更に30万〜50万円かかります。また、妊娠する可能性も100%ではないので、いくら卵子凍結保存を使ったからといっても安心はできません。卵子凍結保存は未知の世界費用が高くても、やはり独身女性には魅力的な話。小林先生に、卵子凍結保存の安全面について聞いてみました。「実際、今はまだ研究段階なので未知の世界なんですよね。卵子凍結保存で、実際に生まれて来た子ども達はいます。でも、卵子凍結保存による子どもへの害や発症する病気などの結果がまだ出ていないんですよ。ですので、絶対に安全だという保証はないです」すでに日本でも卵子凍結保存が可能な外来はあるものの、まだまだ研究段階で、安全が完全に担保された状況ではないようです。「もちろん癌やその他の病気になってしまったため、一旦卵子を取り出して治療が終わったら戻す方もいます。ですが、将来高齢でも子どもを産みたいという理由であれば、卵子凍結保存を考えるよりも卵巣や卵子の健康を保つことが大事です。そのためにもしっかりと子宮の検査をすることをおすすめします。お腹に命が宿るということは、 簡単ではありません。「仕事を優先したいから」や「今は産みたくないから」という考えで卵子凍結しても、妊娠できるとは限りません。将来、本当に子どもを産みたいと考えているのであれば、「卵子凍結保存があるから大丈夫」という考えを捨て、信用のできる産婦人科を見つけて体の健康をしっかり管理することが大切です!【小林裕介】Photo by 水天宮コパレディーズクリニック水天宮コパレディーズクリニック院長・医学博士。2007年 日本大学医学部医学科卒。2016年 5月11日より水天宮コパレディースクリニックをオープン。
2016年10月28日無痛分娩のなかでも「和痛分娩」があるのはご存じですか? 産院によって多少のちがいはあるようですが、私の出産した産院では和痛分娩を行うことができるため、無痛希望だった私は迷わず選びました。今回は、この「和痛分娩」で快適な出産と産後ライフを過ごすことができた私の実体験をもとにレポートします。■私が「和痛分娩」を選んだ理由まわりに無痛分娩をした友人が多かったせいもあり、自然と自分も無痛分娩にしようと考えていました。また、ある友人のひとことも決め手となりました。「病気を患って手術するときに麻酔をしない人なんていないでしょ? それと同じだよ」。というわけで、里帰り出産を予定していた私は、実家から近く、無痛分娩をしている産院を選びました。そこが「和痛分娩」を行っている産院だったというわけです。■陣痛から産院に行くまでの流れは普通分娩と同じ和痛分娩を希望する場合は「バースプラン」をたてる際に選択します。「バースプラン」を提出したら、医師からの説明を受けてから同意書をもらえます。入院時に同意書を提出したら、手続きは完了です。事前入院などはなく、陣痛が開始されてから一般的な普通分娩と同じように産院に連絡。その後、入院セットを持って産院に入院します。陣痛の痛みの自制が効かなくなったころに、麻酔をうちます。予定日を決めて陣痛を誘発する「計画無痛」とちがって、陣痛を感じられる自然の分娩と出産の痛みを軽減する無痛分娩のどちらも経験できました。■多少の陣痛を味わいながらも、リラックスした状態で出産へ 私の出産した産院の「和痛分娩」は自然に陣痛がきてから麻酔をうちます。赤ちゃんのタイミングに合わせての出産となるため、ある程度の陣痛の痛みを伴います。陣痛の感覚が短くなった時点(まだ子宮口は開ききっていません)で、背中に「硬膜外麻酔」を注入。麻酔後はすっかりリラックスして、家族や主人に見守られるなか、普通に会話を楽しめました。子宮口が開いたらいざ、分娩室へ。分娩中は自分でも驚くほど冷静でいられ、いきみはじめてから1時間で出産しました。出産の感覚はありますが、震えるような生みの苦しみはありませんでした。■産後の回復が早く、すぐに子育てをスタートできる麻酔のおかげで体力の消耗が抑えられたことと、体への負担が少なかったことから、出産した翌日には産院を普通に歩くことができました。先輩ママから「産後はとにかくお尻が痛い」と聞いて病院に持参したドーナツクッションも、1回も使わなかったくらいです。出産は産んだらゴールではなく、すぐに子育てがスタートします。体の回復が早いのは本当にありがたいと心から実感しました。私が感じた「和痛分娩」の一番のメリットは痛みを和らげて出産できるという点です。「いつ会えるのだろう」とドキドキしながら待っていたかわいいわが子との対面のとき。人生最大の感動をしっかり味わうことができました。
2016年09月04日【ママからのご相談】最近、妊娠がわかりました。まだあまり実感もないし、産んでからも私の何かが変わるわけでもないし……と思っていたのですが、周囲からは「産んだらいろいろ変わることもあるよ!」と言われます。「生活が変わるだけでなく価値観も変わる」と言うのです。どんなものがどんな風に変わるのか、興味があります。教えてください。●A. 産後に価値観や考えが変わる人はとても多いです。こんにちは、ライターの佐原チハルです。男性・女性問わずですが、「子どもができて変わった」という人や、「子どもができてから、あの人変わったな」と感じた経験がある人、きっと少なくないですよね。そこで今回は、出産経験のあるママたちに“子どもを産んで変わった価値観”について聞いてみました。●(1)泣いている子どもとその親への見方『泣いている子どもを見かけたときに、心の余裕ができるようになりました 』(40代/2人の子どものワーキングマザー)昔は、泣いている子どもを見るとイライラ・そわそわしてしまったり、早く抱っこなどして泣き止ませてあげればいいのに、と思ったりしていたそう。『今ではただ、あぁ泣いてるな、と思うだけです。泣くのが普通だし、子どもが泣いて一番困ってるのは、実はママ・パパだったりする』とのことです。●(2)時間の感覚『前は21時と言えば“そろそろ仕事終わらせて飲みに行く時間”という感じだったけど、今では「やばいもうこんなに遅い時間!早く子どもを布団に連れて行かなきゃ!」ってなります』(30代/ワーキングマザー)『地図検索で“徒歩15分”て出たら、瞬時に「徒歩45分のことだな」と脳内計算するようになった。もちろん年齢にもよるけど、子どもと一緒に歩く場合、3倍は時間かかると思っておく必要がある 』(20代/ワーキングマザー)他にも、『園で行事があるから、季節感を持てるようになった』『子どもと一緒に虫を見たり月を見たりすることが増えて楽しい』などの声もありました。●(3)子ども向け番組・絵本・アイテムへのイメージ『絵本も子ども向け番組も、見るようになってみると、とてもしっかり作られていると分かる。子どもが面白いと感じ、なおかつ生活上のトレーニングにも使える内容として計算し尽くされた作り で、機能美というか、綿密さがすごいと感じるようになった』(30代/ワーキングマザー)『“子ども騙し”って言葉のイメージのせいか、子ども向けのものって、内容もそれなりだろうって印象があった。機能性の高さに驚いた』(30代/専業ママ)マタニティグッズも、子ども向けアイテム同様、機能性が重視されたものは多いですよね。●(4)仕事とプライベートの関係『以前は仕事が中心で、その余りの時間に私生活があった。でも今は子どもを生活させることとか、“私の生活は、子どもがいる生活である ”という事実が、優先順位の一番上に来るようになった。私生活を削る、という選択肢ができなくなったのは、大きな違いだと思います』(20代/ワーキングマザー)なお、そうした変化をうれしいものと感じる一方、“変わらない”生活を続けている夫にイライラしてしまうこともある……とのことです。“子どもを持つ男性の働き方”問題、根深いですよね。●(5)自分の親への見方『今まで当たり前だと思っていたことの一つひとつ、きっとすごく大変だったんだろうなっていうのが実感としてわかるようになって、親への感謝が深まった 』(30代/2人の子どもの専業ママ)『「うちの親は本当にダメだったんだ」というのが改めて分かっちゃいました。もともと親としてダメな人たちだとは思っていたんですが、自分の子どもができて、ますます、なんてありえない人たちだったのだろう と思ってしまいました』(20代/専業ママ)自分が親になると、自分の親への見方が変わることもありますね。尊敬したり、関係性を見直す必要性があらためて見えてきたり、どう感じるかはさまざまです。----------子どもを出産することで、変わる部分も、変わらない部分もあるでしょう。また変わる部分・変わらない部分とも、人によってさまざまです。ご自身や周囲の人たちがどのように変化していくのか、楽しみながら過ごせるといいですね。●ライター/佐原チハル(フリーライター)
2016年08月20日子どもを産むと、女性には心身ともにさまざまな変化があらわれるもの。価値観がガラッと変わってしまったという人も珍しくありません。価値観が変わったことで、ファッションも変化したという人も少なくないようです。では、子どもを産んだことにより、ママたちのファッションは具体的にどのように変わったのでしょうか?出産後にファッションが変化したというママたちにインタビューしてみました。●子どもを産んでファッションはどう変わった?●(1)スカートよりパンツを履くようになった『前はスカート派で、ガーリーな格好が好きだったんですが、子どもがいると動きやすいことが第一 になるので、パンツしか履かなくなりました。なんか、性格まで明るく行動的になった気がします(笑)』(20代/0歳児のママ)『汚れることと動き回ることが多くなったので、パンツばっかりになりましたね〜。ガウチョやスカンツなんかもラクに動けるので重宝 してます。ただ、丈が長いガウチョパンツを履いていたときに、裾をふんづけて転びそうになったことがあるので、短めのものを愛用してます』(30代/4歳児と5歳児のママ)●(2)露出しなくなった『ギャルまではいかないんですけど、ミニスカートとかちょっと胸の開いた服とか好きで着てたんですよね。でも、子どもができてから、お母さんなんだからちゃんとしなきゃって思うようになって。子どものためにも、周りからも変な目で見られたくないし。で、スカート丈は膝丈くらい の長いものを選ぶようになりました。派手な格好や露出もしなくなりましたね。すっかり落ち着きました』(20代/4歳児のママ)●(3)清楚系からカジュアル系になった『子どもがいないときは、清楚なお嬢様って格好が好きでした。でも、子どもが産まれて一緒に過ごすようになって、Tシャツやジーンズばかり になった気がします。今ではカジュアル系やナチュラル系ばかり着てます』(20代/2歳児のママ)『アナウンサーみたいな服装をしていたのが、カジュアル系になりました。パステル系の色は相変わらず好きなんですけど、それまで着なかったカーキとかチャコールグレーとかも着るように なりましたよ。汚れが目立たなくていいですね(笑)。子どもがいるとすぐ汚されちゃうんで』(30代/0歳児と2歳児のママ)●(4)服の素材にこだわるようになった『子どもが服を引っ張るんですよ!前に、抱っこしてたらTシャツを引っ張られて、胸が見えそうになって焦りました(笑)。それもあって、あまり伸びない素材 を選ぶようになりました。あと、子どもの肌にふれたときに肌触りの良い素材 とか、ビーズなんかの装飾のない服 とかを選ぶようになりました』(20代/1歳児のママ)●(5)ヒールの高い靴は履かなくなった『ヒールのある靴は履かなくなった、というか、履けなくなりました。危ないですからね』(30代/3児のママ)『スニーカーばかり履くように なりました。動きやすいし、安全だから。靴に合わせて服装もナチュラルな感じとかカジュアルな感じになりました。子どもがもう少し大きくなったら、また服装も変わるかもしれませんが……』(30代/3歳児のママ)----------やはり、子どもがいると“動きやすさ重視”になる人が多いようですね。生活が子ども中心になることで、ファッションも自然に変化していくのかもしれません。ちなみに、今回インタビューしたママたちは、みんなおしゃれでした。手がかかる時期の子どもがいても、おしゃれ心を忘れないママたち。子どもへの配慮もおしゃれに気を配れる姿勢も素敵だなと思いました。●文/パピマミ編集部
2016年07月21日『究極の質問だけれど、一瞬でも「子どもなんて産まなければよかった」 と思ったことはありますか?』かつて、とあるテレビ番組で司会者から飛び出たこのような質問が話題になりました。会場に集められたのは8人の母親たち。そのうち4人がこの質問に「思ったことがある」と回答したのです。司会者はその結果に驚きの表情を見せつつも、『これが実際の現実。これをどう考えていくかということが大切ですね』と述べていました。出産するとそれまでとは生活スタイルがガラッと変わります。後悔とまではいかずとも、ちょっとツラくなってしまうことは誰しもあるもの。今回は育児に奮闘中のママたちに、“子どもを産んで後悔したこと、こんなはずじゃなかったと思ったこと”をたずねてみました。●(1)自由がなくなってしまった『こんな不自由な生活、最悪ですよ 。大好きだった仕事も時短になる。出張も全部行けなくなる。終業時間になったらすぐに帰って、保育園にお迎えに行く。帰宅したら炊事に洗濯、家事のオンパレード。自分の時間なんて全くありません』(30代女性/金融関連)『ハンドクラフトが趣味だったのですが、子どもが生まれたせいで辞めなければいけなくなりました。針や糸、ボタンなど小さな部品を赤ちゃんが飲み込んでしまうかもしれないからです。仕方がないとはいえ、没頭できる趣味を奪われてしまったようでガッカリ。ストレスは溜まるいっぽうです』(20代女性/主婦)仕事や趣味に思う存分没頭できた子なし時代を懐かしみ、できることなら戻りたいという声は数多くの後悔ママたちから聞かれました。子どもがいても楽しめるような趣味や、子育て世代歓迎の職場をうまく見つけることができるといいのですが、なかなか一筋縄にはいかないようです。●(2)とにかく子どもに振り回される子どもがここまで動き、しゃべり、暴れて言うことを聞かないものとは知らなかった……という後悔ママたちからはこんな話が。『男の子2人の母ですが、毎日メチャクチャに振り回されています。両方ともかんしゃくがひどいし、ひとりで遊んでもくれません。いつもママー!ママー!と叫ばれて耳が痛くなります。ちょっと目を話すととんでもないことをしていたりするので、24時間気が休まりません。こんなに大変なら、子ナシの人生でもよかった です』(30代女性/主婦)『幼稚園生の娘がいるのですが、本当にうるさい。朝から晩までずーっと、どうでもいいことを延々と喋ってます。適当に相づちをうっているとすぐにバレて、「私の話ちゃんと聞いてよ!ねえねえ聞いてる!?いま何て言ってたか聞いてた!?」ってキーキー声で詰め寄られます。うちはひとりっ子なのですが、これ以上産む気には到底なりません 。静寂がほしい……』(20代女性/販売員)元気に育っているという証拠なのでしょうが、ずっと一緒にいるとなるとヘトヘトになってしまいますよね。中には『叫び続ける子どもの口を思わず手で塞ぎそうになってしまった』(30代女性/公務員)なんてママも。悩みの深刻さを物語っています。●(3)どれだけ体調を崩してもまったく休めない『産後2か月です。出産には後悔しかありません。このあいだ胃腸炎にかかって40度も熱が出たのですが、育児を休むことができなくて死ぬかと思いました 。これまでだったら体調不良のときはゆっくり寝てればよかったのに、それができない。乳腺炎にならないように高熱でフラフラの中3時間おきに授乳しなきゃいけないとか、そんなの出産前だれも教えてくれなかったんですけど!』(30代女性/通信業)母は強しとはいうものの、ママだって体調を崩すことはあります。しかし育児は待ってくれません。授乳中には薬が飲めないこともあって、しんどさに拍車がかかります。そんなとき、子どもさえいなければラクだったのに!と後悔してしまうという声がありました。●(4)夫婦の関係が崩れてしまった『夫との関係が完全に冷えきった。子どもを生む前は自他ともに認めるバカップルだったのに、産後はケンカばかり 。父親としてあんなに機能してくれないと思わなかった。夜泣きの対応もオムツ替えもできないとか本気で使えない』(20代女性/営業)『体調不良で高熱を出したとき、あまりにツラいので子どもを連れて実家に帰ろうと準備していました。それを見た夫が突然「遠いからやめたほうがいい」って言ってきたんです。それだけならまだしも、勝手に義理母を呼び出したんですよね。「もう結婚したんだから、キミの母でもあるんだよ。苦しい時は甘えていいんだよ」ってドヤ顔で言われて呆れ返りました。かえって気を遣うってことがなんで分からないの!?』(40代女性/飲食店)こちらは出産を機にご主人との関係が大きく変わってしまったという後悔ママたちです。子どもが生まれたことにより、今まで見えなかった一面が見えて幻滅してしまうのでしょうか。ママがストレスを溜めこまないためには、パパたちの積極的な育児参加が欠かせないようですね。----------いかがでしたか?多くのママさんたちにインタビューをしてきましたが、全員に共通していたのは「それでもみんな、育児をがんばっている」ということでした。時に小さな後悔を感じたとしても、すくすく育つ子どもたちの姿や笑顔に癒され、救われることだってたくさんあります。こんなはずじゃなかった、こんなに大変だなんて思わなかった、そう言いながらも子どもを愛し大切にしているママたちに大きなエールを送りたいですね。●モデル/NANAMI(RIRIAちゃん)●文/パピマミ編集部
2016年07月12日子どもを産むか産まないか……それは女性にとって大きな決断だと思います。「女性として生まれたからには、子どもを産むのが義務」という意見もいまだに根強く、「私は子どもを産みません」とはなかなか言いづらいものです。2016年2月12日発売の雑誌『FRaU』3月号では、女優の山口智子さんがインタビューの中で、『子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました』と、子どもを産まなかったことに対して明言。これに対しても世間からはさまざまな声があがり、議論が巻き起こりました。その中には、「子どもを産まなかったことに“懺悔の念”を感じる」といった声もあったようです。それでは、実際に“子どもを産まない決断” をした女性たちは、その後の人生で後悔をしていないのでしょうか。“子どもを産まない決断”をした女性たちにインタビューしてみました。●“子どもを産まない決断”、正しかったと思いますか?●「正しかった」『産まないと決めたこと、全く後悔していません。結婚前から、夫とは「子どもは産まない」と話し合いをして決めていました。子どもの必要性を感じなかったからです。周りからは40歳くらいまでとやかく言われましたが、気にせずやってきました。もう子どもを産める年齢ではありませんが、産まない人生に後悔は一切ありません 』(50代女性/保険)『結婚生活20年になりますが、一度も後悔したことがありません。離婚の危機もありません でした。孫の顔が見たいと言っていた母には申し訳ないとは思いますが、私たちの人生なので……』(40代女性/営業)『夫が幼少期に親からの虐待で心に傷があり、結婚後、二人で話し合った結果、子どもは産まないという決断をしました。友達やうちの両親からはいろいろ言われましたが、私にとっては夫さえいてくれればよかった し、後悔していません。夫婦二人の生活も楽しいものですよ。お金も貯まりますし(笑)』(40代女性/事務)『私たち夫婦は付き合っているときから子どもを望みませんでした。「老後のためにも子どもは産んだ方がいい」なんて言う人もいましたが、自分たちの老後の面倒を見てもらうために産むなんて信じられないと思いました。実際、夫婦二人で正社員として働いてきましたので、老後の蓄えも十分あります し、ゆとりのある生活を送れています。夫婦仲が良いので、寂しいという思いをしたこともないですね』(50代女性/事務)●「産まなかったことを後悔」『小育てをする自信がなく、子どもを産まない選択をしました。二人で働き、十分な貯蓄ができ、都心に新築マンションを購入したころ、急に子どもが欲しくなりました 。でももう40過ぎだったこともあり、授かりませんでした』(50代女性/経理)●「どちらとも言えない」『貯金も十分にできたし、新築一戸建ても手に入れたし、夫婦二人の生活も楽しいのですが、たまに「ああ、やっぱり子どもがいたらもっと楽しかったかもな 」と思うことはありました。でも、子どもがいたら今のような生活はできていなかっただろうし、何とも言えませんね』(50代女性/専業主婦)『産みたいと思わなかったので、産みませんでした。学生時代の友達がママ友と楽しんでいる様子を見ると、ちょっと寂しいなと感じたり、子持ちの友達と話が合わなかったりしたときに「産んだ方がよかったかな 」と思ったことはあります。ただ、夫との仲はずっと良好だし、仕事は楽しく生活に不自由もないし、自分たちが選んだ道が間違っていたとは思いません』(40代女性/Webデザイナー)----------「産めない」ではなく、「産まない」という選択をした女性たちのコメント、いかがでしたか?「後悔していない」という方が多かったのは印象的です。“産まない選択”に批判や厳しい声は多いですが、そういう人生もあると肯定的に捉えてくれる方が増えると、私も嬉しいです。●文章/パピマミ編集部
2016年06月28日「出産」それは、人生の一大事。命がけの大イベント。無計画にできちゃったりしたら、ふたりの将来が大きく狂うかもしれない。「笑う出産―やっぱり産むのはおもしろい」(情報センター出版局)と出会う前のわたしはそう思っていました。まっすぐ真面目に「出産は勢いでするものではない」と考えていました。それは間違っていないと、今でも思います。本来、勢いで「できちゃった!! 産んじゃえ!!」なんて、いいはずがないのです。それでもデキチャッタとき、あなたはどうしますか?「おなかの中にあかちゃんがいるということは、なんていうか、ひとことでいうと”らりらり”です」(本書引用)ページをめくるとすぐにある「まえがき」の3行目。ここを読んで、わたしは決めました。「よし、産もう!!」「オススメ!めおとブックス!」バックナンバー第1回:「他人と一緒に暮らすということ『ラララ』第2回:「わかっているよ・察してよ」信頼過信を2つの漫画から考える第3回:グルメ漫画ブーム!何を食べるかよりも「誰とどう」食べるかが大切食う” “寝る” “セックスする” “産む” “死ぬ” 生きるっていたってシンプルだと気づかされる本書は漫画家兼ライターの著者が、半分お遊びで取材に行ったインドで「子づくり」をするところから始まります。いきなり子づくりです。しかもお相手は「知人 の知人」でお付き合いさえしていない。冒頭から飛ばしまくっているので、秩序と常識を重んじる人は頭が痛くなること間違いなし!!“インドでなにがあったんだ。インドは、とにかく、なにもかもありすぎた。”“時間も空間もお金持ちも貧乏も、犬も蛙もなめくじも、人生も宗教も、宝もゴミも、ありとあらゆるものが、あったっていいじゃんと存在している”ただそこに存在するあらゆるものを眺めているうちに、著者はインドで「わたしは生きている」と実感します。そして「子どもを作ろう」と思い立ちます。文字に起こすと「ほえ!?」なミラクル展開でありますが、本書を読むと自然となじんでくるから驚きです。「ぼくらはみんな生きている!!」「わたしも生きている!!」「さあ、子どもを作ろう!!」そんな自然な流れで「妊娠」を受け入れることができるのです。子どもを囲んでゲラゲラ笑えば、そこがホーム。漫画家兼ライターの著者と、フリーカメラマンの夫。それまで気ままに自由に生きてきただろうふたりには貯蓄がなく、そのうえ安定した収入もありません。一般的な感覚なら、この条件で「子育てしよう」とは思わないでしょう。家探しをしながら「子育てのための住宅」で悩む著者。彼女の頭にふと浮かんだのは、インドで見たほこりだらけの家族でした。“カルタッタで見たテント暮らしのインド人親子はすげー幸せそうだった”狭くとも汚くとも、家族が一緒にゲラゲラ笑えたら幸せなのです。どんなに広くてキレイな家でも夫のシワにも気づかないような距離があるのなら、そんなに不幸なことはありません。笑っていればだいたいのことは大丈夫なのです。身体は神様からの借り物だ。わたしは生かされている。「結婚」「妊娠」「出産」現代日本で生きていると、これらのワードがとても重く感じます。「よいこらどっこいしょ!!」と、鉛のように重くなったリュックサックを背負いながらしがみつき登る壁のよう。本当にそうでしょうか?だって産まれるときに、「さあ産まれるぞ」と決意したわけじゃありませんよね?気づけば産まれていたんです、みんな。決意する間もなくおぎゃあと。そして気づけば手足が伸び、大人になっていた。本書を読み終えるころには、すべては至ってシンプルなのだと、肩の力がすーっとぬけていきました。「大好きな彼女と結婚するか悩んでいるなら読むべき」最後に、わたしとともに「デキチャッタ!!」を乗り越えた夫の感想を聞いてみました。――――――妊娠が発覚したとき「このさきどうなるんだろう」と不安しかありませんでした。ワクワクよりも、これから起こる大変なことばかりを妄想してしまって。彼女のことは好きだし、この先もずっと一緒にいたいけど、自分は「父親」にふさわしいのだろうかと悩みました。でも、この本を読むとめっちゃ楽しそうなんですよ。冷静に考えるとすごく大変なことをしているのに、読み終わる頃にはワクワクしてしかたがなくなってました。父さん(著者の夫)のインタビューが終始適当なのも素晴らしい。「ああ、父親ってこんなのでいいのか」と思えました。これからの人生で背負う責任の重さに押しつぶされそうになっていましたが、いい意味で吹っ切れました。それでホイホイ結婚してしまったわけですね(笑) いまが楽しいので結果オーライです。――――――「出産」を重く感じているのなら読んでみてほしい妊娠が発覚したとき、わたしは駆け出しフリーランスでした。無職と言われても返すことばがない状態です。「まさかね…」と軽い気持ちで試した検査薬の結果を見て、脳みそフリーズしました。「結婚していないのに産むの?」「そもそも結婚するの?」「お金は?」「住む場所は?」「安定した職業は?」「わたしの夢は?」…エトセトラ脳内をせわしなく駆け巡る「これからどうするの?」の自問自答。考えすぎて涙が止まらなくなりました。そんなときに救ってくれたのが「笑う出産」です。今まさにデキチャッて脳内嵐真っ最中のあなたや、マタニティブルーでハートが壊れそうなアナタに読んでもらいたい。そんなパートナーを支えようと心に決めた男性にもオススメです。笑う出産―やっぱり産むのはおもしろいライター:金延さえ
2016年06月14日こんにちは。ママライターのamuです。喉元過ぎればなんとやらで、すっかり痛みを忘れてしまったけれど……。内臓がひっくり返る・鼻からスイカ・ハンマーで腰を殴られる・骨盤が砕ける・呼吸困難になる・生理痛の1,000倍・生きているのが不思議、 そんなふうにたとえられる陣痛!!痛みをランクで示した“マクギル疼痛質問表” のスコアによると、骨折を20とすると、初産陣痛は40で、指の切断を少し下回るくらいの痛みに位置づけられるとのこと……。そこで、気になる無痛分娩について、経験者のママ友数名に話を聞いてみることにしました。●無痛分娩のメリット4つ●(1)痛みの軽減『生理痛くらいの痛みで麻酔を入れてもらえたし、麻酔が効いてからは痛みがゼロだった』(22歳で出産したママ)『病院では、痛みは普通分娩が10だとしたら、2ぐらいの痛みになると説明された』(25歳で出産したママ)『朝イチでバルーンを入れ、痛くなったら麻酔を入れる形だった。陣痛が思ったより早くきて1時間くらいは痛い思いをしたけど、麻酔を入れてからは痛くなくなってテレビを見ながら雑談できた。1時間の陣痛もつらかったから、それ以上痛くなると思うと麻酔してよかったと思う 』(25歳で出産したママ)『1人目を出産時、長時間の陣痛で疲労困憊!2人目は絶対無痛分娩と決めていた。痛みやすいほうなのか、分娩中に徐々に痛みを感じ、最後はそれなりに痛かったのでやってよかった』(31歳で出産したママ)『硬膜外麻酔をし、陣痛促進剤を入れた。痛くなったらすぐに麻酔を追加してくれたから本当に痛まなかった』(26歳で出産したママ)『会陰切開は切られたときも産後の傷の痛みもたいしたことなかった』(29歳で出産したママ)『痛いと言われた麻酔の注射も、丸まって脊髄のすき間を開けて針を刺してもらったのであまり痛まなかった』(28歳で出産したママ)やっぱり痛みがやわらぐこと が大きなメリットですよね!痛みが出てから麻酔を開始することがほとんどなので、「この痛みが続いたり、さらに痛くなると思うとぞっとする」という声がありました。●(2)産む感覚はある『いきむときの感覚はあったから産みやすかった』(25歳で出産したママ)『陣痛の痛みはないけど、赤ちゃんが降りてきてるなとか、いきむときの感覚は残る。モニターで数値を見て陣痛の間隔もわかった」(32歳で出産したママ)『意識はある状態だから、出産直後の赤ちゃんを抱っこすることもできる のが良いと思った』(28歳で出産したママ)『足がジンジンして感覚がなくなったと思ったら、軽い生理痛ほどの痛みとお腹の張っている感覚があって陣痛がきているとわかった』(25歳で出産したママ)普通分娩のように産めるので、感動も味わえますよね。●(3)不安の軽減『パニック障害があったし、痛みに弱かったから無痛分娩にした。恐怖がなくなったから、気持ちが落ち着いていたのが一番良かったところ。心臓が悪い人、不正脈がある人、精神疾患がある人には本当におすすめ』(28歳で出産したママ)『日を決めて行う計画分娩だったから心の準備もでき、とってもリラックスした良いお産ができたと思う』(29歳で出産したママ)「いつ陣痛がくるんだろう」といつくるかわからない陣痛を待ってビクビクしていた私。予定日のころは不安で眠れなかったので、計画出産 という点も良いなと思いました。●(4)産後の回復が早い『産んだあと、スタスタ歩くことができた』(30歳で出産したママ)出産はフルマラソンと同程度の体力を要する と言いますが、これは本当です。痛みで呼吸は荒くなるし、全身が強ばり、脂汗や涙も止まらず……。痛みがないとリラックスできるので、無駄な体力を使わずにすみそう。●無痛分娩のデメリット7つ●(1)痛かった『子宮口が開くまでは陣痛を経験するので、なかなか子宮口が開かず1人目ほどではなかったけど痛かった』(29歳で出産したママ)『陣痛の痛みは取れても、腰からお尻に降りてくる痛みは取れなかった 』(26歳で出産したママ)『縫ったところが出産後痛かった』(29歳で出産したママ)子宮口がなかなか開かないと、陣痛を経験する時間も長くなり痛みを感じるとのこと。●(2)費用がかかる『通常の分娩費用に加えて5~10万円程度かかる。大学病院だと20万円くらいかかる場合もあるみたい』(26歳で出産したママ)保険適用外なので、それなりにかかります!陣痛中は「お金はいくらでも出す!だから痛みをとめて~」と思いますが、最低料金の5万円でも大金!5万円あれば、赤ちゃんグッズがいろいろ揃えられるんですよね……。●(3)硬膜外麻酔が痛かった『チクっとして薬が入り始めると、グーっと重たい感じがして、針が引かれる感覚のあと皮膚の表面に爪の先でつねられるような痛みを感じた』(27歳で出産したママ)『麻酔カテーテルは退院まで背中に入れたまま。針が神経に触れていたそうで麻酔が切れてから激痛だった』(29歳で出産したママ)『体がかたいから、お腹が出ている状態で丸まる体勢が痛かった』(32歳で出産したママ)注射って怖い!それが背中だなんて……。「怖い!」というストレスで余計痛く感じた というママが多かったです。●(4)お産の進みが遅くなる『フラフラしていきめず、助産師さんに馬乗りになられたけど出てこず、鉗子分娩になった。無痛分娩では吸引、鉗子分娩の確率が高くなる らしい』(29歳で出産したママ)『陣痛が弱くなり、促進剤を入れた』(31歳で出産したママ)鉗子で赤ちゃんの頭を傷つけてしまった例もあるそうです。●(5)水分、食事がとれない『ただでさえ暑い分娩室でつらかった。氷を舐めて頑張った 』(26歳で出産したママ)吐き気が出ることがあるためだそうで、点滴で水分補給するから大丈夫だそうですが、水を飲めないのはつらいですね。●(6)計画分娩になる『希望者は36週までに申し込みをしなければいけなかった』(31歳で出産したママ)『バルーンを入れるために、前日入院しなければいけなかった』(29歳で出産したママ)自然の摂理に反している気がして、気がとがめるママも多かったようです。●(7)麻酔が合わないことも『歯医者の麻酔があまり効かないほうだったからか、麻酔が効かなかった……』(25歳で出産したママ)『頭痛と立ちくらみでそのあと寝たきりになってしまった』(25歳で出産したママ)『分娩直後ぐっと血圧が下がり、気を失いそうになった。寝たらいけないと言われて、しばらく経過観察された』(29歳で出産したママ)これは、お産が軽い重いもそうですが、そのときになってみないとわからない ものですよね。でも、計画的なぶん、先生がすぐ対応してくれるから安心との声もありました。----------以上、経験者の声でした。やっぱり、出産といえば陣痛なので、痛みが軽減されることがどれだけ重大なことかよくわかります。「無痛分娩も多少痛かった」というママによると、「それでも普通分娩に比べたら全然痛くない」とのこと。産んでしまえば、嘘のように引いていく痛みですが、陣痛は一瞬ではなく長く続く痛み。出産を考えている人は、無痛分娩貯金をしてみるのも良いかもしれません。●ライター/amu(ママライター)
2016年06月12日コロナ・エキストラビールが展開するリゾート・フェスティバル「コロナ サンセット フェスティバル(CORONA SUNSETS FESTIVAL)」が今年も開催。2016年7月2日(土)・3日(日)の2日間、沖縄・美らSUNビーチで行われた。2014年、スペイン・イビザで産声をあげた「コロナ サンセット フェスティバル」。開放感あふれるビーチという絶好のロケーションのなか、極上の音楽を堪能する。そんなほかのフェスとは異なる世界観が注目を集め、瞬く間にその人気は世界中へと広まった。2015年に日本初上陸。今年も、沖縄県内でも有数のサンセットスポットとして知られる豊崎海浜公園の美らSUNビーチが会場として選ばれた。通常チケットに加え、コロナ飲み放題となるVIPテーブルチケットも用意。クラプトンやピロウトーク、ドノヴァン・フランケンレイター、ムーディーマンなどの出演者が、オーディエンスを沸かせた。サウンドと共に欠かせないのがフェス・ファッション。近年はチョーカーやフラッシュタトゥーなど、フェスならではのアクセサリー使いが人気となっている。今回は会場がビーチというもあり、ビキニ姿の女子も多く見かけた。そんな会場のファッションをレポート。夏を感じるカラフルな「ビキニ」は、ビーチフェスの鉄板スタイル。タイダイ柄やパームツリー、ストライプなど様々なデザインが見受けられる。トップスとボトムスで、あえて違うデザインを合わせるのも旬な着こなし。もちろん足元はビーサンを合わせて。アクセサリーとして、細めチョーカーを合わせれば一気にフェス仕様に。定番スタイルとも言える「デニム」は、トップスに派手なロックTシャツやアロハシャツを合わせた南国風コーデが目を引く。ダメージ加工やミニ丈をチョイスしてアクティブに楽しんで。ヘアはフィッシュボーンやお団子、シニヨンなどまとめ髪アレンジも人気だった。「マキシドレス」「マキシスカート」で大人っぽく決めるのもおすすめ。ペイズリー柄やフラワープリントでリゾート感を演出して。また、それぞれの着こなしにマストハブなサングラスは、ラウンド型が断然人気になっている。ミラーレンズやカラーレンズを選べば、さらに個性的なルックに。今夏、フェスファッションの参考にしてみては。【イベント詳細】コロナ サンセット フェスティバル開催日時:2016年7月2日(土)・3日(日)13:00開場、14:00開演。2日(土)は23:00、3日(日)は21:00まで。会場:美らSUNビーチ野外音楽特設ステージ住所:沖縄県豊見城市字豊崎5-1参加費:・1日券 4,000円 (当日券:5,000円) / 2日通し券 6,000円・VIP 100,000円 (1枚で4名入場)■出演者UA(ウーア)、Laid Back(レイド・バック)、Felix Da Housecat(フェリックス・ダ・ハウスキャット)、Claptone(クラプトン)、PillowTalk(ピロウトーク)、Donavon Frankenreiter(ドノヴァン・フランケンレイター)、MOODYMANN(ムーディーマン)・Kenny Dixon JrDaM-Funk(デイム・ファンク)、LENNO、平井大、Naoki Serizawa、SAIRU、Spinna Bill with HOME GROWN BAND、DJ REN【問い合わせ先】ローソンチケットインフォメーションTEL:0570-000-777(平日 10:00~20:00)
2016年05月19日高齢出産で仕事をしながらの妊娠生活、里帰りもできない。できることなら出産も産後もラクに乗り切りたい。そのためなら多少費用が掛かっても、やっぱり無痛分娩でしょ! そんなわたしの経験談をお話します。■無痛分娩を選んだ理由わたしが妊娠したのは36歳、出産時は37歳でした。勤務地は東京で、実家は関西です。フルタイムで働き、ウェブ制作のディレクターとして深夜におよぶ撮影や編集作業に追われる日々。零細企業の役員だったため、産前産後の休みはなるべく短く…という状況でした。高齢出産でハードな仕事をこなしながら、実家も遠い…そんな悪条件がそろったなかでの妊娠出産。「里帰りはどうしよう? 仕事はいつから休もう?」「痛いのイヤだー(超こわがり)」「産前産後の仕事に一番影響しない産み方は!?」そんなことをあれこれ考えた結果、里帰りはせずに無痛分娩で出産することを選択しました。決め手は以下のふたつ。・仕事からなるべく離れたくない里帰りのためには、余裕を見て予定日の1ヶ月半に産休に入らざるを得ない。産後も1ヶ月は自宅に戻れないので、合計2ヶ月半も戦列を離れてしまう…。そこで、産前ギリギリまで仕事をし、産後すぐ復帰するには自宅のある東京で産む方がいいと判断。・とにかく痛みに恐怖心があった子どものころから陣痛の痛みが恐怖で、妊娠中ずっとおびえてしまいそう。多少コスト高でも、快適なマタニティライフと出産時の体力消耗を少しでも軽く…(高齢出産なので必死!)と期待して無痛分娩に決定。■無痛分娩をする病院選び無痛分娩ができる病院は都内にいくつかあり、どこを選ぶかとても迷いました。当時は周りに無痛分娩経験者が少なく、「麻酔医が居ない時に陣痛が来て、普通分娩になった」というネットの書き込みを見ておののいたことが決定打となり、24時間365日無痛分娩できる病院を選びました。■通院妊娠初期は近所のレディースクリニックで診察を受け、途中から無痛分娩で有名な病院へ転院しました。待合室はいつも大混雑! 細かい検査の日などは半日近く待たされてグッタリすることも…。検診日は会社を半休したり、午後だけ自宅勤務したりしながら通っていました。ある日主治医に「高齢出産なので、いろいろ心配です…」と白状すると、「大丈夫。当院では、あなたは若い方です(キリッ)」との心強いお返事。たしかに待合室には同年代の女性が多く、年齢のことはほとんど気にならなくなりました。ちなみに診察自体は、無痛分娩でも通常分娩と大きく変わらないようでした。エコーや心音で元気な赤ちゃんの様子を確認し、検診のたびに大きくなっていく姿を見るのが楽しかったのを、いまでも覚えています。■予定日よりも2週間前倒しで出産することに予定日まで約1ヶ月…という時に、「赤ちゃんがすでに大きくなっていますね。このまま予定日まで待つと大きくなりすぎて、分娩自体が大変になります。計画分娩にして、早めに産んじゃいましょう。再来週なら空いてますが、どうですか?」と主治医から言われました。仕事はどうにか調整がつき、そろそろ産休に入れる状況ではありましたが、正直「早すぎる…」と思いました。出産前にベビーグッズをゆっくり準備したり、映画を見たり、レストランでおいしいものを食べたりしたかったのに…!後ろ髪を引かれる思いでしたが、実家の母にも上京準備を整えてもらい、2週間後に計画無痛分娩をすることが決定。ここでふと、「結局計画分娩にするなら、無痛分娩さえできれば24時間365日OKの病院じゃなくてもよかったんじゃ…」と気づいてしまったのですが、時すでに遅し。言われるがままに入院手続きへと進むのでした。
2016年05月05日高齢出産で仕事をしながらの妊娠生活、里帰りもできない。できることなら出産も産後もラクに乗り切りたい。そのためなら多少費用が掛かっても、やっぱり無痛分娩でしょ! そんなわたしの経験談をお話します。■いざ出産! 想像以上に壮絶だった無痛分娩言われるがままに計画分娩となったわたし。午後に入院、夕方にはウワサの痛くて太い注射を打たれ、子宮口を広げるラミナリアという処置をしてもらいました。これがすでにとっても痛い…。この時点でギブアップしそうになるなんて、やっぱり無痛分娩にしてよかった…と心から思いました。その後、陣痛促進剤を入れて「子宮口が5センチになったら、麻酔を入れますよ~」と言われ、しばらくベッドで安静にしていました。当初は余裕で、スマホで実況中継動画を撮ったり、家族と冗談を言いあうぐらいだったのですが、徐々に子宮口が開いてくると、鈍い痛みが襲ってくるように…。そして、ついに生理痛の比ではないほどの痛みが、数分おきにやって来るようになったのです!■子宮口が4センチから開かない!!その病院では、子宮口が5センチになると麻酔を入れることになっていました。しかしなぜか私は4センチから開いてくれず、そこから数時間信じられない痛みを耐えることに…。その間、何度も「ま、麻酔を入れてくれ~!」と叫ぶほどの状態でした。何のために無痛分娩を選んだのかわからないぐらいの痛みだったので、もう耐えられない! と鬼の形相で直訴、ちょっぴりフライング気味に麻酔を入れてもらいました。するとウソのように痛みがすぅっと消えて、無痛状態になりました。■いよいよ分娩台へ!その後もなかなか赤ちゃんは降りてこず、14時間後ついにその状態のまま分娩台へ移動することに。人生初のストレッチャーに乗せられても「痛くない」という安心感のおかげで冷静でいられました。初めての分娩台はドラマで見るような空間。助産師さんから呼吸のリズムやタイミングを教わりながら、あとはひたすら指示通り「エアいきみ」!さすが無痛なだけあって痛みはまったく感じないものの、この「一応いきむ」というのが不思議な感覚でした。おなかに力を入れて、女優気分で何度もいきむ。頭が出てきていることは教えてもらったものの、どこかが引っかかっていたらしく、最終的には吸引分娩になりました。力士級の巨体先生が応援に駆けつけ、わたしのおなかをぎゅうぎゅう押す。同時に主治医が吸引。わたしはひたすら「エアいきみ」。そんな壮絶な状況なのに、全然痛くないという不思議…。間もなく出てきたわが子は、明らかにむすっとした顔をしていました。もっとおなかにいたかったとでも言いたげに…。すべての光景が本当にシュールでしたが、無事に産まれたわが子を見て、安心した気持ちで満たされました。■ナメていた…大変だった産後ヘビーな分娩を終えた夜9時。個室にもどり、ベッドで大仕事を終えた余韻にひたっていました。ところが家族を見送った直後から麻酔が切れはじめ、股に激痛が…。吸引分娩で縫合した痛みか、子宮が収縮してもどっていく痛みか、とにかく信じられない痛みが襲来!あまりに痛みが激しすぎて眠ることもできず、個室でひとり「おかあさ~ん…」と子どものように泣きながら朝を迎えたのでした。■同じ無痛分娩でもこんなにも差が!個人的には「意外と痛い思いをした無痛分娩」でしたが、友人は無痛分娩で産んだ直後に笑顔でエアロバイクをし、お祝い膳をたらふく食べていたので、こればかりは個人差があるようです。また別の友人は、ラミナリアの処置をしても子宮口が開かず、一度ラミナリアを抜いて翌日に再処置をしたにもかかわらず、結局帝王切開となりました。無痛の予定がカイザー…そんな展開もあるようです。お産って本当にわからないものですね。■まとめると…わたしの結論では、高齢出産×ハードワーク×里帰りナシでも、なんとかなりました!里帰りナシについては、産前産後の仕事がスムーズだったこと以上に、パパのスタートダッシュ効果が大きかったです。最初から育児に対して積極的に、主体的に動いてくれると後々とても助かります。無痛分娩でも、確実に計画分娩をするならば、24時間365日OKの病院にこだわる必要はないかもしれません。(もちろん想定外の早産など、いろんなケースを考える必要はありますが)むしろ“どんな状態になったら、麻酔を入れてくれるのか”を確認すべきかも…。無痛分娩だからといって、必ずしもまったく痛みがないとは言えません。正直私はナメていました。友人のように痛みなく余裕だった人もいれば、わたしのように産む前後で想定外の痛みを感じることも。これから検討される方は、いろんな人の体験談を聞いてじっくりリサーチされることをおすすめします!
2016年05月05日「女性にとって最も大切なことは、こどもを二人以上産むことです」。大阪市立中学校の校長が全校集会で放ったこの言葉が世間に大きな波紋を呼んだことは記憶に新しいですね。 一連の騒動を受けて、市教委は同校長を2016年3月末までに退職させる方針を固めました。同校長の講話全文の要約は以下の通りです。・少子化が進むと日本がなくなるから、女性は2人以上子どもを産むべき・未婚女性・不妊女性でも里親になれば子育てができる・2人以上育てた女性には、無料で大学で学ぶ権利を与えるべき性別・立場によってこの講話の捉え方はさまざまで、批判の声が続出する一方、「正論じゃないか」という声も少なくありません。賛否両論が巻き起こっているこの問題。世間のママはどういう風に思っているのでしょうか。そこで今回は、パピマミ読者のママ約500人に「女性は子どもを2人以上産むべき」発言についてどう思うか聞いてみました!●大阪市立中学校校長の「女性は子どもを2人以上産むべき」発言、どう思う?・1位:子どもを産むかどうかは個人の自由だと思う……41%(205人)・2位:正論だが校長という立場で発言するのは不適切……18%(91人)・3位:少子化への問題提起としては良い……16%(82人)・4位:正論だと思う……9%(45人)・5位:女性差別発言だ……8%(41人)・6位:大学の授業料無償化は賛同できる……8%(38人)※有効回答者数:502人/集計期間:2016年3月22日〜2016年3月25日(パピマミ調べ)●全体の4割は「個人の自由」だと考えている『子どもを2人も産んだらキャリアがつぶれる。女性が働けない社会になるよ』(30代ママ)『不妊女性は里親になれって……暴論にも程があるでしょ。子どもを育てる自由があるように、育てない自由もある』(40代ママ)女性の社会進出や不景気に伴って晩婚化や晩産化が進み、少子化に歯止めが利かない日本ですが、やはり多くのママは「子どもを産むのは個人の自由」だと考えているようです。その理由として多く見られたのが、「仕事と育児の両立が難しい」 というもの。本当は産みたいけど、会社が産休・育休に理解がない……と悩むママは少なくなく、「産みたくても産めない」というのが正直なところのようです。また、純粋に子どもを産むだけが女性の使命じゃないという意見も多くあり、仕事に生き甲斐を見出している女性にとっては「2人以上産め」という考えは押し付けに感じられたようです。●一部でも賛同できるという人は約半数一方で、校長先生の発言に一部でも賛同できると答えたママの割合は約半数(51%)となりました。『将来老人が増えるんだから、それを支える子どもも増やさないと国は破綻するよ』(30代ママ)『たしかに大学の授業料無料にして就職までをサポートしてくれるならアリ。いくらでも産むわ』(20代ママ)頭ごなしに「日本のため」と言われるといまいちピンとこないものですが、介護問題や年金問題など、実際に起こっている社会問題を考えると、少子化対策がいかに大事なことか分かります。校長先生の発言に賛同できると答えたママの中には、一個人ではなく、そういった“日本全体としての視点” を持っている人が多く見られました。また、“2人以上産んだ女性には無料で大学で学ぶ権利を与えるべき”という意見に賛同する人も1割弱いました。●「子どもに悪影響」「女性差別」と激怒する人も『こんな偏った思想を持った人が校長なんて考えられない。子どもに悪影響だよ』(20代ママ)『子どもを2人産んでない女性は生きる価値なしってこと?時代遅れの差別発言だね』(30代ママ)その辺の居酒屋で「子どもは2人産むべきだ」という討論をする分には自由ですが、校長先生ともなると発言に責任が出てきます。子どもたちに大きな影響を与える立場では、慎重に言葉を選ぶ必要がありますよね。「中学生に偏った価値観を押し付けるな!」 と感じたママは少なくないようです。さらに、校長先生の発言を深読みすると、「子どもを2人以上産んでない女性はダメだ」という風にも捉えられるため、自尊心を傷つけられたという人もいました。----------いかがでしたか?今回の校長先生の発言を受け、あなたはどのように感じたでしょうか。少子化問題は日本全体の問題であり、決して他人事ではありませんが、それをどう受け止めるかは人それぞれです。これを機に日本の社会問題に関心を持って、自分なりの“答え”を見つけていくようにしたいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】大阪市立中学校校長の「女性は子どもを二人以上産むべき」発言、どう思う?()(文/パピマミ編集部・上地)●モデル/大上留依
2016年03月29日小林裕美子さんが描く、コミックエッセイのタイトルは「産まなくてもいいですか?」。なんともドキッとする問いかけ。出産は、言うまでもなく女性にとって人生の一大イベントだ。結婚していても、いなくても、はたして自分は子どもを産むのかと誰だって考えたことがあるだろう。著者の小林裕美子さんは、結婚から10年以上経て一昨年に第一子を出産。これは自身の出産を挟んで制作された物語だ。「結婚してから、子どもをほしいと思えない時期が4~5年ありました。仕事が楽しくて、当時は何を言われても耳に入ってこなくて。だけど周りの人が徐々に産みだして、いつまでも仕事優先でいいのかなと悩むように。そのときの不安定な気持ちを描いてみようと思ったのです」主人公のチホは結婚2年目。夫婦仲は良く、共働きで気ままな生活を送っている。しかしながら双方の親からは、孫の誕生を期待され、友人・知人からもときに露骨に、ときに遠慮がちに「子どもはまだ?」と言われる日々。当の本人はというと、子どものことについて夫と腹を割って話したこともなく、そもそもほしいのかどうかもわからない。そのため、いろんな立場の人と話をすることで、自分の抱えているモヤモヤをクリアにしていこうとする。小林さんは物語を作るにあたり、結婚しているけれども子どものいない女性たちにインタビューを行った。「働いている方は特に、ゆくゆくはほしいけれども今ではない、というふうにタイミングを計っているところがありました。産むかどうかを女性に任せてもらえるのはありがたいのですが、自分で決めたら背負わなければいけないものもそれだけ多くなる。そう考えると、居心地のいい今の生活をわざわざ変えなくてもいいのかなって思っちゃいますよね」一方で、「産むことが当たり前」な人には、産まないことが理解できなかったりもする。たとえそれが「産めない」のだとしても。多様なライフスタイルや価値観が認められているかのように見える世の中だが、産む人と産まない人、そして産めない人の間にはいまだ深い溝があることを思い知らされる。とはいえ、「胸に刺さる」あるいは「耳タコ」のようなシビアなエピソードさえ素直に受け入れられるのは、ほのぼのとしたタッチのなせる業といえるだろう。「産むかどうかを悩むのは、決して自分勝手なわけではなく、当たり前のことなのだと伝えたいですね」悩んだぶんだけ、責任感と他者への優しい視点が生まれることを、チホの導き出す答えが教えてくれる。◇出産することに踏ん切りがつかない31歳のチホが、なぜ迷っているのか、自分の心と真摯に向き合う様を描いた、悩める女性のためのコミックエッセイ。幻冬舎1000円◇こばやし・ゆみこマンガ家、イラストレーター。不妊治療について描いた『私、産めるのかな?』、親の介護を扱った『親を、どうする?』など、身近な問題をテーマにした著書がある。※『anan』2016年2月10日号より。写真・森山祐子インタビュー、文・兵藤育子
2016年02月09日今夜16日(水)の放送で最終回を迎える西島秀俊主演のドラマ「無痛~診える眼~」が、先週末ですべての撮影を終了。主演の為頼英介役の西島さんと、刑事・早瀬役の伊藤淳史の両名がそろってクランクアップを迎え、3か月にわたる撮影を振り返りコメントを寄せた。最終回となる第10話では、早瀬順一郎(伊藤淳史)によるイバラ(中村蒼)銃撃の後、イバラを探すも見つからず、診療所に戻った為頼英介(西島秀俊)は、早瀬がイバラに発砲したことを高島菜見子(石橋杏奈)、井上和枝(浅田美代子)に話す。イバラは川に転落したまま行方が分からない。和枝は発砲を焦った早瀬の方が危険ではないかと危惧。寝ていたはずの南サトミ(浜辺美波)が話を聞いてしまい、玄関から飛び出そうとするのを和枝が必死に抑えた。翌日も警察はイバラの捜索を続ける。一方、信用を失った「白神メディカルクリニック」は患者の転院などの整理が進められていた。秘書の横井清美(宮本真希)は今後の相談をしようと院長室へ行くが、白神陽児(伊藤英明)姿はなく、携帯電話も繋がらない。為頼の診療所には早瀬が姿を現す。イバラを撃ったことを責める為頼に、早瀬は彼を殺害するしかないと口走る。その発言を聞き、為頼は早瀬に白神から言われたのではないかと問う。為頼は、白神が早瀬にイバラを殺すようそそのかしたのでは、と思ったのだ。為頼はイバラの治験データを早瀬に見せる。そのデータは、イバラが白神に処方された薬の影響で一家殺害時の記憶の喪失していたこと、薬による強暴性の増加を物語っていた。早瀬は一家殺害に白神の関与があるのでは、と気づかされる…。最後に撮影されたのは、伊藤さん演じる早瀬が、中村蒼演じるイバラを追い詰め、橋の上で銃撃するという9話の衝撃のラストシーンに続く、10話冒頭のシーン。横浜の夜景も美しい橋の上で、遠くに船の汽笛が聞こえる中、撮影を終えた西島さんは「こんなに楽しい連ドラの撮影はいままでにもあまりなくて、毎日現場に来るのが楽しみで、3か月間やってきた中で、本当に一日もストレスがありませんでした。それは本当にすごいことで、スタッフの皆さんの実力に驚きました」とスタッフを労い、「また皆さんとご一緒できるように、今後も、もっともっと努力していきたいと思います。ありがとうございました!」と満面の笑みで撮影の終了を喜んだという。また、伊藤さんは、「早瀬という役は犯因症が出たり、怒りを抱えて、熱い正義感を持った刑事で、僕がいままで演じてきた役の中では、似た役もない、初めての役柄でした。新しいことばっかりで、監督にもたくさん演出をかけてもらって、みんなにも助けられて、僕なりにちゃんと最後まで早瀬を演じきることができたかな、と思っています。本当に感謝しています」と述べ、さらに「プライベートなことですが、(『無痛』の撮影期間中に)はじめてパパになることもできまして、犯因症なんて全く出ないような、幸せな日々を送っております。皆さん、本当に3か月ありがとうございました」と、作中の役柄とは打って変わって幸せなプライベートの一面を覗かせるコメントを寄せた。川縁での挨拶を終えた西島さんと伊藤さんは、熱い抱擁を交わしたかと思うと、西島さんが伊藤さんを川に落とそうとじゃれ合う場面も!「本当に泳げないから!」と必死の抵抗を見せる伊藤さんに、現場は終始和やかな雰囲気で3か月以上にもわたる撮影は幕を閉じた。最終回「無痛~診える眼~」は今夜16日(水)22時よりフジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月16日西島秀俊主演のドラマ「無痛~診える眼~」に、フリー・アナウンサーの宮根誠司がゲスト出演することがこのほど明らかとなった。12月9日(水)放送の第9話では、為頼英介(西島秀俊)、早瀬順一郎(伊藤淳史)、高島菜見子(石橋杏奈)、白神陽児(伊藤英明)らが院長室に会す。警察から逃走中のイバラ(中村蒼)が、一度白神を訪ね、再び姿を消していた。また、南サトミ(浜辺美波)も病室に血の付いた携帯電話を残していなくなっている。早瀬は、イバラがサトミを誘拐したものと判断し、付近の緊急封鎖を要請。為頼と菜見子は、もう一度病院を探すが、2人の姿はない。その夜、1人院長室に残った白神は、デスクに付着したイバラの血液に気づく。デスクの引き出しを開けると、保存していたUSBメモリーが消えていた。イバラは一家殺害現場で自分を見たというサトミに何を見たのか教えて欲しかった。イバラ自身に記憶がないからだ。2人はトラックの荷台に身を隠し、逃走して行く――。第9話に登場する宮根さんは、西島さん演じる為頼英介の宿命のライバル・白神陽児(伊藤英明)の研修医時代の指導教官を演じる。謎多きキャラクターである白神の過去を知る人物という、重要な役どころだ。今回の出演は、毎週楽しみに見ていたという宮根さんが、西島さんとの2度の番組共演の際に、「できたら出してほしいな~」とプッシュしたことから実現。過去に「最高の離婚」などにも出演している宮根さんだが、今回の撮影を終えて「情報番組とは違う感じで疲れちゃいました(笑)。自分で演じていて、(カットがかかって)監督さんが向こうから走ってくる時の恐怖感。“あ~俺の一言のNGのために、もう一回この人たちが動くんだ~”っていう気分は何とも言えないですね」と、撮影の苦労を語る一方で、「西島さんが撮影の合間に『いや~うまいですね。びっくりしましたよ』と、どんどん褒めて下さるので、僕も楽になりました。本当に褒め上手ですね」と西島さんへの感謝を述べていた。また、自身の演じる役のセリフから物語の展開を知ってしまったことに対して宮根さんは、「結果的に僕のセリフが白神先生の衝撃的な過去を読み解くきっかけになったわけで。そこは、僕が視聴者としてすごく楽しみにしてたとこなんです。一視聴者としては、非常に残念な結果になってしまいましたね(笑)」とユーモアを交えながら残念がっていた。宮根さん演じる役柄が今後ドラマにどのような展開を見せるのか。放送を楽しみに待ちたい。「無痛~診える眼~」は、毎週水曜22時よりフジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月02日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、独特の存在感と演技力を武器に活躍中の浜辺美波さん。放映中のドラマ『無痛~診える眼~』(フジテレビ)で演じるのは、全話を通しての重要人物でもある、精神障害を抱える少女。「自分とかけ離れた役だからこそ思い切り演じられ、やりがいを感じます。医療現場が舞台ですが、サスペンス要素も強い。私も展開にハラハラしています」。丁寧に話す姿は大人びているけれど、オフの話になると途端に15歳らしい顔に。「休日はひたすら漫画とアニメ。あとは寝ます。寝落ちする瞬間が、一番の幸せ!」◇はまべ・みなみ 2000年生まれ。’11年に「東宝シンデレラオーディション」でニュージェネレーション賞を受賞しデビュー。1st写真集『瞬間』、『2016年浜辺美波カレンダー』が発売中。◇役のために金髪にしました…!「ということで、カツラを作りました。これは普段用。お気に入りです」◇撮影でメガネをかけて、ハマりました♪「これは撮影の時にいただいたもの。雰囲気を変えられるのが楽しい」◇漫画は大好きな友達みたいな存在。「どこへ行くにも漫画を持ち歩いて、暇さえあれば読んでいます」※『anan』2015年10月28日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年10月27日西島秀俊、伊藤淳史、伊藤英明ら豪華俳優陣の共演や、清純派・浜辺美波の金髪初挑戦に、中村蒼の“てい髪”姿など話題に事欠かない注目ドラマ「無痛~診える眼~」。本作に、モデル・女優として活躍する若手注目株の飯豊まりえの出演が決定した。主人公は、一見うだつの上がらない中年の開業医・為頼英介。彼は人間を外側から見て、医学的徴候の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況を読み取ることができる能力を持つ。さらに、犯罪者に現れる「犯因症」(エネルギー過多の一種で、犯罪を起こす者に現れる徴候)までを見通し、ある事件を未然に防ぐ。その事件をきっかけに、刑事の早瀬順一郎から頼られるようになり、気乗りしないながらも、頼まれると断り切れない元来の優しさから、事件解決を手伝うことになる…。飯豊さんは、「めざましテレビ」の“イマドキガール”担当や雑誌「Seventeen」で専属モデルを務めるなどモデルとして目覚まし活躍を見せながら、NHK朝の連続テレビ小説「まれ」や「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(鶴見知利子役)など話題作に次々と出演し、女優業も積極的にこなす若手女優。本作に出演している浜辺さんとは、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」で共演しており、“超平和バスターズ”のうちの2人が、別の作品、別の役柄で再集結することとなった。今回、飯豊さんが演じるのは、浜辺さん演じる南サトミもカウンセリングを受けている高島菜見子(石橋杏奈)のクライアント、瀬野愛莉役。2年前、高島が臨床心理士として働き始めて最初に受け持ったクライアントで、その後の高島の臨床心理士としての転換点ともなる出来事にかかわる重要な役どころだ。飯豊さん演じる愛莉が登場する第4話では、為頼(西島秀俊)に犯因症が浮き出ていると宣告された早瀬(伊藤淳史)が、石で頭部を何度も殴られた野々村涼の殺害事件を担当するところから始まる。ニュースで事件を知った高島菜見子(石橋杏奈)は、野々村がよく行くコンビニの店員で、しかも昨夜も仕事帰りに立ち寄っていたので驚く。すると、菜見子の携帯に佐田要造からメールが。そこには、コンビニでの菜見子と野々村の写真が添付され、“天罰が下った”と文字が。佐田は、菜見子が瀬野愛莉(飯豊まりえ)という少女のカウンセリングを担当していた頃に交際していた男だった。菜見子とのカウンセリングを経て愛莉は快方に向かったが、佐田は次第に菜見子への独占欲をあらわにし始める。ついに暴力までふるわれようになった菜見子は佐田のもとを去ったのだったが…。物語の重要な鍵を握る愛莉を飯豊さんがどのように演じるのか、気になる物語の展開とともに注目したい。「無痛~診える眼~」は毎週水曜日22時よりフジテレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年10月27日フジテレビにて10月より放送開始のドラマ「無痛~診える眼~」の主題歌が、Superflyの新曲「黒い雫」にこのほど決定した。為頼英介(ためより・えいすけ)は、一見うだつの上がらない中年の開業医だが、実は医師として驚くべき能力を持っていた。人間を外側から見て、医学的徴候(ちょうこう)の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況、ひいては犯罪を犯す徴候を読み取ることができるのだ。ある事件をきっかけに警察に協力するようになった為頼は、天才的な観察眼と経験の蓄積によって事件を解決に導いていく――。久坂部羊の原作をもとに、ドラマオリジナルのストーリーを加えた1話完結で事件の解決を描く本ドラマ。主人公を西島秀俊が演じ、為頼の宿命のライバル役を伊藤英明、タッグを組んで事件解決に臨む刑事役を伊藤淳史、ヒロイン役を石橋杏奈が務める。さらに、先日放送されたスペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の「めんま」役など、清純派のイメージの強い浜辺美波が金髪姿を披露し、中村蒼がスキンヘッドで役に挑んでいる。このほど主題歌に抜擢されたSuperfly「黒い雫」は、「無痛」というタイトルから受けるインスピレーション、そして原作から受ける印象から、人間の奥深い感情や、最後に一点の光を見つけられるような、あるいは楽曲を聞くことで救われるような、希望を見いだせる楽曲にしたいというイメージから制作されたそう。サウンドは、Superflyの得意とする「渋さ」と「濃さ」を合わせ持ったロック色が強く出され、静かに始まるイントロの中に「強さ」が秘められている。歌詞については、「一滴の黒」という言葉のインスピレーションから、「一滴の黒」の存在があることで生み出されるさらに美しい「白」や、「毒」「闇」といったネガティブな言葉をそのまま受け取るのではなく、自分の中にあるネガティブな要素を肯定してからこそ美しいものが見えてくる、というッセージが込められている。レコーディングは順調に進み、制作は「シンプルな中にも力強いサウンド」作りを意識して取り組まれたようだ。ドラマはもちろん、Superflyの奏でるロックサウンドにも期待をしたい。「無痛」は10月7日(水)よりスタート。(text:cinemacafe.net)
2015年09月25日主人公を西島秀俊が演じ、ライバル役に伊藤英明、タッグを組む相手役に伊藤淳史、ヒロインには石橋杏奈といった豪華俳優陣を迎えて贈る水10ドラマ「無痛~診える眼~」。この度、物語の鍵を握る精神障害を抱えた難役を「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」でめんまを演じる浜辺美波が抜擢。自身初の金髪姿を披露した。本ドラマは、久坂部羊による原作「無痛」(幻冬舎刊)をもとに、ドラマオリジナルのストーリーを加えて描く1話完結の事件解決物語。医学的徴候の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況、ひいては犯罪を犯す徴候を読み取ることができる主人公の為頼英介を西島さんが演じ、天才的な観察眼と経験の蓄積によって事件を解決に導く、いわば医者版探偵を担う。為頼の宿命のライバル役に伊藤さん、タッグを組んで事件解決に臨む刑事役に伊藤さんら実力派俳優陣がキャスティングされ話題を呼んでいる。今回、浜辺さんが演じるのは、鬱や強迫性障害を抱え、本ドラマの全話を通して描かれる教師一家殺害事件の容疑者という、重要かつ、難しい役どころだ。物語を象徴するような存在感のある役のため、本ドラマのプロデューサーは「とにかく何の色もついていない、新鮮な女優さんを探していました。オーディションで浜辺さんと出会い、かわいらしい外見の奥に秘めた強さと弱さのアンバランスさをとても魅力的に感じ、サトミのイメージが膨らみました」と起用理由を明かした。浜辺さんは今回の役を「複雑な人物なので、演じるのは難しいだろう」と感じているようだが、「鬱を抱えた役どころで、(物語の最初のうちは)直接会話したりせず、目だけでのお芝居になると聞きました。まだまだ役のイメージはできあがっていないんですが、医療監修の先生がいらっしゃるので、鬱や強迫性障害を抱えた患者さんがどういうふるまい方をするのか、お聞きしたりしながら、イメージを作っていきたい」と意欲を示した。また「(私が演じる南)サトミは、殻は固いんだと思うんですけど、殻が固い分、壊れやすい、もろい人だと思います。ガードは固いけど、壊れやすい、そんなキャラクターに気を付けて演じられたら」と役作りについても語った。難しい役どころに加え、自身初の金髪にも挑戦した浜辺さんは「髪の毛を染めるっていう体験自体が生まれて初めてだったので、最初に自分自身の姿を見たときには、すごくびっくりして、なんだか笑っちゃいました」「聞いていたようにはヒリヒリしなかったので、染めた後のことが不安ではあったんですが、大丈夫でした」と素直な感想を述べた。NHK朝の連続ドラマ「まれ」出演や、「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」の本間芽衣子(めんま)役など、清純なイメージと確かな演技力で話題の注目女優・浜辺さんが、本作でどのような演技を見せるのか期待が高まる。「無痛~診える眼~」はフジテレビ系にて10月7日(水)22時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年09月16日今年5月に第2子となるシャーロット王女を出産したイギリス王室のキャサリン妃は、産後約9時間半の早さで退院したと報道されました。日本では産後1週間程度の入院が一般的であることを考えると、異例の早さに感じられますね。ただし欧米では、産後すぐに退院をして自宅でゆっくり休むことが主流の国も多いようです。キャサリン妃が無痛分娩(ぶんべん)かどうかの公式発表はありませんが、一般に無痛分娩の場合は、産後の回復が早いので入院期間も短くて済むとされています。そこで今回は、無痛分娩にまつわる出産事情についてお話ししたいと思います。○日本では大正時代から無痛分娩が行われていた!?無痛分娩は、1853年にイギリスのヴィクトリア女王がクロロホルム麻酔を用いて出産したことをきっかけに、ヨーロッパに広まったといわれています。その後、1940年代のアメリカでは、現代の主流である硬膜外麻酔(背中から脊髄に注射する麻酔法)による無痛分娩が行われていたようです。日本はというと、1916年(大正5年)に歌人の与謝野晶子さんが五男を無痛分娩で産んだという記録があり、これが日本で最初の無痛分娩と考えられています。○日本と海外の普及率の違いでは現代の日本における無痛分娩は、どのくらい広まっているのでしょうか。厚生労働科学研究の一環として行ったアンケート調査(2008年)の結果によって推計される無痛分娩を受けた割合は、2.6%でした。欧米の調査によると、フランスでは経腟(ちつ)分娩(膣を経由する分娩)をした女性の約80%(2010年)、アメリカでは経腟分娩をした女性の約61%(2008年)と高い割合で実施されています。また、ノルウェーでは全分娩の26%(2005年)、イギリスでは全分娩の23%(2006年)、ドイツでは全分娩の18%(2002~2003年)と国によって異なる傾向になっています。一方、アジアの調査では、シンガポールで全分娩の16%(1997~1999年)、香港と台湾で全分娩の9%(1997~1999年)というデータが報告されています。○日本での普及を妨げる3つの理由特に欧米に比べて無痛分娩を受ける割合が低い日本ですが、これには次のような理由があると考えられます。その1.分娩にかかる費用現在もっとも無痛分娩が普及している国といわれるのが、フランス。フランスでは、公立病院で出産する場合、妊娠・出産にかかる費用を保険でカバーでき、全額無料となります。これには、無痛分娩や不妊治療(一定の条件のもと)なども含まれます。一方、日本では妊娠・出産は保険が適応されず、自己負担が基本となります(妊婦健診費用の一部を助成する制度はあり)。さらに無痛分娩をする際は、通常の分娩費用に加えて、個人施設で0~5万円程度、一般総合病院で3~10万円程度かかり、病院によっては15万円以上加算されることも。ちなみに、シンガポールや香港は日本より高い普及率のようですが、富裕層が無痛分娩を選ぶ傾向にあるといいます。これらのことから、費用の問題が無痛分娩の普及を妨げている一因といえそうです。その2.分娩施設&麻酔科医の状況分娩する病院というと、テレビで、きれいでアメニティーが充実していて食事がおいしい施設が紹介されていて、そういったところを想像する人もいるかもしれません。日本では、そのように環境が整った施設はベッド数が19床以下の小規模であることがほとんど。そして、日本の分娩の約半数がそのような施設で行われていますが、小規模ですので1施設あたりの医師の数が少ないことも多いです。一方、総合病院の場合は合併症のある患者さんが多いので、無痛分娩までなかなか手が回らないのも現状でしょう。突出して無痛分娩の普及率が高いのはフランスとアメリカですが、いずれも麻酔科医の数が日本より多い国です。人口あたりの麻酔科医の数を比較すると、ともに日本の約2.5倍もの数の麻酔科医がいるといわれるほど。そのため、日本より無痛分娩に携わる麻酔科医の確保がしやすいといえます。その3. 分娩に対する考え方日本には、我慢を美徳とする風潮があります。"お腹を痛めて出産してこそ母性が生まれる"といった偏った意見もあります。そのため、無痛分娩や帝王切開を恥ずかしいとする方もいるのです。妊婦健診の時に、付き添いで来た母親から「無痛分娩を選択するのはわがまま」「ぜいたく」という声を聞くことがあります。以前に比べると、"分娩の痛みを我慢する必要はない"という意見が出てくるようになったとはいえ、まだまだ無痛分娩に対する消極的なイメージもあるようです。○無痛分娩について無痛分娩は全く痛みがないのかと尋ねられることがあります。「無痛」といっても、陣痛と呼ばれる子宮収縮がないと分娩に至りません。麻酔薬のおかげで痛みをほとんど感じない方もいれば、子宮収縮時の圧迫感を痛いと感じる方もいらっしゃいます。ほかに通常のお産と違うのは、麻酔投与中は麻酔のために動くことができないことや、分娩進行がゆっくりになるために吸引分娩が通常の出産より多くなるという報告があります。一方で痛みの緩和以外のメリットとしては、陣痛の痛みがやわらぐことによって体力が温存できる点があげられます。また、痛みによるパニックや血圧上昇がないため、ストレスなく分娩に至りやすいといえます。無痛分娩にはさまざまな意見があると思いますが、元気に赤ちゃんに会えるように産婦人科医はいつも気を配りながらお手伝いをします。無痛分娩だから危険が増すというイメージがなくなればいいと思います。※無痛分娩の普及率は日本産科麻酔学会ホームページのデータを参考にしています※画像は本文と関係ありません○記事監修: 疋田裕美(ひきだ・ひろみ)日本産婦人科学会認定医、母体保護法指定医九州大学医学部卒業後、九州大学付属病院、板橋中央総合病院での勤務を経て水口病院産婦人科に勤務。150名以上の女性医師(医科・歯科)が参加するEn女医会の会長も務め、ボランティア活動などを通じて、女性として医師としての社会貢献を目指した活動に従事する。
2015年09月04日医療の舞台裏を描き出し、新世紀版「白い巨塔」と評される「破裂」の作者にして現役医師の久坂部羊が描く医療サスペンスミステリーの名作「無痛」。この度、西島秀俊、伊藤淳史、石橋杏奈、伊藤英明ら豪華俳優陣を迎え、フジテレビにて10月クールにドラマ化されることが分かった。原作は、現代の医療制度の矛盾を突きながら、責任能力の有無によって心神喪失者・心神耗弱者の罪を、罰しない、あるいは軽減することを定めた刑法39条の是非をも問う社会派ミステリー小説。今回の連続ドラマ化にあたっては、原作の魅力はそのままにドラマオリジナルのストーリーが1話完結の事件解決物語として描かれるそう。主人公は、一見うだつの上がらない中年の開業医・為頼英介。彼は人間を外側から見て、医学的徴候の診断だけで、その人間の健康状態や病気の進行状況を読み取ることができる能力を持つ。さらに、犯罪者に現れる「犯因症」(エネルギー過多の一種で、犯罪を起こす者に現れる徴候)までを見通し、ある事件を未然に防ぐ。その事件をきっかけに、刑事の早瀬順一郎から頼られるようになり、気乗りしないながらも、頼まれると断り切れない元来の優しさから、事件解決を手伝うことになる…。主人公・為頼英介を演じるのは、唯一無二の存在感を放つ西島さん。フジテレビ系連続ドラマでは過去に「あすなろ白書」や「大奥」「ストロベリーナイト」に出演しており、どの作品も高視聴率を記録。今年は『劇場版 MOZU』、来年には『クリーピー』の公開も控えており、実力派俳優としての地位を不動のものとしている。西島さんとタッグを組み事件を解決する刑事の早瀬順一郎役には、『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』で西島さんと共演した伊藤さんが配役。ドラマ「電車男」や『海猿』などの少し頼りなさげな役を演じる印象が強い伊藤さんだが、本作では柔道の黒帯を持ち武術に長けた熱血巡査部長を演じる。物語の軸となる凄惨な事件の犯人として名乗り出た少女のカウンセリングを担当する本作のヒロイン・高島菜見子を演じるのは、綾瀬はるかや石原さとみを輩出したホリプロスカウトキャラバンでグランプリを獲得した石橋さん。初出演にして初主演の映画『きみの友だち』で最優秀新人賞を受賞した石橋さんは、本作がゴールデンタイム連続ドラマ初ヒロイン。ある事件に巻き込まれて夫を亡くし、その時の加害者との経緯から犯罪に対して特別な思い入れを持っているという、難しい役どころを演じる。そして、為頼のライバルで、為頼と同じように外見だけで人の健康状態や病気を見抜く「神の診察眼」を持っており、予後不良の患者をすぐさま転院させ自分の病院の治癒率を向上させることで、“医療界の革命児”への成り上がった医師・白神陽児を演じるのは、伊藤さん。実写版『テラフォーマーズ』主演など話題作に次々と出演する伊藤さんだが、意外にも西島さんとは本作が初共演となる。以下、出演者コメント■西島秀俊(為頼英介役)刑事役の伊藤淳史君とのコンビや、初共演の石橋杏奈さん、そして伊藤英明さん演じるもうひとりの天才医師との火花を散らす関係など、ドラマでは「ストロベリーナイト」以来になる敬愛する佐藤監督の元、想像もつかない化学変化が起きる予感がしています。是非ご期待下さい。■伊藤淳史(早瀬順一郎役)病気や犯罪を見抜く医師が活躍する、そんな今回のドラマの設定をとても興味深く思いました。交番のお巡りさんは最近も演→やらせてもらいましたが、刑事役は映画の“踊る大捜査線”以来です。西島さん演じる為頼医師をどんどん事件に捲き込んで、いままでにない新しいコンビを作り上げていきたいと思います。■石橋杏奈(高島菜見子役)今回演じるのは、臨床心理士役ということで、心理的なサポートをする職業だと思いますが、菜見子自身過去に複雑な出来事があるので、とても精神力のある人だな、という役柄の印象です。西島さんとは初めて共演させていただくのですが、原作を読んでイメージした為頼先生が西島さんと強く重なり、現場でお会いし一緒にお芝居させていただくのがいまからとても楽しみです。■伊藤英明(白神陽児役)西島さんとの初共演、とても楽しみです。お互い天才医師同士ということもさらに楽しみが倍になります。佐藤監督も初めてですが、楽しみです。伊藤淳史くんは“海猿”以来ですから、またまた楽しみです。石橋杏奈ちゃんも初めてですから、すべて楽しみです。是非みなさんもお楽しみに。連続ドラマ「無痛~診える眼~」は10月より毎週水曜日22時からフジテレビ系全国ネットにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2015年08月05日ちょっと前に、麻生太郎氏が「子供を産まないほうが問題ではないか?」と発言し、問題になりましたよね。元首相を務め、現在では財務大臣という役を担っている方がそんな暴言を吐いちゃうなんて、ちょっとビックリじゃないですか?世間の女性達はこの発言にいったいどんな感情を抱いたのでしょうか?そこで、30~40代の女性100人に「政治家に“子供を産むべき”というようなことを言われて、子供が欲しくなりますか?」といったアンケート調査を実施しました。すると、そもそも出産願望がある女性じゃないと響かないことが判明しました。政治家の発言で子供が産みたくなると答えた女性はたった6%。そりゃそうですよね……。それでは、世の女性の本音を聞いてみましょう。■94%の女性達が「産みたいと思えない!」理由「いいえ」と答えた女性は34%が未婚で、既婚女性が圧倒的多数でした。結婚しているからこそ、子供を産む・産まないの判断が現実的なのかもしれません。彼女達がどんな理由で、子供が欲しいと思えないのかまとめてみました。[1位]:経済的不安(20%)「自分の生活だけで精一杯」「収入が少ないのに子供を産んで養うなんて無理」多かった声がお金の問題。「共働きでやっとの生活なのに子供なんて……」という声が多く、欲しいけれど現実的に難しいという思いが伝わってきました。[2位]:環境や状況が整わない限り、産む気にならない(19%)「もっと子供を育てやすい環境にならないと難しい」「日本の将来に希望が見いだせない限り産めない」確かに、保育所問題をはじめ、「日本は子供を育てる上での環境があまりに杜撰ではないだろうか?」と感じますよね。[3位]:口出ししてほしくない(10%)「政治家にそこまで言われる筋合いはない」「人に言われることではない」これも同感ですよね!産む・産まないについて軽々しく決めつけないで欲しいと思いませんか?他には、「産むことが出来ない人もいるんだってことを忘れてほしくない」「不妊治療にお金がかかるのに何の補助もなくては難しい」などもありました。コメントを読んでいて胸が痛みました。そうですよね……。産みたくても産めない女性もいるんです。不妊治療をしている人は周りにたくさんいますが、本当に治療費を聞いて驚きます。肉体的苦痛と金銭的苦痛。それこそ、何とかしてほしいですよね。あと、「子供が好きじゃないからいらない」「子育てって大変そうだから無理!」など、元々、子供を望まない人の声も寄せられていました。■たった6%の女性達が「産みたい!」と思う理由彼女達からは「そもそも産みたいと思っているから」といった声が多数で、産むという気持ちが前提の上での結論だったようです。言われたからというよりは「子供が欲しい」と感じているからこそ後押しになったのでしょう。ある大女優が、たったひとつ自分の人生で果たせなかったことは「子供を産むことだった」と語っているのを聞いたことがあります。「子供を産むことだけが女の幸せではない」という意見もあれば、「女性に生まれたからには、やっぱり子供は産んでおいたほうが良い」という意見もあり……。しかし、このことについては結論づけができない永遠のテーマではないでしょうか?いや、そもそもどちらかに答えを見出す必要はないのではないかと感じます。もちろん、女性が安心して子供を産めるよう、環境が整えられる必要があることは言うまでもありません。産むのは女性です!だからって他人事にしないでほしい。無謀な発言は控えて頂きやるべきことを進めてほしいですね。(文/二葉)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年12月10日(水)調査対象:全国30代の女性100名
2015年01月15日輝いているスターは素敵ですよね。もちろん裏の生活はあるんでしょうが。それで、その裏は見ずして、「“せめて子供だけ産ませてほしい!”と思ったことのある男性は今まで何人いますか?」と30代の女性100人に質問してみました。マドンナみたいな感じですね。すると、「今までの人生で1.44人くらいは、子供だけ産ませてほしいと思った男性がいる」との結果に。これ、意外と少ないのではないでしょうか?このような結果となった理由を一緒に見ていきましょう。■好きなスターは幸せになってほしい女性が多数!コメントを見てみると、大多数の意見は「子供だけ産む、というのはちょっと違う」「子供だけ産んでも仕方がない」「すきなアーティストはいるがそれはそれ」「ない。なんだこの質問」といったものになりました。これは同感です。もちろん、筆者も過去にいわゆるスターにハマッたことはあります。中学生くらいまでなんですが、ジャッキー・チェンが大好きでした。当時はジャッキーと結婚して香港に移住する気でいましたね(笑)ジャッキーの子供を産んで、少林寺でチャンピオンにするつもりでいました。それで、何度もジャッキーの映画を繰り返し見ていたのです。でも、当時の筆者は何語で話すつもりだったのか……。今となっては笑い話です。挙句の果てには、格闘技も習い始め……。本当に、それで何をするつもりだったんでしょうか。ファンレターも出したことないのに。タイムマシンがあったら、問いただしたいです。でも、子供だったからそう思っていただけなんですよね。大人になったら、ホントに素敵な男性であれば幸せな結婚をして、イクメンになっていただいた方が嬉しい、と思うようになりました。多分、これが普通の感覚ですよね。とかく日本は、シングルマザーで子育てをするのは大変な国。ですので、マドンナくらいポリシーや甲斐性があれば別として、結婚して旦那さんと子育てを助け合いながらする生活の方が幸せなんじゃないかと思います。男性も「あなたの子供だけ欲しい」って言われてもただただビックリするだけのような気がするのですが、どうでしょうか……。■スターの子供だけ欲しい女性は遺伝を気にする!一方、「子供だけ欲しい」という女性のコメントを拝見しますと、以下のような感じでした。「趣味や考え方が似ていて居心地が良かったけど、彼の親がとても厳しく子供だけ欲しいと思った」彼はいいんだけど、親がね~というよくある問題ですね。でも、そういう厳しい親なら子育てにも介入してくるかも。事実婚とかはどうでしょう?「私が生んだ時点で、いいところがひとつもなくなりそうな気がします。素敵な人は素敵な人と幸せになってほしいです」なんという自虐コメント。自信があまりにないと、かえってろくでなしにひっかかりますよ!「その優秀なルックスの遺伝子がほしい」「すごく好きな俳優がいて、その人にそっくりな男の子を産みたい」うまく引き継げばいいですけどね。ちなみに遺伝というのは、獲得形質は遺伝しないという大前提があります。後天的に獲得した性質というものは遺伝しないというものです。簡単にいうと、訓練のたまもののマッチョや、すさまじい努力の結果の学歴や、整形の美形は遺伝しません。もちろん、生まれつきのものであってもトンビがタカを産むこともあれば、タカがトンビを産むのも遺伝。カエルの子はカエルとばかりではございません。女性は身体に負担がかかる妊娠期間が長いし、出産は命の危険もある一大事です。ポーッとしたいっときの恋愛感情や軽い気持ちで「子供だけは欲しい」と考えない方がいいですよね。もちろん、大半の女性はそう考えてないみたいですけど……。(文/安原宏美)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年11月25日(火)調査対象:全国の30代女性100名
2015年01月06日お産は女性にとってとても大切な一大行事。できるだけ、楽しく幸せなものにしたいですよね。医療の進歩で安全なお産ができるようになってきた一方で、計画分娩、麻酔(無痛)分娩のような管理されたお産が増え、救命措置としての帝王切開も増加しています。分娩の方針は施設によって違いがあり、大まかには「自然分娩を推進しているのか」「計画分娩・麻酔(無痛)分娩を推進しているのか」で分かれます。そのほか、よく聞くワードについて解説します。○自然分娩自然の陣痛が発来するのを待って分娩すること。子宮口が全開になり、赤ちゃんが誕生するまで(分娩第1期~2期)の陣痛が来ている間の医療サポートは施設によってさまざまです。出張助産師による自宅分娩や自然分娩推進のクリニックなどでは、陣痛時間はストレッチやウォーキングなどの運動をしたり、湯船につかったりしたりしながらリラックスできるように過ごします。フリースタイル分娩自然分娩において、陣痛の時間から分娩まで産婦さんが好きな体勢で過ごすこと。横を向いたままの側臥(そくが)位分娩やすわる格好の座産など、産婦さんの産みやすい体勢を探しながら分娩する方法です。水中出産自然分娩において、産婦さんがプールのような設備で、お湯につかった状態で赤ちゃんを産むこと。産婦さんの身体が緩んで産みやすいと言われていますが、衛生管理などが難しく、最近では行う施設が少なくなっています。ソフロロジー法やラマーズ法自然分娩において、以前は陣痛を乗り越えるための方法として流行していました。しかし、本質的には「リラックス」するための呼吸と精神的心構えを身につけることなので、現在では総じてリラックス法などと言われています。大切なのは深い呼吸をすることと、赤ちゃんの出てくる道である子宮と産道を広げてあげようとイメージする心構えです。最近、「ヒプノバーシング(催眠出産)」という方法も聞くことがありますが、これも、本質的には同じです。○計画分娩入院日を決めて陣痛促進剤を使って陣痛を誘発する分娩。麻酔(無痛)分娩は、計画分娩で行うことが多いです。○麻酔(無痛)分娩麻酔を使って痛みを緩和する分娩方法です。ほとんどが硬膜外という背骨の奥の場所に針を刺してチューブを入れ、麻酔薬を注入します。意識もあり、痛みが完全になくなるわけではありません。○LDR自然分娩・計画分娩に関係なく、陣痛(Labor)・分娩(Delivery)・産後の回復(Recovery)を、ひとつの部屋で行うお産のスタイル。一般的な分娩は分娩時に分娩室に移動しますが、LDRなら移動の必要がなく、比較的ストレスなく過ごせます。ただしこの設備を備えた病院は少ないのが現状です。過去の回でも解説してきたように、産婦さんには「産むチカラ」が備わっています。ホルモンで守られていることを理解し、お産が楽しかったと思えるようにしたいですね。産院の分娩方法を知っておき、よいイメージを持ってお産に臨みましょう。ただ命の誕生の場面では思いがけない事態が起こることも多く、医療介入が必要になって希望の分娩方法ができないこともあります。出産で大切なのは、母子ともに安全で、赤ちゃんが無事生まれてくること。理想のイメージにこだわりすぎず、それ以外の可能性に対しても柔軟に心の準備をしておくことが必要です。※画像は本文と関係ありません○善方裕美医師日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など
2014年12月26日不妊治療もしたけれど…最終的に下した「産まない」選択不妊治療でもっとも難しいのは、なかなか授からない場合に“やめどき”を決めることかもしれません。この記事を読んでいる人の中にも、今まさに悩んでいる人もいることでしょう。今回は、不妊治療をやめ、「産まない選択」をした女性の体験談を聞きました。●仕事がおもしろくなり、執着がなくなったAさんのケースAさんは38歳で離婚。前夫は家庭を築くというより自由に生きたいタイプで、子どもを持つことにも乗り気ではなく、その意識の違いが離婚の原因の1つにもなったそう。「40歳で再婚し、すぐにタイミング療法(*1)で子づくりを始めたものの授からず、1年経った時点で人工授精(*2)に変更。それでも授からず、体外受精(*3)も試しました。でもやっぱりダメで、不妊治療をストップしたのは44歳の時でした。治療をやめてもいいと思えたのは、仕事がうまくいくようになったからです。子どもが欲しくてたまらなかった時期って、今思えば仕事に行き詰まっていた時期だったんです。そんなつもりはなかったけど、心のどこかで、妊娠を、人生を変えるきっかけにしたかったのかもしれない。年齢的に出産がいよいよ厳しくなる時期と、仕事が充実しだした時期が重なったのは、私にとってラッキーだったかもしれません。『子どもがいなくても人生を楽しめる、無理しなくていい』って、自然に思えるようになりました」また、Aさんは治療をやめて精神的に楽になった、と言います。「治療中は、期待と失望の繰り返しがつらかったし、不妊治療のことしか考えられなくなっていました。検査薬をたくさん買い込んで、生理予定日が近づくとトイレのたびにチェックしたりして。でも不思議なもので、治療から離れた今は、もう執着していません。急な出張があっても思い切り仕事ができるので、これはこれでいいかなと思っています」●夫婦で旅行を楽しむことが生きがいのBさんのケースBさん夫婦は、旅行が趣味。結婚前から2人で毎年旅行に出かけていたそうです。「でも、37歳から不妊治療を始めて、そんな経済的余裕はなくなりました。有名なクリニックに通って何度も体外受精をしたので、治療代がかなり負担になっていましたから。精神的にも旅行を楽しめなくなっていましたね。このお金で体外受精ができるとか考えていましたし、妊娠しているかもしれないと思うと、温泉は良くないかもとか、この食べ物は大丈夫なのかとか、気になってしまって…」Aさん同様、不妊治療中は、そのことしか考えられなくなってしまったという人は多いようです。「治療をやめたのは43歳の時です。たまには旅行にでも、と誘ってくれた夫に『もし妊娠してたらどうするの!』と怒鳴ったところ、『そんな怖い顔をしているお母さんのところに、赤ちゃんも来たくないよ』って言われたんです。その時はひどい夫だと思って大泣きしましたが、その後、夫婦で何度か話し合って、治療をやめました。今はまた、夫婦で旅行を楽しんでいて、老後は海外移住もいいかなって話してるんです。子どもや孫の心配がないぶん、身軽にどこへでも行けますからね」●ペットと生活しながら“ゆる妊活”を続けるCさんのケース完全に不妊治療をやめる人がいる一方で、「治療はやめても完全に諦めたわけではない」というCさんのような人もいます。「タイミング療法、人工授精、体外受精、冷えとり、漢方薬、サプリメントなど、さまざまな不妊治療を行ってきたのですが、残念ながら授かりませんでした。私は、ズルズル続けるのはつらいと思っていたし、『治療をやめたとたんに授かった』という話もありますから、最初から42歳までって決めていたんです。ただ、まだ可能性があるかもとは思っていて、卵子に良いというサプリメント療法だけ続けています。あとは、体を冷やさないように気をつけているくらい。赤ちゃんが授からなかったとしても、美容や健康のためにいいので、気は楽ですね」子どもへの思いもありながら本格的な治療をやめるのは、勇気がいる決断だったのでは?「治療をやめたのと同時に犬を2頭飼い始めたので、この子たちが癒やしになってくれている部分は大きいです。もちろん子どもとは違うけれど、夫婦2人だけよりはだいぶ違いますね。子どもは、できたらうれしいけど、できなくても大丈夫だと思えます」今回、3人の女性にお話をうかがって、「子どもがいる、いないが女性の幸せを左右するのではない」と改めて気づかされました。不妊治療をしていると「子どもを授かる」ことだけに意識がいきがちですが、授かってから子育ての大変さ、子を持つことの責任という壁にぶつかって悩む女性も多いでしょう。子ども以外の生きがいや楽しみを持つのは、子どもを授かっても授からなくても、大事なことなのかもしれません。(*1)タイミング療法:エコーで排卵時期を測定し、タイミングを合わせて性交する方法。軽微な排卵誘発剤を処方されることもある(*2)人工授精:精子を排卵時期に合わせて女性の膣内に戻す方法(*3)体外受精:卵子を体内から取り出し、シャーレで精子と受精させて体内に戻す方法<取材・文/島田彩子>
2014年10月13日