ココナッツサブレというお菓子をご存じでしょうか。1965年に発売され、今なおロングセラーを続けるココナッツ風味のサブレです。これがなんというか、実にうまい。食べ始めると止まらない。実は結構カロリーあるんですが、「そんなことはまあいいよ」と、なかったことにしてあげたくなるほどうまい。あんまりおいしいんでつい、製造元の日清シスコさんに突撃してしまいました。―あの、いつも食べてます「ありがとうございます。発売からかれこれ40年以上たちますが、いまだにこうしてファンの方々が応援してくださるのでうれしいです。昨年度は2600万袋を売り上げました。一袋に25枚のサブレが入っているので、年間で6億5千万枚近いサブレが国内外で消費された計算になります。今でも一日に200万枚のサブレが生産されています」(マーケティング部・板谷さん、以下同)―そのうちの何百枚は僕が食べました「ぜひもっと食べてください。ココナッツサブレは、砂糖分や油脂分が少ないハードビスケットが主流だった昭和40年ごろに、サックリとした食感が特徴的な、ココナッツ風味のサブレ(洋菓子の一種)として登場しました。日本で流通するお菓子の中でココナッツの含有量が最も多いという調査もあります」70年代のココナッツサブレ(今とほとんどパッケージのテイストが変わっていない)―もはやココナッツの王様ですね「初めて言われましたが、ありがとうございます。ココナッツサブレはヤシの木になるココナッツの実からパウダーの元となる成分を抽出しています。せっかく王様と呼んでくださったので、ちょっとしたトリビアなのですが、ヤシの実の収穫の際、通常入っているはずのココナッツウォーターの代わりに果肉が詰まった、突然変異の実が取れることがあるんです。これを『マカプーノ』と呼びますが、とても甘くておいしいそうです。ずっと食べていれば、いつか『マカプーノ』入りのココナッツサブレに出会えるかもしれません」―実は“当たり”があるってことですか!?新たな発見です!「特にしるししをつけたりしているわけではないのでわからないかもしれませんが、これ当たりかも?といった程度に、想像を膨らませて召し上がっていただければ幸いです。また、新たな発見という意味では、昨年5月に関西地区のテレビの情報番組で、ココナッツサブレをご紹介いただいた際に、出演されていた芸能人の方々が考案したレシピが秀逸でした」■ココナッツサブレの新たなレシピ・サブレ生地にマシュマロを載せ、1分ほどオーブンで焼いた後、もう1枚でサンドしたもの・ホイップクリームにインスタントコーヒーを混ぜてサブレに塗り、10層に重ねて1晩寝かせたミルフィーユ状のもの―あ、うまそうですね「ほかにもいくつか考案していただいたのですが、特に好評だったものを抜粋してご紹介しました。ほかにもいろいろな食べ方があると思いますので、ぜひみなさんも試してみてください」―僕もいいレシピが思いついたらご提案しますね!ありがとうございました。いきおい余って突撃したところ、ますますココナッツサブレのことが好きになってしまいました。しかし、いくら好きだからといって、これを書きながら食べ続けていたサブレの破片がポロポロとこぼれ、キーボードのすき間に詰まっていく様はいささか憎らしくもあります。これを「そんなこともまあいいよ」と許してあげられるかどうか。そこに恋と愛を分かつ、ボーダーラインを見たような気がしました。(根岸達朗/プレスラボ)【関連リンク】日清シスコこれは恋なのでしょうか?スナック菓子「激辛マニア」が辛すぎる件これが恋でないことはすぐにわかりました【おすすめリンク】【ランキング】好きなチロルチョコの味ランキング【ランキング】大人になっておいしいと思えるようになった珍味【ランキング】好きな焼き鳥のメニューランキング
2010年01月15日