パリ在住のカメラマン、松永学さんがパリのイケメンたちをスナップ!今回はどんな男前が登場するか?写真・文 松永学ティボー 20歳 デパート店員–デパート勤務のティボー、休憩中にお話を聞きました。僕は女性服担当の売り場にいるのでいつも女性に接しています。大好きなタイプはカーディ・B、もう音楽も最高ですよ。プローポーションも素晴らしい!僕はボルドー出身で小さい頃からサッカーをやっていたので、今は試合はしませんが友達とボールで遊んでいます。山が好きなので日本の山はどんなのか体験したいです。クレモン 30歳 清涼飲料ディストリビューター–彼女とデート中のクレモンは超ご機嫌でした。僕はボルドーで彼女はマルセイユ出身。好きなタイプの女性? もちろんここに居ますよ。写真は撮らないのですか? べた惚れでなんですよ。スポーツが大好きでトライアスロンをやっています。日本に行ったら夢があるんです。ウイスキーの醸造場を見学したいのです。ドリアック 27歳 弁護士–シャローンヌ通りのカフェで出会ったドリアックは床屋帰りでした。好きなタイプの女性は、カトリーヌ・ドヌーブとヴァレリー・メルシエです。あ、2人とも僕のおばあちゃんみたいですがね。パリは生まれ育った南仏のツーロンよりも日本食が食べられていいですね。生の魚が大好きなんです。寿司刺身は毎日でも食べられます。よく遊びに行くところは『パレ・ド・トーキョー』にある『YOYO』が最近のお気に入りです。レオナール 31歳 メガネ屋–シャローンヌ通り界隈で見つけたレオナールはタコ焼きが大好物。フォンテンヌブロー近くで生まれましたが、小さい時からスキーをやっていて、よくアルプス方面に行ってました。付き合う子はスキーはもちろんボルダリングも一緒にできる人がいいですね。僕のお店は北マレにあるけど11区が好きでよく遊びに来ます。日本には2回行ったことがあります。自分のメガネのブランドが日本と取引しているので仕事絡みででした。今度日本に行ったら冬の北海道に行ってみたいです。そしてタコ焼きをたくさん食べたいです。ピエラ 31歳 静物写真家–レオナールの友達、立ち飲みビールが似合っていました。パリの好きな場所は5区と16区以外です。どうしてかは理由はないけど、その2つのエリアは居心地が良くないのです。いつもスタジオにいるので、気分転換に夜はよく外出しています。バーでいい音楽がかかっていてビールのラッパ飲みができるお店が好きです。日本に行ったら、ラーメンをたらふく食べたいです。パリのはイマイチですよね? 女性のタイプは長身で優しくて表現豊かな人が好みです。ナタリー・ポートマンの大ファンなんですよ。ニコラ 27歳 政府機関のコンサルタント–日本に行ったら北海道に行きたいとのことです。僕は北フランス出身で、学生時代はパンテオン界隈で過ごしました。だから、カルティエラタンが今でも好きです。日本に行ったら、僕の故郷が北であることから、北海道を体験したいです。僕の仕事は言葉にするのが難しいですね。政府がクライアントで、健康、安全などの分野でのコンサルタント事業なんですよ。好きな女性のタイプは、キーラ・ナイトレイという女優。知っていますか? 美しく知性があってカリスマ性も持ち合わせる人だと思います。アレクシー 23歳 デパート倉庫管理–サッカーと魚が大好きなアレクシー。僕はパリジャンです。仕事は日の当たらない倉庫なので外にいつも飛び出したいですね。PSGが大好きでグッズもいっぱい持っています。サッカーもやりますが、将来のために、今インターネット系の勉強をしているので、あまりサッカーはできていません。女性はブロンドヘアー&青い目に弱いんです。日本のことはあまり知りませんが、魚がとてもおいしいんですよね。いつかは訪問してみたいです。
2019年08月31日この夏も話題のアニメ映画が次々と公開を迎えていますが、美しいものが好きな大人女子たちにオススメしたいのは、フランスから届いた注目のアニメ作品。まるで宝石箱をひっくり返したようなきらめきを味わえる最新作とは……。夢の世界へと誘う『ディリリとパリの時間旅行』!【映画、ときどき私】 vol. 254ベル・エポック真っ只中のパリ。ニューカレドニアからやってきた少女のディリリは、配達人の青年オレルと出会い、パリで初めてのバカンスを一緒に楽しむ約束をする。そんななか、パリでは男性支配団と名乗る集団による少女誘拐が多発していた。ディリリはオレルが紹介してくれるパリの有名人たちに手がかりを質問しながら、誘拐事件の謎に迫っていくことに。ところが、ついにディリリも誘拐の標的とされてしまうのだった。彼らを待ち受ける運命とは……。ベル・エポックとは、フランス語で「良き時代」という意味を持ち、19世紀末から1914年までのパリが栄えていた時代のことを指していますが、その華やかさが見事に再現されているのが本作。そこで、こちらの方に創作の裏側について語っていただきました。フランスアニメ界の名匠ミッシェル・オスロ監督!これまで、『キリクと魔女』や『アズールとアスマール』などで高く評価されているオスロ監督。今回は、本作のテーマに惹かれた理由や日本のアニメに対する思いなどについてお話いただきました。―今回の作品には、ベル・エポックに対する尊敬や憧れが詰まっていると感じましたが、もともとこの時代へ特別な思いがあったのでしょうか?監督実は、特に思い入れがあったわけではありませんでした。どちらかというと、フランスなら18世紀の歴史や、才能のある人たちを輩出した第一次世界大戦と第二次世界大戦の間が文化的に発展したモダンな時期として好きだったので、そんななかで今回ベル・エポックを選んだのは偶然だったのです。―というのはどういう意味でしょうか?監督最初は「女性がロングドレスを着ていた最後の時代だった」という表面的な理由で選んだからです。そういう時代の特徴に惹かれて描くことにしましたが、私が映画を撮るときに大切にしているのは、観ている人に夢を見させたいという思い。だからこそ、そういった美しいドレスを着ている女性たちを登場させたいという目的もありました。もし、女優のサラ・ベルナールがショートパンツをはいていたら、あまり魅力的ではないですよね(笑)。―では、この時代を描くにあたって意識したことはありましたか?監督私は、作品に取りかかるときはいつもその時代や国についてかなりリサーチをしますが、今回もどういう時代だったんだろうかと、いろいろと調べました。その過程でどんどんとこの時代に魅了されていったところはあったと思います。というのも、世界中からやってきた素晴らしい人々とどこに行ってもぶつかるほど、たくさんの天才たちがパリに集まっていた時代だということに気がついたからです。当時のパリには自由の精神が漂っていて、それが人々を引き付けたんだと思いますが、そういった風潮があったからこそ、ひとりひとりが自己表現をすることを認めていた時代でもありました。そんなふうに文化的にも科学的にも非常に優れた活動が行われてきた時代であると同時に、いっぽうでは女性が台頭し始めた時代でもあり、女性のステイタスが変わり始めた境目であったとも言えるでしょう。女性たちが自ら壁を壊していった情熱があった―まさにそういう女性たちの姿はこの作品のなかでも、印象的に描かれていたと思います。監督ただ、実際は女性が表に立つことをよしとしない男性もいましたし、それまでは女性を優遇するような法律もありませんでした。それでも、女性たちが自ら少しずつ“壁”を壊し始めていったのです。そのおかげで、初めての女性教授や女子大学生が誕生しましたが、ほかにも女医や女性の弁護士、女性の編集者など、多くの女性たちが戦った末にそれぞれのポジションを勝ち取ることになりました。そういう意味でも、すごくワクワクするような情熱のある時代だったんだと思います。女性を軽蔑し、侮蔑し、虐待するという現実があったからこそ、男性支配という“悪”を描くにあたって、それと対極にある素晴らしい女性たちの進出を描きたかったのです。―劇中では数々の著名人たちが重要な役割をはたすために登場しており、その数は100人を超えていますが、監督が影響を受けたアーティストはいらっしゃいますか?監督昔から好きなのは、画家のロートレック。なぜなら、彼はとても自由な気質の画家で、彼が描く人物像は生き生きとしているからです。おいしい料理を愛し、友達もたくさんいて、自分自身の人生を謳歌しているところが彼の魅力だと思います。―監督はアニメーションに関しては独学ということですが、日本の作家や作品から影響を受けている部分もありますか?監督もちろん、宮崎駿さんと高畑勲さんは避けては通れない巨匠だと思います。あとは、細田守さんの作品も非常に興味深いですね。とはいえ、日本のアニメはあまりにも素晴らしいので、誰の作品がいいのか迷子になってしまいそうなくらいです。(笑)日本のアニメは他が到達できないところまで来ている―監督の目には、いまの日本のアニメはどのように映っていますか?監督日本のアニメは、ほかの国のアニメ業界が到達できないほどの評価を得ていると思っています。というのも、日本のアニメ作家たちというのは、どの階級の人たちにも興味を抱かせるアニメを作り出し、子どもだけではなく大人の観客にも響くような世代を超えた作品を生み出しているからです。同じことをほかの国のアニメ作家たちもやろうとはしていますが、なかなかできず、日本ほど成功していません。私がデビューした80年代頃から『マジンガーZ』などが大ヒットし始めて、日本のテレビアニメが世界を席巻しましたが、そういった影響もあって、僕が一緒に仕事をしている若い子たちや生徒たちの頭のなかは、日本のアニメでいっぱいなんですよ。たとえば、フランスでは1週間くらい研修をさせますが、男の子も女の子もみんな日本のアニメのような絵を描いているほど。だから、いまはジャポニズムの第二の波が来ている感じです。―とはいえ、日本の作品にはない監督の作風も非常に魅力的で、今回はパリの街並みがとにかくリアルで美しかったです。描くうえで苦労した点はどのあたりでしょうか?監督実はこの作品の背景は写真を加工して作っているので、4年間かけて写真を撮り続けました。ただ、私はパリに住んでいますし、カメラを持って散歩していただけなので、苦労や困難はまったくありませんでしたよ。(笑)それよりも大変だったのは、最初の頃にプロデューサーも資金を出してくれるテレビ局も誰も見つからなかったことです。ただ、そういう状況に反して、パリの美術館や役所の方々がもろ手を挙げてこの企画に賛成してくれたことによって助けられました。そのおかげで、美術館の休館日にひとりで中に入らせてもらって、好きなだけ写真を撮ることを許可してもらえたり、オペラ座の地下から屋根裏だけでなく、普段立ち入りが禁止されているところやパリの下水道にも入ることができました。だから、私自身は背景となる写真をとても楽しく撮り収めていましたし、ここの景色が足りないと思ったらカメラを持って外に出る、ということを繰り返していただけなんです。私はいまの時代も悲観的にはとらえていない―監督から見て、ベル・エポックの時代にあって、いまの時代に失われてしまったものは何だと思いますか?もし、私たちが取り戻すべきものがあれば教えてください。監督フランス人をはじめ、悲観的な人がいまの世界には多いですが、私は悲観主義者ではありません。というのも、すべては相対的だと私は思っているからです。たとえば、フランスも日本もいまは平和だし、ヨーロッパの歴史のなかで70年もの間戦争が起こっていないというだけでも、すごいことですよね?それに、私はパリに住み、豊かに生きている実感がある自分の運命にとても満足しているのです。もし、ほしいものがあったとしても、アパートを出ればすぐに手に入れることができますからね。あと、私は自分のことを「世界市民である」という自覚を持つようにしています。だから、東京にいてもちゃんと地下鉄に乗ったり、公共の交通に乗って空港に行ったり、そういう世界市民的なところは大事にしていることです。ただ、いまの時代に欠けているものがあるとすれば、公共や民間の建物に対するリスペクト。フランスやそのほかの国でも、不法な落書きが街にあふれていますが、これは本当にひどいことだと思いますし、美しくないと感じています。でも、そういったものが生まれてしまうということは世の中で何かがうまくいっていない、どこか調子が狂っているということの表れでもあるのです。そういったことに対しては、悲観的な気分にはなってしまいますね。―時代背景としては100年以上前ですが、作品にはいまにも通じるメッセージが数多く込められていると思うので、最後にananweb読者へ向けて伝えたい思いをお願いします。監督いま言ってもらったようにメッセージは映画のなかで伝えているので、ぜひ作品を観ていただきたいですが、女性たちに伝えたいとすれば、「ルイーズ・ミシェルやサラ・ベルナール、そしてキュリー夫人のような素晴らしい女性たちを目指してがんばって欲しい」ということですね。目も心も奪われる美しさ!一瞬でベル・エポックのパリにタイムスリップしたような感覚を味わえる本作。華やかさと美しさを満喫できるだけでなく、女性たちが声を上げ、自らの足で一歩を踏み出した瞬間にも心を動かされるはず。ディリリと一緒に、見たこともないパリへと冒険の旅に出てみては?輝きの詰まった予告編はこちら!作品情報『ディリリとパリの時間旅行』8月24日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開配給:チャイルド・フィルム© 2018 NORD-OUEST FILMS – STUDIO O – ARTE FRANCE CINEMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – MAC GUFFLIGNE – ARTEMIS PRODUCTIONS – SENATOR FILM PRODUKTION
2019年08月23日独特のアニメーション作品で世界にその名が知られるミシェル・オスロ監督。最新作『ディリリとパリの時間旅行』もオスロ監督ならではの一風変わったアニメ手法と世界へのメッセージが込められた物語からなるオリジナルな1作となった。フランスの鬼才にその制作について訊く。まず、新作に入る前に前作にしてオスロ監督にとって初の長編作品となった『キリクと魔女』の大成功について聞くと、苦笑いしながらこう秘話を明かしてくれた。「僕自身は作家として、すごく誠実にとても正直にモノづくりをすることを信条にしている。その想いが想像以上に多くの観客に届いたことはとてもうれしく思っているよ。ただ、そこへたどり着く道は決して楽ではなかった。作品はストーリーについても描く手法にしても、作品の根底に流れるテーマにしても、すべて自分の意思で“これでいきたい”と思ったものばかりで構成されている。ただ、それらがことごとく反対にあっていたんだ。タイトルの『キリクと魔女』も単純すぎるといわれたし、物語もシンプルすぎると。ハリウッド的な観点で言うと、もう少し波乱万丈の展開があれば世界に売れるじゃないかといわれたよ。もっとオーソドックスな今どきのアニメーション映画を作れともいわれた。絶対に世界でうけないからアフリカを舞台になんかするなとも言われた。とにかくプロデューサーには不評だったんだ。僕自身が原画を書くんだけど、それを見て、これは動画にできないし、映画になんかならないともいわれた。毎日、プロデューサーのクレームと戦っていたよ(苦笑)」こんな指摘も受けたという。「赤ん坊の男の子は性器を出しちゃダメ、ちゃんと隠さないとと(笑)。大人の女性はちゃんと胸を隠せといわれたんですよ。僕は小さいころ、アフリカで暮らしたことがある。そこでは、子どもたちは裸ん坊で暮らしていた。僕にとってはきわめてノーマルなことで、『キリクと魔女』はその経験が基になっている。幼少時代にみたアフリカの営みは、ほんとうに人間たちが人間らしく気持ちよく生活を営んでいて、誰もがみな善良で好意的に暮らしていた。僕は子どもながらに、そういう生活と人々にある種の美しさを見て感動していた。だから、そのとき、僕がアフリカでみた人であったり、風景をそのままアニメに映し出したかった。それを恥ずかしく思うなんてどうかしているよ。あと、出産シーンに関しても問題視された。これはアフリカの民話にもとづいているんだけど、その民話の大胆な発想と生命の誕生の瞬間に感銘を受けて、ぜひ取り入れたいと思ったんだ。でも、このシーンが入ると英語圏では年齢制限が入ってまたセールスにかかわるから、外したほうがいいというんだ。このときももう批難の嵐で、プロデューサーに“破産させるのか”ともいわれた。でも、僕は一切譲らなかった。もしかしたらプロデューサーのリクエストに応えられない自分はプロとはいえないのかもしれない。でも、そんな映画ビジネスのプロフェッショナルじゃない、素人考えの作者が作った作品が世界中に気に入ってもらえたんです。映画はわからないですよ(笑)」実績もつくって今回の制作はさぞ順調と思いきや、そうでもなかったようだ。「今回の作品のオープニングショットを見てくれればわかるんだけど、女性が胸を出しているシーンがある。プロデューサーに言われたよ。“また胸を出したな”と(笑)。今回はディレクターズ・カット版を作るの許すから、レーティングにひっかからない胸を隠したアメリカ版バージョンを作ってくれといわれてね。それには応じた。さっき確認したら、日本ではオリジナルのバージョンとのこと。僕としてはそのほうがもちろんうれしいよ」今回の物語は19世紀末から20世紀初頭、世界中からさまざまな才能がパリに集ったベル・エポック時代が背景。そうなった理由をこう明かす。「最初に描きたいと思ったのは、いまだに世界で蔓延している女性の蔑視です。女性や少女を不当に扱う、虐げる男たちの愚かさを今描かねばならないと思いました。ベル・エポックという時代を選んだのも、そこにあります。この時代のパリはまったく閉鎖的な社会ではなかった。世界にオープンで、いろいろな国からさまざまなタイプのアーティストを受け入れていた。同時にベル・エポックという時代は、女性たちが社会進出してきた時代でもあったのです。当時、女性を優遇するような法律はひとつもありませんでしたけど、初めて大学生に進学する女性が出て、それに多くの女性たちが続きました。教師は男の仕事でしたけど、女性も進出するようになった。医者や弁護士、タクシーの運転手など、男の仕事とされてきたものにどんどん女性のパイオニアが生まれた。そして最初の国際的女性スターといわれるのが、作品中にも登場する。サラ・ベルナール。ベル・エポックのパリは、僕が言いたいことをみたしてくれる世界だったんです」主人公はニューカレドニアからパリへやってきた少女ディリリ。あることで彼女は男性支配団と名乗る謎の集団から追われる身に。最初の友人オレルと行動をともにする中、ディリリはさまざまな人々と出会う。「小説家のマルセル・プルーストや彫刻家のオーギュスト・ロダンなど、さまざまな文化人、その道のエキスパートたちが登場します。これほどの人物たちがひとつの街にいたことはほかにないのではないでしょうか。彼らはいずれも自ら努力をして何かを生み出して自分たちの才能を開花させている。そして、彼らの存在や作品はのちの社会でシェアされ、なんらかいい影響を及ぼしている。そのことを伝えたかったのです」それは、アートの力及びアートの存在意義がこういうところにこそあるんだと示しているようにも映る。「もちろんわたしはアートの力を信じています。そのメッセージが込められていることも確かです。ただ、わたしはそれだけではなく、たとえば医学の分野の進歩、自動車の発明なども作品内に盛り込んでいます。それはそうした優秀なエンジニアの力も大きな力になることを伝えたかったんだ。文明の発展は、使い方を間違わなければ悪に抵抗する大きな力になる。だから、それを生み出す名もなき技術者や専門家にもエールを送りたいと思ったんだ」そうした骨太の物語が用意されている一方で、アニメーション映像もいい意味で遊び心とチャレンジがいっぱい。場面によってはCGを使えば、自分が撮影したパリの風景写真をバックにしたりと、変幻自在、様々な組み合わせがなされている。「僕がものすごいテクノロジーを駆使して作ったように思われるかもしれないんだけど、全然違う。僕自身が写真をとって、その上に僕が絵を描いただけ。シンプルなんだよ(笑)」そう笑顔でおどけるオスロ監督。70代半ばを迎えたとは思えないほど、老練になることもなく豊かなイマジネーションを発揮するアニメ界の巨匠の新たなアニメーション世界に注目を。『ディリリとパリの時間旅行』8月24日(土) YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー取材・文:水上賢治(C)2018 NORD-OUEST FILMS - STUDIO O - ARTE FRANCE CINEMA - MARS FILMS - WILD BUNCH - MAC GUFFLIGNE - ARTEMIS PRODUCTIONS - SENATOR FILM PRODUKTION
2019年08月19日フランスアニメーション界の巨匠ミッシェル・オスロ監督最新作『ディリリとパリの時間旅行』から、声優を務めた新津ちせと斎藤工が歌唱するエンディング映像が解禁となった。“ベル・エポック”と呼ばれた19世紀末から20世紀初頭のパリを舞台とした本作。主人公のディリリを演じるのは主演作『駅までの道をおしえて』の公開も控える人気子役の新津さん。オレルを『麻雀放浪記 2020』『MANRIKI』『ヲタクに恋は難しい』『シン・ウルトラマン』など話題作への出演が相次ぐ斎藤さんが担当する。今回解禁されたエンディング映像では、ディリリをはじめとする少女たちとオレルがリズミカルに踊る映像とともに、新津さんと斎藤さんの2人の歌声が確認できる。エンディング曲はミッシェル・オスロ監督自ら作詞し、『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞最優秀作曲賞を受賞したガブリエル・ヤレド作曲の「太陽と雨」。曲は節回しが難しく2人とも何度も現場で歌唱指導と練習を繰り返し、収録に挑んだ。本シーンの収録は2人別々に実施。新津さんは休憩時間も収録室を出ず、9歳とは思えない集中力を見せイヤホンを外さなかったという。2人が歌唱するエンディング全編は是非劇場で確認してほしい。『ディリリとパリの時間旅行』は8月24日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ディリリとパリの時間旅行 2019年8月24日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開© 2018 NORD-OUEST FILMS – STUDIO O – ARTE FRANCE CINEMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – MAC GUFFLIGNE – ARTEMIS PRODUCTIONS – SENATOR FILM PRODUKTION
2019年08月15日パリ在住のカメラマン松永学さんが、パリでイケメンをスナップ! 画家に刺繍作家、アーティストとバラエティ豊かなハンサムが大集合! パリのおすすめの場所や好みのタイプなどをお聞きしました。写真・文 松永学マリウス 21歳 コスメ店員ーーボージュ広場近くのコスメのお店で、休憩中のマリウス君。「僕はまだパリにやって来て1週間です。その前はベルリン。そしてその前は生まれたルーマニアにいました。あまりパリのことは知らないのですが、エッフェル塔を見て感動しました。インスタグラムでは会いたい人にコンタクトできるので活用しています。ラテン系の女性に惹かれます。日本は行ったことがないけど、アニメが大好きです。特にNARUTO、BLEACH、DEATH NOTEは面白いです。あとSAKEに興味があります」テオ 21歳 ミュージックアーティストーーサン・ポールの教会前で出会ったテオ君。「両親が大の音楽好きだったので小さい頃からニューウェーブミュージックが大好きです。レコードを譲り受けて今でも80年代の音楽を聴いています。特に好きなのはジョイ・ディヴィジョン、今聴いてもとてもクールでしょ。女性ではパティ・スミスがいいですね。付き合う女性は音楽の趣味が合って自分を理解してくれる人が理想だけどなかなか難しいかも?『NF34』というセーヌ河沿いのクラブによく遊びに行きます。僕が音楽デザインしてるのはエレクロなので主にクラブで活動しています。明日は人気の『LA STATION』でやるので見にきてください。甘い物が大好きで日本の大福が好物です」エリオット 24歳 画家ーーヴィエイユ・デュ・タンプル通りを早歩きで颯爽と歩いていたエリオット君。「僕はスペインからパリにやって来てまだ10か月です。電車は嫌いだからとにかく歩きます。人気テレビ番組『SEX AND THE CITY』に出てくる女性がとにかく好きです。日本に行ったことはないけれど、まだまだパリも知らないところが多いので、どこまでもどこまでも歩いていろいろなモノを発見したいですね」フレデリック 25歳 レストラン給仕ーーロジエ通りで仕事が終わってくつろいでいたフレデリック。「肌の濃い色の女性が好みです。それと無理していない自然な人がいいですね。パリでのお気に入りはシャロンヌ通りにある『Pause Cafe』。テラス席も広いし、集まる人々も親切。ここでの出会いは貴重ですね。日本に行ったら渋谷に行ってみたいです。あとは刺身が好物なのでたくさん食べたいです」セバスチャン 31歳 風力電力エンジニアーーーロジエ通りのスイーツ屋さんで見つけた セバスチャン。「南フランスのモンペリエ出身です。外見よりもとにかく明るい女性が好きで、ジェニファー・ローレンスという女優がタイプです。スポーツが大好きなので新しい出会いもたくさんあります。昨日はペーラシェーズ墓地に行ってきました。とても静かで神聖な場所ですね。オスカー・ワイルドやエディット・ピアフの墓に感動しました。日本のお墓にもとても興味があります」ニキタ 22歳 歯医者ーーこちらもロジエ通りで散歩中の ニキタ君。「僕のパパはロシア人、ママはスウェーデン人、でもパリで生まれたので僕はフランス人です。パリの好きな場所は左岸のサン・シュルピスです。特に大きな噴水が壮大でいいですよ。日本には3歳の頃に両親と旅行で3週間滞在したことがあります。日本食はみんなで食べられるすき焼きやしゃぶしゃぶが大好きです。あ、それからパパとママはモデルだったので1歳の時にパリコレでヨウジヤマモトのショーに僕も一緒に出たことがあるんですよ」ロバン 28歳 刺繍作家ーーロジエ通りの洋服屋を自電車で見にきたロバン。「僕はスイスの国境近くの山で生まれました。小さい頃からスポーツは何でも大好きです。特に自転車やテニスは欠かせませんね好きな歌手はラナ・デル・レイ。付き合う女性はスポーツを一緒にしてくれる人がいいな。パリで好きなのははビュット・ショーモン公園、ギリシャ風の造りも面白いです。庭が大好きなので日本に行ったら日本庭園にも行きたいです」
2019年07月27日パリ在住のカメラマン松永学さんが、パリでイケメンをスナップ! 日本びいきだったり、日本に興味がある人も多数。パリに行きたくなります!写真・文 松永学ニコラ 30歳 広告代理店南仏のモンペリエ出身です。毎年、夏休みは帰省するので今から楽しみです。いつも海岸を散歩できるし、近くには山もあります。とにかく歩くのが好きです。好きなタイプの女性はペネロペ・クルス! 日焼けも似合うしとても健康的! 僕の故郷もスペインに近かったので気がついたらスペイン女性の魅力に取り憑かれていました。日本には昔からの大親友が東京に住んでいるのでいつかは訪ねて行きたいです。ナスが大好きで日本で焼きナスを食べてみたいです。こっちにあるナスとは形や大きさも違うと友達が言っていました。ユーゴ 22歳 演劇学生今日は劇場の衣装係からスカーフを借りてきました。カフェでデートするのでちょっとオシャレをしてきました。まだ彼女は来ないですが、あまりに暑い日なのでもう大きなビールを飲み干してしまいました。パリの好きな場所は劇場のようなヴォージュ広場、噴水もいくつもあってとてもきれいです。フランスの女優のイザベル・ユペールは特に好きなタイプです。ちょっとミステリアスで笑顔が魅力的。いつか共演してみたいですね。僕はまだ俳優としては卵ですが、パリの劇場でシェイスクスピアの劇にも出たことがあるんですよ。日本に行ったら能を観劇するのが夢です。パトリック 37歳 グラフィックデザイナー今、恋人を待っているところ、本屋さんからなかなか出てこなくてね。休みの日の僕は、自分のバイクで彼女の好きな場所にどこでも行く運転手なんです。パリは道路工事も多いし車の渋滞もひどいので持っていた車を手放してもっぱら移動はバイクです。クリスチャン・スチュワートが大好きです。とても自由な生き方で恋多き女性に魅力を感じます。日本に行ったことはありませんが、自分のバイクを持って行ってツーリングしてみたいです。パリでは19区がいいですよ。いろんな人種がいていつも活気があるんです。デルマス 26歳 レストラン料理人フランスのトゥールーズ出身なのでラグビーが大好きです。10歳から始めてパリに出てくるまでチームに所属していました。パリではサポーターが集まるカフェバーで仲間と一緒にテレビで観戦します。もちろん女性もいますよ。飲みながらワイワイするのがストレスの発散になります。もちろんラグビー好きな女性が一番ですが、理想の女性はマリリン・モンローです。そんな方にはまだ出会っていませんが。もし日本に行けたら日本の自然を体験してみたいです。田舎育ちなのでちょっとパリが窮屈になることもあるんです。サミ 25歳 ブティック勤務好きな女性は歌手のM.I.A.に夢中です。ルックス、声や歌詞ももちろんですが、多彩でいろんな活動をしていて、とてもアクティヴです。テクノミュージックが好きで『la station』というクラブによく遊びに行きます。ここで出会いも多くて友達も増えました。日本食は巻き寿司ぐらいしか知らないんです。日本のクラブもとても興味があって日本人の友達も作ってみたいです。アントワーヌ 27歳 ブティックアシスタントマネージャー2年前にパリに出てきて、今は人気のブティックのアシスタントマネージャーになりました。とにかく仕事が大好きです。いつもマレで働いていますが、旅行客が多いわりには静かで、素朴な地域なので大好きです。好きなタイプは若い時のブリジット・バルドーです。ナチュラルでとてもいいセンスを持った女性だと思います。日本にはサクラの咲く季節に行ってみたいです。友達がからその季節の話をたくさん聞きました。リオネル 48歳 ジャズドラマーこれから『カフェ・ドゥ・マゴ』でセッションやるから観に来ない? 僕は日本びいきで17回ほど日本へ行ったことがあります。というのも、北は北海道から南は九州まで、日本中のジャズクラブで演奏旅行しているから。だから、日本については詳しいですよ。印象的だったのは名古屋のブルーノートで演奏した時。日本人のお客さんが本当にジャズが好きなんだと感心しました。ちなみに、日本の食べ物は、納豆や塩辛が大好きです。あ、手羽先のおいしさにも驚きました。パリはサンジェルマン界隈とムフタール通りが昔と変わらない魅力があって好きです。女性のタイプはグレース・ケリー。美しく、なんといっても声がいいので大好きです。リュカス 24歳 デザイン学生これからBHVというデパートの屋上『Le Perchoir Marais』に恋人と行くので、待ち合わせしています。最近パリではルーフトップでくつろげるところが多くなってきてデートには最適です。パリの街並みを見渡せるのが素晴らしいですよ。日本に行ったらディズニーランドに行きたいです。あと麺類が好きなので、うどん屋や蕎麦屋などに興味があります。好きな女性は、アリアナ・グランデが大好きです。
2019年07月20日パリ在住のカメラマン、松永学さんが、パリのイケメンたちをスナップ。好きな女性や、日本についての感想も聞いてみました!写真・文 松永学ファビオ 31歳 美術館ガードマンーーポンピドゥセンター前で炎天下の中お客さんの入場案内をしていたファビオさん。「いつもは制服があるけど暑すぎて脱いでしまったんです。今、小説を書いていてできあがったらここをやめて小説家になると決めています。理想の女性は、グレースケリー。エレガントでちょっとピリッとしたエッセンスがあり、ガラスのような透明感があるから。パリでは5区にある『LE CASTOR』というバーによく行きます。夜遅くなってもやっていて、ここのカクテル「ネグローニ」は大好物です。出会う人もたくさんいます。小説の元になるアイデアもここから生まれたりします。日本に行ったことはないですが、ポンピドゥセンターで安藤忠雄が来た時の展示を見て、絶対に直島に行ってみたくなりました。魚はあまり得意ではないので、神戸牛をたらふく食べたいです」マルタン 28歳 政府機関コミュニケーション「ぼくはスペインで生まれたフランス人です。ヴァレンシア出身で、そこはパエリアが有名でおいしんですよ。スペイン女性にとても惹かれます。AMAIA ROMEROって知っていますか? 大好きな歌手です。パリでは左岸が好きです。行きつけはないですが、よくカフェのテラスに座って人を眺めていますよ。日本は行ったことはないですが、モダンなものとクラシックの対比がヨーロッパにはないものなので、見てみたいと思っています。それからお蕎麦が大好物です」アルノー 33歳 洋服屋店員ーーシャローヌ通りのお店で働くアルノーさん。店が終わってから話を聞きました。「前はキックボクサーだったのですが怪我をして今のお店に勤めはじめました。好きなタイプの女性? Emilia Clarkeというイギリス人の女優さんです。笑い顔がチャーミングで付き合うならこんな女性がいいですね。働いているバスティーユ界隈は住んでる人たちがみな優しくて好きです。日本に行ったら都会だけではなく田舎に行ってみたいですね。そこで人々がどんな生活をしているのか興味があります」セバスチャン 43歳 フリーランスのマーケターーーパリから少しだけ離れたところに住むセバスチャンさんのお宅は、高台の見晴らしのいいところなのだそう。「家の窓からはエッフェル塔、サクレクールが一望できるんです。緑も多いですよ、そして日曜日には近くの公園でジムのトレーナーがやってきてみんなで運動します。日本でいうラジオ体操みたいなものですよ。日本には10回ほど行きましたが、僕は京都が大好きなんです。特に苔寺が印象に残っています。一番の宝物は京都で買ったおりんです。音色を聞くと心が落ち着きますね。女性はアクティブなラテン系の人に弱いです。Eva Mendesみたいな女性!パリはサンジェルマンが一番です! アートギャラリー巡りやちょっとした中庭が素敵で散歩が楽しいです」アラン 22歳 演劇学生ーーアランさんもシャローヌ通りで見かけました。「僕は演劇学校の学生をしていますが、空いた時に融通のきく洋服屋でアルバイトしています。演劇はハードですので、毎日ランニングで体力をつけています。歴史的の文化人が集まったサンジェルマン界隈がパリの好きな場所ですね。「LE MONTANA」というクラブは常連です。ここで出会って友達になる人も多いです。日本に行ったらやっぱり文化的な体験したいと思っています。演劇、歌舞伎、能といった日本特有なものに興味があります。タイプの女性? 僕の身長が193cmもあるので付き合う女性は最低175cm以上と決めているんです。気品があってカルチャーの趣味が合う人かな。あ、ちょっとスピリチュアルな面を持っている人が理想だけど」ジュリアン 29歳 ブティック店長「好きな女性のタイプは自然に人生を楽しんでいる人、チャーミングでスポーツ好きなのが理想です。僕もスポーツ全般が好きで、よくヴァンセンヌの森をランニングします。一緒に走ってくれる人いないかな?12区のマルシェ・アリーグル近くに住んでいるので遊ぶ場所はその近くのバーばかりです。もし日本に行ったら山歩きがしてみたいです。日本の自然にもとても興味があります」ルイ 22歳 ブティック勤務「僕は15歳からスケートボードを始めたので、遊ぶところはレピュブリック広場が中心です。日本には家族旅行で子どもの頃に6週間も滞在しました。特に京都が印象的で夢のようでした。高野山が一番記憶に残っています。それ以来、日本食が大好きになりました。焼そば、ラーメン、餃子、鳥丼が特に好物です。女性はかわいらしくて笑顔が似合う女性がいいですね」
2019年07月15日パリ在住のカメラマン、松永学さんが、パリのバスティーユ&レプブリック界隈でで見つけたエプロンイケメンをシューティング。男前10人に女性の好みや日本のことを聞きました。写真・文 松永学ダナ 23歳 GRENAILLE勤務「女性のタイプはかわいい人がもちろんいいけど、それって個人的な好みだよね。やっぱりフィーリングが大切、にこやかな女性がいいですね。好きな場所はノートルダム近くのセーヌ川沿いで仲間と集まってアペロ(アペリティフとともに軽くお酒を呑むこと)をよくしています。開放的な空間だし、違うグループとの交流もできて、新しい出会いもあるので、特にこの季節は毎日のように通っています。今の恋人は高校からの付き合いだけどまだ結婚を考えていません。付き合いが長いのでので恋人より友達的なのかな? 日本のことはあまり知らないですが、すごいモダーンなイメージがあるのでこの目で見たいと思います」ピエール・リュック 30歳 Neighboursバリスタ「この店に来て6か月です。おしゃれな通りにあるお店なので働くのがとても楽しいです。好きなタイプの女性はヒラリー・スワンク。生い立ちもおもしろいと思うんです。パリでよく行くところは『Piscine de la Butte-aux-Cailles』。このプールでデートが一番リラックスできます。日本ではバリスタブームらしいから僕も日本で働いてみたいな」ジュリアン 29歳 BONTON店員「この店は3年前から働いています。かわいいものがたくさんあふれていて居心地もいいんですよ。日本人のお客さんも多いです。女性はクールで男前の女性が大好きです。僕の周りはそんな女性ばかりです。パリでは18区がいいと思います。マレで働いているとちょっと気取ってしまいますが18区は安心できる地区でもあるんですよ」アルフレッド 27歳 レストランAMMAZZA店主「一年前から友達のイタリア人と共同経営でお店を始めました。好きなタイプはナタリー・ポートマン。スマートで美しい眼、明るい髪の毛の女性に惹かれます。あ、フランス人ではマリオン・コティヤールもいいですね。パリのお気に入りは17区のBatignollesかな。なかなか雰囲気のある地区ですよ。休みの日にはもっぱら気になっているレストランやバーに友達と行って自分の店の参考にしています。もしも日本に行けたらやっぱりレストラン巡りがしたいです」パスカル 51歳 L’aterier GUSTO店長ーー今パリで人気のデジタルアートセンター『アトリエ・デ・ルミエール』の斜め向かいにある感じのいいお店で働くパスカルおじさん。ちょっとシャイでぶっきらぼうだけど話すと止まりません。「基本的に優しい女性が好きです。出会いは偶然のほうが絶対にいい! だから感じのいい店を目指しているのです。開放感があっても隣の席が近い造りになっているのが好ましい。ボトルでワイン頼んだら相席になった人にちょっと飲んで見る? 的な。だからパリの下町メニルモンタンはまだそんなカフェも残っているので大好きな地区です。日本に行ったことはないですが、相席になってすぐに友達になれる居酒屋にとても興味があります」アントワーヌ 30歳 移動ゲーム管理人 LUDOMOUVE「僕はパリ中に笑いを届ける仕事をしています。言うなれば移動ゲームセンター! と言っても野外で昔ながらのフランスのドミノとか積み木とかチームを組んでできる素朴なゲームの数々です。それをトラックに積み込みパリを移動しています。人々から笑いがあふれるのを見るのが一番幸せを感じる時です。この週末はボボ(おしゃれな人)たちが集まる11区に来ました。女性の魅力は、なんて言っても優しさかな。そして信頼! それがあれば容姿は関係ありません。好きなパリの場所はビュット・オ・カイユです。パリの北にあるこの界隈が好きです。日本にいったら僕みたいなことしている人に会って交流してみたいです」セドリック 28歳 ストリートフードTONTON BILLY勤務「若者向けなこの店では笑顔で対応するのを心得ています。そうすればお客さんも気持ちがいいでしょ。タイプの女性は小柄で面白い人がいいですね。僕がよく行くところはレプブリック広場にあるスケートパーク。スケートボード歴は長いんですよ。もうすぐ夏休みシーズンですがこの時期は休めないので、遅れて休みを取るつもりです。行きたいところはいっぱいあるのですがヨーロッパから遠いところに行きたいです。タイランドやオーストラリア、もちろん日本へも。でも、できればスケートボードができる場所に行きたいです」ユリス 28歳 ピザ職人/アクセル 21歳 給仕 レストランRIVOLUZIONE勤務「僕たちはペタンクというスポーツが好きでよく一緒に行動しています。職場では仲良し、仕事が終わってからもけっこう一緒にいるんですよ。ペタンクって今では女性にも人気で試合で好みの人に出会うこともあります」ーー2人は好みの女性も似ていて、エジプト人のような人に惹かれるとか。「ラテンの明るさを持った女性が好きです。パリの地区で言えばベルヴィルがコスモポリタンな感じがして落ち着きますね」「エレクトロミュージックが大好き、日本に行ったらクラブやレコード屋を回りたいです。日本人のDJ にも興味があります」(ユリス)「大のラグビー好き、9月には日本でW杯があるので、フランスチームのサポーターとして初めて日本に行くのでとても楽しみです」(アクセル)ローラン 36歳 フォークシンガーソングライター「仕事はトラノイという展示会が年に何度か開かれているのでそこで働いていますが、本当はミュージシャンなんです。DEERというプロジェクト名でやっています。今日は決まりでスッタッフ用の服を着ていますが似合いませんか?好きな女性はフォークソングライターのオリビア・チェイニーやアグネス・オベルです。オープンでハートがあってそしてユーモアセンスのある女性が好みです。日本に行ったら乗り放題の電車のチケットを買ってギターを一本背負って日本中を旅するのが夢です」
2019年06月28日パリ在住のカメラマン松永学さんが、パリのおしゃれエリア、マレ地区でイケメンさんたちをスナップ。かわいい学生から大人セレブまで、パリのおしゃれイケメンを紹介します。写真・文 松永学パリのマレ地区は、おしゃれでかわいいお店がたくさんある地域。観光客だけでなく、地元の女子たちやファミリーが集まる場所なので、目を引くイケメンも見つけやすいのです。そこで、マレ界隈の公園、カフェなどでイケメンスナップを敢行! 好きな女性のタイプや日本の印象も聞きました。ロマン 21歳 カイロプラクティック資格勉強中いつもはアロマの香りがする治療室にいるから、外の空気を吸いたくてお昼休みに公園に来ました。恋人は今はいるけれど、出会いはいつもパーティ。特にエレガントで自然体の女性に惹かれます。パリではバスチーユとそこから東に伸びるフォーブル・サンタントワーヌ通りが好き。カジュアルな洋服の店や食べ物屋が並んでいるので、よく恋人と散歩しています。日本には行ったことがないけれど、働きだしてお金を貯めて行ってみたいな。新婚旅行で行けたらと思っています。パスカル 21歳 学生学校が休みになったのでドイツから初めて恋人とパリ観光に来ました。マレ地区は昔ながらのパリが残っていると聞いて、今日はこの界隈を探索しています。ドイツと違って面白い場所がいっぱいありますね。パリはどこを歩いても楽しいと感じます。まだ今回のメインのエッフェル塔には行けてないけれど、明日は最終日なので行く予定です。写真もいっぱい撮るために、リュックの中はパソコンやらカメラが入ってるのでちょっと重いよ。グレゴワール 18歳 学生いつもはドイツに住んでいるけど、おばあちゃんがフランス人なのでパリに遊びにきました。ヴォージュ広場が大好きでいつも来るたびにここにきてしまいます。このベンチで、ひとり寛ぐのが大好き。僕は痩せているからふくよかな女性に魅力を感じますね。包み込んでくれそうな女性がタイプかな。いつも夕方はオデオンの行きつけのカフェに行きます。そうすると友達の輪が広がってパリに来た甲斐があるんですよ。日本に行ったことはないけれど、行ったら本場の寿司屋さんに行きたいな。そしてやっぱり富士山をこの目で見たいと思っています。フェルディナン 24歳 学生好きな女性は背が高くてブロンドヘアが好み。よく行く場所は右岸ではヴォージュ広場、左岸ではサンシュルピス界隈。女性も地区も気品があるところが好きなんです。テニスが大好きなのでいつもはスポーツウェアばっかり着ています。出会いはアプリのTinderを使っています。好みの女性がすぐに見つけられるのでデートには最高です。あとはサンジェルマンのバーだったり友達のパーティによく行きますね。日本にはまだ行ったことがないけれど、新幹線に乗って東京から京都まで行くときに富士山が見えるらしいので、それを体験したいな。ニコラ 25歳 学生僕はガタイが大きいから付き合う女性は背が高い人で、明るい髪の毛の子がいいです。サッカーが大好きなので一緒に行ける人が理想だけど、もちろんスポーツ観戦はなんでも好きなので、テニスもいい。好きな場所は何と言っても凱旋門! スポーツのゴールに見えるからね。そしてここから近いバー『L’Arc』には頻繁に行っています。知っている仲間も多いし、新しい出会いにも最適な場所だと思います。日本に行ったら三島由紀夫の小説『金閣寺』が大好きなので一度は本物を見てみたいな。ポール 22歳 インテリアデザイナーこれからアートの展覧会に行くのであんまり時間がなくて。付き合う女性? アートやクリエーション好きな人がいいです。パリはそんな人たちが集まるパーティもいっぱいあるから、魅力的な人に出会う機会があって毎日が楽しいですよ。インスタグラムのお陰で、気に入った展覧会や好みの人が見つけられるので、いつも携帯を片手に持って移動しています。気に入っている場所は、家がカナルサンマルタンにあるので、運河散歩が一番落ち着けるかな。パリにも日本食はあってよく行くけれど、日本に行ったら本場の和食を食べたいです。レミ 20歳 映画関係何と言ってもカリスマ性のある女性が好きで、強い女性を見ると痺れます。だから、映画女優は好きですね。パリの5区にある植物園はドラマチックなので良く行きます。出会いはもっぱらインスタグラムで、興味ある人とコンタクトをとって会ったりしています。日本食は大好きだし、日本映画にもとっても興味があります。ケニー 40歳 映画、劇場のセットデザイナー僕はイギリス人でいつもはロンドンのノッティングヒルに住んでいるけど、今回パリにアパートを買ったので契約にやって来ました。パリで一番美しい広場のヴォージュに面したアパートを手に入れられたのはラッキーでしょう。実は南仏にも家があり、僕の仕事は3つの家を行ったり来たりする生活が必要なんですよ。そして今日は近くのカフェで人の往来を眺めながら、大好きな赤ワインを楽しんでいるところです。昼にテラスで飲むのは最高ですね。こんな時間も、出会いがあるので僕には必要です。エレガントで、優しくて、ソフィスティケートされた女性に弱いですね。オレリアン 24歳 インテリアデザイナー大好きなパリの場所はポワン・エフェメール。ここはカナルサンマルタン沿いにあってコンサートをやっていたり、アート作品があったり、食堂もあったりして一日中寛げます。好きな女性は素直でいつも笑ってる人。スケートボードをやっていますが、ちょっと孤独なスポーツでもあるので、彼女と一緒には行かないんです。でも、彼女は僕のことを心配してよく見に来てくれるんです。なのに、僕はいつも待たしてしまって、デートの時間が短くなって謝っています。そんな時も彼女はいつも笑顔で迎えてくれるので感謝していますね。
2019年06月19日映画『ディリリとパリの時間旅行』が、2019年8月24日(土)恵比寿ガーデンシネマほかにて全国順次ロードショー。ミッシェル・オスロ監督作。ベル・エポック時代の美しいパリを舞台にしたストーリーミッシェル・オスロ監督は、『キリクと魔女』『夜のとばりの物語』を手掛けたことで知られる、フランスアニメーション界の巨匠。そんな彼が最新作で描くのは、美しき時代<ベル・エポック>と呼ばれた、19世紀末から20世紀初頭のパリを舞台にした物語だ。主人公となるのは、ニューカレド ニアからやってきた少女・ディリリ。好奇心と正義に満ち溢れたディリリは、パリで出会った最初の友人オレルとともに、町を騒がす少女たちの誘拐事件の謎を解いていくことに。事件解決に手を貸し出すのは、キュリー夫人やパスツール、ピカソ、マティス、モネ、ロートレック、プルースト、サラ・ベル ナールら、この時代を彩った天才たち。果たして彼らは少女たちを救い出すことができるのか?“黄金時代”のパリの光景が広がる美しいアニメーション本アニメーションの見どころの1つとなるのは、黄金時代のパリを彩る、息をのむほどの美しい風景。夕暮れのヴァンドーム広場、着飾った人々の集うオペラ座、チュイルリー公園や凱旋門…と、アニメーションに広がる美しい景色は、監督自身が約4年間に渡り撮りためたフォトグラフをもとに制作したもの。また黄金が滴り落ちるようなオペラ座の大休憩室の豪奢な輝きは、当時の華やかさをそのままに再現している。キャラクター紹介物語を彩るキャラクターたちを紹介。女性の台頭が著しかった当時の次代背景を取り入れながら、劇中では、それを快く思わない悪者たちによって、虐げられる女性たちの姿も描いているという。ディリリ主人公である黒人の少女。ニューカレドニアからパリ行きの船に忍びこみ、伯爵夫人の助けを得てパリにやってきた。フランス語はルイーズ・ミシェルに学んだ。パリで出会った人の名前をノートにメモしている。オレルディリリが初めてパリで出会った青年。配達人であり、三輪車の名手。たくさんの人と知り合いでパリの街をすみずみまで知りつくしている。エマ・カルヴェベルエポックの時代に最も有名だった実在のフランスのオペラ歌手。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場やロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスに定期的に出演するなど国際的にも活躍した。その美しい歌声は、現代世界最高のオペラ歌手の一人ナタリー・デセイが担当。ヴァン クリーフ&アーペルもサポート幻想的かつ現実性をもった舞台背景の中で、よい雰囲気をより20世紀初頭のパリを豊かに再現。特にファッションやジュエリーでも当時の様子をより深く再現している。ヴァン クリーフ&アーペルはヘリテージ コレクションから2つのジュエリーのイメージを監督に提供。例えば、ソプラノ歌手エマ・カルヴェは、劇中で「コルレット ネックレス」からイメージしたジュエリーを着用している。日本語版吹き替えキャスト映画『ディリリとパリの時間旅行』は、日本語吹き替え版も上映。主人公のディリリを担当するのは、『3月のライオン』『駅までの道をおしえて』出演の人気子役・新津ちせ。またディリリの友達となるオレルは、『去年の冬、きみと別れ』『Diner ダイナー』の斎藤工が務める。音楽にガブリエル・ヤレド音楽は、『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞最優秀作曲賞を受賞したガブリエル・ヤレドが担当。劇中で何度も歌われる「太陽と雨」を始めとする、美しい旋律で物語に彩りを与えていく。【詳細】映画『ディリリとパリの時間旅行』公開日:2019年8月24日(土)監督:ミッシェル・オスロ音楽:ガブリエル・ヤレド声の出演:プリュネル・シャルル=アンブロン エンゾ・ラツィト ナタリー・デセイ日本語版キャスト:新津ちせ、斎藤工2018年/フランス・ベルギー・ドイツ/フランス語/94分
2019年06月06日新津ちせと斎藤工が、フランスアニメーション界の巨匠ミッシェル・オスロ監督の最新作『ディリリとパリの時間旅行』の日本語吹き替え版声優に決定した。『キリクと魔女』『夜のとばりの物語』などで知られるオスロ監督が今回描くのは、新たな芸術や科学技術が花開き、美しい時代“ベル・エポック”と呼ばれた19世紀末から20世紀初頭の美しいパリの物語。ニューカレドニアからやってきた主人公ディリリが、パリで出会った最初の友人・オレルと共に、キュリー夫人やパスツール、ピカソなど、この時代を彩った多くの天才たちと出会い、誘拐事件の謎を解いていくストーリー。『3月のライオン』で注目され、今年は主演映画『駅までの道をおしえて』が控える新海誠監督の愛娘、ちせちゃんが演じるのは、ニューカレドニアからやってくる少女・ディリリ。「どんなときでも前を向いて、自分の気持ちにまっすぐに行動するディリリが大好きです!」とキャラクターを気に入ったちせちゃんは、「ひとつひとつの言葉を大切に、気持ちをこめてアフレコがんばります」とこれから予定されているアフレコへの意気込みを語っている。そして、ディリリがパリで出会い、一緒に謎を解いていく青年・オレルを、放送中の「東京独身男子」が話題、今後も『魔法少年☆ワイルドバージン』『Diner ダイナー』と注目作の公開を控える斎藤さんが声をあてる。斎藤さんは「麗しきベル・エポックのパリを描いた、惚れ惚れするほど美しいオスロ監督の新作に詰め込まれた大きな議題は、現代に直結していて、オスロ作品の中でも過去最大の深さや力強さを感じました」と作品の印象を明かし、「そんな偉大な作品の"オレル"という重要な役回りを大切に向き合わせて頂きます。ベル・エポックがどういう意味合いの時代だったのか、優美な世界観の奥にある真実を是非見つめて頂きたいです」とコメントしている。『ディリリとパリの時間旅行』は8月24日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ディリリとパリの時間旅行 2019年8月下旬よりYEBISU GARDEN CINEMAにて公開ほか全国順次公開© 2018 NORD-OUEST FILMS – STUDIO O – ARTE FRANCE CINEMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – MAC GUFFLIGNE – ARTEMIS PRODUCTIONS – SENATOR FILM PRODUKTION
2019年06月03日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。恋の国フランスといいますが、フランス映画の見どころはウィットに富んだお洒落な会話やパリの美しい情景、余韻ある感動でもありますね。【シネマの時間】第65回は、本国フランスで 動員200万⼈超の⼤ヒットを記録した "心ときめくラブストーリー" 映画『パリ、嘘つきな恋』をお送りします!仕事ができてお金持ち、ゲーム感覚で恋を楽しんできたモテ男が、美女の気をひくために咄嗟についた嘘をきっかけに、本気の恋に落ちていく恋愛模様が、ユーモアを交えロマンティックに描かれています。監督・脚本・主演とひとり3役を務めたのは、フランスで大人気のコメディアン、フランク・デュボスク。彼のコメディアンとしての才能が遺憾なく発揮された本作は、洒脱でユーモアあふれた大人のラブストーリーとして、初監督作ながら本国フランスで第1位を獲得、更に5週連続トップ10入りの大ヒットを果たしました。恋のお相手フロランスを演じたのは、『プレイヤー』『グレート デイズ!ー夢に挑んだ父と子ー』のアレクサンドラ・ラミー。車椅子生活を送りながらもテニスやヴァイオリニストとして世界中を飛び回る快活で包容力のある聡明な女性を魅力的に演じ、 フランスの優れた芸術作品に贈られるクリスタル・グローブ賞主演女優賞(コメディ部門)を受賞。フランク・デュボスク監督は、ジョスランを通して「愛をもって相手を見れば、差異に対する偏見は消える」ことを伝えたかったと述べていますが、「恋は遊び」だった彼が、真の恋に出合うことで「弱さ」や「痛み」を知り、思いやりの心に目覚めていく様子が丁寧に描かれ心に残ります。パリやチェコ・プラハの景色も美しく、フランス映画ならではのお洒落なインテリアやファッションも必見。鑑賞後は、誰もがきっと軽やかで幸せな気持ちになれるフレンチ・ラブストーリーです。ぜひ、映画館でお楽しみください。5月24日(金)より新宿ピカデリー、東劇、渋谷シネクイントほか全国ロードショー。■映画『パリ、嘘つきな恋』あらすじートンデモナイ嘘から最高の恋が始まる!?主人公のジョスラン(フランク・デュボスク)は、パリの大手シューズ代理店で働くビジネスマン。イケメンでお金持ちの彼は女性にモテますが、恋愛に求めるのは一時的な楽しさだけ、というプレイボーイ。ある日、他界した母の家に残されていた母の車椅子に座っていた彼は、偶然その場を訪ねてきた美女ジュリーの気を引くため、自分は車椅子生活を送っているととっさに嘘をついてしまいます。すっかり信じたジュリーは、姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)を彼に紹介します。フロランスは以前事故に遭い、車椅子生活を送りながらも、ヴァイオリニストとして世界中を飛び回る、快活でユーモア溢れる魅力的な女性でした。親友マックス(ジェラール・ダルモン)には興味ないと言いつつも、ジョスランはフロランスが出場する車椅子テニスの試合を観戦したり、彼女が演奏するコンサートを観に、わざわざプラハを訪れます。そして会うたびに新しい一面を見せてくれるフロランスに、本気で恋に落ちてしまいます。ふたりはデートを重ね、距離を縮めていきますが、ジョスランは真実を打ち明けることができませんでした。そんなとき、ついに妹ジュリーに車椅子の嘘がばれてしまいます。「48時間以内にフロランスに本当のことを言わないと、ただじゃ済まさない」と言われたジョスランは、マックスや秘書のマリー(エルザ・ジルベルスタイン)を巻き込んで、嘘を切り抜けるために奇想天外な計画を立てます。一方、実はフロランスにも彼に隠し事があるようで……?果たして、勘違いとトンデモナイ嘘から始まった恋の行方は!?■映画『パリ、嘘つきな恋』作品紹介映画『パリ、嘘つきな恋』2019年5月24日(金)、新宿ピカデリー、東劇、渋谷シネクイントほか全国ロードショー!公式サイト:原題:Tout le monde debout監督・脚本:フランク・デュボスク撮影監督:リュドヴィック・コルボージュスタン美術:ジェレミー・ヴォン・カルラン衣装:イザベル・マチュー製作年:2018年製作国:フランス上映時間:107分日本語字幕:星加久実配給:松竹後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本© 2018 Gaumont / La Boétie Films / TF1 Films Production / Pour Toi Public■映画『パリ、嘘つきな恋』キャストフランク・デュボスク=ジョスランアレクサンドラ・ラミー=フロランスジェラール・ダルモン=マックスエルザ・ジルベルスタイン=マリーローラン・バトー=ルシエンフランソワ=グザビエ・ドゥメゾンクロード・ブラッスール=ジョスランの父【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2019年05月14日みなさんこんにちは!のばらです。GWはいかがお過ごしでしょうか!?子どもが小さいうちは旅行に行くのも一苦労ですよね…!我が家は1年に1度、九州にある夫の実家へと帰省します。最初の頃は「移動時間は少しでも短縮!子どもたちの負担を軽減しないと…!」なんて考えていたのですが、思い切って「実家までの道のりでも楽しいこと見つければ良いんじゃない?」と考えをシフトチェンジ! 今は無理なく楽しく! 九州までの道のりを満喫しております。そこで、我が家の子連れ旅行の楽しみ方を3回にわたってご紹介します!…えぇ。本音を言ってしまえば、飛行機よりも節約になるんですわ。飛行機だと到着した先で、重い荷物を持っての電車移動やレンタカーの手配など、面倒なことが増えることもあります。しかし、フェリーだとマイカーを持っていけるので、乗り慣れた車で節約にもなります。なによりハイシーズンでの一家5人の飛行機代…、なかなかの出費ですからね!それに日本の半分近くを縦断する訳ですから(そう考えるとすごい)、寄れるところには寄っておきたい!次回からは車とフェリーそれぞれの楽しみ方をご紹介します。お楽しみに!!
2019年05月03日こんにちは。パリは毎日寒い日が続いております。今年は例年に比べて雪の日が多く、1月のPFWの期間中は雪の影響で珍しく公共の交通機関に影響がでたほど! メトロが何らかの理由でストップするのはしょっちゅうなパリですが、雪でストップは稀なことでした、私の記憶上。 そんな寒い日が続いており、さらに冬のパリはとにかく日照時間が短い。加えて、晴れの日も少ないので暗い、寒い、雨ばっかり!パリに来てから、太陽のありがたさというのを身をもって知りました。メンタルにおいても日光って大事なんですよね。だからこそ、リフレッシュは必須! 私が思うに、フランス人はバカンスを大いに活用する国民性もあってか、オンオフの切り替えが上手な気がします。みんな旅行が好きだし、ホームパーティーも大好き。心置きなく過ごせる友人や家族との時間を大切にし、リラックスする、気持ちを盛り上げる、切り替える、ということを皆んな代々やってきたんだろうな、と。 とにかく、そんな鬱々とした気候の街に住んでいることもあり、FWも終わってホッとしたので、バカンスも兼ねてバチカン&ローマへと小旅行に行ってきました。やはり少しでも南へ行きたい!太陽が無いなら自ら出向く!ですね。 ちなみにパリからだと、飛行機でローマまで2時間で着きます。ヨーロッパは陸続きだから、EUなら何処へでも気軽に行けてしまうのが魅力ですね。 イタリアは何度か行っていますが、バチカンとローマは今回が初めて。バチカンは子供の頃に何かの写真を見てからずっと行ってみたいなーと思っていた国の一つでした。両方とも見所が有りつつも、小規模なのでプチ旅行には持ってこい。今回は、念願叶ったバチカンで見たものをお伝えしたいと思います♪ カトリックの総本山 「サン・ピエトロ大聖堂」 1番最初に訪れたのは、世界中のカトリック信者が礼拝に訪れるサン・ピエトロ大聖堂とその広場。お天気にも恵まれました!このバジリカは、あのイエス・キリストの一番弟子であり、最初のローマ教皇ペトロが祀られたという偉大な歴史を持つ大聖堂です。 セキュリティーチェックで並ぶ人たち。そして建物の上から広場を見下ろす形でたくさんの聖人像が。その数およそ140体とのこと! 実は、日中は混雑するので、到着した日の夕方(前日)に聖堂内を見学してました笑。なので、日の光など、見え方が少し違うと思います。何処でもそうですが、やっぱり神聖な場所ってちょっと足を踏み入れただけで空気が変わりますね。この静まり返った空気の感じが私は好き。 堂内のあちこちには、歴史や美術史の教科書にでてくる偉大な芸術家達による作品が飾られていました。特に驚いたのは、像の多さ!ヨーロッパのさまざまなカテドラルやバジリカを訪れましたが、こんなにたくさんの像を見た大聖堂は初めて。 特に嬉しかったのは、ミケランジェロのピエタ。何とも憂いのある美しい作品です。これを若干23歳の若さで仕上げたって事実に驚愕。 これはキリストの一番弟子ペトロの銅像。 この大聖堂の名前は彼の名前からきているとのこと。なんでも訪れた多くの方々が祈りと一緒に彼の足をさすっていくとのこと。御利益とかあるのかなと思いつつ、私も並んで、ここに来れた感謝の気持ちと共にやってみました。 銅像のすぐ隣には、この大聖堂のちょうど中核にあたる場所にベルニーニの大天蓋があります。蔦が天へ向かって伸びていくような、うねりが施されたブロンズ製の天蓋は、重厚感と迫力がありました。そして、この真下(地下)に、ペトロのお墓があるそうです。 そして、奥に見えるのが、後陣とい言われる場所。かつてペトロが座っていたブロンズ製の椅子があり、現在はローマ教皇のみが座ることを許されているそうです。 総面積、4万2000平方メートルの巨大美術館。 次に、歴代のローマ教皇が500年以上もかけて集めたコレクションが並ぶ、世界有数の巨大なバチカン美術館へ。展示コースは全長7キロと言われ、じっくり鑑賞すれば間違いなく数日は要する規模。美術館全体が展示物と化していて、何処を切り取っても絵になる美しさでした。 とは言っても、2泊3日のプチトリップ。ローマ観光も控えていたので、足早に、見たいポイントだけ絞って鑑賞しました。 バチカン美術館といえば、やはりラオコーン像!実は凄い人だかりで、写真を撮るのも一苦労でした。 光り輝く「地図の間」。大きなタペストリーに昔のイタリアの地図が並んでいます。が、何と言っても度肝を抜かれるのは天井! ごてごてとした絢爛豪華な装飾に圧倒され、心酔!!ヴェルサイユ宮殿なんかも見ていて思いますが、昔の人は、こういう華麗な装飾に対する美的感覚を一体どうやって培っていったのだろうかと。何世紀も経た人間をまたこうして圧倒させられる力って凄いですよね。ずっと上ばかり見ていたので首が痛くなりましたが笑 バチカン美術館の最後にあたるシスティーナ礼拝堂は、撮影禁止のため写真を撮ることができなかったのですが、ミケランジェロが4年もかけて製作した天井画、そして超大作「最後の審判」を間近に見ることが出来、とても感動しました。彫刻家らしく、ダイナミックで立体的で、登場人物の肉体もそこに描かれている光景も躍動感に満ち溢れていました。 バチカン美術館近くのおすすめレストラン たくさんの美術品を見て胸はいっぱいになりましたが、朝一から行動していたのでお腹はぺこぺこ!ローマ散策へ出る前に、私が訪れたのは、バチカンから徒歩10分弱、わずか10席ほどの小さなレストラン、Borghiciana Pastificio Artigianale。ホームメイドのパスタが売りのアットホームなお店です。 頼んだのはボロネーゼのパスタ。 タリアテッレの麺がもっちもちで、美味しかった!相当なボリュームなのですが、コスパも良く、これで7.5€!観光地って、味と値段のバランスが不釣合いなこと多々なのに、ここは美味しい上にグットプライス♪ サービスの方々もとっても気さくでフレンドリーだし、お客さんも自然と笑顔になってしまう良いレストランでした。 ちょっとタイトなスケジュールではあったけれど、見たいものは全て見ることが出来た今回のバチカン&ローマの旅。次回はもっと暖かくなってから、まだ訪れたことのない国へ行ってみたいと思います。機会があれば、またこちらでも記事にしたいと思います! Borghiciana Pastificio Artigianaleaddress : Borgo Pio, 186, 00193 Roma RM, イタリア
2019年02月17日バリから電車で5時間45分、5日間のバカンスにニースに行ってきました。 着いた日は気温16℃、夏のような太陽の日差しで泳いでいる人もちらほら。 南仏は1年で300日くらい晴れというのを聞いたことがあります。冬のパリの天気とは大違いです。 海辺に行き、波が小石をさらう音を聞きながらお散歩したり、きれいな石を集めたり、デッサンしたり...南仏は魅力的な村が本当に沢山あるので、1日、旦那さんがバイクをレンタルしてエズ、モナコ、サンジャンカップフェラに行くことに急遽決めました。 海沿いの景色が本当に素晴らしいんです。 15年前に一人旅をしたときはナビがなかったので地図を買い、何回も迷子になりながらレンタカーを運転したのはいい思い出。 エズ村は地中海を一望できる眺め、ミシュラン星付きのレストランもいくつかあるのでとても人気の村です。 今回一番行きたかった場所が、サンジャンカップフェラにあるロスチャイルド邸。 今までフランスとイタリアで沢山の庭園を見てきましたが、こちらも負けず劣らず素晴らしかったです。 趣向を凝らした庭園は手入れが行き届いていて楽しめました。大きなサボテンなどのトロピカルガーデン、石庭のある日本庭園もありました。 ローズガーデンは薔薇の咲く季節に来れたら最高だと思います! この近くには最初のベルギー王が住んでいたヴィラもあります。 ロスチャイルドの娘エフルッシとベルギー王2人とも土地が欲しかったため喧嘩になったそうですが、最終的にはエフルッシが広い土地を買い占めたそうです。 でも毎日パーティを開いていたエフルッシは長生きせず、このヴィラにも長く住むことはできなかったようです。 南仏の空の表情は毎日違い、毎日がスペクタクルでした。
2019年01月31日日本文化が織り込まれた和菓子が、いま欧米諸国でも注目されている。美食大国であり、お菓子の国であるフランス・パリで、人々に愛される和菓子店や和菓子職人など、パリの和菓子を訪ねてみた。在仏10年の和菓子職人が語る映画と“どら焼き”の関係とは? 和菓子の名店、新店を訪ねた後は、パリで活躍する和菓子職人・村田崇徳さんのもとへ。村田さんは、製菓学校で和菓子を学び、京都の老舗和菓子舗で修業。その後、洋菓子職人の兄が修業するパリへ。ミシュラン一つ星の高級日本料理店「あい田」で和菓子職人として働き、ロマン・ガイヤさんと「パティスリー朋」を立ち上げた。パリの和菓子職人、村田崇徳さん©️KOJIMA銅鍋で餡を練る村田さん。十数年にわたり使い続ける大切な仕事道具。「ちょっとのつもりで来てからもう10年に」と笑う村田さん。パリで和菓子、いや餡に注目が集まったきっかけを「ここ数年、世界的な健康ブームで和菓子が注目されていることもあります。ただ「パティスリー朋 TOMO」のどら焼きに大きく影響したのは、河瀬直美さんの映画『あん』でした。映画のおかげで、餡やどら焼きに興味や関心をもつひとが増えた」と話す。また和菓子が大好きなフランス人のロマンさんが、店を開くことで「フランスのひとたちに、より和菓子を身近に感じてもらえた」と村田さん。「どら焼きはおまかせ」と、ジャポニスム2018の和菓子ライブパフォーマンスもお手伝いフランス人も満足させる、本格的な和菓子を提案したい現在は、来年開店予定である自身の和菓子屋「TAKANORI MURATA PARIS」の出店準備中だ。「パリでは、餡のおいしさがわかるひと、またアレルゲンの少ない米粉でつくる和菓子を好むひとが増えてきました。もちもちした食感の餅菓子は、フランス人も好きな人が多い。長くパリで仕事をしてきて、フランス人の好みもわかってきました。それをふまえ、より本格的な和菓子を提案する店にしたい」。村田さんが手掛けるシャンパーニュの葛まんじゅう、どら焼き、フランス産栗の焼き栗、芥子の実大福など©️KOJIMA『TAKANORI MURATA PARIS』でも提供したいと話す、美しい和菓子「氷菓」©️KOJIMAパリの和菓子屋「TAKANORI MURATA PARIS」が話題となる日は、そう遠くないはずだ。取材・文/森 有貴子<プロフィール>江戸の老舗や職人などの取材が多く、相撲、歌舞伎、落語と江戸文化好き。オンラインマガジン「暮らしとおしゃれの編集室」(主婦と生活社)にて「大人の江戸あるき」というコラムを連載中。2019年から和菓子連載を予定。
2018年11月24日日本公開まで2週間を切った『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のワールドプレミアが日本時間11月9日、物語の舞台となるパリで開催。主演のエディ・レッドメインら豪華キャストのほか、シリーズの生みの親であり、本作でも脚本を務めるJ.K.ローリングが登壇。プレミア開催に合わせ、日本版ポスタービジュアルも解禁となった。今回の舞台は「ハリ-・ポッター」シリーズでお馴染みのホグワーツ魔法魔術学校、そしてパリの魔法界。物語も魔法もさらにパワーアップし、ますます目が離せない本作のワールドプレミアが、舞台となるパリで盛大に行われた。会場にはイベントが始まる数時間前から、本作の主人公ニュートや黒い魔法使いグリンデルバルドのコスプレをしたり、ホグワーツの制服を着たファンたちの姿が!さらに、魔法使いの大きな杖のオブジェがレッドカーペット横に飾られ、3Dプロジェクションマッピングで劇中のパリの魔法界が映し出されるなど、魔法ワールド一色に包まれた。その会場にエディ、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、エズラ・ミラー、ゾーイ・クラヴィッツ、カラム・ターナー、クラウディア・キム、ジュード・ロウ、J.K.ローリング、デイビッド・イェーツ監督ら豪華キャスト&スタッフたちが姿を現すと、黄色い大歓声が沸き起こった。■エディ、パリに感激「やっとここに来れたよ」世界中を飛び回る魔法動物学者である主人公ニュートを演じたエディは、このパリでのプレミアについて「素晴らしいよ。パリが舞台の映画だからね。でも撮影はイギリス・リーヴスデンのスタジオでやったからパリには来なかったんだ」とネタばらし!?「やっとここに来れたよ。ここにいる僕らみんな興奮しているよ」と、ついにパリを訪れたことに感無量の様子だ。また、まもなく来日が決定されているが、「前回妻と日本に行ったんだけど、とても良い時間を過ごしたよ。毎度食事はおいしいしね。エズラがカラオケに行くと脅してきているよ(笑)みんな楽しみにしているよ」と、2年前の来日時を振り返るとともに、今回のプロモーションを楽しみにしていることを明かしてくれた。■ダンブルドア先生役のジュード、京都で「お寺を回りたい」!本作で「ハリポタ」シリーズでお馴染みのダンブルドア先生を演じるジュードは、「パリは素晴らしい街だよ。この都市の素晴らしさが映画の大部分を支えているよ」と、この地が本作の魅力の1つとなっていることに言及。そしてエディとともに、2週間後に来日を予定しているジュードは「食事も、イルミネーション、ショッピングも楽しみにしているよ。今回は京都に行こうと思っているんだ。お寺を回りたいね」と、日本での滞在を心待ちにするコメントを寄せた。■J.K.ローリング「いま続編に取り掛かっている」と告白そして「ハリポタ」&「ファンタビ」シリーズの生みの親であるJ.K.ローリングは、今作の舞台であるパリでのワールドプレミアについて「最高の気分よ。パリは大好きな都市の一つよ。来られて嬉しいわ」と喜びいっぱい。2年ぶりに本作を心待ちにする観客へお披露目することに「安心したわ。私はストーリーを知っているし、いま続編に取り掛かっているから、今日ついにみなさんとストーリーを共有できてとても嬉しいわ」と語り、最大級の衝撃が待ち受ける今作について「やっと色々自由にお話することができる」と胸中を明かした。レッドカーペットでは、エディをはじめとする豪華キャスト陣が、ファンたちと握手をしたりサインをしたり、これから本作を観る観客とともにカウントダウンをしたりと、観客とキャストたちが一体となり、大盛り上がり。そして、コミコンに続いてエズラの超個性的な衣装が、一際注目を集めていた。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は11月23日(金・祝)より全国にて公開。※3D/4D/IMAX同時公開(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 2018年11月23日より全国にて公開©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.
2018年11月09日ジャポニズム2018! 日仏友好160年を記念し、今年の7月からフランスではたくさんの日本文化を大規模かつ総合的に紹介するイベントが開催されています。この記念すべき年に日本人の一人としてパリに居ることがなんだかとても嬉しく、喜びを実感しています。 先日、その公式企画のひとつ、松竹大歌舞伎を鑑賞してきました。日本に居た頃は、観に行きたいなあと思いながらも忙しさを口実に一度も観に行ったことがなかった歌舞伎。パリに来て、大学の授業の一環でオペラやバレエを鑑賞する機会が多々あり、クラシックの魅力を再確認しました。この地で歌舞伎が観れたらいいなあと長年心の片隅で思っていたこと本当に叶ったので、私としては喜びもひとしおでした! 由緒ある劇場で14年ぶりの公演 公演会場に選ばれたのは、Théâtre National de Chaillot(国立シャイヨー劇場)。場所はトロカデロのすぐ近くで、劇場のカフェから見える夜のエッフェル塔は格別なんです! シャイヨー劇場は、ダンス、またはダンスにまつわる公演をメインにプログラムしている国立の劇場で、現在の施設は1937年のパリ万博に合わせて建設されました。そして約10年後には、劇場の大ホールにて世界人権宣言が発表されるなど、歴史にも名を残す劇場なのです。そんな由緒ある地で、日本の歌舞伎が上演されるのは、14年ぶり2度目! 今回松竹大歌舞伎の主演を務めたのは、中村獅童さんと中村七之助さん。上演された演目は「色彩間苅豆 かさね」そして歌舞伎の十八番「鳴神」。 前者の「かさね」は、男女のすれ違いに深い因果関係が絡んだ物語。台詞ではなくて三味線と唄がメインで進行していくもの。非常にゆったりとしたテンポで、間合いの美学と言いますか、多くを語らず、空気で魅せると言った感じでした。日本人の私でも唄のことばが難しかったので、ストーリーを感じながら、主演のお二人の世界に身を委ねながら鑑賞しました。 もう一方の「鳴神」は、台詞で進行していくので、分かりやすく、またちょっと喜劇の要素もあり楽しめました。後半は特にダイナミックな演出と共に見せ場が続いて、初心者の私にも理解しすくとても面白かったです。フランス人には翻訳のオーディオガイドが提供されており、コミカルな場面では皆さん結構笑われていて、この作品はフランス人にも受けが良かったように見えました。 獅童さんのよくとおる声と立ち回りの美しさ、そして力強い演技。それから、七之助さんの女方の所作は、女性の私から見てもうっとりするほど綺麗で品があって奥ゆかしくて、日頃の自分の動作を恥じたくなるような瞬間が幾度とあり、見ていて勉強になりました。ジェンダーレスと言われる現代に生きていて、性別を超えて人間としての魅力を問う良さがありますが、古典を見ながら、男らしさ女らしさというものもあって良いのだなと思いました。芸に身を一心に捧げてきたお二人の姿は舞台の上でとても輝いていて、多くのフランス人の観客を魅了したことと思います。 日本を離れて生活するようになってから、日本の文化、特に伝統芸能に興味を抱くようになりました。ジャポニスムは約8ヶ月間に渡って行われ、期間中はたくさんの日本文化がパリで紹介されるので、思う存分楽しみたいと思います!
2018年10月20日旅行や遠出は最高のリフレッシュになります。しかし、旅行に行く時間がないほど忙しいときもありますよね。そんなときは、どうリフレッシュすべきなのでしょうか?そこで今回は、時間がなくてもリフレッシュできる方法をご紹介します。旅行に行きたいけれど、時間がない…出典:byBirthリフレッシュしたいと思ったら、旅行に出掛けたり遠出を計画したりする方も多いでしょう。そうして日常から少し離れたところに行くことで、日頃のストレスを発散することができます。しかし、いつでもリフレッシュのために旅行に出掛けることができるわけではありません。旅行に行く時間がないほど忙しいときも、ありますよね…。そこで今回は、旅行や遠出をしなくともリフレッシュできる方法をご紹介します。たとえ短い休暇でも、思いっきり楽しみましょう!1. 会いたい人に会いに行く出典:byBirth近くに住んでいるのに、長らく会えていない…。そんな友人に会いに行きませんか?会いたい人に会うことは、ときに旅行以上に最高のリフレッシュになるはずです。大人になると「今から遊ぼう」と誘うことが失礼な気がして、仲の良かった友人であっても距離を置いてしまうこともありますよね。しかし、実際は誘われて嫌な思いをする人なんていないのではないかと思うのです。もしかしたら、ここであなたが行動することで新たな人生がスタートするかもしれません。旅行に行かずとも、すぐ近くに人生を変えるきっかけが隠されているのです。2. お部屋を片付ける出典:byBirth不要なものを捨てて、出しっぱなしの服はクローゼットにしまって、メイク用品は収納する。そうしてお部屋を片付けるだけでも、想像以上のリフレッシュになります。もし本格的にお部屋を片付けたいなら、ハウスクリーニングを依頼してもよいでしょう。最近は、良心的な価格の業者も出てきているので、自分ではなかなかキレイにできないところまで完璧に片付けることもできます。忙しいなかで無理して旅行に行くと、帰ってきたときにお部屋が散らかっている場合がほとんどです。これって、結構ストレスになりますよね…。それなら、ゆっくりした時間を過ごしながら、お部屋を良い状態に整えることを優先してみてはいかがでしょうか?3. 改めて近所を散策してみる出典:byBirth旅行に出掛けなくとも、改めて近所を散策してみると素敵な発見があるかもしれません。可愛い雑貨屋さんや、オシャレなカフェなどあなたのとっておきのお店を見つけませんか?近場のショッピングモールや大型スーパーは行き飽きた…という方でも、路地裏のお店まで行き尽くしている方は少ないはずです。ちょっとした旅行気分に浸りながら、穴場スポットを探しましょう!4. 近場の温泉や銭湯に行く出典:byBirthリフレッシュといえば、お風呂!ということで、近場の温泉や銭湯に出掛けるのもおすすめです。家での入浴とはまた少し違った心地よさを味わえるでしょう。少し車を走らせると、温泉や銭湯があるというのは日本の良いところです。もしかしたら、簡単なシャワーで済ませることの多い海外旅行よりも、ちょっぴり贅沢な気分になれるかもしれません。5. ヨガやダンスをして身体を動かす出典:byBirth最近は、ほとんどのヨガスタジオ・ダンススタジオで体験レッスンを受講することができます。たった1日では効果がないなんて思わず、1日を充実させるためにもヨガダンスで身体を動かしませんか?もちろん、ジョギングやランニングで身体を動かすのもよいでしょう。しかし、私の経験上スタジオで先生や生徒さんに囲まれて身体を動かした方が、リフレッシュ効果は高いような気がします。ヨガやダンスの先生は、心に響く言葉を届けてくれます。きっと、体験レッスンを受けたらそのままハマってしまう方が続出するはずです!旅行だけがリフレッシュではない!出典:byBirth旅行好きの方なら、時間がなくてなかなか旅行に行けずにいるとイライラしてくるという方もいるはずです。しかし、そうは言っても旅行するにはある程度まとまったお休みが必要になるため、我慢しなければならないことも出てきます。そんなときは「たった1日のお休み」と悲しくなるのではなく、1日をどう充実させるか考えてみましょう。旅行以外のリフレッシュ方法を見つけて、短い休暇を思う存分楽しみましょう!
2018年08月25日愛して止まないパリのスイーツ。日々懇々と進化し続けているので、パリ在住者であってもスイーツ巡りは欠かせない日課です。 フランスの人気パティシエとも交友関係を持つパティシエの友人 ビスキュイテリエ・グルマンディーズの結子さんと、毎年恒例のパリ パティスリー巡りを敢行。今回はペルルの取材として、3日間「パティシエが巡るパリのスイーツ店」に密着して参りました。 では、早速研究熱心な結子さんの目線でのパリ スイーツ巡りを覗いてみましょう! 3日目。ランチからスタート。色々胃袋に詰め込んでいるので、ランチも軽めに。 今人気のヘルシー系「MARCELLE(マルセル)」でオープンサンドのランチを頂きます。 お供には冷たいハイビスカスティーで。そういえば、今年は冷たいハイビスカスティーが人気なパリです。至るところで出てきます。 パリジェンヌに大人気な可愛いナチュラルなインテリアのお店です。 店内は英語が聞こえて、パリジェンヌだけでがなく観光客にも人気が広がってるお店なのだと驚きました。SNS効果はすごいですね! ランチ後はバスに乗り、18区のモンマルトル裏へ。 「LA GOUTTE D’OR(ラ・グット・ドーロ)」です。 「金の雫」とでも訳しましょうか。高貴なイメージのネーミングですね。 その名に由来している金の雫ショコラがあります。 地元の人に愛されるきちんとしたパティスリーを提供するお店。テレビ番組でパティシエの巨匠クリストフ・ミシャラクに認められた若きパティシエ、Yann Menguy(ヤン・ムンギ)のお店です。 タルト、生のガトー、クリーム系、バリエーションは幅広いです。 私はバニラのタルトを。さっぱりしてて軽~いお味。 お店の女子は緑のお洋服で統一していて、とても可愛い! ランチの後でも構わず二つ三つとどんどんケーキをお味見をしていく結子さん。どんな胃袋かしら! パティシエの結子さんとフランス伝統菓子を愛する私の「パリ最新スイーツ巡り2018」は、パリのパティスリーの進化を発見し、新たな自分試しのきっかけとなりました。 近年では日本に進出するパティシエも多くいますが、パリで出会って食するのと、日本で食するのとでは空気の違いなのか、同じものには思えないのが不思議だと思っています。その土地で生まれたものはその地で消費することが一番美味しいということでしょうかね。 お知らせですが、そんな私たち二人の企画するイベントを、ありがたいことに今年も執り行う運びとなりました。昨年同様に結子さんのお店にて期間限定で「フランス伝統菓子とアンティークの小さなグラス展」と題して企画しました。 写真はケルシー産の高品質くるみのチョコがけのフランス伝統菓子ですが、特に白いものは希少なものとなっています。 「フランス伝統菓子とアンティークグラス展」期間:7月27日(金)〜8月4日(土)※定休日:日曜、月曜場所:Biscuiterie Gourmandise(ビスキュイテリエ・グルマンディーズ)住所:愛知県名古屋市千種区鹿子殿9-2※店舗専用駐車場はございません。予めご了承ください営業時間:10:30~19:00インスタグラム:※フランスのアンティークものは一点ものになります。数に限りがございますので、コンディション、数量など予めご了承ください。 フランス伝統菓子にも多くお取り扱いすることができす、数量限定でのご提供となります。よろしくお願いいたします。 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年07月30日愛して止まないパリのスイーツ。日々懇々と進化し続けているので、パリ在住者であってもスイーツ巡りは欠かせない日課です。 フランスの人気パティシエとも交友関係を持つパティシエの友人 ビスキュイテリエ・グルマンディーズの結子さんと、毎年恒例のパリ パティスリー巡りを敢行。今回はペルルの取材として、3日間「パティシエが巡るパリのスイーツ店」に密着して参りました。 では、早速研究熱心な結子さんの目線でのパリ スイーツ巡りを覗いてみましょう! 2日目。気合いいっぱいで左岸に行きましょう。 まずは最近パンが気になると言っている結子さん。サクサクの焼きたてパンを目指して朝いちで訪問。「DES GATEAUX ET DU PAIN(デ・ガトー・エ・デュ・パン)」の本店です。 高級感が漂う店内です。シックなインテリアに凛として自信に溢れた表情のケーキとパンたち。 カンパーニュ祭り。なんとも香ばしい香り。朝のパリはこれでなくっちゃ。街を歩けどどこからかパンの香りが。そんな街パリです。 優等生な感じです。クロワッサン生地などサクサク系は他には負けないパン屋さんです。 朝から既にケーキも整列。朝から多くのパティシエが働いてるのですね。 気になるパンと焼き菓子を購入の結子さん。 そこから6区へ移動。 まずはビオのスーパーへ入ります。ここでパティシエは何を買うのかしら?後ろからこっそり追ってみましょう。製菓食材を確認していますね。 それから小麦粉や栗の粉など。なるほどねー、なんて独り言も聞こえてきたり。 ドライフルーツや海藻なんかも見てますね。 …え?海藻??どう使うのかな? 最近パリではアペリティフ用の塩味を効かせたハーブビスケットがブームでおしゃれなパリジャンを虜にしています。チーズやタプナードをのせて、ルックスも綺麗で美味しくヘルシーなテーブルを作ります。 そういう使い方なのかしら? そのあと、ショコラティエ「CHANPON(シャンポン)」にて。 シャンポンと言えば、ムースオショコラです。数種類の生ムースオショコラを食せるショコラティエとしては、ここがお手軽にテイクアウトできてオススメです。クロシェガラスも可愛い演出です。 内装もこだわっており、シェフがショコラの型を壁一面にデコレーションしています。 あれ? そういえばアラン・デュカスのショコラティエもこんな型がたくさん並んでいたような。型を並べるブームでしょうかね。 小腹が空いた私はショコラのマカロンをテイクアウト。買い物途中に一歩店内に入ってサクッと購入して一瞬で口に入れて頬張ります。エナジーチャージ! シャンポンを出てマカロンがまだ口に残っている状態ですが、すぐ目の先には私も大好きなあの老舗「BOISSIERE(ボワジエール)」が。私は大好きなつぶつぶショコラをおもたせ用に。そして果汁たっぷりのゼリーを自分用に購入。 これ、オススメです! 結子さんも吟味中。 シャンデリアが美しいな。いいインテリアですね。 味見をたくさんさせてくれるので口が幸せ状態です。 店内にはアンティークの缶箱やボンボニエールが飾られています。 まるで夢の中のような甘い雰囲気です。 ショッピングバックも格式あるロイヤルブルーカラーで美しいです。 現在改装中のサロンドテは、一体いつオープンするのでしょうか。工事が進まないと定員さんが困っていました。 ここはフランス、焦らず気長に待ちましょう。と言ったら、「待ってられませんよ!」と真顔で怒っていました。 ランチはアイスクリーム専門店のランチメニューをいただきます。 ここのランチは素晴らしいのです。お花やハーブが添えられており、とても上品で綺麗なお皿の演出。すべての料理にはアイスかソルベが付いてきて、お料理と合わせて頂く新スタイルのお店です。 私はゆるいスクランブルエッグの卵料理にオニオンのアイス添え。結子さんは緑野菜のスープにミントのソルベ添えをチョイス。 野菜のアイスクリーム、とても新しい。感動します。アイスクリームの概念を覆されるが如く、こんなにも心地よいストレートパンチを浴びることは滅多にありませんね。 その付け合わせアイスがあるのとないのではお皿の感動が全く違いました。魅力的なアプローチ。この手があったか!とつい思ってしまいますが、素人ではできないアイス職人の技と味のマリアージュ、完璧です。 お持ち帰りでアイスをお買い上げの方も多くいらっしゃいます。さすが左岸な品格です。 左岸から右岸に入ります。どんどん郊外に向かってバスは進みます。結子さんの今回のお目当てのひとつ「BENOIT CASTEL(ブノワ・カステル)」です。 今パリでは週末友人とブランチを共に過ごすのが人気なのですが、まさにその需要のあるお店です。 こちらはブランチのバイキング用カウンターです。さぞ賑やかなのでしょうね。 ランチの後にもかかわらず、結子さん、イートイン狙ってます。 私はティーでほっこり。 全てのケーキにはトレードマークのプチビスケットが付いています。可愛いですね! 自分のケーキに小さなビスケットを付けるというブランド戦略に脱帽です。マーケティング戦略が上手ですね。 店内はインダストリアル系な感じとオープンキッチンと幾つもの長テーブルが配置されています。週末は活気がある様子が伺えます。 幾つかの古い釜が移設してあり、パンや焼き菓子に対する深い思いが見えるお店です。 結子さん、ご満悦。 この日撮り忘れてしまいましたが、ちゃんとロゼの乾杯で締めました。 明日はいよいよ最終日!「Day3」に続きます。 パティシエの結子さんとフランス伝統菓子を愛する私の「パリ最新スイーツ巡り2018」は、パリのパティスリーの進化を発見し、新たな自分試しのきっかけとなりました。近年では日本に進出するパティシエも多くいますが、パリで出会って食するのと、日本で食するのとでは空気の違いなのか、同じものには思えないのが不思議だと思っています。その土地で生まれたものはその地で消費することが一番美味しいということでしょうかね。お知らせですが、そんな私たち二人の企画するイベントを、ありがたいことに今年も執り行う運びとなりました。昨年同様に結子さんのお店にて期間限定で「フランス伝統菓子とアンティークの小さなグラス展」と題して企画しました。写真はケルシー産の高品質くるみのチョコがけのフランス伝統菓子ですが、特に白いものは希少なものとなっています。 「フランス伝統菓子とアンティークグラス展」期間:7月27日(金)〜8月4日(土)※定休日:日曜、月曜場所:Biscuiterie Gourmandise(ビスキュイテリエ・グルマンディーズ)住所:愛知県名古屋市千種区鹿子殿9-2※店舗専用駐車場はございません。予めご了承ください営業時間:10:30~19:00インスタグラム:※フランスのアンティークものは一点ものになります。数に限りがございますので、コンディション、数量など予めご了承ください。 フランス伝統菓子にも多くお取り扱いすることができす、数量限定でのご提供となります。よろしくお願いいたします。文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年07月28日愛して止まないパリのスイーツ。日々懇々と進化し続けているので、パリ在住者であってもスイーツ巡りは欠かせない日課です。 フランスの人気パティシエとも交友関係を持つパティシエの友人 ビスキュイテリエ・グルマンディーズの結子さんと、毎年恒例のパリ パティスリー巡りを敢行。今回はペルルの取材として、3日間「パティシエが巡るパリのスイーツ店」に密着して参りました。 では、早速研究熱心な結子さんの目線でのパリ スイーツ巡りを覗いてみましょう! 1日目。朝からパティシエ結子さんはマレ地区にあるレバノン菓子のお店「ALEPH(アルフ)」へ。私もパリ在住の友人も頻繁に通う最新パティスリーで絶賛オススメ中のところです。 パイ生地を使った『Nis(「ニ」と読みます。仏語訳「鳥の巣」という意味)』を模した形の台にクリームを流し込んだお菓子を2個3個頬張りました。 ハーブやお花を材料にしているなんとも可愛らしく夢のあるコンテンポラリーなレバノン菓子です。 ここから見出す表現の数々は、彼女に大きな財産になっていたように思います。 ランチを終え、その足でスイーツ巡りは続きます。ランチでもしっかりデザートを平らげる姿勢は、食に纏わる職人の根性であり、同時に素晴らしい胃袋を持っているのだなと感心してしまいます。 さて、最近話題の17区 「KL Pattiserie(カー・エル・パティスリー)」にお邪魔します。 私はランチでお腹がいっぱいになりましたが、さすがパティシエ。フランスのプリン「フラン」をご注文。一口味見させて頂くと、なんとも新鮮なバニラの贅沢なふくよかさ、そしてプリンにもほど近い口どけの良い上品なフランがやって参りました。これは久々の感動。 そしてこちらがパティシエ。ケヴィン・ラコトゥさん。とてもフレンドリーな方。彼からこの繊細なお味が生み出されているのですね。 お腹がいっぱいの私はこれらを購入。夜のお供に。 パティシエのお母様が「止まらないから気をつけて!」とおっしゃっていた通り、と、止まらないではないですか。。。危ないお菓子です。ノワゼットのキャラメリゼ(右)、エピスのビスケット(左)。 ランチ後の店内は、地元のマダムで賑わっておりました。 17区からほど近いピガールへ移動。 こちらがかの有名なムーランルージュ。これを横目にスタスタ。目指すは世界からお客さんが集まるこちらのお店「A L’ETOILE D’OR(ア・レトワール・ドーロ)」。 結子さんは「こういうお店をやりたい。」と昔から話しています。全くブレていません。こちらのマダムの可愛いらしいこと。この世界では彼女を知らない人はいないほどの有名人でございます。 マダム アカボ。三つ編みとキルトスカートがトレードマーク。チャーミングなスタイルです。 いつも行くたびにたくさんのお菓子の話、パリの時代の移り変わりなどを語ってくれます。コミュニケーションが取れるお菓子屋さんって、大事な存在ですね。 ただお菓子を販売するだけがお菓子屋さんの仕事ではないこと、これを教えてくれた貴重な人生の先輩です。ありがたい成熟した社会が、ここパリにはあります。 フランス菓子のセレクトショップですが、ここでしか買えないものが幾つかありますが、なんといっても「Bernachon(ベルナシオン)」のショコラ!これは購入必須です。 マダム アカボの楽しい話があるゆえに、その三つ編みに後ろ髪引かれる思いのまま、こちらのお店を後にします。マダムまたね! 次なるは10区のグルメ街、マルティル通りへ。 2区モントルグイユに引き続き、新たにここに「FOU DE PATISSERIE(フー・ド・パティスリー)」の2号店が誕生しました。この日はまだ出来たて一週間目です。店内はまだ工事の匂いがほんのり残っていました。 パリにある敏腕パティシエのケーキや焼き菓子などのスイーツが日替わりなどで店頭に並びます。 本も出版しています。サイン会なんかも催しており、イベント好きには要チェックの人気店です。 本日はこれでひとまず閉幕です。 ロゼでおつかれさまの乾杯儀式。また明日!「Day2」に続きます。 パティシエの結子さんとフランス伝統菓子を愛する私の「パリ最新スイーツ巡り2018」は、パリのパティスリーの進化を発見し、新たな自分試しのきっかけとなりました。 近年では日本に進出するパティシエも多くいますが、パリで出会って食するのと、日本で食するのとでは空気の違いなのか、同じものには思えないのが不思議だと思っています。その土地で生まれたものはその地で消費することが一番美味しいということでしょうかね。 お知らせですが、そんな私たち二人の企画するイベントを、ありがたいことに今年も執り行う運びとなりました。昨年同様に結子さんのお店にて期間限定で「フランス伝統菓子とアンティークの小さなグラス展」と題して企画しました。 写真はケルシー産の高品質くるみのチョコがけのフランス伝統菓子ですが、特に白いものは希少なものとなっています。日程はお盆明けを予定しています。詳しくはインスタグラムにて情報をご覧いただけるようにしております。 「フランス伝統菓子とアンティークグラス展」期間:7月27日(金)〜8月4日(土)※定休日:日曜、月曜場所:Biscuiterie Gourmandise(ビスキュイテリエ・グルマンディーズ)住所:愛知県名古屋市千種区鹿子殿9-2※店舗専用駐車場はございません。予めご了承ください営業時間:10:30~19:00インスタグラム:※フランスのアンティークものは一点ものになります。数に限りがございますので、コンディション、数量など予めご了承ください。 フランス伝統菓子にも多くお取り扱いすることができす、数量限定でのご提供となります。よろしくお願いいたします。 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年07月26日初めて来たフランスで、いきなり住み始めた。 6月で、パリに住んで7年。小学校を終えてしまった程の時間が、あっという間に過ぎていきました。初めての1人海外。言葉も喋れず、知り合いも居ない場所で、いきなり住み始めました。さらには、フランスに一度も来たことがありませんでした。いくつか他に候補の海外都市が自分の中であったのですが、なぜか直感がパリだと言っていたので、それで決めたのです。 もちろん、フランスの文化-映画、ファッション、文学などに元々関心が高かったのですが、それはフランスに限らずで、海外のカルチャー全般に関心が高かったんです。 でも、直感で、パリだった。 とにかく、そんな気軽さから私の海外生活はスタートしたのでした。 “ない”という不便さによって、多くのことを培えた日々。 海外に住み始める時、また、慣れない土地での情報ってとっても貴重ですよね。今は、インターネットが生活のスタンダードになっているから、ネットやスマホがない生活なんて、今の私には考えられない。 でもそんな私も、パリ来た当初から2年近くは、節約の為インターネットを繋がず、携帯もプリペイドでした。だから当時は情報を仕入れるだけでも大変で、外に出ても方向音痴なので場所が分からなくなるし(笑)、友人や知り合いが欲しい、誰かと繋がりたいと思っても、今よりSNSが少なかった。 また住居探しにおいても、住宅難のパリではネットを繋げていないどころか、保証人のいない外国人の私が「家を探す」ということはとても大変でした。 でも“ない”というところから、人は創意工夫をし、本来の感が鍛えられたリ、実際の行動力が培われていくのかもしれません。 だから、今となっては良い機会を与えられた貴重な期間だったと思っています。 生活必需品と数着の服が入ったスーツケース1つでやってきて、着いた翌日から何をしたかというと、とにかく歩いた! 街を覚える為に読めない地図を見ながらパリ中を歩き、参考書で覚えた私のフランス語が通じるのか、見知らぬフランス人に声を掛けながら、とにかく毎日たくさん歩きました。多い時で、1日15人くらいに声を掛けたりも(笑)。内容なんてどうでも良くて、とにかく話して言葉を理解できるようにしていきたかった。あと、パリジャンの方々と交流したかったのです。 特にパリの人たちは、喋るスピードが速いと言われていて、パリジャン独特の発音があります。参考書とは違うんですよね。実際、何を話しているのかさっぱり分からなくて、途方に暮れた日々が続きました(笑)。でもここでも、出来ない喋れないということに臆せず、それでも話す、自分の言いたいことを伝えるという、度胸を養っていくことに繋がっていった気がしています。 パリ生活のスタートした思い出の場所、サンマルタン運河! これは大好きなサンマルタン運河。ここから私のパリ生活がスタートしたので、一番思い入れのある場所です。 初めてシャルル・ド・ゴール空港に着いたとき、タクシーでこの近くのホテルに向かったのですが、あまりに体調が悪く、タクシーの中で半ば気を失っている状態でした(笑)。 目が覚めた時に最初に飛び込んできた光景が、きらきらした初夏の日差しを照り返すサンマルタン運河の木々と、パリジャンたちが日向ぼっこしながら談笑したり踊ったりしている自由でのびやかな光景でした。それは今でも目に焼き付いています。 私は毎年、初めてパリにやって来た日付近は、必ずサンマルタン運河へ行くように決めています。初心に戻るじゃないけど、その時期にここへ来ると、ふっと背筋が伸びる気持ちになれるからです。 7年目を迎えて思うことパリに来た時は正直、大きな目標や夢があったわけではありませんでしたが、自ら進んで行動していくうちに少しずつその時やりたいことが現れてきました。そして、その都度立ててきた一つ一つの目標を達成し、困難があっても乗り越えて来れたのは、応援してくれる家族の存在が一番大きかった。 それから、励まし合った日本に居る大切な友達。そして、ここで出会った全ての人たち。たった一人で居るような気がしても、人は本当の意味で一人ではないのかもしれません。そして、自分の見えている世界がすべてではないということをほんの些細な出来事や触れ合いの中から教わった気がしています。 現在はフリーでお仕事をしていますが、この仕事を通して、人との交流や繋がりの大切さというのもひしひしと実感しています。人は財産というけど、本当にそうなんだなあと。 日本とフランスで仕事をする際、働き方に大きな差はありますが、人としての基本はきっと何処に居てもある部分は一緒だと思うのです。 それから、“コミュニケーション”ということの意味。それを日本に居る時は考えもしなかったけど、ただ人と人の言葉の交わし合いだけではなく、何を話したかよりも、心だったり、雰囲気だったり、思いやエネルギーだったり、笑顔だったりetc…何を相手と交換したか、何を自分からその場で提示できたかが大切なのかなと思っています。 コミュニケーションについては、言葉の不自由な日々がずっと続いたからこそ培えた自分なりの哲学みたいなもので、経験に基づいた軸の様なものが自分の中で出来たことをありがたく思っています。 先のことは分からないけれど、でも今は確実に未来に繋がっている。これは、みんな一緒。今出来ること、やりたいことを大切に、そして、パリの情報や魅力を、多くの人たちに伝えていきたいです。 そして、8年目に向けて、また一つ成長していきたいと思います! 今日は、ここで暮らしながら、いろんな人たちに向けて感謝の意味を込めて記事を書かせていただきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
2018年07月10日パリ生活で楽しみにしていることといえば、ブロカント。 モードの世界でメゾンの仕事をしていた頃、フランス刺繍やレースの素晴らしさに触れて学ぶ機会がありました。パリ出張に来るたびに、時間があればブロカントへ足を運び、職人技の光ったアンティークのドイリー、ハンカチーフを集めてきたものです。 以前にもこちらでアンティークレースのことについてお話ししましたが、今回はまた少し違う角度でご紹介したいと思います。 繊細で美しい、そんなフランス刺繍のルーツとは? フランス刺繍のルーツは、もともとインドやイタリアからフランスに辿り着いた輸入文化です。 近国の英国やフランドルとの繊維を通じた交流もあり、技術や流行が行ったり来たりして発展してきた経緯があります。私が収集しているドイリーやハンカチーフには主に18世紀末から20世紀前半の時代性に富んでおり、大きくは「ルネサンス」と「リシュリュー」と呼ばれる時代を反映したものを中心に集めてきました。 今回は「ムショワール」と呼ばれるアンティークハンカチコレクションを少しお見せしたいと思います。 ハンカチ刺繍は18世紀に王家や貴族の男性が持つアイテムとして流行り始め、職人は必死で極細糸を紡ぎ、刺繍のデザインを考えました。 時代を経て、19世紀末には庶民に浸透するほどまでに流行となり、広がりを見せました。かつての日本のように針仕事は日常のものであったので、19世紀中頃には自ら刺繍を施したハンカチーフを持っていた習慣があったと考えられています。 ハンカチーフの角に花や草などのモチーフが刺繍されたデザインは、英国から流れてきたデザインルーツであると言われています。 この頃は王家や貴族が競い合うように服の襟や袖、シミーズ(日本訳:現代で言う紳士用シャツ)などに美しい植物モチーフをあしらった刺繍を施す流行がありました。地域によってはすごい襟のものや強い民族思想を反映している帽子などがありますね。 上の写真は18世紀末のもの。その素晴らしい技術には思わずため息。糸を引く技法を用いたステッチ刺繍、葉っぱの中に砂のような点々模様、真珠のような立体ポイントなど…様々な職人技が施されており、糸の始末も分からないほど。とてもリッチな仕上がりな、価値あるコレクションです。 王家や貴族の位の高い人が持っていたハンカチーフには、特徴的な刺繍が施されています。収集家も魅了するその価値は、高品質の極細に依られたリネン糸が使われている事が第一条件として挙げられます。リネンを髪の毛よりも細い糸に紡いで依り、それを薄くて透け感のある平織りの生地へ。 この薄手の生地を用いたハンカチーフは、中でも最も価値があるものだとされています。投げたらふわーっと降りてくるほどの軽さ。 リネン素材だから成し得るこの張り感とオーガンジーのような薄さ。本当に美しいです。ここから物語が始まるわけですね。 王冠の刺繍が施されているものは文字通り「王家」の証。 こちらはブルターニュの王家の末裔から渡されたもの。私の手に渡る前の持ち主、テキスタイル工芸の収集家であるマダムは、直接王家から継承し40年間に渡り大切に保管していました。そして私の手元へ。私の大切な出会いは、3代目という称号ももれなく受け継ぐ運びとなりました。嬉しい出来事です。 英国デザインに影響されていると言われている植物モチーフは、ロワール地方やブルターニュ地方から出てくる事が多いです。18−19世紀にかけて、その地方には権力を持った英国人が移り住み育んだ土地である歴史があります。歴史的つじつまが合いますね。ちなみにロワール地方にはイギリス式庭園も多くあります。イギリスがフランスに与えた文化的な影響は、色々な角度から見えてきます。 そして名入れハンカチーフ。これがあるのと無いのでは価値が違います。 映画のヒロインでも一躍有名になった、フランス名『Amelie(アメリ)』、見つけました。薄いリネンにたくさんの技術が施されています。フリルが可愛いので赤ちゃんの誕生祝いなどでしょうか。これもブルターニュ地方のものです。 時にはキリスト教のミサに使われるハンカチーフとも出会います。お守りのように必ず中央にクロスが施されています。これは珍しい刺繍ですね…Gabrielle(ガブリエル)の名前が入っています。 こちらは「ナポレオンⅢ」と呼ばれる19世紀に人気の刺繍デザイン。葉っぱから雫が落ちてきそうな水滴のようなポンポンが可愛さを引き立てます。そういえば、有名メゾンもこの技法を使ったドレスなど発表していましたね。今では簡単に機械で製作できるようになりましたが、やはり手作業のものは繊細さが違います。 こちらもブルターニュ地方の貴族から出てきた「ナポレオンⅢ」デザインの施されたナプキン。カットワークだけではなくステッチと立体刺繍のデザインが表情豊かです。食後のデザートタイムに使用されたもので、小ぶり。お晩酌にも使える、嬉しい実用的サイズです。 ハンカチーフを探っていくと、このようなモダンな刺繍が流行った時期があり驚いたことがあります。こちらは平織りに織られた生地に針を入れて、引っ張りながら四角い模様を施していくという、気の遠くなるような仕事です。価値のあるものは、生地の小さなスクエアの部分が二重になっているのですぐわかります。また、裏を返したときの始末の仕方によっても価値が違います。 これらは1920−25年の非常に短い期間に作成されたものだと教わりました。すなわちアールデコ(1910-1930年)ですね!ここでもデザインの歴史とぴったり合います。 フランドルや北フランス、ノルマンディーで流行ったボビンレースのコレクション。チュールの技術と立体刺繍とカットワークを合わせたコレクション。リネンなのでパリッパリ。 より新しく、より極めた技術に向かっていく姿。力を感じます。 マルセイユ港が開港され、輸入された様々な外国文化。イタリアから渡ってラングドック地方やプロヴァンス地方に広がり、定着したフランス刺繍のひとつ『ブティ』に良く似たアイディア源の刺繍。 こちらはノルマンディーのもの。光にさらすと浮き出る刺繍。細かな作業は美しいです。非常に薄いコットンが使用されています。 こういう宝探しをしているとひょっこりドイリーに出会ったりします。なんとも細かい仕事!予期せぬ嬉しい出会いにテンションも上がります。 最後に、こんなユニークなピエロ刺繍も見つけたりしてほっこり。ちょっと荒いけど、この表情にやられました。若い方の作品だったのかしら。針から年齢も見えてきたりして、そんな想像も楽しいものです。すごく時間かけて作られてますね。 これだから、ブロカント巡りはやめられない…!さあ、また次の出会いを求めて、行ってきます! 文・福島 明子(パリ在住コーディネーター)インスタグラム
2018年05月30日ゆったりとした空気が流れる、アートミュージアム周辺。4月13日、パリ初のデジタルアート・ミュージアム L’Atelier des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)がオープンしました。 11区のSaint Maur (サン・モール)通りにできたこの施設は、もともと100年近く続いた精錬工場の跡地を改装したもの。広さ2000㎡を有し、4年の歳月をかけて現代アートの空間へと変貌を遂げました。このブログを読んでくれている人の中に、もしパリに観光で来たことある人がいらっしゃっても、この辺りを訪れたことがある人はあまりいないのではないかと。それもそのはずで、この周辺に人気の観光スポットはなく(強いて挙げるならペール・ラシェーズの墓地)、庶民的で少しゆったりとした空気が流れています。でも、レストランやバーが多く集まるレピュブリックとバスティーユの間にありますし、人気のマレ地区へも歩いて行けるので、便利なエリアでもあります。近年はこの周辺にもおいしいコーヒーショップやカフェなどがオープンしているので、喧騒を離れてブランチやカフェをしたい方に是非おすすめしたい穴場スポットです! オープニングの作品に選ばれたのはクリムト! さて、このミュージアムの試みは、壁や床など建物全体を駆使したビジュアルアートと音楽のコラボレーションによって観客に新体験をもたらすもの。 今回のオープニングにあたって、3つの作品が上映されています。そして、そのメイン作品に選ばれたのは《クリムト》!クリムトのプロジェクションは、およそ30分の上映。その間、壁と床一面(総面積3300平㎡)をキャンバスに見立てたグラフィック映像が、クラシック音楽—ワーグナーやショパンなど、時に盛大で時に哀愁漂うメロディーと共に進行していきます。 そして、クリムトの影響を受け、オーストリアを代表する画家の一人であるエゴン・シーレの品も《クリムト》中に組み込まれていました。 アート空間に溶け込む感覚。実は私は美術館へ行ったとき、「羅列された作品を順々に鑑賞していく」というスタイルに違和感を感じることが時々あります。しかしながら、主題やアーティストの世界観を見事な展示方法で表現されることに感銘を受けることもありますし、また多くの展示作品の中から好きな作品を直感的に捉え、気になった作品を何度も見直したり、心行くまでじっくり観賞したり、etc…従来の美術館ではそれらが可能で、魅力の一つであるとも思います。しかしこのアトリエ・デ・リュミエールは、美術館でありながらコレクションを持たず、美術作品をデジタルに置き換え、ショーへと変化させました。このスタイルに、最初はいつもとは違った居心地の悪さを感じました。当たり前ですが、なんだかホールは暗いし、人もごちゃごちゃしているし、ショーも始まっていて途中だったし(笑)それに、どこか「見せられている」という感覚が違和感として沸き起こっていました。しかしショーの進行と共に自分の体がその空間に馴染んでくると、肉体がアート空間の中に溶け合わさっていく様な、作品の中へ沈み込んでいく様な錯覚を覚え、それがだんだんと心地よさへ変わっていきました。 直接“絵”に触れるということ 他の2作品ですが、1つはエゴン・シーレと同様、ウイーン分離派を継承した画家で建築家の《フンデルトヴァッサー》。彼の作品の象徴である、渦巻状のものが壁や床一面を旋回しだすと、子供たちがその映像へ駆け寄っていく姿が印象的でした。そう、ここでは“絵”で遊ぶということが可能なんですね! 美術館という場所において、絵はいつも人から守られてきたものでした。しかしながらデジタルによって、ある意味その垣根を越えることが出来たように思えます。 そしてもう一つの作品は、イスタンブール、L.A.、ロンドンを拠点に活動するデジタルクリエーション・スタジオOuchhhによる、コンテンポラリー・ヴィジュアル・アートの《Poetic_Ai》。こちらの作品は、すべてアルゴリズムよって作成されており、まるで、マトリックスの世界を旅している気分になりました。 また、こちらの作品(《Poetic_Ai》)は併設されているバー“Studio”でも8月31日まで連日上映されています。こうやって、座って鑑賞できるのもよかったですよ。大ホールでの上映に疲れたら、ここで喉を潤わせながら座って作品を眺めるのも良いかと。私は、結構ゆったり過ごせました。 今や私たちの生活にデジタルは欠かせないもので、エキシビションにおいても、観客を呼ぶため、そして人々の心をつかむ為のツールの一つとして、今後大きくその役割を担っていくのだろうと思います。 パリの新たな人気スポットの一つとなるのか。そして、今後の上映作品ではどのような仕掛けを組んで、私たちを驚かせてくれるのか、期待しながら今後の行方を見ていきたいと思います。 L’Atelier des Lumièresアドレス:38 rue Saint Maur 75 011 Paris開館時間:月-日10時~18時(金・土~22時)開催期間:《クリムト》《フンデルトヴァッサー》現在~11月11日《Poetic_Ai》現在~8月31日
2018年05月07日「Makers' Base Tokyo」趣味を見つけて自分アップデート東京・中目黒にある「Makers’ Base(メイカーズベーストウキョウ)」は、本格的な工房空間でモノ作りができるお店です。アクセサリーやバッグなどさまざまなワークショップを開催。専門スタッフが丁寧に教えてくれるので、初心者の人も完成度の高い作品を作れます。自分で作ったモノを身につけると気分もアップ。この機会に“モノ作り”を趣味にしてみませんか? オリジナルのアイテムを身につけて、自分らしい美しさがある女性になりましょう。スポット情報スポット名:Makers' Base Tokyo住所:東京都目黒区中根1-1-11電話番号:03-6421-1571「TSUTAYA BOOK APARTMENT」注目の本屋さんでアイデアに触れる東京・新宿にある「TSUTAYA BOOK APARTMENT(ツタヤブックアパートメント)」。“本を軸としたくつろぎの空間”をコンセプトに、24時間営業している“くつろげる本屋”です。グランピングや秘密基地のような個室など遊び心満載の空間は、居心地が良くリラックスして心が開放されていきます。時間を気にせず思う存分読書を楽しんでください。新しいアイデアにたくさん触れて、内面からキレイになりましょう。きっと心に響く本に出合えるはず。スポット情報スポット名:TSUTAYA BOOK APARTMENT住所:東京都新宿区新宿3-26-14電話番号:03-5315-4077「原美術館」現代美術にふれて感性を磨く東京・品川に佇む「原美術館」。閑静な住宅街にあり、まるで映画の世界に迷い込んだようなロマンチックな雰囲気を醸し出しています。1938年に建てられた私邸を改修して作られた空間に、約850点の作品が展示されています。巨匠から若手の作品までズラッと並ぶ空間に身をおけば、わたしの感性まで磨いてくれそう。現代アートの世界に足を踏み入れてみませんか?スポット情報スポット名:原美術館住所:東京都品川区北品川4-7-25電話番号:03-3445-0651「温活cafeネスト」日帰り温泉で心も体もリラックス埼玉・熊谷にある「熊谷天然温泉 花湯スパリゾート」。地下1,500mから湧き出る天然温泉を使った“生”源泉掛け流し、信楽焼の壺湯、シルク湯などさまざまなお風呂を楽しめます。8種類の岩盤浴がある関東最大級の「温活cafeネスト」は女性に大人気。 身体を内から外から温めればデトックス効果が期待できるかも。心も体もリラックスできるキレイになりたい女性にぴったりの場所です。スポット情報スポット名:熊谷天然温泉 花湯スパリゾート住所:埼玉県熊谷市上之1005電話番号:048-501-1126「根津神社」パワースポットでエネルギーをGET東京・根津に位置する「根津神社」は1900年以上も歴史を紡いできたパワースポットです。特に境内にある「乙女稲荷神社」は、縁結びのご利益が期待されており、多くの女性が訪れます。両脇にズラッと立ち並ぶ「千本鳥居」は圧巻の光景。エネルギーをチャージをして、理想のご縁を引き寄せてください。素敵な出会いが訪れれば、美しさにも磨きがかかりそうです。スポット情報スポット名:根津神社住所:東京都文京区根津1-28-9電話番号:03-3822-0753(受付時間9:00~17:00)
2018年05月07日ギャラリー・ラファイエット社によって、新しいアートスペースが誕生 3月10日、パリの中心に、新たなコンテンポラリーアート・スペースが誕生しました。 場所は、以前この連載の中でお伝えした『アライア回顧展』の「アズディン・アライア・アソシエーション」からもほど近い、パリ4区のプラートル通り。名前は『Lafayette Anticipation(ラファイエット・アンティシパション)』。あのデパートで有名なギャラリー・ラファイエット社によって設立されました。 同社は、ファッションだけでなく、アートのエキシビジョンやフェアのパートナーとして、積極的に支援しているのです。例えば、毎年10月にパリで開催される国際コンテンポラリーアート・フェア(通称:FIAC=Foire International d’Art Contemporain)など。この時は、パリの街中が現代アートの作品で彩られるので、アートが好きな私としては、とても楽しみな時期の一つです。 アーティストたちの活動を後押しできる全く新しいスポット。 さて、『ラファイエット・アンティシパション』の狙いは、ただエキシビションを開催し、作品を展示するだけのものではありません。実験的で、かつ来場者が何か体験できることを主としたエキシビションを狙いとしています。さらに、企画・運営・展示の他、アーティストと共に作品の制作を行う学際的性質をもった文化施設でもあるのです。なぜこのようなスペースを作るに至ったのか。 同社によると「パリはたくさんの歴史ある素晴らしいコレクションが溢れているけれど、アーティストたちが集まって積極的に創作するための場所がない」ということ。そういった「現代アートの現状で欠けている点」に目を留めたギャラリー・ラファイエット社は、パリのど真ん中でアーティストたちが創作し合ってそのまま発表を行い、彼らの活動を後押しできるような全く新しいスペースを造りたいと思ったのでしょう。 そして、ラファイエット・アンティシパションのビルは、シアトル中央図書館やミラノのプラダ財団の建築で知られるレム・コールハースが、3年の歳月をかけてモダンな建物へと変貌させました。 地下1階から地上4階までのこの建物。地下はアーティストの創作スペースで、私たちが鑑賞できる主な展示スペースは1階から3階までです。そして、この3フロアはなんと、アーティストの意向に合わせて床や壁などを自由に変更できるように設計されています。それもおよそ40通り可能とのこと!展示ごとに、ビル全体が舞台装置のように変化するなんて、大変面白い試みです。 メインのエントランスを入ると、地上階には人気のオーガニック・カフェ「Wild & the Moon」が入っています。 そして、カフェのすぐ隣には、パブリック・スペースが。 カフェ側からこの建物の外、中庭へと一旦出ると、ラファイエット・アンティシパションのブティック「À Rebours」が併設されています。ユニークでデザイン性に富んだ小物や雑貨、アクセサリー、そして写真集などを手にすることができます。 アメリカ人アーティストによる、建物全体を使った展示作品 現在エキシビジョンは、ニューヨーク在住のアメリカ人アーティスト、Lutz Bacherの「The Silence of the Sea」が開催中。 © Lutz Bacher男性名義(ペンネーム)ですが、実は女性アーティスト。フランスでは、今回が初めての展示です。 彼女はさまざまなメディア、ビデオ、音響、フォトグラフィーなどを用いたインスタレーションを行うアーティストで、その表現スタイル通り、この建物全体が彼女の作品へと変化。海、そして海の静寂を連想させる海風の音が、あちこちに置かれた音響装置からビル全体へと響き渡り、訪れる人々を彼女の作品の内部へと誘い、包んでいきます。 最初に訪れた3階の展示スペース、自然光を取り入れた、明るく開放的な空間が広がっていました。 砂浜なのか、海面の反射をイメージしたのか、地面にはたくさんのラメが撒かれていました。撒かれたラメはメインの展示スペースだけではなく、階段や踊り場にも広がっていました。ご覧の通りキラキラ! お次はこちら。今回、1階と2階は吹き抜けになっていて、各フロアの両サイドに、同じ映像が流れるスクリーンが設置されていました。さらに、自分の立つ位置によって1階と2階両フロアの画面が一つに見えるという視覚を欺くマジックも発見。映像はモンタージュされていて、ブレが激しく、時々早送りのように進み、大画面の威力と共に眩暈を覚えるほど…。なので反対側に目をやると、距離があるお陰でだいぶ見やすい。美しい海辺の光景が目に飛び込んできます。 展示スペースの音響は決して穏やかではなく、むしろ雑音の大音量。タイトルのSilenceとはかけ離れているという点に、おそらくこのアーティストの問題提起が隠されているのでしょう。 絶え間なく続く音響と映像が2つのフロアをまたがり、さらに壁と床の垂直と並行のラインがどこか永続的なものを物語り、この空間のテーマの一つとして大きく存在しているような気がしました。 これはスクリーンに近寄った時、そこにいた誰かがふと私の前を通り過ぎようとした時の瞬間。画面の砂浜に映る彼女の影が、まるで登場人物の影のように感じました。観客一人一人が、この作品の一部へと組み込まれる瞬間でもあります。 中庭を囲む形を成したU字型の建築。外の景色を感じることで、街の一部、世界の一部であることも再認識できます。劇場や美術館の多くは、展示物の管理という面からしても、こうして自然光を入れることは不可能なのですが、ここは別。それは、「ここは閉ざされた場所ではなく、人々へ向けて開かれた場所である」という意思さえ感じられる気がします。 写真では見づらいかもしれませんが、こちらは先ほど3階にたくさん撒かれていたラメが落ちてくる様子です。天井を見ても目立った仕掛けがなかったので、私たちが実際に歩いていた3階のラメそのものかもしれません。これも、モバイル式の床がなせる技!日の光を照り返しながら、きらきらと輝き、落ちていく様子に見入ってしまいました。 体験型、参加型のエキシビジョンを通じて、大きな発見と感動を 日本の美術館やギャラリーは、展示されている作品をただ観賞するタイプのエキシビションが大部分だと思います。 しかしパリには、体験型、参加型のエキシビションが多く開催されています。そこでは、見る、聞く、触れるといった知覚を通して、発見と感動を得ることができます。 それは“物や空間”と“自分”であったり、“自分”と“他の誰か”であったり。そして、体験は、経験となって私たちの心に印象深く刻まれます。ただ、キュレーションされたものを眺めるよりも、空間全体を使用した作品の中に自分が身を置くことによって、より自分で何かを考えるという行為が触発される気がします。それが、この“体験する”ことを目的としたインスタレーションの魅力なのかなあ…なんて思ったり。 パリの中心でこのようなアートの発展を推進する文化施設がまたひとつ増えたことがとてもうれしい!これからも新たな文化施設がオープンしていく予定なので、随時ご紹介していきたいと思います。
2018年04月22日『前科があると海外旅行ができなくなる』と聞いたことはありませんか? 「え、じゃあ2年前に万引きで捕まったから友達と旅行いけないの?」「昔、スピード違反で罰金になったから私は海外に行くことが無理なのか…。」 このように思う人もいるのではないでしょうか?たしかに、旅行先や移住先の国の身になってみると、わざわざ犯罪行為に手を染めた人を自国に迎え入れたくはありませんよね。 この記事では『前科があると海外に行くことができなくなる?』という噂の真相についてお伝えします。 この記事は、琥珀法律事務所の川浪 芳聖かわなみよしのり 先生に監修いただきました。 前科があると出国や入国に制限がかかる結論からお伝えすると、前科があると海外旅行できないというのは半分本当、半分デタラメです。前科があると『①パスポート発行』『②諸外国による受け入れ』の2点で制限がかかってしまいますが、どんな前科でも出入国NGというわけではありません。 ◆パスポートの取得が認められない出国の際には必ずパスポートが必要になりますが、以下に該当する方は基本的にパスポートを発行してもらえません。 死刑、無期もしくは長期(2年以上)の刑にあたる罪で起訴されている者、またはこれらの罪を犯した疑いを受け、逮捕状、勾留状、勾引状などが発行されている者禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終えるまで、または、執行を受けることがなくなるまでの者(つまり、執行猶予期間を含む)旅券法違反により処罰された経歴がある者 パスポートを取得できなければ、当然出国できない=海外旅行はできません。 ◆諸外国による受け入れを認められないパスポートの発行が認められても、その国の入国審査をクリアできなければ入国が認められません。入国審査には質疑応答や指紋登録などがあり、前科について記載されているビザの提出まで求められる場合もあります。 入国許可の基準は国によって異なるため、諸外国大使館や領事館に問い合わせてみてください。 自由の国アメリカは最も入国審査が厳しい?入国審査の厳しい国の代表例がアメリカです。アメリカに入国するためには、パスポートに加えてビザを発給してもらう必要があります。 では、どうしたらビザを発給してもらうことができるのでしょうか?過去に前科がある人は、判決を受けた裁判所に判決謄本を発行してもらい、それを大使館に提出し、ビザ発給のための審査を受ける必要があります。 つまり、犯罪歴を記した公的文書を裁判所から受領して提出しなければならないということですね。 ここまでお読みになり、「申告しなければ、ビザを提出せずに済むし前科もバレないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、それは絶対にやめましょう。なぜなら、過去に有罪判決を受けた事実を隠していることが発覚した場合には、未来永劫アメリカに入国できなくなるからです。 「もう完全に信用できないから、二度とアメリカに来るな」ということですね…。 いかがでしたか。前科があると絶対に海外旅行することができないというわけではなく、審査にかけられるだけということです。罰金刑のみの軽微な犯罪でしたらほぼ問題なく海外旅行ができるでしょう。 *記事監修弁護士:琥珀法律事務所川浪 芳聖先生(弁護士の役割は、一言で表すと「法的問題の解決」ですが、依頼者さんにとっては、解決(結果)に至るプロセスも非常に重要だと考えています。依頼者さんの話をじっくり聞いて、丁寧に説明することを心がけています。)*取材・文:アシロ編集部【画像】イメージです*sasaki106/ PIXTA(ピクスタ)前科があると海外旅行ができなくなるって本当?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。前科があると海外旅行ができなくなるって本当?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年03月28日フランス・パリを観光する人が多く足を運ぶのが、クリニャンクールをはじめとする骨董市。歴史を感じさせる道具の数々を見ているだけでも楽しくなりますよね。そんなパリでは骨董市だけでなく、花市やフードマーケットなどさまざまな市が。今回ご紹介するのは、人気観光地のひとつであるノートルダム大聖堂から徒歩圏内、日曜にだけ開催される小鳥市です。パリの観光地を巡りながら立ち寄れるスポットにあり、散策にもおすすめです。小鳥市があるのは、セーヌ川に浮かぶシテ島パリ発祥の地といわれる、セーヌ川に浮かぶシテ島。世界遺産に登録されているノートルダム大聖堂をはじめ歴史的建造物が数多く建ち並ぶほか、警察署や裁判所など重要な施設も集中しています。小さな島なので徒歩で移動でき、日本人の旅行者には定番の観光スポットでもあります。日曜日だけ開かれる、さえずりが賑やかな小鳥市♪小鳥市が開かれるのは、メトロ4号線「Cité駅」を出てすぐの広場。火曜から土曜日までは常設の花市が開かれています。日曜だけ小鳥のほか、ウサギやハムスターなど、小動物が売られる小鳥市に様変わり。周辺はいろいろな鳥がさえずり、とても賑やかです。小鳥市に並ぶ鳥はインコやオウム、ニワトリなど多岐にわたります。色鮮やかな美しい鳥の羽色に見入って立ち止まる人も多く、常に人だかりができていました。小鳥市では生き物だけでなく、飼育に必要な鳥かごや餌やりのためのグッズや飼料も豊富に揃っているので、愛好家が車でやってきては、一式買い揃えて積み込む様子が見受けられました。小鳥市でも少しだけ開いているガーデングッズのショップ小鳥市が開かれる日曜には、ほとんどの花屋さんは店を閉めていますが一部では営業しているお店も。観葉植物や花々だけでなく、庭先を彩るガーデングッズも手に入るので覗いてみるのも楽しいものです。鉄製のガーデンフックは日本ではみかけないようなデザインも多く、旅の思い出に買っていくのもよさそう。鉢植えに置くオーナメントやガーデンピックなど、軽量で持ち帰りやすい小物もいっぱい!クリスマス時期にはサンタやトナカイのグッズもたくさん並びます。ガーデニング好きならば、小鳥市といっしょにじっくりと見て回ってみても楽しめるはずです。小鳥市のオープンは朝8時頃から。写真を撮ったり、小鳥をじっくり見て回るなら午前中がおすすめです。小鳥のかごが並べられたテントはさほど広さはないので、混まないうちにお出かけを。●ライター大浦春堂
2018年03月24日家族で旅行をしたいけれど、小さい子連れだと不安、移動が大変かもしれない、となかなか旅行先を決められないこともあるでしょう。旅行先を賢く選べば、子どもから大人まで家族全員が満足する旅行ができます。今回は家族旅行で一度は行きたい、国内外のフォトジェニックな人気の旅行先を5つご紹介。国内編沖縄LCCも就航している沖縄は遠いようで意外と近い旅行先です。羽田空港から那覇空港までわずか3時間弱で到着します。沖縄は離島も含め、レンタカー会社が豊富で、島内の移動も楽々。初めての沖縄旅行であれば、那覇市内に滞在し、異国情緒あふれる国際通りで沖縄料理に舌鼓を打ったり、首里城や沖縄美ら海水族館を観光するといいでしょう。ホテルが集まる那覇市内なら、宿泊費も安めで、楽しい家族旅行ができます。なんと1000円代の素泊まり宿や民宿もあるのです。またのんびりと沖縄ステイしたいのなら、宿泊費は少し高くなりますが、沖縄北部のリゾートホテルに宿泊し、本部町から恩納村にかけてのヤンバルと呼ばれる、手つかずの自然が残るビーチを訪れるのもオススメ。観光よりも自然と遊ぶことがメインとなりますが、子どもと一緒に美しく透き通った海と白いビーチで心ゆくまで遊ぶことができます。運が良ければビーチが貸切状態なんてことも!注意点:沖縄のビーチは場所によって、遊泳禁止の場所や潮の流れがはやい場所があります。子どもの水遊びに向かないビーチもあるため、事前に滞在しているホテルのスタッフなどから詳しいビーチ情報を聞くことを忘れないようにしたいですね。那覇市内に滞在する場合(三泊四日)の旅費羽田空港からの航空券:30,000円×3(往復)宿泊費:12,000円×3(スタンダードクラスのホテル)アクティビティ代:10,000円×3食費レンタカー代お土産代家族3人で沖縄に個人旅行した場合(大人料金で計算)、三泊四日で20万円程度、ハイシーズンなら35万円以上用意した方が安心のようです。■ 日本旅行「赤い風船」Web限定セールも ※航空券は3才から11才までは座席を使用した場合50パーセントオフ、座席を使用しない場合は無料となります。ただし、LCCで座席を使用する場合は、大人と同額かかるので注意。個人旅行よりもパッケージ旅行の方が安い場合もあるので、旅行の目的などに合わせて、ツアーで行くか、個人旅行するのか決めるといいでしょう。また交通費やアクティビティ代は割引がありませんが、食費と宿泊費は節約できます。民宿に宿泊すれば、朝晩の食事付きで、1人数千円で宿泊できることも。温泉一泊二日で行ける温泉も家族旅行で大人気。中でも都内からアクセスが良い、箱根や熱海、草津、鬼怒川は気軽に行くことができます。新宿からロマンスカーに乗り、約1時間半で到着する箱根温泉は、箱根ロープウェイや芦ノ湖を海賊船に乗って遊覧でき、子どもも大喜び! 有効期限2日間の「箱根フリーパス」を箱根湯本で購入した場合(大人4,000円、子ども1,000円)、箱根登山鉄道・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船などが2日間乗り放題で、大変お得です。また箱根には、ガラスの森美術館や箱根神社といったフォトジェニックな見どころが満載。何度訪れても飽きない旅行先だと言えるでしょう。注意点:家族で温泉に行く際、注意したいのは宿選び。温泉宿によっては大人向けのところもあります。親子でリラックス&楽しめる宿かどうかをあらかじめ口コミサイトなどでチェックしてから予約することをおすすめします。■ 安心・安全の「JTB」国内宿泊予約(旅館・ホテル)・国内ツアー予約はコチラから 箱根湯本に滞在する場合(一泊二日)の旅費新宿から箱根湯本へのロマンスカー代:4,560円×3(往復)温泉旅館宿泊費:13,000円×3(スタンダードクラスの温泉宿)食費:3,500円×3アクティビティ代レンタカー代お土産代箱根湯本にある旅館に家族3人で一泊二日の旅行をした場合(大人料金で計算)、多く見積もっても9万円程度でした。※ロマンスカーは、6才以上12才未満であれば(6才で小学校入学前は幼児です)、こども運賃の半額で乗車でき、1歳未満の乳児は無料となります。温泉旅行の場合は、どれくらい観光スポットを巡るかによって旅行の予算が大きく変わってきます。のんびりと温泉宿で過ごし、無料の観光スポットのみを訪れるだけなら、もう少し安く旅行することも可能でしょう。■ 大感謝祭実施中でお得なツアーも!阪急交通社 北海道自然と一体になれる旅行先と言えば北海道です。どこまでも続くひまわりやラベンダー畑、広大な湖、美味しい魚介類などを味わえる魅惑の地。沖縄同様に遠いイメージがある北海道ですが、羽田空港から新千歳空港まで、約1時40分で行けて、一日の運行便も63便以上と非常にアクセスしやすいです。旅行日程も札幌市内の観光であれば、一泊二日でも十分楽しめます。また新千歳空港からのアクセスが抜群な小樽を訪れるのもいいでしょう。JRで所要時間1時間50分ほどで行くことができます。伝統的な小樽運河やおたる水族館など家族で楽しめるスポットが点在していますよ。家族旅行をする際の注意点:北海道は本州よりも気温が低いので、夏でも羽織りものを用意していった方が安心です。薄着で行くと、風邪を引いてしまう危険性があるのです。春先もまだ気温は低いので、出発日の直前に現地の気温をチェックして、着ていく(持っていく)洋服を決めることが大切です。札幌市内に滞在する場合(三泊四日)の旅費羽田空港からの航空券:30,000円×3(往復)宿泊費:15,000円×3(スタンダードクラスのホテル)アクティビティ代:10,000円×3食費レンタカー代お土産代家族3人で北海道に個人旅行した場合(大人料金で計算)、三泊四日で22万円程度、ハイシーズンなら37万円以上用意する必要がありそうです。■ 「るるぶ」家族旅行特集も! ※航空券は3才から11才までは座席を使用した場合50パーセントオフ、座席を使用しない場合は無料となります。ただし、LCCで座席を使用する場合は、大人と同額かかるので注意。北海道に旅行する際も、沖縄と同様、個人旅行よりもパッケージ旅行の方が安い場合があります。また食費や宿泊費を抑えたり、飛行機の早割などを使用することで、旅費は大きく変わってきますよ。ユニバーサルスタジオジャパン(大阪)ディズニーと並ぶ人気のテーマパーク「ユニバーサルスタジオジャパン」。家族で一度は訪れたいと思っている人も多いでしょう。子どもから大人まで大好きなハリーポッターやミニオンなど楽しいアトラクションがいっぱい。滞在を大阪の中心部(梅田)などにすれば、大阪名物の串かつやお好み焼き、たこ焼きなどの「食べ歩き」にも便利です。一泊二日で盛りだくさんの旅行ができます。注意点:ユニバーサルスタジオジャパンはディズニーとは異なり、ファストパス(ユニバーサル・エクスプレス・パス)は有料です。事前購入も可能ですので、人気のアトラクションをあまり待たずに体験したいのなら事前に購入しておいた方が安心でしょう。もちろんユニバーサル・エクスプレス・パスがなくても入場料だけですべてのアトラクション・ショーを体験できます。大阪市内に滞在する場合(一泊二日)の旅費品川から新大阪への新幹線代:27,240円×3(往復)宿泊費:8,000円×3(スタンダードクラスのホテル)ユニバーサルスタジオジャパン(1デイ・スタジオ・パス):7,315円×3食費:5,000円×3大阪市内の移動交通費お土産代家族3人で大阪市内に宿泊し、ユニバーサルスタジオジャパンに行く場合(大人料金で計算)、一泊二日で17万円程度は見ておいた方がいいでしょう。■ ユーバーサルスタジオもお得に!日本旅行「赤い風船」 ※新幹線は子ども料金が設定されています。小学生は半額、未就学児(幼児・乳児)は無料です。新幹線代が意外と高くつく印象ですね。そこで航空券を調べたところ、羽田空港から関西空港までのフライトが1万円以内(片道)のものが! しかも関西国際空港からユニバーサル・スタジオ・ジャパンまで空港リムジンバスが運行していて、片道1,550円(小児:780円)で利用可能です。行くタイミングによっては飛行機を使うのもありかもしれませんね。旅費を安くすることができそうです。海外編台湾昨今、人気の旅行先となっている台湾は、家族旅行にもオススメです。台北までは片道約片道約3時間55分のフライトで、空港から市内へのアクセスもバスで行けて便利。日本語や簡単な英語が通じることも多く、安全で何不自由のない旅行ができます。食事についても、小籠包、マンゴーかき氷、屋台飯など美味しいものがたくさんあり、何を食べようか迷ってしまいますよ。また千と千尋の神隠しのモデルと言われている九分(ふんに人偏)へも日帰りで行けます。台湾は親日な人も多く、子どもの初めての海外旅行先としても最適です。■ GW、夏休みの旅行はお早めに!「JTB」海外ツアー予約 注意点:夏場はどのお店も冷房が効きすぎていて、乳幼児だと体調を壊す危険性があります。外と部屋の中の温度差が激しいのです。そのため、温度対策には十分注意してください。また生水は飲めないため、ミネラルウォーターのペットボトルを持ち歩くことも忘れないようにしましょう。台北市内に滞在する場合(三泊四日)の旅費羽田・成田空港からの航空券:35,000円×3(往復)宿泊費:30,000円×3(スタンダードクラスのホテル)食費:15,000円×3台湾での移動交通費お土産代海外旅行保険料家族3人で台北市内に宿泊した場合(大人料金で計算)、三泊四日で27万円程度はみておいた方がいいでしょう。ハイシーズンであれば、37万円くらいは用意しておきたいところです。※国際線の場合、座席を使用しない、2歳未満の子どもは大人運賃の10%の料金となり、座席を使用する場合は、大人運賃の75%となります。さらに2歳以上12歳未満の子どもは、大人運賃の75%の料金となります。ただし、クラスや割引航空券によっては子ども料金が設定されていない場合もあるので注意が必要です。台湾旅行を安く済ませたいのなら、宿泊先をホステルにするのもひとつの手です。台北のホステルは個室のあるオシャレで清潔なところも多く、快適に過ごせます。さらにLCCを利用すれば、旅費をだいぶ安くすることも可能でしょう。■ ジェーピーツーワン 「YAZIKITA」で格安チケットを検索 グアム常夏の楽園、グアムは家族でのんびりと旅行できる場所です。羽田・成田からはANA、JAL、ユナイテッド航空の直行便もあり、約3時間50分で到着して、移動時間が短いのも魅力。気になる時差も台湾と同じで1時間と時差ボケになる心配がありません。子どもと一緒でも快適な旅行ができそうですね。グアムは美しい海が広がる場所。家族でシュノーケリングやバナナボートを楽しむこともできます。最大級の面積を誇るウォーターパーク「オンワード ビーチ リゾート」に行けば、シュノーケルやパラセーリングなど主要なマリンアクティビティをすベて体験できますよ。注意点:ビーチなどで遊んでいる際の盗難には十分注意が必要です。また、子どもが病気やケガをした際、すぐに行ける現地のクリニック(日本人医師がいる)を調べておくことも大事でしょう。リゾートホテルに滞在する場合(三泊四日)の旅費羽田・成田空港からの航空券:50,000円×3(往復)宿泊費:20,000円×3食費:20,000円×3アクティビティ代:20,000円×3お土産代海外旅行保険料グアムに家族3人で個人旅行した場合(大人料金で計算)、三泊四日で37万円程度はみておいた方がいいでしょう。ハイシーズンだと航空券が大幅にアップしますので、二倍の旅費がかかることもあります。※国際線の場合、座席を使用しない、2歳未満の子どもは大人運賃の10%の料金となり、座席を使用する場合は、大人運賃の75%となります。さらに2歳以上12歳未満の子どもは、大人運賃の75%の料金となります。ただし、クラスや割引航空券によっては子ども料金が設定されていない場合もあるので注意が必要です。グアムの場合も、LCCを利用すれば、往復一人16,000円程度で済むことも。またリゾートホテルを利用しなければ、宿泊費も抑えられます。さらに個人旅行よりもツアーで旅行した方が空港までの送迎ありで、楽に旅行できて、なおかつ旅費も安くできるかもしれません。旅行の帰路では子どもも大人も疲労困憊でクタクタになっていると思います。そんな時は駅や空港から予約でお得に利用できるタクシーサービスがオススメです。■ らくらくタクシー 家族の思い出の1ページとなる旅行・・・。どうせなら子どもも大人も楽しめる旅先を選びたいものですね。今回ご紹介した旅行先はフォトジェニックで人気の場所ばかりです。次回の家族旅行先としてぜひ検討してみてくださいね。※記事に記載した旅費はあくまで目安となります。旅行時期や人数、目的によっては金額が大きく異なることもあります。
2018年03月19日