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海とガラスと庭園のミュージアム「藤田喬平ガラス美術館」(宮城県松島町)では、毎年好評の企画展【ガラスのクリスマス展2025】を、9月12日(金)から12月25日(木)まで開催します。クリスマスツリーといえば、緑と赤の組合せが定番で華やか。ガラスのツリーなら、色味を抑えたクロスなどを合わせ、シックな印象にするのも素敵です。まるで氷の彫刻のように輝くガラス作品は、リビングや玄関に置くだけで、おしゃれな雰囲気を演出します。画像 : ガラスのクリスマス展2025メインビジュアル展示には、日本各地で活躍するガラス作家23名の一点ものが集結。グラスやプレートなど日常に寄り添う器から、ツリーやサンタのオブジェまで、ホリデーシーズンを彩るアイテムが並びます。すべての作品は実際にご購入いただけます。暮らしをブライトアップするインテリアとして、また特別な贈り物としても最適です。松島の秋風を感じる庭園散策と併せて、ガラスアートが織りなすクリスマスをお楽しみください。藤田喬平ガラス美術館|公式サイト : 背景~クリスマスを迎える時間が、心を豊かにしてくれる時間でありますように~クリスマスは、飾りつけを通じて少しずつ気持ちを高めていく時間も魅力。作品を手に取り、どこに置こうかと考えるひとときが、ホリデーシーズンの記憶をいっそう豊かなものにしてくれることでしょう。透明感あふれるガラス作品は、インテリアとして空間に調和し、飾るたびに新しい表情を見せてくれます。クリスマスを待つ時間をゆったりと楽しんでいただけるよう、【ガラスのクリスマス展2025】は、9月12日から開催。「待ち遠しい」を一緒に楽しめる一作に出合えることを願っています。画像 : ガラスならではの、雪景色の柔らかさ画像 : どれも表情や色合いが異なる1点ものの作品画像 : グラスやプレートなど日常に寄り添う器も画像 : ガラスを通して光を楽しむガラスのクリスマス展2025概要展示期間:2025年9月12日(金)~12月25日(木)開館時間:9:30~13:00(13:30閉館)休館日:12月1日(月)~3日(水)出展作家 総勢23名(会期中に変更・追加がある場合がございます)【ガラス】伊藤ナツキ(神奈川)/一見恵(茨城)/上村由希ガラス工房(東京)/梶川聡子(埼玉)/金谷真実(岡山)/可児友紀(神奈川)/川北成彦(奈良)/北川亜紀子(東京)/熊谷正行(東京)/小林大輔(群馬)/酒井真一(長野)/高城加世子(山口)/高山浩子(愛知)/武次聡子(奈良)/長谷幸恵(千葉)/原加奈子(神奈川)/東山千昭(山梨)/福田有見子(奈良)/松浦あかね(長野)/間宮香織(岐阜)/宮城真理子(千葉)/水上栄り(宮城)/山下和子(神奈川)画像 : 画像 : 出展作家情報などの最新情報は藤田喬平ガラス美術館公式インスタグラムをチェックしてください藤田喬平ガラス美術館|Instagram : 海とガラスと庭園のミュージアム画像 : 画像 : 画像 : 画像 : ガラス工芸家として初の『文化勲章』を受章した藤田喬平の飾筥やヴェニス花瓶、地元松島ゆかりの作品、同じくガラス工芸家の藤田潤氏の作品などを展示。季節にあわせた企画展示(Seasonal Gallery)や、一点ものが集まるミュージアムショップでお気に入りに出合うなど、過ごし方はそれぞれ。一歩外に出ると季節の花々が咲き誇る約7千坪の水上庭園や松島湾を一望できる露台があり、ゆるやかなひとときをお楽しみいただけます。画像 : 画像 : 「海とガラスと庭園のミュージアム」藤田喬平ガラス美術館 宮城県宮城郡松島町高城字浜1-4電話 022-353-3322無料駐車場完備【開館時間】9:30~13:00(13:30閉館)(15:00~17:00は松島一の坊宿泊者限定)【入館料】(企画展は入場無料)一般・大学生 / 1,200円小・中・高生 / 700円藤田喬平ガラス美術館|公式サイト : 地図 : リリースに関するお問い合わせは…株式会社⼀の坊 営業推進本部(広報担当)〒980-0013宮城県仙台市⻘葉区花京院2丁⽬1-10TEL:022-222-0178(平⽇ 11:00〜16:00)Mail: press@ichinobo.com ▼お問い合わせフォーム 一の坊グループ|公式サイト : 画像 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年09月09日20世紀初頭のパリの街並を詩情豊かに描き、エコール・ド・パリを代表する画家として人気を博したモーリス・ユトリロ。各時代の代表作でその画業と生涯をたどる回顧展が、9月20日(土)から12月14日(日)まで、東京・新宿のSOMPO美術館で開催される。ユトリロは、1883年、パリのモンマルトルで生を受けた。母親は、ルノワールら多くの画家のモデルを務め、自身も画家となったシュザンヌ・ヴァラドン。父が誰かは知られておらず、のちに母の恋人だったスペイン人の批評家ウトリリョの認知を受け、ユトリロ姓を名乗るようになった。母から愛情を受けられなかったこともあり、少年時代から飲酒にふけり、絵画制作を始めたのはアルコール依存症の治療の一環だったという。モーリス・ユトリロ 《モンマニーの屋根》1906-07年頃油彩/カンヴァス 65×54cmポンピドゥセンター/国立近代美術館・産業創造センター©Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. GrandPalaisRmn / Bertrand Prévost / distributed by AMF ©Hélène Bruneau 2025当初は住まいのあったパリ近郊の町モンマニーで、印象派の影響を受けながらも独学で制作に励んだユトリロは、モンマルトルに居を定めたのちの1909年頃から、絵具に漆喰や砂、卵など様々な素材を混ぜて白壁の質感表現に取り組み、白を基調とした街並の描写で独自の画風を築いた。飲酒癖で入退院を繰り返しながらも、精力的に制作を続けたこの「白の時代」の作品で評価を高めたのち、鮮やかな色彩も用いる「色彩の時代」へと移行している。モーリス・ユトリロ 《可愛い聖体拝受者、トルシー=アン=ヴァロワの教会(エヌ県)》1912年頃油彩/カンヴァス 52×69cm八木ファインアート・コレクション©Hélène Bruneau 2025同展は、フランス国立近代美術館(ポンピドゥセンター)の協力のもと、同館所蔵の《モンマニーの屋根》や《ラパン・アジル》を含む初期から晩年までの作品約70点と、アーカイヴを管理するユトリロ協会の資料を通じて、ユトリロの全貌に迫る展覧会だ。各時代の画業をたどると同時に、その生涯と作品、そして日本での評価の高まりについて、5つの視点からユトリロ像を浮かび上がらせる構成がとられている。見どころのひとつは、多くの芸術家が集ったモンマルトルのキャバレー「ラパン・アジル」を描いた作品が複数点並ぶこと。同じモチーフを執拗に描き続けたユトリロの制作方法を深掘りするとともに、異なる時期の作品を比較することで、彼がどのように風景と向き合っていたのか、各時代の違いを検証する試みともなっている。時代によって変遷を遂げたユトリロだが、生涯を通じてパリの街並を愛し、描き続けた点では一貫していた。アカデミックな表現とは一線を画す独自の画風を築いたユトリロのその風景の詩情を、この機会にじっくりと味わいたい。<開催概要>『モーリス・ユトリロ展』会期:2025年9月20日(土)~12月14日(日)会場:SOMPO美術館時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(10月13日、11月3日、11月24日は開館)、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)料金:一般(26歳以上)1,800円、25歳以下1,200円チケット情報:: ()公式サイト:
2025年09月03日2025年9月13日(土)より、南青山の根津美術館では『焼き締め陶ー土を感じるー』展を開催する。同館のコレクションを中心に、日本人が好んだ「焼き締め陶」の魅力を紹介する展覧会だ。古くは古代の須恵器に遡る「焼き締め陶」とは、釉薬をかけずに高温で焼くことで、素地を固めたやきもののことをいう。後年「釉薬」を施した釉薬陶磁器が誕生したことなどから、焼き締め陶は陶磁器生産の最先端から外れるが、日本では主に茶の湯の世界で、その素朴な美しさが愛でられた。たとえば有名な信楽焼は、13世紀後半より現在の滋賀県甲賀市周辺で生産された焼き締め陶。赤く発色した肌に長石などの白い粒や緑色の自然釉が美しく、江戸時代初期には釉薬を使う京焼の祖・野々村仁清も、焼き締め陶の写しを数多く制作した。《備前平鉢》備前日本・桃山~江戸時代 17世紀根津美術館蔵このほか、岡山県の備前焼や、三重県の伊賀焼など、国内を代表する焼き締め陶とともに、東南アジアや中国で生産された「南蛮物」のやきものも紹介する。同展で展示される《南蛮横縄水指》は16〜17世紀のベトナム製で、やはり茶の湯の世界で賞翫された。また時代が下って近代になると、中世につくられた、野趣溢れる貯蔵用の壺や甕(かめ)が、コレクターたちを魅了した。土の素朴な味わいと、無釉陶ならではのシャープな形、火や灰の動きによって偶然あらわれる窯変の魅力。焼き締め陶にテーマを絞った同展では「土を感じ、愛でる」という日本人独特の好みや美意識をあらためて感じることができるだろう。《南蛮横縄水指》ベトナム16~17世紀根津美術館蔵会期中は、期間限定で、3人の現代作家(打田翠、松永圭太、伊勢﨑晃一朗)の焼き締め陶を、同館庭園内の茶室で展観する『現代3作家による茶室でみる焼き締め陶の現在』を開催する。作家ごとに会場となる茶室やスケジュールが違うので、詳細は美術館ホームページで確認を。さらに展示室5では、鎌倉時代に大きな発展を遂げた絵巻物の世界を紹介する『中世の絵巻物』展が、展示室6では、9月の風情を茶道具で楽しむ『菊月の茶事』展が開催される。<開催情報>『焼き締め陶 土を感じる』会期:2025年9月13日(土)~10月19日(日)会場:根津美術館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(9月15日、10月13日は開館)、9月16日(火)、10月14日(火)料金:一般1,300円、大高1,000円※オンライン日時指定予約根津美術館 公式サイト:
2025年09月02日東京・清澄白河の東京都現代美術館が開館30周年を迎える2025年、「開館30周年記念展 日常のコレオ(MOT’s 30th Anniversary Exhibition Choreographies of the Everyday)」が8月23日から11月24日まで開催されています(※休館日あり)。会場入口/photo by ©FASHION HEADLINE本展は、日常に潜む行動や所作を「コレオ=振付」と捉え直し、規範に抗いながらも新たな創造を生むアーティストたちの実践を紹介するものです。展示には国内外で活動する幅広い世代の作家約30名/組が参加し、映像、インスタレーション、絵画、パフォーマンスなど多様な表現を通じて、私たちの「日常」を見つめ直す場をつくり出しています。サム・メッツ「木を踏む」2025年/photo by ©FASHION HEADLINE展示には、生活に根差した文化や社会的文脈に鋭く光を当てるアーティストが名を連ねます。たとえば、米を原料にした醸造や食文化を通じて地域の持続的な営みにアプローチするライス・ブリューイング・シスターズ・クラブは、食と循環を媒介にした作品を展開。ジョナタス・デ・アンドラーデは、映像を用いて共同体や労働の身体的リズムを映し出し、社会の中で生きる人々の声なき声をすくい上げます。ライス・ブリューイング・シスターズ・クラブ「ウミ、手、海女たち」2025年/photo by ©FASHION HEADLINEまた、大和楓は、身体に刻まれた「型」を通じて個人と社会の関係性を問い直すインスタレーションを出展。抗議運動の姿勢やその反復をトレースする装置とドローイングを組み合わせることで、歴史的・政治的文脈に巻き込まれてきた身体のリアリティを浮かび上がらせ、現在進行形の出来事を観客に突きつけます。さらに、会期中には装置体験を通じたワークショップも予定されており、観る者の身体感覚に直接作用する仕掛けとなっています。大和楓「仰向けで背負う」2025年/photo by ©FASHION HEADLINE展示空間を歩くと、個人の生活の中に潜む小さな動作や習慣が、改めて「振付け」として立ち上がり、鑑賞者自身の身体感覚や記憶と響き合います。単なる過去30年の振り返りではなく、「次の30年に何を提示できるか」という、未来への眼差しを強く意識させる構成です。「開館30周年記念展 日常のコレオ」は、現代を生きる私たち一人ひとりの日常を映す鏡であると同時に、未来を思考するための実験の場でもあります。外観/photo by ©FASHION HEADLINE【基本情報】会期:2025年8月23日(土)~11月24日(月・振休)開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで) *8・9月の毎金曜日は21:00まで開館休館日:月曜日(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、9月16日、10月14日、11月4日会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F/B2F、ホワイエ ほか観覧料:一般2,100円(1,680円)/大学生・専門学校生・65 歳以上1,100円(880円)/中高生500円(400円)/小学生以下無料 お得なツインチケット 3,500円(一般2枚)*チケットカウンターでのみ販売【参加アーティスト】青山悟、バクダパン・フード・スタディ・グループ、CAMP、ヒーメン・チョン、ジョナタス・デ・アンドラーデ、ブレンダ・ファハルド、FAMEME、シルパ・グプタ、檜皮一彦、出光真子、今宿未悠、ジュリア・サリセティアティ& アリ・"ジムゲッド"・センディ、黑田菜月、アン・ミー・レー、サム・メッツ、シュビギ・ラオ、リ、ライス・ブリューイング・シスターズ・クラブ、ピナリー・サンピタック、佐々木健、新海覚雄、ソー・ソウエン、髙橋莉子、髙橋凜、トランスフィールドスタジオ、上原沙也加、植村真、カレル・ファン・ラーレ、山田響己、大和楓 ほかお問い合わせ:東京都現代美術館東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)TEL:03-5245-4111(代表)
2025年08月27日国立西洋美術館では、子どもから年配の方まで誰でも気軽に会話しながらアート鑑賞を楽しめる1日限りの特別企画「にぎやかサタデー」を 2025年8月23日(土)に開催する。「にぎやかサタデー」は、2023年からスタートし今年で3回目。通常の日も美術館での会話は制限されている訳ではないが、「美術館では静かにしなくてはいけないから緊張する」「子どもや高齢の親とはなかなか展覧会には行きづらい」という人にも気兼ねなく美術館を楽しんでほしい、との想いから企画された。当日は館内の数か所にベビーカー置き場を設置し、キッズスペース付き休憩エリアやおむつ交換などが行える赤ちゃん休憩室も用意。小さな子どもと一緒でも安心してアート鑑賞を楽しむことができる。© 国立西洋美術館また、この日は常設展への入場が無料になる。モネやルノワールなど、西洋絵画の名作の数々が展示されている常設展では、作品の一部を切り取ったポストカードを手がかりに、どの作品のどの部分かを探す「この作品をさがしに行こう!」や、国立西洋美術館を題材とした絵本『森のはずれの美術館の話』(文:梨木香歩 絵:ゲオルグ・ハレンスレーベン)の朗読会なども実施。「この作品をさがしに行こう!」© 国立西洋美術館さらに、開催中の企画展『スウェーデン国立美術館 素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで』では、当日限定の展示作品の部分を並べたビンゴ企画「素描でビンゴ」や、鑑賞のヒントを掲載した小冊子の配布も行われる。(※企画展観覧料が必要)当日は20時までオープン。鑑賞と合わせて館内のカフェレストラン「CAFÉ すいれん」でディナーを楽しんだり、ミュージアムショップでお気に入りのグッズを探したり、暑い夏の夜を涼しい美術館でゆっくりと過ごすのもおすすめだ。CAFÉ すいれん© 国立西洋美術館<開催概要>「にぎやかサタデー」日時:2025年8月23日(土) 9:30~20:00 ※入館は閉館の30分前まで会場:国立西洋美術館料金:常設展は無料、企画展『スウェーデン国立美術館 素描コレクション展』は有料公式サイト:
2025年08月19日メジャーリーグ球団のデトロイト・タイガースが日本時間17日、公式インスタグラム(@tigers)を更新した。【画像】ウィル・ベストもガオー!「the song is coming(勝利の歌はすぐそこまで)」と綴り、日本時間17日(日)に行われた対ツインズ4連戦の第3試合に勝利したことをアピール。記念する特製画像を公開するとともに、翌日に行われる最終戦にも勝利すれば4連勝となり、ツインズを相手に全試合完勝となることをアピールした。ウィル・ベスト投手の、迫力ある表情がなんとも勇ましい。今シーズン、「球団30勝目」から「60勝目」まで4つのマイルストーンにおいて、両リーグ合わせての『1番乗り球団』だったタイガース。しかし、70勝目の1番乗りについては現在14連勝中(球団記録更新)の快進撃を見せているブリュワーズに取られてしまった。勝利数での競争や、シーズン80勝目のタイミングなどにも要注目だ。【動画】サーキット場を野球場に魔改造する様子を収めた世にも恐ろしい動画 この投稿をInstagramで見る Detroit Tigers(@tigers)がシェアした投稿 この投稿には多くのいいねが寄せられている。文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部
2025年08月16日2025年9月13日(土)より、横浜のそごう美術館では『誕生70周年記念 ミッフィー展』を開催する。ミッフィー(うさこちゃん)生誕70周年を記念して、初来日となる『うさこちゃんおとまりにいく』(1988年)、『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』(1996年)の原画をはじめ、ミッフィーシリーズの絵本全32作品 の原画やスケッチなど200点以上が日本で初めて一堂に会す展覧会だ。作家のディック・ブルーナ(1927-2017)は、オランダ・ユトレヒト生まれ。1953年に初めての絵本『de appel』(りんごぼうや)を発表して以来、120冊以上の絵本を生み出した。全世界で約50の言語に翻訳された作品は、8500万部以上のロングセラーとなっている。『ちいさなうさこちゃん』(初版)1955年そんな彼が、1955年に生んだ世界的な人気者が「ミッフィー(うさこちゃん)」である。「ミッフィー(うさこちゃん)」を主人公とした全32作品に及ぶその絵本は、ぬくもりあふれるストーリーや、愛らしい登場人物たち、リズミカルな言葉や、グラフィカルな色、線、構図などが印象的だ。同展では、1955年に誕生した『ちいさなうさこちゃん』(初版)から2009年の『うさこちゃんのおじいちゃんへのおくりもの』まで、ブルーナが50年以上にわたって描いてきたシリーズ32作品を、原画やスケッチなどで丁寧にたどる。そのなかでも、初来日となる『うさこちゃんおとまりにいく』(1988年)、『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』(1996年)の2作品に『うさこちゃんとたれみみくん』(2006年)を加えた3作品をクローズアップ。デザイン的な冒険心や遊び心、祖母の死をまっすぐに描いた物語、友人との身体的な違いに向きあうテーマなど、ブルーナがミッフィー絵本に込めたあたたかなメッセージを紹介する。『うさこちゃんとたれみみくん』2006年 印刷原稿また『うさこちゃんとうみ』を、ブルーナ本人が、原語のオランダ語で読んでいる映像を、20年ぶりに再公開する。やさしく、ときにユーモラスな声で、原語のオランダ語の物語の響きを味わうことができる。その他、同展ではディック・ブルーナの若き日の絵画作品や、父の経営する出版社で手がけたペーパーバックの装丁やポスターなど、彼の絵本作家以外の顔についても紹介する。彼のデザイナーとしての優れた感覚が、いかにミッフィー作品に生かされているかがわかるだろう。Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2025 www.miffy.com<開催概要>『誕生70周年記念 ミッフィー展』会期:2025年9月13日(土)〜11月4日(火)※会期中無休会場:そごう美術館時間:10:00~20:00、9月22日(月)は19:00まで(入館は閉館30分前まで)料金:一般1,800円、大高1,200円展覧会公式サイト:
2025年08月13日万博に興味はあるけど、美術館には……そんな小学生と「おやこでアート」企画へ!子どもと美術館に行ったことはありますか?筆者はあります。そして誓いました。「二度と行かない」と。子どもが5歳、「子どもと一緒に楽しめる」と謳うアート展に行ったときのことでした。屋外の触れる&登れるアート作品を楽しめたのも束の間、展示室で走り回り、触ろうとするところを止めに入り、ぐったりと疲れている隙に駆け出し、監視員さんに「ちゃんと見守ってください」と怒られる始末。最終的に「つまんない!」と床につっぷし泣きわめく子どもを茫然自失で担いで帰ったことは忘れられません。それから数年経ち、子どもは小学6年生に。このタイミングで、こんな催しを知りました。『「藤本壮介の建築」展 おやこでアート ファミリーアワー』。大阪・関西万博のシンボルとなっている建造物「大屋根リング」のデザインを手掛けたことで知られる建築家・藤本壮介さんの初の大規模個展を、子どもと一緒に楽しめるというのです。対象は0歳から小学生まで。妊娠中のプレママ&プレパパとその家族も対象だそう。参加自由のギャラリーツアーも開催され、前半は小学生とその親に向けたツアー、後半は未就学児の子どもと参加する保護者向けのツアーだといいます。公式の案内のなかで筆者がもっとも注目したのは、<開館前の美術館を貸し切り、お子さまとゆったりと展覧会をご鑑賞いただけます>というところ。開館前のほかのお客さんがいない時間帯の開催なら、筆者の苦い記憶も塗り替えられるかもしれません。子ども向けにギャラリーツアーもしてくれるというので、プロによる解説パワーで、もしかしたら興味をもってくれるかも。子どもは毎日のように「早く大阪万博に行きたい!いつ行くの?」と興味マックスの状態だし、美術館リベンジをするならいまが絶好のタイミングかもしれません。そして7月19日、行ってきました!開館前で一般の大人客がいないため、子どもを中心に動けるのがうれしいところ。現地には小学生とそのママやパパ20〜30組ほどが集まり、「とっておき体験部!」からも親子3組が参加しました。まずは展示室に入る前、鑑賞のポイントを子ども向けにまとめた冊子「ジュニアガイド」を受けとり、ラーニング・キュレーターの方の元に集合しました。ポテトチップスやマッチ箱の写真を見せてくれ、「いまから行く場所に、これがあるから探してみてね」などと、子どもの好奇心に火をつけてくれます。集まった子どもたちは口々に「どこにあるんだろう」など楽しみをあらわにしていました。ここで、筆者の子どもは「美術館ってもっと静かにしなきゃいけない場所かと思っていたから、にぎやかでおもしろそう」と興味がむくむく湧いているようでした。展示室に入ってすぐのスペースで、作品がお出迎え。「建築」のイメージとは程遠い不思議な形のアートの展示に、子どもはさっそく釘付けになっています。子どもの心を掴んで足止めする、1000以上の模型の展示さらに進むと、300平方メートルを超える展示室にミニチュアの小さな「建築」がびっしり!「セクション1:思考の森」です。下から上まで、これまで藤本さんが作った100を超える建築物や、アイデアの断片の模型が飾られています。その数、1000種類以上。合間を縫って進むと、まるで迷路のような感覚に陥ります。子どもってミニチュアが大好きですよね。こちらが「じっくり見よう」なんて誘うまでもなく、ひとつひとつ、じっくりと見ています。子どもの目線の高さに作られているからか見やすいようです。「これかっこいい!」「いいなあ、こんなところに住みたい」など自然に口から言葉があふれる子どもが、中でも注目していたのが、こちら。「なにこれ!発泡スチロールだ!」ほかにも、海綿や、展示室に入る前での解説にあったポテトチップスやマッチ箱が紛れています。藤本さんの「アイデアの断片」のようです。よくよく見ると、それらに小さな人間が存在していることに真っ先に気づいたのは子どもでした。「ポテチに人が住んでる。へー、ポテチで建物作れるのか」と、自由な発想を拡張したようでした。こんなふうにひとつひとつじっくり見ているので、なかなか先に進めません。それはほかの親子も同じようで、「とっておき体験部!」から4歳の男の子と参加したパパも「子どもが興味を持つ作品ばかりで、なかなか次のエリアに行けない(笑)」と苦笑い。さらに小学3年生の女の子と参加したママも、「難しい展示で子どもが飽きてしまうかも、と心配したけど、全然そんなことない。建築模型をじっくり見るだけで、相当時間を使ってしまった」と嬉しい悲鳴をあげ、「建築といえば四角い箱、というイメージを裏切ってくれた。模型だけじゃなく、実際の建築も観に行きたい」と刺激されているようでした。その後、子どもが足を止めたのは「セクション3:あわいの図書室」。「読書の場であり休憩所」ということで、都心が一望できる見事な景観を前に、藤本さんの世界観から着想を得た書籍に触れることができます。絵本もたくさん置かれていて、子どもはさっそく腰を下ろして読み始めます。そして次はいよいよ「セクション5・開かれた円環」。万博の「大屋根リング」の5分の1部分模型の登場です。5分の1の部分模型を間近で感じることができ、この建築の特長である「貫(ぬき)接合」もじっくりと観察することができます。壁一面にはデザインの構想がずらりと貼られ、藤本さんの頭の中を覗いている気分に。観るだけでなく、大屋根リングの中をくぐってみると、万博に来たお客さんらしきミニチュアの人間の姿を発見。子どもの好奇心をくすぐる遊び心が、いたるところに散りばめられています。子どもは「ここが万博か〜」と行った気になり大満足!工作や造形ブロックで即アウトプットできる環境そしてもっとも子どもたちを足止めしていたのは、「セクション6:ぬいぐるみたちの森のざわめき」です。藤本さんが手掛けた建物が擬人化され、ぬいぐるみとなり、まるで会議をしているようにおしゃべりしています。「深圳博物館新館」や、「スーク・ミラージュ/光の粒子」といった代表建築が、かわいらしいもふもふぬいぐるみと化し、それぞれ「楽観的」「天真爛漫」など性格の特徴も書かれています。前出の3年生の女の子は「ここが一番楽しい」とぬいぐるみたちの会議に参加するように、ずっと座っていたのでした。さて、今回の展示でもっとも「子ども向け」を体感できたのが、展示エリアの最後に設けられていたファミリースペース。工作、読書、休憩スペースが一体となった場所で、鑑賞に疲れた子どもたちがここで元気をチャージしていました。「つくってみよう!」では、藤本さんが作った東京・板橋区にある「東京アパートメント」のペーパークラフトを実際に作ってみることができます。刺激を受け、ほかほか状態の表現欲で、黙々と作業する子どもたちの姿が。「カプラスペース」では、造形ブロック「カプラ」を自由に積み上げ、それぞれの作品を作っています。こちらも、刺激を受けたばかりの子どもたちの表現力がすごい!さて、子どもが遊んでいる間に筆者は聞き逃したギャラリーツアーを補完すべく「保護者向けツアー」へ。「とっておき体験部!」からも2歳の子どもと参加したママがいて、セクション1からじっくり回ることができました。万博に興味はあるものの、美術館にも建築にも興味がなかった子どもですが、帰りの電車内で「あの模型がすごかった」「カプラ、もっとかっこいいのが作りたかった。ほしいなあ」「建物って家みたいじゃなくていいんだね。オレも発泡スチロールで家を作りたい。異形って感じでかっこよかった!また行きたい!」と、率先して感想を語り始めるではないですか。「もう二度と行かない」と決めた子どもとの美術館。前言撤回したのは言うまでもありません。最初から最後まで子どもを飽きさせないどころか、大人もきっちりと学べ、親子で豊かな刺激を受けることができたのですから。親子揃って「行ってよかったね」とうなずき、車窓を流れる建築物を眺めては、「藤本さんの頭の中ってすごいんだね」と言い合いながらの帰り道でした。開催概要「藤本壮介の建築:原初・未来・森」会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階、東京都港区六本木6-10-1)会期:2025年7月2日(水)~11月9日(日)休館日:会期中無休開館時間:10:00~22:00(火曜日のみ17:00まで)※会期中、子ども料金(中学生以下)は無料。また、「キッズスクウェア 六本木ヒルズ」の一時保育サービスを2時間1,000円で利用できるキャンペーンも実施中。※『「藤本壮介の建築」展おやこでアートファミリーアワー』(協賛:株式会社大林組)は8月29日開催の第2回が参加者募集中。先着順、残席わずかとのこと。森美術館公式サイト(取材・文:有山千春)本イベントは、マイナビ子育ての運営する親子体験コミュニティ「とっておき体験部!」内で参加者を募集しました。私たちといっしょに、子どもに体験させたいイベントやおでかけしたいスポットを探しませんか? 「とっておき体験部!」について、くわしくは▶こちら
2025年08月02日2025年に開館30周年を迎える千葉市美術館で、美術館の建築が着工した1991年より継続して収集してきた現代美術のコレクションのなかから約180点を精選し、戦後美術の多様な展開をたどる展覧会が、8月2日(土)から10月19日(日)まで開催される。千葉市美術館のコレクションは、近世の日本美術から現代美術までと幅広く、また地域の房総ゆかりの作品も含んでいる。コレクションのその独自性と重要性が高く評価されると同時に同館はまた、収蔵作品に光を当て、国内外の社会状況と密接に関係する現代美術展を積極的に開催してきた。そうした現代美術展は、1996 年の開館記念第2弾の『Tranquility―静謐』展から、今年2025年に開催された『ノックノック!千葉市美術館をたのしむ4つの扉』展まで、120件余りを数えるという。中西夏之《作品―たとえば波打ち際にてⅨ》1985年千葉市美術館蔵© NATSUYUKI NAKANISHI今回の展覧会では、約1,800点を数える同館の現代美術のコレクションのうち、1950年代から1990年代にかけて制作された作品に焦点をあて、さらに近年に同館が収蔵した若手作家の作品も展観する。具体美術協会、実験工房、中西夏之、河原温など、戦後の日本美術史をたどることのできる作品群が多数並ぶが、なかでも世界的に評価される草間彌生の代表作「無限の網(Infinity Nets)」シリーズの大型作品《No.B White》をはじめ、寄託作品を含む19点の全点が公開されるのも大きな見どころとなっている。辰野登恵子《Work 86-P-14》1986年千葉市美術館蔵また、これまで開催されてきた現代術展のなかから再現展示が行われるのも同展の見どころのひとつ。『Tranquility―静謐』を皮切りに、千葉県を活動の拠点とする河口龍夫の個展、20世紀美術の展開に大きな影響を与えたマルセル・デュシャンと日本の関係を紐解いた『瀧口修造とマルセル・デュシャン』展など、これまでの現代美術展の歩みが改めて紹介されるとともに、1927年築の旧川崎銀行千葉支店を保存した大空間「さや堂ホール」を利用して、過去の展覧会の一部も再現される。記憶に残る展覧会を追体験できるのも楽しみなところだ。なお、夏休み期間中は、ギャラリー・トーク等のほか、オリジナルゲーム体験をはじめとした数々のイベントも開催される。<開催概要>開館30周年記念『未来/追想千葉市美術館と現代美術』会期:2025年8月2日(土)~10月19日(日)会場:千葉市美術館時間:10:00~18:00 、金土は20:00まで(入場は閉館30分前まで)休室日:月曜(祝日の場合は翌平日)料金:一般1,500円、大学1,000円(10月18日は無料)公式サイト:
2025年08月01日東京都現代美術館では、2025年8月23日(土)より、美術館の開館30周年を記念して、国内外で活動する幅広い世代のアーティスト30名/組による大規模展『日常のコレオ』を開催する。タイトルにある「コレオ=コレオグラフィー(振付)」とは、制度や慣習、社会的規範によって規定される言動と、そうした管理や統御に対する批評的な応答を通して、自らの日常を見つめ直し、新たな場や生き方を考えたり創出する実践の両方を指し示している。上原沙也加《眠る木》2018 年たとえばジェンダー規範に基づく家庭の習慣や、美術館のような制度的空間、各国の都市空間など、様々な場所における人々の営みや身振りに着目し、同時にそこに生きる人々の経験や記憶から生まれる抵抗や拒絶の身振りや、それを生み出す創造性やユーモアについても考える。ブラジルのレシフェを拠点とするジョナタス・デ・アンドラーデや、インドのムンバイで活動するアートユニット「CAMP」、沖縄を拠点に活動する大和楓など、15を超える国と地域から集まったアーティストの作品の中には、美術館が位置する深川・木場を取り上げたパフォーマンスや、東京近郊の移民コミュニティに関する参加型作品など、新作も多数。国内で初めて発表される作家や作品も多いため、新鮮な発見があるだろう。大和楓《Three types of exclusion》2024年 ※参考写真作品は絵画、写真、映像、インスタレーションと幅広い表現が紹介されるが、今回は前述したようにパフォーマンスやワークショップなど、実際に体を使った芸術表現や、参加型のイベントが多数用意されている。アーティストと鑑賞者が様々なかたちで集い、視点を共有しながら、それぞれの「日常」の域を問い直す貴重な機会といえるだろう。<開催概要>『開館30周年記念展日常のコレオ』2025年8月23日(土)~11月24日(月・休)会場:東京都現代美術館 企画展示室1F/B2F、ホワイエ ほか時間:10:00~18:00、8・9月の金曜は21:00まで(入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、9月16日(火)、10月14日(火)、11月4日(火)料金:一般2,100円、大学・65 歳以上1,100円、高中500円※9月13日(土)・14日(日)は大高中無料展覧会URL:
2025年07月30日東京会場で約17万人が鑑賞した「ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト」が2025年9月20日(土)より広島県立美術館で開催されます。メインビジュアル広島展公式サイト: 米国ニューヨークにあるブルックリン博物館所蔵の貴重な古代エジプトコレクションが来日。彫刻、棺、宝飾品、土器、パピルス、そして人間やネコのミイラなど約150点の遺物を通じて、現代人の想像をはるかに超える高度な文化を創出した人々の営みをひも解きます。古代エジプト人は何を食べ、どんな言語を話し、何を畏れていたのか?ピラミッドはなぜ、どのようにして造られたのか?ミイラに託されたメッセージと死後の世界とは?今まであまり触れられてこなかった古代エジプト人の暮らしや考え方にも着目し、彼らの日常生活から、 最新技術を使ったピラミッドの研究成果まで、映像や音声も交えて紹介します。■みどころ1. ブルックリン博物館が所蔵する米国最大規模の質の高い古代エジプト美術コレクション来日!2. 人間のミイラが2体、さらに動物のミイラも展示!3. 河江肖剰が携わるピラミッドの最新調査・研究の成果を紹介!4. 古代エジプト語の呪文を音声で再現!【1st Stage】「古代エジプト人の謎を解け!」謎の多い古代エジプト文明の「日常生活」を描きだす日本国内ではこれまでも数々の古代エジプト展が人気を博してきたが、そこに生きる人々の営みについては、意外にも多くは語られてこなかった。このステージでは、現在から遡ること5000年以上前から高度な文明があったことを物語る資料をはじめ、古代エジプト人の日常生活が垣間見える作品の数々を展観します。当時の住居環境、食生活、仕事事情、身だしなみ、出産や子育てなどにも着目し、現代の生活へもつながる身近な謎を掘り起こします。《貴族の男性のレリーフ》 前 1292~前 1075年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo:Brooklyn Museum《人型棺の右目》 前 1539~前 30年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo:Brooklyn Museum【2nd Stage】「ファラオの実像を解明せよ!」謎に包まれたファラオたちの権力とその実像を解明する古代エジプトで絶対的な権力を有したとされるファラオ(王)。ピラミッドや神殿など壮大な建築物や装飾の数々からは、当時の彼らの威光を垣間見ることができます。2nd Stageでは、クフ王やラメセス2世など、先王朝時代からプトレマイオス朝時代まで、3000年の王朝史を通じて活躍した12人の王にまつわる作品を紹介し、王の姿と王朝の変遷をたどります。また名古屋大学とワールドスキャンプロジェクトの共同調査による最新研究を元に、巨大ピラミッドの建築方法や建てられた当初の姿を解き明かします。《ひざまずくペピ 1 世の小像》 前 2338~前 2298年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo:Brooklyn Museum《クフ王の名前が彫られた指輪》 前 664~前 404年 ブルックリン博物館蔵 Photo:Brooklyn Museum【Final Stage】「死後の世界の門をたたけ!」古代エジプト人のユニークな死生観にまつわる謎を紹介古代エジプトでは、人は死後、来世で復活し永遠の命を得ることができると信じられていました。最後のステージでは、人や動物のミイラをはじめ、美しい副葬品の数々や葬儀のための道具、神々の姿をあらわしたレリーフなど、葬送儀礼に関する作品を紹介します。ミイラはなぜ、どのように作られたのか?など、古代エジプト人の死生観にせまります。また、ベールに包まれた古代エジプト語の真の音声を再現。現存最古の葬送文書である『ピラミッド・テキスト』を読み上げる声が、 会場で厳かな空間を演出します。《神官ホル ( ホルス ) のカルトナージュとミイラ》 前 760~前 558年頃 ブルックリン博物館蔵 Photo:Brooklyn Museum《ネコの棺とミイラ》 前 664~前 332年 ブルックリン博物館蔵 Photo:Brooklyn Museum■本展監修本展監修者・案内人はエジプト考古学者/名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センター教授の河江肖剰(かわえゆきのり)。兵庫県生まれ。1992年から2008年までカイロ在住。カイロ・アメリカン大学エジプト学科卒業。2012年、名古屋大学で歴史学博士号を取得。サッカラの階段ピラミッド、ギザの3大ピラミッドとスフィンクス、アブシールのピラミッド群の3D計測調査、「ピラミッド・タウン」やシンキの小型ピラミッドの発掘など、様々な考古学調査に20年以上にわたって従事。2016年、ナショナルジオグラフィック協会のエマージング・エクスプローラーに選出される。■音声ガイドは2種類ご用意!「特別版」のナビゲーターは音声ガイドに初挑戦の菊池風磨さん!菊池さんと一緒に鑑賞しているような気分が楽しめる古代エジプトの旅、一緒に巡ってみませんか?「通常版」では、日本テレビアナウンサーの辻岡義堂さんが分かりやすく徹底解説。古代エジプト文明の知識をしっかりと深めることができます。ぜひお楽しみください。<特別版>ナビゲーター 菊池風磨貸出料金:750円(税込)収録時間:約30分<通常版>ナレーター 辻岡義堂 (日本テレビアナウンサー)貸出料金:650円(税込)収録時間:約30分<アプリ配信版(iOS/Android)「聴く美術」も配信!>アプリ配信版では、辻岡義堂アナウンサーの「通常版」のみをお楽しみいただけます。配信期間中は、いつでもどこでも何度でも視聴可能!販売価格:700円(税込)■オリジナルグッズ本展特設ショップでは、会場限定オリジナルグッズも販売します。※(グッズ写真) 写真はイメージです。実際の仕様とは異なる可能性がございます。前髪クリップショルダーバッグ■数量限定!展覧会オリジナルグッズ付きチケットオリジナルグッズと本展前売券がセットになったお得なチケットです。・ショルダーバッグ/5,800円(税込)・前髪クリップ/3,270円(税込)※販売はローソンチケットにて7月20日(日)~無くなり次第終了。各チケットの詳細は、当館ホームページをご覧ください。■PEANUTS × 特別展 古代エジプト コラボグッズ大人気キャラクター PEANUTS(ピーナッツ)とのコラボレーション。スヌーピーやウッドストックなどピーナッツの仲間たちが本展ならではのビジュアルで登場 !コラボグッズはぜひ会場でお買い求めください!※画像はイメージです。※商品ラインアップ、商品名、価格、デザイン、仕様などは変更になる場合がございます。※購入の際に個数制限を設けることがございます。【開催概要】展覧会名:ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト会期 :2025年9月20日(土)~11月30日(日) ※会期中無休会場 :広島県立美術館[〒730-0014 広島県広島市中区上幟町2-22]開館時間:午前9時~午後5時(金曜日は午後7時まで開館)※入場は閉館の60分前まで ※9月20日は午前10時開場主催 :ブルックリン博物館、広島県立美術館、広島テレビ、イズミテクノ、中国新聞社後援 :中国放送、広島ホームテレビ、テレビ新広島、エフエムふくやま、尾道エフエム放送協賛 :DNP大日本印刷、広島県信用組合、一般財団法人ケンシン地域振興財団協力 :名古屋大学、日本航空、一般社団法人 Platoo、ヤマト運輸、World Scan Project企画協力:朝日新聞社、東映、日本テレビ放送網観覧料 :一般 1,800円 高・大学生 1,200円 小・中学生 700円※前売・20名以上の団体は当日料金より200円引き※会期中、本展チケットのご提示(半券可)により、100円で縮景園にご入園いただけます。※学生券をご購入・ご入場の際は、学生証のご提示をお願いします。※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額です。手帳をご提示ください。※前売券は、広島県立美術館、公式オンラインチケット、セブンチケット(セブンコード:111-525)、ローソンチケット(Lコード:61565)、チケットぴあ(Pコード:687-286)、広島市・呉市内の主なプレイガイド、画廊・画材店、ゆめタウン広島、中国新聞社読者広報部などで販売しています。■公式サイト ■公式X @egypt_brooklyn■公式Instagram @egypt_ten_brooklyn■美術館ホームページ ■広島展公式サイト ※記載内容に変更が生じる場合があります。最新の状況は広島展公式サイトをご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月18日2025年7月15日から9月17日まで、大阪中之島美術館にて、ルイ・ヴィトンの没入型展覧会「ビジョナリー・ジャーニー」展が開催されます。本展は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)とメゾン創業170周年を記念して企画されたもので、ルイ・ヴィトンの歩んできた創造の歴史と、日本との深い文化的交流を、多角的かつ体験的に紹介する内容となっています。キュレーションは著名なファッション史家フロランス・ミュラー氏、展覧会デザインはOMAのパートナーであり建築家の重松象平氏が担当。12のテーマで構成される本展は、アトリウム空間を活かした壮大なインスタレーションから始まり、メゾンの原点から未来への展望までをひも解く壮麗なジャーニーとなります。©LOUIS VUITTON光のトランクと変容する器──アトリウムから始まる没入体験会場となる大阪中之島美術館は、2022年の開館以来、近現代美術の分野で高い評価を得ている文化施設です。黒く端正なファサードと、内部の吹き抜け空間は、現代建築としての美しさと開放性を兼ね備えています。この美術館のアトリウムには、和紙で覆われた8つの巨大なトランクタワーが登場。内側から柔らかく光を放つそれらは、まるで現代のランタンのように、訪れる人々を物語の始まりへと誘います。その奥に現れるのは、トランクを138個用いて構成されたヘミスフィア型のインスタレーション。重松象平氏が設計したこの変容する器のような構造は、ルイ・ヴィトンの想像力と造形美を象徴する入口となっています。メゾンの原点「アニエール」から、日本との対話へ展示の旅は「アニエール」から始まります。メゾン発祥の地であるこの地の変遷を、ヴィトン家と職人たちの視点から追体験する空間では、19世紀のアーカイヴ映像やスケッチ、当時の工房の雰囲気までが蘇ります。続く「原点」セクションでは、フラットな蓋を持つトランクやスティーマー・バッグなど、機能性とエレガンスを兼ね備えた製品の源流が展示され、ルイ・ヴィトンにとっての「旅」とは何かを再考する場が提示されます。「冒険」セクションでは、探検家やパイオニアたちのために設計された堅牢なトランクや折りたたみ式のデスクなど、メゾンの探究心が息づく名品が並びます。そして「ルイ・ヴィトンと日本」では、日本文化との対話がテーマに。村上隆、草間彌生、川久保玲、NIGO®などとのコラボレーションの軌跡に加え、十三代目市川團十郎白猿のために製作された特注鏡台トランクなど、日本ならではの美意識と融合したユニークな展示が見どころです。畳を浮かせたような空間構成や、畳を模した照明も印象的です。原点(Origins) / ©LOUIS VUITTON素材、職人、革新──ものづくりの哲学に触れる「素材」セクションでは、木、金属、レザー、キャンバスという4つの基本素材に焦点を当て、メゾンのクラフツマンシップの核を探ります。これらの素材がどのように永続性と美を生み出してきたかが、バッグやアクセサリーなどの展示を通じて語られます。また、「モノグラム・キャンバス」では、1897年にパリで誕生したオリジナルサンプルの初公開が実現。回転するプラットフォームに並ぶ歴代のモノグラム製品群が、メゾンの進化を象徴的に物語ります。「アトリエ」では、2つの注目トランク──アーティスト・平野紫耀による「ツールボックス・トランク」と、VERDYの「クーリエ・トランク」──を展示。職人の映像や実演を通じて、手仕事の緻密さと魂が浮かび上がります。クチュールからコラボレーションまで──創造の現在地さらに「アトリエ『ラレックス』」の空間では、ヴァンドーム広場にあるルイ・ヴィトンのオートクチュール専門アトリエを再現。カンヌ映画祭で女優・広瀬すずが着用したドレスなど、多彩なセレブリティが纏ったルックが、三面鏡のディスプレイとともに披露されます。展覧会のクライマックスは「コラボレーション」。スティーブン・スプラウスのグラフィティ、Supremeとの大胆な共演、村上隆や草間彌生の没入型作品が、万華鏡のような4つのドームで展開され、国境やジャンルを超えた創造のダイナミズムが表現されています。コラボレーション(Collaborations) / ©LOUIS VUITTON会場限定アイテムや書籍も登場展覧会併設のギフトショップでは、「ビジョナリー・ジャーニー」展の限定ブックレットやノートブックに加え、Rizzoliと共同出版された書籍『ルイ・ヴィトンと日本:ビジョナリー・ジャーニー』も先行発売。また、7月18日には、「ルイ・ヴィトンと日本」セクションに作品が展示されている写真家ジャン=ヴァンサン・シモネ氏のフォトブック『ファッション・アイ 大阪』のサイン会も予定されています。ルイ・ヴィトンの美意識と革新性、そして日本との文化的な共鳴が結晶した展覧会「ビジョナリー・ジャーニー」展。大阪・中之島の地で、過去と未来、旅と創造、伝統と革新が交錯するこの体験は、まさに“ヴィジョナリー”な時間となることでしょう。ルイ·ヴィトン「ビジョナリー·ジャーニー」展会期:2025年7月15日(火)–9月17日(水)会場:大阪中之島美術館 5階展示室 *ギフトショップは、本展をご鑑賞時のみご入場いただけます。開場時間:日曜日-木曜日 10:00 - 17:00(入場は16:30まで)金·土·祝前日 10:00 - 19:00まで延長(入場は18:30まで)休館日:月曜日、7月22日(火) *7月21日(月·祝)、8月11日(月·祝)、9月15日(月·祝)は開館 *災害などにより臨時休館する場合があります。主催:大阪中之島美術館特別協力:ルイ·ヴィトン観覧料:一般2,000円、大学·専門学校生1,500円、高校生以下無料(要事前申込) *税込価格 *本展は日時指定制です。 *障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は観覧料の半額(要証明)。 *本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。販売場所:大阪中之島美術館 チケットサイト、ローソンチケットお問合せ:T 06 4301 7285(大阪市総合コールセンター)ルイ·ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ·ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ·ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ·ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家やアーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ&ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ·ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。#LOUISVUITTONお問い合せ先:ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854
2025年07月15日横浜のそごう美術館では、2025年7月19日(土)より、『Ukiyo-e猫百科ごろごろまるまるネコづくし』展を開催する。猫を描いた浮世絵版画をとおして、猫の生き方や歴史、人との関わりを「猫あるある」を交えて紹介する展覧会だ。古くは平安時代の『源氏物語』の中に、宮廷で愛される動物として登場する猫。江戸時代になると、猫は人にとっていっそう身近な存在となり、肉筆画や浮世絵版画には、人と暮らす猫の姿が数多く描かれるようになった。歌川国芳《流行猫の狂言づくし[団七九郎兵衛ほか]》個人蔵猫を描いた浮世絵師の中でも、特に猫好きだったことで知られるのが、江戸時代後期の浮世絵師・歌川国芳だ。国芳の工房には常に猫が数匹たむろしており、家には歴代飼い猫の戒名を書いた位牌を置く猫用仏壇や、猫の過去帳まであったという。同展ではこの国芳を筆頭に、江戸から明治にかけて活躍した浮世絵師、総勢31名による、猫を描いた浮世絵版画147点を紹介する。体を丸めたり、毛繕いをしたりという、「猫といえばこのポーズ」を描いた作品もあれば、爪研ぎをしたり、大きく伸びをしたり、本来の野生的なハンターらしい習性を描いたもの、さらに美女に可愛がられたり、にんまり笑って、どこか人間らしい表情を浮かべたり、様々な猫の作品が登場する。また「かわいさ」だけではない猫の姿として、人々を翻弄する化け猫や猫又など、猫の妖怪伝説から生まれた少し恐ろしい作品や、歌舞伎役者に扮したり、三味線の稽古や商売に余念のない猫など、擬人化された猫たちも紹介される。猫を通して、当時の暮らしや社会の変化を感じることができるだろう。歌川国貞《新板風流相生尽卯春竹にすゞめ》個人蔵そごう美術館の展示室内特設会場で開催される「立川志らく落語会」や、同展監修者で福島県立美術館学芸員、月本寿彦氏による講演会、粘土で浮世絵の猫を作るワークショップ「ネコ・コネよう!」など、関連イベント多数。夏休みの子供向け企画としては、ジュニア向けギャラリートークやギャラリーガイドほか、展覧会を見て見学レポートや思い出をまとめる宿題スペース「小・中学生優先ジュニアルーム(自習室)」も開室される。<開催概要>『Ukiyo-e 猫百科ごろごろまるまるネコづくし』会期:2025年7月19日(土)〜9月2日(火)※会期中無休会場:そごう美術館時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)料金:一般1,400円、大高1,200円公式サイト:
2025年07月15日このたび、五島(ゴトウ)アサミは、2025年8月に国立新美術館(東京・六本木)で開催される「第26回 日本・フランス現代美術世界展2025 ~サロン・ドトーヌ特別協賛~」内、特別企画「エスパス・プリヴェ(個展セクション)」にて、個展形式での作品展示を行います。本展では、自身が創案した独自の表現技法「幾何学刺繍+墨アート」による新作を発表いたします。【サムサラの森/太陽の暗号】幾何学刺繍+墨アート作品 size:1167×1820mm墨による抽象的な構成と、刺繍による緻密な幾何学模様を融合させたこの技法は、視覚にとどまらず、内面の感覚や時間の気配にまで静かに響く表現へと昇華されています。またこの技法は、日本画に由来する素材感や美意識からも影響を受けており、とくに墨の扱いや金箔のような光の表現に、そうしたインスピレーションが色濃く反映されています。近年、こうした独自の素材構成と表現手法は、国内外の展覧会や美術関係者のあいだで徐々に注目を集めつつあります。現在は、この技法を後進の作家たちにも伝えており、独自の芸術観を共有しながら次世代の育成にも力を注いでいます。作品全体としては、音や意識、自然界の周波数といった「目に見えない現象」を可視化することを主題とし、布と糸と墨を重ねた構成によって、観る者の深層にそっと作用することを意図しています。【展示作品】《サムサラの森/太陽の暗号》F50(1167×910mm)×2枚組《宇宙のシズク》S20(727×727mm)×4枚組《森の音》S4(333×333mm) 4点素材:オーガニックコットン、天然絹黒糸・金糸・銀糸・赤糸、墨、金箔、木製パネル、など※すべて独自に創案した「幾何学刺繍+墨アート」による表現技法を用いた作品です。【展示概要】展覧会名:第26回 日本・フランス現代美術世界展2025~サロン・ドトーヌ特別協賛~会期 :2025年8月7日(木)~8月17日(日)会場 :国立新美術館 3A・3B展示室(東京都港区六本木)協賛 :欧州美術クラブ特別協賛:サロン・ドトーヌ協会(フランス)企画 :エスパス・プリヴェ(個展セクション)■アーティスト ステートメント音も言葉も存在しない“沈黙”の中に、私たちが見落としがちな深い気配が宿っています。幾何学刺繍と墨という、時間を刻む技法によってその気配を掬い取り、布の上にそっと記しています。私の作品は、見えない響きを可視化するための、思索的な探求のプロセスでもあります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年07月09日会期/2025年7月5日(土)~9月7日(日) 会場/あべのハルカス美術館2025年7月5日(土)~9月7日(日)、大阪・あべのハルカス美術館にて「深堀隆介展水面のゆらぎの中へ」を開催いたします《方丈ノ夢》 2023年 大阪会場展示風景開幕前日の2025年7月4日(金)にプレス内覧会を行い、本展出品作家の深堀隆介氏が出席し、展覧会と作品の魅力を語りました。【深堀隆介氏コメント】深堀隆介氏「飼っていた金魚の美しさに魅せられて以来、金魚を描き続けてきました。独自の技法を模索していく中で辿り着いたのが、『2・5Dペインティング』です。樹脂と絵の具の層を何度も重ねることで、羽衣のようなヒレや透明感といった金魚の美しさを表現しています。升の中に金魚を描いた代表作の『金魚酒』シリーズを数多く展示しているので、次第に技術が上がってどんどん立体的になっていく変遷を見てもらえます。その他にも、絵画やインスタレーションなど幅広い作品が展示されています。これほど大規模な個展は大阪では初めてですので、ぜひ楽しんでご覧ください。」大阪会場展示風景深堀隆介展水面のゆらぎの中へ金魚に魅せられ、創作を続ける美術作家・深堀隆介。透明樹脂にアクリル絵の具で何層にも重ねて描く「2.5Dペインティング」とも称される斬新な技法により立体感のある金魚を作り出してきました。その作品は、まるで目の前に水があり、命のある美しい金魚が泳いでいるかのような迫真性を観る者に与えます。水面の揺らぎの中にあるのは虚か実か、幻か現(うつつ)か。深堀は自身の作品をまるで生きているかのように「見せる」一方で、それが命を持たない絵の具の積層であるという事実に正面から対峙します。深堀の作品には、幻影と物質の同居というリアリズムにおける根源的な命題が横たわっているのです。本展では初期の立体作品から、絵画、映像、大規模なインスタレーションなど新作を含む作品約300点を一挙ご紹介。深堀が一貫して取り組んできた金魚の造形にあらためて光をあて、描くこと、リアルであることに対する作家の思想に迫る展覧会です。虚実の狭間をたゆたうように私たちを誘う、〈金魚繚乱〉の世界をご覧ください。“金魚酒“新作を特別販売!本展のため特別に制作された新作作品の抽選販売が決定!8月10日(日)まで、あべのハルカス美術館ミュージアムショップにて展示中です。作品名:《金魚酒 命名 美籠(みこも)》制作年:2025年サイズ:高さ5.5cm×幅8.5cm×奥行8.5cm料金:2,750,000円(税込)《金魚酒 命名 美籠(みこも)》展示構成第1章夜明け前-金魚救い以前深堀隆介は1973年、愛知県名古屋市に生まれた。愛知県立芸術大学美術学部在学中に制作した課題作品《自己像》では、自然木を用いて人体骨格を表現し、首のない骸骨の姿を通して、自己の内面や人間がもつ「死への願望」について向き合った。卒業制作では制作に行き詰まり一旦は全てを破棄。かつて制作した《自己像》の木の枝が魚の骨に見えたことから、幼少期の魚への畏怖を思い出し、「自分の原点には魚があった」と気付き、《Fishbone》を作り上げた。深堀が金魚を一生のテーマと決めた転機は、作家として独立後に自信を失い美術をやめようと考えたときに訪れたという。飼っていた金魚からインスピレーションを得て再起した深堀はこの経験を「金魚救い」と呼び深く胸に刻んでいる。この章では、「金魚救い」以前の粗削りな初期作品を紹介する。《自己像》 1993年第2章金魚酒-2.5Dペインティングの誕生「金魚救い」の体験以来、深堀は金魚を表現する独自の技法を模索していた。失敗を重ねる中、以前勤めていたディスプレイ会社で出合った樹脂を作品に取り入れることを思いつく。2002年、固まった樹脂の上にアクリル絵具で金魚を描き、さらに樹脂を流し込む独自の技法「2.5Dペインティング(減面積層絵画)」を誕生させた。以来、深堀は実物の金魚の姿を写し取るのではなく、日々の飼育や観察を経て蓄積された記憶を昇華し、架空の金魚の姿を器の中に落とし込んでいる。この章では手のひらに収まる酒桝の中の小さな世界を細密に描き出す「金魚酒」シリーズを紹介する。《金魚酒 初期》 2003年《金魚酒 命名 鈴夏》 2021年第3章存在と不在-気配がもたらすもの私たちは樹脂の中に積層された金魚を上から見て、まるで生きているかのようだと驚嘆する。 しかし、横から見ると絵具の層だけが見える深堀の表現手法は私たちの「見る」という行為を改めて考えさせる。この章ではリアルであること、存在を感じることの矛盾が葛藤に迫る作例として、東日本大震災で失われた命への哀悼と未来への希望が込められた《美愛》や、役目を終えたものの回復や再生を仄めかすような「金缶」シリーズなどを紹介する。《初出荷 出目金》2009年第4章金魚繚乱-妖しく、ゆらめく突然変異の金色の鮒を起源とし、日本には室町時代渡来した金魚が庶民にも広まったのは江戸後期頃のこととされる。その後、世界中で品種改良が進み、現在では100種類以上の品種が存在する。深堀は、金魚を儚くも人間を蠱惑する魔性をうちに秘める存在として、卓越した色彩感覚で幻想的に描き出してきた。特にこの章で注目するような平面作品においては、金魚の鱗の下に深堀自身の心象風景が描き込まれることもある。《大渦》 2010年《鱗象 -MACHIKO-》 2019年第5章金魚百態この章では、使用後は捨てられるフードトレイという意外性のある器に樹脂を流し込んだ、遊び心を感じさせる《しめじ丹頂》《納豆東錦》《カレールー和金》《ココナッツ出目サブレ》。時の流れを象徴する義母の嫁入り箪笥を、棚からあふれ出るたくさんの金魚で彩った《花嫁さえも》。2.5Dペインティングの技法を用いながらも平面性を強調し、コミカルな躍動が感じさせる《ララ金魚》などの作品を通じ、諧謔に富んだ深堀の側面を紹介する。いずれの作品にも金魚というモチーフを共通項としながらも、多様な視点、素材、手法で制作を続ける深堀のユニークな発想と探求心を見ることができる。《しめじ丹頂》 2005年《ララ金魚》 2020年第6章我らは、水溜りに発生するコケ-新作インスタレーション幼少期から釣りを好み、水に親しんでいた深堀によれば、水面は此岸と彼岸、生と死、現実と霊魂の境界線だという。本展初公開の新作《方丈ノ夢》では、金魚を樹脂の中から畳の上まで泳ぎ回らせることでその境界を越える試みがなされた。またここでは、日々の金魚の飼育で得た気づきから得た死生観や宇宙観を展示空間に展開し、金魚と人間の営みを重ねたインスタレーションとして構成される。《天樫ノ緋魚》2009年《死せる君影》 2023年《方丈ノ夢》 2023年(上田市立美術館での展示風景)大阪マリオット都ホテルとのコラボレーション!■観賞券付きプラン※価格はすべて税込・ケーキセット(19階「LOUNGE PLUS」)料金:当日券3,600円・ランチブッフェ(19階ライブキッチン「COOKA」 )料金:当日券6,400円・ ランチ(57階レストラン「ZK」 )料金:7,100円販売期間:販売中~9月7日(日)15:00観賞券付きプラン深堀隆介展水面のゆらぎの中へ | あべのハルカス美術館 : 深堀隆介 ふかほりりゅうすけ1973年愛知県生まれ、1995年愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸専攻学科卒業。制作に行き詰まりアーティストを辞めようとした時、部屋で7年間粗末に飼っていた一匹の金魚に初めて魅了され、金魚を描きはじめる。独自の超絶技巧によって国内外で高い評価を受けている。開催概要展覧会名:深堀隆介展水面のゆらぎの中へ会期:2025年7月5日(土)~9月7日(日)会場:あべのハルカス美術館(〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F)開館時間:火~金/10:00~20:00 月土日祝/10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)休 館 日 :7月7日(月)観 覧 料(税込) :一般/1,600円(1,400円)、大高生/1,200円(1,000円)、中小生/500円(300円)※()内は15名様以上の団体料金。※障がい者手帳をお持ちの方は、美術館チケットカウンターで購入されたご本人と付き添いの方1名様まで当日料金の半額。主催:あべのハルカス美術館、読売テレビ、読売新聞社協賛:岩谷産業、大和ハウス工業企画協力:北海道新聞社お問い合わせ:06-4399-9050(あべのハルカス美術館)美術館公式HP: 展覧会公式HP: ※開催内容の変更や入場制限等を行う場合があります。最新の情報は美術館公式HP・SNSをご確認ください。[チケット販売所]あべのハルカス美術館ミュージアムショップ(美術館開館日のみ)、あべのハルカス美術館HP(オンラインチケット)、近鉄駅営業所、ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、セブンチケット、楽天チケットなど。[インバウンド向け]Klook、楽天トラベル 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2025年07月05日横浜美術館では現在、表現者・教育者の佐藤雅彦初となる大規模な個展「横浜美術館リニューアルオープン記念展 佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」が開催されています。CMやテレビ番組からメディアアートに至るまで、ジャンルを横断して時代に残る作品を発表し続けてきた佐藤氏。その創作の裏側にある独自の思考方法=「作り方」に焦点を当てた本展は、見る者の「分かりたい」という好奇心に火をつけます。横浜美術館「佐藤雅彦展」会場風景 ©FASHION HEADLINEあのCMも、「ピタゴラスイッチ」も──“知ってる”が連鎖する、記憶の迷宮「佐藤雅彦」という名前にピンとこなくても、佐藤氏の手がけた作品に無意識に触れている人は多いはず。たとえば、記憶に残るテレビCM、教育番組NHK『ピタゴラスイッチ』、直感を刺激する映像作品、さらには書籍やゲーム、映画など──会場に一歩足を踏み入れた瞬間から、「これ懐かしい」「あ、これも!?」という驚きと共感の連続が始まります。本展の最大の特徴は、そうした“懐かしさ”を入り口に、創作の奥に潜む「考え方」「伝え方」へと鑑賞者の視点を導く構成にあります。ただ作品を並べるだけではなく、その作品がどのような「作り方」で生まれたのか、思考のプロセスそのものを展示するという試みは、アートの枠を超えた佐藤雅彦という表現者の全貌に迫るものです。展示風景 ©FASHION HEADLINE展示風景 ©FASHION HEADLINE創造の核心は、「作り方を作ること」 「私は、作り方を作っているんです。作り方が新しければ、出来たものはおのずと新しいものになります」本展のキーフレーズとも言えるこの一文は、佐藤氏の創作を貫く哲学を端的に表しています。表現の手段が何であれ、その根底には「分かるように伝えるにはどうすればよいか」という問いがあり、そのための手法や構造自体をつくり出すところから作品が始まっているのです。つまり彼にとって創作活動とは、手段ではなく思考そのもの。作品は、“分かり方”を発見するためのコミュニケーションツールであり、観る者自身が「自分ならどう考えるか」を引き出すきっかけでもあります。展示風景 ©FASHION HEADLINE「アート」とは何かを問い直す、新生・横浜美術館の挑戦この展覧会は、横浜美術館のリニューアルオープン記念展として開催されました。「おかえり、ヨコハマ」展に続き、美術という枠組みにとらわれない多様性を体現する展示として位置付けられています。インスタレーション、アニメーション、インタラクティブな映像コンテンツ、グラフィックデザイン……ジャンルの壁を越えて並ぶ作品群は、どれもが異なる顔を持ちながらも、佐藤という一人の作り手によって繋がれています。その一貫性こそが、“作り方”の結晶であることに気づくとき、観る者のなかにも新たな「観察」と「創造」の芽が育ち始めるはずです。展示風景 ©FASHION HEADLINE横浜美術館リニューアルオープン記念展佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)会 場:横浜美術館 横浜市西区みなとみらい3-4-1会 期:2025年6月28日(土)~11月3日(月・祝) (開館日数:111日)開館時間:10:00~18:00 (入館は閉館の30分前まで)休 館 日:木曜日主 催:横浜美術館、TOPICS特別協賛:株式会社電通、株式会社サイバーエージェント、DNP大日本印刷協 賛:株式会社湖池屋、株式会社ビームス協 力:NHKエデュケーショナル、アドミュージアム東京、NEC、東京藝術大学大学院映像研究科、佐藤雅彦教育文化財団、みなとみらい線観 覧 料:一般2,000(1,900)円/大学生1,600(1,500)円/中学・高校生1,000(900)円/小学生以下無料 ※チケットはオンラインにて発売中。券売所は混雑が予想されるため、オンラインチケットの事前購入をおすすめします。 ※()内は有料20名以上の団体料金[要事前予約(TEL:045-221-0300)、美術館券売所でのみ販売] ※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料(ミライロID可) ※同時開催の「コレクション展」、「アーティストとひらく」も、「佐藤雅彦展」チケットで観覧当日に限り入場可能です。お問い合わせ:横浜美術館TEL 045-221-0300(代表)
2025年06月30日「ハローキティ(Hello Kitty)展 -わたしが変わるとキティも変わる-」が、2025年9月25日(木)から12月7日(日)まで、京都市京セラ美術館 新館 東山キューブにて開催。東京国立博物館でも開催された巡回展となる。ハローキティ50周年を記念した展覧会世界中で愛されるサンリオキャラクター・ハローキティの誕生50周年を記念した「ハローキティ展 -わたしが変わるとキティも変わる-」。“キティとわたし”の50年をテーマに、ハローキティの魅力を紐解く展覧会だ。ハローキティの展示史上最大量のグッズ展示やフォトスポット会場では、ハローキティの展示史上最大量となるグッズの数々を展示。また、個性あふれるアーティストとのコラボレーション作品や、オリジナル映像コンテンツといった様々なコーナーをもとに、長年愛され続けるハローキティの姿に迫る。さらに、写真が撮れるフォトスポットも盛りだくさん。ハローキティ尽くしの空間で、思い出の1枚を残してみては。展覧会概要展覧会「ハローキティ展 -わたしが変わるとキティも変わる-」会期:2025年9月25日(木)~12月7日(日)会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124開館時間:10:00〜18:00(展示室への入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝日の場合は開館)観覧料:[当日券]一般 2,000円、高大生 1,200円、小中生 800円、グッズ付き(数量限定) 3,000円[前売・団体券]一般 1,800円、高大生 1,000円、小中生 600円、ペアチケット(一般・前売のみ) 3,000円、グッズ付き(数量限定) 3,000円<チケット販売先>美術館公式オンラインチケット、イーティックスオンラインチケット、ローソンチケット(Lコード 51621)、アソビュー!、KKday、イープラス、チケットぴあ(Pコード 995-515)、セブンチケット、CNプレイガイド、楽天チケット、アニメイト、京都新聞文化センター ほか※チケットは6月25日(水)10:00から発売。※前売券は9月24日(水)23:59まで販売。※未就学児入場無料。※団体は20名以上。※障がい者手帳等の提示者は本人及び介護者1名まで無料(要証明)。※グッズ付きチケットは数量限定。無くなり次第、販売終了。物販での販売は無し。※本展は予約優先制。混雑時には入場を待つ場合あり。詳細は美術館公式サイトを要確認。※学生料金で入場の際は学生証を要提示。※本展に関する情報は予告なく変更になる場合あり。最新の情報は京都展公式サイト・SNS等を要確認。【問い合わせ先】京都市京セラ美術館TEL:075-771-4334
2025年06月23日中京テレビ放送株式会社では豊田市美術館とともに主催する「モネ 睡蓮のとき」豊田展を2025年6月21日(土)より開催いたします。展覧会名 : 開館30周年記念「モネ 睡蓮のとき」(豊田市美術館)公式サイト: キービジュアル印象派の画家として広く親しまれるクロード・モネ(1840-1926)。並外れた眼と鋭敏な造形感覚によって、自然の移ろいゆく光と色彩を生き生きと画布にとどめました。画業の円熟期にさしかかったモネは、ジヴェルニーの邸宅を買い取り、睡蓮の池のある「水の庭」を造営していきます。そして、周囲の自然や光が一体となった水面を創造の源として、部屋全体を覆いつくす“大装飾画”の構想へと情熱を傾けていきました。本展の中心となるのは、この時期に描かれた大画面の〈睡蓮〉の数々です。【展覧会の見どころ】(1)モネ最後の挑戦 ― “光の画家”集大成となるモネの晩年の制作に焦点を当てた究極のモネ展クロード・モネ《睡蓮、夕暮れの効果》1897年 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ (C) musee Marmottan Monet/Studio Christian Baraja SLBクロード・モネ《アガパンサス》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ (C) musee Marmottan Monet(2)世界最大級のモネ・コレクションを誇るパリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品7点を含む、厳選された作品が多数来日!さらに日本国内に所蔵される名画を加えた、国内外のモネの名作が一堂に会するラインナップクロード・モネ《睡蓮》1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ (C) musee Marmottan Monetクロード・モネ《睡蓮》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ (C) musee Marmottan Monet(3)2メートルを超える大画面の〈睡蓮〉に囲まれて、モネの世界に浸る、本物の没入体験クロード・モネ《睡蓮》1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ (C) musee Marmottan Monet■展覧会アンバサダーは石田ゆり子さん!パリをこよなく愛し、モネにもひときわ想いが深い石田ゆり子さんが、「モネ 睡蓮のとき」アンバサダーに就任。アーティストlilyとして本展テーマソングも歌います。また、音声ガイドでは、映画『もののけ姫』サン役など声優としての活躍でも知られるその魅力的な声で、モネの世界へと誘います。会場で、目だけでなく「耳」でもモネの世界にひたることができます。展覧会アンバサダーは石田ゆり子さん ※国立西洋美術館で撮影された写真です。 (C)NTV<石田ゆり子さん コメント>モネとの出会いは、わたしが19歳のとき。初めてパリで訪れた、睡蓮の間。あのとき、あの空間に初めて踏み入れた時の、丸ごと包み込まれるような感動を昨日のことのように記憶しています。時は流れて、この度こうして開催されるモネ展のアンバサダーに就任することになり、まるで夢を見ているかのような幸福な気持ちでいっぱいです。 加えて、音声ガイド、そしてなんとテーマソングも歌い手として担当させていただくことになり、身に余る光栄です…。心をまっさらにして、思う存分モネの世界に浸る。そんな空間が海を超えて日本にやって来るのですね。楽しみでなりません。<プロフィール>石田ゆり子(いしだゆりこ)1988年ドラマ『海の群星』でデビュー。以降、ドラマ・映画・舞台・執筆活動など、多岐にわたり活躍。近年は、『友情~平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」~』・『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』・連続テレビ小説『虎に翼』・『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』(8月1日公開)などに出演。lily名義で音楽活動も行っている。■豊田展限定オリジナルグッズも!i 坂角総本舗 ゆかり詰合せ箱愛知の伝統菓子である「坂角総本舗」のえびせんべい〈ゆかり〉と「モネ 睡蓮のとき」豊田展がコラボ!箱全体にダイナミックにデザインされた日本初公開の《睡蓮》の絵柄とともに、お楽しみいただける、お土産にぴったりの一品です。<海老せんべい〈ゆかり〉>江戸時代、尾張徳川家2代の光友が横須賀(現在の愛知県東海市)に御殿を建てた際、漁師たちが浜辺で炙り焼いた「えびはんぺい」を極上の美味と賞され、献上品となったことに由来。1枚の約7割が海老の身でできており、新鮮な海老の身を丹念に焼き上げた深く香ばしい味わい。ていねいな二度焼き仕上げにより、豊かな風味と香ばしさを引き立たせています。ゆかり詰合せ箱ゆかり詰合せ箱ii PFLANZEN-APOTHEKE〈睡蓮〉のためのブレンドティー名古屋在住のティーブレンダー佐藤 智美氏によるオリジナルティーブランド「PFLANZEN-APOTHEKE」と「モネ 睡蓮のとき」豊田展がコラボしてお届けする、〈睡蓮〉の世界を再現した、豊田限定のオリジナルティー!蓮花の香りを着香したオーガニック緑茶と蓮の葉を主軸にスミレ、ダマスクローズなどの花をあしらい、水辺の植物をイメージした柑橘系ハーブと共に甘く華やかに香り立ちます。 8種類の繊細な材料が絶妙なバランスでブレンドされた茶葉は、湯を注ぐと睡蓮の絵画のような色彩がティーポットに広がり、味と香りだけでなく、視覚的にも展覧会での感動を追体験できる特別なブレンドティーです。オリジナルティーは、本展覧会のために製作した限定ボックス入り。デザインは2種類。熟練の職人による貼り箱仕様で、箱の内側にも「睡蓮」の世界が広がります。お茶を飲み終えた後も展覧会の思い出の品として長く愛用いただけるデザインです。<PFLANZEN-APOTHEKE>「PFLANZEN-APOTHEKE(プランツェン アポテーケ)」は名古屋在住のティーブレンダー佐藤 智美氏によるオリジナルティーブランド。佐藤氏は、老舗レストラン等へのメニュー提供や他社ティーメーカーのプロデュースなど多方面で活躍。数々のハイブランドのオリジナルティー製作も手掛けてきた実力と実績の持ち主です。独創性に富んだ材料のセレクトと精巧なブレンディングが特徴で、五感に響く芸術的なお茶にはそれぞれストーリーがあり、唯一無二の美味しさ。「プランツェン アポテーケ」の美しい世界観に共感するファンは全国に拡がり、幅広い層から支持されています。〈睡蓮〉のためのブレンドティー〈睡蓮〉のためのブレンドティー〈睡蓮〉のためのブレンドティー■開催概要展覧会名:開館30周年記念「モネ 睡蓮のとき」会期 :2025年6月21日(土)~9月15日(月・祝)休館日 :月曜日(7月21日、8月11日、9月15日は開館)開館時間:午前10時~午後5時30分(いずれも入場は閉館の30分前まで)会場 :豊田市美術館〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1TEL :0565-34-6610観覧料 :一般 2,300円、大学生 1,400円※券種により、使用できる期間が異なります。詳しくは公式HPをご確認ください。※高校生以下無料※大学生無料期間:6月21日(土)~7月4日(金)※学生料金でご入場の方は学生証のご提示をお願いいたします。※以下の方は観覧料が無料になります。(要証明)豊田市内在住の18歳以下の方(満18歳から最初の3月31日まで)豊田市内在住で満70歳以上の方豊田市内在住で母子・父子家庭医療費の受給を受けている方※以下の手帳等の交付を受けている方、及びその介添者(1名)(要証明)身体障害者手帳(ミライロID可)精神障害者保健福祉手帳(ミライロID可)戦傷病者手帳療育手帳(名古屋市:愛護手帳)※入場券の変更・払戻・再発行・転売不可主催 :豊田市美術館、マルモッタン・モネ美術館、中京テレビ放送後援 :在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ特別協賛 :大成建設協賛 :第一生命グループ、光村印刷協力 :日本貨物航空、NX 日本通運豊田展協力:あいち豊田農業協同組合企画協力 :NTVヨーロッパ【一般のお問合せ】豊田市美術館0565-34-6610【公式サイト】 【美術館サイト】 【公式X】@monet2024_jp 【公式Instagram】monet2024_jp 【巡回情報】東京展 2024年10月5日(土)~2025年2月11日(火・祝)国立西洋美術館(終了)京都展 2025年3月7日(金)~6月8日(日)京都市京セラ美術館(終了) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年06月20日企画展「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」が、鳥取県立美術館にて2025年7月19日(土)から8月31日(日)まで開催される。東京・六本木などでも開催された巡回展だ。水木しげるの故郷で大型展覧会が開催水木しげるは、「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめ数多くの妖怪作品を世に送り出した漫画家。「妖怪」という言葉を広く一般に浸透させただけでなく、日本の妖怪ブームを長年にわたり牽引してきた人物でもある。そんな水木の生誕100周年を記念した展覧会「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」では、日本の妖怪画だけでも生涯で1,000点近く妖怪画を描いた、水木の創作方法に着目。妖怪の「実存感」の表現にこだわった水木の様々な資料や手法などを通して、その独自の世界観を創り上げるまでの道筋に迫る。水木しげるの故郷である鳥取の地で、ユニークな妖怪世界に浸ることができる展覧会となっている。100点以上の原画を展示会場には、水木しげるの妖怪画をテーマごとに100点以上展示する。なかでも、山、水、里、家の4つの場所に即して妖怪画を分類し、展示したエリアでは、妖怪のいる場所や、その雰囲気を大切にした水木の表現手法を見比べることができる。また、「ぬりかべ」などのお馴染みの妖怪に加え、山陰地方の妖怪画も特別に公開される。水木しげる所蔵の妖怪関連資料も展示さらに、妖怪画を多く描いた浮世絵師の鳥山石燕(とりやませきえん)による「画図百鬼夜行」や、日本各地の民話を収集した柳田國男の「妖怪談義」など、水木しげるが妖怪画を描くきっかけとなった書籍を公開。貴重な資料から、日本の妖怪文化の足跡を辿ることができる。妖怪と写真撮影できるARコーナーもさらに、妖怪たちと写真撮影ができるARコーナーも設置する。専用アプリを使用した「妖怪カメラAR」では、隠れている妖怪を探し出し、現れた妖怪と一緒に記念撮影が楽しめる仕組みとなっている。【詳細】「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」会期:2025年7月19日(土)〜8月31日(日)会場:鳥取県立美術館 3F 企画展示室住所:鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12開館時間:9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)※夜間開館日(7月19日(土)・20日(日)、8月2日(土)・9日(土)・10日(日)・30日(土)・31日(日))は21:00まで休館日:月曜日(7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)は開館)、7月22日(火)観覧料:一般 1,500円(1,200円)、学生 950円(750円)、高校生 500円(400円)、小中学生 300円(240円)※( )内は前売料金および20名以上の団体料金※未就学児、障がい者・難病患者・要介護者およびその介護者の観覧は無料(手帳など証明できるものを要提示)※企画展チケットで当日のコレクション展も観覧可※8月8日(金)は「妖怪の日」として前売料金で観覧可能(他の割引との併用不可)【問い合わせ先】鳥取県立美術館パートナーズTEL:0858-24-5442(平日 9:00~17:00)
2025年06月15日企画展「宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展」が、富山県美術館にて2025年7月12日(土)から8月24日(日)までの期間開催される。月刊絵本「こどものとも」の原画を公開「宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展」は、宮城県美術館が所蔵する絵本原画を公開する展覧会。今回は、月刊絵本「こどものとも」の作品を中心に、貴重な原画をその素材や技法に着目して紹介する。「こどものとも」の原画展は、2022年にも開催され、好評を博した。月刊絵本「こどものとも」とは?「こどものとも」は、芸術を感じ取る豊かな感性を養う絵本づくりを目指し、福音館書店が創刊した月刊絵本シリーズ。洋画、日本画、漫画、商業デザインなど、幅広い分野の美術家を起用したことで知られている。「絵本のひみつ展」では、そんな「こどものとも」で活躍した20名の作家を紹介。西洋絵画の特質を取り入れた日本画家・秋野不矩(ふく)や、日本画家の朝倉摂、漫画家やエッセイストなどとして幅広く活動した長新太など、多彩な作家たちの作品が一堂に会する。原画ならではの質感から絵本の表現を辿る会場には、絵本36タイトルの臨場感あふれる原画を展示。原画だからこそ辿ることのできる手の痕跡や、画材の質感に注目することで、その描写に込められた作家の思考を掘り下げる。例えば、関野凖一郎《うしかたとやまうば》で描かれている水の流れは、木版画ならではの木目あとを活かして表現したもの。また、田島征三の《ふるやのもり》では、厚く塗り重ねた絵の具の盛り上がりが見え、その場面の迫力を直に感じることができる。【詳細】企画展「宮城県美術館コレクション 絵本のひみつ展」開催期間:2025年7月12日(土)~8月24日(日)開館時間:9:30~18:00(入館は17:30まで)休館日:水曜日、7月22日(火)※8月13日(水)は開館会場:富山県美術館 2階 展示室3、4<観覧料>一般:前売 850円、当日 1,100円(20名以上の団体は850円)※一般前売券の販売は7月11日(金)まで大学生:550円(20名以上の団体は420円)高校生以下:無料【問い合わせ先】富山県美術館TEL:076-431-2711
2025年06月13日展覧会「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」が、2025年7月11日(金)から8月24日(日)まで、ジェイアール京都伊勢丹に隣接する美術館「えき」KYOTOにて開催される。熊本市現代美術館でも開催された巡回展だ。「アンパンマン」生みの親・やなせたかしの大規模巡回展「アンパンマン」生みの親として知られる、やなせたかし。漫画家、詩人、児童書作家、イラストレーター、グラフィックデザイナー、編集者など幅広い分野で活躍した、多才なアーティストだ。1988年にテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」の放送が始まると、作品は瞬く間に国民的な人気を博した。このほか代表作には、楽曲「手のひらを太陽に」や、絵本「やさしいライオン」などがある。やなせにとって、“人々に喜びを与えること”こそが人生最大の喜びであり、まさに究極のエンターテイナーといえる存在だった。漫画や絵本の原画を展示展覧会「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」は、やなせたかしにとって初めてとなる大規模な巡回展。会場内では、代表作「アンパンマン」をはじめ、「やなせたかし大解剖」「漫画」「詩」「絵本/やなせメルヘン」の5つのテーマに分けて、貴重な原画を展示する。ヒーロー・アンパンマンの原画特に注目したいのが、「アンパンマン」の原画だ。過酷な戦争の体験、家族との悲しい別れ、そして人生で出会ったさまざまな人々との交流を経て、やなせは「私たちはなぜ生まれ、どう生きるべきか」を問い続けた。その答えとして描かれたのが、決して派手さやカッコよさはないが、本当に困っている人にパンを差し出すヒーロー、アンパンマンだった。今もなお人々に勇気と感動を与え続ける、やなせたかしの世界観を、この機会にじっくりと楽しんでみては。【詳細】展覧会「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」開催日程:2025年7月11日(金)~8月24日(日) ※会期中無休時間:10:00~19:30 ※入館は閉館の30分前まで会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区 京都駅ビル内 ジェイアール京都伊勢丹7F隣接入館料:一般 1,000円(前売800円)、高・大学生 800円(前売600円)、小・中学生 500円(前売300円)※高・大学生は学生証を要提示。※障害者手帳提示で本人と同伴者1名まで当日料金より200円割引。※前売券販売期間:2025年5月30日(金)~7月10日(木)。販売場所は当館チケット窓口(休館日を除く)、チケットぴあ(Pコード687-171)、ローソンチケット(Lコード53204)。※展示作品、イベント内容が変更または中止となる場合あり。<巡回情報>◾️かごしま近代文学館開催日程:2025年9月19日(金)~10月20日(月)住所:鹿児島県鹿児島市城山町5-1◾️周南市美術博物館開催日程:2025年11月14日(金)~12月28日(日)住所:山口県周南市花畠町10-16◾️松坂屋美術館開催日程:2026年2月住所:愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋南館 7階◾️福岡県立美術館開催日程:2026年4月17日(金)〜6月14日(日)住所:福岡県福岡市中央区天神5-2-1◾️世田谷文学館開催日程:2026年6⽉30⽇(火)〜9⽉6⽇(日)住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10
2025年06月12日スウェーデンの首都ストックホルムにあるスウェーデン国立美術館が所蔵する世界有数の規模を誇る素描コレクションを紹介する展覧会が、7月1日(火)から9月28日(日)まで、東京・上野の国立西洋美術館で開催される。素描とは、木炭やチョーク、ペンなどを用いて対象の輪郭、質感、明暗などを表現した線描中心の平面作品のこと。絵画や彫刻などの構想を練る、下絵にする、完成作品の記録をするといった様々な目的でつくられる。あらゆる造形の基礎となるものであり、また素描自体が完成作品として仕上げられることもあるが、いずれにしても作者の手の跡がより直接的に感じられ、制作の試行錯誤の過程や作家独自のこだわりがうかがえるのが大きな魅力である。ジョヴァンニ・ダ・ウーディネ《空飛ぶ雀》スウェーデン国立美術館蔵©Cecilia Heisser/Nationalmuseum 2016主に紙に描かれる素描は環境の変化や光、振動の影響を受けやすいため、通常は海外所蔵作を日本で公開することは難しいが、今回は特別に、質・量ともに充実したスウェーデン国立美術館の素描コレクションから、選りすぐりの名品約80点が来日する。ルネサンスからバロックまで、巨匠たちの作品をまとめて本格的に紹介する初の機会となっている。4章からなる同展は国別で構成されている。ルネサンスからマニエリスム、そしてバロックに至るまで美術の中心地であったイタリアの章では、バロッチやカラッチ、パルミジャニーノらの巨匠が並び、フランスの章では、フォンテーヌブローの宮廷で活躍した画家たちやパリ画壇を率いたヴーエやル・シュウールらフランス・バロックを代表する画家が登場。ドイツの章は、16世紀の作例を中心に、グリューネヴァルトやデューラーの見応えのある作品が並び、ネーデルラントの章では、絵画で扱われる主題の幅が広がった17世紀の作品を中心に、ルーベンスやレンブラントなどの巨匠の傑作を目にできる。パルミジャニーノ(フランチェスコ・マッツォーラ)《聖ヨハネと男性聖人を伴う「長い首の聖母」のための習作、左に向かって歩く男性》スウェーデン国立美術館蔵©Cecilia Heisser/Nationalmuseum「偉大な芸術家はまた卓越した素描家でもある」という言葉通りの名品ぞろい。美術史に名を連ねる芸術家たちの技量と構想力のすべてが注ぎ込まれた優れた素描作品を通して、巨匠たちの創造の場に直接立ち会っているかのような臨場感が味わえるに違いない。<開催概要>『スウェーデン国立美術館素描コレクション展―ルネサンスからバロックまで』会期:2025年7月1日(火)~9月28日(日)会場:国立西洋美術館時間:9:30~17:30、金土は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜(7月21日、8月11日、9月15日、9月22日は開館)、7月22日(火)、9月16日(火)料金:一般2,000円、大学1,300円、高校1,000円チケット情報: ()公式サイト: (h)
2025年06月11日2025年2月に、大規模な改修を終えて再オープンした神奈川県の横浜美術館。リニューアルオープン記念展『佐藤雅彦展新しい×(作り方+分かり方)』が、6月28日(土)から11月3日(月・祝)まで開催される。1954年生まれの佐藤雅彦は、広告代理店・電通で、湖池屋「スコーン」「ポリンキー」、NEC「バザールでござーる」、サントリー「モルツ」などの斬新なCMを手がけ、また1994年に企画事務所を設立してからは、プレイステーションソフト「I.Q」や「だんご3兄弟」など、ジャンルを横断したコンテンツを次々とヒットさせた。2002年には、教鞭をとっていた慶應義塾大学の佐藤雅彦研究室でNHKの教育番組「ピタゴラスイッチ」を立ち上げ、国民的幼児教育番組として高い評価を受けている。ピタゴラ装置(NHK「ピタゴラスイッチ」より)、画像提供:横浜美術館話題作やヒット作を連発してきた佐藤はまた、ヴィジュアルデザインやコピーライティング、漫画、ゲーム、楽曲、映画、教科書、膨大な著書まで、表現ジャンルが多岐にわたることでも特筆される。今回の展覧会は、表現者・教育者としての佐藤が生み出した多彩なコンテンツを一堂に紹介し、40年にわたる創作活動の軌跡をたどる世界初の大規模個展となる。同展が特に注目するのは、佐藤の創作の根幹にある「作り方」と「分かり方」についての独自のアイデアや方法論だ。「作り方」とは、世界の観察の仕方、ものごとの解釈の仕方、考えの整頓の仕方など、あらゆる思考をめぐる佐藤流のメソッドとも言えるというが、佐藤はそこから出発して、いかに伝えるかを考え、それを分かるように、あるいはもっと分かりたくなるように「表現」へと転化させていく。同展は、佐藤の創作プロセスを紹介しながら、その独創的な「作り方」を紐解き、コミュニケーションデザインの方法論を明らかにするものだ。計算の庭(桐山孝司との共作)森美術館『六本木クロッシング2007』展示風景会場には、記憶に残るテレビ番組やCM、キャラクター、知的好奇心を刺激する映像作品やメディアアートなど、多彩な作品が並ぶ。ピタゴラ装置の実物が4台も特別展示されるのも楽しみなところだ。多様なジャンルで活躍するひとりの表現者の「作家性」を浮き彫りにする同展はまた、リニューアル後の同館が標榜する「テーマとジャンルの多様性」を象徴する展覧会としても興味深い。<開催概要>横浜美術館リニューアルオープン記念展『佐藤雅彦展新しい×(作り方+分かり方)』会期:2025年6月28日(土)~11月3日(月・祝)会場:横浜美術館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:木曜料金:一般2,000円、大学1,600円、高中1,000円※事前に日時指定券の予約・購入が必要。詳細は こちら() 。公式サイト:
2025年06月06日岡山の備前市立備前焼ミュージアムが、2025年7月12日(土)、「備前市美術館」としてグランドオープンする。備前市立備前焼ミュージアムが「備前市美術館」へ岡山・備前の陶磁器「備前焼」を紹介してきた備前市立備前焼ミュージアムが、2023年からの休館を経て、「備前市美術館」として装いも新たに開館。備前焼をはじめとする現代陶芸ばかりでなく、世界の現代美術、建築やデザインなど紹介する拠点として活動してゆく。展示室や屋上庭園を望むラウンジも素材そのものの飾らない美しさを愛する「素の美」をテーマとした建物には、展示室、ミュージアムショップやカフェ、屋上庭園を望むラウンジや茶室などを展開。2階の「展示室」では、国内外の多彩な文化芸術を紹介する企画展を年に数回開催する一方、1階の「歴史展示室」では、郷土資料の展示をとおして備前焼の歴史を紹介する。ピカソの陶芸や備前の現代陶芸を紹介する開館記念展備前市美術館の開館に合わせて、2つの展覧会を開催。まず、7月12日(土)から9月28日(日)まで開催される開館記念展I「ピカソの陶芸—いろとかたちの冒険—」は、パブロ・ピカソの陶芸に焦点を合わせる展覧会だ。キュビスムを創始したことで知られるピカソは、陶芸の分野でも3,000点以上の作品を残した。本展では、皿、水差し、花瓶、壺など、ピカソが手がけた陶器作品36点と版画2点を目にすることができる。また、7月12日(土)から9月28日(日)まで開催される開館記念展II「備前の現代陶芸:至極の逸品」では、備前の現代陶芸を紹介。備前焼は、約800年の歴史を有しており、現在もその伝統を受け継ぎつつ、新たな表現を追求する陶芸家が活動している。会場では、人間国宝である藤原啓、山本陶秀、藤原雄、伊勢﨑淳といった巨匠から中堅・若手作家まで、前後期合わせて37名・約80点の作品を展示する。詳細備前市美術館グランドオープン日:2025年7月12日(土)住所:岡山県備前市伊部1659-6開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日に休館)、年末年始※そのほか、展示替えなどによる臨時休館ありアクセス: JR赤穂線「伊部駅」より徒歩1分■開館記念展I「ピカソの陶芸—いろとかたちの冒険—」会期:2025年7月12日(土)~9月28日(日)会場:備前市美術館 2F 展示室2・3観覧料:一般 1,000円、高校生・大学生・専門学校生 500円、中学生以下 無料※本展のチケットで、同会期中の開館記念展II(前期)も観覧可■開館記念展II「備前の現代陶芸:至極の逸品」会期:2025年7月12日(土)~12月25日(木)[前期 7月12日(土)~9月28日(日) / 後期 10月11日(土)~12月25日(木)]会場:備前市美術館 2F 展示室観覧料:・前期=一般 1,000円、高校生・大学生・専門学校生 500円、中学生以下 無料※本展(前期)のチケットで、同会期中の開館記念展Iも観覧可・後期=一般 500円、高校生・大学生・専門学校生 300円、中学生以下 無料※本展(後期)のチケットでほかの企画展も観覧可【問い合わせ先】備前市美術館(代表)TEL:0869-64-1400※開館準備期間中は(一財)備前市文化芸術振興財団 事務局
2025年06月05日特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」が、2025年7月19日(土)から9月23日(火・祝)まで、 熊本市現代美術館にて開催。東京・上野の国立科学博物館で開催されたで開催され、九州初の巡回となる。“和食”の魅力に迫る大事典的展覧会“和食”は、日本列島の多様な自然やそこに暮らす人々の知恵・歴史を背景に発展し、2013年にはユネスコ無形文化遺産へ登録されるなど、世界中から注目を集めている。「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」は、そんな“和食”に焦点を当てた展覧会だ。会場では、和食の多様な食材と人々の知恵や工夫、歴史的変遷などを紹介。リアルな食品サンプルや動植物標本、迫力ある映像などを通して、視覚的にも分かりやすく和食の魅力を解説していく。“多様性”に富んだ和食の食材、技術和食の魅力を探るキーワードのひとつは“多様性”。食の基本である水をはじめ、キノコや山菜、野菜、海藻、魚介類など、日本列島は世界でも有数の生物多様性を誇る。展示では、日本列島が育むそれらの食材や、日本人が育んできた発酵技術、出汁の文化について、科学的な視点から理解を深めることができる。“昔のお弁当”レプリカや江戸の再現屋台また、和食の歴史を紐解くエリアでは、昔のお弁当のレプリカや、寿司、天ぷら、そばが並ぶ江戸時代の屋台の再現展示、織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理の再現模型なども登場。縄文時代から現代に至るまでの和食の変遷が紹介される。熊本会場限定展示もなお「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」が九州地方で開催されるのは、熊本市現代美術館のみ。熊本会場の限定展示も用意しており、熊本の食に焦点を当てたイベントや、変化の大きい現代を食から考える現代アート作品など、オリジナルの内容を楽しめる。展覧会概要「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」会期:2025年7月19日(土)~9月23日(火・祝)会場:熊本市現代美術館ギャラリーⅠ・Ⅱ住所:熊本県熊本市中央区上通町2-3休館日:火曜 ただし9月23日(火・祝)は開館開館時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)観覧料金:一般 1,600(1,200)円、シニア(65歳以上) 1,200(1,000)円、学生 900(700)円、中学生以下無料※( )内は前売、20名以上の団体、電車・バス1日乗車券等を提示の料金。※各種障害者手帳の提示者とその付き添い1名は無料。※うぇるかむパスポートのご提示者は無料。<チケット取り扱い>熊本市現代美術館、セブンチケット、KKday、熊日プレイガイド(前売券のみ)【問い合わせ先】熊本市現代美術館TEL:096-278-7500
2025年06月04日渋谷区立松濤美術館では、2025年6月21日(土)より、『黙然たる反骨安藤照』展を開催する。渋谷区を代表するモニュメントのひとつ《忠犬ハチ公像》(初代)を制作した彫刻家、安藤照(1892~1945)の没後80年を記念して、その仕事を網羅的に紹介する、日本初の回顧展だ。1892年(明治25)鹿児島県鹿児島市に生まれた安藤は、上京して早稲田大学商科へ入るも、その後同校を退学し、東京美術学校彫刻科塑像部予備科に入学した。彫刻家になってからは帝国美術院展覧会(帝展)を舞台に活躍し、1934年(昭和9)には《忠犬ハチ公像》(戦時中に金属供出される。現在のハチ公像は安藤の息子で同じ彫刻家の士/たけしが制作)、1937年(昭和12)には《西郷隆盛像》(鹿児島県鹿児島市)と、代表的なモニュメントを制作。着実に彫刻家としての地位を築いていたが、1945(昭和20)年5月、原宿や表参道などを焼き尽くした「山の手空襲」の犠牲となり、53年の生涯を閉じた。安藤照《兎》制作年不詳鹿児島市立美術館蔵多くの作品を保管していた渋谷区代々木の自宅兼アトリエも爆撃されたため、現存する安藤の作品は約30点と少ない。しかし、彼の生涯を、関連する作家たちの作品とともにたどる同展では、1928年(昭和3)、帝展の審査員制度をめぐる師・朝倉文夫の行動に異を唱えて、新たに作品研究の場「塊人社」を立ち上げ、芸術家への戦争協力の要請に、やむを得ず「塊人社」の社員で軍需工場を作り、戦闘機の部品の石膏型を製作するなど、安藤照の足跡から当時の日本の彫刻界や時代の雰囲気などを知ることができる。安藤照《女性仰臥像》1927(昭和2)年鹿児島市立美術館蔵そんな激動の時代にあって、あの《忠犬ハチ公像》はどのように制作されたのか?制度や時勢と戦いながら、黙々と制作を続けた彫刻家の生き様に改めて興味が湧くに違いない。<開催概要>『黙然たる反骨安藤照―没後・戦後80年忠犬ハチ公像をつくった彫刻家―』会期:2025年6月21日(土)~8月17日(日)会場:渋谷区立松濤美術館時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(7月21日、8月11日は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)料金:一般1,000円、大学800円、高校・60歳以上500円、中小100円※土日祝及び夏休み期間は小中学生無料、金曜日は渋谷区民無料公式サイト:
2025年06月03日展覧会「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉」が、2025年6月21日(土)から9月7日(日)まで、滋賀県立美術館にて開催される。千葉市美術館でも開催された巡回展だ。ザ・キャビンカンパニーの大規模個展が滋賀県立美術館にザ・キャビンカンパニーは、2009年に阿部健太朗と吉岡紗希が結成した2人組アーティスト。大分県由布市にある廃校をアトリエとして拠点にし、40冊を超える絵本や個性的なタッチが特徴の絵画のほか、立体作品やイラストレーションなど幅広い作品を手がけてきた。また、歌手・あいみょんのツアーパンフレットを担当したり、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」のコーナー「しりたガエルのけけちゃま」を制作したりと、ジャンルを超えた幅広い活躍を行っている。仕掛けが満載の7部屋構成展覧会「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉」は、そんなザ・キャビンカンパニーの大規模個展。会場内は7つのテーマごとに分かれた部屋で構成されており、1冊の大きな絵本の中に入り込んだかのようなワクワク感あふれる仕掛けが満載。ザ・キャビンカンパニーのユニークな世界観を、存分に楽しむことができる。約300点の絵本原画が並ぶカラフル壁画展示されるのは、活動初期の作品から最新作に至るまでの絵本原画を中心に、立体造形や映像作品など。中でも注目は、約300点もの原画を一堂に並べた巨大な壁面作品《玉虫色の窓》。ザ・キャビンカンパニーがこれまで制作した絵本から選び抜かれた原画が一面に展示され、鮮やかな色彩が訪れた人の目を楽しませる。それぞれの原画は作品のイメージに合わせた色の木製額縁で飾られ、まるで物語の世界を窓越しに眺めているような気分を味わえるのも魅力だ。ダンボールや紙粘土で作られた廃遊園地また、忘れ去られた廃遊園地のような情景を体現した大型インスタレーション《アノコロの国》も登場する。このインスタレーションは、観覧車を彷彿とさせるオブジェやメリーゴーランドの馬のモチーフなど、大小さまざまな立体作品で構成されたもの。どれも段ボールや板、紙粘土といった、幼少期の頃から馴染みのある素材で作られているのも見どころ。床一面には草原をイメージした約1万本もの突起物が敷き詰められ、独特の世界観を作り出している。滋賀会場限定の新作品滋賀会場限定で目にすることができる、新たな作品もポイント。展覧会場の中間地点に位置する「ソファのある部屋」には、部屋から見える素敵な日本庭園の風景と、ザ・キャビンカンパニーの詩が融合する作品が登場する。キャラクター&あいみょんとのコラボ作品もこのほか、ザ・キャビンカンパニーがこれまで行ってきたコラボレーション作品も紹介。「しりたガエルのけけちゃま」のキャラクターデザイン原画や、歌手・あいみょんが2021年に開催したツアー「傷と悪魔と恋をした!」のパンフレット原画などが展示される。【詳細】展覧会「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉」会期:2025年6月21日(土)〜9月7日(日)開館時間:9:30〜17:00(最終入場16:30まで)休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日休館)会場:滋賀県立美術館 展示室3ほか住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1入場料:一般 1,200円(団体 1,000円)、高校生・大学生 800円(団体 600円)、小学生・中学生 600円(団体 450円)※団体料金は20名以上の場合に適用。※企画展チケットの提示で展示室1・2で同時開催中の常設展も観覧可能。※未就学児無料。※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳所持者及びその介護者は無料。【問い合わせ先】滋賀県立美術館TEL:077-543-2111
2025年05月31日2025年6月28日(土)より、大阪の国立国際美術館では、特別展『非常の常』を開催する。気候変動ほかの天変地異や、侵略、戦争、突然の経済危機など、本来非常であることが常態化している現在にあって、私たちはどのように生きることができるのか?国内外で活躍する8名の作家の表現を通じて、明日を生きる希望を探る展覧会だ。今回紹介する作家たちは、様々な非常の出来事に目を向けている。例えば、イギリスを拠点に活動中の米田知子(1965~)の、一見穏やかで美しい風景写真は、実は、休戦状態で今も緊張が続く韓国と北朝鮮との非武装地帯(DMZ)を捉えた作品。また台湾を拠点とする袁廣鳴(ユェン・グァンミン、1965~)のビデオ作品は、心地良い居住空間が何者かによって次第に破壊されていく、戦争と背中合わせの日常を描き出している。米田知子《絡まった有刺鉄線と花(非武装地帯近く・チョルウォン・韓国)Ⅰ》2015年 作家蔵 Copyright the artist Courtesy of ShugoArtsこの袁廣鳴は、創意を凝らした撮影技術で驚くべき精緻な映像世界を作り出す作家だが、同展では8人中7人が映像によるインスタレーション作品を発表しているのも特徴だ。3Dアニメーションと実写を組み合わせた短編映画のようなキム・アヨン(1979~、韓国拠点)や、作家自身による体当たりの行為を美しいモノクロ表現で見せる潘逸舟(1987~、中国・上海市出身、日本拠点)の作品など、多様な映像表現に魅了される来館者も多いだろう。袁廣鳴の《日常戦争》と、キム・アヨンの《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》は、同館に昨年度収蔵され、今回が初お披露目となる作品。さらに香港出身で台湾に拠点を置くリー・キットの《僕らはもっと分別があった。》(We used to be more sensible.)は、2018年に東京で個展を行って以来、久々に日本で発表する新作だ。ぜひ、その絵画のように詩的な映像美を堪能したい。リー・キット《Tearing the world apart, yet achieving absolutely nothing.》2025年 Courtesy of the artist / Lee Kit<開催概要>特別展『非常の常』会期:2025年6月28日(土)~10月5日(日)会場:国立国際美術館時間:10:00~17:00、金土は20:00まで(入場は閉館の 30 分前まで)休館日:月曜(7月21日、8月11日、9月15日は開館)、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)料金:一般1,500円、大学900円公式サイト:
2025年05月30日展覧会「はしもとみお 木彫展 ~いきものたちとの旅~」が、2025年7月19日(土)から9月23日(火・祝)まで、群馬県立館林美術館にて開催される。温もりあふれる動物彫刻家・はしもとみおはしもとみおは、動物たちの姿を木彫作品で表現する彫刻家。三重県北部の古い倉庫にアトリエを構え、自身の身近に暮らす動物や、旅先で出会った動物など、実際にこの世界に生きている、または生きていた動物たちをモデルに、温もりあふれる彫刻作品を制作している。様々な動物彫刻が集う展覧会「はしもとみお 木彫展 ~いきものたちとの旅~」は、はしもとが手がけた動物彫刻を、森や海、街や宇宙など、様々なシチュエーションの中で紹介していく展覧会。いきものたちが暮らす風景を、まるで旅するかように巡ることができる。鳥羽水族館のラッコ“キラちゃん&メイちゃん”新作彫刻注目は、日本で唯一ラッコを飼育する鳥羽水族館のキラちゃんとメイちゃんをモデルにした新作彫刻。《メイちゃん(ラッコ)》では、両頬に手を当てたメイちゃんの愛らしい姿を表現した。会場では、取材中の様子を撮影した動画などもあわせて上映される。裸足で上を歩ける“恐竜”彫刻また、はしもとが初めて古代の生き物・恐竜をモデルにした大きさ7メートルの大作《タンバリン(丹波竜)》も登場。発掘現場のごとく床置きで展示される本作は、彫刻の上を裸足で歩いて鑑賞することも可能だ。ほかにも、一部作品は実際に彫刻を触りながら鑑賞を楽しめる。動物たちを描いたペン画の絵日記もさらに、はしもとによるペン画の絵日記『あしたやさしくなれますように』の描き直し原画も初公開。はしもとが芸術家を目指した親友を励ますために送ったされる絵日記で、犬や猿といった動物たちの姿が繊細なタッチで描かれている。展覧会概要「はしもとみお 木彫展 ~いきものたちとの旅~」会期:2025年7月19日(土)~9月23日(火・祝)会場:群馬県立館林美術館住所:群馬県館林市日向町2003休館日:月曜日、なお7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)は開館開館時間:9:30~17:00(入館は午後16:30まで)観覧料:一般 830(660)円、大高生 410(320)円※( )内は20名以上の団体割引料金。※中学生以下、障害者手帳等の所持者とその介護者1名は無料。※群馬県在住の65歳以上の者は平日のみ2割引。【問い合わせ先】群馬県立館林美術館TEL:0276-72-8188
2025年05月25日展覧会「オバケ?」展が、福岡アジア美術館で2025年7月10日(木)から8月31日(日)まで開催される。東京のプレイミュージアム(PLAY! MUSEUM)での開催を経て、巡回展として福岡に登場する。“オバケ”を掘り下げる体験型展覧会「オバケ?」展は、その名の通り、オバケをテーマにした多彩なコンテンツを用意する体験型展覧会。落語や音楽、絵本、歴史など、さまざまな視点からオバケの魅力を再発見できるイベントだ。多彩なコンテンツで“オバケ”の魅力を再発見中でも注目は、世代を超えて親しまれている名作絵本「ねないこだれだ」を落語家の春風亭一之輔が朗読するコーナー。寝ない子どもをオバケの世界へ連れ去るというストーリーを、独特な語り口で表現する。さらに、会場内には約500冊のオバケ絵本を収めた「オバケ研究所」も設置。日本美術に登場するオバケの歴史など、様々な角度からオバケを掘り下げた作品を楽しめる空間となる。そのほか、谷川俊太郎・谷川賢作親子が手がける軽やかなオバケ音楽「けいとのたま」や、アニメーション作家・加藤久仁生による新作アニメーションなど、多彩なクリエイター約20組による作品を紹介する。また、福岡アジア美術館限定で、コレクション作品から「アジアのオバケ?」も展示。オバケを通じて、多様なカルチャーに触れることができる。【詳細】「オバケ?」展会期:2025年7月10日(木)~8月31日(日) ※会期中無休場所:福岡アジア美術館 7階住所:福岡県福岡市博多区下川端3−1時間:9:30~17:30(入場は17:00まで)入場料:一般1,600(1,500)円、中高生1,100(1,000)円、小学生500(500)円(オバケ冠付き)※未就学児無料※( )内は前売料金前売販売期間:5月15日(木)~ 7月9日(水)■前売限定親子ペア割券 1,800円(オバケ冠1枚付き)※保護者1名につき小学生1名※ローソンチケットのみで数量限定販売【問い合わせ先】西日本新聞イベントサービスTEL:092-711-5491(平日9:30~17:30)
2025年05月19日