9月2日(現地時間)昼、第67回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション出品作『ノルウェイの森』の公式記者会見が行われ、松山ケンイチ、菊地凛子、水原季子、監督のトラン・アン・ユンらが出席した。世界中で読まれている村上春樹のベストセラー小説の映画化であり、各国の記者たちから熱心な質問が矢継ぎ早に飛んだ。原作ではリアルに書かれていたワタナベ(松山さん)と、直子(菊地さん)の性描写が、詩的な表現になっているのはどうしてか?という質問に対して監督は「具体的に描くよりも、キャラクターの表情に焦点を当てたかった。特に最初にワタナベと直子が関係を持つシーンは大切なので」と説明。 また、香港の演技派トニー・レオンが20年後のワタナベを演じるといううわさがあったことに関しては、「トニー・レオンの起用を考えていたのは事実。だが、村上さんから許可を得られなかった」と認めた。香港の記者から、セックスシーンの心の準備をどうしたか?と聞かれた松山さんは「監督からは表情を中心に撮ると事前に説明されていたわけではなかったので、原作通りなら過激だろうと覚悟をしていました。けれど、時間をかけて作り上げることが出来た」と答えた。また菊地さんは「松山さんは、役に対して真摯に向き合う方。(セックスシーンについては)楽屋に2人でこもって、いろいろ話し合いました。気持ちだけではなく、どう見えるべきか、といったテクニカルな話もしました」と語った。プレス試写の反応は、賛否両論。アジア系記者からは好意的意見が聞けたが、ヨーロッパの記者からは厳しい声も。あるイタリアの女性記者は「映像は美しいけれど、セックスについて言葉で語りすぎている」と語っていた。さて、夜の公式上映での反応はいかに?(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:ノルウェイの森 2010年12月11日より全国東宝系にて公開© 2010「ノルウェイの森」村上春樹/アスミック・エース、フジテレビジョン第67回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:『ノルウェイの森』にスタンディング・オベーション松山ケンイチ「確信」得た!ヴェネチア国際映画祭開幕!ナタリー・ポートマン、過激なシーンも「覚悟してたわ」村上春樹原作の“逆輸入”短編映画でナスターシャ・キンスキーの娘がヌード披露ヴェネチア国際映画祭、「ヴェネチア3Dアワード」審査委員長に清水崇が就任ナタリー・ポートマンがダークサイドに?主演作がヴェネチアでオープニング上映決定
2010年09月03日昨年トニー・レオンが結婚して以来、香港映画界最後の独身大物スターと見なされていたアンディ・ラウだが、実は彼も1年前に結婚していたことが明らかになった。アンディは8月29日、自身の公式サイト上に「ごめんなさい(対不起)」と題した短いメッセージをアップし、長年交際していた恋人とアメリカで入籍したことを告白した。お相手は、24年前から交際し、これまでにも幾度となく極秘結婚説や隠し子説が流れていたマレーシア出身のキャロル・チューさん。アンディは46歳、キャロルさんは43歳になるが、結婚を決意したのは「体外受精」で子供を授かりたいからだという。2人が暮らす香港では、体外受精が認められるのは既婚カップルだけという制限があるため。アンディはメッセージで「結婚報告をすると、彼女がリポーターにストーカーのように追い回される。それが怖くて身勝手な決断をしました」と、いままでファンに黙っていたことを詫び、「安定期に入ったら、みなさんに報告するつもりでしたが、かえって混乱を招いてしまいました」と続けた。先日、キャロルさんの父親が亡くなり、葬儀から戻ったキャロルさんとアンディが香港の国際空港で手をつないで歩く姿が目撃され、結婚のうわさが再び広まり始めていた。アンディのメッセージでは現在夫人が妊娠中かどうか、夫人がキャロルさんであるかどうかすらも明言していない。だが、ネバダ州クラーク・カウンティには昨年6月24日にアンディとキャロルさんの結婚届が提出されているという。(text:Yuki Tominaga)写真は、今年3月に香港で行われたソロライヴでのアンディ。© Top Photo/AFLO■関連作品:ウォーロード/男たちの誓い 2009年5月8日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Talentaid International Ltd. All Rights Reserved.三国志 2009年2月14日よりシャンテ シネほか全国にて公開© TAEWON ENTERTAINMENT CO., LTD. and © VISUALIZER FILM PRODUCTION LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:ジェット・リー×アンディ・ラウ×金城武『ウォーロード/男たちの誓い』試写会に10組20名様をご招待熱き男たちの絆を観て、聴け!THE ALFEE、35年目で海外映画と初タッグ『三国志』マギー・Q「馬は大好きよ!“彼”のことをもっとよく知りたいわ(笑)」ブーム再来!アンディ・ラウ主演『三国志』試写会に10組20名様ご招待
2009年09月01日トニー・レオンが晩夏より撮影開始予定の新作『一代宗師』(原題)に向けてトレーニング中、左前腕を骨折するアクシデントに遭ったことがわかった。事故が起きたのは13日。トニーがカンヌ映画祭最優秀男優賞に輝いた『花様年華』をはじめ、ほとんどの作品に彼を起用しているウォン・カーウァイ監督の最新作でもある『一代宗師』はブルース・リーの師であり、詠春拳の大家である葉問(イップ・マン)の物語。トニーは兼ねてより詠春拳の訓練をしていたが、この日は5人のトレーナーを相手に練習中、1人がトニーに蹴りを入れ、左腕で防御した際に当たりどころが悪かったようだ。病院に運ばれ、検査の結果、骨折が判明した。数週間の安静を要するが、トニーのパブリシストは「蹴りの練習ならば、その間も出来ます」とアソシエイト・プレスの取材に応えている。撮影は9月開始を予定していたが、トニーの回復の様子を見て、少し遅れる可能性もあるという。(text:Yuki Tominaga)4月19日、妻のカリーナ・ラウと一緒に香港電影金像奨に出席した際のトニー。© AFLO
2009年07月15日