ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは!ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。わが家のひとり息子、フリッツ君は2月に誕生日を控え、もうすぐ5歳になる元気な男の子です!あくまで私のイメージですが、4~5歳の子供と言えば、とにかく「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)なの!」「だからこんなすごいことができるの!」と背伸びしたがる時期だと思っていました。そんな私のイメージとは少し違って……フリッツ君は公園に来ると、なぜか赤ちゃんブランコにしか乗りたがらないのです。さすがにフリッツ君より1歳も2歳も小さい子に赤ちゃんブランコを譲ってもらったり、フリッツ君が赤ちゃんブランコを使っているせいで小さい子たちが使えなかったり、という状況にはしたくないので、周りに小さい子がいない場合にのみ許可しています。しかし、明らかにフリッツ君は赤ちゃんブランコに乗るにはもうギリギリの体の大きさで、はたから見るとアンバランス……。そんなフリッツ君が、赤ちゃんブランコについて質問を投げかけてきました。これを機に「なぜ赤ちゃんは赤ちゃんブランコを使う必要があるのか、なぜフリッツ君はもう赤ちゃんブランコを使う必要がないのか」を説明して理解してもらおうとしましたが……。なぜか赤ちゃんにマウントを取るフリッツ君。その赤ちゃんのためのブランコにあえて乗っておきながら、なぜ……。普通のブランコだと、誤って落ちてしまうのが不安だから赤ちゃんブランコに乗りたがるのかと思えば、ブランコ以外の遊具で遊ぶのはすっかりお手の物。はしごを使って高い場所に登ったり、そこからながーい滑り台で下に降りたりもできます。いったいなぜブランコを使うときだけ、赤ちゃんぶりたがるのか……??謎ですが、せめて5歳になるまでにはもう赤ちゃんブランコを卒業してほしいものです……。
2023年01月04日ドイツ代表、スペイン代表を破るなど日本中を熱くW杯日本代表。クロアチア代表とのPK戦で惜しくもベスト8には進めなかったものの、世界と戦える姿を見せてくれました。しかし、今回も突破できなかったベスト8の壁。日本サッカーがさらに強くなるために、私たちは今回のW杯から何を学べばいいのか、育成年代でどんなことが必要なのかを池上正さんに伺いました。池上さんの提言をもとに、みなさんのチームでも話し合ってみてください。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>カタールで行われたワールドカップでドイツ、スペインに勝利した日本代表(C)新井賢一<<攻守の切り替えをどう教える?身体の向き、その時何を見ればいいのか、子どもたちに理解させる方法を教えて<サカイク編集部からの質問>今年最後の連載は、編集部からの質問になります。サッカーをしているすべてのお子さんがプロを目指しているわけではありませんが、日本のトップがどんなサッカーをしているのかを知ることは一つの学びになると思います。先日幕を閉じたW杯では、日本代表は初戦でドイツに、グループリーグ最終戦でスペインに勝利するなど着実に力をつけているように見えました。一方で、他国の戦いを見て日本に足りないものを感じたサッカー関係者もいると思います。池上さんがW杯を通じて感じた、日本が強豪国になるための課題、そのためには子どもの頃からどんなことを身に付けたらいいのか、という事をお聞かせいただけませんでしょうか。<池上さんからのアドバイス>今回は編集部からの質問です。ありがとうございます。4年に一度こうやって世界のサッカーを一気に観られ、そこで私たちの国の代表が戦ってくれることは本当に幸せなことです。ただ、毎回感じるのは、代表の強化には育成方法の進化発展が必要だということです。日本サッカー協会や識者も同じように育成に触れますが、明確な改革や対策が提示されていないようです。■DF冨安健洋が語った「8強の壁」奇しくも、8強の壁は何かと問われた冨安健洋選手が「日本人の育った環境だったり、サッカー以外のところもそうですけど、そこの本当の根のところなのかもしれない」と育成について言及しています(「日本人の育った環境、本当の根かも」 出典元:サッカーダイジェストWeb2022年12月6日配信)。皆さんは、日本の子どもたちや、彼らを育てる大人たちに何が足らないと思われますか?その点をぜひみんなで議論できるといいなと思います。以下、議論の材料にしていただけそうな提言を四つさせてください。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■「習ってないからできない」ではなく、幼少期から自ら考え、学ぶ習慣を以前ある国立大学の教員養成を行う学生や大学院生らと野外料理に興じた日の出来事が思い出されます。ある学生が、薪(まき)の上に新聞紙を置いて、そこに火をつけていました。しかし、火は上に上がるので薪は燃えません。あれ?こうかな?いや、こうすれば点くかな?と何か工夫すればよいのですが、ずっと同じことを繰り返していました。その日の活動が終わってからの振り返りの会をしている時に、私が「今の大学生も危ないね」とみんなの前でそういうと、ある大学院生が「何が危ないのですか?」と聞き返してきたのです。そこで私が、「どうしたら薪に火がつけられるか色々試してみれば良いのに、それができないのが危ないということかな」と答えたのです。そうすると大学院生が「いや、僕はそう思いません」と言いました。「彼は(薪の燃やし方を)習っていないから、できないんです」彼らにとって何かを「学ぶ」ということは、大人や教師から「習う」ことなのです。しかし、それではいけません。自ら考える。自ら学ぶ。子ども時代からそのような習慣をつけなくてはいけない。それがひとつめの提言です。■子どもたちが自分のやりたいことを表現できる環境を作ることしたがって、まずはコミュニケーションのあり方から変えてください。これが二つめです。子ども各々がやりたいことがあって、表現できるようなコミュニケーションをすべきです。戦術的な取り決め、きまりごとを一方的ではなく、選手同士で考えてつくり出していく経験をさせてください。その経験を積まなくては、選手だけの力でピッチ上で細かい調整や変化をもたらすことができません。この点は、コスタリカ戦を観ていて特に感じました。そこを修正するためには、育成に携わる私たちが、子どもが監督やコーチに何でも言える環境整備に努めましょう。間違っていたら怒られるとか、恥ずかしいとか感じなくていい空気感や対等な関係をつくらなくてはいけません。例えば私は、練習が終わった後に「今日の練習はどうでしたか?」と子どもたちに尋ねます。こちらが気になることを言った子には「それってどういうこと?」と聞き返します。そこで対話が生まれ「コーチに自分の考えを言っていいんだ」という信頼と安心が生まれます。子どもに「物事を批判的に捉え判断する」クリティカルシンキング(批判的思考)を植え付けることも重要です。指導者が言ったことに「それってどういうこと?」と言える子を増やしてください。反抗している、生意気などととらえてはいけません。批判ではなく、確認をして納得しなくては前に進めないことに大人も気づく必要があります。オランダでのコーチ留学の経験があるサッカー指導者によると、同国でライセンスを取得するための指導実践で、インストラクターが言ったことに対し「僕はこう思う」ときちんと主張しディスカッションができるコーチがいたとします。すると、そのコーチに対しインストラクターは「この人、OKです」と合格点を与えるそうです。ところが、そのサッカー指導者がオランダから日本に帰って来て「ディスカッションしましょう」とコーチたちに話しかけても、誰も発言しないそうです。これは現場の選手の傾向と同じです。皆さん何も考えていないわけではありません。これは子どもも同じです。自分の発言が他の人に何と思われるかを非常に気にするのでしょう。■斬新なトレーニングができる指導者が少年サッカーのカテゴリーに来なくてはいけない三つめ。若い指導者がもっと海外に出る必要があると思います。オシムさんも同じことをおっしゃっていました。海外で教育を受けてくる、もしくは教育を見てくることが重要だと説いていました。例えばスペインで指導を学んでいる人が帰国時に、九州産業大学の練習を見て「(他の日本人指導者と)全く違う練習ですごく興味深かった」と話していました。同大学を率いるのは、オーストリアのプロリーグで監督経験がありスロベニア代表に帯同した経験も持つ濵吉正則監督です。そんなふうに斬新なトレーニングができる指導者が、少年サッカーのカテゴリーに来なくてはいけないと思っています。オシムさんやクラマーさんが、私の師匠である祖母井秀隆さん(仏グルノーブルGMなどを歴任)に「おまえは(日本の)子どものことをやれ」と言われたと聞きます。名伯楽たちは日本が重点的に取り組まなくてはいけないところを知っていたのです。■進化するサッカーの理解を深めるため、学び、議論し続けなければならない試合後勝利を喜びお互いをたたえあう選手たち(C)新井賢一四つめは、進化するサッカーの理解を深めることです。『競争闘争理論サッカーは「競う」べきか「闘う」べきか?』(ソル・メディア)の著者でもある、鎌倉インターナショナルFCの河内一馬監督は、こう説きます。「相手が邪魔しに来るのを、チームでどう攻略するか?がサッカー。それなのに、いまだに一対一で勝負できるか、とか、個の力といった話に終始している。ひとりが抜けたとしても、その次のプレーを他の選手が考えなくてはならないし、そこを理解しておかなくてはいけません。すでに世界が日本の技術を認めています。足元の技術はあるけれど、サッカーが上手くできていません。数的優位を使っていません。オシムさんがよくジェフの選手に向かって「おまえたちはサッカーをしていない」と話していました。オシムさん的な表現で言うとすれば「エレガントなサッカー」です。みんながワルツを踊っているように、コレクティブに連動して攻撃する。クロアチアなどがそうでした。中盤からワンツーを使ってどんどん進んでいく。相手を崩していく。そういう感覚が日本にはありません。ぜひ議論してください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年12月23日ドイツ発の老舗菓子店「グマイナー(Gmeiner)」から、バレンタイン限定のスイーツが登場。2023年1月中旬よりグマイナー店舗で発売される。ドイツ老舗パティスリー「グマイナー」のバレンタイングマイナーは、120年以上の歴史をもつドイツ・シュヴァルツヴァルト地方で生まれた老舗菓子店だ。創業当初から、「手作り」「最良の材料」「伝統」を守りつつ、その時代に合わせて作り上げたこだわりのスイーツを提案している。6種のビスケット詰め合わせそんな「グマイナー」から、2023年のバレンタインに向けたスイーツが登場。赤ずきんと色鮮やかな花々を描いた、バレンタイン限定の可愛らしいパッケージなどで提供する。中でも注目なのは、6種のビスケットを詰め合わせた「テーゲベック」だ。ボックスには、ピンクカラーの”ハート型”やフラワーモチーフなど、見た目にも可愛らしいビスケットをイン。いずれも濃厚なチョコレート生地を使用して、バレンタインだけの特別な味わいに仕上げている。濃厚な味わいのテリーヌショコラ「キルシュショコラ―デ」は、チェリーの酒「キルシュヴァッサー」に漬け込んだチェリーと、フランスの高級チョコレートブランド・ヴァローナのカカオ分70%チョコレートを組み合わせた、テリーヌショコラ。爽やかな風味のキルシュヴァッサーと、コク深いチョコレートが織りなすハーモニーを楽しむことができる。ピンクカラーのシャンパントリュフなどまた、キルシュヴァッサーに半年漬け込んだチェリーをダークチョコレートでコーティングした「チェリーボンボン」や、香り高いシャンパンを贅沢に使用した「シャンパントリュフ」、ピンクカラーが可愛らしい、フルーティーな味わいの「ピンクシャンパントリュフ」なども用意している。【詳細】グマイナー 2023年バレンタインスイーツ発売日:2023年1月中旬取扱店舗:グマイナー(東武百貨店船橋店/高島屋日本橋店/高島屋新宿店/渋谷スクランブルスクエア店/福屋八丁堀本店/三越福岡店/井筒屋小倉店/松坂屋上野(催事)/高崎高島屋(催事))一部取り扱い:三越札幌店/高島屋玉川店/遠鉄百貨店/大和富山店/大和香林坊店/松坂屋名古屋店/近鉄百貨店四日市店/大丸大阪梅田店/羽田空港第1ターミナル2階マーケットプレイス(チョコレートジャーニー)(催事)メニュー例:「テーゲベック(ショコラ―デ)」1,512円「キルシュショコラ―デ」2,916円「チェリーボンボン」972円(2個入り)、1,944円(4個入り)「シャンパントリュフ」1,728円(4個入り)、2,592円(6個入り)「ピンクシャンパントリュフ」1,944円(4個入り)、2,916円(6個入り)
2022年12月08日2022年11月20日に幕を上げた、サッカーの世界大会『FIFAワールドカップカタール2022』。同月23日に行われた日本代表 vs ドイツ代表では、優勝候補の1つであるドイツを日本が制し、2対1で勝利しました。日本は国際連盟(FIFA)ランキングで24位であり、下馬評では予選敗退が予想されているなど、お世辞にも期待値が高いとはいえなかった日本代表。そのため、ドイツに勝利するまさかの展開に、世界から驚く声が上がったのです。ドイツ大使館で『日本勝利の瞬間』を目にしてしまい…?海外で生活しているamber(@gintaroamber)さんは、ドイツ戦が行われた際ドイツ大使館を訪れており、テレビで試合を観戦していました。ワールドカップに限らず、オリンピックなどの各国がスポーツで競うイベントでは、大半の人が自国を応援するもの。大使館はドイツ人の比率が高く、amberさんの周囲にいる人たちは、ドイツを応援していたといいます。「もし日本が勝ったら、自分は生きてここから出られるかが分からない」…そう思いながら試合を見ていたamberさん。そして、ついにその『もしも』が起こってしまいました。ドイツ人に囲まれて、日本人は自分1人だけ…。まさにアウェイな状況で、amberさんはこんな時のために用意していたあるアイテムを取り出し、こういいながら配り始めたのです。「ダンケシェーン!ダンケシェーン!(ありがとう)」※写真はイメージそう、外国人に大人気のお菓子『キットカット抹茶味』を…!このドイツ戦の勝敗が決まる瞬間、ドイツ大使館でドイツ人に囲まれて日本人わたし1人で観戦してた。勝ったら生きて出られるか危ういと思って抹茶味キットカットの大袋を持って行ってたから、だんけしぇーんだんけしぇーん言ってキットカット配りながら脱出してきた。みんな目が怖かった。— amber (@gintaroamber) November 23, 2022 気まずい時や相手の機嫌を取りたい時に、おいしい食べ物を差し入れするのは、対人関係で定番の手法。amberさんはどこか目が怖いドイツ人たちに、人気のお菓子を配ることで、なんとか危機から脱することができたのでした!その後、「もしかすると、逆に煽り行為になってしまったかもしれない…」という不安に駆られたという、amberさん。気まずい雰囲気は流れたものの、ドイツ大使館の人たちは、対戦国のamberさんを快く観戦会に迎え入れてくれた優しい心の持ち主です。『キットカット抹茶味』は、緊張感を吹き飛ばし、大使館にいたドイツ人たちの心を和らげてくれたことでしょう…!状況を想像すると笑ってしまうエピソードは拡散され、いろいろなコメントが寄せられています。・ご本人は笑えないんだろうけど、めっちゃ笑った。・自分も別の国で『キットカット抹茶味』を活用しています。いろいろと便利です。・その手があったか!『キットカット』だけに「次の試合はきっと勝つよ」ってね。どの国でも、おいしい食べ物を口にすれば気分がよくなるのは共通の認識なはず。海外に行く際は、いざという時のために『キットカット抹茶味』を持ち歩いてみてはいかがでしょうか…![文・構成/grape編集部]
2022年11月29日シュトーレンは、ドイツのクリスマスに欠かせないといわれる洋菓子です。昨今では、日本でも目にするようになった人もいるのではないでしょうか。そんなシュトーレンですが、業務スーパーでも毎年、クリスマス時期の期間限定で販売されています!以前から気になっていた筆者もついに購入。食べてみた感想をレポートします!ドイツ直輸入の『クラシック シュトーレン』業務スーパーで販売されている『クラシック シュトーレン』は、ドイツ直輸入の商品。本場の味が楽しめそうですね!箱の中には、銀のパックに包装されたシュトーレンが入っていました。パックを開封すると、フランスパンのような香りが漂います。粉砂糖がまぶされたシュトーレンは、なんと500g。ずっしりとした大きなシュトーレンなので、まな板の上でも迫力満点です。真ん中から切り分けて食べるのが、本場のやり方だそうです。理由は、シュトーレンをクリスマスが来るまでの間に少しずつ食べるという、海外の風習に関係するのだとか。中心から食べていけば断面同士を合わせて保管できて、長持ちしやすいといいます。本場の方法にならって、思い切って半分にカット!切り口からはドライフルーツがたくさん見えました。原材料を見ると、レーズンとオレンジピール、レモンピールが入っているようです。粉砂糖がたっぷりかかった見た目のインパクトに驚きつつも、食べてみると、意外と生地の甘味は控えめ。そのため、ドライフルーツの自然な甘味が引き立っています。シュトーレンを飽きずに長く楽しむには、ちょうどいい味です。水分は少なめですが、ぎっしり詰まったドライフルーツがみずみずしく、口の中に風味がしっかりと広がります。スポンジケーキよりもパンに近い食感で、食べ応えと満足感がありました。大きなシュトーレンなので、本場の食べ方と同様に、数日かけて楽しみたいと思う人も多いでしょう。筆者も食べる分だけ切り分けて、残りはラップとホイルで包んで箱に戻し、冷暗所で保管しました。1週間保管しましたが、傷んでいる様子はなく、品質的にも問題なく食べられました。ドライフルーツ独特の風味がやわらぎ、まろやかな味わいになったような気がします。とはいえ、日本は湿度も高く、冬場の室内は暖房が効いていることも多いでしょう。傷まないよう、保管に気を付けて食べるのがよさそうですね。ドライフルーツがしっかり詰まった、優しい甘さの『クラシック シュトーレン』。クリームたっぷりのクリスマスケーキもおいしいですが、自然の甘さが引き立つシュトーレンを少しずつ食べて、クリスマスを待つのも、楽しい過ごし方ではないでしょうか。気になった人はぜひ味わってみてくださいね![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2022年11月29日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。突然ですが、過去記事にも少しだけ記載しているとおり、わが家は少しだけ複雑な家庭です。もともとはドイツ人男性と国際結婚をしてフリッツ君を授かりましたが、その後離婚。現在、フリッツ君は平日は私の元にいて幼稚園に通いながら、週末はパパの元に遊びに行く……という生活をしています。わが子がかわいいのは当たり前ですが、離婚家庭でしかもひとり息子という要素がさらにそれを加速させているのか……。とにかくフリッツ君がかわいくてかわいくてたまりません。しかし、甘やかすだけが親の仕事ではないこと、過剰に甘やかしてしまうことは愛する息子のためにならないことももちろん自覚しているので、厳しくする部分は厳しく! と日頃から意識しています。そんなある日のこと。フリッツ君、私のパートナーであるシュテフと3人でピクニックに出かけたときのことです。私はフリッツ君におやつの棒アイスを与え、フリッツ君とシュテフを2人にしてトイレに立ったのです。そして、トイレを終えて戻ってくると、ピクニックマットの上にフリッツ君が食べ終えたのであろうアイスの棒が落ちているのを見つけました。「ああ、アイスを食べ終えたんだな」と思い、それを拾おうとした私。それを見たシュテフに、真っ先にこう伝えられたのです。ぐうの音も出ないとは、まさにこの瞬間のことでしょう。そう、私はフリッツ君に「自分が食べ終わったごみを自分でごみ箱に捨てる」ということを一切教えてこず、赤ちゃんの頃のように私が捨ててあげるのが当然だったのです。これをきっかけにフリッツ君としっかり話をし、フリッツ君は自分のごみを自分でごみ箱に捨てることを少しずつ学んでくれました。そして前々から計画していたとおり、これまで別々に住んでいたシュテフと共同で大きな賃貸を契約して引越し、3人での生活が始まりました。シュテフとの3人の生活は、私との2人だけの生活では気付かなかった、フリッツ君の特徴がわかってきました。フリッツ君はシュテフにとても懐いており、おしゃべりするのが大好きなのに、なぜか「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」などの基本的な挨拶をしようとせず、握手だけで済ませること。照れ隠しなのかもしれませんが、これもゆっくりと毎日話して聞かせることに。さらには…。シュテフの前では当然のように1人で靴を履くフリッツ君ですが、私がいるときは私に履かせてもらうのを待っていたことが発覚。私もフリッツ君がすでに幼稚園では1人で靴を履いたり脱いだりしていることを知っていたのに、ついつい無意識に手伝って(と言いますか、ほぼ100%やってあげて)しまっていたのです。こちらも「これからはちゃんと1人で靴を履こうね」とフリッツ君と話し、少しずつ改善させていきました。シュテフというパートナーの存在がなければ、私は自覚なしにフリッツ君を甘やかし、成長を阻害していたことに気付かないままでした。そして……きっとこれからも、いくつものことに気付かされるのでしょう。私はその都度、しっかりフリッツ君と話をして、親子で成長していこうと思います。しかし、やっぱり母親としては息子をめちゃくちゃに甘やかしたいときもあるもの。そんなときは、やっぱり遠慮なく私の望むとおり、息子の望むとおりに甘やかしちゃってます。たまにはいいですよね。
2022年11月01日ドイツの腕時計ブランド『ZEPPELIN(ツェッペリン)』の日本総代理店を務める株式会社ウエニ貿易は、10月7日から10月10日に横浜赤レンガ倉庫で開催される『ドイツフェスティバル 2022』にて、ドイツフェス限定ウォッチ2種を発売します。限定モデルは2種共に不動の人気である「100周年記念シリーズ」を基に、ドイツカラーが目を引くファッショナブルなナイロンベルトや、「ワインハイマー」社製の高品質のレザーベルトを採用しました。ドイツフェスティバル限定商品概要1.「100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム ドイツフェスティバル限定セット」「100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム ドイツフェスティバル限定モデル」は、腕時計「ツェッペリン」の人気シリーズ「100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム」をベースに、ドイツカラーのナイロンベルトをまとい、本ドイツフェスティバル限定で登場。替えベルトとしてブラウンの型押しレザーベルトが付属します。ドイツカラーのベルトはコーディネートのワンポイントとしてお洒落の仕上げに、ブラウンの型押しレザーはビジネスシーンでも活躍と、その日の気分やスタイリング、シーンによってご自身でベルトを付け替えて楽しめます。76801N-GER(税込6万4,900円)【スペック】クォーツ / ステンレススチール / 日常生活防水 / カーフレザーベルト/ナイロンベルト/ 12時間計クロノグラフ/12時間アラーム / タキメーター/テレメーター/ケースサイズ42mm径2.「100周年記念シリーズ デュアルタイム ビッグデイト ワインハイマーコレクション」ドイツ時計「ZEPPELIN」とドイツ名門タンナー「ワインハイマー」。「100周年記念シリーズ デュアルタイムビッグデイト ワインハイマーコレクション」は、腕時計「ツェッペリン」の人気シリーズ「100周年記念シリーズ デュアルタイムビッグデイト」をベースに、世界的に有名な名門タンナー「ワインハイマー」社製の高品質レザーから制作されたベルトを一体化させた腕時計です。ドイツフェスティバル限定で発売します。7640-1-WEIN(税込5万3,900円)【スペック】クォーツ / ステンレススチール / 5気圧防水 / カーフレザーベルト(ワインハイマー社製レザー) / デュアルタイム表示 / ビッグデイト表示 / タキメーター/テレメーター/ケースサイズ42mm径≪ワインハイマー(WEINHEER)とは≫1849年創業。73の歴史を持つ、ドイツの老舗タンナー。前身は 「カールフロイデンベルグ」社。1900年に「クロムタンニング」を導入し、ヨーロッパ最大のタンナーとして成長した事で有名です。「ワインハイマー(Weinheimer Leder)」は、環境問題による制約で2000年に幕を閉じたカールフロイデンブルグ社の製法を継ぎ、2003年にドイツで創立された名門タンナーです。老舗から受け継がれた技術で、世界をリードする高級靴や革製品の生産者の多くに高く評価され続けています。ドイツフェスティバル2022出店概要■イベント名:ドイツフェスティバル2022■開催日時:10月7日(金)~10月10日(月・祝)(10月7日 →16:00-21:00/10月8~10日 →11:00-21:00)■開催場所:横浜赤レンガ倉庫 特設会場 神奈川県横浜市中区新港1-1■店舗名:ドイツ時計 ZEPPELIN■取扱ブランド:1.ZEPPELIN 【ツェッペリン(ZEPPELIN)とは】飛行船をモチーフにしたクオリティ第一主義のドイツ時計。1.飛行船をイメージしたクシカルなデザイン飛行船の機体をイメージし、ドームガラスとボンベダイヤル、ツェッペリン型ケース、それぞれが柔らかなアーチを描くように湾曲した設計でデザインされています。そのため、光の屈折によって異なる表情を楽しめます。2.品質・基本性能にこだわったクオリティドイツ時計としての品質を体現しながら、コストパフォーマンスを高く評価されいてます。3.多様なスタイルに調和ツェッペリンの時計はスーツからオフィスカジュアルをはじめ、様々なスタイルに合わせやすい事が魅力と言われています。オンオフ問わず重宝できる、ドレッシーなタイムピースです。日本輸入総代理店:ウエニ貿易について時計、ファッション雑貨、フレグランス等のブランドを取り扱う専門商社。輸入卸として培ってきた実績とノウハウを礎に、日本正規代理店・オリジナルブランドの事業を拡大。アメリカの「タイメックス」、イタリアの「ヴェルサーチェ(時計)」「フルラ(時計)」「ハイドロゲン(時計)」「スピニカー」、ドイツの「ツェッペリン」「ドゥッファ」「アディダスオリジナルス(時計)」、イギリスの「ヘンリーロンドン」「テッドベーカー(時計)」、フランスの「ケルトン」などの日本総代理店を務める一方、メーカーとして「エンジェルハート」、「ペッレ・モルビダ」を開発する等、幅広いビジネスモデルで多数のブランドを展開している。
2022年10月06日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツでひとり息子を育てている主婦のぱん田ぱん太です。わが子を危険から遠ざけたい!という気持ちは、多くの親御さんの総意だと思います。そのためには「事前に察知して避けるべき危険」の見極め方を、子どもになるべく理解してもらうことが必要です。私がそれを教えようと思ったのは、ある日の外出先でのこと。私と4歳の息子のフリッツ君は、彼のお気に入りの噴水がある遊び場に来ていたのですが……。独り言を呟きながら、苛立った様子で時折、叫び声をあげる男性がいたのです。彼が周りの人間に危害を加える様子はありませんでしたが、なるべくなら接触を避けたいと判断しました。簡単にそう伝えると、フリッツ君は納得してくれました。ここで彼は「大きな声で叫ぶ人は避けたほうがいい」というポイントを学んだようです。しかし、また後日、同じ噴水の遊び場のベンチに座っていると……。男性が突然私たちに歩み寄って来て隣に座り、にこやかに話しかけてきました。私の英語力が低いのと、外国語訛りの英語だったために内容は理解できず、私はドイツ語で「何を言っているか分かりません」と対応しました。すると男性はフリッツ君にグッドサインをしてアッサリ去ってくれましたが、どうやら次の相手を探して、その遊び場の周辺を歩き回っていました。やはり、こういった方ともなるべくなら接触を避けたいです。フリッツ君は前回「大きな声で叫ぶ人を避ける」ということを学んだので、今回の男性は「大きな声を出していないから大丈夫だ」と判断してしまったようです。しかも、私は少しドキッとしてしまいました。彼がフリッツ君に笑顔で「グッドサイン」を送ったことを、フリッツ君は非常にポジティブに捉えたようなのです。大人のたったそれだけのアクションで、純粋な子どもはその大人を「安全」だと認識してしまうのかもしれません。周辺にいた人たちに次々に声をかけていくその男性を見ながら、私はフリッツ君に説明をしました。ここで気を付けたのは、「知らない人から話しかけられたら避けてね」とは教えないことでした。そうすると、たとえば電車などでたまたま隣同士になり、何かのきっかけで軽いスモールトークを交わす……といった日常的なコミュニケーションまで制限することになってしまうからです。向かい合わせや隣に座った方が、電車に乗っている間、フリッツ君に「ボクはママとどこへお出かけするの?」などと話しかけてくれる微笑ましい光景は珍しくないのです。そして、また後日。同じ噴水付きの遊び場で、今度は3人の男の子たちが大きな声をあげてふざけ合っていました。「フリッツ君も大きくなったら、あんな風に学校帰りに友達とじゃれ合ったりするんだろうな」と、将来の姿を想像しながら思いを馳せていると……。フリッツ君がこっそりとこう言ってきました。どうやらフリッツ君にとっては、ある程度の年齢以上になると「子ども」と「大人」の境界が曖昧になる様子。私のように「子どもたちが遊んでるだけ」とは判断できず、最初に学んだとおり「大きな声を出している人だから危ない!」と判断してしまったようです……(笑)。子どもに「避けるべき危険」の定義を教えるのは、本当に難しいことだなと感じました。ひとまず今はきちんと私がそばにいて彼の安全を確保しつつ、これからも少しずつ危機管理について教えていきたいと思います!
2022年10月01日在日ドイツ商工会議所(所在地:東京都千代田区、代表:マークゥス シュールマン)は、ドイツ連邦経済・気候保護省の海外事業助成プログラムの一環として「ドイツ化粧品・パーソナルケアシンポジウム ~人と地球にやさしいヘア&スキンケア商品をお届け~」を2022年10月18日(火)に東京・虎ノ門ヒルズフォーラムにて開催いたします。日本にはまだ未進出である、ドイツのスキンケア・ヘアケア・ボディケア企業8社によるサステナブルで高機能な新商品のプレゼンテーションのほか、日独の専門家をお招きし、両国の化粧品・パーソナルケア産業の最新動向をご紹介いたします。本シンポジウムは、ドイツ化粧品・トイレタリー製品・香水・洗剤協会(IKW)、日本輸入化粧品協会(CIAJ)、日本オーガニックコスメ協会(JOCA)から後援を受けています。ドイツ化粧品・パーソナルケア シンポジウム業界規模約150億ユーロのドイツ化粧品・パーソナルケア産業は、「Made in Germany」のもつ高品質で安全なイメージを大切にしています。さらにBIO先進国ドイツでは、オーガニック化粧品が日常生活に浸透しており、リーズナブルで高品質な商品が人気を博しています。世界の化粧品市場が縮小するなか、2021年にはオーガニック・ナチュラル化粧品のドイツ国内市場は1.8%ほど拡大しました。これは、ドイツの各ブランドが資源・動物・気候保護や社会的問題に配慮しつつ、消費者の高まる要求に応えているからだと言われています。日本でも、すでに多数のドイツ発のブランドが成功を収めていますが、今回のシンポジウムでは日本未上陸の厳選したドイツ・ブランドをご紹介いたします。■開催概要日時 : 2022年10月18日(火) 10:30 - 15:00場所 : 虎ノ門ヒルズフォーラム 4F Hall B(東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー 4F)主催 : ドイツ連邦経済・気候保護省運営 : 在日ドイツ商工会議所 (AHK Japan)後援 : ドイツ化粧品・トイレタリー製品・香水・洗剤協会(IKW)、日本輸入化粧品協会(CIAJ)、日本オーガニックコスメ協会(JOCA)言語 : 日本語、英語(日英同時通訳付き)参加費 : 無料プログラム : お申込みフォーム: 参加企業との個別ミーティングも可能です。ご希望の方は、お申込みフォーム内のご希望の企業名にチェックを入れてください。■参加企業(アルファベット順)(1) Babiel Cosmetics GmbH(バビール社)プロフェッショナル向けヘアケアバビール社が提供するSHAZAYは、ドイツの特許技術であるダイヤモンド濾過水をベースに製造されている「Made in Germany」のヘアケアブランドです。ダイヤモンド濾過水の洗浄力と豊富に含まれた活性型ビタミンなどの様々な有効成分が健やかな髪に導きます。SHAZAYより独自に開発されたのヘッドスパ・コースと合わせることにより、慌ただしい日常生活の中からお客様を連れ出し、深いリラクゼーションを提供します。女性向けライン、男性向けライン、ユニセックスラインを通してすべてのニーズに合わせて商品を開発しています。SHAZAY製品は日本の法規制に従って開発され、日本で登録済みです。URL: (2) Blaue Helden GmbH(ブラウエ ヘルデン社)サステナブルボディ・ハンドソープ一般的な洗浄剤やハンドソープやボディーソープに代わる、持続可能な製品を提供しています。プラスチックとCO2排出を削減しながら、一般的な製品と同等の洗浄力を持つタブレット型の詰め替え用製品を販売。日本進出に伴い、パートナーを探しています。URL: (3) BRACE GmbH(ブレイス社)マイクロスフェア/マイクロカプセルマイクロスフェア及びマイクロカプセルの装置製造において、国際的に認知されているスペシャリスト。特許取得済みのドリップキャスティングプロセスは、溶液、エマルジョン、分散液、溶融塊から、完全な球状のマイクロ顆粒を簡単、効率的に製造するのに非常に適しており、BRACEのマイクログラニュールは、完全な球状で均一なサイズの粒子を必要とするあらゆる用途に最適です。化学、製薬業界、化粧品など、幅広い分野の日本企業とのコンタクトを望んでいます。URL: (4) cosmodial GmbH(コスモディアル社)プチプラ・オーガニック化粧品ナチュラル&オーガニックコスメの認証ブランド、benecosとGRN(GREEN)を展開中。この2つのブランドで、ナチュラル&オーガニックコスメの新しいスタンダードを確立し、現在、世界35カ国以上で展開しています。カラーコスメをはじめ、ボディ、ヘア、スキンケアなど、幅広いラインナップを取り揃えています。高品質なオーガニックコスメを、魅力的なデザインでリーズナブルに提供することを目指しています。URL: (5) Crevil Cosmetics & Pharmaceuticals Germany GmbH(クレヴィル・コスメティクス&ファーマシューティカルズ・ドイツ社)フェムテック化粧品ドイツおよびヨーロッパの業界標準に相応した革新的な美容製品、医薬品、ライフスタイル製品の開発、製造、販売を幅広く行っています。その中でも女性のニーズに合わせた、フェムテック化粧品ライン「Elaine Perine」はドイツでも人気を誇っています。クレヴィル・コスメティクス&ファーマシューティカルズ・ドイツ社はすべての製品が適正製造基準、ISO及びドイツ規格令に準拠して製造されていることを保証しています。URL: (6) JUNGLUECK(ユングルク)ミニマルデザインのスキンケアヨーロッパ発の急成長コスメティックブランドの1つであり、2020年から2021年にかけて113%という驚異的な収益成長を遂げました。(1)自然尚且つ、持続可能、トランスペアレントな化粧品製作と(2)有効成分化粧品のスキンケアマーケットトレンドに対応しています。また、Instagramでは14.1万人のフォロワーを持ち、Instagramで890万人のフォロワー(WeiboとXiaohongshuでは970万人)を持つヨーロッパ最大のインフルエンサー、Pamela Reifと独占提携を結んでいる。日本では化粧品業界において専門知識を持ち、関連する他のスキンケアブランドとのブランドポートフォリオを持っている販売パートナーとの独占販売契約を探しています。URL: (7) Methode Brigitte Kettner GmbH(MBK社)高機能スキンケアルクセンブルク生まれの生物学者、Brigitte Kettner氏が1989年に設立したホリスティック・スキンケアブランド。ハイテクでオーガニックな処方で、アンチエイジングやトラブル肌の解決策を提供しています。ブランドの特徴的な商品として、臓器や代謝のバランスを整える100%植物由来の最新フィト・コスメを開発しています。スキンケア化粧品、サプリメントなどすべてドイツで製造されている商品ラインナップは既にヨーロッパとアジアのエステティックサロン、薬局、オンラインショップで展開中。URL: (8) OYESS Beauty GmbH(オイエス社)オーガニックリップケア「Made in Germany」のサステナブルなリップバームのメーカー。2020年設立のわずか2年後の今年ドイツ・サステナビリティ・アワード・デザイン2022を受賞。自然であること・高品質であること・スタイリッシュであること・トレンディであることを重視し、サステナビリティを最大限に融合させたブランドを展開しています。創業者の3人は、一人ひとりが世界を良くするために貢献できる力を持っているというフィロゾフィーのもと、透明性・誠実さ・信頼性・楽しさ・喜びに重きを置き、個々の美への探求が広く行きわたることを目指しています。URL: イベントの詳細は、下記サイトよりご覧いただけます。 ※参加に関する注意事項- 会場内では、不織布マスクの着用をお願いいたします。- 入場時に体温チェックを行います。- 体温が37.5度以上の方はイベントにご参加いただけませんのでご了承ください。- ネットワーキングランチ、サンプル展示会のみのご参加はお断りしております。【会社概要】組織名: 在日ドイツ商工会議所代表者: マークゥス シュールマン所在地: 〒102-0075 東京都千代田区三番町2-4 三番町KSビル5F設立 : 1962年URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月30日神⼾布引ハーブ園/ロープウェイは、「ドイツ祭り2022 – Beer & Wine Fest –」を、2022年12月4日(日)まで開催する。厳選ドイツビール&ワインを“古城”の雰囲気で「ドイツ祭り」は、標高400mの山上で神戸の街並みを見渡しながら、本場ドイツのビールやワイン、フードを堪能することができるイベント。ドイツ古城の雰囲気の中、昼は優雅なリゾート気分を、夜は神戸の夜景とともに幻想的なひとときを楽しめる。風味の異なる3種のドイツビールビールは、ドイツの350年以上の歴史を持つ小規模醸造所「ヒルシュブロイ」から3種類をチョイス。それぞれテイストが異なるので、贅沢に飲み比べを楽しむのもおすすめだ。■ヒルシュブロイ アルガイアーヒュッテンビアーコクがあり、柔らかな風味とまろやかな苦味のバランスがとれたフルボディのラガービール。■ヒルシュブロイ ヴァイサーヒルシュフレッシュでフルボディの上面発酵ヴァイスビール。伝統的なボトル発行でスパークリングなテイストと心地よいフレーバー。■ヒルシュブロイ ドッペルヒルシュドゥンケルドッペルボック5%のダークモルトで醸造された伝統的なビール。フルボディでビロードのような味わい。ラインナップ豊富なドイツワイン一方、ワインは赤、白、デザートワイン、スパークリングワイン、さらには“知る人ぞ知る”フランケン地方の白ワインまで、おすすめを種類豊富に用意。ワイン好きはもちろん、ドイツワイン初心者の人でも楽しむことができる。子ども用のキンダーワイン(ぶどうジュース)があるのも嬉しいポイントだ。なお、ビールとワインはともに、神戸北野の老舗ワインハウス「ローテ・ローゼ」が厳選している。絶品ソーセージ&国産牛ほほカレーなどビールやワインと相性抜群のドイツグルメには、名物のオリジナルハーブソーセージ盛り合わせやガーリックステーキ、仔羊のブロシェットなどの絶品メニューが勢揃い。国産牛ほほ肉を使用した「神戸ブラックカレー」は、スパイスの香ばしさと旨みが口いっぱいに広がる、こだわりのブラックカレーとなっている。【詳細】「ドイツ祭り2022 – Beer & Wine Fest –」 ※雨天中止開催期間:2022年9月10日(土)~12月4日(日)営業時間:11:00~16:00 ※11月27日(日)までの土日祝は20:00まで場所:神⼾布引ハーブ園/ロープウェイ 展望プラザ住所:兵庫県神⼾市中央区北野町1-4-3価格例:・ドイツビール 1,100円・ドイツワイン赤・白(ボトル) 3,000円・スパークリングワイン(ミニボトル) 1,350円・オリジナルハーブソーセージ盛り合わせ 1,100円・仔牛のブロシェット 1,200円・神戸ブラックカレー(オリジナル) 1,500円 ※1日限定30食※仕入れ状況により、内容が変更となる場合あり。
2022年09月25日スーパーマーケットや飲食店などで会計を済ませた時、店員に「ありがとうございました」と感謝の言葉を伝える人はどれくらいいるでしょうか。恥ずかしさなどから無言でいたり、頭を下げて退店したりする人もいますよね。ドイツの大学に通うgeina100(@HHUinaG)さんがTwitterに投稿した、店員とのやり取りを紹介します。投稿者さんが通う大学内にあるカフェで働く店員は、基本的に無愛想なのだそうです。しかし、投稿者さんには親切に接客するといいます。ある日、投稿者さんへのサービスとしてケーキの上にクリームを乗せた時、店員は親切に接する理由を話しました。いつも帰る時に「Danke(ありがとう)」といってくれるのは、あなただけだよ。大学のカフェで働いているおばちゃん達って全員が基本的に無愛想なんだけど、なんか俺には親切なの。今日なんかサービスでケーキの上にクリーム乗っけてくれた。「あんただけだよ、いつも帰る時にDanke(ありがとう)って言うのは。」って言われた。無意識だったけど、良い習慣の持ち主だったらしい。— geina100 (@HHUinaG) September 6, 2022 店員は、投稿者さんが普段から感謝の言葉を口にして店を後にすることに、好印象を抱いていたのです!「無意識だったけど、いい習慣の持ち主だったらしい」と振り返る投稿者さん。お店を利用できるのは、そこで働く店員がいるおかげ。日頃、投稿者さんが伝えた感謝の気持ちは、店員にしっかりと届いているようですね!投稿者さんのエピソードは、大きな反響を呼びました。・挨拶1つで、お互いに気持ちよくなれるんだと思う!・食堂でバイトをしています。目を見て「ありがとうございます」といってくれる人には、大きめの唐揚げをあげるようにしていますよ。・恥ずかしくて「ペコリ」と頭を下げることしかできなかったけど、今日から店員に言葉で感謝の気持ちを伝えようと思います。店員も、私たちと同じ人間です。感謝の気持ちを伝えればその想いは届きます。普段から「ありがとうございます」といって、お互いに気持ちよい時間となるといいですね![文・構成/grape編集部]
2022年09月09日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは!ドイツで一人息子を育てている主婦のぱん田ぱん太です!いつもどおり4歳の息子、フリッツ君を幼稚園にお迎えに行ったある日のこと。表紙はキラキラピンク色、ユニコーンなども描かれていて、恐竜やトラクターや緑色が大好きなフリッツ君の好みっぽくない本だな、と思いながら見てみると……。なんと懐かしの「プロフィール帳」でした! ちなみにドイツ語だと、直訳すると「フレンドブック」と呼ばれています。持ち主の名前を見てみると、フリッツ君と同じグループの女の子。やっぱりドイツでも日本と同じで、こういうのをやりたがるのは女の子が多いのでしょうか。家に帰って、さっそくフリッツ君と一緒にプロフィール帳を書いてみることに。私が小学生の頃、みんなで交換していたプロフィール帳には「好きな人」なんて質問がありましたが、どうやらこのプロフィール帳はもっと幼い年齢の子たちを対象にしているみたいです。「〇歳以上/以下向け~」など、年齢別で色んなプロフィール帳があったりするんでしょうか。その中で気になる項目が! 「将来の夢」です。ドイツの幼稚園は年齢ごとにグループが別れておらず、3~6歳の子どもたちが一緒になっています。そのため、フリッツ君のグループの年齢が上の子どもたちが書いたプロフィールを読んでみると、なかなかちゃんとした職業を書いていました。まだフリッツ君がちゃんとした職業を言えるとは思えず。大好きな「ゴジラ」になりたい、くらいの返事が返ってくるかな?と想定していたら……。意外! 自分で考えて、ちゃんとした答えが返ってきました!「ごはんを作るのが好き」な傾向はたしかにあります。おままごとが大好きだし、私が家で本物の料理をするときも興味深そうに観察していることがあるのです!もうそんなことを考えられるようになったなんて……と感慨深く思っていると……。違いました。ごはん(食事全般)じゃなくて、ごはん(白米、白ごはん)のことでした(笑)。ドイツ生まれドイツ育ちのフリッツ君ですが、白ごはんが大好きで、普段からそれだけを延々と食べたがるくらいなのです。当然、炊飯器にお米とお水を入れて洗ってボタンを押して……という作業もいつも観察しているので、「大好きなごはんを作る作業をぼくもしたい」と思ったのでしょうか。もちろん「ご飯を炊くだけのお仕事なんてないよ」なんて野暮なことは言わず、ひとまずその夢を応援することにしました。皆さんのお子さんは、何歳くらいから「将来の夢」を答えてくれるようになりましたか?子どもの「将来の夢」が年齢とともにどんなふうに変化していくのか、記録していくのも面白いかもしれませんね!
2022年09月01日ドイツ生まれのコスメブランド「キア シャルロッタ(Kia Charlotta)」のヴィーガンネイルポリッシュの限定カラーが、メイクアップキッチン(Make↗Kitchen)にて登場。2022年8月2日(火)より発売される。“ドイツ生まれ”の美しいヴィーガンネイルドイツ・ミュンヘンで誕生した「キア シャルロッタ」は、見た目にも美しいヴィーガン製品を手掛けるコスメブランド。中でも87%天然由来成分を使用したネイルポリッシュは、毎シーズントレンドカラーを展開する人気アイテムで、原料の過剰消費を抑えるために数量限定で発売されている。限定シーズンカラーが到着今回そんな「キア シャルロッタ」のネイルポリッシュシリーズから、2022年秋のシーズンカラーがメイクアップキッチンにて限定発売。鮮やかなレッド系やベリー系・カッパー系をはじめ、ロマンティックなパステルカラー、手元に馴染むヌーディーカラーなど、多彩なシェードを揃えているのが特徴だ。定番カラー&ネイルケアもまた店頭では、定番カラーをはじめ、トップコートやベースコートといったレギュラーアイテムも展開。軽やかな塗り塗り心地と速乾性も両立しているので、ネイルラバーの人は是非トライしてみてほしい。【詳細】キア シャルロッタ ヴィーガンネイルポリッシュシリーズ発売日:2022年8月2日(火)展開:メイクアップキッチン店舗/公式ウェブストアアイテム例:・トレンドカラー 13色 各2,915円<数量限定><ベーシックアイテム例>・ベーシックカラー 3色 各2,915円・ヴィーガン ネイルケア 11mL 3,300円・ヴィーガン トップコート 11mL 3,300円・ヴィーガン ベースコート 11mL 3,300円・ヴィーガン ネイル リムーバーパッド 40枚入 3,850円
2022年08月06日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは!ドイツでひとり息子を育てている主婦のぱん田ぱん太です。皆さん、暑い夏を満喫していますか? わが家で夏の間一番楽しんでいるのは、やっぱり定番のプールです!わが家のフリッツ君は現在4歳。ようやく水への恐怖がなくなって、子ども用のアームリングを着けたままなら、ひとりでぱちゃぱちゃと水の上に浮かべるようになりました!さらに、私の恋人が一緒にいるとき(わが家は離婚済みなので、父親と3人で遊びに行くことは残念ながらありません)は、彼がフリッツ君に泳ぎ方の指導をしてくれます。泳ぎ方を教えてもらって、小さな手足をぱたぱたと動かして泳ぐフリッツ君の姿が可愛くて可愛くて、わたしは思わず毎回笑ってしまいます。すると……。彼から「私があざ笑うせいで、フリッツ君が泳ぐのをやめてしまう」と注意されてしまいました。慌てて弁解しようとしましたが、ふとあることを思い出しました……。私自身にも小さな頃、おそらく悪気はなく、本当にただ子どもに対して「可愛い」と思っていたのであろう大人たちの笑いを、とても不快に思った経験があったのです。それ以来、プールでの泳ぎの練習に限らず、フリッツ君が何かを真剣に頑張っているときは、どんな理由があろうとも笑わず、こちらも真剣に応援することを心がけています。恋人から教えてもらった、新たな気付きでした。
2022年08月01日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。これは先日、とあるブログ記事を目にした時のこと……。アメリカで国際結婚をした女性のブログなのですが、彼女の旦那さんはアメリカ人です(厳密には、欧州出身とのことですが)。夫婦でアメリカのスーパーでお買い物をしていた際、旦那さんが会計前のスーパーのドリンクを開けて飲み干し、空っぽになったペットボトルを会計で通した、というエピソードが描かれていました。実はこのお話、他人事ではないのです。この「どうせちゃんと後でレジを通すのだから、会計前の商品を開けてしまっても問題ない」という風潮は、ドイツにもあるのです!渡独して間もない頃、初めてスーパーでこの光景を見たときは「あの人、何してるの!?」と非常に驚いたものですが、その後ちょくちょく同じ光景を見かけたことから「ああ、ドイツでは会計前の商品を開けてしまうことは別に問題ないんだ」と文化の違いとして納得し、その後は特にそれについて考えることもありませんでした。改めてドイツ語で調べてみましたが、「その後きちんとレジを通すことは大前提として、ドイツで会計前のスーパーの商品を開ける行為自体が罪に問われることはありません。トラブルの元になる(万引きを疑われる等)場合もあるので、決して推奨される行為ではありませんが、まず問題は起きないでしょう」とのこと。しかし、上述のアメリカ在住の方のブログ記事に対するファンの皆さんの反応を見てみると……。「恥ずかしかった」という彼女と同じように、他の方もネガティブな意見ばかり。特に「子どもには教えない」という意見が、ドイツで現在4歳の子を育てている私にも刺さったので、これまで「そういうもんなんだな」と納得していた私も、これについて少し考えてみることにしました。まず、シンプルに「じゃあ私はそれをするのか?」と言われたら、絶対にやりません。私は日本人ですから「会計前の商品を開けることは絶対にしてはいけない」という文化で育っていますし、まず会計前に開けてしまう理由もありません。普通に会計まで待つことができます。もちろん、脱水症状や熱中症で倒れたりするほど水分が早急に必要な状況などであれば別ですが、まずスーパーでそのような状況になることはないのではないでしょうか……(笑)。じゃあ、わが子だったら? これも少し考えにくい状況です。わが家は子ども用の飲み物を持参していることがほとんどだからです。もちろん暑い夏、飲み物持参を忘れてしまったり、あっという間に飲み干してしまったりして、スーパーで飲み物を購入する……というシチュエーションもあるでしょう。その場合、子どもが喉が渇いて渇いて泣き出してしまったら……正直、あげてしまうかもしれません。だけど、あくまで子どもの場合です。大人は、我慢できますよね?そこでようやく、はっと気付きました。このテーマは「とがめられないとしたらやっていいのか/それでもやるべきではないのか」というのがポイントではなく「大の大人がちょっとした空腹や口渇感を、たったの数分だか十数分だかもガマンできないってどうなのよ?」という部分だと。自制心のなさは、何も「スーパーで会計前の商品を開けるかどうか」だけに影響するものではありません。決して「自分の欲求を何もかも抑えて、ガマンしすぎて無理をする」のが良い、ということではありませんが、適度な自制心は、わが子の人生にとっても非常に重要な要素のはずです。子どもが飲み物にしろ食べ物にしろ、会計前の商品を開けたがったときに「じゃあ、いいわよ」と許可してしまうのは、自制心の成長を阻害する要素のひとつではないか……と気付いたのです。そこで私は、改めてそれをテーマにした自分の教育方針について考えました。まず「我慢する=良いこと」ではないということ。「我慢をしなくていいように、少し先の未来について予測し、事前に手間をかけて対策をしておくのが大事」だということ。そして「とがめられる・とがめられないなどは関係なく、会計前の商品を開けることはマナー違反であり、よほどの例外を除き、やるべきではないこと」という考えを教えること。わが家のフリッツ君は一応その教育に納得してくれているようで、きちんと会計後まで待つことができます。彼がもう少し大きくなって、その目で誰かがスーパーの会計前の商品を見たときに、何を思うかはわかりません。でも「あの人はあれをやってるけど、僕はママがずっと言っていたとおり、やりたくないからやらないでおこう」……というように「人は人、自分は自分」と考えてくれるよう、これからもまっすぐに向き合って教育を続けたいと思います!
2022年07月01日前回、前々回のコラムで、サッカー大国ドイツ・ブンデスリーガクラブのマインツでは育成アカデミーでの取り組みとして、プレー面だけではなく、子どもたちの学校生活、そして彼らの人間性の成長とどのように向き合い、サポートすべきかが丁寧に考えられているというお話をしました。ではこうした人間性へのアプローチはどんな子どもに対してもうまくいくものなのでしょうか。マインツ育成アカデミーで教育担当スタッフチーフを務めるヨナス・シュースターさんに伺いました(取材・文・写真:中野吉之伴)マインツのクラブハウスにて、お話を聞かせてくれたヨナス・シュースターさん<<:至れり尽くせりじゃないからこそ子どもが成長、ブンデスリーガ・マインツが取り組む保護者に歓迎される取り組みとは■家庭環境が選手の成長に大きな影響を及ぼすシュースター「私がマインツでこの仕事を始めて5年、その前の育成指導者時代を含めると11年このクラブにいることになります。いろんな子どもたちを見てきましたが、本当に家庭環境というのが彼らの歩みに非常に大きな影響を及ぼしていると思います。この年齢までにそれぞれがご家庭で親のもとでどのような教育を受けてきて、どのような習慣が当たり前になっているのかがとても重要になります。ただ私たちが重要視する価値観とは全く違う環境で育ってきた子どもたちがいます。これはあくまでも一例ですが、ベルリンからとある外国籍選手の獲得を考えていた際、全くうまくいかなかったんです。彼がどのような影響下で育ったかというと、『女性は男性よりも価値が低い』という教えのもとだったんですね。大人の男性から何かを言われたらリスペクトを持って聞こうとしますが、大人の女性から言われたら何も聞こうとはしない。学校でもです。女性の先生からは何を言われても何もしない。でも同じ事を男性の先生に言われたらするんです。彼はそのようにしつけられてきた。でもそれを私たちは受け入れることはできない。何度も何度も彼と話をしました。『男性と女性とを比較してはいけない。男性でも女性でも同じようにリスペクトの心を持たなければならない』1、2週間は効果がありました。でもすぐにまた元に戻ってしまったんです。しみついている習慣を根本から変えるのはあまりにも大きな労力が必要になります。それこそそのための専門家の助けが必要なほどに。最終的に私たちはその選手の受け入れをあきらめ、ベルリンへと送り返すことにしました」■選手を知るとき、両親もチェック家庭でどのような価値観を大切として育ってきたのか。それが選手それぞれの基盤として備わっている以上、クラブとしてもそれが自分達の価値観とあうかどうかをとても注意深くチェックするといいます。シュースター「興味深い選手がいるとその子と個人的に知り合う機会をまず持つわけですが、その時には両親も一緒に来てもらいます。学校やスタジアム、練習場や寮施設などを紹介しながら周りますが、その際に両親についての詳細を知るためにたくさんの話をするようにしています。例えば学校に行くと学校にはマインツとコンタクトを取ってくれる先生がいます。学校生活における話をして、それも含めた生活が彼に合っているのかどうかを話したりします。それからクラブでは普段の生活についての話をします。スポーツ面でもそうですね。スカウトや監督、コーチとも話をしてもらいます。選手の長所と改善点を話したうえで、マインツのクラブ哲学とコンセプトを理解してもらわなければなりませんから。『どの話の時にどんな反応をするのか』『どんな質問をしてくるのか』私たちは子どもや両親が示す反応をつぶさに観察しておきます」■技術レベルが高くても内面が未熟な選手は獲得しない新選手獲得に関しては誰かの決断に依存しないようにするのが大切だとシュースターさんは強調していました。学校関連の担当者、教育担当チーフであるシュースターさん、そしてスポーツ面を精査する育成ダイレクターと3者がそろって「この選手はマインツに合う」と認めて初めて、獲得が決断されるといいます。それぞれの専門分野から選手を観察し、チェックし、それをもとに協議して決める。そうすることで獲得してから「こんなはずじゃなかった」と互いに嘆くことは相当少なくなったそうです。シュースター「それこそピッチ上でのプレーだけを見るとものすごいスピードがあって、技術レベルも相当に高い14、15歳の選手だったとしても、スタッフとのやり取りでこちらの目を見ない、何を聞いても『はい、はい』としか答えない。頭の中は10~11歳くらい。とても自分のことを自分でやれるように成熟しているとは言えない。そうなると獲得には動きません。プレーレベルが高いから即獲得とはできないんです。選手が私たちのクラブで居心地よく感じてくれて、自分のパフォーマンスを発揮できる空気感があってというのがかみ合わないと、どちらにとってもプラスにはならないではないですか。仲間との生活、学校での生活、クラブでの生活。それらが機能しないことには始まらないんです」このように選手としての才能だけではダメだという背景には、人間性の成長とプレーヤーとしての成長とには確かな相互関係があるからだとシュースターさんは主張します。どんな人間でも気分というのがあります。機嫌に左右されることがあります。サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」■サッカーと日常生活はすべてつながっている。謙虚さ、周りへのリスペクトを忘れずにサッカーがうまくいっているときは学校でもうまくいくし、人間関係的にも問題がないというのはよくある話。そうした時でも謙虚さを失わずに、周りへのリスペクトを忘れずに、日々の生活を大切にしているかは長期的に見たらとても重要なポイントになります。あるいはケガがあったり、調子を落としたり、あるいは監督やコーチとの関係がうまくいかなくなってしまい、スタメンで起用される頻度が少なくなったり、思い通りのプレーがなかなかできなくなってしまいます。そうなると学校でのやる気が減少して成績も下がったり、誰かと話をしていてもちょっとしたことでイライラしてしまったりすることもあるでしょう。そんな時でも落ち着いて自分を見つめ直して、何をするべきかを整理して、周りのアドバイスに耳を傾けて取り組んでいく姿勢を持っているかでその後は大きく変わってくるはず。サッカーと日常、全てはつながっているのです。マインツで重要視されている「リスペクト、寛容さ、謙虚さ」について、皆さんもご家庭でお子さんとお話してみませ。サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」
2022年06月15日ブンデスリーガの育成アカデミーではプレー面を担当する監督・コーチのほか「教育担当」スタッフがいます。前回のコラムではブンデスリーガクラブのマインツで教育担当スタッフチーフとして子どもたちと密接に関わっているヨナス・シュースターさんに、育成アカデミーでプレーする子どもたちに対して学校で学ぶことの大切さをまず大事にすることを伝えているというお話を伺いました。今回は人間性へのアプローチについてお聞きしたいと思います。(取材・文・写真:中野吉之伴)マインツのクラブハウスにて<<前編:ブンデスリーガの育成組織がサッカー指導スタッフだけでなく「教育担当」雇用が義務付けられている理由■「リスペクト、寛容さ、謙虚さ」を身につけなければならないシュースター「子供たちが学校やサッカーだけにならないようにするというのはとても大事なポイントです。人間性の成熟、発展はもちろん欠かせません。その中で正しい価値観を持てるようになるというのはとても大事なポイントになります。そのためには私だけではなくマインツの育成アカデミーに関わる全スタッフが、子どもたちと密でフレンドリーなコミュニケーションを取れる環境を作ることが必要になります。『リスペクト、寛容さ、謙虚さ』これらは世間一般においてももちろんそうですが、マインツというクラブの一員として身につけなければならない大切な基盤です。うぬぼれることなく常に地に足をつけて、自分を見つめて歩いていく。これはクラブ哲学の根幹をなすものです」■「当たり前」ができない子たちがいるブンデスリーガの育成アカデミーというとどこも非常に優れた最先端の施設を抱え、サポート体制もプロ選手並みみたいなイメージを私たちは持ちます。実際にドイツにもヨーロッパにも世界を見ても、モダンなクラブハウスや寮を備えていたり、ジャグジーがあったり、プールがあったり、豪華なサロンバスがあったり、ユニフォームや私物の選択や部屋の掃除もすべてしてくれるところもたくさんあると聞きます。ただそうした「至れり尽くせり」の環境は子どもたちの成長にはふさわしくないとシュースターさんは警鐘を鳴らします。シュースター「私たちはまさにその逆を進みたいと思っています。プロクラブだからと言って子どもたちにそこまで贅沢な思いはさせないという点は大事にしています。クラブとして選手に必要なものはこちらで準備します。ただし身の程をわきまえてという線引きはしっかりと引きます。不必要に手助けはしない。バスで迎えに行ったり、家まで届けたりはしません。マインツを中心とした地域で使える公共交通機関の定期は支給してあるので、選手は自分で学校が終わるのは何時で、練習に間に合うためには何時のバスに乗ってというのをしてもらっています。子どもたちに手伝いをしてもらうこともよくあります。食器洗いとか、台所掃除とか、ゴミ出しとか。これらは当たり前のことなんですけど、この当たり前ができない子どもたちがいるんです」■自主性の欠如した子が増えている例えば15-17歳の選手が「俺はもう半分プロのような選手だ」とうぬぼれて、机をふいたり、片付けたりしないとなったら、クラブとしては受け入れられません。クラブにとって大切なのは「いつでも地に足をつけた人間」だからです。ただ自主性の欠如というか、自分でやるべきことを理解して、見つけて、考えて、取り組めない子が増えてきています。時代的なこともあり、これは世界的な大きな問題になって来ています。例えプロ選手になったとしてもセカンドキャリアは必ずきます。そうした時に自分で何をどのようにするのかを知らないと困るのは選手自身になってしまいます。シュースター「その通りなんです。例えばマインツでもスカウティングに上がってきた外国籍選手をチェックしていると、そんなことを考えてしまうことがあります。13歳、あるいはもっと小さいころから何から何まで全てを他の人にやってもらう生活が始まっている選手がいるんです。自分で何もする必要がない、そうした中で育ってくると暦の上では20歳だとしても全く大人になっていない。小さな子どものままです。信じられないかもしれませんが、『どこどこへ行きたいからタクシーを呼んでくれませんか?』とか、『おなかがすいたからピザを注文してくれませんか?』みたいなことを誰かに頼もうとするんです。自分でそうしたことさえしたこともない。そんな大人になってほしくない。なのでマインツでは自分のことは自分でするという人間として当たり前のことをとても大切にとらえています」サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」■子どもたちの人間的な成長への取り組みが保護者に評価されているこうしたコンセプトは多くの保護者の方から歓迎されているとシュースターさんは話していました。クラブとしての規模がマインツよりも大きいクラブからオファーをもらっている選手でも、マインツを選ぶ例もたくさんいるそうです。子どもたちの人間的な成長への実直な取り組みが確かに評価されています。シュースター「クラブのコンセプトとして、学校の優先順位を高くしすぎないというのもあります。『学校が一番大事でサッカーはその次』という話をしましたが、それは学校で常に最高レベルの成績を残せ!ということではありません。あくまでも選手がまじめに無理のない範囲で、過不足のない取り組みをしてくれれば大丈夫というニュアンスで考えてもらえれば。リスペクト、寛容さ、謙虚さを大事に育ってほしいですね。ここのスタジアムの前にも駐車場があったと思いますけど、プロ選手になるとお金も入ってきますよね。中にはそれこそフェラーリだとか、ランボルギーニという車を購入する選手だっているわけです。そうした車の間でフォルクスワーゲンやオペルの一般車を購入する育成アカデミー出身の選手を見たら、私はうれしくなりますね。地に足をつけて謙虚に自分に合ったものを購入する。そうした私たちの育成アカデミーで学んだことをちゃんと自分の価値観として身につけて、育って、それを体現してくれると彼らの人間性は確かに成長したんだなと感じることができます」サッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」
2022年06月07日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。皆さんは、子どものほんの小さなケガの時、どのように慰めていますか?ドイツで以前やっていたベビーシッターのお仕事で知り合った親子や、公園などで見かける親子からよく聞いたのは、こういった言葉です。「魔法」なのがちょっぴりヨーロッパ流? だけど、日本人の私にはなぜかしっくり来なかったので、私がよく使うのは……。やっぱりこれです! 我が子フリッツ君も、まだ今より小さかった2歳くらいの頃でしょうか。これを言えば、すぐに「痛くなくなった」と暗示にかかってくれていました(笑)。しかし、我が子の成長は早く……。「痛いの痛いの飛んでけ」の後に、飛んで行った先について疑問を持ったり、ダメ出しをされたり……。「痛いのが飛んで行かなかった!」とクレームを受けたりするようになりました(笑)。そして、4歳になった現在のことです。またまたフリッツ君が公園で転んで小さな擦り傷を作ったので、いつものをすることに。こっちも趣向を凝らして、今回はママの友達でありフリッツ君もお話をしたことがある「ミヤギくん」という友達の名前を出してみました。すると……。え? まさかの! 「もっと痛くなった」という新しいパターン!面白かったので詳しく聞いてみると「ミヤギくんがふりぽよに投げたから、もっと痛くなった」とのこと。それはつまり……?子どもの発想って、なんて面白いのでしょうか。というわけで、年々簡単には通用しなくなってきた「痛いの痛いの飛んでけ」ですが、ふりぽよの柔軟な発想と反応をもっと楽しみたいので、これからも使い続けたいと思います!
2022年06月01日ご家族の都合で7年前に渡独し、ドイツでサッカーママをしているNさんのインタビュー第二弾。息子さんは地域のクラブを経て、現在はプロクラブの育成アカデミーに所属しています。希有な経験で感じたことを伝えたいと、ドイツと日本との違いを率直に語ってくださいました。サッカー王国、ドイツの育成から親ができることを考えます。(取材・文:前田陽子)写真は少年サッカーのイメージです<<前編:「日本にいた頃はピッチサイドで圧を......」ドイツ在住サッカーママが現地に行って気づいた子どもを伸ばす大人のスタンス■ドイツの子は良いプレーをしたとき親の方を見る、日本の子はミスしたときも親を見る「息子はドイツに来てはじめは地域のクラブに所属しました。そこで出会ったトレーナーが、ドイツサッカー協会の指導者を兼ねてる方でした。私たちにとってこの出会いがとてもラッキーで、彼からたくさんのことを学びました。彼は絶対に子どもを怒鳴らず、プレーと意思を尊重します。練習中『もうやらない!』とへそを曲げた子どもにも『落ち着くまで待つから、それでもプレーしたくなければやらなくていいよ』と声をかけるのです。プレーをするのもしないのも子どもに自分で決めさせ、決して無理強いはしません。自ら決めるのを待つ姿勢で接していました」「彼の言葉で印象に残っているのが、特に12歳くらいまでは子どもからプレッシャーを取り除くことが大事、ということ。過度なプレッシャーがある状態では、いいプレーができるはずもなく、何より楽しむことができないからと。それ以来、今まで以上にサッカーを楽しむことが大事なんだと親子共に思えるようになりました」そのように、日本との違いを感じながらお子さんのサッカーを見ていた頃に、ドイツの子どもたちはいいプレーをすると「僕よくやったでしょ!褒めて!」と言わんばかりに親の方を見るけれど、日本の子どもたちが親の方を見るのは、いいプレーの時だけでなくミスをした時にも親の方をみて顔色をうかがうように感じたと教えてくれました。「ゴールを決めたときやいいプレーをしたとき、満面の笑みで親の方を見る子どもの姿は何とも愛おしいです。が、以前息子がこちらを見たのはミスをしたときが多かった気がします。他にも私たちのことを気にする場面が度々あったように感じたんです。つまり、私たち親がいることで、子どもがサッカーに集中できなくなっている。これは良くないと気づいたんです。子どもが笑顔でプレーすること、そして周りを気にする事なくプレーに集中することが何よりも大事だと気が付いたことで、親のかかわり方を変えることができたと思います。そして今息子は、どんな状況でも私たち親や周りを気にする事なく、自分に目を向けてプレーに100%集中できるようになりました。」Nさんはドイツでの環境やお子さんの指導者、保護者との出会いがあったから、その違いに気がつき変わることができたとおっしゃいます。日本にいる大人たちが他国の文化の違いを体感することはなかなか難しいですが、Nさんの体験を通じて、子どもたちの笑顔があふれるピッチのためにできることはたくさんあると感じる方もいるのではないでしょうか。■子どものサッカーの主人公は子ども。保護者が変わると子どもは変わる子どもがサッカーを楽しむために親がまずするべき事は、プレーするのは子どもだということをきちんと理解すること、とNさんは感じています。いいプレーをしても、ミスをしても、やったのは子どもで親ではありません。なので、怒る必要もイライラする必要もないはず。親が子どもの気持ちを超えてピッチサイドで子どものプレー一つ一つに一喜一憂する必要はないのです。結果ではなく過程に目を向けると、昨日より今日、ひとつ前のプレーより今、できることが増えていることに気が付くはずです。「子どものすることはゼロベース。『できない』からの積み重ねなので、そうすればできたことに目が行くはずです。あとは子どもが自分でやったこと、子どもが自分で決めたこと、など子どもが自主的に行動したことを尊重することが大事だと思います。まずは子どもからの全てのアクションを認めてあげて、必要な時はどうだったか一緒に考える。また、日本だとミスという言葉や、失敗という言葉をよく言いますが、ドイツに来てからミスや失敗という言葉はあまり使わなくなりました。実際ドイツでは、極端なネガティブな言葉は慎重に使う=あまり頻繁に使わないように感じます。そもそもミスや失敗は悪いことではなく、うまくいかなかったというだけ。そこから学ぶことができるのでミスは悪いことではなく、学ぶきっかけを与えてくれたものと冷静に受け止められるようになりました。そしてミスや失敗をして頭を下げている子どもに対して、『大丈夫!』と声を掛けると共に、次のアクションが起こせるように、『なぜそうなったのか』『次どうすればもっとよくなるのか』を考えるサポートや声掛けをするようになりました。それにより息子はミスを恐れることなくチャレンジできるようになり、結果として成長につながっていると感じています。ドイツに来ていなかったら気が付かなかったことかもしれませんが、今一番思うのは、主人公は子どもだということ。親はファシリテーターでしかありません。ヘルプよりもサポートが大切だと思います。そして、保護者が変わると子どもは変わります。保護者に笑顔が増えれば子どもの笑顔も増える。笑顔が増えればモチベーションが上がり、自主的な行動が増え、学びも多くなる=自立と成長が促されるということだと思っています。保護者は子どもに関わる環境の全てにつながり影響を与える存在です。保護者の存在は子どもにとっても社会にとっても重要であることを私たち一人一人が再認識することが大事だと思います。そしてこれからも子どもの成長を見守りサポートしながら、私自身も沢山の事を学んでより良く変わっていきたいと思います。」いかがでしょうか。子どものサッカーの主人公は子ども自身。まさにその通りですね。それを理解できれば今までプレーを見て上手くいけば喜んだり、ミスをすれば子ども以上に引きずったりしていたことが、本来しなくていいことと気づき、気持ちが楽になるのではないでしょうか。保護者の笑顔は大事です。お父さんの母さんが楽しんで子どものサッカーに関わることができるようになれば、わが子の笑顔も増えるはず。親も子もサッカーを楽しむために、今日から意識してみてください。子どもがサッカーを楽しむことを最優先に考えよう「サカイク10か条」>>
2022年05月24日育成で様々な取り組みをしているサッカー先進国の一つドイツ。実際にブンデスリーガの育成アカデミーでは育成をどのように捉え、それぞれの子どもたちとどのように向き合っているのでしょうか?ブンデスリーガの育成アカデミーではプレー面を担当する監督・コーチのほかにいろんなジャンルの専門家を正規雇用することが義務付けられています。フィットネスコーチ、ビデオ分析、栄養士と並んで興味深いのが「教育担当」スタッフです。育成指導者は数が多いので、ブンデスリーガの育成アカデミーでもみんながみんな正規雇用というわけにはいきません。教育担当スタッフは各クラブの規模にもよりますが、チーフスタッフを含め数名の正規雇用スタッフが重鎮しています。なぜ育成アカデミーに教育担当スタッフが必要なのか、どんな役割を担っているのかについて、丁寧な育成で定評があるマインツ育成アカデミーで「教育担当スタッフチーフ」として日々子供たちと向き合っているヨナス・シュースターさんにお話を伺いました。(取材・文・写真:中野吉之伴)歴代所属選手のユニフォーム■学校が一番大事でサッカーはその次。学校の成績表を提出してもらうシュースター「私たち教育担当スタッフの仕事は多岐にわたります。その中でまず大事なポイントとなるのが学校との関係を最適にすること。子どもたちがサッカーのことだけではなく、学校のことを忘れないようにアプローチすることです。FSVマインツにとって学校が持つ意味はとても大きいんです。それこそ選手には『学校が一番大事。サッカーはその次』とはっきり伝えています。私たちはプロサッカークラブであり、もちろんサッカーのことはとても大切なのですが、学校はそれよりも大事です。プロクラブとして目をつぶってはならないのは、どれだけの選手が将来的にプロ選手になれるのか、という事実から考えることだと思っています。数字として見れば一目瞭然ですが、極めて少ない確率ですよね。だからこそ、選手に対してはサッカーだけではなく、2本目の立ち足を考えることの大切さを常に伝えています。選手には成績表を提出してもらいますし、学校にはマインツと連絡を日々取り合っている担当者がいますので、何かあったらすぐに連絡をしてもらえるようになっています。何が順調で、どこに問題があるのかを日々確認します。例えばある選手がある科目で問題を抱えていたりして補修や家庭教師が必要でしたら、そのためのオーガナイズもします」■U-19までアカデミーに残れても、プロになれるのは毎年1人か2人ブンデスリーガ育成アカデミーでU-19まで残れたとしても、そこからプロ契約がもらえる選手は毎年1人か2人。1人も昇格できない年もあります。セカンドチームでステップアップするチャンスをもらえる選手もいますが、そこからクラブを離れざるを得ない選手のほうが圧倒的に多いわけです。だからといって保険をかけるという消極的な理由で勉強をすることを促すのもよろしくありません。学校で学ぶことと真摯に向き合うことの大切さを伝え、学ぶ喜びを知り、そして自分にポジティブなものをもたらしてくれると実感してもらえるようにアプローチすることが大切になります。そのために重要なスタッフがシュースターさんになるわけです。シュースター「私は元々学校の先生だったんですね。ドイツ語、スポーツ、政治の教員資格を持っています。ギムナジウム(中等教育機関)の先生でした。同時にマインツで長年指導者もやっていたんです。現在トップチーム監督であるボー・スベンソンがU16監督をやっていた時のアシスタントコーチでした。先生として、そして指導者としての経験があるので、このポストにおいて必要な要素を兼ね備えていると思います。私が個人的に彼らの勉強につきあうこともあります」■大切なのは成績が悪くなったときにサポートすることではないそんなシュースターさんが気を配っているのは子どもたちとの距離感や空気感だと言います。「教育担当スタッフ」なんて名前が堅苦しく響いてしまって、「あの人は学校の成績が悪い時だけ話に来る」みたいな捉えられ方をされたら、それはどちらにとっても望ましいことではありません。子どもたちにとって大切なのは成績が悪くなったとか、私生活がうまくいっていないときだけサポートすることではなく、いつ、いかなる時でも子どもたちのそばにいて、受け止めてくれる大人がいること。シュースター「普段からちょっとしたたわいのない話を楽しくするようにしています。学校のことを語るとか、趣味について口にするとか、そんな風に私とコミュニケーションを取るのは『心地いい時間』と思ってもらえるような関係性が大切だと思います。そういった意味でも私がサッカー指導者もやっていたという背景は助けになっていますね。ここでサッカーをする子どもたちは、プロサッカー選手になりたいという夢を持っているわけです。だから頭の中はサッカーのことだけでいっぱいというのが彼らにとっては普通なんです。サッカーのある生活の日常を知らない教育専門家が来たら、それこそ理論だけの関わりになってしまうこともなくはないのです。『サッカーのことなにもしらないくせに』という反感を持たれてしまうことだってあるんです」子どもがサッカーを楽しむことを最優先に考えようサッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」>>■大人の価値観を押し付けるのではなく、子どもの価値観を受け止めること子どもたちに大人の価値観を押し付けるのではなく、彼らの価値観を受け止めてあげることはとても重要です。彼らはサッカーのことを話したいし、知りたい。そこをないがしろにするのは賢明ではないのではないでしょうか。それを受け止めた上で、学校の話とか、私生活の話をしないと彼らには響かないというのを大事にしたいですね。子どもがサッカーを楽しむことを最優先に考えようサッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」>>
2022年05月16日ドイツでサッカーママをしているNさん。息子さんは3歳からサッカーを始めていて、小学校1年生の途中でご家族の都合で渡独。ドイツで感じたサッカーの環境、指導者や親など大人の態度の違いなどを率直に教えていただきました。サッカーをする子を持つ日本の保護者の皆さんにも知ってほしいこと満載です。(取材・文:前田陽子)写真は少年サッカーのイメージです■日本にいたときはピッチサイドで圧をかけていた「私はサッカー経験者ではないので、ピッチサイドでは指示をするような声は出していませんでした」と言うNさん。それでも、プレーの指示はしないものの「もっといける!取れるよ!いけいけ!」など、圧をかけるような声は出していたそうです。昨年末に今までの写真や動画を整理していた際に、ちょうどドイツに来た年の試合の動画を見たそうですが、当時の声のかけ方のひどさを実感したとも教えてくれました。罵倒するような声かけではないですが、決してポジティブになるものではなく、「そこじゃないよー。今の取れるだろう。シュート打てよ」といった声をかけていたのだとか。「一緒に見ていた息子からも『お母さんもお父さんもひどいね』って言われました」と苦笑いを見せます。■「できて欲しい」という理想が目の前の子どもを褒められない原因その動画を見て、当時6歳か7歳の子どもたちのプレーが上手だなと思い「うまいなー」とボソッと言ったら、息子さんに「このビデオの中でお父さんとお母さんが言っている言葉はそうは感じないけど」と返されたのだそうです。当時のNさんは目の前の子どもたちをうまいと思っていなかったと振り返ります。「それはおそらく子どもに対する前提が今と以前では違っているからだと感じます。以前は"できる"が前提だったので、ミスに目が行くし上手だと感じられなかった。6歳7歳がやっているサッカーだという認識が頭の中になかったのだと思います」他の選手やお友達ができることは、自分の子どもも"できるはず"という目で見てしまう親御さんは多いですね。できていて欲しいという理想と子どもができる現実の区別ができないと、プレー中にかける声の内容が変わります。お子さんがサッカーを楽しむために保護者に心得ていてほしいサカイク10か条でも【子どもは小さな大人ではないことを理解しよう】と提唱していますが、子どもそれぞれの成長を見守ることの大切さへの理解が、ドイツの方が進んでいるようです。■ドイツでは子どもをめちゃくちゃ褒める「指導者も保護者も試合中にかける言葉は、子どもたちのやったことを認める声かけが多いと感じます。ゴールが決まったら褒めるのではなく、シュートを打ったら必ずGut(イイね)やSuper(超イイね)などポジティブな声が出ますし拍手が起こる、子どもたちの考えやプレーを認める声掛けが多いです。そして、印象的なのが、パスという言葉をあまり使わないこと。ボールを保持し続けるような自己中心的なプレーになってパスがでないときはSpielenと声をかけます。プレーするというドイツ語ですが、つまりサッカーしよう!と。独りよがりのプレーはサッカーではないということ。パスをしろという指示ではなく、プレーしろと言うことで子どもに気づきを与える言葉です。日本ではこういう声かけを聞いたことがなかったので、最初は不思議に感じました。また、ドイツに来てすぐのころは違和感さえあったのが、こちらの人がものすごく褒めること。自分の子どもだけでなく、いいプレーにはそこまで⁉と思うほど褒めたたえます。相手チームの選手からもいいプレーに対しては『よかったぞ!凄かったぞ!』と声がかかる。それによって子どもはモチベーションが上がり、自然とやる気が出るんですね。嬉しい気持ちと楽しいという気持ちが根付くことによって、自己肯定感が生まれ、心の土台ができる。そうすると自分で考えて動けるようになっていきます。そういった環境があることは素敵な事だなと思いました」子どもがサッカーを楽しむことを最優先に考えようサッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」>>■日本とドイツの一番の違いは「大人たちの子どもの扱い方」さらにNさんは、ドイツと日本では親子関係が違うと感じたそうです。日本では子どもをいい子に育てたいと手を焼きますが、ドイツでは自立できる子になってほしいと子育てをする。子どもの成長した姿の理想が違うので、過干渉にならないのではと分析します。「日本とドイツで大きく違っていると感じたのは、大人たちの子どもの扱い方。ドイツでは子どもを一人の人間として見ていて、子どもの存在や意見を尊重しています。そして、指導者、保護者、子どもの間に上下がなく、風通しがいいというか、話しが対等にできる立ち位置にそれぞれがいる。質問があればいつでもできる雰囲気なので、何か疑問に思ったことは、子どもも私たちも何でも聞いています。指導者、保護者、選手の間には近すぎず遠すぎずの絶妙な距離感があり、また保護者、指導者、選手の間にあるのは上下関係ではなくリスペクトの関係であると感じています。また、ドイツの指導者は声をかける、かけないのタイミングや、具体的に言わないといけない時と、気づきを与える時のタイミングの見分け方、伝え方がすばらしいなと思います。どういうタイミングでどういう風に声をかけて進めるのが効果的か、ということを考えながら接してくれる。また子どもの意見を引き出すことも、意見を聞くことも上手で、聞くこともコミュニケーション能力の一部だなと強く感じます」日本の指導者や保護者も、子どものことをリスペクトして対応している人は多数います。ですが、まだまだ少ないと感じるのが現状。実際に両方を経験しているNさんのご意見はとても貴重なものです。大人の態度を変えることが、子どものモチベーションをアップさせる一番の近道のはず。いま一度、自分の態度を振り返って、わが子の自立や成長につながる接し方をしているかを確認してみませんか。お子さんが今よりサッカーを楽しめるようになったり、親御さんも変な思い込みやプレッシャーから解放され、楽しくわが子のサッカーに関わることができるようになるはずです。子どもがサッカーを楽しむことを最優先に考えようサッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」>>
2022年05月12日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツでひとり息子を育てている主婦のぱん田ぱん太です。わが家のフリッツ君ももう4歳! すっかりひとり遊びが上手になり、母親の私がずーっと相手をしなくても大丈夫になったので、すごく楽になりました。食事の準備をしたいタイミングなど、こっそりフリッツ君のそばを離れてみたりすることがあります。すると、10分ほどで……。すぐに私のことを探し始めます。遊びに参加しなくても、そばにはいてほしいのでしょうか。「探したんだよ!」と怒られるので、いつも慌てて私を探さなくてもいいようにアドバイスをしてみることに。これ以降、フリッツ君は私がいないと分かると、慌てずすぐにキッチンやトイレに来るようになってくれました。改めて、赤ちゃんの頃と違って言葉が通じるって素晴らしい……!そして、ある日のこと。私とフリッツ君は、デパートのおもちゃコーナーに来ていました。フリッツ君が私の手を引いてどこかに連れて行こうとするので、てっきり大好きな恐竜コーナーを一緒に見てほしいのかと思ったら……。なんと、私が以前「ママを探そうと思ったら、キッチンかおトイレを探すといいよ」とアドバイスしたのと同じように、フリッツ君もアドバイスをくれました!!(笑)さらに……。僕は僕の興味のあるものを、ママはママの興味のあるものを見ていいよ、という気遣いまでしてくれました……! なんという成長!「分かったよ」と言ってフリッツ君から少し離れ、影からその様子を見守っていると、自分で宣言したとおり、フリッツ君はひとりでいい子にしながら恐竜コーナーを堪能していました。何にもできなかった赤ちゃんから、こうして少しずつ少しずつひとりでいられる時間が増えてきて、やがては親元を離れてひとり立ちをするんだなぁ……。そう思うと少しだけ寂しくなってしまいましたが、やっぱり子どもの成長は嬉しい!甘やかせすぎず、突き放しすぎず、ゆっくりゆっくり息子の自立をお手伝いしていきたいなぁと思った出来事でした。
2022年04月01日『KINDSGUT(キンズグート)』はドイツのベビーブランド!そんなキンズグートから、ヨーロッパで年間10万個販売されたというかわいいくじらのおまるが登場!これからおむつを外そうと思っている人や、なかなか進まないトイレトレーニングにお悩みの人にもぴったりです。かわいいだけじゃない!くじらのおまるの魅力をご紹介します。商品はウブラン楽天市場店」にて販売中なので、記事を読んだら今すぐチェック!■かわいく座り心地のよいデザインで子どものやる気もアップ♡「キンズグートくじらのおまる」6,600円(税込)は、自分からトイレトレーニングをはじめたくなるかわいいデザイン。人間工学に基づいて設計された背もたれと、おしりにぴったりフィットする最高の座り心地で、トイレが楽しくなります。 カラー展開は、アクアマリン・ライトブルー・ピンク・ダークグレー・ピスタチオ・ダスティピンク・サンド・ライトブルーの8色。(※写真左上から順番に)子どもの好きな色を選んで楽しくトイレトレーニングを始めましょう。 ■ママにもうれしい♡安心設計でお掃除も簡単!おまるの底面には、でこぼこゴムがついていて倒れにくい設計に。環境にやさしい素材を採用しているのも魅力です。内側の容器は取り外し可能で、丸洗いできるのもうれしいポイント。簡単に掃除ができ、衛生的に使用できますよ。■お部屋に溶け込むスタイリッシュさも魅力♡おまるを使わないときは、フタをしておけばインテリアのようにお部屋に溶けこんでくれますよ♪ぜひ、お気に入りカラーのくじらおまるでトイレトレーニングを楽しくスタートさせましょう! こちらのアイテムは、現在「ウブラン楽天市場店」にて販売中!あわせてチェックしてみてくださいね。■商品名:キンズグート くじらのおまる■色展開:アクアマリン/サンド/ライトグレー/ダークグレー/ライトブルー/ピンク/ピスタチオ/ダスティピンク■価格:各6,600円(税込)あわせて読みたい🌈西松屋で買えるベビーチェアはコスパ抜群!種類と失敗しない選び方
2022年03月31日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツでひとり息子を育てているぱん田ぱん太です。2020年の始めにコロナ禍が始まって以来、私と息子のフリッツ君は日本に行けていません。私にとっては故郷、フリッツ君にとっては自分の生まれのルーツがある国ですから、定期的に一時帰国したいのですが、今の状況ではなかなか難しいところ……。しかし、フリッツ君が日本の文化にまったく触れられていないかと言えば、そういうわけでもありません。ありがたいことに、日本にいるお友達が時々私やフリッツ君にプレゼントを送ってくれるのです。日本の子どもたちが大好きな、幼児向けの有名絵本シリーズは、すっかりフリッツ君のお気に入りシリーズになりましたし、ドイツにはない非常に精巧な作りの食べ物消しゴムシリーズは、フリッツ君の大好きなおままごとで大活躍!(ちなみに私も子どもの頃このシリーズが大好きで、集めていました)フリッツ君が「もっと欲しい」と言うのにすぐに買ってあげられないのが心苦しいですが、次回のプレゼントの楽しみが増えるのもいいことです。そしてフリッツ君はもちろん、ドイツで手に入るおもちゃにも興味がないわけでもありません。最近よく見かける、指で押すとぺこぺこと引っこむゴム製のおもちゃがお気に入り。こちらもフリッツ君は「もっと大きいやつが欲しい」とおねだり。高価なものでもないので買ってあげてもいいのですが、簡単に「いいよ!買ってあげるよ!」と言うのも教育によろしくないので、「見つけたらね」と曖昧な返事をしてみます。すると、まさかの日本が登場。上記の日本の絵本やおもちゃに関して、私がよく「日本にはあるんだけどね」と言っていたのが印象深かったのでしょうか(笑)。そして、また別のある日。おままごとセットのコップを使って遊んでいました。コップは3種類あり、コーヒーと、水と、ミルクの絵柄が描かれたもの。それを見て、私はあることを思いつきました。コップを持って、ごくごく、おいしいね!……だけじゃつまらないので、アレンジをしてみることに。フリッツ君は新しいアイディアが大好きなので、気に入ってくれたようです。フリッツ君も私のアイディアを応用して、『ミルクお水』という謎の飲み物を作っていました(笑)。子どもの豊かで楽しい発想力や想像力を邪魔したくないので、「そんなものないよ!」「そんなのまずいよ!」と否定はしないようにしています。すると……。また出た、日本!!(笑)。どうやら、フリッツ君の頭の中に広がるたくさんの想像(理想?)の物は、全部日本にあると信じているようです……。いずれフリッツ君と実際に日本に行ったとき、彼はどんな反応をするのでしょうか。思っていたより普通でがっかりするのか、それとも、彼の想像を超えるたくさんの新しいものを発見できて、大喜びするかもしれません。何にせよ今はコロナ禍が落ち着いて、以前のように気兼ねなく日本へ行ける日を待つのみ。近々日本に行けたら、その時のことも、ここウーマンエキサイトの記事にてご紹介できたらいいなと思います!
2022年03月01日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦のぱん田ぱん太です。わが家のフリッツ君はもうすぐ4歳。ピークの頃ほどのイヤイヤはなくなってきましたが、まだまだワガママを言いたいお年頃。彼のよくあるワガママはと言うと……。定番(!?)の、こういう系のワガママです(笑)。かわいいわが子の望みはかなえてあげたいところですが、本人のためを思うとやりたい放題にさせるわけにはいきません。しかし、頭ごなしに「もう食べたでしょ!ダメ!」「もう時間だから帰らなきゃダメ!と言ったところで、ただヒートアップするだけ……。そんなわけで、わが家ではこんな方法を採り入れています。それがどんなものかと言いますと……。まずは、わが子がおやつをもっと欲しがったとき。ここでは言われたとおり、追加でさらっとあげちゃいます。しかし、ここで満足してくれる子はそれでいいのですが、わが子はここから「もっとちょうだい!」と続きがち。だから……。わが子の「もっとちょうだい」よりも先に、こっちから「もうちょっと食べちゃう?」と提案します。すると、あくまでわが子の場合ですが……。「もうダメよ」と言われたら欲しくなるのに、「もっとあげるよ」と言われると別に欲しくなくなるみたいなのです(笑)。追加であげちゃう分も考慮して、最初にあげるおやつをちょっと少なめにしておくのもポイント。さらに、公園などでもっと遊びたかった場合はどうするかと言うと……。こちらも、言われたとおりに「じゃあ最後に〇〇していいよ」とワガママを受け入れます。ただ、おやつの例と同じで、ここからさらに「もっと〇〇もしたい!」となりがち。なので……。こちらから「もっと遊んじゃおっか」と逆に促してみます。すると……。やっぱり「帰らなきゃダメよ!」と急かされると遊びたくなるのに、「もっと遊ぼっか」と言われると「もういいや」となるみたいです(笑)。こちらも、追加で遊ぶ分を考慮して、帰りたい時間から少し早めに声をかけるようにしています。子どもの数だけ個性がありますから、すべての子供たちに通用する方法ではないと思いますが……。少なくとも、わが家では効果抜群! もし子どものおねだりに困っているママさんがいらっしゃいましたら、よければ試してみてください!
2022年02月01日「今年こそ、理想の恋人を手に見つけたい!」という願望を胸に抱いている人も多いと思いますが、まだ出会えていないのであれば、その欲求を満たしてくれるラブロマンス『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』がオススメ。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。ダン・スティーヴンスさん【映画、ときどき私】 vol. 444ドラマ『ダウントン・アビー』や映画『美女と野獣』で人気を博し、日本にもファンが多いイギリス人俳優のダンさん。劇中では、学者として研究に没頭する女性アルマのために作られた高性能AIアンドロイドで、“理想の恋人”としてプログラミングされているトムを演じています。そこで、役作りの裏側や人間関係で大事にしていること、そして日本の好きなものについて、語っていただきました。―アンドロイド役ということもあり、目や体の動き、話し方など、普段と違ったところも多かったと思います。演じるうえで苦労したこともありましたか?ダンさんまず全編ドイツ語だったのはもちろん大変でしたが、アンドロイドを表現するというのはとても奇妙な体験となりました。しかも、トムは単なるアンドロイドではなく、人間になりたいアンドロイド。なので、どこかで「人間らしいとはどういうことなんだろう?」と人間をお手本にしている姿を見せられるような演技を意識しました。この作品から飛び出してしまうとトムはけっこう変わった行動をしているようにも見えますが、そのあたりは人間に憧れている設定にされたアンドロイドというのを考えたうえで役作りしています。―以前、ananwebでダンさんの主演作『ブライズ・スピリット』のエドワード・ホール監督に取材した際、監督は「ダンにはチャーミングさを表現できる力と周りを惹きつけるカリスマ性がある」とおっしゃっていました。その部分は今回の役でも活かされていたと思いますが、ほかにも参考にした作品やキャラクターなどはあったのでしょうか。ダンさんまずは、そんなふうに褒めてもらえてうれしいですね!この役を演じるために観たのは、1930年代から40年代にかけてハリウッドで作られていた「スクリューボール・コメディ」というジャンルの作品。住む世界が異なる男女のラブロマンスを描いているものが多かったので、そういった作品に出ていたケーリー・グラントやジェームズ・ステュアートといった俳優たちを参考にしました。特に、トムの髪色はケーリーを真似させてもらっているんですよ。今回は、スクリューボール・コメディをアップグレードしたような作品だと僕は考えています。相手のために存在し、オープンな心でいるようにしている―では、本作のなかで印象に残っているシーンがあれば、教えてください。ダンさんそれはルンバを踊ったシーンです。これまでもほかの映画でいろんなダンスを踊ったことはありましたが、ルンバは初めてでしたし、正確性を求められる難しい踊りですからね。撮影をしたのは一番最後でしたが、そこにいたるまでずっとレッスンを続けて挑みました。大変ではあったものの、トムの持つ身体性を表現するうえでは、非常に大きな助けになったと思います。―もし、ご自身がアルマの立場だったら、アンドロイドと暮らしてみたいですか?ダンさん恋人としてというよりも、家の掃除をしてもらえるとうれしいので、そういうリクエストをしたアンドロイドとは暮らしてみたいですね。―確かに、それはほしいですね。ちなみに、恋人のアンドロイドを作るなら、入れたい要素はありますか?ダンさんうーん、赤毛がいいかな(笑)。―かなりピンポイントですね(笑)。でも、好みの外見にできるのも楽しみのひとつですよね。また、本作では人間関係における大切なものについても改めて考えさせられましたが、ご自身が人間関係を築くうえで大切にしていることは何ですか?ダンさんまずは、そこにしっかりと自分が存在すること。つまり、相手にオープンな心で向き合い、その人のためにいるということをとても大事にしています。そういうことができるようになると、人生という舞台でダンスをうまく踊るように、人との関係性を円滑にできるんじゃないかなと。あとは、あまりいろんなことに期待しすぎないことや自分だけ荷物を背負い過ぎないことも大切だと感じています。2人の様子は、人類史を体現しているように感じた―ちなみに、ご自身とトムと似ていると感じるところもあったのでしょうか。ダンさん共通していると思ったのは、いつも人を楽しませたい気持ちがあるところ。それから、自分をもっと向上させたいという願望や物事を正しいやり方で行いたいという思いも似ているところかなと。これは、自分でもいい資質と言えるんじゃないかなと思っていますが(笑)。―素敵ですね。では、アルマについては、どのような人物として受け止めましたか?ダンさんとても興味深い女性だと思いましたし、それをマレン・エッゲルトが非常に美しい演技で表現してくれました。シニカルなところもありますが、それによってスクリューボール・コメディのクラシックな型にハマった恋愛も見どころになっているのかなと。絶対にうまくいかないように見えるラブストーリーのなかで、徐々に恋が動いていく様子と彼女自身の物語が楽しめると思います。あと、アルマというのは、5000年近く前の言語を学んでいる人物ですが、そんなキャラクターにウルトラモダンなアンドロイドがやってくるという物語もおもしろいメタファーだなと。僕はこの物語で描かれているアルマとトムを見ていて、「人間はどこからきたのか。そして、これからどこへ行くのか」といった人類史の流れを2人が体現しているようにも感じました。日本全国を回って、いろんなものを見てみたい―なるほど。話は変わりますが、まもなく公開を迎える日本にはどのような印象をお持ちですか?ダンさん残念ながらまだ日本には行ったことがないんですが、訪れてみたい場所リストのかなり上位にあることは間違いありません。どこから回ったらいいのかわかりませんが、東京をはじめ、全国のいろいろなところを行ってみたいですね。そのほかに、僕が日本でいいなと思っているのは、ストリートスタイルのファッション。東京から発信されているメンズウェアが好きで、いつもインスピレーションをもらっています。なので、それらがどんなふうに作られているのかを見に行きたいですね。あとは、スタジオジブリのミュージアムにも行ってみたいです!―以前からジブリファンであることは公言されていますし、昨年はジブリ作品『アーヤと魔女』で英語版吹き替えも担当されていますよね。日本の作品から影響を受けているところもありますか?ダンさん『魔女の宅急便』や『となりのトトロ』、『ハウルの動く城』といった宮崎駿監督の作品が大好きで、よく子どもと一緒に家で観ています。魅力的だと思うのは、ディテールと芸術性がマジカルなところ。どれもとても美しいですし、ジブリが描いているようなマジックリアリズムは、子どもたちにもぜひ触れてほしいと考えているところです。―それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。ダンさんまずは、とにかく楽しんでほしいですね。今回描かれているAIやロボット技術というのは、日本で発展したところもありますから、そういう部分も見ていただけたらと。日本から遠く離れたところで作られた物語ではありますが、同じ人間としての共通点を見い出しながら、楽しんでもらえたらうれしいです。インタビューを終えてみて……。劇中でも、吸い込まれそうな美しい青い瞳で女性たちを虜にしているダンさん。とても気さくな性格とさわやかな笑顔に、ますます魅了されてしまいました。「こんな素敵なアンドロイドがいたらぜひ恋人にしたい」と思う女性たちが続出するはずです。苦労したというルンバのシーンでも、カッコよさ全開のダンさんに注目してください。自分にとっての理想と幸せとは何かを考える!過去の傷から恋愛に素直になれない難攻不落の女性と、女心をくすぐる甘い言葉と完璧なふるまいを見せるアンドロイドとの恋を描いた本作。プログラミング通りにいかないからこそおもしろい恋愛の醍醐味を味わってみては?取材、文・志村昌美ストーリードイツ・ベルリンにある博物館で、楔形文字の研究に没頭する学者アルマ。研究資金を稼ぐため、とある企業が極秘で行う特別な実験に参加することとなる。その実験とは、「アルマを幸せにする」というミッションを課せられた高性能AIアンドロイドのトムと3週間一緒に過ごすというものだった。紺碧の瞳でアルマを熱く見つめ、積極的に口説いてくるハンサムなトム。全ドイツ人女性の恋愛データを学習し、献身的でロマンチックなトムのアルゴリズムは、過去の傷から恋愛を遠ざけてきたアルマの心を変えることができるのか……。恋の行方が気になる予告編はこちら!作品情報『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』1月14(⾦)新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー!配給:アルバトロス・フィルム©2021, LETTERBOX FILMPRODUKTION, SÜDWESTRUNDFUNK
2022年01月13日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツで子育てをしている主婦、ぱん田ぱん太です。皆さんは、ドイツの食べ物と聞くと何をイメージしますか? ソーセージもパンもおいしいのですが、もうひとつ、ドイツ人が大好きな代表的な食べ物があります。じゃがいもです!家庭でも主食として、ふかしたじゃがいもをメインに添えたりしますし、レストラン、カフェ、バーなどのメニューも、メインディッシュに添える料理として炒めたじゃがいも、フライドポテト、じゃがいもサラダなどを選べたりします。当然子どもたちの食べるものも同じで、ドイツのキッズメニューの定番のひとつが「チキンナゲットとフライドポテト」だったりもします。もちろん、ドイツ生まれ・ドイツ育ちのわが家のフリッツ君も、じゃがいもが大好き。ドイツでは街中はもちろん、大きめのスーパーの中にも「フライドポテト屋さん」があったりするのですが……。何がきっかけなのか、フリッツ君がお出かけのたびにフライドポテトをねだるようになりました。チョコレートやアイスなど、おやつとは違うのでなるべく買ってあげていたのですが……。だってフライドポテトはフライドポテトですもの……「脂質×糖質爆弾」ですよね。フリッツ君はまだ他にしょっちゅう食べ物をねだるということもないので、「〇〇が食べたい!」と意思表示してくれるのは嬉しいし、フライドポテトを買うメリットもたしかにあるのです。そこで、ある計画を思いつきました。フリッツ君がいつも「フライドポテトを買ってその場で食べる」のではなく、お持ち帰りをして家で食べていることを利用して……。まず「フライドポテトを買いたい」と言われたら、快く承諾します。そして………買いません。フリッツ君ももう3歳。ママがいつものようにフライドポテト屋さんに寄った様子がないので、不思議に思ったのでしょう。そこで、強引に(かなり強引に)説明してみます。アッサリだまされてくれました……多少の罪悪感。そして帰宅し、秘密兵器の登場です。なんとノンオイルで揚げ物ができる、とっても便利な調理器具"フライヤー"! そしてその中に、ドイツのどのスーパーでも買える、フライドポテト用の細切り冷凍じゃがいもを投入。これで大幅に脂質カットです。外で買うフライドポテトには塩やパプリカパウダーもたくさん付いているので、これなら塩分もカットできます!フリッツ君に調理中の様子を見られたときの言い訳もバッチリ(?)です。さて、無事にフライヤーでオイル・塩分カットの健康フライドポテトができあがり……フリッツ君に食べてもらいます。ひょっとしたら「いつものフライドポテトと違う!」とバレるかと思いましたが……?おいしく食べてくれました~!! おそらくですが、「お外で買ってきたフライドポテト」という特別感が好きなのであって、味にはそんなにこだわらないのかもしれません(笑)。というわけで、現在わが家では外出先でフライドポテトをねだられたら、買ったふりをして帰宅後にフライヤーで自作したフライドポテトを出す……という方法が定着しています。どんどん成長し、賢くなるわが子……。一体いつまでこの方法が通用するのか分かりませんが、よかったら小さなお子さんがいる皆さんも、試してみてくださいね!
2022年01月04日日本代表の中心選手として2022年のカタールワールドカップでの活躍が期待される遠藤航選手。今でこそ華々しい活躍を見せていますが、幼少期からエリート街道を歩いてきたわけではありません。小学生時代はセレクションに2年連続で不合格、地元でも名の知れた存在ではなかったといいます。そんな遠藤航選手が初の著書「楽しい」から強くなれるプロサッカー選手になるために僕が実現してきたことの中で明かす、夢を叶えるために実行してきたステップを一部抜粋してお届けします。第三回目は、サッカー部の活動を通じて遠藤選手がどんな風にキャプテンシーを身につけてきたのかをお送りします。(C)中河原 理英<<関連記事:本当に大切なものだから悔いのないように自分で決める、日本代表遠藤航がクラブチームではなく中学サッカー部を選んだ理由■どうすれば勝てるかに頭を働かせるのは面白かった南戸塚中のサッカー部では、3年になって最終的にキャプテンを任された。チームは決して強豪ではなかったけど、だからこそ試合で勝つためには工夫が必要だった。部活では色んなレベルの選手がいて、どうすれば試合に勝てるか頭を働かせるのは面白く、それはそれですごくやりがいを感じていた。センターバックの相棒は、中学からサッカーを始めたばかりでも体格が良かったので、ボールを持った相手に当たりに行ってもらい、自分がスペースをケアするようにして、(父に渡された)指導者用の教本で読んだチャレンジ&カバーを試してみたりもした。■部活のキャプテンは試合で引っ張ればいいだけじゃない部活のキャプテンは試合中にチームを引っ張ればいいだけじゃない。平日は顧問の先生も忙しくて、練習を見に来ることができないことも多い。だから、キャプテンは先生のアシスタントみたいな役目もある。事前にメニューを確認して、代わりに自分が練習を進めていく。グループに分かれてのボール回しとか、2人1組でのボール・コントロール、インサイドやインステップといった基本的なキック、そしてヘディングの練習に、全員で順番に蹴るシュート練習。試合がある日のチームリーダーは、文字通りの「引率者」でもあった。先生とは試合会場で合流するから、移動中は自分たちだけ。■キャプテンの仕事は試合前から始まるキャプテンの仕事は、電車の乗り換えや会場の最寄り駅から歩く道順を前もって調べることから始まる。試合前日には、練習後にボールを数えながらバッグに入れて、翌日のボール担当に指名した部員に「忘れずに持ってきてくれよ」と言付ける。当日は、地元の駅に集合したチームメイトたちを、改札では1列、電車を降りて歩くときには2列に並ばせる。タラタラ歩くやつがいると列が乱れてしまうので、真面目で信頼できる部員をサポート役として列の後ろに配置したりもした。キャプテンシーの基礎は、ここでしっかりと身につけさせてもらった。
2021年12月23日日本代表の中心選手として2022年のカタールワールドカップでの活躍が期待される遠藤航選手。今でこそ華々しい活躍を見せていますが、幼少期からエリート街道を歩いてきたわけではありません。小学生時代はセレクションに2年連続で不合格、地元でも名の知れた存在ではなかったといいます。そんな遠藤航選手が初の著書「楽しい」から強くなれるプロサッカー選手になるために僕が実現してきたことの中で明かす、夢を叶えるために実行してきたステップを一部抜粋してお届けします。第二回目は、小学生年代でJクラブの育成組織に入れなかった後、プロという夢に近づくために中学でのサッカーの進路を決める時のエピソードをお届けします。(C)中河原 理英<<関連記事:決してエリートではなかった日本代表遠藤航が明かす、大きな夢や目標をかなえるために必要な「考え方」■クラブチームではなく中学部活を選んだわけ僕は昔から、サッカーでも勉強でも、周りが自分よりどれだけできるかではなく、自分がもっとできるようになるにはどうするかにいつも意識が向いていた。そういう性格だから、マリノスのプライマリーやジュニアユースで下部組織入りに失敗した後も、自分がプロ選手という夢に近づくためには、どうしたらいいのかを考えるようになった。結果的に選んだサッカーの続け方は、中学校の部活だった。普通に考えれば、プロクラブの下部組織に入れなかったのなら、せめてレベルの高いアマチュアクラブのユースチームでサッカーを続ける方が無難な選択だ。僕も、入団テストを受けて2つのサッカークラブから合格をもらってはいた。片方は補欠合格だったけど、いちおう、どちらも地元では強いと言われているアマチュアクラブ(町クラブ)だった。それでも、僕には中学のサッカー部のほうがいいように思えた。というのも、神奈川県のトレセン(日本サッカー協会のトレーニングセンター制度)で指導していた先生が、僕の進学する中学校に赴任して監督になったところだったのだ。「南戸塚中学のサッカー部に来ないか?」と、中学校でもサッカーを教えていた南戸塚FCのコーチに誘われもした。実際、小学6年生のときに練習試合の見学に行ってみると、いきなり背番号18のユニフォームを渡されて中学3年生に交じって試合に出してくれた。特別に目立つような選手ではなかった自分を、そこまで買ってくれていた。それが嬉しかった。■遠藤家は、自分のことは自分で決めさせる方針だった部活なら、学校が終わってすぐに練習ができるし、評価してもらえているから試合にもたくさん出られる。自分がトレセンに選ばれる可能性も高まるかもしれないという期待もあった。だから、地元のクラブチームか中学のサッカー部かという重要な決断も、結局は悩んだと言えるほど悩まず、かなり直感的に決めた。親にも相談しなかった。そもそも、両親は自分のことは自分で考えさせる方針で、いつも僕の気持ちや考えを尊重してくれた。サッカーの朝練にしても、他の習い事にしても、たとえ途中で嫌になったとしても無理強いはされなかった。基本的には、なんでも自分で決めなさいというスタンス。父さんからは、「自分で判断するんだ」とよく言われてもいた。■本当に大切なものだから悔いの内容に自分で決める日常生活では、「どっちがいい?」と訊かれると、「決めてもらっていいよ」と答えたりもするから、身近な人たちには優柔不断だと思われているかもしれない。けれど、自分が持っている夢や、その夢を叶えるためのやり方や目標に関しては、昔からスパッと決断できた。両親も、地元の中学校でサッカーを続けるという選択に賛成してくれた。本当に大切なものだから悔いのないように自分で決める。それしかないと思う。
2021年12月21日ドイツ・ブンデスリーガで日本人初の「デュエル勝利数1位」に輝き、2022年のカタールワールドカップでは日本代表の要として活躍が期待される遠藤航選手。今でこそ華々しい活躍を見せていますが、幼少期からエリート街道を歩いてきたわけではありません。小学生時代はセレクションに2年連続で不合格、地元でも名の知れた存在ではなかったといいます。そんな遠藤航選手が初の著書「楽しい」から強くなれるプロサッカー選手になるために僕が実現してきたことの中で明かす、夢を叶えるために実行してきたステップを一部抜粋してお届けします。(C)中河原 理英<<関連記事:ブンデス・デュエル王を育てた「過去と他人を気にするな」の名言。先のビジョンを見据えて逆算できる選手に...遠藤航・父の教育②■中学の時に書いた「目標」が現実になった「僕は未来の自分がサッカー選手になり、プロとして活躍している事、日本代表として活躍している事を期待しています」「世界に通用するDFとしてサッカーを楽しんでいることを期待しています」これは、僕が15歳のときに、未来の自分に投げかけた言葉。中学3年生のとき、10年後の自分に向けて手紙を書くという授業があって、みんなでタイムカプセルに埋めた。真剣に書いたから、25歳のころに「10年後の遠藤航」に宛てた手紙が届いたとき、昔の自分が抱いていた期待のことは覚えていた。あの手紙を書いてから12年後の2020年9月、僕はブンデスリーガで2020‐2021シーズンを迎えた。プロになった当初からの目標が現実になった。10代のころ、香川真司さんや、岡崎慎司さん、長谷部誠さん、内田篤人さんが、ドイツのトップリーグで活躍する姿をテレビで観ながら、僕は自然とブンデスリーガを意識するようになった。でも、将来ブンデスでやれるようになるなんて、サッカーを習い始めた小学生のときはだれも予想していなかったと思う。実際、シュトゥットガルトに加入して最初の3か月間は、全然と言っていいくらい出番がなかった。■大きな目標をかなえるために今何をすべきか、を理解するために必要なこと大きな目標を立てて、それを叶えるために今何をするべきか、身近で小さめの目標に落とし込むこと。僕は昔からそれが得意だった。だからそのときも割り切って、監督が何を求めているのか、先発している選手にあって自分に足りないものは何か、逆に他の選手にはない持ち味をどうやって生かすか、じっと観察しながら、どうすれば自分がチームに貢献できるかを考えた。そしてシーズン半ばに、初先発のチャンスが回ってきた。今思えば、人生でいちばん大切な試合になった。■もしだめでも、またゼロからやればいいだけ与えられたチャンスで結果を出す。その意味では、僕にとってすごく重要な試合だ。アンカーとして力を出し切り、チームの零封勝利に貢献できた90分間、特別に緊張したりはしなかった。やるだけのことをやって準備してきたという自信があった。それに、もしだめでも、またゼロからやればいいだけ。考えてみたら、子どものころからその繰り返しだった。小学校のときも、中学校の部活でも、ユースでも。自分より上手い選手が活躍しているのを見れば、「どうすれば俺も?」と考えたし、「なら、今の自分はこれをやるべきだ」と、逆算していた。■好きだから続けたい、だからやるべきことをやるプロのサッカー選手になりたい。そのために、できる範囲でまず何をすべきなのか。そう考え、もう少し頑張れば超えられそうなハードルを自分で用意しては、1つずつクリアしてきた。好きだから続けたい。楽しいから続けられる。続ければ、もっと楽しくなる。楽しみ続けること。これが基本。続けるためにやるべきことを考える。やるべきことをやる。すごくシンプルだ。でも、その繰り返しが、校庭からドイツのメルセデス・ベンツ・アレーナに僕を連れてきてくれた。この本には、僕がプロサッカー選手になるために大切にしてきたことや、実行してきたさまざまなステップがつまっている。どれも特別なことじゃないかもしれないけど、夢や目標を叶えるための何かのヒントになってくれたらいいなと思う。
2021年12月17日