Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。恋愛に本物と偽物という判定はありうるのか。そしてあるとしたら、互いの心のどこらへんに境界線があるのか。考えだすとよく分からなくなる。本物と偽物、と言うよりも、きっと誰かが愛おしくて、傷ついて、笑って泣いた質量の違いがあるだけで、またその容量だって個々人で違うだろう。そして、恋の渦中あるいは恋が終わった直後ではその熱や容量を、自分で客観的に捉えることは出来ないんじゃないかと思う。タフだけど不遇なヒロインと、優しいけれども冴えない男、一途だが空振りばかりの幼馴染の、行きつ戻りつの三角関係の恋を描いてきた『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)。ヒロイン・木皿花枝(清原果耶)の耳の手術の日が近づき、いよいよ花枝と春樹(間宮祥太朗)の恋の取り組みは8話目で終わる。花枝は耳が聞こえなくなる前に恋の思い出を、春樹は、曲を作るために心が動く体験を。その恋の形をした経験の終焉に、花枝は自分からお別れ会を提案する。その場で改めて春樹から「作曲のことは抜きにして別れたくない」と懇願されるが、花枝は自分の気持ちを「私はそこまでじゃないです」と断言し、恋に引きずられて何かを変えたくないと毅然と言い放って去ってしまう(春樹に対しても、視聴者側に対しても、未練や悲しみを見せずに立ち去る演技は実に清原果耶らしい硬質な美しさにあふれていた)。花枝は入院の準備を淡々と一人でこなし、幼い頃に自分を捨てた父親への想いにもきちんと決着をつける(耳が聞こえなくなる娘が生き別れた父親の声を記憶に残したいと、声だけを求めて友人の助けで電話越しに声を聴くというエピソードは、まるで美しい一本の映画のようだ)。手術の付き添いは頼んだとしても、頭部にメスを入れるような手術の準備を一人でこなすのはどれほどタフなことか(頼めばきっとみんなが手伝ってくれるはずだし、花枝もそれは分かっていると思うが)。相手の暮らしに介入せず顔を合わせないまま、一人残った肉親への感情にけりをつけるのがどれほど難しいことか。終わった恋の相手に、未練を残させないように淡々と切り捨てることが、どれだけ苦しいことか。それらは『聞こえている人生』に一つ一つ別れを告げるような、彼女なりの丁寧な整理に見えた。つくづく強いヒロインである。格闘家だから、不遇に負けないから強いのではなくて、孤独を恐れず、孤独と無理に闘わず、それに寄り添って生きられるから強い。手術のことを頑なに周囲に言い出せずにいた時には、強いというより硬いと思ったけれど、手術のことを大切な人たちに打ち明けて気持ちの窓を開いて、本当の意味で花枝は強くなったのだと思う。木皿花枝のヒロイン像は、これからの若い世代における自立と社会との関わりの、理想のひとつを体現しているのかもしれない。花枝は手術を受け、春樹は傷心の苦しみの中で曲を書き上げる。糸のような僅かな望みを掴むように、曲が出来たことを知らせにやってきた春樹の前に立ち塞がったのは慎吾(菊池風磨)で、「もう二度と花枝に関わらないで下さい」と春樹をぴしゃりと追い返すところで8話は終わる。これまではいつも愛嬌があって、恋敵であるはずの春樹に対しても甘いところがあった慎吾の、本気の拒絶には重みがあった。花枝と春樹のお別れ会の前、慎吾は春樹に花枝の隠し事について「踏み込んで聞け」と促したが、結局春樹はそれを聞けずじまいになった。相手が話したくないことは聞かないという春樹の優しさがそうさせたが、花枝からコミュニケーションの中でそれを引き出せなかったのも、今はそれまでの縁ということなのかもしれない。花枝と春樹は別れ、この回で時間は一気に二年とぶ。花枝の手術の結果はわからない。春樹の曲がどうなったかも、まだわからない。短い期間に乱高下した想いも、長い時間をかけてじわじわと上ったり下りたりしていく想いも、心が動いた分、位置エネルギーのように結局は何かの力になって自他の人生を動かし温めるものだと思う。2年を経た花枝と春樹の人生の中で、あの恋はどんな形、どんな温度になって残ったのか。次週が待ち遠しい。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年03月03日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。ゲストに藤井流星を迎え、横浜流星との『W流星』の初共演が話題となった『DCU』第5話。今回は国土交通省副大臣の長男・木下裕司(三浦獠太)が海上で行方不明になり、DCUに捜索命令が出されました。『W流星』が魅せた、息の合った再会シーン聞き込みで立ち寄ったサーフショップにて、学生時代の先輩、中林(藤井流星)と再会した、瀬能(横浜流星)。久しぶりの再会に感動し、抱き合うシーンは「この二人、本当に初共演なの?」と思わせるような息の合った演技っぷり。また、瀬能はとても中林を慕っており、中林が営むサーフショップの店内をキラキラした目で見渡していたのが印象的でした。回想シーンこそ無かったものの、親しげに話す二人の様子は、本当に昔からの仲の良さ、部活動にて苦楽を共にしたことを感じさせます。しかし、再会に気持ちが高まり、中林の不審な行動に気が付かなかった瀬能は新名に注意されてしまいます。捜査に私情を持ち込んではいけない、これは刑事ドラマの掟ですが、瀬能は理解していながらも慕っていた先輩を疑うことすらしていませんでした。瀬能は少年マンガの主人公!中林との再会で、学生時代、部室にタバコの吸い殻が見つかった不祥事を中林が顧問に告発したことで部の結束が強まったというエピソードが出てきました。正義感の強い瀬能は、当時の中林の行動を賞賛します。当時の中林は瀬能にとってヒーローのように見えたのかもしれません。また今回、海上で行方不明になっている木下裕司。実は誘拐され、2億円の身代金を要求されていることがわかりました。裕司は危険ドラッグに手を出していたということで、麻薬取締部と公安からの要請で、DCUは捜査中止命令が下されますが、助けられる命があるのに捜査ができないもどかしさに瀬能は「命を見捨てるなんて、なんのためのDCUか分かんないっすね」と不満を漏らします。曲がったことが大嫌いな性格、真っ直ぐなゆえ、時には命令に背き、感情的になるところ。瀬能はまるで少年マンガの主人公のようなキャラクターです。助けを求めている人を見てみぬフリをすることはできません。ここでも誰よりも強い正義感を見せてくれました。瀬能がそんな王道なキャラクターだからこそ、真実を隠し、目的のためなら、どんな手段もいとわない新名は対照的で、お互いがより引き立って見えるのだと思います。新名が隠していた新事実。瀬能の父はテロリストだった?前回からコソコソと怪しい行動を見せていた副隊長・西野(高橋光臣)でしたが、今回ついに新名と衝突。15年前の事件、新名の首の鍵について、問いただします。そこで新名はついに真実を明かしました。それは瀬能の父と成合がテロリストとグルだった可能性があるということです。この事実が明らかになると、瀬能は間違いなく海保から外されます。そのため、新名は一人で極秘で捜査を進めていたのです。新名宅には捜査情報をまとめた壁がありましたが、そこには成合や瀬能・父との関係、また鍵についても、形などから何の鍵なのかを調べている痕跡がありました。新名の明かす真実に驚いた様子の西野でしたが、彼は新名を信じてみることに賭けたのです。水の中の結束力がDCUに活きるのはこれから誘拐事件の黒幕は、瀬能が慕っていた先輩・中林でした。私情を持ち込んでしまったため、中林の犯行に終始気が付かなかった瀬能は今回もまた新名に助けられる形となりました。共に新名のことを探っていた西野は瀬能にこう告げます。「俺達ダイバーは危険と常に隣り合わせだ。だから水の中にいる時、俺達の間には奇妙な結束力が生まれる。あの人(新名)は水の中の結束力をDCUでもやろうとしているのかもしれない」新名のことを信じたいけど信じることができない瀬能。西野が新名サイドについた今、このモヤモヤが晴れる日もそう遠くはないでしょう。水の中で数々の事件を解決し、結束したDCUなら15年前の事件の真相を明らかにできるかもしれません。これからの展開にますます期待です!DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月27日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。相手が話さなくても、何か苦境にあると察してしまう時がある。話してくれないことを寂しく感じるけれども、理由があるのだろうと思う。少し困るのは、相手の苦境を誰か他の人から聞いたりする一方で、本人が自分には話してくれなかったりする時だ。自分は話すに値しないのかと更に落ち込む。でも、少し立ち止まって考える。心が深いダメージを負ったとき、苦しみについて語ること自体にもエネルギーが必要で、そのエネルギーも残っていないほどの消耗だったら。瀕死、ライフは1。何かに躓いただけでゲームオーバーしそうなほどの重傷。心の消耗は、外からは見えない。どれだけボロボロかは、顔だけ見ても分からない。自分の病気のことをなかなか言い出せないヒロインの姿に、ふとそんなことを考えた。物語が後半に入った『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)。ようやくヒロインの木皿花枝(清原果耶)は、この先、耳が聞こえなくなるかもしれない運命を周囲に打ち明けた。「言うとさ、口にしたら、嫌な現実がもっと本当になっちゃう気がして」その痛切な言葉に尽きると思う。相手が理解してくれればくれるほど、滑らかな鏡にうつすように、言葉にして人に伝えれば『それ』ははっきりとした輪郭で跳ね返ってくる。一番助けを必要とするひとたちは、時にこうして言葉を飲み込んでしまうのだと思う。だが、幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨)をはじめ、そんな花枝の告白を受け止めた面々が、おそらくショックを受けつつも口に出さず、安易な慰めも口にせず、ただ「分かった」とだけ表明して、めいめい一人で考え込むシーンがとてもいい。直美、迫、慎吾、凜。花枝の思い出作りのことを理解して支えつつ、花枝が可哀想にも惨めにもならないように慎重に距離感を保っている。見ている側としては、花枝は思い出作りの恋の相手である春樹(間宮祥太朗)にも、自分の病気のことを正直に言えばいいのにとは思うけれども、これからハンデを背負って生きていくと思えば、もう決して安易に自分の人生に誰かを巻き込めないと思っている花枝の決意も分かる気がする。何せ家族同然の幼なじみにすらなかなか言えなかったのである。いや、逆に春樹や慎吾が真剣に花枝を想い、共にある未来を描こうとすればするほど、花枝のほうは自分の人生に巻き込めないという決意を固めているのかもしれない。そんな花枝のタイムリミットを知らない春樹は、一発屋を脱して曲を作るために、『あの人はいま』的な企画のラジオ番組に出ることを決意する。マネージャーの弓子(栗山千明)も、かつてのバンド仲間の薫(東啓介)もシャイな春樹が嫌な思いをするだろうと心配するが、今後の音楽活動に繋がるからと、春樹は収録に出かけていく。物語の最初、冷え冷えしているように見えていた春樹の周辺の人間関係が、物語の深まりとともに不器用で優しい人たちの集まりだと自然に分かっていく過程は岡田脚本らしさに溢れている。一発屋として自虐ネタを求められたラジオの収録で、春樹は花枝との出会いのエピソードを披露して場を盛り上げることに成功する。「一発屋でも凄いことなんだなって、今、思ってます。一発屋になれてよかった、とも思ってます」曲を作るために引き寄せた相手が、曲があったからこそ出会えた大切な誰かになった。中島みゆきの名曲のように、人生という長い縦糸に絡む無数の出会いの横糸が、ひとの豊かな生き方を織るのなら、誰もが知る一発屋のヒット曲は、太く長い尾を持つ巨大な彗星のようなものかもしれない。それは無数の誰かの人生に一瞬交錯して通り過ぎていく。華やかな彗星が尾をきらめかせて通過するとき、普段は星空を見ない人たちも夜空を見上げる。彗星はわずかの時間で消えるけれども、わくわくしながらそれを見た記憶は長く残り、沢山の誰かの人生を豊かにする。春樹のラジオの収録はうまくいったが、今回のラストで、花枝はいよいよ耳の病の症状で倒れてしまう。手術の日も近い。二人のタイムリミットはもうすぐだ。自分の人生が受けた不条理な悲しみの分だけ、花枝はそれが春樹の力になればいいと思っている。もう一度、彗星を走らせる原動力になりたいと願っている。それは叶うだろうか。そして二人の恋の着地はどうなるのか、終盤を見守りたいと思う。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年02月25日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。この平和がずっと続きますように。こう願うのは野暮なのだろうか。自分を取り巻く環境はずっと平和だと思い込んで、周りの現実に目を向けないでいると『平和ボケ』だなんて言われる。第5話では、妻にそんな平和ボケのハトと呼ばれてしまった新島圭介(堤真一)と、妻・貴恵(石田ゆり子)が、生まれ変わりの白石万理華(毎田暖乃)と、母親・千嘉(吉田羊)の壊れかけた家族の歯車を再び動かしていく。真実を打ち明けるべきなのか、揺れる貴恵交際相手に裏切られ、万理華が嘘をついて圭介と連絡をとっていたことを知り、千嘉は万理華に手を上げる。すんでのところで圭介が止めたが、さらに千嘉の怒りを買うことになり、万理華は家から追い出されてしまう。万理華は新島家に一晩泊まることになり、圭介と麻衣(蒔田彩珠)は、心配はしながらもママと一緒に過ごせることを純粋に喜ぶ。あの頃と同じようにゲームをして、一緒に寝て、怒られて、笑って。そこにあるのは、平和で、暖かい家族の姿だった。しかし、それに対比されるのは白石家の崩れかけた家族の姿。万理華を勢いのまま追い出した後、一人玄関で泣き崩れる千嘉を思うと苦しさが増す。「だったら出ていけば。この人のうちの子になりたいんでしょ。良かったじゃない、好きにしなよ…!」千嘉はどこまでも孤独である。言いたくもない言葉が口に出る。心のキャパシティはすでに限界を迎えていた。真実を打ち明けるべきなのか。母親としての立場や辛さを誰よりもわかっている貴恵自身と、万理華としての胸中を考えてしまうと、やるせない気持ちの残るお泊まりだった。そんな貴恵にきっかけを作ったのは圭介だった。本当のことを話すべきではないか。嘘はつき続けたくない…。これは、第2話の「嘘やごまかしで費やしたくないんだ、一分一秒も」という言葉からもわかるように、圭介なりの向き合い方が表れていた。【妻、小学生になる。第2話感想】日常の幸せをありのまま映した第2話・ネタバレありそして、万理華と圭介は生まれ変わりの真実を伝えることに。当然、千嘉は信じることはなく足早に帰ってしまう。最近の万理華を見て、変化を感じたことはないかと聞かれても、考えることもなしに…。千嘉に自身の母親の姿を重ねる貴恵千嘉は、貴恵と弟・友利(神木隆之介)の母親に似てるという。幸せにしてくれると相手に期待を抱くも、思うようにいかないと裏切られたと悲観的になる。そんな母親に、貴恵は好物のオムライスを作ってあげ、イライラしないようにうまく立ち回ってきた。しかし小学生の万理華には顔色を伺い、ただ黙るしかなかったのだ。大好きなお母さんに「消えてくんないかな」と言われた日、万理華はもう元には戻れないことを幼いながらに悟り、自分の思いを胸に締まったまま過ごしてきたのかもしれない。そして苛立った千嘉はついに、万理華に「邪魔なんだよ!」と声を荒げてしまう。貴恵はこう切り出す。「今までも、娘にそんな言葉をぶつけていたの?子供が黙って聞いてるからって何も感じてないわけじゃないのよ」そして貴恵は万理華としての記憶についての話をした。自分の母親に、伝えてきたように、優しく。「楽しかった気持ち、全然思い出せない」貴恵にとっては思い出せなくなった記憶の話。だがこれは、本当の万理華が抱くようになった気持ちを代弁しているように思えた。貴恵が千嘉に作ってあげたのは、『オムライス』。万理華には作れない。気付こうとしなかった。余裕がなくて。考えようともしなかった。「お母さん」じゃなくて、ずっと「ママ」って呼んでくれていたことも。いつも自分の顔色をうかがって、真っ直ぐ目を見てこなかったことも…。目の前にいるたった一人の娘は、『万理華じゃない』。千嘉が貴恵の姿に驚いたのも、『大切な万理華』とは違うということにやっと気づけたからだろう。圭介達は、生まれ変わりを信じたのは、愛する貴恵との記憶だったが、千嘉は万理華との記憶、そして万理華と過ごした平和で楽しかった日々があったから信じることができたのだ。2つの家族が教えてくれた、平和を願うということ『平和ボケのハト』呼ばわりされる圭介が、ここまで簡単に全てのきっかけを作ってしまうのが不思議でたまらない。確かに以前の圭介こそ、万理華の家族や事情は見ずに、ただ幸せに浸っていたいだけのように思えるし、大切な人が今はたった『一人』しか存在しないのに、白石家と新島家のどちらも幸せに暮らせる方法を見つけ出すのは難しい。「平和ボケのハトでいられるように…」と語る圭介は甘い幻想を抱いているように見える。しかし平和が当たり前にあるのものではないということを一番わかっているのは圭介なのである。幸せな日々は、別れの足音もないまま、突然奪われたのだ。平和が永くは続かないことを知っているからこそ、『信じる』ことをやめないのである。ボケているのではない。のほほんとしているのも、良くも悪くも、圭介は馬鹿がつくほど真っ直ぐなだけなのだ。平和を願うということは純粋に、大切な人の幸せを願い続けたいという気持ちなのではないだろうか。二つの家族が、私にそう教えてくれたような気がする。この生まれ変わりが乗り移りを予感させる描写も…再び動き出す二つの歯車は、どんな奇跡を生んでゆくのだろう。第5話では蓮司(杉野遥亮)と麻衣の関係が進展したり、最後にはこの生まれ変わりが乗り移りを予感させる描写があったり…。進む先に待ち受ける多くの選択肢にどのような答えを出していくのだろうか。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月24日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。思い出でお腹は満たされないし、思い出は自分の見映えを良くはしてくれない。思い出で寒さがしのげるわけではないけれど、どうしてそれがほしいと願うんだろう。作り物の思い出でもいいと願うんだろう。そして、そんなヒロインを応援したくなるのだろう。デートのたびに「いい思い出になる」と笑う花枝(清原果耶)を見ながら思う。『ファイトソング』(TBS火曜22時主演・清原果耶)6話目。進行性の病気で耳の手術を余儀なくされるヒロインは失聴する前に恋の思い出を。落ちぶれた一発屋のミュージシャンの芦田春樹(間宮祥太朗)は、再びヒット曲を作るためにエモーショナルな体験を。それぞれの目的が一致して、始まった作りものの恋のお話も折り返しの後半である。偽装恋愛から始まる恋愛ドラマは、昨今の流行でもあり沢山あるけれども、この『ファイトソング』と他の偽装恋愛ものが違う点は、これまでの偽装恋愛ドラマは恋愛や結婚の『形式』だけが最初に必要だが、今作では恋のときめきや情動までも作りものとして求めていることだ。感情までも繰り込んだ偽装恋愛は、さながらリアリティショーを再度フィクションに折りなおしてドラマにしたような、複雑な入れ子の箱を見ている気分になってくる。遊園地のデートでも、耳の病気を抱えている花枝はジェットコースターには乗れない。乗れない理由は明かさずに、春樹ひとりをジェットコースターに送り出し、自分は隣に座っている想像をしながら一人ベンチで待っている。そんな花枝の切なさと、ひとりぼっちのジェットコースターで、恋人の不在をロールプレイングして感情を学ぶ春樹のときめきが交錯する。「世界の無理解ってこういうことだって、思った」さすがにミュージシャンである。春樹が自分の中に得た感情を矢継ぎ早に語る言葉は、豊かで艶やかだ。だが、春樹のそんな感情の高まりに対して、花枝は引きずられるのを恐れるように半歩引く。「ありがとうございます。いい、思い出を(頂きました)」これは恋のまねごとだよと、それとなく知らせる言葉ですっと引いてしまうのである。確かに一見、木皿花枝はタフなヒロインである。体育会系で、努力によって自分が更なる高みに到達できると信じている。言い訳はしない。弱さを見せずに一人の力で生きていこうと決めている。しかし、丁寧に見ていくと、花枝は『硬い』のであって、必ずしも『強い』のではないのだと分かってくる。病気と手術のことを打ち明ければ、周囲が支えてくれることは分かっている。でも打ち明けられないのは、打ち明けたあとで関係が変容してしまうのが怖いからだ。この先、ハンデを抱えて誰かの助けが必要であり続ける人生に、覚悟が出来ないからだ。今回、花枝は幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨)から「俺は花枝のことを愛し続ける。守り続けるって決めてんの」と告げられて、そっと抱きしめられているのだが(これがもう本当に胸が詰まるような美しいシーンである)動揺はほとんどしない。わずかな困惑とともにうつむくだけだ。その表情に、「ああ既に分かっているんだなあ、慎吾の真剣な気持ちも、おそらく慎吾を好きな凜(藤原さくら)の気持ちも分かっていて、気づかないふりで花枝はかろうじて現状のバランスを取っているんだな」と思う。大切すぎるものだから、僅かでも変容するのが怖いのだ。それは養護施設の施設長で、花枝たちの母親のような存在の直美(稲森いずみ)と、直美をそっと見守る理髪店の迫(戸次重幸)も同様だ。いつも名言めいたことを言いたがる迫が、本当に直美が泣いているときには、ただ見守るだけで何も言わない。この二人もまた、今のお互いの距離が大切すぎて身動きがとれないのだろうと思う。若い世代の片思いの物語に時折挟まる大人の純愛も、粋で素敵なのである。仮に花枝が失聴してからも、幼なじみの二人や、生まれ育った養護施設との縁や愛情は続いていくはずだ。それでも他の誰かと作る『思い出』は必要なのかと問い直せば、それはやはり必要なのだろう。それはきっと、花枝が一度、交通事故で死の淵を覗いたところから繋がっている。この先どんな人生になっても、死の間際まで自分が望んで持って行けるものは何なのか。それは楽しかった思い出や、好きな本や、好きな映画や、好きな歌だ。この先どんな境遇で生きることになったとしても、自分が手放そうと思うまでは誰からも奪われないもの。花枝は、そんな『財産』を得られるだろうか。そして春樹はそんな財産になる歌をもう一度作れるだろうか。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年02月21日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。隆子(中村アン)の殉職という悲劇の展開となった前回でしたが、第4話では、仲間思いなチームが犯人逮捕に総力を尽くしました。しかし、今回またも衝撃のラストを迎え、ますます続きが気になる展開となった『DCU』。解決したかのように思えた隆子の事件は、今作最大のミステリーの序章に過ぎなかったのです。今回のコラムは第4話で浮かび上がった謎をまとめました。犯人、まさか領海まで泳いで来た?隆子を殺害した犯人、それは司法解剖を行っていた医師・真鍋(角田晃広)でした。しかし、彼はあくまで実行犯に過ぎません。彼は多額の報酬のためにテロリストからの命令に従っただけだと言うのです。そして捕まった真鍋の口から、犯行の手口が明らかになりました。ドラマの視聴者の間で話題になったのが「そもそもどうやって船まで辿り着いたのか?」です。ここに関して、ドラマ内では言及がありませんでした。隆子が殺されたのは領海を超えた陸からかなり遠い場所です。まさか解剖医の真鍋が泳いで行ったということは、ないでしょう(もしそうだったら超人ですが)。この状況で考えられるのは、手を貸した人物がいるのではないかということです。犯行を指示した人物は真鍋とコインロッカーでやりとりする距離ですから、もしかすると黒幕は意外と近くにいるのかもしれません。もしそれが、海保内部の人物だったらどうでしょう?そう仮定すると、真鍋は別の船に乗ることも可能です。ロペスを殺した犯人は?まだ解決していないのは、ロペスを殺害した人物です。真鍋が船に乗り込んだとき、すでにロペスは死亡していたと言っていました。やはりロペスを殺したのは『ブラックバタフライ』というテロリストの可能性が高いと思います。彼は何らかのミスを犯し、海保にも追われていたので、トカゲの尻尾切りに遭ったと言えるでしょう。では真鍋同様、ロペスを殺した人物はどうやって逃げたのか?犯人はずっと船に隠れていて、隆子が乗ってきた船で逃げたということは考えられないでしょうか。あえて隆子の船は映っていなかったようにも思えます。また考えられるのは、ロペスはもっと早い段階で殺害され、船に死体として乗せられていたということです。隆子が追っている最中、異様に船のスピードが遅かったのもこれだと納得がいきます。怪しい西野(高橋光臣)、その目的は?幸せなムードに包まれていた新名の結婚パーティーの合間、陰でコソコソと連絡を取っている西野がいました。その電話の相手は早川次長(春風亭昇太)です。西野は早川次長から何らかの指示を受けており、その報告の電話のようでした。そして、新名に恐ろしい眼差しを向けながら「実はもう次の手を考えてあります。」と次長に告げます。この『次の手』とは、一体なんなのか…。チームでは新名とよく衝突する西野。彼は少なからずDCUから新名を外したいと考えているのでしょう。隊長に相応しいのは自分と考えているのですから。前回、新名は隊長から外されたものの、上からの指示で今回再び捜査に関わることができました。この『次の手』というのは新名を退けるための一手かもしれません。しかし、隆子の件で仲間思いな一面も見せてくれた西野。彼が新名の敵であることは、できればあってほしくないというのが本音です。成合(吉川晃司)は生きていた?第4話、最も衝撃を受けたのはラストです。隆子の遺品であるスマホにはなんと、死んだはずの成合の写真が入っていました。『DCU』の初回で一部が明らかになった15年前の水難事件。これは、このドラマ最大のミステリーとなっています。成合は当時、殉職したはずでした。しかも新名の目の前で。亡くなったはずの人物が生きていた…。隆子は最期にこの事実を伝えたかったのでしょう。今まで隠れて生きていた理由、死んだことにされた理由、ここが最も気になるところです。隆子の写真はロペスのスマホを撮影したものでした。もし成合を撮ったのがロペスだとすれば、成合とロペスは繋がっていたことになります。やはり黒幕は内部に…?成合は黒幕の指示で、死んだことにされ、隠れて生きていたのかもしれません。あの水難事故は海保が関わった事件ですから、死亡を隠蔽できるのはやはり内部の人間ではないかと思います。隆子が残してくれたヒントを鍵に物語が一気に動き出しそうな予感。今回はドラマであえて描かれていない部分について考察してみました。ますます謎が深まる縦軸のストーリーに、これから要注目です!DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月18日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。人の性格は『記憶』に基づいて形作られるとも言われている。甘えられない環境、信じていた人に裏切られた経験が人に与える影響は、人が思うよりずっと、強く遺っていく。第4話では万理華(毎田暖乃)の母親・千嘉(吉田羊)の裏にある性格、そして過去が見えてきた。今話は万理華を家まで送る場面を千嘉に目撃されてしまうところから始まる。「この子を甘やかさないでもらえますか」圭介(堤真一)と娘・麻衣(蒔田彩珠)が千嘉に最初に抱いた印象は『怖い』。ママだった貴恵(石田ゆり子)の今の『ママ』。想像と違う様子に、万理華の生活が気にかかるようになる。圭介達は、来週に球技大会があることを知り、千嘉も応援に訪れると考え、万理華を応援しに行くことに。そして、球技大会当日に突然やって来た二人に驚いていたが、万理華は心から嬉しいようだった。しかし、そこに千嘉の姿はなかった。千嘉が抱えていたものママのママ、白石千嘉。夕方になって家を出て、夜は帰らず、朝に帰ってくるような生活。その原因はお弁当屋での夜勤の仕事だった。客からのクレームへの対応に追われる毎日。自分の食事を用意するのも、洗濯物を畳むのも、「ただいま」の一言をかけることもない。彼女には余裕がないのである。そんな中でも球技大会当日の朝、疲れ切って帰ってきた千嘉だったが、諦めて家を出ようとする万理華に「今日、お弁当何がいいの?」と声をかけたのだった。休日に出かけようと提案した時と同様に、万理華を気にかける姿が見えるのである。キッズケータイの裏に貼られた笑顔の親子の写真。関係が良かった日々もあったことがわかる。しかし、それは何かのきっかけで崩れたようだった。噂によれば、父親のDV、そして離婚。あの頃のように思う通りにできないもどかしさを抱えながらも、自分でどうにかしなくてはならないと力が入り過ぎている結果が現状なのではないか。千嘉が相手の男性と頻繁に連絡を取り会うのも、万理華の転校なんて「どうにでもなる」…そんな発言からも、自分の幸せしか頭にないように感じられるのだが、家庭を安定させたいという焦りがそうさせているようにも思える。そんな千嘉に足りないのは、万理華の今を大切にしてあげる心の余裕、そして頼れる誰かなのではないだろうか。千嘉は人に頼れない性格なのだと思う。それゆえ、ストレスを多く溜め込んでいることに本当は気づかず、無理をする。そして人に厳しく接しすぎる故に、周囲に簡単に助けを求めることができなくなっていく。一方、万理華はそんな母親の性格や状況を、一母親だからこそ敏感に感じ取り、圭介達には家のことは自分でどうにかすると隠してきていた。だが、「嬉しかったわ、あなたと麻衣が応援に来てくれて」という万理華の言葉。ただ応援しに来てほしかった。お弁当を作ってくれることを知ったあのとびきりの笑顔が、それを物語っているようにも思う。頑張ってる姿を認めてあげること、そんな小さな一歩を踏み出すことができれば…。追い打ちをかける『裏切り』しかし追い討ちをかけるように、千嘉に突きつけられる『裏切り』。相手の男性は妻子持ちだった。人に頼ることができない性格になってしまったのも、頼っても裏切られる経験が、人を信用できなくさせてきたのだろう。「母親に嘘をついて!」と万理華を必要以上に責めていたのも、ここに原因があるのだろう。そして千嘉は、万理華が圭介と電話をしているのを目撃してしまうのであった。「すごい剣幕で万理華ちゃんを叱る声を聞いたって」…頭によぎる万理華の母親への噂。そして既読のつかないメッセージ…。圭介は万理華の家へ急ぐが、嫌な予感が的中する。万理華に手をあげた千嘉を止めたのは圭介だった。「あなたが彼女を大事にしないなら、彼女は僕が引き取ります」以前の圭介ならば、「他人じゃない。夫です!」なんて言ってしまいかねなかっただろう。しかし、妻として接していく中で他人の家庭の娘としての現実が見え、少しずつ生まれ変わりへの見方が変わってきているように思えた。生き返った二人、そして貴恵が、千嘉と万理華の太陽になるしかないのだと思う。『妻、小学生になる。』は新島家の再生の物語だと思っていたが、それ以上の意味を持つことを感じさせてくれた。少しずつ明かされる『万理華』としての記憶そして今回、気になったのが『万理華』としての記憶である。最初、自分が『貴恵』だと気付いた時、自分に関する記憶は確かにあったように思えた。しかし、友達であるはずのヒマリ(飯田晴音)との記憶はなく、漫画の交換ノートをしていたことも今『知った』のである。貴恵として生きていく中で、万理華の記憶が薄れているのだろうか。さらに貴恵の弟・古賀友利(神木隆之介)は生まれ変わりを題材とした小説を書いた謎の中学生・出雲凛音(當真あみ)と出会うが、彼女は『再び出会った人達がどんな結末を迎えるのか』という意味深な言葉を残した。万理華の記憶が物語の結末を揺るがすのだろうか。生まれ変わりの本当の理由にも今後注目していきたい。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月17日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。ドラマとして見ている私たちは、いまが『どの位置』なのか分かって楽しんでいるけれど(ちなみに今は折り返し地点)本来、恋をしている当事者としては、自分が『どの位置』かなんて分からないだろう。地図もナビもない道で方角を考え、時折現れる案内看板や標識を信じて進んでいくようなものだ。終わったように思うけど続いたり、続くかと思えば突然終わる。急ブレーキと加速、ままならない車線変更に、時には思いもよらぬ一方通行。恋愛は地図もナビもない、見知らぬ町での運転みたいなものかもしれない。ヒロインは、進行性の病気で耳が聞こえなくなる前に素敵な思い出を。男はもう一度ヒット曲を作って、崖っぷちの一発屋ミュージシャンから脱するために何かときめく経験を。そうして始まった恋を描く『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)、5話にして仕切り直し、リスタートである。落ちぶれたミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)は、ヒロイン・木皿花枝(清原果耶)との出会いを経て、数年ぶりにインスピレーションを得て曲を書き上げるものの、その曲はコンペを勝ち抜けなかった。コンペが終わった以上は恋の真似事も必要ない。ここで一旦、花枝と春樹の関係は解消になってしまう。これまでも会えない欠落感で自分の感情を意識していく恋なのだが、ついに花枝は自分が失恋したと自覚する。花枝は恋愛の、いや人間関係の経験自体が希薄なために自分が何を得ているのかの自覚が難しいのだと思う。得たものの恵みより、失った部分の痛みでようやく気づくというのは、なんだか切ない話である。今回、春樹の部屋に半ば居候のように出入りしている烏丸薫(東啓介)の過去についても描かれている。かつて春樹のバンド仲間だった薫は、解散後も曲が作れない春樹につきまとい、時折一方的に高級食材で料理を作っては春樹に食べさせて、その材料代と料理の手間賃と称して春樹に金をせびっている。春樹も、いつも無造作に万札を取り出しては薫に払っている。一見、薫が悪人なのか本当に友人なのか微妙なところだが、おそらくそれは友人としての繊細な距離感ではないかと思う。曲を書けなくなって、いろんなものを失いながらずるずると落ちていく春樹に、依存にも同情にもならない方法で寄り添おうとした時に、お金と食事を介せば、春樹のプライドを傷つけず、より細く長く寄り添えると薫が考えた結果なのではないか。岡田惠和脚本が描くドラマの登場人物の姿花枝にずっと片思いしている幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨)、花枝を守ろうとしている、同じく幼なじみの凜(藤原さくら)、常に春樹の現状に寄り添って最善を尽くそうとするマネージャーの弓子(栗山千明)。徐々に花が開くように、二人の周囲の描写も厚みを増してきている。それは柔らかなガーゼを次々と重ねていくような、いかにも岡田惠和の脚本らしい優しい厚みである。岡田惠和は、2021年のテレビドラマ『にじいろカルテ』(テレビ朝日系主演・高畑充希)でも、病を抱えながら生きていくヒロインと、それぞれに欠落を抱えながら生きていく人物群を独特の距離感で描いていた。岡田の描く病気や人生の欠落は、戦ったり乗り越えるというよりも「ただ傍らにある」「時折のしかかってくるが共存する」、そんな感覚で、今作でも花枝の視野を広げる人物として、中途失聴者である杉野葉子(石田ひかり)を伸びやかに描いている。人生の途中で何かを失っても、同じくらい別の何かを得ることは出来るし、新しい出会いがあって人生は続いていく。これもまた、恋愛ドラマの『背景』としてベテラン脚本家が若い世代に向けて描く愛ある発信だと思う。今週の最後で春樹の曲作りには更にもう少しの猶予が与えられる。曲作りのための方策なのか、それとも本当に恋愛感情なのか、自分でも分からないままに花枝に再度の交際を申し込もうとする春樹に、ついに慎吾が声をあげて待ったをかける。恋愛ごっこは、本気で立ち上がった一人の存在で、否応なく『ごっこ』ではいられなくなる。物語の折り返しで、恋は改めて仕切り直しになる。歌詞で言うなれば、いつだって今が常にスタートライン。単独走よりも競り合えばタイムは当然荒れるだろう。どんな後半の展開が待っているか、わくわくする。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年02月14日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。「何か悩んでいるなら、何でも話して」そんな台詞をよく耳にする。大切な人の悩み事を知って、何か力になりたい、純粋な気持ちから出る言葉である。しかし実際、どんなに大切な誰かだとしても、その人が抱える事情こそ一番わからないものだ。第三話では、圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)には見えない、今の貴恵(石田ゆり子)の『白石万理華(毎田暖乃)』としての現実が描かれている。圭介が気付いた『現在』の妻の現実前回、万理華の母・千嘉(吉田羊)に嘘をついて出かけたことがバレてしまい、万理華は思う様に連絡を取ることができないでいた。一方、圭介は一向に返信が来ないため、メンヘラのごとくメッセージを送りまくる。大袈裟なのだが、圭介は貴恵がいなくなってしまうことがただ不安なだけなのである。この一件で、圭介は今の妻には、他人の子供としての生活や現実があることにようやく気がつくのであった。『万理華』としての家族環境万理華がかかえる現実。家に帰っても母親は家にいない、独りの生活。ご飯もご飯代が置いてあるだけ。一緒にご飯を食べる時も、お互いの顔が見えない離れた場所で言葉も交わすことはない。部屋には洗濯物だけが積み上げられ、部屋に入る光も少なく、暗く、重たい。綿飴を食べにいくという約束をした時には、母親としての愛情があることを感じたのだが、結局、千嘉が優先したのは電話の向こうの相手であった。今の万理華が抱える現実は、冷え切ってしまった家族環境。親の愛情を感じられないまま日々を送り、万理華はずっと孤独だった。白石家の現状を見ていると、貴恵が帰ってくる以前の『死んでしまった』ときの新島家の記憶が蘇ってくる。しかし、「ここにママがいてくれたら…」という願いが叶ったことで、新島家は生き返り、今では笑顔のあたたかさが感じられるようになった。同じように千嘉や万理華にも願いがあるのではないだろうか。それは良い母親として関わりたい、お母さんともっと一緒にいたい、そんな小さな願いかもしれない。しかし、お互いがそれを口に出せないまま時間だけが過ぎてしまったように思う。久々の『家族』での外出そんな中、圭介と麻衣は万理華を水族館に連れ出す。冒頭では、道に迷うわ、ショーも見れないわ、アイスは食べられないわ、おまけにシャチに大量の水をかけられるわ…と散々な結果に終わった回想から始まったが、圭介はそんな過去をやり直すように奮闘する。しかし、「やり直し成功!」と思った矢先、万理華が目の前からいなくなり、圭介達から笑顔が消えた。圭介は万理華に父親がいないことも知らなかった。おまけに親子関係が良好だと思い込んでいる。圭介が見ているのはあの頃のままの貴恵そのものであり、貴恵も、万理華自身が抱える現実を決して二人の前では口にしない。圭介には幸せな今しか見ることができないのである。家族としての毎日も大切にしたい一方、話されない限り知る由もない万理華の現実という高い壁が存在している。やり直しもできたし、新しい思い出も増えた。しかし、上手くいかなかった前の方が笑えていたのである。別れ際、お互い振り返っても目が合うことはなかった。そんな描写からも、また家族に戻るということがどれほど現実的に難しいことであることを思い知らされた。今の自分は社会的には小学生、そして自分がいることで大切な家族に余計な負担かけてしまうという不安。今の貴恵には二人の『自分』が存在するのだ。古賀友利(神木隆之介)には「周りをポンコツにする」と言われてしまう。二つの生活の狭間で貴恵は次第に自分は帰って来ない方がよかったのかと思うようになる。自分のことを愛してくれ続ける存在の心強さそんな時、やはり手を差し伸べてくれるのは圭介と麻衣だった。貴恵としての誕生日。慣れない料理を準備して待つ愛する家族。上手くいったとは思えないベルーガのケーキ。でも、そんな失敗も笑い飛ばせる、それが新島家の温かさなのである。自分のことをずっと愛してくれる誰かがいる。今も変わらずに家族と言ってくれる愛しい二人がいる。二人には見えない場所で初めて流す涙が、万理華にもこうした家族の温かさが必要だったということを映しているように思えた。万理華が貴恵の生まれ変わりである理由はここにあるのではないだろうか。そして同時に、家族の前では太陽のように微笑むお母さんでいたいという気持ちが現れたように思う。「日が暮れても一緒にいたい」「寂しくなったら、またここに来てもいい?たまに甘えてもいい?」そんな貴恵の言葉は、万理華が母親に伝えられずにいる、『小さな願い』なのではないだろうか。『妻、小学生になる。』第3話、衝撃のラストシーン「悩んでいることがあったら話して」そんな言葉をかける必要もなかった。二人の大切に想う気持ちこそが、『新島貴恵』と『白石万理華』の力になっていくことを感じさせる第三話だった。しかし、万理華を自宅まで送ったところを見られた千嘉がタクシーのガラスを叩くという衝撃の場面で終わる。圭介達は今の家族にどう向き合っていくのだろうか。また、今回から既に大人気を予感させる麻衣の仕事先の会社員・愛川蓮司(杉野遥亮)も登場し、麻衣の恋路からも目が離せない。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月10日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。事件の重要な証拠品をロドリゴ・サンチェスによって奪われたところから始まった『DCU』第3話。今日こそ事件解決に導かれるかと思いきや、予想もしなかった衝撃の結末に視聴者は唖然。DCU唯一の華、隆子(中村アン)のまさかの退場。「まだ3話目ですが!?」と、そのショックを大きくさせたのは、隆子の人物像を作り上げた数々の伏線にありました。歳の差の恋を予感させた中村アン&横浜流星職場の先輩・後輩であり、水難事故で殉職した成合の妹であった隆子と、その事件に関わっている瀬能(横浜流星)の関係は、他より少し特別なものだったのかもしれません。「自分のせいで成合・兄(吉川晃司)は命を落としてしまった」そう責任を感じていた瀬能は、成合の妹である隆子に申し訳ない想いを打ち明けていました。しかし、「そんな責任を感じる必要はない」と笑顔で瀬能を励ます隆子。彼女の人としての優しさに瀬能はさぞかし救われたことでしょう。これをきっかけに二人の距離は縮まります。サンチェスの件で捜査から外された隆子を、やたら気にかける瀬能。二人きりの職場で笑い合い、彼女に差し入れを持って行く場面は、緊迫するドラマで唯一、頬が緩む瞬間でした。ちなみに劇中だけでなく、番組の公式SNSにも中村アンと横浜流星の仲睦まじい2ショットが掲載されており、二人の関係にドキドキした方もきっと少なくないでしょう。この急激に発展した関係と見事な演出は、完全なる『死亡フラグ』だったのです。瀬能に死体を発見させた『鬼脚本』サンチェスを逃した隆子は、責任を感じ、挽回しようと必死でした。もともと隊長・新名(阿部寛)に恩返しがしたいと言っていた彼女ですから、自分が足を引っ張ってしまったことに、ひどく負い目を感じていたのかもしれません。捜査を外されてもなお、上司の命令を無視し、空回りする始末。そしてその暴走はついに度を超えてしまいました。そこまでするのかと驚かされたのは領海侵犯。危険だとわかりきっている敵陣の船に丸腰で乗り込む。どれも絶対にアウトです。案の定、隆子は何者かによって殺害されてしまいました。さらにむごいのはここからです。船に乗り込み、彼女を最初に発見したのは、瀬能。途端に目から涙が溢れ、パニックに陥る横浜流星の演技が緊迫した状況に拍車をかけます。これまで二人の微笑ましいシーンを見せられてきた成れの果てがこれです。他の隊員ではなく、何故よりによって瀬能に…。正直やられたと思いました。二人の距離が縮まる様子を見ていたからこそ、あまりに残酷すぎる伏線回収。第2話から少しずつ作り上げられた私たちの淡い期待は見事に裏切られました。あの『匂わせ』がこんな形で回収されるなんて、容赦なさすぎる脚本。こちらも瀬能に感情移入してしまっていたため、かなりのダメージを受けることになりました。それと同時に日曜劇場の視聴者には、過去のあるトラウマが蘇ります。日曜劇場のトラウマは『TOKYO MER』にあり日曜劇場では、過去にも『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年放送)にて主人公・喜多見(鈴木亮平)が最愛の妹・涼香(佐藤栞里)を突然の爆破テロで亡くすという異例の展開で視聴者に衝撃をあたえました。愛されキャラである涼香のまさかの退場に、視聴者は放心状態。妹の死を目の当たりにした鈴木亮平の泣きじゃくる演技がさらに涙を誘いました。あまりにむごく、メンタルをえぐるそのシナリオは「鬼脚本」と言われ、SNSでも悲しみにくれる視聴者が続出。この鬼脚本によってもたらされる視聴者への心のダメージは計り知れません。ましてや多くの人が明日から仕事始めである日曜日の夜に、こんな壮絶な展開を作り上げる制作陣の方々、お願いなので手加減してください…ほんの少しでいいので…!しかも『TOKYO MER』はまだしも『DCU』はまだ3話目です。このペースで行くと、その他の隊員まで殉職してしまうのではないか?むしろ生き残るのは誰?といったデスレースになるかもしれません。ましてやテロリストまで絡んできましたから、ただのミステリーでは収まらないでしょう。感情でぶつかり合う男同士の職場で、良い仕切り役だった隆子の死により、DCUはどう変化するのか。責任をとる形でDCU隊長から外されることになった新名。『DCU』はこれからまだまだ怒涛の展開が待ち受けていそうです!DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月05日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。人生の勝負時だからこそ、痛みをこらえて現実を直視する。何が自分に足りていないのか、今の立ち位置を必死で考える。望むものを得られない、あるいは失う未来は考えたくもないけれど、せめて立って勝負をしているうちは、ファイティングポーズを取っていたいと思う。ヒロイン・木皿花枝を演じる清原果耶の見応えある演技と、彼女を取り巻く二人の男の恋模様を描く、優しい切なさが大好評の『ファイトソング』(TBS火曜22時)。進行性の病を抱えたヒロインの思い出作りと、キャリア崖っぷちのミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)の曲作りを兼ねた『形だけの恋』は順調に見えた。しかし4話目、春樹の曲作りの締め切りが早まったことでストーリーは急展開する。ずっと『裏拍』の効いたラブストーリーだと思っている。2話目で、春樹は清掃に来る予定だった花枝が来なかったことで一歩踏み出してメールを送るし、花枝もメールを読んで、春樹に会おうと走ってきて、会えなかった落胆が思い出作りを決断させる。今回も、これで『恋の取り組み』が終わるのかという不安と、連絡のない焦りが花枝の恋心を先鋭化させていく。綺麗に恋の器を作れてしまう二人だからこそ、その器を満たすための時間が重要なのだろう。間宮祥太朗が演じる芦田春樹は、世間知らずを自覚しているのか、年下の花枝相手にも常にフラットに接している。「うん?」と、相手の気持ちを確かめるように返す相づちの柔らかさがとてもいい。そんな春樹に、花枝は「情けないのはいいけれど、自分勝手なのはダメです」と言う。今の価値観を鮮やかに切り取った『技あり』のセリフだと思う。心が弱っていく花枝を見て、慎吾は…一方、花枝の幼なじみで、花枝に片思いし続けている夏川慎吾(菊池風磨)もまた、形から恋に踏み込んでいく花枝の様子にこれまでと違う焦りを感じ始めている。これまで面白くないなりにも花枝の『恋の取り組み』を応援してきたのは、とにもかくにも花枝に元気でいて笑ってほしいからだ。花枝が春樹をムササビみたいだと言う、そのムササビのぬいぐるみを買ってあげようなんて、片思いの男としてはズレた思いつきも花枝が喜ぶと思うからだ。その慎吾が、春樹からの連絡が途絶えて心が弱っていく花枝の様子を見て初めて困惑したように呟く。「もう、それさあ。マジで」途切れた言葉のあとには『あいつをマジで好きになってるじゃん』、そんな言葉が続くのだろう。でも慎吾はその言葉を言えない。花枝に「何?」と促されても「いや。いい。言いたくない」と意思をもって口にするのを拒む。まるで言葉にしたら何かが現実になるような、繊細な恐れが慎吾にそれを言わせない。本来ならば、春樹と花枝がうまくいかなくなれば慎吾にとってプラスになるはずなのに、花枝を見る慎吾の表情は曇っている。いつもはチャラくて明るい慎吾の、その瞬間のスッと改まった真顔が印象的だ。その落差を菊池風磨は丁寧に演じ分けている。ずっと幼馴染として一緒にいたのに、互いの道が離れていくということの本質を慎吾は理解しようとしている。ここまでの4話分、常に片思いは空振りで、恋愛ドラマにおける片思い役男性のスラングである『当て馬』しぐさ全開の夏川慎吾だが、これはもう、ドラマとして意図的なものなんだと思う。三角関係の3人はどのように動き出すのか!?今のところは読みの外れたコースでぶんぶん空振りしているけれど、スイングは恐ろしく大きいし鋭い。これは、かすっただけでも場外に飛ぶんじゃないか。芯を捉えたら満塁ホームランで試合はひっくり返るんじゃないか。そんな予感を感じさせる、微かな異変だった。春樹との恋や、聴覚障がい者である葉子(石田ひかり)との出会いで、絶望によどんでいた花枝の人生は緩やかに流れ始めている。かつての空手の仲間たちに出会い、現役で練習している相手には歯が立たないと分かっていても、組み手を志願して体を動かすこともその現れの一つなのだと思う。そんなかつてのライバルに手加減のない光(芋生悠)の清々しさがとてもいい。春樹はそんな花枝に触発されて、突き動かされたように曲を書く。慎吾は、ようやく来た春樹からの連絡に喜色満面の花枝に、心の痛みを堪えながらすぐに行くように促す。みんなそれぞれに、不利や自分の不足を知りながら、ファイティングポーズを取って立っている。人生に立ち向かおうとしている。勝てても、こてんぱんに負けたとしても、納得のいく試合終了であってくれたらいいなと願う。そろそろ物語は折り返しである。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年02月04日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。自分にとっての日常や普通が、他人からどう見られているかを考えたことはあるだろうか。人は他人の目を気にしながら生きることが真っ当な生き方だとよく語られている世の中だと思う。自分がいくら愛を持って好きなものでも、誰かにとってはそれは必要のないものであったり、当たり前に過ごす日常が、他人の人生の障壁になっていたり…。『妻、小学生になる。』第二話の今回は、失った日々を取り戻した家族の新しい日常と普通と、その中の危うさや綻びに焦点を当てる。『妻、小学生になる。』神木隆之介演じる、貴恵の弟が登場第一話で小学生に求婚する圭介(堤真一)を目撃し、万理華(毎田暖々)をつけていた男性は、貴恵(石田ゆり子)の年の離れた弟・古賀友利(神木隆之介)であることがわかった。友利に事情を説明するが、そう受け入れられるはずもなく、詐欺か宗教かと疑いの目をかけられてしまう。しかし、圭介や麻衣(蒔田彩珠)が信じたように、またあの頃の姉の記憶が蘇る。「甘えるんじゃないよ!」と鼻を握られ叱られたあの日のことを。そういった共通したきっかけを彼らが持っていたからこそ、家族の普通を取り戻すことができるのである。逆を言えば、私たちは疑いの壁を乗り越える一歩手前で踏みとどまることでしか、『他人』の視点で物語を見ることができない。圭介の態度に不信感を覚える周囲一方、圭介は職場でも幸せが滲み出すのを隠すことができない。この奇跡を失いたくない圭介も必死なのだと思うが、周囲はそんな様子を怪訝に思うようになる。しかし上司の守屋(森田望智)だけは、親切で熱心な圭介に好意的に接している。二人はお弁当友達となったが、圭介は持ってきたお弁当に対して、「どのおかずも細やかに愛情がこもっていて…」と漏らしてしまう。見るからに綻びだらけの圭介。さらに追い討ちをかけるように万理華を待ち受けにしたスマホを落とし、疑う守屋に対してその場を流すことぐらいしかできなかったのである。何とかなってないのよ圭介…。貴恵の言う通りの様子に笑うしかなかった。デートに出かける圭介と万理華だったが?圭介と万理華のピンチは、麻衣の就職祝いのために出かけたデートでも起きてしまう。万理華からのデートのお誘い…もとい、麻衣の就職祝い選びに「お願いしますだあ〜ぜひ!!」と意気揚々とする圭介。しかし、道中で偶然、守屋とその友人の菊池(水谷果穂)に目撃されてしまう。「そういう嗜好の人」と疑惑を深める守屋だったが、万理華の起点の効いた『親戚の小学生』というお芝居によってとりあえず安心したようだった。しかし10歳に求婚する中年男性に対する友利の気持ちも、親戚の小学生を待ち受けにする圭介に対する守屋の疑いも、視聴者がおそらく感じるであろう危険な香りそのものなのである。その一面しか知らない二人のように、私たちも彼らにとっての『他人』にカテゴライズされてしまうのだ。一方、圭介にしてみれば、隣にいるのは愛する妻であり、隣にいるのが普通で、これが10年間当たり前にできなかったそんな日常の全てなのである。そういったきっかけや本当の愛を知る由もない私たちが、彼らにとっての当たり前を飲み込み、理解し、信じることはたしかに難しく、危うさや綻びだけが目に飛び込んできてしまうのではないだろうか。圭介の言葉に動かされる視聴者しかしまた圭介の言葉が、そんな『他人の私』の何かを動かしていった。「外ではバレないようにうまく嘘をつかなきゃ」という貴恵に対して、圭介は「分かってるけどなるべく嘘はつきたくないんだ」「君と一緒にいるこの時間を、嘘やごまかしで費やしたくないんだ、一分一秒も」と口にする。優しくて、天然で、ポンコツで、でもそれでいて馬鹿がつくほど真っ直ぐな圭介。そんな彼と貴恵が出会い、人生を共に歩むと決めたからこそ、家族になり、愛しい娘が生まれた。圭介はこの奇跡を無駄にしまいと必死の思いで、日常を生きようとしていただけなのだ。だからこそどれだけ綻びがあろうと、他人からどう見られているかなんてものは、彼にとっては最重要事項にはならなかったのだと思う。三人の家族が互いに想い合うその純粋さが、私たちが忘れかけた、愛を持って生きることを教えてくれるような気がする。日常の幸せをありのまま映した『妻、小学生になる。』三人にとっての新しい日常が多く描かれた第二話。麻衣は就職が決まり、前と一歩前進する。そんな娘のために選ぶ就職祝い。他人から見たら父と娘のささやかな休日は、二人にとってはかけがえのない夫婦の時間。万理華の小学生としての今と、モテまくる貴恵を心配する圭介の寂しそうな帰り道…。第一話ほどガツンと来る場面は少ないように思うが、あえて大きな山場を感じさせない構成が日常の幸せをありのまま映す大きな鍵となっているのだと思う。しかし最後には、幸せな三人の時間を一網打尽にする万理華の母・千嘉(吉田羊)の凍りつくような怒号が響き渡った。生まれ変わった貴恵には白石万理華としての生活が存在することが、家族の障壁となりそうな予感もするが、圭介や麻衣がどう向き合っていくか今後注目していきたい。第3話も「お願いしますだあ〜ぜひ!!(by 圭介)」妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月03日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。どうして偽装恋愛・偽装結婚ものはこんなに面白いんだろう。本来、恋愛や結婚という形式から得るメリットだけを求めて感情そのものを目指さないふたりが、やがて感情に振り回されるストーリーは、概ね定型ではあるけれども独特のむず痒さがあって、目が離せなくなる。つまるところ、私たちは「ひょうたんから出た駒」だったり、「嘘から出たまこと」だったり、人が無欲な状態から何かを次から次に得ていく物語が大好きなのだと思う。だから偽装恋愛を描くフィクションは、主人公になるカップルの無欲さ具合を応援できるかどうか(リアリティももちろん大事だけれど、少々荒唐無稽だとしても、応援したくなる設定かどうかの方が重要だと思う)。そして二人の無欲さを揺さぶり、突き崩すイベントのさじ加減の両方が、縦糸と横糸のように大事だと思うのである。形だけの恋がどのように変化を遂げるのか…そういう意味で、ファイトソング(TBS火曜22時主演・清原果耶)は、『固くて手強い』偽装恋愛ドラマだと言えそうだ。目標半ば、事故で夢を頓挫(とんざ)し、更に難病を抱えていて、思い出作りをしたいヒロイン・木皿花枝(清原果耶)と、形だけでも恋を経験して、とにかくエモーショナルな曲を書きたい、今にも解雇されそうな崖っぷちミュージシャンの芦田春樹(間宮祥太朗)。不憫さでいえば、二人共に近年の偽装恋愛ドラマのなかでもトップクラスである。そして、共に状況が切実な分だけ、恋愛感情そのものに対する無欲さの鎧も固い。真面目な二人は、とにかく恋の形だけを再現しようと割り切っている上に、更に恋の条件を細かく分析して、それを優等生的にトレースしつくしてしまうのである。恋人つなぎの手のひらも、中華街のデートも、夕日のファーストキスも、アクシデントの余地がないほど優等生的である。偽装恋愛の縦糸も横糸もみっしり詰まっている。※写真はイメージそのみっしりとした詰まり具合が不憫な境遇の二人を反転させて、この3話では、ほんのりとした可笑しみを生んでいた。生真面目で、それゆえにちょっとズレている二人が、恋の形を熱心にトレースしているのと対照的に、二人を見守る周囲は本当の意味で恋に悩み、傷ついている。「それは恋の形をしてるし限りなく恋に近い何かだけど、まだ恋じゃないなあ」と思わせる主人公二人。対して、と思わせる主人公二人に対して、花枝にフルスイングの空振りで片思いしている幼なじみの夏川慎吾(菊池風磨)も、同じ幼なじみで、その慎吾にずっと片思いをしつつ、花枝のことも大事だから、自ら姐御キャラになって三角関係のバランスをとってしまう萩原凜(藤原さくら)。また、凜が働く理髪店の店主で、養護施設の施設長の磯部直美(稲森いずみ)を密かに想っているらしい迫智也(戸次重幸)の、いかにも大人らしい控えめな磯部への視線も、春樹のマネージャーとして曲が書けない春樹を叱咤(しった)しつつ、作曲のための「恋の経験」には複雑な想いで苛立つ伊達弓子(栗山千明)も、みなそれぞれに切なくて健気だ。※写真はイメージ真剣に誰かに恋をしているなら、大胆に形から入ってあえて関係のバランスを崩すことなんかできない。ジェンガのように、今の全体の形を崩さないように細心の注意を払いながら、一つ一つパーツを手に入れるしかない。しかし形だけで恋に踏み込もうとする花枝と春樹の大胆さが、静かに膠着(こうちゃく)していた周囲の『本当の恋』を突き動かす瞬間も沢山描かれるのだろうと思う。その目線のやさしさにも、安定の岡田惠和の脚本として期待したい。まったりと素敵なデートの回になった3話目だったが、どうやら予告を見る限り次回は急展開のようだ。恋の形を完璧に追い求めている主人公二人を、これからいろんなことが揺さぶるのかもしれない。それにしても、こんなにきっちり形から入って大丈夫なのかなと思いながら見ていて、ふと気が付いた。空手は、『型』から入って、それを基礎として修養を重ねて己を高めていくもの。きっとそういうヒロインの恋なのだろうと思う。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年01月28日Twitterで人気ドラマの感想をつづり注目を集める、まっち棒(@ma_dr__817125)さんのドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。ある日突然、最愛の人と二度と言葉を交わすことができないと知ったら、人はこの先の人生に何を願うのだろうか。最愛の人がいない世界で何を希望として生きていけば良いのだろうか。今作は、妻を亡くし生きる希望をなくした愛妻家の男と大人になりきれない娘に訪れた、家族の愛の物語である。『妻、小学生になる。』最愛の人を亡くし、ゾンビと化した父親と娘新島圭介(堤真一)は妻・貴恵(石田ゆり子)を愛してやまない愛妻家。二人には引っ込み思案な性格の一人娘、麻衣(蒔田彩珠)がいるが、貴恵はそんな娘と夫をいつも太陽のような笑顔で優しく包み込む存在だった。ある日三人は、菜園で収穫を終え、車で家へ帰る。「君と出会った瞬間から、僕の人生の主人公は君だ」「君が牛丼なら僕は紅生姜だし、君がミートボールなら僕はパセリ…」こんなクサい台詞でもこれが圭介なりの妻への向き合い方であり、精一杯の愛を伝えようとした結果なのが何より愛おしい。しかし別れは当然やってきた。帰りの道中、事故で妻は帰らぬ人となった。その瞬間、父と娘、二人の時間は止まった。『ゾンビ』になったのだ。10年後の二人は会話もなく、買ってきた弁当を別々で食べるだけ。同じ家にいながら二人は心もバラバラのすれ違いの生活を送っていた。そして、ゴミや食べ残しが放置されたリビング、手入れされずに朽ち果てた庭。三人の日々が詰まった家はただ10年という時間だけを過ごしてきたように思う。戸惑いを隠せない圭介と麻衣そんなある日、ランドセルを背負った小学生が家に訪ねてくる。「私は新島貴恵。あんたの妻。麻衣の母親」突然の出来事、亡くなってちょうど10年。生まれ変わった妻が小学生の姿で帰ってきたのである。口調もその笑顔も愛する妻のような女の子・白石万理華(毎田暖々)。記憶の中の妻と同じように振る舞う万理華を二人は信じることができず、戸惑いを隠せない。娘の麻衣にとっては、自分よりも背も小さい見知らぬ小学生が母親など馬鹿げた話で、憤りを感じるのに無理もない。しかし、頬をツンとしてくるところも、太陽の微笑みで自分のことを心配してくれるのも、全て大好きなお母さんなのである。「出てってよ!そこはママの場所だから!」という麻衣の悲痛の叫びは、別れに区切りをつけることができない行き場のない感情を自分達にぶつけているようだった。圭介も麻衣も、なかなか向き合うことができない。しかし貴恵はそれに動じず、二人の背中を押すのである。そんな貴恵の純粋な笑顔や言葉が、二人の止まった時計の針を動かし、画面の向こうの私にも暖かな太陽の光が差した。20歳の娘に、祝うことができなかった10年分のバースデーケーキ、ハバネロミートボールの手作り弁当。何もしてあげられなかった空白の10年をいとも簡単に埋めていく貴恵。その愛を受け、圭介と麻衣の二人は小学校へ急ぐ。北朝霞駅のホーム。プロポーズした場所。結婚記念日。プレゼント。家族旅行。思い出を投げかけ合う時、周りの小学生が二人に注目しているなんてどうでもよく思えた。確かにあの場所には『三人』しかいなかった。圭介、麻衣、そして小学生になった貴恵が手を繋ぎ走り出す。ただ愛で繋がった三人が、新しい人生へと共に駆けていく姿に思わず涙してしまう。そしてそれを祝うかのように、止まっていた風車がまた風を受けて勢いよく回り出す。第一話にして、私の語彙力では到底言葉にできない史上最強の名シーン集に刻まれることになった。『妻、小学生になる。』最大の魅力初回は過去と現在がリンクしていく描写がとても印象的だった。事故の日、菜園で食べたハバネロ。出会った日に出してくれたミートボール。夜食に作ってくれたハバネロミートボール。過去の出来事を丁寧に取り上げることで、今作った弁当に込められた愛をより深く感じさせ、新しい人生を歩んでいく希望が見えるのだと思う。今作の魅力の一つに演者の揺るがぬ演技力がある。太陽のような笑顔で微笑む石田ゆり子さんの安定感。そして中身は中年世代の母親、また、石田ゆり子さんの写鏡という重圧を一ミリも感じさせずに演じ切る、毎田暖々さん。そして、身長も年齢も小学生より上なのに、完全に『子ども』に見える娘役の蒔田彩珠さん。さらに、老け込んでもはや表情も無くなっていたが、貴恵と新しい時間を過ごす中でゾンビから見事に生還する堤真一さん。「君が18歳になったら結婚しよう!」そんな犯罪級の衝撃発言もなぜか「えっ、是非結婚してください!」という気持ちにさせられてしまったのも、堤さんの腕のなせる技なのかもしれない。また、家族を囲む俳優陣もこれからの出番を期待させる。人間は沢山の大切なものを失うが、その絶望の中で生きていかなくてはならない。最愛の妻が小学生に生まれ変わって帰ってくる…そんなことが現実の世界では起こることなんてきっとないだろう。しかしこの作品は、ファンタジーだからこそ描くことができる、見えない日常の小さな奇跡や純粋な愛と向き合う物語だと感じた。残りの人生は余生だと思っていた夫と娘が、最愛の妻に再会し、これからの人生に希望を見出していく姿をこれから見守っていきたい。妻、小学生になる。/TBS系で毎週金曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年01月27日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。水をテーマにしたドラマはこれまでにもありました。パッと思い浮かぶのは、かの有名な『海猿』。海上保安庁の潜水士が題材となったレスキューものです。しかし、TBS系で2022年1月から放送を開始した『DCU』と『海猿』が決定的に異なる点。それは、本作が水中の事件や事故を捜査する、水中を舞台としたサスペンスドラマだということ。これは、今まで数多くのドラマを見てきたであろう視聴者に「まだ未踏のジャンルがあったのか…!」と衝撃を走らせました。さらに映像を見ればその凄さがわかるはず。TBSがハリウッドの大手制作プロダクションと共同制作し、海外展開も見据えた気合いの入りようです。『DCU』とは、『Deep Crime Unit』の略称で、海に限らず河川や湖など、あらゆる水中の捜査に特化したスペシャリスト集団を指します。水中事件の予想もできないトリックに今からワクワクが止まりません!ダークヒーローな阿部寛と忠犬のような横浜流星日曜劇場の主人公と言えば、信念を持ち、仲間を鼓舞しながら、熱く弁論する姿をイメージさせられますが、本作の主人公、阿部寛演じる新名正義(にいな・まさよし)は「目的を達成するためなら手段は選ばない」と傲慢な態度で、時に警察やチーム仲間との対立も辞さない姿勢が印象的です。そして、そんなワンマンタイプの新名を慕うのが、横浜流星演じる瀬能陽生(せのう・はるき)。彼が新名を慕うのには、特別な理由がありました。15年前、瀬能は水難事故で新名に命を救われたのです。命の恩人である新名の背中を追い、海上保安庁(以下、海保)に入り、キラキラした目で業務を全うする瀬能。新名を慕うその様子は、生き生きとし誠実で、過去に悲惨な事故に遭ったとは微塵も思わせない姿でした。瀬能は、海保でもエリートと言われる副隊長・西野(高橋光臣)ですら、おじけずいてしまう危険な水深120メートルの捜査にも率先して手を挙げるほど。「俺が行きます!俺に行かせてください!」こんな頼もしい部下がいてくれたら…そう思わされるほどの、威勢の良さでした。冒頭の15年前と瀬能の記憶の異なる点記念すべき初回は、群馬県のダムが舞台となり、25分拡大スペシャルな上に、目まぐるしい展開と随所に散りばめられた伏線に、終始、目が離せない回となりました。海外逃亡を図ろうとする犯人を、離陸寸前で逮捕するまでの一連の流れは手に汗握るものでした。さらに、このドラマには縦軸となる最大のストーリーが存在します。それは、15年前の水難事故を巡る謎。番組冒頭で流れたのは、新名は海上で幼い瀬能を救い、成合(なりあい)と呼ばれる男と、ある鍵を巡って争うシーン。この『ある鍵』というのは、瀬能の父が残したものでした。「そうか、お前がスパイだったのか」荒波の中、新名は成合に、間違いなくこう言い放ちました。その瞬間、船のコードが足に絡まり、成合は新名の助けも虚しく、暗い海の底へと沈んで行くのです。ここまでが冒頭のシーンでした。当時、幼かった瀬能は事故の記憶がありません。それなのにラストの思いがけないタイミングで、すべての記憶が蘇ります。曖昧だった景色が、少しずつ鮮明になり、その輪郭がはっきりとした瞬間、瀬能は全てを悟りました。しかし、その記憶はなんと、冒頭のシーンと真逆の構造になっていたのです。記憶の中で彼を救助してくれた相手は、驚くことに新名ではなく成合にすり替わっていました。「まさか、お前がスパイだったのか!」という意味深な台詞も、成合から新名に向けて放たれるものとなっています。新名がスパイ…?なぜこのように記憶が改ざんされてしまったのか、おそらく鮮明に見えて、瀬能の記憶はまだ曖昧なのかもしれません。15年間、自分の思い込んでいた事実が間違いだったと気付いた瀬能は、命の恩人だった新名に突然、牙を剥きます。自分にとってヒーローのような存在だった相手に裏切られ、ショックが大きいのは当然です。それと同時に父親の形見を奪い、成合を海に沈めた新名を『裏切り者(スパイ)』であると考えた彼は、怒りの感情で震えていました。これまでキラキラとしていた瀬能の瞳は一変し、もの凄い形相で新名を睨みつけ、声を荒げます。このときの横浜流星の一瞬にしてドラマの空気を変えてしまう演技には、思わず息を忘れて見入ってしまう程でした。1話はここで終了します。本編も濃い内容だったうえに、これ以上ない掴み。その他キャストも、クセはあるが頼れる刑事・清水健治(山崎育三郎)や男気あふれる成合隆子(中村アン)など個性的なキャラクターが勢揃いです!瀬能の記憶と、15年前の事故の真相は一体何なのか。「真実は必ず水の中にある」という、このドラマの名言通り、最大のミステリーはこれからDCUとともに徐々に明らかになっていくのでしょう。DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年01月22日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。恋愛ドラマにおける、ヒロインの相手役ではなくて、ヒロインに片思いする二番手。それを『当て馬』と表現するのに、ちょっとだけモヤモヤしてしまう。「そんなに何かを当てなきゃ恋って走らないのかね」と思うけれども、ドラマとしてはストーリーの安定した展開と適宜盛り上がりのためには必要なのもわかる。大体、マラソンだってペースメーカーがついて30キロ地点まで引っ張ったほうが好タイムが見込めるものだ。連続テレビ小説『半分、青い』(NHK2018年)、テレビドラマ『♯リモラブ』(日本テレビ系2020年)、『オー!マイ・ボス!』(TBS系2021年)と、いわゆる魅惑の『当て馬』を多数演じてきている間宮祥太朗だけれども、個人的には『ハムラアキラ』(NHK2020年)の時のクールな管理官役が印象的だった。出番は多くなかったが、品の良さと体温を感じさせない美しさはずっと記憶に残った。彼のあの役を見て以来、『本気で勝負に出て、ゴールテープを切る姿が見たいな』と、ぼんやりと思っていた。それぞれの理由を抱え、期間限定の恋愛がついに始まる『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)は、きっとそんな間宮祥太朗の魅力をフルサイズで堪能できるドラマになると思う。初回では、ヒロインの花枝(空手の代表候補を事故の怪我で断念。更に将来的に失聴の可能性のある病を抱えている)と、おそらく相手役になるのだろう芦田春樹(間宮祥太朗。一発屋の落ちぶれたミュージシャン)の、それぞれの苦境を淡々とと描いていたけれども、今週の第2話で二人はそれぞれの理由を抱えながら期間限定の恋愛をしようと決心する。小説、コミック、演劇、映画、ドラマ。フィクションとして恋を描く方法は沢山あるけれども、今作『ファイトソング』が描く恋は、映像作品ならではのときめきと切なさに満ちている。こればっかりはどう言葉を尽くしても説明しようもない。「とにかく見て下さい」と懇願するしかない。それほどに細かく作りこまれた一瞬の連続なのである。もちろん、可能ならば配信等駆使して、初回から見てもらいたいけれども、とにかく2話、いや2話の開始から30分の春樹のお詫びメールあたりから、いや特に35分すぎに花束を持って春樹が花枝を訪ねてくるシーンからを、是非その目で見てもらいたい。花枝へのお詫びのメールのモノローグに重なる春樹の物憂げな表情も、会いたくて衝動的に駆けだして、でも会えなかったことに思いもよらず落胆してしまう花枝の表情も、椿の花束を差し出す春樹と、受け取る花枝のぎこちない遠い距離も、付き合ってみようと思うと告げられて数秒噛みしめて「わあ」と照れくさそうに呟く春樹の笑顔も、それを見る花枝の曇りのない笑顔も…。ミニマムに削ぎ落とされたセリフと、ベストの間合いを掴む俳優二人の演技と、二人の間で細かく切り替わるカメラの映像と、せせらぎのような美しい劇伴音楽と、全てが寸分の妥協もない精密さで組み立てられた最高の『恋の瞬間』である。更に、これだけの細心さをもって組み立てられながら作為の繋ぎ目はどこにもない。細かいパーツの組み合わせでありながら、そこにあるのは触ってもどこにも継ぎ目のない球体のような美しく繊細な恋である。これだけの最高の要素が丁寧に組み立てられて、「なんかエモい」「よくあるラブストーリーっぽいけど、何だかいい」に辿りつく。普通っぽく見えるけれども、不思議と惹きつけられる。過去にもどこかで見たような話なのに、これは目が離せない。名脚本家・岡田惠和だからこその到達点だと思う。もうひとつ、通低音としてこの作品を深く魅力的にしているのは清原果耶のしなやかな強さである。NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(2021年)で、温和ながら芯の強いヒロインを演じ、坂口健太郎演じる『菅波先生』との恋が朝ドラファンを熱狂させたことは記憶に新しい。清原果耶が持っている、どんな風にも折れないしなやかな強さは、拗らせて生きる男の息苦しさ、頑なさを容赦なく剥ぎ取って、彼らを悩み多き愛嬌のある存在に昇華する。拗らせた男を、清原果耶はその自然体で更に輝かせるのである。事前のコンセプトを聞いて食わず嫌いした方も、初回は見たけれども、もうそれでいいかなと思われた方も、ちょっと興味はあるけどまだ見ていない方も。是非、今作の2回目以降をその目で見てほしい。一見平凡に見えて、至極上質ということの答えの一つが、きっと見つかると思う。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年01月21日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『ファイトソング』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。名作ドラマの恋は往々にしてどん底で始まる。例えば結婚式当日に婚約者が失踪したり(1996年『ロング・バケーション』フジテレビ系)、就職難から派遣社員として働いていたのがその上に派遣切りにあったり(2016年『逃げるは恥だが役に立つ』TBS系)。今作『ファイトソング』(TBS系火曜22時主演・清原果耶)のヒロイン・木皿花枝もまた、どん底である。しかもピンポイントで「今どん底になりました」という設定ではない。どん底が長期間続いていて、すでに固定化したどん底である。児童養護施設で育った花枝は、空手の才能と負けん気と努力で、一度はオリンピックも狙える日本代表になろうというところまで来たものの、交通事故でその夢を絶たれてしまう。薄幸な少女が努力で栄光を掴むという『物語』から逸脱した上に、その後に別の道を目指して立ち直ることも出来ず、事故当初は「かわいそう」と同情していた周囲からも、今やその堕落ぶりを失望されている。このとき、児童養護施設の後輩から、「あなたのようになりたくない」と辛辣な言葉を投げつけられても、花枝が全く意に介さないやりとりが印象的だ。花枝自身、もう他人が自分に投影する物語のレールに乗ることにうんざりしているようである。※写真はイメージそれでも、旺盛な食欲や養護施設の施設長である磯部直美(稲森いずみ)との口の減らない会話から、花枝の根っこにある生命力はまだすり減っていないことがわかる。そんな花枝と出会うのが、落ちぶれたミュージシャンの芦田春樹(間宮祥太朗)である。いわゆる『一発屋』であり、10年以上前の一曲の大ヒット以来は鳴かず飛ばずで、所属事務所からは見放される寸前になっている。(このただ一つのヒット曲が、花枝の人生を支えてきた、いわゆる『勝負曲』である)※写真はイメージ10年以上、新しいものを生み出せない苦しみの中で、春樹は自室のあるビルの屋上から夜中に何度も下を見下ろしている。時に手をたたいてその反響で高さを実感してみたり、手すりに乗り出してその瞬間に遠くの救急車のサイレン音で驚いて、乗り出した体を慌てて戻したりする。些細な何かが、まるで背中を引っ張るように、そのたびに用心深く彼を連れ戻す。明確な言葉にもならないし、そうとはっきり描くわけではないけれど、このあたりの繊細な表現はさすがだと思う。どん底にあっても豊かな生命力に溢れた花枝とは対照的に、春樹は空っぽで枯れかけて静かに疲弊している。※写真はイメージ春樹の部屋のハウスクリーニングをきっかけに、そんなどん底の二人が出会う物語ではあるけれども、ドラマ全体の色合いは決して暗くはない。淡くくすんではいても、優しくて暖かい色だ。それは名脚本家・岡田惠和が紡ぐ数々のセリフの柔らかさでもあるだろうし、物語の中でもう一人、重要な位置を占めている夏川慎吾(菊池風磨)の朗らかな存在感が大きいように思う。恋愛ドラマにおいて、最初からヒロインを片思いしている立ち位置の男性の役割は決して小さくないし、その説得力と魅力は時に作品の成否を左右する。しかし今回の慎吾のそれは、単なる恋愛部分のスパイスだけではなくて、ドラマ全体の明度と彩度の調節を担っている。あの鬱陶しいほどの明るさに、見ている私たちは無意識に「こういう人がいるのなら大丈夫かな」と感じ取っているのである。※写真はイメージ初回のラストで、花枝は仕事で出会った相手が、人生の勝負曲を作ったミュージシャンであると知る。沢山の悲しい思い出とともに溢れだした花枝の大粒の涙は、枯れかけて疲弊していた春樹の心に恵みの雨として降り注ぐ。だが、同時に花枝の抱えている秘密、つまりこの先、病で耳が聞こえなくなる可能性が高いこともまた、ここで視聴者に対して明らかになる。美しい音、大好きな歌声。直接触れた瞬間だからこそ、いつか失われる悲しみが花枝の中で切実なものになっていく。これは恋愛ドラマの形をしているけれども、恋愛の駆け引きを見て楽しむドラマではないのかもしれない。もう既に十分失ったのに、更に小さく閉じていく世界の中で差し込む光はあるか。忙しい神様は自分たちを一顧だにしてくれないけれども、それでもこの残酷な世界には真摯に生きるだけの値打ちがあるか。名手・岡田惠和はきっとその答えを聴かせてくれると思う。どんな音、どんな歌が私たちを待っているのか、楽しみにしたい。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年01月14日Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2022年1月スタートのテレビドラマ『恋せぬふたり』(NHK)の見どころをレビューします。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。昭和が終わって34年、ミレニアムで数えれば22年。例えば四半世紀。25年という年月を振り返ってみたとき、世の中は良くなったような、悪くなったような。何かが解決に向かえばそこで新たな問題が起きるし、振り子のように左右に大きく振れる価値観もあって、世の中が良い方向に向かっている実感は一向に得られない。それでもこの25年で確実に社会の認識が変容したもののひとつに、性的マイノリティに対する理解の広がりがあると思う。もちろん、まだ十分に理解が進んだ訳ではなくて、今はまだ『こういう人たちが少数派として実在して、社会の一員である』という認識が定着した程度なんだろうと思う。じゃあ、どうすればみんなが生きやすい社会になるのか。その模索はこれからも続く。その模索の過程に、揺れる水面の写し絵のように、優れた映像作品が浮かび上がることがある。とりわけNHKは、これまで性的マイノリティを描いたドラマの秀作を送り出してきた。テレビドラマ『弟の夫』『女子的生活』(2018年)、『腐女子、うっかりゲイに告る。』(2020年)これらの一連の秀作の中に、おそらく今作『恋せぬふたり』(NHK月曜22時・主演岸井ゆきの/高橋一生W主演)も入ることになるのだと思う。価値観を揺さぶる、ドラマ『恋せぬふたり』今作が描く性的マイノリティは、『アロマンティック・アセクシャル』。大まかに、乱暴に言ってしまえば、他人に恋をしない・他人に性的に惹かれないことが指向という人たちのことである。最初に概要を見た時にまず思った。そういう、恋愛にあまり興味のなさそうな、世間でいうところの淡白な人は自分の知人にもちらほらいる。そういうのとは違うのか。はたまた、最近巷に溢れている偽装結婚から何だかんだで恋愛になってしまうパターンのドラマ(それはそれで定番として楽しいが)なんじゃないのか。※写真はイメージだが、実際に初回を見て、すぐにそういう定型を徹底的に、用心深く取り除いた作品だということがわかった。主人公の一人、兒玉咲子(こだまさくこ岸井ゆきの)は、仕事熱心でコミュニケーションの能力も高い。両親と既婚の妹、家族との関係も概ね良好だが、恋愛感情を持てない、わからないという一点ゆえに、まるで単語の半分を聞き取れない外国語の中で暮らしているような不安とともに生きている。その点を周囲に説明する言葉を持たないことが、彼女の内面の恐れと不安をさらに増大させている。※写真はイメージ仕事で親身になった異性の後輩から恋愛感情を持たれたことで仕事の信頼関係が破綻し、家族から未婚を腫れ物扱いされることに疲れて、友人と予定していたルームシェアは友人の恋愛優先の決断で流れてしまう。疲弊した咲子の前に現れるのが、もう一人の主人公、高橋羽(たかはしさとる高橋一生)である。羽には自分の恋愛・性的指向に自認があり、表現できる言葉と意思がある。しかし同時に他者に対する不信感や深い諦念を抱え込んで生きているように見える。※写真はイメージ物怖じのない咲子が、羽に恋愛感情抜きの家族として一緒に暮らさないかと無鉄砲に提案するところで初回は終わる。作中で咲子を少しずつ削りとっていく、周囲との軋轢(あつれき)と受ける痛みがひりひりしてリアルだ。それは性的マイノリティではなくても、職場に恋愛感情を一切介入させたくないと思っている人には近似の痛みだからだ。羽が周囲の無神経な対応に苛立つ言葉もまたリアルだ。それもまた性的マイノリティならずとも、皆同じ価値観で生きていると無邪気に信じている人相手に言葉が通じない絶望に近似の苛立ちだからだ。互いの閉塞感と諦めの中で、羽の「どんなセクシュアリティであれ、誰かと一緒にいたい、独りは寂しいという思いはわがままじゃないと思います」という言葉が小さな灯火のように薄暮を照らす。※写真はイメージ脚本、演出、演技、全てが丁寧に作られた初回だったが、そのセリフひとつだけでも、今作を最後まで見届ける価値があると思わせる美しい言葉だったと思う。このドラマの初回を見てから、これまでの人生で「ちょっと面倒くさがりでも自分は普通」だと信じて疑いもしなかったけれども、じゃあ普通って何だろう、その普通の基準点はどこにあるのか、そして、もしもその基準点が存在するとして、自分の位置はどこなんだろうと考え込んだ挙句に、立っている足元がおぼつかなくなった。見るものの価値観を揺さぶる。きっと、いい作品になると思う。[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2022年01月13日指差しがない、ことばを話さない…赤ちゃんの発達で気になることはありませんか?赤ちゃんは、1歳になる前から喃語を発しはじめ、指差しなどで意志を伝えるようにもなっていきます。その後1語文を発するようになり、1語文が出るようになってから6~8カ月くらいたつと二語文を話すようになると言われています。このコラムでは、赤ちゃんのことばの発達に関するコラムについてまとめています。お子さんのことばの発達について気になったり、どんなことがいつぐらいにできるようになるのかの目安、関わり方などの参考にしていただければと思います。0歳の赤ちゃんのことばやコミュニケーションの発達に関するコラム「喃語はいつぐらいから出るもの?」と疑問、不安を感じている保護者向けのコラムです。喃語がなかなか出ない、と悩んでいる場合、どのように接したらいいかや相談先などがわかります。赤ちゃんと目が合わない気がする…。なぜ合わないのか、原因として考えられることから、赤ちゃんの視力の発達についてなどまでご紹介しているコラムです。喃語が出始めると、一語文を発する前に赤ちゃんは指差しをするようになります。ですが中にはなかなか指差しをしない場合もあります。その原因や、指差しの引き出し方、悩んだときの相談先などを解説しています。1歳~2歳の赤ちゃんの発達や1歳半健診に関するコラム1歳6か月になると、多くの自治体で1歳半健診が実施されます母子手帳には、1歳6か月ごろの発達の目安として、次のような設問が記載されています。・「ママ」「ブーブー」など意味のある言葉をいくつか話しますか・うしろから名前を呼んだとき、振り向きますかこうした発語がないと不安に感じる場合もあるでしょう。赤ちゃんのことば、コミュニケーションの発達について、言語聴覚士の監修のもと解説しているコラムです。そもそも1歳半健診ではどんなことを診ているのでしょう。1歳半健診での検査内容や目的などについて詳しく解説したコラムです。ことばの遅れが気になったら子どもが言葉を覚え、話し始める時期には個人差がありますが、おおむねの基準として、次のような状態である場合には、ことばが遅れていると判断できるといわれています。・1歳半で、意味の伴った言葉が2つ以下である場合や、簡単な指示の理解ができない場合・3歳で、「ジュース のむ」など2つの単語による言葉である「2語文」が出ていない場合我が子のことばの遅れが気になる場合、ことばの力を育むためにできることがあるのかや、どのようなところに相談をしたらいいのかについてご紹介しています。ことばやコミュニケーションの遅れの背景に、発達障害がある場合もあります。早期に気づき相談・診断を受け、適切な支援を受けることで、お子さんの能力をより発揮させ、自信を高めることにもつながります。また、二次障害などを予防しやすくなると言われています。発達障害の診断について、何歳くらいから診断が可能となるのか、などについて詳しく紹介をしています。発達ナビライターの体験コラム発達ナビでは、発達障害があるお子さんの保護者が体験エッセイを執筆しています。ことばやコミュニケーションの発達についてのエッセイコラムも多数配信しています。ことばの発達が遅かったり、コミュニケーションが難しかったお子さんとの関わり方の工夫なども紹介されています。ぜひ参考にしてみてください。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年01月16日いつもイケメンに注目している、このコラムですが、今回は目の保養になる美女たちが登場!乃木坂46の4期生全員がドラマ初出演を果たした『猿に会う』について、賀喜遥香さん、清宮レイさん、柴田柚菜さんにお話をうかがいました。写真・黒川ひろみ 文・田嶋真理【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 59「私たちのいろいろな表情を楽しんでいただけら、嬉しいです」左から、柴田柚菜さん、賀喜遥香さん、清宮レイさん。『猿に会う』の原作は、『きいろいゾウ』『サラバ!』で知られる直木賞作家・西加奈子氏の初期の名作短編。少女たちの心の再生と成長を瑞々しい感性で紡いだ、爽快感あふれる青春ドラマです。主演は、乃木坂46の24枚目シングル『夜明けまで強がらなくてもいい』でフロントに起用された、賀喜遥香さん。清宮レイさんと柴田柚菜さんが助演し、これからのグループを背負う次世代としてすでに人気を集めている3人が揃いました。可憐な表情で多くの人を惹きつけるアイドルとしての表情とは打って変わった、個性豊かなキャラクターを熱演する姿は必見です。『猿に会う』で、物語の中心となるのは、まこ(賀喜遥香)、きよ(清宮レイ)、さつき(柴田柚菜)。彼女たちは教室の少し端っこにいるような仲良し女子大生3人組。まこはリア充の妹のぞみに対する劣等感を抱え、きよはしっかり者で、3人の中で唯一の恋愛経験者。さつきは、中学の頃からきよの後ろにいつもくっついて歩くような、おっとりした性格。そんな3人がさつきの提案で冬休みに、恋愛にご利益があるという日光東照宮に行くことに。ところが、道中、殺人事件の犯人逃亡のニュースが流れ、周囲は不穏な空気に包まれていきます。ーードラマに初出演されたとは思えないほど、素晴らしい演技でした。このお話をいただいたときの第一印象を教えてください。賀喜さん まず、驚きました。まさか4期生だけで、ドラマをやらせていただけるなんて、思ってもみませんでしたから。清宮さん ずっと映像のお芝居に挑戦したいと思っていたので、とても嬉しかったですし、ありがたいお話だなと思いました。柴田さん これまでに舞台や個人PVで演技をしたことはあったのですが、納得のいく演技とは言えないものでした。今回、また演技に挑戦できることが嬉しかったです。ーー演じた役と似ているところは?賀喜さん まこちゃんと似ているのは、人の話をよく聞き逃すところですね(笑)。それと、小さなことは気にしない、おおざっぱなところ。似ているところが多かったです。ーーまこは、耳のほくろやリア充の妹を気にするなど、コンプレックスを抱えるキャラクターでもあります。賀喜さん 私だったら、耳のほくろは気にしません。でも、日ごろからコンプレックスは抱えています。圧倒的に美しい先輩方を近くで見ていますから。もっと自分を磨かなきゃ、と思っています。ーーこんなにかわいらしいのに! ちなみに、賀喜さんが、自分を磨くためにやっていることは?賀喜さん 女の子らしくすることです。弟がいることもあって、乃木坂46に入る前は、男勝りでした。乃木坂の先輩方から学んで、少しは女らしくなったと思っています(笑)。ーー柴田さん演じるさつきは、おっとりしていて、男性と交際したことがないという設定です。柴田さん さつきちゃんはおっとりした性格なので、セリフもゆっくりめに言うようにしました。さっきふたりに教えてもらったんですが、私は普段からあまりハキハキと喋ることができていないみたいで(笑)。そういうところは、似ているのかなと思っています。ーー清宮さんが、きよに共感したところは?清宮さん よく喋るところは、自分と似ていると思いました。でも自分の演技を見て、きよちゃんがふたりから頼られるようなしっかり者という印象は、あまり出せていなかったなと反省しています。ーーそんな! ちゃんと出せていましたよ。それと、清宮さんのファンは、第1話のセクシーなバスタオル姿にドキドキしてしまうと思います。清宮さん これまでで、最大の露出です(笑)。ーーそれは、絶対に見逃せないですね(笑)。清宮さん 小さな見どころですが(笑)。ーー最後に、この作品の魅力をお願いします!賀喜さん 『猿に会う』は、女の子3人のロードムービーです。怖いシーンがあるいっぽう、女の子同士が話すシーンも多いので、気軽に楽しんでいただきたいです。柴田さん アイドルの乃木坂ではなく、女子大生3人の物語として観ていただきたいです。賀喜さん 日光のホテルに泊まった朝のシーンで、柚菜ちゃんが本当に寝ているところがあるんです(笑)。ーーそれはレアですね!清宮さん 本気の寝顔ですから、レアだと思います(笑)。このドラマでは、楽しかったり、恐かったりと、登場人物の感情が大きく揺れ動きます。演じる私たちの、いろいろな表情を楽しんでいただけら、嬉しいです。インタビューのこぼれ話賀喜遥香さん、清宮レイさん、柴田柚菜さんのまばゆい輝きに、現場にいたスタッフ一同がウットリ! さらに、とっても礼儀正しいうえに、言葉遣いもキレイ。内面の美しさまで垣間見える取材でした。Information『猿に会う』4月10日より、映像配信サービスdTVにて配信開始出演:賀喜遥香、清宮レイ、柴田柚菜、北川悠理、堀未央奈ほか(C)西加奈子・小学館/エイベックス通信放送※先日発表された乃木坂46 4期生新メンバーは、『猿に会う』に出演しておりません。衣裳協力:SUPREME.LA.LA.、merlot、ROOM、ダイアナ 銀座本店
2020年04月10日ハウコレ読者の皆さん、こんにちは。今日も恋愛コラム、読んでますか?(本記事を読んでくださって本当にありがとうございます)さて今日は皆さんに、そんな恋愛コラムについて「読みすぎには注意してね」と警鐘を鳴らしたいと思います。■ネガティブテーマのコラムの読みすぎには注意して恋愛コラムはその特性上、「クズ男・ダメ男の共通点」や「浮気している男性が取る行動」といった、ネガティブなテーマを取り上げやすい傾向にあります。「危機感を煽った方が読者にウケやすい」というのがその理由です。これはネットでも雑誌でも本でも同じです。しかしいろんな媒体でそういった情報に触れることに慣れてしまうと、「世の中にまともな男はいないんじゃないか」とか「彼氏は浮気していないだろうか」とか「わたしは恋愛を上手にできる自信が持てない」とか、恋愛に対してネガティブなイメージを持ちやすくなってしまう恐れがあります。これによって必要以上の不安や疑念を生んでしまい、結果的に「幸せになること」という本来の目的からずれた結末を招くことにもなりかねません。そこで今回は、「今ある幸せをきっちり把握し、承認する」というポジティブなテーマを取り上げてみたいと思います。■改善はできることを一個ずつやれば大丈夫僕らライターはいろんな人が読むことを考慮して、いろんな可能性といろんな選択肢を用意して記事を書きます。(この記事もそうですが)ただ一読者であるあなたから見ると「そんなにいっぺんに全部できないよ」と思ってしまうこともあると思うんですね。そういう時は、記事で指摘されていたあなたの「できていないこと」に全部手をつけようとしなくても大丈夫です。その中から「一個」取り組んでみようかな、と思えるものを選んでやってみましょう。この間にまた恋愛コラムを読み漁ってしまうと「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」になると頭がパンクして結局何も手をつけられなくなる可能性があります。人間は同じ時間に複数のことをこなすことはできません。まずは、コレと思うもの一個取り掛かる、コレだけでOKです。改善点が一個見つかっただけでも、すごいことです。放っておいたら一生気づけなかったかもしれません。まずは「ここを直そう」と思った自分を褒めてあげてくださいね。■彼はあなたの思うほどひどい男じゃないよ彼との関係を続けていく中で、不信感の一つや二つ抱いたことがあると思います。そんなタイミングで「こんな男は要注意」なんて記事に、その不信感ポイントに刺さる内容が書かれているのを見つけてしまい、「コレ、わたしの彼!どうしよう、やっぱり彼はわたしのこと好きじゃないのかしら!?」と不安に思ったことありませんか?安心してください。それは彼の数ある特徴の中の一個にすぎません。確かにその不信感を抱いたことは事実ですが、それ以外にいいところいっぱいありますよね?100ある個性のうちの、一つや二つの欠点を取り上げて「コレ〜〜〜!!!」と必要以上に意識しすぎると、残りの98個のいいところが見えなくなってしまう可能性があるので注意してください。外野は「騙されてるんじゃな~い!?」とか「ズバリ、それってダメ男じゃ~ん!」とか遠慮なく言ってきますが、惑わされないように。大丈夫、あなたがいい、と思った人なんだから、そこに自信を持ちましょう。彼の本当のところを見極められるのはあなたしかいないんです。■まとめちょっと話が複雑になってしまったと思うのでまとめます。まず前提として、情報は「ネガティブなものの方が拡散されやすい」ということを覚えておいてください。特に恋愛に関しては「わたしの彼はこんなところが最高!あなたの彼もきっと最高の男よ!」と自慢気に語ってくれるライターは少ないです。(自慢かよって叩かれちゃうので)それを前提に恋愛情報をみて、自分のこういうところを直した方がいいな、と思うところがもしあれば、まずは一個、でいいので取り組んでみてください。いっぺんになんでもやろうとしないこと。そして、彼の粗探しに躍起にならないこと。彼も人間、あなたも人間、欠点の一つや二つ、誰にだってあります。それよりもあなたが選んだ彼氏を、あなたがきちんと誇ってあげてください。それが何よりも自分のためになります。あなたの幸せをあなたが認めなきゃ、誰が認めてくれるんだって話ですからね。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年08月21日映画ライターの田嶋真理さんが、ゴシップをからめて海外ドラマや映画のイケメンを紹介するコラムです。TVドラマも映画もイケメンなしには楽しめない!今回、ご紹介する注目作は、トム・ヒドルストンが主演を務める、スリリングなスパイ・ドラマ『ナイト・マネジャー』です。文・田嶋真理【イケメンで観る海外ドラマ&映画】vol. 1英国インテリ俳優、トムヒが魅せる新境地映画『マイティ・ソー』&『アベンジャーズ』シリーズで憎めない悪役・ロキを演じてブレイクした “トムヒ” こと、トム・ヒドルストン(37歳)。彼は、ウィリアム王子やヘンリー王子が学んだイギリスの超名門パブリックスクール・イートン校出身で、ケンブリッジ大学卒のリアル・英国紳士。その知的な雰囲気と、時折見せるハニカミ笑顔に胸キュンした女子は多いはず!濃厚濡れ場も! セクシー・スパイを熱演©2015 AMC Network Entertainment LLC. All Rights Reserved.そんな “トムヒ” の魅力を余すところなく堪能できるドラマが、『ナイト・マネジャー』なのです。彼が演じるのは高級ホテルのナイト・マネジャーを務めるいっぽうで、極秘に諜報活動を行う敏腕スパイ、ジョナサン・パイン。ジョナサンは愛する女性ソフィーの死をきっかけに、悪名高い武器商人リチャード・ローパーの組織に潜入を開始。ローパーの違法な武器取引を阻止すべく、果敢に戦いを挑んでいきます。©2015 AMC Network Entertainment LLC. All Rights Reserved.原作は、英国文学界の重鎮ジョン・ル・カレの同名小説。イギリスのBBC Oneで放送がスタートするやいなや、イギリス、スペイン、スイス、モロッコ、トルコといった世界各国で撮影を敢行した映画並みのクオリティが大評判に。2016年のプライムタイム・エミー賞の監督賞と作曲賞を獲得したほか、ゴールデングローブ賞のドラマ部門では主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞を総なめにする快挙を成し遂げました。誰が味方なのかわからない、スリリングな騙し合いはもちろんのこと、スタイリッシュなスーツ姿で接客するシーン、大事なところだけを布でカバーした濃厚な濡れ場、物語に関係なく(?)登場する上半身裸やシャワーのシーン、身を挺して女性を守るシーン……。大人の男 “トムヒ” の色気を存分に味わえます!苦悩する表情も素敵……眉間からフェロモン大放出!とりわけ、ファンの胸を締め付けるのが、亡きソフィーを回想するシーンで見せる哀愁漂う表情。テイラー・スウィフトと約3か月で電撃破局した後、ガチで落ち込んでいたとされる “トムヒ”。まるで、彼の素顔を覗き見ているような、切ない気持ちが伝わってきます。最近、浮いた話のない彼ですが、早く幸せが訪れますように……!ちなみに、ダニエル・クレイグが『007』第25作で降板した後、次期ジェームズ・ボンドの有力候補とウワサされているのが、ほかならぬ “トムヒ”。『ナイト・マネジャー』で演じたセクシー・スパイがハマり役だけに、ウワサが現実になる日は近いのかも!?Information『ナイト・マネジャー』出演/トム・ヒドルストン、ヒュー・ローリーほか監督/スサンネ・ビア2018年4月21日(土)22:00より全国無料のBSテレビ局・Dlife(ディーライフ/チャンネル番号:BS258)にて日本初放送スタート。毎週土曜22:00~23:00 ※(字)毎週土曜27:28~28:14第1話 再放送 (二)4月27日(金) 25:00、4月28日(土) 14:00【Dlifeアプリ】「ナイト・マネジャー」 #1 美しい客 配信中(~5/5(土)21:59配信終了)※Dlifeの無料見逃し配信サービス。放送直後から1週間オンデマンド視聴可能。App Storeもしくは、Google Playからアプリをダウンロード。Dlife 公式サイト©2015 The Night Manager Limited. All Rights Reserved.©2015 AMC Network Entertainment LLC. All Rights Reserved.
2018年04月24日雑誌「東京カレンダー」の人気連載コラム「東京女子図鑑」が、12月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて実写ドラマ化されることが決定。主演には、女優・水川あさみを迎えることも分かった。世界一のグルメシティ東京の人気レストランや料理を徹底取材して、デートやビジネスに役立つグルメ情報を満載する情報誌「東京カレンダー」。今回ドラマ化されるのは、そのWeb版で連載されてきた人気コラムで、昨年書籍化もされ、幅広い女性層に人気を博してきた。ドラマは全11話を予定しており、毎週1話ずつ更新されるという。監督には、『百万円と苦虫女』『四十九日のレシピ』『お父さんと伊藤さん』など、映画監督・脚本家としても活躍中のタナダユキ。主演には、『仄暗い水の底から』や「のだめカンタービレ」「わたしを離さないで」の水川さんが抜擢。今回水川さんは、東京に上京し、年齢や仕事、自分が置かれる環境によって成長・変化していく主人公の20代から40代までを演じていく。水川さんは「キラキラと眩しく輝く東京という街に憧れ、その東京で自分の価値観を見い出し、間違いと正解をふらふらと繰り返しながら生きる綾を演じます。綾が自分に似合う価値観と出会うことが出来るように、タナダ監督、スタッフ共に毎日東京の中心部での撮影は戦いです。どうぞ綾の成長記録に寄り添い、笑い、腹立て、見守ってやってください」とメッセージを寄せた。また、Amazonプライム・ビデオ・コンテンツ事業本部長のジェームズ・ファレルは「本コラムは現代の東京に生きる、独身女性たちの恋や、仕事、生活がリアルに描かれています。インディーズ映画界で最も輝いている女性監督のタナダユキさんと、映画・テレビ・舞台で活躍される人気女優の水川あさみさんというコンビは、このドラマにはぴったりだと思います」とコメントしている。ドラマのロケ地として、恵比寿や銀座といったリアルな場所で撮影を行う本作。このドラマを通じて、世界的にも注目される東京のリアルな情景も知ることができるようだ。「東京女子図鑑」は12月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信開始。(cinemacafe.net)
2016年11月25日毎週金曜夜10時からTBS系にて放送中のドラマ『Nのために』。主演に榮倉奈々さんを迎え、“N”をイニシャルに持つ様々な登場人物たちが、セレブ夫妻が被害者となったある殺人事件に巻き込まれていくミステリアスな展開が今、最終回に向けて大きな話題を集めています。そこで今日は、原作を手がける湊かなえさんの過去のドラマ作品をピックアップ! ドラマニアとして数多くのコラムを連載する筆者が選んだおすすめをご紹介していきますよ~。■第1位:『高校入試』2012年10月、フジテレビ系列にて放送されたドラマ版で主演をつとめたのは、実力派女優・長澤まさみさんです。湊さんが脚本を初執筆されたことでも注目を集めた作品ですよね! 物語の舞台は、とある高校。地元で有名な進学校である本校の中で、その入試を妨害するために勃発した様々な出来事を描いていくミステリードラマとなっています。教師と生徒の微妙な関係性、ネット掲示板への投稿やモンスターペアレントと呼ばれる親の存在…。現代の学校に実際にありそうなネタを散りばめていくことで、程良くリアルさが際立った本作。誰もが疑わしい中で物語が展開していく様が、「さすが湊脚本! アッパレ」といったラストを楽しませてくれました。見終えた後、必ず原作を読みたくなるので、是非合わせてチェックしてみては? ■第2位:『贖罪』WOWOWオリジナルドラマの代表作としても有名なこちらの作品。悲劇の中心となる5人の女性を、小泉今日子さん、蒼井優さん、小池栄子さん、安藤サクラさん、池脇千鶴さんという何とも豪華なキャストで映像化してくださり……毎話、背筋が凍りつきました。物語の契機となるのは、夏休みのある午後――小学生4人が引っ越してきたばかりの同級生・エミリの死体を発見することに始まります。犯人の顔を見ていたはずなのに、どうしても思い出すことができない4人。そうして、事件未解決のまま迎えた15年後…それぞれが抱き続けてきた“罪の意識”が新たな形で動き出してしまいます。それを知ったエミリの母親は…? WOWOWにしか表現できないと言っても過言ではない、本格的ミステリー映画のような描写は非常に見応えがありますので、まだ見たことがないという人は必見です。■第3位『夜行観覧車』そして最後がこちら、鈴木京香さん主演の『夜行観覧者』です。登場人物たちが揃って口元に人差し指を当て、「シーッ」と秘密のポーズをしたポスター広告が印象的だったのを覚えています。物語は4年前――分不相応ながらも、念願叶って憧れの高級住宅街・ひばりヶ丘に一戸建ての家を建て引っ越してきた遠藤家を中心に展開していきます。夢のような生活が始まるかと思われたこの街には、先住の婦人会が街のしきたりや近所づきあいなどその全てを仕切りが存在し、彼女たちは執拗なイジメを受けることになってしまったのです。そんなある日、唯一の救いとして交流していた向かいの高橋家の主人が自宅で何者かに襲われ、死亡するという事件が発生。この一件を機に、街の人々の関係に少しずつ歪みが生じはじめ…。表向きにうつる“家族の顔”、果たして本当の表情はいったいどれなのか。誰にでも心当たりがあるであろう痛~い部分に焦点を当てたお話なので、心してご覧くださいませ。何度見ても違う角度から楽しめるのが湊作品の魅力。是非この週末、彼と一緒にDVDで視聴してみてはいかがでしょうか。
2014年12月14日この夏、ステキな恋愛はできましたか? 夏はやはり恋の季節、というわけで、8月に注目された恋愛コラムの人気ランキングをお知らせ! 残念ながら、夏の恋はなかったという人は、このコラムを参考にハッピーな秋にするためにがんばってみては? 【1位】思わずオトコが尽くしたくなる女性の特徴とは?【前編】 恋人に尽くされている女友達を見ると、やっぱりうらやましくなりますよね。でも、自分は全然尽くしてもらえない、そんな人はいませんか。それはもしかすると自分の言動のせいかも。彼が尽くしたくなるようなそんな女性になれる秘訣、知っておいて。 【2位】これってアリ?ナシ? 男性の脈ありサインの見分け方 気になる彼氏にアプローチしても、いまいち彼の気持ちがわからない。そんなときに告白して玉砕するのはイヤですよね。できればしっかり彼の気持ちを見極めたい。それは彼の態度を見ていればわかるのです。どんなサインか知っておけば、一歩前へ進めるかも。 【3位】思わずオトコが尽くしたくなる女性の特徴とは?【後編】 気づくといつも自分が恋人に尽くしてばかり。私だって恋人に尽くしてもらいたいと思ったときは、自分の言動を振り返ってみては? 男性が思わず尽くしたくなるポイントがあるのです。そのポイントを身につければ、あら不思議、恋人がどんどん尽くしてくれるようになるはず。 【4位】高収入の男性が結婚相手に求めることって? やはりお金はないよりあるにこしたことはありませんね。ましてや結婚するなら、その後の生活がかかってきますから、できれば高収入の男性と、と思う人もいるはず。では、そんな高収入な男性はどんな女性を選ぶのでしょうか。条件を知って、高収入男子ゲットの機会をねらっては? 【5位】モテ女は実践している! 女子力アップの正しい方法 モテたいと思って、メイクやおしゃれをがんばったり、いろいろな努力をしている人は多いはず。でも、結果はどうですか? もしなかなか結果が出ていないという人は、努力の方向を間違えていないか振り返ってみて。本当にモテるための女子力をアップさせる方法を今すぐ実践すれば、恋はすぐそこ。 【6位】「ヤバいじゃん!」と、彼がカフェデートで彼女を可愛いと感じる瞬間6つ【前編】 カフェでまったり彼とデート、ついつい気もゆるんでしまいそうですが、そんなときこそ彼をキュンとさせる方法をぜひ試してみて。特に付き合い始めの頃であれば、一瞬で彼はあなたに夢中になってくれるかも。難しいことではないから、ちょっと意識するだけで大丈夫。 【7位】非モテ女子から脱出するための近道! 恋愛で重要視されるポイント6つ【前編】 とにかく彼氏がほしい、モテたい! と思っているのなら、男性ウケを徹底的に意識しましょう。恋愛で男性が重視するポイントをしっかり押さえておけば、男性の見る目はすぐに変わるはず。特にこの夏ステキな恋に出会えなかった人、これからぜひがんばってみて。やはりモテたい、愛されたいと思っている人は多いようですね。そんな願いも自分の態度や心がけでかなうのならば、努力のしがいもあるというもの。恋愛コラムをぜひ参考にしてね。(ランキング計測期間:2014/8/1~2014/8/31)
2014年09月24日こんにちは、ぽこひろです。ハウコレで読んだコラムを参考に、カレをドキドキさせるフレーズを一言。「あれ、それネットで読んだことあるかも・・・・・・」背筋が凍るようなこの瞬間。アナタならどう切り抜ける?今回は、「恋愛コラムを参考にしているのが彼氏にバレたときの対処法」について、実際に読者のみなさんはどうしているのか、2~30代女性に聞いてみました。■1.しらばっくれる「認めちゃダメじゃないかな? コラムサイトで書いてあることだって、ひとつひとつは何気ないことばっかりだから、たまたま一致しても不自然じゃないし。『え、それなんのこと?』って。男子も、女子向けのサイト読んでるなんてあんまり言いにくいから、それ以上追及してこないと思うよ」(大学生/22才)ふむふむ。認めるどころか、むしろ逆に「そんなことないよ。え、てか◯◯君女子向けの恋愛コラムなんて読んでるのー?」の一言で形成逆転ですね。カレを羞恥心の谷に突き落としましょう。真実を知ってしまった以上、生きて帰すわけにはいきません。■2.正直に言ってしまう「えー、てか、隠す必要なくない? 正直に『ごめん、実は見てます』って言えばいいと思う。別に悪いことじゃないしね」(OL/25才)こうすることで、なんとかカレのハートをものにしようという熱意、意気込みが伝わって、却って好印象ということは多々ありそうです。■3.参考にしてしまう「正直に言って、しかもそこで、『ちなみに今の、どうだった? ドキっとした?』って聞いてみるのもいいんじゃない?」(アパレル/26才)実際に、テクニックを使われた側がどう感じるか。これをチェックしておくことは、今後のためにも有用ですね。もしも、「いや、ぜんぜん・・・・・・」と否定されてしまっても、それはきっとハウコレの記事が悪いのではなく、カレが超特殊な例外だった、と必ず思うようにしてくださいね☆■4.カレに改善策を考えてもらう「もしも仮に、カレが『うーん。これイマイチだなぁ』って感じだったら、さらに『え、じゃあどう言われたらドキドキする?』みたいに聞いちゃえばいいと思う。今度からそれを言えばいいわけだし、読んだ記事よりもいいテクニックがゲットできるじゃん?」(フラワーショップ/26才)はい、是非そうしてください! そして、ハウコレのツイッターまでリプをください! 「この記事、私のカレがこっちのほうがいいって言ってるんですけど」と言いつつ。ハウコレの未来は、読者のみなさんの手に握られている!■5.悩みを打ち明ける「たとえば、『カレを惚れ直させる方法』って記事だったら、そういう悩みがあるって話せば? いろいろ根本的に解決する気がする」(専門生/20才)ただ、記事を真似したと話すだけでなく、その根っこにあるみなさん自身の悩みを暴露。「だからこんな記事読んでたのか・・・・・・てかそんなのぜんぜん気にすることないのに」なんて、実はまったく大したことのない問題だったとわかるかもしれませんしね。■おわりにいかがでしたか?雑誌と違って誰にもばれずにこっそり読めるので、男子でも恋愛コラムサイトを読んでいる人は、かなりたくさんいます。いつか来てしまうその時のために、コラムサイトでの「予習」がバレしまった際の対処法、この機会にマスターしておきましょう。(川上ぽこひろ/ハウコレ)
2014年09月21日ハウコレだけに限らず、最近ではたくさんの恋愛コラムやモテ法が毎日紹介されています。でも、あまりにたくさんの情報がありすぎて、どれを読んだら良いのか、どれを実行したら良いのか、迷うことはありませんか?そこで今日は、ハウコレで紹介されていた記事を読んで実践し、効果を得たという経験をお持ちの方々に恋愛ハウツーの役立つ使い方を伺ってきました。■1.現状に合った記事を読む「たくさんのコラムが紹介されているので、それを全部読もうと思うと大変。人それぞれ恋愛における段階が違うので、自分にあった記事を読むのが大切だと思います。私の場合、『モテる!』に関連するコラムはいつも読んでいました笑」(22歳/学生)恋愛コラムと一言で言っても、好きな人さえいない段階、片思いの段階、付き合い始めた段階、マンネリ化している段階、またはモテたい!という段階など様々です。欲張りすぎずに、まずは自分の目標に合った記事を選ぶのが大切です。■2.1日に1つ、実践する内容を決める:「私の場合、好きな人がいて、でもなかなか彼との距離を縮められずにいたので、学んだ方法を1日に1つずつ目標を決めて実践してみました。もちろん今では、彼と付き合っています!」(24歳/アパレル)ハウコレも含め、毎朝更新されるコラムサイトが多いですよね。通勤・通学中に読んで、その日に1つ実践する内容を決めることができます。ポイントは、たくさん目標を決めるよりも、1つだけ、厳選して実践することにあるようです。■3.実践相手は家族以外の男性なら誰でもOK「読んで『コレやってみよう!』と思った内容を、いきなり本番で好きな人にやるのが怖かったので、会社の同僚の男性にやってみたところ、同僚との仲が深まり一緒に飲みに行ったりするようになりました。でも私には、好きな人がいるので、彼にはこれ以上学んだことは実践しないようにしています。」(26歳/教育)確かに、いきなり本命に試してみて失敗するのが怖い時は、まずは他の男性で試してみるのも良い方法ですね。サイトによっては、好きな人に対してだけでなく、幅広く人間関係を深めてくれる方法もたくさん紹介されているので、恋愛以外にも使えそうです。■4.できれば3人に試してみる「記事で学んだモテ技で、同じ方法を5人に試したことがありますが、みんな反応がそれぞれ違っていて面白かったです。全然気づかず何もなかったことになってしまうこともあれば、その後仲良くなった男性もいます。もちろん、モテ技だけではないかもしれませんが、男性にとっても好きなタイプや女性の趣味があると思うので、人によって合ったり合わなかったりするみたいですね。」(25歳/出版)どんな方法も、男性の趣味や嗜好によって、合う合わないはあると思います。モテ技でも、1人試してみてダメだったと諦めるのではなく、その男の人に当てはまらなかったと思い、他の人にも挑戦してみるのも手です。もしくは、男性にとって、嬉しかったけれどそれを表情や態度に出さなかっただけということもあり得るので、やはり何人かに試してみるのが良さそうです。■おわりに男性側の趣味嗜好の他に、人には向き不向きがあるので、その方法があなたに合っていないということもあるようです。結果を気にしすぎるよりも、挑戦してみた自分を褒めて、様々な方法に挑戦してみるのが良さそうです。(栢原陽子/ハウコレ)
2014年07月22日ハウコレをはじめ、ネット上では様々な恋愛コラムサイトが流行っています。お気に入りの男子の落とし方から、カレとの仲直りの仕方まで、恋愛にまつわる色んな悩みを解決してくれるこのサイトは、便利ですよね。だけど、こういう「恋愛マニュアル的」なサイトはできるだけ、カレにはこっそり楽しみたいもの。まさか自分の恋愛テクが全部恋愛コラムサイト発信のもの、なんて知られたくありませんよね。では、そんなコラムサイトで情報収集をする女子にたいして、男子はどんなイメージを持っているんでしょうか?20~30代男性50人にアンケートを行いましたよ。■1.「勉強熱心でイイ」「まあ恋愛上手になるに越したことはないと思う。やっぱりモテる女子のほうが、魅力的なことは間違いないしね」(大学生/22才)わりと高評価が多かったですよ!女子としては、うれしいですね(笑)。ある男子は、「まあスポーツが好きな男子が、スポーツニュースを見たいのと同じでしょ?だって女子って恋愛が趣味なんでしょ?違うの?」なんてことも言ってました。たしかに、言われたらそうかも。恋愛ってしているだけで楽しいし毎日が楽しくなりますもんね。■2.「演技でやってる?」「いろいろと恋愛が上達してくれるのはいいんだけど、そのうちだんだん『オレに対するその仕草とかも演技?』ってなってくる。あんまり、いかにも女子っぽい言動とかは怪しんでしまう」(運送/28才)サイトで仕入れた知識を下手に使うと、演技っぽくなってしまうこともあります。最近は、「○○なセリフ」のような実践的なコラムもたくさんあるので、なおさら気を付けたいですね。実際に使ってみる前に、鏡の前でしっかり練習しましょう(笑)!■3.「それ、知ってるんだけど・・・・・・」「この前彼女が、セックスの途中でやってきた変なポーズが、コラムサイトで見たことあるヤツだった・・・・・・。しかもその記事、ネタ記事だっつって友達の間で評判になってたんだよね・・・・・・」(フリーランス/26才)最近、女性向けの恋愛コラムが、男子が見ているようなニュースサイトにリンクされていることが結構あるんです。もしかしてアナタが参考にしている記事を、カレが読んでいる可能性も・・・・・・。■4.「モテすぎないでね」「いろいろと吸収して、モテるようにはなるんだろうけど、『あんまりモテすぎてもな・・・・・・』って思ってしまう。オレと付き合ってるんだし」(ヘルパー/31才)「男子からモテまくる方法」みたいな記事もありますから、そういう記事を見てこの方は不安になっちゃうのかもしれないですね。でも彼女は、アナタにもっと好かれるためにの自分磨きとして恋愛コラムサイトを読んでいるだけ!のはずですよ。■5.「一緒に実践したい!」「セックス関係の面白い記事とか読んでると、『一緒に実践しようぜ!』って思いますね。恋愛コラムなんか読んでる女子はいやじゃないかって?嫌なわけないじゃないですか!好奇心旺盛でむしろ嬉しいです。」(IT/26才)とてもポジティブな意見もちらほら。一緒に読んでる記事の内容を読んでみたい!という男性が多かったです。もし彼のいらっしゃる方はぜひ恋愛記事の内容を実践されてみるのはいかが?彼が疎外感を感じずに二人でもっと楽しめるかも!■おわりにさて、どうでしたか?これが恋愛コラムサイトを読んでいる女子への男子のホンネ。まあ、わりと良いイメージを持ってくれてる感じですよね。ただ、記事をあんまり全部鵜呑みにし過ぎたり、カレが嫌がる様な知識をゲットしたりするのもアレなので、うまく選びとって、自分なりにアレンジしながら使いこなしていきましょうね。(遣水あかり/ハウコレ)
2014年03月22日恋のから騒ぎ卒業生の内藤里奈の毒舌コラム。誰にでも物怖じしない思考と、語彙力のなさから生まれた毒舌とも言えるストレートな発言で恋のから騒ぎMVPを受賞している彼女。現在は、グラビア・モデルを中心に活動している。面白い着眼点がユーザーからの指示も厚い。同年代の女性達の心をつかむ記事をピックアップした。【内藤里奈の毒舌コラム シングル編】 ■彼を夢中にさせるための時間差トリックとは?! 「好きな人に振り向いてほしい!」「好きな人に少しでも近づきたい!」そんなあなた。焦りは禁物。すぐに誘いにのっていませんか?すぐにメールを返す、すぐに電話に出る。もし相手に少しでも気にしてほしいならそれは絶対に禁物! ■男が引く何気ない一言 私たちが普段何気なく会話で口にしている一言。しかし私たちにとってはごく普通の会話でも男性にとってはビックリ、一瞬で冷める一言が。ランキングにしてみたら以下の通り。 ■男がドキッとする、ステキな褒め方とは? なさんは自分の気になる異性を知りあった時、どのようにしてアプローチしますか?「メールでお食事に誘う」、「遊びに誘う」、「趣味や特技の話を聞く」、「世間話をして相手を知る」といろいろ方法があると思います。 ■定期接触は相手の関心を引く とある友人と男の定期接触について話していた。その友人と男友達の関係。とても共感した。先日、久しぶりに男友達から電話がかかってきた。もう4年くらいの付き合いになる彼。「元気?」となんてことない話題だった。【内藤里奈の毒舌コラム 彼がいる編】 ■20代半ばの微妙な結婚観の違い 25歳にもなると周囲でも結婚する人、子供を産む人が少しずつ現れ人生の分かれ道に差し掛かります。仕事も慣れ、遊びもどんどんと楽しくなります。 ■彼との音信不通を嘆くなら、自分も愛情を半分にすればいい 先日友達(A子)から相談を受けた。『彼氏からの連絡がいきなり切れる』という。そこで音信不通ならともかく、しばらくすると何もなかったかのように連絡が来て、会うそうだ。お互い冷めたわけでもなく、ラブラブだった。しかしA子はこう言う。 ■彼氏がいてもいなくても「いない。」と答える人の心理 「ねぇねえ。」「何?」「彼氏いる?」「彼女いる?」こんな会話、男女構わず初めて会った人同士の間でよく繰り広げられますよね。でも実際、返答は人それぞれ。 ■男の「将来脈なし」は「親に会わない」 学生時代の恋愛を思い出し、現在と重ねる時代はもう終わり。これからの恋愛、20代中盤ともなれば「将来ずっと一緒にいられるかどうか」に観点が定まってきます。ずっと同じ付き合いをしていくわけにはいきません。 ■「バツイチ」、「子持ち」との付き合い、将来はアリ? みなさんは過去に「バツイチ」、「子持ち」といわれる、離婚暦のある男性とお付き合いをしたことがありますか?恋愛トークのスペシャリストのコラムは毒舌だが、どこか親近感がある。あなたが「なるほど」となった記事はあっただろうか。
2012年05月06日元恋のから騒ぎMVPや卒業生が語る、恋愛コラムをゴールデンウィーク用にピックアップ。男性をいろいろな視点から見たモデル女子たちの毒舌コメントが今だに人気なのは、一般女子たちにも共感ができるから。【男を落とすテクニック満載?! 福山エリナの恋愛コラム】 ■『男は胃袋でつかめ!』は本当? 『男は胃袋でつかめ!』はよく言われること。けれどそれって本当?と思う方も多いのでは?私の周囲を見てみると、結論は「本当」なのです。 ■敬語ときどきタメ口で距離をグッと縮める魔法 自分を相手に印象付ける方法で、見た目のインパクトで勝負! とできればいいですが、見た目で勝負するというのは相手の好みやもともとの素質もあるので難しいですよね。 ■異性を惹き付けるための簡単な方法 異性を惹き付けるための簡単な方法は何だと思いますか?人は初対面の場合どうしても見た目で判断してしまうものです。 ■彼氏・彼女ができないと嘆く人へ 「彼氏(彼女)ができない」そういうことを言っている人がいたらこう言ってあげましょう。「その前に自分を磨いてみたら?」 【男性をいろいろな視点で観察! 東條恭子の恋愛コラム】 ■モデルが語る、完璧すぎて、結婚相手がいない40代男性の話 女性からしたら、これぞまさに“白馬に乗った王子様”とでも言いましょうか。本当に文句の付けどころがない彼。彼に初めて会った時、「奥さんはさぞかし内外共に美しい方なんだろうなぁ…」と思い…。 ■浮気をされた女性が言いがちな言葉 “まさか彼に限って…”“彼は良い人だから、よっぽど悪い女にひっかかったに決まっているよ!”“そんなことする人じゃない!” ■友達以上恋人未満の、グレーな関係のメリットデメリット この夏、某大物女優が長年事実婚していた相手を亡くされてその関係性が話題となりました。また、某歌手がヒット曲の中で“灰色の夜空”“曖昧な関係でもいい”と歌ったことも記憶に新しいものです。恋は奥が深い。モデルが見る視点は一般女子とかけ離れている?かと思いきや、意外とみんな同じような悩みを持ち、同じような恋愛をしているのだ。面白い視点が多い、モデルの恋愛コラムを要チェックして。
2012年05月05日