ハムスターを家に迎えるには様々な準備が必要です。専用のケースやエサを用意しましょう。また、すでに飼っているペットがいる場合には、一緒に生活できるのかどうかも重要なポイント。ここではハムスターと一緒に飼ってはいけない動物についてまとめました。ハムスターを迎える際の参考にしてみてください。■猫ハムスターはふわふわとした愛くるしい姿をしていますが、もちろんネズミの仲間です。ネズミの天敵と言えば猫。逃げるネズミを捕獲する動物としても知られています。猫はペットとして飼われていることも多い動物なので、より注意が必要です。家の中で放し飼いされることも多く、高い場所を好みます。「飼い猫に届かないように…」と高い場所にケースを設置しても、猫に狙われてしまう可能性も…。猫にとって、ねずみやハムスターを追いかけるのは本能からの行動です。完全に部屋を分けることが出来なければ、一緒に暮らすことは難しいでしょう。まれに猫とハムスターが仲良く共生できるケースもあるようですが、やはりかなり稀有な例であると言えるでしょう。■フェレット近年ペットとして人気が高まっているフェレット。かわいらしい外見をしていますが、こちらも立派なイタチ科の肉食性小動物。昔はネズミを捕まえるために飼育されていました。ハムスターが捕食されてしまう危険性を考えなければいけません。どうしても一緒に飼わなければならない場合には、ハムスターのケースをフェレットから守る必要があります。手の届かないところに置くのも一つの方法。しかし好奇心が旺盛なのもフェレットの特徴です。見つかる危険性を考えると…一緒に飼うことはおすすめできません。■フクロウ家庭で親しまれているペットとしては、少し珍しい部類に入るかもしれませんが、フクロウもハムスターとの同時飼育が難しい動物です。理由は、フクロウの主食がネズミだから。空からの鋭い攻撃は、ハムスターにとっては大きなストレスとなるでしょう。ハムスターの中でも、大きさのあるゴールデンハムスターは、食べられにくいという説もあります。しかし子供であればペロリと食べられてしまうでしょうし、最近人気のジャンガリアンハムスターなどは、もともと小型…。敢えて一緒に飼う必要はないと言えるでしょう。■蛇こちらもペットとしては珍しいのですが、蛇はネズミを食べる生き物です。ゴールデンハムスターは大きいので、小さな蛇を逆にかみ殺してしまう場合もあります。しかし基本は、蛇に捕食されてしまう危険を考慮しなければいけません。「一緒にしないから大丈夫」と思っていても、ほんの少しの隙間から蛇が逃げ出すことも十分に考えられます。注意が必要ですね。上手な環境整備ができない場合には、今いるペットとの生活を何よりも優先させるのが、望ましいと言えるでしょう。
2013年12月02日愛嬌(あいきょう)のある見た目でペットとしても人気の高いハムスター。しかし視力は良くなく、夜行性のため日中は特に周囲の判断が難しくなります。そこで今回は、視力の悪いハムスターが日ごろどのように活動しているのか、その秘密に迫ってみましょう。■人間で言うところの近眼ハムスターの視力は人間にたとえると近眼レベルで、目の前にあるものも細かな識別はできずぼんやりと全体像が把握できる程度です。ただし夜行性のため光には敏感で、暗い場所でなら周囲の判別がしやすくなります。そのため夜のうちに周囲を記憶し、日中の行動に役立てているとも考えることができます。普段見慣れないものを目の前に置くと、警戒してしまう可能性がありますから注意しましょう。■さらに色覚障害もハムスターは色の判別もほとんどできず、見えているものは白黒に近い状態になります。これはハムスターだけでなく、犬などにもいえることです。そのため飼育用のアイテムとしてカラフルな道具をそろえたとしても、ハムスターにはその区別がほとんどついていないということになります。■行動に欠かせないのは聴覚と嗅覚視力が悪い分、聴覚と嗅覚が発達しているため、これらを使ってスムーズに行動することが可能です。強いニオイの分泌液をだす臭腺をもっており、そのニオイで自分を主張します。周囲にハムスターがいる場合はこのにおいで縄張りの範囲を把握します。特に自分のニオイにはこだわりがあり、寝床などに自分のニオイがしないと落ち着かなくなってしまうことも。飼育している場合、お香やアロマオイル、香水などはハムスターに適さない成分も含まれているため、ケージを置いてある部屋での使用は控えましょう。また聴覚では高周波のきき分けに優れており、お互いのコミュニケーションにも役立ちます。耳の動きに注目してみてみると、ピンと立てて周りの音を確認しようとしていることもあります。立ち止まってじっとしているときも、人間には聞こえない音を聞き分けている可能性がありますので、大きな音を立てずに見守ってあげると良いでしょう。ハムスター身体は小さくても、周囲からさまざまな情報をキャッチして行動しています。よく観察し、行動に支障が出るようなことは避けるようにしてあげるといいでしょう。
2013年11月28日かわいらしい仕草のハムスターを写真に収めたい!と思う飼い主さんも多いのでは?今はブログやSNSなど、自慢のペットを公開する場所も多いですよね。どうせなら、とっておきの一枚を!でも、なぜかハムスターの目が赤目になってしまう…。ハムスターの写真が赤目になりやすい謎に迫り、解決策を探しましょう。■ハムスターは夜行性人間の生活に合わせて昼夜問わず活動する個体もいますが、そもそもハムスターは夜行性。昼間寝て、夜間活動します。実は、ハムスターの写真を撮影した時に、赤目になりやすい秘密はここにあります。夜行性の生き物は、暗い中で活動するための「目」が必要となります。人間は真っ暗な中では、何も見えず行動することができません。しかし、夜行性の動物は、少しの光でも大丈夫。きちんと周囲を見ることができます。ハムスターの目は水晶体の部分が盛り上がっており、光を取り込みやいのです。さらに、網膜の下にはタペタム層と呼ばれる層を持っています。■タペタム層とは?夜行性の動物が持つ、目の秘密「タペタム層」。わずかな光でも反射し、視神経へと伝えます。つまり、暗い中でも見えやすいということ。夜行性の動物にとっては非常に重要な目の仕組みです。写真を撮影するときに、ハムスターの目が赤くなる原因はこれ。このタペタム層にフラッシュの光が反射することで、赤く映ってしまうのです。せっかくいいポーズの写真が撮影できたのに、赤目で失敗…となると、ちょっとガックリしてしまいそうですね。しかし、ハムスターにとっては必要な機能なのです。また、暗いところに逃げ込んでしまったハムスターを探すときにも便利。懐中電灯で照らすと目が光って見つけやすいですよ。ただ、あまりやりすぎるとハムスターの目を傷めてしまう危険性もあるので注意が必要。■赤目を防ぐには…ハムスターの赤目写真を防ぐコツは、周囲を明るくすることが重要です。瞳孔を絞らせた状態で撮影することで、赤目になる確率を下げることができます。また、赤目防止機能のついたデジカメもあり、そうした機材を使うのも一つの方法です。フラッシュを使う場合には、ハムスターに近づきすぎないよう注意しましょう。大きめのフラッシュでも、レフ版で反射させることで、かなりまぶしさを軽減することができます。周囲を全体的に明るくすることができるので、赤目防止におすすめです。
2013年11月25日ハムスターは小さくてすばしこい動物です。それだけに、万が一ケージから脱走してしまうと、とても厄介なことになります。室内にとどまってくれればいいのですが、もしも家の外に出てしまったらどうすればよいのでしょうか。■もともとは野生の動物だけど…ハムスターはもともと野生の動物でヨーロッパからアジアにかけて、希少ながら広い範囲で生息していました。しかし今では野生の動物というよりもペットとしての認知が広まっています。ハムスターはペットとして飼われている今でも、そこかしこに野生の生活の名残を見せてくれます。回し車で走るのは、野生の生活で毎日数十キロもの距離を移動していたことの再現ですし、狭い所にもぐりたがるのは、もともと地中に穴を掘って巣にしていたことの名残でしょう。しかし、そういった本能的ともいえる行動をとるからと言って、野生に戻れるかというと、それは難しいことのようです。というのも、ハムスターは現在ではペット化していて、人間との生活スタイルに慣れ、野生で生きていけるだけの能力は残っていない可能性が非常に高いです。動物園や水族館に保護された動物たちを思い出してください。野生に返すには、長い年月をかけて訓練しています。ハムスターも同様に、一度人間との生活に慣れてしまっては野性で生きていくことは難しいでしょう。■エサで釣る万が一ハムスターが外へ出てしまった場合、いつもその子が好んで食べるご飯を用意しておびき寄せましょう。また、においに気がつかない場合もあるため、ハムスター用のご飯が入っている袋をこすり合わせ、袋の「ガサガサ」という音でおびき寄せる手段もあります。■狭いところにいる可能性が高いまた、自ら探す場合は狭い場所を探しましょう。ハムスターは広々とした場所よりも、狭い場所を好むため、そちらのほうが見つかる確率が高くなります。探す際は、ハムスターの名前をやさしく呼ぶと効果的です。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月08日うさぎ、ハムスター、モルモット、フェレット、プレーリードッグ……。小動物は体が小さくて環境の変化に過敏な生き物です。いざ災害が起こったときにはどう対処すればいいのでしょうか。また、何を準備しておくべきなのでしょうか。「東北地方太平洋沖地震被災地応援ボード」(、特定非営利活動法人アナイスの「災害が起こったら」(を参考にまとめました。■ケージを安全な場所に用意しておく小動物はケージや水槽で飼育されているため、自力では逃げることができません。いざ災害というとき、小動物を素手で抱いて飛び出すと、物音や人に驚いて逃げ出す場合があります。また、ケージがないと、避難所での生活にも支障が出ます。小動物や鳥のためのケージ、キャリーバッグなどは事前に用意をしておき、普段から安全な位置に置いておくようにしましょう。災害発生時、それらを手にできなかった場合は、段ボールなどの箱やボストンバッグ、洗濯ネットなどに入れて避難します。また、救援物資として小動物用のフードが届くことは考えにくいため、どの小動物も、「普段食べなれているフード」、「給水ボトル」、「ペット用の消臭剤」を用意しておきます。ケージやキャリーバッグに入れたペットとそれらを持ち出すにあたり、あらかじめ家族で担当の動物を決めておき、家族が家にいない場合も含めて段取りを話し合っておきましょう。■脱走に注意して、適温に気を配る次に、小動物ごとに、避難の方法をご紹介します。<うさぎ>体重は約1㎏~8㎏で、災害時はうさぎ用のケージを持ち出すには大きすぎると考えられます。また輸送時には暴れてケガをする危険性もあります。あらかじめペットショップで相談して、移動用のキャリーケースなどを用意しておくようにします。うさぎは尿量が多く、猫などのキャリーケースに入れて運んだ場合、始末が大変です。また、うさぎは湿気に弱く、仮にタオルなどを敷いたとしても、ぬれタオルで体を冷やしてしまいます。タオルやシーツの交換時に脱走することがありますので、注意して取り換えましょう。うさぎ用のフード以外に、野菜や果物、牧草などを食べることができます。牧草は巣材としても使用することができるので、長めのものをストックしておくといいでしょう。また歯が伸び続けるため、かじり木や固くブロック状にしたおやつなども用意しておく必要があります。うさぎにとっての適温は18℃~25℃。湿度は40%~60%くらいだと言われています。湿度が苦手なので、事情が許す限り、夏や梅雨時はケージを風通しがよくて乾燥した場所に置きましょう。冬は、保温対策を考えなくてはなりません。避難場所が寒い場合、ケージ内に巣材を多めに入れ、ケージごと大きめの段ボールにすっぽり入れて囲う、またカイロをケージの表に張り付けるなどの対策をとります。<フェレット>安全性・快適性・耐衝撃性の高い移動用ケージを用意しておきます。穴状態を好む習性があるので、落ちつきやすい状況を作ってあげましょう。ハンモックはストレスを少なくするアイテムです。普段のケージはフェレット用、うさぎ用を使用していることが多いと思われます。輸送の際にはケージをよじのぼって思わぬケガをしたり、また大抵のケージが床がはずれるようになっているため、避難時にはずれて脱走をしてしまう場合がありますので避けたほうがいいでしょう。専用フードがない場合は、キャットフードで代用できます。ドッグフードは栄養もカロリーも不十分で適しません。のどが渇くと食欲が落ちるので、水を欠かさないようにする必要があります。好奇心旺盛なので脱走に注意し、遊ばせる際には段ボールなどで安全なエリアを作り、その中だけで遊ばせます。100%安全だと確信がもてる場所以外では、外で散歩させないようにしましょう。適温は22~23℃で暑い夏が苦手。エアコンが使用できない場合は、犬用の冷却マット、保冷剤、瞬間冷却パックなどを布にくるんで利用してください。<モルモット>避難する際は移動飼育ケージを使用します。ただし、モルモットは体のわりにフンや尿の量が多く毎日の掃除が必要なため、あくまでも移動用として考えたほうがいいでしょう。避難先では小型犬用ケージの床にスノコをしき、牧草などの床材をしきつめたもので代用ができます。モルモットは大変臆病(おくびょう)で環境の変化に敏感なため、ケージよりもひとまわり大きく丈夫な段ボールなどで囲み、外界を遮断する方が落ちつきます。そのほか衣装ケースなど、通気性を考えて給水ボトルがとりつけられるように改造すれば、飼育ケージ、移動ケージとして用いることができます。モルモットは体内でビタミンCをつくることができません。そのため、ビタミンCが含まれているモルモット専用フードを常備しておく必要があります。代用品としてラビットフードとビタミンCが含まれている野菜や果物を毎日あたえることで補うことができます。人間用の固形のビタミンCでも代用ができます。歯の伸び過ぎを防ぐために、かじり木や牧草を固くブロック状にしたものが市販されているので用意しておくといいでしょう。適温は18~24℃、湿度は40~70%です。寒さには比較的強いのですが暑さには弱く、夏は、太陽の光があたるところには絶対にケージを置かないように注意し、日よけや風通しのいい場所を探しておきます。冬は、冷たい風を避けるために毛布などでケージをおおうか、牧草などの巣材をいつもより多めに入れておきます。毛が飛び散るので、ブラッシングをする際には人の少ない場所に移動するなどの配慮をしましょう。<ハムスター>小動物のなかでも小さな種類です。家庭で使用しているハムスターケージにも金網タイプ、プラスチックケージ、水槽とさまざまですが、緊急時にこれらのケージを持ち、避難所に移動するのはとても困難です。ハムスター自身も体が大きく揺れ、物にはさまるなどの危険が伴います。これを避けるためには、ハムスター用のキャリー(トイレも入るくらいの物)やふたつきのプラスチックケースがお勧めです。ハムスターは脱走の達人なので、ケージのフタがきちんとロックされている事を確認し、扉にはカギをかけ、十分気をつけて移動しましょう。かじり木は歯が伸び続ける種類の動物には必須アイテムです。ストレス解消にもなります。適温は23~26度。夏には熱中症の対策を、冬には気温が10度以下になると疑似冬眠をしてしまうので気をつけましょう。応急処置として人肌で温めたり、状況が許すならばドライヤーで温風マッサージをしてあげるといいでしょう。目が覚めたらぬるま湯でとかした砂糖水など栄養価の高い食べ物を与え、まる一日は28℃以上の環境においてやります。<プレーリードッグ>うさぎや小型犬用のケージを使用していると思われますが、災害時は、持ち運びが可能な鳥かごや小さめのプラスチックの収納ケースなどがあると便利です。ただし鳥かごの場合、手や口でガタガタと音をたてたりして、避難所では迷惑になる場合があります。何で運ぶにしろ、脱走には注意しましょう。歯がのびるのを防ぐために、かたい木なども用意しておくと長期の避難生活になった場合役立つかと思います。適温は20~23度程度、高温多湿を嫌います。太陽の光を避け、冬場は最低でも15度以上あるのが望ましく、夏は、ケージの上に冷やした布を置くなどして温度管理に注意をします。どの小動物も、体臭と排出はかなり独特なにおいがあります。避難所では周囲の人に迷惑にならないよう、こまめに掃除をし、消臭スプレーなどでケアをすることを忘れないようにしましょう。小動物は、有事にあっても心のよりどころとなってくれることでしょう。日ごろから準備をすることで行方知れずになることを防ぎ、少しでもストレスを和らげるようにしてあげたいものです。参照リンク新潟動物ネットワーク「東北地方太平洋沖地震被災地応援ボード」特定非営利活動法人アナイス「災害が起こったら」海野愛子/ユンブル)【関連リンク】【コラム】自分に向いている小動物を選ぶポイント【コラム】ウサギを飼う前に準備すること、必要なもの【コラム】2011年「ウサギっぽい女性ミュージシャン」と評判だったのは?
2011年04月20日