熊川哲也が芸術監督を務めるKバレエ カンパニー「カルメン」のリハーサルの模様が公開され、カルメンとホセを演じる4組のうち日高世菜&石橋奨也、成田紗弥&山本雅也、小林美奈&堀内將平の3組が、2幕2場(闘牛場の前)のシーンを披露。さらに4年ぶりの舞台出演となる浅川紫織はアリア「ハバネラ」のシーンのダンスを披露し、その存在感を見せつけた。2幕2場の闘牛場前のシーンは、ホセが闘牛場からカルメンを連れ出すも、もはやカルメンの心は彼にはなく、何を言っても彼女の心には響かず、嫉妬に駆られたホセはカルメンの首に手をかけ、最後は逃げるカルメンを銃で撃つというシーン。演出・振付を手掛けた熊川だが、基本的に演出を押し付けることなく、それぞれのダンサーの解釈に委ねているとのこと。最初に登場したのは日高と石橋のペア。昨年、カンパニー史上初のプリンシパル入団を果たし、新時代を背負う存在と期待を集める日高はカルメンの自由奔放な魅力に重きを置き「歌うように踊れたら」と語り、石橋はホセを「真面目で一途」と評し、最後の感情は「怒りが強い。プロローグから(覚悟を)決めている感じ」と語る。その言葉を体現するかのように、石橋のホセは激しくカルメンを求め、すがりくつも、日高のカルメンはするりと彼の束縛を振りほどき、感情のまま奔放に踊り、最後は激情をそのまま込めたようなホセの弾丸を受けて倒れる。続いて、成田&山本ペアが登場。山本はホセの根底にあるのは「怒り」と「哀しみ」であり「なんで伝わらないんだ?」という思いが彼に引き金を引かせることになると分析。一方の成田は、そもそもカルメンにとってホセはあくまで「一晩限りの相手」であったのにも関わらず、激しく迫ってくるホセを「煙たがっている」と語っており、まさに2人の温度差の違いを巧みに表現。怒りと悲しみを激しくぶつける山本のホセを、成田のカルメンは冷たい怒りさえ感じさせるほど決然と拒否するさまが感じられる。3組目の小林と堀内のパフォーマンスからは、とにかく豊かな感情のぶつかり合いが伝わってくる。「真面目に生きてきた青年が全てを捨てて来たのに、捨てられてしまう。傷ついて、愛を伝えようとするけど、伝わらずに混乱してしまう」と語るように、堀内のホセからは戸惑いと混乱が、そして「ストレートに生きてきた自由な女。周りを巻き込んでいきたい」という小林のカルメンからは天衣無縫の彼女の魅力が情感豊かに伝わってくる。最後に浅川が「ハバネラ」を披露。「今日はわからない。明日かもしれないし、一生ないかも。私に惚れるのは自由だけどお気をつけなさい」という劇中の歌詞を心に宿し、カルメンを演じていると語る浅川。群がる男たちに挑発的な笑みを振りまきつつ、女王然とした強さと誰にも縛られない奔放さを備えた魔性の女を見事に体現する圧巻のパフォーマンスを見せつけた。本公演は6月1日から5日までオーチャードホールで上演。取材・文:黒豆直樹
2022年05月25日キングコングの西野亮廣(41)が手がけた絵本『えんとつ町のプペル』が5月12日、バレエ作品となることが明らかになった。今年1月には東京・新橋演舞場で『プペル〜天明の護美人間〜』として歌舞伎化され、市川海老蔵(44)が主演を務めたことでも記憶に新しい『プペル』。バレエ作品となるのは初めてだが、ある舞台関係者は懸念を抱いているという。「『プペル歌舞伎』は原作の絵本に惚れ込んだ海老蔵さんが自ら西野さんにオファーしたことで実現しました。長女・ぼたんさん(10)と長男・勸玄くん(9)も出演することもあり、注目作になると見込まれていました。さらに原作者の西野さんはオンラインサロンを開催するなど根強い人気を誇っています。歌舞伎ファンだけでなく西野さんファンの集客も期待され、チケット入手は困難になるのではと発表当初は予想されていました」しかし蓋を開けてみると……。「海老蔵さんが出演する新橋演舞場での新春歌舞伎は例年大人気でチケット争奪戦になるほどですが、『プペル歌舞伎』は空席が目立つ日もあったのです。さらに一部の席のチケット料金が値下げされたそうですが、これは売上を少しでも伸ばすためではないか、と見る向きもあります。『プペルバレエ』は満員になるといいのですが……」想定外の結果となった『プペル歌舞伎』。バレエでは汚名返上なるかーー。
2022年05月18日女優、ダンサー、振付家として幅広く活躍する原田薫によるソロ公演『DARAHA ORUKA〜ダラハオルカ〜』が2022年5月5日(木)から浅草九劇で上演される。原田薫にとって『モノクローム』(2014)に続き、2回目のソロ公演。原田は「8年前に初めてソロ公演をやったときもなかなか踏み切れなくて。それから定期的にやる予定ではいたのですが、結果、8年も経ってしまいました」と振り返りつつ、劇団ぼるぼっちょを主宰する安倍康律が作・演出を引き受けたことで「リハーサルをしていたときの緊張感やワクワク感、大変さが蘇ってきて、すごくやりがいを感じています。楽しんでおります」。タッグを組む安倍は、原田の魅力を「素晴らしいスキルを持っているのに、全然おごらないところ」と話す。「薫さんよりも圧倒的にダンスがヘタクソな僕なんかの提案も、聞いてくれるんです。よく笑いますしね。そういう薫さんの人の良さが表現にも出ているんでしょう。最高です」。今回はリサイタルのような公演をイメージしているといい、原田のダンスはもちろん、芝居も歌もたっぷり詰め込んだ公演になりそうだ。原田は「初めてのソロ公演から8年。この間で、歌や芝居のみで役をいただく機会が増えました。今できること、自分が経験してきたことを入れたいなと思って。とはいえ、(安倍さんの書いた脚本は)想像以上のセリフ量。これも挑戦です」と笑う。そして、「観に来てくださる人のために、常に新しい自分でいたい。ワクワクや感動を与えられる存在でいたい。自分の積み上げてきたものもあるんですが、それにプラスして、新しいことに挑戦してみたいと思っています」。原田が今注目しているダンサーである松出直也とKosukeも出演。原田は「それぞれがしっかりと自分のスタイルを持っている。踊りもとても魅力的だし、作品の雰囲気に合うと思った。パッと顔が浮かびました」という。ちなみに、公演のタイトルは「ハラダカオル」を入れ替えたもの。安倍が試行錯誤の末、思いついたものといい、安倍は「薫さんの魅力を余すところなく伝えたいと思って。それにネットで検索しても、他に出てこないタイトル。唯一無二なところがいいでしょう」と話していた。観客へのメッセージを尋ねると、安倍は「言わずもがなダンスがすごいです。それにプラスして新たな薫さんの魅力が見つかると思う。半世紀を越えた原田薫の魅力を感じにきてください。生で見ると、本当にすごいですから」と話し、原田は「劇場という空間にこだわってずっとやってきました。今の私にできることを、顔を赤くして、必死になってやっています。皆様に楽しんでいただけるように精一杯頑張りますので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです」と呼びかけた。上演時間は1時間15分(予定)。公演は5月15日(日)まで。取材・文:五月女菜穂
2022年04月27日バブリーダンスで社会現象を巻き起こした、振付師akaneが仕掛けるダンスエンターテインメント『ベストヒット舞踊祭』が、6月4日(土)・5日(日)の2日間、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて開催される。「ベストヒット舞踊祭」チケット情報アカネキカクのダンサーたちが、バブリーダンスから新作までダンスの魅力が凝縮されたステージを展開。akaneが生み出したダンスワールドはもちろん、豪華ゲストアーティストとの夢のコラボも見どころだ。ゲストは、4日(土)は鬼龍院翔、Ms.OOJA、5日(日)は島津亜矢、水谷千重子。チケットは、4月26日(火)23:59まで先行先着プリセール実施中。一般チケットに加え、Tシャツ&ジュリ扇&記念写真付きのバブリーチケットも販売。
2022年04月22日「ここち良さを、あたらしい視点から」をスローガンに掲げるクロシェは、farfalleのアイコニックなバレエシューズとオンラインショップをリニューアルいたします。「もっとここちよく」ファルファーレのバレエシューズがリニューアルレディースアパレルの株式会社クロシェ(代表取締役:沼部 健、本社:神戸市中央区=以下、クロシェ)は、自社のオリジナルバレエシューズブランド【farfalle(ファルファーレ)】の主力商品、「バレエ(エナメル)」のリニューアルを発表いたします。「もっとここちよく」ファルファーレのバレエ(エナメル)を見る : ファルファーレのバレエシューズは愛らしい見た目そのままに、お客さまの声を履き心地に活かしましたお客さまの声①「素足で履いた時に柔らかく」《もっちり》ウレタン素材を裏張りにしたファルファーレのバレエシューズリニューアルポイント①《もっちり》直接足に当たる部分をウレタン貼りにすることで、もっちりと足に吸い付くような感覚になり、足指への負担を軽減しました。お客さまの声②「たくさん歩いてもらくちんな靴を」《ふわふわ》ファルファーレのふわふわインソールを高反発素材に変更リニューアルポイント②《ふわふわ》従来より人気の高かった4㎜の低反発インソールですが、思い切って5㎜の高反発素材に変更しました。これによって足裏にかかる体重をしっかりと吸収し、蹴り出す力をサポートし、たくさん歩いても疲れにくくなりました。※疲れやすさには個人差がございます。お客さまの声③「歩いているときに滑りにくい靴を」《やわらか》滑りにくい本底材を使用したファルファーレの新バレエ(エナメル)柔らかく屈曲性の良い本底材にリニューアルポイント③《やわらか》靴の本底材を滑りにくい素材に変更しました。柔らかく軽い素材だから、返りが良く、足の動きにしっかり付いてきてくれます。靴底にはこっそりファルファーレのロゴを刻印し、見えないところにもこだわりました。お客さまの声④「長く履いても型崩れしにくいかかとを」《しっかり》ファルファーレのヒールは0.7㎝から1㎝に変更することで長く履いても型崩れしにくくなりましたリニューアルポイント④《しっかり》靴ずれ防止に非常に薄いかかと芯を使用しているために起きる踵部分の沈み。沈んだ箇所が地面と擦れて生地部分が削れるとのお声を受け、ヒールを0.7㎝から1㎝に変更しました。型崩れしにくいから、お気に入りの靴を長く履いていただけます。カラーバリエーションはファルファーレの代名詞“Color Party”がコンセプトのファルファーレはリニューアル後も11色がラインナップピンクの靴箱を開けるとカラーパーティのインビテーションがお出迎えするファルファーレ。リニューアルしたバレエエナメルでは、豊富なカラー展開から厳選した人気の11色をセレクトしました。ブラック、ネイビーなどの毎日使いやすいベーシックカラーから、レッドやイエローなどアクセントになるアクセントカラー、グレーやベージュなどのニュアンスカラーまで、選ぶ、そろえる楽しみはそのままラインナップしました。リニューアルしたファルファーレのバレエ(エナメル)についてブランド:farfalle(ファルファーレ)商品名:バレエ(エナメル)価格:10,890円(税込)サイズ展開:8サイズ、33,34,35,36,37,38,39,40(21.5㎝~25㎝相当)ヒール高:1㎝カラー展開:11色、ホワイト、ベージュ、ブラウン、D.ブラウン、イエロー、ネイビー、レッド、ワイン、グレー、D. グレー、ブラックファルファーレ公式オンラインショップも使いやすくリニューアル【ファルファーレ】クイックに在庫が表示されるので欲しい色とサイズがすぐにカートに入れられます靴のリニューアルに合わせて、ファルファーレ公式オンラインショップもリニューアルいたします。今までは商品詳細のページを開くと、カラーを選んで開いてから在庫があるかないかを表示していましたが、欲しい色の写真をクリックするとサイズの在庫がぱっとわかるように。お客さまのストレスフリーなお買い物体験のために進化いたしました。(※上記写真はイメージです)リニューアルしたファルファーレ公式オンラインショップへ : ファルファーレ【バレエ(エナメル)】11色のカラーバリエーションをチェックファルファーレのレッドはときめきカラーファルファーレをまず1足買うならだんぜんブラックファルファーレのホワイトはピュアカラーコーデに変化球のファルファーレイエローオシャレを格上げファルファーレのグレーニュアンスカラーのDグレーファルファーレのワインは大人色優しいベージュのファルファーレDブラウンでオシャレ上級者に万能ネイビーはいつでも味方オシャレ度アップはブラウンスタッフと相談や試着をしながら買える直営店や百貨店催事もおすすめ公式オンラインショップではサイズ選びに不安な方に「ご試着サービス」やチャットでの相談をご用意しています。直営のルクアイーレ店や上記百貨店催事ではスタッフと相談しながらご試着も可能ですので、お客さまのご都合に合わせてご利用ください。◆ファルファーレルクアイーレ店〒530-8558大阪市北区梅田3-1-3 ルクアイーレ2Fイセタンアーバンマーケット内TEL:06-6467-895910:30~20:30ファルファーレのPOPUPや店舗をチェック : 地図 : 原料価格高騰を受けた価格改定のお知らせ昨今の原料価格高騰を受け、ファルファーレの商品も価格を値上げせざるを得ない状況となりました。つきましては、2022年6月15日(水)より以下の通り価格を改定いたします。例・税込 9,790円の商品→ 改定後 税込 10,890円・税込 10,890円の商品 → 税込 12,100円・税込 12,100円の商品 → 税込 13,200円※主に定番商品が対象となります。限定アイテム、ファルファーレクラシカルシリーズ、セールアイテムなど一部対象外の商品がございます。このリリースでお知らせしている「バレエ(エナメル)」は、従来商品よりも質を向上させたリニューアルを行っておりますが、6月15日以降も価格据え置きでの販売となります。お問い合わせ先株式会社クロシェ メール連絡先: press@cloche.jp 株式会社クロシェHP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月22日バレエの魅力を様々な角度から堪能できるイベント「上野の森バレエホリデイ 2022」が4月29日(金・祝)から5月1日(日)まで上野公園にある東京文化会館で記載される。本イベントはバレエを観るだけでなく、聴く、知る、踊る、遊ぶ、買う、作るなど様々な角度から楽しめる恒例の催し。子どもから大人まで楽しめる多彩な企画が特徴で、会場になっている東京文化会館内の様々なエリアが活用される。コロナ禍で一昨年と昨年は一部の企画をオンラインに切り替えて開催されたが、今年は3年ぶりに東京文化会館での開催が実現する。期間中、感染対策を徹底した上で約30のイベントが予定されており、6回目となる今年のテーマは“ロミオとジュリエット”だ。ジョン・クランコ版『ロミオとジュリエット』の上演や、『ロミオとジュリエット』名版ダンサー・クロストーク、様々な『ロミオとジュリエット』を紹介するパネルギャラリーが登場するほか、劇中のバルコニーが大ホールのホワイエに出現。実物の舞台セットの前で記念撮影ができる。また、バレエグッズを扱う店舗が集まる“バレエマルシェ”、プロダンサー&キッズダンサーが登場する“バレエウェア・コレクション2022”、公開レッスン、武蔵野ルネのバレエ似顔絵コーナーなどバラエティ豊かな企画が揃う。さらに「8バレエ団ダンサーズトーク&取材映像上映会」には、日本が誇る8団体を代表するダンサー、荒井成也(井上バレエ団)、真野琴絵(小林紀子バレエ・シアター)、上山榛名(貞松・浜田バレエ団)、塩谷綾菜(スターダンサーズ・バレエ団)、植田穂乃香(東京シティ・バレエ団)、上野水香(東京バレエ団)、法村圭緒(法村友井バレエ団)、水井駿介(牧阿佐美バレヱ団)がクロストークを披露。ダンサーの日々の姿に密着取材した映像も上映される。上野の森バレエホリデイ 20224月29日(金・祝)から5月1日(日)まで東京文化会館(東京都台東区上野公園 5-45)入場料:無料(一部のイベントは有料)
2022年04月20日4月8日に東京・サンシャイン劇場で幕を開けたダンス・エンタテインメント集団・梅棒の最新作、14th WONDER『おどんろ』。続く三重公演を経て、4月22日(金)より大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールに登場する。梅棒 14th WONDER 『おどんろ』 チケット情報『おどんろ』は昨年の7、8月に上演を予定していたものの、新型コロナウイルスの影響を受け、全公演が中止に。だが、1年を待たずして“リベンジ”を実現、ゲストの小越勇輝はそのままに、今回は大西桃香(AKB48)もヒロインで参加することとなった。物語の舞台は架空の都市「トーキョー都タイトー区」。そこでは「ネオ妖怪」と呼ばれる現代の妖怪たちが市民を困らせていた。そんななか、ほんの偶然から妖怪たちと関わるようになったうだつの上がらないサラリーマンの萬代。彼の生活はそれを機に少しずつ変わり始める。そこに妖怪を捕まえようとする警察の不思議犯罪課や妖怪たちを悪用しようともくろむブラック企業の人間たちも絡み合い…。不可思議な、だが心温まるハートウォーミングなドタバタ劇を、セリフを用いず、アクションや表情などで紡いでいく。萬代を演じるのは梅棒のメンバー、梅澤裕介。激しいアクトで表現することが多い梅棒の作品だが、さえない男という萬代は圧倒的にエネルギー消費量が少ない役柄だと話す。それだけに「そこが梅棒の新しい一面」と自信をのぞかせる。ヒロインの新米警察官・那夢子を演じる大西は「那夢子は、不器用なりに一生懸命頑張っているけど、頑張りすぎて空回りしちゃうところもあって。でも素直な女の子。那夢子と妖怪たちの関係性や、ストーリーもですが…私的には最後の“アレ”です!」と、見どころを語った。「最後の“アレ“」とは何か?ぜひ劇場で確かめてほしい。ネオ妖怪のリーダー格・妖太郎役を演じる小越は、「妖太郎は、妖怪ですけど心の襞みたいなものを持っていて。ただ、それを素直に出さない感じ、ちょっとひねくれてる感じもあります」と、その役柄を語った。三重、大阪以外にも高知、愛知へと巡回する本作。「私は梅棒さんの舞台に参加させていただくのは初めてで、地方公演もすごく楽しみにしています」と大西。続けて「地方の方にも梅棒さんの作品を見てもらいたいと思います。きっと皆様の心に残る作品になると思うので、期待値を高めで楽しみにしてくださったら」と笑顔を見せた。梅棒の作品に関わることができ、夢のようだと目を輝かせながら話す小越も、「梅澤さんもおっしゃったのですが、梅棒の舞台はDVDなど形に残らないので、ぜひ観に来ていただいて、皆様の記憶の中に残していただけたら嬉しいです!」と意気込む。そして梅澤も「『おどんろ』はドタバタで、面白いところありつつ、それでも少し大人っぽい、情緒的な雰囲気にも溢れている素敵な舞台になっています。新しい一面を楽しみに見ていただければ」といざなった。取材・文:岩本
2022年04月19日渋谷で30年以上社交ダンススクールを経営しているクワバラダンススクールがオンラインレッスンプラットフォームを新たに開設します。社交ダンス、競技ダンスが上手くなる為のレッスンが集結。ボールルームダンスやラテンアメリカンダンスはもちろんの事、HIPHOPやバレエ、ピラティスやボディチューニングなど20以上の様々なジャンルの講座が勢揃いしました。世界トップクラスのレッスンが自宅にいながらご自身のスマートフォンやパソコンを通じて気軽に受講する事が出来ます。オンラインレッスン申込みURL: タイトル■「無料トライアルのお知らせ」についてオンラインプラットフォーム開設を記念して、2週間の無料トライアル期間を設けます。社交ダンスだけに留まらず、バレエやHIPHOP、ピラティス、呼吸法、ボディチューニングなど様々な20以上の講座が全て無料でお試し出来ます。予約は簡単で、送られてくるZoomリンクにアクセスするだけで、全ての講座にご参加いただけます。■無料トライアル概要期間:4月17日(日)~4月30日(土)講座一覧:別紙添付講座一覧(1)講座一覧(2)クワバラダンスとは:元全日本チャンピオン、桑原明男、佐代子、金光進陪が経営主宰する社交ダンス業界最大手のダンススクール。30年以上に渡って歴代チャンピオンやファイナリストを輩出しており、現在も全日本トップクラスの選手が多数在籍。コロナ禍においていち早くオンラインレッスンをスタートさせ、業界のリーディングスクールとして、内外に有名です。クワバラダンススクールHP: これまで参加された方の口コミ: 社交ダンス×オンラインレッスン:社交ダンスの持つ魅力をもっと沢山の人に身近に感じてもらいたい。そんな思いから、ペアで手を繋いで踊るというハードルがある中、2020年4月よりオンラインレッスンに取り組んできました。平均月間500件の予約数を超える実績を活かし、より簡単に身近にオンラインでレッスンを受講してもらえる工夫をしております。オンラインレッスンの可能性:(1)非接触型のビジネスモデル(2)人数制限の無い可能性(3)実際のリアルレッスンへの入り口としての可能性(4)いつでもどこでもスキマ時間を活用(5)初期費用の無いリーズナブルな価格受講方法:(1)オンラインレッスン予約サイトより予約(2)予約の際にご入力頂きましたメールアドレスにZoomのリンクが送られてきます。(3)レッスンの日時になりましたらリンクからご入室下さい。(5分前から入室可能です。)オンラインレッスン申込みURL: ■会社概要社名 : 株式会社サム企画スクール名: クワバラダンススクール代表者 : 代表取締役 桑原明男所在地 : 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町28-3 A2ビル7階電話 : 03-3477-2340FAX : 03-2340-1530E-mail : kuwabaradanceschool@gmal.com URL : 担当 : 金光進陪 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月12日伊藤今人(梅棒)作・総合演出、梅棒振付・監修による新作公演「梅棒14th WONDER『おどんろ』」が、4月8日に東京・サンシャイン劇場で開幕した。梅棒 14th WONDER 『おどんろ』チケット情報台詞を使わず、ダンス・芝居・J-POPの融合でストーリーを見せるダンスエンターテインメント集団「梅棒」。第14回公演「梅棒14th WONDER『おどんろ』」は、新型コロナウイルスの影響を受けて全公演が中止となった昨夏のリベンジ公演。前回からの続投で、映像・舞台で幅広く活躍する注⽬の俳優“小越勇輝”、今回新たなヒロインとして抜擢されたAKB48の“大西桃香”、ストリートダンスの世界⼤会である「JAPAN DANCE DELIGHT」を制する他、MCや振付師としても多方面で活躍する電撃チョモランマ隊の“Q-TARO”、過去の梅棒公演で何度も怪演を⾒せている“パイレーツオブマチョビアン”、世界的な⼥性アニメーションダンサーの“NANOI”、数々のダンスコンテストを制し、米津玄師等の有名アーティストのバックダンサーも数多くつとめる“Kurumi Shiina”、世界初ダンスプロリーグ「D.LEAGUE」のofficialチーム「Benefit one MONOLIZ」のメンバーとして活躍中の“RiNnA”、梅棒公演にゲストとしては最多出演となる“YOU”を迎え、前回以上にパワーアップした『おどんろ』をお届けする。物語はうだつの上がらないサラリーマン・萬代(梅澤裕介)が、ひょんなことから個性豊かなNEO妖怪たちと接触することから始まる。NEO妖怪に翻弄される警察や萬代が働くブラック企業の社員らを巻き込み、人間とNEO妖怪とのトンデモ絵巻が描かれていく。笑い、時には涙もするエネルギーに満ち溢れた梅棒ワールドや、個性的なキャラクターとストーリー性のあるパフォーマンスはもちろん、ストーリーやキャラクターとリンクする楽曲にもぜひご注⽬を。公演は、4月17日(日)まで東京・サンシャイン劇場、4月19日(火)に三重・四日市市文化会館、4月22日(金)から24日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、4月27日(水)に高知・高知県立県民文化ホール、5月7日(土)・8日(日)に愛知・ウインクあいちの5都市で上演。チケット発売中。
2022年04月11日バブリーダンスで社会現象を巻き起こした、振付師akaneが仕掛けるダンスエンターテインメント『ベストヒット舞踊祭』が6月に大阪で開催される。公演は6月4日(土)・5日(日)の2日間、COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて。『ベストヒット舞踊祭』チケット情報アカネキカクのダンサーたちが、バブリーダンスから新作までダンスの魅力が凝縮されたステージを展開。akaneが生み出したダンスワールドはもちろん、豪華ゲスト陣との夢のコラボも見どころだ。ゲストは4月中旬に発表予定。解禁までお楽しみに!一般チケットに加え、Tシャツ&ジュリ扇&記念写真付きのバブリーチケットも発売。4月11日(月)11:00までファミリーマート先行(抽選)受付を実施中。
2022年03月30日ディオール(DIOR)の2022年春夏コレクションから、ラインストーンが輝く「ディオール アーティ」バレエフラットシューズが登場。全国のディオールブティックなどで販売される。ラインストーンが輝くバレエシューズスクエアトゥとストラップが特徴の「ディオール アーティ」バレエフラットシューズから、カラフルなラインストーンをあしらった新作が登場。メゾンが大切にし続けているクラフトマンシップの精神にのっとり、イタリアのアトリエにて、何段階もの製造工程を経て作り上げた。1000個から3000個にもおよぶスクエア型のラインストーンは、熟練の職人がひとつひとつ丁寧に手作業でセット。また、ディオールの幸運のシンボル“スター”モチーフをレジンヒールの中央に飾るなど、細部にまでメゾンのこだわりが詰まっている。ビーズ&クリスタルが輝く「レディ ディオール」もディオールのアイコンバッグ「レディ ディオール」にも華やかな意匠の新作がラインナップ。日本で展開されるのは、サテンのボディに「カナージュ」モチーフのビーズを散りばめたスモールサイズバッグだ。ペールゴールドトーンの“D.I.O.R.”チャームにも、ホワイトクリスタルを散りばめ、より煌びやかなムードに仕上げている。ムービーでは、ラインストーンが輝く「レディ ディオール」の新作を紹介。卓越した職人技の数々に注目だ。【詳細】ディオール 新作バッグ&シューズ発売時期:2022年3月中旬販売店舗:全国のディオールブティック、ディオール 公式オンラインブティックアイテム例:・ディオール アーティ バレエフラットシューズ 328,900円・レディ ディオール スムースカーフスキン & サテン 946,000円【問い合わせ】クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2022年03月28日わざわざ私の顔面まで来て、不気味なダンスを見せつけるインコ。そうコメントをつけて1本の動画を投稿した、おかかちゃん(@okakaricho)さん。動画の終盤、ラスト1秒で見せたインコの独特なダンスに「笑った」「求愛されてますね」と多くの人が魅了されています。わざわざ私の顔面まで来て不気味なダンスを見せつけるインコ pic.twitter.com/gI0ESYp8Yc — おかかちゃん@ばんのけ (@okakaricho) March 22, 2022 1秒というわずかな時間で見せた、不気味…というより『笑撃』のダンスを確認できたでしょうか。首をうねうねと動かす様は、飼い主さんがいうように『不気味』という言葉も合いますが、それ以上に笑いがこみあげてきます!【ネットの声】・和みますね。ちょっと笑ってしまいました!・不気味じゃなくて、かわいい!・求愛ダンスだ!飼い主さんのことが大好きだから、顔の目の前でやるのですね。わざわざ飼い主さんに近付いて、このダンスを見せるというのは、何か意味があるのかもしれません。コメントにもあるように、飼い主さんに大好きな思いを伝えたいのか、それともかまってほしいのか…ダンスの意味は、インコのみぞ知る…。しかし、どんな行動であっても、飼い主さんにとってはかわいく思えて仕方がないでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年03月23日バレエ・アーティスト 緑間 玲貴は、新作バレエ「御佩劍」の能楽堂特別演出版を、2022年6月25日(土)に国立能楽堂(東京都渋谷区)にて発表いたします。公演タイトルは『トコイリヤ RYOKI to AI vol.9』です。バレエ「御佩劍」国立能楽堂 特別演出版 イメージバレエ「御佩劍(みはかし)」は、緑間 玲貴の舞踊生活35周年記念作品として制作。今夏、国立能楽堂で上演される特別演出版は、ヤマトタケルの剣伝説を、バレエと能楽を融合させる目線から捉え直した長編バレエとなっております。演出には琉球文化や古事記などのエッセンスもふんだんに取り入れた日本版バレエです。倭建命(ヤマトタケル)役 緑間 玲貴(バレエ)と天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)役 渡久地 真理子(バレエ)【緑間 玲貴コメント】トコイリヤ公演プロジェクトが掲げるミッションのひとつは、バレエを基として世界中のあらゆる舞踊ジャンルに共通する「眞・善・美・愛」という「美学」を研究し、総合芸術としての新しい舞踊アイデンティティを創造し、沖縄から日本国内外に向けて発信することです。本作「御佩劍」(みはかし)は、琉球文化「おもろさうし」(秘儀古謡)の音楽性と大和文化「能楽」の舞踊スタイルなど、日本国内の出自の異なる文化の要素を織り混ぜ、「バレエ」という型でまとめ上げています。どちらもバレエと同じように500年から600年の歴史を持ち、我が国が育んだ表現手段です。この度、既発表作品「御佩劍」の特別演出版を能楽の殿堂「国立能楽堂」において上演いたしますが、出演者とスタッフ一丸となり、能楽の深淵な世界に学び、尊敬を込めて作品の別の一面をお届けできることを嬉しく思います。バレエダンサーが国立能楽堂の舞台に立つことも、稀なことでありますが、既に劇場で作品をご覧になった方は、同じ作品の別表現スタイルをご覧になることでしょうし、はじめてご覧いただく方も我が国が持つ表現スタイルの多様性に驚かれると思います。皆様のご来場を、国立能楽堂でお待ちしています。倭比賣命(ヤマトヒメ)役 関 直美(シテ方 宝生流 能楽師)【新作バレエ「御佩劍」について】「御佩劍」(みはかし)は全10章のバレエ作品で、古事記の「ヤマトタケル伝説」をベースに、「分断か、調和か」というテーマを掲げ、現代社会を風刺しつつ、現代に生きる人々の「今」を問う。音楽の一部には沖縄文化の成り立ちを知る上で希少な国内第一級史料であり、琉球最古の文学【おもろさうし】を起用しました。独自研究により、新たな創造物として蘇らせるとともに、現在では全く別の文化であると知覚されている琉球文化と大和文化が一つの大きな共栄圏の中の二つの文化であるとの気づきを想起させ、共同体としての平和と、一方で多様性からの平和も感じさせられるような仕上がりになっています。倭建命(ヤマトタケル)役 緑間 玲貴(バレエ)と弟橘比賣命(オトタチバナヒメ)役 前田 奈美甫(バレエ)【緑間 玲貴 舞踊生活35周年記念公演】本公演は、緑間 玲貴舞踊生活35周年を記念した「沖縄と日本をつなぎ、未来と世界へ翔る「御佩劍」公演ツアー」の一つで、新国立劇場 小劇場(東京)、那覇文化芸術劇場 なはーと(沖縄)、国立能楽堂(東京)、日本橋公会堂(東京)計4ヶ所の公演開催企画の一環。【出演者】倭建命(ヤマトタケル) :緑間 玲貴弟橘比賣命(オトタチバナヒメ) :前田 奈美甫倭比賣命(ヤマトヒメ) :関 直美(シテ方 宝生流 能楽師)自然主(シゼンノヌシ) :柳元 美香山の化身(ヤマノケシン) :上杉 真由天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ):渡久地 真理子自然達(シゼンタチ) :吉原 詞子 金城 凪香【公演概要】日時 :2022年6月25日(土) 18:00開演予定公演名 :バレエ・アーティスト 緑間 玲貴 東京公演「トコイリヤ RYOKI to AI vol.9」バレエ「御佩劍」国立能楽堂 特別演出版劇場 :国立能楽堂(東京都渋谷区)演出・振付:緑間 玲貴音楽制作 :YURAI/緑間 玲貴衣裳 :下田 絢子主催 :一般社団法人 トコイリヤ・ソサエティー協力 :伝統の橋がかり/緑間バレエスタジオ/株式会社Artist Support【公演情報ページ】トコイリヤ公式WEBサイト( )■チケット全席指定・税込特別席:30,000円S席 :18,000円A席 :10,000円◎緑間 玲貴ファンクラブ先行予約:2022年3月19日(土)10:00AM◎一般販売:2022年4月24日(日)10:00AM販売窓口:トコイリヤ公式WEBサイト( )プレイガイド:イープラス 他※本公演は、政府および東京都が定める新型コロナウイルス感染症対策の方針に従って、公演の準備を行っております。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月16日「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の男子バレエ漫画をアニメ化した「ダンス・ダンス・ダンスール」。4月からMBS/TBS系全国28局ネットでの放送が発表されていたが、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の新ブランド「スター」にて4月より見放題独占配信されることが決定した。原作は、コミックスの累計発行部数220万部を突破し、現在「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中の男子バレエ漫画。昨年末にアニメのTV放送が発表された際には、キャラクターたちの抑えきれないバレエへの情熱、「東京バレエ団」ダンサーによるモーションアクターを起用したバレエシーンがどう映像化されるのか、ファンの間で大きな話題となった。原作を手掛けるのは、数々の人気作品を生み出してきた漫画家・ジョージ朝倉。制作は国内外で数々の賞に輝き、世界中にファンのいる「MAPPA」が手掛ける。ストーリー中学二年の村尾潤平は、幼い頃バレエに魅了されるも父の死をきっかけに「男らしくならねば」とその道を諦めていた。だがある日、彼の前に転校生・五代都が現れる。都にバレエへのあこがれを見抜かれ、誘われた潤平は、都の従兄弟である森流鶯と共に、本格的なバレエダンサーへの道を歩みだし、世界最高峰のダンスール・ノーブルを目指す。全てを犠牲にしたものだけが、立つことを許される、美しくも厳しいクラシックバレエの世界。完全な初心者である潤平の運命は!?なお、ディズニープラスでは、今後も日本の視聴者が楽しめる国内アニメーションの配信に力を入れていくという。「ダンス・ダンス・ダンスール」は4月よりディズニープラス「スター」にて見放題独占配信。MBS/TBS系全国28局ネット「スーパーアニメイズム」枠にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年03月09日新国立劇場で2017年に上演された、小野寺修二カンパニーデラシネラ『ふしぎの国のアリス』が再演される。構成・演出を手がけ、自らも出演する小野寺は、マイムをベースとした身体表現で独特の世界を打ち出し、数々の作品を発表しているアーティスト。再演の舞台を前に、オンラインで話を聞いた。「不条理を形にしたような作品。大好きでした」と、原作、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』について語る小野寺。言葉を介さずに物語や情感を伝える独自の表現を追求しながら、「当時は言葉を使うことに興味があって、キャロルのテキストを子供たちに聴かせたいと、作中にはかなり言葉を入れました。難しくてよくわからない言葉も、子供たちが受け取ってくれたことが新鮮で、“意味合いだけではない何か”ってあるんだなと感じたものです」と、5年前の初演を振り返る。そこここに驚きや笑いが散りばめられた彼ならではの『アリス』は、幅広い世代の観客を魅了。客席には、この物語に初めて触れるという観客も多くいただろう。「ウサギの穴に落ちて、大きくなったり小さくなったりと、『アリス』の世界はいろんなところに飛んでいきますが、それが世界としてちゃんと成り立つための、言い方、ものの動かし方、皆の配置や歩き方などを丁寧にやることで、お客さんは意外にすんなりと入ってきてくれます。視覚的な面白さのある物語ですから、今回はそこをもっとお伝えしたくて、ほぼ喋らないようにしようと考えているんです」本来、この再演は2020年に実現するはずだったが、新型コロナウイルス感染症の拡大によりリハーサル半ばで中止に。「もう1回やれるなんて思ってもみなかった!」と、喜びを隠せない様子だ。「アリスはどんなことにも臆さず、自分からどんどん向かっていくところが魅力的。今僕たちはまさに不条理の中で生きているけれど、もっと楽しくとか、より能動的に何かを受け取るということを彼女から学ぶべきではないか。この作品はまさに今、やるべきことだと感じていて、何かしらお伝えできるよう頑張りたい。心からそう思います」昔読んだ原作はうろ覚え、ワクワク感も忘れがちという大人も、きっと夢中にさせる舞台になる。小野寺も「自分の中で忘れかけていたものを思い出す時間になってくれれば」と、穏やかな笑顔を見せた。公演は3月18日(金)〜21日(月・祝)、新国立劇場小劇場にて。チケットは発売中。文・加藤智子
2022年03月09日『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』のブラッド・バードが、次の映画をスカイダンス・アニメーションで製作することがわかった。タイトルは『Ray Gunn』。ストーリーを考案したのはバードで、脚本はバードとマシュー・ロビンスが共同執筆した。新興のスカイダンス・アニメーションのプレジデントは、「#MeToo」でディズニー/ピクサーを追放されたジョン・ラセター。また、バードが監督した『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』はスカイダンス・メディアが製作しており、プロデューサーのデビッド・エリソンともすでに知り合いだ。ラセターを早々と受け入れたことに対して社内外から批判を受けたこの会社に、ピクサーですばらしい実績を持つバードが新作を持ち込んだことは、大いに注目される。文=猿渡由紀
2022年02月18日クルン トウキョウ(kurun TOKYO)から新作バレエシューズ「ジゼル(Giselle)」が登場。2022年2月23日(水)から3月1日(火)まで、東京・伊勢丹新宿店で開催する期間限定ショップで先行発売され、以降ジェイアール京都伊勢丹、仙台三越、日本橋三越本店の限定ショップほかで発売される。“一日中疲れない”クルン トウキョウのバレエシューズに新作クルン トウキョウは、メイドインジャパンにこだわったバレエシューズブランド。東京・浅草の職人が1点1点ハンドメイドで仕上げており、片足約100gという“究極の軽さ”と「ペタンコなのに一日中履いても疲れない」履き心地のよさで話題に。これまでは、オンラインストアを中心に展開してきたが、ブランド3周年を祝して、全国百貨店で期間限定ショップを開催する。スクエア・トゥのバレエシューズ「ジゼル」会場では、クルン トウキョウ待望の新モデルとなる、スクエア・トゥのバレエシューズ「ジゼル」が発売される。「ジゼル」は、クルン トウキョウ定番シューズのラウンド・トゥバレエシューズ、ポインテッド・トゥバレエシューズを融合させた“いいとこどり”のアイテム。ラウンド・トゥの柔らかな履き心地、ポインテッド・トゥならではのすっきりとしたシルエットを両立しており、都会的な着こなしを楽しめる。カラーは、定番のブラック、軽やかなシャンパンゴールド、きらめくシルバーの3色を用意。フォイル(箔)を使用したこだわりのデザインで、華やかな足元を演出してくれる。サイズは、21.5cm〜26.5cmとバリエーション豊富な展開。高品質でありながら、1つ15,000円~という手ごろなプライスも魅力的で、複数色“大人買い”するのもおすすめだ。【詳細】クルン トウキョウ「ジゼル(Giselle)」15,180円サイズ:21.5cm〜26.5cmカラー:Hシャンパンゴールド、Hシルバー、Hブラック取り扱い店舗:クルン トウキョウ期間限定ショップ(伊勢丹新宿店、ジェイアール京都伊勢丹、仙台三越、日本橋三越本店)、クルン トウキョウ公式オンラインショップ※公式オンラインサイトでは3月23日(水)~発売予定。<クルン トウキョウ期間限定ショップスケジュール>■〈東京〉伊勢丹新宿店 本館 2階婦人靴開催日時:2022年2月23日(水)〜3月1日(火)■〈京都〉ジェイアール京都伊勢丹 3階 ザ・ステージ#3開催日時:2022年3月2日(水)~8日(火)■〈仙台〉仙台三越 定禅寺通り館2階イベントスペース開催日時:2022年3月9日(水)〜3月15日(火)■〈東京〉日本橋三越本店 本館3階婦人靴開催日時:2022年3月16日(水)〜3月22日(火)
2022年02月12日新国立劇場バレエ団の公演「吉田都セレクション」がまもなく開幕する。同団の珠玉のレパートリー、ビントレー振付『アラジン』、プティ振付『こうもり』の名場面とともに、バレエ団のダンサーが振付けた作品も登場、カンパニーの多彩な魅力が楽しめる特別な機会となる。どんな作品が登場するのか、自作を披露する木村優里、木下嘉人に、オンラインで話を聞いた。「まさかもう一度上演できるとは!」と明かすのは、バレエ『コッペリア』に着想した『Coppelia Spiritoso』を振り付けた木村。今回の公演では、昨年11月の公演「DANCE to the Future: 2021 Selection」で発表された作品の中から、ファン投票によって選ばれた3作品が上演される。自作が選ばれたことに、「感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔の木村。作品について、「モチーフは、バレエ『コッペリア』に出てくる人形。砂時計の砂が全て落ちて命が尽きるその時まで、人形は与えられた使命を果たす、というアイデアです。最後には、人形がまた次の人形を作り、同じことが繰り返されることをほのめかす──少し怖い感じもあるんです」。自身と木村優子が踊る、女性二人の愛らしくシュールなデュエットは、随所にドキッとさせられるようなユーモアが光り、人気を得た。いっぽう、2作品が選出された木下は、「異なる世界観をもつ2作品です。よりブラッシュアップしたものを観ていただきたい」と意気込む。ジアッチーノの情感溢れる音楽で紡ぐのは、『人魚姫』。「もともとこの音楽で創りたいという思いがあり、人魚姫の物語がパッと結びついた」という。米沢唯、渡邊峻郁による繊細かつ抒情的なデュエットは、ドラマ性の豊かさが大きな魅力。木下のもう1つの作品、小野絢子、福岡雄大、五月女遥と木下自身が踊る『Passacaglia』は、バロック時代の作曲家、ビーバーによる静謐な弦の音と2組のカップルが美しく響き合う、抽象的な作品だ。欧州のカンパニーに在籍していた時に振付に挑戦するようになったという木下は、「振付は難しいが、出来上がった時の喜びは大きい」と熱く語る。木村も、「その作業と工程の多さに驚きました。一日中そのことばかり考えて眠れないことも。今回も、お客さまにより楽しんでいただけるよう頑張ります」と意欲を見せた。公演は2月19日(土)~23日(水・祝)、新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。文:加藤智子
2022年02月07日東京バレエ団が2022年2月、ブルメイステル版『白鳥の湖』を上演する。18日と20日の公演でオデット/オディールを踊るのは、世界にもその名を轟かすバレエ団のトッププリマにして、この役を当たり役のひとつとし続けてきた上野水香。バレエ団で全幕を踊るのは今回が“最後”となる上野に、役の解釈やブルメイステル版の見どころから、2021年秋にミュージカル初挑戦を果たした『ドン・ジュアン』での手応えまで、幅広く聞いた。「ブルメイステル版の黒鳥は、上から目線な感じです(笑)」――『白鳥の湖』は、バレエを観たことがなくても知っている、古典バレエの代名詞のような作品です。水香さんご自身は初めて踊られる前、どんなイメージを持っていましたか?『白鳥の湖』とか『眠れる森の美女』というのはやはり、バレエを習っていたら絶対に踊りたい作品ですよね。私も子どもの頃からずっと憧れていて、あの羽と冠を着けたいけれどお家にはなかったから、白いお花を着けて白鳥気分を味わったりしていました(笑)。だから19歳か20歳の頃だったかな、初めて全幕で踊れた時は本当に嬉しかったです。――白鳥オデットと黒鳥オディールをひとりのダンサーが演じ分けることで知られる作品ですが、それぞれの役をどのように解釈していらっしゃるのでしょう。オデットは、魔法で白鳥に姿を変えられてしまっても希望を忘れない、儚さと強さを併せ持った女性。完全に鳥として見せるやり方もあると思いますが、王子が恋に落ちるわけですから、やっぱり人間のはずなんですよね。鳥にしか見えない瞬間と人間にしか見えない瞬間がミックスされた、奥行きのあるオデットが私の理想です。東京バレエ団『白鳥の湖』より撮影:Kiyonori Hasegawa東京バレエ団『白鳥の湖』より撮影:Kiyonori Hasegawaオディールで大事にしているのは、悪の象徴であるロットバルトの娘だということ。お父さんに言われたから王子を誘惑しているだけで、本人が悪い子かどうかは分からないと思うんです。ただやはり、王子がどんどん自分に惹かれているのを見て楽しくなってはいるはずだから、いかめしい顔ではなく楽しそうに演じるようにしています。若い時は、ただニコニコしてるだけみたいになっちゃってましたけど(笑)、笑顔の中に含みを持たせたりといったことが、だんだんできるようになった気がしますね。――今回上演されるのはブルメイステル版ですが、そうした役の解釈に違いはありますか?解釈自体は変わらないですが、オディールの表現には少し違いがありますね。通常のバージョンでは、オディールはロットバルトとふたりだけで王子を騙さないといけないから、引き寄せておいて突き放してみたり、といった表現が必要になります。でもブルメイステル版では、舞踏会の会場にいる人たちはみんなロットバルトの配下という設定。全員で押し寄せるように王子に迫っていくから、オディールの表現はシンプルでいいんです。みんなの中にスッと立っているだけで、「あなた私に惹かれるでしょ?当たり前よ」みたいな、上から目線な感じです(笑)。――ブルメイステル版でのパートナーは、2016年の初演以来、ずっと柄本弾さんですね。弾くんとは、2015年の『眠れる森の美女』からもう長く組んでいます。一緒に積み上げてきたものが誰よりも多いパートナーで、私の癖も全部分かってくれている、とてもありがたい存在ですね。特につい最近『海賊』で組んだ時は、非常に通い合うものがあって、これが積み上げてきた良さだなって。元々鋭い感性を持っていて呑み込みも速いダンサーですが、30代に入って芸術家として目覚める段階に入った今『白鳥』を踊ることは、彼にとってもエモーショナルな部分を磨くいい機会になると思います。二人でドラマを運ぶ作品ですから、今まで以上に相手を感じながら演じられるよう、リハーサルではディスカッションを重ねたいですね。「違うジャンルに挑戦することで、バレエに貢献していきたい」――そんな『白鳥の湖』に東京バレエ団で主演されるのは、今回が最後になるそうですね。現行のバレエ団の定年制度だと、私が定年を迎えるまでに「白鳥」を上演するのは今回が最後というだけで、最後にすると私が決めたわけではないんですよ。自分の中では、「白鳥」はこれからも深めていきたい作品。ただ先のことは分からないですし、私は今までもずっと、毎回「明日死んでもいい」くらいの気持ちで踊ってきました。その気持ちは今回も変わらないですし、これがもし自分で決めた最後だったとしても、いつもと同じようにすべてを懸けるだけだと思います。――「明日死んでもいい」というほどの強い思いは、一体どこから来るのでしょう?日本のバレエ公演って、本番が1回とか2回きりということが多いじゃないですか。本番に向けて練習して練習して、やっと辿り着いたと思ったら翌日にはもう終わってる(笑)。この間初めてミュージカルに出演して、32回も本番があるというのを体験した時、感覚がだいぶ違うなと改めて思いましたね。32回あるのに、明日死んだらやっぱりまずいですから(笑)。――ミュージカル『ドン・ジュアン』を経験したご感想、ぜひ詳しくお聞かせください!色々な出会いや発見があって、すごく勉強になりました。バレエ団って、普段からの仲間がその流れで舞台をやるものだけど、ミュージカルはその舞台のために集まった人たちが、その時だけ“カンパニー”になって一緒に作っていく。終わったらどうなるか分からない中でその舞台に懸ける気迫と、32回もあっても1回1回を大切にしようとする強い思いに圧倒されました。それと、声の表現ってお客様にこんなにもダイレクトに響くものなんだ!というのも発見でしたね。ミュージカル『ドン・ジュアン』より、アンダルシアの美女を演じる上野水香撮影:平野祥恵バレエは言葉がないから想像力が必要になるけれど、ミュージカルには台詞と歌詞があって、ストーリーに入りやすいからより手軽に楽しめる。私は今回声を出さない役でしたが、共演の皆さんの歌声には私自身、引き込まれるものがありました。特に春野寿美礼さんは、歌声が素晴らしいのはもちろん、佇んでいるだけで魅せることができる、すごいアーティストだと思いましたね。――では今後は、水香さんも台詞や歌のある舞台に挑戦していきたいと…?それは全然、やれる気がしないです(笑)。実はちえちゃん(柚希礼音)に勧められて、歌のレッスンを受けには行ってみたんですよ。すごくいい先生でしたけど、『ドン・ジュアン』で皆さんの歌を聴いたら、いや私なんかが歌っちゃいかんだろうって(笑)。でも、オサさん(春野)とはお互いの舞台を観に行く約束をするくらい仲良くなれましたし、演出の生田(大和)さんは「水香さんにできるものを考えたい」と言ってくれてたり、主演の藤ヶ谷(太輔)くんも「またご一緒したいです」と言ってくれたりと、本当に色々なつながりができたので、それは大事にしていきたいですね。私が違うジャンルに挑戦することで、バレエに興味を持って足を運んでくださる方が増えたらそれも意味のあることだと思うから、私にできる範囲で。歌メインの役は無理ですが(笑)、そういう形でバレエに貢献できるような活動は、今後もしていければなと思っています。取材・文:町田麻子東京バレエ団『白鳥の湖』2022年2月18日(金)~2022年2月20日(日)会場:東京文化会館 大ホール
2022年01月07日瀧本美織が主演する第33回ヤングシナリオ大賞「踊り場にて」の放送が決定。バレエシーンを切り取った写真も到着した。プロのバレエダンサーを目指し、海外で活動していた美園舞子は、夢を諦めて帰国。やりたいこともなかったが、国語教師として実家近くの高校で働き始める。しかし夢を諦めたばかりの舞子にとって、夢や希望にあふれた高校という場所は皮肉なもので、どこか居心地の悪さを感じていた。おまけに全く経験のないバレーボール部の顧問に任命されたり、担任を任されたクラスも個性的な生徒が多かったりと、不安は募るばかり。しかし、様々な生徒たちと関わる中で、生徒たちもまた、夢と現実の間で悩みを抱えていることを舞子は知る。生徒たちとの交流や舞子をあたたかく見守る母の言葉をきっかけに、舞子はいまの自分から新たな一歩を踏み出そうとする――。「フジテレビヤングシナリオ大賞」第33回となる今年は、昨年から411作品も増えた応募総数1978作品の中から、本作「踊り場にて」(生方美久脚本)が大賞に選出。応募作品のなかでも構成、セリフ共に群を抜いており、登場人物たちの点と線がつながっていくストーリー展開の巧みさ、ユーモアのあるセリフの掛け合いとシリアスな感情のシーンとのバランスの妙により、選考会では圧倒的な支持を集めたという。本作は、プロのバレエダンサーを目指し、海外で活動していた主人公・美園舞子が、夢を諦め、高校教師として復職し、個性的な生徒たちとの交流を通して、人生を見つめ直し、一歩前に踏み出すヒューマンドラマ。今回のドラマ化では、瀧本さんがその主人公・舞子を演じ、台本上29行に及ぶ長セリフで生徒たちに語りかける心に刺さる授業シーンや、初挑戦のバレエシーンなど、多くの見逃せないシーンが盛り込まれている。「生徒達との会話劇に引き込まれ、読んでいて好きな台詞がたくさんありました」と本作の印象を語った瀧本さんは、「私にとって、全シーンが山場でした」と撮影をふり返る。そして「新しい切り口で、夢との向き合い方を教えてくれるドラマだと思います。とにかく生徒の皆さんがユニークで、チャーミングです。青春が詰まっています。舞子としては、人との関わりの中で自分を肯定していく過程が描かれています。夢にまい進している方も、夢に悩んでいる方も、こんな捉え方もあるんだと、自由にみていただけたらうれしいです」と視聴者へメッセージを寄せている。ほかにも、舞子が勤務する学校に通う個性豊かな生徒役に中田青渚、青木柚、富田望生。舞子を温かく見守る母親・美園優子を富田靖子が演じることも決定した。第33回ヤングシナリオ大賞「踊り場にて」は12月30日(木)24時25分~フジテレビにて放送。※関東ローカル(cinemacafe.net)
2021年12月17日モデル「貞松・浜田バレエ団」くるみ割り人形クララ役・宮下萌さんレディースアパレルの株式会社クロシェ(代表取締役:沼部 健、本社:神戸市中央区=以下、クロシェ)は、2021年12月の公演「くるみ割り人形」でクララ役を務める宮本萌さんに、オリジナルブランドのトレコードとファルファーレを着ていただきました。クリスマスに楽しみたいバレエ「くるみ割り人形」の世界観をファルファーレとトレコードで絵本から飛び出してきたようなくるみ割り人形の世界観人気のバレエ団、貞松・浜田バレエ団の「くるみ割り人形」はクリスマスにぴったりのお話。今回クロシェでは特別企画として、クララ役のバレリーナ宮本萌さんに、バレエシューズブランド【farfalle(ファルファーレ)】と、神戸発でスカートのバリエーションが豊富なレディスアパレルの【TRECODE(トレコード)】のお洋服とシューズで、ホリデーシーズンにおすすめのコーディネートを、舞台から飛び出して表現していただきました。萌さんのくるみ割り人形特別コンテンツを見る : バレリーナ宮本萌さんのしなやかな表現力で楽しめる特別なコンテンツ心も踊るようなクリスマスのワンシーン暖炉やクリスマスツリーにくるみ割り人形など、まるで舞台のようなプロップと、バレリーナ宮本萌さんのしなやかな表現力がコラボレーションしたシーンを、クロシェのオリジナルコンテンツでお届けいたします。ちょっと不思議で素敵なビジュアルは、トレコードとファルファーレがクリスマスや冬におすすめするコーディネートで。お伽の国のクララになれそうなファッションを、クロシェの特別なコンテンツでお楽しみただけます。バレエ組曲「くるみ割り人形」とはチャイコフスキーの軽快な音楽が印象的な「くるみ割り人形」は、主人公クララがクリスマスイブに両親からプレゼントされたくるみ割り人形からお話が始まる、ドイツの童話が題材の演目です。貞松・浜田バレエ団でも、毎年神戸の冬の風物詩として神戸文化ホールで上演される楽しい舞台で、今年も団のバレリーナ宮本萌さんがクララ役を務めます。クリスマスのワクワクするような楽しい場面や、夜の怖い夢や群舞、人形や王子様など場面がどんどん展開するお伽の世界のお話を、ぜひ舞台とクロシェオンラインショップでもお楽しみください。貞松・浜田バレエ団公演「くるみ割り人形」について貞松・浜田バレエ団港・神戸のクリスマス風物詩「くるみ割り人形」お伽の国Ver.日時:2021年12月18日(土曜)・19日(日曜)/開演15:30、会場14:45場所:神戸文化ホール大ホール指揮:江原 功管弦楽:びわ湖の風オーケストラ問い合わせ先:一般社団法人貞松・浜田バレエ団TEL:078-861-2609チケットや公演については、バレエ団に直接お問い合わせ下さい。会場では、萌さん着用のコーディネート展示を行っておりますので、ぜひご覧くださいませ。(販売・試着は行っておりません)貞松・浜田バレエ団くるみ割り人形について : このプレスリリースに関するお問い合わせ先株式会社クロシェ メール連絡先: press@cloche.jp 株式会社クロシェHP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月16日クリスマスのバレエ作品と言えば『くるみ割り人形』。毎年12月に多くのバレエ団が上演するが、芸術監督・熊川哲也が率いるKバレエ カンパニーの『くるみ割り人形』は豪華で美しく、2005年の初演以来、子どもも大人もワクワクさせるファンタジー超大作として人気が高い。Daiwa House PRESENTS 熊川哲也 Kバレエ カンパニー 「くるみ割り人形」 Winter Tour 2021チケット情報物語は19世紀初め、ねずみたちとの争いの中で魔法をかけられた人形の国。魔法を解くカギとなる少女クララは、人間界から人形の国へ時空を超えた愛と冒険の旅に出て…。今回の大阪公演は主要キャストを替えて2ステージを上演。魔法でねずみに変えられるマリー姫を、今年Kバレエデビューした注目の日高世菜(※高ははしごだかが正式表記)と飯島望未がダブルキャストで演じる。西宮出身の日高、大阪出身の飯島のふたりが、見どころや意気込みを語った。まずは日高世菜。ワガノワ・バレエ・アカデミーで学び、ルーマニア国立バレエ団とアメリカのタルサ・バレエ団のプリンシパルを経て、1月にKバレエにプリンシパルとして入団。熊川は「踊りに別格の芸術性を感じる、完璧なバレリーナの象徴」と絶賛する。また飯島望未は、アメリカのヒューストン・バレエ団でプリンシパルとして活躍し、シャネルのビューティーアンバサダーも務めている。Kバレエにはゲスト出演を経て8月にプリンシパル・ソリストとして正式入団。「非常にドラマティックなダンサー。優れた演劇性を特に高く評価しています」と熊川の期待を担う。今回は「私は身長が高いので、舞台を大きく使って大きな動きでみせるところをご覧いただければ」(日高)、「お姫様なので凛としていて、でも温かさもあるマリー姫を演じられたら」(飯島)と話す。巨大化するツリー、人形とねずみたちの大バトル、銀世界で舞い踊る粉雪たち…。熊川版『くるみ』の魅力は?「ストーリーがすごくわかりやすくて、子どもから大人までどなたでも作品に入り込んで楽しめます。特に舞台転換の演出や舞台美術、衣装も含め、すべてがとても豪華です」とふたり。久しぶりの地元関西で「フェスティバルホールの公演はよく観ていましたが、自分が舞台に立つのは初めてですごく楽しみ」と、家族や友人を客席に、憧れの舞台に立つ喜びを語る。「温かい気持ちや幸せな気分になれる、夢のある作品だとすごく思うので、ぜひ観に来ていただけたらうれしいです」(日高)。「少しでも芸術やファンタジーの世界に触れて、心を豊かに素敵なクリスマスを迎えていただけるよう頑張ります。お客様を通して私たちも夢を与えていただいているので、それを舞台上で共有できたら。12月、日本で一番熱い場所にします!」(飯島)熊川哲也 Kバレエ カンパニー『くるみ割り人形』は、12月10日(金)、大阪・フェスティバルホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2021年12月07日世界最高峰のバレエ団パリ・オペラ座の3演目『シンデレラ』『プレイ』『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』が全国の映画館にて2021年12月24日(金)より順次公開される。“ハリウッド”が舞台の『シンデレラ』ルドルフ・ヌレエフ振付のバレエ『シンデレラ』は、シャルル・ペローによる有名童話を“ハリウッドが舞台のスター誕生物語”に置き換えた作品。主人公・シンデレラは女優に憧れる少女、王子はスター俳優、仙女はプロデューサーという設定で、劇中には『キングコング』や『ジークフリート・フォリーズ』などハリウッド黄金期に誕生した名作映画へのオマージュも登場する。今回は、カール・パケットの引退公演としても注目を浴びた2018年上演の『シンデレラ』を上映。森英恵が担当した美しい衣装にも注目だ。アレクサンダー・エクマン振付『プレイ』『プレイ』は、スウェーデンの振付家アレクサンダー・エクマンがパリ・オペラ座バレエ団のダンサーたちと初めてコラボレーションした作品。夢のようなイメージの壮大な作品で知られる彼が、ガルニエ宮の舞台を金属製のオブジェや空間に浮遊するダンサーなどで埋め尽くし、モダンでエネルギッシュなバレエ作品を作り上げる。4演目で構成した『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』映画『ウエスト・サイド物語』の監督でも知られるジェローム・ロビンスの生誕100周年を記念した『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』は、彼が手掛けた4つの演目を集めた作品。一時代を画した著名なバレエ作品「ファンシー・ブリー」をはじめ、「ダンス組曲」「牧神の午後」「グラス・ピーシズ」が披露される。【詳細】パリ・オペラ座バレエ シネマ 2022公開日:・『シンデレラ』全劇場 2021年12月24日(金)~・『プレイ』東劇・札幌シネマフロンティア 2022年2月11日(金)~、その他 2022年2月18日(金)~・『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』神戸を除く全劇場 2022年6月24日(金)~(※神戸のみ後日日程決定)公開劇場:東劇/新宿ピカデリー/ミッドランドスクエア シネマ/なんばパークスシネマ/神戸国際松竹/札幌シネマフロンティア/熊本ピカデリー料金:一般 3,300円、学生 2,500円<作品情報>■『シンデレラ』パリ・オペラ座での上演日:2018年12月31日場所:パリ・オペラ座バスティーユ上映時間:2時間30分構成:3幕振付:ルドルフ・ヌレエフ原振付:シャルル・ペロー音楽:セルゲイ・プロコフィエフ指揮者:ヴェロ・パーン舞台美術:パトリカ・イオネスコ衣装:森英恵照明:グィード・レヴィオーケストラ:コンセール・パドルー芸術監督:オーレリ・デュポンキャスト:ヴァランティーヌ・コラサント、カール・パケット、ドロテ・ジルベール、リュドミラ・パリエロ、オーレリアン・ウエット、アレッシオ・カルボーネ、エトワール、プルミエール・ダンスール、パリ・オペラ座バレエ団員■『プレイ』パリ・オペラ座での上演日:2017年12月18日、19日場所:パリ・オペラ座ガルニエ宮上映時間:1時間52分振付:アレクサンダー・エクマン音楽:ミカエル・カールソン舞台美術:アレクサンダー・エクマン衣装:アレクサンダー・エクマン、グザヴィエ・ロンゼ照明:トム・ヴィッサー芸術監督:オーレリ・デュポンキャスト:ステファン・ビュリョン、ミュリエル・ズスペルギー、ヴァンサン・シャイエ、フランソワ・アリュ、パリ・オペラ座バレエ団、カリスタ・“キャリー”・デイ、アデライーデ・ファリエール■『ジェローム・ロビンズ・トリビュート』パリ・オペラ座での上演日:2018年11月8日場所:パリ・オペラ座ガルニエ宮上映時間:1時間54分構成:「ファンシー・ブリー」「ダンス組曲」「牧神の午後」「グラス・ピーシズ」の4演目振付:ジェローム・ロビンズ音楽:ワレリー・オブシャニコフ演奏:パリ・オペラ座管弦楽団芸術監督:オーレリ・デュポン「ファンシー・フリー」音楽:レナード・バーンスタイン振付:ジェローム・ロビンズ!装置:オリヴァー・スミス衣裳:カーミット・ラヴ照明:ジェニファー・ティプトンキャスト:エレオノーラ・アバニャート、アリス・ルナヴァン、ステファン・ビュリオン、カール・パケット、フランソワ・アリュ、オーレリア・ベレ、アレクサンドル・カルニアト「ダンス組曲」音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ振付:ジェローム・ロビンズ衣裳:サント・ロカスト照明:ジェニファー・ティプトンチェロ:ソニア・ヴィーダー=アサートンキャスト:マチアス・エイマン「牧神の午後」音楽:クロード・ドビュッシー振付:ジェローム・ロビンズ装置:ジャン・ローゼンタール衣裳:イレーヌ・シャラフ照明:ジェニファー・ティプトンキャスト:アマンディーヌ・アルビッソンユーゴ・マルシャン「グラス・ピーシズ」音楽:フィリップ・グラス振付:ジェローム・ロビンズ装置:ジェローム・ロビンズ/ロナルド・ベイツ衣裳:ベン・ベンソン照明:ジェニファー・ティプトンキャスト:セウン・パク、フロリアン・マニュネ© Yonathan Kellerman/OnP© Ann Ray / OnP© Sébastien Mathé / OnP
2021年11月20日幼少のころから自身の“性別の違和感”を訴えてきたサシャを追ったドキュメンタリー映画『リトル・ガール』が公開。今回は、女の子として生きたいサシャが憧れのバレエ教室に参加、 少しずつ夢を叶えていく本編映像がシネマカフェに到着した。本編映像は、サシャが通うことになったバレエ教室の1シーンから始まる。ようやく念願かなってレッスンに参加することができたサシャだったが、まだ女の子用のレッスンウエアを着ることはできない。しかし「もっと軽やかに踊って」という先生の指示を聞きながら、おぼつかないながらも見よう見まねで懸命に踊ってみる。全ての願いはまだ叶わなくても、“自分のなりたい自分”に1歩ずつ進むサシャの姿が印象的なシーン。本作の監督を務めたのは、これまでも社会の周縁で生きる人々に光をあてた作品を撮り続け、カンヌやベルリンを始め、世界中の映画祭で高く評価されているセバスチャン・リフシッツ。トランスジェンダーの人々のアイデンティティーは身体が成長する思春期に芽生えるのではなく、幼少期で自覚されることについて取材を始めていた過程で、サシャの母親カリーヌに出会い、この作品が生まれた。『リトル・ガール』は新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リトル・ガール 2021年11月19日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開
2021年11月20日現代パフォーミングアーツ、バレエ、コンテンポラリー・ダンス界の最重要アーティストたちによる新作ダンス2作品の来日公演が、2022年に開催されることが決定した。今なおバレエ、コンテンポラリー・ダンス界の最先端を行く舞踊家である巨匠ウィリアム・フォーサイス振付の『THREE QUIET DUETS』が2月に開催。フォーサイスは、45年以上にわたり振付家として活躍し、その作品は、バレエを21世紀のダイナミックなアートフォームへと方向転換させたことで知られている。1984年にフランクフルト・バレエ団のディレクターに就任し、わずか3年で世界トップレベルのカンパニーに成長させ、その鋭い現代的感覚と芸術性で“バレエ界のウルトラ・モダン”と称されている。92年と99年にはローレンス・オリビエ賞、02年にはニジンスキー賞を受賞。05年にはフォーサイス・カンパニーを設立し、翌06年の来日公演でも、「安定に抗う極限の技能」「舞踊界において突出している」(朝日新聞/石井達朗氏)と高く評価された。今なお舞台芸術の最先端を行く巨匠フォーサイスが、今最も信頼を置く最高のダンサーたち5名と究極の静謐なダンスを繰り広げる。近年最も評価の高い傑作群の初来日公演が、東京、京都、福岡の3都市で上演される5月には、舞踊家ピナ・バウシュの『春の祭典』を上演。バウシュは、2009年に逝去した後の日本でも、コンテンポラリー・ダンス、バレエ、演劇など幅広い分野で、今なお大きな影響力を誇る不世出の舞踊家。数ある作品の中でも最も激しいダンスと、舞台に敷き詰められた2トン以上の土の上で踊り続けるダンサーたちの迫力のパフォーマンスで知られる代表作が『春の祭典』だ。この楽曲は、“音楽の天才”ストラヴィンスキーによる近代バレエ音楽の最高傑作と言われ、バレエ、クラシック界のみならず、広く一般に知られており、世界中のカンパニーによる上演が後を絶たず、特にピナ・バウシュ振付版(75年初演)は、パリ・オペラ座・バレエ団など世界最高峰のカンパニーによっても上演されるなど、その評価を確固たるものにしている。ダンスと演劇を融合した傑作を、今回は、アフリカ13カ国から結集した精鋭ダンサー32名が踊る、全舞台ファン必見の最重要作となる。さらに元ピナ・バウシュ・ヴッパタール舞踊団で、同団の主要パートを歴任したマル-・アイラド、アフリカ現代舞踊の母ジャメイン・アコニーによる新たな作品『common ground[s]』も同時上演される。【以下、作家・ヤサぐれ舞踊評論家 乗越たかおによる本公演に向けての特別寄稿】ピナ・バウシュ & ウィリアム・フォーサイス数あるコンテンポラリー・ダンスの振付家の中でも、巨人と呼ぶにふさわしい二人、ピナ・バウシュとウィリアム・フォーサイスの作品が上演される。この二人は、いったい何がスゴイのだろうか?ピナ・バウシュはタンツテアター(演劇的ダンス)という手法で、演劇とダンスの垣根を超えた振付家だ。舞台上で踊る人々の感情の機微が、観客の胸にスッと入って突き刺さる。しかもダンスなので、どのシーンも美しい。ダンスには、こんなことまでできるのか……と世界中のダンス関係者を驚愕させたのである。とくに今回の『春の祭典』は初期の傑作で、約2トンの本物の土を舞台に敷き詰めて踊る。元はロシアの大地の神へ生け贄を捧げる作品だが、ピナは「生け贄を集団が選び出す」という現代的なテーマとして描いた。さらに今回は生前のピナが率いたヴッパタール舞踊団の指導のもと35名のアフリカ人ダンサーが踊る。画期的な挑戦で、ネットの有料配信は世界中で話題になった。一方のフォーサイスは「バレエを脱構築させた」と言われる振付家である。バレエではセンターにあるべきとされる体軸や重心を自在に変化させ、バレエの新しい領域を切り開いていった。さらに作品も知的でソリッドな興奮に満ちている。今回の『THREE QUIET DUETS』はそんな彼の新境地ともいえる作品である。ストリートダンスのダンサーも加わり、かつタイトルの通り不思議な「静寂(QUIET)」と詩情が漂う。フォーサイス作品をよく知る人も、きっと刮目するだろう。二人に共通するのは、様々なアートの領域横断的な刺激に満ちた作品という点である。コロナ禍で海外からの招聘公演が困難な昨今、巨匠達の新しい作品・新しい試みを観られる希有な公演だ。見逃すな!■公演概要PARCO presents ウィリアム・フォーサイス『THREE QUIET DUETS』 来日公演東京公演:2022年2月4日(金)~6日(日)会場:Bunkamuraオーチャードホール京都公演:2022年2月9日(水) 会場:ロームシアター京都(メインホール)福岡公演:2022年2月12日(土)会場:北九州芸術劇場(大ホール)振付:ウィリアム・フォーサイス出演:Brigel Gjoka、Riley Watts、Jill Johnson、島地保武、Rauf "RubberLegZ" YasitPARCO presents ピナ・バウシュ 『春の祭典』 / ジャメイン・アコニー&マル―・アイラド 『common ground[s]』来日公演日程:2022年5月(※日程詳細は順次発表予定。)会場:東京Bunkamuraオーチャードホール公式サイト:
2021年11月02日金森穣振付『かぐや姫』第1幕の世界初演を約1週間後に控えた東京バレエ団が、スタジオでの通し稽古を公開した。日本人振付家による新作上演に積極的に取り組む東京バレエ団。2019年の勅使川原三郎への委嘱に続く第二弾は、新潟を拠点に活動する舞踊団Noismの芸術監督で振付家の金森による“日本発のグランド・バレエ”だ。今回はその第1幕を世界初演、2年後に全幕作品として上演するという一大事業だ。プロローグ、観る者を物語の世界へ引き込むのは、トウシューズの女性たち=緑の精の群舞。音楽はドビュッシーの「海」だ。躍動感あふれる海のイメージは、陸上の竹やぶへと変化を遂げ、飯田宗孝演じる翁がかぐや姫を発見する場面へと連なる。この日ヒロインを演じたのは、公演2日目に登場する足立真里亜。翁の愛情をたっぷり受け、みるみるうちに成長した彼女は、村の童たちの兄貴分・道児(この日は秋元康臣が演じた)と惹かれ合う。しかし、竹やぶで金銀財宝を得た翁は、かぐや姫を連れて都へと向かい──。全編、ドビュッシーの彩り豊かな音楽で紡がれる本作には、冒頭の群舞に主役カップルのパ・ド・ドゥ、個性豊かなキャラクターと、物語バレエならではの要素が随所に散りばめられる。リハーサル後に囲み取材に応じた金森は、この日主役を務めた足立と秋元の演技を大いに評価するとともに、初日の主役、秋山瑛、柄本弾についても触れ、「彼らは全然違うはず。それは物語バレエの醍醐味。舞踊家の力によって、作品に新しい感情が加わったり、新しい視座が加わったりすることに期待する」と語った。日本最古の物語を題材としながら、環境破壊や格差の問題など、現代的な要素も盛り込まれた。竹やぶで金銀財宝を見つける翁の姿を見た村人たちが、自分も富を得ようと竹やぶを荒らすシーンに胸が痛むが、金森は「この作品がもし未来に残った時、そういう問題が提起されていた時代もあったねと言われるようになったら本望」という。同時上演はベジャール振付『中国の不思議な役人』、キリアン振付『ドリーム・タイム』。金森が欧州で師事した二人の巨匠の作品だ。「『この感じを金森は受け継いだのか』、と観ていただけることが嬉しい──そう思える年齢になった(笑)。二十代の頃は背を向けた時期もありましたが、得たものの大切さ、ありがたみを感じます」と、笑顔を見せた。公演は11月6日(土)、7日(日)、東京文化会館にて。文:加藤智子
2021年10月29日ボールルーム(社交)ダンス×演劇で見せる舞台FOCUS『イッツショータイム!!』の大阪公演が間もなく開催される。振付・監修を手掛ける大竹辰郎と、今作が初舞台となる土屋炎伽に話を聞いた。舞台FOCUS『イッツショータイム!!』チケット情報舞台FOCUSは元宝塚歌劇団スターと日本のトップレベルの社交ダンサーが共演する作品で、2017年にスタートし、人気を集めている。今作は、小さなダンスホールを営む操(鳳翔大)、希(伶美うらら)、栞(岡田サリオ)の三姉妹を中心にダンスホールの存続をかけた物語が展開する。操のダンスのライバルである雅役の土屋をはじめ、千葉涼平(w-inds.)、鈴木福らも出演する。土屋は「社交ダンスは昔から憧れていて、体験教室で習ったことがあるのですが、あまりにも難しくて諦めたんです。今回、演技も初めてなので、最初はご迷惑をおかけするんじゃないかと戸惑いましたが、挑戦してみようと。東京公演を終えて、挑戦してよかったと心の底から思っていますし、すっかり社交ダンスの虜になっています」と話す。キャストは1か月半の間、社交ダンスを猛特訓。夜の9時から明け方4時まで練習した日もあったという。大竹は「最初のレッスンの段階で、炎伽ちゃんはいけるなと。体幹が強いし、とにかく勘がいい。ほかの出演者も習得するのが早かったんですが、彼女は群を抜いていましたね」と絶賛する。千葉や鈴木も社交ダンスは初心者だ。「みんなで励まし合い、切磋琢磨しながら練習しました」と土屋。初めての演技について土屋は「『自分の演技が浮いて見えるし、棒読み。一体どうしたら』と演出家やキャストにアドバイスをもらい、ギリギリまで試行錯誤した」と話す。「雅は元気がよくて気が強い。その性格を反映するような振りも大竹先生が考えてくださいました。大阪公演では演技、ダンス共、表現力を出来る限りレベルアップしたいです」と意気込む。大竹は「炎伽ちゃんが役者として初舞台だというのを、そばにいながら報道で知ったんです(笑)。とてもそうとは思えない」とこちらも太鼓判を押す。東京公演と大阪公演ではダンサーが替わる。「ダンサー全員が大阪出身なので、踊りやしぐさに吉本新喜劇的なノリがちょこちょこ入るんですよ(笑)。入れるなと言っても自然に入ってくる(笑)。大阪らしさがふんだんに出た舞台になります。また、喧嘩のシーンを全部ダンスで表現したりと、セリフとダンスがほぼリンクしているので、ダンスだけでストーリーも分かる。楽しみにしてほしいですね」と大竹。「私は新喜劇になじみは少ないですが、憧れはあるので、乗っていきたいですね(笑)。ぜひ皆さんに足を運んでいただき、社交ダンスのエネルギーを全身にあびて、元気になっていただきたいです」と土屋も呼びかけた。公演は10月30日(土)・31日(日)、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。チケット発売中。取材・文:米満ゆう子
2021年10月27日10月23日、新国立劇場バレエ団2021/2022シーズンが、ピーター・ライト版『白鳥の湖』(新制作)の上演をもって開幕した。その前日、賛助会員や報道陣に公開された舞台稽古の模様をレポートする。冒頭、客席に向けて挨拶した新国立劇場舞踊部門芸術監督の吉田都は、「やっとここまで辿り着けた」と本音をのぞかせた。この『白鳥の湖』は、昨年、彼女の芸術監督就任1年目のシーズン開幕を飾る作品として予定されるも、コロナ禍で海外の指導者、スタッフの招聘がかなわず、1年の延期を経てようやく実現した。「サー・ピーターに喜んでいただける仕上がりになったと自負している」と吉田はいう。1981年に初演されたこの『白鳥の湖』は、演劇の国・英国らしいドラマティックで説得力ある舞台で、世界中の観客を魅了する。第1幕の幕開きから、振付家の手腕が色濃く反映された独特の場面が展開する。薄暗い舞台の下手から上手へとゆっくりと進むのは、王の葬列。多くのヴァージョンでは王の不在は説明されないが、ライト版のこの場面は、息子ジークフリード王子が置かれた状況を明らかにし、その先の重々しいドラマを予感させる。客席をぐいぐいと物語の世界へと引きこむのは、作品の力のみならず、ダンサーたちのきめ細やかな演技、確かな技術に基づいた踊りだ。米沢が演じ分けた、儚いながらも凛とした美しさが魅力のオデットと、品の良さと大胆さを併せ持つ誘惑者オディール。一方の福岡は、悩み多き王子を清々しく演じた。その後も日替わりで登場する主役カップルそれぞれが、各々の個性を存分に生かした演技で客席を魅了するだろう。もちろん、第2幕、ガリーナ・サムソワによる、ロシアの伝統を受け継ぐ幻想的な群舞の美しさは格別だし、英国のオリジナルを再現したという衣裳も圧巻。バレエの美しさ、楽しさとはこうであったかと、あらためて実感させられる舞台だ。冒頭、吉田は10月20日に他界した牧阿佐美への弔意を表し、翌23日の開幕公演を彼女の追悼公演としたいと述べたことにも触れておきたい。翌日の舞台は、熱気あふれるカーテンコールで成功を印象付けたが、1999年から2010年の長期にわたりこの劇場の舞踊部門芸術監督を務めた故人の、その大きな功績をしのぶひとときともなった。公演は11月3日(水・祝)まで新国立劇場オペラパレスにて開催。好評につきチケットは残り僅か。文:加藤智子
2021年10月25日沖縄県選挙管理委員会は、第49回衆議院議員総選挙啓発キャンペーンに際して、沖縄の高校生が対象のダンス動画投稿キャンペーン「自分で決める!未来を決める!・ダンス動画コンテスト」を開催、2021年10月27日(水)まで応募者を募集することをお知らせいたします。期間中、県内在住者を対象に、言葉では表現しきれない自分の「未来への想い」を、SNSへ投稿していただきます。今回、制作されたオリジナル楽曲をダウンロードし15秒のダンスにして、SNSの視聴回数が多い投稿者に携帯電話通信容量を進呈いたします。沖縄県選挙管理委員会がダンス動画コンテスト開催!特設WEBサイト: ■「自分で決める!未来を決める!・ダンス動画コンテスト」沖縄県選挙管理委員会では、近年の選挙に対する若年層の意識離れにより、低下する投票率を改善しようと、新たな試みとしてSNS投稿によるダンスコンテストを企画しました。景品もデータ通信量というデジタルに特化したのも今の時勢にのっとった新しい試みです。全国でもあまり例をみないこの試みに是非ご注目いただきたいと思います。■キャンペーン概要【募集動画】キャンペーンオリジナルソングを使用したダンス動画(15秒)【資格】沖縄県内に在住の方、チーム応募の場合は3人まで *プロアマ問わず【応募点数】1人又は1チーム(3人まで)につきSNSごとに1作品まで【動画形式】投稿するSNSに準拠します【募集期間】10月27日(水)午前10時まで【結果発表】令和3年10月29日に沖縄県選挙管理委員会の公式Facebookページにて発表【備考】応募サイトは特設WEBサイト: <注意点>※応募注意事項は特設ページの注意事項をご参照ください。【表彰等】投稿数の多い上位3つのSNSから、それぞれ視聴回数の多い2作品ずつを表彰【賞品】1位:応募者1人につき携帯電話通信容量…2GB進呈2位:応募者1人につき携帯電話通信容量…1GB進呈沖縄県選挙管理委員会沖縄県那覇市泉崎一丁目2-2 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月22日スターダンサーズ・バレエ団によるバレエ「ドラゴンクエスト」全2幕が、2021年12月17日(金)・18日(土)、神奈川県テアトロ・ジーリオ・ショウワにて上演される。その後、2022年1月8日(土)・1月9日(日)に埼玉、1月16日(日)に鳥取、1月30日(日)に滋賀を巡回。人気ゲームを題材にしたバレエ「ドラゴンクエスト」人気ゲームをモチーフにしたエンターテインメント・バレエ「ドラゴンクエスト」は、1995年に誕生。2019年には、フランス・パリで開催される世界最大規模の日本文化の祭典「ジャパンエキスポ」に初登場したことでも、話題を集めた。バレエオリジナルのストーリーや、臨場感溢れるバトルシーン、感動のラストシーンに注目だ。<バレエ「ドラゴンクエスト」ストーリー>魔王と黒の勇者に連れ去られた王女を救い出すために城を出発した白の勇者。モンスターの襲撃により傷を負いながらも、不思議な老人に導かれ3人の仲間たちと出会い、彼らと共に決戦の地・魔宮へ向かう…。果たして、白の勇者は王女を救うことができるのか。そして、白の勇者と黒の勇者の間に隠された秘密とは…。衣裳や音楽にも注目イギリスで製作された舞台装置や衣裳も見逃せないポイント。映画『スター・ウォーズ』シリーズの特殊衣装を手掛けたスタッフも参加している。楽曲は、「ドラゴンクエスト」ⅠからⅥの音楽に、バレエのオリジナル曲を加えた全41曲。すぎやまこういち作曲のおなじみのメロディを、オーケストラによる生演奏で楽しむことができる。【詳細】バレエ「ドラゴンクエスト」全2幕公演日:2021年12月17日(金)19:00開演(18:15開場)12月18日(土)14:00開演(13:15開場)場所:テアトロ・ジーリオ・ショウワ住所:神奈川県川崎市麻生区上麻生1-11-1 昭和音楽大学内チケット:SS席10,000円、S席9,000円(子ども6,000円)A席6,000円(子ども4,000円)、B席3,000円(子ども2,000円)C席1,000円※子どもは4歳〜中学生対象音楽:すぎやまこういち演出・振付:鈴木稔舞台美術・衣裳:ディック・バード台本:河内連太(堀井雄二原作による)指揮:田中良和管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ<巡回情報>・2022年1月8日(土)・1月9日(日) 彩の国さいたま芸術劇場・1月16日(日) 鳥取県立倉吉未来中心・1月30日(日) 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
2021年10月14日