学校法人郁文館夢学園が運営する郁文館中学校、郁文館高等学校、郁文館グローバル高等学校、ID学園高等学校(東京都文京区、理事長・校長:渡邉美樹)のバングラデシュ姉妹校の活動報告です。郁文館夢学園が運営に携わるバングラデシュ姉妹校でも夢達人ライヴ実施日本の郁文館夢学園同様に夢教育を実施し、郁文館が運営に携わるバングラデシュ姉妹校のナラヤンクルドリームモデルスクールアンドカレッジ(以下:NDMSC)で夢達人ライヴが実施されました。今回の夢達人はバングラデシュ大手新聞社である「Protham Alo(バングラデシュで最大発行部数を誇る新聞社)」のライター兼副編集長であるアニスルホックさんです。日本で知っている人はほとんどいないですが、彼はバングラデシュではとても有名な人物で、なんとフェイスブックのフォロワー数は約300万人もいます。郁文館の夢教育がバングラデシュオンラインニュースでも取り上げられました!彼は夢達人ライヴの中で「人生は諦めないことが大切」であるということを何度も生徒に伝えました。夢を叶えるためには「本を読み、教養を深めていくことが重要である」と最後に締めくくり、生徒たちは読書を習慣化する大切さを深く学びました。夢達人ライブ終了後、ア二スルさんが学校見学をされた際に、夢教育にとても関心を持たれたようで、次の日のオンラインニュースにNDMSCの夢教育を取り上げて頂きました。NDMSCはバングラデシュでとても良い評判になっており、採用試験には7名の採用枠に約1200人の先生たちが応募をしてきます。これからもバングラデシュの教育モデル校になるために、バングラデシュでも一番生徒の夢を叶える学校を目指していきます。姉妹校バングラデシュに関する他の記事はこちらから : ■取材のお問合せ・お申し込み本件及び取材のお問合せ・お申し込みは学園広報室までお問い合わせください。TEL : 03-3828-2206Mail: info@ikubunkan.ed.jp 法人概要法人名 :学校法人郁文館夢学園代表者 :理事長渡邉美樹所在地 :〒113-0023 東京都文京区向丘2-19-1URL : 学校名 :学校法人郁文館夢学園ID学園高等学校代表者 :校長 古澤勝志所在地 :〒389-0501長野県東御市新張1931(長野本校)〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-18-9 ISM水道橋3F(東京本部)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月13日旅行などで海外を訪れた際、変な日本語を発見することは『海外あるある』の1つです。バングラデシュ在住のTsuchikawa Masayo(yeti_tm)さんは、とある店で中国メーカーの食品を発見しました。その商品には、英訳と和訳も書いてあったのですが…。LOVER’S PLUM相思情人梅あいじんの梅果物の砂糖漬けにつけられた商品名『相思情人梅』は、「思いあう恋人梅(スモモ)」という意味。きっと、中国のメーカーが、甘酸っぱい味わいから連想して名付けたのでしょう。英訳では『LOVER’S PLUM』と、かわいらしい響きの商品名になっていますね。しかし、和訳では『あいじん(愛人)の梅』という、どこかドロドロとした印象の商品名に…!『愛人』という言葉には「愛する人」という意味があるため、和訳に選ばれても不思議ではありません。ただ、現代の日本だと「夫や妻以外に愛している人」の意味でよく使われ、そちらのイメージが強いため、商品名にはあまり使用されないでしょう。海外で発見したら、つい二度見してしまうパッケージですね![文・構成/grape編集部]
2022年12月09日世界の繊維産業を支えるバングラデシュ、縫製工場労働での過酷な現場で働き、家族を養う女性たちが環境を改善すべく立ち上がる姿を描いた『メイド・イン・バングラデシュ』。その監督ルバイヤット・ホセインのオフィシャルインタビューが到着した。バングラデシュ独立戦争下で敵兵と恋に落ちた女性を描いた『Meherjaan』(2011)、タゴールの詩を背景に葛藤する女性を描いた『Under Construction』(2015)が各国の映画祭で高く評価された、バングラデシュの気鋭ルバイヤット・ホセイン監督にとって待望の日本初公開作。3年以上のリサーチを経て、10代半ばからバングラデシュの労働闘争に関わってきたダリヤ・アクター・ドリの実話を基に完成させたヒューマンストーリー。陰影のある美しい映像は、マノエル・ド・オリヴェイラ監督の『アンジェリカの微笑み』などで知られるサビーヌ・ランスランが手掛けている。Q:なぜこの物語を書いたのですか?ルバイヤット・ホセイン(以下RH):以前から、女性の経験と社会状況を映画に描きたいと思っていました。私自身は工場で働いたことが全くなかったので、リサーチに3年を費やし、たくさんの工場労働者に会うなかで、ダリヤ・アクター・ドリにめぐり会いました。彼女は組合のリーダーを務めており、勇気があり、強く、はっきりものを言う女性だと思いました。彼女は虐待を伴う結婚生活でとてもひどい扱いを受けていましたが、尊厳を強く求めてもいました。そのようなわけで、私はダリヤが実際に経験した出来事に基づいて、本作の執筆を始めることができたのです。Q:リサーチの中で印象に残っていることはありますか?RH:女性工場労働者たちの主な年代は、18~30歳ととても若いです。固いベンチに座ってミシンの前で体をかがめ、1日10時間以上週6日働き、稼ぎはよくて1か月100ユーロです。こんな生活では背中と肩を痛めてしまうため、年配の女性工場労働者はなかなか見つかりません。しかし私が興味を惹かれたのは、稼ぎが少なくても、労働環境が悪くても、家では家長との闘いが待っていても、彼女たちがエンパワーされていることです。100年前のバングラデシュでは、女性は働くことさえできなかったので、世間から隔絶された生活を送らねばなりませんでした。現在、女性たちは働き、自分自身と家族の生活を支えています。工場と家庭で、自分たちの権利のために闘っています。Q:主人公の工場で働くシムの運命はバングラデシュではありふれたものですが、同時に現実に存在するヒロインでもありますね。RH:私自身は恵まれた家庭で育ちました。教育を受け、学校に行き、大学も出ることができました。ある日、私の書斎でダリヤにインタビューをしていたところ、ダリヤから「あなたみたいに学校に通えていたら、私は今頃何かビッグなことをしている」と言われました。その言葉で私はひどく感情的になり、悩みました。社会と運命がダリヤをひどい位置に貶めましたが、彼女はその運命を、いつか違う何かに変えてやろうと懐に携えておいたのです。今、彼女についての映画を、世界が見るでしょう。彼女の声と物語が世界中に届きますように。ダリヤは何ものかに辿り着いた。彼女は大きなことを成し遂げたのです!Q:バングラデシュの女性の地位は矛盾を抱えているように見えます…。RH:バングラデシュの国家元首は女性、野党党首も女性、国会議長も女性です。国家の収益の最も多くを占める縫製産業における労働者の80%が女性です。バングラデシュの経済の根幹は若い女性が支えているのです。女性の工場労働者が持つこの若いスピリットを、私は映画で描こうとしました。彼女たちは一緒に働く仲間に対し本当に強い仲間意識を持っています。これはポジティブなことです。ジェンダー学においては、女性は抵抗すればするほど、闘えば闘うほど何かを達成できると学びます。我々よりも前の世代は女性の教育や参政権を求めて闘いました。そのおかげで今日があります。まさに「私たちが今ここに立っていられるのは、私たちの前を行った女性たちがいるから」なんですね。Q:シムはポップカルチャーによる女性の間違った描き方や宗教とも闘っていますね。RH:そうなんです。シムは資本主義と伝統的なイスラーム原理主義に抵抗しています。彼女は「女性らしさ」について彼女独自のイメージを持っています。彼女は祈りを捧げる一方、ダンスが好きで、組合結成のために闘いますが、あくまで自分なりの方法です。こんにち、女性について言われることは、大まかに2つの両極に分かれると思います。1つは広告やテレビで見られるような非常に性差別的なもの、もう1つはモスクで聞かれるような、女性を基本的に「汚れ」とみなすものです。シムや他の女の子が頭をヒジャブで覆っているとき、彼女たちは自分たちなりの方法でそうしているのです。彼女たちはとてもカラフルな布で頭を覆っています。隠しているのではなく、美とファッションを意識してのことなのです。『メイド・イン・バングラデシュ』は4月16日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メイド・イン・バングラデシュ 2022年4月16日より岩波ホールほか全国にて公開© 2019 – LES FILMS DE L’APRES MIDI – KHONA TALKIES– BEOFILM – MIDAS FILMES
2022年04月10日ルバイヤット・ホセイン監督が3年以上のリサーチを経て、10代半ばからバングラデシュの労働闘争に関わってきたダリヤ・アクター・ドリの実話を基に完成させたヒューマンストーリー『メイド・イン・バングラデシュ』より、予告編が解禁された。本作は、バングラデシュ独立戦争下で敵兵と恋に落ちた女性を描いた『Meherjaan』、タゴールの詩を背景に葛藤する女性を描いた『Under Construction』が各国の映画祭で高く評価された、バングラデシュの気鋭ルバイヤット・ホセイン監督、待望の日本初公開作品。陰影のある美しい映像は、マノエル・ド・オリヴェイラ監督の『アンジェリカの微笑み』などで知られるサビーヌ・ランスランが担当している。この度解禁された予告編は、主人公シムの「残業代は?」というセリフから始まる。「残業代を払え」と雇用主に訴えても断られ、支払われる給料は自分たちが毎日1,000枚以上縫っているTシャツ2、3枚分の値段。シムは組合を作るために立ち上がるも、周囲からは「やめとけ」「捕まるぞ」と言われてしまう。「女の私たちに結婚しようがしまいが自由はない」という言葉と、それでも立ち上がった女性たちが颯爽と歩く姿が切り取られており、本編の内容が気になる予告編になっている。『メイド・イン・バングラデシュ』は4月16日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メイド・イン・バングラデシュ 2022年4月16日より岩波ホールほか全国にて公開© 2019 – LES FILMS DE L’APRES MIDI – KHONA TALKIES– BEOFILM – MIDAS FILMES
2022年02月07日バングラデシュの縫製工場の過酷な現場で働き、家族を養う女性たちが環境を改善すべく立ち上がる姿を描く『メイド・イン・バングラデシュ』が、4月16日(土)から岩波ホールにて公開決定、ポスタービジュアルも完成した。大手アパレルブランドの工場が集まるダッカ。衣料品工場で働くシムは、厳しい労働環境にあえぐ同僚たちと労働組合を結成すべく立ち上がる。工場幹部からの脅し、夫や仲間の反対に遭いながら労働法を学び奮闘する…。バングラデシュ国内の縫製工場労働者の80%が女性で、平均年齢は25歳。その過酷な労働環境と低賃金に、たった1人の女性が立ち向かう姿を描いた本作。バングラデシュ独立戦争下で敵兵と恋に落ちた女性を描いた『Meherjaan』(2011)、タゴールの詩を背景に葛藤する女性を描いた『Under Construction』(2015)が各国の映画祭で高く評価された、バングラデシュの気鋭ルバイヤット・ホセイン監督、待望の日本初公開作。3年以上のリサーチを経て、10代半ばからバングラデシュの労働闘争に関わってきたダリヤ・アクター・ドリの実話を基に完成させたヒューマンストーリー。陰影のある美しい映像は、マノエル・ド・オリヴェイラ監督の『アンジェリカの微笑み』などで知られるサビーヌ・ランスランが務める。『メイド・イン・バングラデシュ』は4月16日(土)より岩波ホールほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メイド・イン・バングラデシュ 2022年4月16日より岩波ホールほか全国にて公開© 2019 – LES FILMS DE L’APRES MIDI – KHONA TALKIES– BEOFILM – MIDAS FILMES
2022年01月20日現在、空前の将棋ブームが巻き起こっていますが、同じく“盤上の格闘技”と言われている競技といえばチェス。そこで、フランスのチェス界を賑わせたある天才少年の波乱の人生を映画化した注目作をご紹介します。感動の実話『ファヒム パリが⾒た奇跡』【映画、ときどき私】 vol. 318政変が続くバングラデシュに暮らしていたファヒムは、身の危険を感じ、父親と一緒にフランスのパリへと脱出をする。わずか8歳にして、母親と離れ離れになってしまうだけでなく、言葉も文化も違う異国で、さまざまな困難に見舞われることに。そんななか、母国で“チェスの天才”と呼ばれていたファヒムは、フランスでもトップコーチのシルヴァンと出会う。国籍も年齢も超えてぶつかり合っていた2人だったが、いつしか信頼関係で結ばれていた。ところが、父親が強制送還の危機にさらされ、姿を消してしまう。その問題を解決する唯一の方法は、ファヒムがフランス王者になることだった……。1人の少年の実話をもとに映画化された本作は、本国フランスでも多くの観客の心を捉えた話題作。今回は、本作を手掛けたこちらの方にお話をうかがいました。ピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル監督もともとは俳優としても活躍しているピエール監督。これまでは、コメディを中心に制作してきたこともあり、実話ものに挑戦するのは初となります。そこで、完成までの心境や舞台裏などについて語っていただきました。―本作は、監督がテレビでファヒムくんのインタビューを見たことがきっかけだったそうですが、実際に会ったときはどのような印象を受けましたか?監督テレビで見たあと、実際に会ったのは2014年のフランス選手権のとき。最初は彼がチェスを戦っている様子を客席から見ていましたが、とてもエモーショナルな感動を覚えた瞬間でしたし、彼の姿からはインスピレーションを受けました。―そのときに、映画化のお話もすぐにされたんでしょうか?監督はい、そうです。でも、「君の映画を作りたいんだ」とファヒムに伝えると、彼はすごく恐縮していました。なぜなら、私はフランスでは喜劇の作品を作る監督として知られているので、そんな私がある意味“悲劇”のような物語を映画にしたいと言ったことに対して驚いていたのです。そのいっぽうで、彼のコーチは、「とてもエキサイティングなことだ!」と言って、すごく興奮していましたけどね(笑)。―脚本を作り上げていくなかで、ファヒムくんから意見をもらうこともありましたか?監督自伝を脚色する作品だったので、今回は脚本を書くたびにファヒムに読んでもらって許可を得るという形を取りました。映画としておもしろくするために、どうしてもフィクションの要素も入れなければならなかったのですが、ときには彼が気に入らないこともあったので、そこが難しかった部分ですね。ただ、僕としては本人のことを裏切りたくなかったので、心がけていたのはきちんと話し合いをすること。なので、2人で一緒に協力をして作業を進めていきました。それから、ラストシーンに関してですが、脚本の第一稿の段階でフランスにファヒムの家族が到着するところまでを描きたいと伝えましたが、その時点で彼はまだお母さんには会えていませんでした。でも、せめてフィクションの世界では家族が再会するところで終わりたい、という思いがあったんです。そうしたら、その数か月後、なんと本当にお母さんがフランスに来ることに。まるで魔法のような話なんですが、脚本が彼の現実を裏切らずにその通りになった瞬間でしたね。物語に真心を持って語ることが大事だと気がついた―ステキなエピソードですね。ただ、監督はこの映画を作る資格があると自信を持てるようになるまで時間が必要だったとそうですが、なぜですか?監督僕は90年代の末に非常にシュールな喜劇集団に属していたこともあり、映画の世界に移っても、演じるのも監督するのも喜劇のものばかりでした。なので、それとはまったく違う作品を作る資格が自分にあるのか、ということを当初は悩んでいたんです。―その後、自信を与えてくれたものは何ですか?監督それは、シルヴァン役のジェラール・ドパルデューがイエスと言ってくれたときですね(笑)。今回は彼のエージェントが気に入ってくれたこともあって、すぐドパルデューに脚本を渡してくれたんですが、なんと彼は脚本を手にした24時間後には、イエスの返事をくれたんです。そのことが、僕に“翼”を授けてくれることとなりました。そのあと、自分で気がついたこととしては、ファヒムの物語を映画にするうえで、ジャンルは関係ないんだということ。確かに自分はコメディの出身だけど、物語に真心を持ち、真摯な気持ちで語ることのほうが大事なんだとわかってからは、リラックスして取り組むことができました。―いろいろな意味で、ご自身にとって挑戦的な作品だったと思いますが、完成まで一番大変だったことを挙げるとすれば?監督一番難しかったのは、素人を俳優として起用したことですね。今回は、子役だけでなく、お父さんの役もストリートキャスティングで選びましたが、彼らもファヒムたちと同じような経験をしてきた人たちだったんです。なので、演技の経験はなかったんですが、彼らを信じ、僕が彼らのエモーショナルな部分を引き出せるように意識しました。それが、僕にとっては一番大きな仕事だったと思います。素人俳優を起用したことが第一の賭けだとすると、第二の賭けはチェスを映画にしなければいけないことでした。というのも、チェスの対局を長々と映すのはボクシングを映すのとは違って、観客が退屈するリスクが大きかったからです。そこで至った結論は、俳優にフォーカスすること。そうすることで、よりおもしろさを伝えられることができたと思っています。俳優たちとは時間をかけてわかり合うことができた―ファヒムを演じたアサド・アーメッドくんは、演技初挑戦とは思えないほどで、驚かされました。監督本当に彼は素晴らしかったと思います。私たちは何か月もの間、スーパーや道で子どもたちを探していたんですが、なかなかリアルにファヒムと感じられる少年に出会えませんでした。そんなとき、背が高すぎるという理由で諦めた男の子に別れを告げようとしたとき、その子を迎えに来ていたのが、彼のいとこであるアサドだったのです。アサドはお医者さんになることが夢だったので、俳優になることはまったく考えていなかったんですが、キャスティングディレクターも「この子しかいない!」と言ってお父さんに何度も電話をして来てもらうことができました。実は、彼もファヒムと同じく、政治亡命した父親とフランスに来た子で、僕が会ったときは3か月前に入国したばかりだったんですよ。―運命的な出会いだったんですね。とはいえ、演出するうえでの苦労もあったのでは?監督アサドは大人に対して怒りを示してはいけない、という宗教的な教育を受けて育ったこともあり、そういう場面での表現ができず、最初の4週間は、演技らしいことはまったくできませんでした。でも、徐々にこれは演技なんだということに気がついてから、できるようになっていったので、かなり時間をかけてわかり合えたという思い出がありますね。―そんななかで、フランスの名優ドパルデューさんの存在感は大きかったと思いますが、一緒にお仕事をされていかがでしたか?監督まず、彼との出会いについてお話しますが、実は2004年に『RRRrrrr!!!(原題)』という映画で共演したことがありました。ただ、彼はおそらく僕のことは覚えていないので、今回は僕にとって彼との“2回目の初めての仕事”という感じでしたね(笑)。―(笑)。そのなかでも、忘れられないやり取りなどがあれば、教えてください。監督そもそも、彼自身がものすごく印象的な人。フランスだけでなく世界的にも有名な大御所俳優ですからね。ある日、映画の話をするために、彼のお宅に初めてお邪魔したときのこと。とても暑い日だったんですけど、パンツ一丁でお出迎えしてくれました(笑)。そして、大きなテーブルに座って話し始めたんですけど、当然この映画の話をするのかと思いきや、彼が最初に話したのは、日本のことだったんですよ。普遍的なテーマをこの映画から感じてほしい―なぜ日本の話になったのでしょうか?監督彼は日本がすごく好きで、いまも日本を舞台にした映画を撮っているらしいんですが、「日本はプライベートでも何度も訪れているほどなんだ」といきなり始まったんです。広島の原爆の話にも詳しいので、アメリカに対して怒っていましたが、そのほかには日本料理、あとは日本女性のことについても延々と語っていましたよ(笑)。―その後、映画の話はきちんとできましたか?監督「じゃあ、そろそろ映画の話をしましょうか」って言ったら、今度はアルジェリア戦争の話が始まってしまって……。ただ、そのことによって彼は教養があって、世界市民的な感覚を持っているということがよくわかりました。でも、この映画の話をするまでに、2時間くらいかかってしまいましたけどね(笑)。―彼自身が印象的な人、とおっしゃる意味がわかった気がします。この作品では、ファヒムくんの物語とともに、難民や亡命者たちの抱える苦しみについても描かれています。普段あまり身近ではない問題も映画を通じて知ることができますが、観客に伝えたいことはありますか?監督日本のみなさんがこの映画をどういうふうに受け止めるのか、ということは僕自身も不安に思っているところもありますが、この映画で描かれているのはとても普遍的なテーマ。特に、移民と難民の問題ですが、ヨーロッパの人でさえ移民と難民の違いを理解していない人が多いので、そういった“混乱”を正すことができるのではないかなとも考えています。つまり、移民とは豊かな国の富を得るために移動する人たちのことであり、難民は母国で死の危険にさらされてしかたなくほかの国に逃げる人たちを指しているということ。難民たちがいかに困難な立場に置かれているのか、ということはこの映画で啓蒙できるのではないかと思っています。それがこの映画のテーマの一つでもあるのです。―興味深いお話をありがとうございます。そして今回は、なんと現在20歳になったファヒムくん本人もananwebにコメントを寄せてくれました。本人から日本の観客へメッセージファヒムくん私が自分の経験を通してみなさんに言いたいことは、決して諦めないこと。もし、やりたいことがあるのなら、それに向かって最後までとことん行くべきです。そうすることによって、たくさんのことを学ぶことができますから。「自分のやりたいことをやっていれば、人は決してルーザーになることはない」ということを伝えたいです。私のモットーは、「後悔なく生きる」。どんなに困難な状況にあるときでも、全力で物事と向き合うことが大切だと思います。小さな巨人から大きな力をもらう!不可能と思えるようなことでも、諦めなければ自らの力で道を切り開くことを教えてくれる本作。ひとりの人間が持つ力の可能性、そして周りの人たちの絆に胸が熱くなり、いまの苦しい状況のなかでもがんばろうという勇気をもらえるはず。まさに、いま観ておきたい1本です。心を揺さぶる予告編はこちら!作品情報『ファヒム パリが⾒た奇跡』8月14日(⾦)ヒューマントラストシネマ有楽町 ほか全国公開配給:東京テアトル/STAR CHANNEL MOVIES© Fahim Mohammad._Fahim_bis©POLO-EDDY BRIÉRE.
2020年08月13日ユニクロはこのほど、バングラデシュの伝統衣装をモチーフにしたウィメンズ・コレクションの販売を開始した。同コレクションは、バングラデシュの女性用伝統衣装「サロワカミューズ」を現代的なスタイルにアレンジしたもの。「シンプル・エスニック」をテーマに、ニューヨークの商品開発チームがデザインを手がけた。展開するのは、サロワカミューズの伝統的なスタイルを取り入れた「ワンピース」(3型 / 各2,990円)、「イージーパンツ」(1,500円)、「スカーフ」(1,000円)の3アイテムに、「チュニック」(4型 / 2,990円)を加えた4アイテム全9型。スカーフは1サイズ、それ以外の商品はS・M・Lの3サイズを用意。同社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーでグローバルデザイン担当のリアン・ニールズ氏は、「このコレクションでは、サロワカミューズの特徴である繊細な刺しゅうや織り柄、鮮やかな色使いを生かしつつ、ユニクロならではのシンプルで美しいシルエットと着心地の良さを追求しました」とコメント。また、高品質な綿ドビー、ガーゼなどの天然素材を採用することで自然な風合いと軽く肌触りの良い着心地を実現させたという。さらに薄く透け感のある素材のため、単品での着こなしのほか、重ね着など幅広いコーディネイトが楽しめるとしている。取り扱い店舗は、日本を含む世界14カ国と地域のグローバル旗艦店など23店舗と一部オンラインストア。4月20日より日本・中国・香港・インドネシア・韓国・台湾では販売中。4月27日よりオーストラリア・フランス・ドイツ・アメリカ、5月下旬よりマレーシア・フィリピン・シンガポール・タイにて発売する。なお、同コレクションによる収益の一部は、働く人の未来をひらくプロジェクト「Factory Worker Empowerment Project」として、バングラデシュの縫製産業で働く女性の教育支援に使用するという。※価格は税別
2015年04月22日ユーグレナは3月9日、国際協力機構(JICA)が行う2014年第一回協力準備調査(BOPビジネス連携促進)としてバングラデシュでの「ユーグレナ・クッキー事業準備調査」が採択されたと発表した。同調査では貧困層(BOP層)と中所得層(MOP層)を対象に、ユーグレナ・クッキーなどのユーグレナ(ミドリムシ)入り食品の商業化の可能性を検討するために、現地の食品会社や関連省庁と提携してバングラデシュのクッキー市場の将来性とニーズの調査、商品開発や販売テストなどを実施する予定。実施期間は2015年4月から2017年3月までの2年間となる。バングラデシュではBOP層を中心とした5歳未満の子供の発育不全が問題となっている。ユーグレナは2014年4月より「ユーグレナGENKIプログラム」としてBOP層の中でも最貧困層の子供が通う小学校を中心に、ユーグレナ・クッキーの無償配布を行い、子どもとその母親から好評を得たという。なお、商業化によるユーグレナ入り食品の販売で得る利益の一定割合を「ユーグレナGENKIプログラム」に還元するとしている。
2015年03月09日「バングラデシュボイシャキメラ&カレーフェスティバル(正月祭)」が4月14日に東京都豊島区の池袋西口公園(池袋芸術会館前)で開催される。開催時間は10時~18時。14回目の開催となる同イベントは、バングラデシュ文化を紹介するプログラムを展開。当日はバングラデシュカレーと、南アジア関連商品紹介店をはじめとしたサービスブースを出店するほか、民族音楽、舞踊ファッションショー、現代芸術などが楽しめるステージイベントも数多く企画されている。ステージイベントは「ボイシャキ文化祭」と題され、「新年を祝う伝統歌謡」でスタート。「バングラ新年を祝う詩の朗読と歌」、「子どもたちのお絵描き、詩の朗読、歌(フリーパフォーマンス)」、「ニューイヤーコンサート(J)」が披露される。ほかにも、「日本舞踊団体によるバングラ新年の踊り」、「和太鼓グループ、鼓友(コユウ)よる演奏」、「ボイシャキファッションショー(民族衣装紹介)」、「新年ラッフル抽選」など、多数の企画を予定している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月29日雪国まいたけは、バングラデシュ人民共和国でもやし種子である緑豆の大規模栽培に成功し、収穫した緑豆を10日に初輸入した。同社では、栽培地の多様化によって緑豆を安定的に確保すると共に、バングラデシュのBOP層(年間所得3,000ドル以下)の所得向上を目指し、2011年7月に日本企業として初めて合弁会社「Grameen Yukiguni Maitake Ltd.」を設立。貧困層が多い同国の農村地区において、緑豆栽培を通じ、貧困や環境などの社会的課題をビジネスを通じて解決する、ソーシャルビジネスの実現に取り組んできたという。同社にとっては、バングラデシュにおいて自社管理下で緑豆を栽培することにより、農業・土壌汚染などのリスクが排除され安全で高品質な緑豆を安定的に確保することが可能となる。また、同国の農民にとっては、高品質の緑豆を栽培するための技術を習得することで、単位あたりの緑豆の収穫量・品質を向上させることができ、結果として所得の向上につながる。現在は、約7,500人の契約農民が雇用されており、今後も雇用数が伸びることが期待されるという。収穫した緑豆の6割は合弁会社が日本向けに輸出し、同社が購入するが、残りの4割は同国の農民に低価格で販売され、現地の人々の栄養改善にも貢献する。さらに、合弁会社の利益はすべてバングラデシュのソーシャルビジネスの推進や貧困層の農民支援に活用される予定となっている。日本に向けて輸出された緑豆は、来春には、もやし商品となって発売される。また、来年度は、さらに規模を拡大して栽培を行う予定であり、日本にとっては緑豆の安定確保につながり、バングラデシュではより多くの農民が同取り組みの恩恵を受けることが期待されるとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月18日財務省および造幣局は13日、 バングラデシュの一般流通貨幣「2タカ貨幣」の製造をバングラデシュ中央銀行から受注したと発表した。外国の一般流通貨幣製造を受注するのは戦後初となるという。今回受注した「2タカ貨幣」はステンレススチール製で、日本円で約2円に相当する。直径は24ミリメートル、重さは5.5グラム。バングラデシュ初代大統領ムジブル・ラーマン氏の肖像と、バングラデシュの国章をあしらっている。製造枚数は5億枚。バングラデシュ中央銀行は7月14日に入札を実施し、日本のほかスロバキア、オランダ、ドイツ、スペイン、イギリスの計6カ国が参加。11月8日に日本が最も低い約5億2,000万円で落札した。製造は年明けから開始し、2013年4月頃からバングラデシュに納入する予定。今年は日本とバングラデシュの国交樹立40周年の節目に当たる。同省は「今回の受注は、両国間の一層の関係強化にも貢献するものと考えている」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月14日印刷ミスや書き損じの年賀状、捨ててしまってはいませんか?『あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン』(2011年12月1日〜2012年3月31日)は、そんな行き場のない1枚を発展途上国の子供たちのために役立てるキャンペーン。使わないはがきが、ネパールやバングラデシュの子どもたちを支援する活動への寄付につながる。 参加方法は実に簡単。印刷ミスや書き損じ、または使わなかった年賀はがきや官製はがきを封筒に入れて、キャンペーン事務局へ郵送するだけ。はがきは郵便局で切手シートに交換した後、専門業者で現金化され、国際協力NPO「シャプラニール=市民による海外協力の会」が行う、バングラデシュやネパールで働く子どもたちの支援活動に使われる。 現在、バングラデシュでは子どもの20人に1人、ネパールでは5人に1人が児童労働をしていると言われている。シャプラニールは、家事使用人として働くバングラデシュの少女に読み書きや算数などの教育を行う他、ネパールでは児童労働廃止に向けた行政やメディアへの働きかけを行い、この状況を改善するための活動を行っている。集まったはがき10枚でバングラデシュの家事使用人として働く少女の読み書き授業1回分の寄付に、65枚でネパールのレストランで子どもを働かせないよう呼びかけるラジオCM1回分の寄付につながるという。昨年の同時期に行ったキャンペーンでは、10万8,000枚のはがき(385万円相当)が集まり、子どもたちのために使われた。今年の目標は、12万枚(400万円相当)。年賀状の準備が終わったら、今年はちょっとしたひと手間をかけて、社会貢献活動に参加してみてはいかが?『あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン』期間:2011年12月1日〜2012年3月31日寄付になるもの:書き損じ、または使わなかった年賀はがき(未投函のもの)・官製はがき、未使用・使用済み切手など寄付の仕方:はがきを封筒に入れ、下記まで郵送してください。〒169-8611東京都新宿区西早稲田2-3-1シャプラニール「あなたのはがきが、だれかのために。」係取材/池田美砂子
2011年12月26日今年5月に誕生したばかりのアーユルヴェーダソープブランド「She with Shaplaneer(シー ウィズ シャプラニール)」。国際協力NGOシャプラニール=市民による海外協力の会がプロデュースしているフェアトレード石けんだ。生産者はバングラデシュとネパールの女性たち。さまざまな事情から、一家離散や売春をせざるをえなかった女性たちが新しい仕事や生きがいとして心を込めて作っている。すでに通常販売されているバングラデシュの「マイメイシン」ラインにくわえ、12月からはいよいよネパールの「ピュータン」ラインの本格発売も始まった。石けんは現地に数千年前から伝わるアーユルヴェーダのレシピに基づいて作られており、南アジア固有のハーブや植物がたっぷり。たとえば、ピュータンラインではチウリと呼ばれるどんぐりのようなネパールの木の実の油を取り入れ、クリーミーな泡立ちを実現。マイメンシンラインは厳選した4~5種類の植物オイルをベースにしており、リッチな使用感が楽しめる。製法による違いもある。高温のホットプロセス製法で作られるピュータンラインはさっぱりした使い心地が持ち味。一方、低温のコールドプロセス製法で作るマイメイシンラインはしっとりとした保湿感が特徴だ。ラインナップは用途別にフェイス・ボディ・ヘア・ベビーの4種類(×2ラインの全8種)。100%天然素材で、防腐剤・合成界面活性剤・合成香料・着色料は不使用。新生児でも使えるほど肌にやさしい。商品は全国のセレクトショップやインテリアショップ、フェアトレードショップなどのライフスタイル提案型ショップ、同NGOの通販サイトなどにて販売。ようやく2ラインがそろったことで使う楽しみも広がりそうだ。She with Shaplaneer ピュータンライン生産地:ネパール・ピュータン郡標準重量:各100g価格:フェイスソープ ¥1,260、ボディソープ ¥1,050、ヘアソープ ¥1,155、ベビーソープ ¥1,050お問い合わせ:シャプラニール=市民による海外協力の会 03-3202-7863(火~土曜10:00~18:00)取材/古屋 江美子
2011年12月21日