日興アセットマネジメントはこのほど、個人投資家が自身に合った”お金の取り扱い方法”を見つけ、実践に移すのに役立つウェブサイト「お金のトリセツ(取扱説明書)」に、新たに「確定拠出年金」(日本版401k)に関するコンテンツを設けた。「お金のトリセツ」は、お金の整理法や、さまざまな金融商品の基本的な内容を、平易な言葉と、”トリセツ”らしいビジュアル表現でわかりやすく伝えいるウェブサイト。家電製品の”トリセツ”のように、誰でも手軽に読めるような内容になっており、ウェブサイト訪問者は容易に自身のお金への理解度が把握できたり、資産運用の「イロハ」を学ぶことができたりする。日興アセットマネジメントでは今回、この「お金のトリセツ」の新しいコンテンツとして、制度スタートから10 年余りが経過しながらまだ十分に理解されているとはいえない「確定拠出年金」に関するページを追加した。「確定拠出年金」は、加入者自身が将来の年金のための積立金の運用先を選択して、その運用成績に応じて年金の受取額が変わってくる制度。企業が運営し従業員が加入する「企業型」と自営業者などが対象の「個人型」の2種類があり、「企業型」では勤務先の企業が、「個人型」では加入者自身が毎月の掛金を拠出する(※1)。「企業型」の「確定拠出年金」に加入する企業数・加入者数は年々増加しており、採用企業は1万6,000社超、加入者数は約420万人に達している(※2)。「確定拠出年金」の最大のメリットは、手厚い税制優遇にある。年金目的の資産形成であることから、運用期間中の利息収入や投資信託などの売却益、分配金などといった運用益はすべて非課税。また、受け取り時にも公的年金等控除などの対象となり、税負担が軽減される。一方で、原則として60 歳までは運用資産を受け取ることができない、などといった制約もある。今年1月からは、「企業型」の「確定拠出年金」において、企業が毎月拠出する掛金に、加入者が一定の範囲内で掛金を上乗せできるようになった(※3)。これを「マッチング拠出」という。加入者が上乗せした掛金は所得控除の対象となるため、税制優遇メリットはさらに拡大することになった。「マッチング拠出」を採用した企業の数はすでに計75社に上り(※4)、今後も増加していく見通し。加入者の利点が大きい「マッチング拠出」の解禁によって、「確定拠出年金」の利用拡大はさらに加速していくと見込まれている。将来の公的年金受給に対する不安の増大が叫ばれて久しく、また昨今報道されている年金消失問題などもあり、「確定拠出年金」に対する加入者や企業の関心は高まっている。日興アセットは、「確定拠出年金」の運用手段である投資信託を提供する資産運用会社として、「今後も、この制度に関わる加入者や企業担当者の理解を促進するためのさまざまな施策に積極的に取り組んでいく」としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月30日