エレクトロニック・ダンスミュージックをルーツに持つ音楽プロデューサー / DJのAiobahn(読み:アイオバーン)初の主宰イベント『Aiobahn presents otoplanet』が、4月27日(土) に東京・duo MUSIC EXCHANGEで開催される。Aiobahnは、羽田空港第2ターミナル国際線エリアで開催された『Music Unity 2023』や、ドイツ・デュッセルドルフでの『DoKomi』、台湾での『S2O』など、国内外で数々のフェスやクラブイベントに出演してきたが、今回満を持して自身が主宰するイベントの開催となる。Aiobahn以外の出演者は、Tennyson、長瀬有花、パソコン音楽クラブ、MARK ROBINSONの4組。いずれもシーンで活躍中の俊英アーティストばかりで、まさにAiobahn主宰イベントならではのラインナップとなっている。チケットは現在一般発売中。<イベント情報>Aiobahn presents otoplanet4月27日(土) 東京・duo MUSIC EXCHANGE開場17:30 / 開演18:00【出演】AiobahnTennyson長瀬有花パソコン音楽クラブMARK ROBINSONチケット情報:()
2024年04月23日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。長編映画部門を受賞したのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。PGA受賞作とオスカー作品部門受賞作は、過去5年のうち4回一致。もっと長い目で見ても、33年のうち22回一致している。投票形式もオスカー作品部門と同じで、オスカー予測上非常に重要な賞だ。これで“エブエブ”はさらに勢いをつけたと言える。劇場用アニメーション映画部門は、『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』が受賞。テレビのドラマ部門は『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』、テレビのコメディ部門は『一流シェフのファミリーレストラン』、リミテッド・シリーズ部門は『ドロップアウト〜シリコンバレーを騙した女』が受賞した。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』3月3日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー(C)2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年02月27日大沢たかおが主演し、プロデューサーも務める映画『沈黙の艦隊』の公開が決定。Prime Video製作となり、Prime Videoが日本の劇場版映画を製作するのは、今回が初の試みとなる。本作は、1988年から1996年まで「モーニング」(講談社)にて連載され、累計発行部数3200万部(紙・電子)を誇るかわぐちかいじの人気漫画の実写化。日本初の原子力潜水艦が、日米共同で極秘裏に建造されたことから始まる。乗員は日本人でありながら米艦隊所属という数奇の宿命を背負った超高性能原潜。艦長・海江田四郎は、この原潜と乗員76人を伴い航海中に逃亡。理想とする世界の実現へ向けて海江田が描いた大胆不敵なシナリオと、海中での天才的な戦闘術に、日米は翻弄され、重大な決断と選択を迫られることに。核戦争や国際政治、世界平和など、鋭くも、重く真摯な問題提起がなされ、連載当時には各方面で論争を呼び、国会でも話題に。主人公の艦長・海江田四郎役には、同作のファンである大沢さん。防衛省・海上自衛隊との協力体制の構築や、原作者へ企画プレゼンを行うなど、自ら本作のプロデュースも務める。監督は『ハケンアニメ!』の吉野耕平。製作は『キングダム』『銀魂』シリーズなどを手掛けたクレデウス。また、日本で初めて海上自衛隊・潜水艦部隊の映画撮影協力を得て、実際の潜水艦を使用しており、リアルな艦体と現代のVFX技術との融合により、迫力の海中アクション・エンターテインメントを製作する。ティザー映像も今回公開。艦内の様子を鋭い目で見つめる主人公が映し出され、緊張感が伝わる。そして、防衛省・海上自衛隊の潜水艦も映し出されており、リアルな世界観と、迫力ある映像美、本作の規模の大きさが確認できる。大沢さんは「30年という時空を超えて、実写化不可能と語られ続けた伝説のコミック『沈黙の艦隊』を、今年ついに実写化させていただくことになりました。かわぐちかいじ先生、そして全ての関係者の皆様に心から感謝申し上げます」とコメントしている。『沈黙の艦隊』は9月29日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2023年01月25日全米プロデューサー組合賞(PGA)のノミネーションが発表になった。長編映画部門に候補入りしたのは、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』、『イニシェリン島の精霊』、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』、『エルヴィス』、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『フェイブルマンズ』、『ナイブズ・アウト:グラス・オニオン』、『TAR/ター』、『トップガン マーヴェリック』、『ザ・ホエール』の10本。PGAの結果は伝統的にオスカー作品賞と一致することが多く、オスカー予測上の重要な指針とされる。近年はアカデミーの投票者数が増え、層も変わってきたことから、以前ほどには当てにできなくなったものの、昨年はどちらも『コーダ あいのうた』を選出した。授賞式は2月25日。文=猿渡由紀
2023年01月13日マライア・キャリーが、ブロードウェイの新ミュージカル「Some Like It Hot」の共同プロデューサーに就任したことが明らかになった。マライアがブロードウェイ作品にクレジットされるのは今作が初めて。今作は、トニー・カーティス、ジャック・レモン、マリリン・モンローが出演した映画『お熱いのがお好き』のミュージカル版。マライアは「私はこの物語に初めて親しんだのは、不朽の名作であるマリリン・モンローの主演映画でした。彼女は私の人生における重要な試金石です。オークションで、彼女の宝物であった白いベイビーブランドピアノを手に入れたほどです」とマリリンへの愛を語っている。また、「この大好きな作品の新たな試みを(プロデューサーの)ニール・メロンがシェアしてくれたとき、私は参加しなければと思いました。このショーが映画のレガシーをどのように発展させていくのか。限界を押し広げ、インクルージョンを促進し、多様性を祝福するのか。私は今日の世界の新しい観客のための『Some Like It Hot』をお届けすることを誇りに思っています」と自信ものぞかせた。ミュージカル「Some Like It Hot」は現在ブロードウェイのシューベルト劇場でプレビュー公演を行っており、12月11日に開幕するという。(賀来比呂美)■関連作品:お熱いのがお好き 1959年4月、公開© 1959 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2022年11月29日オンラインフィットネスプログラムも提供へフィットネスプロデューサーのAYAは、SNSを通じて自身が監修するジム『Feelin’Good』の中身を公開。フィジカルだけでなく、メンタル、食事、睡眠のケアを継続的に行い、一人一人のフィットネスライフをサポートすることを目指す。同ジムでは、ジムトレーニングだけでなく、オンラインフィットネスプログラムを提供。ジムメンバーと家トレメンバーを繋げたLIVEトレーニングも予定している。AYAオフィシャルインスタグラムのフォロワーからは、「家トレでもAYAさんと繋がれてセッション受けれたら素敵だなぁ」「スタジオの情報upされるのを楽しみにしています」などのコメントが寄せられている。著名人のボディプロデュースも手がけるAYAAYAは兵庫県出身。株式会社 ワイエムエヌに所属し、フィットネスプロデューサー、フィットネスモデルとして活躍している。オフィシャルブログのフォロワー数は22,000人以上、インスタグラムのフォロワー数は459,000人を超えている。著書には『AYAボディメゾット』『AYA トレの教科書』などがある。(画像はAYAオフィシャルブログより)【参考】※AYAオフィシャルブログ※AYAオフィシャルインスタグラム※Feelin’Good公式サイト※株式会社 ワイエムエヌ
2022年09月23日映像美、アクション、笑い、人間ドラマ。究極のエンターテインメントがここに!プロデューサー対談で明かされる、アニメ『SPY×FAMILY』ができるまで。アニメーションは、1つの作品は1つのアニメスタジオが手掛けるのが、一般的な制作スタイル。しかし今回は、『進撃の巨人Season1~3』で知られるWIT STUDIO、『Fate/Grand Order ‐絶対魔獣戦線バビロニア‐』を手掛けたCloverWorksという、日本を代表する実力派の2つのスタジオがタッグを組み制作するという、業界的に珍しい方法で作られている。それってどういうことなの?一緒に作るメリットとは?そんなあれこれを、プロデューサーの福島祐一さんと中武哲也さんに、根掘り葉掘り聞きました。――お二人は原作のマンガにはどんな印象をお持ちでしたか?福島祐一:僕は連載が少し進んだ頃から読み始めまして、アーニャがダミアンを殴る話あたりで“え、スパイものじゃないの?!”が最初の印象でした(笑)。学園ものなの?!って。中武哲也:確かに読んでいくと、シリアスなスパイものではない。独特の温かみがある物語ですよね。福島:でも、アニメにしたらすごく映えそうな作品だな、とも思いました。中武:僕もそう思いました。原作の絵が魅力的な上、緻密すぎないので、アニメ化には抜群のポテンシャルがある作品だな、と。たぶんアニメ業界の人、みんなそう思ったと思いますが(笑)。福島:確かに(笑)。――そして、それぞれご自身のスタジオが手掛けることになったときには、どう思われました?福島:“WIT STUDIOさんと一緒に作るんだ…”中武:(笑)福島:いや、というのは、弊社の場合、製作に親会社のアニプレックス(編集部注・『鬼滅の刃』などのアニメの企画製作を手掛ける企業)が入ることがほとんどなので、製作会社に東宝さんが入ることが珍しいですし、さらに他のアニメスタジオと組んで作品を作るなんて、前代未聞なんですよ。なので、こういう座組が実現するのか…というのが率直な感想でした。中武:確かに、めったにないことですよね。“あの人と組んだらどんな作品になるかな”とか、“あの作品をあの人が作ったらどうなっただろう…”とか、妄想としてシミュレーションすることはあったとしても…。福島:わかります。〈ベストイレブン〉的なことですよね?中武:そうそう(笑)。でもそういうのは、なかなか実現しないじゃないですか、でも今回はそれがナチュラルに形になっちゃった。――中武さん的に、CloverWorksさんの魅力とは?中武:めっちゃくちゃ今、強い会社ですよね。アニメ界のビジュアリスト。先鋭的で、感性的な映像を作るのが本当に上手です。今エンタメとしてアニメを楽しむ人たちにも、またいわゆるアニメファンの文脈にも刺さるような、感度の高いものを作るスタジオです。福島:世界的に大人気のWIT STUDIOさんに、そんなに褒めていただけるとは…!自分としてはWIT STUDIOさんの人気に便乗させていただきながら、より認知してもらいたい、というのが正直なところです。中武:なんですかそれ(笑)。福島:すみません!真面目に言いますと、WIT STUDIOさんは海外で評価が高い作品をたくさん作られていますし、僕はWIT STUDIOさんの作品に漂う、武骨さ、重厚感、濃厚な感じに憧れるんです。そこがこの作品の、“スパイ”的な要素とすごく合っている気がするんですよね。弊社のライトさと、WIT STUDIOさんの硬派な感じが組み合わさることで、新しい何かが生まれるのかもとは思っています。中武:一緒にやってみると刺激的ですし、本当に面白い。物理的にスタッフの行き来もあるので、若い人たちがすごく活性化されているのも感じます。僕自身も福島さんの仕事ぶりを拝見し、“もっとアニメ好きにならなきゃ!”という焦りと圧をもらってます(笑)。福島:でもなんですかね、お互いの強みを持ち寄れば、強いアニメができるのでは!?みたいな、発想はありますよね。中武:会社の垣根を越えて協業できる未来を夢見てはいたけれど、夢じゃなくなるなんて、すごい。しかも、対象を面白がれる人と一緒にモノづくりをするほうが、絶対に楽しいじゃないですか。今回はまさにそんな感じですよ。――監督とシリーズ構成は『機動戦士ガンダムUC』などを手掛けた古橋一浩さんです。起用の理由はどんなところに?中武:この作品が持つ“あったかみ”の要素が、古橋監督の作る世界に合うのでは、というところですね。あとは、スケジュールに関する絶対的な信頼感。テレビアニメって、安定した速度で、基準を満たした品質を作り続けなくてはいけないので、本当にスケジュールが大切なんです。特に今作は、2つのスタジオが動くので関わる人数が多い。なので、作家性と職人性のいずれもが高い古橋監督にお願いをしました。――キャラクターデザインは、『約束のネバーランド』のキャラクターデザイン・総作画監督を手掛けられている、嶋田和晃さんです。嶋田さんの抜擢理由は?福島:総作画監督はすべての話数の絵を統一する仕事で、嶋田さんの描く絵は、原作の絵に寄せながら、アニメとしてのデザインの良さも出してくれる絵だと思います。仕事を拝見していると、色々なものに対応してくれていて、とても器用な方だなという印象もあります。嶋田さんが描いた絵を遠藤達哉先生(原作の作者)にお見せしたら、気に入ってくださったので、本作のキャラクターデザイン・総作画監督をお願いすることになりました。嶋田さんが描くアーニャが可愛くて素敵です。――それにしても、これだけ人気のマンガをアニメ化するというのは、プレッシャーはないですか?中武:読者の人が好きな原作の世界を、アニメという器に置き換えるにあたって、一番大事なのは、原作へのリスペクトですよね。福島:はい。それは人気のマンガかどうかは関係なく、すべてのアニメ化に対してそう思っています。マンガは自分のペースで読めるエンタメなので、読んだ人の数だけ〈その人が想像する『SPY×FAMILY』〉があり、人気作品だとその数が多いことになるので、そういう意味で、ハードルは高いと思います。でも、2つのスタジオでいろんな議論をする中で、みんなで「ここが『SPY×FAMILY』の大事なところ」というのを寄せ合って、一つの形にたどり着ければと。中武:はい。安定したクオリティの作品を継続的に視聴者に届けられるよう、日々頑張っているので、楽しみにしてほしいです。今の世の中、人に話して理解してもらいたいけれど、本当のことが言えない、そんな悩みを抱えている人も多いと思うんです。そういった意味でも、きっと本作は共感してもらえると思うので。福島:一方で、ほのぼの家族ものとしても楽しめる作品ですので、どうぞよろしくお願いします。ふくしま・ゆういちアニメスタジオ「CloverWorks」プロデューサー。手掛けた作品は、TVアニメ『四月は君の嘘』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』『Fate/Grand Order ‐絶対魔獣戦線バビロニア‐』など。なかたけ・てつやアニメスタジオ「WIT STUDIO」プロデューサー。手掛けた作品は、TVアニメ『甲鉄城のカバネリ』など。『進撃の巨人』はTVアニメSeason1~3、劇場版のいずれも制作。『SPY×FAMILY』原作は、マンガアプリ「少年ジャンプ+」で連載中の、遠藤達哉氏の同名コミックス。現在9巻まで発売中。凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、よりよき世界のため、日々諜報活動にあたっていた。ある日突如言い渡された任務のため、仮初めの家族を作ることに。しかしその家族のメンバーが、娘は超能力者、妻が殺し屋って!?アニメは毎週土曜23:00~23:30、テレビ東京ほかにて放送中。各プラットフォームにて配信も。©遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会※『anan』2022年5月25日号より。(by anan編集部)
2022年05月21日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。劇場用映画賞を受賞したのは、『コーダ あいのうた』。オスカーの作品賞と同じ投票方式を採用し、投票者のかぶりも多いPGAは、オスカー予測で非常に重視される。ひと足先に『コーダ〜』は俳優組合賞(SAG)も受賞しており、フロントランナーである『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を深刻に脅かすことになった。ドキュメンタリー映画賞は、『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった日)』。劇場用アニメーション賞は『ミラベルと魔法だらけの家』。テレビドラマ賞は『メディア王〜華麗なる一族〜』、コメディシリーズ賞は『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』、ミニシリーズ賞は『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人じ事件の真実』だった。文=猿渡由紀
2022年03月22日プロデューサー組合賞(PGA)のノミネーションが発表された。劇場用映画部門に候補入りしたのは、『愛すべき夫婦の秘密』、『ベルファスト』、『コーダ あいのうた』、『ドント・ルック・アップ』、『DUNE/デューン 砂の惑星』、『ドリームプラン』、『Licorice Pizza』、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、『tick, tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!』、『ウエスト・サイド・ストーリー』の10本。PGAのノミネーションとオスカー作品部門のノミネーションは、かなりの確率でかぶるため、これらの作品には大きなチャンスが出た形だ。一方、劇場用アニメーション映画部門には、『ミラベルと魔法だらけの家』、『あの夏のルカ』、『ミッチェル家とマシンの反乱』、『ラーヤと龍の王国』、『SING/シングネクストステージ』が候補入りした。受賞発表は3月19日。
2022年01月28日ハリウッドの大物プロデューサー、スコット・ルーディンが、現在製作中の映画から降板すると発表した。ジェニファー・ローレンス主演の『Red, White and Water』や、ジョエル・コーエン監督、デンゼル・ワシントン主演の『The Tragedy of Macbeth』などが含まれる。この決断は、今月、『The Hollywood Reporter』に掲載された、ルーディンのパワハラ暴露記事を受けてのもの。この報道の後、ルーディンはブロードウェイの製作から離れることを発表したが、映画はどうするのかが注目されていた。ルーディンが製作した映画には、『レディ・バード』『キャプテン・フィリップス』『ノーカントリー』『ソーシャル・ネットワーク』などがある。文=猿渡由紀
2021年04月21日聴く人の心を揺さぶり、エモーショナルなムードに導く音楽の色気を、プロデューサーの視点から考察していただきました。人生の経験値と生き様が漏れた音色に色気を感じます。圧倒的なピアノテクニックの持ち主であり、また、JUJUや木村カエラをはじめとする多くのアーティストの楽曲提供やアレンジなどを行っている、音楽プロデューサーの横山裕章さん。音楽に宿る色気は、さまざまなポイントに表れると話す。「人によって感じ方は違いますが、まずわかりやすいのは声質だと思います。低く豊かなものであったり、シルキーであったり。自分が持っていないものを聴いてしまうと、憧れとともに刺激されるものがあり、心が揺れ動かされる感情になるのかなと思います。また、ギャップも大事な要素ではないでしょうか。お笑いコンビ・パーパーのほしのディスコさんが歌っているのを見ましたが、普段の情けない感じのキャラクターとは違い、ものすごくカッコよかったです」声のほかに、楽器を弾いた時の音色にも色っぽさを感じるという。「たとえば、同じギターを同じようにストロークしても、人によって音色は変わります。それは、人がそれぞれに培ってきた経験値、生き様による部分が大きいと思います。どんな景色を感じながら生きてきたか、どんなことをイメージしながら弾いていたか。隠しても勝手にあふれ出るものが色気だと思います」実際に、色気が音色に表れた瞬間を体感したことも、そうした答えを導く一因になっている。「以前、インドのマニプールへ音楽収集をしに行った時に、二胡のような音を持つ伝統楽器であるPENAを弾く、96歳のオジャマンジという人に出会いました。自身の過去を話してくれた後に歌いながら演奏してくれたのですが、彼の声質と楽器の音色、シワシワの指で弾く姿などすべて含めて、彼の生きてきた世界が目の前にグッと表れた。その時の衝撃が今も色濃く残っています。また、一度、キーボード奏者としてお手伝いをしたシンガーソングライターの小坂忠さんは、普段は冗談ばかり言うおじさんなのに、パフォーマンスになると目つきも醸し出すオーラも変わり、後ろ姿がものすごく大きく感じました。小さく囁くような歌声には優しさがあり、大きくシャウトする声には包容力も。ライブ中だったのですが、これが色気なのかと思いました」音楽プロデューサーとして、楽曲に色っぽさを求められた時、どのように表現するのかと尋ねると。「たとえば伴奏で使われているシンセサイザーの音色、メロディを変えるだけで楽曲の聞こえ方が変わります。アーティストが表現したいことと、アーティストがどう見られるかのバランスを大切にします。盛ることで見えてくる色気なのか、削ぎ落とすことで見えてくる色気なのか…見極めるのがとても重要だと思っています」最近の音楽でいうと、歌詞と聴くためのツールが、心を揺さぶる要因になっていると横山さん。「今はイヤホンやヘッドホンで聴いている人が多いと思いますが、耳元で歌を歌われるということは、それだけで感情が高ぶるものだと思うんです。また、メロディはボカロっぽい早くて情報量が多い一方で、歌詞はパーソナルなことを具体的に歌っているものが多い。“誰もわかってくれない”と思っていた感情を耳元で歌われたら、このアーティストについていきたい、と思いますよ」よこやま・ひろあき音楽プロデューサー。米テキサス州生まれ。YUKI、JUJU、MISIA、緑黄色社会、Aimerなど、さまざまなアーティストの楽曲提供、アレンジを手がけるほか、ビッケブランカのツアーなどにも参加。※『anan』2021年3月31日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2021年03月27日【音楽通信】第59回目に登場するのは、豪華な4人のプロデューサーを迎えた“等身大の大人のポップ・アルバム”を発表される、女優・歌手の小西真奈美さん!【音楽通信】vol.59スゴ腕ラッパー陣からオススメされ曲作りを開始女優として数々のドラマや映画、CMでご活躍されている、小西真奈美さん。美しく凛とした印象のある小西さんの音楽活動は、2008年に映画『Sweet Rain 死神の精度』の主題歌「Sunny Day」を劇中の役名「藤木一恵」名義で発表したことが始まり。8年後の2016年には、舞台『KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」』において、初めてラップに挑戦。さらに、KREVAさんのシングル曲のカバー「トランキライザー」を初めてご自身として「小西真奈美」名義でリリースし、iTunesのHIPHOPチャートで1位を獲得。インディーズでのリリースを経て、2018 年に全曲作詞作曲を手がけたメジャー 1stアルバム『Here We Go』を発表されました。そんな小西さんが、2020年11月25日に、亀田誠治さん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さん、KIRINJIの堀込高樹さん、Kan Sanoさんをプロデュースに迎えたニューアルバム『Cure』をリリースされるということで、お話をうかがいました。ーーまずは小西さんが学生時代などによく聴いていたアーティストから教えてください。学生時代はJ-POPを聴くことが多かったです。THE BLUE HEARTSやZARDといった、その時代に流行っているものを聴いていました。ーー小西さんご自身の音楽活動としては、2008年にご出演された映画『Sweet Rain 死神の精度』の主題歌「Sunny Day」を劇中の役名「藤木一恵」名義でリリースされたのが最初ですね。このときはどのようなお気持ちで歌っていらっしゃいましたか。最初から、歌を歌う役だというお話をいただいていたので、それも踏まえて役の延長で歌っていましたね。ただ、歌うのは大変だと思いました。お芝居は自分で脚本は書いていないですが、自分の体を通して役を具現化していくということが、ある程度経験などで自分の中に入っています。反対に、歌の場合は、役だけれども自分の声で歌う、でも自分で歌詞を書いていないものに思い入れを込めてと言われても、役の思い入れなのか自分の気持ちなのか。自分の思い入れと言っても、自分で歌詞も書いていないですし……音楽に関しての引き出しのなさに愕然として、どうしたらいいのやらと(笑)。そのときは音楽のディレクターさんのディレクションに従って、やっていく感じでした。ーーその後、2016年に舞台「KREVAの新しい音楽劇『最高はひとつじゃない 2016 SAKURA』」で初めてラップに挑戦されましたね。KREVAさんの曲「トランキライザー」をカバー配信してiTunesのHIPHOPチャートで1位を獲得されています。当時は、トリビュートアルバムの発売が決まっていて「何か歌いたい曲はありますか」とお話をいただいたのですが、あまり制作期間がなくて、せっかく曲を作っていただいても自分のなかで消化できないまま歌うのは書いていただく方にも申し訳ないからどうしようかと悩んでいました。それならば、自分が好きな曲をカバーするといいなと思ったんです。事務所の先輩でもあるKREVAさんの「トランキライザー」は、よく口ずさんでいましたし、リスペクトもしているので、この曲を提案したら採用されました。ーー2018年には、ご自身で作詞・作曲を手がけ、KREVAさんがサウンドプロデュースしたアルバム『Here We Go』で、本格的に歌手デビューされましたね。やはり2016年のKREVAさんの舞台でラップに挑戦されたことが、現在につながっているのでしょうか。KREVAさんと2016年に舞台でご一緒したときに、RHYMESTERのMummy-Dさんと、AKLOさんが出ていらして、歌の練習の日があったんです。そのときに、Mummy-DさんとAKLOさんは先に練習が終わっていたのですが、私の番まで待っていらして、「何されているのですか?」とたずねたら、「聴きたいから」と言われて「えー!」と(笑)。ラッパーといえば名前があがるこの3人が待っていて、私のラップを聴いているわけですよ。終わった後に、みなさんが「真奈美ちゃんのラップは良いから、自分でも曲を作ったほうがいいよ」と言ってくださって。単純なので、褒められたら「やってみようかな」と思って(笑)、自分でも曲作りを始めました。ニューアルバムは「すごく新しくて面白い」ーー2020年11月25日に、ニューアルバム『Cure』をリリースされます。今回は、亀田誠治さん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さん、KIRINJIの堀込高樹さん、Kan Sanoさんをプロデュースに迎えているのですね。はい。「ひとりのプロデューサーにつき、カバー曲とオリジナル曲の2曲を収録して、4人の方とアルバムを作りませんか」とお話をいただいて。私の音楽活動でのインディーズ時代が2017年にありまして、そのときに亀田さんとKREVAさんにも曲を作っていただきました。そんなふうにひとりのプロデューサーにひとつの作品を作っていただいたことはあったのですが、同時に複数のプロデューサーがいて洋楽のカバー曲もあるとなると、ご提案いただかなかったら自分では思いつかなかったので、今作は「すごく新しくて面白いな」と思い、チャレンジしてみようと思いました。ーープロデューサーさんはご自身のご希望で選ばれたのですか。亀田さんと後藤さんは、私から提案しました。亀田さんはインディーズ時代にご一緒して、人としてもプロデューサーとしても、とても素晴らしい方でしたので、「またぜひご一緒したいです」とお話ししました。後藤さんは、私がアジカンの大ファンでよくライブに行っていたのですが、一度もお会いしたことがなく。その後、私がラジオ番組をやっていたときに後藤さんがゲストで来てくださったことがあって、そのとき「私も音楽をやっているんですよ」と、CDをお渡しして。「いつか音楽でご一緒したいです」というお話をしていたのですが、今回オファーを差し上げたところ引き受けてくださいました。堀込さんとKan Sanoさんに関しては、レコード会社のスタッフさんが薦めてくださって、、すてきな方だなと思ったのでぜひと。ーー亀田さんは以前もご一緒されていますし、今回も制作しやすかったですか。亀田さんには3年ほど前に初めてお会いしたのですが、そのときは私、音楽に関しては、ほぼ素人の状態でした。いまもすごく技術があるわけでも音楽的な知識があるわけでもないですが、当時はもっとなくて。なのに、「この曲はこういう感じで」と思いを伝えることに対して、ものすごくキラキラした目でまっすぐに向き合ってくださいました。プリプロという、レコーディングに向けて音を選んだりする作っていく作業があるのですが、そのときに「本当にかっこいい! イェイ!」と、盛り上がりながら作品を作っていらして(笑)。亀田さんは情熱と紳士的なものを併せ持っていらして、全部できあがったあとも、「知識や経験は関係ないから、真奈美ちゃんのなかから湧き出るのを作ってください」と言っていただけたので、それで今回も「ぜひご一緒しましょうね」と。3年後にお会いしても、そのときの情熱はまったく薄れていなくて、あれだけ経験も技術も知識もある方なのに上から目線にもならず、相変わらず作った私の意志を尊重しようとしてくださって、今回もありがたい時間でしたね。ーーカバー曲についてですが、亀田さんがプロデュースされた椎名林檎さんの「ギブス」が選曲されていますね。実は「ギプス」が発売されたときにすぐCDを買って、すごく好きで聴いていました。そのブックレットのクレジットを見ていたときに、初めて亀田さんのお名前に出会ったんですよ。亀田さんにもそのお話をして、「ギブスが大好き」と伝えたら、「僕も好きです」と。だから、亀田さんにカバーのプロデュースをお願いするなら、絶対「ギブス」だと思っていました。2000年に「ギブス」が発売されてから20年経って、その間、この曲のカバーのプロデュースを依頼されたこともあったそうですが、今回「真奈美ちゃんだからいいかなと思って」と、オリジナル以降初めてプロデュースをしてくださることがわかって、感激しました。ーーオリジナル曲も、4人のプロデューサーのみなさんの個性が出ていると感じましたが、後藤さんとはどのような制作状況でしたか。後藤さんは、ソロ活動時のバンドのみなさんと一緒にやりたいということで、プリプロから私も参加しました。後藤さんが前に出て仕切るというよりも、私がやりやすいように後藤さんはうしろでサポートしてくださいました。レコーディングは初日から、全員の追い込み方が作品を作る者同士の空気感でいっぱいでしたね。バンドのみなさんと休憩中にお話ししていて、メンバーの方から「俺たち、テレビで見ている人と作ってるんだよね、よく考えたら(笑)」と言われて。でも私は、「私もみなさんのライブに行ってましたよ」という話をフラットにしたりと、みなさんが仲間として受け入れてくださったことが、すごく楽しかったです。ーー後藤さんの担当曲「Endless Summer」は、後藤さんもコーラスで参加されていますよね。「ちょっとここ、低い声がほしいよね」という話をしていて、最初私が低い声でやってみたのですが、無理があるなと。声を機械的に低くすることもできますが、せっかく生のバンドで演奏しているのだから、男性の声で歌ったほうがいんじゃないかということで、後藤さんが歌うことになりました。ーーアルバムのオリジナル曲については、ご自身で作詞作曲を手掛けていらっしゃいますが、今回はプロデューサーの方のカラーも考慮して曲作りをされたんでしょうか。はい。亀田さんは、プロデュースしていただくことを想定して書き下ろしました。後藤さんだけ共作なのですが、後藤さんが大元を作っていらして、歌詞を私が一緒に作る形でした。Kan Sanoさんと堀込さんはオンライン上でのやり取りのみだったのですが、おふたりの曲を聴いて、好きな雰囲気のものを作ってオファーしました。ーー1曲目「Cure」はSEのような、ドラマの幕開けのような短い曲ですが、笑い声などが聴こえてあたたかみを感じます。アルバムのタイトル曲でもありますね。もともとは、この曲を入れずに全8曲でリリースする予定でした。でも、アルバムタイトルを考えたときに、今回は4人の方がいてどれかの曲にフォーカスしてタイトルをつける方向ではないなと思ったので、別にタイトルがいるなといろいろ考えました。純粋に、自分にとって「音楽ってなんだろう」と考え、それをタイトルにできたらと。私にとって音楽は、子どもの頃からなくてはならない存在で、いつも心を助けられたり悩んだり迷ったりしたときに生きるヒントをもらったりするものです。心も体も、もしも何か薬が必要な状態だったとしても、音楽を聴けば元気になるというところがあって、私にとって音楽はある種の“治療薬”のようなもの。いま世の中がコロナ禍で、塞ぎ込みがちな時代でもありますが、遠くに行かなくても音楽はいつでも聴けるので、もしこのアルバムが聴いてくださる方にとって“Cure(治す、癒す)的”なものになればいいなと、このタイトルをつけました。音楽もCure的な効果がありますが、大好きな人たちに会って笑い合うのも同様の効果があると思って。アルバムがいきなり曲から始まるよりも、小西真奈美の人となりにちょっとだけ触れていただいてから本編になるほうが、聴いてくださる方とちょっとだけ距離が近くなるんじゃないかと思いました。それで、友達やいろいろな人たちの声を録らせてもらって、編集して収録しました。音楽で“楽しみの循環”ができたらいいなーーアルバムは『Cure』ですが、小西さんにとって、普段の生活のなかでのCureはなんですか。自然です。大自然のなかにいるのも素敵ですが、たとえその場所に行かなくても、朝焼けも夕焼けも、月でも星でも木々が揺れる音でもいいですし、何かに目を向けて感じようと思うとそのあたりにいっぱい自然を感じることができるんですよね。力強くて、やさしい。自粛期間でも、散歩はOKだったので、あらためてこの期間には自然の力を実感しました。ーーいまハマっているものはありますか。以前からですが、ずっとバレエをやっています。とくに自粛期間中はまったくバレエのレッスンに行けなかったので、いまは踊れたり運動できたりすることがすごく楽しいです。ときどき、しんどいなと思うこともあっても、行くとやっぱり「体を動かすことは素晴らしい!」と思います。ーー女優としてもご活躍されている小西さんですが、普段から美容面や健康管理で気をつけていらっしゃることは。まず早寝早起きが、絶対にいいですね。私たちの仕事はロケで朝早いことも多いので、早寝早起きにすると、それに慣れるんです。それに、午後10時から深夜2時が肌と体に良いゴールデンタイムだと聞いて。寝ている間に、体や肌を修復するのが10時から2時らしいんですよ。先輩の女優さんが、10時から2時まで寝て、起きてまた仕事して、また寝ると、細切れはどうなんだろうと思いつつそれでも肌が良くなったと聞いて、実践し始めたら健康状態も良いですね。朝日を浴びるのもすごく良くて、逆に言うとそのサイクルが狂って撮影が夜中までなどになると、たった3日間ずれただけで、4日目はお肌がぐったりしてダイレクトに影響があるんですよ。あとは朝起きて、水か白湯を飲んで、窓を開けて外の空気を吸うということを大事にしています。暑い夏だけじゃなく、雨の日も、いまは海外に行けませんがたとえ海外に行っても、寒い冬でも、地方に行っても、どんなときでもやっていますね。ーーそれはやってみたいと思います。私も早寝できるようになるまで、1年ぐらいかかりました。1、2か月で30分ずつ寝る時間を早くして、徐々に体を慣れさせるといいかもしれませんね。ーーでは最後に、今後の音楽活動の抱負を教えてください。音楽を作れば作るほど、出会えば出会うほど、どんどんやりたいことやアイデアが出てきて、すごく楽しいです。あと20年ぐらい続けられたら、私は還暦になる頃です。みなさんだいたい20周年ツアーというと、20歳前後でデビューされてから、いまの私ぐらいの年齢で20周年になりますよね。でも、還暦になってそういうことするのも面白いなと思っています。いまは会えないですが、いずれ私の音楽を聴いてくださるみなさんに会える時期が来たら、「この人の曲をもっと聴きたいな」と思ってもらえるようなライブをやりたい。そして、次はアルバムをまた楽しみにしてもらいたいというのが理想です。そんな“楽しみの循環”みたいなものができたらいいですね。取材後記女優として、歌手として、ご活躍されている小西真奈美さん。その美しい佇まいは誰もが知るところですが、繊細で透き通るような歌声が堪能できるニューアルバムは、4人のプロデューサーの方の色とりどりの楽曲がぎっしり詰まっていますよ。そんな小西さんのアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・大内香織取材、文・かわむらあみり小西真奈美PROFILE1978年10月27日生まれ。女優・歌手。1998年、つかこうへい演出の舞台『寝盗られ宗介』でデビュー。女優として数々のドラマ、映画、CMに出演中。歌手としては、 2016年、舞台『KREVAの新しい音楽劇「最高はひとつじゃない 2016 SAKURA」』にて初めてラップに挑戦。KREVAのシングル曲のカバー「トラキイザー」を初めて本人名義でリリース。同曲はiTunesのHIPHOPチャートで1位を獲得。2017年、インディーズでEP「I miss you」と、亀田誠治プロデュースのシングル「君とクリスマス」「クリスマプレゼント」をリリース。2018年、ビクターより全曲自身で作詞作曲を行ったメジャー 1stアルバム『Here We Go』を発表。2020年11月25日、ニューアルバム『Cure』をリリースする。InformationNew Release『Cure』(収録曲)01. Cure02. 君とはもう逢えなくても (Produced by 亀田誠治)03. ギブス (Produced by 亀田誠治)04. Endless Summer (Produced by 後藤正文)05. Ain’t Nobody Know (Produced by 後藤正文)06. アンリーシュ (Sound Produced by 堀込高樹)07. Lost Stars (Sound Produced by 堀込高樹)08. Again (Produced by Kan Sano)09. Don’t be afraid (Produced by Kan Sano)2020年11月25日発売*CD収録内容は全形態共通。(通常盤)UCCJ-2183(SHM-CD)¥3,080(税込)(初回限定盤)UCCJ-9225(SHM-CD+DVD)*ボーナスDVDにはMusic Video2曲を収録。01.「君とはもう逢えなくても」(Music Video)02.「君とはもう逢えなくても」(Music Videoメイキング+インタビュー)¥3,850(税込)
2020年11月20日映画『カンガルー・ジャック」(’03)などで知られる脚本家・プロデューサーのスティーヴ・ビングさんが22日、米ロサンゼルスにある27階建ての高級アパートメントから飛び降りて死亡した。55歳だった。TMZによると、 彼に近しい関係者が「彼は自宅待機期間中に人と会うことができず鬱状態になっていた」と話しているという。ビングさんはスタンフォード大学在学中に、不動産ディペロッパーの祖父から6億ドル(約640億円)の遺産を相続。大学を中退した後、ハリウッドで脚本家、プロデューサーとして頭角を現した。2003年のアクション・コメディ映画『カンガルー・ジャック』の脚本を共同執筆した他、『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』(2004)などのプロデュースを務めた。ドキュメンタリー映画やショートフィルムも数多く手がけ、来年公開予定の作品も控えている状態だった。2000年代、パートナーだったエリザベス・ハーレイとの間に息子が、プロテニス選手リサ・ボンダーとの間に娘が生まれている。2014年頃にはミランダ・カーとも交際していた。また、熱心な民主党支持者であり、アル・ゴア元副大統領、カリフォルニア州知事ギャヴィン・ニューサム、ヒラリー・クリントン元国務長官、下院議長ナンシー・ペロシらに献金していたことでも知られる。
2020年06月23日垣内綾子がYouTubeをスタート!2020年2月2日、目元プロデューサーの垣内綾子は、「デビューしちゃいました!」というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。目元のメイク方法をはじめとした美容情報を分かりやすく伝えるため、YouTubeを開始したことを報告した。YouTubeのチャンネル名は『垣内綾子の目元研究所』。記念すべき第1回は「バラついたマツエクを綺麗に戻す方法」を紹介している。垣内綾子は、今後取り上げて欲しいテーマや悩みをコメントなどで寄せて欲しいとし、多くの人が美しくなるための情報をバシバシ発信していきたいと意気込む。10,000人以上の目元を変えた実績を持つ垣内綾子垣内綾子は1981年8月10日生まれ。大阪府出身。スターダストマーケティングに所属し、目元プロデューサーとして活躍している。美容師、日本エステティック協会 認定エステティシャン、毛髪診断士などの資格を保有。まつ毛エクステサロンMANHATTANの代表を務め、日本とアメリカに計8店舗を経営している。著書には『ナチュラルデカ目の作り方』があり、ムック本『eye棒~むくみ、腫れ、一重の悩みを1日5分で解決!~』の監修を務めた実績を持つ。(画像は目元プロデューサー垣内綾子オフィシャルブログより)【参考】※目元プロデューサー垣内綾子オフィシャルブログ※垣内綾子の目元研究所※スターダストマーケティング
2020年02月15日オスカーを予測する上で鍵となるプロデューサー組合(PGA)賞が発表された。長編映画部門を受賞したのは、『1917 命をかけた伝令』。この部門には、オスカー作品部門の9本の候補作すべてがノミネートされていた。PGAがオスカーの作品賞と食い違ったのは、過去10年で2回だけ(ただし2013年は、オスカーを取った『それでも夜は明ける』と『ゼロ・グラビティ』がタイだったため、これも違ったほうに入れると、3回となる)。『1917〜』は、これでまた一気に勢いを増した形だ。長編アニメ映画部門は『トイ・ストーリー4』。テレビシリーズ部門(ドラマ)の受賞作は『キング・オブ・メディア』、テレビシリーズ部門(コメディ)は『Fleabag/フリーバッグ』だった。文=猿渡由紀『1917 命をかけた伝令』2月14日(金)公開
2020年01月20日長年『007』のプロデューサーを務めているバーバラ・ブロッコリが、ダニエル・クレイグ卒業後のジェームズ・ボンド役に関するうわさを完全否定した。最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で「00(ダブル・オー)」のコードネームを持つ女性エージェント(ラシャーナ・リンチ)が登場することが明かされて以来、次の『007』でボンドを演じるのも女性なのではないかといううわさが広がっている。これに対し、ブロッコリは「(次のボンドは)肌の色は何であれ、男性になる」とコメント。人種がこれまでの白人から変わる可能性はあっても、性別が男性であることは変わらないと断言した。「女性には、新しいキャラクターを作り出す必要があると思う。強い女性のキャラクターが。男性が演じてきた役を女性に演じさせるということには、特に興味を引かれない」と見解を語った。ジェームズ・ボンド役を男性から引き継ぐことよりも、「女性はもっと興味深いことができる」とも。ブロッコリの発言により、次のジェームズ・ボンドは女性ではなく、確実に男性であり人種は問われていないことが明らかになった。長年、ネット上で次期ボンド役に名前が挙がっているイドリス・エルバやヘンリー・ゴールディングが選ばれる可能性もありそうだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:Bond 25(仮題) 2020年2月14日世界公開007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 2020年4月10日より全国にて公開
2020年01月16日プロデューサー組合(PGA)が、ノミネーションを発表した。長編映画部門の候補は、『1917 命をかけた伝令』『フォードVSフェラーリ』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『アイリッシュマン』『ジョーカー』『パラサイト 半地下の家族』『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』『マリッジ・ストーリー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ジョジョ・ラビット』。長編アニメ映画部門の候補は『アナと雪の女王2』『トイ・ストーリー4』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』『Missing Link』『Adominable』だった。PGAの長編映画部門受賞作はオスカーの作品賞と重なることが多く、この賞は非常に注目される。昨年も、『グリーンブック』がこの両方を受賞した。授賞式は1月18日。文=猿渡由紀『パラサイト 半地下の家族』1月10日(金)全国公開
2020年01月08日ズーイー・デシャネルが、2015年に結婚したプロデューサーのジェイコブ・ペチェニックと離婚することが明らかになった。「話し合いを重ね、熟考した結果、生涯のパートナーとしているよりも友人、ビジネスパートナー、親としての方がよいという結論に至りました。今後も、仕事上の付き合いや信頼関係、なによりも子どもたちを大切にします。私たちのプライバシーを尊重してくださり、ありがとうございます」と連名で「E!News」に発表した。2014年から交際を始めたズーイーとジェイコブは、2015年6月に結婚。翌月に長女、2017年5月に長男が誕生した。「子どもを持ったことで、自分がいかに自己中心的に生きてたかということに気づいた」、「毎朝起きる時と寝る時に『子どもたちは何をしているのかな?何が必要かな?』って。常に子どもたちのことばかり考えているわ」と子どもの誕生で自身の生活が激変したと語っていた。婚姻中にズーイーはジェイコブのためにユダヤ教に改宗もしていた。ズーイーは2009年から2012年まで「デス・キャブ・フォー・キューティー」のフロントマン、ベン・ギバードと結婚していたことがあり、2回目の離婚となる。(Hiromi Kaku)
2019年09月09日垣内綾子が選んだ最強「プチプラアイライナー」をチェック!目元プロデューサーの垣内綾子は、2019年5月23日(木)、「本当に落ちないプチプラアイライナー」というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。海やプールをはじめ、梅雨の季節にも落ちにくいアイライナーを明かした。経験豊富な垣内綾子が厳選した「落ちない最強アイライナー」は、CALOME.の『ウォータープルーフ リキッドアイライナー』。プールでたっぷり遊んだ後も全く落ちない耐久性と、洗顔時の落ちやすさなどを高く評価している。美容液成分を配合したCALOME.アイライナーCALOME.の『ウォータープルーフ リキッドアイライナー』は、ダレノガレ明美がプロデュースを手がけたこだわりのアイライナーで、描きやすく、落ちにくいのが特長。目元にしっかり密着し、耐久性とクレンジング時の落ちやすさを両立している。カラーは「BLACK」、「BROWN」、「BURGUNDY」の3種類。垣内綾子は、その日の気分やファッションに合わせて使い分けができるとしている。販売価格は各1,400円(税抜き)。ドン・キホーテやロフト、Amazon.co.jpなどで購入することができる。(画像は目元プロデューサー垣内綾子 Official blogより)【参考】※目元プロデューサー垣内綾子 Official blog※CAROME.公式サイト
2019年05月28日●NHK番組ともコラボ実現1967年10月2日にスタートしたニッポン放送『オールナイトニッポン』。2017年10月からの1年間は、“50周年イヤー”と題して、数多くの企画を実施してきた。そして50周年イヤー期間中には、『シブヤノオト』(NHK総合)や裏番組である『メガネびいき』(TBSラジオ)とのコラボも実現した。『オールナイトニッポン』のプロデューサーを務める冨山雄一氏がこうしたコラボの裏側や、50周年イヤーを終えた今、改めて『オールナイトニッポン』をはじめとしたラジオの今後について語った。○NHKに新卒入社した冨山雄一――まずは冨山さんの経歴からお聞かせください。ニッポン放送入社前は、 NHKに新卒で入られたんですよね。そうなんです。もともとはラジオが好きで、ラジオ局に就職したいなと漠然と思っていました。ただやはりラジオ局への就職はかなり狭き門で、ニッポン放送は書類審査で落ちてしまいましたし、他のラジオ局も全く通りませんでしたね。――NHKではどんなことをされていたのですか。NHKにディレクター職で入局すると普通、地方局でテレビのディレクターとしてキャリアがスタートするのですが、「ラジオをやりたい」と研修レポートに書いていたら、何年かぶりに新人でラジオセンターというNHKラジオ第一を制作している部署に配属されてラジオディレクターになったんです。すごくレアなケースだと思います。1年目は『NHKジャーナル』という夜のニュース番組のディレクターをやり、次の年は『土曜の夜はケータイ短歌』という若者向けの投稿するタイプのバラエティ色の強い番組のディレクターをしていました。その番組には、当時まだ大学生だった歌人で作家の加藤千恵さん(のちに『朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン0(ZERO)』も担当)が出演されていました。――加藤千恵さんとは、その当時から関わりがあるんですね。転職のきっかけは何かありましたか?入局して3年目からは新潟放送局に転勤して、テレビディレクターとしていろんなことをやっていました。ただ、やはりラジオ番組を作りたいという気持ちは残っていて、このまま年齢を重ねて後悔しないのかなと思うようになりました。そうした中で当時、ニッポン放送で『ヤンキー先生!義家弘介の夢は逃げていかない』という、今は国会議員になられた義家先生が生電話で若者の相談にのる番組があってすごく良い番組だと感じてましたし、こういうラジオ番組を作りたいと強く思いました。そんなときに、たまたまニッポン放送が中途採用を募集していて、運良く転職しました。しかも最初に担当したのが、その義家先生の番組だったんです。○ディレクター、イベント担当、プロデューサーに――ニッポン放送に入社後は、どんな番組を担当していたのですか。2007年にニッポン放送に入社して、ディレクターとして最初に担当したのは、金曜日のバカボン鬼塚さんと土曜日のポルノグラフィティの岡野昭仁さんの『オールナイトニッポン』でした。その後は小栗旬さんの『オールナイトニッポン』や坂崎幸之助さんと吉田拓郎さんの『オールナイトニッポンGOLD』も長く担当していました。以降もさまざまな番組を担当しましたが、2016年4月に『オールナイトニッポン』のチーフディレクターになった後は、星野源さんの『オールナイトニッポン』を立ち上げました。もともと何年も前から星野さんの特番を担当させていただいていて、どうしても自分がチーフのときにレギュラーとして担当していただきたいと思っていました。――そして2016年7月に、エンターテインメント開発部に異動になるんですよね。ずっとラジオの現場にいると思ったので、さまざまなイベントを担当する部署に異動したのはびっくりしました。ちょうど2回目の「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭」という岡村隆史さんの番組イベントの開催がすでに決まっていた時期で、僕がイベントのプロデューサー兼総合演出を担当することになりました。岡村さんとは毎週、生放送の前にミーティングをしてどうやったらリスナーが面白がってもらえるのか、楽しんでもらえるのか、番組チームが一体となって打合せを重ねました。結果、1つのイベントを作りあげて、リスナーの皆さんが盛り上がってくれるというのはディレクター時代とは違った喜びを感じることができました。これが1つのきっかけとなって、イベントをつくるのが面白いというマインドになりました。――今年の4月からは『オールナイトニッポン』のプロデューサーとしてご活躍されています。1年9カ月ひたすらライブイベントを作っていましたが、ちょうどニッポン放送社内の組織改編があって、編成部に新たに番組プロデューサーが作られることになって、夜の時間帯のプロデューサーに就任しました。ディレクター時代に星野源さん、 AKB48さん、山下健二郎さんの『オールナイトニッポン』と『オールナイトニッポンサタデースペシャル大倉くんと高橋くん』を担当させていただいていて、エンターテインメント開発部では、ディレクター時代に接点がなかった岡村隆史さんやオードリーさんのイベントを担当していたので、そういう意味ではプロデューサーには適任だったのかもしれません(笑)。○Pが同期だったNHK『シブヤノオト』とのコラボ――NHKとニッポン放送といえば、今年5月にNHK総合テレビの若者向け音楽番組『シブヤノオト』と『岡村隆史のオールナイトニッポン』のコラボ放送が話題になりました。このコラボはやはり、冨山さんのお力が大きかったんですか。もともとNHKから「一緒に何かやりませんか」という話が来ていたんですが、ちょうど僕が異動したタイミングが具体的に話を進めようというときでした。『オールナイトニッポン』をテレビに映してもらえるなら、やはり岡村さんの『オールナイトニッポン』が一番インパクトがあるなということでコラボ企画が進みました。岡村さんの名物はがきコーナー「悪い人の夢」をテレビに映したのは初めてだったと思います。実は『シブヤノオト』のプロデューサーがたまたま僕のNHK時代の同期だったので、そこから一気に話が進みましたね。当日は有楽町のニッポン放送のスタジオから生放送しているフリをしながら、実際にはNHKの社内にニッポン放送のスタジオをセットで完全再現してもらって、岡村さんが生放送中に壁をぶち破って『シブヤノオト』のスタジオに乱入するという仕掛けをしたのですが、非常にうまくいったと思います。――昨年10月からは『オールナイトニッポン』の"50周年イヤー"として、「放送作家オーディション」など、さまざまな企画を行っていましたね。そうですね。50周年イヤーの企画でも、僕は「ALL LIVE NIPPON」や「オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー」などイベントを主に担当していました。50周年イヤーでは日々の2時間の生放送は一生懸命やりつつも、それ以外になにか面白いことはできないのかなと、生放送とは違ったもう1つ、別の視点を持って取り組んだ気がします。●『岡村隆史のANN』『メガネびいき』コラボの舞台裏――50周年イヤーでいうと、個人的には『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』の9月28日の放送回で、裏番組であるTBSラジオ『JUNKおぎやはぎのメガネびいき』と"コラボ"したことが印象的です。その日僕は生放送のスタジオにはいなくて、社内で舞台監督さんと「岡村歌謡祭」の演出打ち合わせをずっとしていました。なかなか演出が固まらず煮詰まってしまったので、放送途中で岡村さんにあいさつして切り上げようとしたんです。それでCM中のスタジオに行ったら、岡村さんから「冨山さん、TBSラジオに電話つなげないですかね」と言われたんです。お話を伺うと裏番組の『メガネびいき』で岡村さんから直接電話で話を聞きたいとおぎやはぎさんが話していたというメールがたくさんスタジオに届いていたんです。プロデューサーの宮嵜さん(宮嵜守史。TBSラジオJUNKプロデューサー)とは、宗岡さん(宗岡芳樹。元ニッポン放送ディレクター)を介して何回かお会いしたことがあったので、急いで電話したら「TBSは大丈夫ですよ。ニッポン放送さんはどうですか?」と言われまして…。今までの僕だと関係各所に裏番組に突撃電話してもよいかを確認をしていたと思うんですが、50周年企画で過去を振り返る中で「昔は自由で破天荒なことをやっていた」ということが頭の片隅にあったので、文字通り誰にも許可を取らずに放送しました。岡村さんにTBSラジオのスタジオの電話番号が手に入ったことを伝えて、実際に岡村さんに生放送で電話してもらいました。僕も実際におぎやはぎさんがどう反応してくださるか、もちろんわからなかったので本当にどきどきしました。――裏番組の『メガネびいき』と電話越しでのやり取りがあった後、岡村さんは「すべての責任は冨山さんが取ればいいから」とおっしゃってました(笑)。僕もある程度のおとがめや厳重注意は覚悟したんですが、まったく怒られませんでした。放送直後から SNS上でリスナーの皆さんが非常に好意的な反応をしてくださって喜んでもらったこと、もう1つはいつもは岡村さんのご意見がすぐに載るネット媒体にも非常に好意的に取り上げていただいたことが大きかったのかもしれません(笑)。ディレクター時代は自分の目の前の番組のことしか意識がなかったんですが、今は他局も含めてラジオ界全体が盛り上がればいいなと考えるようになりました。現在、中田敦彦さんの番組(『オリエンタルラジオ中田敦彦のオールナイトニッポンPremium』)のプロデューサーもしているのですが、この前文化放送の裏番組のパーソナリティさんがうちの番組を話題にしてくれているので、生放送中にお礼を伝えに文化放送のスタジオに乗り込んだのも、いいんじゃないかなと思っています。○TBSラジオ『たまむすび』の飲み会から『ANN』決定――似たようなお話だと、 10月に博多華丸・大吉さんが初となる『オールナイトニッポン』のパーソナリティをやったときも、大吉さんが「TBSラジオの関係者がブースの外にいっぱいいる」と話されていましたね。50周年イヤーが終わって改めてフラットな状態で、石井チーフディレクター(石井玄。『オードリーのオールナイトニッポン』などを担当)と「今、誰にしゃべってもらったら面白いかな」と話し合う中で、初めはZOZOの前澤社長が挙がりました。アーティストとしてハガキ職人を月に連れて行ってくれないか、聴いてみたいなと。そういう発想から入って、プロモーションタイミングだから出てもらうというよりは、しゃべってほしい人、しゃべりたいモチベーションがある人で探そうかというときに、宗岡さんから「この前、『たまむすび』の飲み会があったんだけど、博多華丸・大吉さん、『オールナイトニッポン』やるのが長年の夢なんだって」というLINEがちょうど来たんです。すぐにオファーしました(笑)。――現在はTBSラジオ『赤江珠緒たまむすび』を担当されている宗岡さんがつなぎ、博多華丸・大吉さんの『オールナイトニッポン』が実現したんですね。特番『博多華丸・大吉のオールナイトニッポン』の放送決定を発表した翌日の『たまむすび』では、かなり『オールナイトニッポン』をやることについて話していただきました。それもタイムフリーで聴かせてもらって、他局の話をここまでガッツリ話してもらうのは本当にありがたいなと。放送当日は宗岡さんや『たまむすび』プロデューサーの阿部(千聡)さんらが来てくださって、ブースにいるニッポン放送社員は僕だけでした。「ここニッポン放送なのに、アウェーな感じになってる!」と(笑)。ディレクターを担当した石井も、 TBSラジオでアルコ&ピースの番組を担当しているからか、なんとなくTBSの空気感が出てましたし。でも博多華丸・大吉さんが「ラジオ業界は50人ぐらいの身内で回してる」とおっしゃってましたが、それぐらいの近さでラジオ業界全体で連携していきたいなと改めて思いました。○冨山雄一が語るラジオ界の現状と将来――そうだったんですね(笑)。『オールナイトニッポン』は52年目となりますが、冨山さんは現在のラジオ界の状況をどう捉えていますか。10年前は「radiko」もなかったですし、SNSも普及していなかったので、今思えばラジオ的には苦しかった時代でした。ネット上の反響が見えにくく、リスナーがなかなか可視化できなかったんです。今はスマホに「radiko」のアプリを入れればすぐに受信機になるという夢のような時代です。NHK時代には100円ショップで大量のラジオを買って、渋谷の街で若い人たちに配ったりしてましたから(笑)。それに比べると、果てしなく競争相手はいるんですけど、ラジオの世界にとってはチャンスが来ていますし、あとはいかに面白い番組を作るかというところですね。ちょっと前までは映像配信とラジオの同時生放送が最先端でしたが、最近ではTOKYO FMの『木村拓哉のFlow』やTBSラジオの『土曜朝6時木梨の会。』がラジオ番組と別に独自のweb映像番組を作っていて、こういったスピンオフがあったのかと刺激を受けています。ラジオだけに限らず、さまざまな媒体や最新のサービスとどう連動していくか日々考えていかなくてはと思っています。――50周年イヤーが終わり、「今後こんな取り組みをしたい」というものはありますか。先ほどの話とやや逆説的になるんですがラジオはデジタル化が進んでも、一番の強みはパーソナリティとリスナーのなんとなくの信頼感、つながりだと思っています。パーソナリティはリスナーのことを信頼しているからしゃべるし、リスナーもパーソナリティを信頼しているから聴くというような相互関係ですよね。なので、「もっと大きなイベントをやります」「もっと話題になる番組を届けます」という目標もあるのかもしれませんが、リスナーとパーソナリティが信頼関係で結びついている番組を少しでも増やすというのが、今後やっていくことかなと考えています。岡村さんが毎年「歌謡祭」でリスナーの前に登場してきたときの会場の熱気は、テレビの中の岡村さんじゃない独特のものが作れていると思います。――確かに独特な雰囲気ですよね。今年の「歌謡祭」でも、『ナインティナインのオールナイトニッポン』時代からヘビーリスナーにはおなじみの知念里奈さんが出てきて、大歓声があがっていました。そうなんですよね。2018年に知念里奈さんの「DO-DO FOR ME」で盛り上がることができるのは、ある種の共犯関係というか、共通の意識を持っているからだと思います。岡村さんは「オールナイトニッポンにとってこの曲はもはや校歌です」と話してましたが、僕も同感です。ヘビーリスナーもそう感じてくださっていると思います。そういったパーソナリティとリスナーの深い関係を感じられるものを、ひとつでも増やしていけたらと考えています。■冨山雄一(とみやま・ゆういち)1982年生まれ。NHKに新卒入社後、2007年にニッポン放送に中途入社。その後、『ポルノグラフィティ岡野昭仁のオールナイトニッポン』『小栗旬のオールナイトニッポン』『星野源のオールナイトニッポン』など数多くの番組を担当。2016年7月にエンターテインメント開発部に異動し、「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭」などに携わった後、2018年4月より『オールナイトニッポン』プロデューサーに就任。
2018年12月01日アカデミー賞最有力作品との呼び声も高い『アリー/ スター誕生』の秘話を、プロデューサーのビル・ガーバーが「The Hollywood Reporter」に語った。ブラッドリー・クーパーとレディー・ガガが演じているジャクソン&アリーのコンビは当たり役となったが、企画当初はビヨンセが主演、クリント・イーストウッドがメガホンをとる予定であった。2人の顔合わせの際、ガーバーは「座りながらこう考えていた。『ぼくは歴史的なことが起こる瞬間に居合わせているんだ』ってね。でも、それは起こらなかった。映画ビジネスっていうのはそんなもんさ」とふり返る。ビヨンセの妊娠で企画は中断され、イーストウッドはほかの作品を監督することになったのだ。ブラッドリーは5年前にジャクソンの役をオファーされていたものの、「彼を演じるには自分は若すぎる。それだけの経験がない」として断っていた。しかし、5年が経ち、その間に奇しくもイーストウッド監督作の『アメリカン・スナイパー』に主演。「イーストウッド監督が大好きだし尊敬している。彼が『恐怖のメロディ』を監督したのは41歳だったじゃないか!」と思い直し、まずは『アリー/ スター誕生』の監督に就任。「若すぎる」と思った問題も年月が解消しており、ジャクソンの役も受けることとなった。「監督デビュー作とはいっても、彼は編集やプロデュース業で多くの映画に関わってきたから、映画製作において何事に対しても非常に決断力が高いんだ。自分がどうやって撮影したいかを理解している。どうやってレディー・ガガのことを撮りたいかも。音に関してもそうだね。自分の声をこんな風に聞かせたいというのがわかっている」とガーバーはブラッドリーの“監督力”に太鼓判を押す。「40を超えた男が、文字通りカメラの周りで動き回りながら演じているというのを見るのは、すごくおもしろかったよ」。(Hiromi Kaku)■関連作品:アリー/ スター誕生 2018年12月21日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2018年11月05日俳優の阿部サダヲが主演を務める映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(10月12日公開)の山野晃プロデューサーが、同作についてコメントを寄せた。同作は監督・脚本を三木聡が務めるオリジナル作品。驚異の歌声を持つロックスター・シン(阿部)だが、実は彼の歌声は、「声帯ドーピング」というタブーな方法によって作られたものだった。限界が近づく喉に焦るシンは、異様に声の小さなストリートミュージシャン・ふうか(吉岡里帆)に出会う。監督・脚本を務めた三木聡と、山野プロデューサーは、シンを演じるのは「阿部サダヲしかいない」と意見が合致。「エネルギッシュさ、歌唱部分の説得力、繊細な部分も表現できる演技力、この破天荒な面白さを表現出来る俳優」と、すべてを満たす必要があったという。○切れ味と空気感を持った唯一無二の俳優――シンは阿部さんでアテ書きされたかのようなキャラクターですが、脚本を初めて読まれたとき、すでにシン=阿部さんというイメージがあったのでしょうか?初めて三木監督に脚本を読ませてもらったとき、僕はその面白さに打ちのめされたのですが、同時に、こんなぶっ飛んだロックスターを誰が演じることができるだろう? と思いました。でも、一人だけいらっしゃるな……と。それが阿部サダヲさんです。コメディーとシリアスの両方を自然に演じられるお芝居の幅の広さ。グル―プ魂のボーカルとしての歌唱力。そしてやっぱり阿部さんの存在自体がロックだなぁと思っていたので。その後すぐ監督に会って、「シンを誰に演じて欲しいですか?」と監督に聞いたら、「……阿部サダヲさんはどうかな?」と言われたんですね。即座に「僕も同じことを思いました!」と返したことを覚えています。――三木聡監督作品に意外にも初出演、さらに、ヒロインの吉岡さんとは初タッグという中で、現場で阿部さんはどのようにコミュニケーションを取り、立ち振る舞っていたのでしょうか?阿部さんは、現場でいつも自然体なんです。僕はほとんど毎日、撮影現場にいたのですが、阿部さんは待ち時間でピリピリされていることも全くなく、吉岡さんだけでなく他の役者さんやスタッフとも雑談したり、いつも同じ自然体のテンションでいらっしゃる。でもカメラが回れば、パッと役に入られて、キレのあるお芝居をズバッとされる。で、カットがかかれば、また自然体の阿部さんに戻られる。そんな方が主役として現場の中心にいると、撮影現場全体が安心感に包まれるんです。吉岡さんもきっと同じで、撮影前は「阿部さんってどんな人なんだろう?」と構えていらっしゃった部分もあったと思います。僕も正直、そう思っていました(笑)。でもリハーサルや撮影現場の待ち時間一緒になる時間の中で、阿部さんがあまりにも自然体で、尚且つお芝居になると、いつも変わらず気負わないスタンスで揺るぎないお芝居を重ねていかれるので、そんな懐の深い阿部さんに吉岡さんも安心感を感じながら、思い切って芝居をぶつけられたんだと思います。撮影の合間の休憩中も、よく和やかに2人でよく話していらっしゃいました。――俳優・阿部サダヲさんの魅力はどんなところだと思いますか?沢山あって全部言うのが難しいですが、僕が思うのは「お芝居の切れ味」と「空気感」でしょうか。お芝居の切れ味とは何かと言うと、まず阿部さんがセリフを発すると、空気が切り裂かれるような感じがするんですよね。タイミング・声量・スピード感、どれをとってもカッコいい。笑阿部さんが言うと、言葉が面白く聞こえるし、言葉が活き活きするというか。動きもそうです。阿部さんの何気ないしぐさや動作って、とてもスタイリッシュ。舞台や映像で阿部さんのお芝居を見ていてその凄さを知っていたつもりでしたが、リハーサルで初めて阿部さんのお芝居を目の前で見たとき、そのセリフ回しや動作の鋭さに電流が走るように痺れました。「空気感」というのは説明が難しいんですが、具体的に言うと、阿部さんが今回演じたシンは、カリスマロックスターで、声帯ドーピングをやっていて、喉の崩壊寸前で……と、いろいろと「あり得ない」キャラクターだと思うんですが(笑)、阿部さんがカメラの前に立っていると、シンを演じているというよりも、シンが「そこに居る」感じがするんです。ちょっとした表情や何気ない仕草に、シンの生々しい情報が詰まっていて、阿部さんの回りの空気がさっと変わるんですよね。阿部さんは、理屈を超えた説得力を瞬時に生み出すことができるんです。こうして言葉にすると、僕が言うのも烏滸がましいですが、阿部さんは天性の役者さんなんだと思います。――プロデューサーからみて、本作で特に注目してほしい阿部さんのポイントやシーンを教えてください。歌う、ボケる、つっこむ、そしてシリアスなシーンではカッコよさもある。どれをとっても阿部さんは一級品です。その表情の一つ一つに魅力が溢れていらっしゃる。阿部さんが演じたことで、シンは「唯一無二のロックスター」になりました。やっぱり阿部さん自身がロックな存在だから、そうなったと思うんです。本作では、コメディーの阿部さんも堪能できますが、そのロックな色気が滲み出る阿部さんに注目していただきたい。ここまで話してて思いましたが、一人の男として、自分はものすごく阿部さんに憧れてるんだなぁと思いました(笑)。
2018年09月12日目元プロデューサー垣内綾子が、初出版決定を発表2018年5月10日、目元プロデューサー垣内綾子は、「初出版 決定」というタイトルで自身のオフィシャルブログを更新。『世の中の目元の悩みを持つ人へ1番伝えたいこと』を最優先に、妥協なしで書籍を作っていることを明かした。ニューヨークで美容に目覚めた彼女は、サロン経営、施術者、スクール講師、コンテストの審査員を通じて、多くのことを経験。これまでの経験があるからこそ言えること、伝えられることを、全て出し切りたいと意気込む。垣内の初書籍は、目元に悩みがある人が、なるほど!と納得し、解決法が分かる1冊となりそうだ。垣内綾子のプロフィール1981年8月10日生まれ。大阪府出身。スターダストマーケティングに所属。美容師免許、日本エステティック協会認定エステティシャンの資格を保有する。自身の経験から、「目元には人の人生を変えられるだけの力がある」と確信。目元に秘められた可能性に気付いて欲しいと、自身のまつ毛エクステサロンをオープンさせる。現在は、日本とアメリカにおいて計9店舗のサロンを経営。ざわちんをはじめ、多くのタレントを担当している。(画像は目元プロデューサー垣内綾子 オフィシャルブログより)【参考】※目元プロデューサー垣内綾子 オフィシャルブログ
2018年05月14日ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが女性たちに対し、数十年にわたってセクシャルハラスメントをしてきた事実が報道され、スター女優たちの中からも被害者が名乗り出ている。■ハーヴェイ・ワインスタイン…「ワインスタイン・カンパニー」から解雇10月5日(現地時間)、「ニューヨーク・タイムズ」紙はワインスタインが約30年もの間、女性従業員に性的嫌がらせを繰り返していたと報道。それを受けて、ワインスタインが弟のボブと設立した「ワインスタイン・カンパニー」から解雇された。弟のボブとは、祖父母の名を冠した製作会社「ミラマックス」で良作を作り、90年代のアカデミー賞で常勝していたプロデューサーであり、民主党の強力な支持者としても知られる大物失脚の衝撃は広がり続けている。5日の告発記事では90年代に活躍したアシュレイ・ジャッドやローズ・マッゴーワンらが実名で証言。ツイッターなどSNS上でハリウッド・スターたちがその勇気を称え、ワインスタインを非難した。ワインスタインは自身の振る舞いが「多くの苦痛を与えた」と謝罪声明を発表したが、8日(現地時間)に「ワインスタイン・カンパニー」を解雇された。■続々と被害公表…オスカー女優たちも告白解雇後も非難は収まるどころか、ついにグウィネス・パルトロウやアンジェリーナ・ジョリーといったオスカー女優たちも被害を受けていたことを告白した。グウィネスは22歳のとき、ワインスタインが製作した『Emma エマ』(96)の主演に抜擢されたが、撮影前にペニンシュラ・ビヴァリーヒルズ・ホテルのスイートルームでの打ち合わせを持ちかけられた。新人女優だった彼女は言われるままに部屋へ行くと、ワインスタインは彼女の体に手を置き、ベッドルームでのマッサージを促したという。グウィネスはこれを拒絶し、当時交際していたブラッド・ピットに打ち明け、ブラッドはワインスタインと対決したが、直後にグウィネスはワインスタインから、このことは誰にも話すなと警告されたという。「彼に解雇されると思った」とグウィネスは「ニューヨーク・タイムズ」紙に語った。アンジェリーナも同紙に「若い頃、ハーヴェイ・ワインスタインとの間に嫌なことがあった。だから、彼とは絶対に仕事をしないと決めたし、彼と仕事をする人たちには警告した」とメールで応えた。ミラマックス製作の『マイ・ハート、マイ・ラブ』(99)に出演した彼女は映画公開時に、ワインスタインからホテルの部屋に誘われ拒否したという。このほかに『パルプ・フィクション』(94)に出演したロザンナ・アークエット、フランスの女優ジュディット・ゴドレーシュも被害に遭っている。1995年に肉体関係を迫られ、拒絶したミラ・ソルヴィーノも「ほかの理由もあるかもしれないけれど、ハーヴェィを拒絶したことが影響していると感じた」とキャリア低迷について「ザ・ニューヨーカー」に語った。■余波大きく…かつての仕事仲間にも激震90年代以降、アカデミー賞に輝いた俳優、監督たちの多くはワインスタインの手がけた作品で受賞していることから、出演作プロデューサーの唾棄すべき裏の顔が暴露されたことへの衝撃は大きい。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』(11)でアカデミー主演女優賞を受賞したメリル・ストリープや『恋に落ちたシェイクスピア』(98)で同助演女優賞を受賞したジュディ・デンチは、ワインスタインを厳しく非難したものの、そうした行為については知らなかったとコメント。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)でアカデミー賞脚本賞を受賞したベン・アフレックや90年代からワインスタインを知っているジョージ・クルーニーらも同じく、今回の報道でハラスメントについて知り、許しがたい行為だとコメントしている。ベンとともに脚本賞を受賞したマット・デイモンは、2004年にワインスタインの問題を取材していた記者に電話で圧力をかけたと報じられたが、電話した事実は認めたうえで、ワインスタインから悪評のある部下の擁護を頼まれて1分程度話しただけだと「Deadline Hollywood」の取材で釈明している。『世界にひとつのプレイブック』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスは「ハーヴェイ・ワインスタインの振る舞いに関するニュースに深く動揺しています」「ハーヴェイと5年前に一緒に仕事したとき、いかなる形のハラスメントも経験しなかったし、そういううわさも知りませんでした。このような虐待は弁解の余地はなく、非常に不快です」とコメント。ジェシカ・チャステインは「私は最初から警告を受けていた。この話はどこにでもあった。それを否定するのは、同じことが起こる環境を作ることになる」とツイート。ブリー・ラーソンは「いつも通り、私は性的暴行とハラスメントを経験した勇気ある人たちの側に立ちます。あなたたちのせいじゃない。私はあなたちを信じています」とツイートした。全米映画俳優協会(SAG)はワインスタインの行為を「忌まわしい」と断罪。16万人の会員に対して、ハラスメントや不適切で攻撃的な扱いについて通報を受けつけるホットラインを設置したと発表した。(text:Yuki Tominaga)
2017年10月11日俳優としてはもちろん、プロデューサーとしても腕が立つブラッド・ピット。2002年にプランBエンターテインメントを設立。『トロイ』を筆頭に『ディパーテッド』や『キック・アス』シリーズ、そしてアカデミー賞作品賞に輝く『それでも夜は明ける』『ムーンライト』など、さまざまなジャンルの映画を製作している。共通するのは、ブラッドと現在の共同社長であるプロデューサーのジェレミー・クライナーとデデ・ガードナー、3人が“本当に作りたい”と思えるものを作っていることだ。しかも彼らの新たな挑戦となった『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』はオンラインストリーミングNetflixのオリジナル映画。なぜ通常の劇場映画としてではなく映像配信だったのか──。「Netflixのような配信によって映画はより作りやすくなった」と語るのはブラッド。「7年くらい前までは、シリーズものは毎週(1話ずつ)観るのが主流だったけれど、いまはすべて配信されるのを待って一気に観ることもできる。それはまるで1冊の小説を読むような、1本の映画を観ているような感覚でもあると思うんだ。最近は、映画をDVDや配信で観ることが多くなってきている。そもそも僕自身も(往年の名作である)『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』『ディア・ハンター』といった映画は、大好きだけれど映画館で観ることはできなかった。でも、映画館で観たいと思う映画だ。大勢の観客と一緒に同じ作品を観る体験は魔法のような特別なもの。オプションとしてずっと残っていく、消えることはない。だから、映画館で観る、配信で観る、その両方が共存できたらいい」。たしかに『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』は映画館でも観てみたいと思える映画。彼の柔軟な考えによって、またひとつ素晴らしい映画が生まれたというわけだ。そして、観客側の選択肢と見方が広がったように、作り手、フィルムメイカーが自分のストーリーを語る場も広がった。そのチャンスを手にした1人がデヴィッド・ミショッド監督だ。「インターネットの普及ですべてが変わったけれど、僕自身が、映画が大好きであることは変わらない」とクリエイターとしての意見を語る。「映画は総合芸術と言われているように、脚本・演技・音楽・デザイン…それらが2時間のなかに収まっている。でも、そこにたどり着くまでにはとても長い時間が必要で。そうやって時間と労力をかけて作ったものを観てもらえるのであれば、どんな形で見るかはそれほど気にしてはいないんです」。ミショッド監督にとってこの映画は『アニマル・キングダム』『奪還者』に続く3本目の長編映画となる。彼の作品を観ていたブラッドは「何年も前から注目していたんだ。素晴らしいストーリーテラーだよ!」と絶賛。今回は、実在の陸軍将軍スタンリー・マクリスタルに密着したルポタージュ「The Operators: The Wild and Terrifying Inside Story of America’s War in Afghanistan」を大胆に脚色。なぜ戦争は終わらないのかを風刺コメディに仕立て、ブラッドを唸らせた。ミショッド監督は言う。「アメリカや僕の母国オーストラリアは、16年間も中東アフガニスタンで戦争に参加しています。なぜ終わらないのか──悪い奴らが悪い決断をして戦争が続いているのではなく、勝利を錯覚しているメカニズムがある。そういう人たちがいるから戦争は続いている。それが問題だと思うんです」。ブラッドも続ける。「原作本に登場する人たちをそのまま映画にするのではなく、テーマが大事だった。表面上で見えているその裏側に入り込むような──ウォー・マシーンというタイトルが示すように、それ自体を表したいと思ったんだ。戦争では若い兵士たちがどんどん死んでいく、そういうメカニズムが戦争にはあって、そこに深く入り込んで(裏側にあるものを)伝えたかった」。必要だったのは「観客が、キャラクターに同情したりキャラクターを気に入ってくれること」であり、ブラッドは自身の演じる将軍グレン・マクマホンのキャラクター作りにとことんこだわった。冒頭でマクマホンがスクリーンに映し出されたとき、多くの人が思うだろう。「えっ、これがブラッド・ピット?」と。歩き方、話し方、目や口の動き…特にランニングをするときの走り方が独特で笑いを誘う。その意図は何なのか?「脚本のなかにマクマホンの情報がいろいろ散りばめられていて、それがキャラクター作りに役立った。ランニングのシーンに関してもいろいろと試した結果、思わず笑ってしまうようなあの走り方がいいねとミショッド監督と相談して決めていったんだ。笑えるけれど、決してわざとではなくて…。というのも、コメディは人間の真実を現しているものであって、ウィル・ファレルとかクリストファー・リーのコメディも人間の欠点を描いているから笑える。マクマホンも同じだ。どうして可笑しいのか言葉で説明できなくても、自然と笑えるということはそこに真実が含まれている。そういうことだと思うんだ」。ランニングシーンの走り方はミショッド監督のマネをしたそうだが、あの格好は「ハーフパンツにTシャツをインするのは僕のアイデアだからね(笑)」と何とも楽しそう。しかし、本人以上に見たことのないブラッドを待ち望んでいたのはミショッド監督でもある。「原作はコメディとして書かれていませんが、映画はワイルドで滑稽なものにしようということになって、僕はものすごく興奮したんです。理由は、ブラッド・ピットの映画はどれも大好きだけれど、特に好きなのは彼のコメディ映画。でも、それらの作品では脇役が多くて…。だから今回は主役として、俳優ブラッド・ピットの笑いのツボや技を引き出してみたかったんです」。もちろん大成功だ。『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』では主演とプロデューサーを兼ねたブラッド。今後どんなペース配分で活動してくのかも気になる。「そうだね…俳優としては年1本ペースで映画に出て、あとはプロデュースに力を入れたい。ただ、プランBにはジェレミー・クライナーとデデ・ガードナーという非常に素晴らしいパートナーがいるから、僕は、よりクリエイティブな部分、ストーリーに関わる形でプロデューサー業を続けたいと考えているんだ。この映画で、ミショッド監督と仕事ができたように、自分が尊敬する人たちと映画を作ることはとても嬉しいことだからね」。(text:Rie Shintani)
2017年06月04日皆が憧れるステージで活躍する大人って、どんな子ども時代をすごしたのでしょうか? 夢を叶えた大人はどんな風に育てられたのか、人生まだまだヒヨっ子のちゃずがインタビュー!第3回は、アメリカのロサンゼルスを拠点として活動する日本人プロデューサーstarRoさんのところへ。starRoさんは、The Silver Lake Chorusの楽曲をリミックスした『Heavy Star Movin’(starRo Remix)』で、第59回グラミー賞「最優秀リミックス・レコーディング部門」にノミネートされました。starRoさんプロフィール 横浜市出身、ロサンゼルス在住のプロデューサー。音楽共有サービス「Sound Cloud」に投稿した楽曲が話題となり、2013年、世界的に注目されるレーベルSoulectionと契約。同年12月にリリースした『White Label EP』(Sound Cloud限定デジタルリリース)は1ヶ月で24万回再生を記録した。以後、リミックスワーク(既存曲を編集して新たな楽曲にすること)のほか、オリジナルソングの作曲、往年の名曲のカバーなど幅広く活動。今後はメジャーアーティストへの楽曲提供などにも期待される。2016年10月にニューアルバム『Monday』(TOY’S FACTORY/MIYATERRACE)が発売された。3児の父。official FB: ■ノミネートの事実はTwitterで知った!?ちゃず─グラミー賞ノミネート、おめでとうございます! ノミネートされたことを知ったとき、どんなお気持ちでしたか?starRo─ありがとうございます。実は、僕にとっては突然のできごとだったんです。朝起きてTwitterを見たら、担当させていただいているラジオ番組のディレクターさんから、お祝いのメッセージが1件だけ届いていて。そのとき初めて、ノミネートされたことを知ったんですよ。ちゃず─それはびっくりですね! グラミー賞の主催者さんから直接連絡はなかったんですか?starRo─2週間くらい経って、ようやく主催する協会から書面が届きました。グラミー賞って、各レーベルが同協会に提出した曲のなかから選ばれるんですが、僕は、自分の曲が提出されていることすら知らなかったんです。■きっかけはジャズピアニストの“親父”ちゃず─そもそもstarRoさんが音楽を始めたきっかけは何だったんですか?starRo─親父がジャズピアノを弾いていたんです。普段はサラリーマン、週末はライブ、という生活を送っていて、自宅でもよく練習していました。だから、僕は自然と音楽を聴きながら育っていったわけです。 自分が音楽をやり始めたのは、小学校1年生のとき。従兄弟が通っているピアノレッスンに連れて行ってもらったとき、僕も弾いてみたくなって。自分から、「ピアノを習いたい」と親にお願いしました。ちゃず─お父さんから習う、ということにはならなかったんですか?starRo─いや…やっぱり親から習うのは難しいですね。お互い、いちいち腹を立ててしまうので、けっきょく無理だなと思い、ほぼ習いませんでした。ちゃず─どんな音楽を弾いていましたか?starRo─最初はクラシックを弾いていました。それが、小学校5年生から4年ほど、親父の仕事の関係でシドニーに住んだんです。以後は、流行りの洋楽を好むようになっていきました。それから、自分で好きなアーティストの曲をコピーするようになり、ピアノレッスンを辞め、バンドを始めたんです。当時は、マイケル・ジャクソンとかがすごく流行っていましたね。僕のバンドで演奏していたのは、日本のBOOWYでしたけど(笑)。ちゃず─ジャズは聴いたり弾いたりしなかったんですか?starRo─当時、ジャズは嫌いでした。小さい頃、親父から嫌というほど聴かされていたので。でも、いまは大好きです。いま僕がやっている音楽は、ジャズの影響が大きい。ジャズのテクニックというより、響きがいいんですよ。これは、親父からずっと与えてもらっていたものなのだと思います。■「仕事は安定した職を」と育てられ、サラリーマンにちゃず─starRoさんは大学卒業後、サラリーマンを経験したんですよね?starRo─親父は学生時代にプロとして音楽活動をした経験から、音楽の世界の厳しさもよく知っていて「好きなことは仕事にするものじゃない」と言われて育ちました。本当は音楽の世界を目指したかったんですが、その時は踏み切れなかったですね。僕は大学在学中に1年間留学したんですが、そのときの留学費用を借りたままだったこともあって。ちゃず─趣味は大事だけれど、仕事は安定した職を、というのがstarRoさんのご家庭の教育方針だったんですね。starRo─まさに、そう言われ続けていました。それで、自動車やハードディスクに使われているゴム部品を扱う中小企業に就職したんです。就職後すぐ、結婚したんですが、新婚旅行先から帰った直後にシンガポールへの転勤を言い渡されました。それから6年、シンガポールで働いて、支店長も務めました。ちゃず─えー! 支店長!? なんか意外です。starRo─当時は、サラリーマン生活にどっぷり漬かっていましたね。帰国後、半年くらいでその会社を辞めて、ゲーム会社に転職したんです。そこでの仕事が、またものすごく忙しくて、毎日タクシーで帰るほどでした。 その頃、一人目の子どもも生まれ、仕事と子育てに忙しく、完全に音楽活動から離れてしまって。この状況はいかんな、と。それで、思いきって会社を辞めて、アメリカ行きを決意したんですよ。ちゃず─そのとき、奥さまは?starRo─まったく反対しませんでしたね。僕がストレスを抱えながら通勤している姿を見ていられなかったんでしょうね。職も決まってない状態での、子連れアメリカ行きも付いてきてくれましたし(笑)。 ■会社を辞め、アメリカへ行き、プロデューサーへちゃず─アメリカへ行って、すぐ音楽を始めたんですか?starRo─アメリカでIT会社に就職したんですが、最初の3・4年は生活するのに精一杯で、音楽どころじゃありませんでした。もう一度音楽を始めることになったのは、生活が落ち着いてきた頃。日本から遊びに来た友人と、たまたま見つけた音楽イベントに出かけたんです。そのイベントは、いまや伝説となっているんですけど、本来裏方にいるプロデューサーたちがステージに上がって自分の曲を披露する、というもので。僕はその光景に衝撃を受けたんです。それで、もう一度ちゃんと音楽をやってみたいな、と。ちゃず─プロデューサーが脚光を浴びる姿を見て、音楽への情熱を思い出したんですね!starRo─それから、2011年の東日本大震災のとき、『PRAY FOR JAPAN~心を一つに~』というドキュメンタリー映画の楽曲を提供することになり、曲づくりにのめり込みました。仕事が終わってから朝の4時まで曲をつくり、3時間だけ寝て、また出社する、みたいな。ちゃず─すごくエネルギッシュ!starRo─やっぱり、それまで我慢していたものがエネルギー源になったんでしょうね。曲をつくることが本当に嬉しかったし、楽しかった。そして時代の流れもあり、インターネットのサイトに自作の曲を投稿するようになったんです。そうしたら、徐々に注目されるようになり、有名なレーベルから声をかけられて。以降、さまざまなイベントに呼ばれたり、アーティストから楽曲提供の依頼が来たり、と音楽活動に時間を費やす日々に。会社との両立が難しくなり、会社を辞め、本格的なプロデューサー生活が始まりました。■starRo流の子育ては、“嗅覚”を身につけさせる!?ちゃず─現在は、3人のお子さまの父親でもあるstarRoさん。お子さまたちも音楽に興味をもっているのでしょうか。starRo─そうですね、上の2人はいまピアノのレッスンに通っています。最近は練習を嫌がっていますけど(笑)。ちゃず─もし、お子さまが音楽の世界を目指したいと言ったら、starRoさんは反対しますか?starRo─反対はしないですよ。ただ、一番得意なことを仕事にしてほしいとは思いますね。“好き”と“得意”は違いますから、そこを見極める“嗅覚”を身につけてほしい。「No.1になれるものをやりなさい」と、子どもたちにはいつも言っています。ちゃず─「これをやれ」と指示するのではなく、お子さまたち自身が各々の得意なものに気づくのを見守る、というわけですね。starRo─僕はツアーの仕事などもあって、いつも家にはいられないので、子どもたちには、僕の背中を見て学んでほしいとしか言えません。自分が子育てをしてわかったのは、親が子どもをコントロールすることはできないということ。僕も、両親から好きなことを仕事にするより、安定した職に就くよう育てられましたが、結果的に違う方向に来ちゃいましたから。僕は「人は誰でもそれぞれの使命をもって生まれてきてる」と思っていて。子どもたちも、たまたま僕のところに生まれてきてくれただけで、それぞれの使命をもっている。その使命が何なのか、自分自身で気づくことが大事なんです。ちゃず─得意なことを見極める嗅覚や、自分自身で使命に気づく力を身につける。それって、とても難しいことですよね。starRo─いろいろな経験、出会いを重ねることが必要なんだと思います。そうして視野を広げ、全体を俯瞰するなかで自分をブランディングするというか。例えば、サッカーなら、いきなり試合に出るよりも、控えで試合全体を見て、自分なら何ができるか考えるとかね。自分が気持ちいいと感じたり、自分らしくいられたりするポジションを見つけることから始まるんじゃないかな。僕の場合は、それがアメリカのロサンゼルスでした。自分らしくいられる環境に住んだことで、音楽をもう一度始めることになり、評価してもらうことができた。だからこそ、子どもたちにも、自分らしく生きられる居場所を見つけ、自信をもって生きてほしいんです。ちゃず─starRoさんとお話ししている間、「starRoさんはグラミー賞にノミネートされたのに、とても落ち着いているな」ってずっと思っていたんですが、その理由がわかった気がします。もともと芯のある方なのだと思いますが、さらにいろいろな経験を重ねてきたからこそ、どっしりと構えていられるんですね。starRoさん、本日は貴重なお話をありがとうございました!starRoさんのお話を聴いて一番驚いたことは、大好きな“音楽”と離れている時期があったということ。その間に感じた「音楽をやりたい!」という強い気持ちが、その後を支える大きなエネルギーの源になったんですね。であれば、やりたいことから離れる時期も、人生において大切なんだとわかります。ヒヨっ子ちゃずは、これまで、「やりたいことはすぐにやる!」が正解だと思っていたんです。でも、starRoさんのお話を聴いて、それだけが正解ではないと学びました。やりたいことばかりでなく、いろいろな経験をするなかで、「楽しい」「つまらない」を感じる時間こそが、自分のポジションを見極めるために必要な時間なのかもしれませんね。 取材:イラストレーターちゃず 文:馬島利花
2017年02月07日11月1日(火)に六本木アカデミーヒルズで、“PFF特別セミナー「プロデューサーに聞く どこを目指し、誰と共にすすむのか」”が開催される。本セミナーは、多数の自主映画を紹介し続けてきたPFF(ぴあフィルムフェスティバル)と、第29回東京国際映画祭が連携する特別企画で、第一線で活躍するプロデューサーを迎えて行われる。その他の情報PFFは今年で38回目を数え、メインプログラムの“PFFアワード”に集まった自主映画は21306本に上る。今回のイベントでは、数々のヒット作・話題作を手掛けてきたプロデューサー3人が登壇し、自主映画を製作する監督にとって最大の課題である“自主でつくる映画の先に、何をイメージして創り続けるか?”をテーマに意見を交える。当日は『Shall we ダンス?』の周防正行監督や『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督らと長年パートナーシップを組む桝井省志プロデューサー、『ピンホン』『ジョゼと虎と魚たち』『ピンクとグレー』など話題作を多数手掛ける小川真司プロデューサー、さらに『告白』『悪人』『君の名は。』などの川村元気プロデューサーが登壇する。入場は無料。完全招待制で、PFF公式サイトから申し込みを受付中。PFF特別セミナー「プロデューサーに聞くどこを目指し、誰と共にすすむのか」日時:11月1日(火)19:00受付開始/19:30開演/21:30終了予定会場:六本木アカデミーヒルズ49オーディトリアムゲスト:桝井省志プロデューサー、小川真司プロデューサー、川村元気プロデューサー応募方法:PFF公式サイト申し込みフォームより※入場無料、完全招待制。※定員に達し次第、締め切りとなります。第38回PFFぴあフィルムフェスティバル10月29日(土)から11月4日(金) まで京都シネマ11月3日(木・祝)から6日(日) まで神戸アートビレッジセンター11月11日(金)から13日(日) まで愛知芸術文化センター2017年4月福岡市総合図書館PFFアワード2016入選作は、1作品500円(税別)にて動画配信サイト「青山シアター」にて10月23日(日)までオンライン配信中。
2016年10月17日俳優のトム・クルーズと映画プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが、『トップ・ガン』続編について話し合いを行ったという。ミラマー基地にある米軍戦闘機学校で学ぶトップレベルの戦闘機パイロットたちを描いた1986年作のオリジナル作品で、トムはピート・マーヴェリック・ミッチェル役を演じていたが、新作でも同役を再び演じる方向だ。昨年6月に続編企画が進行中であることが明らかになっていたが、ブラッカイマーは先週末ニューオリンズでトムらとミーティングを行ったようで、自身のツイッターで「週末に長年の友人トム・クルーズと『トップ・ガン2』について話し合いをして、ニューオリンズからたった今戻ってきたところだよ」と報告し、トムとの写真を投稿した。世界興行成績も大成功を収めたオリジナル作品の中では、トム演じる主人公のマーヴェリックとケリー・マクギリス演じる教官チャーリー・ブラックウッドの恋模様も描かれていた。その一方で、サウンドトラックとして使われていたベルリンが歌う『恋は吐息のように』はアカデミー賞主題歌賞を受賞していた。期待高まる『トップ・ガン』続編の撮影日は今のところまだ明らかになっていないが、現在トムは『ジャック・リーチャー:ネバー・ゴー・バック』や『メナ』の撮影に忙しくしているところだ。(C)BANG Media International
2016年01月29日『成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術』(角田陽一郎著、朝日新聞出版)の著者は、TBSの敏腕プロデューサー。「さんまのスーパーからくりTV」「金スマ」「EXILE魂」など、おなじみのバラエティ番組を手がけてきた人物だといえば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか?しかし、これだけのヒット番組を生み出してきたにもかかわらず、社内の企画会議で自分の企画が通ったことはほとんどないのだそうです。なのに、なぜ、やりたい企画を次々実現しているのか?理由はいろいろあるでしょうが、いちばん大切な部分、つまりアイデアの出し方にも秘密が隠されていそうです。そこで第2章「整った『カッコよさ』はつまらない——企画の『アイデア』」のなかから、「アイデアが生まれる3つの行動」を見てみましょう。■アイデアのキーワードは「宇宙」アイデアを日常のなかからどう探し出すかは、企画を考えるにあたって重要なポイント。著者は日常で体験するあらゆる出来事がアイデアの源泉だと考えているそうですが、それを企画にまで昇華させるためには、3つの「ちょっとしたポイント」があるのだといいます。それらを、ひとつひとつ見ていきましょう。■アイデアが生まれる3つの行動(1)自分の宇宙を広げる高校時代、自分の知り得た範囲内で「おもしろい」「つまらない」を判断していた著者の視野を広げてくれたのは、読書家の友人の存在だったそうです。いろいろな本を紹介してもらい、それらを読み進めていくことによって、「読書というのは自分の会ったことのない、またはたぶん会うことのない、それこそ世界中のあらゆるところで、あらゆる時代で、いろいろな人生を送ってきた人の考え方と直接コンタクトができる受信機なのだ」と気づいたのだとか。そんな経験があるからこそ、日常での思考のコミュニケーションパターンは、自分の宇宙を広げることにより、何倍にもなるのだと考えているそう。(2)宇宙に独自のルールをつくるルールを決めることが、ものごとをおもしろく展開させるのだと著者は主張しています。つまり、ルールやレギュレーションを決め、その決めごとのギリギリのところに焦点を当てて実行する。すると、それが期せずして予想外のおもしろさ=ハプニングを招いてくれるということ。でも企画を考えるにあたって、最初に意義するルールは独自のものでもよいのだそうです。なぜなら大切なのは、そのルールを厳密に遂行することで、ルールが生む現実との齟齬を楽しむことだから。それが企画の豊かさにつながるわけで、だから「宇宙に独自のルールをつくる」ことが2つ目のポイント。(3)宇宙の細部にこだわるそしてもうひとつ重要なのは、くだらないことをくだらないと認めたうえで、それを本気で楽しむこと。「ツッコマレるのが当たり前」のシチュエーションにもとことんこだわり、楽しみ、真剣になにかを競い合う。だからおもしろいことになるというわけです。*テレビ番組のプロデューサーというと、それだけで「特別な人」というようなイメージがあるかもしれません。けれど本書を読んでみれば、決してそうではないことがわかるはず。また上記の考え方にしても、きっとさまざまな業種で活用することができることでしょう。(文/印南敦史)【参考】※角田陽一郎(2015)『成功の神はネガティブな狩人に降臨する――バラエティ的企画術』朝日新聞出版
2015年08月04日ゼイン・マリクがツイッターの公式アカウントで、音楽プロデューサーのノーティ・ボーイを罵倒し、ファンを驚かせている。ゼインは「ワン・ダイレクション」を脱退後、ソロ活動のために音楽プロデューサーのノーティ・ボーイとレコーディングをしていたが、先日、ゼインの新曲MVの一部がネット上に流出、リークしたのがノーティ・ボーイだったことに激怒したようだ。ゼインは13日(現地時間)、ノーティ・ボーイのアカウント宛てに「このデブ、俺たちが友達みたいに装うのをやめろ。おまえのことなんて誰も知らない」とツイートした。それでも怒りは収まらなかったようで、「誰かがビデオのアップロードのやり方を覚えて、彼もlogic(Apple社の音楽制作アプリ)ツールの使い方を覚えたんだろうな。おまえなんか、いかさま野郎だ」と、さらにツイートしている。ゼインのファンたちもこれには驚いたらしく「#ZAYNHASNOCHILL(ゼインがやけを起こしてる)」とハッシュタグを付けて、リツイートやツイートを発信、このタグは瞬く間にツイッターのトレンドに躍り出た。ファンの間では、ゼインのアカウントがハッキングされたのではないかと疑う向きもあるが、日本時間14日未明の時点では真偽は分かっていない。(text:Yuki Tominaga)
2015年07月14日