King’s Men (キングスメン)(代表:平澤智之)主催、『マクベス』が2024年5月14日 (火) ~2024年5月16日 (木)に座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 King’s Men (キングスメン)公式facebook 演出・主演は、劇団シェイクスピアシアター出身・平澤シェイクスピアアカデミー主宰の平澤智之と、高村絵里。他に多彩なジャンルで活躍する俳優陣を迎え、みずみずしく大胆な舞台意欲で、全く新しいシェイクスピアの世界を創り出します。本公演に向けて『マクベス』は、シェイクスピア悲劇の代表作。王を殺害して自らが王となったマクベスは、王位を守るために次々と殺人を重ね、最後には暴君として滅ぼされてしまう――そのマクベスを、悪の化身としてではなく、人間の本質的な心の闇、善良であるがゆえの弱さを持つ、両義的な存在として描き出します。 舞台美術は、プロジェクタを使用した芸術写真の作品の投影。甘美で、暴力的で、詩的な空間が客席と舞台を一体化させます。 世界には、絶対的な善と悪のボーダーが、本当に存在し得るのか。疾病、不況、戦争、この不安な時代に翻弄され続ける世界の脆さを、容赦なく焙り出します。King’s Men (キングスメン)とは 「King’s Men (キングスメン)」は、シェイクスピア作品を中心に名作を舞台化する演劇ユニットです。代表は、俳優・演出家として長くシェイクスピア演劇に関わってきた平澤智之。 営利を目的とはせず、すぐれた文化芸術を創出することと、演劇には縁遠い層の心にも訴えかけるステージを創り、演劇そのものの普及にも貢献できることを目指しています。 出演者には、プロの俳優だけでなく、舞台経験の少ない若手俳優や社会人、また、障がいを持つ俳優を積極的に起用することで、多様性のある役者の共演を実現し、様々な事情を持つ人々が舞台で活躍できる場を広げる契機となれれればと願っています。【将来のビジョン】 私達が目指すのは、演劇の自由です。古典劇とはこうである、舞台美術はこう作る、など、演劇業界に関わる人々は我知らず一定の先入観にとらわれています。私達はそれらを排し、総合的な芸術として演劇をとらえ直していくべきだと考えます。 役者の年齢、性別、障がいの有無、そのような制約に拘わらず、優秀な人材は積極的に起用し、あらゆる立場の人々に演劇活動の機会を提供します。この取り組みが多くの演劇関係者に希望を与えると共に、舞台そのものに新たな可能性や芸術性を付与していくことを願います。 私達の作り出すものが、観てくれる人の根源的なよろこびとなり、また爪痕として残ることとなれば、こんなにうれしいことはありません。公演概要『マクベス』公演期間:2024年5月14日 (火) ~2024年5月16日 (木)会場:座・高円寺2(東京都杉並区高円寺北2-1-2)■出演者浅井亮汰・絵里・小澤まりりん・凱世・小松大和・しおん・清水美也子・鈴木吉行・颯太・立花真之介・春間ゆり・平澤智之・福本真也・前川要・MiCHi・柳誠直・ユウキ・吉村咲希・頼孝延ほか(五十音順)■スタッフ制作キモトユリエ演出平澤トモユキ・篁エリ舞台美術・写真けんドリー作曲久野幹史■公演スケジュール5月14日(火) 19:00~5月15日(水) 11:00~ / 15:00~ / 19:00~5月16日(木) 11:00~ / 15:00~ / 19:00~(すべての公演で上演15分前よりゲストによるビフォートークあり)※開場は、開演の30分前です。※上演時間:約120分 (2時間) /休憩なし■チケット料金前売:3,500円当日:4,000円(全席自由・税込)【団体のみ取り扱い】学生割引・障碍者割引各1,000円引き(各種割引をご利用の場合は入場時に「学生証」「障がい者手帳」または障がいを証明する書類をご提示ください。)※小学生以下無料(必ず保護者の同伴が必要) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月15日国際的に活躍する振付家、ウィル・タケットによるオリジナルの新作バレエ『マクベス』が世界初演される。新国立劇場バレエ団の委嘱作で、シェイクスピアの戯曲をもとにしたバレエ2作品を取り上げる「シェイクスピア・ダブルビル」(4月29日(土・祝)初日)で上演の予定だ。3月23日(木)、同劇場にてリハーサルが公開されるとともに、タケットと主演ダンサーの福岡雄大、米沢唯が作品への思いを語った。この日の稽古は、戦いから帰還するマクベスを待つマクベス夫人のソロから、再会した二人によるパ・ド・ドゥへと至る一連の場面。厳かに響くピアノの伴奏にのせて歩み出る米沢が演じるのは、権力への野心に囚われ、破滅していく女性だ。音楽は、スコットランドの作曲家ジェラルディン・ミュシャによる。バレエのための音楽として作曲されたが、バレエ作品として上演されるのはこれが初という。福岡演じるマクベスの登場で、パ・ド・ドゥが始まる。しばしば動きを止めるタケットからは、「ロマンティックになりすぎないように」「もっと動きを大きく」と次々と指示が飛ぶ。マクベスはここで、荒野で出会った三人の魔女が「マクベスが王になる」と予言したと夫人に伝えるが、タケットは「物語を伝える手助け」として、王冠を手に現れる魔女の精霊を登場させる。強く印象に残るのは、妄想の中に輝く王冠をマクベスの頭上にのせ、権力の夢に酔いしれる夫人の姿だ。「戦いの雰囲気をまとったまま帰ってきたマクベスを、夫人はとてもセクシーだと感じ、関係を持ちたいと思っている。そんな緊張感をパワフルに伝えたい」と話すタケット。重々しい悲劇のバレエだが、「同時に上演される『夏の夜の夢』(フレデリック・アシュトン振付)は美しくて爽やかで、作品自体が魔法のような雰囲気。その正反対をいく『マクベス』と同時に観ていただけるのが大きな見どころ」とも。「この二つの作品が、一つの大きな演劇体験としてお客さまに届くといいなと思っています」。二人のプリンシパルも、「この劇場の歴史の一ページを刻む作品。大きなチャレンジになる」(福岡)、「いつの時代も殺し合いがあり、男女の関係も変わらない。どの方にも、どこか刺さる何かがある。そんな舞台になれば」(米沢)と思いを明かした。公演は4月29日(土・祝)〜5月6日(土)、新国立劇場オペラパレスにて。主演はもう一組のプリンシパル、奥村康祐と小野絢子とのダブルキャスト。チケットは発売中。文:加藤智子
2023年03月29日映画『マクベス』が、2021年12⽉31⽇(金)より順次、全国5館の劇場で期間限定公開される。監督・脚本はジョエル・コーエン、主演はデンゼル・ワシントン、製作はAppleとA24。ジョエル・コーエン単独で挑む『マクベス』の映画化映画『マクベス』は、ウィリアム・シェイクスピアの四⼤悲劇の一つを、コーエン兄弟として知られるジョエル・コーエンが単独で映像化した作品。シェイクスピアが『マクベス』で描いた⼈間の精神的弱さ、誘惑、運命のおどろおどろしさを、余すことなく伝えている。製作にはAppleとA24が参加。見るものを圧倒する鮮烈なモノクロ映像は、息をのむほどに美しい。『マクベス』は、賞レースでも注目を集める作品。2021年度放送映画批評家協会賞の主演男優賞および撮影賞、第79回ゴールデン・グローブ賞のドラマ部門<主演男優賞>にノミネートされた。デンゼル・ワシントン×フランシス・マクドーマンドの最強タッグ主演は、『グローリー』『トレーニング デイ』で2度のアカデミー賞を受賞した名優デンゼル・ワシントンと、『ファーゴ』『スリー・ビルボード』『ノマドランド』で3度のアカデミー賞を受賞したオスカー女優フランシス・マクドーマンドの最強タッグ。【詳細】映画『マクベス』劇場公開日:2021年12⽉31⽇(金)より順次※2022年1月14日(金)よりApple TV+にて配信開始。原作:ウィリアム・シェイクスピア監督:ジョエル・コーエン⾳楽:カーター・バーウェル撮影監督:ブリュノ・デルボネル編集:ジョエル・コーエン美術:ステファン・デシャント出演:デンゼル・ワシントン、フランシス・マクドーマンド、キャスリン・ハンター■映画『マクベス』特別期間限定公開公開日程・上映劇場:新宿ピカデリー:2021年12月31日(⾦)~2022年1月6日(⽊)シネ・リーブル池袋:2021年12月31日(⾦)~2022年1月13日(⽊)※元⽇休館ヒューマントラストシネマ有楽町:2021年12月31日(⾦)~2022年1月6日(⽊)ミッドランドスクエア シネマ:2021年12月31日(⾦)~2022年1月6日(⽊)シネリーブル梅⽥:2021年12月31日(⾦)~2022年1月13日(⽊)鑑賞料:特別興⾏につき均⼀料⾦1,800円※上映の日程は劇場により変更される場合がある。Courtesy of Apple TV+ and A24Photo by: Alison Cohen Rosa
2021年12月18日AppleとA24が共同製作したジョエル・コーエン監督作『マクベス』の劇場公開が決定。全国5館での期間限定上映となる。主演にデンゼル・ワシントン、フランシス・マクドーマンドを迎え、シェイクスピア原作の四大悲劇の一つ『マクベス』をジョエル・コーエンが単独で映像化した本作。モノクロ撮影で表現されたコーエンの「マクベス」観は、シェイクスピアが描いた人間の精神的弱さ、誘惑、死、そして運命のおどろおどろしさを全編通して余すことなく感じられる作品となっている。主演のデンゼル・ワシントンが2021年度放送映画批評家協会賞の主演男優賞にノミネートされているほか、撮影賞にもノミネートされている話題作。この圧倒的に美しい世界観をスクリーンで体感できる絶好の機会となっている。『マクベス』は12月31日(金)より全国5館にて、特別期間限定公開。2022年1月14日(金)よりApple TV+にて配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マクベス 2021年12月31日より全国にて公開、2022年1月14日よりApple TV+にて配信
2021年12月16日虚飾集団廻天百眼による 廻天百眼実験公演『令和元年のシェイクスピア~マクベスvsハムレットマシーン~』が2022年1月16日 (日) ~2022年1月23日 (日)にGallery-O2(東京都中野区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて11月30日(火)より発売です。カンフェティで11月30日(火)18:00よりチケット発売 公式ホームページ マクベスvsハムレットマシーン!令和元年を記念して行われた廻天百眼の問題作、『令和元年のシェイクスピア~マクベスvsハムレットマシーン~』が再演決定!ビートに乗せて発せられるシェイクスピアのセリフはまるで発祥当時のポエトリーリーディング。一方通行とりかえしのつかぬ駐車場へ徐行すると、そこは武装した歩行者の包囲。道路封鎖する警官隊は、押し流されて道端に排除される。「もっと自由を与えよ」という声が、「王を殺せ」という叫びに変わっていく。人々は警官の武器を奪い、刑務所や警察署、秘密警察、いくつもの建物に乱入し、十数人の権力の手先を逆さ吊りにする。政府は軍隊を、戦車を出動させる。リーディングっぽい朗読劇+サロンタイムで構成。台本はなくなってしまった。俳優たちは自分の顔を楽屋の衣裳掛けにかけてしまった。プロンプターはプロンプターボックスで腐敗する。客席はペストの死骸の剝製で、拍手ひとつしない。シートンと帝王切開で生まれたあの男も登場!!■出演者紅日毬子 / 十三月紅夜 / 鬼口モモカ / 左右田歌鈴 / 辻真梨乃 / 伊井ひとみ / ハラグチリサ / 鈴原かおり / 白永歩美■スタッフ脚本・演出: 石井飛鳥 / 音楽: 西邑卓哲 / 演出助手・音響: 天宮来来来 / 照明: 横原由祐 / 広告美術: ワタナベユウキ / 物販尼: 荊城チカ / 製作: ツキヨミプロジェクト / 企画: 虚飾集団廻天百眼■タイムテーブル01月16日(日) 13:30/17:0001月22日(土) 13:30/17:0001月23日(日) 13:30/17:00※開場は、開演の30分前■チケット料金前売:3,000円当日:3,500円(全席自由・税込)◎廻天百眼とは虚飾集団廻天百眼(きょしょくしゅうだんかいてんひゃくめ)劇場を中心に活動する虚飾芸事集団。その舞台は、「血の噴出」「観客が覗き穴から観劇する」「人体切断」などの演出、ロックとプログレに日本の土着的旋律を加えた合唱曲、バレエや歌舞伎から取り入れた身体表現、倒錯的な衣裳や舞台装置、そしてアンモラルな登場人物達からなり、観客を暗黒のお祭り騒ぎへと誘う。丸尾末広の『少女椿』や江戸川乱歩作品の舞台化、寺山修司の『奴婢訓』の上演、岸田理生アバンギャルドフェスティバルへの出演など、名実ともに現代アングラ劇の第一線で活躍中。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月30日ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「マクベス」を基にした実写映画『The Tragedy of Macbeth』(原題)のティザー動画が公開された。同作はApple TV+と「A24」が配給を行うAppleのオリジナル映画。監督・脚本はジョエル・コーエン(『ノーカントリー』)、主人公のマクベスを演じるのはデンゼル・ワシントン(『トレーニング デイ』)、その妻・マクベス夫人を演じるのはフランシス・マクドーマンド(『ノマドランド』)と、アカデミー賞受賞経験者がそろった。今週ニューヨーク映画祭での初上映を目前とし、公開されたティザー動画。白黒の映像で、マクベスが「3人の魔女」に出会うシーンが収められている。音声は「なんだか親指がうずくんだ。なにかよくないものがやってくるね」と魔女の声らしきボイスーオーバーによるセリフのみ。マクベスの含みのある笑みが印象的。『ハリー・ポッター』シリーズのダドリー役で知られるハリー・メリングも登場する。映画ファンは、マーティン・スコセッシ監督の写真と名言「これぞ映画だ」を引用したり、「オスカーのにおいがする」「デンゼルとフランシス!これは観るしかない」と大きな期待を寄せている。『The Tragedy of Macbeth』は、アメリカでの劇場公開は12月25日、Apple TV+での配信は来年1月14日に開始となる。(Hiromi Kaku)
2021年09月22日Huluにて配信されている特別企画『マクベスの23時 〜皆様の質問に本当に答えます〜』のダイジェスト映像が公開された。日本テレビ系で毎週土曜日に放送されている青春群像劇『コントが始まる』。20代後半の若者たちが、その「失敗」をしたからこそ出会う人や出来事によって、まるで思い描きもしなかった未知の「幸せ」とめぐり合う。菅田将暉、有村架純、仲野太賀、古川琴音、神木隆之介ら豪華キャストが集結した。菅田、神木、仲野が《解散を宣言した売れないお笑いトリオ「マクベス」》を熱演。リアルで胸に刺さるセリフやシーンが反響を呼び、Twitterでは毎週トレンド入りするなど、今後の5人の行く末に注目が集まっている。Huluでは、「マクベス」の3人が、ドラマを飛び出し、『マクベスの23時 〜皆様の質問に本当に答えます〜』と銘打ち、全6話(予定)にわたって、ドラマと視聴者の世界が交錯する斬新な即興芝居を展開中。神木演じる瞬太が、コントのネタのアイディアにしようと、Twitterアカウントを開設。そこに寄せられた、視聴者からの実際の質問に、春斗・瞬太・潤平の《役柄》として回答。台本ナシ、筋書きナシのフリートークを繰り広げる。公開された映像では、実際に視聴者から寄せられた質問に答える「マクベス」の3人の姿が。「怖いオバケを見てしまったらどうしますか?」の質問では、瞬太(神木隆之介)にオバケが見える疑惑が浮上。「永遠に生きていられるなら何をして過ごす?」では、春斗(菅田将暉)が「やってみたかったことがある!」と、意外な願望を告白し。さらに、「RPGの職業でなりたい職業はなんですか?」では、潤平(仲野太賀)の独特の職業チョイスに一同爆笑。ボケる潤平に鋭くツッコミを入れる春斗、それをニコニコ笑う瞬太、長年にわたりトリオを組んできた、春斗・瞬太・潤平の息の合った日常の会話をのぞき見しているような感覚を味わえる映像となっている。『マクベスの23時~皆様の質問に本当に答えます~』Huluで第1話〜最新話まで好評配信中!(全6話予定)第4話:5月29日(土)地上波第7話放送終了後から第5話:6月12日(土)地上波第9話放送終了後から第6話:6月19日(土)地上波第10話放送終了後から
2021年05月29日菅田将暉主演、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音らが共演する「コントが始まる」が4月17日放送。有村さん演じるヒロインの“オタクぶり”に共感の声が上がるとともに、キャスト陣の演技と演出にも多くの賞賛が寄せられている。「俺の話は長い」で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹によるオリジナル脚本となる本作は、20代後半の若者たちが、その失敗をしたからこそ出会う人や出来事によって、まるで思い描きもしなかった未知の幸せと巡り合う、若者の生き様を描いた群像物語。キャストは同級生の潤平と高校の文化祭でコントを披露したことがきっかけで、お笑いの道に進んだが、親との「10年やっても売れなかったらキッパリ辞める」と約束した日が迫るお笑いトリオ「マクベス」でネタ作りを担当する高岩春斗に菅田さん。一流企業を退職、その後バイトを始めたファミレスに来店した「マクベス」の三人に興味を抱き、知らぬ間に彼らを応援することが人生の支えになっている中浜里穂子に有村さん。高校時代に春斗に誘われコント芸人の道を歩み始める「マクベス」のメンバー、美濃輪潤平に仲野さん。「ぷよぷよ」日本一となりプロゲーマーの道を歩むが若手の台頭から引退、「マクベス」へと加入する朝吹瞬太に神木さん。姉と共同生活しながら近所にあるスナック「アイビス」で働く中浜つむぎに古川さん。そのほか、明日海りお、松田ゆう姫、鈴木浩介らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話ではマクベスを推すことが自分の支えになっている里穂子が、初めて彼らの生ライブに行くもそこでトリオ解散を知らされる。呆然と帰路についた里穂子だが、突然春斗から声をかけられる。どうして解散するのかと尋ねる里穂子に、春斗は「約束だからね。10年前の」と、マクベス誕生から現在までの自分たちの10年を語り始める。里穂子がマクベスを密かに推していた一方で、春斗も1年半前、会社を辞め泥酔していた里穂子と出会っていた…というのが1話のストーリー。春斗に「最後の単独ライブも必ず行きます」と告げ、マクベスと出会い存在を知ったことで、マクベスが自分の人生の支えになったと涙ながらに伝える…そんな里穂子の姿に「泣くと思わなかった…オタクの心に突き刺さった」「中浜さんの言動がオタク」「推しへの想いを直接吐露するオタクの姿」など共感と感動の声がタイムラインに届けられる。またメインキャスト陣の演技に「どうやったらあんなに上手に演技できるんだろう」「ドラマなのに映画観てるみたいな感じ。演技派揃い」などの声が上がるとともに「みんな演技うまいし内容面白いし映画みたいな画面の空気感」「引き込まれた。映画見てるみたいだった」「すげえ、いい温度感。BGM少なめで、映画みたい。語り多くて、漫画みたい。すごいいい意味で、ドラマじゃないみたい」と、その展開や演出に“映画のようだ”という感想も続々投稿されている。(笠緒)
2021年04月18日新土曜ドラマ「コントが始まる」の視聴者参加型の特別企画「マクベスの23時 ~皆様の質問に本当に答えます~」が「Hulu」にて配信されることが決定した。ついに本日スタートした青春群像劇「コントが始まる」。本作で菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀が演じるコントトリオ「マクベス」の3人が、「マクベスの23時」と銘打ち、ドラマと視聴者の世界が交錯する斬新な即興芝居を展開する。舞台は、3人がいつもネタ合わせをしているファミレス。菅田さん演じる春斗、神木さん演じる瞬太、仲野さん演じる潤平が、リアルに視聴者から寄せられた質問に回答していくという、台本ナシ、筋書きナシのフリートークが繰り広げられていく。なお、本作は全6話予定となっており、地上波第1話の放送後から配信がスタート。地上波の第3・5・7・9・10話放送終了後に新エピソードを配信していく。●「マクベスの23時 ~皆様の質問に本当に答えます~」#1あらすじいつもと変わらぬ23時の彼ら。春斗、瞬太、潤平の売れないお笑いトリオ「マクベス」は、毎週のようにネタ作りのためにファミレスに通っていた。そこで繰り広げられるのはくだらない話ばかり…。そんな状況を打破すべく、瞬太が提案したのは…?「マクベスの23時 ~皆様の質問に本当に答えます~」は4月17日(土)~地上波放送終了後より1エピソードずつHuluにて配信(全6話予定)。「コントが始まる」は毎週土曜日22時~日本テレビにて放送中。(cinemacafe.net)
2021年04月17日声のプロフェッショナルが奏でるリーディングシェイクスピア『マクベス』が、11月27日に東京・サンシャイン劇場にて開幕した。深作健太が2016年から構成・演出を手がけてきた朗読劇シリーズのうち、『ハムレット』『ロミオとジュリエット』に続いて3作目のシェイクスピア悲劇となる本作。主君を倒してスコットランド王の座に就いたマクベスが暴政を働いた挙げ句、復讐に倒れるさまを描いたこの作品について、深作はパンフレットで「イギリスの演劇界では〈災いをもたらす〉と恐れられて来ました」とその“因縁”を紹介する。併せて新型コロナウイルス感染症の蔓延を示唆しつつ、「厄災の年の終わりに、あえて上演させていただきますからには、いっそ最高の〈厄落とし〉に出来たら」と願いを込めた。回替わりで登場する声優陣のうち、取材日だった初日のキャスティングは、神尾晋一郎、古賀葵、代永翼、増元拓也、竹内栄治、帆世雄一の組み合わせ。黒を基調とした衣装に身を包むキャスト陣の中で異彩を放っていたのは、マクベス役を務める神尾の金髪&白シャツ姿だ。舞台の上手・下手・中央の奥には、計3本の大きな十字架。轟く遠雷や吹きすさぶ風音、高まる心臓の鼓動など、これから展開される不穏なストーリーを予感させる音響をバックに、6人は「マク・ベス……」と暴君の名を呪詛のように唱え、ゆっくりと台本を開く──。神尾が立ち上げたマクベス像は、勇猛果敢にして小心者。妻と謀って先君を暗殺するも、王位の重圧に耐えきれず錯乱していく“業”の深さを緩急自在に表す。紅一点となる古賀はマクベス夫人のほか、マクダフ、バンクォー、イングランド将軍の息子役にも挑戦。夫をそそのかす媚態から一転し、命乞いする少年のひたむきな声色にいたるまで、見事な演じ分けで客席を魅了した。マクベスを取り巻く複数の登場人物に扮した代永・増元・竹内・帆世の4人はいずれも、気迫のこもった朗読で作品の世界観を支える。上演時間は100分ほど(休憩なし)。公演は12月6日(日)まで。チケットぴあでは現在、当日引換券を販売中。回替わりのキャストスケジュールは以下の通り。11月30日(月)19:00=中澤まさとも、徳井青空、置鮎龍太郎、濱野大輝、野島健児、汐谷文康12月2日(水)19:00=神尾晋一郎、吉岡茉祐、岸尾だいすけ、笠間淳、狩野翔、桑野晃輔12月3日(木)19:00=赤羽根健治、中村繪里子、岸尾だいすけ、濱野大輝、狩野翔、阪口大助12月4日(金)19:00=中島ヨシキ、工藤晴香、小野友樹、山中真尋、竹内栄治、汐谷文康12月5日(土)13:00=阿部敦、山崎はるか、代永翼、木島隆一、仲村宗悟、廣瀬大介12月6日(日)12:30=駒田航、石見舞菜香、石谷春貴、荻野晴朗、村田太志、市川蒼12月6日(日)18:00=駒田航、大原さやか、石谷春貴、笠間淳、中澤まさとも、榊原優希取材・文:岡山朋代
2020年11月30日第一線で活躍中の声優陣によるリーディング形式で、シェイクスピアの代表作『マクベス』が、11月26日(木)よりサンシャイン劇場にて上演されることが発表された。『マクベス』は、実在のスコットランド王マクベスをモデルにした、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ。勇猛果敢な一面と小心な性格を持ち合わせた将軍マクベスは、妻と一緒に謀って主君を暗殺し、王位の座を得るが…。演出は映画監督や舞台演出家として活躍する深作健太が担当する。出演者は各公演6名ずつ日替わりで登場。主人公のマクベス役として、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』で毒島メイソン理鶯の声を担当する神尾晋一郎、『テニスの王子様』のアニメやミュージカルにも出演経験のある豊永利行など、豪華声優陣が第1弾キャストとして発表された。今回の『マクベス』はただ座って読むスタイルの朗読劇ではなく、深作が声優の表現力を最大限引き出す演出で上演されるとのことだ。「声のプロフェッショナルが奏でるリーディングシェイクスピア『マクベス』」作:ウィリアム・シェイクスピア翻訳:平田綾子構成・演出:深作健太期間:2020年11月26日(木)~12月6日(日)会場:サンシャイン劇場出演:《第一弾発表公演》11月27日(金)19:00神尾晋一郎、古賀葵、代永翼、増元拓也、竹内栄治、帆世雄一11月29日(日)13:00豊永利行、安済知佳、中島ヨシキ、坂泰斗、矢野奨吾、堀江瞬11月29日(日)19:00豊永利行、諏訪彩花、中島ヨシキ、坂泰斗、矢野奨吾、堀江瞬12月4日(金)19:00中島ヨシキ、工藤晴香、小野友樹、山中真尋、竹内栄治、汐谷文康12月6日(日)12:30駒田航、石見舞菜香、石谷春貴、荻野晴朗、村田太志、市川蒼12月6日(日)18:00駒田航、大原さやか、石谷春貴、笠間淳、中澤まさとも、榊原優希
2020年10月30日映画『レディ・マクベス』が、2020年10月23日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて順次公開される。大注目の女優フローレンス・ピューの"原点"主演を務めるのは、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた実力派女優フローレンス・ピュー。彼女は、スウェーデン奥地で行われる90年に一度の祝祭で起きる惨劇を描く、アリ・アスター監督のスリラー映画『ミッドサマー』で主演を務めて大ブレイクを果たした後、不朽の名作『若草物語』を次女のジョーにフォーカスして映画化したグレタ・ガーウィグ監督の映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』で4姉妹の末っ子エイミー役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。さらには、マーベルシリーズの最新作『ブラック・ウィドウ』でスカーレット・ヨハンソンと共演し、彼女の後継とも噂される注目の女優だ。気鋭監督たちを虜にし、自分の映画に起用したいと思わせたきっかけが、『レディ・マクベス』で見せた圧巻の演技だった。世界の映画祭・映画賞で大絶賛された衝撃作映画『レディ・マクベス』は、英国インディペンデント映画賞で5部門受賞、10部門ノミネートされるなど多くの映画ファンを魅了した作品だ。原作は、オペラとしても有名なニコライ・レスコフの小説『ムツェンスク郡のマクベス夫人』、監督は英国の演劇界で活躍する演出家ウィリアム・オルドロイドが務める。欲望を満たすため、少女は残酷な怪物へと変貌する物語の舞台は19世紀後半の英国。主人公・キャサリンは17歳で裕福な商家に嫁ぐが、27歳年の離れた気難しい夫は彼女に興味がなく、意地悪な義親からは外出を禁じられ、人里離れた屋敷で退屈な生活を送っていた。夫が留守中のある日、若い使用人から誘惑されたことをきっかけに、キャサリンは不倫をしてしまう。その日から彼女の中で抑え込まれていたものが解き放たれ、別人へと変貌を遂げていく…。【詳細】映画『レディ・マクベス』公開日:・2020年10月23日(金)よりシネマート新宿にて公開・2020年10月30日(金)よりシネマート心斎橋にて公開監督:ウィリアム・オルドロイド脚本:アリス・バーチ原作:ニコライ・レスコフ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』製作:フォーラ・クローニン・オライリー製作総指揮:リジー・フランク音楽:ダン・ジョーンズ撮影:アリ・ウェグナー編集:ニック・エマーソン出演:フローレンス・ピュー/コズモ・ジャーヴィス/ポール・ヒルトン/ナオミ・アッキー/クリストファー・フェアバンク配給:アット エンタテインメント<ストーリー>少女は、純粋で残酷な怪物になるー19世紀後半の英国。裕福な商家に嫁いだ17歳のキャサリン。気難しい40歳の夫は彼女に興味がなく、体の関係を持たない。意地悪な舅からは外出を禁じられ、人里離れた屋敷で退屈な生活を送っていた。ある日、夫の留守中に若い使用人に誘惑され不倫関係となったキャサリン。抑え込まれていたものが解き放たれ、少女は欲望を満たすため、邪魔者を許さない純粋で残酷な怪物へと変貌していく。
2020年10月09日8月に「福島三部作・一挙上演」で話題を集めたDULL-COLORED POPの第21回本公演『マクベス』が、12月12日(木)から22日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。シェイクスピアの四大悲劇のひとつとされる『マクベス』。スコットランドの王になるという野望のために罪を重ねていくマクベスの姿を描くこの作品は、これまでに数え切れないほどの上演がなされてきた。主宰・谷賢一はこれまで、海外の演出家による『マクベス』『リチャード3世』の演出補を務めるほか、『ロミオとジュリエット』『ふたりマクベス』といった作品の作・演出も行っている。さらにさかのぼって学生時代にも『マクベス』を上演しているというから、彼はかなり長い間『マクベス』に向き合ってきた演出家といえる。今回は「マクベスの人物像について大いに翻案を試みた」という谷。キャストはたった6人、さらに一般的に長い時間をかけて上演されることの多いこの演目において、90分というタイトな時間での上演が予定されている。それだけでも戯曲をそのまま上演するものとはかなり違う作品になるであろうことが予想できる。なお、今作ではドレスコーズの志磨遼平が劇中音楽を担当。歌詞にシェイクスピアのセリフを引用した書き下ろしの楽曲『マクベスのうた』も劇中で披露される予定という。谷の目を通して現代に立ち上がるマクベスがいったいどんなものになるのか、その変容に期待したい。文:釣木文恵
2019年12月10日アイドルグループ・関ジャニ∞のメンバーで俳優の丸山隆平が26日、主演舞台『マクベス』の公開稽古及び囲み取材に、共演の遠藤要、安藤聖、三上市朗、窪塚俊介とともに登場した。同作はイギリスの劇作家・シェイクスピアの四大悲劇の一つで、約400年にわたって世界中で演じられ続けてきた。スコットランド王・マクベスをモデルにし、丸山演じるマクベスが主君を暗殺し王位につくが、重圧に耐え切れず錯乱して暴政を行い、貴族や王子らの復習に倒れるまでを描く。4年ぶりとなる主演舞台に、丸山は「丸山隆平にしか演じられないマクベス」=“マルベス”として頑張りたいと意気込む。遠藤は「アイドルの丸ちゃんじゃなくて、役者・丸山隆平が見られるので。ほんとうにエネルギーがすごいですよね。観た人は、ビビーンと感じちゃうんじゃないかな、女の子たちは」と、"マルベス"の魅力について語った。丸山はメンバーの村上信五から「マルベス! どうや調子は」と声をかけられ、安田章大からは「いってらっしゃい」とメールを受け取ったと明かし、関ジャニ∞内でも注目度は高い様子。稽古では「どこか、自分の中の日々の変化を確かめに稽古場に行くみたいな感じはします。その日の自分にしかできないものの中から、本番に使えそうなものを拾い集めるみたいな」と話した。悩むことも多かったというが「うーん、となってる時、三上さんがトントンして去っていく」と、ベテラン俳優の頼もしさを語った。また、殺陣やラブシーンなど運動量が多く、ステージを二階層に分けるなど劇場全体を使用した舞台に「稽古中はビチョビチョですよ!」と語る。マクベス夫人役の安藤とも「ビチョビチョ同士」だが、「人間だな、と感じていただければ。生きてるんだなこいつらと」と、メッセージをおくった。
2016年06月26日野村萬斎が自身の演出・主演により実に4度目となる『マクベス』(6月、東京・世田谷パブリックシアター)に挑む。今回、新たに座組に加わり、マクベス夫人を演じるのは、シェイクスピア初挑戦となる鈴木砂羽。某日、ポスター撮影が行われた現場にて、和洋折衷の何とも不思議な衣裳に身を包んだふたりに話を聞いた。舞台『マクベス』チケット情報萬斎は過去に『間違いの喜劇』『リチャード三世』を翻案した作品を手掛けるなどいくつものシェイクスピア作品に携わってきたが、中でも本作は4演目と突出している。『マクベス』の何にそこまで惹かれるのか?そんな問いに作品を“酒”に例えこう語る。「海外(ニューヨーク・ソウル・シビウ・パリ)での成果を踏まえつつ、新たな要素を加え、じっくりと熟成させたい。役と演じる俳優自身の“化合”が行われるのがシェイクスピアの作品であり、その醍醐味がストレートに伝わるのが『マクベス』。それは僕らの中身が問われるということでもあるのですが(笑)」。新たに加わる鈴木とはNHKの朝ドラ『あぐり』以来19年ぶりの共演。当時「ハチャメチャやっていた(笑)」という萬斎を面白がっていたのが鈴木だったとか。萬斎は「たった5人の芝居ですから、相手役が変われば大きく変わる。年下の奥さんをもらって(笑)、またリフレクション(反響)が変わってくると思います」と期待を寄せる。鈴木はシェイクスピア初挑戦を自ら「新境地」と語る。既に頭の中には自分なりのマクベス夫人に対する様々な思いが渦巻いているよう。「よく“魔性の女”とか“強い女”と言われてますが、私が受け取った印象は一途で必死で“けなげな女”なんです」。その言葉に萬斎も「一生懸命に生きることが功罪を生み出していく。それが人生の難しさであり、シェイクスピアの面白いところだと思います」と嬉しそうにうなずく。さらに鈴木は、マクベスと夫人の“夫婦像”についても言及。「このふたり、すごく親密ですよね。これは持論ですが、共通の夢や野望を持った親密なふたりであるほど、互いの存在だけで満たされているから、子どもをなさないものなのかもしれないなと。まさに合わせ鏡のような夫婦だなと感じます。もしも子どもがいたら、ふたりは凶行を思いとどまっていたかもしれないけど、家族とか世継ぎの必要性とか、そういうものを超えたふたりの世界観が出来上がってる。夫人に関して言うと、面白いと思うのが、シェイクスピアはどんな小さな役にも名前を付けているのに、彼女はあくまで“マクベス夫人”なんですよね。そこに、女性の根本とも言えるような普遍性を付与してるのかなと感じますね」。そんな鈴木を頼もしそうに見つめる萬斎。このふたりが舞台上でどんな夫婦像を作り上げるのか?期待が高まる。東京公演は6月15日(水)から22日(水)まで。チケット前売りは4月16日(土)午前10時より。チケットぴあでは3月26日(土)より《いち早プレリザーブ》、4月5日(火)より《プレリザーブ》先行抽選を受付。取材・文:黒豆直樹
2016年03月14日野村萬斎が自身の演出・主演により実に4度目となる『マクベス』(6月、東京・世田谷パブリックシアター)に挑む。今回、新たに座組に加わり、マクベス夫人を演じるのは、シェイクスピア初挑戦となる鈴木砂羽。某日、ポスター撮影が行われた現場にて、和洋折衷の何とも不思議な衣裳に身を包んだふたりに話を聞いた。舞台『マクベス』チケット情報萬斎は過去に『間違いの喜劇』『リチャード三世』を翻案した作品を手掛けるなどいくつものシェイクスピア作品に携わってきたが、中でも本作は4演目と突出している。『マクベス』の何にそこまで惹かれるのか?そんな問いに作品を“酒”に例えこう語る。「海外(ニューヨーク・ソウル・シビウ・パリ)での成果を踏まえつつ、新たな要素を加え、じっくりと熟成させたい。役と演じる俳優自身の“化合”が行われるのがシェイクスピアの作品であり、その醍醐味がストレートに伝わるのが『マクベス』。それは僕らの中身が問われるということでもあるのですが(笑)」。新たに加わる鈴木とはNHKの朝ドラ『あぐり』以来19年ぶりの共演。当時「ハチャメチャやっていた(笑)」という萬斎を面白がっていたのが鈴木だったとか。萬斎は「たった5人の芝居ですから、相手役が変われば大きく変わる。年下の奥さんをもらって(笑)、またリフレクション(反響)が変わってくると思います」と期待を寄せる。鈴木はシェイクスピア初挑戦を自ら「新境地」と語る。既に頭の中には自分なりのマクベス夫人に対する様々な思いが渦巻いているよう。「よく“魔性の女”とか“強い女”と言われてますが、私が受け取った印象は一途で必死で“けなげな女”なんです」。その言葉に萬斎も「一生懸命に生きることが功罪を生み出していく。それが人生の難しさであり、シェイクスピアの面白いところだと思います」と嬉しそうにうなずく。さらに鈴木は、マクベスと夫人の“夫婦像”についても言及。「このふたり、すごく親密ですよね。これは持論ですが、共通の夢や野望を持った親密なふたりであるほど、互いの存在だけで満たされているから、子どもをなさないものなのかもしれないなと。まさに合わせ鏡のような夫婦だなと感じます。もしも子どもがいたら、ふたりは凶行を思いとどまっていたかもしれないけど、家族とか世継ぎの必要性とか、そういうものを超えたふたりの世界観が出来上がってる。夫人に関して言うと、面白いと思うのが、シェイクスピアはどんな小さな役にも名前を付けているのに、彼女はあくまで“マクベス夫人”なんですよね。そこに、女性の根本とも言えるような普遍性を付与してるのかなと感じますね」。そんな鈴木を頼もしそうに見つめる萬斎。このふたりが舞台上でどんな夫婦像を作り上げるのか?期待が高まる。東京公演は6月15日(水)から22日(水)まで。チケット前売りは4月16日(土)午前10時より。チケットぴあでは3月26日(土)より《いち早プレリザーブ》、4月5日(火)より《プレリザーブ》先行抽選を受付。取材・文:黒豆直樹
2016年03月14日マイケル・ファスベンダーとマリオン・コティヤールを迎え、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲を映画化する『マクベス』。吉本興業が初の洋画配給を手がけることでも話題となった本作からこの度、ポスタービジュアルが解禁された。舞台は中世スコットランド。仁徳が高く慈悲深いダンカン王に仕える将軍・マクベスは、反乱軍との激しい戦闘の末、勝利を収める。その岐路、謎めいた魔女が現れ、“マクベスは領主になり、そして王になるだろう”という不可解な予言を囁く。ともに行動していた将軍・バンクォーには、“子孫が王になる”と告げた。謎めいた予言を残し霧のように消えた魔女にとまどうマクベスたちの元に、王の使いが到着。なんとコーダの領主が死亡し、マクベスが領主となるよう勅命が下ったのだ。魔女の囁きによって、忠誠心とは裏腹に王座への野望という炎を心に灯してしまったマクベスを、言葉巧みにマクベス夫人が夫の良心を消し去ろうと画策する。そんなとき、ダンカン王がマクベスの城に宿泊する日がやってきたのだが――。人類史上最も偉大な作家・シェイクスピアが没後400年にあたる2016年初夏公開される本作。何世紀もの時を超えて現代人の心を激しく揺さぶり続け、「ハムレット」「オセロー」「リア王」と並ぶシェイクスピアの四大悲劇の1つで、王座をめぐり野心に取り憑かれた将軍・マクベスと、夫の野心を操る妻の心理をリアルに探究しされ、手を血に染め野心と欲望に苛まれながら次第に狂気に満ちていくマクベス夫婦の姿が、まざまざと描かれている。『スティーブ・ジョブズ』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、その卓越した演技力が注目を集めているマイケルと、『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたマリオンが、マクベス夫妻の狂気にも似た愛の形を鮮烈に体現。そして監督には、オーストラリア出身のアーティスティックな映像に定評のある気鋭ジャスティン・カーゼルが務めている。今回解禁されたポスタービジュアルは、マイケル演じるマクベスの前に、マリオン演じるマクベス夫人が跪いて顔に手を添えるポスター。夫婦の“地獄に近い愛”と、濃密な関係性を的確に表現する仕上がりとなっており、また「夫が王になった時、2人の運命が狂い出す。」という強烈なストーリー性を感じさせるコピーが、さらに物語の想像掻き立てる一枚となっている。世界中のクリエーターに多大な影響を与え、黒澤明、手塚治虫、蜷川幸雄らも翻案作品を発表してきた至高の名作を映画化した本作。迫真の演技と破格の映像美に彩られ、まさに誰も観たことのない21世紀の『マクベス』に注目が集まる。『マクベス』は初夏、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年02月12日シリーズ6まで長きに渡って主演を務めた『ハンチョウ』など、数々の映画やドラマに代表作を持つ佐々木蔵之介さん。次回作は、シェイクスピアの4大悲劇のひとつ『マクベス』。なんとこの舞台では、登場人物を全部ひとりで演じることになるんだとか。上演を前に、挑戦を続ける佐々木さんに今の心境を伺いました。――これまでにも、市川猿之助さんからオファーされてスーパー歌舞伎に出演されるなど、大きな挑戦はあったと思いますが、今回は何が違いますか?やっぱりひとりってことかな。でも、稽古もほぼひとりやから、ありがたいことに稽古のスタート時間を、スタッフの方が僕に聞いてくれるんですよ。「明るい時間に終わりたいから12時からでどうかなぁ。でも、そうなると皆、11 時から動かなアカンから大変やし…13時からだと遅いから、じゃあ12時半で!」って。――結局、周りのスタッフに気を使ってしまうわけですね。ははは(笑)。開始時間だけじゃなく、ここはもう一回やっておきたいとか、とりあえず次のシーンに進んどこうとか、進行具合も聞いてもらえるので、それはいい環境かなとは思います。――以前にも『マクベス』をやられていますが、この作品自体の面白さはどこに感じています?マクベスって後ろ向きな奴なんですよ。暴君とか言われてるけど、ただの悪もんじゃない。だいたい、魔女に出会って「あんた、ちょこっといいことありますよ」って言われると、すぐ「そうなん?」ってその気になる。で、その話を聞いた嫁に「あんたならできる」って背中を押されるんやけど、一回は「でも、怖いんやけど」って返すわけ。でも、「男でしょ」って言われて王を殺した途端に、「やっちゃったよー。もう寝られへーん」って…。完全にダメな奴でしょ。でも、そういう奴が殺人を犯してしまうところが面白い。――佐々木さんの関西弁の『マクベス』はコメディのようです。そうやなぁ。笑ってもらえたらええんやけどなぁ。俺も「コイツ、アホやなぁ」って思いながらセリフを言ってますから。――では、20役をひとりで演じる面白さはどこに感じていますか?20役とは言ってますけど、病院に入れられた患者が『マクベス』を語りだすという流れになっているので、実際にはひとりの人なんです。だから大きく演じ分ける必要はないのかもしれないとも思っています。あと、男の僕がマクベス夫人も演じるところじゃないですか。「私だってお乳を飲ませた」なんて普通言わないからね。それからいま考えてるのは、主演男優賞がマクベスで、主演女優賞がマクベス夫人やとしたら、冒頭のほうで出てくるダンカン王やロスには、助演男優賞をあげたいなってこと。出番は少ないけれどオイシイ役やったなーっていうポジションを2人には与えてあげたいなと。――他の作品の時にも、そうやって周りとのバランスを見ながら自分のポジションを決めて演じられるんでしょうか。ありますあります。どの位置に自分が入るのが一番いいのかは、考えますね。女優さんがいたら、この辺のポジションだと彼女が引き立つんかな、とか思ったり。――逆に、ご自身が主演の作品の場合はどうですか?そういう時も、いったん役を作ってから周りを見て調整します。――主演を務められる方のなかには、強烈な個性を押し出す方もいらっしゃいますが、そういう方向は考えたりしないんですか。僕が濃いキャラクターだったら、そういうやり方もあったのかもしれません。でも言ってみたら、自分にそんなに特徴があるわけではないんでね。じゃあ、なぜ役者をやっているのかといったら、自分に自信がないからなんですよ。役があるから、そこに立っていられるというか、演じているほうが楽というか…。――『マクベス』についてもすごく研究されていらっしゃいますし、役者としても数々の主演作があります。自信がないなんて…と思ってしまうのですが、謙遜されているわけじゃないんですよね。いやいや正直ですよ(笑)。――ここまでのキャリアや、主演のオファーが途切れない現状が自信には繋がらないのでしょうか。確かに経験や技術がある程度補ってくれても、逆に若い時のパワーはなくなっているわけです。たぶんこの自信のなさは、永遠に消えることはないと思います。例えばこういう取材でも、ちゃんと答えられなくて申し訳ないと思うし。――そんな!ちゃんと答えていただいています。こういうところでかっこよく答えられる人を知ってるんで、そう思っちゃうのかもしれないです。誰かと比べるという意味ではなく、自分ができていないということは、わかっちゃうんですよね。◇ささき・くらのすけ1968年、京都府生まれ。劇団・惑星ピスタチオを経て、映像にも活動の範囲を広げる。’00年の朝ドラ『オードリー』で注目され、以降、話題作に次々と出演。’09年スタートのドラマ『ハンチョウ』はシリーズ6まで続く人気作に。主演映画『夫婦フーフー日記』公開中。◇佐々木さんが20役を演じる舞台『マクベス』は7月12日~8月2日で、渋谷・パルコ劇場にて上演。’12年にスコットランドで初演された舞台と同じ演出での上演に。以降、豊橋、大阪、横浜、北九州でも公演あり。パルコ劇場 TEL:03・3477・58587月11日にはフォトブック『動く森-スコットランド「マクベス」紀行-』が発売に。※『anan』2015年7月15日号より。写真・中島慶子スタイリスト・勝見宜人(Koa Hole)ヘア&メイク・西岡達也(vitamins)インタビュー、文・望月リサ
2015年07月09日永作博美とW主演した『夫婦フーフー日記』が現在公開中、夏には舞台「マクベス」を控える佐々木蔵之介が、47歳にして初となるフォトブック『動く森-スコットランド「マクベス」紀行-』を発売することが分かった。今回発売されるフォトブックは、今夏に行われるシェイクスピア4大悲劇の1つ「マクベス」をほぼ1人で演じきる佐々木さんが、作品に全存在を賭けるべく、物語の舞台となるスコットランドを訪れたもの。この「マクベス」(National Theatre of Scotland版「MACBETH」)は、実力派俳優アラン・カミングが演じた本家の演出家アンドリュー・ゴールドバーグを迎えて贈る、佐々木さん自身にとっても大きな挑戦となる革新作。美しい写真と散文とで構成されたフォトブックは、作品中に登場する古城や森をめぐり、その景色の中で想いを募らせた佐々木さんの姿が余すことなく撮り下ろされている。現地を訪れる中で、佐々木さんの心中に去来したものとは…。巻末には市川猿之助との「演劇談義」も収録。ケイファクトリーオンラインショップでは先行予約を受付中で、7月10日(土)までに同ショップで予約すると、もれなく「動く森オリジナル映像(DVD)」の特典が付く。『動く森―スコットランド「マクベス」紀行―』は7月11日(日)に発売。(text:cinemacafe.net)
2015年06月03日シェイクスピアの『マクベス』を、ほぼひとりで演じきるという大胆な野心作に佐々木蔵之介が挑戦する。『キャバレー』で知られる変幻自在の実力派俳優アラン・カミング主演により、スコットランド・ナショナル・シアターで2012年に初演、翌年ブロードウェイにも進出した話題作だ。日本版の演出はオリジナルの共同演出家のひとり、アンドリュー・ゴールドバーグが手がける。舞台『マクベス』チケット情報魔女の予言と妻の野望に煽られ、血塗られた王冠を手にしたスコットランドの武将マクベスの破滅。シェイクスピア作品の中でも心理劇の側面が強く、上演のたびにマクベスとマクベス夫人を誰が演じるのか注目を集める。この夫婦をはじめ登場人物をひとりで演じるとは一体どういうことなのか。稽古に先立ってアンドリューと共にワークショップを行った佐々木は「大変だということはわかりました……(笑)」。今回の舞台は精神病院。ひとりの隔離患者が『マクベス』の登場人物たちを演じていく。彼を見つめるのは医師と看護師(ふたりはほとんど喋らない)、そして監視カメラだけだ。「物語の核である心理面にフォーカスを絞りたくて精神病院という設定にしました。マクベスはいつも自分の中で葛藤している人物で、脳内で分裂した人格が議論していると考えたんです。アラン以外にこんなクレイジーなことをやってくれる人がいるとは思わなかったけどね!」と笑うアンドリュー。佐々木は過去にマクベス役を一度経験しているが、ワークショップで日本語台本を読む中で、改めてシェイクスピアの言葉の豊かさに驚いたという。「〈時よ、よくも俺を出し抜いたな〉〈甘い乳を苦い胆汁に変えておくれ〉とか、普通の感覚にはないイメージですよね。〈ひどいのか良いのか、こんな一日は初めてだ〉というマクベスの最初のセリフや、〈きれいは汚い、汚いはきれい〉という魔女の呪文のように、矛盾するイメージを行き来する状況がよく出てくるのも、何だか今の自分と重なるんです」。「患者の中にはすべてのキャラクターが存在し、全ての要素が彼を形成しています。蔵之介さんはワークショップから直感的に役を演じ分けていました。僕には日本語がわからないけれど、言葉の意味や役の感情が素晴らしく伝わってきたんですよ。彼と一緒に芝居を創ることが本当に楽しみです」と本格的な稽古を心待ちにするアンドリューに、「この笑顔だけが僕の支えですよ(笑)」と返す佐々木。上演時間は約100分。狂人の悪夢と俳優の孤独な闘いの行方を、息をつめて見届けよう。舞台『マクベス』は7月12日(日)から8月2日(日)まで東京・パルコ劇場で上演。その後、愛知、大阪、神奈川、福岡で上演される。東京公演のチケットは4月25日(土)より一般発売開始。取材・文:市川安紀
2015年04月24日