乳がん検診の方法は、胸部超音波(エコー)検査とマンモグラフィー(乳腺・乳房専用のエックス線撮影)検査の2種類。マンモグラフィー検査は、乳房が圧迫されるため痛いとのうわさを聞いていました。30代は妊娠・出産時期と重なっていたこともあり、まだマンモグラフィー検査を受けなくてもいいかと思い、エコー検査で済ませてきました。しかし40歳の節目の年を迎え、ついにマンモグラフィー検査を受けてみた体験談を紹介します。「マンモ適齢期」になったと感じて決意私は、夫の会社の健康保険で配偶者が受けられる婦人科検診を毎年受けています。30代のうちは、近所に検診車が来てくれるので、乳がん検診はそこでエコー検査のみを受けていました。以前、エコー検査とマンモグラフィー検査のどちらが良いかをネットなどで調べた際に、「若いうちは乳腺が発達しているので、マンモグラフィー検査では乳腺の異常が見つかりづらい。エコー検査がおすすめ」と書いてあったからです。それに30代は、妊娠の可能性が常にありました。妊娠中や授乳中は、乳腺が発達するのでマンモグラフィー検査では結果がわかりづらいと聞いていたので、マンモグラフィー検査を受けても仕方ないと思っていました。30代最後の39歳。エコー検査にするかマンモグラフィー検査にするか、迷いました。しかし「痛いって聞くし、女性芸人さんがバラエティー番組でマンモグラフィー検査を体験していて、ものすごく痛そうだった……」という記憶がよぎり、結局、それまでと同じエコー検査を選択。そして40歳になり、2度の出産を経験して、もう妊娠の可能性も乳腺の発達もなさそうと判断し、ついにマンモグラフィー検査を受けることにしたのです。前半は痛くなかったけど後半は痛かった!検診車での婦人科検診ではマンモグラフィー検査は受けられないので、今年は健康診断専門の施設に行きました。行ってみると、マンモグラフィー検査はかなり大がかりな設備が必要だとわかりました。私は2方向からのマンモグラフィー検査をおこないました。撮影台の上に乳房を片方ずつ乗せ、透明な板で圧迫して乳房を薄く伸ばして撮影します。診療放射線技師は壁の向こうから操作しており、板がアームのように伸びてきて胸を挟む仕組みです。最初、横から胸を挟むときはやや強めにギュッと挟まれた感じでしたが「あれ? 痛くない」と拍子抜け。やっぱり個人差があるのかなと。ところが、検査後半の上下から挟む動きになった途端、「痛ぁああ! 胸をもぎ取られるみたい……!」と、激しい痛みを感じました。ギリギリと容赦なく、乳房を押しつぶしてきます。どうにか耐えることができたのは「その後の安心のためならここは我慢!」とポジティブに捉えていたからです。あとで改めてネットでマンモグラフィー検査について調べてみたところ、「エコー検査と比べると、しこりを作らないタイプの乳がんの発見に役立つ」とのことでした。後悔しないための健康診断を深く考えるきっかけに40代になり、「毎年健康診断を受けていて異常がなかったのに、ある日突然、病気が進行していた」という話を身近で聞くようになりました。また、私自身がフリーランスなので「自営業で定期的な健康診断を受けていなかった。そのため、いつの間にかちょっとした体調不良が大変なことになっていた」という話もよく聞きます。たとえ健康診断を受けていても病気の発生や進行の可能性はありますが、それでも、定期的に健康診断を受けることで早期発見の確率は格段に上がり、「ちゃんと受けていれば……」という後悔はしなくて済むと考えています。もし、胸部のエコー検査で見つかりづらい異常があっても、マンモグラフィー検査を加えることで二重のチェックになり、早期発見の可能性がさらに上がると思います。40代になった今、これまでより病気のリスクも上がってくるので自分の体を知るためにも、万が一のときに後悔しないためにもマンモグラフィー検査をしてよかったし、今後も継続していきたいと思います。検査結果は写真の通り「A」で問題なしでした。まとめ私は血縁者に乳がんの経験者がいないので、乳がん検診に関してこれまでそれほど重要視しておらず、「ラクなほうでいいや」と考えていました。しかし今回、マンモグラフィー検査には、エコー検査とは違うメリットがあることがわかりました。厚生労働省でも40歳以上の女性に対し、2年に1度、マンモグラフィーによる乳がん検診の受診をすすめているようです。私自身も今後もマンモグラフィー検査を受けたいと思っていますが、身体的負担(痛い……)や精神的負担(痛いのが怖い……)がすごいので、当面、「来年はエコー検査、再来年はマンモグラフィー検査」と交互に受診しようかなと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師)美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。著者/Spinof Design(40歳)グラフィックデザインを中心に、講師やライター業などをサービスの柱としている。美術大学を卒業後、デザイン制作会社や広告代理店、印刷所の勤務を経てフリーランスに。仕事と育児のほどほどの両立を心がけている。
2024年03月23日40代に突入して、なんとなく健康について気になり始め、人間ドックを受けてみました。すると再検査の項目がなんと2つも! さらに結果を読み進めていくとマンモグラフィーの項目で再検査になっていました。しかも、緊急を要するような表記です。マンモグラフィーの欄だと考えられるのは乳がん……。その時点では確定ではなかったため、夫には内緒で再検査を受けることにしました。こっそり乳腺外科へ誰にも会わないように隣町のクリニックを予約しました。このクリニックは、小児科、内科など他のクリニックも入っているビルの最上階にあります。診察を待っている間は、なぜか「まあ大丈夫」という気持ちのほうが強かったのですが、いざ名前を呼ばれると、不安のほうが大きくなってきました。マンモグラフィーとエコーの検査を受けました。再検査の結果、人間ドックで「悪性の可能性がある」と指摘された部分は乳がんではないとのことでした。よかった! と思ったのもつかの間、先生は「これが気になるのよね」と針で刺したぐらいの点を指さします。この点は小さ過ぎるため人間ドックで見逃されたのです。大きさと位置の関係上、ここの検査では確認できず……。これが大きくなれば、乳がんはほぼ確定。でも小さいままなら大丈夫。もしも、すぐに結果が知りたいのなら、総合病院の紹介状を書くとのことでした。もう秘密にしておけない…夫に打ち明けるまだまだ子どもの独り立ちには時間かかるため、もしもがんなら早く治したいと思い、紹介状を片手に総合病院へ。仕事の調整が難しく、予約が取れたのは再検査から約1カ月後。さすがに、私の不安は隠せなかったようで、ある日夫から「なんか仕事であった? 心配事でもあるの?」と声をかけられました。しばらく言葉が出てこず、「特に……仕事で疲れてるだけ」と答えるだけで精一杯でした。というのは、この数カ月前に夫のお兄さんのがんが見つかったため、余計な心配をかけたくなかったからです。しかし、納得してもらえなかったため仕方なく、再々検査の話をしました。確定ではないにしろ、お兄さんのこともあり夫はショックを隠せない様子でした。それを見ると、私も泣きたくなりました。今でも当時を思い出すだけで少しウルっとしてしまいます。検査までの1カ月間は、大丈夫と思いつつもスマホで乳がんと検索してしまったり、ささいなことでウルっとしてしまったりと気持ちが落ち着きませんでした。またここ数年、仕事が忙しく子どもとの時間がろくに取れない日々を送っていたことにもこれでいいのか? 何のために働いているのだろうと考えるようになってきました。いよいよ再々検査検査の説明を受けると、なんと位置が悪いため、この検査で結果がわからない場合もあるとのこと。こんな大きい病院でもできないことがあるのか……まだこの不安が続くのか……と気分はさらに沈みます。でも同意する以外の選択肢はありません。結果が出ることを祈りながら再々検査を受けました。1時間ほど器具に固定された状態で細胞を取る検査でした。動けず痛みもあったため、検査なのにつらいなあと心で泣いていました。しかし、先生や看護師さんたちのやさしい声に支えられ検査は終了。取り出した細胞ががんなのかをチェックするため、結果が出るまでに2週間後かかるとのこと。この2週間のうちに年明けを迎えましたが、今年ほど年を越せたことに感謝した年はありませんでした。待ちに待った結果は、ありがたいことに陰性でした。しかし、経過観察が必要とのことでした。今回の出来事をきっかけに人生を見つめ直し検査結果は陰性でしたが経過観察が必要となり、この数カ月間頭から離れなかった何のために働いているのかに対しての答えが出ました。仕事にやりがいは感じていましたが、今の私にはわが子との時間が最優先だと。もしも、この先乳がんになってしまった場合、現在の状態では絶対に後悔してしまいそうだと思い、退職を決意しました。まとめ退職後、家庭と仕事が両立できる在宅ワークをしています。まだまだ乳がんへの不安は拭えませんが、子どもと過ごす時間が増え、小さな成長を見つけては幸せを感じる日々を送っています。気軽に受けた人間ドックでしたが、何が大切なのかに気付かせてくれ、思わぬ幸せをもたらせてくれる結果となりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic 医師)美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。著者/いろは(41歳)年中児と小学生の子育て中。仕事と子育てを両立するため転職し、Webライターに。40歳で初人間ドックを受け、思わぬ結果に人生を見つめ直す。趣味は旅行で、バックパックでの1人旅からファミリー旅行と国内外をウロウロ。子どもと富士山登頂を目標に健康を気づかう今日このごろ。
2023年12月30日会社員だったころは毎年受けていた健康診断。しかし30代後半になり、出産や退職、夫の転勤を機に生活環境がガラリと変化。同時に健康保険の切り替えが続いた影響で、年1回の健康診断のタイミングを逃し、気付けば3年ほど受診していないという状況に。40歳を目前に、3年ぶりに受けた健康診断の結果を目にして、さまざまな思いが駆け巡りました。久々の健康診断にドキドキしながら病院へ出産前までの私は会社員をしており、年1回の法定健診は欠かすことがありませんでした。結果はいつもほぼオールA。子どもを持つ前までは、自分の健康状態に根拠のない自信がありました。36歳で出産後は、職場復帰を目指して育休を取得。しかし、夫が遠方へ転勤になったのを機に、会社を退職することに。以降、社会保険から国民健康保険へ、さらに夫の被扶養者となってことで社会保険へ……と切り替えが続きました。健康保険の切り替えのタイミングや育児の忙しさも相まって、健康診断を受けないまま気付けば3年が経過。そんな時に届いたのが、久しぶりの健康診断受診の案内です。40歳の誕生日を3カ月後に控えた、39歳の夏でした。早速予約を取り、健康診断を受診するために総合病院へ向かいます。3年ぶりなので少し緊張しましたが、基本の健康診断に続いて血液検査や内診、各種がん検診……とスムーズに検査は終了。その日のうちにわかる検査結果はすべて正常値で、ひとまず安心して帰宅しました。後日届いた検査結果には思わぬ内容が…7月下旬に総合病院で健診を受けてから3週間ほどたったころ、ちょうどお盆の直前に自宅のポストに検査結果の封書が投かんされていました。封書を手にすると、なんとなく中に分厚い書類が入っているような感触が。開封する間、胸騒ぎとともに体に緊張が走り、手にもうっすらと汗をかいていました。早速、診断結果の一覧ページを開くと、目に入ってきたのは乳腺の欄にある「要精密検査」の文字。乳がんマンモグラフィー検査の結果、左胸上部に腫瘤(しゅりゅう)の疑いがあり、再検査が必要とのことでした。それを見た瞬間、一気に全身の血の気が引くような感覚に襲われた私。すぐに、案内に記載されていた乳腺外科のあるクリニックに予約の電話をしました。しかし、翌日から世間はお盆休み。「なるべく早く検査してほしい」と伝えると、再検査は約1週間後のお盆明けすぐに受け付けてもらえることになりました。そして、夏前から楽しみにしていたお盆休み。予定通り子どもを連れて実家に帰省しました。子どもはもちろん、両親にも心配をかけたくないため、移動中に夫にだけ再検査になったことを伝えました。私は気持ちが沈んでしまい、ずっとモヤモヤしたまま。楽しいはずの家族そろっての帰省なのに、何をしていても私だけ心ここにあらず……といった感じでした。帰省している間、何度もスマホで「乳がん再検査」のワードを検索しました。そこには、マンモグラフィー検査受診者のうち約8%が要精密検査と判定され、さらに精密検査受診者のうち、実際に乳がんと診断されるのは約4~6%との情報が。つまり、精密検査が必要であっても「異常なし」や「良性で治療を必要としない」場合が多いということです。しかし、そんな楽観的な情報も、「私は3年も健康診断を受けずにいた」という事実にかき消され、ネガティブな感情から逃れられませんでした。検査結果を待つ時間が途方もなく長く感じてお盆休みが明けた日、子どもを幼稚園へ送ってから再検査へ。この日は朝から落ち着かず、車のハンドルを握る手も緊張していました。健康診断時のマンモグラフィー検査とは異なり、今回は最初に超音波(エコー)検査を受けることに。薄暗い検査室に入ると、検査技師が丁寧にエコーを当てていきました。すると、「念のため別の技師も見させていただきます」と言って交代したのです。私の心はますますざわつき、不安はピークに。2名の技師に見てもらった後、検査は終了しました。「待合室にてお待ちください」と言われ検査結果を待つ間、良くないことばかりが頭の中をよぎります。「きっと何かあったから2人がかりで確認したんだ」「3年も検査しなかったから、もしかしたら進行しているのかも」「私がいなくなったら、夫や娘はどうなる?」そんなことを考えていると、待ち時間が途方もなく長く感じました。ようやく自分の番号が呼ばれ診察室に入ると、伝えられた検査結果は「陰性」。マンモグラフィー検査で映り込んだ腫瘤のようなものは、正常なリンパ節の一部だったようです。その場でほっと胸をなで下ろしました。まとめ健康診断で「要精密検査」の結果を目の当たりにすると、不安な気持ちでいっぱいに。「もし、自分が病気になってしまったら」と考えると、自分の体のことだけでなく、家族とのこれからの生活のことなど、心配事は尽きません。今回、私は3年ぶりの受診だったこともあり、頭をよぎったのは、悪い結果や「毎年受けていれば……」という後悔の念ばかり。40歳を目前に、健康について改めて考えさせられる出来事でした。健康診断は毎年必ず受診し、体調に不安があれば検査に行こうと心に誓いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic 医師)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/中村いさ子(39歳)旅行好きの転勤族ママ。痩せの大食いパパと太の大食いママ、食いしん坊娘の3人家族です。食費を気にしつつ、健康に暮らせるように試行錯誤しています。
2023年10月03日認定NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動、所在地:大阪市鶴見区今津南2丁目6番3号、代表:田中 完児)は、休日の日曜日に「乳がん検診(マンモグラフィー検査など)」を受けられるよう、全国の医療機関と協力して、毎年10月第3日曜日に『J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)』を行っており、今年は2023年10月15日の日曜日に実施することをお知らせいたします。J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)は、子育て・介護・仕事・家事などで忙しく、平日に検診に行くことが難しい女性の皆様が、乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を受診できる環境づくりへの取り組みです。2023年ポスター2023年サイト画像J.M.Sの詳細URL: J.POSHのURL : ■「J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)」実施の背景乳がん罹患者数は、女性がんのトップになり、亡くなる方の数は年々増加傾向にあります。その理由のひとつに、40歳以上の方の乳がん(特にマンモグラフィー)検診の受診率の低さがあると言われています。対象女性の乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を受けない理由の中に「平日は忙しいから、休日でも検診が受けられればいいのに」という声が多いのです。そこで、認定NPO法人J.POSHでは、受診率アップには「検診を受けやすい環境づくり」が重要と考え、その取り組みとして毎年10月の第3日曜日に全国の医療施設で乳がん検診(マンモグラフィー検査など)ができる「J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)」を提唱し、多くの医療施設に参加いただいています。現時点(9月17日)の参加施設数は昨年を若干上回っております。新型コロナも5類感染症へと位置づけされましたが、受診率はまだ低迷しているようです。この機会に乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を多くの方に受けていただければと思います。■実施概要実施日 : 2023年10月15日(日)参加施設一覧 : J.M.Sについて: 申込方法 : 上記URLから、お申込みをお願いいたします 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月22日イラストレーター&漫画家のフカザワナオコさんは、アラフィフ女子の日常についてマンガにされています。思わず共感したり、笑ってしまうマンガばかり。今回は、フカザワさんが乳がん検診でマンモグラフィーを受けたときのお話。痛みに耐え、ようやく終わったと思ったのですが……。★前回:「不安しかない…!」歯医者通いで記憶力を試されている気がする48歳 #アラフィフの日常 46こんにちは、フカザワナオコです。自治体の健康診断の一つに、乳がん検査(マンモグラフィー)もあるので受けるようにしています。ちなみにマンモグラフィーとは乳房のレントゲン検査で、透明な板で乳房を圧迫して伸ばして撮影して、乳がんの症状があるか調べるというもの。この透明な板で乳房を圧迫して伸ばすっていうのが、痛くて有名なんですよね。私が受けている乳がん検診は隔年なので、2年の月日の間にいつも詳しい流れは忘れてしまい、「乳挟まれてめちゃくちゃ痛かったな……」っていう記憶だけが残ります。なので、先日2年ぶりに乳がん検診を受けに行ったときも、透明な板で乳を上下に挟まれ、左右それぞれレントゲンを撮り「やっと痛いの終わった! もん絶タイム終了……」と思っていたら、まだ斜めで乳を挟むのが残っていました……(涙)。でも不思議なもので、上下と斜めどちらで挟むのが痛いかというと、私は断然上下のほうが痛いんですよね。やっぱり一番最初だから、すごく緊張しているってのもあるのかな?そもそも斜めに挟まれるときには、もう痛すぎて訳がわからなくなってるのかもしれないです。こんなことを書くと、乳がん検診を受けたことない人をビビらせてしまいそうですが、乳がん検診(っていうかマンモグラフィー)は痛いけれど、あくまでも瞬間的な痛さだなとも思っています。例えば、胃の検診でバリウムを飲むときみたいに、前日の決まった時間から飲食できなくて、当日はめちゃまずいバリウム飲まなくちゃいけなくて、検査後は下剤に苦しんで……。というような長期的に取り組まないといけない検査ではないので、その点はラクかもなと。マンモグラフィーは検査前の事前準備もいらないし、その数秒の激痛を我慢するだけで、もしかしたらがんが早期発見されるかもしれないって思えば全然良いのかなーと思います。病気は誰でもなる可能性があるから、これからも検診を受けたり、自分でできることしていきたいな。そして、2年後にまた乳を挟む回数を忘れて、マンモグラフィーを受けている自分がいる気がします(笑)。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:「賞味期限は切れたのか…?」出戻り&実家暮らしのアラフォー独女に母は… #くそ地味系40代独身女子 38★関連記事:「は? なぜ早く言ってくれなかった?」 明日はわが身と思っていたら夫が即答… #アラフォー絵日記 7★ウーマンカレンダー連載マンガをもっと読む著者/フカザワ ナオコ(48歳)イラストレーター&漫画家。コミックエッセイを主に描いている。2021年9月8日に新刊『40代が、こんなにしんどいなんて聞いてなかった』(1430円/幻冬舎)が発売。絵日記ブログ「ひとこま作者」を日々更新中。 Instagram:@fukazawanaoko1973
2021年12月16日「痛みや被ばくの危険性がない乳がん画像化システム『マイクロ波マンモグラフィ』の実用化に向けて、私たちはプロトタイプとなる機器を開発しました。これからいよいよ医療機関で治験がスタートし、早ければ’21年の冬以降、全国の病院に設置することを目指します」こう語るのは、世界初の画像化システム『マイクロ波マンモグラフィ』の開発者である神戸大学数理データサイエンスセンターの木村建次郎教授(40)。9月13日、神戸大学で行われたプロトタイプ機の研究成果発表には、実用化と普及促進に協力する企業関係者らが出席。新聞、テレビなどメディアも多数訪れ、大きな注目を集めていた――。厚生労働省が40歳以上の女性を対象に、2年に1回乳がん検診を受けるよう呼びかけているにもかかわらず、’16年に同省が実施した国民生活基礎調査によると、受診率は全国で44.9%。半数にも達していないのが現状だ。それほどまでに乳がん検診が敬遠されるのには、X線マンモグラフィが持つ撮影における痛み、X線による人体への影響のリスクが背景としてある。そんな乳がん検診の難点を解消したのが、この「マイクロ波マンモグラフィ」という技術だ。「微弱な電波を出すアンテナを使い、乳房の表面を軽くなぞるようにスキャンし、我々が導き出した世界初の計算理論を用いて、乳房内の構造を立体的な画像で写し出します。表面をなぞるだけで、痛みはない。さらに、機器が発するマイクロ波は、携帯電話の1,000分の1以下の微量の電波なので、身体に与える影響もほとんどないと考えられます」(木村教授・以下同)マイクロ波マンモグラフィが持つメリットはそれだけではない。「プロトタイプ機を使用した臨床研究では、高濃度乳房を含む全ての乳房で、高い乳がん検出感度を持つことが示されました」乳房は、乳腺と脂肪、そして乳房を支える靱帯で構成されている。「高濃度乳房」とは乳腺と靱帯が密集している乳房のことで、これはX線を遮断してしまうため、がんを見つけることが困難とされてきた。アジア人女性の35~50歳未満の約8割、50~65歳未満の約6割がこの「高濃度乳房」に当てはまるという。「マイクロ波は、高濃度乳房を貫通し、がん組織に当たった際、著しく反射する。その波形を解析し、数秒でがん組織を含む乳房全体を立体画像で写し出します。つまり、検査後すぐに、画像化することができるんです」木村教授は、反射して散らばったマイクロ波から、物体の形を導く計算式を世界で初めて導き出した人物。そしてその数学的理論と、高い周波数のマイクロ波を発生させ観測する半導体技術を合わせて完成したのが、この装置なのだ。
2019年09月25日「痛すぎてもう受ける気にならない……」「被ばくの心配が……」。乳がん検診の重要性が叫ばれるなか、X線マンモグラフィが抱える問題は多い。しかし、それらを一気に解決してくれる、世紀の大発明が!「微弱な電波を出す発信機を使い、乳房の表面を軽くなぞるようにスキャンするだけで、乳房の中を立体的に3次元画像で映し出します。従来のX線マンモグラフィでは見えなかったがんも、この検査器を使えば、はっきり見ることができるんです」こう語るのは、世界初の乳がん画像診断システム「マイクロ波マンモグラフィ」を開発した神戸大学の木村建次郎教授(39)。乳がん検診でおこなうX線マンモグラフィは、撮影時に乳房を板で挟むため、「信じられないくらい痛かった」という声が多く上がっていた。さらに、X線による被ばくのリスクもあるため、定期的にマンモグラフィ検診を受けたいという女性は減少傾向にある。厚生労働省は40歳以上の女性を対象に、2年に1回乳がん検診を受けるように呼び掛けているが、’16年に同省が実施した国民生活基礎調査によると、受診率は全国で44.9%と、半分以下にとどまっているのが現状だ。しかし、木村教授のチームが開発した「マイクロ波マンモグラフィ」は、乳房表面をなぞるだけなので、検診による痛みはない。さらに、乳房に当てる電波は携帯電話の1,000分の1以下、つまり被ばくの心配もないという。革新的な技術なのだ。「乳房は、乳腺と脂肪、そして乳房を支える靱帯で構成されています。乳腺と靱帯が多く密集している『高濃度乳房』の場合、X線を遮断してしまうため、がんを見つけることが困難とされていました。その『高濃度乳房』を貫通することができるのがこのマイクロ波。がん組織に当たった瞬間跳ね返されるので、数秒でがん組織を立体画像で映し出すことができます」マイクロ波マンモグラフィで特筆すべきは、そのがん検出の精度。木村教授は、本誌記者に、従来のX線マンモグラフィとマイクロ波マンモグラフィでの撮影結果を見せてくれた。どちらも、「高濃度」とされている同じ人物の乳房を撮影したものだ。X線で撮影すると、乳房全体が白く写ってしまう。がん組織も同じように白く写るため、“雪山で白うさぎを探すがごとく”と言われるほど、高濃度乳房の人のがんは見落とされやすかった。しかも、日本人女性の約4割が高濃度乳房に当てはまるとされている。しかし、マイクロ波で撮影したものは、がん組織が黒い影としてハッキリ写っているのがわかる。「反射して散らばったマイクロ波から、物体の形を導く計算式を世界で初めて解明しました。そしてその数学的理論と、高い周波数のマイクロ波を発生させて観測する高度な半導体技術を合わせて完成したのが、この検査機器なのです。これまでに、神戸大病院などの4つの医療機関で、『高濃度乳房』のがん患者や健康な人ら約250人を対象に臨床研究を重ねました。その結果、年齢、乳房のタイプに関係なく、高い確率で乳がんを検出できることがすでに実証されています」
2018年10月18日「微弱な電波を出す発信機を使い、乳房の表面を軽くなぞるようにスキャンするだけで、乳房の中を立体的に3次元画像で映し出します。従来のX線マンモグラフィでは見えなかったがんも、この検査器を使えば、はっきり見ることができるんです」こう語るのは、世界初の乳がん画像診断システム「マイクロ波マンモグラフィ」を開発した神戸大学の木村建次郎教授(39)。乳がん検診でおこなうX線マンモグラフィは、撮影時に乳房を板で挟むため、「信じられないくらい痛かった」という声が多く上がっていた。さらに、X線による被ばくのリスクもあるため、定期的にマンモグラフィ検診を受けたいという女性は減少傾向にある。厚生労働省は40歳以上の女性を対象に、2年に1回乳がん検診を受けるように呼び掛けているが、’16年に同省が実施した国民生活基礎調査によると、受診率は全国で44.9%と、半分以下にとどまっているのが現状だ。しかし、木村教授のチームが開発した「マイクロ波マンモグラフィ」は、乳房表面をなぞるだけなので、検診による痛みはない。さらに、乳房に当てる電波は携帯電話の1,000分の1以下、つまり被ばくの心配もないという。革新的な技術なのだ。「乳房は、乳腺と脂肪、そして乳房を支える靱帯で構成されています。乳腺と靱帯が多く密集している『高濃度乳房』の場合、X線を遮断してしまうため、がんを見つけることが困難とされていました。その『高濃度乳房』を貫通することができるのがこのマイクロ波。がん組織に当たった瞬間跳ね返されるので、数秒でがん組織を立体画像で映し出すことができます」早期発見で9割以上が治るといわれる乳がんだが、毎年、世界中で52万人以上、日本だけでも1万4,000人以上が亡くなっている。「毎年、全世界で乳がんになる人は167万人以上いるといわれています。マイクロ波マンモグラフィが、実用化されて世界中で使われるようになると、これまで見つからなかった乳がん患者も含め、その数は瞬間的に500万人、600万人と膨れ上がるでしょう。それでも、早期発見が可能になることで、将来乳がんで亡くなる人はゼロになると信じています」木村教授は、国に認可されるのに3年、世界中に普及するまで5~6年かかるだろうと予測している。たとえ普及に10年かかったとしても、20年後には乳がんで死亡する人が激減する計算だ。このマイクロ波マンモグラフィは乳がん患者だけでなく、医療現場からの期待も大きい。「たとえば、高濃度乳房の人に抗がん剤を試した場合、X線マンモグラフィでは、どのように変化しているかを追うことは困難です。超音波エコーを使っても、乳房内の奥深いところまではどうなっているのかわからないでしょう。マイクロ波マンモグラフィなら立体的な位置がはっきりと見えるため、1カ月に1回、定期的に撮影すれば、どのがん組織がどう縮んでいっているかを完全にモニターできるんです。がんの進行度がはっきりとわかるため、手術をいますべきかそうでないか、どういう治療がふさわしいのか、という判断を医師がしやすくなるのではないでしょうか」さらに、乳房の表面をなぞるだけの作業なので、誰がやっても同じ画像が出せるという利便性も。「うちのスタッフ20人にやらせたら、みんな同じ画像を100%出すことができました。X線を使わないので、放射線取扱主任者の資格が要りません。極端な話、病院以外の場所、たとえば駅などの公共施設に置いて、会社帰りに女性同士でやることだってできるんです。ただし、画像を見ての判断は、専門の医師にしてもらう必要がありますが」少しでも早く実用化され、全世界の女性の命を救うために、この機械が活躍する日を期待したい。
2018年10月18日乳がん検診では、視・触診、超音波検査のほかに、乳房をX線で撮影する「マンモグラフィー」という検査が行われる。このマンモグラフィーについて、先日、歌手の宇多田ヒカルさんがツイートして話題となった。宇多田さんがマンモグラフィーを受けるにあたり豊胸手術の経験有無を聞かれたことから、「豊胸してるとマンモ出来ないらしい(原文ママ)」とつぶやいたものだ。"胸は大きくできても、乳がん検診はできなくなる"という内容が拡散され、豊胸手術を含めた美容整形について、漠然とした不安を抱いた人も少なくないだろう。そこで今回は、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に、マンモグラフィーの注意点についてお聞きした。――「豊胸手術をした人はマンモグラフィーができない」というのは本当ですか?マンモグラフィーは、2枚の板で乳房を挟んで圧迫する必要があります。シリコンバッグを使って豊胸をしている人は、バッグの破裂や破損が起こる可能性があり、マンモグラフィーを断られる場合があります。――断られない場合があるのはどうしてですか?「プッシュバッグ法」と言って、シリコンバッグを避けて表面の乳腺だけを検査する方法もあります。ですが、実施していない施設も多く、シリコンバッグを使って豊胸をしている人はマンモグラフィーを断られることが多いと思われます。――シリコンバッグによる豊胸手術をした人以外で、マンモグラフィーを受けるのが難しい条件はありますか?妊娠中の人や妊娠の可能性がある人、ペースメーカーや静脈ポートを装着している人は、マンモグラフィーを受けられません。前述のとおり、シリコンバッグによる豊胸手術をしている人はマンモグラフィーを断られることもありますが、脂肪やヒアルロン酸を注入する豊胸法の場合は可能です。ただし、注入した脂肪やヒアルロン酸が石灰化やしこりとして写り、診断しづらくなることがあります。誤診やトラブルを避けるため、どんな豊胸法であっても、事前に豊胸手術をしたこと(わかる場合はどのような豊胸法か)を伝える必要があります。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医などEn女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2017年03月01日皆さんは乳がん検診を受けたことがありますか? 私は30歳を過ぎて「子どもが成人するまでは、働ける健康体でいたい!」と自分の体のことが気になるようになってきました。病気を早く見つけ、問題のないうちに治療するためには検査が何よりも大事です。そこで前から気になっていた「マンモグラフィ」を受けることに! 「胸が潰されて痛そう」「何分かかるの?」そんなマンモグラフィの疑問を、実際の体験を基に解消していきましょう。■乳がん早期発見のための触診+マンモグラフィ乳房X線検査であるマンモグラフィの目的は、乳がんの早期発見です。これまでは目で診るほか、指で触ってしこりの有無や状態をチェックする触診が主でしたが、それだけでは早期発見が難しいこともあって、現在ではマンモグラフィと合わせた検診がすすめられています。マンモグラフィでは乳がんの初期症状のひとつである「石灰化」や腫瘍を発見することができます。石灰化とはカルシウムの沈着のこと。石灰化自体は体中どこにでもおこるもので、仮にどこかに石灰化があっても、それが「がん」になるわけではありません。ただし、乳がんについては、がんの初期症状に石灰化をともなう場合があるので、検診で確認しているというわけです。マンモグラフィでは、触診で発見できない小さな石灰化もはっきりと映るので、乳がんの早期発見に役立つのです。■マンモグラフィを受けてみた!私が予約したのは女性専用のクリニック。利用者も先生も全員女性なので検査自体もリラックスした雰囲気です。検査では上半身裸になります。そのまま検査装置の前に立ち、乳房を前に引っ張って検査台に乗せ、圧迫板で圧迫して撮影します。次に、角度を斜めに変えます。斜め方向に乳房を引っ張り、同じように圧迫板で圧迫して撮影。左右の乳房をそれぞれ撮影し終えたら、マンモグラフィは終了です。写真1枚撮影するのに1~2秒、検査室に入ってから検査終了まで10分もかかりませんでした。検査中はスタッフさんが「もうちょっと前に」「腕はここに」「動かないでくださいね」と手取り足取り教えてくれ、とてもスピーディ。あっという間に終わりました。 ■本当のところ、痛みってどれくらい?圧迫による胸の痛みについては、引っ張られているので確かに痛みはありますが、個人的に「あ、これで大丈夫なの?」と感じる程度でした。圧迫されている時間が数秒と短いことと、胸を圧迫する感覚がわかっていたことが理由だと思います(うつぶせ寝などで)。胸の圧迫は石灰化をはっきり映すために必要です。脂肪や血管が重なって石灰化が映らないための措置とスタッフさんから事前説明もあり、「どうして痛い思いをしなきゃならないの?」という疑問もきちんと解決してから受けることができるようです。また「胸が挟めないくらい小さいと受けられない?」と心配な人がいるかもしれませんが、実際は男性も検査することがあるため、心配は無用です。今回は触診とマンモグラフィを合わせた検査を受けてきました。触診では先生から自己検診の方法などもレクチャーされ、病気の早期発見の大切さを教わりました。女性特有の検査は「まだいいか」「恥ずかしい」と後回しにしてしまいがち。でも、家族にとってはあなたが健康でいることが何よりも大切です。普段のスケジュールに組み込み、検査を習慣化して自分の体を気遣ってあげましょう。それがきっと家族の喜びにつながるはずです。
2016年04月17日東北大学は11月5日、40歳代女性を対象とした乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較試験から、マンモグラフィに超音波を加えることで早期乳がんの発見率が約1.5倍になるなどの結果が得られたと発表した。同成果は、東北大学大学院医学系研究科 大内 憲明 教授らのグループによるもので、11月5日付の医学誌「the Lancet(電子版)」に掲載された。今回の試験は、2007年7月から2011年3月にかけて、全国42の研究参加団体を通じ、7万6196人の女性の参加同意を得て施行された。参加者は参加同意後に 1:1 の割合で、マンモグラフィに加えて超音波検査を実施するグループ(介入群)と、通常のマンモグラフィ検診を実施するグループ(コントロール群)にランダムに割り振られ、初回および2年後の検診を受診した。その結果、介入群では感度91.1%、コントロール群では感度77.0%であり、有意差を持って介入群で感度が上昇。乳がん発見数、発見率においても介入群で有意に高値となった。発見がんのステージ別評価では、ステージIIまたはIII以上の発見がん数は、介入群、コントロール群で差は見られず、超音波検査はステージ0またはⅠのがんの発見に寄与していることが明らかとなった。一方で、介入群では精密検査が必要と判定される人の割合である要精検率が有意に上昇、針生検などの侵襲的な追加検査の施行数も増加しており、検診の不利益も増加していることがわかった。今後は、超音波検診導入による利益と不利益との相対バランスを厳密に検討することが不可欠であるとしている。
2015年11月05日キヤノンは11月26日、マンモグラフィ用カラーディスプレイを開発したと発表した。乳がん診断においては、検査部位の微細な変化まで確認できるよう、診断画像を高画質・高精細に表示できるディスプレイが求められている。現在、2Dやトモシンセシスのマンモグラフィ画像はモノクロで表示されるのが一般的となっている。しかし、超音波などの検査方法では、しこりなどの組織の硬さを色の変化で示すためにカラー画像が使用されており、モノクロとカラーの両方の画像を表示することのできるディスプレイのニーズが高まっている。今回、開発されたのは、高画質・高精細で高いモノクロ表示性能を持つ30型1000万画素(4096×2560画素)対応のマンモグラフィ用カラーディスプレイである。独自の高画質技術を医療画像の表示に生かしたディスプレイを開発することで、今後の医療の発展に貢献できると考えているという。なお、キヤノンでは、詳細な仕様や価格は未定だが、2015年中に、同ディスプレイを製品化し、医用ディスプレイ市場に新規参入することを目指しているとコメントしている。
2014年11月27日女性のがんのトップで、日本人女性の16人に1人がかかるという乳がん。気にはなるものの、日々の忙しさの中、なかなか検診に行けないという方も多いのでは?そんな女性のために年に一度、10月の第3日曜日を、乳がんのマンモグラフィー検査を受けられる日曜日「ジャパン・マンモグラフィーサンデー」にしようという動きがあるのをご存知だろうか。今年は10月16日(日)。全国の医療施設で検診を受けられる日曜日が、まもなくやってくる。この取り組みを行っているのは、「日本乳がんピンクリボン運動」を展開しているNPO法人J.POSH。全国の医療機関や自治体の検診担当部門に呼びかけ、「10月第3日曜日に全国どこでもマンモグラフィー検査が受診できる環境作り」に取り組んでいる。2009年より活動が始まり、現在の賛同医療機関は全国316施設。ホームページには、検診が受けられる医療機関を地図から検索できるようになっており、料金や予約の要否、女性医師・検査技師の対応の可否など、女性が知りたい情報が丁寧に掲載されている。これなら安心して、自分にあった病院を選ぶことができそうだ。乳がんは、早期発見・早期治療により「ほとんどが治るがん」と言われている。自分のために、そして愛する家族のために。平日は子育てや仕事、家事で忙しい方も、この機会に受診してみてはいかがだろうか。ジャパン・マンモグラフィーサンデー 取材/池田美砂子
2011年10月03日