仕事ばかりの夫に対して、妻は文句も言わずに「子育てをがんばっている」と思っていました。しかし、夫婦間では絶対忘れていけないものがあったのです。妊娠中に夫婦で協力して乗り越えることができなかったあずさと大樹。そして里帰りを決めたあずさの行動が、夫婦仲の破綻の一途をたどることになったのです。次回、破綻の始まりは長めの“里帰り出産”をお届けします。※この漫画は、男女にまつわる数々のお悩みを受ける「恋人・夫婦仲相談所」所長・三松真由美が、妻の中に見出した“モンスター”の実際の事例を分類し、リアル・エピソードをべースにしたフィクションです。▼ 「モラハラ夫図鑑」 ▼ 『リアル・モンスターワイフ、再び』 イラスト・ 山口しずか
2020年05月09日言葉や態度で相手に精神的なダメージを与える「モラルハラスメント」(略してモラハラ)。暴力とは違い心の傷は目に見えにくいことから、「うちの夫、モラハラかも?」と思っても、その被害を口に出せない人もいるのではないでしょうか。最終回は、「モラハラによって起こる2次被害」、「モラハラ夫とは離婚するべきか」、そして「攻撃がおさまったあと、離婚せずに自分の人生を生きる方法」について、Joeさんのお話をうかがっていきます。 「あなたの夫はモラハラ体質?その特徴や原因とは」 「夫のモラハラスイッチを入れない3つの方法。される側の原因は!?」 の続きです。■「誰もわかってもらえない」モラハラの2次被害モラハラの被害者は、勇気を振り絞って親や友人に相談しても、「女は我慢するもの」と言われたり、「そんな態度をされるのは自分が悪いからでは?」と心ない言葉を返されがちだと言います。というのも、モラハラ夫の大半が外面の良いタイプで、周りの人に「まさかあんな良い人がモラハラをするわけがない」と思わせるのがうまいのだとか。結果、被害者は「誰にもわかってもらえない」ことで2次被害に陥ることも…。Joeさんは、「まずはモラハラという言葉にとらわれず、今もし相手との関係がつらいならば状況を変えることを考えてほしい」と言います。もし、周囲の人にわかってもらえなければ、公的機関で必死に訴えるのもひとつの方法だとか。被害者になる人にはこういうことが苦手な人が多く、「こんなこと言ってもいいのだろうか?」と、どうしても控えめになってしまうといいます。だからこそ、必死に伝えることで、相手に「何かあるんじゃないか」と思わせることがポイントだそう。誰かに「自分がつらい」と伝えることは、状況を変える一歩につながるはず。あきらめずに、必死に伝えること。わかってくれる人がひとりでもできれば、前向きに立ち向かう力が出てくるのではないでしょうか。■モラハラ夫と別れる? 別れない?もし、夫にモラハラを受けたら離婚したほうが良いのでしょうか。それともしないほうが良い? モラハラ夫を相手に手続きするのは、一筋縄ではいかないとは思いますが…。Joeさんにこの質問を投げかけると、こんな答えが返ってきました。「どちらでもよいと思っています。重要なのは、どちらにしても本人が状況を客観的に見て理解し、納得できているということ」。これまで数多くのモラハラ被害者から話を聞いてきたJoeさん。夫からモラハラを受け続けても“離婚しない”妻には、さまざまな理由があったといいます。「離婚しないことを選ぶ人は、育てるべき子どもがいる、簡単に離婚してもらえないからトライする方が骨が折れる…などの理由があります。なかでもお金の心配をする人が多いです。実際に、ひとりで子どもを育てていくのが困難な社会であることも事実です。あるいは単に、離婚してしまうと世間体が悪いと考える人もいます」(Joeさん)。モラハラ被害者に限ったことではなく、シングルマザーが日本の社会を生きていくのはとても厳しいといわれています。金銭的な問題だけでなく、子どもを育てるためには人手も必要になります。仕事中の子どもの預け先は? 自分が体調を崩したときは? 子どもが体調不良のときは仕事を休める? こういった不安を持つ人は、モラハラされても夫と一緒に暮らすことを選ぶ場合が多いとJoeさんはいいます。■本当の人生は、攻撃が終わってから始まるさて、「Joeメソッド」を遂行し相手の攻撃が終わった場合、もうモラハラの心配はなくなるのでしょうか。「即座にテンションを戻してはいけない」とJoe先生は警告します。「基本的にモラハラをする人は、モラハラできる状況であればします。攻撃されないためには、“その人が攻撃したくならないキャラ”として存在し続ける必要があります」。また、多くのカウンセリングを行ってきたJoeさんによると、「攻撃のターゲットになる人には、ひとつの場所や人に依存する傾向がある」と言います。攻撃をなくすために始めたメソッドなのに、いざ相手と距離が離れていくと寂しく感じてしまうのだとか。そこで、Joeさんが勧めるのが、夫には内緒でほかに夢中になれるものやよりどころを見つけること。趣味でも仕事でもいい、それが見つかれば人生の目的や生きがいになると言います。そして、モラハラ夫とある程度の距離感を保つ具体的なポイントとして、以下を挙げてくれました。<モラハラ夫と距離感を保つポイント>・趣味や友達を、夫と共有しない・予定を報告しない・夫はひとつ家にいる同居人と考える・単独者として生きる意識を持つこと・自分の趣味。自分だけのアジトを持つJoeさんは「本当の人生は、攻撃が終わってから始まる」と言います。ここがスタートラインであり、本当に大事なのはその先の人生をどう生きるか。幸せは夫や他人が運んでくれるものではなく、自分でつかむもの。モラハラ夫がいたって、状況を変えることさえできれば、自分の望む幸せをつかむことができるのです。■状況は自分でいつでも変えられる最後にJoeさんに「このJoeメソッドを作ったときに心掛けたこと」を聞いてみると、「その人の余計な先入観や感情をどかして、客観的に状況を見てもらうこと」との答えが返ってきました。モラハラを受けている人の大半は、「夫はそんな人じゃない」とか「自分のせいなんだ」と思ってしまうのだと言います。だからこそ我慢してしまうし、努力して愛してもらおう、認めてもらおうと、自分をすり減らしてしまう。「そんな自分を、本人が客観的に判断できていて、納得していればいいんです。でも、状況を捉え違えて損をしていたり、気付かずに搾取されていたり…。それは悔しいんですよね。だから、『あなたの感情抜きで、こういうことになっていますよ』と状況を伝えてあげたい。僕のスタンスはそこだと思っているんです。共感して“大丈夫だよ”というカウンセラーもいます。もちろんそういったカウンセラーも大事だと思うけれど、僕の役割ではないと思っています」もし今、「夫はモラハラかも…」と感じているならば、客観的な目で、自分たち夫婦のやり取りを振り返ってみてはいかがでしょうか?モラハラだとあえて決める必要はありません。生命などの危機がなければ、すぐに行動を開始しなくてもいいかもしれません。でも、つらくなったらいつでも自分の手で状況は変えられる。それを知っただけでも、心が軽くなったのは筆者だけでしょうか? 夫との関係につらい思いを抱いている人たちが、そんなお守りのようなこのメソッドに出会えますように。■今回お話をうかがったJoeさんの著書 『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』 (Joe/SBクリエイティブ ¥1,430(税込))モラルハラスメントを受け苦しんでいるけれど、“離れられない”または“離婚できない”人に向けて、自分の平和を取り戻すメソッドを紹介。シチュエーションに合わせた表情やしゃべり方、心の持ち方まで、具体的ですぐ実行できるメソッドが並ぶ。Joe(ジョー)さんモラハラ対策カウンセラー。1976年、典型的なモラルハラスメントの関係にある家庭に生まれる。自身の経験から、モラハラをする人、被害を受ける人の心理を学び、モラハラで苦しむ人にアドバイスを始める。現在は、ブログや講演会などでメソッドを伝えている。ブログ: 離れられない『モラハラ』『身近な人からの攻撃』対処の超裏技! 【同じテーマの連載はこちら】 モラハラ夫図鑑 この連載の全話を見る >>
2020年02月27日夫の言動や態度につらい思いをしたり、夫の自分への態度とそのほかの人への態度に大きな差(自分がひどく扱われている)を感じる…。最近、メディアや生活の中でも見聞きする機会が増えてきた「モラルハラスメント」(略してモラハラ)。「私は夫にモラハラを受けているのかも?」、「どうすれば平穏な毎日を送れる?」。そんな悩みについて、モラハラカウンセラーのJoeさんにお話を伺います。Joeさんは、書籍 『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』 でモラハラを受けていても、その相手と離婚できない人のためにメソッドを紹介しています。Joe(ジョー)さんモラハラ対策カウンセラー。1976年、典型的なモラルハラスメントの関係にある家庭に生まれる。自身の経験から、モラハラをする人、被害を受ける人の心理を学び、モラハラで苦しむ人にアドバイスを始める。現在は、ブログや講演会などでメソッドを伝えている。ブログ: 離れられない『モラハラ』『身近な人からの攻撃』対処の超裏技! ■うちの夫はモラハラですか?モラハラの認知が広がってきているとはいえ、「自分がモラハラを受けている」ことに気付いていない人も実は多いのではないでしょうか。【モラハラとは】暴力ではなく、言葉や態度によって精神的に人を傷つけるハラスメントであり、「マインドコントロールを伴う支配」とも定義づけられ、夫婦や恋人関係はもちろん、職場でも起こるもの。無視される、暴言を吐かれる、何をやっても自分が悪いと責められるなどの行為。Joeさんによると、「程度はグラデーションのように濃淡があり、被害を受けている人が自分でモラハラに気付くのは難しい」といいます。では「モラハラ」と判断するにはどうすればいいのでしょうか。Joeさんはモラハラ被害者の傾向として、「自分以外の誰かが不当な扱いをされていたら、それを『不条理だ』と判断できるのに、自分のこととなると、その判断ができなくなる」と言います。そこで、Joeさんは簡単なチェック法を教えてくれました。<「モラハラ夫」チェック法>□「自分の友だちがその夫から、今の私とまったく同じ扱いをされていたら、どう感じるか?」これによって「今のあなたが夫に対して、どのように反応するべきかの感覚がつかめる」と言います。■モラハラをするタイプとは?では、どんな人がモラハラをする体質を持っているのでしょうか。Joeさんによると、モラハラ体質の人には、「攻撃欲の強いタイプ」と「攻撃欲と支配欲が強いタイプ」があるといいます。●攻撃欲の強いタイプ単なる八つ当たり型。相手に対する嫉妬心や説明のつかない不快感、差別意識などによって、ただムカつくから攻撃するタイプ。相手を「有害」とみなし、自分を被害者に仕立てあげて攻撃する。●攻撃欲が強く、なおかつ支配欲も強いタイプ攻撃によって相手を支配下に置きたいから、攻撃してくるタイプ。「自分は誰かにずっと一緒にいてもらえるような存在ではない」と心のどこかで思っており、多くが自信、自己肯定感に乏しい人と言える。さらに、Joeさんにモラハラ体質の人の行動パターンを具体的な例で教えてもらいました。<モラハラ体質の行動パターン(例)>□悪意のある冗談から始まり、日に日に態度が横柄になっていき、エスカレートしていく行為が止まる兆しがない□その人の、妻に対する言動に「容赦のなさ」がある□家の中での冷酷さと、家の外での外面の良さに、極端に差がある(外の人の目に映るときだけ、急に家庭的でやさしい夫を演じる)□その人の価値観が、「強・弱・勝・負・得・損」だけで構成されているなど「モラハラ夫は最初から相手を攻撃するわけではなく、徐々にエスカレートしていき、結婚後にその攻撃が本格化することも多いんです」(Joeさん)。家庭を一緒に築くパートナーとして信頼し結婚した相手なのに、結婚後に豹変(ひょうへん)されたら…、途方に暮れてしまいそうです。■モラハラ体質はどこで生まれる?カウンセリングで数多くのモラハラケースを見てきたJoeさん。その経験から、「もちろん全員に言えることではない」としながらも、モラハラする側、そして被害者に、ある共通の傾向が感じられると言います。それは、「幼少期に養育者から“肯定されなかった経験”」。とくにモラハラ体質の人は親に認められなかったり、いじめられたりといった壮絶なつらい出来事から逃げるために、自分の尊厳を投げ出した経験がある人が多いという印象があるのだとか。「たとえば、子どもはケガをすると『痛い』と泣きますね。そこで親は『痛かったね』とフィードバックします。そしてそれを何度も積み重ねて、自分の受ける感覚がわかるようになり、それと同時に『自分は受け止めてもらえる人間なんだな』と自信がついて、人格や自尊心ができていくんですよね。しかし、親自身もそう育てられた経験がなかったり、ストレスに弱かったりすると、子どもが泣くと『私を苦しめたいのか?』という風になってしまいます。すると、子どもは『自分は親を苦しめるような人間なんだ』と思ってしまうんです」。つまり、「幼少期の“受け止められなかった経験”が自己肯定感を持てない人間を育てることになり、精神的に満たされない気持ちが攻撃に向かわせる」とJoeさんは言います。また、典型的なモラハラ体質の人には「自分がない人が多い」と言います。「自分という核がないから、やることに限度がないのだ」と。■モラハラ被害に遭いやすいタイプはいる?一方、被害者はどうなのか。これまでのカウンセリングで見てきた感想としては、「モラハラされる妻にも、育ち方から受けた影響が出やすいと感じているそうです。「子どもは養育者とのやり取りから“愛”を覚えていくものです。しかし、たとえば養育者が、自分に尽くしてきたときだけ子どもを褒めたり、かわいがったりするような場合だと、その子どもは『愛っていうのは自分が尽くした分だけ分配されるものなんだ』と思ってしまうんです」(Joeさん)このようにして育った子どもは、自分を受け入れてくれる相手のために、その人の「一部」のような気持ちで尽くしてしまう。これがモラハラ体質の人の攻撃欲を刺激し、攻撃された側は「もっと努力しなければ」と頑張ってしまうのだとか。なんて不条理なサイクルなのでしょうか。でも、たとえどんな生い立ちを持っていても、モラハラしていい理由にはなりません。次回は、今すぐ実践できる「戦わずに、相手の攻撃をなくす方法」をご紹介します。離婚できない夫との関係を、変えるのにはどうしたらいいのか? Joeさんの言葉から探っていきます。■今回お話をうかがったJoeさんの著書 『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』 (Joe/SBクリエイティブ ¥1,430(税込))モラルハラスメントを受け苦しんでいるけれど、“離れられない”または“離婚できない”人に向けて、自分の平和を取り戻すメソッドを紹介。シチュエーションに合わせた表情やしゃべり方、心の持ち方まで、具体的ですぐ実行できるメソッドが並ぶ。 【同じテーマの連載はこちら】 モラハラ夫図鑑 この連載の全話を見る >>
2020年02月25日最近、付き合ってはいけないダメ男として特に警戒されているのは、モラハラをする男性。モラハラ男性は、精神的にじりじりと追い詰めてきます。一見するとマトモなだけに、トラウマになりやすいのです。なかなか見抜くのが難しい“モラハラ男性”ですが、今回はその特徴と見抜き方をご紹介します。身の回りに当てはまる人がいたら要注意ですよ。■ 不機嫌になったら無言モラハラをする男性は基本的に異論を認めません。自分の意見が絶対に正しいと思い込んでいるので、彼女と意見が違うときには論破しようとしますし、ときに強引な態度も見せてきます。ですが、論破しようとしても彼女が納得しなかったり、どう考えても彼女の方が正しかったりする場合、モラハラ男性は急に黙り込んでしまいます。自分の意見が通らないことで不機嫌になり、話すことを放棄するのです。話しかけても返事をしない、デートの途中で急に「帰る」と言い出す、電話に出ない、LINEをブロックする……こうした行動を取るなら、彼はモラハラの傾向があると言えます。そもそも、モラハラ男性とは「話し合い」という行為は成立しません。他人の意見を受け入れないですし、たとえ自分に非があっても絶対に認めず、彼女に謝らせないと気が済まないのがモラハラ男性の特徴です。無視をするのは、彼女を困惑させ、罪悪感を与えることが目的。彼の機嫌を直そうとして不本意に謝ると、モラハラ男性の思うままになってしまいます。■ 謝るのが苦手私は以前、モラハラの傾向がある男性と付き合ったことがあります。彼は、自分が悪くても謝ることができない人でした。これは、先ほども触れたように「自分の意見が絶対に正しい」という強い思い込みに由来するものです。たとえ謝ったとしても、私がさんざん指摘して、やっと「悪かった」とつぶやくくらい。それも、「お前が言えというから言ってやっている」という口調でした。悪いことをした自覚がないのでしょう。呆れたのは、ケンカになったときに彼が暴力を振るったことです。彼は「お前が煽るようなことを言ったから手が出た。俺は暴力を振るうような人間じゃない」と、堂々と私のせいにしました。もはや反論する気にもなりませんでした。■ 人が悪い。会社が悪いモラハラ男は、あくまでも「自分が絶対に正しい」と思っています。そのため、仕事でうまくいかないことがあっても、「あいつが悪い」「会社がそもそもダメ」と批判することで、自分ではなく他人のせいにしようとします。さらに、モラハラ男性には“アドバイス”というものが通じません。自分に足りない部分を認めて改善するという発想がないので、よかれと思って伝えるアドバイスも“攻撃”と受け取ります。彼女から短所を指摘されたときには、「キミだって○○ができていない」と、自分のことを棚に上げて反論してくるでしょう。まるで「負けるわけにはいかない」というようなスタンスで、彼女の弱みを見つけてマウントをとってくるのです。■ プライドが高いモラハラは、いわゆるハイスペックな男性に多く、プライドが高いのが特徴。年収や職場でのポジションの高さが理由になっているのかもしれません。ハイスペック男性の中でも特に、“頑固で柔軟性が足りない” “ユーモアに欠ける”タイプは、モラハラをしやすい傾向があります。周りの人のほとんどが自分に従い、思うがままに行動できる日々に慣れてしまっているので、「俺がいちばん」「異論は認めない」と思い込んでしまうのです。■ 俺様系メンズに要注意!自信があってちょっと強引な“俺様系”を好む女性は少なくありませんが、俺様系とモラハラは紙一重。「俺がいちばん正しいから俺についてこい」と、彼女の気持ちをいっさい無視する男性は、ただのモラハラです。たとえ強引なところに魅力を感じても、「きちんと思いやりがあるかどうか」や、「こちらの話をちゃんと聞いてくれるかどうか」という点は、注意してチェックするようにしましょう。“俺様系” “ハイスペック男性”は、本来はどちらも彼氏として理想的なタイプ。だからこそ、「最高の彼氏候補を見つけた!」と思ったときは特に、モラハラ男性でないことをしっかり確認することが大切です。(沙木貴咲/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年02月11日「モラハラ」とは相手に、言葉や態度など、モラルによる精神的な苦痛を与えること。近年は夫婦間のモラハラが話題となっていることから、結婚前に恋人がモラハラ気質かどうかを見抜けるかどうかが大切とされてます。今回は、そんなモラハラ夫と「離婚」をした女性たちに、今思えばモラハラの片鱗が見えていた!と思う恋人時代の彼のエピソードについて詳しく聞いてみました。■機嫌を損ねると極端な態度を表す「大きな音を立ててドアを閉めたり、無視をし続けたりして怒ってるアピール。ケンカになると殻に閉じこもったようにふさぎ込んで、話し合いにならない」(36歳/看護師)ケンカの際、相手に必要以上の苦痛を与えようとするのはモラハラの兆候。無視をして存在を否定することや、モノに当たって威嚇する行為は精神的DVに当たります。相手が謝るまでだんまりを決め込むことで、自分が優位に立とうとしているのでしょう。■外面がいい割に友達が少なめ「一見、他人には愛想がよく、知り合いレベルの人からの評判は上々。その割には、彼自身が心を許せるレベルの友達は少ない。本音で話せるのは私だけなのかな…なんてちょっとうれしく思ってたのが間違いでした」(30歳/営業事務)モラハラ夫の特徴としてよく聞くのが「外面がいい」ことでしょう。出会って日が浅い頃は表向きの顔で愛想よく振舞うため「素敵な人」に見えますが、付き合いが深まったところで支配的な本性を出し、内と外の顔を使い分けるようになるのです。■付き合ってすぐに結婚したいと言う「付き合った初日から結婚したら~とか、子どもが~と将来のことを当然のように語っていた。私をこんなに愛してくれてる人はいない!と舞い上がってそのまま突き進んでしまい後悔…」(40歳/教員)支配的な男性は、結婚や子どもなど、社会的に認められるライフイベントに固執する傾向があると言います。「お互いに好きなんだから、すぐ結婚するべき」「子どもを作って幸せな家庭を築くべき」など、こうあるべきという価値観が固まっているのです。その裏には、彼女に逃げられたくないという恐れやプライドも隠れているのかもしれません。■容姿についてからかってくる「『食べすぎじゃない?また太るよ』とか『なんか前より老けたね~』など、こちらの容姿や年齢に関することを軽いノリでいじってくる。逆に自分が外見をからかわれるのは大嫌いで、少しでも言うと不機嫌に」(35歳/事務)モラハラ男性は「女らしさ」や「男らしさ」に重きを置く人が多いよう。容姿についても自分だけの強い価値観を持っている場合があります。たとえ冗談めかしていたとしても、容姿について口出しをする男性は要注意。そういったタイプは逆に自分が言われることには全く耐性がないことも多々あるようです。■「君の成長のために言うけど」が口癖「彼のアドバイスに従わないと『君のためを思って言ってるのに』、従えば『成長につながったね』と恩着せがましい。すぐに上下関係を作りたがる感じ」(29歳/アルバイト)意見が合わなかったときにこのセリフが出る彼はモラハラの可能性が濃厚!「君のため」という言葉で「彼女を真に愛しているからこそ、忠告してあげる正しい自分」という都合のいいスタンスをとることができるのです。素直な女性であればあるほどこのセリフによって「自分が悪かったんだ」と思い込み、彼が作った上下関係にはまってしまうでしょう。■モラハラの兆候は結婚前に見極めて付き合っていたときは優しい彼氏でも、モラハラの本性は結婚後に徐々に表れてくるもの。言葉や態度で精神的に苦痛を与えられたり、不当に行動を制限されたりしては結婚生活が不毛なものになってしまいます。思い当たる節があるなら、今回ご紹介したエピソードを参考に、現在の恋人や気になる男性にモラハラの兆候があるかどうか、客観的に判断してみてくださいね。
2020年01月20日こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。今回は、 「夫の愚痴 甘え? それともモラハラ? やってはいけない妻の対応」 という記事に寄せられたお悩みです。記事では、夫から愚痴をぶつけられる妻側の立場に立ってお話しましたが、今回寄せられたお悩みは、子どもに対する注意の仕方について、妻から責められてしまう夫からのご相談です。■お悩み:モラハラ妻? 子どものしつけで責め立てられる夫小5男の子、高3女子、21歳社会人、そして妻の5人というごく普通のサラリーマン家族です。よく生活の中で、子どもに「また靴直していない」「また湯沸かしのスイッチ切ってないな」「ゴミが落ちてるのに見て見ぬふりか」など、小言のようなことをついつい言ってしまいます。そのため、ちょっと妻と口げんかになった時には「あなたもたまに同じことをしているんだから、人のこと言える立場じゃないでしょ」と昔の失敗などいくつも掘り返してきて責め立てられます。でも、だからといって注意しなかったらしなかったで「なんで注意しないの?」「子どもたちに関心がない」などと責められます。どう対応したらいいでしょうか?■回答:子どもを通して自分が責められているように感じる妻普段、仕事で忙しいお父さんが、これほど日常生活の細かいところまで注意できるというのは、関心がないどころか逆によく子どものことを見ている方だと思います。しかし、せっかく子どもに良かれと思って言っているのに、妻からそれを否定されて、どうしたらいいのかわからなくなってしまう気持ちも理解できます。人工知能研究者、脳科学コメンテイターで『妻のトリセツ』(講談社+α新書)著者である黒川伊保子さんによると、女性脳の中では一定程度の体験記憶が「心の動き」と共に格納され、それをトリガー(引き金)にして、過去の類似体験を瞬時に引き出すことができるそうです( 「俺のごはんは?」育児でヘトヘト妻の“怒りの地雷”を踏む夫の一言【夫にイライラするのはどうして? 脳から科学する“妻のトリセツ” 第2回】 参照)。もしかすると妻は、かつて夫が子どもと同じ行動をとってイライラした記憶を、夫との口げんかを引き金に思い出したのかもしれません。または、子どもが叱られていることを妻自身も苦手と感じていたり(例えば、妻もスイッチを切り忘れるなど)、きちんと子どもをしつけできていないと遠回しに夫から責められているように感じて、反発したくなったのかもしれません。■夫と妻では大きく違う「注意したいポイント、注意してほしいポイント」夫が困惑してしまう原因の一つとして、妻が夫に期待している「子どもを注意するポイント」と、夫自身が「注意したくなるポイント」におそらくズレがあることが考えられます。もしかすると妻は「夫は外でいろいろな世界を見ているのだから、子どもには細かい日常のことより、将来についてなどもっと大局的な視点で話をしてほしい」と考えているのかもしれません。しかしそうであったとしても、その妻の不満をけんかの際にいきなり持ち出され、過去の失敗まで引っ張り出されると、夫もいい気はしませんよね。「それならもう注意しない!」と言いたくなる気持ちもわかりますが、そこでグッとこらえて「だったら、どういことを注意してほしいと思っているのか」と妻に問いかけてみてはいかがでしょうか。子どもを注意するポイントにズレが生じていることでもわかるように、何を一番大事にして子どもを育てるのかという点が夫婦間で共有されていないように感じます。普段からお互いの考えを伝えあうコミュニケーションが不足しているのかもしれませんね。■「子どもがどうあってほしいか」夫婦で意見を共有する子育てに絶対の正解はありません。これを良い機会ととらえ、今一度、夫婦で「子どもたちにはどう育ってほしいか」「そのためにどういう働きかけをするか」を話してみてはいかがでしょうか。そのうえで、例えば勉強への姿勢や習い事、進学など、将来に関することは父親、日常の生活習慣やマナーについては母親というように、子どもに対する責任分野を2人で分担してはいかがでしょうか。それぞれの範囲で意見が違うところについては、話し合って決めていくといいでしょう。子育ては自分自身の価値観がダイレクトに反映されるものです。夫婦で話し合う過程で、お互いの考え方に新たな発見がみつかるかもしれません。それに気づくことで理解が深まり、夫婦としてより良い関係になれるように思います。いかがでしたか。これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年08月29日職場の人間関係、多すぎる仕事量、責任の重いプロジェクト…。そんなストレスから「もう勘弁してほしいよ」「やってられないよ」なんて仕事の愚痴を、妻にこぼす夫は少なくないでしょう。愚痴をこぼせるのは、信頼している妻だからこそ。心を許している妻に弱音をはくことで、甘えているんです。妻のほうもそんな夫を気遣って「ご苦労さま」とねぎらったり、「負けないで」と応援したりしますよね。でも、その愚痴の対象がだんだんと自分に向けられるようになってきたら? 怒りの対象が仕事だったはずが、なぜか矛先が妻に向かい始め、「おまえのせいだ」と言い始めたら要注意。それはもう、甘えの域を超えています。今回は、「夫の愚痴。妻への甘えなのか、ライトなモラハラなのか」を見極めるポイントと、その対処法について考えていきましょう。■夫の愚痴テーマ、大きく分けると4パターン夫の愚痴は大きく分けると、下記のような4パターンに分かれます。・自分の能力・スキルに関すること・職場の人間関係・仕事の内容について・勤務先の待遇・業界について例えば「今日はすごく疲れた。なんで俺だけこんなに多く仕事を振られるんだろう…?」というのは自分の能力に関する愚痴です。「あの上司と、俺。なんか相性悪いんだよなあ」というのは職場の人間関係にあたる愚痴ですね。「昨日、大きなミスしちゃって…。夏のボーナスに響くかも」は仕事内容について。「少子高齢化の時代に、うちの会社はやってることが逆行しているよ。もう先細りかなあ」は勤務先や業界について… というような感じです。■愚痴る夫の心理「自己嫌悪の甘えか、責任転嫁のモラハラか」愚痴をいうとき、夫の心の中はどのような状態になっているのでしょうか? 実は、愚痴をこぼす夫の心理は2つのタイプに分けられます。1つ目のタイプは「どうしたらいいんだろう…」「俺ってダメだなあ…」という自己嫌悪からくる愚痴です。これは「弱音をはく」と言い換えることもできますね。自分に対する愚痴をいうのは「妻に甘えたいから」です。成果を出さなければならない毎日の中で、頑張る自分を励ましてほしい、話をやさしく聞いてほしい…。つまり、夫は弱音をはくことで妻に甘えているんですね。2つ目のタイプは「部下(上司)は分かってない!」「会社の制度が悪い!」など周りを批判する愚痴です。会社という組織の中にいれば理不尽な目に合うことも珍しくありませんし、こうした文句はどうしても生まれてしまうものでしょう。だから、たまにあるのは仕方のないことです。でも、自分の身に起こった出来事を、いつまでも周りの誰かや環境のせいにしている、自分を省みることがほとんどない、といった場合は要注意…!なぜかというと、このタイプは自身のイライラの矛先を妻にスライドさせる恐れがあるからです。例えば、部下の悪口をいっていたと思ったら「おまえもいつも要領が悪いよな」といってきたり、給料が上がらないといった愚痴から「お金がないのは、君が節約してないからじゃないか?」といってきたり…。愚痴を聞いていただけなのに、いつのまにか自分が責められている…。周囲の誰かや環境を批判する愚痴は「妻へのモラハラ」の第一歩になる危険を秘めているのです。■夫の愚痴、モラハラになりかけた時の対処は?誰でも愚痴をこぼしたくなるときはあるものです。では、夫の愚痴に対し、どのように対応するのが望ましいのでしょう?「俺ってダメかも」「どうしよう…」といった自分に対する愚痴をいうのは、妻を信頼して弱みを見せている証拠です。だから、ひたすら聞いてあげましょう。「うんうん」とうなずきながら、会話の途中に「そうなんだね」「大丈夫、なんとかなるよ」など、気休めでもいいので励ましの言葉を入れてあげると効果的です。「話をきちんと聞いてくれている」と思えると、どんな人でもホッとしますよね。信頼している妻に自分の気持ちを聞いてもらった夫は、次第に気持ちも落ち着いてくるはずです。周囲を批判する愚痴も、最初の対応は同じ。話を聞いて、励ましてあげましょう。ただし、矛先が自分に向いてきたな…と感じたときは、決して「謝らない」ことを意識してください。自分が責められたとき、なだめようとして「はいはい、私が悪いね。ごめんね」と謝まってしまうと、夫は「妻がイライラの受け口になってくれる」と認識し、外での鬱憤(うっぷん)をますますぶつけてくるようになります。だから、決して謝らず、極力言葉を挟まないようにすることです。「聞いてる?」「どうなの?」など夫からの問いかけがあったり、何か言葉を返さなければならなくなったときは「まあ」「うーん」「ふーん」「あ、そうだっけ?」「ああ、そうなのね」といった感情のこもっていない、そっけない反応を示すようにします。すると夫は「あれ?」と肩すかしをくらったような気分になり、それ以上ヒートアップしにくくなるのです。「長くなりそうだな…」と感じたときは最初だけ話を聞いて、さりげなくその場を離れるのも有効です。すべて受け止めようとせず、我関せずといった態度が周囲を批判する愚痴への望ましい対処といえるでしょう。甘えの愚痴なのか、モラハラに発展する愚痴なのか。夫の愚痴タイプを意識して、上手にガス抜きさせてあげられると良いですね。
2019年05月02日【元ホステスが語る男ゴコロの裏事情348】表沙汰になりづらく、深刻化しない限り、なかなか周りに気づかれないモラハラ。彼の言動について誰かに相談し「それ完全にモラハラじゃん」と言われて、ようやく自分が被害者だと知る女性もいるでしょう。付き合ったときはわからなくても、結婚前には正体を見抜きたいですよね?というわけで今回は、モラハラ男子の特徴をご紹介します。交際中に以下のようなことがあったら、結婚するのは危険かも。■女性への偏見に満ちた発言をする「女は何を考えているかわからない」「女は感情的で頭が弱い」と決めつけている彼と結婚して……幸せになれると思います?「女のくせに」「女なんだから」「これだから女は」と見下す発言をしてくるのなら、結婚後は確実に雑に扱われるでしょうね。仮に、今あなたには優しくても、女性全般を見下している印象があるのであれば、気をつけたほうがいいですよ。将来はその発言があなたに降りかかりますから。■嫉妬深いうえ、要求が多いやきもちをやく程度ならまだいいのですが、嫉妬深いうえに、やたらと要求が多い場合はモラハラ男かもしれません。「俺の言うことが絶対で常識」と思いこんでいるのか、彼女の意見を聞かず、マイルールを押しつける彼は、偏見に満ちた発言をする男性同様、相手を見下していますよね?少なくとも彼女のことを尊敬してはいないでしょう。「お前のために言っているんだ」などと、洗脳しようとする男性はロクでもないですよ。稀にいますよね?「女は男の要求を飲むのが当たり前」という態度を取る男性。どこでそんな差別的なことを学んだの?学校の授業では教わってないよね?と思ってしまいます。そういう人はたぶん、知性が低いんじゃないかと。また、カナダのブロック大学で心理学を研究しているGordon Hodson氏によると、保守的・差別的な思想に走りがちな人は、相手の立場に立って考える能力が欠如しているそうです。そんなおバカさんと一緒にいたら、あなたもおバカさんになってしまうかも。さっさと離れたほうが身のためですよ。■興味のないことは無視!モラハラ言動をするような差別的な男性は、相手の立場に立って考える能力が欠如していると書きましたが、これはつまり共感力が低いということ。なので興味のないことは無視するでしょう。楽しいこと、うれしいことをシェアできない彼氏って……寂しいですよね?交際中、あまりにも彼が淡白で、あなたの発言をスルーしたりするなら結婚は考えものです。また、共感力が低い男性は、まず謝らないと思います。自分が悪いと頭のどこかでわかっていても、変なプライドのせいなのか謝らないんですよね。むしろ逆ギレしたり、責任転嫁したり。一生懸命、正当化して自分を守ろうとします。こういう人は成長しないし、人間関係で何かと問題を起こしがち。彼が自分の悪い部分に気づき、考えを改めない限り、一生そのままでしょう。自分のことしか考えないモラハラ男子との結婚は、自ら不幸を招くようなものだと思います。■彼がどんな人かをチェックしてもちろん、好きな気持ちだけで結婚を決め、ずっと円満な夫婦もいますが、それだと後々、大変なことになる場合もあると聞きます。結婚後に後悔しないためにも、事前に彼がどんな人かをしっかり見極めたいものですね。
2019年04月05日「セクハラ」「パワハラ」に続き、「モラハラ」に注目が集まる今日この頃。「モラハラ」と聞くと、夫が妻に「俺の稼ぎのほうが多いよな!」とすごむような光景を思い浮かべがちですが、モラハラの加害者はいつも夫とは限りません。実は、強力なモラハラ系モンスターワイフも、そこかしこで暗躍しているのです。モラハラの恐ろしいところは、DVなどと違って、加害者に加害者意識がない場合が多いこと。 前回 ご紹介した友梨佳さんのケースではどうでしょう。夫の裕貴さんの目に映る友梨佳さんは、完全なモラハラモンスター。しかし、当の友梨佳さんには何の悪気もなく、まさか自分がモラハラをしているなどとは夢にも思っていません。それどころか、「自分は家族のためにしている。家族を正しい方向へ導いている」という気でいるのです。夫と妻、それぞれに見える現実が完全に乖離(かいり)したまま、ついに夫は「妻を断舎離する」というところまで追いつめられてしまいました。その後、友梨佳さんと裕貴さんはどうなったのでしょうか。離婚も辞さない覚悟の裕貴さんに対して、友梨佳さんは夫がなぜ自分を捨てたがるのか、まったく理解できずに大混乱。「離婚だとか、そんなこと考えられません。私は夫を愛しているんですから。愛しているからこそ、夫にも消費社会の呪縛や物欲から解放された、本当に自由で健全な生き方をして欲しくて…。一体、夫はどうしたら、私の思いを理解してくれるのでしょうか?」「悪気がないからタチが悪い」というケースの典型例です。この期に及んでまだ、友梨佳さんは自分がモラハラの加害者であると認識できずにいるのです。このままではいつまでたっても、2人の主張は平行線をたどるだけでしょう。あなたも知らず知らずのうちに、モラハラ妻になりつつありませんか? 自分の中に危険な傾向を見つけたら、早め早めにリスクを摘み取ることが重要。早速、以下のチェックテストをどうぞ。■「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度チェックここでは、あなたの「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 物事の「違い」を尊重するよりも、「優劣」をはっきりさせたい性格だ。2. 自分がいいと思ったものは、人にすすめずにはいられない。3. 自分のやり方が受け入れられないとイラっとする。4. 善意と熱意を持って接すれば、相手を変えることはきっとできる。5. 家族が効率の悪いことやムダなことをしていると、すぐに口出ししてしまう。6. 不必要と思えば、人もモノも遠ざけたくなる。7. 自分のことを道徳的、常識的な人間だと信じている。 8. 夫に直して欲しいところ、変えて欲しいことが即座に5つは思い浮かぶ。9. 夫婦けんかの中で、相手の癖や生活習慣を否定したことがある。10. 子どもたちの前で夫を「悪い大人の見本」扱いしてしまったことがある。■あなたの「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、暴走ダンシャリアン度「C」(「自分こそ正義」「家族は私のやり方を見習うと幸せになる」という態度をとり始めていませんか?)○の数が6個以上8個未満は、暴走ダンシャリアン度「B」(自分のスタイルを夫にゴリ押しすることが多いのでは? 要注意!)○の数が8個以上は、暴走ダンシャリアン度「A」(夫もあなたと同じ、個性を尊重されるべき個人です。夫の気持ちやポリシーを切り捨てないで!))■モラハラモンスターにならないための「2つの心得」「セクハラやパワハラの定義は難しいが、被害者がセクハラだ、パワハラだと感じたなら、それはセクハラであり、パワハラである」と言いますね。モラハラも同じです。妻にどれほど悪気がなかろうと、善意しかないと言っても、夫が妻の言動をモラハラだと感じたなら、それはモラハラ以外の何物でもないのです。「それじゃあモラハラを避けるために、具体的に妻はどうしたらいいんですか?」そんな声が聞こえてきそうです。大丈夫。モラハラモンスターワイフ化を防止するための心得が、ちゃんとあります。どんな時も妻たちに心に留めておいて欲しいのは、以下の2つの点。一つ目は、「他人が操作して人を変えることはできない」ということです。これは、夫婦関係のみならず、あらゆる人間関係の基本です。大の大人が、それもプライドを傷つけられるのが大嫌いな男性たちが、「あなたのここがよくない」「こうしなくちゃダメよ」などと妻から言われると、気持ちよくはありません。誰しも大人になるまでに、さまざまな経験をして、たくさんの選択を重ねて、今の自分があります。本人にしか分からない心の傷があり、本人にしかわからないこだわりがある。そうしたことが、各人の「個性」を形成しています。それなのに、いくら妻だからといって、自分ではない別の人間が「ああしろ、こうしろ」と指図してきたのでは、それは夫にとってストレスにしかなりません。「自分なりのこだわり」を単なる「ムダ」と切り捨てられた時にも、夫のプライドは傷つきます。夫独自のやり方があるのに「そんなんじゃダメ。もっとこうして」とダメ出しされたり、個人の好みの問題にまで口を出されて、自分のスタイル、自分の趣味を否定されたり…。それが続くと、夫は妻に自分の人格や人間性を否定されていると感じるようになります。それを子どもの前でやるなどというのは、言語道断。夫の自尊心をひどく傷つける行為です。「自分と夫は別の人間」「夫を自分の思い通りに変えることなどできない」という事実が見えていない、あるいは事実に目をつむっている妻が多いのです。だから、それと気づかぬまま夫にモラハラ攻撃を続けてしまう。さらに、自分の善意のアドバイスや指示が夫に受け入れられないと、妻たちは傷つき、腹を立てます。そして「アドバイス」はいつしか「命令」になり、夫に自分の要望を飲ませよう、夫を自分の望み通りに変えようと躍起になります。こうなると、もはや夫にとって妻はモラハラモンスターでしかありません。夫がしていることや持っているものが、ムダか否か。それを決めるのは妻ではなく、夫本人です。「でも、相手はほかの誰でもない、私の夫なんだもの。自分の夫だからこそ、自分がいいと思うものはすすめたいし、よりよく変わってもらいたいんです」そんな妻の気持ちも分かります。では、どうすればいいのか?人を変えることはできないし、変えようとしてはいけません。人というのは自ら変わりたいと思った時に、初めて変わることができるのです。「あなたにこうして欲しい」「あなたにこう変わって欲しい」を上から目線で押しつけない。夫を変えようとするのではなく、夫が自ら「変わろう」と思うような機会を提供するのです。例えば、「夫のファッションセンスが理解不能。もういい大人なんだから、もっとちゃんとした格好をしてよ。一緒に外出するのも恥ずかしいから、私が選んだものを着てちょうだい」というのが、妻のホンネだとします。それをそのまま伝えたら、夫は自分の趣味を否定された気持ちになって傷ついたり、腹を立てたりするでしょう。では、「夫の着るものを変える」というゴールは同じであっても、伝え方を変えてみたら?「もっと正統派のおしゃれのほうが、あなたの魅力が引き立つと思うのよね。ちょっとあなたに着てみて欲しいお洋服があるんだけど…」まずは、相手の好みや趣味を否定しない。そして、妻の好み(夫自身の趣味ではない)を受け入れるか否かの選択権を、あくまで夫に委ねてみるのです。この後者の方法であれば、夫が「自分を否定された」と思うことも、「自分を曲げるよう強要されている」と感じることもないでしょう。このやり方であれば、妻の「要望」が夫に対する「モラハラ」になることもないのです。■妻のモラハラ行為「実は自信のなさの裏返し?」モラハラモンスター化防止のため、そして夫と幸せで安定した関係を築くために大切なポイントの二つ目は「自信」です。「モラハラモンスターって、自分や自分のやり方に自信過剰な人がなるんじゃないの? それなのに、モラハラモンスター化防止に大切なのは自信…?」そう思った方もいるでしょう。確かにモラハラ系モンスターは一見、「我が道に自信満々」というタイプに見えます。けれども、最近急増中なのは「自信満々に見えて、実は本当の意味での自信をまったく持てずにいるタイプ」のモラハラモンスターワイフです。「私の人生、これでいいのかしら?」などと、自分の生き方に漠然とした不安を抱いている妻。彼女たちは「新しいライフスタイル」や「洗練」といった言葉に弱く、常に「よりよい暮らし」を目指さなければならないような気がしています。これまでにも何度かお話ししてきましたが、ある種の妻たちにとって現代社会は非常に危険な社会です。自分自身のことをしっかり理解できず、自分のスタイルを確立できていないと、情報に流されてしまいます。インターネットによって無限の情報にアクセスすることができるようになりましたし、SNSの普及で人の暮らしをのぞき見ること、自分のライフスタイルを発信することが可能になりました。人の暮らしぶりや持ち物にいちいち嫉妬して張り合いたがる。自分だって幸せだと、見えを張りくなる。自分のスタイルが確立できていないから、ちょっとおしゃれに見える他人のスタイルをすぐにまねしたくなる。新しいもの、話題のものにすぐに飛びついて夢中になる。けれど、それが本当に自分が求めているものなのか、自分に合ったものなのか確信が持てないから、不安をかき消すために周りの人まで巻き込もうとするのです。本当に自分のこと、自分の求めるものを知っていて、自分の生き方に満足している人の心は安定し、落ち着いています。そんな妻は、以下のようなこととは無縁です。「没頭できるものがないと、不安で落ち着かない」「よさそうなものを目にすると、とりあえず片っ端から飛びつかずにはいられない」「何かが『マイブーム』になると、周囲の人にも加わって欲しくて仕方がない」自分の信条がしっかりしている人ほど、人の生き方も尊重できます。そして、人に押しつけられたライフスタイルや人にねじ曲げられたテイストでは、結局うまくいかないことも分かっています。自分に自信を持ち、自分の生き方に満足している妻は、「私もOK、あなたもOK、みんなOK!」と考えられるのです。そんな妻の心には、モラハラモンスターも侵入できません。知らず知らずのうちに、夫を全否定してその心を荒ませるモンスターワイフと化さないように。「私は私、夫は夫」という冷静な線引きができ、「私は私の生き方に満足」と思える、理性的なハッピーワイフを目指してください。
2018年11月11日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。「親しき仲にも礼儀あり」とは、人生の真実。とはいえ「親しい」どころのレベルではなく「運命共同体」である夫婦の間で、このことをきちんと理解できていないケースが多いのは非常に残念なことです。夫婦としてどれだけ親しい、近しい関係にあろうとも、夫はあなたとは別の人間。あなたとは違う感じ方、考え方、好み、ポリシーを持っていて当然なのです。ところが、そんな当然のことを認められない、認めたくない場面が出てきてしまうのが、夫婦生活の難しいところ。「この人の、こういうところがどうしても理解できない。苦手」「親身になってアドバイスしてるのに、まったく聞く耳を持ってくれなくて頭にきちゃう」相手が知人や友人ならば、距離を置くという選択をすることも可能です。けれども、夫婦となると、そうはいきません。毎日顔を合わせなければならないし、簡単に距離を置くことなどできない。今後もおそらく、ずっと一緒にいる相手。お墓もおそらく一緒…。だからこそ、夫を自分の都合がいいようにしたい。夫に気になる言動があったら、直して欲しい。夫にも、自分のやり方に従って欲しい。そう思うようになってしまうのです。「長い人生を共にする、代えなどきかないパートナー」だと思うからこそ、「相手と自分は違う人間」という当たり前過ぎる事実が見えなくなる。相手を支配したいと思うようになってしまう…。妻の中のこうした傾向は、夫の人格を否定する「モラハラ系モンスター」の卵。このタイプのモンスターワイフは、夫という自分とは別の人間の存在を無意識に否定し、夫婦仲を崩壊させます。あなたも知らないうちに、モラハラ系モンスターへの第一歩を踏み出し始めていないでしょうか?悪気などまるでなく、けれども気づけば完全なモラハラモンスターと化していた友梨佳さんのケースを参考にしてみてください。■断捨離に狂ったモラハラ系妻「家から次々とモノがなくなっていく…」「モラハラ系モンスター 暴走ダンシャリアン」代表:友梨佳(仮名)34歳の場合裕貴は我が家のドアの前に立つと、ドアノブに手をかけて大きくひとつ深呼吸をした。最近ではこの瞬間が、一日の中で最も緊張する時間かもしれない。意を決して家の中に入る。リビングに異変はない。そこから見えるキッチンも、問題なさそうだ。鍋の中をのぞき込みながら「おかえり」とつぶやくように言った妻の友梨佳の様子も、いつもと変わりない。よかった。今日我が家では、何も起こらなかったようだ…そう胸をなで下ろして洗面所のドアを開けた裕貴はギョッとした。洗面所が、異様に広々として見える。それもそのはず、1年半前に友梨佳に懇願されて渋々購入した乾燥機が、跡形もなく消え去っているのだ。裕貴が唖然としていると、いつの間にか彼の背後に立っていた友梨佳が、不気味な笑いを浮かべて言った。「どう?スッキリしたでしょ。乾燥機も断捨離しちゃった。やたら場所を取るし、やっぱり服を傷めちゃうし。それにね、ネットで見たんだけど、乾燥機にかかる平均的な1カ月分の電気代って…」裕貴は嬉々としてしゃべり続ける妻の声が、遠のいていくのを感じた。勘弁してくれ。毎日毎日、家の中から何かしらなくなっていく。最初は、去年のクリスマスにねだられたホームベーカリーだった。次はトースター。続いて炊飯器が消えた。そして、今度は乾燥機?裕貴は文字通り頭を抱えると、「断捨離」の素晴らしさについてお決まりの熱弁を続けている妻をその場に残して、フラフラと寝室に逃げこんだ。■浪費と衝動買いを繰り返す「片づけられない妻」友梨佳と裕貴は、ともに27歳の時に結婚した。いわゆる「授かり婚」で、長女の芽衣は今年7歳。2歳下には長男の海斗もいる。少々いい加減でだらしないところはあるが、基本的に明るくニコニコしている友梨佳。優柔不断なところもあるけれど、穏やかで優しい裕貴。2人の結婚生活は、それなりにうまくいっていた。けれど、経済的な不安はあった。裕貴は小さなメーカー勤務で、収入はそれほど多くない。それなのに働くのが嫌いな友梨佳は第一子妊娠を理由に、ほとんど独断でショッピングモールの販売員の仕事を辞めてしまったのだ。長男の幼稚園入園後、夫にせっつかれてようやく友梨佳は重い腰を上げ、パート先を探し始めた。友梨佳の口癖は「好きなことしかしたくない」。そんな調子なので彼女の仕事探しはなかなか進まず、夫婦けんかも増えた。妻の「好きなこと」は、世の中にあまりないように裕貴には見えた。しょっちゅう「何か楽しいことないかなぁ」などと言いながらダラダラとネットサーフィンを続け、その時々の流行の商品やサービスを購入したりする。だが、どれも1カ月もしないうちに、友梨佳はきれいサッパリ忘れ去ってしまう。そんな性格の反動なのか、数年に一度、何かにハマると友梨佳はすさまじい勢いで熱中した。彼女が好条件とは言えない雑貨屋のパートの職にあっさり収まったのも、そのショップの雑貨にハマったからだった。キッチン小物やらベランダ用の置き物やらガーデニング用品やら、友梨佳はしょっちゅう細々したものを購入してパートから帰って来る。稼いだそばから浪費してしまうのも困りものだったが、それ以上に裕貴を困惑させたのは、どんどんひどくなる家の散らかりぶり。「春になったらハーブを植えるのよ。そのハーブを使ってお料理するの。すてきじゃない?」友梨佳はそんなことを言って自分の妄想にうっとりしているが、実際に春が来る頃にはそんな妄想などすっかり忘れているに違いないと、裕貴はため息をつく。一体どうして妻は、「ベランダ」というより「エアコンの室外機置き場」と言ったほうがいい小さな小さなスペースのために、これだけ大量のモノを購入してくるのだろう。キッチンだってそうだ。同じようなものをすでに持っていても、「デザインがすてき」、「ひと工夫あって使いやすい」などと言って、似たようなものを山ほど買ってしまう。おかげでキッチンも、モノだらけでグチャグチャ。その収納のために「すきま収納」家具が欲しいと友梨佳が言い出した時には、さすがの裕貴も異議を唱えた。「家具を増やして収納することより、少しはモノを減らすことも考えてくれよ。似たようなものがいっぱいあるじゃないか。同じようなものは処分するなり、ネットで売るなりできないのか?」自分の要望が通らず、友梨佳は逆上した。「何よ。私は家族のためにおうちをすてきな場所にしようと思って、そのためのアイテムを買いそろえてるのに。それに、料理なんてほとんどしない裕貴に、キッチン用品の使い勝手なんて分からないでしょ。何にも分からないくせに、口出ししないでよ」こうして始まった冷戦は結局、友梨佳が自分のパート代ですきま収納家具を購入し、裕貴がそれを黙認するまで続くことになった。この家が足の踏み場もない状態になるのも、時間の問題だな…。さらに狭くなったキッチンをながめながら、裕貴はがっくりと頭をたれた。 ■断捨離に目覚めた妻「トースター、炊飯器、次は…」やりすぎで生活崩壊ところが、事態は思わぬ展開を見せた。雑貨コレクターと化していた友梨佳が、断捨離ブームに乗っかったのである。「モノに依存しても、本当の幸せは得られないって気づいたの。それどころか、モノをためこむことで、幸せは逃げていってしまうみたい。これからはできる限り、シンプルライフを目指すわ」断捨離に関する本や雑誌を、散らかり放題のテーブルに山積みにして満足そうに笑う友梨佳。どうせ断捨離のムック本やら、お片付け講座のDVDやらが増えて、さらに部屋が狭くなるだけに違いない。そう思っていた裕貴だったが、翌週から本当に部屋が片づき始めた。毎晩裕貴が帰宅すると、友梨佳は夫の帰りを待ち構えていたかのようにやって来て、すごい勢いでまくし立てた。「今日はゴミ袋4つ分捨てちゃった」「しゃもじはね、厳選してこれ一つだけ残すことに決めたの」「私はこれまで新しいモノを買うことで、『新しい自分』になれるような気がしてたんだけど、今は違うの…」友梨佳は何やら、断捨離によってすさまじい充足感・達成感を得ているらしい。その没頭ぶりは多少異常なような気もしたが、とにもかくにも部屋が片づくのは素晴らしい。裕貴はそう思い、妻の変化に目を細めていた。しかし、そんなふうに呑気に構えていられたのは最初のうちだけ。裕貴はすぐに、断捨離にハマり過ぎた妻についていけなくなっていった。似たようなものが山ほどある、鍋しきやら調味料ケースを断捨離してくれるのは大歓迎。だが、さんざんねだられて買ったばかりのホームベーカリーを手放したと聞いた時には、裕貴も驚いた。「まだ新品同様だったじゃないか。これからまだまだ使えたのに…」「そういう問題じゃないのよ」決然とした口調で、まるでその道の専門家か何かのように友梨佳が解説する。「『まだ使えるモノ』であっても、『実際には使っていないモノ』を家に置いておくのが大問題なわけ。使われていない不要なものは、負のエネルギーを出すようになっちゃうんだから」確かにホームベーカリーは購入直後に2、3度使われたきり、まったく使用されていなかった。費用を負担した裕貴としては「もったいない」という気持ちはあったが、これからもずっと使われない運命にあるモノに、決して広くない家の中の空間を占拠させておくほうが「もったいない」のかもしれない。裕貴はそう考えて、自分を納得させることにした。ところが、しばらくしてトースターまで捨てたと言われた時には裕貴は訳が分からなくなった。「トースターは毎日使ってるじゃないか」すると友梨佳は、「まったく、これだから何も知らない人は…」と言わんばかりの顔で答えた。「トーストなんて、フライパンでもできるんだから。ミニマリストの間では、家電を減らしてほかのもので代用するのは常識よ、常識」ミニマリスト…? ついこの間まで「私って『ステラレネーゼ』なの」などと言っていた妻が、一体いつの間にミニマリストになったというのだ。裕貴はひたすら理解に苦しんだ。その間にも友梨佳の断捨離熱は、ひたすら過熱していった。次に姿を消したのは、炊飯器。友梨佳に言わせれば、「時短料理ブームの時に買った圧力鍋を使えば、あっという間にごはんが炊けるから炊飯器なんていらない」とのことだった。ところが、そこはもともとズボラな友梨佳のこと。「フライパンでトースト」も「圧力鍋で炊飯」も1週間と続かず、朝食のパンは「トーストしなくたっていいじゃない」とそのまま出されるようになり、ごはんの代わりに麺類ばかり出される日が続いた。「今日は米が食べたい」と裕貴が何日か連続でリクエストすると、とうとう「そんなにごはんが食べたければ、コンビニでパックのやつ買ってきたら?」などと言い出す始末。この頃になると、断捨離に関する夫婦けんかが急増した。「何でもかんでも後先考えずに処分して、生活に支障が出てきてるじゃないか」「支障って何よ? 家の中はどんどんスッキリ、快適になってきてるじゃない。きれいなものはネットフリマで売ると2000円位になるのよ。上等じゃない!」「なんだよ、その言い方。俺は前みたいに毎日普通に米が食べたいし、子どもたちだって朝はトーストが食べたいって言ってるだろ。快適、快適って言い張ってるのは、友梨佳だけじゃないか」こんな時、友梨佳はお決まりの「あきれた」「あなたは何も分かってない」という顔をする。そして、やれやれと首を振りながら言うのだ。「あなたは本当の『快適』の意味が理解できてないのよ。麺か米か? パンがトーストしてあるかどうか? そんなことが本当に重要だと思ってるの? だとしたら、あなたはこの過剰消費社会に踊らされてるのよ。あれこれ用途別に家にモノを増やして、それで快適な生活を手に入れているつもりなんだとしたら、そんなの健全じゃないわ。モノだらけの空間は精神衛生上よくないし、お金も浪費…」「じゃあコンビニの白米パックやコインランドリーは何なんだよ!」裕貴はすかさず反論した。「乾燥機なんてスペースばっかり取って服を傷めるって言って処分しておいて、やっぱり干すのが面倒でコインランドリーに頼ってるのは一体、何なんだ? せっかく買ったものを何にも考えずに処分して、新たな出費まで発生してるようじゃ、それこそ浪費以外の何物でもないじゃないか」「どうしてあなたは、いつもそうなの!?」ここで友梨佳は、まさかの逆ギレ。「私はいつだって家族のために、最善のライフスタイルを目指して頑張ってる。それなのにあなたは、いつもそうやってあげ足を取って、ケチをつけて…。どうして私の気持ちを分かってくれないの!?」こうして友梨佳の大爆発で、何の解決にもならないまま、けんかが強制終了されるのがいつものパターン。友梨佳は自分のやり方が通らなければ逆上し、泣きわめく。裕貴はそんな日々に疲れきっていた。けれども実は、この頃はまだよかったのだ。友梨佳の断捨離テリトリーが、主婦の主戦場であるキッチンや洗面所に限られていた頃は…。 ■「パパ、ダメね~」子どもを味方に断捨離を強要する妻そのうち友梨佳はベッドまで断捨離したいと言い出した。さらには、裕貴の個人的な持ち物にまで、連日うるさく口出しするようになる。「ねえ、このカタログ捨てていいでしょ」「この漫画本、全然読んでないじゃない。売りましょう」「あなたのクローゼットで、こんなシャツ見つけたんだけど。悪趣味よ。全然あなたに似合わない。捨てちゃっていいわよね」自分の持ち物にまで、断捨離に狂った妻の魔の手が伸びてきそうになり、裕貴も自分の身を守るために徐々に攻撃的になっていく。もはや断捨離をめぐる衝突は、日常の一部と化していた。ひたすら断捨離の素晴らしさを説き、それを夫にも押しつけようとする友梨佳。そんな妻を異常だと感じ、抵抗する裕貴。自分が理想とするライフスタイルを認められず、じれにじれた友梨佳は、とうとうこの問題に子どもたちまで巻き込み始めた。裕貴と口論になると、これ見よがしに子どもたちに向かって大声で言うのだ。「パパったら、いらないものをいつまでもためこんでダメねぇ。整理整頓ができなきゃダメって、幼稚園でも習うわよねぇ」「あーあ。パパはまだ、使わないものを捨てられずにいる。芽衣ちゃんと海斗くんは、パパみたいな大人になっちゃダメだぞー」子どもたちの前で「ダメな大人の見本」扱いされるにいたって、裕貴の妻を見る目も完全に変わってしまった。以前はズボラでミーハーで、とても「できた奥さん」とは言えなくても、それなりにかわいいところもあって、一緒にいて楽しいこともあった。けれども、今の友梨佳は独裁者だ。家庭内で自分の設定したルールが通らなければ即、激怒。自分のやり方こそ正しく、これを認められないのはお前がダメだからだという態度。そのうえ、子どもたちの前で、「パパはダメ人間」と毎日のように繰り返す。一体なぜこんな妻と一緒にいるのか。裕貴はいよいよ分からなくなってきた。■ついに夫のコレクションまで断捨離、その結果…そんなある日、決定的な出来事が起きた。大けんかの翌日、仕事から帰った裕貴がパソコン部屋に入ると、コレクションしていた映画のキャラクターのフィギュアが消えていた。何が起きたか、疑問に思うまでもなく一瞬で分かった。友梨佳が捨ててしまったのだ。持ち主である裕貴に何の相談もなく、何の許可も得ずに。裕貴専用のパソコンの横の、小さな箱に収められた、本当にささやかなコレクションだった。そんな小さな空間であっても、友梨佳は自分にとって「ムダなもの」にスペースを取られるのが、どうにも我慢ならなかったらしい。裕貴はリビングで、ミニマリストのブログに夢中になっている友梨佳に話しかけた。「お前の言う通り、健全な人生のためには、思いきっていらないものを捨てる覚悟も必要かもな」友梨佳はびっくりした顔でスマホから顔を上げたが、その顔はすぐに輝くばかりの笑顔に変わった。「もう! やっと分かってくれたのね! そうよ。ムダを排除して、本当に必要なものだけを持つことが一番大事なの。そういう生き方を、子どもたちにも早い段階から見せてあげることが…」友梨佳の弾んだ声を、裕貴がキッパリとした口調でさえぎった。「それなら俺が真っ先に断舎離すべきは、友梨佳、お前だよ」今ではガランとしたリビングで、友梨佳はポカンと口を開けたまま裕貴を見上げていた。「私が進む道こそが、我が家が進むべき道」と断捨離に没頭した友梨佳さん。夫の意見も持ち物も勝手に断捨離した結果、自分自身が夫の断捨離対象になってしまいました。果たしてこの夫婦の行く末は? 次回は、モラハラ系モンスターの診断チェックテスト、そして友梨佳さん、裕貴さん夫婦の結末をご紹介しましょう。
2018年11月10日ライターの山田 芽依です。モラルハラスメント、通称モラハラという言葉があります。DV(ドメスティック・バイオレンス)のように、分かりやすい力や言葉の暴力ではなく、モラルによる精神的な暴力、嫌がらせのことです。モラハラって、付き合っているうちはそうではなくとも、結婚して「身内」になるとその片鱗が見え始める・・・ということが多いので、なるべく早くに「モラハラになりそう」というのをキャッチしておくのが得策です。とはいえ、じゃあ実際モラハラってどんなことなの?となると、分からないものかもしれないですね。今回は、付き合っているうちから分かる、結婚したらモラハラ男に変貌しかねない男性の特徴を紹介します。■特徴その1.やたらと同情を引きたがる筆者が「結婚したら彼氏がモラハラ男に変貌した」という女性の話を聞いていく中で多かったのが、そもそもモラハラ男と付き合ったきっかけが「同情」だったというもの。どういうことかというと、モラハラ男は「やたらと同情を引きたがる」のです。筆者が知るケースでは、初対面でいきなり「自分は家庭環境が昔から悪くて。他にも、付き合った女性に裏切られたり、いろいろな苦労をしてきて・・・・・・」と語られたそう。それを「私が傷を癒やしてあげたい」「私ならそんな目にあわさないのに」と同情してしまうのが破滅の元。今まで苦労してきたことを語るというのは、誰しもあること。それ自体が悪いわけではありません。しかし、何事に関しても「自分が全面的に被害者」のような顔をする男性には要注意。モラハラ男は、同情を買うのが上手いことが多いのです。■特徴その2.自分に都合のいい人間には優しい彼女である自分にはとても優しいのに、周りの評判は悪い・・・・・・。これは「モラハラ男は外面がいい」という、よくいわれていることとは正反対ですが、モラハラ男が外面を良くしているのは「自分にとって都合のいい相手」だけ。逆に自分に都合の悪い相手や、どうでもいい人間には冷たい場合があります。たとえば、コンビニや飲食店で、店員さんに対して少しでも気に入らないことがあると、尋常ではないぐらい怒りを見せたりします。そこで彼女が「そのとおり。あなたが正しい」と、賛同者になるようであれば、彼女に対しては優しいままです。しかし、彼女が「今のは怒りすぎじゃないの?」、「ちょっとおかしいよ」といった疑問を口にした瞬間、モラハラ男の怒りが彼女に対して向くということもあります。モラハラ男が認めているのは、ずばり「自分にとって都合のいい人間」なのです。彼女が自分の絶対的な味方ではないと認識した途端に態度が急変するような男性は、要注意です。■その3.さり気なく束縛をしてくるモラハラ男は、付き合っている最中はあからさまな束縛はあまりしてきません。むしろ「飲み会に行っておいでよ」「たくさん友達と遊ぶといいよ」と、「彼女の交友関係に理解のある彼氏」という顔をすることさえもあります。これだけなら、実際に理解のある彼氏のような気がします。しかし、これだけでは終わらないのがモラハラ男。彼女が飲み会に行けば飲み会の場所を調べて、飲み会が終わるまで、外でずっと待っていたり・・・・・・友達のことをチェックして「あの子は性格が悪いから、付き合いを控えたほうがいいよ」と意見してきたり・・・・・・これはどちらも、結婚したら彼氏がモラハラ男に変貌したという女性から実際に聞いた話です。あからさまな束縛をされるのであれば「この人、危ないのかも?」と判断することもできますが、分かりにくい、さり気ない束縛をしてくるのがモラハラ男なのです。さり気ない束縛が、結婚したらあからさまな束縛になり、外出さえ自由にできない。例に出した女性は、そのような状態に陥ってしまっているそうです。■おわりにもちろん、今回出した3つの特徴はあくまでも「結婚したらモラハラ男に変貌する可能性がある」というだけであって、こうした特徴がある男性全てが、必ずしもモラハラ男になるとは限りません。しかしながら、実際に経験した女性の話を聞いていると、こうした特徴が共通点として見受けられるのです。「これってモラハラ?」という疑問を彼氏に感じたら、気のせいだろうと流してしまわずに、しっかりと問題に向き合うことも大切だというのは、間違いないと思います。(山田 芽依/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年09月05日精神的に傷つけられるモラハラ。度重なる人格否定に、精神的に病んでしまう可能性がある重大な問題です。しかし、夫にモラハラを受けているにも関わらず、なかなか離婚に踏み出さない妻もいます。それは一体なぜなのでしょうか。理由を紐解いていきましょう。なぜモラハラ夫と離婚しないのか離婚が認められる理由は、法律によって定められています。モラハラは民法第770条の5つ目、「その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき」に含まれます。モラハラは、法的にも離婚を切り出せる理由として認められているものなんです。では、なぜモラハラをする夫から離婚しない妻がいるのでしょうか。モラハラだと気づいてないモラハラの厄介な面は、「被害者が被害を受けていると気づきにくい」ところです。モラハラは、世間一般と比較して「おまえはダメなんだ」「社会で通用しない」「俺だから許してやるんだ」など、被害者が社会的・人間的に劣っている存在であると思い込ませる言動です。そのため、モラハラ被害者は、「わたしがダメだから」と思い込みやすく、自分が被害に遭っていることに気づきにくいようです。夫からモラハラを受け、辛い思いをしていたとしても、「でも、悪いのはわたしだから……」という思考になってしまっているのですね。収入面の問題現実的な問題として、収入面も離婚に踏み出せない原因のひとつです。会社勤めをやめ専業主婦やパート・アルバイト勤務をしている場合、離婚したあとの経済面は不安なもの。また、そうした経済的な弱さがあるために、モラハラが加速している可能性もあります。さらに、モラハラによって「こんなわたしが社会に出て自立してやっていけるわけがない」と思わされてしまっていると、離婚しても生活していける自信がない」と二の足を踏んでしまうのではないでしょうか。子どもの問題「両親が揃っているほうが、子どもにとって良いのではないか」というのは、離婚を前にしたとき誰しもが思うことでしょう。子どもの存在が離婚に踏み出せない理由になっているのかもしれません。客観的に見れば、どんなに良い父親だったとしても、母親が父親からモラハラを受けている環境は、子どもにとって好ましいものではないですよね。しかし、「自分はダメなんだ」と思い込んでしまっていると、自分ひとりでも子どもを幸せにする……という思考には行きつきにくいでしょう。離婚のハードルが高い「離婚します」「わかりました」で済めば話は簡単なのですが、そうスムーズにいかないのが離婚です。心身ともに健康な人であっても、離婚の手続きを済ませるのには肉体的・精神的なダメージを受けるもの。モラハラ被害を受けている妻は、心に傷を負った状態。「何かをしよう」という活力がすでにないという人もいるでしょう。そうした妻にとって、離婚に踏み出すことは、ハードルがかなり高いといえるのではないでしょうか。 モラハラ夫と離婚しない妻の心理モラハラ夫と離婚しない妻の心の中には、どのような思考回路が働いているのでしょうか。被害者になりやすい体質どれだけ健全な人間であったとしても、長期にわたりモラハラを受け続ければ、精神が蝕まれていくものです。しかし、モラハラを受け始める前から被害者自身の性格や生い立ちによる性質がダメージを深く受けやすいものである可能性も。代表的な特徴が、「自己肯定感の低さ」や「我慢強さ」「同情を愛情・友情と錯覚しがち」などです。自己肯定感が低い人は、相手が加害者であったとしても、無視をしたり切り離したりすることが苦手な傾向にあります。また、何かトラブルが起きた際に、「わたしが我慢すれば丸く収まるから」という選択肢を取りがちな人も、モラハラ被害を受けやすいといえるでしょう。「同情の錯覚」は、「この人もかわいそうな人なんだ」と思う感情を、相手への愛情や友情だと思い込んでしまうこと。理不尽な対応をされても、「でも、わたしも悪かったし」「この人もつらかったんだろう」と思うことで、なかなか相手を拒絶できないわけですね。もしかして共依存恋愛?共依存恋愛とは、両者がお互いに依存しあっている恋愛関係のこと。「ずっとそばにいて、離れないで」「おまえじゃなきゃダメなんだよ」と、強く相手に求める側が依存状態にあるのは、はたから見ていてもわかりやすいでしょう。共依存恋愛は、こうした「求める側」に対し、「応える側」も「相手に求められること」に依存している状態を指します。「この人はわたしがいないとダメなの」とつい世話を焼いてしまい、相手を自立させようとはしない……モラハラでいうと、本来お互いのことを思えば、距離を置いてみたり、突き放してみたりするほうが愛情であるにも関わらず、それができないといったところでしょう。妻は理不尽なことをするモラハラ夫に依存し、モラハラ夫も妻に依存しているといった夫婦関係になっている可能性も高いです。 どうすれば改善できる?モラハラは、あくまでも加害者が悪いものです。被害者側が「わたしが悪いから」と思う必要はありません。しかし、被害者側の対応を変えていけば、徐々にモラハラを軽減させられる可能性もあります。例えば妻が必要以上に、夫の顔色をうかがってしまっている場合。意見や本音をすべて飲み込み、夫の意見がすべて通る状態になっている可能性が高いです。このような環境では、「俺が正しい。俺の考えは絶対だ」「こいつは何も決められないから、俺が決めてやるんだ」といったモラハラ夫の思考回路を増長させてしまうのではないでしょうか。「夫が主張し、妻が従う」といった関係性を由来とするモラハラであるならば、妻が再び夫婦の関係性を築き直していくなかで、モラハラが軽くなっていく可能性もあるのです。ただし夫によっては、妻が変わろうとすることを許容できず、DVに発展してしまうこともあるでしょう。また、夫がモラハラをしてしまう原因は、夫の精神疾患にあるかもしれません。無理に「わたしが何とかしなければ」と思いつめず、夫婦カウンセリングやモラハラの相談窓口、必要時には弁護士の力を借りる勇気も必要です。 参考:民法(電子政府の総合窓口)DVやモラハラ被害に遭いやすい人とは?4つの心理学的特徴と対策を解説します(オンラインカウンセリングのcotree(コトリー)「共依存恋愛」とは?危険な共依存カップルの特徴と克服方法(マイナビウーマン)共依存チェック(恵比寿メンタルカウンセリング)
2018年06月26日精神的に被害を受けるモラハラと精神的DV。どちらも被害者の心を蝕ませる行為ですが、このふたつの細かな違いをご存知ですか?一見似ているふたつの精神的被害の違いや、モラハラ・精神的DVを行ってしまう人の特徴についてご紹介します。モラハラと精神的DVの違いとは?モラハラとはモラハラとは「モラル・ハラスメント」の略。その名のとおり「モラル(道徳)」を振りかざし、自分と世間一般の常識が正しく、相手が悪いといった考えかたから振るわれる精神的暴力がこれに当たります。世間一般の常識と比較しながら「こんなことも言われないとわからないのか」「だからおまえはダメなんだよ」といった発言をすることが多い傾向にあるようです。被害者が「悪いのは自分なんだ」「自分が間違っているんだ」という意識を刷り込まれ、被害者であることに気づきにくいのもモラハラの特徴です。精神的DVとは?DV(ドメスティック・バイオレンス)は、夫婦間や広義では近親者間の暴力全般のことを差しますが、そのなかでも精神的な被害を受けるものが精神的DVと呼ばれています。モラハラとの違いは、加害者が正しいと考えているのが単純に自分であること。 加害内容は言動だけに止まらず、夫婦の場合であれば「生活費を渡さない」「お金を勝手に使う」「家計管理を過度に束縛する」といった経済的なものも見られるようです。また、「交友関係を制限され、友人や実家家族に会いに行けない」「人前でバカにする」といった社会的なものも精神的DVのひとつです。モラハラからDVに発展するケースもモラハラの度合いが悪化し、DVに発展してしまうケースもあるようです。一般的なモラハラは外での態度には問題がないことが多く証明しづらいのも特徴ですが、暴力を振るわれた場合は、言い逃れのできない証拠になります。エスカレートしていく可能性も高いため、速やかに家を出る・警察に相談するといった対策をとりましょう。 どうしてモラハラ・精神的DVをしてしまうのかでは、なぜ加害者はモラハラ・精神的DVを行ってしまうのでしょうか。そうした行為を行ってしまう人の性格的な特徴と、それに至る原因を挙げてみます。モラハラ・精神的DVを行ってしまう人の特徴精神的DVは「自分が」、モラハラは「自分を含めた世間が」正しいとする思考によって行われます。原因となる性格には、極端なプライドの高さが挙げられるでしょう。男女を問わず、極端にプライドが高い人はささいなことで攻撃的になることが多いのではないでしょうか。また、異常に「自分だけが大好き」といった人や、自分の言動によって相手がどう感じるのかを想像できない、想像しようとしない人も多く見られるようです。モラハラ・精神的DVを行うに至る原因こうした性質・性格に至るには、生まれつきの気質以外にも原因があります。極端に過保護に育てられた結果、自己愛精神が肥大化してしまったケース。また、ネグレクトや虐待など、適切な愛情を親から受けられなかった場合も、極端な自己愛に陥ってしまう原因になる可能性が高いと言われています。本人には「自分が異常だ」という意識がないことがほとんどで、そのため改善は難しいとされています。周りの人間によって改善に向かう期待値が低く、適切な距離を取ったり、病院での治療を受けさせるといったことが必要になります。 まとめ離婚原因にもなりえるモラハラ・精神的DV。精神的被害は立証が難しいものではありますが、証拠を用意するなど手順を踏めば、慰謝料の請求も可能な被害です。精神的なダメージは回復までに長い時間を要するもの。今回ご紹介したような言動・行為がみられる場合は、「自分は被害者なんだ」という意識を持って対応を考えることをおすすめします。 参考:モラハラ夫・自己中夫の事例と見極め方心が傷つく言葉の暴力!モラハラと精神的dvの違いとは?dvとモラハラの違い
2018年06月22日ここ数年、メディアでも取り上げられることが増えた「モラハラ」。モラハラとは「モラル・ハラスメント」の略で、言葉や態度により相手を傷つけ、思うとおりにコントロールしようとすることを指します。実はモラハラは、夫から妻にだけではなく、妻から夫になされることも多いんです。今回は、妻が加害側であるモラハラについてご紹介します。モラハラ妻の特徴とはモラハラ妻に見られる特徴には、どんなものがあるのでしょうか。自己愛が強い自己愛の強さは、妻に限らずモラハラ加害者の特徴です。自己肯定感が低い人ほど歪みがちで、自分を否定する心に蓋をするために、モラハラとして暴発しているケースも多く見られます。思い込みが激しいこちらも女性に限らない特徴ですね。「自分が絶対に正しい!」という信念を持っている人は、決して反省したり謝罪したりすることがありません。「ああ言えばこう言う」を繰り返し、夫が正論を述べたとしても、無理やり自分の論理を貫き通します。「男女平等」が異常に好きこれは女性加害者だからこそ見られる特徴です。モラハラ加害者の言う「男女平等」は、本来の意味での「男女平等」ではありません。要するに「自分が正しい」と言いたいわけ。夫が反論をしても、「それは男女不平等だ」という論理を突き付けがちなようです。 もしかしてモラハラ妻かも?簡単チェックシートモラハラは自身では気づかないことも多いです。妻のみなさん、こうした発言を夫にしていませんか?「汚い、臭い」「デブ」などの悪口案外やってしまいがちなのが、軽口のつもりの相手への悪口発言。お互いが良しとしているのならばコミュニケーションのひとつでもあるのですが、言われているほうが我慢しているのであれば、それはモラハラに当たります。見ているお子さんにとっても、決していい影響を与えませんよね。「給料安いんだから、もっと働いてきてよ」給料を引き合いに出され、「役立たず」と言われ続けてしまう……こうした発言に傷ついている夫は多いでしょう。お金に関することでのモラハラは非常に多いようです。もしかすると、夫婦で分担している家事や育児の負担が妻に偏っていることが、こうした発言の原因なのかもしれません。しかし、嫌味な言いかたをせずに伝えなければ、悪循環になってしまいますよね。おかずが少ない、メニューが違う言葉では言えない妻の嫌がらせなのか、食事のメニューが夫だけ違う、量が少ないといったケースもあるようです。「パパはデブだから」と言ってデザートを分けてもらえない、という夫も。妻からしたら些細なことかもしれませんが、夫を尊重しているとはいえない行動ですよね。「どうせ遊んできたんでしょ?」仕事が遅くなってしまうことは仕方がないですし、付き合いもあります。その際、妻が夫の話を聞かずに「どうせ遊んできたんでしょ」などと言ってしまうケース。遅くまで働いて疲れているのに話を聞いてもらえない、信じてもらえないと精神的な疲れも倍増してしまいます。 モラハラ妻への対処法は?「妻からモラハラを受けている」と感じた場合、どのような対処をすればよいでしょうか。話し合いをする妻に限らず、モラハラ加害者とまともな話し合いをすることは困難です。しかし、今後のために録音する機会としても、話し合いの場を設けることは無駄ではないでしょう。ただし、モラハラの度合いによっては夫自身や子どもに危害が加えられる可能性もあります。こうした場合は無理に話し合う必要はありません。証拠を残す話し合いの様子を録音するのと同様ふだんの発言を録音し、可能な場合は録画しておくなどして、客観的に異常性が判断できる証拠を集めておきましょう。相談窓口を頼る相談窓口というと女性専用のものを思い浮かべるでしょうが、男性用のものもきちんとあります。離婚を考えるレベルなのかどうかすら、判断ができなくなっている可能性もあります。まずは一度相談してみましょう。モラハラ妻は改善・治療できるのか?モラハラは本人の自覚なく行われるケースが多いのですが、妻から夫へのモラハラの場合、感情的な言動をどうにかしたいと思っていることもあるようです。人間は自覚をすれば変わっていけるものです。軽度のモラハラであれば、「相手を傷つける言い方をしない」「自分の考えがすべて正しいわけじゃない」といった自覚をするだけで改善方向に向かう可能性もあります。また、異常に感情的になってしまう原因のひとつとして、ホルモンバランスの乱れがあります。ひとりではどうにもならないけれど、何とかしたい……と妻が思っているならば、婦人科や心療内科など必要な医療機関を受診してみることもおすすめです。 まとめ健全な夫婦関係を損なわせるモラハラ。最近では「夫を傷つけてしまうことがやめられない」と自覚をしている妻の存在も浮き彫りにされています。モラハラの原因は、本来の性格から育てられ方まで、多くのものが絡み合っています。「治したい」と妻自身が思っているのであれば、しかるべき機関に相談しましょう! 参考:「モラハラ妻」になっていませんか?夫を悩ます特徴と改善策!既婚男性が涙の告白!「家庭内モラハラがヒドすぎる!!」モラハラ妻の実態|夫が知っておくべき対処法の全てモラハラ妻の暴力が怖い。まるで鬼!3つの特徴から分かった対処法を大公開
2018年06月15日メディアで見聞きするようになった「モラハラ」。モラハラとは、「モラル・ハラスメント」の略で、肉体的な被害が及ぼされることのあるDV(ドメスティック・バイオレンス)とは異なり、精神的な暴力を指します。言葉や態度によって相手の心を傷つけるため、被害を受けた人は精神的に深いダメージを受けることに。ひどい場合には正常な判断力さえ奪われてしまうのです。このページでは、モラハラ夫・妻と離婚を考えたとき、離婚に至るまでの流れと手順についてご紹介いたします。モラハラ認定される行為とはモラハラには、ふたつの段階があります。初期段階は、加害者が被害者を思うとおりに動かしたいという「支配」です。言葉巧みに相手が自分の言うとおりになるような言動を繰り返すことで、被害者の考えや行動を誘導していきます。被害者が反論をするようなそぶりを見せると、第2段階に移行します。第2段階は、加害者側に暴力性が芽生えているため、第1段階に比べて嫌味や暴言が増える特徴があります。「だからおまえはダメなんだ」「あなたってバカだよね」と否定する言葉を繰り返されることで、被害者はだんだん「わたしが悪いせいだ」と思い詰めていってしまうのです。なお、こうした言葉は、決して怒鳴り散らすように言われるケースばかりではありません。そのため、被害者本人が自覚を持ちづらくもあるのです。また、言葉を一切かけない「無視」や、イライラを露わにし続ける態度もモラハラの一種です。なぜモラハラが起きるのかモラハラの加害者の傾向としてあげられるのが、自己愛の強さです。これには育ちかたも影響しており、小さい頃からちやほやされて育った人の中には、「自分が1番正しい」という意識から相手を自然と見下してしまう人がいます。また、自己肯定感が健全に育まれなかった人も、モラハラ加害者になってしまうことがあります。他者から否定をされたときに過敏に反応し、夫婦間や子どもに対して暴発してしまうことがあるんです。 モラハラ夫・妻と離婚する流れモラハラ加害者との関係性は、時間をかければよくなるとは言い切れないものです。自分自身の精神を守るためにも、離婚は有力な選択肢といえるでしょう。協議離婚モラハラに限らず、離婚を考えた際はまず協議離婚を試みます。しかし、長くモラハラを受け続けてきた被害者が加害者と対等に話し合うことは困難。やっとのことで切り出したところで、加害者側に「誰のおかげで生きてこられたんだ!」「何を甘えたことを言っているんだ、だからあなたはダメなんだ」と返されてしまうことも多いです。話し合いが成立しない場合は、言いくるめられてしまう前に、調停や裁判を選びましょう。離婚調停夫婦だけでの解決が難しい場合は、家庭裁判所に調停を申し立てます。この際に重要なポイントは、「証拠」です。身体的暴力性が見られないモラハラは、第三者から被害の程度が判断しづらい特徴があります。さらに、モラハラは家庭内でのみ行われるケースが多いので、夫婦に共通の知り合いがいたとしても、実情が知られにくいという特徴も。そのため、離婚を考え始めたら、以下の証拠を集め始めましょう。自分への暴言の録音データものに当たる様子の動画相手が送ってきたメールやLINEの文面被害の様子を記したもの(日記、SNSへの投稿履歴など)相手にこれまでに行ってきた改善要求の手紙やメールなど第三者から見て、加害の異常性がわかる証拠を示すことが大切です。調停員の前では人当たりが良い態度をとられるケースも多いため、冷静に被害について説明する必要があります。裁判離婚モラハラでの離婚の場合、調停を申し立ててもスムーズに進められるケースはあまり多くはありません。しかし、裁判に持ち込む前には調停を申し立てなければいけないことを覚えておきましょう。裁判での離婚では、法律で定められている離婚理由かどうかが判断の基準となります。モラハラは、民法770条1項の5つ目にあげられている「婚姻を継続しがたい重大な事由」に当てはまります。重大な事由とは、「性格の不一致・暴力・性的異常・浪費・犯罪」など。モラハラは夫婦間コミュニケーションの問題だとされてしまうケースもあるため、できるだけモラハラ問題に強い弁護士を立てましょう。慰謝料は請求できるのかモラハラでの離婚の場合も、慰謝料は請求可能です。相場は数十万円~300万円程度。金額は婚姻期間の長さや子どもの有無のほか、モラハラの回数・期間・程度によっても異なります。少しでも高い金額を望むのであれば、客観的な証拠をきちんと提示することが必要です。財産分与はどうなるのか離婚理由が何であれ、財産分与はできます。2分の1ずつ分割するケースが大半です。親権はどうなるのか離婚をする際、夫婦間でトラブルになりがちなのが親権です。一般的に、母親のほうが獲得しやすいため、モラハラ加害者が妻で、夫が親権を取得したい場合には難しいということを頭に入れておきましょう。とはいえ、父親が親権を得られないわけではありません。父であれ母であれ「子どもにとってこちらのほうが養育者として適任」と判断されれば良いのです。モラハラは、弱い立場の相手に向かいがちです。離婚後は子どもに矛先が向かないとも限りません。そうしたことも合わせながら、「自分のほうが親権者としてふさわしい」とアピールしたいですね。弁護士に相談長い期間モラハラ被害を受けていると、正常な思考回路で物事を考えられなくなっている可能性もあります。これまで相手に虐げられてきた分、加害者を目の前にすると、洗脳されたような状態に舞い戻ってしまうことも。法的なアドバイスも含め、自分が不利にならないためには、弁護士に相談することが有効です。法テラスなど、無料で相談にのってもらえるサービスもあるため、まずは弁護士に相談してみましょう。弁護士の選びかた先述のとおり、モラハラは「離婚するほどのことではない」とされてしまうケースもあります。調停や裁判になった際は、モラハラ問題に詳しい弁護士を選びましょう。過去にどういった離婚トラブルを解決してきたかを調べた上で、親身になってくれる弁護士を選んでくださいね。 参考:
2018年06月14日家庭内で、夫もしくは妻からの「モラハラ(モラルハラスメント)」に悩んでいませんか。もしくは「これってモラハラかも……」と思うようなことがあったり。モラハラは目に見えないので気づきにくく、知らないうちにストレスが溜まっていきます。今回はそんな夫婦間のモラハラについて、どのようなものなのか、どういった言動があてはまるのか考えてみました。また、モラハラは治るのかなどについてもご紹介します。モラハラとはどんな行為?モラハラは「モラルハラスメント」の略で、言葉や態度によって人の心を傷つける、嫌がらせ行為です。家庭や職場などで日常的に行われ、「精神的な暴力」や「精神的DV」ともいわれています。最近では夫婦間のモラハラにより、離婚する夫婦も増えているようです。家庭内という狭い空間の中は第三者の目がないので、モラハラが起きやすい環境ともいえそうですね。身体的暴力と違って目に見えないため、加害者の「精神的暴力をふるっている」という意識が薄く、被害者も「自分は暴力をうけている」と気づきにくいのがモラハラ、精神的暴力です。そのままにしておくと事態はどんどん深刻になっていくので、早めの対処が必要ですね。モラハラに当てはまる行為・言動それでは一体、どのような行為や言動がモラハラに当てはまるのでしょうか。男性と女性両方に当てはまる特徴をご紹介します。2面性がある突然無視をする何をしてもしなくても難癖をつける平気で嘘をつく相手を徹底的にけなすなど夫のみに当てはまる特徴は以下のとおり。殴るそぶりをしたり「子どもに危害を加えるぞ」など言って脅す「誰のおかげで生活できるんだ」といった発言束縛をする妻の仕事を辞めさせる生活費を渡さないなど妻のみに当てはまる特徴がこちらです。自分に異常なほど自信があり、夫を見下している夫の大切なもの(コレクション)を捨てる、壊す「甲斐性なし」「男のくせに」「離婚する」などと言う子どもや周りを味方につけて夫を孤立させる何かあるとすぐ実家に逃げるなどモラハラ加害者がモラハラをする原因は、自己愛性パーソナリティ障害を持っていたり、幼少期に親からモラハラを受けていたり、ネグレクトや過干渉だったりなど、さまざまなことが考えられるそうです。そのため、モラハラ加害者の多くが「自分がモラハラをしている」ということに気がついていません。「モラハラだから治して」なんて言えないし、本人に自覚がないのだから治療は絶望的……と思うかもしれませんが、今の状況を「改善」できる可能性はあります。 モラハラにはカウンセリングをモラハラ加害者に自覚があり、モラハラを治したいという意思があるのなら、カウンセリングにより改善できるかもしれません。しかし、第一関門は「モラハラ加害者をカウンセリングに連れていくこと」ですよね。そこで、夫婦で一緒に行く「カップルカウンセリング」をおすすめします。カップルカウンセリングとは?その名のとおり、カップル(夫婦)2人で受けるカウンセリングのこと。夫婦カウンセリング・ペアカウンセリングともいわれています。第三者を交えて夫婦間の問題を話し合っていくので、今の状況を客観的に見ることができます。「DV加害者更生プログラム」などとは違って、夫婦の問題として進められます。カウンセリングの内容夫婦に関する問題なら、ありとあらゆることが相談できます。落ち着いた環境で話し合いができ、相談者のどちらが悪いなどという話もありません。夫婦関係の修復を目的として来院するかたが多いそうです。カウンセリングの流れカウンセリングによって異なりますが、最初に悩みごとの概要を説明し、今後夫婦でどうしていきたいのかを伝えます。2回目以降からは、問題をどう解決するのかを話し合っていきます。カウンセラーは話をうまく誘導したりと、聞き役に徹しているそうですよ。料金料金もカウンセリングによって異なります。以下がおおよその目安です。初回料金:無料~20,000円継続料金(50分):数千円~約17,000円予約延長(25分ごとに):~約8,000円初回無料のところもあれば、初回はお時間をたっぷりとって話すため金額が2倍となるところも。また、延長や時間外のカウンセリングもできるところとできないところがあります。 悩みがちな夫婦間のモラハラ問題ですが、夫婦2人で乗り越えたいと考えているのなら、ぜひ夫婦カウンセリングを活用してみてはいかがでしょうか。できることから行動に起こしてみてくださいね。 参考:ドメスティック・バイオレンス(DV)とは精神的なものの事例カップル(夫婦)カウンセリングの概要
2018年06月09日「モラハラ夫」という言葉を知っていますか? 最近、話題になっていますよね。モラハラ(モラル・ハラスメント)とは、家庭などで日常的に行われる「見えない暴力」のこと。言葉や態度によって人の心を傷つけるので、精神的な暴力ともいわれています。「結婚してから、夫が変わった」「最近夫に怒られてばかり」など、夫の言動に深く傷ついて悩んでいる自分(妻)がいる場合、夫がモラハラを行なっている可能性があります。まず、モラハラ(モラル・ハラスメント)とは、家庭などで日常的に行われる「見えない暴力」のことです。言葉や態度によって人の心を傷つけるので、精神的な暴力ともいわれています。 1. モラハラ夫とは?モラハラを行う夫の特徴どのようなことをされたらモラハラになるのかは、よくわかりませんよね。モラハラを行う夫の特徴についてご紹介します。最初は優しい不幸な子ども時代等の話をして妻の同情を誘う結婚後や妊娠・出産後に豹変する自分が優位に立ちたがる思い通りにならないと態度で怒りを表す(大きな音を立てる等)妻が存在していないかのように振る舞う(長時間の無視)妻の弱い部分を集中的に言葉で攻撃する妻の大切なものを壊す・捨てる・傷つける脅して不安にさせる平気で噓をつく自分を正当化する(責任転換する)共感性が乏しい会話がかみ合わない嫉妬深く束縛するマイルールがあり、従わせる子どもを利用・子どもに関することで嫌がらせをする穏やかなときもある外面は良い(家の中だけモラハラ)※ただし、誰にでも横暴なタイプもいるモラハラ夫は精神的DVに当たるDV(ドメスティック・バイオレンス)といえば肉体的な攻撃のイメージが強いのですが、モラル・ハラスメントはどうなるのでしょうか。DVには明確な定義はありませんが、日本では「配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力」という意味で使われることが多いそうです。ただし、「暴力」といってもさまざまな形態があります。殴ったり蹴ったりする「身体的暴力」、言動で相手の心を傷つける「精神的暴力」、性的行為を強要する「性的暴力」です。その中でも、モラル・ハラスメントは「精神的暴行」にあてはまります。DVを受けると、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患ってしまったり、DVを見て育った子どもにも悪い影響を与えてしまいます。 2. モラハラ夫の治しかたモラハラ夫が持っている精神構造を理解して、モラハラ夫を改心させる方法を考えてみましょう。モラハラをする人というのは、幼少期の家庭環境が影響しているともいわれています。親が過干渉や過保護で「自分は特別な存在なんだ」と思い込んでいたり、親からモラハラやネグレクト・暴力を受けていて、満たされない気持ちや劣等感を強くもっていたり。そしてモラハラ夫の中には、自分がモラハラをしているという自覚さえない人もいます。もしくはモラハラをしていると自覚していても、「自分が正しい」と思い込んでいるのだと考えられます。そのため平気で人の尊厳を踏みにじるのです。また、モラハラのターゲットになりやすい人の特徴は、責任感が強いかたや真面目で我慢強いかた、気が弱く罪悪感を持ちやすいかたなど、だそうです。なので、モラハラを受けたときに「自分が悪い」「自分が我慢すれば良い」なんて考えはやめましょう。子どもにも悪影響なので、モラハラ夫には早めの対処が必要です。どうやったら治る?モラハラは、「心の病気」だといわれています。しかも何十年もその人格でいたので、それを治すことは並大抵のことではありません。モラハラに関する本やサイトを見ても「逃げて」「離婚して」とばかり書いてあります。やはりモラハラを長い間受けると、妻が心の病気になったり共依存になってしまうからでしょう。そのため、別居や離婚をするという考えがなく、モラハラ夫を治したいと思っているのなら、「対処する」というふうに行動したほうが良いかもしれません。相談する専門機関や友人に相談しましょう。現在モラハラで悩んでいる女性が多くいるので、きっと力になってくれるでしょう。一人で抱え込むと大きなストレスになります。受け流すモラハラ夫は、人を選んでモラハラをしています。つまり、妻の性格上「責任感が強いため、夫の言動を受け流すことができない」と知っているからモラハラをしているんです。「モラハラ夫の言動を受け流せ」と言われても実行できないかもしれませんが、なるべく別のことを考えるなど、毅然とした態度を心がけるようにしましょう。夫は「あれ?」と不思議に思い、効果のない精神攻撃をやめるかもしれません。無反応夫のモラハラに、怒ったり悲しんだり謝ったりと、反応をすることをやめましょう。反応をしてしまうとモラハラが激しくなる可能性があるので、「ああ、うん」とかわしましょう。それで「聞いているのか!?」と怒られても、「うーん」と鈍い反応をすると良いでしょう。なにをしても言いがかりをつけられるので無反応を貫いて、心の中で「モラハラが上手くいかなくて悔しそうだな」と、ほくそ笑んでも良いかもしれませんね。 「私がダメだからこうなったんだ……」と、夫のモラハラに気づかず悩む女性も中にはいるかもしれません。今回ご紹介した「モラハラ夫の特徴」を照らし合わせてみて、夫があてはまった場合は早急に対処するようにしましょう。精神的な暴力はDVです。我慢して耐え続けていれば、身が持たなくなってしまいます。なるべくそういった機関に相談をしたり、モラハラの対処法をして、自分や子どもを守ってくださいね。 参考:「ドメスティック・バイオレンス」とは暴力の形態暴力の特徴「モラル・ハラスメント」規制を法制化随伴性の心理学 : 応用編:モラル・ハラスメント
2018年02月14日MCやDJとして活動しているZeebraさんが、妻でモデルの中林美和さんにモラハラをしているのではないかとの報道が話題になっています。「モラハラ」の実際の概念は実ははっきりとはしませんが、一言でいえば、「言葉や態度で人の心を傷つける精神的暴力」と考えていただければよいのではないでしょうか。近年は、肉体的暴力(DV)の被害もさることながら、モラハラによる被害を理由に離婚を望む人も少なくありません。そこで、今回はモラハラと離婚の関係について考えていきたいと思います。*画像はイメージです:■モラハラと認定されるのはどのような行為か先ほども書いた通り、何をモラハラというかは実はあいまいです。それは、人の感じ方によるところが大きいからです。しかし、例えば、「役立たず」、「こんなこともできないのか」、「生きてる価値がない」など、相手を侮辱したりこき下ろしたりするような言葉を日常的に吐いていれば、モラハラということができるでしょう。また、「相手が話しかけているのに無視をする」、「食事を作らせておいて手を付けない」という態度も、反復継続したりすれば、精神的な暴力、すなわちモラハラと認定されることになると考えられます。 ■「モラハラ夫婦」の関係修復は可能か?夫婦の一方のモラハラが他方にとって限界を超えるものであった場合、関係を修復することはかなり難しいものです。そもそも、モラハラをしている側は、自分がしていることがモラハラだとは気づかない、あるいは気づいていても認めないことが多々ありますので、そのような場合には関係修復は不可能と考えるべきでしょう。仮に関係修復が可能だとすれば、モラハラをしていた側が心からそれを反省し、謝罪をすることが最低限必要な条件です。しかし、相手が限界を超えてしまっている場合、「謝ってもその場限りで、またすぐに元通りになる」と考え、すっかり信頼を失っていることが多いので、簡単に修復できるわけではありません。実際、その場では謝っても「元の木阿弥」になる人は非常に多いように思います。 ■モラハラされた側の対抗策は「証拠を残す」ことモラハラをされた側としては、我慢の限界を超えたら離婚を検討することになるでしょう。自分が苦しんできたことについて、慰謝料を請求したいと思うのも当然です。しかし、そのためには、モラハラ被害の証拠が手元に残っていなければなりません。モラハラをする人間は小賢しいことが多く、往々にして、証拠を残さない形で嫌がらせをします。例えば、メールやチャットで嫌がらせをすることはあまりありませんし、また、嫌がらせをする前に録音されないようにスマホを取り上げたりすることもあります。ですので、モラハラ被害というのは実は証拠が残りにくいのです。もちろん、メールやチャットで嫌がらせの言動があれば、そのデータは消えないように保存しておかねばなりません。また、できるだけ近い時期にされたことをメモとして残しておく(日付も入れておく)、恥ずかしいかもしれませんが、友人にメールなどの形が残るもので相談しておくことは次善の策と言えます。モラハラというと何か軽い感じがしますが、実際にはDVと同じくらいに人を苦しめるものです。泣き寝入りすることがないよう、できるだけ証拠を残しておくことをお勧めします。 *著者:弁護士 寺林智栄(ともえ法律事務所。法テラス、琥珀法律事務所を経て、2014年10月22日、ともえ法律事務所を開業。安心できる日常生活を守るお手伝いをすべく、頑張ります。)【画像】*torwaiphoto / PIXTA(ピクスタ)
2016年12月23日不快な言葉で精神的な苦痛を与え、ときに暴力的な言動で相手を傷つけるモラルハラスメント、略して「モラハラ」。本人がモラハラを自覚していないこともあるようです。相手を傷つける行為とは思っておらず、むしろ本人は“相手のために正しいことをしている”という価値観でいるとか。知らないうちに彼を傷つけている…なんてことが、あるかもしれません。そこで今回は、モラハラしやすい人の特徴をご紹介します。1.自分の考えを押しつける傾向があるモラハラ彼女に共通するのは、自分の意見や考えを彼に押しつけるところ。本人はアドバイスしているつもりでも、彼にしてみれば一方的な押しつけになっています。相手の意見はどうでもよく、「こうしたほうがいいよ!」といった決めつけで自分の考えを受けいれさせることが前提なんです。2.否定されると反撃してしまうモラハラする人は極端に自己愛が強く、自分の価値観を否定されると鋭く反撃します。加えて、プライドが高いのも特徴です。「否定される=攻撃された」と無意識に判断し、自分の考えや意見を押しとおして相手を納得させる傾向があります。自分はまちがっていない、という強い気持ちの表れです。3.負けを認めないモラハラ彼女は、とにかく負けず嫌い。自覚がなくても本能では自分が正しいと思っているわけですから、負けを認めるはずがありません。「たまには素直に謝れよ!」と、彼がうんざりするパターンも。何かと理由をつけたり相手の弱点を持ちだしたりして、最悪でも“引きわけ”にもっていく傾向にあります。4.他人の幸せに強く嫉妬する自分以外の人が幸せそうな状況にいると嫉妬します。しかも、かなり強く嫉妬します。自分優先なので、自分よりも幸せな人は気にくわないんです。他人の幸せを素直に喜べないようなら、注意したほうがよいかもしれません。5.話を最後まで聞けない人の話を最後まで聞けないのもモラハラ彼女の特徴。たとえば、話の途中で会話の方向性を変えたり話の流れを遮ってしまったりする傾向があります。自分の意見を優先したがりますから、とりあえず口を挟んでしまうようです。6.被害者意識が強いモラハラ彼女は被害者意識が強く、「私ってかわいそう」とか「こんなにがんばっているのにわかってくれない」など、少し落ちこむことがあると自分のことを哀れみます。いつだって自分は被害者。まるで物語の主人公かのように悲劇に浸ることがありますが、結局は自分の思いどおりにいかないことを不満に思っているだけです。7.誰かと比べてしまう彼と誰かを比べたり、現在の自分の状況を他人を比べたりして、満足度を確かめるのもモラハラ彼女の特徴です。たとえば、友だちの彼氏と比較して自分の彼を査定したり、その彼女をうらやんだりします。モラハラ彼女がもっている根本的な“闇の部分”と言えるでしょう。8.責任転換してしまう不利になると人のせいにしてしまうクセがあります。なので、素直に謝ることができません。うまく方向性を切りかえ、さも相手が悪いように責任転換します。「○○君だって」とか「私がこうなったのは…」など、決して自分一人の責任ではないことを主張するかのように強引な反撃をしてしまいます。9.過去の話を引っぱるネチネチしているのもモラハラ彼女の特徴です。過去の話を持ちだしたり、ささいなことでも根にもったりして、口ゲンカや普段の会話など、ことあるごとに引っぱりだします。あげくの果てには「だから言ったじゃん」「前もそうだったじゃん」と相手を追いつめ、自分が正しかったことをわからせようとするんです。モラハラが原因で恋人との関係が終わる…なんて事態もありますから、くれぐれも用心したいところです。
2016年04月18日芸能人の離婚問題などでも話題になった、「モラハラ」という言葉。もしも今付き合っている彼氏がモラハラだったら…と考えると、結婚したい気持ちへもブレーキがかかってしまうかもしれません。国内最大級のQ&Aサイトの オウケイウェイヴ にも、「モラハラ」に関するさまざまな意見が飛び交っています。果たして、「モラハラ男」を見分ける方法はあるのでしょうか。■質問モラハラ男の見分け方ありますでしょうか?現在、バツイチの男性とお付き合いしてますが、離婚理由を聞いて内容にはいたって納得しましたが、彼による一方的な説明なので、奥さん側の主張を勝手に想像してみた時に、これってモラハラ夫ってことか?? と思い…。具体的にはお子さんが重大な問題を起こしたのを、夫の出張が多いのを利用してか 、奥さんが数か月かくし続けたことが原因云々だそうで、奥さんのご実家も子供がかわいそう! と奥さんの肩を持っていたそうです。これ以上は分からないというか、聞いてないのですが…。問題行為は更生しなければならないので彼の主張は普通に考えて最もな意見かと思いますが、そこまで揉めた原因を想像しましたが、奥さんが相当クレイジーか、彼がモラハラ系だったかって感じかなと想像しました。怒ったところをまだ見たことがないので分からないですし、すごく優しいのでそんな風には見えないのですが…。モラハラは、性格の癖にて、なかなか治らないときいています。これから彼と時間を過ごして見極めたらいいと思いますが…。■回答1ないです。外面がいいのも特徴のひとつですし、そんな便利な判別方法があるならモラハラ被害を受ける男女もいなくなります。それに、いたって普通の人を「モラハラに誘導する」ような、そんな性の人間も確実にいますから。束縛が強い(連絡がないと嫌がる、キレる)、弱者に強く出る、自分がモラハラを受けて育った、切れやすいくせに優しいなどは、危険なのかもしれないです。できればお友だち、ご実家とも深く付き合い、多角的に人間性を見ると良いと思います。 それ抜きにしても、あなたの彼氏さんはなんか、ダメな匂いしますけどね…。奥さんが隠し続けたのか? 言っても無駄だと思っていたのか。出張、仕事にかまけて家庭を放り出してたのではないか(離婚理由と別に、自分の子供にたいしてなんかケアとか責任とかとんないの?)。彼との話のなかに、その子供のことに対する反省や本気の悔恨がないなら、かなりアウトー! な人間だと思います。まあ、だったら別れてないだろうし、もと奥さんへの離婚理由もそんな感じにゃならないのでは? と思うのですがね。彼の主張を私は直接聞けないので、うがって考えてると思いますが、ここにかかれてることで考えるに…お察しレベルかな~って感じです。自分が出張ばかりで家庭を開け気味だから~とか、普通は思うよねえ。んで、次の恋愛とか、子供のことがちゃんと片付くまでは~とか思うよねえ? というのと、優しくて怒ったとこ見てないというのは、なんかまあ危ない気は個人的にしますが、彼氏さんが頭が上がらない人と積極的に仲良くなり、実家や友達と連絡を絶やさず、仕事も続け、問題が上がったらすぐ行動できる用意と胆力があれば、「もら夫」もおとなしくしてると思いますよ。(モラハラする人は世間体を大事にするから)■回答2こればかりは見抜けませんよ。見抜けてたら世の中離婚する人いないでしょう。みんな猫かぶってるのでわかりません。彼に離婚の理由聞いても自分のいいようにしか言いませんよ。前の私の元旦那も、離婚の理由を私のせいにしてました。それは新しい彼女から相談されて聞いたことです。わざわざ自分の悪いところを言えば逃げられますからね。できることは相手をよーく見ることですね。後は同棲してみるのはどうですか? 別れたくなったらすぐ逃げれるし。 ■回答3質問者さんが精神的に強く自立していたら見抜けると思いますよ。モラハラするのは精神的に弱い人ですから。そんなクレイジーな女の人そうそういないでしょ? てことは、彼側の落ち度を隠して100%奥さんが悪いことに押し付けた意見やものの見方だから、そうなると考えられる。それって、男らしいですかね? 自立した強い男ですかね? 「モラハラを見分ける方法はない!」という回答が目立ちましたが、そもそもそんなに簡単に見分けられるものなら、これほどまでに話題にならなかったでしょうね…。ただ、ヒントとなるのは二つ。自分の精神を強く持ち、彼をよく見ること。また、彼の周りの人の意見も聞いておくこと。それらを行えば、「モラハラ」かどうかに限らず、彼があなたにとってふさわしい人間か、自ずと見えてくることでしょう。・ オウケイウェイヴ 元記事は こちら
2015年08月24日芸能人夫婦の離婚理由だとか、最近ちょくちょくテレビやネットでも話題になっている「モラハラ」という言葉。私たち一般の人の中にもモラハラで困ってる人が増えてきてるよ。モラハラ男子に困ってる女子や、モラハラ男子に困らされたくない女子のために、気になる男子や彼氏がモラハラ男子かどうかを見極めるチェックポイントを教えちゃうよ。■1.二人きりでしか会いたがらない彼女の家族とか彼女の友達と会いたがらないっていうのはもちろんだけど、それだけじゃなくて、モラハラ男子は自分自身の友達ですら、彼女と一緒の場面には呼びたがらないよ。そもそもモラハラ男子はコミュニケーション能力が低くて、友だちが少なかったり、本心を話せる相手が居ないこともあるんだ。気をつかって小さくなって他人と接している自分はみっともない・・・・・・とモラハラ男子は思っているから、そんな姿を彼女には見せたがらないんだ。自分がダメだと思っている自分を隠し、立派な人みたいに見せようとするために、彼女とは二人きりでしか会いたがらないってことになるんだね。■2.「普通は・・・・・・」が口ぐせ人間には男女関係なく、自分の気持ちっていうものがあるよね。でも、モラハラ男子は自分の気持ちを自分の言葉で表現することができないんだ。その割には、自分の思い通りにならないのは我慢できない。じゃあどうするかっていうと、世間の常識とか他人の言葉とかによっかかって一般論っぽく置き換えて話すことが多いんだ。だから、「普通は○○するものだ」とか「女っていうのは○○なものだ」とかっていう言い方をするんだね。医師や弁護士などの専門家や自分が尊敬する偉人の言葉を持ち出してきて、「○○先生もそう言ってる」とかって虎の威を借る狐みたいなこともやりがちだよ。■3.店員さんに対して偉そうモラハラ男子は学校や職場ではものすごく弱腰。先輩や上司にヘコヘコしているだけじゃなく、後輩や部下にまで常に気をつかっていて、一番の下っ端みたいな感じになってるんだ。それが一転、飲食店に入って自分がお客さんになったら途端に”ご主人様”みたいに扱ってもらえる。180度異なる待遇を受け、上の立場に立ったような錯覚を起こし、突然に気が大きくなり、一緒にいるこっちが恥ずかしくなるくらい偉そうに振る舞っちゃうの。付き合う前にこんな感じになってるモラハラ男子は、恋人同士になった後にも彼女に対して偉そうなことばかり言うようになるよ。■4.最初は優しいモラハラ男子は最初からモラハラっぽいかっていうと、そうじゃない。最初からモラハラっぽかったら、女子だって付き合い始めたりしないもんね。最初のうち、モラハラ男子はまだあなたが自分のものになっていないと思っているから、内なるモラハラを表に出さずに優しくしようと努めている。そうしないと振り向いてもらえないと彼らもわかっているからね。でも、必ずボロは出すよ。あなたと会う回数が増えて距離も縮まってくるにつれ、彼らは自分の悪い部分が出ないようにするのが難しくなってくるからね。少しでもモラハラの兆候が見え隠れしてきたら、それは付き合ってからもっとひどくなるよ。心の中でしっかりチェックしておこう。■羽林由鶴さんからのメッセージモラハラ男子かどうかをチェックできるポイントがわかってきたかな。付き合う前だけじゃなく、将来もし結婚を考えるようになったときには、ぜひ今日のモラハラ男子の確かめ方を思い出してね。ただ付き合うだけでも大変なんだから、言わずもがなかもしれないけど、モラハラ男子との結婚はひどい目に合うからね。モラハラ被害を受けている人も、幸いにしてまだ免れているという人も、これからモラハラされないように注意して楽しい恋をしよう。(羽林由鶴/ハウコレ)(横田 彩夏/モデル)(柳内 良仁/カメラマン)
2015年04月13日芸能人夫婦の離婚劇に端を発し、ニュースサイトやワイドショーを日々賑わしている「モラルハラスメント(モラハラ)離婚」。肉体と精神に傷跡を残すドメスティックバイオレンス(DV)の相談数と同じくらい、モラルハラスメントに起因する悩みの相談が私たちの下へ数多く持ち込まれています。今回は、「モラハラ離婚」に関するお話です。家庭内でモラハラを引き起こす可能性が高い配偶者の傾向について語ってみたいと思います。1.二面性を持つ配偶者には注意職場の同僚や取引先、近所の人たち、知り合いなどに対しては愛想が良いのに、家庭内ではその逆という二面性を持つ人。外面(そとづら)だけが良い配偶者には注意が必要です。第三者に評価されたいがため「良い人」を演じています。そのせいでストレスを溜めこんでいる可能性がとても高いと言わざるを得ません。そのストレスを発散するために、家庭内では暴言を吐き、配偶者に対して毒づいたりする傾向を持っているようです。2.口が悪い配偶者には注意口が悪く、毒舌を吐くことが多い配偶者。テレビを見ながら、出演者や演出に対して独り言のように否定の言葉を羅列するような人には注意が必要です。心理学に「優越コンプレックス」というのがあります。劣等感を持つ人は、周囲に対して強い態度を取ることで優越感を持とうとします。無意識のうちに自分の劣等感を隠そうとしているのです。第三者に対するこの態度が、時として一番身近な家族に向けられることが少なくありません。3.地位や肩書に弱い配偶者には注意地位、肩書、権威など自分より高い地位にいる人には腰が低いにも関わらず、自分より低い位置にいる者に対してかなり高圧的になるような人。相手によって態度を変える傾向を持つ配偶者には要注意です。このような人は家庭内での立場が一番上だと勘違いしている傾向もあります。家族や配偶者に対して常に横柄な態度で接したり、自分の意にそぐわない行動をしたりする家族に対してはモラハラ以上の「罰」にも似た処遇をすることがあります。上記のような傾向を持つ配偶者に対してどう接すれば良いのでしょうか。これらの傾向は交際中にも少なからず見受けられたはずです。極論するなら、良好な結婚生活を送りたいのであれば、「モラハラ予備軍となり得る傾向を持つ相手と結婚しないこと」です。既に結婚してしまっている場合、暴言は右から左へと受け流し、束縛に対してはうまく切り抜けるなど、あらがう態度を表に出すことなく静かに対応するしか方法はないと心得ましょう。※写真と本文は関係ありません○執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛問題や夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。寄せられる相談件数は年間1万件以上にも上る。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。これらの経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と、出逢いのための社会人サークル「東京アクティビティ」を手掛ける。最近では、後進育成のための「恋愛アナリスト・婚活アナリスト実践養成講座」も主宰している。
2015年01月26日