このお話は作者原黒ゆうこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじクラスの雰囲気を改善してほしいと担任に伝えたら、なぜかにらんできたよしえ。なんとよしえは、娘が楽しそうだからクラスの雰囲気を変えたくないと考えていたのです。このクラスでよかった…雰囲気を変えたくない!娘の様子に違和感あおいちゃんが怖い信じられない…子ども同士のメッセージの内容新たにあおいちゃんのお気に入りになったゆうかちゃんでしたが…実はゆうかちゃんはあおいちゃんのことを怖がっていました。あおいちゃんからのメッセージを見たゆうかちゃんの母親の行動は…?次回に続く 「ママ友がモンペだった話」(全36話)は17時更新!
2022年10月20日このお話は作者原黒ゆうこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじ授業参観で、ほのかのクラスが学級崩壊していることがわかりました。でもまゆみが学年主任に相談しようとすると、なぜかよしえに止められたのです。普段なら真っ先にクレームを入れるよしえなのに…懇親会にてこのままでは安心できないなぜか発言を止めようとするよしえさんまさかの、クラスの雰囲気を変えたくない理由このままでは安心して子どもたちを学校に通わせることができない…懇談会で先生に対策をお願いしたまゆみさんをにらみつけたよしえさん。いったいどんなワケがあるのかと思ったら…娘が楽しそうだからなんて、そんな理由で…!?次回に続く 「ママ友がモンペだった話」(全36話)は17時更新!
2022年10月19日このお話は作者原黒ゆうこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじよしえの娘・あおいと同じクラスになってしまったほのか。あおいは悪口ばかり言い、ほのかが新しい友だちを作ろうとすると割って入るのでした。そしてとうとうある朝、ほのかが学校に行きたくないと言い出しました。自分でもなぜ行きたくないのか、よくわからない…よしえの家庭事情学級崩壊!?学校に行きたくなかったのは、このせい?参観日だというのに、荒れていたほのかちゃんのクラス。学校にいきたくなかったのはこのせいでしょうか。このままでは勉強にならない。学年主任に相談しようかと思ったのですが、なぜかいつもなら真っ先にクレームをいれるよしえさんが制したのです。その信じられない理由とは…?次回に続く 「ママ友がモンペだった話」(全36話)は17時更新!
2022年10月18日このお話は作者原黒ゆうこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじまゆみは、ママ友のよしえが実は苦手。そんなよしえの娘、あおいもスマホを見せびらかしては、まだキッズケータイを使っているまゆみの娘・ほのかをバカにしてくるのです。親の前でだけいい子ぶるあおいちゃん急に態度を変えるよしえさんあおいちゃんと同じクラスになるのは不安…ほのかに変化が…親の前ではいい子ぶるあおいちゃんと、地味な人に対して態度を変えるよしえさん。正直なところ、あおいちゃんと同じクラスになるのは遠慮したいと思っていたのですが…。そして同じクラスになって早々に問題が発生。なんと、娘のほのかちゃんが学校に行きたくないと言い出したのです。こんな時自分ならどうするか?口出ししないでいられるか?子どもになんて言ってあげられるのか?どこで手を差し伸べたらいいのか?自分ならどうする?なかなか答えの出ない問題です…。子どもの人間関係が気になってもむやみに口出しできないですよね。次回に続く 「ママ友がモンペだった話」(全36話)は17時更新!
2022年10月17日このお話は作者原黒ゆうこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。フォロワーさんの体験談です。身バレ防止、演出による脚色を大幅に加えております。幼稚園の頃からのママ友とお花見に来たまゆみさん。卒園してからもたびたび会っているママ友たちですが…実はそのうちの1人の「よしえさん」が、苦手なのです。次第にトラブルに巻き込まれていくまゆみさんと娘のほのかちゃん。よしえさんは、本当にたちの悪い、絶対関わっちゃいけないタイプです…!ママ友たちと子連れでお花見本当は同じクラスになりたくないスマホを持ち始めたあおいちゃん子どもに操らてない…?上手におねだりしてスマホをゲットしたあおいちゃんは、スマホを持たないほのかたちをバカにします。そんなあおいちゃんがまゆみさんに耳打ちしたのは…?次回に続く 「ママ友がモンペだった話」(全36話)は17時更新!
2022年10月16日『ヘリコプターペアレント』という言葉、ご存じでしょうか?「モンスターペアレント」や「毒親」ほど広く知れわたってはいないものの、小さな子どもを育てる親にとって、決して人ごとではない問題をはらんでいるのです。今回は、真剣に子どもと向き合う親であれば、だれもがその予備軍となりうる『ヘリコプターペアレント』についてお伝えします。子どもの成功を無意識に阻む “ヘリコプターペアレント” の恐ろしさヘリコプターペアレントとは?まるでヘリコプターがホバリングをしているように、親が子どもの頭上で旋回し、目を光らせている様子から名づけられた “過保護かつ過干渉な親” の総称。わが子が失敗しないように上空で見張り続け、困難に遭遇しようものなら、すぐさま飛んでいって助ける親のことを指す。アメリカなどでは社会問題にもなっている。 親であれば、わが子を心配する気持ちは充分理解できます。程度の差こそあれ、誰もが子どもの幸せや成功を願って手助けをしてあげたいと思うもの。では、『ヘリコプターペアレント』は、いったい何が問題なのでしょうか?心理学に基づいた育児メソッドを提唱している佐藤めぐみさんによると、「過保護は “わが子への愛情ゆえ” と好意的にとらえていた時期もありますが、最近のアメリカの研究では、その傾向が否定されつつあるといいます」とのこと。研究の結果わかったことは、次の通りです。1. 親としての温かみがないうえに過保護だと、子どもはのちのち、自己否定感に悩み、問題行動のリスクも高まる。2. 親としての温かみを保った過保護の場合、1のケースと比べれば確率は減るが、自己否定感や問題行動のリスクはなおも残る。つまり「いくら愛情あふれる温かい接し方をしていても、決して過保護による悪影響がなくなるわけではない」らしいのです。結論として、子どもへの “愛情ゆえに” 過保護が容認されていた時代は、確実に変わりつつあるのだといえます。ヘリコプターペアレントに育てられた子どもたちの将来ワシントンポスト紙によれば、「ヘリコプターペアレントに育てられた大学生は、うつの割合が高い」と報告されています(2013年)。そこには「過剰な親の干渉は、子どもの自主性と能力の発達を阻害する。そのため、ヘリコプターペアレントは依存を促し、保護的な管理なしに仕事を完遂する能力を阻害する」とも書かれています。その理由として、「過保護に育った子どもは、喪失や失敗、さらに失望といった、誰の人生でも避けられない状況に対処する方法を、まったく学ぶことがない」ということが挙げられています。失敗から学ぶ教訓や、ひとりで問題を解決する力、試行錯誤しながら周囲とコミュニケーションを図る努力など、どれも生きていくうえで必要不可欠です。これらの力が身についていない若者にとって、社会の厳しさは相当なものなのではないでしょうか。子どもをすべての困難や失敗から遠ざけて、傷つかないように守るヘリコプターペアレントの過剰な愛情は、じつは子どもが成長するきっかけや将来の成功の機会を奪っているのです。また、ヘリコプターペアレントはわが子の人生や経験の多くを決めてしまうので、その子どもは圧倒的に『決断する機会』が減ります。決断力が欠如した状態で育つと、自分のことなのに何も決められないまま生きていかなければなりません。さらに、幼少期に失敗を重ねなかったことから、“完璧な自分” しか認められない、自分を好きになれない、などのネガティブな価値観形成や精神的な不安定さを引き起こす可能性も出てくるといわれています。誰もがヘリコプターペアレント予備軍!?「うちは子どもを甘やかしてしないし、厳しくしているから大丈夫」と自信があっても、安心はできません。「どんな親でもヘリコプターペアレントになる可能性がある」と述べるのは、『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)の著者・立石美津子さん。ヘリコプターペアレントになりやすい人には、次のような特徴が見られるそうです。1. 完璧主義子どもに対して “理想の子ども像” を求めるだけでなく、自分自身にも “理想の母親・父親像” を追い求めてしまうのが特徴です。それがやがて、「子どもの評価=自分自身に対する評価」となり、子どもの失敗を自分の失敗としてとらえてしまうのです。その結果、失敗する前に手や口を出すようになります。2. 気が利きすぎるよく気が利いて察しがいい人も要注意です。子どもが何も言わないのに「のど乾いたんじゃない?」と、しょっちゅう声をかけていませんか?子どもの自主的な行動よりも前に「あれやったの?」「忘れ物は?」など、四六時中注意喚起するのは明らかに過干渉です。3. せっかちなんでも早く、合理的に終わらせてしまいたいタイプもヘリコプターペアレント予備軍だといえるでしょう。確かに、あれこれと指示を出してその通りに行動させれば、無駄を省き最短でゴールにたどり着くことができます。しかし、結果として子どもは自分でSOSを出せなくなり、指示待ち人間になってしまうのです。共通しているのは、子どもの失敗の機会を奪っているということ。自分で考えて、自発的に行動した結果、成功の喜びも失敗の悔しさも身体で覚えることができます。そのような体験の機会を奪うことは、子どもが大きく飛躍するきっかけを失うことにもつながるのです。適切な距離感は子どもが知っているヘリコプターペアレントの危険性は理解できたとしても、「それでもつい過保護になってしまう……」「放任になるわけにもいかないし、どの程度子どもを手助けすればいいかわからない」と、悩んでしまいますよね。前出の佐藤さんは、親が過保護になる背景に「子どもにイヤな思いをさせたくない」という親心があるのなら、「子どもが持つ “負の感情” を恐れないことが大事」だといいます。「イヤだな」という気持ちは子どもの成長に不可欠です。それを自ら乗り越える力をつけさせることのほうが、その場限りの「イヤなことからの回避」よりも、何倍も子どものためになると思いませんか?では、親子として適切な距離感はどれくらいなのでしょうか。佐藤さんは、「基本的には、子どもが “適切な距離” を知っています」といいます。たとえば、公園で親と離れた場所で友だちと遊ぶような子でも、転んだり嫌なことあったりすると、すぐに親のところに飛んできますよね。つまり状況に応じて子どもが示した距離が、その子の心の状態に合った距離感というわけです。親はあれこれ考えずに、子どもが求めている距離に応じて見守ってあげるといいでしょう。もし普段の親子の会話の中で、子どもの発言に「ママ、これどう思う?」「パパが決めて」などが多いようであれば注意が必要。できるだけ子どもが自分の行動に主体性を持つようにはたらきかけましょう。何気ない日々の会話にも、「あなたはどう思う?」という質問を盛り込むように心がけるといいですね。子どもの自立をサポートするのが親の役目幼児教室を経営していた立石さんは、次のような光景が印象に残っているそう。ある子がハンカチを忘れたので、「忘れ物をしないようにね」と保育士が注意すると、「だってママが入れてくれなかったんだもん!」と親のせいにしたそうです。帰宅後、子どもは「ママ、どうしてハンカチ入れてくれなかったの?」と親を責め、母親は「ごめんね、ママが入れ忘れちゃって……」と子どもに謝ったそう。そして次回、また忘れたときには母親が保育園に慌てて飛んできて届けたといいます。「子どものために」と親が起こしたこの行動は、子どもにどんな影響を及ぼすのでしょうか?結果的に、“自分のものを自分で準備する習慣がいつまでもつかない” “忘れ物をしても人のせいにして、自分のことを反省しない” 人間に成長してしまいますよね。そして、なにかにつけて「親がなんとかしてくれる」と考える子どもは、忘れ物をしても親が届けてくれると思っているので、忘れ物に注意しなくなります。そして先生や友だちに、「鉛筆を忘れたので今日1日貸してください」といった簡単なSOSすら出せなくなってしまうのです。困っているときに、自分から他者への助けを求めるのは自立への一歩です。子育ての最終目標が「子どもの自立」だとしたら、ヘリコプターペアレントはそれを阻むことにより、永遠に子育てをし続けなければならないでしょう。幼児期に失敗したり、困ったりする経験を積ませて、自分で考えて決断して行動する力をつけることは、成長後の自立をスムーズに促します。子どもを心配する気持ち、大切に思う気持ちは誰もが持っているものですが、行きすぎた干渉は百害あって一利なしだと覚えておきましょう。***自分では気づきにくい「過保護・過干渉」。お子さんの様子をよく観察して、「自分で何にも決められないようだ」「すぐに人のせいにしているように見える」と感じたら、親子関係の距離感を見直すチャンスです。(参考)Yahoo!ニュース|子どもの自立を奪う“ヘリコプターペアレンツ”その驚きのエピソードとはAll About|ヘリコプターペアレントとは?親の過保護が仇になるHUFFPOST|「ヘリコプターペアレント」とは?行きづらい子どもに育つ親の存在excite ニュース|「ヘリコプターペアレント」になりやすい親の特徴サイゾーウーマン|厄介な「ヘリコプターペアレント」の実態と対策ーー何も決められない子どもが育つ!?excite ニュース|過保護・過干渉の「ヘリコプターペアレント育児」子どもへの影響は…?
2019年09月06日わが子には、可能な限りできることはしてあげたい。惜しみなく愛情をそそぎたい…。子どもをたくさん愛することはとっても良いことですよね。ただ、まれにその愛情が「行き過ぎている」としたら? 過剰な愛は、子どもはもちろん、その周囲にも良からぬ影響を与えてしまうことがあるようです。今回は「過剰に子どもを溺愛しすぎてる?」と心配なママパパのために、成長の妨げにならない“子どもを受け止める愛し方”について考えていきましょう。■子どもへの愛、どこからが過剰?愛情が「行き過ぎている」とはどういう状態を指すのでしょうか?子どもへの愛情が過剰なのかどうかを、自分で判断するのはすごく難しいと思います。「たくさん物を買い与えたり、子どもの行動を1日中監視したりしているわけではないから、私は大丈夫」と思っている人も多いでしょう。しかし、愛情が過剰かどうかは、行動に表れている・いないで判断できないのが難しいところ。見極める方法として、「子どもの身に起きたことを、まるで自分の身に起きたことのように感じてしまっているかどうか」がひとつの判断基準となり、愛情過多のボーダーラインとなります。例えば「わが子と仲良かった子が、最近は、ほかの子とよく遊ぶようになった」という話を耳にしたとします。すると、わが子は意外にケロリとしているのに、親である自分が傷つき、仲良かった子や相手の子を憎らしく感じて目の敵に感じてしまう…。そういった経験があるとしたら、黄信号がともっているといえるでしょう。子どもに起きた出来事をまるで自分に起きたことのように受け止めて落ち込んでしまう。子ども自身は立ち直っているのに自分はまだ苦しい。そんな状態になっているとすれば、それは愛情過多に陥り始めているかもしれません。■ 「過剰な愛」は周囲を巻き込んだ迷惑行動に…子どもへの愛が強すぎるあまり、自分の人生と子どもの人生を重ね合わせてしまっているのは愛情過多のサインです。それが、時には周囲を巻き込む迷惑行動になって表れることも…。例えば、園の発表会で「わが子のセリフや出番を増やせ」と先生に詰め寄る。「わが子にはこれがぴったり」と子どもの意見を聞かずに習い事を勝手に決めてしまう。所属しているスポーツチームのコーチに「個別に練習メニューを増やしてほしい」と頼む。逆に、「体が弱いので負担の少ないメニューにしてほしい」と注文する。そんな行動をしてしまうママパパは、周囲にいませんか?これは、親自身が子どもの頃「やりたいことをさせてもらえなかった」「スポーツチームのメンバーに選ばれなかった」など悲しい思いをしたことがあることから、「わが子にはそんな思いをさせたくない」という強い思いで、先回りして障害を排除してしまうのです。子どもに頼まれてもいないのに、自覚のないまま周囲を巻き込んで、迷惑モンスターペアレント化してしまう現象です。行き過ぎた愛情は「子どものため」という大義名分をかさに、このような身勝手な行動を引き起こしてしまう恐れがあります。こうした行動は、周囲はもちろん子ども本人にも、少なからず迷惑をかけてしまうことになるでしょう。■失敗の数だけ強くなる「ありのままを受け止める愛」では、過剰になりすぎず子どもを愛するにはどうしたら良いのでしょうか?まず最初に、自分が過去に失敗した時のことを思い出してみてください。その時、悲しくて辛い思いをたくさんしたと思います。自分のなかでさまざまな葛藤もあったことでしょう。けれど、時間をかけて自身の力で立ち直ったのではないでしょうか。「悲しいことがあっても立ち直れる力を自分は持っている」。まずは、それを思い出し、自分自身を信頼することから始めてみましょう。そうすれば、わが子が失敗した時でも、必要以上に落ち込まないように気持ちをコントロールできるようになります。子どもを適切に愛するには、「先を見越した悲観的な目」ではなく「今のありのままを受け止める目」が必要です。その視点を持てるようになると、子どもの挫折や失敗を自然と恐れなくなっていくはずです。先を見越して障害物を取り除くのではなく、そのままのわが子自身を受け止めてあげましょう。そのうえで、これからどうしたら良いかを一緒に考えてみてはいかがでしょうか。失敗は、なるべく小さいうちに、たくさん経験させてあげましょう。少し大きくなると「笑われるかも」「恥ずかしいな」という感情が子どもに芽生えてしまい、失敗を恐れずに挑戦する機会が減っていきます。小さい時期の失敗経験こそが、子ども自身のチャレンジ精神を育むチャンスです。そのためにも、「なるべく失敗しないように」「できれば悲しい思いはさせたくない」という、ママパパのあふれ出る「愛情に変換されている不安」と先回り行動はいったん封印。もし、わが子が何らかの理由で悲しい思いをしてしょげていたり泣いていたら、あなたも一緒に落ち込むのではなく、「いやだったね」「悲しかったね」と気持ちを受け止め、ぎゅっと抱きしめてあげてください。そして「大丈夫だよ。何があってもママはあなたの味方だからね。」と言って安心感を与え、子どもが自ら気持ちを立て直していく力を信じましょう。失敗してもしなくても、子どもの「ありのままを受け止める」。これこそが、一番の愛情表現といえるのではないでしょうか。
2018年06月30日最近話題の“スノープラウペアレント”という言葉。あなたは知っていますか?これは、モンスターペアレントをはるかに超越した超過保護、過干渉な親のことです。スノープラウとは“除雪車”を意味する英単語。子どもたちの道からあらゆる困難を取り除き、ひたすら安全にならし続けていく過剰な親を見かけることがあります。その姿を、雪道をかき分けていく除雪車になぞらえているというわけですね。はたからみると滑稽なようですが、子育て中のママ・パパたちは要注意。決して他人事ではないんですよ。知らず知らずのうちに自分が“除雪車”になってしまわないためにも、ここでその特徴やエピソードをおさえておきましょう。●(1)乳幼児のママたち小さいお子さんをお持ちのママたちは、どうしても神経質になってしまうことが多いもの。しかし、何事もやりすぎには要注意です。『うちの子が使っているオモチャに、ちょっとでも手を出そうものなら必死の形相で走ってきて「○○ちゃん、それは今お友だちが使ってるからダメよ!ほら、お友だちに早く返しなさい!」と手放させ、遠くへ連行してしまうお母さん。児童館によくいますよね。オモチャの貸し借りは、社会性を身に着けるために重要だと思いますし、取り合いやケンカも成長には必要だと思うのですが……』(30代女性/主婦)『先日公園で見かけたママはすごかったです。2歳くらいのお子さんがヨチヨチ歩く前を行き、落ちている小石や葉っぱ、ゴミなどを全部取り除いてたんですよね。それはもう一心不乱で、鬼のような形相でした。さらに、ママがキレイにした道を少しでも外れようものなら、「○○く〜ん、そっちは危ないからダメよ〜、ママがお片付けしたこっちの道に来なさ〜い!」とムリヤリ方向転換させるんです。除雪車とはまさにあのことです』(40代女性/パート)●(2)思春期の子どもを持つママたち通常なら反抗期を迎え、親の手を離れようとしていく思春期の子どもたち。スノープラウペアレントは彼らのことも、ガッチリと囲い込みます。『中間や期末の試験にあたり、ノートのまとめを全部やってあげているママがいました。息子さんはママが作ったノートを暗記するだけ。点数が悪いときは、「だってママのノートに書いてなかったもん。ママが悪い」と言い、ママは「どうしてこんな分かりにくい問題出すんですか!?正答率はどれくらいだったんですか!?」と先生に食ってかかる始末。高校受験どうするんだろう』(40代女性/会社員)●(3)青年期の子どもを持つママたちインタビューを受けてくださった方の中には、自分自身が“除雪車”になっているかもしれない、と語るママもいました。『大学生の息子がいるのですが、授業の履修計画を自分で立てられないため、毎年私が手伝っています。放っておくと、何の役にも立ちそうにない科目や、絶対に起きられるわけがない1限目の授業、単位取得が難しそうな科目を履修しようとするんです。気が気じゃなくて任せられません。自分でもちょっと過保護かなと思うときもありますが、留年されたら困りますから……』(50代女性/自営業)●「マジメすぎる」「母子分離ができていない」……“除雪車”になりやすいのはこんなタイプ過保護で過干渉なスノープラウペアレント。いったいどんな人が陥りやすいのでしょうか。子どもをとりまく仕事をしている方たちに、個人的な見解を聞いてみました。『マジメで完璧主義のお母さんたちが危ないですね。お子さんを心配しすぎるあまり、つい過保護になってしまうのでしょう。まずは肩の力を抜いて、「失敗は成功のもと」と唱えてみては』(50代男性/幼稚園教諭)『母子分離がうまくできておらず、お子さんを自分の一部のように感じすぎているのかも。乳児のあいだはそれでいいでしょうが、ある程度の年齢になったら子どもの手は離してあげましょう。お子さんはママの一部でもないし、ましてやママの所有物でもありません』(30代女性/保育士)『「ケガをすると困る」「落第すると困る」などとよく言われますが、困るのはママではなくてお子さんです。でもね、困るというのは、問題解決能力をつける絶好のチャンスなんです。どうか子どもたちから“困る権利”を奪わないであげてください』(40代男性/中学校教員)アメリカの精神分析家ナンシー・マックウイリアムズは自著の中で、「母親は子どもに去られるためにそこにいなければならない」と述べています。そう、子どもを自立させることこそが、ママたちの最大の仕事なのです。そのことを決して忘れてはいけません。過保護・過干渉になっているのではないかと感じたときは、いったん深呼吸。その行為が子どもの自立を阻んでいないか、見直してみてくださいね。●文/パピマミ編集部●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)
2017年01月24日世間でよく聞くモンスターペアレント。実際にはどれくらいの人が、周りにいると感じているのでしょうか? 我が子が可愛いのはどの親も一緒ですが、行き過ぎた行動は非常識になりかねません。その行動や発言とともに現代のモンスターペアレント事情に迫ってみました。Q.モンスターペアレントだと感じる人、周りにいる?1.いる 57.7%2.いない 21.3%3.わからない・どちらとも言えない 21.0%いると回答した人が半数以上いました。今の時代、保護者はモンスターペアレントだらけなのでしょうか? もしかしたら自分がそうなのかもと言う人も含めて、ママたちが知っている親の非常識行動について聞いてみました。 ■もしかしたら私がそうかも?子どもを守れるのは自分しかいない! そう思ってついつい先生に言ってしまうことがあると言う親もいました。どこからがモンスターペアレントなのかの境界線は難しいですが、自覚があるうちはまだ平気かも。「意外に自分かも。勉強のことなどには何も言いませんが、先生の言葉遣いや発言などには少し敏感になります。子どもが傷つくのは見ていられません」(宮崎県 40代女性)「私もモンスターペアレントかも。子どもが軽いいじめにあいました。その後、中学卒業までいじめてきた子とはクラスを離してもらうようにお願いしました。周りからはモンスターペアレントと言われましたが、子どもを守れるのは私しかいないので」(鳥取県 40代女性) 「自分かな? 多少のことは許せても、ここは!と思うところは学校に連絡します。おかしいことはおかしいと言うのは当たり前ですよね? 主人に話しをしたら、モンスターペアレントだ!と言われてしまいました」(鳥取県 30代女性)■私が見た!おどろくべきモンスターペアレントな人々ここからはびっくり仰天なモンスターペアレントをご紹介。自分のことを棚に上げて他人を攻撃するモンスターたちがたくさんいました。中には、PTA会長に君臨して学校を牛耳るモンスターまで。こうなるともう手も足も出ません。「ありふれてる。少しのことでも大騒ぎ。自分の子どもが可愛いのは誰も同じ。過大評価と過保護すぎてびっくりする。今の時代ならではなんだろうな」(茨城県 30代女性)「懇談会の時に『うちの子は遊びから帰ってきてから宿題をやるので、短縮授業の日に多く出されるとお風呂も夕食の時間もずれるんです。毎日同じ量の宿題にしてください!』と言っている親がいました。私、腹の中で『宿題終わらせてから遊びに行かせろ!』と思いましたが……。先生って大変」(千葉県 40代女性)「現任のPTA会長がモンスターです。学校行事のみならず、子ども会の行事にまで出没し、開会式&閉会式を必ずやらされます。行事終了後は必ず反省会を開き、校長&教頭も含め、先生一同及びPTA役員一人一人にダメ出し。来年も会長やるって張り切ってるみたいで、誰も止められないし地獄です」(秋田県 30代女性)■先生の対応に拍手!スカッとしたモンスターペアレント対応モンスターペアレントに対しては、ついつい先生方も弱気になりがち。ですが、言うときははっきり言う先生も中にはいるようです。その毅然とした態度にママから絶賛のコメントがありました。「職場に中学受験を控えたママがいるが『前期の通知表が今までで一番悪い。家庭訪問や面談で受験に通知表が必要だからと言っておいたのに!』と先生に電話して文句を言っていた。先生が『では、今までの先生はよほど甘く成績をつけていたんですね』と反論してきたらしく、言い返せずに電話を切ったとか。先生に拍手」(神奈川県 40代女性)Q.モンスターペアレントだと感じる人、周りにいる?アンケート回答数:5791件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年11月25日保育園に子どもを預けていると、園生活やお友だちとのトラブルなど、さまざまな要求を伝えたい場面が出てくるかもしれません。そんなとき、「モンスターペアレントみたいに思われたら嫌だから」と伝えないままにしていると、子どもの保育園での環境も改善されないままになってしまいます。大切なのは、要望や提案をきちんと園に伝えること。「理不尽なクレーム」と思われないように、上手に伝えるようにしたいですね。■要求はまず担任の先生に子どもに関する相談や要望は、まず担任の先生に相談するのが基本です。クラス内で起こったことは、やはりクラス担任との話しあいで解決していくのが筋。それを、担任を飛びこえて主任や園長先生に話してしまっては、担任の先生もいい気持ちはしません。もちろん、担任の先生との話しあいで問題が解決しなかった場合などは、主任や園長先生に相談することもあるでしょう。その場合も、「苦情があるのですが」というクレーム口調ではなく、「ちょっとご相談が」という姿勢で話すようにしましょう。■一方の話をうのみにしない問題が起こったとき、大切なのは、事実関係をしっかりと把握することです。子どもが「こんなことがあった」「こんなことをされた」と話してくれても、事実とは食いちがっていることがあるかもしれません。また、先生やほかのママから「○○ちゃんがこうだった」という話があっても、子どもに聞いてみたらちがった、ということもあります。まずは、「うちの子がこう言ってるんですが、どうなんでしょうか」というように、園側に確認をするようにしましょう。■「謝罪要求」ではなく「改善要求」をとくに自分の子どもが何か被害を受けたときなどは、つい感情的になってしまいがち。でも、その感情をそのままぶつけるような言い方では、園側も「モンスターペアレントかも」と身構えてしまいます。重要なのは感情を発散させることではなく、子どものために改善を求めることです。「謝ってほしい」という思いがあったとしても、それが先立つとお互いに感情的になって話がこじれてしまうことも。最終的に謝罪されたとしても、根本的な問題は解決しない、ということになりかねません。たとえこちらが被害者側だと思っても、話をするときには冷静に。自分の要求したいことを書きだして整理してみたり、園に手紙で伝えたりするのもよいでしょう。■不満があっても「性善説」で考えるどの園や先生も、子どもたちのためを思って一生懸命取りくんでくれているはずです。園の決まりなどに不満がある場合も、まず「悪気はないはず」「よかれと思ってやってくれているのかも」と考えてみましょう。そのうえで納得がいかないことは、先生に相談を。そのときも「こんなことをしないでください!」という不満口調ではなく、相手に説明をお願いする形で話してみましょう。きちんと説明を受ければ、それまで気づかなかった園側の意図が理解できることもあるかもしれません。また、説明を聞いても保護者として受けいれられない場合は、その旨を園に伝えましょう。園も改善に向けて動いてくれるのではないでしょうか。大切な子どもを預けている保育園とは、しっかり信頼関係を築いていきたいもの。園側も同様に、保護者とはよい関係を保っていきたいと考えています。子どものためを思うのはどちらも同じ。伝えるべきことはきちんと伝えて、子どもにとっていい環境にしていきたいですね。
2016年09月22日数年前から話題になっている、モンスターペアレント。子どもの通う保育施設や学校などに対して理不尽な要求をする親を意味する言葉ですが、その数は決して少なくないよう。現在3歳~5歳の子どもたちをあずかる、保育園、幼稚園勤務の先生3人にお越しいただき、現場のリアルな話を聞いてみました!※プライバシー保護のため、名前は伏せています。今回登場するのは、いずれも20代の保育士であるAさん、Bさん、Cさん。■幼稚園の外でのけんかなのに……皆さんは、勤務する保育園や幼稚園で、モンスターペアレントに遭遇したことはありますか?Aさん「正直、モンスターペアレントの定義が定かではないので、モンスターと言えるか分かりませんが、理不尽なクレームはよく言われますね」Bさん「私は一度、園外で別の幼稚園に通う子どもとけんかをし、けがをさせた子どもの親に、『幼稚園でちゃんと子どもの教育をしていないからだ!』と言われたことがありました」え、幼稚園内じゃないのに?Bさん「そうです。でも、親の言い分としては『お金を払っているのだから、子どものしつけを行うのも当然だ』と……。もちろん、普段からやってはいけないことは教えているけど、子どものしつけは親もすべきこと。それに、園外で起きたけんかなら、親がしかるのが当たり前だと思います」Cさん「子どものしつけを幼稚園に委ねようとする親って、結構いますよね。自分の子どものしつけは自分でしなさい、と言いたくなります。絶対に言えませんけど(笑)」■わきがで集中できない? 理不尽な言動の数々……これまで遭遇した中で、一番やっかいだった保護者はどんな人ですか?Aさん「運動会でビデオを撮る際、かけっこをしているレーンにまで出てきて撮影する親。危ないので注意したところ、『これを撮影しないと、将来思い出を懐かしむことができなくなる。その責任を負えますか!?』って……(笑)」Bさん「親御さんの中に、わきがの人がいるのですが、参観日が近くなると『わきがの○○さんが参観に来ると、子どもが集中できないので来させないでほしい』と言う親がいます。親同士でいじめをしないでほしいですね」Cさん「子どものけんかに口出しをする親が一番やっかい。自分の子どもが『○○くんにたたかれた』と話したといい、幼稚園に怒鳴り込みに来た親がいました。相手の子ども(しかも年下)に聞いたところ、先に手を出したのはその子だったことが分かったのですが、それを聞いても『殴られたから殴り返すなんておかしい』と……。そもそも、年下に手をあげた自分の子どもを叱るべきだろ!と思ってしまいました」■それでもやっぱり言い分を聞くことが必要?そういった保護者に対して、対処法はあるのでしょうか?Aさん「なかには、けんか腰で怒鳴る人もいますが、最後まで言い分をしっかり聞くことだと思います。どんな理屈でそう思ったのかを聞き、保育園側はなぜそれができないのかを説明すること。それでも主張が変わらない保護者に対しては、この保育園では望むような教育はできないのかもしれないと、やんわりと伝えた方がいいですね」Bさん「そうそう。話を聞いてあげることって意外に大事ですよね。一概には言えませんが、理不尽なクレームを言ってくる母親の中には、育児ストレスがあったり、家庭や仕事の悩みを抱えていたりする人も。クレームの内容だけじゃなく、家庭での過ごし方などを聞いてあげて、共感してあげることも大事です」Cさん「私は、味方を増やすことかな。できるだけ多くの保護者に『今年はいい先生だ』と思ってもらうことで、クレーマーも空気を読んで言ってこなくなるので」ありがとうございました。子ども以上に大変な親たち。子どもを大事に思う気持ちは理解できますが、エスカレートしすぎて、子どもが教室にいづらくなる……ということは避けたいものですね。(山本莉会/プレスラボ)
2012年11月19日