米Life360は、位置情報共有アプリ「Life360」を公開した。また、ヤフーは同社と業務提携を結び、日本国内での展開を支援していく。Android版の先行公開となり、iOS版は近日中に公開される予定。「Life360」は、家族や友達など登録者同士をグループとして登録することで、お互いの居場所をリアルタイムで把握できる位置情報共有アプリ。米国ではすでに公開されており、ファミリー層を中心に支持を集めているという。位置情報を共有するグループは複数作成が可能。家族は常に共有をオンにしているが、友人たちとは必要時以外オフにするなどの設定もできる。また、自宅や学校、習い事の場所など特定のエリアを「通知エリア」として設定でき、対象ユーザーの出発や到着を自動的に通知する機能も搭載している。そのほか、セキュリティ機能として「緊急通知」ボタンも搭載しており、ボタンをタップすると10秒程度でグループメンバー全員に助けを求める通知が届く。2015年4月以降は、警察機関などから提供されるデータをもとに、犯罪が発生したことのある地点をアプリ内地図に掲載する。ヤフーでは、同アプリの持つ機能に着目し、日本国内の保護者のニーズをサポートしたいという考えから日本国内向けの展開を支援していく。対応OSは、Android 2.3以降。基本は無料だが、月額514円の有料版も用意されており、有料版では30日間まで移動履歴を閲覧できる(無料版では前日分のみ)。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月28日ソフトバンクモバイルとヤフー(Yahoo! JAPAN)は3月25日、Tポイント・ジャパンの第三者割当増資を引き受け、ソフトバンクモバイルは資本参加、Yahoo! JAPANは追加出資したと発表した。これにより、ソフトバンクモバイルは、Tポイント・ジャパンの発行済株式の17.5%を取得、また、Tポイント・ジャパンの発行済株式の15%を保有していたYahoo! JAPANは、さらに追加取得を行い、出資比率を17.5%へと引き上げた。会員数5278万人、提携店舗数35万店舗、利用件数30億件は日本最大級の共通ポイントプラットフォームで、ヤフーとソフトバンクが加わることで圧倒的な顧客基盤を持つポイント市場を確立することが第三者割当増資の目的としている。
2015年03月26日ヤフーは3月23日、「Yahoo!ニュース」にニュース記事を配信しているメディア企業(コンテンツパートナー)のニュースサイトに導入を進めている「Yahoo!コンテンツディスカバリー」で、企業などが広告ではなく、自社Webサイトなどに掲載している商品やサービスに関する記事や動画、Webメディアでのタイアップ記事などのコンテンツを出稿できる掲載枠の提供を開始した。「Yahoo!コンテンツディスカバリー」は、Taboola,Inc.が持つグローバルで実績が豊富なディスカバリー技術を活用したソリューションで、2014年10月からコンテンツパートナーのニュースサイトで順次導入を進めてきた。行動履歴やニュース記事の鮮度、ソーシャルメディア上での話題性など100を超える要素を参考にすることで、ニュース記事の内容の関連性だけではなく、ユーザーそれぞれにとって興味・関心の高いニュース記事をレコメンドする。導入後は、コンテンツパートナーのニュースサイトで掲載されている各ニュース記事下部に、自社のニュース記事および「Yahoo!コンテンツディスカバリー」を導入した他のコンテンツパートナーのニュース記事が表示できるようになる。これにより、コンテンツパートナー同士のニュースサイト内での回遊の促進、トラフィックの向上に貢献する。また、より興味・関心の高いユーザーに対して、新商品・サービスの認知向上・理解の促進、潜在顧客へのアプローチなどにもつながるという。3月23日現在、「Yahoo!コンテンツディスカバリー」のコンテンツ掲載が可能なメディアは、AFPBB News、Number Web、ゴルフダイジェスト・オンライン、@DIME(アットダイム)、MEN’S+(メンズ・プラス)、WWD.JAPAN.comで、今後も導入するパートナーを拡大していく。
2015年03月24日ヤフー(Yahoo! JAPAN)とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、4月1日からクライアントに対する統計レポートの提供と、ヤフーの広告配信におけるCCCの顧客傾向データ利用の情報連携を実施すると発表した。情報連携は、Yahoo! JAPANは、特定のクライアントによって出稿された広告に関する閲覧履歴情報を、特定の個人を識別することができないように加工した上でCCCに提供。CCCは特定の商品に関する購入履歴情報を、特定の個人を識別することができないように加工した上でYahoo! JAPANに提供する。これにより、Yahoo! JAPANとCCCは、自社の媒体でクライアントがどのように広告出稿することが効果的であるかを分析した統計レポートを作成し、それぞれのクライアントに提供する。また、CCCは、顧客の購入された商品、利用したキャンペーンおよびサービスの履歴(Tポイントを利用になった履歴を含む)に関する情報や顧客傾向データを、Yahoo! JAPANに対して特定の個人を識別することができないように加工した上で提供。Yahoo! JAPANは、個人を特定することなく上記情報を行動ターゲティング広告の配信の精度を高めるため利用する。
2015年03月18日ヤフーは、「Yahoo!ショッピング」が3月12日に開始した春のファッション特集ページ「春のファッショントレンドアイテム」にて、同社独自の画像処理技術による「疑似3D画像」を活用したコーディネート提案を本格導入したと発表した。被写体を回転させられる画像は、着用時のシルエットやシワ感などの雰囲気を理解しやすいため、ファッションEC分野において効果的なコーディネート表現の一つとしてこれまでもあったが、画像を用意するためには専用ターンテーブルのあるスタジオや3Dスキャナーなどの特殊な撮影機材が必要だった。同社では、撮影画像を元に「疑似3D画像」を自動生成する技術を確立し特許を取得。簡単な撮影で生成できるので、どんな場所でも撮影が可能となった。疑似3D画像で使用シーンやブランドの世界観を訴求することによって、より着用イメージが湧きやすくなり、インターネット上での購買の後押しにつながることが期待されるという。Yahoo!ショッピングの同特集は、3月12日~4月13日正午に行われ、【女性向け】に6コーディネート、【男性向け】に7コーディネートの立体回転画像が用意されている。
2015年03月16日ヤフーは3月11日に行った「Search for 3.11」プロジェクトの成果を発表した。「Search for 3.11」プロジェクトは、Yahoo!検索で3月11日に「3.11」と検索した1人(1ブラウザ)につき10円を、ヤフーが復興支援を行う団体に寄付するというもの。昨年は約250万人が検索を行い、2568万円の寄付を行っている(関連記事:「被災地の成功モデルを活かしてほしい」 - 東日本大震災から4年、ヤフーの被災地の"伝え方")。今年の結果は、昨年を大きく上回る291万9287人が検索。1人あたり10円となる2918万2780円を寄付する。昨年とは異なり、6つの支援団体「ISHINOMAKI 2.0」「小高ワーカーズベース」「東の食の会」「助けあいジャパン」「桜ライン311」「福島こども力プロジェクト」への寄付を4月に予定している。これらの支援先の活動については、後日Yahoo!検索ガイドで紹介するほか、東日本大震災から4年、未来への現在地では、3月11日以降も復興支援特集の掲載を行っている。
2015年03月13日ヤフーは3月12日、架空の4人家族それぞれの1日のスケジュールを追いながら、どのシーンでどのメディアに接触しているかがわかるインフォグラフィックを公開した。このインフォグラフィックは、東京都・大阪府在住の20歳以上の男女を対象に、メディアの利用実態調査を行った結果に基づくもの。マクロミルモニタを利用したインターネット調査で、調査実施期間は2014年11月1日~2014年11月5日、有効回答数は3,652サンプルだった。家族は50代の会社員である父と、同じく50代の専業主婦である母、20代会社員の娘と20代大学生の息子の4人家族。親が普通利用するメディアはパソコンが95%以上、ついでTVだが、娘と息子がもっとも利用しているのはスマートフォン。通勤通学中、昼食中、帰宅中はスマートフォンの利用が多く、寝る直前まではテレビやスマートフォンを利用する家族の姿が描写されている。
2015年03月13日ヤフーの100%子会社であるワイジェイFXはこのたび、3月9日時点で顧客からの預かり残高が1,000億円を突破したと発表した。同社は、2014年3月に社名を「ワイジェイFX」へと変更し約1年が経過した。この間、顧客への認知向上や要望を形にした、人気FXトレードツールCymoのバージョンアップ、外貨exにおけるスプレッド縮小キャンペーン、取引数量キャンペーンなどを実施してきたという。また親会社であるヤフーとの連携を強化するなどの取り組みにより、多くの顧客の支持を得て、3月9日(月)時点で、預かり残高が1,024億円となったという。同社は、今後もより多くの投資家から支持を得られるよう、さらなる取引環境の向上に努め、さまざまなサービスを拡充していくとしている。
2015年03月12日ヤフーは3月5日、1タップでスマートフォンの「写真・動画・連絡先」のデータ保存と復元ができるクラウド方式のバックアップアプリ「Yahoo!かんたんバックアップ」を公開した。アプリは、特にバックアップに不慣れなユーザー層に安心してスマートフォンを利用してもらうことを目指したもの。オンラインストレージサービス「Yahoo!ボックス」上にデータを保存するため、端末の買い替え時や、紛失・水没した場合でもデータが移行できる。また、シンプルなアプリデザインで、初心者でも操作に迷うことなく、1タップでバックアップと復元が行える。バックアップできるデータは、事前に行ったデータ管理に関するアンケート調査にで「紛失したら困る」「容量の問題で管理・保存に困る」という項目で上位に挙がった「写真・動画・連絡先」の3種類を対象にしている。それぞれバックアップを取る・取らないは1タップでON/OFFを切り替えられ、一度バックアップを取ってからは、その後に追加されたデータだけを自動的に判別。Android版では、曜日と時間を指定して自動的にバックアップを取る「定期バックアップ」も利用できる。バックアップ容量は、「Yahoo!ボックス」に依存しており、Yahoo! JAPAN IDがあれば、無料で5GBまで利用できるほか、Yahoo!プレミアム会員ユーザーは50GBまで使用できる。また、3月31日までの期間限定で「Yahoo!かんたんバックアップ」もしくは「Yahoo!ボックス」を利用しているユーザーを対象に、「Yahoo!プレミアム」に新規会員登録するとTポイントを1230ポイント提供するキャンペーンも実施している。
2015年03月06日ヤフーは3月11日(水)0時から23時59分まで、「Yahoo!検索」で「3.11」と検索すると、1人につき10円をYahoo! JAPANがユーザーに代わり寄付するチャリティー企画「Search for 3.11」を実施する。併せて、約4年間の東日本大震災に関する検索データを可視化し、人々がどのように震災について調べてきたのかを振り返るムービーやビジュアライザーを特設サイトで公開する。東日本大震災から月日が経過し震災当時の記憶の風化が大きな課題となる中、「3.11、検索は応援になる」をテーマに、昨年初めて同企画を実施した結果、わずか1日の企画に約250万人が参加、寄付金額は約2500万円まで伸びたことから、今年も同企画を継続する。さらに、参加者に被災地のことを知ってもらうため、検索結果から、宮城県石巻市、岩手県山田町、福島県相馬市の3つの町の様子や人々の現在、過去、未来のストーリーを掲載する特集企画「東日本大震災から4年、未来への現在地」(後日公開予定)へと誘導。検索を入り口に、被災地について知る機会を提供する。同企画の寄付先は、「東日本大震災復興支援財団 福島こども力プロジェクト」「助けあいジャパン」「株式会社小高ワーカーズベース」「一般社団法人 ISHINOMAKI 2.0」「東の食の会」「桜ライン311」の6団体を予定している。
2015年03月05日ヤフーは5日、1タップでスマートフォンの「写真・動画・連絡先」のデータ保存と復元ができるクラウド方式のバックアップアプリ「Yahoo!かんたんバックアップ」のiOS版を公開した。App Storeよりダウンロードでき、価格は無料。なお、Android版は2月12日に公開されている。「Yahoo!かんたんバックアップ」は、1タップでスマートフォンの「写真・動画・連絡先」のデータ保存と復元ができるクラウド方式のバックアップアプリ。データは、同社が提供するオンラインストレージサービス「Yahoo!ボックス」上に保存される。そのため、端末の買い替え時や、紛失・水没時でもデータ移行が可能。また、わかりやすさを追求したユーザーインターフェースで、初心者でも迷うことなくバックアップと復元ができるとしている。バックアップできるデータは、事前に行ったアンケート調査で上位に挙がった「写真・動画・連絡先」の3種類が対象。それぞれ、バックアップのON/OFFを1タップで切替えられる。また、一度バックアップを取ると、その後に追加されたデータだけを自動的に判別するため、同じデータを重複して保存することはない。バックアップ容量は「Yahoo!ボックス」に依存するが、Yahoo! JAPAN IDがあれば無料で5GBまで保存でき、Yahoo!プレミアム会員ならば50GBまで使用可能となっている。そのほか、Android版では、曜日と時間を指定して自動的にバックアップを取る「定期バックアップ」機能も利用できる。
2015年03月05日ヤフーは、カップル向けiOSアプリ「Pairgram」を公開した。同アプリは、カップル2人で1つのアカウントを共有することで、他のカップルとコミュニケーションを取れるSNS機能などが搭載されている。価格は無料。「Pairgram」は、カップル向けのSNSアプリ。カップル2人で1つのアカウントを共有することで、他のカップルたちとコミュニケーションが取れるSNS機能を搭載している。iPhoneのフロントカメラとバックカメラで同時に撮影し、1枚の写真に合成する機能にも対応。デートの際、パートナーの写真ばかりで自分が写っていないという問題が解決されるという。そのほか、2人がそれぞれ撮影した写真が、2人だけの「思い出ボックス」へ共有される機能を搭載。メールやクラウドサービスなどよりも手軽に2人の写真を共有することができるとしている。ヤフーでは今後、Android端末への対応、SNS機能の拡充、撮影機能の強化などを予定している。
2015年03月04日ヤフーは3月3日、Yahoo!ニュース スマートフォン版の「記事全文」ページにて、新たなスマートフォン広告フォーマット「プライムカバー」の提供を開始した。同広告は、ユーザーの行動を妨げることなくスマートフォン画面に広告を表示ができるほか、連続性やストーリー性のある広告展開で認知を高めることができる新しいタイプのブランディング広告フォーマットだ。Yahoo!ニュース スマホ版の記事全文ページに設けられた広告枠を独占し、連続して登場する3つのバナーを利用。ファーストビューにあたるページ最上部の広告枠は、アクセスしたユーザーの目に必ず触れるため、確実にユーザーに訴求することができる。また、320×180ピクセルと大画面でありながら、ページをスクロールすると画面上にとどまりながら少しずつ広告がたたまれ、視認範囲が小さくなっていく仕様を採用し、ユーザーの行動を阻害することなく訴求可能。ページ中ほどには、中部の広告枠(300×250ピクセル)を表示し、コンテンツをはさんでページ下方に最下部の広告枠(300×250ピクセル)が表示される。なお、同フォーマットは、ヤフーの子会社でスマートデバイス向けのリッチ広告を開発・販売するリッチラボが開発したものとなる。
2015年03月03日ヤフーは2月27日、カップル向けSNSサービスのiOSアプリ「Pairgram」をリリースした。○カップル同士がつながるSNS同アプリでは、カップルで1つのアカウントを共有する。他のカップルとつながり、お互いに祝福し合えるというカップルの思い出作りをアシストする写真機能も搭載。フロントカメラとバックカメラで同時に撮影し1枚の写真に合成することで、2人で写った写真を簡単に撮影できる。また、それぞれ撮影した写真が2人だけの思い出ボックスへ共有される機能もある。今後は、Android版の開発、SNS機能拡充、撮影機能の強化などを予定している。
2015年03月03日ヤフーは13日、同社が提供するインターネットグルメ予約サービス「Yahoo!予約 飲食店」のスマートフォンアプリを公開した。Android版からの先行公開となっており、Google Playよりダウンロードできる。価格は無料。「Yahoo!予約 飲食店」は、2013年10月より提供されているインターネットグルメ予約サービス。13日に公開されたアプリ版は、「空席の時間がすぐに知りたい」、「分煙や個室の有無などの条件を確認したい」といった、ユーザーのニーズをもとに開発されたという。ユーザーインターフェースでは、「いま」予約できる「時間」を大きく表示し、店舗ごとの条件表示も「分煙」「個室あり」「駐車場あり」「カード支払い可能」の4種類のアイコンで表示する。店舗の予約は、「予約時間」を選択した後、「予約を確定する」をタップすることで完了する。誤って決定した場合や、急な変更もアプリから操作できる。そのほか、地域情報サービス「Yahoo!ロコ」との連携により、アプリから店舗のクチコミ、写真の閲覧が可能となっている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月13日ヤフーは2月10日、マルチスクリーン環境におけるデバイスの利用動向に関する調査を実施し、その結果を発表した。調査は16歳以上の男女 3万2848人に実施。回答結果からパソコン・スマートフォン・タブレットのどれかを月1日以上利用している4146人を抽出し、追加調査を実施した。追加調査の結果によると、回答者の41%が毎日2台以上の異なるデバイスを利用していることがわかった。使用する時間や場所、目的によってデバイスを使い分けており、例えば、パソコンを使ってインターネット上で検索した内容をスマホが引き継ぎ、外出先でも調べるといった使われ方がされている。デバイス別では、スマートフォンの利用頻度が最も高く、回答者の93%がほぼ毎日利用していることがわかった。利用頻度の平均は1日9回で、合計時間が47分。利用目的は、動画視聴、地図、ナビゲーション機能、暇つぶしなどがほかのデバイスに比べて高い傾向にあった。動画視聴の割合は特に若年層が高かった。タブレット端末は、利用場所が自宅が75%と高い。目的は、動画、電子書籍を楽しむ人が多い。テレビの視聴中や、音楽鑑賞中に一緒に利用する「ながら利用」が多いことが特徴だという。パソコンは、タブレットと同様に自宅での利用が多く、1回の利用時間が103分と長い傾向があった。利用目的は、ショッピング、資料作成、旅行の予約など、幅広く使われている。ヤフーは、今回の調査結果をWebページにて動画と画像で公開している。
2015年02月10日ヤフーは2月4日、2014年度第3四半期の決算説明会を開催した。売上高は前年同期比4.7%増で1075億円となり、四半期利益も6.5%増の334億円の成長を見せる一方、新たな取り組みとしてゲーム制作子会社「GameBank」を1月に設立したことを明らかにした。第3四半期は、2013年第3四半期より開始したeコマース新戦略の影響が一巡。2Qの売上高は前年同期比2.5%増にとどまっていたが、3Qは4.7%増と改善を果たした。○ディスプレイ広告は引き続き大幅な成長、新商品も業績を牽引したのは広告などを手がけるマーケティングソリューション事業で、前年同期比5.6%増となる756億円だった。広告では、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)とYahoo!プレミアムDSPのディスプレイ広告が19.2%増と好調を維持。PCからスマホへの移行が進む検索連動型広告の2.1%減を補う形となった。純粋に売上規模の推移を見ると、ディスプレイ広告が占める割合は前年同期が35.3%であったのに対し、39.9%まで伸長している。Yahoo!プレミアムDSPは、大手の広告主約180社が活用しており、サービス単体の売上高が前四半期比で60%以上の伸びを見せた。また、スマートフォン向けリッチ広告の取り組みも強化する。端末を傾けると広告画面が動き、見える範囲や角度が変化する新たな商品の開発も行っており、ヤフー 代表取締役社長 宮坂 学氏は「こうしたインタラクティブな広告など、クリエイティブを強化していきたい」と、「スマートフォンならではの広告」を提供していく方針を語った。広告関連では、GYOのビデオ広告の伸長やリアルタイム検索のマネタイズにも触れた。リアルタイム検索は、これまで広告を提供してこなかったが、新たに広告枠を設置し、Twitterの広告商品とYDNを掲載していく。○スマホアプリは2.4億DLにスマートフォンとPCのDUB(Daily Unique Browser)はすでにスマートフォンが過半数を超えており、引き続き拡大を続けている。そうした状況で「PCのブラウザのヤフーから、スマホのアプリのヤフーへ」(宮坂氏)となるべく、アプリの投入を更に加速していく。iOSとAndroidアプリの累計ダウンロード数は前年同期比で約2倍となる2.4億件で、動画サービス「GYAO」のブランド刷新や「Yahoo!カーナビ」「Yahoo!キーボード」などが特に好調だったという。また、2Qでも公表していたスマートフォン向けトップページやアプリのタイムライン表示導入を改めて説明。宮坂氏によると「継続的にタイムライン表示のテストを行っており、チューニングを進めて春にはリリースしたい」と、その見通しを語った。ほかにも、2014年10月に完全子会社化を果たしたカービューのヤフオク連携や、Yahoo!プレミアムの会員数1000万人突破などもトピックスとして挙がっていた。○ゲーム制作子会社を設立こうした中で、関心を集めた発表が「ゲームパブリッシング事業」の開始だ。1月16日にゲーム制作子会社「GameBank」を設立し、来期に向けて複数の"コアなゲーム"をリリースするという。立ち上げには、ベンチャーキャピタルのインキュベイトファンドが参画しており、代表取締役にはヤフーで新規事業開発などを手がけている津幡 靖久氏が就任。取締役にもヤフー 川邊 健太郎氏やインキュベイトファンドメンバーが並ぶ。ただ、ゲーム制作の"キモ"はゲームに精通する開発者だろう。そこでヤフーから、執行役 COOとして椎野 真光氏が就任。椎野氏はセガ出身の"ゲームのプロフェッショナル"とのことで、2014年に同社へ入社している。ヤフーはプラットフォーマーとして、これまでDeNAと共同で「Yahoo!モバゲー」などを提供しており、「(Yahoo!モバゲーの愛称である)ヤバゲーもかなり成長している」(宮坂氏)ほどにゲームへの関心がなかったわけではない。しかし、社内に椎野氏をはじめとする「ゲームを作れる人材が中に増えてきたから、切り出して(ゲームを)作っていこう」(宮坂氏)としたという。具体的なゲーム内容の公開は来期になるようだが、同日に公開されたWebサイトでは「人とつながると、楽しい」と理念を綴っているように、ソーシャルベースのオンラインゲームが展開される可能性が高いだろう。○質疑応答では個人情報保護法改正案に関する質問も質疑応答では、ワイモバイルや個人情報保護法改正案に関する質問が投げかけられた。ソフトバンクがワイモバイルなど子会社4社の合併を発表したが、これの影響について宮坂氏は「特に大きな変化もなく、事業は継続していく」と話し、シナジー効果を今後も最大限引き出していくとのコメントにとどめた。一方、個人情報保護法改正案は問題が少々複雑だ。企業が保有する個人情報の利活用、ビッグデータの利活用については様々な議論があるが、とりわけ個人情報の利用目的の変更手続きについて注目が集まっている。当初はOECD(経済協力開発機構)が定めたプライバシーのガイドラインに近しい内容だったものの、法改正の検討会が出した改正案は内容が変わっていた(パーソナルデータに関する議論については、首相官邸Webサイトに議事要旨などが掲載されている)。詳しい話は省略するが、利用目的を変更する場合の手続きについて一定の条件を付けることで許可するといった案になっている。個人情報を取得する際に「将来規約を変更する可能性がある」といった趣旨の内容を記述変更する内容をWebサイトなどで公表利用者が望まなければ、個人情報の利用を停止できる手段を用意する(いわゆるオプトアウト方式)これらの諸手続きを、個人情報保護委員会に提出し、公表方法が適切ではないと判断された場合には、委員会が勧告・命令が下される委員会を通すことで、企業の行き過ぎた利用目的の追加・変更に一定の歯止めがかかるという声もあるが、利用目的の変更が生じた場合には本人が認知した上での同意が必要という意見が専門家を始め、多くを占める。それに対して、ヤフーなどのネット企業が所属する業界団体が改正案に近い主張を行っていたことから、記者から質問が飛んだというわけだ。宮坂氏は、センシティブな議論であるため、細かい内容については触れなかったものの、"大枠"で見た時に「データを上手く利活用することがお客さんにメリットを提供できると思う」と話す。こうしたデータの利活用は、現在も多くの企業が行っており、それぞれの趣味・嗜好に沿った商品・サービスの提案を行っている。宮坂氏は、法改正によって情報の利活用の在り方が変わることを「利便性を更に高めることに繋がるのではないか」とした。その一方で、ユーザーが望まぬデータの利活用は行わず、最大限留意する意向も示している。「こうした過渡期では、変化に対する不安や、気持ち悪いと思われる方がいるのは当然。なので、乱暴にやらず、お客さまと対話して、外部の意見を取り入れながら、バランスが取れたものを作っていきたい」(宮坂氏)
2015年02月05日河北新報社とヤフーは2月2日、東日本大震災の復興支援および震災の記憶を未来に残していくことを目的とした自転車イベント「ツール・ド・東北」の第3回大会となる「ツール・ド・東北2015」を9月13日に開催すると発表した。「ツール・ド・東北」は、毎年大会規模を発展させながら10年程度継続して開催することを目標としており、2013年11月に第1回大会、2014年9月に第2回大会を開催。第1回は1316名、第2回2959名のライダーが参加した。第3回大会となる「ツール・ド・東北2015」においては、大会をきっかけとして人が訪れる地域を広げ、より広範に大会がもたらす経済効果を波及させるために、新たに気仙沼市をスタートし石巻専修大学(石巻市)をゴールとする片道(ワンウェイ)コースを設ける。今回、片道コースを設けることで、上級者に限らず、より多くの人が南三陸町や気仙沼市を走行できるようにした。また、参加人数は昨年より拡大して開催するほか、メイン会場となる石巻専修大学では大会期間中に参加ライダーの同行者や地元の方も楽しめるイベントを実施する予定だ。大会の詳細は4月に発表。出走エントリーや「ツール・ド・東北 クルー」(大会運営ボランティア)の募集は5月に開始する予定だ。
2015年02月03日ヤフーは1月27日、TwitteのTwitterプロモ商品向けの広告料金プレゼントキャンペーンを3月6日まで実施すると発表した。初めてTwitterプロモ商品を利用する広告主を対象に、1万円分のTwitterプロモ商品の広告料金をプレゼントするもの。Twitterプロモ商品は、ターゲット層のTwitterユーザーからフォロワーを獲得できる「プロモアカウント」やリーチを拡大することが可能な「プロモツイート」で構成されている。2014年11月より、Yahoo!プロモーション広告の中小規模の広告主などを対象に、オンラインを通じて提供されている。ヤフーではTwitterプロモ商品の広告主向けに、Yahooプロモーション広告と同様の電話サポート窓口を提供しており、充実したサポート体制を整えている。
2015年01月28日ヤフーは21日、「ヤフオク!」および「Yahoo!ショッピング」で購入した中古スマートフォンなどの故障・紛失・盗難に対し補償金が支払われる新サービス「中古スマホあんしん補償」の提供を開始した。利用料金は月額税別500円。「中古スマホあんしん補償」は、「ヤフオク!」および「Yahoo!ショッピング」で落札・購入した中古スマートフォンなどの故障・紛失・盗難に対し補償金が支払われるサービス。事業者から購入した端末だけでなく、個人間取引で購入した端末にも適用される。対応する端末は、「Yahoo!ショッピング」で落札・購入した、スマートフォン、タブレット、ルーター、電子書籍端末、従来型携帯電話(キャリア不問)。補償期間は、契約開始日から2年間。補償内容は、自然故障時が修理代金の最大100%(上限2万円)、紛失・盗難時が新端末購入代金の最大50%(上限1万円)となっている。利用料金は月額税別500円だが、7月20日までに申し込むと月額税別300円で利用できる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月21日ヤフーは1月9日、阪神・淡路大震災発生より20年の節目となる2015年1月17日(土)に、写真や映像、阪神・淡路大震災に関する統計データを用いたコンテンツで振り返る「阪神・淡路大震災から20年」をトップページと特集ページで公開すると発表した。1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、戦後最大の都市型災害と言われ建物の倒壊や火災などにより多くの人々が犠牲となった。この大災害の"記憶"と"記録"を未来に残していくため、1月17日(土) 0:00~23:59にYahoo! JAPANのトップページを、写真で当時の被害状況や復興の様子を振り返ることができるデザインに切り替える。また、特集ページでは写真や映像、阪神・淡路大震災に関する統計データを組み合わせたインフォグラフィックスを1月17日から2月13日の期間で公開。当時の被害状況や有事の際に取るべき行動などの情報をインフォグラフィックスを用いて視覚的にわかりやすく伝えることで、ユーザーに「いざという時にどう自分の身を守るのか」を考えるきっかけとして提供していく。なお、同企画の写真は神戸市震災写真オープンデータサイト「阪神・淡路大震災『1.17の記録』」やアフロ、映像は毎日放送、統計データは「阪神・淡路大震災の経験に学ぶ」(国土交通省 近畿地方整備局)や、神戸市、兵庫県、消防庁などのデータを使用している。
2015年01月12日ヤフーは18日、検索アプリ「Yahoo!リアルタイム検索」にTwitterの投稿から電車の運行状況を配信する「遅延なう」機能を追加した。「Yahoo!リアルタイム検索」は、Google Play、App Storeよりダウンロードでき価格は無料。「遅延なう」は、Twitterの投稿をリアルタイムに解析して、電車の運行状況に関する配信を行う機能。つぶやきの上昇率から遅延や運休など各路線の運行状況を独自に抽出する。公式の運行情報よりも早く運行状況をユーザーに伝えられるという。「遅延なう」のユーザーインターフェースは、「遅延・再開に関するツイート数」や「ツイートの急上昇」、「遅延や運休発生時間」など、運行状況が一目でわかるデザインとなっている。また、「Yahoo!乗換案内」の運行情報APIと連携することで、公式の運行情報も閲覧できる。そのほか、任意の路線を最大5件まで登録でき、登録した路線に関する遅延ツイートが急増したり、公式の運行情報が出ている場合プッシュ通知を行う機能も搭載する。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月19日ヤフー(Yahoo! JAPAN)は12月18日、「Yahoo!リアルタイム検索」アプリで遅延や運休情報を知らせる「遅延なう」機能の追加を発表した。Twitterの投稿から電車の運行状況をリアルタイムに抽出して通知する。「Yahoo!リアルタイム検索」アプリは、ソーシャルメディアの投稿から「話題のキーワードランキング」や「人気画像のタイムライン」を表示したり、急激に盛り上がったキーワードをプッシュ通知で届けるなど、さまざまな形式でソーシャルメディアの情報を取得できる。今回追加した「遅延なう」では、Twitterの投稿をリアルタイムに解析。「遅延・再開に関するツイート数」や「ツイートの急上昇」「遅延や運休発生時の発生時間」などTwitter上の情報から解析した運行状況が一目で分かるデザインとなっている。公式の運行情報よりも早く遅延や運休の状況を届けるため、毎日の電車通勤・通学などでの利用を想定している。また、一般的に鉄道各社では15分未満の遅延の場合に公式情報をアナウンスしない場合もあるため、短時間ながら遅れる場合にも有効な機能といえる。また、Twitter上の情報だけでなく、「Yahoo!乗換案内」の運行情報APIと連携し、公式な運行情報も提供する。ほかに、よく使う路線を最大5件まで登録することで、登録した路線に関する遅延ツイートが急増したり、公式の運行情報が出ている場合に、プッシュ通知で知らせる機能も提供する。
2014年12月19日ヤフーは12月18日、無料アプリ「Yahoo!カーナビ」のタブレット対応版の提供開始を発表した。App StoreとGoogle Playよりダウンロードできる。また、タブレットUIの提供に合わせて「高速渋滞マップ」も提供する。タブレットに最適化したUIは、iOS向けではiPhone 6PlusとiPad mini、iPad Air、Android向けでは5.5インチ以上のファブレットとタブレットで利用できる。このUIは横画面で使用した場合のみ利用できるほか、設定からスマートフォン向けのUIに変更も可能だ。タブレットに最適化した部分では、ワイド2画面表示に対応しており、高速道路では地図+ハイウェイモード、一般道では地図+交差点右左折案内を表示する。タブレット最適化UIの開発者インタビューについては「Yahoo! カーナビのタブレット版が年内に登場 - 開発者インタビュー」をご覧いただきたい。その他の新機能としては、日本地図上に高速道路のみを表示する、広域の「高速渋滞マップ」を提供。渋滞情報はVICS配信のリアルタイム情報を反映するだけではなく、「渋滞」や「混雑」「チェーン規制」などの表示もひと目でわかるようになっている。これらの情報は、アイコンをタップすると原因の説明が表示されるため、規制が長引くかどうかがわかり、運転ルートの参考にできるという。ほかにも交通事故多発箇所の表示や経由地入れ替えに対応。これらの新機能はユーザーレビューやSNS上の意見、ヤフーに直接寄せられた問い合わせなどから対応を図ったという。例えば、これまでもYahoo!カーナビ内でクーポン情報が提供されてきたが、Android版は年内、iOS版は年明けからファミリーレストラン「ガスト」のクーポンが配信される。クーポン情報はユーザーにも好評とのことで、ファミレスの駐車場が満車の場合にすぐに周辺の駐車場が探せる"細かいところに気が利く"機能も用意している。また、ユーザーの声からではない""開発者としてこだわった"ポイントとして、ブランドマークや建物の3Dモデリングがある。ブランドマークは、大手チェーンストアのロゴを地図上に記載しているもので、マイナビが入居するビルでも複数のコンビニやファストフードのロゴが並んでいた。これは「地図上でお店を表現する時に、マークを出すのが一番」(ヤフー R&D統括本部 開発 松田 義和氏)という理由で掲載したもの。ただし、こういったアイコンを掲載する場合、確認は一社ごとの個別対応になるといい「正直なところ大変です(笑)」と松田氏は話す。それでもユーザーの利便性のため、多くの企業のロゴを掲載してきており、「地域ごと、地場で有名な企業さまのロゴもできれば入れたい」とも語っていた。一方の建物の3Dモデリングでは、今年竣工した「虎ノ門ヒルズ」などの建物が、そのままの形で3D化され、表示されている。こちらは、出来合いの物を使っているのではなく、1つずつ手作業で作り上げているのだという。Yahoo!地図とデータを共有している部分もあるが、Yahoo!カーナビの開発を行っている名古屋の建物のいくつかは「気合が入っています(笑)」(松田氏)としていた。Yahoo!カーナビは公開後、約100日で200万ダウンロードを突破している。
2014年12月18日ヤフーは12月8日、有権者の政治参加を促進するソーシャルキャンペーン「ASK NIPPON 2014」を開始したと発表した。キャンペーンは、Twitterアカウントを持っていれば誰でも気軽に政治家へ質問できる。また「ASK NIPPON 2014」の特設ページ上では、ユーザーと政治家のやり取りが見られる。質問はTwitterのハッシュタグ機能(「♯政党だけど政策の質問ある?」)を利用して双方向のコミュニケーションを行う。この取り組みにより「有権者の情報を得る機会」と「政党の情報発信機会」の機会を増やし、投票率と投票の質の向上に貢献していくとしている。質問は8日~10日 21:00までの募集で、10日の20:00~21:00の間に事前に決められた政党回答者が回答を行う。寄せられた質問の中からYahoo! JAPANとYouthCreateが選定した全政党回答者への共通質問と、政党回答者自らが選定した質問の2種類の回答に答える。また、政党回答者からの回答の様子やユーザーとのやり取りは、「ASK NIPPON 2014」の特設ページに掲載するだけでなく、ニコニコ生放送にて解説番組を行い有権者の理解を促進していく。予定されている政党回答者は次の通り。企画への参加政党・回答者は予告なく変更になる可能性があるという。なお、「ASK NIPPON 2014」は、Yahoo! JAPANとNPO法人YouthCreateとの共同企画となる。
2014年12月09日ヤフーは12月3日、宅配買取サービス「Yahoo!買取」に「総合買取コース」を新設したと発表した。Yahoo!買取は、ユーザーが不要になった古物を買い取るサービス。買い取りは、ユーザーが宅配便や集荷サービスで郵送する方法と、担当者が自宅に直接来て買い取りを行う方法がある。買い取った古物は、オークションサイトの「ヤフオク!」上で販売する。これまでは、「ブランド品、ファッション」「AV機器、家電、ゲーム」「本、音楽ソフト、映像ソフト」の3コース、22カテゴリを買取り対象としていたが、新たに総合買取コースを新設し19カテゴリ追加した。具体的には、デスクトップパソコン、美容器具、光学機器・カメラ用品、おもちゃ、フィギュア、鉄道模型、教材、楽器、スポーツ・レジャー、ゴルフ用品、釣具、エアガン・サバイバルグッズ、カー用品、バイク用品、自転車、インテリア・ホーム、電動工具、ベビー用品。今回の追加により、4コース、41カテゴリに拡大した。古物の査定・買取りはヤフーのパートナー企業が担当。総合買取コースは、マーケットエンタープライズのが運営する「高く売れるドットコム」が担当する。
2014年12月05日ヤフーは12月4日、IoT(Internet of Things)事業者の開発を支援するプラットフォームサービスの提供を来春より開始すると発表した。このプラットフォームは、主にIoT製品のハードウェア事業者に向け、製品とウェブサービスの連携をしやすくなるよう、さまざまなサービスやAPIを公開。これにより大手メーカーからスタートアップ企業まで、多くの事業者の製品開発や新規参入を支援する。公開するAPIは、Yahoo! JAPANの各種サービスだけでなく、国内外の多くのインターネット事業者からも協力を募り、オープンにインターネットにつながる製品とサービスが集まるプラットフォームを目指すという。なお、ワイモバイルとも連携し、本プラットフォームを活用したIoT製品のワイモバイルショップでの販売や、ワイモバイルのネットワークを使ってIoT製品をインターネットに接続しやすくするなど、開発面以外でも事業者をサポートできる仕組みを提供する。
2014年12月05日ヤフーは12月3日、イルミネーションに関する調査の結果を発表した。「Yahoo!検索」で「イルミネーション」というキーワードの検索数は、例年10月中旬から伸び始める。その後、クリスマス直前の週末からクリスマス当日にかけてピークを迎える。2014年は、「中目黒 青の洞窟」が大きな話題になるなど、検索数が昨年を上回っているという。検索する人の年代は、10代以下~60代以上と幅広く、若い世代だけでなく、中高年にも浸透していることがわかる。男女別の割合では女性の方が多めという結果になった。「Yahoo!トラベル」で閲覧されている人気のイルミネーションスポットは、1位が三重県にある「なばなの里」。なばなの里は、園内の池の上をイルミネーションが飾る「水上イルミネーション」や、200メートルも続く「光のトンネル」など、園内各所でさまざまなタイプのイルミネーションで人気を集めている。地元だけでなく、関東から訪れる人も多い。2位は、千葉県の「東京ドイツ村」、3位は栃木県の「あしががフラワーパーク」」、4位は神奈川県の「さがみ湖 イルミリオン」と関東勢が続いた。なお、東京ドイツ村とあしかがフラワーパーク、10位の「江ノ島 湘南の宝石」の3つは、「関東三大イルミネーション」に認定されている。都内の人気スポットに絞ると、青の洞窟が開催される「中目黒(目黒川)」がトップで、東京駅周辺の「丸の内」、東京ミッドタウンや六本木ヒルズがある「六本木」が人気を集めた。丸の内エリアは、有楽町~大手町間の丸の内仲通り沿いの街路樹がシャンパンゴールドのイルミネーションで飾られており、大人の雰囲気のイルミネーションが楽しめる。今回ランク外ではあったが注目のスポットとして熊本県の「再春館製薬所 サンクス・イルミネーション」、秋田県の「槻の木光のファンタジー」を紹介している。どちらも現地の人にとっては有名で"知る人ぞ知る"スポットになっている。
2014年12月04日ヤフーは2日、iOS向けキーボードアプリ「Yahoo!キーボード」を公開した。スムーズな日本語入力機能のほか、100種類以上の背景テーマや、iPhoneのカメラロールに保存されている画像を使用して、任意のカスタマイズをすることもできる。App Storeよりダウンロード可能で、価格は無料。対応OSは、iOS 8.0以降となっている。「Yahoo!キーボード」は、iOS向けのキーボードアプリ。「日本語」、「英字」、「数字」などの入力モード切替をスムーズに行える、「スワイプ切り替え機能」を搭載する。「英字入力モード」においては、大文字・小文字をスワイプで切替可能。そのほか、文章中の文字修正の際に、修正箇所をタップするのではなく左右のボタンで修正箇所までカーソルを動かせる「カーソル移動ボタン」を実装する。変換エンジンには、オムロンソフトウェアの「iWnn」を使用。通常予測、繋がり予測、あいまい予測、状況適応予測、英字かな変換、日時変換、時刻変換などが行える。また、キーボードの背景は、100種類以上の背景テーマや、カメラロールに保存されている画像などから任意でカスタマイズできる。今後は、「Yahoo!検索」のデータより流行語をピックアップし辞書データベースに追加していくほか、キャラクターとコラボレーションした背景テーマなどを追加する予定だという。
2014年12月02日ヤフーは12月2日、iOS版キーボードアプリ「Yahoo!キーボード」を公開した。Yahoo!キーボードはiOS 8よりサードパーティー製キーボードが解禁されたことに合わせて開発。独自のカスタマイズ機能や入力の利便性を高める機能を備えている。例えば「スワイプ切り替え機能」では、「日本語」や「英字」「数字」といった文字種類に合わせた入力モードの切替が左右のスワイプ操作で行えるようになる。英字入力モードでは、大文字・小文字を上下スワイプで切り替えられるようになる。また、iOS のキーボードでは面倒な操作を強いられていたカーソル移動が専用のキーにより操作できる。修正箇所をタップするのではなく、左右のボタンで修正箇所までカーソル移動ができるようになる。「カスタマイズ機能」については、約100種類の背景テーマを用意。キーボードの背景をあらゆる画像に変えられるほか、自分で撮影した写真なども背景に設定できる。キーボードの変換エンジンには、オムロンソフトウェアの変換エンジン「iWnn(あいうんぬ)」を採用。Androidスマートフォン市場でトップシェアを誇っており、多彩かつ高精度な予測・変換が可能だとしている。今後は、「Yahoo!検索」のデータより流行語をピックアップして辞書データベースを更新するなどの新たな機能も提供していく予定だという。なお、Android版については「KeyPalet」と呼ばれるキーボードアプリがすでに提供されている。○有名キャラクターの着せ替えテーマも提供したいリリースにあたって、開発を担当するヤフー R&D統括本部 企画の菊地 裕信氏に話を伺った。ヤフーとしてキーボードアプリをリリースする意義は「従来のYahoo! JAPANトップページやアプリとは違ったネットの起点を作り出すこと」と菊地氏。ヤフーとの接点をスマートフォン時代でも持ち続けるために、「欠かせない存在である文字入力に目をつけた」という。しかし、キーボードで重要な要素はブランドではなく使い勝手。そこで菊地氏らは、ユーザーが求めるキーボードとは何かを調査。すると、意外にも「背景画像のカスタマイズ」が上位にランクインしたという。「当初は20代女性などをメインターゲットに据えているのですが、背景画像に対する要望が多くありました。これまでのiOSキーボードはデザインの変更ができませんでしたし、iOS8にあわせて出てきたキーボードアプリも、多彩なデザインテンプレートは用意されていません」(菊地氏)SimejiなどはYahoo!キーボード同様に自分の撮影画像を背景に設定できる機能があるものの、テンプレートの絶対数で言えばそれほど多くない。そこで、多くのデザイナーも抱えるヤフーとしてのリソースを活かし、リリース時から100種類の背景テーマの用意した。「Yahoo!検索やAndroidのきせかえアプリ『buzzHOME』などで提供している、有名キャラクターの着せ替え機能も今後は提供していきたいと思っています」背景画像については当初、動画も流せるようにしようと考えていたという。「動画をアニメーションGIFにしてやろうと思ったんですが、ユーザーレビューで背景が見づらいといった声などあまり反応が良くなく……。ネット上からおもしろ動画を引っ張ってといった考えもあったんですが。ご要望が多ければ検討したいのですが(笑)」○安心・安全が第一なキーボードアプリという考え方もちろん、デザインだけではなく、ユーザーインタフェースにも力を入れている。「変換エンジンは実績のあるiWnnさんを使っているため、実績は十分なものがあります。語彙数についてですが、現時点でどれほどとは言えません。ただ、ヤフーならではの膨大なデータの蓄積があることが私達の魅力。よく使われる単語や新語はどんどん追加していこうと考えています」ユーザー目標は、リリース半年で毎日10万人のアクティブユーザーを獲得すること。そのために菊地氏ら開発者4名が大事にしたかったことは安全・安心だ。「キーボードは普通に動いて当たり前。品質を担保した上でリリースすることを心がけました。そのため、音声や手書き入力はユーザーインタビューで優先順位が低かったこともあり、機能を実装せずにリリースしています。また、いわゆる『クラウド変換機能』というユーザーの変換データを他ユーザーにも反映させる変換機能が多くのアプリで実装されていますが、一方でユーザーにとって『自分の変換情報が外部に送られる』という不信感を招くことも事実です。ヤフーのアプリですが、現時点ではYahoo! JAPAN IDとの連携もあわせて、ユーザーが入力したデータをヤフーに送るということはやっていません。可能性を"ゼロ"にすることが重要だと思っているからです。ただ、ユーザーの要望などがあれば、いつかはやるという可能性も否定しませんが」Android版は別チームの開発で「KeyPalet」という別名称で運営しているものの、iOSアプリのリリースに合わせて、名称の統一も検討されているという。ヤフーの「サービス」ではないツールアプリがどこまでユーザーに受け入れられるか未知数だが、GoogleなきiOSキーボードアプリで台風の目になる可能性は十分にあるだろう。
2014年12月02日