●アンプから電源コードまで左右分離を徹底ヤマハから登場した「NX-N500」は、ヤマハが満を持して投入した2ウェイ・バスレフ型のアクティブスピーカー。本稿では、NX-N500をニアフィールド環境で試聴したインプレッションをお届けする。近年、「ニアフィールド」はオーディオを語る上で重要なキーワードだ。PCとつなぎデスクトップで、スマートフォンと組み合わせ自分の部屋で、近距離かつパーソナルなスピーカーリスニングはオーディオの楽しみ方の一つとなっている。そこで注目される存在が「アクティブスピーカー」。アンプを内蔵するため、コンポのように場所をとらず、電源や機器間を接続するケーブルは必要最小限でいい。ファイルやストリーミング再生が主流の現在、ディスク再生機は必須ではない。それを小型エンクロージャにまとめることができれば、ニアフィールド再生に適した1台となる。NX-N500はニアフィールドと言うにはやや大ぶりだが、凝縮感が強い。肉厚のMDF材を使用したパネルは、ヤマハ伝統の「三方留め構造」で組まれている。DACを搭載する左ユニットは6.2kg(右側は5.7kg)と重量級だ。背面を見れば、ヤマハの本気度がわかる。左右両ユニットには専用のパワーアンプと電源を搭載、DACを積む左ユニットの出力をXLRバランスケーブルで右ユニットへアナログ伝送するしくみなのだ。しかも、高域用と低域用2基のアナログパワーアンプが直接3cmドーム型ツイーターと13cmコーン型ウーファーを駆動する。バイアンプ構成であり、ユニット間の相互干渉を排除することが狙いだ。電源コードが左右独立していることも、チャンネルセパレーションへのこだわりが見てとれる。入力回路にも妥協がない。ESSテクノロジー社製のDAC「SABRE 32(ES9010K2M)」とXMOS社製USBオーディオプロセッサーを採用。DSD 5.6MHzネイティブおよびPCM 384kHz/32bit再生に対応する。ES9010K2Mは電流出力を行うタイプのDACであり、電流・電圧変換回路は別パーツに分離している。このような手の込んだ設計にも、NX-N500という製品に対する意気込みを感じずにはいられない。●空間表現力に驚かされる○豊富なワイヤレス機能ワイヤレス機能の充実も見逃せない。NX-N500はIEEE 802.11b/g/n対応のWi-Fiを内蔵し、Wi-Fiダイレクトを有効にすれば周囲にアクセスポイントがない場所でも設置できる。AirPlayに対応するほか、専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使えば、ワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」を利用できる。「MusicCast CONTROLLER」では、スマートフォンに保存されている楽曲(DRM付きは除く)はもちろん、NASなどDLNAサーバ上の楽曲やインターネットラジオも再生可能。入力先をBluetoothやUSB DACに切り替える機能も用意しており、このアプリ一つで本機を使いこなせる仕組みになっている。出力先の機器を切り替えるというMusicCastの独自機能もグラフィカルな画面で操作できる。○いざ試聴NX-N500の試聴は、KRIPTON HQM STOREで購入した山中千尋「サムシン・ブルー・クインテット」(DSD 2.8MHz、FLAC 192kHz/24bit)を中心に、NASとUSB DACを入力経路にして実施した。ただし、DSD再生はUSB DAC使用時のみ、NASなどネットワーク経由での再生は192kHz/24bitが上限(光デジタル入力時も同様)という本機の使用があるため、基本的にはUSB DAC使用時のインプレッションと考えていただきたい。まず、一聴するとその音場の広さと奥行き感に驚く。しかもチャンネルセパレーションが明確で、奏者の位置が見えるかのように定位も決まり、ブルーノート東京の"箱"をありありと再現する。エンクロージャの剛性の高さゆえか低域に曇りがなく、ピアノは自然な余韻を感じさせ、ウッドベースの音は不自然に太らない。一音一音の輪郭の明瞭さと付帯音の少なさはモニタースピーカーを思わせつつも、スムースでどこか暖かみのある音世界を生み出している。筆者はニアフィールドスピーカーとして使用したが、定格出力は24W(4Ω)とパワーがあるため、リビングでも十分活用できる。Wi-Fiに対応するため、NASの音源を中心に聴く利用スタイルもアリだろう。Bluetoothやインターネットラジオをカジュアルに楽しむもよし、どのような音源でも肩肘張らずさらりと高音質に再生してしまうところが本機の真骨頂なのかもしれない。
2015年12月17日ヤマハは12月15日、無線LANアクセスポイントの新製品「WLX202」と専用アダプター「YPS-12HT」、PoEインジェクターの「YPS-PoE-AT」を2016年4月に発売開始すると発表した。希望小売価格はいずれも税別でWLX202が3万9800円、YPS-12HTが5000円、YPS-PoE-ATが1万5800円となる。WLX202はエンタープライズ用無線LANの構築に必要な機能・性能を既存製品の「WLX302」から厳選。50℃対応、11ac対応、タグVLAN同時接続数、802.1x、RADIUS認証、トラブルシューティングに役立つログ出力をはじめエンタープライズ利用に求めらる機能・性能に加え、無線LANコントローラー搭載、L2MSや端末管理などの機能と連携してLANの見える化を実現するWebアプリケーションであるLANマップなどの管理機能を備える。また、ケーブルカバーを兼ねた筐体や壁面・天井への設置可能、機能をイメージしたデザインモチーフといった設置環境に馴染んだデザインを採用している。特長は無線LANコントローラーを搭載しているため複数の無線アクセスポイント導入時の手間を省けるほか、LANマップにより無線LANのトラブルを見える化し、ログ出力で機能分類、エラーメッセージの通し番号でナンバリングなどをすることで容易に内容の判別を可能にしている。さらに、アクセスポイントは人目につく所に設置されるため、目立たなくしたいという顧客ニーズに対応し、気象用ドップラー・レーダーをモチーフとした存在感を抑えた薄く、フラットな筐体となっており、配線周りの見栄えにも配慮している。仕様は2.4GHz帯無線LAN規格はIEEE802.11b/g/n(最大伝送速度300Mbps)、5GHz帯無線LAN規格はIEEE802.11a/n/ac、アンテナは2.4GHz/5GHz兼用2本内蔵、MIMO方式はシングルユーザーMIMO(2×2、2ストリーム)、動作保証条件は周囲温度0℃~50℃、L2MSスレーブ機能、接続端末数は合計推奨60台(各推奨30台)、無線コントローラー配下のメンバーAP数は15台、マルチSSIDは16(各8)でタグVLANの関連付け可、内蔵RADIUSサーバは簡易型(最大200件、MACアドレス/接続SSID制限対応)、外部RADIUSサーバはIEEE802.1x EAP対応となっている。設置例としてはコンビニエンスストアをはじめとした小規模で多店舗展開しているユーザーにセンターで初期設定した上で各地の拠点に配布し、使用することを見込んでいる。また、50人程度の小規模オフィスを展開しているユーザーには無線LANコントローラーで複数台を同じポリシーで設定し、使用することを想定。販売計画は年間2万5000台を目指す。一方、タグ無線LANアクセスポイントは基本的にPoEでLANケーブルに電源を重畳することが基本となっているため従来のPoEスイッチに加え、PoEインジェクターのYPS-PoE-ATも同時に発売。同製品は1ポートのPoE給電装置でIEEE802.3at(最大30W給電)に準拠し、対応PoE受電機器はWLX302、WLX202、IEEE802.3a規格、またはIEEE802.3at規格となり、スイッチのSWXシリーズデザインを踏襲し、マグネットを標準装備、ファンレス、50℃対応するなど設置環境へ配慮しているほか、100V~240V対応、電源ケーブルの抜け防止といった電源環境にも配慮している。
2015年12月15日ヤマハは、曲の構成を元に、自動的にフレーズ単位のリストを作成し、好きなフレーズを選んで再生するだけで、すぐに部分演奏を楽しむことができるiOS用アプリ「Kittar」をリリースした。価格は無料。楽器演奏者の反復練習などに適した同アプリでは、iPhone/iPod touch内に保存している楽曲を選択すると、楽曲の構成を元にフレーズリストを自動的に作成可能。また、フレーズリストは、自由に編集できるほか、自分の好きな箇所でフレーズを切り出し、追加も行えるようになっている。さらに、フレーズをお気に入りに登録すれば、自分だけのお気に入りフレーズリストも作成できる。テンポ変更やトランスポーズ、リピートやカウントインなど楽器演奏に必要な機能を備えた、大きくて操作しやすいフルスクリーンプレイヤーを採用する。なお、iCloudに保存された曲、デジタル著作権管理(DRM)で保護されている曲、長さが40分を超える曲は利用できない。
2015年12月04日ヤマハは、スマートフォン・タブレット内の音楽コンテンツやネットワーク上の音源のワイヤレス再生などに対応するワイヤレスストリーミングスピーカー「WX-030」を発表した。発売時期は11月上旬。価格は税抜4万円。同製品では、置きたい場所に気軽に設置できる、コンパクトなサイズとシンプルなデザインのボディーに、豊かなサウンドと迫力の重低音を実現する、9cmウーファーと3cmツィーターの2ウェイスピーカーユニットを搭載。Bluetoothによるスマートフォン・タブレット内の音楽コンテンツのワイヤレス再生、Wi-Fi接続によるネットワーク上の音源の再生、インターネットラジオ(vTuner)やiOSデバイスのAirPlayなど、各種機能に対応する。さらに、他の対応機器とワイヤレスでネットワーク接続し、音声の配信や受信を行える最新機能「MusicCast」にも対応。複数のMusicCast対応機器間で音楽ソースをシェアできるため、場所を選ばず音楽を再生できるということだ。
2015年11月05日ヤマハは29日、BluetoothとWi-Fi、さらにネットワークプレーヤー機能を内蔵したワイヤレススピーカー「WX-030」を発表した。発売は11月上旬。希望小売価格は税別40,000円。WX-030は、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)やBluetooth 2.1+EDR、有線LANによる接続が可能なワイヤレススピーカー。Bluetoothの対応プロファイルはA2DP、AVRCPで、対応コーデックはSBCとAACだ。AppleのAirPlayも利用できる。DLNA 1.5をサポート。ヤマハのワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」に対応している。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用すると、ネットワーク内のMusicCast対応機器をスマートフォンで操作できる。また、WX-030で再生している音源をBluetooth経由で別のMusicCast対応機器に送り、同時再生が可能。アプリの対応OSはiOS 7.1以上、Android 4.1以上。スピーカーユニットは9cm径のウーファーと3cm径のツイーターを搭載した2ウェイ構成で、低音を増強するパッシブラジエーターを備える。再生周波数特性は60Hz~20kHz、最大出力は30Wとなっている。ネットワークプレーヤー機能を備えており、NASなどに保存している192kHz/24bitのWAV、FLAC、AIFFや96kHz/24bitのALACなどの音源を再生可能 (ただし、内蔵スピーカーはハイレゾ非対応)。圧縮音源の補間技術「ミュージックエンハンサー」も備えている。このほか、インターネットラジオのvTunerをサポートしている。本体にはタッチ式の操作ボタンを装備。サイズがW243×H157×D113mm、重量が2.2kg。壁掛け設置にも対応する。カラーはホワイトとブラックの2色。
2015年10月29日ヤマハは10月28日、トールボーイスピーカー「NS-F350」と、スピーカーパッケージ「NS-P350」を発表した。いずれもハイレゾ音源の高域再生(40kHz超)に対応する。発売は12月下旬。希望小売価格はNS-F350が45,000円で、NS-P350が40,000円(すべて税別)。カラーはウォルナットとブラックの2色。NS-F350は、横幅220mmで設置面積を抑えたトールボーイスピーカー。3cm径ツイーター×1、13cm径ミドルレンジ×1、16cm径ウーファー×2を搭載した3ウェイ・4ユニット構成を採用している。ツイーターはアルミ製で、金属振動板のノイズを抑える「黒色皮膜処理ダイヤフラム」やCCAWを使用したボイスコイルを装備。振動板やボイスコイルを軽量化かつ高剛性化することで、広域にわたる再生周波数帯域と高い強度を両立している。ミドルレンジとウーファーにはPMD(Polymer-injected Mica Diaphragm)振動板を搭載しており、S/N比を向上させている。また、高音域の壁面反射による悪影響を軽減する「ウェーブガイドホーン」を採用。定位感や周波数特性の乱れを防ぐ。本体側バッフルの上にアウターバッフルを取り付けたWバッフル構造と、側面を湾曲させ剛性を確保したタンブルフォームデザインを取り入れており、不要共振や定在波の影響を抑えている。NS-P350は、センタースピーカーとサラウンドスピーカーがセットになったスピーカーパッケージ。NS-F350やサブウーファーとの組み合わせを想定している。センタースピーカーは13cm径ウーファー×2と3cm径ツイーター×1を搭載した2ウェイ・3ユニット構成。サラウンドスピーカーは13cmウーファー×1と3cm径ツイーター×1を搭載した2ウェイ構成となっている。
2015年10月28日ヤマハは27日、5.1chサウンドバー「YSP-1600」とTVサラウンドシステム「SRT-1500」の新色を発表した。発売は11月上旬で、価格はオープン。推定市場価格はいずれも税別60,000円前後。両製品は2015年9月にブラックモデルを発売したが、このたびシルバーモデルを追加する。YSP-1600は、ワンボディで5.1chサラウンドを実現するサウンドバー。2.8cm径のコーン型ビームスピーカーを8基と、8.5cm径のサブウーファーを2基搭載している。Bluetoothでの音源送受信機能とWi-Fi機能を内蔵。アンプ部の実用最大出力は2W×8+30W×2。入力端子はHDMI×1、光デジタル×1、アナログステレオミニ×1。出力端子はHDMI×1、アナログRCA(サブウーファー出力)×1。消費電力は25W。サイズはW1,000×D65×H130mm(アンテナ含まず)。重量は4.7kgだ。SRT-1500は、2.8mm径のコーン型ビームスピーカー8基と8.5cm径のサブウーファーを2基搭載したテレビ用のサラウンドシステム。耐荷重は約40kgで、55型までの液晶テレビを載せて使用できる。YSP-1600と同様に、Bluetooth機能とWi-Fi機能を内蔵。アンプ部の実用最大出力は2W×8+30W×2+60W。入力端子はHDMI×1、光デジタル×1、アナログステレオミニ×1。出力端子はHDMI×1、アナログRCA(サブウーファー出力)×1。消費電力は25W。サイズはW780×D77×H370mm(アンテナ含まず)。重量は9.3kgだ。
2015年10月27日ヤマハは10月22日、マイクロコンポーネントシステム「MCR-B043」の新色を発表した。発売は11月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別30,000円前後。新たに追加されたのは、イエロー、ダークグレー、ベージュ、ライトブルー、ブルー、ダークグリーンの6色。カラーバリエーションは、発売中のブラック、レッド、オレンジ、ホワイトと合わせて全10色での展開となる。MCR-B043は、2015年9月に発売したCDコンポ。デザインはヤマハ発動機のバイクをイメージしており、天面にヒートシンクのような形状を取り入れたほか、ボリュームノブをバイクのグリップ型にしている。ラジオ機能を搭載し、AMとFM(76.0~95.0MHz)を受信可能。Bluetooth機能も内蔵しており、コーデックはSBCをサポートしている。主な仕様は、実用最大出力が15W×2(6Ω,1kHz,10%THD)、再生周波数帯域が50Hz~20kHz(-10dB)、入力インタフェースがステレオミニジャック×1、USBポート×1。Bluetoothはバージョンが2.1+EDR、対応プロファイルがA2DPとAVRCPで、コーデックがSBC。
2015年10月23日ヤマハは21日、ハイレゾ対応ネットワークCDプレーヤー「CD-NT670」を発表した。発売は11月中旬。希望小売価格は税別54,000円。CD-NT670は、幅314mmのネットワークCDプレーヤー。USBポートからはDSD 5.6MHzやPCM 384kHz/32bitを再生できる。インターネットラジオのvTunerも再生可能だ。通信機能は、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)やBluetoothを内蔵している。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応プロファイルはA2DP、AVRCP。対応コーデックはSBCとAACだ。AppleのAirPlayも利用できる。DLNA 1.5をサポート。ヤマハのワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」に対応している。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用すると、ネットワーク内のMusicCast対応機器をスマートフォンで簡単に操作できる。アプリの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。対応フォーマットはMP3、WMA、AAC、WAV、FLAC、ALAC、AIFF。インタフェースはAUX入力、アナログRCA入力、アナログRCA出力、デジタル入力、USBポートなど。ヘアライン仕上げのアルミ製フロントパネルと、ピアノブラック調仕上げのサイドパネルを採用している。サイズはW314×D260×H86mm、重量は3.2kgとなっている。
2015年10月21日ヤマハは21日、USB DAC機能を搭載したプリメインアンプ「A-U671」を発表した。発売は11月中旬。価格は税別60,000円。A-U671は、USB DAC機能を内蔵したコンパクトなプリメインアンプ。DACチップにESSテクノロジー製のSABRE32こと「ES9010K2M」を搭載し、DSD 5.6MHzやPCM 384kHz/32bitの再生に対応する。XMOS製のUSBコントローラによって非同期転送が可能なほか、最大出力70W×2のPMW方式デジタルアンプを搭載。パワーアンプ後段のローパスフィルターには、低ロス・低歪みのOFC(無酸素銅)線材を使用した大型コイルを採用している。入力インタフェースはRCA×1、USB×1。出力インタフェースはヘッドホン×1、スピーカー×1、サブウーファー×1。フロントパネルはアルミ製で、サイドパネルはグランドピアノと同様に仕上げられている。本体サイズはW314×D342×H70mmで、重量は3.3kg。○A-U671とマッチするブックシェルフスピーカーまた、A-U671やネットワークCDプレーヤー「CD-NT670」との組み合わせを想定したブックシェルフスピーカー「NS-BP401」も発売する。発売は11月中旬。価格は税別35,000円。ハイレゾ音源対応をうたう超高域再生を可能としている。
2015年10月21日ヤマハは10月15日、3Dサラウンド対応のサウンドバー「YSP-5600」を発表した。発売は11月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は175,000円前後(税別)。YSP-5600は、ワンボディでサラウンド再生を実現するサウンドバー「YSPシリーズ」のフラッグシップモデル。垂直方向に音のビームを飛ばす2.8mm径スピーカー×12基と、水平方向に音のビームを飛ばす4mm径スピーカー×32基に加え、110mm径のウーファー×2を搭載し、最大7.1.2ch相当のサラウンド再生が可能だ。サウンドバーとして世界で初めてDolby Atmosをサポート。今後のファームウェアアップデートでDTS:Xに対応する。3Dサラウンド非対応のコンテンツを、内蔵デコーダーで立体的にスケールアップする「アップミックス機能」を装備。また、独自の音場技術「シネマDSP HD3」を採用し、映画やゲームなどに最適化した10種類の音場プログラムを搭載している。本体背面に4K/60P映像信号のパススルーが可能なHDMI端子(入力×4、出力×1)を搭載し、HDCP2.2に対応する。通信機能は、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)やBluetoothをサポート。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応プロファイルはA2DP、AVRCP。対応コーデックはSBCとAACだ。ヤマハのワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」に対応。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用すると、YSP-5600で再生している音源をBluetooth経由で別のMusicCast対応機器に送り、同時再生できる。MusicCast CONTROLLERの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。音量調整や入力選択などの基本機能をスマートフォンで操作できるアプリ「HOME THEATER CONTROLLER」にも対応する。HOME THEATER CONTROLLERの対応OSは、iOS 5.1.1以上、Android 2.3.3以上。Wireless Direct機能も搭載しており、ネットワーク環境のない部屋でも、スマートフォンなどとワイヤレス接続できる。そのほか、AppleのAirplayを利用可能。インターネットラジオはvTuner、radikoなどをサポートしている。アンプ部の実用最大出力は32W。入力端子はHDMI×4、光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ×1。出力端子はHDMI×1、サブウーファー出力×2、システム接続×1。サイズはW1,100×D93×H212mm。重量は11.7kgだ。
2015年10月15日ヤマハは、踏み込む強さに応じた最適な打感を得られるキックパッド「KP100」、同キックパッドを採用した最新エレクトロニックドラム「DTX582K」を発表した。価格はKP100が税抜4万5,000円で10月23日発売予定、DTX582Kがオープンプライスで12月1日発売予定。「KP100」は、硬さの違う素材を3層に重ねた全く新しい構造を採用することで踏み込む強さに応じた最適な打感を得ることができるキックパッド。また、大きめの土台設計と打面内部の上下に溝を入れるスリット構造を採用し、打撃時に生じる振動が他の部分に伝わりにくい高い静粛性と安定性も実現している。「DTX582K」では、新開発のキックパッド「KP100」を搭載しているほか、スネア/タムパッドには、自然な打感と高い静粛性を実現した「DTX-PAD」を採用。チューニングの必要がなく常に最適な打感で演奏できる。また、スネア、シンバルには上位機種同等の3ゾーンパッドを装備している。なお、音源部のドラムトリガーモジュール「DTX502」は、各パッドの機能を最大限に引き出すことで、弱打の際にも正確に反応し、強打した際の音量や音色の変化も、アコースティックドラムに近い自然な演奏表現が可能というもの。ドラマーの弱点を明確にして効果的に鍛える、DTXドラムス独自の練習機能を計8種類も搭載する。
2015年10月14日ヤマハは10月13日、Wi-Fi機能とBluetooth機能を内蔵した壁掛け可能なオーディオシステム「ISX-80」を発売した。希望小売価格は税別65,000円。ISX-80は、インテリア性を重視したオーディオシステム「Restio(レスティオ)」シリーズの新モデルだ。フロントグリルにはエクスパンドメタルを採用したほか、ベゼルにヘアラインアルミ素材を使用。ディスプレイフレームにアルミコート仕上げを施している。本体背面に壁掛け用の穴を装備。棚置き用のスタンドも付属し、アートフレームのように飾ることができる。8cm径のウーファーと3cm径のソフトドームツィーターを2基ずつ搭載。小音量での再生時に高音と低音を補正する「ラウドネスコントロール」機能や、音質調整を行う「3バンドイコライザー」機能を備えている。アンプの最大出力は15W+15W(6Ω、1kHz、10% THD)。通信機能は、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)とBluetooth 2.1+EDRをサポートし、DLNA 1.5に準拠している。Bluetoothの対応プロファイルはA2DPとAVRCP、対応コーデックはSBCとAACだ。AppleのAirplayや、インターネットラジオのvTunerもサポートしている。また、ヤマハのワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」にも対応。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用すると、ISX-80で再生している音源をBluetooth経由で別のMusicCast対応機器に送り、同時再生できる。アプリの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。本体サイズはW302×H302×D65mmで、重量は3.3kg。入力端子として、AUX IN(3.5mmステレオミニジャック)×1を備える。
2015年10月13日ヤマハは10月6日、ネットワークレシーバー「R-N602」を発表した。発売は10月下旬で、希望小売価格は64,800円(税別)。R-N602は、プリメインアンプに、ハイレゾ対応のネットワークオーディオ機能をプラスした製品だ。DSD 5.6MHzをネイティブ再生できるほか、192kHz/24bitまでのAIFF、WAV、FLACと、96kHz/24bitまでのApple Lossless音源をサポートしている。通信機能は、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)やBluetoothをサポート。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応プロファイルはA2DP、AVRCP。対応コーデックは受信がSBCとAAC、送信がSBCだ。また、ヤマハのワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」に対応。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用すると、R-N602で再生している音源をBluetooth経由で別のMusicCast対応機器に送り、同時再生できる。アプリの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。Wireless Direct機能も搭載しており、ネットワーク環境のない部屋でも、スマートフォンなどとワイヤレス接続できる。そのほか、AppleのAirplayと、vTuner、radikoなどのインターネットラジオに対応する。プリメインアンプ部分は、左右対称の回路レイアウトを採用。定格出力70W×2(6Ω)のディスクリート構成パワーアンプと、低インピーダンス設計のパワーサプライにより、スピーカーをパワフルにドライブする。入力端子は、光デジタル×2、同軸デジタル×2、アナログ音声×5、USBポート×5だ。デジタル音声入力は192kHz/24bitまでのハイレゾ音源をサポート。まアナログ音声入力のうち1系統は、MMカートリッジに対応したPHONO入力となっている。USBポートは、iPad、USBマスストレージクラス対応で、フロントパネルに配置。本体サイズはW435×H151×D392mm、重量は9.8kg。
2015年10月06日ヤマハは10月2日、ハイレゾ対応のUSB DAC搭載スピーカー「NX-N500」を発表した。伝統あるヤマハのスタジオモニターに、アンプ、USB DAC、ネットワーク機能を搭載した製品だ。発売は10月下旬。希望小売価格は税別100,000円。NX-N500は、USB DACを搭載したパワードスピーカー。新設計の130mm径のウーファーと、30mm径のソフトドームツィーターを採用し、ウーファーにはピュアオーディオ用スピーカーと共通のNew A-PMD振動板を使用している。最大出力は75W。スピーカー同士は有線で接続し、左右それぞれに電源供給を必要とする。通信機能は、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)やBluetoothをサポート。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、対応コーデックはSBCとAACだ。DACチップに米ESSテクノロジーのES9010K2Mを採用し、ハイレゾ音源の再生が可能。ネットワーク経由では192kHz/24bitのAIFF、WAV、FLAC音源と96kHz/24bit音源に対応するほか、USB DAC経由では384kHz/32bit音源をサポートしている。加えて、ネットワーク・USB DACの両方で、DSD 5.6MHzをネイティブ再生できる。また、ヤマハのワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」に対応。専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使用すると、NX-N500で再生している音源をBluetooth経由で別のMusicCast対応機器に送り、同時再生できる。アプリの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。そのほか、AppleのAirplayと、vTuner、radikoなどのインターネットラジオに対応する。USB以外の入力端子は、光デジタル×1、ステレオピン×1を装備する。スピーカーの再生周波数帯域は54Hz~40kHz。サイズはW170×H285×D222mmで、質量は、右スピーカーが5.7kg、左スピーカーが6.2kg。消費電力は45W×2となっている。
2015年10月02日ヤマハは9月25日、同社の100%子会社である独Steinberg Media Technologies GmbH(以下、スタインバーグ社)および、米Harrison Audio LLC(以下、ハリソン社)と協業し、映画制作におけるワークフローを改善するソリューションを開発していくことで合意したと発表した。ハリソン社は、映画制作用大型ミキサーおよび周辺機器・ソフトウェアの開発・製造・販売を行っている企業。映画制作においては、せりふや効果音、音楽など多くの音を取り扱い、これらを一本の映画にまとめていくために多くの作業が行われるため、小規模な編集スタジオでの作業から大型スタジオでの最終ミキシングの作業まで、さまざまな作業形態に対応したデータの互換性やこれらの作業を繋ぐワークフローの改善が求められているという。今回の3社の協業により、ハリソン社の大規模スタジオ用コンソールと、ヤマハのハードウェアおよびスタインバーグ社のソフトウェアを組み合わせ、映画制作における音に関するさまざまな作業をシームレスに行うことができ、より効率的にクリエイティビィティを発揮できる制作環境を提供していくという。
2015年09月26日ヤマハは14日、5.1ch対応のスリムタイプAVレシーバー「RX-S601」を発表した。発売は10月上旬で、希望小売価格は税別67,000円。RX-S601は、2014年9月に発売された「RX-S600」の後継モデル。定格出力は95W(1ch、6Ω、0.9%THD)で、ディスクリート構成を採用している。スリムタイプの本体は、収納スペースの狭いラックにも設置しやすい。ハイレゾ音源は、DSD 5.6MHz、192kHz/24bitのAIFF / WAV / FLACのほか96bit/24kHzのALACに対応する。また、上下方向の音場を表現するシネマDSP 3Dモードを、5.1ch構成のスピーカーで利用できる。映像出力ではHDCP2.2に新対応。搭載しているHDMI端子(入力×6、出力×1)のうち、入力×1、出力×1において、4K/60P映像信号のパススルーが可能だ。新たにWi-Fi機能(Wi-Fi Direct対応)とBluetooth機能を搭載。BluetoothのコーデックはSBCとAACをサポートする。有線LAN端子も備え、ネットワーク機能としてはDLNA1.5やAppleのAirPlayに対応している。RX-S601は、専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットで操作可能。専用アプリは「AV CONTROLLER」「MusicCast CONTROLLER」の2つに対応する。新機能の「MusicCast」では、他のMusicCastサポート機器と連携しての同時再生が行える。MusicCast CONTROLLERの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。入力端子は、HDMI×6、RCA×3、ステレオミニ×1、光デジタル×1、同軸デジタル×2、コンポジットビデオ×3、USB(2.0)×1、有線LAN×1。出力端子は、HDMI×1、スピーカー×5、サブウーファー×1、ヘッドホン×1、コンポジットビデオ×1。サイズはW435×D327×H111mm(アンテナ含まず)。重量は7.8kg。カラーはチタン、ブラックの2色。○RX-S601+5.1chスピーカーセットYHT-903JPは、RX-S601と2013年に発売された5.1chスピーカー「NS-PA40」のセット。発売は10月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税込95,000円前後。カラーはブラック、ホワイトの2色。○RX-S601+バスレフスピーカーYHT-503JPは、RX-S601と2013年に発売されたバスレフスピーカー「NS-BP182」のセット。発売は10月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税込75,000円前後。カラーはブラックのみとなっている。
2015年09月14日ヤマハは11日、5.1chスピーカー「NS-PA40」の新色ホワイトを発表した。発売は10月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税込40,000円前後。NS-PA40(W)は、2013年に発売された5.1chスピーカー「NS-PA40」のホワイト版。カラー以外の仕様はNS-PA40と共通だ。フロントスピーカーは、2.5cm径バランスドームツイーター×1と7cm径コーン型ウーファー×2を搭載したバスレフタイプ。周波数特性は67Hz~30kHz(-10dB)、~100kHz(-30dB)。出力は85dB。サイズはW230×D230×H1,000mmで、重量は2.8kg(ベース含む)。サラウンドスピーカーは、7cm径コーン型フルレンジユニットを採用したバスレフタイプ。周波数特性は50Hz~25kHz(-10dB)、~45kHz(-30dB)。インピーダンスは6Ω。出力は83dB。サイズはW112×D116×H176mmで、質量は0.59kg。センタースピーカーは7cm径コーン型ユニットを使用した密閉タイプ。周波数特性は70Hz~25kHz(-10dB)、~45kHz(-30dB)。インピーダンスは6Ω。出力は84dB。サイズはW276×D118×H111mmで、質量は0.73kg。サブウーファーは、A-YST II(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジーII)を採用したアクティブタイプ。周波数特性は30Hz~200Hz。出力は50W(5Ω)。入力端子として、RCA×1系統を備える。使用ユニットは16cm径コーン型だ。サイズはW290×D372×H292mmで、質量は8kg。
2015年09月11日ヤマハは9月8日、マイクロコンポーネントシステム「MCR-B043」を発表した。発売は9月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別30,000円。カラーはブラック、レッド、オレンジ、ホワイトの4色展開だ。MCR-B043は、2012年発売の「MCR-B142」の後継モデルだ。ヤマハ発動機のバイクをモチーフにしたデザインを採用しており、天面にヒートシンクをイメージした形状を取り入れたほか、ボリュームノブはバイクのグリップ型となっている。また、オレンジモデルのみ、フロントにストロボをイメージしたラインを描いた。CDプレーヤーで再生可能なディスクは音楽CDおよびCD-R/RWで、フォーマットはCD-DA、MP3、WMAに対応する。このほかラジオ機能を搭載し、AMとFM(76.0~95.0MHz)を受信できる。また、本体にUSBポートを搭載し、USBメモリに録音したMP3音源とWMA音源を再生可能。Bluetoothにも対応しており、コーデックはSBCをサポートしている。主な仕様は、実用最大出力が15W×2(6Ω,1kHz,10%THD)、再生周波数帯域が50Hz~20kHz(-10dB)、入力インタフェースがステレオミニジャック×1、USBポート×1。Bluetoothはバージョンが2.1+EDR、対応プロファイルがA2DPおよびAVRCP、コーデックがSBC。サイズはレシーバー部(センターユニット)がW180×D273×H127mm、スピーカー部が各W129×D250.5×H125.5mm。重量はレシーバー部が2.7kg、スピーカー部が各1.7kg。
2015年09月08日ヤマハは9月3日、FM/AMチューナー「T-S501」と「T-S1100」を発表した。発売は11月上旬。希望小売価格は、T-S501が35,000円で、T-S1100が75,000円(いずれも税別)。○FM補完放送の受信に対応した単体のFM/AMチューナー「T-S501」T-S501は、2009年に発売された「T-S500」の後継モデル。他の回路からの影響を受けにくい単体のチューナーは、アンプ一体型のレシーバーなどに比べて、クリアに受信できるのが特徴だ(電波状況など諸条件にも影響される)。FM放送の受信範囲は76MHz~94.9MHzで、FM補完放送の受信にも対応している。アルミ製のチューニングダイヤルを装備しており、アナログチューナーのようにダイヤルを回して選局を行う。プリセット機能も備え、AM/FMをそれぞれ40局まで登録できる。FM放送の実用感度は1.5μV(SN 30dB)、ステレオセパレーションは43dBだ。AMチューナー部の実用感度は300μV/mで、選択度は30dB。本体サイズはW435×D306×H87mmで、質量は3.2kg。○低重心化によって音質向上を図った「T-S1100」T-S100は、T-S501の上位グレード。専用設計の大型高剛性シャーシと鋳鉄製のレッグを装備。低重心化により、安定感のある音質を追求したという。また、ピアノブラックのサイドウッドやレバー指揮電源スイッチが採用され、ピュアコンポーネントの「S3000」「S2100」「S1100」シリーズとのデザインマッチングを図っている。FM/AM放送の受信範囲やプリセット局数、感度などのスペックは、T-S510と同等。本体サイズはW435×D450×H94mmで、質量は5.8kg。
2015年09月03日ヤマハは27日、ブルーレイディスクプレイヤー「BD-A1040」の新色として、ブラックモデルを発表した。発売は9月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別55,000円前後。BD-A1040は、2014年に発売されたブルーレイディスクプレイヤー。カラーはチタンのみを用意していたが、このたびブラックを追加した。SA-CDやDVD-Audioの再生が可能で、DSDやPCMのマルチチャンネル出力に対応している。主な機能は現行モデルと同一。Wi-Fi機能とBluetooth機能を標準搭載しており、専用アプリ「AV CONTROLLER」を使用するとスマートフォンやタブレットから操作できる。BluetoothコーデックはSBCのほか、AACを利用できる。また、ハイレゾ対応ネットワークオーディオ機能も備えており、192kHz/24bitのWAV、FLAC、ALACの再生に対応。出力端子はHDMI×1、デジタル音声×2(光×1、同軸×1)、アナログ音声×1。USBポートはフロントとリアに1基ずつ装備している。本体サイズはW435×D258×H86mmで、重量は2.9kg。
2015年08月27日●ヤマハのネットワーク開発の歴史日本の商用インターネットが始まった直後の1995年3月にISDNリモートルーター「RT100i」を発売しネットワーク機器に参入したヤマハ。性能、品質、価格といった優位性を支持する熱心なファンに支えられ、製品の開発を長きにわたって続けてきた。2014年11月には「継承」と「挑戦」を掲げる中小規模拠点向けのVPNルーター「RTX1210」の提供を開始。ユーザーの声とともに続けてきた進化のかたちをあらためて見せつけた。そんなヤマハネットワーク機器の20年の歴史を振り返ろうと、静岡県浜松のヤマハ本社で複数メディアが参加する座談会が開催された。そこで、ヤマハの平野尚志氏(SN営業部 営業推進課 営業支援担当課長)、花村洋一郎氏(SN営業部 営業推進課 課長代理)、瀬尾達也氏(SN開発部 ネットワーク機器グループ 技師)らと、 マイナビニュース 丸山が参加した座談会の模様をお伝えする(以下敬称略)。○RTX1000で企業ユーザーが爆発的に増加丸山: ヤマハさんと私の最初の関わりは、新製品ニュースの執筆でした。企業向けの紙雑誌でキューブ型の斬新なデザインの製品「RTA50i」 を扱ったことが強く印象に残っています。その後、書籍部門に移り、2002年に「RTX1000」と「RTX2000」の発売をきっかけに、書籍『ヤマハルータでつくるインターネットVPN』を発行しました。花村さんに全面的に協力してもらい内容をチェックしていいただき、平野さんにも帯原稿を書いていただき感謝しています。2015年7月に第4版が発売されました。この本はロングセラーとなっています。平野: RTX1000は企業ユーザーに爆発的に広がるきっかけになった機種です。RTX1000の発売をきっかけに、当時コンシューマ向けであったNetVolante系(RTA50i以降)と企業向けのRT100i系とが対等の売上比率になりました。また、RTX1000は、商品企画をはっきりさせてものづくりを進めた機種でもあります。花村: 2002年5月にRTA55iとRT56v、その半年後の10月にRTX1000を発売するという状況でした。これらの新商品で訴求したい価値として、RTA55iとRT56vはVoIP(SIP機能)、RTX1000は拠点間VPNを強く押しました。丸山: 個人的にも、RTX1000の登場が大きな変化だと思います。企業ユーザーが爆発的に使い始めた要因もそのあたりにあったのでしょうか?平野: そうですね。ISDNとADSLの組み合わせが企業ニーズに合っていたということだと思います。ADSLは"高速性"や"常時接続"を売り文句に個人ユーザーに普及し始めていましたが、企業ユーザーには使いにくいものでした。常時接続・高速通信といいつつ、不安定でいつ切れるかわからない。安定した通信環境が求められる企業インフラとしては使えなかったのです。そこでISDNをバックアップ回線にすることで、ADSLを拠点間の安定した高速通信に活用できることを最大の顧客価値に設定しました。複数のWANをうまく使いこなすことで、企業ユースに耐えられるというメッセージがうまく伝わったと思います。●楽器のヤマハがなぜネットワークに参入丸山: そもそも楽器のイメージが強いヤマハがネットワーク機器に参入したのはなぜでしょうか?平野: いろいろな要素がありました。1987年にデジタルFAXモデムLSIを発売し、1989年にはISDN通信用のLSIを発売しました。データ通信というISDNの良さを知ってもらうために、いくつかの装置もつくりました。一例として「ISDN同時演奏システム」として1989年に発表した遠隔演奏の仕組みがあります。MIDI規格の信号をINSネット64を利用して送ることで、離れた場所であたかも同じ場所にいるように合奏が楽しめるものです。他にも、「フロッピーディスクファクシミリ」というフロッピーディスクのイメージデータをISDNで送信するといった装置もありました。一方、コンピュータや通信に関わる研究開発の成果として、コンピュータの「YIS(ワイズ)」といった商品やその周辺機器がありました。データをバケツリレー方式でやりとりして遠隔地をつなぐ技術も、インターネット以前から取り入れていました。そうした背景もあって、1995年に商用インターネットが立ち上がりとともに、ISDNの応用製品として、インターネットのプロトコルを使った製品を開発したのです。丸山: ルーターは新規参入で成功が保証されているわけでもありません。「これでイケる」と思った機種やタイミングはありましたか?平野: 2000年頃までは市場も流動的でしたし、環境の変化に合わせて製品や機能を開発することに注力していました。RTX1000の頃からは差別化やお客様の価値を意識するようになりますが、それでも明確にヒットを予期することは難しいですよね。丸山: 50シリーズは売れたのではないですか?平野: 予想以上に売れました。ただ、山があるなら必ず谷がきます。我々は次に何を価値として提供しようか、そんなふうに悩んだ時期を経て、「これでやっていこう」という社内コンセンサスができあがったのは、RTX1000で結果を出してからです。○ユーザーの声ありきで開発を進めてきた丸山: RTX1000が売れそうだという感触はどこにありましたか?平野: お客様の存在です。我々の商品は、お客様が実際に使ってみて価値を認め、様々なシーンに考え込まれた提案をしてくださっていることが最大の強みです。RTX1000のときも、ISDNのバックアップソリューションの価値を認め、積極的に提案してくださるお客様がいらっしゃいました。その方は、企業のユーザーがADSLの高速性だけでなく、ISDN通信の安定性と信頼性も必要としていることをよくご存知でした。回線にギャランティを求めるユーザーがいて、それを知り、提案してくれるパートナーがいる。そうした声に応えられればきっと使っていただける、そういう確信はありました。丸山: 現在、商品企画としてはどのような方針で進めていますか?平野: まず、ターゲットのユーザーを明確にする。次に、ユーザーの課題を明らかにする。そのうえで、こう解決できるというテーマをはっきりさせる。何のために製品を作るかを大事にするということです。丸山: ユーザーの声はどのように拾うのですか?平野: メーリングリストやSNSでの情報交換、いろいろなユーザーさんやベンダーさんとのコミュニケーション、代理店を通しての調査やヒアリング、メディアとの意見交換など、実にさまざまです。丸山: ユーザーの声が開発につながった例を教えて下さい。平野: わかりやすいものでいうなら、電源スイッチのガードがあります。メカの設計者がある時、「機器を設置した後で、背面のLANポートを探していてうっかり電源スイッチを押してしまうことがある」というユーザーの声をメーリングリストで目にしました。言われてみればそのとおりです。その設計者はすぐに電源スイッチにガードをつけて、手で触るだけでLANポートと電源スイッチが区別できるようにしました。他にも、コマンドひとつとっても、オプションが非常に多くあります。開発者自身がユーザーの声に触れる機会は数多くありますので、ユーザーの声は開発に存分に生かされています。というよりもむしろ、細かいところではそういうものばかりですよ(笑)。丸山: 最近では「見える化」に関する機能もユーザーにとってはうれしいと思いますが。平野: そうですね。たとえば、最新機種RTX1210に備わるLANマップ機能もお客様の声に応えようと改善を重ねるうちに出来上がった機能です。たとえば、ネットワークの構成がわからないという課題を聞いて、トポロジー表示機能をつけました。お客様にご紹介するととても喜ばれます。ただその一方で、異常を知りたいとか、つながっているパソコンを知りたいという課題をいただきます。そこで、ネットワーク構成の変化を検知できるスナップショット機能や、パソコンなどの端末まで表示できる機能を追加しました。こうして次々にいただく新しい課題に応えた結果、今のネットワークの「見える化」を実現する「LANマップ」機能につながっています。●ヤマハならではの強みとは?丸山: ルーターだけでなく、スイッチを出したのもそうした理由でしょうか?平野: はい。スイッチも無線アクセスポイントも、お客様のLAN内の課題を解決するための手段であるという位置づけがあります。機器や配線が入り乱れて把握しきれない近年のLAN管理に対して、我々は何を提案できるのか、そうした視点でスイッチや無線アクセスポイントを出し、細部に至る見える化を進めています。丸山: 機能を実装する優先順位などはどのようにして決めているのでしょうか?瀬尾: : かつてはRFCに沿って足りない機能や新しい機能を優先して実装していましたが、最近はお客様の課題解決に向けた我々からの提案、そしてお客様のニーズの強さが実装の方向性を決める要素になります。今では様々な媒体からより多くのお客様の声をいただくことができるようになりました。反面、本質をどう見極めて何を実装していくかを判断する難しさは増しています。丸山: 改めて、ヤマハならではの強みを教えて下さい。瀬尾: : まずひとつめは、数多くいただくお客様の声です。それをいかに大事にしているか、これまでの説明でご理解いただけたかと思います。ふたつめは、お客様から高くご評価いただいているサポート窓口です。RT100iの頃から提供していますが、サポートも含めてのヤマハ品質と考えています。そして最後に、新しい価値を生み出そうと挑戦する姿勢です。お客様の課題解決を目指すネットワークの見える化もそうですし、機器管理の機能もそうです。新しい技術をどうお客様の価値につなげるか。そこに挑戦のしがいがあります。丸山: RTX1210では「継承」と「挑戦」を掲げていらっしゃいました。単にモデル間の機能的な話だけではなく、ユーザーを大事にしながら、挑戦を続けるというヤマハの姿勢にも通じているようですね。本日はありがとうございました。
2015年08月27日ヤマハとユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは8月26日、現在両社が合同で取り組んでいるプロジェクト「VOCALOID for Unity」について発表した。VOCALOID for Unityは、ゲームエンジン「Unity」で、ヤマハが開発した音声合成技術「VOCALOID」を利用できるようにするための合同プロジェクト。VOCALOIDの一部機能をUnity向けに開放することで、VOCALOIDを利用した音楽ゲームやインタラクティブなコンテンツを開発できるようになることを目指している。12月には同プロジェクトの成果として、UnityからVOCALOIDの歌声合成エンジンをシームレスに利用することができる統合開発環境「VOCALOID SDK for Unity」をヤマハから提供する予定。同SDKでは、別途制作されたVOCALOIDのシーケンスデータ(VSQ、VSQX)をもとに、ゲームやコンテンツ内でさまざまな表情の歌声を動的に生成することができる。合成に使用する歌声については、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが提供する開発者のためのキャラクター「ユニティちゃん」のオリジナルボイスを共同開発し、VOCALOID SDK for Unityにインポートして利用できる歌声ライブラリとして提供する予定。また、既存の「歌声ライブラリ」の追加も予定している。ユニティちゃんの歌声ライブラリは、制作されるコンテンツが「ユニティちゃんライセンス条項」に準拠することを前提に無償で提供され、VOCALOID SDK for Unityは、同ライセンス条項を参考に、特定の条件下で無償で利用可能なものとして提供される予定。
2015年08月26日ヤマハは8月25日、4~6名の少人数での会議向けスピーカーフォン「YVC-300」を、10月初旬から発売すると発表した。価格は5万円(税別)。「YVC-300」は、「PJP-20UR」の後継モデルで、「YVC-1000」と同等の高品質の音声処理技術を搭載する。具体的には、スピーカーの再生音をマイクが拾うことで発生するエコーを除去。20kHzまでの音声を処理する「適応型エコーキャンセラー」、話者位置検出機能により、声の方向を自動で追尾する「マイク自動追尾」、マイクで収音した大きな音も小さな音も、最適な大きさに調整。マイクからの距離や声量の違いによって生じる通話先での音量差を低減する「オートゲインコントロール」、プロジェクタやエアコンなどから発生する定常的なノイズがある場合でも、マイクで収音した音声からノイズ成分を除去する「ノイズリダクション」、部屋の特性に起因する残響成分を抑圧処理。残響が多い空間でも、通話先にクリアな音声を届ける「残響抑圧」を搭載する。電源はUSBバスパワーで(オプションでACアダプターも用意)、瞬間最大音量91dB、再生周波数帯域190~20000Hzを実現、「PJP-20UR」と比べて聴感上2倍の大音量になった。PCベースのWeb会議ではUSB接続だが、スマートフォンの電話回線を使った音声会議はBluetooth接続も可能で、ビデオ会議システムとはAUDIO接続(オーディオ入出力端子)するなど、3つのインタフェースを搭載。また、NFCも搭載しており、NFC対応のスマートフォンやタブレットならBluetooth接続を行うことができる。オプションの連結ケーブルを使用することで、もう1台の「YVC-300」と連結でき、10名規模の会議にも対応する。
2015年08月25日ヤマハは21日、TVサラウンドシステム「SRT-1500」を発表した。発売は9月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税込60,000円前後。SRT-1500は、2.8cm口径のコーン型ビームスピーカーを8基搭載し、ワンボディでサラウンド再生を実現するサラウンドシステム。耐荷重は約40kgで、55型までの液晶テレビを載せて使用できる。底面端に8.5cm径のサブウーファーを計2基内蔵するほか、ウーファー1基と、前面の左右端に4cm×10cmのフロントスピーカー計2基を備える。映像出力はHDCP2.2に対応し、4K/60P映像信号のパススルーが可能なHDMI端子を新搭載した。同時発表のYSP-1600と同様に、Bluetoothでの音源送受信機能とWi-Fi機能を内蔵。AppleのAirplayやDLNA Ver1.5もサポートしている。また、SRT-1500をスマートフォンなどで操作する専用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」と「MusicCast CONTROLLER」に対応。新機能の「MusicCast」では、SRT-1500で再生している音源をBluetooth経由で別のMusicCast対応機器に送り、同時再生できる。アプリのMusicCast CONTROLLERでは、ネットワーク内のサーバーに保存した曲の再生、radiko.jpなどインターネットラジオの選局、モバイル端末の音源再生も行える。HOME THEATER CONTROLLERの対応OSは、iOS 5.1.1以上、Android 2.3.3以上。MusicCast CONTROLLERの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。アンプ部の実用最大出力は2W×8+30W×2+60W。入力端子はHDMI×1、光デジタル×1、アナログ×1。出力端子はHDMI×1、アナログRCA(サブウーファー出力)×1。消費電力は25W。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、音声コーデックはSBCとAACをサポートする。サイズはW780×D77×H370mm(アンテナ含まず)。重量は9.3kgだ。SRT-1500と同時に、サウンドバー「YSP」シリーズの新モデル「YSP-1600」も発表された。
2015年08月21日ヤマハは21日、サウンドバー「YSP-1600」を発表した。Bluetoothに加え、新たにWi-Fi機能を搭載した。発売は9月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税込60,000円前後。YSP-1600は、ワンボディながら5.1chサラウンドを実現するサウンドバー「YSP」シリーズの新モデル。2013年に発売された「YSP-1400」の後継機にあたる。本体中央に2.8cm径のコーン型ビームスピーカーを8基搭載し、音を壁に反射させることでサラウンドを再生を可能にする。本体天面には8.5cm径のサブウーファーを2基内蔵している。映像出力はHDCP2.2に対応し、4K/60P映像信号のパススルーが可能なHDMI端子を新搭載した。従来モデルからネットワーク機能を拡充し、Bluetoothでの音源送受信機能とWi-Fi機能を内蔵。AppleのAirplay、DLNA Ver.1.5もサポートしている。また、YSP-1600をスマートフォンなどで操作する専用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」と「MusicCast CONTROLLER」に対応。新機能の「MusicCast」では、YSP-1600で再生している音源をBluetooth経由で別のMusicCast対応機器に送り、同時再生できる。アプリのHOME THEATER CONTROLLERでは、ネットワーク内のサーバーに保存した曲の再生、radiko.jpなどインターネットラジオの選局、モバイル端末の音源再生も行える。HOME THEATER CONTROLLERの対応OSは、iOS 5.1.1以上、Android 2.3.3以上。MusicCast CONTROLLERの対応OSは、iOS 7.1以上、Android 4.1以上。本体前面の塗装はマット仕上げ、天面から前面にかけての斜面には鏡面仕上げを施している。アンプ部の実用最大出力は2W×8+30W×2。入力端子はHDMI×1、光デジタル×1、アナログ×1。出力端子はHDMI×1、アナログRCA(サブウーファー出力)×1。消費電力は25W。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、音声コーデックはSBCとAACをサポートする。サイズはW1,000×D65×H130mm(アンテナ含まず)。重量は4.7kgだ。YSP-1600と同時に、テレビの下に設置できるタイプの「SRT-1500」も発表された。
2015年08月21日ヤマハは8月20日、AVレシーバー「RX-A3050」「RX-A2050」「RX-A1050」を発表した。発売はRX-A3050が9月下旬、RX-A2050が9月上旬、RX-A1050が9月中旬を予定。価格はすべてオープンとなっている。推定市場価格はRX-A3050が290,000円前後、RX-A2050が165,000円前後、RX-A1050が105,000円前後(すべて税込)。○「RX-A3050」RX-A3050は、200W×9chの9.2chモデル。11.2chへ拡張可能な端子を搭載している。DACチップはES9016とES9006Aを使用。このほか、独自の音場技術「シネマDPS」の最上位「シネマDSP HD3」を採用している。本体サイズはW435×H192×D474mm、重量は約19.6kg。○「RX-A2050」RX-A2050は、190W×9chの9.2chモデル。DACチップはES9006Aをデュアル搭載。シネマDPSは3Dモードを採用している。本体サイズはW435×H192×D474mm、重量は約17kg。○「RX-A1050」RX-A1050は、140W×7chの7.1chモデル。DACチップはES9006A×1を使用。シネマDPSは3Dモードを採用している。本体サイズはW435×H182×D439mm、重量は約14.9kg。○共通の仕様3製品とも、Wi-FiとBluetooth機能を内蔵するAVレシーバー。Dolby Atmosを利用できるほか、今後のファームウェアアップデートでDTS:XやHDRコンテンツにも対応する。ハイレゾ音源の再生も可能で、USBまたはネットワーク経由でのDSD 5.6MHz再生(RX-A3050のみダイレクト再生も可能)と、192kHz/24bitのAIFF/WAV/FLACファイル再生に対応。新世代のネットワークモジュールを搭載したほか、非ハイレゾ音源を最大96kHz/24bit相当まで拡張する「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」を備える。また、ローム社と共同開発したボリュームICにより、高い解像度を実現する。映像出力では、HDCP2.2に新対応。搭載しているHDMI端子(入力×8、出力×2)のうち、入力×7、出力×2において、4K/60P映像信号のパススルーが可能だ。このほか、ワイドFM機能を備えており、90.1~94.9MHzの放送受信に対応。Wi-Fi環境が整っていない場合でも、AVレシーバーとスマートフォンやタブレットなどをダイレクトにワイヤレス接続する「Wireless Direct」が利用可能。また、ヤマハのAVレシーバー用アプリ「AV CONTROLLER」に対応しており、音量調整機能やシネマDSPの音響効果をカスタマイズする「DSP調整」機能などを、スマートフォンやタブレットで操作できる。アプリの対応OSはiOS 5.0以上、Android 2.1以上。
2015年08月20日ヤマハは、ニコニコ動画などで人気の2.5次元コスプレダンスユニット「アルスマグナ」の「神生アキラ」の声をもとに開発したVOCALOID4対応の男性歌声ライブラリ「VOCALOID4 Library アルスロイド」を発売する。発売時期は9月下旬。価格は、ライブラリ単品のダウンロード版が税抜1万円。同製品は、明るい元気な歌声が特徴の歌声ライブラリ。テンポの早い楽曲との相性が良く、他の楽器音に埋もれることなく楽曲中で使用できるという。推奨音域はD2~A3で、推奨テンポは80~220BPMとなっている。対応OSは、Windows 8.1/Windows 8/Windows 7 SP1(32/64bit)、OS X 10.10/10.9/10.8。また、より細やかなニュアンスの歌声を作り出すことができるクロスシンセシス機能に特化したセカンダリシンガー専用「Extension Library」2本(Bright/Soft)、楽曲制作に役立つ約900種類のボイスマテリアルも同梱される。なお、UNIVERSAL MUSIC STOREでは、「アルスマグナ」メンバーによるチュートリアルDVDが付属した、初めてVOCALOIDにトライする人向けの予約限定スペシャルパッケージ 「アルスロイド ~VOCALOIDはじめます盤~」は9月23日に発売予定(価格は税抜1万8,000円)。
2015年08月04日ヤマハは23日、「VOCALOID 4」向けの新たな歌声ライブラリとして、小林幸子さんの声をもとに開発した「VOCALOID4 Library Sachiko」を発表した。直販価格は12,000円(税別)。7月27日17時より公式オンラインストアにてダウンロード販売を開始する。同時に体験版の配布も始める。パッケージ版の発売は8月下旬の予定だ。「VOCALOID4 Library Sachiko」は、日本を代表する歌手である小林幸子さんの声で楽曲制作が楽しめる「VOCALOID4」用の女性歌声ライブラリ。特徴は「クリエイターの情熱を生々しく歌い上げる、圧倒的なソウルフルボイス」としている。推奨音域はD2~B3、推奨テンポは60~175BPM。小林幸子さんのこれまでの歌唱データから「こぶし」や「しゃくり」などの特徴を分析し、本人に近い歌いまわしを再現できるジョブプラグイン「Sachikobushi」を付属。「声の立ち上がり」や「振れ幅」などの好みの効果を選ぶだけで、小林幸子さん風の歌い方にすることが可能だ。さらに、本人による400種類以上のボイスマテリアルを用意。「歌います!」「レッツゴー」など定番の掛け声から、「それでは!お手を拝借うううぅ!」「降臨!」といった特殊なものまで、幅広く収録されている。パッケージに描かれている「Sachiko」のキャラクターデザインにはイラストレーター・碧風羽(みどりふう)さんを起用。また、製品ロゴである「Sachiko」の文字は、小林幸子さんの直筆によるものとなっている。対応OSはWindows 7 SP1 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.8~10.10。使用の際は別途エディタソフト「VOCALOID4 Editor」が必要。
2015年07月24日ヤマハは、歌手「小林幸子」の声をもとに開発した「VOCALOID4」対応の女性歌声ライブラリ「VOCALOID4 Library Sachiko」を発売する。全国の楽器店などにおけるパッケージ版の発売日は8月下旬。「VOCALOID」の公式オンラインストア「VOCALOID SHOP」での先行ダウンロード販売は7月27日より開始する。「VOCALOID4 Library Sachiko」は、「小林幸子」の声で自由に歌声の制作が楽しめる「VOCALOID4」用の日本語の女性歌声ライブラリ。同社いわく、このライブラリの特徴は「クリエイターの情熱を生々しく歌い上げる、圧倒的なソウルフルボイス」とのこと。推奨音域はD2~B3、推奨テンポは60~175BPM。同製品は、小林幸子本人の歌唱データの分析により生まれた、歌いまわしを簡単に再現することができるジョブプラグイン「Sachikobushi」を同梱。加えて、「歌います!」「レッツゴー」など定番の掛け声から、「それでは!お手を拝借うううぅ!」「降臨!」といった特殊なものまで、400を超える本人のボイスサンプルが特典として付属する。そのほか、製品キャラクターである「Sachiko」のデザインには、イラストレーター・碧 風羽(みどり ふう)を起用。製品ロゴである「Sachiko」の文字は小林幸子の直筆によるものだ。なお、対応OSはWindows 10/Windows 8.1/Windows 8/Windows 7 SP1(32/64bit)。「VOCALOID4 Editor for Cubase」と、「Cubase 7 シリーズ」または「Cubase 8 シリーズ」とあわせて使用すれば、Windows環境のみならず、Mac環境でも使用できる。
2015年07月23日