意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ユニセフ」です。その先も暮らしていけるようにする、大事な教育支援。「ユニセフ」(国際連合児童基金)は、子どもたちが公平なチャンスを得られる世界を目指し活動している、国連の機関です。現在、約190の国と地域で活動しており、資金は民間からの寄付と各国政府からの拠出で賄われています。ユニセフというと、飢餓や貧困に苦しむ子どもたちに食糧や医療を届けるというイメージが強いかもしれませんが、活動はそれだけではありません。災害や紛争が起きた地域での緊急支援、人道支援のほかに、教育など、長年そこで暮らしていくために必要なサポートも行っているんですね。先日、ルーマニアに取材に行ってきたのですが、ルーマニアには、ウクライナから大勢の人が避難してきています。ウクライナでは、多くの男性は徴兵され国外に出られないので、ほとんどが母子避難。避難先の外国でシングルマザーとして暮らしていかなければならず、言葉や教育の問題が出てきます。ユニセフのルーマニア事務所では、難民の母子が住める寮を運営したり、ルーマニア政府と「マルチ・サービス・センター」という施設を作り、教育支援を行っています。ここでは、幼稚園児から高校生まで275名を受け入れ、ウクライナにいる先生とオンラインで繋ぎ、離れていても授業を受けられるようにしています。また、避難先のローカルコミュニティから差別や反発を受けないように、現地の公立学校と一緒に、ルーマニア語の教育を受けられる機会も作っているんですね。ところが残念ながら現在、ユニセフの資金が不足しており、来年3月以降、施設を維持する目処が立っていません。今はウクライナに限らず、世界各地で紛争が起こったり災害に見舞われており、支援を必要としている子どもの絶対数が増え続けています。例えばアフリカのマリでは、880万人を支援するために、約180億円の資金が必要なのですが、3分の1程度しか集まっていません。ユニセフの活動は、私たちの生活と無関係に思えるかもしれませんが、ユニセフが培ってきた支援のノウハウは、日本で起きている社会課題の解決にも応用できるものです。メディアももっと注目し、ユニセフへの理解が広まるといいなと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年12月6日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年12月02日2021年1月パリ──ルイ・ヴィトンではユニセフとのパートナーシップの一環として「シルバー・ロックイット」ブレスレットに4つの新色が加わるほか、ユニセフとのコラボレーションとなる「ドゥドゥ・ルイ」が初登場します。「シルバー・ロックイット」ブレスレットの新作は、パステルブルー、パステルピンク、セラドングリーン、そしてブラックの4色展開により、パーフェクトなカラーコンビネーションが実現。素材には今回初めてリサイクルシルバーとオーガニックコットンを採用。アイコニックなタンブラー錠前と、サークルの中に入ったLV シグネチャーのロゴが魅力です。また、「Louis Vuitton for UNICEF」コラボレーションによるぬいぐるみ「ドゥドゥ・ルイ」も登場。パステル調のレインボーカラーを身に纏った愛らしいテディベアの素材には、今回初めてテキスタイルを採用。モノグラム・プリントをあしらったオーガニックコットンのテキスタイルがテディベアのボディを優しく包み、アイコニックなモノグラム・フラワーの刺繍で再現されたブルーのつぶらな瞳がこちらを見つめます。ブレスレットは、1本でシンプルに着用したり、あるいは手首に沿って複数を重ね着けしたりとさまざまに楽しめるほか、「ドゥドゥ・ルイ」のネックレスとしてもぴったり。「シルバー・ロックイット」ブレスレットとテディベアは、すべてのファンが憧れるコレクターズアイテムです。ルイ・ヴィトンでは、継続的な#MAKEAPROMISEキャンペーンを通じて、世界の最も弱い立場にある子どもたちを支援するために、ユニセフの活動を伝え、資金の調達に取組んでいます。「シルバー・ロックイット」と「ドゥドゥ・ルイ」をご購入いただくことで、脆弱な状況にある子どもたちに水や衛生、栄養、教育、保健サービスへのアクセスを提供し、保護活動を行うユニセフの支援に繋がります。また、これには、この前例のない世界的規模の健康、経済、社会面での危機の中で、すべての子どもに相応しい社会を回復させ、再考するためにユニセフが取組んでいる新型コロナウイルスによる緊急対策の支援も含まれます。2016年に登場した「シルバー・ロックイット」は、お客様の大切な持ち物を保護するため、1890年にジョルジュ・ヴィトンが発明したタンブラー錠前からインスピレーションを得ています。これは、今すぐ助けを必要としている子どもたちを支援するというメゾンの約束を象徴するシンボルです。新たに4色が仲間入りした「シルバー・ロックイット」ブレスレット(4万9,000円/税抜)、「ドゥドゥ・ルイ」(9万9,000円/税抜)を1製品お買い上げいただくごとに、それぞれ100ドルまたは200ドルがユニセフに寄付されます。「シルバー・ロックイット」が発売されて以来、このパートナーシップを通じてユニセフに寄付された金額は、1,300万ドルにも上ります。「シルバー・ロックイット」と「ドゥドゥ・ルイ」は、ルイ・ヴィトン 公式サイト(www.louisvuitton.com)および世界各国のルイ・ヴィトン ストアで発売。ぜひ#MAKEAPROMISEにご参加ください。ユニセフは、いかなる企業、ブランド、製品、サービスも推奨するものではありません。【お問合せ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービス0120-00-1854#LouisVuitton #ルイヴィトン #MAKEAPROMISE企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年02月02日クロエ(Chloé)が、ユニセフとグローバルパートナーシップを締結。ジェンダー平等を目的としたユニセフのプログラムを3年間サポートしていく。この支援は、ボリビア、ヨルダン、モロッコ、セネガル、タジキスタン等において、デジタル技術や起業家能力の育成促進が目的。世界の650万人の少女たちが雇用を得られるようスキルを身に付けることを目指す。3月8日の国際女性デーに際し、「GIRLS FORWARD」キャンペーンを行う。そのアンバサダーに女優のケイティ・ホームズ(Katie Holmes)、ルーシー・ボイントン(Lucy Boynton)を起用した。キャンペーンに合わせて3月6日から、オーガニックコットンのTシャツ(4万7,000円)、ブレスレット(2万1,000円)、ネックレス(3万9,000円)を販売。「Girls Forward」のメッセージを掲げたTシャツは2色展開。これらアイテムの売り上げの全額はユニセフに寄付される。Tシャツ(4万7,000円)ブレスレット(2万1,000円)取り扱いは、CHLOE.COMと、日本を含む世界6か国の一部直営店にて。
2020年03月06日毎夏の恒例、東京フィルハーモニー交響楽団の「ハートフルコンサート」が、30周年を迎える。ユニセフ親善大使・黒柳徹子のユニークなトークと、素敵な音楽に彩られたこのコンサートは、クラシック界における夏の風物詩。毎年楽しみにされているファンもたくさんいるに違いない。普段クラシックにあまり親しみのない方でも楽しめる“耳馴染みのある名曲”をセレクトしたプログラムも人気の秘密。今年は、尾高忠明の指揮で、スッペの喜歌劇『詩人と農夫』序曲、オッフェンバックの喜歌劇『天国と地獄』序曲、そしてグレン・ミラーの『ムーンライト・セレナーデ』にラヴェルの『ヴォレロ』などなど、ウキウキするような名曲のオンパレードだ。暑い夏のひとときを、涼しいコンサートホールで過ごす非日常の時間は格別です。(C)上野隆文■公演概要8月15日(木)東京芸術劇場コンサートホール「ハートフルコンサート2019」■出演尾高忠明(C)Martin Richardson指揮:尾高忠明管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団お話:黒柳徹子
2019年08月09日来たる11月20日は、国連が世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的として制定した「世界子どもの日」。この日のためにユニセフがシンボルカラーのブルーにちなんで「Go Blue」キャンペーンを展開しており、アンバサダーのミリー・ボビー・ブラウンやオーランド・ブルームらを起用した動画を制作。世界の子どもたちの権利向上を目指し、オンライン署名を募っている。動画の内容はというと、「子ども指令センター」のリーダーを務めるミリーが、「もっとブルーが必要」として次々と友人に電話をかけ、ヘルプを要請するという物語。まずはリーアム・ニーソンに電話すると、リーアムは「私には長いキャリアで培った特別な才能がある」と自信満々に語る。ミリーは「オーマイガッ!」と早合点し、その才能は「『96時間』シリーズのことね!」と勘違いするのだが、リーアムは「違うよ。ケーキ作りだよ」と言い、焼き立てのマフィンが映し出される。次にユーチューバーのリリー・シンに「コードブルー」(緊急事態)を告げると、リリーは「全部うまくいってるわ」と大量の青いスムージーを準備しているところだった。歌手のデュア・リパは、世界的ヒット曲「Be the One」の歌詞にある“Red”を“Blue”に書き換えて歌うことに。そして今度はオーランド・ブルームが登場。思わずミリーに「オーランド、あなたって最高!」と言わせる彼の任務は、名字を“Bloom”から“Bluem”に変えること。最後はパフォーマンスグループのブルーマン。ミリーは「みんなに青くなってもらう必要があるの!」と主張するが、すでに全身が青い彼らは顔を見合わせてしまう。友人たちに電話をかけ終わると、ミリーはカメラに向かって視聴者に「署名して子どもたちのために明るい未来を!」と呼び掛けるのだった。(Hiromi Kaku)
2018年11月16日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、国際連合児童基金(ユニセフ)とのパートナーシップ3年目となる今年も、世界で極限の危機に直面している子どもたちへの関心を高め、資金を募る活動を継続するために、「シルバー・ロックイット」よりネオンカラーブレスレットを発売する。「シルバー・ロックイット フルオ」(各3万円)ルイ・ヴィトンはユニセフとのパートナーシップを通して、これまでにシリア危機に見舞われた子どもたちやその家族を始めとする、助けを今すぐ必要としている人たちの命を守る人道支援のために、500万ドル以上の資金を集める手助けをしてきた。こうした貢献がもたらす変化として、2017年にはシリアの150万人の子どもたちとその家族へ、生きる上でなくてはならない飲料水の供給が行われている。今回発売となる「シルバー・ロックイット フルオ」は、1製品売り上げごとに100ドルがユニセフに寄付される。デザインは、大切な持ち物を保護するため、1890年にジョルジュ・ヴィトンが発明したタンブラー錠前にインスピレーションを得ている。この錠前は、まさしく「保護」の象徴であり、今すぐ助けを必要としている子どもたちを支援するというメゾンの約束の証だ。イエロー、オレンジ、ピンク、ブルー、ブラックの5色のカラーコードブレスレットで展開される。取り扱いは、ルイ・ヴィトン公式サイト(www.louisvuitton.com)、世界各国138以上のルイ・ヴィトン ストアにて。
2018年06月26日世界各地の子どもたちを支援するため、ユニセフ(国際連合児童基金)とグローバル・パートナーシップ「LOUIS VUITTON for UNICEF」を結んでいるルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が、9月14日に新たに5色のカラーコード ブレスレット「シルバー・ロックイット カラー」を発売する。シリアでの紛争は今年7年目に入り、第2次世界大戦以後世界最大の人道・難民危機となっている。現在、約600万人の子どもたちがシリア国内で支援を必要とし、250万人以上の子どもたちがシリアの国境を越えて避難生活を余儀なくされているという。紛争や疾病、自然災害などの危険な状態にさらされ 、安全や健康を脅かされている子どもたちへ希望を与えるために、ルイ・ヴィトンは2016年1月にこのグローバル・パートナーシップを締結。メゾン誕生の象徴ともいえる、こじ開けることのできないタンブラー錠前にインスピレーションを受けたペンダントとブレスレット「シルバー・ロックイット」を発売し、1製品売り上げるごとに200ドル、合計250万ドル以上の資金を集める手助けを行ってきた。今回発売されるスターリングシルバーのロックイット 「シルバー・ロックイット カラー」には、イエロー、パープル、ピンク、ブルー、ブラックの5色がラインアップ。価格はそれぞれ3万円で、1製品の売り上げごとに100ドルがユニセフに寄付される。取り扱いは、9月14日よりルイ・ヴィトン公式サイト(www.louisvuitton.com)、また国内店舗30店では9月15日より展開される。
2017年09月14日“育児に正解はない”とは、よくいわれることですが、そういわれても何が正解かを求めてしまうのが育児。「ここは叱るべきか」などと、自分の育児法に日々頭を悩ませている子育て世代の親御さんはけっこう多いのでは?そういった中で、今回ご紹介するドキュメンタリー映画『いのちのはじまり:子育てが未来をつくる』は、良い意味で、子育てに関するひとつの指針を与えてくれる1作といっていいかもしれません。■世界中の育児に奮闘する家庭の悩みと喜びとはブラジルのエステラ・ヘネル監督がてがけた本作は、ブラジル、アメリカ、フランス、イタリア、インド、中国など世界9ヶ国の、現在育児に奮闘中の家庭を訪問。育休を経ての職場復帰時期について頭を悩ます母親や、世間からの目を気にしながら子育てをするレズビアンカップルなど、人種も社会的立場もさまざまな人々からそれぞれの育児の悩みや喜びを聞き出すとともに、ユニセフ本部でECD(乳幼児期の子どもの発達)世界キャンペーンを統括するピア・ブリットらいわば幼児教育のエキスパートたちへのインタビューを収録した内容になっています。すべての言葉や提示内容をもちろんうのみにすることはできません。それでも子育て中の身としては、子育て方法についていろいろなことに気づかせてくれるエピソードが満載。子を持つ親としての見地に立ったとき、知ってて損はないと思える情報がたくさんあります。■赤ちゃんは、“最高の科学者”とりわけ、目からうろこともいうべきエピソードが子どもの頭脳メカニズムについて。おそらく日本では、「生まれたばかりの赤ちゃんの頭の中は白紙でまっさらな状態。そこからひとつづついろいろなことを学んでいく」と、認識されているのではないでしょうか?実際、哲学者や心理学者、精神学者も長らくそういう認識できたそうです。でも、それはもう古い考え方。過去30年の研究から、現在では赤ちゃんは“この世界で最も学ぶ能力が高い存在”と判明し、“最高の科学者”と呼べるぐらいの能力を持っているそう。赤ちゃんは理性に欠け、自己中心的で物事に集中することができないと思われてきました。でもじつはまったく逆。集中することしかできない存在だったのです。赤ちゃんは集中して身の回りで起きることに敏速に反応し、それらで得た情報を吸収・活用してこの世界を理解しているそうです。たとえば小さなお子さんをお持ちのなら、何度言い聞かせても、子どもがスプーンを床に落とし続けるといった経験をしたことがあるのではないでしょうか? これも赤ちゃんが学んでいる証拠。赤ちゃん自身が「スプーンを落としたらどういうことになるのか?」と推測や仮設を立てて、予測どおりの反応になるのか、それとも違った反応があるのか? ひとつひとつ確認して学んでいるそうです。こんなことを赤ちゃんが考えているとは正直驚き。でも、この見地に立つと、赤ちゃんもひとりの人格があることがよくわかって、子育てのストレスが少し和らぐのではないでしょうか。■生活環境によって子どもの学習能力が異なってくるこの赤ちゃんの驚異の学習能力につながる話では、少しショッキングなデータも映画では示されています。社会階級別に子どもの聞く言葉を調査した結果、一般的な家庭の子どもより生活保護家庭の子どものほうが4歳時点で、聞いていた言葉の数が3000万語も少なかったそうです。この言葉の数の差は思っているよりも重要とのこと。親が話しかけるたびに、乳幼児の脳は刺激されるそうで、親がいろいろと話すことで赤ちゃんは自分が家族の一員という帰属意識を深め、たとえば祖母や祖父の昔話などからより広い世界を知っていくそうです。そう考えるとふだんからのコミュニケーションや触れあいはすごく大事。働きすぎといわれる日本人としてはちょっと考えさせられる事例です。“仕事が忙しくて子どもの顔をまともにみていない”なんていうお父さんにはちょっと耳の痛い話かもしれません。■探求心や創造力が養われなくなってしまう原因は?もうひとつ日本の親として耳が痛い話が示されています。それは、子どもにあまりモノを与えすぎないこと。じつは、子どもの自主性と創造性を伸ばす秘訣(ひけつ)は、自由を与え、モノは何も与えないことなのだとか。身の回りにあるもので遊ばせれば、子どもは勝手に創造力を働かせて自分が望むものを作り始める。たとえば段ボールでおもちゃを作ってみたりする。そのような場を与えることが大切。なんでも与えてしまうと、むしろほしいものはすぐに手に入ると思ってしまって、探求心や創造力が養われなくなってしまう可能性があるそうです。また、自分だけでいろいろと想像を巡らせる自由な場と自由を与えてあげることも重要とのこと。子どもは自由を与えられることで、自主性を学ぶ。それが自立していくことにつながっていくことが示されています。もちろん、これらがすべて正解というわけではありません。でも、育児が一辺倒ではない、さまざまな子どもとの向き合い方があることを教えてくれます。この映画で語られていることを育児のひとつ参考にしてみてはいかがでしょう?『いのちのはじまり:子育てが未来をつくる』2017年6月24日(土)アップリンク渋谷、ユジク阿佐ヶ谷、7月1日(土)よりCINEMA Chupki TABATA、横浜シネマリン他にて全国順次公開公式サイト: 公開記念トークショー(6月24日~7月1日)開催
2017年06月23日日本ユニセフ協会はこのほど、ユニセフ専門家らが編さんや執筆に参加した世界的医学専門誌『ランセット』の論文について発表した。先日発売された世界的医学雑誌『ランセット』では、乳幼児期のケアをテーマにした複数の論文をシリーズで紹介している。子どもの脳は、生後2~3年の間に成長する速度が一生の間で最も早いことが、近年の研究で明らかになっている。この2~3年は、人が外的環境に適応し反応する能力を育む上で同様に重要な時期で、必要とする栄養を得られなかったり、適切な刺激を与えられなかったりした場合、そのマイナスの影響は、長期的に子どもの家族や子どもが住む社会にも及ぶと考えられる。しかし、同誌では低所得国と中所得国では、乳幼児ケアが十分に行き渡っていない現状を指摘。低所得国と中所得国(low-and middle-income countries<LMICs>)の5歳未満の子の推定43パーセントにあたる約2億4,900万人は、極度の貧困や栄養不良の一つである発育阻害(Stunting-スタンティング)によって、十分に成長できないリスクに直面しているという。世界銀行グループ人間開発部のキース・ハンセン副総裁は、「子どもがお母さんのお腹の中にいる時を含めた、子どもの人生の最初の1,000日間(に関わるさまざまな施策)への投資が有効であることは、科学的にも経済学的にも証明されています」と語る。また、この投資を怠ることで起こりうる点について下記のように述べている。「子どもたちは学校に入るはるか以前の段階で既に"遅れ"てしまいます。そして一生を通じて不利な立場に置かれ続けるのです。しかし、もし投資すれば、子どもたちが生まれ持った能力を伸ばし、彼ら・彼女たちは、将来的に生産性を持った市民として地域や世界の経済活動に積極的に参加できるようになるのです」。ユニセフのアンソニー・レーク事務局長も同様に訴えている。「低・中所得国で生まれ持った認知面の能力をフルに生かすことができないリスクに直面している子どもは、全体の43パーセントにものぼっているのです。半数近くの子どもが脳の成長リスクを抱えていることを許容できる国があるでしょうか? 低・中所得国も、言わずもがなです」。同シリーズの共同編さん者のひとりは、「現状を放置することが将来高いコストになって私たちに跳ね返ることは、既に分かっています」とコメント。同シリーズを通じた提言が、子どもたちの成長と、生まれ持った能力を最大限に発揮できる施策を、各国政府がひとりでも多くの妊産婦や乳幼児に提供するきっかけとなれば」と締めくくった。なお同シリーズは、世界保健機関(WHO)や世界銀行、ユニセフがその編さんや執筆に参加している。
2016年10月11日ユアン・マクレガーが先週、ユニセフ親善大使としてイラク北部を訪問した。ユアンはデバガ・キャンプで、イラク北部のモスル近郊での残虐な暴力から逃れてきた家族と面会し、周辺地域に避難してきたイラク人家族やシリア難民とも一緒に過ごした。シリアとの紛争に巻き込まれた何万人もの子どもたちが殺され、負傷するなど過酷な状況に置かれている現実について、ユアンは「紛争によって、子どもたちは家族から引き離され、ひとりぼっちで危機にさらされています。こんな事態が起きてはなりません。イランで私が出会った子どもたちの多くは故郷から逃げ出すことを余儀なくされ、危険な旅を続けながら、想像を絶する恐怖にさらされています」と声明を発表した。ユアンは「私が会ったミルナという名の少女は、家族と一緒に未完成のショッピングモール敷地内で1年以上寝泊まりしていると話してくれました。地域の人々が服や食糧などを寄付し、援助してくれているそうです。こうした人道的行為はあらゆる場所で行われるべきです。友人や隣人たち、そして政府に難民を温かく迎え入れるようと働きかけるかは、私たち次第なのです」と語った。(text:Yuki Tominaga)
2016年08月04日トム・ヒドルストンがユニセフのビデオに出演、『マイティ・ソー』シリーズで演じるロキのウィッグをつけて学校教育の大切さを語った。トムは現在、オーストラリアで『Thor: Ragnarok』(原題)を撮影中。素顔のトムはカメラを撮影現場の控え室に迎え、「ロキのドレッシング・ルームへようこそ」と語りかける。ユニセフは「エマージェンシー・レッスン」とハッシュタグをつけて、好きな校内活動をシェアするキャンペーンを実施しているが、トムは、2014年エボラ出血熱が猛威を振るった西アフリカのギニアの子どもたちが作った「エマージェンシー・レッスン」のビデオを見たという。ギニアはユニセフのサポーターとして初めて訪れた国で、特別な思いがあるというトムは「非常時の子どもたちにとって、学校は食糧や医療と同じように不可欠なものです」と語り、ギニアの子どもたちの好きな校内活動は学校のラジオ放送で、衛生や健康管理について、それを実行することでエボラ出血熱を防げると話していたと紹介。「エマージェンシー・レッスン」キャンペーンに参加して、学校教育の重要性を讃えてほしいと訴えた。最後にトムは自身が好きだった校内活動は「劇で演じることでした。ご存知の通り、いまも仕事としてやっているよね」と話すトムの背後からスタッフが彼にロキのウィッグをかぶせた。「ロキのウィッグを着けました」と言いながら、鏡に向かってウィッグを整えたトムはカメラ目線で「彼が戻ってきたよ」と語りかけて締めくくった。(text:Yuki Tominaga)
2016年07月15日国連児童基金(ユニセフ)は3月14日、HIV検査の短縮化を目指したドローンの利用実験をアフリカ大陸東部に位置するマラウイ共和国(マラウイ)において開始したと発表した。マラウイは国全体のHIV罹患率が10%と高く、2013年時点で推定100万人がHIVを保有していると考えられている。現在は90%の妊婦が自身のHIV感染状況を認識しているなどHIV対策の進展が見られるが、乳幼児が検査や治療を受けられていないケースも存在する。現在、血液サンプルはバイクか地元当局の救急車を使用して運ばれており、燃料費や道路状況、巡回スケジュールなどさまざまな要因からサンプルの輸送に大幅な遅れが生じ、小児用抗レトロウイルス療法の効果を高める上で大きな障害となっている。今回の実験では、地元の保健センターから病院の研究所まで10kmのルートを飛行。今後3月18日まで費用や安全性を含めた実用化の可能性を評価していくとしている。なお、同実験では模擬的な血液サンプルを使用した。現状では血液サンプルを保健センターから研究所まで送るのに平均で11日、結果の返送までに最長8週間を要しているが、ドローンを活用することで検査の待ち時間の削減につながると期待されている。今後、ドローンの実用化が実現すれば、道路輸送などほかの仕組みと並んで、保健システムに組み込まれる見込みだという。
2016年03月15日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)と、国際連合児童基金(ユニセフ)がグローバル・パートナーシップを締結したことを祝して、1月12日、米ビバリーヒルズで「第6回 ユニセフ ボール(UNICEF Ball)」が開催さた。会場には、ルイ・ヴィトンの新アンバサダーとなった女優レア・セドゥに加え、ニコール・キッドマン、ジェニファー・コネリー、ペ・ドゥナ、セレーナ・ゴメス、アデル・エグザルコプロス、グザヴィエ・ドラン、歌手のマライア・キャリー、モデルのミランダ・カー、TAOらがルイ・ヴィトンを纏って来場した。また同日から、ルイ・ヴィトンによるデジタルキャンペーン「#MAKEAPROMISE」もスタート。同キャンペーンは、助けを必要としている子どもたちを支援するというメゾンの約束のもと、世界各地のインフルエンサーが「ピンキープロミス(指切り)」をして写真を撮り、ハッシュタグ#MAKEAPROMISEを付けてFacebook、Twitter、Instagramにて拡散し、チャリティープロジェクトへの関心を世界中に広めるというもの。
2016年01月14日デビッド・ベッカムが12日(現地時間)、ロサンゼルスで行なわれたユニセフ(国連児童基金)のチャリティ・イベントで人道リーダーシップ賞を受賞した。デビッドは2005年からユニセフの親善大使を務めていて、長年の活動が讃えられての受賞となった。受賞スピーチでデヴィッドは「私たちの暮らす世界では、いまも子どもたちが予防可能な病気で亡くなり、虐待や暴力にさらされています。私には4人子どもがいます。私はすべての子どもたちが安全で健康的になり、明るい未来を持てるようになるまで、ユニセフを支援し続けます」と語った。同日のイベント前、デビッドは親善大使としての訪問先で面会した子どもたちと撮った写真をインスタグラムの公式アカウントにアップ。「今夜、ユニセフUSAの人道リーダーシップ賞をいただくのは非常に光栄です。これからも、僕の7(デビッド・ベッカム・ユニセフ基金)を介して、ユニセフが世界中の子どもたちを救うお手伝いをしていきます」と綴った。ビバリーヒルズにある、ビバリーウィルシャー・ホテルで行なわれたイベント「ユニセフ・ボール」には、ミランダ・カーやセレーナ・ゴメス、ニコール・キッドマン、マライア・キャリーらが出席した。(text:Yuki Tominaga)
2016年01月14日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)と国際連合児童基金(以下、ユニセフ)が1月11日、世界各地の子どもたちを支援するために、グローバル・パートナーシップを締結した。ルイ・ヴィトンは同キャンペーンのためにペンダント&ブレスレット「シルバー・ロックイット」を製作、1月13日より世界各国のルイ・ヴィトン ストア及び、ルイ・ヴィトン公式サイト(www.louisvuitton.com/lvforunicef)にて販売する。「シルバー・ロックイット」はメゾン誕生の象徴ともいえる、こじ開けることのできないタンブラー錠前にインスピレーションを受けたもので、ペンダント・ブレスレット1製品の売り上げごとに200ドルがユニセフに寄付される。ルイ・ヴィトン会長兼CEOを務めるマイケル・バークは「2万人にのぼるルイ・ヴィトンの社員たちがすでに、この大義のために強力なアイデアを生み出すべく力を結集させています。私たちの目標は、できるだけ多くの人々の関心を集め、子どもたちを救うサポートをするというメゾンの約束を共有し、子どもたちに変化をもたらすために手を取り合っていくことです」とコメントしている。
2016年01月13日LINEは2月13日、子会社の「LINE Plus」を通じて、ユニセフとグローバルパートナーシップ契約を締結したと発表した。パートナーシップは、効果的にユニセフ基金を募ることを目的として、ユニセフ本部が主導する戦略的パートナーシップを結んだ。対象地域は、日本と台湾、韓国、タイ、インドネシア、マレーシア、インド、米国、スペイン、フランス、ドイツの11カ国。LINEのプラットフォームを活用したマーケティングPR活動を順次行い、LINEキャラクターにユニセフロゴを入れたぬいぐるみなどのグッズ販売を行う。また、これ以外にもスタンプの売上げを寄付する「LINEドネーションスタンプ」配信やLINE内の仮想通貨「LINEコイン」を獲得できるインセンティブサービス「LINE フリーコイン」を活用した募金活動などを行い、3年間で3億6000万円の資金調達を目指すとしている。なお、パートナーシップによる活動で得た募金は、発展途上国の子どもたちの健康や基礎教育といった子供たちの救済として使用される。
2015年02月15日東京ディズニーリゾート内の複合型商業施設イクスピアリでは公益財団法人日本ユニセフ協会との協力の下、10月15日の“世界手洗いの日”に、手洗いの方法を学べるユニークな“世界手洗いダンス”のステージイベントを開催!地元浦安市内の保育園の招待園児約20名が、ユニセフが推奨する手洗いの大事なポイントをダンスに採用した“世界手洗いダンス”を、今回の振付を担当したダンサーの森山開次さんと一緒に元気いっぱいに踊った。“世界手洗いの日”は、ユニセフをはじめ、国際機関や大学・企業など13の組織で構成する“せっけんを使った手洗いのための官民のパートナーシップ”が、国際衛生年であった2008年、10月15日を“世界手洗いの日”に制定。せっけんを使った手洗いの普及でセーブする命は世界で約100万人と言われ、毎年10月15日の“世界手洗いの日”にあわせ、世界100か国以上で、2億人以上の子どもたちに“正しい手洗い”を普及するため、さまざまなイベントを開催しているという。この日はイクスピアアリがある舞浜だけでなく、鹿児島、横浜、香川で“世界手洗いダンス”を同時に開催。舞浜ではダンサーの森山さんと園児たちが元気よく“世界手洗いダンス”を踊って、楽しく正しい手洗い方法を勉強した。また、コーヒーショップのタリーズコーヒーでは、人気の店内イベント“絵本読み聞かせ”を“世界手洗いの日”にあわせ、手洗いに関する絵本を題材に“手洗い絵本読み聞かせ”として初開催。店内のキッズスペースで、従業員がこどもたちに絵本を読み聞かせた。2Fのセレブレーション・プラザでは、「知ってますか?手の汚れ」ブースを設置。専用の検査機を用いて手の汚れを数値化する簡単な実験を行い、自分の手の汚れについて改めて知る貴重な機会を提供。手を洗った直後でも予想外に汚れが残った状態に驚くゲストも。世界では年間630万人もの子どもたちが5才の誕生日を迎えずに命を失い、その原因の約半数は肺炎や下痢、マラリアなどの予防可能な病気だという。せっけんを使って正しく手を洗えれば、100万人もの子どもたちの命が守れるという現実を知る貴重な機会となった。※写真はすべてイメージです。(text:cinemacafe.net)
2014年10月26日戦乱が長引いて、いまだに国外避難する人々が増え続けているシリア。この紛争の影響と、過去10年間で最も厳しい寒さにさらされている子どもたちの命を守る支援のため、日本ユニセフ協会は先月より「シリア緊急募金」の受付を開始した。大雨や雪、凍りつくような寒波にさらされている子どもたちに健康被害が広まっている。この危機の影響を受けている子どもたちは、確認されているだけでも210万人と推定され、何とか生活を維持するための人道支援が緊急に必要とされている。それと同時に、紛争被害にあっている子どもたちの心のケアや教育の支援活動も続いている。日本ユニセフ協会は、昨年よりシリアや周辺各国のユニセフ現地事務所からの情報をホームページに掲載し、人道支援緊急募金として支援を求めてきた。さらに、先月、ユニセフ本部においてシリアの緊急対応レベルが引き上げられたことを機に世界的に「シリア緊急募金」の呼びかけが開始されている。しかし、ユニセフが要請している約168億円に対し、現在、確保できている資金は、そのわずか12%という状況。約146億円の資金がまだ不足している。集められた募金は、例えば、次のようなものに使われる。3,000円の支援→「防寒用の手袋60人分」5,000円の支援→「冬用衣類や靴一式」10,000円の支援→「毛布16枚」30,000円の支援→「生後3ヵ月の赤ちゃん用防寒着14セット」ひとりでも多くの子どもたちの命を守るため、多くの支援が必要とされている。ユニセフ「シリア緊急募金」特設サイト 募金は上記Webサイトから可能で、クレジットカード、インターネットバンキング、コンビニエンスストアから支払方法が選択できるようになっている。
2013年02月13日H&Mは、ユニセフ(国連児童基金)と共同で実施している『ALL FOR CHILDREN』の活動を、2012年~2017年にかけてバングラディシュに拡大する。「ALL FOR CHILDREN」とは、H&Mが現在業務展開している国々で子供たちの教育と健康促進を支援する長期プロジェクト。バングラディシュの地域開発のために寄付する金額は総額799万ドルにもおよび、地域開発の為に拠出する金額としては最高額となる。今回のプロジェクトは、ダッカ周辺のスラム地域を対象とした3歳~14歳までの子供たちが、学校に通いながら質の高い教育を受け、社会保護サービスを受けることのできる、基本的な生活を身につけられるようにすることを目標にしている。さらに貧困の軽減や、世帯の生活向上へ長期に渡り貢献することで、バングラディシュ全体の社会発展に繋がることも期待されている。H&Mは、今年10月18日(木)より「ALL FOR CHILDREN」コレクションを新宿店と名古屋松坂屋店で発売中で、販売価格の25パーセントをユニセフと共同で行うバングラディシュの「ALL FOR CHILDREN」活動に寄付されることとなる。(C)H&M【「ALL FOR CHILDREN」販売店舗】H&M SHINJYUKU東京都新宿区新宿3-5-4TEL:03-3226-9950H&M名古屋松坂屋店愛知県名古屋市中区栄3-16-1TEL:052-241-0331H&M公式サイト:元の記事を読む
2012年10月25日女優で、一児の母でもある瀬戸朝香さん。東日本大震災後、被災地にいる子どもたちを支援するプロジェクト、「ユニセフちっちゃな図書館」を通して、児童書や絵本など約70冊を寄贈するなど、子どもに関する活動を行っている。そんな瀬戸さんが、8/1からBeeTVでスタートする新番組「よみきかせ せかいのどうわ」で、世界の名作童話の読み聞かせを担当する。「マッチ売りの少女」、「北風と太陽」、「三匹のこぶた」……昔から親しまれ、誰もが一度は読んだことのあるイソップやアンデルセン、グリムなどの童話12本。子どもたちが外出先でも退屈しないで過ごせる、ママにもうれしい番組になるはず。初めて読み聞かせを担当した瀬戸さんに、お気に入りの絵本やご自身と絵本の関わりについてお話を伺った。-もともと絵本がお好きなのですか?子どもができてからですね。プレゼントしていただいたり、自分で探したり、薦められたものを買ってみたりしています。絵本はたくさん読んであげたいなと思って買うようになりました。絵本を読んであげる時間を大切にしたいので、割と早いうちから読み聞かせを始めたんです。子どもは1歳を過ぎてからは、自分でも絵本を興味を持ってめくるようになりはじめましたね。—では普段からたくさん読まれているのですね。絵本は結構たくさん持っていますが、結局好きなものって限られてくるんですよね。今お気に入りで毎日必ず読んでいるのが、『えんそくバス』とBABY TOUCHシリーズの『おやすみぶっく』。『えんそくバス』はNHKのEテレで放送されていたのを録画して、何度も見せていたのですが、作者ご本人がプレゼントしてくださったんです。見せただけで必ず喜んで寄ってくるくらい好きな1冊ですね。それからBABY TOUCHシリーズはカラフルで触ったりできて、子ども自身で楽しめる絵本だからいくつか持っています。絵本って紙だから破いたり、投げたりしてボロボロになるのですが、厚紙で丈夫に作られているのでいいんです。—瀬戸さんが読み聞かせをするときに心がけていることは?それなりに感情を入れて読んでいます(笑)。声を変えたり、ゆっくり読んだり、自然とそうなっているかもしれないですね。その方が楽しんでくれるんです。楽しい場面では体を揺すりながらテンションを上げて言うと、キャッキャと笑ったりします。少しでも楽しい時間にしてあげたいなと思うと、やり過ぎというくらいにやってしまいますね(笑)。—では今回の読み聞かせは、そんなご経験が活かされたのではないですか?最初お話をいただいたときは芝居とは違うし、声優さんのように声を使い分ける経験がなかったので、どういう感じですればいいか悩んで聞いてみたんです。そうしたら「お子さんに読んであげるような感覚でお願いします」と言われて。最初は照れてしまったのですが、だんだん自分自身が楽しくなってきて、気がついたら自然とオーバーに声を変えてやっていました(笑)。だから家でやっている読み聞かせも同じような感じで、自然と絵本の世界に入り込んでいるんだろうなと感じました。—番組で特にお気に入りの作品はありましたか?全て好きですが、「ウサギとカメ」や「みにくいアヒルの子」は特に好きですね。どの作品も読んだことはあって何となくは覚えているけど、内容はそこまで覚えていなかったのですが、今回改めて読んだときにすごく楽しめたんです。大人になってから読む感覚と小さい頃に読んだ感覚は違って、新たな発見ができたと思いましたね。イラストもそれぞれ全然違う世界観で描かれていてかわいらしいので、その楽しみもあります。—被災地に絵本を寄贈されたのはどのような経緯だったのですか?もともとユニセフさんとは、昨年「手洗い大使」に選んでいただいたというご縁があったんですね。地震後、きっとユニセフさんでも何かされるだろうと思って問い合わせたところ、絵本を集めるプロジェクトが進んでいると聞いたんです。私自身何か力になりたいと考えていたし、やっぱり子どもたちがすごく気になっていたのですが、被災地にいる子どもたちが少しでも楽しい時間を持てるようにと思ったとき、絵本はすごくいいなと思ったんですよね。ユニセフさんがちゃんと窓口になってやってくださるということだったので、私もぜひ協力させてくださいということで、買ったり、自分で持っている本をプラスして本を集めました。—絵本はご自身で選ばれたのですか?事務所のスタッフにも声を掛けて。何がいいのかは分からないので、小さい子どもから小学生、中学生でも読める本まで、いろんな本を組み合わせて入れました。ぜひ自分で動きたいなと思ったし、何か役に立てたらという思いがあったので、ブログでも声を掛けさせていただいたのですが、何千冊と本が集まって被災地の方に送ることができたみたいです。まだまだ復興には時間がかかると思うので、皆さんができるだけ長く気持ちを持って、気に掛けることが大切ですよね。何かできることはあると思うので、みんなで協力していくのがいいと思います。—そのような活動を通して、絵本の持つ力を実感されているのでは?絵本はすごいと思いますね。見たり聞いたり触ったり。知育にもなる。いろんな感覚は小さい頃に取り入れることによって発達すると思います。だから、いろんなものを見せてあげたり、聞かせてあげたりすることで考え方もすごく広くなると思うんですよね。だから絵本を読む時間を習慣づけると、コミュニケーションを取る、いい時間になると思いますね。瀬戸さん自身も実感している、絵本の読み聞かせを通したコミュニケーションの大切さ。「BeeTV」なら携帯で場所を問わず、携帯電話で名作童話を見せてあげられる。ぜひ子育てに活用してみては?【番組内容】よみきかせ せかいのどうわ〜世界の名作童話を「瀬戸朝香」が母親のように読み聞かせてくれる〜8月1日よりBee KIDSにて配信更新日:毎週火曜日 全12話アクセス方法:iモードから>iメニュー>動画>BeeTV、またはiチャネル>BeeTVスマートフォンから>ドコモマーケット>動画>BeeTV月額315円(税込)で全番組見放題 運営:エイベックス通信放送 (c)BeeTV取材/赤木真弓
2011年08月01日国連児童基金(ユニセフ)は12日、世界中の子供の権利を向上させるべく活動を続けているオーランド・ブルームを親善大使に任命したと発表した。オーランドは2007年、ネパールの貧困地域にある学校を訪問したのを皮切りにユニセフの活動を支援していて、ロシアやボスニア・ヘルツェゴビナの首都・サラエボも訪問、衛生的な水の確保や教育の普及を目指すプロジェクトを視察してきた。ユニセフの親善大使には、これまでに故オードリー・ヘプバーンや、ロジャー・ムーア、ヴァネッサ・レッドグレーヴをはじめ、デヴィッド・ベッカムなど、芸能、スポーツの世界で活躍する人々が任命されている。オーランドは「子供たちのために、より良い世界を作っていくユニセフの活動と共に活動するのを楽しみにしています」とコメントを発表している。親善大使就任後の初仕事は、清潔な水の供給の重要性を訴える映像作品制作になるそうだ。2007年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』公開後、スクリーンで姿を見る機会が途絶えて久しいオーランドだが、アメリカではクリスティーナ・リッチと共演した岩井俊二監督の短編が収められたオムニバス作『ニューヨーク、アイラブユー』が16日から公開予定。コリン・ファース共演の『Main Street』(原題)、マーク・ラファロ監督の『Sympathy for Delicious』(原題)も公開待機中。本業での活躍も楽しみだ。(text:Yuki Tominaga)写真は恋人のミランダ・カーと共にパリのCafe Rucを訪れた際のオーランド。© AFLO■関連作品:ニューヨーク、アイラブユー 2009年、全国にて公開■関連記事:オーランド・ブルームのハリウッドの自宅に空き巣!被害額は50万ドル?スカーレット・ヨハンソン、ドルチェ&ガッバーナの顔でミラノ・コレクションに登場
2009年10月14日