舞台「千と千尋の神隠し」の北海道・札幌文化芸術劇場hitaruにて行われる全国ツアーの千穐楽公演がHuluにて独占ライブ配信されることが決定した。2022年、宮崎駿による不朽の名作『千と千尋の神隠し』を、「レ・ミゼラブル」オリジナル版の潤色・演出を担い、「ナイツ・テイル -騎士物語-」や「ダディ・ロング・レッグズ」など演劇史に残る名作を生み出してきた英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化された。主人公・千尋役を、橋本環奈と上白石萌音がWキャストで演じ、大きな賞賛を集めた。2023年の名古屋・御園座での再演を経て、2024年公演からは新たな千尋役として、川栄李奈、福地桃子が加わり、3月の帝国劇場から開幕。現在は4月から8月まで上演される、初の海外上演となるロンドン公演と並行して、全国ツアーを開催中だ。6月には北海道・札幌文化芸術劇場hitaruにて、国内ツアーが千穐楽を迎える。動画配信サービスHuluでは、6月20日(木)午後1時公演(千尋役:川栄李奈)と、6月20日(木)午後6時公演(千尋役:福地桃子)を独占ライブ配信する。舞台の臨場感をそのままに味わえるライブ配信に加え、期間中に何度でも楽しめる見逃し配信がセットになっている。舞台「千と千尋の神隠し」は6月20日(木)よりHuluにてライブ・見逃し配信。※宮崎駿監督の「崎」、正しくは「たつざき」(シネマカフェ編集部)
2024年05月28日BABYMETALの初となるライブフィルムのタイトルが『BABYMETAL LEGEND - 43 THE MOVIE』に決定。併せて8月23日(金) に劇場公開されることが発表された。本作には、BABYMETALが3月に沖縄・沖縄コンベンションセンター展示棟で開催したワールドツアーのファイナル公演『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 TOUR FINAL IN JAPAN LEGEND - 43』の模様を収録。BABYMETAL初の5.1chサラウンド版に加え、リアルで多角的な立体音響が味わえるDolby Atmos版、最新鋭の映像技術×立体音響×卓越したシアターデザインにより“極上のシネマ体験”を堪能できるDolby Cinema版の3形式で上映。圧倒的な臨場感と没入感で作品を鑑賞することができる。併せて公開されたポスタービジュアルは、メタルの魂が琉球の守り神に宿った“キツネ43(シーサー)”のもと、BABYMETALが熱狂のパフォーマンスを繰り広げているデザインとなっており、初の映画化となる本作への期待感を高める仕上がりとなっている。<作品情報>『BABYMETAL LEGEND - 43 THE MOVIE』8月23日(金) 公開映画公式サイト: Amuse Inc.
2024年05月25日TM NETWORKのホールツアー『TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days ~STAND 3 FINAL~』の模様を収めたライブBlu-rayが、7月10日(水) にリリースされることが決定した。収録されるのは、千秋楽となったメンバーゆかりの地であるTACHIKAWA STAGE GARDENで行われた3月8日〈Day34〉公演。インスト含めた全19曲に加え、各メンバーを追った4曲のマルチアングル映像が収録される。『TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days ~STAND 3 FINAL~』LIVE Blu-ray ティザー<リリース情報>『TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days ~STAND 3 FINAL~』LIVE Blu-ray7月10日(水) リリース『TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days ~STAND 3 FINAL~』LIVE Blu-rayジャケット●LIVE CD付き初回BOX価格:15,010円BOX仕様 / Blu-ray 1枚 / LIVE CD 2枚 / オリジナルポーチ / オリジナルクリアファイル / スペシャルブックレット●通常盤価格:10,780円【Blu-ray&CD収録】・WORDS・Nights of the Knife・DEVOTION・DIVING・君がいてよかった・Good morning Mr.Roadie・Green Days・N43・You Can Dance・Past1984・Electric Prophet・Human System・Come Back to Asia・TK Solo・Love Train・Inter Mission・Nervous・ACCIDENT・I am・intelligence Days【マルチアングル映像】(初回盤、通常盤共に収録)宇都宮隆 木根尚登 小室哲哉各 DEVOTION / 君がいてよかった / Nervous / I am
2024年05月18日ずっと真夜中でいいのに。の全国ホールライブツアー「やきやきヤンキーツアー2 ~スナネコ建設の磨き仕上げ~」が、2024年10月5日(土)の群馬・ベイシア文化ホール公演を皮切りに全国で行われる。ずっと真夜中でいいのに。の全国ホールライブツアー2024-25全国ツアー「喫茶・愛のペガサス」の集大成となる、Kアリーナ横浜での単独ライブ「本格中華喫茶・愛のペガサス 〜羅武の香辛龍〜」を成功させたずっと真夜中でいいのに。。その会場でサプライズ発表された今回のホールライブツアーは、全国23箇所の会場を巡る大規模なライブツアーとなる。全国23箇所で全35公演10月5日(土)の群馬・ベイシア文化ホール公演を皮切りにスタートするツアーは、東京・東京ガーデンシアター、大阪・フェスティバルホール、愛知・センチュリーホール、宮城・仙台サンプラザ、福岡・福岡サンパレスなどを巡回し、全35公演が行われる。開催概要「やきやきヤンキーツアー2 ~スナネコ建設の磨き仕上げ~」公演スケジュール:■2024年10月5日(土) 群馬県・ベイシア文化ホール10月6日(日) 群馬県・ベイシア文化ホール10月9日(水) 埼玉県・大宮ソニックシティ 大ホール10月10日(木) 埼玉県・大宮ソニックシティ 大ホール10月16日(水) 東京都・東京ガーデンシアター10月17日(木) 東京都・東京ガーデンシアター10月22日(火) 静岡県・アクトシティ浜松 大ホール10月23日(水) 静岡県・アクトシティ浜松 大ホール10月25日(金) 岐阜県・⻑良川国際会議場 メインホール10月28日(月) 大阪府・フェスティバルホール10月29日(火) 大阪府・フェスティバルホール11月4日(月・休) 愛媛県・松山市民会館11月6日(水) 愛知県・センチュリーホール11月7日(木) 愛知県・センチュリーホール11月13日(水) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru11月15日(金) 北海道・旭川市民文化会館11月18日(月) 宮城県・仙台サンプラザ11月19日(火) 宮城県・仙台サンプラザ11月24日(日) 奈良県・なら100年会館11月29日(金) 福岡県・福岡サンパレス11月30日(土) 福岡県・福岡サンパレス12月7日(土) 鳥取県・米子コンベンションセンター12月8日(日) 岡山県・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場12月11日(水) 神奈川県・神奈川県民ホール 大ホール12月12日(木) 神奈川県・神奈川県民ホール 大ホール12月19日(木) 秋田県・あきた芸術劇場ミルハス 大ホール12月21日(土) 石川県・本多の森 北電ホール12月22日(日) 石川県・本多の森 北電ホール12月25日(水) 千葉県・松戸 森のホール21 大ホール■2025年1月9日(木) 大分県・iichiko グランシアタ1月11日(土) 宮崎県・宮崎市⺠文化ホール1月17日(金) 広島県・広島文化学園HBGホール1月18日(土) 広島県・広島文化学園HBGホール1月22日(水) 京都府・京都ロームシアター1月23日(木) 京都府・京都ロームシアター
2024年05月10日にしなの全国ライブツアー「にしな Zepp Tour 2024」が、2024年11月10日(日)の北海道・Zepp 札幌公演を皮切りに、全国5都市で行われる。にしなの全国Zeppライブツアー2024秋2024年4月28日(日)、ツアー「Feeling」のファイナル公演となった東京・NHKホールでのライブを熱狂の中で歌いきり、過去最大規模のワンマンツアーを見事に完走したにしな。東京、大阪、名古屋などで全6公演今回新たに発表された秋のライブツアーでは、全国のZeppを行脚。北海道・Zepp 札幌にはじまり、大阪・Zepp 難波、福岡・Zepp 福岡、東京・Zepp ダイバーシティ 東京、そして愛知・Zepp 名古屋を巡り、全6公演が行われる予定だ。開催概要「にしな Zepp Tour 2024」公演スケジュール:2024年11月10日(日) 北海道・Zepp 札幌 開場 17:00 / 開演 18:0011月15日(金) 大阪・Zepp 難波 開場 18:00 / 開演 19:0011月17日(日) 福岡・Zepp 福岡 開場 17:00 / 開演 18:0011月26日(火) 東京・Zepp ダイバーシティ 東京 開場 18:00 / 開演 19:0011月27日(水) 東京・Zepp ダイバーシティ 東京 開場 18:00 / 開演 19:0011月29日(金) 愛知・Zepp 名古屋 開場 18:00 / 開演 19:00<チケット>オフィシャル先行受付期間:4月28日(日) 21:00〜5月19日(日) 23:59取扱:イープラス価格:5,500円※整理番号付き自由、別途ドリンク代必要)。
2024年05月04日Vaundy(バウンディ)のアリーナライブツアー「Vaundy one man live ARENA tour 2024-2025」が、2024年11月9日(土)の横浜アリーナ公演を皮切りに、全国で20公演が行われる。Vaundyの全国アリーナライブツアー2024-25YouTubeとサブスクリプションのトータル再生数が54億回以上を突破、楽曲はもちろん映像やセルフプロデュースまでこなす新世代のマルチアーティストとして、圧倒的な存在感を放っているVaundy。全国10都市で全20公演今回行われるライブツアーは、そんなVaundyにとって自身最大規模となるアリーナツアー。11月9日(土)の横浜アリーナ公演を皮切りに、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ、大阪・大阪城ホール、徳島・アスティとくしま、福岡・マリンメッセ福岡など全国10都市の会場を巡り、全20公演が行われる予定だ。開催概要Vaundy アリーナライブツアー「Vaundy one man live ARENA tour 2024-2025」公演スケジュール:■2024年・11月9日(土) 横浜アリーナ(神奈川県)開場 / 開演:17:00 / 18:00・11月10日(日) 横浜アリーナ(神奈川県)開場 / 開演:15:00 / 16:00・11月23日(土) 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(北海道)開場 / 開演:17:00 / 18:00・11月24日(日) 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(北海道)開場 / 開演:15:00 / 16:00・11月30日(土) 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター(新潟県)開場 / 開演:17:00 / 18:00・12月1日(日) 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター(新潟県)開場 / 開演:15:00 / 16:00・12月7日(土) 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ(宮城県)開場 / 開演:17:00 / 18:00・12月8日(日) 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ(宮城県)開場 / 開演:15:00 / 16:00・12月14日(土) 大阪城ホール(大阪府)開場 / 開演:17:00 / 18:00・12月15日(日) 大阪城ホール(大阪府)開場 / 開演:15:00 / 16:00■2025年・1月11日(土) ポートメッセなごや 第1展示館(愛知県)開場 / 開演:17:00 / 18:00・1月12日(日) ポートメッセなごや 第1展示館(愛知県)開場 / 開演:15:00 / 16:00・2月14日(金) 神戸ワールド記念ホール(兵庫県)開場 / 開演:17:00 / 18:00・2月15日(土) 神戸ワールド記念ホール(兵庫県)開場 / 開演:15:00 / 16:00・2月22日(土) アスティとくしま(徳島県)開場 / 開演:17:00 / 18:00・2月23日(日) アスティとくしま(徳島県)開場 / 開演:15:00 / 16:00・3月1日(土) マリンメッセ福岡 A館(福岡県)開場 / 開演:17:00 / 18:00・3月2日(日) マリンメッセ福岡 A館(福岡県)開場 / 開演:15:00 / 16:00<チケット>■最速先行受付期間:〜2024年5月6日(月)オフィシャル会員サイト「VAWS(Vaundy ART Work Studio Members)」にて。
2024年05月03日3月からスタートしたimase初の全国ツアー「imase Tour 2024 “Shiki”」が4月6日、東京・Zepp DiverCity公演でセミファイナルを迎えた。昨年秋の東名阪ツアー「imase 1st Live Tour 2023 “Utopia”」に続き、規模を拡大した今回のツアーも全公演チケットは即完。5月には待望の1stアルバム『凡才』のリリースを控え、春夏のフェス出演や新たな国内外でのツアーも発表されるなど、次なる大きな舞台へと軽やかに跳躍していくimaseの勢いが形となったライブをレポート。会場であるZepp DiverCityに入ってまず驚いたのは、その熱気。観客はimaseと同世代の20代が中心で、グッズを身につけ、友人同士楽しそうに語らいながら開演の時を待つ心地よいざわめきがフロアに満ちている。この日のMCで、「ライブ自体が初めてだという人は?」というimaseの問いに結構な人数の手が挙がり、「初めてのライブに僕を選んでくれてありがとう」という印象的なシーンがあったが、まさに楽しみにしていた日を迎えた高揚感が会場内の温度を上げているようだ。暗転と共にフロアを優しく包んだのは、雨音。バンドによるリリカルなセッションがスタートし、ステージにかかった紗幕の中央に当てられたスポットライトにimaseのシルエットが浮かび歌ったのは「Pale Rain」だ。迷いや葛藤を抱えながらも進んでいこうとする気持ちを淡いペールトーンのボーカルで繊細に表現し、語りかけるように紡がれた曲に会場には歓声と拍手とが起こる。ほのかにあたたかな余韻が会場にわたるなか、雨音のSEは鳥のさえずりや波音に変わり、あらわになったステージで笑顔を見せたimaseは、「imase Live Tour 2024 “Shiki”へようこそ。東京、セミファイナル楽しんでいきましょう」と言って、続く「Nagisa」や「ユートピア」で観客のジャンプを巻きこしていく。グルーヴィに、また洒脱で多幸感あふれるサウンドを奏でるのは、松本ジュン(Key)、モリシー(Awesome City Club/Gt)、林あぐり(Ba)、BOBO(Ds)で、2022年末の初ライブ(オンライン)からimaseのステージを共に作り上げてきたメンバーだ。エレクトロなダンスチューン「Shine Out」はバンドアレンジでより肉感的となって、ドラムのキックが観客の足元からビリビリと伝わってくるなか、imaseはステージでステップを踏みながらファルセットを響かせる。お立ち台に腰掛けて語りかけるように歌った「でもね、たまには」では、ジェントルなファルセットとラップを聴かせた。シンガロングやジャンプを起こすライブならではの曲からリラックスしたベッドルームポップスまで、その歌声で空間を軽やかに色づけていく感覚だ。“Shiki”と題した今回のツアーでは、ステージで移りゆく季節を表現した。しっとりと降る雨の季節を経て、ステージのスクリーンには来るアルバム『凡才』のモチーフにもなっている盆栽が映し出され、バンドによるインタールード的セッションから「Nagisa」で爽快な夏へ、そして色づいた盆栽とアコースティックなセッションから、季節は秋へと突入する。imaseの衣装もシャツ姿から、上着を羽織った秋の装いだ。秋のはじまりは、「逃避行」。キーボードとボーカルにピンスポットが当たって、歌と伴奏のミニマムな音響ではじまった歌は、徐々に楽器が加わって温かみを増していく。「I say bye」「アナログライフ」と、この秋のタームでは歌心のある曲が並んだ。日常に溶け込むBPMや心地よいビートに乗せたimaseのメロディは、いつの間にか口ずさんでいるキャッチーさを持つ。なんてことのない毎日や時間がリズムを帯びて動き出していくような曲、サウンドは、洗練されているがとてもフレンドリーだ。そんなところがリスナーを増やしている理由だろう。音楽活動をはじめて1年足らずでSNSを通じて曲が拡散されて2021年にはメジャーデビューという、現代らしいスピード感やある種の器用さで人気アーティストとなったimaseだが、実際の彼はどんな人なのか。クールで飄々とした佇まいのイメージ、そのままなのか。それはライブを観るとよくわかる。キャッチーでフレンドリーな曲、いつの間にかクセになるその曲同様に、imase自身もまた柔らかなユーモアがあってキャッチーな人だ。MCでは、今ハマっているというドラマ『プリズン・ブレイク』の話をしたり、そのドラマ内の人物のモノマネをしたり、かと思えば長くライブやツアーを共にしてきて打ち解けたメンバー(いずれも百戦錬磨のミュージシャンだ)に話を振り時にむちゃ振りをし、また観客を盛り上げ、と場を回していく。それが頑張っている感じじゃなく、さりげなく“弟感”もあって朗らかなムードが漂っている。この感じが、曲にも生きているところがあるんだろうなと思う。そして再び季節は巡って、冬のタームへ。今度はマフラーを巻いた姿でステージに登場したimase。ライブが進み、右肩上がりで会場内の熱気も上がっていくのに合わせて、どんどん着込んでいくという格好にツッコミたい状況ではあるが、冬のはじまりは「Holy Light」でメンバーも巻き込んだ壮大なるコール&レスポンスで観客を沸かせて、さらに熱気と笑顔を広げていった。春の予感をさせる「恋衣」の高揚感から、早くもステージには春のざわめきが訪れる。スクリーンには慌ただしく新しい生活が動き出したような、都会の雑踏などが映し出され、春らしいピンクのカーディガン姿のimaseが登場。「春来たり〜」という言葉とともに、「18」で会場を揺らし、「僕らだ」の4つ打ちのビートに手拍子を起こしていく。20代となったからこそまたリアルに綴ることができる、10代のかけがえのないきらめきや、大人になるとはなんなのか、大人になったら冒険はできないものなのか?という思いを、舞い上がるようなファルセットで解き放って、さらに観客の手拍子を大きくする。熱く、力強く歌い上げるのとはまたちがう、ファルセットならではのしなやかでエアリーな歌は、心までも軽くしてくれるようだ。ピンスポのなかアカペラでゆったりと、たっぷりと間をとって歌い出したのは「NIGHT DANCER」。その声に、会場内のテンションがグッと高まるのを感じ、同時に大きな歓声が湧き起こる。imaseというアーティストを国内外に響かせたお待ちかねと言えるこの曲では、スペシャルゲストとして世界中で流行ったダンスの振付を手がけたダンスクリエイターHoodie famが登場。imaseもHoodie famと一緒になってダンスで魅せる賑やかなステージで、観客たちも振りをやってみたり、自由に踊ったりと、ライブを通してもまた大きな曲になっているのを感じる。「ツアーがスタートして、いろんな地域の人に出会うことができて。大変なこともありましたが、こうして一緒にライブができると、音楽やっていてよかったなと思います」としみじみと語ったimaseは、その思いをデビュー曲「Have a nice day」に乗せて、会場を多幸感で満たしていく。曲中で改めてバンドメンバーとともに盛り上げたHoodie famを紹介しimaseがステージを後にすると、バンドのゴージャスなアウトロに乗せスクリーンには四季の彩りやアイテムでポップにカラフルになった盆栽が映し出された。5月にリリースとなる名刺がわりの1stアルバム『凡才』には、“凡才”である自分がどうしたらたくさんの人に聴いてもらえるか、たくさん考えて作った曲が詰まっているという。このタイトルには、海外でも人気の“盆栽”のように、国内外で愛されるようにという思いも添えられた。今回の全国ツアータイトル“Shiki”は、盆栽というひとつの世界の中で四季がおりなされることから名付けられた。6月からの1stアジアツアーも“Shiki”と題しており、海外でも今回のツアーの世界観が味わえるものになりそうだ。アンコールでは、この東京公演の前に配信リリースとなりポップなMVも公開された、マクドナルドタイアップソング「Happy Order?」が初披露。さらにこちらも新曲で、GUの2024年春夏シーズンWEB CMソングとなったロックチューン「LIT」を披露。ここからフェスシーズンに突入するが、そこでも抜群に映えるだろう2曲だ。そしてラスト「ヒロイン」ではキラキラの紙吹雪が舞うなか、観客はタオルを振り回し、歌い、バンドと一緒になってジャンプで締めくくった。「次は、ホールツアーでお会いしましょう」というimaseの言葉に、会場には期待がたっぷりこもった歓声と拍手が大きく響きわたった。Text:吉羽さおりPhoto:Viola Kam (V’z Twinkle)<公演情報>imase Tour 2024 "Shiki"2024年4月6日(土) Zepp DiverCityセットリスト01. Pale Rain02. Nagisa03. ユートピア04. Shine Out05. でもね、たまには06. 逃避行07. I say bye08. アナログライフ09. ミッドナイトガール10. Holy Light11. 恋衣12. 1813. 僕らだ14. NIGHT DANCER15. Have a nice dayEN1. Happy Order?EN2. LITEN3.ヒロイン<ライブ情報>『imase 1st Asia Tour “Shiki”』6月8日(土) [Bangkok] KBank Siam Pic-Ganesha6月12日(水) [Hong Kong] Hall 10, AsiaWorld-Expo6月20日(木) [Kuala Lumpur] Zepp Kuala Lumpur6月23日(日) [Shanghai] PHASE LIVE HOUSE SHANGHAI ※追加公演7月16日(火) [Seoul] YES24 LIVE HALL7月17日(水) [Taipei] ZEPP NEW TAIPEI特設サイト:<リリース情報>imase 1st アルバム『凡才』5月15日(水) リリース【収録曲】01. BONSAI02. NIGHT DANCER03. Nagisa04. Rainy Driver05. 1806. でもね、たまには07. ミッドナイトガール08. 僕らだ09. 恋衣10. 逃避行11. LIT12. アナログライフ13. Happy Order?14. I say bye15. ピリオド16. ヒロイン(グローバル寿司チェーン「元気寿司」香港 TVCMソング)17. Shine Out(ANESSA Global Campaign Song)18. ユートピア(映画「SAND LAND」主題歌)19. Have a nice day配信・予約リンク:特設サイト: 公式サイト:
2024年05月02日りりあ。が、初のワンマンライブツアー『First OneMan LiveTour「約束」』を開催することが決定した。即日ソールドアウトとなった初のワンマンライブ『記録の記憶』を4月29日(月・祝) に東京・青山月見ル君想フで行い、成功に収めたりりあ。。ツアーは10月13日(日) に愛知・BOTTOM LINE、11月2日(土) に大阪・HEP HALL、11月6日(水) に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催される。チケットは最速先行を5月12日(日) まで受け付けている。<ツアー情報>りりあ。First OneMan LiveTour『約束』りりあ。First OneMan LiveTour『約束』告知画像10月13日(日) 愛知・BOTTOM LINE開場17:30 / 開演18:0011月2日(土) 大阪・HEP HALL開場17:30 / 開演18:0011月6日(水) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE開場18:30 / 開演19:00■最速先行:5月12日(日) 23:59まで()公式X:
2024年04月30日『王様戦隊キングオージャー ファイナルライブツアー 2024』のうち、5月19日(日) に大阪・オリックス劇場で開催される大阪スペシャル公演(3公演)の模様が、「uP!!!」で生配信されることが決定した。本公演は2部構成となっており、第1幕は本編メインライターの高野水登による完全オリジナルストーリーのヒーローショー「王様戦隊キングオージャー ファイナルライブ」、第2幕は番組キャストによるトークショー「トーク オブ KINGS & ロッKING フェスティバル」の豪華版が行われる。第2幕の10時、13時30分の回は番組を彩った特別ゲストが登壇、そして大千秋楽となる17時の回は番組キャスト7名による“卒業公演”を予定している。配信視聴チケットの発売は5月26日(日) まで。各回の1公演視聴券に加え、3公演セット視聴券も用意されている。なお「auスマートパスプレミアム」会員は特別価格で購入することができる。<配信情報>『王様戦隊キングオージャー ファイナルライブツアー 2024』ツアー最終日大阪スペシャル公演(3公演)配信日時:5月19日(日) 1回目10:00~ / 2回目13:30~ / 3回目17:00~アーカイブ配信:ライブ配信終了後準備整い次第開始~5月26日(日) 23:59まで【出演俳優】酒井大成<ギラ・ハスティー/クワガタオージャー役>渡辺碧斗<ヤンマ・ガスト/トンボオージャー役>村上愛花<ヒメノ・ラン/カマキリオージャー役>平川結月<リタ・カニスカ/パピヨンオージャー役>佳久創<カグラギ・ディボウスキ/ハチオージャー役>池田匡志<ジェラミー・ブラシエリ/スパイダークモノス役>矢野聖人<ラクレス・ハスティー/オオクワガタオージャー役>【トークショーMC】松本寛也(スーパー戦隊親善大使)第2幕「トーク オブ KINGS & ロッKING フェスティバル」スペシャルゲスト【1公演目 10:00の回】関智一<ゲロウジーム 声>三木眞一郎<カメジム・ウンカ 声>志村知幸<デズナラク 8世 声>天野浩成 <グローディ・ロイコディウム役>【2公演目 13:30の回】森岡豊<ドゥーガ役>千綿勇平<シオカラ役>吉満寛人<セバスチャン役>長谷川かすみ<モルフォーニャ役>加村真美 <スズメ・ディボウスキ役>【3公演目 17:00の回】大千秋楽となる17:00の回はゲスト出演はございません。番組キャスト7名でお贈りする“卒業公演”となります。購入ページ:イベント公式サイト:
2024年04月21日2014年にスタートした全国単独ライブツアーが今年で10年目を迎えるお笑いコンビ「流れ星☆」。今年は「RED ZONE」というタイトルを掲げ、東京・大阪・群馬・埼玉・北海道でツアーを行う。また、大千穐楽となる東京凱旋公演は、「RED ZONE 超(スーパー)」としてスペシャルなライブを披露する予定となっている。流れ星☆の2人に、単独ライブツアーに対する意気込みや構想を聞いた。――今回は「尖っていたころの流れ星☆」がテーマということです。このテーマにした理由やきっかけを教えてください。たきうえ:流れ星☆も芸歴を重ね、いよいよ後がないぞと。発破をかける意味でもこのタイトルにしました。 毎年キービジュアルを撮影してくれているのが、マネージャーの親友で幼馴染のカメラマンさん。「罰ゲームだ」と言いながらもノリノリで撮ってくださっていて、数年前からついにタイトルまで決め出しました。もちろん僕らもタイトル案を持っていくんですが、カメラマンさんの案しか通らなくなってきています。――カメラマンさんがビジュアルのイメージをしっかり持ってらっしゃるんですね。たきうえ:ビジュアルが決まってからタイトルが出ていると思います。ちゅうえい:タイトルやイメージを聞いて、僕らも「RED ZONEに入るくらいじゃないとみんな振り向いてくれないんじゃないの」と再認識しました。そういう意味でも原点回帰しようという思いがあります。――尖っていた頃を振り返った時、特に思い出深いことを教えてください。たきうえ:ビジュアルから尖っていましたよね。ちゅうえいなんて裸足、オールバック、猫が描いてあって肩パッドの入った服でしたから。ちゅうえい:こいつはドクロの指輪とかつけてて。革ジャンを着ていたので、ツッコミの動きがちょっと小さい(笑)。たきうえ:ライダースは小さめに着た方がかっこよかったから。ちゅうえい:ゴツい指輪をつけたまま叩いてくるので俺の頭にたんこぶができたり、指輪が引っかかって5万円くらいのニットがほつれたりしたこともありましたね。たきうえ:そのまま裸になれ!と思ったんですけどね。こいつが裸足にこだわっていたので、スケートリンクで「だるまさんがころんだ」をやるロケでリンクに足がくっついたこともあった。ちゅうえい:鬼が困ってました。あと、女子高生とかに人気が出た時期があって、たきうえの顔にキャーキャー言ってネタを見ないファンにキレて俺を置いて帰っちゃったことがありました。たきうえ:それを今回の単独ライブでやるわけじゃないですけどね。ちゅうえい:今回、途中で退席します。たきうえ:そういうことじゃないです(笑)。俺らが本当に面白いことをやるマインドでやっていこうと。ちゅうえい:たきうえが飼っていたインコが逃げて、2人で近くの保育園に探しに行くくらい尖ってました。たきうえ:それはどちらかというと丸いエピソードです。――2024年の『THE SCOND』では、いつもと方向性の違うニッチなフランス映画のようなネタを披露したということですが……。たきうえ:対戦したかもめんたるとは昔から仲が良くて、流れ星☆の最初のツアーから数年間は作家が(岩崎)う大なんです。とはいえ、コントの人だから漫才なら負けないと思っていたら、僕らとの対戦が決まってから1ヶ月くらいで新ネタ3本作ったらしくて。完敗です。去年ニッチなネタをやった三四郎に負けたのが悔しかったので今年は逆にそういうネタをやってやろうと思ったら裏の裏をかかれて、清々しさがありました。去年は三四郎のネタをフランス映画に例えて炎上したけど今年は僕が何も言わないので、芸人仲間からは「たきうえ仕事しろよ。まだ炎上してないじゃないか」と言われました(笑)。ちゅうえい:かもめんたるも三四郎も、「流れ星☆に勝つためには」と考えてくれたそうなんです。それだけの相手と思ってくれて、足掻いて覚醒して勝っちゃった。覚醒したい芸人がいたら俺らのとこにおいでと言いたいです。たきうえ:ただ来ても覚醒するわけじゃないから。対戦しないと。ちゅうえい:一皮向けたいやつは集まれ!――今回対戦したかもめんたる・岩崎う大さんが作家として参加すると聞きました。たきうえ:ダメ元でお願いしたらOKをもらえました。戦った敵が味方になるみたいでエモい。久しぶりにう大が入り、あの頃の流れ星☆の環境と全く同じになるのも原点回帰ですよね。ちゅうえい:原点回帰と言っても全部が戻るわけじゃなく、最近やっていなかった昔のものもやるということ。最近の流れ星☆しか見たことがない方も楽しみに来てほしいですね。――「流れ星☆=誰でも笑えるネタ」というイメージがある中で原点回帰する思い、お2人が感じる当時と今の変化はありますか?たきうえ:ここ数年は賞レースに出られなくなり、“ザ・エンターテインメント”というネタを追求していました。そんな中で『THE SECOND』が始まり、刺激を受けて流れ星☆のエンタメとしての方向性が去年からまたちょっと動き出した。有料のエンタメって、よっぽど良いものじゃないとお客さんは満足しないと思うんです。今までは営業と単独ライブにそれほど差がなかったけど、それじゃダメだよねと。より濃いエンタメを見せて、「いいものを見られた」という感覚を強くしたい。そういうふうに変わってきていますね。ちゅうえい:最近はずっと老若男女のお客さんを笑わせることを意識していました。昔はやっぱり「自分たちが面白ければ良い」っていうわがままなところがあった。最初の頃に持っていた衝動をあえて出したライブになると思います。もしかしたら今回はわがままな要素が多いかも(笑)。――ツアー公演で楽しみなことはありますか?たきうえ:ちゅうえいさんはツアーを旅だと思ってますからね。ちゅうえい:仕事第一ですが、強いていうなら北海道。すすきののあたりに、バニーガールのお尻が見えるガラス張りのお店があるので、それを見てお笑いのモチベーションを上げようと思います。いつも近くのコンビニでお酒を買って外からお尻を見る、ツウの楽しみ方をしています。たきうえ:せめて(店に)入れよ!ちゅうえい:その様子を盗撮されてSNSに上げられたこともあります。北海道公演の日はちゅうえいを盗撮するチャンスです(笑)。たきうえ:僕は体力がないので、ライブが終わると本当に疲れちゃう。コンビニで地方の一品を買ってホテルで晩酌するのが楽しみです。ちゅうえい:昔、マネージャーと3人で北海道に仕事に行って、せっかくだから美味しいものを食べようと誘いに行ったんです。部屋のドアを開けたらたきうえが背中を丸くしてビールを飲みながらどこの名産でもないポリッピーを食べていて、そっとドアを閉めた記憶があります。――大千秋楽はスペシャル版ということで。たきうえ:これも新しい試み。ツアーを回ってネタもパワーアップしているし、「RED ZONE」ではやっていないネタもいくつかやろうと思っています。「RED ZONE」を見た人にとっても新鮮な公演になると思います。ちゅうえい:「RED ZONE」を見た人はより楽しめるんじゃない?たきうえ:そうだね。「RED ZONE 超」でしか売らないグッズも出てくるかもしれませんし。――楽しみにしている方に向けて、軽い匂わせをお願いします。たきうえ:今まで来なかった人、今年こそは来たほうがいいですよ。今までで一番面白くなりそうな匂いがしています。いろいろ考えています。かもめんたるのう大が入るので、せっかくだからう大にセンターマイク役をやってもらおうかとか。ちゅうえい:そういう使い方すんの!?たきうえ:アイデアの一つとしてね。ちゅうえいさんは?ちゅうえい:グッズにガチャガチャがあったら、そのカプセルの一つをう大にやってもらおうかな。たきうえ:そういう使い方?ちゅうえい:老若男女楽しめるし、月に20~25本お笑いライブに出ていた頃に僕らを追ってくれていた人たちが久しぶりに来ても当時を思い出せるものになると思います。一度でも流れ星☆を通った方、全員に来てほしいですね。――単独ツアー11年目に向け、“原点回帰”を経ての目標はありますか?たきうえ:今年は良い意味で遊ぼうと思います。今まではいろいろ背負っていたけど、あの頃、ただただ楽しくネタを作っていたのを思い出して、それを皆さんにも楽しんでもらえたら。ちゅうえい:今年の原点回帰をきっかけに、今まで当たり前にやらなくなってきていたことを思い返して、11年目から幅を広げられたらと思いますね。たきうえ:あとは出場するかは未定ですが『THE SCOND』優勝。自分達で言うのもなんですが、「2年連続で敗退して悔しい思いをした流れ星☆」って、エモい流れになっている。戦ったう大を仲間にして、来年こそは俺らが覚醒する番です。ちゅうえい:今年は去年の『THE SCOND』より早いところで負けちゃったので、沈んだバネを活かして上に行きたいです。――最後に、楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。たきうえ:今年の流れ星☆の単独ライブはエモいよ!ですね。ちゅうえい:いい意味で、すごくクエスチョンが残るライブになるかもしれない。たきうえ:そんなことないです。ちゅうえい:いい意味で!ライブが終わった後、みんなで「あそこはなんだったんだろうね?」って話し合えるようなライブにしたいと思っています。よかったら見に来てください。たきうえ:見に来ねえよそれじゃ!ライブに来てクエスチョン残したくないだろ(笑)。流れ星☆単独ライブツアー RED ZONE supported by ナガセスッポン養殖場は7月27日(土) 東京山野ホールより全国6カ所にて開催。一般発売は4月20日(土)10:00より開始。詳細は公式HP( )にて。<公演概要>流れ星☆単独ライブツアー RED ZONE supported by ナガセスッポン養殖場■公演スケジュール<東京>2024年7月27日(土)開場15:00/開演16:00山野ホール【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077<大阪>2024年8月3日(土)開場15:00/開演16:00ナレッジシアター【問】キョードーインフォメーション0570-200-888<岐阜>2024年8月10日(土)開場15:00/開演16:00下呂交流会館アクティブ泉ホール【問】サンデーフォークプロモーション052-320-9100<群馬>2024年8月17日(土)開場15:00/開演16:00高崎市文化会館【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077<埼玉>2024年8月25日(日)開場14:00/開演15:00大宮ソニックシティ小ホール【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077<北海道>2024年8月31日(土)開場15:00/開演16:00共済ホール【問】WESS info@wess.co.jp <東京>2024年9月29日(日)開場14:00/開演15:00山野ホール【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077■チケット(全席指定・税込)・大人4,200・学生(小学生~大学生)2,800・親子(大人+学生)6,200・当日券5,200※未就学児入場不可※学生券のお客様に学生証をご提示いただく場合がございます※当日券は大人券のみの販売です。学生券、親子券の当日販売はございません一般販売:4月20日(土)10:00~公式サイト: 主催:BSフジ企画制作:浅井企画 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月20日2023年11月4日の仙台darwinからスタートした、全国13本を回るROTH BART BARONのニューアルバム『8』のリリース・ツアー「TOUR 2023-2024『8』」が、2024年3月17日(日)、東京・渋谷のSpotify O-EASTで、ファイナルを迎えた。2階の立見席までびっしり埋まったこの日のライブは、ROTH BART BARONのファンが組織するバンドコミュニティ「PALACE」が運営を担当した。「PALACE」のメンバーは、実際にチケットを購入しているお客さんでありながら、チケットもぎり、グッズ販売、会場整理などのライブ運営にも携わっているという。そんな、ある種大人の文化祭のような手作り感が、開演前の会場のムードを、より高める作用を果たしているように感じた。なお、この日はゲストで、DJ・Stones Taroが出演。開演時刻の16:15から、ROTH BART BARONのスタート予定時刻の10分前、16:50頃までプレイした。2日前の3月15日に、アルバム『8』からのシングルカットとして、改めてデジタル・リリースされた「Closer」には、カップリングとして、同曲のリミックスが2バージョン付いている。その1曲が彼による「Stones Taro Remix」で、もう1曲が「Sakura Tsuruta Remix」である。この日、彼がプレイを終えて去った後、開演までの間のBGMとして、その2バージョンが、続けてかかった。SEが響く中、『8』のジャケットに記されている、数字の8でありメビウスの環でもある巨大なアイコンが、ステージ後方の壁のフルサイズの画面で、回転し続ける。その前に、三船雅也(ボーカル&ギター)・西池達也(キーボード)・Zak CroXall(ベース)・工藤明(ドラム)・竹内悠馬(トランペット・キーボード・パーカッションなど)・大田垣正信(トロンボーン・キーボード・グロッケン)、のメンバー6人が登場し、『8』のオープニング曲である「Kid and Lost」で、ライブがスタートした。3曲目「Ring Light」で、星のような光が美しく飛び交って以降、曲によって、写真、映像、紋様などと手法を変えながら、ステージ後方の画面が使われていく。なお、その中の写真は、ニューアルバムのCD付きフォトブックに掲載されている、三船雅也自身が撮り下ろしたものである。同じく、照明も1曲ごとにさまざまに変化し、その曲の世界を表現していった。セットリストは、本編18曲、アンコール3曲、ダブル・アンコール1曲の、全22曲。『8』からは、10曲の収録曲のうち、「Krumme Lanke」以外の9曲が演奏された。なぜ「Krumme Lanke」だけやらなかったのか、という理由が、終演後に、スタッフ用のセットリストを見て、わかった。当初は9曲目に「Krumme Lanke」をやるつもりだったが、本番で別の曲に差し替えたからだ。1曲目の「Kid and Lost」から8曲目の「BLOW」までを、曲間なしで立て続けに演奏し、フロアがステージに向ける集中力を上げ放題上げておいてから、この日初めて曲間を空けてMCをはさむ三船雅也。彼以外のメンバーは、いったんステージを下りる。そして、アコースティック・ギターを抱えた三船雅也が、「いつもはアルバムの曲をやるんですけど、先輩の曲をやります」と言って歌い始めたのは、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「世界の終わり」だった。アコギ一本でゆっくりと奏でられ、三船雅也の声でそっと歌われる「世界の終わり」は、違う曲に生まれ変わったようでもあったし、ROTH BART BARONのオリジナル曲のようでもあったが、やはり「世界の終わり」だった。つまり、絶句レベルですばらしかった、ということだ。歌う前に曲名がコールされた時、フロアから歓声と拍手が上がったが、曲が終わった時はみんな無言で、大きな拍手だけがステージを包んだ。歌に圧倒されて、そうなったのだと思う。7曲目の「HAKU」の間奏では、メンバーとオーディエンスで「♪タタン、タンタンタン」というハンドクラップがきれいに揃った。続く8曲目「BLOW」でも、イントロのギターに合わせて大きなハンドクラップが起こる。後半の16曲目「Closer」に入るところで、三船雅也は「踊ろうぜ!」と呼びかけ、フロアにステップの波が広がった。その波は、テンポがぐっと速くなった17曲目「ONI」、そしてラテンのリズムが華やかに響く18曲目「MOON JUMPER」と、どんどん大きくなり続ける。本編ラストの曲でもあった「MOON JUMPER」では、「地面を 強く 蹴ったんだ 重力から 解き放たれるため」というこの曲のリリックを、超満員のオーディエンスがそのまま実行しているような光景になった。アンコールでまず、画面いっぱいに広がった大きな月の前で「月に吠える」を歌い終えた三船雅也は、ROTH BART BARONの夏の恒例イベント「BEAR NIGHT」を8月4日(日)にLINE CUBE SHIBUYAで行うことを発表する。そして、幻想的で壮大な「dying for」と、賛美歌のようでもあれば鎮魂歌のようでもある「NIN / GEN」を続けてプレイし、またステージを去った。なお、前述したスタッフ用のセットリストを見て、もうひとつわかったのは、このあとに行われたダブル・アンコールは、完全に予定外だった、ということだ。そのセットリストには、入っていなかったので。客電が点いても手拍子が鳴り止まない。それに応えて、というか、応えるしかなくなって、ステージに上がった三船雅也は、アコースティック・ギターを抱えながら、「ヤベえ、何も考えてねえ、どうしよう」と呟いてから、「♪ラーラーラーラーララーラーラー」と「鳳と凰」を歌い始めた。彼の歌とギターに、オーディエンスがハンドクラップで追随し、すぐに御船&オーディエンスの合唱になり、そこに西池達也のピアノが寄り添い、三船雅也のカウントでバンド全員の音が一斉に加わって、曲が始まる。そして、曲の最後には再び、全員の合唱と三船雅也のギターだけになる──というこの曲が歌われた時間は、ここまでに何度か訪れた、このライブにおけるピークの中でも、最大のものだった。確かに、ラストはこの曲以外ない、と思わせるような、もう歓喜そのもののみたいな、そんな幸福な瞬間だった。文:兵庫慎司写真:金本凛太朗<公演情報>ROTH BART BARON「TOUR 2023-2024『8』」3月17日(日)東京・Spotify O-EASTセットリスト1. Kid and Lost2. Boy3. Ring Light4. みず / うみ5. HEX6. Exist Song7. HAKU8. BLOW9. 世界の終わり10. 千の春11. けもののなまえ12. ウォーデンクリフのささやき13. 極彩 | I G L (S)14. 赤と青15. Ubugoe16. Closer17. ONI18. MOON JUMPEREN1. 月に吠えるEN2. dying forEN3. NIN / GENEN4.鳳と凰<ライブ情報>ROTH BART BARON "10th ANNIVERSARY"~BEAR NIGHT 5~8月4日(日) 東京・LINE CUBE SHIBUYAOPEN17:00 / START18:00 / END20:15■オフィシャル2次先行受付:3月29日(金) 12:00~4月14日(日) 23:59()『BEAR NIGHT 5』公式サイト:<配信情報>ROTH BART BARON『Closer』【収録曲】1. Closer2. Closer (Stones Taro Remix)3. Closer (Sakura Tsuruta Remix)配信リンク:公式サイト:
2024年03月29日GRAPEVINEが、ライブツアー『The Decade Show:Summer Live 2024』を7月13日(土) に東京・日比谷野外大音楽堂、8月3日(土) に大阪・大阪城音楽堂で開催することが決定した。スピードスターレコーズに移籍してからちょうど10年の節目を迎えたGRAPEVINE。彼らは10年間で6枚のオリジナルアルバム(『Burning tree』『BABEL,BABEL』『ROADSIDE PROPHET』『ALL THE LIGHT』『新しい果実』『Almost there』)を発表してきたが、本公演はこの10年を振り返り、凝縮した内容になるという。チケットは、ファンクラブ先行が3月29日(金) 正午よりスタートする。<ライブ情報>GRAPEVINE『The Decade Show:Summer Live 2024』7月13日(土) 東京・日比谷野外大音楽堂開場16:30 / 開演17:308月3日(土) 大阪・大阪城音楽堂開場16:30 / 開演17:30■オフィシャルFC先行:3月29日(金) 12:00~4月7日(日) 23:59※GRAPEVINEのオフィシャルFC「BALLGAG」で受付公式サイト:
2024年03月28日家主が現在開催中のライブツアー『YANUSHI LIVE TOUR 2024』の追加スケジュールが発表された。家主は、草野マサムネ(スピッツ)をはじめ多くのアーティストや早耳のロックファンから注目を集める4人組バンド。ツアーの追加公演は、7月20日(土) に広島・広島CLUB QUATTRO、8月11日(日・祝) に愛知・名古屋CLUB QUATTRO、8月17日(土) に福岡・The Voodoo Lounge、8月25日(日) に北海道・Sound Lab moleで行われる。またアルバム『石のような自由』のアナログ盤が、6月7日(金) に発売されることが決定した。<ツアー情報>家主『YANUSHI LIVE TOUR 2024』※終了分は割愛4月14日(日) 石川・金沢vanvan V4OPEN17:00 / START17:30ゲスト:堀込泰行4月27日(土) 大阪・なんば Yogibo META VALLEYOPEN16:00 / START16:45ゲスト:ピーズ4月29日(月・祝) 東京・LIQUIDROOMOPEN17:00 / START18:00※ワンマンライブ※チケットソールドアウト5月25日(土) 宮城・仙台darwinOPEN17:00 / START17:30ゲスト:POLYSICS6月9日(日) 新潟・新潟GOLDEN PIGS RED STAGEOPEN17:00 / START17:30ゲスト:Kaede(Negicco)6月15日(土) 香川・高松 TOONICEOPEN17:30 / START18:00ゲスト:Summer Eye※チケットソールドアウト6月30日(日) 京都・磔磔OPEN17:00 / START17:30ゲスト:ANATAKIKOU7月20日(土) 広島・広島CLUB QUATTROOPEN17:30 / START18:30ゲスト:後日発表8月11日(日・祝) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO※詳細は後日発表8月17日(土) 福岡・The Voodoo LoungeOPEN18:00 / START18:30ゲスト:後日発表8月25日(日) 北海道・Sound Lab moleOPEN16:00 / START16:45ゲスト:後日発表and more<リリース情報>家主 アルバム『石のような自由』アナログ盤6月7日(金) リリース価格:3,900円(税込)※1LP / 33回転 / 重量盤仕様家主『石のような自由』ジャケット配信リンク:公式X:
2024年03月27日女王蜂の全国ライブツアー2024「FINAL ANGEL」が、2024年6月14日(金)の神奈川・KT Zepp 横浜公演を皮切りに開催される。女王蜂の全国ライブツアー2024「FINAL ANGEL」4月に結成15周年を記念した、自身初の国立代々木競技場 第一体育館での単独公演を控える女王蜂。その記念すべきライブからわずか2ヶ月後の6月より、「FINAL ANGEL」と題された全国ライブツアーがスタートする。会場は神奈川・KT Zepp 横浜、愛知・Zepp 名古屋、福岡・Zepp 福岡、宮城・仙台ギグス、北海道・Zepp 札幌、大阪・Zepp 大阪ベイサイド、広島・ブルーライブ広島、そして東京・Zepp ダイバーシティ東京の8会場。そのうち大阪と東京は2daysでの公演となり、ツアー全体で全10公演が行われる予定だ。開催概要女王蜂 全国ライブツアー2024「FINAL ANGEL」開催スケジュール:■神奈川日程:2024年6月14日(金)会場:KT Zepp 横浜時間:開場18:00 / 開演19:00■愛知日程:2024年6月19日(水)会場:Zepp 名古屋時間:開場18:00 / 開演19:00■福岡日程:2024年6月21日(金)会場:Zepp 福岡時間:開場18:00 / 開演19:00■宮城日程:2024年6月28日(金)会場:仙台ギグス時間:開場18:00 / 開演19:00■北海道日程:2024年6月30日(日)会場:Zepp 札幌時間:開場17:00 / 開演18:00■大阪日程:2024年7月4日(木)会場:Zepp 大阪ベイサイド時間:開場18:00 / 開演19:00■大阪日程:2024年7月5日(金)会場:Zepp 大阪ベイサイド時間:開場18:00 / 開演19:00■広島日程:2024年7月7日(日)会場:ブルーライブ広島時間:開場17:00 / 開演18:00■東京日程:2024年7月18日(木)会場:Zepp ダイバーシティ東京時間:開場18:00 / 開演19:00■東京日程:2024年7月19日(金)会場:Zepp ダイバーシティ東京時間:開場18:00 / 開演19:00チケット料金:7,500円(1階スタンディング / 2階指定席 / 別途要ドリンク代)※6歳以上チケット必要、6歳未満入場不可。先行チケット:■CLUB OF qb会員先行3月20日(水・祝)20:00~3月26日(火)23:59■オフィシャルHP先行3月29日(金)12:00~4月7日(日)23:59■一般発売日5月11日(土)
2024年03月24日THE BACK HORNが、対バンツアー『KYO-MEI対バンツアー』の開催と、東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブ『「KYO-MEIワンマンライブ」〜第五回夕焼け目撃者〜』を行うことを発表した。対バンツアーは2018年に全国6カ所を廻った『20th Anniversary「KYO-MEI対バンツアー」~情景泥棒~』以来約6年ぶり。今回は、東京・大阪・広島・愛知のCLUB QUATTRO4カ所を巡る予定で、対バン相手は後日アナウンスされる。また、日比谷公園大音楽堂でのワンマンライブは、豪雨の中行われた2022年以来となる。さらに、本日3月23日(土) に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで開催された結成25周年記念スペシャルライブ『THE BACK HORN 25th Anniversary「KYO-MEI SPECIAL LIVE」〜共命祝祭〜』の模様が、5月15日(水) にスペースシャワーTVで独占放送されることが決定した。<ツアー情報>THE BACK HORN『KYO-MEI対バンツアー』7月7日(日) 東京・渋谷CLUB QUATTROOPEN17:15 / START18:007月13日(土) 大阪・梅田CLUB QUATTROOPEN17:15 / START18:007月19日(金) 広島・広島CLUB QUATTROOPEN18:15 / START19:007月21日(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTROOPEN17:15 / START18:00※対バンは後日発表<ライブ情報>THE BACK HORN『KYO-MEIワンマンライブ』〜第五回夕焼け目撃者〜7月28日(日) 東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)<番組情報>THE BACK HORN 25th Anniversary "共命祝祭" LIVE SPECIAL5月15日(水) 23:00~24:00 スペースシャワーTVで独占放送『THE BACK HORN 25th Anniversary "共命祝祭" LIVE SPECIAL』告知画像番組公式サイト:『THE BACK HORN 25th Anniversary "共命祝祭" LIVE SPECIAL』セットリストプレイリスト:<リリース情報>THE BACK HORN ライブ・セレクション・アルバム『25th LIVE SELECTION』[Package Edition]3月27日(水) リリース※VICTOR ONLINE STORE限定商品THE BACK HORN『25th LIVE SELECTION』[Package Edition]ジャケット【CD収録内容】■Disc101. サニー (Live at 日本武道館 2019.2.8)02. 涙がこぼれたら (Live at Zepp Tokyo 2014.7.10)03. 光の結晶 (Live at 渋谷公会堂 2015.4.30)04. コバルトブルー (Live at 中野サンプラザ 2016.12.8)05. ブラックホールバースデイ (Live at 日本武道館 2019.2.8)06. 美しい名前 (Live at 日比谷野外音楽堂 2017.10.21)07. 罠 (Live at 日本武道館 2019.2.8)08. 閉ざされた世界 (Live at 中野サンプラザ 2016.12.8)09. シンフォニア (Live at STUDIO COAST 2021.3.4)10. コワレモノ (Live at 日比谷野外音楽堂 2017.10.21)11. 悪人 (Live at 中野サンプラザ 2016.12.8) ※w/Strings12. Running Away (Live at 日本武道館 2019.2.8)13. 心臓が止まるまでは (Live at STUDIO COAST 2021.3.4)14. ユートピア (Live at EIGHT HALL 2022.7.30)■Disc201. その先へ (Live at STUDIO COAST 2016.6.12)02. 声 (Live at 日比谷野外音楽堂 2017.10.21)03. ひょうひょうと (Live at 日比谷野外音楽堂 2017.10.21)04. 甦る陽 (Live at Zepp Tokyo 2014.7.10)05. 生命線 (Live at STUDIO COAST 2014.12.25)06. ジョーカー (Live at Zepp Haneda 2021.6.21)07. カラス (Live at 中野サンプラザ 2016.12.8) ※w/Strings08. 戦う君よ (Live at 渋谷公会堂 2015.4.30) ※w/Strings09. グローリア (Live at VICTOR STUDIO 2022.8.2)10. 刃 (Live at 日比谷野外音楽堂 2017.10.21)11. 最後に残るもの (Live at 千葉LOOK 2023.10.13)予約リンク:<配信情報>THE BACK HORN ライブ・セレクション・アルバム『25th LIVE SELECTION』[Digital Edition]配信中THE BACK HORN『25th LIVE SELECTION』[Digital Edition]ジャケット【収録曲】01. サニー (Live at 日本武道館 2019.2.8)02. 涙がこぼれたら (Live at Zepp Tokyo 2014.7.10)03. 光の結晶 (Live at 渋谷公会堂 2015.4.30)04. コバルトブルー (Live at 中野サンプラザ 2016.12.8)05. ブラックホールバースデイ (Live at 日本武道館 2019.2.8)06. 美しい名前 (Live at 日比谷野外音楽堂 2017.10.21)07. 罠 (Live at 日本武道館 2019.2.8)08. 閉ざされた世界 (Live at 中野サンプラザ 2016.12.8)09. シンフォニア (Live at STUDIO COAST 2021.3.4)10. コワレモノ (Live at 日比谷野外音楽堂 2017.10.21)11. 悪人 (Live at 中野サンプラザ 2016.12.8) ※w/Strings12. Running Away (Live at 日本武道館 2019.2.8)13. 心臓が止まるまでは (Live at STUDIO COAST 2021.3.4)14. ユートピア (Live at EIGHT HALL 2022.7.30)配信リンク:オフィシャルサイト:
2024年03月23日昨年9月からスタートした銀杏BOYZのライブツアー「世界ツアー弾き語り 23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl」。その名の通り、峯田和伸(ボーカル)がたったひとりで弾き語りでライブを行うツアーで、「全国47都道府県を巡る」というもの。この3月は前半に北陸+静岡などを巡り、中半からは東北+九州エリアでのステージがある。ここまで細かく全国を巡るツアーとしては2005年の「世界ツアー」以来、18〜19年ぶりとなるが、当時と今とで、そのステージにはどんな違いがあるだろうか。3月1日に開催された富山SOUL POWER公演の様子をここで伝えたい。「ごく普通のアンちゃん」の歌が始まると…3月1日のライブ当日の夕方。雨が降ったりやんだりする中、年齢層がかなりバラバラな客が、ひとりまたひとりと会場である富山SOUL POWERへと入っていった。この日は10代の若い客はもちろん、70代の客もいた。しかも、「子供と一緒に観に来た」というわけではなく、自身が「観たい」として訪れていたという。多くのロックバンドやシンガーを支持するリスナーには「世代」「このジャンルが好きそうな人」というすみ分けのようなものがあるが、銀杏BOYZにはそれがまったくない。幅広い層の人たちが支持し、そして皆が自由に楽しむことができるのも銀杏BOYZのライブの特徴だ。しかも、今回は峯田ひとりの弾き語りステージ。その「歌」たちを染み渡るように楽しめるはずだと期待感が膨らむ。こんな空気の中で、ギターを一本鷲掴みにしてステージにネルシャツを着た峯田が現れた。見た目だけを見れば「ごく普通のアンちゃん」という風情だが、これは峯田自身があえてそうしているのだろう。峯田は常々「自分はただの音楽好きの46歳」と語り、ある種の「ステージとリスナーの上下関係」みたいなものをなくすような発言をする。その上で「ライブ」という特別な空間に存在する「音楽があまねく人と人とのつながりや瞬間」だけを追い求めたいとも。そんな峯田が1曲目に「新訳 銀河鉄道の夜」を歌うと会場の空気は一変。神が憑依したかのような強さを与えオーディエンスは皆、息を飲むようにその音、歌詞、そして峯田の声に聴き入った。歌が始まると、ライブハウスの空気が一変続く「NO FUTURE NO CRY」「若者たち」といったアップテンポな楽曲でも、アコースティックギターを壊れんばかりにかき鳴らし圧倒。まさに「生の銀杏BOYZ」「生の峯田」を前に、オーディエンスがぐんぐん引っ張られていくように感じた。その神がかった歌と歌との合間に入るMCでは、まるで友達と話をするかのようにこんな話をした。「一緒に歌いたいという人は大声で歌ってくれて構わないし、踊りたい人は踊ってくれて構わないし、静かに聴きたい人はそうしてくれて構わない。お客さんたちと一緒に作り上げていく空間がライブの楽しみなので。そのためにも気持ちを込めて歌います」「一番信じられるものを求めて富山まで来た」そして、峯田がこだわる「ライブ」についてもMCでこう語った。「今回、47都道府県を巡っていますが、どんなに小さな街にもライブハウスというものがあり、どの会場にも『大きい音を浴びてぇ』『音楽聴きたい』っていう人が集まっています。そのひとりひとりは、きっと『チケットぴあ』とかでチケットを買って、その日を楽しみに日々生活している。その上でのライブ空間こそが僕にとって一番信じられるもの。インターネットでもSNSでもなく、やっぱり僕にとっては『ここ』が一番なんです。お客さんの歌声だったり、拍手だったり、怒号だったり、緊張感だったり。このライブの空気を味わいたいたくて、今日も富山まで来ました」中半までは銀杏BOYZの新旧の楽曲が演奏され、弾き語りだからこそより強く感じたのが銀杏BOYZの楽曲の多彩さだ。多くの人がそれぞれの生活で何度も聴き込んだ「あの曲」が次々に演奏されたもちろん「銀杏BOYZらしいメロディ」「峯田にしか表現できない独特の歌詞」といった傾向はあるが、この弾き語りによって次々に演奏される楽曲たちは、1曲として似たようなものはなく、それぞれ強い個性を放っており、オーディエンスもまたそれぞれの生活の中で何度も聴き込んだであろう「あの曲」たちを前に、ある人は一緒に歌い、ある人はじっと聴き入った。「自分のことだけは絶対に殺さないで」「死にさえしなければ、またいつかライブで会える」中半から後半にかけては「恋は永遠」「いちごの唄」「GOD SAVE THEわーるど」といったポップチューンが次々と演奏され、本編のクライマックスでは「BABY BABY」で大合唱。峯田が言う「一番信じられるもの」がいったんは終わった。峯田は長めのMCでこうも語った。「正直、他人のことなんて関係ないんですよ。でもひとつだけお願いがあります。自分のことだけは絶対に殺さないで。そうすれば、こうやってまたライブで会うことができるから。ライブハウスに来れば、また一緒に歌ったり、一緒に音楽を楽しむことができるから。だから、何があっても絶対に死なないで」アンコールでは、銀杏BOYZ の弾き語り楽曲としては馴染み深い「あの曲」で締め括られ、全17曲を終了。汗でボロボロになった峯田はオーディエンスに深々と頭を下げて「また会いましょう」とステージを後にした。アンコールのラストは弾き語り曲として馴染み深い「あの曲」だった47都道府県を巡った集大成的ライブも終演後、バックステージで改めて峯田に今回のツアーについて話を聞いた。「今日の富山で28本目だけど、言うまでもなくひとつとして同じライブはなかったです。それぞれの街で、それぞれのお客さんがライブに来てくれて、どのライブも僕にとっては記憶に残ってる。本当に不思議なんだけど、各地で『何を食べた』とかは覚えていないけど、ライブだけは各所ともに鮮明に覚えてる。これもライブと音楽の面白さ。不思議だけど、だからこそ、ずっと歌い続けられるんだとも思う」『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』はいよいよ後半戦に突入するが、集大成となる7都市での公演も追加発表された。47都道府県を生の歌声、ギター1本で巡ってきた集大成もまた、峯田がこだわり続ける「ライブ」の意義を強く感じるステージになることだろう。TEXT:松田義人(deco)PHOTO:芦沢洋介、松田義人(deco)<ツアー公演情報>銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』追加日程6月6日(木) 新潟・新潟LOTSOPEN17:45 / START18:30ゲスト:大木温之(ピーズ)6月11日(火) 宮城・仙台RensaOPEN17:45 / START18:30ゲスト:友部正人6月14日(金) 北海道・札幌PENNY LANE24OPEN17:45 / START18:30ゲスト:松本素生(GOING UNDER GROUND)6月21日(金) 福岡・福岡DRUM LOGOSOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホフディラン7月2日(火) 愛知・名古屋DIAMOND HALLOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホリエアツシ(ストレイテナー)7月4日(木) 大阪・なんばHatchOPEN17:30 / START18:30ゲスト:YO-KING7月12日(金) 東京・浅草公会堂OPEN17:30 / START17:45ゲスト:TOMOVSKY■アプリ先行受付:3月20日(水・祝) 23:59まで詳細は こちら()※東京・浅草公会堂は対象外オフィシャルサイト:
2024年03月15日フレンズが3rdフルアルバム『ユートピアン』のリリースツアー『Pair』をスタートさせた。初日は3月8日(金)、東京・渋谷CLUB QUATTRO公演。極上のポップネスをたたえた楽曲、“この瞬間、この場所”でしか生まれないサウンドと歌、そして、“ここにいる全員でこの時間を楽しみたい!”という真っ直ぐな思い。メンバーのえみそん(Vo)、三浦太郎(Gt/Vo/Cho)、長島涼平(Ba/Cho)、関口塁(Ds/Cho)、そしてサポートの山本健太(Key)は、フレンズらしさと新たな進化を同時に感じさせるステージを見せてくれた。メンバーが全員、笑顔でステージに登場。えみそんが「3rdフルアルバム『ユートピアン』初日、渋谷CLUB QUATTROにようこそ!」と呼びかけると、フロアを埋め尽くした観客も楽しそうに歓声を上げた。最初からハッピー&ウェルカムなムードが満載。セットリストの中心はもちろん、アルバム『ユートピアン』の楽曲だ。〈今日を楽しんで前向いて胸を張って〉というラインが気持ちよく広がった「Donuts」、左右にステップを踏む揃いの振り付け、ハンドクラップによってナチュラルな一体感を生み出した「OKASHi NA DEAi」。生演奏ならではのグルーヴとテンションによって、会場の高揚感をしっかりと引き上げていく。いつも感じることだが、フレンズは音源とライブで楽曲の印象がかなり異なる。開放的なパワーが加わることで、ポップミュージック本来の理屈を超えた楽しさがグッと上がるのだ。「日々の嫌なことを全部忘れて、歌って、踊って、楽しんで。最高の思い出にしましょう!」というえみそんのMCにも、フレンズのライブに対するスタンスが端的に示されていた。個人的に強く心に残ったのは「朝が来た」だった。えみそんがギターを弾くこの曲は、〈昨日開けた缶ビール脱ぎ捨てたTシャツ〉ではじまるミドルバラード。エモさと憂いが感じられるこの曲はフレンズにとっての新機軸であると同時に、ライブの表現をさらに深める効果を発揮していた。誰でもそうだと思うけど、いつも元気なわけではないし〈まで眠っていたい〉と思う朝もあるよね……そんなふうに語り掛けるようなボーカルにも惹きつけられた。もう一つのポイントは「good time」。90年代R&Bを想起させるバンドサウンド、男女のツインボーカルによるメロデイの絡み方、音楽が流れる場所の楽しさと切なさを描いた歌詞が響き合うこの曲には、フレンズ本来の良さがしっかりと込められている。初期のフレンズを思い出すような曲だが、決して自己模倣ではなく、今の新たな表現として昇華されていることも記しておきたい。ライブ中盤のMCでえみそんは、アルバム『ユートピアン』についてこんなふうに語った。「この4人になってからのすべてが詰まったベストアルバムみたいなアルバムになってて。本当にバリエーション豊かな曲たちが入ってるし、“同じバンド?”と思うくらいいろんなエッセンスが組み込まれていると思ってます」その言葉通り、この日のライブでもアルバム『ユートピアン』の多彩な音楽性を反映させた楽曲を次々と披露。カラフルで切なくてエモい、フレンズの音楽がさらに広がっていることをダイレクトに実感できるのが、今回のツアーの醍醐味だろう。「iをyou」をはじめとする既存の代表曲・人気曲とアルバムの新曲が織りなす相乗効果も印象的だった。さらに特筆すべきは、とにかくメンバー自身が楽しそうだったこと。演奏中の笑顔はもちろんだが、長島と三浦がコソコソ話をして立ち位置を変えたり、えみそんが突然“ヤンクミ(仲間由紀恵)”のものまねをしたり、“今”を耳馴染みが良く、観客の心と身体を自然にフックアップしてくれる楽曲がフレンズの魅力だが、そのポジティブな楽しさを増幅しているのが、メンバーたちの表情やステージングなのだと思う。ライブ後半では「愛をやめない」(DREAMS COME TRUEへのオマージュを感じるソウルフル&ディスコティックなダンスチューン)をはじめとするアッパーチューンでさらなる高揚感を演出。気持ち良すぎる多幸感のなかでライブ本編は終了した。アンコールでは、今後の活動についてのアナウンスが行われた。6月7日にduo MUSIC EXCHANGEで『フレンズ ワンマンパーティ!- サヨナラ満塁ホームラン – 』を開催。翌日8日は同じくduo MUSIC EXCHANGEで『フレンズのフレンズ大集合!- 10年目のスタートは渋谷でコラボ祭 –』を行うことを発表。また、6月7日のライブをもって関口塁がバンドを卒業することも告げられた。どよめく観客に対して関口は「理由としては、前からどうしてもやってみたいことがあって。その夢を追うためにフレンズを卒業することを決めました」と理由を説明。メンバーが真剣に話を聞いてくれて、「応援するよ」と言ってくれたこと、「10周年目からはフレンズは3人になりますが、そこまで僕はしっかりみんなの背中を押すつもりです。最後の日まで応援お願いします!縁が切れるとかではなくて、俺らずっと友達だから」と語ると客席からは大きな拍手が巻き起こった。10周年を目前にして大きなターニングポイントを迎えたフレンズ。4人体制による最後のツアーをぜひ、会場で体感してほしいと思う。文:森朋之写真:稲垣ルリコ<ツアー情報>フレンズ 3rd Full Album『ユートピアン』Release TOUR『Pair』※終了分は割愛3月22日(金) 宮城・仙台LIVE HOUSE enn 2ndOPEN18:30 / START19:004月25日(木) 香川・高松TOONICEOPEN18:30 / START19:004月26日(金) 広島・広島Cave-BeOPEN18:30 / START19:005月10日(金) 北海道・札幌SPiCEOPEN18:30 / START19:005月17日(金) 長野・長野JOPEN18:30 / START19:005月24日(金) 福岡・福岡 INSAOPEN18:30 / START19:005月30日(木) 愛知・名古屋 ell. FITS ALLOPEN18:30 / START19:005月31日(金) 大阪・Yogibo META VALLEYOPEN18:15 / START19:00チケット情報:()<イベント情報>フレンズ ワンマンパーティ!-サヨナラ満塁ホームラン-6月7日(金) 東京・duo MUSIC EXCHANGE開場18:30 / 開演19:30フレンズのフレンズ大集合!-10年目のスタートは渋谷でコラボ祭-6月8日(土) 東京・duo MUSIC EXCHANGE開場18:00 / 開演19:00■オフィシャルファンクラブ「フレンズの森」抽選先行:3月14日(木) 23:59まで<リリース情報>フレンズ ニューアルバム『ユートピアン』2月21日(水) リリース価格3,300円(税込)【収録内容】01. Donuts02. U.L.K.03. good time04. 煙のジャンクション ※テレビ東京系 ドラマプレミア23『けむたい姉とずるい妹』エンディングテーマ05. 夜は嫌い06. 朝が来た07. きっと私は大丈夫08. ヤッチマイナ!09. 元気D.C.T〜SWEET DEATH〜10. OKASHi NA DEAi11. cruising memories12. 愛をやめない関連リンクオフィシャルサイト:::
2024年03月13日Kroiが、全国10大都市を巡るライブツアー『Kroi Live Tour 2024』の追加公演を発表した。このたび追加公演として、9月13日(金) に大阪・Zepp Osaka Bayside、9月27日(金) に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)の2日間がアナウンスされた。チケットは公式ファンクラブ「ふぁんく らぶ」会員を対象とした先行抽選を3月17日(日) まで実施中。なおそのほかの公演は、セブン-イレブン先行が同じく3月17日(日) まで行われている。<ツアー情報>Kroi Live Tour 2024『Kroi Live Tour 2024』告知画像8月23日(金) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場18:00 / 開演19:008月29日(木) 愛知・Zepp Nagoya開場18:00 / 開演19:008月31日(土) 福岡・Zepp Fukuoka開場17:00 / 開演18:009月1日(日) 広島・BLUE LIVE HIROSHIMA開場16:30 / 開演17:309月6日(金) 宮城・仙台PIT開場18:00 / 開演19:009月8日(日) 北海道・Zepp Sapporo開場16:30 / 開演17:309月12日(木) 大阪・Zepp Osaka Bayside開場18:00 / 開演19:009月13日(金) 大阪・Zepp Osaka Bayside(追加公演)開場18:00 / 開演19:009月15日(日) 香川・festhalle開場17:00 / 開演17:309月21日(土) 新潟・新潟LOTS開場17:15 / 開演18:009月26日(木) 東京・Zepp Divercity(TOKYO)開場18:00 / 開演19:009月27日(金) 東京・Zepp Divercity(TOKYO)(追加公演)開場18:00 / 開演19:00■追加公演FC先行抽選受付:3月17日(日) 23:59まで■その他の公演セブン-イレブン先行:3月17日(日) 23:59まで()特設サイト:
2024年03月06日MAN WITH A MISSIONが2023年に開催した海外単独公演映像を含むライブ映像作品『Wolf Complete Works Ⅸ~WOLVES ON PARADE~World Tour 2023』が、3月6日(水) にリリースされる。それを記念し、本作に収録されている一部のパフォーマンス映像と、狼たちのレコメンドメッセージを収めた「ワールドツアー上映“WOLVES ON PARADE”」が期間限定で公開されることが決定した。このワールドツアー上映は、3月6日(水) 22時を皮切りに、23時、3月7日(木) 5時(ロンドン6日(水) 20時)、10時(ニューヨーク6日(水) 20時)、12時、19時と21時間をかけて、全6回にわたって実施。本作に収録されたロンドン、ニューヨークの公演時刻も再現されるなど、各地の海外公演の模様が追体験できる内容となりそうだ。MAN WITH A MISSION ワールドツアー上映「WOLVES ON PARADE」公開日:3月6日(水) 22:00、23:00、3月7日(木) 5:00、10:00、12:00、19:00※アーカイブはありません。<リリース情報>MAN WITH A MISSION ライブ映像作品『Wolf Complete Works Ⅸ~WOLVES ON PARADE~World Tour 2023』3月6日(水) リリースMAN WITH A MISSION『Wolf Complete Works Ⅸ~WOLVES ON PARADE~World Tour 2023』ジャケット(Blu-ray)●DVD(2枚組):6,002円(税込)●Blu-ray:6,500円(税込)【収録内容】■DVD Disc 1・MAN WITH A MISSION Presents World Tour 2023『WOLVES ON PARADE』North American MISSION 2023.5.26 at Irving Plaza / New York, USAdatabaseGet Off of My WayMerry-Go-RoundTake Me UnderDead End in TokyoRaise your flagINTO THE DEEP・UK&Europe MISSION 2023.6.16 at O2 Academy Islington / London, EnglandChange the World -Acoustic Ver.-Dark CrowSeven Deadly SinsHey NowAll You NeedGive It To The Universe with Tomoyasu HoteiRock Kingdom with Tomoyasu Hotei■DVD Disc 2・MAN WITH A MISSION Presents World Tour 2023『WOLVES ON PARADE』ASIA MISSION 2023.12.16 & 17 at Saitama Super Arena / Saitama, Japanyoakeblue soulEmotions絆ノ奇跡 with miletコイコガレ with miletFLY AGAIN -Hero’s Anthem-Remember Me※Blu-rayは通し収録予約リンク:<ツアー情報>MAN WITH A MISSION『FUN WITH A MISSION TOUR 2024』3月5日(火) 神奈川・KT Zepp Yokohama3月6日(水) 神奈川・KT Zepp Yokohama3月19日(火) 宮城・SENDAI GIGS3月20日(水・祝) 宮城・SENDAI GIGS4月8日(月) 大阪・Zepp Osaka Bayside4月10日(水) 大阪・Zepp Osaka Bayside4月15日(月) 愛知・Zepp Nagoya4月16日(火) 愛知・Zepp Nagoya4月22日(月) 香川・レクザムホール(香川県県民ホール)4月23日(火) 香川・レクザムホール(香川県県民ホール)5月8日(水) 広島・広島文化学園HBGホール5月9日(木) 広島・広島文化学園HBGホール5月14日(火) 東京・Zepp Haneda (TOKYO)5月15日(水) 東京・Zepp Haneda (TOKYO)5月20日(月) 北海道・Zepp Sapporo5月22日(水) 北海道・Zepp Sapporo5月28日(火) 新潟・新潟県民会館 大ホール5月29日(水) 新潟・新潟県民会館 大ホール6月3日(月) 福岡・Zepp Fukuoka6月4日(火) 福岡・Zepp Fukuoka公式サイト:
2024年03月04日手越祐也が全国5都市を回ったライブツアー『手越祐也 LIVE TOUR 2024 絆 -KIZUNA-』の最終公演が、2月29日(木) に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催された。会場のメインステージには大きな六角形をベースに、ツアータイトルの「KIZUNA」「絆」を刻み、ステージ下手側からはピンク、上手側からは白色の照明で照らし観客を迎えた。開演3分前ごろから「祐也」コールに包まれる会場。定刻の19時を回ると客電が落ち、バンドメンバーに続いて手越が登場。シルエットでありながらオーディエンスの視線を釘付けにした。ブルーの照明がステージを照らしたかと思えば、一瞬の暗転を経て、眩しいほどの強い光が手越を照らした。今回のライブツアーでは、2Daysそれぞれにセットリストを用意。ツアーラスト、Day2の1曲目を飾ったのはミニアルバム『絆 -KIZUNA-』の収録曲で、田邊駿一(BLUE ENCOUNT)が手がけた「everlasting」。オレンジ色の光につつまれながら、ノースリーブにロングジレ姿の手越が軽快なリズムにあわせて歌唱。オーディエンスを歓迎するかのように柔らかい歌声で会場を包んだ。「ファイナルへようこそ!」と手越の呼びかけに観客からは拍手と歓声があがった。2曲目の「ARE U READY」ではビートに合わせてキレのある歌唱を響かせながら踊り、続く「Addict」では刺激的な世界観でオーディエンスを翻弄した。「Zepp Haneda!」と声を張り「どうもー手越祐也です!」と元気いっぱいに挨拶。「ついにやってきました、ファイナル。みんなちゃんと気合入ってんだろうね?」と投げかけると、手越に負けじと大きな歓声を返すオーディエンス。「今回のツアーの集大成だから、俺はもうこのステージ上で倒れてもいいと思うパフォーマンスをするつもり」と意欲を見せたのに続き、「絆のミニアルバム、すり減ることはないけど、すり減るぐらい聴いてきてくれてるのかい?」と笑いを交えながらファンとの交流を楽しむ一幕も。会場から元気な声が聞こえてくると、手越は「メンズ、騒がしいぞ(笑)」とツッコミを入れつつも、「いいぞ、いいぞ!今日、日本で熱い会場はここでしょ?」と誇らしげに叫んだ。「絆ツアーはコール&レスポンスがいっぱいあったり、参加してもらったりみんなの参加がないといいライブにならないから。ってことは、みんなもライブを作る仲間だよ!いい?」と呼びかけると、手越のファンであるHONEYYY(読み:ハニー)たちも大きな声で応えていた。リズミカルなクラップが響く「Hello!!」。そしてステージサイドからパープルの照明を浴びながら「LUV ME,LUV ME」へ。ディスコサウンドを彷彿とさせる音に合わせて、手越は指でサインを送るように歌い踊った。スモーキーなブルーの灯に照らされ、ここで少しクールダウン。イスに軽く腰かけた手越が、全編英語詞の「HOTEL」を熱唱すると、オーディエンスも「Oh~」と声を重ねる。続く「Snow White」では、コロナ禍に観客の声の代わりとなったベルチャームの音が会場に響いた。一緒に歌ったりベルチャームを鳴らしたり。柔らかい光に包まれながら、まるでワインのマリアージュを楽しむかのように、会場全体が心を寄せ合って音楽を堪能した。続いて、アコースティックギターの音色が響く「Snow White」から「この手とその手」、そして金井政人(BIGMAMA)が手がけた「face to face」へ。グリーンの細いレーザー光が会場をゆっくりと照らし、手越も一人ひとりと目を合わせるようにステージを歩きながら歌い上げた。MCに入ると手越は「ここで俺のフリートークが炸裂するから座ってって言うんだけど……」と切り出し、YouTube配信用動画の撮影を行うと発表。前回のツアーファイナルで収録したYOASOBI「アイドル」をカバーした動画が大反響だったことに触れ、「HONEYYYと俺らの最強のライブを他の人にも観て欲しい」と手越。今回はCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」をカバー。収録した動画は「手越祐也チャンネル」にて近日公開予定だ。改めて手越は「2月1日から始まった特別なツアーも、無事に全国のHONEYYYのおかげでファイナルを迎えることができました」と挨拶。「2月1日の初日から幕を開けて1カ月で、5カ所を回って10公演もある。しかもDay1、Day2の内容とセットリストが全部違ってね、この新しい初めてのチャレンジのツアーだからより早く感じる」とこの1カ月を回顧。「2日間を通じて伝えたいことは」と切り出し、同日に発表されたばかりの大谷翔平選手の結婚報道に触れながら、明るいニュースで「ほっ」とするような世の中になればと語った。その流れで手越からは『手越祐也 シンフォニックコンサート』第3弾の開催が決定したという明るいビッグニュースを発表。5月4日の東京オペラシティ コンサートホールを皮切りに、5月11日には京都コンサートホールなどでも開催予定だという。興奮冷めやらぬ様子のファンからは改めて大きな声援が寄せられた。後半は「Lovin’U」からスタート。山田海斗・竹中雄大(Novelbright)が手がけた疾走感あふれるロックな世界観の「Gluttony」、さらに激しさを増す「LOVE SENSATION」、「I’m coming」とディープな世界へオーディエンスを誘い、本編の最後の最後まで突き抜ける歌唱で魅了した。今回のツアーでは2日間でセットリストを全て変えたのに加え、会場を照らす照明づかいも見どころのひとつ。楽曲の世界観や歌詞の情景・心情描写に合わせて細かくセッティングし、メインステージのみならず、2階席にも届けるようなダイナミックな演出も。カラフルでファッショナブルな光の演出で観客を魅了した。「絆ツアーファイナル、めちゃくちゃ幸せでした。ありがとう」と心を込めて挨拶をした手越。「全国を回って、全国のHONEYYYに会って、俺がソロになってからそばにいてくれる仲間だったり、色んな番組で出会ってきた仲間だったり、そういう人への思いをどういう風にこのツアーで表現したらいいのかなってすごくワクワクしながら考えて」とツアーに込めた思いを告白した。また、ソロアーティストになったばかりの当時を振り返り、「振り返ったら誰もいなくて、あぁこれが現実かって思った日もあったんですけど。でも信念を突き通して、周りの人を大切に一日一日を生きてればきっと伝わる日が来たり、ついてきてくれる仲間がいてくれるだろうって。最初はね、スーパーポジティブとかってSNSをやってたけど、全くそんなことなかったし、めちゃくちゃ落ち込んだこともあった」と明かした。1st Digital Single「シナモン」を皮切りに、楽曲が増えていくこと、様々なアーティストと仕事ができることへの喜び、そしてファンへの感謝をたっぷりと語った。本編が終わるとすぐさまファンからは「ダーリン」コールが響く会場。アンコールに応えてTシャツ姿で登場した手越は、眉村ちあきが手がけた「Lover」をはじめ、マイキによる「アダルトブルー」、井上竜馬(SHE’S)による「My Own Beat」と、固い“絆”で結ばれたアーティスト陣が手がけた楽曲を熱唱した。手越は今回のツアーを振り返り、「改めて愛と絆を感じたツアーになりました」とファンをはじめバンドメンバーやスタッフへの感謝を語った。続けて「こんな最強な仲間が周りにいてくれたら俺は前だけを見て突き進んでいけるし、もっともっとみんなに幸せと笑顔と色んなものを伝えられるように、もっともっと大きくなれるようにがんばります。本当に幸せなツアーでした!どうもありがとう」と笑顔を見せた。最後は手越の「せーの」の掛け声で、オーディエンスからの大きな「祐也」コールと共にツアーファイナルを締めくくった。<公演情報>手越祐也 LIVE TOUR 2024 絆 -KIZUNA-2月28日(水)・29日(木) 東京・Zepp Haneda(TOKYO)セットリスト■DAY101. everlasting02. SUPER SESSION03. 御どれ踊れや己が苑04. アダルトブルー05. ラヴァゲラ06. Lover07. Venus Symphony08. DoLLs09. face to face10. OVER YOU11. Comfort Zone12. Just Right13. MAZE WORLD14. ウインク15. ドラキュラ16. GluttonyE1. LOVE SENSATIONE2. HONEYYYE3. プロポーズE4. My Own Beat■DAY201. everlasting02. ARE U READY03. Addict04. Hello!!05. LUV ME, LUV ME06. HOTEL07. Snow White08. この手とその手09. face to face10. Lovin’U11. MAKE ME ALIVE12. MAZE WORLD13. Gluttony14. LOVE SENSATION15. I’m comingE1. LoverE2. モガケ!E3. OVER YOUE4. アダルトブルーE5. My Own Beat公式サイト:
2024年03月04日沖縄・北谷出身のシンガーソングライター・Yo-Seaが、6月に東阪ビルボードライブツアーを開催することが決定した。昨年発売された1stアルバム『Sea of Love』は、Apple MusicのR&Bチャート1位、総合チャート4位を記録。またアルバム収録曲「Moonlight」は国内外でバイラルヒットを続けるなど、話題を集めている。今回のツアーはフルバンドセットでのライブとなり、昨年のクラブツアーとは一味違うものとなりそうだ。<ツアー情報>Yo-Sea Billboard Live Tour 20246月21日(金) 大阪・ビルボードライブ大阪1stステージ:開場17:00 / 開演18:002ndステージ:開場20:00 / 開演21:006月23日(日) 東京・ビルボードライブ東京1stステージ:開場16:00 / 開演17:002ndステージ:開場19:00 / 開演20:00<リリース情報>Yo-Sea 1stアルバム『Sea of Love』発売中Yo-Sea『Sea of Love』ジャケット配信リンク:公式X:
2024年03月01日今年デビュー40周年を迎える爆風スランプが、10月よりライブツアー『爆風スランプ〜IKIGAI〜デビュー40周年日中友好LIVE”あなたのIKIGAIナンデスカ?”』を開催することが決定。併せて26年ぶりとなる新曲をリリースすることが発表された。1984年8月25日にアルバム『よい』、シングル『週刊東京「少女A」』の同時発売でメジャーデビューを果たした爆風スランプ。その後、今や応援歌の定番となっている「Runner」や、日本武道館を舞台にした楽曲「大きな玉ねぎの下で~はるかなる想い」、最高視聴率30.4%を記録したテレビ番組『進め!電波少年』の中で誕生した「旅人よ〜The Longest Journey〜」など数々のヒット曲をリリースしたが、1999年に活動休止を発表。以後その日限りの復活ということで、2005年、2007年、2010年に爆風スランプとしてライブを行っている。前回のライブから14年を経てアナウンスされた今回のツアーは、前夜祭として10月31日(木) と11月1日(金) に愛知・名古屋エレクトリックレディランド公演、11月4日(月・休) に兵庫・兵庫県立芸術文化センター公演、11月17日(日) に東京・LINE CUBE SHIBUYA公演を開催。兵庫・東京公演には、ファンキー末吉(Ds)が中国でドラムを務める“中国で一番ツアーを回るバンド”「BuYi」(読み:ブイ)が来日しライブに参加する。サンプラザ中野くん(Vo)は、今回のツアーについて「デビュー40周年を記念してただ集まってライブをするだけじゃなくて、なにか意味を持たせられればと。中国からファンキー末吉と、彼が組んでいるバンドを呼んで、日本も中国も関係なく音楽を楽しんでもらいたいです」とコメント。チケットは3月8日(金) 正午より最速先行受付(抽選)が開始される。また26年ぶりとなる新曲は、まだ全容は明らかになってはいないものの、サンプラザ中野くんは「テーマはIKIGAI。今、日本語の“生きがい”という言葉がローマ字で“IKIGAI”となって世界でも注目され始めている。私もコロナ禍を経て、改めて“歌うことがIKIGAIだな”と感じました」、ファンキー末吉は「今回は今までの楽曲作りとはガラリと変えて、“メンバーの誰かが作曲した曲”ではなく、“みんなで作曲した曲”にしたい」と構想を語った。併せて公開された新アーティスト写真では、1992年にリリースされたアルバム『アジポン』の時に撮影したアーティスト写真を再現。撮影に臨んだバーベQ和佐田(B)は、「とにかく4人揃ったのが心から嬉しいです」と話すと、パッパラー河合(G)も「4人健康でいられるのは年齢的にも奇跡!ファンの皆さんも健康でいて、ぜひライブに来て欲しいです!」とファンに向けたメッセージも添えた。<ライブ情報>爆風スランプ〜IKIGAI〜デビュー40周年日中友好LIVE“あなたのIKIGAIナンデスカ?”■前夜祭(愛知公演)10月31日(木)・11月1日(金) 名古屋エレクトリックレディランド開場18:00 / 開演19:00■兵庫公演11月4日(日・休) 兵庫県立芸術文化センター開場16:00 / 開演17:00■東京公演11月17日(日) LINE CUBE SHIBUYA開場16:00 / 開演17:00■最速先行受付(抽選):3月8日(金) 12:00~3月25日(月) 23:59()公式サイト:
2024年03月01日お笑い芸人「流れ星☆」の2人が今年も7月から全国6カ所にて単独ライブツアーRED ZONE supported by ナガセスッポン養殖場を開催することが決定した。お笑いコンビ「流れ星☆」は、2014年から毎年夏に全国単独ライブツアーを開催しており、今年で10年目となる。今年はツアータイトルを「RED ZONE」と名付け、7月27日(土)東京山野ホールより全国6カ所7公演開催する。昨年の単独ライブツアー「我道」では、流れ星☆の単独ライブのオープニングで恒例になっているギャグのコール&レスポンスを行う「ギャグギャグディスコ」を解禁。映像と音楽に合わせてちゅうえいのギャグを観客が叫ぶという異色なオープニングから始まり会場を温めた。ライブ本編では、ギャグを交えた漫才とロケ映像、そしてライブの途中に「ちゅうえいトーク」という観客とのやりとりで内容が変動するライブならではなネタや、ご当地ギャグなど、流れ星☆だからこその世界観で客席を笑いの渦に巻き込んだ。今年の単独ライブでは、7月に東京山野ホールを皮切りに、大阪、岐阜(下呂)、群馬(高崎)、埼玉(大宮)、北海道(札幌)をまわり、大千秋楽は初日と同じ山野ホールにて凱旋公演を行う。大千秋楽は「RED ZONE 超(スーパー)」となり、初日の山野ホールとはネタを変え、スペシャルなライブとなる予定だ。今年は、2人のコメントにある通り「昔の流れ星☆」がテーマのようで、今回、ツアータイトルにもある「赤(RED)」を基調とした、俗に言う「尖っていた時代」をイメージさせるような衣装に身を包んだ2人の躍動感のあるキービジュアルも解禁。子供から大人まで楽しめるアミューズメントパークのような流れ星☆の単独ライブツアーにどうぞご期待ください。ツアー開幕に向けて、ちゅうえいとたきうえよりコメントが到着!【ちゅうえい】ちゅうえい星人たちお待たせ!今年も流れ星単独ライブツアーやるよ!噂によると昔の流れ星っぽい漫才をやるとかやらないとかやるとか。今年の単独は要チュェック!【たきうえ】今年の単独ライブのテーマは『昔尖ってた頃の流れ星☆』です。テレビや営業の流れ星☆と一味違う流れ星☆をお楽しみに!<公演概要>流れ星☆単独ライブツアー RED ZONE supported by ナガセスッポン養殖場■公演スケジュール<東京>2024年7月27日(土)開場15:00/開演16:00山野ホール【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077<大阪>2024年8月3日(土)開場15:00/開演16:00ナレッジシアター【問】キョードーインフォメーション0570-200-888<岐阜>2024年8月10日(土)開場15:00/開演16:00下呂交流会館アクティブ泉ホール【問】サンデーフォークプロモーション052-320-9100<群馬>2024年8月17日(土)開場15:00/開演16:00高崎市文化会館【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077<埼玉>2024年8月25日(日)開場14:00/開演15:00大宮ソニックシティ小ホール【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077<北海道>2024年8月31日(土)開場15:00/開演16:00共済ホール【問】WESS info@wess.co.jp <東京>2024年9月29日(日)開場14:00/開演15:00山野ホール【問】ホットスタッフプロモーション050-5211-6077■チケット(全席指定・税込)・プレミアムシート11,000(ファンクラブのみ)・大人4,200・学生(小学生~大学生)2,800・親子(大人+学生)6,200・当日券5,200※未就学児入場不可※学生券のお客様に学生証をご提示いただく場合がございます※当日券は大人券のみの販売です。学生券、親子券の当日販売はございませんプレイガイド先行販売:3月29日(金)10:00~一般販売:4月20日(土)10:00~公式サイト: 主催:BSフジ企画制作:浅井企画 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年02月29日チュートリアルの5年ぶりとなる単独ライブツアー『恍惚の暁』が、2024年5月から7月にかけて開催されることが決定した。単独ライブは、東京・大阪・名古屋・福岡・北海道・仙台の6カ所で行われる予定で、披露するネタはすべて新作となる。また、徳井義実がソロキャンプをする様子を配信し人気を集めているYouTubeチャンネル「徳井Video」のキャンプイベント『Tokui video camp第三弾』が、2024年5月11日(土)・12日(日) に群馬・ホテルサンバードで開催されることが発表された。イベントでは徳井と一緒にキャンプを楽しめるほか、来場者も楽しめるような催しも予定している。■徳井義実 コメントずいぶん久しぶりに単独ライブをやることになりました。前回のライブ『奮発の黄昏』がついこの間のように感じますが、なかなかの年月が経ったようです。今の我々のライブ、ネタを沢山ご用意する予定ですので、是非ご覧ください。そしてキャンプイベント、これはもうただただ平和に楽しく皆さんと過ごせたらと思います。こちらも皆さんに笑っていただけるような催しを沢山考えておりますので、奮ってご参加ください。■福田充徳 コメント5年ぶりの単独ライブ漫才コント全力で頑張ります。キャンプは参加しないです。<公演情報>チュートリアル ライブツアー『恍惚の暁』宮城公演:2024年5月24日(金) 仙台市戦災復興記念館記念ホール開場18:00 / 開演19:00 北海道公演:2024年6月2日(日) 共済ホール開場13:00 / 開演14:00 福岡公演:2024年6月22日(土) よしもと福岡ダイワファンドラップ劇場開場19:10 / 開演19:30 愛知公演:2024年7月7日(日) 名古屋市中小企業振興会館7Fメインホール開場13:00 / 開演14:00 大阪公演:2024年7月15日(月) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール開場16:00 / 開演17:00 東京公演:2024年7月26日(金) 有楽町よみうりホール開場18:00 / 開演19:00チケット情報:()『Tokui video camp第三弾』2024年5月11日(土)・12日(日) 群馬・ホテルサンバード開場12:00 / 開演13:00(予定)YouTubeチャンネル「徳井Video」:
2024年02月28日「Laura day romance oneman tour 2024『We are who we are』」と題された今回の東名阪ツアーはワンマンツアーとしては1年9カ月ぶりとなる。昨年8月に新代田FEVERで開催した単発公演「Show,Sale,Ad-lib,Wasting」はキャパシティを大きく上回る応募で即完売。ファンの待望する声に応え、今回は各会場全て過去最大のライブハウスをブッキングしたが、東京は早い段階でSoldoutし、大阪も完売。残すはファイナルの名古屋公演のみとなっている。新体制での初リリース「Young life / brighter brighter」後間もないツアーでもあり、ここから始まるローラズを占う意味も大きい。昨年はASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が主催する音楽アワード「APPLE VINEGAR」でアルバム『roman candles|憧憬蝋燭』が特別賞を獲得。また、川谷絵音が「関ジャム 完全燃SHOW」で2023年のマイベストにローラズの「sweet vertigo」を選出するなど、作品性に知名度が追いついてきた印象がある。だが、順風満帆でもなかったのも事実だ。5月にギターの川島健太朗が脱退、マネジメントチームが変わるなど、バンドを取り巻く環境は目まぐるしかったが、そんな中でもフェスへの出演や前出のワンマンライブに新たな体制で臨んできた。この日のMCで井上花月(Vo)が「本当に大変な年で。メンバーや皆さんに感謝が尽きない日々です」と思わず本音を吐露していたのも頷ける。この発言のみならず、彼女の何も取り繕わず、堂々と今の心境を言葉にする清々しさと品性はボーカルスタイルに繋がるもので、ローラズの音楽を特別なものにしている大きな理由だ。ツアー初日なので詳述や曲順の列挙は避けるが、アンコールを含め約2時間を占めていたのはツアータイトルでもある「We are who we are」――私たちは私たちであるという所信表明を演奏で具体的に提示するというスタンスだった。スタンドマイクに向かい、ほぼ直立で歌に魂を込めていく井上の姿は気持ちいいほど潔い。また、サポートメンバー3人と組み上げていくアンサンブルは隙間の多いモダンな音像で、歌が伝えたいことをより際立たせる。特に礒本雄太(Ds)の手数を抑え、ドラムサウンドで勝負するビートは現行の世界的なポップスとも符号する。曲によっては鈴木迅(Gt)のギターがシューゲイズな音の壁を作ったり、ギター2本でフュージョン的な緩急のスリルを生み出して曲の情景を拡張したり、あくまでも楽曲主義的なライブアレンジが、まるで映画や小説の世界に没入する感覚に似た体験に誘ってくれる。新曲2曲は対照的な肌触りで、「Young life」は彼らには珍しい少しアッパーでポストパンクなビートがフロアの空気をビビッドに塗り替えた。淡々としつつ性急なリフの上で“明日死んだとしても別に構わないけれど死んでもいいような今夜を探して歩くんだ今夜”という歌詞にヒリヒリとしたリアルが刺さる。また、音源とは違うシューゲイザーな音の壁がライブアレンジの醍醐味を届けてくれた。一方「brighter brighter」は鈴木の揺らぐギターのトーン、一瞬の不協和音を醸すベースが、ゆったりとした大きなグルーヴに不安な色を差す。ネガティヴな感情に晒されて痛む気持ち、だからこそ変わらずに愛せる何かを求める気持ち――アンビバレンスが切な苦しく展開していく井上の歌唱に色濃く反映していた。平熱なのに苦しい、そんな毎日にリンクする演奏に大きな拍手が贈られる。ローラズのライブは自然と聴き入ってしまうのだが、心臓の高鳴りを隣の見知らぬ人と共有している実感も確かにあるのだ。エバーグリーンなピアノポップの佇まいを持つ「sweet vertigo」での歌メロの裏をいくギターのオブリガートのセンスの良さ、ダブルにしたボーカルワークが醸すコケットリー。“工作”っぽい楽器のアレンジ――プツプツと発されるベースのルート音、連打されるスティックの音などがおとぎ話の一場面のような世界を立ち上がらせる「憧れの街」。1曲集中で効果的なアレンジを完成させてくる彼らの演奏は、派手な演出も映像も必要としない濃度がしっかりあることを再認識した。少しシニカルでユーモアも交えた少し前のレパートリーが、4連作のEP以降と新作での肝の据わった今のローラズのメンタリティで鳴らされているせいかもしれない。また、井上の歌が牽引していく力強さは、堂々としたハチロクのリズムで展開する「waltz | ワルツ」でも強く印象に残った。しかもエレピのフレーズが入ることで、スタンダードなJポップすら想起させるのに、決してそのジャンルに回収できず、はみ出していく痛快さが見えたのも面白い。インディーポップとか、Jポップという枠組みが限りなく意味を為さない。文字にするとなんてことないのだが、それがいかに稀有なことかを目の当たりにするのがLaura day romanceのライブだ。そんな彼らの意思が言葉として結晶している「書きたい」はリスナーにとっても大事な1曲だと、リアクションから鮮明にわかった。逃げ場もなく、誰の助けもないけれど、やめてしまうつもりはない。今をよりよく生きるために止まるつもりはない――この曲が発している祈りのようなバンドのメッセージは、エンディングに向けてスローにリズムチェンジすることによって、より深く優しく私たちに届いたように思う。ファンはもちろん、日本に海外のインディポップ/フォークのコンテキストとリンクするバンドがいることに驚きたいリスナー、個人的にはフィービー・ブリジャーズやハイムなど、先鋭的なポップミュージックで新たなスタンダードを作ったプロデューサー、ブレイク・ミルズのプロダクションが好きな人、そして日本語の可能性に触れたいリスナーなど、あらゆる方位に届くと感じる。より広いフィールドに躍り出そうなLaura day romanceを確認するには今が絶好のチャンスなのだ。なお、このツアーの後、「SYNCHRONICITY’24」「IMPACT! XX」「ツタロックフェス2024」「hoshioto’24」などのサーキットイベントや春フェスへの出演もアナウンスされており、秋にはキャリア最長の全国6カ所にわたるワンマンツアーも決定している。Text:石角友香Photo:kokoro<ツアー情報>Laura day romance oneman tour 2024『We are who we are』※終了分は割愛2024年2月12日(月・休) 大阪・梅田Shangri-La2024年2月13日(火) 愛知・名古屋THE BOTTOM LINE■チケットはこちら:()Laura day romance Tour 202410月6日(日) 北海道・札幌cube garden10月17日(木) 愛知・名古屋THE BOTTOM LINE10月18日(金) 大阪・BIGCAT10月25日(金) 福岡・BEAT STATION11月3日(日・祝) 宮城・仙台darwin11月7日(木) 東京・Zepp Shinjuku (TOKYO)■ファンクラブ「只今より、古参」会員限定先行:2月14日(水) 23:59までオフィシャルHP:
2024年02月09日GOING UNDER GROUNDのボーカル&ギター松本素生とベーシストのウエノコウジが結成した新ユニット「マツモトソウとウエノコウジ」が、ライブツアー『スケアクロウ』を開催することが決定した。CLUB QUATTRO公式YouTubeチャンネル「クラブクアトロ official」のトーク番組『SPEAKEASY QUATTRO』での掛け合いでもお馴染みのふたり。ツアーは4月5日(金) の岩手・北上バレルハウスカプカプを皮切りに、5月25日(土) の広島・音楽喫茶 ヲルガン座まで、全国8カ所のライブバーやパブを巡る予定だ。<ツアー情報>マツモトソウとウエノコウジ『スケアクロウ』マツモトソウとウエノコウジ『スケアクロウ』告知画像4月5日(金) 岩手・北上バレルハウスカプカプOPEN19:00 / START19:30OA:青と黄色のピエロ4月6日(土) 青森・八戸PatrieOPEN19:00 / START19:304月7日(日) 宮城・仙台 HA’PENNY BRIDGEOPEN17:00 / START17:304月20日(土) 大阪・cafe Room+OPEN17:30 / START18:004月21日(日) 愛知・名古屋伏見PUB ROLLINGMANOPEN17:30 / START18:005月5日(日) 東京・Rethink Lounge TORANOMONOPEN17:00 / START17:305月24日(金) 福岡・public bar Bassic.OPEN19:00 / START19:305月25日(土) 広島・音楽喫茶 ヲルガン座OPEN18:30 / START19:00
2024年02月07日大阪発の6人組バンド・ラッキーセベンが、ワンマンライブツアー『明日天気になーれツアー』を開催することが決定した。先日放送されたテレビ朝日『関ジャム 完全燃SHOW』の特集“プロが選ぶ2023年のマイベスト10曲”でいしわたり淳治のランキング9位に「ぼくらのまま」がランクインするなど、その知名度と評価を高めつつある彼ら。『明日天気になーれツアー』は3月15日(金) に東京・渋谷CHELSEA HOTEL、3月19日(火) に大阪・梅田Shangri-Laで行われる予定で、チケットはオフィシャル先行を1月31日(水) まで受け付けている。<ツアー情報>ラッキーセベン『明日天気になーれツアー』3月15日(金) 東京・渋谷CHELSEA HOTELOPEN18:30 / START19:003月19日(火) 大阪・梅田Shangri-LaOPEN18:30 / START19:00■オフィシャル先行:1月31日(水) 23:59まで()公式X:
2024年01月23日Superflyの約4年ぶりとなる全国ツアー『Superfly Arena Tour 2024“Heat Wave”』より、3月21日(木) に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催されるファイナル公演の模様が、WOWOWで独占生中継されることが決定した。本ツアーは、2023年5月に発売された7thアルバム『Heat Wave』を引っ提げ、同年6月からスタートする予定だったが、越智志帆の喉の不調により延期に。「ベストな状態で歌声を届けたい」という彼女の強い意志により、治療・療養を経て2024年2月にリスタートする予定だ。また、全国の映画館でライブビューイングおよびディレイビューイングされることが発表された。来場者には、劇場でしか入手することのできない「フィルム風しおり」がプレゼントされる。<番組情報>生中継!Superfly Arena Tour 2024 "Heat Wave"3月21日(木) 18:30~[WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]※放送終了後~1カ月間WOWOWオンデマンドでアーカイブ配信あり収録会場:さいたまスーパーアリーナ※WOWOWでは生中継の放送・配信を記念して、Superflyの直筆サイン入りぬいぐるみ「チ・BIG」が抽選で5名にプレゼントされるキャンペーンを実施中。ぬいぐるみ「チ・BIG」詳細はこちら:番組サイト:<ライブビューイング情報>『Superfly Arena Tour 2024“Heat Wave”』ライブビューイング:3月21日(木) 18:30ディレイビューイング:3月23日(土) 18:30入場者プレゼント:「フィルム風しおり」『Superfly Arena Tour 2024“Heat Wave”』ライブビューイング&ディレイビューイング入場者プレゼント:「フィルム風しおり」ライブビューイング公式サイト:『Superfly Arena Tour 2024“Heat Wave”』チケット情報:()
2024年01月22日サバシスターが、3月8日(金) にリリースする1stフルアルバム『覚悟を決めろ!』を提げたツアーの開催を発表した。本ツアーは、アルバム発売日となる3月8日(サバの日)に開催の自主企画『サバフェスVol.2』を皮切りに、バンド史上最多最長の全23公演を予定。メンバーの地元でもある新潟や仙台を含む全国各地を巡り、ツアーファイナルである7月10日(水) には、『覚悟を決めろ!ツアー ファイナル ONE MAN LIVE』と称して、渋谷CLUB QUATTROで初となるワンマンライブを行う。併せて、自主企画『サバフェスVol.2』のゲストアーティストが発表された。サバシスターと同じくスリーピースバンドであるSAKANAMONと、以前から何度も共演を重ねているクジラ夜の街がゲストアーティストとして出演する。チケットは、『サバフェスVol.2』のオフィシャル2次先行受付および、ツアーファイナルのワンマンライブ公演を除く『覚悟を決めろ!ツアー』全日程の1次先行受付がスタートしている。<ライブ情報>サバシスター『覚悟を決めろ!ツアー〜サバフェスVol.2〜』3月8日(金) WWWサバシスター『覚悟を決めろ!ツアー〜サバフェスVol.2〜』告知画像出演:サバシスター / SAKANAMON / クジラ夜の街■チケットオフィシャル2次先行:1月25日(木) 23:59まで()サバシスター『覚悟を決めろ!ツアー』サバシスター『覚悟を決めろ!ツアー』告知画像3月24日(日) 千葉 LOOK4月7日(日) 熊谷 HEAVEN’S ROCK Kumagaya VJ-14月13日(土) 横浜 F.A.D YOKOHAMA4月14日(日) 水戸 LIGHT HOUSE4月18日(木) 長野 LIVEHOUSE J4月19日(金) 金沢 vanvanV44月21日(日) 新潟 Golden pigs RED STAGE5月10日(金) 福岡 LIVEHOUSE CB5月11日(土) 鹿児島 SR HALL5月13日(月) 広島 SECOND CRUTCH5月14日(火) 松山 WstudioRED5月16日(木) 高松 DIME5月17日(金) 岡山 YEBISU YA PRO5月21日(火) 梅田 CLUB QUATTRO5月30日(木) 札幌Sound Lab mole6月1日(土) 秋田 club SWINDLE6月2日(日) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE6月4日(火) 郡山 HIPSHOT JAPAN6月5日(水) 仙台 darwin6月21日(金) 静岡 UMBER7月2日(火) 名古屋 CLUB QUATTRO※ゲストバンドは後日発表■チケットオフィシャル1次先行:1月28日(日) 23:59まで()サバシスター『覚悟を決めろ!ツアー ファイナル ONE MAN LIVE』7月10日(水) 渋谷 CLUB QUATTRO※詳細は後日発表サバシスター『KIRAKIRA LOVE TOUR ENCORE』1月23日(火) 宇都宮 HEAVEN’S ROCK VJ-2出演:サバシスター / Maki2月2日(金) 福岡 DRUM SON出演:サバシスター / ジ・エンプティ2月3日(土) 熊本 Be.9 V2出演:サバシスター / ジ・エンプティチケット情報:()<リリース情報>サバシスター 1stフルアルバム『覚悟を決めろ!』3月8日(金) リリース●CD+DVD盤:4,840円(税込)初回封入特典:特典DVDの映像をスマホやTVなどで視聴できるストリーミングQRコード付きステッカー(NeSTREAM LIVE)サバシスター『覚悟を決めろ!』CD+DVD盤ジャケット●CD Only盤:3,300円(税込)サバシスター『覚悟を決めろ!』CD Only盤ジャケット●タワーレコード限定1138(良いサバ)セット(CD+DVD+スリッパ):6,938円(税込)初回封入特典:特典DVDの映像をスマホやTVなどで視聴できるストリーミングQRコード付きステッカー(NeSTREAM LIVE)※限定1,138セット限定商品。スリッパは全3色でランダム出荷。【収録内容】1. サバシスター’s THEME (2024 ver.)2. 覚悟を決めろ!3. ヘイまま!プリーズコールミー (2024 ver.)4. リバーサイドナイト5. 東京こえー6. しげちゃん7. キラキラユー8. 229. !10. よしよしマシーン11. ジャージ (2024 ver.)12. タイムセール逃してくれ (2024 ver.)13. ミュージック・プリズナー14. ナイスなガール (2024 ver.)【DVD収録内容】■“KIRAKIRA LOVE TOUR 2023” 11.21 at 新宿LOFT・ナイスなガール・スケボー泥棒・キラキラユー・マイベストラブ・リバーサイドナイト・タイムセール逃してくれ・サバシスター’s THEME■KIRAKIRA LOVE TOUR 2023ドキュメンタリー予約リンク:関連リンクオフィシャルサイト:::
2024年01月22日※ツアーの内容について一部セットリストの記載がありますので、公演を楽しみにされている方はお気をつけください。reGretGirlが最新EP『告白e.p.』のリリースに伴う2024年一発目のツアー『reGretGirl presents 忘れたくないワンマンツアー“World with you”』を1月11日、千葉・LOOKでスタートさせた。これまでもEPではコンセプチュアルな作品を作ってきた彼らが新作で提示したのはタイトル通り、様々な場面での“告白”。未だ未練に似た気持ちを思い出す初恋や、友達以上恋人未満の関係である大事な女友達の結婚という節目など、いずれもソングライター平部雅洋(Vo/Gt)のリアルな心情が反映されている。昨年末は『COUNTDOWN JAPAN』や『RADIO CRAZY』のメインステージに躍進するなど、今回のツアーで、よりライブバンドの存在感を強いものにすることも間違いない。以下、初日ということで詳述を避けてレポートをお届けする。年が明けてから、真冬らしさを増した関東地方。バンド好きのメッカと言える千葉・LOOKの壁面に貼られたポスターはreGretGirlのそれはもちろん、他のライブバンドたちの“面構え”にもテンションが上昇。250人程度のキャパシティ、老舗ライブハウスのD.I.Y感など何もかもがここからツアーをスタートさせたいバンドが多いことを自ずと理解させてくれる。自分の街にこんなハコがあったら最高だ。集まったファンは10代後半から20代前半の男女がほぼ半々で、コロナ禍の最中にライブへの渇望感を高めた新しい世代が多いことを気づかせる。学校帰りの制服の女子高生も、今買ったばかりの新しいツアーTシャツを着た男女グループもステージに向けて輝く視線を贈る。自分の表情がメンバーにダイレクトに届く近さに誰もが笑顔だ。サポートメンバーとともに5人のフル編成で登場し、『告白e.p.』からの選曲でスタートしたが、なかなか意外な始まりであるとだけ言っておこう。情景が立ち上がる丁寧なアンサンブル、平部のファルセットや十九川宗裕(Ba)のコーラスも表現力を増している。何より新曲へのフロアのリアクションが熱い。その後は恋愛の切なさや失恋の苦味を歌った人気曲が織り交ぜられたセットリストで進行していくのだが、このキャパシティに集まったファンにとって、それらは自分のテーマソングでもあるのだろう。ただ盛り上がっているというより、大好きな曲で腹の中にある何かを吐き出している。歌い出しで曲がわかり、嬉しさで絶叫する男子がいることからも、reGretGirlのライブの性質が窺い知れる。「改めまして、reGretGirl忘れたくないワンマンツアー“World with you”、僕らの世界見せますんで、みんなの世界も見せてくださいね。あんまり馴染みない曲も楽しんで」と、MCをラップのフロウに乗せる平部。そこにかぶさるように前田将司(Ds)のキック&スネアでハードドライヴィングな「ギブとテイク」が始まると、さらに太くなったグルーヴに思わずニヤけてしまう。エンディングからノンストップで「after」とタイトルコールし、勢いよく8ビートに突入していくスピード感のある展開が心地よい。サビ前に「一緒に行ける?」と平部が声をかけると、大きなシンガロングが起きた。さらに「大事なことを言います。好きにしたらいいんですけど、都合のいい男とか都合のいい女にならないでください」と言う平部のMCに、フロアから大きな同意の声。平部の曲振りはライブの流れをスムーズにする役割と演奏への期待を高める見事な装置だ。「都合のいい相手になるな」と言いつつ、そうなってしまう気持ちや状況がわかりすぎる「インスタント」に込められた作り手の本音が共有されていく。バンドもファンも高い集中力でスピーディな展開を楽しむ中、「せっかくサポートギタリストおるし」と、平部がハンドマイクでパフォーマンスする曲が続き、「今から千葉LOOKにいるみんなの自己肯定感が爆上がりする曲を」と、女子が頻発するワード満載のポップチューン「KAWAII」でコミカルに盛り上げる。「イエベとかブルベとかはわからねえけど、俺はヒラべだ気にすんな」とか「まつ毛が上がったのも見逃さないから」とか、女子のツボを突いてくるけれど、だからこそ「可愛いだけじゃ好きにならないぜ。でも好きだから可愛いがとまらない」というラインの信ぴょう性も急上昇する。冒頭、「馴染みのない曲も」と発言していた伏線回収でもあるライブでは約3年ぶりに披露された楽曲が中盤以降のバラードのセクションを鮮明に印象付ける。年齢の分だけ未練も思い出の色も濃いこの曲に、フロアも真剣に聴き入っていた。セットリストの前半は鍵盤がオルガンだったのに比べ、バラードではエレピのサウンドがスケール感を増幅しているのも効果的。さらにバラードを続け、「ここには君はくるのでしょうか」という曲振りから、新しい季節に取り残されるような切なさが溢れる「スプリング」へと繋ぐ。まだ遠い春を朧げに想像させる繊細なアンサンブルも切なさを加速させた。オーディエンスの表情を見て、平部は「幸せやね」と思わず口にしたが、すぐさま「reGretGirlに出会ってくれたってことはどこかでこじらせたんやと思うけど」と笑いを誘い、「傷ついた心とずっと一緒におれたらいいなと思います。ツアー初日がここで良かった。まだまだ行けますか?」と、再び加速していく。終盤には『告白e.p.』の中でも、長いスパンの物語が結婚式というある日を頂点に描かれた「月の夜」がツアー初披露。恋愛の成就とも別れとも違う、大事な人への想いが演奏からも存分に溢れ、早くもバンドにとって重要な1曲になった感も。逆に修復不可能な恋におかしくなりそうなreGretGirl節を決定づけた初期ナンバー「ホワイトアウト」との対比も生まれていた。『告白e.p.』からの選曲に加えて、5人編成のライブアレンジがより自然に曲の良さを引き出していたことで、新旧の楽曲で作るセットリストの説得力がパワーアップ。熱量だけじゃない完成度の高さをぜひ、あなたの街のライブハウスで体感してほしい。そして16公演の最終地点、Zepp Divercity公演でどこまで化けているか?伸びしろしかないツアーである。文:石角友香写真:宇都宮<ツアー情報>『reGretGirl presents 忘れたくないワンマンツアー “World with you”』※終了公演は割愛1月20日(土) 新潟NEXS1月21日(日) 長野CLUB JUNK BOX2月4日(日) 清水SOUND SHOWER ARK2月10日(土) 熊本 Be-9 V12月12日(月・祝) 福岡DRUM LOGOS2月17日(土) 高松オリーブホール3月1日(金) 広島LIVE VANQUISH3月3日(日) Zepp Osaka Bayside3月5日(火) Zepp Nagoya3月9日(土) 岡山YEBISU YA PRO3月10日(日) 金沢EIGHT HALL3月15日(金) 仙台Rensa3月17日(日) 札幌PENNY LANE 243月26日(火) Zepp DiverCity TOKYOチケット情報:()公式サイト:
2024年01月19日