ソリトンシステムズは、Webに特化したリモートアクセスサービス「Soliton SecureBrowserサービス」の販売を7月31日より開始すると発表した。同サービスは、「社内へのリモートアクセス環境」、「クラウドアクセスのセキュリティ強化」、「端末からの情報漏洩の防止」の3つを提供する。社内へのリモートアクセスでは、VPN機能内蔵のセキュアブラウザ「Soliton SecureBrowser」を利用。セキュアブラウザアプリにログインするだけでリモートアクセスが開始され、リモート接続が完了すると指定のWebサイトがダイレクトに表示される。接続できるWebサイトはホワイトリスト方式を採用し、管理者指定のWebサービスのみが利用可能。また、標準機能として電子証明書による端末認証が利用できる。クラウドアクセスのセキュリティでは、電子証明書による端末認証により、不正端末からの接続をブロックし、クラウドシステム側の接続元IPアドレス制御機能により、リモートアクセスの経路の一本化を行うことができる。今後、アクセスコントロールサービス、シングルサインオンサービス等も提供予定だという。端末からの情報漏洩の防止では「Soliton SecureBrowser」の利用により、業務以外のサイト利用を制限し、セキュアブラウザのサンドボックス機能によりネットワークを経由して広がるマルウェア感染リスクを軽減する。さらに閲覧ファイルやデータのキャッシュは自動消去され、端末にデータは残らない。サービス料金は、クラウド プランが初期費用10万円、月額基本費用(100ユーザー込) が3万円。クラウド・イントラ プランは初期費用が30万円、月額基本費用(100ユーザー込) :5万円。
2015年07月31日キヤノンは7月8日、レンズ交換式デジタルカメラ「EOS」シリーズなどで使用できるリモートコントローラーアダプター「RA-E3」を発表した。発売は11月。キヤノンオンラインショップでの直販価格は4,500円(税別)。N3タイプではないリモコン端子を備えたカメラで、タイマーリモートコントローラー「TC-80N3」を使用するための変換アダプター。もともとは「EOS 60Da」でインターバルタイマー撮影などを行うための同梱品だったが、このたび単品販売されることになった。対応カメラは2010年以降に発売された、N3タイプではないリモコン端子を持つEOSデジタルカメラとなる。
2015年07月08日PreSonus Audio Electronicsは、同社DAWソフトウェア「Studio One 3 Professional」のiPad用リモート・コントロールアプリ「Studio One Remote」を発表した。価格は無料。同アプリでは、Studio One 3 Professionalに対する一般的なトランスポートやミキサーのコントロールのみならず、編集/エフェクト/オートメーション/イベント/インストゥルメント、そしてマクロ機能などの各コマンドの実行、パワフルなXYベクターパッドでエフェクトチェーンの制御なども行える。さらに、マクロコントロールにより、エフェクトチェーン内のプラグインの重要なパラメーターのほとんどに素早くアクセス可能。アサイン可能な8系統のノブ、8系統のボタン、2系統のXYベクターパッドを使用しての、個々のプラグインのコントロールにも対応する。なお、Studio One純正のネイティブエフェクトについては、あらかじめプログラムされており、サードパーティ製AU/VSTプラグイン・パラメーターはStudio OneのControl Link機能を使用して簡単にアサインできる。
2015年07月08日国立大学の授業料が私立大学並みに引き上げるという財務省案が発表され、物議をかもしています。現在、私立大の授業料は平均で約85万円。国公立大学の標準額は53万5800円。子どもが生まれたときから、教育費の積み立てを始めても、これからの教育資金は不足してしまうのでしょうか。○高校までは家計から。大学の学費をターゲットに貯蓄する国公立の大学に進学するのか、私立の大学に進学するのか、文系か、理系かで、大学にかかるお金は大きく変わってきます。現状の費用をまとめると以下のようになります。初年度は入学金と授業料の合計。2~4年目は授業料のほか、施設設備費などの費用も含みます。国立初年度納入金 : 82万円2~4年目 : 各54万円合計244万円私立文系初年度納入金 : 122万円2~4年目 : 各98万円合計416万円私立理系初年度納入金 : 163万円2~4年目 : 各137万円合計574万円一般的に、子ども一人の教育にかかるお金は1000万円とも2000万円とも言われますが、まとまった資金が必要になるのは、大学の4年間。国立でも4年間の合計で244万円の資金が必要なのです。小学校、中学校から私立を選択する家庭もあるでしょうし、高校から私立というケースもあります。しかし、学校によってかかる費用に開きはあるものの、私立高校でも国や地方自治体の支援制度を利用すれば、公立と私立の差はほとんどなくなります。高校までは家計から教育費をまかなう、という家庭が少なくないのは、そうした支援制度によるものです。学資保険(こども保険)に加入して、教育費を積み立てていく場合、大学入学時点の17歳、18歳で学資一時金を受け取り、20歳、22歳で満期金を受け取るというプランで加入するか、高校入学時や大学進学後も毎年学資金を受け取るというプランなど家庭の事情によって加入すべきプランが異なります。高校までは家計から捻出するのであれば、学資一時金の受け取りを据え置くという考え方もできるでしょう。いずれにしても、大学入学時にかかるお金は、子どもが生まれたらすぐ、準備を始めなければ、まかなうことができないことに、変わりはないでしょう。○子どもが生まれたときは、親も収入が少ないたとえば、現在30歳の夫婦に子どもが生まれたケースで考えてみましょう。契約者:父親(30歳)、被保険者:男子(0歳)、学資金総額:300万円、保険料払込期間:18年毎月の払い込み保険料:1万3190円保険料払い込み総額:284万9040円高校入学時受け取り額資金:50万円大学入学時受け取り学資金:100万円大学2~4年受け取り学資金:各50万円合計受け取り学資金:300万円国立大学への進学なら、こうした学資保険を利用すれば、なんとかなりそうです。しかし、私立文系、理系となると資金不足になります。同じ条件で学資金総額を600万円にすると、毎月の保険料は2万6380円となります。子どもが生まれたばかりの若い世帯にとっては、少し重い負担かもしれません。また、子どもの教育資金だけを全力で貯蓄をするわけにはいきません。マイホーム購入の予定があれば、頭金づくりも必要。いざというときの予備費も用意しておくことも大事です。子どもが小さいうちは、世帯収入も大きく伸びないかもしれません。子育てが一段落して、妻がフルタイム勤務に復帰するなど、収入がアップするまでは、最低限の教育費を積み立てするということでいいかもしれません。ただ、冒頭で書いたとおり、今後、国立の授業料値上げや、私立でも物価上昇に伴って入学金、授業料値上げの可能性もあるでしょう。現在加入している学資保険だけでは不安という場合は、どのように対応していけばいいのでしょう。○学資保険は7歳まで。その後に追加したい場合は?収入が上がり、家計に余裕がでてきて、学資保険を追加して準備しようと思っても、子どもの年齢によっては加入できないことがあります。たいていは満7歳まで加入可能とする保険会社が多いのです。これ以降に保険商品で加入しようとすると、非常に選択肢が狭まってしまいます。そこで、発想を変えて、貯蓄商品の王道で考えてみましょう。おススメなのは、個人向け国債の変動10。直近の募集では金利が0.3%(税引き前)とあまり高くないように思えますが、銀行の定期預金が5年でも金利0.05%であることを考えれば、十分な金利と言えます。毎月発行で、1万円から購入できるので、たとえば毎月3万円、ボーナス時には10万円購入するといった使い方ができます。基本的に満期は10年ですが、購入から1年経過すれば、ペナルティはありますが、元本割れなく解約も可能です。子どもが大学に進学したら、個人向け国債を毎月解約していきます。もちろんまとめて解約する、満期まで待つことも可能です。毎月解約・満期で戻ってきたお金は、子どもへの仕送りの一部にすることができます。自宅から通えれば、それほど毎月の支出が増えることはありませんが、自宅外となれば、学費の支払いに加えて、毎月の仕送りは相当な負担になります。これを、毎月の家計から捻出するのは、親世帯の家計を厳しいものにしてしまいます。基本の学費は学資保険(こども保険)で確保し、追加で用意するお金や、まとまったお金ができたときに教育資金に回すなら、個人向け国債の利用は一考の価値があるでしょう。家計に余裕がでてきて、あと100万円、あと200万円を、子どもの教育費のために用意したいという人には、ムリのない範囲で積み立てをするイメージで始めてみてはいかがでしょう。(※文中の保険料などは、アフラックの「夢見る子どもの学資保険」をもとに記述しています。保険会社によって保険料や加入の条件は変わります。2015年6月19日現在)(※国立大学のデータは文部科学省令による標準額。私立大学のデータは文部科学省調査による平均額)(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>伊藤加奈子マネーエディター&ライター。法政大学卒。1987年リクルート(現リクルートホールディングス)入社。不動産・住宅系雑誌の編集を経て、マネー誌『あるじゃん』副編集長、『あるじゃんMOOK』編集長を歴任。2003年独立後、ライフスタイル誌の創刊、マネー誌の編集アドバイザーとして活動。2013年沖縄移住を機にWEBメディアを中心にマネー記事の執筆活動をメインに行う。2級FP技能士。
2015年07月02日●SiegfriedをホストPCに導入する○独自の映像圧縮エンジンで高画質・高圧縮を実現手元にないPCをネットワーク経由で操作する「リモートデスクトップ」のニーズは高い。Windowsも標準でRDP(Remote Desktop Protocol)を実装しているが、低速なネットワーク環境での高速化はもちろん、さらなる応答性の向上など改善を求める声は少なくない。そのような要望を持つユーザーに試してほしいのが、個人や法人(営利/非営利)を問わずに使用できるフリーソフトウェアとして、2015年4月2日に正式リリースを迎えた「Siegfried(ジークフリード)」である。Siegfriedを開発したIchiGeki氏は、2012年4月からMicrosoft MVP for RemoteDesktopServicesを受賞し続け、iOSからWindowsを遠隔操作する「KeroRemote」などをリリースしてきた。使用した経験をお持ちの方ならご承知のとおり、いずれのアプリケーションも高い応答性を備えている。その背景にあるのは、On2 Technologies(現在はGoogleが買収済み)が開発したビデオコーデック「VP8」をベースに、独自開発した映像圧縮エンジン「KUGA」だ。KUGAは動き判定をもとに、内部でVP8と、これも独自開発のビデオコーデック「GBVC(GaeBolgVideoCodec)」を内部的に切り替えることで、高画質と高圧縮を実現。IchiGeki氏のブログを参照すると、2013年8月頃に1つの完成を迎えたKUGAは、その後もパラメーター調整など改善を重ねてきた(技術的な部分は割愛する)。○ホストPCとなるWindowsマシンにSiegfriedを導入それでは、Siegfriedの使い方から解説しよう。ダウンロードリンクに用意されているのはZIPファイルのため、任意のツールを使って展開すると、実行形式を含めた3つのファイルが現れる。この中の「siegfried.exe」を実行し、ドロップダウンリストから「ServerMode」(サーバーモード)か「ClientMode」(クライアントモード)を選択して、リモートデスクトップのサーバーとクライアントを起動する仕組みだ。なお、Windowsのサービスとして動作させる場合は、管理者として実行すれば選択可能になる。サーバーモードで起動する場合は、最大64文字のパスワード設定が可能だ。空欄のままサーバーを起動しても構わないが、セキュリティリスクが発生することは理解しておこう。初回起動時はWindowsファイアウォールによるブロック解除をうながされるので、必要に応じてネットワークプレースを取捨選択してブロックを解除すれば、サーバーの準備は完了。サーバーの稼働中は、デスクトップ画面右下の通知領域にアイコンが加わる。また、通知領域アイコンを右クリックすると現れるメニューからは、リモートデスクトップ描画のフレームレート変更や、ファイルの送受信を行う項目を設定できる。共有フォルダーを未作成の環境でも、ファイルのやり取りができるのは何気なく便利だ。●SiegfriedクライアントPCから、ホストPCをリモート操作○SiegfriedクライアントPCから、ホストPCをリモート操作続いて、クライアント側の準備に取りかかろう。ClientModeに変更すると、設定項目が大きく変化する。「IP」はサーバー側で使用するIPアドレスを入力し、「Port」はサーバー側で変更しない限りは初期値の「49900」で構わないだろう。「Control」はリモートデスクトップ接続時にキーボードやマウス操作を行うか否かの設定だが、サーバー側で有効にしないと動作しない。「VideoQuality」は描画画質を5段階から選択できるが、接続後も変更できるので、まずは変更せずに接続してみよう。下図は、Windows 8.1から別PCのWindows 8.1へ接続した状態だ。実行スループットが約17Mbpsの無線LANでも(「LAN Speed Test Lite」で測定)、十分実用レベルである。さすがに画像クオリティやフレームレートを上げるともたつく場面があったため、有線LAN(実行スループットは約700Mbps)を試したところ、こちらは各種設定を変更しても遅延するような場面は皆無だった。Siegfriedで興味深いのが、マルチディスプレイに標準対応している点だ。筆者はデスクトップPCに4台のディスプレイを接続して普段から使用しているが、クライアント側からリモート表示/操作するディスプレイを自由に選択できるのはありがたかった。また、すべてのディスプレイを表示する項目も用意している。下図はディスプレイを横/縦/縦/横を配置しているため"いびつ"な形だが、さまざまな用途で活用できそうだ。●iOSデバイスから、ホストPCをリモート操作○iOSデバイスから、ホストPCをリモート操作冒頭で述べたようにIchiGeki氏は、iOS用リモートデスクトップアプリケーションとして、KeroRemote以外にも「Orthros」をリリースしている。WindowsマシンでSiegfriedサーバーを起動しておくと、いずれのクライアントからも接続できる。今回はKeroRemoteをiPadにインストールして接続を試みたところ、拍子抜けするほど簡単にリモート操作が可能だった。スワイプ操作でソフトウェアキーボードや操作ボタンを呼び出せば各種の操作を実現できるが、アプリケーション内にヘルプなどが用意されていないため、各種コントロールの消し方に慣れるまで時間を要するのは少々残念だ。Siegfriedを使用する上で留意すべきは、Windows標準のリモートデスクトップ接続とは、接続方法が異なる点である。リモートデスクトップ接続はWindowsのセッションを利用しているため、サーバーがWindows 8.1などクライアントOSの場合、同時接続可能セッション数が制限されてロック状態となる。一方でSiegfriedは、デスクトップの映像や音声などを圧縮転送しているため、クライアント側の操作はそのままサーバー側に逐一反映する仕組みだ。そのためSiegfriedによるリモート接続時は、サーバー側の負荷も高まり、アプリケーションによっては応答性が低下する場合もあることを踏まえて使ってほしい。○「ルーター超え」のリモート接続も可能最後に外出先からSiegfriedの接続を確認してほしいと編集部から指示を受けたため、検証結果を報告しよう。SiegfriedはIPアドレスとTCPポートさえあれば接続できるため、ルーター側でNAT(Network Address Translation)設定を行えば簡単そうだが、今回は集合住宅向けISPからVPN経由でフレッツ光接続したルーターへ接続。その上でSiegfriedのリモート接続を行ったが、もちろん問題はない。試しにスマートフォンとノートPCをBluetoothでつなぎ、通信キャリアのネットワークでNAT設定を行ったルーター経由で接続したが、こちらもリモート接続の成功を確認している。もっともNAT設定はセキュリティリスクも発生するため、特に問題がなければVPN接続を用いることをおすすめしたい。なお、今回取り上げたSiegfriedは圧縮率に特化しており、パフォーマンスを優先するのであれば「Brynhildr(ブリュンヒルデ)」と試してほしいとIchiGeki氏は説明している。阿久津良和(Cactus)
2015年04月06日Microsoft MVP受賞者でフリープログラマーのIchiGeki氏が、Windows用リモートデスクトップソフト「Siegfried」(ジークフリード)の正式版となるバージョン「1.0.0」を公開した。対応OSはWindows 2000 / XP / Vista / 7 / 8、Windows Server 2003 / 2008 / 2012となっている。Siegfriedは、個人や法人、営利や非営利を問わず、無償で利用できるフリーソフトウェア。画面転送、音声伝送、暗号化通信、クリップボード転送(テキスト)、ファイル転送、マルチモニターなどに対応している。また、iOSからWindowsマシンを遠隔操作できるリモートデスクトップアプリ「KeroRemote」(同じくIchiGeki氏がリリースしているソフトウェア)からの接続もサポートしており、iPhoneやiPadからWindowsマシンをリモート操作できる。特徴としては、VP8をベースとした映像圧縮コーデック「KUGA」を実装していること。高画質と高圧縮を自動的に判断して切り替える。YUV444の色空間に対応しており、リモート環境でもほぼ無劣化の状態まで画質を高めることが可能だ。自動判定や色空間変換はアセンブラで開発され、同種のコーデックと比較しても処理が高速という。音声圧縮は、高音質で低レンテンシのCELTを採用している。
2015年04月02日3月18日、デジタルライフ推進協会(DLPA)は、リモート視聴についての説明会「リモートアクセスDay 2015」を開催した。DLPAは、デジタルコンテンツ使用の利便性を高める目的で2010年2月に設立された一般社団法人。録画したテレビ番組をDLNA機器を使用してホームネットワーク内で視聴するというスタイルは、当たり前のものになりつつある。その次の段階となるのが、リモートアクセスによる宅外での番組視聴だ。会場では、DLPAの代表理事でアイ・オー・データ機器の代表取締役でもある細野昭雄氏から、DLPAの活動についての説明が行われた。また、前回の「リモートアクセスDay」が開催されたのは2013年6月10日。それから約2年が経過しており、その間に起こった変化や今後目指す方向についての説明も行われた。DLPAでは、2013年1月に「リモートアクセスガイドライン1.0」を策定している。同ガイドラインは、NASに保存されている録画番組を宅外から視聴するための要件を定めたものだ。さらに、2014年8月には「リモートアクセスガイドライン2.0」を策定した。リモートアクセスガイドライン2.0では、これまでのNASからのリモート視聴だけでなく、レコーダーや録画機能付きテレビからのリモート視聴を可能にするための要件と、放送中の番組を外出先で視聴するための要件を定めている。リモートアクセスガイドライン2.0は、次世代放送技術フォーラム(NexTV-F)が策定した「デジタル放送受信機におけるリモート視聴要件」にも準拠している。リモートアクセスガイドラインに対応した機器にはDLPAのロゴが付けられており、他メーカーの製品であっても相互接続が可能だ。細野氏はDLPAの今後の取り組みとして、パーソナルコンテンツをリモート視聴する方法の共通化と、リモート視聴の認証のシンプル化の2点を掲げた。なかでも後者に関しては、リモート視聴を行う場合、レコーダーとモバイル機器を3カ月に1回認証させる必要があり、これをシンプルな形で共通化できるようにしたいと語っている。そのための方法として、NFCによる認証をあげている。NFCの扱いに関しては、iOSとAndroid OSで差があるが、どちらの端末からでも同じ手順で利用できるように、共通化を目指すとしている。説明会の後半では、DLPA技術ワーキンググループ長でデジオン戦略企画部長の三上英一氏のデモと水道橋博士氏のトークを交えた、「デジタルライフトーク デモンストレーション」も行われた。
2015年03月19日モバイルワークやBYODなど柔軟な働き方を実現するうえで欠かせないリモートアクセス環境。前回は、リモートアクセス環境を整備するために、既存のネットワーク環境と標準ソフトを活用するアプローチを紹介した。今回は、それを効率的に実現できる「DesktopDirect」の特徴や機能を紹介する。○リモートデスクトップ接続をパワーアップして使いやすくDesktopDirectは、アレイ・ネットワークスが提供している社外から社内の個人PCにリモートデスクトップ接続を行うためのソリューションだ。リモートデスクトップ接続にはマイクロソフトのRDPを利用しており、Windows PCだけではなく、OS X、iOS、Androidといったさまざまなクライアントからアクセスすることが可能だ。リモートデスクトップ接続を使ったことのある方はご存知だろうが、一度接続を確立してしまえば、Windows PCを普段通りに使用している場合と、基本的には同じ操作を行うことができる。低速回線でも快適に利用できるように設計されており、業務文書の作成や業務アプリケーションの操作などはほとんどストレスを感じることなく作業を行うことができる。また、ホストとなるWindows PCの画面をクライアント側に転送する仕組みであるため、ホスト側のデータがクライアント側のストレージやキャッシュに保存されることがないなどセキュリティ面でのメリットもある。とはいえ、社外からアクセスできるようにするにはIPやTCPポートなどのネットワーク設定の変更が必要になる。そうした設定なしでは、社員個人が社内に置かれた自分のPCにアクセスすることは基本的にはできない。また、セキュリティ上の問題が発生することから、事前にVPNなどのセキュリティ設定や適切なアクセスコントロールなどを施す必要がある。例えば、標準のリモートデスクトップ接続では、クリップボードを使ったホストとクライアント間でのコピー&ペーストやファイルの転送なども可能だが、そうした機能の私用を許可してしまうと、情報漏洩のリスクを招きかねない。標準のリモートデスクトップ接続は、便利ではあるものの、セキュリティポリシーやガバナンスを保った状態で社外から利用するには課題が多い。アレイ・ネットワークスの代表取締役である岡本恭一氏は、「リモートアクセス環境を構築する際のさまざまな課題を解決し、ユーザが簡単に社内のPCをリモートから利用できるようにするのがDesktopDirectです」と話す。○「AGシリーズ」1台を設置するだけで導入完了実際に、ユーザが普段どのようにDesktopDirectを利用するのか、順を追って見ていこう。リモートアクセスを行いたいユーザはまず、Webブラウザを使って、アクセスする。この時アクセスするURLは、企業側が任意に指定するアドレスだ。例えば、remoteaccess.xxx.co.jpなど、企業サイトのサブドメインなどをリモートアクセス専用のアドレスに指定できる。この際の通信はhttps(SSL通信)による暗号化が必須となる。これにより、通信内容が途中で盗み取られることを防ぐ仕組みだ。指定のURLにアクセスすると、次のようなDesktopDirectのログイン画面が表示される。ここで入力するユーザ名とパスワードは、普段、Windows PCのログインに使っているユーザ名とパスワードと同じものを利用する。ユーザは普段のPCにログインするのと変わらない手順でアクセスすることができるわけだ。この認証が通ると、自分のPC名とアイコンが表示された画面が表示される。ここでアイコンをクリックすると、自動的にリモートデスクトップ接続が呼び出され、接続が確立する。接続されれば、普段のPCと同じように仕事を進めることができる。なお、Wake On LANに対応しているので、スリープ状態になっているPCを社外から起動して接続することも可能だ。このように、ユーザはわずか3ステップで、社外のPCから、会社のPCにリモートデスクトップ接続ができるようになるのだ。これならユーザの操作教育などは最小限で済むことだろう。ユーザ認証用の新たなパスワードの設定や、USBキーなど特別な機器を用意する必要もない。導入したその日から運用を開始することができる。さらに注目すべき点は、ソリューション導入が非常にシンプルなことだ。導入は、アレイ・ネットワークスが提供するセキュア・アクセス・ゲートウェイ「Array AGシリーズ」1台を設置するだけで済む。AGシリーズ 1台に、Webブラウザでアクセスするためのポータル機能、通信を秘匿化し安全に社外と社内をつなぐSSL-VPN機能、社内のPCをつなぐためのIPやポートの設定機能、リモートデスクトップ接続の機能制限などが一括で含まれている。管理者は、VPNを構築したり、アクセスコントロールのために特別なソフトを導入したりといった手間がない。既存のインフラやセキュリティポリシーをそのまま生かした導入と運用が可能なのだ。○独自の端末識別の仕組みと、既存の認証基盤との連携どのようにして、こうした簡単な仕組みを構築しているのか、もう少し踏み込んで見てみよう。気になった方も多いと思うが、先ほどの3ステップを実現するのは実は簡単ではない。例えば、ユーザ名とパスワードの組み合わせが1つだけでは、漏洩の危険も大きく、なりすましに対応できなくなる懸念もある。そのため、二段階認証を導入したり、不正なアクセスを検知するようなソリューションを別途組み合わせたり、さらに、利便性を損なわないようにシングルサインオンの仕組みなどを導入したりする。結果として、コスト増につながることも少なくない。この点、DesktopDirectでは、Active Directoryなどの認証基盤と連携することができるようになっており、これによりWindowsのユーザ名とパスワードを使ったシングルサインオンが可能だ。また、不正な認証を検知するアクセスコントロールについても、「ハードウェアID」と呼ばれる認証情報を自動的に生成し、それをチェックすることで、不正なアクセスを検知することができるようになっている。岡本氏によると、ハードウェアIDとは、ユーザ名やOS、PC固有の情報などから生成される端末識別情報のことだ。「ハードウェアIDを利用すると、状況に応じてアクセスを動的に管理することもできます。例えば、正しいユーザであっても、ウイルス対策ソフトが最新のものでなかった場合は、アクセスを遮断したり、状況に応じて利用可能なリソースを割り当てたりといった運用が可能」(同氏)という。また、標準のリモートデスクトップ接続が提供している機能の制限も細かく設定できる。例えば、クリップボードを経由したコピー&ペーストやファイルの転送、ローカルプリンタを使った印刷といったような、情報漏洩につながるような機能を禁止することができる。「データをローカルに一切保存させないシンクライアントのような運用が可能」になるのだ。実際、こうしたセキュリティ面を評価して、持ち出し用のモバイルPCをシンクライアントのように利用したりする医療機関やメーカーは多いという。社内PCへのアクセスのため、OSやソフトウェアのライセンス数が増えないというメリットもある。「リモートデスクトップ接続は歴史がありなじみのあるソフトだけに、機能やメリットが見過ごされがちです。リモートワークが当たり前になった今だからこそ、再評価すべきです。DesktopDirectを利用することで、これまでの投資を保護しつつ、効果的なリモートアクセス環境を構築してほしい」(岡本氏)***DesktopDirectが真の価値を発揮するのは、タブレットやスマートフォンといったモバイル端末からアクセスされたときだ。次回は、それを実現するアプリケーションである「MotionPro」を紹介しよう。
2015年02月05日BIGLOBEは2月4日、IaaS型パブリッククラウドサービス「BIGLOBEクラウドホスティング」において、リモートデスクトップ接続(RDS)でMicrosoft Office Standardが利用できるサーバを同日より提供開始した。本サーバは、Microsoft Office StandardとWindows Server RDSのライセンスサーバをセットアップしたもの。リモート接続するユーザ数に応じて必要となるライセンスを購入することで、複数の端末(パソコンやタブレットなど)から、本サーバ上のMicrosoft Office Standardを利用できる。月額利用料金は、Windows Server 2012 R2 Office Standardサーバが16,800円(税別)、Microsoft Office Standard & RDSライセンスが2,400円/1ライセンスあたり。また同社は、BIGLOBEクラウドホスティングとは別のデータセンター上に自動バックアップができるサービス「Dropmysite」を、クラウドアプリストアにて提供開始する。10GBあたり月額250円(税別)で、申し込み即日から利用可能。
2015年02月04日米Googleは1月12日(現地時間)、「Chromeリモートデスクトップ」のiOS用アプリをリリースした。iOSデバイスからインターネット経由でパソコン(Windows、Mac)にアクセスし、パソコンの遠隔操作を行える。動作要件はiOS 7.0以上。App Storeから無料で入手できる。ChromeリモートデスクトップはパソコンにChromeブラウザとChrome用拡張機能(Chromeリモートデスクトップ)を追加するだけで、Googleアカウントを用いたリモートアクセス環境を簡単に構築できる。自分のPCを遠隔操作する「マイパソコン」と、リモートデスクトップ・ユーザー同士で画面を共有する「リモートサポート」の2つの機能があるが、モバイルデバイスからPCへのアクセスで使用できるのはマイパソコンのみになる。Googleは昨年4月にAndroid用のChromeリモートデスクトップ・アプリの提供を開始しており、現在ChromeリモートデスクトップはWindows(Windows XP以上、Windows Server 2003以上)、Mac、Linux (ベータ版)、Android (Android 4.0以上)、iOS (iOS 7.0以上)などで使用できる。
2015年01月13日プラネックスは、シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」へスマートフォンなどから簡単にリモートアクセスできるソフトウェアプラットフォーム「Cloud Pi」を発表した。同製品は、クラウドを利用したトンネルシステムを「Raspberry Pi」向けに提供するソフトウェアプラットフォームで、外出先からローカルエリアネットワーク内の「Raspberry Pi」に、スマートフォンやPCなどから簡単にリモートアクセスすることができる。このプラットフォームに採用されているトンネルシステムは、同社のネットワークカメラ「スマカメ」に実装され、すでに商用利用されているという。また、IoTスタートアップキットとして「Cloud Pi」に対応する「Raspberry Pi」向けセンサモジュールをスイッチサイエンスが開発・販売する。プラネックスも自作ユーザー向けに「PLANEX標準回路」の回路図を無償でWebサイトにて公開するなど、「Cloud Pi」を皮切りにIoT関連事業およびメイカーズとの協業を推進していくとしている。なお、価格は3600円(税抜き)。AmazonやスイッチサイエンスECサイトなどから12月26日より発売する。ライセンス認証用のIDが記載されたカードとソフトウェアで構成されており、ソフトウェアはIDを登録した後、1年間有効となっている。
2014年12月24日プログラマーのIchiGeki氏は26日、iPadやiPhoneなどからWindows PCをリモート操作できるアプリ「KeroRemote Free」を公開した。同日よりアップストアで提供が開始されている。iOSからWindows PCを遠隔操作できるリモートデスクトップアプリ。「KeroRemote」の無料版で、広告が表示されるほか、ソフトウェアキーボードの利用不可、画質・音質・音声キャッシュの設定変更不可といった制限がある。Windows PCで「Brynhildr」もしくは「Siegfried」が起動していれば、遠隔操作が可能となる。これらのソフトも無料でダウンロード可能。KeroRemote Freeの対応OSはiOS 4.3以降。IchiGeki氏は、世界で約5,000名のMicrosoftMVP受賞者の一人。日本人で唯一のMicrosoftMVP for RemoteDesktopServicesでもある。Brynhildr、Siegfriedも同氏が開発したアプリだ。
2014年09月26日SCSKは3月25日、米Splashtop社の高速リモートデスクトップソリューション「SplashtopEnterprise」を3月より販売開始すると発表した。「Splashtop」シリーズは、スマートデバイス向けリモートデスクトップ製品で、Splashtop社が開発したプロトコルを利用することにより、セキュアに、またWi-Fi回線での使用時にも高速にスマートフォンやタブレットから自席にあるパソコンを操作することができる。「SplashtopEnterprise」は、「Splashtop」シリーズの中でエンタープライズ向けとして管理機能を充実させたオンプレミスバージョンとなる。リモートホストパソコンの画面情報を直接取得してリモートクライアント端末へ転送。画面情報の転送には、Splashtop社が開発したプロトコル技術により、Windows APIを使うプロトコルと比べ、OSのオーバーヘッドを少なくすることで伝送遅延を抑制している。リモートホストとリモートクライアント間の通信は、HTTPSプロトコルを利用しているため、すでにHTTPS通信を許可している企業においては、ファイアウォールの設定変更を伴うことなく利用を開始することが可能。端末側の対応OSは、iOS 5.0以上、Android 3.1 以上。なお、「Splashtop Enterprise」は、アカウント管理、デバイス管理のほか、セキュリティポリシー作成、ロギング機能、1台のPCを複数人で利用可能にするグルーピング機能、リモートクライアント端末からシャットダウンしているPCを起動することができるWake On LAN機能を標準実装している。SCSKでは、「Splashtop Enterprise」に必要なソフトウェア「SplashtopCenter」をプレインストールしたサーバーマシン、およびサブスクリプションライセンスを提供する。価格は、「Splashtop Enterprise」サーバ(25ユーザー含む)が125万円(税別)、年間サブスクリプション(25ユーザー)が45万円(税別)、追加サブスクリプション(25ユーザー)が9万円(税別)となっている。
2014年03月25日日本と海外の学校では、教え方や校内ルールなど、非常に多くの違いが存在します。有名なものでは、算数の授業で日本は「3+3は?」といった形で教える形がほとんどなのに対して、海外では「○+△=6ですが、○と△には何が入る?」というような自由な発想力を促す授業が多く取り入れられていたりします。今回は、そんな日本と海外の学校のルールや授業の違い、さらにはちょっと変わった授業の数々も合わせて紹介します。■日本と海外の学校や授業はココが違う!?●暗記よりも自由な発想力冒頭の算数の例のように、海外の小学校では「暗記させる」ということがほとんどありません。考えさせることに重点を置いています。算数や科学だと、「どうやればこういう結果になるのか」というところからはじまり、発想力を伸ばします。また、日本のようにノートにすべて書き取らせる学校も少ないです。●先生からものすごく褒められる日本でも生徒を褒める先生はいると思いますが、海外では授業が難しく厳しい反面、ささいなことでもよく褒めます。北欧の学校だと、定期的に表彰状を送る全校集会のようなものが行われている学校もあるくらいです。その反動か、悪い事をすればもう烈火のごとく怒られます(笑)。●理系・文系といった分け方がないアメリカの学校では、日本の学校でよくある「理系・文系」といった分け方がありません。高校でも日本の大学生なみに細かい科目の選択ができるため、そういった大ざっぱな分け方をしていません。これも全体の力を伸ばす日本と、決まった分野の能力を伸ばすアメリカとの違いを表していますね。●小学生の宿題が難しい日本の小学生の宿題だと、テキストやドリルを数ページやってくる、といったものばかりですが、海外の小学校の宿題は小学生の宿題とは思えないような難しいものが多いです。例えば、あるテーマについて自分なりにまとめて提出、といった大学生なみの宿題があったりします。さらに学校によってはどんな資料を参考にしたかも提示しないといけなかったりする厳しさです。考える力を伸ばす意味では良いのかもしれませんね。●部活の活動期間が決まっているアメリカの高校では部活の活動期間が決まっている学校が多く、その期間以外の活動は禁止されています。例えば、アメフト部だと4月~11月までの8ヵ月間といった感じです。日本だと部活は基本的に1年中できるものですけど、アメリカだとこうした日本にはないルールがあったりします。■こんなのあるの?海外の変わった授業たち●応急救護(オランダ)オランダには、意識を失った人やおぼれた人を助けるための応急救護を教えている学校があります。また、オランダは自転車に乗る人が多いので、自転車ごと川に転落した人の救助方法といった、少し珍しいものを教えているそうです。●チェス(キューバ)キューバではチェスは効率よく頭脳を使う遊びとして考えられており、学校の授業に取り入れているところがいくつもあります。キューバは世界チャンピオンも輩出していますし、かのチェ・ゲバラもチェスの達人だったと聞きますから、国技に近い扱いなのでしょうね。●恋愛学(シンガポール)近年出生率の低下に悩んでいるシンガポール政府が、解決策のひとつとして高等教育機関に取り入れた授業。政府の結婚仲介機関のエージェントが講師を務め、異性の気を引く方法やお見合いをする手順、さらには異性とのオンライン・チャットでうまくいくコツなどを学ぶそう。●カラオケ講座(タイ)タイのソンクラーナカリンという大学の医学部で取り入れられている授業のひとつで、心臓学の教材の中身をカラオケでうたって覚えるというもの。要点をメロディーに乗せて唄えるので、非常に覚えやすいとか。詰め込み教育と言われる日本と比べると、海外の授業はのんびりゆったりが多いのかと思いきや、なかなか厳しいようですね。発想力を伸ばす授業と聞くと、なんだか面白そうに感じますけどね(笑)。また、授業でチェスやお見合いができるのは、かなり楽そうでうらやましい限り。日本でもこういった面白い授業を取り入れてもらいたいですね。(高橋モータース@dcp)
2012年12月06日東洋大学は6月17日、大学進学を考えている高校生を対象とするイベント、「“学び”LIVE授業体験」を開催する。同イベントは、高校生自身に100講座から興味のある授業を選んでもらい、自由に体験してもらおうというもの。実際の大学の授業を通じ、自分に向いている学問、学びたい学科を発見できる機会として、毎年大盛況となっており、昨年は約2,500人が参加したという。2013年4月に開設予定の食環境科学部(板倉キャンパス)や、文学部の既存哲学系2学科を再編して誕生する東洋思想文化学科(白山キャンパス)のほか、各キャンパスに学科別個別相談会や教員・在校生ブースを設置し、東洋大学の特徴や雰囲気を体感できる。日時:2012年6月17日(日) 10:00~ ※事前予約不要、入場無料 ■白山キャンパス(東京都文京区白山5-28-20)文学部、経済学部、経営学部、法学部、社会学部、国際地域学部、イブニングコース ■朝霞キャンパス(埼玉県朝霞市岡48-1)ライフデザイン学部 ■川越キャンパス(埼玉県川越市鯨井2100)理工学部、総合情報学部 ■板倉キャンパス(群馬県邑楽郡板倉町泉野1-1-1)生命科学部、食環境科学部(※2013年4月開設予定) 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月15日