『トップガン』『ミッション:インポッシブル』シリーズほか、オリジナルドラマを数多く有するプレミアムサブスクリプション型ストリーミングサービス「Paramount+(パラマウントプラス)」のメディア向け発表会が12月6日、都内で行われた。同サービスは、12月1日より日本上陸決定。WOWOWの「WOWOWオンデマンド」、およびJ:COMの「J:COM STREAM」にてそれぞれ提供がスタートを切った。メディア向け発表会には、「Paramount+(パラマウントプラス)」のインターナショナルマーケットを統括するマルコ・ノビリ氏、JCOM株式会社の代表取締役社長・芳賀敏氏、株式会社WOWOWの社長執行役員・田中晃氏が出席。パートナーシップ3社が顔を揃える形で、「Paramount+(パラマウントプラス)」の魅力をアピールした。「Paramount+(パラマウントプラス)」の日本でのサービス開始は、2022年6月の韓国に続き、アジアで2番目。同サービスは、世界的に急成長を遂げているプレミアムサービスの1つで、世界45か国で事業展開、加入者数は6100万人超え。日本国内では、CBS、SHOWTIME(R)、パラマウント・ピクチャーズ、MTVE、ニコロデオン、コメディ・セントラル、Miramaxなど、世界的に有名なブランドや制作スタジオの作品からなるParamountのオリジナルシリーズやヒット番組、人気映画などの最新作やあらゆるジャンルの多様なコンテンツを「WOWOWオンデマンド」、もしくは「J:COM STREAM」を通じて視聴できるようになる。「Paramount+(パラマウントプラス)」のインターナショナルマーケットを統括するマルコ・ノビリ氏ノビリ氏は「日本の皆さんは、高品質なエンターテインメントがお好き。最も重要なマーケットなのです」と説明し、JCOMとWOWOW両社とのパートナーシップに感謝の意。膨大なコンテンツを、パラマウントの“山”に例え「ここには、すべてが揃っております」と熱弁した。同時に「何度でも見たいと思ってもらえるコンテンツばかり。まさに、ストリーミングに最適」とボリュームに加えて、クオリティの高さにも胸を張った。JCOM芳賀社長が、配信中のシルヴェスター・スタローン主演のクライムドラマ「タルサ・キング」について、「グイグイ引き込まれて、一気に9話まで見た」と興奮しきり。WOWOWの田中氏は「今後は共同制作にも発展していければ。ぜひ『CSI:TOKYO』作りましょう!」と提案していた。こがけん、秋元才加、☆Taku Takahashi(m-flo)メディア向け発表会には、俳優の秋元才加、映画好き芸人のこがけん、☆Taku Takahashi(m-flo)も駆けつけ、それぞれの視点から、「Paramount+(パラマウントプラス)」の期待作について語った。10月6日に第1子出産を発表してから初めて公の場に登場した秋元さんは、「子どもと見られる作品…、『スポンジ・ボブ』がいいですね。先日出産したので、映画館に足を運ぶことが難しいので、パラマウントプラスを育児の合間に見ながら、ホッと一息つけます」と笑顔で語った。映画通で、トム・クルーズ大好き芸人としても知られるこがけんさんは、やはり『トップガン』や『ミッション:インポッシブル』フランチャイズといったトム主演作が気になる様子。「すべての作品で、トムは7割走っています!」とファン目線で解説した。☆Taku Takahashiさんは、大の「スタートレック」ファンだけに、「スタートレック:ストレンジ・ニュー・ワールド」の日本上陸に「本当に待ちわびていた」と声を弾ませていた。(シネマカフェ編集部)
2023年12月06日東京ディズニーリゾート内にある商業施設「イクスピアリ」では、ディズニー映画最新作『ウィッシュ』がシネマイクスピアリで公開することを記念して、様々な装飾やフォトスポットが登場している。街の中央2Fセレブレーション・プラザには、今年のイクスピアリのクリスマスを象徴するモミの木(生木)を使用した約7メートルのクリスマスツリーが登場しているが、広場中央にそびえるツリーやガーランドが『ウィッシュ』をイメージしたカラーに様変わり。映画の名シーンが描かれたオーナメントのほか、劇中のキャラクター“スター”がまるで空から降りてきたような写真が撮れるようになっている。12月25日(月)まで。また、同じく2Fセレブレーション・プラザでは、11月27日より、そのクリスマスツリーを取り囲むように主人公アーシャや子ヤギのバレンティノ、マグニフィコ王などが描かれたフォトロケーションも登場した。こちらは1月31日(水)までだ。なお、JR舞浜駅至近にあるエントリー・プラザの日時計にもキャラクター“スター”がいるので探してみて。そのほか3Fグレイシャス・スクエアにも『ウィッシュ』の装飾が登場しているほか、館内BGMでは『ウィッシュ』の劇中歌「ウィッシュ~この願い~」のほか、ディズニー名作品の珠玉の楽曲を楽しめるようになっている。こちらも1月31日(水)までだ。さらに年末には期間限定で「ディズニーシアター」がシネマイクスピアリでスタートする。これはかわいいキャラクター“スター”がいっぱいの座席で『ウィッシュ』の世界を満喫できるもので、ディズニーシアター限定の特別な入場者プレゼントもある。期間は12月29日(金)~期間限定だ。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)■関連作品:ウィッシュ 12月15日(金)全国公開© 2023 Disney. All Rights Reserved.
2023年12月01日アジアを中心に世界から新進気鋭の監督たちの作品を集めた「第24回東京フィルメックス」が閉幕。最終日となる11月26日に授賞式が実施され、各賞の受賞結果が発表され、べトナム、イラン、モンゴル、韓国の作品が賞に輝き、今年も未知の作品との出会いに盛り上がった会期が終了した。未来の人材を発掘、タレンツ・トーキョー・アワード2023まず発表されたのは、「タレンツ・トーキョー・アワード」。「タレンツ・トーキョー」とは、2010年より東京フィルメックスと同時期に実施されている映画人育成事業。東京都、アーツカウンシル東京、タレンツ・トーキョー実行委員会の共催、およびベルリン国際映画祭との提携、ゲーテ・インスティトゥート東京の協力によって実施されている。今年のフィルメックスにも、卒業生たちの作品が多くラインアップされており、豊かな才能が世界へ羽ばたき、そしてフィルメックスという場所へ戻ってきている。スペシャル・メンションは、『Free Admission』(アンジェリーナ・マリリン・ボク/シンガポール)と『Water Has Another Dream』(オーツ・インチャオ/中国)に。「タレンツ・トーキョー・アワード2023」は、『Mangoes are Tasty There』(サイ・ナー・カム/ミャンマー)が受賞。サイ・ナー・カム監督は「彼がこの東南アジアらしい物語を語る時、彼の個性や即興性、自信を見ることができ、私たちは、また少し彼の物語を知り、彼の物語を好きになります。この才能を発見できたことが喜ばしく、完成するのが楽しみな作品」との評価を受けた。監督からはビデオメッセージが寄せられ、「プロジェクトが止まってしまったこともあったが、サポートをもらって再び進めることができた。有難うございました」と感謝の言葉を述べていた。観客賞はモンゴル映画『冬眠さえできれば』が受賞11月25日までの上映作品を対象に、観客の投票で決定する観客賞は、モンゴルの作品『冬眠さえできれば』が受賞。ゾルジャルガル・プレブダシ監督の登壇は叶わなかったが、「たくさん人との愛と、親切の気持ちと、そういうたくさんの努力で作られた映画。あまりにも恵まれていない環境で生活する子どもたちの声を映画で叫びたい、彼らによい機会を与えられる映画をつくりたい、映画を作ってたくさんの人に見せたい、モンゴルの社会やこういう環境に済んでいる子どもたちに色々なよい影響を与えられる社会を作りたい、というたくさんの人の願いで作られた映画。その心が観客の皆さんにも届いてとても嬉しい」と、社会問題を変えたいという願いを込めた作品だったことにも触れたメッセージが披露された。ゾルジャルガル・プレブダシ監督学生審査員賞は韓国映画『ミマン』に学生審査員賞とは、審査員の専任から賞の運営まで、全て「東京学生映画祭」の手で行われる賞。「巧みな脚本と映像設計に魅了された。開発が進み変わっていく街の中で。記憶を紡ぎ、覚えていることが、世の中に対する希望なのではないか」という選評から、韓国の作品『ミマン』が受賞。『ミマン』登壇したキム・テヤン監督は、「映画の先生にいわれた言葉がある。映画を作るときはたくさんの人が関わって、そして、映画が公開されると、観客のみなさんもその一員になる。そのこと自体、本当にロマンチックで大切が気持ちなので、申し訳ない気持ちでなく、有難い感謝する気持ちで撮りなさいと。これからも映画を撮り続けられるように頑張りたい」と、映画作りの原点ともいえる言葉に触れ、今後への意欲も語った。キム・テヤン監督審査員特別賞は『冬眠さえできれば』『クリティカル・ゾーン』の2作品へ!審査員特別賞は2作品に贈られた。まず、1作品目は「的確な映画的表現と嘘のない観察で、苦闘する若者たちの姿に寄り添っている」と評された、モンゴルの作品『冬眠さえできれば』が受賞。観客賞と合わせて、2冠に輝いた。ゾルジャルガル・プレブダシ監督からのメッセージでは、「2017年にタレンツ・トーキョーで、企画段階で参加してタレンツ・トーキョー・アワードをもらった。それが大きな励みになり、この映画を作り終えることができた。また、プロデューサーのフレデリック・コルヴェともタレンツ・トーキョーで初めて出会い、この映画を一緒に作った。そんなフィルメックスで賞をもらえることが何よりも本当に嬉しい」と、フィルメックスとの深い縁に感謝していた。『冬眠さえできれば』共同プロデューサーのバトヒシク・セデアユシジャブと出演俳優のガンチメグ・サンダグドルジは来場が叶い登壇。サンダグドルジは「実は初めて映画に出演した。すると、その映画は、カンヌまで行き、それから世界をまわって今回東京まで来れたことを嬉しく思っている。モンゴルの子どもたちがよい教育を受けられるように、それから対立がなくなるようにと、メッセージを発信している映画なので、今後ともこのメッセージが世界に発表されて、良くなっていくことを願っている」と思いをコメント。セデアユシジャブは「初めてプロデューサーを務めた。今までドキュメンタリーに関わってきたが、子どもの教育がよくなり、平等な教育が受けられるようにというメッセージがあった映画なので、すぐに参加を決めた」と話し、2人とも、監督と同じ強い願いを持って参加したことが改めて伝わってくるコメントを残した。2作品目は「制約の中で、この映画作家はユニークで説得力のある方法で、攻撃的な体制に立ち向かう力強い映画芸術作品を作り上げた」と評されたイランの作品『クリティカル・ゾーン』が受賞。『クリティカル・ゾーン』アリ・アフマサデ監督の登壇は叶わなかったが、「オルタナティブなシネマ、アンダーグラウンドムービーに、そちらに注目してくれて、認めてくださって嬉しい。いつの日かその場に参加してお会いできたら。それを楽しみにしている」とメッセージを贈っていた。アリ・アフマサデ監督最優秀作品賞はベトナム『黄色い繭の殻の中』が受賞最高賞である最優秀作品賞には、「映画における永遠の探求を、野心的かつ愛おしげに描いている」と評された、ベトナムの作品『黄色い繭の殻の中』が受賞。ファム・ティエン・アン監督ファン・ティエン・アン監督は、映画祭が上映する機会をくれたことへの感謝を述べ、「つねに、独立映画を応援してくださって、独立映画の存在を支持していただいていることへ、感謝している」と、映画を愛する人が集うフィルメッックスの観客への気持ちも伝えた。また、「特に今回はプロではない役者たちが頑張ってくれた作品でもあるので、彼らの為に捧げたい。この賞は名誉な賞で、誇りに思っている。この誇りを彼らに捧げたい」と、チームへのあふれんばかりの思いも伝えた。『黄色い繭の殻の中』「アジアの異なる地域・言語の素晴らしい作品が各地で出てきた」最後に、審査員のワン・ビンから講評が贈られた。映画祭をふり返り、「今回フィルメックスに集まった映画というのは、アジアの若い映画の作り手たちの素晴らしい作品の数々だった。若い力のある監督たちが作品を作り続けていることが、このフィルメックスでよくわかった」と力を込めて語る。「このアジアの国々の作品というのは、本当にだんだんと良くなっていると思う。以前は限られた国や地域の中で作られた作品しか見られなかったが、今では、アジアの異なる地域、異なる言語の素晴らしい作品が各地で出てきたこと、これが最近の大きな特徴だと思う」とフィルメックスを通じて、アジア映画の成長を感じたとことを明かす。また、これまで作品は出品していたが、ワン・ビン自身がフィルメックスへ参加するのが初めてだったと明かし、審査員全員が非常に審査を楽しんだとして、今年の映画祭を締めくくった。「第25回東京フィルメックス」受賞結果◆最優秀作品賞『黄色い繭の殻の中』Inside the Yellow Cocoon Shell監督:ファム・ティエン・アンベトナム、シンガポール、フランス、スペイン/2023/178分◆審査員特別賞(2作品)『クリティカル・ゾーン』Critical Zone監督:アリ・アフマザデイラン、ドイツ/2023/99分『冬眠さえできれば』If Only I Could Hibernate監督:ゾルジャルガル・プレブダシモンゴル、フランス、スイス、カタール/2023/98分◆学生審査員賞『ミマン』Mimang監督:キム・テヤン韓国/2023/92分◆観客賞『冬眠さえできれば』If Only I Could Hibernate◆タレンツ・トーキョー・アワード2023『Mangoes are Tasty There』サイ・ナー・カム監督/ミャンマー*スペシャル・メンション『Free Admission』アンジェリーナ・マリリン・ボク/シンガポール『Water Has Another Dream』オーツ・インチャオ/中国(シネマカフェ編集部)
2023年11月27日特集ドラマ「正直不動産 SP」ドラマ10「正直不動産2」取材会が11月27日(月)に同作セットで行われ、出演する山下智久、福原遥、ディーン・フジオカが出席した。山下さんはディーンさんと初共演になるが、ディーンさんから「正直言って、(撮影は)楽しいです。山Pに会えるって、正直言ってうれしかったですね」と言われ、「うれしいです、ありがとうございます!」と表情をゆるませていた。特集ドラマ「正直不動産 SP」ドラマ10「正直不動産2」は、2022年にシーズン1を放送し、好評を博したドラマの続編。嘘がつけなくなった正直すぎる登坂不動産の営業マン・永瀬財地(山下さん)は、後輩の月下咲良(福原さん)とタワマン希望の夫婦を現地に案内。そこに、かつて永瀬の師匠で常にナンバーワンの営業成績を誇っていた神木涼真(ディーンさん)が現れ、その場で永瀬の客を奪ってしまう。山下智久撮影は和気あいあいと楽しい雰囲気で行われているという。永瀬を続投する山下さんは、演じる役について「永瀬自身はすごくシンプルに自分の夢を追いかけて、真っすぐに向かっていく。僕自身が、永瀬みたいに本音でがつがつ生きていけたらいいのかなと憧れみたいなものは強く持っています」と言いながらも、「共感できないところは正直すぎて要領の悪いところ、もどかしい!こうしたら営業成績1位取れるのにって。そこも含めて彼のキャラクターのよさかなと」とほほ笑んでいた。ディーン・フジオカディーンさんはライバルとして山下さんと対峙するのだが、「僕、とんでもない変わったキャラクターを今回演じています」と告白。山下さんとの共演について「実はメル友というか、LINE友というか。会ったことはなかったんですけど、タイミング合わずで。今回ご一緒できてうれしいです。正直な話でした」と伝えた。山下さんも「まず師匠である先輩がディーンさんで、すごく光栄です。登坂不動産の撮影現場では和気あいあいとですが、神木先輩とのシーンは緊張感があって。その対比も楽しませてもらっています」と手ごたえをにじませていた。山下智久、福原遥そのほか、取材会には根本ノンジ(脚本)、山本敏彦、黒沢淳(制作統括)が出席した。ドラマ「正直不動産 SP」は2024年1月3日(水)NHK総合21時~、ドラマ10「正直不動産2」は2024年1月9日(火)より毎週火曜日22時~NHK総合テレビ&BSP4Kにて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年11月27日『ドライブ・マイ・カー』で第74回カンヌ国際映画祭3冠、第94回米アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督による最新作『悪は存在しない』の凱旋JAPANプレミアがメインロケ地・広島で行われ、2024年4月26日(金)より日本公開されることが発表された。今年、第80回ヴェネチア国際映画祭・銀獅子賞(審査員グランプリ)を受賞したことで、カンヌ映画祭、ベルリン映画祭の3大映画祭のグランドスラムを果たし、アカデミー賞を含めると黒澤明監督以来の快挙を成し遂げた濱口竜介。本作は、3年弱の短期間での活躍に世界で最も注目される監督の1人となった濱口監督の『ドライブ・マイ・カー』以降の長編映画最新作品であり、現在、世界中の映画祭、映画館で上映されている話題作。ジャパンプレミアは広島国際映画祭2023にて開催された。国内で初の上映となり、満席となった会場には上映後の盛大な拍手の中、レッドカーペットを歩きながら、濱口監督、企画・音楽の石橋英子、出演の大美賀均、西川玲、小坂竜士、渋谷采郁らが舞台挨拶トークショーに登壇しティーチインを含んだ1時間のトークを行った。国内初のジャパンプレミアを終えた感想を聞かれると、濱口監督は「広島では自分の初期の作品から上映していただき、また『ドライブ・マイ・カー』のメインロケ地として石橋さんと出会い、素晴らしい仕事ができて、その続きとして『悪は存在しない』のジャパン・プレミアでまた広島に来られて本当に心から嬉しく思います」と応じる。企画・音楽担当の石橋さんは「『ドライブ・マイ・カー』の時は広島に来ることができなかったのでようやく来ることができたという気持ちでして、こうして広島の地で皆さんと作品を共有できて嬉しいです」と喜びを伝えた。キャストの大美賀さんは「いろんな映画祭を巡って映画を紹介していただく経験は初めてで、このような作品に関われて嬉しいです」と語り、大美賀と親子役を演じた西川さんは「こうやってマイクを持って大勢の前でお話することも初めてで、お弁当を食べたりしてすごく楽しいです」と元気いっぱいに回答。続いて小坂さんは「自分も広島で『ドライブ・マイ・カー』でスタッフとして参加していたので大変嬉しいです」と、渋谷さんは「初めて広島に来たのですがこんなに広い会場で大きな拍手で迎えていただいて、あたたかい雰囲気ですごく嬉しいです」と、それぞれに語った。『悪は存在しない』が生まれるきっかけを作った石橋さんは「海外のプロモーターの方から、映像と一緒にライブをやらないか?と言われた時、あまりピンとは来なかったんですが、映像と音楽がそれ自体面白くて独立したものが作れれば、ライブでも毎回演奏の計画とかを色々変えていくことができて飽きずに演奏していけるんじゃないかと思って、人柄もチャーミングで作品も大好きな濱口さんにお願いしました」とコメント。濱口監督は「お話をいただいて、初めは『どうしよう!』と思いました」と言いながらも、「ライブでの映像は結構抽象的な映像のイメージがあったので。その後石橋さんから『濱口さんのいつものやり方で』とおっしゃっていただき、そこから普通に脚本を書いて劇映画を作る、そうすれば自由に使える映像素材が得られると思い、『GIFT』というライブパフォーマンス用映像が完成しました」と話す。そして「ただ自分自身が役者さんのセリフの声を聞いてしまうと感動するところもあったので石橋さんに確認を取ってもう1本、『悪は存在しない』を作ることになりました」とふり返えると、「すごく嬉しかったですね。それこそ<GIFT>でした」と石橋さんも応じた。さらに、濱口監督は、「そしてもう一つ入り組んでいることを説明しますと、主演の大美賀さんは、元々スタッフとしてシナハン(脚本を執筆する際のロケハン)時の運転手をやってもらってたところ、そのうち『あら!いいじゃない!』という気持ちになりまして(オファーしました)」と言い、場内の笑いを誘った。大美賀さんは「こんなふうに映画祭を回るなんて全く想定していなかったんですが、濱口監督の元でそういう経験をするのはすごく大事だなと思って受けました」と答え、その返答を受けて濱口監督は「大美賀さんは来月に監督作が控えてますんで」とフォローした(大美賀均監督作品『義父養父』は12月15日より下北沢のK2にて公開)。撮影や映画本編で印象に残っていることに話が及ぶと、小坂さんは、映画の中の説明会のシーンをあげ、そのシーンを演じて以来、「テレビなどの記者会見で叩かれてる人を見ると、気になるようになった」と答え、同じく渋谷さんも説明会のシーンでの他の役者の切迫した演技や声のトーンなどを感心しながら、「幸せな時間を過ごせた」と明かした。また、濱口監督は小坂さんについて、『ドライブ・マイ・カー』の車両部スタッフをやっていた時からチェーホフが好きなドライバーと認識しており、印象に残っていたという。そんな小坂さんは、『悪は存在しない』に出演が決まり当初はサイレント映画だと知らされていたが、届いた台本で自身のパートで6ページもあったことに驚いたことも打ち明けた。最後に、企画者の石橋さんは「自分が企画させていただいた作品なんですが、私自身が他人ごとのように大好きな作品なので、こうやってあたたかい時間を過ごさせていただいてありがとうございました」と言い、濱口監督は「正直、完成した自分の作品を何度も見ることはあまりないんですが、この『悪は存在しない』は珍しく何度も見てます」と明かし、「本当に飽きがこない作品なので、皆様にもぜひ何度もご覧いただいていただけたら大変嬉しいです」と締めくくった。『悪は存在しない』は4月26日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シモキターエキマエーシネマK2ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:悪は存在しない 2024年4月26日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開© 2023 NEOPA / Fictive
2023年11月27日11月23日、千葉県誕生150周年を記念した「千葉県誕生150周年記念パレード」が千葉市内で盛大に開催され、東京ディズニーリゾートの開業40周年をお祝いするスペシャルパレードも行われた。同日12時30分にスタートしたパレードは、千葉県警音楽隊を皮切りに、千葉市消防音楽隊、ダンスチーム、市内学校吹奏楽部など、演者約500名が楽器の演奏やダンスを披露しながら約850メートルのパレードルートを練り歩いた。同県の発表によると、約72,000人の観客が集まった。東京ディズニーリゾートの開業40周年をお祝いするスペシャルパレードのフロートは、最後に登場。ミッキーマウスとディズニーの仲間たちに加え、地元の小学生たちによるキッズダンサー60名に、東京ディズニーリゾート・アンバサダーの小笠原美果氏の姿も見られた。東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”テーマソング「リビング・イン・カラー」に合わせて手を振り、歓声が巻き起こっていた。この「東京ディズニーリゾート40周年スペシャルパレード」は、今年の春から全国各地のお祭りパレードに参加。千葉県での実施は3か所目で今回が最後の予定だ。東京ディズニーリゾートでは、スペシャルイベント「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」を開催中。開業40周年の雰囲気が楽しめるエンターテイメントやスペシャルグッズ、メニューが登場するほか、東京ディズニーランドのシンデレラ城やワールドバザール、東京ディズニーシーのエントランスにも特別なデコレーションが施され、東京ディズニーリゾート全体が40周年ならではの祝祭感につつまれる。期間は、2023年4月15日(土)~2024年3月31日(日)まで。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年11月24日映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』チョコレート・カーペット・イベントが11月20日(月)に都内で行われ、主人公のウォンカを演じるティモシー・シャラメが共演のヒュー・グラントらと登場。集まった約1200人に、サインやセルフィ―、ハグをしたりなど、東京の寒風を吹き飛ばすような笑顔でたっぷり1時間にわたりファンサービスしていた。『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は『チャーリーとチョコレート工場』の工場長ウィリー・ウォンカの若き日の物語。幼い頃から、いつか母と一緒においしいチョコレートの店を作ろうと夢見ていたウォンカは、一流のチョコレート職人が集まるチョコレートの町へと向かう。ウォンカの魔法のチョコレートは瞬く間にみんなを虜にし、ウォンカは一躍人気者となるが、彼の才能を妬んだチョコレート組合3人組に目をつけられてしまう。ステージに登壇したティモシーは「後ろの方々もありがとう!東京に来られてとてもうれしいです!アリガト!」と、日本語で感謝の挨拶。ヒューも「日本の方々には自分の作品をずっと温かく見てもらっています。ティモシーが素晴らしいので、本作も気に入ってくださったらうれしいです」と言うと、すかさずティモシーが「ヒューも素晴らしい!!」と言い、ヒューの役どころである「ウンパ♪ルンパ♪」と楽しそうに口ずさんでいた。プロモーションでは初来日となったティモシー。滞在について聞かれると、「アメイジング!最高、大好きです!宣伝ではなくプライベートでぜひ訪れたいです」とお気に入りの地となったそう。本作は夢を見ることからすべてが始まるというメッセージが込められている。日本で夢を追いかけている人へのアドバイスを求められると、ティモシーは「アドバイスをさしあげる立場ではないけど」と前置きした上で、「監督が素晴らしい脚本を書いてくれて。僕が10~12歳の頃にジョニー・デップ版を観て感動したとき、自分がここにいて演じて東京に来ると言われても“絶対嘘だ”と思ったと思います。皆さんも夢を追いかけてください!」と夢を形にした話をアドバイスに変えていた。そのほか、チョコレート・カーペット・イベントにはポール・キング監督、プロデューサーのデイビッド・ヘイマンとアレクサンドラ・ダビーシャー、日本語吹き替え版を務める花村想太、セントチヒロ・チッチが登壇した。『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は12月8日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ウォンカとチョコレート工場のはじまり 2023年12月8日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2023年11月20日三鷹の森ジブリ美術館の新企画展示となる「君たちはどう生きるか」展の11月18日(土)の開幕に先立ち、メディア内覧会と記者会見が17日(金)に開催され、第一期の「イメージボード編」56点お披露目された。約一年くらい前に今回の企画が動き出したという同展覧会では、およそ7年の歳月を費やして生み出された宮崎駿監督の最新作、『君たちはどう生きるか』の製作過程において描かれた絵を純粋に展示。近年では稀な手描きアニメーション作品である同作の紙と鉛筆から始まる手描きの豊かさと、描くことの力そのものを感じる場を提供することを目指している。第一部「イメージボード編」のイメージボードとは、構想段階に作品のイメージをかため、登場人物や建物、舞台設定などを考えるために描かれるもの。これらの絵は映画の制作期間中、スタジオの壁などに貼り出され、制作スタッフが作品世界を共有するための指針になるものだ。『君たちはどう生きるか』においては、宮崎駿監督が全てを描いており、本展示では、そのイメージボードのほぼ全てを展示するという。そして、ジブリ美術館では、はじめての“普通の美術館”のような展示室となっており、絵や線にじっくり集中して鑑賞を楽しめる空間が特色だ。絵とキャプションのみというシンプルな構成について宮崎吾朗監督は、「まだ解説できないなと。映画は上映中ですし、まだ語れるほど時間が立ってないんです」と説明。「制作に関わった人たち、特に宮崎駿にとっては生々しい記憶として映画があります。その段階で第三者の僕らが何か説明を付けるのは、はばかられる」と理由を解説した。宮崎吾朗また、記者会見で宮崎吾朗監督は、「ちょっと美術館っぽいみたいな話がありましたけど、今回は本当に絵を一点一点見てほしいっていう気持ちが強かった。今までジブリ美術館がやってこなかった絵を額に入れて、一点一点鑑賞してもらうという形式も展示しています」とアピールした。展示は、第一部の「イメージボード編」からはじまり、第二部「レイアウト編」、第三部「背景美術編」と、三期に渡って展示物を入れ替え、公開していく予定だ。「君たちはどう生きるか」展は11月18日(土)より三鷹の森ジブリ美術館にて開催。三鷹の森ジブリ美術館は日時指定の予約制で、チケットは毎月10日に発売。チケットはローチケWEBサイトで発売中。(C) Museo d'Arte Ghibli(C) 2023 Studio Ghibli(シネマカフェ編集部)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibli
2023年11月17日ディズニープラスのコンテンツブランド「スター」にて独占配信中の韓国ドラマ「ヴィジランテ」。その配信に先立ち、11月6日、韓国・ソウルで行われた制作発表会に主要人物を演じたユ・ジテ、イ・ジュニョク、キム・ソジン、そしてチェ・ジョンヨル監督が登壇。自身が演じた役柄やドラマの魅力について語った。閲覧回数3億7000万回を超える大人気デジタルコミックを原作に、法では裁き切れなかった犯罪者たちに制裁を与えるダークヒーロー“ヴィジランテ”の姿を描く今作。10月には「第28回釜山国際映画祭」のオンスクリーンセクションに正式出品され、高評価を得た。ナム・ジヒョクの「怒りや鬱憤、鋭い目つきを見せることができたら面白いのでは」主人公キム・ジヨンを演じたのは、ナム・ジュヒョク。現在入隊中のため、今回の制作発表会には出席できなかったが、メッセージ映像で登場し、挨拶した。チェ・ジョンヨル監督は、ナム・ジュヒョクを起用した理由について「ジヨンは、昼は警察学校の生徒であり、夜は犯罪者たちに罰を与える”ヴィジランテ“。母親を殺された被害者の顔もあります。そのような様々な側面を持つ役をうまく消化できる俳優は誰なのかと考えたとき、ナム・ジュヒョクさんのことが思い浮かびました」と説明。「昼はこれまでの“青春の象徴”のイメージ通りの爽やかさを、犯罪者と対峙するときには、これまで演技では見せたことのないような怒りや鬱憤、鋭い目つきを見せることができたら面白いのではないかと思いました」と付け加えた。そんなナム・ジュヒョクのスター性に感嘆したと話したのはユ・ジテ。「犯罪スリラーというジャンルゆえ、暗い中での撮影が多かったのですが、その中でぴかっと光る顔が見えて。『あれは誰だ?』と目を凝らすとジヨン(ナム・ジュヒョク)でした。“ああ。人気があるだけあるな。この子はもっと売れていくだろうな”と思いました」と話す。不条理な社会に光をともす“ヴィジランテ”・ジヨンのように、ナム・ジュヒョクも撮影現場の光となっていたようだ。“ヴィジランテ”の動きを阻止しようと奮闘する刑事チョ・ホンを演じたユ・ジテは「映像化が決まる前から原作を読んでいました。周囲の人々に勧めたりするくらい好きだったので、チョ・ホン役が来たのは運命だと思い、挑戦することにしました」と明かす。「チョ・ホンは、警察の一員ではありますが、暴力団のような見た目をしていて、正義のためなら暴力もいとわないという信念の持ち主。そんな漫画的なキャラクターにリアリティを持たせるにはどうしたらいいか、たくさん悩みながら演じました」と打ち明け、出演を決めたきっかけと演じた感想を述べた。ユ・ジテ「ボディビルダーの鍛え方で体作り」フォトセッションに登場した際には、ひと回りもふた回りも大きくなった体つきで記者たちを驚かせたが、今作のチョ・ホンを演じるにあたり20キロ増量したという。「俳優はまずは外見的な部分から役に入っていくものだと考えています。チョ・ホンは、誰にも負けないフィジカルを持っているという役なので、ボディビルダーの鍛え方で体を作りました。おかげで全て(服を)買いなおしているところです」と話し、会見現場の雰囲気を和ませた。「スターの恋人」(2008年)以来、ユ・ジテと久しぶりの共演となったイ・ジュニョクは、「僕も体作りをしていますが、先輩の完成された体と自分の体を見比べて、“限界というのは人によって違う”ことを知りました」と笑い、彼の徹底した役作りを賞賛する。イ・ジュニョクが演じたのは、“ヴィジランテ”の熱狂的なファンとして、権力と金、情報力で“ヴィジランテ”を追従していく財閥の副社長チョ・ガンオク。「金持ちで何をしても許される。そんな“何でもあり”のキャラクターに面白さを感じました。役作りの過程では、お金持ちの方々が出てくるドキュメンタリー番組やリアリティ番組をよく観ました」とコメント。「原作を読んだときには感じ取れなかったのですが、実際に演じてみるとガンオクは痛みや孤独も持っている。人間が演じることでキャラクターの感情が強調されるのだと思いました」と述べた。撮影は、映画『犯罪都市 NO WAY OUT』と同時進行で行われたそうだが、プレッシャーはあまり感じなかったという。「ユ・ジテさんや(キム・)ソジンさんがいらっしゃったので心強かったです。『犯罪都市』で演じた役とは正反対の役柄だったことで、双方の役にいい影響を与えられたと思います。『犯罪都市』の大ヒットが、今作の役に立てばうれしいですね」と話した。「キャラクターごとにアクションのカラーが違う」と監督記者チェ・ミリョを演じたキム・ソジンは、「自分が目標とすることを達成させるためには手段も方法も厭わないアグレッシブな人物です。大衆が求めるものをよく知っており、ヴィジランテの行く末を最後まで見届けるという強い信念と自信を持ち合わせています」と役柄について紹介するとともに、「ミリョのテンションを維持しながら演じるのに苦心しました」と吐露した。そんなキム・ソジンが、今作の大きな見どころとしてあげたのが、痛快なアクションシーンだ。チェ監督曰く、キャラクターごとにアクションのカラーが違うのだという。「ジヨンのアクションは、ナム・ジュヒョクさんの長い手足を利用しつつ、感情を大事にしたアクション。『ヴィジランテ』の世界の中で最も人を圧倒する人物であるチョ・ホンは、人を寄せ付けないオーラとパワーを見せながらも実践的なアクションにしたいと思いました」と監督。「一方、自由奔放キャラのガンオクは、型にはまったアクションではなく、相手のアクションに合わせたり、逃げたり、自分だけの方法で状況を解決する努力をする感じを出そうとしました」と言う。ユ・ジテも「空道という武術を参考にしました。画面に映えるアクションと実践的なアクションを織り交ぜています」とこだわりを語る。最後は、監督が「ナム・ジュヒョクさんを含め、俳優の方々が、魅力的なキャラクターたちを本当にステキに演じてくださりました。4人の新しい姿を重点的に観ていただけるとうれしいです」と語っていた。「ヴィジランテ」は毎週水曜、ディズニープラス スターにて独占配信中(全8話/2話ずつ配信)。(シネマカフェ編集部)
2023年11月15日神木隆之介と山崎貴監督が、12月1日(金)からの北米公開を前に、映画の都・ハリウッドで現地時間11月10日に開催された『ゴジラ-1.0』(英題:Godzilla Minus One)の北米プレミアに参加。映画ファンやハリウッドセレブたちをゲストに招いての上映会では、熱いスタンディングオベーションが巻き起った。日本製作の『ゴジラ』がハリウッドでプレミアイベントを実施するのは『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)以来、実に19年ぶり2度目。まず、現地ロサンゼルス市内・ハリウッドに到着した神木さんと山崎監督は、イベントに先んじて、ハリウッドサインやウォーク・オブ・フェイムなどの観光名所を訪問。映画の本場、ハリウッドの地に降り立った山崎監督も「ゴジラで来られたのは凄く嬉しい。スター中のスターであり、日本が世界に誇るゴジラと一緒に来られたのが非常に心強いです」と嬉しそうに語り、神木さんは「ロサンゼルス…、ハリウッド…、テレビの中でしか見たことの無かったので、ドキドキしています。監督と一緒に来られて嬉しいです!」と喜びをコメントした。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』監督も「東宝ゴジラ」に大興奮この夜イベント会場となったのは、長い歴史を持ち、ハリウッドで最も有名な劇場の1つであるDGAシアター。会場の前にはレッドカーペットが敷かれ、その周りには200人以上の熱狂的なファンが集結。ゴジラのTシャツやグッズを身に纏うファンが大勢集まり、イベント前から熱気に包まれていた。また、レッドカーペット上には『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の監督を務めたマイケル・ドハティや、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズやアニメ「ファミリー・ガイ」で知られる俳優のセス・グリーンら、次々とハリウッドのセレブが登場。そして神木さんと山崎監督が登場すると、ファンから大きな歓声が!ファンたちの声掛けに応え、一緒に写真を撮ったり、『ゴジラ-1.0』のステッカーを渡したりと対応。アメリカの代表的なニュースチャンネル「CNN」など、現地のマスメディアも多く駆けつけ、多くのインタビュー取材も受けた。上映会では、上映前の舞台挨拶で神木さんと山崎監督は英語で挨拶。神木さんは「You're the very first audience to see the film outside of Japan! Please enjoy GODZILLA MINUS ONE.(日本以外で、皆さんがこの映画を見る最初の観客です! 『ゴジラ-1.0』を楽しんでください!)」と挨拶。山崎監督も「I'm very happy to finally bring the TOHO GODZILLA to the US!(ようやく「東宝ゴジラ」をアメリカの皆さんに届けられてとても嬉しいです!)」と挨拶し、会場を大いに沸かせた。上映中には、ゴジラの出現時に拍手をしたり、思わず声を上げたり、ゴジラと立ち向かう登場人物に声援を送ったりと、大きな反応を見せていた観客たち。そして本編終了直後には、ゴジラの咆哮にも負けないほどの大歓声が上がり、神木さんと山崎監督へ熱いスタンディングオベーションが巻き起こることに。その光景に安堵した表情を浮かべる山崎監督。神木さんも晴れやかな笑顔で観客たちに応えていた。現地の『ゴジラ』愛に「泣きそうなくらい感動」上映後にはMCと現地の観客からのQ&Aが実施。観客からは「非常に素晴らしかった!ありがとう!」の賛辞とともに様々な質問が飛び交う中、2人は熱い思いを伝えたり、時には冗談を交えて観客を笑わせ、会場は大盛り上がり。神木さんは現地の観客の反応に、「拍手を戴いた時、泣きそうなくらい感動しました。そして、みなさんがゴジラをとても愛してくれていること、崇拝しているということが分かりました。舐めてました(笑)」と笑顔でコメント。「今の2023年の人たちはこの恐いゴジラに慣れていないかも」と問われた山崎監督は、「いまの時代につくるにあたって、僕は恐ろしいゴジラを作りたかったんです。僕は初代『ゴジラ』が凄く恐ろしかったので、僕も自分が初めて作る『ゴジラ』は恐ろしくしたいなと思いました。でも可愛らしいゴジラも好きです(笑)」と回答した。イベント終了後は2人のところに多くのファンやセレブが声をかけ、ドハティ監督は「アメージング!すばらしかった!」と語り、グリーンも「感情がいろいろ籠っている映画で、自分はとても感動しました」と絶賛の言葉を伝えていた。神木さんは改めてふり返り、「ゴジラが出てくるたびに拍手と声援が上がり、『ゴジラ』は世界で愛されていると分かっていたけど、そのレベルがはるかに上でした! 一緒に観ていて実感しました」と噛みしめるようにコメント。山崎監督は「ずっとアメリカのお客さんに自分の作品を観てもらいたいという夢を持っていました。その夢がゴジラで叶って凄く嬉しい。ゴジラを作りたいという夢と合わせて、二つの夢が同時に叶いました」と話していた。なお、北米プレミアで上映された本作の英語字幕版が、日本でも11月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷、109シネマズプレミアム新宿、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズなんばにて上映されることが決定した。『ゴジラ-1.0』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2023年11月13日台湾・台北市で9日、ドラマ制作会社・大慕影藝は、2019年に放送されて大きな反響を呼んだドラマのシーズン2となる「悪との距離2」のキャストを発表した。主演を務めるのはヴィック・チョウ。「流星花園~花より男子~」でブレイクした頃から日本にも根強いファンを持ち、近年では「追撃者~逆局~」や時代劇「大宋宮詞 ~愛と策謀の宮廷絵巻~」などで円熟味を増した演技を見せている彼が、妻子を失った精神科医という難しい役どころに挑む。ヴィック・チョウヴィックのほか、先日、台湾版エミー賞と称される金鐘奨で主演男優賞を受賞した「台湾犯罪故事-出軌」のシュエ・シーリン(薛仕凌)、Netflixドラマ華燈初上 -夜を生きる女たち-」や映画『恋の病 ~潔癖なふたりのビフォーアフター~』のニッキー・シエ(謝欣穎)、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)作品などで知られるヤン・クイメイ(楊貴媚)、「おんなの幸せマニュアル」などのユー・ズーユー(于子育)ら実力派俳優が名を連ねる。リン・ジュンヤン(林君陽)監督ほか主な制作陣は前作からの続投となる。前作は無差別殺人事件の加害者家族やメディアの在り方といったテーマに切り込んでセンセーションを巻き起こし、金鐘奨では6部門を受賞。「2」は脚本執筆に4年をかけ、「社会的セーフティネット」「国民裁判員」などをテーマに20年にわたる内容を描くという。撮影開始は12月を予定している。「来!金来號!(原題)」この日はまた、韓国ドラマ「梨泰院クラス」の台湾リメイク版「来!金来號!(原題)」のキャストも発表され、やはり12月から制作に入るとアナウンスされた。この作品は、大慕影藝が初めて韓国のKAKAOWEBTOONと合作するもの。主演をシンガーソングライターのエリック・チョウ(周興哲)が務めるほか、シャオ・ユーウェイ(邵雨薇)、香港からアンジェラ・ユン(袁澧林)らが出演する。「悪との距離」のほか、「做工的人(原題)」「WAVE MAKERS~選挙の人々~」といった話題作を多数生み出してきた大慕影藝。今回の2作の新作発表は、台湾文化コンテンツ産業のサポートと国際化を促す独立行政法人「台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー 」(以下、TAICCA 読み:タイカ)が主催する「2023 TCCF クリエイティブコンテンツフェスタ(Taiwan Creative Content Fest )」の一環として行われた。同社とTAICCAは2021年に共同で「大慕可可」を設立しており、この日は、10周年を迎える大慕影藝のこれまでの歩みと今後の展望などを紹介した。〈協力:台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー 〉(新田理恵)
2023年11月11日アメリカ文学界のアウトサイダー、パトリシア・ハイスミスの知られざる素顔を紐解くドキュメンタリー『パトリシア・ハイスミスに恋して』の日本公開を記念し、新宿シネマカリテにて杉田協士(映画監督)と月永理絵(ライター/編集者)によるトークイベントが行われ、作品の見どころを掘り下げた。杉田監督は、『春原さんのうた』が国内外で注目を集め、最新作『彼方のうた』が第80回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門、第36回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門にて上映されたばかり。映画ライター、編集者として数多くの映画作品の映画評、解説を手掛ける月永氏とともに、『太陽がいっぱい』『キャロル』『見知らぬ乗客』『アメリカの友人』など映画史に残る名作の原作の数々を生み出した、パトリシア・ハイスミスの素顔を掘り下げた本作の魅力を語った。『春原さんのうた』杉田協士監督「嘘がない、誠実な作り」まず、本作の感想を聞かれると月永氏は「ハイスミスを知るための入門書のような映画だと思いました。ハイスミスという人の世界に入っていくための扉を開けてもらったような印象を受けました」とコメント。杉田監督は「自分がとても好きな映画の原作の人ということで多少知っている程度だったのですが、今日スクリーンで本作を改めて観てとても感動しました」と語り、「走っている車の中から撮られた(ハイスミスが実際に暮らした)ペンシルバニアの道や家々などの風景が心に残りました。それはエヴァ(・ヴィティヤ)監督がもう会うことのできないハイスミスのことを本当に思って、あの場所に行ってカメラを置いたんじゃないか。部屋の中で時計の針の音だけ聞こえたり…今はもう会えない人を思うことしかできないということに嘘がない、誠実な作りだなと感じました」と監督の視点から本作の魅力を掘り下げた。また月永氏は、本作に出演する証言者について「ハイスミスと恋に落ちた女性たちを中心に、良い笑顔で、親密さを込めてハイスミスとの思い出を語るかつての恋人の女性たちという映し方をしているドキュメンタリーで感動しました」と話すと、杉田監督も「隠さずに話しているのが良いですよね」と共感。さらに月永氏が「ハイスミスの作風は殺人を扱っていたりとか、常に暗いムードが漂っていて、後年は閉じこもって暮らしていたり、そういう話を聞いていたので、彼女のドキュメンタリーを作るとなるともしかしたらもっと暗い部分を暴いていくような映画にもなり得たかもしれないなと思うのですが、この作品は彼女を愛した人たちの言葉によって、彼女の光の部分を見つめようとする映画だと捉えました」とコメント。すると、杉田監督も「ハイスミスが晩年にスイスに移り住んだ家は要塞のようだったと紹介されていますが、そのあとに彼女が書斎で執筆しているモノクロ写真が出てくるんです。戸が開け放たれていて、陽が差している部屋で彼女は執筆していたというのもきちんと残しているんですよね」と続ける。本作に織り交ぜられるハイスミスが過ごした家や街の様子などを映したアーカイブ映像についても「名もなき良い作り手が撮った映像!」と絶賛した。杉田監督、月永氏のお気に入りのハイスミスの映画化作品とは――最後にハイスミスの映画化作品についての話題となると、杉田監督はハリウッドでヘイズ・コード(厳しい自主検閲)が施行されていた時代にどのように同性愛が描かれてきたかを紐解く『セルロイド・クローゼット』(95)というドキュメンタリーの中で『見知らぬ乗客』(51)が登場しない点に言及し、「ハイスミスがレズビアンであることは暗黙の了解だったと語られることがありますが、当時どこまで、もしくはどの界隈の人まで認知されていたのかは未知かもしれないと思いました」とコメント。月永氏も「確かに同性愛的な関係性はハイスミスの小説にはしばしば描かれていて、映画化する監督たちはどこまで意識していたのか改めて観直してみたくなりました」と同意する。また、一番観たくなった映画化作品に月永氏は『見知らぬ乗客』と、ラストシーンが衝撃的だったというクロード・シャブロル監督の『ふくろうの叫び』(87)を挙げると、杉田監督は「実はヴィム・ヴェンダース監督が一番最初に映画化したくて打診した作品が『ふくろうの叫び』だったらしいんですよ」と逸話を披露。しかし、すでに権利が売られていたために落ち込んでいたところ、それを聞きつけたハイスミスが直接ヴェンダース監督を呼び寄せ、出版前の「リプリーズ・ゲーム」を渡したことで『アメリカの友人』(77)が制作された、という知られざるエピソードも語り注目を集めた。来年1月5日より公開の杉田監督の最新作『彼方のうた』にも『アメリカの友人』に影響を受けたシーンが登場するという。好きな作品に『キャロル』(15)を挙げた監督は、「『キャロル』のスタッフ全員がハイスミスのことを思っているのかなっていうくらい、凄いんですよ」と語る。さらに『セルロイド・クローゼット』と同様、カーター・バーウェルが手掛けた『キャロル』の音楽や、映画史に残る名シーンであるキャロルとテレーズの出会いのシーンを細かく分析し、月永氏も「この映画を観て『キャロル』がハッピーエンドで終わるということがどれくらい大事で、革命的だったのかということがよくわかって感動しました」と語り、トークを締めくくった。『パトリシア・ハイスミスに恋して』は新宿シネマカリテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パトリシア・ハイスミスに恋して 2023年11月3日より新宿シネマカリテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開© 2022 Ensemble Film / Lichtblick Film
2023年11月09日第14回小説現代長編新人賞を受賞したパリュスあや子の小説「隣人X」を映画化した異色のミステリーロマンス『隣人X ‐疑惑の彼女‐』の完成披露試写会が11月8日(水)、都内で行われ、初共演の上野樹里と林遣都、熊澤尚人監督が舞台挨拶に立った。“惑星難民X”が人間そっくりの姿で日常に紛れ込んだ世界を舞台に、人々の不安や動揺、疑心暗鬼が広がる中、主人公・柏木良子(上野さん)は、週刊誌記者の笹憲太郎(林さん)から「Xなのではないか?」と疑惑をかけられる。正体を隠し良子に近づく笹だったが、やがて良子に対して本当の恋心を抱くようになり…。上野さんと熊澤監督は、『虹の女神 Rainbow Song』(2006)以来17年ぶりのタッグ。脚本も手がけた熊澤監督は、「上野樹里じゃないと成立しないと思い、初期の台本をすぐに送った」と全幅の信頼。台本を受け取った上野さんとは、いきなり8時間に及ぶ打ち合わせが行われたそうで、「このミステリアスな女性を、監督と話し合って作り上げたかった」(上野さん)、「台本には上野さんの書き込みがびっしり。いただいたアイデアを消化しながら、書き直していった」(熊澤監督)と撮影を前に、濃密なコラボレーションが重ねられた。また、林さんは『ダイブ!!』(2008)以来15年ぶりの熊澤組参加。今回演じる役どころが、ひげを生やしている理由について、熊澤監督は「童顔だが、大人っぽく自分はできる人間だと見せるため、ひげを生やしている設定」と説明。上野さんも「遣都くんに、ひげというイメージはなかったが、色気が感じられる。遣都くんのファンの皆さんも、良子の気分でドキドキしてほしい」とアピールした。さらに上野さんは「いい意味での不良性を持っていて、それが魅力的。しっかり自制しているが、それ(不良性)がふとした瞬間、すごいエネルギーになるんだろうなって」と絶賛。林さんは恐縮しながら、「お会いした初日から、作品や役への取り組み方にカッコ良さを感じた」と上野さんの魅力を語り、「すべてにおいて想像を超えていた。言葉に重みがあって、お会いして得るものばかりだった」と話していた。本作には、良子と共にX疑惑をかけられることになる台湾留学生リン・イレン(通称レン)役で台湾出身のファン・ペイチャ、レンが働く居酒屋の同僚・仁村拓真役で野村周平、笹が勤める週刊東都の編集長・小池役で嶋田久作、副編集長・月村祐一役でバカリズム、フリーのベテラン記者・内田瑛太役で川瀬陽太、良子の両親役で原日出子と酒向芳が出演する。『隣人X ‐疑惑の彼女‐』は12月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:隣人X ‐疑惑の彼女‐ 2023年12月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2023 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 ©パリュスあや子/講談社
2023年11月08日マーベル・スタジオの劇場公開最新作『マーベルズ』のジャパンプレミアが11月8日、都内で行われ、日本版声優を務める水樹奈々(キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース役)、村中知(モニカ・ランボー役)が出席した。規格外のパワーと不屈の心で、地球のみならず宇宙を幅広く保護する“アベンジャーズ最強ヒーロー”キャプテン・マーベルの前に、彼女を破壊者と呼ぶほどに憎む謎の敵ダー・ベンが現れる。いままで孤独に戦ってきたキャプテン・マーベルは、ミズ・マーベル、モニカ・ランボーとチームを結成するが…。『キャプテン・マーベル』からアベンジャーズ最強ヒーローのキャプテン・マーベルを演じ続けてきた水樹さんは、「本当にうれしくて。この日を待ちに待っていました」と映画のお披露目に喜び爆発。今回のアフレコを通して「キャプテン・マーベルの不屈さと優しさに魅了されました」とその魅力を再確認したと語った。水樹奈々(キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース役)最強である一方、“チームプレイは苦手”とも指摘されてきたキャプテン・マーベルだけに、「チームを組むって、一体どうなるんだろうと最初は思った」と明かし、「新しい一面がたくさん詰まっています。仲間の支えがあれば、さらに強くなれる。そんな成長していく過程を見てほしいですね」と新たなキャプテン・マーベル像を提示する本作をアピール。「絆の先にある強さを手にする物語になっていますし、いろいろなサプライズも仕掛けられている」とファンに語りかけた。村中知(モニカ・ランボー役)キャプテン・マーベルの親友の娘であり、現在は立派なエージェントに成長したモニカ・ランボー役の村中さんは、「気になっていたこと、知らなかったことが描かれていて、こういう物語があったのかと…」と本作で、モニカにとっての“空白”が埋められていると示唆。本作の見どころは、やはり3人のチームプレイにあるといい「(チームの)中心人物がころころ変わっていくので、目まぐるしいし、テンポ感がある」といままでにないマーベル作品の魅力を語った。プレミアにはタレントの宇垣美里、大倉士門、景井ひな、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、DJ KOO、蝶野正洋、ハシヤスメ・アツコ(元BiSH)らが駆けつけ、映画の公開を祝った。『マーベルズ』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:マーベルズ 11月10日(金)全国劇場公開©Marvel Studios 2023
2023年11月08日東京ディズニーリゾートは11月7日、スペシャルイベント「ディズニー・クリスマス」の人気パレード、「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」の公演写真を解禁した。この「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」は、ディズニーの仲間たちが大切な人たちと一緒に過ごすクリスマスの物語を綴った、ファンタジックで楽しいパレードだ。今年は先のハロウィーン同様にたくさんのダンサーが出演して、パレードのフロートが途中で停止する演出が復活する。11月7日のプレスプレビューは東京ディズニーランドのパレードルートで「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」を公演予定が、荒天で中止に。初日の8日(水)より連日15時25分にスタートする予定だ。また、色とりどりの「ドリームガーランド」で装飾されているワールドバザールには、40周年のロゴがあしらわれたクリスマスツリーが登場したほか、パーク内にはクリスマスらしいデコレーションが施され、子どもから大人まで楽しめるファンタジックで楽しいクリスマスとなっている。ディズニーアンバサダーホテルや東京ディズニーランドホテルなどのディズニーホテルでは、クリスマスならではのメニューやデコレーションを展開するほか、ディズニーリゾートラインではオリジナルデザインのフリーきっぷやスーベニアメダルを販売。また、イクスピアリでもディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』がモチーフのクリスマスツリーをはじめとするホリデーのデコレーションなどが登場した。東京ディズニーランドでは、11月8日(水)~12月25日(月)までの48日間、スペシャルイベント「ディズニー・クリスマス」を開催。40回目のクリスマスを迎える東京ディズニーリゾートで、家族や友人、大切な人と一緒に心温まる素敵なひとときを過ごしてみて。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年11月08日東京ディズニーシーで11月7日(火)、スペシャルイベント「ディズニー・クリスマス」のマスコミ向けプレビューが行なわれ、ハーバーでは「ディズニー・クリスマス・グリーティング」がお披露目された。東京ディズニーシーでは、メディテレーニアンハーバーでミッキーマウスやディズニーの仲間たちがクリスマスの音楽と装いでごあいさつする「ディズニー・クリスマス・グリーティング」を公演。グリーティングにはサンタクロースも参加してクリスマス気分を盛り上げた。また、アメリカンウォーターフロントには、4年ぶりにクリスマスツリーが登場した。大きなクリスマスツリーは夜になると光り輝いて、より一層ロマンティックな雰囲気になるほか、40周年のロゴがあしらわれ、アニバーサリーイヤー限定の特別なクリスマスを演出する。ニューヨークエリアは、雪がきらめく街並みをイメージしたデコレーションで彩られ、ロマンティックで心あたたまる雰囲気のパークを楽しめる。ディズニーアンバサダーホテルや東京ディズニーランドホテルなどのディズニーホテルでは、クリスマスならではのメニューやデコレーションを展開するほか、ディズニーリゾートラインではオリジナルデザインのフリーきっぷやスーベニアメダルを販売。また、イクスピアリでもディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』がモチーフのクリスマスツリーをはじめとするホリデーのデコレーションなどが登場した。東京ディズニーランドでは、11月8日(水)~12月25日(月)までの48日間、スペシャルイベント「ディズニー・クリスマス」を開催。40回目のクリスマスを迎える東京ディズニーリゾートで、家族や友人、大切な人と一緒に心温まる素敵なひとときを過ごしてみて。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年11月07日開園40周年を迎えた東京ディズニーリゾートでは現在、アニバーサリーイベント「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」を盛大に開催中だ。40周年の祝祭感あふれるパークをより一層楽しめるスペシャルメニューが登場。ゲストを魅了している。東京ディズニーランドのファンタジーランドにある人気店「キャプテンフックス・ギャレー」では、タンドーリチキンピザとソフトドリンクの「スペシャルセット」(900円・単品680円)を販売中。カラフルな野菜をトッピングして東京ディズニーリゾート40周年の祝祭感を表現したもので、スパイシーなカレー風味のソースにトマトソースを合わせ、タンドーリチキン、マヨネーズ風味ソースをトッピングしマイルドな味わいとなっている。ボリュームもあり、お腹も心も満たされる。東京ディズニーリゾートでは、スペシャルイベント「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」を開催中。開業40周年の雰囲気が楽しめるエンターテイメントやスペシャルグッズ、メニューが登場するほか、東京ディズニーランドのシンデレラ城やワールドバザール、東京ディズニーシーのエントランスにも特別なデコレーションが施され、東京ディズニーリゾート全体が40周年ならではの祝祭感につつまれる。ディズニーホテルでも40周年を記念したプログラムを実施する予定だ。期間は、2024年3月31日(日)まで。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年11月06日東京ディズニーリゾート内の各施設を結ぶディズニーリゾートラインでは現在、「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”ライナー」を運行中だ。多くのゲストを魅了している。これはTDR40周年のテーマを象徴するアイテム「ドリームガーランド」や40周年をお祝いする衣装を身にまとったミッキーマウスの仲間たちが描かれた、東京ディズニーリゾート40周年を記念したラッピングモノレール。40周年の期間中のみ体験できる特別なデザインのラッピングや、この期間限定のBGMが流れるモノレールであり、大きな窓から陽が入ると車内が一気に明るくなり、40周年の祝祭感とあいまって楽しい気分に。この東京ディズニーリゾート40周年を記念したラッピングモノレールは、イエローの1編成のみだ。運行時間は、東京ディズニーリゾート・オフィシャルウェブサイトで確認できる。運行期間は2024年3月31日(日)までなので、期間中に一度は乗っておきたい。また、ディズニーリゾートラインのサイト上では、パークに向かうワクワクを感じることができる新たなムービーも公開している。東京ディズニーリゾートでは、スペシャルイベント「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」を開催。開業40周年の雰囲気が楽しめるエンターテイメントやスペシャルグッズ、メニューが登場するほか、東京ディズニーランドのシンデレラ城やワールドバザール、東京ディズニーシーのエントランスにも特別なデコレーションが施され、東京ディズニーリゾート全体が40周年ならではの祝祭感につつまれる。ディズニーホテルでも40周年を記念したプログラムを実施する予定だ。期間は、2024年3月31日(日)まで。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年11月06日開園40周年を迎えた東京ディズニーリゾートでは現在、アニバーサリーイベント「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」を盛大に開催中だ。40周年の祝祭感あふれるパークをより一層楽しめるスペシャルメニューが登場。ゲストを魅了している。あのパークの定番メニュー「ポップコーン」も、東京ディズニーリゾート40周年期間限定バージョン「ベリーチーズケーキポップコーン」(レギュラーボックス 400円)として登場している。華やかな色合いの東京ディズニーリゾート40周年期間限定のポップコーンで、お味はベリーチーズケーキをイメージした味わいに。販売店舗は、東京ディズニーランドのファンタジーランドでは「キャッスルカルーセル横(ポップコーンワゴン)」、東京ディズニーシーではアメリカンウォーターフロントの「リバティ・ランディング・ダイナー前(ポップコーンワゴン)」で販売している(最新情報は公式サイトを確認のこと)。東京ディズニーリゾートでは、スペシャルイベント「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」を開催中。開業40周年の雰囲気が楽しめるエンターテイメントやスペシャルグッズ、メニューが登場するほか、東京ディズニーランドのシンデレラ城やワールドバザール、東京ディズニーシーのエントランスにも特別なデコレーションが施され、東京ディズニーリゾート全体が40周年ならではの祝祭感につつまれる。ディズニーホテルでも40周年を記念したプログラムを実施する予定だ。期間は、2024年3月31日(日)まで。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年11月05日日本産メガネの95%を生産している福井県で、明治時代にメガネ産業をゼロから立ち上げた兄弟を描いた『おしょりん』。全国公開の初日となる11月3日(金・祝)、主演の北乃きい、共演の森崎ウィン、小泉孝太郎、そして監督の児玉宜久が公開記念舞台挨拶に登壇した。本作は、明治時代、豪雪地帯のため冬は農作業ができず、収入の道がなくなる村の状況を変えようと奮闘した、増永五左衛門(小泉孝太郎)と幸八(森崎ウィン)の兄弟を信じて支え、見守り続けた五左衛門の妻・むめ(北乃きい)を主人公に、挑戦と情熱、家族の愛の物語を描いた。熱いストーリー展開とともに、もう1つの見どころとして話題になっているのが、3人の恋模様。成功物語とは別の一面が、本編の冒頭からラストまで貫かれ、3人が互いを心から思い合う姿に、女性客を中心に共感の声が多数届いており、その撮影裏側や撮影エピソードが語られた。先行公開されている福井県での盛り上がりを目の当たりにした小泉さんは、「映画館の中も外も熱気が凄かった。この映画はオール福井ロケなので、福井県の方々の協力がなければできませんでした」と現地の熱狂を報告。森崎さんは「観客の歓声が大きくて、僕らの声が通らなかった…いや、ちょっと話を盛りすぎか?」と笑いつつも、ロケ地での大ヒットに嬉しそう。北乃さんは「自分でお土産を買わなくていいくらいたくさんの名産品をいただいた。帰りは荷物がパンパンで」と福井県民の愛に感謝。児玉監督は「福井をこのように映してくれてありがとうという言葉をいただきました」としみじみしていた。そして共感を呼んでいる、夫婦や兄弟という関係に加え、淡い恋心も交錯するむめ、幸八、五左衛門の関係性について、小泉さんは「美しい三角関係を絶妙に捉えてくれた児玉監督には感謝です」と手応え。北乃さんは、撮影中の森崎さんと小泉さんの様子について「カメラが回っていないところでも役柄のままでいらしたのでやりやすかった」と明かす。北乃さんにとって、小泉さんは同じ横須賀出身の大先輩だそう。小泉さんは、撮影中はあえて距離を取っていたと明かし「増永五左衛門は明治時代の亭主関白な男を絵に描いたようなキャラクターなので、撮影中は距離があってもいいのかな」と苦笑い。さらに、<挑戦と情熱>を描いた作品にちなんで、これから挑戦したいことをそれぞれ発表していくなか、森崎さんは「ミュージカル映画を撮りたい」「ミュージカル映画を製作する過程から携わりたい」という夢を明かすと、北乃さんは「私はミュージカル映画に出たい。日本だとミュージカル舞台はあるけれど、映画が少ないので、いつも“映画で出来ればいいのに”と思っていたので」と返答した。最後に、主演の北乃さんは『おしょりん』について「私たちが全力で撮影に挑んで、沢山のメッセージを込めて出来上がった映画です。撮影地・福井県も素敵なところなので、福井に行ってみたいと思ってもらえたら嬉しいです。1人でも多くの方に『おしょりん』を広めてください」と、福井県に続いて全国での大ヒットを祈願していた。『おしょりん』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:おしょりん 2023年11月3日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開※福井先行(10月20日)©「おしょりん」制作委員会
2023年11月04日開園40周年イベントを開催中の東京ディズニーリゾートでは、期間限定で11才までのキッズを対象としたメニューの数々を販売している。キッズ自身が飾りつけをしてデザートを完成させるメニュー「リトルパティシエ・ミッキーマウスデザート」は、キッズがパティシエ気分を味わえるというもの。チョコモンブラン、ココアビスケット、トッピングシュガー、チョコペンなどがセットになっており、楽しみながら自分で飾りつけをして、デザートを完成させていただくデザートだ。また、クッキーや紙皿は、東京ディズニーリゾート40周年のデザインとなっている。販売店舗は、東京ディズニーランドでは「クイーン・オブ・ハートのバンケットホール」「プラザパビリオン・レストラン」。東京ディズニーシーでは、「カフェ・ポルトフィーノ」「ホライズンベイ・レストラン」「ヴォルケイニア・レストラン」となっている。すべて事前予約が要らないレストランであり、気軽に楽しめそうだ。2024年3月31日(日)まで。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年11月04日開園40周年を迎えた東京ディズニーリゾートでは現在、アニバーサリーイベント「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」を盛大に開催中だ。40周年の祝祭感あふれるパークをより一層楽しめるスペシャルメニューが登場。ゲストを魅了している。あのパークの人気メニュー「うきわまん」が、東京ディズニーリゾート40周年バージョン「ミッキーうきわまん(チキン)」(1個750円)で登場しており、パーク内で人気だ。ミッキーシェイプの耳の部分は照り焼きチキン餡、うきわの部分は中華風チキン餡と、2種類の味が楽しめ、見た目もかわいらしいスペシャルメニューとなっている。食べる前に記念撮影しているゲストも多く、幅広い世代に愛されている商品だ。「ミッキーうきわまん(チキン)」(1個750円)東京ディズニーランドではアドベンチャーランドの「ボイラールーム・バイツ」、そして東京ディズニーシーでもポートディスカバリーの「シーサイドスナック」で販売している(最新情報は公式サイトを確認のこと)。東京ディズニーリゾートでは、スペシャルイベント「東京ディズニーリゾート40周年“ドリームゴーラウンド”」を開催中。開業40周年の雰囲気が楽しめるエンターテイメントやスペシャルグッズ、メニューが登場するほか、東京ディズニーランドのシンデレラ城やワールドバザール、東京ディズニーシーのエントランスにも特別なデコレーションが施され、東京ディズニーリゾート全体が40周年ならではの祝祭感につつまれる。ディズニーホテルでも40周年を記念したプログラムを実施する予定だ。期間は、2024年3月31日(日)まで。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年11月03日東京ディズニーリゾートでは、11月8日(水)~12月25日(月)までの48日間、スペシャルイベント「ディズニー・クリスマス」を開催するが、東京ディズニーランドでは期間限定のスペシャルプログラム「ホーンテッドマンション“ホリデーナイトメアー”」が開催中だ。東京ディズニーランドのファンタジーランドにある人気アトラクション「ホーンテッドマンション」が、期間限定のスペシャルプログラム「ホーンテッドマンション“ホリデーナイトメアー”」に。もともとは不気味にそびえるゴシック風洋館を舞台に、そこに住む999人の幽霊たちが、ゲストを1000人目の仲間に加えようと待ち構え、目が光る肖像画、人もいないのに突然鳴りだすピアノ……という内容だが、9月14日(木)~2024年1月8日(月)までの期間は、ショーの内容を変更。映画『ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス』をモチーフにしたスペシャルプログラムとして、あの名作映画の世界を堪能できるようになっている。昼と夜とで、まったく異なる雰囲気を醸し出している外観も見逃せない。また、スペシャルイベント「ディズニー・クリスマス」期間中は、ディズニーアンバサダーホテルや東京ディズニーランドホテルなどのディズニーホテルでもクリスマスならではのメニューやデコレーションを展開するほか、ディズニーリゾートラインでもオリジナルデザインのフリーきっぷやスーベニアメダルを販売。また、イクスピアリでもクリスマスツリーをはじめとするデコレーションなどが登場する。TDL40回目のメモリアルなクリスマスを迎える東京ディズニーリゾートで、ジャックやサリーに会いに行ってみては。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2023年11月02日アジア最大級の映画の祭典、第36回東京国際映画祭が11月1日(水)に閉幕。TOHOシネマズ 日比谷スクリーン12にて『ゴジラ-1.0』の上映とクロージングセレモニーが行われ、セレモニーでは各部門における受賞作品が発表、最優秀監督賞・観客賞で『正欲』が2冠、最優秀女優賞・審査員特別賞で『タタミ』が2冠を受賞。東京グランプリ/東京都知事賞には『雪豹』が選出された。10月23日より開幕した本映画祭は、10日間で上映動員数は7万4,841人、上映作品本数は219本と昨年の第35回との比較では125%以上増加。そのほかのリアルイベント動員数は7万3,081人、海外からのゲストは約2,000人に上った。また、上映本作品における女性監督の比率(男女共同監督作品含む)は22.4%となった(219本中38本、同じ監督による作品は作品の本数に関わらず1人としてカウント)。クロージング作品『ゴジラ-1.0』からは山崎貴監督、神木隆之介、浜辺美波が登壇。神木さんは16年ぶりの本映画祭となり、「この作品がクロージング作品ということでこんなに光栄なことはない」とコメント。「日本を代表し、そして世界でも愛されている『ゴジラ』という存在に関われて、その作品の主役をやらせていただくというのはとても大きなものを背負わなければいけないのかと、というプレッシャーが大きかった」としながらも、「今は、そのプレッシャーというのはなくて、みなさんに愛されている『ゴジラ』という作品をどう楽しんでいただけてどう感じていただけるかを楽しみにしています」と語った。また、浜辺さんは「こんなにも熱のあるイベントだとは思っていなくてかなり驚きました。楽しんでこの初めてのイベントに参加できて嬉しかった」とコメント。『ゴジラ』に出演することは「念願だった」と明かし、「それが叶うということで嬉しさと頑張らなきゃいけないなという気持ちになりまして、皆さんと一緒に共に作品を作る中で、皆さんの今まで培ってきたものを全力で出せるように、胸に飛び込むような気持ちで頑張っていきたいなと思います」と決意を新たにした様子。『ロクサナ』で最優秀男優賞に選ばれたヤスナ・ミルターマスブは、パルヴィズ・シャーバズィ監督に喜びを伝えたいと語りつつ、「ムスリムだろうがクリスチャンだろうがユダヤだろうが関係ないと思います。我々の命の中で一番最低なのは、もちろん戦争ですし、子供がその中で亡くなっていくのはやはりいけないことだと思います、戦争を止めましょう」とコメント。ヤスナ・ミルターマスブイスラエル選手との対戦を避けるため、イラン政府から棄権を強要された女子柔道選手とコーチとの葛藤を描いた『タタミ』で最優秀女優賞を受賞したザル・アミール(共同監督/俳優)は、ビデオメッセージにて「これは私にとって特別で大きな意味をもつ受賞です。イラン人アスリートは常にスポーツと国の間に置かれて恐怖を乗り越え尊厳を失わないようにしています。その立場は私も共感できることばかりでした」と喜びを語る。現在の戦乱について触れ、「この映画は憎しみ合うように育てられた人々の奇跡的な組み合わせにより生まれた物語です。イスラエル(共同監督ガイ・ナッティヴ)とイランの監督が一緒に仕事をするのはとても大変なことです」と話し、「日本で『柔道』という言葉は柔和な道を意味すると聞きました。それこそが私たちが進みたい道です。未来ある唯一の道です。この映画は、普遍的な問題を語っています。憎しみに向き合い敬意を示す勇気をどう持ちうるかです」と力を込めた。『タタミ』審査委員長のヴィム・ヴェンダースは、受賞結果について「15本のコンペティション作品を観てその中から満場一致で東京グランプリと他の5つの賞を選ぶことができました」とふり返ってコメント。審査委員長ヴィム・ヴェンダース監督さらに審査委員記者会見では、「『タタミ』を選んだ理由は、物語の力強さであったり役者たちの演技の力強さであったりと、映画という言語が明確であったというところで、私たちはこの作品が好きでした」と話し、「今回イラン系の女性監督とアメリカ系イスラエル人の監督とが共同制作として一緒に仕事をしたというのはとても良い例になっていると思います。それにより平和というのは実行可能であるということを示していますし、その平和の敵というのはお互いを除外する過激な思想、過激な行動であるということだと思います」と思いを明かした。また、5月に急逝した『雪豹』ペマ・ツェテン監督に代わって賞を受け取ったジョン・ハオ(エグゼクティブ・プロデューサー)は「監督の精神を、意思を継いでこれからも映画を作っていきたいと思います」とコメントした。『雪豹』キャスト・スタッフ第36回東京国際映画祭各賞受賞作品・受賞者<コンペティション部門>■東京グランプリ/東京都知事賞『雪豹』(中国)■審査員特別賞『タタミ』(ジョージア/アメリカ)■最優秀監督賞岸善幸(『正欲』、日本)■最優秀女優賞ザル・アミール(『タタミ』、ジョージア/アメリカ)■最優秀男優賞ヤスナ・ミルターマスブ(『ロクサナ』、イラン)■最優秀芸術貢献賞『ロングショット』(中国)■観客賞『正欲』(日本)■アジアの未来 作品賞『マリア』(イラン)■Amazon Prime Videoテイクワン賞『Gone with the wind』 ヤン・リーピン(楊 礼平)■Amazon Prime Video審査委員特別賞『ビー・プリペアード』 安村栄美■エシカル・フィルム賞『20000種のハチ』(日本公開タイトル『ミツバチと私』)■黒澤明賞グー・シャオガン、モーリー・スリヤ■特別功労賞チャン・イーモウ(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2023年11月02日リリー・フランキー主演、木村多江、錦戸亮、高梨臨が共演する日英合作『COTTONTAIL』が、邦題『コットンテール』として2024年3月1日(金)より公開決定。公開に先駆け、第18回ローマ国際映画祭グランドパブリック部門(GRANDPUBLIC)へ正式出品され、最優秀初長編作品賞を受賞した。現地時間10月26日、主演のリリーさんとパトリック・ディキンソン監督がローマ国際映画祭のレッドカーペットに登場。リリーさんは、『万引き家族』のカンヌ国際映画祭以来となる国際映画祭レッドカーペットの参加となり、ここでは地元ローマの市民、世界各国から集まった映画ファン、マスコミから止まないリリー・コールが!握手、サイン、写真を求められ、なかなか前に進めない状況までに盛り上がった。続いて、ワールドプレミアとなる公式上映では、エンドロールが始まった瞬間から握手が巻き起こり、エンドロールにリリーさんの名前が出た瞬間、観客は熱を帯び、リリーさんも立ち上がり観客に応える姿が終映まで続いた。上映後も、地元ローマの市民、映画ファン、マスコミがリリーさんの元へ集まり本作の感動を伝え、握手を求める人々が列をなし、盛り上がりを見せていた。ワールドプレミア上映を終えたリリーさんは、「パトリックというイギリス人監督が撮った、日本人家族の物語がローマの方々に熱く迎えられたこと、『コットンテール』という作品が国を超えていく瞬間を目の当たりにするという素晴らしい経験ができました」と感激の様子でコメント。また、同部門には日本から宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』も出品されていた。監督・脚本を手掛けたパトリック・ディキンソンは、早稲田大学に留学経験があり、日本の映画や小説などに多く触れてきた。その中で、日本に素晴らしいスタッフ、キャストがいることを知ったこと、インターナショナルな作品の方が面白くなると考え、日本とイギリスの二つの国をまたがる話にすることを決めたと合作の経緯を語る。撮影は新型コロナウイルス感染拡大に伴う延期を経て、2021年初夏、日本でスタートし、イギリス・ロンドンでも行われた。併せて、主人公・兼三郎(リリー・フランキー)と一人息子の慧(錦戸亮)のツーショット写真が解禁。タイトルの「コットンテール」とは、イギリスの作家ビアトリクス・ポターの名作「ピーター・ラビットのおはなし」に登場する、ピーターの3匹の妹のうちの1匹の名前である。『コットンテール』は2024年3月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:Cottontail(原題) 2022年公開予定
2023年11月02日第36回東京国際映画祭「ガラ・セレクション」に出品された岡田将生主演のサスペンス『ゴールド・ボーイ』が10月29日、ヒューリックホール東京でワールドプレミア上映された。中国のベストセラー作家・紫金陳(ズー・ジェンチン)の「悪童たち」(上・下/早川書房)を映画化。岡田さん演じる殺人犯と、犯行を目撃した子どもたちの心理戦を描いた本作は、20年に動画サイト「iQIYI(アイチーイー)」でドラマ化され、総再生回数20億回を突破する大ヒットを記録。日本では「バッド・キッズ隠秘之罪」の邦題で、2021年1月にWOWOWで放送された。この日は、上映前に舞台挨拶が行われ、物語の鍵を握る子どもたちを演じる羽村仁成、星乃あんな、前出燿志がお揃いのTシャツ姿で登場。羽村さんは「岡田さんと心理戦を繰り広げる映画なので、共演シーンも多く、たくさんのことを学ばせていただいた。共演できたことが、とてもうれしかったです」と充実した表情で、撮影をふり返った。本作が初めての映画出演となる星乃さんは、「撮影期間中は、初めてなことばかりで、勉強になることがたくさんありました」と初々しい挨拶を披露した。「オーディションのお話をいただき、絶対に勝ち取りたいと思った」と明かす前出さんは、「出演が決まってからも、僕なりに役について、いろいろ研究しました。とても挑戦しがいのある役でした」と手応え充分。共演した岡田さんについては「とても美しく、尊いです。惚れちゃうと思います!」と声を弾ませた。3人は10月23日、同映画祭の開幕を飾るレッドカーペットにも出席しており、「緊張しましたが、楽しい経験になりました」(羽村さん)、「初めての映画で、レッドカーペットを歩けて、とてもうれしかったです」(星乃さん)、「とても緊張していたんですけど、それでも皆さんが『絶対見に行くね』『映画楽しみにしているね』と言ってくれて、緊張が解れて、最後まで楽しむことができました」(前出さん)と思い出を語っていた。舞台挨拶には、メガホンをとった金子修介監督、白金(プロデューサー)、許華(企画)が同席した。【『ゴールド・ボーイ』あらすじ】主人公の東昇(岡田将生)は、崖の上から義理の両親を突き落として殺害する。しかし、少年たちは偶然その瞬間を録画していた…。少年たちはそれぞれの事情で金を求めており、金のために殺人犯である東昇を強請ることを決意する。『ゴールド・ボーイ』は2024年春、公開予定。物語の鍵を握る少年・安室朝陽の母親役に黒木華、主人公・東昇の妻役に松井玲奈、安室朝陽の父親役に北村一輝、東家の一族で刑事役を江口洋介が演じる。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴールド・ボーイ 2024年春、公開予定©2024『ゴールド・ボーイ』製作委員会
2023年10月29日韓国俳優ペ・ドゥナ、朝ドラ「ブギウギ」にも出演中の水川あさみ、WOWOWプロデューサーの鷲尾賀代が、第36回東京国際映画祭の公式プログラムとして開催されたグローバル・ラグジュアリー・グループ「ケリング(KERING)」による「ウーマン・イン・モーション」トークイベントに参加。是枝裕和監督がオープニング・スピーチを行った。「ウーマン・イン・モーション」は、カメラの前と後ろで活躍する女性たちに光を当てることを目的に、カンヌ国際映画祭のオフィシャル・パートナーとなった「ケリング」が、同映画祭の公式プログラムとして2015年に発足したプログラム。東京国際映画祭における「ウーマン・イン・モーション」トークは、2019年、2022年に続き、今年で3回目の開催となる。今回は、韓国を代表する俳優の1人で、是枝監督の『ベイビー・ブローカー』やハリウッドでも活躍する俳優のペ・ドゥナ。主演作『滑走路』や『喜劇愛妻物語』が高い評価を受け、毎日映画コンクール女優主演賞、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞、短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」シーズン4の1作『おとこのことを』(22年)で監督業に進出するなど活動の場を広げている水川あさみ。さらにWOWOWにてチーフプロデューサーとして国際共同制作と洋画配給を担当し、直近では共同制作を手掛けた映画『私たちの声』が2023年の米・アカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、今月発表された「ハリウッド・リポーター」誌の「国際的なテレビ業界で最もパワフルな女性35人」の1人にも選出された鷲尾賀代という3人を迎えて開催。韓国、日本、米国の映画業界における女性を取り巻く環境、そしてその課題と未来について、それぞれの視点から語った。冒頭、昨年本イベントに登壇した是枝監督が、「映画の現場で活躍する女性たちが、何が課題なのかを語り合う『ウーマン・イン・モーション』が東京国際映画祭の一環として開催されることは、僕は大きな進歩だと思っています」と挨拶。「僕自身、昨年から『action4cinema』という映画界で働く環境を少しでも良くしていきたいという活動をしており、その中には女性が結婚や出産を経ても仕事を続けられる環境を整備していけるかを提言し、働きかけていこうと思っています。この中にも今後映画界で働きたい方や役者として現場に立ちたいと思っている方たちもいらっしゃると思いますので、ぜひ一緒に一歩ずつ日本の映画を巡る環境を良くしていく仲間になってください」と呼びかけた。水川あさみも驚いた韓国観客のリテラシー、「映画をよく知っています」とペ・ドゥナ先日の第28回釜山国際映画祭に初めて参加した水川さんは、韓国の文化としての映画の水準や観客のリテラシーの高さに驚いたそうで、そんな韓国の観客について、ぺ・ドゥナさんは「こんなに映画が大好きな民族は珍しいですし、映画館で映画を観ることが日常生活に溶け込んでいる。映画をたくさん観る分だけ映画をよく知っていますし、韓国のコンテンツ力が上がっているのは韓国の観客のレベルが上がっているから。そこに私たちも合わせるという相互作用が働いているのだと思う」と、韓国コンテンツの強さの理由についても言及した。映画界における女性を取り巻く環境の変化についてのテーマでは、水川さんは「女性のスタッフが増えてきたと感じますし、女性の撮影監督やチーフを目にすることも増えました。でも映画業界においては、女性が年齢を重ねていき、結婚して子どもを産んだり、家庭を持ちながら仕事をすることと、上手くバランスをとれないことのほうが、まだまだ多いと正直感じます」と吐露した。「アメリカは短期間で業界がガラッと変わった」また「#MeTooムーブメント」についての話題になると、アメリカで10年以上プロデューサーとして活躍する鷲尾さんは、ムーブメントが始まった当時はアメリカにいたため非常に問題意識があったといい、「それまで白人男性がメインで雇われていたポジションに、意図的に必ずマイノリティか女性を、という声が一気に上がりました」と語る。「私自身は、実力のある人を雇って、それがたまたま全員白人男性や黒人女性でもいいのではと考えていました。でもアメリカの方から、いままで白人男性がずっと雇われてきたのだから、女性やマイノリティの方はまだスタートラインにも立っておらず、経験を積んできた白人男性と比べるのは不公平だ、だからいまは意図的に機会を与えるために女性やマイノリティを雇って、その後に、平等に実力で比べられる時代がくるのだ、と言われハッとしました。アメリカはこうして短期間で業界がガラッと変わったので、そういう変化を恐れないアメリカの底力も知りました。日本は変わることがものすごく不得意なので、最初はコピーからでもいいのでやるべきだと思います。韓国の映画界から学ぶこともいまはいっぱいあります」と明言した。「デビューを待つ女性監督たちを私も応援したい」そんななか、チョン・ジュリ監督の『私の少女』のような当時はまだ無名だった女性監督の作品にも出演するペ・ドゥナさんは、その真意について「基本的にはシナリオが素晴らしかったというのがありますが、新人監督であれ超低予算映画であれ、俳優にとっては関係ないです。チョン・ジュリ監督のような才能ある女性監督や、デビューを待つ女性監督たちを私も応援したい」と明かす。「いつも『なぜ韓国には男性の映画が多いのだろう?』と疑問を持っていました。男性の主人公が多いですし、男性俳優の方が興行が多いからなのかもしれませんが、そうであれば、魅力的な女性作家が生き生きとした女性像を描き、素敵な女性が多い登場する良い映画を作れば、お客さんは来てくれる。そのような女性作家たちの活躍を、心の底から祈っています」と、自国映画界へ今後への希望を語るひと幕も。最後に、映画業界での活躍を目指す女性たちへのアドバイスを求められた鷲尾さんは、「若い方はアメリカのフィルムスクールに行くのが、一番早い手だとは思います。日本もだいぶ変わってきたと思いますが、この業界は本当に厳しい世界。日本の文化として、出る杭は打たれるというのがありますし、まず、打たれてもめげないメンタリティを持つことが大事」とコメント。「また、努力とあわせて、運もすごく重要な要素。チャンスはほんの数回しかやってこないものだから、それをつかみ取る準備を常日頃からしておくこと。それが私自身、いままでずっとやってきたこと。そうすれば誰かがどこかで見てくれているはず」とメッセージを送った。これを受け、ぺ・ドゥナさんは「『出る杭は打たれる』という言葉に衝撃を受けましたが、出る杭が集まっていれば、どこに当てたらいいのか分からなくなるかもしれません。“当たって砕けろ”で、ぶつかってみる。始めようとしている人には、勇気と希望を伝えたいです」と温かくも芯の通ったメッセージを送り、イベントは幕を閉じた。(シネマカフェ編集部)
2023年10月28日作家パトリシア・ハイスミスの素顔に迫るドキュメンタリー『パトリシア・ハイスミスに恋して』の公開記念トークイベントが10月25日、都内で行われ、翻訳家の柿沼瑛子氏が出席。コラムニストの山崎まどか氏を聞き手に、ハイスミスにまつわる秘話を語った。欧米ではアガサ・クリスティーと並ぶ人気を誇る、サスペンス・ミステリー作家、パトリシア・ハイスミス(1921-1995)。多くの著書が映画化もされたが、中でも当時偽名で発表した『キャロル』は自伝的小説であり、1950年代のアメリカでハッピーエンドを迎えた初のレズビアン小説だった。しかし、ハイスミス自身は、女性たちとの旺盛な恋愛活動を家族や世間に隠す二重生活を余儀なくされていた。『キャロル』や『水の墓碑銘』といったハイスミスの著作を翻訳されてきた柿沼氏。この日は、晩年のハイスミスと、映画版『キャロル』の脚本を手がけたフィリス・ナジーとの深い関わりについて、「生前から火葬に興味があり、火葬場の取材をすることになったハイスミスを、アテンドしたのが若き日のフィリス・ナジーだったんです」とエピソードを紹介。当初、ハイスミスは、ナジーと言葉を交わすことはほとんどなかったといい、ナジー本人も「嫌われているんじゃないか」と不安に思ったのだとか。ところが、取材のアテンドを終えると、ハイスミスから感謝の手紙が届いたといい、脚本家志望のナジーを大いに励ましたそうだ。「いつか私の小説を脚本化していいわよとも言っていたそうで、それが結実したのが映画版『キャロル』だった。ぜひ、ハイスミスにも観てほしかった」(柿沼さん)小説『キャロル』は1952年、クレア・モーガン名義で“The Price Of Salt”の題名で発表された、後の90年にハイスミス名義にて『キャロル』に改題された。自身の性的指向が反映された同作の逸話に、柿沼さんは「ハイスミスは、小説のジャンルも自分自身のこともカテゴライズされることを嫌っていた」とその背景を説明していた。ハイスミスの生涯を、生誕100周年を経て発表された秘密の日記やノート、貴重な本人映像やインタビュー音声、家族による証言、そしてアルフレッド・ヒッチコック(『見知らぬ乗客』)やトッド・ヘインズ(『キャロル』)、ヴィム・ヴェンダース(『アメリカの友人』)らによる映画化作品の抜粋映像を織り交ぜながら、彼女の謎に包まれた人生と著作に新たな光を当てるドキュメンタリー。さらにウルリケ・オッティンガー『アル中女の肖像』(79)の主演・衣装で知られるタベア・ブルーメンシャインや、作家のマリジェーン・ミーカーなど、ハイスミスの元恋人たちによる貴重なインタビューは、多くの女性から愛されたハイスミスの謎に包まれた魅力を紐解くと同時に、当時のレズビアンカルチャーを知る貴重な証言となっている。監督・脚本はドキュメンタリー監督、脚本家として活躍するスイスの映画監督、エヴァ・ヴィティヤ。『パトリシア・ハイスミスに恋して』は11月3日(金・祝)より新宿シネマカリテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パトリシア・ハイスミスに恋して 2023年11月3日より新宿シネマカリテ、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開© 2022 Ensemble Film / Lichtblick Film
2023年10月26日第36回東京国際映画祭にて、映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶が10月25日(水)、都内劇場にて開催され、出演する稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、そして岸善幸監督が登壇した。『正欲』は、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウ同名原作を映画化。横浜に暮らす検事の寺井啓喜(稲垣さん)、広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月(新垣さん)、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(磯村さん)など、異なる背景を持つ人々を同じ地平で描写。「人が生きていくための推進力になるのは何なのか」というテーマを炙り出していく物語。稲垣さんは新垣さん&磯村さんらと初共演。感想を尋ねられると、稲垣さんは「普段からいろいろな作品で拝見している素晴らしい俳優さんたちなので、共演できるのをうれしく思いました。現場では新垣さんや皆さんは、普段の表情と違った映画の登場人物になりきった人になっていて、そこに存在してくれて。自然といざなわれて気持ちよく演じることができました」と絶賛。すると、ぺこっと新垣さんが会釈をした。新垣さんも「(稲垣さんと)ご一緒できたシーンが本当に濃密というか、シリアスというか、重要なシーンだったので、濃い時間をともに過ごしました。ひとつのシーンを作り上げるのに、一緒に力を尽くすことができてとても光栄でした」と丁寧に語り、稲垣さんも照れたようにぺこりと会釈で返していた。すでに行われているマスコミ試写では、キャストの演技が話題になっている。新垣さんの芝居について、稲垣さんは「僕もイメージを覆されたというか、映画の現場で会ったときは普段の新垣さんとまったく違っていて本当にびっくりしました。皆さんもびっくりするのでは、と思います」と太鼓判を押す。この日は映画祭上映とあって、英語の通訳が入る構成になっていた。キャストがしゃべった後英語の通訳が入るたび、稲垣さんたちは何だかそわそわ。佐藤さんが「会話のテンポが難しいっすよね!」と口火を切ると、稲垣さんは強くうなずき、「僕もワンセンテンスが長かったかなって!ずっと1個1個(佐藤さんに)聞いてたんですよね!」と話していた。映画『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年10月25日日韓共同作品のAmazon Original映画『ナックルガール』が10月25日(水)、開催中の第36回東京国際映画祭にて特別上映され、主演を務める三吉彩花、共演する窪塚洋介と前田公輝、チャン監督が舞台挨拶に立った。本作は、「梨泰院クラス」(「六本木クラス」)などの原作で知られる韓国の企業Kakao発の大人気Webコミック「ナックルガール」を原作にした、日本のAmazonスタジオと韓国の映画制作会社クロスピクチャーズ(Kross Pictures)による日韓共同制作作品。オーディションを経て主演の座を射止めた三吉さんは、「チャン監督とお会いしたときは、私自身が作品をどんな風にかき回し、革命を起こしていけるのか、不安と緊張でぐちゃぐちゃな感情になった」とふり返り、「なので、とてもうれしかったです!」と出演が決まった際の喜びを告白。「世界配信ということで、全世界たくさんの人に見ていただけるので、気合いが入った」と語った。三吉彩花アクション満載の本作でボクサー役を演じるにあたり、クランクインのおよそ半年前から過酷なトレーニングを積み、「初めてボクシングに触れたので、体育館で5~6時間、毎日毎日練習を重ねた。よくやり切れたなと感無量の思い」としみじみ。韓国クリエイター陣とともに、限界に挑み「作品を届けたいという力強い気持ちで、チームワークが生まれた」と両国のコラボレーションに手応えを示した。窪塚洋介犯罪組織のリーダーを演じた窪塚さんは「本当はいい人なんです」と笑いを誘い、チャン監督が、窪塚さんのために映画オリジナルのキャラクターを生み出したことについては、「率直にうれしかったですし、日韓合作でどんな作品が生まれるのか、ワクワクが大きかった」と話していた。一方、主人公の元恋人を演じる前田さんは「正義感が強くて、情に厚い。ずるいところで登場します」と見せ場を語った。前田公輝「この場に立てて、胸がいっぱいです」と喜びを語るのは、韓国映画界の新鋭であるチャン監督。「ここにいる皆さんや、たくさんのキャスト、スタッフが1年余りをかけて、一生懸命に流した汗と努力がスクリーンに染み込んでいる」と力説し、「もしも、面白くないと感じたら、ぜひ周りには内緒にしていただければ」とジョークも忘れなかった。チャン監督【あらすじ】将来有望なボクサーの橘蘭(三吉彩花)は、ある日突然、大切な妹が失踪し自殺したと警察からの知らせを受ける。蘭は警察の検視結果を信じることができず、独自の調査を開始。監視カメラの映像から妹がまだ生きていることを確信する。やがて辿り着いたのは、目的のためには手段を選ばない最大の敵・二階堂陽輝(伊藤英明)や、そのボスである白石誠一郎(窪塚洋介)が牛耳る巨大犯罪組織と、ガレージと呼ばれる無法地帯のコロッセオ。「何が何でも絶対闘う」と決意する蘭は、元恋人の神谷(前田公輝)、頭脳明晰な天才ハッカー・成瀬(細田佳央太)と協力しながら、大切なグローブを外し、ナックル1つで妹を救う壮絶な闘いに身を投じる。Amazon Original映画『ナックルガール』は11月2日(木)よりPrime Videoにて世界独占配信開始。(シネマカフェ編集部)
2023年10月25日