コーヒーで味わう日本と台湾の魅力大久保・新大久保駅からすぐそこ、閑静な住宅街にオープンしたのは、隠れ家的なコーヒー店「DOMO CAFÉ」です。台湾と日本の著名なコーヒーソムリエのこだわりが詰まった一杯が自慢の「DOMO CAFÉ」は「日本と台湾の交流が続きますよう」という願いが込められオープンしました。両国のコーヒーの個性を感じながら、看板メニューの小倉ホットサンドウィッチや軽食でひとやすみ。ピンクと水色で彩られたシックな店内では、ゆったりとした時間が流れていきます。個性豊かなコーヒーに舌つづみ台湾のJames ChenさんのFika Fika Café、日本の続木義也さんのカフェ・ヴェルディ。それぞれの情熱が詰まったコーヒーをぜひ味わってみて。Fika Fika Caféのコーヒーは浅煎りのライトで華やかな味わい。口に入れた瞬間、ふわっと酸味が広がり香りが通り抜けていきます。そのあとにゆっくりと沁み入る余韻が心地よい一杯です。一方、カフェ・ヴェルディのコーヒーは、深煎りのしっかりとした味わいです。「1日10杯飲んでも飽きないような味を目指しました」とヴェルディ店主・続木さん。その言葉通り、すっと広がる深い旨味はずっと味わっていたくなる至福の一口です。とっておきの読書時間や、友人とのコーヒータイムのお供にも抜群。そんな味わい豊かなコーヒーに彩りを添えるのは、セットでついてくる甘いラスクです。名物・小倉ホットサンドウィッチを作る際に余ってしまうパンの耳を活用したちょこっと甘味をアクセントに、新たなコーヒーの一面が見つかるかも。喫茶店らしい軽食でほっとひとやすみ!コーヒーと合わせて頂きたいのが喫茶店名物の軽食。中でも看板メニューの小倉ホットサンドウィッチは絶品です。ほくほくの小豆が詰まった丹波大納言のつぶあんと求肥を使用したホットサンドは、バターの塩味が美味しさの秘訣。口いっぱいに広がる幸せな甘みを、優しい塩味が引き締めてくれます。ちょっとした腹ごしらえに、おやつ代わりにコーヒーと合わせて召し上がれ。他にも台湾ならではの「台湾フルーツティー」や「杏仁ティー」など、他では味わえない魅力のドリンクもたくさん。ゆっくりくつろげる新大久保の新たな定番スポットをお見逃しなく。取材・文/おゝしろ実結スポット情報スポット名:DOME CAFÉ住所:東京都新宿区百人町1-15-29電話番号:03-3360-2545
2018年04月27日2018年10月、北海道から九州まで日本を縦断する壮大なオペラ・プロジェクトが始動する。札幌文化芸術劇場hitaru、神奈川県民ホール、兵庫県立芸術文化センター、iichiko総合文化センター(大分)と、東京二期会、東京フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団の7団体が提携して、ヴェルディのグランド・オペラ『アイーダ』の上演が決まった。指揮はイタリアの若手マエストロ、アンドレア・バッティストーニ。アイーダには国際的プリマの木下美穂子、ラダメスには日本を代表するテノールの福井敬、アムネリスには活躍目覚ましいメゾ・ソプラノの清水華澄らがキャスティングされ、オリジナル演出(ジュリオ・チャバッティ)でのツアーが行われる。「この『アイーダ』は札幌文化芸術劇場hitaruのこけら落し公演となります。新しい劇場が世界から愛されるようにつとめたい」(札幌文化芸術劇場hitaru 専務理事畠山茂房氏)バッティストーニは2016年から東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者を務めているが、昨年の9月には札幌交響楽団との共演も果たしている。「新しい劇場のこけら落し公演に出演することは大きな名誉です。劇場とは、単なるエンターテイメントの場ではなく、人々の内面を教育し、感情を分かち合い、お互いをリスペクトしあう場で、札幌市民のみなさんにとって新しい劇場は大きな贈り物です。私自身にとっては、日本で友情を育んできた二期会、東京フィルというプロフェッショナルとの大きな達成を聴いていただく機会になると思います。『アイーダ』は規模の大きな歴史劇であると同時に、人間の内面を深く描いた名作で、私自身も故郷のヴェローナで初めてこのオペラを見たとき、大きな感動に包まれました」(アンドレア・バッティストーニ)「ヴェルディは『イル・トロヴァトーレ』もそうですが、中期のオペラで戦闘シーンをほとんど描いていないのです。『アイーダ』は、これぞイタリア・オペラ、というグランド・オペラですが、本質にあるのは「人間は究極的には愛に生きる」という深い真理なのではないかと思います」(テノール福井敬)「2011年に震災が起こった時、私は自宅でアムネリスの稽古をしていました。テレビで津波の映像を見て、何もできない自分の無力さに打ちひしがれ、その日から公演を行えること自体が奇跡なのだと思うようになりました。オーケストラの響きを愛しているので、札幌交響楽団さんとの初共演が楽しみでなりません。全身全霊で演じて、お客様に喜びを与えられればと思います」(メゾソプラノ清水華澄)日本中にアイーダの嵐が吹き荒れる10月になりそうだ。取材・文:小田島久恵
2018年03月23日開場20周年の記念シーズン真っ只中の新国立劇場。早くも来季2018/19シーズンの公演ラインアップが決定し、発表会見が開かれた(1月11日・新国立劇場)。オペラ部門では大野和士新芸術監督が登壇。施政方針ともいうべき5つの目標を掲げた。(1)レパートリーの拡充(新制作を現状の1シーズン3演目から4演目に増加)(2)日本人作曲家委嘱シリーズ(隔年)の開始(3)1幕物オペラ×2本のプロダクション《通称:ダブルビル)、あるいはバロック・オペラをシーズンごとに交代で制作(4)旬の演出家・歌手の起用(5)国内外の劇場と積極的にコラボ、東京から新たなプロダクションを発信。つまり、魅力的なレパートリーを拡充し、それを東京から世界のオペラハウスに輸出しようという構想だ。大野によれば、今後のプログラムの組み替えを考えると、現状の制作ペースではレパートリーが足りなくなるという問題がある。たとえば海外の劇場のプロダクションをレンタルする場合、契約上再演に制限があるので、今後は上演権ごと買い取って、いつでも上演可能な新国立劇場のレパートリーとすることも検討していく。大胆な大盤振る舞いのようにも聞こえるが、それによって制作コストが高騰するとは限らず、劇場の財産たる自由に上演できるレパートリーが蓄積されるプラスのほうが大きいという。海外の劇場とのコラボ構想も含めて、このあたりは、世界各地のオペラハウスで豊富な実績を持つ大野ならではの人脈とノウハウがあってこその戦略だろう。大きく期待が膨らむ。オペラ・ラインアップ(*印は新制作)10月モーツァルト《魔笛》*11月~12月 ビゼー《カルメン》12月 ヴェルディ《ファルスタッフ》1~2月 ワーグナー《タンホイザー》2月 西村朗《紫苑物語》(委嘱作品世界初演)*3月 マスネ《ウェルテル》4月 ツェムリンスキー《フィレンツェの悲劇》&プッチーニ《ジャンニ・スキッキ》*5月 モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》6月 プッチーニ《蝶々夫人》7月 プッチーニ《トゥーランドット》*大野が特に力を入れて語ったのは、日本人作曲家委嘱シリーズ第1弾の西村作品。《紫苑物語》は石川淳の小説が原作。作曲の西村、台本を担当する佐々木幹郎とともにすでに2年前から検討を重ねてきた。そして、大野が「現在世界で最も認められているオペラ演出家」と信頼を寄せる笈田ヨシを起用。《魔笛》は話題のウィリアム・ケントリッジの演出。映像を大胆に活用し、世界中で大人気のプロダクション。《フィレンツェの悲劇》《ジャンニ・スキッキ》は新機軸のダブルビル・シリーズの第一弾。《トゥーランドット》は、東京2020オリンピック・パラリンピックへ向けての東京文化会館との共同企画「オペラ夏の祭典2019-20」の一環。国と都が、文化創造でもタッグを組む。世界中の目がトーキョーに集まる2020年を、そしてその先の新国立劇場の未来を見据えて、大野体制はもう動き始めている。取材・文:宮本明
2018年01月12日神奈川フィルハーモニー管弦楽団の2018~2019シーズンのラインナップが決まり、10月16日、横浜市内で、常任指揮者・川瀬賢太郎も出席して発表会見が行なわれた。シーズン・コンセプトは「音楽の道標(みちしるべ)」。音楽が生み出す、生きる力や平和の願いが行く手を照らす。神奈川フィルハーモニー管弦楽団 チケット情報横浜みなとみらいホールでの定期演奏会は、従来の土曜日午後2時開演はそのまま、7月と11月には、金曜日の夜公演も加えて同一プログラム2公演制を実施する。改修工事を終えた神奈川県民ホールでは新たに「県民ホール名曲シリーズ」をスタート。また会場が来年休館となる「音楽堂シリーズ」の代わりに、客席数400の小空間を生かした「みなとみらい小ホールシリーズ」を開催する。川瀬は自らの指揮する公演の意図や抱負を語った。シーズン開幕の4月定期は生誕100年バーンスタイン特集。人気の《ウェスト・サイド・ストーリー》に、政治的序曲《スラヴァ!》と交響曲第1番《エレミア》を組み合わせた。作品に込められた政治や民族の問題は現在も普遍的なテーマ。コンサートホールが、そうした問題を受け取り、「過去を振り返り未来を見つめ直す場になれば」と川瀬。その思いは10月定期にもつながっている。権代敦彦の《子守歌》(2005)は、2001年の大阪児童無差別殺傷事件の犠牲者の母親の手記を中心に構成された作品。川瀬が名古屋フィルと演奏した際には、半分近い聴衆がショックのあまりコンサート後半を聴けずに帰ったという衝撃作。今回の後半はマーラーの交響曲第4番。終楽章に「天上の生活」が置かれた交響曲だ。選曲は権代の話がヒントになったという。「赤ん坊が生まれてすぐ泣くのは、罪深い世に生まれた絶望のせい。だから若い命が天に召されるのは、神がその罪を取り除いてくれたと考えることもできる」。「天上」を感じてもらいたいと語る。川瀬は他に、藤村実穂子からの共演オファーに応えたマーラーの《リュッケルトの詩による5つの歌曲集》と、マーラーに大きな影響を与えた不世出の作曲家ハンス・ロット(1858~1884)の交響曲第1番を合わせたプログラムや、満を持して神奈川フィル合唱団とのヴェルディ《レクイエム》を振る。また、新たなみなとみらい小ホールシリーズではストラヴィンスキー《兵士の物語》を指揮(2019年3月)。このシリーズでは7月に鈴木優人が指揮者として登場し、テーマはともにJ.S.バッハとストラヴィンスキー。ここでも「過去を振り返り未来を見つめ直す」が打ち出されている。特別客演指揮者の小泉和裕は9月定期と2019年1月の県民ホール名曲シリーズに登場。また神奈川フィル初登場のスコットランドの若手指揮者ロリー・マクドナルド(1985年生まれ)や、珍しいトロンボーン「吹き振り」を披露するクリスチャン・リンドバーグなど、注目公演が目白押し。来季も意欲がひしひしと伝わってくる神奈川フィルだ。取材・文:宮本明
2017年10月17日2018年2月、振付家ジョン・ノイマイヤーが芸術監督を務めるハンブルク・バレエ団が日本公演を行う。2016年春、7年ぶりに実現した日本公演は独特の熱気に包まれ、ノイマイヤー作品、またこのカンパニーの根強い人気を印象づけたが、彼らの代表作を携えての今回の来日は、その興奮を再びもたらすものと期待される。ハンブルク・バレエ団 チケット情報上演作品のひとつ、『椿姫』はパリ・オペラ座バレエ団による上演でも知られ、もっとも有名なノイマイヤー作品といってもいいかもしれない。ヴェルディのオペラ『椿姫』と同じく原作はデュマ・フィス。パリの高級娼婦と純粋な青年の悲恋を描いた傑作だが、ノイマイヤー版は全編ショパンの音楽を用い、原作の世界をより細やかに表現、物語バレエの最高傑作と賞賛されている。あらためて、ノイマイヤーのもとで切磋琢磨を続けるダンサーたちの演技で観たい作品だ。もうひとつは、伝説的ダンサー、ヴァスラフ・ニジンスキー(1890~1950年)の半生を描いた『ニジンスキー』。ウクライナに生まれ、ダンサーとして才能を開花、ディアギレフのバレエ・リュスに参加し、舞踊史に輝かしい足跡を残しながら、不遇のなかで生涯を終えた彼の数奇な運命を描いたバレエだ。作中には彼が演じた傑作の役柄が次々と登場、そこに立ち現れる、美しくも切ない天才ダンサーの姿が大きな感動を呼ぶことだろう。ガラ公演〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉も見逃せない。前回の日本公演で初演され、その2日目には当日券売り場に長蛇の列ができたという、予想を遥かに超えた反響と感動が思い出される。ノイマイヤーの数々の傑作からの単なる名場面集にとどまらない、その作品世界の多彩な魅力を一夜にして体験できる、圧巻のスペクタクルである。これを踊るカンパニーのダンサーたちも、その実力は世界最高峰と評されるが、そこでの日本人団員の活躍も注目だ。2012年、ローザンヌ国際バレエコンクールで第1位入賞を果たして話題となった菅井円加は、現在このハンブルク・バレエ団でプロとして活躍、今回初めて『椿姫』への出演が決まり、ヒロインの友人プリュダンスという大役を任される。「一番好きな作品で、いつか関わりたいと思っていた」とインタビューに応えた菅井。「『ニジンスキー』にも何度か出演していますが、ラストシーンでのニジンスキーの狂気は、自分も出演していることを忘れてしまうほどの迫力」とダンサーの素晴らしさを強調、「両作品ともぜひ、キャスト違いもご覧になって、それぞれの魅力を味わっていただきたいです」と訴えている。公演は2018年2月2日(金)から2月12日(月・祝)まで、東京文化会館にて。チケットはチケットぴあにて9月29日(金)より先行発売。取材・文:加藤智子
2017年09月27日日本人の若手テノール歌手の中でも際立ったスター性に恵まれ、実力・人気ともに鰻登りの西村悟。得意とする『椿姫』や『ラ・ボエーム』などのイタリアオペラのみならず、日本語オペラ『夜叉ケ池』や、先日大成功を収めた日本フィルの演奏会形式『ラインの黄金』のローゲ役など、レパートリーの拡大もめざましい。その西村が、自らのプロデュース公演としてオーケストラとのリサイタルを行う。歌手自身が指揮者とオーケストラに出資して行う大規模な公演で、日本ではこうしたソリスト発信の試みはまだ珍しい。【チケット情報はこちら】「今までイタリアのボローニャとヴェローナで勉強をしてきたのですが、その成果を聴いて頂くという目的もあるリサイタルです。忙しい山田和樹さんが共演してくださることになって、オーケストラも山田さんが正指揮者を務める日本フィルハーモニー交響楽団に決まり、この素晴らしいチャンスに感謝しています。山田さんや日フィルと築いてきた信頼関係がようやく実になった。一世一代の試みではありますが、満員のお客さんの前で歌えることを願っています」身長183センチの長身とステージ映えするルックスは、デビュー当時から注目の的だったが、元々はバスケットボールに打ち込んでいて、声楽を始めたのは高3のときだった。「音楽教師になるつもりで音大に進んだのですが、先生のアドバイスもあって芸大の大学院の試験に挑戦し、芸大在学時代にイタリア留学のチャンスもいただきました。歌はスポーツにとても似ているんです。バスケットでダンクしたり、柔道で一本背負いをする感覚と、テノールで高音を出す感覚というのは共通したものがある。歌手も筋肉を使い、使った後はケアしますしね」声量の豊かさとピッチの良さ、そして真に迫った演技力は、アスリート的な鍛錬とも関係があるようだ。リサイタルではこれまで歌いこんできたヴェルディやプッチーニ、ドニゼッティのイタリア・オペラのハイライトをメインに歌う。「悲劇的なオペラからのアリアが多いですが、僕自身悲劇が大好きだし、最も自分の音楽性が表現できると思っています。字幕なしでも歌詞の内容が分かる歌を歌うのが目標ですね。表情や音色、音量、手の仕草や目線などで文字なしでも伝えられるものがあると思います」何よりお客さんの前で歌うことが喜びだと語る。謙虚で誠実でユーモアセンスもある、未来の国際派テノールだ。公演は10月11日(水)午後7時より、東京オペラシティコンサートホールで開催。チケットは発売中。取材・文:小田島久恵
2017年07月19日「人を泣かせて感動させるのは簡単。喜劇は難しいです!」オペラ創作をライフワークに掲げる作曲家・三枝成彰の初めてのオペラ・ブッファ(喜劇オペラ)《狂おしき真夏の一日》が10月に上演される。オペラ「狂おしき真夏の一日」チケット情報タイトルでぴんと来た人もいるだろう。作品はモーツァルトの《フィガロの結婚~あるいは狂おしき一日》へのオマージュであり、物語の設定も《フィガロ》を下敷きにしている。舞台は現代の鎌倉。浮気症の医師・大石は看護師エミコと長い愛人関係にあり、長男・太郎のフランス人の嫁フランシーヌにまでちょっかいを出そうとしている。一方の太郎もかつてエミコと関係があったらしい。ゲイの二男・次郎は新しい恋人の男性ユウキに夢中だが、そのユウキは、大石の妻・陽子の美しさにも惹かれてゆく。親子関係の3組のカップルの、邪心と純真、愛欲と金欲が招くドタバタの恋愛模様。大石夫妻が《フィガロ》の伯爵夫妻、太郎とフランシーヌがフィガロとスザンナ、ユウキはケルビーノに当たる役どころだ。今回の作品の発想の原点となったのが大石とフランシーヌの関係だった。「実話なんですよ。ある知人が、息子の美人嫁の写真を持ち歩いていた。親子だから、もともと好きな女性のタイプが同じなのかもしれませんよね。その父親の気持ちを膨らませていたら、使用人の婚約者を狙う《フィガロ》の伯爵と結びつきました」そのフランシーヌが太郎とともに登場するシーンは、《フィガロの結婚》冒頭と同じく、ふたりで部屋の寸法を測る場面。そこでは音楽もモーツァルトをそのまま引用しているのだそう。オペラ・ファンなら思わずニヤリとしてしまいそうな仕掛けだ。一方で、「難しい」と語る喜劇オペラにあえて挑む理由は、モーツァルトならぬヴェルディにもルーツがあるのだという。「ヴェルディが最後に完成したオペラが、オペラ・ブッファである《ファルスタッフ》。最後に喜劇を書きたいという気持ちは同じだと思います。最初から《ファルスタッフ》を意識していたので、フィナーレは出演者全員による九重唱のフーガで締めくくります」なるほど。《ファルスタッフ》の最後を飾る出演者全員のフーガが〈世の中すべて冗談〉なら、三枝の九重唱は〈世の中はいいようにまわっている〉だ。書き下ろしの台本は30年来の付き合いの作家・林真理子。そして、AKB48などで芸能界を牽引する大物プロデューサーの秋元康に、オペラ演出初挑戦を投げかけた。「オペラや演劇の演出家より、オペラのパターンをまったく知らない人がやるほうがいい。もちろんオペラ側の常識とぶつかることもあるだろうと思いますよ。でも秋元さんなら押し切ってしまうはず。力ですよ。歌手にとっては怖い存在かもしれない(笑)」「泣かせの三枝と言われて来ましたから」と笑う三枝が、エンタメ界の重鎮たちをスタッフに迎えて挑む初の喜劇。娯楽としてのオペラが、日本で初めて登場するのかもしれない。公演は10月27日(金)から31日(火)まで東京文化会館 大ホールにて。取材・文:宮本明
2017年05月31日『セッション』のマイルズ・テラーが、実在する伝説のボクサーを鬼気迫る演技で怪演する『ビニー/信じる男』。本作の製作総指揮を務めるのは、ロバート・デ・ニーロ主演のボクシング映画の金字塔『レイジングブル』(’80)を手掛けたマーティン・スコセッシ!実はスコセッシが、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を作るにあたり、本作のベン・ヤンガー監督の過去作『マネー・ゲーム』を参考にするほど、監督のことを高く評価、本作の起用に熱烈オファーを送っていたことが分かった。アメリカ、ロードアイランド州プロビデンス。世界ジュニアミドル級のチャンピオン、ビニー・パジェンサは、ある日、交通事故で首を骨折し瀕死の重傷を負う。その痛々しい姿に誰もがビニーの選手生命は絶たれたと感じ、周囲の人間たちは離れていく。だが、ビニーは諦めていなかった。彼は文字どおりに命を懸けて、トレーナーのケビンと共に、どん底から王座奪還を目指していく――。瀕死の重傷から世界チャンピオンへの復帰を目指した、実在のボクサーの壮絶な実話を描いた本作。世界のスポーツ史上類をみない超人的なカムバックを目指したボクシングの元世界チャンピオン、ビニー・パジェンサを熱演するのは、『セッション』『ダイバージェント』シリーズのマイルズ・テラー。『マネー・ゲーム』で注目を集めたヤンガーが脚本・監督を務めている。「マーティ(スコセッシ)はベンの脚本をすごく気に入ってくれて、いままで読んだ中での最高のものだと言ったんだ」と、本作のプロデューサーのチャド・A・ヴェルディはふり返って語る。また、ヤンガー監督も「彼は、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を作るにあたって、僕の『マネー・ゲーム』を参考にしたんだよ。彼はいつも、映画を作るときに、参考となる映画をいくつか集めてクールに見せるんだ」と語っている。本作の撮影前には監督業を休業しており、なんと、レストランでシェフをしていたというヤンガー監督。そんな中、スコセッシから連絡が入り、「『マネー・ゲーム』は良い映画だった」と話し始めたという。「そして、いま僕が何を作ろうとしているのか聞いてくれたので、今作のことを話した。その2週間後、コスタリカのレストランで料理をしていた僕に彼はまた電話をくれて、『アメリカに帰ってきてこの映画をつくれ』と言ってくれたんだ」と、スコセッシから直接電話が掛かってきたという当時の驚きのエピソードを明かしてくれた。ボクシング映画の金字塔『レイジング・ブル』でも、実在のボクサーの栄光と挫折を描いたスコセッシ。ヤンガー監督と同じように、同作の製作以前はスコセッシ自身がドン底状態にあったという。また、同作の主演デ・ニーロは、驚異の肉体改造から25kg超えの体重増量という壮絶な役作りをし、“デ・ニーロ・アプローチ”の代表例として挙げられるほど。そんなスコセッシが、ヤンガー監督、そしてマイルズとともに世に送りだす前代未聞のカムバックを、その目で見届けてみて。『ビニー/信じる男』は7月21日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビニー/信じる男 2017年7月21日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) BLEED FOR THIS, LLC 2016
2017年05月24日新国立劇場の2017/2018シーズンのラインアップ発表会が1月12日に同劇場で行われた。新国立劇場オペラのチケット情報オペラ芸術監督の任期最終年を迎える飯守泰次郎は「4年間にわたる皆さまの力強い応援に深く感謝しています」と挨拶。「20周年にふさわしく、豪華で多彩」というラインアップは全10演目。新制作は3本(うち日本初演は1本)、再演7本。うち2演目は、開場20周年を記念した特別公演として上演される。シーズンオープニングを飾るのは、新制作の1本目、ワーグナー作曲『神々の黄昏』。飯守芸術監督の任期最初のシーズンより毎年1作品ずつ上演してきた「ニーベルングの指環」四部作がいよいよ完結。前3作品と同様、ドイツの名演出家ゲッツ・フリードリヒによるプロダクション。指揮は飯守芸術監督が務める。新制作の2本目は日本人作品。「国立のオペラハウスで日本人作品を上演する重要さ」を強調する飯守芸術監督が「念願だった」と語る細川俊夫作曲『松風』。音楽と舞踊、声楽が一体となったコレオグラフィック・オペラである本作は、2011年にベルギー・モネ劇場で初演。すでに欧州では絶賛を博しており、待望の日本初演の実現となる。作曲家自身が最も信頼を寄せるサシャ・ヴァルツの演出・振付による初演プロダクションを上演する。新制作の3本目は、ベートーヴェン唯一のオペラ『フィデリオ』。演出は、リヒャルト・ワーグナーのひ孫で、現バイロイト音楽祭総監督カタリーナ・ワーグナー。本公演の指揮を務め、長年バイロイト音楽祭で経験を積んだ飯守芸術監督とタッグを組む。ベートーヴェンの深い精神性と高貴な理想を表現した本作は、開場20周年記念特別公演にふさわしい作品といえる。その他、再演の演目は、『椿姫』(ヴェルディ作曲)、『ばらの騎士』(R.シュトラウス作曲)、『こうもり』(ヨハン・シュトラウス作曲)、『ホフマン物語』(オッフェンバック作曲)、『愛の妙薬』(ドニゼッティ作曲)、『トスカ』(プッチーニ作曲)。2018年4月には、開場20周年記念特別公演のもう1作『アイーダ』(ヴェルディ作曲)を上演。巨匠フランコ・ゼッフィレッリが演出・美術・衣装を手がけ、これまでも人気を博してきたプロダクションがメモリアルイヤーに華を添える。■新国立劇場開場20周年記念2017/2018シーズン オペラ ラインアップ10月神々の黄昏 (楽劇「ニーベルングの指環」第3日) 【新制作】11月椿姫11~12月ばらの騎士1月こうもり2月松風 【新制作・日本初演】2~3月ホフマン物語3月愛の妙薬4月アイーダ【新国立劇場開場20周年記念特別公演】5~6月フィデリオ 【新制作/新国立劇場開場20周年記念特別公演】7月トスカ
2017年01月13日イギリスの名門歌劇場「英国オペラハウス」で公演されたバレエ・オペラの人気作品を、全国の映画館で上映する「英国ロイヤル・オペラハウス 2016/17シネマシーズン」が2016年11月25日(金)からスタートしています。◆「英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン2016/17」予告編ロンドンのコヴェント・ガーデンで上演されたオペラとバレエそれぞれ6作品、計12作品が映画館の大スクリーンで順次上映されます。すべての上映作品には、ナビゲーターたちによる舞台裏でのインタビューや特別映像が追加されており、スペシャルな映像となっています。各作品の上映期間は1週間と短いので、気になる作品はぜひお見逃しなく!世界最高レベルの芸術!上映予定の全12作品をご紹介それでは気になる12作品をご紹介しましょう。11月25日の一作品目公開から順次開幕していくので、公開日もあわせてチェックしてくださいね。●「ノルマ」2016年11月25日(金)公開まずシリーズ第一弾となるのは、ロイヤル・オペラ「ノルマ」。ロイヤル・オペラ音楽監督であるアントニオ・パッパーノ指揮でおくるオールスターキャストによるペッリーニの名作オペラの新演出版です。自らの宗教にそむいて敵である男を愛し、子をもうけた女性ノルマの物語。次第に男の心が離れ、別の女性への心変わりを知った彼女の破滅的な決断とは…。男女の心情を美しい音楽で表現します。●「コジ・ファン・トゥッテ」2016年12月9日(金)公開セミヨン・ビシュコフが指揮する、愛の本質を描くモーツァルトの代表的オペラです。2人の男たちが恋人の誠実さを試すために、互いの恋人を誘惑すする賭けにでるというストーリー。2組のカップルにおこる騒動を、コミカルに描いています。●「アナスタシア」2016年1月13日(金)公開©Tristram Kentonケネス・マクミラン振り付けによる全長版のバレエ「アナスタシア」。ロシア革命に運命を翻弄される皇女アナスタシアが主人公です。死んだはずのアナスタシアを名乗る女性が語る言葉は真実なのか、妄想なのか…映画館の大スクリーンで、役者の繊細な表情に注目して見たい作品です。●「ホフマン物語」2017年1月27日(金)公開フランスの作曲家ジャック・オッフェンバックによるドラマティックなオペラです。詩人ホフマンが自身を主役に書いた小説がもととなっています。豪華絢爛な衣装にも注目したい作品です。●「くるみ割り人形」2017年2月10日(金)公開英国ロイヤル・バレエの中でも人気の高い、チャイコフスキーのバレエです。少女クララがもらったくるみ割り人形が、彼女を不思議な世界へと連れ出します。おもちゃの兵隊の動きや、少女のピュアな表情から目が離せません。●「イル・トロヴァトーレ」2017年3月3日(金)公開罪なき母親を殺された男が復讐にもえる物語です。激しい愛と復讐の連鎖が悲劇にむかっていくオペラの名作。ドラマティックな展開に思わず息をのんでしまいそうです。●「ウルフ・ワークス」2017年公開マックス・リヒターの音楽が、バージニア・ウルフの小説「ダロウェイ夫人」「オルランド」「波」にインスパイアされた3つのバレエをつなぎあわせます。●「眠れる森の美女」2017年公開ロイヤル・バレエでの初演にあたる1946年の「眠れる森の美女」の上演から70年となる記念碑的作品です。邪悪な妖精の呪いいよって眠り続ける王女と、彼女を助けようとする王子の愛の物語です。●「蝶々夫人」2017年公開プッチーノの代表作のひとつである「蝶々夫人」。日本を舞台に描かれた、世界中で愛されつづけるオペラの名作です。アメリカ人士官の夫が任期を終えるのを、幼い息子をともに日本で待ち続ける蝶々。彼女が突きつけられる、あまりに残酷な現実とは…全身で語る悲劇の物語は必見です。●「ジュエルズ」2017年公開タイトルのとおり、宝石をモチーフにしたバレエです。エメラルド、ルビー、ダイヤモンドをそれぞれフォーレ、ストラヴィンスキー、チャイコフスキーの音楽によって構成しています。●「真夏の夜の夢」「シンフォニック・ヴァリエーションズ」「マルグリットとアルマン」2017年公開ロイヤル・バレエが誇る振付師フレデリック・アシュトンの遺産ともいえる3つのバレエです。世界を代表する振付師が魂をこめた踊りを、臨場感たっぷりの大スクリーンで楽しめます。●「オデロ」2017年公開ヴェルディの情熱的なオペラを、オペラ界のスーパースター、ヨナス・カウフマンが演じます。策略により愛する妻の誠実さを疑うようになったオデロ。嫉妬と疑惑がおこすシェイクスピアの悲劇「オセロ」をもとに作り上げています。普段なかなかオペラやバレエに接することがない人も、映画館なら気軽に楽しめそうですね。世界最高レベルの芸術を、ぜひご覧ください。■映画情報名称:英国ロイヤル・オペラハウス 2016/17シネマシーズン期間:2016年11月25日(金)より順次公開配給:東宝東和公式HP:
2016年12月03日ヴェルディ、プッチーニなどのイタリアオペラを始め、三島由紀夫の小説をオペラ化した『金閣寺』や、軽妙洒脱なオペレッタ『チャールダーシュの女王』、ミュージカル『三銃士』でも、シャープで洞察的な演出が大きな話題を呼んだ演出家・田尾下哲。数多ある演出の可能性から「原典」と「スコア」の分析を重要視し、入念なプランによって全体を構成していく手法は、多くのプロダクションで優れた演劇効果を上げている。モーツァルトの『後宮からの逃走』はテーマ的にもとても難しい、という田尾下さんのコメントからインタビューははじまった。オペラ『後宮からの逃走』全3幕 チケット情報「ドイツ語の翻訳をドラマトゥルクの庭山由佳さんと見ていって、原語をそのまま日本語のセリフに移し換えて上演するのは大変難しいことに気づきました。テーマが、宗教差別や人種差別を扱っているので、いわゆる今日的な状況では『不適切な表現』が数多く出てくるのです。ですから、ドイツ語で理解した上で原作にある偏見を洗い流した台本を編み直しました。演出プラス、上演台本を担当するという形になっています」通のオペラファン以外は、ストーリーを知らない観客も少なくない『後宮からの逃走』。物語の神髄を伝えるために重要な役として浮上してきたのが、黙役であるトルコ太守セリムだという。俳優の宍戸開さんが演じる。「オペラの序曲で、セリムが南アフリカ時代にどういう目にあい、どういう人間関係を経験して今に至るかを、パントマイムや合唱の方の芝居で表現する予定です。モーツァルトのオペラで、これほど黙役が大きい意味をもつものは存在しないんですよ。歌わない役の「赦し」がこのオペラの大きなテーマになっている…だからこそ婚約者への貞節を誓うコンスタンツェの信念の強さが意味をもつんです。セリムが許すことで、心の中で犠牲にしなければならなかったもの…たとえば復讐心といったものを表していかなければと思います。「赦す」って、生ぬるいことではないんですよ」指揮者の川瀬賢太郎さんは、長い間年上の指揮者としか仕事をしてこなかった田尾下さんにとって、一回りも年下世代のマエストロ。川瀬さんからの質問には、こんな答えが。「どこで演出のアイデアを考えるか? というと、場所は関係なく楽譜を見ているときに色々思いつきます。特にオーケストラのフルスコアを見ていると色々なイメージが湧くんですよ。モーツァルトで一番好きなオペラは、『フィガロの結婚』で、次に川瀬さんとやりたいのも『フィガロ』がいいですね。(田尾下さんは天然ですか?の質問には)どちらかというと計算ずくです。アシスタント時代が長かったので、人を言葉で傷つけないように意識的に振る舞うことを心がけています。いつも冷えピタシートを貼っているのは…片頭痛のせいです。脳がオーバーヒートすると頭痛が起こるので…でも、友人のすすめで先日MRIを撮影して、異常がないとわかってから、片頭痛も起こらなくなりました(笑)」11月11日(金) から11月13日(日)まで東京・日生劇場にて。取材・文:小田島久恵
2016年10月12日8月20日公開の映画『青空エール』の公開直前イベント「青空夏祭り」が16日、都内で行われ、土屋太鳳、竹内涼真が浴衣姿で登場した。少女漫画家・河原和音の同名漫画を三木孝浩監督が実写映画化した本作。トランペット初心者ながらも、名門の吹奏楽部に入部し、夢をひたむきに追い続けるヒロイン・小野つばさ(土屋太鳳)の青春を描く。土屋は「涼真くんは撮影で野球のカバンを背負って焼きそば食べているイメージでしたが、浴衣姿を見て浴衣男子っていいなって思いました。顔もキリっとしているし日本男子でいいと思います」と好印象。竹内も「素晴らしいですよ。映画より大人っぽくなって言うことなしでございます」と土屋を絶賛した。また、浴衣ということで、憧れる浴衣デートについて聞かれた土屋は「せっかく着るのであれば粋なデートをしたいです。京都とか金沢とか歴史のある場所に行きたいですね」と回答。続けて「今年の夏にした夏らしいことは?」という質問には「この前涼真くんと甲子園に行くことができました。市立尼崎高校に行って吹奏楽部の方とお会いしたんですけど、これがつばさちゃんと大介(劇中で竹内が演じた役)が目指した夏なんだと思うとすごく感動しました。甲子園での応援も地鳴りがすごくて、そこで踏ん張ってプレーしている高校球児の方々はすごい覚悟だと思いました」と感動した様子だった。土屋は現在、日本女子体育大学在学中で、竹内は高校時代に東京ヴェルディのユースに所属するなど体育会系の2人。イベントの後半には「ガチの3本勝負」と題して肺活量対決、うき輪投げ対決、風船膨らませ対決で勝負を行い、土屋が逆転勝利。最後に罰ゲームとして永野のモノマネをした竹内に感化され、土屋もYOUのモノマネを披露することになり、「最近自分の引き出しを増やしていこうかなと思って…」と女優らしからぬ発言で会場を驚かせていた。映画『青空エール』は、8月20日より全国公開。
2016年08月16日今月20日(土)公開の映画『青空エール』に出演している土屋太鳳と竹内涼真が、8月10日(水)に行われた千葉ロッテマリーンズvs東北楽天ゴールデンイーグルス戦のファーストピッチセレモニーに参加した。本作ではヒロインを務める土屋さん。運動能力の高さに定評のある土屋さんは、3月に行われた千葉ロッテマリーンズvs北海道日本ハムファイターズの開幕戦でも始球式に登板し、見事ノーバウンドの素晴らしいピッチングを披露していた。一方、本作では甲子園を目指す野球部員役の竹内さんは、サッカーで東京ヴェルディのユースに選ばれたほどの高い身体能力の持ち主。セレモニーでは劇中同様にキャッチャーを務めた竹内さん。2人はバッテリーを組み挑んだが、惜しくもノーバンならず…。始球式後の感想を2人は「撮影中にはグラウンドで、小野つばさとして大介くんを見ていたんですけれど、今日はキャッチャーとして涼真くんがボールを受け取ってくれるということで、すごく安心感がありました」(土屋さん)、「僕は初めてなのでかなり緊張しました。太鳳ちゃんと一緒にこういう神聖な場でファーストピッチができるのは、すごく幸せだし、夢のような気分でした。バウンドしたのは悔しかったです」(竹内さん)とそれぞれふり返った。また、土屋さんは「死ぬほど緊張して…。足が震えて…。どうしようって思ったけれど、気持ちを込めました…」と話しながら思わず涙する場面も。そして、土屋さんは「みんなの気持ちを込めて投げました。自分の精神力の強さが足りなかったのかなって思います」とストイックな発言もし、「でも、気持ちは全力で込めたので、こういう機会をつくってくださったたくさんの方々に感謝しています」と述べた。現在オリンピック開催中ということで、注目の選手について土屋さんは「女子バスケットボールがすごく好きなので、がんばってほしいなって思います」と話し、竹内さんも「僕はずっとサッカーをやってきて、U-23のサッカー日本代表だったんです。一緒にプレーしてきた選手がいて、そういった同じ世代の選手が世界で活躍されているのは、すごく気になります」と語った。『青空エール』は8月20日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月12日NY発のバッグブランド・グレートバッグコー(GREAT BAG CO.)が日本初上陸。2016年6月から順次、各百貨店、セレクトショップにて発売される。グレートバッグコーから展開している「Model M.」はアメリカの著名ファッションスタイリスト、ロバートヴェルディが立ち上げたプロジェクトの中で、効率的で広い用途に使えることをコンセプトに作られたバッグ。合成樹脂素材を用いており、雨風や紫外線を浴び続けても劣化しにくい仕様だ。汚れてもすぐに拭き取ることが出来る。カラー展開は、ビビットなイエローやピンクなど14色。ポーチや雑誌、ドリンクなどを1つにまとめて入れて持ち歩ける大きなサイズが魅力的のバッグだ。【商品詳細】Model M.発売時期:2016年6月から順次参考価格:18,500円+税取り扱い店:日本橋三越本店、銀座三越、三越オンラインストア、日本橋高島屋、ルクア イーレ、イセタン羽田ストア、イセタンハウス名古屋、ネミカ広尾、ネミカ玉川カラー:シルバー、ゴールド、レッド、ボルドー、ブラウン、カーキ、ネイビー、ターコイズ、オレンジ、イエロー、ピンク、ブラック、グリーン、ホワイト【問い合わせ先】ラタン7TEL:03-3770-7177
2016年05月16日2016年3月、サッカーJリーグの横浜FCに所属する「カズ」こと元日本代表の三浦知良選手が、明治安田生命J2リーグ第4節のレノファ山口戦に先発出場。カズ選手はこの日49歳0ヶ月23日で、Jリーグ最年長出場記録を更新しました。それ以前の最年長出場も当然、カズ選手自身が記録したものです。現役である限り、J1~J3を通したJリーグ全体のさまざまな最年長記録はカズ選手が更新し続けることでしょう。では、逆に現時点での「最年少」は誰が記録したのでしょう?■1:最年少の出場記録はなんと中学3年生2016年4月1日時点での最年少出場記録は、当時東京ヴェルディに所属し、のちに日本代表にも選出された森本貴幸選手(現川崎フロンターレ)。中学校を卒業する直前の2004年3月13日に、15歳10ヶ月6日でのJリーグ出場を果たしました。この記録は、10年以上たったいまでもまだ更新されていません。ちなみに、2番目は当時京都サンガ所属の宮吉拓実選手(現サンフレッチェ広島)で、16歳1ヶ月と14日。3位は湘南ベルマーレの菊池大介選手で、16歳2ヶ月25日でした。■2:最年少の得点記録はこどもの日に樹立得点記録を見てみましょう。最年少で試合に出場しただけでなく、得点も決めてしまった記録を持っているのは、やはり前出の森本貴幸選手。Jリーグ歴代最年少出場記録を打ち立てた3ヶ月後、ホームの味の素スタジアムで行われたジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)との試合でゴールを決めています。森本選手にとっては7試合目の出場でのJ初ゴール。この森本選手の得点が決勝点となって、チームは勝利を収めました。しかもこの日は、2004年5月5日のこどもの日。高校生となった森本選手を「こども」と呼ぶのは賛否あるかもしれませんが、当時は大人の選手を翻弄するプレーで話題を呼んだのです。森本選手はその年のJリーグ最優秀新人賞を受賞していますが、これも16歳という、史上最年少での受賞となりました。■3:J3リーグの最年少記録は随時更新中ところで、今シーズンはJ3リーグで毎週のように最年少記録が更新されています。2014年からスタートしたJ3リーグは2016年から、J1・J2リーグを戦っているクラブが、選手育成の目的でサテライト・セカンドチームを編成して参戦することが認められました。今年はFC東京U-23、ガンバ大阪U-23、セレッソ大阪U-23の3チームが参戦し、トップチームとは別に明治安田生命J3リーグを戦っています。チームは23歳以下の選手で構成され、ゴールキーパーを除く3名まで、オーバーエイジとして23歳以上の選手の参加も認められています。このJ3リーグで、若手の選手が躍動しているのです。J3第2節、3月20日に市立吹田サッカースタジアムで行われたガンバ大阪U-23とグルージャ盛岡との試合で、ガンバ大阪U-23の堂安律選手が開始わずか2分で先制ゴール。17歳9ヶ月4日のJ3最年少得点記録を打ち立てました。ところが同じ日。堂安選手が記録を打ち立てた85分後に、味の素フィールド西が丘でFC琉球と戦っていたFC東京U-23の松岡瑠夢選手が、17歳7ヶ月27日でゴール。J3最年少得点記録をあっという間に塗り替えてしまいました。さらに翌週の第3節、キンチョウスタジアムで開催されたセレッソ大阪U-23とFC琉球の試合で、セレッソ大阪U-23の森下怜哉選手が、17歳5ヶ月と1日でゴール。J3リーグ戦最年少得点記録をまたまた更新しています。ちなみに、J2リーグで最年少得点記録を樹立したのが、歴代最年少出場記録3位でもある湘南の菊池大介選手。2008年に平塚競技場で行われたJ2第28節ロアッソ熊本との試合で得点を決めました。このとき、17歳3ヶ月15日でした。■4:ハットトリックの最年少記録は18歳!1試合で3得点を決めるハットトリック。Jリーグが発足した1993年から現在までの間に、J1、J2、J3、そしてカップ戦であるヤマザキナビスコ杯のすべてを通してのべ385回のハットトリックが記録されています。そのなかで、最年少ハットトリックが記録されたのは、2012年のJ2リーグでのこと。当時東京ヴェルディに所属していた中島翔哉選手(現FC東京)が、ホームの味の素スタジアムで行われたFC栃木戦で、16分、58分、 62分と立て続けにゴールを決め、18歳1ヶ月28日で最年少ハットトリック記録を更新したのです。中島翔哉選手は、先ごろリオ五輪への出場を決めた日本代表U-23で10番を背負う注目選手。オリンピック本番での活躍にも期待がかかります。*ところで、上記で名前の挙がった選手のいずれも、記録を打ち立てたゴールはホームスタジアムでの得点です。若手の選手にとってホームスタジアムは、遠慮することなく実力を発揮しやすい場所なのかもしれません。スタジアムの設備自体になじみがあることももちろんですが、サポーターの応援による後押しもきっと心強いのではないでしょうか。次の最年少記録もまた、ホームスタジアムで生まれるかもしれません。お近くのスタジアムで、地元チームの選手が歴史的記録を打ち立てる瞬間を目撃してはいかがでしょうか。(文/宮本ゆみ子) 【写真提供】※FC東京(J3リーグを戦うFC東京U-23 松岡瑠夢選手)
2016年04月09日毎年春の訪れとともにやってくる「東京・春・音楽祭」が3月16日、東京文化会館での「日伊国交樹立150周年記念オーケストラ」公演で華やかに幕を開けた。リッカルド・ムーティが率いるのは、日本とイタリアの若い奏者たちの合同オーケストラ。7月にはイタリアのラヴェンナ音楽祭にも出演する。若い息吹がそのまま伝わってくるようなストレートな音楽表現が小気味いい。開演前にはセレモニーも執り行なわれるなど、音楽祭初日に日伊友好が重なって祝賀ムード満載なのだが、公演の中身はお祭り気分ではなかった。前半のヴェルディ・オペラ名曲集は、しばしばカットされる《マクベス》のバレエ・シーンの音楽をはじめ、《ナブッコ》の1幕の合唱や《アッティラ》のバスのアリアなど、随所にただならぬこだわりを感じさせる選曲眼。そして後半は、日本では滅多に上演されないであろうボーイトの歌劇《メフィストーフェレ》のプロローグまるごとというエッジの効いたプログラム。さすがムーティ。130人編成の東京オペラシンガーズの迫力は圧倒的。バスのイルダール・アブドラザコフともども、声の「圧」にけおされる心地良さを満喫させてくれた。音楽祭は4月17日まで1か月間。室内楽からオペラまで、さまざまな注目公演が目白押しだ。「東京のオペラの森」としてスタートした音楽祭だけに、オペラ公演は目玉のひとつ。恒例のNHK交響楽団のワーグナー・シリーズ(演奏会形式)は《ジークフリート》。今年、満を持してバイロイトの『指環』を任された当代きってのワーグナー指揮者マレク・ヤノフスキの、ドイツの正統を感じさせるワーグナーに期待が集まる。ベリオ、ブーレーズ、ベートーヴェンの室内楽を並べて聴くという、刺激的な「ポリーニ・プロジェクト」(2夜)も聴き逃せない(リサイタルで来日中のポリーニ自身は出演しないので注意)。大物アーティストが居並ぶこうしたコンサートホールでの公演の一方で、動物園内で聴くリアルな《動物の謝肉祭》や、春の陽光が降り注ぐ上野公園でオーケストラを相手に指揮者体験を味わえる参加型イベントなど、上野界隈を中心に多数開かれる無料コンサート「桜の街の音楽会」もこの音楽祭ならでは。コアなクラシック・ファンはもちろん、子供連れのファミリーやデートのニーズにも、懐深く対応してくれる音楽祭だ。桜とともに音楽も満開。さあ上野へ!取材・文宮本明
2016年03月17日毎年春の訪れとともにやってくる「東京・春・音楽祭」が3月16日、東京文化会館での「日伊国交樹立150周年記念オーケストラ」公演で華やかに幕を開けた。リッカルド・ムーティが率いるのは、日本とイタリアの若い奏者たちの合同オーケストラ。7月にはイタリアのラヴェンナ音楽祭にも出演する。若い息吹がそのまま伝わってくるようなストレートな音楽表現が小気味いい。開演前にはセレモニーも執り行なわれるなど、音楽祭初日に日伊友好が重なって祝賀ムード満載なのだが、公演の中身はお祭り気分ではなかった。前半のヴェルディ・オペラ名曲集は、しばしばカットされる《マクベス》のバレエ・シーンの音楽をはじめ、《ナブッコ》の1幕の合唱や《アッティラ》のバスのアリアなど、随所にただならぬこだわりを感じさせる選曲眼。そして後半は、日本では滅多に上演されないであろうボーイトの歌劇《メフィストーフェレ》のプロローグまるごとというエッジの効いたプログラム。さすがムーティ。130人編成の東京オペラシンガーズの迫力は圧倒的。バスのイルダール・アブドラザコフともども、声の「圧」にけおされる心地良さを満喫させてくれた。音楽祭は4月17日まで1か月間。室内楽からオペラまで、さまざまな注目公演が目白押しだ。「東京のオペラの森」としてスタートした音楽祭だけに、オペラ公演は目玉のひとつ。恒例のNHK交響楽団のワーグナー・シリーズ(演奏会形式)は《ジークフリート》。今年、満を持してバイロイトの『指環』を任された当代きってのワーグナー指揮者マレク・ヤノフスキの、ドイツの正統を感じさせるワーグナーに期待が集まる。ベリオ、ブーレーズ、ベートーヴェンの室内楽を並べて聴くという、刺激的な「ポリーニ・プロジェクト」(2夜)も聴き逃せない(リサイタルで来日中のポリーニ自身は出演しないので注意)。大物アーティストが居並ぶこうしたコンサートホールでの公演の一方で、動物園内で聴くリアルな《動物の謝肉祭》や、春の陽光が降り注ぐ上野公園でオーケストラを相手に指揮者体験を味わえる参加型イベントなど、上野界隈を中心に多数開かれる無料コンサート「桜の街の音楽会」もこの音楽祭ならでは。コアなクラシック・ファンはもちろん、子供連れのファミリーやデートのニーズにも、懐深く対応してくれる音楽祭だ。桜とともに音楽も満開。さあ上野へ!取材・文宮本明
2016年03月17日毎年恒例、博多座での宝塚歌劇公演。今年は5月に宙組が登場する。佐賀県出身で宝塚音楽学校時代には博多座の客席に座って観劇した事もあるというトップスター・朝夏まなとにとっては、まさに凱旋と言える公演。実咲凜音と共に、九州でお披露目を行なう新生トップコンビが会見を開いた。【チケット情報はこちら】今回上演されるのは、グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌』-オペラ「アイーダ」より-。イタリアの大作曲家・ヴェルディの円熟期の作品として有名なオペラを元にした舞台だ。古代エジプトを舞台に、エジプトの若き将軍ラダメスと、エジプト軍に捕えられ奴隷となったエチオピアの王女アイーダとの悲恋を描いた作品を、新たな脚本、新たな音楽の宝塚バージョンとして2003年に星組で初上演。第58回芸術祭優秀賞を受賞した。そして2015年、12年ぶりに宙組で上演され、こちらも大好評を博した注目作がいよいよ博多座に登場する。エジプトの将軍を演じる朝夏は「これまで王子様的な役が多かったので、強い将軍役が果たしてできるのか?」という不安もあったそうだが、「人間的な強さを大事に。誠実さや人に対しての優しさというものが総じて強く見えたらいいな、と人物像を作っていきました」とラダメス像について語った。そのラダメスと許されない恋に落ちるアイーダを演じる実咲は「王女として、気高く芯が強く凛とした雰囲気。そして祖国、家族への思いとラダメスへの思いで葛藤する非常に難しく、そしてやりがいのある役。再演ではありますが、また新たな気持で向き合い、ラダメス様にきっちりついていけるように頑張りたい」と意気込んだ。本作は宝塚作品の中でも稀に見る楽曲の多さが特徴。「全部で50曲程もあり、その歌で心情を伝えていくのが本当に難しい」と苦労を思い出しながら、「宙組自慢のコーラスの美しさ、厚みをこれほど感じられる演目もない」と2人とも自信を覗かせる。また、衣裳も注目で、将軍の鎧はトップがつける羽くらいの重さがあるとか。重厚感ある鎧を着て、凱旋するシーンは見応え充分と言える。フィナーレには宝塚ならではの華やかでゴージャスなショーも用意されており、あらゆる角度から楽しませてくれそう。もちろん「胸キュン」のシーンもあるようで、朝夏も「キュンキュンしに来てください」と笑顔を見せて締めくくった。公演は5月5日(木・祝)~28日(土)まで博多座。チケットは3月12日(土)一般発売開始。なお、一般発売に先がけて、ぴあでは先行抽選プレリザーブを実施中。受付は3月10日(木)11時まで。
2016年03月08日毎年恒例、博多座での宝塚歌劇公演。今年は5月に宙組が登場する。佐賀県出身で宝塚音楽学校時代には博多座の客席に座って観劇した事もあるというトップスター・朝夏まなとにとっては、まさに凱旋と言える公演。実咲凜音と共に、九州でお披露目を行なう新生トップコンビが会見を開いた。【チケット情報はこちら】今回上演されるのは、グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌』-オペラ「アイーダ」より-。イタリアの大作曲家・ヴェルディの円熟期の作品として有名なオペラを元にした舞台だ。古代エジプトを舞台に、エジプトの若き将軍ラダメスと、エジプト軍に捕えられ奴隷となったエチオピアの王女アイーダとの悲恋を描いた作品を、新たな脚本、新たな音楽の宝塚バージョンとして2003年に星組で初上演。第58回芸術祭優秀賞を受賞した。そして2015年、12年ぶりに宙組で上演され、こちらも大好評を博した注目作がいよいよ博多座に登場する。エジプトの将軍を演じる朝夏は「これまで王子様的な役が多かったので、強い将軍役が果たしてできるのか?」という不安もあったそうだが、「人間的な強さを大事に。誠実さや人に対しての優しさというものが総じて強く見えたらいいな、と人物像を作っていきました」とラダメス像について語った。そのラダメスと許されない恋に落ちるアイーダを演じる実咲は「王女として、気高く芯が強く凛とした雰囲気。そして祖国、家族への思いとラダメスへの思いで葛藤する非常に難しく、そしてやりがいのある役。再演ではありますが、また新たな気持で向き合い、ラダメス様にきっちりついていけるように頑張りたい」と意気込んだ。本作は宝塚作品の中でも稀に見る楽曲の多さが特徴。「全部で50曲程もあり、その歌で心情を伝えていくのが本当に難しい」と苦労を思い出しながら、「宙組自慢のコーラスの美しさ、厚みをこれほど感じられる演目もない」と2人とも自信を覗かせる。また、衣裳も注目で、将軍の鎧はトップがつける羽くらいの重さがあるとか。重厚感ある鎧を着て、凱旋するシーンは見応え充分と言える。フィナーレには宝塚ならではの華やかでゴージャスなショーも用意されており、あらゆる角度から楽しませてくれそう。もちろん「胸キュン」のシーンもあるようで、朝夏も「キュンキュンしに来てください」と笑顔を見せて締めくくった。公演は5月5日(木・祝)~28日(土)まで博多座。チケットは3月12日(土)一般発売開始。なお、一般発売に先がけて、ぴあでは先行抽選プレリザーブを実施中。受付は3月10日(木)11時まで。
2016年03月08日阿部寛が主演を務め、池井戸潤のベストセラー原作をドラマ化、2015年度の民放ドラマ最高視聴率を記録するなど話題をさらった「下町ロケット」。阿部さんをはじめとする佃製作所の“オジサマ”たちのプライドと信念の熱き闘いが話題を呼んだが、佃製作所の若手社員たちがイケメンぞろいだったこともその人気に拍車をかけた、といっても過言ではないだろう。2016年のネクストブレイク候補として、同作で注目を集めた若手俳優たちや、山崎賢人や坂口健太郎に続く、少女コミックから抜け出てきたような期待のイケメンをピックアップしてみた。特撮ファンの間では、特撮ヒーロー出身者が数多く出演していることが話題となっていた「下町ロケット」。佃製作所・技術開発部の社員、立花洋介を演じたのは、「仮面ライダードライブ」の主人公・泊進ノ介役として知られる竹内涼真。そして、同じく川本浩司役を演じたのは、「仮面ライダー鎧武/ガイム」の主人公・葛葉紘汰役の佐野岳だ。まず、竹内さんといえば、「ガウディ編」の終盤で涙、涙の熱演を見せていたことが記憶に新しい。1993年4月26日、東京生まれ。5歳でサッカーを始め、高校時代は東京ヴェルディのユースで活躍、サッカー推薦で大学に進学したというほど。2013年、「車家の人々」で「三代目J Soul Brothers」岩田剛典の弟役にオーディションで選ばれ、俳優デビューした。「仮面ライダードライブ」では史上初、バイクではなく“車”に乗る刑事として話題を呼んだが、当初から“小栗旬に似ている”という声が上がり、そのイケメン度と秘めた熱さが注目を集めた。現在は『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』が公開中。仮面ライダーに憧れてその役を見事つかんだ、有言実行派だ。また、1992年4月3日生まれ、愛知県出身の佐野さんも、幼少期からサッカーをしており、県代表に選出されたことも。第24回JUNONスーパーボーイコンテストでグランプリを獲得して、デビュー。これまでライダーを演じてきた若手の中でも運動神経は飛び抜けているといわれ、先日行われた通称“スポ男”、「究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦」では第1回以来となる優勝を「EXILE」の関口メンディーから奪還。2月には舞台『「終わりのセラフ」 The Musical』が控えているが、その身体能力の高さと筋肉には改めて熱い視線が送られている。2人ともスポーツマンで明るい!今後の活躍に注目だ。さらに「下町ロケット」では、“ミュージカル界のプリンス”山崎育三郎が、裏切りから改心、そして恩義に報いる真野賢作役を好演し、視聴者から「あのイケメンは誰?」と話題を呼んだ。これまで「レ・ミゼラブル」のマリウス役や、「ロミオとジュリエット」「モーツァルト」など数々のミュージカルで活躍してきた山崎さんは、1986年1月18日、東京生まれ。年末には、安倍なつみと入籍したことが報じられたばかり。1月期の目玉ドラマの1つ、遠藤憲一×渡部篤郎の「お義父さんと呼ばせて」では、遠藤さんの“恋敵”となるヒロイン・蓮佛美沙子に猛アタックするキザ男を演じるという。ムロツヨシ主演の深夜ドラマ「悪党たちは千里を走る」にも出演が決まっており、今年はコミカルに弾ける(?)山崎さんの姿を見ることができそうだ。そして、帝国重工の社員を演じていた中村倫也は、2016年に来る“塩顔系”の若手演技派として要注目。1986年12月24日、東京生まれ。舞台、ドラマ、映画などで10年以上のキャリアを誇り、2015年は『マエストロ!』『ピース オブ ケイク』ほか出演作が5本も公開された。つい先日まで、舞台版「ライチ☆光クラブ」でゼラ役を務めており、「お義父さんと呼ばせて」では渡部さんの息子で蓮佛さんの兄役を演じる。何と言っても、佐々木希、木村佳乃、菅田将暉、杏、市原隼人、新井浩文、松重豊といった豪華キャストが共演する主演作『星ガ丘ワンダーランド』(3月5日(土)公開)が控えており、ますます引っ張りだこの存在となるはず。一方、特撮ヒーローといえば、「獣電戦隊キョウリュウジャー」キョウリュウレッド/桐生ダイゴ役で人気を博し、福士蒼汰ら研音の若手俳優が集結するイベント「MEN ON STYLE SUPER LIVE 2015 」が大成功を収めたばかりの竜星涼にも注目!土屋太鳳&山崎賢人の“朝ドラ”タッグで大ヒット中の『orange-オレンジ-』では、原作コミックでも人気の高い須和弘人役で好感度&注目度とも上昇中だ。1993年3月24日、東京生まれ。これまでも「GTO」「ごめんね青春」などの学園ドラマで生徒役を演じてきた。同作では、明るく思いやりにあふれたサッカー少年で、土屋さん演じる菜穂を一途に思いながらも、山崎さん演じる翔とも友情を育み、2人の恋を応援する、見た目も心もイケメンな須和を好演。次回作も楽しみな若手となっている。山崎さんとの共演といえば、大人気コミックの実写映画化『オオカミ少女と黒王子』(5月公開)で、山崎さん演じるドS王子の親友役に抜擢された横浜流星も要チェック。1996年9月16日、横浜市生まれ。雑誌「nicola」の読者投票1位を獲得する人気メンズモデルとして活躍。「烈車戦隊トッキュウジャー」トッキュウ4号/ヒカリ役で一躍注目を集め、2015年は主演舞台「武士白虎 もののふ白き虎 -幕末、『誠』に憧れ、白虎と呼ばれた若者達-」と「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE ~さよなら絶望学園~」を2本立て続けに経験した。『オオカミ少女と黒王子』には鈴木伸之、門脇麦、吉沢亮、菜々緒ら最旬俳優が集結するだけに、『ストロボ・エッジ』や『ヒロイン失格』と同様、その年を代表するラブストーリーとなる予感大!さて、あなたの気になるネクスト男子は誰?(text:cinemacafe.net)
2016年01月02日新国立劇場に直結する京王新線の初台駅のホームで流れる列車の接近を知らせるメロディに「くるみ割り人形」「アイーダ」「眠れる森の美女」の楽曲が使用されることが発表された。12月15日、発表セレモニーが開催され、京王電鉄の金子修京王東管区長、新国立劇場の中島豊常務理事、楽曲のアレンジを担当した作曲家の川瀬浩介らが出席した。新国立劇場バレエ団「くるみ割り人形」チケット情報今回、列車接近メロディとして使用されるのは3曲。クリスマスシーズン限定で、12月15日(火)から27日(日)の間は、同劇場でも上演される「くるみ割り人形」からチャイコフスキーの「行進曲」を、12月28日(月)以降は、世界3大バレエのひとつ「眠れる森の美女」から「ガーランド・ワルツ」、そして同劇場とゆかりが深く、5年ごとに必ず上演されているヴェルディ作曲のオペラ「アイーダ」から「凱旋行進曲」が流れる。京王電鉄の金子氏は「メロディを多くの人に聞いていただき、初台の地に親しみを持っていただければ」と初台駅にふさわしいメロディの完成を喜び、中島理事も「素敵なクリスマスプレゼントをお客様に提供できることを嬉しく思っております」と京王線と新国立劇場のコラボレーションの実現に笑顔を見せた。アレンジを担当した川瀬氏は「いつか生活空間で響く音楽を作れたらと思っていたので、機会をいただきありがたく思っています」と喜びを口にする。アレンジに関しては「元々のメロディを書いたのは巨匠!劇場にいらした方、帰っていく方が耳にするものであり、劇場で聞いたメロディとキーが違ったり、変に作り手の色気が出ていてもいけないですし、騒がしい駅構内で機能しなくてはいけない…などプレッシャーはありました」と苦労を振り返る。「音楽とは記憶と共にある芸術表現。みなさんの気持ちの支えになるようなメロディになれば」と語り、特に、クリスマスシーズン限定の「くるみ割り人形」に関しては「1番ホーム(下り)と2番ホーム(上り)で微妙にアレンジを変えています。そういうところまで聞き取っていただけたら作り手として幸せです。耳をすませて聞いてみてください」と呼びかけた。クリスマスシーズン限定のメロディと同時期に開催されるバレエ「くるみ割り人形」は12月19日(土)から12月27日(日)まで新国立劇場オペラパレスにて上演。チケットは一部公演を除き発売中。取材・文・撮影:黒豆直樹
2015年12月16日毎春、上野地域で開催され、今年で12回目を迎える国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森 2016-」。同音楽祭の会見が11月25日都内で行われ、来年の日伊国交樹立150周年を記念し、イタリアが生んだ世界的指揮者リッカルド・ムーティが来日、彼が編成したイタリアのオーケストラと日本人の若手音楽家による特別編成のオーケストラによる公演の開催などが発表された。【特集】東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-会見には同音楽祭の実行委員会委員長の鈴木幸一、事務局長の芦田尚子、二木忠男上野観光連盟会長、そしてドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が出席。日伊国交樹立150周年記念事業に関してはジョルジ大使と芦田氏が概要を説明。1866年8月22日に日本とイタリアの間で条約の締結が行われ、来年で150年を迎えるにあたり“帝王”ムーティを招聘し、同音楽祭のオープニングの3月16日(水)東京文化会館、17日(木)東京芸術劇場で公演を行う。同音楽祭がムーティを招くのはが5回目。今回、ムーティが編成したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団を引き連れ来日し、日本人の若手音楽家45名とオーケストラを編成。イタリアが生んだ作曲家ヴェルディの歌劇『ナブッコ』、『アッティラ』、『マクベス』、『運命の力』、『第1回十字軍のロンバルディア人』、同じくイタリア人ボイトによる『メフェストフェレ』などが演奏される。ちなみに、この特別編成のオーケストラは同音楽祭にとどまらず、イタリアのラヴェンナで行われる「RAVENNA FESTIVAL」にも参加することになるという。この日は、ムーティのビデオメッセージも到着。150周年記念事業への意気込みを語るとともに「1975年にウィーンフィルと共に初来日して以来、たびたび日本を訪れ、愛着を深めてまいりましたが、理解の深い素晴らしい日本の観客の皆様との触れ合いに喜びを感じています」と語った。なお、来年にはムーティ、ヴェルディ、ボイトをかたどった記念切手が発売されることも明らかに。そのほか、同音楽祭では4月7日(木)、10日(日)に今年で7回目を迎えるワーグナーシリーズとしてオペラ「ニーベルングの指輪」第2日『ジークフリート』を上演。名匠マレク・ヤノフスキを指揮に迎え、NHK交響楽団による演奏で青年ジークフリートの物語を紡ぎ出す。同シリーズは来年以降も続けられていく予定。そのほか同音楽祭では、数々の演奏会を開催。上野の地の利を生かして国立科学博物館、東京国立博物館、上野の森美術館、東京都美術館、国立西洋美術館というミュージアムでのコンサートが企画されており、通常の音楽ホールとはひと味違った演奏が楽しめそう。特に東京都美術館、国立西洋美術館では日伊国交樹立150周年記念の「ボッティチェリ展」、「カラヴァッジョ展」とのコラボによる記念コンサートを開催。また、夜の博物館でのナイトミュージアム・コンサート、こどもたちを対象にした「for Kids」なども幅広い層に向けた演奏会を開催。有料、無料を含め約1か月の130もの公演が行われる予定となっている。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日毎春、上野地域で開催され、今年で12回目を迎える国内最大級のクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 -東京のオペラの森 2016-」。同音楽祭の会見が11月25日都内で行われ、来年の日伊国交樹立150周年を記念し、イタリアが生んだ世界的指揮者リッカルド・ムーティが来日、彼が編成したイタリアのオーケストラと日本人の若手音楽家による特別編成のオーケストラによる公演の開催などが発表された。【特集】東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2016-会見には同音楽祭の実行委員会委員長の鈴木幸一、事務局長の芦田尚子、二木忠男上野観光連盟会長、そしてドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使が出席。日伊国交樹立150周年記念事業に関してはジョルジ大使と芦田氏が概要を説明。1866年8月22日に日本とイタリアの間で条約の締結が行われ、来年で150年を迎えるにあたり“帝王”ムーティを招聘し、同音楽祭のオープニングの3月16日(水)東京文化会館、17日(木)東京芸術劇場で公演を行う。同音楽祭がムーティを招くのはが5回目。今回、ムーティが編成したルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団を引き連れ来日し、日本人の若手音楽家45名とオーケストラを編成。イタリアが生んだ作曲家ヴェルディの歌劇『ナブッコ』、『アッティラ』、『マクベス』、『運命の力』、『第1回十字軍のロンバルディア人』、同じくイタリア人ボイトによる『メフェストフェレ』などが演奏される。ちなみに、この特別編成のオーケストラは同音楽祭にとどまらず、イタリアのラヴェンナで行われる「RAVENNA FESTIVAL」にも参加することになるという。この日は、ムーティのビデオメッセージも到着。150周年記念事業への意気込みを語るとともに「1975年にウィーンフィルと共に初来日して以来、たびたび日本を訪れ、愛着を深めてまいりましたが、理解の深い素晴らしい日本の観客の皆様との触れ合いに喜びを感じています」と語った。なお、来年にはムーティ、ヴェルディ、ボイトをかたどった記念切手が発売されることも明らかに。そのほか、同音楽祭では4月7日(木)、10日(日)に今年で7回目を迎えるワーグナーシリーズとしてオペラ「ニーベルングの指輪」第2日『ジークフリート』を上演。名匠マレク・ヤノフスキを指揮に迎え、NHK交響楽団による演奏で青年ジークフリートの物語を紡ぎ出す。同シリーズは来年以降も続けられていく予定。そのほか同音楽祭では、数々の演奏会を開催。上野の地の利を生かして国立科学博物館、東京国立博物館、上野の森美術館、東京都美術館、国立西洋美術館というミュージアムでのコンサートが企画されており、通常の音楽ホールとはひと味違った演奏が楽しめそう。特に東京都美術館、国立西洋美術館では日伊国交樹立150周年記念の「ボッティチェリ展」、「カラヴァッジョ展」とのコラボによる記念コンサートを開催。また、夜の博物館でのナイトミュージアム・コンサート、こどもたちを対象にした「for Kids」なども幅広い層に向けた演奏会を開催。有料、無料を含め約1か月の130もの公演が行われる予定となっている。取材・文:黒豆直樹
2015年11月26日サッカー好きとしても知られるミュージシャン・桜井和寿が味スタにやってくる! 11月1日(日)・『明治安田生命J2リーグ』第39節・東京ヴェルディ×ジュビロ磐田で、「ケリタガリ」のメンバーとしてベレーザ&ヴェルディOBチームとエキシビションマッチを行うのだ。桜井のほか、アナウンサーのラルフ鈴木や元日本代表監督・アルベルト・ザッケローニの通訳を務めた矢野大輔らが出場する、エキシビションマッチの参加メンバーは以下の通り。東京V×磐田 チケット情報【ケリタガリ】桜井和寿、藤田豊、水内猛、佐々木竜太、ラルフ鈴木、鈴木祐輔、矢野大輔、三渡洲舞人、斉藤紀由、奥山武宰士、長谷川太郎、前田義貴【ベレーザ&ヴェルディOBチーム(順不同)】日テレ・ベレーザ所属選手、佐伯直哉、長田道泰、桜井直人、山口貴之、菅原智、萩村滋則また、この日は多摩市サンクスマッチを開催。多摩市在住・在学・在勤者の無料招待やオリジナルクリアファイルの配布、多摩市物産ブースの出展などが実施される。詳細は東京V公式サイトを要チェックだ。いよいよ終盤戦を迎える『明治安田J2』の順位に目を向けると、4試合を残して東京Vは勝点57で『J1昇格プレーオフ』出場圏内の6位につける。だが安心はできない。7位・愛媛FC・勝点56、8位・ジェフユナイテッド千葉・勝点54、9位・ギラヴァンツ北九州・勝点52、10位・ロアッソ熊本・勝点50とその差は僅少。東京Vとしては、現在自動昇格圏の2位・磐田を叩いて、プレーオフ圏内を死守したい。対する磐田も必死だ。引き分けをひとつ挟み7連勝中の3位・アビスパ福岡が背後に迫ってきている。その差は勝点2。万が一、東京V戦で敗北を喫し福岡が横浜FC戦に勝利すれば、その順位は逆転し自動昇格の座を明け渡すことになるのだ。磐田としても、何が何でも自動昇格圏内を守りきるために勝利するほかない。両軍のこれまでの対戦成績を見ると、J1リーグ戦も含めて21勝2分10敗と磐田に軍配があがる。直近5試合の結果も、磐田・3勝2分、東京V・1勝2分2敗と勢いは磐田にある。だが、東京Vは前節、栃木SCに1-0で勝利した。東京V・冨樫剛一監督は試合後に「残り4試合は自分たちより上のチームとの直接対決がある中で、しっかりと勝つことで自分たちがもっと変わると思っている。ここからチーム一丸となって臨んでいきたい」と語っている。前節の勝利をはずみに、残り4試合を駆け抜け『J1昇格プレーオフ』出場権をもぎ取りたいところ。待ち受けるのは天国か地獄か。意地と意地がぶつかりあう一戦は見逃せない。もちろん、桜井らによる貴重な一戦もお見逃しなく。11月1日(日)・東京ヴェルディ×ジュビロ磐田、エキシビションマッチ(ベレーザ&ヴェルディOBチーム×ケリタガリ)・味の素スタジアムはチケット発売中。
2015年10月28日元日決勝が帰ってきた! 『第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会』の話である。昨年は国立競技場が改修工事のため12月に横浜で決勝を開催したが、95回目となる今年は2016年1月1日(金・祝)・味の素スタジアム(東京都)にて頂上決戦となる。また、今回は1回戦からJ1 2クラブ、J2全クラブが登場。2回戦からは、浦和レッズ、柏レイソル、FC東京、ガンバ大阪の2015年Jリーグ推薦シード4チームを除いたJ1クラブがお目見えする。『第95回天皇杯』1回戦の組み合わせは下記のとおり。【チケット情報はこちら】【1回戦】■8月29日(土)愛知県代表×神奈川県代表・名古屋港松本山雅FC×福井県代表・松本大分トリニータ×佐賀県代表・大銀ドV・ファーレン長崎×三菱重工長崎SC ・長崎県立滋賀県代表×和歌山県代表・東近江水戸ホーリーホック×青森県代表・Ksスタギラヴァンツ北九州×宮崎県代表・本城韮崎アストロス×千葉県代表・中銀スタセレッソ大阪×大阪府代表・金鳥スタ三重県代表×ヴェルスパ大分・三交鈴鹿コンサドーレ札幌×北海道代表・札幌厚別徳島ヴォルティス×岡山県代表・鳴門大塚ザスパクサツ群馬×岐阜県代表・群馬サ奈良県代表×静岡県代表・奈良橿原モンテディオ山形×山形県代表・NDスタロアッソ熊本×福岡大学・水前寺鳥取県代表×ファジアーノ岡山・とりスタジュビロ磐田×石川県代表・ヤマハ大宮アルディージャ×栃木県代表・NACK東京ヴェルディ×新潟県代表・味フィ西松江シティFC×鹿児島ユナイテッドFC・松江陸栃木SC×茨城県代表・栃木グジェフユナイテッド千葉×埼玉県代表・フクアリ■8月30日(日)ツエーゲン金沢×FC今治・石川西部富山県代表×沖縄県代表・富山愛媛FC×多度津FC・ニンスタ横浜FC×群馬県代表・ニッパツ秋田県代表×福島県代表・A-スタカマタマーレ讃岐×高知県代表・丸亀広島経済大学×徳島大学ヒポクラテス・広島一球岩手県代表×東京都代表・岩手アビスパ福岡×東海大学熊本・レベスタヴァンラーレ八戸×宮城県代表・八戸東陸京都サンガF.C.×京都府代表・西京極長野県代表×山口県代表・南長野FC岐阜×兵庫県代表・メドウ2回戦以降の日程は、2回戦・9月5日(土)・6日(日)・9日(水)、3回戦・10月10日(土)・11日(日)・14日(水)、ラウンド16(4回戦)・11月11日(水)・14日(土)・15日(日)、準々決勝・12月26 日(土)、準決勝・12月29日(火)、決勝・2016年1月1日(金・祝)となっている。2年ぶりの元日決戦で日本一の栄冠を手にするのは果たしてどのクラブか。1回戦・2回戦チケットは8月8日(土)午前10時より一般発売。
2015年08月07日音大卒でイタリアへの音楽留学の経験もあるシンガーソングライターの北野里沙が、メジャーデビュー後初となる東京でのホールワンマンライブ“北野里沙コンサート~母からの手紙~”を6月13日によみうり大手町ホールで開催。クラシックやオペラからポップスまでたっぷりと披露し、観客を感動させた。【チケット情報はこちら】鮮やかなオレンジの衣装で登場した北野は、満面の笑顔でおじぎをすると、デビューシングルに収録の「ファーストポジション」で伸びやかな美しい歌声を披露。「20代最後のライブですので、誕生日パーティのような気持ちで最後まで楽しんでください」とあいさつした。この日のライブは「観客のみんなをびっくりさせよう」とピアノ、ギター、ベース、ドラム、キーボードによる初のバンド編成でのぞんだ。「第1部はやりたいことをやらせてもらいます」と宣言すると、バラエティに富んだセットリストで観客を楽しませた。森山良子『あなたが好きで』、由紀さおり『真綿のように』のカヴァーでしっとりと聴かせると、続いてコンサート「クリエンターレ!」で共演した吉武大地(ESCOLTA)をゲストとして招き、その公演で披露した『王様と私』より『Shall We Dance?』を披露。同じくゲストとして登場したバリトンの平林龍とは、ヴェルディの歌劇『椿姫』の『乾杯の歌』を熱唱した。さらにピアニストの飯田俊明を迎え、シューベルトの『アヴェ・マリア』で美しいソプラノを披露。プッチーニの歌劇『ラ・ボエーム』の『私が街を歩けば』では、ピアノ演奏だけでマイクを使わずに生声で美声を響かせ、会場は拍手喝采となった。第2部は、“シンガーソングライター北野里沙”をテーマにしたステージ。白のワンピースに着替え、頭には大きな花飾りを付けて登場した北野は、祖父と遊んだ記憶を歌にした『かげおくり』やショパンの曲をモチーフにした『温もり』を歌い上げた。さらに、新曲も披露。大人をイメージして作ったという『ホンコンナイト』は、ジャジーでムーディなアレンジでセクシーな女性の一面を見せつけた。本編最後は、20歳の時に母親からもらった手紙をモチーフに初めて作詞作曲したデビュー曲『母からの手紙』。語りかけるように歌い、会場には感動が広がった。アンコールでは、新曲『ありがとうのかわりに』を披露し、観客に歌で感謝を伝えた。北野里沙は、8月1日(土)に新潟・なかさと清津スキー場 特設ステージで行われる“津高原サマーコンサート「南こうせつwithフレンズ」”にオープニングアクトとして出演する。チケット発売中。取材・文:門 宏
2015年06月30日サッカーJ2のFC岐阜が、今季のホームゲーム残り全10試合の入場券を、座席に関わらず一律半額で販売することを発表した。これは、岐阜県が推進する「FC岐阜ホームゲーム盛り上げ事業」の一環で実施するもの。これまで試合会場へ足を運んだことが無い人でも、気軽に観戦ができるような取り組みを行う。FC岐阜は現時点でJ2リーグ20位だが、6月21日の試合では2位のジュビロ磐田に3対2の逆転勝ちを果たした。そして同試合終了時点では、決定力抜群のエース・FW難波宏明がJ2得点ランキング1位となった。ラモス監督のもと、GK川口能活、キャプテンのDF深谷友基らベテラン勢を筆頭に、残り試合では底力を見せてほしい。現在、ホームの岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催される7月8日(水)東京ヴェルディ戦、7月12日(日)横浜FC戦、7月22日(水)ジュビロ磐田戦、8月8日(土)ロアッソ熊本戦のチケットを全て半額で発売中。残りの6試合は、8月11日(火)、9月11日(金)より発売開始。
2015年06月22日●アニメの話ができる人が周りに少なくて…ゴールを決めるたびに、好きなフィギュアを一つプレゼント――。そんなユニークなスポンサー契約が、サッカーファンやアニメファンの間で話題になっている。フィギュアメーカーのコトブキヤと、東京ヴェルディのキャプテン・井林章選手が交わした、世にも珍しい「フィギュアパートナー契約」だ。ちなみに東京ヴェルディとの契約ではなく、井林選手との個人契約である。それにしても、ゴールを決めるたびに報酬がもらえるのはわかるとして、なぜそれがフィギュアなのか?ファンにはよく知られた話だが、実は井林選手、サッカー界きってのアニメ好きなのである。それも、キャラ付けとか、イメージ戦略とか、そういう"まがい物"ではない。正真正銘、ホンモノのアニオタなのだ。そんな井林選手の活躍の影響かどうかは定かではないが、最近ではサッカーとアニメによる異色のコラボ企画が次々に立ち上がり始めた。例えば、東京ヴェルディ、FC岐阜、水戸ホーリーホックの3チームがそれぞれアニメ作品とコラボして試合を行う「アニ×サカ!!」。従来のサッカーファンだけでなく、多くのアニメファンを動員し、コラボグッズの物販や声優イベントなども開催した。先日、行われた水戸ホーリーホックとの試合では、井林選手もゴールを挙げ、チームの勝利に貢献。同時にフィギュアパートナー契約から2体目となるフィギュア獲得の権利を得た。井林選手はいったい、どんな道を歩んでアニメ好きになったのか。「サッカーとアニメ」というテーマでインタビューを試みた。○きっかけは姉の影響で『コードギアス 反逆のルルーシュ』を見たこと――井林選手がアニメ好きとして知られるきっかけになったのは、サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』本紙の一言紹介欄に「アニメ『フォトカノ』の最終回に一言言いたい!」というコメントが載ったことだったと記憶しています。そうでしたね。あの時、記者の方と話していて、なぜかたまたまアニメの話になったんですよ。それで、当時やっていたアニメの話をしたら、それがそのまま記事になってしまったんです。――サッカーの話題から、"たまたま"アニメの話に……?う、うーん。どういう経緯だったのかな……もう覚えてないんですよね(笑)。――井林選手はいつからアニメを見るようになったのですか?広島が実家なんですが、テレビがリビングに一つしかなかったんです。そのテレビでは、いつも母と姉がアニメを見ていまして、僕も一緒に見ていました。――ご家族がアニメ好きだったんですね。特に姉がアニメ好きでしたね。アニメ好きというか、声優好きだったのかな。姉は『忍たま乱太郎』が好きで毎回見ていたのですが、毎回キャラを見て「◯◯さん!」って出てくる名前がぜんぶ声優さんなんです(笑)。当時は聞き流していましたが、今思うとすごいなと。――なるほど。お姉さんの影響が大きかったと。大きかったですね。あれが分岐点でした。今でも自分の軸になっていると思いますね。――アニメにハマるきっかけになった作品を覚えていますか?『コードギアス 反逆のルルーシュ』ですね。当時、高校生でした。最初は渋々見ていたんですよ。それしか見られなかったので。ところが、見ていくうちに、あれ?面白いぞ?と。そこからアニメに興味を持ち始めました。『コードギアス』はとにかく伏線が張り巡らされた綿密なストーリーが魅力なんです。キャラクター一人ひとりの性格も個性的で、駆け引きがあって面白い。ピリピリした状況が続くので、目が離せないんですよ。――大好きなことが伝わってきます(笑)。好きなことになるとテンションが上がってしまうんです。アニメの話ができる人が周りに少なくて、こういう機会をいただけると、どうしても喋っちゃう。「好きなことにはやたら突っ込んで話したがるよな」って周りからもよく言われます。逆に興味のないことは、まったく喋らないらしいです。何を喋ればいいかわからないので、とりあえず聞くだけで「ふーん」って相槌を打っています。自分が知っている話題になると、一気にスイッチが入ってしまうんですよね。●今期の注目作は『アルスラーン戦記』『血界戦線』『パンチライン』――ということは、今はテンションが上がっている状態?そうです。どんな話題が来るのかなってワクワクしています!(笑)――それではぜひ、大学以降のアニメライフについても教えてください。大学に入って、一人暮らしをするようになってから、アニメ好きがちょっと過激になってきます。大学に入ってから見ていた作品で印象深いのは、『コードギアス』の2期。それも面白くて、ずっと見ていました。あとは『喰霊-零-』と『Fate/Zero』が特に印象に残っていますね。『Fate/Zero』は今でも本当に大好きです。――大学時代、チームメイトにアニメ好きはいなかったんですか?いなかったですね。だから、好きな作品を薦める布教活動をサッカー部でやっていました。でもあまり好きになってくれなかった……という。――それはちょっと寂しいですね。友達はどっちかいうと、可愛い系のアニメに行ってしまったんですよね。『迷い猫オーバーラン!』とかそっちの萌系が好きになったみたいで。僕はどっちかいうと熱いアニメが好きなんですよ。もしかして僕はちょっとズレてるのかなって。――十分に布教活動が成功しているように思えます(笑)。えっ、そうなのかな。○コラボを通して、アニメファンにもサッカーの魅力を広めたい――ユニークなコラボ企画についてもお話を聞かせてください。フィギュアメーカーのコトブキヤさんと、フィギュアパートナー契約を結ばれていますよね。昨年、見事にフィギュアをゲットされ、今年も契約を更新されました。そうなんです。しかも応援していただいた方もフィギュアがもらえるということで、うれしいですよね。自分もどんな形であれ名前が挙がるのはうれしいです。ポジションがディフェンスということもあり、1点の重みが大きいなと思います。――ゴールへの意識に変化も?チーム中心でやっているので、勝利に貢献するという意味でも、セットプレーなどは大事にしています。でも、やはり「アニ×サカ!!」などの試合では、より強くゴールを意識しますね。自分が決めたら何か起きそうだなと思いますし、フィギュアがいただけるという意味で2倍の喜びがありますから。――その「アニ×サカ!!」についても聞かせてください。アニメとサッカーのコラボイベントとしてスタートし、東京ヴェルディは『甘城ブリリアントパーク』とコラボしました。3月21日の第3節では、井林選手も見事にゴールを決めています。勝利に貢献できたのはうれしかったですね。それに、「アニ×サカ!!」にはアニメが好きな方も来てくれました。自分はあまりSNSをやらないのですが、やっている選手から、そうした方から直接コメントも届いているようです。サッカーに興味を持ってくれる人が増えるのはうれしいことですね。――アニメ作品のゲームフラッグを掲げるファンもいますよね。そうなんです! ピッチからもよく見えるんですよ。漫画家の高田桂先生によく作っていただいています。『コードギアス』のゲーフラなんかはすぐわかります。前の方にあるし、色使いが普通のゲーフラとぜんぜん違うので(笑)。本当にうれしかったですね。――井林選手は「アニ×サカ!!」の企画にも関わっておられるのでしょうか。いえ、直接は関わっていないですね。当日、物販なども見せていただいたのですが、とても良かったと思います。以前にコラボしたアニメ『とある科学の超電磁砲』の美琴のユニフォームなんかは本当に欲しかった(笑)。――「アニ×サカ!!」に対するチームメイトの反応などはいかがでしたか?皆、試合に集中していたので、あまり気にしていなかったですね。「アニ×サカ!!」でかかるBGMは基本的にアニソンなんですけど、「この曲は何?」って僕に聞いてくることは多かったかな。○今期の注目作は『アルスラーン戦記』『血界戦線』『パンチライン』――井林選手に聞けばわかるというのは、皆さん、ご存知なんですね。井林選手はアニソン好きでもあると伺っています。アニソン、いいですよね。iPodに入れてある曲の7割くらいはアニソンです。全部がアニソンっていうのはまずいかなって思って、J-POPもぼちぼち入れてありますけど。アニソンが好きだから見ているアニメもあるんですよ。――といいますと?大学のときの話ですが、『けいおん!』は歌がマジで好きでした。アニメ自体は普段あまりハマらないタイプの作品だったんですが、歌が大好きで見ていましたね。やっぱり声優さんが良いからかなって思うんですよね。声優さんの声が好きなんです。●たまにアニメを敬遠する人がいますが、日本にいて何で? って思います――お姉さんの影響でしょうか。少なからず影響はあるかもしれません。声で惹かれるキャラクターもいますからね。――好きな声優さんは?釘宮理恵さんの声があまりにも好きすぎて、ちょっと病気かなって思うくらい。『銀魂』の神楽が特に好きですね。頭に残るじゃないですか。落ち着かない感じがいいんですよ――では、今期のアニメについてもお聞きします。注目の作品は?注目しているのは『アルスラーン戦記』。前に見ていた『キングダム』が好きだったのですが、雰囲気が少し似ている気がします。ぜひ、花を咲かせていただきたいですね。それから、『血界戦線』も安定していると思います。意外と『パンチライン』も嫌いじゃないです。他にもいろいろあって、絞り切れないですね。――かなりご覧になっていますね。見ることのできるアニメは全部見ますね。クールが終わる頃になると、来期は何があるのか調べて、全部予約しています。――それだけ多いと時間のやりくりも大変では?リアルタイムでは見られない作品が多いので、撮り溜めして、まとめて見ることが多いですね。練習から帰って、たしか今日はあのアニメがあったよなとか思いながら、とりあえず録画の一覧を見ます。オフの日はまだ見てない回を見たり、溜めたまま見ていない作品もあるので、それを消化したりしています。それでも溜まってしまうんですよね。見なきゃ見なきゃとは思っているんですけど。アニメ、多いですよね。全部見ている人っているんでしょうか?――いるかもしれませんが、サッカー選手にはいないのではないかと……。そうなんでしょうか……。――井林選手にとってアニメとはどんな存在なのでしょうか?サッカーの息抜き的なものですか?息抜きというわけではなく、日常の一部ですね。見ていて面白いから見ているだけなんです。もう習慣になっているんですよ。――習慣(笑)。今後、サッカーとアニメのコラボがますます盛り上がってくるのではないかと思いますが、井林選手としてやってみたいことなどはありますか?自分としては……あまりないんですよね。表に出るのが恥ずかしいので……。――例えばアニメから声優としてのオファーがくるかもしれませんよ。それ、ちょっと考えたことあるんですけど、まずいと思うんですよ。だって、アニメファンからしたら、お前誰だよってなるじゃないですか。それが怖いんですよ……。――声優以外が声優をやることについては批判も多いですもんね……。ただ、井林選手なら好意的に迎えられると思いますよ。では、サッカーとアニメ全体の関わりについて、今後の期待や展望などは?今はまだアニメとコラボしているチームは少ないので、色々な地方の色々なチームがどんどんアニメと絡んで、限定グッズなんかが増えてきたら、ファンもうれしいんじゃないかなと思います。地域の発展という意味でも良い取り組みだと思いますし、色々な地方の、普段関わらないような方に来てもらえるので、地域振興にもつながる。サッカーとアニメがコラボすることで、アニメファンにはサッカーの、サッカーファンにはアニメの魅力が伝わることを期待しています。――最後に井林選手の今後の目標を教えてください。目標というのとはちょっと違うかもしれませんが、アニメを見ることをやめたくはないですね。アニメ文化は世界的に見ても日本が突出していますし、ずっと好きでいたいと思います。たまにアニメを敬遠する人がいますが、日本にいて何で? って思います。イメージが良くないのかな。そういう人たちにも自分がアニメの魅力を広めていきたいですね。――サッカー選手としてはどうでしょうか。自分がステップアップしていくことが大事だし、今年はキャプテンとしてやらせていただいている以上、チームを上に引っ張っていきたいと思いますね。プロサッカー選手でありながら、忙しい毎日の合間を縫って、放送されているアニメのほとんどを見ているという井林選手。サッカーとアニメを結びつけ、盛り上げていくことができるとしたら、それができるのは井林選手をおいて他にはいないだろう。コトブキヤのフィギュアパートナー契約も今年で2年目。すでにゴールを挙げてフィギュア獲得が決定している井林選手のさらなる活躍に期待したい。■プロフィール井林章1990年9月5日生まれ 広島県出身。2009年、関西学院大学在籍時に第87回関西学生サッカーリーグ優勝、新人賞も獲得。2013年に関西学院大学を卒業し、同年に東京ヴェルディへ入団。2014年シーズンの背番号は3。東京ヴェルディのオフィシャルサイトでは、「プライベート編」のホームタウンに、甘城ブリリアントパークを挙げている。座右の銘は「友情こそ最高の戦術」。
2015年06月21日宝塚歌劇宙組の新トップスター、朝夏(あさか)まなとの大劇場お披露目公演『王家に捧ぐ歌』が6月5日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。2003年に星組で初演された本作は、イタリアの大作曲家ヴェルディのオペラで有名な『アイーダ』を、宝塚歌劇版として新たな脚本、音楽でアレンジした舞台。当時、第58回芸術祭優秀賞を受賞し、話題となった作品でもあり、今回の12年ぶりの再演も注目を集めている。宝塚歌劇宙組公演『王家に捧ぐ歌』-オペラ「アイーダ」より-のチケット情報古代エジプトを舞台に、壮大なスケールで描かれる本作。エジプトの若き将軍ラダメスと、奴隷となったエチオピア女王アイーダの悲恋が美しい音楽で紡がれながら、華やかにドラマチックに展開していく。古代をイメージさせる壁画などの舞台美術や、金色の煌びやかな衣装など、見た目にも豪華。また、原作がオペラだけに音楽の力が圧倒的で、コーラスに定評のある宙組の、厚みのある歌のパワーはもちろん、朝夏と実咲凜音(みさき・りおん)のトップコンビをはじめとする個々の歌唱でも、観客の心を揺さぶり、惹き込んでいく。ラダメスを演じる朝夏は、自信に満ちた存在感。新たな将軍として揺るぎない信念を持ち、エジプト軍を率いる姿は、新トップとしての姿にも重なる。そして、囚われの身となった敵国の王女アイーダを深く愛し、優しく大きな愛で包み込む。そのアイーダを演じる実咲は、囚人となりながらも王女としての誇り高さを見せつつ、家族や祖国への想いと、ラダメスへの愛に揺れる女性を、情感たっぷりに演じている。地下牢の暗闇の中、ラダメスとアイーダがひとつになるラストシーン、互いへの愛を貫いたふたりの歌が観る者の胸に深く響く。また、ラダメスに想いを寄せるエジプト王女アムネリスの存在により、ドラマチック性が高まる本作。演じる伶美(れいみ)うららは、アイーダとは異なる空気感で、美しさや気高さ、誇り高さを表現。王女として、凛とした佇まいで兵士たちを律するような強い姿と、ラダメスへの切ない想いとを織り交ぜながら魅せている。さらに、星組より組替えとなった真風涼帆(まかぜ・すずほ)は、アイーダの兄ウバルド役。エジプトとの戦いに敗れた者として、敵国への憎しみを募らせる様を好演している。フィナーレのショーは、大階段での黒燕尾、煌びやかなゴールドの衣装で踊るクールなナンバー、しっとりとしたトップコンビのデュエットなどを展開。新トップお披露目公演にふさわしい、壮大で華やかなステージが堪能できる。兵庫・宝塚大劇場公演は7月13日(月)まで。また、7月31日(金) ~ 8月30日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは6月28日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2015年06月12日2003年に星組で初演され、好評を博したミュージカル『王家に捧ぐ歌』が、宙組新トップスター・朝夏まなとの宝塚大劇場お披露目公演として12年ぶりに再演される。本作は、大作曲家ヴェルディのオペラとして有名な『アイーダ』を原作に、宝塚歌劇バージョンとして新たな脚本、音楽で展開。公演への意気込みや、トップ就任についての話を朝夏に聞いた。宝塚歌劇宙組『王家に捧ぐ歌』チケット情報『王家~』の初演は、まだ朝夏が下級生の頃。「台詞の代わりに歌で綴られていく作品で、とにかくスケールが壮大。それまでに観ていたどの作品とも全然違う印象でした。12年後に自分が演じさせて頂くことになり、再演のお話を伺った時は驚きました」と語るが、宙組の力を活かせる作品だと、目を輝かせる。「宙組はコーラスで評価をしていただくことが多く、稽古場で聴いていても圧倒されます。さらに稽古を重なると、作品の世界観をしっかり表現できるようになると期待しています」。エジプトを舞台に若き将軍ラダメスと実咲凜音演じるエチオピア王女アイーダとの悲恋を、華やかかつドラマチックに描いた物語。朝夏は権力を手にしながらも、敵国の王女への愛を貫くラダメスを演じる。「包容力のある役なので、男役としてすごく挑戦しがいがあります。一人ひとりに向き合うところや、自分の信念を強く持っているところが魅力的な人。また今回は、“愛”を重視したテーマになっていますので、“平和の先に愛がある”というイメージでラダメスを演じています。衣裳も装飾がとても美しいので、その辺りも楽しんでいただければ」。そして、星組から組替えとなった真風涼帆にも期待を寄せる。「“真風”だけに、新しい風を宙組に吹き込んでくれるだろうと思っています(笑)。今まで星組で培ってきたものを個性として活かしつつ、宙組の良さも吸収していけたら面白い相乗効果が生まれるのではないかと。今回は役的に絡みがあまりないですが、客観的に見れるのが嬉しいです」。新生宙組の大劇場お披露目公演として、朝夏はもとより、組全体の意識が高まっている。「宙組全員が一丸となり、エンジン全開で作品に向かっているので、とても良い状態だなと思います。その中心に立つ人間として、いよいよだなという気持ちと、私が引っ張っていきたいという想いがすごくあります。それは国の中心であるラダメスにも重なる部分で、舞台上での変化が自分でも楽しみですし、期待していただきたいと思います」。公演は宝塚大劇場にて6月5日(金)から7月13日(月)まで上演。東京宝塚劇場公演は7月31日(金)から8月30日(日)まで。東京公演は6月28日(日)より一般発売を開始。取材・文:黒石悦子
2015年05月27日