アメリカ・メリーランド州に住むジェシカ・ロングさんはアメリカ代表のパラリンピック水泳選手です。ロシアで生まれたジェシカさんはヒザ下にある腓骨(ひこつ)が部分的または完全に欠損している先天性腓骨欠損症のため、生後18か月の時に両足を切断しました。幼い頃から義足をつけて生活している彼女は、運動が大好きな女性に成長。現在28歳のジェシカさんはこれまでに4つのパラリンピックに出場し、13個の金メダルを含む23個のメダルを手にしています。 この投稿をInstagramで見る Jessica Long(@jessicatatianalong)がシェアした投稿 義足のアスリートが切実な訴えジェシカさんには日常的に困っていることがありました。それは駐車場で障がい者用スペースに駐車すると見知らぬ人から非難されること。この日も見知らぬ女性から「あなたはそこに停めるべきじゃない」といわれた彼女は、障がい者マークを見せて「私には両足がないんです」と説明したのだとか。この出来事の直後、彼女はTikTokに動画を投稿しました。@jessicatatianalongTo the handicap police... be kind! ##amputeelife ##fyp♬ orijinal ses - cagritanerこういうことがたびたび起きるの。私は子供の頃にいじめられたことはなかったし、障がい者用スペースに駐車することで大人からいじめられることになるなんて思わなかった。(人がなぜ私を非難するのか)理解できるわ。私は若いし、運動をしていてたくましい。でも両足がないの!私が平気そうに見えるのも知っているわ。でも本当に大変なの。義足は重いし、痛いのよ。だからハンディキャップの人専用スペースに駐車しているの。『ハンディキャップ警察』のみなさん、ただ親切にしてください。人がなぜ障がい者用スペースに駐車しているかなんて、あなたたちは知る必要ないでしょう。jessicatatianalongーより引用(和訳)またジェシカさんはInstagramで、このようなことが週に2回から4回起きると説明。見知らぬ人から怒鳴られたり、ワイパーにメモが挟んであったり、車の窓を叩かれたり、ただ文句をいうために彼女が車から降りるまで待っていた人もいたそうです。また高齢の夫婦がスーパーの中でジェシカさんについて回り、彼女をしつこく非難し続けたこともあったのだとか。彼女が義足のことを伝えても「このウソつき!」といい返されたといいます。ジェシカさんの投稿には共感と励ましのコメントが寄せられています。・私も義足で、同じことがよく起きるわ。誰もが他人には見えない何かと闘っている。だから親切でいましょう。・子供より大人のほうがより意地悪になれるのかも。・俺も義足だけど、もしそんなことが起きたら義足を投げつけてやりたいぜ!・あなたの美しいエネルギーをそんな人たちのために無駄遣いしないで。 この投稿をInstagramで見る Jessica Long(@jessicatatianalong)がシェアした投稿 私たちは知らない人がどのような苦労をしているかなんて分かりません。元気そうな人でも、周りには見えない健康上の問題を抱えている可能性があります。ジェシカさんのような若い人が障がい者用スペースに駐車していたとしたら、きっと何か事情があるのだろうと推測する優しさを持ちたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2021年01月27日2020年10月10日にTBS系「ジョブチューン」で「セブン-イレブンのスイーツを超一流のスイーツ職人がジャッジ!リベンジマッチ!」が放送されました。超一流のスイーツ職人7名が、セブン-イレブンの開発担当者が選んだ本当においしいと思うスイーツTOP10を実食し、合否判定するという人気企画。今回はなんと2品のスイーツで7名全員が合格を出すという結果に。TOP10ではないけれど高評価となった狙い目の商品も含め、実食リポートします! スイーツ専用卵を使用「なめらかカスタードのエクレア」 全員合格となった1品目は、「なめらかカスタードのエクレア」。発売から10年のロングセラー商品です。 フランス産の小麦粉に、バターをたっぷり入れて焼くことで、香ばしく歯切れが良い生地に仕上げているそう。チョコレートは、ガーナ産、エクアドル産、ベネズエラ産の3種類のカカオ豆をブレンド。濃厚なチョコレートの風味と芳醇な香りを味わえる、口溶けの良いチョコレートに仕上がっています。 中のカスタードクリームには、究極のカスタードクリームを作るために開発されたという、スイーツ専用の卵「エグパティシエール」を使用。一般的な卵よりも卵の風味が強く感じられるカスタードクリームに仕上がるそう。専用の卵の味、とっても気になりますね! 食べてみると、生地はサクッと歯切れが良く、中のクリームがとっても濃厚!卵のおいしさがしっかり感じられます。チョコは甘すぎず、クリームとのバランスもバッチリ。大きさもおよそ15cmあり、食べ応えも十分でした。男性からの支持が高い商品らしく、ボリュームも理由の1つかもしれませんね。 超一流スイーツ職人からも、「クリームが卵のおいしさが引き立って良かった」「チョコレートの苦味が甘さを良い感じに打ち消してくれ、いっぱい食べられるエクレア」「卵の香りがして、カスタードも満足感がある。130円(税抜き)で同じものを作るのは難しい」と高評価が連発していました! ・価格:140円・カロリー:231kcal コンビニシューの常識を超えた「シュー・ア・ラ・クレーム」 2品目は、開発担当者が選んだ本当においしいと思うスイーツ第1位として紹介された「シュー・ア・ラ・クレーム」。全国発売からたった3日で、なんと100万個を売り上げた超人気商品です! フランス産小麦、ベルギー産発酵バターを使用したこだわりの生地は、その上にアーモンド配合の生地を重ねて焼き上げています。中のカスタードクリームには「なめらかカスタードのエクレア」と同様に、濃厚な味わいのスイーツ専用の卵「エグパティシエール」が使用されています。 ひと口食べると、シュー皮は一見ハード系かと思いきや、やわらかくてびっくり! アーモンドの風味もふんわりして、味わいに深みが感じられます。カスタードも濃厚で、ひと口食べるごとにおいしさの喜びをかみしめつつ、完食しました。 実は昨年10月の同じ企画にて、シュークリームは不合格だったそう。そのため今回は、中のクリームや皮の配合をすべて見直して、改良に改良を重ねたリベンジマッチだったのでした。その甲斐あって、見事全員合格! 「今までのコンビニのシュークリームとは、完成度が明らかに違う」「形から中のクリームまで、完全に一線を画している。よくぞここまで」と絶賛の嵐でした! ・価格:140円・カロリー:177kcal TOP10圏外だから狙い目!「金の最中 あずき」 番組の結果としては、全員合格となったのはご紹介した2品でした。その次に高評価だった商品はというと、実は開発担当者イチ押しTOP10の商品ではなく、前哨戦として紹介された第11位の「金の最中あずき」。7名中6名が合格の判定を出しました。 皮には国産の米粉が使用されていて、あんこには、風味が良く糖度が高い北海道産「とよみ大納言」を使用。クリームは練乳とあずきの煮汁入りで、あんこと相性の良い和風仕立てになっているそう。 開封してみると、米粉を使用しているためか、一般的な最中よりも色が薄め。食べるとパリッと歯切れが良く、お米の甘みが感じられました♪ クリームもあんこも甘さ控えめで、アイスというよりも上品な和菓子を食べているような感覚です。278円のコンビニアイスというと高く感じるかもしれませんが、その価値は十分にあると思います! 超一流スイーツ職人の評価も「皮のパリパリはほかの最中では味わえない。中身と一緒に食べても、さっぱりして食べやすい」「品がある」「アイスにはあずきの煮汁をうまく使い、あんことの一体感があり、完成度が高い商品」と絶賛でした! 実は放送直後、TOP10で高評価の商品は売り切れが続出していましたが、この「金の最中あずき」は比較的手に入りやすかったです。気になる方はアイスコーナーをチェックしてみてくださいね! ・価格:278円・カロリー:327kcal いかがでしたでしょうか?どの商品も超一流スイーツ職人たちが認めた商品だけあり、そのクオリティはお墨付き。ぜひ、育児や家事の息抜きのおやつや食後のデザートに食べてみてください♪ ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。記事の内容は個人の感想を含みます。※記事内の価格とカロリー表記は、商品パッケージに表記されていたカロリーを記載しています。価格表記は消費税込みの価格です。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
2020年10月17日2020年8月22日にTBS系「ジョブチューン」で「ローソンスイーツ×超一流スイーツ職人」が放送されました。超一流のスイーツ職人7名がローソン従業員のイチ押しスイーツ10品を実食し、合否判定するという人気企画。毎回、プロ目線の厳しいジャッジが続出するのですが、今回はなんと3品のスイーツで7名全員が合格を出すという結果に。そんなおいしさが保証されたスイーツを食べずにはいられない!ということで実食リポートします。 もっちもちの生地に大絶賛!「どらもっち(あんこ&ホイップ)」 1品目は、ローソンの人気No.1和菓子「どらもっち(あんこ&ホイップ)」。この商品の最大の注目ポイントは生地です。長芋と米ペーストを練り込むことで、もっちもちの食感に。また、生地の厚みを通常の半分にすることで、歯切れと口溶けも良くなっています。中身のあんこは、海藻からとれる藻塩が使用されており、あんこのうまみを引き立て、後味スッキリに仕上がっています。 開封してみると、一般的などら焼きと違って生地の周りがしっかり閉じられてあり、中身がこぼれず食べやすい配慮がされていました。そして生地は、本当にもっちもちでビックリ! それなのに、口に入れるとおもちのように残ることもなく食べやすいです。あんことクリームのバランスも良く、甘過ぎず、とても上品な味わいでした♪ 超一流スイーツ職人からも「うまいとしか言いようがない」「パーフェクト」「かなり完成度の高い生地」など絶賛の嵐。さらに、過去に放送されたコンビニ他社でのスイーツ回のどら焼きには合格を出したことのない方が、初めて合格を出していましたよ! ・価格:180円・カロリー:274kcal 超一流スイーツ職人が「完璧!」とうなったローソンの看板商品 2品目は、ローソンスイーツの看板商品でもある「プレミアムロールケーキ」。中にたっぷりのクリームが入っているのが特徴ですが、ローソン開発担当者によると、なんと試作を200回以上もして完成にたどり着いた商品だそう! 北海道産生クリーム2種類とホイップクリーム2種類がブレンドされていて、コクがあるのにキレがある味に。さらにスポンジには、菓子用小麦粉の最高峰「宝笠」を使用。口溶けよくなめらかに仕上がっています。 ほわっと軽い口当たりなのにコクとキレがあるクリームがたっぷり。クリームだけでも、スポンジと一緒に食べても至福の味わいです♡ これまで何度も食べたことがありますが、いつも感動するほどのおいしさです。150円でこのクオリティ&手軽に買えるなんて、本当に感謝しかありません……! 超一流スイーツ職人からのコメントも、「言うことないくらい完璧な商品」「生クリームのうまさは群を抜いている」「スポンジも歯切れ良くスッキリ。めっちゃおいしい!」などベタ褒めでしたよ! ・価格:150円・カロリー:204 kcal 3日で100万個売れた!ローソンの新定番「バスチー」 そして3品目は「バスチー-バスク風チーズケーキ-」。2019年に発売され、なんと3日間で100万個を売り上げたというローソンの新たな定番商品です。 「バスチー」の魅力は、レアでもベイクドでもない絶妙な食感。2種類のクリームチーズを使用して、まろやかな中にもコクのある味わいに。また、はじめは低温でじっくり、最後は高温で一気に焼くことで、外はこんがり香ばしく、中はトロッとした食感に仕上がっています。ローソン開発担当者によると、一番開発期間が長かった商品だそうです。 食べてみると、なんとも濃厚! しっとり&トロッとした中身と表面の焦がしカラメルのバランスが絶妙で、文句なしのおいしさです。やや小ぶりのサイズ感ですが、満足度は特大サイズでした♡ 超一流スイーツ職人たちも「この原価でこの価格は破格」「パーフェクトくらい本当においしかった」「ローソンの潜在能力に驚いた」とコメントしていました! ・価格:215円・カロリー:244 kcal いかがでしたでしょうか? どの商品も辛口評価の超一流スイーツ職人たちが全員認めた商品だけあり、間違いなしのおいしさです。ぜひ、そのおいしさを味わって確かめてみてください♪ ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※記事内の価格とカロリー表記は、商品パッケージに表記されていたカロリーを記載しています。価格表記は消費税込みの価格です。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
2020年08月29日女子高生アスリート×料理ブロガーの物語を描いた漫画『アスメシ』。原作者の見原由真さんに、作品へ込めた思いを聞きました。女子高生アスリート×料理ブロガー、血の繋がらない最強の父娘。スポーツマンガは多々あるが、本作のテーマはスポーツそのものではなく、アスリートのごはんのほう。「女子カーリング日本代表で話題になった“もぐもぐタイム”や、サッカーの長友佑都選手には専属シェフがいることなどから、アスリートの食に注目してみたら面白いかも、とアイデアが浮かびました」原作者の見原由真さんは、アスリートフードマイスターという資格を取得して本作に臨んでいる。「血の繋がっていない父と娘という設定にしたのは、違う人生を送ってきたふたりが親子というスタートラインに立ったとき、どんな二人三脚をするのか私自身も見てみたいと思ったからです。食卓で毎日向かい合い、同じ食べ物を体に取り入れることで、だんだん本当の家族になるんじゃないかという期待もあります」女子高生の保志まひろは、日本柔道界期待の新星。“かわいいのに強い”というギャップをフィーチャーされるのはやや不本意で、感情を素直に出すのが苦手だったりもする。そんな彼女の体作りをサポートするのが、亡き母の再婚相手で料理ブロガーの太一。アスリートの食事は制限が多そうでストイックなイメージがあるが、たとえば「アスパラガスとそら豆のポタージュ味噌汁」や「豆腐ベーグル」など普段の食事に取り入れたくなるようなメニューがたくさん登場するのも見どころだ。「食事の内容は一般の人とそこまで違わないのですが、体作りがパフォーマンスに直結するのが特徴といえます。なのでストレスを緩和させたいときとか、スタミナが欲しいときなど、まひろの状態に合わせた食事を当てはめるようにしています」作中の「今日の食事が明日からの自分を変える」という言葉は、「アスメシ」が単にアスリートのメシという意だけでなく、明日の自分を作るメシであることも示唆している。「体作りは心作りでもあると常々思っているので、読んだ人が自分の体の声に耳を傾けるきっかけにもなったら嬉しいです」そもそも見原さんはご自身でもマンガを描くのだが、前作の連載終了時に体調を崩してしまい、今回は原作に徹することに。日々の食事が体と心を作るというのは、自らの経験から得た切実な思いでもあるのだ。「作画の小川さんが私の意図を丁寧に汲み取ってくれるので、今はよりキャラクターと向き合うことができています。物語の親として彼らの成長を見守りつつ、食事を通していろんなアスリートたちと繋がりを深めていく過程を描けたらいいですね」原作・見原由真、作画・小川 錦『アスメシ』1まひろの高校入学とともに始まった、義父・太一との暮らし。太一の作る日々の食事がまひろの強い体を作り、周囲との関係も広げていく。レシピも多数掲載!講談社640円©見原由真・小川錦/講談社みはら・ゆうまマンガ家、原作者。本作は「コミックブル」「コミックDAYS」「マガポケ」の3つのマンガサイト・アプリで同時連載中。※『anan』2020年7月29日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年07月27日選ぶのに迷ってしまうほど種類が豊富で、味も進化し続けるコンビニのお食事系メニュー。プロのお墨付きが出たおいしい商品をチョイスしてみませんか?「ジョブチューン」の「セブン-イレブン×超一流中華料理人」で大絶賛されたセブンの中華料理を2品紹介します。 名店の料理人たちが絶賛したコンビニの中華とは? 2020年7月11日にTBS系「ジョブチューン」で「セブン-イレブン×超一流中華料理人」が放送されました。 番組の内容は、中華の名店の料理人7人がセブン-イレブンの開発担当者イチ押しの中華10品を実食し、「合格」または「不合格」を判定するというもの。そのなかで全員から合格となったのが「1/2日分の野菜!9種具材の海鮮中華丼」と「Wガラスープが自慢!6種具材のタンメン」の2品です。超一流の料理人がこぞって認めた味とあれば、食べないわけにはいきません。番組内でのコメントも踏まえつつリポートしていきます! 野菜&魚介がたっぷり!手間にこだわった中華丼 「1/2日分の野菜!9種具材の海鮮中華丼」は、1日に必要な野菜の半分の量と、エビやイカなどの魚介がたっぷり入った中華丼。野菜の切り方やボイル、炒め方など何度も試行錯誤を繰り返して完成したロングセラー商品です。 自宅で温める場合は、500Wの電子レンジで約4分温めます。下は白米、上は具材の2段形式になっていて、具材を白米にかけたら完成です。白米の量も結構あり、食べごたえがありそうです。上皿を傾けると簡単にかけられますが、餡が熱々なのでご注意ください。 たっぷりトロトロの餡がキラキラしておいしそうです。食べてみると、野菜がシャキシャキ! 魚介風味もしっかり感じられてとってもおいしいです。シャキシャキ食感の秘密は、野菜を高温で炒めてうまみと水分を閉じ込めているからだそう。そこに牡蠣エキスの入った特製の中華餡を加えることで、より魚介のうまみが引き立つおいしさに仕上がっているんです。 ジョブチューンでも、「シャキシャキ野菜の食感がすごく残っていてビックリ」「野菜の食感・甘みや餡にも奥行きがあり、三位一体でおいしい」「さっきここで作ってきたんじゃないかと思うクオリティ」と大絶賛でした♪ ・価格:496円・カロリー:508kcal 野菜・めん・スープすべて完璧のタンメン もう1品、満点となったのが「Wガラスープが自慢!6種具材のタンメン」です。発売から10年以上愛され続ける人気商品で、こちらも中華丼と同様に、1/2日分以上の野菜が摂取できます。その上、カロリー275kcalととってもヘルシーでうれしいですね♪ 容器は2段仕様で、電子レンジで温める前にチラッとのぞいてみると、上段はめんと具材、下段には液体のスープが入っていました。てっきりスープはゼリー状で、温めると液体になるタイプと思っていたので意外でした。500Wの電子レンジで約6分温めて、スープにめんと具材を移したら完成です! 電子レンジで温めても、野菜はしっかりとシャキシャキしていて、かむほどに野菜のうまみがします。めんもちゃんとほぐれていて、つるっとしているのにコシもあり、コンビニのめんとは思えないおいしさでビックリ! 開発担当者によると、めんには特製の強力粉が使用され、毎日工場で作っためんをさらに熟成させることで、時間がたってもおいしく食べられるようになっているそうです。仕事が丁寧すぎる……! スープもコクがあるのに、さっぱりとした味わい。鮮度の良い豚ガラと鶏ガラを使用されているそうですよ。 ジョブチューンでの超一流料理人たちの評価も「インスタントとは思えない、料理人が作るような奥行きのあるスープ」「生めんのような食感で素晴らしい」など、絶賛の嵐でした! ・価格:429円・カロリー:275 kcal いかがでしたでしょうか? どちらの商品も非の打ちどころのない味で、超一流中華料理人が全員合格を出したのも納得でした。個人的には、お値段の安さも大いに評価したいところです。このクオリティの味が500円以下で食べられるとは、セブン-イレブンさんには感謝しかありません……! ランチや夕食に、ぜひ食べてみてください! ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※記事内の価格とカロリー表記は、商品パッケージに表記されていたカロリーを記載しています。価格表記は消費税込みの価格です。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
2020年07月22日SAGA305セイコーウオッチ株式会社は、グローバル志向の高いビジネスマンに向けたブランド<セイコー ブライツ>から、セイコーの社員アスリートである山縣亮太とコラボレートしたスペシャル限定モデルを7月17日より全国で発売いたします。希望小売価格は14万3,000円(税込)(税抜13万円)、販売数量は限定610本です。<セイコー ブライツ>は、グローバル志向が一層高まっていた2000年にビジネスマンへ向けたブランドとして誕生しました。ブランド誕生当時から商品開発のテーマに一貫して掲げてきたのは、「セイコーが誇る先端技術による、腕時計としての確かな基本性能と快適な使い心地」です。誕生以来、多くのモデルを展開してきたブライツは、世界で戦うビジネスマンの腕元をサポートし続けてまいりました。そして今回、世界を舞台に駆けまわるグローバルビジネスマンに向けて、セイコーの社員であり、世界で戦うアスリートの山縣亮太選手をイメージしたスペシャル限定モデルを発売いたします。《商品特徴》■レーンに立ち、スターティングブロックにスタンバイした山縣選手をモチーフにしたスペシャルデザイン・山縣選手が得意とするスタートダッシュ、その姿から、ダイヤルには“集中力を高める色”と言われるネイビー色を採用しました。また、ダイヤル中央には山縣選手の種目である短距離のストレートトラックをイメージしたストライプパターンを施し、ゴールまで一直線に続く戦いのフィールドを表現しています。・スポーツ大会におけるセイコーの象徴である「スポーツタイミングイエロー」をモチーフに、クロノグラフに関連する秒針、分針のサブダイヤル12時位置略字に金の差し色を施しています。また、「10秒より先の世界しか見ていない」という山縣選手の思いから、クロノグラフの目盛りは0秒~9.99秒までを黄色でハイライトしています。・山縣選手の所属する「TEAM SEIKO」の本拠地である「東京」の都市コード「TYO」をセイコーのスポーツタイミングのイエローでハイライトしました。・陸上競技はタイム計測が必須であることから、最適なクロノグラフキャリバー8B92を採用しました。・直筆サイン入りのメッセージカードを同梱したスペシャルパッケージで、山縣選手の誕生日である6月10日に合わせた610個の数量限定で、裏ぶたには限定モデルの証である「LIMITED EDITION」の文字と本人のサインが表記されており、特別感をより一層醸成しています。<セイコー ブライツ>は、本質を見極める感覚を持つグローバル志向の高いビジネスマンに向けたブランドです。セイコーが誇る先進技術と匠の技により、使うほどに満足感の高まる確かな性能、快適な使い心地、さらに、シンプルで洗練されたデザインが、自分らしいスタイルを大切にする方の個性を引き出します。ブランド名“BRIGHTZ”は、BRIGHT(聡明で輝いている)と、Z(追求、ありつづけいている)を組み合わせた造語です。山縣亮太2015年セイコー入社2016年には4×100mリレーの第1走者として当時のアジア記録の樹立に貢献。個人では2018年の日本選手権100mで優勝を果たし、2017年、2018年には日本歴代4位タイとなる10.00をマークした。《商品仕様》<セイコー ブライツ> 山縣亮太 スペシャル限定モデル品番 SAGA305 希望小売価格 14万3,000円(税込)(税抜13万円) ケース・ブレスレット チタン(ブラック硬質コーティング) ダイヤルカラー ネイビー 販売数量 610本 発売予定日 7月17日(金)【商品仕様】ガラス素材:サファイアガラス(スーパークリア コーティング(※1))防水性能:日常生活用強化防水(10気圧防水)ケースサイズ:[外径]43.2mm(ボタン・りゅうず含まず)[厚さ]11.3mmその他:ねじロック式りゅうずアフターサービス:メーカー保証 保証期間1年間【ムーブメント仕様】電波修正機能つきクオーツムーブメント キャリバー 8B92時間精度:平均月差±15秒(5℃~35℃において腕につけた場合)受信機能:電波修正機能(日本(2局)・中国・アメリカ・ドイツから発信される標準電波を受信)自動受信機能強制受信機能受信結果表示機能受信レベル表示機能その他機能:ソーラー充電機能パワーセーブ機能(フル充電時より約2年間駆動)フルオートカレンダー機能(2099年12月31日まで)ワールドタイム機能(25タイムゾーン、26都市)ストップウオッチ機能(1/5秒計測、60分計)針位置自動修正機能(※1)スーパークリア コーティング光の反射を99%以上抑制する透明被膜を、ガラスの表裏両面に施したセイコー独自の無反射コーティング処理です。太陽光や照明がまぶしい環境下でも、ガラスの存在を意識させません。また、表面の防汚膜により汚れがついても簡単に拭き取ることができます。セイコーウオッチ(株)の公式Webサイトアドレス<セイコー ブライツ>の公式Webサイトアドレス企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年07月06日2020年5月30日にTBS系「ジョブチューン」で「ファミリーマートスイーツ×超一流スイーツ職人」が放送されました。放送後の反響は大きく、一時は売り切れが続出したスイーツも。その際に高評価だった3つのスイーツを実際に食べてみたのでその結果をお伝えします! 老舗和菓子店監修!「黒みつしみうま生どら焼」 「黒みつしみうま生どら焼」は、日本橋の老舗和菓子店「榮太樓總本鋪」が監修した和スイーツ。黒みつがしみ込んだどら焼き生地に、北海道産小豆のあんことホイップ&黒みつ入りホイップのWクリームがたっぷり! ジョブチューンでは審査員7名中6名が合格の判定を出しました。 上は普通のどら焼き生地で、黒みつは下の生地に含まれているようです。フォークで切るとジュワッという感覚がして、たっぷり黒みつが入っているのがわかります。口に入れると、期待通り黒みつの甘さと風味がお口いっぱいに広がり幸せな気分に。コクのあるクリームと上品なあんこも生地にとってもよく合い、まさに文句なしのおいしさです♪ ・価格:298円・カロリー:309kcal Wクリームの絶妙バランス♪「たっぷりクリームのダブルシュー」 2品目は「たっぷりクリームのダブルシュー」です。発売から20年も続いているロングセラー商品で、今でも上位3位内をキープするような人気商品のようです。カスタードには「コクと旨みのこだわり卵」が使用されていて、ジョブチューンでは、なんと審査員7名中7名全員が合格の判定を出しました! 手で割ってみると、シュー生地の中にホイップとカスタードのWクリームがたっぷり! ホイップクリームは甘さ控えめの軽い食感で、もう一つのカスタードクリームは滑らかでコクがあり、しっかりと卵のおいしさを感じられます。生地もサクッと食べやすくてたっぷりのWクリームとのバランスも良く、おいしく完食しました♪・価格:149円・カロリー:302kcal スフレとプリンのふわとろコラボ♡「スフレ・プリン」 3品目は、こちらもファミマスイーツでは有名でファンも多い「スフレ・プリン」。カスタードプリンの上にチーズスフレが鎮座する様子はインパクト大! ジョブチューンではこちらも審査員7名中7名全員が合格の判定を出していて、期待が膨らみます♡ チーズスフレは、ふわふわなのにコクがあり、チーズのおいしさをしっかり感じられます。一方、プリンはとろとろで滑らかな口当たり。卵の風味が強めで、どこか懐かしい味のプリンです。 スフレとプリンの間にあるカラメルソースもアクセントになって、量は多いのですが最後までおいしく食べられました。スフレとプリンが両方食べられて、満足度もかなり高いです♪ ・価格:278円・カロリー:345kcal いかがでしたでしょうか? どの商品もスイーツ職人たちが高評価をした商品だけあって、納得のおいしさでした。それが手ごろな価格で楽しめるのも、コンビニスイーツの魅力ではないかと思います。おやつや食後のデザート選びの参考にしてみてください♪ ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※記事内の価格とカロリー表記は、商品パッケージに表記されていたカロリーを記載しています。価格表記は消費税込みの価格です。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。
2020年06月04日家トレ始めようCSスポーツチャンネル「スカイA」は、トップアスリートによるお家で簡単にできるトレーニングを紹介する「スカイA 1分アスリート」を5月22日(金)より放送を始めました。また、同日よりスカイA YouTubeチャンネルでも配信を始めています。外出自粛で家にいることが増えるこんな時期だからこそ、自宅トレーニングを始めて筋力アップに取り組んでみませんか。自宅トレーニングは敷居が低い新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために、外出自粛の呼びかけが強まる一方で、運動不足で不安を感じる人も多いのではないでしょうか。自宅で行うトレーニングは、運動を始めたいと思った時にすぐ始めることができるのでおすすめです。取り組みやすく、運動メニューも豊富自宅でのトレーニングは、1人でトレーニングをするという人も多いことでしょうか。スカイAが配信する動画では、運動不足を予防することができるだけでなく、トップアスリートと一緒に身体を楽しく動かせるので気分転換もできます。トレーニング紹介してくれるのは、東京2020オリンピック出場内定選手、元野球選手、ゴルファーなど様々なスポーツのアスリートが多数出演しており、場所や時間を気にせず今すぐ始められるメニューが多数紹介されています。(画像はプレスリリースより)【参考】※スカイAのプレスリリース
2020年05月24日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに6万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■勉強を本気で頑張れないやつがスポーツを頑張れるわけがない「小学生のころに"スポーツマンのこころ"に出会っていたら、もっと自分を磨けたのに」"スポーツマンのこころ"の講義を聞いて、そう後悔する学生は少なくありません。今回は学生たちの生の声を紹介します。岐阜県内にある私が勤務する大学では、本格的なオンライン授業が始まっています。運動部活に取り組む学生が7割近くを占めているスポーツ経営学科の必修科目であるスポーツ原論という授業で、入学直後の1年生に「スポーツマンのこころ」を伝えています。オンライン授業は初めての経験ですが、こうやって画面越しでも内容はかなりしっかりと伝わるのだと実感しました。例えば、スポーツは本質本質的には遊びの一種であり「非日常」の時空間で行われるゲームであること、学生にとっての「日常」であるをおろそかにしてしまうと非日常のスポーツでの成長が鈍ること、自分を大切にするということは、大切であるからこそ自分を磨くということ、そしてその"自分を磨く"は自己決定することによってより意味が出てくること、などを理解してもらいます。「文武不岐」の話もします。この連載でもお話ししましたが、文武不岐とは学問とスポーツは別物ではなく、学問を極め何が正しいかを知ることは、スポーツで厳しい練習を積むなかで人間性を向上させることにも通じる。その逆も然りであるという意味です。つまり、学問とスポーツと不離一体になっているわけです。「文武両道」という言葉のほうが一般的に知られていますが、単に両立すること者に価値があると論じるだけでなく、相乗効果をもたらす関係なだと話しました。私は「勉強を本気で頑張れないやつがスポーツを頑張れるわけがないということなんだよね。だからいますべきことがわかるよね」と呼びかけました。新型コロナウイルスの渦中で、このようにして「スポーツマンのこころ」を学んだ学生たちは、心が穏やかにもなるようです。「なんでサッカーできないんだよ!」という葛藤からは少なくとも脱出できているようです。なぜそう思うのかというと、学生たちが授業後に書いたレポートにそういったことを感じさせることが書かれているからです。<一部抜粋>★日常の中で目標を持ってやり抜くことは口で言うのは簡単だけれど、正直難しいと思う。だからこそ、部活動などの非日常で達成感を得る感覚を身につけた後に、日常にも繋げられたら日常も非日常も有意義な時間になると思いました。★私の県ではベスト8にはほぼ進学校が入ってました。勉強が頑張れるからスポーツも頑張れていたんだと思いました。★「文武不岐」は、学校の勉強を頑張ることで競技を強くするという意味をもち、非日常よりも日常のほうが大切であることも意味に含まれていると思いました。★文武不岐を実行するのは今からでも間に合うと思ったので今日からすぐに実行しようと思います。それと同時にスポーツ以外の事で自分が本当に好きなことについて考えてみます。こういう考えに大学一年生のうちに出会えてよかった。「1年生のうちに出会えてよかった」と書かれていますが、「この考え方に小学生のうちに出会っていたら、もっと自分を磨けたのに」と悔しがる学生も多いです。以下のように、授業を受けて、小・中・高校時代を振り返る学生たちです。★今の日本は、スポーツの中で人間性を磨いても、日常につなぐ力がなく、スポーツと日常は全くの別ものだと感じている子は少なくありません。そして、本当にスポーツを楽しんでいる子も少ない気がします。★中学生くらいの頃は、クラブ活動の時だけちゃんとして、学校にいる時(授業)は寝ていたり、クラブの時とそれ以外を分けて考えていました。★野球から目上の人への態度や人間性を学んだりはしてきたが、それを日常に取り入れることができていないと思います。★これまでは、野球という「非日常」の活動のために「日常」を頑張るといった思考だった。そのような心構えでは、非日常がなくなったときに、日常が空っぽになってしまうと思う。日常を頑張ることで、他の強みを手にすることが必要だ。★体を動かすことは楽しい。厳しい練習をやり切った時の爽快感も知っている。練習を重ねて、できなかったことができるようになったときの喜びも何度か味わっている。だから、それを学生の本分である勉強に同じことを当てはめれば良かったのだ。繰り返し練習する。スポーツでは当たり前にやっていたことを、勉強に当てはめて繰り返し数学の問題を解いたり、漢字練習をしていれば、もう少し賢くなっていたかもしれない。これらを書いてくれた学生たちは、野球やサッカーなどさまざまな競技をしていますし、強化指定クラブに所属する学生も5割を超します。少年時代から競技スポーツに取り組んできたであろう彼女・彼らは「スポーツが、実は自身の成長に完全にはつながっていなかった」という気づきを得ています。■学生たちも気づいている。「少年スポーツの指導スタイルやマインドを変えなくてはいけない」私はこれまで十数年にわたって、入学したばかりの1年生に「スポーツの正しい理解」と「スポーツマンのこころ」を授業で伝えてきましたが、その相互コミュニケーションを続けてくる中で、学生たちから同様のリアクションを常に聴き続けてきました。が、部活動や育成の現場で「人間性を高めるためにスポーツをするんだ」などと教えている方たちはこういった声の存在に驚くのではないでしょうか。そして、学生たちは少年スポーツの指導スタイルやマインドを変えなくてはいけないとも書いています。<一部抜粋>★指導者が選手のちょっとしたミスに暴力を振るったり、人前で怒鳴り散らかしたりするのは、「試合に勝ちたい、そのために厳しく指導しなきゃいけない」ということで、頭がいっぱいになり、楽しむという感情が薄れてしまっていることが原因だと思います★「勝ちにこだわる」と「楽しさにこだわる」を両立させたらチームとしても個人としても大きく成長出来ると思います。★日常よりも、非日常の遊びであるスポーツの方を大事にする子どもの考えは、周りの大人の考え方、教育の問題です。★日本のスポーツ界の発展につながるには、スポーツの現場にいる指導者が従来の選手が楽しむことができない育成方法を改めることで、補欠文化がなくなり、欧州のように選手全員が平等になり、スポーツの位置づけが日常の中の非日常になると思いました。いかがでしょうか。■勝ち負けより記憶に大きく残るもの(写真は少年サッカーのイメージです)スポーツの存在意義、人間らしく生きるためにスポーツは大切なものだと、学生たちは気づき始めています。勝ち負けではなく、記憶の中にあるのは、大会までのプロセスです。夢中になれた記憶のほうがはるかに大きいのです。"私たちがこれからスポーツの本当の価値を伝えていきます"と宣言してくれる学生も毎年多数います。成人してしまうと、スポーツが人生の何に役に立ったのかはあくまでも個人の感覚。科学的に証明できません。ただ、その日々が豊かで幸せな時間だったことは間違いないのです。<お知らせ>高橋正紀教授監修の「楽しまなければ勝てない~世界と闘う"こころ"のつくりかた」は、今回でいったん終了します。またどこかでお会いできるのを楽しみにしております。ご愛読ありがとうございました。(スポーツマンのこころ推進委員会)<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2020年05月22日全国の医療従事者への応援プロジェクト「#最前線にエールを何度でも」にて、ユニバーサル ミュージック所属の9組のアーティストとアスリートが参加した、DREAMS COME TRUEの楽曲「何度でも」歌唱動画がYouTubeに公開された。このプロジェクトは日本赤十字社の呼びかけにユニバーサル ミュージックが賛同してはじまったもの。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、これまでにない危機的状況にある医療現場の最前線に立つ全国の医療従事者に向けて、これまでは応援メッセージでの応援を募っていたが、「何度でも」の歌や演奏での医療従事者へのエールも募集することに。公開された動画を参考に、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSにて「#最前線に何度でもエールを」というハッシュタグとともに歌や演奏の動画投稿が呼びかけられた。特設サイトには、「何度でも」の歌詞も本日より公開されている。「#最前線に何度でもエールを」特設サイト()「何度でも」歌唱参加アーティスト&アスリート一覧 (50音順)・AI・黒田卓也・鈴華ゆう子(和楽器バンド)・ナオト・インティライミ・Ms. OOJA・宮市 亮 (サッカー・ドイツ FCザンクトパウリ)・MIYAVI・山本 彩・吉田麻也 (サッカー・イタリア FCサンプドリア・日本代表)DREAMS COME TRUE アーティスト写真
2020年05月01日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに6万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■小学生年代でヘディングの「練習」は必要なのかみなさんは、幼児から小学生までのヘディングについて、どうお考えですか?私はずっと以前から子どもを指導する際にはヘディングの練習はやらせていません。1990年代にドイツ留学し、その際に子どもにやらせていなかったこともありますし、「止める」「蹴る」の技術がサッカーでまずやるべきことだという認識や、「こんなに小さい頭では脳にあまり良くないのではないか」という危惧もあったからです。その後、2008年に池上正さんが上梓された『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』を読み、「やはりヘディングはさせてはいけなかった。良かった」と自分が間違っていなかったことに安堵した記憶があります。12年前にみなさんの手に渡ったその本には、こう書かれていました。7~8歳では浮いたボールが蹴れません。ボールが空中に上がらないのだから、ヘディングを練習する必要はありませんね。実は、私もこの考え方に出会ったのは20数年前です。それまでは、幼児にヘディングをやらせていました。ある方との出会いが私に、大人も進化しなくてはいけないことを教えてくれました。その方は、以前ジェフのゼネラルマネジャーを務めていた祖母井(うばがい)秀隆さん(現フランス・グルノーブル社長)です。(中略)私はYMCAにいたのですが、その祖母井さんにアドバイザーとしてYMCAに来てもらったのです。ヨーロッパの少年サッカーの指導法を教えていただいたのですが、幼児はもちろん小学生でもヘディングするなんてありえないと言われました。「今まで、おれら何やってたんだ?」と大ショックでした。すぐに変えました。全国のYMCAのサッカースクールのカリキュラムをすべて変更しました。出典:サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法「今日から、ヘディングはなくなります」と池上さんが発表すると、コーチからは大ブーイングだったそうです。でも、「間違っていたら変えなくてはいけない」と池上さんらが強く主張してYMCAは小学生にヘディングを教えることをやめたそうです。08年時点で20数年前とおっしゃっているので、1980年代のことです。ところが、日本で小学生にヘディングの練習をさせる指導者はなくなりません。先日も、ヘディングが原因と疑われる硬膜下血症の治療をしている小学生の話をきいたばかりです。■イングランドではユース年代の練習でヘディング制限するガイドラインを発表イングランドサッカー協会は先月、ユース年代の練習でヘディングを制限するガイドラインを発表しました。11歳以下の子どもたちは原則禁止。12〜18歳の年代でも最小限に抑え、段階的に増やすようにと伝えています。試合中のヘディングは従来通り可能です。ただし、池上さんが本に書かれていたように、7~8歳では浮いたボールが蹴れないので、ボールが空中に上がらないため試合でもヘディングをすることは、ほぼありません。イングランド協会が子どものヘディング禁止を決めたのは、同国のグラスゴー大学が昨年、元プロサッカー選手を対象にした調査で、認知症やパーキンソン病など脳の病を発症して亡くなる確率が一般の人に比べ3.5倍高くなるという結果を発表したことがきっかけになったと言われています。ガイドラインでは、ヘディング練習が段階的に制限される年代の12歳以下は「月に一度の練習で最大5回」まで。13歳以下は「週に一度の練習で最大5回」まで。14〜16歳の年代は「週に一度の練習で最大10回」まで、18歳以下でさえ「可能な限り減らすように」と通達しています。日本サッカー協会は現時点で、ヘディング練習に関する具体的な制限は設けていません。12歳以下の指導では、ヘディングを教えるときは「生え際のところに首を固定して、ボールに当てる」といったやり方が紹介されています。子どもの脳への影響は語られていません。そもそもボールは浮かないのですから、練習を禁止にすべきです。そうすれば、胸やももで体を入れてコントロールすることを覚えます。それでは、ごく一部とはいえ、日本の指導者がなぜ子どもに、脳へのリスクの高いヘディングを教えてしまうのか。それは二つの理由が考えられます。1.危険だという認識がない2.認識があっても、体の大きな子どもがヘディングを覚えることで得点源になるため勝利に近づくことができる。日本の少年サッカーの指導法は近年、少しずつ変化を遂げています。とはいえ、技術や戦術にばかりエネルギーを注ぐあまり、いかに安全な競技環境にするか、いかに子どもたちにスポーツマンシップを伝えるかといった「勝利にかかわらない部分」が置き去りにされていないでしょうか。■情報のアップデートには迅速に対応しなければならない(写真は少年サッカーのイメージです)日本サッカー協会の指導者ライセンス取得の講習内容は、4年に一度見直します。ただ、情報が書き換えられる部分についてはもっと迅速に対処すべきだと感じています。日本サッカー協会の指導者ライセンスを取得したサッカー指導者は医学的なこともおさえながら指導しています。例えば、中学生年代など身長が急激に伸びる時期(PHV年齢※Peak Height Velosity)には、身長の伸びと同時に内臓も肺も大きくなります。PHV年齢は女子が11歳。男子は13歳ごろですね。その時期には持久力系のトレーニングが必要になります。ただ、単にランニングさせて走らせるやり方ではサッカーの技術との関連性がなくなってしまいます。ボールを使う練習の中で、心肺機能にも負荷を与える練習を意識的に行う事は欧州ではずっと以前から常識です。ところが、ここでも日本は遅れています。単調なランニングをさせるコーチは少なくありません。ヘディングの指導も然りです。間違っていたら、変えなくてはいけません。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2020年03月25日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに6万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■今だからできることに目を向けてみよう政府からの休校要請が出てから約2週間が経ち、今週から一部の学校が再開したという報道もありました。育成年代のスポーツでも、状況を見ながらスクールやチーム活動を再開したところもあるようです。チーム活動については、代表の方々の判断でいつから再開するかが決まると思いますが、仮にお子さんのチームが「長い春休み」になったとしてもサッカーのモチベーションや技術を維持、又は向上させることも不可能ではないはずです。Jリーグやプロ野球をはじめ、いくつかのプロのリーグが延期になり、春の高校野球選抜大会の中止も決まりました。野球だけでなく、サッカーの育成年代の大会も中止になったりしています。みなさんのチームでも試合の予定が変更になったり中止になったりして、お子さんががっかりしているご家庭もあるかもしれません。大好きなサッカーをチームのみんなと一緒にできないのは本当に辛いことです。ですが、こんな時だからこそ視点を変えて、サッカーができなくてつまらない、と退屈しながら過ごすのではなく、今の環境でできることをやろう、と前向きに捉えて様々なことに挑戦してみてほしいのです。できないことに嘆きながらだらだら過ごすのと、今だからできることに目を向けて見るのとでは、チーム活動を再開した時に差が出るのではないでしょうか。今回のことは、親御さんや指導者の方々も体験したことのない事態であり、まさしく「何が正解かわからない」状況なわけです。ここで思考を働かせて、自分で考えて行動できるか、来るべきに備えることができるかが問われます。先日、文部科学省が休耕中の子どもたちについて「(休校要請は)屋外での運動や散歩を妨げるものではない」という見解を出しました。ウィルス感染へのリスクには注意を払わなければなりませんが、子どもたちの外出が禁止されているわけではないのです。自宅の庭や近所の公園で苦手克服に挑戦したり、少人数でできる連携プレーを磨いたり......。このようなタイミングだからこそ思考を働かせて休みを有効に活用してほしいものです。■「創造的休暇」にできるかどうかは、大人のありようにかかっている高校生だけでなく、サッカー少年たちにとって一番楽しいはずの遊びの一種である「サッカー」ができない。コーチや保護者のみなさんは対応が大変だろうと思います。しかしながら、歴史を省みてみると、むしろこういったカオスな状態の時にこそ才能が開花する下地ができるのではないかと言えるかもしれません。一例ですがロンドンで腺ペストの大流行があった1665年。世界的科学者のニュートンは、通っていた英ケンブリッジ大学が一時休校となり郊外にある実家に戻っていました。この2年近い休暇を過ごす間に彼の思索は深められ、落ちるリンゴを見てひらめいたことで有名な「万有引力の法則」もこの間のだということす。ニュートンにとってのこのペストによる休校期間は、のちに「創造的休暇」と呼ばれるようになりました。だとすれば、現在の状況を「コロナ疲れ」だなんだと不平不満を言いながら暮らすのと、「創造的休暇」にできるかどうかは、私たち大人のありようにかかっています。私たちこそが試されているのです。みんな一緒のトレーニングができないのなら、それぞれで何ができるか。熱がなく、元気であれば、何人かで公園に集まってサッカーができるでしょう。大人にセッティングされなくても、何をするか考えられるはずです。ボールコントロールを意識してやってみよう。パスでつなぐことを意識してミニゲームしてみよう。相手とのかけひきをもっと意識してプレーしてみよう。いろいろなトライができるといいんだと思います。これは前回の連載でも話しましたが、自己管理能力も試されます。早寝早起きをし、生活リズムを整え免疫力を高めることが重要です。自分を律して、人ごみの中ではマスクをする。手で顔を触らない。手洗いやうがいをする。そして、サッカー以外の、日頃できないことにも目を向けてみる。子どもがそうなるには、まずは親や指導者がどこまで前向きに今の状況をとらえられるかにかかっていると思います。■子どもだけでなく、大人も学ぶ機会にしよう(写真は少年サッカーのイメージです)全国で学校の臨時休校や部活動の休止が続くなか、プロアスリートたちがそれぞれ、自宅で簡単にできるトレーニング法などをネットで公開しています。これも、プロらしい社会貢献です。例えば、プロ野球ロッテのルーキーである佐々木朗希投手が子ども向けのトレーニングを実演する姿をインターネットの動画サイトに投稿しました。サッカーも、乾貴士、岡崎慎司など、さまざまな選手が同様にやってくれています。それらも参考にしながら、「今、何をすべきなのか」をお子さんと話し合ってください。これを機に、コーチやチームメイトとスカイプなどで話し合うリモートミーティングに挑戦してもいいですね。また、子どもにはこの機会に学べと言いながら、自分はスマホでゲームではいけません。大人も学ぶ機会ととらえましょう。創造的休暇を、ぜひ目指してください。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2020年03月18日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに6万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■新型コロナウイルス感染不安の中、少年サッカー活動はどう判断すればいいのかみなさんご存知のように、Jリーグは新型コロナウイルス感染拡大の状況を重く見て、3月15日までのJ1第2~4節などのJ1から3の全94試合を延期することを決めました。Jリーグが自然災害以外で中断するのは初。日本国内の主要プロスポーツが今回のウイルスの影響で日程変更するのは初めてのことになります。24日に政府の専門家会議が「今後1~2週間が拡大の瀬戸際になる」との見解を発表したことを受け、Jリーグは25日に緊急会議。全会一致で延期を決定したものです。私は3月1日のJ1リーグのマッチコミッショナーを請け負っていたので、リーグから連絡が入りました。さまざま意見はあるかと思いますが、個人的には正しい判断だととらえています。密閉されたドームや体育館内で行われる競技と違ってサッカーは屋外なので「大丈夫なのではないか」という声も聞かれますが、席と席の間が密接したスタンドでは飛沫感染や濃厚接触の可能性は限りなく高いのですから。そのような周囲の状況をみるにつけ、少年サッカーの指導者や保護者の方のなかには気をもんでおられる方もいらっしゃると推測します。練習や練習試合、大会参加など、活動の在り方について「やっていいのか?」「中止にすべきか?」と迷いますね。地域によっても判断が分かれるところでしょう。■子どもがサッカーをしたいと言っても親は説得して止めなければならない少年サッカーの活動について、今考えたいことを五つ挙げてみました。ひとつめ。当然ではありますが、学校閉鎖になった時点で実施は慎むべきでしょう。千葉市などのように、新型ウイルス患者が出てすでに学校閉鎖を行っている自治体があります。厚生労働省は今後、同じ市町村の学校で新型コロナウイルスの感染が拡大した場合、患者がいない学校でも休校や学級閉鎖の検討を要請する方針を示しています。そうなった場合、保護者はお子さんがサッカーをしたいと言っても止めなくてはいけません。その場合、「ダメなものはダメなのよ」と強い言葉で抑えつけるのはやめましょう。これがふたつめです。たとえ低学年であっても、コロナウイルスが蔓延している状況をきちんと説明します。そして、サッカーすることが自分のためにならないばかりか、他の人にも迷惑をかけるかもしれないことをなどもです。三つめ。このようなときだからこそ、"日ごろやりたくてもできなかったこと"に取り組むことを勧めてください。読書をする。漫画でもよいでしょう。攻略したかったゲームをやる。生活リズムを狂わせるものでなく、時間を区切ってやればいいでしょう。海外のサッカーをテレビやパソコンで観る。レベルの高いプレーを観るだけでも、スキルが向上するベースがつくれるでしょう。ほかにも芸術や音楽に親しむ。遅れがちだった算数や漢字をやっておく。そんなふうに、"日ごろやりたくてもできなかったこと" はたくさんあるのではないでしょうか。■危機に関する感覚は人によって違う。各家庭の指針を持って行動をこのような非常事態のなかで、どれだけ平常心で、でも注意を怠ることなく有意義に過ごせるかを親子で話し合うことは大きな学びになります。クラブによっては、学校閉鎖になっても休みにしないところもあるでしょう。複数の異なる市区町村から選手がやってくるクラブは、練習や試合に来れる子どもがいる限り運営を続けるかもしれません。そういったケースは仕方ないかもしれませんが、困ってしまうのは「よそが休んでいるときに練習しよう」とコーチが言うクラブです。クラブの判断をおかしいなと感じたら、きちんと意見を言ったほうがいい。これが四つめです。このようなクライシスに対する認識や感覚は残念ながら人によって違ったりもするので、「うちはお休みします」というように家庭での指針をもって行動しましょう。もちろん、その際も、子どもときちんと話し合って、納得した状態で休むことが肝要です。説明を省略してしまうと「A君は出ているのに」と子どもが疑心暗鬼になります。あくまでも、お父さんやお母さんが「あなたのためにどうしたらいいか」を一生懸命考えた結果だと言うことを知らせましょう。五つめ。こういうときこそ自己管理を教える良い機会ともとらえられます。なるべく人ごみに行かない。手洗いやうがいの正しいやり方を教えて、こまめにやってもらいます。毎朝、自分で熱を測る。そういった自己管理を学んでもらいます。■今、大人がもっとも気を付けなければならないこと(写真は少年サッカーのイメージです)そして、大人がもっとも気をつけなくてはいけないのは、基礎疾患のある子どもへの対応です。すでに報道されているように、子どもでもぜんそくなど持病があると重症化するリスクが高まります。指導者は、こまかく様子を見てあげましょう。ともあれ、Jリーグが国内の主要プロスポーツで最初にリーグ中止という英断を下せたのは、サッカー界が世界の反応を知りえる立場にいることが大きいと思います。リーグ中止を決める前に23歳以下のテストマッチに、南アフリカが来日を拒否しました。サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)は22日、23日に予定されていたインテル・ミラノ対サンプドリア、アタランタ対サッスオロ、ベローナ対カリャリの3試合を、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期しました。Jリーグが中止を決める3日前のことです。アメリカの国務省は22日、日本と韓国への渡航警戒レベルをこれまでの1から2(注意の強化)へと引き上げました。Jリーグの村井チェアマンは「ある種の国難。Jリーグとして協力していく必要がある」と述べています。大人として私たち私たちが協力し合って、子どもたちを守りたいものです。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2020年02月26日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに6万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■練習の「意味」ではなく「やり方」の質問ばかり。反復練習にこだわる日本人以前、ドイツ人のコーチからこんな話をされました。「タカハシ、ドイツに視察に来る日本人コーチは、ぼくらがやっている練習メニューを一所懸命にノートに書きつけている。どうしてそんなことをするんだろう?意味がわからない」聞けば、4対4を行うと「いつもこのグリッド(範囲)で行うのですか?」とか「何分くらい?」「ワンタッチではやらないのですか?」と練習のやり方に関する質問に終始するそうです。「彼らの質問はおかしいよ。その時のそのチームの課題を改善するためにのみメニューは創られるのだから、それを正確に書き写しても彼らには何の意味もない。私がどんな課題に対して、どんな意図でその練習をしているかを聞かれるのならば話す意味があると思うけどね」加えて、ドイツでは育成年代であろうとも、毎日同じ内容の練習はやらない。そこについても日本人コーチは驚きます。私もドイツに行ったとき、驚きました。日本では、例えば1週間のサイクルである程度同じ練習を繰り返すことが多い。いわゆる、反復練習ですね。この反復練習は、意識を高く持てない場合、何も考えずにトレーニングすることになり易い。曜日ごとにほぼ同じメニューをしばらくの間繰り返すので、そこに"慣れ"が生じることで、練習の質が落ちる可能性があるのです。反復練習にこだわるのは、学校でドリル学習を多くやらされてきたからなのか?と考えたりします。同じスポーツで、野球も素振りという反復を繰り返します。これは自分のよい形を探し、定着させる目的があるのでしょうが、米国では素振りはしないそうです。素振りをしている日本人選手に、メジャーの選手が「空振りの練習をしてどうするのだ?」と不思議そうに言った、という話は有名です。私たち指導者は「何のためにこの練習をするか」をもっと考え、そのことを子どもたちに伝えなくてはいけません。と同時に、「いつも頭を使って考えてやる練習」をやっているかも見直すべきです。育成年代の試合を観に行くと、最近はコーチたちが「自分で考えろ」と叱咤激励している場面に出会います。ですが、その前に大人が工夫しなくてはいけません。子どもたちに自分たちで考えるベース作りをする。間違っても、何をしても叱られない空気を生み出す。考えないとできない練習メニューにする。飽きずに意欲的に取り組めるようにしてほしいと思います。■上達のイメージは「らせん階段」海外では子どもが練習中に改善提案してくることもさらに、もうひとつ。みなさんの頭の中にある上達するイメージを変えてください。従来の日本のサッカー指導は「組み立てていくイメージ」でした。まっすぐの階段を一段一段昇っていくイメージです。最初にドリブルをやって、ひとりでボールを運んでゴールできるようにします。ドリブルができたら、次にドリル練習でキックを改善。次はトラップ練習、そしてパス練習と、スキルトレーニングがすべて段階的です。これは、ゲームを中心に行い、その中で出た課題から総合的にスキルを高めていくドイツとはかなり違います。この「総合的にスキルを高める」イメージは、ドイツの哲学者ヘーゲルが提唱した「物事のらせん的発展の法則」と似ています。例えば、サッカーを始めた小学1年生が、らせん階段をゆっくり登っていく姿を見ている。そんな想像をしてみてください。真上から見ると、1年生はひとつの円をぐるぐる回っているようにしか見えません。ちっとも上に進んでいないように見えます。ところが、角度を変えて横から見ると、少しづつ確実に、上へ昇っていることがわかります。このらせん階段の話は、池上正コーチも著書で説明しています。ゲームを軸に、その日ここが足りないなと思ったらそのトレーニングを足す、という考え方もドイツの育成と同じです。ゲームばかりしていて上手くなるのですか?といぶかしげな指導者は多いのですが、技術を切り出してみるのではなく、全体像で見てあげることが重要です。FCバルセロナの現地スクールで長年コーチを務めた村松尚登さんも、自身の著書で「スペインの育成は氷の塊を削っていく作業」だと語っています。スペインでは、選手が練習の途中で「ナオト!この練習、こうしたほうがいいんじゃないの?」とどんどん提案してくるそうです。ただし、日本では指導者と選手、教師と生徒の関係が主従的なので、子どもたちはそんなふうに教育されていません。したがって、大学教員になってドイツ留学した私は、帰国してからの1年間は毎日メニューを変えて練習してみたのですが、残念ながらチームは強くなりませんでした。選手たちの多くは高校までに、説明された練習の意図を理解してトレーニングに主体的に取り組む経験をしていないため、日々の変化についてこれなかったのです。私の力不足もあったと反省しています。唯一、試合前日の土曜日をもオフにしたのは奏功しました。学生たちは自分たちで課題を持って自主練を始めたことでうまくなりました。■学校でも「当たり前」を見直す動きが。サッカーも......(写真は少年サッカーのイメージです)最近は、日本サッカー協会が勧めるマッチ・トレーニング・マッチ(MTM)の実践をするコーチも出てきましたが、まだまだ少数派。街クラブをのぞくと、対面パスから練習が始まるチームは少なくありません。ぜひ、上達のイメージを、普通の階段から、らせん階段に転換してほしいと思います。ヘーゲルは、らせん階段を昇るのは「進歩・発展」しているけれど、もともといた場所に戻るようにも見えるため、それを「復活・復古」と意味づけします。この2つの視点を組み合わせ「物事の発展はただ発展するのではなく、古いものが新たな価値として復活してくる」と定義しました。社会の発展は、例えば手紙がメールになり、SNSになったように、意味は同じでも形を変えて進化することを私たちに教えてくれています。ちなみに、計算ドリルや漢字ドリルといったドリル学習をやめる小学校も出てきています。「当たり前」を見直す動きは、あらゆる場所で始まっています。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2020年02月12日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに6万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■トップ選手だった益子直美さんが「怒らない指導」をする意義バレーボール女子日本代表だった益子直美さんが、「監督は選手を怒ってはいけない」という小学生の大会を長年開催しています。昨年サカイクでも紹介されていたので、みなさんはよくご存知だと思います。彼女の取り組みは、最近テレビでも取り上げられていました。「そこ、もっと足動かして!」などと何度も強い口調で選手にげきを飛ばしていた監督さんは、益子さんから「いま、怒りましたね」と言われ、✕入りのマスクをつけさせられます。ご本人は「いや、アドバイスなんだけど」と頭をかいています。元代表選手がこのような活動をするのはとてもいいことです。多くの元オリンピアンは、自分たちが暴力や暴言で圧迫されたから成功したと感じているので、昨今の暴力根絶の動きには懐疑的です。「厳しくしないと勝てないだろう」と思っています。ですが、益子さんたちは「それはやめましょう」と呼びかけている。成功した彼女、彼らが発言してもらえると、非常に説得力があります。私が期待していた切り口です。それに、コーチたちは、指摘されるのが益子さんだから耳を傾けるのだろうなあと思います。これが、同じ地域の怒鳴らないコーチや、見ず知らずの私だったらリアクションは違うかもしれません。■暴言続きの明石市長に見る事例「大義」がないから変われないところで、益子さんのバレーボール大会が注目されるフックになったのは、兵庫県明石市の市長がパワハラを行ったことが明るみになったからです。この方は以前、道路の拡幅工事のために立ち退きを説得していた職員が怠慢だったと怒り「火をつけてこい」などと叱りつけ、問題になりました。それが今年になって、口論になった市議に「議員辞めてまえ」などとまたもや暴言を吐いたのです。市長は会見で「前回のこと(パワハラ騒動)があって、アンガーマネージメントの講習を受けるなど自分でも努力してきた」と自身もキレる自分と向き合ってきたのだと釈明していました。アンガーマネージメントの講習は、教育現場での暴力や暴言が問題視されるようになって以降中学や高校の教員はたびたび受ける研修であり、私もだいたいの内容はよくわかっています。それを聞いて、なるほど、だからまたキレてしまったのかと納得がいきました。なぜなら、市長は「アンガーマネージメント」という方法論に頼るだけで、自分の中に「大義」がないように見えます。簡単に言えば「暴言は我慢しよう」にとどまっている。根っこから自分を変えていないため、我慢できなくなったら、またキレてしまいます。対処療法では生まれ変われません。「私は行政のリーダーとして、こうあろう」「こんなリーダーが理想の姿だ」とか、もっといえば「自分は他者に対してこうあろう」といった、それまでの自分と真逆の自分を目指す。そうすると、根っこが変わるので、咲く花も変わりますね。そういった行動はベクトルがとてもポジティブです。逆に「切れてはダメだから我慢しよう」「抑えよう」といった思考はネガティブです。根っこが変わらない。私は、彼は自分に大義をもたなければ変わるのは非常に難しいと思います。方法論を学ぶのは一定の抑止力になるかもしれませんが、方法論だけでは表面的には分かりにくい別のやり方でやる方向にいく危険性があります。このことは、少年サッカーの指導者のみなさんも同様です。「もう手を挙げられなくなった。言葉で怒るのもダメなら、どう指導していいかわからない」「そういう時代だと言うことはわかるけど、100%納得できない」そんな声はいまだに聞こえてきます。自分たちは叩かれて立派に育った、という自負があります。逆にほめて伸ばすだけでこの子達はちゃんと育つのか?と不安に思っているようです。なぜなら、ほめて伸ばされて立派に育った大人をまだ大量に見ていないからです。■教え子は久保建英レベルじゃないから怒らないと伸びない?(写真は少年サッカーのイメージです)例えば、久保建英選手は怒られて育っていないというのはみなさん十分わかっている。でも、いま目の前にいる自分が教える選手は久保君のような才能はないから、怒ってやらせないと伸びないと思っていないでしょうか。ぜひ今までとは違う指導の仕方を探してほしいと思います。が、そのためには哲学を持たなくてはいけません。なぜ自分はサッカーコーチをしているのか。そこを自問自答してほしいと思います。加えて、これから、どんなサッカー選手を育てるべきかを考えます。そう考えると「自己決定できる選手」「自分磨きをできる選手」「主体的に取り組める選手」といった姿がイメージできます。であれば、暴言を吐くコーチのもとで、そんな選手が育つでしょうか。コーチが怖くて、みんな委縮している。怖いから走る。それは外発的な動機付けなので、確かな成長にはつながりません。子育ても同じですね。「○○ママの子育て」といった書籍は多いですが、それも方法論です。だれかが成功したやり方を真似しようとしても対象になる子どもは違う人物です。「自分はどう育てたいか」「どんな大人になってほしいか」といった大義が抜けていては、うまくいきません。ぜひ「大義は何か」を突き詰めてください。考え終わったときは、怒ることに意味がないことに気づくでしょう。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2020年01月30日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに5万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■大分のバレーボール暴力問題「そこまでして隠す」保護者達の意図全国大会に出場した大分県日出町の小学生女子バレーボールチームで発覚した男性監督の暴力問題。公立小学校の教頭でもある監督が女児を平手打ちした事実がありながら、県小学生バレーボール連盟(県小連)は、被害女児やその保護者に一切聴取せず「暴力はナシ」で済ませていました。そのうえ、同時進行で一部の保護者が、事実を外部に漏らさないよう保護者全員に誓約書への署名を迫るという驚きの行動に出ていました。過去にも、中高の部活動で顧問教師の暴力が明るみになると、保護者が「いい先生なので処分の軽減を」と署名に走ったり、告発した保護者を仲間外れにするケースは多いです。が、ここまで結託して積極的に暴力の隠ぺいを図るケースは初めて聞きました。少年スポーツ現場での暴力事件が報道されると、「まだやっている指導者がいるのか」という感想になるのですが、今回は「周りの大人たちもそこまでして隠すのか!?」と呆れるばかりです。ただし、隠そうとするということは、彼らに今の社会では許されないという自覚があるということ。わかったうえで見て見ぬふりをするのですからたちが悪い。非常に厄介です。親たちは、わが子が叩かれ、殴られ、蹴られて指導を受けていることを、本当に喜んでいるのでしょうか?少年サッカーでわが子が暴力を振るわれていた人は「嫌だけど仕方がない。全国大会に連れて行ってくれるのだから、他のコーチには代えられない」と話したと聞きました。■バレたら子どもが高校に行けなくなる個人の損得でしか考えられない親たち毎日新聞の報道によると、このバレーボールチームの親たちは記者の質問(恐らく「なぜ口止め誓約書を配布したのか?」)に以下のように答えています(一部標準語に変えています)。「県小連とかに密告したら、自分の子どもに返ってくるのが、(被害児の親は)わかっていないのか。バレたら子どもが高校に行けない可能性がある。チームの傘下に入った以上、そこは分かってほしい」「体罰を受けているのは子どもたちも分かっている。先生(監督)の言うことを一回で聞けば、そうはならない。体罰の何が悪いのか」「連盟に報告する意味があるのか。チームの存続が危うくなるし、監督が職を追われるということになりかねない」「全国大会に行くために練習してるのでしょう」「一致団結しなくては」「学校だったら横社会だけど、社会体育は縦社会。下が上に教わるとか、社会に出るための第一歩を教わるのが社会体育だ」(毎日新聞報道内容より)私に言わせれば、みなさん、めちゃくちゃです。社会の規範、常軌を逸しています。「子どもが高校に行けない」と言うのは、まだ小学生なのに、すでに強豪校への推薦入学を視野に入れているのでしょう。チームスポーツなのに、個人の損得でしか考えていません。しかも、このチームに入ったのだから、暴力があるのはわかっているでしょ?という考え方。他の方も含め、暴力は傷害事件に発展するもので、特に教育やスポーツの世界は何らかの処分を受けることをご存知ないのでしょうか。最後の社会体育の定義も含め、理不尽な意見ばかりですが、もっとも説得しづらいのは「体罰を受けているのは子どもたちも分かっている」。これはつまり、「監督は優秀な指導者だから、暴力的な指導であっても子どもたちは歓迎している」という考え方です。これは、もし、万が一、被害女子も含めたチームの選手全員がそうだったとしても、その考えを矯正するのが親の役割です。ミスや一瞬集中できないなど、悪いことをしたら監督に叩かれる。そのような委縮させられる環境で8~9歳から12歳の小学生がバレーボールをしていたわけです。■ドアとカーテンが閉められる......「今日は殴られるんだ」私の大学の卒業生でバレーボール部員だった学生は「高校時代、殴られる日は、体育館のドアが全て閉められ、カーテンも全て閉められるからすぐ、あ、今日は殴られるんだなとわかります」と話していました。「日本のバレーはダメだ」と言うので、私が10年前に読んだ本『ブラジルバレーを最強にした「人」と「システム」』(米虫紀子著)の話をしました。ブラジルは今や男女ともに世界トップレベルのバレー王国です。育成は以下のようなコンセプトでやっていました。14歳までの段階では、・バレーをとことん楽しませて大好きにさせる・ミニバレーでボールに関わる回数を増やし、ポジションはすべてローテーションでやらせる・アタック専門、セッター専門といったポジションの固定をやらないすると、その学生は目を輝かせて「だからですか!だからブラジルの選手はアタッカーでもレシーブが上手いんですね。セッターでもアタックができる。穴がないんです」と感心していました。ところが、そのブラジルは、それらのメソッドを日本から学んだと言うのです。なぜ他国がそれを盗んで発展し、日本は以前より低迷しているのか。「理由はわかります。日本は小学校のときからずっとアタッカーで、セッターはずっとセッターです。だから、アタッカーはレシーブが不得意なことが多いです。でも、エースアタッカーは自分以外の選手を下に見ていることがあったりします。決めるやつが偉い、ってなってる感じです」学生はそう話してくれました。スポーツ界、教育界が体罰根絶に舵を切ったのは、大阪の高校バスケットボール部員の自死した翌年の2013年から。当時は「選手に愛情があればいいのではないか」「熱血なだけだ。私たちも叩かれて強くなった」と、暴力を駆使して鍛えてきた指導者をかばう意見が多数を占めました。バレーボールでいえば、元全日本選手の女性タレントが「体罰がダメだとなれば、日本のバレーボールは弱くなる」と将来を憂いていました。■大分県日出町の現実が日本のバレー界の縮図(写真は少年サッカーのイメージです)しかし、体罰指導がなくなったから、日本のバレーが弱くなったのではありません。大分県日出町の現実が、日本のバレー界の縮図だろうと思います。隠れて暴力を繰り返した指導者、もみ消そうとした連盟、保護者。本来なら、子どもたちが安心してスポーツを楽しめる環境をつくる役目を負うべき大人たちが、そろって隠蔽に奔走していました。これは、子どもたちに対する完全な裏切り。罪です。スポーツマンのこころの考え方の心髄は「自分を大切にする=自分を磨く」です。だから、少し怠けている選手には「自分を大切にしてるか?」と話したりします。逆にいいことがあったときは「自分を大切にできたな!」と言って喜び合います。子どもを裏切る大人は、子どもの「自分」を大切にしていないばかりか、大人自身の「自分」も疎かにしていることに気づくべきでしょう。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。大分県日出町の現実が日本のバレー界の縮図
2019年11月27日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに5万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■ただ号泣するのでなく、敗戦を未来に活かせる「泣き方」少年サッカーなどジュニアスポーツ関係者に向けた講演で、よく受ける質問があります。「最近の子どもは負けても悔しがらない。大敗しても泣きもしない。どうしたらいいか?」「子どもに楽しくサッカーをさせようという流れがあるが、子どもが負けて悔しがらないのはそのせいではないか」その人たちの半分以上は、過去に「負けたのに涙のひとつも出ないのか!」と子どもに言ったことがあるそうです。そんなコーチや保護者は、子どもたちが負けて号泣すると安心すると言います。サッカーに真剣に向き合っていると感じるからでしょうか?そこで私が「負けた時に泣くと失われてしまうものがあります」と伝えると、「ああ、男だから泣くなってことですか」と言われます。「いや、そういうことじゃなくて」と言って以下のことを説明します。負けて泣くことは、見る人にも、本人にもカタルシス(浄化)を与えます。負けたことを悲劇とし、「ああ、かわいそうに」や「なんて俺は、かわいそうなんだ」という憐れみの感情を呼び起こします。そうなると、その感情は泣いた時点で浄化されてしまうのです。簡単に言えば、泣いて(泣くことを見て)気分がスッキリします。泣いてしまうと、「負けた自分たち」を忘れ去る方向に向かうのです。それでは、その敗戦を未来に活かせません。無論、悔しくて熱いものが込み上げてくるのが人として自然な感情です。私は負けて泣くことを否定するわけではありません。ただ「泣き方」によると思っています。小学生でも高学年であれば、人前で号泣したり泣くじゃくるのではなく、そこでは悔しさをグッとこらえ、一人きりで自分と向き合った時に一筋の涙を流す、という感じであれば、意味がないともいえません。■負けたのが悔しくて閉会式に出ずに帰ってしまうコーチ欧州の選手たちも、悔し涙が目にたまることはあります。でも、彼らはおいおいと泣いたりしません。欧州のプレーヤーで私が最も印象に残っているのは、2002年日韓ワールドカップ決勝ドイツ対ブラジル戦終了後のシーンです。ドイツ代表のGKオリバー・カーンは終了のホイッスルが鳴ってしばらくしたら、ゴールポストにもたれて座りこみました。目にはうっすら涙がにじんでいたかもしれません。が、自分のミスを責めるような、試合なのか、その日までの道のりかを振り返るように、ポストにもたれたままひとり静かに歓喜に沸くブラジル代表の選手たちを見つめていました。彼のように、悔しさと共に勝者の姿をしっかり目に焼き付けることは、子どもにとっても必要です。そうやって負けたことを受け入れることは、弱い自分を受容し明日からの自分を叱咤するための糧になります。つまり、どこが弱いのか、相手に及ばなかったのかを考える機会です。その大きなチャンスが悔しい敗戦にはあるのだと子どもに伝えてほしい。それなのに、大人のほうが悔しがってしまい、それを隠そうともせず閉会式にも出ずに帰ってしまう。そんな稚拙な行動を「うちのコーチは悔しがりだから」と保護者が同情していた、という話もあります。サッカーは子どもを大人にするスポーツですが、子どものような大人がいては教育効果を阻害します。まずは、大人が「いまどんな態度をとるべきか」をきちんと理解してほしいのです。したがって、子どもが悔しがらないと残念がる人たちには「みなさんが勝て、勝て、と、言いすぎるからじゃないですか?」と答えます。大人が言いすぎるから、勝つことが「命令」になります。試合で負けようと思う子なんていないのに、言われすぎると「勝つぞ」という気持ちが薄れてしまのではないでしょうか?例えば、自分からやろうと思った時に、それを親から先に言われてしまったような感じです。私は、自己決定できなくなった選手ほど脆い(もろい)ものはないと思っています。パスも、ドリブルも、シュートも、教えられた通りにしかできません。もしくはベンチから「シュート!」というコーチの声を待ってからしか、打てません。だから「勝つぞ」という気持ちはあくまでも選手の中から生まれなければなりません。少年サッカークラブや少年団のチームサイトをみると大抵「自主自立」とか「全員一丸」「チームワーク」と書かれているのに、自主的に、みんなでボールをつないで全員でゴールを奪うのがサッカーだときちんと伝えていないようです。ラグビーの日本代表のような「ワンチーム」のマインドを育てていません。子どもが自分の意志で「このチームで絶対勝ちたい!」と思って臨むことが重要なのに、指導者がそうさせていないのです。■子どもだって、誰かのために戦うほうが力を出せる(写真は少年サッカーのイメージです)自分のためだけではなく、誰かのために体を張って戦うほうが、アスリートは力を出せます。少年サッカーでも、チームに特段目立つ子がおらず全員でカバーし合って頑張るチームにワンチームのマインドは育ちやすい。逆に、ドリブルの上手い子がひとりで突破してゴールするチームではそれを育てるのは難しいようです。したがって、飛び抜けたエース級の子がいたとしても、あくまでもチームの一員として扱うことが重要なのです。ところが、そんな工夫をしている指導者はあまりいません。「A君(エースの選手)のおかげだな!」と子どもたちと喜んで終わらせています。そうではなく、A君に「一流選手はドリブルとパスを、いつでも使いわけることができる。だから、自分も生きるし、周りの選手も生かせるんだよね」と伝える。練習の段階で、「全員でゴールする」というルール設定のトレーニングなどをするのもいいかもしれません。そういった工夫をしているか、していないかで、チームの空気感や、子どもたちのサッカー観はまったく違うものになり、一生サッカーを続けていく原因にもなるのです。敗戦の後に、そのチームのありようがわかります。上手い下手に関わらず、とことん真剣に勝利を目指すことを習慣化させてください。そうすれば、負けたときには悔しさが湧き上がるでしょう。そして、子どもたちには、勝って喜ぶ相手の姿をしっかり見させてください。自分より強い相手がいなければ、自分の成長は終わってしまうのです。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2019年11月02日サッカークラブや各種スポーツ団体を対象に「スポーツマンのこころ」と銘打つ講義で、一流アスリートになるための心得を伝え続ける岐阜協立大学経営学部教授の高橋正紀先生。ドイツ・ケルン体育大学留学時代から十数年かけ、独自のメソッドを構築してきました。聴講者はすでに5万人超。その多くが、成長するために必要なメンタルの本質を理解したと実感しています。高橋先生はまた、「スポーツマンのこころ」の効果を数値化し証明したスポーツ精神医学の論文で医学博士号を取得しています。いわば、医学の世界で証明された、世界と戦える「こころの育成法」なのです。日本では今、「サッカーを楽しませてと言われるが、それだけで強くなるのか」と不安を覚えたり、「サッカーは教えられるが、精神的な部分を育てるのが難しい」と悩む指導者は少なくありません。根性論が通用しなくなった時代、子どもたちの「こころの成長ベクトル」をどこへ、どのように伸ばすか。「こころを育てる」たくさんのヒントがここにあります。(監修/高橋正紀構成・文/「スポーツマンのこころ推進委員会」)<<前回|連載一覧>>(写真は少年サッカーのイメージです)■抑圧、支配された環境下でクリエイティブなプレーができるのか先ごろ、鹿児島県出水市の私立高校サッカー部で、監督が部員に殴る蹴るの暴行を加えている動画がインターネット上で公開され問題になりました。動画は練習風景を映したもので、監督が生徒を呼びつけるといきなり足を蹴り、さらに顔を殴ると生徒がその場に崩れ落ちていました。監督は学校側に対し「素直に話を聞かないので、いけないのはわかっていたが手を出してしまった」と暴力に至った経緯を説明しました。ただし、暴行後も生徒への謝罪の言葉はなく「厳しい練習も今後に生きる」という趣旨の発言をしたと報道されています。読者のみなさんも感じていると思いますが、サッカーに限らず日本のスポーツ界では小中高の育成期の選手に対する暴力や暴言を用いたパワハラ指導は一向になくなりません。少年サッカーにおいても、現場のコーチたちに尋ねると「どのチームも怒鳴りがすごい」「指導を変えようというような態度は見受けられない」と言います。なぜこのような指導をしてしまうのか。それは、コーチ自身が「勝ちたい」「勝たせたい」ということを何よりも優先させているからです。そして、そういった勝利至上主義の指導者たちは、「選手たちの正しい日常生活」を競技力向上と絡めることを好みます。例えば、彼らは選手に口酸っぱく言います。「挨拶をちゃんとしなさい」「服装をきちんとしなさい」「時間を守りなさい」礼儀や作法みたいなものです。それをやらせていれば、良い人間をつくると考えています。冒頭の鹿児島県の高校で生徒を殴ったり蹴ったりした監督が「厳しさが必要」と言ったのは、恐らくそういうことでしょう。高校の顧問の先生に聞くと「怒鳴ったり怒るのは、プレーの良しあしではなく日常生活や練習態度なんです」と言いますから。でも、本当にそうでしょうか?暴力や暴言を指導に用いる人は、それらを抑圧的な態度をとり続ける言い訳にしてないでしょうか?自分が選手を支配するための道具にしていないでしょうか?怒鳴る監督は怖い。怖いから言うことを聞く。そんなふうに抑圧され、委縮し、支配されている人間に、果たしてクリエイティブなプレーができるのでしょうか?良い人間をつくるためと言うのは、支配するための理由なのではないかと思えるのです。■一流選手が持つ「自己決定」能力もちろん、日常生活の質を高めることはアスリートにとって重要です。一理あります。気持ちよく挨拶する。人の話を聞く。服装も時間管理も人として正しく過ごす。そうすることで、その選手の日常は「気力が充実する」という大きなメリットがあります。日常で気力が充実していれば、非日常のスポーツも心置きなく熱中できます。とはいえ、順番が違うような気がします。いい選手になるために挨拶するのではなく、意識の高いいい選手が気持ちよく挨拶をする。そういったことをやれる子が一流のアスリートになります。「自分から主体的に」やるべきです。指導者が人としてあるべき姿を言葉で伝えるだけでなく、自らの態度で示し続ける中で、スポーツの楽しさやチームで戦うことの素晴らしさを経験させていけば、選手たちの「日常」は間違いなく質の高いものになるはずです。なぜなら、自分たちがそういったことが必要だと気づき、自己決定するからです。「勝つチームはかばんを揃えているよな」「勝つチームは挨拶もして雰囲気がいいよな」自らそう気づいて、ひとつひとつ自分たちのものにしていくのです。過去の指導を振り返ると、それとはまったく違うものでした。例えば、軍隊で上の者が下の者を意のままに動かすために暴力をふるうような文化。日本のスポーツ界は、それをそのままひきずってきました。支配するための暴力がいつの間にか「人間教育」という耳障りの良いものに変容してしまいました。それが令和になった今でも踏襲されています。鹿児島県の高校の監督が「いけないとはわかってたが......」と前置きしたのは、もしかしたら「いけないけれど、やらなければならないときもある」と解釈しているのもかもしれません。「精神的に追い詰められる場面がないと強くなれない」という指導者もいっぱいいます。が、そういう選手は他人に追い詰められなければ立ち上がれない人間になります。もっともつくるべきは、自分で高い目標を掲げ、そこに自分を追い詰めて努力していける人間です。■方法論や順番を間違えると、ブラックな指導になる(写真は少年サッカーのイメージです)これを知る者はこれを好むに如(し)かず。これを好むものはこれを楽しむものに如かず。「論語」に出てくる有名な言葉です。知ることよりも、好きなことが、好きなことよりも、楽しむことが上達につながるという意味です。育成期の子どもたちには、ここを懸命に伝えなくてはいけない。それなのに、目の前できれいに整列する「出来栄え」を追求してばかりいる。それが今最も多い指導者の姿ではないでしょうか。思えば、私がおよそ20年前にドイツから帰国し「スポーツマンシップ教育を取り入れましょう。このままでは日本のスポーツは廃れてしまいますよ」と訴えたとき、学校関係者の方々の多くから「人間教育なら、もうやっているよ」と言われました。その当時はわかりませんでしたが、その方々が考えていた人間教育は、実は方法論や順番を間違えると、ブラックな指導になる危ういものだったのです。私たちは、もうそろそろ過去の常識を疑わなくてはいけません。<<前回|連載一覧>>高橋正紀(たかはし・まさのり)1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。
2019年10月17日ニューバランス(New Balance)のランニングシューズから、“速さ”を追求した新シリーズ「フューエルセル(FUELCELL)」が登場。アスリートと開発した新作ランニングシューズ「フューエルセル」シリーズは、アメリカ・ボストンのニューバランス本社にあるイノベーションデザインスタジオで開発されたランニングシューズ。陸上中距離選手として活躍するジェニー・シンプソンのパフォーマンスデータをもとに、新たなデザインや素材を試しながら何十足ものプロトタイプを試作し、ニューバランスの中で最も高い反発弾性を備えたミッドソール素材「フューエルセル フォーム」を完成させた。アスリートと共に開発に挑んだこの「フューエルセル」シリーズには、走りたい距離やシーンに応じた4モデルがラインナップする。「フューエルセル 5280」「フューエルセル 5280」はトラックスパイクの構造をロードシューズに転用した新感覚レーシングシューズ。高反発の「フューエルセル フォーム」ミッドソールに、推進力を後押しするマルチダイレクションカーボンファイバープレートを組み合わせている。なおジェニー・シンプソンは毎年ニューヨーク5番街で開催されるマイルレース「5th Avenue Mile」で、このシューズを履いて7度目の優勝を果たした。「フューエルセル レベル」つま先に「フューエルセル フォーム」を搭載し、蹴り出しの際に弾むような推進力を提供してくれるのが「フューエルセル レベル(FUELCELL REBEL)」。着地時に安定性をサポートする独特なソール形状を特徴に持つ。新技術「トレースファイバー(TRACE FIBER)」を採用したアッパーとフィット感のあるソックライナー仕様が、レースからトレーニングまでスピードランを心地よくサポートしてくれるのも嬉しい。「フューエルセル プロペル」「フューエルセル プロペル(FUELCELL PROPEL)」は、「フューエルセル フォーム」をフルレングスで搭載し、足裏全体にリバウンド効果をもたらしてくれるランニングシューズ。「トレースファイバー」とソックライナー仕様も相まって、弾むようなライド感でスピードを感じられる一足となっている。「フューエルセル エコー」「フューエルセル エコー(FUELCELL ECHO)」も、「フューエルセル フォーム」をフルレングスで搭載したシューズ。70年代ニューバランスレースシューズのサドルデザインなどをアレンジしたデザイン性の高い一足は、ランニングシーンだけでなく、タウンユースとしても活躍してくれそうだ。【詳細】ニューバランス ランニングシューズ 新シリーズ「フューエルセル」■FUELCELL 5280 ※2019年9月発売予定■FUELCELL REBEL ※発売中・メンズ 12,500円+税(ウィズ/サイズ:D/25.0-29.0cm)・ウィメンズ 12,500円+税(ウィズ/サイズ:D/22.0-25.5cm)カラー:BM(ブラックマルチ)、RW(レッド)、BB(ブルー)、WM(ホワイトマルチ)※WMカラーはオフィシャルショップ限定モデル■FUELCELL PROPEL ※発売中メンズ 12,000円+税(サイズ:D,2E/25.0-29.0,30.0cm)・ウィメンズ 12,000円+税(サイズ:B,D/22.0-25.5cm)カラー:LF1(ブラックマルチ)、LB1(ブラック)、BP1(レッド)、BB1(ブルー)※BP1、BB1はメンズD、ウィメンズはBウィズのみ■FUELCELL ECHO ※2019年10月発売予定【問い合わせ先】ニューバランス ジャパンお客様相談室TEL:0120-85-0997
2019年08月17日●優勝と最下位を経験した監督時代プロ野球ラジオ中継の代名詞であるニッポン放送『ショウアップナイター』。この番組に解説者として出演する、ヤクルトスワローズの元監督・真中満氏は、解説者として意識するのは「仕事をしに行かない」ことだと語る。その理由は何なのか。また、2015年のドラフト会議で起こしてしまった「ガッツポーズ事件」の真相などについても話した。○■監督就任のオファーに「やりがいを感じた」――真中さんは現役引退後、コーチ経験を経て、監督に就任されました。当時、2年連続で最下位というチーム状況でしたが、オファーをもらった時はどう思いましたか。チームは低迷していましたけど、2軍でも指導者をやらせてもらったので、チームの中では選手の能力を一番把握しているんじゃないかという思いがありましたし、やりがいを感じました。ただ、優勝すると冒頭に宣言したものの、そこまではなかなか難しいかなと思っていました(笑)。でも、彼らの個性を活かせれば、ある程度は戦えるかなと考えていましたね。――とはいえ、2015年の就任1年目にいきなりリーグ優勝しましたね。選手1人1人がキャリアハイを目指してやった結果、みんながそれなりの数字が出たし、やっぱりチームって勝っていくと乗れるので、優勝までいけたのかなと。僕やコーチ陣も洗脳じゃないけど、「勝てるぞ、勝てるぞ」とみんなでうまく盛り上げていけたので、選手たちもその気になってプレーできたのかなと感じます。――しかし翌16年は5位、17年は最下位に沈み、この年限りで監督を辞任されました。やっぱり選手層の問題もあるし、優勝する年はどうしても無理する部分が多いんですよ、特にピッチャーは。常勝チームは選手層も厚いけど、最下位から優勝したチームですので、いろいろと無理した部分があったと思います。昨年のヤクルトも2位でしたが、今年はなかなか勝てていないですよね。もちろん連覇を目指してやっていたんですけど、上手く回りませんでした。○■指導のテーマが「自主性」だった理由――ヤクルトについては、ケガ人の多さから、ネット上では「ヤ戦病院」と言われることもあります。でもケガ人の多さは、どこのチームも同じぐらいだと思います。ただ、ヤクルトの場合は選手層が薄いので、ケガ人が出ると目立ちますよね。強いチームはケガ人が出ても、それをカバーする選手が出てきて、ズームアップされないんだけど。――ところで、真中さんがコーチ、監督時代に、指導するうえで気をつけていたことはなんですか。TPOですね。時間や場所、タイミングを非常に大事にしました。あとは選手1人1人、性格も違いますし、受け入れ方も違うので、その選手にあったアプローチをすることを気をつけていました。――真中さんが過去に出版された本などを拝見すると、指導のテーマとして「自主性」を掲げていたのが印象的でした。やっぱり自分で考えずに言われたことをやっているだけの選手は、進歩しないです。壁にぶつかったときに人のせいにしますよ。自分で考えてやったことって、仮にプロで成功しなくても納得できるかなという思いもあるので。もちろん指導者はアドバイスしますが、押し付けじゃなくて「こういうときは俺らはこうやってきたよ」「こういう方法でスランプがなおったことがあるぞ」とか、どちらといえばそういう伝え方ですよね。言われたことをやってスランプ脱出しても、また同じ状況になったときに「どうやったっけ?」となるんですよ。自分で考えたことはそのまま財産になるので、自主性のある選手を育てたかったんです。――そうなんですね。指示を仰いでばかりの選手はどうしてもとっさの判断力が鈍ります。練習から自分で考えることで判断能力がつくんですよ。僕も現役のときを振り返って、じゃあコーチからなにを教わったかと考えると、「なに言われたかな?」というレベルですよ、正直。ということは、そんなに聞いてないんですよ(笑)。やっぱり、自分で考えて打破したことが一番実になっています。――優勝と最下位の両方を経験した、監督時代の3年間を振り返ってみていかがですか。人間はいろんな経験をしていた方が強いのかなと思うので、ファンの皆様にはこれだけ負けてしまって申し訳ないという気持ちはありますが、僕自身は本当に良い人生経験をさせてもらったなと。今後、なにをやるかは分からないけど、肥やしになればいいですね。●「ガッツポーズ事件」の真相――そして、真中さんの監督時代といえば、ドラフト会議での「ガッツポーズ事件」が印象的です。あの日はすごい運勢が良くて、いろんなものを調べても12球団で最強の運勢だったんですよ。当日は参拝もして、万全の状態でドラフトに臨みました。下馬評では高山(俊)選手の一本釣りで、指名する他チームはないという情報が入ってきていて、「そりゃそうだろうな。運勢こんなに良いし」と。でも、阪神が手を挙げて、金本(知憲)監督とくじを引くことになったんです。とはいえ、僕の中では「金本監督、かわいそうにな。俺はこんなに運勢良いのに。他に行けばいいのに」と思っていました。――そしてくじを引いたわけですね。「引いてやる」という以上に「もう引いてる」ぐらいの気持ちで挑み、チラッと見えたNPBのマークに反応してしまいました(笑)。交渉権獲得のマークがなければ外れなので、結果的には外れを当たりと間違えてしまったわけです。完全にかかり気味だったのが、要因ですね。――その後、いろんなところでネタにされていますよね。おかげで本当にいろんな仕事もいただけますし、さっきの「いろんな経験をしていた方が強い」じゃないですけど、良い経験をさせてもらいました(笑)。○■恩師・野村克也氏の持論に反論「固定観念ですよね」――ところで、入団当時の監督は名将・野村克也さんでした。野村さんはどんな方だったんですか。野球のことはもちろん、「プロ野球選手たるもの」といった野球以外の哲学的なことも教えられました。「ファンあってのプロ野球選手であり、ファンのおかげでお前たちの給料が出るし、成り立っている」というお話をよくされていました。"野球バカ"にはなるなと、非常に良い教育を受けたと感じます。――グラウンドでの指導や戦術などは、どんな感じだったんですか。野村さんは管理野球のイメージがありますけど、意外とのびのびプレーはやらせてもらいました。野村監督時代は2番が多くて、「2番だから初球は見逃そう」「ランナーを進めよう」とかいろいろ考えていたんですけど、野村さんは「どんどん初球から打てよ。お前なんかは追い込まれたら打てないんだから、ボール球からくるわけないだろう」と。その辺は意外とシンプルでやりやすい環境でした。僕はプレーしながら、窮屈な印象はなかったです。――野村さんといえば、「外野手出身監督に名将はいない」とよく言っています。真中さんは外野手出身ですが、いかがですか。そこについては、僕は完全に否定しますね。そもそも野村さんは僕らに「固定観念は悪だ」と常に言っていたのに、それは固定観念ですよね(笑)。外野手でもバッテリーや内野に興味を持ち、自分がやってなかったからこそ研究して突き詰める部分もあると思うので。"外野手"とひとくくりにしてしまうのは、どうなのかなと。――真中さんが解説者として意識していることはなんですか。「仕事をしに行かない」ということです。解説で仕事をしに行く感覚でいると、余計なこともしゃべってしまい、中継の邪魔になるなと。視聴者の方は、僕らの解説よりもプレーが見たいわけですし、なんでこういうプレーが起きたのか説明するのが僕らの仕事。だから僕の主観、僕がどう思ったかという意見はいらないと思っています。もちろん自分の意見を言うときもありますが、そこは意識していますね。――「ショウアップナイター」リスナーに対して、ここに注目したら野球がもっと楽しくなる、という点はありますか。野球で一番難しいのは投手の継投だと思います。どのくらいの疲労蓄積があるのかなど、現場のコーチ、監督しか分からないことも多いんですよ。でも、そういったことを意識して、「どのタイミングで投手を代えるのか」という点に注目して見ると、すごく面白いと思います。■真中満1971年1月6日生まれ。宇都宮学園高校から日本大学を経て、1993年ドラフト3位でヤクルト・スワローズに入団。外野手として活躍し、3度のリーグ優勝&日本一に貢献した。2008年限りで現役引退。引退後はヤクルトの2軍打撃コーチ、2軍監督、1軍チーフ打撃コーチを務め、2015年シーズンから監督就任。就任1年目にリーグ優勝に導いた。2017年限りで監督を辞任し、現在は野球解説者などとして活動中。
2019年08月08日若くして世界の舞台へ挑戦する、NEXT世代のアスリートが続々。活躍の場はますますワールドワイドに広がっています。スポーツライターの小林信也さんに解説していただきました。世界が身近になった今を象徴するように、近年、早くから世界に目を向け、海外でトレーニングを行う選手が珍しくなくなっている。「より自分の好みやタイプに合う練習プログラムを求めて海外に行く、若いアスリートが増えています。陸上の大迫傑は、駅伝を主体とする日本のシステムではなく、マラソンに専念したいという思いから所属企業を退社して渡米。同じく陸上のサニブラウンは、日本人離れした体格や身体能力ゆえ、的確な指導を得られるフロリダ大学に留学し才能が開花しました。また、錦織圭がいたことでも知られるアメリカの全寮制スポーツスクール『IMGアカデミー』に進学する選手も多い。バスケットボールの田中力は16歳、テニスの望月慎太郎は12歳のときにスクールに参加し、共に世界に通用する実力をつけて注目されています」また、10代の頃から海外の一流チームでプレーをする選手も。「サッカーの久保建英は、’11~’15年に『FCバルセロナ』のユースに所属し、今年、18歳で名門『レアル・マドリード』に移籍が決定。水球日本代表の稲場悠介は、高校時代に水球の盛んなモンテネグロのプロチームで活躍。今年はルーマニアでプレーしています。彼らが本場で培った技術や経験が日本に還元されるのが楽しみです」大迫 傑[すぐる](陸上)1991年生まれ。大学卒業後は日清食品グループに入社、2015年のニューイヤー駅伝では1区区間賞を獲得する。その後渡米し、アメリカの中長距離チーム、ナイキ・オレゴン・プロジェクトにアジア人史上初めて加入。写真:長田洋平/アフロスポーツサニブラウン・アブデル・ハキーム(陸上)1999年生まれ。ガーナ人の父と日本人の母のあいだに生まれ、身長188cmという恵まれた体型を持つ。今年6月に行われたNCAA全米大学選手権の男子100m決勝では9秒97を記録し、日本記録を更新した。写真:アフロ田中 力(バスケット)2002年生まれ。米国IMGアカデミー所属。卓越したドリブルスキルとシュート力を持つ。史上最年少で日本代表候補に選出。6月にはバスケット男子日本代表が若手選手を招集する「第1次育成キャンプ」に参加した。写真:西村尚己/アフロスポーツ望月慎太郎(テニス)2003年生まれ。12歳でIMGアカデミーに留学し、16歳の現在ジュニア世界ランキング15位(6/18時点)。今年6月に行われた全仏オープンジュニア男子シングルスでは、日本男子として大会初の4強入りを果たした。写真:アフロ久保建英[たけふさ](サッカー)2001年生まれ。小学生の時にスペインに渡り、バルセロナFCの下部組織に入団。今年日本代表に初選出され、6月には、スペインのレアル・マドリードへ移籍することが発表された。“日本のメッシ”とも呼ばれる。Photo by Getty Images稲場悠介(水球)2000年生まれ。“ポセイドンジャパン”の愛称で知られる日本代表のエース。現在はルーマニアのチームに所属。昨年に行われた水球のワールドリーグ・スーパーファイナル、ジャカルタ・アジア大会では得点王に輝く。Photo by Getty Imagesスポーツライター小林信也さん雑誌やTVなどで活躍。『生きて還る 完全試合投手となった特攻帰還兵 武智文雄』(集英社インターナショナル)など著作多数。※『anan』2019年7月10日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2019年07月03日6月14日(金)に東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2019」。同公演に出演するアスリートが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決定したのは、小林陵侑(スキー/ジャンプ)、吉田 愛(セーリング)、吉岡美帆(セーリング)、喜友名 諒(空手道)、大塚 健(スキー/スノーボード)、紀平梨花(スケート/フィギュアスケート)、金谷拓実(ゴルフ)、大林素子(バレーボール)、宮下純一(水泳/競泳)、伊藤華英(水泳/競泳)の10名。コンサートの第2部で、前年度のシーズンに活躍したアスリートをはじめ、オリンピック・ムーブメント等に貢献した方を表彰する“JOCスポーツ賞”の平成30年度の受賞者から上記のアスリートがステージに登場。表彰を通して、観客とともに彼らの栄誉を称え、新たな“輝く夢”について語る。東京2020大会まで、あと1年あまりと迫った6月14日(金)に、“輝く夢に向かって”をテーマに開催する今年のオリンピックコンサート。ゲストアーティストとして、藤巻亮太(レミオロメン)の出演も決定している。チケットは発売中。■オリンピックコンサート2019日時:6月14日(金) 開場 17:30 / 開演 18:30会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)※ステージ写真は過去の公演
2019年04月25日ナイキ(NIKE)は、世界から40名以上の女性アスリートを集めて、フランス・パリで2019年3月11日(月)イベントを開催した。ナイキのイベントに、世界から40名以上の女性アスリートが集結フランス女子代表そしてブラジル女子代表チームのユニフォームをデザインするなど、女子サッカーへのサポートをアナウンスしたナイキ。そんなブランドのアグレッシブなスタートを祝するように、パリのイベントでは、女子サッカーにフューチャー。フランス、ブラジルはもちろんのこと、中国、カナダ、アメリカ、オランダ、韓国など14の国々の代表を集め、新しいパートナーシップを紹介した。同時に、ヨーロッパの女子の主要スポーツとしてフットボールの地位を確立するため、UEFA女子フットボールとの提携も発表した。ストリート風プリントがキーワードパリのイベントでは、ユニフォームだけでなく、ナイキが提案するウィメンズ向けのトレーニングウェア、スポーツウェアも紹介。ストリートテイストのプリントを今季のキーワードに掲げているブランドは、「NIKE」の大きなグラフィックがポイントのブラトップや「JUST DO IT.」のスローガン入りベルトなど、ポップなウェアを披露。シースルーアウターで涼し気コーデまた、涼しげなシースルー素材が多用され、ライトイエローのハーフジップジャンパーやブランドロゴ入りフーディなど、クリア素材のアウターがシーズンアイコンのように起用されている。ナイキのレースワンピースウィメンズアパレルのアプローチとして、異素材ミックスもテーマに掲げたナイキ。サッカーユニフォームを解体したようなハーフスリーブワンピースには、レースが差し込まれ、スポーツブランドとは思えぬほどフェミニンなピースを作り上げている。ナイキ最新ウィメンズシューズもチェックなお、今季ナイキは、ウィメンズシューズにも強化。植物由来の染料で染めた「ナイキ プラントカラー コレクション」からエア マックス 95、ブレーザー LOWを提案しているほか、ナイキ エア マックス 720、ナイキ エア マックス ディアの最新モデルも春夏シーズンに発売予定だ。【問い合わせ先】NIKE カスタマーサービスTEL: 0120-6453-77
2019年03月18日不朽の名作「くるみ割り人形」をディズニーが実写化した『くるみ割り人形と秘密の王国』。本作では、キャストに一流バレエダンサーを起用しているが、この度、そんな一流バレエダンサーが舞う、美しすぎる本編映像が公開された。“バレエ映画”ではない、“映画とバレエの融合”――約200年前にドイツで生まれた童話がもとになり、音楽や書籍、舞台など様々な形で語り継がれる「くるみ割り人形」。特にバレエ界ではとても有名な演目で、これからの時期、クリスマス付近では世界中で上演されるほどだ。そんな名作を今回映画化するにあたり、バレエの要素を本作に取り込むことを最も重要なことと考え、“一流のバレエダンサー”の起用を決定。製作のマーク・ゴードンは「『くるみ割り人形』は、とても有名なバレエだ。ただ僕たちはバレエ映画を作っているわけじゃない。世界に出て行こうとしている少女についてのストーリーを作っているんだ。でも、ストーリーテラーとしての僕たちにとって、また観客にとって、史上最も偉大なバレリーナの一人を見るのは非常に重要だと感じていたんだ」とその必要性を語っている。注目のバレエダンサーを起用そして今回起用されたのが、ミスティ・コープランドとセルゲイ・ポルーニン。黒人女性として初のプリンシパル・ダンサーとなった逸材ミスティ。人種の壁や偏見を乗り越え、不屈の精神で夢を叶えたバレリーナとして、人々のリスペクトを集めている人物だ。一方、世界三大バレエ団のひとつである英国ロイヤル・バレエ団に入団し、史上最年少男性プリンシパルに上りつめたが、人気絶頂で電撃退団したセルゲイ。近年ドキュメンタリー映画も作られるなど絶大な人気を誇っている。そんな2人のキャスティングに、マークは「ミスティが本作で演じることに興味を持ってくれたことはとても幸運だった。ミスティとセルゲイが一緒の場面は本当に素晴らしいよ」と熱弁。ミスティは「出演依頼があった時には、もちろんその答えは考える必要もないくらいに明白でした!スケールの大きいディズニー映画に出演できるなどとは思ってもみませんでしたし、私がバレエを始めたきっかけとこれまでのキャリアと深いつながりのある作品ですから、まるで夢のようです」とオファー時をふり返っている。膨大な時間をかけて撮影…ダンサーが舞う注目シーン公開!今回、そんなダンサーたちが舞台で舞う姿を、クララ(マッケンジー・フォイ)やシュガー・プラム(キーラ・ナイトレイ)が観劇するシーンが公開!“舞台”をイメージしたアナログな装飾をあえて盛り込み、2人のバレエがより際立つ演出を施した本シーン。マークは「映画の中に、伝統的で美しいバレエを入れることは、僕たちにとって重要だった。このバレエのシーンの中で、ストーリーの一部を語ることが出来たんだ」と自信を覗かせている。撮影についてセルゲイは、「全てがすごくカラフルだったんだ」とふり返り、「あの中に身を置くのは…なんと表現すれば良いんだろうか?子供がおとぎ話の世界に入ったような感じとでも言うのかな。あるいは、子供がテーマパークに行ったような気分。色が本当に美しいんだよ。輝いていたり、暗かったり。とてもマジカル。その印象が強烈に残っているね」とそのクオリティの高さを絶賛。また、ミスティのダンスを目の当たりにしたキーラ・ナイトレイは、「彼女のダンスは素晴らしかったわ」とふり返り、「このシーン全体を撮影するのに1日12時間ほど3、4日間くらいかけていて、その中で彼女らは踊っていたの。彼女は足のあちこちに氷のパックをつけていたわ。体力、忍耐力は本当に凄かった。彼女はとても素晴らしいわ」と華やかな映像の舞台裏の努力を明かしている。愛する母を亡くし心を閉ざしたクララが、<秘密の王国>に迷い込み、母が遺したメッセージを探す壮大な冒険を描く本作。少女・クララの物語であるが、本作ではただ盛り込んだだけではない、作品に敬意を表し、最高のシーンとなるようにキャスティングから全てこだわり抜いたそんなバレエシーンも見逃せない。『くるみ割り人形と秘密の王国』は11月30日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:くるみ割り人形と秘密の王国 2018年11月30日より全国にて公開© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2018年11月13日リノベした古民家で楽しむカジュアルフレンチ中目黒にある「Bistro Bolero」は、古民家をリノベーションした二階建てのお店。古材の温もりに包まれた落ち着いた雰囲気で、1Fにはオープンキッチン沿いのカウンターと5~8人で利用できる個室、2Fにはゆったりと並ぶテーブル席があります。普段使いはもちろん、貸切も可能なのでパーティーにも利用できます。デートや接待、同窓会などさまざまなシーンで利用できるお店です。仕入れ食材によって変わるメニューを楽しむ“Bolero”という店名は、ラヴェルのバレエ楽曲・ボレロに由来しています。ボレロは、静かな始まりから、フルオーケストラがダイナミックに鳴り響くクライマックスまで、壮大な展開を見せる曲調が特徴。この特徴になぞらえて、スタッフ・生産者・お客さんと、関わるすべての人をまきこんでお店を大きく盛り上げていきたいという思いを込めて名付けられました。日本各地から毎日仕入れる新鮮な食材をもとに、その日のメニューを決めるのが大きな特徴で、今日はどんなメニューだろう? と楽しみにお店を訪れることができます。絶妙の焼き加減! 「バヴェット(カイノミ)ステーキ」「バヴェット(カイノミ)ステーキ(3,000円)」は、お店の人気メニュー。素材本来の味を生かしたシンプルな味付けと、一流シェフによる焼き加減が絶妙なボリュームたっぷりのステーキです。添えられたポテトとともにソースにつけて味わうのもおすすめで、ソムリエが用意したこだわりのワインもついつい杯が進んでしまいます。一期一会、シェフの日替わりおすすめメニューを堪能「Bistro Bolero」では、仕入れた食材を元にシェフがインスピレーションを働かせ、当日のメニューを決定しています。産地から直送される新鮮な野菜や肉、魚介を熟練シェフがもっとも美味しい調理法で提供するので、おまかせで楽しむのがおすすめです。コースだけでなく、アラカルトでおまかせ料理を楽しむことも可能。苦手な食材やアレルギーなどがあれば、オーダー時に気軽に相談してみてください。居心地の良い空間でシンプルに、美味しく、楽しく!日本各地の新鮮食材を用いた、カジュアルフレンチを味わうことができる「Bistro Bolero」。古民家の持ち味を活かした隠れ家的なお店で、シンプルに、美味しく、楽しく盛り上がることができる、居心地の良い空間作りを目指しています。食材選びから調理法まで、素材の味を最大限に生かせるよう、シェフのこだわりがつまったお店です。東急電鉄東横線「中目黒駅」から徒歩7分の場所にあります。アクセスが良いので、パーティーなどの大人数でも気軽に利用できます。一流シェフが腕を振るう、おまかせメニューの数々をぜひ楽しんでみてください。スポット情報スポット名:中目黒 Bistro Bolero住所:東京都目黒区上目黒2-47-11電話番号:03-6712-2390
2018年08月02日うっかりツイートが好感度急降下のもとに。Twitterの心得をマナー講師・金森たかこさんと、「SNSポリス」で注目の漫画家・かっぴーさんが教えてくれました!エンタメ、スポーツ、政治などさまざまな会話が生まれ、異なる視点からの意見や情報が共有されるTwitter。世界で起きている“今”を知るのにぴったり。かっぴーさんも、「僕のイメージでは、Twitterは友人や家族との関係など内輪の繋がりよりも、外の世界に向かった“窓”のようなツール」と語る。「匿名性が高く、つい言葉遣いが乱れがち。リアルで繋がっている人の、知らなかった嫌な面を見せられては、言うまでもなく、好感度は急降下…匿名であっても知っている人も見ている可能性がある自覚を忘れずに」(金森さん)もう読みたくないと思うアカウントがあれば、タイムラインに表示されないようにできるミュート機能をON。ミュートしたことは相手にはわからないので、関係性が壊れる心配はなし。マナー1:何気なくつぶやく“ついツイ”は好感度ダウン。日常生活からニュースまで、いつでもどこでも何に対しても“ついツイート”する行為を、かっぴーさんは“ついツイ”と命名。「カジュアルにツイートすればするほど、ボロが出やすい。暇な印象も与えるし、好感度的に“ついツイ”は控えたほうがいいですね」マナー2:フォロワー増の最重要項目はプロフィール!「プロフィールで、フォローされるかどうかが9割決まります」と、かっぴーさん。「何をしていて、何が好きで、何をつぶやくのかわかるものを。ポエム的なプロフはフォローしにくいのでNG。アイコンはイラストや動物などフレンドリーでわかりやすいものを」マナー3:キャリアアップの情報収集ツールとして使うべし。「さまざまな趣味嗜好の人が集まるTwitterは、各分野に情報感度が高い有益な情報をつぶやく人がいるもの。仕事関連の分野でも、多角的な意見に触れられるため、キャリアアップを狙う人は、自分からツイートせずとも使ってほしいですね」(かっぴーさん)マナー4:ドラマやスポーツのネタバレは違反スレスレ!?読者アンケートで多かったNGが、ドラマやスポーツの実況ツイート。「結末がわかると録画を見る楽しみが半減…」「ネタバレを見た瞬間、フォローを外す」との声が。もちろん実況を楽しむ人も多いけれど、する場合は「ネタバレ」と断り、配慮するのがSNS美人。マナー5:炎上は遠巻きに見るだけ。けっして関わらない!「Twitterは、僕の感覚だと何でもありの“ストリート”。だから、よくファイトも起こる(笑)。勝つ自信がないなら見ているだけが最善策」(かっぴーさん)。勤務先の公式アカウントが炎上しても、絶対に個人アカウントで参戦しないこと。上司の判断を仰いで。マナー6:“ふぁぼ”を活用する人こそ、Twitter美人。ふぁぼは、「いいね」に変わる前に使われていた「お気に入り=favorite」から派生したTwitter用語。ブックマーク的にも使え便利。「見ているという合図から共感、好意の表明まで多様な意味を持っている“ふぁぼ”を使いこなせたら一人前です」(かっぴーさん)かっぴーさん広告代理店クリエイティブ職を経て、2015年、漫画「フェイスブックポリス」をWebで公開し人気に。以降、『左ききのエレン』『バズマン』などを発表。金森たかこさんフリーアナウンサーから、マナー講師に。話す現場での経験を活かした言葉遣いや話し方指導に定評あり。著書に『入社1年目ビジネスマナーの教科書』など。SNSポリスかっぴーさんの代表作『SNSポリスのSNS入門』に登場する警部とその仲間たち。SNS上の平和を守るのが使命。アニメがTOKYO MXにて放送中。※『anan』2018年4月18日号より。イラスト・かっぴー取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年04月17日アスリート向けスイーツランニングステーション&リカバリーカフェ「グランミール」は、森永製菓「ウイダーinゼリー」を使用したスイーツ3品を「筋肉を考える日」の9月29日から期間限定で販売している。この3品のスイーツは、フードコーディネーター・料理研究家の河合真由子氏が考案したレシピを元に制作している。スポーツの秋にマラソンランナーやアスリートに向けて作られたエネルギー補給率の良いヘルシースイーツだ。運動後の体作りにプロテインを飲むだけで無く、食べやすく、見た目も良い美味しそうなスイーツを提供している。3種のスイーツ「ビーツ&人参のスムージーパフェ」は、ギリシャヨーグルトとウイダーinゼリー(エネルギー)、スムージーを3層に重ね、その上にフルーツグラノーラをのせたパフェ。スムージーは、ビーツ、人参、バナナ、レーズンで作成。ビタミンCや鉄分、葉酸が豊富な女性にうれしいスイーツ。「inゼリーとグレープフルーツのミントジュレップ風スポーツドリンク」は、ミントの清涼感あるスッキリとしたランニング後に味わいたいスポーツドリンク。「inゼリーとマンゴー、ギリシャヨーグルトのジャースイーツ」は、ヨーグルトゼリーとウイダーinゼリー(プロテイン)、マンゴージュレを重ねたジャースイーツだ。運動後に不足した糖質を吸収されやすい果糖とギリシャヨーグルトのタンパク質で、効率良く回復させてくれる。ミントシロップでマリネされたヨーグルトゼリーは爽やかで男性にも食べやすくなっている。(画像はプレスリリースより)【参考】※ランニングステーション&リカバリーカフェ「グランミール」公式サイト※ランニングステーション&リカバリーカフェ「グランミール」プレスリリース(@Press)
2017年10月16日超一流アスリートが競技人生の中で遭遇した「あの時スゴかった天才」の“いま”を追跡、一流アスリートが勝てなかった“消えた天才”の第二の人生を探る「消えた天才~一流アスリートが勝てなかった人を大追跡SP~」が8月27日(日)18時30分~TBS系でオンエアされる。番組MCは「バナナマン」。ゲストは恵俊彰、三田寛子、篠原信一、澤部佑、ホラン千秋、吉岡里帆。幼少期からその才能に注目が集まっていた“平成の大横綱”貴乃花が小中学時代、唯一勝てなかった男「天才K」だが、数多くの相撲部屋からスカウトされながらもプロの世界へ進まなかった。なぜ「K」は角界入りしなかったのか。そしていま何をしているのか。元巨人のエース・桑田真澄が高校入学時「絶対に勝てない」と思った同期の「天才T」は、ある“事件”によりマウンドに上がることが困難に。代わりにチャンスを得たのが桑田さんだったという。「本当はTKコンビだった」と語るほど桑田さんの人生を大きく左右させた「天才T」とは。現在“9秒台争い”が繰り広げられている陸上日本男子100mで、50年前既に「10秒1」を記録、1964年の東京五輪で100mを予選1位通過。日本人としては空前絶後の記録を叩き出した「天才I」だが、24歳の若さで陸上を引退。その後プロ野球に「代走専門選手」としてドラフト指名されるも徹底的にマークされわずか3年で戦力外となり表舞台から姿を消した。今回「I」が30年ぶりにテレビの前に登場する。いまから22年前、競泳界に現れた“岩崎恭子を超える逸材”中学生「天才A」は中学生にして世界ランク1位に輝き、世界記録も樹立したが“残酷な出来事”がきっかけで表舞台から姿を消すことに。「天才A」がその後歩んだ意外な人生とは!?松井秀喜の「五打席連続敬遠」で話題になった1992年夏の甲子園で歴史的な快挙を成し遂げ、松井さんと共に高校日本代表でも活躍した「天才M」だが、プロからの誘いを拒否して大学受験、プロ入りすることはなかった。あれから25年を経たいま「天才M」は何をしているのか?なぜプロ入りを拒否したのか…いま明かされる真実とは。前園真聖が小中学校時代同じ地区でプレーし、常に憧れの存在だった同学年の「天才E」。一度も勝てたことがなかった「天才E」はプロに進まず表舞台から消えた。26年を経たいま、「天才E」は何をしているのか。2010年のバンクーバー五輪で巻き起こった“腰パン騒動”。当時記者会見でつぶやいた声がマイクに拾われ大騒動になった「天才K」はいま何をしているのか。あれから7年を経て別の舞台で世界一になった「天才K」が“腰パン騒動”の真相をテレビで初めて語る。瀬古利彦が人生で最も衝撃を受けた「天才K」は、大学1年の箱根駅伝で衝撃の走りを見せるも、華々しい大学生活を送ったあとは表舞台で活躍することなく陸上を引退。そんな「天才K」の現在を追跡してみると衝撃の転身を遂げていた。「天才K」の意外な素顔と「箱根フィーバー」の壮絶な裏側をテレビ初告白する。ゲストの吉岡さんは本番組終了後、21時からオンエアされる日曜劇場「ごめん、愛してる」に出演中。「TOKIO」の長瀬智也主演、坂口健太郎、大竹しのぶらも出演。吉岡さん演じる凜華と、坂口さん演じるサトル、長瀬さん演じる律の関係もいよいよ佳境に突入する。「消えた天才~一流アスリートが勝てなかった人を大追跡SP~」は8月27日(日)18時30分~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年08月27日2017年7月28日(金)~8月29日(火)の期間中、都内の一流レストランでバーアイス「PARM(パルム)」とのコラボメニューが提供されます。和食、フレンチ、イタリアンの有名シェフが考案した特別メニューを食べに行きませんか?提供店舗とメニューの詳細をご紹介します。斬新なひと皿にビックリ!「PARM」コラボメニュー●鈴なり(村田明彦シェフ)ミシュラン一つ星を獲得している和食「鈴なり」の村田明彦シェフが手掛けるのは、コース(10,000円、15,000円)のデザート「パルム衣揚げ冷たい抹茶敷あん」。形が崩れないよう「PARM」を寒天で包み、天ぷらにしています。天ぷらの上には、夏のフルーツを豆腐とごまで和えた白和えがたっぷり。豆乳とくず粉の抹茶ソースが「PARM」のチョコレートと優しい味わいにマッチします。アイスクリームを天ぷらにする、斬新なデザートを体験してください。鈴なり所在地:東京都新宿区荒木町7番地 清和荘1F営業時間:18:00~23:00(L.O.)※コース:18:00~22:00(L.O.)定休日:日祝日TEL::03-3550-1178●ビストロQ(山下九シェフ)「フォアグラのコンフィ パルムと共にパッションフルーツを添えて」(1,000円)は、アラカルトで注文できるメニューです。お皿の上にはバーが付いたままの「PARM」が。フォアグラのコンフィをのせ、パッションフルーツのソースと赤胡椒で仕上げています。甘口の白ワインで煮込んだフォアグラは、しっとり滑らか食感で「PARM」と溶け合うよう。新しい味に出会えるひと皿です。ビストロ Q所在地:東京都港区赤坂2-20-15 HAGAビル1F営業時間:ランチ(月~金)11:30~14:00(L.O.)、ディナー(月~土)18:00~23:30(L.O.22:00)定休日:日祝日TEL:050-5592-9141●L‘appartamento di NAOKI(横江直紀シェフ)もともと「PARM」のファンだという横江直紀シェフが提案するのは、コース(8,000円)の中で食べられる「“はむっと”、“とろんと”、パルムのカプレーゼ”」です。まずは「PARM」をトマトジュースのゼリーでコーティング。白ワインと素でコンポートにしたトマトをのせ、粉末状のジェノベーゼソースとバジルで全体をまとめています。お店で使っているオリジナルジェノベーゼソースを冷凍してから粉末にしているので、凝縮された味わいを楽しめるそう。濃厚なバニラとほろ苦いチョコレート、酸味のあるトマトのハーモニーにうなりますよ。L‘appartamento di NAOKI所在地:東京都港区麻布十番3-3-9 COMS AZABUJYUBAN 4F営業時間:火~金18:00~23:00(L.O.)、土日18:00~21:00(L.O.)、ランチ(日)12:00~13:00(L.O.)定休日:月曜日TEL:03-5765-7360どれも「PARM」の口どけ、なめらかさ、コクを生かしたメニューばかりです。いつもとはひと味もふた味も違う「PARM」の美味しさを体験してください。開催概要一流シェフが考案「PARM(パルム)」特別メニュー提供期間:2017年7月28日(金)~8月29日(火)
2017年07月28日6月9日(金)東京・東京国際フォーラム ホールAで開催される「オリンピックコンサート2017」の追加出演アスリート/オリンピアンが発表された。【チケット情報はこちら】出演が決まったのは、小平奈緒(スケート・スピードスケート)、大野将平(柔道)、張本智和(卓球)、敷根崇裕(フェンシング)、荻原健司(スキー・ノルディック複合)、荻原次晴(スキー・ノルディック複合)の6名。オリンピックコンサートは、日本オリンピック委員会(JOC)が主催し、1997年からスタート。オリンピックの競技映像と壮大なシンフォニーオーケストラの共演や、アスリート、オリンピアンたちによるトークが楽しめるコンサートとして、毎年人気を博している。チケットは発売中。■オリンピックコンサート2017日時:6月9日(金)開場18:00 / 開演19:00会場:東京国際フォーラム ホールA(東京都)
2017年05月11日