5月23日、24日の全国映画動員ランキングは、公開2週目の『心霊喫茶「エクストラ」の秘密−The Real Exorcist−』が首位をキープした。全国で約250館以上の劇場が営業を再開している。2位から4位も先週と順位は変わらず。2位は『天気の子』、3位は公開20週目の『パラサイト 半地下の家族』、4位は公開10週目の『一度死んでみた』になった。公開12週目の『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』は5位に浮上。また公開10週目『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』も10位に入った。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『心霊喫茶「エクストラ」の秘密−The Real Exorcist−』2位『天気の子』3位『パラサイト 半地下の家族』4位『一度死んでみた』5位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』6位『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』7位『君の名は。』8位『シン・ゴジラ』9位『弥生、三月-君を愛した30年-』10位『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』
2020年05月25日お笑い界屈指の仏教通である凄腕漫才師、お笑いコンビ・笑い飯の哲夫。最新著書『ザ煩悩』など書籍も出版し、4月から相愛大学の人文学部に客員教授として就任するなど、仏教関係の仕事でも活躍を見せている。コンビ結成20周年を迎える節目の今年。20年のキャリアを振り返るとともに、今後の抱負を語ってもらった(※取材は緊急事態宣言の発令以前に行ったもの)。――笑い飯さんは、今年の7月に結成20周年を迎えます。20年のキャリアを振り返ると、結成当初に描いていたものとは違いますか?結成当初は、僕が仏教の仕事をするなんて、全く思ってなかったですから(笑)。その辺は思い描いていたところとは違う形に。『M-1グランプリ』も、9年決勝に行かせてもらって、9年目、最後の2010年に一応ご慈悲で優勝させていただいたんですが(笑)。あれも「もうちょっと早くに優勝できるかな?」なんて、勝手に、偉そうに思っていました。20年になって、まさかコロナウイルス、こんなに無観客になるとも思ってなかったです。――お客さんがいない中でのネタやトークは、いかがですか?お客さんがいない分、すべるっていうことがないんですよ。だから、むちゃむちゃできるっていうのは、強みだったりしますね(笑)。――『M-1』で優勝を達成するまでの9回のチャレンジで、支えになっていたものは何だったんでしょう?根拠のない自信っていうやつですよね。ただただ「俺めっちゃおもろい」って思い続けるっていうことですね(笑)。「どう考えても、俺が日本一面白いんだ」って。みたいなことを、勝手に無根拠で信じるという。――西田さんとコンビとして歩んでいく中で、危機はありましたか?特に、辞めるっていう話にはなっていないですかね。――客観的に見ると、笑い飯はどういうコンビだと思いますか?小田和正さんと佐藤竹善さんが組んではったPLUS ONEというユニットの「クリスマスが過ぎても」という歌があって、それをカラオケで入れるんですが、誰も「知らん」って言うんですよ(笑)。(皆が)知らん歌を歌い続けるのが趣味だったりするんですけど、それが笑い飯だと思っています。誰も覚えていないっていうのは、どやねんと思うんですが(笑)。(PLUS ONEの)お二人ともめっちゃ声きれいで、そんなすごいユニットがあったんですよね。(笑い飯は)2人ともめっちゃおもろいんですよ。その2人が組んでいるという、勝手な考えなんです(笑)。――個人として、コンビとしての、今後の野望は?コンビとしては、関西でずっとやらせてもらっていて、漫才というものがすごく好きで、劇場というものがすごく大きな存在なんです。年齢的にも、まあ中堅になってきたのかなと思うんです。この先、もうあと何年もしたら「師匠」って言われる年齢になってくるんか…というような考えの域の及ぶ年齢になったなと思いますね。だから、すごいおじさんやのに、めちゃめちゃ変なことを言っている二人やなっていう、年齢がいい振りにできるようなコンビになっていくんだなと思います。個人としては、ほんまにありがたいことに、仏教のお仕事をさせてもらっていて。本を出すのは『ザ煩悩』で7冊目なんですけども、他に吉本の芸人で7冊も出している人って、松本(人志)さんくらいちゃうか? みたいな話を聞いたことがあって。又吉(直樹)も、他の媒体ではいっぱい出しているけど、一冊の本としてはそこまで出してないかもわかんないみたいな話を聞いたんですよね。だから個人としては、ぶっちぎりで本を出している芸人になれればなあと(笑)。あと、三島由紀夫さんが亡くなって50年で、今年はいろいろなことをやられるみたいですけど、三島由紀夫さんが亡くなったのが45歳で、今、僕45歳なんですよね。で、50年経っているので、11月25日に、とりあえず市ヶ谷駐屯地に行こうかなと。何をするかとは決まっていませんが、11月25日、三島由紀夫さんの御命日には、市ヶ谷駐屯地に行こうと思います(笑)。――哲夫さんのファンが集まっちゃうかもしれませんね(笑)。そこで仏教講座ができたら。あのバルコニーから、お客さんを集めて、仏教講座をやれたらなって。で、皆から「降りろー!!」って言われて「黙って聞けえ!!」って言おうかなと思います(笑)。罰当たるわ(笑)。■哲夫(笑い飯)1974年12月25日生まれ。奈良県出身。吉本興業所属。2000年7月に相方の西田幸治と笑い飯を結成。Wボケ漫才で繰り出す個性的なネタを武器に『M-1グランプリ』決勝に9度進出し、ラストチャンスとなった2010年に悲願の初優勝を果たし、全国区の知名度を獲得。これまでに仏教関連の本では『えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経』『ブッダも笑う仏教のはなし』などを出版。
2020年05月25日世界のオペラの功績を表彰する「International Opera Awards 2020」新作部門ノミネートの世界的話題作、 石川淳『紫苑物語』による、生きる道を求め彷徨う若者のドラマ。満場の客席が興奮した衝撃の音楽劇を無料配信。新国立劇場「巣ごもりシアター」ご案内ページ:新国立劇場が長期にわたりご自宅などで過ごしている皆様へ、そして舞台芸術を愛する皆様に向けてお届けしている公演記録映像の無料配信「巣ごもりシアター」。”巣ごもり“イベントにぴったりと反響を呼ぶ中、5月最終週には満を持して、2019年音楽界最大の話題作にして、文学界、さらに海外でも大反響を呼んだ新作オペラ『紫苑物語(しおんものがたり)』を配信します。新国立劇場は主催公演をすべて中止していることに伴い、4月10日から公演記録映像のインターネット無料配信を開始しました。この企画は大きな反響を呼び、第1弾『魔笛』以来、これまでにオペラ4作品、バレエ2作品を週替わりで配信、毎作品2万回~4万回に及ぶ視聴数を記録し続けています。第7弾として、5月最終週(5月22日15時~5月29日14時)には、2019年の音楽シーンを席捲したオペラ『紫苑物語』を、満を持してお届けいたします。新作オペラという困難な企画ながら、公演会場には世界初演に立ち会おうと連日満場の観客が集まり、緊張感みなぎるドラマに熱狂した客席からスタンディングオベーションが続きました。その反響は、音楽界は言うに及ばず、演劇界、文学界にまで広がり、「音楽の友」誌の選ぶコンサート・ベストテンへのランクイン、台本を手掛けた佐々木幹郎氏の第1回大岡信賞受賞、さらに、世界的なオペラ賞であるInternational Opera Award 2020のWorld Premiere部門ファイナリストへノミネート(受賞作品発表は2020年9月予定)されるなど国内外の話題を巻き起こしています。■巣ごもりシアター『紫苑物語』視聴ページはこちら英語版『紫苑物語』視聴ページ※巣ごもりシアター『紫苑物語』は、日本語版視聴サイトでは日本語字幕付き、英語版視聴サイトでは英語字幕付きで配信します。私の人生を射抜くのは魔の矢か……石川淳の骨太の美学をオペラ化『紫苑物語』(1956 年発表)は昭和を代表する作家・石川淳が平安王朝期に舞台をとって書いた小説で、歌の家に生まれた国司の宗頼が歌を捨て弓の道を見出し、己の鏡ともいうべき仏師・平太と出会い、その仏を射ると岩山もろとも崩落するという物語。簡潔な文体の象徴的な短編に、石川淳ならではのダイナミズム、壮大な世界観が満ちています。迷いながら自己克服をしていく主人公・宗頼、裏切りの野心に燃える藤内、情欲と権力欲の象徴うつろ姫、実は狐の化身である謎の女・千草、父や叔父との確執、そして乗り越えざるを得ない自己の鏡である平太といったキャラクターの人物造形、さらに岩山の崩落という大スペクタクル、崩壊の後に残る“鬼の歌”、殺戮の後に咲く紫苑(“忘れな草”)と桃源郷に咲く“忘れ草”といった印象的なシーン――『紫苑物語』はいにしえの日本を舞台としながらも、世界へ発信するオペラの題材にうってつけの今日性と普遍性を持ちます。幻想的な異界と現実世界が交錯する物語は、オペラでこそ表現できるもの。スピーディーで求心力に満ちた音楽劇は、観客の心を捉え、一瞬の隙もなく終結まで導きます。世界屈指のクリエイターが新作オペラ『紫苑物語』に集結、劇場をイリュージョンに包んだ世界的指揮者であり、欧米オペラ界の最前線で活躍している大野和士が新国立劇場のオペラ芸術監督に就任した際、最初の柱として掲げたのが、日本人作曲家の新作オペラの世界発信でした。その第1弾として企画されたのが『紫苑物語』。日本を代表する現代音楽の作曲家・西村朗、西村と長く共同作業をしている詩人の佐々木幹郎(台本)、三島由紀夫の最後の弟子として昭和期の文化の真っただ中を生き、渡欧後はピーター・ブルックらと世界で活躍、東西の芸術に通じた俳優、演出家として活躍する笈田ヨシとの激しい共同作業によりオペラ『紫苑物語』が誕生しました。クリエイターチームには、キリアンやフォーサイスのデザインを経て欧州各地の舞台美術で活躍するトム・シェンク、あの『ライオンキング』でトニー賞を受賞し、世界の一流劇場の話題作の数々を手掛けているリチャード・ハドソン、写真家出身で世界的アートイベントのライティングで活躍する照明家ルッツ・デッペが集まりました。精神的葛藤や暴力的な衝動、官能、崩壊、鎮魂と象徴的なシーンが次々展開する幻想的な舞台は、まさにイリュージョンです。大野和士のもと、超絶技巧を駆使した高度な音楽表現に世界が驚嘆作曲した西村自ら「猛烈なアリア」「ヴィルトゥオージティ(達人的技巧)を限界まで見せる」と述べた『紫苑物語』は、コロラトゥーラ(速く装飾的な旋律)はもちろん、複雑な跳躍、巻き舌や子音を強調した発語等、最高難度の声楽テクニックが必要とされる、難作品でもありました。ドイツ・キール歌劇場専属歌手として活躍する高田智宏、美声と感情表現に定評あるソプラノ臼木あい、 日本を代表するメゾソプラノとして躍進中の清水華澄、日本のトップ・テノールの村上敏明ら日本を代表する歌手たちが『紫苑物語』に集結。難作品と文字通り汗にまみれて格闘し、克服しました。ソリストのみならず、エネルギッシュに、幻想的に舞台を彩った新国立劇場合唱団、俳優としてダンサーとして黒子として笈田ヨシの美学を表現した助演俳優達、そしてオーケストラピットで躍動感に満ちた演奏を聴かせた東京都交響楽団の演奏に、取材に訪れた欧米のメディアも驚嘆し、「霊感に満ちた演奏」「あっという間に時間が過ぎ、心揺さぶられる」「大音響のシーンもあれば静かに思索に満ちたシーンもある」「音楽と演出、聴覚と視覚、物語と表現の高度な融合」と絶賛されました。そして国内外の数々の賞を受賞!『紫苑物語』は数々の賞を受賞し、日本を代表する音楽雑誌「音楽の友」誌の年間コンサート・ベストテン第8位にランクイン、台本を手掛けた佐々木幹郎氏は第1回「大岡信賞」受賞、そしてロンドンに事務局を置き世界のオペラの功績を表彰する「International Opera Awards」の2020年World Premiere(新作)部門のファイナリストに選出されました(受賞作発表は2020年9月)。文字通り、音楽界を超え、国内外から評価された世界的話題作です。■オペラ『紫苑物語』ゲネプロダイジェスト映像<配信映像概要>巣ごもりシアター オペラ 『紫苑物語』新国立劇場創作委嘱作品・世界初演(2019年2月24日上演)配信日程:5月22日(金)15:00~5月29日(金)14:00視聴アドレス:全2幕 日本語上演/日本語字幕付【原作】石川 淳 【台本】佐々木幹郎 【作曲】西村朗【指揮】大野和士 【演出】笈田ヨシ【出演】高田智宏、大沼 徹、清水華澄、臼木あい、村上敏明、河野克典、小山陽二郎 ほか【合唱】新国立劇場合唱団 【管弦楽】東京都交響楽団■「巣ごもりシアター」のご案内ページはこちら↓英語版 NNTT at Home:※動画視聴に伴う通信料は、お客様のご負担となります。配信をご覧になった皆様からのご感想を各種SNSでお待ちしております。ぜひ 「#巣ごもりシアター」「#nnttathome」のハッシュタグと共にご感想をお寄せください。~巣ごもりをもっと楽しく! 関連動画~巣ごもりシアターページでは、配信予定の作品に関連した、トークイベントやリハーサル映像をご紹介。配信前の“予習”としてご覧いただけば、各作品の聴きどころ&観どころがわかり、より一層「巣ごもりシアター」を楽しくご視聴いただけます。◆『紫苑物語』関連動画 再生リスト:白熱のリハーサル映像3本、作曲家西村朗と大野和士の対談、ゲネプロダイジェスト映像をご紹介。映像版・大野和士のオペラ玉手箱with Singers『オペラ名曲集』、新国立劇場公式YouTubeチャンネルで配信開始新国立劇場では、ご自宅でお楽しみいただける特別企画として、「大野和士のオペラ玉手箱 with Singers」の映像版をお届けしています。第2回(5月19日配信)では、大野和士セレクトオペラ名曲集として、『リゴレット』『椿姫』『サムソンとデリラ』『蝶々夫人』より、アリアや重唱を取り上げました。ゲストには安井陽子、須藤慎吾、小林由佳、村上敏明、木下美穂子の5名が登場。4つのオペラを大野和士のピアノ伴奏とお話で紐解きます。新国立劇場公式YouTubeチャンネルには、前回配信した「大野和士のオペラ玉手箱with Singers『ホフマン物語』」、4月に公演中止となったオペラ『ジュリオ・チェーザレ』リハーサル中断までのドキュメントをはじめ、これまでに開催した「大野和士のオペラ玉手箱with Singers『魔笛』『トゥーランドット』」、公演のリハーサル動画やダイジェスト映像、出演者のインタビューなど、劇場ならではの動画コンテンツが多数ございます。ぜひ、この機会にあわせてご視聴ください。新国立劇場公式YouTubeチャンネル:~新国立劇場について~新国立劇場は、 日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、 バレエ、 ダンス、 演劇の公演の制作・上演や、 芸術家の研修等の事業を行っています。Web: Page: 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月22日新型コロナウイルス感染症のまん延により外出自粛が呼び掛けられ、大半の人は自宅で過ごす時間が増えています。芸能人も例外ではなく、その中には家での過ごし方を発信している人たちも。タレントやユニセフ親善大使などマルチに活躍している黒柳徹子さんも、自宅で過ごしている姿をInstagramで公開。2020年5月11日には、驚きの著名人との思い出話を投稿して人々を驚かせました。森茉莉の自宅に寄った黒柳徹子自粛生活の間、自宅で運動や動画観賞、読書などをしているという黒柳さん。今は森茉莉(もり・まり)さんの著書『贅沢貧乏』を読んでいるといい、書籍を手にしながら、森さんの印象を動画で語りました。森さんといえば、文豪・森鴎外の長女で、日本の『ボーイズラブ小説』の先駆者!「森さんと仲がよかった」という黒柳さんは、動画の投稿とともに、コメントで森さんとの思い出の詳細をつづりました。 View this post on Instagram A post shared by Tetsuko Kuroyanagi (@tetsukokuroyanagi) on May 11, 2020 at 2:29am PDT森茉莉との出会い森さんのことを繊細でインテリ風な女性かと思っていた黒柳さんは、あるパーティーで対面して親しみやすさに驚いたそうです。パーティー会場を出た後は2人でレストランへ。その後、黒柳さんが運転する車で森さんを家まで送ったところ、「2分だけ」と誘われて森さんの自宅に入ることに。そこには、予想外な光景が広がっていました。部屋に入り電気をつけると、ゴキブリが2~3匹ササーッて逃げた!茉莉さんは、まだ玄関にいる私に向かって「徹子さん、コーラ、お飲みになる?」と、、、、、。ドラマで、もし、あの部屋を再現するとしたら、どのくらいの新聞紙と、雑誌と紙屑が必要だろうか?と考えながら、私は、部屋の中を見回しながら「コーラ頂きます」と答えた。冷蔵庫は、小さい台所の茉莉さんの座ってる横長の椅子の後ろにあった。冷蔵庫の扉は、椅子の背で塞がれていた。茉莉さんは、凄い力で椅子を動かし、冷蔵庫の扉を開けた。冷蔵庫の中には、何もなくコーラが1本だけが入っていた。tetsukokuroyanagiーより引用雑然とした部屋に踏み入った黒柳さんは、部屋を埋め尽くす新聞紙や雑誌などの量に驚きます。一方の森さんは、コーラを冷蔵庫から取り出してくれたのですが…。「栓抜き」と私が言うと、茉莉さんが「どっかにあるはず」とおっしゃって、私は流し台だの、テーブルの上の何も入っていない食器戸棚など、あらゆる所に頭を突っ込んで探した。やっと見つけて「あった、あった」と私たちは大喜び。「半分ずつ飲みましょうね」と茉莉さんがおっしゃったので、私は流し台にあったお湯呑茶碗を持って行き、茉莉さんは襖を開けて、なんかベッドの方から「あった、あった」とグラスを持ってきて、私たちは半分ずつにして乾杯をした。あんな素敵な乾杯を、それ以後あまりした事が無いように思う。「2分だけ!」が、お話ししながら、4時間経っていた。tetsukokuroyanagiーより引用楽しいひと時を過ごし、黒柳さんにとって忘れられない思い出となったようです。三島由紀夫も認める森茉莉の作品また、黒柳さんは文豪・三島由紀夫さんと食事した時のこともつづっています。話題に森さんが登場し、三島さんは作品を絶賛していたとか。昔、私達(渥美清さんや杉浦直樹さんや、永六輔さんなど)が、毎晩行ってた、六本木のお寿司屋さん『鮨長』で、ある時、三島由紀夫さんとご一緒になりました。私の隣にお座りになった三島由紀夫さんが「この時代に、あの小説『枯葉の寝床』『恋人たちの森』を書いた森茉莉はスゴイ!」と大絶賛していらした。そして、「もし、映画化するのならば、主役は、岡田真澄(ハーフの美青年)、相手役の少年は太田博之(当時、誰もが認める美少年)がいいんじゃないかな」っておしゃっていたのが印象的でした。tetsukokuroyanagiーより引用黒柳さんの明かしたエピソードに、仰天する人が続出。「ものすごく貴重な話」「思い出話にさらっと史上の人物が出てくる凄さ」などのコメントが多数寄せられたほか、「森さんの書籍を読んでみたくなりました」という声も。外出自粛の間、普段読めない本を読んだり、思い出を振り返ったりするのもいいものだと思えますね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月12日4月4日、5日の全国映画動員ランキングは、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』(全国343館)が公開3週目で再び1位に浮上した。先週1位の『一度死んでみた』(全国332館)は公開3週目は2位に。公開13週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国373館)は先週4位から3位にあがった。公開5週目の『仮面病棟』(全国332館)は先週3位から4位に。公開9週目の『犬鳴村』(全国305館)は先週7位から5位に順位をあげた。そのほか『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』(全国35館)は先週と変わらず8位。『ミッドサマー』(全国183館)は先週10位から9位に順位をあげており、『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』(全国117館)は公開3週目で再びベスト10内に浮上、10位につけている。次週は『アドリフト 41日間の漂流』『オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡』『彼女は夢で踊る』『プラド美術館驚異のコレクション』『ワンダーウォール 劇場版』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』2位『一度死んでみた』3位『パラサイト 半地下の家族』4位『仮面病棟』5位『犬鳴村』6位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』7位『弥生、三月-君を愛した30年-』8位『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』9位『ミッドサマー』10位『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』
2020年04月06日言葉や文字によって表現される、色気。その秘密について、新潮社編集者・西山奈々子さんにお話を聞きました。文芸編集者が考える、色気を感じる文章の秘密。語られない部分を想像する、行為そのものが色っぽい。女性作家の登竜門として知られる、「女による女のためのR-18文学賞」。事務局を担当する西山さんは以前ノンフィクション雑誌にいたそうで、異動当初はノンフィクションと文芸の表現の差を感じたと言います。「ノンフィクションの文章は、物事を正確に伝えることが第一。一方、文学は、何を書いて何を書かないか、そのメリハリが大切だと思います。厚みをもたせて描写される部分と、何かあるはずなのに一切描かれない空白の部分、そのコントラストが読者の想像を掻き立てる。よく“行間を読む”といいますが、色気はこの“行間”からこそ匂うのでは」“この文体の文章が色っぽい”などの定型がないところも、文章表現のおもしろさ。「私は川上弘美さんの音にしたときの響きが豊かな文章に艶っぽさを、三島由紀夫の文章には耽美な色気、宮沢賢治の文章には抑圧された色気を感じます。ぜひ本を通じて、多種多様な色気と出合ってほしいですね」少し斜に構えた視線が、読者の妄想を掻き立てる。「新人賞の原稿を見ていると、色気のある文章を書くには削ぎ落とす勇気が必要だな、と思います」西山さんいわく、すべてを説明するのは小説では野暮になる。色気を感じさせる文章には、思わせぶりな仕掛けがある、とのこと。「プロの作家は、想像の種になるエッセンスを上手に選んで読者に与え、書きすぎることがない。読み手はそのエッセンスを元に、書かれていない部分はもちろん、後日談まで想像したり…。さらに物事を真正面からではなく、少し斜に構えた目線から切り取られていると、“思わせぶり感”が上がり、色っぽくなると思います。それによって読者はよりヤキモキさせられますし、それこそが文章から色気を感じる理由なのでは」作者と読者の世界で、秘密を共有する悦び。文章を読むという行為には、どこか“覗き見”のような感覚があるのでは、と西山さん。「同じ物語でも、映画やドラマなどは大勢の人が関わって作り上げられていて、どこか“公に見せる”ことが意識されている気がします。でも小説の場合、読んでいる間は作者と読者しか存在しないので、そこに密な空気が生まれます。閉じた世界で、作者が書いた秘密を共有する感じ。少し背徳感がありますよね。そう考えると、読書自体がとても色っぽいし、ドキドキする行為だと思います」他者の視点が入ってこない分、一人で思い切り想像の翼を広げられるのも、読書の楽しみのひとつ。「本が1冊あればどこでも色気を味わえる、手軽さも魅力です」短編アンソロジーは新しい色気に出合う扉。何を色っぽいと感じるかは人それぞれ好みがあるもの。ベクトルが同じ作家と出会った瞬間は、それこそ至上の瞬間だと西山さん。どうすれば、自分好みの“色気のツボ”を持つ作家と出会えるのか。「おすすめしたいのが、あまり読んだことのない作家の短編小説が収録されているアンソロジー。短い小説は文字量が少なく、物事を説明する余地があまりないので、長編小説より色気を孕みやすいというのがまずひとつの理由。また、色気は相性なので、合わない相手に努力をしたところで合わないものは合わない(笑)。我慢しながら向かい合うより、別の作家を試してみたほうがいいと思う。短編アンソロジーならよりどりみどりなので、おすすめです」にしやま・ななこ新潮社編集者。「女による女のためのR-18文学賞」を担当。4月中旬に第19回の受賞者を発表予定。※『anan』2020年4月1日号より。イラスト・micca取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2020年03月29日3月21日、22日の全国映画動員ランキングは、『スーサイド・スクワッド』に登場した“悪カワヒロイン”を主人公にした『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』(全国341館)が初登場で首位を飾った。続いて、広瀬すずと堤真一が共演したコメディ映画『一度死んでみた』(全国331館)が初登場で2位に入った。公開3週目の『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』(全国356館)は先週1位から3位になった。公開11週目の『パラサイト 半地下の家族』(全国356館)は先週3位から4位に。公開3週目の『仮面病棟』(全国332館)は先週2位から5位になった。そのほか新作では、脚本家の遊川和彦が監督を務めたラブストーリー『弥生、三月-君を愛した30年-』(全国300館)が初登場6位に。1969年5月に東京大学駒場キャンパスの900番教室で繰り広げられた、三島由紀夫と東大全共闘の討論会の模様を収めたドキュメンタリー『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』(全国98館)が初登場7位になった。次週は『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]III.spring song』『サーホー』『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』『世界でいちばん貧しい大統領愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』『ハリエット』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』2位『一度死んでみた』3位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』4位『パラサイト 半地下の家族』5位『仮面病棟』6位『弥生、三月-君を愛した30年-』7位『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』8位『ミッドサマー』9位『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』10位『犬鳴村』
2020年03月23日「ぴあ」調査による2020年3月20日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、日本を代表する作家のひとり、三島由紀夫と東大全共闘の討論会の模様を記録したドキュメンタリー映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』が第1位になった。ランキングは以下の通り。1位『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』89.1点2位『恐竜が教えてくれたこと』89.0点3位『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY』88.8点4位『一度死んでみた』88.6点5位『もみの家』87.5点6位『弥生、三月-君を愛した30年-』85.1点7位『21世紀の資本』81.7点8位『人間の時間』70.7点1969年5月、作家の三島由紀夫は東京大学駒場キャンパスの教室で、1000人を超える学生たちと向かい合っていた。旧体制の打倒のためには手段を選ばないと声をあげる東大全共闘のメンバーの招きでキャンパスを訪れた三島は、警察が警備を申し出るも断り、単身、彼らと向かい合う。そこで三島は何を語ったのか? 映画はテレビ局が保管していた“世界にただ一つ”の映像で構成されている。劇場は40代以上の年配の観客の姿が多かったが、親子連れや、10~20代の観客の姿も目立った。上映後の出口調査では「三島さんも学生たちも“覚悟”を見てとることができました。現代の人にはないものだと思います」「いまの時代に公開したことに意義があると思う。議論する大切さ、自分と違う考えの人と面と向かった話し合うことの大切さについて考えたい」「三島さんも学生も“言葉の熱量”が違う!」などの感想が寄せられた。三島と学生たちの討論は50年以上に渡って語り継がれてきた“伝説”だが今回、映像がスクリーンで上映されたことで「三島が学生たちとフランクに話していることが意外だった。神格化しすぎていたのかも」との声も。本作の公開をきっかけに“伝説”の歴史的評価に変化があるのか? この討論からまた新たな議題や対話が生まれるのか? 劇場では観たばかりの映画についてロビーで感想を交わしたり、対話する観客もおり、盛り上がりを見せていた。(本ランキングは、3/20に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)直近1か月の満足度ランキング結果■3月13日、14日公開作品のランキング1位『ビッグ・リトル・ファーム理想の暮らしのつくり方』92.5点2位『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』88.0点3位『シェイクスピアの庭』86.1点4位『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』83.6点5位『ムルゲ 王朝の怪物』82.0点6位『コロンバス』81.0点■3月6日公開作品のランキング1位『ジュディ 虹の彼方に』89.4点2位『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』88.8点3位『仮面病棟』87.8点4位『星屑の町』85.7点5位『酔うと化け物になる父がつらい』82.2点■2月28日、29日公開作品のランキング1位『劇場版 SHIROBAKO』93.6点2位『架空OL日記』93.0点3位『仮面ライダージオウNEXT TIMEゲイツ、マジェスティ』92.8点4位『娘は戦場で生まれた』92.5点5位『ママをやめてもいいですか!?』90.5点6位『子どもたちをよろしく』89.3点7位『黒い司法 0%からの奇跡』88.8点8位『PMC:ザ・バンカー』87.5点9位『初恋』87.1点10位『レ・ミゼラブル』86.5点
2020年03月23日俳優の東出昌大(32)が3月17日、都内で開かれた映画『三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実』の公開直前トークイベントに登場した。1月に女優の唐田えりか(22)との不倫交際が発覚し、妻で女優の杏(33)とも別居中だった東出。騒動以来、初めて公の場で現状について語った。各メディアによると、東出は一番の被害者である杏に「大変申し訳ないことをしたと、裏切ってしまい申し訳なかった」と謝罪したという。いっぽうで「杏と関係を修復したいか?」という問いに対しては、「お答えできません」と回答を差し控えた。東出と杏の間には、3歳の双子の女児と2歳の長男がいる。現在は杏が“ワンオペ状態”で、育児をこなしているという。そんな東出に、取材に出席した記者は「子供とは会えているか?」と質問。東出は別居してから子供たちと会えていないものの、杏に「毎晩のようにビデオ電話で子供と会話をさせてもらっている」と明かしたのだ。「杏さんは母親として責任感が強く、子育ては『夫婦協同で』という考えを持っています。ですが、東出さんが出ていく形で別居しました。すると、お子さんが『パパは?』と杏さんに訊ねるようになったようです。そんな我が子を見て『不自由な思いをさせたくない』と決心し、東出さんと連絡を取り始めたようです」(杏の知人)2月18日には、東出よりも先に公の場に出て騒動を陳謝した杏。その場でも「小さな子ども達がおります。どうかそっとしておいてください」と、母としての健気さを見せていた。ひたむきに子供たちを思いやる杏を讃える声が広がっている。《夫婦のいざこざと、子どもとパパとの関係は分けて考えられる、聡明な人なんだな。でもどんな気持ちでそうしているんだろう、と思うと涙出た…》《なにが驚いたかって、杏ちゃんが毎晩ビデオ通話させてることだよ。いくら子供の為とは言え、心の広さに泣けてくる》《杏さんは器が大きいな…子供とビデオ通話させてあげてたんだね…強くて優しいな…泣ける》東出は会見で、ビデオ通話してくれる杏の気持ちを「代弁することはできません」と語ったという。今後、3児の父としてどのように振る舞っていくのだろうかーー。
2020年03月18日俳優の東出昌大(32)が3月17日、都内で開かれた映画『三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実』の公開直前トークイベントに登場した。東出は1月に女優の唐田えりか(22)との不倫騒動が報じられて以来、初めての公の場。イベントに出席した記者の質問と、東出の回答が波紋を呼んでいる。各メディアによると、東出はイベント終了後に報道陣の囲み取材に対応。妻で女優の杏(33)に対して「もっとも謝罪しなければならないのは妻に対してだと思っています。妻には直接謝罪の気持ちを伝えてまいりたいと思います」と反省の様子を見せた。また「夫婦として関係を続けていきたいか?」という問いには、「お答えできません」とコメントを控えたという。そんななか、取材に参加した記者から「杏さんと唐田さんのどちらが好きですか?」という質問が飛び出した。東出はしばらく沈黙し、「お相手のこともあるので、私の心の内を今ここでしゃべるのは妻を傷つけることになると思いますので、申し訳ありませんがお答えできません」と答えたという。また唐田とは、別れたことも明かしたという。このように回答をした東出に、厳しい声が上がっている。《嫁が好きか不倫相手が好きかの答えに即答できない時点でアウトです》《はっきり「妻です!」って言ってくれないんだ、、、。この答えの方がよっぽど傷つく》《回答ほぼ半分くらいに「妻の気持ちを考えて言えません」「妻のことを…」「妻の気持ちは代弁できません」とか杏ちゃんを盾に回答逃げてる感じ》いっぽうで、この質問をした記者に対しても厳しい声が上がっている。《困難を修復しようと努めている途上にある夫婦への思いやりが微塵もない》《その質問だとどっちを答えても誰も幸せになれない質問だな》《会見の記者ももう少しうまく訊けなかったのかな?》
2020年03月17日俳優の東出昌大が17日、都内で行われた映画『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』(3月20日公開)公開直前トークイベントに登場。今年1月に女優の唐田えりかとの不倫が原因で、妻で女優の杏と別居中であることが報じられて以降、初の公の場となった東出は、イベント終了後に報道陣の取材に応じ、不倫騒動を謝罪した。東出は「このたびはお仕事の関係者のみなさまに多大なるご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝罪。「毎日妻に対して、子供に対して、申し訳ないという気持ちがありました。その中でドラマの撮影も続けさせていただいたんですけど、共演者の方々、スタッフさんに対しても日々申し訳ないと思いながら…」と打ち明けた。そして、「最も謝罪しなければならないのは妻に対してだと思っています」と言い、「裏切りから一生消えない傷を負わせてしまった。また、妻からも子供たちからも、私の過ちからさまざまな幸せを奪ってしまった」と後悔。杏とはここ数日で話し合いの場を設け、「大変申し訳ないことをした。裏切ってしまい申し訳なかった」と謝罪したことを明かした。今後については、「話し合いは続けていく。まだ具体的なことは何も決まっていません」とのこと。夫婦生活を続けたいのか、離婚という道を選ぶのかという思いについては、「カメラの前で私の希望や意思をお伝えし、妻がテレビで見て、必ずや傷つけてしまうことになると思いますので、今は申し訳ありませんが、お答えできません」と語らなかった。子供とは「別居してからは会えていません。しかし、毎晩のようにビデオ通話をしてくれて。子供はまだ小さく携帯の操作もできないので、妻が代わって…」と、毎晩ビデオ通話をしているとのこと。「詳しくは申し上げられませんが、子供たちの姿はかわいいなという思いと、申し訳ないなという思いと、両方を抱きます」と涙目で語った。また、「まだ子供は小さく、事態をすべて把握しているとは思いません。ただ、私がこういう仕事をし、妻がこういう仕事をし、子供たちが大きくなったときに父親の犯した過ちをいずれ知ることになると思います」と話し、「自身の犯した過ちを後悔しない日はありません。ですが、子供たちが大きくなったときに、これ以上情けない思いをさせないように、今後の日々は最善を尽くしながら生きていこうと思っています」と決意を述べた。さらに、自身にかける言葉を聞かれると、「『人を裏切らず、最善を尽くして生きろ』と」と答え、今後の人生について「人を裏切らず、そして、今回の件でたくさんの人とを傷つけました。家族、お仕事の方、友人、たくさんの方を裏切りました。その傷をすっかり癒やせることもなければ、犯した過ちをすっかりなくすということもできないと思います。しかし今後は、人を裏切らず、最善を尽くして、ご迷惑をかけた方にも、御恩がある方にもお返ししていきたと思います」と誓った。
2020年03月17日俳優の東出昌大が17日、都内で行われた映画『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』(3月20日公開)公開直前トークイベントに登場。今年1月に女優の唐田えりかとの不倫が原因で、妻で女優の杏と別居中であることが報じられて以降、初の公の場となった東出は、イベント終了後に報道陣の取材に応じ、不倫騒動を謝罪した。東出は「このたびはお仕事の関係者のみなさまに多大なるご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝罪。「毎日妻に対して、子供に対して、申し訳ないという気持ちがありました。その中でドラマの撮影も続けさせていただいたんですけど、共演者の方々、スタッフさんに対しても日々申し訳ないと思いながら…」と打ち明けた。そして、「最も謝罪しなければならないのは妻に対してだと思っています」と言い、「裏切りから一生消えない傷を負わせてしまった。また、妻からも子供たちからも、私の過ちからさまざまな幸せを奪ってしまった」と後悔。杏とはここ数日で話し合いを始め、「大変申し訳ないことをした。裏切ってしまい申し訳なかった」と謝罪したことを明かし、「話し合いは今後も続けていくことになる。まだ具体的なことは何も決まっていません」と伝えた。「杏さんが好きなのか、唐田さんが好きなのか、どちらですか?」という質問が飛ぶと、長い沈黙の後、「申し訳ありませんが、お相手のこともあるので。また私の心の内を今ここでしゃべることは妻を傷つけることになると思いますので、申し訳ありませんが…」と返した。不倫してしまった理由を聞かれると「仕事においても、私生活においても、おごり、慢心、そのようなものがありました」と分析し、唐田ともう会わないと杏と約束してからも関係を続けた思いを聞かれると、「自分のことしか考えてなかったと思います」と返答。唐田とは不倫報道後、「お会いしていません」と言い、「お別れになったんですね?」と聞かれると、「はい」と破局を告白した。
2020年03月17日俳優の東出昌大が17日、都内で行われた映画『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』(3月20日公開)公開直前トークイベントに登場。今年1月に女優の唐田えりかとの不倫が原因で、妻で女優の杏と別居中であることが報じられて以降、初の公の場となった東出は、イベント終了後に報道陣の取材に応じ、不倫騒動を謝罪した。東出は「このたびはお仕事の関係者のみなさまに多大なるご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした」と謝罪。「このたびの件におきまして最も謝罪しなければならないのは妻に対してだと思っています。妻には直接謝罪の気持ちを伝えて参りたいと思います」と語った。そして、「いろいろなお仕事の関係からこのような機会を設けることが遅くなりました」とし、「今日カメラの前で私が何かを発言することによって、これ以上妻を傷つけたくはありません。ですので、お答えできることに限りがあると思いますが、よろしくお願いいたします」と伝えた。杏とはすでに話し合いを始め、謝罪したという。「ドラマの撮影が終わって、この数日のうちに。共通の友人がいたりもしたんですけど、基本的には2人で。ただ、話し合いは今後も続けていくことになると思いますので、まだ具体的なことは何も決まっておりません」と明かした。その話し合いでは、「大変申し訳ないことをした。裏切ってしまい申し訳なかった」と謝罪したとのこと。それに対する杏の言葉は明かさなかったが、「裏切りから一生消えない傷を負わせてしまった。妻からも子供たちからも、私の過ちからさまざまな幸せを奪ってしまった」と神妙な面持ちで語った。先月18日には、妻の杏が報道後初めてイベントに登場。「いろんなことでお騒がせしておりまして、いろいろな方にご迷惑をおかけして大変申し訳ありません」とお詫びし、「今後のことにつきましては、またゆっくり考えさせていただきたいので。小さな子供たちがおります。どうかそっとしておいてください」と語っていた。
2020年03月17日俳優の東出昌大が17日、都内で行われた映画『三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実』(3月20日公開)公開直前トークイベントに登場。今年1月に女優の唐田えりかとの不倫が原因で、妻で女優の杏と別居中であることが報じられて以降、初の公の場となった。東出は冒頭、「本作でナレーションを務めました東出昌大です。本日はよろしくお願いします」と挨拶。監督の豊島圭介氏とともに、三島由紀夫の印象などについてトークを繰り広げた。先月18日には、妻の杏が報道後初めてイベントに登場。「いろんなことでお騒がせしておりまして、いろいろな方にご迷惑をおかけして大変申し訳ありません」とお詫びし、「今後のことにつきましては、またゆっくり考えさせていただきたいので。小さな子供たちがおります。どうかそっとしておいてください」と語っていた。本作は、1969年5月13日に東京大学駒場キャンパス900番教室で行われた作家・三島由紀夫と東大全共闘との伝説の討論会の様子を軸に、三島由紀夫の生き様を映したドキュメンタリー映画。東出は、三島由紀夫が書き上げた日に生涯を閉じた、“最後の”長編小説『豊饒の海』の舞台化作品にも出演し、多くの三島作品を読破していることから、製作陣がナレーターとしてオファーした。
2020年03月17日おとな向け映画ガイド「悪カワヒロインアクション」と「三島由紀夫vs東大全共闘秘蔵映像」が今週のオススメ。ぴあ編集部 坂口英明20/3/16(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開される映画は13本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国約100スクリーン以上で拡大上映されるのは『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』『一度死んでみた』『弥生、三月ー君を愛した30年ー』の3本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が10本です。この中から、おすすめしたいおとな向きの2作品をご紹介します。『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』いやあ、あなどっておりました。恐るべしハーレイ・クイン、面白いです。スーパーマン、バットマンまではわかるけど、最近のマーベル・コミックとか、DCコミックスとか(あ、これはDCです)、キャラクターものありすぎでよくわからんなという人にも、かなり親切な作りになっています。おとなにもやさしい、「悪カワ」ヒロインの痛快アクションです。観終わって気分がスカッとします。ハーレイ・クインは、あのジョーカーの元彼女。実は精神科医で、ジョーカーは患者だったのですが、恋人になってしまい、といったこれまでのいきさつは、最初にハーレイがアニメを使って紹介してくれます。ジョーカーの庇護下で好き勝手やってたのに、別れた途端、町の悪党どもがみんな手のひら返しで……。なかでも最強の敵は、サイコで残忍なブラック・マスク。路上暮らしの少女、カサンドラが盗んだダイヤをめぐって、ふたりはブラック・マスクに追われることになります。キュートなのにクール、服やメイクもぶっとんでいて、腕っぷし(というか蹴りか)も強い。ちょっと狂気もはらんで、暴力的。武器はショットガンにドでかいハンマー。ハーレイのキャラクターがなんとも楽しいです。住まいは、ダウンタウンにある謎の中国料理店の上。ごたごたとしたポップなインテリアに、ペットはハイエナの「ブルース」です。ハーレイを演じているのは、前作の『スーサイド・スクワッド』と同じマーゴット・ロビー。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のシャロン・テート役、そして『スキャンダル』ではアカデミー賞助演女優賞ノミネートと、のりにのっている女優です。実は、一匹狼のハーレイが、行きがかり上、タフな女性3人と手を組み、最後はチームになります。それぞれのキャラクターがまた凄いんです。クラブの元歌手で、その声が凶器というブラック・キャナリーとか。この女性陣がサブタイトルの「BIRDS OF PREY (猛禽類)」なわけです。監督は中国系のキャシー・ヤン。スーパーヒーロー(ヒロイン)映画を演出した初のアジア人女性となりました。バトルの前にバストのガードを考えたり、ファイトの途中で髪留めの貸し借りがあったり、男性監督じゃ気づかない細部のこだわりというか、ちょとした気の使いかた、テンポのよさ、この監督うまいです。『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』今から50年前に三島由紀夫と東大全共闘が激論を交わした討論会のフィルム、こんなものが残っていたのかと驚くTBS秘蔵の映像に、新たな取材を加えて作られた貴重なドキュメンタリーです。三島由紀夫は、当時、若者向け雑誌『平凡パンチ』の「オール日本ミスター・ダンディ」という人気投票で、ダントツの1位(2位三船敏郎、3位伊丹十三)だったと、紹介されます。ノーベル賞の候補である大作家というだけでなく、映画に出演したり、マスコミにもよく登場する人気者でした。討論会が行われたのは1969年5月13日。東大安田講堂事件の数カ月後です。前年には新宿南口が炎上した新宿騒乱事件があり、学生運動はますます過激化。繰り返されるデモでは、ヘルメットにゲバ棒の新左翼が投石と火炎瓶で機動隊と激突していました。そういう空気のなか、行動右翼として、つまり敵とみられていた三島由紀夫が東大全共闘から招かれ、駒場キャンパスへ論争に乗り込んだのです。驚くのは、会場に集まった1000人の学生や壇上の全共闘メンバーを相手に、知識をひけらかして論破してやろうとか、馬鹿にするような態度は一切なく、真摯に意見に耳を傾けているところです。逆に全共闘の方が、超うえから目線で、えらそうです。それにしても、三島が、前年に楯の会という私兵のような集団を組織し、この討論会の翌年には、市ヶ谷の自衛隊で軍服を身にまとい、切腹自決するという最期を知っているだけに、いまにしてみればと、意味深長な発言もあります。論争そのものはやや難解ですが、内田樹さん、小説家・平野啓一郎さん、社会学者・小熊英二さん、瀬戸内寂聴さんのコメントがあり、理解が深まります。実際に討論に参加した元全共闘の闘士たち、三島を師と仰ぐ楯の会メンバー、現場に立ち会ったジャーナリストへのインタビューなど、秘話満載です。内田樹さんは「スクリーン越しにこの映画からいやおうなく吹きつけてくるのは1969年の『時代の空気』である。『政治の季節』の空気である。」と記しています。熱い! あの頃の熱気、熱情がびしびし伝わってくる映画です。
2020年03月16日不倫騒動渦中にある俳優の東出昌大(32)が3月17日、ドキュメンタリー映画「三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実」(豊島圭介監督、20日公開)の公開直前トークイベントに登場することになった。13日に映画配給元から報道各社へ取材案内が送られ、東出は豊島監督と2人でトークを行うという。騒動勃発後、初めて公の場に姿を見せる東出。そこでの発言に注目が集まっている。「もともと一般客を入れて試写会、その後にトークイベントを行う予定でした。しかし新型コロナウイルス感染拡大予防のため、当日は報道陣を呼び込んでの取材のみ。つまり客席にいるのは報道陣ばかりで、さながら『東出昌大vsマスコミ』といった構図。イベント中は騒動について触れなかったとしても、退場時に報道陣が殺到する一触即発の事態になるでしょう。そこで初めて、自分の言葉で騒動について触れる可能性があります」(ワイドショー関係者)東出は1月23日発売の「週刊文春」(文芸春秋)で唐田えりか(22)との不倫によって妻の杏(33)と別居状態にあると報じられた。東出の事務所は謝罪コメントを発表したが、本人の口から公の場で語られたことはいまだにない。そんななか、イベント出演が決まった東出。何よりも胸をなで下ろすのが、別作品の関係者たちだという。「東出さんは、5月1日に映画『コンフィデンスマンJPプリンセス編』の公開を控えています。これからプロモーションをこなすことになりますが、もし同作のイベントが初登場だったら映画宣伝どころではなくなっていたはず。そのため関係者たちは『うちが初登場の場じゃなくてよかった』とひと安心しています」(映画業界関係者)17日のイベントで、東出からいったいどんな“第一声”が出るのだろうか。
2020年03月13日「『anan』創刊50周年記念展」が、京都の美術館「えき」KYOTOにて2020年3月7日(土)から3月27日(金)まで開催。当初の会期は4月5日(日)までを予定していたが、臨時休館に伴い会期を変更。雑誌『anan』50周年記念の展覧会「『anan』創刊50周年記念展」では、雑誌『anan』の50周年の歴史を辿るとともに、現在もなお、新たな読者の心をとらえる『anan』の魅力を紹介。特に、創刊から約10年の草創期に『anan』で活躍した様々な分野のクリエイターたちに焦点を当て、『anan』の歩みを紐解いていく。美術館エントランスには、創刊号から最新号までの歴代表紙が登場する。ファッション誌に革新をもたらした『anan』『anan』は、4号のみ実験的に発刊された『平凡パンチ・女性版』を原型とし、1970年3月にフランスの女性ファッション雑誌『ELLE』と提携。型紙のついた実用服飾誌が“ファッション雑誌”だった当時、まったく新しい形のファッション誌『anan ELLE JAPON』として誕生した。『anan』は、「布をみにまとうことだけがおしゃれではありません。リズムをとること、踊ること、話すこと、どんなものをどんな風に食べるかということ、住むこと、旅すること、みんなファッションです。」と、創刊第7号巻頭ページで“真のファッション”とは何かを高らかに宣言。表紙に起用するモデルや、当時難しかった海外ロケ、様々な分野の若いクリエイターが結集した誌面作りなどは、若者のカルチャーやその後のクリエイティブ界に影響を与えた。タイトルのデザインは、『anan』初期の全面的なアートディレクションを担当した堀内誠一が担当。象徴的なパンダのロゴは大橋歩のイラストだ。創刊号の表紙撮影は、立木義浩が手がけた。さらに、日本にとって遠い地であった海外の様子を紹介する記事や、澁澤龍彦、三島由紀夫などの文化人の寄稿などにより、画期的な雑誌であることを印象付けた。原由美子など日本で初めて“スタイリスト”を確立また、デザイナー、モデル、カメラマン、イラストレーターらの名前を積極的に誌面でフィーチャーし、それまでにはなかった“スタイリスト”といった職業を生み出すなど、『anan』は日本で初めてクリエーターたちに市民権を与える場としても発展を見せた。会場では、『anan』から活動の場を広げていった飯野和好、スズキ・コージらのイラスト原画や、『anan』創刊から参加し、日本で初めて“スタイリスト”という職業を確立した原由美子セレクトのファッション・ページもプロジェクションで投影し紹介する。【詳細】『anan』創刊50周年記念展生きて、愛して、歌って。創刊から‘70 年代の『anan』をプレイバック開催期間:2020年3月7日(土)~3月27日(金)※当初は4月5日(日)まで開催予定だったが、3月28日(土)~の臨時休館に伴い会期変更。開催時間:10:00~20:00 ※3月7日(土)~15日(日)の開催時間:10:00~19:00※但し、百貨店の営業時間に準じ、変更になる場合あり。場所:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町入館料:中学生以上 500円(税込)※前売価格での販売はなし。※「障害者手帳」を提示の本人と同伴1名は300円(税込)。※エントランスの歴代表紙の展示では、展示されない表紙もあり。※当初予定していたトークイベントなどの開催は中止。■チケット払い戻し※購入済の有料入館券は、払い戻し対応を実施。※本展覧会に限りローソンチケット、ぴあのチケットでも美術館「えき」KYOTOチケット窓口にて払戻しを実施。尚、美術館チケット窓口での払戻しは百貨店営業日に準じる。※払い戻し詳細は、美術館「えき」KYOTOの公式ウェブサイトに記載。【問い合わせ先】TEL:075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
2020年02月15日ミュージシャンのDAIGO(41)が、2月11日に放送された『はじめまして!一番遠い親戚さん』(日本テレビ系)に出演。番組調査によると、DAIGOの先祖には歴史上の偉人が大勢いることが判明した。もともと、第74代内閣総理大臣・竹下登元首相の孫として知られるDAIGO。実は、日産自動車創業者・鮎川義介氏やトヨタ自動車創業者・豊田喜一郎氏、三井財閥・三井高棟氏といった多くの実業家とも遠縁にあたるという。さらに、オノ・ヨーコ(86)や三島由紀夫といった文化人ともつながっているとのこと。今回の番組共演者・千葉雄大(30)とも縁戚にあたる運命の偶然まで。この事実に、DAIGOは「SP(スーパーパニック)ですよ」と真顔で驚嘆した。視聴者からは反響が続出している。《観てました。凄すぎて訳分からなくなってました(笑)衝撃過ぎました。また見直して、再確認します(笑)楽しい番組でした》《華麗なる一族すぎますね》《うおおおおおお!日本の歴史の教科書みたいで、びっくりSP(スーパー・パニック)です!!》また12親等には薩摩藩の西郷隆盛、17親等には明治維新に尽力した岩倉具視もいるというDAIGO。さらに辿ると、岩倉具視の玄孫(やしゃご)にあたる加山雄三(82)も19親等の縁戚だという。この事実を発表した直後に、サプライズで加山がスタジオに登場。加山はDAIGOと対面し、親戚であることを「知らなかった」とコメントした。加山から「親戚としてよろしくお願いします」と握手を求められたDAIGOは、トレードマークの手袋を外して握手を交わした。視聴者からは、DAIGOの礼儀正しさを称賛する声も上がっている。《DAIGOが加山雄三さんと握手する時ちゃんと手袋を外しているのを見て、こういうのを目にする度この人はきちんと礼儀を叩き込まれた良家の育ちだなといつも思う》《一番遠い親戚を探すやつで、DAIGOさんが加山雄三さんと握手する時手袋外しているの好感度バク上がり》《1番感心したのはDAIGOが握手するとき、ちゃんと手袋取ってるとこ。いつもそうなのかもしれないけど、ほんとにえらいなって。好かれるはずだなーと思った》DAIGOの妻も女優の北川景子(33)と著名なだけに、まだまだ華麗な一族として受け継がれそうだ。
2020年02月12日フランスで動員100万人を超える大ヒットを記録した『母との約束、250通の手紙』。この度、セザール賞主演女優賞にノミネートされたシャルロット・ゲンズブールの役作りについて、エリック・バルビエ監督が明かした。本作は、権威あるフランス文学最高峰ゴンクール賞を史上唯一2度受賞し、外交官、映画監督、そしてプライベートでは『勝手にしやがれ』の女優ジーン・セバーグの夫と複数の顔を持ち、最後は拳銃自殺を遂げたことでも知られる、フランスの三島由紀夫とも評される伝説の文豪ロマン・ガリによるベストセラー自伝小説を映画化。第二次世界大戦下の混沌とした時代、フランスを理想化するユダヤ系ポーランド人移民の母親と、その母からフランス大使にして大作家になる将来を託された息子。強烈な個性の母親は過剰なまでの愛情を息子に注ぎ、ひとり息子は翻弄されつつも全力でそれに応え続けていった――。自身の祖母がたどった経歴と演じる役柄が似ていたことが、今回シャルロットの集大成ともいえる見事な演技につながったという本作。バルビエ監督は「いくつかのシーンのリハーサルの後で、シャルロットは『自分の体つきを変えないと』と言ってきた」とふり返る。「もっとお尻やお腹や胸に肉をつけて、髪もよれよれにしないといけないというんだ。衝動的にタバコを吸う人が無意識のうちにする癖を身につけるために、彼女は普段からタバコを吸い始めた。ニナに似せるために、少しアヒルみたいな歩き方もした。ある日シャルロットが、ニナの言葉には訛りがあるはずだと言ってきた。しかし、僕はそれに反対だった。絶対にうまくいかないし、非現実的だと彼女を説得しようとした。でも彼女は引かなかった。撮影の初日、彼女がつけた訛りはぴったりで、本人を生き返らせたような感じだったよ。彼女は、膨大な仕事をこなしながら、遊び心も持つことができて、どこからともなく出てくる新しいアイデアを考慮することができる女優なんだ」と、その役作りについて感服した様子で語った。歌手で俳優、映画監督のセルジュ・ゲンズブールと英女優ジェーン・バーキンの間に生まれ、若いころから注目を浴び、永遠の“フレンチガール”というステイタスシンボルとしての不動の地位を持ち、音楽活動でも成功を収めているシャルロット・ゲンズブール。ラース・フォン・トリアー監督作品では衝撃的な役を演じる一方、どうしても色眼鏡で見られてしまうことが多かった。本作で世界各国の映画評論家を唸らせた、その鬼気迫る演技をスクリーンで確かめてみてほしい。『母との約束、250通の手紙』は1月31日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母との約束、250通の手紙 2020年1月31日より新宿 ピカデリー、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開
2020年01月30日現代美術家の森村泰昌による個展『森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020—さまよえるニッポンの私』が、原美術館にて4月12日(日)まで開催されている。名画や映画の登場人物あるいは歴史上の人物に自らが扮するセルフポートレイト作品で知られる森村泰昌。巧みなメイクや衣装で、時代や人種、性別を超えてさまざまな人物に自らが成り代わり、制作を通して原作やその背景に独自の解釈を加えることで、観る人の固定観念に揺さぶりをかける。1985年にゴッホの肖像画に扮したセルフポートレート写真を発表。以降、マネ、レンブラント、ダ・ヴィンチといった画家作品の登場人物になりきる「西洋美術史」シリーズ、ディートリッヒやマリリン・モンローなどに扮した「女優」シリーズ、ヒトラーやチェ・ゲバラ、三島由紀夫などに扮した20世紀の「男達」シリーズなど、一貫して自画像的作品で「私とは何か」をテーマに作品を作り続けてきた。同展では、そんな森村作品から、エドゥアール・マネ《オランピア》から生まれた初期代表作《肖像(双子)》と新作《モデルヌ・オランピア2018》をはじめ、マッカーサーと昭和天皇、三島由紀夫やマリリン・モンローのポートレート作品などが展示される。原美術館()
2020年01月30日さまざまな角度から現代に生きる人々の姿を時に温かく、時々ヒリヒリと描き出す三島監督。最新作は、島本理生の同名小説を映像化した『Red』。主人公・村主塔子は商社勤務の夫・真と幼い娘の翠、真の両親と共に瀟洒な家で不自由なく、しかし夫や姑に気を遣いながら暮らしている。そんな折、かつての恋人・鞍田秋彦と再会。鞍田の勤務する会社に職を得た塔子は、働く喜びに目覚めると同時に、鞍田への思いを再燃させる。だが、鞍田にはある秘密があって…。現代女性の悩みを盛り込みつつ、一人の女性が自分の意思で人生を選択していく姿を描く。心から愛せるものを見つけた時、人は何を捨て、何を選ぶのか。日頃から社会の雰囲気やニュースを見るなか、ひとつ感じていたのが、自分の中に尺度を持てない人が増えていること。自分がどう感じたか、考えるより先にネットで世間の意見を調べて、それから自分はどうかを考える、というのが一般的になっている気がしていました。それとは別に、いつかロマンスを中心に据えた映画を撮らないといけないと感じていたんです。恋愛は、相手を知ると同時に、自分を知る作業にもなる究極のコミュニケーションだから。その話をしたプロデューサーの荒川優美さんから、島本理生さんの小説『Red』を教えてもらい、読んでこれはイプセンの『人形の家』の現代版だと思いました。周囲に合わせていた一人の女性が、自分の中に尺度を持ち始める物語で、日頃から自分が考えていたこととリンクしました。夏帆さんは前にご一緒してお芝居の力は知っていましたし、もっといろんな彼女を見せたかった。鞍田役は、人の人生を変えるほどの男ということで、妻夫木(聡)さんの演技力が必要だと思いました。私の場合、恋人を演じる二人には撮影前に時間を作ります。撮影前に、手を握ったりハグをしてもらったりもしますね。身体的接触があると距離感が全然違うんです。今回は妻夫木さんのアイデアで一緒に料理を作ったりしながら二人で過ごしてもらいました。塔子の母親の「どれだけ惚れて死んでいけるかじゃないの」という台詞は、私が先輩に言われた言葉です。心から愛せる人や仕事に出会った時に、何をどう選択するかは私も大事にしたいと思っています。昔なら人生ゲームのゴールは大金持ちになるとか結婚するなど分かりやすかった。でも今は、何をゴールにするか自分で決めるしかない。ロマンスも人生のすべてではなく、重要なひとつ。恋愛映画も、これまではお互いがお互いを見つめているものが多かったけれど、これからは、その先の「お互いが一緒に何を見たいのか」にスライドしていくんじゃないか。それを意識して作りました。名作映画が多くあるなかで、自分が撮る意味はあるのかと考えると、この時代に生きていることが一番の強みかなと思います。今の人が感じていることを、作品の形にして発信していきたいですね。恋愛にはその人の生き方が透けてくる。撮影は大雪の新潟の場面からスタートしたという。悪天候のために出張先から帰れなくなった塔子。そのことを電話で伝えた時、怒った真の口から飛び出した言葉とは…。原作では鞍田はIT企業勤務だが、映画では建築家に変更。10年前、彼の建築設計事務所でアルバイトしていた頃に塔子が描いた家のデザインが、物語の大切な要素に。間宮祥太朗さん演じる塔子の夫・真は裕福な家庭に育ち、一流商社に勤めるハイスペック男。性格が悪いわけではないけれど、妻に対しては無神経な言動も少なくない。©2020「Red」製作委員会三島有紀子監督1969年生まれ、大阪府出身。NHKでドキュメンタリー作品を企画・監督していたが、劇映画を撮るために退局。再婚者同士の家庭の苦悩を描く『幼な子われらに生まれ』で第41回モントリオール世界映画祭審査員特別大賞、第42回報知映画賞監督賞、第41回山路ふみ子映画賞を受賞。他の作品に、オリジナル脚本の『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』や、『繕い裁つ人』『少女』『ビブリア古書堂の事件手帖』など。今作『Red』は2月21日より公開。※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)ヘア&メイク・市橋由莉香インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2020年01月14日東京・歌舞伎座では、1月2日(木)から「初春大歌舞伎」が幕を開ける。昼の部は4本と盛りだくさんで、始まりは絢爛豪華な舞踊劇『醍醐の花見』から。秀吉は中村梅玉、北政所は中村魁春、淀殿は中村福助が勤める。他に中村芝翫、中村勘九郎、中村七之助など。次に源氏と奥州安倍一族の争いに翻弄される親子の悲劇を描いた『奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)』から『袖萩祭文(そではぎさいもん)』の段。裕福な家柄に生まれながら駆け落ちして零落した袖萩に中村雀右衛門。目も見えなくなった上に生き別れた夫は敵の武将だったという薄幸の女性だが、消え入るような中にも胸中に愛の炎を抱き続けるけなげさを感じる。後半は安倍貞任(芝翫)の豪快な姿がみどころ。続いては、狂言をもとにして作られた『新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)』。中村吉右衛門扮する太郎冠者が、もらった素襖をめぐって右往左往するユーモラスな松羽目物だ。最後の『河内山(こうちやま』は、数寄屋坊主の河内山宗俊(松本白鸚)が、大胆不敵に上野寛永寺の使僧になりすまし、大名屋敷に乗り込んでいく姿を描く。夜の部は『義経腰越状(よしつねこしごえじょう)五斗三番叟』、『澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)』、『鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)』の3本。『五斗三番叟』は、禁酒を破った酒好きの五斗兵衛(白鸚)が三番叟を面白おかしく踊る場面が見どころとなる。『鰯賣戀曳網』は没後50年を迎える三島由紀夫が書いた、お姫様と鰯売りの身分違いの恋物語。ほのぼのと描いた肩の凝らない人情喜劇だ。笑いのツボを熟知した勘九郎・七之助の兄弟が息の合った掛け合いで劇場中を幸せにしてくれるだろう。夜の部のハイライトは、市川猿之助と、高校1年生になった市川團子による『連獅子』。舞踊の名手・猿之助が澤瀉屋の型を、親戚の團子にどう伝え、伸び盛りの團子がどこまで食らいつくか。若き獅子の奮闘に注目したい。1月2日(木)から26日(日)まで。文:仲野マリ
2019年12月31日1966年に別役実らと早稲田小劇場を立ち上げて60年代の小劇場運動を牽引し、1976年には拠点を富山県利賀村に移して劇団名をSCOT(Suzuki Company of Toga)と改称、80歳を迎えた今もなお精力的に活動している鈴木忠志。その名を世界に轟かすこの演出家が2007年、全三幕から成る三島由紀夫の名作戯曲から第二幕のみを取り上げて初演した『サド侯爵夫人(第二幕)』が、12月13日(金)から23日(土)まで東京・吉祥寺シアターで上演される。利賀村と武蔵野市が姉妹都市であることからSCOT作品を頻繁に上演している同劇場に、2017年に鈴木による新演出バージョンとして登場して好評を博した舞台だ。三島による『サド侯爵夫人』は、“サディズム”の語源ともなっている実在の小説家サドを巡る、妻のルネ夫人ら6人の女たちのドラマ。鈴木は三島の書いた言葉は変えないまま、美空ひばりの演歌を流すなどの三島の指示通りではない演出によって、三島がルネ夫人に託した芸術家としての思いを浮かび上がらせる。初日と楽日以外は鈴木によるトーク付きの上演となっているほか、中日には演劇評論家・渡辺保と鈴木が観客からの質疑にも応じる「対話」(チケット代は“ご随意に”とのこと)もあり、あわせて楽しみたい。文:町田麻子
2019年12月09日原美術館では、現代美術家・森村泰昌の展覧会「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020−さまよえるニッポンの私」展を、2020年1月25⽇から4⽉12⽇まで開催する。映像作品「エゴオブクスクラ」より2020(参考写真)撮影:福永一夫 ©Yasumasa Morimura名画や映画の登場⼈物あるいは歴史上の⼈物に⾃らが扮するセルフポートレイト作品で知られる森村泰昌。巧みなメイクや⾐装で、時代や⼈種、性別を超えて様々な⼈物に⾃らが成り代わり、制作を通して原作やその背景に独⾃の解釈を加えてきた。1985年に「肖像(ゴッホ)」で鮮烈のデビューを果たし、以降、⼀貫して「私」とは 何かという問いに取り組む森村は、さらに⾃らが脚本を⼿がけ⾃演する映像作品や、ライブパフォーマンスへと表現の領域を広げている。2018年には、ニューヨークのジャパンソサエティーで展覧会「Yasumasa Morimura: Ego Obscura」を開催。その凱旋展と位置づけられる、東京2020展⽤に再編集された映像作品「エゴオブスクラ」と、この映像を⽤いて会期中開催される作家⾃⾝によるレクチャーパフォーマンスを通じて、日本近現代史、文化史に言及する。「ポートレイト(女優)/駒場のマリリン」1995‒2008 ©Yasumasa Morimura映像作品「エゴオブスクラ」 には、⽇本⼈の記憶に深く刻まれている昭和天皇とダグラス マッカーサー、あるいはマリリン モンローや三島由紀夫らに扮した森村が登場。1951年、大阪に生まれた森村は、戦前の教えが否定され、日本人に広がった「空虚」が、西洋の価値観で埋められていった時代の日本で教育を受けた。その個人的経験から、やがて「真理や価値や思想というものは(中略)いくらでも自由に着替えることができるのだ。」(映像作品「エゴオブスクラ」より)という発想を導く。「モデルヌ・オランピア2018」2018 ©Yasumasa Morimura30年に渡り⻄洋美術史に侵⼊しながら、森村は何を考えて⼈種や性別を超えてきたのだろうか。⾃らの⾔葉で⾃作が⽣まれた背景、そして、そこに込められた思いを語る「エゴオブスクラ」は、ニューヨークでも⼤きな反響を得た。森村は「エゴオブスクラ(Ego Obscura)」という耳慣れない言葉に「闇に包まれた曖昧な自我」という意味を込め、愛情のみでは⽚付けられない⺟国への複雑な感情をにじませながら、セルフポートレイトという形で、「さまよえるニッポンの私」とは何かという命題に挑む。会期中、作家自身によるレクチャーパフォーマンス「エゴオブスクラ 東京2020バージョン」を実施。スケジュールは、1月25日、26日、2月22日、23日、3月20日、21日、4月11日、12日のいずれも16時から17時まで。事前申し込み制となり、詳細はウェブサイト()にて確認を。戦後⽇本の復興を印象付けた先の東京オリンピックから55年を経た2020年、再び東京でオリンピックが開かれる年に、森村泰昌は「私」とは何かを我々にも問いける。【展覧会情報】森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020−さまよえるニッポンの私会期:2020年1⽉25⽇〜4⽉12日会場:原美術館住所:東京都品川区北品川4-7-25時間:11:00〜17:00(⽔曜は20:00まで、⼊館は閉館時刻の30分前まで)休館⽇:⽉曜⽇(祝⽇の場合は翌平⽇)料金:⼀般1,100円、⼤⾼⽣700円、⼩中⽣500円、70歳以上550円※原美術館メンバーは無料
2019年12月06日『日日是好日』の大森立嗣監督が、芥川賞作家・今村夏子の「星の子」を映画化することが決定。主演に芦田愛菜を迎え、彼女が演じる少女ちひろの成長と家族の行方を描く。大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった“あやしい宗教”を深く信じてしまっている。思春期を成長していくちひろは、生まれて初めて両親と暮らす自分の世界を疑い始める…。先日は、天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」での祝辞が話題となった芦田さんが、『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(’14)以来、5年ぶりに実写映画主演を務める本作は、デビュー作「こちらあみ子」で第24回三島由紀夫賞受賞した今村氏の同名小説の実写化。第157回芥川賞候補となったほか、第39回野間文芸新人賞を受賞、2018年度本屋大賞では7位に入った話題作だ。芦田さんが演じるのは、自身と同じ中学3年生のちひろ。原作を読み、信じるということについて深く考えたという芦田さんは「誰かを、何かを、たとえそれが自分の大切な人でも迷わず信じ続けることはとても難しい」と感想を。また「私が演じさせて頂くちひろは、少しずつ自分の環境に違和感を感じつつも、悩みながら素直に物事をうけとめて真っ直ぐに生きている女の子だと思います」と演じる役柄について語り、「これからちひろをどんな風に演じていくか、そしてこの映画の中で“信じる″という事は何なのか?ちひろと共に探していきたいと思います」と意気込んでいる。そして、本作の監督・脚本を務めるのは、『さよなら渓谷』で第35回モスクワ国際映画祭審査員特別賞を受賞、『日日是好日』では報知映画賞の最優秀監督賞を受賞した大森監督。「この映画が清涼な一陣の風のように、皆様を優しさで包み込むようになればと思っています」とコメントを寄せた。最新作「むらさきのスカートの女」で令和初の芥川賞を受賞し、いま最も次作が気になる本作の原作者・今村氏は「信じる、信じない、の狭間にあるこの物語を、映画という形で味わえること、とても楽しみにしています。私が掴み損ねたかもしれない、ちひろの心の深部に映像を通じて触れられるのではないかと今から期待しています」と映画化への思いを明かしている。『星の子』は2020年全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2019年12月02日新生PARCO劇場のオープニング作品第1弾となる『ピサロ』。このスペインのインカ帝国征服の物語で、宮沢氷魚がインカの王アタワルパとして、スペイン将軍ピサロを演じる主演・渡辺謙と対峙することとなった。アタワルパは、渡辺が1985年の初演で演じて名を上げた役でもある。大きな役割を任せられた注目株の俳優に迫る。【チケット情報はこちら】今年秋、俳優デビューから2年が経ったばかり。しかし、この短い間に3本の舞台に立ち、ドラマでも主要な役に抜擢されている。そのうち、三島由紀夫の4部作を舞台化した『豊饒の海』では東出昌大と共演。ドラマ『偽装不倫』では杏の相手役を担った。「だから、今回初めて渡辺謙さんとお会いしたときには、遠い親戚の方と会ったような不思議な気分でした(笑)」と微笑む。その渡辺がかつて演じたアタワルパに挑むことについても、「謙さんがピサロを演じられると発表されてから、じゃあアタワルパは誰がやるんだろうとみんなが思っていたと思うので、そこに挑戦できるうれしさをすごく感じています」と素直に喜びを見せる。インカで神とも崇められていたアタワルパを演じるにあたっては、「まず王の貫禄が出るようにちょっと身体を大きくして」臨むつもりだ。「ただ、内から出てくるものが大きいから絶対的存在に見えるのだと思うので、自信とか包容力とか、気持ちも作っていかないとアタワルパにはなれないだろうなと思っています」。作っていくうえでは、英国演出家ウィル・タケットとの作業も楽しみのひとつ。「先日ウィルのワークショップがあったんですけど、まずは役者にやらせてくれて、そこからアイデアを広げていくというスタイルだったんです。『豊饒の海』のマックス(・ウェブスター)もそうでしたが、お芝居のなかでいろいろ挑戦できるチャンスをくれるのはやっぱりうれしいことですし。そこで、普段の自分だったらできないようなことを、間違ってもいいという覚悟で思い切ってできるのが、舞台の面白いところだなと思います」「今はまだ目の前の作品に一生懸命立ち向かうことしかできない」とは言うが、その一歩一歩が自信になっていることもうかがえる。ことに今回は「早く初日を迎えたいという気持ちが強い」そうだ。「文化の違う人間が出会ってどう歩み寄りどう反発するのかという、今の時代にも意味のある人間の物語が描かれているすばらしい脚本なので、これが早く世に出てほしいと思うんです」。「最初から最後までどのシーンも好き!」と熱弁する宮沢氷魚の何とも楽しげな表情。期待が募る。チケットは明日11月23日(土)10:00よりチケットぴあにて一般発売開始。取材・文:大内弓子
2019年11月22日■めちゃくちゃラクして文学女子を気どってみない?突然ですけど、文学を語れる女性ってカッコいいと思いません?夏目漱石とか、太宰治とか、芥川龍之介とか──そういう系です。いや、わかります。逃げないでください。めんどくさいのはわかります。時間がないのもわかります。国語の授業みたいで逃げだしたくなるのはわかります。うへええええってなるのもわかります。でもですよ?とはいえ「いつか読めたらいいなあ……」と思ってたりしませんか?文豪がどんなものを書いたのか、ちょっとでも味わえたら人生も広がると思うんです。デートで気の利いたセリフもいえるようになると思うんです。「でも時間がない……」「本を読んでるだけで眠たくなる」「想像するだけでめんどくさい」その気持ち、めちゃくちゃわかります。読書ってしんどいですよね。しかし、今回は、なにも辞書のように分厚い本を読もうという企画ではありません。むしろ「ラクして文学女子を気どってみよう」というズルイ企画なのです。どうせなら美味しいとこだけ、つまみ食いしちゃいましょうよ。・さくっと短く・なんと無料で・スマホで読めるという作品ばかりご紹介します──悪くなさそうでしょう?ブンガクとかいって肩肘はらないでくださいな。ちょっと百年くらい前の、なにかと考えすぎな友人のエモいトークに耳を傾けるくらいの感じでOKです。気楽にいきましょうぜ。■10分で読める有名作品たち今回ご紹介する作品は、青空文庫というサイトのものです。ここでは「著作権の切れた小説」を無料で読めるのです。最高じゃないすか。そこから抱きしめたいくらい好きな3作品を紹介します。どれもURLをつけてあります。クリックすると、その場で読めます。通勤電車のなかや、眠る前に、さくっとスマホで。一応、3つを紹介する順番も気にしてはいます。でもピンときたやつから読んじゃってください。それが貴女の正解ですから。どれかピンときますように。1.『葉桜と魔笛』太宰治「ばかだ。あたしは、ほんとうに男のかたと、大胆に遊べば、よかった。あたしのからだを、しっかり抱いてもらいたかった。姉さん、あたしは今までいちども、恋人どころか、よその男のかたと話してみたこともなかった。姉さんだって、そうなのね。姉さん、あたしたち間違っていた。お悧巧(りこう)すぎた。ああ、死ぬなんて、いやだ。」さっそく太宰にいっちゃいましょう。あのダザイですよ。ダザイ。かの「人間失格」「走れメロス」とかのダザイです。太宰は「女性が告白するみたいに一人で語る文章のときに謎の才能を発揮する」といわれています。かしこで「なんでこんな女心わかるの……?」とまでいわれた文豪なのです。まあ、そのモテすぎた感じで、色々あって、女性と心中自殺することになるわけですけれども……。今回は『葉桜と魔笛』もそうした女性語りの短編です。テーマは恋愛。病弱で、死のせまった少女のもとに青年から恋文が届きます。けれどその手紙には秘密があって──これ以上はいえません。10分くらいなんで読んでください。胸の奥がきゅうううううっとなることでしょう。ひとりの女性の思い出話(主人公は彼女の妹なのです)に耳を傾けるように読んでくださいませ。現代風にいえば「いいね!」押したくなりますよ。2.『文鳥』夏目漱石「十月早稲田に移る。伽藍のような書斎にただ一人、片づけた顔を頬杖で支えていると、三重吉が来て、鳥を御飼いなさいと云う。飼ってもいいと答えた。しかし念のためだから、何を飼うのかねと聞いたら、文鳥ですと云う返事であった。」お次は夏目漱石です。ちょっと前に千円札だった文豪。話としては「文鳥を飼ってみていろいろ感じたことがあったよ」という現代ではブログでやりなさいといわれそうな内容です。もちろん深みがあるんですけれども。とにかく日本語の上手さを味わってもらえたら嬉しいなと思います。文鳥を表現するのにここまで細かく書けるのか、というのが個人的にアツい推しポイントです。だって原稿用紙をわたされて「文鳥を飼った感想を書け」といわれても一枚も書ききれないですよ、普通。これぞ文章力ですよね。これは日本独特の「私小説」というジャンルになります。スターウォーズや三国志や歴史小説みたいに戦争だ反乱だ革命だと壮大なドラマが──というのでなく「私生活を文章にしてみた」という軽い感じです。小さな個人的生活を書きながら、それを通して、誰もが感じている人生の真実を探ってみよう、という日本独特の文学スタイルなのですね。とはいえ、そんな小難しいことはおいときましょう。たんにキュートな小説だと思っていただければ嬉しいです。そして、最後、ちょっともの悲しいのも文学っぽいんですよ。3.『舞踏会』芥川龍之介「私は花火の事を考へてゐたのです。我々の生(ヴイ)のやうな花火の事を。」僕はこの世にある文章のなかで、これが一番好きかもしれません。ドン引き覚悟で告白しますと、いまコラムを書いている部屋の壁に、この一部を印刷したものを張ってます。狂おしいほどに好きなのです。本コラムを書く理由のひとつは、これを激プッシュするためです。どうか地球に生まれたなら読んでください。読め。読むのだ。舞台は明治。日本は西洋文明を取りいれて、文明開化を進めている途中。さる貴族の令嬢が鹿鳴館の舞踏会に呼ばれたときの物語です。そこで悲しげな顔をしたフランス人の将校と出会います。少女はまだ人生のことがわからないなりに、彼の目の奥になにかを感じることになるのです。派手な事件がおきるわけではありません。ふたりの人物が出会うだけです。それでも、ふと記憶の底に焼きつくような不思議な出会いってありますよね。そうした瞬間をコレクションすることが、人生ってやつなのかもしれません。かの三島由紀夫(この人も有名な文豪ですよね)も本作品をめちゃくちゃ誉めていた記録がのこっています。なかでも「本来、芥川はこっちの作風に進むべきだった(これとは違って神経質な作品を書き続けたから自殺することになったのでは?)」とコメントすらしています。芥川はとにかく文章がカッコいい。漢字の使いどころや、言葉のいいまわしが。都会的でキザなのですね。本物の読書には「味読(舌で味わうように読む)」という表現が使われます。ぜひ、味読に絶えうる、美しい日本語を味わってください。■感想なんて思い浮かべる必要なし!いかがでしたでしょう?この作品のどれかが貴女のハートのド真ん中に、夜空の花火のように、よくわかんない一撃を喰らわしてくれたことを願うばかりです。そして気に入った作者のものをどんどん読んでもらえたらしめたものです。といっても、これは国語の授業じゃありません。なにも「ここがおもしろかった」「この主人公の心の動きが……」という感想をひねりだす必要はありません。世の作品は、やっぱり売れてナンボです。だからこそ、わかりやすい作品が喜ばれます。簡単に感想をいえるものも多かったりします。わかりやすいが正義、みたいな。けれど貴女もご存じのように、人生って、もうちょっとだけ複雑だったりするじゃないですか。正しくて悪いとか。悲しいけど嬉しいとか。好きだけど殺したいとか。生きたいけど死にたいとか。簡単には言葉にできないことばかりですよね。そうした「人生の真実(人生ってなんだろう?)」を考えて、文章にしたり、悩んだり、読んだりするのが文学なのかなと思っています。むしろ「どう言葉にしていいかわからない……」という「不穏な人生に対するなにか」を感じていただけたら嬉しいです。さて、さて。こんなコラムを書いちゃったからには、私も新しい一冊を手にとって、まだ見ぬページをめくりたくなってきました。どうか貴女も、その優れた文学に触れたときの戸惑うような感覚を胸のうちに秘めて、ちょっと天気のいい日曜の午後なんかに、また別の文学を読んでみようかな、と思ってくれますように。
2019年11月10日慰安婦問題に迫ったミキ・デザキ監督のドキュメンタリー映画『主戦場』が、川崎市で開催中のKAWASAKIしんゆり映画祭にて上映中止となった問題で、11月2日(土)、“上映中止の撤回”が同映画祭のTwitterおよびFacebookにて発表。最終日の11月4日(日・祝)に上映されることになった。KAWASAKIしんゆり映画祭は10月27日(日)、朝日新聞などが「慰安婦問題扱った映画、川崎市共催の映画祭で上映中止」と報道したことを受け、公式HPに「『主戦場』上映見送りについて」として、「共催者の一員である川崎市からの懸念を受けました。上映時に起こりうる事態を想定し、私たちができうる対策を何度も検討した結果、今回は上映を見送らざるを得ないと判断」したとの声明を発表。「今回の見送りに際しまして、映画祭内部でも賛否両論があり、結果として表現の自由を委縮させることにつながる恐れがある判断を映画祭が決めざるをえなかったことには大変忸怩たる思いがあります」としながら、「私たちの判断に不手際があったことは認めざるを得ませんし、それにより配給会社東風さまにもご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思っております」と謝罪。同映画祭は「市民ボランティアの手により」行われており、「映画館での妨害・いやがらせなど迷惑行為への対応を市民ボランティアで行う事には限界があること、市民ボランティア自体の安全の確保や、迷惑行為などへの対策費が準備されていないこと」など、安全面での懸念が理由としていた。この判断に対し、映画人や映画ファンから反発や抗議の声が殺到。是枝裕和監督は同映画祭での井浦新主演『ワンダフルライフ』の上映に際し、Twitterを更新。井浦さんと登壇した舞台挨拶では厳しい言葉で抗議した。井浦さんも「デビュー作【ワンダフルライフ】の上映で久しぶりに是枝監督と登壇したけれど感慨に耽る事態ではないのが正直悔しかった。けれどとなりに是枝監督がいてくれた事がとても心強かった」とTwitter上でコメントしていたところだった。そんな中、11月1日(金)にKAWASAKIしんゆり映画祭は「『主戦場』の上映実現にむけて前向きに協議しています。決定次第またお知らせします」と発表。そして今回、上映中止から一転、改めて上映されることが決定した。この決定を受け、井浦さん主演『止められるか、俺たちを』『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の上映取り止めを発表していた若松プロダクションでは、『止められるか、俺たちを』の復活上映を決定。『主戦場』のデザキ監督は配給会社の東風と連名で、「今回の件で声を上げ、行動してくださったすべてのみなさん──若松プロダクション、白石和彌さん、井上淳一さん、是枝裕和さん、井浦新さん、金平茂紀さん、大澤一生さん、纐纈あやさん、安岡卓治さん、中山治美さん、綿井健陽さん。オープンマイクに参加してくださったみなさん。この事態を報じ、社会に伝えてくださったジャーナリストのみなさん。遠くからあたたかい励ましの言葉をかけてくださったみなさん。そして『しんゆり映画祭』のスタッフのみなさん──すべてのみなさんに心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました」と、喜びと感謝のコメントを発表している。さらに『主戦場』は11月8日(金)よりアップリンク吉祥寺にて緊急再上映も決定している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:主戦場 2019年4月20日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開(c)NO MAN PRODUCTIONS LLC
2019年11月03日村田沙耶香さんの新作『生命式』は、2009年~’18年の間に発表した短編を選りすぐった作品集。「読み返してみて、昔からこんなことを考えていたなとか、今に繋がる内容だなと思うものも多いですね」いちばん古い作品「街を食べる」は、東京に住む主人公が、街で摘んだ雑草を食べようとする話。「私が千葉に住んでいた頃は、家族が近所で山菜を摘んできて調理していました。でも東京に来てからは、道端の草を食べるのには抵抗がある。その生理的な嫌悪感はなんだろう、と思ったのがきっかけです」村田さんはいつも、自分の中の固定観念や常識を疑っている。「自分の中にある常識を破壊するために、小説で実験をしているところがあります。短編は思い切った実験ができるのがいいですね」人に対する嫌悪感のない女性が主人公の「パズル」、自分よりも年配の人を書きたかったという「夏の夜の口付け」「二人家族」、女の子の部屋のカーテンの視点で綴られる「かぜのこいびと」…。おとぎ話のような「大きな星の時間」は、NHK Eテレの番組『おやすみ王子』で吉沢亮さんが朗読した一編。「依頼があった時に、吉沢さんが王子様の格好をして読むと勘違いしておとぎ話風のものを書きましたが、実際は彼氏が彼女に朗読するという設定でした(笑)。寝る前に読むお話なのでグロテスクな描写は避けたのですが、薄気味悪い話になってしまいましたね(笑)」表題作「生命式」は2013年発表。亡くなった人の肉体を調理してみんなで食すという儀式が描かれる。「こんな変なことを書いたら怒られるかなと思い、おそるおそる締め切りより半月ほど早く提出したら、担当編集者さんがノリノリで、参考にと料理の本を送ってくれました(笑)。他にも受け入れてくれている人が多くて、小説ってなんでもできるんだなってしみじみ感じて、転機になりました。ここから『殺人出産』や『消滅世界』に繋がっていきました」死んだ人間の毛髪や骨を服やインテリアに使用することが当たり前となった社会が舞台の「素敵な素材」、文化や環境による食生活の断絶をブラックなオチで語る「素晴らしい食卓」。読者がぐっと身近に感じるのは「孵化」なのでは。幼い頃から、所属するコミュニティによって異なる人格を演じてきた女性の物語だ。「私も子どもの頃は今より内向的で、でもバイト先では“しっかり者”、友達からは“ほんとにアホ”と言われたりしてきました。そうすると、みんなと繋がるFacebookで、どの人格の文体で書いたらいいのか分からなくて。他の人はどうしているのかな、という妄想があってできた短編です」グロテスクなものからふんわりした作品、ユーモラスなものまで、著者のエッセンスが詰まった一冊。「作家の多面性の部分と、何かゆるぎない部分があるんだなということと、両方感じてもらえるといいなと思っています」むらた・さやか作家。1979年生まれ。2003年『授乳』で群像新人文学賞優秀賞受賞。’13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、’16年『コンビニ人間』で芥川賞受賞。『生命式』人が亡くなると行われる奇妙な儀式を描く表題作のほか、世の中のタブーを覆す世界を提示し、固定観念を揺るがす12編を収録。河出書房新社1650円※『anan』2019年10月30日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年10月23日パリ在住のカメラマン、松永学さんがパリのイケメンをスナップ。今回は、ポッパンクールの青空市で見かけた、いたって自然体なイケメン達です。写真・文 松永学セザール 21歳 木工デザイン学生–日本の木細工を見にいつかは京都に行ってみたいとセザール君。僕は木工が大好きで専門学校で勉強しています。日本の木細工技術は世界でも有数だと思うのでこの目で見てみたいです。スポーツはハンドボールをしています。小さい時はグルノーブルにいたのでもちろんスキーは上手ですよ。パリでは17区のバチニョール界隈が一番落ち着きますね。彼女になる女性は趣味があって、共通の話題で話ができる人がいいですね。いつも一緒にいても飽きない人を探しています。映画『アメリ』が大好きで、主演のオドレイ・トトゥはかわいいですね。歌手ではThe Døのヴォーカルが好きです。ポール 19歳 文学部学生–カフェでひとり読書中のポールに話を聞きました。僕の父はレバノン人、母はフランス人で、二重国籍を持っています。僕はフランス生まれでフランス人の比重が高いですが、音楽はレバノン人のYasmine Hamdanの大ファンなんです。彼女も今パリに住んでるらしいのでいつかは出会えるチャンスがあるかもしれませんね。スポーツは小さい頃からテニスをしていました。今日は寒くても天気がいいのでカフェのテラスでWillian Faulknerの小説を読んでいるところでした。日本のことはあまりよくわかりませんが、三島由紀夫は少しだけかじったことがあります。好きな女性は、自由で気さくでメガネをかけている人に惹かれます。マテオ 22歳 地理学専攻学生–マテオは青空市で自分の洋服を売っていました。ほとんどが『ラルフローレン』。今日は仲間と自分の持ち物の処分の日です。持ち物は『ラルフローレン』のポロシャツや柄物シャツで5ユーロで売っています。シャンベリーというアルプス近くの街で育ったので小さい頃からスキーをやっていました。最近は4人乗りの帆船を借りて友達とクルージングにハマっています。いつか日本にはスキーをしに行って見たいですね。パリの好きな場所はメルニモンタン! 物価も安くて庶民的なのが魅力です。好きなタイプの女性は女優のマーゴット・ロビーにつきますね。アクセル 28歳 映画関係広報–青空市を急ぎ足で歩いていたアクセル、ちょっとだけ話を聞きました。日本には桜の季節に行ってみたいです。ドキュメンタリーで桜の花見の映像を見て、いつか見たいと思ってるんです。パリでは5区の静かな通りを散歩するのが大好きです。好きな女性は自立していて胸を張って生きている人に興味があります。歌手ではケシャに夢中です。ヴァンサン 25歳 料理人–マルセイユ生まれのヴァンサンはパリが苦手、時間があればマルセイユに帰省するとのこと。兄が建築関係で、日本で仕事をしていた10年前に一度だけ日本に行ったことがあります。最高の思い出は箱根で旅館に泊まったことです。温泉とその宿の料理とサービスに感銘を受けました。本当にいい国ですね。ちょうど今ガストロミーレストランをやめて今後のこと考えている途中です。パリはもういいかって、マルセイユでもいいかな? と思っているところです。アメリカ人の彼女は寛大でどこでも僕の行くところにはついて行くっと言っています。時間があるときはタイボクシングで汗を流しています。ルーベン 27歳 映画ディレクター–彼女に会いに頻繁にパリにきているルーベンはオランダ人。フランス人の彼女とは遠距離恋愛ですが、僕が月に一回週末にパリに通っています。彼女は陶器を作っていて、今日は一緒にコーヒーカップを作っている最中です。もしかして僕の仕事次第ですが、パリに引越ししてもいいかと。逆に彼女がアムスの僕のところにきてもいいかと、最近よく話し合っているのです。愛があれば場所は問わずですよね。そんな彼女はスマートで面白くてクリエイティブで申しぶんないですね。エマニュエル 29歳 映像関係–パリの散歩のおすすめは墓地だとエマニエルは語ります。パリの魅力はいろいろありますが、僕がすすめるスポットはペール・ラシェーズという墓地です。静かで緑がいっぱい。そしてここはセレブリティが眠っているのです。僕は揚げ物が大好物なので、日本の天ぷらやトンカツを本場で食べてみたいです。女性像に関しては、自立していて、キャラクターがはっきりしていて、自由な振る舞いの人がいいですね。女優ではアンヌ・ドルヴァル! 顔つきも役もマッチしていてとても魅力的だと思います。歌手ではエリカ・バドゥの存在が印象的ですよ。
2019年10月12日