三宅唱監督が瀬尾まいこの同名小説を映画化した『夜明けのすべて』のBlu-ray&DVDが7月24日(水)に発売されることが決定した。月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さん(上白石萌音)と、パニック障害を抱える山添くん(松村北斗)が、互いを思いやりながら助け合おうとする姿を描く本作。2月9日公開より公開され、興行収入5.4億円、観客動員38万人超(※2024年5月6日時点)の大ヒットを記録している。この度発売される特装限定版には、特典ディスクを2枚封入。キャスト、スタッフにインタビューし、本作の製作過程をふり返る<Making of “All the Long Nights”>や、公開までに行われたイベントを全てまとめた<イベント映像集>、ベルリン国際映画祭を訪れた際の様子を収めた<ベルリン渡航ダイジェスト>など充実の特典映像。そして公開時よりUDCast(※映画や映像作品に合わせて字幕・手話・音声ガイド等を提供するアプリケーション)にて対応していたオーディオコメンタリーの様子をまるごと映像で収めたビジュアルコメンタリーを収録する。さらに16ページのブックレットには詳細なキャラクター説明、栗田科学の事務所見取り図なども掲載。ポストカード3枚も封入された作品ファン必携のアイテムとなっている。『夜明けのすべて』のBlu-ray&DVDは7月24日(水)発売。『夜明けのすべて』Blu-ray&DVD発売日:2024年7月24日(水)【Blu-ray(特装限定版)】7,480円(税込)【DVD(特装限定版)】6,380円(税込)※特装限定版は予告なく生産を終了する場合がございます。※レンタル専用DVDも同時リリース発売・販売元:バンダイナムコフィルムワークスコピーライト:©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会(シネマカフェ編集部)■関連作品:夜明けのすべて 2024年2月9日より全国にて公開©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
2024年05月18日舞台『千と千尋の神隠し』が、プレビュー公演を経て、現地時間5月7日(火)、英ロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムで開幕した。本作は2022年に東宝創立90周年記念公演として、宮﨑駿の名作映画を、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け初の舞台化。映画の世界から飛び出したようなキャラクターたちと、熱い息遣いまでが感じられるライブならではの醍醐味が相まった舞台は、大衆演劇の優れた業績を表彰する『第47回菊田一夫演劇賞』で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞する快挙を成し遂げた。2023年名古屋御園座での再演を経て、2024年3月東京・帝国劇場からスタートし、名古屋・御園座、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru での上演が決定している全国ツアー公演と並行して、4月から8月にかけて初の海外公演を上演する。ロンドン公演では、冒頭、引っ越し先の風景に千尋が「ベー」と舌を出す映画を思い出させる演技や、湯婆婆の部屋のカーテンから登場する頭(かしら)の動きやパペットひとつひとつに観客から嬉しそうな反応があり、神さま達が油屋を訪れる場面では、グランドサークル(客席内)に設置された提灯が点灯し、場内全体が不思議な街となり、ロンドン公演ならではの光景も。また、カオナシが登場すると、観客から「わあ!」と感嘆の声が上がり、千尋とハクがおにぎりを食べる場面では、観客はその演技に集中し、静かに見入っていたという。(撮影:Johan Persson)(撮影:Johan Persson)(撮影:Johan Persson)カーテンコールではスタンディングオベーションが起き、割れんばかりの拍手と歓声、指笛で歓喜に包まれた初日を終え、この日千尋役を務めた橋本環奈、上白石萌音からも「あれだけあたたかい歓声で迎えられて本当に嬉しいなと思いました」(橋本)、「しばらくボーっとしてしまうくらいびっくりしました」(上白石)と喜びのコメントが届いた。舞台『千と千尋の神隠し』5月7日昼の部カーテンコールより舞台『千と千尋の神隠し』5月7日夜の部カーテンコールより舞台『千と千尋の神隠し』ロンドン公演は、8月24日(土) まで同劇場で上演される。橋本環奈・上白石萌音 ロンドンでの生活は?【橋本環奈コメント】――日本人俳優として、ロンドン・ウェストエンドで舞台のセンターに立ち、スタンディングオベーションを受けた気持ちはいかがですか?今日が初日なので、初日の反応であったりとか、どういうふうな感じになるんだろうという、ワクワクが大きいんですけどプレビューの段階でも日本人のお客様と全然違って、いろんなところで笑いが起こったり、ロンドンの方たちのジブリ好(ず)きな気持ちであったり、お酒を飲みながら観ていたり、ポップコーン食べたり、鑑賞スタイルがすごく気楽な部分が、本当に素敵だなと思っています。土曜日とかは小さなお子さんもいらっしゃいました。そういう方々が見てくださっていることも嬉しいですし、カーテンコールのあの熱狂を感じた時、本当にすごいなと思いました。もちろん日本人の方々の、声には出さないけど、すごく楽しんでくれてる気持ちって、舞台に立っていてすごく伝わるんですね。(ロンドンでも)あれだけあたたかい歓声で迎えられて本当に嬉しいなと思いました。(撮影:Johan Persson)――カンパニーの皆さんとの生活はいかがですか?初演の2年前の時からずっと一緒にいるカンパニーの皆が本当に大好きで、ロンドンに来させて頂いてからも、部屋で皆で集まってご飯を食べながら、しゃべったり、本当に仲良くなれて一緒に舞台に立っているキャストもそうですが、演出家のジョン(・ケアード)であったり(今井)麻緒子(共同翻案)さんであったり、トビー(・オリエ パペットデザイン・ディレクション)、サラ(・ライト アソシエイト・パペットディレクター)、ブラッド(・ハーク 音楽スーパーヴァイザー・編曲)達ともたわいもない会話をしたりとか仲間という言葉が本当に適切な表現につながると思えるくらい、心から信頼できる皆とロンドンの舞台に立てて本当に嬉しく思います。――舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたと思いますか?作品の強さはもちろんですが、ジブリがこれだけ世界に愛されている理由は、本当に様々あると思うんですよね。でもその中の一つを挙げるとしたら雑巾がけのシーンとかも日本ならではだな、という話をしているんですけど、ごめんなさい、と千尋がすごく謝っているような日本人らしいところを、ロンドンでも、日本でやっていた公演から本当に変えていなくて日本の良さやリアルを伝えられる部分はこの演劇ならではだと思いますし、ロンドンの方々から観ても楽しんで受け入れて頂けているのではないかなと思っています。(撮影:Johan Persson)――ロンドン生活での楽しさ、発見は?もうすでにロンドンが大好きです。イギリス自体初めて来るので「どういう街なんだろう」と思っていましたが、来てみて、本当に最高だなと……。街並みもそうですし、つたない英語でも聞いてくれたり、質問を返してくれたりとか、受け入れるという、文化や歴史の背景があると思うんですけどロンドンの方々が優しくてあたたかいんです。劇場で見てくださっている方々の反応であったりを見ていても受け入れてくれる人柄や街並み、全て素敵だな、というふうに感じました。何をとっても良いところしか思い浮かばなくて、絶対また旅行で来るだろうと思うくらい大好きな街になりました。(撮影:Johan Persson)【上白石萌音コメント】――日本人俳優としてロンドン・ウェストエンドで舞台のセンターに立ってスタンディングオベーションを受けた気持ちはいかがですか?浴びたことのない熱気を浴びて、しばらくボーっとしてしまうくらいびっくりしました。お客様達がとても喜んでくださったのが伝わって来て嬉しかったです。カーテンコールの最後に千尋がオンマイクで「ありがとうございました」と言うのですが、その瞬間に、私は日本人で、私たちは日本から来て日本語で作品を届けたんだなという実感がせりあがって来てグッときました。毎回そこで感じるものがあります。(撮影:Johan Persson)――日本とロンドンのお客さんの反応の違いはありますか?思ったことをそのまま出力してくださる感じがします。すごく楽しみに来てくださっているんだな、というのが伝わってきてうれしいです。客席でお酒を飲んだりポップコーンを食べたりなさっているので、全体の空気感が堅苦しくなくてリラックスしています。同時にすごく演劇へのリスペクトがある、素敵な空間だなと思います。――舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたと思いますか?日本人がすごく日本人をやっているというところが大きいんじゃないかと思います。日本らしさを前面に出したシーンや動きがしっかり受け入れられているのを感じるので、これは私たちだから出来ることなのかな、と思っています。セリフにもたくさん反応があります。母国語ではない言葉で作品を観るのはお客様もエネルギーを使うことだと思いますが、ちゃんと言葉が伝わっているんだな、というのを感じて凄く嬉しいです。この作品には言葉のないシーンも沢山ありますが、そこでは日本で感じるのと同じような集中力や言葉のいらない一体感が共通してあって、「ああ一緒に作っているな」という感じがします。(撮影:Johan Persson)――カンパニーの皆さんとのロンドンのお稽古はいかがでしたか?色々なことが起きましたが、皆で励まし合って、緊張感を高めながらの稽古でした。知らない土地で長く暮らすとなると寂しさを感じるのかなと思っていましたが、このカンパニーにちゃんと属しているというか、居場所があるのがとても心強いです。あとは、現地スタッフの皆さんとも沢山話をして、お互いに言葉を教え合っています。(ロンドンでも)日本のスタッフの皆さんと変わらない作品への愛を注いでくださって、国も言葉も関係なくワンチームになっているな、と感じながらお稽古していました。――ロンドン生活での楽しさ、発見は?アプリでパッとチケットを取って、演劇を観に行けるのが最高に幸せです。稽古が早く終わった日は当日券を押さえて一人で劇場に行って楽しみました。演劇でアウトプットをして演劇でインプットするという純度の高い生活を送っています。夢のようです。(撮影:Johan Persson)<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規 / 増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし / 宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮父役:吉村直 / 伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也頭:五十嵐ゆうや / 奥山ばらば坊:武者真由 / 坂口杏奈他【ロンドン公演】日程:2024年4月30日(火)~8月24日(土)会場:ロンドン・コロシアム【福岡公演】日程:2024年4月27日(土)~5月19日(日)会場:博多座【大阪公演】日程:2024年5月27日(月)~6月6日(木)会場:梅田芸術劇場メインホール【北海道公演】日程:2024年6月15日(土)~20日(木)会場:札幌文化芸術劇場 hitaruチケット情報:()日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2024年05月09日英ロンドンの劇場地区ウェストエンドで最大規模の劇場「ロンドン・コロシアム」で現地時間7日、舞台『千と千尋の神隠し』が4月30日からのプレビューを経て本公演の初日を迎えた。千尋役の橋本環奈と上白石萌音のコメントが到着。さらに、日本人キャストによる日本語での上演を鑑賞した現地の観客の声を紹介する。舞台『千と千尋の神隠し』は、10歳の少女・千尋が、神々の世界に迷い込み豚の姿に変えられてしまった両親を救うために懸命に働き、生きる力を呼び醒ます姿を描いた宮崎駿監督(※崎=たつさき)による大ヒットアニメーション映画をもとに、2022年に東宝創立90周年記念公演として初の舞台化がなされた作品。23年名古屋御園座での再演を経て、24年3月東京・帝国劇場からスタートし、名古屋・御園座、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruでの上演が決定している全国ツアー公演と並行して、カンパニーが渡英し、初の海外公演がスタートした。日本人キャストによる日本語での海外上演としては演劇史上最大規模、また東宝主催公演としても史上初の試みとなった今回のロンドン公演。会場となったロンドン・コロシアムは、ウェストエンド最大級となる約2300席の客席数の劇場。イングリッシュ・ナショナル・オペラの本拠地でもあり、規模と歴史は、日本の帝国劇場(1911年開場、約1900席)と重なる。今回の4ヶ月にわたる135公演(予定)の観客動員は、約30万人を見込んでいる。初日の千尋役は、午後2時からの公演では橋本が、午後6時からの公演では上白石が務めた。ロンドンの観客も映画で本作のストーリーやキャラクターを知っているようで、1幕の冒頭、引っ越し先の風景に千尋が「ベー」と舌を出す映画を思い出させる演技に観客はうれしそうな反応を示した。どのパペットも出てくるだけで歓迎され、観客の心をつかんでいた様子。神さまたちが油屋を訪れる場面では、グランドサークル(客席内)に設置された提灯が点灯し、場内全体が不思議な街となり、ロンドン公演ならではの光景が見られた。2幕のクライマックス、ハクの名前を思い出す、大きなハク竜と千尋のシーンは、映画同様のシーンに、劇場中の観客が見入っていた。この日の2公演とも、カーテンコールになるとすぐスタンディングオベーションが起こり、割れんばかりの拍手と歓声、指笛で盛り上がった。上演後、現地スタッフが観客にインタビューを敢行。地元の観客たちから「号泣しました。魔法のようでした。何もかもが素晴らしかったです。また泣きそう。ハクが竜にから元に戻った時、最高でした。千尋が背中に乗って飛んだ時、良く出来ていると思いました」「宮崎さん、あなたは天才です」「人生で初めて見た世界でした。日本語で見れたのが何より良かったです。日本の文化のエッセンスを感じました」と絶賛されたという。また、橋本について「千尋を演じる子に才能を感じました。彼女を見にもう一度行きたい。湯婆婆が大きくなったところが怖かった」。上白石について「完璧、可愛い、演技上手い!」「映画の千尋そのままだった!」といった声も。さらに、夏木マリが演じる湯婆婆について「映画と同じ人で見られるなんて信じられない」「2日前に映画を見直したばかりだったんで、そのままで感動」「メイクがすごい」「湯婆婆がうちのお母さんにそっくり(笑)」と大好評だった。■橋本環奈(千尋役)のコメント――日本人俳優として、ロンドン・ウェストエンドで舞台のセンターに立ち、ステンディングオベーションを受けた気持ちはいかがですか?【橋本】今日が初日なので、初日の反応であったりとか、どういうふうな感じになるんだろうという、ワクワクが大きいんですけど プレビューの段階でも日本人のお客様と全然違って、いろんなところで笑いが起こったり、ロンドンの方たちのジブリ好きな気持ちであったり、お酒を飲みながら観ていたり、ポップコーン食べたり、鑑賞スタイルがすごく気楽な部分が、本当に素敵だなと思っています。土曜日は小さなお子さんもいらっしゃいました。そういう方々が見てくださっていることもうれしいですし、カーテンコールのあの熱狂を感じた時、本当にすごいなと思いました。もちろん日本人の方々の、声には出さないけど、すごく楽しんでくれてる気持ちって、舞台に立っていてすごく伝わるんですね。(ロンドンでも)あれだけあたたかい歓声で迎えられて本当にうれしいなと思いました。――舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたと思う?【橋本】 作品の強さはもちろんですが、ジブリがこれだけ世界に愛されている理由は本当にさまざまあると思うんですよね。でもその中の一つを挙げるとしたら、雑巾がけのシーンも日本ならではだな、という話をしているんですけど、「ごめんなさい」と千尋がすごく謝っているような日本人らしいところを、ロンドンでも、日本でやっていた公演から本当に変えていなくて、日本の良さやリアルを伝えられる部分はこの演劇ならではだと思いますし、ロンドンの方々から観ても楽しんで受け入れていただけているのではないかなと思っています。■上白石萌音(千尋役)コメント――日本人俳優としてロンドン・ウェストエンドで舞台のセンターに立ってスタンディングオベーションを受けた気持ちはいかがですか?【上白石】浴びたことのない熱気を浴びて、しばらくボーっとしてしまうくらいびっくりしました。 お客様たちがとても喜んでくださったのが伝わって来てうれしかったです。カーテンコールの最後に千尋がオンマイクで「ありがとうございました」と言うのですが、その瞬間に、私は日本人で、私たちは日本から来て日本語で作品を届けたんだなという実感が せりあがって来てグッときました。 毎回そこで感じるものがあります。――舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたと思いますか?【上白石】日本人がすごく日本人をやっているというところが大きいんじゃないかと思います。日本らしさを前面に出したシーンや動きがしっかり受け入れられているのを感じるので、これは私たちだからできることなのかな、と思っています。台詞にもたくさん反応があります。母国語ではない言葉で作品を観るのはお客様もエネルギーを使うことだと思いますが、ちゃんと言葉が伝わっているんだな、というのを感じてすごくうれしいです。この作品には言葉のないシーンもたくさんありますが、そこでは日本で感じるのと同じような集中力や言葉のいらない一体感が共通してあって、「ああ一緒に作っているな」という感じがします。
2024年05月09日俳優・タレントの志田音々(25)が、9日発売の『週刊ヤングジャンプ』23号(集英社)のグラビアに登場。晴れ女らしく真夏のような青空のもと、フレッシュなビキニをまとい健康的なボディを披露した。志田はお天気キャスター、『めざましテレビ』(フジテレビ系)のイマドキガールとして活躍し、『仮面ライダーギーツ』でブレイク。キュートなルックスと抜群のスタイルでグラビアでも人気を集めている。最新グラビアでは水着姿でロードバイクにまたがるカットや、ピンクのハイレグワンピースでジャグジーを楽しむシーンなどを収録。水着が映えるスレンダーボディを存分に見せつけている。また、同号の表紙&巻頭グラビアにはアイドルグループ・乃木坂46の久保史緒里(22)、巻末グラビアにはアイドルグループ「スプスラッシュ」の瀬乃まりん(18)が登場。巻頭カラー漫画は『BUNGO-ブンゴ-』(二宮裕次)。
2024年05月09日女優の上白石萌音が、イギリス・ロンドン ウェストエンドのロンドン・コロシアムにて現地時間7日に舞台『千と千尋の神隠し』の本初日を迎えた。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■舞台『千と千尋の神隠し』千尋役の上白石萌音カーテンコールではスタンディングオベーションの中、湯婆婆/銭婆役の夏木マリから促され、感極まった様子でお辞儀をしていた上白石。「浴びたことのない熱気を浴びて、しばらくボーっとしてしまうくらいびっくりしました。お客様達がとても喜んでくださったのが伝わって来て嬉しかったです。カーテンコールの最後に千尋がオンマイクで『ありがとうございました』と言うのですが、その瞬間に、私は日本人で、私たちは日本から来て日本語で作品を届けたんだなという実感がせりあがって来てグッときました。毎回そこで感じるものがあります」と心境を明かす。ロンドンの観客については「思ったことをそのまま出力してくださる感じがします。すごく楽しみに来てくださっているんだな、というのが伝わってきてうれしいです。客席でお酒を飲んだりポップコーンを食べたりなさっているので、全体の空気感が堅苦しくなくてリラックスしています。同時にすごく演劇へのリスペクトがある、素敵な空間だなと思います」と感じている様子。このように受け入れられたことについては「日本人がすごく日本人をやっているというところが大きいんじゃないかと思います。日本らしさを前面に出したシーンや動きがしっかり受け入れられているのを感じるので、これは私たちだから出来ることなのかな、と思っています。セリフにもたくさん反応があります。母国語ではない言葉で作品を観るのはお客様もエネルギーを使うことだと思いますが、ちゃんと言葉が伝わっているんだな、というのを感じて凄く嬉しいです。この作品には言葉のないシーンも沢山ありますが、そこでは日本で感じるのと同じような集中力や言葉のいらない一体感が共通してあって、『ああ一緒に作っているな』という感じがします」と語った。ロンドン稽古については「色々なことが起きましたが、皆で励まし合って、緊張感を高めながらの稽古でした」と振り返る。「知らない土地で長く暮らすとなると寂しさを感じるのかなと思っていましたが、このカンパニーにちゃんと属しているというか、居場所があるのがとても心強いです。あとは、現地スタッフの皆さんとも沢山話をして、お互いに言葉を教え合っています。(ロンドンでも)日本のスタッフの皆さんと変わらない作品への愛を注いでくださって、国も言葉も関係なくワンチームになっているな、と感じながらお稽古していました」と感謝。またロンドン生活について「アプリでパッとチケットを取って、演劇を観に行けるのが最高に幸せです。稽古が早く終わった日は当日券を押さえて1人で劇場に行って楽しみました。演劇でアウトプットをして演劇でインプットするという純度の高い生活を送っています。夢のようです」と喜んでいた。ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて8月24日まで。日本では現在福岡・博多座にて5月19日まで上演されており、さらに大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日〜6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日〜20日。
2024年05月09日女優の橋本環奈が、イギリス・ロンドン ウェストエンドのロンドン・コロシアムにて現地時間7日に舞台『千と千尋の神隠し』の本初日を迎えた。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■舞台『千と千尋の神隠し』千尋役の橋本環奈橋本は「今日が初日なので、初日の反応であったりとか、どういうふうな感じになるんだろうという、ワクワクが大きいんですけどプレビューの段階でも日本人のお客様と全然違って、いろんなところで笑いが起こったり、ロンドンの方たちのジブリ好きな気持ちであったり、お酒を飲みながら観ていたり、ポップコーン食べたり、鑑賞スタイルがすごく気楽な部分が、本当に素敵だなと思っています」と印象を明かす。「土曜日とかは小さなお子さんもいらっしゃいました。そういう方々が見てくださっていることも嬉しいですし、カーテンコールのあの熱狂を感じた時、本当にすごいなと思いました。もちろん日本人の方々の、声には出さないけど、すごく楽しんでくれてる気持ちって、舞台に立っていてすごく伝わるんですね。(ロンドンでも)あれだけあたたかい歓声で迎えられて本当に嬉しいなと思いました」と客席の違いについて語った。カンパニーとロンドン生活を送っている橋本。「初演の2年前の時からずっと一緒にいるカンパニーの皆が本当に大好きで、ロンドンに来させて頂いてからも、部屋で皆で集まってご飯を食べながら、しゃべったり、本当に仲良くなれて。一緒に舞台に立っているキャストもそうですが演出家のジョン(・ケアード)であったり(今井)麻緒子(共同翻案)さんであったり、トビー(・オリエパペットデザイン・ディレクション)、サラ(・ライトアソシエイト・パペットディレクター)、ブラッド(・ハーク音楽スーパーヴァイザー・編曲)達ともたわいもない会話をしたりとか仲間という言葉が本当に適切な表現につながると思えるくらい、心から信頼できる皆とロンドンの舞台に立てて本当に嬉しく思います」と、さまざまにコミュニケーションを楽しんでいる様子。「舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたか」と問われると、「作品の強さはもちろんですが、ジブリがこれだけ世界に愛されている理由は、本当に様々あると思うんですよね。雑巾がけのシーンとかも日本ならではだなと。千尋が『ごめんなさい』と謝っているような日本人らしいところを、日本でやっていた公演からロンドンでも変えていなくて、日本の良さやリアルを伝えられる部分はこの演劇ならではだと思いますし、ロンドンの方々から観ても楽しんで受け入れて頂けているのではないかなと思っています」と”日本らしさ”が理由になっているのではないかと分析する。ロンドン生活については「もうすでにロンドンが大好きです。イギリス自体初めて来るので「どういう街なんだろう」と思っていましたが、来てみて、本当に最高だなと……。街並みもそうですし、つたない英語でも聞いてくれたり、質問を返してくれたりとか、受け入れるという、文化や歴史の背景があると思うんですけどロンドンの方々が優しくてあたたかいんです」と満喫。「劇場で見てくださっている方々の反応であったりを見ていても受け入れてくれる人柄や街並み、全て素敵だな、というふうに感じました。何をとっても良いところしか思い浮かばなくて、絶対また旅行で来るだろうと思うくらい大好きな街になりました」と語っている。
2024年05月09日女優の白石麻衣、上白石萌歌、アーティストのimaseが8日、東京・新宿の伊勢丹新宿店で行われたイタリアのラグジュアリーファッションブランド「MARNI(マルニ)」の「MARNI FLOWER GARDEN POPUP レセプション」に出席した。開店前に報道陣を集めてのオープニングイベントに、同ブランドのニットカーディガンとシルクスカートを身に着けて登場した白石は「やっぱり花柄のスカートがすごく素敵だと思いました。今着ているニットは伊勢丹限定だとお聞きしましたが、すごく鮮やかな色で好きなカラーだったので、気分が上がりましたね」と満足げで「やっぱり大人っぽい中に遊び心としてピンクのバッグ(238,700円)もポイントかなと思います」と笑顔を見せた。この日から営業するポップアップの店舗については「すごくお上品の中にもお花畑にいるような気持ちになれる素敵なポップアップだなと思います。まだゆっくり見ていませんが、時間がある時にゆっくり見てお気に入りを探せたらなと思います」と気に入った様子。また、今週末の母の日の思い出について聞かれると、「母の日は大人になってから毎年お花を送るようにしています。学生の頃は小さいハンドタオルを毎回買ってお母さんにあげていました」と明かしつつ、「母はお花が大好きなんです。お花をモチーフにした商品はきっと喜んでくれるんじゃないかなと思います」と店舗に並んでいた商品を物色していた。「MARNI」の大ファンで、同ブランドの店舗が入っている伊勢丹新宿店に通っているという上白石は、花柄のノースリーブブラウスとスカートを着用して登場。「今季のテーマがお花畑とパッチワークだと伺いました。今回着させていただいた衣装もパッチワークの衣装で、袖を通した瞬間から鮮やかな気持ちになれて1枚の絵画を着ているような気持ちになりました」と目を丸くしながら「MARNIさんは幼心を感じてキュンと来ますが、今回も小さな子どもがシールや絵を貼るような遊び心があって、色使いも元気になるような鮮やかさがあって、豊かな気持ちになれました」とにっこり。大のお気に入りでもあるMARNIのポップアップは「お洋服とか展示されてうれしいですし、一点ものとか珍しいものを間近に見られるのは美術館の感覚で足を運べるので、プライベートでも1回来ようと思っています」と話した。白石と同様に母の日の思い出を問われ、「母以外の家族でグループチャットがあって、今年何にしようかと話し合って毎年アイテムを決めてプレゼントをします」と回答。今年は「まだミーティングが行われいないので、近々やりたいと思います」と明かしながら、「2人っきりで出掛けて思い出を作りたいと思います」と母との旅行を夢見た。今年でブランド創立30周年を迎えるイタリアのラグジュアリーファッションブランド「MARNI(マルニ)」。"FLOWER GARDEN"をテーマにしたポップアップ「MARNI FLOWER GARDEN POPUP」を、この日から5月14日まで伊勢丹新宿店に出店する。"FLOWER GARDEN"をテーマにした「MARNI FLOWER GARDEN POPUP」 は、 昨年9⽉にフランス・パリで発表されたブランドのDNAである花柄やチェック柄などを存分に⽤いた2024年春夏コレクションのアイテムを展開。ほか、ポップアップ限定アイテムやイタリアより来日した職⼈による手刺繍でオリジナルにカスタマイズできるサービスなど、MARNIの世界観を表現するラインナップを取り揃えている。
2024年05月08日俳優の上白石萌歌(24)が8日、東京・伊勢丹新宿店本館でブランド創立30周年を迎えるイタリアのラグジュアリーファッションブランド『MARNI(マルニ)』の“FLOWER GARDEN”をテーマにしたポップアップ『MARNI FLOWER GARDEN POPUP』のフォトコールに参加した。上白石は古い植物標本集からインスピレーションを受けた神秘的な花がプリントされたセットアップで登場。「パッチワークの衣装で、袖を通した瞬間から鮮やかな気持ちになった。1枚の絵画を着ているような気持ち」と満足げに語り、「遊び心を感じてキュンと来る」と笑顔を見せた。母の日の思い出を問われると、母以外の家族でつくるグループチャットで計画を練っていることを告白。毎年、サプライズで贈り物を決めてプレゼントしているそうだが「今回は母とお出かけをして一緒に思い出を作りたい」と話し、「今回はまだミーティングしていないので近々したい」と母の日の予定について明かした。『MARNI FLOWER GARDEN POPUP』は、“FLOWER GARDEN”をテーマに、昨年9月フランス・パリで発表されたブランドのDNAである花柄やチェック柄などを存分に用いた2024年春夏コレクションのアイテムを展開。他にも、ポップアップ限定アイテムや、イタリアから来日した職人による手刺繍でオリジナルにカスタマイズできるサービスなど、MARNIの世界観を表現するラインアップを取りそろえている。期間は、きょう8日から14日まで。
2024年05月08日俳優の上白石萌音が主演するテレビ朝日ドラマプレミアム『霊験お初~震える岩~』が、きょう4日午後9時から放送される。宮部みゆき氏の傑作時代小説を実写化した今作で不思議な力=“霊験”を宿したヒロインの町娘・お初を演じる上白石と、草食系の武士・右京之介を演じる京本大我からメッセージが到着した。時は、享和2(1802)年。ある出来事をきっかけに、普通の人間には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる不思議な力=霊験に目覚めた一膳飯屋の看板娘・お初は南町奉行・根岸肥前守鎮衛(坂東彌十郎)からの依頼で、与力見習いの右京之介とともに “死人憑き”事件を調べることに…。一度死んだ男がよみがえったという、にわかには信じがたい事件だが、その直後、死人憑きの犯行と思われる連続殺人が発生する。そしてお初と右京之介の前にさらなる謎が…。なんと約100年前、『忠臣蔵』の物語の発端を作った赤穂藩主・浅野内匠頭が切腹した庭に置かれた岩が、夜ごと鳴動しているという。これらの謎は絡まり合い、次第に大きなうねりとなって『忠臣蔵』の奥底に秘められていた悲しくも切ない夫婦の物語へとつながっていく。“時代劇の聖地”東映京都撮影所スタッフが培ってきた撮影技術にVFXをプラスし、これまでにない時代劇を作り上げている。上白石×京本が演じる凸凹バディ、お初と右京之介は不可解な連続殺人の謎を解くことができるのか。2人がたどり着いた、知られざる『忠臣蔵』の真実とは。■キャストコメント▼上白石萌音この『霊験お初~震える岩~』は、人の“思い”が時を超えてあらわれる…という物語。人の心とは何なのか、そして思いはどんなふうに伝わっていくのか、とてもリアルに描かれています。非科学的な事件も多々起きますが、“本当にこういう不思議な世界があるのかもしれない”、“人間の強い思いは時空をも超えてしまうのかもしれない”と感じさせられる作品でした。また、このドラマは、お初と右京之介がどんなふうに自分の人生を生きていくのかが描かれた物語でもあります。ぜひ多くの方にご覧いただき、ちょっとでも心を健やかに、まっすぐに保つためのヒントみたいなものを見つけていただけたらうれしいなと思います。▼京本大我僕が演じる右京之介しかり、この作品の登場人物は不器用なキャラクターが多いんです。それぞれが自分の生き方や大切なものを守るため、逃げずにもがいている…。もがいたからこそ生まれてしまった悲劇もあり、それぞれの不器用さがいろいろな事件や現象につながってしまうんですよね。そして、右京之介は葛藤を抱えながらも自分の生きる道を探していく…という役どころ。みなさんもご自身と重ね合わせて、生き方や人生について改めて考えてもらえたらいいなと思います。若い世代のみなさんの中には時代劇に触れたことがない方もいらっしゃると思いますが、この作品は物語の世界に入り込みやすい要素がたくさん詰まっているので、初めて時代劇を見るのにピッタリだと思います。ぜひご覧ください!
2024年05月04日俳優の橋本環奈が2日、自身の公式Xを更新し、英・ロンドンでの主演舞台『千と千尋の神隠し』を休演していたことを明かした。ロンドン公演は橋本、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子の4人が交代で主演を務める。同公演の公式Xは1日、橋本が予定していた公演に上白石が出演すると発表していた。橋本は「皆様ご心配をおかけしました。日本から観に来られたり、昨日の観劇を楽しみにして頂いた方、申し訳ありません」と謝罪。「舞台 千と千尋の神隠し ロンドン公演私にとっては本日初日になります!無事に千穐楽まで走り抜けたいと思います!よろしくお願いします!」と呼びかけた。3日の投稿では「稽古終わり19:30~の公演に備えて早めにご飯食べます写真なかったんで今撮りました。笑」とし、現地での写真を添え元気な様子を見せた。
2024年05月03日女優の上白石萌歌が22日、X(Twitter)を更新。自身の長所を明かし、反響を呼んでいる。○スマホに「ごめん!」と謝罪萌歌は「私の良い所は、そんなに多くないけれど」と前置きしながら、「旅から帰ったらスーツケースをすぐに空にできるところや、たまに乱暴に落としてしまうスマホに『ごめん!』と言えるところです」と投稿。姉の萌音と共に女優として活躍している萌歌だが、多忙な中でも整理整頓を心がける一面や、物を大切に扱おうとする人間性もうかがえる。こうした投稿にファンからは、「萌歌さんがスマホにごめんって言っているところを見たいなぁ」「萌歌さんのそういうところ、素晴らしいです」「スーツケースをすぐに空にできるのは偉すぎます」「それを人は天使と呼ぶ」「こういうことを言える感性が良いところ!」「長所が可愛すぎるww」「自分で自分を認めて優しくするって大事よね」「これは見習いたい」「このツイートで萌歌ちゃんの好感度爆上がりした」「他にも良いところはたくさんあるけど、この2つのを挙げるのが素敵ですね」「整理整頓と物を大切にする気持ち、私も見習わなきゃ」などのコメントが数多く寄せられ、1,700件を超えるリポストで拡散されている。
2024年04月30日演歌歌手・坂本冬美が、俳優の上白石萌音(26)が主演を務めるテレビ朝日ドラマプレミアム『霊験お初~震える岩~』(5月4日後9:00)に尼僧役として出演することが4月30日、発表された。ドラマのナレーションにも初挑戦するほか、主題歌として名曲「恋の予感」をカバーする。同作は、宮部みゆき氏の小説『震える岩霊験お初捕物控』(講談社文庫)が原作。時代小説×ホラー×ミステリーを融合させて描き上げた人気作を“テレビ朝日×東映”のタッグで初映像化。京都撮影所の時代劇スタッフの技術と最新VFXを組み合わせた超大型ドラマスペシャルとなる。不思議な力=“霊験”を宿したヒロインの町娘・お初を上白石が演じ、その相棒となる“草食系”の与力見習い・古沢右京之介を京本大我(SixTONES)が演じる。そのほか、坂東彌十郎、満島真之介、高嶋政宏(※高=はしごだか)、倉科カナ、野波麻帆、味方良介、和田正人、宮野真守らが名を連ねる。坂本が演じるのは、ドラマオリジナルのキャラクター・桜蓮尼(おうれんに)。死人憑きによる連続殺人を追うお初、右京之介、お初の兄で岡っ引きの六蔵(満島)たちが手がかりを求めて訪れた尼僧庵で出会った人物で、お初に事件解決へのヒントを授ける重要な役どころとなる。尼僧を演じるにあたって坂本は「穏やかで包容力のある懐の深さをさりげなく出さなければと、少しプレッシャーを感じていました」と“慈しみの心”を意識していたと告白。その思いが圧巻の存在感につながり、「ロケ地のお寺に参拝にいらっしゃった方も、本物の尼僧だと思われたほど衣装がぴったりハマっていたと思います」と、現場で“本物”と間違えられたエピソードを紹介した。また、坂本は今作でドラマのナレーションにも初挑戦し、主題歌「恋の予感」も担当。同楽曲は作詞を井上陽水、作曲を玉置浩二が手がけ、1984年に安全地帯によって大ヒットしたナンバーとなる。坂本は「今回初めて歌わせていただきましたが、学生の頃、口ずさんでいたのとは大違いでとても難しい歌でした。若い2人をほほ笑ましく見守るような気持ちで歌わせていただきました」と、お初と右京之介の間に漂う、初々しい“恋の予感”を思い浮かべながら歌ったことを明かした。【コメント】――今作のオファーを受けたときの気持ちは。「まさか私が?」と、とても驚いたのが正直な気持ちでしたが、すぐに光栄なことと喜びに変わりました。脚本はとても面白くて、興味深く読ませていただきました。――上白石萌音、京本大我、満島真之介と共演された感想は。お2人も満島くんも、何の気負いもなくとてもナチュラルで、親しみやすく温かい雰囲気でしたので、おかげで緊張が和らぎました。――桜蓮尼という人物を演じ、ナレーションを担当したことを振り返って私が演じたのは、道光院の尼僧で桜蓮尼という、事件のヒントを出す大切な役です。尼僧を演じるのが初めてでしたので、穏やかで包容力のある懐の深さをさりげなく出さなければと、少しプレッシャーを感じていました。ドラマのナレーションは初めてなので、とてもドキドキしました。――お気に入りのシーンや、注目してほしいシーンは。ロケ地のお寺に参拝にいらっしゃった方も、本物の尼僧だと思われたほど尼僧の衣装がぴったりハマっていたと思います。そのあたりを見ていただきたいです。お初ちゃんと右京之介、そして六蔵のトライアングルがサイコーですので、息の合ったお3方の演技にご注目ください!――主題歌「恋の予感」をカバーした感想は。学生の頃、よく聞いていた曲でした。今回初めて歌わせていただきましたが、あの頃、口ずさんでいたのとは大違いでとても難しい歌でした。お初と右京之介をイメージして、なるべく重くならないよう心がけながら、若い2人をほほ笑ましく見守るような気持ちで歌わせていただきました。――視聴者にメッセージ見どころは、100年前の事件が絡むサスペンスに“忠臣蔵”の実在する人物までもが登場する面白さ。特別な能力を持つお初ちゃんが紐解いていきますが、右京之介との恋の行方は。上白石さんと京本さんがとても時代劇に合っていますので、お若い方にもぜひご覧いただき、時代劇の面白さを知っていただきたいと思います。
2024年04月30日俳優の上白石萌音(26)が主演し、SixTONESの京本大我(28)と初共演するテレビ朝日ドラマプレミアム『霊験お初~震える岩~』が、5月4日午後9時から放送される。このたび共演者8人を一挙解禁された。同作は宮部みゆき氏の小説『震える岩霊験お初捕物控』(講談社文庫)が原作。時代小説×ホラー×ミステリーを融合させて描き上げた人気作を“テレビ朝日×東映”のタッグで初映像化。京都撮影所の時代劇スタッフの技術と最新VFXを組み合わせた超大型ドラマスペシャルとなる。不思議な力=“霊験”を宿したヒロインの町娘・お初を上白石が演じ、その相棒となる“草食系”の与力見習い・古沢右京之介を京本が演じる。南町奉行・根岸肥前守鎮衛を演じるのは歌舞伎俳優・坂東彌十郎。彼は世間でささやかれる不可思議な奇談を収集し、『耳袋(みみぶくろ)』と名づけた書物にまとめたことで歴史に名を残した、実在の南町奉行。そして満島真之介は、主人公・お初の兄で岡っ引きの六蔵を演じる。お初とは血のつながりがないものの、妹を大切に思う愛情深き六蔵は、お初と右京之介の捜査を力強く支えていく。また、右京之介の父で“赤鬼”とよばれるほど強面な吟味方与力・古沢武左衛門重正を高嶋政宏。倉科カナはこの世に怨霊として現れた浪人・内藤安之介の妻・りえ役を熱演。りえは100年前の真相を知る、唯一の女性。そんな物語の鍵を握る重要な役どころと、奇しくも同じ名前の子孫である大野屋の内儀・りえの2役を演じ上げる。野波麻帆はお初の義理の姉で、一緒に一膳飯屋を切り盛りするおよしとして登場。そして、味方良介が死霊としてよみがえった100年前の元御家人・内藤安之介を、和田正人が100年前の謎の赤穂浪士・吉田沢衛門兼貞を演じる。さらに、宮野真守は算額の研究者として放浪の旅に出た右京之介の叔父・小野重明役で出演。甥である右京之介に新たな視点を授ける小野を、やさしげな佇まいで表現する。
2024年04月19日幅広い世代が楽しめる音楽イベントとして、2010年から名古屋でスタートした『音市音座』。無観客配信ライブや休止期間を経ながらも、今年で12回目の開催を迎える。メインステージでは、ホストバンドであるスターダスト☆レビューが、ゲストアーティストを迎え名曲の数々を披露する夢のコラボレーションライブを披露。大人に向けた楽曲コンセプトだけでなく、今後の活躍が期待されるアーティストが登場するSHOWCASE STAGEの設置や、『食市食座』と題したキッチンカーブースなど、新しい形の総合エンターテイメントフェスとして進化を続けているイベントだ。3月16日・17日に日本ガイシホールで行われた、濃厚な2日間のレポートをお届けする。1日目のオープニングアクトを任されたのは、地元の名古屋南高等学校吹奏楽部。なんと会場の隣に位置することが縁での出演だ。初日のオープニングアクトでありながら、すでに観客席には多くのファンが詰めかけ、フレッシュな演奏に温かい拍手が贈られた。スターダスト☆レビュー満を持してスターダスト☆レビューが登場したあとには、次々とゲストをステージへと呼びパフォーマンスを繰り広げる。1組目は吉田山田。スターダスト☆レビューの貫禄のある演奏に背中を預けながら、ふたりは伸び伸びと歌う。大黒摩季は「ミラーボールですよ~!」と煌びやかな衣装で姿を現し、歳を重ねても衰えることを知らないソウルフルな歌声で会場のボルテージを上げていく。そして最後は森高千里。キュートな出で立ちで会場の視線を惹きつけ、今も変わらないパフォーマンスで魅了した。森高千里×スターダスト☆レビューイベント中盤では、バンドアクトとして沖縄県出身のアーティストが2組登場する。ORANGE RANGEは「普段とは違って、今日は1番年下の下っ端になります」と緊張の色を覗かせてはいたが、タオル回しやコール&レスポンスを観客に促し、盛り上げ役として会場をひとつにしていく。ORANGE RANGE続くBEGINは三線の音色で沖縄の情景を描きながら、ゆったりとした独特な空気感で包み込む。「かりゆしの夜」ではカチャーシーを観客と踊り、どんどん加速していくテンポに合わせて熱気は一段と上がっていった。BEGIN再び休憩を挟み、いよいよイベントはクライマックスへ。音市音座の醍醐味であるコラボレーションライブがスタートする。『夜のヒットスタ☆レビ』と題し、かつての某音楽番組のようにアーティスト紹介を入れつつ、出演者が続々とヒット曲を披露する構成だ。まずはスターダスト☆レビューが『夢伝説』『木蘭の涙』を披露。その後も吉田山田「日々」、ORANGE RANGE「以心電信」、大黒摩季「ら・ら・ら」、森高千里「私がオバさんになっても」と呼びこまれたアーティストが豪華ヒット曲を披露していく。大黒摩季×吉田山田そして本編ラストは、出演者全員がステージに揃いスターダスト☆レビュー「今夜だけきっと」。大合唱が広がった。当然巻き起こるアンコールでは、根本は『音市音座』最多出場で2023年末に急逝したKANへの想いを語る。「今日もアイツはここへ来てくれていると思います。大親友のKANに向けて!」とラストナンバーは「愛は勝つ」。出演者と手を繋ぎ深く礼をして「今年も会えて嬉しかったです。ありがとう!」と感謝の気持ちを伝え、初日のステージを後にした。晴天だった初日に対し、2日目は「もしかして雨?」と心配になる曇り空。今日もオープニングアクトの演奏の前に、スターダスト☆レビューの根本より今公演の趣旨説明が行われる。「12回目を迎えた『音市音座』。ガイシホールがある南区の皆さんと一緒に作っていこう、ということで前回からキッチンカーも来てますし、今回はオープニングアクトも地元の皆さんです。昨日はホールの隣の名古屋南高校の吹奏楽部の高校生、今日は南区を活動拠点としている、小学生からシニアまでが在籍するSouth Wind Orchestra。『音市音座』は楽市楽座の考えのもと、音楽を通して活性化させたり、みんなが自由に楽しめたらいいなと思ってます。ゆっくりと皆さん自身の楽しみ方で過ごしてほしいです!」地元からやってきたSouth Wind Orchestraに続いて登場するスターダスト☆レビュー。そして初日と同様に、阿部真央から始まるゲストとのコラボレーションステージへ繋いでいく。まずは「貴方の恋人になりたいのです」などをアコースティックギター一本で歌い上げ観衆をうならせつつ、スターダスト☆レビューとのコラボレーションとトークで観客を盛り上げる。阿部真央×スターダスト☆レビュー次のゲスト、ゴスペラーズは掛け合い漫才のようなテンポでトークが進む「星屑の街」「ひとり」をアカペラで披露した後、スターダスト☆レビューとのコラボレーション「Charming」、渡辺美里を呼び込む。今回で4回目の登場となる彼女は変わらぬ歌声で観衆を魅了し、コラボレーションステージ最後となる德永英明へとバトンタッチ。根本が「やっと出てくれることになって、コラボする曲は自分たちからこれをやりたい!って言ったらOKで。選曲がすごいよ!」と披露したのが「レイニー ブルー」「壊れかけのRadio」「I LOVE YOU」の3曲。感謝を込めつつ歌う德永英明と抱き合う根本。とても幸せなコラボレーションステージだった。ゴスペラーズ休憩を挟み、バンドアクトの怒髪天がステージに登場。「アツく真っ直ぐでダサくないとロックバンドとは言えない!」と語り、ド迫力の歌と演奏で初見の人も多かったであろう観客を圧倒しテンションを高める。同い年だと言う渡辺美里とのデュエット曲「ハートに火をつけて~シーズン2~」も披露し、同世代の共感を呼ぶ「ザ・リローデッド」を力強く歌い上げ、後半の部へとつなげた。そして後半戦。「夜のヒットスタ☆レビ」がこの日も開幕する。本編は初日同様にスターダスト☆レビュー「夢伝説」「木蘭の涙」から始まり、ゴスペラーズの「永遠(とわ)に」へと繋いでいく。阿部真央はデビュー当時からの代表曲「I wanna see you」で会場を心地いい空気に包む。根本のギターソロとのなんとも豪華な共演だ。その後に登場した怒髪天は、「オトナノススメ」で<オトナはサイコー!青春続行!人生を背負って大ハシャギ>と、まさにこの2日間の光景とリンクする楽曲を大合唱。怒髪天×スターダスト☆レビュー渡辺美里を呼び込むと、もちろん歌う楽曲は「My Revolution」だ。ステージに上がるアーティストとオーディエンスによるコーラスで、まさに会場がひとつになる。そして最後に呼び込まれるのは德永英明。真摯に丁寧に歌い上げられる今日だけの「夢を信じて」に、会場がこの日一番の幸せな空気に包まれていく。そして2日目の大トリももちろんスターダスト☆レビュー。德永英明からの曲紹介は「『夢伝説』を一緒に歌いたいとリクエストしたら断られたので(笑)。第2候補の『今夜だけきっと』」と参加アーティスト全員で大合唱。観客も負けじと声を上げテンションは最高潮に。本編を終えた。アンコールでは1日目と同様に、長年の大親友KANに捧げる「愛は勝つ」。SHOWCASE STAGE出演アーティストも含めての大合唱で、1日目とはまた違った「愛は勝つ」が会場に響き渡った。「音楽を通して幸せになってほしい、音楽が背中を押してくれる、KANはいつも支えてくれた。あいつに届くように!」とステージも客席もひとつになり、2日間にわたる『音市音座』を締めくくった。大規模会場での2日間開催という規模感だけでなく、豪華でバラエティ豊かなゲストアーティスト、キッチンカーブース『食市食座』の充実、SHOWCASE STAGE出演アーティストも含めた一体感など、よりイベントとしての完成度を高めた感のある今年の『音市音座』。地元吹奏楽団の出演など、この場所で開催しているからこその試みは、将来に繋がっていく予感もありとても印象的だった。次回は日本ガイシホールの改修工事を挟み、2025年以降に開催される予定だ。※ オフィシャルサイト() では、セットリストを含めた詳細なイベントレポートも掲載中!取材:笠原幸乃(3月16日)/ 川口愉生(3月17日)撮影:新澤和久 / Inokoshi Zenta(Liveyou) / うえむらすばる(Liveyou)<公演情報>『音市音座 2024』3月16日(土)・17日(日) 愛知・日本ガイシホール開場14:00 / 開演14:00【出演】■3月16日(土)《GAISHI HALL STAGE》スターダスト☆レビュー / 大黒摩季 / ORANGE RANGE(バンドアクト) / BEGIN(バンドアクト) / 森高千里 / 吉田山田《SHOWCASE STAGE》aug.1020 / SunSet Swish / リアクション ザ ブッタ■3月17日(日)《GAISHI HALL STAGE》スターダスト☆レビュー / 阿部真央 / ゴスペラーズ / 德永 英明 / 怒髪天(バンドアクト) / 渡辺美里《SHOWCASE STAGE》ウルトラ寿司ふぁいやー / Nagie Lane / ナツノコエ / Neighbors Complain※德永英明の「英」の正式表記は、草冠の間が空きます。
2024年04月11日中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想らが出演する前代未聞の穴ドラマ「滅相も無い」のナレーションを、声優・津田健次郎が務めることが決定した。日本に突如現れた、7つの巨大な穴。様々な調査が行われたが、その正体は不明。人々は穴とともに暮らし始め、穴に入る者もいたが、帰ってきた者はまだ誰もいない。そんな中、穴を神とする小澤(堤真一)は、「穴の中には救済がある」と説く。リゾート施設に集まった川端(中川大志)、菅谷(染谷将太)、松岡(上白石萌歌)、青山(森田想)、渡邊(古舘寛治)、真吾(平原テツ)、井口(中嶋朋子)、そして岡本(窪田正孝)は、小澤をリーダーとする団体の信者たち。小澤の説くルールでは、穴に入る前に「なぜ入ろうと思ったか」を話し、記録しなければならない。そして1人目、川端が話を始める――。そんな穴の登場をきっかけに語られる8人の密やかな人生を、ナレーションの津田さんと共に巡っていく。津田さんは「ある日空中に穴があく。その穴を巡る8人のドラマで…この物語は…えっと…面白さは…このドラマにコメントしろと?いや、無理。だってこの面白さは観て貰わないと伝わらないのですから」とコメントしている。また主題歌は、「クリープハイプ」の書き下ろし楽曲「喉仏」に決定。尾崎世界観によって私的でありながら清々しさも感じるアップテンポなナンバーが完成。「物語に寄り添いつつも、ちょうどいい距離感を保ちながら、必要な時にパッと作品を照らし出す。そんな音と言葉を意識しました」とコメントも寄せている。そんな楽曲も流れる本予告映像も到着。場面写真も併せて公開となった。第1話あらすじ日本に突如現れた、7つの巨大な“穴”。3年余りの歳月を費やし様々な調査がなされたが、その正体は何も分からないまま。やがて政府は調査を打ち切り、穴への立ち入り制限も撤廃した。穴に入る人間は多く存在したが、未だに帰ってきた者はいない。そして、穴を神として、「穴の中には救済がある」と唱える者が現れた。名前は、小澤(堤真一)といった。12月1日。リゾート施設に、8人の男女が集まっている。彼らは、小澤をリーダーとする団体の信者たち。小澤の説くルールでは、穴に入る前に、それぞれの理由を話し、記録しなければならないのだ。話す順番は、入る予定が早い順となった。そして一番早いのは、12月6日に入る予定の川端(中川大志)。川端の話を岡本(窪田正孝)がメモし、菅谷(染谷将太)ら6人も耳を傾ける。川端は、自分の小学生時代から語り始める。幼い頃から怒ることができなかったこと。そして、怒れないまま大人になっていったこと。「そんな時に、穴が現れたんです」川端の物語の先にあるものとは――。「滅相も無い」は4月16日より毎週火曜日24時59分~MBS、毎週火曜日25時28分~TBSほかにて放送(全8話)。TVer、MBS動画イズムにて見逃し配信1週間。Digital Single「喉仏」は4月17日(水)リリース。(シネマカフェ編集部)
2024年03月27日宮部みゆきの「新装版 震える岩 霊験お初捕物控」が、上白石萌音主演で初映像化されることが決定。霊験を宿したヒロインの町娘を演じ、相棒役は「SixTONES」の京本大我が務める。宮部さんが、時代小説とホラーを融合させて描き上げた意欲作が、テレビ朝日×東映のタッグで初映像化。70年以上に渡って培われてきた京都撮影所の時代劇スタッフの技術と最新VFXを組み合わせ、超大型ドラマスペシャルを作り出す。舞台は、江戸時代後期の享和2(1802)年、第11代将軍徳川家斉の治世。主人公・お初は、明るく活発な日本橋通町の一膳飯屋の看板娘。ある出来事をきっかけに、普通の人間には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる不思議な力=霊験に目覚める。彼女の力を見込んだのが、南町奉行・根岸肥前守鎮衛。不可思議な奇談を収集し、「耳袋」と名づけた書物にまとめたことで歴史に名を残した、実在の南町奉行。その素材集めにあたって、肥前守はお初に協力を依頼、サポート役として与力見習いの古沢右京之介を引き合わせる。2人が挑むのは、一度死んだ男がよみがえったという奇怪な事件。巷では死者に憑りつかれた=“死人憑き”と騒がれていたが、やがてその犯行と思われる連続殺人事件が発生、さらなる謎がお初たちの前に。赤穂藩主・浅野内匠頭が切腹した庭に置かれた岩が、夜ごと鳴動しているという。これらの謎は絡まり合い、次第に大きなうねりとなって「忠臣蔵」の奥底に秘められていた悲しくも切ない夫婦の物語へと繋がっていく――。お初の成長を凛としたたたずまいで演じる上白石さんは、読書家として知られるが、「宮部みゆきさんといえば私の中では時代小説の印象が強く、その世界の中に入ることができるのをとてもうれしく思いました。そして、私は東映の京都撮影所が大好きなので、また、スタッフのみなさんと一緒に新しい時代劇を作ることができるんだ、とワクワクしました」と出演決定時をふり返り、「原作と違って、ドラマではその力に目覚めるところから描かれるので、怖がったり戸惑ったりする等身大の気持ちに共感していただけたらと思いながら演じました。その一方で、お初には江戸っ子ならではの肝っ玉の据わったところもあって、演じていて楽しい役でしたね」とキャラクターについて語る。一方、京本さんが演じるお初とバディを組む与力見習いの右京之介は、一見、頼りない草食系男子だが、実は鋭い洞察力で事件の本質を見抜いていく切れ者。京本さんは、自身の“京”という字が名前に入っているということで、「“縁”を感じました」と話し、「ドジというかシャイで天然要素もあり、ちょっと頼りないところもあるので序盤まではダメダメな右京之介ばかりが出てきます。でも、実はすごくギャップを秘めている役どころで、後半になるにつれて、そのギャップが浮かび上がってくるんですよね。さらに、右京之介には大きな傷を負った過去もあって、それが物語とリンクしてきてからがどんどん面白くなっていきます。ぜひ右京之介のバックボーンも楽しみにしていただけたらうれしいです」とアピール。また上白石さんと京本さんは、今作がドラマ初共演。「京本さんは常にフラットで実直な方なので、私自身も無理せずにいられて、現場の居心地がすごくよかったです。右京之介という役にこれ以上ないほどぴったりとハマっていて、だからこそ私も自然とお初になることができたと感謝しています」(上白石さん)、「僕はミュージカルに出演させていただく機会が多く、上白石さんもミュージカルに挑戦されている印象が強かったので、いつか舞台の上でお会いすることになると勝手に思い込んでいました。だから、こんな意表をついた形での初共演はビックリ。上白石さんがそのお人柄で現場を柔らかく包み込んでくださるので、毎日楽しく撮影させてもらいました」(京本さん)とそれぞれ印象を明かした。テレビ朝日ドラマプレミアム 宮部みゆき原作「霊験お初~震える岩~」は5月4日(土)21時~テレビ朝日にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年03月26日中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、古舘寛治、平原テツ、中嶋朋子、窪田正孝、堤真一が共演する「滅相も無い」が4月16日(火)より放送スタートする。この度、ビジュアルとティザー映像が解禁された。日本に突如現れた、7つの巨大な穴。ビルより巨大な穴、雲を突き抜ける穴、都会の真ん中に現れた穴…。混乱し、対応に追われ、様々な調査が行われたが、穴の正体は分からないまま。やがて人々は、穴とともに暮らし始めた。穴に入る者も多く存在したが、しかし、帰ってきた者はまだ誰もいない。そして、穴を神とする者が現れた。名は、小澤(堤真一)といった。小澤は説く。「穴の中には救済がある」12月1日。リゾート施設に、8人の男女が集まっている。川端(中川大志)、菅谷(染谷将太)、松岡(上白石萌歌)、青山(森田想)、渡邊(古舘寛治)、真吾(平原テツ)、井口(中嶋朋子)、そして岡本(窪田正孝)。彼らは、小澤をリーダーとする団体の信者たち。小澤の説くルールでは、穴に入る前に、「なぜ入ろうと思ったか」を話し、記録しなければならないのだ。岡本が切り出す。「そろそろ、始めましょうか」。少しの緊張の中、一人目、川端が話を始める。超常の中で打ち明けられる、8人の密やかな人生の一部分。打ち明けた先で、彼らがたどり着く未来とは…。舞台作家として注目を集める一方で、NHK「きれいのくに」や映画『ほつれる』などを手掛け、映像でもめざましい功績を残す、加藤拓也が監督と脚本を務める本作。加藤監督自身が、初めて連続ドラマで全話脚本・監督に挑み、演劇と映像を交差させた完全オリジナルのSFヒューマンドラマを作り上げた。また本作の撮影は、演劇的手法と映像的手法をミックスした試みを多数取り入れて行われた。信者8人の会合シーンはロケーション撮影が行われた一方、それぞれの人生は全てスタジオセットのみで語られる。両親や友人など、語り手の人生に纏わる登場人物は、わずか6人のスタジオキャスト(秋元龍太朗、安藤聖、鳥谷宏之、中山求一郎、宮田早苗、安川まり※50音順)が全話を通して出演。約150役をこなし、セットチェンジ、早着替えもスタジオキャストが映像内で行うという、編集に頼らないリアルタイムでの場面転換を試みた。また劇伴音楽を担当する「UNCHAIN」はスタジオセットで実際に本人役として出演してキャストの芝居に合わせた音楽を奏でており、オープニングはイラストレーター・若林萌が担当するなど、各界の新鋭クリエイターが集結。映像&舞台&SF&アニメを縦横無尽に横断しながら、豪華俳優陣がそれぞれの密やかな人生を明かしていく。この度、出演者と加藤拓也からコメントが到着した。中川大志コメントSFとリアルが混在し、現実と非現実の境目が分からなくなる、この作品の世界観に惹き込まれ、自分も是非参加したい。と胸が高鳴りましたが、その繊細で絶妙なラインを表現する事は、僕にとって簡単ではありませんでした。加藤さんから頂く言葉の中にあるヒントを少しも逃さぬよう、そして巧みな共演者の皆様に飲まれぬよう、必死に過ごした時間はとても濃密で、ヒリヒリしました。染谷将太コメント苦しかったり、苦かったり、つまづいたり、浮き足立ったり。人類の四苦八苦を見事に加藤拓也氏が1つの箱に閉じ込めて、それを穴へ突っ込んでくれました。このドラマの出来事は、皆さんの人生の中には無さそうに感じつつも、いや?これはなんか心のひだに触れてくるぞ?いや?これはもはや自分の事か?という物事が繰り広げられています。その沢山の匿名性がある感情に浸って頂けたら、とても有意義な時間を加藤氏から貰えるのではないかなと思っております。何せこのジェットコースターのようなリズムを感じてもらい、沢山のモノを感じて頂きたいと願っております。上白石萌歌コメント松岡役を演じさせていただきました、上白石萌歌です。まずは、ずっと憧れ続けた加藤拓也さんの世界に飛び込むことができたこと、心から幸せに思います。加藤さんの作り出す世界にはいつもなんとも言い表せないような不思議な引力があり、拝見するたびに私の心に新たな風を吹かせてくださいます。私たちの日常の延長線上にあるようで、どこか果てしなく遠い場所にいざなわれるような、唯一無二の質感。リアリティとフィクションとが交差する世界観に、いつも身ごと持っていかれそうな心地のよい危うさが好きです。生きていくなかで避けては通れない苦しみや葛藤と私たちはどう向き合っていくべきなのか、考えを巡らせながら演じました。早くみなさまにもこの「滅相も無い」を体験してほしいです。お楽しみに!森田想コメント青山役を演じました、森田想です。再び手元へやってきた加藤さんの書く言葉は、わざと見過ごしていた痛みや苦しみを掬い上げてあっけらかんと突きつけてくる、恐ろしくて笑ってしまうほどに。当たり前にこちらの想像力では到底辿り着けない場所に立たされ、まるで感情単体が自分から放り出されるような本当に不思議な感覚を抱きました。そして、小さな存在の私にとってはあまりに彩り豊かな先輩方とリレーのように物語を運べたことは心を刺激される贅沢な経験でした。負った傷や後悔を背負い続け、思い通りにならない人生と欲の正体に向き合っていくことが出来るのなら、この作品を観て耳が熱くなる瞬間があるはずです。楽しみにしていて下さい。古舘寛治コメント加藤くんという才能溢れた作家と若い俳優たちとの仕事は楽しかったです。しかし半屋外の豪華邸宅で寒さに耐えながらの長時間の撮影は最年長者のおじさんにはなかなか大変でした。スタジオパートもセリフが多くて、覚えたつもりでも忘れてゆく脳みそと必死に闘いながら頑張りました。おじさんはいつも必死です。いい作品に仕上がってたらいいな~。出来上がりが楽しみです。平原テツ コメント最初、このお話を頂いた時にドラマで加藤拓也くんの作品に関われる事、そして素晴らしいキャストの方々と共演できる事に興奮しました。加藤くんの脚本はファンタジー要素はあっても、結局は人間そのものを描いていて、観る人に何かしらあてはまったり、「あぁ~何かわかるわその感じ」と共感出来るんじゃないかと思います。演出も俳優の感じたまま演じさせてくれて、演技のすり合わせもスムーズで本当にやりやすい。共演者の方々とも少ない時間でしたが、現場で楽しく作品づくりに没頭出来ました。各人物の色々なストーリーを楽しめる素晴らしい作品になっているので、是非ご覧になってください。中嶋朋子コメントそれは、心地よい違和感と、得も言われぬ親和性が共存する世界観。未体験なのに、妙に肌馴染みの良さがある――。まったくもって、奇妙な体験なのです。初めて脚本を読んだ時から、撮影の間も、撮影を終えてしまった今も、なんだか静かに興奮しています。誰かとシェアしたいけど、非常に個人的な感覚のような気もしていて、なにやら胸がドキドキします。大人になって、こういう気持ちになったことって、あったかなぁ。早く誰か、「滅相も無い」という体験を共有出来る人が現れてくれないものかと、実は密かに待っているところです。窪田正孝コメント加藤くんとまた仕事ができて心底嬉しかったです。脚本も演出も斬新でとても刺激的な現場でした。日常に突如巨大な穴が現れて、それがどこに繋がってるかも分からない。天国なのか地獄なのか。その人にとって都合のいい理由でいつでも入ることができる穴が存在したら人にはどんな心理が働くのか。清算したい過去、トラウマ、カルマ、人間の真髄が描かれた群像劇をお楽しみください。堤真一コメント加藤拓也監督の独特の感性が詰め込まれた、とにかく不思議な作品なので、撮影に入るまでも悩む日々が続いたんですが、楽しく撮影することができました。でもきっと登場人物たちに共感できる部分がたくさんあると思うので、物語をどう解釈するか、自分たちだったらどうするか、そんなことを考えながら観ていただけたらと思います。とにかく、出来上がりをすごく楽しみにしています。加藤拓也コメント映画や演劇を作ってきましたが、演劇をやれば映像的だ、映画をやれば演劇的だと言われることに嫌気が差し、今回はそのどちらの手法をも持ち込み、そのどちらでもない『滅相も無い』というドラマを作りました。映画的、演劇的の定義がハッキリとしている前提です。このドラマに集まってくれた俳優、スタッフ、それから 023年2月、松本市で演劇をしている時に会いに来てくれたプロデューサー達のおかげで、このドラマは産まれることができました。この場を借りてお礼申し上げます。そしてこれから観客の皆さんも最後までお楽しみください。ドラマイズム「滅相も無い」は4月16日(火)より毎週火曜日24時59分~MBSにて、25時28分~TBSほかにて放送開始(全8話)。(シネマカフェ編集部)
2024年03月18日女優の上白石萌歌が13日、神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで行われた映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(3月29日公開)の極寒レッドカーペットイベントに出席した。『ゴーストバスターズ』シリーズ最新作となる本作の舞台は、太陽が降り注ぐ真夏のニューヨーク。すべてを一瞬で凍らせる史上最強ゴースト“ガラッカ”の襲来で、ニューヨークに史上最大の危機が訪れる。本作の世界観を再現するために、アイススケートリンクという異例の会場でイベントを開催。日本では初の試みとなるスケートリンク上のレッドカーペットが出現し、吹き替え声優を務めた上白石萌歌、チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)、本田真凜が出席した。前作に引き続き、新生ゴーストバスターズの中心的存在となったフィービーを演じた上白石は、「前回の『アフターライフ』もものすごく大好きだったんですけど、今回はなんと街が凍ってしまうという前代未聞のとても楽しいお話になっています」と本作の魅力を伝えた。また、「私、スケートリンクに来たの初めてなんですよ」と告白すると、チョコレートプラネットの2人は「え!?」とびっくり。上白石はスケートを滑ったことも「ない」と言い、「鹿児島生まれで南国育ちなので。こんなに寒いんだと思って」と話していた。
2024年03月13日映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』(3月29日公開)の極寒レッドカーペットイベントが13日、神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで行われ、吹き替え声優を務めた上白石萌歌、チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)、本田真凜が出席した。『ゴーストバスターズ』シリーズ最新作となる本作の舞台は、太陽が降り注ぐ真夏のニューヨーク。すべてを一瞬で凍らせる史上最強ゴースト“ガラッカ”の襲来で、ニューヨークに史上最大の危機が訪れる。本作の世界観を再現するために、アイススケートリンクという異例の会場でイベントを開催。日本では初の試みとなるスケートリンク上のレッドカーペットが出現した。そして今年プロスケーターへの転向を表明した本田が、新しい学校のリーダーズが歌う本作の日本語吹替版はみ出しカバーソングに乗せて、オリジナルの振り付けでスケートを披露。華麗なパフォーマンスで魅了した。本田は「新しい学校のリーダーズさんのMVを何回も見て自分なりにアレンジして。喜んでいただけたらうれしいです」とにっこり。チョコレートプラネットの2人は「すごい迫力」「すごかったです」と興奮気味に話した。スケートリンクに初めて訪れたという上白石は、スケートのパフォーマンスを見たのも「初めてです」とコメント。「リング上で見られるというのは本当にスペシャルで、本当に美しくてミューズだなと思いました。こんなに素敵なパフォーマンスを見せていただけて、今日はすごく満足して帰れます」と喜んでいた。なお、本田が吹き替えを担当したのは、上白石演じる新生ゴーストバスターズの中心的存在であるフィービーと友情を育むゴーストのメロディ役。本作が声優はもちろん演技初挑戦となった。
2024年03月13日年老いて退位を考えた王が、自身の3人の娘に対し、孝行者にだけ財産を与えると伝える。それを聞いた姉ふたりは、口先ばかりの甘言を並べるが、正直者の末娘が嘘のない物言いをしたことで父親の怒りを買い追放されてしまう。一方のふたりの姉は、財産を手にした途端に父親を放り出し、老王は悲劇的な結末を迎える――。この世界的に有名なシェイクスピアの『リア王』の物語に、上白石萌歌さんが挑戦する。大事なテーマや問いかけが、たくさんある作品です。「大学で演劇学を学んでいたんですが、シェイクスピアは必ず通る道なんですよね。400年以上前の作品がこうして今もいろんな座組で上演されているのは、作品の中に、その時代時代によって大事なテーマや問いかけがたくさんあるからだと思うんです。ふたりの姉は父親から、どれだけ自分を愛しているか語るよう言われ、すごく流暢に父親への愛を語るけれど、三女は口下手でうまく言えない。これって今の日本では“忖度”の物語として受け取れたりもしますよね。そういう社会への投げかけもありつつ、いろんなものを削ぎ落とした先に、真実の愛とはなにかという普遍的なテーマもあって。時代が変わっても人の心は変わらないから、今と通じるところがあると感じてもらえると思います」何度も上演されてきた戯曲ではあるが、注目すべきは演出をイギリス出身の演出家、ショーン・ホームズさんが手がけるというところ。日本ではこれまで3作の舞台を手がけているが、そのいずれも、斬新さだけではない現代にしっかりリーチした解釈を加えつつ、観客の想像力を刺激する演出が話題になった。「偶然にも3作とも観ているんですが、なかでも姉と一緒に観に行った『セールスマンの死』は衝撃でした。舞台の真ん中に黄色い冷蔵庫が置かれている演出がされていて、帰りに姉とその演出の意味についてずっと話しながら帰ったくらい。どの作品も、答えは明示されないけれど、しがみついて考えを巡らせたくなる面白さがあるんです。ショーンさんが今回話していたことで印象的だったのが『リアは最後までみんなにとっての王様でいたかった人なんじゃないか』という言葉です。衰退する中でも自分のやってきたこととか、存在を信じたい。その人が正気を失っていく中で、周りがどう変化していくか注目してほしいです」演じるのは三女のコーディリアだが、江口のりこさん、田畑智子さんという強烈な姉ふたりが顔を揃えた。「コーディリアは正直ないい子ではあると思うけれど、頑固ですよね。その後、自分の国を離れてフランス王に嫁ぐとか、すごく意志が強くて信念を曲げない人なんだろうなと。江口さんは、役をご自分に引き寄せながらも説得力を感じさせてくださる方。田畑さんとは共演経験は少ないですが、初めましてのときから安心感がありましたから、おふたりについていけば大丈夫だと、勝手に謎の安心感を抱いています(笑)」幼い頃に舞台に魅了されこの世界に入った上白石さんだけに、「舞台は自分の原点みたいな場所」だという意識もあり、大事にしているそう。「私はお稽古の時間がすごく好きなんです。映像の現場は、つねに完成されたものを出していかなくてはいけない場ですし、役者さんには役者さんの哲学があって、監督には監督の、撮影の方には撮影の方なりの哲学があって、現場でその足並みを揃えていく難しさを感じます。舞台は、時間をかけてゼロからみんなで作っていけますから、稽古の中で意見がぶつかっても、みんなで同じ方向を向いて進んでいきやすい。その一体感とか、そういう想いも一気にお客様にぶつけられるところもスリルがあって好きなんです。人の体と心ってどんどん変化していくので、作品もどんどん進化していくけれど、お客様に向けてつねに変わらないものを見せていく責任もあって。つねに課題があるからこそ挑戦したくなるんですよね」PARCO PRODUCE 2024『リア王』老齢から退位を決めたリア王(段田)は、3人の娘に、自分への愛情が深い者に領土を与えようと告げる。姉たち(江口、田畑)が美辞麗句を並べる中、実直さゆえ想いを言葉にできない末娘のコーディリア(上白石)は父王の怒りを買う。3月8日(金)~31日(日)東京芸術劇場 プレイハウス作/ウィリアム・シェイクスピア翻訳/松岡和子演出/ショーン・ホームズ出演/段田安則、小池徹平、上白石萌歌、江口のりこ、田畑智子、玉置玲央、入野自由、前原滉、盛隆二、平田敦子、高橋克実、浅野和之ほかマチネ1万1000円ソワレ1万円U‐30チケット5500円(観劇時30歳以下対象)ほかサンライズプロモーション東京 TEL:0570・00・3337(平日12:00~15:00)新潟、愛知、大阪、福岡、長野公演あり。かみしらいし・もか2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身。主な出演作に、ドラマ『パリピ孔明』『義母と娘のブルースFINAL』、映画『羊と鋼の森』など。adieu名義で歌手としても活動中。ジャケット 参考価格¥64,900ワンピース 参考価格¥52,800タンクトップ 参考価格¥42,900(以上GANNIcustomerservice@ganni.com)イヤリング¥13,200リング¥18,700(共にIRIS47/フーブス TEL:03・6447・1395)※『anan』2024年3月13日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・道端亜未ヘア&メイク・渋沢知美インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年03月11日舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日に都内で行われ、千尋役の橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子が登場した。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■上白石萌音、『千と千尋の神隠し』千尋は「ずっと心の中に」自身にとっての同作の存在について聞かれると、上白石は「本当に大切な作品ですし、他のことをしていてもずっと千尋が心の中にいるなという感覚があります」と説明。「街にいるときに10歳くらいの子を見かけると目で追ってしまうんです。10歳の子ってどうやって立つのかな、走るのかな? どうやって喋るんだっけ? とか、いまだに千尋のために子供を研究している自分がいて、千尋の稽古をしてなくてもそうなので、ずっと千尋を心の中に飼ってるんだなというのは感じますね。友達のような子供のような愛しい存在です」と語った。新キャストの川栄は、オーディションに受かった感想について「『やったー!』というより、萌音ちゃんの千尋を(劇場で)観て『うわ、これ運動量すごいな』『こんなに走るんだ』と大変そうだったのを間近で見ていた」と苦笑する。NHK 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では上白石とリレー形式でヒロインを務め「朝ドラで萌音ちゃんと同じだった時に、萌音ちゃんが稽古に入ってて途中からお会いしたら、げっそり痩せてて、『大丈夫!?』と。それほど大変なんだなと近くで感じていました」と明かした。東京公演は帝国劇場にて3月11日〜30日、 ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて年4月 30日〜8月24日、名古屋公演は御園座にて4月7日〜20日、福岡公演は博多座にて年4月27日〜5月 19日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日〜6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日〜20日。
2024年03月01日舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日に都内で行われ、千尋役の橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子が登場した。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■舞台『千と千尋の神隠し』は橋本環奈にとって「忘れられない作品」自身にとっての同作の存在について聞かれると、橋本は「初演の時に初めて舞台をやらせていただき、それが千尋役ということで、もう右も左もわからないというか。毎日覚えることもたくさんあるし、稽古場やツアーで舞台に立って演じている時の発見も新しいことだらけで、『こんなに感情が動くことってあるんだ』と驚いていたので、役者人生の中で絶対に何十年経っても忘れられない役、作品になりました」と大きな経験だった様子。「千尋とは、この先他のいろんな役をやったとしてもきっと色褪せないだろうし、忘れることはできない関係性になれたんじゃないかなと思います」と語った。新キャストの川栄は「オーディションから稽古まで来て不安が大きくて、千尋の体力面もそうですし、色んな面で稽古に参加できなかったりとか不安なことが多い」と明かす。しかし「稽古場に来た時に自分がわからないことをやってくれて、背中で見せてくれる萌音ちゃんと、環奈ちゃんは『大丈夫だよ! できるよできるよ!』『いけるっしょ!』と本当に明るくて助けられていて、この2人を見習いながら新しい千尋を作っていけたらなと思います」と感謝した。川栄は橋本について「『年上かな』と思うくらい、悩みとかも聞いてくれるし、“スナック環奈”みたいな状態で、私と桃ちゃんの悩みを聞いてくれて、先輩だと思ってます」と表し、橋本も「初対面とかだったのにね」と笑顔を見せる。会見でも「自分にできるのかなという不安の方が大きかった」という川栄に、橋本はすかさず「大丈夫だって!」と声をかけていた。同じく新キャストの福地も「お稽古を始めてから、全然想像してなかった未知なことがたくさん待っていたなという感覚」だったと話す。上白石が「先生お願いします」と頼むと、橋本は「言わせないでよ」と苦笑しつつ、「だ〜いじょうぶだよ!」と明るい一言。「好きでしょ、言わせたがる」とつっこむ橋本に、上白石は「私もこれで励まされて初演を頑張ったので。橋本環奈の『大丈夫だよ』は効きます!」と語った。東京公演は帝国劇場にて3月11日〜30日、 ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて年4月 30日〜8月24日、名古屋公演は御園座にて4月7日〜20日、福岡公演は博多座にて年4月27日〜5月 19日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日〜6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日〜20日。
2024年03月01日俳優・上白石萌音が、「ぴあ」3月度の表紙を飾った。「ぴあ」表紙としての登場は初めて。現在、主演映画『夜明けのすべて』が大ヒット上映中だ。そして、3月11日(月) からは、東京・帝国劇場にて上演される舞台『千と千尋の神隠し』に出演。再演となる今回も引き続き千尋役を演じ、日本全国のほかロンドンにて行われる初の海外公演を回る。<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子■出演:千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規(帝劇公演を除く)/ 増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし(帝劇公演を除く)/ 宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮父役:吉村直 / 伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也頭:五十嵐結也 / 奥山ばらば坊:武者真由 / 坂口杏奈【公演情報】東京公演:2024年3月11日(月)~3月30日(土) 帝国劇場ロンドン公演:2024年4月30日(火)~8月24日(土) ロンドン・コロシアム名古屋公演:2024年4月7日(日)~20日(土) 愛知・御園座福岡公演:2024年4月27日(土)~5月19日(日) 博多座大阪公演:2024年5月27日(月)~6月6日(木) 梅田芸術劇場メインホール北海道公演:2024年6月15日(土)~20日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru※上白石萌音さんら名古屋、札幌の出演なしチケット情報:()日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2024年03月01日舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日に都内で行われ、千尋役:橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子、ハク役:醍醐虎汰朗/三浦宏規/増子敦貴(GENIC)、カオナシ役:小尻健太(※尻の中は丸)/中川賢/山野光 ※森山開次は欠席、リン/千尋の母役:妃海風/華優希/実咲凜音、釜爺役:田口トモロヲ/宮崎吐夢 ※橋本さとしは欠席、湯婆婆/銭婆役:夏木マリ/羽野晶紀/春風ひとみ ※朴ロ美は欠席、ジョン・ケアード(翻案・演出)、今井麻緒子(共同翻案)、松岡宏泰(東宝 代表取締役社長)、イアン・ギリー(PWプロダクションズ 最高経営責任者)が登場した。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■舞台『千と千尋の神隠し』製作会見に22名登場これまで千尋を演じていた橋本、上白石に加え、新キャストとして川栄、福地が仲間入り。会見では、難しい質問に対して千尋役の4人がじゃんけんで順番を決め合うような一幕も。稽古場ではスケジュールの都合で4人が揃うことがなかったというが、上白石は「同じだけ走って転んでやってるので、同志ですね。私は早くりっちゃん(川栄)と、桃ちゃん、そして(スウィングキャストの森)莉那ちゃんの千尋を世にお披露目したくてたまらないです。私たちも稽古場で観ながらボロボロ泣いてて」と新キャストに太鼓判を押す。橋本も「客観的に観るからこそ千尋も素敵だし、作品のすごさもわかるし、すごく感動するんです」と同意し、上白石は「新しい刺激をたくさんいただいて、『私も変わらねば』と思ってやっているところです」と心境を明かした。会見では、キャスト陣に対し自身の演じる役について「〇〇の(キャラ名)」というキャッチフレーズをつけるという無茶振りもなされ「キレキレのハク」(醍醐)、「幻のハク」(三浦)、「消えそうなハク」(増子)、「アンニュイなカオナシ」(小尻)、「キュートなカオナシ」(中川)、「真面目なカオナシ」(山野)とそれぞれに表す。リン役については、妃海が「たまたまなのか、宝塚娘役出身3人がリン。宝塚は清く高く美しくということで、清いリン」と宣言し、華が「正しいリンです」、実咲が「美しいリンです」と連携プレイで拍手をさらう。初演から出演する田口は、新キャストの宮崎が冒頭で「私は帝国劇場も初めて、ロンドン公演も初めて、W(トリプル)キャストも初めて、東宝さんの制作する舞台に出演させていただくのも初めて。初めて尽くしなので、初々しいもぎたての釜爺をお届けできたら」と言っていたことを受け、「古々しい、落ちてしまったオールドな釜爺」を自称する。一方宮崎は「不安な釜爺」と表していた。さらに羽野は「たくさんの段取りをいただきまして、ふわふわしていて、本番で何が出るかわかんないので『何が出るかわからない湯婆婆』」、春風は「私も宝塚出身ですので、『清く正しく美しく、迷いある湯婆婆』。まだ迷宮の中を歩いている感じの湯婆婆」と語った。○■千尋役4人のキャッチフレーズは?この質問は千尋役の4人と夏木には振られなかったものの、会見終了後の囲み取材にて千尋役も答えることに。橋本について、上白石は「直感型。『直感を大事に進む千尋』って感じ。初演からすごく感じてます」と表現する。橋本は上白石の印象を「よく聞いてる。周りの人の動向とか、油屋に行った時に周りの全体を感じ取ってその場にいるんだろうなと感じる」と説明し、上白石は「『聞きの千尋』だ」とまとめた。川栄は「最初の方は桃ちゃんと2人の稽古があったんですけど、本当に対照的で。私が“せっかち”だとしたら桃ちゃんが“のんびり屋さん”。一つの動作が全然違っていて。例えば扉を閉めて走る動きも、桃ちゃんは扉を閉めてコテコテ走って『のんびりしてますよ』と言われたりするけど、私はサッと閉めてサッと行っちゃうので『SPみたいになってますよ』と言われる」と苦笑する。橋本は「そこが川栄ちゃんの良さ。淡白な感じが。アニメでも千尋って何考えるかわからないサラッとした感じがあるじゃないですか、それがめちゃくちゃお芝居に表れてるなと思います」、上白石は「誰よりも幼い。脳がバグります」とそれぞれに川栄の印象を述べた。「のんびり屋さんな千尋」と言われた福地だが、上白石は「桃ちゃんはめっちゃ走るの速いんですよ。すごい走るところがあるんですけど、桃ちゃんだけ最初間に合ってて。おっとりしてるのに足速い人が好きなので、けっこうぶっ刺さってます」とハマっている様子。福地が「タイムを測られるんです」と明かすと、橋本は「(初演で)スピードが遅いとか、全然走ってなかったとか言われて。萌音ちゃんがなりふりかまわず走ってたみたいで。私は裏で他のキャストとイエーイ! とかやりながらだったので」と裏話を語った。
2024年03月01日舞台「千と千尋の神隠し」の製作発表会見が2月29日、都内で行われ、初演から千尋役を務める橋本環奈と上白石萌音、オーディションで新たに千尋役に選ばれた川栄李奈、福地桃子が出席。“4人の千尋”が勢ぞろいした。宮崎駿の大ヒット映画を英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化し大評判となった「千と千尋の神隠し」。演出:ジョン・ケアード映画の世界から飛び出したようなキャラクターたちと、熱い息遣いまでが感じられるライブならではの醍醐味が相まった舞台は、大衆演劇の優れた業績を表彰する第47回菊田一夫演劇賞で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞する快挙を成し遂げるなど、高い評価を得た。橋本環奈全国ツアーに、ロンドン公演が加わり、前人未踏の日本/イギリス二か国同時上演が実現する2024年の舞台「千と千尋の神隠し」。橋本さんは「私にとって、かけがえのない作品。これだけ充実した時間を過ごせるのは、役者人生で、本当に幸せなこと」と並々ならぬ思い。今年25歳を迎えて「10歳の千尋が遠ざかったりせず、逆により千尋の気持ちが理解でき、寄り添えるようになって、本当に自分も驚いている」と大切な役どころへの愛着も増している様子だ。ロンドン公演に対しては、「何より幸せ。まだ実感はないですが、楽しみで光栄です」と声を弾ませた。上白石萌音同じく千尋役を続投する上白石さんも「千尋はずっと心の中にいる。友だちのような、子どものような存在」と千尋に対し愛情を注ぐ。全国ツアーとロンドン公演の実施には、「スケールの大きさに、ちょっとフワフワしています」とも語ったが、「毎回、素朴ですばらしいストーリーを伝えることに徹し、新鮮な気持ちで大切に、柔らかく誠実に、千尋を生きたい」と役を演じきる思いに曇りはない。川栄李奈一方、新たに千尋役に挑む川栄さんは、まっすぐな眼差しで「私たち新しいキャストを温かく優しく迎えてくださるカンパニーの皆さんに感謝しながら、一生懸命、千尋を務めたい」と決意表明。“先輩”である橋本さん、上白石さんについて聞かれると「萌音ちゃんは、稽古場に来て、自分が分からないことを実際にやってくれる。背中で見せてくれる」「環奈ちゃんは、とにかく明るく『大丈夫、できるっしょ』って(笑)」と対照的なサポート方法を明かし、「二人に支えられながら、新しい千尋を作れれば」と意気込んだ。福地桃子「まだ、自分が『千と千尋の神隠し』に参加しているのは不思議でたまらない」と本音を語るのは福地さん。青蛙や竜など、劇中に登場する生物に興味がある様子で「大きな生き物、小さな生き物たちのパペットに、人が命を吹き込んでいる。その様子に見えなかったものが見えてくる感動を覚えましたし、自分も千尋としてそうありたい」と瞳を輝かせていた。会見には、演出のジョン・ケアードをはじめ、ハク役の醍醐虎汰朗、三浦宏規、増子敦貴、湯婆婆・銭婆を演じる夏木マリ、羽野晶紀、春風ひとみら、総勢21名が出席した。<公演情報>舞台「千と千尋の神隠し」原作:宮崎駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子ハク:醍醐虎汰朗/三浦宏規(帝劇公演を除く)/増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次/小尻健太/山野光/中川賢リン/千尋の母:妃海風/華優希/実咲凜音釜爺:田口トモロヲ/橋本さとし(帝劇公演を除く)/宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ/朴璐美/羽野晶紀/春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也/堀部圭亮父役:吉村直/伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん/元木聖也頭:五十嵐結也/奥山ばらば坊:武者真由/坂口杏奈【公演情報】東京公演:2024年3月11日(月)~3月30日(土) 帝国劇場ロンドン公演:2024年4月30日(火)~8月24日(土) ロンドン・コロシアム名古屋公演:2024年4月7日(日)~20日(土) 愛知・御園座福岡公演:2024年4月27日(土)~5月19日(日) 博多座大阪公演:2024年5月27日(月)~6月6日(木) 梅田芸術劇場メインホール北海道公演:2024年6月15日(土)~20日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru(シネマカフェ編集部)
2024年03月01日西島秀俊がマエストロを演じる「さよならマエストロ」の7話が2月25日に放送。天音の家族関係や本音に「切ない」や「胸が苦しくなる」などの声が上がっている。芦田愛菜と西島秀俊が親子を演じる本作は、天才指揮者の父と、そんな父を拒絶する娘の関係再生の物語。世界的な指揮者・夏目俊平を西島秀俊、娘で元バイオリニストの響を芦田愛菜、妻で画家の志帆を石田ゆり子、息子の海を大西利空、市民オーケストラ・晴見フィルハーモニーの団長・古谷悟史を玉山鉄二、同じく晴見フィルのメンバーで響と同じ観光課に勤める森大輝を宮沢氷魚、大輝の祖父で歌カフェのオーナー・小村を西田敏行、俊平に恋するフルートの瑠李を新木優子、チェリストの羽野蓮を佐藤緋美、俊平の弟子で市長の娘・天音を當真あみ、オケを嫌う市長の白石一生を淵上泰史が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。あおぞらホールがついに閉館になる。残り1か月となった晴見フィルだが、練習場所を失いコンサートの予定もなく、団員たちも散り散りに。楽譜の保管をお願いした小村(西田敏行)には、“散りオケ”と言われてしまう。そんな小村は、自身の喜寿を記念した人生初のライブを控えており、楽器の練習に励んでいた。一方、バイオリンの練習を頑張る天音(當真あみ)は、家族との関係に悩みを抱えており、さりげなく響(芦田愛菜)に話を聞く。そんな中、鏑木(満島真之介)が夏目家にやって来る。なんとドイツの名門交響楽団から俊平(西島秀俊)に常任指揮者のオファーがあると言う。それはかつて俊平が夢にまで見た憧れの舞台で――というのが7話の展開。家でバイオリンの練習をしていた天音だが、父から(淵上泰史)近隣から苦情が来ていると言われる。音楽をやりたいと言っても、これまで中途半端に辞めてきたものをあげられ、信じてもらえない。議員の母と何でも優秀な姉は都内におり、静かな環境で受験勉強がしたいと言って晴見に来ていた天音。しかし内心は違っており、「好きでお父さんに付いてきたわけじゃない。お母さんはお姉ちゃんのことしか見てない。ふたりと一緒にいるのがしんどいからここに逃げてきただけ。どうせ私なんてお姉ちゃんみたいに勉強も運動もできないし、どこに行ったって存在を無視されるんだから。ふたりに無視されるより、ひとりに無視される方がマシだからここに来ただけ」と本音を吐露するのだった。そんな天音の本心にSNSでは「家族なのに居場所がない天音ちゃん切なすぎるよ」や「天音さんと父親の関係、泣き姿、観てるこっちまで胸が苦しくなる展開だったな」、「天音のついてきた理由が切ない。どこにも居場所がないと言ってるようなものじゃないか」などの声が。また、俊平は憧れだったドイツの楽団からのオファーをここでやりたいことがあるからと断る。そんな俊平に鏑木は「こんなチャンス2度も逃すんですか?」「あなたは最高の舞台で最高のオケとかけがえのない音楽を作れる人なんですよ」「俊平さんの夢が僕の夢でした」と感情を吐露。しかし、最後は俊平の想いを受け入れ、これからも共に歩んでいくことを告げる姿に「鏑木君の生き様にめっちゃ泣いてしまった」や「改めて2人を応援したくなりました」、「鏑木君とのシーン、ラストシーン、ジーンと胸に染みました」などの声が上がっている。【第8話あらすじ】響(芦田愛菜)は天音(當真あみ)を心配し、大輝(宮沢氷魚)に付き添ってもらって彼女の家へ行く。しかし、玄関先で応対した父親の白石(淵上泰史)は、取り付く島もない。そんな中、天音のことが気になっていた海(大西利空)は、ある行動を起こす。一方、俊平(西島秀俊)は、招待されていた母校の創立記念イベントへの出席を決定。四国・高松の実家には、家出して以来30年帰っておらず、その間父親には一度も会っていなかった。実は、帰省した俊平には、ある目的があり――。「さよならマエストロ~父と私のアッパシオナート~」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年02月26日開催中の第74回ベルリン国際映画祭にて、日本でも公開中の映画『夜明けのすべて』が新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集め、強い個性や多様性のある物語に注目する【フォーラム部門】に選出。2月21日(水)夜にインターナショナルプレミア上映が行われ、ベルリン国際映画祭に初参加となる松村北斗、上白石萌音、自身の長編監督作品全てが同映画祭に招待されている三宅唱監督が舞台挨拶やQ&Aなどに登壇した。その日は昼間からそれぞれ現地でのメディア取材に応じた松村さん、上白石さん、三宅監督はインターナショナルプレミアを前にZoo Palastにあるレッドカーペットへ。松村北斗、昨年は参加できず「リベンジの気持ちもあります!」シックで艶やかなジャケット衣裳を纏った松村さんは「日本の東京の小さな街で撮影した映画なので、渡航してようやくこの(ベルリンの)街の風景を見て、やっと今世界に届いているんだと感動し始めています」と噛みしめながらコメント。さらに、昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、2年連続の招待となったが昨年松村さんは参加できなかったため、「リベンジの気持ちもあります!」と意気込みを語った。エレガントな黒いドレス姿を披露した上白石さんは、「まさか、人生の中で参加できると思っていなかった場所に、自分が大好きで大切に思っている作品を通して来ることができたのは何より嬉しいです」と、世界三大映画祭の1つという大きな舞台に参加できる心境を嬉々として話した。そのまま、映画祭メイン会場のBerlinale Palastに移動した一同。煌びやかなネオンのロゴと映画祭のシンボルとなる熊のマーク、そしてミラーボールが照らす会場は多くの一般参加者たちで活気づいており、現地の空気感を肌で感じた様子。インターナショナルプレミア上映の会場は18世紀末に建造され、話題作のみが上映される劇場Delphi Filmpalastで、選出発表時のSNS反響を受け、キャパシティの大きな劇場での上映実施が急遽決定するという人気ぶり。上映会には、国籍・年齢・性別問わず多くの観客が足を運び、670席の会場が満席に。すでに熱気に満ちあふれる中、行われた上映前舞台挨拶では、松村さんと上白石さんは冒頭、「Guten Abend!=こんばんは」とドイツ語で会場に呼びかけ、続けて流ちょうな英語で挨拶した。「生理の話を男性とはしづらい」状況が変わるきっかけになれば本編上映後には、会場中に大きな歓声と称賛の拍手が響き渡り、同席していた監督キャストらも拍手で讃えられた。熱気冷めやらぬ中、松村さん、上白石さん、三宅監督はそのままQ&Aに登壇し、時間が許す限り観客から寄せられた質問に回答した。PMSやパニック障害というそれぞれの“生きづらさ”抱えた男女を演じた松村さんと上白石さん。「これらのテーマに関心を持ったからこの映画に参加したのか」という質問に対して、「この映画を通して全てを知ることは不可能だけれど、一歩、半歩でもその症状に対して寄り添ってくれたらいいな、という思いは強く持ちながら演じていました」と松村さん。また、上白石さんは「まず初めにお聞きしたいんですが…」と切り出し、「日本では女性の生理の話を男性とはしづらいのですが、それはこちらも一緒ですか?」と問いかける。会場から「そうでもない」という反応を受けると、「日本もそうなるといいな、そういうきっかけにこの映画がなればいいな、と思っています」と満面の笑みで語っていた。三宅監督も感激「2人を友達みたいに愛して観てくれていた」プレミア上映終了後の囲み取材では、映画を観た観客の反応について「想像以上だった」と振り返った3人。三宅監督は「上映後、お客さんから力強い拍手をいただき感激しましたし、2人のキャラクター(山添くんと藤沢さん)を友達みたいに愛して観てくれていたんだと感じました」と胸いっぱいの様子でコメント。松村さんは「人生のしんどいことも笑えることも、お客さんが一緒になって感じてくれている空気が伝わってきました」と語り、上白石さんは「会場の反応が鮮やかで本当にびっくりしました」とふり返る。初めてベルリン国際映画祭に参加したと両人だが、「お客さんの観方がすごくプロだなと思い、大変心地よかったです」と松村さん。上白石さんは「国籍や人種が違う色々な方がいましたが、みんな同じところで笑ったり、張り詰めたりしていて、文化や言葉を超えた共通の何かがあるんだな、と感じました」と新鮮な体験をしみじみとかみ締めた。Q&Aについては、「もっとこの映画のことを知りたいんだな、という質問ばかりで、さらにこの映画への自信が湧きました」と松村さんが言うと、上白石さんも「たくさん手が挙がっていて嬉しかったですし、本当にみんなに愛されている映画祭なんだと感じました」とコメントした。2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、一昨年の『ケイコ目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)に続き、監督作品が3回目のベルリン国際映画祭選出となる三宅監督。「過去2作より今作の方が、“日本”というものを客観的に見る経験になった気がします。この映画がPMSやパニック障害、あるいはそれ以外のいろんな苦しみを抱えながら生きている人たちの物語でありつつも、同時に登場人物たちは“日本”という目に見えない縛りの中で生きているな、ということを、海外の方の反応を見たからこそ感じた部分はありました」と新たな発見もあったことを明かしている。『夜明けのすべて』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:夜明けのすべて 2024年2月9日より全国にて公開©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
2024年02月22日映画『夜明けのすべて』(公開中)が第74回ベルリン国際映画祭 フォーラム部門に正式招待され、インターナショナルプレミア上映を実施。松村北斗、上白石萌音、三宅唱監督が登場した。同作は瀬尾まいこ氏による同名小説の実写化作。月に1度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を患い、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っている山添が、職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく姿を描いている。カンヌ国際映画祭・ヴェネツィア国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつとされ、現地時間2月15日~25日で開催中の第74回ベルリン国際映画祭。『夜明けのすべて』は新しい視点を含む大胆で革新的な作品を集め、強い個性や多様性のある物語に注目する【フォーラム部門】に選出され、21日夜にインターナショナルプレミア上映が行われ、オフィシャルレポートが届いた。○■第74回ベルリン国際映画祭『夜明けのすべて』オフィシャルレポートベルリン国際映画祭に初参加となる松村、上白石、自身の長編監督作品全てが同映画祭に招待されている三宅唱監督が舞台挨拶やQ&Aなどに登壇した。21日の昼間からそれぞれ現地でのメディア取材に応じた松村、上白石、三宅監督は、Zoo Palastにあるレッドカーペットを訪れた。シックで艶やかなジャケット衣裳を纏った松村はベルリンに到着した感想を聞かれ、「日本の東京の小さな街で撮影した映画なので、渡航してようやくこの(ベルリンの)街の風景を見て、やっと今世界に届いているんだと感動し始めています」とコメント。さらに、昨年声優として出演した『すずめの戸締まり』(22/新海誠監督)が第73回ベルリン国際映画祭に正式出品されており、今年で2年連続の招待となるのだが、昨年松村は参加できなかったため、「リベンジの気持ちもあります!」と意気込みを語った。エレガントな黒いドレス姿を披露した上白石は、「まさか、人生の中で参加できると思っていなかった場所に、自分が大好きで大切に思っている作品を通して来ることができたのは何より嬉しいです」と、世界三大映画祭の一つという大きな舞台に参加できる心境を嬉々として話した。そのまま、映画祭メイン会場のBerlinale Palastに移動した一同。煌びやかなネオンのロゴと映画祭のシンボルとなる熊のマーク、そしてミラーボールが照らす会場は多くの一般参加者たちで活気づいており、現地の空気感を肌で感じた様子だ。そしていよいよ迎えた、インターナショナルプレミア上映。会場は18世紀末に建造され、話題作のみが上映される劇場Delphi Filmpalastで、選出発表時のSNS反響を受けて、キャパの大きな劇場での上映実施が急遽決定した。上映会には、国籍・年齢・性別問わず多くの観客が足を運び、670席の会場が満席に。すでに熱気に満ちあふれる中行われた上映前舞台挨拶では、大きな拍手で迎えられながら順番に壇上に上がった三宅監督、松村、上白石。松村と上白石は冒頭、「Guten Abend(グーテン・アーベント)!=こんばんは」とドイツ語で会場に呼びかけ、続けて流ちょうな英語で挨拶。本編上映後には、会場中に大きな歓声と称賛の拍手が響き渡り、同席していた監督キャストらも拍手で讃えられた。熱気冷めやらぬ中、松村、上白石、三宅監督はそのままQ&Aに登壇し、時間が許す限り観客から寄せられた質問に回答した。PMSやパニック障害というそれぞれの“生きづらさ”抱えた男女を演じた松村と上白石。「これらのテーマに関心を持ったからこの映画に参加したのか」という質問に対して、「この映画を通して全てを知ることは不可能だけれど、一歩、半歩でもその症状に対して寄り添ってくれたらいいな、という思いは強く持ちながら演じていました」と松村、上白石は「まず初めにお聞きしたいんですが……」と切り出し、「日本では女性の生理の話を男性とはしづらいのですが、それはこちらも一緒ですか?」と問いかけた。会場から「そうでもない」という反応を受け、「日本もそうなるといいな、そういうきっかけにこの映画がなればいいな、と思っています」と満面の笑みで語るなどし、観客とのコミュニケ―ションを楽しみながら終始和やかな雰囲気でQ&Aが行われた。プレミア上映終了後の囲み取材では、映画を観た観客の反応について「想像以上だった」と振り返った3人。三宅監督は「上映後、お客さんから力強い拍手をいただき感激しましたし、2人のキャラクター(山添くんと藤沢さん)を友達みたいに愛して観てくれていたんだと感じました」と胸いっぱいの様子でコメント。松村は「この映画は、いろんな人の人生がそのまま映し出されている映画なのですが、人生のしんどいこともと笑えることも、お客さんが一緒になって感じてくれている空気が伝わってきました」と、上白石は「会場の反応が鮮やかで本当にびっくりしました」と振り返った。初めてベルリン国際映画祭に参加したと松村と上白石だが、「お客さんの観方がすごくプロだなと思い、大変心地よかったです」と松村、上白石は「国籍や人種が違う色々な方がいましたが、みんな同じところで笑ったり、張り詰めたりしていて、文化や言葉を超えた共通の何かがあるんだな、と感じました」と新鮮な体験をしみじみと噛み締めた。Q&Aの感想を聞かれると、「もっとこの映画のことを知りたいんだな、という質問ばかりで、さらにこの映画への自信が湧きました」と松村、上白石は「たくさん手が挙がっていて嬉しかったですし、本当にみんなに愛されている映画祭なんだと感じました」とコメントした。2019年の『きみの鳥はうたえる』(フォーラム部門)、一昨年の『ケイコ 目を澄ませて』(エンカウンターズ部門)に続き、監督作品が3回目のベルリン国際映画祭選出となる三宅監督だが、「過去2作より今作の方が、“日本”というものを客観的に見る経験になった気がします。この映画がPMSやパニック障害、あるいはそれ以外のいろんな苦しみを抱えながら生きている人たちの物語でありつつも、同時に登場人物たちは“日本”という目に見えない縛りの中で生きているな、ということを、海外の方の反応を見たからこそ感じた部分はありました」と新たな発見もあったという。また、本作でのベルリン国際映画祭参加だけでなく、第51回アニー賞で声優賞(映画部門)へのノミネートを果たすなど、世界中から評価されている松村だが「(国際的に評価されることを)まだ野望と掲げていい立場に自分はいない」と謙虚に今の心境を語った。
2024年02月22日SixTONESの松村北斗と、女優の上白石萌音がNHK 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』以来の再共演となり話題になっている映画『夜明けのすべて』(公開中)。9日に全国で公開されると、4日間で興行収入1億8,000万円突破のヒットスタートを切った。瀬尾まいこ氏による同名小説を実写化した同作は、月に1度PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さん(上白石)と、パニック障害を抱え、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っている山添くん(松村)が、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような絆で生きて行く姿を描いている。第74回ベルリン国際映画祭【フォーラム部門】 に正式出品が決定し、世界から注目を集めている本作で、今回は、W主演を務めた2人にインタビュー。再共演で発見した互いの新たな印象や、作品から学んだことなどについて話を聞いた。○松村北斗&上白石萌音『カムカムエヴリバディ』での共演は「前世?」――朝ドラ『カムカムエヴリバディ』以来の再共演のお二人ですが、再共演だからこそ…という部分はありましたか?松村:再共演だからよかったというのと、時間が空いていたからよかったというのと、どっちもあります。『カムカム』の時には、「いろんなことを背負って歩いていける人」というイメージがあったので、すごく頼りにできると勝手に思いながら、もうあの時は“安子ちゃん”だったじゃないですか。上白石:久々にそのイントネーション聞いたなあ(笑)松村:“安子ちゃん”だったから(笑)。そこから撮影まで時間があるうちに偶然テレビで見たりとかして、原作も読んでいたので、グラデーション的に「あっ、藤沢さんの人なんだよな」と思うようになっていきました。上白石:もちろん、1度命をかけた時代の2人をやったからこその、遠慮せずいける感じはありました。でも『カムカム』は昭和、今回は現代で、役柄も全く違いますし年齢も逆転してますし、全然違う人として対峙できた気持ちもして。「そっか。そういえば夫婦やってたな」みたいな。「前世?」ぐらいの気持ちです。また全然違う関係性をゼロから、違和感なく築けたのがとっても嬉しかったです。どっちもしっくりきて、どっちも心地よかったし、作品の中にちゃんと入れたんだなという感じがしました。――PMSやパニック障害について、お二人が今作を通して「勉強になった」と思うところはありましたか?松村:常識程度には知っていると思ってたけど、正直全然知らなかったというか、認識も間違ってるんじゃないか、ズレがあるんじゃないかなと思うぐらい改めて知ったことがたくさんありました。症状がどんなものか伝わっていても、それに苦しんでいる人の思いや生活には、色んな意味で誤解があるんじゃないかなと思いました。上白石:私もそれぞれの名前は知っていたんですが、イメージがそれぞれ一個ずつしかなかったなと。PMSイコールこれ、パニック障害イコールこれ、というイメージだったけど、実際は人によって全然違うんですよね。「こんなに幅があるんだ」と。自分はそうではないけど、そのかけらを持ってるという気付きもあったりして。名前が付いたものってそれだけで見てしまいがちですけど、本当はもっと奥行きと幅があるんだなと、見方が広がったなと思います。PMSとかパニック障害だけじゃなく、世の中のいろんなものがそうなんだろうなと思いました。――作中の2人は不安定な時にお互いを支え合うシーンが描かれていましたが、お二人は実際にそういう時はどうしますか?松村:不安定になること、ありますもんね。上白石:方法もいっぱいありますよね。私、この2人に「いいな」と思うのが「ここ(胸に)抱えていると、自分にとって良くないから言わせてもらうわ」みたいなスタンスがあるところです。相手にもよりますけど、何かあった時に「私がこう言ったから、こう思ってる?」と聞くと、楽になる。「そうだよ」と言われたら謝れるし、「違うよ」と言われたら「ああ、よかった」と思うし。溜めないことが大事ですね。言えなかったら文字にするのでもいいし。この2人は病気をうまいこと使っていて、たくましい。「いいよね。パニック障害だから、そういうことできて」みたいな会話もあるんですけど、それが言えてしまうことすらいいし、相手のことを気遣うのも大事ですけど、たまには自分のためにものを言うのも必要だなと思います。松村:僕は「しんどいことやネガティブなことが1回タンクにぱんぱんにならないと、いいことが訪れない」と思ってて。実際に昔、空手を練習しても練習しても全然上手くならなくて周りにも置いてかれる中で、頑張って続けたら、ある時、周囲をポンと抜かすぐらい急成長することがあったんです。だからしんどい時は「今、タンクをためている途中なんだ」と考えて、諦めてます。しんどくなり続けなきゃいけないんだな、みたいな。そしたらどっかでポンってなるかなと。苦しいけど、続けるしかないし。上白石:そうなんだよなあ~。松村:しんどいことって探しても来ないし、逆に来たってことは、今タンクをためるチャンスが来てるからだと思って頑張ってます。1回ボンと上がったらまた、タンクの貯蓄が始まるんですけど……「なんでなんだろうな、人生は」と思って毎日頑張ってます。2人:(笑)――お二人は空気感も似ているところがあるように思いますが、ご自身で共通点を感じるところはありますか?上白石:……あります。すごく共鳴したことがあったのを、急に思い出しました。撮影の合間に、山添くんの家の上で「急に人に知られていくことについてどう思うか」という話をしたことがあって、2人とも斜めから見ていたんです。「わーい!」ってなれない2人。松村:ありましたね。事の発端は、僕が朝ドラの時の話を始めて。『カムカム』放送15分前の自分と15分後の自分は何にも変わっていないのに、世間が急に「稔さん稔さん!」となった。1週間くらい経ったら、もう街中でも「稔さん!」みたいになっていて。俺は何も変わってないのに、稔さんという役が魅力的だったから「もしかして、すごい俳優さんなんじゃないか」という目を向けられ始めて。ある人は「彼はすごい芝居した」と言ってくれてしまったから「いや、俺、何も変わってないよ、まだ」と。自分の周りの人にとっての自分がすごく上に行っちゃって、怖くて怖くてしょうがない、という話をしました。上白石:それに対して怯えているのが一緒で、「めっちゃわかります!」と言って響き合ったのを、思い出しました。「怖いですよね」と。だから『カムカム』の放送中とかも、きっと同じ思いを抱えて過ごしてたんだろうな。撮影中は世間の反応もわからないまま撮っていたし、放送中は会う機会がなかったので、今になって(笑)。深夜みたいな暗さの感じの共鳴でしたね。○「丁寧な暮らし」「ジョークのきいた話もする」新たに発見した一面――逆に「こんな素敵な一面があったんだ」と驚くようなところはありましたか?上白石:びっくりしたのが、現場でみんなお弁当食べている時に、端っこで野菜をムシャムシャ食べてて……。松村:(笑)上白石:「それ、持ってきたんですか?」と聞いたら、朝起きて準備して「野菜が足りないな」と思ってお弁当箱に入れて持って来ていたそうで。あと、いつも水筒を持ってるんですよ。「ちゃんと生活してる人なんだ!」と思って、すごく尊敬しました。松村:そうですね、うん。丁寧でしたね。上白石:丁寧な暮らしが垣間見えました。私も水筒を持とうと思って、静かに真似しました。松村:寒かったですからね。温かいよもぎ茶を入れて……。上白石:よもぎ茶だったんだ…… ! レベル高っ! 素晴らしい。忙しいと犠牲になりがちなんですけど、そこを守ってる人なんだと、より尊敬が増した瞬間でした。松村:レタス類とサラダホウレンソウをよく持ってきていました。血液検査すると、鉄分が少ないんで。よもぎ茶も造血作用があって。上白石:血が基本的に足りてない?松村:血液検査したら、担当の方が「なんだこの数値!」とびっくりしてたので……。あと、山添くんを演じるために体重を落としていたので、それもあって野菜多めの食生活でした。おいしいお弁当を用意してもらえると、色々食べちゃうので。上白石:すごいと思います。プロです。――松村さんから見た上白石さんの新たな一面はどうでしたか?松村:逆にね? 実は『カムカム』の頃はそんなに長い期間一緒にいたわけでもなく、「できた方」「本当に素晴らしい方です」みたいな感じだったんですけど、けっこう……。上白石:なんだ!?松村:ジョークのきいた話もするし。上白石:つまんないやつだと思われてた!?松村:ふざけたことを言ったら引かれるかなと思ったら、むしろジョークの方が多かったりとか。ちょっとダークでウィットに富んだ会話なんかも出てきて。上白石:「やるじゃん」って?(笑)松村:初めて「人だ」と思いました。それまでは「女優さん」な感じだったんです。でも、上品でセンスのいいお笑いの方だなと思って面白くて。大笑いするようなジョークじゃないんですけど、ずっとくすくす笑えるような感じが面白かった。それがあって会話が増えた記憶もあります。会話の仕方がわかったというか。上白石:松村さんの話がよく練られているんです。1回練って練り尽くして、ラジオで話した話をもう1回してくれてるみたいな。悔しくて! 面白いから。松村:ありましたね(笑)。そう、いくつかラジオから降ろして会話をしてみたりしつつ……。上白石:あれは、(反応を見る)オーディションだったってことですよね(笑)――作中の2人は問題を抱えながらも、周りの人に見守られている部分があります。「こんな優しい世界であったら」と思わせられる作品ですが、お二人はどのように感じましたか?上白石:こうであってほしいですよね。松村:そうですね、すごく難しいけど。できる限り多くの人があたたかいと思うような社会であったらいいなという気もしました。上白石:2人も、外の人には失礼な態度をとってたりしていて。特に藤沢さんは人をいっぱい傷つけてきたし、ここに描かれてないだけで、優しい人たちも誰かを意図なく攻撃してるかもしれない。でも優しくなれる瞬間があったり、優しくなれる相手がいたりするのはいいことだなと思います。いつも優しくいるのは無理かもしれないけど、そういう時間が1日の中に何回でもあれば素敵だなと。誰一人傷つけず生きることは無理なので。――2人も最初は傷つけることもあったというか、山添くんが「PMSとパニック障害は違う」ということを言って、藤沢さんが「PMSの方が下ですよね」と返すシーンも印象的でした。2人:あ~。上白石:そういう部分は誰しもあるし、そうなっちゃう気持ちはわかりますもんね。松村:一瞬引っ込ませかけて言う感じが、自分で試写を見ても「いやなやつだなあ」と思いました(笑)。山添くんも最初はそんなことを言う人間だったわけですし、たくさんの人を困らせて苦しんできた。実はすごくたくさんの人が苦しんでるし、そこで涙を流してる人もいると思うと、この物語があたたかく捉えられる社会であってほしい、そんな街があってほしいと思うような作品だったと思います。上白石:傷つけてしまった人にも、「どうか優しい相手がいてほしい!」と思っちゃいます。松村:どこかで、プラマイになってますように。■松村北斗1995年6月18日生まれ、静岡県出身。SixTONESとして2020年1月CDデビュー。俳優として映画、ドラマなどでも幅広く活躍。主な出演作に、映画『坂道のアポロン』(18年)、『ホリック xxxHOLiC』(22年)、『すずめの戸締まり』(22年 ※声の出演)、『キリエのうた』(23年)、ドラマ『パーフェクトワールド』(19年)、『一億円のさようなら』(20年)、『レッドアイズ 監視捜査班』(21年)、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(21-22年)、『ノッキンオン・ロックドドア』(23/EX)などがある。ヘアメイク:福田純子(Nestation)、スタイリスト: Shohei Kashima(W)■上白石萌音1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身。2011年第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞し、同年にNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』でデビュー。14年、映画『舞妓はレディ』で主演に抜擢され、日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。主な出演作に、映画『ちはやふる上の句/下の句/結び』(16年、18年)、『溺れるナイフ』(16年)、『君の名は。』(16年)、『羊と鋼の森』(18年)、ドラマ『ホクサイと飯さえあれば』(17年)、『恋はつづくよどこまでも』(20年)、『オー! マイ・ボス! 恋は別冊で』(21年)、大河ドラマ『青天を衝け』(21年)、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(21-22年)、舞台『千と千尋の神隠し』(22年~)、『ダデイ・ロング・レッグズ』(22年)などがある。ヘアメイク:山田佳苗、スタイリスト:嶋岡隆・北村梓(Office Shimarl)(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
2024年02月19日繊細な役柄から天真爛漫な役までもこなす、俳優の上白石萌歌(かみしらいし・もか)さん。演技力はもちろん、高い歌唱力も持ち合わせているとあり、ドラマや映画など数多くの作品に携わっている俳優として知られています。上白石萌歌の『幼少期ショット』に絶賛の声2024年2月17日、上白石さんはInstagramを更新。ドキュメンタリーバラエティ番組『アナザースカイ』(日本テレビ系)に出演することを明かしました。国内外問わず、想い出深い場所を訪れるゲストに密着する、同番組。上白石さんは、小学校の頃に3年間、家族と暮らしたことがあるメキシコを訪問するそうです。15年ぶりの『里帰り』に、「あらゆる場所に想い出が踊っていて、幼き日の自分に会えた気がした」と、幼い頃の写真を公開しました。「国宝級のかわいさ」「尊い」など絶賛の声が上がる、上白石さんの幼少期の写真をご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 上白石 萌歌(@moka____k)がシェアした投稿 カメラの前で優しくほほ笑む、幼い頃の上白石さん。同年1月10日に投稿された現在の上白石さんと比べても、面影がバッチリと残っていることが見て取れます! この投稿をInstagramで見る 上白石 萌歌(@moka____k)がシェアした投稿 昔から容姿が整っていたことが分かる写真には、さまざまなコメントが集まりました。・面影がありまくり!素敵ですね。・全然変わっていない!そのまま大きくなったんだね…。・最強で最高。メキシコに3年間も住んでいたなんて、知りませんでした!上白石さんが出演するのは、同年2月24日の放送。気になる人は、『アナザースカイ』を視聴してはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2024年02月18日