小学校高学年のころのお話です。当時の私は、あることが友だちにバレるのが嫌で、トイレに行く回数を少なくしていて……。 誰にも知られたくない私が初潮を迎えたのは小学校高学年になったばかりのころで、生理についての知識がなく、とても困惑したことを覚えています。これまで周りの友だちと生理について語ったことはなく、おそらく生理がきている子はいなかったのだろうと考えられます。そのため、私は生理が始まったことに対してとてもネガティブな気持ちになり、生理がきたことを誰にも知られたくないと思っていました。 トイレに行く回数を減らして…友だちにバレないようにしていた私ですが、ナプキンを入れたポーチを持ってトイレに行こうとすると、友だちから「なんでポーチを持ってトイレに行くの?」と聞かれることが多く、とても嫌でした。「生理用品が入っているから」とはさすがに言えず、いつもテキトーに答えていました。 そんなことがあり、ナプキンを交換しに行くのが嫌になってしまい、私はできるだけ交換の回数を減らすように。しかし、その結果、経血漏れをしてしまうことがあり、かえって友だちから不審がられてしまったのです。 そんなある日、私はようやく友だちに初潮を迎えたことを話し、トイレにポーチを持っていく理由を伝えました。すると、友だちも「そうだったんだね」と理解してくれて、それ以降は何も言わず温かい目で見守ってくれるようになりました。 友だちに打ち明けたことで、学校でナプキンを交換することへの抵抗感が薄れていきました。それまでは、生理中はいつも友だちの目を気にして休み時間もよそよそしく接したり、授業中は経血漏れをしていないか気になったりと、1日中生理のことで頭がいっぱいでした。もっと早く友だちに打ち明けていれば友だちを不安にさせずに済んだでしょうし、私もビクビクして学校生活を送る必要もなかったかもしれません。まだ生理に不慣れだったころの懐かしいエピソードです。 著者/北山遥作画/加藤みちか 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者・イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター 加藤みちか
2024年04月24日モーニング娘。の元メンバーでタレントの藤本美貴が18日に自身のアメブロを更新。長女がギターで練習している曲を明かした。この日、藤本は「長女がギターを習ってきました」と報告し、長女や夫でお笑いコンビ・品川庄司の庄司智春がギターを弾く様子を写真で公開。「楽器を弾けるときっと楽しいよね」とつづった。続けて「子供達の心が豊かに育つと嬉しな」と親心を述べ「楽しみがまた一つ増えました」とコメント。長女について、シンガー・ソングライターのあいみょんの『マリーゴールド』を練習していることを明かし、ブログを締めくくった。
2024年04月19日汗臭いのに…「周囲から羨ましがられるような彼女と付き合っていたときのこと。いつもサッカーの練習着を選択してくれる彼女に感謝していました。この日も彼女に練習着を渡して、トイレから戻ってくると…。練習着の匂いを嗅いでいてびっくりしました。」(25歳男性)彼女から見せられた意外な一面が、男性の心を離れさせてしまうことがあるようです。恋の火を消してしまうかもしれない、そんな彼女の行動を探ってみましょう。後輩に冷たい対応をするときたまには仕事の電話をデート中に受けることもあるでしょう。だけど、その際後輩に対して辛辣な言葉を浴びせているのを耳にすると、彼も心が痛むかもしれません。「期限を守れない理由は?」や「以前も同じ話をしたよね?」など、相手を追い詰める言葉遣いは控えるといいでしょう。オシャレを怠るようになったら交際当初は、彼女もいつもきちんとメイクをして、オシャレを心掛けていたはず。ですが、関係が落ち着き始めると、やや手を抜きがちに。そんな変化を見せられた彼は、彼女のだらしなさに不安を覚えることも。彼に対する否定が目立つ時交際が長続きするにつれて、気軽に彼を否定するような言動が増えがちです。例を挙げると、彼が遅く帰った日に「もしかして浮気?」と疑うようなことや、意見が合わない時に「あなたが間違っている」と断言することも。次第に否定されることが多くなると、彼の熱も冷たくなるかもしれません。気分屋の一面彼女の気まぐれな性格や短気な態度は、彼の気持ちを沈ませる可能性があります。物事に対する取り組みが中途半端に終わることが多いと、恋愛だけでなく将来に対しても不安を抱いてしまうかもしれません。その一方で、彼への一途な愛情をしっかりと伝えることができれば、彼も安堵感を持ちやすいでしょう。終わりに周囲の意見に左右されやすい彼女の行動に、彼はがっかりしてしまうことがあります。自分なりのやり方でストレスを解消し、落ち着いて過ごすことが、関係を長く持続させる秘訣かもしれません。(愛カツ編集部)
2024年04月19日年齢的にもまだまだ集中力がなく、練習の時もルールの説明など長い話を聞いていられない低学年。説明するときの話の秒数や、伝え方のコツがあれば教えて。と言うお父さんコーチからの相談。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、低学年への伝え方など指導のアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見られるCOACH UNITED ACADEMY>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<スタートが遅いと追いつけないという認識を変えたい、4年生以上とか遅く始めた子にサッカーの理解を促す練習を教えて<お父さんコーチからの質問>池上さん初めまして。サッカー経験者であるというだけで、子どもの保育園と小学校のスポ少で低学年を教えています。今のところ指導者ライセンスを持っているわけではないので、補助員として安全を管理しながら遊び相手になっているような感じですが。お聞きしたいのは、未就学児~低学年が飽きないで、楽しめて基礎トレーニング出来るメニューについてです。これまでも散々同じような質問を受けていると思いますが、この年代はまだまだ集中力がなく、長い間話を聞いていることも難しいのと、年々子どもたちの運動能力が低くなっている感じがします。説明するときの時間の目安(数十秒?)や伝わりやすい言い方、身体を自由に動かしてサッカーの基礎的な動きを実践できる方法があれば教えてください。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。Jリーグクラブ時代、時間を計ったことがあります。小学校で指導する45分間で、コーチがどのくらい説明に時間を割いているのかタイムを取ったのです。45分のうち約15分間、しゃべっていました。つまりプレータイムは30分しかなかったのです。計測されたコーチは「いえいえ、そんなにしゃべってないですよ」と首をかしげていました。本人も気づかない間に長くしゃべっているわけです。これは恐らく多くの指導者が同じ状況かもしれません。■指導者は選手たちが何ができて、何が楽しいのか、できてない理由などを把握するのが大事私たち指導者がまず考えるべきは、プレーヤーの動きです。やっていることをしっかり見て分析します。どんな状態になっているのか、何ができていて、何ができていないのか。それはなぜなのかを把握します。同時に「どんなことが楽しくて、どんなことが嫌なのか」も気づかなくてはいけません。ここを黙って見ておかなくてはなりません。したがって、目の前の選手に指示を出しながら見ていたらそこに気づきづらいはずです。しかし、コーチは自分の思い通りになっていないことが目の前で起きているので、つい言ってしまう。すぐに「集合!」と言いたくなってしまう。そこで結局お説教じみた指導になってしまう傾向があります。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■低学年の指導で良く起きるのは、ルールの理解に時間がかかることご相談者様の指導年代は6歳以下、8歳以下と低学年です。この年代によく起きるのは、練習のルールをなかなか理解できないことです。例えば2対1で「ゴールはドリブル通過ね」と告げても、コーンの間を狙って蹴ってしまう子どもがいます。あるいはドルブルのように見えるけれど、蹴って走っているだけだったりします。あまりにもみんながルールを理解してないとしたら、もう一度集めて「ルールはこうだからね。そんなことを考えてください」と説明しましょう。子どもたちに「ルールがあるのは、何かが上手くなるためのルールです。それを守らずにやってしまうと効果がなくなっていきます」といった話をしてもよいでしょう。でも、そういう話もサッと短く終わらせます。■あれこれ思案するより正直に「話を聞いてほしいんですけど」と言ってみよう加えて、なかなかこちらを向いてくれないことも多々あります。そんなことを感じたら自分のしゃべり方や内容を見直しましょう。注目されないということは、子どもたちが聞きたくなるような話じゃないということだと思います。話を聞いてもらうための努力をする必要があります。ただし、子どもたちを注目させるために何か方法を探るのではなく、正直に「すみません。話を聞いて欲しいんですけど」話しかけます。「今、聞いてない子多いよね」と言うのはOK。とはいえ、多くの初心者の指導者は「静かにして」と言った後に「話は聞かないとダメでしょ」と少し怒り気味に言ってしまうようです。そこで子どもがシーンとなっても、聞かないといけないという主旨の話を続けてしまうのです。よって、シーンとなったらその先は言わずに、OK。今やってることこうだからねという話をして、さあ、やりましょうと再開してください。コーチはエンターテイナーですよねと言われることもあります。が、別にみんながみんなエンターテイナーである必要はありません。個々でパーソナリティーは異なります。これが絶対というのはありません。■話が伝わっていないとトレーニングの効果が下がるお手本となる師匠を見て学ぶのも手それでも、私たちが理解しておかなくてはいけないのは、話が伝わっていないとトレーニングの効果は下がるということです。うまく伝える方法はそれぞれ考える必要があると思います。伝わりやすい言い方などは、子どもの様子を見ながら省みるしかありません。これは私がいつも話すことですが、良い師匠を見つけて、一緒にくっついて実際に指導を見ることもおすすめです。どれぐらいしゃべっているのか。子どもたちとどんなやり取りしてるのかとか。そんなことは実際に見ないとわかりません。コーチそれぞれが「この人の指導いいな」と感じた人を見つければいいと思います。■オランダでは指導実践の後にコーチたちがディスカッションする(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)オランダのライセンス制度は指導実践が非常に多いと聞きます。テキストもなく、何度も実践した後にみんなで何度もディスカッションをする。そのディスカッションで、コーチたちがみんなそれぞれいろんなこと言う。そこをインストラクターが聞きながらメモをして、あとで「あなたはこれぐらい理解できているから合格です」となるそうです。ところが、オランダからそんなことを学んで帰国した日本人コーチが講習会をして、さあディスカッションしましょうと声をかけても、日本人は誰もしゃべらないという。まず大人が変わる必要があると感じます。メニューはネットで検索するとたくさん出てきます。私の著書にもメニューに特化したものがあります。図やイラストでみるほうがわかりやすいでしょうから、ぜひ参考にしてください。池上さんの連載一覧はこちら>>池上正さんの指導を動画で見られるCOACH UNITED ACADEMY>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2024年03月29日長年経過観察していた奥歯がとうとうヤバくなってしまいまして。(なんの話や)次の予約で抜歯するんですが、抜歯決定から恐怖心のあまり過食に走ってしまい、卒園式直前だというのに激太り。着る予定だった服の変更を余儀なくされてしまった、歯科治療恐怖症の、どうも私です。もうじき卒園式を迎える末っ子くん。少し前から自宅でもお歌の練習をしているのですが…久しぶりに聞いたその歌は、8年前、長男の卒園式の時にも歌われていた歌で!とっても懐かしくて聞き入っていたら…長男・長女・次男は同じ保育園だったのですが、卒園式の日には毎回同じ歌を歌っていたんです。3人とも年が近いこともあり(特に長女・次男は年子)、ほぼ毎年のように聞いていたその歌。末っ子の歌を聞き入っているうちに、3人の当時の様子が鮮明に蘇ってきて…もはやイントロの部分のみでも自分の意志とは関係なく涙腺が大破(笑)(長女も私と全く同じタイプで、この曲を聞くたびに自動で涙が出てきます 笑)歌だけでこうなのだから、本番はどうなってしまうのか…。化粧が落ちる前提で、いっそすっぴんで行った方がいいのか…!? と、わりと本気で考えてしまうほどに当日が心配な涙腺ゆるゆる母なのでした(笑)
2024年03月20日現在配信中のNetflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」のメインキャストのひとり、蒔田彩珠が自身のInstagramにて、アクション練習時の映像を公開した。賀来賢人が主演を務める本作は、この現代日本に忍びが身を潜めているとしたら…という、骨太なサスペンスドラマとスピーディーかつリアルな忍者アクションが融合した異色の忍びエンターテインメント。類い稀なる才能を持つ優秀な忍びでありながら、その優しさが仇となり、大きなトラウマを抱える俵家の次男・晴を賀来さんが演じているが、蒔田さんは、その俵家のひとりで、長女・凪を演じている。蒔田さんは、『万引き家族』『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』『朝が来る』「妻、小学生になる。」などに出演するいま注目の俳優。本作でアクション初挑戦となった蒔田さん。練習の映像が公開されると、「すごいです」、「かっちょいいぃぃぃぃ!」、「すげえ」、「キレッキレ」、「アクション作品もっと出て欲しい」などと驚きのコメントが多数寄せられた。2月15日の配信開始から1週間、「今日のシリーズTOP10」において、日本、インド、香港、タイなどを含む世界16の国と地域で1位を獲得した本作。フランス、ドイツ、イタリア、韓国などを含む世界46の国と地域ではTOP3に入っている。また、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)においても初登場2位(※集計期間:2/15-2/18まで4日間)を獲得した。Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」は配信中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年02月27日男女混合チーム。小学生だから女子の方が身体も大きく上手いが、練習の強度や戦術を教える時に気を付けることはある?とのご相談。さらに、試合出場においてもとある学年では大会規定により2人登録できないから、3人いる女子全員外すというチームの選択にも疑問が......。男女混合チームの指導者の皆さんはどうしていますか。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、こどもの人権や心を守ることなど指導者が気を付けないといけないことをお伝えします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見られるCOACH UNITED ACADEMY>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<ずっと一人で練習してきたから足技は抜群に上手いがサッカー経験なし、今回チーム入団が決まったが、何から教えれば良いか教えて<お父さんコーチからの質問>こんにちは。サカイクのSNSなどで記事を拝見しています。スポ少でコーチとしてサッカーに関わっています。見ているのはU-11です。近くにクラブチームはなく、女子チームもない男女混合チームです。とはいえ、男子の方が圧倒的に多く、1学年男子12~3人、女子2~3人程度です。当然ながら女子の方が身長も高いし上手いです。今のところコンタクトプレーも嫌がっていないのですが、練習の強度や戦術など男女混合チームならではの注意点などはありますか?また、一番多い学年で18名いますが、大会は16名登録なのでどうしても2名登録できません。コーチたちに相談すると、今回女子3名を外したらいいんじゃない?(男子のみ15名登録)ということでした。このような場合、2名だけ外すとショックが大きいから女子を全員外す方が良いという考えのようですが、池上さんはどう思われますか?チーム編成のやりかたで大事な考え方なども教えてください。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。まず最初に、ご相談文の2番目に書かれた質問からお答えします。■女子3人中2人だけ外すとショックだから全員外す、というのは時代錯誤まずは、マインドセットを整えます。コーチの方からそのお子さんに、口頭でサッカーの成り立ちを教えてあげてください。「2名だけ外すとショックが大きいから女子を全員外す方が良いという考えのようですが、池上さんはどう思われますか?」とのことですが、それ以前になぜ「チームにいる3人の女子全員外せばいい」という結論になったのでしょうか?この女子全員外すという決定に至るまで、どうも皆さんでさまざま議論してはいないようです。日本でも遅まきながらジェンダーフリーの声が叫ばれ始めた今、時代錯誤ではありませんか?この時代に許される話ではありません。なぜこのような思考になってしまったのか、その点を聞いてみたいところです。理解に苦しみます。しかも「女子の方が身長も高いし上手いです。今のところコンタクトプレーも嫌がっていない」と書いてあります。まったく遜色なさそうです。男子より身長も高くて上手いのに、なぜ女子というだけで外すのでしょうか。全員を平等に見るのが指導者の責任であり、資格ではないでしょうか。少年サッカーと言ってしまいますが、正しくは少年少女サッカーです。性差によって差別をしてはいけません。例え男子チームであろうともそこに女子が含まれているのであれば、全員平等に見ることが指導者には求められます。平等に扱われることは「子どもの人権」でもあります。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■前の大会で登録できなかった子は次の大会で必ずメンバーに入れるなど、全員試合に出せるようにするでは、どうするべきか。大会の規定上、16人登録は仕方のないことです。チーム全員を均等に見たときに、誰を入れて誰をを外すのかはを、コーチ全員で話し合えばよいことです。そして、次の大会は漏れた2人を必ずメンバーに入れることです。もっと言えば、ひとつの学年で大会に参加するのならば、全員出られるよう考えるべきでしょう。実際、子どもたちのレベルを見極めるのは難しい作業です。どういう方法で選ぶのかわかりませんが、せっかくきた子どもたちは全員試合に出してあげるよう努めてください。そうなると頻繁に交替があるので、途中出場の選手は実は大変です。ずっと同じメンバーで出ているほうがやりやすいのも事実です。しかし、そんなことは置いておいて、どんどん交替させてください。プレータイムは同じにしましょう。例えば2チームにすることも考えられます。大会によって登録人数はわかっているのですから、この大会は2チームにしよう。そのために下の学年から足りない分の選手を呼ぶといった工夫をしましょう。また、11歳以下なので5年生の大会のようですが、大会規定はどうなっているのでしょうか?1試合ごとにエントリーメンバーを替えられるのか否か。登録を替えられるのなら、そうすべきです。予選リーグはそのままで、決勝に行くときにメンバー変更可というケースは多いです。■全員に目を配るには指導者と選手の人数のバランスを見ることが大事それともうひとつ。そもそも入団募集をする際に、指導者の数とのバランスを考慮しているでしょうか?私が運営しているサッカークラブは、1学年6人までとしています。なぜならば、コーチが私ひとりだからです。皆さん、より多くの子どもに来て欲しい。民間のクラブであれば経営上の問題もありますし、基本的にボランティアコーチが集まる少年団も少子化のいま存続させるために子どもを多く集めたい。そういった気持ちはわかりますが、まずは今いる目の前の子どもたちのことをコーチみんなで考える時間を設けてください。■オシムさんはメンバーから外した選手に理由をきちんと説明していた私がジェフ時代にお世話になった元日本代表監督でもあるイビチャ・オシムさんは、いつも「外した選手にちゃんと説明する必要がある」とおっしゃっていました。言葉通り、選手にはなぜ出られないのかなど、きちんと説明していました。それを考えると、コーチの皆さんは選手たちにどうして大会に出られないのかを説明できるでしょうか?プロは説明が必要だけど、子どもは不要でしょうか?子どもだからこそ丁寧にこころを扱わなくてはいけません。その点からすると「女子3人外せばいい」という判断は、周囲から見ても安易な「女子外し」にしか見えません。繰り返しになりますが、今の時代許されることではありません。■男女混合チームでも練習の強度を変える必要はない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)最初の質問である「練習の強度や戦術など男女混合チームならではの注意点」についてです。私は男子だけのチームと何ら変える必要はないと思います。ご相談者様も「今のところコンタクトプレーも嫌がっていない」と書かれています。最後に、重要なことをお伝えします。練習の強度は、プレースピードやプレスをかける距離の近さなど幾つかの要素があります。体をぶつけ合うことだけがサッカーの強度ではありません。女子は男子と長い距離を一緒に走ると追いつかれるかもしれませんが、8人制のコートでプレーする場合問題ありません。高学年になるとアジリティや、ターンのスピードなどは男子のほうが上回る様子を見かけますが、「相手はこうだから次はこうしよう」と頭を使ってプレーを読み切る能力が養われます。もっと早く準備しようとします。そして、それは男子だけのチームでも同じことが言えます。6年生くらいでは体格や走力に差があるので、遅い子は工夫します。決して男女差だけの話ではありません。池上正さんの指導を動画で見られるCOACH UNITED ACADEMY>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2024年02月26日現在公開中の映画『ゴールデンカムイ』より、主人公・杉元佐一を演じる山﨑賢人のアクション練習映像が公開された。本作は、明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちが躍動するサバイバルバトルアクション。1月19日(金) に公開されると、2月13日(月) までの公開25日間で、観客動員数は142万人、興行収入は20.8億円を突破している。山﨑演じる杉元は、日露戦争でめざましい武功をあげ、その闘いぶりから“不死身の杉元”と呼ばれる元軍人というキャラクター。元々『キングダム』シリーズ、『今際の国のアリス』シリーズなどでアクションに定評のある山﨑だが、本作では元軍人の杉元を演じるにあたり、約10キロ体重を増量。さらには、真冬の川に飛び込むシーンや、深夜の氷点下の中、馬そりに引きずられるシーンをスタントなしの体当たりで演じ、本人も舞台挨拶で「やれることは全部やりました!」と言い切っている。そんな山﨑の努力が垣間見えるアクション練習映像では、空手や日本の武道に基づいた動き、軍事練習に励む姿が。また、馬そり上での二階堂役の栁俊太郎との激しいアクションシーンなど、練習ながらも手に汗握る内容となっている。映画『ゴールデンカムイ』アクション練習映像<作品情報>映画『ゴールデンカムイ』公開中映画『ゴールデンカムイ』ポスタービジュアル公式サイト:映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
2024年02月15日皆さんは、同級生の衝撃発言に驚いた経験はありますか? 今回は「女性を見下して怒る同級生」にまつわる物語とその感想を紹介します。同級生の衝撃発言高校生の主人公は、テストで学年1位をとりました。すると同級生から突然「どういうつもりだよ!」と言われます。同級生は主人公が1位をとったことが気に入らないようで「男の俺よりも女のお前がいい成績をとるなんて!」と衝撃発言をしました。主人公は唖然として「いい成績をとりたいなら、私以上に勉強すればよかったのでは?」と言うと…。女性を下に見ていて…出典:Youtube「Lineドラマ」「女が勉強できて何になる。結婚して家庭に収まるんだから」と時代錯誤な発言をする同級生。さらに「女が男を立てるのは常識だ」と価値観を押しつけてきます。そんな偏った考え方の同級生に、主人公はうんざりするのでした。読者の感想成績で負けたからといってわざわざイヤミのようなことを言ってくるのは、嫉妬しているとしか思えませんね。変な価値観を他人に押しつけるのは、やめたほうがいいと感じました。(20代/女性)勉強できるのはその人の努力で、男女も年齢も関係ないですよね。衝撃発言の連続で、同級生には呆れてしまいました。(40代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年02月06日タレントのモト冬樹が11日に自身のアメブロを更新。ゴルフ練習場で遭遇した人物を明かした。2023年9月6日のブログで、モトは「舞台が終わったので気持ちを切り替えるために久しぶりに打ちっぱなしに行ってきました」とゴルフの打ちっぱなしに行ったことを明かし「またまた舘ひろしさんに会った」と俳優の舘ひろしに遭遇したことを報告。「元気そうな舘さんの顔を見るとなぜかうれしくなるんだよな」と述べ「元気でいられるって幸せだね」とつづっていた。この日は「元気な70代」というタイトルでブログを更新し「今年初の打ちっぱなしに行ってきました」と報告。「またまた舘ひろしさんと遭遇」と再び舘と遭遇したことを説明し「新年のご挨拶ができました」とつづった。続けて「この寒いのに元気ですねと言うとそっちもねと言われて」とゴルフ練習場での舘との会話を明かし「確かに、、」とコメント。「元気な70代です」と自撮りショットを公開し、ブログを締めくくった。
2024年01月12日韓国SBSが贈る初ガールズグループオーディション「UNIVERSE TICKET」から、第7話の予告映像がABEMAにて公開。第7話では日本人練習生8人を含む合計30人の中から、次のステージに進出する練習生が1次昇級式で発表される。また、“ブロンドガール”日本人練習生コトコの個人動画総再生回数が300万回を突破したことも分かった。本番組内では、韓国の国家番号である“82”という数字に意味を持たせ、K-POPアーティストデビューを夢見る82人の練習生が特別なミッションに挑戦。最終メンバーとして残った8人がデビューグループとなり、2年6か月間の期間限定で活動する。年内最後の放送となる12月27日(水)放送の第7話では、「LEVEL STATION(レベルステーション)」でのパフォーマンスバトルを終えた日本人練習生8人を含む合計30人の中から次のステージに進出できる練習生を発表する1次昇級式の模様を放送。39人で行われた「LEVEL STATION」では、日本人練習生のナコを含む合計9人が途中で脱落しており、現在以下の30人がデビュー候補として残っている。ナナ■練習生30人(韓国での50音順)ガビク・ギョリョンクォン・ウニョンキム・スミンキム・スビンキム・スジンナナ(日本人)ナルミ(日本人)ニジ(日本人)ミナリ(日本人)パン・ユナペ・イェラムペ・ハラムエリシアオ・ユナヨナユリ(日本人)イドタユイ(日本人)イ・ソヌイ・ウンチェイ・フランイム・ソウォンチャン・スアチョン・ジニョンジェイラ(日本人)ゼリーダンカジン・ヒョンジュコトコ(日本人)ホ・ソンビンファン・シウン「LEVEL STATION」で生き残った30人の練習生から、何人が次のステージに進出することができるのか?少女たちの運命が大きく変わる1次昇級式に期待が高まる。なお、「ABEMA」のK-POP公式Instagramでは、練習生たちの動画を続々と公開しており、日本人練習生コトコによる個人動画の総再生回数は12月26日現在で137万回を突破。公式YouTube、公式TikTokでも公開された個人動画の総再生回数は300万回を超えるなど、大きな反響を呼んでいる。放送回数を重ねるごとに注目を集めるコトコは無事に次のステージへ進出することができるのか、見届けてほしい。さらに、「ABEMA」では、第1話から4話までの見どころを15分にまとめた「15分でまる分かり!ユニチケ第1章」を独占無料配信中。「15分でまる分かり!ユニチケ第1章」は、初回放送から第4話までの見どころを15分に分かりやすくまとめたダイジェスト映像となっており、最初に行われた「1対1バトル」や、チーム戦で行われた「リベンジバトル」で披露された必見のパフォーマンスをはじめ、注目の日本人練習生も紹介されている。「UNIVERSE TICKET」は毎週水曜22時40分~ABEMA SPECIAL(字幕)、K-WORLD(通訳)にて放送中。※第1話から第4話は番組放送終了後も無料で視聴可能。(シネマカフェ編集部)
2023年12月27日毎年、10月31日に行われる秋の祭り、ハロウィン。どんな仮装をするかを考えたり、カボチャで『ジャック・オー・ランタン』を作ったりと、楽しみにしている人も多いでしょう。ただ、ハロウィンを楽しみにしているのは、人だけではないようで…。ハロウィンに向けて、ある練習をする犬いくじ(@zknc_)さんは、一緒に暮らす愛犬の写真を、X(Twitter)に投稿しました。写っているのは、ハロウィンのために何やら『練習』している、ペットの犬の姿。実際の写真をご覧ください。目を天井に向け、口を大きく開き、人を驚かせようとするその表情は怖い…というよりもかわいい!犬は、来たるハロウィンに向けて、お化けの仮装を練習していたのです!白い布団を頭からかぶり、体全体でお化けになりきっているようですね。写真には、「怖いほどかわいい」「愛おしいですね」などのコメントが寄せられていました。人々に恐怖ではなく、癒しを与えることとなった、いくじさんの愛犬。きっと当日は、このお化けの仮装で、いくじさんから、たくさんのおやつをもらうのでしょう…![文・構成/grape編集部]
2023年10月28日今回は、人気のマンガをクイズ形式で紹介します! マンガのストーリーがどんな結末になるか考えてみてくださいね。イラスト:モナ・リザの戯言息子をスタメンにしたい親の暴走主人公の息子はバスケ部に入り、日々練習に打ち込んでいます。そして努力の甲斐があり、無事スタメンに選ばれました。しかし、選ばれなかったチームメイトの父親がそれをよく思わず…。「息子をスタメンにしろ」と監督に猛抗議し、周囲を困らせていたのです。さらに「あいつがスタメンに選ばれるのはおかしい!」と主人公の息子に文句を言う始末。ある日、練習試合の最後でシュートを外してしまった主人公の息子。その結果、試合は負けてしまいました。練習試合で失敗してしまった出典:モナ・リザの戯言主人公含め、周囲は「大会までに調整すればよい」と慰めたのですが…。家に帰ってからの息子は見るからに元気がなく、調子が悪くなってしまいます。問題さあ、ここで問題です。主人公の息子の調子が悪くなったのはなぜでしょう?ヒント「ある人物」の言動が原因でした。みなさんは答えがわかりましたか?正解は…出典:モナ・リザの戯言正解は「チームメイトの父親が裏で文句を言っていたから」でした。チームメイトの父親に「スタメンに入っておいて情けない」と言われた主人公の息子。心ない言葉に傷つき、試合後もずっと気にしてしまっていたのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※この物語はフィクションです。(lamire編集部)
2023年10月24日段ボール箱や紙袋、クローゼットの中など、猫は狭いところに入るのが好きですよね。体が小さい子猫の場合は、入れる場所はさらに多くなるでしょう。チェリース・アシュビー(curlyhaircher)さんは、オレオくんという子猫を家族に迎えました。ある日、オレオくんが彼女のベッドの下のわずかな隙間に入ってしまったのだそう。呼んでも出てこないため、チェリースさんはキャットフードを使ってオレオくんをおびき出そうと考えます。キャットフードの缶のフタを開けて、ベッドの下に近付けるチェリースさん。おいしそうな匂いにつられてオレオくんが出てくるのを待ってみたところ…。どうなったのかは、こちらをご覧ください。@curlyhaircher Oreo thinks he’s smartter than me #catmom #oreo #kittenlove ♬ Funny Song - Funny Song Studio & Sounds Reelキャットフードの匂いに気付いたオレオくんは、出てくる代わりにベッドの下からごはんに前脚を伸ばしてきました!これでは愛猫のためにベッドの下にごはんを運んできたフードデリバリー状態です!ごはんを取られまいと引き寄せるチェリースさんと、ベッドの下で食事を楽しみたいオレオくん。1人と1匹の攻防戦は、多くの人たちの笑いを誘いました。・脚が出てくるとは予想していなかった!・爆笑した!この子はあなたのことを『Uber Eats』扱いしている。・彼は非接触の受け取り方法を選んだみたいだね。・こんなのアニメでしか見られないと思ってたよ!チェリースさんは「オレオは私より自分のほうが賢いと思っている」とつづっています。オレオくんは日に日に少しずつ、人に慣れていっている状態なのだそう。今はまだそんな状態なので、ベッドの下にいると安心できるのでしょう。チェリースさんから愛情をもらっていくうちに、オレオくんがベッドの下に隠れることはなくなるかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2023年10月02日ママもキッズも精神的に負担がかかることもあるトイトレ。できるだけ楽しく練習できたらいいですよね。今回【トイトレ】がテーマの絵本を母であり、モデルで絵本ソムリエのアンヌさんが厳選してくれました。ひとりでうんちができるようになる過程を描くものや、クスッと笑えるキャラが登場するものなど、いずれも子どもの気持ちに寄り添ってくれるお話。トイトレに挑戦前、または最中の親子はぜひ一緒に読んでみてはいかが?トイトレがテーマの絵本 01“ひとりうんち”の過程を描く『ひとりでうんちできるかな』『ひとりでうんちできるかな』作:きむらゆういち (偕成社) 対象年齢:0歳くらいから「表紙を開くとネコのミケが『うーん、うーん』。何をしているのでしょう。ページをめくると、おや! おまるでうんち。お次は小トリのピイちゃん。それから……。オムツからおまるへ、そしてトイレへとステップアップしていく過程をシンプルに描いています。いないいないばあのような仕掛けは、赤ちゃんが喜ぶこと間違いなし。ひとり立ちをサポートする『あかちゃんのあそびえほん』シリーズの一冊で、ロングセラーです。ボードブックで破れにくいのも嬉しいですね」トイトレがテーマの絵本 02焦らずゆっくりトレーニングしよう『うんちがぽとん』『うんちがぽとん』絵・文 アロナ・フランケル訳:さくまゆみこ (アリス館) 対象年齢:2歳くらいから「イスラエルの作家による大人気のトイトレ絵本。まあくんは、オムツにうんちとおしっこをします。それをお母さんがきれいなオムツと交換してくれます。ある日のこと、おばあさんがまあくんに大きなプレゼントをくれました。帽子かな? ミルクつぼかな? よく見るとおまるでした。そこで、まあくんは座ってみることに。でもまだまだ上手くできません。子どもに無理強いすることなく、オムツ卒業に導く作品。おしゃれな絵と楽しい展開で和みます。『でたかな? まだまだ』という繰り返しは、親子で掛け合いの台詞にしても」トイトレがテーマの絵本 03おしゃれな絵も魅力的『おしっこ おしっこ どこでする?』『おしっこ おしっこ どこでする?』作:レスリー・パトリセリ訳:大浜千尋(パイ インターナショナル) 対象年齢:2歳くらいから「おしっこしたいときはどこでする? そんな問いに、小さな『僕』がお手本を見せてくれます。最初は尿意を感じて、どうしようか迷います。でも、もうオムツでするのは嫌。そこでおまるにトライ。しばらくすると……大成功! その気持ちよさがとてもよく伝わる、可愛いボードブック絵本。バイリンガルなので、英語でも親しめます」トイトレがテーマの絵本 04ユニークなキャラと一緒なら頑張れそう!『おトイレさん』『おトイレさん』作・絵:きたがわめぐみ(教育画劇) 対象年齢:2歳くらいから「お髭を生やしたちょっとシュールなおトイレさん。みんなに自分を使ってもらいたくて、森を歩いています。すると、リスが現れシャーッとおしっこ。嬉しくなったおトイレさんは親父ギャグを放ちます。次にヘビが来て、うんちをポトン。それから小さなキリンさんもやってきて、トイレに挑戦。ユニークなおトイレさんの姿にお子さんの緊張がほぐれそう。トイトレ成功も間近になりそうな楽しい絵本です」トイトレがテーマの絵本 05やさしい絵と文がグッド『できるよできる しっこっこ』『できるよできるしっこっこ』作:西内ミナミ絵:和歌山静子 (偕成社) 対象年齢:2歳くらいから「初めの一歩はトイレでおしっこ。できるようになれば、オムツも外れ、どんどん自信が湧いてきます。セミもイヌも、大きなゾウもみんなおしっこするよとページをめくっていくと……。小さなゆうちゃんは、ほかにどんなものがおしっこするのか想像してみます。そしておまるの待っているトイレへ。『しっこっこ』というリズミカルな音が楽しく、小さい子にふさわしいシンプルな絵本です」トイトレがテーマの絵本 06ファンタジックなお話が素敵『じぶんでおしりふけるかな』『じぶんでおしりふけるかな』作・絵:深見春夫監修:藤田紘一郎(岩崎書店) 対象年齢:3歳くらいから「トイトレの最終段階は、用を済ませたあとどうするか。大人の手助けなく、ひとりでおしりを拭けるようにさせたいですね。そんなタイミングにおすすめの一冊。ひろきくんはトイレに行ってうんちをしました。すると便器が海に変わり、金色の船に乗って漂流することに。自分で拭けると意地を張っていると、船はどんどん小さくなっていきます。そして鬼のいる島に。やさしい鬼が、トイレットペーパーの使い方を丁寧に教えてくれるのです。ファンタジーのようでいて、とても実用的な作品。巻末の保護者へのアドバイスも参考になりますよ」トイトレがテーマの絵本 07真夜中のひとりトイレを描く『まよなかのトイレ』『まよなかのトイレ』作:まるやま あやこ(福音館書店) 対象年齢:4歳くらいから「真夜中、ひろこはおしっこがしたくなって、お母さんを呼びます。でも赤ちゃんのお世話で忙しそうなので、ひとりでトイレに行ってみることに。薄暗い廊下を見て、一瞬怖くなってしまいますが、ぬいぐるみのみいこに支えられて歩き出します。すると次々に動物が現れ、ドキドキワクワク。楽しいひとときに塗り替えてくれました。子どもの『身近な大冒険』を、気持ちに寄り添うように描いた暖かみのある一冊。オムツも外れ、昼間のひとりでトイレにもすっかり慣れた大きい子に」トイトレがテーマの絵本 08すっと理解できるわかりやすいストーリー『トイレトイレ』『トイレトイレ』作:©西村敏雄(小学館)「森の木の下にトイレがあります。動物たちは上手に使えるでしょうか。最初にやって来たのはサル。するりとうんちができました。次にクマ。しーしーとおしっこをします。それからゾウやワニなどが現れ、みんなキチンと水も流せます。最後に来たのはウサギ。ちょっと苦戦しますが……。小さい子にとって、ちょっと緊張するトイレ体験。暖かみのある西村さんの絵でバックアップしてくれるような一冊です」PROFILEアンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。
2023年09月28日学年の人数が多いのは良いけど、レベル差がある。止める、蹴る、運ぶの基礎技術だけでなく、その場その場での判断力も......。学年ミックスにして能力別にチーム分けも考えたが、うまい子たちのメリットを考えると悩むし、下の学年と一緒にされると劣等感を感じそうだからという保護者からの反対もある。同じ学年でもレベル差の激しい子たちに、どう指導したら良い?と悩むコーチからのご相談。レベル差のある子たちへの指導で悩んでいる指導者は多いのでは。ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、チームのみんなをうまくするための3つのアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<ポジションの意識がない低学年の団子サッカーを解消したい、子どもたちに伝わる言い方を教えて<お父さんコーチからの質問>地域の少年団でコーチをしています。担当はU-10なのですが、1学年に所属している選手は25人を越えており、選手の上手さにもかなり差があります。なので、止める、蹴る、運ぶの、基礎的な技術が習得できていない選手達やその場面でどうしたら良いか考える力が足りていない選手達がいます。一方で、基礎的な技術も考える力も持っている選手もいます。そんな中で、全員で同じ練習に取り組むべきなのか、グループを分けて練習内容を変えるべきなのか悩んでいます。上手くない選手にとっては上手い選手と一緒にやることで成長は見込めると考えていますが、その逆はどうなのでしょう。同学年は一緒にしてほしいと言う親御さんもいます。下の学年と一緒のグループになると劣等感を抱きそうだからと......。そんな方々への説明にも悩んでいます。上手い選手が上手くない選手と一緒にやることでメリットはあるのか、上手い選手だけでやる方がより成長できるのではないか、といったあたりが気になります。少年団なので、どちらか一方だけに焦点を当てて指導することはありません。何か良い練習方法や考え方がありましたら教えていただきたいです。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。ご相談の文章を読んで、個人よりもチームとして考えることが必要ではないかなと感じました。「上手い選手が上手くない選手と一緒にやることでメリットはあるのか、上手い選手だけでやる方がより成長できるのではないか」「上手くない選手にとっては上手い選手と一緒にやることで成長は見込めると考えていますが、その逆はどうなのでしょう」これらの疑問を持たれているようですが、そう考えてしまうと「上手くない子を入れると試合に勝てない」という考えにつながります。■チームとして全員が上手くなるにはどうしたら良いか、子ども達自信にも考えさせるチームとして全員が上手くなるにはどうしたらいいか考えることが重要です。であれば、上手くない子に上達してもらうにはどうしますか?ということを、子どもにも考えてもらったほうがいいでしょう。子どもは自分の感情をストレートに表現するので「アイツは下手だからパスを出してもダメだ」ということを平気で言います。それに対し、大人はうなずいてしまってはいないでしょうか。「いや、サッカーはチームでやるスポーツだよ。仲間をどう助けるか。あの子がとれるパスをどうやって出すかを考えよう」そういったことを、まず指導者が言えるようにしてください。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■サッカーは「チームでどう戦うか」が大事では、どうするか。10歳以下ということなので4年生くらいでしょう。例えばチームに25人いて8人制の大会に出るとしたら、最低2チーム組めますが、できれば全員出場するために3チーム出してはいかがでしょうか。その際はある程度のレベル分けをしてもいいでしょう。ただし常にそうするのではなく、大会によって全チームの力を平等にして編成してほしいと思います。レベル分けをしても、結局同じチームの中でも差はあります。常に同じ問題をはらむわけです。上手い子だけにボールを持たせて試合をしてしまうと、サッカーではなくなります。だからこそチームでどう戦うか?が大事になってきます。■アドバイス①「勝つための起用」「点を取らせる」という考えを捨てるそこで三つほどアドバイスします。ひとつめ。「みんなでやる。それがサッカーというスポーツなんだよ」という概念を子どもに強く持たせてください。そのためには、この感覚をまずは指導者が深く理解したうえで「勝つためにはこの子を起用する」とか「点を取らせる」といった考えを捨ててください。そして「みんな同じだけ出場して勝つにはどうするか?」を考えてほしいのです。よく聞かれるのは「子どもは勝ちたいでしょう?」という意見です。その通り、子どもは技術が劣る仲間が交替で出ると「そいつに替えたら勝てないのに」などと平気で言います。そのときに、協力し合うこと、上手い下手ではなくリスペクトし合う大切さを教えなくてはいけません。「このメンバーでどうやったら勝てる?みんなで相談して」と言って一緒に考えてあげてください。もし負けても次どうするかを考えます。それがスポーツです。そこを大人がわかっていないと、敗戦の原因だとひとりが責められていたり、いじめに発展することを止めることはできないでしょう。■アドバイス②相手へのリスペクト、仲間との協働を意識させる最近の少年サッカーはヒエラルキーが生まれやすくなっている2つめ。子どもに伝えなくてはいけないことを整理し、徹底してください。小学生のサッカーにしても、みんながみんなプロになるわけではありません。リスペクトや、仲間と協働すること、ルールを守ること。子どもが学ぶべきこと、大人が伝えるべきことはたくさんあります。そこを優先すれば、やるべき指導は見えてくるはずです。つい最近、小学校の先生からこんなことを聞きました。「少年サッカーにヒエラルキーが生まれやすくなってますね。ひと昔前は少年野球をしている子どもの中でいじめのようなことが発生し、それが学校にまで持ち込まれていて私たちも対応に追われました。でも、今はサッカーのほうが問題になることが多いです」そのような時代だからこそ、チームでやるということを強調し実践してほしいです。スポーツの指導現場での暴力根絶についての講演を頼まれることもあります。その際、「皆さんはなぜ子どもにスポーツをさせますか?一体スポーとは何でしょう?」と問いかけます。日本は、そこが欧米に比べて圧倒的に抜けているからです。スポーツに対し「勝負する」という側面が強すぎます。勝ち負けや成績ばかりに一喜一憂します。レギュラーの子どもは上手いからいいけど、補欠の君はダメだから試合に出られないのは当然だよと評価してしまいます。サッカーを学ぶ目的は「勝つ」ことではありません。試合の目的が「勝つ」ことなのです。このことを間違えずに私たち指導者は子どもに伝えなければならないのです。■アドバイス③練習法を変えてみる様々な子を混ぜてやるとみんなできるようになってくる(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)3つめは練習方法です。能力別ではなく、様々な子どもたちを混ぜてやっていると、みんなができるようになってきます。前述したように、できない子がいれば「周りの人は何したらいい?」とできる子に問いかけてください。彼のキックがここまで届くと思う?うん、思わないよね。じゃあ、どうして離れていくの?もっと近づいて相手がいないところでボールをもらってあげたら?みんな特徴あるよね?助けてあげるのがサッカーだよね?例えば、仲良くない二人を私はわざと一緒にやらせます。この子をうまくするにはどうしたら?と考えてもらいます。スポーツは競争だ、悔しかったらうまくなれ――。プロであればそうでしょう。プロは自分の価値を高めたり、磨かなくてはなりません。しかし一方で、自分だけ良ければいい、というエゴイストは一流になれないのも確かです。プロのような競争を小学生からやらせる必要はありません。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年08月11日事前に練習内容を共有しないのでアシスタントコーチの準備が無駄になったり、練習でしてないことを試合で求める年上コーチ。練習も単調で子どもたちの成長が見えづらい。いくつか改善したら子どもたちの楽しさも増幅すると思うのでお願いしたいが、年上コーチと上手く付き合い方が難しい......。と悩むスクール代表からのご相談をいただきました。ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、コーチ間のコミュニケーションについてアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<事前に練習内容を共有しない、練習でしてないことを試合で求める年上コーチに対応を改善してもらう方法を教えて<お父さんコーチからの質問>初めまして。池上さんの記事、大変勉強になります。私が担当しているのは、まだ団子サッカーを続ける小学2年生のチームで、3年生になる前にポジション意識させ、3年生になったらポジションをハッキリさせていこうと考えています。現状は、みんな自分が点数を取りたくてしょうがない様子で、パスをしません。これから先パスの意味、意義をどの様に教えたらその重要性を理解してもらえるのか悩んでいます。現在は「シュートを打とう打とうとしてGKに向かって行ったって、そのままシュート打ったってそれはGKに当たってしまう。だから騙そう」と説明していますが理解している気配がしません。この年代の子どもたちに伝わるような何かいい言葉はありますでしょうか?今のままの伝え方でも成長とともに分かってくれるのか、ご意見伺えましたら幸いです。よろしくお願いします。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。つい最近まさしく同じような話題を、私のクラブの子どもたちの試合を観ながらコーチと話しました。■まずは子どもたちが自分の判断でプレーしていることを見守ってあげる方が良いそれぞれの子どもたちのポジションを私が決めてしまえば、多分もう少しスムーズにいきます。ただし、そうしてしまうと子どもたちの伸びしろを奪うかもしれません。違うポジションの経験をすることで、その子がもっと違う発見をするかもしれないのに、私が「この子にはここが合っている」と主観で決めることの弊害がきっとあります。プレーの一つひとつを見ても「いや、そっちに行くよりこっちのほうが良かったね」と思ったりすることがあります。でも、それは外から見るとそうなのですが、プレーした子がその状況をどう打開するかというのは、そのとき、その子にしかわからない。その子の判断になるわけです。もしかしたらそのとき「自分の技術では抜けない」とか「パスできない」と思ったかもしれません。だからこそ、何も言わずに見守ってあげたほうがいいのです。そうすると、それぞれの子どもがやりたいように、あるいはやれる範囲で、あるいはやれないかもしれないけどチャレンジしようとします。その行為こそが、後々大きな成長につながります。ここでため息が出たのではないでしょうか。「後々」の成長になる。育成年代の指導者は現在地ではなく、そこを見なくてはなりません。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■団子サッカーを脱却するための指導私のトレーニングを見た指導者からよくいただく質問が「パスばっかりする選手になりませんか?」です。私は微笑みながら「パスすることの何がいけないのでしょうか?」と話します。私は小学生に、ワンツーで抜け出すことを指導します。パスしたらまた自分がもらいに動く。そうすると、もらった子も次にまたパスを出して動く。つまりずっと流動する。だんだんサッカー自体がダイナミックになります。それを小学生のスタートのところから教えておかなくては、今の世界のサッカーの潮流には乗れません。したがって、団子サッカーを解消する際は、ポジションを決めるといったことよりも「パスを出したら、次どこに行ったらもらえる?」「その次はどこに出したらシュートが打てる?」と言った問いかけをし、必要があれば原理原則を伝えます。そんなふうに指導をしていってもらえるといいかなと思います。■スペインで指導経験のある佐伯夕利子さんもかつて団子サッカー解消で失敗私も何度かお話ししたことのある佐伯夕利子さんはスペインで指導者をしてきた方です。彼女は著書『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』に、かつて低年齢の子どもたちが団子にならないようにするためにマーカーを置いた話を書いています。マーカーを置いて、子どもに自分のポジションをわかりやすく示していた、と。その指導をこう振り返っています。「何と幼稚な指導をしていたか」そんなことでは、団子サッカーからは脱却できません。日本では、指導者のみなさんは「広がれ、広がれ」と団子にならないよう声をかけます。一瞬広がりはしますが、チームとして繋がってはいません。それが現状なのです。■サッカーを理解すると子どもたちの視点が変わる「この年代の子たちに伝わるような何かいい言葉はありますでしょうか」とあります。例えば「サッカーで大切なのはチームゲームだよ」と言い続けてください。団子になりがちな幼児や1年生からそのことを理解させるのです。理解すると、子どもたちはこんな視点を持つようになります。「(小学)2年生の子たちが誰もパスしないんです!」ある日、高学年の女の子たちが、不満そうな顔で私に訴えてきました。「そうなの?それは大変やな」と彼女たちに対して共感を示したのち、「ちょっとみんな集まって」と声をかけ、話し合いをしました。まず、私がこんな問いかけをしました。「サッカーはチームでやります。みんなにすごいね!って言われたら、誰でも嬉しいよね。楽しくなるためにチームがあります。みんなが楽しめるようにするためにはどうしたらいい?」すると、私に訴えてきた高学年の女の子が「チームのメンバー全員がボールに触らないとシュートできないっていうルールにしたら?」と言ってきたのです。これはいい勉強になると思いました。じゃあ、そうしよう!と言って始めたら、みんながパスをつなぎ始めました。2年生の子どもたちも周りを見始め、パスを出し始めたのです。全体的にとてもダイナミックになりました。■大事なのは「ひとりでやるトレーニングをしない」こと(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)そんなふうにみんなで勉強できたのは、チームのなかに子どもたち全員が何でも言える雰囲気があったからです。心理的安全性とか、安全基地になるといったことを、指導者が意識して運営していけば、このようなことが起きるのです。もう一つ大事なことは、絶対ひとりでやるトレーニングをしないこと。2人組なら、いつも違う人としてもらうよう配慮してください。他者を感じることがとても重要です。そのことをこころとからだに刷り込んでいく。そう言った工夫を意識してください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年07月21日事前に練習内容を共有しないのでアシスタントコーチの準備が無駄になったり、練習でしてないことを試合で求める年上コーチ。練習も単調で子どもたちの成長が見えづらい。いくつか改善したら子どもたちの楽しさも増幅すると思うのでお願いしたいが、年上コーチと上手く付き合い方が難しい......。と悩むスクール代表からのご相談をいただきました。ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、コーチ間のコミュニケーションについてアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<絶えず口ゲンカ、相手の気持ちを考えない、準備・片付けをしない子どもたちの意識改善をどうすればいいか教えて<お父さんコーチからの質問>こんにちは。私はサッカースクールを運営している者です。コーチスタッフは10代から50歳代の幅広い年齢層です。私はスクール運営・代表として、各年代(U-6からU-13以上)で自分のチームの選手に合う練習方針を考えております。しかしながら50代のコーチの指導方法(U-12以上担当)に疑問を持つ事が増えてきています。気になることがあれば対話をしていきましたが、あまり改善がみられません。やはり年下の私(40代)から指示されることが気持ちよくないのでしょうか?これまでにあったことです。・事前に練習内容を共有しないので、アシストコーチの準備が無駄になった・声かけが曖昧で「一生懸命やる」を紐解いて伝えてほしいが、具体的な説明をしない・練習でしてないことを試合で選手に要求するので、選手はコーチの指示でしか動けなくなる・練習が単調で工夫が見られないため、選手たちの成長が見えづらい今までたくさんの選手を見てきてくれたことに対する感謝や、送迎などたくさんやってきてくれているため、こちらもしっかりと言い出せない部分もあります。そして何より教わっている子どもたちは「楽しい」と発します。運営者としては、「もっとこうしたら子どもたちの楽しいは増幅するだろうし、成長速度も変わり卒業してからでも色々な所でサッカーを楽しめる」と思っているため、改善をお願いしたく悩んでいます。年上50代のコーチスタッフとの正しい付き合い方のアドバイスを頂けたらうれしく思います。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。選手と指導者との間に円滑なコミュニケーションが必要であるように、コーチ間の共通理解は重要です。その点からすると、ご相談者様のお悩みは、やはりコミュニケーションの問題だと感じます。■修正を求めるときは、こちらがどれだけ心を開くかがカギ相手にいわゆる修正を求めたり、新しいものを提案する場合は、こちらがどれだけ心を開くかがカギになります。例えば、50代のコーチスタッフを攻撃するような言い方ではなく「みんなでより良くなりたいから、こんな考え方はどうでしょう?」といった表現で話をしてはいかがでしょうか。逆に、「どうして変わらないのか?」「時代が違います」というような否定的な言い方では、コミュニケーションができません。基本的な構えとして、この50代のコーチが言うことを聞いてくれないという感情をもって話してしまうと、なかなか伝わらないでしょう。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■正論であっても言い方によってはすんなり納得してもらいづらいご相談文に書いてあるように、チームの子どもたちは楽しいと言っています。であれば「子どもたちは楽しいと言ってくれているのでいいチームだと思う。ただ、もっとよりよくするためにこうしませんか?」「ここを話し合いませんか?」「僕らももっと学び合いたい」と提案することをお勧めします。あるいは「子どもがうまくなる」「こんなふうにしたほうがもっと楽しくなるかもしれません」という言い方です。私自身、「子どもに対する言い方がやさしいですね」とよく言われます。それは、相手のことを正しくリスペクトしているからだと思います。さらにいえば、その姿勢は大人に対しても同じです。私はこう思いますけどいかがですか?という言い方をします。それ間違っていますよとか、そうじゃなくてこっちがいいですよみたいな言い方はしません。もしそれが正論だとしても、言い方によっては、すんなり納得してもらいづらいからです。■本人が言わないのなら、こちらから尋ねるなど歩み寄りをまた、ご相談文に「練習内容を共有しない」「一生懸命やれと言う言葉を紐解いてほしい」といったことが書かれていますが、まさにコミュニケーションの問題です。例えば、その50代のコーチが何も言わないのであれば、周りのコーチたちも何も準備しなければいいのです。あるいは準備が必要だと思えば、「何が必要ですか?」と尋ねればいいと思います。「準備が無駄になる」と書かれているということは、そのベテランコーチに何も聞かずに準備しているようです。他のコーチはアシスタントなのですから、核になるメインのコーチにいったん聞く必要があります。もしかしたらメインコーチは「何も聞いてくれない」と思い、アシスタントの方々は「何も言ってくれない」と考えているのかもしれません。ひと言「今日、どうしますか?」と聞けば住む話です。「一生懸命の意味」についても、尋ねればいいことです。子どもがさぼっているのか、やっているけれどいまひとつ夢中になっていないのか。例えば「考えながらやれ」の一言でも、「何を見て、伝えたのですか?」とやんわり尋ねてみてはどうでしょうか。こちらから歩み寄る必要があります。■コーチ同士のミーティングで提案するという手も「練習でしてないことを試合で選手に要求するので、選手はコーチの指示でしか動けなくなる」についても、そのことをかみ砕いて実例を挙げて話してみましょう。「こないだこんなことがありましたが、子どもたちが指示でしか動けなくなるかもしれないと少し思ったのですがどうでしょう?」コーチのミーティングやコーチ会議など、皆さん行っているはずです。その場で提案してもいいかと思います。「すべてを教え込むのではなく、子どもたちが自分で考えて学んでいくことに軸足を置いた指導ってどうでしょうかね?」■指導者間のコミュニケーションが取れている方が、子どもも楽しくサッカーができる(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)つまり、「すべてを教え込むのではなく、子どもたちが自分で考えて学んでいくことに軸足を置いた指導ができていない」とか「そこに転換すべきだ」といった主張ではなく、あくまで提案です。そのような視点で「練習が単調で工夫が見られないため、選手たちの成長が見えづらい」ことについても「もっと楽しくなる練習ってないですかね?」と提案してみましょう。コーチ同士のコミュニケーションがとれているほうが、子どもも気を遣わず楽しくサッカーができるはずです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年07月14日平日はサッカー経験がない保護者が数人で見守りをしているチーム、高学年は自分たちで練習メニューをこなしたりするけど、低学年は遊んだりケンカしたりで練習せず時間が過ぎてしまう。親たちもどう声かけして良いかわからない。低学年もちゃんと練習してくれるようにするにはどうしたらいい?とのご相談をいただきました。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、アドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<点取り屋がいなくなって決定力ガタ落ち、今いる選手で何とかして優勝する方法を教えて<お父さんコーチからの質問>はじめまして。小学校の1年生から6年生までが所属するチームの父母会長をしています。私自身は指導者という立場でないのですが、ご相談を送らせていただきました。私たちのチームは、子どもの頃に多少やっていた経験はあるけれど基本的にはサッカーの素人である父母が指導やコーチにあたり、週に月水金の練習と土日は練習若しくは大会出場しています。相談したいのは、低学年の練習のさせ方を教えてほしい、です。土日の練習や大会の指揮は、監督や前述した多少サッカーを知っている父母コーチが行いますが、平日3日間は当番のお母さんが2人いて練習を見守ります。練習時間は16:30~18:30の2時間、土日は8:30~11:30です。高学年は比較的自主性があり練習メニューをこなしますが、低学年はできません。遊びや喧嘩で時間が過ぎます。世間では低学年でもちゃんとできる子たちもいると思いますが、たまたまうちのチームにはそういう子が集まっているだけなのでしょうか。お母さんたちもどう声掛けしてよいか分からなくて困惑しています。何か良い方法はないでしょうか?<池上さんからのアドバイス>この相談文を読んだときに、まずは「こんなに練習しているんだ」と驚きました。小学1~2年生の子どもたちが週5回もやっています。これだけの回数で練習が組まれているのであれば、一回の練習をもっと余裕のある楽しいものにする視点で考えませんか。例えば、もっと試合ができるような環境にしてあげてください。練習の最初からどんどんゲームをしてもらいます。審判は必要ありません。子どもたちにジャッジさせてください。彼らができるだけ自由にサッカーを楽しめる環境を目指しましょう。■スポーツの練習=しっかり学びにつながることをしないといけないという事ではないスポーツの練習というと、大人たちはそこで何かを学ばないといけない、しっかりやらないといけないという脅迫強迫観念に似た感覚に陥りやすいようです。そうではなく、子どもたちが楽しく試合をやってる間に、ひと月、ふた月と経つうちにどんどん変わっていく姿が見られるはずです。どうしても何か手を加えたいということであれば、試合の人数を変える(3対3を4対4にするなど)、ゴールの数を二つではなく四つにするというように、試合のオーガナイズを変えてください。試合はもちろん全員が平等に同じ時間プレーします。そうすれば、見守り役のお母さんたちにとってもそんなに難しくないはずです。もし、見ていて誰かが楽しくなさそうだったら、子どもたちにひと言言ってあげてください。「サッカーはみんなでやるものだから。みんなが楽しくなるようにやろうよ」と。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■子どもたちが自分から練習について言ってきたらちゃんと聞いてあげるまた、もし子どもたちが自分たちから何か練習したいと言ってきたら「何がしたいの?」と聞いてあげてください。彼らがそのとき一番したいものをやってあげればいいかなと思います。シュートかもしれませんし、パスかもしれません。「じゃあ、どんなことをするの?」とまた聞いてあげればいい。お母さんたちが見守るとしたら、それで十分だと思います。実はこの環境設定だけをする、オーガナイズをすることで技術を習得できるという考え方は、ここ最近の新しいコーチングの流れです。放任とか放置ではなく、実は最先端であることをご相談者様は知っておいてほしいと思います。■学年を混ぜて練習すると、両方にとって成長になる加えて、平日練習3回のうち1回は、低学年から高学年まで全部が混ざってやる。そういう日も作れると良いでしょう。チームがどんなグランドでやっているのかはわかりませんが、そんなふうに高学年の子たちが低学年を教えることは両者にとってすごく勉強になります。低学年は高学年のお兄さんやお姉さんのようになりたいと思うし、高学年は相手のことを考えて丁寧にパスを出したり、コーチングすることを覚えます。これは同級生の横割りだけの練習よりも身につきやすいものです。■大人目線での短期的な上達具合に注目しすぎないことひとつ気をつけてほしいのは、大人の目で短期的に見て上手くなっているか、伸びているか?に注目しすぎないことです。サッカーが楽しくて仕方がない子どもにすることを目指してほしいのです。私がよく使うのは「その遊びをするなら、公園に行ってくださーい」というフレーズ。ここはサッカーを楽しむ場所ですよと子どもに伝えます。とはいえ、遊びや喧嘩で時間が過ぎてしまうこともあるでしょう。そんな時間が必要なときもあります。そういう姿を見ても、大人は怒らずに「じゃあ今日はやらなくてもいいよ。また次に来たときにちゃんとやればいいよ」と言ってもいい。例えば、そんなにもめるなら違うことしようっていう提案をしてあげてもいいでしょう。私も「じゃあ、ドッジボールでもするか」と違うことをやらせたりします。体を動かす遊びであれば鬼ごっこでもよいのです。そうやってドッジボールするときは「じゃあ、3回戦にしよう」とある程度の時間を決めます。それが終わったら、サッカーの試合にするね、みたいなことを言ってからドッジボールをやります。■試合ばかり続けたチームの1年後は......(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)最後に、実際にあった話をお伝えします。2000年代にJリーグクラブの元選手だったコーチが、Jクラブで小学6年生のひとつのクラスを1年間指導しました。練習で1年間ずっと試合ばかりしたそうです。保護者からは相当の量のブーイングが来たようですが、続けました。ところが1年後、そのコーチのクラスから一番多くジュニアユースに上がったのです。まさしく試合で使えるものを、試合で学んでいくことの証です。見守りのお母さんしかいない練習は、まさしく大人が消えている環境です。試合の人数や形をどんどん変える部分だけやっていただければいいと思います。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年06月17日FC市川GUNNERSが2024年度レディースチーム練習会&セレクションを下記の通り実施致します。千葉県1部リーグ/2部リーグに2チームで所属しています。<練習体験会>・日程※複数回参加できます。7月8日(土)18:30~20:00 (説明会18:00~)7月15日(土)17:30~19:00 (説明会17:00~)7月22日(土)18:30~20:00 (説明会18:00~)・練習内容FC市川GUNNERSのプレーモデルに基づいたメソッドでのトレーニングメニューを体験していただきます。・参加費無料<セレクション>・一次セレクション※複数回参加できます。8月19日(土)18:00~20:008月27日(日)17:00~19:00・募集対象現小学6年生(新中学1年生)・セレクション内容フィジカル測定及び試合中心となります。・参加費1,000円(当日徴収させていただきます)・会場北市川フットボールフィールド(市川市柏井町4-294-5)・お申し込みFC市川GUNNERS レディースチーム練習体験会&セレクション※下記の画面が表示されて詳細に行けない方は、画像右上の×印(赤枠部分)を押してください。
2023年05月24日現在3年生の息子。2年生から一人でスクールに行けず、親がいなくなると大泣きし一緒に練習を見学するようになった。練習参加できなくなって1年、本人も参加できない理由がわからないようだが、サッカーは好きで辞めたくはないという。こんな状態の息子に今後どう対応したらいい?と悩むお母さんからのご相談をいただきました。スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見やご自身の体験をもとに、いまお母さんがどうすればいいか3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<上達しない、自主練習しない、試合中ぼーっとする息子をどうすればいいの問題<サッカーママからのご相談>3年生の子がおります。 1年からサッカースクールに週1通っていますが、 2年生に上がってから1人でスクールに行けず練習にも参加できなくなり、わたしといつも見学をしております。無理矢理連れて行くというより 自らユニフォームに着替えて参加はするのです。コーチには「私に任せて預けて欲しい」と言っていただくのですが、私が居なくなると嫌だと大泣きをし わたしもなかなかその場を離れられずにいます。そんな中でも泊まりの合宿は行く、とこの冬の合宿に参加をし、大会でもメダルをもらえとても喜んでいました。大会にもっと出たいとも話していました。(大会はイベントがあるときくらいで片手でおさまるくらいです)家でもずっとボールで練習をし、試合も大好きのようですが練習に参加できずもう1年が経ちます。本人も参加できない理由がわからないようです。辞めようかと伝えても辞めたくないようです。いまは、気分乗らないときは休んでいいよ、自分で決めなねというスタンスでいます。それでお休みしたこともあります。このような状態の息子に、今後どのように対応したらいいのか......。と考えてしまいます。どうかアドバイスいただけないでしょうか。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。お母さんの対応、素晴らしいです。お母さんが「辞めようか」と伝えても、息子さんは「辞めたくない」と言った。そこで「気分乗らないときは休んでいいよ」「自分で決めなね」と伝えています。お母さんは「どう対応したらいいか」と相談されていますが、今のままでいいのです。この姿勢をぜひ維持してください。そのことを念頭に置きつつ、以下三つほどアドバイスをするので参考にしてみてください。■母子分離ができていない状態なのかもしれないひとつめ。ご自分の子育てを一度振り返ってみましょう。短いご相談文の中だけでは判断できませんが、読んだ感じではお子さんは母子分離がまだできない状態なのかなと思います。母子分離は子どもが成長すれば解決します。ただ、親のほうも自分のこころと会話してみてください。例えば、「子どもに良かれ」と考えてあれこれ世話を焼く過干渉な親になっていないか。このタイプは「母親である私が世話を焼かないとうちの子はダメ」と思い込んでいます。つまり、心理学でいうところの「基本的信頼の欠如」になります。この「親が抱える不安」という名のストレスが子どもにストレートに伝わると、「一番自分を理解してくれているはずの親にさえ心配されるダメな僕」という「子不安」につながる可能性が高くなります。入学したばかり、もしくは転校したばかりの学校に行くときや、何か苦手なことに取り組もうとするとき。子どもが腹痛や頭痛を起こしたり、おう吐することがあります。幼稚園や保育園に入園してすぐの登園時に泣いてしまう。それらは分離不安障害と言われるもの。親不安→子不安のメカニズムによって起きると考えられています。親が自分の過干渉を認識できず、心理的に母子分離できない場合、中学や高校、大人になってから問題が生じることが少なくありません。ここは一度、お母さんが息子さんに対する気持ちを整理してみましょう。心配していないか。不安に思っていないか。否定的に見ていないか。そういったことを子どもの前で口に出さなくても、子どもには親の気持ちは伝わるものです。以前、少年サッカーのコーチが「よく転ぶ子ども」の話をしてくれました。ピンチになったり、難しい局面になると転ぶ。よく見ると、どうも自分からわざと転んでいるように見える。もっと観察していくと、その子の両親ともに非常に結果にこだわる方だったそうです。「サッカーはミスをするスポーツです。ミスは絶対に怒らないでください。不満そうなそぶりも見せないで欲しい」と言ってお願いしたら、子どもの転倒は減ったそうです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■合宿に行けたのは大きな進歩一緒に喜んで褒めることが子どもの信頼につながる二つめ。不安になるのはお母さんだけではありません。私も子育てしているときはいつも不安でした。何人子どもがいても親は初心者です。不安なのはみんな一緒です。そのなかで、目の前の子どもが少しずつ成長すると、親も信頼できるようになります。私が先ごろ企画構成した『高学歴親という病』(成田奈緒子著・講談社α新書)で、著者の成田先生も「子育ては、不安を信頼に変える旅」とおっしゃっています。学齢が進むにつれ、子どもは家庭の外でさまざまな刺激を受けながら、親から離れていきます。親もわが子の手を離すことができます。そのための儀式をサッカーでやっているのだと考えましょう。ユニフォームに着替えて参加はする。でも、お母さんから離れられない。そんななかで泊りの合宿に行ったのは大きな進歩です。メダルをもらえて喜んでいたのなら、ぜひお母さんも一緒に喜んであげて、合宿に行けたことを褒めてあげてください。それこそが信頼につながります。■他の子と同じようにできなくても子どもがサッカーを好きなら続けさせて(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。息子さんを肯定してください。「家でもずっとボールで練習をし、試合も大好き」とあります。サッカーを好きだという気持ちは十分育っています。どうぞ、練習ができないのならやめようではなく、続けさせてください。しかも、良いコーチに恵まれているようです。「私に任せて預けて欲しい」と言ってくれるのであれば、一緒に見守ってもらいましょう。お母さんはひとりではありません。どんどん自分の悩みや困りごとは外に発信して、助けてもらってください。初心者マークの車が走っていると、周りのドライバーは親切にします。親切にしてもらったら、自分も困っている初心者ママに親切にしてあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年05月17日リフティングなど技術が苦手なのに自主練を促しても「できない」と言う。上手くなりたいと言うのにアドバイスすると怒るし、褒めると調子に乗り練習しない。他の子はどんどん上手くなっているのに、自分の子は口だけで上達しないのでどうしたらいいかわからない。どうすればいい?というご相談をいただきました。スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見やご自身の体験をもとに、いまお母さんがどうすればいいか3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<他の子と差をつけられている息子、試合に出るとがっかりされるしツライ。我が子を心から応援できません問題<サッカーママからのご相談>初めまして。息子は小3年生でサッカーを始めて1年半になります。近所の子どもたちが集まっているサッカーチームなので、友達と一緒にできると言って通っています。リフティングなどの技術が苦手で、自主練をしようと言っても「できない」と言ってすぐに辞めてしまいます。試合や試合形式の練習では積極的にボールを行かずに来たボールだけ蹴るという感じなので、やる気がないと思われており、すぐにコートから出されてしまいます。本人に聞いても「やってるもん」しか言いません。親もサッカー経験がなく、仕事で時間がないため具体的なアドバイスができず。本人がもっと上手くなりたいというので別のサッカースクールにも通わせているのですが、そこでもすぐに友達と話したり、ドリブルでも最後までやらずに諦めてコースから外れてしまったりしています。親がサッカー経験のある方のお子さんはどんどん上手くなっているのに、うちの子は上達せず、本人も口だけでやらないので、どうしていいのかわかりません。ボールが怖いとか、うまい子ばかりで卑屈になっているのであれば辞めればいいとも言っているのですが、上手くなりたいとは言いますが、それに向けて練習をしようとはしないのでイライラしてしまいます。親がアドバイスを言わないほうがいい、褒めたほうがいいといいますが、アドバイスすると怒る、褒めると調子にのり、練習しないという感じになるので、どうしていいかわかりません。誰よりも上手になってほしい訳ではないのですが、試合中ぼーっとするのだけはやめてほしいのですが、どうすればいいでしょうか?<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。息子さんが自主練をしない、積極的にボールにかかわらない、スクールで友達とおしゃべりをする、ドリブル練習を最後までやらず諦めてしまう......目の前のわが子の立ち振る舞いにイライラしてしまう気持ち、とてもよくわかります。私の息子も、他の選手が一生懸命走っているのに走れない子でした。下を向いたまま歩く姿を一緒にビデオで観ながら「なんで地面見てるの?ボール見なきゃダメじゃん」と怒っていました。でも、そうやって怒ったことをあとで後悔し、私は自分を変えました。なぜならば、親がガミガミ言ったとて子どもが変わることはあり得ないことを、脳科学や心理学を学んで理解したからです。■「そんなことじゃ○○だよ」と発奮させる危機感をあおって頑張らせるやり方では、努力が長続きしない脳科学の先生に「一発学習」と「強化学習」の違いを教えてもらいました。別名「恐怖学習」と呼ばれる一発学習は、子どもがうまくいかないとき「そんなことでは万年補欠だよ」とか「次の試合に出て活躍しないとクラブはやめさせるよ」などと脅したり、恐怖をもって追い詰めることで子どもを発奮させて学習を頑張らせるやり方です。それをすると、一発で子どもが頑張って走ったり、勉強であれば一瞬成績がアップします。ところが、恐怖という刺激を与え続けなければ子どもは発奮しないので、長続きしません。しかも、与える恐怖はどんどん強度を上げなくてはいけません。子どものほうが怒られ慣れてしまうからです。一方の「強化学習」は、子どもが自分から取り組める環境を大人側が設定します。ミスを責めない。ほんの少しの進歩を褒めて認めることで、子どもが心地よく過ごせるよう努める。何かに対しなかなか取り組まなくても、自分でやり始めるまで待ってあげる。そのような大人の姿勢があってこそ、子どもは自分で主体的に動き、さまざまな学びを獲得するわけです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■親御さん自身の「気づき」がなければ、お子さんを変えることもできないそのような話をしても、お母さんには通じないかもしれないと私は考えています。恐らく「そんなきれいごとを言われても......」と困っているのではないでしょうか。私から「これが正しい子育てだからこうしなさい」と言われても、頭でわかっていてもできないよ~となっていませんか?お母さん自身が「今のやり方じゃダメだ。このままじゃ息子をつぶしてしまう。やり方を変えよう!」と自ら考えなくては、強化学習をほどこす親にはなれません。この感情は、実は息子さんも同じです。自主練も、練習を一所懸命にやることも、息子さんが「これをできるようになりたいから自主練しよう!」とか「このメニュー、面白いから、下手だけどやってみよう」となることが重要です。■アドバイス①いま目を向けるのは子どもではなくあなた自身「頑張れない子」を育てているのは誰?以下、三つほどアドバイスさせてください。ひとつめ。息子さんに対してではなく、自分に矢印を向けましょう。お母さんの相談を読むと、息子さんへの苦情がずっと続きます。「うちの子は上達せず、本人も口だけでやらない」「上手くなりたいとは言いますが、それに向けて練習をしようとはしない」「試合中ぼーっとするのだけはやめてほしい」お母さんは息子さんを「ダメな子」と感じているように映ります。15年ほど前になりますが、都内のサッカースクールで指導していた30代のコーチが私にこう言いました。「少年サッカーの現場では、指導者が子どもをめちゃくちゃ叱りつけています。馬鹿とか帰れとかめちゃくちゃですよ。試合になると、今度は親までが子どもに『なんで頑張らないの!?』と怒っています。でも、そういう子どもを育てているのは誰なんですか?って僕は思う。天に唾(つば)してるわけですよね?」とても言いづらいことですが、お母さんも同じかもしれません。天に吐いた唾は自分にかかってきます。まずは「どうしたら自分は良い親になれるのか」を学びましょう。例えばこの連載は今回で157回になります。良かったらアーカイブを読み返してみてください。お母さんと似た相談をしている人は少なくないので、必ずやためになるヒントが落ちているはずです。逐一息子さんができないこと、ダメなことに対して矢印を向けるのではなく「自分は親としてどうあるべきか」を考えてください。自分がどうあれば、目の前の子どもは伸びるのか?そこを考えましょう。■アドバイス②自己肯定感が身につけば自分からやり始める子どもを信じてひたすらまとう二つめ。具体的には、息子さんと距離をとることを勧めます。私の場合も「親は何もしない」でした。口出ししない。わが子を信頼して、本人がやり始めるまでひたすら待つ。こちらが信頼し始めると、親のこころの変化に敏感な子どもはそのことに気づきます。言語化はできないけれど、何となくママは自分を信じてくれている、と感じ始める。そのことが息子さんの自己肯定感につながります。自分を肯定して自信をつけた子どもは自走します。逆に、親から信頼されない子どもは、なかなか自分から取り組めないのです。■アドバイス③大人が変われば、子どもは変わる子どもを信頼すること(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。私はダメな親なんだと落ち込む必要はありません。子育ては誰もが初心者です。仕事など、どんなことも経験を積みトライ&エラーを重ねてスキルを伸ばして一人前になりますよね。ところが、子育てはずっと初心者マークをつけたままです。第一子でも、第二子でも同じです。初心者マークははがれません。なぜならば、相手が違います。私たちは10人産んでも初心者です。だから、子育ては大変。ただ、だからこそ面白いのです。ただ、目の前の個体(子ども)は違っても、普遍的な子育ての軸は存在します。例えば、上述した「信頼する」ということ。そういったスキルを磨いてください。まずは何かを強制したり、指示命令するのをやめましょう。ボーっとしているのを見るのが嫌なら見なければいいのです。親御さんたちは「嫌なこともやらなきゃいけないこともある」と言って、子どもに強制しがちです。そうなると、大人は自分のやり方が間違っているのに「怒られ慣れちゃって、本当にダメなやつだ」と子どもを責めますね。いつまでたっても矢印は子どもに向いたまま。大人は変わることができません。30年間、育成や子育ての現場を見てきた私は断言できます。親が変われば、子どもは変わります。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『高学歴親という病』(講談社α新書)。
2023年05月10日グローバルボーイズオーディション番組「BOYS PLANET」最終回に向け、ファイナル進出が決まった練習生たちを紹介。日本人唯一のデビュー圏内・元YG練習生の佳汰はデビューの夢を叶えられるのか?快進撃を見せる“憑依型アイドル”ユン・ジョンウ、新たな挑戦に期待が集まるイ・フェテクら、練習生たちのパフォーマンスをふり返った。4月20日(木)、デビューメンバー9名が決定する最終回を迎えるにあたり、SNSを中心に連日練習生の名前がトレンド入りし、“推しへの投票の呼びかけ”を促す応援コメントが多数寄せられている現在。そこで、第8話で放送された第3回生存者発表式前に行われた「アーティストバトル」の楽曲チームごとに、デビューへの道を駆け上がる練習生たちを最新順位とともに紹介する。ゲームの世界のような「Switch」ポップな曲調のオリジナル楽曲「Switch」を披露するのは、第6・7話で行われた「デュアルポジションバトル」にて、それぞれのチームで1位を獲得した練習生が4名いた実力派チーム。メンバーは、第3回生存者発表式順位で4位のキム・テレ、6位の佳汰(KEITA)、11位のパク・ハンビン、15位のユン・ジョンウ、ぎりぎりの生存となった18位のナ・カムデン、そして惜しくも脱落してしまったジャン・シュアイボーの6名で構成された。★キム・テレ(4位・デビュー圏内)これまでのミッションで主に高音が伸びやかなボーカルを武器としてきたキム・テレは、練習中に苦手なダンススキルが浮き彫りになり、マスターから「その調子なら踊らなくていい」と一蹴されてしまう場面も…。チームメンバーのパク・ハンビンによる指導を素直に受け入れながら熱心に練習を重ね、本番ではマスターから「テレ、本当に上達してる」など高評価を得た。さらに練習中やビハインド映像では、メンバーの中で最年少であることから“愛されマンネ”として扱われる様子に、SNSでは「マンネかわいい」「猫耳キムテレ最高」など可愛らしいキャラクターへの反響も多く寄せられていた。「Back Door」(Stray Kids)のようなクールな曲から「Man In Love」(INFINITE)のようなバラードまで幅広いコンセプトをこなし、愛されキャラクターも魅力だ。★佳汰(KEITA)(6位)日本人唯一のデビュー圏内順位を維持する実力者の佳汰は、チーム決めの際に人数調整のために別のチームを追い出されたことで自信をなくし、「Switch」のパート決めの際には、得意とするメインラッパーにも志願せず…。全練習生の中で最も長い9年もの練習生歴を持つことから、振り付けを担当したパク・ハンビンからダンスのオリジナルアレンジを求められると、アイディアを出し合いながら軽々と魅力的な動作を加える場面も。第3話では、過去に練習生として所属経験のある大手事務所・YG ENTERTAINMENTの先輩である「BLACKPINK」の「Kill This Love」を披露し、「歴史に残る」との称賛を得た佳汰。また「ZOOM」(Jessi)では逆さマイクパフォーマンスで魅せるなど、周囲を圧倒してきたラップスキルを本番でも余すことなく披露し、チームのパフォーマンスに貢献した。★パク・ハンビン(11位)パク・ハンビンは持ち前の高いリーダーシップを発揮してメンバーたちに熱血指導。振りの細やかな動きや動線を、それぞれのメンバーに合わせて明るい雰囲気で教えながらチームを鼓舞していき、本番のパフォーマンス後にはマスターから「ハンビンがいてよかった」とその存在感を称える場面も。これまでのミッションにおける「Hot Sauce」(NCT DREAM)、「LAW」(Yoonmirae & BIBI)それぞれのチームで、1つ1つの振りで全員の動きを止めて細かくチェックし、メンバー個人にあわせた魅力を最大限発揮しようとする采配力を見せてきたパク・ハンビン。影の努力とステージ上でのパフォーマンス力が徐々に実を結び、第1回生存者発表式では22位、第2回で13位、そして第3回では11位と着々とランクアップする中、最終順位にも期待が集まっている。★ユン・ジョンウ(15位)これまでに、「K VS Gグループバトル」で披露した「Back Door」(Stray Kids)のステージで完璧な表情管理で“新たな実力者”として大きな注目を集め、「デュアルポジションバトル」では「Home」(SEVENTEEN)のステージでバラードでの新たな表情を見せ、楽曲ごとに憑依したようにコンセプトを消化していくユン・ジョンウ。期待を受けながら練習に挑むものの、歌詞や振り付けのミスを繰り返してしまい、「実力が出ていない」と期待外れのコメントを受けることに。しかし練習の末、本番ではこれまでに見せなかったポップな衣装とセットの中で新たな一面を披露。第2回生存者発表式では、第1回の38位から23位も順位を上げ、15位にランクインし、第3回でも同位を維持。快進撃を見せるユン・ジョンウに注目だ。★ナ・カムデン(18位)第3回生存者発表式で、最後の生存者となる18位を獲得したアメリカ出身のナ・カムデン。「Switch」チームのリーダーを務めるも、メンバーたちが自信をなくして沈んだ雰囲気に苦悩する場面も。打開するために、実力者であるパク・ハンビンに素直に意見を求め、再びチームの練習を軌道に乗せる。臨機応変さと安定した実力によるパフォーマンス力で、本番のステージも見事に完遂。第1話で発表された順位では、82位だったナ・カムデン。大幅順位アップの逆転劇に期待が寄せられている。クールなFunk Pop「En Garde」Funk Popをテーマにしたオリジナル楽曲「En Garde」を披露したチームは、最新順位で7位のキム・ギュビン、10位のイ・フェテク(PENTAGON・フイ)、12位のパク・ゴヌク、16位のクム・ジュンヒョン、残念ながら脱落してしまったイ・スンファンと日本人の大翔(HIROTO)の6名で構成。★キム・ギュビン(7位)チームの中で唯一、第3回生存者発表式でデビュー圏内の7位を獲得したキム・ギュビン。第1話のスターレベルテストでは、パフォーマンス披露後にも自ら手を挙げて、異例となる追加でのダンスパフォーマンス披露の場を願い出るなど、熱く燃える情熱も秘めた練習生。第1話で見事5位を獲得し、以降デビュー圏内の上位順位を多く獲得してきた。第6話の「デュアルポジションバトル」で披露した「Love Killa」(MONSTA X)では、赤いスーツをまとった妖艶なパフォーマンスによってチーム内で1位を獲得。さらに、「En Garde」のステージではメインラッパーを務め、クールな表情と圧巻のラップ力でチーム内でも1位を獲得した。上位常連組で人気の高いキム・ギュビンがこのままデビューの切符をつかむのか、期待される。★イ・フェテク(10位)「PENTAGON」としてデビューして実績もある中、本番組への参加が発表され、放送前から大きな話題を呼んでいたイ・フェテク。さまざまなステージを経験してきて培った実力で周囲を圧倒してきたが、「En Garde」の練習ではマスターから厳しい言葉を掛けられ、「練習中ずっと恥ずかしかった」と一練習生として反省。そして、練習でメンバーたちを鼓舞して引っ張り、リーダーとして圧巻のステージを作り上げた。他にもこれまでのミッションで披露した「TOMBOY」((G)-IDLE)では自ら編曲も務め、ロック調のオリジナルアレンジで楽曲の新たな魅力を引き出すなど、リーダーシップとプロデューサーなど多彩な才能に注目。★パク・ゴヌク(12位)第1話で放送された最初のミッションである「スターレベルテスト」で、パワフルなパフォーマンスによって強力な印象を残したパク・ゴヌク。「Kill This Love」(BLACKPINK)や「TOMBOY」((G)-IDLE)にて、クールな曲調と持ち前のパワフルさを合わせたパフォーマンスで魅了してきたものの、今回の「En Garde」の練習ではマスターから「変化が見られない」と一蹴され、「一発殴られたようだった」と猛反省する場面も。再開した練習では、よりダイナミックに見える振り付けを提案するなど前向きに取り組み、本番では持ち前のパワフルさとクールな表情、新たなボーカルの魅力を発揮してやり切った。練習生たちも一目置く“パワフルさ”に注目だ。★クム・ジュンヒョン(16位)明るいキャラクターで、ダンスとボーカルをそつなくこなすオールラウンダーのクム・ジュンヒョン。「En Garde」の練習中には、元々の振り付けをそのまま取り入れたことで、オリジナリティがないことをマスターから指摘されたことも。練習の中でパフォーマンス披露について考え直し、オリジナルの動きなどの意見も出しながら本番を迎えた。曲の中で盛り上がる高音パートを担当し、普段の明るさとはギャップのあるクールな表情を披露し、視聴者を魅了。SNSでは「ギャップの化身」などの声も寄せられた、カメレオン練習生といえる。「BOYS PLANET」は毎週木曜20時50分~ABEMA SPECIAL 2チャンネル(簡易字幕版)、K WORLDチャンネル(通訳版)にて放送中(全12話)。(text:cinemacafe.net)
2023年04月20日子どもたちの技術に差があって、トレーニングがスムーズにいかない。レベルで分けた方が良いのか、同学年は一緒に練習させた方が良いのか。というお悩みをいただきました。同じ悩みは多くのチームで聞かれますが、みなさんはどうしていますか。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが指導のアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<サイドバックの攻撃を活かす攻撃が特徴のチーム、小4に2トップと中盤のポジショニングを教えるのが難しい。どうすればいい?<お父さんコーチからの質問>はじめまして。少年団で指導をしています。相談したい年代はU-9です。チーム内でも技術に差があります。鳥かごやパス練習でもスムーズにいかない部分があります。このような場合、うまい子、そうでない子に分けてやるべきですか?それとも同学年同チームであれば混合してやるべきでしょうか?<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。9歳なので3年生でしょうか。練習はスムーズにいかないからこそやるものです。練習がうまくいくのであれば、その練習はする必要はないとも考えられませんか。うまくいくことがいいわけではありません。■子どもには「さまざまな環境」が必要小学生年代の練習の運び方として「М―T―М(マッチ・トレーニング・マッチ)」を日本サッカー協会が推奨しているのはご存知かと思います。練習の最初に試合(ミニゲーム)をやって、手をつけたほうが良さそうな課題を抽出してそれを練習する。そして、そこを意識しながら、最後に再び試合をします。この場合、試合でこのあたりがうまくいかなかったけど、どうする?と子どもたちと相談しながら練習を進めます。その際に「じゃあ今日はこんなメンバーでやろうか」と、技術が進んでいる子どもとそうでない子に分けてやってもらうことがあってもいいでしょう。その逆で、どちらの層も混ざって行うこともある。さまざまな環境を用意してあげましょう。この「さまざまな環境」が子どもには必要です。エコロジカルアプローチ「運動学習理論」(※)をご存知ですか。指導者が環境設定することで、子どもは自分で学んでゆくと言われています。この考え方を参考にする指導者がいま増えています※参考:『エコロジカル・アプローチ「教える」と「学ぶ」の価値観が劇的に変わる新しい運動学習の理論と実践』 植田文也 ・著サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■安易に技術の優劣で分けるのではなく、チームスポーツであることを意識させる環境づくりをつまり指導者の役割は、環境の設定なのです。例えば何かを行う人数グループ分けも、練習の「環境」に入ります。4人でやるほうがいいのか、2人なのかといった設定を、簡単ではなく、かといって凄く難しいものではなく、全員が楽しみながらトライできるものにしてください。最初からできてしまうのであれば、それはトライにならないのでそこの見極めが必要です。「グループ分けはこうしたほうがいい」というものはありません。上手い子とそうでない子が混ざると、例えばこんなことが起きます。上手い子がわがままになります。自分より技術が劣る子にボールを預けるとミスすることが増えるので、周囲の状況を見ずに、仲間にパスもせず、自分で勝手にドリブルしてしまいます。だからといって安易に技術の優劣で分けて練習するのではなく、そこで「サッカーはチームスポーツだよね?どうやってみんなで点を取るか考えるスポーツだよね」といったことを伝える機会にもなります。そういう部分を育ててあげてください。■小さいころに技術習得に時間を割きすぎると、大きくなってから認知や判断の時間にもっと時間がかかる過去にも申し上げたように、日本は止める、蹴るといった足元の技術指導から入ります。そうではなく、サッカーの入り口に立つ子どもたちには、サッカーの認知や判断する力を養うための環境を設定することが必要です。欧州などとは育て方が逆なのです。小さいころに技術が大事だからとそこに時間を割き過ぎてしまうと、少しずつ体が大きくなってフルパワーで蹴ると、ボールのコントロールが難しくなります。学年が上にいくと、小さいときは上手かったのに試合に出られなくなるなど、漏れてくる中学生や高校生が出てきます。認知や判断する力をつける練習をもっと増やさなくてはいけません。欧州では、大きくなってパワーがでてくるときに、もう一度技術をやり直します。コーチはひとり一人見てあげています。ところが、日本の中高生は、部活動やクラブで「勝つか負けるか」が最優先になる環境にいます。そのチームの戦術に当てはまる子どもは試合に出られますが、そこから外れると使ってもらえません。プロになったり日本代表になる選手の中に、Jクラブのユースに上がれなかった例は少なくありませんが、上記のような背景があるのです。■インサイドキック一つ取ってみても、一人ひとり有効な蹴り方が違うまた、技術差があるのが悩みのようですが、これも先ほどお伝えした運動学習理論に基づくと、以下のことが言えます。同じことを繰り返す反復練習が技術の習得に役立つと、長い間言われてきました。たとえそうだとしても、子どもたち一人ひとり有効な蹴り方は違ってきます。なぜなら骨格や筋肉の付き方や質も違うからです。例えば、同じインサイドキックを蹴るにしても、使う筋肉は変わるためひとり一人に合ったように動かすことを学んだほうが良い。要するに「はい、みんなこうやろう」といった全員一緒にやっても効果は期待できません。全員一斉指導は通用しないのです。例えば、手の上におぼんを乗せて、いっぱいいっぱいに水の入ったコップを移動させるとします。おぼんを目の高さに持ってくるとき、へその高さに持ってくるとき、左右に平行に移動させるとき。たったそれだけの動きでも、何百もの筋肉や神経が動いています。そして、人ぞれぞれで使っている神経や筋肉、肩関節の可動域も異なります。前述したように、集団指導は限界があります。であれば、指導者の皆さんはどう解決なさいますか?■元日本代表監督オシムさんらのトレーニングは理にかなっていた(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)そこには、現在多くの指導者が始めている「考えさせる」指導が有効です。自分で考え、深めて思考し「こうしてみよう」と選択する習慣をつけるほうが、技術の定着が早く、応用も効きます。欧州の有名な監督、オシムさんやハリルホジッチさんらの考えさせるトレーニングは、理に適っていたと言えます。どうか、子どもに自ら考えさせる習慣をつけ、さまざまなトレーニング環境を用意することに努めてください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年04月14日■前回のあらすじこれまでの展開をすべて無視したような学年主任の発言に呆然とするりえと母親。しかしありえない発言でサヤ親子の肩をもつ学年主任の行動には裏があったのでした。■学年主任の強引な態度に…■完全な身内びいきだった…再び一人ぼっちになったサヤ。次回、彼女のねじれた感情が明らかになります。次回に続く「ウチの子は絶対に悪くないんです」(全42話)は17時更新!
2023年03月07日■前回のあらすじ「返したくない」と頑なに抵抗するサヤ。母親が返すように促しても、「ママは絶対に買ってくれないから」と拒み続けます。そんなこう着状態に割って入ったのが学年主任でした。■今までの話、聞いてた…!?■ズレた発言に呆然とする親子当時、学年主任の一方的な判断に違和感を覚えた担任は色々調べた結果…、驚くべき事実を掴むのでした。次回に続く「ウチの子は絶対に悪くないんです」(全42話)は17時更新!
2023年03月06日同僚コーチの提案で、1~3年生の学年ミックスチームに分けることになった。技術や熱量でグループ分けをしたが、学年ミックスの練習をする際に気を付けることは?とのご相談をいただきました。上の学年の子も下の学年の子も成長するというメリットは知られていますが、チームの底上げをするためには、どんな点に気を配ればいいのでしょうか。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、ご自身が現在指導している現場の例を踏まえてアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<「そうじゃない」「○○へ出せ」指示命令ばかりのベテラン指導者のやりかたを改善する方法はある?<お父さんコーチからの質問>地元サッカーチームでU-8コーチを指導しています。U-10コーチの提案により、1~3年生の中でグループ分け(A~C)を行い、各カテゴリーでそれぞれに見合った練習を行うという試みを実施しようとしています。技術力やサッカーへの熱量でグループを分けましたが、実際のところ私自身はグループ分けに納得がいっておりません。理由は様々ありますが、私自身1年生の子に対し良い環境になるのではと踏み切った以上、取り組んでいこうと思っています。そこで、学年ミックスの練習で注意すべき点などがございましたら、ご教示お願い致します。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。学校などでも横割りで活動することが多い子どもたちを縦割りでグループ分けすることは、基本的に悪いことではないと私は思います。■学年ミックスの課題、指導者が気を付けないといけないところただし、技術の優劣でレベル分けしてしまうと、技術が伸びるのがゆっくりな子どもたちが良いプレーをみる機会が減ってしまいます。そこをどう考えるのかは、ひとつの課題でしょう。もうひとつの課題は、指導の対象が1年生から3年生という最も難しい年代ということ。私自身いろいろ経験してきましたが、この三つの学年は一番扱いにくいと感じています。縦割りの場合、上のほうの学年に下の学年の子をお世話してもらう流れをつくるとうまくいくのですが、3年生に1年生の面倒をみましょうと言っても無理です。私が運営しているスクールで縦割りのゲームをやろうとすると、1年生は「1年生だけでやりたい」と言ってきます。なぜならば、上の学年である3年生が下級生にパスしないからです。したがって1年生だけで試合をやると、パスできます。それぞれの性格や成長の進み具合などをみて正確にグループ分けしたとしても、非常に難しいようです。要するに、3年生にはそういった特徴があるのです。サッカーを始めてそれなりの年月が経って、できることが増えてきた。ゴールする面白さがわかってきた。そうすると、指導者の練習のやり方次第で変わってはくるものの、日本の場合は多くの3年生がボールを持つと自分でドリブルで行きたがります。レベル別に分けるのは悪くないのですが、子どもたちの状況で違ってくることは予想できます。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■縦割りのメリット、チームの底上げにつながるために大事なポイント縦割りにするのであれば、まずはコーチたちがそのメリットを理解しなくてはいけません。下の学年の子は上手なお兄さんとサッカーをするのはプラスです。これに対し、上の子も下の子に丁寧なパスを出してあげるなど、彼らを使うことを覚えればプラスになります。そのあたりを深めずに、上手い子は上手い子だけ、技術がまだついていかない子はそこに固めるという発想ではチームの底上げにならないかもしれません。私の練習では、選手同士でコミュニケーションを図るよう伝えます。例えば「先に名前を言ってからパスしよう」と呼びかけます。そのほうが自分にパスが来ることを予想できてわかりやすいはずです。ほかにも「外に開いて」とか「裏に走って」といったコーチングをするよう指導します。そうすると実際にうまくいくので、子どもたちはみんな納得してくれます。とはいえ、すぐにできるわけではありません。6年生の子どもがパスミスをした際に「約束おぼえてる?名前、呼んだ?」と尋ねると「呼んでいない」と言います。「〇〇君、いくよ」って言ってパス出せば?と話しても、そこを覚えておいてプレーできません。ずっと考え続けられないようです。であっても、時間をかければ、名前を呼んで相手に合わせたパスが出せるようになります。上級生にとっても、異年齢でやる意味は大きいのです。■時には上の学年に挑戦させたり、学年対抗戦などの調整をしようとはいえ、前述したように3学年でサッカーをするのは難しいものです。3年生が勝手にやってしまう、ということはきっと起こるでしょう。その場合、3年生を6年生と一緒にやる時間も設けてください。3年生が6年生からパスをもらってゴールするといった体験をしてもらうのです。例えば、3~6年生の縦割りでゲームをする際「3年生がゴールしたら3点ね」といった工夫をすると、子どもたちは勝ちたくて3年生にボールを集めるようになります。加えて、私は「君たち3年生は、1年生にどうしてあげたらいいかな?」と子どもたちに問いかけます。そのように働きかけたとしても、子どもは毎日気持ちが変わります。3年生がうまくできない日もあります。そんなときは3年対1年、3年対2年というような学年対抗戦を行ったりします。そうすると、1年生は懸命に守ろうとしますが、体格差やスピード、技術の差はあるので1年生は歯が立ちません。点差がついてきたら、「じゃあコーチが1年生のほうに入ろうかな」と私が入ったりして調整します。■その人数でないと獲得できない技術、成長がある(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)最後に二つほど付け加えさせてください。日本は低学年でも8人制で試合をさせる地域があります。ですが、3対3のフニーニョや、4対4のクワトロなど、もっと少ない人数で試合をさせましょう。その人数でないと獲得できない技術や成長があります。もうひとつ。グループ分けの基準にする要素は、ドリブルが上手いとかいった足が速い、体が大きいといったものになりがちです。そこに長けた子たちをピックアップしてしまうと、そういった要素でしか勝負できなくなります。それを踏まえて、練習は見て考え判断するトレーニングを軸にしていただければと思います。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2023年02月26日■前回のあらすじ「本当にやってない」と泣きながら訴えるミヨに対して、「泣けばすむと思ってるの?」と容赦のないモンペ母。何が真実がわからない中、ミヨの涙を嘘だとは思えないのでした。■その日の話し合いは…■得体の知れないサヤの言動そして案の定、サヤとのトラブルに再び巻き込まれることになるのでした。次回に続く「ウチの子は絶対に悪くないんです」(全42話)は17時更新!
2023年02月17日■前回のあらすじミヨが謝らないと話は終わらないと圧力をかけるモンペ母。「私さえ謝りさえすれば…」とプレッシャーを感じるミヨと期待通りの展開に薄笑いを浮かべるサヤ。しかし母親は勇気をもって最後までミヨをかばいます。■一方的な主張に反論するも…■やっぱり何かがおかしい…!まったく話が通じない学年主任とモンペ母。しかしミヨの母親は、モンペ母がなぜ人の話を聞かないのかわかったような気がするのでした。次回に続く「ウチの子は絶対に悪くないんです」(全42話)は17時更新!
2023年02月14日■前回のあらすじ「やったんでしょ?謝りなさい!」と子どもに対しても容赦ないモンペ母。ミヨが反論すると学年主任が間に入ったものの…。彼女の口から飛び出しのは、あきらかにミヨを疑う言葉だったのです。■あきらかにおかしい展開!■思い切って違和感を口にする担任担任の主張を圧で封じるモンペママ。何を言っても聞き入れてもらえない状況の中、母親はある行動に出ます。次回に続く「ウチの子は絶対に悪くないんです」(全42話)は17時更新!
2023年02月10日