幸穂さん(仮名・29歳)は、かつて不倫により多額の慰謝料を請求され、その際に支払いを母親に肩代わりしてもらいました。それから実家に戻り、母親と二人で暮らしていたものの、新しくできた彼氏の和宏さん(仮名)と結婚を前提に同棲を開始。ところが、ある日友だちに誘われた飲み会で知り合った既婚男性と関係を持ってしまい、また不倫に手を染めてしまったとのこと。その後、懲りずに不倫を繰り返した彼女にはいったいどんな結末が待ち受けていたのか、当時の状況を彼女に詳しくうかがいました。不倫への罪悪感が薄れ「ある日、友だちに誘われた飲み会で、タイプの男性と知り合った私はその男性と軽い気持ちで関係を持ってしまったんです。ただ、最初はそれが不倫だとは思っていませんでした。なぜなら、その男性が既婚者であると言わなかったからです。関係を持ったのち、その男性から結婚していることを告げられました。そこで私は、“またやらかしてしまった”と思いましたね。“なんてダメな人間なんだろう…”と落ち込んでいると、その男性が“みんなそんなもんだよ”なんて軽く言うんです。その言葉に救われたというと変ですが、その言葉に安心した私は、不倫を自分のなかで正当化させてしまったんです。それにより少し気分が楽になった私は罪悪感が薄れ、その後もその男性と関係を持つようになりました」母親への告白「ある日、実家を訪れたときでした。そこで母親に、“また変なことをしていないよね?”と聞かれたんです。私の行動にあらわれている些細な変化を察知したのでしょう。以前、立て替えてもらった慰謝料の返済が滞っていたことなども関係していたのかもしれません。母親から心配そうな表情でそう聞かれたとき、以前私が不倫したときに見せた、母親の悲しそうな表情を思い出しました。昔から厳しくられ、母親の怖い表情ばかり見てきただけに、そのときの悲し気な表情は強く印象に残っていたんです。すると、私は急に怖くなり、申し訳ないという感情が湧き上がってきました。そこで、“正直に話して謝りたい”という気持ちが抑えきれなくなったんです。そして、私は再び不倫をしてしまったことを正直に母親に告白し、その場で彼との不倫関係を終わらせることを母親と約束しました」母親の密告「その数日後、同棲している和宏さんが仕事から帰ってきた際に、“これを君のお母さんから渡された”と言って、一通の手紙をテーブルに置きました。それは母親が和宏さんに直接届けたものとのこと。その手紙を私も読ませてもらったんですが、そこには私の不貞行為について書かれていました。そして、“娘はこれからも不倫を続けてしまうでしょう”“この子はうちで引き取ります”などの言葉が綴られており…。おそらく母親は、私を心から反省させて、もう二度と不倫をしないように更生させたかったのでしょう。そこで、きちんとケジメをつけるべく、手紙で私の不倫を彼に報告したんだと思います」あれから4年経ち…「和宏さんは優しい人なので、その手紙を読んでもなお、“自分にも非があるのかもしれない”とやり直す姿勢を見せてくれました。しかし、やっぱり心のどこかで私のことを許すことができなかったのでしょう。結局それから一か月もしないうちに和宏さんとは別れることになり、再び私は実家に戻りました。不倫相手との関係も、それっきりですね。母親に不倫してしまったことを明かしたあとに“もう会えない”という連絡をしたら、“そっか”と言われただけで、それ以来向こうから連絡がくることもなく、あっさりと関係が終わりました。あれからもう4年以上が経ちますが、今も母親と実家で暮らしています。相変わらず厳しいことを言われるのでとても窮屈ですが、前ほど居心地は悪くないですね。今は二度も裏切った私を見捨てずにいてくれた母親に感謝し、日々を送っています」“一度反省したはずが再び不倫に走ってしまった女性の告白”をご紹介しました。母親はきっと、娘の不貞行為に対して責任を強く感じたのでしょう。そこで、今度こそ娘を本当に改心させるために、泣く泣く彼に手紙を渡しケジメをつけようとしたのかもしれません。彼女のように身近にいる大切な人を悲しませたくないのなら、不倫には絶対に手を出してはいけないのです。©Pongtep Chithan/gettyimages©fizkes/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月23日マキさん(当時33歳)はある日、お料理教室で知り合って仲良くなった女友達の由奈さんから、W不倫をしているという事実を聞かされます。しかもその相手は、同じお料理教室の生徒さんの夫でした。彼女に不信感を抱き、距離を置くことにしたマキさんですが、なんと自分の彼氏、隼人と由奈さんが密会していたことに気づいてしまったのです…。彼氏と女友達が密会していて…「最近、隼人の様子がおかしいとは思っていましたが、由奈とコッソリ会っていたからでした。LINEを見てそれを知ってしまい、カッとなった私は、彼に『由奈と浮気してたってこと!?』と問い詰めたんです。すると隼人は平謝りで、『隠していてごめん。でも何度か会っただけで、体の関係は持っていないから信じてほしい』とのこと。どうやら由奈は、夫婦関係で悩んでいて、同じ男性としての意見を聞かせてほしいと隼人に頼んだようです。『夫婦がうまくいっていないことはお料理教室の皆には知られたくないから、マキにも絶対言わないで』と釘を刺したうえで、相談を口実に隼人をちょくちょく呼び出していたのだとか…」一旦、隼人さんの言い分を信じることにしたマキさんは、次に由奈さんの話を聞くことにしました。ところがなんと由奈さんは、謝ることもなく、開き直ったのです。「誰と会おうと勝手でしょ」と開き直られて…「『彼と寝たわけでもないのに、なんで私が怒られなくちゃいけないの?』と逆ギレされました。さらに、すごくひどいことを言われたんです。『マキと隼人は結婚しているわけでもないし、隼人が誰と会おうと彼の勝手でしょ。私が誘ったら彼もまんざらでもなさそうだったし、マキに満足してないんじゃない?』とあり得ない捨て台詞を吐いていきました。悔しかったけれど、由奈とはこれ以上関わりを持たない方がいい気がしたので、グッと堪えて今後は連絡を絶つことにしたんです。でも彼女、その後も懲りずに隼人に連絡してきて…。彼には無視してもらっていたけれど、由奈が今後どういう行動に出てくるのか考えると不安でいても立ってもいられませんでした。彼女はすごく美人で色っぽいので、いつか隼人が心変わりしたらどうしようと心配だったんです」こうして数か月間、悶々とした日々を過ごしていたマキさん。ところがある日、衝撃のニュースが耳に飛び込んできました。不倫がバレた人妻の末路「お料理教室の生徒さんの夫とW不倫していたことが、バレたそうです。その生徒さんからは慰謝料を請求されそうだと聞きました。また、由奈の夫にも知られてしまい。W不倫の件だけでなく、いろんな男性と関係を持っていたことも突き止められ、離婚の危機だとか。彼女はいつも『裕福な暮らしを手に入れたくて、今の夫と結婚した』と得意げに言っていましたから、今頃途方にくれているでしょうね。ちなみに後から知ったのですが、今の夫も不倫からの略奪愛だったようで、由奈は“他人の男が欲しくなってしまう”病気なのかもしれません。だからこそ、私の彼氏にも手を出そうとしたし、料理教室の生徒さんの夫とも関係を持ったのでしょう」他人のものがすぐに羨ましくなってしまう性質の人は、それを手に入れない限り、心が満たされません。どんなに美貌やお金に恵まれている人でも、一生満足することはないのでしょう。小さな幸せであっても、安定した毎日に感謝することが大切なのだと考えさせられました。©d3sign/Gettyimages©Tetra Images/Gettyimages©thenakedsnail/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年04月23日「隣の芝生は青い」ということわざがありますが、他人のものの方がよく見えて羨ましくなってしまうという経験は、誰にでも起こり得るもの。しかしその対象が、他人の夫や恋人だったらどうでしょうか…?世の中には、他人の夫や恋人が欲しくなってしまうという信じられない性質を持った人が存在するそうです。今回は、マキさん(当時33)の恐ろしい体験談を聞いてきました。料理教室で、ある女性と知り合って…マキさんは、恋人の隼人さんとは交際3年目。お互いに結婚も視野に入れて付き合っており、順調でした。しかしそんな二人の関係は、ある女性との出会いがきっかけで危機を迎えることになるのです。その女性の名前は、由奈さん。マキさんが由奈さんと知り合ったのは、お料理教室でした。「由奈はものすごく美人で、お料理教室でも一際目立っていました。年齢は私と同じ33歳でしたが、肌がとてもきれいで20代にしか見えず、最初はてっきり年下だと思っていたほどです。しかも話を聞くと、彼女には5歳の子どもがいるというので驚きました。ご主人は経営者で、いわゆるセレブ妻でしたが、気取った感じなどが全くなくて。お料理教室に入ったばかりの私にも、由奈はすごく親切にしてくれたんです。お互いに家が近かったこともあり、すぐに意気投合しました」マキさんは由奈さんと何度かランチなどをしていくうちに、どんどん仲良くなっていきました。そんなある時、由奈さんは夫婦生活の悩みを打ち明けてきたそうです。「由奈は、夫が外で女遊びに夢中なため、全く家に帰って来ず、とても辛い思いをしているようでした。育児にも全く協力してくれないし、精神的に追い詰められていると言っていました。『マキとは家も近いし、気晴らしにこうやって時々会ってくれたら嬉しいな…』と由奈から潤んだ目で見つめられ、私もつい同情してしまったんです。週末は彼氏と過ごすことがほとんどでしたが、由奈が子連れでうちに遊びにきて、私たちカップルと、由奈親子の4人で遊んだことも何度かありました。でもある時、由奈からびっくりするような話を聞かされたんです」女友達が打ち明けてきたとんでもない秘密それは、マキさんが由奈さんと二人で飲みに行った時のこと。彼女は、子どもの面倒を両親に見てもらえることになったと言って、久々の夜遊びに誘ってきたのです。「その日の由奈は、お酒が入っているせいかかなり饒舌でした。でも酔っ払った彼女が、『実は誰にも言わないんでほしいんだけど…』と、とんでもないことを言ってきて…。なんと彼女、ある既婚男性と寝ていると言うんです。しかもその相手は、お料理教室に通っている他の生徒さんの夫だとか…。お料理教室のメンバーと家族ぐるみのイベントをした際に出会ったらしいですが、それを聞いた時は耳を疑いました。W不倫にもびっくりですが、知り合いの夫と不倫するのはさすがにマズイですよね…」マキさん自身も知っている人物だけに黙ってはいられず、別れるように説得しようと試みたそうです。ところが…「由奈は全く聞く耳を持ちませんでした。『奥さんにはバレないようにするし、お互い離婚するつもりはない。家庭を壊すことはないから問題ない』と言い張るんです。それでも私が言い聞かせようとしたので、由奈は気分を害したようでした。『マキみたいに結婚も子育てもしたことのない人に、私の苦労や寂しさはわからないでしょう。そんな人にとやかく言われたくない!』と上から目線で言われてしまい、絶句しました。その発言には本当に苛立ちましたが、深入りするのはやめようと決めて、その日を境に由奈とは距離を置くことにしたんです。不倫の泥沼に巻き込まれるのだけはごめんだったので」最近、彼氏の行動が怪しいと思ったら…ところがしばらくして、マキさんの身にとんでもない出来事が起こったのです。それはマキさんが、最近恋人の隼人さんの様子がおかしいかも…?と感じ始めていた矢先のこと。「なんだか最近、隼人がコソコソとスマホをいじっていたりして、ちょっと怪しく思っていたんです。ある時、彼のスマホの画面にLINEのメッセージがポップアップで表示された瞬間を見てしまって…。なんとそれは、由奈からのLINEでした。しかも『また来週会えるかな』と書かれていて…。私に隠れて、二人が会っていたことが発覚したんです」マキさんが経験したように、親しい友達の恋人や夫に手を出す女性は、恐ろしいことに実際に存在します。初対面の異性に対しては、ある程度警戒するという人でも、相手が同性だとつい信頼してしまうこともあるでしょう。しかしあまりに警戒心が足りないと、とんでもないトラブルに巻き込まれる可能性があるようです。心しておきたいものです。©Boogich/Gettyimages©SimpleImages/Gettyimages©Karl Tapales/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年04月23日不倫は罪深い行為であり、不倫をすればのちに大きな代償を支払うことになりかねません。そして、その被害は自分だけでなく、周りにまで及んでしまうことも。幸穂さん(仮名・29歳)はかつて不倫に走り、家族にも大きな迷惑をかけてしまったそう。そこで一度は反省したものの、その後些細なことをきっかけにまた不倫に手を出してしまったようです。今回は、彼女に当時の状況について詳しくうかがいました。あるとき知らない番号から電話が…「私の親は中学生のときに離婚をしていて、それからは母親が一人で私のことを育ててくれました。ただ、母親はすごく厳しくて…。特に遊びに行く際に何かと制限されることが多く、学生の頃は早く家を出たいと思っていましたね。その後、専門学校を出た私は就職し、念願の一人暮らしを始めました。そして、就職して2年目のこと。私は職場の上司と付き合っていたんですね。ただ、向こうは既婚者だったので、不倫関係でした。そんなあるとき、私のスマホに知らない番号から電話がかかってきたんです」慰謝料請求の通知が届き…「電話に出てみると相手は不倫相手の上司の妻で、“すべて知っています”と冷静な口調で言われました。続けて、“然るべき対応を取らせていただきます”と言われたのち、一方的に電話を切られました。すると1週間ほどして、私の家に手紙が届いたんです。開けてみると、それは不倫の慰謝料請求の通知書でした。それを見て初めて、自分がしたことの罪の重さを理解し、言いようのない恐怖に襲われたんです。しかも、そこには“80万円”という金額が提示されており、大して貯金をしていなかった私は愕然としてしまいました。何人かの友人にそのことを相談したんですが、“弁護士に相談したほうがいい”と言われるばかりで誰も助けてくれず…。そうなるともう、頼れるのは母親だけでした」慰謝料を立て替えてもらう代わりに「厳しい母親のことです。相当怒られるのではないかと思い、会いに行くのがとても怖かったですね。なので、あらかじめ大まかな内容だけメールで送り、実家に戻りました。すると、母親が特にそのことに関して何も言わないんです。てっきり感情をむき出しにして怒られると思っていたんですが、怒鳴られることもなく、ただ少し悲しい顔で“こっちで対処しておくから”とだけ言われました。結局、母親が弁護士に相談をして交渉した結果、慰謝料は減額されることに。私は毎月3万円ずつ親に返済することと実家に戻ることを条件に、母親に慰謝料を立て替えてもらいました」再び裏切り行為を…「実家に戻って1年ほどした頃、私に彼氏ができたんです。その彼は和宏さん(仮名)というのですが、正直それほど私のタイプではありませんでした。しかし、とにかく真面目で誠実な人だったんです。その頃の私は母親を早く安心させたいという思いもあり、付き合って一か月も経たないうちにその彼を母親に紹介。母親も和宏さんのことを気に入ってくれて、その後彼と結婚を前提に同棲を始めました。しかし、母親のもとを離れ、目が届かなくなったところで、また私の悪い部分が出てしまい…。あるとき、友だちに誘われた飲み会に軽い気持ちで参加したんです。そこで、知り合った男性がとてもタイプな人で…。その後、あろうことか私はその男性と関係を持ってしまったのです。さらに、関係を持った後にその男性から“実は既婚者なんだ”と言われ…。結局、私は再び母親を裏切っただけでなく、和宏さんまで裏切ってしまいました」“一度反省したはずが再び不倫に走ってしまった女性の告白”をご紹介しました。彼女は一度痛い目に遭ったはずなのに、懲りずに不倫を繰り返してしまったようです。その結果、慰謝料を立て替えてまで娘を守ろうとしてくれた母親のことをまた裏切ってしまうことに。不倫は自分だけでなく、周りにも迷惑をかけます。自分の大切な人を困らせないためにも、彼女には早く目を覚まして不倫から足を洗って欲しいものです。©Oscar Wong/gettyimages©AsiaVision/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月23日理奈さん(仮名・32歳)は、同じ部署に新しくやってきた上司の細谷さん(仮名)と一緒に仕事をするうちに、彼に好意を抱くようになりました。しかし、細谷さんはその当時妻と別居中の状態。さらに、以前職場の女性と不倫関係になったことで理奈さんの部署に異動になったことが同僚の良枝さん(仮名)からの忠告により発覚。しかし、すでに彼のことが気になっていた彼女は、ある日細谷さんに誘われたデートに出かけ、そのまま不倫関係に。その後、細谷さんとの関係は順調に進んでいったものの、あることをキッカケに状況が一変したのだとか。いったい何があったか、彼女に詳しく話をうかがいました。彼のマンションへ通う日々「上司の細谷さんと不倫関係となってからは、仕事終わりに待ち合わせて、彼の住むマンションにほぼ毎日行くように。彼からは別居中の妻との関係も聞かされていて、“もうすぐ離婚するから、待っていてほしい”と言われていました。さらに、“愛する君との間に子どもが欲しい”とも言ってくれていて、このまま彼と結婚するんだろうなと思っていたんです。心配なことと言えば、“会社に私たちの関係をどう説明するのか…”ぐらいでしたね」妊娠を告げると…「そんなある日、私は体調に異変を感じました。それまで順調だった月経が来ないのです。また、試しに妊娠検査薬を使ったら、陽性判定が出て…。そのことを彼に打ち明けると、彼は神妙な顔つきになりました。そこで彼に“ちゃんと検査したほうがいい”と言われた私は病院に行くことに。すると、医者から妊娠していることを告げられました。妊娠が確定したとき、私はとても嬉しかったんです。なぜなら、彼は絶対に喜んでくれるだろうと思っていましたし、これが離婚の決め手になればスムーズに結婚できるだろうと考えていたので…。ところがです。彼に妊娠していたことを伝えると、彼は“マズいことになった…”と今までの態度を豹変させたのです」恐ろしい彼の本性「彼は妊娠している私に対し、“会社にバレるとマズい”、“お願いだからこのことを黙ったまま会社を辞めてくれ”と言ってきました。さらに、“できれば子どものことは諦めて欲しい”とまで…。そこで彼の本性を知った私は、一気に絶望の淵に突き落とされました。それまで私は一回も体調不良で会社を休んだことはなく、自分のカラダの丈夫さには自信があったんです。しかし、この一件により精神的にまいってしまったためか、体調を崩しがちになりました。そして精神的にも肉体的にも追い詰められてしまった私は、“こうなったのはすべて細谷さんの妻のせいだ”、“彼女が離婚に同意してくれれば、細谷さんは私のもとに戻って来てくれる”と思うように。その結果、細谷さんの妻に連絡をしてしまったのです」妻から告げられた驚愕の事実「細谷さんの妻に連絡をして、“早く細谷さんと離婚して欲しい”と告げました。すると、“そんな話は出ていない”と言われ…。さらに、別居はお互いに冷静になるためにしているだけで、時間が経ったら別居を解消するつもりだったと…。さらに、私の連絡によって彼の不倫を知った細谷さんの妻も取り乱してしまいました。そして、二人のやりとりだけでは、事態はもう収拾がつかない状態に…。その後、細谷さんの妻は職場に連絡。それにより、職場に私たちの関係がバレてしまったんです。不倫発覚後、私は別の部署へ異動するだけすみましたが、細谷さんは同じケースが2回続いたことで退職に追い込まれてしまいました。その後、しばらくして妻と離婚したと聞きましたが、彼とはそれ以来連絡をとっていないので、今どこで彼が何をしているのかはわかりません。私はというと、その後子どもを産んでシングルマザーとなりました。そして2年後に、同僚の良枝からの紹介で出会った男性と結婚することができ、今は平和な日々を過ごしています。しかし、今でもふとした瞬間に不倫発覚後のあの地獄のような日々を思い出し、パニックになってしまうことがあるんです。それに今結婚し家庭を持っているからこそ、あのとき細谷さんの妻にした自分の行動がいかに酷いものであったのかを実感しています。もうあんな経験は二度としたくありません。もし細谷さんと出会ったばかりの頃に戻れるのなら、私は絶対に不倫する道を選ばなかったでしょう…」“職場の上司との不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。今回のケースのように、不倫相手に対し「妻とは離婚する」という嘘を告げ、関係を続けようとする不倫男性は少なくありません。また、結果的に理奈さんはその後平和な暮らしを手に入れることができたようですが、不倫したことをかなり後悔する羽目になったようです。©maruco/gettyimages©PrathanChorruangsak/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月19日同じ職場の人とプライベートではあまり顔を合わせたくないという場合もあれば、逆に頻繁に会うことで心惹かれ、好意を持つ場合もあるでしょう。理奈さん(仮名・32歳)は、かつて同じ職場の上司に好意を抱くようになりましたが、のちにその上司が既婚者だということが発覚。しかし、悩んだ挙句、彼女は彼と不倫という許されざる関係になることを選んだそう。今回は彼女がいったいどんな経緯で不倫に堕ちてしまったのか、詳しく話をうかがいました。同じプロジェクトを担当するようになり「ある年の春、職場で人事異動が行われ、私の部署に新しい上司がやってきました。名前は細谷さん(仮名)と言います。細谷さんは40代後半でバツイチ。周りの人と一定の距離を置いて付き合う、もの静かなタイプの人でした。私は食品メーカーに勤めているんですが、ある店舗とコラボ商品を出すことになり、春からそのプロジェクトに関わることに。上司である細谷さんもそのプロジェクトを担当することになり、それを機に細谷さんと頻繁にやりとりをするようになりました。一緒にプロジェクトを進めていくなかで、夜遅くまで電話で話をすることもありましたね。そうやって細谷さんと関わる機会が増えていくなかで、彼のことを“素敵な人だな”と思うようになりました」まだ妻と別れていなかった「ある日、細谷さんと打ち合わせがてら飲みに行ったんです。その日は翌日が休みということもありお酒が進み、細谷さんはだいぶ酔っているようでした。すると、細谷さんが“うちに来るか?”と言うんです。一瞬、迷いました。同じ職場ですし、変な関係になりたくなかったんです。なので、家まで送り届けたら帰るつもりで一緒にタクシーに乗りました。彼の家に着いてみると、そこはマンスリーマンションだったんです。また、その際に初めて、細谷さんからまだ妻と別れておらず、別居中の状態だということを告げられました。その日は、彼を送り届けたのち、そのまま帰りましたが、私は彼の事情を知ってちょっとショックを受けていたんです。今思えばショックを受けた時点で、すでに彼に惹かれていたのでしょう…」同僚の忠告を受けて「私は同僚で仲がいい良枝(仮名)にそのことを話しました。すると良枝は、以前細谷さんの部下だった男性を知っていると言うんです。後日、良枝からあることを伝えられました。実は細谷さんは前の部署で部下の女性社員と不倫関係になり、それが会社にバレて私の部署に異動になったのだと…。だから良枝には、“その件に深入りしないほうがいい”“細谷さんには気をつけて”と忠告されたんですが…」毎日のように彼の住むマンションへ「良枝にその話を聞いて、色々と合点がいったんです。きっとその不倫が原因で妻と別居することになり、今はマンスリーマンションに住んでいるのだろうと。また、その一件があったために、社内では他の人と距離を置いて付き合っているのだろうと…。でも、そういった事情を知ると、余計に彼のことが気になり始めたんです。また、彼が妻のもとに戻ってしまうのは嫌だなとも思うようになり…。そんなある日、休日に細谷さんからデートに誘われました。その頃の私は細谷さんのことが気になっていたので断ることもできず、デートに出かけることに。その後、流されるがまま彼と関係を持ってしまったのです。不倫はよくないことだと思いながらも、私は彼と男女の仲になって以来、ほぼ毎日のように彼の住むマンスリーマンションに通うようになりました。そしていつの間にか、彼が早く妻と離婚し、私と結婚してくれないだろうかと思うようになっていたんです」“職場の上司との不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。不倫をして部署異動になったにもかかわらず、この男性は反省せず、同じことを繰り返していたわけですね。となると、周囲からすれば“その男性とは関わらない方がいい”となるはず。しかし、すでに彼に惹かれてしまっていた理奈さんは、自分の気持ちをコントロールすることができず、同僚の忠告を無視して不倫の道を選んでしまったようです。とはいえ、不倫は許されざる関係。今は幸せでも、近い将来理奈さんはこの決断を後悔することになるでしょう。©monzenmachi/gettyimages©Marcus Chung/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月19日真理子さん(仮名・34歳)は結婚後、夫の大輝さん(仮名)の実家で義母と三人で暮らし始めました。しかし、最初は良好だった義母との関係も、次第に悪化してしまい、そのストレスから逃れるかのように職場の同僚との不倫に走ってしまったそう。その後、義妹が帰国したことにより、事態は急変したと言います。今回は、彼女が最終的に迎えた結末について詳しくうかがいました。不倫後の状況は?「義母との関係に悩んだ私は、夫の大輝さんにそのことを相談したんです。しかし、大輝さんは“母さんに悪気はないんだよ”と義母をかばうばかり。そんなときに、親身に話を聞いてくれた会社の同僚の柏木くん(仮名)に心を許すようになった私は、いつしか柏木くんと不倫関係に。その頃の私は同僚との不倫を楽しむことで日々のストレスを発散し、精神のバランスを保つようになっていました。そんな生活を送っていたとき、世界的に新型コロナウイルスによる感染症が流行。その結果、海外に住んでいた大輝さんの妹が一時帰国することになりました。義妹は若葉さん(仮名)といって、大学卒業後にアメリカへ渡り、結婚し、グラフィックデザイナーとして働いていました。若葉さんとは結婚式のときに1度会ったきりで、挨拶程度の会話しかしたことがありません。若葉さんがどんな人なのかわからなかった私は、義母と同じようにイヤミを言ってくるかもしれないと思い、とても気が滅入っていました」家庭環境の変化は?「ところがです。若葉さんの性格は義母とは真逆で、なんでもズバズバと正直に言うタイプ。そんな若葉さんは義母の私に対する態度を見て、“みっともないからやめなよ”“真理子さんの気持ちも考えて”と注意をしてくれたのです。その後も若葉さんは私のことを気にかけてくれました。その結果、義母は以前ほど私に干渉しなくなったんです。しかも若葉さんは私に、“なんでも言ってね”と心強い言葉をかけてくれました。強い味方を得た私は、ようやく家に居場所を見つけた気分でしたね。ただ、その一方で、私はだんだんと不倫をしていることが申し訳なくなってきたんです」義妹はその後、どのような行動を?「あるとき、私は思い切って不倫のことを若葉さんに相談してみたんです。叱られるにしろ、味方をしてくれるにしろ、いいアドバイスをくれる気がして…。でも、若葉さんの反応は思っていたものと違いました。まず、若葉さんはアメリカで見聞きした夫婦間トラブルについて話してくれました。そのうえで、“どちらかが不倫をしている時点で、すでに夫婦関係は破綻していると思う”“だから、夫婦関係を元に戻すのは難しい”と言い、離婚をすすめてきたんです。私としては、夫とやり直すための方法が知りたくて若葉さんに相談したものの、結果として前向きに離婚を考えるためのアドバイスを受けることになってしまいました」その後の夫婦関係は?「若葉さんが大輝さんに不倫の事実を伝えたのち、三人での話し合いの場が設けられました。そこで、私は夫からの“やり直したい”という言葉を期待していたのですが…。若葉さんが離婚に向けた話を進めるのに対し、それに促される形で大輝さんも“うんうん”と頷いて、私と離婚することに同意。そして、あっという間に手続きが進められ、離婚が成立しました。若葉さんの配慮により慰謝料も発生せず、穏便に離婚することができたのですが、私としては不本意でした。不倫していた自分が一番悪いということはわかっているのですが、本当は夫とやり直したかったんです。一方で、不倫相手の柏木くんは、夫と離婚することを伝えた時点で、サッと身を引いていきましたね。“いつでも俺を頼って”と言ってくれていたのに、彼は私のもとから逃げるようにいなくなったんです。結局、私は不倫によって、夫も不倫相手の彼も失う羽目になりました…」“義母との不仲がきっかけとなり、不倫に走ってしまった妻の告白”をご紹介しました。真理子さんは不倫をしていたことが負い目となり、若葉さんに離婚の話を推し進められたときに“本当はやり直したい”ということを伝えられなかったようです。また、今回のエピソードからもわかるように、不倫をすれば大切な家族を失うこともあります。だからこそ、どんな理由があったとしても、不倫には決して手を染めるべきではないのです。©miya227/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月05日結婚前は義母との関係が良好だったものの、結婚後に一緒に暮らすうちに関係が悪化してしまうこともあるようです。真理子さん(仮名・34歳)は結婚後に夫の実家で義母と暮らすようになり、義母との関係が悪化。その結果、あろうことか不倫に走ってしまったそう。いったいどんな経緯があったのか、彼女に詳しく話をうかがいました。結婚までの経緯は?「私は建築会社で経理の仕事をしています。その仕事のつながりで、のちに結婚する大輝さん(仮名)と出会い、付き合い始めました。交際してから1年ほど経った頃、初めて彼の実家に挨拶に行ったんです。彼は高校生のときに父親を亡くしていたため、以前は母親と妹と彼の三人で暮らしていました。その後、妹さんが就職を機にアメリカへ渡ったため、現在は二人で暮らしていたんですね。その頃の義母の第一印象は、“気遣いができる人”でした。私たちが実家を訪ねた際にはいろいろと準備をしてくれたり、こちらの異変にすぐに気づいて行動してくれる人でしたね。だから、“結婚後もこの人となら上手くやっていけそうだな…”と思っていました」義母との関係が崩れたキッカケは?「結婚後、大輝さんからの提案で、彼の実家で三人で暮らし始めることに。義母はとてもアクティブな人で、平日は社交ダンスや華道などを習っており、週末は友人の配膳の仕事を手伝っていたため、ほぼ毎日出かけていました。一方で、私は会社を定時で上がれることが多かったので、夕食の支度は基本受け持つことに。義母も時間に余裕があるときは夕食を作ってくれたりして、最初の頃はお互いに助け合いながら家事を行っていました。そんなあるとき、私が夕食に煮物を作ったんです。ただ、その味付けがどうも義母的にはイマイチだったようで…。すると翌日、義母がまったく同じメニューを作って夕食に出してきました。その際、味付けに関して丁寧にアドバイスをくれたんですが、私はどうもイヤミっぽく感じてしまって…。そこから義母との関係がギクシャクし始めました」関係はどのように悪化していった?「あるとき、三人で夕食後にクイズ番組を見ていたんです。そこで、漢字の読み方に関するクイズが何問か出てきたんですね。ただ、私は漢字が苦手なこともあり、まったく答えられずにいました。すると、義母が“大丈夫?”と真剣に尋ねてきたんです。そして翌日、“これ、やったほうがいいわよ”と小学生用の漢字ドリルを渡してきました。私のことを本気で心配したために、そういった行動を義母はとったのかもしれません。しかし、当時の私にとってそれはストレスでしかありませんでした。また、義母の社交ダンスの発表会を見に行ったときのこと。発表会が終わった後にロビーで出演していた人たちに挨拶をするタイミングがあったんですね。周囲の人は出演者に手土産などを渡していたんですが、義母から“気を遣わなくていいのよ”と言われていた私は手ぶらで来てしまい…。そのときは、すごく気まずい思いをしましたね。すると、次の発表会前日のことです。“明日はこれを持ってきてね”と、義母が自ら用意した手土産を渡されました。その頃から、義母は私のことを“デキの悪い嫁”として扱うようになったんです。その結果、私と義母の関係は急激に悪化していきましたね」不倫に至った経緯は?「義母との関係に悩んだ私は、夫の大輝さんにそのことを相談してみたんです。しかし、大輝さんは“母さんに悪気はないんだよ”と言うばかり。夫は義母の肩を持つばかりで、まったく私の話に耳を傾けてくれませんでした。そこで、私は気軽に話せる職場の同僚にそのことを相談してみたんです。その職場の同僚というのが、柏木くん(仮名)という男性社員なんですが、彼はとても優しく、仕事もできる頼りになる同僚でした。二人で食事をしながら、義母との関係に悩んでいることや、ストレスがジワジワと溜まってきていることを彼に話したんです。そこで、私が“このままだと、いつか不満が爆発しそう”と漏らすと、柏木くんは“俺にぶつけてくれればいいよ”と言ってくれて…。正直、その言葉に救われたような感じがしましたね。それ以降、私は完全に柏木くんに心を許すようになっていました。そして後日、彼と身も心も繋がりたくなった私は、食事の後に彼をホテルに誘い、不倫に手を染めてしまったんです」“義母との不仲がきっかけとなり、不倫に走ってしまった妻の告白”をご紹介しました。義母は自分がいろいろなことに気づく人だからこそ、真理子さんにもそうなってほしくて、お節介を焼いてしまったのかもしれませんね。しかし、真理子さんからするとそれがストレスになり、唯一自分の話を親身に聞いてくれた不倫相手の彼に気持ちが傾いてしまったのでしょう。とはいえ、それは不倫をしていい理由にはなりません。こうなる前に別の解決策を探っていれば、不倫に走らずにすんだのかもしれません。©PhotoTalk/gettyimages文・塚田牧夫
2022年04月05日大学時代から付き合っていた彼と結婚し、安定した夫婦生活を送っていた結衣さん(当時30歳)。ある時、夫の健吾さんの海外駐在が決まり、彼はフィリピンに単身赴任することに。ところが駐在先で浮気をしていたことが発覚。夫を問い詰めると、なんと「浮気相手の女性を本気で好きになってしまった」と打ち明けられたのです。不倫相手はまさかの女子大生「浮気相手はどんな女性なの!?と問いただすと、信じられない答えが返ってきました。なんとその女性は、まだ20歳になったばかりの学生。3か月の短期語学留学でフィリピンに来ている日本人だそうです。彼女はもうすぐ留学を終えて日本に帰国するけれど、彼女との将来を本気で考えていると言われました」結衣さんは信じられませんでした。もともと女好きで浮気性の男性ならともかく、健吾さんは周囲からも「絶対浮気なんてしなそうなタイプだよね」と言われ続けてきました。一途で誠実な夫が、まさか他の女性に心移りするなんて、考えてみたこともなかったのです。しかも相手は10歳も若い女子大生だというのが、さらに衝撃的でした。「一時の気の迷いに違いないから考え直すようにと、何度も夫を説得しました。私と健吾は、大学時代から一緒にいるんです。10年におよぶ絆が、たった3か月しか知らない相手に劣るなんてありえません。でも、そう彼に伝えると、さらに酷いことを言われたんです…」夫から「女としては見られない」と言われて…結衣さんが夫から言われたのは、「10年以上一緒にいて、結衣のことは家族としては好きだけど、女としてはもう見られない」という言葉でした。「『女として見られない』と言われて、本当にショックでした。しまいには、『心から申し訳ないと思っているし、慰謝料だったらいくらでも払うから、どうか別れてくれ』と頭を下げられたんです。プライドがズタズタになりました。その後、数か月は別居という形で様子を見ていましたが、彼から言われたことがどうしても許せなくて、結局離婚を受け入れました」こうして二人は離婚をすることになりました。協議離婚でしたが、結衣さんは慰謝料として、相場の数倍高い金額を受け取る形で合意しました。「ずいぶん多くのお金を手にすることはできましたが、いくらお金を積まれても心の傷は癒えないし、本当に辛かったです。10年以上一緒にいて、心から信頼もしていたし、愛していました。それなのにたった3か月一緒にいただけの女子大生に奪われてしまうなんて…。当時はメンタルのダメージがとにかく大きかったです」それでも結衣さんは、前向きに生きようと努力しました。心にぽっかりと空いた穴を埋めるように、必死で仕事に打ち込んだのです。元夫は浮気相手からあっさり捨てられて……そうして3年が経ったころ。取引先の相手と付き合うことになり、現在結衣さんは婚約中だそうです。「今の彼とは、仕事がきっかけで距離が縮まりました。とにかく仕事に必死だった時期に、チーム内での信頼を得ることができたためか、上司が抱えていた大型案件を引き継ぐことになりました。その案件で、取引先の担当だった彼と出会いました。すごく優しくて、外見もイケメンだと言われます」ちなみに、元夫の健吾さんは現在どうなったのかというと……。「大学が同じだったので、同級生からたまに健吾の近況を聞くんですが…。なんと例の女子学生とは、とっくに別れたそうです。彼女はそもそも健吾と結婚する気なんて最初からなかったようで、そこそこお金のある年上男性を狙っていただけ。健吾は彼女に高級品を大量に貢いだあげく、最後はあっさり捨てられたらしいです。そんな薄っぺらい関係のせいで私が苦しんだのかと思うと、複雑な気持ちにはなりますが…でもあの時離婚して仕事に打ち込んでいなければ、今の彼とも出会っていなかったかもしれません。今は、健吾と別れてよかったと心から思えますね」男女が長い期間一緒にいれば、いつかは必ずときめきや新鮮さは失われるもの。結婚して夫婦になると恋愛からは遠ざかり、新しい出会いや刺激が恋しくなってしまう人もいるかもしれません。しかし、今回のケースのように一時の感情に流されてしまうと、本当に大切なものを全て失ってしまうことがあるようです。©ajari/Gettyimages©Tetra Images/Gettyimages©Five/Gettyimages取材・文 小泉 幸
2022年03月26日単身赴任先で、妻の監視がないのをいいことについ羽を伸ばしてしまう男性は多いですが、中には浮気では済まず、本気の恋に発展してしまうケースもあるようです。今回は、海外駐在中の夫に不倫され、裏切られた女性のエピソードを聞いてきました。夫の海外駐在を機に、遠距離夫婦生活がスタート結衣さん(当時30歳)は、外資系企業の営業職。夫の健吾さんとは、大学時代から付き合っており、5年前に結婚しました。結衣さんも仕事をバリバリこなし、社内でもチームリーダーを任されるようになった矢先のこと。大手メーカーで働く夫のフィリピンへの海外駐在が決まったのです。「夫の駐在についていくかどうか、本気で悩みました。でもフィリピンに行くとなると、私は会社を辞めなくてはなりません。仕事にはやりがいを感じていて楽しかったし、健吾と話し合って、とりあえず私は日本に残り、彼は単身赴任で行くことになりました。夫婦が離れ離れになるとうまくいかないという人もいますが、私たちは固い絆で結ばれているから大丈夫だと信じていました」こうして夫は駐在先へ旅立ち、遠距離の夫婦生活がスタート。最初の頃はどんなに仕事が忙しくても、毎日LINEは欠かさず、数日に一度は電話で話していました。「でも赴任して半年ほど経過すると、健吾の様子が少しずつ変わっていったんです。LINEの返信がない日も増えて、電話しようとすると『疲れているからまた今度』と断られてしまいます。連絡頻度が一気に減って、様子もなんだかおかしいので、もしかして海外での生活がキツイのかな…?と心配になりました。その時点では、浮気は少しも疑っていませんでした。健吾は昔から一途で、誠実なタイプ。女遊びができるような人ではないと思っていました」バスルームの奥で妻が発見したもの結衣さんは有給を使って休暇を取り、フィリピンに駆けつけました。ところが、彼が暮らすコンドミニアムで信じられないものを見つけてしまったのです。「バスルームの棚の奥に、女性ものの美容液のボトルがありました。健吾が自分のために買った可能性もありますが、普通の化粧水や乳液などではなく、導入美容液だったんです。スキンケアにさほどこだわりがない夫が買ったとは思えず、『あ、他に女がいるんだ』と気づいてしまいました。LINEの返信や電話が減っていたのも、そのせいだったのでしょう」それでも結衣さんは、すぐに夫を問いただすようなことはしませんでした。夫だけではなく自分にも原因があると思ったからです。「見知らぬ土地で、仕事をこなしながらたった一人で生活するのは辛いと思います。健吾はもともと寂しがりやなので、余計そうだったかもしれません。だから私は、自分の仕事を優先させて、駐在に一緒に来てあげなかったことを後悔したんですよね。私にとって仕事はもちろん大切だけれど、それ以上に夫の存在の方がかけがえのないものだと気づいて…」夫は、本来浮気をするタイプの男性ではなく、寂しさゆえに一時の気の迷いが生まれただけ。一度や二度の過ちであれば、目を瞑ろうと思ったのです。夫から言われた信じられない一言結衣さんは思い切って会社をやめ、フィリピンで一緒に暮らすことを決めました。しかしその決意を健吾さんに話すと、予想外の反応が…。「浮気には気づいていないフリをして、『フィリピンで一緒に暮らそう』と提案すると、夫は明らかに動揺していました。『今のままでもうまくいっているんだし、会社を辞めるのももったいない。そんなに慌てて決める必要はないから、このまま遠距離で頑張ろう』と言い張るんです。これは間違いなく、私にフィリピンに来てほしくないから。浮気相手が原因なのだとしたらさすがに許せなくて、ついに『浮気してるんでしょ!?』と、責めてしまいました。すると夫は、なんと浮気を認めたんです。信じられないことに、『今付き合っている女性がいて、彼女のことを本気で愛している』と言われました……」どんなに固い絆で結ばれている二人でも、夫婦というのは何が起こるかわからないもの。また、「うちの夫は浮気するタイプではないから大丈夫」と思っていても、誠実で一途なタイプだからこそ、“浮気が本気になってしまう”という恐ろしいパターンもあるのかもしれません。©AaronAmat/Gettyimages©Jonathan Knowles/Gettyimages©Yue_/Gettyimages取材・文 小泉 幸
2022年03月26日恭子さん(仮名・37歳)は結婚6年目を迎えた頃に、夫がスマホを肌身離さず持ち歩くようになったことや、寝言で女性の名前のようなものを聞いたことから、夫の不倫を疑うように。その後、夫の不倫疑惑について男友達である飯田さん(仮名)に相談したところ、彼と不倫関係になってしまったそう。それからというもの、夫婦関係は悪化の一途をたどることに。今回は彼女がいったいどんな結末を迎えたのか、詳しく話をうかがいました。家庭は崩壊寸前の状態に「不倫相手の飯田くんとは、多いときで週に1回ほど会っていました。飯田くんと会う日は帰りが遅くなるため、食事は夫に自分で用意してもらうようにしていたんです。すると、いつしか夫は“最近まともなものを食べていないな”と私に言ってくるようになりました。そして、夫は私が出かける日に限って、帰りがどんどん遅くなっていったんです。私はというと、夫の帰りが遅くなるような日に限って、手の込んだ料理を作ってテーブルに並べ、完璧な状態を用意したうえで先に眠るようにしていました。夫への当てつけのつもりでそういうことをしていましたね。そうやってお互いに嫌みなことをし合うようになった結果、家庭は崩壊寸前の状態になっていました」夫は不倫などしていなかった…?「ただ、ひとつ気になることがありました。以前ならばトイレにもスマホを持ち込んでいた夫が、スマホをほとんど触らなくなっていたんです。その頃には、夫から他の女性の影を感じなくなっていましたね。そこで不安になった私は、再び夫のスマホを覗いてみたんです。以前夫のスマホを盗み見たときも、他の女性との怪しいやり取りはありませんでしたが、そのときも見つからず。あったとしても、職場の女性との事務的なやり取りくらい。そのときになってようやく、“もしかしたら本当に夫は不倫などしていないのでは…”と思ったんです。そこから、私は自分の行動に不安や後悔を抱き始めました。でも、不倫を始めてすでに3年が経過。夫婦関係も極限まで悪化しており、夫と元の関係に戻るのは不可能としか思えませんでした」突きつけられた証拠「ある日、飯田くんと不倫デートをしたのち、家に戻ってきたときです。夫が椅子に座って待っていて、テーブルの上に何枚か書類を出してきました。そこには、“調査報告書”と書かれていましたね。どうやら夫は興信所に依頼して、私のことを調べさせていたようです。書類には、飯田くんと会っていた日にちや、細かい状況が記載されており、写真なども添付されていました。それは完全なる不倫の証拠でしたね。とはいえ、夫だって不倫をしていたわけです。同罪ではないかと思い、私はかつての夫の行動を非難しました」真実が明らかになり…「その場で以前はスマホを手放さなかったことや、寝言で女性の名前らしきものを口にしていたことなどを指摘したんです。すると、夫から思いもかけない答えが返ってきました。なんと夫は、“その頃、スマホで投資をしていた”と言うんです。FXや株などをやっていたため、市場の動向をチェックするためにスマホをいつも持ち歩いていたと。ただ、実は投資に失敗して、100万円ほどの損失を出してしまったため、そのことは私に言えなかったそうです。寝言に関しては“わからない”としながら、“もしかしたら企業名ではないか”と言われました。そこで、すべて私の勘違いだったことがわかったのです。その後、夫から“離婚してほしい”と言われたのですが、受け入れるしかなかったですね。すでに夫婦関係は破綻していたので、慰謝料を請求するつもりはないとも言われました。“とりあえず、興信所に費用として払った50万円だけ払って欲しい”とのことでしたね。後日、飯田くんに状況を伝えると、被害が及ぶのを恐れたのか、全く連絡が取れない状態になりました。今となっては、夫の不倫を疑ったときに不倫に走ってしまったことをとても後悔しています。あの時点で夫ときちんと向き合っていたら、今も幸せな結婚生活を送れていたのではないかと思うんです。悔やんでももうあの頃には戻れませんが…」“夫の不倫疑惑がきっかけとなり、不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。勘違いから始まった不倫とはいえ、それは許されるものではないでしょう。取り返しのつかない状況になる前に、夫と向きあって別の解決策を探っていたら、結末は違ったのかもしれませんね。©Dmytro Duda/gettyimages©Catherine McQueen/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月25日パートナーの不倫や浮気が発覚する状況は様々です。そして発覚後、どのような結末を迎えるのかも人によって異なるでしょう。恭子さん(仮名・37歳)はある出来事をきっかけに夫の不倫を疑うようになり、その後、自身が不倫する道を選んでしまったそう。今回は彼女に、不倫に至るまでの経緯を教えてもらいました。スマホを離さない夫への疑惑「夫と結婚して6年目を迎えた頃の話です。それまでの夫は、スマホをほったらかしにするタイプで、出かけるときも持っていかないことがあるなど、連絡が取れずに困ることもありました。それが急に、肌身離さずスマホを持ち歩くようになったんです。トイレに行くときですらスマホを持ち込んでいたので、さすがに怪しいと思いましたね。他の女性の影を疑いましたが、すぐに問いただすようなことはせず、しばらく様子を窺っていました」疑惑が確信に変わった瞬間「ある夜、一緒に寝ていたときでした。私がふと目を覚ましたんですね。すると夫がムニャムニャと口を動かし、ある名前のような言葉を口にしました。それは私の名前ではなく、誰かはわからないものの、女性の名前のようでした。そのとき私のなかで、疑惑が確信に変わったんです。私には、古くから付き合いのある男友だちがひとりいます。飯田くん(仮名)という男性です。飯田くんとは結婚する前からの付き合いで、たまに連絡を取り合う仲でした。飯田くんも結婚しているので、意見を聞いてみたいと思い、今までの状況を説明したんです。すると、“限りなくクロに近い”と言われました。ただ、“絶対ではないので、LINEのやり取りを見るなどして証拠を掴んだほうがいいかも…”とアドバイスを受けました」夫のスマホを覗いてみると…「夫の入浴中にスマホを持ち出した私は、ロックを解除し中を覗いてみたんです。しかし、LINEを確認してみても、不倫相手らしき女性とやり取りしている形跡は見つかりませんでした。写真フォルダのなかにも、それらしきものは特になかったんです。それが逆に怪しいと思いました。痕跡を残さないように、すべて削除しているのではないかと考えたんです。後日、飯田くんと会ったときに、詳しい状況を聞いてもらいました。夫に対して不信感が募っていたのか飯田君に話している最中に、私は泣いてしまったんですね。そうしたら、飯田くんが私の頭を撫でてくれました。それが心に隙ができた瞬間かもしれません。その日は感情にまかせてお酒を飲み過ぎていたこともあり、意識が途切れ途切れになっていたんです。そして、気づいたときには2人でホテルに入っていました」不倫後、夫婦関係は悪化「それからというもの、私は飯田くんに頻繁に連絡するようになりました。まずは夫の様子を報告し、その後、個人的な話をしていましたね。今白状すると、夫の不倫疑惑を口実にして、ただ彼と連絡を取りたかっただけなんです。次第に飯田くんと会う回数も増えていき、そんな私の変化に夫も気づいたようでした。あるとき、“最近よく出かけるね?”と聞かれたんです。そこで、“友だちと会っているから”と返すと、夫から皮肉めいた口調で“別にいいけど”と言われました。私としては、内心“あなただって…”という気持ちでしたね。その後、私はどんどん不倫にハマっていったんです。その一方で、夫婦関係は悪化の一途をたどりました。ついにはお互いに皮肉しか話さないような仲になり、そんな状態が3年ほど続きましたね」“夫の不倫疑惑がきっかけとなり、不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。夫の不倫疑惑がショックで、自暴自棄になってしまったのかもしれませんが、だからといって不倫していいわけではありません。のちに後悔したくないのなら、不倫には絶対に手を出すべきではないのです。©Eri Miura/gettyimages©FreshSplash/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月25日咲良さん(仮名・29歳)は結婚するまで、本気の恋愛をしたことがなかったそう。しかし結婚後、職場で知り合った1歳年下の遠藤さん(仮名)を本気で好きになってしまい不倫関係に。彼女にとっては初めての大恋愛だったので浮かれていたようですが、幸せな日々は長く続かなかったそうです。その後、彼女がいったいどんな結末を迎えたのか、詳しく話をうかがいました。その後の不倫相手との関係は?「私は結婚するまで、本気で恋をしたことがありませんでした。いつも男性から告白されたのち、悪い印象ではなければ付き合っていたんです。夫とも、告白されて付き合い、子どもができたので結婚。不倫相手の遠藤くんと出会うまでは、真剣に誰かを好きになったことがなかったんです。しかし、職場で出会った遠藤くんのことは本気で好きになりました。その後、彼とは不倫関係に。私は幸せな気分でいっぱいでしたね。こんなにも人を好きになったのは初めてだったので、完全に浮かれていました。でも、その関係は長く続かず…。というのも、職場での遠藤くんの行動がエスカレートしてきたんです。私は周囲の人に関係がバレたくなかったので、会社では彼と距離を保っておきたかったんです。しかし、遠藤くんは場所を問わずベタベタとくっついてこようとしてきて…。最初のうちはスリルを楽しんでいましたが、次第に目に余るようになりました。そのうち、連絡も頻繁に来るようになり、夫や子どもと一緒にいるときにもLINEが送られてくるように。その結果、ウンザリを通り越して、彼のことを気持ち悪く感じるようになってしまいました。そして、遠藤くんの行動を許せなくなった私は、きっぱりと別れることを決意しました」すんなりと別れることができた?「ある日の仕事終わり、遠藤くんを呼び出して別れ話をしました。すると、案外あっさりと受け入れられたんです。そのときは、心のダメージも最小限ですんで良かったと思ったんですが…。それからあまり日も経たないうちに、遠藤くんが職場の別の女性と付き合い始めたんです。私のなかに急に動揺が走りましたね。それは焦りのような、もどかしいような感情で、いつの間にか私は嫉妬に駆られていました。それまでは男性と交際しても、さほど好きという気持ちがなかったので、嫉妬心を抱くことはありませんでした。しかし、一時期は本気で好きだった遠藤くんが目の前で急な心変わりをしたことで、別れた後なのに強い嫉妬心が湧き上がったんです」別れたあとの状況は?「職場で遠藤くんと彼女が話をしているのを見るだけでイライラしました。不機嫌になり、ほかのスタッフとの関係もギクシャクするようになりましたね。職場だけでなく、家庭にも影響がありました。無意識のうちに夫や子どもにつらく当たってしまったり、家事が疎かになりました。その結果、ゴミを捨て忘れて部屋に悪臭が漂うなんていう日もありましたね。そしてある日、仕事が思うようにはかどらず、帰りがだいぶ遅くなってしまったんです。慌てて家に帰ると、なぜか夫と子どもの姿がないのです。夫に連絡したところ、なんと夫が子どもを連れて実家に帰っていたことが発覚しました」家庭はどうなった?「私の行動があまりに酷く、自分だけではなく子どもにまでつらく当たる様子を見て、夫は危険を感じたようでした。そこで、実家に避難することにしたそう。そのときの私は、夫だけでなく子どもまで失うかもしれない恐怖に震えました。もし家庭を失ってしまったら、正気でいられません。電話で夫に泣いて謝り、これからは気持ちを入れ替えることを約束したんです。すると、数日後に夫と子どもは家に戻ってきてくれました。そして、なんとか精神的に落ち着きを取り戻した頃、夫と話す機会がありました。そこで、スマホを見せられたんです。そこには、私が荒れていたときのゴミが散乱する部屋の画像や、子どもにつらく当たる動画などが入っていました。実は、夫は離婚を考えていて、もし本当にそうなったときに親権を得るために撮っておいたのだそうです。それを聞いて、ゾッとしましたね。もう2度とこんな思いはしたくないです」“結婚後に本気の恋に目覚めてしまった妻の告白”をご紹介しました。お互いに独身同士であれば恋心を抱いても問題はないでしょうが、結婚しているとなると話は別です。ましてや、自分勝手な行動によって夫や子どもを傷つけることは許されるはずがありません。本当に自分にとって大事なものを失いたくないのなら、不倫には何があっても手を出すべきではないのです。©kitzcorner/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月22日結婚後に初めて真剣に好きだと思える人に出会い、夫以外の男性と関係を持ってしまう人もいます。咲良さん(仮名・29歳)もその1人。今回は、彼女に不倫関係に至るまでの経緯について詳しく話をうかがいました。当時の旦那さんとの関係は?「私は24歳のときに結婚。それまでも男性と付き合ったことはありましたが、いつも相手から交際を申し込まれていました。告白されて、“別に悪くないかな…”と思うと、付き合っていたんです。だから、自分から告白したことはなかったですし、真剣に誰かを好きになったこともありませんでした。夫とも、告白されて付き合い、子どもができたから結婚。夫に対して、心から恋焦がれるような感情を抱いたことはありませんでした」不倫相手との出会いは?「大学を卒業したのち、WEB関連の仕事に就きました。2年ほど勤めて、出産を機に退社。その後、数年が経って子どもにあまり手がかからなくなってきた頃、かつて働いていた職場の上司が独立して、会社を立ち上げたんですね。その上司に“一緒に働かないか”と誘われ、タイミングも良かったのでオファーを受けることに。私が担当したのは、ディレクションです。クライアントとのコミュニケーションや、スケジュール管理、スタッフへの指示出しといったことが主な業務内容でした。そこにしばらくしてデザイナーとして入ってきたのが、のちに不倫相手となる遠藤くん(仮名)でした。遠藤くんは、私より1歳年下で独身。私が関わっていたデザイナーさんは職人気質で気難しいタイプの人が多かったんですが、遠藤くんはとても人懐っこいタイプ。コミュニケーションが取りやすく、頼りにされている感じもしました」不倫に堕ちたキッカケは?「遠藤くんとはまめに連絡を取るようになり、ミーティングを兼ねて食事などにも行くようになりました。そこで、遠藤くんがいろいろと質問をしてくるんです。“いつ結婚したんですか?”とか“旦那さんはどんな人ですか?”とか。プライベートな質問をしてくるので、“私に興味があるのかな…”とも思いましたね。するとあるとき、遠藤くんが“咲良さんのこと好きです”と言ってきたんです。しかも、“咲良さんが僕のことを好きになってくれるのを待ってます”とまで…」告白されたあとの状況は?「以前は男性から告白をされると、悪い印象でなければ付き合っていました。でも、今はそうはいきません。私には夫も子どももいます。それに、相手は仕事のパートナーでもあります。付き合いたくても付き合えないという状況は、初めてのことでした。そんなジレンマを抱えたことで、私のなかで遠藤くんの存在がどんどん大きくなっていったんです。その結果、初めて強く恋い焦がれる感情を抱きました。そして後日、“私も好きだよ”と遠藤くんに言ってしまったんです。そこから一気に関係が進展し、不倫関係となってしまいました。遠藤くんと付き合い始めてからは、罪悪感というより、充実感のほうが大きかったですね。生活にハリが出て、むしろ家事も仕事も頑張れるようになりました。誰にでも優しくしたくなるような、そんな気分でした」“結婚後に本気の恋に目覚めてしまった妻の告白”をご紹介しました。初めて付き合いたくても付き合えない状況に陥った結果、夫以外の男性に恋心を抱いてしまったようです。それは彼女にとっては“初めての大恋愛”かもしれませんが、脆く危険な“不倫”という関係でもあります。大事なものを失いたくないのなら、一刻も早く目を覚まし、不倫から足を洗うべきでしょう。©Jackyenjoyphotography/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月22日不倫は長く続けば続くほど、最後は悲惨な状況を迎えるようです。特に社内不倫の場合、家庭だけでなく仕事にも大きなダメージを及ぼすことも…。そこで今回は、“不倫男性が青ざめた社内不倫のエグすぎる末路”というテーマで、経験のある男性たちに話を聞いてみました。会社の前で大ゲンカになり「会社の飲み会に参加したときです。場所は職場近くの居酒屋で、その場には不倫相手である職場の後輩女性も同席していました。そこでは周囲に不倫関係がバレないように、あえて彼女に素っ気ない態度をとっていたんですね。すると、彼女はその態度がどうも気に入らなかったようで、不機嫌になりはじめたんです。飲み会が終わったあと、彼女に謝ろうと思ってみんなと別れたのちに合流。二人で別の道を歩いていました。そうしたら、歩いているうちに彼女とケンカになったんです。すると、ちょうど別の部署の先輩がその道を通りかかってしまい、彼女が“私のことを愛していないの?”と叫んでいる現場を目撃されてしまったんです。そのことがきっかけとなり不倫関係が社内にバレ、部署を異動することになりました」ケイジ(仮名)/34歳ケンカに夢中になり、周囲が見えていなかったのでしょう。社内不倫の場合、二人のことを知っている人が多いだけに現場を見られるリスクも高く、発覚もしやすいようです。可愛がっていた後輩に彼女を奪われ「同じ職場に、可愛がっている後輩がいたんです。学生時代はお互いにサッカーをやっていたので話も合い、休日に一緒に遊びに行くほどの仲でした。あるときその後輩から、“飲みに行きましょう”と連絡が来たんです。向こうから誘われるのは珍しかったので、嬉しかったんですね。お店に行ってみると、後輩ともう一人女性の姿が。その女性が誰なのかわかったときにはゾッとしましたね。というのも、彼女は僕の社内不倫の相手だったからです。どうやら彼女は不倫関係に悩み、僕と親しくしている後輩に相談をしたようでした。後輩から“見損ないました”と言われましたね。そこで僕も目が覚めて、彼女と別れることにしたんです。ところが後日、その後輩と彼女が付き合いはじめたことを知りました。何も言えませんでしたね」アキラ(仮名)/32歳結果的に、後輩に彼女を奪われた形になってしまったんですね。とはいえ彼は不倫をしていたわけですから、文句を言うことはできないでしょう。LINEの移行をお願いしていたら「以前、同じ職場の女性社員と不倫をしていました。あるとき、彼女がスマホを新しくしたんですが、それがすごくカッコ良かったんです。だから、僕も同じものに変えることに。しかし、LINEの移行がうまくいかず、彼女に見てもらうことにしたんです。そこで、僕がほんの少しだけ目を放してしまい…。そうしたら、彼女は勝手に誰かとLINEをしていました。相手は少し前にLINEを入手して、僕が食事に誘っていた会社の受付の女性。そのやりとりを彼女が見つけ、“行くわけないじゃん”“もう二度と連絡してくるな”という失礼極まりないLINEをその女性に送っていました。すると、その情報はあっという間に社内に広がり、僕は多くの女性社員から白い目で見られるように。しかも、他の女性を食事に誘っていたことがバレた結果、彼女にフラれてしまいました」エイタ(仮名)/31歳同じ会社内で、ほかの女性にも手を出そうとしていたんですね。そんなことを続けていれば、この件がなくてもいずれ痛い目にあっていたでしょう。“不倫男性が青ざめた社内不倫のエグすぎる末路”をご紹介しました。社内不倫はリスクが大きいぶん、スリルがあるのかもしれません。ただ、バレたら失うものも大きいはず。1度失った信用を取り戻すのは、非常に困難であることを肝に銘じておくべきでしょう。©Tero Vesalainen/gettyimages©fizkes/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月13日不倫を経て略奪婚に成功し、夫との妊活を真剣に考えていた優奈さん(仮名・27歳女性)。そんな優奈さんは、結婚してわずか4か月後に、衝撃的な出来事に襲われます。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、略奪婚をしたその後について彼女に話を聞きました。本格的な不妊治療を始めようとした矢先に… 夫の浮気が判明略奪婚をしてからわずか4か月後、本格的な不妊治療を始めようとした優奈さんは、“夫の不倫”という衝撃的な事実を知ることになったそう。「最初は『まさか!』という感じでしたね。でも、その頃の夫は帰宅時間も遅かったですし、週末も一人で出かける日が増えていました。何より、家にいてもスマホを肌身離さず持っていたので、『怪しいな』と思っていたんです。それで、夫のスマホをこっそり見てみたら、不倫相手の女性との写真やLINEのやりとりを発見しました…」優奈さんとも不倫の末に二度目の結婚をした夫が、再婚直後に別の女性とも関係を結んでいたことが発覚。最初は優奈さんも「混乱しかなかった」と振り返ります。そして、夫に不倫を問いただしてみると、あっさりと不倫の事実を認めたそう。自分勝手な理屈で不倫を正当化する夫… 不妊治療にも非協力的でスピード離婚を決意「夫は不倫を認めましたが『不倫をしていた君から、とやかく責められる筋合いはない』という理屈で、別の女性との関係を正当化していました。とは言っても、そのときの私は“妻”ですから、夫の不倫を怒って当然だと思うのです…。夫にはそんな私の言い分は通用せず、『自分も不倫をしていたくせに』って感じで、私の話をまったく聞き入れてくれませんでした」夫の不倫が判明した直後でも「私が妊娠すれば、夫も変わるかもしれない」と考えていた優奈さんは、不妊治療をしたいと考えました。しかし、夫が「子どもは、まだいらない」と言い出したことから、これも実現できず…。結局、夫の不倫発覚からわずか2か月後にスピード離婚へと至りました。「入籍期間は、わずか半年でしたね。“略奪婚”だったので挙式せず周囲には結婚したことを伏せていましたし、新婚旅行にも行かなかったため、ただ“籍を入れただけ”でした。夫の不倫がなければ、まだ夫婦関係は続いていたと思います。しかし、夫は妻がいても別に女性がいないとダメなタイプだったので、離婚するのは時間の問題だったのだと思います。略奪婚でも、結婚できることに浮かれていた自分が恥ずかしいです。不倫をするような男性は、もしかすると、ずっと“妻”という立場の女性を裏切り続けるのかもしれませんね」不倫をする男性のなかには、常に妻以外の女性がいないと満たされないという人もいるようです。誰かを傷つけたうえで成り立つ“略奪婚”で幸せになれる夫婦は、極めて稀でしょう。幸せな未来を夢見て略奪婚をしても、理想通りにならないことのほうが多いのではないでしょうか。©rudi_suardi/gettyimages©warodom changyencham/gettyimages文・並木まき
2022年03月08日自分が幸せになることを夢見て“不倫からの略奪婚”を狙う人もいますが、現実は上手くいかないようです。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、不倫からの略奪婚を経験した女性に話を聞きました。大好きな彼と不倫の末に結婚…! 幸せになれると思ったのに優奈さん(仮名・27歳女性)は、会社の先輩と2年間の不倫関係を経て結婚。いわゆる「略奪婚」だったために、周囲には結婚したことを伏せ、優奈さんも夫も職場を退職し、ともに転職をしたうえで結婚生活をスタートさせました。「前の奥さんに対し、申し訳ないという気持ちはありました。けれど、夫からは前の奥さんとの間に子どもがいなかったので、離婚の話し合いもスムーズに進んだと聞きました。また、私は早く子どもが欲しかったので、夫が離婚して私と再婚すると決めてくれたときは、素直に嬉しかったんです」しかし、自然妊娠を願うも、入籍後4か月を経ても妊娠の兆候はなし。そのうちに、夫は家に帰宅する時間が遅くなり、休日も妻を自宅に置いて一人で出かけるようになってしまったことから、夫婦間で口論が絶えなくなっていったそうです。「新婚生活はもっとラブラブなものと思っていたので、『あれ?』って感じでした。それに、夫は私に対してそこまで関心がないように見えたことも不安になった理由の1つ。不倫をしていたときのほうが優しかったですし、結婚してからは私の話もあまり聞いてくれなくなっていましたね」本格的な妊活を検討。しかし夫は協力を渋り…そんな矢先、どうしても子どもが欲しかった優奈さんは、自然に妊娠する可能性に賭けるよりも、本格的な妊活をしようと考え始めました。ところが夫は、そんな優奈さんの希望に対しても、まともに取り合ってくれず、協力を渋り続けたそう。「夫に『早く妊娠したいから、妊活に協力してほしい』と伝えたら、『なんでそんなに子どもが欲しいの?』って冷めた口調で言われました。病院探しもまったく相談にのってくれませんでしたし、それどころか、その頃にはすでにレスになりつつありました。まだ新婚4か月の頃の話です。私は夫と結婚したら、自然に妊娠して家族が増えるだろうって思っていました。そのため、予想とは全然違う展開に、憤りと焦りを感じていましたね」わずか結婚4か月でしたが、その頃には妊活への考え方の違いから、夫婦関係はかなり悪化していたそう。“不倫”という特殊な環境での恋愛と、日常生活をともに送る“夫婦”という関係とでは、相性の良し悪しが異なってくることも。だからこそ、略奪婚をしても幸せになれる可能性は低いのかもしれません。また、誰かを傷つけたうえで成り立つ幸せは、存在しにくいというのも現実でしょう。©Anna Blazhuk/gettyimages©LightField Studios/gettyimages文・並木まき
2022年03月08日不倫をしている人のなかには、「やめたほうが良い」とわかっているのに、ズルズルと関係を続けてしまう人も。やっとのことで不倫を清算しても、後悔だけが残ることが少なくありません。今回は、そんな不毛な関係を6年間も続けてしまった30代後半の女性から、メンタル心理カウンセラーの並木まきが話を聞きました。「終わりにしなくては」と思い続けて6年も不倫を…「以前の職場で一緒に働いていた5歳年上の男性と、足掛け6年も不倫をしてしまいました」そう話してくれたのは、38歳の絵美子さん(仮名)。不倫相手とは何度か別れ話をしたものの、彼から連絡がくるたびに関係をもってしまい、そのままズルズルと会い続けた結果、気づけば6年もの時間を不倫に費やしてしまったそうです。「彼は『妻とは離婚するから待ってて』と口ぐせのように言っていましたが、6年間の不倫を終えたあとも、離婚どころか別居すらせず、妻や子どもと一緒に暮らしています。よくある話だとはわかっているのですが、“自分は違うはず”、“この恋は本物”と思いたくて、当時は彼の言葉を信じようとしていました」絵美子さんが不倫を終えたのは、37歳のとき。31歳からの6年間を不倫に費やしたことになります。「年齢的に『婚活をしないと』という気持ちもあったのですが、彼のことが好きだったので、彼以外の人とデートをしても、まったくトキめかなくて…。結局、不倫はいけないことだと思いつつも、彼から連絡がくると応じてしまっていたんですよね」不倫相手とのデートは、もっぱら一人暮らしをしている絵美子さんの自宅。6年間も関係が続いていましたが、外でデートをすることはほとんどなく、絵美子さんの家で自炊をして食事をしたり、ふたりでテレビを見て過ごすことが多かったそうです。「当時は、擬似結婚生活みたいでそんなデートも楽しかったんですけど、今振り返れば、彼は単に外で会うと誰かに目撃されるリスクもあるから、私の家で会っているほうが都合がよかったんでしょうね。しかも、家でのご飯代は私が費用を負担していましたから、彼はデート代もかからないですし。もちろんホテル代だってかかりませんから、かなりコスパのいい不倫関係だったのでしょう…」友人の結婚を機に「不倫をやめよう」と決意。婚活にいそしむことに不倫相手への気持ちから、なかなか関係を清算できずにいた絵美子さんですが、37歳のときに親しい友人が結婚を決めたことを機に「このままではいけない」と一念発起。不倫相手との関係を終え、真剣に婚活する道を選びました。「その友人も30代前半のときは不倫をしていたんです。だけど、不倫相手との将来がないことを悟り、婚活をして半年でゴールインしました。それに刺激を受け、私もこのままではいけないなって強く思ったんです。そのため、彼のことが大好きだったけれど、別れることにしました」本当は彼のことが好きだったけれど、将来のために心を鬼にして別れたと言う絵美子さん。その後は、不倫相手だった彼からの連絡はすべて無視。37歳のときに6年間の不倫をきちんと清算し、婚活を始めたそうです。今回のケースからもわかるように、不倫は不毛な関係でしかありません。相手への気持ちが強いほど別れを決断できない人も多いのですが、不倫に費やした時間は戻ってきません。1日も早く関係を清算するに越したことはないでしょう。©shih-wei/gettyimages©Dennis Aglaster / EyeEm/gettyimages文・並木まき
2022年03月05日奈央さん(仮名・29歳)はかつて上司と不倫をしていましたが、レストランのマスターである直樹さん(仮名)との出会いにより、不倫から足を洗うことができました。しかし、デートの誘いを断られたことをきっかけに、直樹さんを裏切ってしまったと言います。今回は彼女にその後どんな結末を迎えたのか、詳しく話をうかがいました。彼を裏切りまた不倫を「3月3日のデートを断った理由を聞いたときに、バツイチである直樹さんが元妻と繋がっていることを知った私は、ショックを受けると同時に怒りを覚えました。そして、怒りに任せて行動した結果、別の男性と関係を持ってしまったんです。相手は、直樹さんと同じく仕事関係で知り合った、飲食店のオーナーをしている田島さん(仮名)という50代の男性でした。田島さんはとても羽振りがよく、私をお姫様扱いしてくれるので一緒にいて気分が良かったんです。しかし、田島さんは既婚者。私はまたしても、不倫に手を染めてしまいました」不倫に気づかれて…「しばらくは、直樹さんと付き合いながら、田島さんとも関係を続けていました。直樹さんとは、彼がマスターを務めているレストランの定休日に週1で会っていましたが、田島さんとのデートを優先させた結果、それが2週か3週に1度になってきたんですね。直樹さんもそこで勘づいたのでしょう。“他にいい人がいるの?”と尋ねてきました。そのとき、私はその言い方がすごく他人行儀に感じたんです。それに腹が立った私は、“そっちだって元妻と繋がってるじゃん”と彼に不満をぶつけました」彼がひな祭りの日を大事にする理由「すると直樹さんが、神妙な顔つきになりました。そして、“実は…”と事情を話してくれたんです。直樹さん夫婦には、かつて娘がいたそう。でも、生まれてすぐに亡くなってしまったんですね。その日が、3月3日、ひな祭りの日でした。だから今でもその日は、元妻と一緒にお墓参りに行っているとのことでした。また、もともとレストランは元妻と2人で経営していたそうですが、妻は子どもが亡くなったことで精神的に不安定になってしまったそう。するとケンカが増え、お店の雰囲気も悪くなってしまいました。そして夫婦関係にも大きなヒビが入り、しぶしぶ離婚という選択をしたそうです」事情を聞かされて…「彼にはそういった事情があったにもかかわらず、私は勝手に裏切られたような気持ちになり、ほかの男性と関係を持ってしまったんです。そこで、“もとに戻りたい”と都合のいいことを言う勇気はありませんでした。直樹さんに“じゃあ別れようか”と言われ、それを受け入れるしかありませんでしたね。田島さんとの不倫は、半年ほどで終わりました。好きという気持ちはなかったので、あっさりと終わったんですが、後には虚しさだけが残りましたね。今は直樹さんを裏切ってしまったことをずっと後悔しています」“彼を裏切り不倫を繰り返してしまった女性の告白”をご紹介しました。奈央さんのように一時期の感情に揺さぶられ、不倫を繰り返してしまう人もいます。しかし、今回のケースでもわかるように、不倫中は楽しかったとしても、最後には虚しさと後悔だけしか残りません。だからこそ、不倫には絶対に手を出すべきではないのです。©d3sign/gettyimages©OsakaWayne Studios/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月01日不倫はいけないことと分かっていながらも、ズルズルと関係を続けてしまう人もいます。奈央さん(仮名・29歳)も、かつてそんな不倫を経験しましたが、ある男性との出会いにより不倫からキッパリと足を洗うことができたと言います。しかしその後、あろうことかその彼を裏切ってしまったそう…。そこで今回は、彼女にいったいどんな経緯があったのか、詳しく話をうかがいました。上司との不倫生活「私はある食品メーカーで営業をしています。数年前まで、同じ職場の上司と不倫関係にありました。彼はすごく仕事のできる人で、憧れていたんですね。最初は“いつか、この人と一緒になりたい”という気持ちを強く持っていました。ただ、付き合って1年が経った頃、彼と奥さんとの間に子どもができたんです。それからというもの、“この思いは叶わないんだろうな”と思うようになりました。でも、好きという気持ちは残っているため、キッパリと別れることができず、ズルズルと関係を続け、気づけば2年が経っていました」レストランのマスターとの出会い「あるとき、仕事でとある洋風レストランを訪れました。そこはオムライスがおいしいと評判のお店だったんです。私は卵料理に目がないので、後日、プライベートで友だちを連れてそのお店を訪れました。マスターは直樹さん(仮名)という方で、年齢は40代半ば。某有名ホテルのレストランで10年間修業したのちお店をオープンさせた、真面目な人でした。食事を終えたあと、帰りに少し挨拶をさせてもらい、そこで初めて連絡先を交換したんです。そこから、直樹さんと個人的なやり取りをするようになりました」2年間のドロ沼不倫に区切りを「直樹さんに、“卵料理が好き”ということを伝えると、知り合いのやっている鶏料理専門店があり、そこの親子丼が絶品なので食べに行こうとなったんです。2人でお酒を飲みながら食事をしているうちに、プライベートな話になっていきました。実は、直樹さんは数年前に離婚していてバツイチ。子どもはいないということでした。そこで私も、不倫していることを打ち明けました。不倫相手の上司とは、直樹さんも面識があったので、状況を理解してもらいやすかったんです。それからいろいろと相談にのってもらうようになり、直樹さんに“時間を無駄にしないほうがいい”と背中を押された私は、ようやく2年間の不倫生活に区切りをつけました。そして、しばらくしたのち、直樹さんと付き合うようになりました」助けてくれた彼への裏切り「それからというもの、直樹さんのお店が定休日の日などは、デートをして楽しい時間を過ごしましたね。そしてある日、SNSを見ていると、以前から私が行きたかったお店のSNSに“キャンセルが出た”という投稿があったんです。そこはなかなか予約が取れない人気店。そのため、すぐに電話し2名分の予約を取ったんです。その予約を取った日は、ちょうど直樹さんも休みの“3月3日”でした。そのため、もちろん直樹さんも来てくれるだろうと思っていたら、なんと断られてしまったんです。理由を聞くと、“元妻に会う予定があって…”と言われました。正直、まだ繋がりがあるのかと、ショックを受けましたね。そこで腹が立った私は、別の既婚男性を誘って食事へ。そして、その男性と深い関係になり、直樹さんを“不倫”という形で裏切ってしまったんです…」“ドロ沼不倫から抜け出せたものの、その後不倫を繰り返してしまった女性の告白”をご紹介しました。直樹さんと出会ったことで、不倫から足を洗うことできた奈央さん。しかし、彼が元妻と繋がっていることを知り、ショックを受けた結果、怒りに任せてもう一度不倫に手を染めてしまったそう。もしかすると、奈央さんのように不倫を繰り返してしまう人は少なくないのかもしれませんね。©Westend61/gettyimages©d3sign/gettyimages文・塚田牧夫
2022年03月01日卒業後すぐに結婚し、自らの意思で専業主婦になった葵さん(当時25歳)。ある時、夫の紹介でファッション関連のPR企業で事務のアルバイトを始めます。初めて経験する華やかな業界で、20代を謳歌する同僚たちに刺激を受けた葵さんは、イケメンデザイナーの晴人さんと深い仲に。知らない世界を教えてくれる彼に惹かれ、夫を騙しながら不倫を続けますが、彼女を待っていたのは恐ろしい結末でした。夫と不倫相手をつい比較してしまう…「晴人はいつも素敵なデートに連れて行ってくれて、一緒にいると自分が特別な女性になったような気持ちになれました。会員制のお店とか、有名人が集まるパーティとか、キラキラした世界を見せてくれる彼が本当に完璧な男性に思えて…。でも家に帰ると、ごく普通の夫が待っていて、私は家事に追われるだけの刺激のない毎日。そのギャップにどんどん嫌気がさしていきました。夫の祐樹のことが物足りなく思えてきてしまって、急激に気持ちも冷めていったんです」変わらず優しく接してくれる妻思いの祐樹さん。しかし晴人さんと比較するとどうしても、夫がつまらない男性にしか見えないのです。決定打となったのは、葵さんの誕生日でした。「夫が誕生日当日にお祝いしてくれるというので、本当は晴人と過ごしたかったけれどさすがに我慢して、夫とディナーに行きました。だけどそこでも晴人と比較してしまいます。夫婦で何度も行ったことのある近所のイタリアンを予約してくれましたが、内心『晴人みたいにもっとオシャレで高級なお店を予約してくれたらよかったのに…』と考えていました。プレゼントにくれたピアスも、趣味に合わなかったし、晴人だったらハイブランドのジュエリーをくれるんだろうなあ…なんて思ってしまいました」不倫相手に本気になった結果、夫に全てを打ち明けて…こうして、夫への愛情は完全に冷めた状態で、晴人さんとの不倫を続けていた葵さん。しかしそうはいっても、家庭がある手前、多くても週1のデートが限界です。晴人さんへの思いが強くなるにつれて、「もっと会いたい」「お泊まりもしたい」という欲望が止まらなくなっていきます。「ある時晴人が、『葵のことを独り占めしたい。そんな冴えない旦那と離婚して、俺を選べばいいのに』と言ってきました。その一言で、ギリギリ保っていた心のストッパーのようなものが一気に外れてしまい…」ついに葵さんは、晴人さんと一緒になるために離婚を決意しました。しかし夫の祐樹さんが、そう簡単に離婚に応じてくれるはずはありません。そこで正直に、他に愛する男性がいることを打ち明けたのです。「晴人の存在を明かしただけでなく、もう夫のことは男として見られず、愛情は完全に冷めてしまったことや、働き始めてから新しい世界を知ってしまい、卒業してすぐに結婚したことや家庭に入ったことを後悔しているという本音も、洗いざらい話しました。夫は本当にショックを受けていて、現実を受け止めきれないようで…。まずは一旦、別居することになったんです」葵さんはすぐに荷物をまとめると、家を飛び出しました。行き先はもちろん、晴人さんのところ。しかし彼の反応は思ってもみないものでした。不倫相手から言われた、信じられない一言「てっきり別居を喜んでくれると思ったら、真逆だったんです。『旦那と離婚すればいいのに』って言っていたのも本心ではなかったらしく、まさか本当に離婚に踏み切るとは思ってもいなかったみたいで、『離婚騒動に俺を巻き込まないでくれ』と言われました。これは後から知ったことですが、晴人には私以外に何人も女性がいたらしく、そのほとんどが人妻でした。つまり人妻と不倫することでただスリルを楽しんでいただけだったようです…」結局、晴人さんからは冷たく拒絶され、行き場を失ってしまった葵さん。幸い離婚はまだしていなかったので、心を入れ替えて家庭に戻ることを決意したものの、何もかも元どおりというわけにはいきません。「夫の信頼を完全に失ってしまい、なんとか離婚は踏みとどまってもらっているものの、別居状態が続いています。こうなってみてようやく気づいたのが、私のことをいつも一番に考えて気遣ってくれた夫の存在の大きさ。でも、そんな夫を裏切った私に、前のように優しくしてくれるはずもなく…。大切なものを失ってしまったことを、本気で後悔しています」結果的に、全てを失ってしまった葵さん。現在は別居中ですが、いつ夫から離婚を切り出されるのではないかとビクビクしながら毎日を過ごしているそうです。本当に大切なものが何なのかを失ってから気づいても、時計の針は戻すことができません。日々の幸せに感謝することを忘れ、誘惑に負けてしまうと取り返しのつかない結果が待ち受けていることがあるのです。©PLASTICBOYSTUDIO/Gettyimages©Michel Tripepi / EyeEm/Gettyimages©Yuichiro Chino/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年03月01日「今よりももっと幸せになりたい」。そう望むことは当然であり、多くの人の願いかもしれません。しかし現状に満足できずに欲を出し過ぎると、すべてを失うことになりかねないようです。今回は、穏やかで安定した結婚生活を送っていたはずが、もっと華やかな世界に足を踏み入れたいという欲求を抱いたことで、不倫に走ってしまった葵さん(当時25歳)のエピソードを紹介します。専業主婦になったものの、寂しさが募り…「夫とは、私が大学生の時に合コンで出会いました。4歳年上で、まだ学生の私からするとすごく大人の男性に見えたんです。大学を出てすぐに結婚しました。周囲からは『早すぎない?』とビックリされましたが、彼のことが本当に大好きだったので、迷いはありませんでした」葵さんは、卒業してすぐに、夫の祐樹さんと結婚。もともとやりたい仕事や夢がなかったという葵さんは、はじめから就職活動はせず、専業主婦の道を選んだそうです。「社会経験をもう少し積んでからでも遅くはないのでは…」という親や知人からの心配の声もありましたが、彼女は断固として譲りませんでした。「最近では珍しいと言われそうですが、専業主婦として夫の祐樹に尽くすのが私の生き方のような気がして。祐樹も、仕事はしてもしなくてもどちらでもいいよ、と言ってくれました。これといって趣味もないし、女友達もあまりいない私にとっては、夫しかいなかったんです。昔から私は、彼氏ができるとベッタリのタイプ。恋愛体質といえるのかもしれません」ところがいざ結婚生活をスタートさせてみると、予想外のことが待っていました。ちょうどそのタイミングで夫の祐樹さんが大手企業からベンチャー企業に転職。年収はあがりましたが、前の会社では残業もほとんどなかったのに、急に激務になってしまったのです。家事が得意な葵さんは、主婦としての務めもしっかりと果たしていましたが、夫の帰りが毎日遅く、寂しさが募っていきます。子どもを作ろうと二人で誓い合ったものの…「寂しさを感じるほど、夫への依存心がどんどん高まっていて、メンタルも不安定でした。それでも夫はすごく優しくて、どんなに疲れていても私をぞんざいに扱うことはしません。当初は、結婚してしばらくは夫婦ふたりの時間を大切にしようと約束していましたが、子どもが生まれれば状況もメンタルもいろいろと変化がある気がして、子どもを作ろうとふたりで決めました」しかし想定外の展開が再び訪れます。子どもを作ろうと決めたものの、なかなか授かることができなかったのです。「クリニックにも行って妊活していましたが、特にこれといって原因も見つからず…。2年ほど妊活を頑張っていましたが、うまくいかないのでますます精神的に滅入ってしまいました。本気で私のことを心配した夫から、ある提案があったのは、そんな矢先のことです」夫の祐樹さんが、「アルバイトでいいから外で仕事をしてみたら?」と提案してきたのです。葵さんの精神面を心配し、妊活は一旦休憩して、気晴らしに仕事をしてみては…という夫なりの気遣いでした。「ベンチャー企業で働いている夫は、ベンチャー界隈の人脈が豊かでした。それで、ちょうど事務スタッフを探しているというファッション系PR会社の社長に頼んでくれて、週3くらいで仕事をすることになったんです。でも、今思えば、それがすべての始まりでした…」刺激的で煌びやかな世界こうして、夫の口利きで仕事をスタートさせた葵さん。しかし、大学を卒業後すぐに結婚して家庭に入った葵さんにとって、初めての社会人生活は、あまりに新鮮で、刺激的でした。オフィスで働いたことがなかった分、苦労ももちろんありましたが、ファッション系PRの業界は華やかで、葵さんにとってはとても眩しいもの。家で毎日夫を待っているだけの寂しい生活を思い出すと、雲泥の差です。「なんでもっと早く働きに出なかったんだろう…って、本気で後悔しました。週3とはいえ、会社に行くのが本当に楽しかったです。社員の人たちは年齢も近い人が多く、みんなとても華やかでした。社員同士仲が良くて、しょっちゅうオシャレなお店に飲みに行ったり、クラブに行ったりもしているようでしたが、私はあくまで優先しなくてはならない家庭があります。20代を思いっきり謳歌している同僚たちが本当に羨ましくて、指を咥えながら眺めていましたね。夫には申し訳ないけれど『こんなに早く結婚しなきゃよかった』と考えたことも、一度や二度ではありません」しかし、夫の祐樹さんは相変わらず優しく、「たまには会社の人と飲みに行ってリフレッシュしてきたら」と言ってくれたそうです。葵さんはその言葉に甘え、金曜の夜などに同僚たちと一緒に飲みに行くようになりました。するとそこには、葵さんの運命を変える出会いが待ち受けていたのです。「同僚の紹介で、デザイナーの晴人と知り合いました。彼も夫と同い年の4つ上。晴人は人を惹きつけるようなオーラを放っていて、会った瞬間から私は心を奪われてしまったんです。その気持ちは晴人にも見抜かれていたようで、私が結婚していることを知りながらも、『人妻っていいよね』なんて言いながら、最初からかなり積極的に口説いてきましたね。この日を境に、彼と連絡を取るようになり、深い仲になるまで時間はかかりませんでした。夫と、晴人は全く正反対のタイプ。夫はよく言えば穏やかで優しいですが、どこにでもいそうな普通のサラリーマンで、刺激に欠けるんです。一方で晴人はイケメンだしセクシーだし、デザイナーとしても成功しています。私の知らない煌びやかな世界をたくさん見せてくれて、次第に、夫の祐樹がすごくつまらない男性に見えてきてしまったんです…」優しい夫を裏切り、イケメンデザイナーと不倫関係をスタートさせてしまった葵さん。ところが、世の中はそう甘いものではありませんでした。たとえ代わり映えのしない毎日だとしても、自分のことを心から思ってくれる家族の存在や、安定した穏やかな毎日の暮らしは、何物にも代えがたいはず。それを忘れ、不倫の誘惑に負けてしまうと、最後は恐ろしい結末が待っていることがあるのです。©K-Angle/Gettyimages©PLASTICBOYSTUDIO/Gettyimages©Maki Nakamura/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年03月01日幼いころに父親を亡くした敏美さん(仮名・35歳)は、教育熱心な母親のもとで育てられ、同じ職場の男性と結婚。安定した生活を送っていたものの、父親の面影のある雄一さん(仮名)との出会いをきっかけに、不倫に堕ちてしまったそう。今回は彼女に、不倫後の展開と結末を詳しくうかがいました。不倫中の付き合い方は?「不倫相手の雄一さんと定期的に会ってはいたものの、無謀なことはしませんでした。月に1~2回会い、食事をしてホテルに行くという流れ。夜も11時には必ず帰るようにしていました。雄一さんにも怪しまれるような行動は慎んでもらい、連絡は最低限にしていましたね。もっと傍にいたいという思いもありましたが、そこは自制しつつ、賢く立ち振る舞っていたつもりでした。ところが、思いがけない出来事が起こり、事態が一変してしまうのです…」どんな事態が発生した?「私には2つ年下の妹がいて、結婚もしていたのですが、その妹の不倫が発覚したんです。そして、妹夫婦は離婚が避けられない状況となりました。そこで一番取り乱したのが、母親でした。女手ひとつで育て、しっかりとした教育を受けさせてきたにもかかわらず妹が不貞行為を犯したわけですから、混乱するのも無理はないでしょう。その件で、私にもしょっちゅう連絡が来るようになりました。でも、私も不倫をしているわけです。そこで、私の不倫まで発覚したら、母親はどうなってしまうのだろうと、怖くなったんです。自分だけの問題ではないと思い、考えを改め、雄一さんに別れを切り出しました」どうして不倫が発覚した?「私が別れを告げると、雄一さんはそれを拒みました。そんなに急に気持ちが切り替えられないと言うんです。さらに、そのことで連絡の頻度も増えていきました。その後、ほどなくして雄一さんから、“妻に知られてしまった”という連絡が来たんです。スマホでのLINEのやり取りを見られてしまったとのこと。そもそも、雄一さんとの出会いは私が勤める金融機関に、奥さんと住宅ローンの相談に来たこと。奥さんとはその際に面識があります。奥さんは怒りのあまり、“職場に連絡する”と言いだしたそうで、最悪の状況になってしまいました」不倫発覚後の状況は?「夫に知られるのも時間の問題となったため、私のほうから事実を伝えました。しかし、夫はプライドの高い人です。私に不倫をされたことで、そのプライドが深く傷ついたのでしょう。すぐに離婚の話になりました。雄一さん夫婦はというと、少し時間を置いて、気持ちを落ち着かせたようでした。住宅ローンのこともあり離婚には至らなかったそうですが、雄一さんはそれからというもの、肩身の狭い思いをすることになったそう。また、奥さんも私の職場への連絡は思い留まってくれたようです。問題は、母親でした。妹だけでなく私まで不倫していたとわかったら、余計に取り乱してしまうのではないかと心配しました。そのため、とにかく言葉に気をつけながら、丁寧に経緯を説明しました。すると、案外すんなりと受け入れてくれたんです。妹のこともあり、“またか…”という感覚だったのかもしれません。諦めに近いような反応でしたね。自分の教育が悪かったせいだと思わせてしまったのであれば、本当に申し訳なく思います。その後、一身上の都合ということで私は仕事を辞めました。妹とともに実家に戻り、今は3人でひっそりと暮らしています」“不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。しっかりと育ててきたはずの娘が、2人とも不倫してしまったことで、母親として責任を感じてしまったのかもしれません。今回のケースからもわかるように、不倫は当事者だけでなく、周りの人にも迷惑をかけます。自分が一番お世話になった人に、大きな後悔させるようなことだけはしてはいけませんよね。©torwai/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月22日「父親に似ている男性と結婚した」という女性の話を耳にしたことはありますか?それは、無意識のうちに父親の面影を追いかけてしまう女性がいるからかもしれません。敏美さん(仮名・35歳)は、結婚後に父親の面影のある男性と出会い、その人と不倫関係を結んでしまったそう。今回は彼女に、不倫に至るまでの経緯や不倫した理由などを教えてもらいました。当時の状況や環境は?「私は小学生のころに父親を亡くしています。それからは、母と私と妹の女性3人だけの家族になりましたが、母方の祖父母を頼り、不自由なく暮らしていました。父親は建築関係の仕事をしていました。現場での肉体労働のため、いつも汗まみれ、土まみれで帰ってきていましたね。カラダが大きくて、優しくて、私を守ってくれる存在という印象でした。それが突然、現場作業中の事故で亡くなってしまったんです。そういう経緯もあってか、母親はとにかく教育熱心でした。いつ何があっても私が一人で生きていけるように、しっかりとした学歴をつけさせたかったのでしょう。そんな母親のおかげで、私は名門と呼ばれる中学校に入り、大学まで進むことができました」不倫相手との出会いは?「大学卒業後は某金融機関に就職しました。28歳のときに会社の同僚と結婚。夫も学歴は高く、お互いに安定した収入があったため、母親はとても喜んでいましたね。あるとき、私の勤め先に“マイホームの購入を考えている”という夫婦が来ました。住宅ローンの相談ということで、私が対応することに。この夫婦の夫である、雄一さん(仮名)が、のちに私と不倫関係となる男性です。雄一さんは私の5歳上。書類によると、職業は“解体業”とありました。ご夫婦はマイホームの購入に前向きで、熱心に何度も訪ねてこられていたので、私も親身になって対応しました」どうやって再会した?「それから数か月ほどして、ランチの時間に外に出たんです。すると、見覚えのある男性がいました。それが雄一さんでした。近くに現場があり、仕事のお昼休憩中のようでした。頭にタオルを巻き、汗にまみれた作業着姿。私はそれを見て、ハッとしました。子どものころに見ていた父親の面影が重なったんです。思わず自分から声をかけてしまいました。雄一さんは一瞬驚いた顔をしましたが、すぐにニコやかな笑顔に。そして、昼食を一緒にとろうということになったんです。“おいしいお店がある”とのことで、近くにある中華屋さんに連れて行ってもらいました」不倫に至る経緯は?「店内は現場仕事の方が多く、私が今まで行ったことがないようなお店でした。炒飯を注文したんですが、それがとてもおいしかったのを覚えています。雄一さんとはそこで初めてプライベートの話をしました。その際、私の父親のことにも触れたんです。その後、雄一さんから、いい条件でローンを組めたことに対して、“お礼がしたい”と言われました。夜に食事をご馳走したいと。正直、顧客と親しくすることにためらいもありました。でも、禁止されているわけでもないため、私は誘いを受けました。その夜をきっかけに、私も感情が抑えられなくなってしまい…。気づいたら彼と不倫関係になっていました」“不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。父親の存在を無意識のうちに追いかけてしまった所以に、不倫をしてしまった女性のエピソード。とはいえ、どんな理由があったとしても不倫は許されざる行為。決して安易な気持ちで手を出してはいけないのです。©d3sign/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月22日千佳さん(仮名・33歳)は、男性との恋愛経験がほぼゼロの状態で親にすすめられた相手と結婚。その後、新しくできた友人の足立さん(仮名)の影響で男性との交友関係を楽しむようになり、ついに浮気をしてしまったそう。最初は軽い気持ちだったものの、徐々にドツボにハマってしまい、最後は予期せぬ展開を迎えたとのこと。今回はそんな彼女に、浮気後から結末までを教えてもらいました。男性とのデートがより楽しくなり「勢いで男性とホテルに行ってしまったことを、新しくできた友人の足立ちゃんに報告しました。すると、“普通でしょう”と言うんです。“千佳ちゃんはもっといろいろ経験したほうがいい”と言われ、なんだか気持ちが楽になりました。それからというもの、男性とのランチデートをより楽しめるようになりました。また私はメガネをかけているんですが、コンタクトにしようかどうか、足立ちゃんに相談してみたんです。そうしたら、“絶対にメガネのほうがいい”と言われました。男性は私のメガネ姿に惹かれていると思うと。そこで、私は自分の武器を掴んだ気がしました」毎日「おはよう」LINEが届くように「その後は飲み会に誘われる機会も増え、足立ちゃんだけでなく、男性からもしょっちゅう誘われるようになりました。そして、飲み会で連絡先を交換した男性たち2~3人から、朝に“おはよう”というLINEがほぼ毎日来るようになったんです。思わずモテている感覚になり、気分も良かったですね。一方で、夫の正道さん(仮名)はというと、私の行動にまったく気づいている様子はありませんでした。夫も私と同じ恋愛経験がほとんどないタイプで、まじめな人。それだけに、まさか私が浮気をしているとは思ってもみなかったのでしょう」本気の不倫を経て「男性たちとランチデートを繰り返していたところ、ついに私にも本気で気になる男性ができてしまいました。その男性は常にリードをしてくれて、対応がスマート。なにより見た目がすごくタイプだったんです。何かと鈍い夫の正道さんと比較してしまい、“結婚を早まった…”とも思ってしまいましたね。ところが、その彼が既婚者であることがわかったんです。正直、本気だっただけにショックでした。そこで、そのことを足立ちゃんに報告したんです。そうしたら、“既婚者じゃダメなの?”と言われて…。私も自分のことを棚に上げておいてなんですが、足立ちゃんの価値観は歪んでいると思いました。元来、私もまじめなタイプ。そこでようやく目が覚めたんです。彼女と同じように遊びを繰り返していてはダメだと気づきました」突然の電話に…「その後、私は本気になった不倫相手の彼との関係を断つことに。そうやって本来あるべき環境に戻ったころでした。突然、家に電話がかかってきたんです。その電話にまず正道さんが出たのち、私に代わりました。なんと電話の相手は、不倫相手の奥さんでした。どこで電話番号を知ったのかは分かりません。ただ、その場で“離婚することになった”“慰謝料を請求する”などと言われました。そして、明らかに狼狽える私を見て、主人が“代わるよ”と電話に出ることに。そこで、主人もすべてを知ったんです。のちに、彼の不倫相手は私だけではないことが発覚し、慰謝料は当初の予定額より減らしてもらうことができました。ただ、正道さんからは不倫したことを一切許してもらえませんでしたね。しばらくして離婚しました。あれから4年ほど経った今も、あのときのことを悔やんでいます。もう二度と、あんな経験はしたくないですね」“結婚後にモテ始めて不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。結婚後にモテ始めたことをキッカケに、今までの青春を取り返すかのように不倫にのめり込んでしまったという千佳さん。しかし、当然ながらそれは不倫をしていい理由にはなりません。そもそも不倫は夫や不倫相手の妻など多くの人を傷つける行為。安易な気持ちではじめると、遅かれ早かれ千佳さんのように痛い目をみることになってしまうのでしょう。©Yue_/gettyimages©PHOTOGRAPHY BY BERT.DESIGN/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月15日結婚するまで男性との接点がほとんどなかったという人もいるでしょう。千佳さん(仮名・33歳)もそんな環境で育った一人。周囲に男性が少ない環境で育ち、親にすすめられた相手と結婚。しかし、結婚後に自分とはまったく違うタイプの友人と出会ったことをキッカケに、あろうことか不倫に走ってしまったのだとか。今回は彼女に不倫に至るまでにどんな経緯があったのか、詳しくうかがいました。男性との関わりのない学生時代「中学から女子校に通い、高校から大学へはエスカレーター式で進みました。他校の男性と交流する人もいましたが、私は友だちも少なく、そんな機会はありませんでした。部活は手芸部だったので学園祭の時期などは展示で忙しく、遊びに来ていた男性の生徒と接触することもありませんでしたね。そして、大学を卒業したのち保険会社に就職。そこでも周りは女性ばかりだったので男性と知り合う機会は少なく、20代前半まで恋愛経験はほぼゼロの状態でした」親にすすめられるがままに結婚「26歳のときに親のすすめでお見合いをしました。相手は2歳上の公務員。真面目で、私と同じように恋愛経験が少なそうなタイプでした。親からは、“向こうは気に入ってくれたみたい”と言われましたが、私は正直よくわかりませんでした。普通に会話ができるし、“悪くはない”と曖昧な返事をしたことで、親はOKと捉えてしまったのか話を進めました。そして私は、親にすすめられるがまま正道さん(仮名)と結婚。結婚後は仕事を辞め、専業主婦として過ごしていました」ある友人との出会いが転機に「結婚して1年ほど経ち、主婦業にも慣れ、だんだんと暇を持て余すようになってきたんです。そこで、パートを始めることにしました。選んだのはテレホンアポインター。そこも女性ばかりの職場でした。でもその職場で、ある出会いをしたんです。それが、3歳下の足立ちゃん(仮名)という女性でした。足立ちゃんはテンションが高く、私が今までに出会ったことのないタイプでした。しかも、なぜか私を慕ってくれて、“可愛い”なんて言ってくれるので嬉しくなり、すぐに親しい仲になりました。そんなあるとき、足立ちゃんに飲み会に誘われたんです。男女4対4の、いわゆる合コン。私以外の女性陣は足立ちゃんの地元の友だちで、その場では私に気を遣って話を振ってくれていたので、申し訳ないと思っていました」初めての浮気「合コンの途中で誰かが、“このなかで誰と付き合いたい?”みたいな質問を男性陣にしたんです。するとなんと、4人全員が私の名前をあげたんです。驚きでした。そこで私は、既婚者であることを告げたんです。ところが、それでも男性たちから連絡を聞かれたんです。そして後日、食事に行こうと誘われました。私は夜は必ず主人と夕食を共にするので、“昼間なら”と答えたんです。その後、4人それぞれとランチデートをしました。そうやってデートを繰り返しているうちに、私は男性と遊ぶのが楽しくなってしまい…。あるとき、昼間からワインを飲んでしまい、酔った勢いでついにホテルに行ってしまいました」“新たな友人との出会いがキッカケとなり、不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。自分とまったく違うタイプの友人との出会いを機に、今までしたことのない経験をすることになった千佳さん。ただ、それは必ずしもいい方向に向かうとは限らないようで、千佳さんのケースのように悪い方向に向かってしまう場合もあるようです。©AH86/gettyimages©kokouu/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月15日恋愛関係が長続きするのは微笑ましいことですが、それが不倫関係となると話は変わってくるでしょう。綾子さん(仮名・36歳)は、かつて既婚者の和人さん(仮名)と8年もの間、不倫関係にあったそう。そして、今もその不倫の代償を払い続けているとのこと。今回は、最終的にどのような結末を迎えたのか、彼女に詳しくうかがいました。嫉妬深い不倫相手に新たな恋を邪魔され…「付き合っていくうちに不倫相手の和人さんの嫉妬深さに気づいた私は、何度か別れようと試みました。でも、別れ話をしようとすると、彼に上手くかわされてしまうんです。そして、“和人さんと別れるためには彼氏を作るしかない”と考えた私は、積極的に飲み会などに参加して、本当の彼氏を作ろうとしたんです。でも、ダメ。ほかの人を好きになりかけても、嫉妬深い和人さんにことごとく邪魔されてしまい、新しい彼氏を作ることができませんでした」年齢を重ね泥沼状態に…「和人さんとの不倫関係が続いたまま、私は30歳を迎えました。そうすると、飲み会の誘いがピタッとなくなりました。予定がなくなったことで、和人さんと会う機会が増えるようになって、より一層、和人さんと別れづらくなりました。もう完全に不倫から抜け出せなくなっていましたね。まさに泥沼状態でした」不倫8年目の決意「和人さんと食事に行く約束をしている日でした。急に、“今日は行けない”という連絡が来たんです。キャンセルなんて珍しいことでした。理由を尋ねると、奥さんが入院したからだと言うんです。よくよく聞くと、奥さんは精神的な病を抱えてしまったのだそう。私はそれまで、彼の奥さんには感心していたんです。なぜなら和人さんは嫉妬深いしモラハラな部分もあるので、苦労しつつも彼をしっかりと支えているんだろうなと思っていたんです。でも、奥さんの話を聞いたら急に怖くなってしまったんです。自分勝手な話ですけど、“もしかすると私も奥さんと同じような目に遭うのではないか”と思ったんです。身の危険を感じた私は、不倫生活8年目にして本気で別れることを決意しました」追い詰められて男性不信に「彼と本気で別れるために、まず連絡を断ちました。そして、彼は私の家を知っていたので、新しい家を見つけるまでの間、友人宅に住まわせてもらうことにしたんです。最初は嵐のように和人さんから連絡が来ましたが、徐々に減っていきました。しかし、安心したのも束の間。“のところにいるんだろう?”と連絡が来たのです。彼は私の知り合いを伝って、居場所を突き止めたようでした。居場所を突き止められたことで怖くなった私は、すがるような思いで親に連絡をしたんです。そこで、これまでの経緯や不倫をしたことなどすべて伝え、実家に戻らせてもらうことに。その後、しばらくして和人さんも諦めたのか連絡がきっぱりと途絶え、今は実家でひっそりと暮らしています。ただ、和人さんとの一件でトラウマを抱えてしまった私は、いまだに男性不信の状態から抜け出せていません。また風のウワサで聞いた話ですが、あのあと和人さんは病状が回復した奥さんに離婚訴訟を起こされ、多額の慰謝料を支払うことになったのだそう。さらに、私以外にも不倫相手がいたようで、そのことが会社にバレ、副社長の座を追われることになったようです。今となっては、なんで和人さんと8年間も不倫関係を続けていたのだろうと思います。それに、もし彼と不倫していなければ、“30歳までに結婚する”という20代の夢を叶え、幸せな結婚生活を送れていたかもしれません。そう思うと、当時のことを悔やんでも悔やみきれません」“8年間の不倫生活を送った女性の告白”をご紹介しました。長期間不倫関係を続けたことで、心に深い傷を負ってしまっただけでなく、“30歳までに結婚する”という夢も叶えられなくなってしまった綾子さん。最初は誰しも軽い気持ちで不倫の世界に足を踏み入れてしまうのかもしれませんが、それは大変危険なことなのでしょう。©NuriaE/gettyimages©K-Angle/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月08日不倫や浮気が長く続くことは少ないですが、なかには長期間、不倫関係を続ける人もいるようで…。綾子さん(仮名・36歳)はかつて8年間も不倫をしており、最終的に深い傷を負うことに。今回は、彼女に不倫相手の彼との出会いや、不倫が始まったキッカケをうかがいました。お金持ちとのつながりをたくらみ「私がまだ20代半ばのころです。当時は“30歳までには結婚したい”なんて話を周囲にしていて、結婚相手は“お金持ちがいい~”と冗談半分で言ったりもしていました。すると、友だちが男性を紹介すると言ってきたんです。その男性は親の経営する会社の副社長をしていて、羽振りがいいと。でも、残念ながら既婚者だと言うんです。ただ、その人の周りにはお金持ちがいっぱいいるから、その人に良い男性を紹介してもらうといいと言われました。そこで紹介されたのが、のちに私の不倫相手となる和人さん(仮名)です。和人さんは私よりもひと回り以上年齢が上でしたが、ノリが良く、パーティ好き。それからよく飲み会に誘われるようになりました」軽い気持ちで付き合うことに「和人さんが主宰する飲み会はたいてい深夜にまで及びました。私が“明日仕事だから”と帰ろうとすると、和人さんが引き止めてくるんです。“クビになったらうちで働きな”なんて、軽く言ってくる人でした。それから2人でも食事に行くようになりました。いつもオシャレなお店に連れて行ってくれて、すごく楽しませてくれたんです。だから、“付き合おう”って言われて、つい“うん”と返事をしてしまいました。彼のノリに合わせて軽い気持ちでOKしたんですが、これがのちに大きな後悔を生むことになるのです」別れを切り出すものの…「そのころの私はよく飲み会に誘われていました。ただ、和人さんが嫉妬をするんです。飲み会中に何度も、“何やっているんだ?”“まだ帰らないのか?”という連絡が来て、さらには“今から迎えに行く”とまで言ってくるんです。奥さんがいるのにですよ?そんな彼の嫉妬深さを知り、私は“そろそろ別れないと…”と思っていたんですが、別れ話を切り出そうとすると必ずはぐらかされるんです。そこで、これはもう実際に彼氏を作らなければダメだと思いました。そして、飲み会に参加するうちに理想の男性と出会い、その彼といい感じの雰囲気になったんです」「うまくいくはずがない」と言われ…「その男性はお金持ちではないですが、すごく真面目で支え合っていきたいと思える人でした。彼との交際を真剣に考えていたので、私は“本気で付き合いたい人がいる”と、彼のことを和人さんに伝えました。そして、別れを切り出したんです。すると、和人さんは相手はどんな男性なのかと尋ねてきました。さらに、“その男性は君が不倫をしていることを知っているのか?”と言われたんです。彼は真面目な人ですから、そんな話を伝えられるはずがありません。そうしたら、“そんな後ろめたい気持ちで付き合うのか”と、“相手にも失礼だ”とまで言われたんです。続けて、“君と彼とは考え方が根本的に違うのにうまくいくはずがない”とまで言われ、押しに弱かった私は次第に“和人さんの言う通りかもしれない…”と思ってしまいました。そして和人さんに言われるがまま、私のほうから身を引いてしまいました」“軽い気持ちで不倫を始めてしまった女性の告白”をご紹介しました。綾子さんのように不倫相手と別れようとしたものの上手くいかず、ズルズルと関係を続けてしまう人もいます。その原因は不倫相手の男性だけにあるのではなく、気づかぬうちに不倫相手に依存してしまう女性側に問題があることも。綾子さんのように不倫関係をやめられずに悩む女性は多いため、相手が既婚者とわかった段階で手を引くべきなのでしょう。©Yauheni Rak/gettyimages©Xuanyu Han/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月08日夫の不倫を知ったことで自暴自棄になり、自らも不倫に走った亜沙子さん(仮名・38歳)。その後、夫とはお互いに不倫を黙認し合う関係になり、不倫相手とのデートを重ねる日々を過ごしていたのだそう。しかし、事態が急変する出来事が起きてしまったのだとか。今回は、その出来事が起きた日から不倫の結末までを詳しく伺いました。母親の事故で事態が急変「不倫相手の藤本さん(仮名)と会っているときでした。知らない番号から電話がかかってきたんです。出てみると、病院からでした。なんと私の母親が事故に遭い、救急車で運ばれたというのです。自転車に乗っていて、車道に出てしまった際、車と接触しそうになり避けたところで転倒。命に別状はなかったものの、脚を骨折して全治3か月ということでした。私は仕事をしているので頻繫にはお見舞いにいけなかったのですが、代わりに夫が病院に通ってくれたんです。片親の家庭で育った夫は自分に母親がいないぶん、私の母親を慕ってくれていたんですね」別れたくても別れられない状況「親身になって母親の世話をしてくれる夫の姿を見て、夫婦関係を改善したいと思いました。そのためには、まず私が不倫を終わらせようと思ったんです。不倫相手の藤本さんとは1年半ほど関係が続いていましたが、別れを告げることにしました。ところが、藤本さんの母親も病気になり、入院することになってしまったんです。藤本さんも片親だったので、気持ちを考えると、そんな状況で別れを告げるようなことはできませんでした。なので、別れるのは状況が落ち着いてからにしようと、先延ばしにしてしまったんです」ようやく別れたものの…「その後、藤本さんの親の容態も安定したタイミングで、彼に別れを告げ、不倫関係を解消しました。そして、これから夫と向き合っていこうと思った矢先でした。夫に離婚を告げられたんです。夫が言うには、自分の親が入院しているときに不倫相手と会い続けている私を見て、“これはもう終わりにしたほうがいい”と思ったそう。そこで、母親の回復を待って、離婚を告げることにしたようです。そのとき、藤本さんとの件をもっと早く決着させておけば、夫婦関係は改善できたのかもしれないと思いましたね。とはいえ、もう後の祭りでした」離婚後の状況「夫の不倫は、だいぶ前に終わっていたようでした。相手は若い女性だったらしく、火遊びの延長だったみたいです。そして、離婚をして家を出る際、夫からはもっと親孝行するように言われました。その言葉を胸に、私は今実家に戻り、母親と2人で暮らしています」“夫の不倫を知り自らも不倫に走った妻の告白”をご紹介しました。人は自分だけの都合で生きることはできません。誰しもが人と関わり、お互いに支え合いながら生きているはず。ましてや、自分の身近な人が見過ごせない状況のときに、自分の都合を優先すると、まわりまわってそのことが自分に返ってくる可能性もあります。あとで後悔したくないのなら、自分勝手な行動である“不倫”には、絶対に手を出すべきではないでしょう。©RUNSTUDIO/gettyimages©RUNSTUDIO/gettyimages文・塚田牧夫
2022年02月05日裕福な結婚生活を手に入れたものの、夫から“女として見てもらえない”ことが理由で不満を抱えていた真紀さん(28歳)。友人からの悪魔の囁きにより、既婚者でありながらマッチングアプリを始めてしまいます。さらにはそこで、イケメンの年下彼氏と付き合い始め、何もかもを手に入れた気になっていた真紀さんですが、人生はそうも甘くはなかったのです。離婚だけは絶対にしたくない不倫妻4歳年下で、大学院生の悠人さんと過ごす日々は、真紀さんにとって本当に新鮮でした。まるで学生時代に戻ったようなフレッシュな気持ちになれるし、若くて見た目もカッコイイ彼は、夫にはない魅力を持っています。「でも家では、絶対にバレないように装っていました。ある時、夫から『なんか最近いいことあった?毎日イキイキしてるね』と言われたときは、さすがにドキッとしましたが…。まさか夫は、私が年下の彼と不倫しているなんて思ってもいなかったようです。離婚だけは絶対に避けたかったので、かなり慎重に行動していました。せっかく手に入れた裕福な暮らしも、医者の妻という座も手放したくありません。悠人のことは好きですが、あくまで不倫。私には今の生活があるからこそ、若くてお金のない悠人との恋愛も楽しめるんです」そんな真紀さんが何よりも気分がよくなる瞬間がありました。それは同窓会などで昔の友人と話したとき。「独身の友達からは、『真紀は今の旦那さんをゲットできて本当に勝ち組だよね。セレブ妻はいいなあ』とうらやましがられます。それだけでもいい気分でしたが、既婚者の友達が、夫との仲がうまくいかず愚痴っているときも、口では『わかる〜』と言いながら、本心では『皆と違って、私には悠人みたいな素敵な彼氏がいるけどね』とほくそ笑んでいましたね。その頃は全てがうまくいっていました。ところが…」悠人さんと不倫を始めて数か月が過ぎると、雲行きが怪しくなってきました。悠人さんが本気になってしまったのか、真紀さんに執着し始めたのです。不倫相手の彼が本気になってしまい…「最初は彼も、“人妻”という響きが新鮮で楽しんでいる感じでした。それがだんだん本気になってきて、泊まりは無理なのに、外泊や旅行をしようとしつこく言ってきたり、二人のルールで電話はNGだったはずなのに、電話をしたがるようになりました。しまいには『ねえ、旦那と離婚して俺だけのものになってよ』と言い始めたんです…」焦った真紀さんは、悠人さんと距離を置くことにしました。彼を失うのは惜しかったものの、夫にバレることだけは避けなくてはいけません。心を鬼にして彼に別れを告げましたが、彼の方は、絶対に別れたくないの一点張り。どんどんしつこくなっていく悠人さんに恐怖を感じ、真紀さんはLINEをブロックして完全に連絡を断ち切ることに。「それで私も懲りて、マッチングアプリも退会することにしました。最後の方は悠人がちょっとストーカーっぽくなっていたこともあって、かなり反省して…。今の暮らしや、夫の大切さをあらためて感じましたね」こうして心を入れ替えた真紀さん。不倫からも潔く足を洗い、良き妻として夫婦生活の改善に努めようと決意したそうです。しかし…。不倫相手がまさかの行動に…!「なんと、悠人が夫の職場を調べて会いに行き、全てをぶちまけたんです。それで何もかもバレてしまいました。私は離婚を突きつけられ、全部失うことに…。もちろん必死で謝罪しましたが、夫は潔癖っぽいところがあり、絶対に許してくれませんでした。どうしてあの日、誘惑に負けてマッチングアプリに手を出してしまったんだろうって、心の底から後悔しています。今まで専業主婦だったので仕事のあてもなく、今は実家に帰っていますが、これからどうしたらいいのか途方にくれています」“絶対にバレないだろう”と思っていても、不倫は思わぬ形で相手にバレてしまうもの。夫婦仲がうまくいかないことは、確かにとても辛いことです。しかしだからといって不倫に逃げてしまうと、全てを失うリスクがあるのだということを思い知らされるようなエピソードでした。©Jetta Productions Inc/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©Yuichiro Chino/Gettyimages©/Gettyimages取材・文 小泉幸
2022年01月26日