「妊娠したい」という理由で産婦人科に来られるのは主に女性ですが、約3分の1のカップルは、男性にも原因があります。今回は、男性不妊の検査と治療法、費用についてお話しします。○検査は「フーナーテスト」と「精液検査」男性の検査はというと、基本は2つ。「フーナーテスト」と「精液検査」です。それぞれの費用は、フーナーテストのみでは保険適応の場合で数百円。精液検査は男性の方が来院される場合は保険適応で数百円、自費の場合は1,000円~数千円です(特殊検査のぞく)。まずフーナーテストは、性交渉後の子宮頸管粘液(子宮の入り口に分泌されるもの)の中にある精子の状態を調べる検査です。排卵の頃(排卵前~排卵時)に性交渉をし、その後できるだけ数時間~12時間以内に来院していただきます。診察では子宮頸管粘液を採取し、その中の精子を数えます。そこに高速運動精子がいれば、子宮を通った精子は、卵子と出会うべく卵管まで到達できているはず、と考えます。フーナーテストが不良になる原因は、子宮頸管粘液が粘調、運動精子が少ない、抗精子抗体陽性などがありますが、いずれも治療法として「人工授精」によるタイミング治療を行います。○人工授精での妊娠の確率男性が人工授精ですることは、精液検査と全く同じ。つまり、検査用の清潔な容器にマスターベーションで射精していただき、数時間以内にクリニックに持参する、または院内で採精します。いただいた精液は、精液検査の後、精子洗浄液で運動精子を回収し、子宮内にチューブで注入します。名前は「人工」とつきますが、性交渉との違いは、精子が膣に入るか、子宮に入るかだけなので、あくまでもタイミング治療といえます。もちろん、同周期に性交渉をもっていただいて大丈夫です。人工授精は、挿入できても射精しない「射精障害」や、勃起しない「勃起障害」の方でも可能です。性交渉だと、「この日に」と言われるとなかなかできなかったりしますよね。そんな時でも、マスターベーションで射精できれば、排卵のタイミングを逃さないので有効です。なお、性交渉によるタイミング治療での1回での妊娠率は、女性の年齢が20代で約20%、30代で約10%。一方、男性因子がある場合、1回の人工授精の妊娠率は約6~7%です。また、累積妊娠率は3カ月で50%以上になりますが、6回程度で頭打ちになります。人工授精は自費治療で、費用は1.5万円から3万円程度が多いです。後編に続きます。※自費費用は、施設により異なります※保険には診察料などが別途必要です※画像と本文は関係ありません○記事監修: 船曳美也子(ふなびき・みやこ)1983年 神戸大学文学部心理学科卒業、1991年 兵庫医科大学卒業。産婦人科専門医、認定産業医。肥満医学会会員。医療法人オーク会勤務。不妊治療を中心に現場で多くの女性の悩みに耳を傾け、肥満による不妊と出産のリスク回避のために考案したオーク式ダイエットは一般的なダイエット法としても人気を高める。自らも2度目の結婚で43歳で妊娠、出産という経験を持つ。2013年10月9日、「婚活」「妊活」など女性の人生の描き方を提案する著書『女性の人生ゲームで勝つ方法』(主婦の友社)を上梓。
2015年12月22日世界初となる二日酔い治療専門病院が、オーストラリアに開業した。シドニーにあるこの病院では、30分から1時間で最悪な二日酔いも治せる治療を受けられるそうで、治療費は140豪ドル(約1万2,000円)からとなっている。一方でこのアイデアをよく思っていない意見も出ており、豪公衆衛生協会は「このことは人々の不適切なアルコールの消費を促すものであり、政府は十分に注意を払うべきだと思います」とコメントしている。(C)BANG Media International
2015年12月16日「2人目が欲しいのに、なかなかできない…」という悩みを抱えている人は、案外多いものです。今回は、「1人目は妊娠したのに、2人目で不妊になる」というケースについて、不妊に悩む女性への施術も行っている、『妊娠を考える女性のための治療院・天使のたまご』院長の鈴木さんに解説していただきました。 「2人目ができない」人は少なくない最近、「2人目不妊」という言葉が一般的になっているくらい、2人目を授からずに悩んでいる女性は少なくないのです。「1人目ができているのだから、2人目もできるだろう」と考えている方が多いようですが、そう簡単には妊娠しないことも多いのです。そもそも、なぜ妊娠できないのでしょうか? 何点かその理由を挙げてみましょう。2人目を授かりにくい理由<理由1>体は日々変化しているので、1人目を出産した時の体と現在が明らかに変わっている・1人目の出産で子宮や卵巣、骨盤にダメージを負った・育児や家事による生活ストレスが多く、体調不良であるそのほか、・排卵障害(黄体機能不全、多嚢性卵巣症候群、早期卵巣機能不全、卵巣性排卵障害、視床下部・下垂体性排卵障害など)・妊娠の妨げになる異常(子宮内膜症、着床不全、卵管異常、子宮異常、頸管異常)が・免疫異常(抗精子抗体)といった病気を患っているおそれもあるでしょう。<理由2>性行為の回数が減っている・仕事が忙しく、性行為へのパワーがない・性行為がマンネリ化して、どうもする気が起きない・子どもが一緒に寝ているので、する場所がない・そもそも性欲がない妊娠の確率は、性行為の回数に伴って高くなります。上記のような理由で、性行為の回数が減っている場合、2人目を妊娠しにくいこともあるでしょう。<理由3>1人目の時より歳をとっている・卵子の老化・血行不良・月経不順などのトラブル・ホルモンバランスが悪い・子宮内膜が薄い女性の年齢と妊娠は大きく関わりがあります。1人目の時より年齢を重ねている分、妊娠しにくくなるのは仕方ないといえるでしょう。・精子の運動率低下など、精子の質が良くないまた、上記のように、女性だけでなく男性の加齢が原因になっているケースもあるでしょう。自分の体を見つめることが、妊娠するための第1歩明らかな異常がある場合は病院での治療が必要となりますが、異常と判断されにくいストレスの問題や血行不良などは、自分自身で意識することで改善につながる場合も。食事や睡眠、運動といった日頃の生活を見直す必要があるのは、不妊に限ったことではありません。もちろん女性だけでなく男性も気をつけなくてはなりません。中には、サプリメントの摂取や漢方、鍼灸などを取り入れている人もいるでしょう。しかし、自分の体に必要なものを必要な分だけ取り入れていれば、妊娠しやすい体作りになっているかもしれませんが、自分に不必要な、自分に合っていないものを選択している場合、せっかくの改善策が逆効果になってしまうケースも少なくありません。私たちは1人ひとり違います。必要なもの、必要な量もそれぞれ異なるかもしれません。そこをしっかり見つめることが、2人目を妊娠するための第1歩と言えるのではないでしょうか。(鈴木元)
2015年12月04日不妊治療大国の日本。いまや社会現象になりつつありますね。「自分は不妊なんて…」そう考えるのが当然かもしれません。しかし現実は、思いどおりにいかないこともあるのです。友人や知人のなかに不妊治療をおこなっている人がいたとしても、センシティブな話なので、深く話を聞くことはできません。なかなかオープンにならない問題だからこそ、知っておく必要性があるのではと考えます。今回は、結婚10年目、9年の不妊の末に待望の赤ちゃんを授かったカップルのお話をもとに執筆させていただきます。■子どものいる同期を見て、不妊治療を決意「結婚10年目に入りました。まさか自分が不妊治療に通うとは思いもよらなかったです」。そう語るのは、IT企業の営業をつとめ、男性に負けずおとらず働いてきたSさん。愛らしい笑顔の裏には、さまざまな苦労がありました。独身時代は寝る間もなく働いていたとのこと。男女の雇用は均等で、仕事量も出世のスピードも男性との差はなかったため、仕事に対してのやりがいはとても感じていたそう。しかし、結婚して5年。まわりを見渡せば、同時期に結婚した同期は、すでに2人の子どもを産み育てていました。「なんで自分は子を授からないのだろう? もしかして、子どもができない体なのかもしれない」。そこでやっと不妊治療をする決意をしたSさん。ここからが、苦悩する日々のはじまりでした。■一般不妊治療から高度生殖医療まで、治療法もさまざまはじめはタイミング療法に挑戦することに。基礎体温をつけたところ、グラフがかなり乱れているのがわかったといいます。普段から生理不順や生理痛に悩まされていたSさんは、医師から無排卵の可能性もあるといわれたのだそうです。「忙しさにかまけて生理不順を放っておいたのがよくなかったんでしょうね」と語っていました。不妊治療には、いくつかの段階があります。治療をはじめた時期や、精子と卵子の状態によって、どれを選択するかは変わってくるようです。タイミング法一般的に最初に用いられる治療方法です。排卵日を正確に把握し、そのタイミングで夫婦生活を営んでもらい、自然妊娠を目指すというものです。無排卵や排卵の状態がよくない場合には、排卵誘発剤を使って卵胞の発育と排卵をうながす方法をとるようです。人工授精医療の手を介して、女性の子宮内に男性の精液を注入するというもの。対症療法やタイミング法などを半年から1年おこなっても妊娠しない場合や、最初の検査からタイミング法では妊娠がむずかしいと判断された場合に選択されるようです。高度生殖医療(ART)人工授精をおこなっても妊娠しない場合や、高齢などの理由から妊娠を急ぐ場合、不妊症状が重篤の場合におこないます。一般不妊治療より妊娠率が高いといわれている高度生殖医療。代表的なものが、こちらです。体外受精(IVF)…卵子を体外に取りだして受精させた後、子宮内に戻す方法。排卵誘発剤を投与して、成熟した卵子を複数取りだすケースもあるそう。顕微授精(ICSI)…取りだした卵子を顕微鏡で観察しながら精子を注入。受精させた後、子宮内に戻す方法。GIFT法…精子と卵子をふたつ一緒に体内へ戻し、卵管内で受精させる方法。ZIFT法…精子と卵子を顕微授精させ、受精を確認してから卵管内に戻す方法。TESE…精巣内を直接調べ、精子の有無を調べる検査。主に無精子症の男性に対しておこなわれる方法。 ■自分の体のことを見直す機会をつくろうSさんの場合、初めはタイミング療法をおこない、次に排卵誘発剤を使うステップに移りました。「月1度の薬を服用しながら、今回もできないのだろうなと考えていました。今日は排卵日だ、やるぞ! というのもとてもいやだったし…」と悩む日々だったようです。しかし、あきらめかけたとき、妊娠が発覚。「奇跡だと思いました」と涙ぐみながら語っていました。当たり前にできると思っていた妊娠が、じつはむずかしいということ。みなさんはどう受けとめましたか? 何が原因かは、一概にはいえません。しかし、忙しさにかまけて自分の体と向きあわないままでいると、あとでさまざまな問題が起こる可能性はあるものです。たとえば、生理痛がひどくなっても婦人科にいかずに鎮痛剤でまぎらわしていては、体の不調を見のがしてしまう場合もあるかもしれません。手遅れということにならぬよう、自分の体を見直す機会をつくってみてくださいね。
2015年11月30日晩婚化や出産年齢の高齢化を背景に、メディアでも日常会話の中でも「不妊治療」という言葉が話題になることが多くなった昨今、6組に1組が不妊カップルといわれています。あなたの周囲にも、きっと何人かは不妊治療を考えている人や経験者がいるはずです。不妊は、どんな年代の女性にも起こり得ること。ただ、ひとくちに「不妊」と言っても、さまざまなケースがあります。出産年齢のリミットがあるからこそ、必要が生じたときになるべく早く適切な行動を起こせるよう、幅広い可能性を視野に入れておきましょう。今回は、女性側に不妊の原因がある「女性不妊」について解説していきます。○「女性不妊」の原因は?女性特有の不妊原因として多いのは、以下のようなものです。・排卵障害排卵障害とは、妊娠には不可欠な「排卵」がちゃんと起こらないこと。原因は多岐にわたりますが、加齢やストレス、ダイエットのしすぎがホルモンバランスに影響して排卵障害を引き起こしていることもあります。また、卵胞の発育に時間がかかることで排卵しづらくなる「多嚢(のう)胞性卵巣症候群」や、排卵を抑制する働きを持つプロラクチンというホルモンの分泌が増える「高プロラクチン血症」、40歳未満で卵巣の機能が低下してしまう「早発卵巣不全」といった病気の可能性も考えられます。・卵管障害卵管は卵巣と卵子をつないでいる器官ですが、ここに閉塞(へいそく)や癒着などの障害があると、卵子や精子が通れず、受精も妊娠もできません。卵管障害を引き起こす原因には、性感染症のクラミジア感染症による卵管炎や、子宮内膜症などがあります。・子宮因子子宮筋腫、子宮内膜ポリープといった子宮にできる病気が、受精卵の着床を妨げ、不妊の原因となっている場合もあります。・頸(けい)管因子通常、排卵期になると、子宮頸管(子宮の入り口部分の管)から出る粘液(頸管粘液)の量がぐっと増え、粘液の質もサラサラになり、精子が子宮内や卵管へと移動しやすい状態になります。この頸管粘液に量や状態の異常があったり、子宮頸管内に腫瘍や炎症などがあったりする場合は妊娠が難しくなります。上記のほか、比較的まれではありますが、何らかの免疫異常で精子に抗体を持っている女性や、妊娠はするのに流産を繰り返してしまう「不育症」の女性もいます。また、検査をしても原因がわからないケースも少なくありません。体や精神の問題から、セックスがうまくできない性交障害が原因になることもあります。○不妊治療の進め方不妊治療と言うと、体外受精や顕微授精といった最近話題の生殖補助医療(ART)を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、専門の医療機関を受診しても、いきなりこうした高度な治療に進むわけではありません。通常の不妊治療では、タイミング法の指導、排卵誘発法、人工授精、それでも難しければ体外受精を検討する……というように、段階を踏んで進められます。不妊の原因によって必要な治療は異なるため、実際に受ける治療の内容や順番は、人によってさまざま。治療を始めてすぐに赤ちゃんを授かる人がいる一方で、妊娠までの道のりが長く、最終的に満足できる結果が得られない人もいます。そう聞くと、まだ結婚・出産を経ていない若い女性は「将来、不妊になってしまったら……」と不安になると思いますが、そんな不安を最小限に減らせる方法もあります。それは、10代や20代のうちから定期的に婦人科で検診を受けておくこと。もし病気や異常が見つかっても、早めに治療することで将来の妊娠の可能性を高めることができますし、自分の体調を把握し、「妊娠しやすい体」を意識することができるのも大きなメリットです。※画像は本文と関係ありません○記事監修: 善方裕美医師日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など
2015年11月13日愛知県あま市にこのほど、"不妊"や"美容"に特化した鍼灸(しんきゅう)院「天使のはね鍼灸院」が開院した。鍼灸療法はWHO(世界保健機関)によりさまざまな疾患に対し、効果があることが証明されている。はりの刺激によって自律神経機能が改善され、女性ホルモンの分泌バランスが整えられることから、不妊治療の一つとして利用する人もいる。また、鍼灸には「美容鍼灸」という治療法もあり、特にアメリカでは、薬に頼らないため副作用の心配が無く、自然な若返りが期待できる美容法として注目を集めているという。同院では、現在の体の状態を正確に知るため、初診時には時間をかけ、睡眠や食事、ライフスタイルなどを丁寧にヒアリングする。手首の脈や腹部の張り具合などもチェックし、その日・そのときのカラダに合わせたオーダーメイド治療を行う。多くの鍼灸院では、顔にだけはりを刺す治療法が一般的だが、同院では体全体にはりを刺すという。手足や腹部のツボを刺激し、女性ホルモンの分泌および自律神経を整え、一人ひとりの悩みや希望にあわせた治療を行う。治療は完全個室で実施。ほかの人の目を気にする必要がないため、リラックスして治療を受けられる。完全予約制で、待ち時間もほとんどないという。一日の予約数を限定し、一人ひとりにしっかりと時間をかけ、最善の治療を行う。「美容鍼灸」では、初回限定で「90分美容鍼灸トライアルコース」を6,000円(通常9,140円)で提供する。通常プランは、Aコース(30分)が4,860円、Bコース(60分)が5,940円、Cコース(60分)が6,980円。「鍼灸治療」のはりきゅう治療(患部)は3,500円、はりきゅう治療(全身)は5,600円、逆子のおきゅうまたは安産のおきゅうは2,480円。いずれも初めての場合は初診料(2,160円)が必要だが、「ホームページを見た」と伝えれば、半額の1,080円になる。診療は土日祝も実施。定休日は火曜日。最終受付は毎日20時。※価格は税込
2015年07月23日新潟大学は6月18日、糖尿病治療で使われるインスリンなどの血糖降下薬による低血糖脳症に対し、新たな動物モデルを作成し、用いることで低血糖脳症の治療薬を発見したと発表した。同成果は新潟大学脳研究所神経内科の下畑享良 准教授を中心とする研究グループによるもので、6月18日の国際科学誌「PLOS ONE」に掲載された。低血糖脳症は、糖尿病の治療でインスリン注射や内服の血糖降下薬を用い血糖値を下げたときに、薬が効きすぎることで起きる。糖は脳にとってのエネルギー源であるため、低血糖脳症は重度の脳障害や認知症の原因となる。近年、その数が増えていることが問題となっているが、ブドウ糖注射を除くと治療薬がなく、治療薬の開発が望まれているが、良い動物モデルがないという課題があった。従来の動物モデルは低血糖におる脳のダメージによって呼吸が止まるため、人工呼吸器を使用していたが、難易度が高いという問題があった。今回の研究では、脳波をモニターしながら脳の傷害をチェックする方法を用いることで、人工呼吸器を使用しないで済む動物モデルを確立した。また、このモデルを用いることで、低血糖の治療として行うブドウ糖注射のあとに、脳内にアルデヒドのひとつである4HNEという物質が蓄積し、神経細胞を傷害すること、その障害の程度は低血糖の時間が長いほど高度になることを発見。アルデヒドを分解する酵素を刺激する薬剤「ALDH2 アゴニスト」をブドウ糖と一緒に注射したところ、脳内のアルデヒドが減少し、神経細胞の障害も抑制されることを確認した。このアルデヒド分解酵素刺激薬が実用化されれば、低血糖脳症患者の一部の予後を改善する可能性がある。同研究グループは今後、今回開発した動物モデルを用いて、さらに低血糖脳症の治療薬候補の同定を進め、最も効果が期待される治療薬を用いた治療の実用化を目指すとしている。
2015年06月18日女性の出産年齢の高齢化とともに不妊治療技術が急速に進歩している昨今、不妊治療に関するさまざまな情報が飛び交っています。中でも「卵子の凍結保存」という言葉は、誰でも一度くらい耳にしたことがあるはず。若いうちに卵子を凍結して保存しておくことができれば、卵子の老化という悩みからは解放されそうですが、実際のところはどうなのでしょうか。○「受精卵」の凍結保存は、不妊治療として一般的不妊治療では、排卵前に取り出した卵子と精子の受精を体外で行う「体外受精」が行われることがあります。体外受精でできた受精卵を凍結保存することは、不妊治療の一貫として一般的に行われています。この技術は、もともと、不妊治療で起こりやすい多胎妊娠を防ぐために考えられたもの。最近では、体外受精で状態の良い受精卵が複数できたときに、ひとつを子宮に戻して残りを凍結保存しておいたり、すべてを凍結保存し、より妊娠しやすいと考えられる周期に融解して子宮に戻したり、というように使われています。○未婚女性の「未受精卵子」の凍結も可能に!?では受精卵ではなく、未受精の卵子を凍結保存しておくことはできるのでしょうか。受精卵と同様、未受精卵子を凍結保存しておくことも技術的には可能です。従来は、主に女性のガン患者に対して将来の妊娠の可能性を残すため、治療前に卵子を凍結保存するという処置がとられてきました。ガン患者の女性が化学療法や放射線治療を受けた場合、治療後に不妊になることがあるためです。しかし2013年に日本生殖医学会が、加齢などによる将来の不妊が懸念される場合、健康な成人女性でも40歳未満なら未受精卵子凍結を認めるというガイドラインを発表。その影響もあって、最近では未受精の卵子の凍結保存を受け付ける病院が増えてきています。とは言え、卵子の凍結保存にかかる費用は高額。さらに、若いうちに卵子を凍結したからと言って、必ずしも将来、妊娠に成功するとは限らないのです。また、学会では「リスクを最小にするための妊娠出産の適齢期は20歳~34歳」という医学的な提言をしています。「卵子が凍結できるから結婚も妊娠もまだ先で大丈夫」なんて安易に考えず、まずは自分自身の人生設計について真剣に考えてみることが大切なのではないでしょうか。※画像は本文と関係ありません○善方裕美医師日本産婦人科学会専門医、日本女性医学会専門医1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。主な著書・監修書籍『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など
2015年05月19日エムティーアイが運営する、女性のカラダとココロの健康情報サイト「ルナルナ」はこのほど、同サイトのユーザー1,640名を対象に実施した「不妊治療」に関する調査結果を明らかにした。調査期間は1月16日~2月16日。同調査の「『不妊治療』経験者」とは、妊娠を目的とし病院を受診したことがある人を指している。まず、不妊治療の経験があるか尋ねたところ、57.0%が「ある」と回答した。治療を始めた年齢について聞くと、「30~34歳」が38.7%と最も多く、次いで「25~29歳」(31.0%)、「35~39歳」(23.4%)となっている。開始年齢の平均は32歳だった。どのような不妊治療を行ったのか聞いたところ、最も多い治療方法は「超音波検査、造影検査などの検査」(81.0%)だった。次いで「タイミング法」(78.6%)、「人工授精」(37.1%)、「体外受精」(23.7%)となっている。不妊治療で苦労したことやつらかったことを聞くと、治療面では、造影検査やホルモン注射などの痛み、吐き気・だるさといった薬の副作用が多く挙げられた。また、「毎回生理がくると落ち込む」「ゴールが見えなくて不安」「結果が出ず、主人や両親、義理の両親に申し訳ないという後ろめたさがあった」など精神的な負担も多いこともわかった。大変だったことについては、タイミング療法では「夫の仕事が忙しく、なかなかタイミングが取れない」、仕事をしている人からは「通院の回数が多く、仕事を定時で切り上げて帰るのが大変」など、治療との両立が大変だったという声も多かった。高額な治療となるため、経済的な負担を挙げる人も多い。パートナーが不妊治療に協力的であったか尋ねると、83.8%が「協力的だった」と回答した。パートナーとして、夫に対して気づかっていることについて聞くと、「無理にタイミングをはかろうとしない」「排卵日でも、夫が疲れていればまた来月にと、焦らずプレッシャーをかけないようにする」など、タイミング法に関する回答が目立った。そのほか、「普段の食事はバランスよく、亜鉛など元気になるといわれる栄養素が入った食材を使うようにしていた」「一緒にサプリを飲んで頑張った」という食事面を配慮する回答も多かった。また「日頃からケンカをしない」「よく話をしてつらさを共有した」など、パートナーを気遣う回答も寄せられている。
2015年04月21日チケットぴあWebサイトで特集ページ「オトナのエンタメPREMIUM」がオープンした。同特集ページでは、音楽・演劇ほかジャンルを問わず、大人が楽しめる良質なエンタメを厳選して掲載。現在、ポール・マッカートニーの武道館公演や、加山雄三ファイナルホールコンサートツアー、ミュージカル「ジャージー・ポーイズ」初来日公演などを展開中。また一部の公演は、公演情報とあわせて本人やゆかりのある人からのコメントもアップ。the pillows、Theピーズのドラマー、佐藤シンイチロウによる、ポール武道館公演へ向けてのオススメコメントと、加山雄三本人によるファイナルホールコンサートツアーへの意気込みが掲載されている。今後も大人の贅沢なひとときにぴったりな公演が随時更新されていくので、気になる方はご確認を。★★以下のリンクより「大人のエンタメ」をお気に入り登録して、情報をゲットしよう!
2015年04月01日結婚、出産の高齢化が進み、不妊治療を望むカップルが増えています。そこでネックになるのが、高額な治療費。子どもを授かるまで治療を続けたくても、治療費が捻出できず諦めるケースも多いようです。ですが、一定の要件に当てはまれば、「特定不妊治療」という国の助成制度を利用することができます。○平成26年度に変更になった「特定不妊治療」不妊治療には、いくつかのステージがあります。まずは排卵日を予測して自然妊娠を目指す「タイミング法」。次にチューブで精子を子宮に送る「人工授精」となり、最後のステップとして、体外で受精させた受精卵を子宮へ戻す「体外受精」「顕微授精」があります。タイミング法は数千円、人工授精で1万円~2万円程度ですが、体外受精になると、1回30万円~50万円程度の負担になり、資金面で治療の継続が難しくなってきます。治療の負担を軽くするために使えるのが、体外受精と顕微授精を対象にした「特定不妊治療」という国の助成制度ですが、助成を受けるにはいくつかの条件があります。対象者は、特定不妊治療以外の方法で妊娠の見込みが無い、または極めて少ないという医師の診断を受けた夫婦で、戸籍上の夫婦に限られます。また、夫婦合算の所得が730万円以内という所得制限が設けられています。助成制度を実施するのは、各都道府県、指定都市、中核市なので、利用の際は、住所地の自治体に申請をします。また、特定不妊治療ができるのは、各自治体が指定した指定医療機関に限られるので、事前に確認をしておきましょう。この特定不妊治療、平成26年度から制度が変更され、少々ややこしくなっているので注意が必要です。従来は年齢に関係なく、初年度3回、通算5年度で最大10回まで助成が受けられましたが、平成26年度以降、39歳までの女性は通算最大6回までと回数が減りました。40歳以上の女性は、平成27年度までに申請すれば、従来通り通算10回の助成が受けられるのですが、平成28年度以降の申請では、40歳~42歳が通算3回まで、43歳以上になると、制度の対象外となります。年齢が上がると体外受精や顕微授精の成功率が下がり、妊娠、出産のリスクが高まることから、このような見直しがなされたようです。助成額は、A~Fまでの治療ステージによって変わり、治療1回につき最大7万5,000円~25万円です。特定不妊治療は国の制度のため、どの都道府県でも同様の助成となりますが、自治体ごとに、独自の不妊治療支援を実施している場合もあります。例えば、東京都港区では年30万円・通算5年間の助成制度があります。独自の助成制度の有無で、東京都港区の場合では費用負担が150万円も変わってきます。不妊治療に本格的に取り組みたいという夫婦は、各自治体の助成制度について、調べてみるとよいでしょう。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール武田明日香エフピーウーマン所属ファイナンシャル・プランナー南山大学経済学部卒業後、大手印刷会社に入社。2010年に、法人営業の仕事をしながら自己啓発のためにファイナンシャルプランナーの資格を取得。「女性がライフステージで選択を迫られたときに、諦めではなく自ら選択できるための支援がしたい」という想いから、2013年にファイナンシャルプランナーに転身。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく!トラベル!」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)
2015年03月10日Gunosyは2月26日、東日本大震災に関する特集「3.11特集」タブを27日より提供すると発表した。特集タブでは、同社と提携している各メディアより配信される東日本大震災に関連する情報を集約してユーザーへ随時配信。また、同タブにて発生した広告収益を、今回のコンテンツ提携先の1つの「東北復興新聞」に提供し、東北地方からの持続的な情報発信の実現を支援する。提供期間は2月27日~3月16日。「グノシー」アプリを開き、カテゴリーを右にスクロールすると、「3.11特集」タブが現れる。
2015年02月27日今や国民病といえるがんの診断と治療技術は、日進月歩で進歩しています。最近のがん治療は通院(外来)で行われることが増えてきました。そのため、入院治療主体の従来型のがん保険では、治療実態と乖離(かいり)し、十分な保障が得られない可能性があります。そこで、最近のがん治療や最新のがん保険について考えてみました。国民の約2人に1人はがんにかかる!?がんは国民病といっていいほど、身近な病気になりました。一生涯のうちにがんと診断される人の割合は、男性58.0%、女性43.1%。約2人に1人ががんにかかるのです。そして、がんは昭和56年(1981年)から日本人の死因第1位を占めています。平成25年のがんによる死亡者数は36万5,000人で、全死亡者のうち28.6%でした。がんは30年以上にわたって死因の第1位を占めていますが、医療技術の進歩によって徐々に治る病気になりつつあります。ただ、治療は長期にわたることもあり、公的医療保険が適用される治療だけを受けても、毎月の医療費負担は家計の重荷になります。もし、高額な先進医療の技術を受けることになると、経済的なダメージはさらに大きくなります。また、がんにかかると、通院のために職場の配置転換や離職を余儀なくされることもあり、収入減や収入途絶が追い打ちをかけます。こういった経済的ダメージへの備えとしてがん保険があるわけですが、最近、保障内容に変革が起きています。それは、治療方法が変わってきたからです。では、最近のがん治療はどう変わったのでしょうか。がん治療は「集学的治療」が主流以前のがん治療は、「入院して手術」が主流でした。現在でも、手術はがん治療の有効な治療法ですが、最近はこれに、放射線治療や抗がん剤治療を効果的に組み合わせる治療法が主流となっています。これを「集学的治療」といいます。放射線治療や抗がん剤治療は通院だけで行われることもあり、手術も技術の進歩で日帰りや短期間の入院ですむケースがあります。こういった治療法の進歩で、がん治療は入院から通院にシフトしているのです。下表は、がんの受療率の年次推移ですが、平成17年を境に、通院治療の方が増えています。ところが、入院・手術を前提とした従来型のがん保険では、通院だけの治療では受け取れる給付金はがん診断給付金くらいで、通院については十分な保障が得られるとは言い難いのです。そこで、最近のがん治療に合わせた保障内容を盛り込んだ新しいがん保険が登場してきています。このタイプをここでは新型がん保険と呼ぶことにします。大きく、「通院重視型」と「一時金重視型」に分かれる新型がん保険の傾向をみてみると、通院だけでも給付金が支払われる「通院重視型」と、診断給付金・治療給付金などまとまったお金の給付を重視した「一時金重視型」に大別されます。通院重視型は、文字通り、手術・放射線治療・抗がん剤治療などの治療を受けるために通院すれば、日数分の給付金が支払われます。入院の有無にかかわらず、がんの治療のために通院すれば給付されるのが通院重視型の新型がん保険の特長です(経口投与による治療は対象外になる等、保障内容は保険商品により異なります)。もちろん、入院治療でも給付金は支払われます。一時金重視型は、診断給付金や治療給付金としてまとまったお金を受け取って、自由に治療費、あるいは生活費の補填等にあてられるタイプの保険です。どちらのタイプがいいかは、その人の考え方によります。入院・通院のどちらの治療を受けても日数分の給付金を受け取りたい人は通院重視型、まとまったお金をもらって治療費などにかかる費用を賄う方がいいと考える人は一時金重視型がいいでしょう。新型がん保険を検討する際は、がん診断給付金の内容もチェックしてください。診断給付金はがんと診断されると支払われるがん保険がほとんどで、入院を伴わなくても受け取れます。ただ、最初のがん診断時に1回のみしか受け取れないがん保険と、複数回(2年に1回が限度の商品が多い)受け取れるがん保険があります。がんは再発や転移が心配な病気なので、複数回の方が安心でしょう。ただ、保障が手厚い分、保険料は高くなるので、1回のみしか受け取れないがん保険でもいいと割り切ることも必要かもしれません。先進医療の保障は、どちらのタイプのがん保険にもセットされているか、特約でつけられるようになっています。がんに関する先進医療の技術料は高額なものがあるので、今や必須の保障といっていいでしょう。通算限度額は1,000万円、2,000万円などがあり、2,000万円が主流になりつつあります。これは、1,000万円か2,000万円あればよいでしょう。ただし、現在ご加入の医療保険に先進医療の保障がセットされていたら、がん保険にはなくてもいいでしょう。医療保険の先進医療でがんの先進医療もカバーしているので、両方につけると重複してしまうからです。なお、公的医療保険適用、自由診療(海外では治療に使われているが、日本国内では承認がおりていない抗がん剤を使用する治療などのこと。治療費が公的医療保険対象部分も含めて全額自己負担になる)のどちらの治療を受けても、先進医療の治療費を含めてかかった治療費の全額が支払われるがん保険もあります。5年以上前にがん保険に加入した人は、保障内容は従来型のがん保険のケースが多いので、この機会に見直しをしましょう。コラム執筆者プロフィール 小川 千尋(おがわ ちひろ)ファイナンシャルプランナー/子育て・教育資金アドバイザー/終活カウンセラー/整理収納アドバイザー1994年AFP資格取得。独立系ファイナンシャルプランナーとして、主にマネー誌、一般誌、新聞などのマネー記事の編集・執筆・監修、セミナー講師などで活動。オールアバウト「生命保険」ガイドも務めている。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2014年12月09日美容外科ガーデンクリニック 池袋院は、切らずに20分で治療が終わる、最新ワキガ・多汗症治療『ビューホット』を、11月より開始いたしました。ガーデンクリニック『ビューホット』 ■『ビューホット』サービス開始背景従来、ワキガ・多汗症を改善する治療法はメスを使用する手術が主流であることから、傷跡が残ったり、一定期間のダウンタイムが必要という問題がありました。また、薬物療法やボトックス法という治療法は効果が永続的でなく、定期的な通院・施術が必要であるため、「手術はしたくない、定期的な通院をせずにワキガ・多汗症を治したい…」という声が多くありました。この声を受け、ガーデンクリニックは、皮膚を切らずに片脇10分・合計20分で治療が終わる最新ワキガ・多汗症治療『ビューホット』を11月より開始いたしました。■『ビューホット』について<極細針で切らない治療法>『ビューホット』は、高周波を発生させる多数の極細針でワキガ・多汗症の原因である汗腺だけを効果的に破壊する最新の治療法です。カートリッジに内蔵されている極細の針を、深さを変えながら汗腺がある層まで到達させ、熱を発する高周波により臭いの元となるアポクリン汗腺、汗の元となるエクリン腺の二つを同時に破壊します。<局所麻酔で痛みにも安心>また、当院では局所麻酔を用いた「完全無痛」の状態で治療を行うため、痛みに不安がある方でも安心して治療いただけます。ダウンタイムもほとんどなく、翌日からシャワーも可能ですぐに日常生活にお戻りいただけます。従来のワキガ・多汗症治療では効果が出なかった方や、気になっているが手術までは踏み出せない方にとって画期的な治療法です。■『ビューホット』治療メニュー<特徴>・高周波を発生させる極細針を装着したカートリッジによる切らない治療法・局所麻酔を用い、冷却システムで冷やしながら行う痛くない治療法・片脇10分・両脇で20分程度の治療時間・治療1~2回で改善率98%の効果が立証済み・圧迫固定なし、翌日からシャワー可能の短いダウンタイム<価格>通常料金:385,000円(税込) → モニター価格:330,000円(税込)※その他各種治療も行っております。詳しくはお問い合わせください。【クリニック概要】美容外科 ガーデンクリニックTEL : 0120-008-219URL : ・池袋院:東京都 豊島区南池袋2丁目26-6 島倉ビル 4階・品川院:東京都 港区高輪4丁目24-58 サマセット品川東京 2階・横浜院:神奈川県 横浜市西区北幸2丁目10-40 横浜西口TYビル 3階・名古屋院:愛知県 名古屋市中区栄3丁目27-18 ブラザー栄ビル 6階・大阪院:大阪府 大阪市北区梅田1丁目11-4 大阪駅前第4ビル 6階・福岡院:福岡県 福岡市中央区大名1丁目15-35 大名247ビル 5階※『ビューホット』の施術は、池袋院のみでご提供致します。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2014年11月11日不妊治療もしたけれど…最終的に下した「産まない」選択不妊治療でもっとも難しいのは、なかなか授からない場合に“やめどき”を決めることかもしれません。この記事を読んでいる人の中にも、今まさに悩んでいる人もいることでしょう。今回は、不妊治療をやめ、「産まない選択」をした女性の体験談を聞きました。●仕事がおもしろくなり、執着がなくなったAさんのケースAさんは38歳で離婚。前夫は家庭を築くというより自由に生きたいタイプで、子どもを持つことにも乗り気ではなく、その意識の違いが離婚の原因の1つにもなったそう。「40歳で再婚し、すぐにタイミング療法(*1)で子づくりを始めたものの授からず、1年経った時点で人工授精(*2)に変更。それでも授からず、体外受精(*3)も試しました。でもやっぱりダメで、不妊治療をストップしたのは44歳の時でした。治療をやめてもいいと思えたのは、仕事がうまくいくようになったからです。子どもが欲しくてたまらなかった時期って、今思えば仕事に行き詰まっていた時期だったんです。そんなつもりはなかったけど、心のどこかで、妊娠を、人生を変えるきっかけにしたかったのかもしれない。年齢的に出産がいよいよ厳しくなる時期と、仕事が充実しだした時期が重なったのは、私にとってラッキーだったかもしれません。『子どもがいなくても人生を楽しめる、無理しなくていい』って、自然に思えるようになりました」また、Aさんは治療をやめて精神的に楽になった、と言います。「治療中は、期待と失望の繰り返しがつらかったし、不妊治療のことしか考えられなくなっていました。検査薬をたくさん買い込んで、生理予定日が近づくとトイレのたびにチェックしたりして。でも不思議なもので、治療から離れた今は、もう執着していません。急な出張があっても思い切り仕事ができるので、これはこれでいいかなと思っています」●夫婦で旅行を楽しむことが生きがいのBさんのケースBさん夫婦は、旅行が趣味。結婚前から2人で毎年旅行に出かけていたそうです。「でも、37歳から不妊治療を始めて、そんな経済的余裕はなくなりました。有名なクリニックに通って何度も体外受精をしたので、治療代がかなり負担になっていましたから。精神的にも旅行を楽しめなくなっていましたね。このお金で体外受精ができるとか考えていましたし、妊娠しているかもしれないと思うと、温泉は良くないかもとか、この食べ物は大丈夫なのかとか、気になってしまって…」Aさん同様、不妊治療中は、そのことしか考えられなくなってしまったという人は多いようです。「治療をやめたのは43歳の時です。たまには旅行にでも、と誘ってくれた夫に『もし妊娠してたらどうするの!』と怒鳴ったところ、『そんな怖い顔をしているお母さんのところに、赤ちゃんも来たくないよ』って言われたんです。その時はひどい夫だと思って大泣きしましたが、その後、夫婦で何度か話し合って、治療をやめました。今はまた、夫婦で旅行を楽しんでいて、老後は海外移住もいいかなって話してるんです。子どもや孫の心配がないぶん、身軽にどこへでも行けますからね」●ペットと生活しながら“ゆる妊活”を続けるCさんのケース完全に不妊治療をやめる人がいる一方で、「治療はやめても完全に諦めたわけではない」というCさんのような人もいます。「タイミング療法、人工授精、体外受精、冷えとり、漢方薬、サプリメントなど、さまざまな不妊治療を行ってきたのですが、残念ながら授かりませんでした。私は、ズルズル続けるのはつらいと思っていたし、『治療をやめたとたんに授かった』という話もありますから、最初から42歳までって決めていたんです。ただ、まだ可能性があるかもとは思っていて、卵子に良いというサプリメント療法だけ続けています。あとは、体を冷やさないように気をつけているくらい。赤ちゃんが授からなかったとしても、美容や健康のためにいいので、気は楽ですね」子どもへの思いもありながら本格的な治療をやめるのは、勇気がいる決断だったのでは?「治療をやめたのと同時に犬を2頭飼い始めたので、この子たちが癒やしになってくれている部分は大きいです。もちろん子どもとは違うけれど、夫婦2人だけよりはだいぶ違いますね。子どもは、できたらうれしいけど、できなくても大丈夫だと思えます」今回、3人の女性にお話をうかがって、「子どもがいる、いないが女性の幸せを左右するのではない」と改めて気づかされました。不妊治療をしていると「子どもを授かる」ことだけに意識がいきがちですが、授かってから子育ての大変さ、子を持つことの責任という壁にぶつかって悩む女性も多いでしょう。子ども以外の生きがいや楽しみを持つのは、子どもを授かっても授からなくても、大事なことなのかもしれません。(*1)タイミング療法:エコーで排卵時期を測定し、タイミングを合わせて性交する方法。軽微な排卵誘発剤を処方されることもある(*2)人工授精:精子を排卵時期に合わせて女性の膣内に戻す方法(*3)体外受精:卵子を体内から取り出し、シャーレで精子と受精させて体内に戻す方法<取材・文/島田彩子>
2014年10月13日マイナビニュースでは、会員の男女300名に対して「不妊治療」についてのアンケートを行った。同調査は同サイトを利用している読者を対象とし、9月26日~9月30日に実施。○調査結果の概要・子供がいる読者のうち、不妊治療をした人は約7%・将来的に子供が欲しい人のうち、子供ができなかった場合不妊治療を検討する人は7割を超えたまず、「現在お子さんはいますか?」という問いに対して「いる」と答えた72人に対し、「そのお子さんが生まれる際に不妊治療はしましたか?」と質問をしたところ、6.9%が「不妊治療をした」と回答した。不妊治療を「した」と答えた5名に、具体的な治療内容を聞いたところ「(妻が)排卵誘発剤を処方してもらった」(男性/栃木県/41歳)、「排卵誘発、タイミング法」(女性/新潟県/27歳)、「タイミング療法」(女性/兵庫県/37歳)などの回答があった。ちなみに、女性の卵巣から卵子が飛び出すことを「排卵」と呼ぶ。この排卵された卵子が精子と出会い、受精することが妊娠の第一歩となる。すなわち自然妊娠を望む場合、排卵日を予測することが肝要となるわけだが、そのタイミングを様々な方法で予測・管理して自然妊娠を目指すことが「タイミング法」となる。タイミング法の中には、排卵誘発剤を使用してスムーズに排卵を起こさせることで、妊娠の確率を高める方法もある。また、現在子供がおらず「将来的には子供は欲しいですか?」という問いに対して「ほしい」と答えた154人に対し、「子供ができなかった場合、不妊治療を検討すると思いますか?」と聞いたところ、71.4%が「すると思う」と答え、28.6%が「しないと思う」と答えた。不妊治療をする理由としては、「それでも子供がほしいので」(男性/大阪府/31歳)、「少しでも希望がほしいから」(女性/岡山県/30歳)、「自分だけでなく親も子供(孫)を望んでいるため」(女性/千葉県/24歳)などの回答が得られた。また「不妊治療しない」と答えた人たちの理由では「彼女に負担をかけたくないから」(男性/新潟県/25歳)、「お金とストレスをかけてまで欲しいと思わない」(女性/東京都/29歳)、「自然に任せたい。欲しいかな、とは思うけれど無理してまで欲しいとは思わない」(女性/千葉県/31歳)などの回答が寄せられた。あなたはどう思っただろうか?調査時期: 2014/09/26~2014/09/30アンケート名:不妊治療に対する意識についてのアンケート調査対象: マイナビニュース会員調査方法: インターネットログイン式アンケート
2014年09月30日メスもいらない熱治療美容スキン治療の世界的市場リーダーであるSolta Medical, Inc.から、全く新しい、シワ取り治療法Thermage Total Tip 3.0を発表した。同社は美容医療の拡大に向けて、患者に対して安心安全で効果的なソリューションを提供し、肌のリサーフェシングと若返り、ニキビ減らし、ボディーコントゥアリング、肌の引き締め用の美容エネルギー機器および最新の脂肪吸引技術を最適化するツール、付属品を開発している。Thermageと呼ばれる治療法は、非侵襲の高周波処置を利用して、しわを取り除き、なめらかでハリのある肌を取り戻すというもの。メスや注射などを一切使わず、治療部位に高周波による熱処理を行うことで、目元のシワや顎、首のたるみに効果的な治療を施すことが出来る。肌質を選ばず安全にまた、Thermageは均一で大容量の熱を施すために、顔面治療に効果的で、1回の治療でも目に見える違いを感じやすいという特性を持っている。Total Tipは2度程度の大量の熱量を安全に照射し、一時的にセルライト(堆積脂肪)の出現を減らす高周波技術を使うことで、肌のなめらかさを取り戻すというもの。この治療法は、患者への治療を通して10年の技術的改善が行われ、より持続的な結果をもたらすよう開発された。2002年以来、100万回を超えるThermage治療が、80カ国余りで行われ、あらゆる年齢層、肌質、治療部位を選ばずに患者に施され、これまで前例を見ないほどに顕著な治療結果があったと多くの医師に受け入れられている。的確な高周波エネルギーによって即効性のある結果を経験することができる上に、全てのスキンタイプに対して安全であるというこの治療法は日本でも数多くのクリニックで取り入れられている。元の記事を読む
2013年05月15日毎回話題になるFRaUのボディ特集今年のFRaUのボディ特集は、女優の加藤あいさん。過去にもセンセーショナルかつ充実した内容で話題となるボディ特集だ。撮影が行われたのは、加藤さんが30歳の誕生日を迎える前日だという。トレーニングをつんで、女らしいラインで『脱げるカラダ』となった姿を惜しげなく披露している。トレーナーは、カービィー・エクササイズでおなじみの樫木裕実さん。※画像は、FRaU3月号次号予告より今年こそ欲しいオトナボディになる欲しい大人BODYは、細いだけではなく、健康的で女性らしいしなやかさをもったカラダ。加藤あいさんが人気トレーナー・樫木裕実さんと歩んだ『「おいしいカラダ」までの道のり』と共に、理想BODYを作り上げる内容が凝縮されている。【ダイエット特集決定版】(講談社ニュースリリースより引用)●加藤あいさんが人気トレーナー・樫木裕実さんと歩んだ「“おいしいカラダ”までの道のり」を誌上公開!●気になる部分に効果テキメン!のエクササイズを、内田あやさん・竹田純さんがレクチャー!●話題の酵素・注目の漢方を、ダイエットに成功した女子が実体験を踏まえてナビゲート!●昨年の特集で大反響をいただいた「糖質オフ」は、おすすめの食事例を挙げてさらに詳しく!●磨きあげたカラダに纏わせたいランジェリーやコスメ、フレグランスの特集も!薄着の季節を全方向から迎え撃つ総力取材で、憧れのカーヴィボディを手に入れてください!!元の記事を読む
2013年02月09日depthが運営するファッションスナップサイト「美人スナップ」は、特集ページ「2012年夏 水着スナップ特集」を開設した。同特集ページでは、今日からすぐに参考にできる水着コーディネートを紹介。プロモデルやブランドが提供しているコンテンツを除き、身近にいるオシャレでかわいい女の子にフォーカスした水着のスナップコンテンツとなっている。なお、女の子たちのページでは、全身写真をはじめ、さまざまなアングルやアクセサリーなどのショットを公開。着用しているブランドをはじめ、水着を選ぶときのポイントなども掲載されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日depthが運営するファッションスナップサイト「美人スナップ」は、特集ページ「2012年夏 水着スナップ特集」を開設した。同特集ページでは、今日からすぐに参考にできる水着コーディネートを紹介。プロモデルやブランドが提供しているコンテンツを除き、身近にいるオシャレでかわいい女の子にフォーカスした水着のスナップコンテンツとなっている。なお、女の子たちのページでは、全身写真をはじめ、さまざまなアングルやアクセサリーなどのショットを公開。着用しているブランドをはじめ、水着を選ぶときのポイントなども掲載されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月26日女性のための健康生活ガイド「ジネコ」を運営するバズラボは2010年3月~2012年4月の2年間にわたり、不妊治療によって妊娠した人(26~46歳女性、平均年齢34.2歳)へのアンケート調査を行った。その結果、不妊治療の妊娠までの平均治療費は140.6万円、平均治療期間は25カ月であることがわかった。治療別で見ると、高度不妊治療によって妊娠した人の場合、「体外受精」で妊娠した人の平均治療費は134.2万円、平均治療期間は29.2カ月。「顕微授精」で妊娠した人の平均治療費は166.6万円、平均治療期間は32.3カ月だった。なお、今回の調査は、妊娠した人を対象に実施。なかなか妊娠できず、不妊治療を続けている人は多く、それらを含めると調査結果以上の治療費、治療期間を有していると予想される。日本産科婦人科学会によると、不妊治療の一つである体外受精による出生数は2万6,680名(2009年)で、全出生数の2.5%(40人に1人の割合)。その数は年々増加している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月01日現代病とも言われる歯周病。歯と不妊、あまり関係のないように思える両者ですが、歯周病が不妊に影響を与えるというのは本当なのでしょうか。不妊というキーワードはとくに女性の気になるところ。歯周病が不妊の原因になるのかについて「私のクリニック目白」の平田雅子先生に解説してもらいました。(以下、平田雅子先生)妊娠しにくくなる原因はさまざまあるわ。年齢が35歳以上であったり、肥満傾向にあるコや喫煙習慣のあるコなど。そして、ある研究から、歯周病を起こす細菌が体の正常な働きを壊すことがわかり、妊娠を遅らせる可能性が指摘されたの。歯周病を起こす菌は、誰の口の中にも存在するごくありふれた細菌よ。ところが、一度炎症が起きると歯周病菌は約1000倍もの爆発的な増え方をするの。増えた歯周病菌は血流にのって全身に運ばれる危険性があるわ。これまでにも、歯周病にかかると心臓病や2型糖尿病、呼吸器疾患、腎臓病など慢性疾患を併発しやすいと言われていたけれど、それだけじゃなく不妊や流産、早産などにも関与しているようなの。研究では、3000人以上の妊婦さんを対象に調べたところ、26%が歯周病にかかっていて、歯周病ではないコは妊娠に向けて努力を始めてから平均5カ月で懐妊したのに対し、歯周病のコは懐妊するまで平均7カ月かかったとか。数値だけみると大した違いは無いように思えるかもしれないけれど、歯周病にかかると、受胎だけじゃなく妊娠中の心配も高まるわ。妊娠を望むコは、喫煙を止め、健康的な体重を維持するよう努め、さらに、正しい歯磨きとデンタルフロスを利用したお口のケアを心掛けましょう。あと、歯科で定期チェックを受けることをおすすめするわ。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年04月18日女性向けのコスメティック商品やフィットネス商品を販売する株式会社コニーは、既婚で子どものいない25歳から39歳の女性1,000名を対象に「不妊に関する意識・実態調査」を実施した。調査では子どもを産みたいと意欲的に思う一方、なかなか授からないという実態が明らかとなった。調査は2012年2月3日~2月7日に、25歳から39歳の既婚で子どものいない(※出産未経験)女性1,000人を対象にインターネットで実施。「あなたは現在、子どもを産みたいと思いますか?」という質問に対し、70%が「産みたい」と回答した。しかし「出産に踏み切っていない理由は何ですか?」という質問に対しては、「欲しいけれどもできないから」という回答が49%。子どもが欲しいと思いながらも、授かることができない割合が2人に1人いることがわかった。また、「これまでに、子どもができないのではないかと心配したことはありますか?」と聞いたところ、「心配したことがある」と回答した人は63%。その件について誰かに相談したいと思ったことはあるかという質問には、47%が「ある」と回答した。しかし、実際に相談できる人がいるかどうかの質問には31%が「相談相手はいない」と回答しており、3人に1人が妊娠や不妊に関する不安や悩みを抱えていることがわかった。このような中、妊活(妊娠活動)のサポートを行っている整体院「芦屋美整体」の副院長・納富亜矢子氏は、「骨盤のゆがみ」と「不妊」の関係について指摘。「不妊は子宮内部への血流減少に起因すると言われている。子宮内部への血流を促進するには、子宮内部に血液を送る「骨盤」の状態を正常に整えることが挙げられる」とコメントしている。「妊活」を進めていく上では、悩みを相談できる相手を見つけることや、骨盤のゆがみなどの不妊の原因を1つ1つ取り除いていくことが重要だという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月18日子どもにかかるお金、といえば真っ先に浮かぶのは教育費でしょう。幼稚園から大学まで国公立で一人1,000万円。すべて私立であれば一人2,000万円以上の教育費がかかると言われています。ついつい子どもが生まれてからの費用にとらわれがちですが、子どもを妊娠して出産する間もお金は必要です。今回は子どもにかかるお金、とりわけ妊娠から出産までにどのぐらいのかかるのか検証してみました。■妊娠からお産にかかる費用妊娠が判明したら、妊婦さんはその後出産までの間「妊婦健診」を受けるため通院します。受診回数の目安は約14回。残念ながら妊婦健診は健康保険が適用されないので、1回の健診に5,000円~1万円以上の診察料がかかります。総額で10数万円以上のお金が出産までに必要となります。さらに出産時には、子どもを産むための費用である分娩(ぶんべん)費用がかかります。分娩費用は地域によってバラつきが見られますが、全国平均は423,957円(※1)。都道府県別にすると、一番高いのが東京で平均515,056円、一番安いのが熊本県で346,345円でした。※1「我が国における分娩にかかる費用等の実態調査」(平成21年1月20日現在の状況)/ 厚生労働科学研究費補助金・厚生労働科学特別研究事業妊娠・出産は基本的には健康保険が適用されないため、通常なら妊婦健診に10万円以上、分娩費用は40万円近くの医療費を請求されます。しかしこれらの費用は、国や自治体など助成金や健康保険から給付金を受けることができるので、個人の負担は相当軽減されることになります。主なものを紹介いたします。■妊婦健診の助成金。最高は11万6,315円「妊婦健診」については、14回程度の妊婦健診を受けられるよう、公費負担があります。しかし実際は、その費用の一部が"地方交付税"として国から自治体に渡されています。地方交付税は、自治体の判断によって用途を決定することができるもので、これによって自治体からの助成額に格差が生じています。厚生労働省の調査(※2)によると、最も助成額の高かったのが山口県で11万6,315円、最も低かったのが大阪府で5万4,431円。約6万円の格差があります。また、同一都道府県内であっても自治体によって金額が異なるため、自分が住む自治体の助成額を確認しておく必要があります。※2「妊婦健康診査の公費負担の状況にかかる調査結果について」(平成23年4月1日現在(岩手県、宮城県、福島県は除く。))/厚生労働省■出産育児一時金が健康保険から給付される妊娠4カ月目(85日)以上の出産については、健康保険から「出産育児一時金(家族出産育児一時金)」として、42万円が支給されます。(産科医療補償制度に加入されていない医療機関等で出産した場合は39万円)支払い方法は「直接支払制度」、「受取代理制度」という制度があり、出産する医療機関等へ出産育児一時金を直接支払ってもらうことができます。これを利用すると、妊婦さんは超過した分を窓口で支払うだけで、まとまったお金を事前に用意する必要がなくなります。もし、実際の費用が一時金を下回った場合は、差額分を請求すれば戻ってきます。このほか、健康保険(国民健康保険は除く)の被保険者が出産で会社を休み、賃金・給料を受けられなかったときは「出産手当金」が支給されます。出産の日以前42日目から、出産の翌日以後56日目までの範囲内で、1日につき標準報酬日額の3分の2に相当する額が支給されます。保険が適用されない妊娠健診、分娩費用ではありますが、近年少子化対策として助成額などが引き上げられています。対象となる制度をきちんと理解し申請・請求を行えば、経済的負担はかなり軽減されます。■不妊治療の患者数は急増これまで述べてきたのは、自然に妊娠出産となった場合です。しかし、昨今は晩婚化の影響で平均出生時の年齢も上昇。それを受け、不妊治療の患者数も増え続けています。1999年には推計28万4,800人と言われた不妊治療の患者数は、2002年の調査では推計46万6,900人(※3)と1.6倍に増加。今後は、不妊治療費も子どもにかかる費用として考えておく必要があるかもしれません。※3「生殖補助医療技術に対する国民の意識に関する研究」/平成14年度厚生労働科学研究費補助金厚生労働科学特別研究■不妊症の治療には健康保険が適用されるの?不妊治療は健康保険が適用となるものと、適用にならないものがあります。一般的な不妊治療には保険が適用されますが、「人工授精」、「体外受精」、「顕微授精」など生殖補助医療は保険の適用外です。特に体外受精や顕微授精は1回30万円~40万円(※4)という高額な治療費用がかかってしまう上、治療が長期間にわたることも多く、かなりの経済的負担をしいられます。ただし、「体外受精」、「顕微授精」については、自治体より助成金があります。給付額は1年度あたり1回15万円で初年度3回、翌年以降は年2回。通算5年度、合計10回まで給付を受けることができます。(所得制限あり)。※不妊治療の助成金については各自治体で異なるため、詳細については直接お問い合わせください※4「不妊治療の患者数・治療の種類等について」/厚生労働省■医療保険への加入高額な費用がかかる不妊治療。治療を起因とするリスクに備え医療保険の加入を検討する人も多くいます。医療保険に加入したいなら、ベストなタイミングは治療前です。不妊治療中は医療保険に加入できなかったり、子宮など特定部位に関しては担保されなかったりすることがあります。不妊治療中(過去1年以内に不妊治療の経験がある女性)の方を対象とした医療保険も発売されていますが、治療中に発症する可能性が高いとされる疾病等を目的とした入院は、不担保になっているケースがあります。もちろん引受基準は保険会社によって異なるため一概には言えませんが、治療中は選択肢が少なくなってしまうことは覚悟しなければならないでしょう。人生にお金はつきものです。どんなことにどれぐらいお金が必要なのか、どんな制度が利用できるのか、どうやったらリスクが回避できるのか……。漠然とでも知っておくことは、自分にあった人生プランを立てる上で大いに役立つと思います。(文/森眞奈美)■著書 プロフィール森眞奈美(もりまなみ)サンダーバード国際経営大学院にて国際経営学修士号取得後、米国系再保険会社に入社。退社後ライター業をしながら、AFPを取得。現在は「保険」、「クレジットカード・電子マネー」、「ライフプランニング」などマネーに関するコラムを雑誌やWebで執筆中。【関連リンク】【コラム】結婚と離婚にかかるお金は、いくら?【コラム】一人暮らしでのトホホエピソード【お金問題編】【コラム】給料日前に!お金がないときの楽しい腹ごしらえレシピ
2012年01月14日不妊治療をめぐる心境や、夫婦生活での諍いなどを告白中西モナ(山本モナ)さんが、10月19日のブログ「ベビちゃん活動のこと」で、多嚢胞性卵巣(たのうほうせいらんそう)症候群であることを告白。不妊治療をめぐる心境や、夫婦生活での諍いなどを明かして、同じ悩みをもつ女性ら多くのコメントを集めている。「いっぱいパワーもらったよ!」と謝意多嚢胞性卵巣症候群は、「女性の約7~10%にみらる」(メルクマニュアル医学百科)ともされ、現在のところ理想的な治療法がないことから、とりわけ妊娠を望む女性には負担の重い病気だろう。10月20日のブログでは「いっぱいパワーもらったよ!」と、励ましなどのコメントに謝意を記し、今できること、ダンナ様と仲良くして、、リラックスして、ベランダに出て、ベビちゃんおいでーって声がけして気長にまってみるねと述べている。現在治療中の女性から「一緒に頑張りましょう」とのコメントも多く、モナさんが「パワー」を与えた面も見逃せない。元の記事を読む
2011年10月22日経済的理由で治療中断38%景気に明るい兆しが見えず、失業率の上昇や派遣切りなどが問題視されている一方で、患者が治療費を払うことが困難となり、治療を途中でやめるケースが増えていると報告されます。鳥取県保険医協会が、全国保険医団体連合会の呼びかけに応じて、医師・歯科医467人を対象に115人から回答を得た実態調査で、下記のような調査結果が報告されています。毎日.jpによると「患者の経済的理由で治療を中断した」と答えた医師数は44人(38・3%)▽「なかった」が32人(27・8%)▽「わからない」が39人(33・9%)だった。と、回答した医師のうち38%にあたる44人が「患者の経済的理由で治療を中断した」と答えています。中断した患者の病気は高血圧12人▽糖尿病11人▽高脂血症7人▽虫歯7人▽前立腺肥大3人など。が挙げられており、通院をしいられる慢性的な病気が多く報告されています。調査結果では、治療を継続する上での費用がかさみ途中で治療を断念する様子が伺えます。命に関わるケースが存在する場合もあり、治療費の補助を行政が行うなど、なんらかの形で対処が必要と指摘されます。
2010年11月09日通院による治療費も保障損保ジャパンひまわり生命保険は11月、通院による治療費も保障するがん保険を発売する。入院を伴わない通院治療を制限なく保障するのは、生命保険業界初となる。新しく販売されるのは、「勇気のお守り」で、販売開始は11月2日。初の「がん外来治療給付金」を創設がんの治療は入院から通院に大きくシフトしており、がん保険において通院保障の充実を求める声が多い。損保ジャパンひまわり生命保険では、こういった実態を調査したうえで「勇気のお守り」を開発した。「勇気のお守り」では、生命保険業界初の「がん外来治療給付金」を創設しており、「がん先進医療特約」をはじめとするオプションが用意されている。さらに、医療保険『健康のお守り』用に「がん外来治療給付金」「がん診断給付金」を特約化している。同社は、がん治療に立ち向かう勇気を守りたいとしている。
2010年10月02日