放送中の大河ドラマ『光る君へ』に、藤原彰子役で登場する見上愛さん。現在ドラマや映画への出演が急増中で、最も目の離せない俳優の一人だ。そんな見上さんが、松居大悟監督が構想10年をかけて映画化したという思い入れのある作品『不死身ラヴァーズ』の主演に抜擢された。原作は高木ユーナ氏の同名漫画だが“好きを全肯定する、無防備なラブストーリー”と謳った今作は、原作の“好きになる”と“なられる”の二人の立場を入れ替えるという松居監督の大胆なギミックにより、観客の予想を裏切る構成となっている。見上さん演じる長谷部りのが、運命の相手だと信じた甲野じゅん(佐藤寛太)に「好きです!」と想いを伝えるたびに、じゅんは姿を消すという出来事を繰り返していく物語だ。――テレビドラマへの出演が続く中、今作を拝見して、より役の振り幅が広く、表現力が豊かな役者さんだと思いました。毎回エネルギー高く「好きです!」と言い続けるりのについて、どのような人物と捉えていますか。ありがとうございます。りのは強いパワーを持った女の子なんですが、ただまっすぐなまま突っ走るのではなくちゃんと傷ついて、苦しんで、という人間くささが見えるのも好きなところです。人力車を引いたりギターを演奏するなど、体力面や練習時間などで結構大変でしたし、1日で中学時代と大学時代のシーンを撮ったこともありましたが、りのが持っているエネルギーに常に引っ張ってもらっている感覚があって。だから撮影中はずっと楽しかったです。それまで私は暗めだったりクールな役を演じることが多かったから、りのみたいなはじけた役を演じてみたかったんです。――りのはご自身に近いですか?「好き!」とまっすぐに伝えるような行動はしないけど、基本近いかも。これで共演4度目の青木(柚)さん(親友・田中役)には「見上のまんま!」と言われたんです。その時はピンとこなかったけど、終わってみたら確かにって。――ネタバレの多い作品であまり掘り下げて書けないのですが、印象的だったのが、りのがアコースティックギターをかき鳴らしながらGO!GO!7188の曲「C7」を熱唱するシーン。エモーショナルでカッコよかったです。実はこのシーンは急遽追加されたシーンでした。私は昔バンドでギターをやっていたのですが、当時演奏していた曲をいくつか松居監督にお送りして、その中から監督が選びました。あとから聞いて知ったんですが、原作者の高木さんは漫画でそのシーンを描いている時に、GO!GO!7188の「神様のヒマ潰し」を想定していたそうです。曲は違うけど、奇跡だと思いました。――すごい!みなさんの世界観が一致していたんですね。本当にびっくり。でもありがたいことだとも思います。――劇中では、りののカラフルなファッションもまたパワフルさを発揮しています。見上さんは普段、カラフルな服を着ますか?服そのものも、コーディネートを考えることも大好きなので、いろんなテイストの服を持っていて、日によって違うスタイルをしています。カラフルなものもありますし。そしてこの撮影中は、明るくて派手なりのっぽい服をたくさん着ていました。――それは役作りのために?基本的に服を選ぶのに時間がかかるので、その時演じている役のようなコーディネートすることが多いんです。服を選ぶ時の、何か理由が欲しいからなのかも。――そもそも、俳優ではなく照明の仕事に憧れていたそうですね。はい。中学生の頃、親に連れられて初めて舞台を観に行った時から観劇にハマって。こんなに大勢の人が同じものを見て、幸せになって帰れるなんてすごい!って。それで初めの頃は、舞台照明の仕事に興味を持つようになりました。そのうち一人で小劇場にも足を運ぶようになり、高校時代は月10本とか観ていました。ただ観劇が好きで、今でもそうですが趣味みたいな感じです。その後演出の仕事に憧れるようになって、大学は演出の勉強ができるコースに進学。そのうち、演出家になるなら演技の勉強も必要だと思い、今の事務所のスクールに通い始めたのが俳優になったきっかけです。――中学から観劇にハマったとは。自己分析するとどんな性格ですか。基本的にポジティブな性格だと思います。特に中学時代は超ポジティブで、落ち込んだり怒ったりという感情の波もなく、何事にもイライラもせずに動じない時期があって。当時は周りから「仏のようだ」と言われていたぐらい。それがしばらく続き、2年ぐらい前まではそういう状態でした。でも役を通していろんな考え方や生き方に触れながら自分を解放していくうちに変わっていったというか、人間味が深まってきたのかな(笑)。今はちゃんと、いろんな感情を出せるようになりました。生きやすいのは、以前の私だと思う。感情の波が少ないから傷つきにくいし、うまくこの世の中を渡り歩けるから。でもお芝居をするなら、今の状態のほうが表現の幅も広がっていいと思います。――なるほど。ちなみに幼少期はどんなお子さんでしたか?幼稚園や小学生の頃は、無敵であり最強期。小4の時の夢は、総理大臣でしたから(笑)。――それは無敵ですね(笑)。怖いものがなかったです。そこから失敗したり傷ついたりを繰り返しながら、どんどん最強じゃなくなっていったけど、でも無敵状態では人の痛みの深いところまではわからないから、やっぱり無敵ではなくなった今のほうがいいと思います。相手の痛みがわかったうえで人に優しくできたほうが、寄り添えている感じがしますから。――見上さんには、ちょっとミステリアスな印象を持っていました。よく言われます。だからこの顔に生んでくれた親に、ありがとうって思います。――ミステリアスなのは顔の雰囲気からだと?もちろん顔だけじゃないと思うけど、実はそんなに喋るんですね、そんなに笑うんですね、なんて言われることも多いんです。だから見た目とのギャップかなって。――ミステリアスに思われることも悪くないと思っている、ということでしょうか。少なくともこの仕事をする場合はプラスだと思っていて。例えば、ひとことセリフを発した時に何を考えているかわからないと思わせることで、表現に生きてくることがあると思うから。――将来的な目標はありますか?小・中・高・大そして今といろいろな自分がいたけど、ずっと変わらなかったのは表現するのが好きなこと。お芝居もその表現方法の一つですが、お芝居に限らず、いつか演出をやってみてもいいし、いろんなアプローチで表現し続けられたらいいな、と思っています。例えば、私の親友のおうちに窯があるので私もたまに陶芸をやっているんですが、それも表現の一つ。――すごく個性的な作品を作っていそうです。あははは(笑)。家には自分で作った食器とか小物入れ、人間をモチーフにしたコースターなんかもあります。でも見たことあるような食器を作るなら買えばいいと思うんです。そのほうがキレイだし。だからどこにも売っていない、自分が欲しいものを作っています。――そういう創作力のソースはなんですか?考えたこともなかったけど…小さい頃から何か創作するのが好きでした。小学生の頃に通っていた塾のノートの表紙に、シールや毛糸、切り抜きをコラージュして、誰よりもデコっていたり。当時から、自分の得意なことや好きなことに対して努力できるような道に進もうとは思っていました。――見上さんにとってはクリエイティブな時間は必要なんですね。あとは、リフレッシュする時間も必要です。時間が空いたら友達と一緒に、ドライブがてら長野や山梨に行って、絵を描いたり写真を撮ったりもします。朝日を拝んで、温泉に入ったりも。そうやって自然と触れ合っているとすごくリフレッシュできる感覚があって。家にこもってアニメを見るのも好きな時間ですが、自然の中にいる時も、アニメを見ている時も、一回仕事とかいろんなことを忘れられるんです。それは私にとってすごく必要なこと。なぜなら役に入っている時間が長くなるほど、見上愛として生きる時間が減ってしまうから。本来の自分でいる時間を大事にしていないと、自分が行方不明になっちゃいそうで怖いんですよね。役と自分のバランスをとっているということでもあるのかな。だから意図的にそういう時間を作っているし、それを理解してくれている友達に囲まれて楽しく過ごしています。――見上さんのこと、2mmぐらいわかってきたかもしれません。えっ!私としては100%のうち85%ぐらい喋りましたよ。今までのインタビューの中でも一番ぐらいに…(笑)。――まだまだ奥深そうだと思って(笑)。でもたくさんお話しいただき嬉しいです。この先やってみたい役はありますか?今回の映画もそうですが、コメディタッチな作品はまたやってみたいです。それから、学生時代のピュアな感情がまだ残っているうちに学生役をたくさんやっておきたい。あとはいわゆる悪役とかも。最近は正義と悪をはっきり分けるというよりも、悪の裏にある気持ちなどを描く作品も増えているので、ひとことで“悪役”と言うのも難しいんですけど。――見上さんが演じる悪役、見てみたいです。やってみたいですが、間抜けになっちゃう気がする…。悪役を演じようとすると、周りからは「動きがダサい」って言われることが多いんです(笑)。でも経験を積んで、悪役でも威厳を持って演じられるような俳優になりたいです。長谷部りのは中学の時に“運命の人”甲野じゅんに再会。「好き」と告白するが、その瞬間にじゅんは姿を消してしまう。その後じゅんは何度も別人となってりのの前に現れ、そのたびにりのは恋に落ちて全力で想いを伝える。その結末には、奇跡が待っていた…。『不死身ラヴァーズ』は全国ロードショーで公開中。みかみ・あい2000年10月26日生まれ、東京都出身。’19年にドラマで俳優デビューし、’21年に映画『衝動』で倉悠貴とW主演を務め、映画初主演を飾る。ドラマ『Re:リベンジ‐欲望の果てに‐』(CX系)に出演中。またNHK大河ドラマ『光る君へ』に、藤原彰子役で出演予定。ドラマ『ゲームの名は誘拐』(WOWOW)は6月9日より放送スタート。トップス¥24,200(ナカガミ/ナカガミラボラトリー TEL:050・1157・2902)ドレス¥82,500(リブノブヒコ/ハルミ ショールーム TEL:03・6433・5395)イヤカフ¥22,000ヘアクリップ¥28,600リング¥26,400(以上プリュイ/プリュイ トウキョウ TEL:03・6450・5777)その他はスタイリスト私物※『anan』2024年5月22日号より。写真・前田拓也(TRON)スタイリスト・下山さつきヘア&メイク・豊田健治インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2024年05月18日現在公開中の松居大悟監督映画『不死身ラヴァーズ』より、謎を解き明かす新たな場面写真が到着した。今回の場面写真は、今作の謎を解き明かす鍵となる、落合モトキ、本折最強さとし、岩本晟夢、アダムが「甲野じゅん」に扮したもの。甲野じゅんは、佐藤寛太演じる主人公・長谷部りの(見上愛)の運命の相手。中学時代のじゅんに扮した岩本さんは、佐藤さんが演じたじゅんと同様、ヘアバンド姿で陸上部のスポーツマンらしい凛々しい表情を浮かべている。高校時代の軽音部のじゅんに扮したアダムさんは、中学時代のじゅんとは異なり、サブカル系な雰囲気を漂わせている。また、落合さん演じる車椅子に乗ったじゅんは、メガネにニット帽姿で、憂いを帯びた表情を見せている。そして、本折さん演じるりのがクリーニング屋で出会うじゅんは、バンダナ姿のクリーニング屋店長に扮している。どのじゅんも、佐藤さんが演じるじゅんと全く同じ服装と表情をしている。さらに、りのとのワンシーンも。それぞれのじゅんと、どんなやりとりがあったのか注目だ。『不死身ラヴァーズ』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年05月17日松居大悟監督が10年以上温め続けてきたというラブストーリー『不死身ラヴァーズ』が完成した。高木ユーナの同名コミックを映画化したこの作品の主人公は、幼い頃に出会った運命の相手、“甲野じゅん”のことを忘れられずにいる“長谷部りの”。彼女が告白して両思いになるとじゅんは消えるのだが、何度も別人になってまた現れるーー。佐藤寛太は松居監督の下で、あらゆる世代のじゅんを演じている。佐藤が監督のSNSにDMを送ってアプローチしたことが、今回のキャスティングへと繋がったという。憧れの監督とともに過ごした日々のこと、完成作を観て抱いた思いについて聞いた。【本予告】『不死身ラヴァーズ』5.10より全国ロードショー見上愛さんが動いて初めて現場に風が吹くような感覚毎日ウキウキしながら現場に行っていました――こんなにも「好き」を伝えられる役は、なかなかないですよね。佐藤本当にそう思います。ありがとうございます!っていう感じで毎日ウキウキしながら現場に行っていました。全シーンを通して、長谷部さんがどう動くかによってもちろんこっち側も変わってくるわけじゃないですか。だから自分がどう演じたいのかってことは、そんなに考えていなくて。同じ日を繰り返すようなシーンでも彼女の雰囲気や言葉、発せられるものすべてを自分がきちんと受け取ろうと思っていたんです。それを受けた俺がどうするかによって長谷部さんの動きも変わると思うので、うまく呼吸のようになったらいいなと思っていました。――見上愛さんと共演した印象についても教えてください。佐藤最初に俺と会ったとき「この人、無理なタイプかも」と思ったらしいです。結構それ、言われるんですよ(笑)。自分では普通にしゃべっているつもりなのに、わーっときている感じに思われるみたいで。今回の役で言ったら、バーベキューをしている大学生のじゅんとリンクした感じなんでしょうね。じゃあ、「普段の俺って嫌われる雰囲気なの!?」ってことになりますけど(笑)。――プレス資料のインタビューには「私が今まで会った人のベスト3に入るぐらい面白い方でした」と書かれていますよ。佐藤え、すごくないですか!めっちゃ褒めてるじゃないですか!嬉しいです(笑)。俺はいつもどおり話していただけなんですけどね。長谷部って疾走感があって花の香りがするような女の子だけどスーパーウーマンじゃなくて、自己嫌悪だったり人に見せたくない気持ちも見え隠れするキャラクターだと思うんです。だからこそ長谷部の笑顔に射抜かれるし、「この子って本当は一体どんな子なんだろう?」って思ってしまうというか。松居さんがオーディションで見上さんに会ったとき、「なぜそういう芝居をするんだろう」と思ったそうなんです。俺も同じで、シンプルに人として今どう思ってるんだろうなってことがすごく気になる人だったから、一緒にいて超楽しかったです。彼女が動いて初めて現場に風が動くみたいな感覚もあって、才能のある若い方と共演するとこんなにも勉強になるんだなと思いました。(C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会(C)高木ユーナ/講談社――『正欲』で東野絢香さんと共演したときにも、そうおっしゃっていましたね。佐藤自分だったらピリピリしたりトゲトゲしないとできなさそうなことを、彼女たちは軽々とやっているように見えました。俺なんか一生懸命やってやっとここですよってことを、サラッとやっていて。そういうお芝居を目の前で見ると、頑張ってますよ!って見せることはダサいし、尖っている必要はないなと思うようになりました。今は仕事に対しての捉え方が少し変わって、そのときに求められることやできることをやっていこうという風に思っています。全力で走って好きな人に会いに行こう!って思える映画です――今回はヒロインをキュンキュンさせる王子様とは違うベクトルで、何とおりもの“理想の人”を演じる難しさもあったのかなと思います。佐藤理想の人という部分では、何も考えていなかったです。でも確かに何回も恋に落ちるっていうことは、特別な存在ってことですもんね。……それは俺が考えることじゃなくて、松居さんがキャスティングの段階で考えてくれていたことかもしれないです。中学生になったときはさすがに難しかったですけどね(笑)。メインとなる大学生のじゅんのパートを撮ることなく、クリーニング屋さんになった日がクランクインだったのも大変でした。でも結果的にはいろんな人間について考える経験は、すごく楽しかったです。(C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会(C)高木ユーナ/講談社――憧れだった松居監督の現場はいかがでしたか?佐藤松居さんも松居組の人たちもみなさんすごく穏やかでした。怒号が飛び交うこともなく、純粋に一緒にもの作りをすることが楽しいという人たちが集まっているのは、松居さんの人柄もあるのだと思います。だからこそ人間の機微や、あまり見られたくない部分も映せるんだろうな、って。見上さんと対談したときに分かったことなのですが、ふたりに対する演出が違っていたみたいなんです。見上さんはロジカルな演出を受けていたらしいのですが、俺には説明もなく「もう1回いこうか」という感じでした。俺はずっと構っていてほしいので、もっと細かくダメ出しをしてもらいたかったんですけどね。でも監督の中に理由があったんだろうなと思います。――走ったり、突然側転したり、体を使うシーンも印象的でした。佐藤最初は側宙をするつもりだったんですけど、無理でした(笑)。中学生くらいまでは運動ができる男子がモテるってことなんですかね?自意識と思春期の狭間で異性に手を握られると急に側転をしちゃうのが中学生、ってことかもしれない。監督から最初に「側転できる?」って聞かれたので、大事なシーンなんじゃないかと思います。――完成作を観た感想をお聞かせください。佐藤こんなに恥ずかしかったのは初めてでした。お芝居をしている感じはあまりなかったので、自分の素を見ている感覚になったのかな、と。自分の映画を初めて見たときぐらい……、いやそれ以上に恥ずかしかったです。いつもはあの芝居はもっとああしておけばよかったとか、具体的に思うんですけどね。松居さんって人間を暴いていく監督なので、自分の中からそういう感想が出てきたのかもしれません。この作品を観た作り手の人が「佐藤寛太と組んでみたい」と思ってくれたり、反響を聞いた松居さんが「寛太とまたやりたいな!」って言ってくれたらいいなと思っています。――「好き」という気持ちを伝えたくなる恋愛映画になっていますよね。佐藤全力で走って好きな人に会いに行こう!って思える映画ですよね。小さい頃、遊びに行くのが楽しみで走って行くことってあったじゃないですか。でも大人になると、遅刻しそうなとき以外にはないわけですよ。だから最近、「走ってお前に会いに来たぜ!」っていうプレイを友だちにしています。 待ち合わせ場所に全力で走って行って、ゼェゼェしながら「……よう!」みたいな。疲れ果ててしばらく動けなくなるんですけどね(笑)。でもこの映画を観た人にはぜひ全力で走って誰かのもとに向かってほしいです。『不死身ラヴァーズ』公開中取材・文:細谷美香撮影:稲澤朝博メイク:KOHEY(HAKU)スタイリング:平松正啓(Y’s C)
2024年05月16日松居大悟監督が10年以上に渡り温め続けてきた渾身のラブストーリー『不死身ラヴァーズ』より、オールアップ映像が到着した。先にクランクアップしたのは、主人公・りのの運命の相手・甲野じゅん役の佐藤寛太。映像では、中学時代のシーンを撮り終え、松居監督とりの役の見上愛と記念撮影する様子が映し出される。撮影後、佐藤さんは満面の笑みで松居監督に抱きつく様子も見られ、人懐っこい明るい人柄と、互いの信頼関係が垣間見ることができる。オールアップ時の映像では、見上さんと松居監督のコメントも。佐藤さんも駆けつけ、田中役の青木柚やスタッフに囲まれる中、見上さんは「天候に恵まれず、今日も真夏みたいに暑いと思えば、真冬みたいに寒くなって、めちゃくちゃな天候でした」とふり返りつつ、「誰も嫌な顔をせずに楽しそうに作品を作っている姿に鼓舞されました」「純粋に作品を作ることが楽しいと思えた」と語っている。なお、公開を記念して、松居監督とゲストによるトークイベントがテアトル新宿にて開催される。『不死身ラヴァーズ』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年05月13日5月10日(金) から上映中の映画『不死身ラヴァーズ』のオールアップ映像と写真が公開された。本作は、高木ユーナ原作の同名漫画を原作とした実写映画。主人公・長谷部りの役を本作が初の映画単独主演となる見上愛、彼女の運命の相手・甲野じゅん役を佐藤寛太が務める。先にクランクアップしたのは甲野じゅん役の佐藤で、中学時代のシーンを撮り終え、松居大悟監督と見上と3人で記念写真を撮影。その後、佐藤は満面の笑みで松居監督に抱きつき、松居監督から「やめろ!」と振り払われても、再びにこやかに抱きつく姿が。佐藤の人懐っこい明るい人柄と、互いの信頼関係が垣間見ることができる映像となっている。また、松居組のオールアップ時には佐藤も駆けつけ、田中役の⻘木柚やスタッフに囲まれる中、見上は「天候に恵まれず、今日も真夏みたいに暑いと思えば、真冬みたいに寒くなって、めちゃくちゃな天候でした」と天候に振り回された撮影を振り返りながらも、「誰も嫌な顔をせずに楽しそうに作品を作っている姿に鼓舞されました」「純粋に作品を作ることが楽しいと思えた」と松居組のパワーに力をもらえたことを語った。松居監督は「この企画は止まるのではないかと思うことが18回ぐらいあった」と10年越しの企画である本作の撮影を振り返り「でも作品の強さやこの集まったメンバーのおかげ」「死にかけても生き返り、本当に不死身だなと思った」と“不死身な松居組”に感謝した。『不死身ラヴァーズ』クランクアップ映像<作品情報>『不死身ラヴァーズ』公開中■映画『不死身ラヴァーズ』公開記念トークイベント「松居監督とラヴァーズ」5月13日(月) 18:00の回上映後登壇者:見上愛、松居大悟監督5月14日(火) 18:00の回上映後登壇者:佐藤寛太、松居大悟監督5月15日(水) 18:00の回上映後登壇者:高木ユーナ(原作)、松居大悟監督5月16日(木) 18:00の回上映後登壇者:アダム、松居大悟監督詳細はこちら:公式サイト:「不死身ラヴァーズ」製作委員会(C)高木ユーナ/講談社
2024年05月13日高木ユーナの同名コミックを実写映画化した『不死身ラヴァーズ』の公開記念舞台挨拶が5月11日(土)、東京・テアトル新宿で行われ、主演を務める見上愛、共演する佐藤寛太と青木柚、松居大悟監督(『ちょっと思い出しただけ』)が出席した。主人公・長谷部りの(見上)は、幼い頃に出会った甲野じゅん(佐藤)を運命の相手だと信じ、中学生になると、後輩で陸上選手のじゅんに何度となく告白するが、ついに両思いになった瞬間、じゅんは忽然と消えてしまう。その後もじゅんは、高校の軽音楽部の先輩や、車椅子に乗った男性、バイト先の店主など別人となって何度も、りのの前に現れ、両思いになると消えるという不思議な現象を繰り返していく。松居監督は、原作との出会いから構想10年を経て、悲願の映画化を実現させ、「10年やりたいと思っていた作品を、お客さんに届けられてうれしいです。うまく言葉が出てこないが、『伝われ、伝われ』という気持ちで。でも、映画はもう完成しているので、ひたすらエゴサーチし続けている(笑)」と感慨しきり。「映画が独特なので、皆さんの解釈も強くって、映画が育っている感じがしてうれしい」と映画の広がりに期待を寄せた。単独初主演映画となった見上も「感慨深いですね。昨日(公開初日)に観た方々からも感想をいただき、本当に人に届いているんだと実感しています」と感激した表情。そこに、松居監督が見上に対する感謝の手紙を読み上げるサプライズ演出が。佐藤のマイクフォローを受けながら、松居監督は「見上さんと出会った瞬間から、この映画は動き出した。見上さんがいなかったら、この映画は作れていない」と思いを伝え、見上は感激の涙を流していた。佐藤は“運命の相手”じゅんを1人5役で演じ、「じゅんが記憶をなくすって、やっと言える!」とホッとした表情。撮影中は「自分の記憶がなくなることって、どんなことなのかずっと考えていた」そうで、「自分が忘れていて、相手が覚えているなら、めっちゃ怖いので、嫌われないように振る舞おうとしたり……」と役作りを振り返ると、相手役の見上は「すごく警戒されていると思って、落ち込みましたね(笑)」と本音を明かしていた。舞台挨拶には、澤部渡(スカート)が駆けつけ、主題歌として書き下ろされた新曲「君はきっとずっと知らない」を生歌唱した。取材・文・撮影=内田涼<作品情報>『不死身ラヴァーズ』公開中公式サイト:
2024年05月11日高木ユーナの同名コミックを実写映画化した『不死身ラヴァーズ』の公開記念舞台挨拶が5月11日(土)、東京・テアトル新宿で行われ、主演を務める見上愛、共演する佐藤寛太と青木柚、松居大悟監督が出席した。見上愛、佐藤寛太、青木柚、澤部渡、松居大悟監督舞台挨拶では、松居監督からサプライズで「見上さんがいなければ、この映画は作れなかった」と感謝の手紙が読み上げられ、見上さんは感涙。見上さん自身も、松居監督の大ファンだと言い「感慨深いものがありますね。昨日(公開初日)に観た方々から感想もいただき、本当に人に届いているんだと実感している」と感無量の面持ちだった。佐藤寛太、松居大悟監督長谷部りの(見上さん)が“運命の相手”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から忽然と消えてしまう甲野じゅん(佐藤さん)。2人は人生の中で何度も出会い、その度にりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが《消える》という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が起こす奇跡の結末とは…?松居監督にとっては、原作との出会いから10年を経て、念願の映画化が実現。「10年ずっとやりたいと思っていた企画。うまく言葉が出てこないですが、いまは『伝われ、伝われ』って。でも、映画はもう完成しているので(笑)、ひたすらエゴサーチし続けている」と心境を語り、「映画そのものが独特なので、皆さんの解釈も強くて。映画が育っている感じでうれしい」とさらなる飛躍に期待を寄せていた。佐藤寛太“運命の相手”じゅんを1人5役で演じた佐藤さんは、とあるネタバレについて「やっと言える!」と安どの表情。「自分の記憶がなくなることって、どんなことなのかずっと考えていた。自分が忘れていて、相手が覚えているなら、めっちゃ怖いので、嫌われないように振る舞おうと考えたり…」とふり返ると、見上さんは「すごく警戒されていると思って、落ち込みました(笑)」と本音を語った。シンガーソングライター澤部渡によるソロプロジェクト「スカート」が駆けつけ、主題歌として書き下ろされた新曲「君はきっとずっと知らない」を生歌唱した。『不死身ラヴァーズ』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年05月11日『ちょっと思い出しただけ』や『くれなずめ』などのヒット作を手がけ、若者を中心に高い支持を得ている松居大悟監督。最新作となるのは、10年以上にわたって映画化を望んでいた渾身のラブストーリー『不死身ラヴァーズ』です。そこで、こちらの方々に見どころについてうかがってきました。見上愛さん & 佐藤寛太さん【映画、ときどき私】 vol. 644好きになった“運命の人”を追いかけ続ける主人公・長谷部りのを演じているのは、注目の若手俳優である見上さん。Netflix「幽遊白書」や大河ドラマ「光る君へ」などの話題作に出演が続くなか、本作で初の映画単独主演を果たしています。そして、相手役の甲野じゅんに抜擢されたのが「HiGH&LOW」シリーズや映画『正欲』などで、着実にキャリアを積み重ねている佐藤さんです。今回は、本作で初共演となったおふたりにお互いの魅力や「好き」という感情との向き合い方などについて、語っていただきました。―見上さんは高校生のときから松居監督の作品を観ていたそうですが、ご一緒されてみていかがでしたか?見上さん“鬼才”みたいなタイプかなと思っていましたが、すごく親しみやすい方で驚きました。佐藤さん確かに、友達のお兄ちゃんみたいな感じだよね。見上さんでも、自分だけに秘めている“何か”があるというか。佐藤さんそうそう、まろやかなんですけど、絶対に負けず嫌いだなと思いました。―現場でスイッチが入るような瞬間もあるということですか?見上さんいや、それがないのがすごいんです。誰と話していても、一定の温度感とテンションでまったく変わらない。佐藤さん本当にそうだよね。監督にはどういう人間かを観察されていた―監督自身は、ご自分の演出におふたりが戸惑っていたのではないかと感じているようですが、松居監督ならではのことなどもありましたか?見上さんこれはふたりで取材を受けている最中に気づいたことですが、監督は演出方法をそれぞれに変えていたようです。私には「自分はこう考えているんだけど、どう思ってやっていた?」とか「次のカットではこれがほしい」みたいにけっこう細かく指示があったんですけど、違ったんですよね?佐藤さん僕の場合はあまり具体的な話はせずに「じゃあ、とりあえずもう1回」みたいな感じでした。―つまり、おふたりの性格を見抜いたうえで演出されていたと。見上さんバレていたんですかね。佐藤さん絶対そうだと思いますよ!見上さん私はオーディションのときから、どういう人間かを探られていた気がしています。―実際、監督はオーディションで見上さんを観察していたそうですが、「生物として理解が追いつかなかった」ともおっしゃっているようです。見上さんやっぱりそうだったんですね。恋愛や友達の話などのプライベートなこともけっこう聞かれて、メモも取られていましたが、私の答えに理解できていない顔をされていたので(笑)。手ごたえはなかったものの、オーディション自体はすごく楽しかったです。見上さんは役とシンクロしているように感じた―佐藤さんは松居監督にDMを送られたことがきっかけとなったそうですが、経緯をお聞かせください。佐藤さん友人でもある金子大地くんが出演している松居監督の『手』という作品を観たときに、「いつか松居監督と仕事したいな」と考えているうちに「よし、DM送ろう!」と思いついて送ってしまいました(笑)。でも、監督にDMを送るのは初めてで、それ以降もしていません。返事が来たときは、めちゃくちゃうれしかったです。―そこから受ける佐藤さんの不器用な感じもキャスティングにつながった理由だったとか。佐藤さんでも、周りからは「DMより手書きのほうがよかったんじゃないの?」と言われてしまいました。なので、筆で手紙を書いてみましたが、監督が受け取ってくれないんですよ(笑)。次会ったら、絶対に渡します!―では、お互いの印象や魅力についても教えてください。見上さん現場では佐藤さんがずっとしゃべっていて、そこにメイクさんや衣装さんがツッコんでいく感じでしたが、それが面白かったです。あとはいきなり道にある野イチゴを食べ出したり、突拍子もない行動を時々されるので、何もしていなくても視界に入ってきちゃう感じでした。(笑)。佐藤さんは、いままで出会ったことのないタイプです。佐藤さん年上の方にはよく言われますが、ついに年下からも…。でも、年齢を意識したことなかったよね?見上さんはい、年上だったの忘れていました(笑)。いつもはだんだん打ち解けていく感じですが、初日に佐藤さんから「敬語はやめよう」と言ってもらったので、人見知りの私には珍しいパターンだと思います。佐藤さんよかったです。見上さんの印象は、フルパワーだけどちょっと陰な自分を認めているところが役とシンクロしているように感じました。見上さん共演した青木柚くんにも同じことを言われましたが、それは自分でもすごく納得です。運命の出会いを信じている―りのは「好き」という気持ちにまっすぐ突き進んでいきますが、おふたりは好きな人や物を前にしたときどのような行動を取られますか?佐藤さん僕も同じで、「好きです!」しかありません。見上さん確かに似てるよね。現場でも、青木くんの隣で「好き」って毎日言っていて、りのみたいでした(笑)。佐藤さんないものねだりなのか、塩顔系でオシャレな感じがうらやましくて。見上さん私の場合は、好きになる対象が物だったらすぐに行けちゃいます。人だと男女問わず相手との関係性をはかってしまうので、なかなか難しいですね。憧れの女優さんと一緒になってもモジモジして何も言えなくて、ある程度してからやっと伝えられる感じです。佐藤さん僕だったら、すぐに言っちゃう(笑)。見上さんそういう人へのうらやましさはありますが、私は無理だと思います。―ちなみに、運命の出会いは信じているタイプ?佐藤さんはい、めっちゃ信じています!「袖振り合うも他生の縁」ですから(笑)。見上さんあはははは!すべての出会いはご縁だと思っている―劇中でもさまざまなシチュエーションでの出会いが描かれていますが、理想の運命の出会い方もありますか?佐藤さん僕が憧れるのは、映画『ビフォア・サンライズ恋人までの距離(ディスタンス)』のシチュエーション。列車のなかで知り合った男女がベッドをともにすることなく、朝日が昇るまでパリの街をデートしたりするんですけど、一目惚れした相手とワクワクしながら1日を過ごすとかしてみたいです(笑)。見上さん私もすべてはご縁だと思っていますし、会った瞬間に仲良くなれるかわかるので、そういう人と出会えると“運命”って感じでうれしいです。河合優実ちゃんは大学が一緒というのもありましたが、「いまを逃しちゃダメだ!」と思って勇気を出して話しかけて友達になりました。ただ、恋愛になるとできないので、働く“センサー”は同じでも、行動が違うのかもしれません。佐藤さんちなみに、最近僕は人に会いに行くときに走っていくようにしています。見上さんえっ!?もしかして、りのを見習って?佐藤さんそうです。これは本当だからね!見上さんでも、私だったら「遅刻をそんなに気にしなくてもいいのに」って思っちゃうかも(笑)。佐藤さん確かに、遅れてる前提だね…。―おふたりも本作で共演されたことは、ある意味“運命の出会い”だったと思いますが、次はどんな役で共演してみたいですか?佐藤さん絶対に再共演したいよね。見上さんいとこ同士とかどうかな?お正月に集まる親戚の1日を描いたドタバタ劇とか。佐藤さんコメディいいね!見上さん・佐藤さん松居さん、ぜひお願いします(笑)。自分に対しては負けず嫌い―楽しみにしています。また、りののように「誰にも負けないくらい好き」と言えるくらいハマっているものがあれば、教えてください。佐藤さん上には上がいるので難しいですが、キックボクシングもバイクも山登りも好きです。見上さん私は勝ち負けの感情に左右されないように、勝負に立たないようコントロールしていますが、好きなものといえばアニメかなと。佐藤さんそれで言うと、僕は自分に対して負けず嫌いかなと思います。「あのとき準備しておけばよかった…」というのが最悪ですからね。なので、「朝起きたらランニングして、昼はヨガ、夜ご飯を食べたらキックボクシングからのカフェ」みたいなことをできるように考えます。見上さんすごい!佐藤さんって思うんだけど、実際は無理ですよ(笑)。週に1回くらいは成功するときもあるけど、夜は誰かとお酒飲みに行っちゃったりするので。そういうときは「朝の俺に負けた」とちょっとだけ悔しい思いをしています。「みんなでのんびりと生きていきましょう」と伝えたい―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。見上さん「みんなでのんびりいきましょう」と言いたいですね。私も家に帰ってから何もせずにボーっとしたり、ソファや玄関で寝落ちしたりするときもありますが、それもいいんじゃないかなと。だって、みなさんがんばってますから。佐藤さん本当にそうだよね。さっき言ったことと矛盾するかもしれませんが、自分を許すのはすごく大事だと思います。僕も実は自分にめちゃくちゃ甘いですから(笑)。人をステータスで見だしたらきりがないので、そういうものは追わずにのんびりと生きていきましょう!インタビューを終えてみて…。正反対な部分はありつつも、息ピッタリの絶妙なコンビネーションを繰り広げていた見上さんと佐藤さん。終始笑いが絶えないやりとりを見ているだけで、「楽しかった」と振り返る現場の様子も想像できました。本作では胸がキュンとするようなおふたりのさまざまな表情や魅力が詰まっているので、ぜひスクリーンで堪能してください。人を好きになる気持ちは、誰にも止められない!ときにはカッコ悪い姿を見せてしまうこともあるけれど、大切なのは相手への想いをまっすぐに伝えること。「好き」という気持ちが放つエネルギーの力強さを全身で受け止めることで、自分のなかにも込み上げてくるものを感じられるはずです。写真・園山友基(見上愛、佐藤寛太)取材、文・志村昌美見上愛 ヘアメイク・豊田健治スタイリスト・下山さつきドレス¥19,580(ゴスペル)、ジャケット¥34,980(シスター ジェーン)、リング¥85,800(バランス)問い合わせ先(ザ・ウォール ショールーム/03-5774-4001 )佐藤寛太 ヘアメイク・Koheyスタイリスト・平松正啓(Y’s C)ストーリー長谷部りのが“運命の相手”と信じて追いかけるのは、甲野じゅん。ところが両想いになった瞬間に、じゅんはこの世界から忽然と消えてしまう。そんな2人は人生のなかで何度も出会い、そのたびにりのは「好き」と伝え、両想いになってはじゅんが“消える”という出来事を繰り返していた。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が起こす奇跡とは…。続きが気になる予告編はこちら!作品情報『不死身ラヴァーズ』5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー配給:ポニーキャニオン(C)2024不死身ラヴァーズ」製作委員会(C)高木ユーナ/講談社写真・園山友基(見上愛、佐藤寛太)
2024年05月09日松居大悟監督が10年以上に渡り温め続けてきたラブストーリー『不死身ラヴァーズ』よりインタビュー映像が到着。さらに入場者プレゼントとしてオリジナルポストカードの配布が決定した。高木ユーナ著の同名漫画(講談社「別冊少年マガジン」所載)を構想10年をかけ映画化した本作。主人公・長谷部りのを本作が初の映画単独主演となる見上愛が演じ、りのの運命の相手役の甲野じゅんを、佐藤寛太が務める。この度解禁されたのは、青木柚と前田敦子のインタビュー映像。どちらも物語の展開を大きく揺るがす、重要なキャラクターを演じる2人だ。主人公・りのの恋愛を見守る親友・田中を演じたのは、そのリアルな佇まいの演技に定評がある実力派俳優・青木柚。松居監督が「この役は日本で青木柚しかできない」と語る程、絶大な信頼を置いている。クランクアップに撮影された映像では青木さんが、田中とりのの関係性について「認識とずれないように、微妙な感じを保つことを意識した」とコメント。また松居監督の印象について「松居監督は役者のすごく近くで芝居を見られる方。前回(映画『アイスと雨音』)ご一緒した時とそのスタンスが変わっていなくて安心しました。芝居を大事にしてくれる監督が素敵だと思った」と語っている。映画『くれなずめ』でヒロインを演じた前田敦子は、本作でりののバイト先の先輩・花森を演じている。物語の後半で、りのに“ある気づき”を与える重要なキャラクターだ。前田さんは花森役について「今回は情緒のないフラットな役柄でした。前回は怒鳴り散らす、男たちに唯一勝てる女性だったので」と笑う。本作については「本来の松居監督らしい温かさが出た作品」といい、台本を読んだ時点では、「どうなるか全くわからなかった」とふり返りつつ、「男女問わず人のことを大好きと思えるってすごくいい。改めて偽っていない本来の感情にかえってみようと思いました」と感想を述べている。松居監督も「前田さんのどーんとした存在感と優しさには圧倒的な信頼感があるので、りのにとって驚きのポイントでもあり、重要な気づきのポイントにもなると思ったので、前田さんがやっていただけると聞いて、この映画はもう大丈夫だと安心しました」と語っている。さらに5月10日(金)の公開を記念して、原作者・高木ユーナ先生直筆のオリジナルポストカードの入場者プレゼントが決定。原作版(右側)&映画版(左側)のりのとじゅんがイラストで描かれ、「L」「O」「V」「E」という文字をそれぞれ持ったキュートなデザインに仕上がっている。また、5月9日(木)には原作漫画「不死身ラヴァーズ」の完全新作(読切90ページ)が別冊少年マガジン(マガポケにも)掲載されることが決定している。そして、上映劇場にて劇場オリジナルドリンクとして「苺の純愛ピュアソーダ」の販売が決定。キャンペーンとして、パンフレットまたはオリジナルドリンク購入者へキャストのサイン入りポスターのプレゼントも実施中だ。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年05月08日ニッポン放送のリスナーを招待した、Galaxy presents『不死身ラヴァーズ』ニッポン放送特別試写会が4月30日に行われ、監督の松居大悟、音楽・主題歌を担当した澤部渡(スカート)が登壇した。映画を鑑賞した澤部さんは「すごく変な映画だと思うんです。でも、その変さが強烈にキャッチーでポップ。その感じにグッとくるというか、変であることが誠実な気がして、最高でした」と感想を語った。原作は、映画が完成してから読んだそうで、「ポップさが(映画と原作と)同質なんですよね。原作の細かいシーンを劇中に持ってきたりしていて、それを見ていたので『なんて愛に溢れた映画なんだ!』と思いました」と絶賛した。そんな原作は、映画とは主人公の男女が逆となっているが、松居監督は「(男女逆にしたとしても)テーマというか、エッセンスは映画に“匂い”として残したいと思いました」とこだわりを明かす。また、主題歌を澤部さんにオファーした理由については「(この作品は)ポップに見えるけれど、ポップじゃない。独特な雰囲気が漂っているので、映画音楽家が映画に寄せて作るのがイメージできなくて。アーティストの方が主題歌として表現を並走してくれたら良いなと思いました。透き通るような片思いが繰り広げられるので、それを澤部さんの音楽・歌声でやっていただけたら良いなと思いました」とコメントした。そして主題歌「君はきっとずっと知らない」について松居監督は、「この映画の最後に流れるタイトルとしてとても良いと思った」と話し、実際に曲を聴いてみて「スカートの音楽を聴いていても、あんまり聴いたことのない音楽だった。驚きと共に、映画の最後に流れる曲として、未来に向かっていくようなイメージが湧いて、温かい気持ちになりました」と感想も述べていた。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年05月01日第14回北京国際映画祭が4月18日、北京雁棲湖国際コンベンションセンターで開幕し、パノラマ部門への出品が決定していた映画『不死身ラヴァーズ』から、松居大悟監督と今作で主人公・⻑谷部りの(見上愛)の親友・田中を演じた⻘木柚が参加した。レッドカーペットイベントでは、松居監督はタキシードに蝶ネクタイ、そして雪駄という個性的なファッションで登場し、⻘木はストライプのスーツというクールな着こなしで多くのマスコミに囲まれ、会場は熱気に包まれていた。日本映画を中国の映画ファンに紹介する「2024北京・日本映画週間」。今年のオープニング作品として上映された『不死身ラヴァーズ』は、オープニングセレモニーに先立つ18日に、北京でインターナショナルプレミア上映が行われた。ワールドプレミア上映約450席の劇場は満員御礼。Q&Aでは、会場からさまざまな質問が飛び、松居監督の映画『アイスと雨音』に出演していた⻘木には、前回と今作の松居監督の演出の変化について問われる場面も。⻘木は「いい意味で大きく変わったところがなくて安心しました。リハーサルの時に、松居監督は俳優のまわりをぐるぐると裸足で歩いたり、あぐらをかいて顔を覗き込んだりしながら演出をするのですが、それが前回も『不死身ラヴァーズ』も一緒だったので懐かしくて嬉しい気持ちになりました」とエピソードを明かすと、通訳が翻訳している最中に、松居監督があぐらをかいて顔を覗き込む様子を再現し、会場からどっと笑いが起きていた。また松居監督は、「この映画が海外で初めての上映で、北京にこんなに人が集まっているのを見てどう思いますか?」と質問をしつつ「サインください」とリクエストする観客に対し、「柚と一緒に来られたことが嬉しいですし、北京のみなさんとお話できたことが嬉しいです。サインについては、ここでできるかわかりません(笑)」と返し、会場を沸かせた。他にも松居監督の過去作品と比較した内容や、10年の歳月を経て映画化することについてなど、松居監督や作品に対する関心の高さが伺える質問が続き、映画愛に溢れたティーチインとなった。翌19日にはオープニングセレモニーが、北京市内の映画館「英皇電影城」で開催された。同セレモニーには日本の金杉憲治特命全権大使、北京国際映画祭組織委員会の副秘書⻑を務める王志北京広播電視局副局⻑をはじめ、映画祭組織委員会の関係者が出席し、松居監督と⻘木がゲストとして登壇した。オープニングセレモニー松居監督は、前日のティーチインを振り返り「これまでの作品や、日本映画の歴史を含めた質問をいただいて、すごく面白かったです。もっと話したいと思いました」と感謝の気持ちを述べ、⻘木は、「(中国人ファンの)熱がすごくて驚きました。言葉に表せない気持ちです」と喜びを明かした。その後、在中国日本大使館でレセプションが開かれ、日中両国の映画・文化関係者ら約100人が出席した。トークセッションで、⻘木は「中国に初めて来ることができて嬉しい」と感想を述べつつ、「撮影時は北京で上映させてもらえるとは思ってもいなかった。会場の熱気を感じて今後の日本公開をポジティブな気持ちで迎えられそうだ」と笑顔で語った。松居監督には、レッドカーペットからレセプションまで雪駄姿で登壇していたことに対する質問が飛ぶと、「普段用とフォーマル用で使い分けており、先ほど普段用の雪駄からフォーマルな雪駄に履き替えたところだ」とコメントし、会場からは笑いが起きていた。なお、レセプションには東京国際映画祭のチェアマンである安藤裕康も出席しており、日本映画と中国映画の活発な交流の場となった。レセプション<作品情報>『不死身ラヴァーズ』5月10日(金) 公開公式サイト:「不死身ラヴァーズ」製作委員会(C)高木ユーナ/講談社
2024年04月23日見上愛主演、松居大悟監督作『不死身ラヴァーズ』よりメイキング映像が解禁された。『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟監督が高木ユーナ著の同名漫画を10年以上に渡り温め続け映画化した本作。主人公・長谷部りのを本作が初の映画単独主演となる見上愛が、りのの運命の相手役の甲野じゅんを佐藤寛太が演じる。この度公開されたのは、りの(見上愛)が運命の相手と信じて探し続けていた、じゅん(佐藤寛太)と偶然の再会を果たし、恋に落ちる場面のメイキング映像。学校に到着したりのの前を、じゅんが走って通り過ぎていく、予告編の冒頭にも登場するシーンだ。メイキング映像には、念入りに風起こしのリハーサルをしている男性の姿が。実は松居監督が自らブロワー(風を起こす機械)を持って、見上さんに風を送っていた。松居監督は、撮影について「今回は、りのの感覚的なところを描くということが大きかった」とふり返っており、「誰か越しのりのは撮らないようにしました。窮屈になりすぎないよう画角はヨーロピアンビスタで、基本的にりのの顔とりのから見える世界で見せました」とこだわったポイントを明かしている。その言葉の通り、人が恋に落ちて、時が止まるような瞬間をりのの胸の鼓動とともにトキメキが伝わる、印象的な映像に仕上がっている。さらに、ポスタービジュアル撮影時の裏側も公開。スチールカメラマンからの指示を受け、松居監督が見上さんの後ろから強弱をつけて風を送っている様子が収められている。途中、スタッフのリクエストが聞こえずに、一心に取り組む松居監督の姿は必見だ。こうして、真っ直ぐ前を見つめ、好きを諦めないりのの、強いエネルギーを感じさせる印象的な一枚が完成した。先日都内で行われた完成披露上映会では、「パワーもらいました」「好きという気持ちだけで突っ走れるりのが眩しい」「好きな人に好きって伝えたくなる作品だった」「"好きなだけ"単純なことなのにそれがもたらすパワーってすごい!」とSNS上でも絶賛の声が多く投稿されている本作。公開へますます期待が高まる。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年04月23日5月10日(金) より公開される映画『不死身ラヴァーズ』のメイキング映像が公開された。本作は、高木ユーナ原作の同名漫画を原作とした実写映画。主人公・長谷部りの役を本作が初の映画単独主演となる見上愛、彼女の運命の相手・甲野じゅん役を佐藤寛太が務める。『不死身ラヴァーズ』公開されたのは、りのが運命の相手と信じて探し続けていたじゅんと偶然の再会を果たし、恋に落ちる場面。学校に到着したりのの前をじゅんが走って通り過ぎていく予告編の冒頭にも登場するシーンのメイキング映像には、松居大悟監督が自らブロワー(風を起こす機械)を持って、念入りに風起こしのリハーサルをする姿が映し出されている。松居監督は、撮影について「今回は、りのの感覚的なところを描くということが大きかった」と振り返っており、「誰か越しのりのは撮らないようにしました。窮屈になりすぎないよう画角はヨーロピアンビスタで、基本的にりのの顔とりのから見える世界で見せました」とこだわったポイントを明かした。併せて、ポスタービジュアル撮影時の裏側も公開。スチールカメラマンからの指示を受け、松居監督が見上の後ろから強弱をつけて風を送っている様子や、途中スタッフのリクエストが聞こえずに一心に取り組む松居監督の姿が映し出されている。『不死身ラヴァーズ』ポスタービジュアル『不死身ラヴァーズ』メイキング<作品情報>『不死身ラヴァーズ』5月10日(金) 公開公式サイト:「不死身ラヴァーズ」製作委員会(C)高木ユーナ/講談社
2024年04月23日松居大悟監督最新作のラブストーリー『不死身ラヴァーズ』が、4月18日から26日まで開催されている第14回北京国際映画祭に出品され、松居監督と主人公・長谷部りの(見上愛)の親友・田中を演じた青木柚が出席した。第14回北京国際映画祭は4月18日、北京雁棲湖国際コンベンションセンターで開幕。パノラマ部門へ出品された本作のレッドカーペット・イベントでは、松居監督はタキシードに蝶ネクタイ、そして雪駄という個性的なファッションで登場、青木さんはストライプのスーツというクールな着こなしで、多くのマスコミに囲まれ、会場は熱気に包まれていた。本作が上映されたのは、日本映画を中国の映画ファンに紹介する「2024北京・日本映画週間」のオープニング作品として。オープニングセレモニーに先立ち、18日にインターナショナルプレミア上映が行われると、約450席の劇場は満員御礼。Q&Aでは、会場から様々な質問が飛び、松居監督の映画『アイスと雨音』に出演していた青木さんには、前回と今作の松居監督の演出の変化について問われる場面も。「いい意味で大きく変わったところがなくて安心しました」と青木さん。「リハーサルの時に、松居監督は俳優のまわりをぐるぐると裸足で歩いたり、あぐらをかいて顔を覗き込んだりしながら演出をするのですが、それが前回も『不死身ラヴァーズ』も一緒だったので懐かしくて嬉しい気持ちになりました」とエピソードを明かすと、通訳の最中に松居監督があぐらをかいて顔を覗き込む様子を再現し、会場からどっと笑いが起きていた。また、松居監督は「この映画が海外で初めての上映で、北京にこんなに人が集まっているのを見てどう思いますか?」と質問をしつつ「サインください」とリクエストする観客に対し、「柚と一緒に来られたことが嬉しいですし、北京のみなさんとお話できたことが嬉しいです。サインについては、ここでできるかわかりません笑」と返して会場を沸かせる。ほかにも松居監督の過去作品と比較した内容や、10年の歳月を経て映画化することについてなど、松居監督や作品に対する関心の高さが伺える質問が続き、映画愛に溢れたティーチインとなった。翌19日にはオープニングセレモニーが、北京市内の映画館「英皇電影城」にて開催。同セレモニーには日本の金杉憲治特命全権大使、北京国際映画祭組織委員会の副秘書長を務める王志北京広播電視局副局長をはじめ、映画祭組織委員会の関係者が出席し、松居監督と青木さんがゲストとして登壇した。松居監督は、前日のティーチインをふり返り「これまでの作品や、日本映画の歴史を含めた質問をいただいて、すごく面白かったです。もっと話したいと思いました」と感謝の気持ちを述べ、青木さんは「(中国人ファンの)熱がすごくて驚きました。言葉に表せない気持ちです」と喜びを明かした。その後、在中国日本大使館でレセプションが開かれ、日中両国の映画・文化関係者ら約100人が出席。トークセッションで、青木さんは「中国に初めて来ることができて嬉しい」と感想を述べつつ、「撮影時は北京で上映させてもらえるとは思ってもいなかった。会場の熱気を感じて今後の日本公開をポジティブな気持ちで迎えられそうだ」と笑顔でコメント。松居監督には、レッドカーペットからレセプションまで雪駄姿で登壇していたことに対する質問が飛ぶと、「普段用とフォーマル用で使い分けており、先ほど普段用の雪駄からフォーマルな雪駄に履き替えたところだ」とコメントし、会場からは笑いを誘っていた。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年04月23日松居大悟監督が10年以上の構想を経て完成させた映画『不死身ラヴァーズ』より、シンガーソングライター・澤部渡が担当した今作の主題歌「君はきっとずっと知らない」のミュージックビデオが解禁。松居監督が撮り下ろしたMVには、佐藤寛太と青木柚が同作の役柄で出演、さらに原作者・高木ユーナも出演していることが分かった。原作は、講談社「別冊少年マガジン」に掲載されていた高木ユーナ著の同名漫画。松居監督といえば、「クリープハイプ」のミュージックビデオを手掛けたり、「スピッツ」のライブを描いた映画『劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro』の公開も記憶に新しい。松居監督が主題歌と劇伴の制作を「スカート」澤部さんに依頼し、書き下ろし楽曲「君はきっとずっと知らない」が誕生した。そしてこの度、映画『不死身ラヴァーズ』のスタッフが集結し、松井監督が撮り下ろした「君はきっとずっと知らない」MVがついに解禁。劇中、見上愛演じるりのの運命の相手役・甲野じゅんを演じた佐藤さんと、りのの親友・田中を演じた青木さんが同じ役柄でMVにも出演。松居監督はMV制作の経緯について「漫画から始まったものが台本になって映画になって、そこにスカート・澤部さんが音楽という彩りを加えてくれました。そうなると、主題歌のミュージックビデオは、漫画から始めたかった」とコメントしている。その言葉通り、MVは、原作者の高木先生が深夜のファミリーレストランで、イラストを描く様子から始まる。描いているのは、ファミリーレストランで楽しそうに会話をするじゅん(佐藤さん)と田中(青木さん)。イラストのように、じゅんと田中は時間を忘れて会話を楽しみ、用事があって急いで立ち去るじゅんを、田中が店の外まで見送る。その後、田中の回想と共に『不死身ラヴァーズ』の本編映像の一部が映し出されていく…。撮影されたのは今年の3月。「どんな暗闇だって、必ず朝が来るような、そんな想いをお手伝いできたら」という松居監督の想いから、都内のファミリーレストランで深夜から朝方まで撮影された。佐藤さんと青木さんは撮影当時の初夏の衣装(半袖)を着ており、さらに映画の撮影から数か月経過して撮影に臨んだそうだが、それを全く感じさせない演技を披露している。そして高木先生にもサイドストーリーがあることが判明。イラストを描く彼女を見つめるのは、ファミリーレストランの店員役で出演している澤部さん。MVに登場するイラストは、高木先生が撮影中と撮影の合間にじゅん、田中、そして澤部さんを描き上げたという。見どころは、なんといっても映画『不死身ラヴァーズ』の裏ストーリーとなっているところ。松居監督いわく「映画を見た後に見ると、より味わい深いものになっている」とのことで、じゅんと田中にどんなやり取りがあったのか、映画鑑賞前にも、そして鑑賞後に観返すことでも楽しむことができそうだ。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年04月21日スカートの新曲「君はきっとずっと知らない」のMusic Videoが公開された。「君はきっとずっと知らない」は、5月10日(金) より公開される映画『不死身ラヴァーズ』の主題歌として書き下ろされた楽曲。今回のMVは映画と同じく松居大悟が監督を務め、主人公・長谷部りの(見上愛)の運命の相手役・甲野じゅんを演じた佐藤寛太と、りのの親友・田中を演じた青木柚がキャラクターとして出演するほか、高木ユーナ(原作者)、澤部渡(スカート)も登場する。松居監督はMV制作の経緯について、「漫画から始まったものが台本になって映画になって、そこにスカート・澤部さんが音楽という彩りを加えてくれました。そうなると、主題歌のミュージックビデオは、漫画から始めたかった」と語っている。その言葉通り、MVは高木が深夜のファミリーレストランで、楽しそうに会話をするじゅんと田中のイラストを描く様子から始まる。イラストのように、じゅんと田中は時間を忘れて会話を楽しみ、用事があって急いで立ち去るじゅんを、田中が店の外まで見送る。その後、田中の回想とともに『不死身ラヴァーズ』の本編映像の一部が映し出されていく。MVは『不死身ラヴァーズ』の裏ストーリーとなっており、松居監督曰く「映画を見た後に見ると、より味わい深いものになっている」とのこと。今年3月に都内のファミレスで深夜から朝方にかけて撮影が行われ、佐藤と青木は撮影当時の初夏の衣装(半袖)を着用。さらに映画の撮影から数カ月経過しているにも関わらず、それを全く感じさせない演技も見どころとなっている。■松居大悟監督 コメント漫画から始まったものが台本になって映画になって、そこにスカート澤部さんが音楽という彩りを加えてくれて、最後に「君はきっとずっと知らない」という歌を歌っていただきました。そうなると、主題歌のミュージックビデオは、漫画から始めたかったんです。どんな暗闇だって、必ず朝が来るような、そんな想いをお手伝いできたらと。高木先生に絵を描いてもらったり、澤部さんに少し芝居をお願いしたり、俳優部は映画の役を思い出したり、夜中のファミレスは静かだけれど夢のような時間でした。映画を見た後に見ると、より味わい深いものになる気がしています。もちろんミュージックビデオだけでも、楽しんでいただきたいです。スカート「君はきっとずっと知らない」MV<配信情報>スカート「君はきっとずっと知らない」配信中配信リンク:<作品情報>『不死身ラヴァーズ』5月10日(金) 公開公式サイト:「不死身ラヴァーズ」製作委員会(C)高木ユーナ/講談社
2024年04月19日高木ユーナの同名コミックを実写映画化した『不死身ラヴァーズ』の完成披露試写会が4月8日(月)、都内で行われ、主演を務める見上愛、共演する佐藤寛太と青木柚、松居大悟監督(『ちょっと思い出しただけ』)が出席した。主人公・長谷部りの(見上)は、幼い頃に出会った甲野じゅん(佐藤)を運命の相手だと信じ、中学生になると、後輩で陸上選手のじゅんに何度となく告白するが、ついに両思いになった瞬間、じゅんは忽然と消えてしまう。その後もじゅんは、高校の軽音楽部の先輩や、車椅子に乗った男性、バイト先の店主など別人となって何度も、りのの前に現れ、両思いになると消えるという不思議な現象を繰り返していく。松居監督は、原作との出合いから構想10年を経て、悲願の映画化を実現させ、「ようやく日の目を見るんだなと思っていますね。衝動的なものに対する憧れもあって、10年前の自分を追いかけながら作りましたし、今、こうしてここにいるキャストたちと出会えたから(作品が)生まれたんだとも思います」と感無量の面持ちだった。松居大悟監督主人公・りの役の見上にとって、本作は初の映画単独主演作となり、プレッシャーは「ありました」と即答。「初単独主演と銘打っていただいちゃって、それって一生(に一度しか)ない言葉じゃないですか?しかも、松居監督が『10年構想を温めた』みたいなことをおっしゃっていて、重いよと(笑)。私に背負いきれるのかなって思いました」と振り返り、「すごく不思議なパワーを持った作品。見終わった後、めちゃくちゃ元気になりましたし、作品が皆さんの生活に光を灯せれば」とアピールした。見上愛佐藤は、学生時代から松居監督の大ファンだといい、親交のある金子大地が松居作品に出演していると知り、自ら、松居監督のインスタグラムにDMで出演“逆オファー”の連絡を入れていたと告白。「いきなりは失礼かなと思いつつ、『送らなかったら後悔する』と思って送った」と熱い思いを語った。佐藤寛太DMを受け取った松居監督は、「3スクロール分くらいあったし、どうもコピペじゃないようで、ありがたかった」と佐藤の熱意に感服。さらに「自分の出演作を『このサブスクで見られます』と教えてくれた」と佐藤が熱心にプレゼンしたことも明かした。それだけに、当の佐藤は「本当にうれしかった。僕は今、幸せです!」と改めて、喜びを噛みしめていた。また、恋を諦めないヒロインにちなみ、「自分にとって、諦められないことは?」と問われると、佐藤は「ブラッド・ピットが好きで、ジムのトレーナーさんにも『ファイト・クラブ』の頃のブラッド・ピットの体に近づきたいと話している」と回答していた。取材・文・撮影:内田涼<作品情報>『不死身ラヴァーズ』5月10日(金) 公開公式サイト:
2024年04月08日『ちょっと思い出しただけ』『くれなずめ』などの松居大悟監督最新作のラブストーリー『不死身ラヴァーズ』から、佐藤寛太が5役演じ分けた、様々な甲野じゅんの場面写真5点が解禁となった。解禁された場面写真は、長谷部りの(見上愛)が、運命の相手だと信じる様々な甲野じゅん(佐藤寛太)の姿。劇中で何度も姿を変えて、りのの前に現れる。思春期真っ只中、中学生の尖った表情から、ギターを抱えサブカルな雰囲気漂う姿。車椅子に乗った青年の姿やクリーニング屋で見せる朗らかな表情まで、佐藤さんは見事に演じ分けている。注目なのは、大学生のじゅん。大粒の涙をこぼしながら不穏な表情で見つめる姿には、一体どんな心理が隠れているのか…?今作の物語が大きく動く、キーとなる場面写真だ。この「5人の甲野じゅん」の演じ分けについて、佐藤さんは「自分がもしこう進んでいたら、こうなっているのかな、という延長で役を作っていった」と語る。しかし今回の役は「演じていて割と不安になってしまいがちな役だった」そうで、松居監督に都度相談していたという。そうしたコミュニケーションを重ね、「演じてみて、大きく『違う』と言われたこともなく、割と自由に任せてもらった印象です。ちゃんと見ていてくれているんだというような、安心感を常に与えてくれました」と松居監督の印象を語っている。主演の見上さんにも助けられたようで、「りのから来るエネルギーがすごいから、あまり小難しく考えるよりも、彼女とその日をどう向き合うかを大切にしました」と改めてふり返った。さらに完成した作品を観たときの自身の演技について「ダサかった」と語る佐藤さん。「あまりにも素で“自分”過ぎたのかな?とにかくもうダサいし、『このアドリブつまんねえよ、お前』とか思いながら。いつも自分の芝居を反省しながら観る部分はありますが、いつもよりも自分過ぎたんでしょうね」という。素の演技ともいえる佐藤さんの姿に注目だ。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年04月08日松居大悟監督最新作『不死身ラヴァーズ』の場面写真が公開された。『不死身ラヴァーズ』は、高木ユーナによる同名漫画を原作とした実写映画。主人公・長谷部りの役を本作が初の映画単独主演となる見上愛、彼女の運命の相手・甲野じゅん役を佐藤寛太が務める。公開された場面写真には、りのが運命の相手だと信じる様々なじゅんの姿が。中学生の思春期ならではの尖った表情から、ギターを抱えサブカルな雰囲気漂う姿、車椅子に乗った青年の姿、クリーニング屋で見せる朗らかな表情まで、佐藤がひとりで演じ分けている。中でも、大粒の涙をこぼしながら不穏な表情で見つめる大学生のじゅんの姿は、物語が大きく動くきっかけとなる1枚だ。この“5人の甲野じゅん”の演じ分けについて佐藤は「自分がもしこう進んでいたら、こうなっているのかな、という延長で役を作っていった」と語る。しかし今回の役は「演じていて割と不安になってしまいがちな役だった」そうで、松居監督に都度相談していたという。そうしたコミュニケーションを重ね、「演じてみて、大きく“違う”と言われたこともなく、割と自由に任せてもらった印象です。ちゃんと見ていてくれているんだというような、安心感を常に与えてくれました」と松居監督の印象を語っている。また撮影中は主演の見上にも助けられたようで、「りのから来るエネルギーがすごいから、あまり小難しく考えるよりも、彼女とその日をどう向き合うかを大切にしました」と振り返っている。さらに、完成した作品を観た時の自身の演技について「ダサかった」と語り、その理由を「あまりにも素で“自分”過ぎたのかな?とにかくもうダサいし、“このアドリブつまんねえよ、お前”とか思いながら。いつも自分の芝居を反省しながら観る部分はありますが、いつもよりも自分過ぎたんでしょうね」と明かしている。<作品情報>『不死身ラヴァーズ』5月10日(金) 公開公式サイト:「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社
2024年04月08日初の映画単独主演となる見上愛を迎え、松居大悟監督最新作のラブストーリー『不死身ラヴァーズ』が5月10日(金)より公開。今作をはじめ、2024年は恋愛映画が目白押しとなっている。今春には映画『ハピネス』『四月になれば彼女は』『青春18×2 君へと続く道』『からかい上手の高木さん』など、充実のラインアップ。テーマとして、“人生の中で忘れられない恋愛”を描いている点も共通している。中でも日本映画界を代表する次世代を担う映画監督が手掛ける恋愛映画3作に注目した。山田智和監督、佐藤健×長澤まさみ×森七菜『四月になれば彼女は』川村元気原作、佐藤健、長澤まさみ、森七菜が共演する映画『四月になれば彼女は』(3月22日公開)は、現在と過去、日本と海外で交錯するラブストーリー。かつての恋人から送られてきた手紙をきっかけに、結婚を控えた主人公が、学生時代に写真部だった恋人との幸せな記憶が呼び起こされ、愛を探していく姿を描き、映像作家である山田智和(36)が長編初監督を務めた。藤井道人監督、シュー・グァンハン×清原果耶『青春18×2 君へと続く道』日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』(5月3日公開)は、『新聞記者』『余命10年』などで知られる藤井道人(37)が監督・脚本を手掛けたラブストーリー。台湾で出会った高校生のジミー(シュー・グァンハン)と、日本人のアミ(清原果耶)。一緒に働きながら距離を縮めた2人だが、アミは突然、日本に帰ることに。それから18年が経ち、ジミーは過去と向き合い、いまを見つめるため日本への一人旅を決意、アミとの思い出の曲を聞きながら列車に乗り、彼女の故郷を目指す。松居大悟監督、見上愛×佐藤寛太『不死身ラヴァーズ』映画『ちょっと思い出しただけ』(2022)で恋人たちの二度と戻れない愛しい日々を描き、多くの映画ファンから支持され、ファンタジア国際映画祭2022で部門最高賞となる批評家協会賞、第34回東京国際映画際にて観客賞とスペシャルメンションを受賞した松居大悟(38)監督の最新作『不死身ラヴァーズ』(5月10日公開)。主人公・長谷部りの(見上愛)が運命の相手と信じる甲野じゅん(佐藤寛太)へ「好き」という思いを伝えるも、両想いになるたびに彼は目の前から忽然と消えてしまう…。しかし、時を経て姿を変えて、何度もりのの前に現れ続けるじゅんへ諦めずに自分の想いを伝え続けるという斬新なラブストーリー。りのがカッコ悪くても「好き」を真っすぐに伝える姿、そして恋の無防備さ、恋をすることから生まれる純粋なエネルギーは広く共感を呼ぶはずだ。「映画も複雑化しすぎている今こそ、恋愛映画はシンプルでピュアなものに」松居監督は今作に込めた思いについて、「『好き』という大前提の気持ちをみんなが忘れていないかなと。映画も複雑化しすぎている今こそ、そういう愛情賛歌のようなことが必要な気がしています」と語る。「1年ずつ時間が遡っていく物語とか、複雑でややこしいことはもういいから(笑)。まずは自分を否定しないで、そういうシンプルでピュアなものが、今一番勇気づけられる気がするんです」と明かしている。(シネマカフェ編集部)■関連作品:からかい上手の高木さん 2022年6月10日より全国にて公開©2022 山本崇一朗・小学館/劇場版からかい上手の高木さん製作委員会四月になれば彼女は 2024年3月22日より全国東宝系にて公開©2024「四月になれば彼女は」製作委員会ハピネス(2024) 2024年5月17日より公開嶽本野ばら/小学館/「ハピネス」製作委員会青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年03月23日『ちょっと思い出しただけ』の松居大悟監督作『不死身ラヴァーズ』より追加場面写真が解禁。また、原作者・高木ユーナの描きおろしの台本用イラストも公開された。本作が初の映画単独主演となる見上愛が主人公・長谷部りのを演じ、りのの運命の相手役の甲野じゅんを、佐藤寛太が務める本作。この度解禁された場面写真は、長谷部りの(見上愛)が、運命の相手だと信じる甲野じゅん(佐藤寛太)へ「好き!」という思いを伝えるシーンの数々。中学生のりのがじゅんと再会する場面から、高校時代、バイト先のクリーニング店、そして大学時代まで、りのの「好き!」が全身から溢れ出ている。見上さんは、りのについて「自分だったらこんなにストレートに『好き』ということを伝え続けられないです」としつつ、「諦めずに伝えていくって、とても難しいことだと思うんですけれど、それを素直な気持ちで言っているところも素敵だなと思いました」と魅力を語っている。役作りで大切にしたことは「最初に原作を読んだ時に感じた、真っすぐな『好き』という気持ちの持つパワー」だったといい、「毎日じゅんにラブレターを渡すシーンは、衣装とメイクを変えながらどんどん『好きです』『好きです』と撮っていったんですが、そこでどのぐらい気持ちを重ねていくのか、好きという気持ちが増したり、逆にそのことを忘れられることが悲しくて落ち込んだりっていう変化をつけていきました」とこだわりのシーンも明かした。本作では、原作の好きになる・なられる男女の2人の関係性を大胆に入れ替えているが、「最初に原作を読んだ時に感じた真っすぐな『好き』という気持ちの持つパワーは、演じる時にも大事にしようと思いました」とふり返り、「中高生時代のりのが突っ走っていて、感情表現がオーバーな分、松居監督とも相談し、佐藤さんが演じるじゅんから受け取るものに対して、都度素直に反応して、傷つくところはちゃんと傷つく、ということを意識しました」と語っており、そうしたリアルな感情の変化が、物語に深みと説得力を持たせている。さらに見上さんは、原作者の高木ユーナ氏と一緒に初号試写を観終わった後、高木氏から「本当に同じ時代に生まれてきてくださってありがとうございます」という言葉をかけられたという。「先生が原作を描かれたのは、10年前だったので、『その時だったら出演者の皆さんはきっとこの役にふさわしい年齢じゃなかったと思うから、今この時にやってくださってありがとう』と言っていただいたのが、すごく印象に残っていますし、今後もきっと忘れないと思います」と喜びを語った。また、高木氏が描き下ろし、台本の決定稿にも使用されたイラストも公開。りのが様々な場面で「甲野くん!」と想いを伝えるシーンが満載となっている。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年03月17日松居大悟監督最新作『不死身ラヴァーズ』の新たな場面写真が公開された。高木ユーナによる同名漫画を原作とした『不死身ラヴァーズ』は、松居監督が10年以上にわたり温め続けてきた渾身のラブストーリー。主人公・長谷部りのを本作が初の映画単独主演となる見上愛、りのの運命の相手役・甲野じゅんを佐藤寛太が務める。このたび公開されたのは、りのが運命の相手だと信じるじゅんへ「好き!」という思いを伝えるシーンの数々。見上は今回演じた役柄について「自分だったらこんなにストレートに“好き”ということを伝え続けられないです」としつつ、「諦めずに伝えていくって、とても難しいことだと思うんですけれど、それを素直な気持ちで言っているところも素敵だなと思いました」と魅力を語っている。また役作りで大切にしたことについては「最初に原作を読んだ時に感じた、真っすぐな“好き”という気持ちの持つパワー」だったといい、「毎日じゅんにラブレターを渡すシーンは、衣装とメイクを変えながらどんどん“好きです”“好きです”と撮っていったんですが、そこでどのぐらい気持ちを重ねていくのか、好きという気持ちが増したり、逆にそのことを忘れられることが悲しくて落ち込んだりっていう変化をつけていきました」とこだわりのシーンも明かした。本作は原作の好きになる・なられる男女のふたりの関係性を入れ替えているが、「最初に原作を読んだ時に感じた真っすぐな“好き”という気持ちの持つパワーは、演じる時にも大事にしようと思いました」と語り、「中高生時代のりのが突っ走っていて、感情表現がオーバーな分、松居監督とも相談し、佐藤さんが演じるじゅんから受け取るものに対して、都度素直に反応して、傷つくところはちゃんと傷つく、ということを意識しました」と振り返った。さらに高木と一緒に初号試写を観終わった後、見上は高木から「本当に同じ時代に生まれてきてくださってありがとうございます」という言葉をかけられたという。「先生が原作を描かれたのは、10年前だったので、“その時だったら出演者の皆さんはきっとこの役にふさわしい年齢じゃなかったと思うから、今この時にやってくださってありがとう”と言っていただいたのが、すごく印象に残っていますし、今後もきっと忘れないと思います」と明かした。また台本の決定稿にも使用された、高木が描き下ろしたイラストも公開。りのがさまざまな場面で「甲野くん!」と想いを伝えるシーンが描かれている。<作品情報>『不死身ラヴァーズ』5月10日(金) 公開公式サイト:「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社
2024年03月17日松居大悟監督最新作『不死身ラヴァーズ』より予告編とポスターが解禁。さらに主題歌、劇伴を、シンガーソングライター澤部渡によるソロプロジェクト「スカート」が担当することが分かった。松居大悟監督が10年以上に渡り温め続けてきた本作は、高木ユーナ著の同名漫画を原作に、見上愛が映画単独初主演で贈る、渾身のラブストーリー。この度解禁された予告編映像は、中学生の長谷部りの(見上愛)が、運命の相手だと信じる甲野じゅん(佐藤寛太)へ好きという思いを伝える場面から始まる。しかし両思いになると甲野じゅんは、りのの前から忽然と姿を消してしまう…。その後も、甲野じゅんは、時に高校生として、時に車椅子に乗る青年に姿を変えて、再びりのの前に現れる。その度に何度も彼に恋をして「好き!」と思いを伝え続けるりのだが、親友の田中(青木柚)やバイト先の花森(前田敦子)に、気持ちを否定されてしまう。やがてりのは大学生となり、甲野じゅんと再び出逢うことになる。最後に「今日という日は、もう一生来ないから…」という甲野じゅんと、「消えたっていいよ。私が消さないから…」というりののセリフの意図とは…?また、本作の主題歌が「スカート」の書き下ろしの新曲「君はきっとずっと知らない」に決定。松居大悟監督は、「消えながらも突き進むラブストーリーには、透き通るようなメロディが流れたらいいな」と思い、本作の主題歌と劇伴の制作を「スカート」澤部さんに依頼したという。しかし澤部さんは、作中に既成の楽曲があることを知り、「主題歌は映画のためにも、自分がやらないほうがいい」と一度断ったという。松居監督は、そんな澤部さんに対し、すごく映画のことを愛してくださっている感じがして信じられたからこそ主題歌を担当してもらいたいとより強く思ったと明かす。「スカート」澤部渡結果、映画音楽から主題歌の全てを澤部さんが担当することになった。澤部さんは「りのでありながら、りのになりすぎず、物語を包めるような曲を書くのはとても気の張る作業でした」とふり返りながら「結果的にすこし不思議で噛み応えのあるポップ・ソングを投げることができて今(というか曲ができてからずっと)、私は本当に嬉しい気持ちでいます」とコメントを寄せている。併せて解禁となったポスタービジュアルは、予告編映像のラストで2人が肩を寄せ合うシーンを切り取ったもの。全力で「好き」を伝えていくも、両思いになると消えてしまう甲野じゅんを前に、「じゅんくん、消えないで…」と語るりのの、切なさ溢れる仕上がりになっている。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年03月07日松居大悟監督が10年以上に渡り温め続けてきた渾身のラブストーリーのタイトルが『不死身ラヴァーズ』となることが分かった。見上愛が主演し、相手役を佐藤寛太が務める。長谷部りの(見上愛)が“運命の相手”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から忽然と消えてしまう甲野じゅん(佐藤寛太)。2人は人生の中で何度も出会い、その度にりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが《消える》という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が起こす奇跡の結末とは…?構想10年、長きに渡り、「諦めることができなかった」と松居大悟監督を魅了した、高木ユーナ著の漫画「不死身ラヴァーズ」(講談社「別冊少年マガジン」所載)。連載時から「今までに読んだことがないジャンル」と漫画ファンの間でも話題になった原作を松居監督ならではの観客をあっと驚かせる映画の構成力で、切ない想いが交差する無防備な恋愛映画に仕上げた。初めて原作と出逢った時からずっと主人公の2人に強く惹かれていたという松居監督は、「完成した作品を観て、あぁやっと二人に出逢えたと思いました。今回、演じてくれた見上愛さん、佐藤寛太さんとの出逢いも含めて、これまでの時間は必要だったのかもしれません」と述懐し、ようやく製作できた喜びとともに「好きは無敵。諦めることなんてできなくて、この10年で積み上げてきたものをすべて捨てて挑みました」と作品への覚悟を覗かせる。一足先に本作を鑑賞した高木氏は「私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです」と感激のコメントを贈った。主人公・りのを演じるのは、本作が初の映画単独主演となる見上愛。Netflix「幽☆遊☆白書」(23)、大河ドラマ「光る君へ」(24)といった話題作へのオファーが続くだけでなく、キュートでファッショナブルなビジュアルも感度の高い若者からの注目を浴びている。見上愛松居監督が「この人が映画の中に存在してくれたら、自分の思っているところよりも遠くに行ける気がした」と惚れ込んだ見上さんは、本作では中学時代から大学時代までを溌溂と演じ、唯一無二の透明感とパワフルさを兼ね備えた存在感で観客を惹きつける。見上さんは「りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。わたし自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります」と撮影時をふり返る。佐藤寛太りのの運命の相手・甲野じゅんを演じるのは、劇団EXILEに所属し、『HiGH&LOW』シリーズをはじめ、数々の作品でキャリアを積んだ佐藤寛太。近年では、『軍艦少年』(21)、『正欲』(23)での演技で俳優としての実力を確実なものとしている。さらに青木柚、前田敦子、神野三鈴らが脇を固める。脚本を手掛けるのは、テレビアニメ「スイートプリキュア♪」や「約束のネバーランド」、映画『海月姫』(14)、『長いお別れ』(19)などの大野敏哉。脚本を担当した映画『私の優しくない先輩』(10)が震えるぐらい好きだという松居監督たっての希望が叶った。「大野さんは、リアリズムではない方法で、軽やかで切なく、闇があるのに明るくて、なにより規範からはみ出るほど生き生きとした人物の愛情賛歌みたいなものを描く」と松居監督は語り、「本作で、りのは“今、じゅんが好きだ”という気持ちだけで突き進む。“ダサい”と言われるかもしれない姿を正面から描きたいと思って書き直した箇所は、この映画のラブストーリーとしての純度をより高めることになったのではないかと思います」と自信をのぞかせる。併せて解禁されたティザービジュアルでは、主人公・りのの弾ける笑顔が収められており、運命の相手・甲野じゅんへのまっすぐな想いが込められた「“好き”は無敵。」のキャッチコピーが添えられている。コメント全文見上愛/長谷川りの役ずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました!当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑)りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守って頂いた大切な日々でした。私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いて欲しい作品です。是非、公開を楽しみにお待ちください!ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いて欲しい作品です。是非、公開を楽しみにお待ちください!佐藤寛太/甲野じゅん身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。笑うとパッと華が咲いたように輝く、長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。いつもどう接して良いか分からなくて、でも一緒にいたくて、居心地が良くて。松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。友達のお兄ちゃんみたいに接しやすいけど、現場では淡々ともう一回って言うし、台本を読んでも分からなくて、現場になっても分からなくて、何が違うんだろ。大丈夫かな。なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、嬉しくて、嬉しくて。理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。何度でも立ち上がるしかなくて。エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います松居大悟/監督・共同脚本10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。この出会いが明るいところへ連れてってくれました。そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。"りの"と"じゅん"にようやく会えました。みんなも会ってほしいです。高木ユーナ/原作「不死身ラヴァーズを映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。それからずっと…連載が終わっても…松居監督は不死身ラヴァーズの事を大切に考えてくださってました。私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ…最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が二人でさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした。この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月03日5月10日(金) より全国公開される松居大悟監督最新作のタイトルが『不死身ラヴァーズ』に決定。併せて本作で見上愛が映画単独初主演を飾り、主人公が想いを寄せる相手役を佐藤寛太が務めることが発表された。構想10年の長きにわたり「諦めることができなかった」と松居監督を魅了した、高木ユーナによる同名漫画を映画化した本作。初めて原作を読んだ時からずっと主人公のふたりに強く惹かれていたという松居監督は、「完成した作品を観て、あぁやっとふたりに出逢えたと思いました。今回、演じてくれた見上愛さん、佐藤寛太さんとの出逢いも含めて、これまでの時間は必要だったのかもしれません」と述懐し、ようやく製作できた喜びとともに「好きは無敵。諦めることなんてできなくて、この10年で積み上げてきたものをすべて捨てて挑みました」と作品への覚悟を語っている。本作で見上が演じるのは、両想いになった瞬間にこの世界から忽然と消えてしまう甲野じゅん(佐藤)を運命の相手と信じて止まない主人公・長谷部りの。中学時代から大学時代までを演じた彼女は「りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。わたし自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります」と撮影時を振り返った。また見上、佐藤のほかに青木柚、前田敦子、神野三鈴らがキャストとして名を連ねた。脚本を手がけるのは、テレビアニメ『スイートプリキュア♪』や『約束のネバーランド』、映画『海月姫』『長いお別れ』などの大野敏哉。大野が脚本を担当した映画『私の優しくない先輩』が震えるぐらい好きだという松居監督は大野について「大野さんは、リアリズムではない方法で、軽やかで切なく、闇があるのに明るくて、なにより規範からはみ出るほど生き生きとした人物の愛情賛歌みたいなものを描く」とコメント。加えて「本作で、りのは“今、じゅんが好きだ”という気持ちだけで突き進む。“ダサい”と言われるかもしれない姿を正面から描きたいと思って書き直した箇所は、この映画のラブストーリーとしての純度をより高めることになったのではないかと思います」と自信をのぞかせている。■見上愛 コメントずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました!当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑)。りのの真っ直ぐで屈託のない“好き”という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守って頂いた大切な日々でした。私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いて欲しい作品です。是非、公開を楽しみにお待ちください!■佐藤寛太 コメント身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。笑うとパッと華が咲いたように輝く、長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。いつもどう接して良いか分からなくて、でも一緒にいたくて、居心地が良くて。松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。友だちのお兄ちゃんみたいに接しやすいけど、現場では淡々ともう一回って言うし、台本を読んでも分からなくて、現場になっても分からなくて、何が違うんだろ。大丈夫かな。なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、嬉しくて、嬉しくて。理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。何度でも立ち上がるしかなくて。エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います。■松居大悟(監督・共同脚本)10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。この出会いが明るいところへ連れてってくれました。そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。“りの”と“じゅん”にようやく会えました。みんなも会ってほしいです。■高木ユーナ(原作)コメント「不死身ラヴァーズを映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。それからずっと……連載が終わっても……松居監督は不死身ラヴァーズの事を大切に考えてくださってました。私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ……最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂がふたりでさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした。この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。<作品情報>『不死身ラヴァーズ』5月10日(金) 公開公式サイト:「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社
2024年02月03日松居大悟が監督を務める映画『不死⾝ラヴァーズ』が、2024年5月10日(金)より、テアトル新宿ほかにて全国公開される。主演は⾒上愛。松居大悟が10年温め続けたラブストーリー、原作は⾼⽊ユーナ東京国際映画際にて観客賞を受賞した映画『ちょっと思い出しただけ』を手掛けた松居大悟監督による映画『不死⾝ラヴァーズ』が公開へ。⾼⽊ユーナの同名漫画『不死⾝ラヴァーズ』が原作となっており、物語に魅了された松居大悟自身が10年ものあいだ、何度も企画の提案をし続けてきたという待望のラブストーリーだ。松居自身が「初めて原作と出逢った時からずっと主⼈公の⼆⼈に強く惹かれていた」と明かしている。漫画連載時から「今までに読んだことがないジャンル」とファンの間で話題になった『不死⾝ラヴァーズ』が、観客をあっと驚かせるような松居⼤悟ならではの構成力で映像化。カッコ悪くても「好き」を真っすぐに伝える純粋なエネルギーが胸を打つ、“無防備な恋愛映画”に仕上げている。主人公・りの役は⾒上愛、運命の相⼿役に佐藤寛太主⼈公・りのを唯⼀無⼆の透明感とパワフルさをもって演じるのは、Netflix『幽☆遊☆⽩書』、⼤河ドラマ『光る君へ』といった話題作にも出演する⾒上愛。映画単独主演を果たすのは、今回が初となる。また、りのの“運命の相⼿”役は劇団EXILEに所属し『HiGH&LOW』シリーズや『正欲』にも出演している佐藤寛太が演じる。主人公・⻑⾕部りの…⾒上愛“今、じゅんが好きだ”という気持ちだけで突き進む物語の主人公。じゅんと両想いになった瞬間にじゅんは消えてしまうが、それでもあきらめずにじゅんに「好き」だと伝える。甲野じゅん…佐藤寛太りのの運命の相⼿。しかし、りのと両想いになった瞬間にこの世界から消えてしまう。消えるたびに別人になり、時には高校の軽音学部の先輩として、車椅子に乗った男性として、バイト先の店主として、りのの前に姿を現す。花森叶美…前田敦子じゅんの母親…神野三鈴脚本は⼤野敏哉映画『不死⾝ラヴァーズ』の脚本を⼿掛けるのは、テレビアニメ「スイートプリキュア♪」や「約束のネバーランド」、映画『海⽉姫』、『⻑いお別れ』といった作品を手掛けてきた⼤野敏哉。⼤野が脚本を担当した映画『私の優しくない先輩』が震えるぐらい好きだという松居⼤悟たっての希望が叶った形でのタッグとなる。映画『不死⾝ラヴァーズ』あらすじ⻑⾕部りのが“運命の相⼿”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間、この世界から忽然と消えてしてしまう甲野じゅん。⼆⼈は⼈⽣の中で何度も出会い、その度にりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが《消える》という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでも真っすぐな「好き」が起こす奇跡の結末とは。【作品詳細】映画『不死⾝ラヴァーズ』公開日:2024年5月10日(金)原作:⾼⽊ユーナ『不死⾝ラヴァーズ』(講談社「別冊少年マガジン」所載)監督:松居大悟脚本:⼤野敏哉、松居⼤悟出演:⾒上愛、佐藤寛太、落合モトキ、⼤関れいか、平井珠⽣、⽶良まさひろ、本折最強さとし、岩本晟夢、アダム、⻘⽊柚、前⽥敦⼦、神野三鈴
2024年01月08日映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。【水先案内人 高松啓二のおススメ】フィンランドは第二次大戦時、冬戦争でソ連と戦い、継続戦争ではナチスと共にソ連と戦って、その後のラップランド戦争にはナチスと戦った複雑な経緯を辿った。1944年、ソ連兵を300人殺した伝説のフィンランド兵士アアタミは戦場に背を向け、金鉱掘りとなり金脈を掘り当てた。そこへ焦土作戦中のナチス武装親衛隊に出くわすが……。ラップランドの凍てつく寒さと美しい荒野を舞台に主人公アアタミの超絶な強さが独特の雰囲気を漂わせる。撃たれても縛り首になっても死なずツルハシ1本でナチスをブチかますのが痛快!チャプターごとにマカロニウエスタン風のタイトルが現れ、B級アクション感を盛り上げる。荒唐無稽だが急降下爆撃機ストゥーカやレアなドイツ軍ツエンダップバイクがシレっと登場し目を引く。ただし、戦車はドイツ軍マークをつけたソ連軍のT-55というデタラメさは往年の戦争映画みたいでご愛嬌か。6人の女捕虜もからみ、戦時には虐げられる老人と女性が活躍する異色の北欧娯楽戦争映画である。<作品情報>『SISU/シス 不死身の男』10月27日(金) 公開公式サイト:
2023年10月25日フィンランドで製作され、全世界の映画ファンを熱狂させている『SISU/シス 不死身の男』がついに27日(金)から公開になる。監督を務めたヤルマリ・ヘランダーはこれまでもユニークな設定を持つ快作を手がけてきたが、本作で彼は「誰が何と言おうと自分の好きなものを作ろう」と決意。冒頭からエンジン全開で、何があっても絶対に諦めない老兵の戦いを描いている。本作の舞台は第二次世界大戦の末期。ナチスの侵攻によって荒れ果てたフィンランドの北部で、老兵アアタミは掘り当てた金塊を運搬する途中でナチスの戦車隊に目をつけられる。しかし、彼が持っているのはツルハシ1本だけ。アアタミは持てる知恵と道具をフル活用して、ナチスに立ち向かう。何があっても絶対に諦めない、どんな攻撃を受けても絶対に死なない。不屈の魂を宿した最強爺さんの壮絶バトルが幕を開ける。1976年にフィンランドで生まれたヤルマリ・ヘランダーは、幼少期からアクション映画の大ファンだった。1980年代の映画界は豪快なアクション映画の全盛期。未来からやってきた最強の殺人機械ターミネーター、心に深い傷を負いながら“たったひとりの軍隊”にならざるを得なかったジョン・ランボー、クリスマス・イヴの夜にひとりでテロリストたちと戦うはめになったツイてない男ジョン・マクレーン……ヘランダー監督は「子どもの頃に観た映画は、いまでもその衝撃が残っている」と語る。「幼少期の頃に観た、というのもあるけど、80年代の映画は“特別なもの”が宿っていたと思う。何よりもピュアでシンプルだし、現在の大規模な予算でつくられるシリーズ映画とは違う特別な要素があったんだ」ヤルマリ・ヘランダー監督当然のように彼の子どもの頃の夢は映画をつくること。最大の転機は同じフィンランド出身の映画監督レニー・ハーリンの出現だ。「レニー・ハーリンが『クリフハンガー』や『ダイ・ハード2』を監督しているのを観て、アメリカ人じゃなくても、フィンランド人でもハリウッドで活躍できるって知ったんだ。つまり、自分にも可能性がある! その時からいつかハリウッドで映画を撮りたいと思っているし、いまもその目標に向かっている途中なんだ」その後、彼はCM監督として経験を積みながら、短編映画を撮影し、そのうちのひとつを発展させるかたちで初の長編映画『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』を発表。2015年にはサミュエル・L・ジャクソン主演の『ビッグゲーム大統領と少年ハンター』を完成させた。その後、彼はいくつかのプロジェクトを構想するが実現せず、撮影準備を進めていた企画もコロナ禍で中断してしまう。「前作から8年が経ってしまった。その間にいろいろなことがあって、自分の中にひっかかるものがたくさんあった。だからこそ、この機会に好きなことをやってやろうと思ったんだ。誰が何と言おうと自分の好きなものを作ろう、誰のためでもなく自分のために脚本を書こうと」そこで彼が思いついたのはもちろんアクション映画だ。「ある時、“主人公がナチスと戦う”というストーリーを思いついて、ナチスと戦えるほどの強靭なヒーローの存在が必要だと思った。書き始めた時は脚本のタイトルは“SISU”ではなかった。でも書き進めていく中で、“SISU”という言葉とアイデアが浮かんできて、どんどん筆が進むようになったんだ。そこで、それまでに書いていた要素、新しく思いついた要素をすべて“SISU”につながるように組み立てていったことで、映画のコンセプトになり、脚本が完成したんだ」タイトルにもなっている“SISU/シス”は、フィンランドの言葉で、翻訳不可能なものらしい。フィンランドの人たちの精神を表現する言葉で、あえて訳すとしたら、絶対に諦めない意志の強さ、何があっても折れない心のこと。本作の主人公アアタミは、心に“SISU”を宿していて、何があっても絶対に倒れることなく、敵をブチのめしていくのだ。ここまで純粋な映画にできた理由は…本作は、何があっても死なない老兵が次々と敵を倒していく“コンセプトありき”の映画に思えるが、実は勢いだけでなく、考え抜かれたアイデアがふんだんに盛り込まれている。そもそも、通常のアクション映画は、主人公が早々に殺されてしまうことはない、とわかっていても、観客は“ここで失敗したら主人公は死んでしまう”と思いながら映画を観ている。だからドキドキする。しかし、本作の老兵アアタミは絶対に死なない。何があっても諦めない。折れない。愛する故郷が火の手に包まれていることに涙するが、悩んだりはしない。自信も喪失しない。そんな暇があるなら敵を倒す。つまり本作は、アクション映画が必ず装備している“安全装置”がない状態で映画が進んでいく。劇中では主人公が生き残れるか? のドキドキは使えない。全シーン、主人公が”どうやって敵を倒し、どうやって難局を突破するのか?”だけが問われることになる。「アクション映画がたくさんある中で、本作が目立つためには戦闘やアクションシーンを他にはないものにする必要があった。うまく撮影できて本当によかったよ」この映画ではフィンランドのラップランドという地方が舞台になっている。どこまでも土地の広がる美しいエリアだが、そこには建物も木もない。つまり、主人公には隠れる場所も、銃弾から身を守る場所も逃げ場もない。そんな状態でどうやってアクションや銃撃戦にバリエーションをつける? ここも監督のアイデアと腕の見せどころだ。「最初の映画(『レア・エクスポーツ』)では高い山が登場するのでノルウェーで撮影した。フィンランドにはノルウェーほど高い山はないからね。次の『ビッグゲーム』では前作以上に高くて大きな山が必要だったから、『クリフハンガー』に出てくるような山を探してドイツで撮影したんだ。でも、今回の映画には山は必要ない(笑)。そこでついに自分の国フィンランドで撮影できることになったんだ」本作は、最強の老人が次々に敵を倒す、というアイデア一発の映画に見えるが、実は、監督が自ら高いハードルを設定し、それを多彩なアイデアでクリアしているところに面白さがある。単にテンションの高いだけの熱血映画ではないのだ。明確なコンセプト、自分を窮地に追い込んでも他にはないバトルを描こうとする意志、それに応えるだけの多彩なアイデアが本作にはギッシリとつまっている。「この映画では脚本を書いている時から頭の中にイメージが明確にあって、そのイメージをそのまま映画にすることができた。そのことが何より嬉しかったし、誇りに思っているよ。ここまで純粋な映画にできた理由は、脚本を書いてから撮影するまでに時間がなくて、脚本の初稿が“最終稿”だったことにあると思う。脚本の開発に時間をかけ過ぎてしまうと、ああでもない、こうでもないとアイデアを動かしたり変えたりしてしまうけど、この映画は作品に取りかかった時の興奮とエネルギーがそのまま映画に注ぎ込まれている。自分の本当に好きな映画をつくっている喜びがそのままスクリーンに現れているんだ。脚本を書いてる時は“こんなにも自分の好きなことだけ書いて、他の人はどう思うだろう?”と不安になる瞬間もあったけど、すぐに出資者が見つかって撮影に入れたし、この映画をつくっている間ずっと“この映画はなにか特別なものになる”という確信があったよ」監督が語る通り、本作はアクション映画なのに観ていると喜びがわき上がってくる感覚がある。観ているだけでテンションが上がり、爺さんが次から次へと敵を倒していく姿に思わず笑みがこぼれ、その不屈の精神に心が震え、なぜか尊いものを観ている気すらしてくるのだ。公開前に行われたいくつかの試写会では、上映後に客席から自然と拍手が起こったという。ツルハシ1本の爺さんが観客の“SISU魂”に火をつけたのかもしれない。『SISU/シス 不死身の男』10月27日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開(C)2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年10月23日フィンランドから、ド肝を抜くアクション映画がやってくる。タイトルは『SISU/シス 不死身の男』。すでに公開された国で大絶賛。アメリカの作品レビューを集計するサイト「Rotten Tomatoes」では、映画批評家からの支持がなんと一時98%を超える高評価を得た。これは年に一本あるかないかのレベル、かなりの高さだ。本国フィンランドでは1月の公開以降、5ヶ月連続で興行ベストテン入りするロングラン・ヒットを記録している。この「スゴイじいさん」が暴れまくる映画、日本でもいよいよ10月27日(金)から公開だ。『SISU/シス 不死身の男』フィンランドといえば、「世界一幸せな国」といわれている。毎年発表される世界幸福度ランキングで、6年連続首位を維持しているし、ガイドブックをみると、「ムーミンの故郷へようこそ」「サンタクロースが住む北部のラップランドでオーロラ見物はいかが?」なんて書かれているし、癒しのサウナもこの国の定番。福祉もしっかりしていて、ペットにも格別優しい。そんな国で、超過激なアクション映画が登場し、大ヒットした。このギャップが面白すぎる。フィンランドの若者は実はヘヴィメタが大好き、という嗜好と無縁じゃない気がする。第二次世界大戦末期のフィンランドで、ナチス・ドイツにたったひとりで刃向かった男の話。最初から最後まで、息もつかせぬ怒涛のノンストップ・アクションなのだが、称賛されている理由はそれだけではない。映画が生まれた背景を知ると、なるほどと腑に落ちる深い内容でもあるのだ。まず、タイトルの『SISU』とは、第一次世界大戦中に生まれた、フィンランド人の魂をゆさぶる言葉なのだそうで、『我慢強さ』『あきらめない姿勢』といった“精神性”を意味するのだが、映画の主人公・アアタミの姿が、まさにそのSISU魂なのである。もうひとつ。フィンランドの国民性として、無口な人が多いといわれるけれど、アアタミは無口も無口。最後の最後でひとこと気の利いたセリフを発するだけ。しかしこれが、たくさんの言葉より、ずっと心揺ゆさぶられる。無骨な男はこれでなくては。ちょっとだけ、映画の舞台になっている第二次世界大戦末期までのフィンランドの戦争事情を記しておくと──。1939年にソ連の侵攻で「冬戦争」が始まったが、善戦むなしく破れ、領土をソ連に奪われた。続く「継続戦争」では、ナチス・ドイツと手を結び、再びソ連と戦ったが、これにも敗退。ソ連と休戦協定を結ぶ際、自国からナチスの追放を求められて、ドイツとの「ラップランド戦争」が始まった。ナチスは、北部ラップランドの街を焼き払って、財産を奪い、人質をとりながら撤退する作戦をとっていた。本作は、このさなかの物語。アアタミは、ラップランドの荒野で愛犬のウッコとツルハシひとつで金鉱堀りの仕事をしている。運良く金脈をみつけ、掘り当てた金塊を運ぶ途中、ナチスの戦車隊にそれを奪われそうになり、やむなく兵のひとりを殺してしまう。いや、瞬殺!目を見開いていてもわからないほどの殺し方。この男、ただものではない。そんないきさつから、ドイツ軍とめちゃくちゃ強い老人1人(…と1匹)の戦いが始まる。その戦う姿は、まさに『あきらめない姿勢』、SISUの権化。機銃掃射をされても、地雷原に追い込まれても、縛り首に合いそうになっても、絶対に、絶対に負けない。戦車に食らいつき、飛行機にもツルハシ一本で飛び乗る。敵の武器をフル活用して、鬼神のように、強烈に戦う。この男は何者?戦車隊に捕えられていたフィンランド女性が、彼のことを知っていた。アアタミは、冬戦争に参加した元兵士。家族をソ連に殺され、復讐の鬼と化し、単独行動で300人ものソ連兵を殺した「伝説の兵士」だという。それを聞いて、ナチス兵は怯むけれど、時すでに遅し。「継続戦争」を描いた『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』(2017)という、人口554万人のフィンランドで100万人を動員した大ヒット映画があった。あの作品の主人公も家族思いで、軍の方針に刃向かうことも辞さない勇敢で有能な兵士だった。家族がもし同じような目にあったら、彼は、このアアタミになったのだろう。フィンランド人は本作を観て、そう受け止めたと思う。監督・脚本はヤルマリ・ヘランダー。CMの監督のかたわら、短編で、主人公が銃を手に敵をぶちのめすアクション作を自主製作していたそうだ。長編デビュー作は『レア・エクスポーツ〜囚われのサンタクロース』(2015)。続いて、米大統領(サミュエル・L・ジャクソン)の専用機がテロにあい、フィンランド山中に不時着するという『ビッグ・ゲーム 大統領と少年ハンター』(2015)。そして本作。「物語の背景にあるアイデアはシルヴェスター・スタローンの『ランボー』に似てる。豪胆無比な男が過酷な大自然の中で、圧倒的な力を持つ敵に立ち向かう。『SISU』はあそこまでシリアスな映画じゃないけど、ダークで暴力的な作品。主人公が凄く独創的で風変わりな方法を駆使してサバイバルをする。とてもクールだよ」と監督は語る。アアタミ役はヨルマ・トンミラ。フィンランドの名優で、ヘランダー監督とは短編映画時代からのタッグ、長編2作にも出演している。ナチスの兵隊役にトンミラの息子オンニ・トンミラが出演。彼も『ビッグ・ゲーム 大統領と少年ハンター』で米大統領を救う少年ハンター役を演じたヘランダー組だ。同じくナチスの中尉役を演じているのはノルウェー出身のアクセル・ヘニー。女性は出番が少ない映画だが、捕虜役で出演のミモサ・ヴィッラモには、カッコいい見せ場が用意されている。この映画のロケは、北極海に近いラップランドでも最北の町、ヌオルガムで行われた。メイキング映像でみると、木々が生えていない、見渡す限り砂漠のような荒野。西部劇にでてくるような土地だ。サンタクロースのようなメルヘンにはほど遠い。そう、たしかにランボーだけど、西部劇、それもマカロニウェスタンを彷彿とさせる雰囲気もあるのがいい。60年代風のタイトルロゴ、チャプター表示、そして上映時間91分という短さもいい。ぐいぐい引っぱられ、痛快丸かじりのうちにエンドロール。すごいエンタテインメント作品です。文=坂口英明(ぴあ編集部)【ぴあ水先案内から】池上彰さん(ジャーナリスト、名城大学教授)「……フィンランドを、まるで擬人化したような映画です……」池上彰さんの水先案内をもっと見る()渡辺祥子さん(映画評論家)「……ナチスに捕まり、首吊り処刑されても死なないタフガイぶりには仰天……」渡辺祥子さんの水先案内をもっと見る()植草信和さん(フリー編集者、元キネマ旬報編集長)「……「そんなこと、アリエルの!?」だが、観る者はその痛快さ、彼の不死身ぶりに拍手喝采せずにはいられなくなる。……」植草信和さんの水先案内をもっと見る()(C)2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD.ALL RIGHTS RESERVED.
2023年10月16日フィンランド発バイオレンスアクション『SISU/シス 不死身の男』よりメイキング映像が到着した。1944年第二次世界大戦の末期、ソ連に侵攻され、ナチス・ドイツに国土を焼かれたフィンランドを舞台に、金塊を掘り当てた男とナチス軍の死闘を描く本作。予告映像が発表されると、SNS上でも話題沸騰、公開前からすでに多くの映画ファンから注目を集めている。本作最大の魅力ともいえるのが、主人公の<絶対に死なない男>を演じたヨルマ・トンミラの圧倒的な存在感と演技力、そして体当たりのアクション。セリフが一切ないにも関わらず、物語を導く説得力で観る者を魅了する。この度解禁されたメイキング映像では、不屈の魂“SISU”を見せ過酷な撮影に臨むヨルマはじめキャスト陣、スタッフの様子が映し出されている。撮影が行われたのは晩秋のフィンランド、ラップランド地方。北極海から吹き付ける冷たい強風が吹き荒れ、地雷や機関銃で爆煙を上げても、あっという間に消えてしまう。兵士役のヘルメットさえ吹き飛ぶ烈風のなか、スタッフはスキー用のゴーグルをつけ、防寒具に身を包み、寒さ対策万全だが俳優たちはズタボロの軍服のみ。ナチ役のひとりは常に上半身裸だ。さらに、雪さえも舞う極寒のなか、主演のヨルマ・トンミラは水の中へ!演技中凍えてしまわぬよう意識を集中させていたという。撮影当時62歳だったヨルマ。正直、体力的に不安もあったというが、脚本を読み、フィジカルを鍛えるトレーニングを開始。そしてクライマックスでは、ツルハシ1本で飛行機にしがみつき、せまい機内での肉弾戦はスタント無しで体当たり演技を披露している。製作陣は古い機体をスタジオに吊るし、実際にヨルマは不安定なその機体にぶら下がって演技をしたという。せまい機体での攻防戦では実際に敵役の俳優、アクセル・ヘニーが足を滑らせ、爆弾を投下する穴に落ちてケガをするというアクシデントもあったというが、若い頃にカラテの稽古に打ち込み、実際に軍隊生活も経験した身のこなしとこの眼力で迫力満点のシーンを撮り切った。「他のケタ違いの大作に負けたくなかった」とも語っているヤリマル・ヘランダー監督の言葉通り、ハリウッド大作にも引けを取らない、オリジナリティとエネルギーに満ちたアクションシーンに仕上がっている。『SISU/シス 不死身の男』は10月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:SISU/シス 不死身の男 2023年10月27日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年10月10日