「植物だけでなく音楽や映画、民俗学など、自分の興味をひとつ残らず入れたお話を作りたかったんです」著者の穂坂きなみさんが話すように、『グリーンフィンガーズの箱庭』はひとことでジャンルを説明しにくいのだが、それもあってか独特の余韻を残してくれる。文学部に通う大学生の旭は、大学の裏山にある大きな屋敷に住む“少し変わった植物学者”の手伝いをするアルバイトを紹介される。迷うはずのない山中でなぜか迷子になり、幼少期に何度も神隠しに遭った過去を思い出しながら辿り着いた屋敷にいたのは、透明人間の植物学者・草薙だった。「草薙は当初、1話限りのゲストキャラだったのですが、気に入ったのでメインキャラに(笑)。表情が見えない謎めいているところが面白いと思いつつ、身ぶり手ぶりをオーバーにしたり、おしゃべりな設定にして怖くならないようにしています。旭はできるだけ普通の人にしようと思い、ある意味、私に一番近いキャラになりました」旭の神隠しの原因は植物にあることを特定し、草薙がそれを取り除いたことがきっかけで、ふたりはバディ的な雇用関係に。不思議な現象や風習、日本人の自然観、おとぎ話などをモチーフに、奇妙な植物とそれらに翻弄される人間たちの姿が描かれていく。「物語は基本的にシーンから思いつくタイプです。たとえば第1話だと、草薙と旭が最初に出会う庭のシーンみたいに。その場面に最初から植物が登場していればそこから話を広げていくし、そうでなかったらどういう植物が出てきて、どういう展開だったらこのシーンが一番輝くのかを考えていきます」いろんな要素を盛り込んでいるものの、主軸となっているのは人間ドラマ。幼少期の経験から寂しさを抱えてきた旭が、同じようにちょっと不器用な人たちと出会い、内に秘めた想いに触れたときに起こる、ささやかな変化に光を当てる。「人間の細かい心情の移り変わりを描くのは、自分の強みとまでは言わないけれど、向いているかなと思っています。単にいい話で終わらないような読後感にしたいんです」単行本では、描き下ろしとして各話の最後に、別の角度から物語を補完するショートストーリーが収められていて、読後感がさらに豊かに。「本編で描ききれなかったこともたくさんあるので、描き下ろしを含めてようやく1話が完成しているイメージです。今後は、草薙がなぜ透明人間になったのか、過去を掘り下げていくと思うのですが、達観しているように見える彼の人間くさいところも描いていきたいですね」『グリーンフィンガーズの箱庭』2透明人間の植物学者・草薙と大学生アルバイト・旭の距離感の変化も見どころの第2巻。人の欲望と想いに、不思議な植物が交錯するファンタジー。イースト・プレス880円©穂坂きなみ/イースト・プレスほさか・きなみイラストレーター、漫画家。著書に『おやすみエトランゼ』。本作はイースト・プレスのWebメディア「マトグロッソ」で連載。※『anan』2023年3月8日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2023年03月07日「そのときどきで、震災をめぐる小説は書かれてきたと思うんですけれど、僕はいまようやく書いてみようという気持ちになれたというか。長い時間軸を経たからこそ見えてきたものがありました」現役書店員の顔も持つ佐藤厚志さんが第168回芥川賞を受賞した『荒地の家族』は、宮城県を中心に異例の売れ行きを見せている。311から10余年という年月が何をもたらしたか。生活者のリアル。主人公の坂井祐治は、ひとり親方で造園業を営む40歳。震災の2年後に最初の妻を亡くし、2番目の妻とはある不運がもとで離婚した。高齢の母の住む実家に戻り、ひとり息子を育てるシングルファーザーだ。「インフルエンザをこじらせた先妻・晴海の死もそうですが、震災で死んだというふうに言い切れない死がいっぱいあって。その無念というか行き場のない思いはもうどこでも拾われないですよね。それを拾えるとすれば小説だと思うんです」再婚した知加子との生活は数年しかもたなかったが、やり直しのきっかけをつかもうと、祐治は知加子の職場に押しかける。だが、知加子と接触することさえ阻まれる。災厄に立ち向かうとき、元の生活を取り戻したいという気持ちは同じでも、どこの地点から再出発したいか、断ち切って前に進みたいか、そのアプローチは人それぞれだろう。本書では、自分なりにあがきながらうまくいかない人々が多く登場する。「それこそ家族でも共有できてない苦しみなんていっぱいある。それをうまく表現できたらと思います」被災地の変わりゆく様子が活写され、祐治らの心象風景と重なる。「海の方は人が住めない『災害危険区域』にされたりして、境界が引かれて忘れ去られていくような気がするんです。忘れまいとすることはそのささやかな抵抗のつもり。自分ではどうしようもない災厄は誰にでも起こりうるし、そんな思いが広く届いてほしいと願っています」ちなみに、祐治の仕事ぶりの描写があまりに見事なので、どのような取材をしたのか尋ねてみると、「中学の同級生がそれこそひとり親方をやっていて、彼のような職人的な人間を主人公にした作品は書きたいという気持ちがずっとありました。たとえばいちばんつらい作業は何かとか道具の名称とか、居酒屋で聞くべきことだけ聞いた感じですが、非常に助かりました(笑)」『荒地の家族』舞台になっている宮城県亘理町は、佐藤さんの祖父の家があった場所で幼少期から遊びに行っていた。いまも墓参のためにときどき訪れている。新潮社1870円さとう・あつし1982年、宮城県生まれ、仙台市在住。2017年、「蛇沼」で新潮新人賞を、’20年、「境界の円居」で仙台短編文学賞大賞を受賞。他の著作に三島由紀夫賞候補作『象の皮膚』が。※『anan』2023年3月8日号より。写真・土佐麻理子(佐藤さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2023年03月06日ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは「これからの妊娠&出産」。ライフプランに合わせ自分らしく妊娠&出産と向き合うために知っておきたいこととは?小池百合子東京都知事にお話を伺いました。「仕事か出産か」の2択ではなく、自分が望む人生を誰もが実現できる社会に。20代からキャスターとして活躍され、政治の世界に身を投じた後も、多忙な毎日を送ってきた小池百合子さん。働く女性として、また人生の先輩として。anan読者に伝えたい想いを、産婦人科医の岡田有香さんと共に伺った。岡田有香(以下、岡田):小池さんは多忙な生活の中で、女性特有の不調とどのように付き合ってきたのでしょうか。小池百合子(以下、小池):若い時から仕事優先の日々で、体調が悪くても我慢するしかありませんでした。特に選挙では体の都合に関係なく、投票や演説の日程が決まっているので、しんどいなどと言っていられない。でも、40代に入った頃から生理が急激に重くなって…。下腹部が猛烈に痛み、大量の出血で貧血に陥り婦人科に駆け込んだら、いくつも子宮筋腫(子宮にある良性の筋腫)があったんです。岡田:子宮筋腫は経過観察で済むことも多いですが、発生する場所や大きさによっては、体に影響を及ぼすこともありますよね。小池:私の場合は症状がかなり重かったので、45歳の時に子宮を全摘しました。今思えば日頃から自分の体をいたわるべきでした。でも、生理が重いからといって休めるような風潮ではなかったですし、私自身も「女性だからと甘えてはいけない」と、無理をしていました。婦人科を受診する時間もなく、放置してしまっていたんです。岡田:それは今の時代も同じ。「休みづらい」「甘えていると思われたくない」と我慢をしてしまう女性は多いです。激しい生理痛を我慢し続けた結果、子宮内膜症で不妊になってしまう患者さんも多くいます。妊娠&出産において、医学的にもっとも適しているのは20代なのですが、若いうちは忙しくてそれどころではないという女性も多いと思います。小池:妊娠&出産に至るまでには、仕事のタイミングや結婚など様々な過程がありますよね。少子化対策が叫ばれていますが、今の社会は女性が直面している現実を理解して応援しているかというと、必ずしもそうではない。だから、多様なライフプランを叶えられる環境を作るための施策が必要。都として独自に不妊治療の費用助成を行っているのもそのためです。岡田:人工授精や体外受精、顕微授精などは保険適用になりましたが、治療にかかる時間の負担が大きく、仕事を辞める女性も。行政のサポートは重要ですね。小池:私が国会議員だった頃、女性の秘書に「不妊治療のために仕事をしばらく休ませてほしい」と言われたことがあったんです。話を聞いて、不妊治療が時間も費用もかかることを痛感し、それに対するサポートが必要なのではないかと当時から考えていました。岡田:もちろん子供を産むことがすべてではないですが、年齢を重ねると妊孕(にんよう)力が落ちますし、不妊治療を受ければ必ず妊娠できるというわけではない。その現実を20代から知っておいてほしいと私も医師として感じています。小池:そうですね。都では、若い世代に向けた冊子で、妊娠に対する正しい知識を提供していたり、「#女子けんこう部」というポータルサイトで、子宮頸がんや乳がんなどの疾患や、予防や検診などの情報を発信しています。岡田:そういった情報を活用し、まずは知ることが大事ですよね。小池:ええ。これからの時代を担う女性たちには、私と同じ思いを味わってほしくないし、私が諦めざるを得なかったことを叶えてほしい。「仕事か出産か」という二者択一の社会ではなく、自分が望む人生を誰もが実現できるよう、都としても最大限サポートしていきたいと思っています。東京都の現状を小池知事に質問!自治体によって異なる妊娠や出産、子育てに関する様々な施策。東京都の場合はどのような内容を講じているのか?その詳細を小池知事が解説。さらに、岡田さんに妊娠&出産についての心構えを聞きました。Q、いつかは子供が欲しいと思っているけれど、お金のことを考えると不安です。東京都では出産時にどんなサポートがあるの?A、妊娠から出産を通じて、育児用品など計22万円相当を提供する支援を実施します。東京都では令和5年度から、妊娠・出産・子育ての切れ目ない支援を一層充実させます。これまでの対策に加え、都と区市町村が連携し、妊娠時に6万円、出産後に10万円、1歳・2歳前後に6万円、計22万円相当の育児用品や家事支援サービス等を提供する取り組みを実施。また保健師など専門職との面談や相談支援、産後ケアなどの子育て支援サービスも併せて行い、皆様の出産や子育てに関する不安に寄り添い、子育て家庭を全力でバックアップします。Q、不妊治療のサポートは、東京都ではどのようなものがあるのですか?A、保険診療の体外受精・顕微授精と併用して受診した先進医療に対し、都が独自に、1回の治療につき15万円を上限に助成します。昨年4月から人工授精や体外受精、顕微授精などの基本治療は保険適用されることになりましたが、さらなる先進医療を受ける場合、先進治療医療費は、全額自己負担となってしまいます。都ではすでに各種不妊治療への支援を進めてきましたが、その負担を軽減するため、保険診療の体外受精・顕微授精と併用して先進医療を受診した場合は、1回の治療につき治療費の7割を、15万円を上限に助成。その他、不妊検査や不育症の検査にかかる費用についても5万円を上限に助成しています。若い方がライフプランを考える際の参考になるよう、不妊に関する知識などを掲載した冊子『いつか子供がほしいと思っているあなたへ』を作成している。Q、これから子供を産んでも東京都では保育園に預けられるの?A、5年前と比べ、待機児童数は約96%減少。働きながら子供を育てる環境づくりを進めています。都の最重要課題として待機児童の解消に取り組んできました。保育所等の整備や保育士さんの確保などを進め、2016年には8466人だった待機児童が2022年には300人になり、9割以上減少しました。また、保育所等に入れなかったご家庭などがベビーシッターを利用する際、費用の一部を補助する「ベビーシッター利用支援事業」も行っており、現在、20の区や市で活用されています。卵子凍結への支援に向けた調査も実施予定!抗がん剤治療などを受ける人が治療前に行う卵子凍結に対しては、すでに助成を実施中。加えて健康な人が将来の妊娠に備えて行う卵子凍結についても、助成の導入に向けて調査を開始する予定。女性の妊娠&出産問題を岡田さんに質問!Q、年齢を重ねると、妊娠に至る可能性はどのくらい変わるの?A、卵子の質は年齢に応じて低下し、35歳を過ぎるとぐっと妊娠率が低くなります。30歳までは1回の生理周期あたりの自然妊娠率は30%程度ですが、35歳では18%と低下。男性の妊孕力も35歳以上になると徐々に低下します。不妊治療を含めて、少なくとも1人を90%授かることができるのは35歳までに妊活を開始した人というデータも。将来子供を2人授かりたい場合には20代から妊娠&出産について考えておいた方がよいといえるでしょう。M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third EditionQ、すぐには望まないけれど、いつかは子供が欲しい今から備えておくべきことは?A、かかりつけの婦人科を見つけ、年1回は婦人科検診を!まずは、かかりつけの婦人科を持つこと。生理痛や生理不順は卵巣・子宮の病気のリスクとなるため、症状がある人は、低用量ピルなどの治療が必要か婦人科で相談を。また、症状の有無にかかわらず20代でも必ず婦人科検診を年に1回受けましょう。会社の検診が内診だけという方は、ぜひ超音波検査も受けてください。さらに運動や栄養バランスの良い食事を意識し、体を整えておくといいと思います。(写真右)こいけ・ゆりこ1952年生まれ、兵庫県出身。ニュースキャスターを経て1992年、参議院議員に初当選し、政界入り。環境大臣時代には「クールビズ」の導入を進めた。2016年より東京都知事に就任。現在は2期目を務める。(写真左)おかだ・ゆか1988年生まれ、東京都出身。日本産科婦人科学会専門医。2022年4月「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」の院長に。自身のインスタグラム(@dr.yuka_okada)でも女性の健康や不妊治療などの情報を発信している。※『anan』2023年3月8日号より。写真・中島慶子取材、文・音部美穂(by anan編集部)
2023年03月05日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。80歳を迎えても、出演依頼が途切れない俳優・茅島成美さん。声がかかり続ける理由をご自身はどう考えているの?そして、読者世代に伝えたいことを話してくれました。第4回目をお届けします。“年相応”であることが、実は大事なんだと思います。50歳くらいのとき、ある有名な監督さんに、「茅島さんは、そのままの外見でいてね」と声をかけられたことがあって。頬のたるみなど、加齢を感じ始めていた頃だったから、正直「えー?!」という感じだったんですが、その方が「年齢を重ねてこの仕事をするならば、年相応であることはとても大事」と言ったのが、すごく頭に残っていて。年を取るって、正直いいことばかりではありません。足腰は重くなるし、膝は痛いし、気持ち的にもフットワークが重くなる。外見だって、若いときに比べれば当然衰えてきます。誰だって醜くなるのはいやよね。でも、私のこの顔は、私の人生の積み重ね。今の私の顔だからこそキャスティングしてくれる人がいるんです。なのであるときから、“年相応でありたい”と思うようになりました。そのおかげか、私は長い間、年相応の女性の役をいただけています。この先も、ありのままを受け入れながら年を取っていきたいです。好きなことを一つ持つ。それが人生を支えます。私は戦中戦後を生きてきた世代ですが、そんな私からしても今は大変な時代です。世界ではウクライナ戦争があり、日本は一生懸命働いてもお給料が全然上がらない厳しい社会になってしまった。私の大学生と高校生の孫にもよく言うんですが、なにか一つ、“私はこうなりたい、こうありたい”と思うものを持ってほしいし、それを捨てないでほしい。なにか辛いことがあったときに、きっとそれが、自分を支える糧になると思うんです。私にとってはたぶんお芝居がそれだったんだなと、今振り返って思います。私が20~30代を生きた時代と比べると、今は情報が多いし、世界はとても複雑になっていますよね。だからこそ、ときにはスマホから指を離して、思考を単純化することも大事な気がします。人生はどんどん長くなっているからこそ、たまにはスピードを落としてみては?80歳の私からできるアドバイスは、そんな感じでしょうか。かやしま・なるみ俳優。1942年生まれ、東京都出身。子役を経て17歳で東映ニューフェイス6期生として映画界へ。代表作に『3年B組金八先生』『大好き!五つ子』など。現在『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)に、広瀬すず演じる浅葱空豆の祖母役で出演中。※『anan』2023年3月8日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2023年03月04日猫さまグッズはさまざまなものがあるけれど、愛猫には健やかに、心地よく毎日を過ごしてほしいから、できるだけ上質なアイテムを選んであげたい。そんな飼い主さんの親心に応えて、ナチュラルなおやつやスキンケアから、便利なキャリーケースやおしゃれなベッドまで、最新のとっておきアイテムをセレクト。ワンランク上のにゃんこライフを叶えます。上質なにゃんこライフを彩る最新グッズセレクション。肉球の洗浄、除菌、保湿もこれ1つでOK!猫だけでなく、毎日散歩する犬の肉球の汚れ、菌を落としながらスキンケアもする洗浄フォーム。使い方は、肉球になじませて優しく拭き取るだけ。アルコールフリーで、舐めても安心の大豆由来成分を使用。保湿成分も配合しているので洗い上がりもしっとり。肉球レスキュー 30ml¥1,430(グランブルー TEL:06・6268・4321)多頭飼育する人はぜひ!安定感のペットキャリー。軽くて丈夫なポリカーボネート素材を使い、スーツケースメーカーが作ったペットキャリー。10段階のキャリーバー、通気性のいいメッシュ扉、抗菌仕様の中敷きマットなど、ペットにも飼い主にも優しい機能が満載。ストッパーで固定すればハウスにも。ペチコ ペットキャリー M¥32,780(T&S)素材の旨味と栄養をそのまま閉じ込めて。選りすぐりの国産原料を使い、おいしい肉汁も栄養も逃さないフリーズドライ製法で加工。保存料や着色料などの添加物は一切不使用で、食いつきの良さも抜群!愛猫へのご褒美おやつにぜひ。上・フリーズドライのムネ肉猫用 30g下・フリーズドライのムネ肉ふりかけ猫用 25g 各¥748(ママクック TEL:043・304・2313)ごはんにかけるだけ!猫の口腔ケアの救世主。乳酸菌KT‐11、ラクトフェリン、なた豆、難消化性デキストリン、イソマルトオリゴ糖を配合。獣医師とペット栄養管理士が共同開発したペットの口腔ケア用ふりかけ。専用ミルでガリガリと削ってごはんにかけるだけで、歯垢を抑え、口のニオイも軽減。topet お口のふりかけ 単品 専用ミル付き¥4,378(topetinfo@topet.jp)フォグリネンワークとオルネコがコラボ!2月22日の「猫の日」に発売のキルティングベッドは、インテリアの雰囲気や気分に合わせて柄と無地の2つの表情が楽しめるリバーシブル。汚れたら洗うことができるので、清潔感もキープできるのが魅力。foglinen work×オルネコ リバーシブルラウンドベッド¥9,790(オルネドフォイユ)薬剤師×獣医師×医療大学の強力タッグで開発。薬剤師、獣医皮膚科専門医、医療大学が共同開発した、猫専用のスキンケアブランド。皮膚が薄い猫のための保湿ローション&クリームは、ペットフードの成分基準で作られているから舐めても安心。メディキャット、左・モイストローション100ml右・モイストクリーム 60g 各¥3,300(メディキャット)※『anan』2023年3月1日号より。写真・中島慶子構成、文・野尻和代(by anan編集部)
2023年02月27日「Sexy Zone」の中島健人がMCを務める映画情報番組「中島健人の今、映画について知りたいコト。」が、3か月の充電期間を経て、4月より再始動することが分かった。WOWOWで2021年にスタートした本番組は、ハリウッドをけん引する映画監督やクリエーター、さらに世界へ羽ばたく日本の映画監督へのインタビューや、映画製作現場の取材等を通じて、中島さんが知りたい“映画のいま”について学ぶ月1のレギュラー情報番組。今年は、より“世界の映画界”を意識。海を越え、映画の最前線を徹底取材する。映画にまつわる世界的な施設への訪問や、中島さんが尊敬するレジェンド俳優へのインタビューなど必見の内容。「大感謝でしかありません!!という気持ちでいっぱいです」と心境を明かした中島さんは、「シーズン3は、映画祭や様々なステージなど華やかで豪華な瞬間にスポットを当てるシーズンになると思います。そして、今年は国際的な俳優、および映画関係者の方々との関わりが生まれる、さらにわくわくする番組内容を目指しますので、ぜひお楽しみに。2023年は、様々な映画界のレッドカーペットを視聴者の皆様と共に歩みたいと思っております」とコメントしている。なお、番組3年目突入に伴い制作した新ビジュアルも公開された。「中島健人の今、映画について知りたいコト。」第25回は4月7日(金)22時~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送・配信(※毎月第1金曜日22時)。(cinemacafe.net)
2023年02月26日中島健人(Sexy Zone)がWOWOWでMCを務める映画情報番組『中島健人の今、映画について知りたいコト。』が、3カ月の充電期間を経て4月より再始動することが発表された。本日放送された番組『第95回アカデミー賞直前総予想』に出演していた中島。今回の発表は同番組内で行われ、併せて番組3年目突入に伴い制作された新ビジュアルも公開された。本番組は、ハリウッドをけん引する映画監督やクリエーター、さらに世界へ羽ばたく日本の映画監督へのインタビューや、映画制作現場の取材等を通じて、中島が知りたい“映画の今”について学ぶ月1回のレギュラー情報番組。3年目となる今年は、より“世界の映画界”を意識。海を越え映画の最前線を徹底取材する。映画にまつわる世界的な施設への訪問や、中島の尊敬するレジェンド俳優へのインタビューなど、目が離せない内容となっている。再始動後初となる第25回は、4月7日(金) 22時より放送・配信される。■中島健人 コメント遂にシーズン3までいきました! 大感謝でしかありません!! という気持ちでいっぱいです。2020年に初めてアカデミー賞授賞式のレッドカーペットに行き、そこからこの番組が始まりました。あれから3年経ち、自分の人生も29歳という20代ラストイヤーの中で、こうして映画に携わる時間を過ごせることが、とても幸せです。シーズン3は、映画祭や様々なステージなど華やかで豪華な瞬間にスポットを当てるシーズンになると思います。そして、今年は国際的な俳優、および映画関係者の方々との関わりが生まれる、さらにわくわくする番組内容を目指しますので、ぜひお楽しみに。2023年は、様々な映画界のレッドカーペットを視聴者の皆様と共に歩みたいと思っております。<番組情報>『中島健人の今、映画について知りたいコト。』第25回:2023年4月7日(金) 22:00 [WOWOWプライム] [WOWOWオンデマンド]毎月第1金曜 22:00 放送MC:中島健人(Sexy Zone)ナレーション:津田健次郎番組オフィシャルサイト:公式インスタグラムアカウント:
2023年02月26日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。俳優・茅島成美さんの第3回目をお届けします。主演の妹だったり、先生だったり、祖母だったり。そんな立ち位置の役柄が多い、茅島さん。役者という仕事に対してのスタンスがユニークです。女優はあくまでも仕事、日常はいたって普通の人です。女優は、2つのタイプがいると思うんです。一つは、24時間“女優”のタイプ。常に主演でトップを走る。勉強熱心、外見にもすごく気を使っていらっしゃる人。もう一つは、普段はまったく普通、女優であることを意識していない人。ただ単に芝居が職業である、というタイプの女優。私は後者です。黒澤明監督が生前よくお食事に誘ってくださり、いろんなお話を聞かせてくださったんですが、なかでも印象的だったのが、「海外の女優は、ボランティアだったり趣味だったり家庭だったり、仕事の他に自分の世界を持っている人が多く、そのスタンスが女優の仕事にすごくプラスになっている」というお話。それを聞いたときすごくいいなと思って。今の私にとっての“自分の世界”は、夫が築地やアメ横で買ってきてくれる美味しい食材を私が料理し、二人で食べる時間かしら。そして女優のときはバリッと切り替える。そのメリハリが、いい仕事に繋がると思います。現在、広瀬すずちゃんのおばあちゃんを熱演中。出演中のドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』では、広瀬すずちゃん演じる浅葱空豆という、勝ち気な女の子を育てる祖母を演じています。いつからか、主演の若い俳優さんの祖母の役がたくさん来るようになって、最近だとドラマ『最愛』で吉高由里子ちゃんのおばあちゃんをやりました。この歳になって若い人と仕事ができるのは本当に楽しい。だって私生活では、周りはおばあさんばっかりだもの(笑)。長年この仕事をしてきて最近強く思うのは、技術の仕事をする女性が本当に増えたということ。今回の『夕暮れに~』もカメラマンは女性ですからね。照明やマイクも昔に比べて軽く小さくなったから、女性のスタッフがたくさんいる。現場で女性たちが生き生きと働いているのを見ながら、改めていい時代になったな、と思っています。私自身は、セリフが覚えられなくなるまではこの仕事をしていたいかな。この先もいろんな人のおばあちゃんになれたら嬉しいです。かやしま・なるみ俳優。1942年生まれ、東京都出身。子役を経て17歳で東映ニューフェイス6期生として映画界へ。代表作に『3年B組金八先生』『大好き!五つ子』など。現在『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)に、広瀬すず演じる浅葱空豆の祖母役で出演中。※『anan』2023年3月1日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2023年02月25日2023年2月19日、歌手の中島美嘉さんが結婚したことを発表しました。お相手はギタリストの馬谷勇(うまたに・いさむ)さんです。結婚について、中島さんは次のようにコメントを発表しました。いつも応援してくださってる皆様へ私ごとで恐縮ですが、この度入籍いたしました。ライブのバンドメンバーとして支えてくれた馬谷さんと、今後はパートナーとしてもお互いに高め合いながら、一緒に歩んで参ります。今後とも温かく見守っていただけますと幸いです。mikanakashima_officialーより引用 この投稿をInstagramで見る 中島美嘉(@mikanakashima_official)がシェアした投稿 同日、中島さんは40歳の誕生日を迎え、『バースデー婚』となりました。中島さんの結婚に、ファンからは祝福の声が上がっています。・おお!おめでたいニュース!バンドメンバーということは、今後のライブで夫婦共演もあり得るかな?楽しみ!・音楽家同士の結婚かー!かっこいい!末永くお幸せに。・誕生日に結婚って、いいですね。これからも応援しています!・デビューの頃から応援しているので、自分のことのように嬉しい。中島さんにとって穏やかで温かい日々が続きますように。中島さん、馬谷さん、ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年02月20日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの中島裕翔が、結婚式前夜の幸せの絶頂から、泥酔してマンホールに転落し、どうにも出られなくなった男を演じるシチュエーションスリラー『#マンホール』が、2月10日より全国公開された。不動産会社でトップの営業成績を収め、同僚の信頼も厚く、社長令嬢との結婚式を控え、人生順風満帆に見えながら、次第にさまざまな表情を見せていく主人公・川村俊介。演じた中島のポテンシャルを最大限に引き出したのは、『私の男』でモスクワ国際映画祭最優秀作品賞に輝くなど、国内外で評価の高い熊切和嘉監督だ。中島に「映画のためなら死ねるタイプの俳優」「僕はシンパシーを感じる」と言葉をかける熊切監督に話を聞いた。○■環境のストレスを“芝居の火種”にした中島裕翔――今回、中島さんとご一緒されて感じたお人柄を教えてください。何よりも映画のためにあろうとしてくれているのが、素晴らしかったです。準備の段階からそうでしたが、現場でも、すごくストレスを感じる環境だったと思うのですけど、それをあえて芝居に取り入れて、芝居の火種にしていたようなところがありました。僕も、心の中でそうあって欲しいと思っていましたが、それを言うまでもなく、取り入れて自分の芝居を作っていました。本当に一緒に、泥まみれになって映画を撮った感覚です。――中島さんからアイデアを出されることはあったのでしょうか?ありましたよ。ただ、この作品は、いろいろネタバレに引っかかってくるので、詳しいことをお話しできないんですよね(苦笑)。たとえば、そうですねぇ。最後のほうのあるシーンで、僕はもっと淡々とやろうと思っていたんです。そしたら中島さんが「監督、こういう動きはどうですか」と。――そうなんですね! めちゃくちゃ印象に残っています。川村の性格を表現するのにも、画的にも、それですごく面白くなったんです。ほかにもいろいろありました。僕のなかでイメージはあるんだけど、自分の肉体では表現できないことを、「こういう感じで」とお願いすると、彼が「わかりました、ちょっとやってみます」と自分の肉体を通して表現してくれるんです。――見せ方が上手いのでしょうか。それはあると思いますね。映像的な表現として、ここはこう回転して見せてくれないかなといった、普通に考えるとちょっと不自然だったり難しかったりする動きの要求も、さっとやってくれちゃうんです。すごいですよね。本人の身体能力はもちろん、昔から見せ方を意識してきているというのはあると思いますね。肉体の表現力が抜群でした。○■生理的に「嫌な感じ」が残るように作ったマンホール――マンホールのセット自体は、もちろんカメラも入るわけですし、奥行きもあってゆったりしているのかと思ったのですが、中島さんが狭かったとお話されていました。狭いですね。そこは結構こだわって作ったところで、中島さんも話していましたが、あの中腰になる嫌な感じをあえて残して作りました。ちゃんと立てないという。足元が斜めになって、ただ立っているだけでふくらはぎが痛くなる、気を抜くと蟻地獄のように滑ってしまうような、嫌な感じが残るようにしたんです。――そうなんですね。そのこだわりについて、もう少し詳しく教えてください。これまでにも何度も組んできている美術の安宅紀史さんにお願いした時点で、もう間違いなかったのですが、マンホールの壁を、ちょっと有機的な感じにしてもらったんです。実際のマンホールって、油脂の塊みたいなものがあって、嫌な感じで垂れてたりするんですよ。その感じとかも徹底的にやってもらいました。とにかく生理的に不快な空間にしたくて。肌感覚で来る感じでお願いしました。あとは8メートル先の、あの穴の出口の先に何があるんだろうというのが、すごく気になるような作りと言いますか、届きそうで届かない、その辺の説得力にこだわりましたね。そこを間違えると、映画全体が信じきれなくなってしまうので。○■「予想を上回るいろんな顔」を持つ俳優――本作はオリジナル脚本による作品です。邦画は原作ものが多いと言われますが、監督もそのあたりを意識することはありますか?本来、映画ってオリジナルの方が作りやすいと思うんですけどね。最初から映画として考えるので。原作ものをやるとなると、いろいろと変える必要がありますし。だからオリジナル作品をどんどんやっていきたいんですけど、なかなか通らない現実はありますね。特に僕が自分で考えるオリジナルは結構地味ですし(苦笑)。どうしても頓挫してしまうことが多い。今回は、僕は脚本家の岡田道尚さんとプロデューサーがプロットを作り上げた後での参加でしたが、映画的であろうとする意識はありましたね。――2回観るとまた違った楽しみができる映画でもあります。そうですね。いろいろと川村が気にしていることがあったり。具体的に話せないので、本当に難しいんですけど(苦笑)。あ、ひとつ、これはこれから観る人にもいいかな。バーが登場するんですけど、そこの名前も、実はあることに繋がっています。――99分間。やはり中島さんが最大の見どころでしょうか。そうですね。撮っているときもそうでしたが、編集しているときに、本当にいろんな顔を持っているなと驚きました。おそらく、みなさんの予想を上回るいろんな顔が出てくるので、そこはぜひ楽しんでもらいたいと思います。――最後に。中島さんが、川村の魅力は生命力だとお話していましたが、監督は中島さんにも「強さ」を感じましたか?表現に関しての力を感じます。今回一緒に映画を作ってみて、映画のためなら死ねるタイプの俳優なんじゃないかなと感じました。その辺、僕はシンパシーを感じましたね。またぜひご一緒したいです。■熊切和嘉1974年9月1日生まれ、北海道出身。大阪芸術大学の卒業制作作品『鬼畜大宴会』(97年)がぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、ベルリン国際映画祭パノラマ部門招待など、国外でも高い評価を受ける。01年に『空の穴』で商業映画デビュー。ほか主な監督作に『アンテナ』(03年)、『青春☆金属バット』(06年)、『ノン子36歳(家事手伝い)』(08年)、『海炭市叙景』(10年)、『莫逆家族-バクギャクファミーリア-』(11年)、『私の男』(14年)、『武曲 MUKOKU』(17年)などがある。(C) 2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
2023年02月15日昨年放送された主演ドラマ『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)や、現在放送中のNHKドラマ10『大奥』など、短期間のうちに振り幅のあるキャラクターを演じて実力を見せている中島裕翔(Hey! Say! JUMP)が、海外でのファンも多い『武曲 MUKOKU』などの鬼才・熊切和嘉監督と組んで、これまでにないワンシチュエーション・スリラー『#マンホール』を放つ。不動産会社でトップの営業成績を誇る主人公の男・川村俊介(中島)は、社長令嬢との結婚式を翌日に控えたサプライズパーティの帰りに、酔った足取りでマンホールに転落してしまう。マンホールの底で目を覚ました川村は、スマホで助けを求めるが、ことごとくつながらず、SNSを駆使して脱出を試みるのだが……。本編は99分。マンホールから脱出しようとひとりもがく男を演じ切り、「こんな顔をしてたんだ」と試写を観て自分でビックリしたと語る中島と、そんな中島を「追い込み甲斐のある、素晴らしい俳優さんです」と称賛する熊切監督が撮影を振り返った。○■美しい中島を汚すことによって、別のセクシーさが見えたら――とても面白かったです。中島さんへのあて書き脚本とのことですが、最初に読まれたときのことを教えてください。中島:あて書きしていただいたなんて恐縮です。『純愛ディソナンス』でも「見たことのない僕を」ということで、いろんなことをやらせていただきましたが、撮影は『#マンホール』が先で、実はこちらでめちゃくちゃやり切ったあとだったんです。これで怖いものなしになったというか(笑)。脚本を読んだときは、本当に僕のいろんな顔を見せようとしてくださっていると感じました。ページをめくるたびにいろんなことが起きて、読んでいて純粋に面白いし、どんどん読み進めちゃうんですけど、「これ、僕が実際にやるんだよな」となかなか想像がつかなかったです。現場に行ってみてから、「こういうことか」と驚きと衝撃を感じて、飲み込んでやっていきました。――完成作を観たときは?中島:「僕、このシーンでこんな顔をしてたんだ」と自分でビックリするくらいの瞬間があったので、良かったなと思います。あと、大変なシーンは多かったですけど、監督が良かったときに、「オッケー、オッケー、オッケー、良かった!」と、すっごいニコニコで近づいてきてくれるのが、すごく励みになりました。――監督はこうしたシチュエーションスリラーを、中島さん主演で撮れたことには特に燃えましたか?熊切:燃えましたね(笑)。中島:燃えてましたよね。汚れていく僕を見て、楽しそうでした。熊切:(笑)。彼のような、すごくキレイな方を徹底的に汚したいと思ったので。中島:あはは!熊切:汚すことによって、別のセクシーさが見えたらいいなと。そこは最初にすごくありました。だから中途半端ではなく、やりすぎだろうというくらいにやりましょうというのは、メイクさんや衣装さんたちとも話していました。それはもう汚しがいがありました。ちゃんとそれに応えてくれる方なので。追い込み甲斐のある、素晴らしい俳優さんです。この企画は、脚本・原案の岡田道尚さんとプロデューサーの松下剛さんらが1年くらいかけてプロットを作られて、主演も中島さんに決まってから僕の元に来ましたが、脚本を詰めていく作業はかなり長くやりました。そこで、マンホールに落ちた川村が、いかにそこから出られないかというのは、しつこいくらいに最初にやりたいと思ったので、梯子が落ちるシーンなどを入れていきました。出口は上に見えているんだけど、あの先にどうしてもいけない、それをしつこくやろうと。○■マンホールに落ちた川村の魅力は、どうにか出てやるという生命力――お二人は川村の魅力はどこだと思いますか?中島:生命力じゃないですか?熊切:最終的にはそうだね。中島:とにかくこのマンホールから出てやる!という。もちろん結婚式を翌日に控えているといったタイムリミットもあるんですけど、普通だったら諦めて餓死するのを待つよなという状況になるんですよ。梯子も使えないし、ケガもして(スマホのGPS機能も故障)。多分僕だったら、ケガの時点で滅入って無理だと思う。川村の生命力と頭の回転の良さというのは、最後のほうはいろいろ見えてきますが、でも応援したくなるくらいのガムシャラさがあると思います。熊切:いや、本当に生命力ですよね。どれだけひどい目に遭っても、懲りない男でもありますから。――川村がひどい目に遭っていく中で、俳優・中島さんにはどんな新たな魅力が出ていましたか?熊切:先ほど本人も話してましたが、「こんな表情してたんだ」というのは、僕も思いました。撮っているときにも感じましたし、編集している時にさらに強く。最初の顔と最後の顔が全然違うんですよ。中島:違いましたね。熊切:本当に別人のような顔でした。その多面性といいますか、その辺が非常に面白かったです。――本編で映されるのは、ほぼマンホール内での川村ひとりの奮闘です。中島:ひとりで画を持たせられるかというのは正直、心配でした。どうしようかなとも思いましたが、これは特に意識してやったわけではないんですけど、「すごく動きがシャープだね」と言われることがあって、それが少しでも画を持たせることにつながればいいなとは思いました。熊切:彼のその動きの切れ、身体能力の高さがあったから、カットを割れた部分は大きいです。泡に埋もれるシーンなんかもそうですが、なんとなくやってたら画が持たないです。そこをすごく的確に動いてくれました。――あのマンホールは、もちろん撮影用に作られたセットです。実際にはある程度、広かったりするのですか?中島:超狭いんですよ! 最初に入った瞬間、「せま!」っていう。特に僕はタッパがある方ですし、周囲は傾斜があるので、本当に真ん中でしか立てないんです。ずっと足を畳んでいなきゃいけないし。熊切:あの姿勢がふくらはぎに来るんですよね。中島:そうなんです。監督もお芝居をつけるとき、ずっと中にいてくださったんですけど、本当に狭かったですよね。4月でしたけど、まだ寒くて。雨降らしのシーンもあって、特に堪えました。でもそれが逆にありがたかったです。芝居で震えを出そうとするよりは、実際に自分の身体でもらっちゃったほうが出せるなと思ったので。利用したというか。衣装も汚れが目立つものをみなさんで考えてましたよね。――現実に感じたキツさをお芝居に転換していたんですね。中島:精神的にきついシーンなんかは、カットとカットの間、いちいち外に出ないようにと心がけていました。最初にマンホールのセットの絵を見せていただいたときは僕も「広いじゃん!」と思ったんですよ。でも実際には狭くて寒くて、いろいろな汚しからくる臭いもありました。そういったことを、受け入れ過ぎず、拒みすぎず、川村として、素材として使えればと思っていました。自分としては逆にそういったものがあったほうが楽ですね。嘘をつかなくていいから。○■もっとこうできるんじゃないかと何かが生まれる瞬間がすごく好き――監督はほかに中島さんのどんなところが印象的でしたか?熊切:カットをかけられない瞬間が何度もありました。みんなのスイッチが入るといいますか。ミニジブ(小型クレーン)を使って動けたので、段取り上はここまでだったんだけど、みんながセッションのようになって、結局、ワンシーンの最後まで行っちゃうといったことがよくありましたね。中島:ここまでと言ってたけど、カットがかからないなとなったとき、まず監督の思いを感じ、「このまま行きますよ」とそこにいるカメラマンさんとのセッションを感じました。一度、カメラがマンホールの縁にぶつかっちゃった時があって、カメラマンさんがすごく悔しそうな顔をしていました。確かに、そうしたセッションは印象的でしたね。熊切:いい緊張感が生まれていました。――中島さんは、現場で、みんなで作品を作り上げていく過程と時間がお好きなんですね。中島:ちゃんと考えて、クリエイティビティを持って高め合う、向上心を持って、もっとこうできるんじゃないかと何かが生まれる瞬間がすごく好きなんです。僕、グループとしても去年15周年だったので、中堅になってきてるんです。そうなってくると経験値とともに小手先でできることがどうしても増えてきますよね。そうしたなか、モノづくりをするときに、ガムシャラに頑張れることを、自分で少なくしちゃってないかなと、一瞬一瞬、見つめるようにしていて。今回、6年ぶりに映画をやらせていただいて、こんなにもしっかりとモノづくりを楽しめるのかと、本当にワンシーンワンシーン有り難かったと同時に、恵まれていたと感じます。こうした作品にチャレンジできて、いろんな方々に感謝ですし、高め合える仲間たちがたくさんいたという出会いにも感謝です。――監督からもひと言。熊切:ジャンル映画をやってみたいと思って撮ってみて、僕はある程度、手ごたえを感じていますが、あとは皆さんがどう観るのか。とにかく、いろんな人に観て欲しいです。中島:観た方にも共犯者になってもらいたいですね。■中島裕翔1993年8月10日生まれ、東京都出身。アイドルグループ・Hey! Say! JUMPのメンバーで、俳優、ファッションモデルとしても活躍。ジャニーズJr.時代からテレビドラマ『エンジン』(05年)や『野ブタ。をプロデュース』(05年)などに出演し、08年に『スクラップ・ティーチャー 教師再生』で主演を務める。近年はアメリカのヒットドラマのリメイク『SUITS/スーツ』シリーズ(18年~)や、昨年7月期は主演ドラマ『純愛ディソナンス』が注目を集めた。また現在放送中のNHKドラマ10『大奥』第1話に登場し、話題をさらった。映画では『ピンクとグレー』(16年)、『僕らのごはんは明日で待ってる』(17年)で主演を務め、本作は6年ぶりの映画主演となる。■熊切和嘉1974年9月1日生まれ、北海道出身。大阪芸術大学の卒業制作作品『鬼畜大宴会』(97年)がぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、ベルリン国際映画祭パノラマ部門招待など、国外でも高い評価を受ける。01年に『空の穴』で商業映画デビュー。ほか主な監督作に『アンテナ』(03年)、『青春☆金属バット』(06年)、『ノン子36歳(家事手伝い)』(08年)、『海炭市叙景』(10年)、『莫逆家族-バクギャクファミーリア-』(11年)、『私の男』(14年)、『武曲 MUKOKU』(17年)などがある。(C) 2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
2023年02月14日ときは文化12年、町人文化が花開くころ。江戸木挽町の芝居小屋のそばで、ある惨劇が起きる。雪が降る夜、女に扮した若衆・菊之助が仇討ちを成し遂げて宵闇に消えたのだ。それから2年後、菊之助の縁者だと名乗る侍が〈森田座〉の関係者を訪ね歩く形で、物語は進む。永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』は、時代ミステリー×人情ドラマの極上エンターテインメントだ。新作歌舞伎にしてほしい!艶やかな仇討ちエンターテインメント。「歌舞伎を土台にしたミステリーは役者を中心に描かれることが多いのですが、私はずっと舞台裏の話を書いてみたいと思っていました。それが、本書の仕掛けにもうまくハマると思ったんですよね」語りを務めるのは、仇討ちの一部始終を目撃したという面々だ。木戸芸者の一八(いっぱち)、立師(たてし)の与三郎、衣装係で女形のほたる、小道具職人の久蔵と妻のおよね、戯作者の篠田金治…、エピソードの数々をリレー形式で聞くうちに、読者の中では次第にある疑問が膨れ上がる。菊之助は、心の底では仇討ちを望んでいなかったのではないか。その理由は何か。にもかかわらず、決行したのはなぜか。「事件をめぐり、それぞれがどう関わり、何をどのぐらい明かしていくかについてはバランスを見ながら考えました。ただ、彼らの半生については、私も、しゃべらせてみて初めてわかった部分もありましたね。たとえば一八は、吉原の中で生まれた男です。吉原に生きる女の生きづらさとも違う苦悩があるのだなと。小道具職人の久蔵とおよねの夫婦は、夫があんなに無口だとは思わず、話し好きな妻にしゃべってもらえてやっと詳細が見えてきたり」薄衣に包まれていた真相が明かされたときの驚きもさることながら、「悪所」とされた吉原や芝居小屋で懸命に生きてきた彼らが訥々と語る人生模様が胸を打つ。そこには、身分や職業、女性やジェンダーをめぐる差別の問題があるからだ。時代小説ではあるが、現代にも通じる温かなメッセージが内包されている。「私は辛い話を現代小説で読むと、過剰に感情移入してしまうので、少し現実と距離がある時代小説の方が気楽に想像して楽しめるんです。でも、江戸の社会システムは、調べれば調べるほど今に似ているところもある。そこで生きた人々の物語を考えるのは、今を考えることにも通じて、面白いです」『木挽町のあだ討ち』大叔母の影響で立ち回りをワークショップに参加し学ぶこともあるほど歌舞伎ファン。落語や能も愛する永井さんの古典芸能知識も活きている。新潮社1870円ながい・さやこ1977年、神奈川県生まれ。2010年「絡繰り心中」で小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。2020年刊行の『商う狼―江戸商人 杉本茂十郎―』は細谷正充賞や新田次郎文学賞ほかを受賞。※『anan』2023年2月15日号より。写真・土佐麻理子(永井さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2023年02月12日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。日本のドラマや映画のおばあちゃん役といえばこの方!現在、永瀬廉さん出演ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』に出演中の茅島成美さんが今月のゲストです。第1回目をお届けします。子役から始まって、気がついたら京都で時代劇?!小さい頃の私は、人前でまったくしゃべれない奥手な子供だったんです。そんな私を見た母親が、「これからは女の子も働く世の中になるから、こんな引っ込み思案ではよくない」と、5年生のときに、私を児童劇団に入れたんです。芸能人にしようとは思っていなかったと思いますよ。でも始めてみたら、マイクの前に立つのは楽しいし、ラジオの仕事のために当時新橋にあったNHKにバスで通うのが楽しくて。帰り道、キラキラ輝く銀座や皇居を眺める時間が本当に大好きで。今思うと芝居よりも、学校とは違う時間が自分にあることが楽しかったのかしらね(笑)。途中、受験でのお休みを挟み、高校生のときに映画会社の東映の関係者にスカウトされ、私は17歳で〈東映ニューフェイス〉というオーディションに、審査なしで合格。東映所属の女優になったんですが、いきなり京都の撮影所で3年間時代劇に出ることに!!江戸っ子の私としては、寝耳に水の展開でしたよ。環境を変えるために私がとった作戦は、偽装結婚?!私が京都に行ったのがちょうど1960年前後なんですが、当時は時代劇全盛期。いざ京都に行ってみたら、男性社会だし、なんだか厳しいし、ものすごく窮屈で…。同期の男の子と京都の街を歩いていただけで、翌日撮影所で「昨日河原町に行ったやろ!」といろんな人に言われるし、毎日着物で過ごさなきゃいけない、マニキュアなんてもってのほか…。現代劇志望だった私にとっては、正直あんまり楽しい場所ではなかったのね。そんなふうに悶々としているときに、大阪のプロダクションにご縁ができて、東映をやめることにしたの。でもその頃は契約がすごく厳しくて、病気か結婚じゃないとやめられない。悩んでいたら、撮影所で知り合った助監督さんが「俺の名前貸してあげるよ」って言ってくれたので、会社には結婚したフリをして、やめちゃった(笑)。でも今思うと、若さって恐ろしいわよ。バレたら、呼び出しどころの騒ぎじゃなかったでしょうね(笑)。かやしま・なるみ俳優。1942年生まれ、東京都出身。子役を経て17歳で東映ニューフェイス6期生として映画界へ。代表作に『3年B組金八先生』『大好き!五つ子』など。現在『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)に、広瀬すず演じる浅葱空豆の祖母役で出演中。※『anan』2023年2月15日号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2023年02月11日中島裕翔主演『#マンホール』より本編映像が解禁された。「Hey! Say! JUMP」の中島裕翔が結婚式前夜にマンホールに落ちた男を演じる本作。『ライアーゲーム』シリーズ、『マスカレード・ホテル』シリーズの脚本家・岡田道尚がオリジナル脚本を手掛け、監督は『海炭市叙景』『私の男』の熊切和嘉が務めた。解禁された映像は、マンホールに落下した川村(中島裕翔)が、元カノの舞(奈緒)と電話で会話するシーン。雨に打たれ寒さに震えながらライターで暖を取る川村は、唯一連絡が繋がりマンホールに落ちる直前まで川村がいた渋谷周辺まで捜しに来ていた舞に再び電話をかける。警察も当てにならず、焦りと寒さから苛立ちが募っていた川村は「本当に探したのか?今、本当に渋谷にいるのか?」と、それまでの川村とは打って変わった強い口調で舞を責め立ててしまう。「雨も強くなってきて寒さもきつい。もうこんな所にはいられないんだよ」と嘆くように洩らした川村に対し、舞が「え、今なんて? 渋谷雨とか降っとらんけど。そこ本当に渋谷なん?」と答え、不穏な空気が流れたところで映像は幕を閉じる。川村は落ちたのか、それとも落とされたのか?舞との電話によって新たな事実が発覚し膨らんだ疑念が、寒さと焦りに苛まれる川村をさらに追い詰めていく…。果たして真相を突き止め、川村はこのどん底から這い上がることができるのか。その後の展開が気になる本編映像となっている。さらに2月23日(木・祝)より、オーディオコメンタリーを再生するスマートフォンアプリを利用した【副音声上映】がスタートすることが先日発表された。主演の中島さんと熊切監督が、本編を見ながら撮影当時の裏話など様々なエピソードをネタバレありで余すことなく語り尽くす。副音声上映は、2月23日(木・祝)以降の期間中、本作を上映する映画館全ての上映回で楽しめる。リピート鑑賞にも最適だ。『#マンホール』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:#マンホール 2023年2月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
2023年02月11日デビュー作がいきなり芥川賞候補となり、大注目の安堂ホセさん。『ジャクソンひとり』は、彼にとってまだ2作目の小説作品だという。「2020年頃、自分の中にある話をどういう形で表現しようかと考えた時、小説にしようと思ったんです」その際執筆した作品は文藝賞の最終選考まで残った。翌年再び応募し、見事受賞を果たしたのが本作だ。「前作は一人称で思い入れを書きすぎたので、もうちょっと自分と距離を置いた、三人称の軽い小説にしようと考えました」主人公はブラックミックスで、ゲイとの噂があるジャクソン。スポーツブランド専用ジムの整体師だ。会社で偶然、彼の服にプリントされたQRコードが読み取られたところ、現れた動画はブラックミックスの男のあられもない姿。ジャクソンが否定しても社内の人々はその男が彼だと信じて疑わない。これは誰かによるリベンジポルノなのか――。「性暴力を扱う時、リアルさが欠けていたほうが読み手もダメージを受けないと思って。それで本人も自分なのか分からない状況にしました」整体師という設定も絶妙だ。「男性がリベンジポルノを受けた時、被害者なのに警戒されて疎外されることがある。他人の体に触る仕事をしている人なら、そのあたりがより見えてくるかなと思いました」その後ジャクソンは、動画の男は自分だと主張する他の3人のブラックミックスの男と出会う。「マイノリティの人が周りを怖れるあまり自分で狭めていた世界が、立場が同じ人と会うことで壊れていく。ポジティブな崩壊を書きたかった」4人が集まった時の会話が脱線していくあたりから、タランティーノ作品的な映像が浮かんだと伝えると、「子どもの頃から観てきた監督です。今観ると描かれる価値観に疑問があるけれど、山場と山場の間のシーンも妥協せずに面白くさせるところとかがよくて。コーエン兄弟の映画も、結構本筋から脱線するじゃないですか(笑)。ああいう感じが好きです」本作もまさにそう。彼らは入れ替わり作戦による復讐を思いつくが、「計画が雑ですよね(笑)」と安堂さん。実際、計画は思わぬ道筋を辿り、やがてラストはとんでもない展開に。「小説って自由に書けるんだと嬉しくなって、はっちゃけました(笑)」オフビート感を漂わせながら、彼らが抱く理不尽さも戸惑いも怒りも盛り込み、“当事者が当事者を描いた”感がひしひしと伝わる本作。「自分と同じ立場の人が読んだ時に寒くない小説にしたかった。当事者以外のことは考えませんでした。当事者以外に届けたいと思ったら媚びた寒い小説になりますから。ただ、刊行した後、“純日本人だけど海外で同じ経験をした”といった、自分が想像もしなかった人からの感想をもらって、勉強になっています」次作も本作と地続きの世界を考えているそう。それはぜひ読みたい!あんどう・ほせ1994年、東京都生まれ。2022年、本作で第59回文藝賞受賞。好きな映画監督はアラン・J・パクラ、ロベール・アンリコ、七里圭、憧れの作家は松浦理英子。安堂ホセ『ジャクソンひとり』リベンジポルノを機に出会ったブラックミックスの青年4人の犯人捜しと、復讐計画の行方は?なんとも痛切で痛快な文藝賞受賞作。河出書房新社1540円※『anan』2023年2月8日号より。写真・土佐麻理子(安堂さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2023年02月07日昨年、18歳で文藝賞を受賞して作家デビューした日比野コレコさんは、幼い頃から小説を書いていたという。言葉の力で絶望を希望に変換する。2003年生まれによるデビュー作。「『ハリー・ポッター』や『くまのパディントン』『デモナータ』の亜流のようなファンタジーのシリーズを書いていました」作風が変わったのは、高校2年生の頃なのだとか。「教室がめっちゃしんどかったんです。ファンタジーを書くだけじゃやってられなくなって、自分と同年代の主人公の小説を書き始めました。コロナで数か月休校となった間もずっと書いていて、できあがったものを応募してみたんです」そして受賞を果たしたデビュー作『ビューティフルからビューティフルへ』は、学校で自分を偽りながら受験勉強に励むナナ、恋愛体質の静、反骨精神を秘めたビルEという、現状に息苦しさを抱えている3人の高校生が主人公だ。「最初に書いたのが3つの“ビューティフルからビューティフルへ”というモノローグだったんです。それで主人公が3人になりました。どの人物も、自分の中のキャラクターが投影されている感じです」彼らは「ことばぁ」と呼んでいる老婦人の家に通い、奇妙な宿題を出されては提出する。「ことばぁは理想像というか。おばあちゃんというと穏やかで優しいというのがテンプレのイメージですが、ことばぁはファンキーで格好いい。自分もいつかおばあちゃんになった時、ファンキーでありたいです」歌詞や詩歌など様々なジャンルがサンプリングされた文体は、言葉遊びの楽しさが炸裂。強靭な語彙で、絶望を希望へと反転させていく。「中学生の頃からダウンタウンの松本人志さんが好きで。松本さんの発言を全部メモしたり、松本さんが聴いてると知って野狐禅(やこぜん)の曲を聴いたりしていました。そこから歌詞や広告コピーや俳句や短歌も好きになって、言葉ってえぐいなって思うようになりました」好きな小説を聞くと、フリオ・コルタサル『石蹴り遊び』、ヘンリー・ミラー『北回帰線』、アンドレ・ブルトン『ナジャ』。言葉に対する感受性の強さがうかがえる。「誰にも分かってたまるかという気持ちもあるけれど、多くの人に届いてほしい気持ちがあります。これからも切実な小説を書いていきたい」日比野コレコ『ビューティフルからビューティフルへ』高校生の少年少女3人は、「ことばぁ」と呼んでいる老婦人の家に通って奇妙な課題をこなしている。やがて彼らが見つける言葉は…。河出書房新社1540円ひびの・これこ2003年、奈良県生まれ。’22年、「ビューティフルからビューティフルへ」で第59回文藝賞を受賞して小説家デビュー。現在、大学に通いながら第2作に取り組んでいる。※『anan』2023年2月1日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2023年01月30日一度の食事で必要な栄養素の摂取基準に基づき、ビタミンやミネラルなどの栄養素を補給できる「完全栄養食」が、サプリ感覚ではなく“満足度の高い食事”として登場!完全栄養食はお手軽&満腹がキーワード。「冷凍 完全メシ かつ丼」33種類の栄養素※が摂れる食べ応えたっぷりのかつ丼。まさかのガッツリメニュー・かつ丼で、タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素、ビタミンやミネラル、必須脂肪酸などをバランスよく摂取できる!油で揚げない「とんかつ」や食物繊維を強化したお米を使用することで、おいしさそのままにカロリーや塩分もコントロール。ふんわり卵とやわらか豚ロースのおいしいかつ丼が、レンチンするだけで食べられる手軽さも嬉しい。¥861(日清食品グループ お客様相談室 TEL:0120・923・301)※「日本人の食事摂取基準」(2020年版)において日本人が摂取すべき量が定められたすべての栄養素「完全食 Fill one 大豆白湯(パイタン)スープ」低糖質、低カロリーも叶える大豆と鶏ガラの濃厚スープ。大豆などの植物性原料と鶏ガラスープを合わせた白湯スープには、24種類の栄養素をIN。特にナイアシン、ビタミンE 、葉酸、ビタミンB6の含有量は1食分の理想量の倍を上回る。春雨付きで、粉末スープにお湯を注ぐだけで完成。一般的な鶏白湯ラーメンと比べると、カロリー42%オフ、糖質47%オフになり、ダイエッターには理想的な麺メニュー。2食セット¥1,580(オーガライフプラスkitchen@orgalife-plus.com)「BASE PASTA(R) フェットチーネ」もちもちの雑穀生パスタは高タンパク、食物繊維たっぷり!全粒粉、大豆粉、胚芽を使い、食物繊維が6.8g、タンパク質29.8gの他、26種のビタミン&ミネラル、チアシード由来のオメガ3脂肪酸なども豊富に入った平打ち麺。一般的なパスタと比べて糖質は約40%※オフだから、遠慮なく食べられる。トマト系やクリーム系のソースと相性がよく、「BASE FOOD」が開発したボロネーゼソースも別売りであり。2袋¥780特製ソース4食セット¥800(ベースフードcontact@basefood.co.jp)※日本食品標準成分表2015年版(七訂)より、中華めん(生)との比較(同量)「冷凍 完全メシ 牛丼」栄養とおいしさのバランスを追求。後引く味わいの牛丼。牛肉とタマネギの旨味溢れる牛丼のおいしさはそのままに、ビタミンAや亜鉛、鉄など、日本人の食事摂取基準で設定された33種の栄養素をバランスよく摂取することができる。また、濃い口しょうゆをベースに調味料を合わせた甘辛つゆが、ふっくらとした食感のご飯にマッチ。レンチンするだけで食べられるので、料理するのが面倒な時にも。¥861(日清食品グループ お客様相談室)※紅生姜は入っていません。「もがな 完全栄養食レトルトカレー」31種の栄養素×18種の雑穀の滋養たっぷり満腹カレー。カルシウムやリン、マグネシウムなどを豊富に含むチアシードやキヌアの他、タンパク質だけでなくビタミンやミネラルも多い大豆タンパクなどを配合し、1食で1日の必要栄養素の3分の1を摂取できるレトルトカレー。ハト麦や黒大豆などの雑穀も入っているから、食物繊維もばっちりカバー。赤唐辛子などのスパイスが利き、カラダがぽかぽか温まる。定期購入もあり。5個セット¥4,800(マージェリックpr@mergerick.com)※『anan』2023年2月1日号より。写真・中島慶子スタイリスト・官野亜海取材、文・間野加菜代(by anan編集部)
2023年01月29日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの中島裕翔が主演を務める、映画『#マンホール』(2月10日公開)のメイキング写真が15日、公開された。同作は脚本・岡田道尚×監督・熊切和嘉によるオリジナル作。川村俊介(中島)は営業成績はNO.1、上司や同僚の信頼も厚く、社長令嬢との結婚も決まり将来を約束された超がつくほどのハイスペック男だが、結婚式前夜のサプライズパーティの帰り道に酒に酔ってマンホールに落ちてしまう。解禁されたメイキング写真では、真剣な面持ちで熊切監督と向き合う中島の姿や、暗いマンホールの底で、鬼気迫る表情で食い入るようにスマートフォンを覗く様子が捉えられている。中島は主人公・川村という役を複雑かつ難しく、挑戦しがいのある役と捉えて撮影に臨んだ。一人芝居が続く中、人との繋がりはほぼ電話であったが、会話に左右されて、自分のなかで生まれてくる疑念や疑心暗鬼に気づきながらそれを役の中に落とし込んだという。製作陣は川村が一晩で体験する感情の振り幅を映画史上随一にしたいと考え、類稀なるアイドル性と、自分からかけ離れた人間になり切れる演技力、この2つを併せ持っている中島へオファーした。プロット作成の早い段階で中島を想定し、当て書きをしていくことで実際に演じる姿を見て手応えを得たと同時に、新しい中島裕翔の俳優像を打ち出し、爽やかで硬派なイメージの強い中島が、極限まで追い詰められて足掻き、マンホールの底で人間の本性を露呈させていく。中島自身「自分でも見たことが無い中島裕翔に驚いた」と話している。(C)2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
2023年01月26日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は俳優の中島瑠菜さんです。デビューしてまもなく話題の映画やドラマ、CMに出演!中学3年生の時に受けたオーディションでグランプリを獲得し、デビュー。「小学生の時に学校で舞台をやってから俳優に興味がありました。グランプリになった時は驚きと同時に不安な気持ちに…。でも家族や友達も応援してくれて、今はお芝居がすごく楽しいです!」。3月3日から公開の映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』に出演。「千輝くんに恋する花咲さん役。大好きな漫画原作に出られて嬉しいです」。デビュー直後に熊本から上京。「スイーツが好き。友達と食べ放題のお店に行きたいな!」今までで500冊ほど集めました!少年漫画も少女漫画も読みます。東京の家には約200冊持ってきました。私が4歳の時からずーっと一緒。悲しい気分の時も寄り添ってくれるチップくん。一緒に上京しました。ふとした時に熊本の空に癒されています。上京する前に撮りためた地元の空。自然いっぱいで星もキレイに見えます。なかしま・るな2006年生まれ。’21年、「松竹 JAPAN GP GIRLS CONTEST Supported by BookLive」でグランプリを受賞。3月公開の映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』に出演。※『anan』2023年1月25日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)
2023年01月24日中島裕翔(Hey! Say! JUMP)が主演を務め、奈緒、永山絢斗が共演する『#マンホール』。この度、マンホールの中で泡に埋もれ危機一髪の中島さんを写す場面写真と、壮絶な撮影裏を捉えたメイキング写真が公開された。第73回ベルリン国際映画祭にて、ベルリナーレ・スペシャル部門に正式招待されることも決定している本作。結婚式前夜に開かれたサプライズパーティで酩酊し、帰り道でマンホールの穴に落ちてしまったハイスぺ男・川村俊介(中島さん)。この度解禁された場面写真では、川村の泡に埋もれた危機一髪の状況が切り取られている。この泡は「波の花」と呼ばれる、有機物(動物の死骸や糞など)が雨水などによって攪拌され生じる自然現象の泡。マンホールに落ちた川村を、この波の花が更なる窮地に追い込むこととなる。同時に公開されたメイキング写真では、泡に埋もれたマンホールのセットの中で、苦悶の表情を浮かべながら撮影に挑む中島さんの姿を捉えている。撮影当時は春の冷え込みがまだまだ続くなかだったが、中島さんは雨や泥、果てはこの大量の泡などの液体にまみれながら過酷な撮影を孤独に進めていったという。熊切和嘉監督は「中島さんがマンホール内の過酷なシーンを緊迫感をもって身体で表現してくれたことでこの作品は説得力を得た」と話している。果たして川村はこのピンチを切り抜けることができるのか。その結末は劇場で見届けてほしい。『#マンホール』は2月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:#マンホール 2023年2月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.
2023年01月15日1000年以上も前から人々の生活に息づいていた暦(こよみ)。完全暦生活では古来の知恵を現代風に読み解き、今を生きる私たちにも役立つように解説します。運の流れを知れば、毎日がもっと豊かになる!完全暦生活暦を活用する際に覚えておきたいのは、その日の影響は1日限りではないということ。むしろ、その日に始めたことが今後どうなるのかを知るためのものです。それが昔から行われてきた日取り(お日柄選び)の意義です。さて、立春を迎えると癸卯(みずのとう)年になります。この干支はマイノリティの進出を促します。時代に合わない制度や慣行への疑問が投げかけられることで、誰もが生きやすいと思える社会の素地が作られていくでしょう。1月の全体傾向4日(水)新年を迎えて、今年の抱負や希望を胸に抱いている人も多いのではないでしょうか。とはいえ、それを実現するには先に片付けなければならないことがあるか、習慣や人との関わり方などで改善が必要なことがあるのでは、と今日の暦は示しています。解決は早いほうがよいでしょう。まずは、小さくとも一歩を踏み出すことから。5日(木)友達や家族などと一緒に行動する際に、仲間内で思い違いが起きないように最初にしっかりと情報共有しておきましょう。誰か一人の勝手な判断や思い込みのために、みんなの足並みが乱れてしまっては面白くありません。説明や確認は丁寧すぎるくらいがちょうどいいはず。疎外感を抱かせないように気をつけておいてください。6日(金)誰であれ最初から難しいことを要求されたら困るものです。少しずつ慣れていくことで理解も経験も積み重なっていくわけですから、何事も無理強いをしないことが大切です。今日の暦は「石の上にも三年」くらいの心づもりでいれば挫けることはないと示唆しています。新人教育とか新しい仕事の不慣れさなどに象徴される日です。7日(土)何が正しいとか間違っているとか、公平さといったことはなかなか判断しづらいものです。その人その時その状況において良心に則って行動するのが普通は精一杯でしょう。それでも利己的な理由が先行するのでなければ、行動の結果をとやかく言われることはないはず。案外、素直に動くほうが良い結果を生みそうです。8日(日)周りの人の意向や、あれやこれやの誘惑に感化されやすい日です。自分で調べて納得した上でのことならよいのですが、人の話をよく理解しないまま賛同したり、どこかへフラフラと付いていったりするのは、ちょっと考えものです。誰かに言われてではなく、あなた自身が地に足をつけて考えた結果として行動することが大切です。9日(月)今日は先輩や上司、年長者との関係で不満が募りやすい日かもしれません。表面的なところだけ取り繕うのではなく誠実でいましょう。ごまかしなく正直であれば、周りの人からの理解やサポートも得られやすくなりますし、状況が変わったときにも支援を受けられるはずです。見栄を張らず、素直なあなたを出すといいでしょう。10日(火)たくさんの人に影響するような大きな変革、または驚くような出来事を暗示する日です。物事をガラッと変えようというときには、みんなを導ける優れたリーダーが必要ですが、そういう人がいない場合は散々な状態になる可能性もあります。中心となる人が頼りないと全体の意欲が低下するので、方針がぶれないようにすべきでしょう。11日(水)勢いで突き進むような意味の日です。そのほうが手っ取り早くていい場合もあれば、見切り発車で進んだせいで面倒なことになってしまう場合もあるでしょう。そうなったら反省を次に生かすしかありません。グループで進めていることなら、雑なコミュニケーションでよしとしないで、お互いの歩調を合わせるようにしてください。12日(木)無理に深入りしないことで難を逃れるという意味の日です。引き際を見極めることが大切ともいえるでしょう。どんなに楽しいことでもお金や時間や体力には限りがありますし、誰かと一緒にしていることなら相手の都合も考えなくてはなりません。どこかで線引きしてサッと引くようにすれば、痛手を負うことはないでしょう。13日(金)視野の広さがテーマの日です。物事をどの立場から見ているのか、どのくらいの範囲で考えているのか、学術的な調査や分析はなされているのか、あるいは感情的に反応しているにすぎないのか。希望的観測を言っているだけで現実的でない場合もあるでしょう。多様な見方のなかから、あなたにとって価値あるものを見つけてください。14日(土)お互いに向き合うことがテーマの日です。何かと自己主張が強く反発しがちな人の場合、周りが親しもうとしても難しくて孤立することがあります。いざというときに助け合える関係を築けるかは常日頃のコミュニケーションにかかっています。心を開き、相談できるか。それが困った際に安心を得られるか、嘆き悲しむかの分かれ目です。15日(日)SNS等で誰もが自分の思いを発信できる世の中になった今、情報の取捨選択は一人一人に与えられた大きな課題といえます。言い換えれば、それは誰を信用し何を信じるかということでもあるでしょう。今日の暦は、自分では判断できない事柄に対して誰に助言を求めるか、どの情報に価値を置くかで未来が分岐することを示しています。16日(月)順応性がテーマの日。場面によっては適応力と言うほうが近いかもしれません。たとえば文化や言語、宗教などが異なる地域に移住するような場合、「郷に入れば郷に従え」というように、その土地が持つ精神的背景を受け入れることが大切です。うまくその環境に馴染むために処世術を発揮すること。そこから人脈も広がるでしょう。17日(火)今日の夕方から来月4日の立春を迎えるまでが冬の土用となります。土用とは各季節の節目のことで、次の季節への移行準備期です。人間の体でいえば腕や脚の関節、上半身と下半身をつなぐ腰に当たります。関節部も腰も柔軟性が失われると急激な変化に耐えられないのと同じで、季節も人も、そして社会も柔軟性が欠かせません。18日(水)会社の経営陣とか国政を担う者たちが、一般社員や大衆の与り知らないところで重要な決定をしているといった意味の日です。それがみんなにとって有益なことであれば、ぜひともその責任を果たしてほしいところです。個人的なレベルにおいても、さまざまな責務や誘惑があるなかで、本当に大切なことに集中することが求められる日です。19日(木)大事な商談を控えているとかプレゼンに臨む前夜とか、これから大一番だという日の前にはジタバタせずに同僚などと一緒に英気を養うくらいの気概があるとよいものです。自分の至らなさが身に染みているからこそ、そばにいてくれる人たちの知恵と力を借りることに引け目を感じない。そういう人たちには輝く未来が約束されます。20日(金)今日からの半月は、冬の土用にあって最も寒いことを示す「大寒」の時期です。今日の暦もそれに連動してか、寒々しく暗い状況を象徴しています。そこから抜け出すための方策は長きにわたる地道な努力か、有力者の支援を得るかというところ。苦悩の淵にあっても自分を腐らせず、いつでも可能性に心を開いておくことが大切です。21日(土)今日は旧暦における12月最終日。昔の大晦日であり、明日が旧正月の元日となります。元日を暦上の新たな夜明けとみれば、その前日の今日は日が昇る前の薄暗い時間帯です。足元や周りがよく見えず注意を払いながら歩くようなもので、運勢的には不安もあるでしょう。それでもやがては光が射し、明るく温かくなっていきます。22日(日)今日は旧正月(春節)の初日。新年最初の新月ということで心機一転を図るにはいいタイミングです。気持ちを新たにすること=意識を別の世界軸に切り替えることだと考えると、どんな世界で、どんな自分を生きたいかを想像するのは単なる現実逃避だとは言い切れません。まだ見ぬ自分の可能性を探るのに役立つのではないでしょうか。23日(月)今の自分にできることとできないことを認めて無理をしないという意味の日です。見栄を張ってスキルを盛ってしまうと、能力以上の仕事を振られて周りを失望させてしまうかもしれません。身の丈に合ったポジションにいれば人はそのなかで輝きを放てるのですから、わざわざ欲を出してまで無謀なことに首を突っ込む必要はないのです。24日(火)幼い子供やペット、業務に不慣れな人が何か過ちを犯したときに、その後も同じことを繰り返さないように対策することを表す日です。ただし、教え諭したり注意を促したりしてもミスが繰り返されるなら、その人に問題があるという以前に、システム(やり方)そのものに不備があって見直しが必要だということかもしれません。25日(水)よく「TPO(時間・場所・場合)に応じた服装や言葉遣いを」といわれますが、人によっては意外とストレスに感じて疲れるものです。普段は周りに合わせる一方、その反動で自宅や友人同士ではラフに過ごし、はめを外すという場合もあるでしょう。一定の枠のなかでルールに従うことと、それを逸脱するスリルを表す日です。26日(木)人間関係は一筋縄にはいかないもので、ときには誤解が生まれたり、見た目や出身、経歴などから差別や偏見が起きたりもします。けれど、よくよく話し合ってみれば思ってもみなかった共通の話題で意気投合したり、勝手な思い込みで相手を判断していたことに気づいたりもします。お互いを知る努力を怠らないことが大切ですね。27日(金)遊び仲間とか飲み仲間、勉強仲間、仕事仲間などの関係性のなかで自分の立ち位置を確認する意味の日です。渋々付き合っているコミュニティがあるなら、精神が萎む前に機を見て去りましょう。もっとあなたに合った人たちは他にいます。逆に、このなかで私は頑張るんだという熱意のある人には、より重要な役目が与えられるでしょう。28日(土)真冬ならなおさら寝汗をかいたまま過ごせば風邪をひくように、当然の結果を表す日です。ネガティブなことであれポジティブなことであれ、そのままいけばどうなるか想像できることに対して、なるように任せるか、違う流れにしようと手を打つか、それは各自の判断に委ねられます。後者の場合、できることは何でもするでしょう。29日(日)このやり方は以前にうまくいったけど今回はダメだった、あるいは、以前はダメだったけど今回よかったのはなぜ?というような行動分析に関する日です。たくさんの可能性や選択肢があるなかでのテスト。一度失敗したからといってあきらめず、調べ直して再挑戦しましょう。協力してくれる人への感謝を表し、厚遇すること。30日(月)自分に自信が持てない状態は、実に多くの人が経験している悩みです。それは残念ながら謙虚さではなく、劣等感や悲観、実力不足、自己憐憫と結びついています。とはいえ、「私は自信がある!」とうそぶくのも無理があります。おそらくこの悩みの克服の鍵は、他の人を羨まず、自分と常々向き合って大切に磨き続けることです。31日(火)返り咲く、復活するといった意味の日です。なかなか芽が出ずに辛酸を嘗めてきた人に一つのチャンスが訪れる、そんな可能性が秘められています。だから、失ったものを嘆き続けるのではなく、またいつか別の形で心を埋めに来てくれると信じて、今を精一杯生きていましょう。安らいだ気持ちを自ら作り出せる人に未来は微笑みます。お話を伺った方・C.I.さん運命学研究家。易・四柱推命・西洋占星術・奇門遁甲などを学ぶ。占いを使う人が占いに依存することなく、自分で活用できるように手助けすることを信条としている。現在は6匹の愛猫たちと暮らす日々。※『anan』2023年1月11日号より。写真・中島慶子イラスト・ねこまき(ミューズワーク)※写真の日めくりの情報はイメージです。(by anan編集部)
2023年01月09日小学校時代の担任教師・中山が溺死した知らせを受けて動揺する光は、偶然再会した元同級生・琴葉に「私が先生を殺した」と告げられる。一緒に逃げてほしいと請われ、光は急遽、琴葉と一緒に京都へ。それは19歳となった彼女たちにとって修学旅行のやり直しの旅でもあった…。武田綾乃さんの新作『噓つきなふたり』は、謎の不穏さと旅の楽しさが入り交じる長編小説。修学旅行をやり直す19歳のふたり。それぞれが抱える、嘘と真実とは。京都は武田さんの出身地でもあるわけだが、「それまで数か月に一度は実家に帰っていたのに、コロナ禍で戻れなくなって寂しくて寂しくて。それで、京都が舞台の小説を書こうと思ったのがはじまりでした」その後、都道府県間の移動が可能になってから、地元の友人とふたりで京都巡りをした。「京都に住んでいた頃は、かえって名所巡りをしなかったんです。それで、ネットで京都修学旅行ルートを検索して、あえてベタな観光地巡りを計画し、小説に反映させました」京都タワー、二条城、伏見稲荷、嵯峨嵐山――光と琴葉の旅程に、自分の修学旅行を思い出す人も多いのでは?一方で、琴葉が本当に中山を殺したのかも気になるところ。と同時に、読者は、厳しい母親の言いなりになってきた光も、なにか秘密を抱えていると感じるはず。「光は、自分の人生は親に決められている、だから自分のせいじゃない、と思っている。本当は選べるのに、選ぶことを放棄している子というイメージでした。琴葉は、人を疑う気持ちと人を信じたい気持ちの間で揺れ動いているところがあります。他人から“いい子だね”と言われると、舐められていると感じる子のイメージでした。ふたりとも欠点はあるけれど、それも含めて人間らしくてチャーミングだなと思っています」優等生だった光と、問題児だった琴葉。ふたりの共通点は、小学生時代、子供らしく振る舞うのが苦手だったことと、中山が苦手だったこと。回想シーンで描かれる、独善的な中山の振る舞いが実にもう嫌な感じ!「小学校時代に人気者だった先生でも、大人になって振り返ると、“先生のあの言動って良かったのかな”と思ったりしますよね。それに、悪い人ではないけれど自分とは合わなかった先生もいる。そういうことが書きたいなと考えているうちに、中山先生の“嫌な人エピソード”がどんどん浮かんできて。ノリノリで書きました(笑)」現在パートも過去パートも、とにかく会話がリアル。やがて光と琴葉は“嘘”と向き合い、中山の死の真相も明らかに――。「実は最初イヤミス的な展開を考えていたんです。でも書くうちに、今回はそういう話じゃないな、と気づいて。そこからずいぶん改稿して、また違う読み心地になりました」若い世代の心の揺れを濃密に描くこの物語が、どこに向かうのか。エピローグには胸が熱くなります。『噓つきなふたり』実家を出た後も母親に支配されている19歳の光。偶然再会した元同級生の琴葉に教師殺害を告白され、ふたりは京都へ逃避行する…。KADOKAWA1650円たけだ・あやの2013年に『今日、きみと息をする。』を刊行してデビュー。「響け! ユーフォニアム」シリーズがアニメ化され話題に。’21年『愛されなくても別に』で吉川英治文学新人賞受賞。※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。写真・土佐麻理子(武田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年12月28日Sexy Zoneの中島健人らが21日、都内で行われた映画『ラーゲリより愛を込めて』大ヒット御礼舞台挨拶に登場した。同作はノンフィクション作家・辺見じゅん氏による著書の実写化作。第二次世界大戦終了後、60万人を超える日本人が不当に抑留され捕虜となったシベリアの強制収容所(ラーゲリ)で、ただ一人、生きることへの希望を捨てなかった山本幡男(二宮和也)の半生を描く。「このような大作に出演できたということが、一人の俳優としても嬉しいです」とあいさつした中島。普段とは全く違うキャラクターを演じたことについても、「とてもかけ離れているので、出ていることに気付かれない役でした。個人的にはそれくらい存在感を消すことができたのかなと思っております」と手応えをうかがわせた。この日は中島のほか、主演の二宮和也をはじめ、松坂桃李、桐谷健太、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が出席。桐谷は中島のコメントを受けて「健人、出てたよね……?」といじり、中島が「(ストーブの前で)缶コーヒーも一緒に飲みましたよね?」と撮影の思い出エピソードを披露すると、桐谷は不思議そうな表情で中島を凝視。これには中島も、思わず「(おれ)出てたよ! 今日、すごいアプローチしてくるな」「俺のこと好きだな!」と返して笑いを誘う。すると、桐谷も「みんなの前で言うなよ……」と照れる素振りを見せるなど、仲の良い掛け合いで会場を盛り上げていた。
2022年12月21日Sexy Zoneの中島健人が出演する、MIXI・モンスターストライクの新CM「カンカンしてたぜ」編が、16日から放送される。新CMには、モンスターストライク年間CMキャラクターを務める中島が登場。クリスマスのイルミネーションが輝く中、待ち合わせ場所に先に到着した中島。手を温めながらモンストをプレイし、「ごめ~ん、待った?」と遅れて来た女性に、「いや? ぜ~んぜん」と優しい笑顔で返す。撮影が行われたセットには、高さ6mの巨大なクリスマスツリーをはじめ様々な装飾が施されており、現場入りした中島も思わず「お~!」と声を上げてツリーを前に記念撮影。スタッフにも「メリークリスマス」と声をかけるなど、一足早くクリスマス気分を満喫していた。また、今回共演した「モンスト合唱団」の子役に、「よろしくね、お姫さま!」と声をかける場面も。積極的なコミュニケーションで仲良くなっていく中島に、現場からは「王子様だ……」と感嘆の声が漏れた。待ち合わせ場所で女性に気づくシーンでは、様々な表情の演技に挑戦した中島。「キリッとかっこいいバージョン」というリクエストでは、誤って鋭い目つきで女性をにらみつけてしまう。これには中島も慌てた様子で、「ちょっと待って、にらんじゃった。ごめんなさい!」「正解の顔がわからなくなって、キリッとした顔が怒ったようになっちゃった。本当に恥ずかしい!」と赤面していた。
2022年12月16日中島みゆきの名曲だけで構成されるコンサート『中島みゆき RESPECT LIVE 歌縁』が、2月11日(土・祝)大阪・フェスティバルホール、2月22日(水)東京・中野サンプラザにて開催される。「中島みゆき RESPECT LIVE 2023 歌縁(うたえにし)」チケット情報すでに、曽我部恵一(サニーデイ・サービス)、仲宗根泉(HY)【※大阪公演のみ】、半﨑美子、ハンバートハンバート、一青窈【※東京公演のみ】、増田惠子、山本彩の出演が決定しているが、このたび、德永英明の出演が発表された。いま、未曽有の災禍や現実とはとても信じ難い戦禍の只中にある世界に、中島みゆきの詞(うた)はどのように語りかけてくれるだろうか。残念ながら、中島本人のコンサートの予定は未だアナウンスされていないが、世代やジャンルを越境する表現者たちが、高田漣を音楽監督に編成され、過去の公演でも出色のアレンジとアンサンブルで絶賛されたスペシャルバンドと共演。さらに今回は、異彩を放つ現代詩人・最果タヒが中島みゆきの詞から導かれ、書き下ろした詩を、その世界観を鮮やかに伝える女優の朗読でお届けする。チケットは、12月21日(水)23:59までオフィシャルサイト2次先行(抽選)を受付中。
2022年12月15日桃太郎の人生の行き先は鬼ヶ島だけではないはず!エステやテレビのロケ、宇宙に行ったり、オンラインで鬼退治をしちゃったり。五月女ケイ子さん・細川徹さんが妄想を爆発させて作った『桃太郎、エステへ行く』。気が抜けて平和に笑えること必至。脱力の名手のご夫妻に本作の創作の裏側を語ってもらいました。楽しくて平和。思わず笑みが溢れる脱力の、妄想桃太郎ストーリー。五月女ケイ子:連載していた「テレビ昔ばなし」を書籍化することになり、桃太郎をモチーフにバカっぽい昔話を加えようということになって。細川徹:最初、「続・桃太郎」みたいなのを少し書いたんだよね。五月女:まず細川さんが文章を書いて、物語に合わせて私が絵を描くんですけど、『ロッキー2』みたいな真面目な熱いお話になって、私の描きたいテイストじゃなかった(笑)。細川:すごく堅くなっちゃって。そうしたら、「桃太郎がエステに行くとかさー、そんなんでいいんじゃん」と五月女さんが思いつきで言って、「それいいじゃん!」ということになりました。五月女:施術を受けて、うっとりしている桃太郎の絵が浮かんだんです。細川:あの時点で浮かんでたの?すごいね。この絵いいよね。受付の犬もかわいいし。五月女:猿がマッサージをして、雉が桃太郎のすね毛を優しく抜いていて、愛に満ちあふれている(笑)。細川:基本的に夫婦の仕事は「自由にやってください」とオファーされることが多くて、「やりたいことやらなきゃ」と僕は逆に力が入っちゃうんです。休みの日に、寝てればいいのに、はりきって予定を詰め込んで疲れちゃうみたいな(笑)。そういうとき、(五月女さんが)いつも力を抜いてくれるので、助かってます。五月女:私の好きな細川さんの作る世界というのが明確にあるんですよね。大学時代に見せてもらった脚本が衝撃的に面白くて、あれを追い求めている気がします。力が抜けていて、のどかで暢気で、いい人しか出てこないみたいな世界。細川:最初の俺の原稿では、桃太郎たちがバリバリに戦っていたもんね。五月女:戦いはハリウッドでやればいいことで、夫婦で作るものは平和がいいと思う。1話の「エステへ行く」では、桃太郎の美しさに惹かれて、鬼が自分もキレイになりたいと言い出すところが好きです。細川:絵にするのは難しいだろうなと思いながら書いた話もけっこうありました。「オンライン鬼退治」とか、絵的に地味になるだろうなと思ったら、すごくダイナミックな絵が上がってきてびっくりしました。五月女:細川さんとの仕事は必ずと言っていいほど、現実にはありえない状況を絵にしなきゃいけなくなるんですよ。見本がないんです。動物園の動物が全部、家に来ちゃうとか。細川:たしかに、資料はどこにもないね(笑)。妄想で描くしかない。五月女:毎回、新しい扉を開けてもらっています。私も昔からおかしなことは考えていたけれど、人を笑わせるなんて畏れ多いと思っていたから、面白の作り方は細川さんの背中を見て学びました。どうやって考えているのか何回も聞いたけれど、言葉では説明できないらしいんです。細川:理屈はわからない。キミは面白い理由を翻訳できるよね?五月女:うん。私は言葉を探したいほう。「脱力」って、自分をよく見せようとするとできないと思うんですよね。これはそういうのが詰まった本じゃない?細川:そうだね。全然背伸びしてない(笑)。桃太郎っていろんな話を考えやすいと思うんです。もし、会社に桃太郎がいたら?とか、『anan』の取材を受けたら…とか。五月女:それ、楽しいね!描いてみたい。これを読んで、気楽に力を抜いてもらえたらいいなと思います。絵/五月女ケイ子作/細川 徹『桃太郎、エステへ行く』書き下ろし11作とテレビ番組と昔話を掛け合わせた「テレビ昔ばなし」を収録。松平健の読み聞かせ動画がYouTubeのTV Bros.公式チャンネルで配信中。そおとめ・けいこイラストレーター。2002年、細川徹と組んだ『新しい単位』(扶桑社)で独自の世界観を獲得。LINEスタンプは海外でも人気に。ほそかわ・とおる映画監督、脚本家、演出家。2023年3月4日~、明治座創業150周年記念前月祭『大逆転!大江戸桜誉賑』の脚本と演出を担当。※『anan』2022年12月14日号より。写真・小笠原真紀中島慶子(本)取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2022年12月13日この人とこの人が!?と傍から見たら意外に感じるようなカップルが、ときにいる。阿賀沢紅茶さんの本作『正反対な君と僕』は、その「!?」を納得と共感に変えてくれるラブコメだ。正反対だから惹かれ合う!高校生の等身大ラブコメ。「輪の中心にいたり目立つタイプの人が、なぜか地味な人のことを好きというシチュエーションだと、好きになられる側視点のマンガが多いので、好きになった側から描くマンガも見てみたいなあと思いました」好きになった側というのが、元気いっぱいの女子高生・鈴木。一見能天気っぽいのだが、周りの目が気になる繊細な一面を持っている。「派手な人がみんな明るくて、上品な見た目の人がみんなおとなしいわけではないと思うので、派手なビジュアルの鈴木が悩むことも普通にあるかなと。鈴木のように明るいグループにいる人が気になり出すとしたら、どういうタイプの子だろうか?どこをきっかけに好きになったんだろうか?と考えて、谷のキャラクターが生まれました」谷は誰に対しても自分の意見をはっきり言える、物静かでマイペースな男子なのだが、鈴木が思い切ってアプローチした甲斐あって、晴れて恋人同士に。付き合いたての浮ついた感じや、じわじわ距離を縮めていく過程が、とにかく初々しい。「ふたりの恋愛模様を描く上では、出来事をドラマティックにしすぎず、外側から持ち込まれる試練に立ち向かうより、本人たちの関係性を築き上げることを大事にしています」笑いながらも、大きく頷かずにいられないのが、コミュニケーションの難しさとそれゆえの面白さ。登場人物のやり取りを通して、自分の気持ちをうまく相手に伝えられないもどかしさや、些細なことで通じ合えた嬉しさが臨場感たっぷりに描かれる。さらに他人の価値基準に振り回される男子や、スレた恋愛観を持つ女子など、友人の存在もふたりの関係を立体的に見せる。ありがちなスクールカーストが描かれないのも、心地よさの一因といえるだろう。「“カースト下位にいる子が上位に上り詰める=幸せになった”という描写は、物語の構造としてカーストの存在を肯定しているようで違和感がありました。そもそも上下をなくして、対等な関係を無理なく築いていく姿を描きたいです。恋愛的なキュン要素を抜きにしても、学生時代のくだらないわちゃわちゃ感を楽しんでもらえるといいなと思います」ずっと浸っていたくなる、“キュンキュン”と“わちゃわちゃ”だ。阿賀沢紅茶『正反対な君と僕』2見た目も性格も正反対だから惹かれ合うし、理解できたときの喜びも大きい、多感な高校生のハッピーな恋愛模様。2巻は夏祭りや文化祭などイベントが満載。集英社660円©阿賀沢紅茶/集英社あがさわ・こうちゃ2020年「LINEマンガ」にて「氷の城壁」でデビュー。本作はマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)にて隔週月曜更新。※『anan』2022年12月14日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2022年12月13日「本来は言葉にできないものを言葉にしてみよう、という試みだったのかなと思っています」と、島本理生さん。新作『憐憫』の主人公は10代から俳優と活動してきた沙良。27歳となり行き詰まりを感じている折、バーで柏木という男と出会う。彼を見た瞬間に心にあふれたのは“憐憫”だった――。どうしようもなく共鳴しあう男女の不思議な関係とその行方。「住む世界も人間関係も経験も全然違う二人が、相手の人格も一切知らない状態で会った瞬間から精神的に惹かれあうイメージがありました」彼らは逢瀬を重ねていく。「周囲が見たら二人の関係は“恋愛”かもしれないけれど、本人たちの気持ちは違う。相手の中にある、自分と同じ弱さに共鳴しているというか」弱さというものは、乗り越えたほうがよいとされがちだが、「果たして本当に要らないものなのかなと思うんです。それが一切なくなったら効率性だけ重視した現代人ができる気がして。私は人を書く時、弱い部分まで掘り下げたい。なので今回はそれを否定するのでなく、お互いに大事にして共鳴しあう関係を書きたかったです」理解の足りないマネージャーや沙良の成長を望まない夫に疲弊する生活のなか、柏木と共有する時間は沙良に安息をもたらす。しかし柏木は失踪願望を吐露するような、どこか危うげなところもあって…。沙良を俳優という職業にしたのは、「10代の頃は単純に、テレビに出る仕事って華やかだなと思っていたんです。実際にそういう人に会ったり自分が人前に出るようになって、誰もに知られて四六時中見られているのは、すごい緊張感だと気づきました。そういう世界で戦っている女の人を書きたかった。沙良や彼女の周囲にいる、自分の名前で活躍する女性たちの強さや、いい意味での傲慢さは書いていて楽しかったです」ただ、沙良は子役時代からの紆余曲折を引きずっている様子だ。「若い頃の成功には、本人の努力以外に周囲の期待や協力など過剰なエネルギーもあったと思う。沙良のように大人と子供の境がないままにここまで来てしまった人は、もう一度、自分の意志で納得して成功することが必要じゃないのかと思いました」積み重ねていく時間のなかで、沙良が見つけるものは何か。濃密な心の軌跡をぜひ、ご堪能あれ。島本理生『憐憫』10代から子役として活動、最近は目立つ仕事がない27歳の沙良。日常に倦むなか、偶然出会った一人の男に抱いた感情は、憐憫だった。朝日新聞出版1540円しまもと・りお2001年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作を受賞。’03年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、’15年『Red』で島清恋愛文学賞、’18年『ファーストラヴ』で直木賞を受賞。撮影=朝日新聞出版写真映像部(高野楓菜)※『anan』2022年12月14日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2022年12月11日一日、立ちっぱなしや座りっぱなしの姿勢が続くと筋肉は硬くなる。寝る前に軽くストレッチするだけで、カラダが温まるのはもちろん、腰の疲れが解消され、寝つきが良くなるので、朝までぐっすり!温活ストレッチを教えてくれたのは、ヨガインストラクターの廣田なおさんです。【夜】おやすみ前のストレッチで、腰をほぐして、睡眠の質を向上。前もものストレッチ(3~4呼吸)1、仰向けになり、こぶし1個分足を開いて、両膝を立てる。手は腰の横へ。2、つま先を立て、かかとがお尻にピッタリつくように足を引き寄せる。3、息を大きく吸い、吐きながら両膝を床に近づけて前ももを伸ばし、3~4呼吸。お尻のストレッチ(3~4呼吸)1、仰向けになり両膝を立て、右膝に左足首を掛ける。2、右脚を上げる。3、左手を脚の間から通し、右脚を両手で抱えて、胸に引き寄せる。左側のお尻と太ももの外側の伸びを感じながら、3~4呼吸。反対の脚も同様に行う。廣田なおさんヨガインストラクター。解剖学に基づいた独自メソッド「美筋ヨガ」考案者。『たった5日でウエスト-7cm 美くびれデザイン』(幻冬舎)が10万部超えのベストセラーに。※『anan』2022年12月14日号より。写真・中島慶子ヘア&メイク・yumiko(Three PEACE)取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2022年12月10日寝ている間、同じ姿勢を長時間続けていたことで、筋肉が縮こまって、朝はカラダがカチコチになりがち。そこで、上半身と下半身を解放するストレッチを。朝の寒さも吹き飛び、気持ちも前向きに!温活ストレッチを教えてくれたのは、ヨガインストラクターの廣田なおさんです。【朝】目覚めのストレッチで、血流促進、思考もクリアに!上半身のストレッチ(3呼吸)1、まっすぐに立ち、息を吸いながらバンザイし、右手で左手首を持つ。2、息を吐きながら、カラダを右側に倒す。3、お尻を左側にスライドさせて、3呼吸キープしたら、1に戻る。手首を持ち替えて、反対側も同様に行う。下半身のストレッチ(3呼吸)まっすぐに立ち、息を吸いながらバンザイし、両手を重ねる。1、息を吐きながら、大きく弧を描いて上体を斜め前に倒す。お尻ともも裏の伸びを感じながら3呼吸キープ。上体を戻し最初の姿勢に。2、反対側も同様に行う。廣田なおさんヨガインストラクター。解剖学に基づいた独自メソッド「美筋ヨガ」考案者。『たった5日でウエスト-7cm 美くびれデザイン』(幻冬舎)が10万部超えのベストセラーに。※『anan』2022年12月14日号より。写真・中島慶子ヘア&メイク・yumiko(Three PEACE)取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2022年12月10日