10月1日は「乳がん検診の日」。実は年々乳がんにかかる人は増加傾向にあるんです。育児に追われてつい、自分のことは後回しになってしまっているママも多いのでは? そこで今回は「乳がん」に関する意識調査を実施しました。ほとんどのママが乳がんには関心があるものの、その実態を知らないママが多かったよう。乳がんへの関心度や、実際に検診を受けたかなどを発表します。 約9割が乳がんに関心あり! 「乳がんについて関心がありますか?」という問いに対し、全体の95.1%にのぼる1,427名が「とて も関心がある」「まあ関心がある」と回答し、乳がんに対する関心が非常に高いことが判明しました。 現在、生活の変化に伴い乳がんにかかる人は国内で年々増加傾向にあり、生涯で11人に1人という高い確率で乳がんにかかる可能性がある*といわれています。しかし、この事実を知っている人の割合は4割に留まっており、乳がんに対する関心が高い一方、がんリスクの高さに対する認識は低いことが伺えます。*国立がん研究センターがん対策情報センター 最新がん統計より 妊娠判明前に乳がん検診を受診したママは約4割に留まる 妊娠判明前後の乳がん検診の受診率を調査したところ、全体の44.6%が妊娠判明前に「乳がん検診を 受けたことがある」と回答しました。妊娠判明前に検診を受けたことがある方へ、出産後も継続して検診を受けているか質問したところ、77.1%が「妊娠・出産後にも継続して検診を受けている」「今後受 診を予定している」と回答し、すでに一度乳がん検診を受けている方の定期健診の意識の高さが伺えました。 忙しいしお金もかかる……約4割のママが乳がん検診に消極的! 妊娠前に検診を受けたことがなく、妊娠・出産後も検診を受ける予定がないと回答した方へその理由を尋ねると、多忙なことや金銭的な負担が主な理由として挙げられました。乳がんは、30~64歳の女性のがん死亡原因の第1位であり、30代から乳がんと診断される人が増え始める*といわれていますが、その年代に差し掛かっても子育てが忙しく、検診を受けることができないというママたちの現状があるようです。*国立がん研究センターがん対策情報センター 最新がん統計より 自身のことは後回し……ママが健康管理できない理由 自身の健康への関心が妊娠・出産前より気を使わなくなったと回答した方へその理由を尋ねたところ、 多忙から自身の健康管理の優先順位が下がってしまったとの意見が多く寄せられました。家事や子育てに日々奮闘しているママですが、家族の太陽であるママにはいつでも元気でいてほしいと家族みんなが願っているはず。愛する家族の笑顔を守るためにも、まずママが自分自身の体をいたわってあげられるような家族のサポートや環境づくりも大切といえそうです。 子ども優先の生活で、自分のことは気にかける余裕がない時期。「乳がん」検査には関心があるけど、乳がんにかかる割合がいかに高いかまで知らなかったママも多かったよう。ママが病気になってしまったら、子どもを守ることができません。受ける予定がなかったママも、ぜひ、これきっかけに検診を受けてくださいね。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」のサービスを利用された方調査期間:2018年9月6日~9月7日 調査件数:1,501件
2018年09月21日エスティ ローダー グループは、活動26年目を迎える今年も、乳がんのない世界を創ることを目的とした「乳がんキャンペーン」を実施。2018年の乳がんキャンペーンのテーマは、「Time To End Breast Cancer #乳がんのない世界へ ~伝えたいメッセージを花に託して~」。アーティストのニコライ バーグマン氏率いるニコライバーグマン フラワーズ & デザインとコラボレーション!提供:エスティ ローダーコラボが実現したアーティストのニコライ バーグマン氏率いるニコライバーグマン フラワーズ & デザインとのキャンペーンには、美しい花をきっかけに、大切な人と乳がんについて会話してほしいという思いが込められているんです。ピンクのフラワーデザインが魅力の期間限定カフェ「ピンクリボン フラワー カフェ」2018年10月2日(火)から8日(月・祝)まで、「Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store(ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップ ストア)」内をピンク色の花でディスプレイ。また、期間限定カフェ「ピンクリボン フラワー カフェ」がオープンします。提供:エスティ ローダーキービジュアルのピンクのフラワーデザインでディスプレイされたカフェやフラワーショップは、存在感を出しながらもお洒落でつい足を踏み入れたくなる空間。提供:エスティ ローダーこのカフェだけで楽しめるオリジナル ドリンク「Juice of Hope」もあります。そしてキャンペーン期間中、ストアでは、「ピンクリボン限定 オリジナル フラワーボックス」が数量限定で販売されます。売上の一部は JBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)へ寄付されるそうですよ。フレッシュフラワーボックス提供:エスティ ローダープリザーブドフラワーボックス提供:エスティ ローダー発売期間2018年10月2日(火)~なくなり次第終了価格:フレッシュフラワーボックス Sサイズ 4,000 円(税抜)、プリザーブドフラワーボックス Sサイズ 9,000 円(税抜)住所:東京都港区南青山5-7-2ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン コラボレーション詳細<ピンクリボン フラワー カフェ>実施時期:2018年10月2日(火)~8日(月・祝)住所:東京都港区南青山5-7-2営業時間:10:00-20:00 ※10月2日(火)は13:00から営業予定※最新情報は特設サイトをご確認ください。特設サイト概要:オリジナル ドリンク「Juice of Hope」発売(価格:750 円(税抜)<1日15杯限定 オリジナルフラワーシール付>)オリジナルフォトスポット乳がんの知識を深めていただけるコンテンツオープン当日の2日は、プレス向けパーティが実施予定。ニコライ バーグマン氏も登壇し、コラボレーションに込めた思いを聞くことができます。Instagram ハッシュタグ投稿キャンペーン「大切な人に伝えたいメッセージを花に託して」キャンペーンの一環として、Instagram ハッシュタグ投稿キャンペーンも実施。ピンク色の花の写真にハッシュタグ「#乳がんのない世界へ」を付けて投稿すると、抽選で5名様にピンクリボン限定 オリジナル フラワーボックスのプレゼントが!Instagram ハッシュタグ投稿キャンペーン概要期間:9月18日(火)~10月31日(水)応募方法:「ピンク色の花の写真」に「#乳がんのない世界へ」をつけてInstagramにご投稿ください。賞品:ニコライ バーグマン ピンクリボン限定 フラワーボックス(抽選で5名様)※詳細は特設サイトをご確認ください。※当選の場合は、Instagramキャンペーンアカウント(ELGC BCC 事務局:@ELGCBCC_CP2018)より当選者へ直接ご連絡いたします。特設サイト京都 清水寺、東京スカイツリーがピンク色になる!?提供:エスティ ローダーエスティ ローダーは、「乳がんキャンペーン」の認知度向上を目的として、毎年10月に世界の主要建造物をピンク色にライトアップする「グローバル ランドマーク イルミネーション」を実施しています。今年は京都 清水寺<仁王門、西門、三重塔、観音慈光>(京都府京都市)や、東京スカイツリー(東京都墨田区)といった各地のランドマークがピンク色にライトアップ。グローバル ランドマーク イルミネーション 詳細京都 清水寺 <仁王門、西門、三重塔、観音慈光>実施時期:2018年9月28日(金)~10月28日(日) ※10月20日(土)は通常ライト色住所:京都府京都市東山区清水1丁目294点灯時間:19:00-22:00※9月29日(土)は18:30~21:00(受付終了/21:30 閉門)、夜間特別拝観無料(通常大人 400円)<東京スカイツリー>実施時期:2018年10月1日(月)住所:東京都墨田区押上1丁目1-2点灯時間:18:30-22:00提供:エスティ ローダーまた、10月1日(月)よりキャンペーン支援製品が数量限定で発売。その収益の一部は、乳がん撲滅への研究資金へ。「乳がんキャンペーン」を実施しているエスティ ローダー グループはこのような活動を26年続けているんです。普段、乳がんについて考える機会がないという方も、見つめ直すいい機会になるのではないでしょうか?今回のコラボレーションでもある、美しい花をきっかけに、ぜひ大切な人と乳がんについて話してみてくださいね。
2018年09月14日エスティローダーグループは、活動26年目を迎える今年も、乳がんのない世界を創ることを目的とした乳がんキャンペーン「Time To End Breast Cancer #乳がんのない世界へ」を展開。合わせて、フラワーアーティストとの期間限定コラボカフェや、Instagramハッシュタグ投稿キャンペーン、イルミネーションイベント等を実施する。テーマは「伝えたいメッセージを花に託して」エスティローダーグループが実施する「Time To End Breast Cancer #乳がんのない世界へ ~伝えたいメッセージを花に託して~」では、フラワーアーティストのニコライ バーグマン氏率いる「ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン」とコラボレーション。美しい花をきっかけに、大切な人と乳がんについて会話してほしいという思いを込めたキャンペーンを実施する。コラボレーションの一環として、2018年10月2日(火)から8 日(月・祝)まで、「Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store(ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン フラッグシップストア)」(東京都港区南青山)の店内をピンク色の花でディスプレイ。期間限定カフェ「ピンクリボン フラワーカフェ」をオープンする。Instagramハッシュタグ投稿キャンペーンで「ピンクリボン限定フラワーボックス」をプレゼントまた、9月18日(火)~10月31日(水)の期間限定で、Instagramハッシュタグ投稿キャンペーンも実施。ピンク色の花の写真にハッシュタグ「#乳がんのない世界へ」を付けて投稿すると、抽選で5名様にピンクリボン限定オリジナルフラワーボックスをプレゼント!◆Instagramハッシュタグ投稿キャンペーン概要期間:9月18日(火)~10月31日(水)応募方法:「ピンク色の花の写真」に「#乳がんのない世界へ」をつけてInstagramにご投稿ください。賞品:ニコライ バーグマン ピンクリボン限定フラワーボックス(抽選で5名様)※詳細は特設URLからご確認ください。※当選の場合は、Instagramキャンペーンアカウント(ELGC BC事務局:@ELGCBCC_CP2018)より当選者へ直接ご連絡いたします。今回のキャンペーンではこのほか、世界の主要建造物をピンク色にライトアップする「グローバル ランドマーク イルミネーション」も実施。京都の清水寺や、東京スカイツリー®が美しいピンク色にライトアップされる光景は圧巻だ。自分だけでなく大切な人の乳がんへの意識を高めるためにも、家族やパートナーと一緒に足を運んでみてはいかがだろうか。【参考】※「Time To End Breast Cancer #乳がんのない世界へ」
2018年09月13日女性R&B歌手DOUBLE(ダブル・43)が7月26日、自身のブログを更新。今年3月に行った乳がん手術後の病理検査結果を報告した。DOUBLEはブログで「ステージ1右胸部分切除リンパ節転移無しという結果でした!」と報告。「コメントで温かいメッセージをくださった方々、そうじゃなくても私の身を案じてくださっていた方々、お祈りしていてくださった方々、本当にありがとうございました」と感謝の念を述べた。さらに「部分切除」か「全摘出」について苦悩したと明かし、医師からそれぞれのリスクの説明を受けたうえで「部分切除」を選択したこともブログで打ち明けた。ブログ後半では「どんな選択をするかは同じ問題でも人によって様々で、例え同じ選択をしても 結果は人により様々なものになると思うのです」と告白。「そんな中で自分の選んだ事に、結果に、後悔をしない心のあり方でいられるような、そんな生き方が出来たらいいなと思っています」と手術を経ての心境を述べた。自分で選択して、生きる道を切り拓いていく――。彼女にそう思わせたのは、亡き姉の存在が大きいという。「DOUBLEはもともと、今回ブログを綴ったTAKAKOと、その姉SACHIKOさんの姉妹デュオの名前でした。しかし98年デビューの翌年、SACHIKOさんがクモ膜下出血により、25歳という若さで他界してしまったのです。しかしTAKAKOはソロになっても、お姉さんの遺志を胸にDOUBLEという名で活動をしています」(音楽関係者)姉のぶんまで、音楽とともに生きる。彼女のブログには、そんな強い“覚悟”がこめられていた。
2018年07月27日元SKE48の矢方美紀(25)が13日、乳がんの手術を受けていたことを自身のブログで報告した。16日に行われるZIP-FMのラジオ番組『サブカルキングダムZ』(毎週土曜深夜1:00~)の収録で仕事復帰する。元SKE48の矢方美紀=入院時の写真矢方は、ブログの冒頭で「今年の1月からお世話になっている所属事務所 株式会社TYK Promotionより皆様にお知らせがあった通り、3月から療養の為、約1ヶ月間お休みをいただいておりました」「SNSでは、私が通院している事をちらっと書いていましたが、『体調悪いのかなぁ?』と、ファンの方や関係者の皆様を驚かせてしまったり、心配をおかけしてごめんなさい。又、お仕事を休んでしまい色々な方にご迷惑を掛けてしまったこと、申し訳ございませんでした」と謝罪。そして、療養の経緯について、「今回改めて、こちらでお話しさせてください。」とした上で、「去年の12月、私の身体にずっと気になる箇所があり、周りの方にも色々と相談をして・・・病院に行ってみたところ、「改めて詳しく検査を受けてください!」と言われその検査の結果で、乳がんだと判明しました。その後、他にも異常はないか色々な検査を受けて 先日手術を受け、左乳房全摘出とリンパ節切除を行いました」と説明した。手術後の体調については「私は意外と元気でした!今は、術後の痛みは少しありますが、なんとか無事に退院も出来ました。リンパ節切除という事で、左手が今は肩から上に上げるのが少し難しい感じです。でも、リハビリを自分でもすれば、また以前と変わらずになるそうなので、1日でも早く治したいと思います」と心境を紹介。さらに、「仕事復帰は来週月曜日の、ZIP-FM『サブカルキングダムZ』です!4月からは収録放送という事で、月曜日の夜からになりました!Twitterのツイキャスライブにて、夜20時頃から生配信予定ですっ よろしくお願いします!」と、療養前から番組アシスタントを務めたラジオ番組から仕事を再開することも報告している。最後に「これからも沢山乗り越える事はあるかと思いますが、それ以上にやりたい事が沢山あります!今までのように前向きに進んで行きますので今後もよろしくお願い致します。矢方美紀」と前向きな言葉で結んだ。
2018年04月13日温泉利用型健康増進施設「神戸みなと温泉 蓮」(兵庫県神戸市)は12月7日、乳がんリハビリヨガインストラクターを講師に迎えて行う「乳がんリハビリヨガ ~乳がん経験者のためのヨガ~」を開催する。同イベントは、乳がんを経験した人を対象として行う1日限定のヨガレッスン。講師は、長年の看護師経験とその専門知識を生かし、乳がんリハビリヨガインストラクターとして活躍する天井紀代美氏が務める。60分のレッスン時間中、天井氏は乳がんを経験した人の心と体をゆっくりとていねいにサポートするという。レッスン後は、同施設の展望大浴場で入浴できる。この展望大浴場は通常宿泊者限定で利用できるものだが、今回は参加者限定で特別に貸し切りになるとのこと。時間は10時~12時15分(10時~11時がスタジオヨガ、11時15分~12時15分が展望大浴場での入浴)。料金は3,000円(税別)。定員は8名で、先着順に受け付ける。
2017年11月22日損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険はこのほど、「乳がんに関するアンケート」の結果を明らかにした。同調査は9月13日~15日、既婚の男女1,064名(男性:529名、女性:535名)を対象にインターネットで実施したもの。身近な人で、乳がんにかかったことがある人はいるか尋ねたところ、女性の57.2%、男性の60.4%が「いない」と回答した。なお、乳がんは女性がかかりやすいということで知られているが、男性もかかる可能性もある疾患でもある。身近な人で、乳がんにかかったことがある人が「いる」と回答した人は、女性は「母・娘・配偶者」が7.2%、男性は12.8%だった。「その他の親族」は女性が18.1%、男性が16.2%、「友人・知人」は女性が20.4%、男性が14.0%だった。乳がんに対して関心が高くなるのはどのようなときか尋ねたところ、男女とも「芸能人や著名人が乳がんを公表したとき」(女性61.9%、男性55.2%)だった。次いで「身近な人が乳がんにかかったとき」(女性53.1%、男性46.6%)となっている。乳がんに関する情報を入手する、または目にする手段にはどんなものがあるか尋ねると、最多回答は男女とも「TV番組」(女性71.7%、男性64.0%)で、「WEB」(女性51.3%、男性50.1%)、「新聞」(女性26.3%、男性39.8%)が続いた。「病院で」は男女とも2割強となっている(女性24.8%、男性21.4%)。男性に配偶者が乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何か聞くと、41.8%が「治療費や生活費などの金銭面」と答えた。2位は「今までどおり家事、育児ができるか」(25.8%)、3位は「今までどおり仕事を続けられるか」(17.0%)となっている。女性に自身が乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何か聞くと、最も多い回答は「治療費や生活費などの金銭面」(50.6%)だった。次いで「今までどおり家事、育児ができるか」(27.6%)、「今までどおり仕事を続けられるか」(8.8%)となっている。男性に配偶者に対して乳がんの未病や早期発見のために勧めていることを尋ねたところ、「乳がん検診の受診」(59.0%)が最も多く、「セルフチェック」(28.4%)が続いた。女性に乳がんの未病や早期発見のために行っていることを聞くと、44.4%が「乳がん検診の受診」、38.7%が「セルフチェック」と答えている。男性に配偶者が乳がんにかかったとしたら、仕事を続けてほしいと思うか聞くと、「続けてほしい」「どちらかと言えば続けてほしい」は合わせて22.4%だった。女性に自身が乳がんに罹患したら、仕事を続けたいか尋ねると、「続けたい」「どちらかと言えば続けたい」は合わせて61.2%だった。女性に対し、自身が乳がんにかかった場合、配偶者にどんな働き方とサポートを希望するか聞くと、66.1%が「仕事に差しさわりのない範囲でサポート」と回答した。一方、男性は配偶者が乳がんにかかった場合、「仕事に差しさわりのない範囲でサポート」と回答した割合は28.4%にとどまっている。「ある程度、仕事をセーブしてサポート」または「サポートを最優先」と答えている割合は合計で64.6%となっており、女性が希望している以上に配偶者を支えたいと考えている男性が多いことがうかがえる。
2017年10月27日●乳がん検診を受けるための3パターン日本人女性に多くみられる乳がんを予防するため、日本では40歳以上の女性に対して2年に1度の乳がん検診が推奨されている。だが、毎日の仕事や家事・育児に追われて行く機会を逸したり、「痛そう」などの不安から検診を自粛したりする女性も少なくないだろう。それでも、定期的な検査によってリスクの芽を早めに摘み取れるのは自明の理。他の誰でもない自分の命に直結しかねない検診なので、その内容やメリット・デメリットをきちんと把握しておきたいところだ。今回は胸部・乳腺外科の法村尚子医師に「乳がん検診のいろは」についてうかがった。――一般的な乳がん検診ではどのような検査をするのでしょうか。乳がん検診を受けるには、主に「住民健診」「職場検診」「個人検診」の3通りの方法があります。住民健診は各自治体が住民を対象に実施する検診、職場検診は勤務先の健康保険組合または事業所(会社など)で行っている健康診断、個人検診は自分で自由に施設や検診内容を選んで受ける検診です。最も一般的である住民健診では、基本的に40歳以上の方に2年に1度のマンモグラフィによる検診を行っているところが多いです。マンモグラフィは乳房のレントゲン検査で、板で乳房をはさみ圧迫して撮影します。マンモグラフィ検査では、しこりとして触れることができる前の早期乳がんを発見できる可能性があります。以前は必須であった視触診ですが、早期の乳がんを発見できる可能性は低く、現在は任意となっています。基本的に乳がん検診ではマンモグラフィを行うことが多いですが、自治体や職場によってはエコー検査を追加しているところもあります。また検診内容を自由に決められる個人検診では、マンモグラフィとエコー検査の両方、またはどちらかを選べます。――若年での乳がん発病もリスクとして考えられますが、検診は希望すれば10代や20代でも検査可能なのでしょうか。個人検診であれば、年齢に関わらずどなたでも検査を受けられます。住民健診、職場検診では費用の補助があるのに対し全額自己負担ですが、検診内容や受けたい施設を自由に選ぶことができます。――マンモグラフィのメリット・デメリットを教えてください。メリットは「がんの疑いがある小さな石灰化も検出できるため、乳がんの早期発見につながる」という点ですね。逆にデメリットは「乳腺濃度の高いデンスブレストでは、しこりを見つけにくい」「微量ながら被爆がある」「乳房を圧迫するため、痛いこともある」などです。●日本人女性はマンモグラフィでは乳がんを見つけにくい!?――日本人女性にはデンスブレストの女性が多いと聞いたことがあります。デンスブレストについて詳しく教えてください。一般的に女性の乳房は、年齢が若い頃には乳腺が発達しており、年齢を重ねるととともに乳腺が脂肪に置き換わっていきます。マンモグラフィで撮影した乳房の構成は「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「高濃度」の4つに分類されます。乳腺が発達しているほどマンモグラフィでは白く写り、脂肪が多くなると黒く写ります。デンスブレストとは、乳腺が発達して白く写る高濃度乳腺のことです。マンモグラフィ撮影では乳腺も乳がんも白く写ります。脂肪性乳房で黒っぽく写っている中に白く写る乳がんを探すのは見つけやすいですが、デンスブレストでは全体が白く写っている乳房の中に白く写る乳がんを探すため、見つけにくいケースがあります。若い人の方が乳腺が発達している場合が多いですが、乳腺の量には個人差があります。また、アジア人にはデンスブレストが多いと言われています。――ではデンスブレストの場合、エコー検査をする重要性が増してくるということでしょうか。そうですね。エコー検査では乳腺は白く、大半の乳がんは黒く写ります。白い中に黒いものを見つけるので比較的発見しやすく、デンスブレストの方はマンモグラフィにエコー検査も加えると、より乳がんを見つけやすくなります。エコー検査には、乳腺濃度の高いデンスブレストでも乳がんを見つけやすいというメリットがある一方で、「小さな石灰化は見えない」「技師の技量で検査の精度が左右される」というデメリットもあります。このようにマンモグラフィとエコーには、どちらもメリット・デメリットがあるため、どちらの検査が優れているということはありません。「どちらも受けることで、より乳がんを見つけやすくなる」という認識を持ってもらえればと思います。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医などEn女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2017年10月26日ライフネット生命保険はこのほど、「乳がん経験者へのアンケート調査」の結果を明らかにした。同調査は2017年6月、がん罹患時に就労していた乳がん経験者325人を対象にインターネットで実施したもの。乳がん罹患時に感じた不安について尋ねたところ、最も多い回答は「再発や転移」(82%)だった。次いで「仕事」(58%)、「家族への負担」(56%)、「治療費」(49%)と続いている。未婚・子どもなしの女性の場合、59%が「恋愛や結婚への影響」、42%が「がん治療による妊よう性(妊娠する力)の低下」と答えている。乳がん罹患後の生活での困りごとについて聞くと、48%が「外見のケア」と回答した。次いで「治療や体調の相談」(42%)、「買い物」(38%)、「通院」(37%)となっている。具体的なエピソードとして、「術後の患部の痛みにより、家事全般に苦労があった」(30代)、「脱毛が始まってから、どのように頭皮を隠したらよいか困った」(30代)などが挙げられた。家事や育児その他生活全般において、どのようなサービスがあったら利用したいか尋ねたところ、「診察日に子どもを預けられる施設」「脱毛時の自宅への出張型美容サービス」「栄養バランスのとれた食事の宅配」などへのニーズが高いことがわかった。各種サポートサービスについて、利用の壁(ハードル)となるものについて聞くと、最も多い回答は「費用面」(60%)だった。自由回答でも「子どもの保育サービスが高額で困っている」(30代)といったコメントが寄せられている。2位は「手続きが簡単か」(39%)、3位は「サービスの利便性」(37%)だった。乳がん罹患前と罹患後のおおよその年収を尋ねたところ、乳がん経験者全体平均では、罹患後は収入が20%減少していることがわかった。罹患前の平均収入は358万円であったのに対し、罹患後は平均288万円となっている。さらに収入が減少した人に絞って見ると、罹患前の平均収入は363万円であったのに対し、罹患後の平均年収は43%減少の205万円だった。収入減少に至った理由について聞くと、最も多い回答は「休職」(33%)だった。次いで「業務量のセーブ」「退職」(各29%)となっている。収入が減って経済面で困ったことを尋ねると、56%が「医療費(入院費・手術費・薬代など)」と回答した。次いで「本人や家族の生活費(食費・水道光熱費・日用雑貨など)」(49%)となっている。自由回答では「教育費に困り、子どもの塾や通信教育をやめた」(40代)というコメントもあった。収入が減り、どのように生活を工面したか尋ねたところ、「貯蓄の切り崩し」(59%)という回答が最も多かった。次いで「本人・家族の生活費節約」(54%)となっている。中には「自宅売却や転居」(4%)という回答もあった。給付面の工面について聞くと、49%が「公的制度の利用(高額医療費制度・傷病手当金・雇用保険・障害年金など)の利用」、45%が「民間保険からの給付」と回答した。
2017年10月10日エムティーアイはこのほど、「経験者の声から知る乳がん」の結果を明らかにした。同調査は9月11日~13日、20代~50代以上の1万1,418人を対象にインターネットで実施したもの。乳がんを経験したことがあるか尋ねたところ、91人が「ある」と回答した。乳がん経験者に乳がん発覚のきっかけを尋ねたところ、「セルフチェックで違和感を覚えて自ら行った検診」(46.0%)が最も多かった。次いで「人間ドックなど自ら行っている定期検診」(15.0%)、「職場での定期検診」(11.5%)となっている。乳がんがわかったときに最も不安・心配だったことを聞くと、「自分の余命」(57.0%)、「家族や周囲にかかる負担」(44.2%)、「仕事もしくは学業と治療の両立」(41.9%)が上位を占めた。身近に乳がん経験者がいるか尋ねたところ、35.2%が「いる」と回答した。自身との関係は「友人・知人」(51.4%)が最も多く、「親せき」(37.0%)、「親・兄弟姉妹」(21.0%)となっている。乳がん検診の受診状況について聞いてみたところ、「受診したことがない」と回答した人のうち、身近に経験者が「いる」と答えた人は37.7%だった。一方、「いない」と答えた人は53.1%と半数以上の人が未受診という結果となっている。身近に経験者が「いる」「いない」によって病気に対する危機感の違いがあることがわかった。検診を受けたことがない理由を尋ねると、最も多い理由は「行きたいとは思うが、なんとなく行きそびれている」(54.6%)だった。30代から40代においては6割以上が理由としてあげている。次いで「検診自体に抵抗がある(痛そう・身体を見られたくないなど)」(33.7%)、「費用への不安」(27.2%)だった。乳がんについての知識や情報はどのくらい知っているのか尋ねたところ、最も認知率の高い項目は「セルフチェックで見つけることもできる病気」(78.9%)だった。「早期であれば、9割が治癒する病気」(46.4%)も多い。しかし、「出産経験がある人は病気になるリスクが低下する」「遺伝性の乳がんは全体の5~10%」は、あまり知られていないことがわかった。同サイトでは、乳がんについて「現段階で異常を感じていなくても、セルフチェックを習慣化していればいち早く病気に気づけるきっかけになる」とセルフチェックの重要性を呼び掛けている。セルフチェックは、月経が終わって4~5日経った頃が実施のいいタイミングとのこと。閉経後の人は毎月、日を決めて行うとよいという。まずは両腕の力を抜いて自然に下げ、鏡で左右の乳房の大きさや形に違いがないか、へこみやひきつれがないか、乳首がへこんだりただれたりしていないかチェックする。両腕を上げた状態でも同様に調べることも大切だとしている。次にあおむけになり、折ったタオルか枕を背中の下に入れ、左手を上にあげて頭の下に置く体勢を取る。そして右手の指を伸ばしてそろえ、左の乳房の乳首から胸の中央部に向かい、すべらせるようにしてしこりの有無をチェック。上から下までまんべんなく行うとよい。続いて、あおむけになったまま、左腕を自然な位置に下げて、乳房の外側の部分をわき側から内側に向かって指をすべらせて調べ、右乳房も同様に行う。最後は、起き上がって右手の指を伸ばしてそろえ、左のわきの下にいれてしこり(リンパ節の腫れ)の有無を調べる。右のわきの下も同様に行い、最後に左右の乳首を軽くつまんで、血液の混じった分泌物が出ないかどうかを見ることも大切とのこと。
2017年10月01日ドコモ・ヘルスケアはこのほど、乳がん罹患者を対象にした「乳がん」に関するアンケートの結果を明らかにした。同調査は8月21日~9月4日、乳がん患者160人を対象にインターネットで実施したもの。乳がんに気づいたきっかけを尋ねたところ、40%が「セルフチェック」、37%が医療機関での「マンモグラフィ検査」と回答した。次いで「超音波検査」(19%)、「視触診」(14%)となっている。「その他」と回答した人の中には「たまたましこりに触れて気づいた」というコメントも見られた。乳がんのステージが0もしくは1の早期発見者に乳がんと診断される前の検診受診頻度を聞いたところ、37%が「年1回」、16%が「2年に1回」、3%が「年に2回以上」と回答した。合わせると56%で、早期発見者の半数以上が乳がん発見前に2年に1回以上の頻度で検診を受けていたことがわかった。乳がん発見後、病気に関する情報をどこから収集したか尋ねると、63%が「インターネット」と回答した。「主治医」(78%)の次に多くなっている。「同じ病気の患者のブログ」(31%)が「看護師など主治医以外の医療者」(25%)を5ポイント上回っており、インターネット上の情報を頼りにしていることが明らかとなった。乳がん発見前に何らかの仕事をしていた人に乳がん発見後の就労状況について聞くと、46%が「休職せず仕事を続けた」と回答した。休職後復職した人や仕事をやめた後に再就職した人を合わせると、79%が罹患中の現在も何らかの仕事に就いていると答えている。乳がんを経験した立場から、他の女性たちに勧めたいことについて聞いたところ、「仕事は続けた方が良い」というアドバイスが多く集まった。乳がん発見後、治療と仕事の両立について誰に相談したか尋ねると、36%が「会社の上司・同僚」と回答した。2位は「主治医」(30%)、3位は「家族」(28%)となっている。18%は「誰にも相談していない」と答えており、「友人・知人」(12%)よりも上回った。湘南記念病院乳がんセンター長の土井卓子先生は、セルフチェックのタイミングは「月経後が適切」と語っている。しかし、セルフチェックで発見できるのは、ある程度大きくなってからのがんであるとのこと。セルフチェックだけで安心するのではなく、マンモグラフィ検診も定期的に受診することを推奨している。
2017年09月22日ELGCは9月29日・30日、 ピンクリボン〈乳がん知識啓発〉キャンペーンの25周年の節目として、有楽町をピンクに染める体験型イベント「Time to End ~乳がんのない世界へ~」を有楽町 爽 HAPPY SQUARE(有楽町駅前広場)で開催する。期間中、会場にはキャンペーンのテーマカラーである「ピンク」のリボンで作られた巨大迷路が登場。この迷路は、乳がんに立ち向かう困難さや複雑さを表現しているという。迷路の途中にはクイズが設置されており、進むごとに乳がんの知識も深めることができるとのこと。迷路を抜けた先には、乳がんのない明るい未来を表現したプレゼント型の巨大フォトジェニックBOXが設置されている。「#SnSnapのSwingSnap」で、ここでしか撮れない立体的でかわいいショートムービーが撮影可能なブースも用意するという。そのほか、ピンクを基調としたスペシャルキッチンカーも登場。大きな綿あめが乗った「コットンキャンディードリンク」やトッピングができるオリジナルアイスデザートなど、ピンクで統一したかわいいフードやドリンクも提供する。フードやドリンクの購入で、1品につき100円がピンクリボン キャンペーンの活動に寄付されるという。会場の中央には、ピンクリボン キャンペーンのシンボルであるリボンの形をした大きなフラワーオブジェが登場する。オブジェは「乳がんのない世界を築くために私ができるワンアクション」を書いて、貼り付けることができるメッセージボードになっているとのこと。このイベントのほか、エスティ ローダー グループでは、「ピンクリボン キャンペーン」の認知度向上を目的として、毎年10月に世界の主要建造物をピンク色にライトアップする「グローバル ランドマーク イルミネーション」を実施している。日本では10月1日の18時30分に東京スカイツリー、清水寺(仁王門、三重塔、観音慈光)、姫路城、東急プラザ銀座の4つのランドマークがピンク色に点灯されるという。
2017年09月22日発育が遅いだけとも思えない、長男への違和感にふくらむ不安我が家には双子の兄弟がいます。長男は生後まもなく難病であると診断され、医師からは「この子は長く生きられない」と宣告されました。けれど一つの薬が大きな効果をもたらしたことで、長男は定期的な通院はあるものの、少しずつ状態がよくなり歩いたり走ったりできるようにまでなりました。本当に奇跡に近いことで、私は長男が元気に育っていく姿に安堵していました。けれど一方で、双子の次男と比較した時、長男の行動に対する違和感が拭えませんでした。Upload By シュウママインターネットで長男の行動の気になる点を次々入力して検索してみました。すると検索画面にヒットするのは「自閉症」という文字…。私の気持ちはどんどん沈んでいきました。自閉症かも…病院の受診を決意このまま悩んでいても仕方がない――そう思った私は、夫に自分の考えを話しました。Upload By シュウママすると夫はしばらく黙ったあと「俺も一緒に病院行くよ」と言ってくれました。けれどわざわざ夫が会社を休んで受診するのも…そう思って私は長男と二人で行くことに決めました。帰って来た時、自閉症じゃなかったよ~そう明るく言えることを念じながら。夫は心配そうにしていましたが了解してくれました。「どうしてこの子だけが…」障害告知に止まらない涙現実は厳しいものでした。小児病院の精神保健科を受診すると、長男は室内に置かれた沢山の遊具には目もくれずひたすらボールを回し続けています。その様子を一見しただけで主治医の先生は言いました。Upload By シュウママやはり…という思いと、とてつもない脱力感がありました。難病の上に、そのうえ自閉症まで――病院からの帰り道、長男の顔を見つめていると涙があふれてきます。どうしてこの子だけがたくさんの病を背負わされたのか、いろんな考えがあとからあとから押し寄せます。家にたどり着き、苦しくなった私は夫の携帯に電話をかけました。1コールで夫が出ました。夫が何か言うのを待たずに、私は泣きじゃくりながら話しました。Upload By シュウママ夫が私にかけた言葉は、腹が立つほど能天気だったけど私が話し終えた後、受話器からは耳を疑うような明るい声が聞こえてきました。Upload By シュウママなんて能天気な男なんだ…一瞬怒りがわきあがりました。けれど「自閉症だろうがなんだろうが、シュウが可愛い息子であることに変わりないじゃん」という明るい言葉に、何かすっと心が軽くなったのです。悩んでいた事実がどうでもいい事の様に思えてきました。その日、仕事を終えて帰ってきた夫は普段のままでした。深刻な顔をするでもなく長男の頭をなでるのです。Upload By シュウママ呆れつつも、夫の暢気さと明るさに、この日とても救われたことを覚えています。数年たって、夫にあの日のことを聞いてみたそれから何年か経ち、ふと思い出してあの時のことを夫に話しました。「パパに電話した時、能天気で明るい声に一瞬腹がたったけど、あの言葉で救われたよ」すると夫からは思いがけない返事が返ってきました。Upload By シュウママ「俺が参ってしまったら、だめだろ。一家の主なんだから。だから必死で明るくふるまったんだよ」この言葉を聞いて、ああそうか、夫も辛かったけれど、一生懸命頑張ってくれたんだ、そう気づいて少しだけ夫を見直しました。どうせなら、死ぬまで言わなければもっとかっこよかったのにな…。けれどやっぱり思うんです。長男にとってこの人がお父さんで、本当によかったなー、と。
2017年06月29日昨年11月、ハリウッド・クリスマス・パレードで歌うオリビア・ニュートン=ジョン(写真:ロイター/アフロ) シンガーのオリビア・ニュートン=ジョン(68)に乳がんが見つかったことがわかった。30日に本人がソーシャルメディアを通じて公表した。 最近、背中に痛みを覚えており、検査してみると乳がんが仙骨に転移していることがわかったという。 ニュートン=ジョンは1992年に乳がんが見つかり、乳房切除術と化学療法を受けている。快復後は乳がんの啓蒙・撲滅運動に尽力。2013年にはオーストラリアのメルボルンに「オリビア・ニュートン=ジョンがんセンター(Olivia Newton-John Cancer Wellness and Research Centre)」を設立した。 今回再発した乳がん治療の拠点はこの「オリビア・ニュートン=ジョンがんセンター」だ。センターの医師と協議を行い、ヨガや瞑想などの健康療法と光子線治療を併用していく計画を採用したという。 まだがんと診断されていなかった3週間前、ニュートン=ジョンは座骨神経痛を理由に5月のコンサートを延期していた。今回のがん再発を受け、6月に予定されていた米国とカナダを回るツアーも延期することが決定。チケットは払い戻されるが、「年内にはより元気になって戻ってきます」とファンに向けてメッセージを送っている。
2017年05月31日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が22日、「朝日」というタイトルで更新し、朝の日光浴の習慣を明かした。麻央は「おはようございます。今回の病室は、窓からの景色が、緑しか見えず、それが、とても贅沢です。森林浴の気分になれます」と窓から見える景色の写真を公開。「入院した当初は外を見る余裕がありませんでしたが、ここ最近は、朝の4時~5時に、お薬を飲むために起きるのを活用し、その時、カーテンを開けてからまた眠ります」とつづった。そして、「乳がんと朝日はとても関係が深く、朝日を浴びることがとても大切だそうです。明け方カーテンを開け、眠り、朝日を浴びながら再び起きるのが 今できる私流です」と麻央。「が、正しいかは分からないので、目が覚めたとき心地よいだけです。退院したらこの緑の景色はないから味わっておこう!」と記した。さらに、「(本では、毎日早起きし、外で軽くウォーキングをしながら朝日を浴びることで睡眠の質が変わる と読みました。)」とカッコを付けて説明。「注 私が読んだり聞いたりした情報なので、必要な情報、大事な情報は必ず御自身で確認して下さいネ」と慎重に補足した。
2017年05月22日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)が昨年に続き10月5日より、乳がん意識向上キャンペーン「No Less a Woman(#nolessawoman)」をスタートした。今年のキャンペーンにはコメディアンのチェルシー・ハンドラー(Chelsea Handler)を起用。また、10月1日にはステラ マッカートニー2016秋冬ランジェリーコレクションより新しく誕生したシグネチャーライン「ステラ レース」のランジェリーセットが発売された。セットのバルコネットブラ(7,000円)とビキニブリーフ(4,000円)は、スイートピンク×レースのあしらいでセクシーかつ、サポート力のあるスポーティーなシルエットが特徴。取り扱いは、世界各国のステラ マッカートニー直営店、公式オンラインストア、ボン マルシェ、サックス フィフス アベニュー、オンラインのNET-A-PORTER.COMで、売上の一部は、最も進んだ早期発見プログラムと乳がん患者向けの治療を提供する活動のサポートとして、アメリカのBreast Cancer ResearchFoundationとイギリス・リバプールのLinda McCartney Centreに寄付される。また今年は、ステラ マッカートニーによって新たにデザインされた、両乳房切除後用ブラ「耳を澄ませるルイーズ(Louise Listening)」(1万5,000円)も同時に発売。売上のすべてはジェーン ハッチソンによって設立されたロンドンを拠点とする慈善団体Hello Beautiful Foundationに寄付され、乳がん患者本人とその家族を対象としたロンドンの新しい施設へ資金援助を行う。「耳を澄ませるルイーズ」についてステラ マッカートニーは、「両方の乳房を切除するという悲劇的な現実には様々な感情が伴います。そこで手術を受けた女性が誇れるものを持てるよう、また恥じることのないようにしたいと考えました。手術をしても変わらずフェミニンで 官能的であること、女性であること、そして内面と共に外見も美しさを保っていると感じられることを知って欲しいと思いました」と語っている。
2016年10月22日●乳がん検診の「落とし穴」とも言える「デンスブレスト」今年も、「ピンクリボン月間」である10月は各地で乳がん啓発活動が行われるだろう。乳がんは日本人女性では30代から急増し、働き盛りの40代・50代に罹患率のピークを迎えるというのが特徴だ。だが、「若い世代がなるがん」ではなく、70代や80代などのようにどの年代でも発症する。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、乳がんは「日本人女性の12人に1人が生涯において患う」とされており、10年間で倍に増えている。乳がんは早期発見ができれば9割近くが治るとされており、新薬もどんどん開発されている。たとえ再発しても打つ手がある病気にはなっているが、それでも亡くなる人が増えているのが現実だ。○乳がん検診は完ぺきではない乳がんに確実な予防法はないため、大事に至らないように早期発見することが自分にできる対策となる。そのために乳がん検診があるのだ。ただ、残念ながら乳がん検診は完ぺきではない。現在、乳がん検診で推奨されているのは、X線を用いた「マンモグラフィ」。マンモグラフィは唯一、科学的根拠がある検診として、日本でも40歳以降は2年に一度、マンモグラフィ検診を受けるように推奨されている。ところが、日本乳癌学会のガイドラインは2015年、50代のマンモグラフィ検診の推奨グレードを「A」(確実)から「B」(ほぼ確実)に引き下げた(ちなみに40代はもともとB)。ガイドラインのグレードがAからBへ引き下げられることは滅多にないようだが、これが世界的な潮流になっているという。引き下げられた大きな要因として、マンモグラフィで見落とされる乳がんが少なくないことが挙げられる。乳房は主に脂肪と乳腺組織でできているが、乳腺組織の濃度が高い乳房「デンスブレスト(高濃度乳腺)」の女性にとっては、マンモグラフィが本来の役割を果たせないケースがあるとのこと。マンモグラフィはしこり(腫瘍)を白く映し出すが、乳腺組織も同様に白く映す。そのため、乳腺組織が密集している乳房では、しこりが乳腺に隠れて見えないことが多い。40代未満は乳腺濃度が比較的高いこともありマンモグラフィは推奨されていないが、実は50代でも70代でもデンスブレストの女性は多い。具体的には脂肪が多いアメリカ人でさえ4割。日本人は、8割近くがデンスブレストということがわかってきているという。●超音波検査も活用して乳がんを予防しよう乳がんへの意識が高く、毎年きちんとマンモグラフィを受けていて「異常なし」と診断されていたのに、自分でしこりを見つけて病院へ行ったら、早期ではない乳がんが見つかったとしたら……。泣くに泣けないだろう。だが、実際にそのようなケースが起こりうる可能性はある。女性にとっては、恐怖以外の何物でもないだろう。○確実な検診にするためにやるべきことマンモグラフィを受けると、診断画像から「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「高濃度」の4段階に分けられる。このうち、「不均一高濃度」と「高濃度」がデンスブレストで、しこりが見えにくいタイプとなる。デンスブレストの場合、「異常なし」は「マンモグラフィには映っていなかった」という意味で、「しこりがない」とは言い切れない。超音波検査も併用した方がいいのだが、自治体や企業検診、自由検診でも、デンスブレストか否かが女性に知らされることはあまりなかった。ではどうすればいいのか。マンモグラフィ検診の結果が異常なしでも、「私の乳房はデンスブレストではありませんか? 」と、病院や自治体の検査機関に問い合わせよう。診断のときすでに4段階に分類されているので、調べればすぐにわかる。たとえ面倒くさがられても、自分を守るためであり、検診した自分の乳腺情報を教えてくれないこと自体、おかしな話でもある。そして、もしデンスブレストならば、実費でも超音波を追加してほしい。デンスブレストの問題は、アメリカではすでに「Are You Dens? 」という運動として広がっていて、マンモグラフィでデンスブレストと診断された人には、そのことを伝えて超音波検診の追加推奨を義務づける法整備をしている州が増えている。日本にはそのような法律はないが、2016年に大手一般紙の1面にデンスブレストの問題提起がなされたことをきっかけに、施設や自治体が少しずつ動き出している。ただ、もしもデンスブレストだった場合、マンモグラフィはしなくていいのかというと、そうではない。マンモグラフィは、しこりにならず微細石灰化として見えるがんを見つけ出すのが得意だからだ。真実を知らなければ、せっかくの乳がん検診も中途半端なものになってしまう。デンスブレストの事実を周りの人にも教え、もしもデンスブレストとわかったら、マンモグラフィと超音波を併用するか、両方を交代で受けるとよい。そして乳がん検診で「異常なし」と言われても、何か乳房に変化があったら、迷わず病院へ行き、「検診」ではなく「検査」をするようにしよう。最後に、デンスブレストについて詳しく知りたい人は、NPO法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)のサイトをチェックするように。からだエイジング
2016年10月09日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が7日、自身のブログを更新し、遺伝性の乳がんではないことを明かした。「遺伝子検査」というタイトルで更新した麻央は、「私が遺伝性の乳癌だと断定したようなことが一部で言われていたようなのですが」と書き出し、「私は、乳がん 卵巣がん症候群の遺伝子検査をした結果、BRCA1 BRCA2の変異はともに陰性で、遺伝性の乳癌ではありませんでした」と報告した。そして、「乳がんを経験していた母は、ずっと胸のうちで『私のせいではないか』と自分を責めていました。そして、妹も乳がんとなると、姉は、相当不安があったと思います」と家族の気持ちを察し、「私は、娘のことも、とても心配で、私のせいで将来もし、、、と苦しい気持ちになりました」と長女の麗禾ちゃんを心配する思いを明かした。さらに、「ここまで、不安や心配があっても、遺伝子検査の説明を聞き、実際、検査を受けると決め、採血をしたまでは、それほどまでの怖さを想像していませんでした」と伝え、「けれど、結果を待つまでの間にどんどん現実を知ることの怖さがつのっていきました」と告白。「遺伝子検査は想像以上にセンシティブなことだと分かりました」とつづった。
2016年10月07日現在、日本人女性の12人に1人がかかると言われている乳がん。乳がんによる死亡者数も年々増加しており、2015年の死亡者数は13,584人にのぼっています。フリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんを患っていることを公表しましたが、 不安を持ちながらもなかなか検診に行くことができていないという人も多いのではないでしょうか。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診に行く頻度は?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を見てみたいと思います。●乳がん検診に行く頻度は?・1位:1年に1回……46%(144人)・2位:行ったことがない……30%(93人)・3位:2年に1回……15%(47人)・4位:3年に1回以下……6%(20人)・5位:半年に1回……2%(7人)・6位:3か月に1回……1%(3人)※有効回答者数:314人/集計期間:2016年9月27日〜2016年9月28日(パピマミ調べ)●1年に1回受けるという人が半数近く『2年もあいちゃうといざというとき手遅れになる気がして、1年に1回は受けるようにしています』(40代女性/主婦)『2年に1回だと受けたかどうか忘れそうだから、毎年決まった時期に受けるようにしているんです』(50代女性/編集者)一般的には2年に1回の検診でいい とされている乳がん検診。検診で“乳がんの疑いあり”とされた人でも、結果的にがんではなかった“偽陽性”ということがあり、これは若い人ほど多いと言われています。疑いありとされれば、不安をかかえたり体に負担をかける生体検査が必要になったりすることがあるため、必要以上に検診を受けることはむしろデメリットであるとされることもあります。しかし、早期に発見するほど治癒する可能性は高まる ため、年に1回は受けておきたいとする人が多いのではないでしょうか。●検診を受けたことがない人は約3割『基本的には40代ぐらいから受けるものみたいだし、まだいいかなと思ってますね』(20代女性/大学生)『そろそろ受けないといけないと思いつつ、後回しになってしまって……。がんが見つかるのが怖くて逃げている気もします』(40代女性/パート)厚生労働省の定める指針では、乳がん検診は40歳以上の人を対象に2年に1回の受診が推進されています。そのため、20〜30代の女性であればまだ一度も受けたことがない という人が大半を占めるかもしれません。しかし、小林麻央さんは34歳の若さで乳がんを患い、闘病生活を強いられています。乳がんは自分で触れて異変に気づくこともあるため、まだ若いとしても、症状の知識を持ちセルフチェックを行う習慣 を身につけておくのがいいのではないでしょうか。●3か月〜半年に1回のペースで受ける人も『うちは母親が若くして乳がんになったから、用心のために受けるようにしています』(30代女性/事務職)35歳未満で乳がんにかかることを若年性乳がんと言いますが、この場合、検診を受ける機会のないまま発覚するため、進行した状態であることも少なくありません。これは遺伝的な要因 もあり、家族をはじめ親族に乳がん患者がいる場合、若くして発症する可能性が高いと言われています。若年性乳がんは進行度が早いこともあり、不安を感じる場合は検診を受ける意識を高めることも有用と言えるでしょう。また、若いことから乳房の全摘出を避ける傾向 にあり、再発の可能性も高くなっています。----------いかがでしたか?若いときの検診についてはその有効性が疑問視されることもありますが、検査のデメリットと乳がんの発症を見逃すことを比べれば、受けておきたいものと言えるはず。日本において、多くの命を奪っている病気には違いありません。自治体の補助 を受けることもできるため、うまく活用して油断することのないようにしたいものですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】乳がん検診に行く頻度は?()●文/パピマミ編集部
2016年09月30日小林麻央さんが乳がんにより闘病中であることが報じられ、世間に大きなショックを与えました。命の危険にさらされることはもちろん、場合によっては治療で乳房を失ってしまうこともあり、乳がんは女性にとって無視することのできない病気です。早期発見できれば治癒率は高いと言われる乳がん。検診を受けた方がいいと分かっていても、つい後回しにしてしまったり、いざ検査となると怖くなってしまったりすることもありますよね。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?」 というアンケートを実施しましたので、みなさんの回答を見ていきたいと思います。●乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?・1位:30〜34歳……30%(145人)・2位:25〜29歳……19%(93人)・3位:35〜39歳……16%(75人)・4位:40〜44歳……15%(73人)・5位:20〜24歳……12%(59人)・6位:45〜49歳……3%(14人)・7位:10代……2%(8人)・8位:50〜54歳……1%(7人)・9位:60歳〜……1%(4人)・10位:54〜59歳……1%(3人)※有効回答者数:481人/集計期間:2016年9月23日〜2016年9月26日(パピマミ調べ)●半数近くの人が30歳前後で初めて受診『若いとがんの進行も早いと聞いて、若いからこそやらなければいけないと思い受診しました』(30代女性/主婦)『「あのときやっておけば良かった」と後悔しないように、できるだけ早く受けた方がいいと思います』(20代女性/事務職)もともと乳がんは40代後半から50代にかけて発症することが多い病気とされていましたが、近年、20代から30代の若い女性の発症率も高まっており、若いからといって安心できるものではありません。乳がんで闘病中の小林麻央さんも現在34歳ということで、同年代の女性にとっては決して他人事とは言えないはずです。芸能人が乳がんにかかったという報道を目にすることも増え、今回の結果からも、若いころから危機感を持っている女性が増えている ことが伺えます。●40歳前後での初受診が3割『検査と聞くとどうしても腰が重くなってしまって、後回しにしてしまいますね』(40代女性/主婦)『40過ぎるとまわりの人もみんな受け出して、私もそろそろかなと思って受けました。補助があるので、金銭的な負担もなくなるというのが大きいですね』(40代女性/パート)国の指針では、40歳以上の女性を対象に2年に1回の受診 が勧められており、40代を目安に積極的に受診する人が多いようです。40歳をすぎると自治体による費用負担があり、安価に検診を受けることができるため、それがきっかけとなるのでしょう。もし全額自己負担となると、マンモグラフィ検査と超音波検査で1万円を超える費用 が必要となるため、40歳未満での検診に気後れする人もいるはずです。●10代から20代前半で受けたという人も『私の母親が若くして乳がんになったので、自分もその可能性があると思って受けました』(20代女性/大学生)家族に若くして乳がんになった人がいるなどの場合、遺伝性乳がんの可能性があり、発症リスクが高くなる と言われています。そのため、かなり早期から乳がん検診を受けることもムダとは言えないでしょう。しかし、若い人の場合、乳腺密度が高いこともあり、マンモグラフィ検診では病変を見つけにくい といったこともあります。早期の検診が自分に必要かどうかは、医師によく相談するようにしましょう。----------いかがでしたか?早期発見が自分の命を助けることになると頭では分かっていても、検査に痛みがあることや乳房という場所柄、あまり積極的に受けたいものとは言えない乳がん検診。本格的な検診ではなくても、セルフチェックでしこりやへこみがないか確認することはできます。小さな変化があったときにすぐに気づけるよう、危機感を持ち日頃から観察することが、結果として自分の命を守ることにつながる のではないでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜10位)】乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?()●文/パピマミ編集部●モデル/神山みき(れんくん)
2016年09月28日エムティーアイが運営する健康情報サイト「ルナルナ」はこのほど、「乳がんと検診について」の調査結果を発表した。同調査は8月、10~50代以上の会員3万9,153名を対象にインターネットで実施したもの。乳がんのセルフチェックをしたことがあるか尋ねたところ、35.3%が「ある」と回答。64.7%は「ない」「やり方がわからない」と答えている。乳がん検診についてどのような方法を知っているか聞くと、74.1%が「マンモグラフィー」と回答した。自由回答にも「名前はわからないが胸を機械で挟むもの」といった回答が目立ち、マンモグラフィーのイメージが強いことがわかった。次いで「触診」(66.9%)、「エコー」(49.3%)となっている。実際に乳がん検診を行ったことがあるか尋ねると、30代前半までは受けたことがないと回答した人が大半だった。20~24歳に至っては、94.1%が「受けたことがない」と回答している。30代後半になると、その割合はほぼ半々になり、40代以降は受けたことがあると回答した人が圧倒的に多いという結果になった。50歳以上は83.6%が「受けている」と答えている。検診に行ったきっかけで最も多いのは、「自治体からのお知らせ」(40.5%)で、次いで「年齢と共になんとなく」(36.3%)となった。検診を受けたことがないと回答した人に、その理由を聞くと、最も多かった理由は「面倒・忙しい」(36.2%)だった。以後、「痛そう」(36.1%)、「費用への不安」(35.8%)と続いている。検診を受けてどうだったか尋ねたところ、72.9%が「受けてよかった・安心できた」と回答した。次いで多かったのは、「定期的に受診しようと思った」(38.3%)、「思ったよりも簡単な検診だった」(34.8%)となっている。ルナルナベーシックコース監修医・松村圭子医師によると、乳がんは自分で見つけることのできる数少ないがんであるという。定期的に自己検診する人ほど、小さい段階でがんを発見することができるとのこと。ルナルナファミリーコース監修医・竹内正人医師も、「乳がんは一般的に進行速度が遅いがん。まずは検診を受けてほしい」と自己チェックを含む定期検診を呼び掛けている。
2016年09月27日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が23日、自身のブログを更新。がんを告知されたときに、家族からの着信が鳴りやまず急に泣きそうになったと振り返った。麻央は2014年10月に左乳房にしこりを発見し、生検を受診。その結果、がんと診断されたと、これまでのブログで明かしていた。そしてこの日、「家族からの着信」というタイトルで更新し、「心配して結果の報告を待っている家族から着信が入ってきていた。特に、主人からの着信回数は半端ない。まだ、告知中だよ~」と、医師から説明を受けている最中に家族から何度も電話がかかっていたことを明かした。そして、「冷静に先生の話を聞いていたのに、かばんの中で鳴り続ける携帯のバイブレーションに、急に泣きそうになる」と麻央。「家族は悲しむだろうな。。。ごめんね。病気になっちゃった妻で。病気になっちゃった娘で。病気になっちゃった妹で」と当時の苦しい思いをつづり、「きっと、病気になって、皆が一番に思う言葉かもしれない。『ごめんなさい。。。』」と続けた。
2016年09月23日乳がん。現在、日本女性がかかるがんの中でも一番高いといわれる疾病です。最近では小林麻央さんのニュースが記憶に新しく、乳がんについて気になっているママも多いのではないでしょうか。子育て真っ最中、ましてや赤ちゃんを産んだばかりとなると、目の前の育児が最優先で、自分の病気は別世界の話だと思われる方も少なくないのでは?ですが、子育て中だからこそ、今一度自分の体と向き合ってほしい。その想いが込められたある一人の“ママ”からのメッセージをご紹介します。33歳働き盛り、1児のママこれからご紹介する文は、私の友人の手記。彼女は33歳の時、乳がんを宣告されます。結婚後も仕事をバリバリとこなし、ついこの間に待望の男の子の赤ちゃんにも恵まれて、育児の楽しさを語っていた矢先の出来事でした。乳がん患者の手記から家族のために本当に大切なこと—————————–私は乳がん罹患者です。乳がんが発覚したのは2012年12月で病状はステージⅣ、リンパ節と骨への転移があり治癒は困難。という事で延命のための治療をするしかできない状態でした。そもそも、何故発見が遅れたのか…。自分の体を大事に出来ていなかったからだと思っています。当時息子は1歳8か月を迎える所で、減らしてはいましたがまだまだ授乳中でした。そのため私自身はがん検診をする気が全くありませんでした。がん検診の受診表に書いてある「妊娠中、授乳中の方は検診を受けられません」という言葉の意味を考えたこともないのに「受ける必要がない」と勝手に思いこんでいたのです。なので、自覚症状としてあった胸の張りは乳腺炎、腰痛は当時していた仕事のせいだと思っていました。それだけでなく、そのどちらの症状も異常と言える状態だったのに、ちっとも改善しない治療をずっと続けていました。小さい息子の育児に追われ、なかなか先生に言われた通りの通院ができなかったのですが、もっと自分の体を思いやっていれば病院でも「やっぱりおかしいからもっときちんと調べて!」と言えて、もう少し早い段階で発見出来たのではないかと思います。その後私は仕事を辞め、息子には突然の断乳を強いる事になりました。また、骨への転移のせいで抱っこも満足にできなくなりました。幼稚園で運動会の親子競技のような物も一緒に出られません。何よりいつまで一緒にいてあげられるのか…。子どもを持つお母さんや仕事をする女性は少し体調が悪くても無理をして頑張ってしまい、自分より家族や仕事を優先してしまう事が多いように感じます。けれど、それは本当に家族のためになっているでしょうか?私のように手遅れになる前に、がん検診を受けて欲しいです。早期発見できれば治療法も選べます。家族のために本当に大切なこと…。そこを今一度考えてみて下さい。子どもを抱きしめられない切なさそれから2年後、彼女は3歳の息子くんと最愛のご主人、彼女を見守り続けたご家族を残して、35歳という若さで逝ってしまいました。あっという間の2年です。晩年、彼女は自身の体験を元に、乳がん検診の大切さを訴え、がんと闘病する女性のためにとネイリストを目指してもいました。育児の傍ら、自身の治療、がん検診の啓蒙活動、夢の実現のための勉強、会いたい人に会い、行きたいところへ行く……体の動くかぎり全力を尽くそうとする様子は、母であり、女性であることの素晴らしさを体現しているかのようでした。今でも強く思い出されるのが、彼女が病気をカミングアウトした後に私が妊娠・出産し、産院から退院直後に一家で娘を見に来てくれたときのことです。私が生まれたてでフニャフニャの娘を抱っこして揺らしていると、当時2歳くらいの息子くんがママに抱っこを求めてきました。ですが、手記の通り、骨に転移してもろくなってしまったため、骨折を回避するためにも抱っこができないとのこと。「ごめんね」と小さくこぼして、悲しそうに笑みを浮かべていた彼女の姿……。読者のみなさん、今、お子さんの体重は何キロですか?「スキンシップは最高の愛情表現」とよく言われます。抱っこという形でスキンシップを求める最愛の子。しかしそれに応えてあげられない……彼女の切なさを想うと、今同じ年齢の子を持つ母として、私も胸が張り裂けそうになります。大切な人たちを想うように、早めの検診を彼女が自身の体験を通じていつも言っていたのは、「乳がんは発見が早ければ助かる」という事実。早期に見つけることができれば、対処法や治療法も選択肢があるため、生存率もかなり高くなるのです。「授乳中は乳がんになりにくい」なんて話も時折耳にしますが、彼女のように授乳中でもがんに侵される事例は確実にあり、また授乳中であるがゆえに発見が遅れる場合もあります。子育てにおいて「ママの直感が一番大切」とよく言われますが、それは自身の体についても同じこと。自分の体の機微にも目を向けてみてください。そして、ちょっとでも違和感を覚えたら、すぐに婦人科や乳腺外来などの医療機関へ!ママの笑顔が、子どもと家族の笑顔を作るのですから。
2016年09月21日こんにちは。夏休みが終わってホッと一息ついている、フリーママライターの横山かおりです。ここ数年、テレビでよく見かける有名人の『乳がん』報道。乳がんになる人口は増加傾向にあり、とても人ごとだとは思えません。もしも自分の胸にしこりを見つけた場合、「乳がんかも!」と多くの人が考えるはず。でも、まずは落ち着いてくださいね。乳がん以外にも胸にしこりができる原因はある のです。今回は、都内乳腺外科に勤める40代の女性医師にお話を伺ってきましたのでご紹介します。目次1 (1)線維腺腫2 (2)脂肪腫3 (3)葉状腫瘍●(1)線維腺腫筆者自身、20代前半のころに胸にしこりを見つけて、『線維腺腫(せんいせんしゅ) 』という診断をされました。それ以降は定期的に検診を受けています。では、線維腺腫とはどのようなものなのでしょうか?医師に聞いてみました。『10代〜20代の若い女性に多く見られる線維腺腫。腫瘍ではなく、炎症に近い“過形成”と考えられています。線維腺腫は原因がハッキリとは分かっていませんが、若い女性に多く見られることから女性ホルモンのエストロゲンが関係しているのではないかと考えられています。しこりは弾力性があり、触るとコロコロとよく動く のが特徴。エコーで見てみると境界がハッキリしています。乳がんの場合は固く動かないしこりに、ギザギザとした境界です。はっきり診断するためには細胞診といってしこりに針を刺して悪性でないかどうかを調べます』線維腺腫は大きくても3センチほどで成長が止まるので、そのまま放置していても大丈夫です。でも「動くから大丈夫」と自己判断せず、しこりを見つけた場合はまず病院で診てもらいましょう。●(2)脂肪腫女性よりも男性にできることのほうが多いようですが、『脂肪腫(しぼうしゅ) 』というものの可能性があります。医師によると、『30代〜50代にできやすいものに脂肪腫があります。これは良性の腫瘍なので特に処置をする必要はありませんが、どんどん大きくなったり5センチをこえたりするものなどは手術で切除する場合があります。脂肪腫ができる原因はハッキリとは分かっていませんが、ストレスや遺伝が関係しているとも言われています』とのこと。なんとストレスでしこりができてしまうこともあるとは驚きです。脂肪腫は首や背中、肩まわりにできることが多いそうですよ。●(3)葉状腫瘍線維腺腫と見分けがつきにくいものに『葉状腫瘍(ようじょうしゅよう) 』というものがあります。医師によると、『30代〜50代の女性に多い葉状腫瘍。初期の段階では線維腺腫と区別がつきにくいこともあります。検査は線維腺腫と同様、エコーや細胞診をします。葉状腫瘍は急速に大きくなる ことが特徴で、“数か月で10cm以上”なんてこともあり得ます。葉状腫瘍の場合は基本的に切除することになりますが、再発しやすいので取り残しのないようにしなければなりません』とのことです。どんどん大きくなっていく腫瘍、乳がんとは違いますが恐ろしいですね。しこりに気づいてどんどん大きくなるようでしたら、すぐに専門医に相談しましょう。----------必ずしも“胸のしこり=乳がん”ではないので、しこりを見つけたとしても焦らず落ち着いて病院を受診しましょう。とにかく早期発見が大切。生理終了4〜5日目 くらいが、自分で触診するのに一番適している日にあたります。自分の胸に異常はないか、毎月きちんと触って調べるクセをつけたいですね。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)
2016年09月17日歌舞伎俳優の市川海老蔵が13日、自身のブログを更新。妻のフリーアナウンサー・小林麻央が乳がんと診断されたときのことを振り返った。海老蔵は、「半年後の検査」というタイトルの麻央のブログを紹介。「あの時の10月、私は日本橋の方で舞台でした。あの時 近くのホテルで結果を聞き愕然とし2人で手をつないでホテルのベットで私は途方にくれていた」とつづった。海老蔵と麻央は2014年2月に人間ドッグを受診し、麻央はその後、再検査を行った。ブログ開設以降、麻央は病気について赤裸々につづっており、「人間ドッグでは超音波の検査で、腫瘤が見つかりました」と腫瘍が発見されるも、再検査では「癌を疑うようなものではないとのことでした」と診断されたという。そして、「半年後の検査」というエントリーでは、「『癌かもしれない』という不安はありませんでしたが、半年後にもう一度、念のため検査には行こうと思っていました」と書き出し、「半年後の検査は8月頃の計算でしたが、忙しい毎日のなか、時間がとれない言い訳を重ね、予約をせず、いつの間にか、10月になってしまいました」と検査が予定より遅れたことを明かした。海老蔵は、麻央の乳がんを公表した6月9日の会見でも、「ホテルで2人で話し合ったときは、私自身、途方に暮れたというか、どうしようかと、何もできないと」「時が過ぎるのを忘れるような時をしばらく2人で過ごしたという思い出があります」と乳がんとわかったときのことを語っていた。
2016年09月13日ギャップジャパンは2016年秋、乳がんサバイバーの支援を目的としたチャリティーキャンペーンを実施する。キャンサーネットジャパンの調査によると、乳がんの治療による副作用や疲労感、体力の低下を軽減するためには、軽度のエクササイズが推奨されているという。現在、アメリカを中心に乳がんとヨガの研究が行われ、乳がん罹患(りかん)後のヨガによる心身への効果が、臨床試験の結果により示されているとのこと。同社では、ヨガをはじめ、さまざまなエクササイズにフィットする機能性とデザインが特長のスポーツウェアライン"GapFit(ギャップフィット)"を展開している。そこで、スポーツウェアを通して、乳がんに対する知識・理解を深め、支えを必要とされている人が希望と共に毎日を過ごせる社会づくりを目指し、9月30日~10月2日にチャリティーヨガイベントを開催する。イベントではモデルやアスリートのヨガ指導をはじめ、インストラクター・大友麻子氏によるヨガクラス、スポーツ科学の第一線で活躍する山内やよい氏を迎えた「乳がん予防・治療にもたらすスポーツの効能」の講演などを開催する。参加者にはGapFitのTシャツのほか、ココナッツ由来の電解質が身体のバランスをサポートする100%ストレートのココナッツウォーター「cocomax」をプレゼントする。会場はギャップフラッグシップ原宿 ホワイトスペース。時間は朝8時~9時40分。参加寄付費は1口1,000円~(ヨガマットレンタル込)。応募は9月18日まで同社公式サイトの応募フォームから受け付けている。なお、参加費は全額、キャンサーネットジャパンへ寄付され、乳がんに関する支援活動に役立てられるという。ヨガイベントのほかにもさまざまなチャリティー企画を実施。GapFitでは9月13日から、米国「乳がん研究基金 Breast Cancer Research Foundation(BCRF)」とコラボレーションしたスポーツウェアを販売する。コレクションの売り上げの一部(15%)は、乳がんの予防と治療研究を行う米国BCRFへ寄付される。9月26日~10月3日は、全国のGapストアで、無料の通常のショッピングバッグに加え、有料(100枚)の寄付金付きピンクチャリティショッピングバッグを展開する。1枚(100円)ごとに、50円がキャンサーネットジャパンへ寄付されるという。
2016年09月06日●「若い人が乳がんになると進行が速い」のは本当なのか「2人に1人が生涯でがんになる」といわれる現代。中でも、日本人女性の12人に1人が発症するという「乳がん」は、どの女性でもかかるリスクがある病気と言えるだろう。あなたのそばにも、周りに公表せずに闘病をしている人や、仕事の合間を縫って通院治療をしている人、そして、がんになった家族のサポートを懸命にしている人がいるかもしれない。今回は、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に、乳がんの検診方法や治療について、誤解しがちな点を中心にお聞きした。乳がんについて臆測で語らないためにも、正しい知識をおさえておこう。――乳がんの検診方法について教えてください。日本では乳がんが年々増加し、女性のがんの第1位になっています。現在、40歳以上の女性を対象に集団検診としてマンモグラフィーによる乳がん検診が行われています。しかし、一部の乳がんではマンモグラフィーで写し出せない場合があることも知られており、マンモグラフィー検診を受けていれば万全ということではありません。特に、閉経前の乳腺が発達している人では、マンモグラフィーのみで乳がんを見つけるのが難しいことがあります。その場合、乳腺が発達していても対応できる超音波検査も追加したほうがいいときもあります。ただし、超音波検査は小さな石灰化像を呈するようなタイプの乳がんを見つけにくいという弱点もあり、超音波検査のみでもまた万全ではありません。――「若い人は進行が速い」というのは本当なのでしょうか?結論から述べると、「がんを発症した年齢によって、進行具合に違いが出る」ということはありません。一般的に、乳がんは進行速度が緩やかといわれていますが、その速度は乳がんのタイプによっても違います。大まかには、ホルモンの受容体と「HER2」というタンパク質の受容体の有無によってタイプを分けます。乳がんの多くは遺伝に関係なく罹患しますが、5~10%は遺伝性であるといわれています。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが告白して日本でも話題になったので、聞いたことがある人も多いかと思います。若い人が乳がんになった場合、この遺伝性であることも多く、特にBRCA1という遺伝子が関わっている乳がんは、予後が悪いといわれている「トリプルネガティブ」というタイプであることが多いため、この場合は進行が速いこともあります。ただし若くして乳がんになっても、予後の良いタイプであった場合は進行は緩やかです。他の側面として、40歳未満の女性に対する検診体制が確立されていないため、見つかったときには進行してしまっていることも少なくありません。また、若い人の乳房は乳腺が発達していて乳房の張りが強く、触診でもしこりがわかりづらいことや、まだ若いため、"乳がんになるなんて思ってもいない"という若年層の乳がんに対する意識の低さなども、発見の遅れに関係しているのかもしれません。さらに、若い人はがんになること自体がまれですので、身近に若くしてがんで亡くなった人がいると印象に残りやすいことも考えられます。――「トリプルネガティブ」について詳しく教えてください。ホルモン受容体も、HER2タンパク質の受容体もないタイプの乳がんのことを「トリプルネガティブ」と言います。乳がんのタイプの中でも予後不良といわれています。ホルモン受容体を持つタイプに適するホルモン療法や、HER2受容体を持つタイプに適する抗HER2療法が使えないため、トリプルネガティブ乳がんは他のタイプの乳がんと比べて治療法の選択肢が少なく、抗がん剤治療が主になります。しかし最近では、他のタイプより抗がん薬がよく効くともいわれています。●抗がん剤の適応とストレスの影響、家族のサポートのあり方とは――抗がん剤の効果はどのくらいの期間ではかるものですか? 適応がないケースもあるのでしょうか?約3カ月を目安に効果を見ます。適応がないケースは基本的にありませんが、乳がんのタイプによって効果のある治療が異なるため、それぞれに適した薬物療法(抗がん剤治療、その他ホルモン療法、抗HER2療法など)を選ぶ必要があります。――一般的な進行乳がんの治療では、抗がん剤で腫瘍を小さくしてから手術する場合もありますか?しこりが大きいがんや、皮膚に浸潤している場合など、そのままでは手術が難しい進行乳がんの場合には、手術の前に抗がん剤治療を行う場合があります。診断時にしこりが大きいために乳房温存手術が難しい場合でも、手術の前に抗がん剤治療を行うことでしこりを小さくできれば、乳房温存手術ができる可能性も高くなります。ただし近年は、検診率が上がるにつれ、進行がんで見つかるケースが少なくなり、それとともに手術の前に抗がん剤治療を行うことも減ってきています。――乳がんの発症や再発にストレスは影響しますか?ストレスが乳がんの発症リスクや再発リスクを高めるということはありません。しかし乳がん患者さんの中には、ストレスを感じながら生活をされている人も多いと思います。特に、若い年齢で乳がんになった患者さんは、同世代で病気になっている人も少なく、孤立感を味わっている人も多いことでしょう。――周りの家族はどのようにサポートをしていけばいいのでしょうか?周りのご家族は、"何かしてあげなくてはいけない"という気持ちでいっぱいになりますよね。そして、患者さん本人に何もさせないくらい、何でもしてあげようと必死になっている人を見かけます。高いサプリメントや「がんに効く」といわれるあらゆるものを必死で探して勧める人もいます。お気持ちはわかりますが、それは患者さんにとっては、病人ということを思い知らされているようでつらいときもあります。思いやりは持ちつつも普段どおりに接してあげてください。つらそうなときには、話を聞いて共感してあげてください。そばにいるだけでいいのです。――ありがとうございました。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医等En女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2016年06月30日週に2日、低炭水化物・低カロリーの食品を、残りの5日間は通常の健康的な地中海スタイルの食事を食べる「5:2ダイエット」を実行することで、女性は乳がんのリスクを減らせる可能性があることが新たな研究で判明した。海外のさまざまなニュースを紹介する「Mail Online」にこのほど、「週に2日のダイエットと乳がんリスクを減らすことの関係性」にまつわるコラムが掲載された。5:2ダイエットは乳がん慈善団体ジェネシスのリサーチ栄養士のミッシェル・ハーヴィー博士が開発したものだ。同ダイエットによって乳がんの発症リスクが下がる理由として、乳房組織においてがんを予防する変化が起こるとする説もあれば、ダイエットによって乳房の細胞に到達する糖分の量が減り、乳房の細胞分裂の頻度が少なくなり、がんになる可能性が減少するという説もある。研究は乳がんになるリスクが高い、体重が重めで閉経前の20名の女性を対象に実施。この5:2ダイエットを1カ月間継続してもらい、その経過を観察した。その結果、参加女性は平均3kgの体重減少が見られ、55%の女性が乳腺細胞の変化を経験した。このような変化によって細胞が安定し、ダメージを受けにくくするたんぱく質が生成される結果、乳がんの発症リスクが低減するとのこと。低炭水化物・低カロリーの食品の一例として、「イチゴ、バナナと牛乳のスムージー」「マッシュルーム、玉ねぎなどを含むケバブ」「バルサミコ酢とにんにくを使ったきのこのソテー」などがある。「減量によって乳がんのような疾病のリスクを下げることができることは分かっています」とハーヴィー博士は話す。一方で、乳腺細胞の変化を経験しなかった女性がいた理由について「ダイエット期間が短かった」などの複数の理由があるとしている。今回の結果に関し、慈善団体ブレスト・キャンサー・ナウのエルネッド・ヒューズ氏は「乳がんのリスクの高い女性がダイエットによって発症率を下げることができるか否かは興味深い問題」と一定の理解を示したものの、「5:2ダイエットが最適の方法だと示唆するには、今回の研究はあまりに小規模だ」とも付け加えている。歌舞伎俳優・市川海老蔵さんが、妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんを患っていることを明らかにしたのは記憶に新しい。芸能界をはじめ、乳がんと闘っている女性は多い。今後、ダイエットと乳がんのリスクの関係に関する研究の進展が待たれる。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 杉田米行(すぎたよねゆき)米国ウィスコンシン大学マディソン校大学院歴史学研究科修了(Ph.D.)。現在は大阪大学大学院言語文化研究科教授として教鞭を執る。専門分野は国際関係と日米医療保険制度。
2016年06月27日歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの妻である小林麻央さん(33)が、『若年性乳がん』を患って話題を呼んでいますね。“若年性乳がん”を患う確率は、約2.5%程度とされており、決して可能性としては高くありません。しかし、現実に若年性乳がんを患っている人はいますし、次に自分が発症しないという保証はありません。そこで今回は、乳がんの怖さと発症しやすい人の特徴についてお話ししていきます。●乳がんの恐ろしさ小林麻央さんやプロレスラーの北斗晶さん、元『キャンディーズ』の田中好子さんなど、芸能界でも乳がんを患った人は少なくありません。乳がんはその性質上自分で発見することが難しく、日頃から自分で触診などをしていない限りは気づくことが困難だと言われています。そのため、乳がん発見のときにはすでに取り返しがつかないほど進行しているケースもあり、その点では“サイレントキラー” と言うこともできます。また、乳がんは手術してから10〜20年後に再発することもあり、「数年再発しなかったからもう大丈夫」と安心することはできません。実際に、田中好子さんは36歳のときに最初に乳がんを発症してから19年後の再発で亡くなっています。さらに、乳がんは骨や脳、肺や肝臓に遠隔転移する場合が多いとされていますが、一つでも転移が見つかれば“ステージⅣ”と分類され、5年後の生存率は約30%、10年後の生存率は10% とかなり低くなっています。乳がんにかかる女性は年間で約3万8千人に上ると言われ、毎年1万人が乳がんで亡くなっています。ちなみに、女性が最もかかりやすい“がん”は、乳がんだと言われています。●当てはまる人は要注意! “乳がん”になりやすい女性の特徴6つ(1)授乳経験がない人(2)肥満の人(標準体重より2割オーバーの人)(3)喫煙している人(4)12歳以下で初潮が合った人(5)55歳以上で閉経した人(6)35歳まで出産経験がない人/一回も出産経験がない人これらの項目に当てはまる人は、普通の人に比べて乳がんになる確率が高いと言われています。とくに(1)(4)(5)に当てはまる人は、2〜3倍 も発症率が高くなります。●乳がんになりやすい生活習慣●(1)運動不足運動不足な人は乳がんになりやすい傾向にあると言われています。定期的に体を動かすことで乳がんの予防・乳がん患者の死亡率を低下させることができると言われているので、日頃から少しでも運動するように心がけましょう 。●(2)タバコを吸っている乳がんに限った話ではありませんが、タバコには発がん性物質が大量に含まれています。乳がんの発症率は2倍以上 になるとも言われているので、タバコを吸っている人は今すぐ禁煙した方が身のためですよ。●(3)ストレスが多い日常生活においてストレスを抱えやすい人は乳がんの発症率が高い傾向にあると言われています。ストレス発散には、運動や趣味への没頭が効果的です 。●(4)お酒を大量に飲む日常的にアルコールをたくさん摂取する人も乳がんの発症率が高くなると言われています。「飲み過ぎてるなぁ」と心当たりがある人は、なるべく飲酒量を減らしていくようにしましょう 。●(5)食事は肉がメイン野菜よりも赤身肉を多く摂取する食生活を送っている人は乳がんになる確率が上昇します。乳がん発症率は30歳を境に上がるので、30歳以上でもお肉中心の食生活を送っているという人は、積極的に野菜を摂取するようにしましょう 。----------いかがでしたか?乳がんは女性なら誰でも発症しうる怖い病気です。毎年乳がん検査を受けたり、生活習慣を改善したりして乳がんを予防するようにしたいですね。【参考リンク】・乳がんについて | 日本乳がんピンクリボン運動()●文章/パピマミ編集部
2016年06月19日有名人が乳がんになったことを告白するたび、乳がん検診の大切さが取り沙汰されます。何度も聞いてわかってはいるけど、子どもの定期検診のほうが優先で、自分の健康管理のことは後回しにしがち。なかなか検診に行けない…とお悩みのママさん。乳がん検診は、自宅でもできるんです。■乳がんは自分で発見できる乳がんは、「自分で発見できる唯一のがん」と言われています。早期発見できれば、治癒率は約90%。早期発見するためには専門機関へ定期検診に行くことがベターですが、自己検診でも見つけることが可能です。■知っておきたい、乳がんの自己検診方法・目で確かめる1.両腕を上げて、左右の乳房、乳輪、乳頭の形、大きさなどの変化を確かめます。2.腕を腰にあてて、腕を前後に動かし、胸を変形させて乳房の変化を確認します。 ・手で確かめる3本指の腹で「の」字を描くようにして、腕を伸ばした脇の下から胸全体の乳腺を確かめるようにチェックしてください。前回触った感覚と比較し、硬いところがないかどうかをチェックします。 このとき、素手よりも触感の感度が高められるグローブ、「ブレストケアグラブ」を使えば、より異常を感知しやすくなります。使い捨て式で、焼却時にはダイオキシンが発生しないように作られています。自己検診は、気がついたときにいつでもおこなえますが、生理後1週間あたりがタイミングとしてベター。もちろん、時間を見つけて専門家がいる施設で定期的に検診を受けることも大切です。(情報提供: 株式会社ICST )これなら、いますぐにでも乳がん検診ができます。昔から、子を持つ母に向けて言われる、「あなたひとりの体じゃないんだから」という言葉があります。ひとりの女性としてはもちろん、元気なママ、笑顔の妻でいるためにも、こまめにチェックしておきたいところです。・ ブレストケアグラブ (株式会社ICST)
2016年06月17日