「イソップ(Aesop)」が、今秋冬の新作ギフトキット6種類を11月1日に発売する。「職人たちのギルド」と名付けられたこのキットは、世界の伝統的な工芸ギルドにインスピレーションを受けたもの。イソップのショップで使用されているセラミックや木材など六つの素材をモチーフに、ボディケアやスキンケアアイテムがセットになっている。「レザー」キット(9,000円)では、皮革素材の多様性にフォーカス。優しい洗い心地の「フェブラス フェイス クレンザー」の他、低発泡性で爽快感のある「コリアンダー ボディクレンザー」、リッチなうるおいの「ポストシェーブ ローション 43」がキットになった。暖かな色合いの中に確かな輝きを放つ銅に注目した「コッパー」キット(1万1,000円)は、ボディケアのための四つのアイテムをそろえた。「レスレクション ハンドウォッシュ」で洗った手には、「レスレクション ハンドバーム」でたっぷりとした潤いを。風呂やシャワーではマイルドで低発泡な「ダマスカン ボディクレンザー」を使用し、最後に「リンド ボディバーム」で全身をケア出来る。また、クラシックなスキンケアアイテムを贈りたいなら、大理石の滑らかさを重視した「マーブル」キット(1万3,000円)がおすすめ。肌をカサつかせずにメイクや汚れを落とす「フェブラス フェイス クレンザー」に加えて、「B & T バランシング トナー」と「カミリア フェイシャル クリーム」をセット。すっきりなめらかに整えた肌に、クリームが潤いを与えてくれる。その他、木材の適用性の高さにちなみ、ゼラニウムリーフボディケアから3種類をセレクトした「ティンバー」キット(8,200円)、保湿成分を贅沢に配合したパセリシードスキンケアの3アイテムを詰め合わせた「セラミック」キット(1万7,000円)。ボディケアとリップケアの定番アイテムをそろえた「テキスタイル」キット(6,400円)も用意。各キットは四角い缶に収められ、エンボス加工のスリープに包まれている。世界各地のイソップ直営店全店と百貨店のカウンター、公式オンラインストアで取り扱う。
2014年11月01日三井記念美術館、朝日新聞社は、近年、注目を集めている明治の工芸のなかでも、超絶技巧による作品を紹介する「超絶技巧! 明治工芸の粋ー村田コレクション一挙公開ー」を開催している。開催期間は7月13日まで、会場は東京都・日本橋の三井記念美術館。開催時間は10:00~17:00、入場料は一般1,300円、70歳以上1,000円、大学・高校生800円、中学生以下は無料。このあと、静岡(佐野美術館、10月4日~12月23日)、山口(山口県立美術館、2015年2月21日~4月12日)にも巡回する。同展は、村田理如(まさゆき)氏が収集した京都・清水三年坂美術館の所蔵品のうち、近年注目されている"明治の工芸"、なかでも超絶技巧による精緻を極めた作品を紹介。並河靖之(なみかわやすゆき)らの七宝、正阿弥勝義(しょうあみかつよし)らの金工、柴田是真(しばたぜしん)らの漆工、そのほか技巧を凝らした印籠や刺繍絵画など、約160点もの作品がまとめて出展されるのは初となる。また、単なる金工の置物のように見える「自在」は、複数の金属製のパーツをつなぎ合わせることで各部を自由自在に動かすことができ、動物や昆虫、魚などの複雑な動きが再現されている。江戸時代、甲冑師によって創始され、甲冑の需要が激減した江戸末期以降に隆盛を迎え、欧米諸国でも賞賛されている。さらに、白い材質をそのまま生かすことの多い「牙彫(げちょう)」の世界で、彩色を駆使した、究極にリアルな竹の子や茄子などの作品を制作した安藤緑山に注目し、特設コーナーが設けられている。安藤は、弟子もとらず、一切の記録を残さなかったため、技法はもちろん、生没年すらはっきりわかっていない謎の人物とされている。なお、村田理如氏は1980年代後半、出張で訪れたニューヨークのアンティークショップで購入した印籠がきっかけで、明治工芸と出会う。47歳で当時、専務を務めていた村田製作所を辞め、明治工芸の収集に邁進することを決意。2000年には「清水三年坂美術館」を設立し、現在は約1万点を超す作品が所蔵されている。今回の展示作品の多くは、万国博覧会などを通じて輸出され、長らく海外のコレクターが所蔵していたが、村田氏がオークションなどを通じて買い戻したものだ。
2014年06月13日ドコモの人気キャラクター「ドコモダケ」と日本伝統工芸の「熊野筆」がコラボレーションした、かわいらしい化粧筆が登場。カラフルな色合いで日本の伝統工芸がキュートに変身している。上から見ると…カラフルに染め上げられた「ドコモダケ×熊野筆」ジージドコモダケ、バーバドコモダケ、チチドコモダケの3キャラクターをイメージした化粧筆は、肌触りがよくコシのある粉含みのよい山羊毛(粗光峰)を使用。日本を代表する化粧筆の産地・広島県熊野町の日本伝統工芸「熊野筆」だけに、職人が一本一本手作りで作っている。チークブラシのほかにもハイライト用などにも使用できる。同商品は、オリコンストアで先行予約を受付中。6月いっぱいの受付を予定しているが、予約が定数に達し次第終了となる。【商品詳細】『ドコモダケ×熊野筆』(ジージドコモダケ、バーバドコモダケ、チチドコモダケ)サイズ:全長約55mm、毛丈約30mm素材:穂首/天然山羊毛100%、軸/木(桜)※染色については身体に影響のない「ECO染料」を使用価格:各¥3996(税込)
2014年06月02日東京工芸大学 写大ギャラリーは11月17日~12月25日、写真展「よそおい」を開催する。○「よそおい」として写真に表象されている時代や文化を考察人物を撮影した写真には、被写体となった人々の服装の趣味や嗜好だけでなく、職業や身分、さらには、その時代の流行やその地域の生活や風俗など、多くの情報が「よそおい」として象徴化され記録されている。また同時に、人物が撮影された写真には、シャッターを切る瞬間に、その被写体となった人物がカメラを意識することによって、その写真を見る他者を意識した無意識の演技(=よそおい)が記録されているとも言えるという。同展は、写大ギャラリーが所蔵する1万点以上のオリジナルプリント・コレクションの中から、人々の「よそおい」に着目して作品をセレクションし、展示するもの。肖像写真やファッション写真、スナップ写真、集合写真、セルフポートレートなど、いくつかのパートに分けて作品を選び、「よそおい」として写真に表象されている時代や文化、あるいは被写体と撮影者との「見る/見られる」関係についても考えていく、という。展示作品は、白黒・カラー写真オリジナルプリント約40点。主な作品として、ニコラ・ペルシャイト「少女像」、ニール・スレイブン「Welcome Twins」(1979年)、近藤福雄「佐渡万華鏡」(1923年)、エドワード・スタイケン「Marion Morehouse」(1927年)、木村伊兵衛「パリ、マヌカン」(1954年)、須田一政「みちのくの秋」(1976年)などを展示する。開催日時は、11月17日~12月25日 10時~20時。会期中無休・入場無料。会場は、東京工芸大学・中野キャンパス内 写大ギャラリー(東京都中野区本町2-4-7 芸術情報館2F)。その他、詳細は同大Webサイトを参照のこと。
2013年10月29日その国の風土や歴史、習慣などから生まれる伝統芸。芸術作品から職人技、あるいは教養や娯楽までその幅は多岐に亘ります。日本には多くの伝統芸がありますが、海外ではどうようなものがあるのでしょうか。日本に住む20人の外国人に聞いてみました。■イラン各地のフォークダンス(イラン/20代後半/女性)イランはシルクロードの影響で、実にたくさんの民族で構成されています。そのため、ダンスも土地や民族によって様々です。■棒踊り(木の棒で踊るダンス)です(エジプト/40代前半/男性)同じ踊りでも、こちらは武術のような舞踊「タフティーブ」。古代エジプトの時代から続いており、遺跡にもその様子が残されています。現在もお祭りや結婚式などで披露されることがあるそうです。■クラシック音楽全般(ドイツ/30代後半/男性)クラシック音楽はドイツのお家芸と言っていいでしょう。優れた音楽家を数多く輩出してきました。よく「音楽の父・バッハ」と言われますが、彼が活躍したのは18世紀。それ以前にもすばらしい作曲家、音楽がたくさんあります。■フォルクローレ(ペルー/40代後半/男性)フォルクローレって何?とピンとこなかった人も、駅前等で「コンドルは飛んでゆく」を演奏している方々を見たことありませんか?■州によっていろいろ違ったりすることもある。共通した伝統といえば、劇場とオペラだと思います(イタリア/30代前半/男性)■「歌仔戲」と「布袋戲」などの伝統的な演劇(台湾/40代前半/男性)日本における歌舞伎や能のような存在でしょうか。台湾の「歌仔戲」は台湾オペラと言われることもあり、とても人気があるそうです。■操り人形(ミャンマー/30代前半/女性)■「ワヤン」という影絵芝居があります(インドネシア/40代前半/女性)ミャンマーの芸術的な操り人形劇は一見の価値あり!操り師の巧みな技で、人形たちが生き生きと動き回ります。インドネシアのワヤンも人形を使いますが、こちらは白い幕に人形の影を投影しながら演じられ、幻想的な雰囲気です。ユネスコの世界無形遺産にも登録されました。■木製の食器・小物の作製と粘土の食器・玩具の作製が有名です(ロシア/20代後半/女性)極寒のロシアで育ったシラカバの樹皮は、とても柔らかく滑らか。この特性を生かした「ベレスタ」と呼ばれる食器や雑貨、アクセサリーが誕生しました。良質の樹皮を求めて長い旅に出る職人もいるのだとか!■色んな夏の祭りが有名です。例えば牛の前で走る、トマトを投げるとか(スペイン/ 30代前半/男性)伝統芸とは少し違うかもしれませんが、スペインから祭りの紹介。3大祭りのひとつ「サン・フェルミン祭り」は、日本では「牛追い祭り」として有名ですね。トマトを投げ合う「トマティーナ」は1940年代から始まった収穫祭。どちらもなかなか激しいお祭り。情熱的な国民性が影響しているのかも!?元々は生活の知恵や身近な娯楽であったものも、人々の暮らしの中に息づいたものが、時を経て伝統となっていくのですね。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年08月11日大正時代から人々に親しまれて、会津のガンコおやじがプライドを持ってその味を守り続けている。会津のソウルフード「伝統会津ソースカツ丼」だ。現在、「伝統会津ソースカツ丼の会」加盟店は23軒。その1軒1軒、味に個性があり、比べて食べるのもこれまた一興(いっこう)だ。一般的にカツ丼といえば、玉ねぎとカツをしょうゆで煮込み、その上に卵をからめたもの。しかし会津のカツ丼は、その名の通りソースで味付けしたカツ丼だ。誕生の経緯は定かでないそうだが、定義としては、「ほかほかのごはんの上にサクサクのキャベツを敷き、揚げたてのカツを店独自のソースで絡めた丼」となるよう。そんな会津オリジナルのカツ丼に一家言ある飲食店数店が一致団結して、2004年に「伝統会津ソースカツ丼の会」を誕生させた。ソースカツ丼誕生の経緯は、カフェ全盛期だった大正時代、洋食のコックが手軽なまかないとして考案したという説がある。余った肉片を当時人気だったカツレット(今のカツレツ)にして、ウナギのかば焼きからヒントを得た甘めのソースで絡める。それを食べやすいように、さっと丼に盛ったのが始まりではないかというのだ。いまなお古い街並みを随所に残す会津若松に、なんとも似つかわしい説ではないか。ところで、このレトロな街並みと相性ぴったりな、「ハイカラさん」という周遊バスをご存じだろうか?市内観光の足として利用されているこのバスは、「伝統会津ソースカツ丼の会」加盟店23店舗のうち、15店舗の店にほど近い各バス停に停車する。1日に数軒でも回れるというツワモノは、バスに乗って食べ歩きしてみてもいいかもしれない。しかし、ソースカツ丼はいずれもボリュームたっぷりで、中には、丼からはみ出るような大きなカツを揚げている店もある。胃腸と相談しながらにすべし!同会の会長を務めている「なかじま」は、創業63年を数える老舗だ。スパイシーでまろやかなキャベツソースカツ丼と、先代社長が考案したという、コクとうまみたっぷりのソースで煮込んだソースカツ丼。“さすが老舗の逸品!”とうならされる味だ。ちなみに、使用している肉は福島県鮫川村(さめがわむら)の銘柄豚「健育美味(けんいくびみ)豚」。この豚はサツマイモを飼料として与えるなどして育てられており、深い味わいがあるだけでなく、ビタミンやオレイン酸などといった栄養分も豊富。肉のもつ強い甘みが、ソースの酸味に見事にマッチしていている点も魅力である。また、同じく創業60年以上の歴史をもつ「白孔雀食堂」のソースカツ丼は、丼からはみ出る大きなカツとやや甘みのあるソースが特徴。どんぶりからのはみ出しっぷりには最初驚くこと必至だが、いざ箸を付けると、薄くたたかれていて、見た目からは想像できない食べやすさであることが分かるだろう。お客に楽しく食事してほしいと願う店主の優しさがそこはかとなく感じられる。いずれの店も会津っぽ(会津魂)の優しさとこだわりで、長い間、店独自の味や盛り付け法を貫いてきたことは間違いない。ガンコな会津の料理人の心は、昔も今も変わらずに、この地に脈々と息づいているのだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日ムービックは11月下旬、「となりのトトロ」江戸絵切子2種、「ドンドコ」「月夜」を発売する。価格は各1万2,600円。2011年7月から2012年8月にかけ第3弾まで展開されている「となりのトトロ」信楽焼シリーズ、そして2011年末に注目された「千と千尋の神隠し」花札。これら人気シリーズとなったスタジオジブリキャラクターと伝統工芸の融合の第3弾として、「となりのトトロ」江戸絵切子、「ドンドコ」「月夜」がこのほど発売となる。本商品では、サンドブラストで表現された「となりのトトロ」のキャラクターと、「江戸絵切子」の伝統的な技術で刻み込まれた情景が一体となって「となりのトトロ」の作品世界を表現した。構想から最終サンプルが出来上がるまで約5カ月を費やし、商品化にたどりついたこだわりのアイテム。もちろん手作りなので一つ一つ模様や色合いが少しずつ異なる。「ドンドコ」は、メイやサツキのまいた種をトトロたちが大きく育てる、「夢だけど、夢じゃなかった」ワンシーンをイメージし、美しい薄緑色の江戸硝子に大きく育っていく草木とトトロが彫り込まれている。「月夜」は、メイやサツキの家の裏にある大きな楠の上でオカリナを吹くトトロたちをモチーフにし、「江戸切子」でもっとも多く用いられる、濃い青が印象的な瑠璃色のガラスを使用。グラスの裏側、月の部分から反対側をのぞくとトトロたちが見える面白いデザインになっている。2点とも底面には「江戸切子」の伝統的な文様の一つである「菊文様」が彫り込まれ、光を美しく反射する。冷茶やお酒を飲むにはもちろん、水を張って花やもみじを浮かべインテリア小物としても使用できる。「となりのトトロ 江戸絵切子」と書かれた桐箱に入っており、大切な人へのプレゼントにもお勧めの一品となっているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日東京工芸大学は、全国の15歳から49歳の男女を対象に「ナチュラルユーザーインターフェースに関する調査」を携帯電話によるインターネットリサーチで実施した。ナチュラルユーザーインターフェースとは、人間が自然に行う動作によって機械を操作する方法のこと。約1,000名からの有効回答が寄せられた。ユーザーインターフェースの研究を行う東京工芸大学では、普及が進む“タッチパネル”や“ジェスチャー認識”、“音声対話システム”などが、複雑化するIT機器を誰でも簡単に利用できるようになっているのか、という観点から調査を実施。その結果、タッチパネル搭載製品は、約8割の家庭に普及していることがわかった。具体的な製品としては、タッチパネル操作のゲーム機所有率は49.6%(10代は70.4%)、タッチパネル操作のカーナビ所有率は35.1%(子どもがいる家庭では58.0%)、その他に携帯電話、スマートフォン、デジカメ、音楽プレーヤーなどがあげられ、8割強の家庭で何らかのタッチパネル搭載製品を所有していることが明らかとなった。その他にも、ATMやカラオケのリモコン、自動販売機など様々な分野でタッチパネルの採用が進んでいる。それらの使い勝手についての調査では、「ボタンよりもタッチパネルの方が操作方法で困ることが減った」と感じている人はが35.5%という結果に。さらにタッチパネル化によって操作ストレスが軽減したかどうかの質問では「あてはまる」が26.3%%、「あてはまらない」が25.4%とほぼ同率となった。また、IT機器の習熟度の高い層では「あてはまる」率は高くなるが、習熟度の低い層では逆に「あてはまらない」率が高くなるという結果となり、タッチパネル操作はIT機器の習熟度が低い層にとって、操作ストレスの軽減に繋がらないことが多いことがわかった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月30日株式会社sanbongawaは、日本の伝統工芸技術を組み入れた知育玩具「伝統工芸×知育玩具」シリーズの第一弾として「漆塗り積み木」を2011年7月に発売した。色は3色で、希望小売価格は黒塗り・朱塗りは各28,350円、木地呂塗り33,600円。国産のヒバなどの天然木材と天然漆のみを使用した同製品は、社団法人日本玩具協会が定める玩具安全基準をクリアし、ST(セーフティートイ)マークの認定を受けている。口に入れても害はなく、水での丸洗いも可能。子供が成長して知育玩具としての役目を終えると伝統工芸品としてインテリアにもなる。また、使えば使うほど美しくなっていくという漆独特の経年変化も魅力のひとつである。世代を越えて長く使うことで、積み木がより味わい深いものになるという。完全な手作り品であるため、ひとつひとつ違いがあるとのこと。職人が心を込めて作った積み木。そこに宿るぬくもりや「本物」の美しさは、子供の豊かな感性を育む一助となるだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月08日世界中で愛されるフィンランドの森に住む『ムーミン』から伝わる、北欧の風土やライフスタイルを紹介する展示「フィンランドのくらしとデザイン」展への招待が、3月20日からBunkamura Galleryにてスタートする。デザイン:ユホ・ヴィータサロ 《Nuppu(ヌップ)》本展は、今年4月からスタートする全国巡回展「フィンランドのくらしとデザインームーミンが住む森の生活」の開催に先駆けた展示。『ムーミン』を生み出した画家で作家のトーヴェ・ヤンソンが生涯を過ごした20世紀に、国際的に高い評価を得て今もなお大きな影響を及ぼす、フィンランドの美術とデザイン。©Iittalaそれらをフィンランドの家具やガラス、陶器、テキスタイルなど、北欧を代表するデザイナーの現行品やヴィンテージの食器やファブリック、オリジナルグッズの展示販売を通して紹介する。販売商品一例(内容は変更になる可能性があります)アヌ・トゥオミネン 《レモン味のアイスクリーム》 ©Anu Tuominen & Art-U room, 2012また会期中は毎日イベントを開催。フィンランド人手芸ユニット「TAKKU(タック)」による、フィンランドの民族衣装の飾り紐やベルト、ヘッドバンドとして使われる伝統工芸「ピルタナウハ織」や、『ヒンメリ フィンランドの伝統装飾』の著者であるおおくぼともこさんによる麦わらで作るモビール「ヒンメリ」のワークショップも行う。ワークショップで作るピルタナウハ織の飾り紐。フィンランドの伝統装飾「ヒンメリ」。展示を通して、暮らしから見えてくるフィンランドのデザインを感じてみては?「フィンランドのくらしとデザイン」展への招待会期:3月20日(火・祝)~28日(水) 10:00~19:30会場:Bunkamura Gallery※入場無料お問い合わせ:ワークショップの予約:03-3477-9174ワークショップは定員になり次第、締め切らせていただきます。 【ワークショップ】(予約制)・フィンランドの伝統手工芸『ピルタナウハ』織体験日時:3月26日(月) 10:30~/14:00~/17:00~ 各回約2時間講師:手芸ユニットTAKKU(タック)定員:各回10名参加費:4,000円・フィンランドの伝統装飾『ヒンメリ』作り日時:3月27日(火) 10:30~/14:00~ 各回約2時間講師:おおくぼともこ定員:各回10名参加費:4,000円 取材/赤木真弓
2012年03月07日豊かな自然や風土、資源に恵まれた岐阜県では、長い歴史の中でさまざまなモノづくりが育まれてきた。その岐阜県のモノづくりを紹介するイベントが、東京ミッドタウンで開催される。「AKARI 25N」オゼキ例えば、普段使っている食器。包丁やはさみ。浴室のタイル。ティッシュペーパーやメモ用紙にはじまる紙。木工家具や日用雑貨。これらの多くが岐阜県でつくられているというのをご存じ?「MOKA」川嶋工業あまり知られていないかもしれないが、岐阜県はモノづくりがとても盛んな地域。日常生活を見渡せば、あれもこれも…と岐阜県でつくられているものは実に多いのだ。岐阜県には陶磁器、紙、刃物、家具・木工品、繊維、プラスチック、加工食品・酒と大きく7つの産業があり、全国でトップシェアを誇る分野も少なくない。「FUDOH 織部」不動窯「春慶弁当箱」西田木工所そもそも、岐阜県はどこにあるの?と、まだピンと来ていない人もいるかもしれない。位置するのは、日本列島の真ん中。天下分け目の戦いで知られる「関ヶ原の戦い」の関ヶ原があるのも、岐阜県なのだ。岐阜県は、大きく飛騨地域と美濃地域に分かれる。岐阜県の地形を表す言葉に「飛山濃水」ー飛騨の山、美濃の水というのがある。つまり美濃地方には木曽川、長良川、揖斐川の大きな川が3本流れ、海がないにも関わらず、清らかな水の街を成している。特に、長良川は日本三大清流の1つとも言われ、伝統漁法の鵜飼が有名だ。「長良川」飛驒地方には標高3000mを超える飛騨山脈がそびえ、その山間には世界遺産にも登録されている白川郷がある。「白川郷」そんな豊かな自然や風土の中で、水、土、木などの資源に恵まれ、さまざまな技術が発達したことから、岐阜県では独自の暮らしの中で、多様なモノづくりを生み出した。「岐阜和傘」の制作現場「鳳凰の手紙」古川紙工陶磁器なら「美濃焼」、紙なら「美濃和紙」や「岐阜提灯」、漆器なら「飛騨春慶」、木工なら「飛騨の家具」、刃物なら「関の刃物」と、一度は聞いたことのある名前もあるはず。「STEP STEP」日進木工現在、岐阜県は[岐阜印]これぞ日本!プロジェクトを実施している。高い品質とデザイン、風土や社会に根ざした、質実剛健なモノづくりを全国へ発信し、まだ知られていない岐阜県生まれの商品を広く紹介していくことが目的だ。このプロジェクトの集大成イベント「山と水のおくりもの展」が、1月末に東京ミッドタウンで開かれる。岐阜県生まれの商品が約200点展示販売されるほか、岐阜県でモノづくりに関わるメーカーやデザイナーらのトークセッション、地元で人気の舞妓のお座敷なども予定。今すぐ暮らしに取り入れたい、素敵な商品が見つかるかも!?[岐阜印]これぞ日本!プロジェクト「山と水のおくりもの展」日時:1月28日(土)~29日(日)11:00~21:00場所:東京ミッドタウン ガレリアB1アトリウム東京都港区赤坂9-7-1お問い合わせ先:メイド・イン・ジャパン・プロジェクトTel. 03-5413-3243 取材/杉江あこ
2012年01月17日秋の深まりとともに、魅力が高まる、奈良へのほっこり旅。旅の途中、日本庭園を眺めながら、体に優しい和のランチを味わい、奈良伝統工芸に触れる、体験プランはいかが? 奈良で約300年続く、奈良晒(さらし)の問屋、中川政七商店の和雑貨ブランド「遊中川」の本店では、布蔵を改装した「機場(はたば)」にて、麻の手紡ぎ手織り体験ができる。ならまちの路地裏に残る、築120年の町屋に店を構える、遊 中川本店。奈良の特産品である蚊帳生地を使用したふきんや、日本の伝統色が映える手紡ぎ手織り麻の小物が揃う。奈良晒とは、奈良周辺で生産されてきた麻織物。麻皮を紡いで糸にし、手織りした麻布を天日に晒し、純白にしたもの。日本の麻織物を代表する高級品。現在では、奈良の月ヶ瀬地区で、わずかに生産されているのみ。中川政七茶房のお重ランチ地元・奈良の食材を取り入れ、季節感のある、目にも舌にも嬉しいランチ。ランチをゆっくりと楽しんだ後、機場を体験する。※画像はイメージです。落ち着いた和の空間で、食事や甘味が楽しめる、中川政七茶房。元は布蔵であった場所を改装した「機場」。月ヶ瀬から、最近まで、実際に使われていた織機を運び入れてある。奈良晒の手紡ぎ手織り体験では、大麻を裂いて、撚りをかけて糸を作るといった工程から、織り、布に仕立てるまでを体験。細かな作業の積み重ねで作られ、ひとつひとつの工程が、いかに重要かを知る。アテンドが付き、奈良晒と中川政七商店の歴史について、楽しく、詳しく解説してくれる。その昔、実際に使われていた大福帳といった小物も置かれている。体験してこそわかる、麻織物のよさ。伝統工芸の素晴らしさを改めて知る、いい機会だ。なお、第63回正倉院展開催中(~2011年11月14日まで)の、2011年11月12日(土)には、中川政七茶房の正倉院展限定甘味と機場体験に、正倉院展入場券が付いた「奈良の伝統工芸体験&第63回正倉院展鑑賞(甘味コース)」企画も用意されている。お問い合わせ:中川政七茶房 tel.0742-24-2267奈良県奈良市元林院町31-1中川政七茶房のお重ランチ、アテンド付き機場体験(手織り麻商品の土産付き)1名¥3,000毎日13:00~(所要約1.5~2時間。13時~ランチ、14時~機場体験)※3日前までに要予約。「奈良の伝統工芸体験&第63回正倉院展鑑賞(甘味コース)」 専用応募フォーム
2011年11月07日