元HKT48でタレントの村重杏奈(25)と水上凜巳花(20)が20日、都内で行われたヘアケアシリーズ「Purunt.」の「新製品発売記念イベント」に出席。元HKT48の親友共演を果たした。村重は、特別ゲストとして“大親友”の水上が登場すると、2人でハートを作り笑顔に。「毎日LINEしています。天気だけで20分くらい話ができる」と仲の良さをアピールした。キュンとする瞬間を問われた水上は「腕を組んでいる時」と回答。「女の子同士で手を組んだりつないでいることが多いのですが、距離が近くていい匂いするとくっつきたくなる。髪も距離が近いと良く見えるし、プルプルつるつるだったりすると、魅力的」と、キュンとした瞬間を熱弁した。そんな水上に村重は「距離が近いからね。同じお布団で寝ています」と告白。水上は「一緒に寝るんですが、私がくっついているみたいで、汗をたくさんかいちゃうみたい」と語りつつ、村重と顔を見合わせ、イベントでのトークにうれしげな笑顔を見せた。「Purunt.」は、“貯水美容”を共通コンセプトとしたヘアケアシリーズ。髪の内部を整え、うるおいを保持する「生コラーゲン」&「生ケラチン」に注目したスキンケア発想のうるおい&ツヤ再整ケア新商品「Purunt. Re:right(プルントリライト)」を4月中旬より発売した。村重は「いい女の香り。髪の毛がパサつきやすくて広がりやすいのですが、しっとりぷるんっツヤっとする感じで助かりました」と使用感を伝えた。
2024年05月20日卓南生『中国報学史』序文の読後感を「人民日報海外版日本月刊」にて公開しました。『中国報学史』2024年1月18日、中国新聞学のスペシャリストであるシンガポールの学者、卓南生先生がWeChatで、「最近、名著『中国報学史』(1927年、商務印書館影印版)の長い序文を書いたので、あなたにお送りし、ご叱正を賜りたいと思います。どこにお送りすれば良いでしょうか」と伝えてきた。40年間メディアに携わってきた私にとって、すぐにまた新たな学びの機会が訪れたと感じた。その後、2020年12月14日に執筆された卓南生先生の『東アジアジャーナリズム論』(中国社会科学出版社、2020年8月初版)の書評「ジャーナリズムを事業としてどう扱うか」を探し出し、新刊を待つ間、「ウォーミングアップ」を兼ねて読んでみた。2024年2月12日、旧正月で中国に帰国していた妻が戈公振著『中国報学史』(中国社会科学出版社、2023年9月初版)を東京に持ち帰り、さっそく集中して読み始めた。太宰治は小説の中で、「生まれて、すみません」という言葉を残しているが、これは中国語では「人として生まれて、恥ずかしく思う」と訳されている。この表現方法で言えば、私は「40年間メディアに携わってきたものとして、大先輩である戈公振先生の『中国報学史』を読んでいなかったことを恥ずかしく思う」と言いたい。私に学ぶ機会を与えてくれたメディア業界の先輩でもある卓南生先生に感謝している。この本は40万字以上あり、一気に読むのはほぼ不可能である。幸いなことに、卓南生先生の『序文』「『中国報学史』と中国ジャーナリズム史の研究――戈公振の『報学』への幻想と懸念」がある。さらに、4つの「解題」があり、その一は、方漢奇先生の「戈公振『中国報学史』再版序文」である。奇しくも、方漢奇先生が中国人民大学大学院で教鞭を執っていた頃の教え子に一人の日本人がいた。彼は、現在私が主宰する『人民日報海外版日本月刊』で副社長兼副編集長を務めている。その二は寧樹藩先生の「戈公振の『中国報学史』」、その三は卓南生先生の「中国近代ジャーナリズム史研究の手がかりと誤解――日本の『官版漢字新聞』と戈公振の困惑を論ず」で、その四は劉揚先生の「『中国報学史』版本の変遷に関する考察」である。これらの著名な学者たちによる解読は、この名著の重要性を示している。また、程曼麗先生と卓南生先生共編の「北京大学新聞学研究会学術文庫」は、これまでに19冊の専門書を刊行しており、この「学術文庫」の最初の単行本として戈公振の『中国報学史』が刊行されたことも、その重要性を示している。戈公振の『中国報学史』は本当に重要なのか。卓南生先生の「序文」を一読して、私はこの見解を否定した。なぜなら、卓南生先生が「序文」で述べているように、「章ごとに繰り返し読み、細かく読み直す」という過程で、戈公振のこの書籍の第1章序論の第2節が「日本の学者、藤原勘治の『新聞紙と社会文化の建設』を完全に抄訳している」との指摘があったからだ。卓南生先生がここで、「完全な剽窃」ではなく「完全な抄訳」という表現を用いたのは、心配りによるものだと推測する。一つ目は、メディアの先達に対する敬意、二つ目は、「私は師を愛し、真理をさらに愛する」という信念、三つ目は、「抄訳」と「剽窃」を区別することで、「模倣者」にもさまざまな役割があることを知らしめるためである。卓南生先生のこのような指摘は、真摯な学問的貢献だけでなく、学者としての品格を示すものとみなすことができる。一般に、後世の学者が先学者の「抄訳」、あるいは「剽窃」に気付いた場合、まるで宇宙で新しい惑星を発見したかのように興奮し、軽蔑の念を示す。魯迅の『中国小説史略』が「抄訳」「剽窃」だと言っている論文を読めば、一目瞭然である。しかし、卓南生先生は、戈公振の「完全な抄訳」に「ショックを受け、失望し、喪失感を感じた」と指摘した後、彼は何か「戈氏の『誤り』を合理化する」方法を本能的に探しているように見える。このアプローチには学者としての思いやりが感じられる。今日、学者は本を読めば読むほど善良になるとは限らない。率直に言って、読者家やメディア関係者は、思いやりの心を持つように努めるべきなのだ。卓南生先生の「序文」のもう一つの素晴らしい点は、その内容が完全に戈公振の『中国報学史』に焦点を当てておらず、自分の理解をただ繰り返すことなく、新たな視点を提供していることだ。人それぞれが独自の見解を持つということを尊重し、原文を読む余地を残している。彼は「序文」の中でかなりの紙幅を使って、日本のジャーナリズム史の研究者の経歴や功績について説明し、人々に「上には上がある」という感覚を与え、視野を広げ、考えを明確にし、同時に「近道」や「早道」を提供する――言わばガイドとしての役割を果たしている。もちろん、後世の学者にはこのような「近道」や「早道」で巧みに立ち回ることを避け、戈公振のように「道を外れる」ことを繰り返さないよう願っている。「序文」であれ「前書き」であれ、書くのは容易ではない。「本の紹介」として書かれたものもあるが、本当に読んだかどうかは誰にもわからない。また、著者を賞賛するものもあるが、自身の「縁者びいき」を露呈させることもある。私の見解では、良い「序文」とは、「概要」に力を入れ、読者が本の構造を理解できるようにする。次に、「背景」に力を入れ、読者が本のテーマに関する情報をより多く得られるようにする。三番目に、「目的」に力を入れ、読者が本を読むことでどのようなメリットが得られるかがわかるようにする。四番目に、「結論」に力を入れ、本の価値を強調し、読者の好奇心と読書欲を刺激する。卓南生先生の「序文」がこの私の基準に合っているかどうかは、読者自身が真剣に読んで判断していただきたい。最後に、本書が中国社会科学出版社から出版されているのを見て、私は少し驚いた。なぜなら、2年前に私が翻訳した日本の学者であり、私の恩師でもある加藤祐三先生の『19世紀のアジアとイギリス』(中国社会科学出版社、1991年6月初版)が再版されることになっており、私に序文を書くよう言ってきたのだが、まだ書いていなかったからだ。これから、急いで「再版序文」を書くつもりだ。(筆者は北京大学歴史学客員教授、『人民日報海外版日本月刊』編集長蒋豊です。) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月10日1900年に発行されたシュニッツラーの『輪舞』を原作に、範宙遊泳の山本卓卓が、現代の東京を舞台に書き下ろす話題作。10組のカップルの情事前後のやり取りがリレー形式で綴られていき、ふたりの俳優が演じ分ける。そこで山本と演出・美術の杉原邦生に、企画立ち上げの経緯から現段階における構想まで、たっぷりと語り合ってもらった。その人たちの生き方を肯定も否定もしないリアリティ――おふたりがタッグを組むことになった経緯は?杉原「デヴィッド・ヘアー作の『ブルールーム』をやりませんか?」と、パルコさんから提案されたのがそもそもの発端です。1998年にロンドンで初演された『ブルールーム』は、シュニッツラーの『輪舞』をアダプテーションさせた作品なんですけど、2001年に日本で上演された舞台を、たまたま僕も観ていてすごく印象に残っていたんですよね。で、これは面白そうだなと思ったものの、『輪舞』はもちろん、『ブルールーム』にも時代的な距離を感じてしまって。これはちゃんと今の作家にリライトしてもらいたいなと。そんな時に(山本)卓卓くんの『バナナの花は食べられる』(21年初演、23年再演)を観て、すごく“ナウ”だと思ったんです。言葉の質感とかリズム感、コミュニケーションのあり方みたいなものがまさに現在で。それで卓卓くんにお願いしたところご快諾いただき、やった!って感じでした(笑)。山本僕は今回のお話をいただいた時、『ブルールーム』側に断られたんだと思ったんですよ。杉原違う、違う!全然断られてないよ(笑)。山本あ、本当ですか?僕、自尊心低いので(笑)、それでこっちにオファーが来たんだと思っていて。まずはそれが聞けて良かったです。邦生さんとは結構長いおつき合いですが、あまり僕に興味がなさそうだなと思っていたんですよね。だから声をかけてもらえたのは本当に嬉しくて。書きながら対話していくうちに、僕が書くものをめちゃくちゃわかってくれた上でオファーしてくれたんだなってことが感じられて、それも嬉しかったです。――“ナウ”の視点から10組のカップル像を描くに当たり、山本さんはどんなことを意識されたのでしょうか?山本事前にパルコさんの方で、『輪舞』と『ブルールーム』の比較表みたいなものを作ってくださっていたんです。現代に置き換えたイメージもあって、それはすごく助けになりました。そこから今の東京に「兵士」はいないけど、明日食うにも困る人はいっぱいいる。つまり生きるか、死ぬかの過酷な状態にある人として、「兵士」を「十代」に置き換えよう、とか。そうやって今の人たちを見つめた時に矛盾が起きないよう、さらに最先端の人たちが出てくるよう、そんなことを意識しながら書き進めていきました。杉原僕が卓卓くんにお願いしたのは、『輪舞』の構造を踏襲して欲しいということ。それと、単純な男女二元論の話にはしたくないよね、と提案させてもらったこと。そのふたつだけです。で、上がってきたものを読んだら、想像を遥かに超えた台本になっていて。さっき言ったような置き換えのことを“ずらし”と卓卓くんは言っていますが、それが憎いほどうまい。しかも登場人物たちの生き方というものを、肯定もせず否定もせず、そのまま提示している。非常にリアリティがあって、面白いなと思いました。作家と演出家の間には独特の“ラブ”がないとうまくいかない――リレー形式で描かれる10の情事の風景。その登場人物たちを演じ分けるのは、髙木雄也さんと清水くるみさん。たったふたりだけです。杉原おふたり共、舞台上ですごく存在感がありますよね。髙木くんは三浦大輔さんの作品(=22年『裏切りの街』)でもそうでしたけど、すごく体が生々しくて。舞台上に立っていても全然気負ってる感じがない。逆にくるみさんは、そういう体の状態を自分から作れる人というか。だから相性はすごくいいんじゃないかなと思っています。山本僕はまだ2回しかおふたりに会ったことがないんですが、髙木さんは本当にピュアだし、動物的というか、感覚的にやってくださる方のような気がします。一方で清水さんは、テキストを深く理解してくれているのが伝わってきますし、非常に理知的。そういう意味で、髙木さんといいバランスなんじゃないかと思いました。――メインキャストのおふたり以外に、8名のステージパフォーマーも参加されます。その狙いは?杉原シーンがころころ変わっていくので、その連なりを輪舞(ロンド)のように、踊るように変化させたいと妄想しています。そこできちんと身体性を持った人たちが空間を動かし、彩ることによって、踊り続けるように場面転換が出来るんじゃないかと思っていて。さらに振付には僕が信頼する北尾亘くんが入ってくれているので、大いに力を借りたいと思っています。――山本さんの劇団「範宙遊泳」では、作・演出を兼任されることがほとんどです。ただ本作同様、『心の声など聞こえるか』(21年)では作に専念されました。そのことによって新たに見えてきたことはありますか?山本やっぱり自分が作・演出を兼任しちゃうと、書きながら、「あ、これ演出するのやっかいかも」って思ってひっこめちゃう瞬間が必ずあるんですよね。それは絶対に良くないと思っていて。作演を分けてそれぞれに専念するためには、作家と演出家の関係性が非常に重要で。一定の信頼関係というか、独特の“ラブ”がないとうまいことマッチングしない。そういう意味で邦生さんは、自分にとっては“お兄ちゃん”みたいな存在。安心して任せられるし頼れる、「お兄ちゃんお願い!」みたいな感覚があって(笑)。そういう人と一緒に作品を作れるっていうのは、とても楽しい作業ですよね。――杉原さんは演出だけではなく美術も手がけられます。現段階の構想は?杉原この作品ってふたりの密室というか、ふたりきりの空間が続いていくわけですよね。それを表すために、東京のどこか一角にあるであろうその空間を、ひとつの四角いセットで表現しちゃおうかと思っていて。それが動いたり、光ったり、物が入れ替わったり。『ブルールーム』にかけて「東京ルーム」(笑)。それが今回の美術のテーマです。でも、あくまで現段階の構想なので、全く違うものになるかもしれませんけど(笑)。取材・文:野上瑠美子撮影:藤田亜弓<公演情報>PARCO PRODUCE 2024 『東京輪舞』原作:アルトゥル・シュニッツラー作:山本卓卓演出・美術:杉原邦生出演:髙木雄也清水くるみ【東京公演】2024年3月10日(日)~3月28日(木)会場:PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)【福岡公演】2024年4月5日(金)~4月6日(土)会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール【大阪公演】2024年4月12日(金)~4月15日(月)会場:森ノ宮ピロティホール【広島公演】2024年4月19日(金)会場:広島上野学園ホールチケット情報:()公式サイト:
2024年02月20日戦後日本の写真史で最も重要な写真家の一人である中平卓馬。その初期から晩年までの活動を振り返る『中平卓馬火―氾濫』が東京国立近代美術館で2月6日(火) に開幕、4月7日(日) まで開催中だ。2003年に横浜美術館で開催された個展『中平卓馬:原点復帰―横浜』からは21年ぶり、本格的な回顧展は2015年に逝去してからは初となる。中平卓馬《無題 #437》2005年 東京国立近代美術館蔵 (C)Gen Nakahira ★これまで中平卓馬の展覧会の開催が難しかった理由の一つは、現存する初期作品があまりないことにある。制作の転換期に中平自らネガフィルムやプリントの大半を焼却してしまったのだ。今回の展覧会ではその空白を埋めるべく、中平がカメラマンおよび批評家として寄稿した雑誌などを展示し、初期の仕事からつぶさに紐解かれている。展覧会入口を飾る中平卓馬のポートレート1968年頃撮影:森山大道東京国立博物館蔵(C)Daido Moriyama Photo Foundation中平卓馬は1938年東京・原宿生まれ。60年代半ば、総合月刊誌『現代の眼』の編集者としてスタートし、写真家・東松照明との出会いを機に写真家に転身。2010年代初頭まで約50年にわたり活動を続けた。今展は「来たるべき言葉のために」(1964〜69年)、「風景・都市・サーキュレーション」(1970〜71年)、「植物図鑑・氾濫」(1972〜74年)、「島々・街路」(1975〜77年)、「写真原点」(1978〜2011年)の5章で構成。1〜4章は1977年に病により活動を中断するまでに当たり、最後の5章で再起から晩年までをたどる。それぞれの章の主な見どころを紹介しよう。まず1章「来たるべき言葉のために」では、主に1968年に美術評論家・多木浩二、詩人・岡田隆彦、写真家・高梨豊と刊行した写真同人誌『Provoke(プロヴォーク)』を紹介。「挑発する」という意味の誌名の通り、既存の写真表現になかった「アレ、ブレ、ボケ」、すなわち荒れた粒子、ノーファインダーの構図、ピントの合っていない不鮮明な写真で賛否両論を呼ぶ。2号から森山大道が加わり、3号で終刊した。なお、「プロヴォーク」以前に『現代の眼』『アサヒグラフ』など雑誌を主戦場に撮影・執筆した記事も紹介。高度経済成長に沸く社会に鋭い批評の眼を向けていたことが伝わる。写真同人誌『Provoke』1968-69年東京国立近代美術館蔵[無題]『Provoke』3号 1969年8月プロヴォーク社1969年東京国立近代美術館蔵寺山修司の連載「街に戦場あり」で撮影を担当した『アサヒグラフ』 1966年個人蔵2章「風景・都市・サーキュレーション」では、地下鉄、自動車、コンビナートなどを撮影した「風景」「都市」と題する作品が並ぶ。高度経済成長下で均質化する日本の風景。その背後に潜む国家や資本による権力構造について「風景論」と呼ばれた議論が起こる一方で、写真自体が消費的なイメージに加担してもいた。中平はそうしたジレンマを打ち破るべく、1971年「第7回パリ青年ビエンナーレ」で《サーキュレーション―日付、場所、行為》を発表。その日に出会うものすべてを写し、その日のうちに現像して焼き付け、その日のうちに展示することに奔走した。《サーキュレーション―日付、場所、行為》(シカゴ美術館での再現展示〈2017年〉の際のプリント)1971年(2016年にプリント)中平元氏蔵ところがさらに作風を一変する転換期が訪れる。3章「植物図鑑・氾濫」では、1973年に評論集『なぜ、植物図鑑か』で過去の自作を批判し、自らのイメージを世界に投影するのではなく、「植物図鑑」のように“あるがままを撮る”ことを目指した時期に焦点を当てる。1974年、東京国立近代美術館で開催されたグループ展「15人の写真家」に出品された《氾濫》も展示。樹脂ボードに直貼りされた48点のカラー写真からなる作品で、併せて2018年にプリントされた同作も展示されている。《氾濫》「15人の写真家」(1974年 東京国立近代美術館)出品作1974年東京国立近代美術館蔵さらに4章「島々・街路」では、沖縄や奄美諸島への渡航をきっかけに、「都市」から「島々」へと関心が広がる様子を紹介。沖縄でのデモで起訴された青年を支援するために1973年に初めて沖縄を訪れて以来、日本という国の枠組みを問い直すために、沖縄から奄美、吐噶喇(トカラ)列島へと足を延ばしていく。同じ頃、小説家・中上健次と香港やシンガポール、スペイン、モロッコなど海外にも出かけた。1976年にはフランス・マルセイユの画廊でグループ展に参加し、現地制作した《デカラージュ》を発表。《サーキュレーション―日付、場所、行為》《氾濫》と同様、美術館というシステムを撹乱し、乗り越えることを試みた。奄美、吐噶喇の写真1975-76年(2023年に本展のためにプリント)《デカラージュ》1976年、ADDA画廊(フランス・マルセイユ)での展覧会出品作中平元氏蔵ところが1977年、作家活動が突如中断に追い込まれる。急性アルコール中毒に襲われた中平は、倒れる前数年分の記憶を喪失。言語への障害も残ったのだった。最後の5章「写真原点」では、写真家としての再起を沖縄から始めた中平を追う。なかでもモノクロームからカラーへと移行し、タテ構図で世界の断片を切り取った写真群は圧巻だ。被写体に対して、初めて出会うもののように接近し、その事物の存在を切り取る。また、青森県八戸市での撮影風景を記録したドキュメント映像では、いつもの赤いキャップの生前の姿に出会える。「キリカエ」展(2011年)出品作の展示風景2011年東京国立近代美術館蔵(株式会社コム・デ・ギャルソン寄贈)「キリカエ」展(2011年)出品作の展示風景2011年東京国立近代美術館蔵(株式会社コム・デ・ギャルソン寄贈)病の前後で、それまでの思考や作風が連続しているとみるか、断絶しているとみるか。全体を通じて、ジャーナリスティックな視点も詩的な感性も持つ中平が、無意識の世界に飛び込み、ものや人や風景に出会い直していったようにも思われた。遺された実作と理論から、情報やイメージがますます氾濫する現代にも通じる問いかけを感じてほしい。取材・文・撮影(★をのぞく):白坂由里<開催概要>『中平卓馬火―氾濫』2024年2月6日(火)~4月7日(日)、東京国立近代美術館にて開催公式サイト:
2024年02月14日東京工芸大学(学長:吉野 弘章、所在地:神奈川県厚木市、以下 本学)大学院工学研究科建築学・風工学専攻博士後期課程2年の立花 卓巳さんらの論文が、日本風工学会ベストペーパー賞(以下 本賞)を受賞しました。受賞論文は、都市の汚染物質の拡散を予測するための風洞実験の精度を検証し、その結果をまとめたもの。風洞実験の結果と現実の拡散状況がよく一致したため、汚染事故の発生時や大気汚染の予防策を策定する際に、より正確な予測情報を提供することが可能となります。表彰式の様子(右が立花 卓巳さん、左は日本風工学会・奥田 泰雄会長)表彰式は、2023年5月24日(水)に、熊本大学(熊本県熊本市)で開催された「2023年度日本風工学会年次研究発表会・社員総会」終了後に参加者全員の前で行われました。本賞は、2022年1月1日から2022年12月31日までに日本風工学会論文集およびJournal of Wind Engineering and Industrial Aerodynamicsに発表された、風工学に関する独創的で優れた単編の論文に授与されるものです。受賞論文は東京工芸大学厚木キャンパスを対象に屋外拡散実測と風洞実験を実施し、実測と風洞実験の対応を調査するとともに模型実験の相似則の確認を行った結果をまとめたものです。受賞論文の概要は以下のとおりです。【都市におけるガス拡散の屋外実測と風洞実験との対応および相似則の確認】・受賞者本学大学院工学研究科建築学・風工学専攻博士後期課程2年 立花 卓巳義江 龍一郎(本学指導教員)、中山 悟、岸田 岳士、宮下 康一、佐々木 亮治・論文「都市におけるガス拡散の屋外実測と風洞実験との対応および相似則の確認」・著者立花 卓巳、義江 龍一郎、中山 悟、岸田 岳士、宮下 康一、佐々木 亮治・掲載誌:日本風工学会論文集、第47巻、第3号(通巻第172号)、pp.39-52、2022.・研究概要「風洞実験による都市の汚染物質拡散の予測精度の検証を目的とし、東京工芸大学厚木キャンパスを対象に屋外拡散実測と風洞実験を行い、両者の比較検証を行った。また、模型縮尺率、実験風速、ガス排出量を変化させた風洞実験を行い、拡散風洞実験における相似則を確認した。この結果、実験と実測の無次元濃度はよく一致した。また、無次元濃度に対する模型縮尺率、実験風速、ガス排出量の依存性が少ないことが確認された。」本学は2023年に創立100周年を迎えました。1978年に設置された本学大学院工学研究科は、最先端の研究活動に不可欠な最新の装置と設備を備えています。本学は今後も、この探究フィールドを活用し、幅広い視野と豊かな独創性を兼備した高度な技術者や研究者へと育成していきます。表彰状東京工芸大学厚木キャンパスを対象としたガス拡散の風洞模型実験■日本風工学会【URL】 ■東京工芸大学 風工学研究センター文部科学省の学術フロンティア推進事業に選定され、風と人間の安全で快適な関わりを研究・創造する機関として2000年に設立。「強風災害低減システムの構築」「通風設計法の構築」「空気汚染問題と評価システムの構築」の3つのテーマを掲げ、台風や竜巻による都市や建築物の被害の低減、省エネルギーのための自然換気を利用した通風設計、室内外の空気汚染の改善などの研究を進めています。【URL】 東京工芸大学 風工学研究センター■東京工芸大学東京工芸大学は1923(大正12)年に創立した「小西寫眞専門学校」を前身とし、当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきました。2023年に創立100周年を迎えました。【URL】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月02日有限会社スパンアートギャラリー(所在地:東京都中央区、代表取締役:種村幸子)は、「ひかわきょうこ原画展」、「河惣益巳原画展」、「谷川史子原画展」を大坂・あべのハルカス近鉄本店にて2023年3月23日(木)より開催いたします。本展は、ひかわきょうこ、河惣益巳、谷川史子が、それぞれ2022年に東京・京橋スパンアートギャラリーにて開催した展覧会の大阪巡回展。カラー原画及びマンガ原稿、その他オリジナルグッズの販売も行います。個性豊かな3名の漫画家によるそれぞれの個展。そこで初めて出会った作品も、その日を境に全く違った世界の魅力に足を踏み入れられる展覧会になっています。個展オリジナルグッズもご用意して、皆様のご来場をお待ちしております。「ひかわきょうこ」・「河惣益巳」・「谷川史子」原画展チラシ■ひかわきょうこ原画展1979年のデビュー以来、LaLa及びメロディで活躍を続ける少女まんが家・ひかわきょうこ。その愛と夢と浪漫あふれる作品世界を紹介する書籍『ひかわきょうこ浪漫紀行』の出版を記念して開催した『ひかわきょうこ原画展』が大阪へ巡回いたします。カラー原画約50点程(東京展と入れ替えあり)、マンガ原稿32点を展示いたします。また、会場限定!サインカード付き書籍『ひかわきょうこ浪漫紀行』(100部)、複製画、ポストカードなどのオリジナルグッズも販売します。ひかわきょうこチラシ表■河惣益巳原画展1981年のデビュー以来、花とゆめ及びメロディ・花丸漫画などで活躍を続ける少女まんが家・河惣益巳。画業41年の歩みをたどる、著者初めての『河惣益巳原画展』が大阪へ巡回いたします。カラー原画約40点程(東京展と一部入れ替えあり)、マンガ原稿32点を展示いたします。また、原画展公式パンフレット、複製画、ポストカードなどオリジナルグッズを販売します。<河惣益巳サイン会開催!>日時 :4月1日(土)14時~16時場所 :原画展会場定員 :30名応募期間:2月27日(月)11時~3月13日(月)24時当選発表:3月14日(火)19時までに当選者のみメールでご連絡いたします。応募期間中に河惣益巳サイン会フォームよりお申し込みください。 河惣益巳チラシ表■谷川史子原画展1986年のデビュー以来、30年以上にわたり少女誌や女性誌を中心に漫画を発表し続け、その繊細かつ温かみのある絵と、切ないラブストーリーが幅広い年代から支持を得ている谷川史子。『おひとり様物語』完結を記念して東京で開催した『谷川史子原画展』が大阪へ巡回いたします。『おひとり様物語』の漫画原稿と1巻~10巻の表紙原画、ネームや他誌掲載作品の原画などを展示いたします。 予告カットなどに使用された原画、原画展公式パンフレット、複製画、ポストカードなどのオリジナルグッズも販売します。谷川史子チラシ表【開催概要】会場 :あべのハルカス近鉄本店 ウイング館 9階 催会場〒545-8545 大阪府大阪市阿倍野区阿部野筋1-1-43会期 :2023年3月23日(木)~4月4日(火)※会期中無休開催時間:10時~20時(最終日16時まで)主催 :有限会社スパンアートギャラリー協力 :白泉社・講談社・集英社・少年画報社<展覧会告知ページ>ひかわきょうこ原画展 河惣益巳原画展 谷川史子原画展 【会社概要】商号 : 有限会社スパンアートギャラリー所在地 : 〒104-0031 東京都中央区京橋2-5-22 キムラヤビル 3F代表者 : 代表取締役 種村幸子設立 : 1995年5月事業内容: 絵画及び付随書籍等展示販売資本金 : 300万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月27日今も愛されている佐藤製薬の象のキャラクター「サトちゃん」を生み出したグラフィックデザイナー、土方重巳の全貌を紹介する関東初の回顧展『キャラクターデザインの先駆者 土方重巳の世界展』が、2月11日(土・祝)より横須賀美術館にて開催される。土方は1915(大正4)年兵庫県に生まれ、1986年70歳で亡くなった。その生涯の仕事は大きくふたつに分けられる。ひとつは、1938年に東宝映画でグラフィックデザイナーとして映画や舞台公演のポスター、チラシ、パンフレットなどのデザインを手がけたこと。第二次世界大戦期前後に活躍し「日本の喜劇王」と呼ばれた榎本健一の『エノケンの法界坊』、高峰秀子演じる少女と馬の交流を描いた『馬』などのポスターや原画を展示。戦前の映画ポスターが原画とともに残っていることは稀であり、貴重な機会だ。もうひとつは、1949年以降、劇作家で作家の飯沢匡と出会ってから子供向けの仕事に取り組むようになったこと。特に絵本版『ヤンボウ ニンボウ トンボウ』や、NHKテレビ『おかあさんといっしょ』の初の人形劇『ブーフーウー』の人形デザインなどで、子供たちを夢中にさせた。『ブーフーウー』はイギリスの童話『三匹の子ぶた』の後日談として描かれ、大山のぶよ、三輪勝恵、黒柳徹子が声優を務めた。箱から出た子ぶたたちが、カメラが切り替わると着ぐるみになり、おねえさんと一緒の画面ではギニョール(操り人形)が使われている。こうしたNHKテレビ番組の関連原画が初公開される。飯沢には「きれいでキチンとしたものを、子供達の心に植え付けたい」という信念があり、土方の愛らしいキャラクター造形がそれに応えていた。土方がデザインを担当した人形絵本シリーズは、アメリカ、フランス、ドイツなど78カ国、15カ国語で80種類が出版された。また、ミツワ石鹸の人形アニメーションCMなど企業広告も手がけている。戦後フリーのデザイナー時代のバレエやオペラの公演ポスターなども加わり、その多彩な仕事をたどる展覧会。懐かしく思う人、新鮮に思う人、幅広い世代で楽しめる。<開催情報>『キャラクターデザインの先駆者土方重巳の世界展』会期:2月11日(土・祝)~4月9日(日)会場:横須賀美術館時間:10:00~18:00休館日:3月6日(月)、4月3日(月)料金:一般1,000円、大高・65歳以上800円※2月12日(日)は無料美術館公式サイト:
2023年01月24日現代社会におけるコミュニケーションの諸問題を独自の手法で描き出す劇作家・山本卓卓(範宙遊泳)の言葉と、老若男女から電車や犬に至るまで25役を巧みに演じ分けるダンサー北尾亘(Baobab)の身体が織りなす『となり街の知らない踊り子』。2015年の初演以来国内外で上演され高評価を得てきた本作が、2022年11月4日(金)から6日(日)まで、東京芸術劇場シアターイーストで上演される。今回はどんなステージになるのか。山本は「これまでよりも、もっと大きくて広いことをやろうとしている。今までは言葉と身体、どちらかを生かすために、どちらかが犠牲になっていたのですが、今回は、身体と言葉と物語という3つの柱がちゃんと際立って立つようになっている」と話す。あうるすぽっとのホワイエやシドニーの教会など、劇場らしからぬ場所での上演を重ねてきたこともあり、東京芸術劇場での公演は「一つの節目。本作をこの規模の劇場で上演するのは初めてなので、楽しみです」。一方、北尾は自身の身体について語る。「初演と現在の自分の身体は全く違うものになっていて。年齢的なことを言うと、初演の方が張りや体力があるような捉え方をされるかもしれませんが、僕としては今、身体の状態に対してすごくポジティブ。それは、この作品が『ダンス』でもあり『演劇』でもありながら、そのどちらとも取れないハイブリッドな形であって、自身の思考や人生でどういう時間を経験してきたかがすごくダイレクトに身体に現れるから。戯曲に対しての考察や思い、蓄積してきたものはどんどん増えている一方なので、そういう意味で、今がベストコンディションと言えます」。演劇とダンスという領域をシームレスに行き来する2人。お互いについて、山本は「もちろん(北尾は)コンテンポラリーダンサーであり、クリエイターなんですけど、言葉にするなら“友達”というのが近い。それは馴れ合いではなくて、自分の思っていることをちゃんと話せるし、話してくれる存在」と話す。北尾も「(山本と)最初の出会いが演劇を通してではなく、もっと近い距離から関係性が始まっているので、フラットにもの作りができる」と言い、「身体がしっかりと演劇の中に含まれないといけないというような話もよくします。僕も身体だけ動かしていればダンスは成立するとは全く思わないし、言葉の力や人との関係性という演劇的なことに対してシームレスでいたいと思っている。そういう意味で、絶大な信頼と親愛の念を抱いています」。観客へのメッセージとして、山本は「テレビにもYouTubeにも他の舞台表現にもないことをやっていると思います。その時を捉えてしか僕たちは作れない。見逃されたらもうこのバージョンはお終いなので、出会えたら嬉しいですね」と話した。取材・文:五月女菜穂
2022年10月31日2.5次元俳優の鳥越裕貴、高橋健介、ゆうたろう、井阪郁巳が出演するYouTubeチャンネル『ぼくたちのあそびば』の生配信イベント第4弾が、29日(20:00~)に行われる。配信場所は、4人が期間限定で実際に暮らすシェアハウスから。普段は見ることができない、若手俳優たちが普通に暮らす私生活をゆるく見ることができる。シェアハウス生活を聞きつけて、心配性な“あそびばメンバーを想う心優しい訪問客”が配信中に遊びに来るかも……と予告されている。配信は、Streaming+ byイープラスで、視聴料金は2,770円(+システム利用料220円)。コメントは、以下の通り。■鳥越裕貴この度、YouTubeチャンネル「ぼくたちのあそびば」でシェアハウスをする事になりました。ひとえに保護者の皆様のおかげです。この性格バラバラの四人がどのような生活を送るのか…動物園を見るかのような気持ちでお見守り下さい。■高橋健介今回はお家からの配信となります。かつてないゆるさのあそびばになるかもしれません。ゆるすぎて配信として成立しない可能性もございますが、そこはご了承ください。多分『ぼくたちのゆるみば』■ゆうたろう数年前、SHOW BY ROCK!!の稽古をしていた時にいつかみんなで住みたいね、なんて笑いながら話をしていたのが現実になるなんて思ってもみませんでした。期間は限られていますが各々の『生活感』『マイルーティン』等面白い部分を沢山見せられる様出来るだけリアリティを持って伝えられればいいなと思っています。あ、あと洗面所と寝る部屋のセキュリティ面だけお願いします。■井阪郁巳僕自身4人家族なので、家族同然のあそびばメンバーと共に暮らせるのが本当に楽しみです!皆さんぜひあそびばハウスを覗きに来てください。
2022年09月08日今年4月に独立を宣言した中島卓偉が、ニューアルバム『BIG SUNSHINE』を今秋に発売することを発表した。7年ぶりのアルバムとなる今作には、デジタル配信シングル「風に飛び乗れ」「FOLLOW YOUR DREAM」を含む全15曲が収録される。また、アルバム収録曲初披露記念&BEST SELECTIONライヴ『NEW RISE,BIG SUNSHINE』が、11月20日に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで開催されることも決定した。チケットは、本日8月17日21時よりファンクラブで先行受付が行われている。さらに、独立後初となった全国ツアー『DESTRUCTION chapter 1』の東京・Veats Shibuya公演の模様を収録したBlu-rayが、完全受注生産で発売されることも発表された。■中島卓偉 コメント7年ぶりのオリジナルアルバムを秋にリリース予定です。最高にPUNKでROCK’N’ROLLなアルバムです。このアルバム初お披露目&BEST SELECTIONライヴを11月20日に「SHIBUYA PLEASURE PLEASURE」で行います。そして10月12日に新宿LOFTにて椎名慶治さんと2マンライヴをやります。トーク多め、セッション多め、2人で書いた未発表曲も披露します。是非いらしてください。<リリース情報>中島卓偉 ニューアルバム『BIG SUNSHINE』今秋発売予定中島卓偉 LIVE Blu-ray『TAKUI NAKAJIMA LIVE 2022.08.13 AT Veats Shibuya「DESTRUCTION chapter 1」』11月上旬発送予定価格:9,500円(税込)※完全受注生産【収録内容】1. トライアングル2. イクジナシ3. FREE FOR FREE4. SPARKLE MAN5. FOLLOW YOUR DREAM6. 風に飛び乗れ7. 大器晩成8. 続けろ9. HELLO MY FRIENDS10. 蜃気楼11. 存在12. RE-SET13. PUNK14. いいんじゃない15. トップランナー16. CHANGE MY WORLD17. FORK IN THE LOAD18. Calling You19. STAY TOGETHER20. どんなことがあっても21. DRIVE MY LIMO22. TRUE MIND23. ギャンブルーレット24. イノヴェイター25. ピアス受付URL:<ライヴ情報>中島卓偉『NEW RISE,BIG SUNSHINE』11月20日(日) 東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE1公演目:開場14:00 / 開演14:302公演目:開場17:00 / 開演17:30【サポートミュージシャン】Gu.you(Nicori Light Tours / ex.Janne Da Arc)、Ba.NAOKI(FANTASISTA)、Ds.SHINGO(THE TERROR’S 666 / ex.JURASSIC)【チケット料金】前売:6,500円(税込)(ドリンク代別途必要)■オフィシャルファンクラブ先行受付期間:8月17日(水) 21:00~9月4日(日) 23:59一般発売日:10月15日(土) 10:00~【お問い合わせ】DISK GARAGETEL:050-5533-0888(平日12:00〜15:00)『master+mind ~acoustic mind #19~ [ライブ:8トーク:3]』10月12日(水) 東京・新宿LOFT開場18:30 / 開演19:00出演:椎名慶治 / 中島卓偉【サポートミュージシャン】Gu.you(Nicori Light Tours / ex.Janne Da Arc)【チケット料金】前売:6,000円(税込)(ドリンク代別途必要)一般発売日:9月10日(土) 10:00~【お問い合わせ】新宿LOFTTEL:03-5272-0382関連リンクオフィシャルサイト::::
2022年08月17日~日本を代表する世界のフラワーアーティスト中山佳巳先生による学びある贅沢なひととき~株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーション(本社:富山県射水市、代表取締役社長:松村吉章)が運営する「花まつフラワーアカデミー」 は、日本を代表するフラワーアーティストの中山佳巳先生を講師にお迎えし、7月22日(金)23日(土)の2日間7月の特別講師スペシャルレッスンを開講いたしました。和のブーケ100本のスチールグラスで器を作って今回のレッスンテーマは、第一部の「和のブーケ」と第二部の「100本のスチールグラスで器を作って」の2作品。2日間で50名の受講生が参加しました。中山佳巳先生の独創的で感性あふれる美しいフォルムの作品には、高度で細やかな手仕事やこだわりが随所にちりばめられており、受講生らは作品を完成させるために必要な様々な作業工程を、細かくご指導いただきました。「和のブーケ」では細いミシン糸をくるくる巻きつけるのに想像以上の時間がかかったり、「100本のスチールグラスで器を作って」では作品のバランスをとるのに苦戦する場面があったりもしましたが、先生のご指導のもと、皆さん真剣に製作に取り組んでおられました。中山先生の一流のテクニックやデザイン、こだわりに触れ、受講生らにとってとても学びの多い贅沢なひとときとなりました。《レッスン終了後の受講生の感想》「難易度は相当高く苦戦したが、完成したときの喜びはひとしおでした」「惜しみなくご自分の技術を教えてくださる姿勢に、感謝あるのみです」◆花まつフラワーアカデミー特別講師スペシャルレッスンについて花まつフラワーアカデミーでは、より多くの方により気軽にトップフローリストから一流のアイデアやテクニックを学んでいただきたい、との想いから毎月1回多方面でご活躍の日本を代表する講師の先生方をお招きしてのスペシャルレッスンを開講しております。一流デザイナーから直接学ぶことができ、フラワーアレンジの魅力をさらにしっかりと感じることができる楽しく有意義なレッスンです。富山県内外を問わず、どなたでもご受講いただけます。ぜひお気軽にご参加ください。◆中山佳巳先生2006年・2007年JFTDジャパンカップ内閣総理大臣賞2008年グランドチャンピオン選手権優勝2012年ワールドカップ日本代表オランダで10年に一度開催されるフロリアード2022(国際園芸博覧会)の日本館の装飾を、2012年に続いて手掛けたまさに日本を代表する世界のフラワーアーティスト。浜松市在住。◆次回8月レッスン申込受付中!8月は本窪田さなえ先生をお迎えしてのレッスンです!大変人気のある本窪田先生のレッスンですので、ぜひこの機会をお見逃しなく、お早めにお申し込みください。↓↓↓詳しくはこちらをご確認ください。開催概要日時:8月19日(金)18:30〜21:00(第1部)8月20日(土) 9:30〜12:00(第2部)※第1部と第2部では内容が異なります。会場:アグミライミズ1F(本部教室)作品テーマ:(第1部)グリーンアレンジ(第2部)パンパスグラスのシュトラウス(花束)定員:各部30名持ち物:(第1部)花ばさみ(第2部)花ばさみ、花束用花器受講料:スクール会員11,000円非会員13,200円申し込み締め切り:2022年7月29日(金)申し込み先:花まつフラワーアカデミー住所 :〒939-0402 富山県射水市流通センター水戸田2丁目3-1フリーコール: 0800-700-8787(通話料無料)TEL: 0766-57-8707FAX: 0766-57-1787営業時間: 9:00~18:00(平日)定休日 :土・日・祝※定員になり次第、締め切らせて頂きます。お早めにお申し込み下さい。※締め切り後のキャンセルや変更は、花材・材料の準備上お受けできませんのでご了承下さい。グリーンアレンジパンパスグラスのシュトラウス(花束)◆本窪田さなえ先生2003年・2006年・2008年日本フラワーデザイン展厚生労働大臣賞・外務大臣賞・文部科学大臣賞(グランプリ受賞)兵庫県在住。お問い合わせ・お申し込みはこちらからもどうぞ : 地図 : instagram投稿 : ■株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーション北陸三県を中心に関東関西にもフラワーショップを展開。国内ベスト5に入る花き流通業者として、市場から仕入れた花き・自社生産した花卉を法人・個人向けに販売している他、生花教室・生花装飾.ブライダル事業、コンサルタント事業まで、国内外で「花き」にかかるトータル商品・サービスを提供。コロナ禍「2020スマイルフラワープロジェクト」を立ち上げ「フラワーロス」という社会課題の解決、地方創生に取り組んでいます。「21世紀を代表する花会社になる」ことを目標に掲げ、花を通じて花と共にある明るく豊かな暮らしと文化を創造します。本社所在地:富山県射水市流通センター水戸田 2-3-1代表:代表取締役社長松村吉章設立:1996年3月資本金:5,000万円 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月27日YouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」を運営する株式会社BLOCK(代表:山本達裕、本社:東京都港区)とベースボール専門メディアFull-Count(フルカウント)を運営する株式会社Creative2(代表:石倉勇、佐藤岳、本社:東京都目黒区)は、「江川卓のたかされ」とFull-Countとのタイアップ企画を2022年6月4日から開始します。江川卓のたかされ×Full-Count【江川卓のたかされ×Full-Count タイアップ企画について】■Full-Count編集長による江川卓氏への直撃インタビューFull-Count編集長による江川卓氏への直撃インタビューを行い、Full-Count内のページで記事として公開されます。また、インタビューの様子は、「江川卓のたかされ」でもタイアップ企画として公開されます。プロ野球記者歴17年の編集長が、江川卓氏へズバリと切り込むインタビューは必見です。■「江川卓のたかされ」動画コンテンツのエンベッド記事の公開「江川卓のたかされ」の動画コンテンツの中で、Full-Countが気になる動画をピックアップし、野球専門メディア独自の目線で記事にして公開します。また、記事の中では「江川卓のたかされ」の動画の埋め込みも行い、より詳しく内容を知りたい方は、記事内で動画を視聴することができます。■Full-Count内で「江川卓」特別カテゴリーの設置Full-Count内に「江川卓」特別カテゴリーの設置を行い、今回のタイアップ企画をさらに盛り上げます。〈YouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」〉URL: 〈ベースボール専門メディアFull-Count(フルカウント)〉URL: 【会社概要】名称 : 株式会社BLOCK代表 : 山本達裕所在地 : 東京都港区西麻布1-14-1 井門西麻布ビル5F事業内容: YouTubeチャンネルの制作・運営事業、ECコンサルティング事業URL : 名称 : 株式会社Creative2代表 : 石倉勇、佐藤岳所在地 : 東京都目黒区東山2-3-2 COM'S FORUM 5F事業内容: マーケティング事業、メディア事業、アスリートサポート事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月03日「田辺弁慶セレクション2020」にて上映され、4日間ほぼ連日満席となった、藤原季節、長尾卓磨出演映画『中村屋酒店の兄弟』が、3月より全国公開されることが決定した。数年前、家を出て一人東京で暮らす和馬(藤原季節)は、親が経営していた酒屋を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)の元へ帰ってくる。年齢を重ね、変わってしまった母の姿に戸惑いながらも、そのときを受け入れ過ごしていく和馬。相手を思うほど、和馬、弘文は少しずつズレていったお互いの距離を感じていた。和馬の抱える秘密を知る弘文、それを知る和馬。お互いが前に進むためとった選択には、純粋に相手を思う辛さと難しさがあった。そして、2人は朝を迎える――。藤原さんと長尾さんが兄弟役を演じた本作は、俳優としても活動する白磯大知監督が、独学で脚本を書き始めて初監督した、現代の町の酒屋にスポットを当て、兄弟を通じ家族の距離を描いたヒューマンドラマ。45分の中編ながら、熟成された醸造酒のような味わい深い佳作が誕生した。なお本作は、第13回田辺・弁慶映画祭(TBSラジオ賞)をはじめ、第30回東京学生映画祭(グランプリ)、第11回下北沢映画祭(観客賞)、門真国際映画祭2019(最優秀J:COM賞)など、数々の国内映画賞を受賞した。▼コメント・藤原季節監督の白磯大知は映画「中村屋酒店の兄弟」を撮り終えてから、ロケ地の中村屋酒店さんの閉店を追ったドキュメンタリーを撮った。中村屋酒店が無くなったとしても、決して無くならない"何か"を撮りたかったんだと思う。撮れたんだと思う。撮れたから、こうして劇場公開まで伝わったんだと思う。ここまで尽力してくださった皆様に感謝しかありません。僕は長尾卓磨さんと兄弟を演じましたが、今では白磯大知を含めて三兄弟だと思ってます。ウチの末っ子の大切な作品、よろしくお願いします。・長尾卓磨『中村屋酒店の兄弟』は失われゆく古き良き酒屋さんの姿を残したいという監督の想いから始まった映画でした。実際、撮影で使わせていただいた中村屋酒店は撮影後閉店し更地になりました。今またこうして上映の機会をいただき、その佇まい、店の匂いがたちのぼってくることを、そして多くの皆様にご覧いただける機会をとてもうれしく思います。映画の佳さを体感していただける白磯大知初監督作品です。どうぞよろしくお願い申し上げます。・白磯大知監督初めて撮った映画『中村屋酒店の兄弟』が今改めてスクリーンで上映出来ること、とても光栄に思います。映像のない真っ暗な状態でのスピンオフラジオドラマから始まる、物語。映画館だからこそ、ここまで作品に没頭出来るのだと思います。今とは違うあの頃の感覚、あの頃のスタッフ、キャスト、映画という残り続けるものの良さを噛み締めながら、多くの方々に届くことを祈っております。是非スクリーンでご覧ください。『中村屋酒店の兄弟』は3月4日(金)より渋谷シネクイントにてレイトショー先行公開、3月18日(金)より全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:中村屋酒店の兄弟 2022年3月18日より全国にて順次公開©『中村屋酒店の兄弟』
2022年01月11日「範宙遊泳」の山本卓卓が、作演出を兼任するスタイルを手放し、脚本に専念する創作シリーズをスタート。川口智子を演出に迎え、「『This is Japan』というようなもの」を描き出すと言う。演出家の視点を加えないことで、山本の脚本はいかなる変化、そして進化を遂げたのか。話を訊いた。演出家ありきの“上演台本”から“戯曲”へ――範宙遊泳の作品ではほぼ作演出を兼ねてきた山本さんが、今回脚本に専念しようと思われたきっかけは?海外アーティストとのコラボレーションは積極的に行ってきて、日本の演出家ともいつかやってみたいって欲望は昔から抱えていたんです。というのも日本の演劇界の、作演出を兼任することによるスターシステムみたいなものに違和感があって。言ってしまえばカリスマは生まれやすいけど、名作は生まれにくい。つまりどんなにいい作品であっても、他者になかなか手渡されず、その人にしか上演出来ない現状がある。そういうところから解放された演劇を作ってみたいと思ったんです。――そこで演出家として白羽の矢が立ったのが川口智子さんです。彼女にオファーされた理由は?まずお互いACY(アーツコミッション・ヨコハマ)のフェローを受けていた、という接点がありました。決定打だったのが、彼女が『4.48サイコシス』の演出をした時。作家のサラ・ケインという人は命を削って戯曲を書くような人だったんですが、川口さんはそんな彼女の戯曲を優しく抱きしめるような演出をされていて。ここまで演出家に読み解いてもらえたら、作家としては相当ありがたいだろうなと。それで僕から「いつか何かやりたいですね」とポーンとボールを投げてみたら、川口さんはすぐに「いいですね」と返してくれた。そういう時、次の話になかなか発展しない方もいるんですが、川口さんとはちゃんと縁が続いていった感じです。『心の声など聞こえるか』演出を手がける川口智子――今回の新作は川口さんが演出されることを前提に書かれたものですか?川口さんだからというより、人に渡すっていう意識で脚本を書き始めたことが大きいと思います。今まで作と演出を兼任していた時は、どうせ僕がやるから、と思って省いていた部分もたくさんあって。これまでが上演するためのメモ帳でしかない“上演台本”だとしたら、今回は読み物としての精度を高めた“戯曲”にしようとした。読み手が僕以外にいて、その人が誤読する可能性をちゃんと持っているもの。つまり読み物として面白いものにしようと思ったんです。家族の最小単位から日本が透けて見えるものを――物語は近所に住むふた組の夫婦をメインに進んでいきます。創作のきっかけとなったことは?最初は、家庭内の与党と野党みたいなものを作りたいと思っていたんです。イメージとしては、罵倒し合う家族、みたいな。でも書き進めていくうちに、僕にはどうしてもストーリーってものが必要になってくると気づいて。その上で与党と野党だけじゃない対立軸にしつつ、たったふたりという家族の最小単位から、日本社会が透けて見えてくるような構図に出来たらと思って書き進めていきました。範宙遊泳『心の声など聞こえるか』メインビジュアル――戯曲を拝読すると、単に白黒の対立ではなく、グレーな部分を丁寧に描かれている印象を受けました。「『This is Japan』というようなものを描きたい」との山本さんのコメントは、そういった部分を指しているのでしょうか?その通りですね。どうしても僕は、そういうグレーを描くのが好きで。あとはアメリカに留学したことも大きかったと思います。向こうで感じたのは、みんなとても分かりやすいということ。基本的に挨拶をした人は敵じゃないって認識なのですが、日本だと「なんで挨拶なんかしてくんの?」みたいな人もいて。かといって別にその人は僕のことを敵だなんて思っていない。だから日本人ってきっちり真面目なわりに、そういうところは意外と優しくないなと。それが今回のモチーフのひとつでもある、ゴミ出しトラブルなどに繋がっていきました。「心の声など聞こえるでしょうか?」という提案――今回戯曲と純粋に向き合うことで、どんな発見や気持ちの変化があったと思いますか?一番大きいのは、すごく楽しみながら書けたってことだと思います。今までは執筆と演出が同時進行なことも多かったんですが、ものを書くってライブ感覚抜きには語れないので、俳優の出来によってどうしても戯曲に影響が出てしまう。もちろんその良さもありますが、一方でこの戯曲を書こうと思った、元々のピュアなものってなんだったんだろう?ってところに立ち返れなくなってしまうというか。果たしてそれは劇作家と言えるのか、疑問に感じていて。だから今、作演出に固執している若手の劇作家には、ちょっとこのスタイルを試してもらいたいですね。それくらい自分にとっては得るものが大きかったです。――では最後に、読者にお誘いのメッセージをお願いします。突きつけるようなタイトルではありますが、どちらかと言えば疑問符をつけた、「心の声など聞こえるでしょうか?」という僕からの提案でもあります。どうしても僕のクセで批評的に日本を見てしまう部分はありますが、根底に流れているのは、人に対して優しくありたいっていう思い。だから怖がらず、楽しんで観ていただきたいなと。さらにその上で、いろいろ考えることも出来る作品だと思うので。楽しみつつ、考えつつ、この作品が明日をより良く生きるための糧になってくれればいいなと思います。取材・文:野上瑠美子公演情報範宙遊泳『心の声など聞こえるか』2021年12月17日(金)~19日(日)会場:東京芸術劇場 シアターイースト
2021年12月09日難しそうと思っていても、実は感覚的に楽しめて感受性を育むのにぴったりな【演劇】。今注目の劇作家、「範宇遊泳」の山本卓卓さん & 坂本ももさんに、親子での観劇の楽しみ方や、演劇に込めた想いを教えてもらいました。子どもも観られる演劇を通じて、一緒に感性を育んでみては? 大人にもきっと新しい発見があるはず。子どもという新たな視点を加えて業界のルールを変えていきたい範宇遊泳山本卓卓さん & 坂本ももさん山本卓卓1987年山梨県生まれ。2007年に「範宇遊泳」を旗揚げ。文字や写真、光、影と俳優を組み合わせた独自の演出と倫理観を揺さぶる脚本で注目を集める。アジア諸国や北欧など海外にも活動の場を広げている。坂本もも1988年東京都生まれ。大学時代より学生演劇と商業演劇の制作部・演出部などを両立し、2009年に「ロロ」、2001年に「範宇遊泳」に所属、プロデュ-スを手掛ける。今年度より多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科非常勤講師。子育てを経て生まれた2つの新たな変革〈シリーズおとなこどもも〉で子どもにフォーカスを当てた作品を制作し、KAATキッズ・プログラム2019では『二分間の冒険』を手掛けた、劇団『範宇遊泳』の主宰・山本卓卓さん、プロデューサーの坂本ももさん。4歳のお子さんを育てる夫婦でもある2人は、子育てを通じて創作にも大きな変化があったと振り返る。「社会的存在としての演劇、つまり子どもが観られる作品なのかという視点が新たに加わりました。もともと演劇には「未就学児不可」以外のレイティング(鑑賞できる年齢制限)があまりなく、曖昧だったものをはっきりさせていこうと決めました。暴力描写、性描写などを明示して、観客が作品を選ぶ基準にできるということです」(山本)「出産して演劇を続けることのしんどさを実感し、創作現場にも変化がありました。稽古は基本夕方まで、子連れOKなど、私に限らず子をもつ演劇人が働きやすいように改善しています。育児と演劇は両立できるはずなので、これまでは業界がサボっていただけだなと思いました」(坂本)『二分間の冒険』撮影:田中亜紀演劇体験は思い出がどんどん熟成されていく様々な困難さから、出産を機に演劇から離れた女性は多い。しあし現代の価値観ではそれが常識であってはいけないと山本さん。「演劇は多様性を考える芸術だったはずです。アーティストが家庭をつくると『落ち着いちゃったな』と揶揄されたり、子どもをもつ女性が潜在的にお荷物扱いされてしまうような演劇界の常識にある潔癖主義は、多様性を排他する傾向があると感じていました。どんな人、どんな条件でも演劇をしていい。自分たちが率先してそのモデルケースになれたら」(山本)2人の娘さんの観劇デビューは、1歳の頃に観た人形劇。数年前の作品のことを今でも話す様子から、観劇体験が記憶に刻まれていることを実感するそうだ。「目の前で演じてる人、音楽や光に興味があるのは小さな子どもでも同じ。動物園で動物を、水族館で魚を見るのと同じように。劇場では人間の営みを観ることができる。山本はよく『種をまくつもりで演劇をつくる』と言っています」(坂本)「大人、子どもに関わらず、観劇の時間だけで物語を理解することってあまりない気がするんです。映画のように見返せない分、ディレイ(遅延)しながら記憶で熟成されていき、ある日突然思い出したりする。子どもの頃に触れた物語が、心の成長の何かしらに作用したらと期待しています」(山本)観劇で大切なのは、親子で一緒に楽しむこと。子どものためであっても、親が好きなもの・行きたいものであることが重要だと考える2人.「感想もそれぞれ違っていい。ずれた感想を確かめ合うのも面白いなと思います。あとは、大人も思い切り楽しむこと。生き生きした大人が身近にいることが子どもにとって一番だと思います。楽しむ姿勢は子どもに伝わりますから。僕の両親は芸術には縁遠いけど、人生をとても謳歌していて、それが尊敬できるポイントでもありますから」(山本)『うまれてないからまだしねない』撮影:鈴木竜一朗Next Stage文京シビックホールによる子ども向け映像作品をオンラインにて配信。詳細はHPにて。また公式Youtubeチャンネルでは過去公演を多数全編無料配信中。公式HP : hanchuyuei2017.comphotography/Nobuki Kawaharazakitext/Yukiko Takeda
2021年10月12日2.5次元俳優の鳥越裕貴、高橋健介、ゆうたろう、井阪郁巳が出演するオンラインイベント『ぼくたちのあそびば 2.5周年記念 灼熱の夏祭り』が、8月3日20時から生配信されることが決まった。4人がゆるくトークするYouTubeチャンネル『ぼくたちのあそびば』は、登録者数7万人を超え、2.5次元俳優ファンを中心に人気の高いチャンネル。昨年12月のオンラインイベント『ぼくたちのあそびば 2.5次元Xmasパーティー』も大いに盛り上がった。今回はゲストに人気2.5次元俳優・丘山晴己+αを呼び、仲良したちが夏祭りを開催。当日は夏ならではの衣装を用意するという。ほかにも、視聴者と楽しめるライブ企画を実施予定だ。このイベントに合わせて、『ぼくたちのあそびば』オリジナルグッズを7月下旬から発売予定となっている。配信は、Streaming+ byイープラスで実施。チケットは23日から販売。視聴料金は、2,770円(+システム利用料220円)。
2021年06月23日幽霊や不思議な存在が視えることで、ご自身が遭遇した衝撃体験をつづるホラーエッセイ漫画『視えるんです。』の著書の伊藤三巳華さん。神社仏閣の新たな魅力を発見する『スピ散歩ぶらりパワスポ霊感旅』(HONKOWAコミックス)でも、多数の神社仏閣を巡った伊藤さんならではの参拝の仕方とは?その寺社に伝わる作法を学び、神仏のご加護をいただく。「運気が落ちてきた時によく行きます。神殿や本堂の前で手を合わせるだけでなく、厄除けで古(いにしえ)からの祝詞(のりと)の重みを体験したり、護摩を焚いて祈祷したりと、古き良き伝統文化を知ると、神仏への理解が深まり、さらにありがたみを感じます」【玉置神社】古代から続く、神仏習合の生きた霊場。紀元前37年、崇神天皇の時代に王城火防鎮護と悪魔退散のために創建。熊野から吉野まで連なる大峰山系の一峰、標高1076mの玉置山頂近くに鎮座。「関西きってのパワースポットと称されるだけあり、山のパワーに畏怖を抱くような荘厳な場所です」たまきじんじゃ奈良県吉野郡十津川村玉置川1TEL:0746・64・0500近鉄大和八木駅から車で2時間30分【香取神宮】全国約400社の香取神社の総本社。日本書紀に登場する武術の神様「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」を祀り、勝運、災難除けなどにご利益が。「大きなエネルギーで災いを吸い取ってくださいます。香取神宮・鹿島神宮・息栖神社を『東国三社』と称し、3社を巡って完成させるお守りも貴重です」。かとりじんぐう千葉県香取市香取1697‐1TEL:0478・57・3211JR佐原駅からタクシーで10分荒魂を祀る奥宮でもご朱印が受けられる。【松戸神社】水戸光圀公からも崇拝を受けた、松戸総鎮守。寛永3(1626)年創建、ご祭神は日本武尊。水戸街道筋にあったため、水戸徳川家からも崇敬された。「松戸に以前住んでおり、引っ越しの相談をしたら、良い物件を見つけてくださいました」。参拝者がお水取りを行うご神水の「龍神さま」も人気。まつどじんじゃ千葉県松戸市松戸1457TEL:047・362・3544JR松戸駅から徒歩7分ご利益は必勝、家内安全、交通安全、除災招福など。いとう・みみか朝日新聞出版「HONKOWA」にて「視えるんです。」連載中。Twitterにて、鹿児島移住レポート漫画を配信中。※『anan』2021年6月16日号より。取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2021年06月14日自分らしく生きるとは?著書が話題の川原卓巳さんは好きなことで輝いてほしいと言います。迷いを消して自分の魅力に出合い直せる“川原メソッド”をご紹介。「好き・楽しい・やってみたい」に正直に、自分らしく生きる。あなたは、今の自分に満足していますか?「はい!」と即答できる人は、きっと多くはないはず。なんとなく自分の能力に自信が持てなかったり、目の前の仕事が「楽しくない」と感じていたり…程度の差こそあれ、人にはそれぞれ悩みがあるもの。でも、成功している誰かと自分を比べて、「どうせ私には魅力がないから…」と卑屈になっていてはダメ。「魅力は誰の中にも絶対にあります。ただ、あなたは今“自分らしく生きる”ことができていなくて、自信を失っているのかも。人と比べた外側の自分ではなく、内側にある“ありのままの自分”を解放することで人生はより豊かになります」そう話すのは、ビジネスプロデューサーの川原卓巳さん。実は川原さん、“こんまり(R)メソッド”で知られる片づけコンサルタント・近藤麻理恵さんの夫であり、“世界のKonMari”をプロデュースした陰の仕掛け人ともいえる方。「“自分らしく生きる”とは、『好き』『楽しい』『やってみたい』と思うことに正直になる、という生き方です。僕の妻である麻理恵さんも、自分が子どもの頃から偏愛していた“片づけ”に注目し、オリジナルな肩書で活動を続けたことで、今では世界で認められるまでになりました。彼女のように、自分の中に眠る才能を引き出すことができれば、誰でもありのままの姿で輝くことができるはず。『好き』『楽しい』『やってみたい』の対象は、どんなにニッチなことでもいいと思います。むしろ、それがあなたにとって唯一無二の“らしさ”となるからです」現在、妻の麻理恵さんと共にアメリカで暮らしている川原さん。海外に拠点を移し、日本の現状を客観的に見つめるようになった中で、“自分らしく生きること=Be Yourself”の大切さをより強く感じているのだそう。「良くも悪くも、日本人には正解を求める生き方が染みついていると感じます。人と違うことをするのが怖くて、周りに歩調を合わせているうちに、“自分らしさ”を見失ってしまう。にもかかわらず、今は個性を求められる時代になり、『自分には個性がない…』と勘違いしてしまう人が多いのかもしれません。だからこそ僕は今、このメッセージを伝えたいと思ったんです。決して『稼げないから』とか『親が求めていないから』『モテないから』といった理由では否定せずに、あなたが夢中になれることを見つめてみてください。心の内なる声はあなたの“天分”です。言語化できないけれどなぜだかどうしても好きなもの。それはあなたの強みです。好きなことを楽しめる毎日は、人生を明るくしてくれますよ」こんまりさんの成功を支えた“川原メソッド”。では実際、“ありのままの自分”で生きるには何をすればいいのか。川原さんが提案するのは5つのミッション。「(1)自分を知る、(2)自分を活かす、(3)自分を発信する、(4)環境を変える、(5)自分を磨くことです。1つめの“自分を知る”では、自分が興味を持っていることや得意なことを掘り起こし、自分という存在の本来の形を知ることが目標。2つめの“自分を活かす”は、自分の持っている能力を発揮できる場所を探すというもの。3つめの“自分を発信する”では、SNSなどのツールを使い、自分の存在を外にアピールします。そして“環境を変える”では、自分の活躍の場を求めてフィールドをチェンジ。その場所でさらに能力を磨き続けるのが5つめ、という流れです」この5つは、まさに麻理恵さんが世界で大成功を収める過程ともリンクしている。「小さい頃から片づけが大好きだった麻理恵さんは、“片づけコンサルタント”という肩書を自ら名乗り、自分の才能を活かす方法を見つけていきました。また、海外に活動拠点を移したことで、こんまり(R)メソッドの神髄でもある、“片づけを通して人生が前向きに変わっていく”という精神性が注目されたのも良かった。ありのままで輝くには、自分の才能がもっとも活かせる環境へ自ら赴くことも大切だといえるでしょう」KONMARI’S HISTORYMission 1:自分を知る片づけが好きだと気がつく。母親が購読していた主婦向けの雑誌を5歳から愛読し、小学生時代は整理整頓係を担当。中学生の時に本格的に片づけの研究を始める。Mission 2:自分を活かす片づけコンサルタントとして仕事を始める。大学在学中、19歳の時に片づけコンサルティング業務を開始し、独自の片づけ法「こんまり(R)メソッド」を編み出す。Mission 3:自分を発信する本を執筆。2010年に初めての著書『人生がときめく片づけの魔法』を出版。シリーズ累計1200万部を超える世界的大ベストセラーに。Mission 4:環境を変える拠点をアメリカに移す。2015年、アメリカのTIME誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出される。翌年には、夫の川原さんと共に移住。Mission 5:自分を磨くNetflixのオリジナル番組が世界で配信に。『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』が配信。テレビ番組のアカデミー賞といわれるエミー賞で2部門にノミネートされる。川原メソッドの5つのミッション。「自分らしく生きる」ための5つのミッションとは具体的にどういうこと?その全体像を知るために、自分をパズルのピースになぞらえて、イメージを掴んでみよう。Mission 1:自分を知る人は、ひとりひとりが形の違うパズルのピースのようなもの。まずは、あなたが好きなことや挑戦したいこと、苦手なことを掘り起こし、自分というピースの形を知る。凸凹があって当たり前。それをありのまま受け入れて。Mission 2:自分を活かす自分のピースの形がわかったら、それが最終的にどの部分にはまるかを考える必要が。そのためにはパズルの完成図(=世の中)を知ることも大事。本を読んで知識を得ながら、自分の能力が活かせそうな分野や業界を模索して。Mission 3:自分を発信する目的地のアタリがついたところで、いよいよ外に向けて発信。周囲に自分の存在をアピールすることで、似た形のピースに出合えたり、「あなたのピースの形なら、あそこで求められているよ」と情報が自然と集まるようになる。Mission 4:環境を変える発信して仕入れた情報を元に、さらなるアクションを起こす段階。今まで自分がいた場所を「居心地が悪い」と感じているなら、自分というピースがぴったりはまりそうな場所に移動。そこからどんどん価値が生まれ始める!Mission 5:自分を磨くあなたにとって最適な環境に移動できたら、あとはいつでもベストパフォーマンスを出せる状態に自分を磨き続けるだけ。得意なことや、好きなことが活かせていれば、努力も苦にはならないはず。川原卓巳さんビジネスプロデューサー。妻は片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん。Netflixのオリジナル番組『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』のエグゼクティブプロデューサーも務める。近藤麻理恵さんと2人3脚で成功した軌跡を辿りながら、自分らしさの活かし方を語る。『Be Yourself自分らしく輝いて人生を変える教科書』川原卓巳著(ダイヤモンド社)※『anan』2021年2月24日号より。取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2021年02月18日20歳から2年間、本誌で連載された神木隆之介さんによる「Master’s Cafe」。その第1回のゲスト、グラフィックデザイナー・佐藤卓さんと7年ぶりの対談が実現しました。神木さんが各界の達人と対談をした連載企画「Master’s Cafe」。ここでの出会いがきっかけとなり、神木さんたっての希望で25周年アニバーサリーブック『おもて神木/うら神木』のロゴ&ブックデザインを佐藤さんに依頼。7年間で変わったこと、変わらないこと、ぐんと深度の増した対談になりました。佐藤:今はもう27歳でしょう?神木:アラサーですよ!アニバーサリーブックのロゴデザイン、卓さんにしていただけて嬉しかったです。佐藤:連載時のロゴに続き、声をかけてもらって僕も嬉しかったですよ。前回はたしか、対談の場でロゴを作る話になったんだよね。神木:僕が突然お願いしてしまって。佐藤:僕としてはそっちが本業だから、喜んで作りました。神木:卓さんは僕のことを一番知ってくれているデザイナーさんだと思っていたので、素敵な作品になるはずっていう期待でいっぱいでした。佐藤:喜んでお引き受けしたものの、神木さんのことをどのくらい知っているのか、自分ではわからないところもあるわけです。メディアを通して見る神木さんと直接お会いした姿、もしくは外側から受ける印象とは違う部分もあるかもしれないので、どの辺に目盛りを合わせようか考えました。それで全然違う考え方のデザインを3案作ったんだけど、最初にできてこれを選んでくれたらいいなと思っていたものを選んでくれて。神木:そうだったんですね!見た瞬間に「僕はこれがいいです!」って即決したら、「ほかもあるので見てください」って(笑)。佐藤:早かったよね。通常、企業の仕事だといろんな部署に確認したり、調査をしたりするので、決定にかなり時間がかかるんです。だけどデザイナーとしては、直感的にこれがいいと言ってもらうのが本当は快感。打ち合わせの後、スタッフとハイタッチしましたから(笑)。あらゆる人に受け入れられるニュートラルなイメージ。神木:このロゴデザインは、どんなふうに考えていったんですか?佐藤:何しろ名字が素敵なので「神の木」をシンボルにしようと思いました。“神”という字のへんとつくりは、棒状のものが下に向かっているので幹になるなと。根元が2本に分かれた木のイメージですね。それで、これはできるなとなりました。神木:神木でよかった(笑)。僕のどのイメージに目盛りを合わせるか考えたそうですが、どうやってチューニングしたのでしょう?佐藤:神木さんはユニセックスな感じというか、ジェンダーを超えたかわいらしさがありますよね。だから子どもっぽくしすぎず、大人っぽくもしすぎず、あらゆる人に受け入れられるような、ニュートラルなかわいさを意識しました。あと優しさも大切だと思ったので、尖っているところがない丸みを帯びた形にしています。ちなみにお仕事のときも、直感を生かせる場はよくありますか?神木:芝居ではありますね。なぜかわからないけどテストでは感じなかった感情が湧いてきて、本番の芝居が少し変わったりとか。直感はかなり大事にしていますし、それが間違っていたとしても勉強になるから、ああすればよかったとは思わない。佐藤:やっぱりクリエイターですね。今の世の中は理屈のほうが優先されて、直感や本能など人が本来持っている素晴らしいところがどんどん削除されているけれども、これからはより直感が求められる気がします。神木:一方でデザイナーさんは、直感を言葉で説明しなければいけない場面もありそうですよね。「よくわからないけどこっちがいい」とはクライアントに言えない気が(笑)。佐藤:ひと昔前まではそういうタイプのデザイナーが多かったんです。だけどそれだと、大きな組織の人たちをなかなか納得させられない。神木:この7年の間、世の中に求められるデザインは変わってきているのでしょうか。佐藤:刻々と変化はしていると思います。デザインは間をおつなぎする仕事なので、人や社会の価値観、志向が変われば、つなぎ方も当然変化するわけです。たとえば環境問題への意識が世界的に一気に高まっていることもそうですし、SNSなどでコミュニケーションのあり方が変わり、参加できるデザインが求められています。抽象的な言い方だけど、未完成のものをクオリティの高い状態で仕上げるようなイメージです。神木:たしかに、完成されたものは単に好き嫌いで終わったり、近寄りがたい感じがしそうですよね。佐藤:まったくその通り。完成の手前で止めておくと、カスタマイズして自分なりの付き合い方ができるから。神木さんの役の作り方も、そんな感じがちょっとするんだよね。神木:演技の場合は、現場に入って監督の言うことを聞いてやってみないとわからないところが多いので、最初は特に完成させず、第一印象をまとめるくらいですね。あとは直感をいかに表現できるか。その瞬発力が大事だと、最近感じています。佐藤:デザインはややもすると脳ばかり使って、身体性を失いがちだから、役者のように体とともにクリエイションがあるのは、ものすごく健全だし羨ましいですね。『おもて神木/うら神木』発売中。俳優としての“おもて”と、27歳の男性としての“うら”の2つの面から、25年間の歩みをひもとくアニバーサリーブック。染谷将太、中村隼人、志田未来、本郷奏多との対談のほか、母へのインタビュー&親子ショット、錚々たる著名人からのメッセージなどを収録。[限定版]特装BOX&メイキングDVD付き¥4,500[通常版]¥3,000さとう・たく株式会社TSDO代表。「明治おいしい牛乳」「ロッテ キシリトールガム」のパッケージデザイン、国立科学博物館のシンボルマークなどを手がける。著書に『塑する思考』。かみき・りゅうのすけ1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。近年は舞台への出演やMVの監督・プロデュースでも才能を発揮。デビュー25周年記念プロジェクトを始動中。YouTube公式チャンネル「リュウチューブ」は毎週木曜20時配信。ジャケット¥49,000パンツ¥42,000(共にスタジオ ニコルソン/キーロ TEL:03・3710・9696)シャツ¥26,000(ファクトタム/ファクトタム ラボ ストア TEL:03・5428・3434)シューズ¥21,000(クレマン/プーオフィス TEL:03・6427・7081)※『anan』2020年10月14日号より。写真・松田 拓スタイリスト・鹿野巧真ヘア&メイク・MIZUHO(vitamins)取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年10月13日本から読み解くコミュニケーション術とは?ここでは、理想的な“ビジネス”コミュニケーションを学べる本をご紹介します!読書タイムで強化!自己流コミュニケーション。仕事には、上司、同僚、部下、クライアントと上下にも横にも複雑な人間関係が広がり、恋愛でひとりの人とのつながりを深めようとすれば、二人三脚が必要になる。SNSを覗けば、他人と比べて卑屈になってしまったり、自分の投稿が誤解されてしまったり…。複雑に絡み合う現代の人間関係。その絡まった糸をいったん整理してフラットな状態に戻すためにも一人で読書する時間を持ってみて。ページをめくれば、自分がこれまで行ってきたコミュニケーションの問題点や課題がだんだんと見えてくるはず。取り入れたいと思ったメソッドや考え方を発見したら、すぐにでも実行を!ここでは“ビジネスコミュニケーション”にまつわる本をご紹介します。人生の大半を費やす仕事に、やりがいや楽しさを見出せるかは、人間関係次第!ビジネスに不可欠なコミュ力を底上げしよう。あらゆる人間関係に使えるシンプルな5つの原理。ビジネス書書評家の坂本海さんが、必読書として挙げてくれたのは、『こういう時に人は動く』。「ビジネスは、さまざまな立場の人の利害関係が複雑に絡み合う場。それぞれに応じたコミュニケーション力が求められますが、本書で提示されている“影響を与える5つの原理”は非常にシンプルで、どんな関係性にも応用できます。また、“ビジネスシーンで感情的になっていないだろうか”と、自らの言動を客観的に顧みることを促してもくれます」紹介されている5つの原理の中で、坂本さんが特に大事だと感じるのは「お互いの信念の違いを理解する」。「人の考え方は、立場や置かれている状況、さらにはその日の気分によって変わるもの。同じ価値観や思考の人はいないという前提に立ち、互いを知ることが、信頼関係構築の基本です」『こういう時に人は動く影響力5つの原理』ボブ・バーグ弓場 隆・訳人間関係を改善させる58の技術を紹介。“21世紀のデール・カーネギー”との異名をとる人気経営コンサルタントが、人を動かす技術を豊富な実例とともに伝授。ディスカヴァー・トゥエンティワン1500円「影響を与える5つの原理」とは?1、自分の感情をコントロールする人を動かすのに何よりも大切なのは、自制心。冷静さを保って初めて、状況をコントロールできる。感情的になりそうな時は、深呼吸を。そして、相手の言い分を最後まで聞く。互いの感情が高ぶったら、自分から声を落とすと相手も冷静さを取り戻せて、理性的な話し合いになる。2、お互いの信念の違いを理解する意見が合わなかったり、相手の言動に傷つくのは、異なる信念や価値観が衝突しているから。他の人も自分と同じように世の中を見て、考えているという思い込みや期待をなくした上で、自分の要求や気持ちをはっきり言葉にして伝えることが、建設的なコミュニケーション。3、相手のプライドを尊重する相手の自尊心をどれだけ尊重できるかで、その人を味方につけられるかが決まる。褒める時は人前で、注意する時は個別にするのがルール。さらに「データ入力が迅速で正確」など、その相手にしてほしいことを褒めると、その人は称賛された行動をより積極的に行うようになる。4、適切な雰囲気を作るコミュニケーションの主導権を握れるのは、その場にふさわしい雰囲気を作れる人。気難しい相手でも、ポジティブな空気を生む最も基本的で最強のツールは、笑顔。もし、緊張しているなら、そのことを謙虚に告げるのも相手のサポートを引き出せ、協力関係を築きやすい。5、共感を示して気配りを心がける相手の抵抗をやわらげ、自分の考えが受け入れられやすい状態を作るのが気配り。相手の気持ちを理解し、一緒に解決策を模索するのが共感。この2つを伝えるには「個人的な意見ですが」「間違っているかもしれませんが」と前置きを添えてから、自分の意見を言うのが効果的。坂本さんには、おすすめのビジネス本をさらに3冊紹介してもらいました。坂本海さんおすすめのもう3冊『世界トップエリートのコミュ力の基本ビジネスコミュニケーション能力を劇的に高める33の絶対ルール』ムーギー・キム世界基準のビジネスコミュ力が身につく。コミュニケーション下手だったという実業家が世界中で働き、会得した教訓を体系化。「相手に伝わる文章の書き方やプレゼンで緊張しないテクニック、相手の話がつまらない時の対処法など、明日から実践できる方法が網羅されています。ユーモラスな文体なので、ビジネス書を読み慣れていない人にも読みやすいはずです」。PHP研究所1400円『人を魅了する一流の職業人であるための技術』ガイ・カワサキ依田卓巳・訳米アマゾンのベストブックに輝いた良書。アップル社で、自社製品をわかりやすく社外に伝えるエバンジェリストを務めていた著者による、人を魅了するためのケーススタディ。「“人を魅了する”とは、その人を大きな喜びで満たすこと、という著者の意見に共感。心理学の研究などを基にした具体的で戦略的な方法をすべてマスターすれば、起業できるくらい充実した内容です」。海と月社1800円『「半径5メートル最適化」仕事術おしゃべりな職場は生産性が高い』佐々木希世身近にいる同僚との対人関係が円滑に。著者が日米で働いて得た知見に、移住先のイタリアで大切にされている“おしゃべり”の有効性を掛け合わせたメソッドを紹介。「自分の席から半径5m以内の、同僚との関係作りがテーマ。実践して、近くにいる人の理解と協力が得られれば、自分の仕事の、ひいては職場全体の生産性が高まるはず」。ディスカヴァー・トゥエンティワン1500円坂本 海さんビジネス書書評家。ビジネス書の書評サイト「bookvinegar」編集長。昨年、『神・読書術』(ぱる出版)を上梓。また、スタートアップ企業で経営戦略やファイナンスを担当。※『anan』2020年6月3日号より。写真・大内香織取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2020年06月02日ぶっちぎりの1位でJ1昇格を決めた柏レイソルの超期待の新人、上島拓巳選手にお話をうかがいました。ルックスもさることながら、中身もかなり男前! よろめくショットとともにご覧ください。写真・黒川ひろみ 文・伊藤順子J1昇格を決めた柏レイソルのイケメン王子2019シーズンにプロデビューした、中央大卒の超イケメンDF(ディフェンダー)・上島拓巳選手。お会いしてすぐに撮影をお願いしたのですが、すぐにスカッと爽やかスマイルをふりまき、ポージングもとてもスマート。取材陣のうっとり視線をものともせず、テンポよくシューティングをこなしてくれました。–笑顔が太陽のように眩しいです。大学からプロの世界に入られてみていかがですか。厳しいと痛感しています。大学とは違って補強や移籍など選手の入れ替わりが激しいので、なかなか自分のポジションが確約されないですし、ミスをしたり、調子が悪かったりすれば、すぐ他の選手にポジションを取られてしまう。実際に、シーズン前半は試合に出場できていましたが、好不調の波があったので、以降はなかなかうまくいきませんでした。調子の波をなくすことが今後の課題だと思います。–プロの洗礼を浴びられたようですが、もともとは柏レイソルの育成組織ご出身とのこと。ハイレベルな環境でずっとやられてきたわけですよね。エリートオーラを感じます。いや、自分は全然エリートじゃないですよ。レイソルのジュニアユースとユースにいましたけれど、常に上にいたタイプではないです。中学時代は試合にほぼ出られなかったですし、ユースへもギリギリのところで上がれましたけど、試合に出られるようになったのは最後のほうでした。大学でも浮き沈みがありましたし、いろいろな壁にぶち当たっては乗り越えてきたんです。–どうせ自分は…と悲観したり、諦めたりはしなかった?しないです。めっちゃ負けず嫌いなんですよ。絶対に負けたくないんです。だから、大学時代に1年間スランプに陥ったときは、とても苦しかったですね。奪ったボールをどこを見ながらパスを出せばいいのかわからなくなってしまって、中学の頃からつけているサッカーノートを見返したり、DVDを見たりと試行錯誤しながら、脱出するきっかけを模索していました。–監督や仲間に相談はしなかったのですか?自分はオープンな性格なので相談することもありますが、基本は自分の問題は自分で解決するスタンスです。この時も、ノートを見返しては、明日はここを見てみようと試し続けました。結果、それでスランプを抜けることができたのですが、ここまでうまくいかないんだ、という感覚をおもしろいとも感じていましたね。自分は一卵性の双子。ずっと弟と競っていました–不屈の精神を持ちながら、ご自分をちょっと俯瞰もできる……素晴らしすぎます。ほかに、ご自身が思う「上島選手の特徴」を教えてください。自己主張が強くて、あまり周りに流されないですね。あと、上下関係を気にしないので、言いたいことや聞きたいことがあれば先輩にどんどん言います。食事に行くときも、上の人たちに「飯行くぞーっ!」って声をかけます(笑)。サッカーでも遠慮をしないので、試合や練習中にケンカに近い言い合いになったり、怒鳴られたり、そもそも激しいスポーツなのでそういう部分も楽しんでいます。目上の人に対しての距離感は、変わっているとも言われますね(笑)。–凛々しいお顔から、芯の強さをうかがえます。その性格は小さい頃からですか。そうですね。一卵性の双子の弟がいるんですよ。双子って何でも競うんです。足の速さとかバレンタインのチョコの数とかご飯の量とかあらゆることを。だから、常に競争していました。こう負けず嫌いなのは、双子のおかげなのかもしれないですね。でも、弟は自分と違って「弟だから(負けても)いいか」という気持ちでいたみたいです。特にご飯の量を競うのは、いやいやおかわりしていたようで、自分が寮生活で家を出ると、「やっとちゃんとご飯を食べられる」と母に言っていたらしいです(笑)。実際、弟のほうが性格がおっとりしていて、ガタイも足の速さも自分のほうが勝っているんですよ。–こんなイケメンが2人も! と思うとお母さまがうらやましいですが、気になるのはバレンタイン。結果はどうだったのですか?小学校の頃のことなので、勝ったり負けたり、6年間のトータルだと引き分けでしょうか。だいたい、ひとりの子が自分と弟の両方にくれるんですよ。でも、なかにはマイルドな性格がウケて弟にだけあげる人もいたり、逆に「力強そうだから」と自分にだけくれる人もいたりで、数に差が出るんです(笑)。–それにしても、お二人揃ってモテモテですねー!この頃って、スポーツができるとクラスの中心になりがちじゃないですか。自分はジュニアユースに入っていましたし、弟はテニスが強かったので、それでみんながくれたんだと思います。–双子ならではのシンクロエピソードはありますか?めちゃくちゃありますね。「さっき(弟も)同じこと言ってたよ」と母に言われることもありますし、好きな人が被ったこともあります。弟に好きな子を取られました–そのお話、聞きたいです!中学の頃、自分がサッカーの大会で海外へ2週間くらい行っていて、帰りの飛行機で映画を観ながらふと、前から気になってた子に告白してみようかな、と思ったんです。それで、帰国したら、弟の様子が変で(笑)。友人に聞いたら、自分が海外へ行っている間に、その子と付き合っていたんですよ。好きな子を取られました(笑)。–いろいろな面で勝ってたのに、そこは負けちゃったんですね(笑)。上島選手の好みの女性はどんなタイプですか?何かに熱中している人がいいですね。それぞれ自分の時間を大切にして、たまに会うのがちょうどいいです。自分がいないとダメとか、依存されるとちょっと困ってしまいます。–かつて何かありました(笑)?サッカーや勉強、筋トレなどをしていると意識がそっちに向いてしまうので、連絡を怠ってしまうというか、返信が遅いと言われることがよくありました。それらに集中していると、彼女には申し訳ないですが、スイッチがオフになってしまうので、そこを理解してもらいたいですね。–ほかに惹かれる要素は?女性らしいタイプの人が好きです。クールビューティというよりは、柔らかい感じの人に惹かれますね。あと、気を遣える女性がすごく素敵だなと思っていて、例えば床などに髪の毛が落ちていたら拾ってくれたり、椅子が出ていたらさりげなく戻したり。できそうでできないことをやってくれるといいなと思います。デートは、まだ行ったことのない箱根がいいですね。そこで最近ハマッているゴルフと温泉を楽しみたいです。彼女とはアクティブなことをしたいですね。でも、最近はないなぁ(笑)。夢はワールドカップ出場! 日本中を熱く沸かせたい–では、最近のオフの日はどう過ごしていますか?英語の勉強やゴルフ、トレーニングなどをしています。自分にとってゴルフは発散の場でありレジャーの面もあるので、楽しんだあとは何かやらなければという切迫感を感じるんですよね。なので、そこから英語の勉強をしたり、ランニングをしたりして、遊んだぶんをチャラにします。それでノルマ達成となって気持ちよく寝られるんです。のんびり、ゆったりと過ごすのではなく、やることを決めて行動するキチキチしたタイプですね。–性格が如実に表れている休日の過ごし方ですが、勉強されているとは驚きです!英語は将来のことを考えて大学の頃から勉強しています。勉強も自分よりできる人がいると勝ちたいと思うので、中学のときはけっこう熱心に取り組んでいました。でも、高校になると授業のペースが少しゆっくりだったのでちょっと物足りなかったんです。それでもっと勉強したい気持ちが膨らんで、大学でその欲求が爆発しましたね。意識の高い人たちも多かったので、ゲームや昼寝より自分に投資しなきゃと思ったんです。その延長で、英語をいまも続けています。–素晴らしい向学心! 取材陣の丸まった背中がピンと伸びました。では、最後に目標や夢を教えてください。今季、チームをいろいろな場面で助けてくれた同クラブの染谷悠太選手という大先輩がいるのですが、同じポジションを争うライバルでもあります。自分は負けたくないですし、必死に努力していつか超えたい。その一心で積極的なプレーをしたいと思います。あと、大学の同期である渡辺剛選手(FC東京)にも負けたくないですね。同じ身長、体重、誕生日と自分と似た部分を持ち合わせているので余計にそう思います。そして、日本代表のユニフォームを着て、ワールドカップに出て、日本中を熱くさせたいですね。「ヘディングや1対1のボール奪取など、あの選手強いな、よく走ってるなと思っていただけたら嬉しいです」と上島選手。曇りのない向上心の塊は、いずれ何かをしてくれるにちがいない、という胸高鳴る予感を覚えずにはいられません。いくつもの空を象った日本代表の新ユニフォームのように、これから上島選手の瞳にはさまざまな景色が映ることでしょう。今後のご活躍を期待しています!
2019年12月15日範宙遊泳の山本卓卓が、KAAT 神奈川芸術劇場のキッズ・プログラムに初登場。岡田淳原作の『二分間の冒険』を、8月17日から、同劇場の大スタジオで上演する。山本とキッズ・プログラム、意外にも思われるこの組み合わせ。だがKAATについて山本は「とても良い劇場」と語り、両者の良好な関係がこの企画を後押ししたことを明かす。「KAATの人たちはちゃんと“人”でつくっている感じがするんですよね。流れ作業ではなく、そこにしっかりと血が通っている。またアーティストとどう関わろうかを考えてくれますし、さらに地域のことも考えている。キッズに力を入れているところも魅力的ですし。だからお話をいただいた時はぜひ!って感じでした」『二分間の冒険』に関しては、KAATの方から提案があったとのこと。山本は上演台本と演出を担うが、劇団公演を始め、これまで手がけた舞台はほぼオリジナル。原作ものへの抵抗はなかったのだろうか。「まったくないですね。逆に僕、得意だと思いますよ。というのも、原作者の考えていることっていうのは上演台本を書きながらもすごくためになりますし、そこからどう自分なりのものに置き換えていくか。それを思案するのはすごく楽しい作業で。自分の中から絞り出して書くオリジナルよりも、ずっと楽しかったです」原作は小学校高学年以上を対象にした長編冒険小説。だが舞台では4歳から入場可ということで、わかりやすい表現へと意識的に書き換えたのかと思いきや……。「子供目線ということを強調したくないと思ったんです。だから平易な言葉にする、みたいなことはまったくやっていませんし、多少難しくてもそのままでいいかなと。難しいってネガティブに捉えられがちですが、つまりは考えるきっかけになるということ。そして今伝わらなかったとしても、何時間、何日、何年か後に伝わる可能性はある。それを僕は“ディレイ”と呼んでいて、特にこの作品ではそのディレイに期待しているんです」本作には主要なキャストが7人登場するが、それ以外に公募された10人がエキストラ=”みんな”役として参加している。「先日初めて、”みんな”勢も加わって稽古をしてみたんです。メインと言われるメンバーはかなり細かい段階まで仕上がってきているんですが、そこにみんな勢が入った時に、お芝居がさらに立体的になったのを見てすごくワクワクして。これからもっと荒々しくて初々しいものになっていくはずなので、その駆け引きが今から楽しみですね」すでに来年にはツアーも予定されている本作。“みんな”役は各都市でそれぞれ新たに公募される。「だから地方によってバージョンが変わるわけで、それこそ僕がやりたかったことなんですよね。地域の人たちと経験を共有することが出来ますし、演出家としてももうちょっとキャストのボリュームを出したいって時にそれが可能になる。これがフォーマットとして演劇界に定着していけば、演劇の可能性をもっと広げられるんじゃないか。そのひとつの可能性として提示したいって気持ちもあるんです」その第一歩はまず8月の横浜から。そして山本はこの舞台にこんな想いを込める。「人は最終的には“個”、“私”であるということですね。もちろん最初から最後まで“私”では、ただ我が強いだけでダメですけど。まず“私”から始まって、次に“あなた”の存在に気づき、そこから“私たち”になって、さらに“みんな”になる。でもそこからちゃんと“個”があることが認識出来ると、“私”から“私”までの過程がものすごくぶ厚くなるはずで。それを感じ取ってもらえたら嬉しいですし、ディレイしていつか届くといいなと思います」取材・文:野上瑠美子
2019年08月15日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『プロヴォーク 復刻版 全三巻/PROVOKE Complete Reprint of 3 Volumes』多木浩二、中平卓馬、高梨豊、岡田隆彦(第2号目から森山大道も参加)らにより1968年に創刊された伝説の写真同人誌『プロヴォーク』の完全復刻版。全3冊+別巻1冊からなる本書は、当時の『プロヴォーク』全3号分から原稿データを抽出し、写真イメージも忠実に再現されている。別巻では、文章が英語と中国語にも翻訳されている。さらに、第2号にのみ付属していたとされる帯も完全再現されている。【書籍情報】『プロヴォーク 復刻版 全三巻/PROVOKE Complete Reprint of 3 Volumes』出版社:二手舎ハードカバー/第1号68ページ210×210mm/第2号109ページ240×180mm/第3号110ページ240×190mm発刊:2018年言語:日本語・別巻(英語/中国語訳)価格:8,000円■Shelfオフィシャルサイトで『プロヴォーク 復刻版 全三巻/PROVOKE Complete Reprint of 3 Volumes』を購入する
2018年11月03日伊勢丹新宿店では2月16日まで、日本を代表するアニメ、マンガ、実写作品とアートディレクター吉水卓がコラボレーションした期間限定ショップ「Japanese Classics Designed by Taku Yoshimizu @Re-Style CULTURE」を同店本館2階TOKYOクローゼット/リ・スタイルTOKYOにオープンしている。Japanese Classicsとは、吉水が手掛けるアートデザイン事務所「スイミーデザインラボ(SwimmyDesignLab)」から新たに始動した、キャラクター業界の常識を破るアートプロジェクトのこと。会場では、吉水が幼少期より好んだというキャラクター作品が同氏独自の世界観によってユーモラスにリライトされ、タイツやボクサーパンツ、ポーチ、インナーバッグなどの他、ノート、ミントタブレットケース、ウォーターボトル、小皿、蕎麦猪口に描かれ販売されている。この他、伊勢丹新宿店限定でTシャツに好みのキャラクター(※一部除く)をその場でプリントできるカスタムオーダー(7,000円から)も実施。Tシャツはホワイトとグレーが用意され、ホワイトはカラープリントとモノトーンプリント、グレーはモノトーンプリントができる。今回同氏によってリライトされている作品は、「リボンの騎士」、「ミンキーモモ」、「キューティーハニー」、「タイムボカンシリーズ、ヤッターマン」、「快獣ブースカ」、「ゲゲゲの鬼太郎」、「みなしごハッチ」、「鉄腕アトム」、「うる星やつら」、「アルプスの少女ハイジ」、「名探偵コナン」、「キン肉マン」、「ひみつのアッコちゃん」など。
2016年02月04日代官山周辺で働くクリエイターたちが中心となり活動している「東京代官山ロータリークラブ(以下、RCTD)」。RCTDが主催する「大西洋さん、卓話と食卓」というトークと共に日本のソウルフードであるお米や、お米と楽しむ食を味わうイベントが、同メンバーである遠山正道さんが代表を務める株式会社スマイルズの本社オフィスで開催された。会の前半は、三越伊勢丹ホールディングス・代表取締役社長の大西洋さんのトーク、後半では、お米や和牛など、日本の食文化を味わうイベントが行われた。「こめ結びのおもてなし」という米を主役にしたイベントでは、三越伊勢丹のフードバイヤーが厳選した、“日本各地のごはんの友”を使った料理や実りの秋を象徴する“日本酒”が供された。また装飾ユニット・mimosa(ミモザ)が、 実りの秋をイメージした紅葉や稲穂を取り入れた温かみのある草花で空間を演出した。おもてなしのドリンクには、米と麹で作る優しい味わいの「甘酒」(三崎屋醸造)、名酒の誉れ高い「雪の茅舎」(秋田・齋彌酒造店)、「りんごジュース」(岩手・紫波フルーツパーク)紅芋酢のソーダ割などを用意。そして“日本各地のごはんの友”を取り入れた料理は株式会社スマイルズのフードプランナー桑折敦子さんが担当した。青森ではじめて特Aランクを取得したキレと粘りのあるお米「青天の霹靂」を使って、「梅の実ひじき」(大宰府えどや)、「じゃこ山椒」(京都・たけのうち)などをくわえた“ひと口むすび”を握り、「玉ねぎ天」(岡山・長谷井商店)と大根を出汁で煮た“おでん”、宮崎の尾崎牛を使った“牛丼”や“キーマカレー”など、ごはんが欲しくなる幅広いフードメニューを並べた。「全国各地のごはんの友で結んだおむすびをはじめ、お米のおいしさを引き立てるメニューで、実りの秋を表現しました」と桑折さん。また会場を沸かせたのは、和牛文化を世界に発信するVIVA JAPAN代表の浜田寿人さんが用意した宮崎産の尾崎牛。「30ヶ月もかけて長期飼育する尾崎牛は、幻の和牛ともいわれ、東京では年間4、5頭入るかどうか。エシレバターのようにスッととける甘味のある脂など、和牛のなかでもトップクラスのおいしさです」との浜田さんの言葉に喉がなる。イベント空間に併設されたキッチンから、低温でじっくりローストした肉のグリルやサッとあぶった和牛寿司が運ばれると、待ちきれない参加者が次々に手を伸ばす光景がみられた。「こうやって多くの人に食べてもらい国内外にすばらしい和牛をPRしていきたい」と語った。卓話で刺激をうけて、食卓でお腹をみたす、心とカラダに豊かな実りを与えた「大西洋さん、卓話と食卓」は、大盛況のうちに幕を閉じた。前編「三越伊勢丹の大西洋社長が代官山ロータリークラブで語った“伊勢丹に就職した理由”とは?【イベントレポート--前編】」に続く。
2015年12月18日●依田氏がCDジャケットのデザインに行き着くまでワコムは27日、DIR EN GREYやthe GazettE、湘南乃風、BABYMETALなど数多くのミュージシャンのCDジャケットデザインを手がけるアートディレクター、コラージュアーティストの依田耕治(よだこうじ)氏が、そのコラージュテクニックを伝授するセミナー「Wacom Creative Seminar Vol.19 ~for Photo Collage~」を東京都・新宿にて開催した。ここでは、同セミナーの模様をレポートする。○好きなものをデザインするためにセミナーの前半は、依田氏が自身のプロフィールや仕事内容などについての話となった。依田氏はデザインの専門学校を出たあと、SP(セールスプロモーション)ツールなどを製作する会社で4年間ほど、商品パッケージやポスター、カタログなどを制作していたという。その頃はデザイン業界の制作環境がアナログからデジタルへの過渡期で、依田氏もそこで初めてMacに触れたということだ。やがて、「自分の好きなものをデザインしたい」という情熱から同社を退社し、アートディレクターのフリーアシスタントとして従事する。しかし、当初はこれまでの会社でしていたデザインとは明らかに異なるものであったことから「自分の力のなさを痛感した」と明かした。その後、数多くのCDジャケットデザイン制作を手がけるグラフィックデザイナー・サカグチケン氏の率いる「サカグチケンファクトリー」に入り、本格的にCDジャケットのデザインやディレクションを始めることとなった。依田氏はこうした経歴について「最初の会社では0から作って印刷までを行う実務的なことを学び、次の職場では"イメージを形にする方法"を教えてもらい、そしてサカグチさんのところではアーティストとの付き合い方やCDジャケット制作のやり方を教えてもらいました」と自身の成長過程について語った。そして2011年、あらゆるアートワークを担う職人集団「陸識」(ROKUSHIKI)を起ち上げ、数多くのアーティストのCDやDVDジャケットなどを世に送り出しているという。○コラージュ作りのきっかけは「苦肉の策」依田氏がこれまでに手がけたCDジャケットは、DIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)やthe GazettE(ガゼット)、湘南乃風といった日本のトップクラスのミュージシャンをはじめ、現在世界中でブームを巻き起こしているBABYMETAL、仙台のご当地アイドル・ドロシーリトルハッピーなど幅広い。依田氏の作品の特徴は、自身で「コラージュアーティスト」と名乗っているとおり、さまざまな素材を組み合わせて一枚の絵を完成させるコラージュで独特な世界観を生み出していること。依田氏は、コラージュ作りを始めたきっかけとして「僕は絵(ラフ)が描けないので、クライアントにデザインを提案するときに写真を組み合わせて説明したり、予算がなくて思うような写真を撮影できなかったりしたため」と、苦肉の策によるものだったことを明かした。それが今では「表現したいものを形にする手段」になっているという。別々の素材を組み合わせるコラージュには、いかにも「切り貼り」した印象を受けるものもあるが、依田氏はそれを嫌い、「一枚の絵に見せる」ことを心がけているという。制作過程としては、先にイメージを思い描き、そのあとでイメージに近い素材を集めることもあれば、使いたい素材を先に見つけてそのイメージを膨らませていくこともあるという。先にイメージが浮かんだ場合の素材の集め方については「思い描いたイメージと完全に一致するものは皆無なので、テーマに合ったストックフォトを探したり、自分で撮影したりしている」と述べた。普段からストックフォトを集め、特に"変な形に見える裸体"の写真は好きで集めているということだ。○具体的なCDジャケット制作のプロセス&裏話ここからは、実際のCDジャケット制作についての話へと移った。the GazettEのアルバム「Beautiful Deformity」のCDジャケットの例に、制作段階において使われた絵コンテと3Dモデルを紹介。まずは思い描いたイメージを絵コンテで起こし、それをもとに3D造形物を制作した上で、最終的にアーティストが抱いているイメージのパッケージにどのように落とし込んでいくかを考えたという。また、DIR EN GREYのアルバム「ARCHE」("根源"という意味)のジャケットデザインでは、先にアルバムタイトルだけが伝えられ、そこからイメージしたビジュアルをいくつも提案したそうだ。その後、バンドメンバーの意見を取り入れつつテーマを絞り、制作した3Dの造形物をひとつのストーリーに沿ってさまざまなパターンで撮影したそうだ。実際に採用されたのはパッと見ではわかりづらいものであったが、「DIR EN GREYのメンバーは出落ち感(出た瞬間にすぐに理解できてしまう)ことを嫌うので、温度であったり匂いであったり、何か伝わるものに落とし込んでいくケースが多い」と、わかりづらい作品が選ばれたことにも理解を示していた。ちなみに、DIR EN GREYはメンバーのこだわりが強く、まとまるまでにとても時間が掛かり、ツアーで地方に出掛けているときには現地に出向くこともあるという。このほか、依田氏が関わるアーティストの特徴として、the GazettEはボーカルのルキ氏が明確なイメージを持っているため、ちょっとした補正案やブラッシュアップを行うと共に制作スタッフ達とさらにイメージを膨らませていく。一方、湘南乃風の「バブル」と言う作品は「基本的におまかせ」という形で自由にデザインさせてくれるなど、各アーティストのファンには興味深い裏話を明かしてくれた。●the GazettE 最新アーティスト写真でデザインワークを実演○依田氏の世界観を表現するコラージュテクニック講座セミナーの後半は、ワコムのペンタブレット「Intuos Pro small」とAdobe Photoshopを使って、コラージュ作りの過程や手法を紹介していく実践形式での講義となった。ちなみに依田氏は普段の作業では大きめのペンタブレットを使用しているが、アーティストがコンサートなどで地方にいるときは、smallサイズのペンタブレットを持って「出張デザイン」を行っているという。なお、この実践コーナーで使用するコラージュは、the GazettEのボーカル・RUKI氏の写真をベースに、8月26日発売の同バンドのニューアルバム「DOGMA」("教義"の意味)のイメージを、依田氏ならではの世界観で「異宗教」をテーマに表現した作品だ。ルキ氏の身体の中に「宇宙」や「祈る人」、「石像」などの宗教的なアイテムを埋め込むように表現したコラージュに仕上がっている。○クイック選択ツール+レイヤーマスクで髪の毛を切り抜く今回のコラージュ制作で最初の作業は「髪の毛を切り抜く」こと。いくつかの方法がある中、依田氏は「クイック選択ツール」を使って大雑把に選択したのち、上部の「境界線を調整」ボタンを押し、出力先では「新規レイヤー(レイヤーマスクあり)」を選んで新しいレイヤーとして保存するというやり方を選んだ。今回の素材は、背景と髪の毛の境界がはっきりせず切り抜きづらいものであったが、こうした場合はこの方法を用いることが多いという。次に身体の部分を使って表現するために身体全体や首の肌色部分を抜いて別の素材を挿入していく。手の部分も同様にレイヤーマスクに別素材(ここでは宗教画)を乗せ、ほかの部分に合わせて色味を変えて馴染ませる。その際、もとの素材(ここでは手)の立体感に欠けてしてしまうので、覆い焼きツールなどで陰影を強めて立体感を維持するように心がけているとのことだ。さらに身体の部分のレイヤーマスクに石像やクレーターの画像を重ねていくのだが、ここではより美しく仕上げるために、境目を葉っぱで隠すことで滑らかな表現を実現しているということだ。○素材の陰影に合わせて色を付けるテクニックある程度出来上がったら、全体のトーンを合わせるために石像に色をつけたり別の素材を重ねて合成していく。ここでもやはり石像が平面的にベッタリとなってしまいがちだが、今度は前述したような覆い焼きツールではなく、チャンネルの「演算」を使って、陰影に合わせて色を付けるテクニックを見せてくれた。「イメージ」メニューから「演算」を選択すると開くウインドウで、第1元画像と第2元画像、チャンネル(ここでは「レッド」)を指定する。これにより画像の「濃淡」だけをチャンネルとして抽出でき、それを石像の画像に重ね合わせれば、色付きの素材が明るい部分には濃く、暗い部分には薄くなることで立体感を演出できるという。さらにトーンカーブを使って好きなように調整すれば、より自分のイメージに近い仕上がりになるということだ。なお、このチャンネルの「演算」を使ったテクニックについては、現在ワコムが展開している「Create more」キャンペーンの依田氏のページからダウンロードできる「依田耕治 ダウンロードコンテンツ」に含まれる「チュートリアルe-Book」(eブック形式)の中で詳しく解説されている(メールアドレスの登録が必要)。ちなみに依田氏は、Photoshopの操作方法はすべて独学で覚え、この「演算」を使うテクニックは昔「気球に国旗を入れる」という作業を行った時に見つけたという。依田氏は「丸いものや凹凸のある素材にシンプルなものを重ねて練習すると覚えやすいでしょう」と聴講者にアドバイスした。最後に、ルキ氏の頭に角を生やしたり、顔に色々な素材を重ねたりして"人間っぽさ"をなくす作業となった。重ねる素材はガイコツやヘビ、柄など多彩だが、依田氏は「何を加えて良いのかわからなくなったら、とりあえずあらゆる素材を重ね、あとから不要なものを取り除いていく」という「引き算」方式で作り上げる方法を推奨していた。角の部分にも「演算」で色を付けたり、粒子感やノイズを乗せたりして境界線を馴染ませ、一枚の絵に見えるように仕上げていく。そしてすべてのレイヤーを結合し、「覆い焼き」や「焼き込み」といったツールで細かい調整を行い、作品の完成となった。最後に依田氏は「今、僕がやったことは何ひとつ難しいことはなく、根気さえあれば誰でもできます」とした上で、「時間短縮という意味でも、ペンタブレットを使うのもお勧めです」と語ったのち、「ただ、僕よりも良い物は作らないで下さい」というジョークでセミナーを締めた。
2015年07月01日ワコムはアートディレクター/コラージュアーティストの依田耕治氏がコラージュテクニックを伝授するセミナー「Wacom Creative Seminar Vol.19 ~for Photo Collage~」を開催する。日時は6月27日 13:00~15:30(12:00開場)。会場は東京都・西新宿の住友不動産新宿グランドタワー5階にあるベルサール新宿グランド会議室 A。参加費は無料(事前申込みが必要)。同セミナーは、人気バンドDIR EN GREYやthe GazettEなどのCDジャケットを手掛け、ワコムが現在実施している「Create more」キャンペーンにも登場するアートディレクター/コラージュアーティスト 依田耕治氏が登壇し、独特な世界観を生み出すコラージュテクニックを「Intuos Pro」を使った実践を交えて伝授するもの。最新のアーティスト画像を使用した普段見ることができない制作の工程や、コラージュ制作に役立つテクニックが紹介されるほか、クリエイティブ関連の質問にも答えてくれるということだ。また、会場にはプロフェッショナル向けペンタブレット「Intuos Pro」や液晶ペンタブレット「Cintiq」シリーズなどを実際に体験できる「タッチ&トライコーナー」が用意されるということだ。なお、セミナーに参加するには、事前に申込みページより申し込みを行い、申し込み完了画面をプリントアウトして持参すること。定員は72名(先着順)で、定員に達し次第応募を締め切るということだ。
2015年05月27日クリエイティブ集団「スイミーデザインラボ」の吉水卓が、結婚式や子どもの成長記録の写真データから作る、世界にひとつだけのアルバム「リ・スタイル×スイミーデザインラボメモリアル アート アルバム」の受注をスタートした。サービスの受付場所は伊勢丹新宿店本館3階 リ・スタイル。9月24日から10月7日での限定サービスで、約1か月後の受け渡しとなる。アルバムは全部で60ページ、基本料金は6万円。購入者自身が選んだ20枚のメインショットとその他80枚の写真および吉水の描き下ろしイラストから構成される。描き下ろしイラストは基本1ページだが、オプションで点数を追加することも可能。また、写真と切り絵、イラストを織り交ぜたアートページ(=見開き2ページ)もデフォルトで設定されている。表紙のカラーは100色以上。合皮仕様(追加料金5,000円)、クロス貼り仕様(追加料金3,000円)などのオプションの用意もあり、細部までこだわった一冊を作成することが出来る。中面には敢えてマットな質感の紙を使うことで、アートブック風に仕上がるのも特徴だ。アルバムには、お客一人ひとりの好みに合ったデザインが施されるばかりか、お気に入りの一枚を使用したページは、レーザーカット技術を用いて作成した切り絵と、吉水自身が描き下ろすイラストを融合させたアート作品に仕上がるのがミソだ。こうしたサービスに関して伊勢丹新宿のリ・スタイル担当者は「お客様に、自分の感性を生かしてオリジナルの一品を作る楽しさを味わってほしく思っている」とコメント。第一級のクリエイターの手により、センスが光る逸品に仕上がる歓びを提供したいという。また、吉水が「商品名は『メモリアル アート アルバム』だけど内容はアートブック」と話すように、大切な思い出をアートへと昇華させることが出来るのが大きなポイントだ。三越伊勢丹では9月第2週目に「オンリーエムアイ 秋のキャンペーン」で、「他にはない新しい価値」を持つ商品を発信しているが、今回のアルバムオーダーをはじめとするサービス型の通年企画「イセタン百貨“事”店」では、お気に入りのモノとの出合いや体験の提供も視野に入れ、様々なイベントやセミナーを開催していく。
2014年09月29日多くのデザイン賞を受賞しているアートディレクター・渡邉良重と、話題の企業広告を多数手がけるCMプランナー・高崎卓馬のトークイベントが、11月25日にマルノウチリーディングスタイルカフェで開催される。同イベントは、両氏が手がけた「ディーブロス(D-BROS)」の2014年絵本カレンダー「ディアベア(DEAR BEAR)」の発売を記念したもの。トークでは、渡邉の柔らかなイラストに、高崎の繊細な言葉が合わさり”物語”が完成したこのカレンダーの制作過程の他、広告業界の第一線で活躍する両氏が「モノや広告を通して何を考え、何を伝えようとしているのか」を聞くことができる。また、ショーやムービーの朗読を中心に活動中の美大生・前田エマによる同絵本カレンダーの朗読会や、カレンダー購入者向けのサイン会も実施される。会場では、カレンダーに登場する少女が描かれた新作のカップ&ソーサー(4種)を限定発売。カップとソーサーを組み合わせることでイラストが完成する仕組みになっており、カップを持ち上げると違った表情の少女のイラストが現れる。イベントに参加するには、店頭にて前売りチケットを購入するか、info.d-bros@draft.jp宛てに、名前、電話番号、枚数を記載したメールを送信することで申し込むことができる。「ディーブロス(D-BROS)」は、広告制作、グラフィックデザインを主とする株式会社ドラフトのプロダクトブランドとして1995年にスタート。ステーショナリー、インテリアツール、テーブルウェアなど数々のプロダクトを国内外で発表している。渡邉は、2012年に植原亮輔とともに「キギ」を設立。アートディレクションやグラフィックを中心に、ウェア、絵本、D-BROSプロダクトなどのデザインを手掛ける。ADC会員賞、NY ADCおよびD&AD金賞などを受賞し、国内外で高い評価を受けている。著書にロングセラーの絵本『BROOCH』(リトルモア)ほか。一方、高崎は電通コミュニケーションデザインセンターに所属。話題の企業広告を多数手がけ、映画『ホノカアボーイ』では脚本・プロデュースを担当した。2012年には『表現の技術』(朝日新聞出版)、小説『はるかかけら』(中央公論新社)を出版。さらにギギの渡邉や植原とともに三陽商会のコートキャンペーンや、気仙沼の日本酒のリニューアルプロジェクト「NAMIとUMI」にも携わっている。【イベント情報】渡邉良重 × 高崎卓馬 トークイベント会場:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワーKITTE4F会期:11月25日時間:開場 18:30/19:00から20:30定員:60名参加費:1,500円(1ドリンク付き)問い合せ:03-3498-6851
2013年11月17日百貨店を中心に全国で展開するベーカリーの「ドンク」は、、2013年の干支(えと)“巳(み)”を模した「干支パン」を、1月の初売り日より7日まで関東エリア45店舗で発売する。ホイップクリームとカスタークリームを絞ったパンの上に、干支の「へび」をデザインした。価格は336円。さらに、各店で新年に“幸運を運ぶ”というフランス発祥の伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」の販売を、12月28日より開始する。同商品は「王様のお菓子」と言う意味の、フランスの新年に欠かせない伝統菓子。パイ生地の中に風味豊かなアーモンドクリームを入れ、フェーヴ(陶器の人形)の代わりにアーモンドが1粒入っている。切り分けた時にアーモンドが当たった人は1日王様(王女様)になることができ、この1年、いいことがあると伝えられている。同店では1965年に初めて「ガレット・デ・ロワ」を発売し、以来47年間、パン職人のこだわりが詰まった伝統的なレシピを守り販売を行ってきた。2013年は従来の味をさらにグレードアップ。進化させた新レシピで焼いた「ガレット・デ・ロワ」を販売する。価格2,100円。名古屋駅店、羽生パサール店を除く全国128店舗で1月14日まで販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月13日