子どもが「幼稚園キライ」「幼稚園に行きたくない」と言い出したら、どんな声かけをしていますか?「先生や友達も待っているよ」「〇〇が楽しみだね」と親が一生懸命に励ましても子どもには響かず、ますます嫌がるばかり…。幼稚園教諭をしていた私は、このような場面を何度も見てきました。今回は、登園を嫌がる子に言ってはいけないこと、嫌がった時の対処法をお伝えします。脅しの言葉はかけないで!必要なのはスキンシップの時間子どもが「幼稚園に行きたくない」と言うのはどんな時でしょうか。それはなんとなく「不安」な気持ちを抱えている時です。不安な気持ちがあるとその気持ちを埋めるためにママから離れたくなくなります。そして、満たされていると「楽しい事をしたい」という意欲が出て、幼稚園に行くことに対して前向きになります。そのため、子どもが登園を嫌がる時に、「先生や友達が待っているよ」「〇〇があるんだって!」と園での楽しいことを伝えても、不安な気持ちは消えていないため、子どもには響かないのです。ましてや「行かないと恥ずかしいよ」「みんな行ってるのに」などの脅しの言葉は、不安をあおってしまうので絶対にNGです。まずは、「なんとなく不安」な気持ちを「安心感」に変えるためのスキンシップの時間をもつことが、一番の近道です。帰ってきたらホッとできるようにわがままOKどうしても登園を嫌がる場合は、無理に行かずに家でゆっくり過ごす日があってもいいと思います。ただ、子どもが「行きたくない」と言うたびに、幼稚園をお休みをするワケにはいきませんよね。なので、嫌がりながらも登園できた日は、帰ってきたらたくさん甘えさせてあげてください。抱っこやおんぶといったスキンシップ以外にも、楽しくできる触れ合い遊びもおすすめです。くすぐり合いや、向かい合ってにらめっこ、じゃんけんをして負けたら肩もみなど、触れ合いながら親子で大笑いできるといいですね。少しの時間スマホを手放し、テレビを消して、子どもの話に耳を傾け、好きな遊びにつきあう時間をとりましょう。それを続けていると、子どもは心に余裕ができ、幼稚園を嫌がることが少なくなっていくと思います。赤ちゃん返り状態になっても叱らないでしかし、ママがゆったり楽しく関わろうとしても、子どもがワガママを言って、赤ちゃん返りのような状態になり困らせることもあります。それは園生活を頑張っている証拠。ワガママな性格になってしまったわけではなく、家では素直な気持ちを出して発散しているだけなので、叱らず受け止めるのが◎。ママに甘える時間が幼稚園に行く力に!わが家の年中の娘も、疲れがたまったり、園でいろいろなことを我慢して頑張りすぎたりした時は、家で爆発することがあります。自分でできることを「ママやって」と言ったり、思い通りにならないと理由も話さずグズグズしたり…。娘がワガママになった時、幼稚園児と思って関わるとついイライラしてしまうので、赤ちゃんに戻ったつもりで関わっています。「まだ赤ちゃんだから、なんでもしてあげるよ~」という感じで。しかし、プライドは高い娘。それを口にだすと怒ってさらに大変なことになるので、心の中で密かに思って対応しています(笑)。ほんの少しだけの時間で満足する日もあれば、帰ってから寝るまでワガママを続ける日も。かと思えば友達の誘いを断って「ママと遊ぶ」と言ったり、「抱っこして~」と、素直に甘える日もあります。それでも翌日は「いってきまーす!」と、はりきって園に行く姿を見ると、家で過ごしながら自分を取り戻す時間の大切さを感じます。パワーを充電できればがんばれる子どもにとってママやパパとの時間はとても大切なもの。「幼稚園に行きたくない」と言う時は、ママやパパに甘えられる時間をいつもより多くとって、パワーを充電させてあげてくださいね。そのパワーがあるからこそ、子どもたちは幼稚園でさまざまなことに挑戦できるのです。<文・写真:ライターnicoai>
2020年09月08日保育園の1〜2歳児クラスのトラブルで多いのが、お友だちに噛まれたり、噛んでしまったりということ。どうして子どもは噛んでしまうのでしょうか? わが子の経験と保育園側の対応などをご紹介します。 噛まれたときの保育園の対応息子がお友だちに噛みつかれたのは、1歳児クラスになってすぐ。お迎えに行くと、歯型がくっきりと残るほど腫れ上がっており、ショックを受けたものです。 担任の保育士さんからは、「おもちゃの取り合いをしていて、相手のお友だちに噛まれてしまいました。こちらで防ぐことができず、申し訳ありませんでした」と謝罪がありましたが、誰に噛まれたかというのは教えてくれませんでした。 きっと親同士のトラブルを避けるためなのでしょう。病院へ行くほどのケガになれば名前も知らせるのでしょうが、これくらいの小さなケガであれば親同士は介入させないというのが保育園の方針のようでした。 こちらが噛んでしまったときは…それからしばらくして、今度は息子がお友だちに噛みついてしまいました。このときもお迎えのときに保育士さんから状況説明があり、おもちゃを取られた息子が取り返そうとして起きたそう。 このときは「被害を受けたお子さんの親に謝罪したほうがいいでしょうか?」と尋ねましたが、「園から説明しますので必要ありません」という回答でした。 1〜2歳はなぜ噛んでしまうの?お友だちを噛んだり噛みつかれたりするトラブルは、1〜2歳児のクラスではよく起きています。原因は、1〜2歳の子どもたちがまだ言葉で気持ちを伝えられないこと。言葉で意思疎通ができる年齢なら「おもちゃを取らないで」「私が遊んでいたんだから返して」などと訴えることができますが、まだ言葉をうまく操れないと悔しくて噛みついてしまうのです。 楽しくて興奮しすぎると噛んでしまう子もいると言いますが、いずれにしても悪気があるわけではなく、これくらいの年齢では成長の過程によくあることだそうです。 家に帰ってからしかるのはNG?息子がお友だちを噛んでしまったとき、保育士さんからは「噛んでしまったときにしっかり注意したので、しからないであげてくださいね」と言われました。 1~2歳の子どもには「その場」で̪しからなければ伝わらないため、あとからしかってもあまり意味がないそうです。噛みつきの頻度だったり状況もあるので一概には言えませんが、保育士さんが「子ども同士のトラブル」という範囲なら、保育士さんにお任せしようと思いました。 子ども同士の噛みつきや引っかきは、それからも園内で度々ありましたが、年齢が上がり、おしゃべりがじょうずになるにつれてなくなりました。どちらの立場になっても心配は尽きないと思いますが、保育士さんを信頼して乗り越えていけたらいいですね。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
2020年09月02日幼稚園での子ども同士のトラブルは日常茶飯事。人間関係を学ぶ上で、とても大切な経験だと思っています。しかし、物を壊したりケガをさせてしまったりといった場合は、保護者同士の対応が求められることもあります。息子が入園してすぐの6月、年少クラスで起きた幼稚園での初トラブルとそこから私が学んだことを紹介します。幼稚園での初トラブル「友達に水筒を壊された!」幼稚園に少し慣れた6月のある日「あるお友達が〇〇(息子)君の水筒を投げて壊れてしまいました」と先生から壊れた水筒を渡されました。先生からは、「園から相手の保護者に連絡をしたところ、直接謝罪をされたいということですので、ご連絡がいくと思います。未然に防ぐことができず申し訳ありませんでした」とお話がありました。息子の幼稚園ではこういった場合に、園側からは相手の名前は出さないこと、当事者同士での話し合いになることを知りました。息子が何かしたことがきっかけなのか、どういった経緯でこのようなことになったのかと先生に尋ねましたが、今回は息子は離れたところで遊んでいて、まったくこの件に関与していなかったとのこと。水筒を投げたお友達は、かんしゃくを起こし、たまたま近くにあった息子の水筒を投げ、床に落ちて割れたとのことでした。実際、息子に事情を聞いてみてもよくわかっていない様子で、水筒が壊れてしまったことに多少のショックは受けているものの、案外ケロッとしていました。今回はケガをした子はいなかったということ、息子が何かをしたわけではないとわかりホッとした一方で、こういうトラブルもあるんだ、少し怖いな…と思いました。ただ、先生が今回の件に関してすごく責任を感じ、謝罪されていたので、先生との電話は終了し、お友達の保護者からの連絡を待つことにしました。相手の保護者から謝罪のLINEが相手も詳細もわからず、モヤモヤしていた夕方ごろ、相手の保護者からとても丁寧な謝罪のメッセージを受け取りました。思っていたよりもきちんとした謝罪で恐縮するとともに、いつか逆の立場になったときにはこんな風にきちんと謝罪しなければととても勉強になりました。受け取ったメッセージから学んだのは、以下のことです。・知り合いのママ友であっても敬語で・絵文字はNG・ビジネスレベルの謝罪の文章今回、メッセージを受け取った際は、かなりかたい謝罪の文章に「ここまでしなくても…」と感じました。しかし、もし自分の子がほかの子のものを壊したり、ケガをさせてしまった場合、こちらが思っているよりも相手の方が重く事態を受け止めている可能性を考えると、今回頂いたメールくらいしっかりと謝罪の意を示すことは大切だなと思いました。また、今回はLINEでの連絡でしたが、可能であればまずは電話で謝罪の方がよいのかなとも感じました。「弁償します」と言われた時、どうする?メッセージには、「壊れた水筒を弁償させてください」とも書いてありました。年少さんはいつお友達とトラブルを起こしてもおかしくない年齢で、わが家でも常々、「お友達にケガだけはさせないでー!」と思っていました。そのため自然と「子ども同士のことでお互い様ですから」と、一度はお断りました。しかし、もし自分が相手の立場だったら弁償させてもらった方が気がラクなのかもと考え直し、その後、弁償を受け入れることにしました。後日、その子とお母さんが、新しい水筒をもって再び謝罪に来てくれました。本当にもういいのに…と恐縮しながらも、このようにきちんとした対応をしてくれたことで、子ども同士も親同士もわだかまりなく、前よりも仲良くなれた気がします。そして、弁償してもらったことで、貸し借りのないフラットな関係がきちんと築けたように感じました。子ども同士も、お友達の口から「ごめんね」の言葉を聞き、息子も「またあそぼうね!」と笑顔でバイバイすることができました。いつでも反対の立場にもなりうるという気持ちでわが子もいつお友達のものを壊したり、ケガをさせてしまってもおかしくないと思っていました。そのため今回も、相手を責めるというよりはもし自分がその立場だったらと考えました。今回、すべてにおいて相手の保護者からは、私の想像以上の誠意を見せていただきました。この『想像以上』というのが大事なのかなと思います。これが逆に、想像以下だった場合、怒りの感情が芽生え、もっと大きなトラブルにつながる可能性もあると思います。自分たちが加害者側になった際には、最大限の謝罪と誠意を見せるという事の大切さを学んだ一件でした。たまたま息子の場合は、壊されたことが先だったので、相手のお母さんの対応がすごく勉強になりました。幼稚園でのトラブルで保護者が謝る、謝られるはよくあることだと思いますが、その際は、しっかりと誠意もって相手に接することが大事だと感じました。<文・写真:ライターさつき>
2020年07月28日2歳になる息子は保育園に通いだしてからというもの、お友だちに顔や腕などを噛まれてしまい、ケガをして帰ってくることが多くなりました。本人はあまり気にしていないようでしたが、親としてはどうしても心配するものです。そんなときの対策について考えてみました。 息子が噛まれた!保育園に通い始めてからしばらく経ったある日、保育士さんが申し訳なさそうな顔で話しかけてきました。聞いてみると、息子が腕をお友だちに噛まれてしまったとのこと。痛々しく、歯形のあざができていました。痛かっただろうな……と思いました。 でも、もしかすると息子がお友だちが遊んでいたおもちゃを取ってしまったのかもしれない。息子もやり返しているかもしれない。2歳児のすることだし、仕方がない。その日はそんな気持ちで帰りました。 またまた噛まれてしまった…次の週。今度は顔を噛まれていました。その数日後は肩。その数日後は背中。その後も週に1回から2回噛まれることが3カ月ほど続きました。息子本人は噛まれた直後は痛くて泣くようですが、私と会うころには噛まれたことなど忘れている様子。 とはいえ、私がさすがに気になってしまい、なぜ噛まれているのか保育士さんに聞いてみました。すると「お友だちの1人がどうしても〇〇くん(私の息子)が近くにいると気になるようで、突然噛んでしまうんです。なるべく離すようにはしているのですが……」とのことでした。 息子がやり返していないのならよかったという気持ちと、この頻度で噛まれていると保育園を嫌いになってしまうのではという気持ちがわき上がりました。 親としての気持ちを保育園に伝える保育士さんたちは、できるだけのことをしてくれているのだと思います。また、噛んでくるお友だち自身も悪気があるわけではなく、かまってほしいとか、何か嫌なことがあったとか、さまざまな原因でそうしているのだろうと思います。 家族は「どの子に噛まれているんだ!」と相手を特定しようとしました。しかし、噛んでくるお友だちが誰かを知ったところで、「あの子は息子を噛む子」と嫌なイメージがつくだけで、なにもすることはできません。ただ、「噛まれていることを心配に思っている」ということを保育園に伝えることだけはしておきました。 保育園がきちんと対応してくれた!3月初めより、保育園のクラス分けがおこなわれ、今までと違う生活が始まりました。すると、息子がケガをして帰ってくることがなくなったではありませんか! おそらく保育園が、息子を噛んでしまうお友だちとはクラスを分けてくれたのだと思います。 子どもの保育園生活で不安なことがある場合は、園にきちんと伝えることで対応してもらえるのだと安心感が増しました。 今後も子ども同士のトラブルを見つけた場合は、園に相談してみようと思います。どうしても集団生活ではトラブルがつきものですが、息子の気持ちに寄り添いながら、保育園と協力して息子を見守っていきたいなと思いました。 著者:岩谷ともこ2歳男児を持つシングルマザー。社会人をしながら博士号取得中。育児・離婚・資産運用について執筆中。
2020年07月08日幼稚園や小学校に通っていると、友達とケンカしたりもめたりといったトラブルがおこりがち。現在小2の息子も幼稚園の3年間でいろいろな友達トラブルがあり、悲しかったりイヤだったりという経験をしました。しかしそこから学び、成長できたことはたくさんあったと感じています。今回は息子が幼稚園で経験した友達トラブルとその時の対応、その後の息子の成長についてお伝えします。【年少】活発な子ども同士で毎日取っ組み合い!友達にパンチされたと聞いて…入園後、幼稚園にすっかり慣れてきた〇月ころ、帰宅後に「今日もAくんと遊んだ」と嬉しそうに話すようになった息子。同時に、「Aくんにパンチされた」とも言うように。親としては少し気になりましたが、本人は気にする様子はなく楽しんで幼稚園に通っていたので見守ることに。その後、幼稚園に行く機会があった時に、担任の先生にそれとなく聞いてみました。すると、「2人は毎日取っ組み合いのケンカをしています。あ、今日もやりあってましたよ!」と意外な答えが返ってきたのです。ぶつかるのは2人がよく似ているから先生の話によると、クラスの中でもひときわ活発な2人は、お互いリーダーシップをとりたがったり、やりたい事がかぶったりすることが多々あるためぶつかってしまうそう。しかし、取っ組み合いになっても殴り合っても、ケガにつながるほど攻撃することはなく、男の子らしく「決闘」を楽しんでいるようにも見えるとのこと。そのため、よほどヒートアップした時は止めるものの、それ以外は見守っているのだそう。それを聞いて私は驚きました。入園前、公園でいつも遊んでいた友達とはいつも穏やかに過ごしていて、息子がそのようなケンカをしたところを見たことがなかったのです。今思うと、息子がそれまでに出会った友達は、息子の提案についてきてくれるタイプの子だったのだと思います。息子にとってAくんは、一緒にいると楽しいけれど、初めて出会う自分の思い通りにならない相手。先生の言葉に納得し、Aくんのママとも情報を共有しながら、その後も見守ることにしました。しばらくすると2人は親友に。毎日ぶつかる中で相手への気持ちの伝え方、時には相手に譲ることを身につけていったようです。【年中】年長の輪に入り、いじわるをされるママ友から聞いた「息子が蹴られてる」という話年中になると、自由遊びの時間には、Aくんとともにさらに活発な年長の男の子たちの輪に入って遊ぶことが多くなりました。ある時Aくんのママから、「年長さんに蹴られてるってAから聞いたよ、大丈夫?」と言われました。そこで息子に聞いてみると、年長の中に1人いじわるな子がいて、一方的に蹴られたり、仲間に入れてもらえないことがあるとのこと。私は「イヤだったら他の子と遊んだらいいんだよ」と話しましたが、本人はどうしても年長のみんなと一緒に遊びたいそう。年長からしたら年中に対して足でまといのように感じて、悪気はなく仲間外れにしてしまうこともあるかと思い、しばらく様子を見ることにしました。あだ名をつけられたり、蹴られたりが続くある日、息子から「年長の子たちにイヤなあだ名をつけられて、ずっとやめてくれない」との話が。さすがに心配になり、すぐに先生に相談をしました。先生はいつも遊んでいるメンバーを集めて、全員の言い分を聞いたうえで、年長の子たちを厳しく叱り、息子へ謝罪させてくれました。年長の子たちは息子を邪魔に感じていたわけではなく、なんとなくあだ名をつけてしまったことがわかり、それからは仲良くしてくれました。しかしその中で1人だけ、先生の見ていないところで蹴るなど、いやがらせをする子が。その子は、息子だけではなくターゲットと決めた何人もの子にイヤなことをしていました。息子にその子から何かされてイヤだった時は、その都度私や先生に話すように伝えました。すると先生も見守りを強化し、イヤなことをされることはなくなっていきました。トラブル回避の方法を知り、やられる側の気持ちを知ったこのトラブルは、お互いに関わり方を学んだ年少の時のAくんのケンカとは違い、一方的ないじわるに巻き込まれて起きたことです。しかし、そのおかげで、「イヤなことをされたら、自分から親や先生に伝えること」という回避の方法を学ぶ機会になったと思います。また、子どもは悪気なく友達にイヤなあだ名をつけることはありがちですが、やられる方の気持ちを知ることができたこともよかったと思います。【年長】荒れた年中の子のターゲットに!友達と仲良く平和に過ぎていった年長の日々…だったのですが3学期にまたもトラブルが。年下の子から叩かれたり、暴言を吐かれる息子の園では、年長と年中が縦割りで同じクラスで過ごします。ある日幼稚園に息子を迎えに行くと、保育室から息子が出てきません。部屋をのぞくと、年中のBくんとともに先生の前に立っているのが見えました。先生はBくんに「きちんと、ごめんなさいをしなさい」と叱っています。Bくんがふて腐れながら「ごめんね」と小さく言うと、やっと息子が出てきました。先生が「お母さん、お待たせしてすみませんでした。Bくんが連日ごめんねが言えなかったので今日は絶対に謝れるようにしたくて、時間をもらいました」と話されました。私は、息子もなにかBくんにイヤなことをしたのだと思い聞いてみたのですが、そうではないよう。Bくんはイライラして暴れてしまうことがあり、活動の時にふらふらと立ち歩いてしまうことも。そんな時、息子が活動に参加するようサポートしていたら、叩かれたり暴言を吐かれたりするようになったそう。さらに息子は絶対やり返さないため、Bくんがイライラした時にターゲットにされがちだということでした。私は、息子からそんな話は聞いていなかったので驚きました。帰り道、ゆっくり話を聞いてみると、息子は「別に痛くないし、気にしてないから言わなかった」と。「どうしてやり返さないの?」と聞くと「年長の方が力が強いのに、年中を叩いたらダメだから」となんとも頼もしい言葉が!その後もBくんからの攻撃は続き、たびたび、居残りして謝られることがありました。Bくんにひっかかれ、少し腕が赤くなって帰ってくることも。相手の思いに寄り添い、許す力が育っていたケガをした日はBくんのママから電話がありました。「本当にいつもごめんなさい。きつく叱ってるんですが、たびたび痛い思いをさせてしまって…。卒園前の楽しい時期に…。もうなんて謝ったらいいのか」と泣きそうな声で。Bくんのママもどうしたらいいのかわからないという様子が伝わってきて胸が痛くなりました。私は「うちは大丈夫ですよ!そんな時期もありますよ、うちの子もBくんのことは気にかけてるので、卒園までに仲良くできるといいですね」と明るく答えました。その後もBくんから、「死ね!」「やくたたず!」などの暴言を度々吐かれる息子。私は、毎日息子に「大丈夫?」と聞いて、「あなたは何も悪くないからね」と話すようにしました。先生方も必死にBくんと向き合い、私と息子もBくんが落ち着くよう協力する形になっていきました。それでもなかなか落ち着かず、Bくんのママは毎日幼稚園に付き添いで通うようになりました。ママが付き添うようになって息子が攻撃されることはなくなり、息子の卒園前にはママなしでも穏やかに過ごせるようになったそうです。最後の登園の日、息子はBくんと、2人仲良く笑顔で写真を撮りました。この一件で、私がBくんのママに穏やかに対応できたの、息子のBくんと向き合う姿勢が頼もしかったから。自分のされたことよりも、Bくんについて考えることができていたことは、本当にすごいなと感じ、幼稚園での大きな成長を感じた出来事でした。幼児期こそ人間関係を学ぶ時期幼稚園でいろいろな友達トラブルに直面した息子。小学校に入ってからは友達ともめることは今のところないよう。色々な子がいる中で、器用にこなしていると感じています。小学校に上がると幼児期のように先生や親の目が届きにくくなります。ぜひ幼児期のうちに、大人の見守る中で友達とぶつかって人間関係を学んでほしいと思います。小さなわが子が悲しんでいると早く解決してしまいたくなるのが親心ですが、子どもが友達トラブルにあったら、親の役目は子どもの心のケアと、先生や相手のママとの情報共有だと思います。子ども自身が乗り越える強さと器用さを身に着けられるようにサポートしてあげたいですね。<文・写真:ライターnicoai>
2020年07月06日登場人物おかめ:ワーキングマザー。息子の成長記録にと日々育児マンガを描いている。夫:普通のサラリーマン。最近の悩みは『息子のパパイヤ期』おまめ:2015年夏に生まれた我が家の長男。プラレールとトミカに夢中。最近の欲しいものは『プラレールのレール』息子の様子が…?子どもの突然の体調不良などで急に保育園や幼稚園をお休みすることがありますよね。共働き夫婦の場合、どうしようと考えてしまったり、ママが休むべきなのかと感じてしまったりとさまざまな葛藤があるかと思います。しかし、そのときはひとりで抱え込まずにパートナーに相談してみてくださいね。このような突然のできごとや緊急事態の場合に備えて、夫婦でどうするか一度考えてみるのも良いかもしれません。お互いを支え合っていけると良いですね。(ままのて編集部)妊娠・育児に関するお役立ち情報発信中!ままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひチェックしてみてください!過去のエピソード著者情報
2020年06月26日こんにちは! あん子です。今回は、長女が幼稚園年長の時に体験したお友達トラブルについて、2回にわたってご紹介したいと思います。■順調だと思っていた長女の幼稚園生活、しかし…集団生活を送っていく上で、避けては通れないといってもいいお友達トラブル。大人になっても人付き合いに関して多かれ少なかれ、トラブル発生はつきものですよね。長女の性格はおっとりしていて、言いたいことがあっても我慢してしまい、自分から発言することがどちらかと言えば苦手なタイプです。そんな娘を幼稚園に行かせるまで少し心配でもありましたが、「行きたくない」なんて一言も言わなかったので、幼稚園生活はてっきり順調だと思っていました。しかし、年長の秋ぐらいだったと思います。幼稚園から帰ってきた娘が、「今日、幼稚園でね、男の子にって、いきなり言われた」と話してきました。「ええっ? いきなり? それはいつ、言われたの?」と聞くと、1人で階段を2段跳びで上っていたとき、同じクラスの男の子2人組からその言葉を言われたようです。「ええっ!? 全然、ダサいことじゃないとお母さんは思うな。気にしなくていいよ」お母さん、大人になった今でもたまに階段、2段跳びで上り下りするよ…、と言うことは今は黙っておこう。「その時、どう思った?」と、長女に聞いてみました。「そっか。その男の子には、嫌な気持ちになったって話した?」「うんうん、話してない」「お友達は、悪気があって言った言葉ではないかもしれないよ。だからね、お母さんは、嫌な気持ちになったことをお友達に伝えていいと思うよ。自分の気持ちを話すことは大切なことだよ」と言うと、「次また言われたら言ってみる!」と元気を取り戻したようでした。この時点では長女だけの意見しか聞いてませんし、まだまだ未熟な子ども同士。お互い様は当たり前で、うちの子が誰かを傷つけてしまう可能性もあるわけだよな…と、いったん様子を見ることにしました。■幼稚園では解決できていたけれど…しかし、その後も工作の時間にハサミで紙を切っていた時、とまた同じ男の子2人組が言ってきたそうです。長女は、左利きなのでそのお友達とハサミの持ち方が違ったのだと思います。でもそのことを聞いたのは、長女が小学生になってからでした。長女は、男の子たちに言われたらその都度、先生に「先生!◯◯君からこう言われました!」と話していたそうです。先生は「また?!」と困惑しながらも、その男の子2人組に「そんなことは、言わないように」と注意してくれたそうです。そのことについて幼稚園の先生から連絡はありませんでした。幼稚園側としてもさほど気にするようなことではないことだったのかもしれません。長女からも聞いたことがなかったので、後から聞いて本当にびっくりしました。そして、幼稚園では先生に話すことで解決できていたことが、小学生の高学年となると、より巧妙に、そして事態は深刻になっていくのです。次回に続きます。
2020年06月03日待機児童や保育園の質など、保育園の話題を目にする機会は多いですよね。わが家は保育園には大変お世話になりました。長女は0歳7カ月、長男は1歳6カ月で保育園に入園。対して、1歳4カ月の次男は保育園に預けず、自宅で面倒を見ています。その理由も含めて、わが家の体験談をお伝えします。 育休復帰するのが当たり前の職場にいたころ私が新卒で入社した会社は、出産後職場復帰し、育児をしながら就業している人が多い職場でした。そのため、私も妊娠したら産休・育休を取得し、子どもを保育園に入れ次第、会社に復帰することが普通だと考え、実際にそのようにしました。 保育園に関しては、そこそこの激戦区ということもあり、「0歳児クラスから入れないとだめだよ」という周りからのアドバイスのもと、長女は生後7カ月で入園、私も仕事に復帰しました。 長男出産でいったん保育園を退園するしかし、職場復帰して1年もせずに長男を妊娠。職場復帰後、約1年と少しでまた産休・育休に入りました。私の産休に伴い、長女は保育園を一時退園しました。1年以上保育園で過ごし、生活の中心が保育園だったので、2歳前の長女は保育園に行けないことに大泣き。 保育園で楽しんでいた分、私が産休に入ってからの長女は退屈の日々でした。そして、親子ともにイライラすることが多くなり、途中退園したことを後悔した時期でもありました。その後、育休に入ってからは、長男も1歳半で入園、長女も年少に再入園することができました。 年の差末っ子は自宅保育中上の子2人は保育園に入園させたものの、1歳4カ月の次男は保育園には入れずに、自宅保育をしています。理由の1つが保育料。上の子たちのときは正社員で就業していましたが、現在は夫の扶養内で就業しています。私の労働収入よりも保育料のほうが高くなる可能性も。 また、正直なところ、上の子2人を乳幼児期から保育園に預けたという後ろめたさがあったことも理由です。最後の子育てになるので、上の子2人と過ごせなかった時期を自分で保育してみたい、という気持ちもあって今は自宅保育をしています。 保育園の入園時期は、誰もが悩む問題だと思います。そして、人それぞれ、家族それぞれに置かれている状況が異なるため、正解はないのかもしれません。わが子を思う気持ちはみんな一緒。家族で十分に話し合い、最良の結論が出せるといいですね。 著者:守田 玲三児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年05月29日息子が通っている幼稚園では、年中が一番難しい時期だと言われています。その言葉通り、年中のときは長男も初めてのお友だちトラブルを経験しました。子ども同士のトラブルは、親でもなかなか状況が掴みにくかったり、明確な解決方法がなくてモヤモヤしたり……。そんなお友だちトラブルで私が感じたことをお伝えします。 幼稚園2年目! 慣れてきたと思ったら…母子ともに初めての幼稚園生活を1年送り、年中ではお互いに余裕をもって生活できるかなと思っていたのですが、幼稚園から帰ってきた息子がなんだか落ち込んでいる様子……。「どうしたの?」と聞いても「別に」としか話してくれず、だんだんと「幼稚園に行きたくない」と言うようになりました。 初めてのお友だちトラブル!幼稚園でお友だちと遊ぶのが大好きな息子は、これまで幼稚園を嫌がったことがありませんでした。「どうして?」と聞いても話してくれません。 幼稚園へ送迎する際に様子をよく観察してみると、ある男の子からの接触が多いことに気が付きました。その子のママに話を聞いてみると、どうやら彼は息子のことが大好きすぎて、他の子とは遊びたくない、息子にも自分以外の子と遊んでほしくないとさえ家で言っているとのこと。これが息子のストレスになっているのだとすぐにわかりました。息子はたくさんのお友だちと遊ぶのが好きなタイプ。彼のことは嫌いではないけれど、遊ぶ内容を決められてしまうのが嫌だったようです。 体と一緒に心も成長している入園してお友だちが増え、人間関係が構築されていくのに対して、まだ言葉ではうまく説明できない。それはお友だちに対してもママや先生などの大人に対しても同じで、「こういう遊び方がしたい」とお友だちに話すにもお互いうまく通じ合うことができず、困っていても大人にその状況を説明できない……。あとから考えると、ここが年中は特に難しいと言われている所以だと思います。とてもつらい状況だったと思います。母親である私も、仲良くしてくれているお友だちに対して「息子が嫌がってる」とは言えませんでした。 転機は思いがけないところから!悩ましい状況は長く続きましたが、気分転換になればと思って始めた体操とサッカーが息子にいい影響をもたらしてくれました。元々、体を動かすことが好きなので、新しい技ができたりシュートを決められたりすると、とても気持ち良さそう!また、教えてくれる先生の話を聞くことで、理解する力と説明する力が付き、お友だちに対して「こういうのは嫌なんだ」と言えるようになりました。 これから成長していくにつれて、息子の悩みは複雑になっていくと思います。大人の私でもどうしたらいいのかわからないことや、息子が悩んでいることさえもわからないこともあるかもしれません。直接の解決案は出せなくても、悩んでいる息子の気分転換を提案していけたらいいなと考えています。 監修/助産師REIKO作画/はたこ 著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年04月29日幼稚園では、いろいろな作品を作る工作の時間があります。今回は、私が幼稚園教諭だったときの経験をもとに、年少さんがやりがちな工作での失敗と、それを防ぐために今、自宅でできる練習についてお話しします。工作の時間の取り組みは工作では、運動会や遠足・連休の思い出などの印象画を描いたり、季節に応じた作品を作ります。折り紙、画用紙や新聞紙などの材料に、ハサミやセロハンテープ・クレヨンやでんぷんのりを使って、お部屋の壁面を作ったり、母の日・父の日のプレゼント作りをしたり、クラス全員で巨大なロボットを創作したりします。うまくできないことで自信を失ってしまう場合もハサミやセロハンテープは、入園前に自宅で使用したことのある子どもが多かったです。でも、ハサミは線通りに切る作業が苦手な子がいたり、セロハンテープは適正な長さや貼る場所や位置がわからない子もいます。のりは、自宅にあるのがスティックのりや液体のりが多く、でんぷんのりを使用したことのない子が多いので、ほとんどの子が適量が分かりません。結果、作品がべちょべちょになったり、机や椅子だけではなく、洋服や顔や髪の毛にものりがついてしまう子もいます。また、幼稚園では一斉に同じ物を作ったりするので、隣に座っている子はできたのに、自分だけできなかったということも。そうすると、「まわりの子は上手にできてるのに」「自分はうまく切れなかった、うまく貼れなかった」と落ち込んでしまい、「幼稚園に行きたくない」と泣き出したり、「今日は幼稚園でハサミを使う?」と毎朝確認するという事態にも。もちろん、幼稚園では、先生たちがフォローしながら作業していきますが、私は子どもたちが楽しく作品作りに取り組めるように、事前に自宅で、ハサミ・セロハンテープ・でんぷんのりに触れておくことをおすすめしています。ハサミの練習をしてみよう顔とハサミの距離感や姿勢をチェック自宅で使用する子ども用のハサミを用意する場合、右利き用・左利き用と記載のある商品もあるので、購入時に確認してください。まずは、折り紙や広告を好きなように切って紙吹雪で遊んでみましょう。大きさや切り方は自由です。持ち方を教えたら、ケガのないように見守ってあげてください。そして子どものハサミの持ち方の確認のほかに、紙を持つ手も安全かどうか確認してみてください。顔(目)とハサミの距離感も確認します。集中してしまうと、顔(目)の近くになりがちです。姿勢よく適正距離で作業しましょうまた髪の長い女の子は、誤って髪の毛を切らないように結んであげましょう。折り紙や広告で輪つなぎを作る次は、折り紙で輪つなぎを作ってみましょう!広告や包装紙でも大丈夫です。まずは子どもが切りやすいように輪つなぎの幅で折り線を作ります。子どもがハサミで切る線を鉛筆でなぞり、誘導線を引いてあげてください。初めてハサミを使用する場合は、手が疲れてしまうので3枚程度切れればよいと思います。慣れてきたら10枚くらい切ってみましょう。まっすぐ切れなくても引いた線が切れたら褒めてあげましょう。ギザギザでも途中で切れてしまっても、はじめは仕方ありません。それよりも正しい持ち方・正しい姿勢で切ることが大切です。セロハンテープの練習をしてみよう幼稚園では、教室内に置いてあるセロハンテープカッター台のセロハンテープを共有して使用することが多いので、ご自宅にもセロハンテープカッター台があればぜひ使用してください。しかし、セロハンテープカッター台の刃はよく切れるので、毎年指をケガしてしまう子がいます。お母さんお父さんは、必ず近くで見守ってあげてください。まずは先ほど切った折り紙を輪にして、重なった部分をセロハンテープで貼りましょう。見本を作ってあげるか、1つだけ一緒に作ります。そのとき、セロハンテープの出し方・切り方を教えます。セロハンテープをあえて短く切って折り紙に貼ってみて「これだとくっつかないね」と教えたり、あえて長く出してみて、「長いとセロハンテープが違うところにくっついちゃって、上手に貼れないね」などと失敗してしまったところを見せてあげてください。そのあとで、ここに貼るならこのくらいあれば貼れるね!とお手本を見せましょう。上手に貼れたときは、たくさん褒めてあげてくださいね。でんぷんのりの練習をしてみようでんぷんのりがあるご家庭は少ないかと思いますが、この機会にぜひでんぷんのりを用意してください。初めてねんどを触るときのように、でんぷんのりに子どもは興味津々です。中には、ペトペトがイヤだなと思う子もいるかもしれませんね。でんぷんのりを使用するときは、お手拭きタオルを準備しましょう。テーブルにのりがついてしまうと、後片付けが大変なので新聞紙などの大きめの紙を敷いてから、でんぷんのりを使いましょう。先ほど作った輪つなぎのセロハンテープ部分をでんぷんのりに変えて接着させてみましょう!利き手の人差し指にのりを少しつけて重なる部分に塗って、のりで重なった部分がくっついたことを子どもと一緒に見てみてください。「あっ!くっついた!」とびっくりすると思います。もっと簡単なでんぷんのりの練習方法最初は大きな1枚の紙を用意します。画用紙や広告、新聞紙がおすすめです。その大きな用紙に紙吹雪で使った紙の中からなるべく大きめの物をピックアップし、自由に貼りつけていきましょう。しかし、初めて見たり触る物には興味津々の子どもが多いので、でんぷんのりで予想外のことをしてしまうかもしれません。石けんで手を洗うように、でんぷんのりを手にとり両手でまぜまぜしたり、顔や身体につけてみたり、ペトペトの手のまま脱走したり…その経験も成長過程の一つです。あまりひどくならない程度に見守ってあげることも大切ですが、そのあとはしっかり正しい使い方を教えましょう。お手本を見せてあげて、使い方を教えてあげましょうまずは指で1を作り、「この指にのりをつけようね」と教えます。次は、でんぷんのりの容器に指を入れて取る量を見せてください。そのとき容器のふちで指からのりを落とすやり方をぜひ教えてあげてください。子どもがのりを多く取りすぎたときに、この方法を知っていると作品がべちょべちょにならずに済みます。最後に、貼りたいところにのりがついた指でちょんちょんっと塗って紙を貼ってみましょう!使い方を知っていることが自信につながるハサミ・セロハンテープ・でんぷんのりは、幼稚園入園してすぐに使用する道具です。慣れない幼稚園生活で不安や緊張の中、・ハサミで線を上手に切ることができる・セロハンテープの使い方を知っている・でんぷんのりの適正な量と使い方を知っていると、道具の扱いを知っていることが自分自身の強みになり自信に繋がり、工作の時間がいつも以上に楽しい時間となります。おうち時間がたっぷりある今こそ、親子で、ハサミ・セロハンテープ・でんぷんのりに触れ、おうち工作の時間を楽しんでみてください。<文・写真:ライター結城あき>
2020年04月25日ドウム非化学洗浄水株式会社は現在の社会問題への取り組みとして「シュッパベビー用品」のセットを幼稚園、保育園などの施設へ無料配布することを始めました。ご希望の方はぜひご連絡ください。シュッパを無料配布します!このたび、ドウム非化学洗浄水株式会社では、除菌スプレーなどが手に入りにくくお困りの幼稚園や保育園などの施設に向けて「シュッパ【べビー用品】」のセットを無料で送る取り組みを始めることにいたしました。配布できる数量には限りがございますのでお申し込み多数の場合、ご希望先すべてにお届けできない可能性もございますが、必要としているところへできる限りお送りしたいと考えております。*第一次配布予定は100セットとなります。※こちらのセットは幼稚園や保育園などの施設への直送に限らせていただきます。個人宅への配送でお申し込みの場合は受付できないことをご了承ください。■セットの内容シュッパベビー用品320mlスプレー2本シュッパベビー用品詰め替え用1L(スプレー約3回分)1本お申し込み方法など詳しくはこちらシュッパはお子さまの身の回りのケアに大活躍!なんでも口に入れたりさわったりする赤ちゃん。手にしたものに汚れや菌がついていないか不安になりますよね。シュッパは純水から生まれた洗浄水なので二度拭きいらずでいろんなところを簡単に清潔にすることができます。特に5種類あるシュッパシリーズの「ベビー用品」は、多少口に入ったり、直接触ってもより刺激がすくないようにマイルドに調整しているので小さなお子さまにも安心。水拭きできるおもちゃやあちこち触る場所の除菌に。食べこぼしで汚れたスタイやカーペットの洗浄に。汗など蒸れて気になるベビーカーやベッドなどの消臭に。使い方はたくさん!!純水100%のシュッパは除菌、消臭、洗浄ができる万能スプレー!!シュッパは化学物質が含まれない人にも自然にもやさしい洗浄水です。身の回りの洗浄、除菌、消臭剤としてさまざまな場所で活躍するスプレーはとても便利ですよ。「ベビー用品」以外にもキッチン周りのあぶら汚れをしっかり落とす「マルチタイプ」やペットのケアにお使いいただける「ペット」、野菜や果物に付着したの汚れを落とす「やさい」「くだもの」など種類があります。この時期の気になるところへシュッパをぜひご活用ください。シュッパについて詳しく知りたい方はこちら
2020年04月11日「ちょっと気になる子」を理解できると関わり方が変わるこの本には、「ちょっと気になる子」を理解するために必要なことが書かれています。1章「ちょっと気になる子の理解」では、「ちょっと気になる子」は、具体的にどんな子どもなのかが見えてきます。発達障害の名称をつけるのではなく、たとえば「こだわり・興味の狭さが気になる子」とか、「ことば(コミュニケーション)が気になる子」として、園でよくある風景の描写から、どんな様子が見える子なのかがこまやかに紹介されています。そして、こういう子に共通して想定される「脳の中のちょっとした不具合」について、感覚統合の考え方から分かりやすく説明されています。Upload By 発達ナビBOOKガイド大脳が働くとは、豆電球がピカピカ光ることなのですが、そのためには、豆電球に向かって電気がスムーズに流れるよう電線を整備しなくてはなりません。「脳の働き方に、ちょっとした不具合があるかもしれない子どもたち」は、電線が細くて電気がうまくながれなかったり、つまりぎみだったりする可能性があります。そういう子どもたちには、意識的に体を動かして元気に遊ぶことで、電気が通りやすいよう電線を整備することができます。これが、感覚統合を進めるかかわりということです。(P66)この「配線」について理解することが、気になる子の理解に通じることになります。2章「子どもを支える配慮と工夫」では、「ちょっと気になる子」に有効な支援「目で見て分かる支援」と「分かりやすい話し方」について、簡潔に説明されています。また、それは「ちょっと気になる子」だけでなく、特に気になるところのない子も含めて、すべての子どもたちにとって、いいことだと述べられています。たとえば、「ひとりへの配慮が、みんなのために」として、こんなエピソードが紹介されています。ちょっと早口なある先生が、難聴の子どもがクラスにいたときに、はっきりゆっくり分かりやすく話すように心がけていたことがあったそう。そのときは「クラス全体が落ち着いて、子どもたちも授業に集中してくれていたような気がします」(P68)と書かれています。また、「目で見て分かる支援」では、いくつもの工夫が示されていますが、「お部屋の中の装飾を見直す」として、こんな例もあります。先生の説明に注目したくても、お部屋の飾りつけやロッカーからはみ出したバッグ、床に散らばっているブロックなどが視野に入って注目を阻害していることもあります。カーテンはひもで固定してはためかないようにする、室内装飾は少なめに、ロッカーの整理かごは色をそろえるなど、過剰な刺激を避ける工夫をします。(P78) By 発達ナビBOOKガイド絵を見ると、一見落ち着いているように見えた子も、部屋がすっきりすると前よりちゃんと先生の方を見ていることが分かります。すべての子どもは「地続き」で、白黒はっきりわかれているのではない、ということも伝わってきます。3章「こんなときどうすればいい?」では、さまざまなシーン別に、対処法が紹介されています。「席から離れてしまうとき」「大人から離れられないとき」「外遊びに出たがらないとき」など、保育の日常の中にありそうな、子どもの姿と、具体的にどうしたらいいか、について書かれています。「登園しぶりがあるとき」では、もしかしたら先生の声かけが元気すぎるのかも、ということから、子どものそばに行って小さな声で「おはよ」と言ってみたり、Upload By 発達ナビBOOKガイド自由遊びは「ほんとうの自由を保障する」時間として、お友だちの輪に入りたがらない子には、無理をさせずに見守ってあげたりといった保育者からのアプローチが提案されています。Upload By 発達ナビBOOKガイド4章「つながりの中で育てる」では、ここまでの3章を受けて、子どもたちの園以外の場にいるときの姿へとつながっていきます。子どもの居場所だけでなく、過去と未来についても考えられています。「子どもたちは成長とともに居る場所が変わる」ということをふまえ、今まで受けてきた支援や配慮、これから入って行く学校生活への見取り図が示されています。ここでは、なんとなく敬遠してしまいがちな、保護者と保育者が、お互いに協力していくための具体的な話し方も示されています。1秒だって気を抜けない息子のことを「まったく疲れちゃうんです」と愚痴った時、保育園の先生は笑顔でこう言ってくださいました。「○○ちゃんの頭の中、開けてみてみたいって、私たちはいつも言ってるんですよ。次々と新しいことを思いついて、ほんとうにおもしろいから!」。(P156) By 発達ナビBOOKガイド同じ子どもでも、保育の場からと家庭からでは、違う角度で見えるものです。子どもの未来、特に就学を考えるときに、「就学までにできるようにしておかなければ」と焦るのではなく、「就学してからも、支援を受けてのびのび育っていけばいいんだ」と思えてくる、希望を持つことができる。この本にはそのためにできる具体的な工夫や例が、たくさん登場するのです。保育と療育の間にいる子どもたちをどう見守るか、という課題ところで、この本の内容はもともと、臨床育児保育研究会発行の隔月刊誌「エデュカーレ」で、特別支援教育をテーマに連載されていたものだそう。実はこの「ちょっと気になる子」というタイトルとも、関連しているそうです。著者の中川信子先生にお話を伺いました。Upload By 発達ナビBOOKガイド発達ナビ編集部(以下――)「気になる子」は、保育と療育の間にいる子どもとして、この本では書かれていますが、もう少し詳しく、「気になる子」はどんな子どもなのか、あらためて教えてください。中川先生:『気になる子』とは『気にしている大人の目から見て気になる』です。はっきりした障害名がつき、『気になる子』が『障害のある子』になると、大人の中では気にならなくなるということもあります。でも、障害名の助けを借りなくても、どういう子なのかが理解でき、どう接してあげればいいのかが分かれば『気にならない、かわいい一人の子』になるのではないかと思います。『気になる子』という名称は、『エデュカーレ』の発行母体である『臨床育児保育研究会』と関係があります。保育の現場から上がってきた『子どもたちにもっと的確な保育ができるようになりたい』という願いから始まった『気になる子研究会(気に研)』が発展して『臨床育児保育研究会』になりました。私はずっと『障害』の側から子どもたちを見てきたので、『気になる子』がいたら、可能性のある障害特性を仮定し、それにもとづいた適切な対応をさぐろうとしました。それに対して、保育者の方たちは、子どもたちの行動を見て『なぜ?』『どうして?』『どうしてあげたらいいの?』と『気になる』様子だったのです。『気になる子研究会』では、『気になる子』について、『あてはまる障害名を探す』『白黒はっきりさせる』ではなく『気になる』行動の背景に想定される、さまざまな行動特性や障害の特徴などを、私からお伝えしました。そのことで、目の前の子どもたちが単に『気になる子』ではなく『こういうふうに対応したらいい子ども』となっていく。連載を依頼されたときには、そのことを読者にお伝えしたいと考えて書きました。「気になる子」には、安心できる環境が必要――現状では、療育は、保育とは別の場所で行われていることが多いと思います。このことについてはどう思われますか。中川先生:本来、障害児保育と一般保育は同じところを目指すはずだと思います。私は発達障害ということばをあまり使いたくないので、「発達系」と呼んでいるのですが、この発達系かも?という子が増えて、今、療育はパンク気味です。これを転換期ととらえ、今後は、保育園・幼稚園などの生活の場で、療育に近い関わりが行われ、わざわざ別の場所での訓練に通わなくてもすむようになればいいと思います。保育園、幼稚園での「療育に近い関わり」「ていねいな配慮のある関わり」をこの本では提案したつもりです。でも、そのためには、集団の人数の問題は避けてはとおれません。どうしても大人数だと配慮は行きとどきにくいし、子どもの側の集中もとぎれがちになるからです。また、『分からない』と声をあげればちゃんと助けてもらえる環境があって、安心して『分からない』『教えて』と言えることが大事なんですよね。そこで子どもの学びは進むのですから。それはやはり、大人数のクラスでは、かなえられないことだと思っています。安心できる環境はとても大切です。『アタッチメント』ということばは、日本語では愛着と訳されて、何だか「母の愛」というようなイメージがありますね。でも本来アタッチメント(attachment)とは、しがみつくという意味。風が強いときに飛ばされないように柱のようなものにしがみつく、そのことがアタッチメント。困ったときや不安なときでも、頼れる人がいれば安心していられます。集団生活の中でも子どもが安心して過ごせるかどうか、園の先生の態度が大きな意味を持つと思います。感覚の違いを理解できたら、「気になる子」の理解は進むはずUpload By 発達ナビBOOKガイド――本の中には、感覚が敏感な子どもへの理解についての話も登場します。過敏さを理解するには、どんな風に考えたらいいですか。中川先生:たとえば、私たちだって、押し入れに頭をつっこんで探し物をしているようなときに、急にうしろから背中をたたかれたりすれば、びっくりして飛び上がりますよね。でも、後ろに人がいることが分かってさえいれば、そんなにびっくりはしないものです。過敏さがある子たちはいつもこんな感じなのでしょう。不安な環境にいるからびっくりして、大人から見ると気になる行動に出てしまう。でも、安心できる環境にいれば、そんなに過敏にはならずにすむ。本の中でふれた、感覚統合の考え方を知ると分かりやすいと思います。保育士さんは、元気な人が多いので、大きな声で『おっはよー!』って挨拶なさいますよね。でも、耳が敏感で音に過敏な子は、その声にびっくりしてしまうわけです。前向きな方には、遊びが嫌いな子、みんなのところに参加したがらない子の気持ちも分かりづらいんじゃないかなと思います。この本を読んでくださる保育者には、『気になる子』はこう感じているかもしれないと気づいていただけたら、と思っています。子育てには正解はないから、保護者がひとりぽっちにならない子育てを――ところで、保護者の方たちは、保育者よりも長い時間子どもと接する中で、どうしていいか分からなくなることも多くあります。そんなときはどうしたらいいでしょうか。中川先生:保護者の方は、子どもの発達について『自分の育て方が悪いのではないか』と悩むことが多いのも事実です。だからこそ、脳の働きについて正しく理解することが、すべての子どもの育ちがよく見える助けになるのではないでしょうか。それでも、こうしたことは頭で理解していても、日々の子育ての中でやっぱりイライラしたり怒ってしまうことはありますね。人間は感情の動物、カッとなることはありますよ。でも、手はあげないでください。もし、つい手が上がってしまったら、その手はそのまま自分の頭にのせておいてくださいね。腹が立ったときは、じょうずに感情を別のところに吐き出して。クッションや枕に口を当てて『もうやだー!』って20回くらい叫んでごらんなさい、だんだんクールダウンしますよ。つらいことは、体で表現すると楽になります。理屈をこねても鎮静しません。『怒っている私』を、子どもに当たる以外の方法で解放してあげてほしいです。子育てには、正解はありません。叱って育てても、その子らしさを受け入れて育てても、結果は親子ごとに違うかもしれない。でもあとになって、できなかったことをいろいろと引っ張り出してもしょうがないことなんです。『みんなとちがう』ことが心配になるのは親であれば誰しもですが、どうか、分かってくれる人や、同じ思いをしている人を見つけて、『ひとりぽっちじゃない』状態で、長丁場の子育てに取り組んでいってほしいと願っています。そして、保護者の方はお子さんのことがよく分かっていても、先生に伝えるのはなかなか難しい場合がありますよね。この本の中に、お子さんにあてはまるような例があったら、コピーを先生に渡していただき、『こんな風に書いてある本がありました。うちの〇〇と似ているので、お持ちしました』と、『さりげなく』お伝えになる助けになればと思います。「気になる子」を理解することが、幸せにつながってほしい――気になる子は、その子自身が困っていることが多いです。どうしたら、気になる子自身も周りのお友だちや大人たちも、困ることがなくなるでしょうか。中川先生:昔から、『いっぷう変わった子』や『元気過ぎる子』や『ひとつのことに熱中すると他のことが目に入らない子』というのは、たくさんいましたし、今もいます。私自身もそうです。私は家族全員がちょっと変わった人たちだったので、特に問題視されない恵まれた環境だったと思いますが、それでも悩み深い少女でした。自分のそういう部分を、もしかしたら心理学を勉強したらコントロールできるかな?と思い、『人の幸せのために役立つ心理学』を学ぶことができたことで、今の私があります。ところが、今はちょっとでも『みんな』から外れていると、親も保育者・先生方も『発達障害ではないでしょうか?』と、心配するようなご時世になってしまいました。『多様性の尊重』とか『一人ずつに合わせた教育(保育)』と言いながら、その一方で社会の規範がどんどん狭まり、そこから少しでもはみ出た子には『障害』のレッテルを貼って『特別な支援』につなげなくては!と焦る風潮が強まっていると感じます。障害は、英語ではdisorderで、これは本来、列の乱れ、列からちょっと外れた状態を意味します。今の日本では、ちょっとでも列から外れると、列に入れようと、ぎゅーぎゅー引っ張るやり方をしていますが、ほんとうは、列には入ったり、戻ったりすればいい。列への参加のしかたはいろいろでいいはずなんです。『全ての子を、こういうふうに見て、こういう配慮をすればいいのね』と『集団の中での個別配慮』についての認識を、子どもを理解することで深めていってもらえたらと願っています。そのために、例えばこの本の中の一つのお子さんの例を題材に、保育の場で先生方同士でお話しいただき、『○○組さんの○○くんのこともこんなふうに見ると分かりやすいね』と共通認識を持つために役立てていただけることもできるのではないかと思います。ある意味『ふつうとは違う』側の中に、人間としての豊かな可能性や、人と協力し合いながら生きていく大切さが潜んでいると思います。これから育っていく子どもたちと、そのご家族が『幸せだなぁ』って思っていただけるといいなと思いながら、この本を書きました。Upload By 発達ナビBOOKガイド絵によっても、子どもへの理解がより深まるこの本には、たくさんの場面についてのイラストが登場します。子どもがどんな風に感じているのか、子どもの表情や、ちょっとした体の使い方に表現され、「こういう子、いるね」「こういうことある!」というリアルさがあります。大人の接し方によって、子どもはこう変わるといった様子も、おおげさではなく描かれています。また、実は表紙には違うイラストが入る予定だったそうです。子どもはニコニコして前を向き、ママもスカートをはいていて余裕が感じられる様子でした。(p148にあります)。でも、中川先生は「ちょっと気になる子は、なかなかこうはいかないでしょう」と提案され、その結果、ちょっと不機嫌そうな子どもの様子と、笑いつつもちょっと困り顔のお母さんの表情の絵となったのだそうです。こういう子いるね、うちの子と似てる、と思ったら、そのページからまずは読んでみてもいいかもしれません。育児する人、保育する人へ、「この子はこんな風に感じているかもしれないから、こうしてみたら?」という温かい提案を、少し先の成長した姿とともに見せて、安心させてくれる「保育園・幼稚園のちょっと気になる子」です。取材・文/関川香織写真/鈴木江実子
2020年03月31日マンガエッセイスト・川原和子さんに「その言葉と表情に心が揺れる。色気を放つマンガのセリフ」を教えていただきました。非日常的な色っぽいセリフも、マンガだとなぜか受け入れられる。絵と言葉、コマ割りで構成されるマンガの世界。しかも色は、ペンの黒と地色の白のみ。構成要素は非常にミニマムであるマンガ。「線で描かれる美しい絵と心に響くセリフの融合で生み出される色気は、ときに紙の上に脈打つような熱を孕み、私たちを誘惑するのだと思います。また、実写だと少し大仰で不自然に感じてしまうようなセリフでも、作者の世界観がしっかりと確立されている作品であれば、なぜか違和感なくその色気を味わえてしまうのも、マンガの不思議な魅力です。“絵と文字とコマ割りが織りなす世界を読む”という、マンガ独自の快楽には、そこでしか楽しめない色気があるのだと思います」と言うのは、マンガエッセイストの川原和子さん。マンガに宿る色気は、他のメディアに比べて人と共有しやすい部分がある、とも。「“このコマ!”と言えるのもマンガの良いところ。語り合うことで新たな色気の発見もあるかもしれませんね」まあなんていうかわざとだからね河原和音『素敵な彼氏』6巻より高校生になったら彼氏が欲しい。そう思っていた主人公・ののかの彼氏である桐山くんは、常にポーカーフェイスのクールな男子。「付き合う前、内面がわからないミステリアスな男子でしたが、親しくなるにつれ、“わかりにくさ”の向こう側にある優しさや本音が垣間見えるようになる。その一例がこのセリフ。もどかしい行き違いを経て、ストレートに手の内を明かすギャップが、色気を際立たせる気がします」1~12巻各¥440/集英社©河原和音/集英社リリアン自力じゃ無理でした河内 遙『関根くんの恋』1巻より容姿端麗&なんでもできる主人公の関根くんは、他人から欲望の眼差しを向けられる一方、自分の欲望には無自覚。「リリアンに挑戦したもののできなかった、という顛末を、手芸店の女子に伝えるこのセリフ。一見色気と無縁の言葉ですが、涙を浮かべた無防備な表情で口にすると一気にパワーワードになり、罪作りな色気を発露。傍目には完璧な彼が、自分の気持ちに対しては恐ろしく無知。そのアンバランスさが彼のセリフに色気を宿すのでは」全5巻¥952~/太田出版©河内遙/太田出版きみもおいでよひとりではさびしすぎる……萩尾望都『ポーの一族』1巻より不朽の名作であり、現在も新作が描かれる本作。不老不死の吸血鬼、ポー一族の一人であるエドガー。永遠に成長できないという絶対的な孤独の中で生きる彼が、アランという少年と知り合い、彼を吸血鬼の世界に誘うときのセリフ。「彼の深い絶望と、他者を求めずにはいられない“人の業”が凝縮された言葉。前後のコマではエドガーの妖しい魔的魅力が描かれ、このコマの気品すら感じる表情と合わせて、超越的な色気を放っています」全5巻各¥420/小学館©萩尾望都/小学館“恋”なので仕方ありません西 炯子『娚おとこの一生』1巻より30代半ばの主人公・つぐみは、亡くなった祖母の家で、51歳の哲学者・海江田と奇妙な同居生活を始める。恋愛が苦手なつぐみを海江田は翻弄。親族の前で、突然公開プロポーズをするのがこの場面。「ふだんは飄々とし、地位も分別もある大人の男が、公の場で“私”極まりない恋心を堂々と宣言。本質的なことをぶれずに伝えるストレートさと、ある種の強引さが、愛の言葉をあまり口にしない日本の男性の中では稀有。それが色気の源なのでは」全4巻各¥429/小学館©西炯子/小学館かわはら・かずこマンガエッセイスト。著書に『人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれた』(NTT出版)が。※『anan』2020年4月1日号より。(by anan編集部)
2020年03月29日第3子となる長男は、生後6カ月で自宅近くの私立保育園に入園しました。この保育園の大きな特徴は、「寝返りができるようになったらおむつなし!」という点です。息子は生後6カ月にしてパンツをはいて過ごすことになりました。生後6カ月でパンツ姿に息子が入園した保育園は自然派な園で、外遊びがメインです。野菜や作物を育てて収穫したり、昆虫や動物を飼育したり、給食やおやつは地元の素材を使ったこだわりの献立だったりします。 そしてもっとも大きな特徴の1つが、「寝返りできるようになったらパンツで過ごす」ということ。おしっこの回数も多いし、うんちはまだユルユルの時期……。日中自分が見ているわけではないけれど、「一体、何回着替えるの? 汚れた洋服はどうするの??」とすごく不安でした。 毎日とてつもない洗濯物の量1人ずつバケツのようなものを用意し、汚れた衣服はそこに入れてくれているため、毎日それを持ち帰ります。しかし、その量が尋常じゃありません……! おむつをしていないので当たり前なのですが、1日10枚前後の汚れたズボンとパンツが入っています。上の子も同じ保育園に通っているため、さらに洗濯物はプラスされます。 うんちがついたものは手洗いされて消毒液に浸けてからビニール袋に入れてあるので、思ったより臭いや汚れは気になりませんでした。ただ、毎日洗濯し、乾燥機にかけ、畳んで翌日持っていくという作業が発生。着替えの準備もたくさん必要です。 メリットもいっぱい当然のことながら、おむつの使用量は断然減ります。おむつ1枚1枚に名前を書くという、保育園あるあるな面倒な作業もいりません。そして、おむつはずれが早い子が多いようです。わが家はまだ入園して半年しか経たず、1歳になったばかりなのでお漏らしだらけですが、おしっこが出るときは自覚があるようで、お股をおさえながら教えてくれます。また上の子の2歳児クラスでは、日中のお漏らしはほぼないようです。 毎日の洗濯物はたしかに多いですが、乾燥機があればそんなに大変でもありません。逆に、そこまで手をかけてくれる先生たちがすごいな~と感心します。 通っている保育園はこだわりをもってさまざまなことをしてくれていますが、それを家庭にも強いるようなことは絶対しません。逆に「保育園で頑張って、しっかりした食事もとっているから、おうちでは頑張らなくていいよ~」と言ってくれます。大変なこともありますが、先生たちのその言葉にとても救われ、安心して預けることができています。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 監修/助産師REIKO作画/はたこ 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2020年03月19日前回からのあらすじイナガキから「海外に行く」ことを伝えられる友里。突然現れて、急に去っていくイナガキに友里は寂しさを感じながらも、それぞれの道を歩んでいくことを決意するのだった。 ママ友に振り回される日々に決別! そして彼とも別れの日が近づく… ●登場人物●立花友里:都会で就職し結婚したが、夫・亮の転勤で地元の街に戻ってくる亮:友里の夫。友里から告白してつきあうように。息子の悠斗を妊娠して以来、夜の生活がないイナガキ:友里の幼なじみ。小学校~高校まで一緒だった。現在は人気デザイナー。上田:悠斗と同じ幼稚園に通うママで、うさぎ組のクラス委員長マキ:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で気が合うカオル:悠斗と同じ幼稚園に通うママ友で、友里を配下に置こうと考えてる※このお話はフィクションです■幼稚園のイベント、トラブルの予感が…紅葉の季節になり、おゆうぎ会に向けての保護者会がめぐみ幼稚園で行われることになった。「おゆうぎ会の親の仕事ってどんなのかな」隣に座るマキちゃんの問いかけに、私はうーんと首をひねった。ホールには、去年までのおゆうぎ会の衣装が並べられていたけれど、チュールやサテンなど、少し扱いが難しい生地が使われていた。(これ、業者さんが作ったのかしら? もし、手作りだったら大変だっただろうなあ)そんなことを思っていると、担任の先生が入ってきた。「みなさん、こんにちは。今日はお忙しいところお集まりいただきありがとうございます。早速ですが、おゆうぎ会のうさぎ組の出し物は、ピーターパンに決まりました」先生が話している最中、上田さんが出し物についてのプリントを配っている。配役を見ると、ひまりちゃんはティンカーベル役、上田さんの息子のいつきくんはピーターパン、カオルさんの息子まさあきくんはフック船長、そして悠斗はジョン・ダーリング役になっていた。「あ、ひまりちゃんティンカーベルだ。かわいいじゃない」私はマキちゃんに小声で言うと、「うんそうだね。悠斗君は、ウェンディの弟君なんだ」「うわぁ! まーくんはフック船長かあ、バリバリの悪役だけど目立つからいっかな?」とカオルさんが声を上げていた。いろいろざわつき始めたところで、先生がおもむろにまた話し始める。「それで、衣装なんですが、配役のところを見ていただいて、おうちにあるもので構わないのでいくつかご用意していただくのと、星印のついている役の衣装は新しく作る必要があるのでどなたか手伝っていただきたいのですが……」すると、カオルさんが勢いよく手を上げる。「先生、私手伝います! ほら、あんたたち二人も手伝うんだよ!!」と、いつも一緒にいるママ友たちに無理やり立候補させてしまった。みんなで顔を見合わせていると、上田さんが「お任せしてしまって、大丈夫ですか?」と心配そうな表情を浮かべる。「心配なんていらないですよ。こう見えても裁縫得意なんです!」「後には引けない」という表情をチラッと浮かべながらも、カオルさんは堂々と宣言した。「では、江田さんにリーダーとなっていただきますね。もしサポート必要になりましたら遠慮なく相談してください」先生がそういうとみんなが一斉に拍手をした。そして、その他の親の係が伝えられ、その日は子どもを引き取って解散となった。帰り道。私とマキちゃん、そして上田さんと一緒になり、話は自然におゆうぎ会のことに及ぶ。「カオルさん、裁縫得意なんだね。なんとなく“似つかわしくない”って言ったら失礼かな」とニッコリしながら、ちょっと毒を吐くマキちゃん。「大丈夫だと思いますよ。江田さんは言ったことはやる人ですから」と上田さん。考え事をしていたら、上田さんに「浮かない顔してどうしたの?」と水を向けられてしまった。私は、言葉を選びながら思っていることを口にする。「そっかぁ~。洋服作りをしない人には扱いにくい生地が使われてるってことなんだ」とマキちゃん。「そういうことを知っているってことは、立花さんはその難しい生地を縫えるということ?」大学で服飾を専攻していたことを話すと、マキちゃんから「作品見せて! 見せて!」と懇願され、恥ずかしながらスマホに保存してあった卒業制作の写真を2人に見せた。「すごーい。これ全部自分で作ったんでしょ? だったら衣装係に立候補しちゃえばよかったのに」「立花さんも、江田さんほどとは言わないけれど、もう少し押しが強いといいのにね。でも、江田さんがつまずくことがあれば、フォローできるようにしておく方がいいかもしれないわね」と、上田さんには少しだけ痛いところを突かれながら、その日は別れた。■嫌な予感が的中! しかし思いもかけない事態に…――数日後。悠斗を園に送っていくと、衣装を作るためにクラスで借りた会議室からカオルさんの声が聞こえてきた。「わ~。こんなキレイなチュール生地、あそこのショッピングセンターに売ってたんだ。よーし、これでティンカーベルの衣装を作るぞー!」(チュール生地? うまくいきますように!)私は静かに壁側に立ち耳をそばだてる。そこに上田さんも通りかかったので、会議室の様子を説明した。「例の断ちにくいし縫いにくい生地ね。今日は私も時間があるから、ちょっと見守りましょうか」しかし会議室から聞こえてきたのは、怒りと困惑の声だった…「あー、もう! なによこの切りにくい生地!! 誰よ、こんなの買ってきたのは!!」「あの……それはカオルさんがきれいでかわいいのをって……」「うるさい! もうこれ捨てる!! ねえ、あと他に何かないの?」「そこにツヤツヤしたサテン生地ならありますけど……」「サテンね、よし!」思わず上田さんと顔を見合わせる。決意した表情の上田さんがドアに手をかける。焦る私に、上田さんは、「布地のお金は園からも出てるけど、保護者会費からも出てるの。縫えないという理由で、費用がかさんでしまうと困るのは私たちということ。だからちょっと強引だけどおしかけサポーターに立候補しちゃいましょう」勢いよく会議室の扉を上田さんが開けると、カオルさんたちが一斉にこちらを見つめた。「江田さん、そこ立花さんが代わりますね」「何よ? 私が衣装係のリーダーなのに口出ししないでよ!」「いえ、クラス役員の立場から、予算は大切に使っていただきたいんです」「でも……この子にできるの?」そんな押し問答を横目に、私はゴミのようにぐしゃぐしゃにされたチュールを見て何かが弾けたような気がした。生地を拾いあげてていねいに伸ばすと、型紙に沿って切り、待ち針を刺す。「……あ、ありがたいけど、あんたこれ縫えるの?」「はい。あの、薄紙あります?」みんなきょとんとしているところに、上田さんがこれならあるとわら半紙を差し出した。「これなら大丈夫です、縫います」と、縫い合わせるチュールの合間にわら半紙を差し込んで私は一気に縫い始めた。「ちょっと! わら半紙と一緒に縫ってどうするのよ!!」「ものにもよるんですが、このチュールは薄紙と一緒に縫わないと縫い目がガタガタになってしまうんです」「あ……え……そうなの?」私は、縫い上がった生地をカオルさんに差し出し、「わら半紙を引き抜いてみてください」と言った。「……すご。ちゃんときれいに縫えてる」カオルさんは、気の抜けた声で呟いた。*そんなことがあって以降、うさぎ組は一丸となって衣装づくりに取り組み、おゆうぎ会本番は無事に終了。悠斗も、他の子どもたちも本当にのびのびと演じていて親として子どもの成長を感じていた。亮くんも、なんとか時間をやりくりして来てくれたけど、悠斗の出番が終わったらすっとどこかに行ってしまった。(まあ、いいか……)おゆうぎ会が終わって数日後、クラスのママからLINEのメッセージが届いた。「あの、衣装作ってるところ見て、ぜひお願いしたいことがあるんですが、子どもの服、作ってもらえませんか? もちろん、お礼はお支払いします」思いがけない依頼だったが、私はそれを受けることにした。そして……この出来事こそが私の人生の大きな転機となったのだ。次回はいよいよ最終回! 更新は3月24日(火)を予定しています。イラスト・ ぺぷり 【わたしの糸をたぐりよせて】 連載 「第1話」から読む ≫ 夫とは口喧嘩ばかり…幸せな家庭が壊れかけていく 前回「第10」のお話 ≫ ママ友に振り回される日々に決別! そして彼とも別れの日が近づく… \「うちのダメ夫」連載が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年03月17日4月から保育園入園まで、もう1カ月を切りましたね。いよいよ始まる保育園生活ですが、同時に保育園からの呼び出しも始まります。今日は保育園の呼び出しに備えて、私が常に持っていたものをお伝えします。 小児科受診セット まず、発熱などでの急な呼び出しで保育園にお迎えに行ったあとにママがすることは、子どもを小児科に連れて行くことです。私は少しの熱であっても、必ず小児科へ連れて行っていました。理由は2つあります。 1つは、翌日からの病児保育の書類を書いてもらうため。もう1つは何の病気なのかをできるだけ明確にするためです。保育園では、登園禁止となる病気がいくつかあります。インフルエンザや麻疹・おたふくかぜ・水ぼうそうなどの場合は、それぞれ決まった期間出席停止になるので、今後の仕事の予定や祖父母に助けてもらうためにも、小児科への受診はしていました。 保育園のお迎え後に一度家に帰る手間を省くためにも、病気にかかりやすい1歳半ごろまでは小児科受診グッズを持ち歩くとスムーズでした。 病児保育の予約用紙セット 小児科受診のときに必要なのが、病児保育の予約用紙セットです。神奈川県横浜市では第3号様式、第4号様式、第5号様式の3枚があります。 第3号様式は病児保育の登録に必要な書類。こちらは入園する保育園が決まったら予め家の近くの病児保育園に提出しておきます。第4号様式は、病気になったときに小児科医に書いてもらう書類です。第5号様式は、翌日以降に病児保育に預ける際に提出する書類になります。 病児保育に預ける際に毎回必要となる第4号様式と第5号様式を、私はクリアファイルに入れて常に持ち歩いていました。さらにすぐ使えるように、月齢や症状以外の住所などの基本情報は黒ペンで書いておき、それを各5枚ほどコピーして持っていました。(もしコピーNGの場合は事前に記入しておいたものを各5枚ほど用意しておくといいと思います)。 子どもが具合が悪いときにはぐずぐずして細かい書類を落ち着いて書くことができないことも多かったので、住所や電話番号などが書いてあるだけですごく便利でした! 無印良品のナイロンメッシュケースが使える! これらをまとめてA4のケースに入れておきました。今なら、無印の「ナイロンメッシュケース」がおすすめ! 適度な固さもありながら中身が見えるケースがいいと思います。 バッグの中からこれだけ取り出せば、小児科でも慌てることなく書類や診察券をまとめて出すことができます。普段仕事で大きなバッグを持ち歩かない人は、A4の書類を半分に折ってしまえるA5サイズのケースもいいかもしれません。無印の「ナイロンメッシュケース」はA5もB6もあるので、自分のお気に入りのサイズで選んでみてくださいね。 初めての保育園呼び出しは誰でも慌ててしまうもの。スマホのメモ機能などに「やることリスト」をまとめておくと慌てずに行動できますよ。 イラスト/塩り監修/助産師REIKO著者:ライター サトウヨシコ大学卒業後、大手食品会社に勤務。未経験から編集者を目指し転職。その後、結婚と出産を経て妊娠・育児雑誌のディレクターに。WEBメディアの新規事業立ち上げをし、2017年に株式会社フラミンゴミンゴを設立し、現在は数々のメディアに携わっている。
2020年03月12日私は出産を機に退職。それから4年間、専業主婦として2人の子を育ててきました。上の子は幼稚園の年少、下の子は1歳。あと1年待てば下の子も幼稚園のプレが始まるという年齢でしたが、下の子を小規模保育園に預けてパートで働き始めることにしました。一番の動機は夫が不在がちのため2人育児がつらく、現状をどうにかしたいという思いが強かったことです。働き出すまでの道のり、そして実際に働いてみて感じたことをご紹介します。 保育園が見つかった!上の子とは幼稚園入園までの3年間ずっと一緒にいました。周りの友だちも、当然のように下の子も入園まで自宅でみています。そんななか、うちだけ下の子を保育園に入れることに罪悪感もありました。下の子に申し訳ないような、やるべきことを途中で放棄したような感覚でした。私の住んでいる地区の認可保育園は超激戦。求職中では歯が立たず、4月入所はできませんでした。少しホッとしたのも本音です。近くの認可外も検討しましたが、パート勤務を希望しているため、保育料の高さがネックとなり踏み切れず。今年度は無理かなと思っていた矢先、近くの少規模保育園が大幅な保育料の値下げをしたことを知りました。これはもう縁だと思い、すぐに電話をして入所の申し込みをしたのでした。 生活バランスは最高保育園の慣らし保育の間に面接を受け、無事に仕事も見つかりました。保育園と仕事、両方が軌道に乗るまでは、毎日緊張しながら過ごす日々でした。やっと落ち着いたかなと思ったら、息子が発熱。数カ月経った今でも、度々風邪をもらって来ますが、職場が理解してくれているので助かっています。夫も不在がち、両実家も遠いわが家の場合、私の体調が万全でないと家事・育児はまわりません。保育園のおかげでその重圧がかなり軽くなりました。また、職場で誰かと話すこと、業務に集中すること、生活の中に家事・育児以外のやりがいが加わって、本当に良いバランスだと感じています。 働いて見えてくる問題点仕事が忙しい時期は、上の子は幼稚園の預かり保育を利用し、仕事が終わってから幼稚園と保育園の2カ所にお迎えに走ります。バタバタで毎日あっという間。また、夏休み期間は8月からお盆明けまでは幼稚園の預かり保育がまったくなく、働きづらさも感じました。下の子が少規模保育園を卒園した後は、上の子と同じ幼稚園に入るか、別の保育園に入るか検討中です。そして、パート収入の半分は下の子の保育料に消えます。子どもが熱を出したり、祝日が多かったり、園行事の都合で仕事に行けない日も多く、稼ぎとしてはおこづかい程度。私個人の生活としてはバランスが良いけれど、もう少し子どもが手を離れたら仕事の比重を増やしても良いかなと思っています。 下の子だけを保育園に入れる後ろめたさは最初だけでした。ブランクがあるからこそ仕事は新鮮でおもしろく、子どもを介さない人間関係も気楽で、世界が広がった感じがしました。1日中子どもと一緒だったときよりもメリハリが出て、子どもといる時間も充実感が得られるように。園ママとの人間関係などの細かい悩みも全然気にならなくなりました。そして何より、初めてのお給料を家計に納めたときの満足感は今でも忘れられません。働き始めて本当によかったと思います。 著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2020年02月04日ウーマンエキサイトの読者のみなさま、こんにちは! まつざきしおりです。幼稚園のある日は、毎朝バッタバタなわが家。今回は、そんな日々の幼稚園の準備を少しでもスマートに…と、実践している「幼稚園グッズ収納法」について書きたいと思います。■わが家の幼稚園グッズ収納法いろんなところにグッズを置いていると、朝あれこれ取りに家中を走り回ったり…また、しまう場所が決まっていないと、「あれ!? 名札が…ない!!」となったりするので、幼稚園にもっていくものをできる限りひとつの場所にまとめるようにしています。幼稚園から帰ってきて、制服を脱いだらすぐに名札とティッシュをとって定位置である棚の上に置いて、服は洗濯機に入れてもらうようにしています。(特にこの2つはうっかり洗濯機に入れると大惨事になるので) ■ランドセルや小物類を収納する用の棚が便利ちなみに棚は、小学生の子どもがいるママ友に「もう使わなくなったから~。」と譲ってもらったものなのですが、ランドセルや小物類を収納する用の棚だけあって、サイズ感や使い勝手もとても良いです。このおかげで、だいぶ準備が楽になりました。が…。いかんせん出発直前にバタバタ準備してしまうので、こういうことも起こりがちです。ちなみに、記事を書いている今日は、お見送りで幼稚園に着いて娘を見たら、コートを着ていませんでした。子どもは風の子ー!
2019年12月24日こんにちは、保育士の中田馨です。ママたちから「家ではトイレの失敗ばかりなんですが、保育所ではできているんですよね?」と質問を受けることがあります。ママとしては「できるはずのことが、どうして家でできないの?」と不思議に思うのだと思います。 今日は保育所ではトイレに行けるのに、家ではおもらしをしてしまうことの考えられる理由と対処方法を話します。 家でおもらしをしても怒らない保育所でトイレに行けているのだから「家でもできるはず」とママが思うのは、当然のこと。ですので、「おしっこはトイレでして!」「またおもらしをしたの?」と言ってしまうかもしれませんが、その言葉はグッとこらえましょう。なぜなら、怒ったり注意したりすることが、子どものプレッシャーになってしまうことがあるからです。 おもらしをして「あ、出ちゃった」と一番感じているのは子ども自身です。おもらしをしたときは、「おしっこ出たのね。着替えよう」「着替えてスッキリしたね」とそれだけでOK。毎回のことになると思わず一言、言ってしまいそうになりますが、そのときにする行動を伝えるだけで十分です。 おもらしするときはどんなときかを検証してみる子どもがおもらしするのは、どんなときかを考えてみると、おもらしの理由が分かるかもしれません。例えば、遊びやテレビに集中しているとき、起きたとき、お出かけする前、ごはんのあとなど、決まったタイミングでおもらしをする場合は、トイレに行くタイミングが遅かったということになります。いつもおもらしする少し前の時間が、その子にとっての「トイレのタイミング」かもしれません。 また、ママが弟や妹のお世話をしているときにおもらしする子は、「私のことを見てほしい!」という愛情の欲求の場合もあります。子どもがおもらしをするそのときの場面だけを切り取らず、おもらしをする前後の状況も見てみると、おもらしをする理由と子どもの気持ちが分かります。 保育士に保育園での子どもの様子を聞いてみるせっかく保育園に行っているのですから、「保育園でできているのに、家でできないことを悩んでいる」と保育士に打ち明けてみましょう。トイレに行くときは嫌がらず行けているのか? どんな流れでトイレに行くのか? 子どものトイレのタイミングは? などを聞いてみてください。 保育士はママと一緒に子育てをしている強い味方です。話しているうちに、課題点や新たな気づき、解決方法などが見つかるはずです。もし、朝夕の送迎の時間に余裕があるなら、保育士に頼んで、トイレに行く様子を見せてもらいましょう。先生とママに見守られながらトイレに座ることで、「お家でもママとトイレに行こう!」という気持ちが芽生えることもあります。 保育園での生活リズムや声かけをまねする手始めにできることは、どのようなタイミングでトイレに行っているかなど、保育士のまねをすることです。「トイレに行きたいと言わない」というママもいますが、遊びに集中しているときに自分から「トイレに行きたい」という2歳児はほとんどいません。保育士は、その子の1日のおしっこの間隔を知り、生活の流れの中でトイレに誘う時間やタイミングを計算しながら声かけをしているはずです。 また、トイレに誘うときの声かけの方法、おしっこができたとき、おもらしをしたときの声かけの方法など、子どもがやる気になる保育士の声かけのテクニックを教えてもらい、まねすることからスタートです! おもらしをしてしまうと「これがいつまで続くんだろう……」という不安と焦りの気持ちになることもあると思います。でも、いずれはトイレでできるようになりますので、慌てず子どものペースに合わせつつ進めてください。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年12月22日ママ友は、上手に付き合えれば情報や悩みを共有できる心強い味方ですが、付き合う距離感を間違えると面倒なトラブルが起こることもあるでしょう。ママ友付き合いをする上でのコツや、ママ友を作らない場合の対処法などを紹介します。ママ友付き合いは疲れる? メリットとデメリットは本当は人付き合いが苦手なのに、「子ども同士が仲よくしているからママ同士も仲よくした方が子どものためになるのかな?」などと思って、ちょっぴり背伸びをしてママ友付き合いをしている人もいるでしょう。はたして、ママ友付き合いとは本当に必要なのでしょうか。ママ友と付き合うメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。行事・園の情報交換ができるママ友がいると、子どもが通っている幼稚園や、園の行事などについて情報交換ができます。特に上の子どもがいるママ友からは、先輩ママとして参考になる情報を教えてもらえることもあるでしょう。幼稚園のことにとどまらず、地域の病院や施設についても『あそこは先生が優しい』『待ち時間が長いから注意』などの情報をもらえる場合があります。子育てのために新しい町に引っ越してきたという人にとっては、ママ友の存在がありがたく感じられることも多いでしょう。同じ悩みを共有することもママ友とは同年代の子どもを持つ親同士なため、似たような悩みを抱えている場合が多くあります。子どもに関する悩みを共有したり、アドバイスし合ったりできる間柄になれば、育児の不安を減らすこともできるでしょう。夜の寝かしつけや好き嫌いなど、自分のやり方では解決しなかった子どもの悩みも、『ママ友のやり方を実践したら効果があった』という場合もあります。たとえ悩みが解決しなくても、自分1人だけで悩み続けるよりも誰かと共有して気持ちを吐き出した方が不安が軽減されます。同じ悩みを共有する同士として、ママ友と付き合うのもおすすめです。いじめなどトラブルが起きる場合もママ友付き合いは、やり方を間違えるとトラブルが起きる場合もあります。幼稚園のボス的な存在のママからのお誘いを断ったら、それ以来幼稚園で孤立してあいさつも無視されるという話も…。このようないじめのほかにも、子どもの習い事や住んでいる場所などを会話の中から探り合って、気が付けば見栄の張り合いになっているというのも、よくあるママ友同士のトラブルです。子どもが絡んでいるだけに、自分の好き嫌いだけでは付き合いをやめにくいのがママ友の難しいところでもあります。付き合うときには適度な距離感を保つよう意識することが大切です。適度な距離を保つ付き合い方できることなら上手にママ友と付き合いたいと思っても、適度な距離感を見つけるのは意外と難しいですよね。そんなときは、付き合う上でのマイルールを設定するのがおすすめです。ママ友と適度な距離を保つために大切なことを3つ紹介します。会話に参加しても噂話には耳を貸さないママ友とお喋りをしているときに話題に出る噂話には注意が必要です。噂話は、いろいろな人同士の間で話題になるうちに事実が歪められ、根も葉もない嘘の情報になっている可能性が大いにあります。噂話に耳を貸しているうちに、意識せずともいつの間にか自分も噂の発信者になっていることもあるでしょう。不用意な言葉は人を傷付けたり、信用を失ったりする原因になります。余計なトラブルを招かないためにも、『会話はするけれども噂話には交ざらない』姿勢を徹底しましょう。プライバシーの深入りは避けて人によっては、仕事や家庭のことを話したくない場合もあるでしょう。そのため、相手から話してくるまでは、ママ友のプライバシーについて深く聞くのは避けた方が賢明です。相手の事情に深入りすると、付き合いにくくなったり、自分では背負いきれない相談事をされたりする可能性もあります。「聞かなきゃよかった」と後悔しないためにも、基本的な会話は子どもや幼稚園のことを中心にしておきましょう。相性が悪い人とまで付き合わなくてOK人間なら誰しも、「この人とは合わない!」という人がいるでしょう。ママ友の中に相性が悪いと感じる人がいた場合は、さりげなくフェードアウトしてなるべく付き合わないのがおすすめです。ママ友は、あくまでも子ども同士の友達関係があった上での親同士の関係です。「無理をしてまで全ての人と仲よくなる必要はない」と気楽に構えるくらいでよいでしょう。ママ友ができない場合はどうする?子どもを幼稚園に通わせるようになってしばらくしても、ママ友ができない場合や、意識手にママ友を作らない場合もあるでしょう。ママ友はいなければいないで構いませんが、いくつか気を付けるべきことがあります。ママ友がいない場合の対処法をチェックしましょう。あいさつだけはかかさずしようママ友がいない・作らないからといって、幼稚園でほかのママに会ったときに、何も言わずに素通りするのはおすすめできません。お付き合いはしないにしても、顔を合わせたら笑顔であいさつしましょう。話したことのない人だと、あいさつをしても会釈程度で済まされることもあるでしょう。それでも、『会ったら自分からあいさつ』を心がけていると、そのうち向こうもあいさつを返してくれるようになります。普段からあいさつをしっかりしておくと、何か知りたいことができたときに会話に交ざりやすくなる上、あまりお付き合いをしなくても目の敵にされることはありません。ママ友を作らない場合のやり方ママ友を作らないと、幼稚園の情報が入ってこないのではないかと不安になりますよね。しかし、行事のお知らせや持ち物など、大切なことは保護者に配られるプリントで知ることができます。プリントだけでは分からないことは、直接幼稚園に電話をして先生に教えてもらいましょう。幼稚園との間にママ友を挟まなくても、意外と必要な情報は得られるものです。子どもや幼稚園からしっかりと話を聞けば、ママ友との付き合いがなくても困ることはないでしょう。うまく付き合うには適度な距離感を探ろうママ友は、子どもに関する情報や悩みを共有できる大事な仲間になる場合もありますが、付き合い方を間違えると人間関係のトラブルが発生することもあります。ママ友とうまく付き合うためには、適度な距離を保つことや、相手のプライベートに深入りしない姿勢などが大切です。節度ある付き合いを心がけ、無理のない関係を築きましょう。
2019年12月22日かわいい盛りの赤ちゃんを保育園へ預けるのは後ろ髪を引かれる思いですが、いいこともたくさんあります。筆者が長女を赤ちゃん時代から保育園へ預けてよかったこと、また長男を保育園に預けない理由などをお伝えします。 ママの子育てストレスも軽減保育園に通うとママの子育てストレスが軽減するというのは私にとって事実で、本音です。 赤ちゃんから保育園で過ごすことで、先生や周囲の大人の言うことをよく聞いてくれるようになるので、その後に待っている「イヤイヤ期」や「トイレトレーニング」「お箸のトレーニング」などのしつけが本当にラクだったと感じています。 そして、あくまで私の場合ですが、仕事を持つことで「24時間ママ業」という重圧感や閉塞感から開放されました。社会と接点を持つことで、「子育ても頑張ろう」という前向きな気持ちになりました。 同志のような、親しいママ友ができる働くママ同士では、仕事や家事・育児の両立の難しさや大変さが、お互い痛いほどよくわかるので、共感し合える部分が多いです。長くお付き合いが続く親しいママ友ができやすいと思います。 私の場合、自宅で長女を子育てしていたころはママ友がいませんでした。しかし、働き出してから、職場でも保育園でもわかり合えるママ友と出会い、仕事を離れた現在も助け合って親しいお付き合いが続いています。 第二子長男を保育園に預けない理由長女を約6年間保育園に預けましたが、その間に長女が大病を患ったことが、私自身の子育てに対する考え方を大きく変えました。いろいろな意味で、長女には感謝の気持ちでいっぱいです。子どもは親に実にいろいろことを教えてくれますね。 そしてやっと授かった長男は、なるべく近くで成長を見守りたいと思い、3歳まではどこにも預けないことに決めました。経済的には大変ですが、一時的なことと割りきって日々楽しく子育てしています。 赤ちゃんを保育園に預けるのに、「正しい」「間違い」はないと思います。大切なのは、ママやパパが「本心で」どうしたいのかです。ママとパパの選択なら、きっとわが子も納得してくれる、私はそう信じています。著者:伊川 遥女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。
2019年11月19日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ 今回はInstagramのフォロワー約4万人超のユウコトリトリ(@yuko_toritori)さん。小学生と保育園児の3きょうだいを育てるワーママさんです。保育園へお迎えに行った時の驚きコーディネートをご紹介します! 最初は面食らいましたが、そのうち降園時のコーデを楽しめるようになりました!先生も着替えさせるので手一杯だし、コーデなんて気にしちゃいられないですよね~。 保育園へお迎えに行くと「お!今日も攻めてる~!」という斬新なコーディネートで帰ってくること、ありますよね~! ユウコトリトリさんの育児エピソードは、Instagramやブログなどから更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。 この投稿をInstagramで見る ユウコトリトリ(@yuko_toritori)がシェアした投稿 - 2019年10月月27日午前7時04分PDT ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡著者:イラストレーター ユウコトリトリ2007年、2011年、2015年生まれの母。Instagram(@yuko_toritori)やブログでカエルの子育てマンガを更新中!Instagram:ユウコトリトリ@yuko_toritoriblog:「ユウコトリトリのカエルだったりヒトだったり」
2019年11月01日お子さんが保育園から幼稚園に転園することになり、ママ友だちとの交友関係に変化を感じたママの体験談です。幼稚園と保育園の違いや大きく変わったママ友との接し方などについても教えてくれました! 長男は1歳から保育園に通っていました。しかし次男出産を機に仕事を退職したため、幼稚園に転入。私も会社員から専業主婦に。幼稚園と保育園の違いやそのほか各園の特色によって、ママ友との接し方なども大きく変わることを知りました。 幼稚園のほうがお付き合いが濃厚に!まず子どもを一緒に遊ばせる機会は、幼稚園に通っている場合のほうが圧倒的に多いと思いました。18時過ぎにお迎えに行っていた保育園とは違い、幼稚園では通常でも14時。半日保育だと午前中には子どもをお迎えに行きます。仲の良いお友だちと「このあと、公園で遊ばない?」「お昼を一緒に食べよう」となることが多いです。結果、ママたちとも話す機会が多くなり、特に夏休みは1カ月以上ありますので、家族ぐるみで遠出をする機会もあります。もちろん、保育園ママと遊ぶ機会がなくなったわけではなく、土日祝日を利用して一緒に遊んでいます。 「〇〇ちゃん」呼びにびっくり!幼稚園に入園して私が一番驚いたのが、ママの下の名前を「ちゃん」付けで呼ぶママたちがいることです。濃厚なお付き合いが多い幼稚園ママ。もちろん「〇〇ちゃんママ」とも呼ばれますが、特に仲の良いママ同士では、下の名前で呼び合っている光景をよく見かけます。最初はくすぐったいような恥ずかしい気持ちがありましたが、今は「優実ちゃん」と呼ばれると、私もできるだけ相手の下の名前を呼ぶようにしています。……と言っても私の場合はどうしても「〇〇ちゃん」が照れ臭く、「〇〇さん」になることが多いです。 顔見知りのママが激増!園の規模にもよりますが、うちの場合は、1クラス10人のみの保育園から、1クラス30人が3クラスある幼稚園に移ったため、顔見知りのママが一気に増えることになりました。私は人の顔を覚えるのが大の苦手で、最初は子どもの顔とママの顔が一致せず、名前も覚えることができなくて苦労しました。買い物に出かけたときも、幼稚園の制服を着た子どもを見ると「同じクラスの子かな?あいさつしたほうが良いのかな?」と身構えてしまったり……。子どものほうがよく覚えていて「〇〇君だよ!」と教えてくれることが多く、助かりました。 これらの体験は、私が感じた保育園ママと幼稚園ママの違いや、各園の特色などによるものなので、もちろん環境によってすべての園に当てはまるわけではないと思います。しかし、どちらの園でも感じたことは「ドラマに出てくるような意地悪なママ友はいなかった」ということです。人見知りなタイプの私は、ママ友付き合いにかなり身構えていましたが、どちらの園も良識のあるやさしいママたちが多く、子どもも私も楽しい園生活を送れています。 イラストレーター/山口がたこ 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年10月29日わが家の長男が保育園に通っていたころ、友だちとの間で度々トラブルを起こしていました。そのたびに保育士さんや相手の保護者の方にひたすら謝り、何かやらかさないかと毎日ヒヤヒヤしていたとき、保育士さんが「こども発達支援センター」で発達検査を受けることをすすめてくれました。発達検査を受けたときのことや、その後の経過について、私の体験を紹介します。 長男の“問題行動”に不安になるわが家の長男が保育園で年中クラスになったころ、友だちをたたいたり、持ち物を隠したりするなど、度々トラブルを起こすようになりました。そのたびに友だちとその保護者の方に謝り、長男を叱りました。「どうしてそんなことしたの」と問いただしても、長男は黙り込んでしまうだけで理由もわからず、親としてどうしたらいいのかと私の不安は増すばかりでした。保育士さんと話し合うなかで、長男は好きな活動には夢中で取り組むけれど、興味のない活動にはなかなか取り組もうとしないなど、ほかにも発達面に問題が見られることが判明。年長クラスに進級する際の面談で、保育士さんから「こども発達支援センター」での発達検査をすすめられ、検査を受けることを決めました。当時、「発達障害」や「ADHA(注意欠陥・多動性障害)」が社会問題になり始めていたこともあり、「もしかしたらうちの子も?」と薄々感じていたことも、検査を決めた理由の1つでした。 「こども発達支援センター」で発達検査を受ける「こども発達支援センター」は、就学前の子どもの発達相談や診察、訓練をおこなっている施設です(地域によって施設名や事業内容は異なります)。私の場合、相談予約を入れたあとでセンターの専門員さん数名が保育園へ視察に来ました。長男の遊ぶ様子を観察したあと、私と保育士さんを交えて面談し、これまでの成育歴やどのようなことに困っているかなどを詳しく話しました。その後、センターを3回受診。1回目は、保護者が担当医と面談(問診)している間、子どもは言語聴覚士の方と別室で、おもちゃで遊びながら検査を受けました。2回目は脳波検査を受け、3回目は検査データを踏まえた診断がありました。担当医によると、長男は「注意欠如多動症(不注意優勢型)」。脳波に異常はなく、発達レベルも普通なのですが、気が散りやすいため、落ち着いた環境で活動できるようにサポートが必要、という診断でした。 小学校で情緒通級に通うことに診断結果が出たあと、夫ともよく話し合いました。夫も私も「まだ小さいんだし、見守っていこう」というスタンスで一致。入学予定の小学校には発達支援専門員がいる「情緒通級」と呼ばれる特別クラスがあることがわかり、そこへ週1回通うことになりました。情緒通級と保育園、支援センターは互いに連携体制があり、長男の成育歴や検査データを共有してくれていたので、長男が新1年生になってからのサポート体制がしっかり整えられていて安心しました。情緒通級では、遊具を使ったバランストレーニングや、パズルを使った注意集中トレーニングなどがおこなわれています。長男は「今日はこんなことできたよ!」と毎回楽しそうに教えてくれ、少しずつ自信を身につけている様子が伺えます。以前は不安でいっぱいだった私ですが、担当の先生をはじめ多くの人が見守ってくれている、という安心感に支えられて、子どもの成長を長い目で見守る心の余裕もできました。 子どもの発達に問題があると、親はとても不安になります。しかし、多くの自治体では保育園・幼稚園と小学校が連携しているので、個別のサポート体制が整えられています。“問題行動”はその子の脳の“個性”でもあります。わが子が苦手なことには手を貸し、長所や得意なことを伸ばせるように見守っていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:大川香織小学2年生と1歳、2男の母。共働き。編集プロダクションや出版社で、子育て情報誌などの制作に携わった経験をもとに、さまざまなテーマで執筆。
2019年09月30日4月から保育園に通い始めた1歳半の息子。現在は保育園(本園)を母体とした小規模保育園ではあるものの、3歳になるとエスカレーター式に本園へ移れるシステムということもあり、両園合同の役員決めがありました。そこで何をするのかわからないまま役員になったのですが、3カ月目にして既にメリットがたくさんあったのでご紹介します。 直感で決めた役員への就任激戦区ながらも保育園に無事入園でき、ドキドキの入園式当日。懇談会も終盤に差し掛かったころ、「役員決め」の時間が訪れました。役員とは、園の活動を保育士さんと共に支える保護者の代表のようなもの。保育園にこのような会があることさえ知らず驚きましたが、引っ越したばかりという心細い環境の私には、情報収集をする絶好のチャンス! 「立候補がないようなのでじゃんけんにします」という保育士さんの言葉を合図に、気付いたら挙手していた私。無事役員に就任しました。 第1回役員会までは荒れていた私の心さっそく慣らし保育が始まり、同じ月齢で入園した子と同時に保育が進められていました。しかしある日、息子の保育時間だけ短く、慣らし保育が遅れていることに気が付きました。「ひどいぐずりもしていなのに」「もしかして意地悪?」と被害妄想すらしてしまう日々……。 さらには連絡帳に「ごはんの進みが悪いです」と書かれると「介助が面倒なんじゃないの?」と疑い、一度も着替えていない日には「放置しているのでは?」とモヤモヤ。初めての保育園生活に過敏になり、私の心はいつの間にか不信感でいっぱいになってしまったのです。 そして迎えた初めての役員会当日、役員会は自己紹介から始まり、今後の方針について話があった後に「自由発言」ののち、「園長先生を呼んで対談」という流れでした。この「自由発言」では各々が園について気になることを挙げていくもので、その後の園長先生との話のなかで疑問をぶつけるという流れでした。 先輩ママさんからは、「なぜ◯組の教室は場所が変わったのか」「今年から〜〜になったのはなぜか」「×××をしてほしい」などの意見や要望がたくさん出ましたし、園長先生はその疑問に対して一つずつ丁寧に答えてくださいました。それらはどれも納得のいく答えで、園児を第一に考えてくださっていることが伝わるものでした。 園を信じると、自分もラクになる役員会を終えて夫にすぐ電話。ひと言目は「私、役員になってよかった」でした。園児によりよい環境を与えようとする先輩ママ、それに応えようと試行錯誤する園の先生方。その思いを知れただけでも私のなかでは大収穫でした。それからというもの、ちょっと疑問を持っても、「何か理由があるんだろうな」と先生方を信じ、安心して預けられるようになったのです。 実際に慣らし保育の件は、同時期に入園したお友だちのママさんの職場復帰が早かったため、急いでおこなっていたというだけでした。何かあったら役員会で相談できるという切り札は、すっかり私の精神安定剤になりました。 前に出るタイプではない私ですが、子どもの生活する環境を知りたいという思いでなった役員。初めての保育園に対する不安を払拭でき、さらに今通っている保育園を好きになれたこともあり、結果は大正解でした。今後も1年間は月に1度の役員会や不定期の懇親会が続きます。引き続き先輩ママさんから保育園のことや育児のノウハウをたくさん教えてもらうつもりです。 著者:高橋さちこ1歳男児の母。新卒で営業職に就き、妊娠を機に退職。その後就活・保活に成功し、現在は働きつつ妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年09月24日何かと着替えをするシーンの多い保育園。園用にお着替えのストックを何セットか置いている、というママも多いのではないでしょうか? 今回は、保育園用のお着替えストックを選ぶときに私が工夫していたことを紹介します。 プチプラ子ども服をセレクト!保育園用のお着替えストックには、常時トップス・ボトムス・肌着を何セットか置いておく場合が多いため、ある程度の数が必要になってきます。 今までの服だけでは足りない! 困った! そんなときに役立ったのが、プチプラ子ども服。ベビー用品専門店の「西松屋」、プチプラブランドの代名詞「ユニクロ」などで子ども服をまとめて購入しました。ネット通販サイトの「メイプルランド」「スキップランド」もおすすめ! 通常価格でも十分安いのですが、セール価格になると500円以下で購入できることもあります。種類やデザインも豊富です。 お着替えストック専用の洋服を用意!保育園のお着替えストック専用の洋服を用意すると、園の準備もスムーズにおこなえます。たとえば、収納する時点で保育園用と普段用の洋服を分けておけば、準備時間の短縮が可能。保育園用と普段用を明確に分けていなかったときは、「明日着せようとしていた服を保育園のストックに置いてきてしまった!」なんてこともありました。 また、急遽パパに保育園の準備をしてもらう際にも、保育園のお着替えストック専用の洋服があると「お気に入りのお出かけ服をパパが保育園に持って行ってしまった……」ということもありません。お着替えストック専用の服は普段使わないので、遠慮なく名前も書けます。先生の見えやすいところに大きく名前が書けるので、「名前が確認しやすいです!」と先生からも喜ばれました。 シンプルな無地ものをチョイス!ボーダーやドット、カラフルな洋服が好きな私。子ども服にもそういうものを選びがちです。気づけば保育園のお着替えストックがボーダーだらけになっていて、お迎えの際に子どもが全身ボーダーだったことがありました。また、着ていったオレンジのTシャツ×お着替えストックの真っ赤なパンツという原色ハデハデコーデだったことも……。 そんな珍コーデで帰宅することを防ぐため、どんなアイテムともコーデを組みやすいシンプルな無地の洋服を保育園のお着替えストック用の洋服にしました。色も黒・紺・グレー・白など、ベーシックで合わせやすいものをチョイス。コーデするものを選ばないので、ドット柄のTシャツやボーダーのパンツなどを着ていったときのお着替えも安心でした。また、シンプルな無地の洋服は男女問わず使えるアイテム。長女のときに用意したお着替えストック用の洋服を、そのまま長男・次男にも使うことができたので助かりました。 保育園のお着替えストックを選ぶときは、「保育園用!」と割り切って用意するのもアリかもしれません。準備する際の時短にもつながるので負担が減りました!著者:歯科衛生士・久保田さや長女(小6)・長男(小1)・次男(2歳)の母。歯科衛生士。育児と仕事を両立しながら衛生士としてキャリアを積む。第3子出産後は、専門知識や子育て経験を中心に記事執筆を行う。
2019年09月14日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは!koyomeです。今回は長女ムスメが幼稚園で仲良しの男の子の可愛い関係についてのお話です。いつも優しいみーくん。泣き虫なムスメのことを心配するセリフにもうキュンキュン!優しいお友だちがいてくれて、本当に嬉しいです。ですが…ある日のことちょっと印象が違う、みーくんの姿がありました。ムスメもそんなにおどろいた様子はなかったので、相手によって対応が違ったりとか、親が知らない幼稚園にいるときの顔とかきっとみんなあるんだろうな…。まだまだ、異性ということを意識しているわけではなさそうですが、垣間見たお友だち同士の関係性に、ニヤリとしてしまったのでした。ちなみに、ムスメに好きな子はいるの?と聞いてみたところ、私が全く知らない女の子の名前をあげていました。…そんなもんですね(笑)
2019年09月05日以前、近隣住民から反対の声があがり、新設保育園の建設が中止になったというニュースが各地でありましたね。実はわが子が通園していた保育園でも、近隣の方とのトラブルがいくつかあり、残念ながらそれはすべて保護者が原因によるものでした。実際に私が体験したトラブルから感じたことをお伝えしたいと思います。 近隣住民から声をかけられた第二子育休後、初出勤の日の朝のことです。初出勤ということもあり、いつもより早めに登園していました。子どもたちをクラスに送り届け、足早に保育園をあとにしようとしたところ、「ちょっとすみません」と見知らぬ女性から声をかけられました。そこには怒り顔の女性と同じ園の親子の姿がありました。 その怒り顔の女性は私に対し、「こちらの保育園の方ですよね? 違法駐輪を毎日していた方がいたので注意したら『うるせーなー』と言われたのですが」と話されました。 突然のことにどう対応したらいいか焦り…保育園の駐輪場と門は離れており、園の隣にはマンションがありました。どうやらその親子は毎日そのマンションに駐輪して送迎していたため、見かねた住人の女性が注意。それに対して反論した……という最悪のパターンのようです。 当然ですが女性は大変ご立腹だったので、一度、園長を呼んで対応しようとしました。しかし、「これから通勤なので結構です。のちほど園に連絡します」と立ち去ってしまったのです。 すぐに園へ電話で連絡をするそうこうしているうちに、渦中の親子も園内へと入ってしまいました。私も通勤時間がせまっていたので、駅へ向かう間に園へ一連の内容を電話で報告しました。その後、お迎えのときに園長から、お昼過ぎごろに女性から苦情の電話があったと説明がありました。 しかし事前に報告があったので、対応策を考えることができたと逆にお礼を言われたのです。勝手に自己判断するのではなく、何かあったときはまず園に報告する大切さを実感しました。 その後も降園時の騒音、園周辺の交通マナーなど、たくさんの苦情が入り、そのたびに園側は対応に苦慮したようです。子どもたちのためにも、私たち保護者がまずマナーを守る、その当たり前のことを徹底しなければならないと感じました。著者:東慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2019年09月04日こんにちは、保育士の中田馨です。これから仕事復帰するママにとって、考えなければいけないのが保育園を選び。「待機児童」「認可」「認可外」など、子どもが生まれるまで気にかけなかった言葉が耳に飛び込んで来ると思います。 今回は、保育士の立場から話す「後悔しない保育所の選び方」について考えます。 保育園の基礎知識保育園と言っても、そのスタイルはそれぞれ違います。後で詳しくお話しますが、大きく分けて「認可」と「認可外」の2種類があります。また、施設設備、園庭設備、延長保育の有無、保育料の違い、保育士の配置の違いなどがあります。 気になる保育園は早めに情報収取し、見学に行くことをおすすめします。保育園を希望している保護者の多くは、認可保育園を探しています。定員を超える場合は、保護者の勤務状況が長いなどの条件の人が優先されます。また、年度途中での入所が難しい地域も多く、入るためには新年度の4月が最大のチャンスです。 私の保育所には、夏から秋にかけて妊婦さんがよく来られます。その理由は、生後43日目から受け入れているからです。私の自治体は、多くの保育所が早くて生後3カ月から、多くが生後6カ月からの受け入れなので、1・2月生まれの赤ちゃんは、4月に入所しようと思うと保育所の数がありません。受け入れる最低月齢も保育園によって違いますので調べておきましょう。 保育園の種類国の基準を満たして認可を受けているのが「認可保育園」。それ以外が東京都の認証保育園などの「認可外保育園」です。認可保育園の中には、これまであった一般的な保育園に加え、2015年からは認定こども園、地域型保育園が増え、大きく分けて3種類あります。 認可保育園対象年齢0~5歳就労などで、家庭で保育できない保護者に代わって保育する施設。 認定こども園対象年齢0~5歳幼稚園と保育園の機能や特徴を持ち合わせている。0~2歳は、就労などで、家庭で保育できない保護者が対象。3~5歳の対象の制限はない。 地域型保育園対象年齢0~2歳保育園(定員20人以上)よりも少人数で子どもを保育する施設。就労などで、家庭で保育できない保護者が対象。家庭的保育、小規模保育、事業所内保育、居宅訪問型保育がある。 保育園探しをするときのチェック項目数ある保育園の中から「ここにする!」と決めるのは、大きな決断でもあります。また、親が決めても、必ずそこに入れるわけではないので、保育園を選ぶときは、自分が大切にしたいポイントを決めておきましょう。 上の保育園の基礎知識でもお話した項目も含め、例えば以下のような視点で見ることもいいのではないかと思います。・受け入れの年齢(月齢)・通園可能な立地条件(家からの距離、職場からの距離など)・保育園の立地条件・保育園の施設内容(園庭はあるか?近くに公園はあるかなど)・保育園の保育への思い、内容・保育園の行事内容・給食内容・定員に対しての受け入れ人数・開所時間、閉所時間・保育料とそれ以外にかかる費用・通っている保護者の感想・保育園の雰囲気(保育士・子どもの表情) このように、いろいろと考えることはありますが、最後の「保育園の雰囲気」が大切ではないかと私は思います。雰囲気を知るには、見学に行って実際に先生方とお話したほうが分かりやすいです。大切なお子さんを預けるのですから、ママが「この雰囲気が良い」と思う保育園が良いですね。 前にも書きましたが、保育園選びで後悔しないためには「雰囲気が良い」保育園を見つけることです。子どもがすくすくと育っていくためには、保育士の笑顔と包容力が大切です。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。
2019年08月24日パピマミでは、パパ・ママが抱える子育てについてのお悩みや疑問の解決に役立てて頂きたいという思いから、保育園・幼稚園の先生など、子育てのプロの方へのインタビュー記事の連載企画をスタートします!第1回目は「幼稚園や保育園に行きたがらない子どもとの接し方 」について 保育歴35年の宮本先生 にお話を伺ってきました。多くのママを困らせる子どもの「保育園に行きたくない!」という行動にはどんな原因があるのでしょうか。また、そのような子どもにどうに接すればいいのでしようか。 保育のプロにお聞きした対応策をお教えします!目次 1 今回、インタビューした先生はこの方!2 宮本先生へのインタビュー3 まとめ今回、インタビューした先生はこの方!先生の似顔絵を幼稚園のお子さんが書いてくれました!宮本先生 幼稚園の5歳児クラスの担当 保育歴は35年 保育士になったきっかけは自分が幼稚園の時の先生が大好きで憧れていたから宮本先生へのインタビューそれでは、早速インタビューしていきましょう!「保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもは何歳に多いの?多くのママが子どもの「保育園に行きたくない!」という言動に悩むようです。特に、働いているママ達の中には子どもが「保育園行きたくない!」と言うようになるとお仕事に遅刻したり、朝もっと早く起きなければいけなくなったりするのではないかと不安に思う方も多いです。幼稚園や保育園に行きたがらない子どもは何歳の子が多いのですか?A基本的に年齢に関わらず「幼稚園や保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもはたくさんいますが、2〜 4歳 のお子さんが特に多いです。「保育園に行きたくない!」とだだをこねる時期がなく、卒園まで楽しそうに幼稚園や保育園に通っていた子ども達もたくさんいらっしゃるので不安に思うことはないですよ 。子どもによって、「保育園に行きたくない!」とだだをこねる時期、期間も様々なようです。それでは、なぜ子どもは「保育園に行きたくない!」とだだをこねてしまうのでしょうか。保育園に行きたがらない原因はなに?ついこの前までは毎日笑顔で登園 していたのに急に保育園に行きたがらなくなるということもあるのだとか…。子どもが幼稚園や保育園に行きたがらなくなってしまうのはなぜでしょうか?A幼稚園や保育園に行きたがらない理由は子どもによってさまざま なのですが、考えられる理由としては、親と離れるのが寂しい、嫌だ お家で遊んでいたい お友達と気が合わない、自分のやりたいことができない 保育園や幼稚園で何か嫌なことがあったなどが挙げられます。子どもが登園を嫌がる理由も様々なようです。なぜ嫌なのか子どもの気持ちをよく理解してあげられるといいですね。無理にでも連れて行った方がいいの?子どもが幼稚園や保育園に行きたがらない場合、無理に連れて行くのは可哀想だなと思う反面、無理にでも連れて行かないと、いつまでも幼稚園や保育園に行かなくなってしまうのではないかと心配するママもいらっしゃいます。「行きたくない!」と泣いてる子どもを引っ張って無理にでも登園 させた方が良いのでしょうか?Aママのご都合によって対応は変わりますね。お仕事されているママの場合など、行かせなければならない時は無理にでも登園させるしかないですよね。幼稚園や保育園でママとお別れする時には泣き叫んでいた子でも、ママとバイバイしてみると嫌がっていたことがまるで嘘だったかのようにケロッとして遊ぶ子もいます。ですので、ママとお別れした後の子どもの様子はどうなのか 園の先生に聞いてみてください。ご家庭で子どもと一緒に過ごせる場合には、無理に連れてくる必要はないと思います。ただし、幼稚園や保育園を休ませる場合はご家庭での過ごし方が重要です。ダラダラして過ごすのではなく、一緒に公園で遊ぶ、家事を手伝ってもらうなど子どもにとって有意義な時間を過ごせるように 工夫してあげてください。ママの仕事などでどうしても登園させなければならない時もあるかもしれませんので、ママの都合に合わせて大丈夫なようです。登園 してみたら意外と楽しそうに遊んでいるということもあるんですね。園の先生にお子さんの様子をよく聞いてみましょう。「保育園に行きたくない!」と言う子どもと接する時のポイントは?「幼稚園や保育園に行きたくない!」と言う子どもに接するときのポイントは何かありますか?また、逆効果な接し方があれば教えてください。A「保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもに接する上で1番大切なことは、通っている幼稚園や保育園が子どもにとって本当に合っているか、納得して通える園かを見極めてあげる ことです。そう簡単なことではないですが、通っている幼稚園や保育園の雰囲気、環境などが子どもに合ってない場合、保育園を選び直すこともひとつの方法かもしれません。逆効果な接し方としては、「保育園に行きたくない!」と泣き叫んでいるからといって「泣くんじゃない!」「行きなさい!」「いい加減にしなさい!」などと叱ることです。叱っても効果はありません ので、なぜ行きたくないのかしっかり聞いてあげること が大切です。そして、子どもを登園させた場合には、保育園から帰って来たらしっかりと抱きしめて1日頑張ってきたお子さんの気持ちを受け止めてあげてください。また、 本当は働きたい気持ちを我慢して育児や家事をしているとママにとっては辛いでしょうし、ストレスも溜まってしまいますよね。そのような場合には幼稚園や保育園を頼ってください。子どもを預けて働く分、子どもとの時間を大切に、子どものことを目一杯可愛がってあげましょう。「保育園に行きたくない!」とだだをこねる子どもに叱っても、効果はないようです。むしろ、「行きたくない!!」という気持ちが大きくなってしまうかもしれませんので、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切なのですね。まとめ今回は、幼稚園や保育園に行きたがらない子どもへの対応について幼稚園教諭の宮本先生にインタビューしました。大切なのは、子どもが保育園に行きたがらない理由が何なのか、寄り添いながら理解してあげることです。ご自身だけで解消できないときは、幼稚園や保育園での様子、出来事を先生に聞いてみてもいいでしょう。焦らず、無理のないように子どもと接していきましょう。 第2回目のインタビュー企画もお楽しみに! ●ライター/パピマミ編集部
2019年08月22日