娘が1歳3カ月のときに、やっと入園できたこども園。さっそく私はお昼ごはんの壁にぶつかりました。「お弁当って、遠足の日だけじゃなく毎日作ることになるんだよね。私、これから本当に大丈夫なのかな……」と、仕事と両立ができるのか不安が募りました。どうすれば私は少しでも台所にいる時間を減らすことができるだろうか、と悩んだ体験談です。離乳食のお弁当、レシピ本がない……食の細かった娘のために、専業主婦時代の私はほぼ毎日、離乳食を手作りしていました。当時の私は料理が得意ではないものの、すりおろしたり、味を変えたりと、試行錯誤して娘に食べさせていたのです。そんななか、入園することになったこども園では、園児向けのお弁当が注文できるものの、離乳食には対応していませんでした。 本屋さんのレシピ本コーナーを見に行きましたが、離乳食のお弁当をテーマにした本は見つかりません。どうしようと悩んだ末、仲のよかったママ友に相談すると、「同じメニューで大丈夫だよ!」と言われてびっくり。私の目から鱗が落ちるような、ハッと気づかされた気持ちになりました。 レシピが決まれば調理時間は短縮できるお弁当と聞いたとき、毎日違うおかずを入れなければいけないものだと、私は思い込んでいました。日々の生活に必死になるであろう私は、ママ友のひと言がきっかけとなり、「おかずにこだわる余裕はない」と割り切ることに。 まずは、基本のお弁当をおにぎり・野菜ハンバーグ・野菜スティックと決めたことで、レシピに悩むストレスがなくなりました。そして、ハンバーグの中に入れる野菜の種類を変え、日曜日に作り置きをすることで、お弁当作りの時短にも成功。にんじんスティックばかりをお弁当に入れ続けていたからか、今ではにんじんが娘の大好物です。 「同じ物を2個買えばいいんだよ」娘の入園と同時に、私は働き始めたのですが、予想通り時間の壁が立ちはだかりました。夕食後に洗い物をしようと私が背を向けると、娘の「かまってほしい!」という盛大な泣き声が響き渡ります。そこで、まずは娘の寝かしつけを最優先し、娘が寝たあとに、止まった食洗器から洗いあがったお弁当箱を出しておかずを詰めることに。 ですが、娘と一緒に寝落ちして、翌朝にバタバタとお弁当を作るという悪循環に陥り、再度ママ友に相談に乗ってもらいました。「2個目のお弁当箱を買えばいいよ!」というママ友からのアドバイスで、夕食の盛り付けと同時に、無事翌日のお弁当が出来上がるようになりました。 慣れない育児に、仕事やお弁当作りが増えたことで、当時の私は体力的にも精神的にも追い詰められていました。ですが、ママ友からの言葉がきっかけとなり、栄養面には気をつけつつも、ラクができるところは手を抜こうと思えたことで、肩の力がふっと抜けた気がします。私に必要だったのは、心に余裕を持つことだと思いました。 監修/助産師 松田玲子著者:西垣かおり7歳女児のママ。元転勤族の妻で、子どもは1人だが、3度の保活経験あり。縁もゆかりもない街で戸惑いながらも、初めての子育てを楽しんだエピソード中心に執筆中。
2023年10月10日初めての幼稚園登園日に、ひときわ目立つ個性的なママがいました。声が大きくて気が強そうなそのママに圧倒されて、怖く感じた私はおどおどするばかり。ある日、幼稚園で娘の誕生会が開かれました。すると、そのママに突然話しかけられたのです!初めての登園日。クラスには個性的なママが!娘の幼稚園が決定し、初めての登園日、同じクラスのママはどんな人が集まるのか気になってドキドキしていた私。1学期までは母子同室で過ごす幼稚園のため、できるだけママたちと仲良くしたいと思っていました。するとひときわ目立つママを発見。 そのママは赤髪のボブへアに、カラフルで珍しい柄の服を着ており、個性的なファッションをしていました。その個性的なママの子どもは、いつもパンダのキャラクターの服を着ている女の子だとわかり、親子そろって目立っていました。 気が強そうなママと仲良くできる自信がない私その個性的なママは、3人のきょうだいを子育て中で、幼稚園の事情に詳しい様子。他のママたちと比べて声が大きく、気が強そうに見えて怖い印象でした。人見知りで地味な私は、個性的なママと仲良くできる自信がありませんでした。 週2日ほどの登園でしたが、入園してかれこれ1カ月がたち、私も娘も友だちができ始めひと安心。そして幼稚園に慣れてきた中、4月生まれの誕生会を幼稚園でしてもらえるということで、ちょうど3歳になる娘がひとりでみんなの前に立つ出番がきました。 突然声をかけられてビックリ!4月生まれの誕生会当日。娘はみんなの前に立ち、幼稚園から頂いた冠を被り、お名前や好きな食べ物など、先生からのインタビューに受け答えをして楽しそうにしていました。 そして誕生会が終わったあと、個性的なママに「誕生会の動画撮ったから送るね! 連絡先教えて!」と突然話しかけられ、私はビックリ。自分の子どもの出番ではないにもかかわらず、誕生会の動画を撮ってくれたママにとても感謝し、連絡先を交換しました。 今では個性的なママを含め、ほかのママも子どもたちもみんな仲良くなり、幼稚園以外でも遊ぶようになりました。私は勝手にそのママのことを怖そうだと思っていました。しかし実際は子どもの名前をいち早く覚え、満遍なくいろいろな人に話しかけていて、気づかいじょうず! そのママの気づかいとやさしさがクラスの雰囲気をよくしてくれていると実感しており、感謝しています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:渡邊なつ4歳女の子のママ。実家が遠方で頼れない、友達がいない、夫は夜勤あり。トラブル満載な育児体験記を執筆中。
2023年10月09日2人目の妊活中、マタニティ用品や育児グッズは1人目のときの物をまた使えばいいので、妊娠・出産に向けて特に何か準備が必要だとは考えていませんでした。しかし、実際に2人目を授かってみると、予想しなかった問題が生じたのです。つわりがつらい!1人目のときはつわりがほとんどなかったのですが、2人目を妊娠すると、つわりがつらく、ひどい船酔いのような状態が何週間も続きました。 そのころ、上の子はまだ幼稚園入園前。1日中遊びの相手をするのが大変で、一時保育を利用してみたいと考えました。ところが、それまでに一時保育の利用経験がなく、預けられる施設を探すところからのスタートになってしまいました。 一時保育の予約がとれない!?近所で見つけた施設は、事前に利用登録が必要でした。なんとか登録手続きを済ませたものの、いざ利用の予約を入れようとすると「すみません、その日は一時保育の枠はいっぱいです」と、思いがけない回答が……。 つわりの具合を見ながら、どうしてもつらいときだけ預けようと思っていたのですが、予約は早めに入れておかないとすぐいっぱいになってしまうようです。結局、思ったようには利用することができませんでした。 早めの情報収集と利用登録を!当時住んでいた地域は子どもが多く、保育園や幼稚園の入園は激戦状態。一時保育も例外ではなく、「使いたいときに使うためには、複数の施設に利用登録しておいたほうがいいよ」と、あとになってママ友から教わりました。 妊娠前は特に一時保育の必要性は感じていなかったのですが、何かあったときのためにもっと早くから情報収集をして利用登録を済ませておけばよかったです。 1人目のときは妊娠経過が順調だった人も、2人目以降も同様とは限りません。実家が遠方など頼れる人が近くにいない場合は、不測の事態に備え一時保育等を利用できるよう準備しておくことをおすすめします。 イラスト/imasaku監修/助産師 松田玲子著者:奥田美紀2児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年10月09日保育士の中田馨さんが、実は困っているお友だちとのかかわりで親がやりがちなことについて教えてくれました。「貸してあげなさい!」「返しなさい!」はNGなど具体的なケースをご紹介します。こんにちは、保育士の中田馨です。保育園は多くの友だちと過ごす場でもありますので、お友だちとの遊び方について考えることもあるかと思います。今回は、保育園での実例を紹介しつつお話ししていきます。 おもちゃの取り合いはコミュニケーションを学ぶ場乳幼児と過ごしていると必ず起きるのが「おもちゃの取り合い」です。昔、自分の子どもとお友だちがおもちゃを取り合ったときは、まだ私も保育士の経験も浅く、新米の母親だったので、相手のママの顔色を見つつ子どもの気持ちを汲むことなく対応した経験もあります。 公園ではもちろんのこと、保育園でのお迎え時に自分の子と他の子がおもちゃの取り合いをしていた! なんて場面に遭遇することもあるかと思います。慌ててしまうかもしれませんが、怪我しないようであれば、少し落ち着いて対応しましょう。 おもちゃの取り合いは、これからの長い人生の中で、人とのコミュニケーションを学ぶ最適な場です。その場面の前に何が起きていたかを知ることが大切です。 「貸してあげなさい!」「返しなさい!」はNGお迎えの際に、上記のような場面に遭遇したママが「貸してあげなさい!」と強く子どもを叱る場面を見てきました。 大人には「おもちゃを貸してあげられる子は、賢い子、優しい子」という価値観がありませんか? 「貸してあげられないなんて、優しくないわね!」「返さないなんて、悪い子ね!」なんて思わず言ってしまうこともあるでしょう。でもそれは、大人の思いです。 一度その思いは横に置き、おもちゃで遊びたいという気持ちに共感することから始めます。「そうか、そうか。このおもちゃで遊びたかったんだね」と伝えます。そして、自分の子が使っていたなら「遊び終わったら渡そうね」「もうすぐ帰るから、少し遊んだら渡そうね」などと伝え、お友だちには「少し待っててね」と伝えます。お友だちが使っていたのなら「お友だちが使ってから返してもらおうね」と伝えます。 「貸しなさい」「返しなさい」と命令するのではなく、まずは遊びたい気持ちを共感してから、親がしてほしい行動を簡単な言葉で伝えると、子どもは聞き入れてくれることが多いですよ。 保育園でお友だちと関わり遊ぶことは、ここから長い人生の人間関係構築の土台づくりです。子どもの成長発達を、子どもの気持ちに寄り添いながら保育園と共に歩んでいけるといいですね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年10月08日認可外保育園(無認可保育園)とは?認可外保育園は無認可保育園ともよばれ、国が定める一定の基準を満たしていないため認可を受けていない保育園のことをさします。法で定める広さや設備といった認可基準をクリアしていない保育園ということになります。認可外保育園の運営母体はすべて民間で、企業やNPO団体、また子育て世代を助けたいという理念を持った個人などが設立しています。認可を受けていないからといって、すべての認可外保育園の質が認可保育園に劣っているわけではありません。認可外保育園の個人経営者のなかには、国からの認可や助成を受けると制約ができるため、本当に困っている家庭をスピーディーに助けることができなくなるという理由で、助成を受けずに経営を続けているケースもあります。個性のある保育内容を行いたいという理由で認可を受けない企業もあります。認可外保育園(無認可保育園)のメリット預かり時間を柔軟に対応してくれる認可外保育園は認可保育園に比べて、時間の融通がきく園が多く存在します。週3日程度の利用から休日まで子どもを預かってくれる園が多く、早朝や深夜も対応してくれる園もあります。また送迎サービスを行っている園もあるので、職場と園との距離や沿線が離れていたり、認可保育園や幼稚園の預かり時間が過ぎてもママやパパのお迎えが難しかったりする場合には助かりますね。認可保育園は11時間以内の保育が基本で、加えて1時間程度の延長保育の申し込みができるという形をとっています。一方で、認可外保育園は保護者の事情や就業体系にあわせて、預かり時間の契約ができる体制になっている園が多いようです。保護者の急病や残業にも柔軟に対応してくれる園も多く、一時保育や夜間だけの保育もお願いできる場合があります。不規則な就業形態の保護者や保護者以外に子どもの面倒を見る大人がいないという家庭では、認可保育園に入所できても無認可保育園との契約を続けることもあるようです。独自のサービスを行っている園も多い英語やリトミック、体操教室などを普段の保育に取り入れたり、習い事として選べたりする認可外保育園も存在します。運営母体がインターナショナルスクールを経営していて保育園でも本格的な英会話にふれられる園や、モンテッソーリ教育にもとづいた知育を強みにしている園もあります。見学の際や園のホームページなどでチェックしてみてはいかがでしょうか。特に0~3歳児を対象とした小規模な認可外保育園は、もうひとつの家庭のような保育環境が魅力のひとつといえます。お友達、保育士との触れ合いを大切にするといった温かみのある雰囲気の園が少なくありません。年齢の垣根のない園も多く、違う学年の子どもと遊ぶことで良い刺激になったり、情緒の発達を期待できたりする面もあるでしょう。認可外保育園では、各園の保育方針や理念を気に入って入園を決める保護者が多いといえるでしょう。同じような教育方針、理想をもった保護者と知りあう機会にもなるかもしれません。立地の良い園が多い認可外保育園はビルやマンションの一室、民家などで開設されていて、園庭や駐車駐輪スペースのない施設が珍しくありません。代わりに多くの園が利便性の高い場所にあります。最寄り駅から徒歩数分といった駅近の場所にあったり、歩き始めたばかりの乳児の足でも無理なく行ける距離に公園があったりするなど、保護者や園児のことをよく考えてつくられている場合が多いでしょう。園の見学の際には、ぜひ子どもと一緒に周辺を散歩してみてください。家庭に寄り添ったサービス認可外保育園では、園の方針にもよりますが、生後3ヶ月前後の低月齢の赤ちゃんから預かってくれる園も少なくありません。母乳育児の希望に柔軟に対応してくれたり、ママの悩みを聞いてくれたり、登園の際の荷物をへらすためにおむつを用意していたりするなど、保護者の負担を少なくするためのサービスが充実している園が多いといえます。認可外保育園(無認可保育園)のデメリット園児の人数が少ない施設が小さい認可外保育園では、園児の数が認可に比べて少なく、子どもの社会性が育たないと心配される保護者もいるようです。認可保育園に入園できるまでの預かり先としての利用が多く、一時保育の受け入れもしている園では子どもの出入りが激しい傾向にあります。我が子が寂しい思いをするのではないかと気にする保護者もいることでしょう。カレンダー通りでない平日の休みがある園も認可外保育園では休園日の規定がありません。連休の合間の平日や週末の行事の後など、保育士の休日の調整や園の考え方によっては、平日に休園日があるケースがあるかもしれません。また協力日と呼ばれる園が利用者に登園を控えるよう促す日がある園もあるようです。仕事が休めない時期だと、預け先を見つけるのに苦労したり、協力日に登園すると肩身の狭い気持ちになったりすることもあるでしょう。保育の質にばらつきがある認可外保育園のなかには、金銭的な理由から十分な保育士の人数を確保できない、ベテランの保育士を雇用することができないという園もあるでしょう。他にも、運営母体の考え方が良くも悪くも保育内容に反映され、保護者の考え方とは違うという話もあるようです。認可外保育園(無認可保育園)の保育料金は?2019年10月より幼保無償化がスタート2019年10月より、幼児教育・保育の無償化が始まりました。子どもの年齢や通っている園によって受けられる支援の内容が異なりますが、一般的に3~5歳と一部の0~2歳の子どもが無償化の対象となります。無償化の対象となる3歳以上の子どもについて、幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する場合は上限月額2.57万円、認可外保育施設等を利用する場合は上限3.7万円の支援を受けることができます。認可、認可外保育園に通う子どもが支援を受けられますが、認可外保育施設においては各施設が定める利用料を支払う必要があります。ほかにも、保育料のみ無料で給食代は支払うという園もあるでしょう。いくら程度を支払うことになるかは園によって異なるため、疑問に思うことは対象の施設に問い合わせると安心ですね。独自のカリキュラム料を支払う幼稚園も無償化の対象となる保育料は園や地域によって大きく異なります。英語や音楽など独自のカリキュラムを採用している園は、別途徴収するケースも少なくありません。幼保無償化の対象となる保育料以外の料金が必要かどうかは、対象の園に確認しておくと良いでしょう。認可外保育園の保育料は、全国平均でみると1ヶ月あたり6万円前後が多いようです。しかし、都市部の認可外保育園のなかには、3歳児以下の子どもを預けると、一時保育で1時間1,000円以上、月極め保育で15万円程度かかるという園も珍しくありません。一部の自治体の助成を受けられる園では、保護者の負担が最高でも8万円前後で収まるよう設定されていることが多いようです。また、所得に応じて5万円程度の補助金が出る自治体もあります。一方で、認可保育園でも所得の高い家庭では、月の保育料が10万円を超える場合もあります。認可外保育園では園側が利用料を決定し、どの家庭に対しても料金は一律です。認可保育園にくらべて保育料の負担が大きくなる家庭がある一方、助成の受けられる園や良心的な料金の園もあり、認可保育園に通園するほうが高額な保育料になる家庭もあるでしょう。認可外保育園の入園料や給食費、おやつ代などは、保育料とは別にかかる園がほとんどのようです。問い合わせの際には必ず確認してください。認可外保育園(無認可保育園)の申し込み方法認可外保育園では保護者と園が直接やり取りを行います。入園申し込みの条件は基本的にはなく、家庭外の育児の必要性を証明しなくても定員に空きがあれば申し込むことができます。認可外保育園の申し込み時期は、特に決まっていない場合が多いようです。入園希望日のかなり前から予約を受け付けている保育園も多いでしょう。都市部では認可外保育園も空きが少なく、入園できる園を見つけるのは難しいのが現状です。認可保育園に入園できない場合に備えて、妊娠がわかった時点で認可外保育園に予約申し込みをするというのも、ひとつの手です。認可外保育園では、定員に達するまで先着順という園や、面接をして園の方針にあう家庭と契約をするという園など、入園の決定方法もさまざまです。園長の裁量によって、保護者の状況や保育の必要度によって入園を認めてくれる場合もあります。見学の際には、園長や保育士とよく話をしてください。また、見学や説明会を行う園もあり、説明会に参加できない場合は申し込みができないケースもあるので、問い合わせだけでも早めに済ませることをおすすめします。自治体から助成を受ける認可外保育園(無認可保育園)東京都では認証保育園、横浜市では横浜保育室など呼び名は各自治体によって違いますが、国の認可を受けていなくても自治体の独自基準を満たし助成を受けている認可外保育園があります。保育を希望する理由を問わず入園を受け入れる自治体もあれば、保護者が仕事や病気、事情などがあって家庭内での保育が難しいと判断された場合にのみ入園が認められるという自治体もあります。また、保護者の共働きや保育できない理由がある家庭の利用が優先で、専業主婦や求職中の家庭には入園の余地がない場合もあるでしょう。利用料は都道府県で定められた上限内で、所得に関係なく一律の保育料が設定されています。ただし、保育園利用の理由によっては、市区町村から各家庭の所得に応じた補助が出る場合があります。保育園に通うきょうだいがいる場合には、割引が適用される地域もあります。細かい内容については住んでいる自治体に問い合わせてください。注意点として、定員が少ない園が多く、0歳から2歳までの乳幼児の受け入れのみに限定している園が珍しくありません。そのため、3歳以降から通う園を探すのに苦労した話をよく耳にします。また保護者が育児時短勤務期間に利用することを前提としている園もあり、自治体からの助成にも限度があるため、預かり時間が短いことも考えられます。申し込みの際にはよく確認するようにしてください。良い認可外保育園(無認可保育園)の選び方子どもを安心して保育園に通わせるために、複数の園を見学することをおすすめします。見学会や説明会だけでなく、普段の保育の様子をみるようにしてください。在園児や保育士に笑顔はあるか、衛生状態はどうかなど、実際に目にしたり、くらべたりしないとわからないこともあります。一度体験入園ができるような制度がある園だとより安心です。仕事復帰まで日がなかったり、複数の園に入園を断られたりしたあとは、焦ってしまうこともあるかもしれません。しかし、その場で入園料や登録料を強く要求するような園には注意が必要でしょう。ママ友や知人が利用している場合、紹介してもらうというのもひとつの手です。利用者からの紹介ということで入園しやすくなる場合もありますし、割引がある場合もあります。また信頼できる友達や知人からの情報や感想は、わかりやすく信用性が高いものです。園長の考え方や見学時のフィーリングはとても重要です。ホームページのでき栄えや料金に魅力を感じても、実際に保育のサービスを受けるのは子どもです。保護者が自分の子どもの保育に求めるものと提供されるものに大きな差があると、入園したあとでこんなはずじゃなかったということになりかねません。特に保育面での気になることは納得いくまで質問し、ごまかすような返答が多いと感じたら、契約前にもう一度よく考えたほうが良いかもしれません。認可外保育園(無認可保育園)を利用した体験談筆者は都内の保活激戦区在住で、認可外保育園に1年半子どもを預けて求職・復職をし、そのあと認可保育園に転園したという経験があります。月極めで預かってもらえて助かりました当初は専業主婦であったため、認可保育園には入所できず、友人が利用している無認可保育園を紹介してもらいました。定員に空きがある曜日に週一回利用できることになり、子どもが保育士の先生や友達に馴染んでいくにつれて、週2日、3日と預ける日を増やしながら求職活動をすすめました。仕事が決まった後も、認可保育園、認証保育園にはすぐに入ることができませんでした。週数回の通園日以外はベビーシッターを探すしかないと考えていましたが、定員いっぱいにもかかわらず、月極めで子どもを預かってもらえることになりました。保育園の印象が良かったです設立したての園のため、保育士全体の数が少なくベテランの保育士は限られており、気になる点もありました。しかし同じ年の女性園長をはじめ、常勤保育士全員の士気が高く、園内に活気がありました。園庭がないかわりに、晴れた日は毎日朝早くから散歩に連れ出したり、園舎である民家の屋上を園庭代わりにしてお庭遊びも行ってくれたりして、積極的に外遊びをさせてくれました。また、敬老の日には近くの老人ホームに遊びにいったり、ハロウィンには仮装行列をしたりと家庭ではなかなかできない体験もさせてくれました。毎日の保育中の様子を細かく連絡ノートに記し、毎月たくさんの写真をサイトにアップしてくれるなど、子どもの様子を保護者に伝える努力もされていました。子どもにアレルギーと偏食があったので自宅からお弁当を持参していましたが、限られた人員で丁寧な対応をしてくれたと感じています。何より毎日のお迎えの際に、子どもが筆者に気付くまでのあいだ笑顔でお友達や保育士と遊んでいるのには、ほっとしました。保育料が手取りの給料とほぼ同額でした費用の面では、区から助成のある認可や認証保育園の一時保育のほうが安上がりではありました。保育料が手取りの給料とほぼ同額だったので、苦しいときもありました。しかし、お金にはかえがたい愛情を子どもだけでなくママにもかけてくれました。育児や家庭の事情、保活のことなどで悩んでいるとき、園長が一緒に考えてくれて泣いてくれたこともあります。急な残業や土曜に早朝から出勤するときも、我が家のためだけに保育園をあけてくれることもありました。転園後、認可保育園がドライに感じました認可保育園の入園通知がとどいたときは、とても複雑な気持ちになりました。園庭のある大きな施設、たくさんの友達と有資格者の保育士、負担の少ない保育料。すべてが好転すると思っていた転園でしたが、子どもには前の園にいきたいと長いあいだ毎朝泣かれました。筆者自身も認可園の対応がドライに感じ、決まりごとや毎日の持ち物と準備の多さに、前の園に戻りたいと何度も思いました。不安や迷いもありましたが、○○くんなら大丈夫、と送り出してくれた前の保育園の気持ちにこたえたいという思いもあり親子で乗り越えることができました。今でも感謝でいっぱいです。認可外保育園(無認可保育園)には長所がたくさん待機児童が多い地域では、認可保育園にすぐに入れないケースも多いものです。また、家庭外での保育実績を積み、入園審査の加点がなければ、認可保育園に入園することができない自治体は少なくありません。保育園に入る可能性を広げるために、本意ではないけれど認可外保育園を検討しなければならないということも考えられます。認可外保育園での事故を耳にすることもあり、認可外保育園に対して高額なのに危ないというイメージが先行していることもあるかもしれません。しかし、熱意や個性のある園が多数存在し、子どもや保護者のことを思う保育士との出会いも期待できます。前向きな気持ちで保活をスタートできると良いですね。※この記事は2020年4月時点の情報をもとに作成しています。
2023年10月06日皆さんはママ友とうまく付き合えていますか?今回は、幼稚園を巡って起きたトラブルエピソードを紹介します。イラスト:南野ななみ志望する幼稚園が違っただけで主人公には、子どもが赤ちゃんのころから仲良しのママ友がいます。そのママ友は志望する幼稚園が同じだったこともあり、さらに仲よくなっていきました。ある日、ママ友から「やっぱり違う幼稚園に行くことにしたの」と聞いた主人公。「そうなんだ!別々の幼稚園に行くのは残念だけどこれからも…」と主人公が言かけたそのとき…。ママ友が「あなたもこっちに変えるでしょ?」と言ったのです。志望する幼稚園を変更するつもりはない主人公。そんな主人公にママ友は…。ママ友の態度が豹変出典:愛カツ「私たちってその程度の関係だったんだ」と、一方的に決別宣言をされてしまったのです。それ以降、ママ友と偶然会っても無視されるようになり、いまだに仲直りできていないのでした。縁切りされるとは…自分が選んだ幼稚園に合わせて、志望する幼稚園を変えてくれると思っていたママ友。思い通りにならないことに激怒したママ友に、いきなり縁を切られてしまった主人公のエピソードでした。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2023年10月05日保育士の中田馨さんが、外遊びでの子どもの服装や移動時に関する注意点について教えてくれました。中田先生自身も経験したヒヤリハットを交えてお話ししてくれています。子どもとの外遊びを楽しむためにもぜひ一度確認しておきましょう!こんにちは!保育士の中田馨です。9月を過ぎ秋になると、外遊びをするのに良い季節になってきますね。暑い夏はなかなか外に出られなかったと思いますので、公園などでの外遊びが楽しみというお子さんも多いことでしょう。 そこで今回は、外遊びの際に注意しておきたい子どもの服装や、実際にあったヒヤリハットについてお話しします。 公園の遊具で遊ぶ時に避けたい服装はある?公園の遊具での遊びは、とっても楽しいものですよね。その遊具で楽しく安全に遊ぶためには、遊ぶ時の服装にも気をつけたいものです。遊具で遊ぶ時は、動きやすい服装、脱げにくい、滑りにくい靴で遊ぶこと、手に物を持たないようにすることは前提として、以下のことにも気をつけたいものです。 ・ポシェットや水筒、マフラー、ひも付きの手袋などは取る。・上着の前は開けたままにしない。・パーカーの服は着せないようにする。 これらの場合、ひもや服、パーカーの紐やフード部分が遊具に引っ掛かって窒息につながる恐れがあります。また、特に幼児の場合は、保護者が目を離したすきにケガをすることが多いようですので、遊具に限らず外遊びをする際は、お子さんから目を離さないようにしましょう。 外遊びへ出発・移動・帰宅するときのヒヤリハット外遊びに出発するときは、子どもは楽しみで楽しみで仕方ありません! ですので、家を出るときにパッと道路へ飛び出す可能性があります。出発する時には、「ママと手をつないで外に出ようね」「歩いてね」と大切なルールを簡単に伝えておきましょう。 先日、お散歩の帰り道にヒヤリハットがありました。一方通行の道の右側を歩いていると、道路の右側に軽のワゴン車が停車していました。運転席、助手席両方に人が乗っているなと見ていたら、私たちが横切る直前に助手席の人が周りを確認せずドアを開けました。間一髪で当たらずにすみましたが、私たちがあと1歩早く進んでいたら当たっていたかもしれない……と思うと、冷や汗が出ました。人が乗っている車の横を通る時は、子どもをドアと反対側に歩かせる・大きく離れて通る必要があると反省した出来事でした。 また、外遊びから帰宅したら、ママはホッと一息つくところでしょう。そのホッと一息油断したところを子どもは見逃していません。玄関に入る手前に手を離したら、家とは反対側に走り出そうとする! なんてこともあります。玄関の中に入るまで、子どもの手を離さない方が安心でしょう。 もし、外遊びで「ヒヤリ」とした体験をしたときは、次に「ヒヤリ」としないためにどうすればいいかを考えるとよいでしょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年10月05日保育園や幼稚園では、園児の誕生日を祝う『お誕生日会』が、定期的に催されます。誕生日を迎えた園児は、クラスの友達の前で保育士から「好きな食べ物は?」「大きくなったら何になりたい?」などとインタビューをされた後、プレゼントや歌を歌ってもらうなど、いろいろなお祝いをしてもらいます。自分が『主役』になれる誕生日は、子供たちにとって特別な気持ちになれる嬉しいイベントでもあるでしょう。保育園のお誕生日会マンタ(@manta_oyogu_a)さんは、息子さんの保育園でのエピソードをX(Twitter)に投稿しました。4歳になった息子さんは、保育園で『お誕生日会』をしてもらったそうです。友達の前に立ち、保育士の先生から「何歳になりましたか?」と質問をされた、息子さん。「よんさいです」と答えると、同じクラスのほかの子供たちから、こんな歓声が上がったといいます。「おんなじだー!」「おんなじだね!」※写真はイメージ同じクラスなので、同い年の園児がいるのは当然のことです。しかし、子供たちからすると、自分と同い年の友達がいたのは新鮮な発見で、嬉しかったのでしょう!かわいらしい反応に、多くの人がほほ笑ましく感じたようです。投稿は拡散され17万件以上の『いいね』が付きました。・なんだその反応は…!かわいすぎて、溶けそうです…!・想像したら、尊くて涙が出そうになりました。・小学生の息子が「おれのクラスさ!同じ干支が多いんだよね!」といったのを思い出した。子供ってかわいい。・保育士です。仕事は大変だけど、こういうちょっとした癒しが毎日あるから、楽しいです。ささいなことにも驚き、喜びを感じる子供たちのピュアな感性に、心が洗われますね。[文・構成/grape編集部]
2023年10月03日子どもを保育園に毎日送っているから、おむつを替えているからとドヤ顔のパパはいませんか。パパは育児を「やっているつもり」と思っていても、ママからすれば「中途半端」「全然やっていない」と思ってしまうことは少なくないようです。そして、この認識の違いはママのストレスになってしまうことが多いと語るのは、父親の育児参加のスペシャリスト、大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生。そこで今回は、パパの「やっているつもり育児」3ケースを取り上げ、パパとママの気持ちのズレや認識の違いがなぜ生まれるのかについて解説をいただきました。パパやりがちNG1:保育園や幼稚園へ、朝しっかり送っているつもり。でも…朝子どもを保育園へ送るだけで子どもの持ち物や連絡帳の準備はママ任せなパパ。ママが送り担当のときは、一人で全部をやっているのに……と、毎日のことなのでママにとってストレスになっているかもしれません。なぜ全部をやらないパパが多いのでしょうか。 小崎先生一番の原因は、保育園の送り迎えを「子どもを家から保育園へ移動させることが仕事」という認識でいるからなのかもしれません。ですが実際には、子どもを送る保護者には、必要な持ち物を揃える、子どもの体調を保育者に伝えるなどの役割もあります。 パパが送り迎えをするケースは昨今増えていてそれ自体は喜ばしいのですが、パパが送迎担当の場合に起こりがちなことがいくつかあります。例えば、私が働いていた保育園では、月曜日は週末に洗った布団カバーを持ってくることになっていましたが、忘れるパパは少なくありませんでした。また、着替えやおむつの補充を忘れる、連絡帳はサインだけで昨日の様子を書かないパパも。パパに子どもの傷や発疹の事を聞いても、いつ起こったのかなどが答えられないことは多かったように思います。 保護者と保育者は子どもを一緒に育てていくパートナー保育園に子どもを預けるということは、子どもを育てるという大事な使命を保育者と一緒に果たすということ。家庭と保育者での「連携」が、子どもたちの健やかな成長を支えるのです。ぜひ、パパたちにも保育者とコミュニケーションをとって欲しいと思います。連絡帳を書くことも重要なコミュニケーションの1つですよね。また、子どもの身の回りの準備を丁寧にすることは、保育者が子どものお世話をしやすくなるのはもちろん、パパたちが保育者からの信頼を得ることにもなるでしょう。一緒に子育てをするパートナーとして、保護者と保育者が心強い味方同士になれると子どもに良い影響をもたらすだけでなく、パパたちも子育てがラクになるのではないでしょうか。 パパやりがちNG2:おむつ替えをしておしっこやうんちのお世話はバッチリしているつもり。でも…おむつ替えはするけれど、おむつやおしりふきシートの買い足し、ゴミ箱に溜まったおむつのゴミ捨て、袋替えなどは知らん顔……。それなのにおむつ替えをしただけで、おしっこやうんちなど排泄関連のお世話をやっているつもりになっているパパが多いようです。ママからしたら、こうした面倒な作業はママだけというのはなんだかやるせないですよね。 小崎先生これは、パパたちに育児経験が少なく、先のことまで見通せていないことが多いというのが原因の1つなのではないでしょうか。例えば、パパにおむつ替えを頼んだら、おしりふきシートを一度に10枚使ってしまったなんて話をママから聞いたことがあります。一度に何十枚もおしりふきシートを使ったらいくらストックがあっても足りませんよね。ゴミ箱だってすぐにいっぱいになってしまう。でもママだって、最初からおしり拭きを効率よくできていたわけではありません。おむつやおしりふきシートの上手なストック管理などもやっていくうちにできるようになっていったのです。 そこで、パパがおむつ関連の家事育児を担当してみましょう。ただ休みの日や仕事が終わったあとに子どものおむつを替える担当なのではなく、おむつやおしりふきシートの買い出し、在庫管理、ゴミ袋替えも担当するというもの。おむつ替えは家事育児の中でも頻度が高いので、担当することで「おむつ替え」とひとくちに言っても、やることがたくさんあるということを実感しやすいはずです。経験の少ないパパの場合は、ママにやり方などを細かく確認することも必要でしょう。パパがこれらを主体的にできるようになれば、ママの負担は軽減されます。 パパだと上手くできないからとママが全部やってしまうご家庭は多いと思いますし、自分がやったほうが早いなどと感じるママもいるかもしれません。しかし、まだまだ育児は続くのですから長いスパンで考えてみてはいかがでしょうか。これらの経験は、日々の家事にも活かせる視点がたくさんありますし、「先のことを見通す力」をパパたちが身につけることにもつながるのではないでしょうか。 パパやりがちNG3:子どもの相手をしているつもり。でも…子どもの相手はするけれど、子どもが泣いたとき、機嫌が悪いときにママにバトンタッチをしようとするパパ。そんな姿にママたちはモヤモヤしてしまうようです。「機嫌のいいとき=ラクなとき」しか対応しないのに「今日はよく遊んだ」なんて我が物顔なパパにはモノ申したくなるのではないでしょうか。 小崎先生まさに、ママからしたら「おいしいとこ取り」と言いたくなってしまいますよね。子どもが泣き始めたら「ママを呼んでるよ〜」なんて言ってしまうパパ、多いですよね。つまり、パパはママの方がスムーズに対応できるだろうと思ったり、子どもが赤ちゃんのころなどは泣いている理由がわからなかったりしてママにバトンタッチしてしまうのかもしれません。でもママだって泣いている子どもの対応は大変ですし、赤ちゃんのころは泣いている理由が全部わかっているわけではありません。大変な思いをしながらも日々、試行錯誤していくうちに少しずつ理解しているんです。 とはいっても、なかなか子どもと関わる時間がとれず、子どもが機嫌の悪いときにどのように対応すればよいのかわからないパパも多いはず。そんなパパにおすすめしているのが、子どもとパパ、2人きりで外に出かけること。近くの公園へ散歩しに行く、地域の子育て支援センターの乳幼児向けの遊び場へ行ってみるのも良いですね。はじめは子どもの機嫌が悪くなり「ママがいい〜」なんて大泣きされてしまうこともあるかもしれません。はじめは上手くできないかもしれませんが、子どもにぐずられたり大泣きされたりしても、最後まで子どもと関わりきったという経験を少しずつ増やしてみてください。 パパたちの主体的な育児参加が家族を幸せにする!?私は、育児経験は将来の親の介護をするときにも役立つと思っています。今の社会で深刻な問題となっている「高齢者の虐待」ですが、加害者は息子が1番多く、次いで夫というデータ(※)があります。つまり1位と2位は男性です。おむつ替えの経験と関連するとは一概には言えませんが、少なくとも赤ちゃんのおむつ替えを、うんちは臭いから嫌だ、苦手だと遠ざけて経験しなかったパパには親の排泄関連のサポートはハードルが高くなってしまうでしょう。ほかにも、親が施設に入所する場合や入院する場合の、洋服の準備やスタッフとのコミュニケーションなども、保育園の準備や保育所と連携をとった経験が活かせるかもしれません。 多くのパパは頑張って育児をしていると思いますが、3つのケースでお伝えしたように、ママ任せな部分があるなかで「やっているつもり」になっている場合もあると思います。ぜひ一度、ママが何をしているのかを観察してパパも主体的に育児に参加しましょう。大変そうなことからも目を背けずパパたちが育児に向き合っていく経験は、家族が幸せになるため、そして何よりもパパ自身が幸せになるために大切です。楽しいことだけでなく、大変なことも同時に経験してはじめて達成感や喜びを心から感じられるでしょうし、「楽しいこと」と「しんどいこと」の2つを夫婦で共感し合うことで、きっと夫婦の絆も深まっていきますよ。(小崎先生) (※)参照:令和3年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘
2023年09月29日ある雨の日、いつもどおり子どもたちは学校と保育園へ、私と夫は仕事へ行きました。やがて雨はひどくなり、それぞれの学校と保育園からお迎え要請の緊急連絡が!しかし、車で迎えに行こうにも大渋滞でいっこうに進まず焦る私。そんなときにかかってきた1本の電話とは……。 まさかの大雨当時、高校2年の長男、中学3年の長女、そして保育園年長の次女と、2歳の次男はいつものようにそれぞれの学校、保育園へ行きました。通学時から雨が降っていましたが、それほどひどい降り方ではありませんでした。それがやがて大雨になり、各学校、保育園からまさかの緊急連絡メールが! 「できるだけ早くのお迎えをお願いします!」 とのこと。 職場を出る前に長女から、「雨がひどくならないうちに下校になって自分で帰ってきたけど、家に着いてから雨がひどくなった! 雷すごい!」 と電話がありました。進まない車長男の学校までは車で15分程なのに、渋滞で1時間経っても着きません。夫も仕事で、このままでは保育園へは迎えに行けないと思い、一度車を近くの駐車場に止めてから母に電話をしました。ところが、母も「大雨すぎて危ないからごめん!」 とのこと。 どうしようか悩んでいると兄から電話があり、「大丈夫? お迎え行こうか?」 と言ってくれたのです。すぐに保育園へ「私の兄がお迎えに行きます!」 と伝え、兄に子どもたちをお願いすることに。 車を長男のもとに走らせようやく車に乗せたのが、出発してから2時間後でした。道路が冠水して一般道も高速も通行止め。唯一通れる道は大渋滞。やっと兄の家に着いたのは、長男を乗せてから2時間半後でした。兄は保育園に迎えに行ったあと家にいる長女を迎えに行き、義姉がご飯を食べさせお風呂にも入れてくれていました。 わが家に着いたのは21時過ぎでしたが、長女、次女、次男はあとは寝るという状況だけだったので本当に助かりました。翌日も雨は続き、学校、保育園はお休みに。まさかの大雨にどうしようかと思いましたが、兄夫婦には本当に感謝しかありません。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/海乃けだま著者:松田みさと
2023年09月28日わが家の3きょうだいはこども園に通っています。こども園のなかにもいろいろなタイプがあるのですが、「こども園って何?」と聞かれると、「保育園と幼稚園が合体した感じ」と答えている私です。フルタイム、時短、パート、専業主婦と多種多様なママがいる、そんなこども園ならではのモヤッとエピソードをご紹介します。幼稚部と保育部わが子が通う子ども園は、もともと幼稚園だったところに保育部ができたため、働いているママは少な目。うちは上の子が幼稚部、下の子たちは保育部に通っているので、いろいろなママたちと関わる機会があります。 保育部の先輩ママ曰く、「幼稚部ママはマウント合戦で面倒くさい」とのこと。たしかに毎日バタバタ送迎している私には、幼稚部のママはきらびやかに、優雅に見えていましたが、そんなに温度差感じる? と思っていました。あのママと出会うまでは……。 これがマウント!? 幼稚部ママのひと言それはこども園の懇談会でのことでした。幼稚部ママに「こんにちは! 今日はすごくおめかししていますね! 誰だか全然わかりませんでした! いつもそんな格好したらいいのに~」と声をかけられたのです。 「あ、はい。今日仕事休みなのでこんな格好です。ありがとうございます」と私。これは褒められたのか、嫌味なのか……? 確かに保育園勤務の私は毎日着飾っておらず、珍しかったのでしょう。なんだかモヤッとくる言い方だなぁと感じました。 止まらないモヤモヤ懇談会でも、その幼稚部ママのモヤッと発言は止まりません。「今度みんなでランチ行きましょうよ!」とママ友数名で盛り上がるなか、「あ、でも保育部の方は行けないですよね。ランチ行く暇ないでしょ? なんかごめんなさい」「忙しいでしょうから、役員は幼稚部の中から決めます?」……。 保育部ママだって休みを取ってランチに行きたいし、役員だってやる気なのに! 楽しみにしていた懇談会で思わぬパンチをくらい、とても疲れた1日となりました。 まさかの展開、そのママから……後日発表された保護者会の役員は、推薦と立候補も含め保育部が半数を占めていました。そしてモヤッと発言のママから、グループLINEに謝罪があったのです。「保育部の方は園のことよりお仕事優先というイメージがありました、申し訳ないです」と。 園行事にも熱が入っていたそのママからすると、保育部ママはそう見えていたのかもしれません。このママからの謝罪で「保育部は非協力的」という先入観がなくなり、同じ保護者としてフラットな関係になれました。 ワーママも専業主婦ママも、それぞれのイメージだけでみていた部分があったのかもしれません。きちんとコミュニケーションを取ってみると、お互い誤解が解けました。コロナ禍でそんな関わりもしづらくなっていますが、子どもたちのためにもいいママ友関係を築いていきたいと思いました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:梟 うた5歳の娘と双子の3歳息子のママ。双子の出産を機に、東京から地元九州に移住。保育園勤務をしながら子育て、ファッション、旅行、インテリア、お得情報などを執筆中。最近の趣味は、絵本探し。
2023年09月24日2歳の息子が恐竜にのめりこんだことをきっかけに、5歳の娘も一緒に恐竜の図鑑を見るようになり、私含め親子で恐竜にハマっています。そんな娘は幼稚園で、「女の子なのに恐竜が好きなのは変」とからかわれてしまったのですが……。恐竜に詳しい5歳の娘娘は図鑑を読み込んでいることもあって、恐竜の種類に詳しいです。恐竜のおもちゃはもちろんのこと、恐竜のアニメも大好き。そして娘はアニメだけでなく、恐竜の研究内容をまとめた特集番組も見るほどの恐竜好きになりました。ある日、幼稚園から帰った娘が「今日ね、恐竜が好きなの変って言われた」とぽつり。驚いて詳細を聞くと、クラスで恐竜の話題になったとき、やけに娘が恐竜に詳しかったため、「女の子なのに恐竜が好きなのって変!」とクラスの男の子に言われてしまったそうです。 娘の主張にあっぱれ!「嫌だった?」と聞くと、「嫌だった」と頷く娘。ですが、娘はこう続けます。「でもね、娘ちゃん言ったの。娘ちゃんよりもママのほうがいっぱい恐竜知ってるよって」と。確かに、と感心していると、さらに娘は「それに、恐竜の研究している人は女の人もいるから、変じゃないよって言った。知らないだけでしょって」と言い返したそうなのです。 娘が見ていた恐竜の番組では、確かに女性の研究員もいました。それを聞いて男の子は何も言わなくなったとのことでした。 人と関わって生きていく中で、どうしても出てくる「男なのに・女なのに」の言葉。男の子が好む遊びも好きな娘にとって、これから何度も言われ傷つくかもしれないと、心配の種でした。しかし、きちんと自分の主張を持って男の子に言い返したという娘に驚き、とても頼もしく思いました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/森田家著者:山口花
2023年09月23日保育士の中田馨さんが、実は困っているおうちごはんについて教えてくれました。離乳食をすべて保育園任せにする、食べたことのない食材を伝えないなど具体的なケースをご紹介します!こんにちは、保育士の中田馨です。生後5~6カ月ごろになるとそろそろスタートするのが離乳食。私の保育園では、生後43日目のお子さんから入園できますので、保育園に入園してから離乳食がスタートするお子さんもいれば、家庭である程度離乳食が進んだ状態で入園するお子さんもいます。 どちらにせよ、離乳食期はとくに、食べられる食材の種類などが時期によって変化しますので、家庭と保育園のコミュニケーションを密にする必要があります。今回は、保育園とおうちごはんをテーマにお話しします。 離乳食をすべて保育園任せにする保育園によって、考え方や進め方が違うので必ずではないのですが、まずは家庭で離乳食をスタートさせるというのを原則にしている保育園が多いのではないかと思います。保護者さんからは、「上の子の保育園では、最初からすべて保育園が進めてくれたのですが……」と言われることもあり、少々不満に感じられる方も過去にはいました。 まずは、家庭で離乳食をスタートさせる理由は2つあります。1つ目は万が一、発疹などのアレルギー反応が起きたときにすぐに対応できるという点です。2つ目は、初めての離乳食は赤ちゃんが安心できる環境でということ。 これまで、母乳や育児用ミルクしか口にしてこなかった赤ちゃんが、離乳食を口にするということは環境が大きく変わるということ。初めての味、触感、香りのものが口に入るというのは、不安に感じることもあるでしょう。だからこそ、赤ちゃんにとって一番安心できる家庭でスタートするのがいいと考えられます。 食べたことのない食材を伝えない離乳食期はとくに、赤ちゃんの体の発達や内臓機能の発達に合わせて、食べられる食材の種類や食材の大きさ、固さなどが変わっていきます。保育園から、翌月の献立や食べられるようになった食材のチェックリストを提出すると思います。基本的に、家庭で食べていない食材は保育園で食べられませんので、まだ食べていない食材が次月の献立にあれば、その日が来るまでに3回程度食べておきましょう。 このときに、保育園と保護者のコミュニケーションが取れていないと、まだ食べていない食材を保育園で初めて食べるなんてことが起きてしまいます。何もなければ「何もなくて良かったね」で済むことですが、何かあったときには大変です。保育園では気づかないこともありますので、「今日の献立に鶏のささみがありますが、まだ食べてないので除去をお願いします!」といった感じで保護者から伝えてもらえると大変助かります。 きょうだいや大人のごはんをそのまま食べさせている上にきょうだいがいらっしゃる家庭に多いのが、「うちは、下の子用に離乳食を作っていません」という親御さん。もちろん取り分け離乳食というのであればいいのですが、そのまま食べさせている場合には、いくつか見直しをしましょう。 1つ目は味付け。赤ちゃんは内臓機能が未発達のため、味の濃い食べ物はNGです。大人と同じメニューから取り分ける際は、味付け前のものにするか、ほんの少しのしょう油や味噌で風味をつけるだけにしましょう。これは調理方法にも言えることで、例えば大人用の揚げ物や炒め物などは、赤ちゃんの内臓機能に負担をかけます。油物は避け、汁物や煮物から取り分けるのが取り分け離乳食のコツです。 2つ目は、新しい食材は1日1種類1さじずつ。2~3日同じ食材を食べて、体に何も変化がなければ、また新たな食材にチャレンジするということです。赤ちゃんに合わせた食材選びをしながら、家族のメニューを組み立ててみてください。 お菓子ばかり食べさせる離乳食が思ったほどうまく進まず、悩んでしまうこともあると思います。保育園でもあまり食べていないようならなおさら心配です。食べてくれないと「この子は大丈夫なんだろうか」と思ってしまいがちです。 何か食べてくれるものはないかと藁にもすがる思いで、ベビー用のお菓子を与えてみると、思いのほか食べてくれた。「先生、ベビー用のお菓子なら食べてくれました!」とうれしそうに報告してくれるママを見ていると、こちらもうれしくなりますが、お菓子だけよく食べるようになるのも困ってしまいます。あくまでお菓子は「たまの楽しみ」と位置付けましょう。 離乳食初期は、離乳食のお試し期間と考えましょう。栄養は母乳や育児用ミルクが大半を占めています。離乳食中期になっても、栄養の約2/3は母乳や育児用ミルクです。お菓子を与えるのではなく、母乳や育児用ミルクをこれまでのように満足するまで与えるほうがよいでしょう。そのうえで保育園と相談しながら、離乳食の時間を楽しみ、離乳食に食べ慣れる環境づくりを整えていきましょうね。 さまざまなルールのある離乳食です。少し難しく感じることもあるかもしれませんが、保育園には栄養士、調理師、保育士などの専門家がいますので、気軽に相談しながら進めていきましょう。また、今回お話ししたことは離乳食だけでなく幼児食にも言えることです。そして何より「楽しく食べる子に育てる」というのが、最大の目標です!著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年09月23日現在、5歳と2歳のやんちゃな男の子2人を育てています。長男が幼稚園の年少クラスのとき、自由参加で大きな公園で遊ぶ機会がありました。他のお母さんたちと仲良くなりたいと思っていたのですが……。自由参加の集まり長男が幼稚園に入って間もないときです。年少クラスのLINEグループに「今度の休日に自由参加で公園に遊びに行きませんか?」と役員のママから連絡がありました。長男に聞くと「行きたい!」と即答。早速、おやつや公園での遊び道具を持って行くことに。長男はバス通園だったので、クラスに知り合いのママがほとんどおらず、「これを機に他のお母さんたちとも仲良くなれるかも!」とかなり期待していました。 仲良しのママたちの輪に入れず……しかし、いざ公園へ行ってみると輪になって楽しそうに話しこむママたちと、グループで遊ぶ子どもたちの姿が……。「こんにちは!」とあいさつをして、長男に「みんなと遊んできな~」と促したのですが、慣れない雰囲気に戸惑っているのか私から離れません。当時、長男は言葉が遅く、クラスの子たちと同じようにおしゃべりができず、友達もできていませんでした。結局、私も長男も2人だけでみんなと離れた場所で遊んでいました。 もう帰ろうかと思ったとき話しかけようにも、ほとんどのママと面識がないですし、盛り上がっている輪に入る勇気もなく……。楽しそうなクラスのママと子どもたちを見て正直、孤独感と焦燥感とで泣きそうになりました。もう帰ろうかと思ったそのとき、「同じクラスですよね?」と話しかけてくれたママがいたのです! そのママと話をして、他のママたちとも自己紹介程度ですが話すことができました。長男も短い間ですが、クラスの子と遊ぶことができ、帰るころには「来てよかった」と思えるほどに。 張り切り過ぎて空回り今思い返せば入園して間もなくで、かつバス通園。さらに、長男も仲の良い友達がいないときに「私と子どもに新しい友達を!」と張り切り過ぎて向かったため、余計に仲の良さげなママたちの姿にショックを受け、焦燥感に駆られたのだと思います。また、そんな私の気持ちが伝わって長男も緊張したのかもしれません。気を張らずに「少し仲良くなれたらラッキー」ぐらいの気持ちで参加すればよかったのです。 最初はボッチだった私たちですが、年長になった息子と私はたくさんの友達とママ友を作ることができました。話しかけてくれたママには今でも感謝しています。来年は長男が小学校、次男が幼稚園です。人間関係は「気を張らず・焦らず・欲張らず」を心がけ、もし少し寂しそうな様子のママがいたら積極的に声をかけたいです。 監修/助産師 松田玲子著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2023年09月20日夫と離婚した私は娘の運動会には毎年ひとりで行っていました。親子競技にももちろん参加。娘が年中に上がるころ、送迎のタイミングが一緒になるママと友だちになりました。何とその方もシングルマザーだったのです。 親子競技中の困りごと私は、娘が0歳のときに当時の夫と離婚し、それからしばらくはシングルマザーでした。娘は保育園に通っていて、毎年運動会がありましたが、小さな園庭しかないので同居家族以外の観覧は不可で、いつも娘と2人で参加していたのです。 娘が年中に上がるころ、いつも送迎が同じタイミングになる年少の娘さんを連れたママが声をかけてくれ、友だちになりました。なんと、そのママもシングルマザー。運動会の時期になり、そのママ友と親子競技の話になったときに、ママ友からある提案を受けました。 それは、「毎年親子競技をビデオで撮ってくれる人がいないから、映像として残せないのが寂しくてさ……。もし嫌じゃなかったら、今年は親子競技撮りあいっこしない?」 というもの! 私は2つ返事でOKし、当日はお互いのハンディカムを交換し、親子競技中の映像を撮りあいっこしました。いつも、運動会には保育園が契約したカメラマンがいたので、親子競技中の写真はあったのですが、映像におさめることができたのは、これが初めてでした。 早速、運動会が終わってから自宅に帰り、親子競技の映像を娘と一緒に見ると、娘は大喜び。ママ友の娘さんも喜んでいたようで、私は「シングルマザー同士、助け合うことでお互い自分の娘を喜ばせることができてよかった!」 と思いました。今後も、お互いの子どもたちの笑顔を見るために、協力し合っていきたいと思います。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/きりぷち著者:吉川 みきな
2023年09月18日息子の幼稚園でできたお友だちのAくんは、自分に不都合があるとかんしゃくを起こし、手が出てしまいます。しかし、それも成長過程の1つだと思うので、特に気にせず付き合ってきました。しかし、Aくんのママのとったある言動が、疎遠になろうと思ったきっかけになったのでした。突然息子につかみかかったママ友の子どもトラブルが起きた日、Aくんを含む数人のお友だちと公園で遊んでいました。息子が水分補給の休憩をしに私の元にいるとき、背後から視線を感じたので振り向くと、Aくんがすごい形相でにらみながら駆け寄り、息子につかみかかりました。 止めてもAくんは息子の服を離さず、すごい力で息子を叩いたり振り回したのです。やっとの思いで引き離したところ、かんしゃくを起こしたAくんは、今度は自分のママを蹴ったりぶったりしていました。 事実確認より先に、にらんできたママ友ママ友は蹴られ続けながら、やさしく「どうしたの? 大丈夫だから言ってごらん?」とAくんに言ったあと、私をにらみ「あなたの子どもに悪いところがあったのかもしれないしね」と言ってきたのです。しかし、私は息子とAくんが遊んでいた様子を見ていましたし、遊ぶ子どもたちを見守っていたほかのママ友も「それは違うよ」と言ってくれました。 何よりも手を出したAくん本人から、息子が使っていた遊具を使いたかったけれど、先に使っていたので、カッとなってしまったと落ち着いてから説明があり、息子は悪くなかったことが証明されました。 冷静に対応し、売り言葉を買わない幼児がつい言葉よりも先に、手が先に出てしまうトラブルはよくあることだと思います。しかし、自分の子どもがほかの子どもに暴力をふるった際、すぐに売り言葉を言うのは親として許されることではありません。 ママ友の言動には内心頭に血が上りましたが、冷静でいることを心がけました。ママ友は、自分の子どもに非があったことがわかるとムスッとしながら「ごめんなさいね」と言い、ほかのママ友たちに見られていてバツが悪かったのか、そそくさと帰っていきました。 このママ友とは、関係を続けてもこの先もトラブルが続くと思い、無理に話し合いはせず、距離を取ることに。子どものトラブルが起きたときは、状況を把握しないまま、真っ先に自分の子どもだけを信じて、相手をいきなり悪者扱いするのは危険です。何が起きたのか事実確認を取り、公平な目で見ることが大切だとこの経験から学びました。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 著者:大井絵衣5歳男児の母。「楽しく子育てがしたい!」がモットー。台所育児を実践中で、息子が1歳のころから毎日夕飯を一緒に作るのが日課。自身の育児経験を中心に、子育て関連の記事を多く執筆中。
2023年09月18日私は現在2児の母親であり、2人目が生後半年ごろに心療内科から自身が「適応障害」であると診断を受けています。「ずっと苦しかったけど、まさか自分に精神疾患の病名がついてしまうとは……」と、診断が下された当初は戸惑いを隠しきれませんでした。主な原因となったのは育児でしたので、少しでもラクになるよう改善に向けておこなったことをお話ししていきます。 下の子出産後から心身が苦しくなった下の子を出産した直後から「感情のコントロールがききづらくなり、上の子に対して当たりがキツくなる」「泣いたらいけない公共の場面で急に涙が溢れる」など日常生活に支障が出始め、心身共に常に苦しい気持ちや憂うつさが抜けなくなる状態がずっと続いていました。 しかし、当時の私の心療内科のイメージと言えば「死にそうなくらいに苦しくなったときに受診するもの」で、「それまでは気の持ちようでなんとかなる」との考えがありました。 薬の服用はあくまで対処療法と気づく心療内科を受診することに大きなためらいがあったのですが、無理をして育児をおこない、その結果メンタルを崩している私を見かねた夫の助言もあり、下の子が生後半年のころにやっと心療内科を受診しました。 そこで漢方薬や精神安定剤を処方され服用してみると、たしかに以前よりも気持ちは落ち着くし、前より感情面の起伏はフラットになったので一定の効果はありました。しかし、心療内科へ通院してみて初めて、薬を服用してもそれは単なる対症療法だと気づいたのです。 育児をひとりで背負い込む責任の重さ結局、私のメンタル不調の大きな足枷となっていたのが子どもたちのお世話です。しかし、過去の私の考え方は「ママになれば皆していることなのに、なぜ私は不必要にイライラしてしまったり怒鳴ったりしてしまうの? 」「皆と同じことがこなせない。子どもたちにずっと笑顔で接することができない」などと、今思えば不必要に自分を攻め込んでいました。 そんな最中、「なぜ、自分をそこまで追い詰めるのだろう」とふと考えてみたら、私は「子どもが順調に育たなければすべて私の責任だ」と、自分ひとりで育児を背負い込む思考になっていることに気づいたのです。 書籍やTVの情報が私を救ってくれた育児のつらさを解消したいがためにさまざまな書籍などを読み漁り、特に感銘を受けたのがNHKで放送されていた『ママ達が非常事態!?』という番組。放送の中で、人間は本来、ひとりで子育てするのではなく「たくさんの仲間とつながって共同的に育てていきたい」という本能があるという知識を授かりました。 私の育児環境を見直すと、たしかに上の子のときから里帰り出産すらせず、かといって夫も育休取得ができず、ずっと平日はワンオペ育児で慢性的な孤独を抱え込んだまま育児をしていたのだな、と自分の考えを改めるきっかけとなったのです。「そうか、だから私はこんなに育児がつらかったのか」と原因がわかれば、自分が何をすべきか見えてきました。 以前は「3歳ごろまでは自宅で子どもをみないと!」と固執する自分がいたのですが、現在は考えも柔軟になり、日中は保育園を活用してプロの方に子どもたちを任せることにしました。共同で子どもたちを育てている感覚になれて、余裕が生まれるとともに前向きさを取り戻すことができました。保育園には感謝の思いでいっぱいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年09月18日■前回のあらすじ半年間のフリーター生活を経て、気持ち新たに保育士として復帰したはちみつこ。黒伊奈保育園では、谷先生の発言により少しだけ職場環境が改善したようですが、それをきっかけにある事件が起こったようで…。■お金を盗んだ犯人が発覚!■黒伊奈保育園を辞めた一番の理由は…■子どもたちに「安心」を与えられる保育士とは…最後の最後で明らかになった窃盗犯は…まさかの初登場人物でした。このパートの先生は、無愛想であまり印象が良くない先生だったので、知った時は余計に腹立ちましたね。他の園をある程度経験してからのブラック保育園への転職だったので、疑問と驚きの連続で、保育の面で受け入れられないことも多々ありました。「なぜ辞めてしまったんだろう」「もっと頑張れたかもしれない」「子どもたちにも保護者にも、先生たちにも迷惑をかけた」と、長く自己嫌悪した時期もありました。でもこの漫画を描きながら振り返ってみると、やっぱり「あの時辞めてよかったんだ」と思える自分がいました。今は保育士が働く場を選べる時代です。求人を見て、園の見学に行ってから面接を受けるかどうか決めたって良いのです。せっかく子どもが好きで、頑張って勉強して資格を取ったんです。全ての方が自分を大事にしながら、自分らしくいられる素敵な園で働けますようにと願っています。最後までお読みいただきありがとうございました!
2023年09月17日ギャルママの子どもは私の娘より学年が1つ上で学年が違うのですが、住んでいる地域が一緒なので、幼稚園が一緒でした。お迎えに行くといつも門の先頭にはギャルママが。正直あまり関わりたくないと思っていたのですが、娘が小学校に上がると、同じ登校班になり毎朝顔を合わすことになったのです。そしてある日驚く出来事が……! ギャルママの第一印象バスの送迎がある幼稚園だったのですが、私とギャルママはお迎え組でした。お迎え組は、バス組のバスが出発するまでの間、門の前で来た人から順番に待たなければなりません。私はお迎えの列に早く並ぶほうだったのですが、ギャルママも必ずといっていいほど先頭に並んでいました。 しかし、その待ち方が衝撃的だったのです……! ヤンキー座りをしながらスマホをいじり続け、仲の良い人以外とはあいさつもしないので、印象が良くありませんでした。髪の毛は金髪。たまに健康サンダル、へそ出しのファッション。幼稚園にはあまり似た感じの人がおらず、目立っていました。私は正直あまり関わりたくないと思っていました。 ある日、ギャルママから…長女が小学校に入学すると、登校班で通学するようになりました。その班の中にギャルママの子どもがいました。娘の登校班は朝の集合場所にお母さんが数人来ていて、その中には必ずギャルママが。そして私の仲良しのママ友の子どもとギャルママの子どもが仲良しだということが判明しました。ママ同士もよく話すのだそう。 ある日、仲良しのママ友と遊んでいるときに、ギャルママからママ友に「パンいらない?」 と連絡が。そしてママ友はギャルママにパンをもらいに行って帰ってきたと思ったら……。ギャルママに「〇〇(私)ちゃんにもあげてよ!」 と言われたそうで、私の分も持って帰ってきたのです。 次の日の朝、娘の集合場所に行き、ギャルママにパンのお礼を言いました。すると……。 「全然いい! ってかもらってくれてありがとう。いっぱいあって困ってたんだよね~」 とギャルママ。そして話してみると、とてもやさしい人で、子ども想いだということがわかりました。幼稚園のお迎えで先頭にいたのも、子どもを喜ばせたかったからだったようです。第一印象は何だったんだろうと感じました。 第一印象は近寄りがたい人だなと感じていましたが、話してみるととても話しやすく気づかいもできる人でした。人は見た目で判断してはいけないなと反省した体験でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/海乃けだま著者:松谷 えりな
2023年09月16日■前回のあらすじお別れ会で泣いて別れを悲しむ子どもたちを見て、悔しさと情けなさで胸がいっぱいになったはちみつこ。自責の念に駆られながらも3ヶ月で黒伊奈保育園を退職。そして数年後…。■フリーター生活を経て、気持ち新たに…!■黒伊奈保育園のその後は…■職場環境がようやく少しだけ改善…?ブラック保育園を辞めた後、求人はいろいろ見たものの「もう保育士はしばらくいいや…」となっていたので、飲食店でフリーターとして働きました。休憩時間はしっかり長めにもらえるし、その間何をしても良かったので寝たりもできたし…。一緒に働くスタッフにも恵まれて、本当に天国でした。そして、ブラック保育園のその後…。3ヶ月で辞めた私のあとに入った先生は2週間で辞めていったそうで…。さすがにまずいと思ったのか、それを機に職場環境が多少は改善されたようです。休憩ができたおかげで発覚したある事件とは…?次回に続く「ブラック保育園辞めました」(全23話)は17時更新!
2023年09月16日仕事一筋の夫。私が妊娠している頃から、「子どもの行事には絶対に参加しない!土日に行事があっても寝ているから!」と宣言していました。しかし、夫が尊敬するAさんに会ったことで考えが変わったかも!?と思った出来事です。子どもの行事に参加しないと宣言する夫妊娠中のこと。夫は「子どもの行事には絶対に顔を出さない。その間、俺は寝ているから」と何度も口にしていました。私はその度に「何で?」と聞きましたが「俺は仕事で疲れているんだ。行事は土日のどちらかにあることが多いんだろ?寝かせろよ」と言っていました。 私のお腹がかなり大きくなってきた頃。主人と買い物に出かけていたときに、主人の知り合いのAさんとばったり会いました。主人はAさんのことを尊敬しています。 Aさんは私のお腹が大きかったのでびっくりした様子でしたが、「おめでとうございます。お大事になさってください」と言ってくれました。 出産後にAさん宅へ。衝撃の告白…その後、無事に出産。主人はAさんに子どもが生まれた事を報告しました。Aさんからお祝いをいただき、翌月に主人と私と子どもの3人でAさんに内祝いを持って行きました。 するとAさんが主人に、「子どもの行事には顔を出したほうがいい。そのときはその一瞬しかありません。自分は仕事を理由に参加しなかったので、思い出がなくとても後悔しています」と話してくださいました。 その言葉を聞いた主人は「分かりました」と言い、「子どもの行事に参加しない」と言わなくなりました。 Aさんにはとても感謝しています。 ◇ ◇ ◇ お遊戯会や運動会などで子どもたちが頑張る姿はとても眩しく、感動しますよね。それを生まれる前から見ない!と決めてしまうなんて勿体無い!!先輩パパのナイス助言で夫の考えが変わったかは分かりませんが、子どもの行事に参加して一緒に楽しんでほしいですね。 作画/森田家著者:まつ りか 30代女性。子育てしながら、事務の仕事をしている。
2023年09月16日現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てているママです。長男が幼稚園に入園したときに、初めてクラスのLINEグループに参加しました。そのときに起きたLINEに関連するエピソードをご紹介します。誰が誰だかわからない!長男が幼稚園の年少になったとき、同じクラスでLINEグループを作りました。クラス代表の委員さんが中心になり、登録を案内してくれたのです。登録が完了したのですが、LINE名は本名ではない方も多く、誰がどのお母さんかわかりませんでした。旧姓で登録されているママや、ニックネームの方も多かったです。 私も下の名前をアルファベットで登録していたのでわかりづらいかも……と思い、フルネームに変更。しかし、LINEグループでの発言はクラス委員のママがお知らせに使用するだけで雑談などは一切なく、わざわざ変えなくてもよかったかなと思いました。 連絡したけど返信がない……年中になり、長男に仲の良いお友だちができました。お友だちのママとも園庭で遊んだあと話す仲に。そんなとき、「夏休みによかったら遊びませんか?」とお誘いを受けました。詳しい日程は、LINEで取り合うことに。LINEグループから、そのまま連絡すれば良いと思っていました。 しかし、LINEグループから相手のママのアカウントに直接連絡を取っても、一向に「既読」にはなりませんでした。「もしかして嫌われた?」「遊ぶというのは社交辞令だったのかなぁ」と心配していました。 受信設定を見直したら……後日会ったときに聞いてみたところ、相手のママはとても驚いていました。LINEの設定が、「友だち以外からのメッセージの受信を拒否する」になっていたのが原因でした。私はLINEグループが同じであればメッセージは送れると思っていましたが、この設定がオンになっていると相手にメッセージは届かない仕様だったのです。 実は、私もこの設定をオンにしていたので、知らない間に2人のママ友からのメッセージを無視してしまっていました。ホーム画面の「知り合いかも?」にママ友の名前が表示されていたら、メッセージがきている可能性が大です。 この出来事以降、受信設定は必ずオフにしています。セキュリティ面を考えると正解かどうかはわかりません。ただ、LINE経由で遊びの誘いや連絡をしてくれるママも多いです。とても便利なLINEですが、トラブルの種にもなると思うと使い方は気を付けないといけないなと感じています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! イラスト/マメ美監修/助産師 松田玲子著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2023年09月15日保育士の中田馨さんが、公園でのヒヤリハットについて教えてくれました。中田先生自身も経験したヒヤリハットを交えてお話してくれています。子どもとの公園遊びを楽しむためにも、ぜひ一度確認しておきましょう!こんにちは! 保育士の中田馨です。9月を過ぎ秋になると、外遊びをするのに良い季節になってきますね。暑い夏はなかなか外に出られなかったと思いますので、公園などでの外遊びが楽しみというお子さんも多いことでしょう。 そこで今回は、外遊びを楽しむためにも気をつけておきたいことや、実際にあったヒヤリハットについてお話しします。 公園の遊具でのヒヤリハットまずは実際に、私が経験したヒヤリハットをご紹介します。よくあるのが、ブランコが揺れ散るそばを走り抜けたり、ブランコに乗っている友達のところに行ったりすること。ブランコは揺れているので、1回目当たってこけて、こけている間にもう一回揺れてまた当たって……と大惨事になりかねません。実際私は小学生の時に、2回目の揺れがおでこに当たって青タンができたことがあります。 また、滑り台は階段を上ったはいいけれど、滑るのが怖くて体が動かなくなってしまう子もいます。後ろから他の子が来て「早くいって欲しい」と押されることも。 そこで、遊具であそばせる時には以下のことに注意しましょう。 ・大人の手が届かない遊具ではあそばせない。・子どもの年齢に合った遊具であそばせる。(背伸びをさせない) また、保護者からの報告で、砂場用のスコップの柄にある小さな丸い穴に子どもが指を突っ込み、抜けなくなってレスキュー隊が出動した! という事例もありました。子どもは、大人が思いもしないことでケガをすることがあるということですね。注意しておきましょう! 外遊びでのヒヤリハット公園や広場であそぶ時に、よくあるヒヤリハットは、「たばこの吸い殻、ゴミ、ガラス」など、触ってほしくないものを子どもが触ろうとした時です。公園に着いて私がまず行うことは、それらが落ちていないか確認して拾うことです。 特にベンチ付近には、たばこの吸い殻やお酒の空き缶などが落ちていることが多いです。子どもは、地面をよく観察しています。子どもに気づかれる前に大人が処理しておくと安心です。 また、一瞬目を離したときに、子どもが目の前からいなくなることもあります。特に、親子共に普段遊び慣れていない公園などに行った時には要注意です。私の場合、遠足で少し大きな公園に行った時、そろそろ帰る時間だからと片づけをしているときに「○○君がいない!」と気づきました。幸い子どもはすぐそばの植木のそばでしゃがんで、アリ観察をしていたので、すぐに見つかったのですが。あの時の、「いない!」と思った時の背筋が凍る思いは今も忘れられません。 もし、外遊びで「ヒヤリ」とした体験をしたときは、次に「ヒヤリ」としないためにどうすればよいのかを考えるとよいでしょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年09月13日長男は食後でもないのに1日中ゲップを多発することがありました。普通の頻度ではなかったので、私は息子がわざとやっていると考えて叱ってしまいました。しかし、ネットを検索したり、小児科で相談したりするうちに、わざとではなく原因があるかもしれないということがわかってきました。ゲップを多発する息子に対する私の対応息子のゲップが急に多くなったのは、年長のときでした。食後に限らず1日中、1時間に数回もゲップが出る状況で、私は息子がおもしろがってわざとしているのではないかと疑っていました。 食事中した場合には、私は息子に行儀が悪いことを伝えて注意。息子は「わざとではない」と主張しましたが、私はゲップをするとスッキリする感覚を覚えたのだろうと考え、「せめて食事中は我慢しなさい」と言い聞かせました。 わざとじゃなかった? ゲップ多発の原因ゲップの頻度が減らない日々が続く中、何気なくネットで検索すると、「呑気(どんき)症」という病気があることを知りました。ストレスなどから空気を飲み込んで、ゲップなどが症状として出る病気と書かれていました。 息子はこの病気なのかもしれないと考え、喘息の薬を小児科へもらいに行ったときに先生に相談。すると、「ストレスや緊張から空気をたくさん飲んでゲップをすることがあります。その場合は本人に注意することは逆効果です。気にさせないことが大事なので、注意をしないようにしてしばらく様子をみてください」と言われました。 対応を変えたあとの息子の変化とは?小児科の先生の説明を聞いて、これまで息子がわざとやっていると思って注意してしまったことを反省しました。その後は、ゲップが出たとしても何事もなかったかのように接しました。幼稚園の先生には小児科で言われたことを伝え、何にも言わずに見守ってほしいと依頼。先生もわざとやっていると思い込み、これまで注意してしまっていたとお詫びをいただきました。 いつになったら出なくなるのか最初は不安でしたが、2カ月経つと少なくなってきました。さらに2カ月後には普通の頻度になり、まったく気にならなくなりました。 息子のゲップに悩んでいた当時は弟が生まれたあとでした。息子からすると、それまでひとりっ子として育てられ、親の愛情を独占していた状況が一変したのでしょう。私があまりかまってあげられないことで、ストレスを感じていたのかもしれないと思いました。子どもは親が思っているより環境の変化を敏感に感じとるため、状況が変わったときこそ、気持ちに寄りそった対応が大切だと学んだ体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:福田ひろみ2男1女の母。3人の子どもはそれぞれ12歳、7歳、5歳で、性格は三者三様。頑固でワガママな真ん中っ子の対応に苦戦しつつ、夫は単身赴任中につき、ワンオペで子育てしている。
2023年09月12日夫は、看護師として総合病院に勤めています。夫以外の男性看護師はおらず、周りの看護師は全員女性。わが家の子どもが体調をくずしたときに、夫が上司に早退させてもらえないかと打診すると、上司から意外なひと言が……。子どもの体調不良のお迎えは女性の役目?私は、夫とは別の病院でパート看護師として勤務しています。私のほうが有給休暇が少なく、子どもの体調不良で有給を使い切ってしまうと欠勤扱いとなり、仕事を休んだ分だけ給料が減ってしまいます。そのため子どもの体調不良時には、有給休暇が多く残っている夫が休んでくれたほうが、家計を管理している私としては安心なのです。 しかし、私の職場にいる正規職員の男性看護師の話によると、奥さんがパート看護師、子どもが2人という家族構成で、彼が子どもの体調不良で休もうとしたとき、女性の上司から「こういうのって普通は女性が休むよね? それに奥さんパートでしょ?」と言われたそうです。 この話を聞いてから、私は夫に休みを取ってほしい半面、夫の立場が悪くなることを心配していました。 夫の上司からまさかの言葉!ある日、私の勤務中に、4歳の息子が通っている保育園からお迎えコールがきました。こういったとき、いつもは私がお迎えに行っていたのですが、その日はもともと職場で欠員が出ていてかなり忙しかったので、初めて夫に連絡して事情を伝えると、すぐに夫から「大丈夫、こっち早退できるよ」と返答が。 仕事を終えて帰宅した私は、夫にお礼を言いつつ、夫の上司の反応について聞いてみました。夫いわく、女性の上司は「早く帰ってあげて。こっちは大丈夫だから!」とすぐに許可してくれて、さらに「こういうときに連絡が来るってことは、普段からあなたが育児にちゃんと参加してるってことだね。えらいね」とまで言ってくれたそうです。 私は、自分の職場での経験から「男性が子どもの体調不良で休みを取ることは難しいのかな」と思っていましたが、夫の上司からの言葉でその考えが覆されました。夫も「嫌な顔をしないで休みくれる上司だから、何かあったときに言いやすいよ」と話していて、夫の上司の気づかいに感謝の気持ちでいっぱいです。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:吉川 みきな
2023年09月10日子どもが通う幼稚園でトラブルに巻き込まれたことはありますか?今回は幼稚園で起こったトラブルの体験談を紹介します!幼稚園で盗難!名前も書いていたけれど幼稚園は無責任な対応!幼稚園の対応にも不信感を抱いてしまいそうですね。小さなものでも盗難はよくないことので、しっかりと対応してほしいです。※この記事はユーザーのエピソードをもとに作成しています。(Grapps編集部)
2023年09月10日保育士の中田馨さんが、外遊びの際にありがちなトラブルについて教えてくれました。秋になると外遊びの機会も増えますよね。外遊びをするときにトラブルなく安心して子どもが遊ぶことができるように、ぜひ一度確認してみてくださいね。こんにちは!保育士の中田馨です。8月が終わり、暑い夏がだんだん秋に変わり始めていますね。涼しくなってくると公園などで外遊びをする機会も増えると思います。今回は、楽しく外遊びをするためにも知っておきたいことをご紹介します。 友だちにケガをさせてしまった場合は?外遊びをしていて、友だちにケガをさせてしまった……なんてこともあるかもしれません。私も息子が小学生のときに2回ほどありました。わざとではなくても、相手にケガをさせてしまったのですから誠意をもって対応します。親子で謝ることは当然のことですが、病院に行く必要があるのかどうか? を確認しましょう。また、帰宅後に何かあってはいけないので、こちらの連絡先を知らせておくとよいでしょう。 息子の場合、相手が急いでいたようで「大丈夫」と言って自転車で走って行ってしまいました。私は不安だったので、その足で念のため交番に行って「もし、こういう方が来たら連絡をください」と事情を話したこともありました。そのときにできる対応をしておくと後悔がないと思いますよ。 小学生が公園にいた場合は?春休みに保育所の子どもたちを連れて公園へ行ったときのこと。私たちが砂遊びをしていると、自転車を走らせていた小学生が滑って真横に転んできて、危機一髪だったことがありました。小学生の子どもたちが公園にいる場合、やはり動きの大きさや遊びが違いますので、お子さんのあそびに少し配慮が必要ですね。 小学生がいる時間帯に公園に行かないという選択肢もありますが、例えば、小学生が鬼ごっこを始めた場合には追いかけっこをして、お子さんの近くを走りまわることもあると思います。小学生にも、小さい子どもが公園で遊んでいることを知らせたいものです。ただ、「危ない!」と注意するだけでは、小学生に伝わりにくいかもしれません。「小さい子が砂遊びしているから、ここで走ると危ないの。少し離れて鬼ごっこしてもらえると嬉しいな」など、危ない理由としてほしいことを伝えれば、子どもたちはルールを作りなおして遊んでくれるはずです! 外遊びは、子どもも大人もリフレッシュできる遊びでもあります。少しのルールと大人の簡単な配慮で、外遊びを楽しんでくださいね。著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2023年09月08日3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に「脅す育児」について教えていただきました。こんにちは。小児科医の保田典子です。今回は「脅すような親の言葉」について。子どもに言うことを聞いてもらいたいために使ってしまいがちな「脅し言葉」と「脅す育児」について考えてみたいと思います。 やりがちな「脅し言葉」よく親御さんたちが使いがちな「脅し言葉」として、例えば「オバケがくるよ! 鬼さんがくるよ!」だったり、「勝手にしなさい! バイバイ!」と言って、子どもを置いていこうとするようなものがあります。 このように「何かをしなかったら(したら)怖いことが起こる」という「脅し言葉」や、子どもを突き放すような言葉、つい使ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。このような言葉をなぜ使ってはいけないか、考えていきましょう。 「オバケがくるよ!」恐怖で行動を促しても長続きしません人が行動をする動機として、「快を求める」か、「不快を避ける」パターンがあります。持続可能な方法は「快を求める」行動なので、鬼が来るという不快を避けるための行動は長続きしない可能性があります。 子どもがごはんを食べない、着替えてくれないといったとき、「ごはんを食べないと鬼が来るよ!」、「着替えないとオバケ来るよ!」などと言うのは、子どもに恐怖心を植え付けるという意味でも良くないですが、結局「長続きしないしつけ」になってしまうので、親の狙いすら達成することができなくなってしまいます。 「勝手にしなさい! バイバイ!」と置いて行こうとするのはダメ例えば、おもちゃ売り場で遊びを止めないときや、お菓子売り場で買ってほしいと泣き続けるときなどに「もう勝手にしなさい! バイバイ!」と言ってしまう方も多いのではないかと思います。 置いて行くフリであっても、お子さんから目を離してしまうことが良くないですが、この「もう勝手にしなさい!」の一言は子どもにとって良くないと言われています。アメリカの精神医学研究者のグレゴリーが提唱した「ダブルバインド(二重拘束)」と呼ばれる状態です。 今回の例の場合、「勝手にしなさい」と言われた子どもが、その言葉の通り遊びを続けたり、泣き続けたとき、親は「何してるの! 何回言ったらわかるの!」と怒ります。親の言う通りにしていたのに、怒られてしまう。1つのメッセージの中に矛盾した複数の意味が込められているため、子どもに混乱と強い緊張、過度なストレスを与えてしまうそうです。 実行可能なことであれば使ってもOKちなみに、個人的には「〇〇しないと〇〇する」というメッセージは、使い方のコツがあると思っています。「おもちゃ遊びをやめないと置いて帰るよ!」と言っても、本当に親が子どもを置いて帰ることはないのです。「やらないこと」を使って子どもを脅す「脅す育児」になってしまいます。 ですが、例えば「遊園地でぐずって泣き続けたら即帰宅するよ!」というように、親の覚悟もいるけれど、実行可能なことであれば使ってもいいのではないでしょうか。これならダブルバインドにはなりません。 来て5分でも泣いてぐずったら帰る。高い入園料を考えると親としても痛手ですが、「〇〇の場所で、〇〇したらいけないんだ」とわかる時期のお子さんであれば、再発がぐっと減らせます。大事なのは親が嘘をつかずに本気で言葉を伝えること、ダブルバインドはしないということなのではないでしょうか。 「脅す育児」をしないためにはどうすればいい?では、「脅す育児」をしないために、日ごろの生活のなかでできることは何でしょう。親がイライラして子どもを「脅す」状況を作らないためにも、まずは子どもがぐずる状況を作らないようにするのがオススメです。 ①見通しを早めに教える遊びを切り上げるとき、できれば遊びはじめに「いつまで」を教えて、帰る時間が近くなったら30分前、15分前、10分前、5分前、3分前といった感じでちょこちょこ「いつまでか」を伝えます。「あと3分だから、これが終わったら帰ろう」と伝え続けることで、スムーズに終われるといいですね。慣れてきたら、子どもに「あと10分だけど、何を何回したら帰る?」など聞けるとなおスムーズになるでしょう。時計を見る習慣もつきそうですね。 ②スモールステップでやってもらうことを決める食事や着替えなどなかなか進まない場合は、自分で進められるところまでは手伝ってあげるのも良いです。親御さんとしては「〇歳だから、これはできるべき」という気持ちもあると思いますが、その日の気分などでもできることは変わってきたりします。大変かもしれませんが、お手伝いをしてあげて、最後のステップは本人にやってもらって「自分でできた!」という気持ちを育ててあげてください。 ③そもそもぐずりやすい所には子どもを連れて行かないお菓子売り場やおもちゃ売り場など、ぐずると予想できる場所に子どもを連れて行かないことです。わが家の場合、スーパーにはできる限り子どもと一緒に行かないようにしていました。子どもも、ぐずって泣いて欲しがったところで、親が「ダメ!」と言ったことは絶対にやってくれないと次第に理解していきます。子どもと行く必要があるときは、例えばスーパーに入る前に「今日、お菓子は買いません」と事前に伝えて行くと、ぐずらないようになっていきます。 ④それでもダメだったとき、自分を責めないいろいろ工夫して、トラブルポイントは避けて行動しても、うまくいかない日もあります。そんなときは「こんな日もあるよね」と気持ちを切り替えて過ごすようにしていました。これだけで、次に子どもがぐずったときも脅し言葉を使わないで前向きに子どもたちと向き合えます。 何度もこのコラムで書いていますが、親の子育ての方針をしっかり決めて、それを子どもにも伝えることで子どものグズグズはかなり減らせます。「自分がぐずったり泣けば親が言うことを聞いてくれる」と子どもが学習してしまうと、ぐずりが増えてしまいます。親が生活の主導権をしっかり持って、親も子もお互い気持ちよく過ごせるといいですね。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年09月06日私には4月から幼稚園に入園した長男がいます。私の友人の子どもたちはほとんど保育園に通っていて、幼稚園についての知識が少なく、何もかもが初めてだらけでとまどいました。中でも1番衝撃的だったのは、「幼稚園で使うグッズはすべて手作りしないといけない」ということ。裁縫が大の苦手な私には苦痛でしかありませんでした。 入園説明会で聞いた衝撃的内容幼稚園に使うグッズを手作りしなければならないということを私が知ったのは、願書を提出したあとにおこなわれた入園説明会でした。私はそれまで、お店に並ぶ入園準備グッズコーナーのバッグやお弁当袋などを見ては、「どれにしようかな……」とひとりでワクワクしていたのです。 なので入園説明会でグッズの手作りについて聞いたとき、私はとてもショックで衝撃的でした。家にミシンもなければ、手芸のセンスもありません。同じ幼稚園にママ友はいない……みんなどうするんだろう? そんなことも聞かずに入園説明会から帰宅しました。 手作りはあきらめる? 周りに頼む人もいない長男の幼稚園で手作りしなければならない物は、通園バッグ、お弁当袋、シューズ入れ、縄跳び入れ、ランチョンマット等でした。私は「幼稚園に入園願書提出前になぜ教えてくれなかったのか……」という気持ちになりましたが、入園を決めた以上準備しなければなりません。 母も義母も裁縫はできない……。そこで考えたのは、近くにある仕立て屋さんに頼むということでした。手作りをしなければならないのに、仕立て屋さんに頼むのはどうかと言われるかもしれません。でも、次男もまだ幼くそこまで時間を取れない、入園まで時間が少ない、ということから私はランチョンマット以外を仕立て屋さんにお願いすることにしました。 長男のお気に入りの生地を購入し発注入園まで1カ月もなかったので、とにかくまずは生地を選ばなくてはなりません。私が長男に「幼稚園のバッグを作ってもらうけど、何の柄がいい?」と聞くと、「消防車!」と即答したので、いくつか店舗をまわり、長男が気に入った生地を購入することに。長男は「この布でバッグを作ってもらう!」とノリノリでした。ネットで消防車やパトカーのアップリケを見つけたので、せめてもこれだけは手作り感を……といくつか購入しました。 1週間もせずに仕立て屋さんから完成したとの連絡が。さっそく取りに行くと、想像通りのかわいらしい入園グッズが完成していました。作ってもらった通園バッグやお弁当袋にネットで購入したアップリケをアイロンでつけると、長男は大喜び! 「手作りじゃなくてごめんね……」という罪悪感もありましたが、長男が喜んでくれて私はホッとしました。 今回の入園グッズは仕立て屋さんに頼むということで乗り切りましたが、もしかしたらこれから発表会などの衣装なんかも手作りしなければならないのかもしれません。私は、自分は裁縫が苦手だから……と決めつけず、これから時間のあるときに練習していけたらなと思います。今回は本当に仕立て屋さんに感謝!と思った出来事でした。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/ネコ山著者:森下ミメカ
2023年09月04日小学1年生になる娘はかわいい洋服が大好きで、ついつい買ってしまいます。あまり着ていない洋服もあり、そろそろ片付けないと……と思いながらもそのままに。そんなとき、ママ友から声をかけられました。お下がりの洋服を値踏みするママ小学1年生の娘はかわいい洋服が大好き。息子の幼稚園で知り合ったママ友が、「お姉ちゃんのお洋服かわいいね。サイズアウトしたらフリマアプリとかで売ってるの?」と聞いてきました。私は、「フリマアプリはやってない。クローゼットに眠ってるよー。片付けなくちゃと思っているんだけど」と話すと、「えー、もったいないね。じゃあうちの子にくれない?」と言ってきました。断る理由もなかったので、「いいよ」と答えてしまい……。 後日。20着ほど洋服を渡した際、「ありがとー!こんなにたくさん、うれしー!いっぱい着せるね」と言い、その場で洋服を広げだしました。傷や汚れがないものを渡したので、「新品みたいじゃん。しかもブランドものばっかり!これ1万円くらいするよね」と他のママ友の前で話します。私は困惑しながらも、喜んでもらえるならいいやと思い、少しモヤモヤしながら帰宅しました。 スマホで見つけた娘の服ママ友からは、「お出かけのときに着せてるよ!」と連絡をもらいましたが、私があげた洋服を着ているところを見たことはなく……。本当に着てくれているのか疑問に思っていたとき、「いらないお洋服があったら、またちょうだい!」との連絡が入ります。 その話を仲良しのママ友に話したら、「あの人、クレクレママだから気をつけたほうがいいよ。何でもお下がりをもらいたがるから」と聞きました。しかも、「フリマアプリで売っているらしい」というのです。私が好きな子ども服はインポートブランドや個性的な柄が多いので、ブランド名で検索したところ、本当に見つけてしまいました。 しかも、そのママ友のアカウントには、私があげた洋服がたくさん販売されていたのです。それからは連絡がきても、お下がりをあげることはやめました。今はリサイクルショップに持っていっています。 ◇ ◇ ◇ 着られなくなった洋服は、少しでも役に立てば、喜んでもらえたら、といった善意で渡しているものなので、できれば着て欲しいですよね。渡してからすぐにフリマアプリで売っていることがバレれば、ママ友との関係も悪くなりますし……。最初から売る目的でお下がりを欲しいというのは、やめた方がいいですね。 作画/森田家著者:清水 奈津枝 2児のママ。IT企業で事務のパートをしながら、ブログなどを執筆中。
2023年09月02日