ペットを迎え入れるためには、さまざまな準備が必要。かけがえのない『新しい家族』が、いち早く家に馴染み、快適に過ごせるよう、ケージやトイレ、食器など身の回りの環境を整えるものです。子猫や子犬を迎える際には、成長した後のことを考えて大きめのものを購入することもあるでしょう。猫用トイレのサイズを間違えた結果?『コンプティーク』で連載中の漫画『ニッターズハイ!』の作者である、漫画家の猫田ゆかり(@nekotayukari)さん。最近、友人から譲り受けた保護猫のゆずちゃんとの生活を始めました。まだ生後間もないゆずちゃんと新たな生活をスタートさせるべく、猫田さんはペット用品をネットで注文。…ですが、どうやらトイレのサイズを間違えてしまったようです。「こんなに大きくなるかな?」と、猫田さんが思わず不安を漏らした理由が分かる1枚をご覧ください!猫田さんが注文したのは、XLサイズのトイレ!まだ体が小さいゆずちゃんと、大きすぎるトイレとの対比が一目りょう然で、ちょこんとたたずむ姿からはどこか不安げな様子がうかがえます。「これは…お家かニャ…?」とでもいうような表情が愛らしく、守ってあげたくなるかわいさですね。猫は排泄をする際に、砂を掘ったりかけたりするため、体の1.5倍以上の大きさのトイレが適しているといわれています。広々と使えるという点では、あながち間違っていないのかもしれません…!投稿には11万件以上もの『いいね』が付き、「正解!」「大は小を兼ねる」といった声や、ゆずちゃんの成長を願う温かいコメントが寄せられました!・幸せをいっぱい栄養にして、きっと大きくなりますよ!・たくさん食べて大きくなってほしい。数年後のビフォーアフター写真を楽しみにしております!・あなどるな。うちの猫は6.53あるぞ。・「今はこんなに小さくても、すぐに大きくなってちょうどよくなるんだろうな」と思うだけで泣ける。幸せであれ。・ちんまり感が最高…家じゃん。思わず笑みがこぼれました。今は小さな体のゆずちゃんも、猫田さんの愛情を受けてすくすくと成長していくのでしょう。数年後、「大きくなりました!」という報告とともに、トイレにピッタリと収まるゆずちゃんの姿を見られたら嬉しいですね![文・構成/grape編集部]
2024年05月14日猫と一緒に暮らしていると、自由気ままな姿に癒やされるでしょう。自由気ままであるがゆえ、時には「いつの間にそんなところにいたの!?」と、驚かされることも。3匹の保護猫と一緒に暮らす、たなかふじもと(@tanaka_fujimoto)さんが漫画化した、とあるエピソードを紹介します。「猫を踏んじゃった!」と大慌てする飼い主ある日、疲れが溜まっていた飼い主さん。自宅のキッチンで水をくんでいる時、足で何かを踏んだ感触があり…。愛猫の尻尾を踏んだと思った飼い主さんは、大慌て!すぐさま「大丈夫!?」と声を上げ、足元を見ると、目に映ったのはモフモフのスリッパだったのです!スリッパの素材と、愛猫の体毛の触り心地があまりにも似ていたのでしょう。また疲れていたため、普段以上に判断力が鈍っていたのかもしれませんね。猫と一緒に暮らしている人にとっては『あるある』な現象のようで、さまざまな体験談が寄せられました。・あるあるです。私もよく猫ではない『モノ』に対して反射的に謝ることがあります。・毛布を踏んだ時に猫の尻尾と勘違いして、「うわあごめん!!」って声を上げてしまいました…。・分かる!脱いだ洋服やカバンなどと猫を間違えて、話しかけてしまったことを思い出しました。かわいい見た目に加えて、履き心地のよさが魅力の、モフモフのスリッパ。猫と一緒に暮らしていて、モフモフのスリッパを持っている人は、常に足元に注意したほうがよさそうですね…![文・構成/grape編集部]
2024年05月13日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第233回目はペルシャ とチンチラのミックス、コーダ (Koda)さまの登場です。ロシアからやって来た猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.233猫さまの話をもっと聞かせて!コーダさまは1歳の男性猫さま。<コーダさまが語ります>僕は南仏の、スペインに近いナルボンヌという街のアパートに住んでいます。いつもの食べ物は『ピュリナワン』のキャットフードと、時々焼いたチキンをいただきます。まだ1歳なので特別な食事もやおやつはありません。家の中の好きな場所は冷蔵庫の上(家の中で一番高いところ)やバスルーム(シンクに僕の体がすっぽり収まるから)。お気に入りのおもちゃは、鈴のついたロープ、ピンク色のボール(僕の黒い色に似合うでしょう?)。出会う猫や犬など、すべての生き物に対して穏やかで、遊び好きです。意地悪なんて絶対しません。したくてもその勇気がありません(苦笑)。特技は、常に注目を集めるために鳴くことです。みてみてパワーがあふれてるのです。<飼い主から見たコーダさまとは>コーダは実家の猫から生まれた赤ちゃんで、私の初めての猫です。特に猫が欲しかったわけではなかったのですが、ある日、実家で子猫の世話をしなければならなかったときがあり、情が移って連れて帰ってきました。その日以来コーダは私の家族の一員になったのです。毛だらけ長毛なところがチャームポイントですが、ブラッシングには時間がかかりますね(笑)。平日私は外に仕事に行き、週末だけは一緒に過ごせて幸せです。ソファーで一緒に映画を見たりして過ごしています。性格は私と同じで、遊び心があり、穏やかです。私が家具を組み立てている最中にもよく観察して手伝ってくれています(本当は邪魔をしに?構ってほしい?)。バカンスにはコーダの母親と仲良く車に乗って移動もしました。久々に会えてお互い喜んでいました。母親はコーダのような黒色ではなくきれいなクリーム色なんです。毎朝コーダはとても早起きで私を見上げる表情はとても愛らしく思います。コーダはいつも私に愛と喜びを与えてくれています。ーーロン毛のコーダさまは見事な毛並みですね。まだ若いので毛はフサフサで柔らかくよく生え替わり、ブラッシングや家の掃除も大変そうです。でも飼い主の休みの日には存分に遊べて満足そうでした。これから暖かくなる季節には出歩くこともありそうです。まずは実家のお母さんに会いに行くのでしょうね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年05月12日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第232回目はメインクーンのフィリヤ(Filya)またの名はフィリモン(Filimon)さまの登場です。ロシアからやって来た猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.232猫さまの話をもっと聞かせて!フィリヤさまは2歳の男性猫さま。<フィリヤさまが語ります>僕の家は小さいですが、中庭があってとても心地よい生活を送っています。朝、飼い主を起こしてカリカリを要求し、それから抱き合って、抱きしめてもらい、食べた後は満足してまた寝ます。庭で遊ぶ以外は一日中そのような感じです。昼間は肘掛け椅子で寝るのが好きです。食事はカリカリだけですが、時々飼い主が魚を食べるときに少しもらうことがあります。魚が大好きで、グルメな猫です。性格は穏やかで、愛情深く、社交的で、抱きしめるのが好きで、とても親切な猫と呼ばれています。<飼い主から見たフィリヤさまとは>フィリヤの前に、私たちはとてもかわいい三毛猫のネネットを飼っていました。彼女は私の夫の猫です。ある日、私も自分の猫が買いたいと思い、メインクーンに決めました。夫がメインクーンについてたくさん話してくれたので、私も本当に自分の猫が飼いたいと決心し、ブリーダーに連絡しました。フィリヤの写真を送ってもらった時、それが私の猫であることがすぐにわかりました。ロシアで子猫を見つけ、私たちの家族にするためにフィリヤを探し当てました。それはとても長い旅でした。私にとって彼は、とても素敵で小さなトラのようです。彼は大きくてとても穏やかです。似ている点は、私たちは休むのが好きで、ただ抱きしめるだけで何もしないところ。彼は私のことを優しい人だと認識していると思います。また、食べ物をもらったり愛撫してもらったり、彼の家に住んでいる彼の奴隷だということもわかっているようです(笑)。フィリヤとの毎日は楽しい瞬間でいっぱいです。夏のある日、私が庭で絵を描いていると、フィリヤが隣にきて一緒に楽しい時間を過ごしました。いつも彼は私にたくさんの愛と幸せを与えてくれます。彼を愛撫すると、とても穏やかでリラックスした気分になります。彼を見るたびに、どうしてこんなに素敵な猫を飼うことができるのかと我ながら感心しています。ーーはるばるロシアからやって来たフィリヤさま。自分だけが独占できる猫が欲しかった気持ちがわかるような気がします。以前からいた三毛猫のネネットさまが夫にしかなつかなかったからでしょう。そんな関係でも飼い主は夫との関係は良好とのことでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年05月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第231回目はトイガー種のアノイ=タヤ (Anoy-Taya)さまの登場です。先住犬と相性抜群な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.231猫さまの話をもっと聞かせて!アノイ=タヤさまはもうじき2歳の女性猫さま。<アノイ=タヤさまが語ります>私は田舎にある家にスタッフィ犬の友だちオスロと一緒に住んでいます。遊んで、オスロを困らせて、食べて、寝て、を毎日繰り返します。オスロは散歩に出かけますが、私はお留守番です。食事は『ATAVIK』のカリカリと『Lucien』のテリーヌとパテが主食です。2日おきに種類は変わりますが、基本的にサーモンベース味です。おやつもあって『ATAVIK』の美味しい乾燥フードもあります。家の中で、隠れることができる場所ならどこでも好きです。でも、決して飼い主たちから遠く離れはしません。おもちゃは生きている大きな犬(笑)。私はダイナミックな性格なのです。そして天使と悪魔が同居していて、どちらが出てくるか順番は秘密です。<飼い主から見たアノイ=タヤさまとは>以前、信じられないほど素晴らしい猫を飼っていました。名前はヨナ。彼女は私たちにとって初めての猫であり、出会った時から好きになりました。残念なことに、彼女は2022年の6歳の誕生日の明け方に突然この世を去ってしまい、今でも私たちは悲痛な思いでいっぱいです。猫なしではやっていけません。アノイ=タヤは『Embrace The moon』ブリーダーの出身で、父親はアルマーニ、母親はレアと呼ばれています。私たちは2022年10月に彼女を引き取りました。ファーストネームのアノイは、ヨナへのオマージュです(Yona=Anoyと逆さまにしました)。逆さまにしたのは必然の物語のようでした。実は、ヨナとオスロの関係はとても複雑でした。ヨナはワイルドな面もあったのですが、同時に彼女は静けさを愛し、そして強い性格でした。もし私たちが彼女を邪魔したと判断されたなら、彼女は私たちに噛みついても良心の呵責はなかったのです。彼女は乱暴でしたが、幸いなことに私たちとオスロは平和主義者で非攻撃的です。オスロがヨナにうなり声を上げたことは一度もありませんでしたが、ヨナは時々オスロに対してあまり優しくありませんでした。アノイの場合はその逆で、オスロは彼女の兄のようです。彼らはいつも一緒にいて、彼女はいつも彼と遊んでいます。彼らと人生の瞬間を共有できるのは私たちにとって幸運なことだと考えています。アノイがやってきてからは毎日すごく賑やかな家になりました。アノイ=タヤは信じられないほど人間に近い猫です。穏やかでありながら同時に爆発的でもあり、海のようにも見えます。アノイ=タヤは私の人生と意識に愛と融和をもたらしてくれています。ーー写真でもわかるように、アノイ=タヤさまはスタッフィ犬のオスロが好きでたまらないようです。一緒にひっついて寝ることも多いのだとか。家の壁にはキャットウォークがあり、そこからオスロを見張っています。機会ができたらオスロがアノイ=タヤさまをどう思っているか聞きたいと思います。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年05月05日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第230回目はシマ猫のシマシマ(Shima-shima)さまの登場です。人心掌握術に優れた猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.230猫さまの話をもっと聞かせて!シマシマさまは9歳の男性猫さま。<シマシマさまが語ります>僕の飼い主は夫婦共に音楽家で、パリと田舎を行ったり来たりの生活です。朝はカリカリ、夜はパテを食べています。とにかく食欲旺盛、食べることが大好きで、食べ物をねだる時は必ず飼い主の母のところに行きます。父がキッチンにいても、ピアノを弾いている母のところへ行ってかなりのアピールをはじめます。作戦で一番有効なのが楽譜をカリカリと爪でひっかくこと。これをすると母がすぐキッチンに飛んでいってご飯をくれるのです。ニンマリと微笑みながらバッハやショパンの楽譜を爪でカリカリします。田舎にいる時は小ネズミを味わった後、プレゼントとして持ち帰ります。母の大敵ですが(笑)。日本製の『ちゃおちゅ~る』が大好きで両手で抱えてかぶりつきます。時々、父母が焼く鶏の丸焼きのお裾分けもあります。パリにいる時は僕専用のカゴがあって、そこでお昼寝したり、心を休めたり、夜はそこでぐっすり熟睡します。バルコニーがあるので、朝パトロールするのも日課。バルコニーの木々に遊びにくる小鳥たちをじっと見つめて、カチカチ言いながら威嚇するのもお決まりの日課です。田舎にいる時は、暖炉の前のソファーに寝っ転がってウトウトするのが至福の時間です。時々庭に出て、草の匂いを嗅いだり、足腰を鍛えるためのウォーキングもします。ただ、母の「シマシマ、ご飯だよー!」という掛け声が聞こえると、どこにいてもスプリングダッシュで駆けつけます。最初に覚えた人間の言葉が「シマシマ、ご飯だよー!」なんです。とにかく人懐っこく、誰にでも優しく愛情表現をするので、そのコミュニケーション能力の高さは僕の大きな魅力だと思います。ビジュアル的にとても美しい顔と筋肉隆々としたボディーも自慢です!<飼い主から見たシマシマさまとは>前に一緒に暮らしていた黒猫のチチュスが16歳で旅立った後、2年経って猫との暮らしが恋しくなっていた時に、モンマルトルのふもとに住むピアニストの友人の家に4匹の子猫が産まれました。ふらっと夫と見に行きがてら遊びに行ったところ、4匹のうち1匹の子猫が私の腕の中に飛び込んできて、その瞬間心が決まりました。その子猫がシマシマです。私たち家族はパリのバルコニー付きのアパルトマンで5年間暮らしていましたが、3年前にパリから1時間ちょっとの田舎にある元農家だった家を購入したので、2つの家を行き来しながら暮らしています。この田舎の家の庭は2ヘクタールあって、庭の中には川が流れていたり、鹿がいる森があったりと、野性味に溢れています!愛猫の名前はシマシマで、まさに名は体を表す…です!(笑)パリにいる時も、田舎にいる時も基本的に規則正しい(?)生活です。夜更かしもあまりせず、朝も適度な時間に起きて3食モリモリ食べて、バルコニーや庭を散歩して、それ以外は家中のあちこちにあるブランケットの上でグーグー寝ています。シマシマは見かけは猫の姿をしていますが、その中にいるのは人間か?!というぐらい人の気持ちを読み取って寄り添ってくれたり、自分の希望を全身で表現したり、私たちと目をしっかり合わせて”会話”をすることができます。言葉がしゃべれないとは思えないぐらいの意思疎通能力の高さと存在感の強さはものすごいです…。とにかく物怖じせず、初対面でもまずは近づいていって鼻と鼻を寄せあってウェルカムの意思を表現しています。産まれた時にお世話になっていた友人ファミリーの雰囲気がとてもおおらかで暖かい環境だったので、きっと人に対してのフレンドシップがそこで育まれたのではないかと思います。ちなみにそのファミリーも音楽家だったので、楽器の音を産まれた時から耳にしています。そのためか、思いっきりピアノを弾いていてもびくともせずに横でウトウト眠っています!どうやったら自分が欲しいもの(食べ物やお水、または外に出たい時など)を欲しい時に手にいれられるか、という作戦をたてるのがかなり上手です。とても賢いんだと思います。主な作戦で一番効果が高いのは私のピアノの中に入り込んで弦をビンビンはじくことです。人を喜ばせたい、皆が自分の存在でハッピーになってくれるのが何よりだ、という気持ちのありかたがとても私と似ている気がします。あとは食いしん坊なところ!食べることへのパッションの強さはかなり似ています(笑)。私のことは食べ物と暖かい寝床を用意してくれるお母さんのような存在だと思っていると思います。夫言わせると、シマシマは自分が何をすると私がどう反応するか全て把握していて、それによって私が簡単に彼の思い通りに動いているという構図ができあがってるらしいです(笑)。私自身は夫と暮らすまでは猫と暮らした経験はなく、完璧な犬派でした。しかも子どもの頃、私が飼っていたインコが外から入ってきた野良猫にくわえて連れ去られるシーンを目撃して以来、猫はかなり苦手な存在でした。ところが夫が大の猫好きで、一緒に暮らしはじめた時に夫が飼っていた老猫チチュスも一緒に暮らすことが選択の余地がない状況になり、そのお陰で猫と暮らす楽しさ、豊かさを知りました。チチュスが2年後に亡くなった時、自分でもびっくりするぐらいぽっかり穴があいたような気持ちになりました。チチュスも2年の間にすっかり私に懐いてくれて、膝の上ですやすや眠るぐらいに仲良くなっていました。そして、どんなに深く寝ていても、夫が部屋に入ってくると、夫を裏切ってしまった浮気現場をつかまれたパートナーのごとく、さっと退場するのが何とも愛らしかったです(笑)。シマシマのエピソードですが、ある夜、夫と一緒にコンサートに出かけました。18時過ぎだったでしょうか?コンサートの後ゆっくりディナーをして、深夜0時過ぎに私たちの住む3階のアパルトマンまでの階段を登っていったところ、家の扉の前でシマシマが4本の足を揃えて私たちを待っていました!ドアを開けると一緒に出てしまうことが多いので、夜の外出時もものすごく注意していたのに、まさか一緒に外に出ていたとは!そして6時間近くたった後でも家の前で私たちの帰りを待っていてくれたことに、びっくりしました。後から隣人に聞くと、地上階の中庭まで降りてきたらしく、少しうろうろと歩いた後は、また3階の自分の家を迷わず見つけて(どの階数のアパルトマンもみな似たような外見なのに!)、その前で私たちの帰りをじっと待っていたそうです。忠誠心に感動しました。シマシマからは柔らかさ、静けさ、美しさを感じます。猫はいつも美しくエレガントです。なんたってシマシマは穏やかで、面白いことが多いので毎日の生活が楽しくて仕方ありません。私たち夫婦は子どもがいないので、シマシマは大事な子どものような存在でもあり、時には寄り添ってくれる親友のようでもあります。また、世知辛いパリの暮らしを一緒に乗り越えてくれる戦友のような存在でもあり、黙って私たちの疲れを癒してくれるようなセラピストのような存在でもあります。ーー毎日ピアノの音が流れる生活のなかで、シマシマさまは楽しい毎日を送っています。猫さまが苦手だった飼い主が猫さま好きになった話も興味深いですね。シマシマさまとの毎日は充実したものになっている様子がよくわかりました。でも田舎に行った時に小ネズミのプレゼントは少し控えてください(笑)。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年05月04日ひと昔前までは、外で飼い猫を目にすることがありましたが、令和の現代では猫の安全面を考慮し、完全室内飼いが推奨されています。しかし、猫は柔軟性があり、高い運動能力を持つ生き物。ふとした瞬間に脱走してしまう…という話は珍しくありません。「愛猫が家からいなくなった!」と思ったら、まさかのオチ2024年5月頭、rika et demi(@majomirutam)さんの家では『事件』が発生しました。愛猫の1匹であるゴロンちゃんが、突如姿をくらましてしまったのです。同年4月から、飼い主さん一家に加わったばかりの、元保護猫であるゴロンちゃん。早く新しい生活に慣れるよう、飼い主さんが献身的にサポートをしている最中の出来事でした。生きた心地がしないほどの不安を覚え、懸命に捜索活動を行った、飼い主さん。しかし、いくら家中を探してもゴロンちゃんの姿は見当たりません。「もしかすると、一瞬の隙に外へ出てしまったのかもしれない」…そんな可能性も浮かぶ中、飼い主さんは諦めずに自宅の隅々まで確認。そんな中、玄関にやって来た飼い主さんは、まさかの場所でゴロンちゃんの姿を目にすることになるのです!な、なんという忍者…!玄関にある備え付けの棚の下を覗くと、そこにはわずかな床との隙間に入り、くつろぐゴロンちゃんの姿が!飼い主さんによると、この家に20年ほど住んでいても、ここに隙間があるとは誰も知らなかったのだとか。まさかのオチに、安堵すると同時に驚かされたといいます。ゴロンちゃんの見事な忍者っぷりに、「歴代の愛猫の中で、間違いなく『かくれんぼナンバーワン』だ!」と思ったという、飼い主さん。『事件』のてんまつに、ネットでは多くの人から反響が上がっています。・猫って時々、本当に「ウソだろ!?」って場所にいるよね…。・捜索難易度100かよ!こんなの見つかるわけがないって。・猫って本当にかくれんぼがうまい。飼い主はヒヤヒヤさせられるけど…。全国の猫の飼い主からは、「自分も似た経験をしたことがある」という共感の声も上がっていました。今や創作上の存在となった忍者。しかし令和の時代も、どうやら多くの家庭に『現役の忍者』が存在しているようです![文・構成/grape編集部]
2024年05月04日「この子、飼ってもいい?」そんなひと言とともに、家族が『野良の子猫』を保護してくることは、まれにあります。親が近くにおらず、放置されて鳴く『子猫』を発見したら、誰もが心配になるかもしれません。小さな命を目前にして、つい許可を出してしまいそうですが…ある理由から、即決するのはやめたほうがいいかもしれません。その子、本当に子猫?投稿に「これは見間違える!」2024年5月に、傷病鳥獣のリハビリテーターである@Tanuki_Mumさんは、X(Twitter)で次のように呼び掛けました。「この時期、側溝の中で子猫のような鳴き声の、黒っぽい動物の赤ちゃんを見つけても、触らずちょっと待ってください!」なぜ保護を止めるのかと、不思議に思う人もいることでしょう。実は、『誤認保護』の可能性がようで…。「それはタヌキの赤ちゃんかも知れません」※写真はイメージなんと、子猫かと思い保護した赤ちゃんが、タヌキの子供の可能性があるというのです!猫とタヌキは、大人の姿だと明らかに見た目が違いますが、赤ちゃん時代はこんなにそっくりでした。タヌキの赤ちゃんは、つぶらな瞳で、子猫に見まがうばかり。ですが、よく見ると耳が子猫よりも小さく、やや鼻先が出っ張っていますね!とはいえ、種類や個体差によっては、写真よりも耳が小さな子猫がいるので、現実で見分ける難易度はより高いことでしょう。比較写真には、頭を抱える人が続出しているようです。・子犬にも見えるな…。『誤認保護』も納得!・とっさに見分けるの、自分には無理だ~!・私が保護したのは、このタヌキの赤ちゃんにそっくりな子猫でした。・超難問でうなっています。猫の写真が、少し成長している姿だからまだ分かりやすいけど…。・鼻の形でなんとか見分けられるかも。鼻が三角なら猫、丸っぽければタヌキです!もしかしたら、「タヌキの赤ちゃんでもいいから飼いたい」という人もいるかもしれません。しかし、タヌキを含む野生鳥獣は、鳥獣保護制度の原則として、許可のない捕獲が禁止されています。飼養目的もNGのため、タヌキの赤ちゃんを発見しても、連れ帰らないようにしてください。投稿者さんによると、大体の場合、親タヌキは近くにいて、赤ちゃんタヌキの元に戻ってくるとのこと。野生のタヌキの生活を壊さぬよう、発見しても速やかにその場を離れるようにしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年05月02日コロナ禍を経て、ようやく通常通りにおこなわれるようになった小学校の発表会でのことです。思いも寄らない行動をする保護者を目にして、私は驚きを隠せませんでした……。 久しぶりに制限なしの発表会娘は現在、小学校2年生。1年生のときの発表会はまだコロナ感染拡大防止のため、各家庭1名しか発表会を見に行くことができませんでした。 今年はついに何人参加してもよいというお知らせを受け取り、わが家も夫婦で見に行くことにし、楽しみにしていました。 体育館は人でいっぱい!そこへ突然…予想はしていましたが、やはり発表会がおこなわれる体育館の外は大行列! たくさんの保護者であふれていて、ようやく中に入ると、すでに前から5列ほどの席が埋まっていました。今年はパイプ椅子はなく直接床に座るようになっていたため、私たちも空いた所に座りました。 ところが、私の後ろに並んでいた1人のお母さんが「ちょっとすみません!」と言いながら、どんどん前へと進んできたのです。そして一番前の角に立てられている「保護者席」と書かれたカラーコーンをぐいっと横へ押しのけ、平然とその場所に座ったのです! すると教頭先生が…突然、最前列の端を陣取ったそのお母さん。隣の人も驚いてじろじろ見ています。さすがに見かねた教頭先生が「皆さん、順番に並ばれていますので」と声をかけると、しぶしぶ後ろの席へと移動していきました。 後から聞いた話ですが、そのお母さんはいつもそんな感じで授業参観などでも似たような行動をとったりするため、同じクラスの保護者からあまり良く思われていなかったようです。「先生が注意してくれてスッキリした!」とママ友たちは少しほっとしたようでした。子どもたちも見ていますし、改めて自分も常識ある行動をしなくてはと気を引き締める機会となりました。 イラスト/海乃けだま著者:中越 美織
2024年04月29日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第229回目はシャルトリューのマヌウシュ(Manouche)さまの登場です。むちむちみっちりグレー猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.229猫さまの話をもっと聞かせて!マヌウシュさまは10歳の男性猫さま。<マヌウシュさまが語ります>近くに住んでいる他の猫友だちに会うために庭に出るのが大好きです。そうでなければ、飼い主の部屋で一緒にいるのが好きです。時々、レーザー光線で遊んでいます。食事は『Ultima』ブランドのカリカリと『Sheba』ブランドのパテを食べています。また、マグロなど、飼い主たちが普段食べているものを食べるのも好きです。<飼い主から見たマヌウシュさまとは>私はマヌウシュが2歳だったときに引き取りました。フランスの有名なサイトのオンライン広告で見つけました。飼い猫だったようですが、さまざまな理由で手放さなければならなかったようです。引き取ったばかりの頃はとても怖がっていましたが、だんだんと慣れるようになってきました。私は子どもの頃、2匹の猫を飼っていて猫の扱いには慣れていましたが、マヌウシュは特別な存在感があります。マヌウシュはとてもかわいくて、私と一緒にいるのが大好きです。もう10歳なんですが子どものようにちょっとした愚かなこともします。私はマヌウシュを自分の息子だと思っています。 抱き心地はぬいぐるみのような柔らかさです。彼の表情も大好きです。何を求めているのか心が通じ合っています。私たちはいくつかの点で似ていると思います。たとえば、ふたりともよく寝るのが好きです(笑)。また、マヌウシュの気まぐれに私は全力で屈してしまうので、彼は私を大好きだと思います。そしてユーモアのセンスも抜群なんです。私はまだ学生なのですが、授業から帰ってくると、また彼に会えてとても嬉しいと毎日思うのです。ーーまん丸、モコモコしていて、毛並みもみっちり!こんなマヌウシュさまのような猫を抱いたら誰もが幸せになるかも?事情があって手放なさなくてはならなかった元の飼い主も、彼の魅力は今でも忘れることはないでしょう。飼い主はまだ19歳ですが恋人よりもマヌウシュさまにゾッコンの様子でした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年04月28日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第227回目はベンガルキャットのナミビー(Namibie)さまとソラリス(Solaris)さま親子の登場です。性格が真逆な親子猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.228猫さまの話をもっと聞かせて!ナミビーさまは7歳、ソラリスさまは2歳、ともに女性猫さまです。左がナミビーさま、右がソラリスさま<ナミビーさまが語ります>私たちはアパートの最上階に住んでいて、小さなバルコニーには猫用のネットが設置されています。昼間は、長い昼寝をします。でも、飼い主が家に帰ったらすぐに遊ぶ時間です。夜7時頃は、楽しみにしているパテの食事の時間です。食事は品種に合わせたカリカリやキャットフードで、粒は咀嚼を促すために「Y」字型になっています。ソラリスは牛肉にアレルギーがあるそうなので、飼い主は急に食事を変えないように注意しているようです。ソラリスと私ではおやつの嗜好が違うので、何種類か準備してくれています!ソラリスは鶏肉とイワシのものが好きですが、私はサクサクしたサーモンのおやつだけが好きです。ソラリスはソファや猫の木の上で昼寝することを好みます。彼女はバルコニーで鳥を観察するのも好きです。私はラジエーターの上の棚、つまり最も暖かい場所を好みます。遊ぶものは、フェザーダスター。ふたりとも満場一致で高く評価しています。羽が破れてしまったので新しいものを買ってもらいます。ソラリスは遊ぶことと注目されることが大好きな猫です。時々、彼女は注意を引くために愚かなことをします。私は穏やかで、ゲームよりも抱っこを好みます。また慎重でもあり、ソラリスが私のおもちゃを盗もうとしたときはちょっとイライラします。ソラリスは非常に活動的です。彼女はできるだけ高くジャンプしたり、できるだけ大きな声で鳴きながら家の中を走り回ったりして、みんなを驚かせます。私の特技は引き出しのような、ありえないと思われる珍しい場所に隠れることです。<飼い主から見たナミビーさまとソラリスさまとは>私は子どもの頃猫を飼っていましたが、残念ながら数年前に去ってしまいました。とても大変でしたが、最後まで付き添いました。ナミビーとソラリスは、愛好家が経営する小規模ブリーダーから引き取りました。ソラリスだけを引き取ろうと思っていたのですが、ナミビーは子猫を3~4匹産んで引退し、新しい飼い主を探していたので、両名とも引き取ることにしました。ソラリスは家に活気を与え、孤独を感じさせず、それがこの家に魅力を与えます。ナミビーはかわいくニャーと鳴きながら愛撫を求めてきます。私たちは彼女らと一緒にいて愛されていると感じます。ソラリスは騒がしい子どもに見えます。彼女は2歳ですが、子猫の精神を保っています。ナミビーはヒョウのように見え、静かで控えめです。私の性格はソラリスとは大きく異なり、正反対です。ナミビーと同じように、私はどちらかというと穏やかで控えめなタイプです。ソラリスは、私が仕事を終えて家に帰ってもいつも彼女と遊ぶ時間がないので、面白くないと思っているに違いありません。しかし、とにかく彼女が私を愛していることは知っています。私がナミビーとの付き合いを楽しんでいるように、ナミビーも私との付き合いを楽しんでいると思います。2匹の猫と一緒に昼寝をするなど、ささやかな時間が最も楽しい瞬間です。ソラリスは生後3か月で養子にしました。彼女が小さかった頃、彼女はよく病気になり、結膜炎を患っていたので、私たちはよく獣医にかかりました。ソラリスは間違いなく私の人生に多くの興奮をもたらしています。どちらの猫にも、私には責任があり、彼女らの世話をしなければならないこと、彼女らの幸福は私にかかっていることを教えてくれるので、細心の注意を払っています。ナミビーは繁殖農場で繁殖雌猫として飼育されていましたが、ブリーダーは彼女を4歳で引退させました。ブリーダーは動物に一生生殖を強制して搾取することはありません。これが私が支持するブリーダーの考え方です。今、彼女は私と一緒に穏やかな引退生活を送っています。ーーナミビーさまはたくさんの子どもを産んで引退し、ソラリスさまと一緒に生活ができることになりました。それは飼い主のお陰でもあります。ソラリスさまは母親とは違う人生を始めました。甘えっ子で飼い主やナミビーさまがいて毎日が活気に満ちて幸せそうでした。注:豹柄がはっきりしてるのがソラリスです著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年04月27日「本当に気を付けてください。よろしくお願いします」千葉県木更津市にある保護猫カフェ『PURR(パー)』(@neko_cafe_purr)は、X(Twitter)でそう注意喚起するとともに、1枚の写真を投稿しました。同店によると、店内に客の落とし物があったとのこと。それは、猫の命をおびやかしかねない、背筋の寒くなる物でした。落ちていたのは人間用の錠剤で、印字されている識別コードから、処方箋が必要な医薬品『ニフェジピン』と判明しました。高血圧症や狭心症の治療に使われており、1日1~2回の服用とのこと。おそらく、店内で服用しようと思った人が落としたのでしょう。もし猫が飲み込んでいたらと思うと、ゾッとしますね。同店はこの件について、改めて次のようにコメントをしています。どういった経緯で落ちたのかは分かりませんが、本当に気を付けてほしいです。食べてしまったら、不注意では済まされません。私たちもより一層、気を付けます。同店の代表である鈴木真澄さんによると、壮絶な人生を歩んできた保護猫たちに「絶対に守るからね。安心していいからね」と声をかけ、日々接しているそうです。いつか温かな家庭に譲渡され『大事な家族の一員』となるのを待つ猫たち。その未来を断つ悲劇があってはなりません。危険な落とし物に驚いた人たちからは、このような声が上がりました。・本当に、あってはならないことですね。・人間よりも体が小さな猫が飲んだら、どうなっていたことか…。・知り合いのペットがまさに、人間用の薬を飲んで亡くなっています。・自分も薬を服用中なので、万が一にも落とさないよう気を付けたいです。・保護猫カフェに限らず、子供がいる場所とかで落としても、誤飲の危険がありますよね…。本当に怖い。何かを失くした場合、スタッフなどに速やかに知らせ、回収するのが肝心。ほかの猫カフェでは、ヘアゴムなどの落とし物が発見されたケースもあるようです。ささいな落とし物に思えても、猫が誤飲したら消化器官が傷付く可能性があり、危険だといえます。猫カフェから帰る際には、身の回りのチェックを入念に行い、失くした物がないかを確認してほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年04月26日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第227回目はメインクーンのユーゴ(Ugo)さまの登場です。フワフワなメインクーンの子猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.227猫さまの話をもっと聞かせて!ユーゴさまは生後半年の男性猫さま。<ユーゴさまが語ります>僕たち一家は南フランスにある50平米のアパートに住んでいます。キッチン付きの広いリビングルーム、美しいベッドルーム、バスルームがあります。でも残念ながらバルコニーはありません。飼い主が仕事に出掛けて家にいない時は、たくさんのゲーム遊びをして過ごします。リビングルームは本物のおもちゃ屋さんのようです。おもちゃは家中どこにでもあります。窓に面したリビングルームの椅子から僕をからかうために来る鳥を凝視することもあります。飼い主が家にいるときは、朝食後に30分間遊びます。飼い主は僕を抱きしめることにも多くの時間を費やします。まだ子猫なので、食事は『Royales canon』から出ているメインクーンの子猫専用のものをいただきます。今はまだこれしか食べていないのですが、もう少し大きくなったら記念日にはサーモンをくれるようです。その日が来るのが待ち遠しいです。ご褒美は生クリームを少しだけ。子猫におすすめできないのはわかっていますが、とても気に入っています…。<飼い主から見たユーゴさまとは>私たちの子猫はウーゴと呼ばれていますが、本来ユーゴと発音することに注意してください。私はメインクーン、特に赤いメインクーンが大好きで、子猫を引き取りたいと考えていました。しかし、猫は成長するとその鳴き声が堂々たるものなので、夫を説得するのは大変でした。あるサイトでブリーダーの広告を見つけて、小さなユーゴの写真を見てとても気に入りました。夫は、翌日彼に会うことに同意しました。私たちはマルセイユに行き(車で1時間30分)、ユーゴを見たとたん、私の夫でさえ数分以内でユーゴに悩殺されました。ユーゴのお気に入りのおもちゃは、音の出る小さな黒いボールです。彼はその音を聞くとすぐに、転がすために走っていきます。彼は羽の付いた小さな釣り竿とトラのぬいぐるみももっていて、私たちが一緒に遊ぶ時に彼が大好きなおもちゃです。ユーゴはとても愛情深くて遊び好きです。彼は私たちと遊んだり、ひとりで遊んだりするのに多くの時間を費やし、たくさんの抱擁を必要とします。特技はゴロゴロ!!ゴロゴロマシンです。服を着る時も喉を鳴らします。そしてさらに面白いのは、彼が映画『ジュラシック・パーク』の恐竜(ディロフォサウルス)に似た小さな音を出すことです。彼はそんなことをして私たちをとても楽しませてくれます。多くのメインクーンと同じように、彼はライオンに似ていると思います。魅力は小さな童顔です。義理の姉は猫が私に似ていると言いますが、よく言われるように、動物は飼い主に似るのです。私たちはふたりともソファで毛布をかぶって抱き合ったり昼寝したりするのが大好きなんです。今のところ、彼はきっと私のことが好きだと思います。彼はいつも私に対して一緒に寝たいとか、遊びたいと頼みます。私たちの絆が時間の経過とともに強まることを願っています。生後3か月なので、彼との話はまだ少ないです。ユーゴは6匹兄妹で、フレンチメインクーンの母親とロシアンメインクーンの父親から産まれました。私たちが彼を迎えに行ったとき、彼は妹のアーベインと一緒にいました。最初は分離が少し大変でした。彼はよく鳴き、私たちは彼としばらく時間を過ごして最終的にはやっと落ち着いてきました。それ以来、すべてが非常に順調に進んでいます。最も楽しいエピソードは、私が2日間仕事で家を不在にし、仕事から帰ってきた夜のことです。私が仕事で不在の間、夫が世話をしていました。職場は家から車で1時間のところにあるので、昼休みに家に帰れません。私はエクス・アン・プロヴァンスの近くにいる両親のところに滞在していました。2日ぶりに帰宅すると、ユーゴはニャーと鳴きながら走って来て、抱擁を求めたのです。かわいくて感動しました。彼はいつも私にたくさんの幸せと喜びを与えてくれます。彼と一緒に時間を過ごすのは本当に幸せです。彼と遊んでよく笑います。彼は本当に面白いです。ーー子猫さまのメインクーンであってもすでに耳の毛並みは立派ですね。看護師をしている飼い主は仕事も忙しいので、家にいる時は存分に一緒に遊んでいるそうです。日々成長するユーゴさまは大人になるとどんな風貌になるのか楽しみです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年04月21日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第226回目はサイベリアンのロベルタ( Roberta)さまの登場です。猫の日に生まれた猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.226猫さまの話をもっと聞かせて!ロベルタさまは2月22日の猫の日に生まれた4歳の女性猫さま。<ロベルタさまが語ります>私はパリにあるオスマン建築のアパルトマンに住んでいて、週末にはノルマンディーのカントリーハウスによく行きます。毎日の行動のすべては場所と天気次第です。パリにいるときは、カゴが大好きでそのなかでよく寝ます。天気が良ければよく遊んで、遊ぶために飼い主のところに行って甘えます。ノルマンディーにいるときは、戸棚を見つけて冬眠します。天気が良ければ、ネズミ狩りに出かけます。食事は毎日60gのカリカリと『フランクリンブランド』のパテの1/4を食べます。日曜日は特別で、パテの代わりに同じブランドの鴨の切り身を食べます。おやつも同じブランドの小さな乾燥肉です。遊びは紐で遊ぶのが得意です。<飼い主から見たロベルタさまとは>ロベルタは孤高のサイベリアンです。実家で猫を飼っていましたが、親密な関係をもったことはありませんでした。それは私の猫ではなく、家族全員の猫だったので。ロベルタは生後4か月でブリーダーさんから引き取りました。彼女は猫らしく非常に独立心が強いと同時に、犬のように非常に親密性があります。猫には独自の性格がありますが、飼い主の性格にも近くなると思います。ロベルタは何時間もひとりで過ごすことも、何時間も私に釘付けになって過ごすこともできます。そしてユーモアのセンスがあり、奇妙に思えるかもしれませんが、私をよく笑わせてくれます(私も同じです。笑ったり、人を笑わせるのが大好きです)。彼女はドアの後ろに隠れて私を驚かせたり、私を追いかけて走ってきます。遊びながら彼女はありえない場所に身を置き、ハトに向かってうめき声を上げます。私も一緒のなってうめき声を上げます(笑)。いつ抱きしめられたいかは彼女が決めます。私も同じです、私はひとりで過ごす時間も好きですが、他の人と一緒にいる時間も好きです、それについては私たちは同じです。彼女は旅行が大好きです!そして、人々は彼女が泡の窓がついた旅行バッグに入っているのを見るのが大好きです。それが魅力です!彼女の口元には小さな斑点があり、ピアスをしているように見えます。彼女はとても面白くて、とてもとても陽気です!一緒にいて毎日が楽しいです。朝はいつも私が起きる音を聞いて挨拶に来て、私の上に座って愛撫を求め、夕方にはまた同じことをします。ロベルタは私の赤ちゃんです。私が悲しかったとき、彼女は私を助け、涙を拭いてくれました。もともと不安な私を落ち着かせてくれて、本当に助かります。たくさんの喜びと愛をもらうこの瞬間は永遠です。それが動物のすることだと私は信じています。猫にとっては過去も未来もなく、ただ現在の瞬間だけが重要なんです。もう彼女なしでは私の人生はあり得なくなりました。ーー猫さまが飼い主に似るのでしょうか?それとも飼い主が猫さまに似るのでしょうか?今回ロベルトさまと飼い主の関係を聞いていると、とても息の合った似たもの同士だと察します。まるで飼い主が猫さま化しているようですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年04月20日猫を飼っている人にとっては、おなじみの猫草。イネ科の若草であることが多く、ごはんとは別に食べるのを楽しみにしている猫が、たくさんいるようです。喜んで食べてもらえたら、飼い主としても用意した甲斐がありますよね。猫草に集まった猫の中に、1匹だけ?複数の保護猫と暮らす、サユヤス(@SHAKEhizi_BSK)さんが、猫草を用意した時のこと。4匹は早速、猫草を囲んで、おいしそうにムシャムシャと食べていたのですが…。「1匹だけ、猫を食い始めてビビった」ある猫の行動に、サユヤスさんはビックリ仰天!猫草を食べる三毛猫のピノちゃんの背後には、ハチワレのティナちゃんがいました。よく見ると、なぜか1匹だけ、猫草ではなくピノちゃんの背中をパクッとしていたのです…!ペットフードではなく、猫草を食べる意味がよく分からないまま、とりあえず混ざりに行ったのでしょうか。はたまた、背中の毛が猫草に見えたのでしょうか…。ティナちゃんの行動には、このような声が上がっています。・共食いしないで~!・何を食っているんだ、何を!・楽しそうだから、なんとなく参加したのかな?サユヤスさんによると、ティナちゃんの行動は「毎度、意味が分からない」とのこと。自宅で起こる大半の悪事はティナちゃんが『犯人』で、甘えん坊かつ、暴れん坊に育っているそうです!もしかしたら、暇を持て余したティナちゃんは、「みんな猫草に夢中になっちゃってさ~」と思いながら、構ってもらおうといたずらをしたのかもしれません。じわじわと笑いが込み上げる1枚ですね。[文・構成/grape編集部]
2024年04月16日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第225回目はメインクーンのエルザ(Elsa)さまの登場です。みんなが振り返る猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.225猫さまの話をもっと聞かせて!エルザさまはもうじき2歳になる女性猫さま。<エルザさまが語ります>私は英語教師の飼い主と一緒に、南フランスのコートダジュールのアパルトマンに住んでいます。普段はバルコニーに出て鳥を観察したり、日光浴をしたりして過ごしています。高台にある建物なので眺めは最高です。家の中のお気に入りの場所は間違いなく猫の木です。それとフワフワの自分用のクッションでいつもフミフミしています。お出かけも好きなので、ペット用キャリーに乗って街や海岸散歩を楽しんでいます。潮風が本当に気持ちいいんです。私の体の大きさに驚く人たちの顔を観察するのは面白いです。家の中でのお気に入りのおもちゃは、小さなバネとシンプルな紙ボールです。また猫のトンネルに隠れるのも好きです。主な食事はカリカリとチキンのパテ。おやつにはサーモンスティックをいただいきます。飼い主たちは時々旅行に行くのですが、ポルトガルに行った時はイワシの缶詰が私へのお土産でしたよ。<飼い主から見たエルザさまとは>私は以前ペルシャ猫を2匹飼っていましたが、自分がメインクーンという品種に夢中になっていることに気づきました。私たちはここコートダジュールのブリーダーを選び、そこで幸せを見つけたのは約2年前のことでした。そこでエルザと恋に落ちました。私は家にいることが多いので、彼女はどこにでも私についてくるのが好きです。しかし、同時に彼女は孤独を求めることもあります。見た目は大きくてちょっとワイルドですが、とても人懐っこく、よく愛撫を求めてきます。でもエルザは抱かれるのが好きではありません。知的で、おしゃべりで、非常に陽気で、時折感情を爆発させることもあります。遊んでいるときにうなり始めるのです。最初は私たちにとっても少し怖かったですが、今ではとても楽しいです。メインクーンは本物の猫犬だとよく言われます。それは確かです。エルザはいつも私たちの隣にいます。この大きなアーモンド形の目と羽がついた耳、オオヤマネコが祖先とも呼ばれる風貌には確かに魅力を加えます。私のボーイフレンドは、私とエルザは特別なつながりがあると言っています。時々、エルザは私を人間としてよりも猫のように扱っているように思えます。夏、帰宅すると彼女が2階のバルコニーから私たちを見つけ、私たちが家に戻ってくるのが嬉しいことを私たちに理解させているかのようにニャーと鳴き始めます。彼女は本当に私たちの赤ちゃんのようなものです。私たちはエルザなしで休暇の旅行に行くと、彼女がいなくてとても恋しく思い、すぐにでも会いたくなってしまいます。彼女はまだ若いので、健康でこれからもっと幸せな生活を一緒にできることを願っています。ーー温暖で光が降り注ぐコートダジュールのモナコにいるエルザさまは幸せですね。散歩は、きれいな海、日本庭園、カジノの周りなどで人や高級車を見たりしてラグジュアリーな生活です。エルザさまの風貌もこの街にぴったりですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年04月14日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第224回目は白黒のマリー(Marie)さまの登場です。生まれた瞬間保護猫になった猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.224猫さまの話をもっと聞かせて!マリーさまはもうじき1歳になる女性猫さま。<マリーさまが語ります>私たちは朝とても早く起きます。7時から7時半頃に朝食をとり、天気に応じて3~40分ほど庭に出ます。それから9時頃まで飼い主と一緒に遊び、その後、12時から13時まで寝ます。15時から16時頃に再び起きて食事をし、気が向けばまた遊びます。その後また眠ります。21時頃に夕食をとり、22時半に再び庭に出て3~40分ほど過ごします。それが私の毎日のタイムスケジュールです。雨の日は窓越しに庭を見て家にいるだけです。ベッドは窓際にあり、そこからいつも座って隣人や鳥を観察しています。飼い主はほとんどが在宅勤務なので散歩もできるし、遊んでもくれ、相性も抜群です。食事はドライフードとウェットフードで、カリカリとウェットフードは3:7の割合です。魚と鶏の胸肉が好きなことを飼い主は知っていて、月に1~3回、新鮮な魚や鶏の胸肉を食べられます。おやつは乾燥肉が好きですが、有名な『ちゅ〜る』も大好きです。おもちゃは音を立てる小さな赤いネズミ。初めての診察の時、獣医師からプレゼントしてもらいました。好奇心旺盛で遊び心があり、冬でも水遊びをして飼い主を驚かせます。<飼い主から見たマリーさまとは>私が子どもの頃、祖母が見つけた大人の野良猫を飼っていて、その猫には赤ちゃんがいました。その猫は皮膚感染症を患っていたので、私たちは彼女を受け入れて治療しました。祖母はルーシー(当時私がその猫にそう名付けました)の世話をしながら、困っている動物たちを助けるべきだと私に教えてくれました。マリーとの出会いは、友人が私に猫を飼わないかと尋ねてきた時から始まります。マリーは5匹の赤ちゃんのうちの1匹です。彼女の母親は、妊娠した後に飼い主に捨てられた野良猫でした。私の友人のひとりが、マオ(マリーの母親)が近所で食べ物を探していることに気づき、彼女に食べ物を与えました。ドイツ北部の冬は非常に寒いため、私の友人は彼女が暖かくなれるようにシェルターを作りました。そして、マオが妊娠していることを知ったとき、赤ちゃんを養子にしてくれる人を探し始めました。私は動物を養子にするつもりはありませんでしたが、ボーイフレンドと少し話し合った結果、マリーを養子にすることに決め、マリーがドイツからフランスまで問題なく移動できるようにすべての事務手続き(パスポート、予防接種など)を行いました。私は生後4か月のマリーと一緒に電車に乗って、フランスの家に向かいました。私たちは6時間も移動しました。彼女にとって電車での移動は非常に長かったと思いますが、それでも飛行機に乗って空港でストレスを感じるよりかは良かったと思っています。パリの家では一度洋服タンスに隠れてしまい、とても心配になりました。私はあちこち探しましたが、突然彼女が私の顔に飛びついて驚きました。その時、彼女がわざと隠れていることに気づき、その日以来、それが彼女のお気に入りのゲームになりました。今では私たちにとって家族の一員のようなものです。子どもっぽくはありませんが、子どもに近いですね。でも、彼女は私たちのことを両親ではなく遊び友達だと思っていると思います(笑)。チャームポイントは彼女の目だと思います。彼女の視線は大きな愛情と賞賛のようです。彼女は鳥を見るとき、とても美しい目をしています。私とマリーは周囲を探索したり、自然を楽しんだりするために出かけたがるところがそっくりです。マリーは私に平和と幸福をもたらします。マリー以外も猫は総じて良い雰囲気や感情を発する動物だと思います。ーーマリーさまはドイツ生まれのフランス育ち。飼い主のヴィヴィアナもドイツ出身でモードのクリエイターとしてパリで生活しています。ドイツにいる友人から引き取り、パリまで連れてきたのは、幼少の頃の祖母からの教え「困っている動物たちを助けるべきだ」という言葉が心に残っていて、マリーさまを迎えたのでしょうね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年04月13日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第223回目はミックスペルシャ猫のロウキ(Rouki)さまの登場です。お花がよく似合う猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.223猫さまの話をもっと聞かせて!ロウキさまは4歳の男性猫さま。<ロウキさまが語ります>僕は朝起きると、まずは飼い主に寄り添い、休息し、好きな時にカリカリを食べ、一日中愛撫してもらい、日中に少し遊んで(猫用おもちゃのスプリング)うとうとし、寝る前に食事(飼い主のこだわりのカリカリと時々パテ)をしたあとはベッドに横になって、お気に入りの人と一緒に眠ります。寒い日にはラジエーターに取り付けられている隆起したバスケットで寝るのも最高です。おやつは『ちゅ〜る』!僕たち一家はアパルトマン住まいで、よく外出をします。休暇や週末は午後に散歩します。僕は森、田園、海へと、花冠や帽子をかぶってどこでも歩く冒険猫です。性格は愛らしく、優しく、抱きしめたくなる猫です。一緒にいて楽しく思いやりがあり、やんちゃで貪欲だけど、見知らぬ人に対して内気なところがあると飼い主は言っています。<飼い主から見たロウキさまとは>叔母がノルマンディの海の街ドーヴィルでの休暇を過ごした後、ロウキを連れてきてくれました。叔母がドーヴィルで養子縁組のお知らせが貼られているのを見て、休暇中に写真を送ってくれたことがきっかけで、ロウキを引き取ることになりました。それ以来、ロウキは私から離れないので、私たちはいつも一緒にいます。ロウキは私たちと一緒に歩くのが好きな冒険家です。出かけると決まると、私たちがやることがあります。それは花の前でポーズをとったロウキの写真を撮ることです。ロウキは私が彼のために作った花冠を誇らしげにかぶります。そう、花は女性だけのものではないのです(笑)。彼の頭はとても愛らしく、顔はベビーフェイスです。小さな天使、ロウキは美しさも、振る舞いも、私の目には完璧です。こんなに素晴らしい存在がそばにいることはとても幸運です私に似て、性格が内向的であるためか、私と同じ行動を取る傾向があります。ロウキは私が彼の母親であり、人間で唯一の好きな人だと思っています。ロウキは私だけを無条件に愛していて、私から離れることに耐えられません。幸福、自由、私が複雑な瞬間を経験したとき、彼は私の良心を和らげてくれる、彼は私の支柱です。誰もいないときにふたりだけで一緒にビーチを歩いたことは最高の思い出です。私たちは毎日を一緒に楽しんでいて、まだ時間があります。これからもさまざまな季節にいろいろな場所で思い出に残る花とロウキの写真をたくさん撮っていきます。ーーロウキさまは飼い主といろんなところにお出かけします。万が一のことを考えてGPSは必ずつけていますが、飛び出して他のどこかに行くことはないそうです。ロウキは、飼い主がこの世で一番信頼でき、一緒にいることが本当に幸せそうです。そろそろ春間近、花好きな飼い主と一緒に今度はどこへお出かけするのでしょうか。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年04月07日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第222回目はスコティッシュフォールドのサシャ(Sacha)さまの登場です。毛並み自慢のイケメン猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.222猫さまの話をもっと聞かせて!サシャさまは2歳半の男性猫さまです。<サシャさまが語ります>僕はパリ市内のバルコニー付きのアパルトメント住まいです。寝て、食事を楽しみ、遊ぶのが大好きで、インスタに投稿する写真のためにポーズをとります。普段の食事は『銀のスプーン三ツ星グルメ』のモスリンボックスと『ピュリナ ワン キャット』のサーモンのカリカリを楽しんでいます。グルメな僕は、スープやコンポートも好物です。おやつはドイツのブランド、『Dein Bestes』の「Leberwurstcreme」がお気に入りです。家の中ではリビングルームの真ん中にある小さなベッドと毛布類が大好きで、飼い主たちのそばにいることを好みます。部屋にある段ボールベッドで寝るのも心地いいです。お気に入りのおもちゃは羽のついた釣り竿です。ハーネスを付けて公園を歩いています。犬が大好きですが、猫仲間に対してはあまり寛容ではありません。<飼い主から見たサシャさまとは>私は幼い頃からたくさんの猫を飼っていました。2年半前、パリでスコティッシュフォールドの子猫、サシャが生まれたことをインターネットの掲示板で知りました。愛情深い我が家族に引き取られた彼は、好奇心旺盛でいたずら好きな性格をすぐに発揮しました。最初のおもちゃはキリンの付いた小さな杖で、そこから活発な遊びがスタートしました。最も楽しかったエピソードは、初めて一緒に公園を散歩したときに多くの注目を集めたことです。その独特な魅力とフォトジェニックなポーズのおかげで、今ではネット上でファンを獲得しています。スイートなポイントは壮大なビー玉のように見える丸く黄色い目と、曲がっている耳です。サシャは強い個性を持っています。彼は自分自身を理解してもらう方法を知っており、非常に好奇心旺盛です。また、無謀で、そしてアクロバットが得意です。性格は少し私と似ているのかもしれません。私たちは彼の家族であり、彼は私たちを愛しています。私たちにとって、サシャは子どものような存在です。グルメな食事と抱っこの合間に、サシャは家族の日常生活のあらゆる瞬間に愛と喜びをもたらします。以前飼っていた猫たち同様、サシャと最後までお付き合いさせてほしいです。猫を飼うことは、私たちにとって数年の幸せを意味し、彼ら猫にとっては一生の幸せを意味するのです。ーーサシャさまのまんまるお目めと折れた耳はチャームポイントですが、見事な尻尾と毛並みも最高ですね。散歩途中にみんなが振り返るのもわかります。この冬はスキーにも行って最高な冬を満喫したようです。パリに住んでいて時どき街を散歩するので、見かけた時には声をかけてください。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年04月06日「子犬が猫に育てられた場合」そんな説明がついた動画に大きな反響が上がりました。投稿したのは、7歳の猫のワッフルズくんと3歳のゴールデンレトリバーのメイプルちゃんの飼い主(thegoldenbreakfastclub)さんです。メイプルちゃんはワッフルズくんと暮らすうちに、だんだんと猫のような行動をするようになったのだそう。そこで飼い主さんは、メイプルちゃんの普段の様子を撮影して投稿しました。360万件の『いいね』が集まった動画がこちらです!@thegoldenbreakfastclub When your puppy was raised by a cat #fyp #foryou #cats #dogs #puppy #pets #animals #catsanddogs #dogsandcats #cute #funny #orangecat #goldenretriever ♬ FEEL THE GROOVE - Queens Road, Fabian Graetz「ソファの1番高いところでくつろぐ」「ケンカをする時は足を使う」「窓辺に座る」「犬用おもちゃより猫用おもちゃが好き」「ダイニングチェアの上に乗る」など、メイプルちゃんの行動は、まるで猫!ワッフルズくんと犬パンチで闘ったり、小さな猫用おもちゃを前脚でチョンチョンといじったりする姿は、まさしく猫そのものですね。この動画に大きな反響が上がったため、飼い主さんは第2弾を投稿しました!@thegoldenbreakfastclub Maple: our 70 lb cat #fyp #foryou #dogs #cats #catsoftiktok #dogsofttiktok #catsanddogs #catdog #dogsandcats #goldenretriever #onthisday ♬ Lil Boo Thang - Paul Russellダンボール箱の中に座ったり、ソファの背もたれに上ったり、ワッフルズくんが動くまで自分もフリーズしたり、一緒にかくれんぼをしたり…!猫っぽさが全開のメイプルちゃんに、見た人たちからは「猫にしか見えない」という声が上がりました。・犬がいた?2匹のオレンジ色の猫しか見えないんだけど?・窓辺に座っている姿がかわいすぎる!・うちの犬も同じ。猫と一緒にキャットタワーの上で昼寝をしているよ。飼い主さんによると、メイプルちゃんはワッフルズくんのことが大好きなのだとか。ところがワッフルズくんはメイプルちゃんのことを好きなのかどうか、たまに分からない時があるそうです。そんなやや気難しい猫のお姉さんに、メイプルちゃんは遊んでほしくて仕方がないようですね。今日も飼い主さんの家では、猫パンチと犬パンチのにぎやかな闘いが繰り広げられていることでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年04月04日『我が子』の成長は、世の中の親と同様に、ペットの飼い主にとっても生きがいともいえるでしょう。ちょっとずつ顔立ちがりりしくなったり、体が大きくなったり、身体能力が向上したりと、日々の変化が愛おしく感じるのです。そんな幸せが詰まっているのは、X(Twitter)で話題になっているハッシュタグ『#これがこうなる選手権』。全国の飼い主が『我が子』のビフォーアフターを披露しています。軽トラで保護した子猫の『現在の姿』ハッシュタグ『#これがこうなる選手権』にビフォーアフターの写真を投稿したのは、@vDPi3lzXdcj7iR7さん。2020年9月、愛車である軽トラックの荷台にいたのは、野良猫が産み落とした子猫でした。投稿者さんは子猫を『はる』と名付け、保護。家族の一員として、その小さな命を迎え入れたのです。手のひらに乗ってしまうほど、小さかったはるちゃん。ちょっぴりボサボサな体毛からも、生まれて間もないことが分かります。優しい投稿者さんに迎え入れられ、健やかに過ごすこと3年。現在のはるちゃんの姿が、こちらです!軽トラックの荷台にいた子猫は、誰もが目を奪われてしまうような『美猫』に成長!体が大きくなっただけでなく、毛並みも美しくなり、表情も凛としていることが分かります。きっと、飼い主さんからたくさんの愛を受けたからこそ、こんなにも立派に成長できたのでしょう。写真からは、いかにはるちゃんが幸せかが伝わってきますね。癒しと幸せが詰まった『ビフォーアフター』に、ネットからは「すごっ!こんなにも美しくなるだなんて!」「どっちもかわいすぎて変な声が出た」といった声が続出しました。今後もはるちゃんは、あふれんばかりの愛を受け、よりチャーミングになっていくことでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年04月02日ととのう猫カフェバーニャ(所在地:群馬県高崎市上並榎町595-12 オオサキビル1F)は、猫と人間の安全のために12歳以下の入店をお断りしていましたが、開店から1年以上経過し猫ちゃん、スタッフ共に環境に慣れてきたため2024年1月より土日祝日のみ保護者同伴(18歳以上)で小学生の入店可能日を設けており、春休みからお子様入店可能日を増やしていくことをお知らせいたします。猫の致死率100%の病原菌などもあるため来店の際は、靴下の着用、スリッパの履き替え、手洗い消毒、体全体の消毒、足の裏の消毒を徹底。清潔な環境で猫カフェとしても楽しめ、可愛いだけではなく、猫の命を考えるきっかけになることを目指しています。看板猫の中の1匹・茶々丸内装落ち着きのある木目でサウナベースの店内■提供背景*お客様の声お店に行きたいが子供を置いて行けないとの声も多かったため、土日祝は小学生も入店できるように従来サービスを改良いたしました。*命の大切さを知るきっかけお子様も入店可能になることにより、猫に触れ合い保護猫譲渡につながるきっかけや、外にいる猫の命についても考える環境づくりをいたします。*お客様へ猫の知識提供猫が死んでしまうウイルスがあることや、なぜ消毒やスリッパの履き替えが必要なのかを知っていただく機会を提供します。感染症予防のポスターなどでの告知も保護猫カフェの役目と感じています。■サービスの特徴・外にいた猫も食事や健康管理で毛艶も良く人に懐くことを体感できる。・動物特有のトイレの匂いや掃除に力を入れており、動物カフェに馴染みのない方も長く滞在できる環境。・実際に猫たちと触れ合い、相性を確かめて譲渡に繋げることができる。審査や家庭訪問をし、猫を飼うことで生涯かかるお金や病気、デメリットもしっかり伝え、譲渡契約を行う。■ご利用の流れ・同日の動物カフェ、野良猫を触った方は感染症対策のため来店はお断りしています。・自由来店ですが、確実に来店されたい方はじゃらんでのみ予約可能。(システム料金がかかります)・感染症対策のためストッキングや素足の方は入場不可(店頭で靴下販売あり)。入店時スリッパ履き替え、手洗い消毒、体と足の裏のスプレー消毒をお願いしています。3万匹に一匹と言われる三毛猫のオスの大福■サービス概要サービス名: 保護者同伴で小学生の入店可能提供開始日: 土日祝日のみ。今後大型連休なども来店可能にしていく。提供時間 : 大人11:00~18:00(最終受付17:30)子供11:00~17:00(最終受付16:00)場所 : ととのう猫カフェバーニャ(〒370-0801 群馬県高崎市上並榎町595-12 オオサキビル1F)アクセス : 信越本線「北高崎」駅 徒歩20分料金 : 平日:30分1,529円(税込)土日祝・ハイシーズン:30分1,639円(税込)小学生:2時間まで1,650円(税込)URL : ■会社概要商号 : 株式会社BASTET代表者 : 代表取締役 黒澤 実所在地 : 〒370-0801 群馬県高崎市上並榎町595-12 オオサキビル2F設立 : 2021年11月事業内容: グラフィック・DTPデザイン・行政コンサルタント・保護猫カフェ資本金 : 1,000,000円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】ととのう猫カフェバーニャTEL : 027-329-6888MAIL: info@nekosauna.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月02日3匹の猫と暮らす飼い主(suzutumuhuu)さん。ある日、こんな言葉を添えて、SNSに動画を投稿しました。「これが本当の『猫吸い』」『猫吸い』とは、いわゆる『人間が猫の体に顔をうずめて息を吸う行為』のこと。猫と暮らす飼い主や、猫好きの人なら、経験がある人も多いのではないでしょうか。広く知られている『猫吸い』とは違う、投稿者さんのいう『本当の猫吸い』とは一体…。※動画はInstagram上で再生できます。 この投稿をInstagramで見る すずつむふう️(@suzutumuhuu)がシェアした投稿 猫が猫を吸っているー!!動画に映っているのは、茶トラのすずくんと、キジトラのつむぎくんです。つむぎくんの首元を『猫吸い』する、すずくん。しかし、そのすずくんもまた猫…。猫が猫を『猫吸い』する、まさに『本当の猫吸い』動画に、多くのコメントが寄せられました。・2匹の間に挟まれたい!・すずくんに吸われるつむぎくん、うらやましい…。・真顔すぎて笑った。幸せすぎる動画。目を開けて真剣に『猫吸い』しているように見える、すずくんの表情にもクスッとさせられますね。普段から『猫吸い』をする猫好きにはたまらない、究極の『猫吸い』動画でした!飼い主さんはYouTubeやX(Twitter)でも、愛猫たちとの暮らしを発信しています。気になった人は、ぜひチェックしてみてください!X(Twitter):@kagisuzu0531Instagram:suzutumuhuuYouTube:かぎしっぽすず&つむぎ[文・構成/grape編集部]
2024年04月01日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第220回目はメインクーンの ココ(Coco)さまの登場です。立派なたてがみをもつ猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.220猫さまの話をもっと聞かせて!ココさまは5歳の男性猫さま。<ココさまが語ります>僕の家は広い庭のある一軒家です。朝庭に出て、森へ狩りに行き、午後には家に帰って長い昼寝をします。食事のメインはカリカリですが、牛ひき肉または鶏肉とウェットフードも食べます。でもどちらかというと魚のほうが好きです。大きなエビと食後のアイスクリームが出てきた時は特別な日です。なかなかのグルメ猫だと思いませんか(笑)。昼寝は居心地の良い自分用の小さなベッドが好きです。なにせ体がピッタリ包み込まれると安心しますからね。もちろんその他の空箱や手提げ袋など僕のサイズに合うものならすぐに入ります。家の中の遊びはペンがあれば他は必要ありません。どこにでも転がして追いかけまわします。ジャンプが得意で外では小鳥を追いかけます。止まり木のような高いところに座るのも好きなので、飼い主は僕を「止まり猫」と呼んでいます。<飼い主から見たココさまとは>ココは今オーストラリアに駐在している友人がプレゼントしてくれました。ココは他の人や動物に対して攻撃的ではありません。撫でてもらうためにやって来ますがやめた途端に去っていきます。一方で、抱っこしてもらうことに決めたときは、私の上に乗ってきてゴロゴロ喉を鳴らします。私にとってココは素晴らしい仲間で、とても賢く、すべてを理解してくれる存在です。遠くから私の車であるフィアット500の音や、私が到着したときの音を検出できます。外にいると走って私のところへやってきます。オオヤマネコのような耳と美しい尻尾がチャームポイントです。私たちは一日のなかでひとりの時間を楽しむのが好きなところが似ています。ココは庭に出て、ちょっとしたひとりの時間を過ごすのが好きですが、私も、ちょっとした時間をひとりで過ごすのが好きです。私が彼に対して感じていることをココも感じていると思いますし、私の存在やハグを通して私も彼にたくさんの愛を与えています。彼は何も欠けているところはなく、彼は家の王であり、彼自身それを知っています。私はこれまで猫を飼ったことがありませんでしたが、ココを見たときにすぐ心が通じ合いました。ココは最初、かなり野生的で、孤独な猫でしたが、周囲を何度も視察するうちに、徐々に私の家が彼の家となり、私が彼の第二の母親になりました。一緒にいて一番楽しい時間は、私が寝転がっている時にココが私の上に乗ってきて、抱っこを求めてくる時です。私がだるいときや体調が悪いとき、ココがそれを察知してくれるので、ココの存在がとても助けになってくれます。ココが私のもとを離れるとき、私は彼女のお気に入りのおもちゃを彼女に与えたいと思います。そして彼女の魂を常に私の中に刻みます。ーーなんとも見事なたてがみをもつココさまは、まるでライオンのような凛々しい顔をしています。野生味を持ち合わせていて、小さい動物や虫よりも鳥のように飛び立つものに興味があるそうです。ここでは捕獲の瞬間はお見せできませんが本当にすごいジャンプ力の持ち主でした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年03月30日猫の体に顔をうずめて息を吸う『猫吸い』。ふわふわとして温かい愛猫の体に顔をうずめると、心が癒されるという飼い主は多いようです。『猫吸い』をする息子が微動だにしないなみそ(@omochi_nam01)さんの息子さんも、そんな猫吸いの魅力にとりつかれた1人。「息子がずっと吸ってる。『まさか寝てる?』ってくらい微動だにしない」そんなコメントとともに、X(Twitter)に投稿された1枚の写真をご覧ください!「もうこのまま離れたくない…」息子さんの、そんな心の声が聞こえてきそうな光景ですね!愛猫も、自分の体に顔をうずめる息子さんのことを、素直に受け入れている様子。肩に前脚を置いて「今日もお疲れさん」と、息子さんをねぎらっているようにも見えます。投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。・猫も「ずっと吸っているな…」って顔をしていて笑った。・大人しく吸われていてかわいい。合意の上っぽいのがいいですね!・「好きなだけ吸いな」っていっているのかも。・息子さん、日々の疲れを癒しているのかな。・いいなぁ~。私も好きなだけ猫吸いしたい。猫吸いは、飼い主と猫の信頼関係のもとで成り立つ行為。息子さんと猫の相思相愛ぶりが分かる1枚に、多くの人が癒されたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年03月30日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第219回目は黒猫のリオ(Rio)さまの登場です。空気が読める猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.219猫さまの話をもっと聞かせて!黒猫のリオさまは3歳の男性猫さま。<リオさまが語ります>僕たちはフランス南西部の海沿いのアパルトマンに住んでいます。ぐっすり眠って、決して夜は飼い主を起こしません。カリカリ用のディスペンサーがあるので(『Orijen』というブランドのカリカリが主食です)、最初の食事のために午前2時45分に起きます。その1時間後、飼い主が仕事に行く準備をしている間、いつもアパルトマンのテラスに出ます。飼い主は早朝からの仕事で家を出るのが早く、午前10時から11時頃に飼い主が家に戻るまでひとりで寝ます。その間、午前9時にディスペンサーから2回目の食事が出てきます。時々、昼食はバルコニーでとることもあります。『Vitakraft』、『Felix』、『Whiskas』ブランドのおやつもあります。3回目の食事は午後3時ですが、食後また寝ます。午後6時に1日の最後の食事をとり、夕方はずっとバルコニーに出て遊んだり外を眺めたりしています。家の中の居場所はソファの上か、もっぱら羽毛布団の上です。それ以外は、洋服タンスや猫の木の中で過ごすのが好きです。飼い主がInstagramを通じてデザイナーから購入してくれた手作りのおもちゃが大好きですが、そのなかでも小さなニセネズミが一番です。僕はとても愛情深く、誰もが抱きしめたくなるような性格で、ルールも尊重します。知らない人がいると数分間隠れますが、問題がないとみると、その後すぐにその人たちに挨拶します。社交的な面も持ち合わせています。出会った他の動物たちとはいつも仲良くやっていますよ。自分が欲しいものを要求するために喜んで鳴きます。決して攻撃的ではなく、喜んでまた撫でられるようにするのです。されたくない場合は優しくうめき声を上げます(笑)。<飼い主から見たリオさまとは>私は子どもの頃から猫と一緒に暮らしてきました。今でも猫なしの生活は考えられません。猫は私の人生の大きな部分を占めています。私を知っている人は皆、私が猫の大ファンであることを知っています。なぜなら、私は猫のことを頻繁に話すからです。他のネコ科動物も大好きです。私にとって猫は世の中で一番好きな動物です。もし20匹の猫がいる部屋に入ったら、それは私にとって地獄ではなく天国です(笑)。リオとの出会いは、販売や寄付の広告もある個人間のサイト『leboncoin』に「私は子猫を求む、できれば黒猫を探している」と投稿したところ、学生が小さな黒猫を飼っていて世話ができなくなったと連絡してきたのです。リオがやって来てからは、私はあらゆるブランドのウエットフードやツナ缶を定期的に購入しましたが彼は牛乳もテリーヌ系も好きではありませんでした。残念ながらウエットフードを消化するのが難しいようで、この種のフードは諦めました。でもおやつにはスティック状(固体でも液体)のものが大好きなので与えています。リオは純血種の猫ではありませんが、獣医師やこの猫に会った人は皆、その大きなサイズから、まさにミニ黒ヒョウのようだと感動していました。彼は私のペースに従い、私が何かをしている時や寝ている間でも決して邪魔をせず、本当にとても礼儀正しく接してくれます。彼との旅行も簡単で、何事もなかったかのように新しい環境にもすぐに適応します。私はいつもたくさんの愛を感じている猫を飼っていましたが、特にリオは私の人生の最愛の猫になりました。リオと私は完全につながっています。まさに彼は私にとって完璧な猫です。信じられないほど彼は素晴らしいのです。私は彼のことが大好きで、外にいても彼のことを思うだけで、すぐに会いたくなってしまいます。まさに強い友情ということでしょうか。彼は愛情深く、たくさんの愛を与えてくれますし、私が彼にたくさんの愛情を感じていること、彼を気遣っていること、そして彼が病気のときに心配していることをリオは感じてくれてると思います。抱っこを拒否することはめったになく、その抱擁で多くの時間を過ごします。私は彼の前を通り過ぎるたびに、ほぼ毎回キスをします。私は目が覚めたら彼におはようと言い、寝るときはおやすみと言います。私たちはとても似ています。ふたりとも睡眠と静かな時間が大好きです。私たちは孤独ですが、社交的で、時々人々に会うことも好きです。また、ふたりとも穏やかで思慮深いです。リオは私の人生と心の中で記念碑的な位置を占めています。リオは私にとって生活の最優先事項であり、必須ではない個人的なニーズよりも常に優先します。私にたくさんの愛、あらゆる種類の感情、幸せをもたらしてくれます。彼のような猫を飼えて私はとても幸運です。ーーリオさまに対してなんとも愛情たっぷりの飼い主の言動には心が打たれました。ここでは全て語り尽くせませんでしたが、今日も朝から晩までお互い感謝の気持ちを忘れず生活してることが目に浮かんできます。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年03月24日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第218回目はメインクーンのフルール(Fleur)さまの登場です。お転婆な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.218猫さまの話をもっと聞かせて!ロン毛白黒のフルールさまは生後9か月の女性猫さま。<フルールさまが語ります>私たちはフランスのボルドー近郊、森の端にある小さな家に住んでいます。私の生活は、遊んで、食べて、引っ掻いて、寝ることを繰り返しています。森で狩りをしたり、屋根に登ったりアクティブな生活です。狩りのコツは、まずターゲットに集中すること。そして、動きを止め、適切な瞬間に飛び掛かります。これはハエを掴むときにも効率的です。私は生後3か月から木登りを始めました。飼い主はまだ早いと言って私を捕獲しに来ましたが、りんごの葉の茂みに隠れました。庭にあるリンゴの木からの眺めは最高で、ここが一番心地がいいです。さあみんな!外で遊びましょう(笑)。家に帰ったらまずは食事のボウルがいっぱいかどうかをチェックします。少し食べた後、また外へ飛び出します。私は肉食ですが、おやつには魚のかけらを貰います。この家の中では屋根裏部屋が大好きです。入り口近くの通路の上にあるので、そこから飼い主たちを観察することもできます。おもちゃは家に侵入してきた蜘蛛!家の掃除も兼ねていますが、蜘蛛の巣は体につくと取れにくいので、私の体の掃除は飼い主が担当します。性格は親切で社交的と言われます。特技は狩りと抱擁される事。少し前に弟分の茶トラのスー(Sioux)が我が家にやってきました。一緒に初めてのクリスマスを祝って楽しかったです。スーはあまり外に出ないので、家でピッタリ寄り添っています。特に寒い時は私より大きくなったスーの温もりに癒されています。でも今心待ちにしていることは、早く春になって外遊びすることです。<飼い主から見たフルールさまとは>道で見つけた孤児の猫、サフィロウが亡くなってしまった後、私は自分にこう言いました「二度と猫は飼わない」と。1か月後、私は『leboncoin』で子猫を譲るという広告を見ましたが、その子猫は誰も欲しがりませんでした(黒猫だったからでしょうか?)。これが運命の子猫だと自分に言い聞かせ、すぐにその子を迎えに行きました。彼女を抱いたとき、スカンクを見て「花、きれいな花」と言うディズニーアニメのバンビを思い出しました。彼女は猫の持つ愛と致命的でもある美しさをもっていました。起きている時の目の色と輝きはまるで宝石のようで、寝ている時は眠れる森の美女のようです。キスだけが彼女を起こす唯一の方法です。私は教師なので家ではよく読書をしていますが、決まってフルールはそばに来てくれます。外遊びが好きな彼女はよく私に獲物を持ってきます。そんな彼女は私のことが大好きなんだと感じます。ちょっと困ることは私がベッドメイクをしている時にシーツに潜り込んでしまうことです。きれいなリネンで背中を撫ぜられるのはなんと贅沢なことでしょう(笑)。フルールとの生活で、人生の小さなことに目を向け、立ち止まり考察することを教えてもらいました。フルールは私の職業にぴったりなパートナーです。ーーフルールさまは外遊びが大好きですね。ここではお見せできませんが、動画を見せていただいた時、フルールさまの運動量にちょっと驚きました。家から塀に登り、さらにリンゴの木に瞬時に登り、他の木に飛び移る!まるでお猿さんみたいです。見かけは正真正銘の美女ですが、中身はお転婆娘のようですね。仲良しのスーさまといつまでもいっしょに楽しく暮らしてほしいです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年03月23日一緒に暮らしている夫婦やパートナーは、さまざまな理由からケンカをすることがあるでしょう。すぐに仲直りができるといいのですが、互いの主張がぶつかり合って一歩も引けず、しばらく口をきかなくなってしまうケースも。そんな時、ほかの家族が2人の間を取り持ったり、どちらかの味方に付いたりして、ケンカを終わらせることもあるようです。「ダンナよ、ざまーみろ」7匹の愛猫と暮らしている、はると(@tomeji1106)さんは、そんなコメントとともに、X(Twitter)に写真を投稿しました。実は投稿の前日から、夫とケンカをしていた、はるとさん。リビングにいる夫と距離を置くため、2階で過ごしていたといいます。すると、愛猫たちがみんなそろって…こちらの1枚をご覧ください。2階に全員集合…!普段は暖かいリビングにいる愛猫たち。しかし、はるとさんが2階で過ごしていると、7匹が全員移動してきたのです。まるで「ぼくたちが付いているニャ」といわれているようで、さぞ心強く感じたことでしょう!投稿には「かわいい。みんなで心配している」「声を出して笑った!多数決で大勝利ですね」「ここの家の主人が誰か、一目瞭然」「圧巻!猫は正義」などの声が寄せられていました。一方、下の階で1人さびしく過ごすはめになった、夫。かわいい愛猫たちとの触れ合いを取り戻すには、妻に『白旗』を上げるしかなさそうですね…![文・構成/grape編集部]
2024年03月22日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第217回目はメインクーン猫のツキ(Tsuki)さまとサンジ(Sanji)さま の登場です。なにをするのも一緒の猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.217猫さまの話をもっと聞かせて!グレートラのツキさまは1歳半、黒のサンジさまは1歳、ともに男性です。<ツキさまが語ります>僕たちは75㎡のアパルトマンに住んでいます。僕は飼い主が起きるとすぐに足もとにかけより、彼女にスリスリします。ごはんなしでは良い1日を過ごすことができないからです。食後は親友のサンジと一緒に遊ぶモードに切り替えます。日中は寝たり食べたりゴロゴロして過ごします!サンジといえば寝坊すけで、食事もマイペースで何回かに分けて少量ずつ食べるのが好きです。飼い主は1日に1パックのウエットフードを数回に分けて乾かないようにしてくれています。そして常にボウルにカリカリを補充して、1日を通して食べられるようにしてくれています。サンジは食後にトイレで用を済ますと、体が軽くなるのか、どこでも走り始めるのです。僕はそんな様子を横目で見ながら飼い主がソファに座っている隙を狙ってたくさんの愛撫を要求します!おやつはふたりともチュアブルスティック。チキン、サーモンなど、スティックであればどんな味も大好きです。歯の手入れも同時にできるのが気に入ってます。僕は箱が大好きで、空箱を見つけるとどこにでも侵入します。サンジのお気に入りの場所は飼い主の足の上で、心地良さそうに居座ります。僕はとても社交的で、まったく嫌がったり恐れたりせず、機嫌がよく(時々すねますが)、とても愛情深くて貪欲な性格です!サンジは少し内気ですがおやつに関してはとても貪欲です。<飼い主から見たツキさまとサンジさまとは>私の実家には猫が数匹いて、幼い頃からいつも猫と一緒に暮らしていて、その時からメインクーン種を飼うことを夢見ていました。なぜなら、その優雅さと毛並みに魅了されたからです。実家を出てからはメインクーンを引き取るためにブリーダーを探し始めました。ツキは写真を見てすぐ好きになりました!ずっと黒猫を飼いたかったので、その後サンジがやってきました。ツキは私の家に到着したとき、とても怖れて動揺していました。彼はほぼ2週間、腸に問題を抱えていました。最初の3日間、彼はよく隠れて、どこにでも用をしていました。私は彼をトイレに入れるのにとても苦労しましたが、少しずつ彼は私を信頼し、今では完全に愛らしく、とても社交的で幸せです。私が仕事をしているときは彼が退屈しているように感じたのと、2匹目の猫を飼いたくてたまらなかったこともあり、ツキは友だちと遊ぶのが良いかもしれないと感じました。何か月も考えた後、サンジの写真を見つけたとき、私は黒猫を飼うという夢を捨てられなかったので、思い切って行動しました。ツキがサンジを受け入れず、自分のことを無視されていると感じたりするのではないかと非常に心配していました。でも私がサンジを連れ帰り、家に着くと、すぐにふたりはお互いの匂いを嗅ぎ始め、ツキはどこにでも新入りの小さなサンジを追いかけていきました。サンジはとても気持ち良さそうで、ツキはついに友だちを連れてきてくれたお礼を言うかのように、私に体をこすったり、ゴロゴロと背中を向け始めました…。とても嬉しかったです。ツキがサンジを受け止め、きちんと迎え入れてくれますようにと願い続けていたからなおさらです。それ以来、彼らは一緒に時間を過ごし、一緒に遊んで、一緒に寝て、また一緒に遊んで、一緒に食事をし、すべての行動が一緒です!忘れられないツキとサンジの出会い!ツキがサンジに近づいたときの安心感、やっと友だちができたツキの感謝…この素晴らしい瞬間は一生忘れません!彼らの特技をお伝えしましょう。ツキは寝るときによくいびきをかきます。彼は素晴らしいたてがみと愛らしいかわいい口輪をもっています。サンジは私が撫でて嬉しすぎると、彼は完全に地面または私の上に落ちます。彼の黄色い目は黒い毛皮にとてもよく似合い、肉球は愛らしいです。彼らがいるだけで私は幸せな気分に満たされて、彼らの生活を見ているだけで何時間でもすごせます。彼らは話さなくてもお互いを理解し、愛を示すことができることを私に教えてくれたのです。ーー飼い主は日本文化が大好きなので、猫が日本的な名前であることがとても重要だったと話します。ツキは月を意味するように、グレーと白の色がとてもよく似合っているからと。サンジは人気漫画『ワンピース』のキャラクター「サンジ」から名付けたとのこと。大好きなこの漫画のキャラクターは「黒足のサンジ」とも呼ばれていて、黒猫の毛並みとピッタリだと思ったそうです。飼い主の心配をよそに仲良しのツキとサンジの昼寝の姿は見ていてほっこりしますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年03月20日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第216回目は サビ猫のイズマ(Yzma)さまの登場です。ボンネットから救出された猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.216猫さまの話をもっと聞かせて!イズマさまは生後5か月の女性猫さま。<イズマさまが語ります>私は飼い主たちと3人でパリ近郊の部屋が3つあるバルコニー付きのアパートメントに住んでいます。ロマーヌとデボラという名前の飼い主で、とても親切です。朝は喉を鳴らしながら目を覚まします。電気が付くと、すぐに遊びを催促します。そして、お腹を空かせてボウルの前で食事を待ちます。飼い主が自宅で仕事をしているときは(週に2~3日程度)、一日中隣の机で寝て過ごします。夕方になると遊び心が込み上げます。夜寝る前、電気が消える時には恒例の抱擁が待っています。私はまだ小さいので子猫用のカリカリ(穀物不使用)を朝と夕方に食べています。そして、1日おきにチキンかサーモンのパテを食べます。たまにおやつもいただきます。ヨーグルトや自家製ブロッコリーのピューレなどですが、特に鶏レバースティックが大好きです。家の中でいちばん好きな場所は浴室です。シャワーの後に水が滴るのを見るのがにわか雨のようで、魅了されています。おもちゃは小さなボールがあります。転がりやすいのでとても気に入っていて、ひとりで遊んだり、家の中を走り回ったり、飼い主に投げてもらったりもします。飼い主たちからは犬のようだと言われています。<飼い主から見たイズマさまとは>私たちはこれまでに3匹の猫を飼っていました。近所の人から子猫のときに引き取られたロミオ、南フランスの休暇中に路上で見つかったジュリエット、路上から古いアパート近くの高校に連れてこられたチグリス。実は同居しているロマーヌは犬好きで、猫を飼うことには消極的でした。でも、今では無条件でイズマを愛しているので、気持ちが以前と比べて相当違っています。イズマが犬のように愛情深くて遊び好きだからです。イズマは三毛猫で、赤、黒、ベージュの毛皮をもっています。彼女の首の辺りには、黒と赤・ベージュの間に非常にはっきりとした直線の境界線があります。イズマはパリの空港近くに捨てられた猫を保護する団体『Cats In The Air』に保護されました。生後6週間のときに車のボンネットの中にいるのをボランティアによって発見されました。彼女はひとりぼっちで、暖を取るためにエンジンの近くに避難していました。彼女が誰かに故意に捨てられたのか、それとも遠くをさまよって帰り道がわからず母親や兄弟とはぐれてしまったのかはよくわかりません。そんな彼女は優しくて、かわいくて、愛情深くて、とても賢くて、好奇心旺盛で、遊び好きです。家中どこでも私たちを追いかけ、私たちが何をしているのかを常に知りたがっています。特技はハイタッチです。彼女は前足で私たちの手を叩きます。彼女を迎えてまだ1か月ですが、すでに私たちの心の中に大きな場所を占めています。機嫌がいいとき、またはベッドに飛び乗るとき、彼女は幸せであることを示すために小さな喜びの声を出します。これはトリルと呼ばれます。この声がハトの鳴き声に似ているので、とても笑ってしまいます。私たちはとても絆が強く、寝ること、食べることが好きで、多くのことに興味があり、とても愛情深く、遊ぶのが好きな点が共通しています。イズマは私たちを母親だと思って接してくれます。もちろん私たちはそんな彼女をとても愛しています。彼女は私たちの行動をすべて真似するので、私たちを模範だと考えていると思います。彼女はどこでも私たちを追いかけ、私たちが飲み終わったグラスから飲み、私たちが食事のためにテーブルに行くときは彼女も自分のボウルから食べ、食後は一緒にテレビを観ます。最も感動的なエピソードは彼女が私たちを信頼し始め、ゴロゴロと喉を鳴らし、寄り添い、腕の中で寝てくれるようになったときでした。もうひとつのとても素晴らしい瞬間は、彼女が私たちにボールを投げてもらおうとして持ってきたときです。私たちは、彼女が犬猫であり非常に賢いことを理解しました。イズマがいるだけで私たちは落ち着き、私たちの人生に多くの喜びと平穏をもたらします。イズマを見ていると、私たちは悩みを忘れて、すぐに癒され、楽しくなります。彼女は、いたずら好きで遊び心のあるキャラクターでとても面白いので、たくさんの笑いをもたらします。また、私たちにたくさんの愛と優しさをもたらすので、彼女が求める抱擁にはいつも応えています。私たちは彼女とできるだけ多くの時間を過ごし、別れの時が来たら遺灰を彼女が大切にしている場所に散骨し、一部をジュエリーに入れて自分たちのために保管したいと考えています。ーーパリの空港近くにはたくさんの野生のウサギがいるので、もしかしたら小さなイズマさまは追いかけ回わされてひとりぼっちになったのかもしれません。もしくは、人目につかないところなので置き去りにされたのかもしれません。しかし、幸運にも救出され、今では溺愛してくれる飼い主たちのもとで楽しい毎日を送っています。舌を出している写真はとてもかわいいですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2024年03月10日