知的障害とは?どんな症状?出典 : 知的障害とは、発達期までに生じた知的機能障害により、認知能力の発達が全般的に遅れた水準にとどまっている状態を指します。発達期とはおおむね18歳までを指し、それ以降に事故や病気などで知的機能が低下しても、知的障害とは言いません。厚生労働省は知的障害を以下のように定義しています。知的障害は精神遅滞とも表される、知的発達の障害です。知的機能や適応機能に基づいて判断され、知能指数により分類されます。様々な中枢神経系疾患が原因となるため、正しい診断を受けて、早期に治療・療育・教育を行う必要があります。本人のみならず、家族への支援もかかせない発達障害のひとつです。知的障害(ID: Intellectual Disability)は、医学領域の精神遅滞(MR: Mental Retardation)と同じものを指し、「知的発達の障害」を表します。すなわち「1. 全般的な知的機能が同年齢の子どもと比べて明らかに遅滞し」「2. 適応機能の明らかな制限が」「3. 18歳未満に生じる」と定義されるものです。中枢神経系の機能に影響を与える様々な病態で生じうるので「疾患群」とも言えます。知的障害は、染色体異常を原因とするダウン症のように出生後にすぐ診断できる疾病に合併する場合もあれば、自閉症のように、生後すぐには診断できない障害に合併することもあります。知的障害は「知的機能(IQ)」の検査のみによって診断がくだされるのではありません。「適応機能」という日常生活能力、社会生活能力、社会適応性などの能力を測る指数と併せて診断が下されます。知的障害の診断は医療機関や地域によって異なりますが、一般的に知的障害は「知的機能」と「適応機能」の評価で「軽度」「中度」「重度」「最重度」の4つの等級に分類されます。出典 : この図では、横軸に日常生活能力水準をaからdで取り、縦軸にIQのレベルをIからIVに取っています。日常生活能力水準はaに近づくほど自立した生活が難しいということになり、dに近づくほど自立した生活ができるということを表します。また同様にIQが低いほどIに近づき、IQが高いほどIVに近づきます。横軸と縦軸が合わさったところから、知的障害の程度を診断します。以上の図では、知的機能が低かったとしても適応機能が高ければ、ひとつ上の等級で診断されることがわかります。知的障害は知的機能検査だけで診断されると思われがちですが、このように知的機能と適応機能の2つが評価された上で診断が下されます。小林朋佳稲垣真澄 「精神遅滞」 2011年知的障害はいつ分かる?診断の年齢は?出典 : ダウン症の場合、出生時に知的障害が合併する可能性を示唆できます。しかし、保育園や幼稚園、小学校などで周りの子と比べた発達の遅さから疑いを持ち、医療機関での検査を受け、知的障害だと判明するケースが多いのです。知的障害は発達期の間に発症するとされ、診断は18歳以下が一般的ですが、子どもの頃に症状に気づかず大人になってから知的障害だと診断された方も少なくありません。検査できる年齢等は定められていませんが、症状がわかりやすい幼児以降の診断が多いです。幼い子どもや障害が重度の場合は保護者が代わりに質問に答えたり、記入してもらう方法が適用されます。出典元:内閣府「平成25年版障害者白書(概要)」>第1章障害者の状況(基本的統計より)知的障害の診断基準出典 : 医療機関では問診と簡単なテストを行います。知的障害の診断基準にはアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版テキスト改訂版)や世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)といった基準が使われており、検査結果から総合的に判断します。以下はDSM-5にある知的障害の診断基準です。以下を全て満たすと、知的障害だと診断されます。A 臨床的評価および個別化、標準化された知能検査によって確かめられる、論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、学校での学習、および経験からの学習など,知的機能の欠陥。B 個人の自立や社会的責任において発達的および社会文化的な水準を満たすことができなくなるという適応機能の欠陥。継続的な支援がなければ、適応上の欠陥は、家庭、学校、職場、および地域社会といった多岐にわたる環境において、コミュニケーション、社会参加、および自立した生活といった複数の日常生活活動における機能を限定する。C 知的および適応の欠陥は、発達期の間に発症する。(日本精神神経学会/監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』2014年 医学書院/刊より引用)ほかにも使われる診断方法があります。知的障害は、知能検査と適応能力検査の2つによって総合的に診断が下されます。「田中ビネー知能検査 V(ファイブ)」、「新版K式発達検査」、「ウェクスラー式知能検査」が検査で使われることが多いです。年齢によって受ける検査が異なるものもあります。■田中ビネー知能検査 V(ファイブ)2歳から成人まで受けることができます。就学する5~6歳の年齢にフォーカスをあて、特別な配慮が必要かどうかを判断するための「就学児版田中ビネー知能検査V(ファイブ)」という検査もあります。子どもが興味を持てるように、検査に使われる道具が工夫されています。日常生活において必要な知能・学習する上において必要な知能の2つを測定します。■新版K式発達検査生後100日頃から14歳くらいまでの人が受けることができます。「姿勢・運動」(P-M)、「認知・適応」(C-A)、「言語・社会」(L-S)の3領域について評価されます。3歳以上では「認知・適応」面、「言語・社会」面に、重点を置かれ検査します。楽しみながら検査を受けることができるので、緊張していない自然な行動から判断することができます。試験者は子どもの検査結果だけでなく、言語反応、感情、動作、情緒などの反応も記録し、総合的に判断します。■ウェクスラー式知能検査ウェクスラー式知能検査は、年齢ごとに3つのテストに分類されます。・幼児(3歳10ヶ月〜7歳1ヶ月)→WPPSI・児童(5歳から16歳11カ月)→WISC・成人(16歳〜)→WAISIQが求められるだけでなく、脳の発達具合を下位検査を用いて導出し、総合的に判断することができます。ウェクスラーにはA式検査とB式検査の2種類があり、A式が言語性検査、B式が動作性検査です。教育相談情報提供システム 「発達検査」 国立特別支援教育総合研究所田研出版 「田中ビネー知能検査V」適応能力を評価する検査は大きくわけて3つあります。■適応能力検査の種類・vineland-II(全年齢)・ASA旭出式社会適応スキル(幼児〜高)・S-M社会生活能力検査(乳幼児〜中学生)これらの検査を年齢や状況に応じて使い分け、総合的に知的障害の診断が下されます。日本文化科学社 「心理検査カタログ」 2016年専門機関での診断は受けるべき?どこへ行けばいいの?出典 : 言葉を習得するのが著しく遅いなどの言語能力の遅れや、運動能力の遅れ、社会性の発達の遅れなどで気になることがあるなど、子どもの知的障害を疑ったら、一度は専門機関へ相談されることをおすすめします。医療機関で診断を受けるかどうか、決めるのは本人やご両親の判断となります。ですが、適切なサポートを受けられないまま、生活する上で最も困難さを感じるのは本人です。少しでも早く症状に気づいてあげられれば、フォローして困難の乗り越え方を手助けすることも可能になりますし、できるだけ生活しやすい環境を整えてあげることもできるかもしれません。親や家族で抱え込まず、専門家や周りの人たちの協力を得ながら、その子にあったやり方で接することが大切です。いきなり専門医に行くことは難しいので、まずは無料で相談できる身近な専門機関の相談窓口を利用するのがおすすめです。子どもか大人かによって、行くべき機関が違うので、以下を参考にしてみてください。【子どもの場合】・保健センター・子育て支援センター・児童発達支援事業所など【大人の場合】・発達障害者支援センター・障害者就業・生活支援センター・相談支援事業所などその後、すすめられた場合は、医療機関に行き医師からの診断を受けましょう。診断を受けて知的障害だった場合は今後どのように対応していけばいいか聞くことができますし、仮に知的障害でなくとも普段の行動を見直すきっかけになると思います。児童相談所などは電話やファックスでの相談にも対応してくれるため、事前に気になることを聞いてもいいですし、診断に抵抗がある方はまずは相談するだけでも大丈夫です。身近な相談センターに行って相談し、知的障害の疑いがあり、診断を希望すればそこから専門医を紹介してもらえます。自宅の近くに相談センターがない場合には、電話での相談に乗ってくれることもあります。知的障害を含め、発達障害の専門機関は他の病気に比べると少ないですが、発達障害者支援法などの法が整備されたことの影響もあり、年々増加はしています。診断を受けられれる医療機関としては、子どもの場合は小児科、大人の場合は精神科が一般的です。その他、神経科や心療内科なども挙げられます。また、保健センターなどでは知能検査や適応能力を診断する検査を受けられる可能性もあります。以下のリンクは発達障害の診療を行える医師の一覧です。日本小児神経学会 「発達障害診療医師名簿」診断の流れ、必要な持ち物は?出典 : 使用する検査は病院などによって異なりますが、「WISC」・「WAIS」や「田中ビネー」など標準化された知能検査や社会適応能力検査を用いて、知的障害の診断を行います。幼児期の子どもは知能検査や発達検査を受けたり、保護者が質問の回答や記入を行ったりします。検査機関によっても異なりますが、知能検査は正確な結果を得るため、通常1年に1回など期間をあけて測定します。また、知的障害は他の障害や疾患を合併していることもあるため、様々な検査が行われることもあります。てんかんがないか脳波を調べたり、脳の器質的な異常がないか調べるためにMRIをしたりといった、生理学的な検査を行うこともあります。なお、検査のみで把握できないことも多いため、行動観察や問診などで総合的に考慮されて、知的障害と診断されます。また、一度の受診で診断されることはあまりなく、何度か経過観察を経て正式に診断を下されることが多いようです。診断に持っていかなければならない持ち物としては基本的に健康保険証とお金、小さな子どもの場合は乳幼児医療証が挙げられます。診察料は病院によってさまざまで検査によっても異なりますが、2万円以内に収まるケースがほとんどです。地域や年齢によっては診察代が無料の場合もあります。しかしながら、保険適用外の検査もあるため、事前に電話などで病院に確認しておくと安心です。知能検査や発達検査の他に問診でこれまでの生活状況について尋ねられることがあります。母子手帳や事前に子どもの行動や1日のスケジュールなどをメモしたものを持参すると質問された時に答えやすいでしょう。まとめ出典 : 軽度の知的障害の場合、本人や周囲の方が気づかないまま大人になることも少なくありません。一方、知的障害の診断を受けると、療育手帳を取得することが可能になり、社会からのサポートが受けやすくなるというメリットもあります。お子さんに知的障害の疑いがある場合、専門機関への相談も検討してみてください。専門家や支援センターの担当者、同じ悩みを抱えるご家族と相談することで、お子さんがより過ごしやすい環境やサポートを考えていくことができるでしょう。参考書籍:日本精神神経学会/監修『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』医学書院/刊参考書籍:栗田広・渡辺勧持/訳『知的障害定義、分類および支援体系』2004年,日本知的障害福祉連盟/刊参考書籍:有馬正高/監修『知的障害のことがよくわかる本』講談社/刊
2016年08月03日妊婦から血液を採取して、胎児の先天性異常を診断することができる『新型出生前診断(NIPT)』が大きな注目を集めています。従来の出生前診断と比べて、・早期(妊娠10週前後)に診断できる・母体への影響が軽減される・診断の精度が80〜90%と非常に高いなどの利点があり、より確実に胎児の先天性異常を発見することができるようになっています。しかし、その一方で問題視されているのが、『NIPTコンソーシアム』(新型出生前診断を実施している病院グループ)が発表した「出生前診断で異常が発覚した場合の中絶率は96.5%」というデータ。これを受けて、「出生前診断を受けることは命の選別であり、道徳に反する」という批判が数多く飛び交っています。人によって正解が大きく異なる難しい問題ではありますが、実際にママたちはどう考えているのでしょうか。そこで今回は、パピマミ読者のママに「出生前診断で子どもに異常が出たらどうするか」というアンケートを取ってみました!●出生前診断で子どもに異常が出たらどうしますか?■出生前診断で子どもに異常が出たらどうしますか?・1位:そもそも診断を受けない……47%(150人)・2位:中絶する……42%(134人)・3位:事実を受け入れて産む……10%(32人)※有効回答者数:316人/集計期間:2016年4月27日〜2016年4月29日(パピマミ調べ)●『そもそも診断しない』が約半数『たとえ異常が見つかっても絶対に産むから診断なんて意味ない』(20代ママ)『子どもは天からの授かり物。それを選別するなんて非人道的な行為 です』(30代ママ)多くのママに共通して見られたのは、「どんな結果であっても産むから診断は意味ない」という意見でした。たしかにそういうママにとっては、事前に異常を知っても不安に思う期間が長くなるだけですよね。深刻に悩んでいるうちに体に大きなストレスがかかり、赤ちゃんに悪影響があるという見方もあります。また、出生前診断は35歳以上の高齢出産ママを対象に行われるため、「妊活で苦労の末授かった命を大切にしたい」という人、「異常と診断されると中絶しそうだから受けない」という人もいました。出生前診断を受けないということは、「わが子を産む」という強い意思表示 とも取れますね。さらに一部コメントでは、出生前診断を受けることを「罰当たり」などと厳しく批判するものもありました。●『中絶する』という人は約4割『正直ダウン症と診断されたら、育てていける自信がない。子どものためにも中絶してしまうかも……』(30代ママ)『私が生きてる間はいいけど、死んだら誰が面倒みてくれるの? っていう不安があるから』(30代ママ)『中絶する』と答えた方の多くは、「産み育てる自信がない」という理由で中絶を選択してしまうようです。たしかに障がい児は通常の子どもと比べて育児の苦労が大きいとも言われており、精神的・金銭的な余裕がなければ過酷な家庭環境になる可能性は高いです。しかし、一方では「中絶した罪悪感は一生消えない」 と言われるほど、女性のわが子への愛情は深いものです。人によっては「中絶する人は命を軽く見ている」などと批判したりしますが、そんなことは決してないでしょう。本当は産みたいという気持ちを抱えながら、子どもの心情や将来のことを隅々まで考え尽くした結果の答えが”中絶”なのであれば、誰にも責めることはできません。●『事実を受け入れて産む』というママは約1割という結果に自分の子どもに先天性異常が見つかっても、「事実を受け入れて産む」と答えたママは約1割となりました。異常が発覚した場合の中絶率は9割を超えますが、なぜ彼女たちは「産みたい」と思うのでしょうか。『どんな障害が見つかろうと自分の子には命が宿っている。中絶なんてできないよ……』(20代ママ)『むしろ育てがいがある 、そうポジティブに捉えると思います』(30代ママ)コメントを見ていると、もはや理屈ではなく“愛情”を信じて産みたいと思っている人が多いように思います。金銭的に余裕がある、子どもの面倒を見てくれる親兄弟が多いなど、環境によっては決断しやすいこともあるかと思いますが、それでも先天性異常を抱えていると知りながら産む勇気はとても偉大だと言えます。----------あなただったらどんな決断を下しますか?どの選択肢を取るにしても、決して間違った決断ではありません。子を思ってこその判断であれば、全てが正解だと言えます。「異常が発覚したらどうするか」という出生前診断の話は、命に関わる問題であるため、議論をすることが非常に難しいテーマです。しかし、障がい者や中絶をする女性への偏見をなくすためには、一人ひとりがこの問題について真剣に考えていく必要があると思います。家族と、ママ友と、同僚と、この問題についてぜひ討論してみてください。【参考リンク】・【アンケート結果(3択)】出生前診断で子どもに異常が出たらどうしますか?()(文/パピマミ編集部・上地)
2016年05月05日システムサポートは1月13日、 データベース診断サービス「ズバッとDB診断サービス」により、エジソンで使用している Oracle Databaseの診断を行いデータベースの処理時間を短縮したと発表した。同サービスは、Oracle Database を対象として、システムのうちすでに問題が発生している部分にフォーカスして診断を行うサービス。 日本エクセムの「MaxGauge」を使用し従来のSTATSPACKやAWRでは取得することが困難なOS/データベースのリソース情報を1秒単位で取得し、診断・改善の提案を行う。エジソンは、管理会社・排出事業者、処理事業者向けのサービスとして、廃棄物総合管理システム 「GENESYS」を提供している。GENESYSはユーザー数の増加に伴いデータ量が急増し、 システム全体でレスポンスが遅くなる現象が見受けられていたという。エジソンは、自社の情報システム部門でGENESYSを支えるOracle Databaseのチューニングを行っていたが、時間をとられてITを活用したビジネス企画に注力できなかったことから、同サービスを利用した。システムサポートが「GENESYS」のデータを分析したところ、特定の2パターンの高負荷SQLにおける処理遅延が判明。これを受け、高負荷SQLの索引追加やキャッシュ設定などを実施した結果 、システム全体として データベースの処理時間が短縮されたという。
2016年01月14日東北大学は6月24日、厚生労働省が毎年発表している都道府県別の合計特殊出生率の計算方法を改善した「合計特殊出生率 本当の都道府県ランキング」を発表した。合計特殊出生率は、15~49歳までの年齢別出生率(母の年齢別の出生数をその年齢の女子人口で割った値)を合計することで計算される。厚生労働省の「人口動態統計」で公表されている全国値の合計特殊出生率の計算方法では、分子・分母ともに外国人を含まない日本人のみのデータを用いて計算されている。一方、都道府県別の合計特殊出生率は、分子の出生数は日本人のみのデータであるのに対し、分母の女性人口については外国人を含む総人口のデータを用いており、分子と分母の整合性が取れていない。これは、国勢調査が実施されない年では、外国人を含む総人口が代用されるためだ。この計算方法の違いにより、2014年の都道府県別の合計特殊出生率は、分母に外国人が含まれている分だけ全国値より小さめに計算されており、両者を比較することができなくなっていた。この問題をかねてより指摘していた同大学大学院経済学研究科 高齢経済社会研究センターの吉田浩 教授らは、今年6月に厚生労働省が公表した2014年の合計特殊出生率について、同省の計算方法を改善して、都道府県別の合計特殊出生率を再計算した。吉田教授らの計算方法は、総務省統計局の「人口推計」にある「都道府県 年齢(5 歳階級)、男女別人口」に、直近の国勢調査時における年齢(5歳階級)別の日本人人口比率(総人口に占める日本人人口の割合:総務省統計局『平成 22 年国勢調査による基準人口』より算出)を乗じることによって推計する。その結果、全国値の1.42以下とされていた青森県、岐阜県、兵庫県は実際には全国値を上回っていたほか、厚生労働省のデータでは3位となっていた島根県が2位、12位となっていた福井県が9位、35位となっていた岐阜県が24位になるなど、都道府県別の順位も変動した。同研究は5月の第189回でも取り上げられ、政府は「次回国勢調査が行われる平成二十七年以降においては、(中略)同調査が行われた年と同様の方法で都道府県別の合計特殊出生率を算出してまいりたい。」との答弁書を出している。
2015年06月25日講談社は、『本当は怖い高齢出産妊婦の4人に1人が35歳以上の時代』(週刊現代編集部編)を、12月17日(首都圏基準)に全国の書店・オンラインブックストアで発売した。価格は971円。○東尾理子さんなど著名人も多数登場同書によると、現在35歳以上で出産する高齢出産の割合は、妊婦の4人に1人に当たるという。妊娠・出産年齢が上がるごとに流産や先天異常のリスクも増加すると言われ、胎児の異常有無の判定を目的として、妊娠中に実施する「出生前診断」が注目されている。同書は、「週刊現代」で連載された特集記事「高齢出産・不妊治療・出生前診断」を加筆再構成。「高齢出産は、本当のところはどうなのか?」「出生前診断って、具体的にどんなことをするのか?」など、高齢出産の本当のリスクや、出生前診断について詳細に紹介している。内容は、「出遅れ不妊に注意」「卵子の老化」「母体に迫る危険」「先天異常のリスク」「本当は多い男性不妊」「卵子提供の真実」「新型出生前検査で分かること」「命の選別という問題」「妊娠前検査とは」など。また、高齢出産・不妊治療を経験した著名人の体験談も多数掲載している。著名人は、東尾理子さん、ジャガー横田さん、野田聖子さん、ダイアモンドユカイさん(※)、太田光代さん、松野明美さんなどが登場する。また、産婦人科の最前線で活躍する医師が、女性に知ってほしい妊娠・出産の最新事情についても語っている。同社は、「妊娠・出産を考えている20代後半以上の女性」「特に高齢出産ゾーンにさしかかる35歳前後の女性」「妊娠・出産を考えている20代後半以上の女性や35歳前後の女性をパートナーに持つ男性や、娘に持つ親」に特に手にとって欲しいという。※ダイアモンドユカイさんの正式名称は、「ダイアモンド」「ユカイ」の間に六芒星が入る
2013年12月19日医師コミュニティーサイト「MedPeer」を運営するメドピアは、本年9月にも国内で開始されると伝えられた「新型の出生前診断」に関する調査を実施。調査は8月31日~9月4日にかけて行われ、2,353の有効回答が寄せられた。「新型の出生前診断」とは、妊婦の血液から胎児の染色体異常を判断するというもの。全診療科目の医師に対し、その診断方法の国内の導入・普及をどのように考えるか尋ねたところ、全体の40%が「一定の条件を設けた上で賛成」と回答した。その理由としては、安易な堕胎手術の増加を懸念する声が多かった。また、「男女の産み分けに使用されてはならない」という意見もあった。「賛成」と回答したのは39%。「羊水検査よりリスクが少ない」「高齢出産が増えているので必要」「障害児を育てるかどうかは、両親の判断にゆだねるべき」というコメントが寄せられた。「条件を設けた上で賛成」と合わせると、約8割が新型の出生前診断に肯定的なようだ。一方、「反対」は5%。その理由として、「医療というより倫理的な問題」「神の領域に踏み込みすぎ」というコメントがあった。また、産婦人科の医師93名だけを対象に見てみると、「一定の条件を設けた上で賛成」と回答したのは46%、「賛成」と回答したのは44%。約9割の産婦人科医は、新型の出生前診断に肯定的であることが分かった。「おそらく、なし崩し的に全員検査することになるのでは?」と予測する声もあった。産婦人科医の中で「反対」は6%。「一般的に普及させるのは時期尚早」「まだ社会が成熟していない」という意見があった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は、自分では気づかない疲労度を7人のおとぎ話のお姫様に例えて診断するサイト「おつかれ姫診断」を3月21日よりスタートする。インターネットの普及に伴い、モニターやディスプレイを長時間見ることによる「目の疲れ」や、SNSの急速な普及を背景とした「ソーシャル疲れ」が増えてきているという。しかし、それらの疲れに気づかず過ごす人が多いことから、ジョンソン・エンド・ジョンソンは「おつかれ姫診断」をスタート。自分では気づかない疲労を知るきっかけとなることを目的としている。「おつかれ姫診断」は、ウェブサイトにアクセスした本人とSNS上の友人・フォロワーたちとのアクションの傾向をもとに判断されるとのこと。使い方は簡単で、まずは同サイトにアクセスし、自身のSNS(Twitter、Facebook)アカウントからログイン。ワンクリックで、誰もが知っている「白雪姫」「シンデレラ」「人魚姫」「眠り姫」「かぐや姫」「織姫」「おやゆび姫」の7人のお姫様タイプに例えた「おつかれ姫診断結果」が表示される。例えば、何かと本人のアクション数が多い人は、「白雪姫」、夜0時までの間にアクティブになる人は「シンデレラ」。異性友人からのコメント、いいね!数が多い、フォロワーの数がフォロー数よりも多いなどモテ体質の人は「かぐや姫」、投稿やコメントが少ないにもかかわらず、いいね!が多い人は「人魚姫」など。診断のほか、疲れが解消するようなアドバイスも同時に表示され、その診断結果はSNSを通じて友人・知人に知らせることもできるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月23日シャーリーズ・セロンが規格外の主人公を演じる最新作『ヤング≒アダルト』が25日(土)から公開されるのを前に、公式サイトで“ヤング≒アダルト度チェック”診断が行われている。その他の写真公式サイトで行われている“ヤング≒アダルト度チェック”は、用意されている10の項目の中から、あてはまるものにチェックをするだけに“ヤング≒アダルト度”がわかるというもの。劇中のエピソードからセレクトされた質問は、とくにアラサー女子にはどれもリアル過ぎるのでは!? という内容で、いずれも大人のみなさまには少し“痛い”内容ばかり。果たして自分は“アダルト”に成長できているのか試してみてはどうだろうか。本作は、『JUNO/ジュノ』でアカデミー賞脚本賞を始めとする数々の賞を受賞したジェイソン・ライトマン監督と脚本家ディアブロ・コディが再びタッグを組み、“真の幸せとは何か?” というテーマに深く踏み込んだヒューマンドラマ。『ヤング≒アダルト』2月25日(土)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
2012年02月06日