女優の常盤貴子(44)が、17日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『TOKIOカケル』(毎週水曜23:00~23:30)にゲスト出演し、40代になってからの変化を明かした。常盤は、TOKIOの山口達也から「40代はどう? 20代、30代、40代と違いましたか?」と聞かれると、「違いますね。すごく変わった気がします」と答え、「どんどん不真面目になっていくし、どんどんできないってはっきり言えるようになる。まったく頑張らない傾向になってきている」と明かした。そして、20代はできないことでも「やります」と頑張り、30代は「頑張ってはみるけどできないかもしれない。そのときはごめんなさい」というスタンスだったと説明。その上で、「40代になったらもうやらない」と話し、「無理をしてやるほどのことか…休むことも次にいい仕事をするためには必要な時間。休むことの大事さを覚えた」と語った。40代になってからオフの考え方も変わったという常盤。国分太一から「オフが日曜にあるってわかってたら、そこに向けて日曜日大事にしようとか考えるようになってないですか?」と聞かれると、「その時点でレベルが全然違う。1日の休みじゃないですもん。1週間、1カ月、3カ月…」と長期の休みをとるようになったことを明かした。山口が「戻れなくないですか?」と言うと、「戻れるようになる」と答え、「20代は1週間どう使えばいいかわからないと思っていたけど、30代、40代になるにつれて、1カ月休んでも3カ月休んでも『まだまだ足りない休みが!』ってなるの」と説明。「ダメ人間になるのはあっという間」と加えると、TOKIOのメンバーは爆笑し、国分は「名言出ましたね!」とツッコんでいた。
2016年08月18日男と女のサスペンスを描いた『だれかの木琴』の完成披露プレミア試写会が8月16日(火)、スペースFS汐留にて行われ、出演する常盤貴子、池松壮亮、勝村政信、佐津川愛美、東陽一監督が登壇した。常盤さんと初共演となった池松さんは、印象について「どこにも寄りかからず二本足で立っているというか。すごく孤独にも強くも見えましたし、こうなりたいなと思いました」と、そのたたずまいを絶賛し、常盤さんを照れさせていた。『だれかの木琴』は、直木賞受賞作家の井上荒野氏の同名小説をもとに、『もう頬づえはつかない』(1979)、『わたしのグランパ』(2003)を手掛けた名匠・東陽一監督が映画化した作品。東京郊外に家族と引っ越してきた主婦の小夜子(常盤さん)が、初めて行った美容院で美容師の海斗(池松さん)と出会い、抑えきれない執着を持ちストーカーへと化していく物語だ。キャスト陣が口々に東監督との仕事を熱望していたことを明かす。中でも気持ちがこもっていたのが常盤さんの発言だった。常盤さんは、東監督に初めて会ったときに「役作りをしないでください」と言われたことに感銘を受けたと言い、「本当に信用できる監督じゃないと任せられないっていうか。自分のキャリアとかを横に置いてチャレンジすることだと思ったので、怖いことではありました。でも、すごくいいチャレンジだったと思っています」と、作品の出来に胸を張った。ストーカーする側、される側という役柄上、あえて「今回、現場であまり話をしないようにしてた」という常盤さんは、「寡黙にいようとしていました。池松さんは理解してくださっていました」と話した。すると、佐津川さんが「あえてしゃべらないようにしてたんだな、って初めて分かって…」と表情をゆるめる。実は現場でのコミュニケーションのなさを気にしていたようで、「平気なふりをしていましたが、実は緊張してて」と先輩女優に緊張していたと吐露。そんな佐津川さんの話を聞いていた常盤さんは、「やっぱり感じ悪かったんだなと思って(笑)、本当にすみません」と謝れば、佐津川さんは「すみません、私がちょっとびびってただけで。今日いっぱいしゃべってくださって安心しました。すごくうれしかったです」と満面の笑みを見せていた。『だれかの木琴』は9月10日(土)有楽町スバル座、シネマート新宿ほかにて全国公開。(cinamacafe.net)
2016年08月16日常盤貴子と池松壮亮が初競演で、ふとした心の隙間に入ってきた美容師の男に心が囚われていく主婦の危険な執着を描く『だれかの木琴』。このほど、思わずドキリとするシーンが連続する、スリリングな予告編映像が解禁となった。夫と娘と郊外に引っ越した小夜子は、新しく見つけた美容院で少し髪を切る。海斗と名乗った若い美容師からはその日のうちにお礼の営業メールが届き、それに返信したことから小夜子の日常は一変。自分でも訳がわからない衝動に駆られ、何度もメールを送っては頻繁に店を訪れ、海斗を指名する小夜子。ついには海斗のアパートを探し当て、呼び鈴を押し…。海斗へのストーカー行為がエスカレートするほどに、小夜子は生き生きと輝き、美しくなっていく――。心の隙間に入ってきた美容師への抑えきれない強い執着と、そんな女の飢餓感を見つめる男の想いが重なり合いねじれていく、スリリングな大人のサスペンスとなる本作。直木賞作家・井上荒野による同名小説を、名匠・東陽一監督が自ら脚色し、映画化した。解禁された予告編では、小夜子と海斗が単なる客と美容師として出会ったときの、彼に髪に触れられ、カットされていくシーンが最高に官能的に描かれている。だが、それをきっかけに少しずつ変貌していく小夜子は、探り当てた海斗の自宅のドアノブへ“買いすぎた”という苺を吊るし、夫婦のベッドの写真を海斗へ送りつける。やがて、その行動はエスカレートしていき、ついには海斗の家の呼び鈴を押してしまうのだ。井上陽水の名曲「最後のニュース」に乗せて描かれるのは、そんな常盤さん演じる小夜子と池松さん演じる海斗が鏡越しに見つめあうシーン、「誘ってんだよ、それ」と最初はクールに受けとめていた海斗の恋人(佐津川愛美)の嫉妬にかられた叫び、小夜子の“異変”に気づき、ただ小夜子を求める夫(勝村政信)の姿など、思わずドキリとしてしまう映像が重ねられていく。小夜子と海斗、2人の危険な関係は周囲を巻き込んでいくが、海斗への執着を募らせ、少しずつ道を踏み外していく小夜子を体現する常磐さんの演技には戦慄を覚えずにいられない。そのあまりにもリアルな予告編を、まずはこちらから確かめてみて。『だれかの木琴』は9月10日(土)より有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月09日直木賞作家・井上荒野の原作を、常盤貴子と池松壮亮を迎え映像化する『だれかの木琴』。普通の主婦が1通のメールをきっかけに、美容師への執着を抑えきれなくなるという、危うい男女の関係を描いた本作の公開日が9月10日(土)に決定。併せてビジュアルと場面写真が解禁された。夫と娘と郊外に引っ越したごく普通の主婦の小夜子(常盤貴子)。新しく見つけた美容院で海斗(池松壮亮)と名乗る美容師に担当され、彼から届いたお礼の営業メールに返信したことを機に、小夜子の日常は一変する。自分でも訳が分からない衝動に駆られ、何度もメールを送っては頻繁に店を訪れ海斗を指名したり、ついには海斗のアパートを探し当て、呼び鈴を押してしまう小夜子。海斗へのストーカー行為がエスカレートするほどに、小夜子は生き生きと輝き美しくなっていく。やがて、夫(勝村政信)や海斗の恋人(佐津川愛美)を巻き込み、2人がたどり着いた思わぬ結末とは…。『もう頬づえはつかない』『絵の中のぼくの村』『わたしのグランパ』などを手掛け、ベルリン国際映画祭銀熊賞を始め世界中で多くの映画賞を受賞している名匠・東陽一監督により、井上荒野の同名原作小説を映像化した本作。ふとした心の隙間に入ってきた美容師の男に、どうしようもなく心が囚われていく、ごく普通の主婦の常軌を逸した強い“執着”と、そんな女の飢餓感を見つめる男の“想い”が重なり合いねじれていく、大人のサスペンスだ。このほど解禁されたビジュアルは、ポスターとチラシの2パターン。どちらも、池松さん演じる美容師の海斗の指が、常盤さん演じる小夜子の髪に触れると同時に、“心”にも触れてしまった“決定的瞬間”のシーンが起用されている。またポスターは、小夜子がモラルのボーダーを越えていこうとするかのような踏切前のカットを合わせ、よりサスペンス色を効かせている。スマホやSNSの普及により、気軽かつ容易に他人とつながり、その動向を知ることができる現代。どこにでもいる主婦の小夜子に、本当は何があったのか…。小夜子の身に起こった変化は誰に起きても不思議ではないのではないか…。愛と呼ぶにはあまりに危険で切ない、男と女のサスペンスから目が離せそうにない。『だれかの木琴』は9月10日(土)より有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月02日女優の常盤貴子(43)と俳優・池松壮亮(25)が、世界の40以上の映画賞を受賞してきた東陽一監督がメガホンを取る映画『だれかの木琴』(9月公開)で初共演することが21日、発表された。原作は、直木賞作家・井上荒野氏の同名小説。娘と共に東京郊外の家に引っ越してきた平凡な主婦・親海小夜子(常盤)が、担当の美容師・山田海斗(池松)から"営業メール"が届いたことをきっかけに、徐々にストーカーと化していく姿が描かれる。2人のほか、小夜子の夫役の勝村政信、海斗の恋人・唯役の佐津川愛美らも出演する。常盤は、「あの! 東陽一監督の映画に参加させていただけるなんて。『ザ・レイプ』『もう頬杖はつかない』にあこがれ、興奮していた女優を始めた頃の私に教えてあげたいです!」と大感激。小夜子役については、「監督から、『役作りはしないでください』と強く何度も言われていた」と振り返り、「『役作りをしない』役作りに挑戦」したと明かす。また、池松を「東陽一監督作品の一部であろうとする姿が、同じ志を抱いていた私にとっては最高の理解者であり、最強のパートナー」と表現している。一方の池松も、「東監督の作品に出演できるなんて、うそじゃないかと思いました。また1つ大きな夢がかなってしまった気分」と誇らしげ。海斗役も常盤同様に「はっきり言ってほとんど東さんに預けていました。僕がやるべきことは、用意してもらった世界を信じることくらい」と回顧する。常盤については「現場で何も言わず真摯にやってのける姿がとても印象に残っています」とした上で、「その強さは美しく小夜子という1人の女性に深みと迫力を感じました」と称賛する。そんな2人から尊敬の念を受ける東監督は、本作の映像化のきっかけを「題名が魅力的な『謎』を含んでいること」「映画化にあたって、いろいろな要素を書き加えたり、人物を増やしても、全体の構造が壊れない小説だと考えたから」と告白。また、常盤は「熟成した演技力の、その深い底の方に、ただ『そこに居る』だけで、女の微妙な心の動きを表現できる人」、池松は「類型的な若者像でなく、もっと自由で繊細な青年の心情を表現できる若手のホープ」と感じたからと2人のキャスティングの理由も打ち明ける。さらに、観客へ向けて「女と男の間に揺れ動くエロス感覚を、サスペンスフルに、また大胆に描いた映画です。じっくりと楽しみながら見てください」と呼びかけている。(C)2016『だれかの木琴』製作委員会
2016年02月21日NHK連続テレビ小説「まれ」でヒロイン(土屋太鳳)の母親を好演し、5月には舞台「8月の家族たちAugast:Osage County」も控える常盤貴子と、『シェル・コレクター』『無伴奏』『セトウツミ』など今年も話題作が続く池松壮亮が初共演。ベルリン国際映画祭「銀熊賞」受賞の名匠、東陽一監督のもと、直木賞作家・井上荒野による小説の映画化『だれかの木琴』に出演することが明らかとなった。娘と夫と共に、東京郊外の家に引っ越してきた平凡な主婦・小夜子(常盤さん)。ある日、小夜子は、新しく見つけた美容院で、髪を少し切る。帰宅してすぐ、小夜子を担当した美容師・海斗(池松さん)から1本の“営業メール”が届く。「またのご来店をお待ちしております」――そのメールに何気なく返信したときから、小夜子は自分でも理解できない感情にとりつかれる。やがて、一方的にその若い美容師に執着しはじめた小夜子は、次第に常軌を逸した行動で“ストーカー”と化していく――。本作の監督・脚本を務めるのは、『絵の中のぼくの村』(’96)でベルリン国際映画祭「銀熊賞」、『わたしのグランパ』(’03)でモントリオール世界映画祭「最優秀アジア映画賞」を受賞したほか、『もう頬づえはつかない』(’79)、『橋のない川』(’92)、『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(’10)などで数々の映画賞を受賞している東監督。これまで桃井かおり、原田美枝子、永作博美、石原さとみなどを起用し、“女優演出の名手”としても知られる東監督が、今回タッグを組むのは常盤さん。平凡な主婦のはずが、1通のメールがきっかけでストーカーと化していく主婦・小夜子を演じる。また、小夜子の執着の対象となる美容師・海斗には、数多くの映画賞を受賞し、日本映画界を担う若手俳優の中でも一歩抜きんでた実力派とされる池松さん。小夜子の行動にとまどいながらも、ある種の冷酷さで対峙していく、これまでにないキャラクターというから見逃せない。そのほか、小夜子の夫・光太郎役に勝村政信、海斗の恋人・唯役に佐津川愛美が出演する。ほんの些細なきっかけから、少しずつストーカーと化していく主婦に挑む常盤さんは、「あの! 東陽一監督の映画に参加させていただけるなんて。『ザ・レイプ』『もう頬杖はつかない』に憧れ、興奮していた女優を始めたころの私に教えてあげたいです!」と、本作出演への喜びを語る。主人公・小夜子役を演じるにあたり、「監督から、『役作りはしないでください』と強く何度も言われていたので、“役作りをしない”役作りに挑戦してみました」と興味深いコメント。初共演の池松さんに対しては、「東陽一監督作品の一部であろうとする姿が、同じ志を抱いていた私にとっては最高の理解者であり、最強のパートナーでした」とそのタッグに自信を覗かせた。一方の池松さんは、「東監督の作品に出演できるなんて、うそじゃないかと思いました。また1つ大きな夢が叶ってしまった気分でした。でも、そうも言ってられないので、平気なふりして現場にいこうと思いました」とコメント。役作りも「はっきり言って、殆ど東さんに預けていました。僕がやるべきことは、用意してもらった世界を信じることくらいでした」と東監督に全幅の信頼を寄せる。常盤さんとの共演には、「殆ど話す機会はありませんでしたが、現場で何も言わず真摯にやってのける姿がとても印象に残っています。その強さは美しく、小夜子という1人の女性に深みと迫力を感じました」と明かした。東監督は、そんな2人のキャスティングについて、「常盤貴子さんは、熟成した演技力の、その深い底の方に、ただ“そこに居る”だけで、女の微妙な心の動きを表現できる人、だと思っていたし、池松壮亮さんは、類型的な若者像でなく、もっと自由で繊細な青年の心情を表現できる、若手のホープであるから」とコメント。完成を待つファンに、「女と男の間に揺れ動くエロス感覚を、サスペンスフルに、また大胆に描いた映画です。じっくりと楽しみながら観てください」とメッセージを贈る。原作の井上さんは、映画化オファーを受け、「まず、東陽一監督に撮っていただけるということにびっくりしました。『絵の中のぼくの村』は、私にとって邦画ベスト3に入る作品で、ちょうど1週間くらい前に久しぶりに観返したところだったからです」と「不思議な縁」を明かす。そして「この小説は、ストーカーになっていく主人公の捉え方によって、どんな映画になるかも決まると思うのですが、その点でも、東監督の人間に対する視線を信頼しています」と語った。さらに、2人については「常盤貴子さんは、いくつになってもイノセントな魅力がある女優さんだと思います。そこが私にとっての小夜子のイメージにぴったりなんです。大きな、きれいな瞳も印象的ですが、そこに小夜子の静かな狂気が宿るところを見たいです。池松壮亮さんが演じる海斗は基本的にはやさしい男で、でも無責任で、ある種の冷酷さも併せ持っている青年です。そういうキャラクターを、池松さんは年齢的に、肌で理解できるところがあるのではないかと思います。甘さの中の毒、あるいはつめたさの中のわずかな熱のようなものを、彼がどんなふうに見せてくださるのか楽しみです」と、期待を込めている。人間同士のつながりが希薄となった現代で、女たちの精神的な飢餓感や疎外感をテーマに据え、それに対峙せざるを得ない男たちの姿を描く物語。日常で誰もが抑え込んでいるエロスをすくい取り、解放させていく、名匠の手腕には要注目だ。『だれかの木琴』は9月、有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月21日NHKでクリスマスイブの夜に放送されるドラマ「ビューティフル・スロー・ライフ」の完成披露試写会が12月22日(火)に開催され、主演の常盤貴子、北村一輝が登壇した。4K技術を使用して撮影された本作。ある劇団のサエない美術係の男“彼”と看板女優の“彼女”がともに人生を歩んでいく過程を時代の移り変わりとともに4つの章で描き出す。常盤さんは舞台女優の役を演じるということについて「プレッシャーがありました」と述懐。「本当のことを言うと、日本中の演劇関係者の方には見てほしくない(苦笑)」と語るが、完成した作品を見て、その仕上がりに驚いたとも。「メイクさんや衣裳、照明の力で、時代が変わっていくさまを撮っていただきました。49分という短い時間でこんな風に作れるのかという驚きがあり、みんなに頼って大丈夫なんだという発見がありました」と振り返る。常盤さんと北村さんは、大河ドラマ「天地人」でも共演しているが、常盤さんは「私にとっては北村さんは完全に“殿”なんです(笑)。TVで北村さんを見ても『殿、頑張ってらっしゃるな』という感じで位が違う人間と刷り込まれてて、変えようがないんです」と大河ドラマでの関係性を引きずってると明かす。今回、夫婦役を演じたが「緊張しました!私も殿と夫婦をやれるようになったんだ…と嬉しかったですし久々にお会いして、笑顔がかわいくて、優しくて、幸せな時間でした」と満面の笑みを浮かべて喜びを語った。一方、北村さんは、大河ドラマでは、“殿”でありながら常盤さんと添い遂げることができず「家臣(=妻夫木聡)にとられてしまい、失恋したので(苦笑)、夢がかなってやっとカップルになれました」とニッコリ。ちなみに北村さんにとって本作は「実は(メインキャストとして)初めての恋愛ドラマ。(NHKの)『スタジオパーク』で『(恋愛ドラマを)やったことない』と言ったら話が来ました(笑)。しかも、常盤さんと!数々の恋愛ドラマの女王ですから、殿どころではなく、胸を借りるつもりでした。普段は普通に話せるけど、カメラの前でニコっとされるとドキッとするんですよ」と笑顔で明かした。「ビューティフル・スロー・ライフ」は12月24日(木)22時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月24日総合法令出版は11月20日、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(川崎貴子 著/税込1,404円)を発売した。○結婚したい女子の悩みに"女のプロ"が答える著者はのべ一万人以上の女性の生き方相談に乗ってきた、女社長の川崎貴子さん。「女のプロ」との異名をとり、著書『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる』(ベストセラーズ)などで説く恋愛・結婚の心得も話題を呼んでいる。「ご自身の願望を知り、それに合ったマーケティングをして、"正しい狩り"をすれば、必ずあなたにピッタリの殿方は見つかります」(同書「はじめに」より)同書では、「なんで私には彼氏ができないの? 結婚まで行きつく相手がいないの?」「なんで普通の相手でいいのに、普通の男は結婚しちゃってるの?」「やっぱり女性らしくしなきゃ、ダメですか?」「どうしてヘンな男しか寄ってこないの?」「どうしたら短い時間で確実に合う男性を見つけられますか?」といった女性の悩みに、川崎さんが喝を入れるという。「ステキな殿方に出会うための準備運動」「こんな恋愛をしてはいけません」「殿方を射止める! ハンティング・レッスン」「彼氏⇒結婚相手へ! 関係の育み方」「こじらせお嬢様の座談会」の5部構成。「『普通の殿方』と結婚することほど難しいものはございません」「迷った分だけ婚期は遅れます」「女子会はそろそろご遠慮を」「女子の"オス化"は悪いことではございません」「『えー! すごいですね』禁止令」「その女子力、本当に必要でしょうか?」「『浮気してもいいよ』といいオンナぶることはムダです」「殿方と口で戦うべからず。勝つことに意味はございません」などなど、結婚したい女子にとって気になるトピックが多数収録されている。
2015年11月26日のべ一万人以上の女性の生き方相談に乗ってきた、女社長の川崎貴子さん。「女のプロ」との異名をとり、著書『愛は技術何度失敗しても女は幸せになれる』(ベストセラーズ)などで説く恋愛・結婚の心得も話題を呼んでいます。「男たちにも言いたいことは山ほどある」と言う川崎さんが、恋愛や結婚で路頭に迷うアラサー男性の相談に愛を込めて答えていきます。* * * * *Q: 恋愛が面倒くさいです。特に、先の予定を決めるのが苦手です付き合うとどうしてもデートなどで先の予定を決めなければならないのが苦手です。会いたいときに会う、連絡したいときに連絡する、という考え方を認めてくれる女の子は見たことがありません。先のほうまで予定を埋めてしまうと、例えば直前に行きたい集まりに誘われても断らざるを得なく、機会損失をしているような気がしてなりません。恋愛ってコスパ悪いですよね?(30歳・出版)○恋愛の優先順位が低い多忙な女性と付き合おう予定を決めずにふらっと会う……それって彼女ではなく、ただの男友達ですね。相談者さんにとって、恋愛とか彼女の存在の優先順位が低いのはしょうがいないと思います。ただ、約束をしたいという女心(通常男性もそうですが)は理解してますよね?もし、理解不能という事であれば、心から好きな女性で、本当に忙しい女性と付き合うことをお勧めします。仕事も忙しくて友達も多くて、「ごめん、三週間後まで空いてないの」という女性。そうしたら、会いたいがためにお互いの予定を押さえざるを得なくなり、約束したがる女の子たちの気持ちが分かるんじゃないかな。世の中には、恋愛の優先順位が低い女性もいっぱいますよ。私はかつて、この相談者さんの言っている「予定押さえられたくない!」の女版だったことがあって、当時お付き合いしていた独身男性に、「キミみたいな女性は、僕に奥さんや他の彼女がいるくらいが、きっとちょうどいいんだよね」ってよく言われました。「いやいや、そんなことないよ」と答えながら内心で「ああ、当たってるなぁ」と……。どうして治ったかと言えば、次にお付き合いした人が超のつく多忙な男性で。多忙な彼と多忙な彼女がもし何の約束もしなかったら、デートが実現しないので必要に駆られてです。それでも当日キャンセルなど多発し、私は自分の過去を振り返って、前の彼に悪い事をしたものだと思ったものです。○一生家庭を作らなくてもOKかどうか仕事に、新しい世界に、趣味に、と、夢中になっている時期ってありますから、難しい事もわかります。ただ、帰りたいときに帰る、自分が会いたいときだけ会う、という恋愛の仕方をしていたら、いざ結婚したい女性を見つけたときにちゃんと方向転換できるかどうか心配です。それこそ、家庭を持ったら、自分のペースでだけ生きているわけにはいきません。恋愛期間って、愛情の見せ方とか、思いやりの持ち方とか、いつか家庭を持つときの練習をしていたんだなぁ、と感じる側面も多いもので。ですから、一生家庭を作りたくない、という意志のもとに生きているならそのままでOK。でも、これから先少しでも結婚する可能性があるのなら、練習しないと。最悪ですから、妻や子供と約束できない夫や父親って。○いつか欲する幸せのために必要なスキルを磨く私は、飽きっぽくて自己愛の強い傲慢な恋愛ばかりしてきたから、一回目の結婚で失敗しました。まさに、相手と一緒にいることの優先順位が低かったから、相手のことを思いやりながら話し合うスキルを本当に持っていなかった。男女、年齢を問わず、幸せにパートナーと暮らしていける人たちとは、相手に対するコミットをちゃんとしているんですよ。「私はあなたの妻です」「僕はあなたの彼氏です」というところから逃げない。相手を不安にさせたり、自分の都合ばかりを押し付けたりしない。要は、「私はあなたの夫です」ということに責任を持っているんですね。そして、そのコミットができる人はどんな人かと言えば、「自分で自分に約束できる人」なんですよ。だから、信頼関係が生まれる。小さな社会ですからね、家庭は。信用がものをいうんですよ。男性を見ていてよく思うのは、仕事で成功すれば、女たちは勝手についてくると思っている節がある、ということです。確かに、ついてくるかもしれません。でも、ついてきたとしても、それまでに人をちゃんと愛する練習してきていないと、コミットする意志や力が無いと、簡単に破たんしてしまいます。「好きな人といつまでも幸せに暮らす」って、誰もが当たり前にできることではなく、スキルが必要なんですよ。川崎貴子(かわさき・たかこ)人材コンサルティング会社 ジョヤンテ代表取締役。女性誌での連載、執筆多数。主に恋愛論を書いているブログ「酒と泪と女と女」が話題となり、『愛は技術何度失敗しても女は幸せになれる』(ベストセラーズ)として2015年3月に書籍化された。20代のときにベンチャー経営者同士で結婚するも離婚し、2008年に8歳年下のダンサーと再婚した。2人の娘がいる。自身の離婚、再婚、子育て経験を通した説得力のあるアドバイスに、ファンも多い。11月20日には、最新刊『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)が出版される。
2015年11月11日のべ一万人以上の女性の生き方相談に乗ってきた、女社長の川崎貴子さん。「女のプロ」との異名をとり、著書『愛は技術何度失敗しても女は幸せになれる』(ベストセラーズ)などで説く恋愛・結婚の心得も話題を呼んでいます。「男たちにも言いたいことは山ほどある」と言う川崎さんが、恋愛や結婚で路頭に迷うアラサー男性の相談に愛を込めて答えていきます。* * * * *Q: 付き合っても一年くらいで気持ちが醒めてしまいますお付き合いが一年以上続いたことがありません。いつも自然消滅してしまいます。付き合い始めの盛り上がりを過ぎると、義務感で会ったり連絡取ったりし続けているような気がしてしまい、途中でフェードアウト。結婚願望がないわけではないので、この癖を直したいです(27歳・SE)○もっと高嶺の花を狙え二つ可能性があると思っていて、一つはあんまり好きじゃない人とホイホイ付き合ってしまっているパターン。自分の好みを深く考えずに、ちょっと可愛いな、好きだと言ってくれたから、という程度で付き合ってしまっているのではないでしょうか。彼のようなケースの場合、「この人めちゃくちゃタイプ!こんな女性と付き合えるなんて!」という、高嶺の花を自分からアプローチして彼女にした方がいいでしょう。「長く付き合いたい」「結婚したい」と男性側が意思表示する心理の中には、愛だの恋だの惰性だのだけじゃなく、「他の男に盗られるのはいやだ」という単純明快な理由があったり致します。たいして執着がない人と付き合ってもすぐ別れるんだから、適当なところで手を打つべからず。○ドキドキ欲求を恋愛以外のもので消化せよまたは、飽き性で恋愛体質、という可能性もあります。最初の盛り上がりの、獲得するまでの狩りの時期に出る興奮ホルモンだけが生きがいで、安定してから出る幸せホルモンに興味がないタイプ。私も若いときそうだったんですよね。だから、結婚も全く興味がありませんでした。結婚なんてしたらもう恋愛が、あの恋愛初期のドキドキがなくなってしまう、と思っていたので。でも、起業したら毎日がジェットコースターみたいだったので、恋愛に刺激を求めなくなりました。「もうどきどきは十分だ!」と言わんばかりに、私みたいに仕事に転移することで落ち着く人は多いです。それが仕事じゃなくて、趣味でもいい。ギャンブルとか、ゲームとか、バンジージャンプとか、身を持ち崩さない程度にスリルのある趣味を始めたらいいんじゃないでしょうか。○育たぬ恋愛スキルただ、この「義務感になってしまう」という気持ちは非常によく分かります。なんで日曜日に会わなきゃいけないの、寝てたいのに、と思ったり。だから、そういう人って短いスパンでどんどん渡り歩くしかないんですよ。ただそうすると、次のステージには行けないんです。永遠に。2年、3年と付き合って、信頼し合って、乗り越えて、というステージにいけない。そのフェーズに入らないままコロコロお相手だけ変わっていくから人数だけ重なっていき、関係性の構築に必要な恋愛スキルは低いまま。○相手の表層しか見ていないから飽きる昔の私含め、飽きっぽい人は、お相手の表層しか見ていないんですよ。対極の例だと、私の友人男性は、奥さんと30年一緒に過ごしていてなお、「いまだに奥さんの知らない面があると思っている。奥さんが何を考えてるのかなーと興味がある」と言ってます。「うちの妻のことなんて、もう十分知っている。」なんてそんなことは絶対になくて、それが解るのが残念ながら離婚するときなんですよ。妻の中にこんな恐ろしい鬼が住んでいたのか、と(笑)カウンセラーが一番解りやすいけれど、見る側や聞く側のスキルが高いと、対象者の色々な人格や思いが表に出るじゃないですか。解ったつもりにならないで、深掘りしたり、違う角度から見てみると、近くにいる人ほど一番解らない、謎めいた存在かもしれませんよ。○経験に勝る知識なしドキドキを求める欲求を恋愛ではないものに転移させること、長く付き合っても解ったつもりにならないこと。そうすれば、いつも山の二合目しか登れないところを、七合目、八合目、と見たことのない景色を見られるようになります。独身男性より、離婚経験男性の方が結婚(再婚)に対してアグレッシブなのは、この8合目の景色の美しさを知っているからだと私は思うのです。そして今度こそ、頂上からの景色をパートナーと見たいと思うからではないでしょうか?経験に勝る知識なし。つべこべ言ってないで、一度強引に山を駆け上ってご覧あそばせ。大好きな女性と助け合い、励まし合いながら。川崎貴子(かわさき・たかこ)人材コンサルティング会社 ジョヤンテ代表取締役。女性誌での連載、執筆多数。主に恋愛論を書いているブログ「酒と泪と女と女」が話題となり、『愛は技術何度失敗しても女は幸せになれる』(ベストセラーズ)として2015年3月に書籍化された。20代のときにベンチャー経営者同士で結婚するも離婚し、2008年に8歳年下のダンサーと再婚した。2人の娘がいる。自身の離婚、再婚、子育て経験を通した説得力のあるアドバイスに、ファンも多い。
2015年10月28日映画『向日葵の丘 1983年・夏』の完成披露試写会が7日、都内で行われ、キャストの常盤貴子、田中美里、藤田朋子、芳根京子、藤井武美、百川晴香が涼やかな浴衣姿で出席した。太田隆文監督が手掛けた本作は、バブル直前の1983年をテーマに描く青春ノスタルジー作品。田舎町で青春時代を過ごす女子高生3人組は、町を巻き込んで8ミリ映画を制作する。その後、離れ離れになるも、30年後に故郷で再会し――というストーリーで、22日から全国順次公開予定。主演を務めた常盤は、「若い3人の時代が本当に素晴らしい。今より不便だったかもしれないけど、心はとても豊かだったと思う。キラキラした青春を見て欲しい」と胸を張ってアピール。一方、常盤の高校生時代を演じた芳根は、藤井、百川と過ごした合宿のような撮影を振り返り、「食べるのも寝るのも一緒で、ものすごく仲良くなりました。今も、3人でご飯を食べたり、ディズニーランドに行ったりしてます」と笑顔を見せた。また、撮影中のエピソードを聞かれ、「ここで言うことでもないんですけど、電車とか車とか大きな"鉄"が好き。大井川鉄道の景色が素晴らしくて、写真を撮りに行きました。興奮しすぎて鼻血が出そうだった」と意外な趣味を告白した常盤。隣に立つ芳根に対し、「今は違う顔になっちゃったけど、我ながらソックリだった。失礼かしら?」と茶目っ気たっぷりの笑顔で顔を覗き込むと、芳根は、「いえいえいえ!」と照れ笑いで恐縮していた。
2015年08月08日観客動員数130万人を記録した北野武の17作目の監督作『龍三と七人の子分たち』のBlu-ray&DVDが、10月9日(金)より発売&レンタル開始することが分かった。70歳の高橋龍三は、引退した元ヤクザ。“鬼の龍三”と畏れ慕われた時代はもはや過去のもの。現在は家族にも相手にされず、社会にも居場所がなく、息子の家に肩身の狭い思いで身を寄せながら、「義理も人情もありゃしねぇ」と世知辛い世の中を嘆いている。ある日、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族の京浜連合と因縁めいた関係になった龍三は、「若いヤツらに勝手な真似はさせられねぇ」と、昔の仲間に招集をかける――。全国246スクリーンで公開され、観客動員数130万人、興行収入16億円を突破を記録した本作。これまでの北野作品の興行収入では、前作『アウトレイジ・ビヨンド』を越え、『座頭市』に次ぐ歴代2位のヒットを記録するという大ヒットとなった。キャストに藤竜也を始め、平均年齢73歳の超ベテラン俳優たちが勢ぞろいした本作は、北野作品にしては珍しく女性層からの支持を集めているのも大きな特徴だ。「じいちゃんのキャラが濃い!」「おじいちゃんたちが可愛い!」などのコメントが相次ぎ、日本中に“空前のジジイブーム”を巻き起こした。Blu-ray&DVDと同日に発売される数量限定の特装版は、豪華キャストのメイキングインタビューや北野監督を始め、なかなか表舞台には現れない制作スタッフの特別インタビューなどの特典映像ほか、本編をより楽しめる解説書ブックレット付きという豪華特典付き。北野ファンはもちろん、北野映画入門としても最適の“ジジイ大暴れエンタテインメント”をぜひチェックしてみて。『龍三と七人の子分たち』のBlu-ray&DVDは、10月9日(金)より発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:龍三と七人の子分たち 2015年4月25日より全国にて公開(C) 2015 『龍三と七人の子分たち』 製作委員会
2015年07月06日音大卒でイタリアへの音楽留学の経験もあるシンガーソングライターの北野里沙が、メジャーデビュー後初となる東京でのホールワンマンライブ“北野里沙コンサート~母からの手紙~”を6月13日によみうり大手町ホールで開催。クラシックやオペラからポップスまでたっぷりと披露し、観客を感動させた。【チケット情報はこちら】鮮やかなオレンジの衣装で登場した北野は、満面の笑顔でおじぎをすると、デビューシングルに収録の「ファーストポジション」で伸びやかな美しい歌声を披露。「20代最後のライブですので、誕生日パーティのような気持ちで最後まで楽しんでください」とあいさつした。この日のライブは「観客のみんなをびっくりさせよう」とピアノ、ギター、ベース、ドラム、キーボードによる初のバンド編成でのぞんだ。「第1部はやりたいことをやらせてもらいます」と宣言すると、バラエティに富んだセットリストで観客を楽しませた。森山良子『あなたが好きで』、由紀さおり『真綿のように』のカヴァーでしっとりと聴かせると、続いてコンサート「クリエンターレ!」で共演した吉武大地(ESCOLTA)をゲストとして招き、その公演で披露した『王様と私』より『Shall We Dance?』を披露。同じくゲストとして登場したバリトンの平林龍とは、ヴェルディの歌劇『椿姫』の『乾杯の歌』を熱唱した。さらにピアニストの飯田俊明を迎え、シューベルトの『アヴェ・マリア』で美しいソプラノを披露。プッチーニの歌劇『ラ・ボエーム』の『私が街を歩けば』では、ピアノ演奏だけでマイクを使わずに生声で美声を響かせ、会場は拍手喝采となった。第2部は、“シンガーソングライター北野里沙”をテーマにしたステージ。白のワンピースに着替え、頭には大きな花飾りを付けて登場した北野は、祖父と遊んだ記憶を歌にした『かげおくり』やショパンの曲をモチーフにした『温もり』を歌い上げた。さらに、新曲も披露。大人をイメージして作ったという『ホンコンナイト』は、ジャジーでムーディなアレンジでセクシーな女性の一面を見せつけた。本編最後は、20歳の時に母親からもらった手紙をモチーフに初めて作詞作曲したデビュー曲『母からの手紙』。語りかけるように歌い、会場には感動が広がった。アンコールでは、新曲『ありがとうのかわりに』を披露し、観客に歌で感謝を伝えた。北野里沙は、8月1日(土)に新潟・なかさと清津スキー場 特設ステージで行われる“津高原サマーコンサート「南こうせつwithフレンズ」”にオープニングアクトとして出演する。チケット発売中。取材・文:門 宏
2015年06月30日日本現代映画界の巨匠・北野武が、シャンパーニュメゾン「ローラン・ペリエ(Laurent-Perrier)」の後援のもと、「シャンパーニュ騎士団(オルドル・デ・コトー・ドゥ・シャンパーニュ)」から“シャンベラン・ドヌール(名誉侍従)”を叙任されることになった。「シャンパーニュ騎士団」は、シャンパーニュ地方のワインの多様性と独自性を讃え、“お祝いや成功、特別な時間を過ごす時にはシャンパーニュ”といった、象徴的なイメージ創りを行っている。現在は世界中の著名人やガストロノミー、ワインを知り尽くした美食家たち約4,000人がメンバーとして名を連ねている。フランスの食文化やワインにも精通した北野武は、そんなシャンベラン・ドヌールの叙任を受ける初の外国人となる。北野武はこれまで、独創的で大胆な作品を通して、ヴェネツィア国際映画祭やカンヌ映画祭などで国際的な評価を受けており、12年には名声を確立した画家としてパリ・カルティエ現代美術財団で作品の展覧会を開いたこともある。北野武の後援を務めた「ローラン・ペリエ」の創業者一族のベルナール・ドゥ・ノナンクールは、「シャンパーニュ騎士団」の組織を設立したメンバーのひとり。北野武は昨年5月、「ローラン・ペリエ」からの推薦で東京にて開催された騎士団ガラディナーにて、“オフィシエ・ドヌール”に任命されていた。叙任式典は、6月12日にフランスにあるランスのトー宮殿にて開催されるシャンパーニュ騎士団夏期集会で行われる。北野武は「ローラン・ペリエ」のシャトーを訪れ、オーナーであるアレクサンドラ・ペレール・ドゥ・ノナンクールや、その妹のステファニー・ムヌー・ドゥ・ノナンクールなどと共にセラーに眠る希少なワインを試飲した後、同式典に出席する。
2015年06月09日北野武監督による最新作『龍三と七人の子分たち』が、公開21日目となる15日までに、観客動員数100万人を突破したことがわかった。本作は、2012年公開の映画『アウトレイジ ビヨンド』以来、3年ぶりとなる北野作品。主演の藤竜也扮する元ヤクザの親分がオレオレ詐欺に引っ掛かったのを機に、昔の仲間を呼び寄せて若者を成敗しようとする姿をコミカルに描く"ジジイ大暴れエンターテインメント"。劇場では中高年からシニア層が多く、家族連れや若年層カップルの姿も増加。「とにかく笑えた!」「ジジイがかわいすぎる!」という口コミが広がり、北野監督作品では『座頭市』(2003年)、『アウトレイジ ビヨンド』(2012年)に続き、劇場動員100万人を突破。興行収入も12億3,209万4,000円に到達し、『アウトレイジ ビヨンド』(最終興行収入14.5億)を上回る勢いを見せている。北野監督は映画の大ヒットを受け、「うれしくてうれしくて! とにかくうれしくてたまらない!」と喜びを爆発。「見ていない方はもちろん、すでにご覧になった方も2回3回と見るとまた違った発見があります。ぜひ足を運んでちょーだい!」と呼びかけた。主演の藤は、「100万人突破!? エーッ、ほんとうですか?」と喜び、「ジジイになってよかった。僕は幸せものです。見に来てくれた皆さん、ありがとうございました。これから見に来てくれる皆さん、ありがとうございます」とコメントを寄せた。(C)2015 『龍三と七人の子分たち』 製作委員会
2015年05月18日現在公開中の北野武監督の最新作『龍三と七人の子分たち』が、公開21日目となる5月15日(金)に、早くも劇場観客動員100万人を突破し、『アウトレイジビヨンド』(’12)の最終興行収入14.5億もビヨンド(越える)しそうな大ヒットとなっていることが判明。『座頭市』『アウトレイジビヨンド』に続く100万人突破に、北野監督と主演・藤竜也からの喜びのコメントも到着した。本作の主人公は、なんと引退した元ヤクザの“ジジイ”たち。金無し、先無し、怖いモノ無し!?何もかも失った彼らだったが、ある日、元組長の龍三(藤竜也)がオレオレ詐欺にひっかかってしまう。「若い者に勝手な真似はさせられねぇ」と、昔の仲間を呼び寄せ、世直しに立ち上がるが…。本作は、引退した元ヤクザが、オレオレ詐欺や悪徳訪問販売でやりたい放題のガキどもと対決する、気分爽快な“ジジイ大暴れエンタテインメント”。藤さんを始め、近藤正臣、中尾彬ら平均年齢73歳の超ベテラン俳優たちが個性豊かでどこかチャーミングなジジイを演じ、軽快なテンポで爆笑必至と評判。公開以来、劇場では中高年~シニア層が牽引、「とにかく笑えた!」「ジジイがかわいすぎる!」というクチコミやネット上での広がりもあり、家族連れや若年層カップルの姿も増え、全国の老若男女を笑いの渦に巻き込んでいたが、GWはその勢いがさらにアップ。5月4日(月)、5日(火)の各日は、初日4月25日(土)の動員・興行収入を上回る結果となった。そして、先週末5月15日(金)には劇場動員100万人を突破、興行収入12億円超を記録。北野監督作品史上初めて、公開初週の映画観客動員ランキング1位を記録した『アウトレイジビヨンド』を越える興収も見込める数字となった。この100万人突破の一報には、“世界の北野監督”も、昔かたぎの“鬼の龍三”親分を好演し、日本映画批評家大賞「ダイヤモンド大賞(淀川長治賞)」の受賞も決まった藤さんも、その喜びを隠せない様子だ。<北野武監督コメント>「映画が大ヒットして嬉しくて嬉しくて!とにかく嬉しくてたまらない!たくさんのお客さんに見て頂いてありがたいことです。見ていない方はもちろん、すでにご覧になった方も2回3回と見るとまた違った発見があります。是非、足を運んでちょーだい」。<藤竜也コメント>「100万人突破!? エーッ、ほんとうですか?…ジジイになってよかったです!!僕はしあわせものです。観に来てくれた皆さん、ありがとうございました。これから観に来てくれるみなさん、ありがとうございます」。『龍三と七人の子分たち』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:龍三と七人の子分たち 2015年4月25日より全国にて公開(C) 2015 『龍三と七人の子分たち』 製作委員会
2015年05月18日北野武監督最新作『龍三と七人の子分たち』が4月25日(土)に公開を迎え、北野監督に主演の藤竜也をはじめ、近藤正臣、中尾彬、安田顕が舞台挨拶に登壇した。『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』が大ヒットを記録した北野監督だが、この前2作とは打って変わって、(元)ヤクザを扱いつつも笑いを前面に打ち出した本作。かつてはヤクザの大親分だった龍三とその子分たちが、オレオレ詐欺に遭遇したことをきっかけに、幅を利かせる元暴走族の若僧たちをとっちめるべく再び“組”を結成するが…。登壇陣は、一人ずつ名前をアナウンスされてステージに姿を見せたが、藤さんはサングラスをかけて登場。「別に目が悪くなったわけではありません。映画の気分で出てきました」と語り、喝采を浴びた。撮影時のメインキャストの平均年齢72歳超ということで「『来年の公開まで頑張ろうな』って言葉を交わした」(藤さん)とのことだが、無事、封切りの日を迎えた。近藤さんが「おれは大丈夫だと思ってた」と言えば、中尾さんも「おれも大丈夫だったね」とニヤリ。「ジジイって強いよ」と近藤さんは豪快に笑う。この日は、女性司会者が北野監督をはじめ高齢出演者に対し「ジジイ」という言葉を連発!登壇陣の中で最年少の安田さんは「撮影中は『ジジイ!』って言ってましたが、こうして横に立つと言葉が出てこないです」と恐縮する中で、平然と「ジジイ」を繰り返す司会者に会場は爆笑!中尾さんも思わず「ジジイって響きが魅力的になってきたね」と楽しそうに微笑んでいた。ちなみにこの“ジジイ”たちの撮影現場での会話は「昔話か年金、病気の話ばかり」(中尾さん)、「芝居の話はなかった」(近藤さん)とのこと…。この日も、登壇前に舞台袖で、朝何時に起きるかという話で盛り上がっていたそうで、藤さんは「3時半です。(夜の)8時には寝るからね。(夜は)飲まない。昼間飲んでます」と明かす。近藤さんは「おれは寝てていいなら昼間で寝てるよ」と語るが、これに例の女性司会者が「長生きの秘訣はマイペースですね」と言うと「そんなに生きてねーよ(笑)!!」と怒りまじりに返し、会場を再び笑いに包まれた。北野監督は改めて本作について、あえてコメディアンや芸人を起用せず、目先の笑いではなく芝居や設定で笑いを生んでいることに触れ「やっぱり日本の役者は上手い!普段、お笑いをやらない人でこれだけ笑わせられるってすごいこと。感謝してます」と驚嘆と感謝を口にし、会場からは温かい拍手がわき起こった。『龍三と七人の子分たち』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:龍三と七人の子分たち 2015年4月25日より全国にて公開(C) 2015 『龍三と七人の子分たち』 製作委員会
2015年04月25日背筋を伸ばしてカメラを見据える北野武監督。ポケットに手を入れたまま、口の端をわずかに曲げてニヤリと笑う藤竜也。“好々爺”などという物分かりの良い空気を微塵も感じさせない、かっこいいジジイがそこにいた。「おれは自分で普段から言ってるよ、『おれみたいなジジイは…』って」(北野監督)、「70過ぎて見てくれは確実にジジイだよね(笑)」(藤さん)と共に“ジジイ”を自認する。20代から芸能界に身を置き、常に第一線で活躍を遂げてきた2人だが、自分がジジイになってみての心境は?若い頃に思っていたジジイとのイメージに違いは?北野監督:おれが若い時は、30代からジジイだって思ってたからね。50代なんてもう死にたい、あんな歳になってよく生きてやがると思ってたけど、自分がいざ50代、60代となってみるとなんてこっちゃないね。逆に若い時の女や金に対する貪欲さとか、いろいろ欲しがってた自分が恥ずかしくってしょうがない!早く年とってりゃよかったなって思うよ。もう、若い時の思い出なんて恥ずかしいことばかりで、あの下品さを思い出すとイヤになるね。まあ、自分でいま「ジジイ」って言うことにはエクスキューズも入ってて、「おい姉ちゃん、いいケツしてるな」って言っても、セクハラじゃなく「ジジイだから」で済まされちゃうんでね。「このスケベジジイが!」って言われるのが嬉しいから、ジジイであることなんて、なんとも思わないね。藤:僕ももう確実にジジイだから、それはそれで構わないけど、変わんないっちゃ変わんないね、全然。中身は。僕はむしろ、若い時の下品さってのはもう一回、経験したいなって思うくらい楽しかったね(笑)。いろんな失敗もしたけど、もっともっと失敗しとけばよかったって思うよ。そうすりゃもっと、芝居が上手くなってたんじゃないかって。若い時の60代、70代のイメージ?そりゃ、えらいジジイだなって思ってましたよ。信じられないくらい。その歳まで自分が役者やってるなんてことは想像もつかなかったね。目の前のことしか見てなかったから。――映画さながら、現実の世界でも若者よりもジジイの方が元気なところもあり、逆に若者が「おとなしい」とも言われるが…。ジジイの目から、若者たちはどのように見えるのか?自分たちが若かったころと比べて感じる違いは?北野監督:おれらの世代はとにかく人数が多かったから、競争ばかり。芸能界に入っても、上のヤツらをどう引きずりおろすかってことばかり考えてたね。特にバラエティなんか「コント55号」と「ドリフ」にどう取って代わるのか?そればっかり考えて、いろんなネタをやってた。いまの若い人たちは、どちらかというと競争とか自分が上に立つってのではなくて、初めから自分のランクを決めてるところはあるのかな?一番上じゃなくて、2番手、3番手とか居心地のよいポジションを決めてて、「這い上がろう!」って気持ちや欲はあまりないのかなって。位置関係を自分でハナから決めて「このクラスでいいよ」っている気がする。我々の時って意味もなく「女」と「車」と「金」がほしいって気持ちが強くて、いい外車乗りてぇとかあったけどいまはまず「あきらめる」ってところから始まってて若者が「車に興味がない」って言い方するけど、ハナから選択肢から自分で消しちゃってるんじゃないかなって気がするね。でも、そうするとおのずと仕事でも「その程度の役者とかコメディアンでいいんじゃないか」って気持ちになっちまうんじゃないかなって思うよ。――スポーツ界などでも「レジェンド」という言葉がもてはやされているが、漫才ブームはおろか、80年代の終わりから90年代と監督・俳優として活躍を始めた頃にも生まれておらず、いま現在のTVや映画でしか“ビートたけし”“北野武”の名を知らない若い世代も徐々に増えている。北野監督:まあ40代から50代の人間は「たけしさんを見て育ってきました」って言い方もするけど、そのこどもの世代となるとおれが漫才やってたことも知らないし、「ひょうきん族」とか「元気が出るテレビ」も知らないから、それこそブランドとして北野武、ビートたけしを知っているというところはあるよね。「たけしさんは、監督などいろいろなことをやられて高い評価を得ている方ですよね」みたいな言い方で「お前、知ってんのか?」って聞くと「お名前は」とかね(笑)。これからそういうのも増えてくるだろうね。藤:僕はね、全然興味ないの。若いとか、年とってるとか。俳優という仕事には全然関係ないからね。子役だって一丁前の俳優ですもん。俳優としていいか悪いか?それだけのことでね。(世代間の意識差などは)あんまり感じないかな?――藤さん自身は、若い頃は上の世代を引きずり降ろしてスターの座を掴むといったギラギラした欲望は持っていたのだろうか?藤:まあ僕らは素材であって、きちんと役をやって、それを監督が使うという存在であって、あまりそこに先輩・後輩はないとは思ってましたね。若い頃からいまも。ただ競争心はありました。僕は日活にいたんだけど、入った時から「いつかここでトップになって、守衛さんに最敬礼でお辞儀してもらえるようになってやる!」って秘かに思ってたもん(笑)。若い世代からの刺激?それはありますよ。一緒にいるとマイナスイオンを吸ってるみたいな感じだね。若い世代と一緒にいると嬉しくてたまんないよ、特に女性はね(笑)。――高齢化社会の中で、“終活”――すなわち、自分の人生が終わりを迎えるのか?その準備をどうすべきかといったことが話題となっている。「生涯現役」が当たり前でもある芸能界に身を置き、そして、いまなお第一線で活躍するお2人には失礼な質問かもしれないが、自分があと何本、映画の仕事ができるのか?どのように人生の幕を引くのか?といったことを考えることはあるのだろうか?北野監督:おれは明日、急に死ぬかもわかんないからね。先の予定は立ててあるし、目的地というか、やるべき仕事やネタはその予定表に書いてあるけど、それをやりながらどこで死ぬんだろうなって考えてて、まあ全部をやり遂げられるはずもないしね。変な話、あまり未練はないっていうかな。「生きる」ことに未練はないけど、そんなに早く死ぬわけでもないだろうから…一番執着してるのは、とにかく寝ているうちに死にたいってことかな(笑)。ポックリと突然死がいいんだけど、そういうわけにもいかねえのかな…?――「これをやり遂げねば」という思いよりも、生きている限り、やるべき次の仕事があり、その仕事をこなしていくというスタンスだという。北野監督:うん、そうだな。いま働いている流れから見て、次にこんな仕事で、その次はこうなって…と予想しながら動いてるところはあるけど、あまり狂いはないしね。TVの仕事、役者の仕事、監督の仕事は多分、いままで通りのペースでやっていくことになると思うんだよね。だけど、その間にポックリ病気になって死ぬかもしれないけど、なるたけ闘病生活は短くしたいなって。まあ自分で死ぬわけにもいかないしね、ポックリと突然死んだら運がいいなおれって思うけど(笑)。――そうした仕事と死へのスタンスはいつの頃からどうやって生まれたものなのだろうか?北野監督:それこそ中学生くらいの頃の何をやっていいかが分からない頃が一番、死ぬのが怖かったんだよね、おれは。「まだ何もやってないのに死ぬのイヤだな」、「なんかやりたい」って。でもそのとき考えたら、野球が好きでもプロになるほどの体力もセンスもないし、頭も良くないどうしよう?このままおれ死ぬのか?イヤだなって思ってたけど、運よく浅草なんかに紛れ込んで、実はお笑いなんて、あまり好きな仕事じゃなかったんだけど、それでも周り見て「おれの方が面白いよな」って気持ちもあって…。そのレールに乗っちゃったらしょうがないかっていう感じでここまで来たのかな?手は抜かないでやって来たつもりなんだけどね。まあそうやって、ベクトルが決まったら、あんまりねじ曲がらないしね。これからミュージシャンになるって言ったってできないけど、映画やTVを続けるなら、よほど体が悪くなってやめない限り、そのままやってってパタッと死ねばいいなって思ってるね。藤:僕はね、ここ何年か前からなんだけど、基準があってね。「桜」なんです。「来年の桜を見られるか見られないか?」――それを基準にして、次に桜を見るまでに、できれば映画で1本、いいのをやりたいって。ただそれだけ思ってるんです。だからいま、ちょうど「今年も何とかまた桜が見られたな」という気持ちでいるんです。じゃあ、また来年まで…と言っても、こちらは役をいただけるのを待つ身なんですけどね。きっかけ?いや、自然とね、67~68歳あたりからそういう風に考え始めたんだね。「あぁ、今年も桜が見られたな」って、ふとそう思ったんですよ。――「生涯現役」というこちらの言葉に、藤さんは「そんな大層なことじゃないね。引退なんて考えたこともないし、“引退宣言”をするような、それほどの役者じゃないしね」と洒脱に笑う。藤:役者って仕事に面白味を少し感じるようになったのは30代の半ばくらいかな…。そこからは変わらないんですよ、新鮮さもやりがいも。そこから40年くらいずっと。ホントにそうなんです。飽きる?飽きるほど仕事してないからね(笑)。いまじゃ年に映画を5本も6本も撮ることないし、せいぜい1本か2本でしょ。その程度なら飽きないです。だからまた、来年も桜が見られるかな?って気持ちですね(笑)。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:龍三と七人の子分たち 2015年4月25日より全国にて公開(C) 2015 『龍三と七人の子分たち』 製作委員会
2015年04月25日●キャスティングは思惑通り北野武監督が『アウトレイジ ビヨンド』(2012年)の次に手がけたのは、「ジジイが最高!!」というコピーがついた、痛快な人間ドラマ『龍三と七人の子分たち』だ。藤竜也を筆頭に、平均年齢73歳のベテラン8人の俳優陣が、個性を炸裂させ、大暴れする勇姿がたまらない。藤が演じるのは、その昔"鬼の龍三"と恐れられた強面の男だ。龍三が七人の子分と共に、オレオレ詐欺や悪徳訪問販売で荒稼ぎをしている若手の詐欺グループに物申す!本作は、コントのように軽妙な会話劇をふんだんに取り入れたり、度肝を抜くようなカーチェイスなどのアクションがあったりと、一筋縄ではいかない娯楽作に仕上がった。北野武監督と、藤竜也にインタビューし、気になる撮影裏話について聞いた。――本作の脚本には、漫才の掛け合いのような会話劇が散りばめられています。北野監督は、どんな点に工夫をされましたか?北野武監督「今回のは、漫才の台本を書くようなもので、いつもやっていることだったけど、問題は役者たちがこの通りにこなしてくれるかどうかだった。漫才はタイミングが大事だけど、映画は編集で流れを作れるので、コメディアンじゃない人の方が合うと思った。コメディアンがやったら絶対面白くならないから、キャスティングはちゃんと演技の上手い人を呼んでくれとお願いした。そういう面では、思惑どおり。ゲラゲラ笑えるのは、笑わせるのが本職じゃない俳優さんたちだからだ」――藤さんは、今回かなりチャレンジングな役どころだったと思います。衝撃的なシーンもありましたが演じるにあたり、抵抗はなかったですか?藤竜也「全然なかったです。やっぱり、スケベなんですよ。ああいう思い切ったシーンを、実はやってみたかったんです。なかなかありませんから、今回は楽しんでやれました。ただ、僕は笑わせるような芝居はできませんからね。監督が『普通にやってくれればいい』とおっしゃっていただいたので、じゃあ、あとは料理してもらうだけだと思いました」――そば屋で賭けをするシーンでの、藤さんと近藤正臣さんとの掛け合いが、実に愉快でした。北野監督「藤さんと近藤さんの芝居は、客観的に見るとコントなんだけど、本人たちには、一生懸命、賭け事をやってくださいとだけ言ったんです。それがはた目で見るとめちゃくちゃマヌケで、映像で見るとすごく笑える」藤「近藤さんとは、テレビで一緒にやったことがあって、わりと気心が知れているんです。でも、『もう1回!』なんて言ったら失礼だから、けっこう気を張ってやっていました。あのシーンでは、わけがわからないけど、本当に若いのをぶん殴りたくなっていきました(笑)。ものすごくテンションが上がったんです」北野監督「初期の台本には、そば屋のネタ以外もいろいろとあったんだけど、いっぱい削ったんだ。たとえば犬が来て、オスかメスかを当てるってことで、犬が逃げた瞬間、2人で追いかけていって、タマのあるなしを確認するとか。でも、最近、野良犬ってあんまりいないし、散歩している犬を押さえつけるのも動物愛護協会に怒られるなあと。他にも、歩いてくる女の人の年を当てるとか。身分証明書を見せろというのもちょっとなあと(苦笑)。それで、そば屋の話を何個か重ねることにした」●笑いも演技も一発勝負――お二人は、初タッグとなりましたが、一緒に仕事をされてみて、意外だったと新鮮に感じた点を教えてください。北野監督「藤さんは本当に真面目な人ですね。役者だなあと。セリフは完璧に覚えてくるし、与えられた役への取り組み方がすごい。まあ、今回はあまり役を作ってこなくていいですとは言いましたが。藤さんは、あまりお笑いをやっていないと言うけど、表情がいいんですよ。ニヤっと笑う顔とかがおかしくてね。ちゃんと芝居をされているんです」藤「僕は、監督からすごくいろんなものを引き出されました。監督は吸血鬼ですから(笑)。料理人でいえば、ものすごい料理人だと思います。仮に僕が魚だったとしましょう。刺し身だとすると、新鮮なうちにすっと切って、ぱっと食ってくれるんです。べたべたやられたら、刺し身の鮮度なんかグチャグチャになって、旨くないんですよ。パワーがあって、いちばんいいところをぱっと撮ってくれて、それを使ってくれるんです。撮影も速いし、ありがたかったです。北野監督作をずっと拝見して、俳優がみんな良い理由がわかりました。みんな、いつもと違う感じがして、異様にパワーがある。たぶん同じように撮られているんでしょうね」北野監督「自分の撮り方としては、ドライ、本番なんですよ。どうせ役者さんは台本を読んできているわけだから、何回もやると飽きるでしょ。自分もテレビ局へ行って『ネタを見せてください』と言われると、冗談言うなと怒るもん。知っている人の前で2回も回されても、笑うかよって。笑いも演技も一発勝負です。失敗したらもう一回やってもらうだけ」――平均年齢73歳というベテラン俳優さんたちの現場で、北野監督が苦労された点は?北野監督「役者さんたちは、すごい経歴の人ばかり。でも、脳と肉体の衰えはちょっとだけ出る時があるんです。おいらもそうだけど、あるセリフだけが引っかかったり、出ないことがある。そういう時は、完全に台本を読んでいいから気軽にやってくださいと、カンペを作った。でも、そしたら、字が読めないと言われて困っちゃって(笑)。だんだん字がでかくなっていったら、今度はそれを読むから、目が泳ぎ出しちゃって、寄りの画が撮れなくなっちゃった。また、用意スタートが聞こえない役者さんもいたな。芝居をやりだしたら上手いんだけど、肉体的なものはしょうがないね」――藤さんたちは、同世代の方々との競演でしたが、ライバル意識などはみなさんもっていたのでしょうか?藤「それはありました。まあ、喧嘩したってしょうがないけど、いつも緊張感がありました。みんな一生懸命やるので、ギラギラしていたんです。長いシーンなどもあって、構えてないといけなかったから。もちろん、たまにはくだらない話をしたりもしていましたが、みんな猟犬みたいな感じでした」北野監督「メンバーが揃うと、みんな役者根性が出てくるからね。負けたくないという思いはあったんだろうな。でも、面白かったのが、補聴器をつけている1人が、『実は僕、これをつけているんです』と外してテーブルに置いたら、もう1人が『僕もです』と言って、同じく補聴器を置いて。2人とも置くから、お互いの声が聞こえなくて、話にならなかったこともあったみたい(笑)」●CGは、張り出したカメラを消したぐらいで、他は一切使ってない――ダイナミックなバスのカーチェイスシーンも見応えがありました。現場はいかがでしたか?北野監督「よくあそこ、貸してくれたなあと。前の日からセットを組んで、1回壊してから、もう1回立て直したりしたんだ。CGは、張り出したカメラを消したぐらいで、他は一切使ってない。あのシーンでは、龍三と子分たちが、乗らなくてもいいのにみんなバスに乗っちゃっていたんだけど、スタントマンの運転手は、腕の見せどころだからガンガンやる。みんなふらふらになっちゃったね(笑)」藤「実際、撮影現場はすごく迫力がありました。あの狭いところを壊しながら撮っていくんです。モンスターみたいなものですよ。みんながエキサイトしていました。ああ、北野組をやっているんだというワクワク感があって、ノッていました。けっこうすごかったけど、内心、はしゃいでいたんです」――本作で、北野監督は17作目となりました。本作での手応えについて聞かせてください。北野監督「映画界は今、不遇というか良い時代じゃない。冒険させてくれないし、冒険したとしても、当たらなければしょうがない。『アウトレイジ』のようなギャング映画ばっかりをやっているのは嫌だし。また、『龍三~』が当たれば、パート2ができるわけで、今度は、龍三が刑務所を出てきたところから始まるけど、おじいさんたちは入れ替えたっていいし、組を作って、老人同士の戦いになっても面白いなあと。違うところへ殴りこんじゃって『あれ? 誰もいねえ。道、間違えてねえか?』と言って、老人たちが徘徊するというのもいいね(笑)」本作で初タッグとなった、北野武監督と藤竜也は、互いに充実感あふれる表情で、現場について饒舌に語ってくれた。とにかく、本作のジジイたち、クールすぎ! 本作を観れば、ジジイパワーにノックアウトされ、清々しい気分で劇場を出ることになるだろう。『龍三と七人の子分たち』は、4月25日(土)より全国公開。
2015年04月24日映画監督の北野武が、13日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『SMAP×SMAP』(毎週月曜22:00~、13日は22:15~)で、「監督は役者に関わってはいけない」との持論を展開した。今回、「BISTROSMAP」のコーナーに、映画『龍三と七人の子分たち』(4月25日公開)の北野武監督と、出演者の藤竜也、中尾彬、安田顕、萬田久子が登場。北野監督の現場での様子について中尾と藤が「不愛想」「日本一不愛想」と明かし、監督自身も「一言も口きいてないのよ」と語った。中居正広が「何でコミュニケーションとらないんですか?」と聞くと、「それが一番ダメなんだよ。監督と役者のコミュニケーションなんてやるから、間抜けな映画撮っちゃう」と北野監督。「擁するに、役者に関わっちゃいけないの。常に客観的に」と続け、「食事したり酒飲んだりすると、情が出るでしょ。そうしたら冷静にその役者を見れなくなるから」と説明した。萬田も「本当に目を合わせてくださらない」「武さんのお声を聞いたことがなかった」と現場の様子を告白。北野監督は、テントの中にこもってモニターをチェックし、何かあったら助監督を通して指示をしていたという。それでも、「不愛想なんですけど救いもあるんですよ」と藤。「時々、よっぽど気に入った時に、"天の岩戸"から出てきて、おもしろかったよって。そのインパクト!」と語った。北野監督はまた、「お笑い出身だから、一発OKにしたいのよ。2回目、3回目と重ねるたびに新鮮さがなくなって」との考えも明かした。
2015年04月14日シンガーソングライターの北野里沙が、6月13日(土)に東京・よみうり大手町ホールで「北野里沙コンサート~母からの手紙~」を開催する。同公演に向けて、ぴあのインタビューに答えてくれた。【チケット情報はこちら】北野は昨年9月に、6月の公演のサブタイトルにもなっているシングル『母からの手紙』でメジャーデビュー。「CDをリリースするまではその事で頭がいっぱいでしたね。発売してからはインストアライブなどを行い、今年に入ってからはミュージカルにも出演させていただきました。そのミュージカルもCDをリリースした事がきっかけでいただいた話だったので、リリースが全ての活動に繋がっていった感じですね」と振り返った。ホールワンマンについて聞くと「私の事を見に来て下さる人の前でコンサートを行なうのは、その方々の表情を見ることができるので純粋に凄く楽しみです。サブタイトルに『母からの手紙』とつけたのは、この曲はもっともっと色々な方に広がっていって欲しいという想いがあるので、サブタイトルに入れました」と説明。続けて「歌う人、聴く人、って言う風に別れるのではなく、私のコンサートの場合は歌いたければ立ち上がって一緒に歌ってもらっても良いと思っていて。“私が歌っています!”と言う感じでカリスマっぽくライブを魅せるのも良いと思うんですが、私はお客さんに寄り添えるような歌を歌いたいとずっと思っています。それは私自身が歌に救われた経験があるから。本当であれば目線もお客さんと同じ高さで、会場を周りながら歌いたいぐらいに思っています(笑)」と語った。6月の公演の中身について聞くと「バンドにドラムを入れたりとか、曲に対してもっと親しみを持っていただくにはどうすれば良いかは考えていますね。あと、色々なジャンルの音楽をひとつのコンサートで楽しんでもらいたいなって思っています。元々色々なジャンルの架け橋になりたいと思っていて、以前、私のコンサートに来てくださったお客さんが、私が音楽を始めたきっかけがオペラの曲だったと言うのを知り、実際にクラシックやオペラに触れ合ったという話を聴いて、本当に嬉しかったんですね。こうやってワンマンをできるようになったので、私のコンサートをきっかけに色々なジャンルに触れ合ってもらいたい」と話した。今後の活動の展望について聞くと「私は365日ステージに立つ、というのが目標なので、今年出演させていただいたミュージカルもそうなんですが、ライブだけじゃなく、お客さんと触れ合える機会をもっと増やして行きたいですね。あとは今ちょうど6月のコンサートに向けて新しい曲を作っているんですが、その中でギターを弾けたら良いなと思って作った曲があるんです。なのでこれからは色々な楽器にも挑戦したいなと思っています。6月の公演でギターを皆さんの前で披露できるかはまだ分からないですが(笑)」と語った。「北野里沙コンサート~母からの手紙~」は6月13日(土)東京・よみうり大手町ホールにて。チケットは発売中。
2015年03月18日北野武監督の最新作『龍三と七人の子分たち』(4月25日公開)の公開に先駆け、劇中映像を使用した映画館マナーCM「ジジイ映画の楽しみ方」が13日、公開された。CMでは、龍三親分(藤竜也)、はばかりのモキチ(中尾彬)、早撃ちのマック(品川徹)ら"ジジイ"たちや、敵対する若造軍団のボス西(安田顕)が登場し、「電話をする」「どなる」「お金をせびる」「仁義をきる」など、映画館でのマナー違反となる行動を紹介し、マナーを守るように訴える映像になっている。また、"ジジイ"たちが集い楽しそうに笑っている姿や、オシャレをして行儀よく座っている姿を合わせて紹介し、「楽しい時に笑う」「オシャレして鑑賞する」「仲間と観る」など、映画をよりいっそう楽しめる見方も合わせて紹介。映像の最後には、守らないと「全員逮捕!」と村上刑事(ビートたけし)の決めぜりふで違反防止を呼びかけている。この映像は、14日より全国の109シネマズでも上映される予定だという。本編では、引退した元ヤクザの龍三は、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族の京浜連合と因縁めいた関係に。龍三はかつての仲間を集め、「一龍会」を結成。京浜連合のやることをことごとく邪魔しまくる。やがて、"ジジイ"たちを疎ましく思うようになってきた京浜連合と一龍会の対立は、龍三や子分の家族を巻き込んだ一大騒動へと発展する。(c)2015 『龍三と七人の子分たち』 製作委員会
2015年03月13日北野武監督の最新作『龍三と七人(しちにん)の子分たち』で安田顕が元暴走族の詐欺集団のボスを演じている。劇中では藤竜也演じる引退した元ヤクザと激しい戦いを繰り広げており、安田の出演シーンの映像が公開になった。『龍三と七人の子分たち』映像本作は、金無し、先無し、怖いモノ無しのジジイ軍団が、“世直し”のために立ち上がる様を描いた作品。このほど公開された映像は、安田演じる西率いるオレオレ詐欺集団の本拠地ビルに、龍三らジジイたちが乗り込んできて両者が対峙する場面。安田はこれまで以上にクールで鋭い役どころを演じており、ファンも思わず驚く映像になっている。安田は演劇ユニットTEAM NACSのメンバーで、シリアスな役どころから三枚目のキャラを活かしたコミカルな役まで幅広く演じることのできる人気俳優だが、北野作品への出演は初めて。撮影中は藤らとあえて距離をとって役づくりに反映させたそうで、北野組の撮影について「とにかく(撮影のスピードが)速いんです。その速さにも理由があって、監督の現場でのひらめきや発想が凄く大きく、その場でモノが変わっていくのに対応しなければいけないので、凄く集中できます」と言い、「この現場にいれることが本当に幸せです」とコメントしている。『龍三と七人の子分たち』4月25日(土) 全国ロードショー!
2015年02月12日北野武監督の最新作『龍三と七人の子分たち』の公開を記念して、劇中で大暴れする主人公ら“ジジイたち”のイラストをプリントした“痛快!モバイルクリーナーステッカー”付特別鑑賞券・ムビチケカードが、1月31日(土)より全国の上映劇場で発売されることが決定した。その他の写真本作は、引退した元ヤクザの親分が昔の仲間たちと団結して、世直しのため、詐欺集団のガキどもに立ち向かう姿を描いたジジイ大暴れエンタテインメント。主演の藤竜也が龍三を演じ、その子分である7人のジジイを近藤正臣、中尾彬、小野寺昭、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健が演じる。モバイルクリーナーステッカーは、ステッカーとしてモバイル機器の裏に貼り付けることができ、剥がせばクリーナとしても使えるグッズ。イラストは全10種類あり、龍三親分とジジイ7人のほか、安田顕演じる若造詐欺師集団のボス・西と、ビートたけし演じる刑事・村上の2種類がレアキャラとして用意されている。イラストの横には龍三親分の「義理も人情もありゃしねぇ」など、それぞれの決めゼリフもプリントされている。今回の特典は、本編完成後に実施した試写アンケートで「ジジイたちのキャラが濃い!」や「ジジイたちがかわいい!」と支持されたことを受けて、藤、近藤、中尾ら超ベテラン俳優たちが演じる“ジジイたち”をかわいいイラストにすることが決まったという。『龍三と七人の子分たち』4月25日(土)全国ロードショー
2015年01月30日17作目となる北野武監督の最新作『龍三と七人の子分たち』。『アウトレイジ』シリーズとはうって変わって、平均年齢72歳の超ベテラン俳優が演じる個性豊かな“ジジイ”たちが大活躍する本作から予告編と共に最新ビジュアルが到着した。本作の主人公は、なんと引退した元ヤクザの“ジジイ”たち。金無し、先無し、怖いモノ無し!?何もかも失った彼らは、普通のジジイに収まれるはずもなく、毎日くすぶっている。ある日、オレオレ詐欺にひっかかってしまった元組長の龍三(藤竜也)。「若い者に勝手な真似はさせられねぇ」と、昔の仲間を呼び寄せ、世直しに立ち上がる――。今回公開された予告編は、藤竜也演じる龍三がオレオレ詐欺にひっかかるシーンから始まり、西(安田顕)率いる“詐欺集団のガキ”たちの「ジジイに邪魔されまして…」「ジジイが…」という台詞が鳴り響く中、龍三と七人の子分たちのジジイたちが意気揚々と大暴れする様がテンポよく描かれている。その“ジジイ”たちをまとめるのが、北野作品初出演となる藤竜也。そのほかに若頭のマサ(近藤正臣)、はばかりのモキチ(中尾彬)、神風のヤス(小野寺昭)、早撃ちのマック(品川徹)、ステッキのイチゾウ(樋浦勉)、五寸釘のヒデ(伊藤幸純)、カミソリのタカ(吉澤健)と各キャラクターが集結。さらに本作の監督を務めるビートたけしも、龍三たちと昔からの顔なじみの刑事・村上役として登場する。『アウトレイジビヨンド』以来2年ぶりとなる北野作品だが、本作では20代以下の若者からの満足度がどの世代よりも高い80%以上を記録するという驚きの結果に。「『アウトレイジ』は怖くて観られなかった」という声が多い女性層からも支持を得ているよう。最新ビジュアルにも「ジジイが最高!!」「俺たちに明日なんかいらない!!」というコピーとともにズラリと並ぶ超ベテラン俳優陣。この春、若者に負けじと大暴れする個性的なジジイたちに釘付けになりそうだ。『龍三と七人の子分たち』は4月25日(土) より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月27日北野武監督の最新作『龍三と七人(しちにん)の子分たち』の予告編映像が公開になった。藤竜也演じる引退した元ヤクザと彼の七人の子分たちが、詐欺集団のガキどもに立ち向かうエンターテインメント作品で、モニター試写会では若い世代から支持を集めているという。予告編映像本作は、金無し、先無し、怖いモノ無しのジジイ軍団が、“世直し”のために立ち上がる様を描いた作品。このほど公開された予告編では引退した元ヤクザの龍三のもとに“オレオレ詐欺”の電話がかかってくる場面から始まり、やがて龍三のもとに子分たちが集結し、詐欺集団のガキたちと対決する場面がテンポよく描かれる。またビートたけし演じる刑事も登場。プルプルと震える手で拳銃を構えるジジイ、足下がおぼつかないジジイなど個性的なキャラクターのジジイたちに魅了される映像だ。藤の他に、龍三の子分役で近藤正臣、中尾彬、小野寺昭、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健が出演。完成後に実施されたモニター試写会では20代以下の観客やどの世代より高い支持を寄せているそうで、女性からも高評価が集まっているという。『龍三と七人の子分たち』4月25日(土) 全国ロードショー!
2015年01月27日北野武監督の最新作『龍三と七人(しちにん)の子分たち』が来年4月に公開されることが決定し、特報映像が公開になった。藤竜也演じる引退した元ヤクザと彼の七人の子分たちが、詐欺集団のガキどもに立ち向かうエンターテインメント作品だ。『龍三と七人の子分たち』特報映像“全員悪人”のキャッチフレーズで映画ファンをわかせた『アウトレイジ』シリーズに続く、北野監督の新作は、金無し、先無し、怖いモノ無しのジジイ軍団が、“世直し”のために立ち上がる様を描いた作品だ。北野監督は「今回の作品はメインキャストが高齢なんで、作品の公開日までとにかく元気でいて欲しい。誰かの遺作になっちゃったりしないよう、皆さんの健康が心配でしょうがないね」と語るも「ローリング・ストーンズやポール・マッカートニーに象徴されるように、国際的にもジジイたちが大活躍している時代であることを、あらためて思い知れって若者たちに言いたいね。随所にギャグを散りばめ、コメディ・タッチに仕上げてあるから、世代を超えて楽しめる娯楽作品だな。笑ってくれればそれでいいよ」とコメント。すでに映画は完成しており、ビートたけしも出演しているという。主演の藤は初の北野作品で「オファーの話を初めて聞いたとき、監督ご本人とは面識もなかったので「出てくれ、出てくれ詐欺」かと思いましたね」と振り返るも「僕も長い間、役者をやらせてもらっているので、現場では監督の意向やシーンの流れなど何となく見当がつくんだけど、北野監督はあまり指示を出さないので、自分のアンテナを鋭敏にしないといけないし、とても考えさせられました。ジジイたちにはボケ防止にちょうど良かったんじゃないかな。毎年また、来年の桜の花を見られるようにと思って生きているので、来年は北野監督の作品と桜を一緒に観られるなんてとてもおめでたい気分です」と感想を寄せている。藤の他に、龍三の子分役で近藤正臣、中尾彬、小野寺昭、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健が出演。平均年齢72歳のベテラン俳優たちがタイトルロールを演じ、『座頭市』『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』に続いて鈴木慶一が音楽を務める。『龍三と七人の子分たち』2015年4月25日(土) 全国ロードショー!
2014年11月06日北野武監督の最新作『龍三と七人の子分たち』が2015年4月25日から公開されることが決定し、俳優・藤竜也が北野作品初出演にして主演を務めることが5日、明らかになった。『アウトレイジ ビヨンド』から2年。待望の最新作は、元ヤクザの"ジジイ"たちの活躍を描き、高齢化社会やオレオレ詐欺など昨今の社会問題に切り込みながらも、世代を超えて楽しめるコメディタッチのエンタテインメント作品となっている。4月28日にクランクインし、6月29日にクランクアップ。本編はすでに完成しているという。物語は、藤竜也演じる元組長がオレオレ詐欺に引っ掛かってしまったことにはじまる。「若者に勝手な真似はさせられねぇ」とかつての子分7人を呼び寄せ、金も居場所も失って毎日くすぶっていた"ジジイ"たちが世直しに立ち上がる。子分役には北野作品初出演となる近藤正臣のほか、中尾彬、小野寺昭、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健といった平均72歳のベテラン俳優が起用された。北野監督はビートたけし名義で役者としても出演している。本作について北野監督は、「今回の作品はメインキャストが高齢なんで、作品の公開日までとにかく元気でいて欲しい。誰かの遺作になっちゃったりしないよう、皆さんの健康が心配でしょうがないね」とおなじみの毒舌を交えながらも公開が待ちきれない様子。「でも、ローリング・ストーンズやポール・マッカートニーに象徴されるように、国際的にもジジイたちが大活躍している時代であることを、あらためて思い知れって若者たちに言いたいね」と映画に込めた思いを語り、「随所にギャグを散りばめ、コメディ・タッチに仕上げてあるから、世代を超えて楽しめる娯楽作品だな。笑ってくれればそれでいいよ」と北野節で呼びかけた。一方の藤竜也は、「監督ご本人とは面識もなかったので『出てくれ、出てくれ詐欺』かと思いましたね」と出演オファーが信じられなかったようだが、「僕も長い間、役者をやらせてもらっているので、現場では監督の意向やシーンの流れなど何となく見当がつくんだけど、北野監督はあまり指示を出さないので、自分のアンテナを鋭敏にしないといけないし、とても考えさせられました」と発見も。「ジジイたちにはボケ防止にちょうど良かったんじゃないかな。毎年また、来年の桜の花を見られるようにと思って生きているので、来年は北野監督の作品と桜を一緒に観られるなんてとてもおめでたい気分です」と喜びを語った。また、森昌行プロデューサーは、誤解を招かないようにと「ついに北野監督が初めて現代日本にメスを入れた社会派の映画を完成させた!? そんなわけないでしょ…」と前置きした上で、「出来上がったのは、コメディ・タッチでありながらも哀愁も感じさせてくれ、そしてその絶妙のバランスに感動すら覚える北野武監督ならではの個性的で魅力あふれる新しい映像の世界です」と世界観を説明。「『ジジイ』がこれからの時代のキーワードであることも教えてくれる必見のエンターテイメント・ムービーです」とアピールしている。同日に公開された予告編は、「おい! ジジイ!」「ジジイが俺らにケンカ売んのか?」「てめぇ、ジジイに脅かされて逃げてきたってなんだよ!」「ジジイに邪魔されたので…」などのセリフで"ジジイ"連発。杖やナイフを振り上げたり拳銃を放ったりと、「金無し、先無し、怖いもの無し」"ジジイ"たちの暴れっぷりが伝わる内容となっている。(C)2015『龍三と七人の子分たち』製作委員会
2014年11月06日現在開催中の第27回東京国際映画祭で、今年から新設された「SAMURAI (サムライ)」賞の初年度の受賞者として北野武監督が10月25日(土)、六本木ヒルズにて行われたトークイベントに登壇。これまで大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』(’83)での俳優業に加え、『その男、凶暴につき』(’89)や『ソナチネ』(’93)、『座頭市』(’03)、『アウトレイジ』シリーズなど映画監督としても国際的に支持を得てきた、北野監督。この日は「ぴあフィルムフェスティバル」各賞の受賞監督、「日本学生映画祭」の受賞監督らも出席し、トークショーの前半では若手監督たちからの質問に対し、北野監督は「自分が描きたいものを自分なりに描けばいい。でも、嫌いなものも認めるという余裕も必要で、自分の好きなことを他の意見もあると思いながらつくっていけばいいんじゃないか。みんなマジメすぎるよね。余裕をもって、常に自分を客観的に見た方が追い詰められなくていいと思う」と、独自の映画論について時に冗談を交えながら語る。トークショー後半では、日本映画に造詣が深いトニー・レインズ氏(映画製作者/映画評論家/キュレーター)とクリスチャン・ジュンヌ氏(カンヌ映画祭代表補佐)も登壇し、日本映画について議論が交わされた。日本映画に興味を持つきっかけとして、黒澤明や溝口健二、小津安二郎などの名監督の名を挙げたレインズ氏とジュンヌ氏。最近の日本映画について、レインズ氏は「映画の未来は今、この舞台の上にいる若い監督たちによって作られます。かのオーソン・ウェルズ監督(『市民ケーン』など)の有名な言葉で、『彼らは、未来を使い果たしてしまった』というものがありますが、大会社による映画製作は終焉を迎えています」と自身の見解を語る。これにジュンヌ氏も同意し、「映画の未来は若手監督にあり、これは日本映画に限らず、全世界的な映画製作について言えることです。世の中の変化と共に監督も変わり、映画のメッセージもその伝え方も変わるでしょう。若手監督の皆さんが伝えたいメッセージを発信できることを願っています」と胸の内を明かした。いまでこそ“巨匠”と呼ばれ、カンヌ・ヴェネチア・ベルリンなどの海外の映画祭でも大勢のファンを抱える北野監督。この日は、映画監督として駆け出しの頃のエピソードも披露した。「日本で作品の悪口ばかり言われていた時に初めて評価してくれたのがトニーさんで、いまだに恩義を感じている。だから若手監督のみなさんも、誰がどこで見ているか分からないので、好きな映画を撮った方がいい」。さらに、映画監督としてどうすれば大成するのか?という話になると「何が必要かなんて、どうすれば宝くじが当たるかというような話だから、それは自分で探すしかない。参考意見として(周りの意見)は受け止めていいけども、作るのは自分だから。自分の世界を構築することがベストであって、自分で新しいものを見つけるかもしれない。私は『がんばれ』とは言いません。若い芽は早く摘んでおいた方がいいですから」と、最後は辛口のコメントで若手監督たちにエールを贈っていた。第27回東京国際映画祭は10月31日(金)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2014年10月27日第27回東京国際映画祭で新設された"SAMURAI(サムライ)賞"の第1回受賞者となった北野武監督が25日、東京・六本木ヒルズで行われた受賞記念スペシャルトークイベントで、若手映画監督たちと"日本映画の今と未来"をテーマに語り合い、商売の観点から見た映画について意見を述べた。北野監督は、漫画原作の実写映画が最近多い理由について、「客が入るから」とコメント。「よくわからない台本にお金を払う勇気のある映画会社、配給会社がない。ヒットした漫画や売れた小説とか、当たっているものを映画化した方が客は入るだろうと」と説明し、「原作者不足というか、脚本家のいいのもいなくなっている」と問題を提起した。そして、「エンターテインメントの商売として考えればしょうがない」との考えを示した上で、「そのうち、そういうものにダメだなと思うような、いい映画が出てほしい」と期待した。自身の監督作品についても、「最近、わけわかんない暴力映画ばっか撮っているのは、客が入るからだけ」と暴露。「そういう社会との妥協も必要」と語った。また、「映画に規定はない。自分が描きたいものを自分なりに描けばいい。でも、他人は違うよと言ってはいけない」と若手監督にアドバイス。「俺はアニメなんか大嫌いだけど、宮崎駿なんか本当嫌いだけど、認めています。あれだけのお金を稼ぐすごいアニメだなと思います」と毒舌トークを繰り広げ、「嫌だと思っているものも認めなきゃいけないという、余裕のある頭は必要」と伝えた。
2014年10月26日