2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者数は増加し続けており、収束の見込みは立っていません。同月5日、東京都では、1日当たりの新たな感染者数が143人となり、都内での感染者数は千人を超えました。東京都医師会長「今が踏ん張りどころ」感染者が日々増加している中、長引く外出自粛に『自粛疲れ』をし始めた人もいるのではないでしょうか。気候も春めいてきたことで、春服を買いに行きたくなったり、友達と遊びに行きたくなったり…いけないとは分かっていても、そんな気持ちが湧いてきますよね。「こうした平和が、あと2、3週間で崩壊するかも」そんな『自粛疲れ』ムードに、東京都医師会の会長である尾崎治夫さんがFacebookに「東京都医師会長から都民の方にお願い」と投稿し、話題となっています。東京都医師会長から都民の方にお願いまずFacebookの友達でのお願いです。お読みいただいて、共感していただれば、シェアして下さい。この写真は、私が会長室で飼っているアイボが撮った写真です。…平和ですね。でもこうした平和が、あと2、...尾崎 治夫さんの投稿 2020年3月25日水曜日東京都医師会長から都民の方にお願いまずFacebookの友達でのお願いです。お読みいただいて、共感していただれば、シェアして下さい。この写真は、私が会長室で飼っているアイボが撮った写真です。…平和ですね。でもこうした平和が、あと2、...尾崎 治夫さんの投稿 2020年3月25日水曜日この写真は、私が会長室で飼っているアイボが撮った写真です。…平和ですね。でもこうした平和が、あと2、3週間で崩壊するかもしれません。ここ数日の東京都の感染者の増加は尋常ではありません。心配です。新型コロナ感染は、多くの皆さんの想像を超えた広がりを示しています。医療提供体制の再構築も急務になっていて、そこは、我々の義務ですので、いま頑張っています。尾崎 治夫ーより引用「平和な日常が、崩壊するかもしれない」という言葉にはドキリとさせられます。また、続けてこのように訴えました。皆さんへのお願いです。いろいろな自粛活動で、経済がダメになるじゃないか。もう、家にいるのも飽きてしまった…。よくわかります。でも今の状態を放っておいて、例えばイタリアの様になったら、経済はもっともっとひどくになるのではないでしょうか。皆さんの生活ももっと大変な状態になるのでは…。尾崎 治夫ーより引用外務省によると、イタリアではコロナウイルスの感染者数が12万人を超えています。このような事態になってしまっては、私たちの行動はより制限されることでしょう。最後に、尾崎さんはこのように呼びかけました。感染者のかずが急増し始めた、今が踏ん張りどころなのです。何故感染者が増えているのか、特に大学生から40歳代の人、コロナに感染しても無症状か、軽い風邪だと思っている人が、アクティブに行動することが、その大きな原因と言われています。若くて元気な方、もう飽きちゃった。どこでも行っちゃうぞ…。もう少し我慢して下さい。これから少なくとも3週間、生きていることだけでも幸せと思い、欧米みたいになったら大変だと思い、密集、密閉、密接のところには絶対行かない様、約束して下さい。お願いします。私たちも、患者さんを救うために頑張ります。尾崎 治夫ーより引用日々の報道にも慣れてしまい、危機感が薄れてきていることもあるでしょう。しかし、今が踏ん張り時だと、私たちも改めて気を引き締めなければなりません。尾崎さんの投稿には、たくさんの人がコメントしていました。・みんなで、この危機を乗り切りましょう。・医療関係者の人々が1番大変だと思います。頑張って下さい!・危機管理徹底して、頑張りましょう!・先生が冷静な口調で、分かりやすく話してくださるので心に染みます。症状の出ていない私たちにできることは、健康状態を維持しながらできるだけ外出を控えて感染を広めないこと。改めて、一人ひとりの行動がコロナウイルスを収束させるのだと心に刻み、行動したいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月06日「私はこれまで医学部時代から十数年、医療の世界に身を置いていますが、適切な診療能力や治療能力を持たない“ヤブ医者”が多いことに心を痛めてきました。現役の医者の約3割がヤブ医者と言っても過言ではないのです」そう啓発するのは、関節リウマチと膠原病を専門とする内科医の金子俊之先生。あるとき、金子先生が特に危機感を抱いた出来事があったという。詳細はこうだ。関節リウマチで手足がパンパンに腫れた30代半ばの女性が、金子先生のクリニックに来院した。その女性は東京に移住してきたが、大阪在住時に通っていた病院の医者から「3カ月に一度は戻って来なさい。手術しなくては治らない」と言われたというのだ。「まず、患者さんが移住したのなら、紹介状を書くのが普通です。高度な治療を施しているならまだしも、その医者は時代遅れも甚だしい治療をしていました。しかも、そもそも治療ガイドラインに則した治療をしていれば、関節リウマチは手術をしなくても済むのです」患者を手放さずに金もうけに走るうえ、勉強もせず間違った治療をしている医者に対し、金子先生は怒りを覚えたそう。「私はとても腹が立ちました。このような悪質な医者はほかにもたくさんいて、患者さんが苦しむ羽目になる。多くの方にヤブ医者を見極める方法を知っておいてもらいたいと思ったのです」そんな“ヤブ医者”に引っかからないために、金子先生にわかりやすい8つのポイントを教えてもらった。■スリッパを履かせる「足先は水虫を引き起こす白癬菌の温床になります。多くの患者さんが出入りする病院で、スリッパを履き回すなんてナンセンス。スリッパを紫外線で消毒したとしても、白癬菌が死滅する可能性は極めて低いでしょう。本来なら健康を守るべき医療機関が、逆に感染を助長するなんてありえないことです」■待合室に張ってあるポスターが古い「ポスターが古くてボロボロの場合、最新の医療知識を発信する気がないも同然。何年も前にテレビや雑誌に取材された記事など、ただ壁の隙間を埋めるためだけに患者さんに必要のない情報を掲示する病院は、ヤブ医者が経営していることが多いでしょう」■4個以上の診療科目を掲げている「地方の医療過疎地で医者がいない場合なら仕方ありませんが、開業医が大勢いる東京などの都市で、わざわざ4個以上の診療科を標榜している病院は、集客を目的としているだけ。特に小児科は専門医でないと診られない特殊な分野。子どもは小さな大人ではありません。ですから、4つ以上の診療科目のうち、小児科も入っているような個人経営の病院には注意が必要です」■ホームページがない「診療時間や治療内容、医者の経歴など、最低限の情報発信はするべき。ホームページはあって当然で、ないほうがおかしいです。ホームページのない開業医は旧態依然としていて、やる気のないヤブ医者の可能性が高いですね」■愛想がなく、態度が悪い「基本的にきちんと診断できて、最新の治療を行えれば、医療に愛想はいりません。ただ、結果論になりますが、患者さんに向き合って治療している医者は、愛想もいいし、患者さんを励ますような言葉をかけている傾向があります」■太っている「自己管理ができず、正しい生活習慣を送れていない医師に、良質な医療を提供することはできないでしょう。異常に太っているなど不摂生がうかがえる医者、爪が伸びている、髪がボサボサなど身だしなみを整えられない医者に、腕のいい医者はいません」■風邪に抗生物質をすぐ出す「抗生物質は、細菌を撃退するもので、風邪などのウイルスを撃退するものではありません。むやみに抗生物質を使うと、耐性ができてしまい、本当に細菌を撃退したいときに、効かなくなってしまうリスクがあります。明確な意図がない限り、風邪に抗生物質を処方する医者は、100%ヤブ医者です」■必要以上に来院させる「『国の決まりで薬は2週間分しか出せない』などと嘘をつき、必要もないのに通院の回数を増やそうとするヤブ医者がいまだにいます。患者さんを拘束し、金もうけに走るなんて、医療に従事する資格はありません」以上の項目に当てはまるような、勉強しない、プライドが高い、金もうけに走る医者は、ヤブ医者の可能性が高いのだ。良質な医療を受けるためにも、自分自身でヤブ医者をきちんと見極めよう!
2019年11月22日こんにちは、3きょうだい母ニタヨメです。次女とお医者さんごっこをしていました。 腹痛は全て食べ過ぎ、ケガの治療は自分で治せ。という破天荒なお医者さん。診察に来たのに患者の治癒力が試される展開におどろきでした!●ライター/ニタヨメ
2019年07月08日テレビなどでもおなじみの小林暁子医師の新刊8月20日、「美肌菌」を整えてアンチエイジングを図ろうという新刊『医者が教える最高の美肌術』が発売された。著者は日本美容皮膚科学会所属で、東京・赤坂にある小林メディカルクリニック東京の理事長で院長の小林暁子氏である。順天堂大学医学部を卒業、同大学の内科、皮膚科に勤務した著者は2006年に小林メディカルクリニック東京を開院。同クリニックでは、内科や皮膚科のなどの一般保険診療のほか、便秘外来、アンチエイジング外来などで診療を行っている。小林氏はこれまで『今日からはじめる健美腸ルール - 人生で最高の自分になる方法』や『女性の自律神経の乱れは「腸」で整える』などの著作を発表。「ビビット」(TBS)、「ごごナマ」(NHK)、「人生が変わる1分間の深イイ話」などのテレビ番組にも出演している。「美肌菌」が減ればシミやシワが増える新刊『医者が教える最高の美肌術』では、エビデンス(医学的根拠)に基づく美肌術を紹介。「美肌菌」の減少こそがシミ、シワ、たるみ、ほうれい線、乾燥肌、くすみ、二重アゴなどの原因だとしている。その上で肌のハリが失われる原因や、美しい肌のための短期断食のすすめ、極端な糖質制限やベッドでスマートフォンをいじることが肌によくないとしている。同書は1,300円(税別)にてアスコムより発売中である。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※医者が教える最高の美肌術
2018年08月28日はじめまして、パパ小児科医(ぱぱしょー)と申します。専業主婦の妻とともに2人の娘(2歳、4歳)を育てています。2人の娘はちょこちょこと熱を出しますし、転んだりして怪我をしたりもします。小児科の知識がある私でも、体調が悪くなると不安になることがありますし、子どもの怪我を全て防ぐことはできません。でも子どもの病気についてちょっとしたことを知っているだけで解消できる不安もありますし、ヒヤリとすることはあっても大きな事故につながらないように予防もできると思います。■子どもを守るための「ちょっとしたコツ」このコラムでは子どもの健康を守るための「ちょっとしたコツ」をお話していこうと思います。第1話は、8月13日お盆に掲載ということで「お盆によくある子どもの体調不良」について解説します。お盆には遠出をして疲れたり、普段は慣れない祖父母宅での宿泊など非日常的なことが多くトラブルや体調不良が起こりやすいです。お盆時期の救急外来にはよく帰省中の方が受診されますが、私がこれまで出会ったケースを中心に振り返ってみます。■その1. 食べ物やホコリのアレルギーアレルギーに関連したトラブルは多いです。例えば卵アレルギーとは知らずに祖父母が誤って卵入りのクッキーを食べさせ、アレルギー症状が出たお子さんがいました。食物アレルギーと診断されている場合は事前に伝えておくこと、また食べたことがないものは与えないようお願いしておきましょう。また来客用の寝具は長期間押入れの中にしまってあるため、使うときにはホコリやダニがたくさん付着してしまっていることがあります。それらを吸い込んでぜんそく発作などのアレルギー症状が出ることがあります。泊まらせてもらう部屋の掃除や布団干しなどをお願いしましょう。貸しぶとんを使うのも一手です。■その2. 人がたくさんいても起こる「転落・誤飲」帰省先には普段子どもがいない場合、住居は子どもを想定したつくりにはなっていません。水を張ったお風呂で溺れたり、高いところから落下したり、ボタン電池やお薬、タバコの吸い殻などを誤飲してしまうなどさまざまな事故が起こります。救急受診される方はとくに「転落」や「誤飲」が多いです。「親戚がたくさんいてみんなが見てるから大丈夫」と考えがちですが、人がたくさんいるからこそ油断は生じやすいもので、意外に大勢で見ていても事故が起こっています。普段と違う環境では予期せぬことが起こります。危険な行動がないか大人が目を光らせるだけでは限界がありますから、事前に誤飲の危険があるものを手の届かないところに片付けてもらったり、転落の危険がないよう安全な場所で遊ばせるよう工夫しましょう。■その3. 風邪長時間の移動などで生活は不規則になり慣れない環境では体調を崩しやすいです。帰省先の救急受診先を調べておきましょう。普段使っているお薬の情報や、ワクチンを受けているかなど情報を整理しておくとスムーズです。帰省荷物にお薬手帳、保険証、母子手帳、普段使っているお薬などを入れることをお忘れなく。受診するべきか悩むときは 子どもの救急ONLINE が参考になります。■その4. 熱中症毎年帰省中の熱中症で受診する子どもに出会います。今年はとくに暑いですから注意してください。とくに子どもは熱中症になりやすいので、クーラーの効いた部屋ですごすようにしましょう。設定温度は家庭によりばらつきがありますが、ここは熱中症になりやすい子どもに合わせて涼しくしてもらうようにお願いしましょう。そしてバタバタしていると忘れがちですが、こまめな水分摂取もお忘れなく!■「大人しか住んでいない家」は危険がいっぱい私は自分の実家に帰省したとき、大人だけの空間がこんなにも子どもにとって危険なものなのかと愕然としました。階段にはベビーガードがありませんし、手の届く高さにガラスの花瓶があったり、子どもがついつい引っ張りたくなるようなテーブルクロス、首が引っかかりそうなブラインドのひも… あれも危険、これも危険、と到着するなり子どもを追い回しながら片付けをしたことを覚えています。自分の実家であれば、片付けたりしやすいですが、義実家ではそうもいきません。パパの実家への帰省の際にはパパが中心になって安全対策をしましょう。この記事では事故の一部の例を紹介しましたが、消費者庁の 「子どもの事故防止ハンドブック」 では、月齢別に起こしやすい事故について詳しくまとめてありますので参考にしてください。■帰省中の「子どものワクワク」を守るために子どもの頃、祖父母の家に行くと久しぶりにいとこに会えたり、おばあちゃんがかき氷を作ってくれたりしてワクワクするものでした。そのワクワクは危険な事故にあわず安全に過ごせていたからかな? といま親の立場になって思います。きっと親や祖父母、おじさん、おばさん、周りの大人たちが目を光らせたり、色々と工夫をしてくれていたのでしょう。子どもを連れての帰省、親としてはドキドキするものですが、そのドキドキこそが子どもたちのワクワクを守っているのだと思います。このお盆中、皆様が事故なく過ごされますように。
2018年08月13日結婚相手として常に人気の職業である“医者”は、ライバルも多く、まさに婚活市場の激戦区でしょう。そんな医者と結婚したい女性たちは、自分磨きにも余念がありません。ライバルの中から一歩抜きん出る、愛されファッションを探ってみましょう。実際に筆者の周りで、医者の妻となった友人たちからも徹底リサーチをしてきました!1:シンプルだけど上質な素材を身につけようまず、自分の狙っている男性が、家業を継ぐために医者になったのか、そうではないのかもポイントです。特に育った環境が医療系の家系ではない男性であれば、世に言う“モテコーデ”でも十分魅力的に映るでしょう。しかし、もともと医者家系で育った男性の場合は、響くファッションが大きく変わってくるので要注意です。なぜなら、子供の頃から“上質な物”に囲まれて育った男性は、自然と上質なものを見分ける眼力を持っています。そのような男性が相手の場合は、生地の素材感にはこだわりましょう。最近、医者の男性の心を射止めた友人は、彼とお付き合いするようになってから、ファッションががらりと変わったのが印象的でした。とにかく素材にこだわった洋服を身にまとうようになったので、デザインや色が地味でも、その洋服のもつパワーに引き上げられ、上品なイメージに変貌しました。将来を考えた時、両親に受け入れられやすいファッションの女性であることもポイントになってくるので、上質な素材を身にまとうことは対医者の男性に愛されるためには必須ですね。2:「古っ!」くらいのコンサバファッションがハマる筆者の知る医者になった男性は、幼い頃から家族と百貨店のハイブランドでしか洋服を購入したことがなく、気に入ったデザインの洋服を端から端まで買うような生活でした。なので流行には疎くマネキンコーデのように、そこにあるものを着るといったスタンスです。女性にも、流行り廃りのあるファストファッションよりも、地味ながら定番と呼ばれるスタイルに好感を抱く傾向にあるようです。具体的にはワンピースや膝下のスカートスタイルなど“お嬢さんスタイル”が高評価。医者と結婚した筆者の友人も、どこか昭和の匂いが漂う洋服を好んでいたのが印象的です。もちろんパンプスなど足元は、低めのヒールがマスト。あくまでも男性が思う“清楚な女性”を具現化することに注力しましょう。女性からすると「ちょっと古臭いかな」と思うようなファッションこそがブームに疎い男性に響くのです。また、彼のお母様のファッションをチェックしてみると、大体どのランクのブランドで洋服を集めているか把握できるのでイメージが掴みやすいでしょう。愛されファッションに譲れない「清潔感」医者の男性を考えた時、愛されファッションに最も重要なのは“清潔感”です。ゴテゴテと煌びやかなスタイルは、一緒に歩きづらいなと苦い顔をされてしまいます。職場にはいつも白衣の天使と呼ばれる清潔感あふれる看護師が一緒で、ほとんどの医者が一度は看護師と恋仲になりそうになることがあるとか、ないとか。やはり、清潔感ある雰囲気は他の男性同様、医者の男性も好みのようです。分野にもよりますが、緊急の呼び出しや当直もあるハードな職業です。ゴテゴテに着飾って食事にやってくる女性よりは、清潔感のあるラフな女性の方が人気のよう。食事の途中で急に「ごめん病院に戻らなくちゃいけない」となった時でも、「また今度埋め合わせさせてね」と言いやすいですよね。またファッションにはあまり興味がないような女性も彼らにとっては好印象。これは、派手でギラギラしている女性だと「お金目当てなのかもしれない」と考える方もいるからです。アクセサリーも小柄なネックレス程度に抑えるぐらいで大丈夫です。洋服でもアクセサリーでも、大切なのは清潔感ということをお忘れなく。 恵まれた家庭環境で育った医者の男性である場合は、今までのモテコーデでは歯が立たないこともしばしば。世に言うモテファッションを見直して、相手の趣味をよくリサーチした上で選ぶと良いでしょう。(取材・文:前濱瞳)
2018年02月01日■『医者が教える食事術 最強の教科書』が食習慣を見直すきっかけにアラフォーにもなると、食事による健康や美容への影響がどれだけ大きいかは、きっと皆さん体感していると思います。しかし、あなたがいいと思っている、その食事法が間違っているとしたら?そんな、「いいと思って食べていたのに、実は……」ということが書かれているこちらの本、『医者が教える食事術 最強の教科書』。美容鍼灸師という、いわゆる東洋医学な仕事をしていますが、鍼灸関係の本だけではなく、こういった西洋医学的な健康や美容に関する本も読んでいます。中でもこの本は、美容・健康・ダイエットのどれかに興味がある方に、とてもおすすめしたい内容でした。私のインスタグラムで紹介したところ、なかなか好評でしたので、改めて詳しくご紹介します。■よかれと思ってしていたことが、実はそうでもなかった著者いわく、「ビジネスパーソンを悩ませる病気や不調の原因の9割以上は血糖値の問題」だそうです。その血糖値をコントロールするための「医学的に正しい食べ方」がまとめられています。今まで正しいと思っていたことが、実はそうではなかった……目からウロコな内容がいろいろと書かれていて、かなり面白いです。たとえば、ジューサーで搾ったオレンジジュースは「搾りたてでフレッシュだし、体によさそう!」と思いきや、果物に含まれる果糖はすぐに脂肪になって貯蔵されてしまうので、実際は太りやすいのだそうです。太りやすいということが、体にいいことでないのは明白。その事実を知ってしまうと、「私が毎朝飲んでいたスムージーって、もしかして……」と、背筋が寒くなります。また、サプリメントで摂りがちな、アミノ酸やプロテイン。「アミノ酸を摂るようにしたら、疲れにくくなったかも」なんて思っていたのですが、アミノ酸やプロテインも、実は大量に摂取すると、腎臓を疲弊させて壊してしまうのだそうです。よかれと思ってやっていたことが、実は別の部分では体によくない影響を与えてしまうことだった。なんとなく信じていた俗説や認識を考え直すのにちょうどいい本です。■辛口の白ワインを1日1杯。停滞期の体重が減ったもちろん、よくないことだけではなく、「これがこんなにいいものだったとは!」ということも書かれています。たとえば白ワイン。赤ワインに関しては、含まれているポリフェノールの抗酸化作用でアンチエイジングにいいと知っていましたが、なんと、辛口の白ワインには痩せる効果が期待できるんだそうです。ものは試しと、毎晩辛口の白ワインを飲んでみたところ、飲み始めて4日目くらいに、いつも「ここから体重が減らない」と悶々としていたボーダーラインの体重から、あっさり1kg減っていました。けっして大量に飲んだわけではなく、お店でワイングラスに注がれる程度の量を毎日1杯飲んだだけ。それで体重に変化があるとは驚きです。もちろん、体質面の個人差や、普段の食事量など生活習慣の違いもあり、全員が私と同じようにすぐに体重に変化が出るというわけではないでしょう。ただ、信頼できる機関による研究の結果、ということなので、信憑性も高そうです。そうでなくとも、この自分自身の結果を見てしまうと、今まで日本酒派だった私も、「さようなら日本酒(糖質)、こんにちはワイン」という気持ちになってしまいます。アルコールを受け付けない体質の人を除き、ワインは適度に飲むと良いのかもしれません。■好きなページから読むことができる読みやすさ書かれている内容もさることながら、この本は、ひとつの項目が1~3ページ程度でまとめられているので、気になるところだけ読むことができて、とても読み進めやすいです。まずはワインのページを、いやいや私は「菓子パンは命を削る食べ物」ってページが気になる、など、最初から順番に読まずに、興味のあるページだけを拾い読みしてもいいので、普段あまり本を読まない方も抵抗なく読めるのではないかと思います。自分の健康と美容を維持するために、老化を防ぐために、一読してみてはいかがでしょうか。『医者が教える食事術 最強の教科書』書籍情報出典:医者が教える食事術 最強の教科書著者:牧田善二 発行:ダイヤモンド社ページ数:280ページ発売日:2017/9/22価格:1500円+税[公式サイト]著者牧田善二さんプロフィールAGE牧田クリニック院長。糖尿病専門医。医学博士。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行う。1996年より北海道大学医学部講師。2000年より久留米大学医学部教授。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。
2017年11月22日夜な夜な繰り広げられる合コン。そこで出会う、商社、マスコミ、医者にIT、さまざまな職業の男たち。いわゆる「ハイスペ男子」から、「安定してそう」「なんかかっこいい職業」などなど、女子からの人気も高い彼ら。はたして、そんな彼らとの合コンの実態とは?そして、職業ごとの彼らの驚くべき特徴とは!?今回のお相手は、「医者男子くん」です!■第3話:医者男子くん■ファイル3.「医者男子くん」データ(原作/酒豪ガールイラスト/星野グミコ)次回「テレビ局男子くん」は12月9日公開予定!お楽しみに♪(ハウコレ編集部)
2016年11月25日「人生は短い」いつもそう思いながら日々暮らしてきたけれど、ある出会いをきっかけに「人生は長い」というポジティブな考えが浮かび、長いからどうしようかと真剣に考えるようになりました。先日自分の研究ワークの一部で健康な高齢者の方と多くコミュニケーションを取るチャンスがあり、これをきっかけに私の人生観やこれからの計画を考えなおすことになったのです。今回お会いしたのは60代~80代の健康な高齢者の方々。どの方も地域のため人のために働いておられる方々です。私の人生設計では60歳でリタイアしその後は仕事のことはあまり考えていなかったのが本音でした。しかし今、医学の進歩や予防医学が進み、平均寿命は世界一を誇る日本! 60代からの人生が20年以上もあるのです。さて60歳からどうする…?お会いした70代、80代の方がなんとお元気なこと。健康面だけではなく、ちゃんと自分の能力を発揮できるところに身をおき、自分らしく生きるアイデンティティを保っているのです。そして服装や身なりがとてもおしゃれで清潔感に溢れています。私は自分の仕事の内容を忘れ、話を聞くことに夢中になりました。落ち着いた貫禄と相手を優しく包む包容力。そんなに慌てなくて大丈夫ですよ、と声をかけられ、「そうですよね」と思わず涙ぐんでしまいました。 長い人生を “元気に楽しんで” 過ごすためには?ITに翻弄される毎日、スピードが命の現在。研究職もスピードがものをいいます。そんな中でふと穏やかでアナログな時の流れを感じた瞬間でした。戦後の日本を立て直し、日本の高度成長を支えてきたこの世代。乗り越え、経験してきたからこそ持つこの余裕感。今の私、現代の人たちに彼らの意見や空気感は必要であると感じました。話も自らの経験をもとに話をしてくださいました。どう感じたか、どう見てきたか、話の興味はつきません。そして最も興味を持ったのは、「どうしてこんなにお元気なのか、どうして楽しそうなのか」ということ。今も活発に活動されているが、それは今に始まったことではなく、若い頃から活動的であるということ。習慣というのは年齢を重ねてから変えるのは難しい。今でさえ、自分の生活の傾向をなんとか変えようとしてもかなりの努力が必要になります。今回お会いした高齢の方がたは、日常的に運動をすること、人とたくさんコンタクトを取り、趣味を楽しみ、おしゃれをして外へでかけることを億劫に思わず、それらは日常的なことであるようでした。シンプルな食事で人を家に招き、残りの布でさっとお裁縫をしブラウスを作る、自転車に乗り風を感じる。楽しくて仕方がないという。ゆるやかな時間を感じるけれど、次の予定を聞くと、ポケットからスマホを取り出しスケジュール表をチェックする。ちゃんと時代の波にも乗っているのです。認知症予防にも? 日々の生活で大切なこと認知症である人と健常者の脳内を比較したこんな論文(※)があります。認知症の原因としてamyloidβ(Aβ)やTau (タウ)という異常なタンパク質が脳内に沈着し、それが神経細胞を脱落させることが考えられています。その凝集は特に記憶や情動に関連した脳部位に起こるのです。しかし高齢者の中には健康で、記憶力や認知機能の低下がみられず元気に楽しく暮らしている方も多くいます。健康で認知機能を維持したまま亡くなった方の脳を剖検したところ、Aβが著しく沈着しており病理学的にはアルツハイマーと診断される状態であったといいます。アルツハイマーと診断されて亡くなった方とどこに差があったかというと海馬の体積であることがわかったのです。つまり病理学的、組織学的には差はないけれど、アルツハイマー病では海馬の体積の減少が認められたのです。海馬の体積を維持することで、予防も可能であるということを示した研究の1つです。そして海馬は唯一、神経を再生させる能力があり、それは運動や食事、日々の生活で大きく変化をします。ライフスタイルが大きく関与していることは間違いありません。人生は長い。だから健康=楽しく=一生現役でなくてはいけません。考えさせられる40代、今から準備が必要だと感じた出会いとなりました。※ 参考論文:Erten-Lyons et al., Neurology, 2009
2016年03月01日「お医者さんはお金持ち」というイメージが根強いですが、実際はどうなのでしょうか?日本経済新聞の調査によると、日本では医師の平均年収は1,477万円となっています。しかしこれはあくまで平均なので、これより多い医師も少ない医師もいるはず。それでは、高給なのは何科の医師なのでしょう?今回、『InsiderMonkey』がアメリカの高収入の専門医トップ19を選び出しました。医者として患者の命を救おうとする気持ちは大事ですが、現実は想像を絶するハードワーク。高収入を望むのは当然ともいえますが、実はかなり収入には違いがあるんです。■19位:病理学者(年収約3,400万円)284,805ドル実験室での仕事が主で、患者との交流はほとんどありません。細胞レベルで、病気の原因を探し出す仕事です。専門性が高いので収入もよくなります。■18位:核医学専門医(年収約3,500万円)296,381ドル病気の診療のために利用する放射線のスペシャリストです。癌や甲状腺の病気を治療するための放射性物質を管理する重大な職務でもあります。この分野の医師は不足しているため高収入が得られます。■17位:呼吸器科医(年収約3,780万円)314,774ドル呼吸器科では、肺の病気をはじめ、ぜんそく、慢性閉塞性肺疾患などを診療します。アメリカの呼吸器科医はかなりの高収入といわれています。■16位:眼科医(年収約3,800万円)317,572ドル老眼や近眼など身近なトラブル以外に、網膜芽細胞腫のような眼の癌まで、幅広い眼の病気を診療していて、最近ではレーシック手術ができる医師なら、かなりの高収入が期待できます。■15位:癌専門医(年収約3,860万円)321,851ドル癌治療の専門医。外科治療、薬物療法、放射線療法を熟知し、癌の名医と評判になると、全国各地から患者が殺到するので、収入は相当なものになります。■14位:救急医(年収約3,885万円)323,806ドル救急医は、救急車で運び込まれた人を診療します。技術面では小手術ができ、災害時に多くの患者が運ばれれば、迅速な決断を迫られる重要な職務。日本では平均的な収入といわれる救急医ですが、アメリカでは高給取りです。■13位:一般外科医(年収約4,000万円)338,978ドル外科には整形外科や脳外科などいろいろありますが、どの外科医を目指すにしても、まず一般外科医の研修を受けます。手先が器用でなければ、患部を除去する手術はできませんし神経も使うので、その分報酬もよくなります。■12位:血液内科医(年収約4,100万円)346,830ドル鎌状赤血球病、血友病、白血病といった血液の病気を診療します。難病の治療にあたることと専門医が少ないことから、報酬も良くなります。■11位:耳鼻咽喉科医(年収約4,200万円)351,895ドル耳、鼻、のどに関する病気を診療します。患者の年齢層が幅広いことと、日常的にかかりやすい病気を診るため、開業医で成功すれば相当な収入を得られます。■10位:麻酔科医(年収約4,300万円)357,558ドル手術で苦痛を感じないようにする麻酔。手術には必ず麻酔科医が必要なので、重要な存在です。日本でも最近は美容整形手術の需要が増えているため、フリーランスで働いて高収入という麻酔科医もいるようです。■9位:放射線科医(年収約4,500万円)377,651ドルX線やCTスキャンの画像解析をするのが専門です。かなりの専門分野なので、報酬も期待できます。■8位:泌尿器科医(年収約4,500万円)379,010ドル腎臓結石や前立腺肥大、膀胱の病気を診療します。専門性の高い分野で、高齢者の患者も多いため、日本では特に需要の高い分野です。■7位:皮膚科医(年収約4,550万円)379,299ドル近年、若返り美容など美容面で皮膚科を訪れる人が多くなりました。もちろん、ニキビや皮膚炎の治療が主ですが、美容皮膚科の治療もすると、収入はかなり期待できるようです。■6位:形成外科医(年収約4,570万円)380,855ドル体の形を再建することが専門で、美容整形外科も含まれます。日本でも、保険診療でない自由診療の美容整形を行う形成外科医はかなりの高収入だといいます。■5位:胃腸科医(年収約4,800万円)401,487ドル食道から大腸までの胃腸の病気を専門にしています。アメリカではかなりの高収入と言われていますが、日本では医師としては平均的な収入のようです。■4位:循環器内科医(年収約4,880万円)407,212ドル先天性心疾患、心不全といった心臓病や、高血圧などの血管の病気が専門です。日本でも高齢化や生活習慣病の増加によって、ニーズが高くなっています。■3位:胸部血管外科医(年収約5,400万円)450,040ドル胸部外科は胸の大血管を、血管外科では体の動脈や静脈を診ます。経験やスキルに応じて、高収入が期待できます。■2位:整形外科医(年収約5,800万円)484,556ドル整形外科では、骨、軟骨、筋、靭帯、神経などの疾病・外傷を対象に診療しています。高齢者のリハビリテーションの増加などで、収入は伸びています。■1位:脳神経外科(年収約6,900万円)574,820ドルおもに、脳と脊髄を診療します。脳神経外科の手術は、患者の生死を分ける重大な手術なので失敗が許されず、非常に神経を使います。そのため、ずば抜けて報酬が高いのは当然のことです。*やはり、非常に難しい技術を必要とする専門医が上位に来ています。また美容に関わる診療科は高給な傾向にあるのも興味深いですね。(文/スケルトンワークス)【参考】※19HighestPayingJobsforDoctors-InsiderMonkey※日本経済新聞-医師の平均年収は1477万円、うち12%はアルバイト収入
2016年02月07日靴の役割を考えたことがありますか? 靴はファッションの一部ではあるけれど、洋服と違って「流行だから」「クールに見えるから」「細く見えるから」など、単に感覚だけで選んではいけないもの。なぜって、靴を正しく選んで正しく履くことは、足をさまざまなトラブルから守ることにつながるからです。「ハイヒールが楽」という人の足は、危険信号!「『私はハイヒールのほうが楽! ぺたんこ靴は履きにくい』という人は、あたかもカッコイイ女性に見えるかもしれません。でも、長時間ハイヒールを履いていても平気ということは、足にトラブルが起きているサインなんです」と警告を発するのは、「足のクリニック 表参道」院長、桑原靖先生。アラフォー世代だから気をつけたい靴の選び方や、靴による足のトラブルについてアドバイスをいただきました。靴の役割、それは足を保護して衝撃をやわらげたり、本来の足の機能を引き出して歩行の補助をすること。靴を正しく選ぶこと、正しく履くことは足をさまざまなトラブルから守り、健康を保つことにつながります。「足の構造から考えて、ハイヒールが体に良いわけはないんです。重心が前にいくだけでなく、骨盤が前傾したままになるので身体に負担がかかります。何より、アキレス腱が拘縮(動きが悪くなること)してしまうんです。10代20代の若い体はまだ柔軟性があるので、たとえ長い時間ハイヒールを履いてアキレス腱が固く縮まったままでも、脱いでいる間にもとに戻りやすかったもの。これが年齢を重ねるにつれ、縮こまったままになっていくわけです」(桑原先生) アキレス腱は足底筋膜とつながっているため、そうなるとヒールを脱いで地面に足をついたとき、今度は足裏の腱のほうが伸ばされてしまい、逆につらいと感じます。ひどいと足裏が痛む「足底筋膜炎」や「ヒールペイン(かかとの痛み)」を引き起こすことがあります。ハイヒールの形は靴の役割を果たしていない(後で説明)ため、さまざまなトラブルにつながる可能性大。ハイヒールが楽だと感じる人、フラットシューズのほうが苦手だという人は、既にアキレス腱が拘縮しているサインかもしれません。 ハイヒールを履くなら、必ず「アキレス腱」のストレッチを!さらに、桑原先生は続けます。「アキレス腱が伸びないことは、短趾屈筋(足指を曲げる筋肉)に負担がかかることにもなります。足の指で地面をつかもうと頑張るのです。すると、ハンマートゥやマレットトゥ、クロートゥなど、指が変更してしまう病気になることも。ハイヒールを履く人で、変形はしていないけれど指の動きがなんだか悪いと感じたら、一度診察を受けたほうがいいでしょうね」ここで、桑原先生の考える、健康な足を保つ「理想の靴の条件」を紹介します。▼靴自体に安定性がある 靴と地面の接地面積が広く、靴底が固いもの。▼かかとと靴が一体化する 「靴はかかとで履く」もの。かかとが深くしっかり作られていること。▼足と接する面積が広い 特に、足の甲を覆う面積が多いほど安定しやすい。▼アーチをきちんとサポートしてくれる 内側、外側、横の3つのアーチを支えて衝撃を吸収すること。▼足が曲がってよい場所で靴も曲がる 曲がってよいのは指のつけ根だけ。他では曲がらない。▼つま先に1cm~1.5cmの余裕があること そしてそれ以上、つま先が前にすべってしまわないことこれらをすべて満たす靴は、限りなくスニーカーに近いものになってしまいます。オシャレを考えるとそうもいきませんね。靴を購入する際、ひとつでも多く上の条件に当てはまることを目標にしましょう。それでもやっぱりヒールの高い靴を履きたい人、履かなければならない人もいるでしょう。そんな人は、以前にも桑原先生が紹介されたアキレス腱ストレッチが必須。毎晩これをやるだけで、トラブル予防につながります。【アキレス腱ストレッチ】1) 両腕を真っすぐに伸ばし、壁に両手をつけます。2) 伸ばしたいほうの足を後ろに引き、前の膝をゆっくり曲げていきます。つま先は斜めにしたりせず、壁に対して垂直に。かかとは必ず床につけておきます。3) アキレス腱が突っ張る程度の状態で、ゆっくり気持ちよく伸ばします。20秒ほど動かずに。反動をつけずに行うのがポイントです。4) 反対側の足も同じようにストレッチします。 痛くない! 迷わない! アラフォーからのパンプス選びでは、現実的に、足の健康にもよくファッション性も考えたら、私たちはどんな靴を選んだらいいのでしょう? 「ヒールの高い靴は、オススメできないんです。足の変形リスクを大きくして、カチコチのふくらはぎを作り出しているようなもの。でも、どうしても履かなければならない時は、ハイヒールはまず履いている時間をできるだけ短くして、先のアキレス腱ストレッチで毎晩メンテナンスすることです。会社でヒール付きパンプスを履く人は、通勤時はスニーカーに。立ちっぱなしの方は、休み時間だけでもフラットシューズに履き替えるなど、工夫をして。また、特にサンダルなどに多いようですが、合わない靴を買ってしまって、履いているうちに楽になる…というのもオススメできません。 “足が靴に合ってしまう” のは決してよくない。買うときは、試し履きをじっくりと。普段の速度で店内を歩いてみます。そして痛くならない自信のある靴を選ぶのが基本ですよ」(桑原先生)通販で靴を買うのはオススメできませんが、試着がOKな通販も増えてきているので、賢く利用したいもの。そして、最近充実してきたインソールにも注目を。インソールはゆるい靴に入れるもの、という認識を持っていたらそれは間違いです。インソールを入れることで足をホールドし、フィット感を高めます。足にきちんとフィットするパンプスは、ストライド(歩幅)が広くなり、歩数が少なくなるため、同じ距離を歩いても疲れにくいメリットがあります。では最後に、靴選びのポイントをまとめておきます。ぜひ覚えておきましょう。【正しい靴の選び方POINT】1)ヒールの高さはできれば、4~5cmまでに。 これ以上高さのあるヒールは百害あって一利なし。 高ければ高いほど、特に足指のつけ根への負担が高くなります。2)ストラップ付きのものがベター。なければパンプスベルトを付ける。 足首の曲がる部分にストラップが付いたデザインは、 前すべりを防止してくれるだけでなく、かかとの脱げ防止に!3)甲をできるだけ覆うデザインのものを。 脱げにくく安定性があるのは、肌を覆う面積が多いデザインです。 指のすき間が見えるような浅い靴は脱げやすく、オススメできません。4)底がある程度固く、しっかりとした素材のものを。 靴の底を中から押したとき、曲がってしまうような柔らかすぎる靴底は 着地の衝撃を抑えることができません。厚く固めのほうがGOOD。5)ヒールは太め、もしくはウエッジソール。 足と地面の接地面積が広いほど、安定しています。ピンヒールよりは 断然太いヒール、またはウエッジソールのほうがよいでしょう。6)インソールを賢く利用する。 アーチを支えるのは靴よりむしろインソール。先にしっかりと作られた インソールを選び、それにあった靴を購入するのも賢い選択。桑原 靖 先生 プロフィール「足のクリニック 表参道」院長。足病学、足病外科、形成外科など。日本には足(くるぶしから下)を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに疑問を持ち、2013年、足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。足に対する専門的な診療を提供することに日々力を注ぐ。「足のクリニック 表参道」
2016年02月04日メドピアはこのほど、日本テレビ『世界一受けたい授業』の3月7日放送分で発表された「医師7万人のアンケートでわかる。お医者さんのベストチョイス! 」において、番組内では放送されなかったアンケート結果全体を公開した。同調査は1月16日~2月2日、同社が運営する医師専用サイト「MedPeer(メドピア)」の会員医師を対象にインターネット上で実施。問1は1,365名、問2は1,546名から有効回答を得た。まず「患者さんにされて最も困ること」を質問すると、「スタッフへの暴力・暴言」(133回答)が最多となった。2位以下には、「自己都合で治療を中断する」(121回答)、「処方した薬を正しく使用しない」(107回答)、「無理な要求をする」(98回答)、「コンビニ(時間外)受診」(97回答)が続いている。<コメント>■スタッフへの暴力・「暴言・「モンスターペイシェントが増えている」(30代/腎臓内科/男性)・「医師の患者への態度がよく問題視されるが、現場では患者からの暴力、暴言は日常茶飯事である」(50代/小児科/男性)・「若い頃の話だが、説明のしかたが悪いとか、言葉が生意気だなどと、むち打ちの患者が大声を出して怒り出し、土下座をして謝れと、いわれのない謝罪を迫られたことがある。誰も救ってくれず困り果て、仕事が進まないので、土下座したことが忘れられない思い出である。今はRisk管理部門があり、相談できるが、10年前はどこにも相談できなかった」(50代/整形外科/男性)■自己都合で治療を中断する・「自己判断で中止して、悪化する例が多いです」(50代/一般内科/男性)・「"効果を判定するのに一定期間はかかりますので服用を続けてください"と説明し一旦納得されても、効かないとやめてしまう」(40代/麻酔科/男性)・「患者さんのことを第一に考えて一生懸命治療しているのに、勝手に治療を中断されるとやるせなくなってくる」(40代/眼科/男性)■処方した薬を正しく使用しない・「勝手に大目に飲んだり、飲んだり飲まなかったりはやめてほしい」(40代/精神科/男性)・「やはり処方したお薬をきちんと服用していただけないと治療効果の判定もできません」(50代/一般内科/男性)■その他・「テレビで特集をされるとすぐに自分に当てはめて受診する患者さんが多い」(50代/一般内科/女性)・「ネット情報やTV情報を真実だと信じて疑わない……」(30代/一般内科/男性)・「きちんと説明して承諾書を取ったうえで行った検査に対して、納得していないと言って支払わない患者がいました」(40代/呼吸器外科/男性)・「症状をオーバーに言ったり、逆に隠されることもあり苦慮します」(50代/眼科/男性)続いて、「自身は延命治療を希望するか」と質問。その結果、「希望しない」が87%を占め、多くの医師が自身の延命治療を望んでないことが判明した。<コメント>■希望しない・「つらい症例を見てきて、意識がないのであれば本当の意味での延命は難しいと感じた」(20代/その他/男性)・「苦しみを長引かせたくない。延命治療は家族の負担になるし、医療者にとっても負担となる。同業者に無用のストレスを与えたくないため」(40代/消化器内科/男性)・「人は輝きを放っている時が生きているときだと思うから、心臓だけが動いていてもなんの意味もないので」(40代/脳神経外科/男性)■希望する・「いつ新しい画期的な治療方法が見つかるかもしれないから、希望を捨てずにできる限りの治療を受けたい」(60代/麻酔科/女性)・「まだ30代なので延命治療で一時期を乗りきれば元通りに戻れる可能性があるから」(30代/一般内科/女性)・「延命は自分のためではなく、家族のため。家族がどんな状況でも生きていてほしいと思うなら延命治療をしても構わない。延命治療によって、家族が別れまでの時間を確保できて、精神的に落ち着いた例を何度も見てきており、一概に延命がいけないとは思わない」(50代/一般内科/男性)
2015年03月17日いつも病人と向き合っているお医者さん。院内にはウイルスや細菌だらけのはずなのに、なぜお医者さんはしょっちゅう病気にならないのでしょうか。そのナゾに迫るべく、4人のお医者さんにインタビューしました。今回の健康法は取材したお医者さん独自の意見や手法が含まれておりますが、参考になることは多いはず。■医者は不養生?お医者さんとして、日ごろ健康のために気を遣っていることはあるのでしょうか。まず、内科の開業医・K先生(78歳)にうかがいました。「日々気をつけていることは何もありません。いつも雑菌にまみれた環境で過ごしているから、自然と免疫ができているんじゃないかな。もう何年も、寝込んだことはないね」では、雑菌が多い環境の方が、体が強くなるということですか?「近ごろは、やれバイ菌がどうの、やれ不潔だとどうのって、清潔信仰がいき過ぎじゃない?だから、免疫力も抵抗力も低くなって、かぜをひきやすい人やアトピー・ぜんそく・アレルギーを持つ人が多くなった。汚い環境が良いというわけではないけれど、最近の人は神経質過ぎる気がします」たしかに、「キレイ=正しい」といった式が世に広まり始めたころから、日本人は体力的にも精神的にも弱くなってきた気がしますね。続いて、小児科医S先生(48歳)に話をうかがいましょう。「インフルエンザワクチンだけは毎年打ちます。インフルエンザは抗原性が毎回変わるので、免疫力がつきませんから。あと、手洗いはマメに行っています。それから、ビタミン類を意識して取るようにする……そのくらいかな?」お医者さんとはいえ、健康管理については一般の人とあまり変わらないようです。■「かぜをひいたかな?」と思ったら……「医者の不養生」ということわざがあるように、お医者さんだってかぜをひくこともあります。そんなとき、お医者さんはどのように対処しているのかうかがいました。「のどが痛いな、と思ったら、『桔梗湯(ききょうとう)』という漢方薬を飲みます。飲むときは、少量のお湯で溶かし、うがいをする要領で、ノド全体に薬が行き渡るように薬をノドにしばらく留めてから飲む。そうすると、大体すぐに治りますよ」(前出のK先生)「私は、日ごろからうがいを励行しています。特に『かぜをひいたかな』と思ったときは念入りに。ただし、塩水です。ヨード液(いわゆるうがい薬)は、炎症を起こしかけた粘膜に刺激を与えてしまうことがあるので、使いません。塩水でなくても、水道水で十分効果がありますよ」(アレルギー科・Y先生)「体調が少し悪くても、取りあえず何か(消化の良いもの)を食べて、なるべくすぐに休む。ちなみに、かぜをひいたらお風呂はダメだと思っている人が多いけど、そんなことはない。汗や汚れを洗い流したらサッパリするし、体を温めるためにも入った方がいい。体が冷えるって言う人もいるけど、冷える前に布団に入ればいい。もちろん、ムリに入る必要もないけどね」(大学病院勤務医・O先生)悪化しないように、ご自分で処方した薬を飲むのかと思いきや、みなさん意外とシンプルな方法で乗り切っているようです。■ダウン寸前まで症状が悪化してしまった場合この質問については、4人のお医者さんがほぼ同じことをおっしゃいました。代表として、前出のS先生にお話しいただきましょう。「かぜ薬をよく『かぜを治す薬』だと思い、体調が悪くなるとすぐに処方せんを求める人がいますが、かぜ薬はあくまで症状を緩和させるためのもので、かぜを根本から治す薬ではないんです。かぜ薬を飲んでもかぜが治らないのは、薬の効力が弱いからではなく、体に抵抗する力ができていないから。専門的治療を必要とする病気でない限り、しっかり食べ、しっかり休み、自然治癒力に任せるべきです。だから医師たちも、体調が悪くなれば、できるだけ休み、栄養と水分を十分にとって回復をはかります。それでも治らなければ、対症療法薬などで乗り切る。万が一インフルエンザなどの感染性にかかってしまったら、患者さんに移さないよう、やむなく診療は休みますけどね」お医者さんも、私たちと同じ人間。自分の体の声に耳を傾け、素直に従うことが何よりの健康の秘訣(ひけつ)なのかもしれません。(OFFICE-SANGA 百田カンナ)
2012年09月13日財団法人・三友堂病院は、20代~60代の男女200名への「医者と患者のコミュニケーション」に関するインターネットアンケートを実施、調査結果を発表した。調査の結果、患者が最も望む医者は「信頼できる」が35.5%で1位となり、2位の「治療がうまい」(26.0%)を10ポイント近く上回った。医者の説明の仕方を教わったことがある人は13%のみで、残りの9割近くは自己流で説明をしている実態も明らかとなった。■あなたにとっていい医者とはどのような人ですか?信頼できる・・・ 35.5%治療がうまい・・・ 26.0%説明をしてくれる・・・ 18.5%親身になってくれる・・・ 18.0%安く治療してくれる・・・ 2.0%■医者への説明の仕方を教わったことがありますか。教わったとしたらどのようにですか?「ある」(複数回答)-親から・・・ 7.5%-本から・・・ 6.5%-学校で・・・ 1%-その他・・・ 3.0%「ない」・・・ 87.0%■医者にかかるとき困ること・不安なことはありますか?待ち時間・・・ 62.5%お金・・・ 46.0%医者との会話・・・ 36.5%病院の雰囲気・・・ 30.0%交通手段・・・ 17.0%その他・・・ 2%困ること・不安なことはない・・・ 13.0%■医者の言っていることがわからなかったことがありますか?ある・・・ 56.5%ない・・・ 43.5%■医者にどう説明していいかわからなかったことがありますか?ある・・・ 63.5%ない・・・ 36.5%【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月20日