夏と言えば海水浴! 夏休みに子どもと一緒に海水浴に行く家庭も多いでしょう。海水浴に対する楽しみや期待は膨らむ一方ですが、安全に海水浴をするにはどうすればいいのかも考えておきたいところ。そこで、海水浴場での危険な場所や危険な生物などをまとめました。海水浴に行く前に再度確認しておきましょう。海辺の危険な生き物海水浴や磯遊びの際に気をつけておきたい生き物を、いくつかピックアップしてみました。※生き物名のリンクをクリックすると、Googleの画像検索結果ページが開きます。苦手な方はご注意ください。・ヒトデ星型のヒトデではなく、体全体にトゲのある「 オニヒトデ 」は、そのトゲに猛毒が含まれています。刺されると死に至るケースもあるので十分な注意が必要でしょう。沖縄などの温かい地域に旅行に行く際は気をつけて!・ガンガゼ磯に生息する「 ガンガゼ 」は、ウニの1種でトゲには毒があります。刺されるとトゲが折れて体内に残るのも特徴。ガンガゼは繁殖しやすく大量に発生する生き物なので、見つけたらすぐに遠い場所に離れましょう。・クラゲ全国的にみられるのが「 アカクラゲ 」です。強い毒を持っているクラゲで、刺されるとしびれや腫れなどが見られます。アカクラゲは死骸にも毒が残っている可能性があるので、浜辺に流されているのを見つけても、触らないようにしてください。また、「 カツオノエボシ 」という青いクラゲは、刺されると体中に電気が走るような感覚になります。通称デンキクラゲと言われているほど危険な生物です。・カニ子どもが好きなカニにも、毒をもったものがいます。「 ウモレオウギガニ 」は毒ガニの中の毒ガニ! サンゴ礁や岩礁の浅い海に生息しているので、海辺で遊ぶ際には気を付けておきましょう。毒を持つ生物に刺された時は、早く患部を温めることが大切。熱めのお湯に浸けることで痛みを緩和することができます。また、ウニなどのトゲが刺さっている場合は、真上方向に抜き、トゲが折れないように対処しましょう。ただし、これらはあくまでも応急処置です。すみやかに医療機関を受診して、専門家に処置してもらうことが大切です。海辺の危険な場所は?海水浴で気をつけたいのは生き物だけではありません。泳ぐ場所、遊ぶ場所への配慮も必要です。たとえば、人混みを避けようとして遊泳禁止のエリアに足を踏み込まないこと、岩場などの足場の悪い場所に立ち入らないことなどです。岩場には貝が張り付いていることも多々あり、貝で足を切ってしまうことも珍しくありません。また、バランスを崩して転倒や落下をする恐れもあるので、子どもと海水浴に行く時は、なるべく岩場に近づかないほうがよいでしょう。できれば事前に下見をするのがベストですが、難しい場合はネットなどで遊泳できる場所や周辺の環境について調べておきましょう。危険な生物、危険な場所には近づかないようにして、楽しい海水浴にしてください。(ライター:RUREI)
2015年08月09日○危険ドラッグってナンダ?この数年、覚醒剤や大麻などの古くからある違法薬物と似た作用をもつ「危険ドラッグ」の蔓延が報道されています。海外では「新向精神物質(new psychotropic drugs)、リーガル・ハイ(legal high)」と呼ばれるこれらの薬物は、日本では「合法ドラッグ」や「脱法ドラッグ」と呼ばれ、2014年からは「危険ドラッグ」という名称で呼ばれるようになりました。危険ドラッグは「脱法ハーブ」などとも呼ばれ以下の写真のように乾燥した薬草のような形で流通している事も多いです。なんとなくどこかに生えている植物のような気がするかもしれませんが、実はこれは何の関係もない乾燥した植物に、専用の設備により化学合成された薬物(白い粉を想像してください)をふりかけて再び乾燥したものなのです。危険ドラッグの本体は元々植物に含まれている成分ではありません。○実は麻薬よりも怖い危険ドラッグの危険性危険ドラッグとして流通する薬物の成分は様々ですが、多くは合成カンナビノイド系物質と呼ばれるものです。「カンナビノイド」は違法薬物である大麻に含まれる物質で、これ自体も違法薬物ですが、危険ドラッグとして出回っているのはカンナビノイドの分子構造の一部を人工的に改変し合成された新規薬物です。上の図には危険ドラッグを作り出すのによく用いられているストラテジーを示しています。たとえば大麻に含まれ、違法薬物指定されているカンナビノイド系薬物の構造の中で、人体の神経系に作用し向精神作用を示すのは分子構造の中のほんの一部分です。すなわち、それ以外の部分は少し違っていても同じような作用を持つのです。以前は、違法薬物と少しでも分子構造が違えば、それは違う薬物と見なされ合法だったので、次々に現れる類似の薬物(いわゆる脱法ドラッグ)を次々と違法薬物指定し、取り締まる必要がありました。しかし2007年から、脱法ドラッグ(危険ドラッグ)を指定薬物として規制できるよう薬事法の一部が改正され、2013年には危険ドラッグの「包括指定」が可能となりました。これは上の図でいうと作用のある青色の部分があれば、他の部分がどのような構造であっても違法薬物と認定するといった方法です。ただし、青色部分に関しても微妙に同じ作用を保ったまま違う分子構造に改変出来る可能性もあり、包括指定すらすりぬける薬物が登場する可能性はあります。このように「効果さえ残っていれば良い」という観点で作られた新規薬物は実は従来の広く知られる違法薬物よりも危険があります。それは法をかいくぐるために少し改変した部分が予想もしていなかった強い毒性を持っていたり、後遺症を残す可能性があるからです。「毒性」とは飲んですぐ分かる「毒性」もあれば、繰り返し使用し数年後にやっと分かる毒性もあり、流通したての危険ドラッグの本当の毒性は誰も知らないのです。また、これらは薬局で買える医薬品とは異なり、「いいかげん」に化学合成し作られていることが多く、多くの不純物を含んでおり、それらが毒性を持っている可能性もあります。危険ドラッグは従来の違法薬物に比べ利用者の健康を害する大きな危険性をはらんでいるのです。○危険ドラッグを見分ける秘密兵器 - 質量分析計危険ドラッグを取り締まるためには、分子構造の微妙に異なる薬物を見分けなければいけません。危険ドラッグの1つ1つの分子は重さでいうと分子量1000以下、これは大きさで言うと数十ナノメートル以下(髪の毛の太さの1万分の1以下)です。目には見えないこういった薬物を見分けるためには主に質量分析計(通称、MS)という分析機器が使われています。質量分析計は薬物にレーザーや電気などを使ってエネルギーを与えた場合の飛び方を測定します。同じエネルギーを与えた時に重たい分子は飛行速度が遅く、軽い分子は速いといった原理を利用します。この質量分析計と、物質を性質によって分離するクロマトグラフィーという分析機器を組み合わせたLC/MS、GC/MSといった分析装置を使えば分析したいサンプルの中にどんな物質がどれぐらい含まれているかを分析可能です。これらの装置を使うことで、警察が入手した様々な証拠品が危険ドラッグかどうかの判別が可能になります。また、危険ドラッグにどのような不純物がどれぐらい含まれているかを分析することにより危険ドラッグの流通ルートの解明にも用いることが出来ます。こういった分析手段・装置は「質量分析計」という名前は出てこないことが多いですが、近年では海外の法医学ドラマなどでよく活躍しているのを見かけます。画面上のマススペクトルと呼ばれる波形状の解析結果を見て、「XXが検出された」と言っているアレです。質量分析計の大手メーカーである日本ウォーターズによるとこういった機器は1台1億円を超える一部屋を占めるような超高性能の巨大な装置から、卓上に乗るほどコンパクトで1000万円を切る装置まで様々なラインアップがあり、医薬品メーカーや、食品メーカーなどに加え、危険ドラッグの判別等の各種分析を行うために警察関連機関、各都道府県の衛生試験研究所で使用されているそうです。○測定サンプルの「前処理」や分析のためのソフトウェアも重要LC/MS、GC/MSなどの機器は血液や尿など、あまりにも多くの物質が含まれたサンプルを直接測定するのは苦手なため、人間の身体由来の物質を取り除く「前処理」が重要です。これは以下の写真に示すような使い捨ての「前処理デバイス」と呼ばれるものがよく使用されています。また、LC/MS、GC/MSで得られる分析結果を危険ドラッグの取り締まりに生かすためには、測定により得られた分析結果が危険ドラッグを示しているかどうかを判断する必要があります。また、血液中や尿中の危険ドラッグを調べる場合は危険ドラッグが分解されて別の物質に変化していることがあり、危険ドラッグが体内で分解されどのような物質に変化するかの情報が必要です。日本ウォーターズでは前処理用デバイスの開発から、検出・分析を効率良く行えるソフトウェアの開発・提供も一環して行い、質量分析計を用いた様々な分析業務のトータルサポートを行っているそうです。○危険ドラッグと戦う分析機器の進化は続く危険ドラッグを取り締まるためには、薬物使用者・販売者を見つける警察の活躍に加え、迅速にかつ微量のサンプルからでも危険ドラッグを分析出来る分析機器が重要になります。日本ウォーターズによると、近年では「超臨界流体」に分析対象を溶かし質量分析を行うSFC/MS(超臨界流体クロマトグラフ/マススペクトロメトリー)という新しい分析手法や、より微量のサンプルを迅速に測定出来るUPLC(超高速高分離液体クロマトグラフィー)などの新しい技術・機器が出てきており分析に用いられているそうです。こういった分析機器メーカーは警察や規制当局などと二人三脚で危険ドラッグとの戦いに貢献する強力な援軍と言えます。著者プロフィールfetuin(ふぇちゅいん)理学博士、ライター、ブロガーちまたに溢れる勘違い健康ニュースに呆れ果て、正しい情報を伝えるべくブログ「Amrit不老不死研究ラボ」を始めたのが15年前、最近は、自宅で遺伝子実験を夢見てブログ「バイオハッカージャパン」を更新中。
2015年04月01日日本郵便はこのほど、危険ドラッグの販売や送り付け商法などに代金引換サービスが悪用されるのを防ぐために、取り扱い方法を変更すると発表した。同社は、危険ドラッグの販売などに代金引換サービスが悪用されているとの指摘を踏まえ、代金引換郵便物等を配達する際や郵便局の窓口における受け取りの際には、本人確認のため、必ず、利用者(法人を含む)の名義や住所を示す運転免許証や健康保険証などの書類の提示を求める。また、必要に応じて提示書類の内容をひかえる。代金引換郵便物等の引換金の送金方法については、現在は口座送金または為替送金の取り扱いとなっているが、11月25日引受け分から、口座開設時に既に本人確認が行われている口座送金のみの取り扱いとし、為替送金の取り扱いを廃止する。
2014年11月04日LEDで情報機器の製造を手がける、日本セック株式会社は、インフルエンザの危険度を可視化する「インフルエンザ予防対策表示器」を発売した。この「インフルエンザ予防対策表示器」は、インフルエンザ拡大の危険性を、湿度や温度などの見地からを計測し危険度を可視化し、予防対策に役立てようとするもの。利用シーンは事務所・工場といった職場はもちろん学校・介護施設、公共施設など大人数が集まる施設内もサポート。危険度は緑・橙・赤の3段階で表示され、安全(緑):インフルエンザ危険度 0~40%注意(橙):インフルエンザ危険度 45~60%危険(赤):インフルエンザ危険度 65~100%※危険度は5%刻みで表示となっている。こちらの「インフルエンザ予防対策表示器」は夏場は「熱中症予防対策WBGT指標表示器」としても活躍するとのこと。詳しくは下の紹介サイトを見てみよう。 公式サイト
2011年11月01日