■前回のあらすじ中学受験に失敗した話を聞いて、改めて覚悟が必要だなと思った私は…。私はいろんな体験談を読むようになりました。体験談には、親子喧嘩が増えたり、受験することを途中で辞めたり、さらに離婚した家庭もあるなどいろいろな親子の姿がありました。もちろん親子の絆が深まった話や、受験をして良かったという意見もたくさんありました。そして文化祭シーズンとなり学校見学に行く季節となった頃、我が家はいまだに夫とは中学受験の話はできないでいました。そこでまずは娘と話しをしてみることに…。まだまだ子どもだと思っていたけれど、結構いろんなことを考えていることにビックリ。そして中学受験は誰が主役なのか、その原点に立ち返ることに…。どうして私立中学に魅力を感じるのか。公立にないメリットとは何なのか。ずっと考え続けてきてようやく自分の気持ちが見えてきました。中学受験をするのか、しないのか? 私たち家族の決断とは…!?次回に続く!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ミカヅキユミ
2021年03月10日■前回のあらすじ塾に行かせてダメなら公立中学に行けばいい…そんな考えを持っていた私に先輩の紘子さんから「中受するならどこかの学校には入れてあげて」と言われて…。同じ大学で会社でも頼もしい先輩である紘子さん。息子さんも私立中学に通っているので、「中学受験のアドバイスは紘子さんにお願いしよう」と安易に考えていました。そんな紘子さんが「私の過去の話…聞いてくれる?」と言って話し出したのは、ご自身の体験談でした…。紘子さんの話は、親子の壮絶な中学受験の闘いの記録でした。そして紘子さんが「地獄だった」と語るのは…。紘子さんの話は、私にはとても重くのしかかってきました。大学時代、紘子さんの実家に遊びに行ったことがあり、紘子さんのお母さんにも会ったことがあります。紘子さんに似てとても柔らかな笑顔をするステキな方でした。紘子さんの辛かった体験談を聞いて、中学受験の怖さを垣間見たような気がしました。私も葵を傷つけてしまうことがあるんだろうか…。そして安易に流されて取り組むことではないなとあらためて思いました。そして私がしたことは…。次回に続く!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ミカヅキユミ
2021年03月09日■前回のあらすじ夫は「中学受験は親のエゴだ」というけれど…。友だち付き合いが苦手で本が好きな娘に親としてできることを考え始めて…。夫の健太の言葉に「何も調べたりしないで反対するのもエゴなのでは?」と思ってみたものの私自身も知らない世界。そう思った私は出社前に本屋に寄ったのですが…。中学受験の本を読んでいたら先輩の紘子さんから声をかけられました。そして私は、自分の考えがとても浅いことを痛感することに…!中学受験についてはまだ考え始めたばかりの私。受からなければ「公立中学」でいいじゃんと思っていました。落ちたらどこにも行くところがない高校や大学と違って、公立に進むという手がある中学受験はそこまで覚悟をする必要があるという印象がなかったのです。しかし紘子さんのツラい過去の話を聞いて…。次回に続く!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ミカヅキユミ
2021年03月08日■前回のあらすじ中学受験の状況を夢中で調べていると、夫から「小学生に受験はかわいそう」と言われて…。中学受験について調べ始めたばかりの私。思っていたよりも多くの私立中高が存在し、さらに今の中学受験を取り囲む厳しい状況も少しずつ理解してきたところに夫から言われた「中学受験はかわいそう」という言葉に違和感を持ち…。娘の放課後の過ごし方を理解していなかった夫。共働きの子どもの放課後の過ごし方は…。私は体育や音楽が苦手で、算数や国語などの授業は楽しかったのです。葵と同じように休み時間も本ばかり読んでいた私は、友だちと呼べる人もほとんどいませんでした。だから、夫の「勉強漬けにするのはかわいそう」という考え方にも違和感がありました。そして当時、私は友だちがいなかったことをとても気にしていたのですが、娘の葵は結構あっけらかんとしていて、「ひとりでいる方が空想できて楽しいよ」と笑っています。そんな葵に親として何ができるんだろう…。次回に続く!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ミカヅキユミ
2021年03月07日■前回のあらすじ子どもの中学受験に興味をもった恵。夫に話すと、「小学校から塾なんて必要ない。ママ友に振り回されるな」と言われてしまい…。周りに塾に通う子が増え始め、中学受験を意識し始めた私。夫の「うちは中学受験は必要ない」という発言に納得できなかった私は、私と夫の共通の知り合いで、会社の先輩でもある紘子さんに話をしてみると…。中学高校時代の6年間…その響きがどうしてだかすごく気になってしまい…。そこで私は自宅から通えそうな中学や高校の状況を調べてみることに…。中学受験について調べていると、校風、学費、制服、大学進学実績…見始めると、あまりにたくさんの項目や要素があって、検索魔の私は夢中になっていました。まさか夫が帰ってきて、それを見ているとは気づかずに…。そして夫が私に吐いて捨てるように言ったのは「受験はかわいそう」と思っても見なかった言葉でした。次回に続く!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ミカヅキユミ
2021年03月06日アメリカの歴代大統領であるバラク・オバマさんのモノマネで大ブレイクした、お笑いコンビ『デンジャラス』のノッチさんが、2020年11月11日にブログを更新しました。タレントとしてだけでなく、2児の父親としても日々奮闘しているノッチさん。12歳になる長女は、中学受験に向けて勉強中だといいます。ノッチが受験生の娘からもらった手紙高校受験を経験したノッチさんは、陸上部推薦として特待生で入学をしたため、従来の受験を経験したことがないのだとか。受験に関する具体的なサポートはできないと思い、ひたすら娘さんにエールを送っているそうです。そんなある日、ノッチさんは娘さんから手紙をもらいました。それでも、じゅくに通わせてくれて本当にありがとう。感謝でいっぱいです。私が、お父さんに出来る事は、来年の春、受験に合格して、お父さんに喜んでもらう事!!そして、私の夢である化粧品開発の研究員になって、新商品を作り、いっぱいかせげるようになったら、お父さんと、たくさん外国へ旅行へ行きたいです。その夢を叶えるために、勉強がんばります。「何かつらい事はないか?大丈夫か?いつでも聞くからな。」デンジャラス ノッチオフィシャルブログーより引用最後のセリフは、きっと普段からノッチさんが娘さんにかけていた言葉なのでしょう。我が子を想う、ノッチさんの父親としての温かさが伝わってきます。娘さんからの熱意と愛の手紙を受け取り、ノッチさんはこのように想いをつづりました。お受験は、お父さんの為ではなく自分の為にチャレンジするんだよ。そう言ってアドバイスしました。正解か?不正解か?まだ良くわからないですねお父さんになったのは初めてだから。一緒に頑張ります。感謝します。デンジャラス ノッチオフィシャルブログーより引用子供を育てる誰もが『親初心者』であり、子育てに正解はありません。愛する我が子に寄り添い、試行錯誤をしながらともに歩んで行くノッチさんは立派な父親といえるでしょう。親子の二人三脚によって、娘さんが夢をかなえられるといいですね![文・構成/grape編集部]
2020年11月12日まだ中学生で、生理周期も定まっていなかったころ、友だちの家で突然生理になってしまいました。当時はとにかく恥ずかしい気持ちでしたが、今となっては、後悔もしている出来事です。 次の生理がいつなのか、まだわからない中学2年生くらいのときのことです。まだ、生理周期が定まっておらず、生理不順のような状態だった私は、次の生理がいつくるか、なかなかわかりませんでした。 しかし、ある日、よりによって、友だちの家に遊びに行っていたときに、生理になっていることに気づいたのです。 とりあえずの応急処置で使ったのは…生理になったことに気づいた私は、トイレで大慌て。でも、「来たばっかりの生理なら、そんなに量は多くないだろう」と思い、私はとりあえずの応急処置として、トイレットペーパーをたくさんショーツの上に敷いておくことに。 そして、トイレを出て、何事もなかったように、友人と一緒に、部屋でずっと漫画を読んで過ごしました。 「どうしよう…」動揺した私がとった行動は…しばらくして、帰る時間になりました。立ち上がり、ふと自分が座っていた所を見ると、フローリングに血が…! 先に部屋を出ていた友人は気づかなかったようで、玄関から「お母さが迎えに来てくれるよ~」と呼んでいました。 私は、恥ずかしい気持ちと、汚れてしまってどうしよう…という気持ちとで動揺しました。そして結局、フローリングが経血で汚れてしまったことを、友人に言い出せないまま、友人の家を後にしてしまいました。 自宅に帰ってからも、私は気になって気になって……。結局、帰ってから生理に気づいたことにして、翌日、友人に必死で謝りました。 このエピソードは今でも生理がくるとときどき思い出す出来事です。そして、「あのとき、その場で誤ればよかった」と、今で後悔しています。ただ、その友人は、私の結婚式にも来てくれ、今でも仲良くしてもらっている友人です。 監修/助産師REIKO-----文/ちょこさん
2020年09月12日「この人なら幸せになれそう」。そんな気持ちで恋愛を始めたら全然合わなかった…なんて失敗経験はありませんか?実は頭で相手を選んだ結果、失敗してすぐ別れたという経験はよく聞きますよね。でもそれは、心の仕組みから考えると、当然の部分もあります。本来恋愛をするときは心の満足度を満たした相手でなくては、幸せ感は味わえません。では、その心の満足度とはどこにあるのか。それはその人ごとの「優位な感覚」にヒントがあるかもしれません。文・おおしまりえ【おおしまりえの恋愛道場】vol. 85「この人なら幸せになれそう」頭で相手を選ぶと恋愛に失敗する女性の特徴「恋愛と結婚は別物」って、よく聞く言葉ですよね。女性の多くは恋をする時、恋もしたいけど、将来も考えたら条件のいい人と恋愛ができればいいなと考えるものです。でも、恋は心でするものなので、いつでもうまく条件の揃った人に恋できるわけではありません。また「この人なら大丈夫だ!」という頭での判断だけで恋愛すると、その後うまくいく人とうまくいかない人に分かれます。ではその違いとはどこにあるのか。実はそれは、人の「優位感覚」の違いにあるんです。恋に“落ちる”人ってどんな人?そもそも人は恋に落ちるとき、その人の見た目、声、雰囲気、匂いなどを総合して恋に落ちていますよね。でも「恋に落ちた」と無意識に判断した理由が何か、考えたことはあるでしょうか。ちょっと専門的な話ですが、人にはその人ごとに「優位感覚」が存在します。いわゆる五感「視・聴・臭・味・触」の中で、どこを判断材料として優先して生活しているかという話です。そして日本人の多くは視覚が優位な人が多いといわれています。この目からの情報を中心に生きている人の多くが、恋に落ちやすい人なんです。目からの情報を中心に判断しているから、パッと見えたものに対して「私この人が好き!」と思えるんですね。一方で、聴くことや匂い、触った感じが優位感覚の人は、相手と一緒にいることで、じわじわとわかってくるため、一目惚れは多くないと言われています。例えば自分は声フェチや臭いフェチだという女性は、実は一目惚れがしにくかったり、好きになるまでに時間がかかったりするのかもしれません。頭で相手を選ぶと失敗する人の特徴恋に落ちやすい人とそうでない人がいるのがわかったところで、今回のテーマ「頭で相手を選ぶと失敗する人」とは、どんな人なのでしょう。それはつまり、先ほどご紹介した「自分の優位な感覚を満たしてないのに頭で相手を選んだ人」です。そもそも優位な感覚の心地よさとは、つまり心の心地よさです。心の心地よさが手に入っていない相手と恋愛をすることは、自分の心に嘘をついて恋愛するのと同じこと。そんな相手に、あなたは自分の素や裸をみせられますか?また「この人が好きかわからない」と迷いがある場合は、自分の優位な感覚に意識をゆっくりと向け、そこを中心に相手を感じてみると良いでしょう。この時いろいろな条件が頭をよぎるかもしれませんが、それは一旦手放します。感覚や心がただその人をどう思うかが、あなたの中の本当の答えなのです。好きじゃないけど逃したらもったいない人はどうしたら良い?心の感覚に頼って相手を選んだとき、「条件はいいけど心が動かない」と悲しい答えが出つつも「でも、どうしよう……もったいないし……」と抵抗感を抱いたりしませんか。筆者は何回も経験があります(笑)。このもったいないという感覚の裏側には、自分の心に3つのネガティブな感情が混ざっています。つまりこの3つの感情を自覚し許してあげることで、無理な判断を避けることができるのです。今後いい人と出会えないかもしれない恐怖恋愛だけでなく、人生はご縁で回っています。このご縁が自分にもう巡ってこないかもと思えてくると、その恐怖から、人は目の前の人に執着します。あんまり好きじゃないけど、彼と縁を切るのがもったいないと感じる人は、今後これ以上の男性との縁が自分に巡って来ないかも……という恐怖が強くでているかもしれません。自分なんかが選んでいいのかという罪悪感いわゆる自己肯定感が低いと、「自分なんて〜」という気持ちから、判断基準を自分の感情ではなく、相手の感情を中心にしてしまいます。そして「自分なんかが好かれるわけないのに」という漠然とした感覚があるから、相手を拒むことに罪悪感が生まれてしまいます。自分の判断が間違っているかもという疑い人は誰しも、判断を間違えたくないものです。でも恋人を選ぶって大きな決断ですから、よりこの「間違えたくない! 間違えたらどうしよう」という気持ちが強まるものです。この間違ったらどうしようという迷いや疑いが強いと、人は逆に判断を謝ります(笑)。残念な仕組みですが、余計な気持ちが無いほうが、結局正しい判断ができるのです。頭で恋愛しようとしたときにネックとなる、3つのネガティブな感情をご紹介しました。ちなみにこの3つの感情が強く発動されるシーンがあります。それはズバリ、失恋後! 失恋後はどうしても傷ついた心をこれ以上傷つけないため、心を頭が守ろうとします。その結果、不安や罪悪感を頭で守ろうとして、誤った相手を選んで恋愛してしまうというわけです。恋愛相手選びはすごく大切ですし、失敗したくない気持ちはとっても分かります。でも、失敗したくない時ほど、心を整え、心の気持ちよさに従うことが重要です。さあ、あなたはそれでも、今迷っている彼を選びますか?おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。©PhotoAlto/Frederic Cirou/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©Oliver Rossi/Gettyimages
2020年09月03日誰だって愛される恋愛をしたいもの。でも、必ずしもうまくいくとは限りませんし、失敗してしまうこともあります。大切なのは、失敗の原因を見つめ直し、次に活かすことです!そこで今回は、彼にフラれてしまった理由を調査。その理由から愛され女子になる秘訣を考えていきたいと思います。■ 理想の付き合い方を押しつけた「まわりに自慢できるようなデートや記念日など、いろいろと理想を押しつけてしまった結果、『疲れてしまった』とフラれてしまいました」(22歳・大学生)恋人ができたら“やりたいこと”や、“叶えたいこと”などは、誰だって少なからずあるものです。でも、その理想ばかり追い求めてしまうと“愛情を深める”ことよりも“自分の理想を叶える”ための恋愛となるため、相手は疲れてしまいます。理想を叶えることは悪いことではありませんが、せっかくなら2人とも満足な関係を目指したいところですよね。日頃から、彼の意見や気持ちに寄りそうように意識するのも大切です。■ 信頼&安心させる努力を怠った「『浮気じゃないから』と言い逃れしては、彼氏ができてからも飲み会に行ったり男友だちと遊んだりしていた結果、彼から「信用できない」と別れを告げられました」(26歳・アパレル販売)彼氏がいるからほかの男性と関わってはいけないというわけではありません。でも、交際相手の異性関係はどうしても気になってしまうものです。それに、ほかの男性に対して彼氏が嫉妬するのは、あなたを大切に思っている証拠でもあります。自分の行動によって相手の気持ちを乱さないかどうか、一度立ち止まって考えることも大切。とくに異性関係は、恋人との信頼関係を大きく左右させます。お互いの恋愛観や価値観を理解し歩み寄ることで、別れの原因を1つ解消できるはずです。■ 仕事に夢中で放置してしまった「仕事が忙しく、ずっと彼氏をほったらかし……。だいぶ経って彼の寂しさに気づいたときには、彼は心変わりしていました」(27歳・ウェディングプランナー)仕事を頑張るのはとても素敵なこと。でも、連絡すらなおざりにしてしまっては男性も寂しさを感じますし、相手にされていないと思うと心変わりしやすいようです。残業や出張などで直接会って話すのが難しいときは、LINEの通話やメッセージで気持ちを伝えて。会えなくても気持ちがつながっていると感じられれば、不思議と待っていられるものです。仕事が忙しいときこそ、コミュニケーションや思いやりを忘れないでいたいですね。■ 甘えてワガママを言いすぎた「リッチな彼に甘えて、あれこれおねだり。優しい彼に調子に乗ってワガママばかり言っていた結果、『お金がかかりすぎて将来を考えられない』とフラれてしまいました」(24歳・受付)甘えることは悪いことではありませんが、遠慮や謙虚さを忘れてしまうと、“お金目当て” “ワガママ”と思われやすくなります。優しい彼氏だとつい甘えたくなるのは自然ですし、甘やかすのが好きな男性も多いですが、バランスを考えてふるまうのが賢明です。たまにはしっかりした大人な一面を見せることで、かえって一目置かれるようになることも。男性は結婚を考えられる相手かどうかをいろいろな場面で見ているもの。安心して家庭を築けるような堅実さをアピールすることも大切ですね。■ おわりにどの失敗も1回の過ちで別れにつながるというわけではありませんし、早めに気付いて改善していくことで別れの回避につながります。どれも小さなことの積み重ねですから、負の連鎖を断ち切って良い循環に変えられるよう意識してみて。ついやってしまいがちな失敗を忘れずに、愛され続ける恋愛をつかんでくださいね!(白藤 やよ/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年08月13日なにかに失敗して、落ち込んでいる子どもの姿を見るのはつらいものです。「こんな思いをさせるくらいなら、失敗しないように導いてあげなければ」と考える親御さんの気持ちもよくわかります。一方で、「これからの人生において、つらいことや苦しいことはたくさんある。いまのうちに失敗を経験させるべき?」と悩むこともあるでしょう。今回は、「失敗したことがない子」にはどのような将来が待っているのか、また失敗することの大切さについて解説していきます。子どもは「失敗する機会」を奪われている!?現代では、「ちょっと壁にぶつかるとすぐに諦める」「打たれ弱い」「失敗を恐れて新しいことに挑戦しない」若者が多い傾向が見られるといいます。その原因として最も大きいのは「幼い頃からの環境」であり、日本の学校特有の教育方針にも問題があるようです。「日本の教育は、子どもたちから失敗の機会を奪っている」と指摘するのは、花まる学習会グループ「西郡学習道場」代表の西郡文啓先生。日本の教育では、失敗を避けて効率的に生きることを子どもたちに教える傾向が強く、社会に出てからもそれを求められるため、子どもたちは自然と「失敗したらいけないんだ」と思い込んでしまうのです。西郡先生は「日本の教育は、自分のやり方ではなく『正しいとされている』やり方を教えられる」と言い、「学校では、成功の方法は教えてもらえるが、失敗したあとの方法は教えてもらえない」と苦言を呈しています。そして、「失敗を奪っているのは教育現場だけではなく、親も知らず知らずのうちに子どもを失敗から遠ざけようとしている」とも話します。子どもから「失敗する機会」を奪い、それが正しいと信じているのが、「ヘリコプターペアレント」と呼ばれる親たちです。ヘリコプターペアレント過保護かつ過干渉な親の総称。わが子が失敗しないように見張り続け、困難に遭遇しようものならすぐさま飛んでいって助ける親を指す。すべての失敗や困難から子どもを遠ざけて、傷つかないように守るヘリコプターペアレント。その過剰な愛情は、子どもの内面的な成長や将来の成功の機会を奪います。「子どものために」失敗から遠ざけた結果、子ども自身の自立を阻んでしまっているのです。失敗しなかった子は「他人の判断に依存する」失敗を避け続けて成長した先に、いったい何が待ち受けているのでしょうか。『メンタルが強い子どもに育てる13の習慣』(講談社+α新書)の著者で、サイコセラピストのエイミー・モーリン氏は、「些細なことまですべて親が決めてしまう “ヘリコプターペアレント” に育てられた子どもは、基本的な意思決定能力すら備わらずに大人になってしまう」と述べています。ヘリコプターペアレントの子どもは、ほかの子どもたちに比べて圧倒的に「決断する機会」が減ります。そのため、ちょっとしたことでも自分では決められず、「ママ、どうしたらいい?」「パパはどう思う?」と、親や他人の判断に強く依存するようになるのです。また、幼少期に失敗を重ねなかったことから、「完璧な自分」しか認められない、自分を好きになれないなどのネガティブな価値観形成が見られるケースも多いそう。実際に、親がヘリコプターペアレントである人はうつ病になりやすく、人生への満足度も低い傾向が見られます。子育ち研究家の長岡真意子さんは、「失敗を恐れる完璧主義の人は、周囲に対しても完璧さを求める傾向が強くなり、相手に対して否定的・批判的になってしまう」と述べています。ゆえに人間関係がうまく築けずに、孤立してしまうのです。さらには、失敗したくないがために挑戦することを避け、自分が確実にできることにしか手を出さなくなることも。これではせっかく成長の機会が訪れても無駄になってしまいます。失敗をしたことがない子や失敗を恐れる子は、一見「おとなしい優等生」のように見えますが、自らの成長の機会を避け続けているため、どんどん周囲との差が開いてしまうのです。失敗は脳にとって最高のエクササイズ!前出の西郡先生は、「これからの時代を生き抜くための力を育てるには、『失敗』が不可欠」と断言しています。そして、「失敗をしたうえでの成功体験をもっている子どもは、わからないことそのものを楽しく感じる。その差が、将来の学力の差になる」とも述べています。できなかったことができたとき、前に失敗したことを克服できたとき、子どもは大きな快感を味わいます。その快感が、学習意欲や、もっと学びたいという向上心にもつながっていくのです。「失敗は脳にとって最高のエクササイズ」と話すのは、性別や年齢別の脳の違いを分析し、独自のマーケティング論を展開している(株)感性リサーチ代表取締役の黒川伊保子さん。黒川さんによると、失敗は脳の “直感力” を高めるそうです。「勘が働き、パッとひらめく脳」は、失敗がつくるものと言っても過言ではありません。また、『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(文響社)の著者で、進学塾VAMOSの代表である富永雄輔先生は、「親はつい成功体験を重視しがちだが、成功体験と同様に失敗体験も子どもの挑戦力を育てるためには欠かせない」と述べています。富永先生いわく「理想は、成功が51・失敗が49」。49の失敗体験があってこそ、51の成功がより生きるのだと考えましょう。私たち親は、つい「失敗しないように手助けしなきゃ」と考えてしまいますが、「その失敗が子どもの挑戦力につながる」と意識を変えなければならないのかもしれませんね。「あなたなら失敗しても大丈夫!」と励ましてわざと子どもが失敗するように仕向ける親はいませんが、「失敗しそうだな」と察知して事前に止めることを我慢するだけで、子どもにとっては成長のチャンスになることも。前出のエイミー・モーリン氏は、「手を出すことをやめ、『あなたなら失敗に耐えられる』と子どもを励ますことに心を注ぎましょう」とアドバイスしています。大事なのは、子ども自身が「自分で決められる」「失敗しても立ち直れる」という自信を身につけることです。自分で麦茶を入れようとしてこぼしてしまった、ふざけて走っていたら転んでしまった……。そんな子どもの様子を目にすると、とっさに「なにやってるの!」「まったくもう!」「危ないって言ったでしょ!」と強い言葉が出てきがちです。しかし、このような場合に必要以上に叱ってしまうと、子どもは「失敗は恥」だと感じてしまいます。子どもが失敗を恐れなくなるためにも、「次はどうしたらいいかな?」「今度はうまくいくように自分で考えてごらん」と、次のチャレンジにつなげられるような声かけを心がけましょう。また、失敗して落ち込んでいるようなら、親御さん自身の失敗談を話してあげるのも効果的です。失敗からどう立ち直ったのか、失敗しても結果的にはいい方向に物事が進んだ、など子どもの気持ちが前向きになるエピソードを話してあげるといいでしょう。大事なのは成功したかどうかではありません。一生懸命取り組むことや、楽しみながらやり遂げることのすばらしさを、自分の体験を通して学ぶことが、子どもの自信につながるのです。***親御さん自身も、「あのときの失敗があったからこそ、結果的に成功することができた」といった経験はありませんか?失敗を恐れずに、積極的にチャレンジする力を育むことは、お子さんの将来に必ずプラスになるでしょう。(参考)ウーマンエキサイト|なぜ親は子どもが失敗することを恐れるのか?【「ちゃんと失敗する子」の育て方 Vol.2】STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|過保護に育った子どもの恐ろしい将来。我が子の成長を奪う「ヘリコプターペアレント」現代ビジネス|メンタルが強い子の親が、子育て中絶対に「しないこと」があった!STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|失敗を恐れる「完璧主義」の子ども、なぜそうなった?4つの予防・改善方法All About|完璧主義の子供は成長に悪影響を及ぼす?子育てでの対処法PHPのびのび子育て 2020年8月特別増刊号, PHP研究所.STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|“49”の失敗体験が子どもの挑戦力につながる!過干渉にならない会話のコツ『これからの未来を生き抜くできる子の育て方』(2018年), 洋泉社MOOK.
2020年08月11日発達障害長男の中学受験わが家の発達凸凹の長男は、4月から大学附属の私立中学校に通っています。中学受験に向けてスタートしたのは小学6年から!初めての経験でまさにドタバタな1年間でした。そもそもなぜわが家が長男の私立進学を考えるようになったのか、受験勉強にはどのように取り組んだのかを連載シリーズでご紹介します。今回は第4話です!長男の集中力とモチベーション、どうあげる?Upload By スガカズ受験勉強に重要なこと――それは、本人に合った環境と、モチベーションが重要ということです。それはみんな同じだと思います。ただ、発達凸凹な長男にはその状態を維持するのが難しい…。平日は私が仕事をしているので、日中はもちろん、帰宅後もごはん、小学校の宿題、お風呂…と、慌ただしく、長男中心に支援することは難しい。その上、きょうだいが話しかけたりTVを見てしまったりもします。夏休みなど、長期休暇の時期は特に大事な時期と言われていたので、どうすれば私の目の届かないところで長男が勉強に集中できるのかを必死で考えました。Upload By スガカズ夏休みのある日、長男を連れて会社に向かうことにしました。片道1時間で、大人でも大変な中がんばってくれました。会社といってもオフィスの中に入れるわけではなく、会社のすぐ近くの休憩スペースに長男を連れて行きました。そこでは沢山の人が休憩・飲食・デスクワークをしています。「お母さんがランチで迎えに行くまでの3時間と、ランチが終わってから1時間勉強しようね」というルールにしました。この体験は長男にとって楽しいものになりました。とはいえ、すぐにやる気スイッチオン!となったわけではないのですけどね…。Upload By スガカズ大人に近づいた気分になって、さらに中学校に通うイメージがついた様で、本人が「明日もついて行く」と言いました。それ以降長期休暇時の日課になりました。本人の型にはまった環境を見つけてからは、塾、外(図書館など)、家庭の3つの環境で勉強する内容など、ルールを設けることにしました。Upload By スガカズUpload By スガカズ塾以外の勉強はマンツーマンです。もともと小さいころから運筆が苦手だったり処理速度が低いことから算数で途中式が抜ける傾向がありそうだったり、「旅人算」「食塩水」の問題など、図にすると解きやすい問題を敬遠しがちだったので、本人のレベルに合わせて問題を図を交えて解いてもらいました。直前までなかなか定着しなかったのですが、年末年始になってようやくやる気になり、解けるようになりました。苦手なことに取り組む姿勢が変わったのは、前回のコラムで紹介した言語聴覚士さんのお陰でもあります。この時期は年末年始。いよいよ本番目前になりました。これまで色々と右往左往しながらも勉強をがんばってくれている長男でしたが、家族はそれなりにストレスも抱えていました。次回は家族間で起こった受験ならではのトラブルについてお話したいと思います。
2020年05月28日夫がリストラされた、子どもが受験に失敗した、せっかく建てた家に欠陥がみつかった…。自分ではどうしようもない逆境やピンチに出くわすと、不安で不安でしようがなくなりますよね。「これから、どうすればいいの…」不安で心配で、途方に暮れることもあるでしょう。そんな時、どうすればいいのでしょうか?■家族のピンチが不安でしようがない…理由は3つ夫のリストラや子どもの受験失敗など、長い人生、いろいろな逆境やピンチに出くわすこともあるでしょう。そういった時、不安に押しつぶされそうになる一番の理由は、「自分ではどうにもできない」という不安。自分が原因ではない、自分の力が及ばない、自分ではコントロールできない逆境だから、一層不安になるのではないでしょうか。また、あなた自身の性格も影響しているのかもしれません。不安を大きく感じるのは、ある意味、慎重で計画的。用心深く、常に最悪を想定するような性格だからでしょう。そういった性格は、良いことより悪いことにフォーカスしやすく、少しでも悪い方に向いてしまうとすごく不安になる傾向があります。また、自分は微力で何もできないと思い込んでいる場合もあります。例えば、専業主婦の場合、夫がリストラにあうことは収入が途絶えることになりますから、とても不安ですよね。そういう人は完璧主義で、ちょっとしたミスも見逃せないタイプ。今の生活が脅かされることが苦手で、不安にかられてしまうのです。でも、自分が代わりに働いてしのぐという考えにはなかなかたどりつかない。それはきっと、「一家の大黒柱として働く自分」を想像したことがなく、そのような意識で仕事に向かった経験がないから、自分を過小評価しているのでしょう。■不安に負けないための4つのステップ自分ではどうにもできない逆境に直面し、不安で不安でどうしようもないという人は、以下の4つのステップをやってみましょう。ステップ1.不安になっていることを認識する人間は、不安を感じ過ぎると、そのストレスが怒りの感情に転換することが多いようです。子どもや物に八つ当たりしたり、失意の夫に怒りをぶつけても、何の解決にもなりません。まずは「自分は今、不安に思っている」ことを認めるのが最初のステップです。もし、理由のはっきりしないモヤモヤした怒りがこみ上げてきたら、「これは不安が原因じゃないのかな?」と自分自身に問いかけてみましょう。すると、自覚はなかったけれど、実はすごく不安に感じていることに気づけるでしょう。ステップ2.何がいやなのか、何が怖いのかを自分に問いかけ、書き出してみるもし、あなたが不安に感じていることが現実になった場合、何がいやなのかを想像してみましょう。例えば、夫がリストラされて今と同じ生活ができなくなるのがいやなのか、落ち込む夫を見るのがいやなのか、家族が離ればなれになって路頭に迷うのがいやなのか…。あなたが最悪と考える状況になった時、その中でもどういったことが起こるといやなのか「不安を細分化」してみましょう。ステップ3.最悪の状況を防いだり、改善できることはないか考える自分は一番何がいやで不安に感じているのか。それがわかれば、防ぐ方法や改善する方法を探ることができますね。例えば、夫がリストラされた場合は、失業保険がもらえないのか、その手続きはどうしたらいいのか、自分が働く方法はないか、親に援助をお願いできないか、行政に相談できるところはないか。そう考えると、最悪な状況になる前に、自分でもできる手立てはいろいろあるはずでしょう。ステップ4.自分でもできることに集中するステップ3でみつけた自分でもできることを、ただひたすら集中してやりましょう。一番不安な時って、何もせず、何もできずに、不安だ不安だと言うしかない時ですよね。でも、何かしらの対応をしていると、不安は軽減されていくでしょう。そうやって手立てを探し行動することで、予想できる一番最悪なことは避けられるようになるのではないでしょうか。■それでも不安になってしまうあなたへ、3つの対処法それでも、自分の力ではどうしようもなくて、不安からなかなか逃れられない時は、次の3つを試してみてください。・鼻歌を歌う・掃除をする・料理をする最近、「マインドフルネス」という言葉をよく耳にしませんか? 余計なことは何も考えず、ただ目の前にある今のことだけに集中して作業することで、心をリセットする方法です。頭の中をからっぽにすることで、一時的ですがストレス軽減効果があり、アメリカの大手企業や政府機関、学校などで取り入れられ始めています。無心になれるという意味で、写経や座禅なども効果的ですが、子育て中のママには「鼻歌を歌う」「掃除をする」「料理をする」が生活に取り入れやすいのではないでしょうか。少しでも不安を自覚したら、やってみるといいでしょう。あくまでも一時しのぎではありますが、少し心は軽くなるので、最悪な状況から浮上するきっかけになるかもしれません。不安を感じた時にやるべき4つのステップを繰り返していれば、よく言われる「心配事の9割は起こらない」説が実感としてわかってくるのではないでしょうか。その経験を積むことで、不安になってもその感情にさいなまれたり、悪い方向へ考えすぎてしまう癖は自然と改善されていくでしょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年10月04日自分に合った環境なら、「みんなと違う」は気にならないUpload By 楽々かあさんこんにちは。「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」著者・楽々かあさんこと、大場美鈴です。私は、発達障害の「障害」とは、その子の「個性」と「環境」の間にある…と考えています。ですから、本人側から環境に合わせる努力や工夫も大事ですが、自分が適応しやすい環境を選ぶことでも、「みんなと違う」が気にならなくなる場合もあると思います。現在中学2年生の長男は、私立中高一貫校を受験し、第一志望校に無事合格。自分の個性に合った環境で充実して過ごせるようになり、私はそこに「障害」を感じなくなりました。中学受験は、あくまで「環境選び」の1つの選択肢に過ぎませんが、独自の校風や教育方針などの「環境」が、その子の「個性」とぴったり合っていれば、少々個性的でも学校生活を楽しく過ごせるお子さんは結構いるように思います。ただし、私立中学の場合、特別支援学級設置校は現在全国で1校のみ(文部科学省H29年度資料より)ですし、障害者差別解消法による「合理的配慮」も「努力義務」の範囲になるため、基本的に「特別支援教育」や「特別な配慮」は、現状あまり期待できないと思っていた方がいいでしょう(※ただし、発達障害・不登校対応ができる学校や、公言せずとも一定の理解や配慮がある学校もあります)。そのため、まずは、入学の前提条件として、お子さんがある程度、特別な配慮がなくても教室で落ち着いて過ごせ、通常学級での授業や学級活動への参加に大きな支障がないことが必要な場合が多いと思います。また、将来の自立に向けて必要な、ソーシャルスキルや生活スキルを身につけるための発達支援(療育)・トレーニングは、必要に応じて医療・支援機関の手も借りながら、家庭が主体となって学業と並行して継続的に取り組んでゆく必要もあるでしょう(これは、公立中学の通常学級、フリースクール・ホームスクール等で学ぶ場合や、高校進学〜それ以降の進路を選択した場合も同じです)。その上で、もし、中学受験をお子さん自身が強く希望したり、ご家庭の教育方針と合うのであれば、様々な学校を実際に見学し、比較検討してみるといいでしょう。その際、うちの経験上、発達障害傾向のある子の場合、志望校選びの段階で偏差値や知名度などよりも、ずっと優先して考えた方がいいことがあります。環境の影響を受けやすい発達障害傾向のある子は、毎日の小さな負担の積み重ねが、いつの間にか、「適応できない」「努力では乗り越えられない」大きな障害物となってしまうこともあるからです。発達障害&グレーゾーンの子が中学受験を考え始めた時に、志望校選びのポイントを7つ、ご参考までに独自の「発達障害目線」で、2回に渡ってお伝えします。今回の<前編>では、その子の個性を活かしやすい、前向きな志望校選びのポイント4つです。文部科学省「特別支援教育資料(平成29年度)」より出典 : まずは校風です。校風とは「学校の雰囲気」という漠然としたものですが、校訓や募集要項やアドミッション・ポリシーなどで、「こういう子に来て欲しい」と学校側は意思表示していますから、学校の公式HP・資料請求などで、すぐに確認できます。そして、教育方針。私立学校は特色ある独自の教育を打ち出していることが多く、「サイエンス教育に重点を置いている」「国際教育に力を入れている」「スポーツの強豪校である」「情操教育を大事にしている」…などなど、学校自体も個性的です。つまり、「学校の個性」と「その子の個性」がピッタリ合っていれば、同じ子の同じ部分が短所から長所に変わることも。例えば、うちの長男の「空気が読めない」という部分を、現在の中学では「積極的に自分の意見が言える」と肯定的に高く評価してくれます(こういった学校の考え方は、建学の精神、校訓や募集要項、過去問等にもハッキリ表れていました)。そして、凸凹差が大きくても、特定の分野に興味関心が高い子、一芸に秀でた子、一つのことに集中できる子等を歓迎し、得意分野を伸ばしてくれる教育方針とマッチすれば、「できる子」として扱ってもらえる可能性も高いでしょう。また、留学生や帰国子女を積極的に受け入れるなど、多様な個性や文化背景のある生徒が集まる学校や、博愛精神を大事にする学校などでは、多様性を認める教育がなされ、多少の個性やものの感じ方・考え方の違いは、大らかに受け容れてもらえることも。こういった、個性的な生徒を求めている学校は、「推薦・AO型入試」などを実施している場合も多いので、入試方式も早めにチェックしておきたいところ(推薦・AO型入試は、説明会への参加、事前の資料準備や面談、面接練習などが必要なことが多いです)。出典 : 学校の規模も、発達障害傾向のある子にとっては、大事な要素だと思います。感覚過敏があると、教室でのザワザワ音や他の人の動きなどが気になってしまい、負担が大きくなります。うちの長男は「人が多ければ多いほど、集中できない」とのこと。また、グレーゾーンの次男も人の顔と名前が覚えにくく、学級数が多い小学校ではクラス替えによる負担が大きく、対人関係でなかなか自信が持てませんでした。こういった子は、小規模校や少人数クラス編成の学校のほうが負担が少なく、落ち着いて過ごせる可能性が高いでしょう(ただし、クラス数が少ないと、いじめやトラブル等の際にクラス替えによる解決が難しくなることも。また、少人数でも静かとは限りません)。そして、中学では小学校と違い、担任の先生がずっと同じ教室にはいないので、大人の目が届きにくくもなります。また、集団の規模が大きくなればなるほど、「個別に、柔軟に」は、物理的に難しくなるでしょう(ただし、「干渉されない大規模校のが気が楽」「ビシッと管理されるほうが落ち着く」という子もいると思うので、一概に大規模校が合わないとは言えません)。そのため、小規模校や少人数クラス編成の学校は、アットホームな雰囲気で先生方も生徒一人ひとりの顔を覚えやすく、目も届きやすいでしょう。また、大規模校でも、副担任制の採用や少人数授業や補習制度など、教員の配置が手厚く面倒見の良い学校も。生徒数・クラス数・教員数も、学校の公式HPや学校案内・募集要項等に大抵記載されています(ただし、入試の際の募集定員数と実際の在籍生徒数がかなり違う学校もあるため、「実際のところ」も、よくご確認を)。出典 : 思春期は、いわゆる「フツーの子」でさえ、身体面・精神面で不安定になりがちです。ましてや発達障害傾向のある子は、環境の変化に敏感なことも多く、心身に大きな負担のかからない、安定した生活環境が大事だと思います。ただし、設備の「体感」は公式HPや学校案内だけでは掴めないので、実際にお子さん自身が見学会や文化祭・体験授業等に足を運んで確認してくるのがいいでしょう。学校の設備面のチェック・ポイントは…・エアコンの設置・稼働状況(各教室の他、体育館や部活動の施設なども)・教室環境(教室の広さ、机と机のパーソナルスペース、教室前方のモノや掲示物の配置など)・教室の照明、黒板・ホワイトボードの色(視覚過敏やLDのある子に見やすい色・明るさか)・個人ロッカーの有無(忘れ物の多い子、体力に不安のある子等は、「置き勉」の可否)・保健室や図書室、自習室やオープンスペースの有無(静かに休息できる場所はあるか)…など、「その子にとって特に負担がかかりやすい部分」を重点的に、よく見ておくべし!また、味覚や触覚過敏で偏食傾向のある子は、食の選択肢がある、弁当持参や学食・購買が充実している学校などが、負担が少ないでしょう。その中学のランチはどうなっているか、学園祭などで在校生に「お昼、どうしてますか?」って聞いてみるのもテ。それから、一般的には楽しいハズの行事・イベントも、「いつもと違うこと」が多いと負担になる子もいるでしょう(ただし、私立は運動会や各種セレモニーなどの事前練習等はほとんど行わないか、あっても効率的な場合が多いと思います)。年間行事予定も、学校HPや学校案内に大抵写真付きで載っていますから、一緒に眺めて「こんな行事があるんだね」「修学旅行はここに行くんだね。大丈夫そう?」等、親子で話し合いながら、お子さんの反応を見ておくといいでしょう。出典 : 傾向のある子は特に、ICTの導入状況はよく確認しておきたいポイントです。ICTが全校で導入され、iPadやPCが一人一台使える環境なら学習への負担が減りますし、特別な許可も必要ないので「〇〇くんだけズルイ」だなんて思われることもありません。また、ICTが普及していれば、校内の無線LANや電子黒板等も整備され、先生方もデジタルツールに慣れているので、デジタル教科書や電子辞書の使用、作文・課題のワープロ提出、ノート代わりの黒板の撮影なども、柔軟に理解されやすいと思います。長男の学校の場合、全校生徒1人1台iPadを所有し、授業中の電子辞書アプリの使用や、課題のワープロ打ち提出などは、特に先生の許可も必要なく、発達障害のある・なしに関係なく「みんなフツーにそうしてる」とのこと。そして、学習面では、授業内容やレベルなど「何を学ぶか」も大事ですが、「どう学ぶか」の学習手段・方法のほうが、より重要なポイントだと私は考えます。先生が一方的に話して、ひたすら黒板を写す…という伝統的な講義型の一斉授業だけでは、負担が大きかったり集中できなかった子も、「その子に合った学び方」なら、学習意欲と学力を大きく伸ばしてもらえる可能性も。多様な学習手段・方法の例は、ICTの活用の他にも…・実験やフィールドワークなどの体験型・探求型の学習・教科を越えた問題解決型の統合的な学習・言葉で学びをアウトプットするプレゼンテーションや、ディベート形式の学習・少人数授業、習熟度別クラス編成、個別課題や補習など、それぞれのペースや到達度に合わせた学習…など、近年様々に試みられていますが、その学校で取り入れている中で「その子に合った学び方」があるか、じっくりチェック。学校側が柔軟に新しい方法を取り入れてアップデートし、「学び方」の選択肢が多ければ、その子の凸の強みが活かせるチャンスも増えます(「その子に合った学び方」は何かが分からなければ、事前に専門家に相談し把握しておくといいでしょう)。また、柔軟性・合理性の高い学校なら、個別の事情に合わせて、ちょっとした私物の持ち込みや学用品のカスタマイズ程度なら、気軽に理解が得られることも。学習環境の確認は、小学生向けに体験授業などを行う学校も増えているので、気になる学校があれば参加してみるといいでしょう。その子の個性を活かしやすい環境を…出典 : 今回の<前編>では、「発達障害目線」から「こんな環境なら、その子の個性を活かしやすい」という、私立中学の志望校選びの前向きなオススメポイントを中心にお伝えしました。次回<後編>では、入学の学校生活を考えると「ちょっと不安な点・心配な点」に対して、押さえておきたい現実的なポイントを中心にお伝えします。大場美鈴/著『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法』2016年/刊/ポプラ社
2019年09月20日「これからの時代を生き抜くための力を育てるには、『失敗』が不可欠なんです」と言うのは、花まるグループ「西郡学習道場」代表の西郡文啓(にしごおり ふみひろ)さん。そう言われても、そもそも論として、「失敗が怖い」筆者は、わが子に失敗をさせてあげる胆力(心の余裕)がありません。どうしたら良いのでしょうか? 「Vol.1 “良い大学”では生き抜けない時代。子育ての新しい道筋は?」 の続きです。「いまの学校教育が育てているのは、“受験に合格する力”です」と語る「花まる学習会」グループの西郡さん。AIが進化して答えのない時代に、いま、子どもに、本当に必要な力を、どう育てていけば良いのでしょうか?■“成長”の前には、必ず失敗や困難がある「みなさんも、自分の人生を振り返ってみれば、『自分が成長したな』『壁を乗り越えたな』と感じたときには、その前に必ず失敗があったのではないでしょうか?」と西郡さんは言います。たとえば、部活動で試合に負けて、その悔しさをバネに練習をがんばったとき、大人になってからは、お客様に叱られる、大きなミスをする。そうしたことを乗り越えて、何かを成し遂げたとき。「そんなとき、自分の成長を感じた方も多いのではないでしょうか?」(西郡さん) 成長は、失敗や困難の先にある。失敗ではなく、その先にある成長の方に意識を向けられるようになってくると、いま、目の前にある「失敗」は、成長のためのジャンプ台に見えてくるのかもしれませんね。…と、そんなことを書いてみてはいる筆者ですが、じつは最近、仕事で大失敗をして、ただいま激しく落ち込んでいます。そんななか、「失敗は、ジャンプ台」なんていう気分には、じつは、まったくなれません(涙)。■「失敗」を避ける日本の教育失敗恐怖症ともいえる筆者。「なぜ、自分はこれほどまでに失敗が怖いのか?」ということを理論的に知ることも、失敗恐怖症を和らげるのに役立つかもしれません。従来の日本の教育では、なるべく「失敗」を避けて効率的に生きることが良しとされています。良い大学に入れるように、テストで良い点を取るための勉強をする。「成功の方法は教えてもらえますが、失敗したあとの方法は教えてもらえないのです」(西郡さん)そこには、「失敗」をして遠回りする時間の余裕がないという、致し方ない側面もあります。試験で点数を取るためには、知識を効率よく詰め込む必要があります。「そのため、自分のやり方ではなく、『正しいとされている』やり方を教えられるのが日本の教育なのです」(西郡さん)現在の教育のあり方そのものが、「失敗」を排除する方向にいきがちである。そういった認識を持っておくことが、子どもの失敗を許容できる母への第一歩なのかもしれませんね。■なぜ、うちの子は「失敗」を嫌がるのか?しかし、西郡さんは「『失敗』を奪っているのは教育現場だけではありません。親も、知らず知らずのうちに、子どもを失敗から遠ざけようとしています」とも、言います「親の接し方で、子どもは違ってきます。たとえば、子どもに対して『これはこうでしょ!』と上から目線で伝えるのではなく、『もっとよく見て、これはどうなると思う?』と、示唆的に考えさせるような会話をすることが大切です」(西郡さん)問題を解けなければ、叱る。正解すれば、褒めるという教え方では、子どもはできないことに焦りや不安を感じてしまいます。「失敗をした上での成功体験を持っている子どもは、わからないことそのものを楽しく感じます。その差が、将来の学力の差になるのだと思います。『わからないからおもしろいんだよ』と、繰り返し伝えてあげてください」(西郡さん)。■「できちゃった」が「またやりたい」を生む西郡さんがおっしゃる、「わからないからおもしろいんだよ」と子どもに言える母である、という境地。母であるなら、ぜひとも辿り着いてみたいものです。けれども、現在の筆者は辿り着けていません(涙)。どうしたら良いのでしょうか? 「そもそも、学習とは、ひと言で表せば、『できなかったことをできるようにすること』なんです。『できなかったこと』が、『できちゃった』とき、子どもは大きな快感を味わいます。そして、より勉強をおもしろいと感じるようになり、明日もやりたいという『学習意欲』が生まれます」(西郡さん)やはり、その根底には、『失敗』があります。たとえば、問題が解けなかった。その後、どうすれば解けるようになるか考えて試行錯誤し、最終的に正解を導き出すことで、「やった!」「解けた!」という大きな達成感が生まれるのですから。「その感覚が楽しいから、また勉強をがんばります。そして、もっともっと学びたい、いろいろなことを知りたいという『向上心』が生まれるのです」(西郡さん)■子どもが「明日またがんばろう」と思えるためには「『学習意欲』と『向上心』。この2つを得ることができれば、どんな子も伸びていきます」(西郡さん)。「学習意欲」と「向上心」と書くと難しく感じるかもしれませんが、要するに「明日またやろう」「より良くしよう」という気にさせることだそうです。そのために大切なことは、大人が「できなかったことができるようになっているか」という部分に着目してあげること。「つまり、他人ではなく、以前のその子自身と比べて伸びているかどうかが重要なのです」(西郡さん)昨日の自分にはできなかったことができちゃった。それが楽しいから明日もまたやりたい。「この連鎖が、何よりも子どもを成長させていくのです」(西郡さん)<「失敗する子」の育て方>1)これからの時代を生き抜く子を育てるためには、「失敗」が不可欠2)「できちゃった」が「またやりたい」を生む3)その子自身の成長に注目してあげると、学習意欲と向上心が育つ■花まる学習会/西郡学習道場代表 西郡文啓さんの新著 『ちゃんと失敗する子の育て方』 高濱 正伸、西郡 文啓 (著)/総合法令出版 1,300円(税抜き)●高濱 正伸さん花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長・算数オリンピック委員会理事。1959年熊本県生まれ。東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』『算数脳パズルなぞぺー』など、著書多数。花まる学習会公式サイト: ●西郡文啓(にしごおり ふみひろ)さん1958年生まれ。熊本大学教育学部卒業。花まるグループ内に「子ども自身が自分の学習に正面から向き合う場」として「西郡学習道場」を設立。現在「官民一体型学校」として指定を受けた小学校「武雄花まる学園」にて、学校の先生とともに、小学校の中で花まるメソッドを浸透させていくことに尽力中。高濱さん曰く、「私が経営者という立場で運営部分に頭を働かせているときも、彼はただただ、子どものことだけを考えてきた人間です。頭のてっぺんから足のつま先まで、根っからの教育者で、どんな子でも一度も見放したことはありません」。
2019年08月19日映画『ヒンディー・ミディアム』が、2019年9月6日(金)より全国で公開される。インドの受験事情がテーマ超学歴社会と言われるインド。そんな国の“お受験"が『ヒンディー・ミディアム』のテーマ。主人公は下町で洋品店を営むラージと妻のミータ。ラージは、家族想いだがどこか抜けたところがあるキャラ、ミータは学歴コンプレックスゆえ思い込みが激しい。学歴は無いが、可愛い娘ピアの将来のために進学校に入れることを決心。そんな夫婦の姿を笑いあり感動ありで描く。英語が何より重要学歴社会のインドでは英語が超重要。映画のタイトルともなるヒンディー・ミディアムとは、ヒンディー語で授業を行う公立学校のこと。そして、英語で授業を行う私立の名門校のことをイングリッシュ・ミディアム(English Medium)という。ラージとミータは娘をイングリッシュ・ミディアムに入学させようと奮闘する。受験には住居も重要面接では居住地ももちろん評価される。その情報を得たラージとミータは高級住宅街にお引越しを決意する。受験には親の教育水準も重要引っ越したものの、英語で話せないと全く相手にされないという厳しい現実に直面。ラージとピアのふたりは“お受験"のためお受験クラスにも入学。面接のノウハウや試験のコツを学ぶ。神頼みまで駆使しながら娘のために全力を尽くすものの、結果は全滅…。受験には低所得者層のための優先枠も?進学校にも低所得者層のための優先枠があるという。そんな“禁断の手口"があることを教わり、夫婦は藁をもつかむ思いでスラム街にお引っ越し。ラージは慣れない工場仕事に失敗ばかりで、ミータはスラムの暮らしに大混乱。だが、ふたりは次第に周囲の人たちと打ち解け始めていく。そんな二人が“お受験"の行方と、夫婦がドタバタのすえに出す答えとは…?イルファーン・カーン主演主演はイルファーン・カーン。アーミル・カーン、シャー・ルク・カーン、サルマン・カーンについで第4のカーンと言われる。国際的にも知名度が高く『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』では主人公のパイの成人役、『ジュラシック・ワールド』ではパークの所有者を演じてヘリを操縦した。なお、『ヒンディー・ミディアム』の続編となる「Angrezi Medium」(=授業を行う学校"の意味)が2020年春インド公開に向けて進行しているという。イルファーンが引き続き主演を務めるが、どうやら別の家庭のお話しとなる模様。『ヒンディー・ミディアム』あらすじ&作品詳細受験のために高級住宅地に引っ越し&面接の猛勉強…なのに全滅?そんなとき、低所得者層のための優先枠があると…デリーの下町で洋品店を営んでいるラージ・バトラは、妻のミータと娘のピアの3人暮らしている。可愛い娘の将来のため、ラージとミータは進学校に入れることを決意。面接では親の教育水準や居住地までも評価されることを知る。学歴は高くないラージとミータ。2人は娘のために高級住宅地にお引っ越し。本格的に面接に臨むものの、結果は全滅してしまう。落胆する2人だが、進学校が低所得者層のために入学に優先枠を設けているという情報を得る。追いつめられたラージたちはスラム街に引っ越して優先枠での入学を狙う作戦にでるが…映画『ヒンディー・ミディアム』原題:Hindi Medium監督:サケート・チョードリー脚本:ジーナト・ラカーニー、サケート・チョードリー出演:イルファーン・カーン、サバー・カマル上映時間:132分配給:フィルムランド、カラーバード
2019年07月26日堀江貴文(46)が3月10日、AbemaTVの企画で挑んだ東京大学受験に失敗したことを発表した。『堀江メソッド』と名付けた勉強法を実行して一次試験の足切りは免れたが、二次試験の結果が振るわなかった。番組では、堀江と一緒に若手タレントが半年間の勉強で東大を目指した。明治大学卒のグラビアタレント・わちみなみ(24)は合格したら「東大の赤門の前でグラビア撮影がしたい」と語っていたが、センター試験のボーダーラインに届かず二次試験を断念。わちは「もう一度受けたい」と再挑戦の意思を見せている。近年、有名人がこうした大学受験に挑戦するケースは多い。ロンドンブーツ1号2号の田村淳(45)も2018年、AbemaTVの企画で青山学院大学を受験している。大学受験の理由について、田村は「中学校から全く勉強してこなかったため、知識や学力にコンプレックスを持っている。44歳になる今、勉強したいという意欲が湧いてきた」と語っていた。またオードリーの春日俊彰(40)は、2017年にテレビ番組の企画で東大を受験。あえなく不合格となったが、のちに「このままじゃ終われない」と負けん気を見せ、自費で予備校教師を雇い受験勉強を続けているという。2015年に73歳で駒澤大学に入学した萩本欽一(77)の目標は「ボケ防止」だ。「勉強には目的があったほうが楽しい」と、大学合格を目標にしていた。もちろんその背景には、挑戦が話題作りになるという考えもあるのだろう。だが前述の通り、先にあげた全員が受験勉強を楽しんでいるようなコメントをしているのだ。こうした風潮は、一般人の中にも増え始めているという。「ネットでも趣味でセンター試験に挑戦した人の声が上がっていますが、私の知り合いも社会人になってから高校時代の友だちと受けていました。すると昔はあれだけ嫌だった試験が、楽しいらしいんです。『もし落ちたら…』というプレッシャーがないこともあるのでしょうが、それ以上に義務ではなくイベントとしてとらえられることが楽しさにつながっているようです」(30代男性)有名人のこうした挑戦は、学ぶことの本当の楽しさを教えてくれているのかもしれない。
2019年03月11日編集部:学研キッズネット編集部学研キッズネットfor Parentsの記事からわかった、すくすく伸びる子どもたちのために本当に大切なことをふり返る特集第3回のテーマは「学び」です。毎日の学校生活で、子どもたちはさまざまなことを学んできます。「学ぶことは楽しいよ!」自信をもってそう伝えられれば良いのですが、実際の生活では宿題をやらない子どもにヤキモキ、なかなか「やる気」を出さない態度にモヤモヤ、この子の興味はどこにあるの?なんて思うこともしばしば。子どものやる気スイッチを押すのは何なのでしょうか。そもそも「学ぶ」って何なのでしょう。毎日の学習の中に少しでもワクワクした要素が加わるのなら、子どもだってきっと日々が前向きなものになるはず。そのためにわたしたちには何ができるのでしょうか。このページの目次「学び」とは、なんだ?失敗なくして成長せず。失敗は学びの醍醐味「体験」と「待ちの姿勢」で子どものやる気スイッチを探そう親も好きな世界に没頭しよう!1.「学び」とは、なんだ?ひと口で「学び」と言っても、その形や解釈はざまざま。でも、授業で先生の話を聞いてノートをとる、知識をためていくような学びとは違ってきているようです。「遊びのなかでも何かに気づいて、結果として何かを学び身につけてほしい」。東京都港区にある学童保育「クランテテ三田」の校長を務める温井伸明さんは「学び」とは〈「遊び」×「気づき」〉だと考えます。「気づきを得るには、たくさんの失敗と成功が欠かせません。失敗することを嫌がって成功できそうなことしかしないのはもったいない。子どもたちが挑戦したくなるような工夫を遊びのなかに紛れ込ませて『たくさん失敗したけど面白かった』と言わせたい」■遊びの中に気づきを!子どもたちの頭を刺激するサイコロゲーム「子どもがやる気になる学童教室メソッド」(温井伸明さん)次は「探究学舎」の塾長宝槻泰伸さんの言葉。「驚きと感動は子どもだけではなく、大人も、もっと言うと人類の心に火をつけると思っています。人類は驚きと感動にうえているんです(笑)。でも、驚きと感動だけだとエンターテインメントになってしまいますから、教育として間違いないという、共感とか確信が必要です」。こうして授業で心を動かされた子どもは、家に帰ったあとも自分で学んだことを自分なりに追及していくようになると言います。■驚きと感動の種をまき、子どもの知的好奇心に火をつける 探究学舎第2回探究学舎塾長・宝槻泰伸さんインタビューより「相互に影響を受けて仲間とディスカッションすることによって、自分の殻を破ることができ、良い学びを得る」ことができると言うのは株式会社ドコモgacco代表取締役社長 伊能美和子さん。■「オープンなオンライン教育で新しい学びを創造する」株式会社ドコモgacco代表取締役社長 伊能美和子氏インタビュー第3回学びが遊びの発展形ともいえること、学びには人を夢中にさせる何かがあるということはよくわかりました。それでも日々の学習のすべてにドキドキわくわくするのは難しい。いやいや勉強する(あるいはしない)子どもに保護者はどう接したらよいのだろうと考えるとき、松井美香先生のこの見方は、1つのヒントになるのではないでしょうか。「アドラー流で考えるのであれば、『勉強は本人の課題であって、親の課題ではない』のです。親が肩代わりするものではないと考えます。勉強するかしないかを最終的に決めるのは、あくまでも子ども本人。そしてその結果の責任を負うのも本人。勉強しないで将来困るのは本人であって、保護者ではありません。」■自ら勉強する子になってほしいのなら・・・前編■自ら勉強する子になってほしいのなら・・・後編「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)2.失敗なくして成長せず。失敗は学びの醍醐味先ほど登場した温井伸明さんが「失敗することを嫌がって成功できそうなことしかしないのはもったいない」と言うのはなぜでしょうか。それは、「成功」だけでは「気づき」に結び付きにくいからといえます。「気づき」に結び付かなければ、「成長」もしません。大事なのは「成功」ではなく「成長」。成長し続ければそのうち成功します。だから「失敗を悪いもの、嫌なものと思わないで下さい」と宮本哲也先生は言います。■挑戦するということ「賢い子どもの育て方」(宮本哲也先生)そもそも「失敗」か「成功」かにこだわるのは、結果に注目しているから。挑戦したからこそ失敗したのだと考えれば、子どもの「失敗」に対する見方も変わるはず。「挑戦した、そのこと自体に価値があるのです」と語るのは松井美香先生です。■失敗を恐れずチャレンジする心を大切「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)失敗を恐れずチャレンジする力を『失敗力』と定義するのが中曽根陽子さん。将来のAI時代を生き抜くためには絶対に必要な力だと言います。■失敗できない人は、成功できません「AI時代を生き抜くために 『失敗力』を育てる6つの栄養素」(中曽根陽子さん)3.「体験」と「待ちの姿勢」で子どものやる気スイッチを探そう「うちの子はなんにも興味を持たない」「いつになったらやる気になるの?」そんな悩みをもつ保護者も多いことと思います。子どもの「好き」がわからない、そんなとき保護者ができることの1つは体験させること。もう1つは待ちの姿勢に徹すること。まずは「本物の体験」の大切さを説く言葉から紹介します。写真提供:国立天文台2016年撮影「子どもにとって『興味のある・なし』というのは、『知っているか・いないか』とほぼ同じ意味なので、まずは実際に自分で体験して知ることが、興味をもつことへの第1歩になります。」「子どものころになにを経験するかというのはとても大事だと思います。できる限り本物や、自然現象に接する機会をつくり、どれだけ子どもの興味や可能性を引き出せるかが、保護者や大人たちの務めだと思います。」と語るのは国立天文台の縣秀彦准教授。■星空は科学への入り口国立天文台が伝える星の魅力第3回国立天文台縣秀彦准教授インタビューより「お子さんを連れてきたときに、保護者の方もいっしょに体験してほしいと思います。子どもだけに『やってごらん』とやらせるのではなく、保護者もいっしょにやってみる。そのときに「おもしろいね」と声をかけるだけでなく『なんでだろう』と子どもに伝えてほしいと思います。」■体験が科学する心をはぐくむ板橋区立教育科学館にきく科学館の楽しみかた第4回板橋区立教育科学館持永雅之館長インタビューより「グリコードに夢中になっている姿を目の当たりにして思ったんです。好きなことをやっているときの子どもって、本当に夢中にやるんだなって。そういう瞬間が、もしかすると学びにつながるのではないかと思います。……『ご飯だよー』と言っても無視してなにかやっているようなときがヒントになるんじゃないでしょうか。」■お菓子でプログラミング!?次世代の遊びで子どもたちの想像力をはぐくむ――玉井博久さんインタビュー第4回江崎グリコ株式会社・玉井博久さんインタビューより「子どもを信じて待つことが大事」というのは探究学舎の塾長、宝槻泰伸さん。「子どもの成長には個人差があるので、待つということがとても大切なんです。なにか投げかけたけれど全然反応がなくても、すぐにダメなのかなと思わずに、いつかは絶対に子どもの心に火がつくと信じて待つことが大事だとわたしは思います。」■驚きと感動の種をまき、子どもの知的好奇心に火をつける 探究学舎第3回探究学舎代表取締役社長・宝槻泰伸さんインタビューより人はいつか必ずやる気スイッチを押すときが来るから、それまで自己肯定感を育てながら待つように説くのは親野智可等先生です。「待てる親であってください。待てない親は子どもができないことに目を瞑ることができずに、毎日ガミガミ叱り続けます。それによって、子どもは自己肯定感が持てなくなり「ぼくはダメな子だ」と思い込むようになります。すると、やる気スイッチが入りそうなときにも、「これをがんばってみたい。でも、どうせぼくはダメだろうな」となって、今ひとつスイッチが入らないままになってしまいます。」■やりたいことが見つかってスイッチが入ると人は変わる「子どもが伸びる親力」(親野智可等先生)4.親も好きな世界に没頭しよう!子どもに夢中になれる世界を持ってほしいと強く願っておぜん立てしても、わたしたちが遠巻きに見ていたら、子どもはその冷めた気持ちを感じ取ってしまいます。結局は、親の背を見て子は育つということで、親が楽しく夢中になって学んでいれば、子どももなんだかわくわくして引きこまれてしまうようです。「わたしが最近気になっているのは、自分が試さないで子どもにだけやらせる保護者が増えていることです。(家庭でできる最良の方法は)子どもが『なんで?』と聞いてきたら、保護者の方が『なんでだろうね』と答えてあげること。『そうだね』『どうしてだろうね』『じゃあ、ちょっといっしょに考えようか』という会話があるかどうかが大切です。可能であれば親子で発見や知識を共有する時間をつくってあげて欲しいですね。」■科学教育で子どもの創造性と社会性をはぐくむ サイエンス倶楽部第4回株式会社サイエンス倶楽部専務取締役・広永雅史さんインタビューより「ぼくたちは経験上、保護者が前のめりに学んでいるほうが、子どもは学びに積極的になると感じています。大人が『えっ、なにこれ!?』と夢中になっていて、保護者の背中から子どもがのぞきこんでいるくらいのほうが、子どもはぐっと興味を持つんです。どんな体験でもいいところはたくさんあると思うので、そのいいところを保護者が積極的に見つけていくと、子どもも、『ああ、そんな面白いこともあるんだ』と自分で考えて、気づいてくれるのではないかと思います。」■ワクワクの学び体験が子どもの未来を変える。 Gifte!がプロデュースする本物体験とは第2回Gifte!菅野高広校長インタビューより「いっしょにやることも大事です。保護者の方がおもしろいと思っていることを、子どもがおもしろいと思えばいっしょにやればいいと思います。もし子どもが興味をもたなくとも次から次へと出していけば、どこかで食いついてくることがあるでしょうし。■驚きと感動の種をまき、子どもの知的好奇心に火をつける 探究学舎第3回探究学舎代表取締役社長・宝槻泰伸さんインタビューより自身の経験から保護者が楽しむことをすすめるのは、ねんど造形作家でありエデュテインメントアーティストの岡田ひとみさん。「わたしが物づくりに興味を持ったきっかけは母の影響が強いと思います。母は洋裁が得意で、わたしとおそろいの服をわたしのお人形用にも作ってくれるような人でした。母が楽しそうに作っている姿をそばで見ていて、自然とわたしもやってみたいなと思うようになったのです。子どもって大人が何か楽しそうにやっていると、とても興味を示します。ですから『今年の自由研究は何にしようか』というとき、親もいっしょに楽しめるものを探すといいのではないでしょうか。たとえば親が昆虫好きなら、いっしょに森へ昆虫採集に行ってみるとか。親が目をキラキラさせて昆虫を追いかけている姿を見たら、子どものほうもきっとワクワクしてくると思います。」■親もいっしょに、子どもと自由研究を楽しんで!岡田ひとみさん(ねんど造形作家/エデュテインメントアーティスト)「まずは親自身がいろいろな世界をひらいて、そこに子どもを連れて行くことだと思います。自分の趣味でもいいですし、なんでもいいと思います。大切なのは、親自身が自分の世界を持つことです。」■つながり依存研究の第一人者にきく、子どもとSNSのリアルな関係 筑波大学土井隆義教授インタビュー第4回子どもの成長に必要な親の姿勢は、外界に対する好奇心に満ちた幼少時こそ思う存分遊ばせ、それなりに成長して身近な外界に好奇心の対象がなくなってくる頃にこそ、大人もいっしょになって子どもと遊びや学びの世界を広げ、体験するというものであるように思います。さて、次回は「子どもとICTのふさわしいつきあい方」に焦点をあてていきます。次のページスマホやデジタル。依存を防ぎうまく付き合うにも「自己肯定感」と「親子の会話」がカギ学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年12月21日2018年12月11日(火)、「株式会社ロッテ」よりがんばる受験生を応援する“受験応援商品”が発売されます。毎年人気のシリーズで、2018年は「クランキー」と「トッポ」が開運・ご利益を感じるデザインに変身。プチギフトに喜ばれることでしょう。運気UP間違いなし「受験応援!クランキー<袋>」「クランキー」で受験生を応援!サクサク食感が楽しい「クランキー」は株式会社ロッテの人気商品。“受験応援”バージョンには、袋のパッケージにげんかつぎの言葉が入っていたり、“桜咲く”をイメージさせる満開の桜が描かれています。袋を開けると、なかには一口サイズの「クランキー」が個包装になっています。「ご利益」をテーマにした、思わずくすっと笑ってしまうダジャレの応援メッセージが8種類印字されています。商品詳細発売日:2018年12月11日(火)発売地区:全国(コンビニエンスストア・駅売店を除く)内容量:127g(個包装込み)価格:オープン価格(想定小売価格:税抜 313円前後)おみくじ付き「受験応援!トッポ<袋>」「トッポ」を食べて勉強の息抜きに1994年から販売され若い女性を中心に大人気となった「トッポ」も“受験生応援”バージョンに変身。「トッポ」はなかにチョコが入っているので、手にチョコが付かないですよね。勉強の息抜きに甘いものが欲しくなったときにぴったりです。「受験応援!トッポ<袋>」には、8袋入っておりそれぞれの個包装のパッケージはおみくじ風のかわいいデザインです。もちろん良いことしか書いていないおみくじなので、受験生には嬉しい贈り物になりますよ。また、おみくじの運勢を書きこめる白紙のものも入っているので、友達や家族への応援メッセージを書いて渡してみませんか。商品詳細発売日:2018年12月11日(火)発売地区:全国(コンビニエンスストア・駅売店を除く)内容量:8袋入価格:オープン価格(想定小売価格:税抜 313円前後)毎年大人気!ロッテの“受験応援”商品2017年:「サクサクすすむ」受験応援シリーズ2017年は「サクサクすすむ」をテーマにした「受験応援!トッポ」「受験応援!クランキー<袋>」が登場しました。メッセージを書き込む欄が大きく、多くの受験生が贈り物として応援メッセージと共にお菓子をいただいたそう。2016年:「めざせ合格!」シリーズ2016年は「めざせ合格!」シリーズとして、「めざせ合格!コアラのマーチ」「めざせ合格!トッパ」「めざせ合格!クランキー受験応援パック」「めざせ合格!受験応援のど飴(袋)」の4種類を販売しました。大人気!「コアラのマーチ」の受験応援シリーズ株式会社ロッテのロングセラー商品「コアラのマーチ」も過去“受験応援”シリーズに数回登場した人気商品です。「コアラは寝ていても木から落ちない」ことから縁起の良いお菓子として受験生から支持されています。2013年:「HKT48」とタイアップ株式会社ロッテでは人気の企業やタレントとコラボレーションすることも。2013年には人気アイドルグループ「HKT48」とタイアップし、「がんばるキミへ!HKT48ボトルガム」と「がんばるキミへ!HKT48のど飴」を販売し好評だったそう。2018年もロッテのお菓子で受験生を応援して毎年受験生を応援してきた株式会社ロッテは、2018年も「サクサク願い叶う!?」をテーマに、がんばる受験生を応援します。最後の追い込みをかける受験生に、エールを贈りましょう。
2018年12月05日キッズネットサポーター:ゆきこ予定より早く、算数のみ入塾子どもが小学5年生の11月。塾主催の適性検査型の無料模試を受けたら、答案返却の面談で冬期講習の受講をすすめられました。そのときは塾に入ることをまったく考えていませんでしたが、お試し価格でお得だったうえに、帰省の日程と重なっていなかったので何かの縁かなと思い、気楽な気持ちで受講することにしました。子どもはこの冬期講習を楽しんだものの、2月に習い事のイベントが続けて行なわれることもあり、けっきょく入塾はしませんでした。そうなんです、中学受験を考えつつ、小5の2月になっても2つの習い事を続けていたのです(2つのうち1つは6年生9月まで、もう1つは入試シーズンも休まず、小学校卒業の3月まで続けました)。そして習い事のイベント終了後、同じ塾で無料模試が行なわれることを知った子どもが、「また模試を受けたい!」と言い出しました。「お試し価格で冬期講習だけ受講して入塾は断ったのに、また無料の模試を受けるって・・・」と、さすがに図々しいわたしでもちゅうちょしたのですが、子どもがどうしてもというので渋々申し込むことに。2度目の答案返却では、さすがに塾側も勧誘作戦を変えてきて、「冬期講習は公立中高一貫・適性検査対策クラスを受講したので、春期講習では『国私立中学対策クラスの、まずは算数を受講しましょう。春期講習前の通常授業から体験してみませんか」と勧められました。そのクラスには、子どもが今まで出会ったことがないような、ケタ違いの天才・秀才たちがいました。当初の予定では志望校対策が始まる9月に入塾するつもりでしたが、毎日通う小学校とはまったく違った刺激を塾のクラスメイトから受けたこと、算数の学習の進め方に迷い始めた時期だったこともあり、塾側の言うとおり算数のみ入塾を決めました。中学受験に「先取り学習」は必須!子どもは算数が好きで、しかも得意科目と思っていましたが、先取り学習まではしていませんでした。入塾して間もなく、「え!中学受験をするのに、まだ円の面積の公式を知らないの?」と講師に絶句されたことも、今となっては笑い話です。入塾する前の算数の学習は、市販の問題集と通信教育のZ会の公立中高一貫校適性検査講座の受講でした。今思えば、“学力検査でなくて適性検査だから先取り学習は必要ないだろう”と判断した親の油断のせいで、学習内容も時間も足りなかったのではと反省しています。算数の進め方をもっと工夫できていたら、もっと入塾時期を遅らせることも、もっとスムーズに受験生活を過ごすこともできたのかもしれません。そんな反省だらけの算数の学習方法ですが、見つけてよかったと思う教材があります。出会いは子どもが小学校1年生のときのこと。年度末テストの算数がとくに高得点だったので「うちの子ってすごい?!」(笑)と浮かれたわたしが問題集選びを始めたときのことです。本屋の問題集売り場に行ってみたものの、あまりの種類の多さに、どれを選んだらいいのか途方にくれてしまいました。そんなとき、ある1冊の本に出会ったのです。宮本哲也先生との運命の出会い!?それが、『宮本算数教室の教材賢くなるパズル入門編』。はじめて買った、宮本先生の問題集「宮本算数教室の教材 賢くなるパズル入門編」宮本哲也著/学研プラス保護者向けの説明に「絶対に解き方を教えないでください」と書かれているのを見て「子どもの目の届くところに問題集を置いておくだけでいいんだー、解き方を教えなくていいなら親がラクでいいわー」と単純に考えて、購入しました。子どもには「答えが出なくてもいいから、自分で考えてごらん。すぐに答えが出ないとモヤモヤするだろうけど、答えが出なくても、答えを探して考えている時間に頭がよくなるから大丈夫。寝ている間に頭が整理されて、起きたらひらめくこともあるかもよ。だからよく眠りなさい」と伝えました。我が子が中学に入学してして間もなく、「すぐに解けなくてもいいから、まず自分で考える、考え抜くことが大切だと分かった」と言いました。そのとき、わたしは「宮本先生、ありがとう!!」と心の中で叫んでガッツポーズ!子どもは宮本先生の教材を全てやったわけではありませんし、わたしも宮本先生の著書を全て読んだわけではありません。けれども、「子どもは自ら学習しようとする本能がある、子どもが勉強嫌いになるのは親が邪魔をするから」といった宮本先生の言葉の数々や「子どもが本当に必要としている援助だけをして、信じて待つ」という姿勢は、わたしに大きな影響を与えました。今では、お会いしたことのない宮本先生を「我が心の師匠」とリスペクトしています。「焦らずじっくり」は自宅学習のメリット算数の学習方法については話題に事欠かない我が家ですが、焦らずじっくり時間をかけて算数の問題と向き合えたことは、できるだけ塾に通わずに自宅学習を進めたメリットだったと感じています。子どもが算数を好きで得意だと思い続けていられた助けになったのではと思っています。私立中学校の入試では、算数の配点割合を高くしたり、算数一科目だけに絞ったりといった算数重視型も増えてきました。算数重視型の入試は、公立中高一貫校の適性検査を目指しながら私立中学も受験したいと考える子どもたちの新たな選択肢になると思います。私立中学の入試の4教科を急いで仕上げるのは大変なことですが、算数だけなら間に合う可能性も高まります。実際に我が子も、私立中学校の算数重視型の入試を受けました。試験問題を解くのは時間との戦いになりますが、まずは土台作りとして、算数の問題にじっくり取り組むことが大切だと思います。算数を得意科目にできれば中学入試で有利になるのはもちろんのこと、中学から始まる数学にも、子どもが自らの将来を考えるときにも、心強い味方になるでしょう。ゆきこ(ゆきこ)40代。夫と長男長女との4人暮らし。食生活アドバイザー2級、食育アドバイザー、幼児食インストラクターの取得の際に、「試験勉強を続ける辛さ」「受験のプレッシャー」を身をもって知りました。毎日、学校で授業を受けて、宿題やテストに取り組んでいるだけでも、子どもたちは精一杯頑張っているとリスペクトしたいです。が、ついガミガミやっちゃいます・・・。
2018年10月12日自分の通う小学校は、自分で選ぶんだ!! だから、いこい ゆうた(4歳)お受験はじめます!!コンテンツ提供: ベビモフ 電子書籍はコチラ
2018年09月21日自分の通う小学校は、自分で選ぶんだ!! だから、いこい ゆうた(4歳)お受験はじめます!!コンテンツ提供: ベビモフ 電子書籍はコチラ
2018年09月20日ウーマンエキサイトで人気連載中のじゃがいもころりんさんの記事 「クリスマス親の失敗エピソード3選!」 で実施したアンケート。その結果は、なんと30%の人が失敗した経験があるそうです。楽しいクリスマスにするためにも、失敗談を読んで参考にしてみてくださいね。Q. 子どもとのクリスマスで失敗した経験はありますか?1. ある 31%2. ない 69%アンケートに寄せられたエピソードによると、プレゼントでの失敗談が多いようです。■欲しいものがコロコロ変わって大惨事「子供たちが大きくなってくると、だんだんプレゼントの内容にも困ってきます。しかも毎年何をあげたので全て覚えてはいません。ある年娘が欲しいだろうなと思うゲームソフトをサンタさんからとあげたのですが、それは数年前に弟がもらっていたものと同じものでした。ちょっとがっかりしたそうです。 またある年は、起きたときにはすぐには見つからずに、探して見つかったら嬉しいかなと思い、ちょっとわかりにくいところに置いておいたら、思惑がはずれ、全く探そうともせず、サンタが来なかったと文句を言っていました」「長男が年長の時に、近所の友達がDSでポケモンをしてるのが羨ましく『サンタさんポケモンのゲームおねがいします』と、頑張って拙い字で手紙を書きました。が、私としてはDSはまだ早いなあ~と、ポケモンのゲーム絵本をプレゼント。ショック受けてました…」「早々プレゼントを用意したら、まさかの変更! 我が家は欲しいものを手紙に書いてツリーに吊るしていたのですが、ある日手紙が変わってる… お店で事情を話して、取り替えてもらいました!」「サンタさんからのプレゼントを見た後、『●●のキッチンセットが欲しかったのに…』と不満顔。だいぶ前からプレゼントを用意していたので、今欲しいモノが変わっていた…!動画でおもちゃ紹介などを見ていたりするので、どんどん欲しいモノが更新されるようです…」子どもは欲しい物が変わりがちなので、あまり早くプレゼントを用意するより、直前がいいかもしれないですね。直前だと欲しかった物が買えない、高くなるなどの問題もあるので、タイミングが難しいのですが…。■クリスマスは家族で事件勃発「2歳下の次女が、長女がもらったプレゼントを欲しがる事態に…! 普段なら優しい姉も、この時ばかりは『ダメ! 絶対貸さない』とかたくなに言い張り次女は大号泣。クリスマスの朝から大騒ぎでした」「息子がどうしてもサンタさんに会いたかったらしく、ツリーの下に罠(ベトベトするゼリーみたいなモノ)をしかけてました。夫が知らずに踏んで転んでしまい、足を痛めてしまいました…」「夜中にトイレに行きたいと起きてしまった息子。プレゼントをセッティングしているところを見られてしまい…サンタさんに頼まれたことにしたんですが、不審がられました」サンタさんの真実を伝えるタイミングは難しいですね…! 子どもが全力でサンタさんを待ち続けるワクワク期間は実は短いのかも。そんな時間を大切に、家族で楽しく過ごして、素敵な想い出をたくさん作りましょう!
2017年12月09日息子の志望校とは?中学3年生の夏休み直前に、突然の告白Upload By かなしろにゃんこ。高校受験に向けて塾に通わせたりしたものの、息子は勉強に熱心ではありませんでした。中学3年生になっても「受験のことは話したくない!」と怒り出す始末で、志望校の話はまったくできない状態。当時、私と夫は、普通科の公立高校に進んでほしいと考えていました。地域には、特別教育支援のモデル校となっている普通科の公立高校があり、発達障害がある生徒もそうでない生徒にも丁寧な指導をしてくれる高校だったので、そこがいいんじゃないかと考えていたんです。中学3年生の夏休みに入る直前、ようやく息子から高校受験についての話をしてきました。実は行きたい学校が決まっていて、その学校の夏休み体験授業を申し込んだというのです。そこは自動車整備士を目指す生徒のための、私立の専修高校でした。「この学校じゃなきゃ、すぐ辞める」息子の意思は固かったUpload By かなしろにゃんこ。専修高校は、普通科の学習内容に加えて機械実習のカリキュラムもあり、両方学べる学校でした。ですが、私立です!わが家はぶっちゃけ裕福ではありませんから「ムリ――!私立とかムリ――!」なんです。でも息子は「その学校以外は行きたくない、普通科高校には興味がない!」と言います。オイオイ!親の懐事情考えろや!と先に述べた地域にある公立高校を勧めたのですが「普通科高校なんかでやりたいことない、入学しても面白くなかったらすぐにやめる気がする」と言うのです。大好きなことを学び、仲間と思う存分語り合える高校生活をUpload By かなしろにゃんこ。「親を脅す気か?」と思いましたが(笑)、息子がどうしてその学校を選んだのか聞いてみたところ…「自分と同じ車やバイクが趣味の仲間を作りたい」「普通科高校にはない車の部活動をやりたい」「今までは友達とマニアックな話ができなかったから、思いっきりしてみたい」「メカニックを勉強したい」という答えが返ってきました。確かに友達との会話では、ADHDの特性でもあるマニアックな会話をしてしまうことを避けるように、そして早口にならないようにと注意してきました。そういったことをを注意していたので、中学校では友達と仲良くやってこれたものの、本当は自分の好きな話を思う存分したかったんだネ。アツく語るところはやっぱりADHDだと感じました。息子自ら申し込む、その変化がなによりうれしかった!Upload By かなしろにゃんこ。息子は勉強は苦手ですが、好きなことでは集中力を発揮することができます。だから将来は、自分の好きな車関係の仕事をするのもいいんじゃないかと思いました。発達障害がある子は”好きなことや特技を伸ばして育てたほうがいい”ともいいますから、子どもがやりたいことを見つめたなら、それをバックアップしてあげてもいいかな?と、私も考えるようになりました。なにより、受験に無関心かと思っていたのに、自分で体験授業を申し込んでいたことがとても嬉しかったんです。自分はこの学校でやっていけそうか?体験授業を受けて確認していた息子ですが、それが相当楽しかったようで…。なんと体験授業開催の度に参加し、結局3回も受けていました(笑)ウキウキ高校生活を夢見る息子に、母は…Upload By かなしろにゃんこ。体験授業で、部活の説明も受けて帰った息子は「入学したらどの部活に入ろう?どれも楽しそう。迷う~」と学校のパンフレットを眺めてウキウキしていました。部活はすべて、車やバイクにちなんだ活動なのでマニアには興味深々でたまらないようです。そこまで専修高校に行きたいのならば行かせてあげたくなるのが母親です。志望校について言い出せなかった、本当の理由とはUpload By かなしろにゃんこ。しかし夫は、「将来の職業の幅を広げるためにも普通科高校から4年生大学に行くべき!」と考える人。しつけには厳しいですし、息子にとっては脅えるほどコワイ存在の父親です。今まで高校受験の話をしたがらなかった理由は、何も考えていなかったのではなく「絶対お父さんに反対されるから、言いたくなかった…」という理由だったと分かりました。私が説得したところで夫は反対するだろうと、夫に息子の志望校の話をできないまま、願書提出の期日が近づいてきます。それに私立の学校は入学金や授業料も高い。私自身「支払っていけるだろうか?志望校変更するべきか…」とも悩んでいました。金欠だったわが家が、どうやってお金の問題を乗り切ったか…そして息子は、どうやって父親を説得したのか…それはまた、次の機会にお話させていただきま~す☆
2017年11月28日お受験戦争スタートで、人気芸能人たちがさまざまに見せるパパ&ママ素顔。実は最近、芸能人たちの“学校選び”に変化が見られるという。 「これまで芸能人に人気の私立小学校といえば、慶応幼稚舎は別格として青山学院が断トツでした。それがここにきて青山学院に代わり立教小学校が急激に人気を伸ばしているんです。すでに70年代を代表する男性歌手や、大物お笑いコンビのお子さんたちが通っていますよ。とはいえ、ともにミッション系で歴史もありますが、立教は青山学院ほど芸能人が入りやすい学校ではないということで、人気が上昇しているようです」(教育関係者) もうひとつ、芸能人に人気だったのが成城学園。だが、こちらも最近は人気が下がり気味だという。 「たしかに最近は、芸能人のお子さんが通っているという話を聞かなくなりました。この流れは当分変わらないと思います」(前出・教育関係者) 来年以後も“芸能人お受験”の地殻変動は続きそうだ。
2017年11月10日8月15日、梨花(44)がインスタグラムで長男(5)のお受験に奮闘していたことを明かした。あまり知られていないが、ハワイでのお受験戦争は日本に負けず劣らずの熾烈さだという。ハワイでイベントやブランドをプロデュースする20年来の親友Aさんはこう語る。 「仕事で妥協を許さない彼女だから、受験校選びも真剣。私も一緒に20校以上見学しましたが、彼女は校内を隅から隅まで見て歩くんです。第一志望として考えたのは、オバマ前大統領も通った超名門校。ハワイでいちばん難しい学校ですが、彼女は必死に長男をサポートしていました。結果、塾でも『100%受かる』とまで言われるようになっていました」 当時の梨花はすべてにおいて“完璧なママ”を目指していたという。あまりにパーフェクトなママでいるため、Aさんが「疲れないのかな?」と心配するほど。実際、当時の梨花は「うまくいかない」と泣くこともよくあったという。そんな彼女にある日、転機が訪れた。 「彼女がふいに『名門校に入れたいというのは親のエゴなのかもしれない。私が“理想のママ”を演じるために、子どもを付き合わせていたのかも。それよりも、子どもがのびのびできるような学校を選びたい』と言ったんです。そして彼女は“完璧なママ”を演じることをやめました。そうして本来の梨花らしい、ちょっとゆるいママになっていきました」 梨花が選んだ新たな志望先は“子供第一”をモットーに掲げる私立校。「滑り止めなんていらない。受からなかったら、日本に帰る!」とまで宣言し、背水の陣で臨んだという。そしてお受験サポートだけに集中するため、梨花はモデルとは思えない意外な行動に出た。 「彼女は『今は受験のことだけ考えたい』と言って、自分の英語の勉強を一時中断。さらにはモデルなのに、ネイルやエステのお店にも行かないようになりました。髪もいつもボサボサなままで、見かねた私がヘアサロンの予約を入れてあげたくらいです」 そんな梨花の獅子奮迅の後押しもあって、長男はついに志望校へ合格したのだ。 「合格したときは2人で『頑張ったね~!』と号泣しました。“入学式”でも彼女は息子を見て泣いていました。最近の彼女は、口癖のように『お受験を通していろんなことを学んだ』と言っています。『子育てには定義も理想もない。自分流でいいということに気づけてよかった』とも。そんな言葉を聞いていると、本当に愛しているんだなと感じますね」 ハワイでの熾烈な“お受験戦争”は、子どもだけでなく梨花をも成長させてくれたようだ。
2017年08月23日秋から始まる小学校受験は、合格を目指して1年くらい前から準備している家庭が多いようです。なかでも国立附属小学校は、学費が私立に比べて安かったり、ほとんどかからなかったりする学校もあり人気があります。しかし、だれもが国立小学校を受験できるわけではありません。そんな、意外と知られていない、国立小学校の注意点をご紹介します。■「国立」なのに受験できない?国立附属小学校は各都道府県にあり、地方在住でも受験するチャンスはあります。おもに国立大学の教育学部の附属校として位置づけられていましたが、大学直属に編成されてきています。しかし、学区はエリアや通学時間によって学校ごとに決められていて、その範囲内に住んでいないと受験資格さえ得ることができないことになります。受験のために引っ越したり、子どもが生まれる前から将来を見据えて家を決めたりするママもいるほど。学区の考え方は、学校によって異なります。国立小学校の受験を考える場合は、まずは自宅が学区内にあるかの確認が必須となります。■受験に合格しても入学できない!?国立小学校にも受験があり、試験内容は行動観察や運動試験など、学校によってさまざま。受験前に傾向を知り対策する必要があります。しかし国立小学校と私立小学校の大きな違いは、基準をクリアする能力を身につけても合格できるとは限らないことにあります。なぜなら、公平を期すため国立小学校は抽選を導入する学校が多いから。抽選を突破した子だけが試験に進む学校もあれば、試験後に抽選を行う場合もあります。これに漏れたら、どんなに考査で合格しても、不合格と同じ結末になってしまいます。試験については塾などでも対策できますが、抽選ばかりは運頼み。このため、子どものがんばりを無駄にしたくないと考え、抽選がなく努力が反映されやすい私立校を選ぶママも少なくありません。私が子どものころにも、国立小学校には抽選がありました。わが家は学区内にあったので親は受験を考えたようです。しかし、父も母もくじ引きではティッシュなどの末等しか当たらないほどくじ運がなく…。これでは入学できるはずはないと、受験をあきらめたそうです。■受験番号が早いほうがいいってホント?小学校受験では、「受験番号が早いほうが有利」という説があります。私立校の場合は、その学校に入学したいという熱意を示すためといわれますが、国立の場合はどんな理由があるのでしょうか?国立小学校の場合、よくいわれることが、行動観察などをスムーズにクリアするため。そのため、できるだけ早い番号を確保しようと、親が朝早くから並ぶ光景が見られます。このウワサは本当なのでしょうか? 実際に子どもが小学校受験を経験したママたちの体験談を紹介します。●集団行動で巻き込まれないために「国立校は塾に通う子だけでなく、家が近いからと記念受験する子が少なくないと聞きました。記念受験の場合、受験対策として集団行動の練習をしていないお子さんがいるので、もし一緒のグループになってしまっうと、巻き込まれやすいと塾で教わりました。受験番号が早いほうが本気で受験を考えている家庭が多い傾向にあると言われ、本命ではなかったけど早起きして並びました」(41歳・小学校5年生のママ)●受験番号は月齢順「受付後に受験番号を月齢順に並び変える学校もあるそうで、そんなに気にしなくていいといわれました。それでも、やっぱり気になるので早く並びましたが、抽選に漏れたのでわが子は公立通いです」(40歳・小学3年生のママ)学校によって条件が異なるようですね。志望校の情報を早めに収集して、対策したいところです。■「附属」といってもエスカレーター式ではない大学の附属学校であるならエスカレーター式を期待するところですが、国立の場合はそうではありません。中学入学時はあらたに外部生が入ってくるため、全員が進学できない場合もあります。だから日々の勉強は、とても大事です。在学中に、子どもがほかの中学校に魅力を感じることがあるかもしれません。もし外部の学校を受験をする場合は、内部進学の権利が失われる学校もあるようです。また、附属高校を設けていない学校もあり、その場合は必然的に外部受験することに。志望校がどのような仕組みになっているのか、あらかじめチェックしておきましょう。■授業中に常にだれかにみられている?多くの国立小学校は、教育研究校として位置づけられています。そのため、先生が研修などで不在になる可能性も。また、教育実習や視察なども行われるため、常にだれかに見られている状態で授業を受けることが多いようです。国立小学校出身の知人に話を聞いたところ、「教室に知らない人がいることが多かった」とのこと。最初は気になったものの、次第に慣れてきたそうです。この人に見られた環境での授業は、慣れる子と慣れない子がでるかもしれませんが、えてして子どもは順応性が高いため、あまり問題にはならないかもしれません。ちなみに前述の知人いわく「公立の高校では見学者がいないので違和感があった」とのこと。また、新しい教育を実験する場でもあるので、最新の教育を受けるチャンスがあります。これはほかの学校ではなかなか体験できないことです。国立というだけでブランド化されている現状。お受験を挑戦してみたくなるかもしれません。しかし、それだけを判断材料にするのではなく、子どもの将来を考えたうえで検討したいものですね。
2017年08月12日夏が終わり秋の風を感じるころ、年中さんや小学校3年生の子どもを持つママ達が、顔を合わせれば必ず出る話題なのが「小学校(もしくは中学校)受験をするか、しないか」。受験派は、この頃から本格的な受験準備に入る時期だからです。最近は受験準備のスタート時期もどんどん早くなり、受験塾は増え、知育教材やおもちゃの売れ行きは伸びていると聞きます。子どもが生まれた時から「自分の出身校に入学させたい!」と受験を考えている家庭であれば、迷いなく受験の準備となるのでしょう。しかし、「周囲に受験する子どもが多いから、うちも考えたほうがいいのかな」、「なんとなく公立の教育に不安を感じる」など、受験に対して興味はあっても、迷いや不安が多いという方が大多数でしょう。■「大変な受験」になりやすいのは?この時期から、親子関係の相談では受験関連のことが多くなってきます。その中でもよく聞かれるのが「受験準備は親も子どもも相当負担がかかると聞くので、それに耐えられるのか不安」というものです。わたしのところに寄せられた数々の相談から分析するに、「親子ともに辛くて大変な受験」に陥りがちなのは「子どもの適正より、まず志望校ありき」のケースだと思います。自分の母校だから、親が通いたかった学校だから、自宅から近くて通いやすいから、大学付属でもう受験をしなくてすむから、兄弟がすでに通っているからなど、子どもの適正を見ずに親が志望校を決めてしまう理由はいろいろです。親が通わせたい学校に合わせて受験準備をさせると、子どもの精神年齢(学力ではありません)が受験勉強に追いついていかない場合、親子ともにかなり気持ちが追い込まれるケースが多いように感じます。不安を払拭するために、塾の講座をたくさんとったり、かけ持ちしたり、個別の家庭教師をつけたりとのめり込んでも、かえって子どものやる気を失わせてケンカになり、ますます疲れて「受験はやはり大変だ」という感想だけが残ります。■受験はあくまで子育て方針を確認する一つのきっかけに小学校や中学校受験を考えることは、改めて「どのように子どもを育てたいか」を夫婦で話し合う良いきっかけになると思います。高校受験や大学受験になると、もはや親の介入する余地はほとんどないからです。まずは、子どもの学力を含めた現状を見極め、伸びしろを期待しつつ、子どもに合いそうな学校を探し二人三脚、三人四脚で受験準備を進めれば、結果がどうであっても、机に向かう習慣がついたり、興味の対象が広がったりと、いろいろな意味で子ども自身のプラスになるでしょう。私立校はそれぞれ教育方針や学問に対する理念がありますから、学校説明会などに参加すると、賛同できたり「ちょっと違うな」と感じたりと、親のほうも教育に対する気づきを得られます。そのまま地元の小中学校に進学できるのに、あえて受験するのであれば、親子初の共同作業ととらえましょう。結果より「頑張ったね!」と笑顔で終えられるよう、充実した時間としていただきたいと思います。
2017年07月30日こんにちは。ライターの和です。今回は高校3年生の方からの相談に答えさせていただきます。「私と彼は受験生です。ちょうど1年前に付き合いはじめ、LINEも電話も毎日していました。でも彼は高いレベルの大学に進路を決めていたため、夏あたりから『そろそろ勉強しないと・・・』と言っていました。それでも私はワガママを言い、連絡頻度を抑えられませんでした。しかも彼の優しさにつけ込んで、罪悪感をもちながらも理不尽に怒ったり、元カノの話をしていました。また謝るべきところで謝らなかったせいで、彼の私への怒りと受験のストレスが爆発し『どうしてお互い気分が悪くなるような話をあえてするんだよ』『結局謝るのはいつも俺だよね』と言われてしまいました。LINEでも『ひとりにさせてほしい』と言われたきり、全く返信がありません。私も自分のせいだとわかっていたので、そっとしておきました。その間深く反省し彼の大切さにも気づきました。彼を学校で見かけて一緒に帰ろうと話しても『無理だ。帰れ』と避けられてしまいます。また私のことが嫌いになったのか聞きたいため電話をしたのですが、出てくれませんでした。でもLINEのペアのアイコンは変わっていないんです。彼はいまどんな気持ちなのでしょうか?私はどう対処するのが正しいのでしょうか?」彼は受験が相当プレッシャーになっているんでしょうね。相談者様のお悩みについて一緒に考えてみましょう。■彼の気持ちとは・・・現在の彼の気持ちとしては、受験への焦りや不安でいっぱいなのだと思います。ましてや夏に思う存分勉強ができなかったのであれば、「何であのとき勉強しておかなかったんだろう・・・」「受験に失敗したらどうしよう・・・」と後悔とストレスで苦しんでいるはず。LINEのペアアイコンを変える時間すらもったいないと感じているのかも。それに彼の態度からしても、相談者様にイライラしているのは確実ですよね。きっといまは寝る間も惜しんで受験勉強に励んでおり、恋愛まで考える余裕がないのでしょう。■そっとしておく以外にできることはない相談者様がいま何をしても、ただ彼を怒らせるだけになってしまうのは間違いないでしょう。これまでの言動を深く反省し、彼の大切さに気がついたのであれば受験が終わるまでは何もするべきではありません。それが相談者様の唯一できることであり、彼がいま一番望んでいることです。それにここまで避けられているのに、まだ電話をして彼への気持ちを聞こうとするのはよくないですよね。彼の将来がかかっている大事な時期なのですから、いまはそっとしておきましょう。■話し合いは受験が終わってから相談者様は「このまま彼と別れたくないという思い」が強いはず。今後についてきちんと話し合いたいのであれば、彼の受験が終わってからにしましょう。そのときはいままで彼を怒らせてしまったことなどをきちんと謝るべき。ただ、いまの状況からすると彼ともう一度やり直すのはかなり厳しいと思います。もし彼から「別れてほしい」と言われたときは、相手の気持ちを尊重してあげることも大切でしょう。■おわりに優しかった彼がここまで怒るなんて、きっと相当のことだと思います。まずは受験が終わるまで、彼とは一切かかわらないようにしましょう。彼の気持ちが落ち着いたところで、話し合いの場を設けるようにしてくださいね。(和/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年12月30日転職したいけど、失敗したらどうしよう……。失敗が怖くてなかなか思い切れないでいる人も多いのではないでしょうか?しかし、失敗を恐れていてはチャンスをつかむこともできません。転職を成功させるにはブレない軸を持っておくことが大切です。失敗しない転職をするために考えておくべきこととはどんなことなのでしょうか。実際に転職に成功した女性のケースを参考に見てみましょう。1. 「何のために転職するのか」を明確にする外資系化粧品メーカーの事務として働いて5年目の美奈子さんは、33歳のときに転職を考えるように。残業することが当たり前で毎日帰宅が遅くなる状況にストレスを感じていたこと、さらに今のルーティーンワークがメインの事務の仕事よりも、もっと社外の人と関わったり変化のある仕事がしたいと思うようになり転職エージェント数社に登録します。専門知識を身につけたい、残業の多さに耐えられない、など転職する理由はさまざまです。「なんとなく今の仕事や会社に不満がある」というあいまいな感情だけで転職をすると、次の会社でも同じような不満が生じて転職を繰り返すことになります。まずは、なぜ転職したいのか、次の職場にはどんなことを求めるのかを明確にしましょう。仕事が面白くないなら、「なぜ面白いと感じられないのか」「どんな仕事なら自分は満足できるのか」というところまで深く掘り下げて転職の目的を具体的にしていきます。転職の目的をはっきりさせておくと、転職先を探し選ぶときにもスムーズにいきます。2. 絶対に譲れない条件を決めるまず最初に美奈子さんは、働くに際しての絶対に譲れない条件を明確にしました。美奈子さんの絶対に譲れない条件は、以下の3つ。「日々仕事の中で変化があること」「残業時間をある程度自分でコントロールできること」「自由な社風」仕事内容、給料、勤務地、全てが希望通りという仕事はなかなかありません。条件のうちのいくつかはマッチしても、諦めなければならない条件も当然出てきます。転職先の希望について、あれもこれもと欲張っているとなかなか転職先が絞れなくなってしまいます。希望条件は「これだけは絶対に譲れない」という条件と「あったらいいな」という程度の諦めてもいい条件に分けておくと、結果的に視野を広めることになりますよ。3. 時間をかけてじっくりと探す美奈子さんは転職活動を開始してから1年8か月後に、外資系の香水メーカーの企画職に転職しました。近い業界なのでこれまでの知識を活かしながら企画の立案や社外の人とも関わる機会の多い仕事にとてもやりがいを感じているそうです。プライベートを大事にしている社員が多く、残業をする人も少ないのでかなり残業時間も減ったとのこと。今の仕事や職場に不満があると、すぐに辞めたいと転職を急いでしまいがちですが焦りは禁物です。美奈子さんも転職を考え始めてから、満足いく転職先が見つかるまで1年以上かかっています。その間に応募した会社は30社以上。納得いく転職先を見つけるために、じっくりと腰を据えて転職活動に取り組んだことが勝因となったようですね。転職活動は部屋探しと似ているところがありますね。部屋探しもいろんな条件の物件の中から1つだけを選ばないといけません。絶対に譲れないポイントと諦めてもいいポイントを決めておくと部屋選びもスムーズにいきます。転職を考えるきっかけとなったことや転職で叶えたいこと、これを明確にしてブレない軸を作ることが失敗しない転職の鍵となります。転職活動を始める前に、一度時間をかけてじっくりと考えてみましょう。
2016年12月21日「小学校受験」の世界…、経験のないママたちにとっては、なかなか知ることができません。「受験用の教室に通わないと合格できないの?」「とても高額な費用がかかるのでは?」、さらには「子どもにとってストレスなのでは?」という憶測を耳にすることもあります。実際に子どもの小学校受験を経験したママは、どんな感想を持っているのでしょうか。現在7歳の長男S君の小学校受験を経験したA子さんに聞きました。小学校受験はお金がかかる?私立幼稚園に通うS君は、幼稚園に入園後、小学校受験のための体操教室と塾に通っていたそうです。塾では工作を習ったり、ペーパーテストの勉強をしたり。教室も塾も、どこの学校の受験に強い(情報を持っている)といった傾向があるそうです。それにしても、お受験準備はお金がかかりそう。そっと、「毎月の出費はどれぐらいだったの?」と聞いてみました。「10万円はかかっていたと思います。夏期講習などの時期は、月20万円の出費もありました」。お受験教室では、こんなことが学べる!小学校受験のためのお教室通いと聞くと、「小さいうちから詰め込みで大変そう」という固定概念を持っている人も多そうですが、A子さんいわく、「息子は、教室が楽しくてたまらないという感じでしたよ。たとえば、『あ』がつくものの絵を描いてくるというような宿題が出るのですが、帰宅後すぐに取りかかるほど大好き。塾では、絵を描く楽しさを教えてもらったようで、今でも絵が得意です。友達に会えるのも楽しんでいましたし、ペーパー上のお勉強も、喜んで取り組んでいました。塾の先生も言っていましたが、子どもの脳は、本来学ぶことが大好き。『わかった!』という体験をすると喜ぶようになっているそうです。教室では、面接対策として、自己表現や発表の練習もあります」。小学校選びは、幼稚園年少からスタート!?さて、本格的な小学校受験の準備は、志望校を絞ることからスタートすると思うのですが、いつ頃から動けばいいのでしょうか。A子さんは、「息子が幼稚園年少から少しずつ説明会に参加しはじめ、年中で一番たくさん参加し、年長では、最終確認でしたね」とのこと。旦那さんをメインに、合計10校以上の説明会に参加したそうです。志望校選びは、子育てを考える好機「子どもが幼稚園の間に、夫婦で教育方針について、きちんと考えておいた方がいいと思います」というA子さん。まずは、小学校から始まる学校選び。家から近い公立校にするのか、または受験して、国立の付属校、あるいは私立校にするのかという選択肢があります。私立校であれば、中学や高校進学のタイミングで外部の学校を受験することを前提とする進学校にするのか、あるいは学内の基準を満たしている限り、内部進学でエスカレーター式に大学まで進める学校にするのかといった選択肢があります。もちろん、私立校は校風がさまざまですので、どの学校の教育方針がしっくりくるのか、学校説明会などで確認する必要があります。私立校を選ぶときは、ついつい無理をしがちになるようです。たとえば、遠方なのに「これぐらいなら通える」と思ってしまったり、子どもの学力や性格に合っていないのに、「ラッキーなら入れるかも」と思ってしまったり。でも、6年間通うのですから、無理をしているとあとで苦しむのは子どもです。A子さんも、「選考試験が自分の子どもに向いているかどうかは、入学してからも、その子の個性を認めてくれて、『いい子だ』と思ってもらえるかどうか。向いている学校に出会えればそれが一番幸せで、子どもの力を伸ばすことにもなると思うのです」。親が入れたい学校と、子どもに合う学校は違うこともあるので、とにかく無理は禁物ですね。受験を目指すママへのメッセージ先輩ママのA子さんから、受験を目指すママへのメッセージをいただきました。「子育て全般に言えることですが、『わが家にとってどうなのか』を見失わないことが一番大切かと思います。受験をすると決めたら、親が余裕をもった準備計画を立てること。ゆとりをもって、穏やかな気持ちで本番を迎えられるように、こつこつと準備を進めていってください。小学校受験は大変だったものの、懐かしく良い思い出になっています。受験準備を通して、家族の絆も深まりますし、子どもの今後の力にもなりますから、前向きに取り組んでくださいね」。小学校受験は、いつから準備して、出費がどれぐらいなのか、もちろん個々の家庭や住んでいる地域などによって事情は異なりますが、少なくとも首都圏では、本当に行きたい学校がある場合は、何らかの準備をすること、それなりの出費があることを覚悟した方がよさそうですね。「親が子どもに寄り添っていれば、子どもにとってプラスの経験になる」というA子さんの話は、とても参考になりました。<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年11月03日